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平成30年第2回定例会(第3日) 本文 開催日: 2018-06-06

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  1. 清水町議会 2018-06-06
    平成30年第2回定例会(第3日) 本文 開催日: 2018-06-06


    取得元: 清水町議会公式サイト
    最終取得日: 2023-01-03
    ↓ 最初のヒットへ(全 0 ヒット) 1                                 午前09時00分開議 ◯議長(石垣雅雄君) 皆さん、おはようございます。  ただいま出席している議員は14人であります。  広報広聴委員会から、本日の会議の写真撮影をしたいとの申し出がありましたので、事務局による写真撮影の許可をいたしました。  本日の会議を開きます。  今定例会の一般質問の通告者は8人であります。  本日の議事日程は、お手元に配付したとおりでございます。       ──────────────────────────── 2 ◯議長(石垣雅雄君) 日程第1 一般質問を行います。  通告者は、通告の順序により発言を許します。  初めに、4番 花堂晴美君の一般質問に入ります。  質問事項、「1 公園政策で新たな価値の創造を」。  発言を許します。 4番 花堂晴美君。 3 ◯4番(花堂晴美君) 皆様、おはようございます。議長の許可を得ましたので、通告に従い一般質問を始めます。  皆さんは公園をよく利用されますか。私はランニングコースとして柿田川公園と丸池を利用させていただきます。柿田川公園では町外からの観光客の方とお話しさせていただくこともあり、私にとっては新たな出会いの場でもあります。また、新緑の木々や湧水を見ていると自然のエネルギーを分けてもらえるようでとても元気になります。公園、緑地等のオープンスペースは住民の憩いの場、コミュニケーションの場、安らぎの場、健康づくりの場、また、災害時には防災拠点や1次避難所としてさまざまな役割を担っております。  しかしながら、町民の財産である公園は町民の皆様に利用されているのでしょうか。私は町民の方35人にアンケートをとらせていただきました。対面式であったり、電話だったり、ネットを使ったりしてアンケートをとりました。「公園をよく利用されますか」の問いに、「よく利用する」と答えた方は35人中5人、あまり利用されていない方は35人中30人で、あまり公園が利用されていないのが現状であります。  では、「どんな公園があったら行ってみたいですか」と聞きましたところ、「子供から御高齢の方までが集い、笑顔があふれる公園が欲しい」、また「貴船神社はきれいに整備をされているので町民のよりどころになる」「もっと柿田川公園を生かしてほしい」「自然の中にカフェがあるゆったりとした公園」「バスケットボールなどボール遊びができ、ローラー滑り台やブランコ、アスレチックなど子供の想像力、身体能力が発揮できる遊具が充実している公園」、または「トイレがきれいで砂場や遊具など子供が安心して遊べる管理の行き届いた公園」「歩きやすくストレッチができる健康増進器具が整備されている公園」など、さまざまな意見を聞かせていただきました。  これまで先人から受け継がれてきた財産である公園を今後も維持管理していくためには新たに付加価値をつけていくことで後世にも残していける財産になるのではないのでしょうか。多様なニーズと社会状況の変化に対応するために地方公共団体が現在保有している財産である公園をどのように活用していくか、住民と民間の知恵や活力をできる限り生かしながらマネジメントする力が今求められております。  そこで、まず当町の都市公園等の現状と課題について質問し、町民の財産である公園をいかに活用し魅力あるまちづくりにするか、公園政策で新たな町の価値の創造をできないかを提案させていただきます。  都市公園とは、都市公園法に基づき市町村や都道府県、国が設置している公園施設であります。国土交通省によると、平成27年度の全国の都市公園等の整備量は、平成元年と比較すると、箇所数、面積ともに約2倍に増加しております。また、平成27年度末の1人当たりの都市公園等の面積は約10.3平方メートルで、年々上昇している状況であります。しかしながら、一方で1人当たりの都市公園等の面積が10平方メートルに達している市町村は約半数にとどまっており、都市間の整備水準に大きな差があるのが現状でございます。
     清水町都市公園条例第1条の3には、「町域の公園の住民1人当たりの敷地面積の標準は10平方メートル以上とし、市街地の公園の当該市街地の住民1人当たりの敷地面積の標準は5平方メートル以上とする」と規定されております。現在、当町には柿田川公園、本城山公園中徳倉公園、外原公園、旧道広場の5つの都市公園が整備されております。そこで、現在の町民1人当たりの都市公園面積をお伺いいたします。 4 ◯議長(石垣雅雄君) 花堂君の質問に対する答弁を求めます。 都市計画課長 太田君。 5 ◯都市計画課長(太田雅明君) 花堂議員の御質問にお答えいたします。  本町の町域全体における都市公園の敷地面積は16万9,505.35平方メートルであります。平成30年4月1日現在の人口3万2,606人における住民1人当たりの公園面積は5.2平方メートルとなります。また、市街地におきましては、2万8,902人の推計人口に対し6万2,617.8平方メートルの都市公園面積となっており、1人当たりの公園面積は2.2平方メートルとなります。 6 ◯議長(石垣雅雄君) 答弁終わります。 4番 花堂君。 7 ◯4番(花堂晴美君) 第4次清水町総合計画後期基本計画の施策1-3、快適で地域の特性が生かされたまちの実現に向け、町民の誰もがずっと住み続けたいと思える町であるように公園や景観など住環境の整備を推進しているところであります。基本事業の指標として、町民1人当たりの面積を、今現在言った数字よりも増加を目標値にしております。また、三島市、沼津市、長泉町及び清水町の2市2町で構成されている東駿河湾広域都市計画において旧道広場と外原公園の整備を予定しておりますが、今後、具体的にどのような整備を進めていくのか、当町の都市公園等の整備計画についてお伺いいたします。 8 ◯議長(石垣雅雄君) 答弁求めます。 都市計画課長 太田君。 9 ◯都市計画課長(太田雅明君) お答えします。今後の都市公園の整備についてでありますが、現時点で町民1人当たりの都市公園の敷地面積が条例に掲げる水準に達していないことから、さらに今後も公園整備を推進していく必要があると考えております。  具体的には、旧道広場など5つの都市公園の整備が完了し、現在、(仮称)丸池公園では平成30年11月末の竣工を目指して工事を進めているところであり、完成後は都市公園として指定いたします。  今後におきましては、引き続き既存の都市公園の充実を中心に整備の方向性を検討してまいりたいと考えております。 10 ◯議長(石垣雅雄君) 答弁終わります。 4番 花堂君。 11 ◯4番(花堂晴美君) ただいま御答弁の中に(仮称)丸池公園都市公園として整備されていくということで、では(仮称)丸池公園のことについてお伺いいたします。  (仮称)丸池公園ビオトープ公園として整備されてきた三島市の清住緑地と隣接しております。ビオトープ公園とは、もともとあった自然の姿を取り戻そうと環境を整えることで、生き物たちが自然と集まり、暮らせることを目指していく公園です。清住緑地では、近隣の小学生が田植えをしたり、自然観察をしたりして環境保全を目的に整備が行われております。  そこで、当町では、(仮称)丸池公園を三島市と連携して隣接する清住緑地と一体となって環境保全を目的として整備するのでしょうか。現在、丸池・清住緑地は地域住民の方のお散歩コースとして利用され、丸池に整備された「あずまや」では散歩途中で休憩している年配の方々をよく目にいたします。丸池公園を設置する目的、駐車場、または規模、利用対象、管理はどのようにしていくのかをお伺いいたします。 12 ◯議長(石垣雅雄君) 答弁求めます。 都市計画課長 太田君。 13 ◯都市計画課長(太田雅明君) お答えします。(仮称)丸池公園の整備の目的についてでありますが、丸池周辺が持つ豊かな水辺空間や都市的空間との近接性などの立地特性を生かし、新たなにぎわい空間や憩いの場を整備することで町内外から多くの利用者を誘引し、もってさらなる町の魅力向上や活性化に寄与することを期待するものであります。  さらに、(仮称)丸池公園の最大の特色は親水性であり、子供たちが湧水に直接触れるといった体験を通じて水の恵みに感謝し、隣接する清住緑地とあわせて自然の大切さを学ぶといった環境学習の一助になるものと考えております。  次に、規模、利用対象等につきましては、1,731平方メートル余の敷地に親水池のほかあずまや、ベンチ、芝生広場、トイレ、駐車場などを整備し、利用対象といたしましては、町内外、年齢を問わず広く一般の利用を想定しております。また管理につきましては、他の都市公園と同様に管理人の巡回などにより適正な管理に努めてまいります。 14 ◯議長(石垣雅雄君) 答弁終わります。 4番 花堂君。 15 ◯4番(花堂晴美君) 町内外からの多くの利用者を誘導させるということでしたので、では、水の郷構想のことについて引き続き聞いてまいります。  静岡県、三島市、清水町、グラウンドワーク三島丸池かんがい用水土地改良区とともに、誰もが住みたい、訪れたいと感じてもらえるまちづくりの一環として、JR三島駅から柿田川公園の間に点在する水と緑のオープンスペースを結びつけ、豊かな水環境が持つ魅力や歴史、文化を最大限に活用したまちづくりを目指し、水の郷構想を策定し、整備計画を進めているところであります。水の郷構想の実現に向け、三島駅から清住緑地、丸池、柿田川などの拠点を結ぶ周遊ルートや三島市から回遊性をもたらす橋や道路などの整備をどのように考えているのか、水の郷構想の進捗状況をお伺いいたします。 16 ◯議長(石垣雅雄君) 答弁求めます。 都市計画課長 太田君。 17 ◯都市計画課長(太田雅明君) 水の郷構想の進捗状況につきましては、事業主体となる本町と三島市においてそれぞれの実情を踏まえて整備を進めているところであり、本町の公園整備等が先行している状況であります。三島市側はビオトープ型の整備をする予定となっておりますが、現在、関係者とワークショップを開催し、その中で整備の方向性を検討している段階であると伺っております。  今後は、県や三島市をはじめとした関係者とともに、案内看板の統一化や観光ルートマップの作成など広域的な取り組みに加え丸池と清住緑地を往来できる施設等についても検討してまいります。 18 ◯議長(石垣雅雄君) 答弁終わります。 4番 花堂君。 19 ◯4番(花堂晴美君) 水の郷構想では、三島駅から柿田川を結ぶルートを選定し親水拠点が持っている魅力を磨き上げるとともに、水辺の環境と水質の維持整備を確保することによって初めて水辺空間の本来の安らぎや潤いができると考えます。  そこで、水の郷構想の拠点であります丸池は湧水を水源とする農業用のため池であります。現在も清水町の東部地域の水田を潤すかんがい用水として重要な役割を担っており、農家で組織される丸池かんがい用水土地改良区により維持管理をしていただいているところであります。  池の周りにはたくさんの木が植えられており、春に桜が咲き誇る姿は見事であります。また、晴れた日には池に富士山の姿が映る「逆さ富士」を見ることができます。しかしながら、堆積した泥で池の底まで日光が当たらないため水がよどみ、冬は丸池の水量が少なく池の底が見えてしまっているところもあります。  近年、都市部の公園池などは自然の浄化能力を活用した水質改善を目指した「かいぼり」が行われる例が増えています。「かいぼり」とは、そもそも農業用のため池の維持管理方法で、農閑期のため池の水を抜いて天日干しすることを言います。これらはため池の機能を維持するために欠かせない日本の伝統的な管理作業の一つでした。池底を掘り返して干すことで土の中の窒素は空気中に発散され、リンは水に溶け出しにくく変化します。つまり、水中の余分な養分が減ることで水質が改善されます。私は、東京都武蔵野市にあります都立井の頭恩賜公園に行き「かいぼり」を実施しているところを見学させていただきました。水質浄化だけではなく外来種を駆除し生態系を復活させるために公園の池で住民参加による「かいぼり」が行われており、魅力ある水辺空間をつくっておりました。  当町において、丸池のさらなる魅力ある水辺空間を創造するために丸池の水質の維持整備に向けた取り組みについてどのように考えているのか、お伺いいたします。 20 ◯議長(石垣雅雄君) 答弁を求めます。 都市計画課長 太田君。 21 ◯都市計画課長(太田雅明君) 丸池の水質についてでありますが、丸池は地下水を主な水源としており、平成28年度に地下水の水質検査を行った結果、水質に問題はありませんでした。一方、池底の土砂堆積が景観への課題となっており、地権者である丸池かんがい用水土地改良区と協議の上、土砂のしゅんせつや池の水のさらなる浄化、景観の改善に取り組んでいく必要があると考えております。また、新設する親水池の水源も地下水であることから、この排水先を丸池とすることにより水量の確保や水質保全に寄与するものと考えております。 22 ◯議長(石垣雅雄君) 答弁終わります。 4番 花堂君。 23 ◯4番(花堂晴美君) 丸池の水質の維持整備に向けた取り組みについて、ただいま課長のほうから考えについて御丁寧に回答していただきましたが、すみません、再度質問いたします。土砂のしゅんせつや池の水のさらなる浄化、景観の改善に取り組んでいく具体的な計画があるのかをお伺いいたします。 24 ◯議長(石垣雅雄君) 答弁求めます。 産業観光課長 前川君。 25 ◯産業観光課長(前川仁志君) 花堂議員の御質問にお答えいたします。  土砂のしゅんせつにつきましては地権者である丸池かんがい用水土地改良区の役員会においても議論されておりますが、具体的なスケジュールや手法の決定には至っていないと伺っております。  以上です。 26 ◯議長(石垣雅雄君) 答弁終わります。 4番 花堂君。 27 ◯4番(花堂晴美君) 水の郷構想の実現により県内だけではなく全国にも誇れるような事業が展開されることを期待しております。  三島市では、三島商工会議所とJR東海の共同企画で三島せせらぎウォーキングを開催し、三島駅から三島市に点在している親水拠点を周遊し市内に戻るコースと柿田川公園に進むコースを設定し、多くの方が参加しました。観光庁が平成28年旅行観光消費動向調査を実施しました結果によれば、日本人国内旅行消費額は20兆9,547億円、前年比2.7%の増額になりました。また、国内観光、レクリェーション旅行年代別年間消費額を見てみますと、60歳以上のシニア層の消費額が一番多く、特に宿泊旅行においては60代が国内観光客レクリェーション旅行費の全体を牽引しており、シニアイコール旅行という定説の確証をデータから見ることができます。  そこで、三島市から柿田川までの周遊ルートを活用し、三島市ほか周辺自治体と連携しながらシニア層を対象とした自然環境の保全と歴史文化、地域の魅力を観光客に伝えるツアーなどを旅行会社と共同企画し実施してみてはいかがでしょうか、当町の見解をお伺いいたします。 28 ◯議長(石垣雅雄君) 答弁求めます。 産業観光課長 前川君。 29 ◯産業観光課長(前川仁志君) お答えします。御提案の三島市から柿田川までの周遊ルートを活用したツアーにつきましては、他市町との連携が不可欠でありますことから、町といたしましては、現在広域連携による観光誘客事業に取り組んでいる沼津市、三島市、長泉町、清水町の観光協会との情報交換を深めるなどして地域の魅力を生かした、シニア層に限らずですけれども、年齢層を問わない企画についての検討を進めてまいりたいと考えております。  以上です。 30 ◯議長(石垣雅雄君) 答弁終わります。 4番 花堂君。 31 ◯4番(花堂晴美君) 周辺自治体、観光協会とともに観光政策を進めていただければと思っております。  静岡県では、2020年の東京オリンピックパラリンピック自転車競技の伊豆市開催に向け、訪日外国人旅行者の増加が見込まれております。しかしながら、多言語対応の普及が十分とはいえない現状があります。観光庁は、平成28年度に訪日外国人旅行者を対象に、旅行中に困ったこと、受け入れ環境のニーズ、満足度に係るアンケート調査を実施しました。その結果、旅行中困ったこととしては、「施設等のスタッフとのコミュニケーションがとれない」が32.9%で最も多く、次いで「無料公衆無線LAN環境の整備」が28.7%、「他言語表示の少なさ、わかりにくさ」が23.6%と3番目となりました。  現在、柿田川公園や丸池、本城山には施設概要の案内板や地図が設置されております。設置されております案内板は、年々増加する訪日外国人に向けて日本語の説明の下に英語表示がされております。一方、幾つかの公園内の看板には、日本語看板に加え翻訳QRコードが張りつけられており、表示されているQRコードスマートフォンなどの端末で読み取ると、施設の案内を英語、韓国語、中国語など8カ国語に翻訳してくれます。しかしながら、柿田川公園のメインとなる展望台には翻訳QRコードが張りつけられてない状況であったり、第二展望台の看板には英語表示がなかったりとか、看板に統一性が見られません。  そこで、観光名所となる全ての公園内の案内看板に翻訳QRコードを載せ、インバウンドに対応した多言語案内を開始してみてはいかがでしょうか。 32 ◯議長(石垣雅雄君) 答弁を求めます。 産業観光課長 前川君。 33 ◯産業観光課長(前川仁志君) 柿田川をはじめ丸池などの観光資源についてさまざまなツールを活用して情報発信をすることは、交流人口の拡大のための不可欠な取り組みであります。御提案のQRコードの活用につきましても、インバウンドに高い効果が得られるものと考えておりますので、整備について前向きに検討してまいります。  以上です。 34 ◯議長(石垣雅雄君) 答弁終わります。 4番 花堂君。 35 ◯4番(花堂晴美君) 前向きに検討していただけるようです。公園の整備を進める、そのような一方で、公園施設を適正に管理していくためには継続的な維持管理が必要となります。平成25年度に国土交通省が行った都市公園整備現状調査によると、都市公園1ヘクタール当たりの維持管理費は、平成7年度のピーク時の約3分の2まで減少しているのが現状であります。その背景には、少子高齢化、人口減少や地方公共団体における財政面、人員面の制約が深刻化されているからであります。  当町におきましても、厳しい財政面が予測される中、今後、公園施設の老朽化、維持管理費などさまざまな課題に対応しなければなりません。