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平成25年第4回定例会(第4日) 本文 開催日: 2013-12-04

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  1. 清水町議会 2013-12-04
    平成25年第4回定例会(第4日) 本文 開催日: 2013-12-04


    取得元: 清水町議会公式サイト
    最終取得日: 2023-01-03
    ↓ 最初のヒットへ(全 0 ヒット) 1                                 午前09時00分開議 ◯議長(遠藤忠宏君) 皆さん、おはようございます。  ただいま出席している議員は16名です。  議会広報特別委員会より、本日の会議の写真撮影をしたいとの申し出がありましたので、事務局による写真撮影を許可いたします。  本日の会議を開きます。  本日の議事日程は、お手元に配付したとおりであります。       ──────────────────────────── 2 ◯議長(遠藤忠宏君) 日程第1 昨日3日に引き続いて一般質問を行います。  初めに、11番 松浦俊介君の一般質問に入ります。  質問事項、「1 図書館活用教育の推進について」「2 電動カートへ補助金の検討を」。  発言を許します。 11番 松浦俊介君。 3 ◯11番(松浦俊介君) それでは、改めましておはようございます。議長の許可を得ましたので、さきに通告してあります「1 図書館活用教育の推進について」「2 電動カートへ補助金の検討を」の2点について質問をいたします。  最初に表題1「図書館活用教育の推進について」をお尋ねします。  9月議会の民生文教委員会の中で、昨年度の小・中学校の学校図書館の児童・生徒1人当たりの年間図書貸出数についてこども育成課長に質問いたしました。結果が、清水小25.5冊、南小12.5冊、西小10.2冊、清水小1.1冊、南中4.3冊とのことでした。この結果について、どのように分析をしているか教育長にお尋ねしたところ、教育長は、「委員さん御指摘のとおり、この7月に行った学力学習調査の中に質問表というのがありました。小学校6年生と中学校3年生に質問する中に、図書館を利用したことがありますか、学校の図書館、町の図書館を使ったことがありますかという統計を見ても、静岡県は大変高いんですが、全国平均より小学校・中学校ともわが町は大変低くなっています。今この結果を各学校で分析をしていますが、1つ推測できるのは、教育課程の中の運用上の問題が大きくかかわっているのではないかと今のところ推察しております。その教育課程の運用上の問題というのは何かというと、読書活動というのは日常的・継続的なものだと考えているんですが、トピック的にこの時間は読書ですよというふうにやる方法ではなくて、シリーズ的に帯で毎日読むといいますか、その時間と機会を与えていくのが教育課程でも大変必要かなというふうに思っておりまして、その点につきましては、先日の校長会でもあがっていますので、また詳しい各学校での分析が出たらお伝えしたいなと、こんなふうに考えております」。以上、答弁をしていただきました。  ということで、各学校の分析結果と、現在の読書に関する各学校の取り組み状況についてを伺います。 4 ◯議長(遠藤忠宏君) 松浦君の質問に対する答弁を求めます。 教育長 山下君。              (教育長 山下和之君登壇) 5 ◯教育長(山下和之君) 松浦議員の御質問にお答えします。  まず、全国学力学習状況調査の児童・生徒質問紙調査から、図書館の活用頻度に関する設問の回答状況について御説明いたします。町内の各小・中学校で週に1回以上図書館を活用していると回答した割合は大変低く、小学校での割合は13.5%、中学校においてはさらに低く4.7%でありました。このように、中学校において図書館の活用頻度が低い原因でありますが、先ほど議員も御指摘いただきましたように、1日の日課のうちで、1週間も含めてですけれども、図書館を利用する時間が教育課程の中にほとんどないということが1点目。  2点目は、教科の学習においても調べ学習以外に図書館を活用する機会があまりないこと、この2点が大きく挙げられます。しかし、本設問は、図書館の活用頻度をはかる設問でありまして、必ずしも読書量や本への親しみの度合いをはかるものではありません。本町では、幼児期から常に読書に親しめる環境づくりと、読書力の強化に取り組んでいるところでございます。
     以上です。 6 ◯議長(遠藤忠宏君) 答弁を終わります。 11番 松浦俊介君。 7 ◯11番(松浦俊介君) 図書館の活用頻度は、町内の各小学校で週に1回以上活用しているという回答の割合はいずれも低く、小学校での割合は13.5%、また中学校における回答は小学校よりさらに低く4.7%というふうにお答えいただきました。この数字から判断すると、当町の子供たちは大多数の子が学校の図書館を週1回利用していない。当然、図書の貸し出しも週1回ないということになります。もちろん、学校の図書を読まなくても、学級文庫とか、各家庭で本を購入するなどして読書する機会が図られているとは思います。必ずしも読書量や本への親しみの度合いが低いとは言い切れないとは思いますが、当町の児童・生徒1人当たりの本の貸出数は全国的に見てどうなのかというのを、いろいろな自治体や学校の状況を調べてみました。  ことしの先月の11月22日の中日新聞なんですが、見出しで「貸出冊数五、六割増市立小・中学校図書館」ということで、金沢市なんですが、金沢市立の小・中学校の学校図書館の貸出冊数が増えている。2012年度の児童・生徒1人当たりの年間貸出冊数は、小学校で前年度比54%増の45.3、中学校は同61%増の6.6冊になった。市教育委員は司書の配置で図書館が身近になったためではないかと見ている。貸出冊数は、2009年度までは、微増ながら小学生は年間20冊前後、中学校は同1~2冊程度で推移、山野之義市長の選挙公約に基づき、非常勤の司書を配置した2010年度以降は、小・中学校ともに大幅に増えた。市教育委員会学校指導課によると、小学校では偉人や伝記や三国志などの歴史小説、中学校では、大人向けの推理小説などが好まれている。非常勤の司書は従来の司書教諭とは別に配置し、2010年度21人、11年度31人、13年度40人になって、図書の整理や新刊の発注のほか、学校図書館に所蔵されていない図書を市立図書館から取り寄せたり、新刊の案内文を作成したりして、児童・生徒が読書に関心を向けるように気を配る。市教育委員会学校指導課の担当者は、調べ物はインターネットで済むことがあるが、読書ならさまざまな知識を身につけられる。貸出冊数の増加は読む力の向上につながるのではと期待しているとあります。金沢市は、学校司書配置前は、小学生が年間20冊前後で、中学生は同1~2冊程度ということで、当町では、金沢市の司書配置前の状況に近いか、南小、西小はそれよりも低い状況であります。学校司書を配置した状況から比較すれば、大幅に低い状況になります。  ほかにも平成22年度ですが、東京都日野市の小学校を見ますと、小学校が17校あるようですが、17校中、年間1人当たりの貸出冊数が40冊以上が6校、30冊台が7校、20冊台が2校、10冊台が2校ですが、こちらの2校はいずれも19冊です。中学校8校あり、10冊の学校が1校で、あとは1桁台ですが、1冊という学校はありません。  茨城県取手市の小学校は、学校図書館が児童・生徒の主体的な学習活動や本に親しみやすくなり、豊かな感性が育まれるよう充実を図るため、学校図書司書の助手を配置しており、平成13年度に3名配置し、16年9月から12名、17年度から18名、現在は各小学校に1人ずつ配置しています。平成24年度で年間児童1人当たり37冊借りているとのことです。  いろいろ調べてみました。どこの自治体も児童・生徒1人当たりの図書貸出数は当町よりも多く、学校司書の配置が効果をあげているようであります。学校図書は公費で購入されておりまして、その貸出数が多ければ多いほど、より有益に税金が使われているということであり、年間10冊より20冊、30冊、40冊と増えていけば、2倍、3倍、4倍の効果があると考えていいと思います。多くの子供たちが毎週学校図書館、図書室を利用してもらい、たくさんの本を借りてもらいたいと強く思います。  では、各学校の今後の対策について伺います。 8 ◯議長(遠藤忠宏君) 答弁を求めます。 教育長 山下君。              (教育長 山下和之君登壇) 9 ◯教育長(山下和之君) 今後の読書教育に関する対策についてでありますが、本町では今年度から新小学校1年生に宮西達也先生デザインのトートバッグを配付して本バッグとして活用したり、また、日課の中に朝読書の時間を設け、地域の方々にボランティアとして読み聞かせをお願いしたり、さらに本年度、文部科学大臣表彰を受けた清水小学校では、教師全員によるお話レストランなど、工夫した独自の取り組みも行っております。これら、これまでの積み上げをさらに継続し、内容の充実を図るとともに、学校生活において、文字、言語、文章に日常的になれさせる習慣づくりを重点的に進めるよう、各学校長の方に指示したところであります。  教育委員会といたしましては、感性を磨き、知性を育む読書活動の重要性は十分認識しており、今回の調査においても図書館の活用頻度と国語の学力との間には相関関係が認められることがわかりましたので、今後さらに読書教育を推進するために、学校図書館の整備や図書館司書の配置等、読書教育の活性化を図るための体制づくりに向け現在研究を進めているところであります。  以上です。 10 ◯議長(遠藤忠宏君) 答弁を終わります。 11番 松浦俊介君。 11 ◯11番(松浦俊介君) きのうの一般質問でも3人の方が全国学力学習状況調査について質問いたしまして、静岡県の小学校の国語Aの正答率の低さなどを取り上げていましたが、私が3年前の10月に同僚議員とともに年間150冊の本の貸出数の山形県の鶴岡市立朝暘第一小学校へ視察してきたときに、校長先生はこう述べていました。「年度により波があるが、平均して国語などは各校ほかと比較しても良いデータが得られる。校長の印象としては、お話しさせてもらえれば、16年間の積み上げもあり、読書することで心が安定し、落ち着いており、心が耕されていると感じている。その一方で、資料を探す力が身についており、自分で調べる能力があると感じている」と、図書館の活用教育の成果についてお話をくださいました。  私は、全国学力学習状況調査のことを質問するつもりで今回取り上げているわけではありません。ただ、きのうの質問でも、教育長は、国語の正答率の低さについて、「文章の読解力に課題がある。文字や文章になれる取り組みが必要」と答弁しています。子供たちが読書により親しまれるように、ぜひ、学校司書の配置も実現していただければと思います。こちらに西小だよりをきょうお持ちしました。西小だよりは、回覧板で地域の方たちに学校の出来事を情報発信しているすばらしい取り組みですが、10月21日号に、柿田区の久保田幸子さんが、西小の子供たちのために図書を寄贈し続けてくださっているという記事が掲載されておりまして、また、図書ボランティアさんの活動も紹介されております。こうした方たちの取り組みや思いも町として積極的にバックアップしていただきたいと思います。  もう一つ紹介したいことがありますが、清水町の学校は平成25年度、26年度と、文部科学省の道徳教育総合支援事業研究推進校になっています。私は9月14日の西小学校の道徳の授業参観と、11月18日に同じく西小学校で行われた清水町教育委員会指定研究発表会に参加しました。研究発表会は、冒頭、教育長が道徳教育の推進校になることを決めた理由として4点をあげていました。1点目が、子供たちにもう一人の自分との対話、しっかりとした時間の確保、2つ目に、先生たちが子供たちを見つめて養っていきたい、指導力をあげていきたい。3点目に、子供が変わり、先生が変われば、学校の教育力があがる。4点目に、地域の人たちを学校教育に取り込み、地域の道徳力をあげるということで述べておりました。  公開授業は、私は特別支援学級のいずみクラスを見学しました。西小学校で推進しているふわふわことばについて、挨拶の場面など、具体的な事例の絵を子供たちに見せながら、自分ならどんな言葉を使うか、4人の子供たちが自分の意見を発表していました。中には2対2で判断の分かれる場面があったり、自分には想像つかない意見を出したり、大変興味深かったです。みんなが素直に自分の意見を出していました。  その後、「道徳教育の今日的課題」と題して、東京学芸大学の永田繁雄教授の講演を聞きました。先生は、今求められている道徳教育と道徳の時間について、今の子供たちは心の活力が弱っている、根っこの力が弱っているというふうに述べておられました。活力ある道徳の授業として、これまでの草食型の授業ではなく、肉食型の授業があっていいと述べ、討論やディスカッションなども入れていくことも述べていました。  ちょっと私調べてみたんですが、静岡大学の学力向上のための読書活動・学校図書館活用ハンドブックというのがあります。その中に、道徳特別活動の時間の活用という項目がありまして、その中に道徳や特別活動はほとんどの学校で担任が指導する時間になっているので、担任として読書活動に取り組める貴重な時間である。学習指導要領の道徳における指導に当たっての配慮事項の中に、先人の伝記、自然、伝統と文化、スポーツなどを題材にし、生徒が感動を覚えるような魅力的な教材の開発や活用が掲げられている。学校図書館は、その魅力的な教材となる図書の宝庫である。伝記を読むことを通して生き方を考えたり、環境問題の最新の情報を題材に、地球に対して自分たちができることは何かを話し合ったりなど、教科学習とは違った視点や見解ができる。最近、異年齢集団による読み聞かせや福祉施設などでの読み聞かせの活動を特別活動の時間に取り入れている学校が増えている。少子高齢化が進む中で、読み聞かせの活動を通して、他者への思いやりの心や、コミュニケーション能力を育むことを意図しているのだろう。担任としてまずは場の設定を考え、次の段階として選書の相談に乗り、さらに練習の時間を確保するといった流れで実現化を図ると、さきのハンドブックでは述べられております。  先ほどの東京学芸大学の永田教授の本を買って読んでみました。教育長は読んだことがあるとは思いますが。こちらの前書きを読んでみますと、実話をもとにした道徳、ノンフィクション資料、実話をもとにした道徳の資料ですが、副題に、こちら、「事実、資料、史実に基づくリアリティーが、感性に訴え、豊かな感動を呼び起こす。心に響く教材の開発から生まれた珠玉の17編とその指導案」とありまして、前書きに、「子供たちの豊かさを育む基礎として道徳教育の重要性が増している。ノンフィクション資料など、感動性、迫真性に満ちた資料が従前にも増して求められている」ということで述べられております。  またちょっと話は変わりますが、ことし、清水中学校の入学式に行っても、校長先生が式辞で「道徳の学校、道徳のまち清水町を目指す」というふうに述べられていました。最近は産経新聞の11月11日の記事を引用しますが、道徳の教科化を27年度にもということで、文部科学省の有識者会議で、道徳教育の充実に関する懇談会で、現在は正式教科ではない小・中学校の道徳の時間を、数値評価を行わない特別な教科に格上げをし、検定教科書の使用を求める報告案を公表した。年内にも最終報告を取りまとめる。文科省は、中央教育審議会の議論を経て、早ければ平成27年度にも教科化する方針ということでありますが、こうした道徳の重要性が一段と高まっている中で、当町が道徳教育総合支援事業研究推進校に取り組んでいることは大いに誇るべきことでありまして、教育長がさきの発表会で述べた狙いは、まさにこれからの学校教育にとって必要なことだと思います。  そうした道徳教育の推進には、先ほどの静岡大学のハンドブックや、東京学芸大の永田教授が指摘しているように、伝記や実話をもとにしたノンフィクション資料の活用、学校図書館は魅力的な教材となる著書の宝庫であります。  以上、道徳と読書の重要性、もしくは私の意見に補足などありましたら、最後に教育長から御意見を伺いたい。 12 ◯議長(遠藤忠宏君) 答弁を求めます。 教育長 山下君。              (教育長 山下和之君登壇) 13 ◯教育長(山下和之君) 多方面からの情報提供、また、御意見、ありがとうございました。また、西小学校での研究会に御参加いただきまして、大変感謝申し上げます。議員御指摘のように、学校教育は学校だけで成り立つものではありません。地域の力を借りて、この読書活動も同じでありますが、地域の人たちの力を学校に取り入れることによって、学校、子供、そして地域の道徳力の向上に努めてまいりたい、このように考えております。  また、御指摘いただきましたいろいろな各学校での取り組み、例えば西小学校でのふわふわことばの実践、清水小学校における、学校行事やいろいろな活動の感想を5・7・5の、あるいは5・7・5・7・7で表現してみるという表現活動、あるいは南小学校で行っています挨拶や返事の運動というのは、すぐに成果が出るものではありませんが、きっと心の耕しに有効に後になって働いてくるものと考えております。皆さんの御意見を参考にしながら、各学校に教育委員会としても指示を出していきたい、このように考えております。ありがとうございました。 14 ◯議長(遠藤忠宏君) 答弁を終わります。 11番 松浦俊介君。 15 ◯11番(松浦俊介君) 教育長、ありがとうございます。