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平成23年第4回定例会(第4日) 本文 開催日: 2011-12-06

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  1. 清水町議会 2011-12-06
    平成23年第4回定例会(第4日) 本文 開催日: 2011-12-06


    取得元: 清水町議会公式サイト
    最終取得日: 2023-01-03
    ↓ 最初のヒットへ(全 0 ヒット) 1                                 午前09時00分開議 ◯議長(岩崎高雄君) おはようございます。  ただいま出席している議員は16名であります。  議会広報特別委員会より本日の会議の写真撮影をしたいとの申し出がありましたので、事務局による写真撮影を許可いたしました。  本日の会議を開きます。  本日の議事日程は、お手元に配付したとおりであります。       ──────────────────────────── 2 ◯議長(岩崎高雄君) 日程第1 昨日5日に引き続いて一般質問を行います。  初めに、15番 木村寛夫君の一般質問に入ります。  質問事項、「1 補助金見直しの状況について」「2 シルバー人材センターに対する事業費補助の今後について」「3 清水中学校プールの今後の方向性について」。  発言を許します。 15番 木村寛夫君。 3 ◯15番(木村寛夫君) おはようございます。  議長の許可を得ましたので、さきに通告してあります3つの点について質問いたします。  まず最初に、補助金の見直しの状況について質問をさせていただきます。補助金については、行政を補佐する諸団体の活動や、まちづくりを進める上で非常に有効な手段であることは確かであり、どこの町においても多くの団体に補助しております。また、意欲ある団体にとっては貴重な財源であり、自分たちの行動を町に認めてもらうことにより活動に力が入ります。  なお、行政からの補助金については効果的に使われていることにより、大きな成果を上げているところも多くあると思いますが、また一方では長年継続的に補助する必要性や、その効果に疑問を持たざるを得ない補助金があるのが現実です。そのため、国や県をはじめ各種団体において事業仕分けなどの手法を使って見直し作業を行っているところであります。経費の削減や町民への透明性の確保に努めているところです。  そこでお聞きしますが、清水町において数年前から補助金や交付金の見直しを行っておりますが、まずこれまでの補助金の見直しの概要についてお聞きします。 4 ◯議長(岩崎高雄君) 木村君の質問に対する答弁を求めます。 企画財政課長 石田君。 5 ◯企画財政課長石田尚志君) 木村議員の御質問にお答えをいたします。  今回の補助金、交付金の見直しにつきましては、行政改革大綱と清水町行政改革推進委員会からの提言に基づいて実施しているものでありまして、単に予算や経費の削減を目的とするのではなく、補助制度の透明性を確保し、補助金の交付による効果や成果をより高めることを目指すこととしております。  また、見直しに当たりましては、平成21年に作成いたしました補助金適正化方針に基づいて実施することとしておりまして、特に補助基準の適正化と明確化、運営補助から事業費補助への移行、終期の設定、補助事業の情報公開などを進めることとしております。
     また、補助金等の有効性や公益性、必要性、経費負担の妥当性、公平性などを判断基準として見直しに取り組んでいるところであり、平成21年度には各課長を中心とした内部評価を実施するとともに、平成22年度には有識者等による外部評価委員会において、すべての補助金・交付金の評価を行いました。現在これまでの評価結果等をもとに、担当各課において改善計画を策定しているところであり、この計画に基づき補助事業の見直しを進めていくこととしております。  以上です。 6 ◯議長(岩崎高雄君) 答弁を終わります。 15番 木村君。 7 ◯15番(木村寛夫君) ただいまの答弁で、補助金の見直しは担当各課で改善計画を策定するとのことで全体像はわかりましたが、次に外部評価についてお聞きします。補助金などの町の事業を継続的に進めていくと、町民や団体に既得権的な考えが出てきます。その見直しにはさまざまな圧力があることが予想され、役場内の審査や評価では限界があると思います。どこの自治体においても新たな補助要請が次々と押し寄せる傾向にあり、既存の補助金の削減は非常に難しいと思います。そのため、事業仕分け外部評価委員会などの力を借りて見直しや改革を行おうとしている自治体が多いわけです。  そこで、利害関係のない一般納税者の感覚を改革に生かすことは非常に有効手段であると思います。私どもの町においても、有識者等による外部評価委員会を組織し評価したようですが、その外部評価の実施状況についてお尋ねします。 8 ◯議長(岩崎高雄君) 答弁を求めます。 企画財政課長 石田君。 9 ◯企画財政課長石田尚志君) 補助金等外部評価委員会は、町行政改革推進委員会委員長であり、企業経営研究所常務理事の中山勝氏をはじめ5人の委員で組織し、昨年11月から本年4月にかけて全10回の委員会を開催いたしました。当委員会におきましては、各補助金等の事前検討に時間を割いたほか、3日間にわたって公開による各課とのヒアリングを実施いたしました。評価に当たっては、内部評価において既に廃止と決定したものを除いたすべてのものを対象とし、71の補助金と3つの交付金について実施いたしました。  なお、公開ヒアリングにおいては、国や県等が実施している事業仕分けのようにその場での多数決で結論を出すのではなく、事前検討やヒアリング内容をもとに後日意見交換を行った上で評価結果を出す方法を採用したところでございます。  以上です。 10 ◯議長(岩崎高雄君) 答弁を終わります。 15番 木村君。 11 ◯15番(木村寛夫君) ただ今の答弁いただいた公開ヒアリングにつきましては、私も2時間ほど傍聴させていただき、多くの資料をもとに的確な指摘されていたと思います。また、各委員はそれぞれの専門知識ほか、利害関係がない納税者の立場から意見を述べており、公平な立場でやりとりがあったと感じました。町では、短い時間の中での多数決により結論を出さず、後日再検討の上で結論を出しているということですが、その手法は私もベストだと思います。さまざまな意見はあるかもしれませんが、今回町が実施した外部意見の取り入れや公開ヒアリング自体は評価できます。  いずれにしても、今回の外部評価委員会の意見や委員会からの評価結果については非常に重いものであり、今後の見直しに生かさなければならないと思いますが、その評価結果の概要と今後の対応についてお聞きします。 12 ◯議長(岩崎高雄君) 答弁を求めます。 企画財政課長 石田君。 13 ◯企画財政課長石田尚志君) 外部評価委員会の評価結果につきましては、廃止が14件、統合が1件、改善41件、縮小2件、継続15件、拡充1件という結果でありました。  また、附帯事項といたしまして、補助率の明確化や、交付金や委託金の性格を持つものの精査、補助対象事業の見きわめをはじめ、終期の設定やメリハリをつけた配分、町職員の事務局化の是正、補助金等かかる資料等の正確化、継続的な見直しなどの指摘を受けております。  今後の対応につきましては、各担当課において作成を進めている改善計画に基づき、来年度の予算や各団体の活動の改善等につなげていくこととしております。  以上です。 14 ◯議長(岩崎高雄君) 答弁を終わります。 15番 木村君。 15 ◯15番(木村寛夫君) ただ今の答弁ですと、改善が41件、廃止が14件ということですね。廃止となった補助団体にとっては非常に厳しい判断が下されたものです。そういうことで、かなり抵抗があるんではないかと懸念されます。改善や縮小とされたものは別としても、廃止と断定されたものについて、来年度の予算に何らかの影響があるものと想定しますが、どのような対応をするのか御答弁を願います。 16 ◯議長(岩崎高雄君) 答弁を求めます。 企画財政課長 石田君。 17 ◯企画財政課長石田尚志君) 今回の補助金等の見直しにつきましては、冒頭の御答弁でも申し上げましたとおり、単に予算や経費の削減を目的とするのではなく、補助金交付に対する効果や成果をより高めることを目指すこととしております。そのため、かつて予算の削減を目的に実施いたしました一律10%カットなどの手法をとるのではなく、一連の評価をもとにした改善による補助効果の向上に主眼を置いておりますので、改善計画により改善が期待されるものにつきましては一律に廃止とするのではなく、一定の猶予期間を設ける必要があると考えております。なお、今後も見直しを継続していくこととしておりますので、改善の見込みのないものについては廃止や縮小などの対応も必要になってくると考えております。  以上です。 18 ◯議長(岩崎高雄君) 答弁を終わります。 15番 木村君。 19 ◯15番(木村寛夫君) 今回の補助金の見直しの成果をどのようにとらえているのかについて最後の質問をいたします。これまで補助金に限らず町の事業の評価や見直しを外部の人間を入れて実施したことはなかったと思います、今まではね。また、ヒアリングなどの検討課題を公開で行うのも初めてであり、今後の町の中期財政計画にも影響があるんではないかと思います。そこで、今回の補助金見直し作業を通じてその成果をどのようにとらえているのかお聞きします。それと同時に、来年度も継続してこの外部評価委員会ヒアリングをするのか、あわせて御答弁を求めます。 20 ◯議長(岩崎高雄君) 答弁を求めます。 副町長 落合君。              (副町長 落合克忠君登壇) 21 ◯副町長(落合克忠君) 木村議員の御質問にお答えいたします。  今回の補助金の見直しにおける成果についてでございますけれども、外部の方々の御参加を得て評価を実施したことによって、客観的な指摘を受けたことがあげられるほか、内部の職員としては指摘しにくいものや、納税者の立場からの御意見をいただいたことも大きな成果であったと考えております。  また、厳しい評価を受けることにより、各助成先の団体の今後における活動等の改善や補助効果の向上も期待されるものと考えております。  一方、内部的にはすべての補助金、交付金を対象としたことにより、それぞれの補助率や補助基準の統一、補助対象の再精査、さらに必要書類の統一性などの課題が確認できたことのほか、議員にも傍聴いただいた公開ヒアリングなどを通じまして、職員の意識改革にも寄与しているものと考えております。  なお、来年度以降の対応につきましては、担当課長からお答えさせていただきます。 22 ◯議長(岩崎高雄君) 副町長の答弁を終わります。 企画財政課長 石田君。 23 ◯企画財政課長石田尚志君) 外部評価の来年度の実施予定ということでございますが、補助金につきましては、現在のこれまで行ってまいりました見直しに伴う改善計画に基づいて改善する途中でございますので、来年度実施する予定はございません。また、何年か置いた後、継続的に実施をしていかなければならないと思っておりますので、何年か置いた後、3年から4年ぐらいですかね、その状況の中でまた必要であれば実施していきたいと考えております。  以上です。 24 ◯議長(岩崎高雄君) 答弁を終わります。 15番 木村君。 25 ◯15番(木村寛夫君) ぜひとも継続してやってもらいたいと思います。これは非常に効果があると思います。  それでは次のシルバー人材センターの質問に行く前に、このシルバー人材センター外部評価は改善ということで出ていますよね。それで、その内容ですけれども、高齢者の生きがい対策の一環として就労活動の推進は大変良いことであるが、ここに事務員3人の人件費1,370万円は高額であり理由が不透明である、それで、適正基準の補助金、配分、給与、体制の見直しを行うべきである、こういうふうに外部評価委員は指摘しております。そこで、それを踏まえて2問目の質問をこれからさせていただきます。  シルバー人材センターに対する町の事業補助については6月の議会でも一般質問したところですが、その後どのようになったかお聞きします。以前私が調べたところでは、国のシルバー人材センター運営補助の格付けはABCDと4ランクで、私ども清水町ではCランクに該当して、補助金の限度額が880万円と決まっておりました。本年度からシルバー人材センターに対する国の補助基準が大幅に変わったと聞いていますが、清水町のシルバー人材センターに対するランクはどの程度になったか、課長、お聞きします。 26 ◯議長(岩崎高雄君) 答弁を求めます。 福祉課長 秋山君。 27 ◯福祉課長(秋山治美君) 木村議員の御質問にお答えいたします。  シルバー人材センターに対します国の事業費補助につきましては、本年7月に国から、平成23年度高齢者就業機会確保事業費等補助金にかかる平成23年度シルバー人材センター事業執行方針が示され、これに伴いまして議員御指摘のとおり、シルバー人材センターの運営費の格付けは従来の4段階から3段階に変更となったところであります。新たな格付けではAランクは、会員数が466人以上で、月間の延べ就労者数が7,644人以上ある事業所、Bランクにつきましては、会員数が150人以上465人以下で、月間の延べ就労者数が500人以上3,679人以下の事業所、それ以外の事業所につきましてはCランクに格付けをされたところでございます。  また、運営費補助限度額につきましては、Aランクが1,070万円から870万円、Bランクが940万円から710万円に、Cランクにつきましては880万円から560万円にそれぞれ減額となりました。ちなみに当町のシルバー人材センターは、このたびの変更に伴いましてCランクからBランクへと変更になりました。なお、運営費補助限度額につきましては880万円から710万円へ引き下げとなったものでございます。  以上でございます。 28 ◯議長(岩崎高雄君) 答弁を終わります。 15番 木村君。 29 ◯15番(木村寛夫君) 今の課長の答弁ですと、新しい格付けは今年度からBランク補助限度額が710万円とのことです。今までは国から810万円の補助をしてもらっていたが、本年度からBランクとなり、補助限度額が100万円下がったということでよろしいですね。 30 ◯議長(岩崎高雄君) 答弁を求めます。 福祉課長 秋山君。 31 ◯福祉課長(秋山治美君) 議員御指摘のとおりでございます。 32 ◯議長(岩崎高雄君) 答弁を終わります。 15番 木村君。 33 ◯15番(木村寛夫君) そこでお尋ねしたいんですけどね、それにもかかわらず町ではシルバー人材センターに国の限度額710万円を超える810万円の補助金を出していますが、以前、課長は「町の補助額は国の補助額と同額」と答弁しております。  副町長、今から質問します。私は当然ながら今回の議会にシルバー人材センターの補助金の減額補正が計上されると思っていましたが、しかし、本議会に減額補正は計上されておりません。その理由と、本年度は減額しないのかを副町長お聞きします。 34 ◯議長(岩崎高雄君) 答弁を求めます。 副町長 落合君。              (副町長 落合克忠君登壇) 35 ◯副町長(落合克忠君) 本議会に減額補正を計上しなかった理由、あるいはまた、今後の減額についてのお尋ねでございますけれども、国におけるシルバー人材センターへの事業費補助についての明確な方針は、先ほど担当課長から御答弁申し上げましたとおり、本年7月12日付の通知により示されているところでございます。この通知を受けまして、町では改めて近隣市町におけるシルバー人材センターへの事業費補助の動向や、当該センター財政状況等を再度調査いたしまして、それらを踏まえ、交付要綱の見直しを含めて事業費補助制度のあり方について現在検討を進めている段階でございますので、そういったことから、本議会への補正予算の計上につきましては見合わせたところでございます。 36 ◯議長(岩崎高雄君) 答弁を終わります。 15番 木村君。 37 ◯15番(木村寛夫君) 副町長、先ほど課長に念を押しましたよね私。国と同額を出す、課長そういうふうに答弁しましたよね。それにもかかわらず、今、副町長の答弁は、現時点では補助額の見直しについては結論が出ていないから、減額補正は計上しませんという答弁です。  それでは、年度内に減額補正するのかしないのか、再度、御答弁をお願いします。 38 ◯議長(岩崎高雄君) 答弁を求めます。 副町長 落合君。              (副町長 落合克忠君登壇) 39 ◯副町長(落合克忠君) 再度のお尋ねでございますけれども、先ほど御答弁申し上げましたとおり、補助金の見直しにつきましては現在検討を行っておりますので、それを踏まえまして補正予算につきましては適切な時期に対応してまいりたいというふうに考えております。 40 ◯議長(岩崎高雄君) 答弁を終わります。 15番 木村君。 41 ◯15番(木村寛夫君) もうこれ以上言ってもしようがないから、これはこの辺で終わりにします。  それでは、私はね、何もシルバー人材センターに対して補助金をなくせと言っているわけじゃありませんよ。シルバー人材センターの意義や成り立ちからして、その運営を維持する上で適正な補助が必要なことは十分認識しております。事務費についても、請負額の10%以下という限度が制度があり、受益率が低いことから、ある程度の補助金に頼らざるを得ないことも理解できます。しかし、現状を見ると、相変わらず補助金依存体質のままで今日に至っております。これではシルバー人材センター自体の存在価値がないのではないかととられると思います。ですから、来年の4月の新公益法人に切り替わる今、ここで高い人件費や経費の見直しを行い、補助金依存の体質から離脱する組織に変えていかなければならないと思います。このような意味も含めて、国では補助金の見直しをしたのではないでしょうか。  それでは、再度課長に聞きますが、先ほどの答弁で補助金の見直しを検討しているとのことですが、どのような検討をしているのかお尋ねいたします。 42 ◯議長(岩崎高雄君) 答弁を求めます。 福祉課長 秋山君。 43 ◯福祉課長(秋山治美君) 事業費補助金の見直しについての検討内容でございますが、国の運営費補助限度額の減額を受けまして、近隣市町の対応状況を調査するとともに、当該センターの理事長及び事務局長から、現在の運営状況や今後の改善案につきまして聴取を行ったところであります。なお、改善案につきましては、本年10月に文書で提出をされたところでございます。これらの調査結果ですとか改善案、あるいは減少傾向にございます国や県の事業費補助の動向を踏まえまして、適正な補助のあり方について現在検討を行っておるところでございます。  以上です。 44 ◯議長(岩崎高雄君) 答弁を終わります。 15番 木村君。 45 ◯15番(木村寛夫君) シルバー人材センターから改善案が示されたとのことですが、改善案はどのような内容か、また、見直しの時期や削減等どのようになっているか御答弁を願います。 