• "多岐"(/)
ツイート シェア
  1. 伊豆の国市議会 2023-09-04
    09月04日-05号


    取得元: 伊豆の国市議会公式サイト
    最終取得日: 2024-09-10
    令和 5年  9月 定例会(第3回)          令和5年第3回(9月)伊豆の国市議会定例会議事日程(第5号)                      令和5年9月4日(月)午前9時開議日程第1 一般質問---------------------------------------本日の会議に付した事件 議事日程に同じ---------------------------------------出席議員(17名)     1番  山口貴子君      2番  長谷川 浩君     3番  山本昭彦君      4番  井川弘二郎君     5番  森下 茂君      6番  笹原惠子君     7番  鈴木俊治君      8番  八木基之君     9番  二藤武司君     10番  内田隆久君    11番  小澤五月江君    12番  天野佐代里君    13番  古屋鋭治君     14番  田中正男君    15番  三好陽子君     16番  高橋隆子君    17番  柴田三敏君欠席議員(なし)---------------------------------------地方自治法第121条の規定により説明のため出席した者の職氏名 市長      山下正行君    副市長     磯崎 猛君 教育長     菊池之利君    企画財政部長  守野充義君 まちづくり政策監         総務部長    公野克己君         小池正登君 危機管理監   小澤竜哉君    市民環境部長  高橋博美君 市民環境部参与 古屋和義君    健康福祉部長  浜村正典君 健康福祉部参与 蒔田善江君    産業部長    天野正人君 産業部参与   土屋政幸君    都市整備部長  西島和仁君 教育部長    佐藤政志君    会計管理者   鈴木雅彦君---------------------------------------職務のため出席した者の職氏名 議会事務局次長 土屋勝彦     議会事務局係長 土屋真樹 書記      長谷川健也 △開議 午前9時00分 △開議の宣告 ○議長(柴田三敏君) 改めまして、皆さんおはようございます。 ただいまの出席議員は17名であります。定足数に達しておりますので、会議は成立いたしました。 ただいまから令和5年第3回9月伊豆の国市議会定例会を再開いたします。 なお、本日、望月議会事務局長につきましては、体調不良により欠席となっております。 直ちに本日の会議を開きます 本日の一般質問は4名で、1番目は山口貴子議員、2番目は小澤五月江議員、3番目は内田隆久議員、4番目は井川弘二郎議員の順となっております。 一般質問を行う際、壇上からの発言につきましては、通告の内容から逸脱しないようお願いいたします。 また、本日は前回に引き続き、インターネット動画配信の生中継を行います。--------------------------------------- △議事日程の報告 ○議長(柴田三敏君) 本日の議事日程は、お手元に配付のとおりです。--------------------------------------- △一般質問 ○議長(柴田三敏君) 日程第1、一般質問を行います。 申合せにより再質問は一問一答方式であり、質問時間は再質問を含めて40分以内とされております。通告時間内でお願いいたします。 なお、質問の残時間につきましては、議場の残時間表示計に表示されます。また、終了3分前と1分前にはベルにて残り時間をお知らせいたします。 これより順次質問を許可します。--------------------------------------- △山口貴子君 ○議長(柴田三敏君) 最初に、1番、山口貴子議員の発言を許可します。 なお、山口議員の資料配付を許可しております。 1番、山口議員。     〔1番 山口貴子君登壇〕 ◆1番(山口貴子君) 皆さん、おはようございます。 議長より発言の許可をいただきましたので、ただいまより通告書に沿って一般質問をさせていただきます。 まずは、1件目です。アプリ行政で市民生活の利便性向上へ。 デジタル技術の進展やスマートフォンの普及を背景に、自治体でのアプリ行政が進んでいます。我が市でも、スマホアプリを導入・活用し、LINEでの各種行政情報の配信や行政手続のオンライン申請・届出などスマートフォンやパソコンで行えることが増えてきています。