道徳の力というのは、道徳の力という言い方が正しいのかどうかわからないですけど、今話題になっている学力学習調査でも、国語の平均点が低いことに対してマスコミ等世間でいろいろ取り上げられておりますが、学力の向上ももちろん大切でありますけれども、道徳の力というのは子供たちにとって、私は、こういう言い方をしたらあれかもしれないですけど、それ以上に重要な、教育の中で、テーマになっていくことではないかと思います。ですので、これからも当町がこうした道徳教育に力を入れていくように、町としてもバックアップしていただきたいと述べさせていただきまして、次の表題2の質問に移りたいと思います。  2の「電動カートへの補助金の検討を」について伺います。電動カートは、シニアカーとかセニアカーと呼ばれまして、高齢者向けにつくられた3輪または4輪の1人乗りの電動車両、バッテリーカーで、日本の道路交通法では車両ではなく歩行者扱いになるため、車道でなくて歩道を通行できます。高齢者の間にゲートボールが流行していたころに、電動車椅子を製造していたスズキ株式会社が、コートまでの移動手段として発売したのが始まりと言われております。スズキではセニアカーの商標を使用しています。運転免許は不要で、自動車の運転経験がなくても楽に扱えることが、歩行に難儀している高齢者に歓迎されて広まりました。福祉用具とされているため、購入に当たって消費税は課せられません。日本工業規格では、ハンドル形電動車椅子、道路交通法では電動機を用いる歩行補助車等の呼称を使っています。電動カート購入には、国内メーカーで大体35万円前後、外国製では10万円から20万円台のものがありますが、高齢者が購入するにはかなりの費用がかかります。レンタルを行っているメーカーもありまして、現在、要介護認定を受けて必要と認められれば、リース料の1割、月額2,500円ほどのレンタル料で利用することができます。  セリオという会社では、初めて乗車する方に安全運転指導員による安全運転指導サービスというものが行われまして、操作方法や自分がよく行くスーパーマーケットや病院などのルートを安全に走行できるように付き添って指導をしてくれます。ただ、要介護や要支援の認定を受けていない方の中に、こうした電動カートを利用したいという方がいるのではないかと思います。自転車に乗れず、荷物を持っての歩行が難しい方も、このカートを利用すれば、病院や買い物に行くなどの外出支援にとても役立つと思われ、潜在的需要は多いと推察されます。清水町は、高齢者の外出支援としましては、町内循環バスやタクシー利用券を月2回、初乗り運賃分を年間24万円分、今年度予算で103万2,000円を計上しています。こうした支援サービスのほかにも、電動カートは有効な外出支援につながると思います。敬老祝い金も見直されますが、その財源を使った高齢者支援策として、高齢者の方の社会参加支援に電動カートは有効な手段と思います。リース料の一定額の補助を町として検討してみてはと思うが、この可能性について伺います。 16 ◯議長(遠藤忠宏君) 答弁を求めます。 福祉課長 石田君。 17 ◯福祉課長(石田尚志君) 松浦議員の御質問にお答えいたします。  現在、一定の介護認定を受けた方や、障害者で移動に支障がある方が利用する電動カートへの助成事業につきましては、介護保険制度等により給付が行われております。お尋ねの電動カートをリースにより利用する方への助成事業につきましては、これらの給付対象から外れる方を中心に支援することが想定されておりますけれども、現状においては対象者、また、利用希望者の把握が難しい状況にございます。  また、歩行可能な方の機能低下や、交通事故の増加などが懸念されるほか、助成制度により利用者が多くなった場合多額の予算が必要となることに加え、自己負担のあり方などに課題がありますので、事業の実施については今後の研究が必要であると考えております。しかしながら、今後高齢化が進む中で、有意義な御提案であると認識しておりますので、今後検討を進めてまいりたいと考えております。 18 ◯議長(遠藤忠宏君) 答弁を終わります。 11番 松浦君。 19 ◯11番(松浦俊介君) 私は主にリースについて考えていますが、全国的には在宅で生活されている高齢者の外出を支援し、高齢者の健康を図るため、外出支援用具として購入の助成をしているところがあるようです。岡山県の総社市では、対象者は満65歳以上の在宅で生活している所得税非課税の世帯の方を対象に5万円以内でシニアカーの新車購入に助成を行っています。岡山県高梁市では、高齢者の自立を助け外出するための利便性を高めるためにシニアカーの購入の一部を、同じく満65歳以上の在宅の高齢者で所得税非課税世帯の方に対して5万円の補助を行っています。  新潟県の佐渡市では、高齢者運転免許証自主返納支援地域モデル事業として10万円まで補助受けられる。こうした購入に際しての補助も検討に値すると思います。  ただ、購入したとしても、安全に走行できる道路環境の整備が重要だと思います。電動カートでなくても高齢者の歩行する際に、また、私も子供ができましてベビーカーなど利用しますが、道路を歩いて危険に感じる狭い歩道や、でこぼこの路面がまだまだ多いなと感じます。こうした道路や歩道の整備を積極的に進めていただき、子供から高齢者まで、安全・安心のまちづくりを目指していっていただきたいと要望いたしまして、私の質問を終わります。 20 ◯議長(遠藤忠宏君) これをもちまして松浦君の一般質問を終わります。  次に、7番 石垣雅雄君の一般質問に入ります。  質問事項、「1 町の危機管理体制について」「2 心の健康状態を確認できるこころの体温計の導入を」「3 水の教育学習推進と、水の検定制度の創設を」であります。  発言を許します。 7番 石垣雅雄君。 21 ◯7番(石垣雅雄君) それでは、議長のお許しが出ましたので、通告に従いまして質問させていただきます。最初は、町の危機管理体制についてということでございます。今週の、この間の日曜日、地域防災訓練がございまして、私も地元の新宿の方に参加をしてまいりました。  また、東日本大震災の発生から、実はきょうでちょうど1000日を迎えたわけであります。復興の道のりはまだほど遠い状況にございますが、復興庁によりますと、震災の被害者は27万7,600人、そのうちおよそ10万人がプレハブの仮設住宅で暮らしている状況であります。避難先は全国47都道府県に及んでおりますが、県内には1,088人が避難をされていると言われています。災害公営住宅は必要戸数の6割に相当する1万2,810戸が着工されておりますが、完成は目標のまだ2%にとどまっている状況でございまして、1日も早い復興を願わずにはいられません。  また、県は、さきの11月29日、先週でしょうか、第4次地震被害想定の第2次報告が公表されました。これは東海地震の発生を中心に捉えた第3次想定を全面的に改定したものでありまして、マグニチュード9クラスの南海トラフ巨大地震など県内で考えられる最大級の地震・津波が起きたことを想定し、ライフラインや交通施設の被害、あるいは生活の支障を見込んだものでございまして、これによりますと経済的被害は最悪で30兆円規模になるだろうと試算しておりまして、大変大きな数字であります。きょうはこれについて細かく質問はいたしませんが、いずれにせよ、危機管理体制の確立が言われてまいります。  さて、最近の異常気象で、世界で多くの災害が起きております。11月8日、過去最大級の台風30号の直撃を受けたフィリピンでは950万人が被害を受け、61万人以上の人が避難を余儀なくされているという大きな災害がありました。  また、台風26号、御存じのように、伊豆大島において大規模な土石流が発生しまして、多数の死者・行方不明者を出した大惨事がございました。あれから1カ月半がたったわけでありますが、当町においても過去大きな被害を受けたこともございます。忘れられない災害というのは、昭和33年の狩野川台風でありましょう。狩野川が氾濫して多くの家屋が床上浸水になりましたし、徳倉橋が流出したということで、当時の村が分断されたこともあります。災害はいつ起こるかわかりません。そのためにも、町民の生命、財産を守るために、しっかりとした防災の備えと、地域危機管理体制をとらなくてはなりません。  まず、現状についてお伺いをいたしますが、今年度の水防活動の実績について伺います。 22 ◯議長(遠藤忠宏君) 石垣君の質問に対する答弁を求めます。 安全安心課長 日吉君。 23 ◯安全安心課長(日吉泰裕君) 石垣議員の御質問にお答えいたします。  本年11月末現在までの水防にかかる活動実績といたしましては、台風18号の警戒を含め、計8回、水防準備態勢をとり、役場職員、消防本部員など延べ151人が出動し、台風や大雨等に関する町内の巡視や情報収集に従事いたしました。また、近年はゲリラ豪雨などの局地的な大雨が多発し、水防活動の出動増加が予想されることから、本年度は国土交通省の協力のもと、6月9日に役場、消防団、及び自主防災会を対象にした土のうづくりなどの水防演習を実施したところであります。  以上でございます。 24 ◯議長(遠藤忠宏君) 答弁を終わります。 7番 石垣雅雄君。 25 ◯7番(石垣雅雄君) 大雨や強風などの気象現象によって災害が起こるおそれのある注意報が1つ。また、重大な災害が起こるおそれのあるときには警報を発表して注意を呼びかけていますけれども、これは気象庁が発表し、行政機関や各都道府県、そして市町村へ伝達されまして、防災活動等に利用されまして、そして、地域住民に伝えられるようになっております。その注意報、警報の発令基準について、当町はどのような基準で発令されているのか。また、発令された場合の当町の体制についてお伺いいたします。 26 ◯議長(遠藤忠宏君) 答弁を求めます。 安全安心課長 日吉君。 27 ◯安全安心課長(日吉泰裕君) 大雨土砂災害、浸水害、及び洪水など、さまざまな気象に関する注意報や警報については、議員御指摘のとおり、静岡地方気象台が各地の気象観測情報をもとに最新の科学的な知見に基づき発表しているものであります。気象台では、これらの注意報、警報を市町単位で発表しており、その概要基準は、大雨注意報については1時間当たりの雨量が25ミリ以上、浸水害・大雨警報は1時間当たり40ミリ以上の雨量が観測された場合に発表しております。  また、これら気象に関する警報等、町の態勢につきましては、清水町水防計画書や水防準備態勢マニュアルにおいて、配備基準、配備体制、及び配備要員等が詳細に定められており、災害の危険があると認められる時点からその危険が解消されるまでの間、非常配備により職員が待機することとなっております。  以上でございます。 28 ◯議長(遠藤忠宏君) 答弁を終わります。 7番 石垣雅雄君。 29 ◯7番(石垣雅雄君) 気象庁はことしの8月30日でしょうか、特別警報というのを運用を開始いたしました。大雨、地震、津波、高潮などによる重大な災害のおそれのあるときには警戒を呼びかけてきましたが、これに加えて、今後は、今言われたこの基準をはるかに超える重大な災害の危険が著しく高まった場合に、新たに特別警報を発表し、最大限の警戒を呼びかけることになっています。よく数十年に1度の重大災害が予想されるとテレビでも言われておりますけれども、これについては、まだ住民もよく知らない方もおられると思います。これを住民への周知徹底をお願いすると同時に、実際に発表になったときの周知というのをいち早くする必要がありますので、これについても周知徹底をお願いしたいと思いますけれども、これについてお伺いいたします。 30 ◯議長(遠藤忠宏君) 答弁を求めます。 安全安心課長 日吉君。 31 ◯安全安心課長(日吉泰裕君) 平成25年8月30日に運用が開始されました特別警報につきましては、今までの警報をはるかに上回る災害のおそれがある場合に発表されるため、全町民に迅速かつ正確に周知することが必要であると認識しております。町では特別警報について町民への周知を図るため、広報しみず8月15日号にて、特別警報の概要を掲載したところであります。  なお、実際に特別警報が発表された場合には、同報無線、エリアメール、緊急配信メール、及び巡回広報を通じて、町民の皆さん方に周知することとなっております。  以上でございます。 32 ◯議長(遠藤忠宏君) 答弁を終わります。 7番 石垣雅雄君。 33 ◯7番(石垣雅雄君) 特別警報は、経験したことのないような激しい豪雨や暴風雨などの異常な気象現象が起きそうな状況を特別警報と呼んで注意を促しますが、したがって、直ちに命を守る行動をとるよう、できれば強い文言で、同報無線やエリアメールや緊急配信メールで呼びかけていただきたいと思っております。  この間の12月1日には、県からのエリアメールも受信いたしました。こういうのは効果があると思います。そして、その後、避難が必要なときには避難勧告や避難指示というものを出すことがあります。ところが、この言葉の内容の違いが理解できない住民もいると聞いております。理解できない住民は混乱するだけでありますので、勧告と指示のこの言葉の違いをぜひこれも周知していただきたいと思っております。  災害対策基本法では、市町より使用について助言を求められた国や県は応答する義務を担っております。気象関係では気象台との連携が本当に大事でありますので、住民の命を守るために緊密に連絡を取り合う、情報交換をする必要がありますが、これについてどのようにお考えかお伺いします。 34 ◯議長(遠藤忠宏君) 答弁を求めます。 安全安心課長 日吉君。 35 ◯安全安心課長(日吉泰裕君) 気象台では、特別警報の運用開始に当たり、事前の説明会や各自治体に出向き概要説明を行うなど、意見交換の場を設ける取り組みを実施しております。また、台風の接近など被害が予測される場合には、気象台の職員が防災関係機関の職員を対象に県庁で説明会を開催し、具体的な助言を行う体制を整えているところでございます。なお、町が最新の情報などを収集したい場合には、気象台とのホットラインを活用し随時情報がとれる体制になっているところでございます。  以上でございます。 36 ◯議長(遠藤忠宏君) 答弁を終わります。 7番 石垣雅雄君。 37 ◯7番(石垣雅雄君) 先ほどの私の一般質問で、職員の防災力確保のため、また、自主防災会の防災力向上のために、防災士という資格がありまして、ぜひ多くの町民にこういうものを啓発していただきたいと要望しておりました。防災士は、県が行っているふじのくに防災士、また、NPO法人日本防災士会が行っている防災士の認証制度があります。私はこのNPO法人日本防災士会の防災士の認証を受けておりますけれども、これらは東海地震やゲリラ豪雨等の災害対応や避難所運営に対する指導力等、防災や危機管理に関する専門家の育成をしております。積極的な受講が望まれますが、その後の育成状況はどのようになっているのかお伺いいたします。 38 ◯議長(遠藤忠宏君) 答弁を求めます。 安全安心課長 日吉君。 39 ◯安全安心課長(日吉泰裕君) 今、議員の方から説明がありましたとおり、平成24年第3回定例会において議員から御質問のありました防災士の育成についてでありますが、今年度、安全安心課の職員1名が、静岡県の認証制度であるふじのくに防災士の講座を受講し、認証されております。町といたしましては、今後とも地域の防災力の向上を目指し、懸念される南海トラフ巨大地震、東海地震、ゲリラ豪雨など、さまざまな災害に対応できる防災体制の整備や、危機管理に関する専門家の育成に努めてまいりたいと考えております。  以上でございます。 40 ◯議長(遠藤忠宏君) 答弁を終わります。 7番 石垣雅雄君。 41 ◯7番(石垣雅雄君) 台風などの集中豪雨の避難勧告や避難指示、その発令というのは市町村長が判断することになっています。ところが、避難勧告や避難指示を出しても空振りになったらどうしようということで、住民からのクレームを恐れて、首長にはその心理的な重圧があると言われております。10月30日の静岡新聞の社説でありますけれども、「首長の心理的な圧迫を取り除け」といったタイトルの記事がありました。この記事の内容は、「避難勧告、避難指示の早期発令を可能とするために、空振りをおそれる首長の心理的な圧迫要因を取り除く対策が必要だ。避難勧告、避難指示は、災害対策基本法に基づき市町村長が判断する。その判断材料として、気象庁や都道府県、国、警察などから情報提供を受ける。ただ、多くの市町村長は防災のプロではない。専門的な訓練を受けておらず、災害経験の蓄積もほとんどない。特に風水害、土砂災害はその判断が難しい。それを補うため、市町村に地域の状況に精通した気象庁OBや自衛官など、防災・危機管理のプロを配置すべきだ。最終的な判断は首長が下すにせよ、専門家からのアドバイスを受けて判断する仕組みが必要だ」このような記事がありました。  また、その後の11月16日の静岡新聞の記事でありますけれども、避難勧告、避難指示に対する市長、町長のアンケート結果が出ておりました。各市町のアンケートにもありましたけれども、それを見ますと、清水町のところはどうなったかと言うと、県や国の広域的視点からの助言を判断の参考にしたい、こういうふうにありました。起こってしまった災害の対応もさることながら、災害を未然に防ぐために、施策や災害の想定、対策を行うに当たっては、専門の知識や技術が必要であります。よく言われることでありますけれども、災害はいつどこで起こるかわかりません。  さきの平成23年第4回定例会において、同僚の佐野議員だと思いますけれども、町長に、防災の専門職の配置についてお考えを伺ったところ、「今後、既に設置している自治体の状況等を参考にしながら検討を進めてまいりたいと考えています」との答弁がありました。さきの伊豆大島、フィリピンの痛ましい台風被害が記憶に新しいうちに再度伺います。この防災の専門職の配置が必要と考えますが、どのようなお考えをお持ちなのか、町長にお考えを伺います。 42 ◯議長(遠藤忠宏君) 答弁を求めます。 町長 山本博保君。               (町長 山本博保君登壇) 43 ◯町長(山本博保君) 石垣議員の御質問にお答えをいたします。  台風26号に伴う土石流で多数の死者、行方不明者を出した伊豆大島の災害や、史上4番目の規模と言われる台風30号に伴うフィリピン、レイテ島の災害は、まさに胸が痛む思いであります。御承知のとおり災害対策基本法では、避難勧告・避難指示の判断は市町村に委ねられており、こうした現行制度の中、専門職を配置していない市町村におきましては、国や県の広域的視点から助言を判断の参考にしているところであります。町民の生命・財産を守るため、万一の災害時には即時の判断が要求されるとともに、積極的かつ的確な指示が必要になるものであり、議員御指摘のとおりであります。  このような状況を踏まえ、災害時において私が適時適切に判断を下すためには、それを補佐する専門職の配置が必要不可欠であり、そのような観点に立って、近い将来具体化を図ってまいりたい、かように内部で現在打ち合わせを進めているところであります。どうかそうしたことを踏まえて、議員御指摘の専門職の配備という点については町も神経をとがらせて対応してまいりたいと思っております。  以上をもって答弁とさせていただきます。これまで御意見、御質問をお寄せいただいた同僚議員にも改めて感謝を申し上げます。  以上であります。 44 ◯議長(遠藤忠宏君) 答弁を終わります。 7番 石垣雅雄君。 45 ◯7番(石垣雅雄君) 来年度にも配置できるように御決断をぜひお願いしたいと思っております。  では、次の質問に移らせていただきます。心の状態を確認できるこころの体温計の導入をでございます。警察庁は、2012年の自殺者数が前年比9.1%減の2万7,858人と発表されました。3万人を下回ったのは1997年以来なんと15年ぶりであります。原因や動機のうち、経済・生活問題は前年より大幅に減少、一方、1997年と比べると20代を中心とする若い世代の自殺率が高い数字にあります。分析した内閣府は、着実に対策が進んでいると言えるが、若年層は予断を許さないとしております。原因や動機の確認ができた中で見ますと、一番多いのが健康問題、次に経済・生活問題、家庭問題、勤務問題と続いておりましたが、いずれも数で見ると前年を下回っておりますが、人口10万人当たりで見ますと、20代、30代、40代の若者が平均を上回っている状況であります。  平成22年の第3回定例会において同じような質問をさせていただきました。そのとき、町内の自殺者数は平成19年が6名、20年が9名、21年が7名でありました。その後、この町の現状はどのような推移になっているのか、まずお伺いをいたします。 46 ◯議長(遠藤忠宏君) 答弁を求めます。 福祉課長 石田君。 47 ◯福祉課長(石田尚志君) 石垣議員の御質問にお答えいたします。  本町における自殺者の状況につきましては、静岡県が取りまとめた自殺に関する資料によりますと、平成22年は5人、平成23年は8人、平成24年は7人となっております。また、平成24年の人口10万人当たりの自殺者数は、県の20.4人に比較して清水町は22.2人であり、県内市町のうち高い方から13番目になっている状況でございます。  以上です。 48 ◯議長(遠藤忠宏君) 答弁を終わります。 7番 石垣雅雄君。 49 ◯7番(石垣雅雄君) 今、御答弁いただきました、平成23年は8人、平成24年は7人、当町の自殺率は10万人当たりで見ると高いという数字であります。未遂者で見ますと大体10倍いるとよく言われていますので、大体七、八十人はいるんじゃないかと思われますが、さらに対策を検討していかなければならないと思います。自殺の原因は、先ほども言いましたが、健康問題、経済・生活問題が多いわけですが、自殺に及ぶ直前には9割以上が精神障害に該当する状態になっているとされています。その約7割近くが鬱病が占めております。したがって、総合的な鬱病対策が重要課題であります。鬱病対策は、自殺予防の水際対策として重要でありまして、平成18年に自殺対策基本法が制定されました。当町は県の自殺対策緊急強化基金事業費を活用いたしまして、不眠キャンペーンのポスターとか、講演会とかされたり、鬱病の早期発見に努め、自殺予防を図ってこられたと理解しておりますが、その後この鬱病対策や自殺対策としてどのような事業をやられたのかお伺いいたします。 50 ◯議長(遠藤忠宏君) 答弁を求めます。 福祉課長 石田君。
    51 ◯福祉課長(石田尚志君) 現在、町では、県の地域自殺対策緊急強化基金の助成を活用して自殺予防に関する講演会を実施しておりまして、昨年度は鬱病の理解についてをテーマとして行いました。また、本年度は、「笑いは心と体の処方箋 笑いと健康」をテーマとして開催したところでございます。  また、啓発用の資材として、これまで読み聞かせ用の啓発用絵本を町内小学校に配付したほか、ポケットティッシュやパンフレットを作成しPRに努めているところでございます。  以上です。 52 ◯議長(遠藤忠宏君) 答弁を終わります。 7番 石垣雅雄君。 53 ◯7番(石垣雅雄君) 以前、一般質問の答弁で、「鬱病や自殺対策についての啓発と、相談体制の望ましいあり方について積極的に調査研究いたします」と答えられていましたけれども、相談体制は極めて大切な事業だと思うんですね。現在どのような相談体制が敷かれているのか、これについてお伺いいたします。 54 ◯議長(遠藤忠宏君) 答弁を求めます。 福祉課長 石田君。 55 ◯福祉課長(石田尚志君) 町における相談体制につきましては、福祉課における障害者相談や健康づくり課における健康相談で対応しているところであります。なお、町民からの自殺にかかる相談が直接町に寄せられることはまれではございますが、各種相談の中で精神的な問題が見られる場合は、状況に応じて医療機関への受診を促しているところであります。  以上です。 56 ◯議長(遠藤忠宏君) 答弁を終わります。 7番 石垣君。 57 ◯7番(石垣雅雄君) ゲートキーパーという言葉があります。これは自殺の危険を示すサインに気づき、適切な対応を図ることができる人のことでありまして、例えば、悩んでいる人に気づき声をかけたり話を聞いて必要な支援につなげ、見守ってあげる人たちのことでありまして、いわば命の門番とでも位置づけられる人のことであります。自殺予防対策大綱、これは平成19年にできたものでありますが、当面の重点施策の1つとして、ゲートキーパーの重要性を掲げています。かかりつけ医の医師とか教職員、保健師、看護師、ケアマネ、民生委員、児童委員、あるいは行政の職員等々、このような人材にゲートキーパーになっていただけるよう、研修等を行うことが規定をされています。  また、ゲートキーパーは、わが国のみならず海外でも自殺対策分野でも広く使用される用語、概念であって、WHOを初め多くの国々で使用され、その養成プログラムが実施されております。全国の地方公共団体において活用されているところも増えておりまして、ゲートキーパーの養成によって自殺者が減少したという効果の大きさをあげている自治体も数多くあります。当町もこの取り組みを実行すべきと考えますが、当町の考え方はいかがか伺います。 58 ◯議長(遠藤忠宏君) 答弁を求めます。 福祉課長 石田君。 59 ◯福祉課長(石田尚志君) ゲートキーパーにつきましては、ただいま議員が御紹介いただいたとおり、周囲で悩みを抱えている人に気づいて声をかけ、話を聞き、必要な支援に早期につなげて見守りを行う人のことでありまして、国や県では、かかりつけ医師を初め、教師、保健師、看護師、ケアマネジャー、民生委員、及び各種相談窓口担当者などのほか、あらゆる分野の人材を対象に、研修等を通じて養成を進めているところであります。ゲートキーパーの養成につきましては、自殺予防を図る上で重要な施策の1つでありまして、現在県が中心となって進めているところでありますので、今後県と連携した対応に努めてまいりたいと考えております。  以上です。 60 ◯議長(遠藤忠宏君) 答弁を終わります。 7番 石垣君。 61 ◯7番(石垣雅雄君) ぜひ、県と連携を図っていただきたいと思っております。自分の心の状態を簡単に知ることができる「こころの体温計」というのがあります。この「こころの体温計」というのは、東海大学医学部附属病院で実際に行われている、メンタルヘルスチェックというものですが、携帯電話とかパソコンでも一様にシステム化されたものです。自分の健康状態や人間関係など、全11項目の質問に順次答えていくと、診断結果が、金魚鉢や猫などのイラストで表示されまして、ストレスや落ち込みに応じて、金魚や水槽、猫が変化して表示されます。現在の自分の心の状態がわかるものでありまして、ゲーム感覚でできます。いつでも、どこでも気楽にメンタルヘルスチェックができまして、画面では、その結果によって地域の各種相談窓口にそのまま電話できる機能も有しています。個人情報の入力は一切不要でありますので町民は安心して行うことができると思います。行政側としては、年代ですとか、アクセス数、男女別傾向者の数の比率、それがレベルごとに取得をできるようになっていまして、地域の特性が把握できるようになっております。導入した市町村は、非常にアクセス数が上がったところもありまして、このようなシステムを町のホームページに入れてみたらどうかと思いますが、どのような考えかお伺いいたします。 62 ◯議長(遠藤忠宏君) 答弁を求めます。 福祉課長 石田君。 63 ◯福祉課長(石田尚志君) お尋ねの「こころの体温計」につきましては、民間企業のノウハウを活用して、インターネット上で心の状態を自己診断できるものでありまして、県内では、松崎町や湖西市などで導入されています。それぞれの市町にお話を伺ったところ、年間のアクセス数は数千件に上りまして、広報媒体としては効果的であるとのことでありますけれども、あくまでも自己判断の手段でありまして、その後の行政からの関与はできないとのことであります。自殺予防における効果は未知数ではないかと思われているところでございます。  また、本事業は、県の地域自殺対策緊急強化基金の助成対象とされておりましたけれども、来年度以降の継続が未確定であることから、今後の県の助成事業の状況を注意深く見守りながら、その導入については検討してまいりたいと考えております。  以上です。 64 ◯議長(遠藤忠宏君) 答弁を終わります。 7番 石垣君。 65 ◯7番(石垣雅雄君) 自殺対策強化基金の対象に確かになっておりますけれども、確かに来年度未確定の部分もありますが、この間、安倍首相が、この問題は非常に大切だということで、前向きに検討していきますという答弁も新聞に出ておりましたので、注意深く見ていただいて、恐らくやるのではないかと私は信じておりますので、準備をしていただければと思っております。自殺対策、鬱病対策というのは、本当にこれは、今、石田福祉課長が答弁をされておりました、福祉課だけの問題ではなくて、保険課とか健康づくり課、あるいはこども育成課ももちろんそうだし、企画財政とか総務、人事も含めて、庁内全体で取り組んでいただきたい、また、取り組むべき問題だと思っていますので、ぜひ、この問題を庁内全体で、庁舎全体で取り組まれることを、私は望んでおりますので、これはよろしくお願いいたします。  最後の質問に移らせていただきます。水の教育学習推進と、水の検定制度創設をであります。まず、水についての学習の推進ということでありますが、特に当町は東洋一の湧水を誇る柿田川が町の中心部を流れています。町民の多くがこの柿田川を誇りに思っていますし、町外やあるいは県外に行ったときなど、自己紹介するときは必ず「柿田川湧水のある清水町です」という紹介を自分たちはしていますが、それだけ柿田川の名前はメジャーになっていると思います。柿田川については、もう皆さんは十分に御存じでありますが、あえて柿田川のことをやらせていただきます。  ウィキペディアには柿田川はこう書いてあります、「柿田川、柿田川は、静岡県駿東郡清水町を流れる狩野川水系の一級河川。全長は約1.2キロメートルで、日本で最も短い一級河川である。かつては泉川と呼ばれていた。大量の湧水を水源とする日本でも希有な川である。本河川は、長良川、四万十川とともに日本三大清流に数えられている。1985年、柿田川湧水群として名水百選に選定された。さらに平成23年、地質鉱物の枠で国の天然記念物に指定された。柿田川の湧水量は1日100万トン、根拠は不明だが東洋一の湧水量と言われてきた。湧水は上水道用水にも利用され、清水町のみならず周辺の沼津市、三島市、長泉町などにも送水されている。ただし、水利権は沼津市水道部が持っている。」最後の部分が残念でありますけれども、このように書かれています。  まあ、水の都に住んでいる清水町民というのは、柿田川の知識は持っていますが、水の本質について知識を得ることも必要じゃないかと思っています。その意味からも、まず、子供たちに、ぜひ、水に対する学習をより深くやっていただきたいと考えています。授業の中に組み込むことはなかなか時間的にも難しいかと思いますが、総合学習の中でできるんではないかと思っておりますし、水の授業も少しやられていると聞いておりますが、今現在、小・中学校で水に関する学習はどのような内容を行われているのか、これについてお伺いいたします。 66 ◯議長(遠藤忠宏君) 答弁を求めます。 こども育成課長 飯田君。 67 ◯こども育成課長(飯田正史君) 石垣議員の御質問にお答えいたします。  まず、小学校における水に関する学習の状況についてでありますが、学習指導要領の中に位置づけられている教科における学習内容としては、社会科で主に4年生で扱う飲料水と環境保全があります。また、水に関連した学習として、3年生の身近な地域や市町の様子、5年生の環境保全と自然災害、森林資源の働き等があげられ、教科以外では3小学校とも総合的な学習の時間の中に、水や柿田川についての学習を取り入れております。  一方、中学においては、水や柿田川についての学習の時間は特に設定されておりません。  以上であります。 68 ◯議長(遠藤忠宏君) 答弁を終わります。 7番 石垣君。 69 ◯7番(石垣雅雄君) 小学校の総合学習の中で行っているようでありますが、割と表面的な学習かなと思いますので、もっと深くやってほしいなと思っております。私は、東洋一の湧水量を誇る清水町民の子供が、水に関することは誰にも負けない、日本一の豊富な知識を持っているんだという、この力をつけてほしいと思っております。国語A以上に力をつけてほしいなと思っておりますけれども。食に関しては食育という重要視をされておりますが、これも大切なことでありますし、食育基本法というのも制定をされております。食育はとても重要でありますが、水も同様にとても人間にとっても大切なものでありまして、人間の体は大人の男性で約60%、女性で約55%を水で占めている。新生児に至っては約80%が水で構成されている。1%の水分が失われますと喉の渇きを覚えますし、さらに2%~4%が失われますと脱水症状になってしまう。人は、食べ物がなくても2週間~3週間ほどは生きていられるものであります。しかし、水と睡眠をとることが前提でありますけれども、逆に水をとらなかった場合は四、五日で死んでしまうと言われております。体中にめぐっている水がどれほど大切か、必要なものか、これだけでもおわかりいただけると思います。  食育に対し、水育と言ってもいいでしょうか、水に対する本質的な学習を清水町の子供たちにしてほしいなと願っております。某大手飲料メーカーは、専門家を呼んで、子供たちに楽しく、またわかりやすく教える水育の出張授業をやっております。このようなものを総合学習の中に取り入れる、活用することも1つの方法かなと思っていますし、清水町の子供は水のことに関しては日本一だと言われるぐらいになったら本当にうれしいと思いますし、彼らの強い自信につながるのではないかと思っています。1つ子供は自信がつくと、勉強にもスポーツにもかなり積極的になってくるんじゃないかと思いますので、そういう意味でも、こういうこともぜひ実行していただければと思っておりますが、柿田川のことはもちろんでありますし、水に対するもっと深い学習をすべきと考えますが、いかがお考えでしょうか。 70 ◯議長(遠藤忠宏君) 答弁を求めます。 こども育成課長 飯田君。 71 ◯こども育成課長(飯田正史君) 議員から御紹介いただきました水育の出張授業については、各小学校の教育課程の中で日程や時間を調整することで、社会科の単元計画と関連づけることや、総合的な学習の時間の指導計画の中に組み込むことは可能であると考えられますので、前向きに研究してまいります。  以上です。 72 ◯議長(遠藤忠宏君) 答弁を終わります。 7番 石垣君。 73 ◯7番(石垣雅雄君) ぜひよろしくお願いします。以前、熊本へ視察に行ったことがございます。この熊本市は世界に誇る地下水都市であることは有名でありますが、阿蘇をシンボルにした熊本は火の国と言われていますけれども、同時に水の国でもあります。人口73万人の熊本市の上水道は全て地下水で賄われています。全国でも希有な都市でありまして、阿蘇の広大なカルデラに降った雨が地下水になって、地下の水がめに蓄えられていまして、環境省が選定した名水100選にも全国最多の8カ所が選ばれています。市民は、水を本当に大切にしようという思いが強いわけでありまして、その熊本市が「くまもと水検定」というのを実施しております。市民はもとより、全国から多くの方が参加し、この検定試験に挑戦をされているようであります。この試験は1級、2級、3級というのがありまして、昨年は5,300人が受験され、今まで3万1,000人が受験されたと聞いております。楽しく、おもしろく、気楽に参加できる市民型の検定制度でありますが、当町もこの清水町水検定制度、あるいは柿田川検定制度なるものを創設されたらいかがかなと。町の活性化の一環としても私は大きな効果を期待できるのではないかと思っています。