46 ◯議長(岩崎高雄君) 答弁を求めます。 福祉課長 秋山君。 47 ◯福祉課長(秋山治美君) 提出されました改善案につきましては、事務の効率化や体制の見直しを行い、経常経費の節減を図るため、人件費の削減、車両売却による売却益及び維持費の削減、受注事業の拡大や事務費比率の見直しによる事務費収入の増額、企画提案事業による新たな収入の確保、会員の増員によります会費収入の増額などが示されております。  なお、これらの改善案につきましては、見直しの時期や具体的な数値目標につきましては現時点では示されておりません。  以上でございます。 48 ◯議長(岩崎高雄君) 答弁を終わります。 15番 木村君。 49 ◯15番(木村寛夫君) ただいまの答弁ですとね、数値目標や実施時期が数字で示されていません。これでは到底納得いかないですよ。そこで、提出された経営改善案に数値目標や実施時期を掲げて確実に実行し、将来のシルバー人材センターの充実に結びつくことを私は希望しておきます。  まず私は一番最初に人件費削減が第一と考えるべきと思います。それではあと2点ほど質問させてもらいますが、第1に、それでは、平成24年度の予算の中で町の補助金は国の補助金と同額の710万円にするのか再度聞きます。  それと2点目は、6月議会で町長は、将来国や県の補助金が廃止になった場合でもシルバー人材センターは法人格を持った独立した団体であり、万が一に経営に行き詰まったとしても補助額を超えた補助は考えていないと、こういう答弁しています。この考えに変わりはないか、改めて問います。 50 ◯議長(岩崎高雄君) 答弁を求めます。 福祉課長 秋山君。 51 ◯福祉課長(秋山治美君) 補助金を急激に減額することは、シルバー人材センターの事業運営に支障を来す可能性も考えられますが、当該センター財政状況等の再調査や近隣市町の状況などを勘案する中で一定の減額措置も避けては通れないものかなということで考えております。  以上でございます。 52 ◯議長(岩崎高雄君) 秋山課長の答弁を終わります。 町長 山本博保君。               (町長 山本博保君登壇) 53 ◯町長(山本博保君) 木内議員の御質問にお答えをいたします。  シルバー人材センターは御案内のとおり、町における高齢者の就労確保や生きがいづくりの場として大きな役割を担っていることは議員の御承知のとおりであります。御指摘の国や県の事業費の補助金が廃止となった場合における町の助成につきましては、シルバー人材センターの経営状況など多面的に勘案する中で、一定の補助金の減額については避けて通れない、かように6月議会における御答弁に変わりはありません。先ほど来、課長の答弁にあったとおりであります。  なお、高齢者の雇用の安定に関する法律においては、国、あるいは地方公共団体の責務として高齢者の雇用の確保に努めるよう規定されておりますので、そういった点をも配慮する中で、今後とも適切に対応してまいりたい、かように考えているところであります。よろしく御理解をお願い申し上げ、答弁とさせていただきます。  以上であります。 54 ◯議長(岩崎高雄君) 答弁を終わります。 15番 木村君。 55 ◯15番(木村寛夫君) たった今、6月の答弁と同じ答えが返ってきましたもんで、ぜひともこれだけは守っていただきたいと思います。  最後になりますけどね、町も適正な運営を図られるようね、もう少し、シルバー人材センターに指導とか支援を期待してもらいたいと私は思います。これでシルバーの件については終わります。  次に、中学のプールについて質問をさせていただきます。清水中学校のプールの今後の方針についてお聞きします。この件については教育長にも、御存じのとおり、これで3回目の質問だと思うんですよ、私。それで、結論が答弁に至っていないのが現状でしたので、今現在どのようになっているのかお聞きします。  その前に、私が具体的に提案したやつが、1つ目が、清水中学校の水泳授業は町の温水プールで実施し、現プールを解体し跡地を他の目的に活用する。2つ目が、現在のプールを改善する、そして3つ目が新たに25メートルプールを整備するということを要望しました。そこで、今現在どのようになっているのか、教育長、御答弁願います。 56 ◯議長(岩崎高雄君) 答弁を求めます。 教育長 渡邉君。              (教育長 渡邉 智君登壇) 57 ◯教育長(渡邉 智君) 木村議員の御質問にお答えをいたします。  質問の内容については、清水中学校のプールの今後の方向性ということで承りましたので、そういう方向で答弁させていただきます。平成23年第2回定例会における議員からの一般質問を受けまして、御提案をいただきました3通りの選択肢を考慮する中で、本年7月、清水中学校PTA役員、及び学校職員から御意見を伺ったところでございます。また、8月には、最近建設されました県内の中学校プールを視察してきたところでございます。その後、これらの情報をもとにいたしまして教育委員会で検討を行った結果、現在地で25メートルプールを新たに建設する方向で考え方がまとまったところでございます。  以上であります。 58 ◯議長(岩崎高雄君) 答弁を終わります。 15番 木村君。 59 ◯15番(木村寛夫君) ただいまの教育長の答弁ですと、現在地で25メートルプールを新設するとのことですが、その結論に至った理由について御答弁求めます。 60 ◯議長(岩崎高雄君) 答弁を求めます。 こども育成課長 飯田君。 61 ◯こども育成課長(飯田正史君) 木村議員の御質問にお答えいたします。  新たに25メートルプールで建て替えようとする理由についてでありますが、教育委員会における検討の中で、場所については、時間割編成に支障が生じないよう学校の近くにプールがあることが望ましいこと、また、町内の他校には専用プールがあり平等性に欠けることなどから、現在ある場所に建て替えを行うことが適当であるとの考え方でまとまりました。
     一方、この施設の整備の方法につきましては、現在のプールは建設から30年以上が経過し老朽化が進んでいること、また、50メートルプールでは維持管理が大変であること、及び建設に要する費用的な面などを考慮し、改修でなく25メートルプールを新たに建て替えることがよいと判断されたところでございます。  以上でございます。 62 ◯議長(岩崎高雄君) 答弁を終わります。 15番 木村君。 63 ◯15番(木村寛夫君) それでは、課長、25メートルプールを建設に当たり、施設の面積、プールの構造、使用目的、維持管理費、事業費、この辺について御答弁を求めます。 64 ◯議長(岩崎高雄君) 答弁を求めます。 こども育成課長 飯田君。 65 ◯こども育成課長(飯田正史君) 現在考えております25メートルプールにつきましては、施設面積が約900平方メートル、構造は、無塗装ステンレス製の屋外施設、使用目的は清水中学校生徒の水泳授業、事業費は概算で1億4,000万円強の見込みでございます。なお、事業費には現施設の解体費用も含んでおります。維持管理費についてはまだ積算してございませんので、御了承願いたいと思います。  以上です。 66 ◯議長(岩崎高雄君) 答弁を終わります。 15番 木村君。 67 ◯15番(木村寛夫君) 維持管理費はまだ積算していないからわからないということでしたね。それでは、ただいまの答弁ですと、施設面積が約900平方メートルで、坪に直すと270坪ということですが、敷地面積が全体で525坪ですので、残った土地は255坪しかありません。少子高齢化の進行など、今後の社会情勢を考えると、高齢者等の健康志向に対応する健康維持施設等の整備が必要になってくると考えられます。このような観点から、私は、現在、清水中学校のプールのある場所は、町体育館が隣接して置くということも勘案する中で、健康づくりのための施設等を建設することが最適な場所と言っても言い過ぎではないかと思います。そこで、現在地での建て替えでは、中途半端な残地になり跡地利用にも影響があり、無駄が生じます。  そこでお尋ねしますが、残った土地はどのように利用する考えを持っているのかお尋ねします。 68 ◯議長(岩崎高雄君) 答弁を求めます。 こども育成課長 飯田君。 69 ◯こども育成課長(飯田正史君) 新たなプールの建設に伴う残地の利用につきましては、現在のところ方針は定まっておりませんが、各方面からの御意見を参考にしながら、最も有効に活用できる方法を慎重に検討し、決定してまいりたいと考えております。  以上でございます。 70 ◯議長(岩崎高雄君) 答弁を終わります。 15番 木村君。 71 ◯15番(木村寛夫君) 今の答弁のとおり、まだほとんど何も決まっていないということですね。そこでちょっと聞きたいんですが、どうしても今の場所でなきゃまずいのか。昔、講堂があった運動場の敷地内の北東の場所に移転して、現在のプールの敷地525坪一括で利用した方が、私はプラスだと思いますけど、なぜ清水中学校の運動敷地内にプールは移転できないのか、その辺についてお尋ねします。 72 ◯議長(岩崎高雄君) 答弁を求めます。 こども育成課長 飯田君。 73 ◯こども育成課長(飯田正史君) 清水中学校の運動場敷地内へのプールの移設についてでありますが、現在、運動場につきましては、体育授業のほか、放課後等に野球部、サッカー部など、複数の部活動で使用されており、このため、生徒の部活動中における安全の確保などを考えますと、敷地に余裕がある状況とはいえず、また、運動場が狭くなることで部活動に支障が生じるおそれもあることから、運動場敷地内でのプールの建設は難しいものと考えております。  以上でございます。 74 ◯議長(岩崎高雄君) 答弁を終わります。 15番 木村君。 75 ◯15番(木村寛夫君) 今、課長は敷地に余裕がないということなんですけどね、30年前は800人以上の生徒がいたんですよ、あの中学校に。今現在は600人そこそこでしょう。それで運動場に余裕がないっていうのはおかしいと思うんですけどね。  教育長、再度聞きますけどね、今の運動場の敷地内にプールを移転することはできないんですか、ほんとに。その辺について教育長。 76 ◯議長(岩崎高雄君) 答弁を求めます。 教育長 渡邉君。              (教育長 渡邉 智君登壇) 77 ◯教育長(渡邉 智君) ただいまの御質問にお答えをいたします。  清水中学校の運動場敷地内へのプールの移設につきましては、ただいま担当課長が御答弁を申し上げたとおりでございます。しかしながら、議員お尋ねの趣旨も踏まえまして、運動場の広さや使用状況につきまして、再度現地を調査し、移設の可能性について検討してまいりたいというふうに思います。  以上でございます。 78 ◯議長(岩崎高雄君) 答弁を終わります。 15番 木村君。 79 ◯15番(木村寛夫君) ぜひとも再検討よろしくお願いします。  今までは土地の有効利用について聞きましたが、プールについても有効活用を考えなければいけないと思います。先ほどの答弁ですと、清水中学校の生徒の水泳授業だけで使用するということですが、年間の水泳の時間数、利用日数、実施状況等について御答弁願います。 80 ◯議長(岩崎高雄君) 答弁を求めます。 こども育成課長 飯田君。 81 ◯こども育成課長(飯田正史君) 清水中学校プールの年間での利用見込みについてでありますが、平成20年度までは清水中学校プールのみで水泳の授業を行っておりましたので、そのときの実績を参考にしますと、全学年で水泳授業を実施した場合、時間数は生徒1人当たり8時間、利用日数は14日間、実施時期は7月が見込まれておりました。  以上でございます。 82 ◯議長(岩崎高雄君) 答弁を終わります。 15番 木村君。 83 ◯15番(木村寛夫君) ただいまの答弁ですと、清水中学の生徒の水泳授業だけでは年間利用日数が限られるだけでなく、利用期間も夏場の半月です。有効な活用ができているとは言いがたい状況ですよね。  そこで伺いますが、有効な活用をするには、使用目的及び使用期間等についてもっと検討する必要があると思います。何か教育長、腹案でもあったら答弁を願います。 84 ◯議長(岩崎高雄君) 答弁を求めます。 教育長 渡邉君。              (教育長 渡邉 智君登壇) 85 ◯教育長(渡邉 智君) ただいまの御質問にお答えをいたします。  清水中学校のプールの使用につきましては、これまで清水中学校の水泳授業で使用してまいりましたが、建て替えに当たりましては従来の枠にとらわれずに使用頻度を上げるための方策を考えていく必要があるというふうに受けとめております。よろしくお願いいたします。 86 ◯議長(岩崎高雄君) 答弁を終わります。 15番 木村君。 87 ◯15番(木村寛夫君) 教育長、今、幾つか提案させていただきましたけどね、1億4,000万かかるプールを建てるわけですから、それに見合った効果を上げる必要がありますよ。その意味では、町温水プールを活用すれば、経費はプールの使用料とバスの借上料をあわせて年間130万円程度で済むんですよ。しかし、今度新しくつくる25メートルプールの建設費用が1億4,000万強で、そして年間の管理費が約280万かかります。これに改修費用、維持管理費などを加えると、町温水プールの使用に比べ少なくとも年間の経費は倍以上になります。これが、簡単なことを言えば50年で7,000万です。これだけの経費が節減できれば、町財政の負担も軽減でき、また、新たな住民ニーズにもこたえていくことができると思います。もう一度原点に返り、費用対効果の観点に十分意識していただきたいと思います。  それから、方向性が決まったとはいえ活用方法などいろいろ工夫して事業を進めていく必要があるわけです。また一方で、2年以上にわたって使用していないプールの状況を踏まえて、町では建設時期などをどのように考えているのかお聞きします。 88 ◯議長(岩崎高雄君) 答弁を求めます。 こども育成課長 飯田君。 89 ◯こども育成課長(飯田正史君) 新たなプールの建て替え時期につきましては、現在の状態で長期にわたって管理していくことは適当とは言えないことから、事業を早期に進める必要がありますので、平成25年度の建設を目標に準備を進めてまいりたいと考えております。  以上でございます。 90 ◯議長(岩崎高雄君) 答弁を終わります。 15番 木村君。 91 ◯15番(木村寛夫君) ただいまの答弁ですと、平成25年度に予定しているとの答弁ですがね、本当にお金があるのか、中期財政計画にも載っていない事業を進めるということは、財政の健全性も維持できない可能性があります。先ほどの質問でも言いましたが、現在の中学校のプールの土地を一括売却すれば1億数千万の収入が入ります。そのお金でプールの建設費用が賄えます。  そこで、今後事業を進めるに当たり、単に学校の施設という意識ではなく、町民の財産であり、町民の意見を取り入れ有効活用を考え、また、維持管理費を含めた財源のことを考え、方針に見合った施設を期待します。  そこで最後に教育長に質問します。このプールにかかる1億4,000万の財源はどこからどのように持ってくるのか、その辺を御答弁願います。 92 ◯議長(岩崎高雄君) 答弁を求めます。 教育長 渡邉君。              (教育長 渡邉 智君登壇) 93 ◯教育長(渡邉 智君) ただいまの御質問にお答えをいたします。  1億4,000万円の経費につきましては、補助金が3分の1国庫から出ますので、4,000万から5,000万ぐらいの間、それからあと起債によって賄うということで考えております。  以上であります。 94 ◯議長(岩崎高雄君) 答弁を終わります。 15番 木村君。 95 ◯15番(木村寛夫君) ただいまの答弁ですと補助金が3分の1、あとは起債、起債には金利がかかりますよね。そういうことを頭に入れて、ぜひとも、これから町長に聞きます。  町長、今の答弁でわかるとおり、年間で2週間しか使わない施設に1億4,000万円の設備投資が本当に必要なのか、町長の見解をお尋ねします。 96 ◯議長(岩崎高雄君) 答弁を求めます。 町長 山本博保君。               (町長 山本博保君登壇) 97 ◯町長(山本博保君) 木村議員の御質問にお答えをいたします。  清水中学校のプールの改修、新築等については、ただいま担当課並びに教育長から御答弁をさせていただいたとおりでありますが、特に木村議員の御指摘する財政への健全化、これはこの問題を研究する中でも真っ先に私たちは一丸となって各課長会でもフリートーキングを重ねて積み上げた結果、人づくりには金銭とはまたかえがたい大切な問題があるというふうに考え、未来を担う子供たちの未来を、今からしっかりと確保して、子供たちのチャンスを奪わない、これが行政に与えられた大きな責任でもある、かようなことを考え、教育の現場からの意見も尊重し、建設の方向で固めたところであります。漢詩の一節に「盛年重ねて来たらず」、今ここに学ぶ子供たちがもしそういうプールの使用に、チャンスに恵まれたとすれば、きっと心も体もさらに強化されるのではないかという人づくりの精神に立って、ここに至ったものであります。この先、数々の課題をクリアし、議会にも御相談申し上げた上で、その先に進んでいくことができたら、私たち町の未来を担う子供たちの健全強化につながるのではないかというふうに期待をして、ここに御答弁をさせていただいたところであります。  以上、よろしく御理解をお願い申し上げ、私の答弁とさせていただきます。ありがとうございます。 98 ◯議長(岩崎高雄君) 答弁を終わります。 15番 木村君。 99 ◯15番(木村寛夫君) これまでに私も再三、町の補助金の見直しに始まり、シルバー人材センターの補助や清水中学校について質問しました。最後に、未来のために一言提案させていただきます。  町長は就任以来さまざまな問題に取り組んできました。そして、子供、子育て施設や公共施設の耐震化など、重点を置いて、施設を進めてきました。また、今後も、民間保育所の誘致や清水保育園の整備、沼津市のごみ処理施設への負担金などのほか、今回の答弁では清水中プールの建て替えも必要とのことですが、これまで町では5年間の中期財政計画に基づき、将来にわたる財政の健全性維持を前提にさまざまな事業を進めてきました。そこで、昨年まで計画になかった清水中プールのようなものが出てきております。中期財政計画は財政推計をもとに5年間どのような事業ができるか、また、必要な事業を実施した場合、5年後の財政状況はどのようになるかを示すものであります。急に計画外の事業が入ると他の事業へ影響が大きくなり、放漫経営に陥る危険もあります。先ほど質問した補助金の見直しなども財政規律を維持する手段の1つです。今後も無駄は極力抑え、効率の良い行政運営に努めていただきたいと思います。  以上で質問を終わります。 100 ◯議長(岩崎高雄君) これをもちまして木村君の一般質問を終わります。  次に、7番 石垣雅雄君の一般質問に入ります。  質問事項、「1 医療費削減にジェネリック医薬品の普及・促進を」「2 子どもの「脳脊髄液減少症」への理解を」「3 放射線教育について」。  発言を許します。 7番 石垣雅雄君。 