現在、当町には5つの都市公園と、そのほか児童遊園地など24施設の公園が整備されておりますが、当町の都市公園等の管理運営状況と課題をお伺いいたします。 36 ◯議長(石垣雅雄君) 答弁求めます。 都市計画課長 太田君。 37 ◯都市計画課長(太田雅明君) 現在、都市公園の管理につきましては、シルバー人材センターを委託先として、管理人の常駐もしくは週1回ないし2回、または月2回の巡回により清掃や施設の点検を行っております。また、児童遊園地等につきましては、各区にトイレ清掃や草取り、低木の剪定といった軽作業をお願いしており、遊具につきましては、年4回、専門業者による点検を実施、大規模な修繕等については各施設の状況に応じて町が実施しております。  次に、運用面では、都市公園については都市公園法及び清水町都市公園条例に基づき使用方法などを定めているほか、児童遊園地等については各区と協議し児童遊園地ごとに利用のルールを定めるとともに各区の要望を踏まえて施設整備を実施しているところであります。  公園の管理運営における課題といたしましては、施設の老朽化への対応と安全性の確保、財政負担の軽減に向けた効率的な維持管理の実施などが挙げられます。また、少子高齢化などの社会情勢の変化に対応した適切な規模と配置に考慮するとともに、利用者のマナーの向上や有効活用などについて検討する必要があると考えております。 38 ◯議長(石垣雅雄君) 答弁を終わります。 4番 花堂君。 39 ◯4番(花堂晴美君) 公園の管理や維持は町やシルバー人材センターや区で管理を行ってくださる、子供の安心・安全のために公園を管理していただいていることは大変ありがたいと思っております。しかしながら、このような声を聞きました。町民の方からの話ですが、「ある児童遊園地でごみ拾いを行っていたら小さなガラスの破片がいっぱいあって驚きました。日頃より児童遊園地は区の皆様に管理していただき感謝しておりますが、児童遊園地は瓶・缶の収集場所となっておりますので町でも巡回を実施したり対策を考えていただければ」とのことでした。都市公園や児童遊園地等利用者の安全・安心を確保しながらも住民のニーズに応じた維持管理をしていかなければなりません。  そこで、従来の行政による一方的な設置、管理ではなく、自分が住んでいる地域の都市公園を自分たちの視点でつくっていく住民と行政との協働の公園政策を考えてみてはいかがでしょうか。全国で初めて市民の手によって冒険遊び場公園をつくった東京都世田谷区の羽根木プレーパークは、計画段階から市民が参加することにより公園を利用する住民が公園利用のニーズに合わせルールを決め、区と地域住民、今ではNPOと協働で運営しております。  このような市民と行政とが協働による公園の整備を行った理由は2つあるそうです。1つは、地域的な公園配置の不均等が是正になったこと、もう一つは利用者のニーズに沿った公園づくりが必要になったからです。すなわち社会が成熟し市民の価値観が多様化したことで行政のみでは新しい公共サービスへの対応は量的にも質的にも限界になってきたからだと考えます。また、主に児童のための遊び場で整備された児童遊園地におけるボール遊び禁止といった禁止事項の決定は、ほとんど全ての児童遊園地において行政が画一的に禁止事項を決めており、子供の遊び場を奪っているということが社会問題になっているからでもあります。  公園は、本来何のために、誰のためにあるのかを考えると、なぜ禁止なのか、大人の都合を子供に押しつけたような矛盾を感じるところであります。私は実際に世田谷区の羽根木プレーパークに見学に行ってきました。プレーパークの入り口には「自分の責任で自由に遊ぶ」と書かれた看板があり、親子でボール遊びや泥んこ遊び、お母さんたちが火をおこしてとれたての野菜をゆでたり、子供たちがのこぎりや金づちを使ってつくった基地があったり、親子で伸び伸びと外遊びを楽しんできました。また、プレーワーカーという地域のボランティアさんが活動していて、公園内を案内してくれました。プレーパークの事業は、児童の野外における遊びについて組織された地域の人々及びプレーリーダーの援助により、遊びの楽しさ、多様性、創造性を助長・発展させ、児童の心身の健全な発展を図ることであります。地域住民と行政がその目的を共有し目的に向かって進むことで、住民にとってより満足の高い公共サービスが提供されておりました。  今後、当町におきまして、公園の適切な維持管理をしていくために、また子供も大人も主体的に楽しめる公園運営について、町民と行政とが対話できる機会を設け、町民との協働による公園政策を考えてみてはいかがでしょうか、見解についてお伺いいたします。 40 ◯議長(石垣雅雄君) 答弁求めます。 都市計画課長 太田君。 41 ◯都市計画課長(太田雅明君) 公園施策推進における町民との協働などについてでありますが、適切な公園運営を図るためには、地域の祭りやイベントの開催場所、災害時の避難地、町民の憩いの場など公園の果たす役割を認識した上で維持管理や運営においても地域コミュニティ等の協力を求めていく必要があります。都市公園法等の改正を踏まえた公園の設置や維持管理への新たな手法など先進事例等を研究し、本町の実情に照らし検討してまいりたいと考えております。 42 ◯議長(石垣雅雄君) 答弁終わります。 4番 花堂君。 43 ◯4番(花堂晴美君) ただいま課長のほうから御丁寧な御答弁をいただきましたが、町民と行政とが対話できる機会を設けることについて、再度、町長の考えを聞かせていただけますか。  公共サービスにおける協働とは、行政と住民がお互いの資産、資源、貢献をよりよく活用し、よりよい成果と高い効率性を実現することであります。そこで必要なのは住民との対話ではないのでしょうか。住民との対話がもたらす長所として、多数の住民が参加することにより施策にさまざまな価値観を反映し、施策の実効性の確保、住民の施策への満足度の向上につながります。また、住民との対話を通じ社会とのかかわりを深めることで地域の自治意識が育成されます。何より行政が頑張って取り組んでいることが見える化し、住民と行政との信頼関係が構築されます。  私は、埼玉県秩父郡横瀬町の富田町長に町民と行政が対話できる機会を設けることの重要性についてヒアリングをしましたところ、富田町長は「議論とも違う、そして単なる会話でもない対話はとても大事だと思っています。特に横瀬町のような小さな自治体では行政と住民サイドの双方関係のコミュニケーション、相互理解のベースとなる対話はまさに生命線だと思っております。住民の声を聞くことはもちろん大事なのですが、気をつけないとならないのは、声の大きい人の声ばかり聞いてしまいがちで、声なき声を拾う、特に日本人はえてして遠慮がちの人が多いので必然的に対話で思いを引き出すことが必要になります。この点は行政運営で結構意識しています」との意見を聞かせていただきました。  行政で対応するべき課題が複雑化、多様化、高度化し、また行政への住民参加に対する注目が高まる中、住民に直接接する機会の多い町政の現場では声なき声の意見をどのように政策や事業に反映していくかが大きな関心事であり、課題になっております。多様な価値観が存在する地域社会において、町民と行政が対等な関係になり、地域の課題と問題をお互いに把握し、町民と行政とが対話を重ねる機会を設け、町民と行政との協働で公園政策を考えてみてはいかがでしょうか、町長の見解をお伺いいたします。 44 ◯議長(石垣雅雄君) 答弁求めます。 町長 山本博保君。               (町長 山本博保君登壇) 45 ◯町長(山本博保君) 花堂議員の御質問にお答えをいたします。  これまで花堂議員の御質問、常に「主人公は町民」と、こういう視点での御発言、御提言の数々にはいつも学ぶ思いであります。  私は、町長就任以来、一貫して対話のあるまちづくり、開かれた行政の推進を重点に施策に取り組んできたところであります。また、町民との協働についても町政の重要テーマに掲げ、各般にわたる分野の施策推進に協働の視点を取り組むよう鋭意努めているところであります。その一つとして、日々我々が行っている行政サービスの大きな柱になるのが住民とのコンセンサス、地域コミュニティをキャッチして行っている、今はまちづくり懇談会と称してそうした思いをつぶさに、サイレントボイスに対しても私たちは地域の皆さんの温顔に接することによって、「彼がどんなことを言いたいのか」ということもキャッチをしているところであります。このようなことからも、公園政策のみならず協働事業の実現のために町民との対話をしていくことは極めて重要であり、今後も広聴事業の推進に努め、対話のあるまちづくりを進めてまいります。  花堂議員の御指摘のように、協働、あるいは地域の自治体の安全・安心の原点は対話であり、そのことを共有する、ただ共有するだけではなく、それを共感し共同発信する共感の事実を確認することに始まるのではないかと、かように承知をしてその一歩一歩を進めているところであります。花堂議員が広く町外へ出て、その新しいノウハウをキャッチしていることを私たちはうれしく受けとめ、今後とも数々の御提言を未来に向かって、未来の地域づくり、未来の清水町に実現を進めてまいりたいと思います。  まさに、折しも当町はこの11月3日に町制施行55周年の記念すべきときを迎えているのでありますので、55周年をさらに飛躍、ジャンプできる未来をつくることが未来を支える子供たちへの行政の大きな責任であると、かように認識しているところであります。長くなりましたが、以上、答弁とさせていただきます。  ありがとうございます。 46 ◯議長(石垣雅雄君) 答弁終わります。 4番 花堂君。 47 ◯4番(花堂晴美君) 今、町長から御答弁いただいたように、対話を大切にしているということで、地域懇談会など今を大切にしている町長の姿を、考えを聞かせていただくことができました。これからは未来のまちづくりに関して、対話に関してもまだまだ議論できればなと思っておりますので、今後もよろしくお願いいたします。  昨年、都市緑地法の一部を改正する法律が施行されました。都市緑地法の一部を改正した背景には、少子化に伴う人口減少、急速な高齢化により社会保障の給付が膨らむ一方で、それを支える財源が先細りになり、日本の経済、社会に大きな影響を与えることが予測されているからです。このような社会状況の変化に対応するために地方公共団体が現在保有している資源をどのように生かしていくか、民間の知恵や活力をできる限り生かしながら保全・活用していくことが都市公園緑地法の一部を改正した目的であり、主に5つの措置が図られました。  このうち最も注目されるのは、都市公園内で、地方公共団体の公園管理者の許可を受けた上で保育所、学童クラブなどの設置が全国で可能になったことではないのでしょうか。全国初の認定を受けたのは、東京都荒川区で都立汐入公園内に保育所、学童クラブが設置されております。私も公園内に設置された保育所を見学させていただきました。地域に開かれた保育所を目指し、屋上には高齢者の方がゲートボールができるところがあったり、在宅で子育てしている人、公園に遊びに来ている親子が利用できるよう地域子育てサロンが設置されて、地域のコミュニティの役割を担っておりました。  また、改正された都市公園法では、公募によって公園内にカフェやレストランなどの収益施設も設置できるようになりました。静岡県では浜松市の浜松城内にカフェが設置され、カフェ事業者はテナントとして入居し、賃料以外に収益の一部を公園協会に支払い、公園協会はそれを使って花壇の整備など公園の魅力向上に取り組んでおります。つまり、公園が集客装置となって収益事業が生まれ、その収益を、それまでは税金が当てられていた公園の維持補修に回すことができるのです。また、民間事業者から見れば新たなビジネスの機会にもなります。  沼津市では、近年、社会状況の変化を踏まえ、官民連携を推進し行政と民間の適正な役割分担により雇用創出と住居者増加の相互作用による好循環な町の実現を目指すため、公共施設の中で遊んでいる場所を使って何かできないか、その試みとして、市役所玄関前のピロティを有効活用し、営利、非営利を問わず雑貨や飲食などの物販やPR事業をする事業者を募集し、公共空間の活動実証実験をしております。たくさんの飲食店がその事業に応募し出店しており、私が所属しております子育て支援団体も子育て支援のPR事業をこちらの事業に参加させていただきました。市役所に来庁されたお客様がパンやお弁当、コーヒーを各店舗から購入し、ふだんは通行するだけで終わってしまうピロティはにぎわいをもたらしていました。私たち出店者としても、公共施設において宣伝活動ができチャンスをいただいたことは大変ありがたいことでありました。このように、民間の力を引き出し新たな町の価値の創造が加わることで従来の価値を一段と飛躍させることができます。  当町において、都市緑地法の一部改正に伴い公共還元型の収益施設を設置することが可能になったことから、公有財産である都市公園を活用して社会課題やコミュニティの問題を解決したいと考えている民間団体や企業のアイデアを広く募集し、公共空間の実証実験をしてみてはいかがでしょうか。魅力ある公共空間を創造するためには、町をつくろうとする志、実践する意思、そして新たな戦略や取り組みが必要と考えますが、町長の見解をお伺いいたします。 48 ◯議長(石垣雅雄君) 答弁を求めます。 町長 山本博保君。               (町長 山本博保君登壇) 49 ◯町長(山本博保君) 公園施策全般にわたる非常に幅広い御意見、また、今後の展望についての御質問に私も耳を大きくして伺ってまいりました。議員御質問のとおり、関係法令の改正や住民ニーズは日々多様化し公園施策を取り巻く環境が大きく変化している中で、公園の質、量の充実、公園の適正な維持管理や有効利用、重要な課題等々を認識しているところであります。  本町は、町域が狭く宅地化が進んでいることから公園用地の拡大ということについては難しい現状にありますが、既存の施設を貴重な財産として捉え質の向上に取り組んでいくことが肝要であると改めて全職員とともにこのことを共有していかなければならないと、かように思っているところであります。  公園は、人々のレクリェーションの空間として良好な都市景観の形成、豊かな地域づくりのために欠くことのできない都市の根幹的な施設であることもよく承知しております。今後は公園の魅力の向上に向け、行政、町民、民間事業者らとの効果的かつ有機的な連携を深めていかなければならないと、改めて実感をしているところであります。議員から御紹介を賜りました数々の先進事例を参考に、経営的感覚を持って公園施策の展開に進め、魅力あるまちづくりを進めていくことが必要であると、かように念じているところであります。今後ともこうしたすばらしい御提言を大いに期待をしております。  せっかくの機会でありますので、対話等々につきましては、町長室はいつも対話のドアはオープンであります。そして、町長室の室内はいつも日本晴れ、笑顔が充満しております。どうかオープンのドアをしっかりとコンタクトをとって御来庁いただくことを期待、希望いたしまして答弁とさせていただきます。  ありがとうございます。 50 ◯議長(石垣雅雄君) 答弁を終わります。 4番 花堂君。 51 ◯4番(花堂晴美君) ただいま町長から御丁寧な御答弁をいただきまして大変ありがたく思います。その中で、「経営的感覚に意識した公園政策の展開に努めながら魅力あるまちづくりをしていく」との町長の考えにとても私は期待しております。  2018年5月24日の日本経済新聞夕刊に地方創生の成功自治体として有名な島根県海士町の前町長の山内道雄さんの記事がありました。この記事の中に、「陳情による補助金頼みの行政から稼ぐ行政への脱皮が重要。地域は経営するとの視点を持ちトップ自らが情熱と本気度を示さなければ」という思いが掲載されており、私は「経営する視点」という言葉に大変興味を持ちました。私は、山本町長の経営感覚について、具体的にどのような考えを持っていらっしゃるのか深く質問してまいりますので、今後ともどうぞよろしくお願いいたします。  以上をもちまして私の一般質問を終了させていただきます。 52 ◯議長(石垣雅雄君) これをもちまして花堂君の一般質問を終わります。
