伊豆の国市議会 2024-03-11
03月11日-06号
令和 6年 3月 定例会(第1回) 令和6年第1回(3月)伊豆の
国市議会定例会議事日程(第6号) 令和6年3月11日(月)午前9時開議日程第1
一般質問---------------------------------------本日の会議に付した事件 議事日程に同じ
---------------------------------------出席議員(17名) 1番 山口貴子君 2番 長谷川 浩君 3番 山本昭彦君 4番 井川弘二郎君 5番 森下 茂君 6番 笹原惠子君 7番 鈴木俊治君 8番 八木基之君 9番 二藤武司君 10番 内田隆久君 11番 小澤五月江君 12番 天野佐代里君 13番 古屋鋭治君 14番 田中正男君 15番 三好陽子君 16番 高橋隆子君 17番 柴田三敏君欠席議員(なし
)---------------------------------------地方自治法第121条の規定により説明のため出席した者の職氏名 市長 山下正行君 副市長 磯崎 猛君 教育長 菊池之利君
企画財政部長 守野充義君
まちづくり政策監 総務部長 公野克己君 小池正登君 危機管理監 小澤竜哉君
市民環境部長 高橋博美君
市民環境部参与 古屋和義君
健康福祉部長 浜村正典君
健康福祉部参与 蒔田善江君 産業部長 天野正人君 産業部参与 土屋政幸君
都市整備部長 西島和仁君 教育部長 佐藤政志君 会計管理者 鈴木雅彦君
---------------------------------------職務のため出席した者の職氏名
議会事務局長 望月昌浩
議会事務局次長 土屋勝彦
議会事務局係長 土屋真樹 書記 長谷川健也
△開議 午前9時00分
△開議の宣告
○議長(柴田三敏君) 皆さん、おはようございます。 ただいまの出席議員は17名であります。定足数に達しておりますので、会議は成立いたしました。 ただいまから令和6年第1回3月伊豆の
国市議会定例会を再開いたします。 直ちに本日の会議を開きます。 本日の一般質問は3名で、1番目が
長谷川浩議員、2番目が
天野佐代里議員、3番目が
内田隆久議員となっております。 一般質問を行う際、壇上からの発言につきましては、通告の内容から逸脱しないようお願いいたします。 また、本日は、前回に引き続き、
インターネット動画配信の生中継を行います。
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△議事日程の報告
○議長(柴田三敏君) 本日の議事日程は、お手元に配付のとおりであります。
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△一般質問
○議長(柴田三敏君) 日程第1、一般質問を行います。 再質問は、申合せにより一問一答方式であり、質問時間は再質問を含めて40分以内とされております。通告時間内でお願いいたします。 なお、質問の残時間につきましては、議場の残時間表示計に表示され、終了3分前と1分前にはベルによりお知らせいたします。 これより順次質問を許可します。
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△長谷川浩君
○議長(柴田三敏君) 最初に、2番、
長谷川浩議員の発言を許可します。 2番、長谷川議員。 〔2番 長谷川 浩君登壇〕
◆2番(長谷川浩君) 改めまして、おはようございます。令和6年第1回3月伊豆の
国市議会定例会において一般質問を行います。議席番号2番、新生会、長谷川浩です。 2件の一般質問を行いたいと思います。 1、防犯カメラについて。 市では令和5年度から、
防犯カメラ設置に関する補助金予算を計上し、各区長から提出された
補助金交付申請により補助金を交付し、各区が防犯カメラの設置を行っています。 そこで、以下の点について質問します。 (1)この補助金を活用して各区が設置した防犯カメラの設置数はどのくらいですか。 (2)各区が設置した防犯カメラの設置場所はどのような場所ですか。 (3)警察からの依頼により、各区の防犯カメラの画像データを提供した実績があるか。市から区長に聞き取り等を行っていますか。 (4)防犯カメラの管理についての問題点はありますか。 (5)他市では各区からの要望に基づき、行政が防犯カメラの設置や維持管理まで行っている事例もあり、伊豆の国市も今後、防犯カメラの設置から維持管理まで一元的に管理することは考えられませんか。 2件目であります。
友好都市交流についてです。 伊豆の国市は、モンゴル国と米国の2か国と
友好都市交流をしています。 そこで、以下の質問をします。 (1)モンゴル国との柔道の錬成大会では、市内からの選手の参加状況はどのようになっていますか。 (2)当市の
スポーツ少年団の団員数も激減していますが、この状況で柔道の錬成大会を維持する方策はありますか。 (3)モンゴル国と他の競技での交流は考えていませんか。 (4)モンゴル国との今後の交流をどのような方針で行っていきますか。 (5)
米国マリーナ市との交流は始まったばかりですが、どのような成果が見られましたか。 (6)
米国マリーナ市との交流を、今後どのように広げていきますか。 以上です。
○議長(柴田三敏君) それでは、これより答弁を求めます。 答弁者、市長。 〔市長 山下正行君登壇〕
◎市長(山下正行君) 長谷川議員のご質問にお答え申し上げます。 初めに、1、防犯カメラについてのうち、(1)防犯カメラの設置数についてのお尋ねでございます。 本年度創設いたしました
街頭防犯カメラ設置事業費補助金を活用して設置された防犯カメラの設置数は、14区で18台であります。 次に、(2)防犯カメラの設置箇所についてのお尋ねでございます。 各区の防犯カメラの多くは、区内の通学路などに設置されております。 次に、(3)
防犯カメラ画像の警察への提供についてのお尋ねでございます。 各区に設置された防犯カメラの画像を警察に提供した実績はございません。 なお、画像データの外部への提供に関し、本市から区長への聞き取りは行っておりませんが、事件捜査など警察等からの
画像提供依頼は、市を介して行うことを市が制定した設置及び運用に関するガイドラインに定めているところでございます。 次に、(4)防犯カメラの管理の課題についてのお尋ねでございます。 防犯カメラを管理する上での課題は、個人のプライバシーの保護と記録画像の適正保管にあると認識しております。このため、防犯カメラの設置者となる区に対しましては、本市が制定したガイドラインの遵守を求めるとともに管理運用に関する自らの規定を策定いただくことで、適正管理を行ってもらっております。 次に、(5)市が
街頭防犯カメラを設置し、維持管理することについてのお尋ねであります。 地域の防犯活動は、自分たちの地域は自分たちで守るという理念の下、各自治会が主体的に行っていただくことが重要であると考えております。本市といたしましては、地域の防犯活動である
街頭防犯カメラの設置や維持管理につきましては、各区で実施していただきたいと考えております。 次に、2、
友好都市交流のうち、(1)
柔道錬成大会における市内からの選手の参加状況、これについてのお尋ねでございます。 昨年12月に開催した大会には、全体で325名の参加があり、このうち市内の小中学生の参加は39名でありました。 次に、(2)
柔道錬成大会を維持する方策についてのお尋ねでございます。
少年柔道錬成大会につきましては、市や柔道連盟が地域の
スポーツ振興を目的として開催するものであり、先ほどご答弁申し上げましたとおり、県内外からの多くの方に参加していただいている状況にございます。モンゴルの子供たちの参加については、
東京オリンピックのレガシーとして活用をしているところであります。コロナ禍により大会を縮小した時期もありましたが、現在は参加者数は復調傾向となっておりますことから、今後も
市スポーツ協会や
スポーツ少年団のご協力を得ながら実施してまいりたいと考えております。 次に、(3)モンゴル国と他の競技での交流についてのお尋ねでございます。 モンゴル国との柔道交流は、友好都市である
ソンギノハイルハン区との交流事業とは別に、
モンゴル国スポーツ庁長官との
東京オリンピック事前キャンプに関する覚書、これを契機として実施され、現在もオリンピックレガシーとして交流が続いているものであります。このようなことから、国レベルでの交流を他の競技でも実施することは難しいと考えられますが、
ソンギノハイルハン区との覚書には、
スポーツ分野での交流も含まれているため、同区との交流であれば双方の機運が高まることが前提となりますが、この一環として柔道以外の交流もあり得ると考えております。 次に、(4)モンゴル国との交流の方針についてのお尋ねでございます。 今後もこれまでと同様に
モンゴル国ソンギノハイルハン区とは、行政間の交流に加え、中学生や市民の交流といった異文化への相互理解、多様な国際社会との共生を目的とした交流を継続してまいりたいと考えております。 次に、(5)
米国マリーナ市との交流の成果についてのお尋ねでございます。 マリーナ市とは現在、高校生による
オンラインミーティングを実施し、参加者は英語で自己紹介や本市の魅力を伝えるなどの意見交換を行っております。ネイティブとの英会話はリスニングやスピーキングの学習になっているのはもちろんのこと、アメリカ社会、文化の多様性という面でも本市の学生は刺激を受けており、交流が開始された直後ではありますが、異文化理解と国際社会との共生、意識の醸成という効果が現れていると感じております。 次に、(6)
米国マリーナ市との今後の交流についてのお尋ねでございます。 今後は、学生による
ホームステイ体験や現地校への体験入学など、実際に異文化に触れることができる訪問事業、学校間によるオンラインなどの交流事業、また、市民レベルでの市民団体同士の交流などにも取り組んでまいりたいと考えております。 以上です。
○議長(柴田三敏君) 通告による質問及び答弁が終わりましたので、これより再質問を許可します。 2番、長谷川議員。
◆2番(長谷川浩君) それでは、順次再質問をさせていただきます。 1の防犯カメラの設置数でありますが、当初予算の概要調書によれば令和6年度の予算は6台分であるが、令和5年度の実績は18台とのことになっています。予算取りは少ないのではないでしょうか。
○議長(柴田三敏君) 危機管理監。
◎危機管理監(小澤竜哉君) 台数のことでありますが、当初予算に関しましては、6台分を計上させていただいているところです。市長答弁にありましたように、今年度は14の区から18台申請をいただいたところでありますが、そこから考えますと確かに、本年度の当初予算は6台分ですから、少ないかなというふうな認識は持っておられると思います。今年度、令和5年度中に申請した区以外で、今後つけていきたいがというふうな形の事前の相談を受けております。この相談を受けている区が、5団体というか5地区あります。それの各区が1台ずつというふうなことで考えたときに、令和6年度の当初予算は6台でいこうというふうな形で予算取り置きはしているところです。 以上です。
○議長(柴田三敏君) 2番、長谷川議員。
◆2番(長谷川浩君) 分かりました。 令和6年に向けて近隣市町、予算取りあるいは補助制度の継続の動きがあるのかどうか、その辺をご質問します。
○議長(柴田三敏君) 危機管理監。
◎危機管理監(小澤竜哉君) この防犯カメラの設置に関しての支援の制度を行っている自治体に関しては、県内では当市を含めて14の自治体に及ぶと聞いています。そちらのほうの防犯カメラの設置に対しての補助の自体を本年度で取りやめるとか補助をやめたとかそういうふうな話については伺っておりません。 以上です。
○議長(柴田三敏君) 2番、長谷川議員。
◆2番(長谷川浩君) 分かりました。 続いて、(2)の設置場所についてですが、令和5年度の設置については通学路等とのことでしたが、設置場所の詳細等は分かりますでしょうか。
○議長(柴田三敏君) 危機管理監。
◎危機管理監(小澤竜哉君) 設置をしていただいた18か所の防犯カメラですが、通学路を見るように向いている、どちらに設置をされているかということなんだと思いますが、18のうちの17が電柱に配架、1か所がこれは公民館の建物についているというふうな報告を受けています。 以上です。
○議長(柴田三敏君) 2番、長谷川議員。
◆2番(長谷川浩君) その傾向はどんな形になっているんでしょうか。
○議長(柴田三敏君) 危機管理監。
◎危機管理監(小澤竜哉君) ちょっとうまく表現できるか分かりませんが、子供たちを守る、あるいは軽犯罪とか犯罪の抑止につながるという点では、それらの効果的な場所に設置するのが最良かというふうに思いますが、この17か所は電柱に配架されているので、またカメラの向いている方向、何を映しているのかということなんですが、ほとんどが通学路を映しているというふうな傾向にあるというふうに承知しています。 以上です。
○議長(柴田三敏君) 2番、長谷川議員。
◆2番(長谷川浩君) 分かりました。 次の、(3)の画像データの取扱いについてですけれども、提出に至った事例はないということでしたけれども、未遂、正式には警察から依頼ではないんですけれども、協力、ちょっと見たいとか、最近テレビでは数そういうのがあるんですけれども、そのような事例もないのでしょうか。
○議長(柴田三敏君) 危機管理監。
◎危機管理監(小澤竜哉君) 正式に画像のデータ自体を警察のほうから提出をしてもらいたい等、あるいは提出をしたという実績については伺っていないものです。ただ、令和5年度中に警察のほうとお話をする機会の中で、1件未遂になるのかちょっと分かりませんが、少し案件がありましたので紹介をさせていただくと、地区としては南條区になります。南條区の町なかにおいて、軽犯罪が発生をしたという報告がありました。警察のほうにつきましては、当然防犯カメラは大変有効なので現地を確認した段階で南條区が設置をした防犯カメラの存在に気がついた、で、それを借りようというふうな形で動き始めたらしいですけれども、その段階で未然に逮捕に至ったということなので、画像を改めて提出をしてもらうということはなかったというふうに聞いております。防犯カメラの抑止の力というのについては、有効かなというふうには認識しています。 以上です。
○議長(柴田三敏君) 2番、長谷川議員。
◆2番(長谷川浩君) つきましては、(4)の管理についての問題点ということで、問題があったような事例、そういうものというのはないのでしょうか。
○議長(柴田三敏君) 危機管理監。
◎危機管理監(小澤竜哉君) 実際に、これは管理の上でというよりは、設置をする前の課題は何点かは出ています。もう実際に動いていますが、設置の段階で、まず1点としては、据えたカメラの画像の映像といいますか、フレームといいますか、そちらの中に個人宅のプライバシーに関わる部分が少し入っていた、それをずらしてしまうと通学路が見えなくなってしまう。そのぎりぎりの線ではあるんですが、画像自体を少し加工させてもらって見えないような状態にして通学路を映しているというのが1台あると聞いています。 もう一点は、どうしてもこれは区あるいは地区が、主体となって進めている事業なんですけれども、設置する場所については、各区においてはいろいろと考えられたというふうには聞いておりますが、これはまだ設置する前の段階で区が設置しようとした場所が隣の区の場所だったということが改めて分かって、自分たちが設置するところが隣の区のものですので、それは適さないということで場所を変えたというふうな事案があります。 以上です。
○議長(柴田三敏君) 2番、長谷川議員。
◆2番(長谷川浩君) 分かりました。 続いて、(5)の一括でという、一元的にというちょっと質問をしたんですけれども、犯罪の抑止になるのは間違いないとすれば、令和7年度以降も継続して同補助金を設定していく、予算化していくのかということだったんですけれども、これは継続されるような先ほどの答弁だったので、補助金の補助率とか枠、対象について拡大等の考えはおありでしょうか。
○議長(柴田三敏君) 危機管理監。
◎危機管理監(小澤竜哉君) 今現在、令和6年度の審議をいただいているところです。令和7年度以降のことについては、少し見通せないのも正直なところです。実際にこの
補助制度自体に関しまして、長谷川議員からの質問の、いわゆる補助率であるとか、枠であるとか、対象とか、その辺の補助の制度の基準といいますか、仕立て・仕組みについては、この
補助制度自体が令和5年度、本年度からスタートしている大変若い補助制度なので、こちらのほうの効果であるとか、申請の件数については少し見守っていきたいなというふうな感じでは考えています。 以上です。
○議長(柴田三敏君) 2番、長谷川議員。
◆2番(長谷川浩君) ぜひ、見守って継続につないでいけるようにお願いしたいと思います。 あと、一昨年
友好都市交流をしている長岡京市に行ったとき、前回の一般質問でもちょっとお話ししましたけれども、今は市内の通学路の全域に212台の見守り
機能付き防犯カメラ、みるぞうくんというなんか名称で長岡京市のほうは約1億円をかけて当時は設置したというお話を伺ったんですけれども、設置された当時は防犯カメラの価格や通信方式、多分、全部光ファイバーで結んで本庁で管理していたんだと思うんですね。そうするとやっぱり、かなり高額になっていたんじゃないかなというふうに考えられます。 しかし、現在では無線方式の
Wi-Fiタイプですとか、携帯電話を利用したものとか、またデータを最近ではクラウド管理して自分から見に行くという、何千円単位で情報を見たりできるというようなシステムやサービスが行っている会社も多数見受けられるようになりました。 子供たちの見守りについては、以前ほど隣近所が緊密に、じゃ、隣のおじいさんがおはようとか、そういう今ちょっと時代ではなくなってきているんで、ぜひこの見守りについて、それに代わる、防犯カメラというのは私はすごく有効じゃないかなというふうに思います。私は
長岡南小学校のPTA会長を以前に務めたときに、その縁で今、
地域学校協働活動推進事業、長岡南小では長ニャンネットワークというようなそういう組織を立ち上げて、そこの会員を今ちょっと務めていますけれども、やはり一番の課題は通学路の安全ということであります。
長岡南小学校の近くに
順天堂大学医学部附属静岡病院があり、1日約3,000台の職員や業者の車と、診察に来る人たちが約1,000台、要するに四、五千台周りを移動しているそうなんですね。このようなことから、最低でも各小学校の通学路の周りは防犯カメラを設置していただき、伊豆の国市が目指す、安心・安全な移住・定住につなげる、そのような取組をされていったらいいんではないのかなというふうに私自身はちょっと考えております。 そこで、市長に少しこの辺の意見を伺いたいと思います。
○議長(柴田三敏君) 市長。
◎市長(山下正行君) 長谷川議員のご指名ですので、答弁させていただきます。 長谷川議員のおっしゃるとおりで、市内の安全・安心を守るための一つの重要なツールとして防犯カメラの機能が大変重要だというふうには私も思っておりますし、この防犯カメラのこの助成制度をつくろうじゃないかというか始めたのも私が指示をしてやったということでもあります。ただ、何台も何台もつければいいかというと、中国みたいな監視社会になってもまずいですから、そこはバランスを考えて必要十分な台数をこれからも設置ができればなというふうに思っております。
○議長(柴田三敏君) 2番、長谷川議員。
◆2番(長谷川浩君) ぜひ、努力していただいて、安心・安全なまちにしていただきたいと思います。 続きまして、2の
友好都市交流についてお伺いします。 (1)の市内からの選手は、小中学生を合わせて39名、全体では325名、応援に来られた方を考えると約500名から600名は多分この錬成大会に伊豆の国市を訪問されていると思うんですね。その中で、市内の、やっぱりアピール、その辺はどのように、柔道だから柔道ではなくて、こういう大会をやっているよ、ぜひ見に来てくれとかそういうようなアピールとかはされていることはあるんでしょうか。
○議長(柴田三敏君) 教育部長。
◎教育部長(佐藤政志君) 長谷川議員のご質問にお答えいたします。 こちらのほうのアピールは、ほかのイベントと同様なんですけれども、ホームページやLINEそれからメール、こういったもので、いついつどこでこの大会が行われますというような周知を行っているところであります。 以上です。
○議長(柴田三敏君) 2番、長谷川議員。
◆2番(長谷川浩君) 分かりました。 ぜひ、この325名、約父兄を合わせると五、六百人、伊豆の国市に来ますので、ぜひ観光面でもいいPRになると思いますので、ぜひまた力を入れてやっていただければと思います。 続きまして、(2)の
スポーツ少年団、どこでもこれは頭の痛い問題だと思うんですけれども、やはり柔道というのは国技でもありますので、日本の代表的なスポーツだと思います。この辺をどのようにやっていくかというのは、すごく、私もバレーボールをやっていてすごく頭の痛い問題なんですけれども、市としてやはりスポーツを前面に出す、そういう立場から何かそういう仕組み、今の若いお子さんを持たれている父兄の方にアポイントというんですか、こういうスポーツがありますよとか、そういうような何か取組等は今あるんでしょうか。
○議長(柴田三敏君) 教育部長。
◎教育部長(佐藤政志君) 取組についてでございますけれども、現在は各
スポーツ少年団とそれから
あとスポーツ協会、こういったところでの募集、そういったものを広報紙なんかを通じて年に1度ほどやっております。それから各団の取組といたしまして、それぞれ地域のコンビニとかスーパー行っていただけると分かると思うんですけれども、募集のチラシ等を貼ってございます。 そういったことで、市内の体育館はもちろんですけれども、そういった取組をしていただいているところでありますが、市としましても、今後中学校の生徒もこれから余った時間というか、4時半で下校になりますので、そういったときの時間の有効活用ということで、スポーツの少年団等が受入れが可能であれば、そういったところでの活動も広げていきたいなというふうに考えております。今後、そういった子供たちの取組、それから保護者も含めた方たちの応援、こういったものにいろいろ取り組んでまいりたいと思っております。
○議長(柴田三敏君) 2番、長谷川議員。
◆2番(長谷川浩君) ぜひ力を入れていただいて、やはり子供たちがスポーツをしている、やっぱり、イコール健全というようなイメージがありますので、ぜひそれはまた市としても力を入れてやっていただきたいと思います。 続きまして、(3)他の交流は考えていませんかということなんで、
ソンギノハイルハン区と柔道以外の交流もあり得るとのことでは先ほどの答弁でしたけれども、具体的には考えられている競技等はあるのでしょうか。
○議長(柴田三敏君)
企画財政部長。
◎
企画財政部長(守野充義君)
ソンギノハイルハン区と柔道以外の交流もあり得るということで、具体的にどんなものが考えられるかということなんですけれども、モンゴルでもバレーボールですとかバスケットボール、こういったものが盛んであるというふうに聞いております。
ソンギノハイルハン区内にも多くのクラブチームがあるというふうに聞いております。ですので、あくまでも当然、