101 ◯7番(石垣雅雄君) それでは、議長のお許しを得ましたので、通告に従いまして質問をさせていただきます。  まず初めに医療費削減にジェネリック医薬品の普及・促進をということでございます。これは2009年第1回の定例会でジェネリック医薬品の促進をということで質問させていただきまして、当局からは積極的に周知、啓発をしますというような答弁をいただきました。また、さらにですね、これを普及しなければいけないなという思いと同時にですね、幾つかの提案をさせていただきたいということで質問させていただきます。  国民皆保険制度が始まって50年が経過をいたしました。そのことによってですね、国民の誰でもが安心して医療を受けられるようになり、死亡率も低下し、平均寿命は世界最高水準になりました。その一方、膨張し続ける医療費をどう抑制するかは重要課題の1つでございます。厚労省の2009年度の国民医療費の概況によりますと、国の医療費は過去最高額の36兆67億円で前年比3.4%と伸び続けております。高齢化に伴う財政負担の増加は今後も避けることができない問題であります。また、市町村、国保の抱える構造的な問題も幾つかあげられております。年齢構成が高い、長期療養者が多いなどのために医療費水準が高くなっている。そして、加入者の構成も変わりまして無所得者が多くなりまして、所得水準が低く、また、保険税負担が重く、収納率も低下しているというのが現状であります。そのような状況の中で医療費は右肩上がりに伸び続けているということは、皆さん御存じのことだと思います。  であるならば、この増える一方の医療費をできるところから削減をして、将来世代の負担軽減に努めることが必要であると考えます。その抑制策の1つとして、国においても後発医薬品の普及が進められております。後発医薬品、一般的にジェネリック医薬品と言われています。このジェネリック医薬品とは何かということでありますけれども、町民の中でも特に高齢者の方にはまだ御存じのない方がおりますので、簡単に説明させていただきますが、これはいわゆる医薬品のうち新しい効能や効果を有し、臨床試験によって有効性や安全性が確認された医薬品が先発医薬品と言われるものであります、いわゆる新薬であります。それに対し先発医薬品の特許が切れた後、先発医薬品と同じ成分で効き目が同じの医療品が後発医薬品、いわゆるジェネリック医薬品であります。これは先発医薬品が開発に10年から15年かけて、研究開発や治験のコストに数百億円の投資が必要と言われるのに対して、ジェネリックは開発費があまりかかっていない分価格が安くなります。新薬に比べ大体2割から7割の価格に抑えられております。そのため、医療費削減の目玉の1つとされております、これがいわゆるジェネリック医薬品です。  特に長期間服薬されている人や、生活習慣病で長期間必要な方には、ジェネリックに変えることによって経済的な効果は非常に大きくなるわけであります。ところが現在、日本でのジェネリック医薬品のシェアは昨年度で約20%、非常に低い。アメリカやイギリス、ドイツ等では大体50%以上、欧米に大きく遅れをとっているのが現状であります。厚労省は2012年までに30%以上の目標を掲げております。厚労省は、一方、患者が同意すれば薬剤師の判断で新薬からジェネリック医薬品への変更を認めたほか、ジェネリック医薬品を多く処方する薬局の診療報酬を優遇するなどの支援策にも乗り出しております。  そこで、清水町での国保の近年の財政状況を見ましても大変厳しい状況にありますので、医療費が増大の一途をたどる中でジェネリック医薬品の普及を進めることは、医療費の削減、さらには被保険者の窓口負担の軽減と保険財政の健全化に効果があると考えますので、幾つか質問させていただきます。  まず初めに、当町の国保の医療費に占める調剤費の現状はどうなっているのかお伺いします。また、平成20年度、21年度と、状況の比較を含めて御答弁をお願いいたします。 102 ◯議長(岩崎高雄君) 石垣君の質問に対する答弁を求めます。 保険課長 野田君。 103 ◯保険課長(野田敏彦君) 石垣議員の御質問にお答えいたします。  医療費の状況で21年度と22年度の最新がございますので、そちらで御答弁させていただきます。国民健康保険の医療費の状況でありますが、平成21年度の一般分と退職分をあわせた医療費は、費用額全体で22億3,976万円余であり、そのうち調剤費は4億7,076万円余で、費用額全体の21%を占めております。  また、平成22年度の費用額全体では前年度対比3.9%増の23億2,752万円余となり、そのうち調剤費は4億7,081万円余で、全体の20.2%を占めており、調剤費の伸び率は0.01%でございました。  以上でございます。 104 ◯議長(岩崎高雄君) 答弁を終わります。 7番 石垣君。 105 ◯7番(石垣雅雄君) 今の答弁を伺いますと、医療費も3.9%増、金額で約1億円近い増であります。調剤費も少しですが0.01%の増、調剤費の占める割合も20%を超えているということであります。  そこで、医療費削減のために行っている町の対応というものはどうであるかをお伺いします。また、ジェネリック医薬品の推進の取り組み状況もあわせてお答えを願いたいと思います。 106 ◯議長(岩崎高雄君) 答弁を求めます。 健康づくり課長 原田君。 107 ◯健康づくり課長(原田茂徳君) 石垣議員の御質問にお答えいたします。  医療費削減に向けた町の対応についてでありますが、近年、合併症の起因となる内臓脂肪症候群、いわゆるメタボリックシンドロームが注目されていることから、平成20年度から新たに国民健康保険加入者の40歳から74歳までを対象とした特定健診を実施し、その結果をもとに生活、運動、栄養の観点を踏まえた特定保健指導を行っております。  また、人間ドックの費用助成、レセプト点検、医療費通知、24時間の電話無料相談のほか、在宅保健師等を活用した訪問指導では、健診結果による予防段階での専門的な指導や、多受診者、重複受診者への訪問指導なども実施しながら、疾病の未然防止を図っております。 108 ◯議長(岩崎高雄君) 答弁を求めます。 保険課長 野田君。 109 ◯保険課長(野田敏彦君) 私の方からはジェネリック医薬品の推進に関する取り組み状況について御答弁させていただきます。役場窓口で町民の方が国民健康保険の資格を取得された際や保険証の更新時に、ジェネリック医薬品の普及・促進に関する内容が記載されたパンフレットを配付するなどにより普及・促進を図るなど、また、先日発行しました広報しみずの11月15日号にも掲載いたしましたが、今後も広報紙等を活用しジェネリック医薬品の使用を呼びかけてまいりたいと考えております。  以上でございます。 110 ◯議長(岩崎高雄君) 答弁を終わります。 7番 石垣君。 111 ◯7番(石垣雅雄君) 国保の保健事業としてさまざまな事業が実施されているようでありますが、特定健診については11月末で受診期間が終了いたしましたけれども、受診率があまりまだあがっていなかったかなと思っておりますが、引き続きですね、多くの方に受診していただくよう努力を要望しておきます。  さて、ジェネリック医薬品の利用促進についてですね、先月11月の広報しみず、私も拝見いたしました。医療費の削減と窓口負担の軽減がよくわかるように書かれていましたが。糖尿病や高血圧といった生活習慣病の患者がジェネリック医薬品を使用した場合の調剤費の削減は、清水町国保にとっても大変効果があると思います。それは患者本人が医師にジェネリックを希望する旨を表明しなければならないんですが、なかなか面と向かって言えないんですね、言いにくいという方が非常に多いと聞きます。  そこで、ジェネリック医薬品の普及・促進策として希望カードというものを配付をしたらいかがかと。この希望カードは、ジェネリック医薬品を希望しますと記載されたカードで、近年は多くの自治体でもつくられているようでありますが、病院に行ったとき、患者がジェネリック医薬品利用を意思表示として医師に提示することによって、円滑にこのジェネリック医薬品が処方されるようにするものでありますが、協会けんぽ、全日本の全国健康保険協会の協会けんぽが出しているのも、ジェネリック医薬品を希望しますというカード型のやつがあります。ぜひ、このような形を町もつくっていただければなと思っておりますが、現在国保の保険証はカードサイズになっておりますので、保険証の更新時で同じ大きさの希望カードを配付したらどうかというカードの配付事業、医療費の削減効果があると思いますので、この点についてどのようなお考えをお持ちなのかお伺いをいたします。 112 ◯議長(岩崎高雄君) 答弁を求めます。 保険課長 野田君。 113 ◯保険課長(野田敏彦君) ジェネリック医薬品につきましては、議員御指摘のとおり薬代が安価であり、また、医療費の20%を占める調剤費が軽減されるなど、医療費の削減効果が大きいことから、御質問のありました希望カードの配付につきましては、現在、沼津医師会管内の2市2町において配付に向けた検討を進めているところでございます。しかしながら、配付に当たって医師会等の関係団体との調整が必要となることから、沼津市を中心に現在協議を進めておりますので、当町といたしましても積極的に実現できるよう働きかけをしてまいりたいと考えております。  なお、ジェネリック医薬品を実際に処方していただくには、希望カードを提示するだけではなく、医師や薬剤師にジェネリック医薬品を希望する旨を明確に伝えるとともに、医師、薬剤師の判断を踏まえ、詳細な説明を受けることが必要となります。したがいまして、希望カードの有無にかかわらず、病院等で患者自身がジェネリック医薬品の使用の意思を明確に伝えられるかが重要と考えておりますので、国民健康保険被保険者の皆様に、引き続き普及・促進を進めていただくよう努めてまいりたいと考えております。  以上でございます。
    114 ◯議長(岩崎高雄君) 答弁を終わります。 7番 石垣君。 115 ◯7番(石垣雅雄君) 沼津医師会との調整が必要とのことでありますが、患者自身が担当医になかなか言いにくいので、このカードを提出することで意思を表明するということでありますので、今後もですね、配付に向けた努力をお願いをしたいと思っております。  次に、さらに効果があるかと思いますが、ジェネリックに切り替えた場合の医療費の削減額を知らせる差額通知サービス実施についてお伺いいたします。これはですね、広島県呉市の取り組みについてお話をさせていただきますが、呉市は全国に先駆けてジェネリック医薬品使用通知サービスというのを実施しております。これは新薬と同じ成分、同じ効き目で値段が安いこのジェネリックに切り替えた場合、削減できる金額を示した、いわゆる差額通知書の発送を個人にしております。対象者は糖尿病や高血圧などの生活習慣病に、薬代が高額な国保加入者上位3,000人を選びまして、そして、通知書には、使用している薬ごとに、単価、数量、薬代、これを明記して、ジェネリック医薬品に切り替えた場合、薬だけの削減可能額はどれぐらいなのかというのを数字で記載されたものを、通知書を送っております。呉市では、平成20年7月からこの通知サービスが始められまして、平成20年7月から平成23年3月まで、累計で1万5,907人の方がジェネリック医薬品に切り替えたということであります。これは通知した方の約6割か7割の方がジェネリック医薬品に切り替えたということであります。  医療費の削減効果は、平成20年、初年度ですけれども4,400万円、次の年が8,800万円、平成22年度は1億1,440万円という大きな削減効果があったと伺っております。そこで、この差額通知サービスは個人に直接届きますので、自らの医療費削減に大変関心を持たれると思います。清水町国保にとっても医療費削減に大きな効果が期待できることから、これらのことを実施したらどうかと思いますが、当町のお考えをお聞きいたします。 116 ◯議長(岩崎高雄君) 答弁を求めます。 保険課長 野田君。 117 ◯保険課長(野田敏彦君) ジェネリック医薬品を使用していただくための差額通知につきましては、議員御指摘の広島県呉市の事例を含め、大変強い関心を持って私どもも注視しているところでございます。しかしながら、全国の市町村保険者のうち本年5月現在で差額通知を実施している保険者は42市町村にとどまっているのが現状であります。  その理由といたしまして、差額通知を実施するためのシステムを独自に開発する経費が多額であること、また、医師会からジェネリック医薬品の品質に対する懸念が十分払拭されていない中で、被保険者にジェネリック医薬品の使用を間接的に求めることへの批判があるなどがあげられております。  なお、国保連合会において国保総合システムが構築され、先発医薬品とジェネリック医薬品との差額が一覧できるシステムが現在実用化されようとしておりますので、希望カードと同様に医師会等との調整が必要となりますが、今後とも関係機関との調整を図りながら差額通知の実施に向け取り組んでまいりたいと考えております。  以上です。 118 ◯議長(岩崎高雄君) 答弁を終わります。 7番 石垣君。 119 ◯7番(石垣雅雄君) 差額通知も医師会との調整が必要だということでありますが、効果が大きいと思いますので、ぜひ努力をしていただきたいと思っております。差額通知が送付できるんであれば、被保険者に一斉にジェネリック医薬品の利用を呼びかけることができるようになりますけれども、当町では、先ほどお話ありましたけど、在宅保健師が、多受診者や重複受診者の訪問指導を実施しているということです。そこで、この訪問指導を活用してですね、ジェネリック医薬品の関係を個別に指導できるようになれば、被保険者本人が薬剤を理解し、担当医にジェネリック医薬品を処方してほしいという明確な意思表示が可能になるんではないかと思うんですね。訪問指導の中でこのジェネリック医薬品の関係を、そういうのを加えてですね、実施してはどうかと思いますけれども、お伺いをいたします。 120 ◯議長(岩崎高雄君) 答弁を求めます。 健康づくり課長 原田君。 121 ◯健康づくり課長(原田茂徳君) 現在町では健診結果をもとに、医療にかかる前の予防段階の方を中心に在宅保健師や在宅看護師による訪問指導を実施しているほか、多受診者や重複受診者に対しても個別指導を行っています。今後、国保総合システムの構築によりジェネリック医薬品利用による先発医薬品との差異が一覧化できるようになった段階で対象者を訪問指導する中で、必要に応じてジェネリック医薬品の啓発を行っていきたいと考えております。  以上です。 122 ◯議長(岩崎高雄君) 答弁を終わります。 7番 石垣君。 123 ◯7番(石垣雅雄君) ぜひよろしくお願いいたします。ジェネリック医薬品の普及・促進に関する質問を、提案をさせていただきましたが、今までの課長の答弁では、すべて実施に向けて検討されているということで理解いたしました。  最後に、このジェネリック医薬品の普及・促進による国保の医療費の削減について、これは大きな問題でありますし、町長からぜひこの件について、町長のお考えを聞きたいと思います。 124 ◯議長(岩崎高雄君) 答弁を求めます。 町長 山本博保君。               (町長 山本博保君登壇) 125 ◯町長(山本博保君) 石垣議員の御質問にお答えをいたします。  ジェネリック医薬品の普及・促進を図ることによって、国民健康保険医療費の削減を目指そうとする議員からの御提案は、まさしく厳しい財政状況にある市町村国保運営に大変有効なものであると、私の考えも議員と軌を一にするものであります。御提案を具体化していくために、国、県、あるいは保険者である市町村がジェネリック医薬品の普及・促進に努めると同時に、被保険者の皆さんにあっても、ジェネリック医薬品とはどのようなものであるかという正しい理解を深めていく行政としてのPRを含め、積極的に使用してもらうことが大切であると、かように受けとめているところであります。  こうしたことから、先ほど担当課長から御答弁をさせていただいたように、今後は普及・促進に向けて周知活動をはじめ、議員御提案の希望カード、差額通知といった新たな普及促進策について、医師会等関係機関との調整を図りながら取り組み、ジェネリック医薬品の使用による医療費の削減を目指していくことが極めて大事である、かように考えているところであります。どうぞ御理解を賜りたく、以上をもって私の答弁とさせていただきます。ありがとうございます。 126 ◯議長(岩崎高雄君) 答弁を終わります。 7番 石垣君。 127 ◯7番(石垣雅雄君) ぜひよろしくお願いします。確かにすぐに実施というのは難しいと思いますけれども、先ほどから話に出ている糖尿病とか高血圧といった生活習慣病に使われている医薬品を、先発医薬品をジェネリックに切り替えた場合の医療費削減で非常に効果が高いと確信しております。今後も医師会との調整もしようということでありますが、ぜひですね、議会でジェネリック医薬品の普及・促進の質問が強く出ているんだということを医師会に伝えていただきたい。そして、希望カードや差額通知サービスなどの実施に向けた最大限の努力をされることをお願いをしまして、次の質問に入らせていただきます。  次は、子どもの脳脊髄液減少症への理解をということであります。「元気な子どもの声が聞こえるまち・清水町」これは町長のスローガンにもありますが、それに向けて町長も子育て支援に取り組んでおられると思います。元気な子供が大勢いることは本当にいいことでありますし、町も活気が出てくるわけであります。しかし、中には体調が悪く元気のない子だとか、何らかの原因で精神的に落ち込んで悩んでいる子も現実的にはいろいろおります。また、残念ながら不登校になっている子もおります。不登校といっても、これは学校に行かないのが不登校ということではなくてですね、不登校の定義というのは、文部科学省で定義がありますけれども、この不登校の定義は、年間30日以上の長期欠席者のうち、何らかの心理的・情緒的・身体的あるいは社会的要因、背景により子供が登校しない、あるいはしたくてもできない状況にあることを言うと。ただし、病気や経済的理由によるものは除く。これが不登校の定義としてありますが。  そこでまずお伺いしますが、町内の小・中学校での長期欠席者の児童・生徒、及び不登校の児童・生徒の現状はどのようになっているかお伺いをいたします。 128 ◯議長(岩崎高雄君) 答弁を求めます。 こども育成課長 飯田君。 129 ◯こども育成課長(飯田正史君) 石垣議員の御質問にお答えいたします。  不登校児童・生徒の現状でありますが、平成22年度は通算で30日以上の長期欠席児童・生徒は51人で、このうち不登校は小学校7人、中学校31人の、合計38人、病欠は小学校6人、中学校7人の、合計13人となっております。不登校となる児童・生徒につきましては、心因的な問題が主な原因となっており、そのうちの3人には、学校や勉学を苦手とする怠学傾向が見られました。また、病欠につきましては、風邪や発熱が欠席の主な理由となっております。  以上です。 130 ◯議長(岩崎高雄君) 答弁を終わります。 7番 石垣君。 131 ◯7番(石垣雅雄君) 不登校の主な原因が心因的な問題であると言われておりました。