     次に、5番 中野 尚君の一般質問に入ります。  質問事項、「1 町道3号線第4工区の整備について」「2 児童公園へ防犯カメラを設置する考えは」「3 サントムーン、スクランブル交差点東西の町道整備について」。  発言を許します。 5番 中野君。 53 ◯5番(中野 尚君) 議長の許可をいただきましたので質問させていただきます。  まず、1番目の質問。柿田区の真ん中を東西に走ります町道3号線第4工区の整備についてですけれども、第4工区につきましては、普済寺さんの入り口付近で歪曲して久しいわけです。この問題につきましては、歴代の柿田区の区長さんはじめ役員さん、現在の区長さん、いろいろな方が心を痛めて尽力しております。私も柿田に居を構えておりますので、非常に関心が深いわけです。しかし、どうやら、担当課に聞きましたら用地の確保はほぼできたというふうなことですので、現状における地権者との交渉状況はどうなっているのか、お聞きします。 54 ◯議長(石垣雅雄君) 答弁求めます。 建設課長 向笠君。 55 ◯建設課長(向笠昭彦君) 中野議員の御質問にお答えいたします。  町道3号線第4工区の事業につきましては、事業主体は静岡県でありますが、用地交渉につきましては県から町が受託して行っております。現在、用地取得につきましてはおおむね9割に当たる39件の地権者と用地取得及び物件補償の契約締結に至っております。  なお、本年度も引き続き残る4件の地権者と可能な限り早期の契約ができるよう県と協力し鋭意用地交渉を進めてまいります。  以上でございます。 56 ◯議長(石垣雅雄君) 答弁終わります。 5番 中野君。 57 ◯5番(中野 尚君) 私も職員時代に建設課を経験していまして、用地交渉を行いました。相手がいますので大変難しい面があるわけですけれども、そういう中で時間もかかるということであります。この第4工区については、そういうふうなことで主に時間を要したというわけでございますけれども、ほぼ、39件まとまったというふうなことですので、あと工事の関係、どのようなスケジュールになるのか、お聞きします。  そして、これは町長にお聞きしますが、今回は日枝神社の手前までです、第4工区は。それを過ぎますと、今度は柿田橋というふうなことで大工事が想定されるわけでございますけれども、つまり第5工区ですね。そういうふうなことの中で、やはりこの区間、町道3号線の区間、早く完成、整備をしてほしいと町民は望んでいると思いますので、そのことに対して町長の決意をお伺いします。  以上です。 58 ◯議長(石垣雅雄君) 答弁求めます。 町長 山本博保君。               (町長 山本博保君登壇) 59 ◯町長(山本博保君) 中野議員の御質問にお答えをいたします。  私も、町民の一人として、沼津市から清水町、さらには三島市に向けて走る町道3号線は地域における産業活動や観光活動を支え、安全・安心、生活の利便性の質の向上等を担う重要な社会基盤であると認識をし、また、今の御質問を通じて中野議員の熱い思いを共有している一人であります。  県が主体として行っている第4工区につきましては、昨年12月26日に議会並びに区長会の代表者の皆さんとともに私も県の交通基盤部に出向き早期完成を訴え、お願いをしてまいったところであります。また、町が事業主体として行っている第7工区につきましては、町の財源に加えて社会資本整備総合交付金を活用し整備を進めており、昨年11月27日、国土交通省及び地元選出の国会議員の先生方のところへも参上し、交付金の増額を要請、要望してきたところであります。今後もあらゆるチャンス、機会を捉えて要望活動を行っていくとともに、これまで以上に要望活動を強化していく大切な時期になっているのではないかと思い、早期完成を目指してまいりたいと、かように要求しているところであります。  中野議員もまさに地元中の地元の一人でありますので、また側面からのお力を期待し、私からの答弁をここまでとし、所管課長に細部については御答弁をさせていただきます。よろしく御理解をお願いします。  以上であります。 60 ◯議長(石垣雅雄君) 建設課長 向笠君。 61 ◯建設課長(向笠昭彦君) お答えします。町道3号線第4工区の事業につきましては、本年度から電線共同溝の本格的な工事に着手する予定であります。この電線共同溝につきましては、電線事業者の電線が地中に埋設されることから、通常の道路工事に比べ関係機関との調整等に期間を要することになります。  しかしながら、手戻りのない範囲で並行して工事を進め一日も早い完成に努めたいと県から伺っております。また、完成時期につきましては平成33年度末を目標としております。  以上でございます。 62 ◯議長(石垣雅雄君) 答弁終わります。 5番 中野君。 63 ◯5番(中野 尚君) 町長の決意はわかりました。3期目に残された任期はもう1年を切ってしまいましたけれども、ぜひ全面解決に向けて道筋だけでもつけていただきたいというふうに思います。  第4工区の完成につきましては、今、課長の話ですけど、少々時間がかかるようですけれども、ただ、歪曲している、1件の地権者のブロック塀があるということで、あれが非常に見通しを悪くしているというこことで、やはりあのブロック塀を何とか撤去して、もう町の所有物になっているわけですから、相手方がいると思いますので交渉していただいて、早く撤去できないかというふうに思います。整備より先んじてやるべきだというふうに思いますのでお聞きします。 64 ◯議長(石垣雅雄君) 答弁求めます。 建設課長 向笠君。 65 ◯建設課長(向笠昭彦君) お答えします。議員御指摘のブロック塀の撤去についてでありますが、このような御要望があったことにつきましては地権者にお伝えし、御協力をお願いしてまいりたいと考えております。  以上でございます。 66 ◯議長(石垣雅雄君) 答弁終わります。 5番 中野君。 67 ◯5番(中野 尚君) ブロック塀がなくなるだけでかなり安全性は向上しますので、ぜひ熱意を持って交渉していただきたいというふうに思います。  では、2番目の質問。児童公園へ防犯カメラを設置する考えはと。先ほど同僚議員が熱く、その児童公園のことも含めて公園のことをお話ししましたけれども、私はちょっと別の視点から、防犯カメラというふうなことで質問させていただきたいというふうに思っています。  事件や事故が起きた場合、防犯カメラは実像を写すわけですので、動かぬ証拠として大変威力を発揮するわけです。それから、未然防止ということにもなると。この未然防止は犯罪が起きないわけですから件数にはカウントされませんけれども、かなりそういうことを含めれば、抑止力効果というのは相当なものだというふうに思っています。今の時代、防犯カメラはなくてはならないというふうにさえ思っています。しかし、防犯カメラを設置するには費用がかかるわけでございますけれども、そこで費用対効果という面でどう考えているか、その認識をお伺いします。 68 ◯議長(石垣雅雄君) 答弁求めます。 都市計画課長 太田君。 69 ◯都市計画課長(太田雅明君) 中野議員の御質問にお答えいたします。  まず、防犯カメラの設置に係る費用についてでありますが、多様な機種がある中で一例を挙げますと、現在建設中の(仮称)丸池公園におきましては、録画式の防犯カメラで40万円程度のものを購入し設置する予定であります。  次に、防犯カメラ設置による効果は、窃盗やわいせつ行為などの犯罪に抑止効果があるとともに、起きてしまった犯罪に対してもその映像が事件の解決につながった事例が多く見受けられることから、安全・安心なまちづくりに有効な対策であり、一定の費用対効果はあると考えております。 70 ◯議長(石垣雅雄君) 答弁終わります。 5番 中野君。 71 ◯5番(中野 尚君) 一定の効果があるということですけれども、町内の公共の場には、幾つか防犯カメラがあったほうがいいのではないのかなと思われる箇所がありますけれども、町長は子供政策に力を入れている町長でございますので、とりあえず児童公園から設置すべきだというふうに思いますが、町長の考えをお聞きします。 72 ◯議長(石垣雅雄君) 答弁求めます。 町長 山本博保君。               (町長 山本博保君登壇) 73 ◯町長(山本博保君) 中野議員御指摘のとおり、安全・安心こそ第一でありますので、御提言を受けて、チャンスとして、これは内部でまた検証・検討をしてまいりたいと、かように思います。  以上であります。 74 ◯議長(石垣雅雄君) 都市計画課長 太田君。 75 ◯都市計画課長(太田雅明君) お答えいたします。詳細について担当課からお答えを申し上げます。  防犯カメラに関しましては、平成29年第2回定例会において松浦議員から防犯カメラの設置等についての一般質問があったことなどから、公共空間における防犯カメラの設置及び利用に関するガイドラインを作成し、各施設の管理者が必要に応じて設置することとしております。  議員御指摘の児童遊園地への設置につきましては、子供たちがより安心して遊ぶことができるとともに、先ほど答弁いたしました設置による効果などから有効であると考えております。しかしながら、設置に当たりましては維持管理面やプライバシーの保護など多くの課題があることから、各区の御意見を伺いながら慎重に検討してまいりたいと考えております。  以上でございます。 76 ◯議長(石垣雅雄君) 答弁終わります。 5番 中野君。 77 ◯5番(中野 尚君) 新しいことを行う場合には必ず幾つかの問題点というのはあるわけです。そういうものを解決し、あるいはハードルを越えてそういう新しい事業を行うというふうなことですけれども、今、担当課長のほうからも「検討するよ」というふうなことですので、そういうことを期待して3番目の質問に移ります。  まず、町道125号線ですが、ここでの質問の対象はサントムーン、スクランブル交差点、御承知だと思いますけれども、あそこの交差点を挟んだ東西、西は八幡、伏見のほう、東は玉川の交差点のほうということで、約300メートルの区間の拡幅整備に係る件です。この区間の土地、物件の地権者であるダイトウボウと総事業費26億円の柿田川周辺地区都市再生整備計画策定の支援を行ったシードとの関係ですが、町長はどのような認識をお持ちか、見解をお伺いします。 78 ◯議長(石垣雅雄君) 答弁求めます。 町長 山本博保君。               (町長 山本博保君登壇) 79 ◯町長(山本博保君) 御質問のダイトウボウと株式会社シードとの関係につきましては、これは申し上げるまでもなく民間同士の契約行為でありますので、私がそこに立ち入ってコメントする立場には全くありません。  また、ダイトウボウが所有するサントムーン柿田川の開発に関することについての御質問でありますが、当初から株式会社シードがかかわっていることは、私ももう長い間の出来事でありますので承知しておりますが、この場に及んで、前例のとおり関係や認識、見解を述べる立場にないことをここに御答弁とさせていただきます。  以上であります。 80 ◯議長(石垣雅雄君) 答弁終わります。 5番 中野君。 81 ◯5番(中野 尚君) 町長の認識はわかりました。それでは、ここにA4の文書があります。この文書はある人から名前入りで送られてきたものです。1枚目にこの人の感想が書かれています。その標題は「役場はシードに操られているのではないか」ということでございますけれども、内容については、この方の主観でございますので、この場ではふさわしくないと思いますので、私はあえて読みません。ただ、その他のことについては、確認しましたところ事実でございますので、そのことを申し上げさせていただきたいというふうに思います。  この文書の発信人はダイトウボウの取締役社長、ちゃんと固有名詞が入っております。発信日、平成29年2月8日、標題は「業務提携、資本参加に関するお知らせ」ということです。ちょっと読みます。  「当社は(当社とはダイトウボウのことですけれども)、平成29年2月8日開催の取締役会において株式会社シード(これは括弧で住所と代表者の社長の名前も書いてあります)との間で株式会社シード既存株主からブロックトレードにより当社株式を取得することで当社に資本参加することに伴い商業施設事業に関する業務提携を行うことを決議いたしましたので下記のとおりお知らせいたします」ということで、下記として、業務提携の理由で3点ありますけれども、2と3だけを読みます。「2、株式会社シードはまちづくりをコンセプトとしたSC開発、運営を全国規模で展開しており、特に東海エリアで強みを有しております。このため当社の主力事業であるサントムーン柿田川の開発、運営においても長年強い協力関係にありましたが特段の資本関係はありませんでした。このため当社としましてアライアンスの強化について検討を続けておりました」ということで、「3、係る中、今般、株式会社シードによる当社株式買い入れによる資本参加を実施することにより従来とは異なる次元での強固な業務提携関係を構築することが当社の商業施設事業の一段の成長と強化に大いに資すると判断したものであります」ということで、ここの最後に、相手方が新たに取得された株式の数50万株、相手方というのはシードがダイトウボウの株を50万株得たということです。  もう一つの文書のほうには、サントムーン柿田川の今回の増床計画、後ほど質問しますけれども、「リニューアル工事第4期開発の実施についてのお知らせ」、発信日は平成30年3月28日、つい最近です。発信者はダイトウボウの取締役社長です。ここに開発趣旨として、やっぱり3点ほど書いてありますけれども、3番目だけをちょっと読ませてもらいます。「当社の資本業務提携先である株式会社シードと連携して2018年4月から順次増床、リニューアル工事に取り組みます。第4期開発のグランドオープンは2019年の夏を目指しており、本格開業後には総取扱高は全国有数の270億円規模、年間売上客数1,000万人近くにまで増加することを見込んでいます」と書いてあって、この計画の内容も書かれています。一つのほうにはシードさんの会社の概要が書かれていると、こういうことです。これは客観的な事実ですけれども、このことを聞いて、改めて町長の見解をお聞きします。 82 ◯議長(石垣雅雄君) 中野議員、申し上げますけど、通告外であります。      (「町長、手を挙げてますよ。町長に、感想です」と呼ぶ者あり) 83 ◯議長(石垣雅雄君) では、答弁求めます。 町長 山本博保君。               (町長 山本博保君登壇) 84 ◯町長(山本博保君) 中野議員の御質問にお答えいたします。あえてお答えします。  本件は民民の契約であり、この場にふさわしくありませんし、ましてやそのことについて私が見解を述べる立場に一切ありません。御理解を願います。 85 ◯議長(石垣雅雄君) 答弁終わります。 5番 中野君。 86 ◯5番(中野 尚君) こういうことが事実としてあることを、町長は知っているか、知らないかはわかりませんけれども、あえて、事実ですのでこの場で公表させていただいたということでございます。  では、次の質問へ移ります。町道125号線を柿田川周辺地区都市再生整備計画に組み入れた意図と町道125号線の当該箇所、この箇所は先ほども言いましたが、スクランブル交差点を挟んで東西に約300メートルですけれども、この整備の必要性について道路管理者である町長にお聞きします。 87 ◯議長(石垣雅雄君) 答弁を求めます。 町長 山本博保君。               (町長 山本博保君登壇) 88 ◯町長(山本博保君) お尋ねの御質問にお答えいたします。  町道125号線の整備の御質問でありますが、詳細につきましては所管課長から答弁をさせていただきます。  以上であります。 89 ◯議長(石垣雅雄君) 企画財政課長 高嶋君。 90 ◯企画財政課長(高嶋広幸君) 中野議員の御質問にお答えいたします。  柿田川周辺地区都市再生整備計画事業の一つであります町道125号線の整備につきましては、柿田川公園から丸池までのネットワーク道路整備として位置づけております。  この事業では、水と緑の空間であります柿田川公園と総合運動公園、丸池、これら各施設間の往来が安全かつ快適にできるよう、それらを結ぶ既存道路、歩道の改修整備を行うものであります。また、あわせて通学路となっています手狭な公道の改修を行い歩行者の安全を確保するものであります。  以上です。 91 ◯議長(石垣雅雄君) 建設課長 向笠君。 92 ◯建設課長(向笠昭彦君) 町道125号線は大型商業施設が隣接し、特に土・日、祝日には歩行者や自転車の混雑が激しく、また、清水小学校の通学路や指定緊急避難場所へのアクセスルートにも指定されております。このようなことから、都市再生整備計画の目的以外にも、渋滞解消と安全な歩道の確保、大規模地震等への対応を目的に現在の利活用の状況に合った適正な道路として整備することが必要であると考えております。 93 ◯議長(石垣雅雄君) 答弁終わります。 5番 中野君。 94 ◯5番(中野 尚君) この総事業費26億円の柿田川周辺地区都市再生整備計画の対象エリアは、77.7ヘクタールと大変広いわけです。その中にいろんな計画が詰め込まれています。例えば柿田川公園や丸池公園、それから総合運動公園、ビジターセンター、図書館、保健センター、宮西達也ミュージアム、そして、終わってしまいましたが、そこの福祉センターも大規模改修。こういう箱物は、一応その77.7ヘクタールの中に点在をしているわけですけれども、しかし、道路改修、この町道22号線、126号線、737号線、201号線、今の質問している125号線、どういうわけか、この5本の道路整備はサントムーン周辺だけなんです。なぜですか、お聞きします。 95 ◯議長(石垣雅雄君) 答弁を求めます。 企画財政課長 高嶋君。 96 ◯企画財政課長(高嶋広幸君) 再度御答弁申し上げます。  町道125号線、それから、今議員がおっしゃいましたその他の町道につきましても、これは柿田川公園から丸池までのネットワーク道路整備として位置づけております。この事業では、水と緑の空間であります柿田川公園と総合運動公園、丸池、各施設間の往来が安全かつ快適にできるよう、それらを結ぶ既存道路、歩道の改修整備を行うものであります。  以上です。 97 ◯議長(石垣雅雄君) 答弁終わります。 5番 中野君。 98 ◯5番(中野 尚君) 今、私がきょう質問しているのは町道125号線ということで質問しているわけです。この道路管理者は、先ほど言いましたけど、町長なわけですけれども、これは町長が承諾しなければこの整備もできないわけですけれども、町長の考えをできればお聞かせいただきたいんですけれども、町長、答えられますか。 99 ◯議長(石垣雅雄君) 答弁求めます。 町長 山本博保君。               (町長 山本博保君登壇) 100 ◯町長(山本博保君) 今、関係課の高嶋課長から御答弁のとおり、いろいろ表現はあろうかと思いますが、安全性の確保等々の利便性を含めたところに大きな判断基準があることを申し添えるとともに、その余の詳細につきましては担当課長から補足説明をさせていただきます。  以上であります。 101 ◯議長(石垣雅雄君) 答弁終わります。 5番 中野君。 102 ◯5番(中野 尚君) 担当課長は先に言っちゃっていますからないと思いますので、私は次の質問にいきます。  3月議会で町道125号線の整備の一つの理由に通学路と、今も言っているわけですけれども、そういうことを言っているわけです。町内には通学路整備が必要な箇所は幾つかあります。この事業、柿田川周辺地区都市再生整備計画、仮にこの計画どおりに行ったとして、国から9億9,000万円の補助金はあるにしても、町費、町民の税金から16億円を拠出すると言うふうなことになっているわけです。税金の性質としては、やはり広く公平に使うべきだというふうに思っています。この町道整備、このサントムーン周辺の1カ所に集中するのはいかがなものかというふうに思います。そのことを指摘して次の3番目の質問に移ります。  今言ったことと同じですけれども、3月議会でこの町道125号線の整備目的は、町長は、「町の全体の利益、住民の利益に直結する」と、これは議事録に載っていますから、そう言っているんです。担当課長は、担当課長は定年でもうおやめになったんですかね、先ほども言いましたが、「通学路整備」と言っていました。3月議会の終了は3月23日です。その後、議会終了を待っていたかのように、3月29日に、この静岡新聞、ここに「サントムーン柿田川増床へ」ということで大きく載ったわけです。