アプリの活用によって住民の利便性と満足度を高め、行政サービスの質を向上させるとともに、この活用が進めば自治体の業務も効率化され、職員の負担軽減と、さらには財政支出の抑制まで図ることができると考えられており、多くの自治体が導入し、さらに今後強化をしていくという動きがあります。 そこで、市のアプリ行政について下記のとおりお伺いします。 (1)現在行っているLINEによる市からの情報提供や「いずのくに子育て応援アプリ」などの使われ方の現状をどのように捉えておりますか。 (2)他市町では、多岐にわたる項目でアプリを活用しておりますが、我が市としては今後導入を検討していくのか、下記のとおりそれぞれについて個別で見解を伺います。 ①健康について、現在行われている「いずのくに健康マイレージ」の現状と今後アプリ移行についての見解は。 ②予約型乗合タクシー運行業務の星の花号と立花Go!は、現在電話での予約だが、今後アプリを導入する予定はないか。 ③ごみの種類の検索や粗大ごみの収集に、アプリを用いる必要性についての見解は。 ④出生率2.95、奇跡のまちと注目をされております岡山県奈義町では、LINEを用いた「しごとコンビニ事業」というアプリを立ち上げました。子育てをしながら空いた時間に就労できる仕組みを整備したものである。このような取組を行うべきと考えておりますが、市の見解は。 ⑤現在のLINEによる情報提供は、様々な情報がランダムに流れてくるために、大切な情報を見逃す懸念があります。情報を一本化し、それぞれを項目別に分け、見たいものを見られるようにする総合ポータルアプリの導入についての見解は。 (3)アプリ行政を進める上で、全ての市民が利活用できることが望ましいが、このことについての市の施策はあるのか。 2件目です。ふるさと納税の現状と今後拡大していくためには。 ふるさと納税制度は、2008年度に創設されて以来15年が経過し、年々拡大しています。2022年度の自治体への寄附総額は9,654億円、前年度比1.2倍と発表され、最も寄附を集めた自治体は宮崎県都城市の196億円で、近隣市町としては伊豆市が10億円、沼津市は20億円を突破しました。 一方、我が市は前年度ほぼ横ばいのおよそ4億3,000万円にとどまりました。これを踏まえて、下記のとおり質問をいたします。 (1)これまでのふるさと納税の寄附金額について、どのように捉え評価をしているのか。 (2)今後寄附金額を増やすために何らかの対策を考えているのか。 (3)寄附金の用途は指定でき、当市でも歴史文化遺産の保全や子供子育て、医療福祉など複数の項目がありますが、全国約60の自治体、静岡県でも項目を立てております動物愛護の推進、こちらを我が市でも加えてみてはどうか。 (4)企業版のふるさと納税についての現状はどのように捉えておりますでしょうか。また、今後企業版ふるさと納税も積極的に活用していくのか。 (5)寄附をするその自治体を応援するという側面が強いふるさと納税とは別に、地域の課題を解決する関心を持った社会的課題の解決に支援するという何に使うのか明確な寄附としてガバメントクラウドファンディングがあります。令和4年度は全国高校生パンコンテストでこれを活用しましたが、今年度はほかに何か計画がありますか。 以上です。 ○議長(柴田三敏君) それでは、これより答弁を求めます。 答弁者、市長。     〔市長 山下正行君登壇〕 ◎市長(山下正行君) 改めまして、おはようございます。 山口議員のご質問にお答え申し上げます。 初めに、1、アプリ行政で市民生活の利便性向上へについてのうち、(1)LINEによる市からの情報提供や子育て応援アプリの使われ方の現状についてのお尋ねでございます。 LINEを活用した市政の情報発信は、令和2年6月から開始しております。スマートフォンの普及に伴い、これまでの広報紙やホームページによる発信に加え、個人に直接リアルタイムで情報を届けることを目的としております。 本年8月22日現在のLINE登録者数は7,825人であり、令和4年度は年間で約500件の情報を発信いたしました。市民への迅速な情報伝達が実現できており、LINE登録者数を増やし、今後もこの手段での情報発信を強化していくことが重要であると認識しております。 子育て応援アプリにつきましては、8月22日現在2,491人の登録があり、毎週月曜日に子育て支援センターや図書館等のイベント情報、子育て支援の体験レポートなどの情報を発信しております。