商工会とか観光協会と連携をとりながら、この検定制度の創設をぜひ御検討いただきたいと思いますが、これについてどのようなお考えをお持ちなのかお伺いいたします。 74 ◯議長(遠藤忠宏君) 答弁を求めます。 地域振興課長 相澤君。 75 ◯地域振興課長(相澤 正君) 石垣議員の御質問にお答えいたします。  現在、多くの自治体などでご当地検定と称する検定制度が実施されており、静岡県内でも富士山検定や、伊豆半島のジオ検定などが行われております。これらは主に自治体や商工会議所などが観光PRの一環として、地元の産業や文化をテーマにして実施しております。本町において水は、柿田川の湧水に象徴されるように町を代表する資源であり、検定制度を通じて多くの方に水に対する関心を高め、知識を持っていただくことは、清水町に対する親近感を高めるとともに、町の課題でもあります柿田川の将来に向けての保全の観点からも意義のあるものと考えます。  しかしながら、検定制度の導入に当たりましては、その目的や効果を十分検討する必要があるほか、制度の運営や試験の方法など、さまざまな課題が想定されますことから、当面は他のご当地検定制度の実施状況等につきまして調査や研究を進めてまいりたいと考えております。  以上です。 76 ◯議長(遠藤忠宏君) 答弁を終わります。 7番 石垣雅雄君。 77 ◯7番(石垣雅雄君) 活性化のためにぜひ御検討いただきたいと思っております。これは一般人を対象としての検定制度もいいかなと思いますし、小・中学校でも、小学校なんかでもやってもおもしろいかなと思っております。こういった検定制度をぜひ御検討いただければと思っております。水の町を大いにPRして、地域エゴをもっと前面に出してもいいんではないかと思っております。活気ある町になることを期待をしまして、質問を終わります。 78 ◯議長(遠藤忠宏君) これをもちまして石垣君の一般質問を終わります。  ここで暫時休憩をいたします。  再開を10時35分といたします。                                 午前10時21分休憩                                 ────────                                 午前10時34分再開 79 ◯議長(遠藤忠宏君) 休憩を閉じ、会議を再開いたします。  次に、13番 吉川清里君の一般質問に入ります。  質問事項、「1 清水町の教育の課題と対応策は」。  発言を許します。 13番 吉川清里君。 80 ◯13番(吉川清里君) それでは、議長の許可が出ましたので、通告してあります事項について質問をさせていただきたいと思います。  今回の一般質問では、昨日から複数の同僚議員が教育問題について質問されております。全国学力学習状況調査、通称学力テストの結果について、静岡県の公表のやり方が全国的にも物議を醸しました。そもそもこの学力テストが全国の小・中学校全てに導入されるときにこのような事態になることは懸念をされており、順位や平均点の公表は、市町間、あるいは学校間の区別化を引き起しかねないこと、そして、少しでも平均点、順位をあげるために現場での指導がされると、教育の本質を見誤る危険性をはらんでいるといった指摘をされておりました。今回の県の結果公表は、こうした心配が現実になってしまった感が否めません。  しかし、昨日の同僚議員への教育長の答弁の中身は、必ずしも順位や平均点といった数字に安易に振り回されないという教育行政の姿勢がうかがえて、私としては一安心をしているところです。  しかし、学力学習状況調査の結果では、清水町の子供たちの学力についての課題も見つかっております。教育長の答弁では、結果については、それぞれ学校のお便りで保護者にお知らせをしているということですが、南小の学校だよりでは、これは9月26日に発行されておりますが、国語の学力調査では、接続語など言葉の決まりに関する学習内容は比較的定着をしている。あるいは、相手の立場や状況を考えながら内容を読み取ったり説明したりすることはできているといった良い傾向が見られると同時に、その反面、広告、俳句、スピーチなど、さまざまな形の文章を読むことになれていない傾向が見られた。  また、算数の学力調査からは、グラフから特徴や傾向など必要な情報を読み取ることはよくできているという良い傾向と、そして反面、基本的な四則計算で簡単なミスをしてしまうという悪い傾向が見られたということが述べられています。  また、児童への質問からは、新聞や本をよく読むと答えている子ほど平均正答率が高い傾向が見られますが、本校、南小の子供たちはそう答えている傾向が低いと書かれています。  このように、学力調査の結果と、児童への質問の結果から、清水町の教育についてどのような課題が見つかったのか、また、それについての対応策はどう考えているのかを御答弁をお願いいたします。 81 ◯議長(遠藤忠宏君) 吉川清里君の質問に対する答弁を求めます。 教育長 山下君。              (教育長 山下和之君登壇) 82 ◯教育長(山下和之君) 吉川議員の御質問にお答えします。  御質問の概要については、昨日大まかに説明をさせていただきましたが、小学校・中学校において、本町の児童・生徒の特徴として、専門的な言葉になりますが、言語情報処理能力というのに全体的に欠ける傾向が見られました。それは先ほど議員が御指摘のように、広告や新聞を読み取って、即座にその趣旨を読み取る、そういった力にやや欠けているところが見られます。  また、算数・数学では、これもやはり御指摘のとおり、ケアレスミスという簡単な計算ミス、これは多分にドリルやスキルの不足によるものと考えております。細かいことでありますけれども、そういった小さな積み重ねが学力を確実に定着させていくものと考えております。細かい点については幾つかありますけれども、おおよそ学習状況についてはその点が大きな課題かなと思っております。  なお、算数Aの定着度が本町は大変高くなっておりますが、この結果については、10年前から少人数指導というのを取り組んでいて、数年前からその少人数指導を習熟度別学習集団を形成して指導を行っております。この成果があらわれたものと考えております。  以上です。 83 ◯議長(遠藤忠宏君) 答弁を終わります。 13番 吉川清里君。 84 ◯13番(吉川清里君) 今、教育長の答弁がありましたように、幾つかの課題があるということで、それに対して、学校の現場での対応が図られてくると思いますけれども、ここで注意したいのは、教科ごとの課題が見つかったからといって、それを次年度の学力テストのためのテスト勉強という狭い視野に陥ることがないように、これを注意したいと思います。確かに正答率が低い傾向にあったものを集中的に勉強させたり、過去問を繰り返しさせることで平均点は上がるという短期的な成功はあるかもしれませんけれども、それは学力調査のためのテスト勉強であって、本当の学力、私は生きる力だというふうに思いますが、これを身につけることとは趣を別にしてくると思うからです。  基礎・基本の計算問題などは繰り返し学習することが非常に重要ですけれども、生きる力とは、物事の本質を捉え、問題を発見し解決していく能力や、あるいは立場・意見が違う他者を排除せずともに生きていこうとする能力などが、生きていく力に相当すると私は考えております。またそれが教育の目的であるとも思います。学力調査の結果から出た課題は受けとめながらも、それを短期的な目標にのみにつなげるのではなく、清水町の子供たちの生きる力にどうつなげていくのかという対応が必要ではないかと思うのですが、教育長の見解をお伺いしたいと思います。 85 ◯議長(遠藤忠宏君) 答弁を求めます。 教育長 山下君。              (教育長 山下和之君登壇) 86 ◯教育長(山下和之君) 学ぶ力の概念・定義については、まさに議員御指摘のとおりでございます。学力については、基礎・基本的な知識・技能、知識・技能を幅広く活用するための思考力、判断力、表現力、そして最も大切なそれらを支える学ぶ意欲、この3つというふうに定義をされております。  今回の調査で私は注目すべき2つの結果に出会うことができました。1つは、先ほど議員の御指摘にもありましたけれども、基礎的生活習慣が身についている、授業で意欲的に発表する、新聞や本をよく読む、家族と学校のことをよく話す、ことなどを答えている児童・生徒の正答率が高いということであります。これは、意欲的・安定的な家庭生活、学校生活を確保している子供ほど正答率が高いということが言えるかと思います。  もう一点は、昨日も答弁いたしましたけれども、学校の質問表の中に、保護者や地域による学校支援活動は学校の教育水準の向上に大変効果があったと答えている学校が9割もあるということであります。  そして、このことから何より大事なことは、学力向上に向け最も求められるのは、児童・生徒が学校や家庭生活の中でどのような力をつけ、どのように変容しているか、教師や周りの大人が一人ひとりに目を向け、その成長を見守ることである、見届けること、これこそ大事だなと考えております。学校や一部の関係者に任せきりにすることなく、あらゆる教育資源を活用し、町をあげて支援していく、オール清水町の体制づくりこそが、今、教育委員会、教育行政の課題として私は認識しております。  以上であります。 87 ◯議長(遠藤忠宏君) 答弁を終わります。 13番 吉川君。 88 ◯13番(吉川清里君) では次に、教員の多忙化に伴う問題について質問をいたします。静岡県では、現在、公立小・中学校全ての学年で35人学級が実施されております。しかし、35人学級を行うための加配の教員を県は配置しておらず、教員が増員されないまま業務が増えたため、教員の多忙化が問題となっております。もともと教員は、授業やその準備だけでなく、事務作業や調査報告書の作成など、授業以外にもやらなければいけない仕事が多く、多忙を極めています。静岡県の教職員組合が3月に実施した調査では、「年ごとに仕事が増えているか」との問いに、「そう思う」「どちらかと言えばそう思う」と回答した教員が91%、「勤務時間内に仕事が終わらない」と答えたのが95.3%、「児童・生徒との会話や遊ぶ時間がとれない」と答えた教員が77.2%にものぼっています。  また、全日本教職員組合が昨年10月実施した勤務実態調査では、教員の時間外勤務は平日で平均56時間42分、これは月の時間です、そして、本来休日であるはずの土日にも勤務時間外の勤務が行われ、この土日が16時間15分、持ち帰る仕事時間が平日で13時間15分、土日で9時間21分であると結果が出ています。平日であれば、実に月に90時間近い時間外勤務を教員が行っていることになります。  また、この調査のアンケートでは、「今の仕事にやりがいがある」が81.3%である反面、「仕事に追われて生活にゆとりがない」74.8%、「授業の準備をする時間が足りない」75.8%、「行うべき仕事が多過ぎる」12.4%という、教員の意識の高さと、それに相反する時間外勤務の実態が示されています。清水町の教員も同じように多忙を極めていると思いますが、実態の把握はされているのかをまず伺います。 89 ◯議長(遠藤忠宏君) 答弁を求めます。 こども育成課長 飯田君。 90 ◯こども育成課長(飯田正史君) 教職員の時間外でございますけれども、部活動もそういった時間でございます。それとあと、月によって差がありますけれども、平均的なところでございますと、1日平均大体小・中学校で3時間弱の時間外勤務となっています。  以上でございます。 91 ◯議長(遠藤忠宏君) 答弁を終わります。 13番 吉川君。 92 ◯13番(吉川清里君) 1日3時間ですと20日では平日だけで60時間という計算になりますけれども、教員の場合、人によってと思いますけれども、持ち帰りの仕事が結構あると聞いております。家庭の事情で学校に残れない場合ですと、家に持ち帰って残業する、書類の作成などをすると聞いておりますので、できればそういうような実態調査も行ってほしいと思います。  また、話を聞きますと、学校によっては校長先生の方針でノー残業デーというか、曜日を決めて定時で帰るということを行っているところもあると聞いております。そうなりますと、学校に残るという時間外勤務はないわけですけれども、その分、できなかった仕事をほかでまたしわ寄せという形で、あるいは自宅に持って帰ることもあり得ると思います。  今述べた教職員組合の実態調査は、清水町だけというものはありませんけれども、全国的な傾向でありまして、清水町の教員だけが少ない勤務時間というふうには考えにくいと思います。その点で見ますと、教員が楽をするためではなくて、学校の先生が授業や、その準備に十分な時間をとって、あるいは子供たちと十分に触れ合うために、事務とか、あるいは授業以外の業務をなるべく負担を減らすという解決策をとるべきだと思いますが、こういう対応策をどのように考えているかをお聞きします。 93 ◯議長(遠藤忠宏君) 答弁を求めます。 こども育成課長 飯田君。 94 ◯こども育成課長(飯田正史君) 吉川議員の御質問にお答えいたします。  現在、静岡県では、静岡式35人学級編成の制度を実施しております。この制度により1学期当たりの児童・生徒数は若干少なくなりますが、新たに増加した学級数分の担任の多くを、それまでの少人数や生徒指導等の加配教員を充てることで補ってきたため、現場の教員一人ひとりにかかる仕事量は大幅に増加し、多忙化は一層進みました。  一方で、学校に対するさまざまな要求、要望も増加する中、教員は児童・生徒とゆっくり向き合える時間をつくり出すべく日々努力をしております。教員の多忙化状況を改善するためには、何よりも教職員の定数を増やしていくことが必要不可欠であると思われることから、これまで国や県の関係機関へ要望してまいりましたが、今後も一層の働きかけを続けていきたいと考えております。  以上です。 95 ◯議長(遠藤忠宏君) 答弁を終わります。 13番 吉川君。 96 ◯13番(吉川清里君) 私も、まず根本的な解決策は、課長の言われるように、国・県が35人学級を行うのに十分な教員の人数を配置すべきであると考えております。しかしながら、現状、ただ国・県がやってくれるのを待つだけでなく、町としてもできることがあるのではないでしょうか。当町の小・中学校では、教員のほかに支援員という、先生ではないですけれども、支援員を配置しております。この支援員がいることで、担任の手が足りないところを補い、子供たちにも目が行き届くよう配慮している様子が授業参観などでも見ることができます。実際に担任1人で35人学級、30人ほどの学級でも、先生が言っていることがなかなか飲み込めない、何をしたらいいのかというような子供を、さりげなく支援員の先生がそばに寄って見てあげるという様子を私も授業参観で見ることがありますし、あと、子供の生活上のいろいろ困ったこと、あるいは授業中に突然鼻血が出てしまったなんていうことも、本来ならば養護の先生が対応することなんですが、養護の先生に行く前に支援員の先生が着がえ等を手伝ってくれるという現場もあります。その間、担任の先生は授業をストップせずに続けることができるわけですので、非常に支援員の先生は重要な役割を果たしていると思いますし、担任にとっても負担の軽減になると思います。現在支援員はどのように配置をされているでしょうか。 97 ◯議長(遠藤忠宏君) 答弁を求めます。 こども育成課長 飯田君。 98 ◯こども育成課長(飯田正史君) 現在、小学校の低学年支援員として15人を配置しており、この内訳は、1学年の全クラスに1人ずつ、2学年には学年ごとに原則1人ずつとなっております。  次に、通常学級において特別な支援が必要な子供に対する特別支援教育補助員は5人で、各小・中学校に1人ずつ配置しております。また、特別支援学級支援員は3人で、南小学校、西小学校、清水中学校に1人ずつ。このほか、不登校の児童に対する適応教室の生活指導員として清水小学校、清水中学校にそれぞれ1人ずつ配置しています。