     3月議会のときには、1週間前に終了しているわけですけれども、予算の質疑というのはもっと前ですけれども、一切このことは触れなかったわけです。そのときの説明というのは、先ほども言いましたが、「住民の利益だ」「通学路整備だ」ということです。そういう意味で、そのときの説明とこれが発表されたことによっての矛盾は、私はあるというふうに感じておりますけれども、その点をお聞きします。そして、この増床計画はいつ知ったのか、お聞きします。  以上2点です。 103 ◯議長(石垣雅雄君) 建設課長 向笠君。 104 ◯建設課長(向笠昭彦君) お答えいたします。本年3月の第1回定例会における予算質疑におきまして中野議員から町道125号線の整備の必要性についての御質問に対し、「町道125号線等につきましては、通学路であり、いろいろな利便性等を考えた中で計画を実施するものである」と答弁させていただいております。  先ほど来御答弁させていただきましたとおり、都市再生整備計画の目的以外にも渋滞解消や安全な歩道の確保等、現在の利活用の状況に合った適正な道路を整備することは必要であると考えております。 105 ◯議長(石垣雅雄君) 都市計画課長 太田君。 106 ◯都市計画課長(太田雅明君) いつ知ったかということに関しましてです。  今回の増床計画を町が初めて知ったのは、事業者側から構想段階として町の幹部職員が事前の報告を受けた平成28年10月の時点であると承知しております。その後、計画されている渡り廊下を含む予定建築物の建築につきましては県の建築審査会への付議が必要であることから、その準備段階として平成29年8月9日に建築許可申請に係る事前協議書が町に提出されました。したがいまして、許認可を通じて町が正式に知ることとなったのはこの時点となります。 107 ◯議長(石垣雅雄君) 答弁終わります。 5番 中野君。 108 ◯5番(中野 尚君) 今、2課長からお答えになりましたけれども、町長もこれについては、先ほど言いましたように、3月議会で町道125号線の整備目的、この理由を「町の全体の利益、住民の利益に直結する」と答えておりますので、この増床計画が発表されたことによっての町長の答弁もちょっと矛盾するんじゃないのかと思いますので、もし町長がお答えできるのでしたらお願いします。 109 ◯議長(石垣雅雄君) 答弁求めます。 町長 山本博保君。               (町長 山本博保君登壇) 110 ◯町長(山本博保君) 中野議員の御指摘でありますが、町としては決して矛盾しているところはありません。全体の利益という点においては、安全・安心を含めて関係事業、地域への反映を含めて町の目指すところでありますので御理解をいただきたいと思います。  以上であります。 111 ◯議長(石垣雅雄君) 答弁終わります。 5番 中野君。 112 ◯5番(中野 尚君) 矛盾していないということで全体の利益に直結するということでしたら、このサントムーン柿田川の増床計画は1週間後に発表されたわけですから当然知っていたと思いますので、こういう計画も説明の中で言っていただければなというふうに思っています。  この新聞記事を細かく読むと、「県東部では2019年秋、三井不動産が沼津市にららぽーと沼津を開業する。今回の大規模開発は集客力のある店舗をそろえ新施設と共存を図る意図があると見られる」と、こういうふうに書いてあるわけです。つまり、先ほど言いましたけれども、増床計画に伴って通行人も当然多くなる、あるいは車も多くなるかもしれない、そういう意味で道路の拡幅も必要になったと。要するに、この計画があるからと、真相はそこではないのかなと、私は、私はですよ、そう思います。  それから、平成28年1月の、先ほどもお見せしましたけど、この計画では、町道125号線は載っていますが、そのときにサントムーンの増床計画が町に伝わっていたのではないかと、この時点でですよ、この時点で伝わっていたのではないかというふうに思いますけれども、もし異論があればどうぞ。 113 ◯議長(石垣雅雄君) 答弁求めます。 企画財政課長 高嶋君。 114 ◯企画財政課長(高嶋広幸君) お答えいたします。今、中野議員が示された資料というのは、社会資本総合整備計画書(当初)ということで、平成28年1月8日に町から国に出された計画書ということで理解しておりますけれども、よろしいですか。  ですので、平成28年1月の時点の計画です。先ほど答弁した中では平成28年10月に構想というのを最初聞いたということですので。  以上でございます。 115 ◯議長(石垣雅雄君) 答弁終わります。 5番 中野君。 116 ◯5番(中野 尚君) 1月に町道125号線、3,300万円は載っているけれども、そのときには増床計画はなかった、10月に知ったというふうなことですけれども、じゃあ、それはそれでいいですよ。  次の質問に移ります。3月議会でも申し上げましたが、サントムーンのオープン時の用地及び道路建設費や受益者負担の考えにのっとり事業者からの寄附で行いましたが、オープン時ですよ、もう何年たったんですかね、もう20年ですか、私もちょうど担当におりましたけれども、今回は用地、物件を有償で補償するということですけれども、オープン時は無償寄附、道路整備も含めてね、用地も寄附ということだったんですけれども、今回はそうではない。その理由を町長にお聞きします。 117 ◯議長(石垣雅雄君) 答弁求めます。 町長 山本博保君。               (町長 山本博保君登壇) 118 ◯町長(山本博保君) 中野議員のただいまの御質問、道路建設に伴う用地及び物件の有償、無償の違いについてはという御質問であります。詳細につきましては所管課長から答弁をさせていただきますのでよろしく御理解を願います。  以上であります。 119 ◯議長(石垣雅雄君) 建設課長 向笠君。 120 ◯建設課長(向笠昭彦君) お答えいたします。オープン時の道路建設につきましては、都市計画法の開発許可において一定の整備基準を課された起因者負担により整備に至ったものであります。  また、今回の増床計画は都市計画法第29条の開発行為に該当する案件ではないことから道路整備等の条件が課されておりません。このようなことから、今回の道路整備につきましては、都市再生整備計画のもと、道路管理者により事業を推進するものでございます。  以上でございます。 121 ◯議長(石垣雅雄君) 答弁終わります。 5番 中野君。 122 ◯5番(中野 尚君) 今の課長の答弁を平たく言うと、オープン時は開発行為だった、だから用地は寄附、道路整備も事業者側が提供してくれた、今回は開発行為に当たらないということの中で用地、物件を有償で補償したというふうな、開発行為というふうなことが一つの分かれ目のようでございます。  ただ、副町長は3月議会の予算委員会で、委員長報告、ここにもありますけれども、この理由を「土地は資金繰りの担保の対象になっているから寄附はできないとの説明でした」というのは、これはダイトウボウ側と交渉したときのことを言っているんですけれども、委員長報告ではそういうふうに言っているんですけれども、寄付ができるかできないかの大前提が開発行為かそうでないかということであるとするならば委員会での答弁とちょっと食い違うような気がしますけれども、そのときの説明を踏まえて整理して、もう一度、副町長、お答え願います。 123 ◯議長(石垣雅雄君) 答弁求めます。 副町長 関君。              (副町長 関 義弘君登壇) 124 ◯副町長(関 義弘君) 中野議員の御質問にお答えいたします。  中野議員がおっしゃった開発行為による寄附ということでございますけども、先ほど課長が答弁したとおり、開発行為の場合は起因者負担ということで起業者側に整備をしていただいたということで、ただ、今回は開発行為には当たらないですけども、一応寄附のお願いは事前にしたということで、最初に寄附でできないかということのお願いをしたということでございます。  以上でございます。 125 ◯議長(石垣雅雄君) 答弁終わります。 5番 中野君。 126 ◯5番(中野 尚君) ちょっと私の質問とはあれですけれども、委員会の時には資金繰りの担保の対象になっているというふうなことだったものですから、それはダイトウボウ側ね、そういう開発行為という話は一切出ていなかったものですからそのことを聞いたんですけれども、まあ、いいです。  ただ、寄附か否かというのは開発行為で決まると。開発行為でなくても、これは交渉次第では、当然一番恩恵を受けるのはサントムーンでございますので、そうしたこともお願いはできるのではないのかなと。開発行為でなければ寄附、それができないというふうな何か法的な根拠があるんでしょうか、お聞きします。 127 ◯議長(石垣雅雄君) 答弁求めます。 都市計画課長 太田君。 128 ◯都市計画課長(太田雅明君) お答えいたします。土地利用事業で寄附を求めてはいけないというような明文の規定があるかということでありますが、こういった明文の規定はございません。もとより土地利用事業というのは行政指導の範疇でございますので、先ほど副町長が答弁したとおり、その行政指導の一環の中で寄附のお願いを交渉したと、このようなことでございます。  以上であります。 129 ◯議長(石垣雅雄君) 答弁終わります。 5番 中野君。 130 ◯5番(中野 尚君) 開発行為か否かと。開発行為でなくても事業者側の、太っ腹というんですかね、そういうふうなあれがあれば寄附も可能だ、道路整備も可能だというふうなことだったが、今回は残念ながらそうはならなかったというふうなことです。  これは企画財政課長に前もってちょっと話をしてありますけれども、課長は非常に優秀ですので答えられると思いますけれども、この国へ出した柿田川周辺地区都市再生整備計画では町道125号線の全体事業費は3,300万円です。この3,300万円というのは、当然そのときの根拠が何かしらあって3,300万円というふうに町が業者のシード側に提示したというふうに思いますけれども、しかし、今回実際には、工事費、用地、物件補償等を含めると、その10倍の約3億円ほどかかるわけですよ、大きな違いなわけです。  それで、まず1つ、3,300万円とした根拠は何だったのか、もう一つは、今回は予算が非常に膨らんでしまった、だけど、事業者側に、そのことについて、その意向に従う必要はないのではないのかなというふうに私は感じますけれども、その2点、お聞きします。 131 ◯議長(石垣雅雄君) 答弁求めます。 企画財政課長 高嶋君。 132 ◯企画財政課長(高嶋広幸君) 答弁いたします。町道125号線のみならず、町道の整備、この都市再生整備計画の中においては、当初具体的な内容が決まっていない事業もございました。そういうことで、各道路の位置づけにつきましては、先ほど言ったとおり、ネットワーク道路整備として既存道路の舗装改良や歩道整備、サイン設置工事等を行うということで国には申請してございます。  この中で、町道125号線の、先ほど言われた計画額の内訳につきましては、測量設計、それから舗装改良工事等を予定しているということで考えております。また、その中に、測量設計におきましては、交通量調査とか、土質調査、舗装等の検討も考えたということでございます。  また、その後において事業費が膨らんでいたんじゃないかということですけれども、先ほど言いましたとおり、平成28年1月に提出した段階での計画であります。この交付金制度の基本的な特徴ということにもあるわけですけれども、この交付金は従来の補助金と違います。従来は詳細な内容が決まってから、翌年度こういう事業を行いたいので要望するということで要望して採択されるということが通常の補助金でございます。この交付金は、これまでも御説明いたしましたとおり、5年間で行う事業、一つの事業ではありません、先ほど議員もおっしゃった各事業がこの計画の中に入っております。その中には進捗状況がかなり違う事業もありますので、その5年間の中で、いろいろ調査をした中で、さらに詳細な設計をして、その上で事業の内容が決まり、詳細な金額も確定していくという事業でございますので、当初と現在とで金額的にかけ離れているというのはそういうことで御承知いただきたいと思います。  以上です。 133 ◯議長(石垣雅雄君) 答弁終わります。 5番 中野君。 134 ◯5番(中野 尚君) どうもいまいち、はっきり私、理解できないですけれども、要するに、当初は3,300万円だったけどその後いろんな状況で非常に膨らんだということです。その膨らんだことについて結局税金を、非常に膨らむことによって投資、拠出しなきゃなりませんので、だから、そういう意味では必ずしも事業者の意向に沿わなくてもいいんじゃないのかなと。そういうふうなことについての明快な答弁はなかったんですけれども、それはそれとして次の質問に移ります。  ダイトウボウの用地、物件は有償になったわけですが、そうなるには当然町と交渉した結果だと思います。その交渉は誰が誰といつどこで行ったのか、お聞きします。 135 ◯議長(石垣雅雄君) 答弁求めます。 副町長 関君。              (副町長 関 義弘君登壇) 136 ◯副町長(関 義弘君) 交渉は誰が誰といつどこで行ったかという御質問でございます。  平成29年11月21日及び平成30年2月26日の2回にわたり、シード本社において、ダイトウボウの山内社長に対し町を代表して私が関係職員とともに交渉を行っております。山内社長との交渉は2回ということで、その他は担当課と事前の打ち合わせは何回か行っております。  以上でございます。 137 ◯議長(石垣雅雄君) 答弁終わります。 5番 中野君。 138 ◯5番(中野 尚君) 2回交渉したということですけれども、町を代表して副町長以下担当者で行かれた、そして相手方のダイトウボウのほうは、今、固有名詞が出ましたのであえて言わせてもらいますが、先ほどの文書にも書いてあります山内さん、山内社長が同席されたということでございますけど、なぜ町の代表である町長が同席されなかったんでしょうか、お伺いします。 139 ◯議長(石垣雅雄君) 答弁求めます。 副町長 関君。              (副町長 関 義弘君登壇) 140 ◯副町長(関 義弘君) なぜ町長が代表者として出なかったのかということでございますけども、行政事務を執行するに当たりましては全ての事務を町長が行うことはできないのでございます。そのために補助を行う、私であるとか、関係職員が存在するものでありまして、たまたまこの交渉につきましては私、副町長が担当したものでございます。  なお、ダイトウボウという一部上場の企業の社長様との面会でございますので、敬意を表して面会したというところでございます。  以上でございます。 141 ◯議長(石垣雅雄君) 答弁終わります。 5番 中野君。 142 ◯5番(中野 尚君) 敬意を表してということですけど、敬意を表すなら、やはり町の代表である町長が行くべきだと、相手方のダイトウボウは社長が、代表者が来ているわけですから、私はそれこそが敬意を表すことになるんじゃないのかなというふうに思いますし、これは非常に大きな交渉事ですから、やはり町長が率先して、「昔は寄附、それから道路整備もしてもらった、そういう中で、今回も何とかお願いします」と、こういうふうに町長が、そうなるかどうかは別にしても、熱意を持って相手方と交渉するというふうなことが必要ではなかったのかというふうに思います。  今、昔のことを言いましたけれども、サントムーンのオープン時は国道から737号線、あれ全部、用地をダイトウボウさんに寄附をしていただきまして、道路整備も全部寄附です。ついでに言うならば、今サントムーン柿田川の2階にある子育て支援センター、あれも当初は、相当な面積です、賃料は月100万円余、町のほうで負担をというふうなお願いがありましたけれども、当時、私、覚えているのは、この子育て支援センター、今はどこにもあるようですけれども、その当時は、子育て支援センター、これがあることによって人が集まる、人が集まればそれがお客さんになる、フィフティ・フィフティ、相互メリットがあるということの中で、「ぜひ無料にお願いします」ということで、今でも無償だと思いますけれども、そうなったわけです。あれだけの面積をテナントを募って貸せば、当然デベロッパーのほうへは賃貸料が入るわけですけれども、今も無償にしていただいていると。しかし、お客さんは50万人ですから、この間新聞に載っていましたけれども、大勢の方が来ますから、お客さんになっているわけだ。相互メリット、まさにそういうことだと思います。  次の質問ですけれども、先ほどの新聞記事、スウェン・カーサ、新棟を建てると。そして、サントムーン本館とアネックスが町道の上空、町道737号線と町道125号線、ここに連絡通路を2本設けるというふうに載っているわけですけれども、道路管理者は町長ですけれども、当然事業者は町へ申請、町との協議が必要になるわけです。そこで、その申請と協議内容はどのようなものか伺います。また、事業者はいつどのような回答をしたのか、あわせてお聞きします。 143 ◯議長(石垣雅雄君) 答弁求めます。 都市計画課長 太田君。 144 ◯都市計画課長(太田雅明君) お答えします。先ほど答弁いたしましたとおり、建築許可申請に係る事前協議書が平成29年8月9日付で提出され、同月14日付で県沼津土木事務所に進達いたしました。また、県との事前協議が平成29年8月31日に終了し、建築許可申請が同年9月4日付で町に提出され、同月6日付で県沼津土木事務所に進達し、県の建築審査会の議を経て同年11月7日に建築許可の通知がされております。  次に、町の土地利用事業承認申請につきましては、平成29年9月19日に提出され、平成30年4月11日付で承認したものであります。  なお、承認までに7カ月を要しておりますが、これは町道125号線の拡幅について事業者側との用地等の調整に時間を要したことによるものであります。また、事業者側からどのような意見がということでありますが、土地利用の審議結果を通知いたしましたところ、それぞれ従うと、そのようなことでありましたけれども、町道の拡幅の用地の交渉については期間を要したと、このような認識であります。  以上です。 145 ◯議長(石垣雅雄君) 答弁終わります。 5番 中野君。 146 ◯5番(中野 尚君) 土地利用委員会は、事業者から出された申請書類、この内容に基づいて町の各課の関連する課長さんたちが集まっていろんな注文や条件を付議すると。事業者はその町の回答がないと次のステップに行けないというわけです。しかし、平成30年3月29日には、先ほど言いましたけれども、新聞で事業者側は「サントムーン増床計画」ということで発表しているわけです。記事には本館、アネックス、新棟、これはカーサ・スウェンの後に建てるものですけれども、この2本の連絡通路、町道737号線と125号線、この上空へ連絡通路をつくると。大きなものですけれども、この上空占有とあわせ道路管理者の承諾が必要なわけです。  今聞いたところ、土地利用委員会が承認を出したのが4月11日です。承認を出さない前に新聞で公表するということは、土地利用委員会をある面で軽視しているのではないかというふうに私は思いますし、土地利用委員会は権威のある委員会です。このことについて、土地利用委員会の委員長である副町長の見解をお聞きします。 147 ◯議長(石垣雅雄君) 中野君、今のは通告外であります。当局側は答弁は必要ありません。  次に進めてください。 5番 中野君。 148 ◯5番(中野 尚君) 土地利用委員会というのは、非常に、先ほども言いましたが、権威があって、その中で、一般事業者でいうと、この東部地域では清水町と函南町が非常に開発行為の規制、土地利用委員会の状態は厳しいという声をよく聞きます。それはそれでいいことですよ、いいことです。次の質問に移りますから、今のは感想ですから。  ですから、土地利用委員会というのは、事業者が開発する場合、非常に重いものがある。それを、仮にサントムーンではなくてほかの事業者がやった場合に、承認を出さない前に新聞等で公表したりしたらどうなるのかなと。それはちょっと非常に難しいと。 149 ◯議長(石垣雅雄君) 中野委員、済みません、カウントダウンが始まりましたので、1分しかありませんね。 150 ◯5番(中野 尚君) わかりました。そういう面では非常に……。  そういうことで、次の最後の質問に移ります。経緯、結果を踏まえると、町道125号線については、どうも増床計画を手助けするような道路整備のように思えます。私は、この計画を策定した事業者、シードですが、町とこのシードとの関係に非常に深いものを感じていますが、町長の見解をお聞きします。 151 ◯議長(石垣雅雄君) 答弁求めます。 町長 山本博保君。               (町長 山本博保君登壇) 152 ◯町長(山本博保君) 中野議員の御質問、一連の関係の中で、今、町と事業者、いわゆるシードとの関係は必要以上に深い関係を感じるという御確認、御質問でありましたが、これまでの議会において答弁を重ねてまいりましたとおりであり、委託契約が発生したときは委託者、受託者の関係であります。  なお、質問の要旨の中で書かれている町と事業者、いわゆるシードとの関係は必要以上に深さを感ずると、こういうお尋ねでありますが、私の見解としては、極めてこの御質問は抽象的であり、私にとっては意味不明でありますので小職からは答弁いたすことが困難であります。どうか御理解をいただきたいと思います。抽象的かつ意味不明であります。  以上であります。 153 ◯議長(石垣雅雄君) 答弁終わります。あと24秒です。 5番 中野君。 154 ◯5番(中野 尚君) 抽象的だということですので、1つは、税金から給与を払って女性職員を1年間シードへ行かせた、それから、この議場でも言ったように、副町長がシードの社長と会食した、この辺はやはり必要以上の関係を感じます。今はやりのそんたくではないのかなというふうに思います。もう時間ですかね、じゃあ、終わります。  以上です。 155 ◯議長(石垣雅雄君) これで中野君の一般質問を終わります。  ここで暫時休憩します。