ソンギノハイルハン区側の体制ですとか、本市の体制にもよるんですけれども、そういった状況が整えばバレーですとか、バスケットもそういった競技についても可能ではないかというふうには考えております。
○議長(柴田三敏君) 2番、長谷川議員。
◆2番(長谷川浩君) ぜひ前向きでいろんな競技の方と異文化交流、文化交流、そのようになればいいかなというふうに思いますので、ぜひ検討のほう、またよろしくお願いします。 続きまして、(4)のモンゴル国との交流をどのような方針ということで、今年度の夏に20人以上の中学生が訪問したと報告がありましたが、具体的にはどのような交流事業を実施されたんでしょうか。
○議長(柴田三敏君) 企画財政部長。
◎企画財政部長(守野充義君) 昨年の夏に8月6日から10日にかけて27人の中学生が参加をして、モンゴル国を訪問しておりますが、現地のナイラムダル国際子どもセンター、こういうところの施設に宿泊しております。その子どもセンターは青少年が700名程度泊まれる施設ということで、モンゴル以外に中国、ロシア、それからイギリス、アメリカ、韓国などの様々な国から同年代の子どもたちが集まってスポーツ大会ですとか、あと自分の国の紹介などを行っていたようであります。また、乗馬体験ですとか、そういった現地でしかできない体験をしているというところでございます。それから、日本大使館ですとか日本人墓地、こういったところを見学するなどして交流を深めていたというところでございます。
○議長(柴田三敏君) 2番、長谷川議員。
◆2番(長谷川浩君) 大変有意義だったという形は受け取ります。そこで、参加した学生の感想等、もしあればお願いいたします。
○議長(柴田三敏君)
企画財政部長。
◎
企画財政部長(守野充義君) 参加した学生に聞いたところ、日本と当然モンゴルとの文化の違いを知り他の国も行ってみたくなったですとか、他国の子供たちは友好的で自分も積極的に行動したいと思ったですとか、あとモンゴル人の優しさに触れ来年も行きたいと思った、それから言葉が分からなくても伝えようとする気持ちが大切だと思ったと、こんなような感想がございました。初めは、すごい不安でいっぱいだったようですけれども、体験を通じて気持ちの変化が見られたのではないかというふうに考えております。
○議長(柴田三敏君) 2番、長谷川議員。
◆2番(長谷川浩君) 来年度も中学生の交流を実施する予定等はあるんでしょうか。
○議長(柴田三敏君)
企画財政部長。
◎
企画財政部長(守野充義君) 今年度は27名の中学生が参加していただいたんですけれども、子供たちの、先ほども言いましたけれども、現地での体験は今後の子供たちのこれからの人生にとってすごく大きな影響を与えたんではないかというふうに考えておりますので、とても貴重な体験だったと思っておりますので、今後も中学生のモンゴル訪問は継続していきたいというふうに考えております。
○議長(柴田三敏君) 2番、長谷川議員。
◆2番(長谷川浩君) ぜひ来年度も続いていただいて、将来ある中学生に国際人としての役割を果たしていただけるようなきっかけになれば、すごくいいかなというふうに考えます。 続きまして、(5)の
米国マリーナ市との交流なんですけれども、
オンラインミーティングに参加したのは高校生ということで、何名の方が参加されたんでしょうか。
○議長(柴田三敏君)
企画財政部長。
◎
企画財政部長(守野充義君) 現在、
オンラインミーティングに参加している高校生なんですけれども、伊豆の国市側の学生が5名、それからマリーナ市側の学生が6名で
オンラインミーティングをしております。当日の
オンラインミーティングだけではなくて、月に1回程度ですけれども、
友好都市交流協会の方ですとか、あとボランティアの方でそれとあと国際交流員のほうでその研修会を事前にやっているというところでございます。 以上です。
○議長(柴田三敏君) 2番、長谷川議員。
◆2番(長谷川浩君) 月1度程度、すごくいい勉強の機会、チャンスだというふうに捉えております。その中でネイティブの英語というのは、かなりやはり慣れないと聞き取れないんではないのかなというふうには思うんですけれども、やり取りはそのときは非常に大変だと思うんですが、高校生は通訳がなくても上手に会話等はできたんでしょうか。
○議長(柴田三敏君)
企画財政部長。
◎
企画財政部長(守野充義君) 議員のおっしゃるように、確かにネイティブとのやり取りというのはすごく会話がスピード感もあって非常に難しいというふうに聞いております。ですが、先ほども少し触れましたけれども、国際交流員ですとか
友好都市交流協会のボランティアの方ですとかが隣にいていただいて、聞き取れなかったときとかは通訳をサポートしていただいたり補助をしていただいて、何とか会話が成立するようにしているところでございます。 以上です。
○議長(柴田三敏君) 2番、長谷川議員。
◆2番(長谷川浩君) ぜひ、国際交流員、ボランティアの方と協力していただいて、ネイティブに慣れるということはすごくいい経験じゃないのかなというふうに思います。
オンラインミーティングは有意義なものにするには、やっぱり事前の準備が相当必要だと思うんです。その辺はどのようなことをされてきたんでしょうか。
○議長(柴田三敏君)
企画財政部長。
◎
企画財政部長(守野充義君) 事前準備につきましては、高校生につきましては、先ほども少し触れましたけれども、月1回程度のペースで事前の研修を行っております。その中で想定される質問ですとか回答、こういったものをあらかじめ考えて
オンラインミーティングに臨んでいるところであります。それと、
オンラインミーティングが終わった後にでも、今ミーティングの風景を録画をしておりますので、それを見てまた内容を復習してみたり、あとは次回のミーティングに備えて練習を行っているというところでございます。 それから市の職員のほうにつきましても、高校生とは別にマリーナ市の議会議員の方ですとか、マリーナ市の職員、それからマリーナハイスクールの副校長ですかね、こういった方と事務レベルでの話になるんですけれども、
オンラインミーティングを行っておりまして、学生の
オンラインミーティング前にカリキュラムですとかあとはそういったものを事前にやり取りをして、
オンラインミーティングがスムーズにいくように調整を行っているというところでございます。
○議長(柴田三敏君) 2番、長谷川議員。
◆2番(長谷川浩君) 分かりました。 では、参加している学生の感想等がもしありましたら、お願いいたします。
○議長(柴田三敏君)
企画財政部長。
◎
企画財政部長(守野充義君) 学生の感想ですけれども、現在2回ミーティングを行っております。2回が終了しているところなんですけれども、参加している学生たちから、やはり本物の英語は速くてなかなか聞き取れないですとか、自分の拙い英語でも理解してくれるということが分かったですとか、こういった感想などがありました。 それとあと、マリーナの学生の生活面というですか、その中で例えば、マリーナのほうでは16歳以上はもう自動車通学が可能であるということですとか、あと高校の授業ですけれども、もう単位制が導入されていると。こういったことで専門的な科目も単位ですのであるということ、こんな学生生活の面からも非常に驚いているような様子であるというふうに聞いております。
○議長(柴田三敏君) 2番、長谷川議員。
◆2番(長谷川浩君) 分かりました。 ぜひ、また交流を深めていただいて、米国の内情を知るというのはすごく大事なことだと思います。また来年度も
オンラインミーティングを実施する予定というのはあるのでしょうか。
○議長(柴田三敏君)
企画財政部長。
◎
企画財政部長(守野充義君) 来年度も基本的に日本人同士で英語で会話するよりも、本物のネイティブとの、しかも同年代の学生と交流ができるということは、学生たち高校生にとっても非常に刺激になるのではないかと思っております。しかも1回だけではなくて、何回かやることによって、同じメンバーで交流することで相手との距離も近くなりますし、非常にいいことだと思っています。それとマリーナ側の生徒に比べて、非常に最初は消極的だったというふうに聞いております。ですが、当然回数を重ねてみたり、先ほども言いましたように毎月1回集まって練習を重ねている段階で、だんだん高校生も積極的になってきたというふうに聞いておりますので、そういった意味も含めて来年度も実施できればいいなというふうに考えております。 以上です。
○議長(柴田三敏君) 2番、長谷川議員。
◆2番(長谷川浩君) ぜひ、こういう草の根の交流というんですか、すごく大事なことだと思うので、ぜひまた力を入れて行っていってもらいたいと思います。 次に、(6)のマリーナ市との交流、今後、行政間の訪問や来訪はどのように考えられているのでしょうか。
○議長(柴田三敏君)
企画財政部長。
◎
企画財政部長(守野充義君) 来年度ですけれども、まだ当然現地へ訪問したことがございませんので、来年度は市長と担当職員のほうでマリーナ市へ訪問する予定であります。当然現地ではマリーナ市の市長をはじめ関係者への挨拶もそうですし、関係機関への視察、それから当然今後、ホームステイなんかも視野に入れていきたいと思っておりますので、交流事業、こういったものの打合せを行う予定でおります。 また、伊豆の国市に来ていただくことに関しましても、当然先方の希望も伺いながら調整ができればいいかなというふうに考えているところでございます。 以上です。
○議長(柴田三敏君) 2番、長谷川議員。
◆2番(長谷川浩君) 分かりました。 ぜひ、やはり友好交流というのは、一朝一夕というのですか、すぐによくなるというものではないので、やっぱり地道な継続的な活動というのは、大事ではないのかなというふうに思います。 そこで、
友好都市交流の覚書締結の際の議会全員協議会での説明では、有効期間は3年というたしか説明があったと思うんですけれども、その後についてはどのようにお考えでしょうか。
○議長(柴田三敏君)
企画財政部長。
◎
企画財政部長(守野充義君) 確かに昨年度締結した友好都市の交流の覚書は3年間ということですが、当然ここで
オンラインミーティングをやったり、交流がだんだん深まってきていると思っていますし、また現地の訪問も、こういったものを通じて次のステップに向けて調整をしていく予定でおりますが、今後においてもさらにお互いの交流が深まっていくことが確認できるんであれば、姉妹都市、こういったものも視野に入れながら考えていく必要があるのかなというふうに思っております。 以上です。
○議長(柴田三敏君) 2番、長谷川議員。
◆2番(長谷川浩君) ぜひ、継続的な交流というのは大事じゃないのかなというふうに思いますので、ぜひ前向きに検討のほうをお願いいたします。 先ほどの答弁の中で、今後は学生による
ホームステイ体験という言葉をおっしゃったと思うんですけれども、それは高校生だけに限るのか、または小学生や中学生もそういう交流、その辺はどうなんでしょうか、検討のほうはされているのでしょうか。
○議長(柴田三敏君)
企画財政部長。
◎
企画財政部長(守野充義君) 今後の交流につきましては、今高校生と
オンラインミーティングをやっているんですけれども、高校生に限らず小学生、中学生でもいいでしょうし、また大人も対象とした幅広い年齢の方を対象にしながら実施できればいいなというふうに思っております。 もちろんこれは、お互いの体制づくりというものもありますので、今後マリーナのほうと調整をしながら、そういったこともできるのか、こういったことも検討していきたいというふうに考えております。
○議長(柴田三敏君) 2番、長谷川議員。
◆2番(長谷川浩君) 分かりました。 ぜひ、徐々に徐々に広げていっていただければ、すごくありがたいと思います。 あと、市民レベルでの市民団体の交流とはということで、さっき伺ったんですけれども、具体的にはどのようなことをやられる予定というか考えていらっしゃるのかということなんですけれども。
○議長(柴田三敏君)
企画財政部長。
◎
企画財政部長(守野充義君) 市民レベルでの市民団体の交流ということなんですけれども、マリーナ市にもアジアン・コミュニティ・オブ・マリーナという市民団体があるようです。その団体が都市交流を担っているというふうに聞いております。伊豆の国市も伊豆の国市
友好都市交流協会というのがありますので、今後はこういった団体同士がそれぞれ訪問できればいいなと思っておりますし、訪問したり来訪したりすることができればいいし、そのときに交流のサポート、またはホームステイのホストファミリー、こういった役割を担っていただければ非常に力強いなというふうに思っておりますので、ぜひこういった団体にもお声かけをして交流を深めていきたいなというふうに考えております。 以上です。
○議長(柴田三敏君) 2番、長谷川議員。
◆2番(長谷川浩君) ぜひ、ほかの団体、そのような交流が広がっていけばいいかなというふうに考えます。私は現在の青少年育成には、グローバル教育は欠かせないというふうに考えております。特に文部科学省も英語教育を小学校3年生からの必須科目に今なっていると思うんですね。本市においても、これからの動きや市民ニーズを捉えて英語教育に力を入れるということで市長のほうもおっしゃっています。小学校3年生を待つのではなく、幼稚園児のほうも当市としては始めていることから、切れ目のない英語教育ということで市長も力を入れて現在取り組んでいるものと本当に承知しております。 この都市交流事業はまさにこういったグローバル教育を体現する、そういう絶好のチャンスじゃないかなと思います。単に英語を学習して紙面で点数を取れる、そういうことから異文化への理解とか国際社会の一員として自覚を促し、さらには我が日本や特に伊豆の国市を外の目線から客観的に見つめ直すという事業だと私はちょっと考えてはおります。こういった機会を多感な時期である中学生や高校生の頃に体験することは、ぞれぞれの人生の可能性を大きく開くものであると考えております。 また、市が実施することにより各家庭の金銭的事情、今の時代、両親の就労した金額に応じて学力の差が出ているというのが現状だと思うんですね。やはり市がこういう事業を、各家庭の金銭的な事情にそれほど左右されずに、どの子も海外渡航のチャンスを与えることになるため、今後さらに発展した都市交流の事業に取り組むことを本当に期待しております。 それで市長、またこの事業についてどのようにお考えかお願いします。
○議長(柴田三敏君) 市長。
◎市長(山下正行君) 長谷川議員のおっしゃるとおりだと思っています。ほかの市町も結構、海外の子供たちがホームステイとかやっている町が結構多いんですね。伊豆の国市もようやく、もちろんモンゴルとこれまでやってきましたけれども、母国語として英語を使う国とようやく始めたということでありまして、いろいろインターネットで今いろんな情報が入ります、映像でも例えば海外の映像も入ってきますから、そういう意味ではバーチャルで体験できるわけですけれども、やはり現地に行っていろんな体験をすると、それを通じて本当にそれが身についていくということ、感動がそこに生まれるわけですね。ですから、そういう機会を子供たちに提供できればというのがまず一つ。 それからあと、常日頃考えているのが、今2か所やっていますけれども、ほかの市町でも、例えば3か所やっているところもありますから、いずれは例えば、これは私の希望的な観測というかなんですけれども、例えばヨーロッパはまだないですからヨーロッパのどこかの国とやって、もっと視野が広くなるような、そういう機会があったらいいななんていうことも考えておりますが、これはどうなるかは分かりませんが、今後いろいろ考えていきたいと思っています。
○議長(柴田三敏君) 2番、長谷川議員。
◆2番(長谷川浩君) 市長の思いも十分受け取りました。やはり、今日本の規格なんて言うと、必ずヨーロッパ地区の、EU地区の仕組み、それがやはり世界に浸透している。そういうことから考えますと、ヨーロッパに目を向ける、それもまた一つの一考であるかなというふうに考えます。ぜひ、伊豆の国市は子供たちの未来にチャンスを与える、そのような光り輝く市にしていっていただけるように、行政のほうも頑張っていただきたいというふうに思います。 以上で一般質問を終わります。
○議長(柴田三敏君) これにて2番、
長谷川浩議員の質問を終了いたします。
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△天野佐代里君
○議長(柴田三敏君) 次に、12番、
天野佐代里議員の発言を許可します。 12番、
天野佐代里議員。 〔12番 天野佐代里君登壇〕
◆12番(天野佐代里君) 12番議員、新風会、天野佐代里です。 議長より発言の許可がありましたので、令和6年3月定例会において2件の質問を行います。 1件目、施政方針から新年度の重点施策と市の未来像について。 市長の施政方針では未来につながるまちづくりとして、4つの枠組みの重点施策が示されました。 以下について伺います。 (1)「子育て応援・教育振興のまちづくり」について。 ①少子化対策予算は増えていないのではないか。どのような見解か。 ②子供の増加(婚姻)などにつながる施策の検討はあったのか。 ③国の支援策(手当など)は対処的であるが市の独自策はあるか。 (2)「誰もが暮らしやすいまちづくり」について。 ①重層的支援体制の整備とは何か。 ②シルバー世代(元気な高齢者)を生かす施策は何か。 ③会派で山形県上山市のクアオルト事業を視察しましたが、当市の市民の健康増進のための施策の現状はどのようか。 (3)市制施行20周年記念事業の一環などとして、当市の未来につながる将来像について、提案型の若者の声を聞く機会を持ってはどうか。 2件目、能登半島地震の被災地に学ぶ防災力の強化について。 本日、3月11日は東日本大震災発災から13年です。日本中が被災地に思いをはせ、防災について考える日となると思います。あの日を忘れないを心に刻み質問をしたいと思います。 当市でも給水車の派遣等による被災地支援を継続していますが、伊豆半島も人ごとではないという声が多くあり、被災地に入った職員の経験は貴重です。教訓として生かし備えるための行動が急務と思い、当市の防災体制について伺います。 (1)地域防災計画の見直しにおいて、今回の教訓を生かした内容にしてはどうか。 (2)防災対策として、ブロック塀の撤去や狭隘道路の解消に向けて積極的に事業を進めてはどうか。 (3)土石流、これは土砂災害等、対策の現状の見解はどうか。 (4)各自主防災会の避難訓練の在り方についての見解はどのようか。 (5)避難所運営について見直しが必要ではないか。 (6)防災公園の設置について検討が必要ではないか。 以上です。
○議長(柴田三敏君) それでは、これより答弁を求めます。 答弁者、市長。 〔市長 山下正行君登壇〕
◎市長(山下正行君) 天野議員のご質問にお答え申し上げます。 初めに、1、施政方針から新年度の重点施策と市の未来像についてのうち、(1)「子育て応援・教育のまちづくり」についてのお尋ねでございます。 まず、①少子化対策予算についてでありますが、企画費において計上しております少子化対策事業につきましては、本年度並みの予算額となっておりますが、新たな取組といたしまして、本市が包括連携協定を締結しております事業者との連携の下、出産や育児に向けたサポートセミナーなどの実施を予定しております。加えまして、少子化対策につながる子育て支援策につきましても、令和6年度版いずのくに子育て応援パッケージとしてお示ししましたとおり、各種事業の新規・拡充によりその充実を図ってまいります。 次に、②子供の増加につながる施策の検討についてのお尋ねでございます。 本年度、少子化対策に向けた県内外の自治体の先行事例などを調査し、検討いたしました。その結果、出産や特定年齢児における祝い金や商品券などの給付が非常に多いことが分かりましたが、それらの効果について十分な検証が行われていないことから、来年度導入を見送ったところであります。しかしながら、今後も引き続き有効な施策の調査、研究を進めてまいりたいと考えております。 次に、③市の独自策についてのお尋ねでございます。 子育て支援施策に関しましては、施政方針の中でも述べましたとおり、令和6年度から産後ケア事業や乳幼児の一時預かり事業の拡充、新たに保育園等での保育支援者の配置の実施、給食費の物価高騰対策の継続等特徴的な施策を展開してまいる所存でございます。今後も、保護者等の子育てを行う当事者のご意見やニーズを踏まえた支援施策を検討し展開してまいりたいと考えております。 次に、(2)「誰もが暮らしやすいまちづくり」についてのうち、①重層的支援体制の整備についてのお尋ねでございます。 重層的支援体制整備事業とは社会福祉法に基づく事業であり、対象者の属性を問わない相談支援、多様な参加支援、地域づくりに向けた支援、こういったものを一体的に実施することで複雑な相談に対し、様々な相談機関が連携して支援を行うとともに、今までの福祉分野には当てはまらないケースについても、地域の取り得る手段を総動員して対応し改善していこうとするものでございます。 本市では令和6年度から、これまでの福祉相談センターの業務を引き継いで社会福祉課内に設置いたします福祉相談室を中心に事業を行ってまいります。 次に、②元気な高齢者を生かす施策についてのお尋ねでございます。 定年後に就労先を探している元気な高齢者の中には、シルバー人材センターの会員となり就業されている方もおり、市としても同センターの活動を支援しているところであります。また、高齢者サロン、認知症カフェなどの事業においては、元気な高齢者にリーダー的な役割を担っていただいており、地域のボランティアとして活躍いただいております。加えて、地域学校協働活動の取組の中で元気な高齢者に児童・生徒の見守りボランティアとしてご活躍をいただいております。 次に、③市民の健康増進のための施策の現状についてのお尋ねでございます。 本市では、これまで市民の健康増進がポイントにつながる健康マイレージ事業を行ってきたところでありますが、これに加えて、今年度はウオーキングに着目して、地域の保健委員がコースを考えたウオーキングマップを地域別に9種類作成いたしました。このマップを活用し、毎日の生活の中で歩く習慣を広めてまいりたいと考えております。 次に、(3)未来につながる将来像を若者から聞く機会を持つことについてであります。 総合計画の策定の過程で実施するワークショップや市制施行20周年記念事業の一環として検討している子ども議会の開催などを通じて、例えば、本市のあるべき将来像をテーマとした意見交換の場を持つことを考えてまいります。 次に、2、能登半島地震の被災地に学ぶ防災力の強化についてのうち、(1)地域防災計画の見直しについてのお尋ねでございます。 今回の能登半島地震の教訓を生かし、防災体制の再確認や災害対応の再構築など地域防災計画の見直しを図ってまいりたいと考えております。 次に、(2)防災対策として、ブロック塀の撤去や狭隘道路の解消に向けた事業についてのお尋ねでございます。 地震等により倒壊や転倒のおそれがあるブロック塀につきましては、撤去や回収の費用の一部を助成することでその促進を図っております。また、狭隘道路につきましては、道路後退用地を市へ寄附していただける場合、測量や工作物等の撤去の費用の一部を助成しておるところでございます。いずれの事業も防災対策に資することから、引き続き事業の広報等に取り組んでまいりたいと考えております。 次に、(3)土砂災害対策の現状に対する見解についてのお尋ねでございます。 市内には地震等により土砂崩れ等が発生し得る急傾斜地崩壊区域が317か所あり、静岡県と役割分担しながら本年度も4か所を施工するなど防災工事を推進しております。しかしながら、未整備区域は269か所に及んでおり、市民の生命・財産を守るためにも、早期の対応が必要であると考えております。 このため、防災工事実施箇所の優先順位を定めた上で地元住民の方々の同意が得られた区域について、県とも連携しながら順次施工を行ってまいりたいと考えております。 次に、(4)自主防災会の避難訓練の在り方についてのお尋ねでございます。 自主防災会の避難訓練につきましては、毎年9月の消防防災訓練と12月の地域防災の日に行われております。 本市といたしましては、これまでも自主防災会の活動説明会等の場において、想定される災害に関する情報を各区に提示し、地域の実情に応じた訓練を自ら企画、立案して実行するよう要請してまいりました。しかしながら、自主防災会によっては、訓練内容がマンネリ化してしまっているとの市民の声も伺っております。 こうしたことから、今後は訓練計画を立てて実施している優良事例の情報提供や、市からの積極的な人材派遣を含め、各区においてより実効性が上がる訓練が行われるよう指導してまいりたいと考えております。 次に、(5)避難所運営について見直しが必要ではないかとのお尋ねでございます。 能登半島地震の被災地において避難所運営に携わった職員3名から、私も直接現地の様子などの報告を受けましたが、地域住民一人一人の避難所運営への参画意識の向上を図ることが必要であると感じました。 避難所の運営に当たっては、市職員を派遣することになりますが、主として運営を担っていただくのは地域住民による自主防災組織になります。 こうしたことから、今後は防災訓練の際には地域住民の皆様を対象とした避難所運営を疑似体験するハグの訓練や、避難所の受付方法、要支援者の避難支援の方法についての実技指導等を行うことで、避難所運営に関する意識向上を図ってまいります。 また、市職員のいずれが避難所運営に派遣されても適切に対処できるよう、職員の避難所運営に対する知識を深めるほか、避難所の要望を把握し、避難所の声として的確にまとめ、本部に伝えることができるように訓練を行ってまいります。 いずれにいたしましても、今回、被災地に派遣した職員の経験を生かしながら、本市の避難所運営体制の見直しを進めてまいります。 次に、(6)防災公園の設置についてのお尋ねでございます。 本市では、地震などの災害時に1次的に避難する広域避難地として都市公園を9か所指定しております。今後、必要に応じてこれらの都市公園に防災機能を充実させてまいりたいと考えております。 以上です。