     以上でございます。 99 ◯議長(遠藤忠宏君) 答弁を終わります。 13番 吉川君。 100 ◯13番(吉川清里君) こうした支援員の先生を増員する方法で対応策をとることはできないでしょうか。今、各クラスに1人いるのは小学校1年生だけです。特別支援員の先生もそれだけ重要な役割を果たしております。さらに、この支援員の先生を、2年生、3年生に広げることも1つの方策ではないかと思いますけれども、この点いかがでしょうか。 101 ◯議長(遠藤忠宏君) 答弁を求めます。 こども育成課長 飯田君。 102 ◯こども育成課長(飯田正史君) 通常学級において特別な支援が必要な児童に対しましては、幼児期からの対応が必要であることから、平成25年度から、幼稚園、保育所のカウンセラー派遣回数を増加し、充実を図ったところです。お尋ねの小学校の支援員の増員に関しましては、当分の間現状を維持していくこととしておりますが、今後の状況に変化が生じた場合には適宜対応してまいりたいと考えております。 103 ◯議長(遠藤忠宏君) 答弁を終わります。 13番 吉川君。 104 ◯13番(吉川清里君) それでは、支援員の先生は、先生と私は言っておりますけれども、教科を教えることはできませんが、さらに、教員の負担を軽減するという意味でも、町として、教科を教える先生、講師になりますが、講師を雇用できないかと考えています。なかなか財政上の支出も伴う話になりますけれども、直接的には教壇での講師の雇用を視野に入れて検討していただきたいと思いますが、いかがでしょうか。 105 ◯議長(遠藤忠宏君) 答弁を求めます。 教育長 山下君。              (教育長 山下和之君登壇) 106 ◯教育長(山下和之君) 町単独による教員の採用について、実は県の方に問い合わせをしましたところ、町独自で教員を採用することは認められないということであります。  また、あわせて、小学校・中学校の教員の兼務について、これも問い合わせしたところ、これも市・町の教育委員会ではできない、県の教育委員会の許可が必要だという回答でございました。  教員の多忙化による講師の増員は、先ほど課長が答弁しましたように、臨時と言いますか、支援員、補助員という形で現在雇用していますが、その形が今とれる最大の方法であると考えています。先ほど議員御指摘がありましたように、多忙化の解消に、事務補助員の雇用についてはどうかという問い合わせがありましたけれども、実はこの4月から御殿場市が採用しました、教員の事務作業を補助する事務補助員の配置を行っております。実はこれについても、御殿場市の方に資料をいただき、情報を取って、今研究をしているところであります。ただ、大きな問題は、事務補助員、学級事務あるいは学校事務の補助をすることによって、これはあくまでも子供に資するという観点をなくしてはいけない、教員が楽をするために学級事務をその補助員にやらせるということでは本末転倒だということをうかがっております。十分に内容を吟味し、本町でも採用できるかどうか、今後検討していきたいなと考えております。  以上であります。 107 ◯議長(遠藤忠宏君) 答弁を終わります。 13番 吉川君。 108 ◯13番(吉川清里君) 講師の採用は難しいということで残念ですけれども、教育長の答弁にありました事務補助員についても、御殿場市で採用しているということで、新聞報道でもありました。この事務補助員は教員のOBの方がされているということで、教員の忙しいときとか、あるいは何をしたら教員の負担が軽くできるかをよく心得ていらっしゃって、事務の補助をされているということです。聞いたところでありますが、学年費の会計も教員がやっておりますけれども、この会計をなくすだけでも、お金の会計の心配をなくすだけでも随分教員の心理的な負担感が減るというふうにも聞いております。事務補助金の採用を、ぜひ引き続き検討されて、導入していただきたいと思います。  では次の質問に移ります。家庭の教育力が必要と言われています。以前と比べて保護者が家庭で子供の勉強を丁寧に見る必要性が増えてきたように思います。私自身も一保護者であります。一番上の子がもう20代で大学を卒業する年になりましたが、一番下が小学校1年生ということで、だいぶ年が離れていますので、その間の変化を自分の身で感じております。以前は、学校から宿題等出されて、本人に、宿題があるならやりなさいよと言うだけで済んでいたというか、それが親の役目だと思っておりましたが、今は、ただやりなさいと言うのではなくて、子供と一緒になって取り組んでくださいと学校からお便り等で促されるというか、指導されます。  しかし、ひとり親世帯など、家庭の状況によっては、保護者が勉強を見てやりたくても困難な場合があります。家庭の経済状況などの格差を教育に持ち込ませないために、教育の機会均等のために、町でサポートできることがあるのではないでしょうか。民生文教委員会で、大分県の豊後高田市を視察しました。この豊後高田市については、民生文教委員長の方からも一般質問の中で紹介がありましたが、この豊後高田市では、21世紀未来塾という塾を市が行っております。お金をかけずに子供の学びを保障するということで、地域の方を講師にお願いし、ほとんど手弁当、ボランティアに近いような形で、幼稚園の年長から中学生まで、教科の復習を中心に講座を開いております。学校や公民館で講座を開くだけでなく、地域のケーブルテレビの番組でこの講座を放送する。さらにこの放送を録画したDVDを学校に配付するという学校と連携したやり方で、教員の方もこの講座によって良い刺激を受けて授業に工夫を凝らすといった好循環が生まれていると、担当の方からの説明がありました。  このような形で、全く同じ形というわけにはいかなくても、清水町でもこうした工夫をした、地域の方を巻き込んでの教育の支援ができるのではないでしょうか。当町でも教員の経験者が自宅を開放して算数の私塾を開いたり、受験を控えたお子さんに個人的に勉強を教えたりといった話を私も聞いたことがあります。豊後高田市の例も十分参考にして、清水町でもできる施策はないかということで質問します。 109 ◯議長(遠藤忠宏君) 答弁を求めます。 生涯学習課長 下山君。 110 ◯生涯学習課長(下山義夫君) 吉川議員の御質問にお答えいたします。  家庭教育は全ての教育の原点であり、本来、家庭の責任において、それぞれの親の価値観に基づいて行われるものであります。しかしながら、近年の家庭におけるさまざまな問題による子供への影響は看過できない状況になっているため、社会全体の問題として受けとめなければならないものと考えています。  こうしたことから、現在町では、子供たちの豊かな情操や社会的なマナー、自立心などを育むため、土曜日や夏休みなどを利用して、チャレンジキッズと称して行っているものであります。今後、これらの事業のさらなる充実を図るとともに、指導者やボランティアの方々など、多くの地域住民の参加や協力を得ながら、学校や家庭とは異なる新たな学びと交流の場づくりについて、来年度から実施する方向で現在調査研究に取り組んでいるところでございます。  以上でございます。 111 ◯議長(遠藤忠宏君) 答弁を終わります。 13番 吉川君。 112 ◯13番(吉川清里君) 来年度から準備をされているということで、具体的にもしここでお答えできるものがあれば、中身ですね、お答えいただきたいと思います。  それと、実際にはこういう施策を行うについて、やはり財政支出が伴うわけですけれども、豊後高田市では、この21世紀未来塾に1,400万ほど支出をしておりますが、その約半分ほどを国・県の補助金で賄っていると説明されていました。大分県だけの補助金ではなくて、全国いろいろなところで、いろいろな県で同じような補助金があるのではないかという御説明でしたので、静岡県でも利用できる補助金制度があると思います。ぜひ、その辺、研究していただいて、利用できる補助金は利用して、十分、町でも必要な施策が行えるようにしてほしいと思います。具体的な内容についてお答えできるものがありましたらお願いします。 113 ◯議長(遠藤忠宏君) 答弁を求めます。 生涯学習課長 下山君。 114 ◯生涯学習課長(下山義夫君) 具体的なものに関しましては、今、財政のヒアリング中ですので具体的には御説明できませんが、地域の子育て力が注目されていることは承知しております。その中で生涯学習課が子供たちの学校支援の側面から対応するものを考えております。各学校のPTAを中心に、学校、地域、家庭が一体となって、地域ぐるみで子育てを支えていこうという体制をまずは整えたいと考えております。当町につきましても幾つかのメニューがありますので、研究をして進めていきたいと考えています。  以上でございます。 115 ◯議長(遠藤忠宏君) 答弁を終わります。 13番 吉川君。 116 ◯13番(吉川清里君) それではまた具体的な内容については、来年度の予算のときに、またお答えいただきたいと思います。  今回は教育についての質問をいろいろさせていただきました。昨今いろいろな教育についての課題、問題等がありまして、現場の方としてはいろいろ言われることが多い、頭の痛い部分ではあるかもしれません。しかし、子供たちが、教育長の言われるように、学ぶ力、生きる力をつけるために、大人ができることを、それは保護者と学校だけの問題ではありませんで、地域も一緒になって、お互いの問題を非難したり責任を押しつけるのではなくて、お互いにどうしたら子供たちの学ぶ力、生きる力をつけるのを保障してあげられるのかというところで、建設的な話し合い、発展の方向へ持っていける形で、このような議論を進めていけばいいと考えています。私自身、保護者でもありますし、保護者の立場、また議員の立場も踏まえて、今回この質問をさせていただきましたが、また課題について、折々に触れて一般質問させていただきたいと思いますので、ぜひまたよろしくお願いします。きょうはありがとうございました。終わります。 117 ◯議長(遠藤忠宏君) これをもちまして吉川君の一般質問を終わります。  次に、16番 森野善広君の一般質問に入ります。  質問事項、「1 消防団の待遇改善について」「2 虫歯予防にフッ素の導入を」「3 高齢者のスポーツ施設利用の無料化を」。  発言を許します。 16番 森野善広君。 118 ◯16番(森野善広君) それでは、議長の許可をいただきましたので、通告してあります3点について質問いたします。  まず第1に、消防団の待遇改善について質問いたします。消防団の活動は、皆さんも、改めて言うまでもなく御存じのように、地域における消防・防災のリーダーとして、平常時・非常時を問わずその活動は地域に密着し、住民の安全と安心を守る、そういう重要な役割を持っています。  また、清水町でも女性の消防団の参加も増加しており、その活動は、女性が中心の啓蒙活動、そしてまた、男性も含めて、夜回りなどの防災をする、多岐にわたっての活動を行っています。そうした活動について、本当に頭の下がる思いをしているわけでありますけれども。そうした消防団が非常時に力を発揮できるようにということで、訓練に励んでいることも皆さん御存じだと思います。  さて、その消防団の待遇ですけれども、そうした役割や活動に担ったものになっているのだろうかということで今回質問をいたしますが、まず最初に清水町消防団の出動手当等どのようになっているのか答弁願います。 119 ◯議長(遠藤忠宏君) 森野善広君の質問に対する答弁を求めます。 消防長 秋山君。 120 ◯消防長(秋山治美君) 森野議員の御質問にお答えいたします。  消防団は、郷土や地域住民を火災や風水害、あるいは地震などの災害から守るという献身的な活動を行い、しかもその活動は代価を求めないという奉仕の精神が基本であり、本町の100余名の消防団員もこの精神にのっとって、昼夜を分かたず活動しております。議員御質問の本町消防団員の出動手当につきましては条例でも定められておりますが、火災出動1回につき1,500円、警戒出動1日につき1,500円、訓練出動1日につき1,500円となっております。  以上でございます。 121 ◯議長(遠藤忠宏君) 答弁を終わります。 16番 森野君。 122 ◯16番(森野善広君) 出動手当、訓練手当、1,500円ということでありますけれども、近隣市町の状況はどのようになっているのか答弁願います。 123 ◯議長(遠藤忠宏君) 答弁を求めます。 消防長 秋山君。 124 ◯消防長(秋山治美君) 近隣市町の消防団員の手当でございますが、本町消防団員が活動をともにしております駿東支部管内の金額で御説明させていただきます。沼津市では、出動手当1回につき1,300円、訓練手当、警戒手当はともに1日につき1,300円であります。また、長泉町におきましては、出動手当は1回につき2,000円、訓練手当、警戒手当につきましては1日につき1,500円であります。あと裾野市と小山町につきましては、各手当とも本町と同額の1,500円でございます。  以上でございます。 125 ◯議長(遠藤忠宏君) 答弁を終わります。 16番 森野君。 126 ◯16番(森野善広君) どうもありがとうございます。ちなみに、近隣というか隣接する市町を参考に紹介しますけれども、三島市が出動手当、訓練手当ともに2,000円、函南町が出動手当が2,200円、訓練手当が1,300円という数字になっております。消防団の活動は最初に消防長が対価を求めない、要するにボランティアだという説明をされましたけれども、実情は、その役割や活動内容を含めて、ボランティアの域を超えた中身だと私は理解するし、そうした役割が実態でもあるわけです。そうした中で、報酬自体もありますけれども、訓練手当に市町によって差異が、格差が出ていると思いますが、その格差はどうして出ているのか答弁願います。 127 ◯議長(遠藤忠宏君) 答弁を求めます。 消防長 秋山君。 128 ◯消防長(秋山治美君) 市町間の格差でございますが、消防団、先ほども答弁の中でもお話をさせていただきました。例えば、本町が所属しております支部につきましては、駿東支部という支部でございます。例えば三島市、函南町におきましては、田方支部というまた違った支部の中での活動を行っております。そうした中で、各支部間の中でそれぞれの市町に大きな差異がないような形で整合をとっておるものと考えております。  以上でございます。 129 ◯議長(遠藤忠宏君) 答弁を終わります。 16番 森野君。 130 ◯16番(森野善広君) 各地域も違うという話ですが、駿東地区でも長泉が2,000円ということで、一番低い沼津が1,300円ということで、だいぶこれは違うんですが、そうした調整はされていないんじゃないかと思うんですけど、いかがですか。 131 ◯議長(遠藤忠宏君) 答弁を求めます。 消防長 秋山君。 132 ◯消防長(秋山治美君) 基本的には長泉が2,000円、あるいは沼津市さんにおきましては1,300円という若干の差はございますが、やはり消防団員の数、それから分団の数その他いろいろなものを加味しまして、その中で平均的な数字をとっておるものと解釈しております。  以上です。 133 ◯議長(遠藤忠宏君) 答弁を終わります。 16番 森野君。 134 ◯16番(森野善広君) 周りとの均衡とかそういうことも1つの大きな要素ですけれども、根本的な話をすると、出動手当というのは、消防団の活動に対して行政や地域住民がどのように評価しているのかということだと思うんです。消防隊員はそういう点で、公務員ですから、十分な手当をされているということだと思うんですが、同じ活動をしている、片やボランティアといっても、昼間、仕事働いて、さらに消防団の活動をしている。先ほど消防長も言われたように、地域住民、消防だけでなくて、災害、非常時ですね、重要な活動をしているということですから、やはりそうしたあらわれがこの手当ということになってくると思います。  さらに、単に働いているというだけじゃなくて、消防という非常に危険が伴う作業をしているわけです。いわゆる危険手当と言ってもいいと思いますけれども、そうした内容の意味を持っている手当だと思うんですね。国の方も消防団活動を重要視、位置づけております。消防団の関係を管轄しているのは総務省、消防庁ですけれども、そこの考えは出動手当についてどのようになっていますか。 135 ◯議長(遠藤忠宏君) 答弁を求めます。 消防長 秋山君。 136 ◯消防長(秋山治美君) 消防団の出動手当の件につきましては、総務省の方からどのような見解が出ておるかということでございますが、平成23年10月28日付の消防庁長官の通知の中では、消防団の充実強化ということの中で、報酬及び出動手当については、条例単価が低い市町においては、単価の引き上げを検討していただくようお願いしたいというお願いが出ております。  以上でございます。 137 ◯議長(遠藤忠宏君) 答弁を終わります。 16番 森野君。 138 ◯16番(森野善広君) 単価についても具体的な数字をあげていると思うんですけれども、それは幾らなんですか。 139 ◯議長(遠藤忠宏君) 答弁を求めます。 消防長 秋山君。 140 ◯消防長(秋山治美君) 消防庁の方であげております単価でございますが、これは交付税算入額の中での単価ということで御理解いただきたいんですが、出動手当1回につき7,000円ということであげてございます。  以上です。 141 ◯議長(遠藤忠宏君) 答弁を終わります。 16番 森野君。 142 ◯16番(森野善広君) 国のホームページを見ましても、対価を求めない活動なんだという言葉は全然出てこないわけです。確かにそうした奉仕の精神でやるということでなければ、今のような活動はできない活動であるというのも私も理解いたしますけれども、やはり活動内容や危険な状況、またこれから大きな災害が予想される中で、消防団員も強化しなきゃいけないという庁の方針もあるわけですから、総務省の方針をやはり受け入れることは必要だと思うんですが、その点どのように考えているか答弁願います。 143 ◯議長(遠藤忠宏君) 答弁を求めます。 消防長 秋山君。 144 ◯消防長(秋山治美君) 消防団の活動はしばしば危険な状況のもとで遂行されるものであり、精神的なストレスを受ける場合もございます。そうしたことの中で、例えば公務災害補償ですとか、福祉事業の仕組みを整備してきたところでございます。そういったものを今後も社会情勢や活動状況を踏まえた中で整備をしていく、あるいは強化していくということでやっていきたいと考えておりますが、ただ、他の類似する制度、あるいは組織の中での均衡も、これまた手当の中では図ってこなければならないという考えもございますので、そのあたりをまた比べつつやっていきたいと思います。  以上でございます。 145 ◯議長(遠藤忠宏君) 答弁を終わります。 16番 森野善広君。 146 ◯16番(森野善広君) 24年度の消防団の出火の場合の出動回数が延べ280回です。たとえ倍にしても予算は28万円で済みます。総務省もやはりそういうきちんとした位置づけを持って、消防長も最初に説明されたように、消防団の役割は非常に重要なことだと考えています。やはりそれはお金で全て解決させるということではありませんけれども、国の基準の7,000円というのは、やはりそういう大きな意味を持っているという裏返しだと私は思うんです。何百万もかかる話ではありませんので、たとえ倍でも28万円の額です。これは決断できる額だと思うんです。今後に向けて、良い消防団が、やる気を出して頑張れるような出動手当に改善をしていただきたいということを述べて、次の質問を行います。  次は、「虫歯予防にフッ素の導入を」ということで質問いたしますけれども、函南町では、フッ素の塗布とフッ素のうがいを行っています。そうしたことで子供の虫歯が半減していることを耳にしておりますけれども、その状況について答弁願います。 