心因的になった原因という、そのところを突き詰めていかなくてはいけないと思いますし、一人ひとりに寄り添って真剣に解決していくために丁寧な対応をお願いをしておきます。  それでは体調が悪そうな子や、体調不良を訴える児童・生徒の把握というのはどのようにされているでしょうか、伺います。 132 ◯議長(岩崎高雄君) 答弁を求めます。 こども育成課長 飯田君。 133 ◯こども育成課長(飯田正史君) 学校では、家庭からの連絡、健康診断の結果、朝の健康観察などをもとに、常に健康状態を把握するよう心がけており、児童・生徒が体調不良を訴えた場合には、担任と養護教諭が連携することにより、早期の発見と対応に努めております。  なお、体調不良により保健室を利用する児童・生徒の多くは、頭痛、腹痛、吐き気等の症状等を訴えております。  以上でございます。 134 ◯議長(岩崎高雄君) 答弁を終わります。 7番 石垣君。 135 ◯7番(石垣雅雄君) 担任と養護教諭が連携されているようであります。担任は非常に多忙でありますので、なるべく子供との触れ合い時間がとれるよう、教師の教育環境というものを、ぜひ改善されるようお願いをし、しっかりと子供の心をつかんでいただくということを期待しております。  先ほどの不登校の児童・生徒や体調不良を訴える子供たちに対して、学校の対応はどのようにされているのかお伺いします。 136 ◯議長(岩崎高雄君) 答弁を求めます。 こども育成課長 飯田君。 137 ◯こども育成課長(飯田正史君) 不登校の児童・生徒への対応につきましては、担任が中心となり、家庭への電話連絡や家庭訪問、また、保護者との面談などにより、常に実態を把握するよう努めており、その状態によってカウンセラーとの面談や医療機関への受診を勧めるとともに、フリースクールの紹介など、不登校児童・生徒に対するさまざまな支援を行っております。  一方、学校で体調不良を訴える児童・生徒につきましては、担任や養護教諭が中心となり、保健室で休ませて経過観察を行った後に、教室へ復帰させる、あるいは状況により家庭へ連絡して保護者に引き渡し医療機関で受診をしてもらう等、その状況により適切に対応するよう心がけております。  以上でございます。 138 ◯議長(岩崎高雄君) 答弁を終わります。 7番 石垣君。 139 ◯7番(石垣雅雄君) よろしくお願いします。  さて、脳脊髄液減少症という病気がございます。あまり聞きなれない病名であると思いますが、これは、交通事故や転倒、スポーツなどで、頭部や全身を強打することで脊髄液が漏れ、頭痛やめまいなどの症状が出る病気でありまして、頭や背中の痛み、極端なだるさ、倦怠感が特徴であります。今まで明確な原因や治療法もなく、国なども診断基準がなかったことから原因が特定しにくく、うつ病であるとか、あるいは自律神経失調症とか、偏頭痛とか、あるいは立っているのがつらいため、起立性調節障害とか、あるいは心因的なものだとか、気分的なものだとかいうことで診断されることが多かったようであります。そのため、学校では、いわゆる病気ではなく不登校と判断されがちで、病気に対する適切なケアがなされていなかったのが現状でありました。  この症状は当然大人もなるわけでありますが、患者は全国に二、三十万人いるとされております。子供は学校生活の中で起きた事故がほとんどだそうでありまして、毎日元気に通学し、勉強や部活動に励んでいた子供たちが、体育の授業中に転倒したことや、部活動の練習中に起きた事故、学校の廊下で転倒したことがきっかけで発症しております。これまで医学界では、何らかの衝撃で髄液が漏れることなどはあり得ないと否定的な見解が支配的だったことから、事故によるこの同症の発症を訴える被害者と保険会社の間で補償をめぐる訴訟が各地で相次いでいました。その結果ですね、2007年に厚労省が脳脊髄液減少症を定めるための研究班を立ち上げました。ことし6月に、この研究班が、外傷による発症は決してまれではないと中間報告をまとめたわけであります。そして、今回、先日でありますが、10月14日でありますが、診断基準の決定が発表をされました。頭をあげていると頭痛がするということを前提に、CTやMRI、頭部や脊髄を観察し、画像から髄液漏れが確認できれば、脳脊髄液減少症と認めるということになったわけであります。治療は、自分自身の血液を採取して、腰や髄液の硬膜、外側に注入してですね、漏れている部分をふさぐブラッドタッチ療法というのが非常に有効であるとされておりまして、ただ、保険適用外のため、1回に30万円ほど自己負担が必要であるんですが、このため、この患者団体は、同療法への保険適用を強く求めております。  厚労省は、診療報酬の改定の審議に、この診断基準の決定が間に合わなかったためにですね、今回見送られたんですが、そこで、この研究班は、脳脊髄液減少症を厚労大臣が定める先進医療として位置づけるように求めたところ、厚労大臣から前向きな答弁を導き出したということであります。先進医療として認められればですね、ブラッドタッチ療法以外の検査や入院費が保険適用となって、患者負担は大きく軽減されることになります。  このように、初めて診断基準が決定されたことを機にですね、脳脊髄液減少症を一般に広く告知し、学校等では教職員や養護教諭に、また、保護者等にも理解の場を深めていただきたいと考えております。彼らは、決して僕たちは怠けて学校に行かないんではないんだと、毎日本当に頭が痛いんだ、立っていられないんだということをわかってほしいということも訴えておりまして、これは怠けて休むんではなくて病気なんだということをわかってほしい、彼らは訴えておりました。これを理解するのにわかりやすく書かれている冊子がございます。脳脊髄液減少症患者の会・子ども支援チームの方がつくった、『子どもの脳脊髄液減少症』という冊子であります。こども育成課にも、教育長もこれお読みになったかと思いますが、患者が書かれた本でありまして、理解するには非常にいい本なんですが、発症に至った原因や治療法が、Q&Aやイラスト入りでわかりやすく説明されています。このような冊子をですね購入して、各学校に、数冊でもいいと思いますが、配付されたらいかがかと思っております。  教育長に、この脳脊髄液減少症の件と、冊子の配付についてのこの2点について、御所見をお伺いをいたします。 140 ◯議長(岩崎高雄君) 答弁を求めます。 教育長 渡邉君。              (教育長 渡邉 智君登壇) 141 ◯教育長(渡邉 智君) 石垣議員の御質問にお答えをいたします。  脳脊髄液減少症につきましては、文部科学省の通知などを通じまして教職員の理解は進んできており、特に養護教諭は、学校で児童・生徒が頭痛やめまい、吐き気などの症状を訴えた際に、この脳脊髄液減少症も視野に入れて対応を考えるとともに、けがをした場合においても同様の配慮をしているところでございます。しかしながら、議員御指摘のとおり、まだこの脳脊髄液減少症は広く知られておりません。一般には浸透しておりませんので、県に引き続き、平成23年1月から、町のホームページへ掲載し、啓発を努めているところでございます。今後、学校におきましても、養護教諭から教職員に対し、脳脊髄液減少症についての理解をなお一層深めるとともに、保護者に対してもこの病気について周知する必要性を実感しておりますので、御提案のありました冊子の配付につきましても検討してまいりたいというふうに考えております。  以上であります。 142 ◯議長(岩崎高雄君) 答弁を終わります。 7番 石垣君。 143 ◯7番(石垣雅雄君) ぜひよろしくお願いいたします。  それでは、最後の質問になります、放射線教育ということで質問させていただきます。東京電力福島第一原発事故で放射線被曝の不安が高まっております。これは、自分ががんになる危険が高まるかもしれないという不安でもあります。原発の事故では放射性物質が風に乗って飛び、雨にとけて降って土の表面に付着した、それが放射線を出している、現在、放射線障害防止法では、一般人の線量限度を年間1ミリシーベルトと定めております。当町でも7月11日と8月10日でしょうか、町内の小・中学校、幼稚園、保育所のグラウンドや砂場、そして公園等での放射線量の簡易測定調査が行われました。結果、すべてのところでこの法律の年間1ミリシーベルトの基準値以内だったということで、これ自体、町民にとって安心の数値であるわけであります。  東大医学部の放射線科の中川恵一准教授はこのようにおっしゃっております。実は私たちの身の回りにはもともと放射線があります。法律で一般人の放射線量の限度を年間1ミリシーベルトに定めていますが、一般の方に誤解がある点を確認しますと、1ミリシーベルトに被爆量を抑えるのではないということであります。自然環境からの被曝、自然環境の被曝は、世界平均で2.4ミリシーベルト、日本では1.5ミリシーベルトの放射線を浴びている。また、食べ物にも放射線カリウムは含まれておりまして、内部被曝もしているんだと。さらに、レントゲンなどの医療の被曝も日本人は平均は2.3ミリシーベルト受けている。つまり、ベースラインとして1.5と2.3の合計3.8ミリシーベルトは被曝しているということであります。これ以外に1ミリシーベルトですよと。つまり、簡単に言うと被曝量を年間5ミリシーベルト以内にしようというのが現在の考え方であるということを、国民は知る必要がある、これらのことをおっしゃっておりました。  また、准教授は、学校で教育を行う必要があるんだということを言われております。がんの臨床医でもありますけれども、准教授は日本の一般市民ががんのことを非常に知らないことにより損をしていると。日本は世界一がんが多い、2人に1人ががんになるにもかかわらず、学校でがんの教育がなされていないと嘆いていました。そして、唯一被曝国にもかかわらず放射線教育がなされていない。放射線教育が大切であると訴えていました。また、文科省にも訴えていましたけれども。  このたび、来年度から新学習指導要領で、中学3年生の理科でしょうか、授業に放射線教育が加わったわけでありますが、この放射線教育の内容を、簡単でいいですけれども、どのような内容なのかお答え願います。 144 ◯議長(岩崎高雄君) 答弁を求めます。 教育長 渡邉君。              (教育長 渡邉 智君登壇) 145 ◯教育長(渡邉 智君) 御質問にお答えをいたします。  平成20年3月に告示をされました新学習指導要領には、人間が生活する上で必要となる電力については、水力、火力、原子力などから得ていることや、そういったエネルギーの有効利用が必要であること、さらに放射線の性質とその利用について学ぶことが示されたところであります。これを受けまして、来年度から使用される教科書には、大切なエネルギー資源として新たに原子力発電が取り上げられ、その中で核エネルギー発生のメカニズムや、資源の有効活用について学ぶとともに、放射線の性質とその安全な利用などについても学習することとなっております。  以上であります。 146 ◯議長(岩崎高雄君) 答弁を終わります。 7番 石垣君。 147 ◯7番(石垣雅雄君) ありがとうございます。放射線とは何かとか、放射性物質とは何かとか、放射線と放射能の違いは何かとか、まあなかなか難しい問題でもあります。放射性を出す能力を放射能といいまして、放射能を持った物質のことを放射性物質、放射線には、アルファ線、ガンマ線、ベータ線、中性子線とかもありますし、また、病院などでおなじみのエックス線もあります。この辺くらいまでが私がわかった、これ以上は難しくてわからないというのが事実でありまして。  実は、先日、新聞によりますとですね、放射線の理解不足から、あるいは誤解からです、福島の子どもたちが避難先で、「放射能がうつる」と言われていじめに遭ったという報道がありました。これこそ理解不足から来るものでありまして、放射線というのは人から人にうつることはないんですが、町内にもですね、福島から避難されて来られている御家族もおられるということをお聞きしております。このようなことで差別やいじめがあっては決してならないと思います。私はできれば、中学生から授業がされますけれども、小学生から、難しいかもしれませんけれども、わかりやすく簡単に、放射線の正しい理解をさせるということが大切じゃないか、放射線は感染しないという正しい知識や、あるいは偏見で人を差別しないという人権教育も含めてですね、放射線教育を小学生からぜひ清水町教育委員会は取り組んでいただきたいと考えますけれども、教育長のお考えをお聞きいたします。 148 ◯議長(岩崎高雄君) 答弁を求めます。 教育長 渡邉君。              (教育長 渡邉 智君登壇) 149 ◯教育長(渡邉 智君) ただいまの御質問にお答えをいたします。  現在、町内には、福島から避難をしている児童が2名在籍しております。議員御指摘のありましたような問題もなく、落ち着いた学校生活を送っております。しかしながら、全国には放射線についての理解不足が原因でいじめられ、苦しんでいる児童・生徒がいるということは、新聞報道等で承知をしております。このような状況の中で、去る10月、文部科学省が放射線等に関する副読本を作成し、すべての小学校、中学校に配付するとのことであります。既に見本は本町にも届いております。  教育委員会といたしましては、今後、町内の幼稚園や学校に配付をして、これらの資料を積極的に活用しながら、放射線に関する正しい知識が身につくよう、児童・生徒を指導してまいりたいと考えております。よろしくお願いいたします。 150 ◯議長(岩崎高雄君) 答弁を終わります。 7番 石垣君。 151 ◯7番(石垣雅雄君) ぜひよろしくお願いをいたします。私自身も、放射能については本当に理解をしておりません。正しく理解し、正しく恐れるということも必要かと思いますし、私も正しく理解するよう努力してまいりたいと思います。  これで質問を終わります。 152 ◯議長(岩崎高雄君) これをもちまして石垣君の一般質問を終わります。  ここで暫時休憩いたします。  再開を11時といたします。                                 午前10時42分休憩                                 ────────                                 午前11時00分再開 153 ◯議長(岩崎高雄君) 休憩を閉じ、会議を再開いたします。  次に、14番 遠藤忠宏君の一般質問に入ります。  質問事項、「1 道路交通法による自転車運行の総合対策について」「2 広く清水町を知ってもらうには」「3 中学生による「まちづくり会議」実施内容は」。  発言を許します。 14番 遠藤忠宏君。 154 ◯14番(遠藤忠宏君) 議長のお許しを得ましたので、通告してあります質問事項につきまして、逐次聞いてまいります。よろしくお願いいたします。  まず、第1番目に、道路交通法による自転車運行の総合対策についてを質問いたします。一般的に事故といえば自動車による事故が思い浮かびます。最近ではルールやマナーを無視して走行する自転車による事故が多発をしております。警察庁では悪質な自転車走行の取り締まりに重点を置き始めております。取り締まりの重点強化を柱とした自転車走行対策、これは全国の警察庁に、自転車は車道通行の原則を徹底するように通告が出されております。自転車走行の指導・警告の中でも悪質な危険走行には、交通切符を切って摘発をするように強硬な指示が出されております。道路交通法では、自転車は軽車両と位置づけられております。そのため、自転車は車道を通行するのが原則となっております。今までは歩道での走行が軽微な違反として一言の注意で見過ごされてまいりました。しかし、今回からの指示は、特に自転車は車道をということになりましたので、指示の中でもまた例外的な事項もつけ加えられて指示をされております。  例外事項につきましては、弱者の救済がメインのようであります。しかし、その中におきましても例外的な事項も発表をされております。いずれにしましても、事故を減らすということが目的でございます。  これに呼応いたしまして、政府の交通対策本部も、道路交通法に基づきまして、自転車安全利用五則なるものが設定をされております。自転車の走行の基本ルールとして、車道優先の原則や、歩道上での歩行者優先などを定めております。今までルール厳守の指導だけでよしとしてきたものでありますが、常識的な安全走行が徹底されず、ルール順守の認識不足による危険な走行が常態化しております。  最近では、ブレーキを外したピストと呼ばれる競技用自転車が横行し始め、特に取り締まりが強化をされるようになっております。既に自転車に乗る摘発で切符を切られ、罰金を課せられたという報道もされております。自転車が走行できる車道がありながら、通行が認められていない歩道上をわが者顔でスピードを出して走ったり、ベルを鳴らして歩行者をどかして歩道を走ったり、いずれにしても違反者が目につく今日、法令を順守させるために現実を知り、今後どのように指導を徹底させていくのかについて、これから質問をしてまいります。  最初に、道路交通法では自転車は軽車両と位置づけられておりますが、軽車両に対し道路交通法の改正はいつごろやられたかについてお伺いいたします。 155 ◯議長(岩崎高雄君) 遠藤君の質問に対する答弁を求めます。 安全安心課長 日吉君。 156 ◯安全安心課長(日吉泰裕君) 遠藤議員の御質問にお答えいたします。  自転車についての道路交通法等の改正につきましては、平成20年6月1日から施行されたところであり、自転車が歩道を通行できる要件が明確化されるとともに、児童、幼児の自転車乗車時におけるヘルメット着用の努力義務などが新たに追加されたものであります。  以上でございます。 157 ◯議長(岩崎高雄君) 答弁を終わります。 14番 遠藤君。 158 ◯14番(遠藤忠宏君) この1年間で沼津警察署管内での事故、清水町内での自転車事故につきまして、件数と負傷者数がわかりましたら、お知らせいただきたいと思います。