○議長(柴田三敏君) 一般質問の途中ですが、ここで暫時休憩とします。 再開は10時25分といたします。
△休憩 午前10時13分
△再開 午前10時25分
○議長(柴田三敏君) 休憩を閉じ、会議を再開し、一般質問を行います。 通告による質問及び答弁が終わりましたので、これより再質問を許可します。 12番、天野議員。
◆12番(天野佐代里君) はい、天野です。 それでは、通告に沿って再質問をしたいと思います。 まず、1件目ですけれども、ちょっと私が今回、この質問を出すに当たって、市長の施政方針の中で、やはり子育て支援に重点を置いて、そしてこれまでも市長は教育、そして施設整備も含めて、今回予算の中には子育てにつながる部分が非常に多岐にわたっているということも認識しております。 ただこの少子化対策と子育て支援というのが割と同列に扱われているのですが、今、国のほうも今回の予算編成に当たり、いろいろな声があって、子育て支援というのは子供さんがいる、その子供さんに対しての支援ですから、その少子化というのは、もう少し幅広く考えないと、これはまあ子育て支援やっているから少子化対策になっている。それはそうであるんですけれども、その子供さん以外の部分で、まずその子供を増やす施策、その辺がこの伊豆の国市の今回の予算編成の中で少し金額的に少ないのかなというふうに感じたものですから、予算が増えていないという表現をしています。 そういう意味で、この(1)の再質問なんですけれども、全国的に子育て支援、これを国がそういう施策を出しているわけですから、当然そのメニューに沿って地方の自治体も有効な手段を講じていくということでありますし、やはり
人口減少が進む中で、そこの部分は継続的に支援していかなければいけないということだと思うんですけれども、その中で、先ほどのご答弁にあった子育て応援パッケージということが出てきました。この作成の意図、内容や特徴、それをどういうふうに生かしていくのか、その辺について伺います。
○議長(柴田三敏君)
企画財政部長。
◎
企画財政部長(守野充義君) 今年度つくりました、その子育て応援パッケージにつきましてなんですが、少子化対策ですとか子育て支援というのは、これまでも企画財政部ですとか健康福祉部、それから教育部、複数の部局にまたがって進めているところであります。ですけれども、これまでそれぞれの部局が展開をしている事業、こういったものを広報ですとか、市のホームページでお伝えはしてきているところであります。ですので、それぞれが今までやってきたものをパッケージとしてまとめたものでありますので、これまでまとめたものがなかったということですので、作成の意図といたしましては、市民の皆様により分かりやすくお示しするということであります。 それから、内容としましては、それぞれの事業の概要を簡潔にまとめてありますが、それぞれの担当課ですとか問合せ先、こういったものも明記しているところであります。 特徴としては、妊娠、出産から、あと乳幼児、学童、こういった成長の過程に沿って事業を記載していること、それとあと移住を検討している方、こういった方に向けましても本市の英語教育の紹介ですとか、移住に関する支援制度、こういったことも掲載しておりますので、こういったことが特徴的ではないかというふうに考えています。 以上です。
○議長(柴田三敏君) 12番、天野議員。
◆12番(天野佐代里君) 今のご答弁にも伺いました中でも、やはり継続して、なかなかこの事業はすぐには数字が見えない。だけれども、継続していかないと確実に衰退していくばかりで、そこのところがどういうものにしていくのかというのが、非常にどういうものが効果的なのか。私も一時、婚活の質問などもしましたけれども、やはり個々の生活観、そして、これだけ世の中にいろいろな情報がある中で、その結婚が必ずしも子供を増やしていく施策にイコールというわけでもない。そういういろいろな考え方が報道でもあります。全くそのとおりだと思います。 今、移住者ということも出ましたけれども、少子化対策の中では、もちろん産んで子育てする。ただその前にまず共に働いて、そして子供を産み育てていく、その共に働く、そのやはり仕事の部分というのが、この少子化対策の重要な部分になってくるということも最近はよく言われます。 特に、女性の就労、社会進出を進めていく中でも、そこの両立を図っていく。そのために男子の育児に対してもいろいろな支援策が出てきていますが、この伊豆の国市に
人口を増やしていくためには、やはり移住、そういう部分も考えていく必要がある。中で増えないんだったらやっぱり呼び込む。そういう意味で、最近はリモートワークも広がっていますし、今いろいろなSNSの発達で、海外の情報も居ながらにして取れる、そういうものを皆さんも目にする中で、やはりここに住みたいというそこのアピールの部分というのはすごく大事になってくると思います。 そういう意味で、何か外に発信していく中で子育てしやすいまち、こういうものをうたって移住の促進、アピールというのが外に向けて何かやられているのか、考えていることはあるのか、その辺はいかがでしょうか。
○議長(柴田三敏君)
企画財政部長。
◎
企画財政部長(守野充義君) 外へのアピールということですが、当然広報、ホームページ、いろいろな手段を使ってアピールはしているところなんですけれども、働く場所なんかについても、確かにほかの議員からもいろいろご指摘があったりして、なかなか働く場所がない、土地の問題があったりしてなかなか難しいところもあるんですけれども、移住の相談を受ける中で、やはり住環境と同じようにその働く場所、特に関心があるかと思っております。 ただ本市の、伊豆の国市の立地上のメリットといいますか、こういったものになりますと、例えば、三島市さんですとか沼津市さん、それから今、伊豆縦貫道が整備されてきて、それを利用すれば、裾野市や御殿場市、こういったところまでも十分通勤が可能ではないかというふうに思っております。 ですので、引き続き、市内での雇用の場の確保というのも当然大事かと思うんですけれども、そういう移住される方についてはそうですし、Uターンを希望される学生、検討している学生、こういったところにもそういったことの、立地的にメリット、伊豆の国市はそういう通行面、交通面で非常にメリットがある、こういうこともPRしていきたいなというふうには考えております。 以上です。
○議長(柴田三敏君) 12番、天野議員。
◆12番(天野佐代里君) 通勤ということを考えたときに、その企業誘致ですとか、仕事を増やすという中には、すぐそういう発想が出るんだけれども、土地がない、非常に緊急性、緊急対応もできない、難しいなら通勤ということで通いながらこちらに住む。それは税収も当然生まれるわけですから有効であると思います。 昨日ですか、これは今回の能登半島の地震の関係で、ちょっとテレビで復興大臣の話がありましたが、2つの住所を持つ、片方が本拠、そしてもう一方、住むところを2つに分けて、そういう被災地の関係の話だったんですけれども、そうすれば、片方が被災したときにもう片方は住まいがあるということで、これからもそういう選択があるということをおっしゃっていました。このリモートで働く場合にも、よくそういうことは今言われています。制度的にこれからはそういうことも考えていく必要があるのではないかなと私も思います。 なかなか大きな目標は無理ですが、その通勤しやすい、そして住むためには、こちらのほうが環境はいいよという、その辺のアピールをもう少しやっぱり発信していければ、ポテンシャルは非常に高いと思いますし、自然も豊か、食べ物も非常に多岐にわたるいい場所ですので、またそういう方面からも少子化対策、子育て支援ということも力を入れていっていただきたいと思います。 それで、この(2)のほうなんですけれども、これは関連するんですが、
人口が減ってしまう、それは働く
人口が減ると、やはり社会の仕組みが支えられないということで、今、高齢で働き続ける、一度仕事を卒業した後もまた地域の中で活躍できるということで、シニアの活躍の場ということが言われるようになりました。 先ほどもシルバー人材センターという言葉もありまして、市も支援をしているところでありますが、そういう中で少し弊害もある。やはり現役世代と違ってけがや病気のリスクも高いということで、なかなか働くのにも考えるところがあるというふうな方もいるというふうに聞いています。 そういう中で、やはりそれまでのスキルを生かして、その人の特性に合った、そういうものをもっといろいろと発信していけたらいいのではないかなと、その経験が生かせるような、仕事だけではないと思い、仕事には特化しなくてもいいのかと思います。生涯学習的なものとか、そういうきっかけになるものを市のほうでも少し支援の一部にしていただく。今、仕事というと、特に民間からの要請でというところをそこパイプをつなげている部分があると思いますが、例えば、その公共の場での、先ほど学校の見守りの部分もありましたが、もっと広い意味でいろいろなスキルを生かせるような放課後の活動ですとか、そういうところにも、市も積極的に関わってそういう部分を進めていく、何か方策が必要ではないかと思いますが、その辺についてはいかがでしょうか。
○議長(柴田三敏君)
健康福祉部長。
◎
健康福祉部長(浜村正典君) お答えします。 高齢者の方につきましては、先ほど議員がおっしゃられたように、これまで培ってこられたいろんな経験、そして得意分野、強み等があると思います。 ですので、それぞれの方に合ったいろいろなお仕事だけではなくて、ボランティア活動とか生涯学習とか、そういうつながるものにつきまして、先ほどの市長答弁にもありましたとおり、現在ですとシルバー人材センターの会員さん、それから高齢者サロン、認知症カフェのリーダー的な役割、それから地域学校協働活動の中での、見守りボランティア等が具体的に挙げられておりますけれども、まだまだこのほかにもきっとあると思いますので、その辺のところはいろいろ関係部署とも協力して考えてやっていければなというふうに考えます。 以上でございます。
○議長(柴田三敏君) 12番、天野議員。
◆12番(天野佐代里君) 分かりました。 シニアの現状の所管今福祉の、所管の部長がお答えになりますけれども、私は、この子育てもシニアも福祉的な視点だけでなく、産業という視点も大事だと思うんですね。やっぱり行政の所管になると、どうしてもそこの担当のところがいろいろと考えていくということになると思うんですけれども、これやっぱり企業もいろいろな社会貢献もありますし、少しでも収入を得る、そういう部分でこの辺がこれから産業にも結びつけて広い視野で活躍ということについても考えていく必要があると思います。これは急にその体制的なこともあると思いますけれども、もう少し収入を生み出すという考え方を取り入れる必要があると思いますので、それは申し上げておきます。 それで、先ほどの答弁の中で、これからウオーキングに着目したいということがありました。保健委員さんを中心にマップをつくって、そういうことを推奨していくということがありまして、私たち会派でクアオルト事業というのを勉強してきました。これは今、伊豆の国市ではこの健康マイレージというペーパーのシステムを使って、ご自身がいろいろ積極的に健康づくりのことを進めることでポイントがついたり、いろいろメリットがあるというお話は現実にあるのですが、この実際のこのマイレージの活用状況については、どのように受け止めているでしょうか。
○議長(柴田三敏君)
健康福祉部参与。
◎
健康福祉部参与(蒔田善江君) 健康マイレージの活用状況につきましては、これまでも議員の皆様からもご指摘いただいて、紙の媒体だけでなかなか使いにくい面もあるというご意見を伺っております。 もちろん、高齢の方や小さなお子さんなどで紙の媒体のほうがいいというケースもあるんですが、現在考えておりますのが、令和7年度の使用に向けてアプリ化を検討しております。ただ議員が今ご質問の中でご提案いただいた上山市の活動についてホームページなども確認したんですが、先進的な事例ということで、市内全域でアプリを使って健康増進しているという、なかなかその規模までには至らないんですが、7年度に現在、紙媒体で行っているポイントシートなどについては見直しを行っていくという方向で検討しております。 以上です。
○議長(柴田三敏君) 12番、天野議員。
◆12番(天野佐代里君) 本当にすばらしい事業でした。また行きたくなります。 それは、やはりちょっとこの小さな器具を使って、チェックポイントで歩いた距離ですとか、そういうものを登録していくのですが、それによっていろいろなメリットがあったりします。やはりこの導入のきっかけは年間の医療費の削減、それから高齢化率の高まり、あるいはその宿泊数の激減ということもありまして、これはその保健保養地として企業と契約して、このクアオルト事業をメニューに入れて、いろいろな企業がこの地域を訪れて温泉に入ったり、ウオーキングしたり、そしてまたリフレッシュして帰っていく、そういう部分もあります。 でも、今回、私が取り上げたのは、その中の健康プロジェクト、今のが観光プロジェクトというのもあり。その中の健康プロジェクトの中で、市民の方が自ら自分の管理をしていく。その中には、いろいろな測定もできたり、そのデータを使って、その人に合ったいろいろなメニューを、デジタル化されていますので、そういうデータを使えるということです。その機械が通すところが市内に23か所でしたか、ありまして、市役所はもちろんなんですが、ショッピングセンターですとか駅の観光案内所ですとか、私たちが行っている間にもピッとこうやりながら、市民の方がリュックをしょって何人もそこを通して行かれました。またさらにいいのが、そのウオーキングでボランティア養成をしておりまして、そのボランティアをしていることでまたそれが健康につながる。それでそのボランティアの方を先頭に市民の方がウオーキングしていく。そういう物すごく、一石何鳥にもなるような、そんな試みでしたので、またぜひ研究していただいていいところは学んでいただきたいと思います。 そのことは、これから地道な努力で少しずつ数値が上がっていけば大変有効な施策だと思いますので、ぜひ研究しながら、当市でもいろいろ発展させていただきたいと思います。 それから、(3)の若者の声を聞く機会ということですけれども、今、青少年の主張発表大会ですとか、あと子供議会を実施している自治体も多くあります。ただ私が今回ここで申し上げたのは未来像ということで、その見据えているところは、その目の前の課題とか気づきというよりは、将来どうしていきたい、ここはどんな市になったら自分たちがここで住み続けたいか、そういう未来を語る、そういう場が必要ではないかというふうに思いました。 その中で、20周年というこの事業の節目がそれにふさわしいのではないか。まだ私もそうですが、だんだんいろんなことが、情報が入ってくると、そのいろんな夢みたいな話がだんだんそれが現実的になってくる。だけれども、小学生、中学生ぐらいのときにはもっといろいろ可能性を感じていたと思います。だから、その自由に発言する、そういうものをコンペみたいな形でやったらどうかなというふうに思っているんですが、それで、今回市民憲章も今検討しているということで、それにその若者の声というのは反映されるんでしょうか。その辺はいかがでしょうか。
○議長(柴田三敏君)
企画財政部長。
◎
企画財政部長(守野充義君) 市民憲章の策定につきましては、現在もう進めているところなんですけれども、昨年12月から本年1月にかけまして、市内の小学校5年生、6年生、それと中学校の1年生、2年生を対象に、どんなまちにしたいかというようなことについてアンケートを実施しております。また、今年度は韮山中学校と大仁中学校、いずれも3年生なんですけれども、総合学習の中で伊豆の国市の未来を考えるというようなことをテーマに取り上げていただいているところでございます。 ですので、議員のおっしゃるように伊豆の国市の夢のある未来を語ってもらうというようなことは非常にいいことだと思いますので、今後もこの市政、市民憲章に限らず、20周年に限らず、そういった場はいろいろとつくっていきたいなというふうに考えております。 以上です。
○議長(柴田三敏君) 12番、天野議員。
◆12番(天野佐代里君) 私もこれまで常々、市長にも今の施策、この先の目標があって今、そういうやっぱり未来像をどうしていくのか、そういう思いをやはり伝えていかないと、なかなかこの目の前の施策の説明だけでは将来は描けないというふうに言ってきましたが、自分自身もそれじゃ今、私の年齢で将来像描けるのかというふうに考えなんですね。 やっぱり今、野球の世界でも本当にスーパースターが出ていて大谷翔平選手、もうすばらしいと思うんですね。こういうときに生きている子供たちがああいう姿を見て、やはり夢の現実、それは成功体験の積み重ね、それを努力していくこと、その表舞台だけじゃなくて、その見えないその努力ということをやはり体をもって伝えてくれている、とてもそういういいタイミングだと思います。 それに触発されて、やはり成功体験の積み重ね、人前でアピールする。それがまた自分に確実な基礎になっていく。そういう機会を提供するということが、未来は描けないんだったら機会を提供する。そういうことが必要じゃないのかなと、市長、思うんですけれども、今回、最後にお聞きしたいと思いますけれども、この質問の最後に。そういう機会の創出という意味で、今回のその20周年の機会にコンペをぜひいかがかなと思っていますが、その未来像についてどのようにお考えでしょうか。
○議長(柴田三敏君) 市長。
◎市長(山下正行君) まさに天野議員のおっしゃるとおりで、我々はやっぱりこの年代になると、なかなかこれまでの経験とかいろんなことに縛られて、なかなか自由な発想でいろんなことを考えられなくなってきていると。またそれを外に向かって言ったら、あんなこと言って何、できるわけないのにとかいろいろ言われて、そういうなかなか限界があるわけですけれども。 やはり若い人たち、特に子供たちですね。まさに自由な発想でいろんな提案をしてもらうとか、将来の伊豆の国市をどう考えるかとかというようなことを議論してもらう。また、提案してもらうという機会があってもいいのかなというふうに思っておりますので、20周年のこれを契機として、そういったことも考えていきたいと思っております。
○議長(柴田三敏君) 12番、天野議員。
◆12番(天野佐代里君) ぜひよろしくお願いします。楽しみにしています。 それでは、2件目の質問に移ります。 今回、本当にこういうことが起こって、それぞれがいろいろな思いをはせていると思います。 まず初めに、この給水活動やその福祉の職員の派遣、この辺は本当にその百聞は一見にしかずで、現地に入った職員の経験というのは財産だと思います。報道なんかでも報告会をやっているということもありましたし、やはり給水車を英断で導入していただいた、こういうものを持つことで被災地に入っていける。これはすごく大きかったと思います。まず、そのことは本当に職員の皆さんにも頑張っていただいて感謝を伝えたいと思います。 それから、この今日までの一般質問の中でそれぞれが防災のことについて多岐にわたる質問がありました。その中でも防災体制の強化、あるいは液状化のリスク、火災予防に取り組む、そういうやり取りも多々ありました。最近の報道では、これだけ長引いてくると今度産業を守る、義援金頼みでなく、やはりその生計の維持のための手段、そういうふうに被災後の時間の経過とともに、支援の内容を変化させていかなければならない。そういう課題もある。 私は今回のこのもしもという仮定の話はもう、これは仕方がないことで、不安をあおるだけではなく、実際の市内の現状に落とし込んで、この質問を挙げてみました。 当然、伊豆半島全体の連携、7市6町の首長会議ということも行われていることも承知していますし、あるいは、私も今、駿東伊豆消防の監査委員をしておりまして、常設の消防署も今回の被災地支援を行っています。その中で、やはり自治体との連携、またこれからの改善点などについても協議をしていきたいという話もありました。 その中で、この防災計画の見直しなんですけれども、これは当然、再確認をして再構築という答弁がありましたが、伊豆の国市の現状を考慮した、その点の見直しについてはいかがでしょうか。
○議長(柴田三敏君) 危機管理監。