147 ◯議長(遠藤忠宏君) 答弁を求めます。 健康づくり課長 原田君。 148 ◯健康づくり課長(原田茂徳君) 森野議員の御質問にお答えいたします。  平成23年度歯科健康診査の結果によりますと、函南町では虫歯の有病者率は、乳歯を対象とする1歳6カ月児健診時2.9%、3歳児健診時15.9%であり、永久歯を対象とする学校歯科健康診査では、小学6年生17.3%、中学3年生40.6%で、有病者率の推移を見ますと、4年前に比べ、小学6年生では約4割、中学3年生では約1割が減少して見られております。  参考に、一方、本町では、1歳6カ月児健診児0.9%、3歳児健診時17.2%、小学6年生は31.5%、中学3年生は35.7%になっており、4年前に比べ小学6年生で約1割、中学3年生で約3割が減少しております。函南町における小学6年生の虫歯の減少は、フッ素事業の成果によるものとのお話がありましたが、本町においては、幼稚園、保育所、学校、家庭での歯磨き指導に力を入れた結果、中学3年生の有病者率の低さが県下では上位となっており、これは本町の取り組みの成果のあらわれであると考えております。  以上です。 149 ◯議長(遠藤忠宏君) 答弁を終わります。 16番 森野君。 150 ◯16番(森野善広君) 本町の取り組みもありますけれども、さらにフッ素の塗布を行うことの有用性について、やはり効果があることをやっていくという立場であれば、取り組みを進めてもらいたいということで質問しているわけであります。函南町では、フッ素塗布を1歳6カ月から3歳6カ月まで、半年ごとに希望者にフッ素を塗布している、大体ほとんどの方が希望するそうであります。あと、小学校、幼稚園、保育園で、保育園の4歳児、5歳児ですけれども、フッ素のうがいも、これも希望者ですけれども、週1回行っている。そうしたことで、導入前と導入後では虫歯が半減している。乳児に対してフッ素の塗布をやるということのようでありますけれども、それまでは非常に函南町は虫歯の多い自治体でしたけれども、こうした、ほかの事業もありますけれども、家庭の教育なんかも含まれて半減しているということのようであります。  この虫歯というのは、最近非常に大きな意味があると言われておりまして、大人になっての歯周病や虫歯、8020運動など、単に虫歯だけに限らず、生活習慣病にも大きな影響を与えていると言われています。さらに認知症などについても、歯の衛生が大きな影響があるということも言われています。永久歯にかわる前の乳児の場合、そこでどれだけ虫歯を抑えられるかということと、子供のときにどれだけ歯磨き等も含めて、そうした歯の健康を考える機会を持つのかというのが、単に虫歯、歯周病だけに限らず、生活習慣病や認知症などの、年齢がいってからの健康に大きな影響があるということで重要視されているわけです。  これまでも指摘しているように、当町の歯の健康診断は非常に低い数字になっております。やはり歯に対してそうした以前の取り組みが不十分だったあらわれだと思うんですけれども、やはり子供のときにきちんとそういう虫歯予防をする、歯の健康の教育を行うことが大切なことが言われている今日です。  国は、先ほどの消防団もそうですけど、厚生労働省はこのフッ素についてどのような見解を持っているのか御存じですか。 151 ◯議長(遠藤忠宏君) 答弁を求めます。 健康づくり課長 原田君。 152 ◯健康づくり課長(原田茂徳君) 国の見解は、済みませんが調査していません。 153 ◯議長(遠藤忠宏君) 答弁を終わります。 16番 森野君。 154 ◯16番(森野善広君) じゃあ、県の見解はどうですか。調整で言っていないんですけど、こういう問題は出して、東部健康友の会って、健康問題で、清水町の団体ありますけど、そのときにも出したときに、当局の方は、フッ素については、健康障害等問題点もあるからやらないんだと言ったんですね。だから、いろいろ調べていると思うんですけど、あえて一般質問をまたやるわけですので、やはり国や県の見解も当然調べるだろうということで、事前の調整のときには言わなかったんですけど、じゃあ、県の見解はどのようになっておりますでしょうか。 155 ◯議長(遠藤忠宏君) 答弁を求めます。 健康づくり課長 原田君。 156 ◯健康づくり課長(原田茂徳君) 申しわけございませんでした。県の方はフッ素について推進するという姿勢でございます。その中で、うちの方も、フッ素については効果があると思っておりますが、反面の害の部分もございますもんですから、町内の歯科医師会の先生方の御意見を踏まえながら調整しておりまして、特に歯磨きの励行は幼児のときから高齢者まで効果があるものと思っておりますので、歯磨き粉にフッ素を使ったものを使用してくださいという推進をしているところでございます。  以上です。 157 ◯議長(遠藤忠宏君) 答弁を終わります。 16番 森野君。 158 ◯16番(森野善広君) 厚生省のフッ素塗布に対する考え方は、いろいろ言われている中で、やはり虫歯予防の効果が大きいということをまず話をして、そのやり方についてもいろいろ方向性を出しております。単に1回やるだけでは効果がありません。やはり年2回以上、定期的に持続して受ける必要があることと、あと、乳幼児にきちんとやれば、虫歯はほぼ半減できるという厚生省の見解なんです。そういう見解に基づいて、県の方はどのように言っているかと言いますと、しずおか健康創造21アクションプランというのをつくっています。その中でいろいろ、歯だけじゃなくて、食生活や、運動や、心や、生きがいや、酒・アルコールという、体全体の健康のプランをつくって、その中で、歯という特別な項目を設けて、それぞれ数値目標を出してやっています。その歯の中で、6つの項目があって、そのうちの2つがフッ素の項目です、それくらいやはりフッ素の効果をやっていく、広げていくということを取り組んでいます。現在フッ素のうがいを取り組んでいる自治体が県内で8.4%しかないということで、これを増加させようということです。さらに、フッ素ゲルブラシ塗布の指導をやっている自治体は、これちょっと古い資料ですが74市町村中、30自治体がやっているということです。当然清水町は入っていないんですけど、それを今後100%にしようという目標を出しています。  こうした内容になっているんですけれども、今の課長のだと、どうも県の指導がちゃんと行き届いていないような感じなんですが。やはりこういうプランに基づいて、それを実施していくのが行政の役割じゃないですか。その点について答弁願います。 159 ◯議長(遠藤忠宏君) 答弁を求めます。 健康づくり課長 原田君。 160 ◯健康づくり課長(原田茂徳君) 県のフッ素塗布等の推進につきましては、先ほど議員おっしゃったとおりでありますけれども、まだ科学的根拠があるとは言われておりませんから、地区医師会の理解が必要な点もございまして、フッ素塗布等の事業につきましては地区医師会の協力が得られないとできないものですから、そちらの意見を尊重しながら進めているところでございます。
    161 ◯議長(遠藤忠宏君) 答弁を終わります。 16番 森野君。 162 ◯16番(森野善広君) 町内の歯医者の中でもフッ素塗布を進めた方がいいという歯医者はいると思うんですよ。地区の医師会が重要なのか、清水町の子供たちの虫歯の予防が重要なのか、それはどちらなんですか。今の課長の答弁だと、以前のいろいろな議論でもそうですけど、子供たちの虫歯よりも医者の意見、もちろん医者が協力しなきゃできないんですけど、そっちの方にどうも目が向いていると思うんですが。その点、やはり子供のことを考えると、虫歯を減らす。で、よく出ますけど、医療費も関係してくるんですね。最初に言ったように、これは子供のときだけの話じゃなくて、大人になってからもいろいろな形で虫歯の問題が体全体の健康につながっていくと言われていますので、やはりそこをきちんと、子供の健康や、お金の話は別ですけど、医療費のことも考えれば、やはり効果がある、国も県も進めているという状況の中でやらないというのは、私はどうも今までのいろいろな答弁の中でちょっと腑に落ちない。三島市もやっています、沼津市もやっています。なぜ清水町はやらないのか。答弁願います。 163 ◯議長(遠藤忠宏君) 答弁を求めます。 健康づくり課長 原田君。 164 ◯健康づくり課長(原田茂徳君) 決して塗布・洗口等をやらないというわけではございませんで、歯科医師会さんとは話し合いの方は継続しております。それでまた、そんな中で、やはり議員おっしゃるように進めるお医者さんと、まだ慎重にという御意見がございますから、町内全体の中で調整を図った方がよろしかろうと思いますので、現在、先ほど言ったような歯磨きの歯科保健の推進を図っているところでございます。 165 ◯議長(遠藤忠宏君) 答弁を終わります。 16番 森野君。 166 ◯16番(森野善広君) 「やらない」ではないという答弁ということで、前向きな答弁だという理解をしていいと思うんですけれども。ぜひ、子供の目線で考えるということでお願いしたいと思います。医療費の問題もありますけれども、虫歯にならない、虫歯の問題は食生活の問題、いろいろな問題に波及してくるんですね。そのために、フッ素はやっていませんけれども、行政の方もいろいろな形で歯磨き指導とかいろいろやっているわけですから、それは効果があがっているし、いろいろな意見もありますけど、国も県も、なんでも反対する共産党が国と県と同じことをやれと言うのはめずらしいことですから、やはりやってほしいということで、次の質問に移ります。  次の質問は、「高齢者のスポーツ施設利用の無料化を」ということで質問いたします。一昨年10月から、さまざまな施設の有料化が行われましたけれども、まず、高齢者が運動することはどのようなメリットがあるのか、まずそれについて質問いたします。 167 ◯議長(遠藤忠宏君) 答弁を求めます。 健康づくり課長 原田君。 168 ◯健康づくり課長(原田茂徳君) 高齢者がより質の高い充実した生活を送るためには、体と心の健康が必要であり、健康的な食生活や運動、社会参加などに継続して取り組むことが重要かつ必要不可欠でございます。高齢者が介護を受けることとなる主な原因として、運動器の障害や転倒による骨折、老衰などがあげられているように、高齢期には急激に体力や運動機能が低下することとなりますが、生活の中に運動を取り入れることによって、筋力や心肺機能の向上、動脈硬化の予防などの身体的効果に加え、日常生活での充実感や、楽しい時間を過ごすことによる精神的効果も得られ、認知症予防にもつながると言われております。  以上です。 169 ◯議長(遠藤忠宏君) 答弁を終わります。 16番 森野君。 170 ◯16番(森野善広君) そのような効果があると。以前、有料化されたとき、少し期間がたってから、その有料化によって利用者がどうか、狩野川のパークゴルフの利用者の数だと思うんですけど、そのときは減っているという答弁だったと思います。有料化によって負担がかかることによって利用者が減っているわけですが、先ほど言った、高齢者がスポーツをすることのメリットと減ったこと、このことについて町はどのように考えているのか答弁願います。 171 ◯議長(遠藤忠宏君) 答弁を求めます。 生涯学習課長 下山君。 172 ◯生涯学習課長(下山義夫君) 森野議員の御質問にお答えいたします。  総合運動公園等の運動施設につきまして、平成22年10月から、また、狩野川ふれあい広場につきましては、平成23年10月から、それぞれ有料化を実施したところでございます。これら施設の利用率につきましては、有料化を実施した年度は、議員御指摘のとおり一時的に減少はしたものの、現在では例年並みに回復しています。施設の利用状況につきましては、天候や、その年に行われるイベント、大会等によりまして増減するものでありますので、有料化したことにより利用者が減少したかどうかについては一概に判断しかねるものでございます。  以上です。 173 ◯議長(遠藤忠宏君) 答弁を終わります。 16番 森野君。 174 ◯16番(森野善広君) 有料化によって利用者が減ったのは事実です。当局の方もこれまではっきりわからないなんて言っていますけれども、子供の医療費でも何でもそうですが、お金を負担してもらうことでむやみにかかれなくするという議論を今までやっていましたが、やはり負担をすることで敷居が高くなるということは、つまり、行政の今までの考え方じゃないんですか、それは違うんですか。負担をとっても敷居は高くならないという考えなのか。やはり負担をとれば敷居が高くなるという考えなのか、どちらなんですか。 175 ◯議長(遠藤忠宏君) 答弁を求めます。 生涯学習課長 下山君。 176 ◯生涯学習課長(下山義夫君) 以前、こども医療費の関係でもお話が出たと思いますが、医療機関への病気やけがなどの治療の必要性によって受診するものが医療費だと思いますが、対して運動施設の利用者につきましては、個々の生きがいや楽しみとして自由意思で利用するものでございますので、一概に医療機関への受診者と運動施設の利用者と同様に捉えることはできないと考えております。  以上です。 177 ◯議長(遠藤忠宏君) 答弁を終わります。 16番 森野君。 178 ◯16番(森野善広君) この前、有料化したときに減ったんですよ、それは厳然たる事実です。ゲートボールやらなくなった人も何人も知っています、お金が高くなったからと言って。ましてや高齢者は年金生活で大変な中で、たとえ100円でも200円でも負担することによって敷居が高くなるのは当然なんですよ。私は、医療費の場合も今回の場合も、やはりいろいろ原因は違うけれども、お金をとることは敷居が高くなる、これは当たり前です。それはならないとか、そのときどきで都合のいいような答弁はやめてほしいなと思うんですけど。実際そういう人はいるんだから。  先ほど健康づくり課長がおっしゃったように、高齢者が運動することには非常に意味があるというわけですね。だから、やはり費用対効果のこともありますけれども、高齢者がスポーツをする、体を動かす、そういうことでいろいろな積極的な施策をやるというのは、行政のいろいろな毎年の方針とか、そういう中身じゃないかと思うんですが。負担を減らすことによってスポーツする人が増えるということなら、まずやるべきだと思うんですが、その点いかがですか。 179 ◯議長(遠藤忠宏君) 答弁を求めます。 生涯学習課長 下山君。 180 ◯生涯学習課長(下山義夫君) 町の運動施設の利用の減少については、施設により年度ごとに増減しておりますが、総体的には減少していることは確かでございます。ただ、減少の原因につきましては、さまざまな原因が考えられます。総務省が5年ごとに実施している社会生活基本調査、平成23年のデータですけれども、生活行動に関する結果の中では、1年間スポーツを行った人は7,184万3,000人、行動者率は63%、5年前より2.3ポイント低くはなっておりますが、65歳に限って言いますと、スポーツをやる人数は上昇となっております。ただ、競技等の種目別ですと、行動者の全体の低下傾向の中で、高齢者が上昇した種目というか競技が、ウォーキングとか軽い運動が65歳では高くなりました。また、25歳~34歳の年齢では、ジョギングとかマラソン等が増えておりますので、スポーツを行う人数が運動施設で団体競技の利用者から、個人がいつでもどこでも1人で行えるようなスポーツへ移行しているということで、施設の有料化イコール減少ということではないと判断しております。  以上です。 181 ◯議長(遠藤忠宏君) 答弁を終わります。 16番 森野善広君。 182 ◯16番(森野善広君) 町は、さまざまな高齢者の健康推進や、体力を増加させるということで、先ほども同僚議員が言いましたタクシー、外出支援活動など、家に閉じこもらないで外出する、体を動かすということで、さまざまな予算をとってやっております。健康づくりの予算でいけば、健康診断やそういうことも含めれば1億以上の予算を使っているわけです。そうした中で、明らかにあの10月にお金をとったことによって減ったわけです。なかなか、はっきりとは言いませんけれども、はっきり調査をしていないから、お金をとることと行かなくなったことの因果関係は、それは今の時点で言えないかもわかりませんが、減ったのは事実だし、お金をとることによって行けなくなった、行きたくなくなった、そういう方々の実際の意見も何人も聞いています。だから、一方で、体を動かすことのメリットはちゃんと行政も理解しているわけですから、そうしたお金をつぎ込んでも、いろいろな形でやっているんですから、お金を出しても、高齢者に外出してもらう、体を動かしてもらう、いろいろな事業をやっているわけですから、わざわざ動かすことができなくなるようなことをやるのは私は理解できないんです。  それで、何千万も違えば別ですけれども、ふれあい広場の昨年度の決算を見ますと、収入は約190万円です。町外の人もということではなくて、町内の高齢者ということで限れば、さらに収入が減ったとしても、100万とか百数十万でその事業と言いますか、体が動かせることが1割でも増えれば、これは大きな費用対効果があがると思うんですね。たかが100万ちょっとの、先ほど消防が二十数万と言いましたけれども、あれちょっとごめんなさい、倍にしてもと言いましたが、1,000円あげてもですね、倍じゃなくて1,500円を2,500円にしてもに訂正させてもらいます。  まあ、本当に何千万もかかる事業じゃなくて、100万とかわずかな予算でそういうことが可能になっていくということなんです。それがなぜできないのか。費用対効果とか、そんな検討をするような数字じゃないと思うんです。それを、その百数十万収入をあげることと、高齢者がスポーツをすることについて、ハードルを高くすることについて、どのように考えるのか、もう一回、課長の答弁を求めます。 