     再開を11時からといたします。                                 午前10時45分休憩                                 ────────                                 午前10時58分再開 156 ◯議長(石垣雅雄君) 休憩を閉じ、会議を再開いたします。  なお、さきの一般質問における中野議員の発言につきまして、後日会議録を調査して、不穏当発言があった場合には善処いたします。  次に、2番 秋山治美君の一般質問に入ります。  質問事項、「1 河川・水路の環境整備とその有効活用を」。  発言を許します。 2番 秋山治美君。 157 ◯2番(秋山治美君) ただいま議長の許可をいただきましたので、さきに通告をしてあります河川・水路の環境整備とその有効活用について質問いたします。  きょうは、暦の二十四節気の中では、芒種という米や麦など穂が出る穀物の種をまくのに最良の日とされております。きょうの私の質問がまちづくりの一つの種まきとなるよう、そして実りに結びつくような質問をさせていただきたいと思いますのでよろしくお願いをします。  清水町は清らかで豊かな水をはじめとした自然環境に恵まれた町であります。人、暮らし、環境が生きる交流拠点都市づくりを目的としました第4次清水町総合計画の基本目標の一つでもあります自然と共生し、環境にやさしいまち、この中において、「公園の整備ですとか、環境教室など自然と触れ合える環境の充実を図り、自然とともに生きる町の実現のため柿田川などの豊かな自然環境をいつまでも絶やさぬよう柿田川やその周辺の自然環境の保護・保全に努めます。また、柿田川以外にも町を彩る自然環境を保護するための活動の充実に取り組んでいきます」とうたわれております。これに基づいて、町では、公園の整備ですとか、環境教室など自然とともに生きる町の実現のために自然環境保全に関する意識啓発、あるいは保全活動の支援や水源環境の保全と一体的な環境保全対策を推進しているんだろうと思います。  当町は、柿田川、狩野川をはじめとした多くの河川と水路に恵まれております。この貴重な水資源に身近に接してはいるものの、水質、景観、あるいは周辺の環境整備などさまざまな面でまだ満足ができるような状態とは言えないのではないでしょうか。特に町内には狩野川や柿田川、あるいは境川や雨降川といった何本かの国や県が管理する一、二級の河川と江川や丸池川など町が管理をする多くの普通河川がありますが、これら複数の河川の中には雑草が繁茂して見苦しくなっているばかりでなく、空き瓶、空き缶、あるいはそれらの投げ捨て、土手や川岸には発泡スチロール、ビニール袋、コンビニ弁当殻などさまざまなごみがひっかかっていたり、投棄されたりしております。本当に見た目にも不快感がある河川が随所に見られるわけで、とても小川がさらさら流れるどころではなく、ごみの捨て場となっている、そんな感じがする河川も見受けられ、小河川、これは小さな河川ですね、の環境はまだまだといわざるを得ません。  そこで質問をいたします。まず1点目は、町内には狩野川や柿田川、境川、雨降川といった国や県が管理する河川や水路、それと江川や丸池川といった町が管理する河川や水路がありますが、この割合についてお伺いいたします。 158 ◯議長(石垣雅雄君) 答弁求めます。 建設課長 向笠君。 159 ◯建設課長(向笠昭彦君) 秋山議員の御質問にお答えいたします。  町内にある河川・水路の本数での割合で申し上げますが、町が87%、県が5%、国が8%、このような割合となっております。  以上でございます。 160 ◯議長(石垣雅雄君) 答弁終わります。 2番 秋山君。 161 ◯2番(秋山治美君) 町内の河川は約9割近くを町で管理しているということですが、この町が管理する河川・水路について、清掃や維持管理などは計画的に行われているんでしょうか。また、具体的にはどのような作業を行っているのかについてお伺いいたします。 162 ◯議長(石垣雅雄君) 答弁求めます。 建設課長 向笠君。 163 ◯建設課長(向笠昭彦君) 本町では、河岸の崩壊、閉塞等の河川災害を未然に防ぐため河川パトロールを実施し、河川内の異常個所の早期発見に努めるとともに河川しゅんせつや樹木の伐採、老朽化した護岸の修繕等適切な維持管理に努めております。  以上でございます。 164 ◯議長(石垣雅雄君) 答弁終わります。 2番 秋山君。 165 ◯2番(秋山治美君) それでは、町が管理する河川・水路の清掃、維持管理に関して、町民や自治会、区ですね、あるいは関係する団体等から具体的な要望はあるのか、また、それに対してどのような対応をしたかについてお伺いいたします。 166 ◯議長(石垣雅雄君) 答弁求めます。 建設課長 向笠君。 167 ◯建設課長(向笠昭彦君) お答えいたします。自治会等から河川しゅんせつ、樹木の伐採、護岸整備等の要望が多数寄せられております。これらの要望につきましては、現地調査を行い、緊急性を要する場合は早期の対応を行っております。また、主要な河川等における護岸整備につきましては下流側から計画的に進めております。  なお、雨水排水等に利用されている道路側溝や水路の清掃につきましては、堆積した土砂上げ等の軽作業を地域活動として自治会の皆様の御協力をお願いしているところでございます。  以上です。 168 ◯議長(石垣雅雄君) 答弁終わります。 2番 秋山君。 169 ◯2番(秋山治美君) 町内の町が管理している河川の内容についてはわかりましたが、同じく国や県が管理をしております河川・水路について、その清掃ですとか、維持管理、これらに関して町民や自治会、あるいは関係する団体等から具体的な要望等はあるのか、またそれに対してどのような対応をしているのか、お伺いいたします。 170 ◯議長(石垣雅雄君) 答弁を求めます。 建設課長 向笠君。 171 ◯建設課長(向笠昭彦君) お答えいたします。国及び県管理の河川・水路に関しまして、町民や自治会から護岸整備や樹木の伐採等の要望が町に提出されることはあります。そのような場合には、要望内容を確認した上で町から各管理者へお伝えし、対応をお願いしております。  以上でございます。 172 ◯議長(石垣雅雄君) 答弁終わります。 2番 秋山君。 173 ◯2番(秋山治美君) 河川管理者の違いはあれど町民や自治会からは同じような河川や水路の護岸整備、あるいは河床のしゅんせつ、樹木の伐採など流水阻害物の除去等についての要望が多くあるということです。これらについては、近年多発しております異常気象による豪雨災害を防ぐ上で重要なことですから、早急に対応するよう管理者と継続的に協議をすることを指摘しておきます。  災害に強い河川や水路の整備は緊急性を要する重要な課題ではありますが、常日頃の河川や水路の環境整備も、これまた重要な課題であると考えております。町内の河川や水路は下水道の普及や町民の美化意識の向上によって以前と比べると随分きれいになってきてはいるものの、先ほども述べましたように、まだまだごみや土砂の堆積が目立つ箇所が多くあります。  町では、平成9年に清水町環境美化条例、いわゆるポイ捨て禁止条例をつくりましたが、それでも河川や水路にはコンビニ等の弁当殻やペットボトル等のごみを多く見かける状況です。いわゆる平気でごみを捨てる人、心ない人がいるわけなんですよね。特に農業用水路には、田んぼに水を必要としない時期には家庭の排水しか流れていないため、水量も少なく堆積した土砂に雑草が繁茂しており、これがまたポイ捨てを容易にする原因にもなっているのではないかなと考えております。この用水路にいつも水が流れていて、その周辺がきれいになっていれば自然とごみも捨てにくくなるものです。  2006年には、国土交通省において、水質、親水空間、修景や自然環境の維持改善等を図ることを目的として、河川水を用水路に流す水利権につきまして使用許可の取り扱いを見直しました。また、同時期ですが、農林水産省においても、環境にやさしい水辺づくりを目指して、かんがい用水以外に地域用水として環境用水や防火用水などの考え方を打ち出しております。その結果、環境用水ということで、農閑期の水利権の申請を自治体が行うことができるようになりました。  隣町の沼津市においては、江戸時代に狩野川の水位を高めて堀に水を引き込む難工事を経て築かれながらも、2012年度には取水をとりやめて、その家庭雑排水が流れるのみで悪臭などの問題が発生しておりました下香貫の香貫用水、一般的には内膳堀といったほうが通りがよいかとは思いますが、この内膳堀が、環境用水として国土交通省から狩野川からの通年の取水が許可をされ、本年4月から通水をして、水路整備に尽くした上田内膳、この方の歴史とともに環境学習にも生かしていくというような方針を打ち出しております。  そこで、当町においても同じような状況の中にあります狩野川からかんがい用水として取水をしております徳倉地内を流れる江川、ここについて農閑期の河川環境改善のために環境用水の取得をする、そのような考えがあるかどうか、お伺いいたします。 174 ◯議長(石垣雅雄君) 答弁を求めます。 建設課長 向笠君。 175 ◯建設課長(向笠昭彦君) お答えいたします。議員御提案の環境用水は用水時期を問わず通水することから、用水を狩野川からポンプアップしている徳倉地内においては運転に対しまして相当な費用が生じることとなります。加えて浸水想定区域と指定されていることから、降雨時の対策やコスト面、防災面、さまざまな課題が考えられます。  一方、御提案の環境用水につきましては、水質、親水空間、修景等生活環境または自然環境の維持改善等が合理的に図られる方策でございますので研究してまいりたいと考えております。  以上です。 176 ◯議長(石垣雅雄君) 答弁終わります。 2番 秋山君。 177 ◯2番(秋山治美君) 今の答弁ですと、環境用水の事業を実施するには、経費の負担ですとか、豪雨時の防災面等さまざまな問題がネックであるということですが、確かに江川に通水をする場合、狩野川から通年でポンプアップをする必要があります。そういうことになりますと相当額の電気料がかかる、その負担が生じるということはわかりますが、また環境用水の申請には水の使用者の理解を得ること、あるいは水利使用の許可申請にさまざまな留意事項もあり、許可を得るまでに時間がかかることもあるようです。こういったネックはあるんですけれど、しかしながら、江川の水質と河川の環境改善には必要なものであると考えますので、今後事業実施の可否について検討を進めていただきたいと、そんなふうに思います。  現時点で環境用水の実施が難しいのであれば、町が管理しておるさまざまな水路において、その水路が本来必要とされる機能を保持しながら植物をはじめとする生態系へ配慮するとともに、親水空間として周辺の環境に配慮した整備の考え方があるか、これについてお伺いいたします。  かつての農業用水路は多くの生物や植物の生息、成育の空間であったり、地域の住民が触れ合う水と緑と人のネットワークとして存在をしてまいりました。近年の水路整備ではそのような環境は失われ、三面張りのコンクリート水路が大半を占めております。用水路のコンクリート化、暗渠化は主として道路用地の確保、とりわけ学童をはじめとする交通弱者の安全確保を目的とした歩道拡幅の要請による面が多いのではないかなと思います。  これら交通弱者の保護に優先して自然環境の保全を目的とした管理を行うということでありますと、道路側溝、用水路、小さな河川を問わず住民や保護者の用水路の環境機能に対する深い理解が必要となってくるわけですが、昔ながらの素掘りで開渠の農業用水が町内で残っております丸池流域の水路は、そういった意味では、自然環境の保全と親水環境の確保を主体にした整備を行うには非常に適した水路であると私は考えております。  現在、この丸池の水路につきましては下流部から改修を行っていただいておりますが、今後環境配慮型の水路整備を行っていく考えがあるかどうか、これについてお伺いいたします。 178 ◯議長(石垣雅雄君) 答弁求めます。 建設課長 向笠君。 179 ◯建設課長(向笠昭彦君) お答えいたします。本町では、普通河川等の整備につきましては維持管理が簡易である三面張りのコンクリート構造が多く採用されております。しかしながら、農業用水路は農地に水を送る役割だけでなく多面的な機能を有しており、多くの生き物が集まる場としての生息環境として保全回復に向けた取り組みが必要であると認識もしております。  議員御提案の環境配慮型の水路につきましては、自然環境の保全と親水環境の確保が必要な地域には有効な方策であると考えております。今後、丸池川流域の水路整備につきましては、御提案の環境配慮型水路を含めて調査・研究を進め、総合的に判断させていただきたいと考えております。  以上です。 180 ◯議長(石垣雅雄君) 答弁終わります。 2番 秋山君。 181 ◯2番(秋山治美君) 環境に配慮した水路の整備というのは、これからの水路整備の主流となるものであると考えております。ぜひこの丸池水系も、環境配慮型水路も含めてではなくて、今後整備を予定している区域から順次環境配慮型水路を取り入れていくよう要望して次の質問に移ります。  次に、水路等の有効利用についてお伺いをいたします。  用水路は地方分権統一法によりまして2000年に国から地方自治体に権限移譲が決定され、2002年4月から自治体で管理・活用ができるようになりました。こういったことから、自治体が自由に活用できる普通河川、用水路において、農業振興のみならずその水の有効活用として小水力発電の設置が全国的にも注目をされております。近隣では隣町の長泉町桜堤、ここの用水路に2015年に小水力発電の水車を設置いたしまして、電力出力は8キロワット、1年間で一般家庭約10件が使う電気量を発電しております。  この小水力発電は、太陽光発電や風力発電などと違いまして、昼夜、あるいは天候を問わず発電ができ、災害時の電力としても活用ができる有効なエネルギーであります。この再生可能エネルギーにつきましては、落差と水量があればどこでも発電が可能であるということも聞いております。豊富な水のある当町の農業用水路には設置が可能であろうと考えます。  過去の一般質問を見ましたらば、六、七年前に一般質問で同僚議員が再生可能エネルギーの質問をした際、町では小水力発電の可能性について、「平たんな地形であることからなじまない」というような答弁でございました。近年では発電装置の技術改良も進み少しの落差でも発電が可能であるということも伺っております。こういったことから、当町でも農業用水路を利用した小水力発電を検討する余地があると思いますが、町の考え方をお伺いいたします。 182 ◯議長(石垣雅雄君) 答弁を求めます。 産業観光課長 前川君。 183 ◯産業観光課長(前川仁志君) 秋山議員の御質問にお答えいたします。  小水力発電を行うためには、前提といたしまして流水量や落差などを備えた箇所が必要であり、平成28年度に実施した丸池関連河川流域調査の中でございますけれども、農業用水路の最終流末地点における落差等を確認しております。その結果、小水力発電設備を設置できる可能性がある場所が数カ所確認できておりますことから、本町においても検討する余地があるものと考えております。  以上です。 184 ◯議長(石垣雅雄君) 答弁終わります。 2番 秋山君。 185 ◯2番(秋山治美君) この小水力発電は昼夜問わず発電ができるため、防災上の非常用発電装置として、設備として大変有効であると聞いております。環境教育の活用にも期待ができますので、ぜひ防災部門と連携をとって小水力発電の整備について検討していただけるよう要望し最後の質問に移らせていただきます。  環境用水や環境配慮型水路、また小水力発電といった事業は、町の第4次総合計画で掲げております基本目標の一つである自然と共生し環境にやさしいまちづくりを具現化する事業の一つであると考えております。  しかしながら、町内の河川や水路を見ますと、先ほども申しましたが、そのほとんどが道路側溝や排水路と共用で、コンクリート三面張り、溝ぶたがなされた、そういった水路です。道路拡幅ですとか、歩行者等の安全配慮からいたし方ないとは思いますが、唯一昔ながらの水路形態が残る丸池流域の水路でさえも、現在、下流部からコンクリート三面張りの水路整備がなされております。とても清い水の町と書く清水町の水路とは言いがたいものです。  私の少年時代は町内のほとんどが水田で、水路や水田にはフナやメダカ、オタマジャクシやイモリなど多くの生物が生息していました。時がたつにつれ、高度経済成長も手伝って、水田は宅地、あるいは商業・工業用地に転用され、水路は生活排水の放流箇所になってしまいました。