◎危機管理監(小澤竜哉君) 地域防災計画にどのような形で伊豆の国市としての特色、あるいは改訂することについて反映させていくのかということで理解をしておりますが、この地域防災計画自体についての1つの成り立ちというか、形を少し補足をさせていただきますと、現在、風水害編、地震編、そして一般対策編と3種類に分かれている。こちらのほうについては、静岡県が大綱として進めていく県の地域防災計画に批准するという性格を持っている。それに示された組織であったり仕組みについてを、それが伊豆の国市になじむのか、伊豆の国市ではどうなのか、これを表して、それぞれの取組についてマニュアルであるとか計画を策定して、独自の伊豆の国市に合った、この地域防災計画が出来上がっているというふうに認識をしています。 今後、地域防災計画は改訂をしていくことになります。というよりも、毎年この地域防災計画は見直しをさせていただいている。直近の令和6年3月、ここで発行されることに関しましては、少し能登の地震のことについては、静岡県のこのこういうふうな改制、こういうふうなところに着目して直しなさいというところについては間に合っていないんです。我々のほうとして、大きくこの能登の地震の影響が出てくるのは令和7年3月に発行される地域防災計画ではないかと思っています。 ただ令和6年3月にここで発行する伊豆の国市の地域防災計画にあっては、これは1つの特色があるとするならば、静岡県が各市町の地域防災計画をつくっていく上で、こういう点に配慮していきなさいといって提案されている内容が1つ、重要な点があります。これは何かというと、今までのこの静岡県が地域防災計画等で示してきた主要な計画である、静岡県の地震・津波アクションプログラムですね。こちらのほうについて2023版で出ていて、ここに改めて少し表現が付け加わっています。これどういうふうに付け加わっているかというと、今までなかったんですが、被災後も命と健康を守り、健全に生活できる社会の実現という項目が出ています。今まで被災後という表現はフレーズはこれには出ていなかったものですから、この点に関しても、地域防災計画の中ではしっかり考えていく必要があるというふうに思っているものです。 以上です。
○議長(柴田三敏君) 12番、天野議員。
◆12番(天野佐代里君) その支援の仕方も変わっていくということで、昨日、テレビの番組を見ていて、宮城県の知事がおっしゃっていたんですが、東日本大震災は津波の被害が大きかったから、もうぐじゃぐじゃになってしまったから、何でももう撤去してしまって、意外とその後の復興が進みつつあるが、能登の場合は地震で潰れてそこにある、その土地にあるので、その所有者の様々な権利がある。それがなかなか難しいのではないかというふうにおっしゃっていました。 当市を考えたときに、防災計画の中でも、津波の被害についてはそれほどでもない。ただ地震、あるいは山間地の問題、その辺が特徴としてはあるのかなと思います。液状化も当然、狩野川台風でぐじゃぐじゃになった場所もありますので、液状化、その辺もあるので、いろいろな計画に当たって何を実効性があるのか、その現状に合った、その部分がすごく大事だと思います。 その避難所なんかも、あれは2泊か3泊ぐらいの設定の広域の避難所なんかは、その設定で設置されているけれども、あそこに1か月も、2か月も滞留するということは当初は想定ではなかった。だから、そういう部分も考えていろいろなものをごちゃ混ぜにしないで整理しながらやっていく必要があるということだと思います。 そういう意味で、このブロック塀のほうなんですけれども、これは耐震化の推進ということで、現在、下水道発信の整備率、これまでの質問の中にも出てきましたが、この現状の耐震化整備率の実績についてはどのように認識していますでしょうか。
○議長(柴田三敏君)
都市整備部長。
◎
都市整備部長(西島和仁君) 今、議員、すみません。もう一度、下水道とおっしゃったでしょうか、すみません。もう一度お願いします。すみません。
○議長(柴田三敏君) 12番、天野議員。
◆12番(天野佐代里君) そうですね。今、耐震化ということから移ってしまいましたが、水道設備の上下水、耐震化率41%、橋脚整備率30%という答弁が、これまでの議員の質問の中にもありました。その辺の現状ですね、すみません。そこについてお願いします。
○議長(柴田三敏君)
都市整備部長。
◎
都市整備部長(西島和仁君) まず、水道関係ですけれども、主要な管が、耐震化率が41%というようなことでございます。主要な管というのが、導水管、水源から浄水場へ原水を送る管、あと送水管、浄水場から配水池へ消毒した水を送る管、配水本管、配水池から配水区域まで水を送る150パイ以上の管の耐震化が約41%ということでございます。 あと、道路につきましては、道路の耐震化というのは特にございません。橋でございます。橋では伊豆の国市では、その強度に応じた耐震化というようなことで12橋ほどがその耐震化ができているというようなことです。 あと、下水道につきましては、耐震化というよりマンホールの浮上が問題となっていて、対策とする区域、緊急輸送路上にあるマンホール、あと河川、鉄道横断というような、そこにある管路のマンホールの浮上対策ができているというようなことでございます。 以上です。
○議長(柴田三敏君) 12番、天野議員。
◆12番(天野佐代里君) すみません。ブロック塀から行っちゃったんで悪い。数字も出していただいて、すみません。 そういう意味で、ブロック塀、狭隘道路の中で耐震化ということなんですけれども、この実は、この質問がその違法なブロック塀の設置ということで、市民の方から声がありました。建物の建築申請が下りて建物を建てました。完成の検査が終わった後で、少し間をおいてブロック塀を建ててしまったと。そういうものの後の検査というのは特にないとは思いますので、その辺について、こういう発災のときに、これはちょっとどうなのかということもあってはいけないというふうに私は思いましたので、この辺を市のほうはどのくらい認識しているのかなということを伺いたかったです。 やはりこういうことについては、今後、周知をもう少ししていく。狭隘道路、ブロック塀撤去の予算も今年度ついていますので、もう一度、さらに周知する必要があると思いますが、この辺についていかがでしょうか。
○議長(柴田三敏君) 危機管理監。
◎危機管理監(小澤竜哉君) ブロック塀の撤去、そして新しく建築基準法上の規格に合った安全なブロック塀にしていただきたい。そして、狭隘道路の解消に努めていただきたいということに関しては、これは大事な地震等の災害に対しての、これは有効な策の一つであります。 どのような広報をしていくかということであります。我々のほうとしましても、このブロック塀の撤去、そして狭隘道路の解消、そして耐震化、これらについては、1つのパッケージというわけではないのですが、広報のほうでお知らせをさせていただいているところであります。このブロック塀の撤去とそして狭隘道路につきましても、その耐震性の強化ということも併せて、各地区全て集まってもらった自主防災会の活動説明会の場においても、これは紹介をさせていただいているところです。また、ホームページのほうでもアップをさせていただいていますが、また引き続き、この点に関しては改めて少し確認をしながら、またPRができればなというふうに思っています。 以上です。
○議長(柴田三敏君) 12番、天野議員。
◆12番(天野佐代里君) ぜひ最善の方法で推進していっていただきたいと思います。 土石流の関係なんですが、これ山崩れだと土砂災害という意味で伺いたいんですけれども、先ほど優先順位をつけて早期に対応していきたいということでした。これは、市単独というよりは県や国との補助も含めての話になりますので、なかなか難しい部分もあると思います。 ただ調査ですね。今こういうことになって、市民の方がちょっと大丈夫なのかというところが市内にも各所にあると思います。私の地域にもあります。そういう調査をドローンを使ってやっていく、その辺の可能性、今、協定を結んでいるというふうにも聞いておりますので、その調査の実施ということについてはどうなんでしょうか。
○議長(柴田三敏君) 危機管理監。
◎危機管理監(小澤竜哉君) 災害に対してのドローンの活用のこととして報告をさせていただきますが、協定につきましては、ドローンを活用してその被災した状況の確認をするというふうな形の協定をさせていただいたところが現在、民間で3社ございます。改めて、このドローンの利活用についての使い道といいますか、効用を少し広げたいなというふうに考えています。 それはどういうことかと言うと、ただ確認をするのだけではなくて、その被災した場合のその被災した、例えば土砂崩れが起こって、そして道路のほうに流れてしまった、その土量等をドローン等で確認して、これは把握をすることができるものだそうです。こちらについては、その総量値を早めに知ることによって復旧のほうの工事のほうが早くかかっていけるわけでありますので、いわゆる確認と測量、こちらのほうについても、効用が及ぶように今、市の建設業協会とは協定を結んであるわけですけれども、こちらのほうの項目についても追加をして担っていただくように、協定の改定のほうにも進めているところであります。 1点補足をさせていただきますが、いわゆる災害においての確認、そして要救助者、助けが必要な人の確認、これらのためとして、各駿東伊豆消防本部の5つの消防署におきましては、ドローン隊が別途配備されているというふうに我々聞いております。それらの組織、チームと有効的に連携しながら災害対応に当たっていくという形になると思います。 以上です。
○議長(柴田三敏君) 12番、天野議員。
◆12番(天野佐代里君) 活用ということについて今伺いました。 ただ防災の視点からやはり可能性が未然に防ぐ、あるいはその優先順位の中でもう少し精査していくという意味でも、この辺の調査についてもぜひ様々な方策を研究していただきたいと思います。 それで、次の自主防災会の関係なんですけれども、職員を派遣していろいろ情報提供しながら、もう少し関わっていくという答弁がありました。 先ほどの防災訓練の中で、この今自主防災会がイコール区の組織ということになるんですけれども、この辺がイコールでなければいけないんだろうかという疑問があります。今53区がいろいろな状況がありますので、
人口的な部分、あるいはその地形の部分がありまして、それで実際の複数の合区での訓練の実施等されている事例というのはあるんでしょうか。
○議長(柴田三敏君) 危機管理監。
◎危機管理監(小澤竜哉君) いわゆる広域、いわゆる複数の区で合同で、あるいは連携してというふうな訓練を行っているのかについてであります。 基本的には自主防災組織ごとに計画を練り、そして独自のアイデアや準備をもってして防災訓練に臨んでくださいというふうな形に仕立てをしてありますが、やはり何かしら、災害は自主防災組織だけに起こっているわけではないので、我々のほうとしましては、総合防災訓練等において、いわゆる広域、複数の区を同時に動かして同時に1つのフィールドに集めさせていただいて、同じ訓練等の仕立てをして臨んでいる事例があります。 これについては、令和4年度以前もそうだったと思いますが、令和4年度、そして令和5年度、そちらのほうの複数の区を絡めて訓練に臨んでいる実例がございます。 以上です。
○議長(柴田三敏君) 12番、天野議員。
◆12番(天野佐代里君) これ、次の避難所にも関わると思うんですけれどもね、この防災組織の在り方。 また前から言われています、この女性の視点の生かし方ということでなかなかその自主防災会の中に、区の組織ですから女性というのが関わる機会が少ない。もう少し規模の大きな市になると、そういうNPOですとか団体がある、そこのところが団体として入っていくというやり方もできるんですが、当市の場合はまだそこまで行かない。私も見ていると、女性というと保健委員さん、そして炊き出しだとか、あるいは三角布の結び方、その応用の仕方、そういう慣例の自主防災会、訓練がありまして、ちょっともう少しこの辺が本質的に関わっていく、そういう部分でやっぱり行政のほうがある程度介入して関わっていく必要があるんではないかと思っているんですが、その辺についてはいかがでしょうか。
○議長(柴田三敏君) 危機管理監。
◎危機管理監(小澤竜哉君) お答えします。 大変、この避難所の運営、訓練とか、この様々な総合的な防災訓練に対して、女性が参画していくということのテーマというのは大変難しく思っているところです。やはり、いわゆる風水害のときの避難というときには、これはいわゆる男性だからどうだとか女性だからどうだという世界はなかなか見えにくいんですけれども、これが避難、避難生活に入ってくると、ここの男性、女性という部分が少し出てくるのかなというふうな認識を今しています。 女性のほうの避難生活が始まった段階での担っていただきたい点については、先ほど天野議員が少しおっしゃっていただいたところでもあります。そして、保健委員さんのお話もいただきました。ぜひ女性の視点に立って、避難されている方々の健康のケア、そして記録等については担っていただきたいなというふうに思っています。 積極的な導入をというふうな話ですけれども、我々防災のほうの担当部局も今後、その保健委員さんの活躍というのは、これは各地域に保健委員さんが配置をされているものですから、ぜひ期待したいなというふうに思っていますし、連携して、その災害に対しての避難所においての関わり合い方であるとか、その辺については情報を共有していきたいなというふうに思っています。 以上です。
○議長(柴田三敏君) 12番、天野議員。
◆12番(天野佐代里君) いろいろと課題はあると思いますけれども、避難所運営というところに今行っているんですけれども、今回、能登の地震の中では、道路が寸断されたことによって市が指定する避難所まで行けずにビニールハウスに避難したり、あるいは避難所の制約を嫌って安全な場所に近所同士で、近所のコミュニティーで避難した、あるいはそういう場所の把握ができなくて、その避難所ガチャなんていう言葉が出てきている。そういうことがあってはならないと思うんですね。この本来の指定場所以外の避難場所への避難、このことについてはどのようにお考えでしょうか。
○議長(柴田三敏君) 危機管理監。
◎危機管理監(小澤竜哉君) 今回の能登においては、この形がかなりクローズアップされている、そして実際に現実的に起こっている事象だというふうに思っています。 行政のほうにつきましては、指定避難所を用意をしているわけでありますけれども、あれだけの広域であれだけの大きな被害、その中でいろんな事象が発生している中で、天野議員おっしゃるように、我々の指定している指定避難所にたどり着かない方々というのは当然いるというふうな認識です。 では、そのたどり着かない人たちはどうしていたのかというのも、天野議員の先ほどのおっしゃるとおりで、地区の本当に小さなコミュニティーの場所に寄ったり、あるいは軒先に寄ったり、あるいはビニールハウスに寄ったという状況があります。このことについて、大事なことについてはその避難、臨時的に、仮設的につくられた、その小さい避難所をどれだけの早さで把握し、そして支援につなげていくのかということが重要になってくるかと思います。 行政的には確かに指定避難所のところに避難をしていただけるのが一番管理がしやすいのですけれども、その部分について、これは柔軟に、そして手を尽くしていかなければならない環境を、新しく発生した環境かなというふうに認識しているものです。 以上です。
○議長(柴田三敏君) 12番、天野議員。
◆12番(天野佐代里君) これまでの防災の質問に対しても圧倒的に避難所の確保は必要である、数が少ないというふうに答弁がありますのでね。 また、この収容の設定というのは、市の
人口規模で考えていますよね、今。住民の市民の方、だけれども、伊豆の国市というのはやっぱり観光地でもありますので、当然、ほかからの流入もあります。それで、例えば、口野のあの辺が津波で問題が起こったときに、沼津市の市民が伊豆の国市で受け入れてくださいということもあると思います。そういう意味では、もう圧倒的に収容人数の設定は、私は少ないと思います。ちなみに、大分前ですが、草津町、あそこは
人口8,000人か9,000人、そこの避難は2万人分用意してあるということでした、常に観光客が来ているので。そういうところもありますので、大分少ないと思います。 私も以前にここでも提案したんですけれども、身近な公共の場ということをもう少し考えたほうがいいんではないか。例えば、居場所になっているような地域の小さな集会所ですとか、あるいはお寺、お寺なんですね。これお寺はやっぱり高齢者の方は割と心のよりどころにしている方が多い。それで、本堂が高く設定されていますのでね。それはもう提案したことがあるんですが、今回はもう本格的に、そしてこういうものの情報をやっぱり日頃からネットワーク化して、市が一元管理する必要があるんではないかと思うんです。そうしないとやっぱり避難所にたくさんが集まって、そのたくさんのお世話をするのも、またこれも被災者なんですよね。職員の方だって被災者です。ボランティアだってみんな被災者です。そう考えたときにもう少し自助で小さなコミュニティーで避難していくという考え方も必要ではないかと思うんですが、この点についていかがでしょうか。
○議長(柴田三敏君) 危機管理監。
◎危機管理監(小澤竜哉君) 日頃、地区の方が利用されている、その小さい集会所、あるいは日頃、精神的なことでお邪魔しているお寺であるとか神社、そちらのほうの施設についての、避難所としての使われ方の可能性については、これは今までお話をいただいているところであって、実は地域防災計画の中に1つ協定が結ばれています。これはお寺のほうでありますけれども、ぜひ使っていただきたいというふうな形のお話の中で、お寺のほうと伊豆の国市のほうで避難所としての使うことについての協定は結ばさせていただいているところがあります。 令和4年度のことでありますが、別のお寺からお話をいただいた経緯がございます。それはそれでありがたいというふうな形で話を少し進めていましたが、そのお寺の本堂自体が土砂災害警戒区域にあるということの中で、少しそのお話については断ち切れたようなこともあったというふうに認識はしています。 いろいろな、様々な避難所としての可能性がある建物について、検討していくことは大事だと思っています。これは実際に伊豆の国市が持っている、伊豆の国市にある旅館やホテルも同じことですが、あるいは指定されていない公共施設もまだあるでしょうし、これらについて有効的な容量を少し見直しをしたり、追加していくことが大事だと思います。 現在、今提案いただきましたお寺については、まずは仏教会とも少しお話をする機会があればいいかなというふうに思っています。なぜならば、一概にこのお寺の本堂を使うということに関しては、みんな同じ方向を向いてくれるかどうかということは少し疑問な部分があります。というのも、東日本大震災では本堂を使ってくださいよというふうな形で本堂を開放したけれども、結果的にもう本堂の中がぐじゃぐじゃになってしまって困ったよという現実的な声があるわけですから、これはまずそのお寺一つ一つと話をするというよりも、意見交換の場を持っていくのがまずは一歩目かなというふうに思っています。 以上です。
○議長(柴田三敏君) 12番、天野議員。
◆12番(天野佐代里君) 考えられる方策としていろいろな研究をしていっていただきたいと思いますので、よろしくお願いしたいと思います。 それから、この避難所の関係で支援物資の提供はもちろん、今回、水、トイレの問題も当然毎回、これは上がるわけで、その中で情報ということもありました。その避難所に行けない、自宅にいてその情報を取るということで、その情報がないのが不安だということで、能登半島には七尾市がラジオななおということでFMのコミュニティー放送をしているということでしたが、これを活用して市が緊急割り込み放送ということでライフラインの情報等を流したという報道がありました。せっかく当市もFMラジオあります。たしか記憶をたどりますと、これはもう防災用の活用だということも大きな柱になっていましたので、この辺のFMとの連携体制についてはいかがでしょうか。
○議長(柴田三敏君)
企画財政部長。
◎
企画財政部長(守野充義君) FMとの連携体制ということなんですけれども、FMいずのくにとは、災害時等における緊急放送に関する協定書というのを締結しています。これには、市からの要請により災害情報を発信すること、それから、さらに必要なときには、議員おっしゃるように七尾市と同様に市が直接FM放送に割り込みをして情報を発信すること、こういったことも規定されております。 ですので、このようなことに対応できるように、今年度も災害対策本部の訓練がございましたけれども、このときにもFMの局員に市役所に来ていただいて情報伝達訓練、こういったこともやっていて連携体制の確認をしているところでございます。 以上です。
○議長(柴田三敏君) 12番、天野議員。
◆12番(天野佐代里君) いろんな情報発信の手段、防災無線ですとかあると思いますが、やっぱりあらゆる手段を使ってやっていくということは必要だと思います。 それで、被災された状況にあっては、やはりその市内の状況がどうなっているのか、水はどこに行ったらもらえるのか、そういうことについても、細かく具体的に放送するという意味では、こういうFMの役割は大きいと思いますので、これからも情報伝達に重点を置いた施策をぜひ進めていっていただきたいと思います。 それから、この防災公園についてですが、現在9か所の都市公園ということでありますが、これは場所はどこでしょうか。
○議長(柴田三敏君)
都市整備部長。
◎
都市整備部長(西島和仁君) 9か所の都市公園ということです。長岡地区では狩野川リバーサイドパーク、湯らっくす公園、古奈湯元公園、古奈もみじ公園、江間公園、韮山地区におきましては山木グリーン公園、反射炉自然公園、大仁では大仁淵端公園、広瀬公園、計、長岡地区が5公園、韮山が2公園、大仁が2公園の計9でございます。
○議長(柴田三敏君) 12番、天野議員。
◆12番(天野佐代里君) こういうところに防災機能を充実させていくというご答弁でありました。 今、場所を伺ったんですけれども、少し偏りがあるのかなと思います。というのは、私、南條の伊豆長岡駅の周辺ですが、全くこの辺が心細いんです。これは、伊豆長岡駅という大きな駅も抱えておりますし、昇降客も6,000人ということでエレベーターの設置もしました。だけれども、水つき場であります、あの狩野川台風でもうぐじゃぐじゃになった場所ですから、非常に心配しています。 現在、この伊豆長岡駅東口、JAが本店がなくなりまして、この利活用について、その状況というのはどうなんでしょう、この辺にやはり防災の機能を持ったものが、施設があったら、私は非常に市の政策としても充実してくるんじゃないかと思うんですが、いかがでしょうか。
○議長(柴田三敏君) 危機管理監。
◎危機管理監(小澤竜哉君) すみません。防災のほうからの少し考えですけれども、取りあえず今、農協の本店のあった土地については、それなりの広さを持っている更地になっているのは承知はしているところです。 ただまだ農協さんの土地でもあることなので、特段、防災のほうとしては、そこに防災公園を設置するというふうな新たな考え方については、今現在特段持ってはおりません。 以上です。
○議長(柴田三敏君) 12番、天野議員。
◆12番(天野佐代里君) では、市長に伺いたいと思います。 この将来性のある施設の意味も含めて、今、庁舎もこれから改修します。15億円かかります。いずれは新庁舎を建てる必要があると思います。私は、その場合にこの一団の土地というのは非常に重要な場所になってくると思います。この将来性のある新庁舎の候補地にでもなり得ると思うこの場所について、その防災機能を備えた施設、防災公園等の設置については、どのような見解をお持ちでしょうか。
○議長(柴田三敏君) 市長。