    159 ◯議長(岩崎高雄君) 答弁を求めます。 安全安心課長 日吉君。 160 ◯安全安心課長(日吉泰裕君) 平成22年中の沼津署管内での自転車事故件数、及び負傷者数は、それぞれ542件、532人で、そのうち清水町内で発生したものは72件、72人でありました。また、ことしの1月から10月31日までの沼津署管内での自転車事故件数は435件、負傷者数は437人で、昨年の同時期に比べて、事故件数プラス13件、負傷者数プラス17人となっておりますが、清水町では事故件数51件、負傷者数51人と、事故件数、及び負傷者数ともそれぞれ昨年比マイナス7件、マイナス7人となっております。  以上でございます。 161 ◯議長(岩崎高雄君) 答弁を終わります。 14番 遠藤君。 162 ◯14番(遠藤忠宏君) 次に、自転車による事故の内容、また、要因についてどのようになっているのかについてお伺いいたします。 163 ◯議長(岩崎高雄君) 答弁を求めます。 安全安心課長 日吉君。 164 ◯安全安心課長(日吉泰裕君) 平成22年中に沼津署管内で発生した自転車事故542件の内訳につきましては、自転車の単独による事故が23件、人対自転車による事故が8件、自転車を含めた対車両による事故が511件となっております。  また、事故の要因といたしましては、車両同士の出会い頭による事故が一番多く、316件。次に右左折時における事故が119件で、あわせると435件となり、全体の8割以上を占めております。  以上でございます。 165 ◯議長(岩崎高雄君) 答弁を終わります。 14番 遠藤君。 166 ◯14番(遠藤忠宏君) 事故の件数等は今発表されましたけれども、内容、要因、これも答弁いただいたようです。もう少し詳しく事故の発生の内容がわかりましたらば発表してください。 167 ◯議長(岩崎高雄君) 答弁を求めます。 安全安心課長 日吉君。 168 ◯安全安心課長(日吉泰裕君) 平成22年中の自転車事故の発生状況につきましては、曜日別に見ますと月曜日が一番多く103件、次に金曜日が98件で、あわせて201件となり、全体の約4割を占めております。また、時間帯におきましては、朝夕の通学・通勤時間である朝6時から10時までが164件、夕方16時から18時までが110件と、あわせると274件で、この時間帯で全体の約5割を占めております。  なお、年齢層別では19歳以下が210件で全体の約4割、65歳以上が106件で全体の約2割を占め、この若年層と高齢者層をあわせると316件で、全体の約6割を占めている状況となっております。  以上でございます。 169 ◯議長(岩崎高雄君) 答弁を終わります。 14番 遠藤君。 170 ◯14番(遠藤忠宏君) なかなか詳細にデータをとっているなというふうに思います。事故の年齢層から見ますと、若い方、19歳以下ですか、それから高齢者、やはり私どもが心配しておる年代層がやはり多いなというふうに見受けられます。それから、時間帯にしましても、朝の急いでいる通勤時間帯、通学時間帯、子供たちの通学に道路を使っておる関係でですね、事故が多発しているなというふうに見られます。  いずれにしましても、自転車の事故というのは、警察に通報されるのが割合少ない中にあってですね、実際にはもっと多くの事故が発生をしておるんじゃないかというふうに思われます。  次に、政府の交通安全対策ですね、自転車の安全利用五則というのが発表されておるようですが、この件につきましてお教えください。 171 ◯議長(岩崎高雄君) 答弁を求めます。 安全安心課長 日吉君。 172 ◯安全安心課長(日吉泰裕君) 自転車安全利用五則は、近年の自転車事故の増加や自転車が歩道を無秩序に走行している実態を踏まえ、平成19年7月10日に自転車に関する交通秩序を整え、自転車の安全利用を促進するため、警察庁交通局交通対策本部が決定したものであります。  内容といたしましては、1、自転車は車道が原則、歩道は例外。2、車道は左側を通行。3、歩道は歩行者優先で、車道寄りを徐行。4、安全ルールを守る。5、子供のヘルメット着用の5つであり、これらの五則につきましては、自転車の通行ルールを広報する際に活用しております。  以上でございます。 173 ◯議長(岩崎高雄君) 答弁を終わります。 14番 遠藤君。 174 ◯14番(遠藤忠宏君) 今の交通対策本部の自転車安全利用五則の中で例外という言葉もやはり出てまいりました。そこで、自転車の歩道上での走行で例外事項があるということで、その例外についてどのようなものかをお願いいたします。 175 ◯議長(岩崎高雄君) 答弁をお願いします。 安全安心課長 日吉君。 176 ◯安全安心課長(日吉泰裕君) 議員御指摘のとおり、道路交通法上自転車は軽車両と位置づけられ、歩道と車道の区別があるところでは車道を走行するのが原則であり、車道の左側を走行しなければならないことになっております。しかしながら、13歳未満の子供が運転する場合、70歳以上の人が運転する場合、車道通行に支障のある身体に障害をお持ちの方が運転する場合、及び車道通行が危険な場合などは、例外的に歩道でも通行することができることになっております。ただし、この場合であっても歩行者優先というルールを守る必要があります。  以上でございます。 177 ◯議長(岩崎高雄君) 答弁を終わります。 14番 遠藤君。 178 ◯14番(遠藤忠宏君) 今の話の中で、やはりルールを守るというのが原則のようでございますが、あまり、適用のものも、歩道上を走ってもらいたくないなというふうに思います。  次に、この清水町内でも歩道の狭い県道や町道がたくさんあります。通勤・通学のときには大変危険な箇所もあるわけですが、自転車に対して安全対策をどのようにやっていくのかについてお伺いいたします。 179 ◯議長(岩崎高雄君) 答弁を求めます。 安全安心課長 日吉君。 180 ◯安全安心課長(日吉泰裕君) 清水町内では、国道1号を含む主要道路は渋滞が慢性的に発生しやすいことから、町道等の生活道路が抜け道として利用され、また、町内外の多くの高校生が自転車を利用して町内の道路を通行しております。こうした生活道路には幅員が狭い道路も多く、自転車や歩行者が安全に通行するのが困難なところもあることから、通行者に配慮した安全・安心な道路づくりや、交通マナーの向上が求められております。こうした中、国土交通省と警察庁は、自転車の走行環境向上を目的とした検討委員会を設置し、ハード面では自転車レーンなどの整備方法について、またソフト面ではマナーの向上についての検討を進めており、今年度中に自転車政策のガイドラインを取りまとめ自治体に周知することとなっております。  当町におきましても、今後、そのガイドラインに基づき、道路事情に応じた自転車通行規制の見直し等についての検討を行い、子供の交通教育や高齢者の交通事故防止イベント及び広報等を通じて、自転車利用のルールの周知の徹底を図ってまいることとしております。  以上でございます。 181 ◯議長(岩崎高雄君) 答弁を終わります。 14番 遠藤君。 182 ◯14番(遠藤忠宏君) なかなか町民に自転車の道路法順守というものを徹底するのは難しいと思いますが、やはり町民一人ひとりの安全のためにも、加害者に、被害者にならないように、安全な乗り方について教育をしていく必要があろうかと思います。そのために、町としてですね、どのようなことをやっておられるのかについてお伺いいたします。 183 ◯議長(岩崎高雄君) 答弁を求めます。 安全安心課長 日吉君。 184 ◯安全安心課長(日吉泰裕君) 自転車は、幼児から高齢者まで幅広い層に利用されており、特に最近では二酸化炭素の削減に対する意識の高まりや、東日本大震災などを契機に、通学に加えて通勤手段としても注目を集めており、引き続き自転車利用の進展が見込まれる状況となっております。  その一方で自転車による事故も増加傾向にあり、特に最近では交通ルール、マナー違反なども数多く見受けられております。こうしたことから、町では、学校での交通教育、高齢者の交通教室や各種イベント、広報等を活用して、自転車利用者に対するルールの周知と安全教育の推進に努めております。  また、交通指導員等と連携を図りながら、街頭における交通安全指導や啓発活動を充実して安全確保に努め、歩行者も運転者も安心して通行できるまちづくりを推進してまいりたいと考えております。  以上でございます。 185 ◯議長(岩崎高雄君) 答弁を終わります。 14番 遠藤君。 186 ◯14番(遠藤忠宏君) ぜひ、町民の中からですね、違反者が出たり、あるいは被害者が出たりしないように、行政も少し目を見張って教育の方に力を入れていただきたいというふうに思います。これで1問目の質問を終わります。  次に、清水町を広く知ってもらうためにはという題で質問をしてまいります。私たちが他府県に行っていつも感ずることは、静岡県の清水町から参りましたという話をしても、旧清水市か、また、清水次郎長の清水かと間違われることがたびたびございます。たまに東洋一の湧水のある柿田川を知っている人でも、そこが清水町だということを知っている人はまれであります。とてもがっかりすることも多いわけです。私たちは、他府県に行って清水町を紹介するときには、この役場の庁舎、屋上から見える360度の風景と、東洋一の湧水を誇る柿田川、それから、有名な歴史や文化をまじえた町の誇れるいいところのPRに努めてまいりますが、これらも行政が先頭を切って、また、町民一人ひとりが町のセールスマンになって、一層町のPRに努めることが大事ではないかと思っております。それには、口に出し、声に出し、目に訴える、ありとあらゆる方法でPRをすれば、そのようないい町ならぜひ清水町へ行ってみたい、足を運んでみたいと思われるようなことも想像ができます。  これからは、国内からも外国からも大勢、多くの人たちが来てくれることを願いながら、また、それによって町がにぎわう、活気づく、経済効果も上がってくるのではないかと私は思います。  そこで質問をいたします。現実を知ることは大事です。そこで、清水町はどれほどの知名度があるとお思いになるか質問いたします。 187 ◯議長(岩崎高雄君) 答弁を求めます。 地域振興課長 相澤君。 188 ◯地域振興課長(相澤 正君) 遠藤議員の御質問にお答えいたします。  当町の知名度についてでありますが、豊富な湧水に恵まれました柿田川には、年間を通して多くの観光客の方が訪れており、清水町という町名よりも柿田川の知名度の方が全国的に知られているのではないかと考えます。  また、残念ではありますが、旧清水市と間違えていまだに役場に問い合わせがあることや、町内の店舗名につきましても、沼津店ですとか三島店というような呼称が付されている例が多いことからも、清水町の知名度に関しましては必ずしも高くないものと考えております。  以上です。 189 ◯議長(岩崎高雄君) 答弁を終わります。 14番 遠藤君。 190 ◯14番(遠藤忠宏君) 今の御答弁のようにですね、決して清水町という名前は売れていない、高くないというように思われているようでございます。その後につけ加えたことは、その後また私の方で質問してまいります。  今まで清水町を知ってもらう方法としてですね、町ではどのようなことが行われたかについて質問をいたします。 191 ◯議長(岩崎高雄君) 答弁を求めます。 地域振興課長 相澤君。 192 ◯地域振興課長(相澤 正君) 柿田川の情報を中心とした観光パンフレットなどの紙媒体を中心にPRをしてまいりました。県内を中心にした観光物産展へ出展・参加してのPR、さらに町の観光協会のホームページのPRなどを中心に行ってきたところであります。  以上です。 193 ◯議長(岩崎高雄君) 答弁を終わります。 14番 遠藤君。 194 ◯14番(遠藤忠宏君) 具体的に観光パンフレット等、紙での媒体の活用方法、これらはどこにどのように配られたか、また、活用されたかについてお伺いいたしますし、また、観光物産展等の参加という話が出ておりましたので、どこに、どのような物産展に参加をしたかについて、また、そこでPRをどのようにされたかについてお伺いいたします。 195 ◯議長(岩崎高雄君) 答弁を求めます。 地域振興課長 相澤君。 196 ◯地域振興課長(相澤 正君) 観光パンフレットの活用といたしましては、県東部地域はもとより、県内各地の観光窓口やイベントの際に設置・配付をしてもらうことや、静岡県の東京事務所のアンテナショップに常設しているほか、県の観光協会により、北海道や横浜などで開催された観光キャンペーンなどにもパンフレットの提供をしております。  また、観光物産展への参加に関しましては、毎年開催されます県市町対抗駅伝の会場での観光物産ブースを、町商工会とともに出展しているほか、ことしは6月に三島市で開催されました食育全国大会、10月には、静岡県・神奈川県・山梨県で構成いたします、富士箱根伊豆交流圏市町村ネットワーク会議にそれぞれ物産展として出展しております。さらに11月に沼津市で開催されました、沼津よさこい大会での東部12市町の物産展にも参加するなど、さまざまな機会をとらえてPRに努めております。  以上でございます。 197 ◯議長(岩崎高雄君) 答弁を終わります。 14番 遠藤君。 198 ◯14番(遠藤忠宏君) いろいろやられているようですが、これからはですね、私は、県外にももっともっと目を向けていく必要があるのではないかというふうに思います。  次に、昨日も同僚議員から同じような質問が出されておりましたけれども、今の清水町をPRするにはどのような目玉があるのかについてお伺いをいたします。 199 ◯議長(岩崎高雄君) 答弁を求めます。 地域振興課長 相澤君。 200 ◯地域振興課長(相澤 正君) やはり全国的にも知名度が高く、豊富な湧水量を誇り、自然豊かな柿田川が代表的なものと考えますが、このほかにも、源頼朝、義経に関係する対面石ですとか一里塚などの、歴史上貴重な史跡も町をPRしていく素材として考えられます。  また、サントムーンや食遊市場、それから、町内の個性ある店舗などにつきましても、柿田川とネットワーク化することでさらなる集客を図れる施設として、潜在的要素を備えているものと考えております。  以上です。 201 ◯議長(岩崎高雄君) 答弁を終わります。 14番 遠藤君。 202 ◯14番(遠藤忠宏君) 多くの人にわが清水町を知ってもらうためには、どのような方法が考えられるかということをこれから聞いてまいりますが、私もいろいろ考えてみました。例えば、電子媒体につきましてもですね、継続してやるのはもちろんですが、中身につきましてもですね、私は、清水町内の町民が見ても、あ、おもしろいな、興味があるなというふうな内容を掲載する必要もあろうかと思います。  また、例えばですね、これはお金がかかることでございましょうけれども、新幹線に乗りますと、乗降口にいろいろなすばらしい絵のついた額がかかっておりますが、興味を引くのも1つの例で、そういう新幹線あたりも、柿田川の絵を掲載していただくようなことも必要かなと思いますし。また、近くにありましては、伊豆箱根鉄道というんですか、駿豆線というんですか、こういう車内とか、あるいは駅舎内だとか、構内ですね、それから御殿場線だとか、身近なところを走っておる交通機関の中に、ポスターとかつり看板などをつけてもらうのも1つの手かなというふうに思いますし。また、町内の運送業者の方も全国を走っておる車もたくさんあるわけですので、これに清水町の絵を、要するにマグネットで張れるような絵を張って、日本全国に清水町を宣伝してもらうというのも必要でないかなというふうに思います。  また、先ほど課長の方からお話がありましたように、この清水町内にあります何々会社の三島支店とか、沼津支店とかいう町名、隣町の支店名がよくついているお店があるわけですが、これを私は何々会社の清水町支店とか、あるいは柿田川支店とか、こういう名前に変えてもらう努力も必要じゃないかと思うんですが、この点につきましても質問をしていきます。やはり今までこのような宣伝合戦というのは、企業も、また自治体もですね、PRに真剣に取り組んでおることは御承知のとおりと思いますので、皆さんも、もっともっと目や耳で広く世間を見て、どのようなことをしたら、どのようないいPRができるかということを、アイデアを出し合うことが必要じゃないかなと私は思います。  次に質問に移りますが、行政と他団体との役割についてお伺いをしてまいります。 203 ◯議長(岩崎高雄君) 答弁を求めます。 地域振興課長 相澤君。 204 ◯地域振興課長(相澤 正君) 他団体とのというのは、町の知名度を上げるということの御質問だと思いますので、その観点でお答えさせていただきます。  町の知名度を高めていくためには、行政の分野だけでは限界がございますので、町民の方々や民間企業の御理解、御協力をいただきながら、あらゆる機会をとらえて全国に紹介していくことが重要であると考えております。  また、この御質問の他団体との関係ということで、町の商工会ですとか、観光協会との連携は不可欠であると考えますので、それぞれの団体の性格ですとか強みを生かしたPRのあり方につきまして、今後連携を密にする中で、より効果的な施策を探ってまいりたいと考えております。  以上です。 205 ◯議長(岩崎高雄君) 答弁を終わります。 14番 遠藤君。 206 ◯14番(遠藤忠宏君) 今のお話の中でですね、行政の部分だけでは限界があるというお話でございました。また、町の方々や民間企業の理解や協力が必要だ、ありとあらゆる場面も機会をとらえてですね、積極的にやっていきたいということなんですが、お言葉の中では、いつも抽象的な言葉が多ございましてですね、これでは私は、行動を起こさない限りはこのままで行っちゃうんじゃないかなという懸念もあるわけでございます。前回の議会でも一般質問のときに言いましたけども、人員の問題もあろうかと思いますが、他の仕事と兼務では本当に観光や集客に対するものに力が入らないんじゃないかと思い、また、これをやらないとですね、町の活性化、また、町が沈んだり浮いたり、浮沈ですね、かかわるぐらいの重要な事業だと考えております。もう目の前に既に駿河湾の環状道路も全線開通の声を聞いております。地域の状況も刻々と変化をしてまいります。そのようになりますと、わが町を通過する車両も激減をしてしまい、知名度をあげるどころか忘れられてしまう公算も大だと私は思いますので、この際ですね、思い切って町のPRをもっともっと打って出る必要もあろうかと思います。ぜひ、これから考えてみますとかですね、検討してみますということではなくて、時代は猛烈な勢いでスピードで変化をしております。悠長なことは言っていられません、結果重視で事を運んでいってもらえればありがたいというふうに思います。このことにつきましての質問はこれで終わります。  3番目に移ります。中学生による中学生まちづくり会議を実施されたようでございますが、先般の清水中学校、南中学校の2年生による中学生まちづくり会議が、総合学習の一環として行われたと聞いております。町の都市計画のマスタープラン策定には住人の意見を反映させるための必要な措置を講ずることが義務づけられております。一般住民の意見とは別にですね、将来を担う柔軟な頭を持った、考えを持った中学生に、まちづくりに対するアイデアを意見を出してもらうべく、行政から、20年後の清水町についてと題してワークショップ形式で行われたと聞いております。その成果について質問をしてまいります。  中学生の総合学習の一環で行われた、中学生まちづくり会議を開催した行政側のねらい、また、この会議から得ようとしているものは何かについてお伺いをいたします。 207 ◯議長(岩崎高雄君) 答弁を求めます。 都市計画課長 高嶋君。 208 ◯都市計画課長(高嶋広幸君) 遠藤議員の御質問にお答えいたします。  本年度からスタートした第4次総合計画を上位計画と位置づけ、町の都市分野の将来の基本方針を示す都市計画マスタープランについて、平成23年度から2カ年をかけて見直し作業を進めているところであります。この都市計画マスタープランは、都市計画法第18条の2の規定により、市町村の都市計画に関する基本的な方針を定めるものとすると明記されており、その策定段階においては、先ほど議員の御指摘もありましたとおり、住民の意見を反映させるための必要な措置を講ずることも義務づけられております。  このようなことから町では、一般住民を対象としたまちづくり会議や、将来の清水町を担う中学生による中学生まちづくり会議などを開催し、まちづくりに関するさまざまなアイデアや御意見をいただいているところであります。特に議員御指摘の中学生まちづくり会議におきましては、中学2年生の参加を得て、20年後の町のあり方を想像してもらいながら、柔軟で斬新なアイデアや意見マスタープランにおけるモデル整備構想の1つとして取り上げていきたいと考えております。  また、中学生自らがまちづくりへの関心と郷土愛の心を高めて、将来積極的に行政に参加できる人材となることも期待しているところであります。  以上です。 209 ◯議長(岩崎高雄君) 答弁を終わります。 14番 遠藤君。 210 ◯14番(遠藤忠宏君) まちづくり会議の中の、まだ全部が終わっていないようなことも聞いておりますけれども、今までに発表された、今までの清水町の良い面・悪い面についてお伺いしてまいります。  まず最初に、都市計画の基礎的な部分の勉強と、現在の町の分析をされたことをですね、今の清水町の良い面・悪い面の状況分析を行っていただいているというふうに思います。具体的にですね、どのような問題や箇所が議題に上ったのかについてお伺いをいたします。 211 ◯議長(岩崎高雄君) 答弁を求めます。 都市計画課長 高嶋君。 212 ◯都市計画課長(高嶋広幸君) 中学生まちづくり会議では、まず初めに都市計画の基礎的な事柄として、都市計画法における線引き制度、用途地域の目的、地域づくりの事例など、まちづくりに関するルールを授業形式により説明いたしました。その後、ワークショップ形式により中学生が考える清水町の良い面・悪い面などの現状分析を行ったところ、特に関心の寄せられたものは、自然、水、道路、公園、ごみ、大規模商業施設、さらに公共交通機関などでありました。  以上です。 213 ◯議長(岩崎高雄君) 答弁を終わります。 14番 遠藤君。 214 ◯14番(遠藤忠宏君) 私でも気づかなかったこととか見過ごしていることもたくさんあるわけですが、中学生ぐらいになると、なかなか広くものを見ているなというふうに私は思いました。  次にですね、特に指摘された問題について伺います。中学生による町の現状分析については、おおむね理解ができたと思います。しかし、その中でも大人でも共感するような指摘事項や問題点なども多く出されたものと思っております。特に指摘された問題点、具体的にどのような内容であったのかについてお伺いをいたします。