183 ◯議長(遠藤忠宏君) 答弁を求めます。 生涯学習課長 下山君。 184 ◯生涯学習課長(下山義夫君) 運動施設の無料化は、スポーツを楽しむ人にとっては有益でありますけれども、その他の市民の生きがい、楽しみを求める人にとっては、公平性を欠くものになってしまうと思います。施設利用者が受益者負担をすることで負担の公平性は確保されるものと考えています。また、受益者負担は、利用する人と利用しない人との公平性を確保するためのもので、費用対効果を含めた、負担金による、その分を少しでも維持管理費に賄おうというものではないと理解しています。 185 ◯議長(遠藤忠宏君) 答弁を終わります。 16番 森野君。 186 ◯16番(森野善広君) 社会教育課長は、生涯学習や余暇を有意義に過ごしてほしいという課長が、負担の公平性とか受益者負担とかいう考えを持ち込んでほしくないですよ。財政の方で、金の使い方が、やっぱり町民全体の理解が必要だというならわかるんですけれども、生涯学習課長は、いろいろな活動に住民がより積極的に参加してほしいというのが基本なわけでしょう。健康づくり課長は、健康になってほしい。それは本人だけの利益じゃなくて、町のため、文化や、高齢者が元気になることは、いろいろな意味で元気なまちづくりを進めることになるわけじゃないですか。それは費用対効果の問題といっても、決してマイナスじゃないと私は思うんです。公平性だ、受益者負担の原則だと、もちろん、私も全部ゼロにしろとは言ってはいないんですね、町内の高齢者の部分をどうかということで言っているわけでありますので、それは、ほかの住民がいずれ高齢者になって、自分たちに恩恵が回ってくるということもありますし、高齢者が元気になれば、いろいろな、ほかの分野で町全体の還元ができることもあるわけですので、それはそういう大きな目で、住民本意の立場に立った目で、ぜひ考えてもらいたい。  4回目の質問があるかもわかりませんので、またよろしくお願いいたしますけれども。きょう取り上げたいずれの課題も数十万から100万ぐらいの予算でできる話ばかりです。効果とかその点では私は十分に全ての町民の理解が得られると思っております。そこら辺やれるかどうかは町長の考えもありますけれども、ぜひその辺よく御検討をしていただいて、私の一般質問といたします。  以上です。 187 ◯議長(遠藤忠宏君) これをもちまして森野君の一般質問を終わります。  ここで暫時休憩いたします。  再開を午後1時といたします。                                 午前11時55分休憩                                 ────────                                 午後01時00分再開 188 ◯議長(遠藤忠宏君) 休憩を閉じ、会議を再開いたします。  次に、12番 岩崎高雄君の一般質問に入ります。  質問事項、「1 道路、歩道の拡充を」「2 町長の優先課題は」。  発言を許します。 12番 岩崎高雄君。 189 ◯12番(岩崎高雄君) 議長の許可のもと、1つ、「道路、歩道の拡充を」そして2つ目が「町長の優先課題は」ということで質問をさせていただきます。  まず1点目の道路、歩道の拡充をでありますが、清水町内を走っている道路は、国道、県道、そしてまた町道に大きく分けられておりますけれども、町道といたしましては、第4次総合計画の中にその進行過程というか、建設の過程があります。そういう中におきまして、町民側からの要望といたしまして、その計画とはまた別な要望があろうかと思います。まずそのことについてお伺いをいたします。 190 ◯議長(遠藤忠宏君) 岩崎高雄君の質問に対する答弁を求めます。 建設課長 渡邊君。 191 ◯建設課長(渡邊章則君) 岩崎議員の御質問にお答えいたします。  町では、第4次清水町総合計画の基本目標の1つに、安全で安心して暮らせる町を掲げ、歩道も車道も安心して通行できる町を目指し、道路や歩道の整備に取り組んでいるところであります。そのような中で、道路や歩道の整備にかかる要望等につきましては、毎年10月ごろ各区長に道路整備に関する区民からの御意見などの取りまとめをお願いし、土木要望として提出をいただいております。  また、毎年各小学校や幼稚園のPTAなどの関係者からも、通学の整備についての要望が寄せられており、これらの要望については職員が現地を確認し、緊急性、必要性、及び即効性等を判断した上で順次対応を図っているところであります。  以上です。 192 ◯議長(遠藤忠宏君) 答弁を終わります。 12番 岩崎高雄君。 193 ◯12番(岩崎高雄君) ただいまの答弁で、それぞれの要望を職員が現地を確認し、そしてまた、緊急性や即効性を判断し、順次対応するという答弁をいただきました。これは恐らくその工事の優先順位を決めるためのものであると思います。その中にありましても、通学の関係や、通園の関係、いわゆる子供たちの安全・安心に資する施設が欠損していたり、あるいは不十分であったりというのが私としては最優先になるのかなと、こんな気持ちもいたします。それらの関係の中から、そういう要望を提出する団体、関係者から、どのような要望があるのかお答えをいただきます。 194 ◯議長(遠藤忠宏君) 答弁を求めます。 建設課長 渡邊君。 195 ◯建設課長(渡邊章則君) 平成25年度の通学路の整備に関し、各小学校や幼稚園のPTAなどの関係者から寄せられた要望は、現時点において63件であります。その要望の主なものは、横断歩道や信号機の設置等、交通規制に関するものが15件、グリーンベルトなどのカラー塗装に関するものが13件、「保育所あり」などの路面表示や、区画線の設置に関するものが14件で、これらを合計すると全体の半数以上を占めており、そのほかには側溝の溝蓋や防護柵に関するものなどとなっております。  以上でございます。 196 ◯議長(遠藤忠宏君) 答弁を終わります。 12番 岩崎高雄君。 197 ◯12番(岩崎高雄君) ただいまの答弁をお聞きしますと、清水町というよりも警察関係に資する問題があげられているなと思います。これは私と建設課長との対話の中で答弁してその話が深まるものではありません。そういう警察関係は抜きにしましてね、私がこれからお願いすることは歩道関係、あるいは車道に関してのお願いになります。そうしたさまざまなPTA関係の、交通に資する警察の関係は、いろいろな部署の中でお願いをしていくことになろうかと思います。そこでまた質問に移ります。  次に、道路、歩道の整備状況についてでありますけれども、清水町は国道1号線が東西に走っています。そしてまた、私が知る限り、南北に県道が大きく2本ということで、そしてそれがまた平面交差ということでございます。そしてまたその付近には、県東部で1、2位を争う商業施設がある、こういう線があるわけで、道路網の整備を行っているというのが現実でございます。そういう中でありまして、わが町の道路の整備状況が1つの指数の中でどの程度整備されているかお聞きいたします。 198 ◯議長(遠藤忠宏君) 答弁を求めます。 建設課長 渡邊君。 199 ◯建設課長(渡邊章則君) 現在、町では、都市計画道路西間門新谷線や町道6号線等の幹線道路を初め、生活道路の整備を進めております。まず道路の整備状況でありますが、町道全体の道路の延長は約12万2,600メートルで、そのうち規格改良済みの幅員5.5メートル以上の道路は約2万3,400メートル、整備率は19.1%となっております。  次に歩道の整備状況でありますが、町全体の歩道等の延長は約3万900メートルで、設置率は25.3%、そのうち幅員2メートル以上の歩道は1万2,400メートル、設置率は10.1%となっております。  以上です。 200 ◯議長(遠藤忠宏君) 答弁を終わります。 12番 岩崎高雄君。 201 ◯12番(岩崎高雄君) 今、道路整備の状況をお聞きしたわけですけれども、全体に対して、そして、今、それがどれだけできているかという一つのパーセンテージを示していただきました。当然道路というのは清水町だけの単独で終わるものではありませんし、そして、近隣市町、当然、それが道路の延長線上にあるわけですから、その辺の兼ね合いも含めて、もし資料がございましたら、近隣市町の整備率がわかればお答えをお願いします。 202 ◯議長(遠藤忠宏君) 答弁を求めます。 建設課長 渡邊君。 203 ◯建設課長(渡邊章則君) 近隣市町の歩道の整備状況でありますが、沼津市は道路延長が約113万2,600メートルに対し、歩道等延長が13万5,500メートルで設置率は12.0%、そのうち幅員2メートル以上の歩道が約7万6,700メートルで設置率は6.8%。三島市は道路延長が52万7,800メートルに対し歩道等延長が8万9,500メートル、設置率は17.0%、そのうち幅員2メートル以上の歩道が約4万7,600メートルで、設置率は9.0%であります。  また長泉町は、道路延長が約22万9,500メートルに対し、歩道等延長が約4万6,500メートルで、設置率は20.3%。そのうち幅員2メートル以上の歩道は約3万5,900メートルで、設置率は15.7%であり、これらと比較いたしますと、当町の歩道の整備状況はいずれも平均的なものと認識しております。  以上でございます。 204 ◯議長(遠藤忠宏君) 答弁を終わります。 12番 岩崎高雄君。 205 ◯12番(岩崎高雄君) 平均的なものと言いましたけれども、沼津、三島、長泉町ということでございまして、私はまあ、平均以上かなと、こんなふうに思います。清水町という地形は、三島、沼津、長泉に比べまして、非常に行政の方としまして、道路網の整備に対してかなり恵まれているなという気がします。それは、当然皆さんおわかりでしょうけれども、平坦地である、そしてあと、災害がほかの市町と比べて若干少ないという中にあって、この道路網の整備が、ほかの市町と遜色のない以上に整備されているのかと思います。そういうことがありまして、じゃあこれからこの状況でいいのかということでは決してないと思いますので、これから少し質問に入ります。  道路台帳というのは私も言葉でよくわかっていますけれども、歩道台帳というのがあるのかちょっとわかりませんけれども、整備に歩道台帳というのをつくっていただいて、整備の順位をランクづけするということで、歩道を計画的に整備していったらどうかと思います。これからの時代は、恐らく人口減少の時代、恐らくというか間違いなく人口減少の時代に入ってくるわけであります。そしてまた、車道という観点、また歩道という観点を捉えたときに、恐らくこれからの需要は、森野議員もいろいろありましたけれども、歩道の方の整備がかなり緊急なものになってくるのかなと、こんな気持ちもいたします。  そういう中にありまして、ちょっと目につくのが旧道沿いであります。旧道沿いというのは当然県道ですから、県の管轄になります。ところが、歩道の部分を広げると言ってもなかなか無理なところもありますから、ただ私が歩いているとかなり段差があるんですね。段差があったり、あるいは要所要所で、ただ排水口だけのグレーチングがあったりとかしますから、そういうものも整備をすることは、町独自の範疇の中でできることがあるわけです。そういうことをまず頭に置きながら、車道の整備というとかなり大きくなったりしますから、まず歩道の整備を頭に置きながらやっていったらどうかという質問なんですけれども。  そしてまた、恐らく歩道を整備していくという、行政が中心にあったとしたら、非常に優しいところに心遣いがある行政じゃないか、こんな気持ちもいたしますので、この辺の答弁をお願いしたいと思います。 206 ◯議長(遠藤忠宏君) 答弁を求めます。 建設課長 渡邊君。 207 ◯建設課長(渡邊章則君) 町では、幹線道路の整備を計画的に進めていくに当たり、各道路の機能や必要を検討し、より効果的で優先的に整備していく道路を明らかにするため、清水町都市内道路整備プログラムを平成24年3月に策定し、これに基づき、現在整備を進めている都市計画道路西間門新谷線や町道6号線に加え、新たに今年度から都市計画道路伏見柿田線の整備に事業着手したところであります。  一方、生活道路につきましては、各区からの要望を基本に、事業評価と財源を勘案しながら、地域住民と合意形成が整った箇所から順次整備を進めているところであります。また、歩道などの交通安全施設につきましては、昨年の京都府亀岡市での登校中の児童が巻き込まれた交通事故を踏まえ、全国的な緊急合同点検の実施を経て、早急に改善が必要な箇所の対策を行うとともに、本年3月に策定した通学路緊急安全対策施設整備に伴う計画に基づき順次整備を進めていくこととしております。  そのような中、議員御提案の道路や歩道の整備のランクづけにつきましては、限られた財源の中で計画的な整備を進める上で基本となりますので、今後も整備に当たりましては、御提案を参考にしながら取り組んでまいりたいと考えています。  なお、県道、国道、要望等、そういう危険箇所につきましては、順次その旨県の方へ改善・改修の要望を行ってまいりたいと思います。  以上です。 208 ◯議長(遠藤忠宏君) 答弁を終わります。 12番 岩崎高雄君。 209 ◯12番(岩崎高雄君) いわゆる上部団体へのお願いであれば、よろしくお願いをいたしますということでございます。子供の生命はこの町の文化をもたらすと思います。  それで、この点と関連をする柿田川公園の遊歩道について質問をいたします。先ほど同僚議員から、お年寄りに対する優しい行政をしてくれという話もありました。柿田川公園の遊歩道については、富士山の世界文化遺産、そしてまた、柿田川の天然記念物の指定、そしてまた、それをもってしてマスコミの関係が、かなり清水町、柿田川に注目しておりますし、そして、今までに増して柿田川公園に来園される方が多いんじゃないか、こんなふうに思っております。そういう中にありましても、清水町は、公園も立派だけど、遊歩道もなかなか細かいところまでいろいろつけていただいて、非常にいいよという風評がたてば、かなり町民としてもうれしいものがあるわけであります。そんな中でありまして、柿田川公園の遊歩道についての現状と、これからの課題というのを示していただければ、お答えをいただきたいと思います。 210 ◯議長(遠藤忠宏君) 答弁を求めます。 都市計画課長 高嶋君。 211 ◯都市計画課長(高嶋広幸君) 岩崎議員の御質問にお答えいたします。  柿田川公園では、バリアフリーに対応した遊歩道として八つ橋を整備いたしましたが、公園広場の園路については、整備時期が古く老朽化が進んでいる部分も見受けられています。公園利用者からは、車椅子を使用しながらの見学が難しいとの声も伝わってきておりますが、展望台の階段や、公園駐車場から八つ橋へ向かう階段など、地形上や自然保護の観点からスロープ等の設置が困難な場所もあるなど、公園全体のバリアフリー化には多くの課題が残されています。そのような状況の中で、柿田川公園につきましては、平成26年度に公園入り口エントランス部分を、その後は園路や湧水広場等の改修工事を順次実施していくこととしておりますので、これらの実施に当たっては、柿田川公園検討委員会で御検討いただきながら、高齢者や障害者の方々の利便性の向上が図られるよう整備を進めてまいりたいと考えております。  以上です。 212 ◯議長(遠藤忠宏君) 答弁を終わります。 12番 岩崎高雄君。 213 ◯12番(岩崎高雄君) そうですね。柿田川公園にしましても、第1展望台、第2展望台、あそこの下までスロープを設置しますと、かなり負担があると思います。今現状にある遊歩道については、なるべく苦はないようにしていただいて、そういう1つのものがスムーズに周回できるようにしていただければと思います。  今まではどちらかと言うと、物をつくるというか、ハードの面ということでお聞きをしてきましたけれども、それにはやはり財政が必要になってくるわけでございますけれども、お金をかけないで町民サービスに資することができれば、これが最高であると思います。そんなことを心に置きながら順次質問をさせていただきます。  まず1つ目は、よく建設課長等がいろいろな道路を説明するときに、町道何号線とか、いろいろ、何号線とかいうような説明、あるいは広報等でも平然と、町道何号線ということで、町民に道路の位置を知らしめているのが現実かと思います。ちょっとそこのところを観点を変えまして、よく道路に、学園通りとか、サンサン通りとか、いろいろな呼称をつけて呼んでいる市町があります。私もいろいろ聞きますと、徳倉の、富士見通りという名前をつけたと。そのつけたときはいいんですけれども、それからまたずっと死語になってしまって、それがまた生きないというのが行政の1つの常であるという気がしますので、なるべくサイクルを回した中で常にそれを知らしめることが必要だと。そういう意味で、広報とかに出すときには、町道何号線を先に出すんじゃなくて、呼称を先に出して括弧して町道何号線というようなことを書いていただければいいのかなと、こんな気がしますけれども。  そんなことで、今、私はちょっとした提案というか、言ったんですけれども、このことについて何か答弁いただければと思います。 214 ◯議長(遠藤忠宏君) 答弁を求めます。 建設課長 渡邊君。 215 ◯建設課長(渡邊章則君) 当町ではこれまで歩道に名称や愛称をつけたことはありませんが、道路につきましては、先ほど議員がおっしゃったように、平成11年に、柿田川公園前交差点から総合運動公園北側までの町道201号線、737号線を、湧水公園通り、平成12年に県道下土狩徳倉沼津港線から狩野川ふれあい広場に至る町道6号線をとくら富士見通りと、それぞれに町民から募集した愛称をつけました。議員御指摘のとおり、道路の愛称が根づかない理由の1つには、行政としてPR不足という点もあると受けとめておりますので、今後、広報しみずや町のホームページに関連記事を記載する際には、道路の愛称を併記することといたします。また、新たな道路愛称につきましても、今後、路線の選定も含め検討してまいります。  以上でございます。 216 ◯議長(遠藤忠宏君) 答弁を終わります。 12番 岩崎君。 217 ◯12番(岩崎高雄君) 道路に名称がついて、そしてまた、歩道整備が進んでいくということになれば、それぞれの道路、また歩道も、利用していく価値が十分にあると思います。そしてまた、いわゆる皆さんの健康志向というんですかね、健康寿命というんですかね、それの一翼にもなるのかなと、こんな気がいたします。健康寿命は歩いて延ばせということであります。少し紹介させてもらいますと、5,000歩を早歩きで歩くと、腰が良くなると言ったり、認知症がなくなっていったりというデータがあります。そしてまた1日に7,000歩、そしてこの中で15分早歩きすると動脈硬化にいいそうです。そしてまた8,000歩、早歩きを20分やると、高血圧とか糖尿病、こういうようなものを予防ということがあります。