◎市長(山下正行君) 私も、伊豆長岡駅の東側の再開発というんですか。こういうその課題は頭にあります。特にその今まとまった土地があります、農協の跡地、これにつきましては、いわゆる天野議員がおっしゃるその防災公園なのか、何か公共的な活用ができないか、これは一考に値するものだと思っております。 ただ農協の民間の組織なものですから、市が無償で活用できるというようなことにはいかないと思いますので、有効活用の知恵が出せないか、何か研究したいと思っています。 天野議員おっしゃいました庁舎の長寿命化を今そちらの方向でやっておりますが、これ未来永劫、この庁舎が使えるわけではありません。また、未来永劫、大仁庁舎が使えるわけではありませんので、いつになるか分かりませんが、いずれは新しい庁舎をどうするかというような、これまでも検討があったように聞いていますけれども、いずれはそれに本格的に取り組まなければいけないと思っております。 ただ今のところ、そこまではまだ考える余裕はありませんので、いずれはということであります。 その場合に、幾つかの選択肢の一つとして、伊豆長岡駅の東側というのも1つの選択肢としては考えられるという、思っておりますので、そういうことを含めまして、何か智恵が出ないか、知恵がないか分かりませんが、研究を重ねてまいりたいと思っております。
○議長(柴田三敏君) 12番、天野議員。
◆12番(天野佐代里君) ぜひその点についてはお願いしたいと思いますし、ずっと市が誕生してから、この庁舎というのは課題でした。そして、今回、この改修にこれだけかかるということで議員にも批判的な声があります。ただもうここまで来てしまったからには仕方がない。これまでも幾度もチャンスはあったかもしれませんけれども、ただそのことについても、1件目の質問にはなるんですけれども、30年、50年先を考えたときに、これは必要だと、土地の確保も含めて、この辺についてはしっかりと対応していただきたいと思いますし、市長、答弁の中でもこれまでもおっしゃっていた、どうしたらできるか、知恵を絞る、できる方策を考える、ぜひこの点について検討を進めていただいて、将来、未来明るい伊豆の国市にしていただきたいと思います。 以上で質問を終わります。
○議長(柴田三敏君) これにて12番、
天野佐代里議員の質問を終了いたします。
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△内田隆久君
○議長(柴田三敏君) 次に、10番、
内田隆久議員の発言を許可します。 なお、関連資料の配付を許可しております。 10番、内田議員。 〔10番 内田隆久君登壇〕
◆10番(内田隆久君) 皆さん、こんにちは。議席番号10番、内田隆久です。 発言通告書に基づきまして一般質問を始めます。 1、4つの行政課題と令和6年度予算について。
人口減少・少子高齢化が進み、中長期的に見て税収増加の兆しが見えない中、伊豆の国市の財政は今後さらに逼迫し、大変厳しい状況におかれることが予想されます。これまでの行政課題の対応と令和6年度予算について、以下のとおりただす。 (1)厳しい状況におかれている市内産業に対し、市が行う経済振興策をどのように考えているか。 (2)伊豆保健医療センターの新病院建設についての進捗状況と今後の方針をどう考えているか。 (3)合併後19年が経過しようとする中、公共施設の統廃合が進んでいないが、今後の対応策をどう考えているか。 (4)合併後最多の市債を償還していく上で、財政規律を守っていく必要がある。具体的な方策は何か。 2、文化財展示施設について。 市民や議員に十分その内容が知らされていないタイミングで文化財展示施設の工事予算が計上されている。不要な公共施設ができることを危惧している多くの市民意見を代弁して、以下のとおりただす。 (1)計画している「文化財展示施設」と文化財保存活用地域計画で示されている「博物館」との違いは何か。 (2)施設に展示される文化財の現物は何か。 (3)基本計画策定期間が1月末だったものが3月末になった理由は何か。 (4)基本構想、基本計画を策定した業者が入札で展示設計と展示物製作を受託した場合、公平・公正な発注だと思わないが、このようなことが起こり得る理由は何か。 (5)基本計画の完成前に、令和6年度予算に建築設計・工事費、展示設計・製作費が継続費で計上されているがどういうことか。 (6)韮山時代劇場との連携利用には、建物を駐車場北側に配置すべきと考えるが、南側に造る理由は何か。 (7)市民アンケートを取らない理由は何か。 (8)市民に対し、この計画の説明責任を果たしたと考えているのか。 (9)この施設の生涯費用は幾らかかるのか。 3、道の駅について。 昨年12月の議会全員協議会で報告された道の駅「伊豆のへそ」の運営管理について、以下のとおりただす。 (1)令和6年度予算で、管理運営業務負担金として375万7,000円が計上されているが、市が負担する理由は何か。 (2)大仁まごころ市場と時の栖と村の駅の運営の関係と、土地建物賃貸料などの金額は幾らか。 (3)道の駅「伊豆のへそ」の今後の検討課題は何か。 以上です。
○議長(柴田三敏君) それでは、これより答弁を求めます。 答弁者、市長。 〔市長 山下正行君登壇〕
◎市長(山下正行君) それでは、内田議員のご質問にお答え申し上げます。 初めに、1、4つの行政課題と令和6年度予算についてのうち、(1)市内産業に対し、市が行う経済振興策についてのお尋ねでございます。 市内産業の振興を図るために必要であると考える農林業振興、商工業振興、観光振興等に係る各種事業費を令和6年度当初予算案に計上したところであり、議決後には機動性を持って執行してまいりたいと考えております。 次に、(2)伊豆保健医療センターの新病院建設についてのお尋ねでございます。 公益財団法人伊豆保健医療センターにおいて、病院整備に関する検討が進められていますが、現時点では市の予算に関わる要望は受けておりません。伊豆保健医療センターは地域を支える医療機関であり、市民の皆様が健康で安心して暮らすために地域医療の確保は行政の責務であると考えております。現時点では同公益財団法人に対し、病院整備を促していく方向で医師会や関係市町とも連携して必要な対応を行ってまいりたいと考えております。 次に、(3)公共施設の統廃合に向けた今後の対応策についてのお尋ねでございます。 公共施設の再配置につきましては、昨年8月の計画の見直しにおいて、延べ床面積の削減だけではなく、建物の耐用年数、利用ニーズ、運用状況などを踏まえた施設の有効活用にも重点を置くものとし、今後も有効な利活用が見込まれる施設などについては、施設の長寿命化を含め、更新などが必要となる時期まで活用するとの方針を定めました。 今後も、現計画に基づき再配置の取組を進めてまいりたいと考えております。 次に、(4)財政規律を守る具体的な方策についてのお尋ねでございます。 令和6年度当初予算においては歳出予算のスリム化のため、各部局の予算要求に先立って事業見直しヒアリングを実施したこと、また、歳入確保を図るため、ふるさと納税の現地決済型サービスを導入することなどが、新たに取り組んだ財政規律を維持するための具体的な方策であると考えております。 また、財政5か年計画では、社会経済情勢の変化や国の制度改正などに対応した見直しを適切に実施するとともに将来を見据えた予算編成を行うことが、今後の財政規律を維持するための方策であると捉えております。 次に、2件目、文化財展示施設についてでありますが、まず最初に、ただいまの内田議員によるご質問の中に不要な公共施設であるとの発言がございました。内田議員は昨年9月の定例議会における反対討論と11月15日発行の議会報告において、展示施設は必要ないとの論拠に著名な博物館学会の会長、これは布谷先生でありますが、この先生を引用して「展示施設がなくても教育活動はできる」と結論づけられておりますが、このことについて、昨年、ご本人に確認させていただきましたところ、大いに間違った解釈とのメールをいただいております。展示機能にプラスアルファとして教育機能の、また博物館の機能として求められるという趣旨であり、展示施設がなくても教育活動はできるとの解釈は、会長の見解を歪曲したものであるとのことでした。これは世論形成とかその世論誘導という点でいかがなものかと考えられることから、ここであえて報告させていただきました。 質問の(1)ですが、文化財展示施設と博物館との違いについてのお尋ねでございます。 博物館は、博物館法では歴史、芸術、民俗、産業、自然科学等に関する資料を収集し、保管し、展示して教育的配慮の下に一般公衆の利用に供し、その教養、調査研究、レクリエーション等に資するために必要な事業を行い、併せてこれらの資料に関する調査研究をすること、これを目的とする機関と定義されております。 この博物館と今般、計画している文化財展示施設との違いは、文化財展示施設には博物館が備えている資料の保管という機能を担う収蔵庫がないという点であります。 本市といたしましても、規模や機能の面で十分に定義を満たした博物館を整備することが理想ではありますが、それには長い準備期間と大きな財政負担が必要となります。その一方で伊豆の国市の文化財を適切な環境で展示し、その価値を広く発信するとともに、教育活動に生かし人々の交流の拠点となる施設は必要不可欠であると考えております。 文化財展示施設には、収蔵機能こそありませんが、調査研究、公開、情報発信の機能については、可能な限り充実させていく方針であり、本市が実現可能な施設として整備を進めようとしているものでございます。 次に、(2)施設に展示する文化財についてのお尋ねでございます。 展示する文化財については、国指定文化財である山木遺跡出土の生産・生活用具や北江間横穴群の石櫃、県指定文化財である仲道A遺跡出土の縄文土器などを想定しておりますが、現段階において決定しているものではありません。 次に、(3)基本計画策定期間を延長した理由についてのお尋ねでございます。 策定期間につきましては、できる限り、市民の皆様のご意見を伺うために、市民説明会を複数回開催し、パブリックコメントも実施することとしたため、当初の設定から2か月間延長したものであります。 次に、(4)基本構想などの策定業務受託者が展示設計業務などを受託することが起こり得る理由についてのお尋ねでございます。 理由は、基本構想などの策定業務受託者が展示設計業務の入札などに参加するため起こり得るものであります。なお、一般論として、基本構想などの策定業務受託者について、展示設計業務の入札などへの参加を排除することは公平・公正ではないと考えております。 次に、(5)基本計画の完成前に、令和6年度予算として建設設計費などを計上していることについてのお尋ねでございます。 現在は基本計画の策定途上ではありますが、施設の規模などは固まりつつあり、それを基に算出した概算金額を計上したものであります。 次に、(6)韮山時代劇場の大駐車場南側に設置を計画している理由についてのお尋ねでございます。 設置場所として予定している大駐車場は、韮山時代劇場との共用となりますので、より多く収容台数を確保することが可能であることや、韮山時代劇場の利用者の利便性などにも考慮して、南側の設置を計画しているものであります。 次に、(7)市民アンケートを取らない理由についてのお尋ねでございます。 市民アンケートにつきましては、既に市内の小学5・6年生と全中学生を対象に実施しており、1,485人から回答を得ております。また、市民の皆様からご意見を伺うという点では、合計5回にわたる市民説明会の開催や先月実施した基本計画に係るパブリックコメントなどにおきましてもお聞きしているところであります。 次に、(8)市民に対して、この計画の説明責任を果たしたかについてであります。 本市といたしましては、市議会をはじめ、「市長と語ろう」や、市民説明会での説明、広報いずのくに12月号での特集記事や市ホームページへの各種情報の掲載などを通じて、市民の皆様への説明に努め、一定のご理解をいただいているものと考えております。 今後もさらなるご理解をいただくために、事業の推進に当たり、引き続き丁寧な説明に努めてまいる所存でございます。 次に、(9)施設の生涯費用についてのお尋ねでございます。 生涯費用につきましては、現段階で算出しておりません。単年の人件費、維持管理費等につきましては、基本計画の策定に併せ、概算金額を算出しているところであり、明らかになった後、報告させていただきたいと考えております。 次に、3件目、道の駅についてのうち、(1)管理運営業務負担金を負担する理由についてのお尋ねでございます。 現状、この道の駅の駐車場とトイレは、隣接する商業施設と共用していることから、これらの運営管理については、土地建物所有者である株式会社時之栖に実施をしていただいております。このことから、道の駅に対する公的主体の本来の役割として、道の駅の休憩機能の最たる設備である駐車場やトイレの運営管理費について一部を負担するものでございます。 次に、(2)道の駅の運営と土地建物賃貸料についてのお尋ねでございます。 道の駅の運営に当たりましては、施設設置者である株式会社大仁まごころ市場、土地建物所有者である株式会社時之栖、物販を担当する株式会社村の駅、地域振興を推進する伊豆の国市、この4者が平成30年10月1日付で道の駅「伊豆のへそ」運営規約を締結し、協働で取り組むこととしております。 株式会社大仁まごころ市場と株式会社時之栖による土地建物の貸借契約につきましては、使用貸借契約であり、賃借料は発生しておりません。 なお、株式会社時之栖と株式会社村の駅による賃貸借契約につきましては、民間同士の契約でありますので、本市はその内容を承知しておりません。 次に、(3)今後の検討課題についてのお尋ねでございます。 三好議員の一般質問にもお答えいたしましたが、道の駅に求められる休憩機能、情報発信機能、地域連携機能の改善を図ること、及び道の駅の運営に関わる事業スキームの改善を図ることが今後の検討課題であると考えております。 以上です。
○議長(柴田三敏君) 一般質問の途中ですが、ここで暫時休憩とします。 再開は13時といたします。
△休憩 午前11時51分
△再開 午後1時00分
○議長(柴田三敏君) 休憩を閉じ、会議を再開いたします。 通告による質問及び答弁が終わりましたので、これより再質問を許可します。 10番、内田議員。
◆10番(内田隆久君) それでは、最初のこれまでの行政課題と令和6年度予算について、厳しい財政状況におかれている市内産業に対し、市が行う経済振興策はどのように考えているかという質問に対して、産業系の各種事業に配分したというお答えなんですけれども、現在の伊豆の国市内の産業、特に中小零細産業の状況をどのように捉えていますか。
○議長(柴田三敏君) 産業部長。
◎産業部長(天野正人君) 市内の中小企業の零細な企業の状況をどのように把握しているかということですけれども、ご案内のとおり、全国的な物価高騰というような状況がある中で大変厳しい状況であるというふうには思っています。いわゆる原材料等の高騰、それから人件費の関係についても、国のほうでは上げていくようにというようなことでございますので、そういった中で経営を継続していくということについては、大変厳しい状況かなというふうには思っております。
○議長(柴田三敏君) 10番、内田議員。
◆10番(内田隆久君) 全般的にはそういうことだと思うんですけれども、市内産業のうちで特に厳しい零細中小企業はどういうもので、どのような状況なんでしょうか。
○議長(柴田三敏君) 産業部長。
◎産業部長(天野正人君) 特に厳しいというようなものについてはどこのどういった産業だと、業種だというようなお問合せですけれども、そういったことを鑑みる中で、これは令和5年度からの繰越事業ということになるわけですが、市内の宿泊業者、これを対象としたOTAの事業を実施していきたいというふうに考えております。 これに付随する宿泊産業については、関連する事業者も多いというようなこともありまして、そんな中でこういった事業の展開を考えております。
○議長(柴田三敏君) 10番、内田議員。
◆10番(内田隆久君) 令和6年度予算を組むに当たって市場調査というものはされたのでしょうか。
○議長(柴田三敏君) 産業部長。
◎産業部長(天野正人君) 特に市場調査ということで、調査票を配って市内の事業所の方々にお答えをしていただくというようなものについては特にはやっておりません。 ただ先般、議会の全員協議会のほうでも報告をさせていただいたように、今後の市内の伊豆の国市の商工業の振興計画というようなものを策定を本年度いたしました。これを策定するに当たりまして、いろんな事業者の方々のご意見、こういったものを聞きながら進めてくる中で、令和6年度予算の中で組めるものについては組んできたというような流れです。
○議長(柴田三敏君) 10番、内田議員。
◆10番(内田隆久君) マーケティングが大切なのは、最近の熱海市ですとか流山市の例を取ったら分かると思いますけれども、商工会等に聞いて、今度新しい事業というんですか、令和6年度の新規事業でふるさと納税の話をお聞きしましたけれども、ほかに何かあるのでしょうか。
○議長(柴田三敏君) 産業部長。
◎産業部長(天野正人君) 令和6年度の特徴的な事業ということにつきましては、今、議員のほうからご紹介をいただきましたふるさと納税の現地決済型サービスの導入というもの、それから新たに少し、それこそリフォームをしまして、新たな環境配慮型のリフォームの補助金のほうを創設をさせていただいております。 それから、予算的には本当に僅かなものなんですが、経営基盤の強化、それから事業承継というようなもののセミナーを開催したいというようなことで、それにまつわる関連予算というようなものについて計上をさせていだいているところです。
○議長(柴田三敏君) 10番、内田議員。
◆10番(内田隆久君) 次の質問に移ります。 (2)伊豆保健医療センターの新病院建設についての進捗状況と今後の方針をどう考えているかですが、整備を促すというような答弁だったんですけれども、新病院の建設検討委員会の動きというのは今どうなっているんでしょうか。
○議長(柴田三敏君)
健康福祉部参与。
◎
健康福祉部参与(蒔田善江君) 病院整備検討委員会の状況についてご説明いたします。 令和4年に再開しましてこれまでに2回開催されまして、法人のほうから経営改善の状況や、法人が平成29年に策定した病院の在り方構想などを参考に病院の機能を検討しているという旨のご説明がございました。 しかしながら、課題改善の確認にとどまり、具体的な整備内容の検討には至っていない状況でございます。
○議長(柴田三敏君) 10番、内田議員。
◆10番(内田隆久君) 新病院建設の課題は何なんでしょうか。
○議長(柴田三敏君)
健康福祉部参与。
◎
健康福祉部参与(蒔田善江君) 課題についてですが、これまで法人の病院の状況にありましては、医師の不足などがございました。ただ令和3年に医師の内科医のほうも増えてきまして、病院の体制も整ってきましたが、ちょうどその頃にコロナ感染症などの課題により、入院制限などもあり、病院の経営の改善というほうに大きなよい方向にはまだ向いていないということで、そのあたりが課題であると見ております。
○議長(柴田三敏君) 10番、内田議員。
◆10番(内田隆久君) 課題が医師の確保と経営の健全化だと思うのですけれども、現在の経営の状況はどうなのでしょうか。
○議長(柴田三敏君)
健康福祉部参与。
◎
健康福祉部参与(蒔田善江君) 現在の経営の状況ですが、公表されている資料なども確認しての上ですが、先ほどお話ししましたとおり、令和4年度についても、コロナ感染症の影響により病床の、入院の制限がございまして影響があり、令和4年度の決算状況は、一時的に稼働病床が減少をし減収となったと伺っております。
○議長(柴田三敏君) 10番、内田議員。
◆10番(内田隆久君) 今後の経営なんですけれども、令和5年12月に伊豆市に新中伊豆温泉病院が228床でオープンしたわけですけれども、これからますます経営が厳しくなるというふうに私は思いますけれども、どのような見通しを立てているのでしょうか。
○議長(柴田三敏君)
健康福祉部参与。
◎
健康福祉部参与(蒔田善江君) 伊豆保健医療センターさんは民間の公益財団法人ということで形態を取っておりますので、経営の課題につきましては、理事会評議会で検討されていくことと考えております。ただ全国的なお話になりますが、やはり
人口減少などのことも考えて、静岡県の医療計画なども見直しをされていますので、そちらの状況を把握した上での検討が必要になるかと考えます。
○議長(柴田三敏君) 10番、内田議員。
◆10番(内田隆久君) 病院の建設を先送りにすればするほど新しい病院を造ることが困難になってくるというふうに思いますけれども、それでせっかく医師の確保ができているのに、その医師が離れていってしまうんじゃないですか、そんな心配はしていないですか。
○議長(柴田三敏君)
健康福祉部参与。
◎
健康福祉部参与(蒔田善江君) 医師の確保というのは、これまで長い間、懸案事項となっていましたので、人数が増えてきたことに関しては病院のご努力もあってということで大変感謝しております。ただ病院を新しく建築しないからといって医師が離れていくというお話は現段階ではお伺いしていません。また、病院の建設に関しましては、まず法人内で検討されていくべきと考えております。 以上です。
○議長(柴田三敏君) 10番、内田議員。
◆10番(内田隆久君) 佐久総合病院から清水先生と一緒に来られた北澤医師が2月いっぱいでお辞めになったというのは本当なんでしょうか。
○議長(柴田三敏君)
健康福祉部参与。
◎
健康福祉部参与(蒔田善江君) ただいまのご質問ですが、伊豆保健医療センターのほうは退職されるというお話は伺っております。
○議長(柴田三敏君) 10番、内田議員。
◆10番(内田隆久君) 先ほど申し上げたとおり、伊豆市は12月に中伊豆温泉病院が新しくオープンして、函南町NTT東日本病院の196床があって、伊豆保健医療センターの建て替えに関しては、伊豆市と函南町は建設費を出すというふうにはなかなか考えにくいわけですけれども、そうしますと、伊豆の国市が主体となって新病院の建設計画を進めていかなければ進まないんじゃないかと思いますけれども、その点はいかがですか。
○議長(柴田三敏君)
健康福祉部参与。
◎
健康福祉部参与(蒔田善江君) 伊豆保健医療センターの開設につきましては、四十何年か前に田方の市町村医師会と取組を行って建設した経緯がございますので、引き続き、伊豆市、函南町さんとご協力する形で病院の整備のほうにも、ご相談がございましたら対応していきたいと考えております。
○議長(柴田三敏君) 10番、内田議員。
◆10番(内田隆久君) 伊豆の国市にとって伊豆保健医療センターが必要だと思っていますか。
○議長(柴田三敏君)
健康福祉部参与。
◎
健康福祉部参与(蒔田善江君) 伊豆保健医療センターさんにつきましては、市の健診をはじめ、ご協力をいただいております。また、駅の近くに病院があるということで、多くの市民の方がご利用されていますので、必要な病院であると考えております。
○議長(柴田三敏君) 10番、内田議員。
◆10番(内田隆久君) 伊豆保健医療センターの枠組みの中での話は別として、伊豆の国市で伊豆保健医療センターの建設基金等の積立てを始めるようなお考えはないですか。
○議長(柴田三敏君)
健康福祉部参与。
◎
健康福祉部参与(蒔田善江君) 基金の積立てを行うという考えは現在のところございません。
○議長(柴田三敏君) 10番、内田議員。