    215 ◯議長(岩崎高雄君) 答弁を求めます。 都市計画課長 高嶋君。 216 ◯都市計画課長(高嶋広幸君) 特に指摘された問題点といたしましては、交通渋滞、歩道の未整備や狭さから安心して歩けないなどの道路問題が多く、ほかには、鉄道駅がないなどの公共交通機関の問題、ごみのポイ捨てや処分場の問題、公園の遊具などの改善や増設、さらに柿田川を活かしたまちづくりなどでありました。 217 ◯議長(岩崎高雄君) 答弁を終わります。 14番 遠藤君。 218 ◯14番(遠藤忠宏君) いろんな内容が出てまいりましたけれども、改善すべき方法とはどんなものがあるかについてお伺いいたします。特に指摘された問題点、これをどのような方法で改善をしていくのか、指摘された部分が重要になると思うが、具体的に改善していくための方法について、どのような提案があったかについてお伺いいたします。 219 ◯議長(岩崎高雄君) 答弁を求めます。 都市計画課長 高嶋君。 220 ◯都市計画課長(高嶋広幸君) 現段階での中学生まちづくり会議の進捗状況でありますけれども、総合学習の一環として清水中学校では、11月1日から10日までこのうち3時限を、南中学校では11月15日に2時限の授業を行いました。授業は1クラスを6グループに分けてワークショップ形式で進め、現時点では町の現状分析を行い、町の魅力や課題の確認をしたところでありますけれども、進捗の早いクラスにあっては、まちづくりのアイデアについての提案をまとめ始めたグループも見られました。  このような状況の中で具体的に出された改善方法につきましては、道路拡幅や歩道整備、外灯新設により歩行者にも使いやすく渋滞も少ない安全・安心な道路を提供するといった道路問題や、公共交通機関の主軸である鉄道駅をつくり、これを軸に地下鉄網を張りめぐらすとした斬新な提案などもありました。  いずれにしましても、すべてのグループから提案が出される段階にまでは至っておりませんので、今後もすばらしいアイデアが提案されることを大いに期待しているところであります。  以上です。 221 ◯議長(岩崎高雄君) 答弁を終わります。 14番 遠藤君。 222 ◯14番(遠藤忠宏君) やはり中学生の意見の中に、安全・安心な町という言葉が出てまいりました。皆さんもですね、私どももそうですが、子供たちもこういう点を一番気にしている部分じゃないかなというふうに思いますし、また、全部の生徒の問題点が出てきたわけじゃないということでございまして、今後の進捗状況を見ながらですね、もっとすばらしいアイデアが提案されるものと私は期待をしたいと思います。  次に、中学生からあがってきた意見は今後どのように生かしていかれるのかについてお伺いをいたします。2つの中学校の生徒さんがまとめた斬新なアイデア、多くの提案を期待している行政側とコラボレーション、いわゆる教育との協働が成果として期待できるだろうかなというふうに思います。最終的に両中学校の生徒さんからのあがってきた提案ですね、今後どのような形で都市計画マスタープランに生かされるかについてお伺いをしてまいります。 223 ◯議長(岩崎高雄君) 答弁を求めます。 都市計画課長 高嶋君。 224 ◯都市計画課長(高嶋広幸君) 今後の中学生まちづくり会議につきましては、各中学校のクラスごとに提案をまとめた上で、各クラスの代表から提案を発表してもらい、意見交換を行うこととしております。その後特に優秀な提案につきましては、都市計画マスタープランのモデル整備構想の1つとして位置づけ、具体的な整備計画、整備方針などを検討してまいりたいと考えております。  議員御指摘のように、今回の取り組みにつきましては、行政と教育との協働としてとらえており、当町におけるまちづくりへの新たなアプローチでもありますので、その成果を将来のまちづくりに積極的に活かしてまいりたいと考えております。  以上です。 225 ◯議長(岩崎高雄君) 答弁を終わります。 14番 遠藤君。 226 ◯14番(遠藤忠宏君) 最後でありますけれども、新しいこのようなやり方というんですか、試み、実施され、また今後にですね、行政のプランの中に取り入れられるようにしていただければありがたい、また、役立ててもらえればありがたいというふうに期待をいたしまして、中学生まちづくり会議について質問をいたしました。  以上でございます。ありがとうございました。 227 ◯議長(岩崎高雄君) これをもちまして遠藤君の一般質問を終わります。  ここで暫時休憩いたします。  再開を午後1時といたします。                                 午前11時45分休憩                                 ────────                                 午後01時00分再開 228 ◯議長(岩崎高雄君) 休憩を閉じ、会議を再開します。  次に、16番 森野善広君の一般質問に入ります。  質問事項、「1 沼津のごみ焼却場の建て替えは外原区民の意見を尊重すべきでは」「2 高齢者の健康増進のためスポーツの振興を」。  発言を許します。 16番 森野善広君。 229 ◯16番(森野善広君) それでは、議長の許可をいただきましたので、通告してあります2点について質問を行います。  まず最初に、外原のごみ焼却場の建て替えは区民の意見を尊重してというふうなことです。沼津市では、耐震対策でごみ焼却場の建て替えを計画しています。外原区と沼津市は以前ごみ焼却場建て替えのときには、あの地域では建て替えを行わないという約束をしています。そういうことなどもあって、外原区では今回の計画には区をあげて反対をしています。私は外原区民の意見を尊重せよという立場から、9月議会での同僚議員の質問に引き続き質問させていただきます。  ごみ焼却場からは人体に有害な物質さまざま出ます。原子力発電所は事故が起きたときに放射性物質が出るわけですけれども、ごみ焼却場は動いている間じゅう出るわけであります。確かにそうした有害物質の基準が設けられ、その基準以下での状態で運転がされているわけでありますけれども、だからといって絶対安全だということではありません。排出物質の中でも、ダイオキシン、環境ホルモンでありますけれども、特に問題なわけであります。どのような害がある物質なのか、まず行政の方から答弁願います。 230 ◯議長(岩崎高雄君) 森野君の質問に対する答弁を求めます。 地域振興課長 相澤君。 231 ◯地域振興課長(相澤 正君) 森野議員の御質問にお答えいたします。  ダイオキシン類の毒性につきましては、一般毒性、発がん性、生殖毒性、免疫毒性などの多岐にわたり、それぞれの毒性発現量は異なると言われております。これらのうち一般毒性につきましては、体重減少、肝臓代謝障害、心筋障害、性ホルモンや甲状腺ホルモン代謝異常、皮膚障害、学習能力の低下をはじめとする中枢神経症状があらわれると言われております。  以上です。 232 ◯議長(岩崎高雄君) 答弁を終わります。 16番 森野君。 233 ◯16番(森野善広君) 毒性ということでは、課長が今答弁した内容ですけれども、非常に強い毒性を持っているというふうに言われています。青酸カリの1万倍、サリンの2倍、人類がつくった物質の中で史上最強の猛毒と言われています。このダイオキシンの場合はですね、特に有名なのはベトナム戦争の枯葉剤の中にまじっていて、さまざま大きな被害を出しているというのは既に歴史の中でも知られていることであります。このベトナム戦争のときには170キロのダイオキシンがベトナムにまかれたと言われています。  この非常に猛毒な物質ですが、焼却炉における規定値はどのようになっているか、現在の新しい規制になる前の状況もあわせて答弁を願います。 234 ◯議長(岩崎高雄君) 答弁を求めます。 地域振興課長 相澤君。 235 ◯地域振興課長(相澤 正君) 御質問の焼却場の排気の基準でございますが、平成11年7月に法律が制定しまして、12年1月15日から新しい基準が適用されることとなっております。そのときの基準値でございますが、新規の焼却場の基準といたしましては0.1ナノグラムで、既存の焼却場については特別措置が設けられておりまして、1ナノグラムということになっております。  以上でございます。 236 ◯議長(岩崎高雄君) 答弁を終わります。 16番 森野君。 237 ◯16番(森野善広君) それでは、沼津市の焼却場からどれくらいのダイオキシンが現在出ているのか、また、規制前ですね出ていたのか、答弁願います。 238 ◯議長(岩崎高雄君) 答弁を求めます。 地域振興課長 相澤君。 239 ◯地域振興課長(相澤 正君) 沼津市の焼却炉2基ございまして、まだ法律が改正される前ということで1例を申し上げますと、平成9年の時点で1基が8.2ナノグラム、それから2基が11ナノグラム、それから平成22年の数値でございます……、1基というのは失礼しました、1号炉ということで訂正させてください、1号炉につきまして22年が0.00063ナノグラム、2号炉が0.00089ナノグラムでございます。  以上です。 240 ◯議長(岩崎高雄君) 答弁を終わります。 16番 森野君。 241 ◯16番(森野善広君) 現在においては規制値が守られている状態ですが、これは安全な状態だというふうに言えるかどうか、そのように考えているかどうか、答弁願います。 242 ◯議長(岩崎高雄君) 答弁を求めます。 地域振興課長 相澤君。 243 ◯地域振興課長(相澤 正君) 物事に100%といいますか絶対という言葉はなかなか難しいということがございますが、こういう有害物質に関しまして、国でも一定基準というのが示されておりますので、この基準の範囲内ということから判断いたしますと、この施設については、安全という言葉が100%というとらえ方ですと難しいわけですけれども、極めて数値は低いということからすると、町としては健康上問題の生ずるような施設ではないと考えております。 244 ◯議長(岩崎高雄君) 答弁を終わります。 16番 森野君。 245 ◯16番(森野善広君) ダイオキシンというのはね、最初課長が答弁したみたいにさまざま毒性を持っておりますが、この毒性というのが人間の遺伝子に作用する、細胞の中の遺伝子、DNAに作用するわけで、ほかの有害物質と違うのは、ほかの有害物質ならば数値が減ってくれば無害になる、また、あるものによっては体に有益になるというふうな性質を持っていますが、このダイオキシンはどんなに少なくなっても体には無害にはならないし、影響を与える物質なんですね。そういう意味でいけば放射線とよく似ています。  基準を設けているわけでありますけれども、だから、基準内にあれば、そういう意味では安全基準というふうには言えると思いますが、日本の安全基準0.1ナノグラム、これは新規の、5トン以上の焼却炉についてそういう規制値があるわけでありますけれども、これは平成11年につくられたときに、ドイツの、世界的にも0.1ナノグラムというのが一般的でありましたので、そういう数値になったと理解しています。  ただ、各国0.1ナノグラムの規制値ですけれども、1個1個の焼却炉が0.1ナノグラムでも、焼却炉の数が多ければたくさんダイオキシンは出るというふうになるわけです。各国の焼却炉の数がどのくらいあるのかというのを比べてみますと、ドイツはよく環境の先進国と言われておりますが、焼却炉の数は、日本と面積ほとんど同じ33万平方キロメートル、53カ所であります。オランダが11カ所、スウェーデンが21カ所、アメリカが148カ所、カナダが17カ所、日本が1,854カ所です、ごみ焼却場の数。だから、世界の基準にあわせたわけでありますけれども、焼却炉の数自体が全然違うわけです。だから、1個1個の焼却炉の数の規制が守られていても、日本全体としては非常に多くのダイオキシンが出ているという状況になっています。  先ほどベトナム戦争で170キロのダイオキシンが使われたといいますが、ごみ焼却炉だけじゃなくて、産廃の焼却炉とか、各種の工場の処理施設からも出ますので、日本では現在15キログラム、少ない見積もりでは6キログラムという数字のダイオキシンが出ているというふうに言われています。  ドイツではどういう規制かというと、各1本1本の焼却炉の規制値も0.17と決めておりますけれども、ドイツ全土で年間4グラムという規制も立てています。個々の規制と全体の規制を両方からかけているわけです。日本は個々の規制しかなくて、いわばたくさんつくって野放し状態というふうな状況でありますので、このダイオキシンは先ほど最初に言ったように猛毒なわけでありますけれども、その取り扱いについては極めてずさんと言わざるを得ない状況になっています。  先ほど課長の答弁では、沼津の焼却場自体についてはそういう、絶対ということではないけれども、基準が守られているという答弁がありましたが、実際、ごみ焼却場に関してそういう状態になっているのをまず認識していただきたいと思います。  そこで、9月議会におきまして同僚議員が健康問題について質問をしております。課長はその答弁の中で、健康問題はないというふうに答弁しておりますけれども、その根拠についてもう一度答弁を願います。 246 ◯議長(岩崎高雄君) 答弁を求めます。 地域振興課長 相澤君。 247 ◯地域振興課長(相澤 正君) 9月議会の際、健康問題、外原区と伏見区のアンケート調査の関係で議員から御質問がございました際に、この総数自体が、まずアンケートということで、客観的な数字というものとは言い切れない部分があるということと、それから、私どもでそれなりの件数を把握しながら一番現状がわかるということで、国民健康保険の清水町の方、これは平成21年と22年の5月の間にですね、国保の加入者と新生物、がんの受診者というのを各区ごとに比べた調査結果でお答えさせていただきました。その際、こちらで言いますと、各区ごと、徳倉3区ということではなくて、外原区も完全に分けたもので全体の平均と比較をした結果といたしまして、まず新生物で治療されている方が、町全体では2.4%で、外原区の方を見ますと1.3%ということがございます。その他、各がんの部位ごとに調査結果が出ておりますけれども、全体的に外原区が突出して高いということはなく、先ほど全体の2.4%に対して外原区が1.3%、これも低いのかといいますと、そこも、その原因としては数値的にばらつきがあって、外原区が低いという意見は出せられないのではないか、また、アンケートの結果も踏まえまして、まだこれだけの全体数からしますと、健康上問題が出るという結論は見出せないのではないかということでお答えさせていただきました。  以上です。 248 ◯議長(岩崎高雄君) 答弁を終わります。 16番 森野君。 249 ◯16番(森野善広君) ダイオキシンというのは即健康被害が出るとか、そんな多量に出ているという状況ではありませんので、やはり長年の蓄積の中で健康障害が起きてくる物質なわけです。そういうふうに考えますと、国保の調査というのは短い方も長い方も全部含んだ調査でありますので、それでもって健康障害がないと言い切るのは、私はそれも根拠がないというふうに思います。  町が行ったアンケート調査の中で、設問9の中で、長期間住んでいる人、住んでいる期間によってがんの発生率をアンケートで調査したのがありますけれども、20年以下の方については、いずれの場合も伏見区の方ががんの発生率が多いといっても一、二倍でありますけれども、25年以上、長期間住んでいる方については、逆に外原の方が多いという結果になっています。もちろん、これも焼却場のためというふうなことは言えないわけでありますけれども、もしあると仮定した場合に、これは理屈が一致する内容になっています。そこら辺の関連性はですね、やはりまだはっきり解明されていないわけです。一般的に、毒性があって、外原の、沼津市の焼却場からダイオキシンが出ていると。先ほどの課長の答弁では、基幹改良工事が行われるまでは1号炉が8.2ナノ、2号炉が11ナノ出ているわけでありますから、新しい規制値の80倍から100倍のダイオキシンが出ていたことになります。これは当然、健康障害が長年住んでいればあっておかしくない数字なわけですので、これは非常に重要な問題だと思います。  町民の生命・財産を守ることが第一義的に求められている行政におきましては、やはり町民のそうした健康問題に対する不安、これにこたえていく必要があるというふうに思います。そうした意味で、外原区民の沼津の焼却場に対する意見、やはり町は外原区民の意見を尊重するということがまず求められると思います。