今では生物はいないに等しく、悪臭等の問題すら起こっております。何とか昔の姿に戻したい、あるいは戻さなければならないという思いで公共下水道事業も進められておるわけですが、その進捗率や加入率の現状を見ますと、昔の姿までにはまだ多くの歳月が必要であるのではなかろうかと思われます。  私は、メダカが泳ぐ用水路に戻すには川の水を導く昔ながらの方法が最良であろうと考えております。この流れをつくることにより生活排水の希釈や、たまるといったことが解消されるのではないでしょうか。経費や水利権者との調整など課題も多いかとは思いますが、今後、公共下水道の普及率向上とあわせて、ぜひとも川の水を引き、排水路が水路となって生物のすむ安らぎのあるまちづくりをするべきだと考えます。  また、大化の改新から奈良時代にかけて碁盤の目のように耕地整理がされました条里制の形跡が現在でも田畑のままで残っております町の東部地域の丸池用水路は、いまだ昔ながらの素掘りの水路です。先人の知恵と努力が詰まったこの丸池の水路を歴史的な遺産として保全し、快適な水辺空間としてさまざまに活用することが清水町という名の町にふさわしい事業、施策ではないかなと考えます。そこで、町長の所見をお伺いいたします。 186 ◯議長(石垣雅雄君) 答弁求めます。 町長 山本博保君。               (町長 山本博保君登壇) 187 ◯町長(山本博保君) 秋山議員の御質問にお答えをいたします。  町内の豊富な水資源を活用した環境用水や環境配慮型水路等の整備につきましては、総合計画基本目標である「自然と共生し環境にやさしいまち」の実現のための基本事業として掲げている自然と触れ合える環境の整備、新エネルギーの活用に合致する提案であると捉えております。また、先人から受け継いだ良好な自然環境を享受し未来へつないでいくためには保護・保全活動の継続的な取り組みが不可欠であるとともに、特に子供たちが身近な場所で水に触れ親しむことは環境教育にも有効であると考えております。  今後、時代の流れとともに既存の水路の役割も変わりつつあることに目を向け、親水性や景観に配慮した付加価値のある空間づくりなど、整備について検討をしてまいりたいと思います。  清らかな水が一年中にわたって仮にかんがい用水路に年中ささやかに流れているとすれば、単なる自然への学習にとどまらず町の安全・安心、防火等々に対する大きな力になることを視野に入れながら、秋山議員の御提言の数々に今後とも注視をしながら、お力をおかりしたいと、かように思っているところであります。よろしく御理解をお願いします。  以上であります。 188 ◯議長(石垣雅雄君) 答弁を終わります。 2番 秋山君。 189 ◯2番(秋山治美君) ぜひ付加価値のある水辺空間づくりを進めていただきたい、そんなふうに思います。清水町は決して柿田川だけが価値のある河川ではありません。狩野川にも、境川にも、あるいは丸池川にもそれぞれ付加価値をつけることが可能な河川であります。ぜひそういったことを踏まえて今後価値のある水辺空間をつくっていただき、水の町・清水町としてそれぞれに情報を発信していただきたい、そんなふうに思います。よろしくお願いします。  以上で質問を終わります。 190 ◯議長(石垣雅雄君) これをもちまして秋山君の一般質問を終わります。  次に、1番 大濱博史君の一般質問に入ります。  質問事項、「1 循環バスの活用で利便性の高い公共交通の構築を」。  発言を許します。 1番 大濱君。 191 ◯1番(大濱博史君) 皆さん、それでは、多分午前中の最後の質問になると思いますけれども、議長の許可を得ましたので、通告してあります事項に従って質問していきたいと思います。  今回の私の一般質問ですが、標題は「循環バスの活用で利便性の高い公共交通の構築を」です。その要旨は、「公共交通は地域における社会活動の基盤である。鉄道駅を持たない本町においてはバス交通が町民にとって最も身近で唯一の公共交通機関である。一方で、人口減少や少子高齢化の進展によりバス交通の運営環境は一層厳しくなることが見込まれることから、10年後を見据え循環バスの活用で利便性の高い公共交通の構築は必要であると考えるが、町の施策を伺う」ということであります。  かたい言葉で今説明しましたが、もうちょっと緩い言葉で言いますと、「循環バスをもっと有効に利用しよう」ということになると思います。そこで、当町の循環バスについて、皆さん御存知かとは思いますが、簡単に説明をいたします。  当町の循環バス、愛称は「ゆうすいくん号」です。運行状況ですが、1便100円で、今年度から未就学児は無料であるというふうに思っております。サントムーン柿田川を起点に東回り、西回りの2方向で、約1時間で周回をしております。停留所は町内に48カ所あり、うち22カ所は路線バスの停留所と重複をしております。また、設置箇所は公共施設や医療関係、金融関係、買い物に適した場所などの利用頻度が高い場所にバスの停留所を置いております。また、路線バス等の経路から外れたところもバスの停留所として選定をしております。運行の時間帯ですが、東回りが午前7時半から午後の6時35分まで、西回りが午前8時から午後7時までという形になっております。  方向は違いますが、停留所では大体30分に1本通過するというような形になっております。あと便数ですが、1日に片方向8便、両方向で16便、1時間当たりは2便ということになっております。循環バス発足当時は両方向の運行でしたが、利用状況の悪化により西回りのみとなっていましたが、近年の社会情勢や住民からの要望により、平成28年4月からは両回りの復活がなされました。また、本年度からは「ゆうすいくん」が描かれたラッピングバスが2台導入されております。  以上が循環バスに関しての簡単な説明になります。今回、取り上げた循環バスですが、町民にとっては唯一の公共交通です。町民の移動手段の確保、地域の活性化、交通環境問題等へ的確に対応するための施策であると思いますが、その活用方法についてはいまだ十分にはされていないというふうに感じることが多いです。循環バスの活用については発展途上ではないかと考えております。以上のことを踏まえまして循環バスの活用を考えていきたいなというふうに思います。  まずは、循環バスの導入に至った経緯というか、目的を知ることが必要であると思います。その上で政策的な背景を知ることにより、その後に循環バスの利用に関した状況の把握、分析等ができているのか、循環バスに対して地域住民が何を求めているかを知っているのか、その辺をお伺いしながら今後に対して利便性の高い公共交通の活用方法を導き出していきたいと思います。  まずは、導入に至った経緯というか、目的をお答えいただきたいと思います。 192 ◯議長(石垣雅雄君) 答弁を求めます。 くらし安全課長 久保田君。 193 ◯くらし安全課長(久保田 徹君) 大濱議員の御質問にお答えします。  本町は、高齢者等の交通弱者や地域住民の日常生活に必要な交通手段の確保や交通事故防止、渋滞の緩和などを目的として町内循環バスを導入いたしました。  以上でございます。 194 ◯議長(石垣雅雄君) 答弁終わります。 1番 大濱君。 195 ◯1番(大濱博史君) ただいまの答弁からですと、町内の循環バスを導入した目的には交通施策と福祉施策の観点というものも含まれていると思います。もうちょっとその辺を説明していただきたいと思いますので、その役割を御説明お願いいたします。
    196 ◯議長(石垣雅雄君) 答弁求めます。 くらし安全課長 久保田君。 197 ◯くらし安全課長(久保田 徹君) 循環バスにつきましては、その利便性が高くなることにより通院、買い物等での利用がしやすくなり、高齢者等の外出機会が増え、交流の場づくりや地域の活性化などの観点からも役割を果たしていると考えております。また、バスは乗用車に比べ輸送効率が高いことから、二酸化炭素の排出制限等環境対策に貢献するとともに交通事故防止や道路渋滞の緩和の役割を担うと考えております。  なお、町の取り組みといたしましては、昨年度から子育て世代への経済負担を軽減するため、小学校入学前の未就学児までの乗車運賃を無料としております。さらに、町内在住65歳以上高齢者が運転免許証を返納した際に取得する運転経歴証明書に係る手数料の補助に加え、バス及びタクシーの利用助成券4,000円分を交付しております。また、広報に循環バスの無料券の掲載、ラッピングバスの導入など循環バスの周知や利用促進を図っております。  以上でございます。 198 ◯議長(石垣雅雄君) 答弁を終わります。 1番 大濱君。 199 ◯1番(大濱博史君) 当町で町内循環バスを導入した目的には交通施策、福祉施策ということで、明確には分類していないのかなというふうに今の答弁では感じました。ただ、両方の施策に共通したキーワードとして、「高齢者と子育て世帯」というのが軸として考えられているのではないかなというふうに感じました。この点は私も同じ考えで、交通施策と福祉施策の両方の軸は、運転免許証を持たない、あるいは持てない方か、自家用車を持たない、あるいは持てない方、高齢者や子供、障害者、低所得者などで、つまりは移動を制約される方々、いわゆる交通弱者に配慮した施策になると思います。  これで導入に至った経緯というか、目的はおおよそ知ることができたので、循環バスの利用状況をちょっと把握していきたいなというふうに思います。そこで、町内循環バスの利用者の状況をお答えください。また、今年度から導入しましたラッピングバスの効果等もわかればお答えいただきたいと思います。 200 ◯議長(石垣雅雄君) 答弁求めます。 くらし安全課長 久保田君。 201 ◯くらし安全課長(久保田 徹君) 平成29年度の循環バスの利用人数は4万3,948人であり、平成28年度に比べ4,432人増加しております。また、片回りの運行であった平成27年度と比べて、約1.5倍増となっております。  利用者の年代別では、乗降調査アンケートから、60歳以上が全体の約60%を占める結果となっております。また、本年4月からは両回りとも「ゆうすいくん」のラッピングバスを運行しており、4月の乗降人数で昨年度比248人増の3,697人であり、4月の乗降人数としては過去最高でありました。  以上でございます。 202 ◯議長(石垣雅雄君) 答弁終わります。 1番 大濱君。 203 ◯1番(大濱博史君) それでは、町内の循環バスの利用状況に、今人数はお伺いしたんですけども、地域差はあるのか、また停留所によってもその利用の状況に違いがあるのかをお答えいただきたいと思います。 204 ◯議長(石垣雅雄君) 答弁求めます。 くらし安全課長 久保田君。 205 ◯くらし安全課長(久保田 徹君) 地区別の割合につきましては、昨年度の乗降調査アンケート結果では、多い順に上徳倉区が19%、中徳倉区が16%、外原区11%、下徳倉区10%と、徳倉地区の住民で56%の乗車となっております。また、乗降場所が多いバス停は、東回りがサントムーン柿田川、スルガ銀行徳倉支店、的場、西回りではサントムーン柿田川、静岡医療センター、岡村記念病院となっております。  以上でございます。 206 ◯議長(石垣雅雄君) 答弁終わります。 1番 大濱君。 207 ◯1番(大濱博史君) 町内循環バスの利用状況についてちょっと整理しますと、片回りから両回りになって約1.5倍の増加で、平成29年度は前年度より4,432人増加と。需要が増しているなというふうに思います。さらに、ラッピングバスの導入により4月としては過去最高の乗車人数だったということで、その相乗効果も十分にあらわれてきているのではないかなというふうに思います。  年代別で見ますと、やはり交通弱者と言われる60歳代以上の方が約60%ということであると。また、地域で言うと、やはり交通の便が比較的悪いと思われる徳倉地区の方々が約60%の利用ということで、地域で言うと中徳倉区が、年代別で言うと60歳以上が、中徳倉の人口の約40%を占めているということで、残念ながらうちの区は非常に多いんじゃないかなと。私も、見かける限り、中徳倉区の中を通ると循環バスに結構乗っているなと、過ぎると減っているなというふうな感じはしますので、その辺はちょっと危惧している部分でもあります。また、乗降場所になりますけども、金融機関や医療機関、これはやはり多いのかなと。あと買い物をする場所なんかも利用する頻度は高いのではないかなというふうに思います。これは私が思っているとおりのデータが大体出てきたなというふうに思っています。  その中で、先ほどの答弁で、昨年度に乗降調査のアンケートを実施しているとのことでしたが、今まで答弁した以外のことでわかっていることがあれば、その結果もちょっと教えていただきたいというふうに思いますし、また、町内循環バスの運用についても調査していたらその結果を教えていただきたいと思います。 208 ◯議長(石垣雅雄君) 答弁求めます。 くらし安全課長 久保田君。 209 ◯くらし安全課長(久保田 徹君) アンケート調査は乗降調査時等に行っており、昨年度は8回実施いたしました。これらの結果では、利用者の性別は77%が女性であり、年代は70歳代が最も多く、利用目的では買い物が多く、利用頻度では週一、二回が多く、運転免許証については69%が保有していない方でありました。  また、運行につきましては、「両回りの運行は継続がよい」と回答された方が88%、「町内を移動することに不便を感じる」と回答された方が17%、「ゆうすいポイントカードを持っている」という方が34%、「運行経路はこのままでよい」と回答した方が87%でありました。  以上でございます。 210 ◯議長(石垣雅雄君) 答弁終わります。 1番 大濱君。 211 ◯1番(大濱博史君) 町内循環バスの利用状況に関して、アンケート調査などを通じて非常によく分析されているのではないかなというふうに思いました。利用者の調査を今後も的確に行っていただきたいと思います。これらの調査は今後の運営に生かすことが十分にできる貴重な資料だというふうに私は思っておりますので、これからも適時行っていただけたらと思います。  ただ、今の調査の中では、利用者を主に対象にしているようなので、今後は利用者以外の方々にも意見や調査をいろいろ行っていただきたいと思います。そこには、利用したいけれども利用できないとか、利用するにはちょっと危惧しているという部分も隠れていると思います。今後の利用率や利便性の向上につながる貴重な情報がそこには隠れていると思いますので、その部分を指摘させていただいて次の質問に移ります。  利用状況の分析と利用している町民からのアンケート調査の結果により路線の再編成などを今まで検討したことがあるのか、また、路線バスと循環バスとの連携を検討したことがあるのかをお伺いいたします。 212 ◯議長(石垣雅雄君) 答弁求めます。 くらし安全課長 久保田君。 213 ◯くらし安全課長(久保田 徹君) バス路線の再編などにつきましては、アンケート調査の結果を考慮し、両回りの運行の継続や福祉センターへの乗り入れ、食遊市場への路線変更及び岡村記念病院から温水プールわくわくの前を通過するなど、住民の要望を反映し利便性の向上に努めております。  また、路線バスと循環バスの連携につきましては、一部の停留所で路線バスと循環バスが共有している場所がありますので、現状でも乗り継ぎ等は可能であると考えております。  以上でございます。 214 ◯議長(石垣雅雄君) 答弁終わります。 1番 大濱君。 215 ◯1番(大濱博史君) 調査結果に基づいて路線の変更は幾つかはしてきたということですが、路線バスとの連携については路線バスと循環バスの停留所とが重なっている部分もありということで当初のままだということのようですけれども、清水町内を通過する路線バスの経路は、東海バスオレンジシャトルが10路線、伊豆箱根バスが3路線あります。そこで、ハブ(拠点)停留所をもう少しつくれば幾つかの乗り継ぎができるのではないかなと、そこに集約することによって路線バスとの連携がもうちょっととりやすくなるのではないかなというふうに思います。  確かに路線バスと循環バスとの停留所は幾つか重なっている場所はあるかとは思うんですけれども、その全てが大体何本かの線に固まってしまっているというのも現実だと思われますので、その辺をもうちょっと考慮しながら、ハブを町内に数カ所設けることにより循環バスと路線バスの連携がとれるようになるというふうに私は考えますけども、この結果、利便性を増すことにつながるというふうに考えますけども、町にはそのような考えがあるのか、お伺いいたします。 216 ◯議長(石垣雅雄君) 答弁求めます。 くらし安全課長 久保田君。 217 ◯くらし安全課長(久保田 徹君) 現在、循環バスの拠点位置といたしましては、住民が買い物等において最も集まるサントムーン柿田川が最適であると考えております。バス路線は重複させないことが基本でありますが、先ほども答弁いたしましたとおり、一部の停留所を路線バスと循環バスが共有しており乗り継ぎ等ができることから、サントムーン柿田川をハブ停留所と考えております。  以上でございます。 218 ◯議長(石垣雅雄君) 答弁終わります。 1番 大濱君。 219 ◯1番(大濱博史君) サントムーン柿田川をハブ(拠点)の停留所と考えているとのことでしたが、冒頭で説明したように、サントムーン柿田川は起点でもあります。私の捉え方とは若干違うように感じております。町の考えるハブ(拠点)の停留所は、バスの待機所、あるいはバスの停車しておけるスペースを兼ねている場所ということで考えているのではないでしょうか。私が考えているハブは、簡単に言いますと乗り継ぎがしやすい場所を考えているということになります。バスを停車しておく必要もないし、その場所に行けばバスが待機しているということでもないんです。  私がハブとして必要としているのは、そこのバス停で待っていれば乗り継ぎのバスが何分か後には来る、あるいはそのバスに乗って次のバス停に行けば乗り継ぐことができるというような形で考えておりますので、その辺をちょっと理解していただけたらなと思います。このようなことが現実にできると、バス路線がネットワーク化され全体的なバス路線の強化につながるのではないかなと私は考えております。私が言う利便性の高い公共交通の構築とは、まさにその部分になります。現状に満足することではなくて、常に改良を考えていただくことを指摘させていただきます。  では、次の質問に移ります。私の地域の方々からたびたび耳にするのが、三島駅・沼商の路線バスなのですが、現在の運行形態では公共交通として利用しづらいとの意見があります。少なくとも路線バスを運行する業者と地域住民とで意見交換を行うなど相互理解ができる対策が必要であると考えます。つまり利便性の高い公共交通の構築には現行のバス路線と循環バスの連携も必要だと考えるが、運営会社との検討会などは行われているのか、お答えください。 220 ◯議長(石垣雅雄君) 答弁求めます。 