◆10番(内田隆久君) 新病院の建設というのはいつ頃までにやろうとしているんですか。
○議長(柴田三敏君)
健康福祉部参与。
◎
健康福祉部参与(蒔田善江君) 期間については具体的に病院のほうから伺ってはおりませんが、院長など病院の関係の方とお話しするには、昨年病院開設から40周年を迎えましたので、50周年を迎えるまでには病院のほうも整備していきたいというようなお話はされています。
○議長(柴田三敏君) 10番、内田議員。
◆10番(内田隆久君) 伊豆保健医療センターの前身は、田方医療保健センターなんですが、昭和57年にオープンして42年なんですね。50周年ですか。あと8年ですね。8年までに病院を造るということですか。
○議長(柴田三敏君)
健康福祉部参与。
◎
健康福祉部参与(蒔田善江君) ただいまのお話につきましては、病院の建設時期につきましては、あくまでも関係者間の希望ということですので、何年までに造るという明確な時期についてはまだ決まっておりません。
○議長(柴田三敏君) 10番、内田議員。
◆10番(内田隆久君) 次の質問に移ります。 (3)合併後19年が経過しようとする中で、公共施設の統廃合が進んでいないが今後の対応策はどう考えているかということで、資料の4を御覧いただきたいと思いますけれども、25年後の伊豆の国市の
人口が3万3,651人、71%ということになる推計ですけれども、公共施設の総合管理計画を作成する目的というのは、
人口減少により公共施設の利用度が、利用需要が変化していくということと、施設全体の適正化を図るということであるわけですけれども、これちょっと確認なんですけれども、伊豆の国市の公共施設総合管理計画で公共施設の延べ床面積を平成28年から令和27年まで、ですから残り20年間で25%削減されると示されていますけれども、それはそれで数字的にはよろしいですか。
○議長(柴田三敏君)
まちづくり政策監。
◎
まちづくり政策監(小池正登君) お答えいたします。 この25%という、その数字は変えておりません。
○議長(柴田三敏君) 10番、内田議員。
◆10番(内田隆久君) 先ほど市長は、令和5年8月に考え方というか方針を変えたという話なんですが、令和5年9月27日の全員協議会で説明された資料では、令和4年度末での達成率は17.06%となっていました。ただし、これにはクリーンセンターいずと文化財展示施設が入っていないわけでして、このクリーンセンターいずが入っていない理由は伊豆市にあるからということでしたが、半分は伊豆の国市のものというんじゃなくて、共同でやっているもんですから。その面積、あと文化財展示施設の面積入れると約4,000平米になるんですけれども、それを入れると達成率が7.9%まで落ちてしまうんです。そうすると、先ほどの目標の25%削減というのがかなり遠くなるわけですけれども、令和28年度までの削減目標に対して達成できるというふうに考えているんでしょうか。
○議長(柴田三敏君)
まちづくり政策監。
◎
まちづくり政策監(小池正登君) 令和27年度までにこの目標数値に達成できるかというご質問ですけれども、これはもう計画でそのように定めておりますので、その目標値を目指してやっていきたいと考えております。
○議長(柴田三敏君) 10番、内田議員。
◆10番(内田隆久君) 次の質問に移ります。 合併後最多の市債を償還していく上で、財政規律を守っていく必要がある。その具体的な方法はということですが、今回の5か年計画をつくっていただいてよかったなというふうに思っているんですが、毎年見直していくということですが、財政シミュレーションが示されていないんですが、それはどうしてですか。
○議長(柴田三敏君) 企画財政部長。
◎企画財政部長(守野充義君) 財政シミュレーションというのは、先般お示しした5か年計画の歳入歳出のところの意味だと、私は認識しておるんですが。
○議長(柴田三敏君) 10番、内田議員。
◆10番(内田隆久君) 昨年まで財政シミュレーションだけを示されていましたよね。それと比べていただければ分かると思うんですけれども、今後の市債残高だとか、そういうものを示したものなんですけれども。
○議長(柴田三敏君) 企画財政部長。
◎企画財政部長(守野充義君) 今後の市債残高も、先般の5か年計画の中にお示しはしてあるんですが。
○議長(柴田三敏君) 10番、内田議員。
◆10番(内田隆久君) 以前は5年じゃなくてもっと先まで示してあったんです。それはなぜですか。
○議長(柴田三敏君) 企画財政部長。
◎企画財政部長(守野充義君) 当然、シミュレーションということもあるし、あまり長いスパンで計算するのではなくて、中期ということで5年をめどにということで、今回5年というふうにさせていただいたところです。 あまり先のことで、大きな乖離があるのもどうかということもあって、今回5年ということで。基本的には毎年そこは修正していきたいというふうに考えております。
○議長(柴田三敏君) 10番、内田議員。
◆10番(内田隆久君) 長期的に交付税の依存率を下げていかなければいけないというふうに思っていると思うんですが、結局、交付税の依存率が高いと、国や県に頼る部分が多いというわけですので、結果として市が自由に使えるお金の割合が減るわけですね。国の政策誘導が強化されるというのが難点だと思いますけれども、実際、令和6年度予算を見ても、伊豆の国市の重点事業と言っている子育て支援事業も国や県のひもづけ事業が多くて、市の独自の事業が少ないのは、私はそのせいだと思っているんですね。 歳出のスリム化実現のために各事業の見直しヒアリングを初めて行ったというわけですけれども、実際はその成果で廃止した事業はほとんどないわけじゃないですか。これ今後その財政規律を守っていくために、今の方法では私はできないというふうに思うんですが、具体的には何か本当にこの財政規律を守っていくための具体策というのは持っているんでしょうか。
○議長(柴田三敏君) 企画財政部長。
◎企画財政部長(守野充義君) 今回初めての試みということで、財政の見直しということで、事業の見直しということで行っております。これ具体的に申し上げますと、令和5年度で全部で655の事業があるわけなんですけれども、そのうちの125を財政部局のほうで抽出をしております。それを各所管課でさらに検討できないか、当然廃止も含め、スリム化も含めお願いしています。さらに、その後、抽出して26事業をヒアリングを行って調整をしているというようなやり方をしておりますので、目に見えて廃止したというのは確かになかなか難しいところもありますし、市民サービスに直結するような事業、これもなかなか正直言って難しいところがあるかと思います。そこは本当に課題かと思っています。 ただ先ほども言いましたように、スリム化できるところはスリム化をしてやっていきたいと思っていますし、それから、財政規律を守るという点では、やはり今回も、以前から内田議員がおっしゃっていたように、5か年計画をつくって今後の見通しをしっかりと見ていきながら運営していきたいというところでございます。 以上です。
○議長(柴田三敏君) 副市長。
◎副市長(磯崎猛君) 答弁は今、部長が申し上げたとおりなんですけれども、ひとつお伺いをしたいのは、地方自治体というのは、国からの交付税であるとか国庫支出金、これを介して財政運営を行っている。国の影響を受けるわけですけれども、地方交付税が自由裁量がないというようなことで議員がおっしゃったんですけれども、そこを私は理解できません。地方交付税を自由に使える財源として使っておりますけれども、国庫支出金のほうは、ひもがつくといったらおっしゃるとおりですけれども、そこのところは議員のお考えをお伺いしたいと思います。地方交付税はなぜ自由裁量がないのかというところをお伺いしたいです。
○議長(柴田三敏君) 副市長。
◎副市長(磯崎猛君) すみません、申し訳ありませんでした。ルールが分かっておらず。 議長に反問権を行使させていただきたいと思います。 今申し上げましたところで、議員のほうにお伺いさせていただきたいと思います。
○議長(柴田三敏君) 10番、内田議員。
◆10番(内田隆久君) 私が先ほど申し上げたのは、交付税に依存すると国と県のひもつき事業が多くなりますよという意味で申し上げたんですね。ですから、独自の市単独の事業ができにくくなるというふうに申し上げたわけです。
○議長(柴田三敏君) 副市長。
◎副市長(磯崎猛君) 今のところですけれども、交付税はひもがついているものではございませんので、そこのところのご認識というのは少し違うんではないかということでございます。 それで部長のほうに対する、補足の答弁になりますけれども、総合計画のPDCAを図る中でいろいろ今後見直しをしていかなきゃいけないというようなことで考えてございます。確かに今の段階ではなかなか事務見直しができていないところもございますけれども、財政状況を、5か年計画を見ながらしっかりと見直しをしていかないと立ちいかなくなるという、表現がよくないですね、将来見据えて歳出のほうの予算もしっかり見直しをしていかなければいけないような状況になるというふうなことにならないように、今後ともしっかりPDCAを回しながら事業見直しにも図ってまいりたいと考えております。
○議長(柴田三敏君) 10番、内田議員。
◆10番(内田隆久君) そのPDCAのCのチェックがしっかりできていないんじゃないかというのが、その事業見直しヒアリングですか、それと一般的に言われる事業評価との違いは何ですか。
○議長(柴田三敏君) 副市長。
◎副市長(磯崎猛君) 事業見直しですね、こちら個別の事務事業について個別の見直ししていくものだというふうに認識しております。事業評価のほうにつきましては、施策ごとに束ねたもので評価したうえで、それぞれの事務事業が適正かどうかというふうなものであるというふうに私は考えております。
○議長(柴田三敏君) 10番、内田議員。
◆10番(内田隆久君) 企画財政部長も同じ認識ですか。
○議長(柴田三敏君) 企画財政部長。
◎企画財政部長(守野充義君) 私も同じ意見です。同じです。
○議長(柴田三敏君) 10番、内田議員。
◆10番(内田隆久君) 伊豆の国市は平成26年ですか、事業評価やっていましたけれども、そのときと違うんじゃないですか、企画財政部長、今の答弁。
○議長(柴田三敏君) 副市長。
◎副市長(磯崎猛君) 平成26年度ですか、ちょっとその年度まで詳細は分かりませんけれども、個別の事務事業をかなり細かく分析をされていたというふうなことで伺っております。それに伴う事務負担も大きくてというようなことも伺っております。そうした中で私こちらに着任させてもらってから、総合計画の施策ごとでしっかり効果が出ているかどうか、各部局でやってもらおうということで、総合計画の見直しの中で、その中で個別の事務事業も含めてしっかり検証していきましょうというようなことで着手をしております。 議員おっしゃるとおり、なかなか1か年度、2か年度ではきちんとできておらないところもありまして、十分な見直しができていないところもございますけれども、繰り返しになりますが、そうところも今後しっかりやっていかなければいけないというふうに考えております。
○議長(柴田三敏君) 10番、内田議員。
◆10番(内田隆久君) 現在も事業評価というのは個別事業でやっているという捉えでいいんですか。
○議長(柴田三敏君) 副市長。
◎副市長(磯崎猛君) ですので、目に見える形で調書をつくってというところまでは現在行っておりませんけれども、総合計画の評価をする中で、施策ごとを見る中で個別事業についてもそれぞれの部局で実施してもらっているというようなことであります。
○議長(柴田三敏君) 10番、内田議員。
◆10番(内田隆久君) それぞれの部署でやっているなら、個別事業の事業評価を公開すべきだと思いますが、いかがですか。
○議長(柴田三敏君) 副市長。
◎副市長(磯崎猛君) 議員おっしゃるような考え方もあると思いますけれども、やはり個別の事務事業の調書をつくるのにかなり大きな負担がかかっているというようなことを伺っております。そうした中でしっかりできているのかという疑義をお持ちになられるということもあるのかもしれませんけれども、現状ではその個別の調書まで作成をして公表するというところまでは考えてございません。 まずは、今後必要であればどういうやり方がいいのか、もう少し簡素なやり方ができないかとか、そういうことも含めて今後考えていきたいと思います。
○議長(柴田三敏君) 10番、内田議員。
◆10番(内田隆久君) 事務量が大変になるから事業評価ができないというのはおかしくて、事業評価をやれば事務量が減るんです。これ違っていますか。
○議長(柴田三敏君)
企画財政部長。
◎
企画財政部長(守野充義君) 副市長の少し補足という形になりますけれども、全く事業評価的なシートとはまた違うんですけれども、今回のスリム化をやるに当たって、先ほど言いました抽出した事業については、それぞれ調書を財政部局のほうに出していただいて、それをお互いやり取りしながら、事業評価も含めて実施しているというようなところでございます。 以上です。
○議長(柴田三敏君) 10番、内田議員。
◆10番(内田隆久君) 今度ぜひその数字を、表なり何なりを議会に公開はしてもらえないですか。
○議長(柴田三敏君)
企画財政部長。
◎
企画財政部長(守野充義君) 内部的な資料といったら変ですけれども、そこは公表できるものがあれば公表していきたいと思いますが、現在のところは、現段階では考えておりません。
○議長(柴田三敏君) 10番、内田議員。
◆10番(内田隆久君) ぜひ今後公表してもらいたいと思います。 次の道の駅についてお伺いいたします。 (1)令和6年度予算で管理運営業務負担金を出したということですが、この375万7,000円の内訳を教えてください。
○議長(柴田三敏君) 産業部長。
◎産業部長(天野正人君) 負担金の内訳についてお答えをさせていただきます。 まず、駐車場の清掃費、これが54万円、それから繁忙期における駐車場の交通誘導、この関係が47万2,500円、それから道の駅のトイレの維持管理というようなことで96万850円、それから駐車場及び周辺の維持清掃というようなことで、これは主に具体的に申し上げれば植木等の剪定ということですが、これが37万5,000円、それから道の駅の電気代及び水道費ということで140万円ということです。主なものについては、今申し上げたとおりです。今の数字を足し込んでいただくと、374万8,350円という金額になります。残りの部分については、貯水槽の清掃であったりとかそういったようなものの費用ということで、それは微々たるものですので、主なものということで5点ほど説明をさせていただきました。 以上です。
○議長(柴田三敏君) 10番、内田議員。
◆10番(内田隆久君) 資料5と6を見ていただきたいんですけれども、道の駅とIZU VILLAGEと共用部分があって、その部分の負担を今ご説明いただいたと思うんですが、負担割合というのはどうなっているんでしょうか。
○議長(柴田三敏君) 産業部長。
◎産業部長(天野正人君) 先ほど申し上げた順番で負担割合について答弁をさせていただきます。 まず、駐車場の清掃の関係が折半ということで、50%を見ております。それから、繁忙期における駐車場の交通誘導ということについても同じく折半です、50%。それから、道の駅トイレの維持管理、いわゆる清掃の関係、これも折半ということで50%、それから駐車場の剪定の関係、これも50%です。それから光熱水費50%ということで、すみません、全て折半ということでした。
○議長(柴田三敏君) 10番、内田議員。
◆10番(内田隆久君) 最初から折半と言ってくれれば済む。 資料6を御覧いただきたいんですが、平面図が書いてあるんですが、その真ん中に線引きがしてあって、左側が道の駅という概念で、右側がIZU VILLAGEになっているんですが、それでその中で共有している部分を聞いたんですが、今の範囲というのはあくまでこの線より左側の部分だけですよね。植栽だとか何とかというのは全般にわたっているんですが、左側の部分だけということでよろしいですか。
○議長(柴田三敏君) 産業部長。
◎産業部長(天野正人君) 議員がおっしゃっていただいたとおりです。
○議長(柴田三敏君) 10番、内田議員。
◆10番(内田隆久君) 令和7年度以降、これは金額は固定なんですね。変動するとしたらどうやって変動するんですか。
○議長(柴田三敏君) 産業部長。
◎産業部長(天野正人君) 大きな経費に変化がなければ、基本的には固定というような考え方を取っていきたいというふうには考えております。
○議長(柴田三敏君) 10番、内田議員。
◆10番(内田隆久君) 資料5を御覧になっていただきたいんですか、前回、産業部長の答弁を参考に作ったわけですけれども、現在、設置者は土地所有者から借りている部分は案内所の12平米だけということと、この関係図には市は登場してこないわけですけれども、設置者が第三セクターであるからでありまして、市は第三セクターの主要な株主という位置づけでありますけれども、あくまで道の駅の設置者は大仁まごころ市場ですので。今回その設置者を飛び越えて市が管理費を直接負担するということは、今後市が直接道の駅の経営に乗り出していくということなんでしょうか。
○議長(柴田三敏君) 産業部長。
◎産業部長(天野正人君) お答えをさせていただきます。 さきの三好議員の一般質問の際にも少しご説明のほうをさせていただいたというように記憶をしておりますけれども、道の駅の役割に対する市本来の責務と役割というようなところを考える中で、やはり役割についても見直す必要があるのかなというようなところを考えておりまして、その中で道の駅の設置者の変更というようなところについても、今後、そういった検討をというふうには考えております。
○議長(柴田三敏君) 10番、内田議員。
◆10番(内田隆久君) (2)のほうですけれども、まごころ市場と時之栖と村の駅の関係と賃借料の関係なんですが、賃借料はなくて使用貸借ということは無料だということなんですが、この道の駅はそもそも大仁町観光協会の駅前にあった案内所を廃止する代わりに、道の駅としてここに観光案内所を造ったわけですけれども、当時は土地所有者は建物を安い価格で貸し出しても、道の駅の看板があることから、隣接施設の利用者の増加を図れるというウィンウィンの構図であったわけですけれども、資料の上の図は現在なんですけれども、平成30年にBonBonBERRYができたときにこのような構造になったと。なぜこのような契約というか、形になった原因というのはなぜなんですか。
○議長(柴田三敏君) 産業部長。
◎産業部長(天野正人君) これも先ほど申し上げたように、少し三好議員のときにも答弁でもお答えをしているところなんですが、このいびつな、我々としてはいびつな経営形態というふうに思っているというところがありまして、この原因というのは何なのかというところについては、やはりあえて答弁しろということであるならば、どうしても民間の市が所有している土地、建物ではないという中で、やはり民間の意向にも左右されやすいというようなところも考えられるのかなというふうには思いますが、そんなことから、時間をかけて関係者のご了解をいただきながら、この形態については調整をしてまいりたいというふうに考えております。
○議長(柴田三敏君) 10番、内田議員。
◆10番(内田隆久君) 先般の答弁で、平成28年に変更申請をしてこの形になったということですが、許可を下ろした国土交通省が後日様々な指導をすることになったわけですけれども、この変更申請時になぜトイレのない、12平米しか、客に尻を向けているような案内所しかないような道の駅の変更申請を国土交通省が許可したのは大変疑問なわけですけれども、どのような手続で行ったのか、申請は誰がしたのか、許可はいつ下ろされたのか、ご説明ください。
○議長(柴田三敏君) 産業部長。
◎産業部長(天野正人君) 申請ですか。申請というか変更の届出ですね。届出の年月日は、平成28年6月1日です。届出をしているのは、株式会社大仁まごころ市場であります。
○議長(柴田三敏君) 10番、内田議員。
◆10番(内田隆久君) 大仁まごころ市場の代表者は、僕は第三セクターの真の代表者は市長だと思っているんですが、そこら辺はどうなっているんですか。
○議長(柴田三敏君) 産業部長。
◎産業部長(天野正人君) 届出書の内容としては、代表取締役は当時は民間人ということです。市長ではございません。
○議長(柴田三敏君) 10番、内田議員。
◆10番(内田隆久君) 市とまごころ市場は土地所有者が、土地所有者、時之栖ですね、村の駅に建物のほとんどの部分、465平米を貸すことをなぜ許可したんですか。
○議長(柴田三敏君) 産業部長。
◎産業部長(天野正人君) どのタイミングで申し上げたらいいかということで先ほど来考えておったんですが、このタイミングで少し答弁のほうをさせていただきたいと思いますが、内田議員のほうからなぜ認めたんだというふうなことなんですが、先般の12月の一般質問の際にも、それこそ最後のほうの私の答弁の中で実はお答えをさせていただいているんですが、今議員のほうからお示しをいただいたこの関係図のほかに、先般も申し上げさせていただいているんですが、時之栖、そして大仁まごころ市場、そして村の駅、この3者で道の駅伊豆のへそ施設に関する覚書というものを締結しております。その中で、まごころ市場につきましては、使用貸借という形で477平米の駅舎全てについて使用貸借ということで借り受けをしております。そのことがありまして、市のほうとしてはそれから第三セクターのまごころ市場のほうも問題はないというふうに考えているというものであると考えております。
○議長(柴田三敏君) 10番、内田議員。
◆10番(内田隆久君) 駅舎の全体の477平米を借りていて、そのうちの465平米は時之栖から村の駅に賃料を取って貸しているわけですね。これはおかしくないですか。全部大仁まごころ市場に借りているのに、二重貸ししているということですか。
○議長(柴田三敏君) 産業部長。
◎産業部長(天野正人君) 我々もなかなか構図が理解しがたいというようなところは議員と同様に思っているところでございますが、基本的に関係者が同意をしているという中では、それぞれの契約も成立をするものなのかなというふうにも考えておりまして、基本的には先ほど申し上げましたように、まごころ市場についてはきちんと道の駅の駅舎について使用貸借もしているものだというふうに考えております。
○議長(柴田三敏君) 10番、内田議員。
◆10番(内田隆久君) (3)の今後の検討課題ということなんですが、3月7日に三好議員が細かく聞いていただいていますので、その回答の中から幾つかお伺いしたいんですが、トイレを改修するという説明を今後されていましたけれども、トイレの所有者というのは時之栖で、それを市が新しくするということはできるんでしょうか。
○議長(柴田三敏君) 産業部長。
◎産業部長(天野正人君) 私、はっきり改修するとまでは申し上げてないというふうに自分では記憶をしているんですが、ただ、今、議員のご質問にお答えをする中では、施設を先ほど言いましたように、市のほうが使用貸借者、いわゆる契約の当事者になれば、そういったことについては可能というふうに考えております。
○議長(柴田三敏君) 10番、内田議員。
◆10番(内田隆久君) 使用貸借しているのは駅舎ですよね。トイレは伊豆ビレッジのほうについているんですか。もう一度お願いします。
○議長(柴田三敏君) 産業部長。