沼津市のごみ焼却場建て替えのときには、49年ですね、覚書を取りかわして、あの地域には建てないということを沼津市は約束をしているわけでありますけれども、町長にお聞きいたしますが、この覚書についてはどのように考えているのか答弁願います。 250 ◯議長(岩崎高雄君) 答弁を求めます。 町長 山本博保君。               (町長 山本博保君登壇) 251 ◯町長(山本博保君) 森野議員の御質問にお答えをいたします。  御指摘の覚書は、当時、沼津市長と外原区長との間で交わされたものであり、本来守るべきものである、私はさように認識をしており、このことにつきましては本年第3回の定例議会におきましても同様の御質問を受け、お答えをさせていただいたとおりであります。  沼津市から本計画のお話を伺って以来、私は、直ちに沼津市に対し覚書の履行を強く迫り、再度検討くださるようお願いを申し上げてきたところであります。沼津市はこれを受け、真剣かつ多面的角度から再検討をしていただいたところでありますが、結果的には覚書の履行が事実上困難な状況である、かように伺い、現在に至っております。外原区民の方々の心情をお察しいたしますと、痛恨の極みであり、慙愧に耐えないところであります。  しかし一方、私たち町、清水町3万2,000町民の日常生活をおあずかりする行政の最高責任者として総合的に判断し、熟慮の結果、今回の沼津市の計画については容認せざるを得ないものと考えております。その理由でありますが、ごみ処理施設を持たない当町にとりまして本件は町の存亡にかかわる最重要課題であると受けとめているからであります。  私といたしましては、行政を代表し、今後も引き続き身を粉にし、全身全霊精進を重ね、外原区民の方々をはじめ関係する皆様方に深い御理解をいただいていかなければならないと、意を決し、ここに至っているものであります。どうか広く議員各位の御理解を賜りたく、ここにお願い申し上げ、私からの答弁とさせていただきます。  以上、よろしく御理解をお願いいたします。 252 ◯議長(岩崎高雄君) 答弁を終わります。 16番 森野君。 253 ◯16番(森野善広君) 9月の議会での、約束は非常に重いというふうなことで、いろいろ努力されたというお話がなされています。清水町の努力ですけれども、これは49年当時の外原と沼津市が約束したというふうな経過があるわけですけれども、清水町としてもですね、外原区民との間の、当事者としてね、その認識のもとでやっているのかどうか、どのようにお考えですか、町長。 254 ◯議長(岩崎高雄君) 答弁を求めます。 町長 山本博保君。               (町長 山本博保君登壇) 255 ◯町長(山本博保君) ちょっと森野議員に御確認をいたしますが、御質問の中で、その認識で行っているかという趣旨、御質問が、私理解しかねますが、ちょっと確認でお尋ねいたします。 256 ◯議長(岩崎高雄君) その辺の確認を、もう一度、森野君お願いします。 16番 森野君。 257 ◯16番(森野善広君) 沼津市との交渉でいろいろ努力されているという話がありましたけれども、清水町はこの問題に対して当事者としての認識のもとにやっているかどうかということをお聞きしたかったんです。 258 ◯議長(岩崎高雄君) それを受けて答弁をお願いします。 町長 山本博保君。               (町長 山本博保君登壇) 259 ◯町長(山本博保君) 森野議員の再質問に対する御答弁をさせていただきます。  もちろん、外原区の地域は私たち清水町の地籍であり、また同時に地域住民は清水町の住民でありますので、私は当事者として、また、当事者であると同時に行政の責任者として対応をさせていただいているところであります。  以上、よろしく御理解をお願いいたします。 260 ◯議長(岩崎高雄君) 答弁を終わります。 16番 森野君。 261 ◯16番(森野善広君) 沼津市と外原区が、町長当然御存じだと思いますけれども、約束を取りかわした、沼津市が回答したのは昭和49年の11月13日ですけれども、同じ日に覚書ということで清水町と外原区長と文書を清水町は出しています、これは御存じですよね。 262 ◯議長(岩崎高雄君) 答弁を求めます。 町長 山本博保君。               (町長 山本博保君登壇) 263 ◯町長(山本博保君) お答えいたします。承知をしております。  以上であります。 264 ◯議長(岩崎高雄君) 答弁を終わります。 16番 森野君。 265 ◯16番(森野善広君) この中身はですね、沼津市において昭和58年に新施設が完成した時点で3ノ洞の処理場について撤去の実現を図るということで、当時、平井喜久夫町長の名前で清水町の印鑑を押されて、外原区長に出されています。ということは、清水町も撤去についての責任があるということです。確かに町長はいろいろ努力されておりますけれども、外原区とも約束をして、清水町も外原区との約束を守れなかったというふうな認識がですね、どうも9月のやりとりを見ても感じられない、努力をしたけれどもだめだった。一方で3万2,000町民のごみ処理があるよという感じです。個人と個人との約束じゃなくて、やはり清水町という行政と住民との約束があるわけですから、これを破る、ほごにする、履行できないというのは、これはもう政治に対する最も大きな問題だというふうに私は思うわけです。そのことを指摘したいと思います。  それと、沼津市の、この問題について真剣に再検討を考えてきたけれども、結局ほかに方法がなかったというふうな先ほど答弁されましたが、どのような内容で、どのような手順でそれをやってきて不可能だったのか、そういう説明は具体的に受けていますか。 266 ◯議長(岩崎高雄君) 答弁を求めます。 町長 山本博保君。               (町長 山本博保君登壇) 267 ◯町長(山本博保君) 森野議員の御質問にお答えをいたします。  沼津市、そして私たち町の担当課、並びに幹部との協議、懇談の中で、具体的な答弁をいただいております。詳細につきましては担当課から御答弁をさせていただきますので、よろしくお願い申し上げます。  以上であります。
    268 ◯議長(岩崎高雄君) 詳細についての答弁。 地域振興課長 相澤君。 269 ◯地域振興課長(相澤 正君) 沼津市、外原区、それから清水町ということで、話し合い、意見交換会をする中で、沼津市の方から、その場をかりまして、沼津市の移転についての検討結果が御報告ございました。具体的には、28カ所、沼津市の候補地を絞り検討したということで、基本的にやはりこういう施設でございますので、環境に配慮するという前提となりますと、それなりの規模の土地が必要になると。4万平米を確保したいということで候補地を絞ったわけですが、残念ながら現在の施設跡地に建てざるを得ないという話と、過去には県が進めるゼロエミッションですとか、そういう県全体の廃棄物の流れに沿って検討をした時期がありましたけれども、そちらも挫折したというような経緯も説明がございました。  以上でございます。 270 ◯議長(岩崎高雄君) 答弁を終わります。 16番 森野君。 271 ◯16番(森野善広君) そこら辺は前回も答弁しているわけですけれども、結局、書類上の審査でそれ以上やっていないというふうに私は理解しています。外原区民への説明もその程度です。個人と個人が約束を破る、実行できない場合、努力したけどだめでした、そんな理由じゃやっぱり通らないのが社会的な常識じゃないかと私は思います。  最初の方で取り上げましたけれども、現在の厳しい基準値の100倍以上、そういう状況の中で何十年間も外原の区民は生活してきたわけです。そこで我慢してきたのは、やはりいずれごみ焼却場はなくなるという期待を持って生活してきたからだというふうに思います。そこには将来を担う中学校もあるわけです。この約束を破るとね、やはり本当にひどい状況に置かれてきたのに、さらに足で踏みにじるという状況にも私は似ているんじゃないかなと思います。それには、清水町も同じ日に外原区民に約束をしているわけでありますから、簡単に、はいそうですかということにはならないのではないかと思います。  沼津市は広域の合併の意思表示をしていますね。市町村合併の意思表示をしています。清水町も沼津市との単独合併の立場には立っていないはずです。伊豆市や伊豆の国市の例を見ても、合併をした後それぞれ焼却場があっても非常に無駄になるわけですから、建て替えるということをやるわけです。で、焼却場を1度建てると、今後30年40年使えます。もしその間に合併をしようと思っているんであれば、その広域でまず考えるのが当たり前だと私は思うんです。沼津市はそういう努力ももちろん、合併の話はいろいろ協議しているけれども、消防の通報システムとかそういう広域行政は非常に話を進めていますが、この焼却炉の問題については話をした経緯は聞いておりません。本来合併を進めるなら、先ほど言ったみたいに日本全体では焼却炉の数が本当に多いわけでありますから、そういう環境の問題、将来的な問題を考えた場合に、やはりまだまだ沼津市はやることは私はあると思います。  清水町長に言ってもそれは仕方ないわけでありますけれども、一方で清水町は外原に約束して、なくすということで努力するように誓約をしているわけでありますから、そうしたさまざまな提案も含めてやるべきだと思います。  先ほど言った11月13日の翌日に沼津市が出している文書の中で、状況概略というのがあります。これがいろいろ今後のことについて書いた内容ですが、これは清水町と沼津市が協議した内容です、外原区民じゃなくて。だから、清水町がこの中で言っていることについて誓約されます、そうした努力をしたのかどうか。一部事務組合の問題も書いていますし、そうした努力はしたというふうに私は見えてきませんので、やはりですね、まだまだやるべきことがある。  一方では、町長が言ったように3万2,000のごみ処理の問題はあります。先ほど言ったごみ処理の問題、広域行政の問題も含めて、提案できるような考えは私は立てると思うんですけれども、最後に町長の所見を伺います。 272 ◯議長(岩崎高雄君) 答弁を求めます。 町長 山本博保君。               (町長 山本博保君登壇) 273 ◯町長(山本博保君) 森野議員の、今後の姿勢等々についての御質問でありますが、沼津市の施設は御承知のとおり耐震力がなく、今その建設に向けての作業に進んでいるところでありますので、冒頭申し上げましたように、大変外原区の区民の状況については私も痛み入るところがありますが、仮にでありますが、仮にこの先沼津市がそういう計画を執行していくということについては、幾つかの私としては清水町としての要望、希望等々を押し出して、もちろん外原区の区民の合意をいただいて、清水町としての思いを反映してまいりたいというふうに、その責任においてそうした解決をしてまいりたいというふうに願っているところであります。  以上、答弁とさせていただきます。よろしくお願いします。 274 ◯議長(岩崎高雄君) 答弁を終わります。 16番 森野君。 275 ◯16番(森野善広君) まあとにかくですね、約束を破るというのは、それなりのきちんとした説明とそれまでの経過、誰が見てもわかるような形にしないといけない、まだ不透明な部分が多いです。そういう点ではまだまだきちんとやらなければ、これを受け入れるというふうなことは、約束を、履行できないということを、受け入れることはできないというふうに私は思いますので、今後善処をしていただきたいと思います。  それでは、次のテーマの、高齢者の健康増進のためのスポーツ振興ということで質問させていただきます。これは医療費が非常に膨らんでいる、国保会計が非常に窮地に立っているという状況の中での意味合いもあって取り上げさせてもらいます。  清水町の高齢者の医療費は県下でも高いと言われています。国民健康保険税が非常に高い要因の1つにもなっているわけでありますが、今回の高齢者のスポーツ推進を行って医療費を下げようという提案をさせてもらいます。清水町の高齢者の医療費は今現在どのぐらいの順位になっているか答弁願います。 276 ◯議長(岩崎高雄君) 答弁を求めます。 保険課長 野田君。 277 ◯保険課長(野田敏彦君) 森野議員の御質問にお答えいたします。  平成22年度における当町の1人当たりの後期高齢者医療費でお答えいたしますが、77万5,075円であり、また、県内35市町の1人当たりの後期高齢者医療費の平均は75万3,723円となっておりまして、県内における当町の医療費は高い方から14番目となっております。  以上でございます。 278 ◯議長(岩崎高雄君) 答弁を終わります。 16番 森野君。 279 ◯16番(森野善広君) 県平均よりも2万円ほど高いという結果であります。当町は若い町ということでもありますけれども、少ない高齢者が医療費をたくさん使わなければいけないような状況になっているということだと思います。いろいろ医療費を減らすためには、同僚議員もきょうジェネリック医薬品のことで質問されましたが、スポーツを振興することでも効果が上がるというふうに思います。その点、高齢者の健康づくりのためにスポーツを振興させようということでは、町はどのように考えているのか答弁願います。 280 ◯議長(岩崎高雄君) 答弁を求めます。 健康づくり課長 原田君。 281 ◯健康づくり課長(原田茂徳君) 森野議員の御質問にお答えいたします。  町では平成23年度からの第4次清水町総合計画の基本目標の1つである、「健やかで生きがいを持てるまち」を目指して、第3次清水町健康増進計画に基づき、健康大学や各種講演会、生涯スポーツ、及びレクリエーション教室の開催など、健康増進のための啓蒙活動を多面的に展開しております。  また、介護予防を目的としてフィットネスクラブ等を利用した通所型健康教育をはじめ、地域で運動教室が継続できるようモデル事業を実施するなど、運動に関する情報提供と知識の普及、運動習慣のきっかけの場の提供など、ライフステージに応じた町民の健康の保持増進に向けた施策の推進に取り組んでいるところでございます。  今後におきましても、高齢者の方々が体力に応じた運動を楽しみながら運動機能の低下を防ぎ生き生きと過ごせるよう、さまざまな施策を鋭意推進してまいりたいと考えております。  以上です。 282 ◯議長(岩崎高雄君) 答弁を終わります。 16番 森野君。 283 ◯16番(森野善広君) そういう考えのもとで振興しているということだと思います。  それでは、町内の運動施設の有料化がここ1年の間に行われましたが、運動公園のゲートボール場、ふれあい広場のパークゴルフ場はこれまで高齢者が多く利用していた施設であります。有料化によってどのような影響になっているのか答弁願います。 284 ◯議長(岩崎高雄君) 答弁を求めます。 生涯学習課長 下山君。 285 ◯生涯学習課長(下山義夫君) 森野議員の御質問にお答えいたします。  総合運動公園のゲートボール場は、平成22年10月から、また、狩野川ふれあい広場のパークゴルフ場は本年10月から施設の有料化を実施いたしました。各施設の利用状況についてでありますが、まず、総合運動公園のゲートボール場につきましては、平成19年度は20面、平成20年度は21面、平成21年度は55面、平成22年度は11面の利用があり、平成23年度は10月末現在利用はございません。利用面数が有料化前に比べ減少はしておりますが、減少の理由につきましては、競技者のニーズが、団体競技であるゲートボールから個人競技であるグラウンドゴルフ等へ変わっていったことが要因と考えております。  次に、狩野川ふれあい広場のパークゴルフ場についてでありますが、本年10月からの有料化であることから、有料化前の9月と有料化後の10月の利用者数について比較いたしますと、9月の利用者は1,276人、10月の利用者数は1,407人で、131人の増加となっています。有料化に伴う影響につきましては、ふれあい広場につきましては、今後データを収集して分析を行ってまいりたいと考えております。  以上でございます。 286 ◯議長(岩崎高雄君) 答弁を終わります。 16番 森野君。 287 ◯16番(森野善広君) 9月10月のデータをお聞きしましたけれども、昨年と比べてデータはあるでしょうか。 288 ◯議長(岩崎高雄君) 答弁を求めます。 生涯学習課長 下山君。 289 ◯生涯学習課長(下山義夫君) ゲートボール場につきましては、利用状況でありますけれども、昨年の10月から3月は増減21増えております。ことし4月から9月につきましては20の減となっております。全体的には22年度10月から23年度3月、やや両者の減少はあったものですが、23年4月から23年10月につきましては増加の傾向になっております。  以上でございます。 290 ◯議長(岩崎高雄君) 答弁を終わります。 16番 森野君。 291 ◯16番(森野善広君) 私が質問したのは、ふれあい広場、9月と10月というのは、季節的な移り変わりもあるので、昨年と比較しないと純粋な増減がわからないと思うので、昨年の10月とことしの10月、そういう意味合いで質問したんですが、資料あるならお願いします。 292 ◯議長(岩崎高雄君) 答弁を求めます。資料、よろしいでしょうか。 生涯学習課長 下山君。 293 ◯生涯学習課長(下山義夫君) 失礼いたしました、ふれあい広場につきましては、22年度10月で比べますと1,511人、23年度が1,407人ということで、104名の減となっております。  以上でございます。 294 ◯議長(岩崎高雄君) 答弁を終わります。 16番 森野君。 295 ◯16番(森野善広君) 1月だけですからね、まだはっきりわからないと思いますけれども、9月は暑いときですから、気候が良くなると増えるというこういう状況の中で、都合のいいところだけ数字は使わないように、やっぱり客観的に比較できるような数字をお願いしたいと思います。  ゲートボール場が減った理由も、ゲートボール人口が減るなんつって都合のいい理由をつけましたが、私が聞いている話では、やはり有料化になって、それが負担できなくてクラブの人数が半分になったというふうな話を聞いております。ふれあい広場の方も、今まで3回行ったけれども回数を減らさざるを得ないという意見も聞いております。先ほどスポーツ振興の考えと有料化の考え、やはり結果として全然逆のことをやっているんじゃないかと思うんですが、その点いかがでしょうか。 296 ◯議長(岩崎高雄君) 答弁を求めます。 生涯学習課長 下山君。 297 ◯生涯学習課長(下山義夫君) コストの考え方の、有料化につきましては、受益者負担と公平性という形で、決して住民の福祉の増進に逆行していることで料金を設定したものではございません。また、有料化につきましては、あくまでスポーツ施設として町民が公平に利用できるよう料金の設定をさせていただきました。その段階で特定の階層だけを有利に扱うことはできないと考えております。しかしながら、料金につきましては、利用者が多い高齢者に配慮しまして一般より半額、または3分の2などに設定させていただいておりますので、御理解をいただきたいと思います。  以上でございます。 298 ◯議長(岩崎高雄君) 答弁を終わります。 16番 森野君。 