くらし安全課長 久保田君。 221 ◯くらし安全課長(久保田 徹君) 検討会につきましては、年1回、清水町地域公共交通会議において、運営会社をはじめ陸運局、住民代表等が集まり循環バス及び沼商路線の維持確保に係る協議を行っております。  以上でございます。 222 ◯議長(石垣雅雄君) 答弁終わります。 1番 大濱君。 223 ◯1番(大濱博史君) 検討会は年1回は行われているということで若干の安堵はしましたけれども、できれば年に数回、適時に開催していただけたらと思います。必要なときに必要な回数を行っていただくということです。これによってまた状況がちょっと変わってくるのではないかなというふうに思いますのでよろしくお願いいたします。  では、利便性の高い公共交通の構築で重要なことは何なんでしょうか。それは地域の人々にとって使い勝手のよいように効率的な運営を図っていくことではないのでしょうか。そこで、運営会社との検討会、町民との対話の窓口になる公共交通に関する会議の場が設置されてもいいのではないかと考えますが、町の考えはいかがでしょうか、お伺いいたします。 224 ◯議長(石垣雅雄君) 答弁を求めます。 くらし安全課長 久保田君。 225 ◯くらし安全課長(久保田 徹君) 先ほども答弁いたしましたが、年1回、清水町地域公共交通会議を開催し、町民の意見を反映するなど地域の実情に即した輸送サービスの実現に向けて協議しております。今後とも利用者の増加を図りつつ本町の循環バス事業について理解を深めていただくとともに、さらなる利便性の高い公共交通を構築してまいりたいと考えております。  以上でございます。 226 ◯議長(石垣雅雄君) 答弁終わります。 1番 大濱君。 227 ◯1番(大濱博史君) 今回の一般質問で循環バスの活用で利便性の高い公共交通の構築をということで、いろいろ調べてみました。私と同じ考えの方が清水町内にいたことをつい最近知りました。それは平成25年度3月発行の第2次清水町都市計画マスタープランの中で、モデルプロジェクトとして、当時の清水中学校の生徒さんだったアラカワアスカさん、それからアオキマホさんからの「バス交通の利便性を高める」ということの提案があったことを知りました。これは清水町都市計画マスタープランのコピーですけども、この中の一部に載っております。後で皆さんにも確認していただければと思いますけども、この中に詳細な、絵を含めた中で、バス循環の利用方法、それからハブをつくったらどうなのかとかいう方法も書いてありますので、ちょっと見ていただけたらなと思います。  この骨子は、1番、既存の町内循環バス路線をJR沼津駅、三島駅まで延伸し通勤・通学の利便性を高める、沼津市、三島市の中心市街地へのアクセスも向上する、低酸素社会づくりにも貢献できる、2番、バス停に自転車駐輪場を備えることでバス停までのアクセスが向上する、3番、自転車道の整備によりバス停へのアクセスが向上する、移動手段として自転車利用の利便性を高めるということなのです。  私はこの提案に非常に共感を覚えました。また同時に、5年もの前にこのような提案がなされていたことにちょっと驚きもありました。ですが、今現状の清水町の循環バスを見ますと、当時とあまり変わっていない運行状況に少し落胆もいたしました。清水町の未来を考えたまさに未来の担い手がこのような提案をしていたのに清水町の行政は一体何をやっていたのだろうかと若干感じた部分もあります。このような提案がなされて今まで検討されてきたのかどうなのか、ちょっとわからない部分でもあります。  その部分を含めて今回の最後の質問となります。循環バスの活用で利便性の高い公共交通の構築が重要と考えておりますけれども、町の考えをお伺いいたします。 228 ◯議長(石垣雅雄君) 答弁求めます。 町長 山本博保君。               (町長 山本博保君登壇) 229 ◯町長(山本博保君) 大濱議員の幅広い、そして深みのある御質問に、私も一つ一つ、反省やら、また進むべき道を模索することができました。  地域住民の買い物、あるいは通院、日常生活等における交通手段として鉄道網が整備されていない本町にとりましては、議員御指摘のとおり、利便性の高い公共交通網のサービスの提供をすることがまさに必要である、また必要不可欠な状態にあるということを共感しているところであります。こうしたことから、平成15年度から清水町内の循環バスを運行しているところであります。その間、町民の要望等により路線の変更や増便、両回りの運行の復活など、地域住民の公共交通としての役割を今後しっかりと対応していかなければいけないと、かように実感をしております。  今後におきましても、循環バスにおけるアンケート調査等を活用するなど、地域住民のニーズを的確につかみ、そして循環バスの利便性の向上を図っていくことがまさに必要不可欠であると、かように思っているところであります。  議員の率直な御提言、これを痛く感じ、特に高齢者に対する循環バス事業における御提言、こうした場所を通じての議員の御質問に私も心強く、単に公共交通は利便性のみならず昨今全国的に発生している不幸な高齢者の事故等々も続出しているところでありますので、こうしたことを対岸の火事と捉えず我が町の課題として高齢者への温かい判断基準を即改めて前向きに進めていくことを私もここにお約束をいたします。  よく何事にも言われることでありますが、「事前の一策は事後の百策に勝る」と。交通弱者の利便性、また危険を除去するためにもこうした循環バスを適時適切に運営していくことについては交通事業者との意見のすり合わせの大切さということは必至であることを実感し、そのことをお約束して一歩一歩力強く進めてまいりたいと思います。今後ともよろしくお願いします。  以上であります。 230 ◯議長(石垣雅雄君) 答弁終わります。 1番 大濱君。 231 ◯1番(大濱博史君) バスは交通弱者や高齢者、子供が使うもの、自家用車があるからバスは必要ない、利用者が増えないのだから減らしたほうがいい、路線バス事業者への補助は費用対効果がないなどの発想だけでは、バスだけではなく町もすたれてしまうと私は思います。バス路線の廃止は路線を運営しているバス業者にとってもマイナス効果であるというふうに思います。将来的には死活問題にも発展する可能性も十分に含んでいると思います。  それでは自治体は公共交通をどのように取り組んでいったらいいのか、これを考えなくてはならないと思います。答えは簡単ではないと思います。ですが、採算のとれる利便性の高い公共交通の構築をすれば、これはできるのではないかなというふうに私は思います。すぐには実現できないのは私も十分感じております。  今からバス運営会社と行政機関が連携をして、人口減少や少子高齢化がさらに進む今後においても町民の利便性を図るために循環バスの利用促進や地域の取り組みの促進に資する施策の充実に係る方向性を確認して、限られた予算の中で最大限に生かす方法を模索していただきたいなというふうに思います。このような利便性の高い交通網ができれば清水町にとっては大きな財産になるのではないかと思います。  最後に、公共交通網の計画はまちづくりとして大変重要だということを指摘して私の一般質問を終わらせていただきます。 232 ◯議長(石垣雅雄君) これをもちまして大濱君の一般質問を終わります。  ここで暫時休憩いたします。  再開を午後1時からといたします。                                 午後00時00分休憩                                 ────────                                 午後00時58分再開 233 ◯議長(石垣雅雄君) 休憩を閉じ、会議を再開いたします。  次に、7番 渡邉和豊君の一般質問に入ります。  質問事項、「1 徳倉橋の耐震補強工事と周辺道路の整備の進捗状況は」「2 都市計画道路の整備方針について問う」「3 外原地先の資源ごみリサイクル場の改善、その後の対応は」。  発言を許します。 7番 渡邉和豊君。 234 ◯7番(渡邉和豊君) 議長の許可によりまして一般質問をさせていただきます。質問事項は3点ございます。  まず、1点目の徳倉橋の耐震補強工事と周辺道路の整備の進捗のうち、徳倉橋の下流側への側道橋の設置に伴う工事の進捗状況についてであります。  現在、徳倉橋の耐震補強工事につきましては、同時進行の工事として、橋の下流側への側道橋設置のため橋台と橋脚の工事が行われております。この橋台と橋脚の工事につきましては、聞くところによりますと、地盤が軟弱なために、ボーリング調査の結果では地盤の支持層が地下約60メートル付近にあると聞いております。一方で、静岡県においても、インフラの再構築ということで、各種の土木構築物といわれるものの老朽化対策、あるいは事前の防災対策、そして減災対策や交通安全対策などさまざまな事業を進めている中ではありますが、徳倉橋関連の事業につきましては計画どおりの進捗が図られているのかという点について確認をしたいと思います。それぞれの事情を踏まえた上で現状の工事の進捗についてお聞きをいたします。 235 ◯議長(石垣雅雄君) 答弁を求めます。 建設課長 向笠君。 236 ◯建設課長(向笠昭彦君) 渡邉議員の御質問にお答えいたします。  徳倉橋の側道橋の工事につきましては、昨年度から徳倉側の橋台及び橋脚の工事が着手されたところでございます。今後も引き続き徳倉側の工事とともに湯川側の橋台及び上部工の工事を予定していると県から伺っております。  以上です。 237 ◯議長(石垣雅雄君) 答弁終わります。 7番 渡邉君。 238 ◯7番(渡邉和豊君) 次に、徳倉橋の耐震補強と側道橋の新設、それから徳倉側の道路整備についての用地交渉の進捗についてお聞きをいたします。  それぞれの工事が行われている中で、用地買収、あるいは物件補償の関係につきましてはおおむね完了をしているのではないかと思われますが、現場を見ますとまだ建物が残っているところもございます。現時点での用地交渉の状況はどのようになっているのかをお聞きいたします。 239 ◯議長(石垣雅雄君) 答弁求めます。 建設課長 向笠君。 240 ◯建設課長(向笠昭彦君) お答えさせていただきます。御指摘の3つの事業は連携しておりますので、一括して用地の状況について御答弁申し上げます。  これらの事業に必要な用地取得及び補償につきましては、現在の進捗率は86%であります。今後も鋭意用地交渉に臨んでいくと県から伺っております。町といたしましても積極的に協力してまいりたいと考えております。  以上でございます。 241 ◯議長(石垣雅雄君) 答弁終わります。 7番 渡邉君。 242 ◯7番(渡邉和豊君) 次に、徳倉橋の耐震補強工事と側道橋及び徳倉側の道路整備、全体工事の完成時期についてお伺いいたします。  徳倉橋の耐震補強工事の全容といたしましては、まだその姿は想像できない状況にありますけども、耐震補強工事と側道橋の新設につきましては、基本的に工事の規模も大きく、また工事ができる期間も渇水期ということで、10月から6月中旬までの間ということで、1年のうちに工事ができる期間が限られておりますことから複数年にわたって工事期間が必要になるものと思われます。  徳倉側の道路整備などを含めてまだまだ完成までには相当の工事量があるのではないかと思われます。当初は側道橋と徳倉側の歩道の拡幅整備につきましては、予定では平成30年代前半の完成ということが見込まれておりましたけども、現状の工事の状況からしてその時期が延びるのはないかというふうに思われます。完成の予定としてはどのようになっているのかをお聞きいたします。 243 ◯議長(石垣雅雄君) 答弁求めます。 建設課長 向笠君。 244 ◯建設課長(向笠昭彦君) お答えいたします。議員御承知のとおり、これらの工事の大規模な構造物につきましては、一級河川狩野川の河川区域内であることから、施工時期が渇水期に限定されるなどの条件とともに杭基礎を施す現地につきましては軟弱地盤に加え支持層が地下60メートル付近に存在することから、諸事情を勘案して高い技術力が必要となっております。  このようなことから、完成時期につきましては、目標として平成30年代前半を目指しておりましたが、若干のおくれが生じていると県から伺っております。
     以上でございます。 245 ◯議長(石垣雅雄君) 答弁終わります。 7番 渡邉君。 246 ◯7番(渡邉和豊君) 続きまして、徳倉橋の徳倉側の北側から側道橋に接する町道502号線の拡幅の計画と進捗についてお聞きをいたします。  この徳倉側の側道橋に接する町道502号線という路線は、湯川側から徳倉橋を渡り終えてすぐに右へ下る道路でありますけども、この道路につきましては徳倉橋関連の工事とあわせて道路の拡幅が計画をされているというふうに説明を受けておりますけども、通学路でもありますので歩道をしっかり整備する必要がございます。現状ではまだこの路線の工事については未着手であると思われますが、現時点での事業の計画の内容と進捗状況、工事の時期についてどのようになっているのかをお尋ねいたします。 247 ◯議長(石垣雅雄君) 答弁求めます。 建設課長 向笠君。 248 ◯建設課長(向笠昭彦君) お答えいたします。町道502号線は県の事業とあわせ道路拡幅を行う予定となっております。計画の内容でありますが、道路延長35メートル、幅員は、通学路に指定されていることから、2メートルの歩行空間を含め7メートルで計画しております。用地につきましては、関係地権者の方々の御理解と御協力をいただき現在交渉を進めさせていただいております。  また、工事の実施時期につきましては本年秋頃を予定しているところでございますが、工事内容により車両の通行どめ等の措置が必要になります。周知等の対応を早めに実施し、住民生活への影響を最小限にできるよう努めてまいりたいと考えております。  以上です。 249 ◯議長(石垣雅雄君) 答弁終わります。 7番 渡邉君。 250 ◯7番(渡邉和豊君) 次に、徳倉橋の耐震補強と周辺道路の整備ということで事業の早期完成を目指して県に対し継続的に要望していく必要があると思いますので、その辺のお考えをお聞きいたします。  徳倉橋の耐震補強工事と徳倉側の歩道の拡幅工事に加えて橋の下流部への側道橋の新設というこの徳倉橋に関連する事業につきましては、日常の町民生活はもとより地震対策、あるいは子供たちの交通安全対策など住みやすいまちの実現を目指して町民生活へ与える大きな効果と期待を膨らませている事業であります。また、これまで道路交通法の改正によりまして原則として自転車は車道を通行することになりますけども、徳倉橋は周辺の高校に通う生徒が大変多く自転車により通行しておりまして、徳倉橋の車道は自転車が安全に通行できるかという面では大変厳しいものがあります。  そのような現状から、自転車の通行時の安全性の確保と痛ましい交通事故を削減するという意味では新設をされる側道橋を通行することが最良であると思います。ぜひ歩行者、自転車が安全に通行できるように側道橋の通行帯の安全対策を講じてもらえるように県に対して要請をしていただきたいと考えます。そして、あわせて全体工事の早期完成のため継続的に要望活動をしていく必要があると思いますが、お考えをお聞きいたします。 251 ◯議長(石垣雅雄君) 答弁を求めます。 建設課長 向笠君。 252 ◯建設課長(向笠昭彦君) お答えいたします。議員御指摘のとおり、徳倉橋を含む周辺道路は朝夕の歩行者、自転車、自動車の混雑が激しく、児童・生徒の通学路としても利用されております。特に高校生の自転車の利用が多いことから、近年、道路交通法の改正により、原則、自転車は車道を通行することになりましたので、県も町も徳倉橋における自転車通行の安全性確保は重要であると強く認識しております。  このようなことから、町といたしましても第4次総合計画における安全で安心して暮らせるまちを目指し、歩行者、自転車の安全性に配慮した対策とともに早期の事業完成をあわせてお願いすべく県への要望を引き続き行ってまいります。  以上でございます。 253 ◯議長(石垣雅雄君) 答弁終わります。 7番 渡邉君。 254 ◯7番(渡邉和豊君) 現在の徳倉橋は、橋の上流側の狭い側道橋、御存知だと思います、ここを南小学校の子供たちがひしめき合うがごとく通うその中を高校生の自転車が通行するという大変危険な朝の徳倉橋の通学の状況であります。新設をされる側道橋を歩行者と自転車が安全に通行できるように対策を講じていただくこととあわせて一日も早く全体の工事が完成しますように県に対して継続して要請をしていただくことを指摘して次の質問に移ります。  次に、2点目の都市計画道路の整備方針でありますけども、都市計画道路の整備の状況についてお聞きをいたします。  地方創生ということが、今は国の政策として国が前に出ている現状ではあります。本来はもっと地方が前に出て進む先の道筋をしっかりと見きわめながら地方創生というものを現実のものとして身近に感じるように取り組んでいかなければならないと思います。そのような観点からも、都市計画道路はまちづくりを進める上で地方創生を現実のものとして実効性を高めていくために有効な社会インフラであります。人口減少に歯どめをかけるための子育て支援策はもとより地域を好循環にして活力を生み出すための企業誘致や既存産業の育成などの施策を見積りますと、町の骨格であります都市計画道路の果たす役割は極めて大きいものがあります。  一方で、東海地震や南海トラフ巨大地震などに係る地震防災対策強化地域に指定され、都市計画道路も避難路や輸送路としての地震等の災害への対応が求められているものであります。このことから、将来へ向けて都市計画道路を軸に道路体系を確立していくことはまちづくりを進めていく上で根幹をなすものでありまして、必要不可欠な施策であります。  そこでまず、清水町の都市計画道路は全部で7路線あると思いますが、整備済みの路線をはじめ整備中のもの、未整備のものなどそれぞれの路線の状況はどのようになっているのか、現時点の進捗についてお聞きをいたします。 255 ◯議長(石垣雅雄君) 答弁求めます。 都市計画課長 太田君。 256 ◯都市計画課長(太田雅明君) 渡邉議員の御質問にお答えいたします。  現在の都市計画道路の整備状況につきましては、全7路線のうち、全区間完成済路線が1路線、全区間概成済の路線が1路線、現在整備中の路線が2路線、残る3路線につきましては計画決定以来未着手となっております。  なお、概成済という位置づけにつきましては、計画幅員の3分の2以上が整備されていることなどとしており、該当する路線は川原ヶ谷八幡線、町道名で言う町道1号線であります。 257 ◯議長(石垣雅雄君) 答弁終わります。 7番 渡邉君。 258 ◯7番(渡邉和豊君) 次に、都市計画道路の区域内における建築等の規制についてお聞きをいたします。  