◎産業部長(天野正人君) すみません、失礼しました。 トイレについても使用貸借というようなところを考えていけばということになります。
○議長(柴田三敏君) 10番、内田議員。
◆10番(内田隆久君) 契約が途切れるタイミングでやるということをおっしゃっているんですが、それは何の契約が途切れるんですか。
○議長(柴田三敏君) 産業部長。
◎産業部長(天野正人君) これも誤解なきように改めてお話をさせていただきますが、私、はっきり契約が途切れるタイミングでというふうには答えていませんので、そういったことが一つのタイミングとしては考えられるというふうにお答えをさせていただいているはずです。
○議長(柴田三敏君) 10番、内田議員。
◆10番(内田隆久君) 出すものは出す、収益が期待できる、拠点施設にしていきたいというのはどういう意味ですか。
○議長(柴田三敏君) 産業部長。
◎産業部長(天野正人君) 近隣の道の駅の状況を見ていきますと、それから恐らくこの話は全国的にもそうなのかなというふうには考えておりますが、いわゆる指定管理者制度等を導入いたしまして、管理については委託をしていくと、指定管理で管理をしていくと。その中で当然こういった収益を生む施設ですので、使用料をはじめ収益が生まれてくると。その一部を収入させていただくというようなやり方を取っているというところが多々ありまして、管理費だけをいつまでもということではなくて、きちんとそういったことも考えていくことが必要かなということでございます。
○議長(柴田三敏君) 10番、内田議員。
◆10番(内田隆久君) そうすると、出すものは出すというのは土地建物を買い取るということですか。
○議長(柴田三敏君) 産業部長。
◎産業部長(天野正人君) 内田議員に12月の市長答弁でもお答えしているように、本来の姿からすればそういったことも考えるべきかなというふうには思っておりますが、ただ、現状では考えてはおりません。そこで申し上げたのは、いわゆる管理費についてはしっかり事業者のほうに指定管理を導入していく際にお支払いをすると、そういう意味です。
○議長(柴田三敏君) 市長。
◎市長(山下正行君) 私のほうから補足をさせていただきたいと思います。 今までのやり取りを聞いていて、これまでも私、市長答弁もありましたけれども、もともとここの道の駅伊豆のへそ、これは民間の施設だったんですね。民間の施設であったにもかかわらず、そこに公的な国交省の許認可を得て、そこに公共的な道の駅という名称のものを造ったわけですよ。例えばこれは隣の函南のゲートウェイ、これは函南町が平成27年に東駿河湾環状道路の開通によって通過交通になることを危惧したわけです。それに併せて函南町がこの道路により分断されることも危惧したということで、町自らが通過交通とならない、滞留させる仕組みということで、町自らがイニシアティブを取って造ったんです。これが普通の道の駅の造り方です。全国的にもほとんどそうです。 ですが、伊豆の国市は国交省からも言われてきましたけれども、本当に特異的な、民間施設にそこを、先ほど申し上げました、施設を設けたと。これが私は、言葉は言い過ぎかもしれませんけれども、最初のボタンのかけ違い、これがあったのではないかと思いますね。それがずっと続いているんですよ。つまり、市はほとんどお金を出さずに、後でもし間違っていたら部長に訂正していただきたいんですけれども、函南町は4,000万円ぐらい出しているはずですよ、毎年。 そんなことで、要は私が言いたいのは、そういう過去の歴史があるものですから、それを少しでも正常な形に近づけたいということで改善を図っていく、改革していくという、それが本筋でありまして、そういう方向で今検討しているということでございます。
○議長(柴田三敏君) 産業部長。
◎産業部長(天野正人君) 市長のほうから詳細を説明しろということでありましたので、少し補足をさせていただきますが、函南町の場合なんですが、指定管理者のほうから、先ほど申し上げたように、収入が入っております。それから、維持管理費ということで支払いをしております。それの差引きがおおむね4,000万円弱というような数字になっているということです。
○議長(柴田三敏君) 10番、内田議員。
◆10番(内田隆久君) 先ほどの市長のお話ですと、最初の道の駅の設置のときの国土交通省の許認可が間違っているということですか。
○議長(柴田三敏君) 市長。
◎市長(山下正行君) 間違っているとは申しませんが、国土交通省のある方から、よくこんなの認めたなということを言われたことはあります。
○議長(柴田三敏君) 10番、内田議員。
◆10番(内田隆久君) 間違っているということですね。国土交通省として間違っていると言ったんですね。
○議長(柴田三敏君) 市長。
◎市長(山下正行君) それは組織としてそう言ったわけじゃなくて、そういう方も個人的にはいたということです。
○議長(柴田三敏君) 10番、内田議員。
◆10番(内田隆久君) 次の文化財展示施設の質問に移ります。 冒頭で市長が私の前文のところで、不要な公共施設を危惧しているというふうに書いたものを、私が前にそうは言っていないじゃないかというふうにおっしゃったんです。これは市民が言っているというふうに書いたんですね、市長。そこの辺誤解のないようにしていただきたいんです。 それで、最初に文化財展示施設と博物館の違いですけれども、博物館というのは歴史や芸術、科学技術、自然などに関する資料の収集、保管、展示による教育、調査、研究を一体として行うものということで、市長の説明ですと、今回の展示施設というのは保管以外のものを全部やると。博物館と言われているものの保管以外のものを全部やるというお答えだったと思うんですが、そうしますと、今、旧大仁小学校では調査、研究、収集、保管ということをやっているわけですけれども、そことのすみ分けというのはどうなるのでしょうか、旧大仁東小学校です。
○議長(柴田三敏君) 教育部長。
◎教育部長(佐藤政志君) 博物館の関係は今、内田議員が言った、市長が答弁したとおりなんですけれども、研究の部分については、こちらは保管と研究は基本的には全部旧大仁東小学校跡の野外活動センターにあるほうの調査室のほうで行っているものです。簡単なそこの場所で、調査の中での研究というか、調べ物とかそういう類いのものは確かに今回の文化財展示施設の中でできますけれども、博物館が言っているような主な研究機能というのはそこの中にはない、収蔵機能と研究機能はないというふうに考えております。あくまでも展示施設、一部のものは工夫をして保管もできるようなものはしますけれども、一部だけでありますので、研究とそれから収蔵に関してはない施設ということでお考えいただければと思います。
○議長(柴田三敏君) 10番、内田議員。
◆10番(内田隆久君) ないんですね。あるかないかと、少しあるということですか。
○議長(柴田三敏君) 教育部長。
◎教育部長(佐藤政志君) 調査したものを、発掘したものを、そういったものを具体的に研究していく施設ではない。一部そこで確認作業みたいなものはできますけれども、基本的には研究作業は文化財調査室のほうで行います。
○議長(柴田三敏君) 10番、内田議員。
◆10番(内田隆久君) 以前、専門家の先生というのは家永先生かと思いましたけれども、展示室だけなら一緒にやりましょうというふうに言われたということなんですが、現在計画しているものは、その先生が言っていた展示室ということなんでしょうか。専門部会だけの中での議論というのはそういうことになっているんでしょうか。
○議長(柴田三敏君) 教育部長。
◎教育部長(佐藤政志君) 機能の具体的な細かいところまでということではないですけれども、あくまでも皆さんに周知していく、それからこういったものを見せていくという部分では展示に特化したものということで、先生方からは言われております。
○議長(柴田三敏君) 10番、内田議員。
◆10番(内田隆久君) 基本計画によりますと、ターゲットを小・中学生、一般市民、国内外の観光客、歴史ファン等々とありますけれども、歴史展示施設というよりも、むしろ歴史インフォメーションセンターというふうな色合いの施設ではないかなというふうに感じるんですが、そこら辺いかがですか。
○議長(柴田三敏君)
まちづくり政策監。
◎
まちづくり政策監(小池正登君) お答えします。 単なるインフォメーションという機能だけではなしに、やはり伊豆の国市の史跡の中央に位置する拠点の施設でございますので、市が所有する文化財の展示も行うとともに、願成就院ですとか、韮山反射炉ですとか、江川邸ですとかそういったところの紹介、関連する展示なんかもしていくような、そういう拠点施設ということで考えております。 以上です。
○議長(柴田三敏君) 10番、内田議員。
◆10番(内田隆久君) 資料1、2にお示ししましたけれども、「文化財保存活用計画には知る・学ぶとして文化財及び価値の把握と文化財学習のための、調査・体制づくり・学習活動の実施に関する方策、守る・高めるとしての文化財の保存・継承のための、管理体制づくり・支援に関する方策、活かす・広めるとしての文化財の公開活用・普及のための、周辺整備・情報発信に関する方策」というふうにあって、現在の伊豆の国市の文化財保存活用に関する様々な課題を解決した上で、20年間そういうことをやって、博物館等の設置施設の検討をしましょうというふうに書いてあるんですけれども、今回そういうことなしに建物を先に造るわけですけれども、もう一度お聞きしますけれども、今回の展示施設の意義や役割というのは何なのですか。
○議長(柴田三敏君)
まちづくり政策監。
◎
まちづくり政策監(小池正登君) 先ほども申し上げましたが、あくまでも伊豆の国市の文化財を皆さんに学んでもらい、知っていただくための拠点となる施設ということでございます。10年とか20年かけて検討してというお話なんですけれども、やはりここでそれを前倒して整備しようと、そういうことになったわけでございます。 以上です。
○議長(柴田三敏君) 10番、内田議員。
◆10番(内田隆久君) 次の質問に移ります。 (2)施設に展示される文化財の現物、国指定、県指定、市指定は何かということで、決まっていないというお答えなんですが、これ、今まで伊豆の国市のすばらしいのは、政令市に比べて国・県指定の文化財が数多くあるからというふうなことを説明会でずっと言ってきているわけです。それなのに決まっていないって、決まっていないのにいろんな展示計画等なんかどうやってつくっているんですか。
○議長(柴田三敏君)
まちづくり政策監。
◎
まちづくり政策監(小池正登君) 決まっていないと申しますのは、きっちりした展示計画、どこにどの時代の何をとかという、そういう具体的な展示計画が決まっていないということでございまして、やはり実際に展示できる文化財と申しますのは、これまでも基本構想、基本計画、あるいは広報紙で市民の皆様にお伝えした中でお示しさせていただいている、そういった文化財を時代ごとに展示していくということになります。 以上です。
○議長(柴田三敏君) 10番、内田議員。
◆10番(内田隆久君) ですから、伊豆の国市は数多くの指定文化財があると言っているんだから、その現物は何を展示するんですかとお聞きしているんですよ。
○議長(柴田三敏君)
企画財政部長。
◎
企画財政部長(守野充義君) 展示物については、市長答弁にもありましたように、山木遺跡ですとか北江間の横穴群の石櫃ですとか、県指定の仲道A遺跡、こういったものを展示する予定で現段階ではおります。 それをあとは見せ方ですとかどういうふうな背景があったのだとか、そういうことを今後先生たちの意見も聞きつつ、展示の見せ方の設計等に入っていくというふうな形になると思います。
○議長(柴田三敏君) 10番、内田議員。
◆10番(内田隆久君) 昨年10月の説明会で、この施設に国指定の文化財の展示は難しいと、市の所有だから無理すればできると。文化庁と協議すれば、ケース等の設置をすれば可能かもしれないというふうに説明をしていました。それで収蔵機能持たせない、借りてきたものは展示できないということも言って、あとは2年間の乾燥期間を設けるということを言っていました。これ、どうやって展示するんですか。
○議長(柴田三敏君)
まちづくり政策監。
◎
まちづくり政策監(小池正登君) 2年間の乾燥期間というのは、博物館に必要な条件でございまして、やはり国指定のものにつきましては、温湿度調整ができるケースに入れるですとか、そういったことを工夫しまして、展示のほうを行ってまいりたいと、検討していきたいと考えております。
○議長(柴田三敏君) 10番、内田議員。
◆10番(内田隆久君) 一番貴重なものは国指定の文化財だと思うんですけれども、それはどのくらいの面積のケースに入れて、何個ぐらいケースを置くんですか。
○議長(柴田三敏君)
まちづくり政策監。
◎
まちづくり政策監(小池正登君) その辺もこれから展示につきましては、企画、設計、政策のほうを、今上程させていただいている予算の中でやっていきたいと考えておりますので、それはこれからのお話ということでお願いいたします。
○議長(柴田三敏君) 10番、内田議員。
◆10番(内田隆久君) 次の質問で、基本計画の期限が3月になった理由は、市民の意見を聞くためということなんですが、3月末もうすぐなんですが、どのような意見を聞いてどのように直すんですか。
○議長(柴田三敏君)
まちづくり政策監。
◎
まちづくり政策監(小池正登君) 具体的には市長の答弁でもありましたが、パブリックコメントを行うということで、より広くご意見を賜れればということで、十分な時間を、パブリックコメントを行う際には取る必要がございます。今回も1か月の期間を取らせていただきました。そういったことで、工期の延長のほうをさせていただいたものでございます。
○議長(柴田三敏君) 10番、内田議員。
◆10番(内田隆久君) 基本計画の完成されたものというのはいつ公表されるんですか。
○議長(柴田三敏君)
まちづくり政策監。
◎
まちづくり政策監(小池正登君) 基本計画の完成したものにつきましては、恐らく現段階で言えるとすれば、年度が変わってから早い段階で公表のほうを考えていきたいと思っております。
○議長(柴田三敏君) 10番、内田議員。
◆10番(内田隆久君) 既に公表されている基本計画の素案に、私、仕様書を見ていますので、仕様書を見ると、展示物、展示方法から必要な天井高と書いてあるんですが、市民の方からもいろいろ質問が出ている展望室の高さが3階なのか4階なのか5階の高さなのか分からないんです、あれ、平面図しかないので。これってだけど、基本計画で示される仕様書に書いてあるわけだから、示されるはずなんですけれども、分からないんです。なぜなんですか。
○議長(柴田三敏君)
まちづくり政策監。
◎
まちづくり政策監(小池正登君) 展望室の高さにつきましては、また具体的な設計の段階で市民の皆さんに公表していきたいと考えております。 以上です。
○議長(柴田三敏君) 10番、内田議員。
◆10番(内田隆久君) 12億円のうちの8億円は建築費で、これが仮に5階、今2階建ての屋根からさらに2階ぐらい上がったところにもし展望室を置いたとしたら、相当なお金がかかると思うんです。ですから、建築費の8億円のうちの物すごい部分を展望室で占めるような気がするんですが、それをまだ決めていないということですか。
○議長(柴田三敏君)
企画財政部長。
◎
企画財政部長(守野充義君) 議員のおっしゃることも分かるんですが、今後設計していく中で、そこは予算の範囲内でできるように設計をしていきたいというふうに考えております。
○議長(柴田三敏君) 10番、内田議員。
◆10番(内田隆久君) 12億円の予算が承認されて、三島の再開発のお金のことを知っていると思いますけれども、この1年の資材の高騰というのはすごいものがあるわけじゃないですか。だから当然あれだって40億円か何かのお金が足りなくなって、市の補助金も増えるという話なんですが、それは普通です、今。それが12億円で頭を抑えて中身を変えていくということですか。
○議長(柴田三敏君)
まちづくり政策監。
◎
まちづくり政策監(小池正登君) 中身を変えるというのはどういう意味かなんですけれども、いずれにしましても、我々は今まで整備費に関しては12億円ということでご説明させていただいておりますので、その範囲内での施工をしていきたいと考えております。
○議長(柴田三敏君) 10番、内田議員。
◆10番(内田隆久君) 結局こういう展示施設の類いは、建築費と展示費が同じぐらいのがよくある話で、今回みたいに3億円と8億円の時点で既に中身がどうかなと思ってしまうんですよ。先日の静岡新聞で、3月9日に出ていた浜松の徳川財団の資料展示施設が、あそこ大河ドラマ館が浜松にあって、それが600平米で、それをさらに600平米追加すると23億円から42億円かかると。新築すると59億円から65億円かかるというんですね。これ、2万点の展示物と現物なんですが、うちのほうだって3,000箱の土器があるわけでしょう、東小だって。 これ、結局計画つくったけれども、市民に説明できないからといって先送りしているんです、計画を。うちだって今の状況を見たらば、ちゃんと基本計画ができた上でやっぱり予算立てしていくのが普通なんじゃないですか。
○議長(柴田三敏君)
企画財政部長。
◎
企画財政部長(守野充義君) 基本計画の中での今、配置図等、図面ができているわけですけれども、その大きさの中で予算を組ませてもらっています。金額につきましても、これも以前もお答えさせてもらっていると思いますけれども、類似施設、こういったものの面積を勘案して概算で計上しているというところでございますので、その中で何とか進めていきたいというふうに考えております。
○議長(柴田三敏君) 10番、内田議員。
◆10番(内田隆久君) ちょうど浜松市の展示施設の1,200平米とぴったりなんです。ちなみに申し上げました。 (4)基本構想、基本計画を作成した業者が、今後の展示設計と政策を受注した場合には公平じゃないんじゃないかということに対して、それは全然問題ないということなんですが、遡りますと、令和5年の当初予算で承認した調査費の43万円のうちの33万円が丹青社への基本構想の支援業務だったと、そういうこと。
○議長(柴田三敏君)
まちづくり政策監。
◎
まちづくり政策監(小池正登君) 議員の今のご発言のとおりでよろしいかと思います。
○議長(柴田三敏君) 10番、内田議員。
◆10番(内田隆久君) 令和5年の予算のときの説明会でそういうのはなくて、普通ほとんどの議員は調査費というから、ほかの施設の調査だとか市内の調査をするものだと思っていたんです。だけれどもほとんどのお金が43万円のうちの33万円が基本構想の策定費なんです。調査じゃないんじゃないですか、これ。
○議長(柴田三敏君)
まちづくり政策監。
◎
まちづくり政策監(小池正登君) このときは専門部会、文化財の専門の先生方が入っておられる専門部会を開催していた中で、先生方からある程度の主要な構想に関する項目というのは市のほうでまとめておったんです。そういった基本構想に類するような項目がまとめられておるんだったならば、しっかり構想として打ち出していくべきだというようなご意見をいただきまして、それで今ご質問にある基本構想のほうをまとめさせてもらったということでございます。 以上です。
○議長(柴田三敏君) 10番、内田議員。
◆10番(内田隆久君) その後、丹青社が基本計画を指名競争入札で予定価格の450万円のところ、240万円で落札したわけです。今後、3月定例会で予算が可決すれば、また再度これは入札にかけるんですか。
○議長(柴田三敏君) 企画財政部長。
◎企画財政部長(守野充義君) 現段階では、プロポーザルで行うつもりでおります、展示につきましては。展示の設計、それから製作、設置までをプロポーザルで選定しようというふうに考えております。
○議長(柴田三敏君) 10番、内田議員。
◆10番(内田隆久君) プロポーザルというのは随契ですよね。だけれども、最初から随契に何でしなかったんですか。最初から丹青社しかできないじゃないですか、ずっと多くかけたって。
○議長(柴田三敏君)
企画財政部長。
◎
企画財政部長(守野充義君) 丹青社が今回取っておりますが、基本計画をつくるときも当然ほかのこういった文化財の展示のものをつくる事業者はございます。そういった意味で、プロポーザルと広く公表して募集を募るつもりでおりますので、丹青社とは限らないのではないかというふうに考えております。 以上です。
○議長(柴田三敏君) 10番、内田議員。
◆10番(内田隆久君) 計画のときに5者の指名競争入札で、3者は見積りを辞退したんですよね。残ったのが丹青社とトータルメディア開発研究所なんです。恐らくプロポーザルだってこの2者がするかしないかだと思います。違いますか。
○議長(柴田三敏君)
企画財政部長。
◎
企画財政部長(守野充義君) そこは募集してみないと分からないところなんですが、ただ、1点、昨年11月ですか、議会の総務委員会のほうで私も同行をさせていただいたんですけれども、十日町市の博物館を確か視察しております。そのときの説明の中で、Aという業者が基本構想、基本計画を取ったという事例があって、その後、基本設計ですね、今度は設計する、施工するときになったら別の業者が取ったと、こういうことがございますので、一概にそのまま同じ業者が取るということは限らないというふうに考えております。
○議長(柴田三敏君) 10番、内田議員。
◆10番(内田隆久君) それでは、(5)の質問に移ります。 基本計画ができていない前に、建築設計、展示設計の予算立てをするのはなぜなんですか。
○議長(柴田三敏君)
まちづくり政策監。
◎
まちづくり政策監(小池正登君) 基本計画の中で、計画としてもう常設展示室や企画展示室など施設の全ての整備すべき部屋等々定めてありますので、その面積によって概算額を算出して、予算計上させていただきました。
○議長(柴田三敏君) 10番、内田議員。
◆10番(内田隆久君) これは一般的じゃないと思うんですよね。それで、反射炉の話、反射炉ガイダンスのときの話を前にもしたんですけれども、基本計画1年、基本設計1年、実施設計1年、製作2年、計画以降で5年かかっているんですよね。それで、結局それはなぜかと言ったら、その都度チェックして、例えば次の予算立てをして承認を得ていくわけじゃないですか、年度年度で。それが一般的な行政の手続、調査、計画、設計、施工みたいな話が一般的じゃないですか。今回それを無視してやっているわけじゃないですか。これってどう思いますか。
○議長(柴田三敏君)
企画財政部長。
◎
企画財政部長(守野充義君) 確かに議員のおっしゃる手法も当然あるかと思います。ただ、今回当然期間的なこともあります。今回のやり方がどうかという話なんですけれども、基本的には先ほど
まちづくり政策監からの話もありましたけれども、面積、規模的なものは基本的には動かさないつもりでは今のところいますので、そうしますと、それに換算した建築の平米単価、こういった基から概算で算出しているということですので、概算で出して詳細設計に入って施工に入っていくということは、通常の予算ですので、概算で今回お願いしているというところでございます。
○議長(柴田三敏君) 10番、内田議員。
◆10番(内田隆久君) 計画がなくて、展示するものも決定していないと、維持管理費も決まっていないと、予算は出すから承認しろというのは今回の令和6年度予算の5億円、継続費が10億円、当初予算を出してきているわけです。これ、議員に対して、この展示施設の関連工事予算に対して白紙委任状を出せと言っているのと同じじゃないですか、これ。何も分からないのに認めろと言っているんですよ、これ。違いますか、これは。