299 ◯16番(森野善広君) いろいろ配慮したのはわかりますが、結果としてどうなったかということをやはり見る必要があると思います。スポーツを振興したいという町の基本的な考えがあるわけで、一方で受益者負担と公平性ってありますけども、それで得るものと失うものはどちらが大きいのか、それをやはり判断しないといけません。それを判断するのはやはり町長の仕事だと思うんですけれども。たかが数十万、お金のためにやったわけじゃないわけですよ。やはり受益者負担とかそういう原則もあってやったと思うんですけど、そのためにスポーツをやらなくなる、運動から足が遠のく、そういうことによって高齢者の健康が促進されないとすれば、そのことの方がマイナスだと、私はね、お金ではかれないことも含めて、非常に大きな損失じゃないかと思うんですが、課長でも町長でも、答弁を願いたいと思います。 300 ◯議長(岩崎高雄君) 答弁を求めます。 町長 山本博保君。               (町長 山本博保君登壇) 301 ◯町長(山本博保君) 森野議員の御質問にお答えをいたします。  確かに御指摘のとおりであると思いますが、たまたま短い期間でのデータは、必ずしもその動向を反映しているとは言えませんので、議員の御指摘の点も注視しながら、今後のその運営については十分変化を見逃さないという姿勢でとらえてまいりたいというふうに思います。ものの例えでよく申し上げますが、木を見て森を見ない、波を見て海を見ないということのないように心がけて、全体の奉仕者として、そして、本件は健康管理のあり方からスタートしていることについても十分配慮して、一定の期間その動向を把握して、今後の志としてまいりたいというふうに思います。よろしく御理解をお願いします。  以上であります。 302 ◯議長(岩崎高雄君) 答弁を終わります。 16番 森野君。 303 ◯16番(森野善広君) 何度も繰り返しますけれども、やはり高齢者の健康というのは、その個人のどう生きるかというだけじゃなくて、清水町にとっても大きな問題になっているのは認識していますよね。国保は本当に危機的状況ですよ。だから、そのためにあらゆる手段をとらなければいけない、私はそういう時期だと思います。そのことが高齢者が元気で生活できる、元気な子供の声が聞こえる町というスローガンもありますけれども、元気なお年寄りがいてこそ、そういう元気な子供の声もね、やはりいい町になるんじゃないかと思うんですよ。年寄りが家でウンウン、体が悪くて出られない、付近の子供が騒いでいたらね、その声が心地よい声に聞こえるかどうかです。うるさいと聞こえるという人も、やはり私の耳に入ってきているんです。だから、高齢者が本当に健康な状況、元気になれば、子供の元気な声も本当に明るい声に聞こえてくる、やはりそれがね、これからの行政に必要だと思います。  したがって、ゲートボール場では平成21年が51面、平成22年が11面、極端に減っているわけです。私が聞いているようないろいろな声も入っています。平成23年度に至ってはまだ使われていないという状況ですので、じゃあ、何のためにあそこにつくったのか、お金をとるためにつくったわけじゃないわけですよ、町民が利用して初めて、みんなの税金でゲートボール場やパークゴルフをつくった意味合いが出てくるわけでありますので、宝の持ちぐされにならないためにもですね、やはり少しの金をもらって不公平感をなくすなんて言っているよりも、やはり使ってもらうことに努力をすべきだと思います。したがって、私は、無料にしてどんどん使ってくださいと言う方が、費用対効果とか、先ほど言った木を見て森を見ないということにも答えになるんじゃないかというふうに思いますが、いかがでしょうか。 304 ◯議長(岩崎高雄君) 答弁を求めます。 生涯学習課長 下山君。 305 ◯生涯学習課長(下山義夫君) ゲートボールにつきましては、施設管理者等に確認を私たちもさせていただきました。協会の役員の方にも解散をしたということで事情を聞いたところ、まず、協会役員の高齢化とか、チームが集まらないという事情があるようです。ゲートボールをやっていないかというと、そういうことではなくて、専用で借りをしていない、チームが5名・5名で10名の人が集まらないと試合ができなくなったので、ゲートボールとしての利用をしていないだけでありまして、協会の中で話し合いをした中では、10人集まれるときには集まって、その個人利用の場合は無料にしてありますので、利用しているということです。ただ、議員おっしゃるように、私たちもスポーツを通じて引きこもりがちな高齢者をなるべく屋外に、スポーツに出してきて、事業をしていこうと思っておりますので、来年度以降も事業等の検討をしていきたいと思います。  以上でございます。 306 ◯議長(岩崎高雄君) 答弁を終わります。 16番 森野君。 307 ◯16番(森野善広君) 最後にまた町長にお聞きしますけれども、私は無料にするだけじゃなくて、やはりお年寄りにどんどん出てきてもらってスポーツをしてもらう。9月議会で、介護のポイント制度というのありましたけれども、運動するとポイントがたまる、ポイントをどんどんためて、そのポイントがたまると1年間に1度、たくさん運動したねということで表彰するとか、商品をあげるというふうなことで、お年寄りが出て運動するような環境をつくるのが、やはり行政のこれからの仕事じゃないか、高齢者の健康、元気な高齢者をつくる1つの事業じゃないかと私は思うんですけれども、やはりそうした形で、どんどん元気な高齢者をつくっていくということも、これからの清水町に必要ではないかと思うんですが、その1つの方法として、先ほどのポイント制も提案したいと思いますが、町長のお考えをぜひお聞きしたいと思います。 308 ◯議長(岩崎高雄君) 町長 山本博保君。               (町長 山本博保君登壇) 309 ◯町長(山本博保君) 森野議員のご提言につきましては真摯に受けとめ、担当課において研究・検討をさせていただき、未来に向けて元気な高齢者の声が聞こえる町、あわせて頑張ってまいりたい、かように思います。よろしく御理解をお願いいたします。  以上であります。 310 ◯議長(岩崎高雄君) 答弁を終わります。 16番 森野君。 311 ◯16番(森野善広君) 元気な子供の声が聞こえる町はどこかでも使っていましたが、元気のいい高齢者の声は清水町だけでありますので、ぜひそれは実現していただきたいと思います。  以上、終わります。 312 ◯議長(岩崎高雄君) これをもちまして森野君の一般質問を終わります。  次に、10番 武藤哲二君の一般質問に入ります。  質問事項、「防災対策について」。  発言を許します。 10番 武藤哲二君。 313 ◯10番(武藤哲二君) では、最後になりました、元気な高齢者です。  議長のお許しをいただきましたので、一般質問をさせていただきます。  質問事項は防災対策についてであります。町長と町民が直接懇談いたします地区懇談会が毎年開催されておるわけでありますが、毎年テーマを決めて開催されております。今回は東日本大震災により多くの方が亡くなられたり、行方不明となったり、けがをされたりと、悲惨なものでありました。このようなことから、わが町の防災対策ということが主なものであったと思います。住民も大いに関心があったのではないかと思いますが、地区懇談会では防災対策についてどのような意見があったのか、まず伺います。 314 ◯議長(岩崎高雄君) 武藤君の質問に対する答弁を求めます。 安全安心課長 日吉君。 315 ◯安全安心課長(日吉泰裕君) 武藤議員の御質問にお答えいたします。  本年3月11日に発生した東日本大震災以降、東海地震への町民の危機意識も高まり、10月29日から町内5会場で開催された地区懇談会では、防災対策に関するさまざまな御意見、御提案をいただきました。その中で主なものといたしましては、小・中学校における防災避難対策の実施状況に関すること、土砂災害や河川氾濫時における避難に関すること、津波に対する調査や研究に関すること、避難所運営の研修会の開催に関すること、災害時の給水体制の確立に関することや、同報無線の運用に関すること、さらに災害時に区民の防災拠点となる地区公民館の移設に関することなど、多面的な観点からさまざまな御意見、御提案をいただきました。  以上でございます。 316 ◯議長(岩崎高雄君) 答弁を終わります。 10番 武藤君。 317 ◯10番(武藤哲二君) 東日本大震災は、地震はもとより津波により沿岸部では多くの被害が発生しております。地区懇談会でも、ほかにもあったでしょうけど、小・中学校の児童・生徒を抱える保護者は、海抜が低い当町にとって大変心配するところだと思います。今回の震災を教訓として、小・中学校では地震発生時に児童・生徒が学校にいるときの避難場所について見直しを行ったかどうか伺います。 318 ◯議長(岩崎高雄君) 答弁を求めます。 こども育成課長 飯田君。 319 ◯こども育成課長(飯田正史君) 武藤議員の御質問にお答えいたします。  小・中学生の在校中における避難場所の見直しについてでありますが、東日本大震災が発生する以前の各校の避難場所につきましては、揺れがおさまった後に児童・生徒は運動場に避難することとしておりますが、そのような中で、今回の東日本大震災では津波による甚大な被害が生じ、避難の仕方に問題があるとの指摘がなされたことから、各小・中学校においては改めて津波を想定した避難場所の見直しを行い、校舎内の高い場所に避難することを検討しております。  以上でございます。 320 ◯議長(岩崎高雄君) 答弁を終わります。 10番 武藤君。 321 ◯10番(武藤哲二君) 東日本大震災を教訓とした学校防災についてもう一点お尋ねいたします。先ほど在校時の対応をお聞きしたわけですけど、地震が児童・生徒の登下校時に、あるいはその途中に発生した場合の避難先については見直しを行ったか、伺います。 322 ◯議長(岩崎高雄君) 答弁を求めます。 こども育成課長 飯田君。 323 ◯こども育成課長(飯田正史君) 小・中学生が登下校中に地震が発生した場合の避難先の見直しについてでありますが、現在のところこれまでと同様に家に戻ることを基本とし、学校が近い場合は学校に避難することとしております。しかしながら、通学途中の危険箇所を考慮する中で、南小学校につきましては、徳倉橋を基準として地震を感知した場所が湯川地区側の場合は南小学校に、また、徳倉地区側の場合は町防災センターや家などにそれぞれ避難することについて現在検討を進めております。  また、清水小学校では、家に保護者が不在の場合や家のかぎを持ち合わせていないときなど、家庭の状況も勘案しながら、より安全な避難先を検討しているところであります。  以上でございます。 324 ◯議長(岩崎高雄君) 答弁を終わります。 10番 武藤君。
    325 ◯10番(武藤哲二君) それでは、次の質問に移ります。  中徳倉区民会館は昭和49年10月に建設され、以来40年経過しておりますが、山がすぐ裏まで間近に迫った土地であり、建物も老朽化が進み、耐震性のないものとなっております。そこで、建て替えに当たって区内の適地を考えた場合、昨年、狩野川左岸処理区の共用開始により廃止となった、中徳倉終末処理場の用地が適切ではないかと考えられます。  そこで質問いたします。中徳倉終末処理場の取り壊しについて、現状はどのようになっているかお聞きいたします。 326 ◯議長(岩崎高雄君) 答弁を求めます。 都市計画課長 高嶋君。 327 ◯都市計画課長(高嶋広幸君) 武藤議員の御質問にお答えいたします。  中徳倉終末処理場は、昨年10月の狩野川左岸処理区の供用開始に伴い、下水道施設としての役目を終えたところであります。処理場跡地につきましては、他の下水道施設として利用する計画はないため、取り壊しに向けて作業を進める考えであります。しかしながら、処理場の建設には国からの補助金が使われているため、取り壊しにつきましては国の許可が必要となりますので、平成24年度にその手続を行い、許可がおりた段階で取り壊すこととしております。  以上です。 328 ◯議長(岩崎高雄君) 答弁を終わります。 10番 武藤君。 329 ◯10番(武藤哲二君) それでは、この取り壊しを終わった跡地に、中徳倉の公民館を建設することはできないかを伺います。 330 ◯議長(岩崎高雄君) 答弁を求めます。 都市計画課長 高嶋君。 331 ◯都市計画課長(高嶋広幸君) 現在のところ、中徳倉終末処理場の跡地利用については未定でありますが、貴重な町有財産でありますので、その処分や活用方法につきましては、各方面から幅広く御意見を伺いながら、最も有効に活用できる方法を慎重に検討し、決定してまいりたいと考えております。  以上です。 332 ◯議長(岩崎高雄君) 答弁を終わります。 10番 武藤君。 333 ◯10番(武藤哲二君) ただいまの御答弁は、すぐに取り壊すということが、その効果とかそういうようなことが法律にありますので、これを待って現在検討中であるというふうに受けとめます。  そこで、中徳倉の終末処理場の跡地利用については、実は、後でいろいろお話しすることがあるんですけど、もう30年来ごろからなってきまして、その当時から跡地利用するより現在までなるわけですけど、この敷地は、どちらかというと他の目的で県があそこを用地買収を手がけてきたんですけど、それが変わりまして、この地域の方々に、県営徳倉団地というようなことで分譲することになりました。このときに、この中徳倉の終末処理場を含めた管路を敷き詰めまして、現在はほとんどがそういうような大規模な分譲地が備わってくるんですけど、そういう施策をしまして、もう40年とかそういう時代じゃなくて、もう30年代の終わりにはそういう格好になりまして、それを分譲を受けてきたわけでございますけど、私といたしましては、さきの地区懇談会においても、中徳倉区の公民館用地として欲しいという御意見もあったように、ぜひその方向で考えていただきたいと思います。  ここに中徳倉区は30歳という、区制発足30年を記念して発行した冊子がありますので、その中から中徳倉の歴史を述べさせていただきます。  ときは昭和38年の石油化学コンビナート問題までさかのぼるわけですが、県が、沼津市、三島市、清水町への石油化学コンビナートの誘致計画を発表し、3市町では賛否両論で騒然となり、住民の反対運動が起こった時代でありました。その当時は工場誘致をしてその自治体の力を蓄えようというような話も大変ありました。そこで清水町もそれに同調したかどうかわからないですけど、2市1町組んで、そういうことで、昭和39年に、いろいろなことがありまして、町議会がコンビナート進出拒否を決議するなど、コンビナート問題はそのとおり終わりとなったわけですが、静岡県では、県民がゆとりある住生活を営むことができるよう、現在お話をしている質の良い住宅用地を適正な価格で供給することを目的に、既に県が買収していた土地を核に徳倉団地、今の中徳倉地区が計画され、昭和39年に造成工事が始まりました。その造成面積は16.4ヘクタール、分譲区画数は617でありました。  その団地計画の中には、団地用の公園や区域内の道路、そして団地の、これは先ほど少し申し上げましたけど、下水を処理する処理場など、1万4,000平方メートルの利便施設用地や、約3万6,000平方メートルの公共用地が確保され、整備されました。これらの公共施設、特に区内道路については、地元も負担した中で舗装がされたわけですけど、これはその面積を全部清水町に無償で寄附をいただいてやってまいりました。そして、地元でも負担した中で舗装がされた経緯がありますが、その後昭和45年に、これらの公共施設が町に移管され、町の施設となったわけであります。特に下水道終末処理場は、団地完成以来、中徳倉に住む方の御理解・御協力のもと、40年以上も中徳倉全世帯の汚水を処理し、これまで中徳倉区域の環境保全に大きく貢献したものと考えております。中でも、前文の条例改正もありましたけど、それぞれ最低の基本単価というようなことも度々改正されました。そして、狩野川流域下水道西部処理区ができて、清水町の中徳倉以外のところの下水道処理、それから二、三年前にはこの中徳倉下水道処理場がなくなるというような段階でポンプ場もできたわけですけど。  そういうことを踏まえまして、それの接続するのに、中徳倉の下水道処理料は高いと、東海道一とか、メガロポリス一の料金を徴収して、それでも中徳倉の区民の皆さんはその値段でやってきましたけど、それが始まる、中徳倉以外に接続しなけりゃならない、西部処理区ができる段階では、町は5年さかのぼってその料金を返しました。いや、時効で5年間だっていうけど、以前にやったやつもあるんだから、それらも返すのが普通じゃないかなんて話もしましたけど、まだ時効は5年たったというのが強かったんですけど、現在では悪いことした人が5年の時効なんてなくて、10年でも15年でも20年でもさかのぼってやっているようですけど、そういう意味では、中徳倉の下水道についてはそういう経緯があります、そういうことを書いてありました。  それからまた、中徳倉区民会館については、町有地に昭和49年10月に建設しました。以来40年近くが経過しておりますが、この会館は、先ほど申しましたとおり、すぐ裏まで山が間近に迫った土地であり、建物も老朽化が進み、耐震性のないものとなっております。  そのような中、3月11日、東日本大震災が起き、多くの区民の方が区民会館の安全性について心配しております。そこで、先ほども質問したわけでありますが、中徳倉終末処理場の跡地については、これまで中徳倉区民の生活に密着した身近な施設であり、また、敷地周辺の状況を見ても、現在の区民会館の敷地とは比べ物にならないほど大変安全性の高い敷地であります。したがいまして、跡地利用については現在検討段階ということでありますので、その検討の最優先の候補として、ぜひとも、中徳倉区の区民会館用地として検討していただくことを切望いたしまして、これは質問に対するというよりも意見ですので、私のこれで一般質問を、早いですけど終わります。 334 ◯議長(岩崎高雄君) これをもちまして武藤君の一般質問を終わります。  以上で本日の日程は全部終了いたしました。  本日はこれをもって散会いたします。  どうも皆様、御苦労さまでございました。                                 午後02時14分散会       ──────────────────────────── ○地方自治法第123条第2項の規定により署名する。   平成23年12月6日                清水町議会議長     岩 崎 高 雄                ────────────────────────                署名議員(7番)    石 垣 雅 雄                ────────────────────────                署名議員(8番)    鈴 木 勝 一                ──────────────────────── Copyright © Shimizu Town, All rights reserved. ↑ ページの先頭へ...