町内の都市計画道路は、ただいま全7路線でありますということで、そのうち計画決定されて以来長期にわたって未着手の路線が3路線あるということでございます。この都市計画道路全7路線のうち、長期にわたって未着手の3路線については、長いもので約40年以上全く整備が進んでいないわけでありまして、道路整備をする上でさまざまな課題を抱えているものではないかというふうに思われます。そのようなことから、近年の厳しい社会情勢の中で未着手の都市計画道路の整備にはまだまだ長い年月がかかっていくのではないかということについては想像にかたくありません。  この間、都市計画道路の計画区域内における土地につきましては、建築の規制等によって、関係する権利者には将来の生活設計が立てづらいという現実もあると思いますので、一日も早く都市計画道路の整備において事業着手の道を開いていく必要があると思います。都市計画道路の区域内において、関係の権利者から道路整備に対して町に何らかの意向などがあるのではないかと思われますけども、建築等の規制は現在どのようになっているのか、お聞きをいたします。 259 ◯議長(石垣雅雄君) 答弁求めます。 都市計画課長 太田君。 260 ◯都市計画課長(太田雅明君) 都市計画道路の計画区域内における建築制限につきましては、階数が2以下であること、地階を有しないこと、使用構造物が木造や鉄骨造で容易に移転や除却ができる建築物とするという制限があります。  以上であります。 261 ◯議長(石垣雅雄君) 答弁終わります。 7番 渡邉君。 262 ◯7番(渡邉和豊君) 次に、都市計画道路の区域内の関係する地権者への規制を緩和する考えについてお聞きをいたします。  都市計画道路など都市計画施設の計画区域内に建築物を建築する場合には、都市計画法により階数が2階以下、かつ地階を有しないこと、そして使用できる主要構造物に制限をしながら容易に移転、または除去できるものに限るなどの建築行為に規制が課せられているとのことであります。  この規制につきましては、ある面公共の福祉のために受忍をすべき範囲内という判決もありますけども、実態として、都市計画施設の計画区域内の土地については関係の権利者が土地を有効に利用できない、あるいは土地の売買が不利になるなどの事例がございます。このような都市計画施設については、整備の時期が不明確でありまして、先ほども申し上げましたが、関係の権利者が御自身の生活設計を立てづらいという問題点があると言われております。  町内には長期にわたって未着手となっている都市計画道路が3路線もありまして、その整備に着手するまでには今後も長い期間がかかるものと予想されますので、関係の権利者に対しましては許可の基準の緩和などについて柔軟な対応をしていく必要があると思われます。その点についてのお考えをお聞きいたします。 263 ◯議長(石垣雅雄君) 答弁を求めます。 都市計画課長 太田君。 264 ◯都市計画課長(太田雅明君) 都市計画道路の整備につきましては多額の事業費と長い時間を要することから、清水町都市内道路整備プログラムにおいて優先順位を定めて順次整備を進めておりますが、長期に未着手となっている3路線の整備には今後も相当の期間を要するものと考えております。  このような中で、議員御指摘の規制の緩和につきましては、現在本町では行っておりませんが、既に県内において4市1町が緩和した許可基準を定めていることから、本町での導入についても、当該事例を参考に必要性等を検討してまいりたいと考えております。 265 ◯議長(石垣雅雄君) 答弁終わります。 7番 渡邉君。 266 ◯7番(渡邉和豊君) 次に、都市計画道路の区域内の土地の固定資産税等の軽減のお考えについてお聞きをいたします。  都市計画道路の区域内の土地につきましては、建築の制限を受けるために、その価格については一般的に周辺の土地、建物の売買価格に比べて低くなるのが実情ではないかと思います。そのために、都市計画施設の区域内の土地については固定資産税等の評価をする際に所要の補正をすることで評価額を下げて納税者の税負担を軽減することが必要であると思いますが、お考えをお聞きいたします。 267 ◯議長(石垣雅雄君) 答弁を求めます。 都市計画課長 太田君。 268 ◯都市計画課長(太田雅明君) 議員御提案の税負担の軽減につきましては、現在本町では行っておりませんが、先ほど答弁いたしました建築規制の緩和の検討とあわせてその必要性について今後課税担当課と協議、検討を進めてまいりたいと考えております。  以上でございます。 269 ◯議長(石垣雅雄君) 答弁終わります。 7番 渡邉君。 270 ◯7番(渡邉和豊君) 次に、都市計画道路の見直しの作業の予定についてお聞きをいたします。  現在の都市計画道路は、高度成長期の人口増加に伴う道路計画として中長期的な視点から計画をされたものであると思います。今や人口減少問題など社会経済が大きく変貌をしている中にあっては、そのあり方を再検討する必要があると思います。都市計画決定がされて約40年以上が経過をし、その路線を取り巻く状況と課題などについても、当然ながら時代の要請の中で大きく変化をしているものでありまして、これらを踏まえて道路整備の方向性を見出していくことが大事であると思います。  都市計画施設の整備に当たっては、今後の検証と見直しの際には、東駿河湾の広域都市計画区域の中で計画路線の広域ネットワークとしての方向性のほか、道路とその周辺地域をあわせた面的な土地利用計画の検討が加えられるものと思います。  そうした点で、今後の都市計画道路の計画決定や整備の着手については東駿河湾広域都市計画区域内の2市2町で検討されることになると思われますけども、その辺の予定がわかりましたらお聞きをいたします。 271 ◯議長(石垣雅雄君) 答弁を求めます。 都市計画課長 太田君。 272 ◯都市計画課長(太田雅明君) 都市計画道路の見直しにつきましては将来交通予測等のデータが必要であり、静岡県が平成27年度から実施している東駿河湾都市圏総合都市交通体系調査、いわゆるパーソントリップ調査が本年度完了予定であることから、その成果を活用し、隣接する沼津市、三島市、長泉町とも協議の上、広域でのネットワークの整合性を図りながら都市計画道路の必要性について再検証を進めてまいりたいと考えております。 273 ◯議長(石垣雅雄君) 答弁を終わります。 7番 渡邉君。 274 ◯7番(渡邉和豊君) 最後にまとめといたしまして、次に、清水町のまちづくりのための都市計画道路の見直しの考えについてお聞きをいたします。  清水町全体での都市計画路線、全部で7路線のうち未整備である3路線については、今後広域の都市計画区域の中で検討されるものと思います。  静岡県東部のまちづくりの中で清水町のまちづくりを進めていくためにも、都市計画道路の効果が適切に発揮できるようにするべきであると思います。そのために、高齢者や子供、そして環境や防災の視点など地域のまちづくりとも深くかかわる視点について、道路整備の考え方を新たに超えた中で計画そのものについて再評価をして今後長期における未着手の都市計画道路のあり方を検討することを念頭に取り組みを進めていく必要があると思いますけども、お考えをお聞きいたします。 275 ◯議長(石垣雅雄君) 答弁を求めます。 都市計画課長 太田君。 276 ◯都市計画課長(太田雅明君) 都市計画道路は広域的な交通ネットワークの中心的役割を担い機能的な都市活動を支えるために重要な都市施設であり、着実に整備を進めていく必要があります。一方、厳しい財政状況や人口減少社会の進展など都市計画道路の整備を取り巻く環境が大きく変化している中で、議員御指摘のとおり、地域の実情に応じて整備に対する柔軟な検討を進めていく必要性も高まっております。  このため、都市計画道路の見直しを進めるに当たりましては、将来の都市像を踏まえ、都市全体としての施設の配置や規模の検討を行い、住民との合意形成を図りながら必要に応じて計画幅員や起終点の変更、廃止などの都市計画決定の変更に向けた取り組みを進めてまいりたいと考えております。  以上でございます。 277 ◯議長(石垣雅雄君) 答弁を終わります。 7番 渡邉君。 278 ◯7番(渡邉和豊君) 都市計画道路はまちづくりを進める上でその実効性を高めていくために有効な社会インフラでありまして、その果たす役割は極めて大きいものがあります。一方で、長い間整備が未着手の中で都市計画道路の区域内の権利者には規制の中で将来の生活設計が立てづらいという現実がありますので、できる限りの規制緩和にも配慮していく必要があると思います。東駿河湾の広域都市計画区域の中で時勢にかなった見直しをしてこのような目的を果たしていかれることを指摘いたしまして次の質問に移ります。  次に、外原地先の資源ごみのリサイクル場、その後の対応についてであります。  資源ごみの処理業者に対しては早急に改善を指導したと思いますけども、その後、事業者との折衝の結果、どのように改善をされたのかの点についてお聞きをいたします。  平成28年当時、一般質問で指摘をいたしましたように、外原地先の資源ごみのリサイクル場と言われるところについては、前面の道路沿いにある擁壁の内側に山積み状態であった資源ごみによって倒壊のおそれがあった擁壁は撤去をされ、新たな擁壁が設置をされたことで当面の危険性は少し緩和されたように見えます。しかしながら、リサイクル場の施設内の野積み、山積みの状態の資源ごみは現場での変化はなく、相変わらず徳倉山の緑の景観とのアンマッチ、住宅地からの景観の悪さ、通学路における子供たちの危険性などほとんど改善がされていない状況であります。  平成28年当時の一般質問では、「生活環境の悪化や通学路に危険性があるので、今後とも地域の声、地域の現状を把握しながら県と連携をして情報の取得に努めるとともに、事業者に対して引き続き粘り強く折衝を続け、良好な生活環境の確保と通学路のさらなる安全確保に努めます」という答弁がございました。  地元の皆さんからは早く改善をしてほしいという声がありましたので、事業者には期限を切って対応するように指導したと思いますが、その後、事業者との折衝の結果、どのような改善がされたのかをお聞きいたします。 279 ◯議長(石垣雅雄君) 答弁を求めます。 くらし安全課長 久保田君。 280 ◯くらし安全課長(久保田 徹君) 渡邉議員の御質問にお答えいたします。  平成28年第2回定例会における渡邉議員の一般質問の後、現地調査を行い、県、保健所と連携した中で、まずは歩行者の安全対策として、歩道側にある壁際の廃棄物の撤去指導及び当該施設へ搬入していた事業者に対しての撤去指導の措置を講じ、状況の改善がされているところであります。しかしながら、全体的な量はなかなか減らない状況にありますので、今後も県と連携し粘り強く指導してまいりたいと考えております。  以上でございます。 281 ◯議長(石垣雅雄君) 答弁を終わります。 7番 渡邉君。 282 ◯7番(渡邉和豊君) 次に、ただいま答弁の中にございました県と連携をしてということで、現状把握に努めて県とともに方策を講じてきたというふうに思いますけども、どのように対策をしたのかをお聞きいたします。  平成28年当時の一般質問では、「近隣の町民などからの生活環境に係る苦情に対して、再三にわたって保健所と連携をして事業者自身による改善を求めてきたところ、短期的な改善はされるものの長期的な改善がされていない状況であるので、今後も随時改善を求めていくことと、事業者の集積物については集積物を資源化する他の業者に販売をしているということから、廃棄物と有価物の線引きが難しく直ちに産業廃棄物と断定することができないので、産業廃棄物を所管する県と連携をして現状把握に努める」という答弁でございました。  県と連携をした上で現状把握をされて県とともに方策を講じてきたと思いますけども、どのような対策をしてきたのか、お聞きをいたします。 283 ◯議長(石垣雅雄君) 答弁を求めます。 くらし安全課長 久保田君。 284 ◯くらし安全課長(久保田 徹君) 県、保健所とは、廃棄物の種類や量、また搬入業者等を把握するとともに、どのような対策が有効かを含めて随時協議してまいりました。  具体的な対応につきましては、県、保健所や警察と連携した中で有価物とされる廃ペットボトルや缶などについてはこれ以上搬入しないよう指導し、搬入事業者による速やかな撤去を指導しております。また、それ以外の廃棄物等につきましては、内容物の確認をした中で、撤去に向けた指導を県、保健所とともに実施しているところであります。  以上でございます。 285 ◯議長(石垣雅雄君) 答弁を終わります。 7番 渡邉君。 286 ◯7番(渡邉和豊君) 続きまして、清水町景観条例による景観対策上での対応をお聞きいたします。  清水町景観条例では、第1条で、「柿田川を代表とする本町の豊かな自然、歴史及び文化が調和した景観を守り、育て及び創造するために必要な事項を定めることによって町と町民、事業者が一体となって魅力ある景観の形成を積極的に進め、美しく持続可能な景観づくりに寄与する」と定めております。そして、「景観に配慮したまちづくりを進めるに当たっては町と町民はもとより事業者の主体的な動きが不可欠であって、事業者が事業活動を行う上で地域の景観の特性に十分配慮をして積極的に良好な景観の形成に寄与するよう努めること」としております。一方で、景観条例に定める景観計画では、富士山や徳倉山、箱根連山への眺望、景観の保全や徳倉山の緑と調和をした住宅都市らしい特徴のある住宅地の景観の形成がうたわれております。  景観計画の中では、徳倉山の緑は地域の住宅とマッチをして非常に大切な景観づくりを醸し出していることから、その景観を維持し保全していくことが大事であると考えられるものであります。景観条例が制定され、この条例が想定をしていることは、「まさに美しい景観をつくっていくためには町や町民はもとより事業者の協力が大事であります」というところが特に条例上で期待をされているところであると思います。  景観条例が制定されましたから、さらによりよい景観をつくっていくことを大きな責務としてその思いを強く持つことが大事であると思いますが、お考えをお聞きいたします。 287 ◯議長(石垣雅雄君) 答弁求めます。 くらし安全課長 久保田君。 288 ◯くらし安全課長(久保田 徹君) 景観条例及び景観計画につきましては、建築物や工作物等の新築や増改築等を行う場合に届け出義務が発生し景観計画等に適合するよう努めなければならないものであり、事業者の事業活動に対する指導、勧告は難しいものと考えております。  しかしながら、清水町景観条例第5条に、「事業者はその事業活動を行うに当たっては地域の景観の特性に十分配慮し、積極的に良好な景観の形成に寄与するよう努めるものとする」とされていますので、繰り返しの答弁になりますが、今後も粘り強く県と連携した中で指導してまいりたいと考えております。  以上でございます。 289 ◯議長(石垣雅雄君) 答弁終わります。 7番 渡邉君。 290 ◯7番(渡邉和豊君) 次に、清水町に存在する水と緑の資源をさらに生かしながらきれいなまちづくりを進めていくことが重要でありますけども、その点のお考えをお聞きしたいと思います。  清水町には水と緑が多く存在する中で、すばらしい生活環境や居住環境がつくられてきて町並みが維持されております。柿田川に象徴されるように、富士山を源とする湧水などの水辺環境とそれを囲むように緑地などが豊富に存在をして、自然環境が豊かで、そしてきれいで、すがすがしい町としてかねてよりそのイメージを高めてまいりました。  このように、水と緑に囲まれたきれいなまちづくりを維持してきても、その中で、そうでないところが存在することで清水町の全体のイメージが崩れてしまうのではないかという懸念がございます。町の歴史を振り返ってみますと、先人の方々がふるさとの原風景を守り続けてきたという一つのまちづくりの偉業と言ってもいいような仕事を成し遂げておりますので、私たちはこれを大切に引き継いでいかなければならないと思います。これまでのまちづくりの思いの中で、自然環境が豊かできれいなまちづくりを進めるに当たってのお考えをぜひお聞きいたします。 291 ◯議長(石垣雅雄君) 答弁を求めます。 町長 山本博保君。               (町長 山本博保君登壇) 292 ◯町長(山本博保君) 渡邉議員の御質問にお答えをいたします。  議員御指摘のとおり、豊かな自然環境の中で自然と共生が図られ良好な生活環境や居住環境を保たれてきたことは、議員御指摘のとおり、先人の並々ならぬ御努力の成果であり、今日のまちづくりを形成しているものと、この場をおかりし感謝を申し上げます。  柿田川に象徴されるように、町内には湧水に恵まれた水辺環境や緑地などが多く残され、良好な自然環境が維持されております。また、これらの資源は快適な生活環境と相まって清水町全体のイメージを向上させる重要な資源ともなっておりますことは周知のとおりであります。町といたしましては、広く町民が感じておられるこのイメージをよりよい形で未来に継承し、町の魅力を高め、活力あるまちづくりに努めていかなければならないと痛切に感じているところであります。  今回、議員御指摘の一連の御質問について、しっかりと未来を見つめ、解決に向かって努力していくことをここにお約束いたしまして私からの答弁とさせていただきます。よろしく御理解をお願い申し上げます。
     ありがとうございます。 293 ◯議長(石垣雅雄君) 答弁を終わります。 7番 渡邉君。 294 ◯7番(渡邉和豊君) 地域の安全と安心のために、そしてよりよい環境づくり、景観づくりのためにも良好な生活環境と居住環境を求めて、よき指導によりきれいな心できれいな町を維持していただくことを指摘いたしまして質問を終わります。 295 ◯議長(石垣雅雄君) これをもちまして7番 渡邉和豊君の一般質問を終わります。  以上で本日の日程は全部終了いたしました。  本日はこれにて散会いたします。  御苦労さまでございました。                                 午後01時35分散会       ──────────────────────────── ○地方自治法第123条第2項の規定により署名する。   平成30年6月6日                清水町議会議長     石 垣 雅 雄                ────────────────────────                署名議員(3番)    桐 原 直 紀                ────────────────────────                署名議員(4番)    花 堂 晴 美                ──────────────────────── Copyright © Shimizu Town, All rights reserved. ↑ ページの先頭へ...