     そういう中で、当然、皆さんも御承知のように、歩くことは非常に体のために良いということは承知をしていると思いますけれども、これから少しまた質問に入りますけれども、健康増進の面から、当然ウォーキングが健康に良いことは今紹介しましたが、毎日多くの方がウォーキングしている姿を私も見ます。町でも毎年ウォーキング大会を開催しています。町民の健康づくりにウォーキングの普及を図っています。このようなことから、今まで実施したそういうものが健康ウォーキングで、そしてまた、各地域に歩道が整備されていけば、行政の方でここの歩道の散歩道は少し長いからいいぞというようなことを広報で知らしめて、なおかつ、ここを歩けば大体何キロカロリー消費するよとか、そんなことも含めて、広報で、好奇心をあおるようなものをやっていけばいいのかなと思いますけれども、どうですか、それについて答弁少しお願いしたいと思います。 218 ◯議長(遠藤忠宏君) 答弁を求めます。 健康づくり課長 原田君。 219 ◯健康づくり課長(原田茂徳君) 岩崎議員の御質問にお答えいたします。  ウォーキングする町民の方が近年増えていることは承知しており、大変喜ばしいことだと思っております。町としても、手軽で効果的な運動としてウォーキングを推進しており、ウォーキング大会については町の保健委員の主催として、委員の皆様の御協力によりまして毎年11月に開催し、多くの方の参加をいただいております。この大会には毎年参加する方も多く、コースについても、安全で気持ち良く歩けるような道を選びながら、毎年、東西南北の各地を順番で歩けるように設定しております。毎回実施しているアンケートでは、コースについてのお褒めの感想をいただくなどしておりまして、より多くの方にこれらのコースを御経験いただき、各自のウォーキングコースの1つとしていただけるよう、広報やホームページなどを通じてわかりやすく町民へPRに努めていきたいと思っております。  以上です。 220 ◯議長(遠藤忠宏君) 答弁を終わります。 12番 岩崎君。 221 ◯12番(岩崎高雄君) 最近の傾向は、大きなことにばかり目が行くというのがあります。いわゆる東日本大震災、それに伴う福島の原発事故、そしてまた、予想されるという言葉をよく使いますけれども、東海地震や東南海地震、そして、はたまた富士山の噴火、こういうようなことで、1つのものを心配し始めたら本当に尽きませんよ。でも、行政というのは粛々とやらなきゃいけないんで、そういう中にあって、先の心配よりも今できること、このことに知恵を絞ってやっていくべきだと思います。役場の階段ところにゼロ円ジムと書いてありますけれども、ああいう精神で、清水町の町民の健康寿命を延ばすことも、清水町の財政に資することではないかと思います。そしてまた、道路の歩道に名称をつけることは、ますます郷土愛が深まるということになってくると思います。そんなことでよろしくお願いいたします。  ということで、2つ目の歩道の拡充をということは終わりにします。  そして次なんです。町長もここへ来て2期目、そして11月3日は50周年式典を無事におさめられたと私は思っています。そういう中にありまして、今町長が御自身として何を一番優先課題なのかということでまず質問させていただきます。 222 ◯議長(遠藤忠宏君) 答弁を求めます。 町長 山本博保君。               (町長 山本博保君登壇) 223 ◯町長(山本博保君) 岩崎議員の御質問にお答えをいたします。  ただいま寄せられた岩崎議員からの御質問でありますが、今町が抱えている問題の中で、私、町長として何を最優先課題として捉えているかという御趣旨の御質問であります。まさに適時適切な質問だと受けとめ、これは清水町町制施行50周年の歴史の中でも最も重い重大な御質問であると私は受けとめ、今、ここに立ちました。  申し上げるまでもなく、緊急性が高く、かつ最も力を入れていかなければならないと捉えている課題は、現在沼津市が進めている可燃ごみ中間処理施設建設問題への対応であります。この問題は、昭和49年に端を発し、当時の沼津市長が地元清水町外原区長と闘争委員長との間で交わされた覚書があり、また、ときの町長も外原区長に対し、施設の移転について努力する旨の覚書を交わしていることから、問題の解決までにこれまで相当の時間を費やしてきました。町といたしましては、沼津市から平成21年に施設の移転計画について協力依頼があって以来、沼津市に対し、同覚書の件を踏まえて慎重に対応されたい旨の回答をするとともに、ほかへの移転ができないか、沼津市と真剣に協議を行ってまいりました。沼津市においても、真摯に検討していただいたものと承知しております。しかし、結果的には現施設とその周辺で建て替えることが決定されました。  町はこの結果を受けて、3万2,000町民のライフラインの確保のためには、沼津市の計画に協力していく必要があると判断し、その旨を地元外原区の皆様へ、また機会を捉えて議員の皆様にもお伝えをし、理解をいただきたく、その上で具体的な協議を重ねてまいりたいと心してきたところであります。  以上、まずは優先課題について御答弁を申し上げました。よろしく御理解をお願い申し上げます。  以上であります。 224 ◯議長(遠藤忠宏君) 答弁を終わります。 12番 岩崎君。 225 ◯12番(岩崎高雄君) ただいま、山本町長から、町の抱えている問題は多くあるが、その中でも可燃ごみ焼却場の建設問題、これが最も緊急性が高く、町として取り組む重要課題であるとの答弁があり、そして、沼津市に協力をしていくという明白な御答弁をいただきました。私もこのことは真摯に受けとめています。  さて、この問題につきましては、去る12月1日の日曜日に、東京のテレビ局から、番組名は言ってもいいと思うんですけど、『噂の東京マガジン』という番組で全国的に放映されました。そのときに、またこれはちょっとあれですけども、『お宝鑑定団』町長の立派な掛け軸が、値段と最後の結果は言いませんけれども、それも御披露していただきました。まさしく12月1日は山本デーと。  まあ、そこはさておきまして、放映されたわけですけれども、町民の方々も少なからずごらんになっていたものと思います。その放送を見ていまして、この番組の内容は必ずしもと言っていいか、現状の状況を正確に伝えているのかなという懸念を抱きました。町長は、沼津市長とともにインタビューにお答えになっておられるので、当然これを見たと思いますけれども、町長としてこの見た感想をお聞かせいただきたいと思います。 226 ◯議長(遠藤忠宏君) 答弁を求めます。 町長 山本博保君。               (町長 山本博保君登壇) 227 ◯町長(山本博保君) 岩崎議員の、過日放映されたTBSの件についての、まずその感想はどうかということであります。私は、今回放映されました12月1日のテレビ放映に先だち、昭和49年当時のいわゆる覚書に関するインタビューをTBSから受けました。そして、その日、その一部が放映されました。議員御指摘のテレビ番組についての感想でありますが、私としては、どちらかと言いますと、行政が進めるさまざまな施策に対し一面的な視点で番組が作成・放映されている、こういう印象を免れることはできませんでした。しかし、今回の取材、放映は、短期間での取材であり、時間的にも短時間の放映でありますので、必ずしも正確に状況を捉えているとは思えないという感じは、議員御指摘のように同感であります。  また、放映にもありました、去る11月20日の外原区への関連の事業の説明会におきましても、反対派の住民やその関係者らがテレビカメラを意識した行動もあり、話し合いのルールを逸脱した行動が目立ち、せっかくの区民との大切な協議の場が阻止・阻害された感があり、建設的な話し合いができなかったことは誠に残念だった、かように思っているところであります。それは私の率直な印象でありますが、その後、その説明会を行った直後に複数の外原区民からも同様の声が私のところに届けられたことも事実であります。  以上、そうした印象についてはさように受けとめているところであります。よろしく御理解をお願いします。  以上であります。 228 ◯議長(遠藤忠宏君) 答弁を終わります。 12番 岩崎高雄君。 229 ◯12番(岩崎高雄君) ただいま、町長から、番組自体が正確に現在の状況を捉えていないのではないか、また、11月20日の説明会は話し合いができる雰囲気ではなかった、残念だという答弁がありました。私は当日のこの説明会には出席はしませんでしたが、建設反対派の住民の姿を見ていますと、果たして今後話し合いで収拾が図れるのか、非常に心配するというか、危惧をしています。町長は冒頭の答弁で、この問題の対処に長い時間と労力をかけてきたとの説明がありました。既に町が地元と協議を始めて4年近くが経過します。町として解決の目途があるのか、その見通しをお聞かせいただきたいと思います。 230 ◯議長(遠藤忠宏君) 答弁を求めます。 町長 山本博保君。               (町長 山本博保君登壇) 231 ◯町長(山本博保君) 御質問は、この先、本件について解決のめどはどうかという御質問でありますが、今後の見通しについてでありますが、さきの覚書の件があることから、全ての方々に等しく理解をいただくことは難しい状況にある、かように受けとめております。去る11月27日の議会の全員協議会におきまして、担当課長から議員各位に説明をさせていただきましたように、外原区の皆様とはこれまでに24回にわたり意見交換を行ってきた中で、区民からは、施設はない方が良い、でも、それがかなわないなら、最も安全・安心な施設にしてもらいたい、こういう御意見の方々も次第に増えてきているものと受けとめているところであります。現時点では解決のめどが立つ段階にまでには至っておりませんが、今後も地元の皆さんには正確な情報を提供するとともに、施設の建設に向けて粘り強く協議を重ね、より多くの方々の御理解を賜るよう全力をあげて、親切丁寧に取り組んでまいる所存であります。  以上、現況を御報告申し上げ、答弁とさせていただきます。  以上であります。 232 ◯議長(遠藤忠宏君) 答弁を終わります。 12番 岩崎君。 233 ◯12番(岩崎高雄君) 確かにこの問題は簡単に解決できるものではないと思います。一方の主張が現実的な視野に立ち、今後発生が想定される東海地震に備え、耐震性の高い新施設を建設したいというものであり、また一方では、覚書を信じ、新焼却場の建設に反対、現焼却場の早期移転を求めるものでありますが、双方が歩み寄り多少の譲歩をすることで解決が図れるものでないことは事実であります。私ども議会でも、地元当局からこの問題について説明をいただき、それぞれの議員諸氏がそれぞれの思いはありましたが、当局の説明に一定の理解を示し、その後の動向を注視してきたところであります。しかしながら、その間、現状は建設に向かい着実に推移しております。町長は先ほど、沼津市の計画に協力していくこととしたとの答弁がありました。確かに当局から議会に対しての同様の説明がありましたが、町として地元に対する熱心な働きを行っている一方、町としての方向性がまだまだ一般町民の方々に正しく伝わっていないように私は危惧をしています。  また、同僚議員についても同様ではないかと思います。今、清水町長として、まさに町民の最も身近な問題であるごみし尿問題をどうするのか。確固たる信念に基づき決断することではないでしょうか。3万2,000町民には3万2,000町民の考えがあります。誰しもが満足できる答えはありませんが、この機に判断を間違えると将来に禍根を残します。このことは町民誰もが望むところではありません。山本町長は平成19年に、沼津市の信頼回復、そしてごみ問題の解決を抱えて、町民の信を受け公約を果たした実績があります。そのときの町民の気持ちをいま一度思い起こしていただき、今回のごみ焼却場の建て替えについて今後町としてどのように対処していくのか、町長の気持ちをお聞かせいただきたいと思います。私にではなく、町民に向かってわかりやすくお答えいただければと思います。 234 ◯議長(遠藤忠宏君) 答弁を求めます。 町長 山本博保君。               (町長 山本博保君登壇) 235 ◯町長(山本博保君) 岩崎議員の御質問でありますが、本件の実情を的確に捉え、そして町の置かれた状況、また、地元区民の苦悩する状況をも踏まえて、大変熱いエールを送っていただきました。岩崎議員を初めとする議員各位にこの場をおかりし敬意と感謝を申し上げます。  また、心強い岩崎議員の御提案でありますが、この問題は議員御指摘のように相反する主張を町として判断し、決断しなければならないという大変厳しいものと受けとめており、私自身、その都度自問自答を重ねながらここに至りました。そのような中で、私としては、町民生活に不可欠なごみ処理体制の安定的な確保を図ることが何にも増して優先して取り組まなければならない課題であると心しております。まさに地方自治は治めであります、それが原点であります。また一方、施設の安全性を漠然と不安視される方々や、あくまでも覚書の履行を求められている方がいらっしゃるのも事実であります。そのことは、施設近隣の住民の方々ならば当然のことと私も十分理解しております。しかし、新たに安全で安心な施設を整備することにより、現状の施設をこのまま稼働していくことよりも、結果として安全性がはるかに高まるのではないかと私は確信しております。  そこで私は大局的観点に立ち、清水町3万2,000の町民の思いを引き続き外原区民の皆様にお伝えし、理解を求め、粘り強くお願いし、施設の安全性を中心にお話をさせていただくとともに、あわせて沼津市に対し、最新鋭の安全・安心な施設として国内に誇れる高性能な施設となるよう、また、災害時においては緊急避難施設として本町の住民をも受け入れていただくことなどを申し入れながら、沼津市に協力してまいりたい、かように決意しております。  以上、本町3万2,000町民のライフラインの確保に向けて、議員各位の一層のお力添えを切に期待をしてやみません。この一連の答弁に対する1つの結びとして、私は、この決断に対する評価は、今、この時期、この議場に同席する賢明な議員諸公の英断と、清水町の未来を担う後世の方々にその評価を委ねたい、かように思っております。今、立ちどまることは許されません。清水町の行政を着実に伸ばし、それを上回るさらなる清水町民の福祉向上に向けて、全力で頑張ってまいりたい。重ねてお願いしたいことは、議員諸公の英断と御理解をお願い申し上げまして、まずは答弁にかえさせていただきます。よろしくお願いいたします。 236 ◯議長(遠藤忠宏君) 答弁を終わります。 12番 岩崎高雄君。 237 ◯12番(岩崎高雄君) ただいま町長から、今の最優先課題は、新しい中間処理場の建設問題に沼津市に協力していくということでありました。そして、明確にそれを示されました。外原の住民のことを思うとき、それは恐らく苦渋の選択であったと思います。そしてまた、清水町が東部の雄、いわゆる沼津と三島の狭間にあって、先人は沼津市との関係を選択しました。一時期、その時代背景の中で、かような考え方も可とする考えもありましたが、沼津市の先人の思い、そしてまた、清水町の先人の思いは、今の意向の中でのこの両清水町の関係も可とするものと私も思います。沼津市と清水町との交流人口や経済的な結びつき、また、血縁関係等、その利害は共有しています。そのことを心にとめたとき、沼津市との信頼関係の進化を望むものであります。そして、これからはごみで子供たちに迷惑をかけられない、そういうシステムを沼津市さんに協力することによって構築することが、今を生きる私たちの使命であります。  終わります。どうもありがとうございました。 238 ◯議長(遠藤忠宏君) これをもちまして岩崎高雄君の一般質問を終わります。  以上で本日の日程は全部終了いたしました。  本日はこれをもって散会いたします。  御苦労さまでございました。                                 午後01時55分散会       ──────────────────────────── ○地方自治法第123条第2項の規定により署名する。   平成25年12月4日                清水町議会議長     遠 藤 忠 宏                ────────────────────────                署名議員(10番)    武 藤 哲 二                ────────────────────────                署名議員(11番)    松 浦 俊 介                ──────────────────────── Copyright © Shimizu Town, All rights reserved. ↑ ページの先頭へ...