○議長(柴田三敏君)
まちづくり政策監。
◎
まちづくり政策監(小池正登君) 先ほども申し上げましたように、展示物につきましては、今日の市長の答弁にもあったり、市民説明会でもお話しさせていただいたりといったものを展示させていただくと。ただ、その詳細がまだないというだけでございます。 あと、建物あるいはその展示物の予算につきましても、やはりそれはもう施設の規模が決まっておりますので、そこは概算で予算のほうを算定させていただいたということでございます。
○議長(柴田三敏君) 市長。
◎市長(山下正行君) 少し補足させていただきますと、普通のやり方でやれば、内田議員のおっしゃるとおりかもしれませんが、今のこれまでの計画、これまでというのは私が市長になる前につくられていた計画ですが、そういうものに沿ってやって本当にできると私は思っていません。内田議員も何回かご指摘のとおり、将来に行けば、将来、例えば、伊豆保健医療センターにもお金がかかるでしょう、学校の設置にもかかるでしょう、学校の統合にもかかるでしょう、また、いろんなことでいろいろかかってくるかもしれません。 ですから、今やるんですよ。将来できないんですよ。そこにたまたま、たまたまというのはおかしいんですけれども、合併特例債が令和7年度まで造れば使えると、そうしたら市の負担が3分の1になるわけです。これを逃したら、あと10年経って10数億円かけて、また20億円かかるかもしれません、博物館造れば。それできると思いますか。私はできないと思います。ですから、今やるんです、必要な施設を。 そういう大局的な観点から、普通にだったらできない、だったらどうしたらできるのかというふうに考えるのが普通じゃないですか。それを一生懸命職員が考えたんです。それを何か、白紙委任だとか何か、ちょっとそういう言い方はないと思います。今これを逃したらできないから、今造るわけです、代替するものを。 私は市民に向かって、これは今市民が聞いていますから、そういうことをしっかりと言っていきたいと思っています。 それと議員の皆様にもお願いしたいのは、どこかで予算の説明をするときに、挨拶とかで説明するときあるでしょう、そのときに、何億円かかる、12億円かかる、それだけじゃなくて、12億円のうち合併特例債を使ってこれだけ市の負担は少なくなるんですよということまで説明していただきたい。ただ単に不安をあおるために12億円、12億円、そうじゃないと思います。そういうこともしっかりと市民に、議員の皆様に説明していただきたいと思っています。
○議長(柴田三敏君) 10番、内田議員。
◆10番(内田隆久君) あとの質問になっちゃうのかな、(9)番の生涯費用の話なんですけれども。 市長、私、説明しているんです。12億円のうち合併特例債4億円でいいですよと、ただし、毎年3,000万円かかって50年で15億円かかるんです。だから合わせると、その4億円も95%ですから、正確に計算するとあと6,000万円かかるんで、約20億円かかるんですと言っているんです。それ違っていますか。
○議長(柴田三敏君) 市長。
◎市長(山下正行君) 維持管理費のことですね。維持管理費については、これは
企画財政部長からお話ししてもらったほうがいいかもしれないですけれども、同様の施設、例えば、伊豆の国市の図書館、これはもう絶対必要な施設ですね、それもトータルで7,000万円ぐらいかかっているんです。また、伊豆半島全体がジオパークになっていますから、修善寺にあるジオリアについても結構施設の規模は小さいですから施設の割にはその施設では少ないんですけれども、それを伊豆の国市のこの今の計画の面積に引き伸ばすと同じぐらいかかるんです。 ですから、ことさら維持管理費が1年間これだけかかって30年間か50年間か分かりませんけれども、こんなにかかると、それはそういう刺激的なことで市民を誘導していただくのはあまりちょっと好ましくないと思っていますが、以上です。
○議長(柴田三敏君) 10番、内田議員。
◆10番(内田隆久君) いや、僕、逆でね、市長みたいに4億円で済むような話されて、あと15億円かかるのを言わないほうが誘導していると思います、僕は。ちゃんと言ってくださいよ、その管理の費用について。 それで話戻るんですけれども、その話は最後にまとめて市長にしていただきたいと思うんですけれども、建物の北側に配置すべきというの、誰が考えても時代劇場と一緒にやるんだったら北側じゃないですか、これ。あのとき質問していた石井さんは大学の建築学科出てゼネコンに勤めていた人です。皆、誰に聞いたってこう思うんだけれども、なんでこうなっちゃうんですか、これ、南側になっちゃうんですか。
○議長(柴田三敏君)
まちづくり政策監。
◎
まちづくり政策監(小池正登君) 南側に配置をした、今、基本計画になっておるんですけれども、それはなぜかと申しますのは、まずもって潰れる駐車場の区画数が違ってくるということです。北側に設置した場合、取れる駐車場が122台、そして南側に設置した場合は150台駐車場が取れます。 それとあとは、確かに北側に設置すれば、文化財展示施設を使う方々にとっては利便性は高いということになりますが、時代劇場を利用される方々にとりましては、やはり今度は駐車場が遠くなってしまうと、そういったことも考えまして、やはり南側に設置すれば文化財展示施設に来られた方々はその文化財展示施設の近くに車を止めるでしょうし、そしてまた時代劇場を使う方々は時代劇場に近いところに車を止めて施設の利用ができると、そんなようなことを考えて南側に配置したということでございます。
○議長(柴田三敏君) 10番、内田議員。
◆10番(内田隆久君) 時代劇場を利用する人も文化財展示施設を利用する人もいいのは北側だと思いますけれども。 じゃ、次にいきます。 何でアンケート取らないんですか、これ。それで、パブリックコメントのことを言っていましたけれども、パブリックコメントに「この意見公募は伊豆の国市文化財展示施設基本計画の賛否を問うために実施するものではありません」と「この意見公募に関係のない意見に対しては回答ございません」と書いてあるんです、これ、ホームページに。これって賛否について答えないということでしょう、これ。このパブリックコメントでは賛否を一緒に問えばよかったんですよ、これ。何で取らなかったんですか。
○議長(柴田三敏君)
まちづくり政策監。
◎
まちづくり政策監(小池正登君) ある事業の賛否を問うというのは、直接民主制とでも申しましょうか、そういったことはやはり市民の皆様に適切に情報が伝わってこそ判断していただけるんだと思います、市民の皆様全員に。しかしながら、やはり今の時代なかなかそういうことは不可能だと思いますので、それで議会があるというように考えております。我々、ですから、その賛否は議員の皆様に問うていきたいと考えております。
○議長(柴田三敏君) 10番、内田議員。
◆10番(内田隆久君) 議会制民主主義ですからそういうことだと思いますけれども、これ、あまりにも知らないんです、市民の人は、これやるというのは。なぜかと言ったら、去年の3月突然言い出したからです。文化財基本計画書には20年かかってやりましょうといっていたのが、去年の3月突然言ったから、僕らが聞いても半分以上の人が知らないわけ。知らないし、知っている人の5割以上の人は反対なわけです。それをちゃんと認識しないと、今言われた、十分に伝わっていない、本当に伝わっていないんですよ、これ。そこら辺の認識をしなきゃいけないんじゃないですか。理解されたと先ほど答弁していましたけれども、とても理解なんかしていませんよ、これ、どうですか。
○議長(柴田三敏君)
まちづくり政策監。
◎
まちづくり政策監(小池正登君) 恐らく市民の方々に理解された、されないという話は、気合いでしかないと思うんですね。根拠を示すことはできない数字だと思うんです。したがいまして、我々はおおむね理解されたんじゃないかというご説明をさせていただきましたが、そこはやっぱり今までの市民の皆様からのご要望であったり、展示施設の説明会であったり、小・中学生のアンケートであったり、そんなことをもろもろ勘案しておおむね理解をいただいているというようなことをご説明させていただきました。 以上です。
○議長(柴田三敏君) 10番、内田議員。
◆10番(内田隆久君) 小・中学生のアンケートをなぜ公表しないんですか。
○議長(柴田三敏君)
まちづくり政策監。
◎
まちづくり政策監(小池正登君) それにつきましてもまた公表させていただくような格好で準備のほうをしたいと思います。
○議長(柴田三敏君) 10番、内田議員。
◆10番(内田隆久君) この会期中に採決をするわけですからね、そこのところをよくご承知おきいただきたいと思います。 (8)に移ります。 市民に対し、この計画の説明責任を果たしたと言えるのかということなんですが、資料7を御覧いただきたいと思いますが、先日、時代劇場に28日に行ったところ、このような工事が行われていましたが、これは何でしょうか。
○議長(柴田三敏君) 教育部長。
◎教育部長(佐藤政志君) こちらのほうのアスファルトを剥がして試掘というか、掘削をしている工事ですけれども、こちらのほうについては韮山城跡をこれから令和7年度に国の史跡としての指定を受けようというふうに考えております。その中で、かなり過去に遡るんですけれども、豊臣方の韮山城攻めの際にそちらのほうに、堀というか、そういうのを掘ったような跡がアメリカの空撮によって、それらしきものが前からあるというのがちょっと専門家の中でも議論になっておりました。そういったことで、いつかその調査をするというふうに決めていたわけですけれども、今年度、事業の執行に当たって余裕があったもんですから、そこのところを、民間のところを掘るわけにはいきませんので、一番影響のない公設の土地というところで考えた場合に、現在のそこのところを今掘っているという工事でございます。そこに遺構が確認されるかどうか、そういったものを今やっている最中でございます。
○議長(柴田三敏君) 10番、内田議員。
◆10番(内田隆久君) その予算はどこから出ているんでしょうか。
○議長(柴田三敏君) 教育部長。
◎教育部長(佐藤政志君) 予算は、令和5年度の遺跡発掘調査事業の中から出ておりまして、金額につきましては86万9,000円でございます。
○議長(柴田三敏君) 10番、内田議員。
◆10番(内田隆久君) これ、
都市整備部長にお伺いしたいんですけれども、こういう工事をやるときに、現場に仮設トイレを置くのが今義務づけられているんじゃないですか。違いますか。
○議長(柴田三敏君)
都市整備部長。
◎
都市整備部長(西島和仁君) 工事をやるに当たって仮設トイレを置きなさいという義務はないと認識しています。
○議長(柴田三敏君) 10番、内田議員。
◆10番(内田隆久君) 大丈夫ですか、それ。 それでこの看板に「周知外掘削調査」と書いてあるんですよね、これ。「四日町周知外試掘調査掘削等工事」と書いてあります、これ。周知外とは何ですか。
○議長(柴田三敏君) 教育部長。
◎教育部長(佐藤政志君) 大変申し訳ありません、私のほうで今そこのところを正確に確認をしているわけではございませんが、遺跡の周知の埋蔵文化財の包蔵地というのがありまして、その周知の包蔵地以外のところですよというのを市民に分かりやすいように周知外というふうにしているものです。そこの周知の包蔵地域であるとそこはもう遺跡ですので、文化財保護法の第93条、第94条の中で届け出とかそういったものが必要になってくる土地ということで、それ以外のところを今試掘していますよという意味で周知外とここに表示していると思っております。
○議長(柴田三敏君) 10番、内田議員。
◆10番(内田隆久君) これさっきの韮山城の関係で掘っているというんですが、なぜ計画予定地を掘ったんですか。
○議長(柴田三敏君) 教育部長。
◎教育部長(佐藤政志君) こちらのほうの文化財の計画予定地というところに、たまたまというのは変ですけれども、一番駐車場とか影響がないところ、それから先ほど言いましたが、民間の一般の方が所有している、もしくは法人が所有している土地を私どもが許可を得て掘るというのはなかなか難しいので、私どもが公共の土地ということでそちらのほうを掘らせていただくことを決めました。
○議長(柴田三敏君)
企画財政部長。
◎
企画財政部長(守野充義君) それ少し補足しますけれども、当然その、今、教育部長が言ったことも事実ですし、今回ここにまさしく建設しようというところもございます。そういった意味も含めて、それが合わさって、今回掘っているというところでございます。
○議長(柴田三敏君) 10番、内田議員。
◆10番(内田隆久君) 静岡の博物館が駿府城のところの石積みの展示物にしているんですね。それが、ここに展示施設を造るならば、ここを掘るんであれば、その展示の対象物になる可能性があるじゃないですか、ここでこうやって掘るとここら辺いっぱい出るんですよと。そういうことは考えなかったんですか。
○議長(柴田三敏君) 教育部長。
◎教育部長(佐藤政志君) もしかしたら、そこに今回掘った理由として、そこに当時の豊臣の韮山城攻めの際の堀の跡が出てくるかもしれない、そういった場合には、確かにそこが今度遺跡というか遺構になりますので、そういったものをどう皆さんに今度はお知らせしていくかというのは、また別のところで考えていかなきゃいけない。もしそこが包蔵地みたいなところで、静岡市みたいに、じゃ、そこを見せるためにそこ自体を残しながらその上に上屋を建てようとか、そういうことになれば、これまた相当な財政的な支出が考えられますので、そのところはもしそこが確認ができるようであれば、今後、県を通じて国と協議をした結果、どういうふうにそこを皆さんに周知、お知らせしていくのかを含めた展示を考えていきたいというふうに思っております。
○議長(柴田三敏君) 10番、内田議員。
◆10番(内田隆久君) これはあそこら辺を掘ると何かすぐに土器が出そうなんですけれども、土器が出たらどういう手続になるんですか。
○議長(柴田三敏君) 教育部長。
◎教育部長(佐藤政志君) これは専門家にちゃんと見てもらって、その層にその時代のものがあるのかないのか、もしかしたら何かの形で上から流れてきたものかもしれない、もしくはその土地というか途中の時代にそこに盛り土をされてそこに交じったものかもしれない、そういったことがありますので、そういったものが出てきたときにはそちらをしっかり調査するということになります。
○議長(柴田三敏君) 10番、内田議員。
◆10番(内田隆久君) それでは、説明責任について市長にお伺いしたいと思います。 最初に、大仁中央図書館の郷土資料館を韮山時代劇場の一室に移転しようとしたところ、利用者や議員に反対された後、突然6倍近い面積の1,200平米という大きな施設を造ろうと考えた理由は何ですか。
○議長(柴田三敏君)
まちづくり政策監。
◎
まちづくり政策監(小池正登君) 今の中央図書館2階の郷土資料館を、時代劇場の映像ホールに移そうと市民の皆さんにご説明をしていた最中にも、「伊豆の国市の史跡、あんな狭いところじゃいかん」と、「ちゃんとした展示施設を造らなきゃだめだ」というようなそういったお声も頂戴しておりました。そういった中で、やはりまだまだ時代劇場の映像ホール、利用者の皆さんも大勢いらっしゃるということで方向転換したわけでございますが、もう既に、その方向転換する前から市民の皆様から「ちゃんとした施設を造らなきゃいかん」というようなそういったお声を頂戴していたわけであります。そんなことから、この計画に踏み出したということでございます。
○議長(柴田三敏君) 10番、内田議員。
◆10番(内田隆久君) 引き続き、市長にお伺いいたします。 古屋議員の一般質問で、市長はこれまで博物館的なものが先送りされてきたと言われましたけれども、過去2人の市長は合併特例債が使用できることは知っていた上で、財政的に伊豆の国市では維持管理していくのが無理だし、政策の優先順位は高くないと判断して、県に対して博物館設置の要望を出していたのだと私は認識しています。決して市として博物館もしくは博物館的なものを造ろうと考えたことはないというふうに思うんですね。山下氏はなぜ、当時より財政状況が厳しさを増している中で、今なぜ造ろうと考えたんでしょうか。
○議長(柴田三敏君) 市長。
◎市長(山下正行君) 私も今の川勝知事に県立の博物館を造ってくれというような話をしたことがありますが、県は全く乗ってこなかったわけです。先ほど、映像ホールに移転するということを考えていたのにもかかわらず、何でその6倍もの大きさのものを突然言い出したのかということですが、私は、移転はあれは仮なんです、仮の姿であそこまで、あそこにちょうどドラマ館が終わるということで、その非常に注目されたところでもありますから、今の郷土資料館よりは一時的に移転しておけば、それはそれで意味があるのかなと思ったんですけれども、それはいずれ大きなところにつながっていくということで考えておりました。 今回、今までの市長は先送りをしていたということでありますが、私は、そのいろいろほかの投資が、例えば三大インフラとかいろいろあったために、少しそちらのほうを優先されたというふうに思っています。これ文化財の保存のこれまであった計画、この計画というのはよく役人のやる手で、要するに今やれないものを先送りするよく使う手なんです、そう言ってしまうとちょっとあれですけれども。実際、じゃ、それでできるかというと、先ほど申し上げましたが、これからの財政を考えるとなかなかできないというのはこれはもう皆さん共通の認識だと思います。ですから、今やれることを今やるということで、これを、その責任を果たすということであります。 計画を10年先にそれに沿っていないんじゃないかというようなお気持ちもあるかと思いますけれども、これは計画を後ろ倒しにしてやるべきことをやらないというわけじゃなくて、前倒しにしてやるということですから、そこで財政負担を考えれば、私は市にとって何ら問題はないと思っておりますし、また、そういうふうに考えた私のこの考えはこれまでの行政経験と国の特殊法人の経営に参画したこれまでの経験を踏まえた政治判断だと思っています。
○議長(柴田三敏君) 一般質問の途中ですが、ここで暫時休憩とします。 本日は東日本大震災13年に当たります。午後2時46分に1分間の黙祷をささげたいと思います。 〔全員起立〕 〔黙祷〕
○議長(柴田三敏君) ご協力ありがとうございました。ご着席ください。 それでは、暫時休憩といたします。再開は15時といたします。
△休憩 午後2時46分
△再開 午後3時00分
○議長(柴田三敏君) 休憩を閉じ、一般質問を再開します。 10番、内田議員。
◆10番(内田隆久君) それでは、引き続き、市長にお伺いいたします。 伊豆の国市の文化財保護費は
人口5万人程度の市としては突出しています。例えば、裾野市は4,500万円です。令和6年度予算の文化財保護費総額は1億5,500万円です。伊豆の国市の
人口は減少しています。今後も市税の収入は減っていくことが目に見えています。今後、展示施設維持管理費3,000万円、建設の償還金1,500万円の4,500万円を足すと年間2億円を超えた大きな金額となります。さらに、守山北条氏邸跡や韮山城の整備維持費、入場料で賄えない反射炉の修復費用等を考慮すると、年間どのぐらいまで文化財保存費を増やしていく考えなんでしょうか。
○議長(柴田三敏君) 教育部長。
◎教育部長(佐藤政志君) ただいま内田議員からご質問のありました件ですけれども、文化財については保存と周知というところを、今、総合的に勘案しながら進めているところでございます。そういったことで、文化財を皆さんに知っていただくというところでは、私どもはもっともっと努力をしたいと思ってはおりますが、やはりそういったものはほかとのバランス、市の優先しなければいけない事業というのがございますでしょうから、そういったところを総合的に財政と調整、勘案しながら進めてまいりたいと思っております。
○議長(柴田三敏君) 市長。
◎市長(山下正行君) 少し私のほうからちょっと補足させていただきますと、維持管理費が3,000万円というのはまだ決まっているわけじゃありませんので、それは前提にということでは、ちょっとどうかなという気がします。 それと、あと
人口比にして伊豆の国市として文化財についての経費がどのぐらいまでと、どのぐらいまでだったら出せるのかということでありますが、それは一概に今その数字をもって言うことはできませんが、いずれにしましても伊豆の国市はそういう市なんですよ。 伊豆の国市は、よく議員の皆様もご承知のとおり、県下でも本当に類いまれな、学者先生方も認めるそういう歴史の宝庫であります。遺跡、そして史跡、そういう歴史文化のまちでありますから、そこがほかの市町と比べて特化していると。これを保存、また活用、継承していくことが我々の責務でありますし、できるだけその経費は少なくしていくという努力をこれは当然しなければいけません。その中で、皆さん、議員の皆様、それから市民の皆様も、なるほどそうかと納得していただけるような、そういう歴史文化のまちにしていきたいと思っています。
○議長(柴田三敏君) 10番、内田議員。
◆10番(内田隆久君) それでは、最後に市長にお伺いいたします。 文化財保存地域計画には、様々な課題を20年にわたって、市民や企業や行政が一丸となって解決した上で博物館設置の検討をすると書かれています。時間もなく、市民の声に耳を傾けることもなく、行政主導で展示施設箱物を造ることがどうして市民のシビックプライドの醸成につながるのでしょうか、ご説明ください。
○議長(柴田三敏君) 市長。
◎市長(山下正行君) 私は、市民の中には非常に歴史文化に関心がある人たち、それとある程度関心のある人たち、それからそうですね、理由をもって反対する人たち、それから話せば、説明すれば分かる人たち、あとはもうほとんど関心のない、どうでもいいというような人たちがいると思うんですね。我々これまでに説明会とかいろいろやってまいりました。市の広報紙にも特集を組んだりしております。私は先ほども答弁で申し上げましたが、一定レベル、一定のご理解をいただいていると思っております。計画10年、いろんな課題を解決して造ればいいじゃないかということでありますが、先ほど来申し上げましたとおり、そういうことをしていてはできないということがもう強く予想されるものですから、今、合併特例債が使えるときに造ると、計画を前倒しにすると。課題はあるかもしれません。課題はこの2年間ですか、全部解決できるかどうか分かりません。ですが、市のため、財政を考えた場合に一歩踏み出して建設をするのが、私は賢明な施策だと思っております。
○議長(柴田三敏君) 10番、内田議員。
◆10番(内田隆久君) 以上で一般質問を終わります。
○議長(柴田三敏君) これにて、10番、
内田隆久議員の質問を終了いたします。
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△散会の宣告
○議長(柴田三敏君) 以上で本日の議事日程は全て終了いたしました。 次の会議は、3月14日木曜日午前9時から会議を再開し、付託案件に対する各常任委員会の委員長報告を行います。この席より告知いたします。 本日はこれにて散会いたします。 お疲れさまでした。
△散会 午後3時07分...