1つのアプリで子育てに関する様々な情報を把握でき、予防接種のスケジュール管理などの機能もあることから、子育て世帯の生活の質の向上に貢献しているものと捉えております。 次に、(2)今後のアプリ導入の検討についてのうち、①いずのくに健康マイレージの現状とアプリ移行、これについてのお尋ねでございます。 健康マイレージ事業は、ポイントの付与により市民の自発的な健康づくりを促進する取組であり、令和4年度は343人の参加を得て、紙のポイント記録シートを使用して実施しております。 アプリへの移行につきましては、健康への関心が低い若年層の参加の取組のほか、歩数の自動計測など活動の見える化、健康行動の記録から特典の応募まで、これが簡単にできる等のメリットがあることから検討する必要があろうかと認識しております。 次に、②予約型乗合タクシー運行事業へのアプリの導入についてのお尋ねでございます。 予約型乗合タクシーである星の花号と立花Go!につきましては、地域住民による利用推進委員会をそれぞれ組織しております。その会議の中で、電話による予約に不便を感じているという意見はなく、電話予約が定着しております。こういう事情がある中で、アプリを活用した予約システムの導入には開発初期費用や維持管理費用も要する点や、現在の運行範囲、利用状況を勘案いたしますと、アプリ導入の必要性は高いとはいえない状況にあろうかと認識しております。 次に、③ごみの分別収集におけるアプリの必要性についてのお尋ねでございます。 本市では、令和元年度にごみ出しアプリを導入し、市民に活用を呼びかけてまいりました。しかしながら、検索機能等に対して改善を望む意見が多く寄せられたことから、令和4年1月以降、市ホームページに掲載しておりましたごみ出しアプリのインストール先を削除いたしました。しかしながら、今月1日に本市のLINE公式アカウントのリニューアルに併せ、検索機能も改善されたごみ出し情報を入手できる機能を導入いたしました。市民の皆様にごみの分け方や出し方を理解していただくためには、多様な手段で情報発信していくことが重要でありますことから、新たに導入された機能を多くの皆様にご活用いただけるよう周知に努めてまいります。 次に、④子育てしながら空いた時間に就労できる仕組みをアプリを活用して整備することに対する見解、これについてのお尋ねでございます。 岡山県奈義町のしごとコンビニ事業のような仕組みを本市で導入することにつきましては、事業を担う法人が本市には存在しないことや、事前研修を行う事業者側や就労者側の負担が大きいことなどを考慮すると、現在のところ、導入に向けては課題が多いと考えております。 今後、市内の事業者から短時間でスポット的に子育て世帯や高齢者などを雇用したい、こういうようなニーズや他市町の先行事例などを踏まえまして、LINE等の既存ツールを活用して情報提供をすることができないか検討してまいりたいと考えております。 次に、⑤総合ポータルアプリの導入についてのお尋ねでございます。 行政情報や行政サービスを提供する上で、アプリやウエブサービスの機能を一元化し、市民にとっての簡便性を重視した、いわゆる総合ポータルアプリを導入することは必要なことであると考えております。 そこで、本市では、総合ポータルアプリに代替するものとして、年齢層を問わず幅広く利用されているLINEを活用することとし、先ほどご答弁申し上げましたとおり、今月1日に、本市のLINE公式アカウントのリニューアルを行いました。改善内容といたしましては、1つとして、視覚的にシンプルで分かりやすいメニュー画面への変更、2つ目として、必要な情報のみを選択して受信できる、こういう配信機能の追加、そして3番目として、新たに自動応答サービスを利用した情報検索機能、こういったものを導入いたしました。 次に、(3)アプリ行政を進める上で、全ての市民が利活用できるようにするための施策についてのお尋ねでございます。 スマートフォン等の使用方法が分からない市民の皆様に対しましては、本市のLINE公式アカウントを安心して利活用いただけるよう、初心者向けスマートフォン講座の開催や、分かりやすくイラスト入りで解説したLINE公式アカウント利用に関するガイドブックの提供、操作方法を示した動画の公開、こういったことが考えられます。まずは、リニューアルに併せまして、市民向け操作マニュアルをホームページ上に掲載いたしましたが、今後は他市町の事例とその検証結果を参考に、効果が期待できる取組を実施してまいりたいと考えております。 次に、大きな2番目、ふるさと納税の現状と今後拡大していくためにはについてのうち、(1)ふるさと納税の寄附金額に対する評価、これについてのお尋ねでございます。 本市は海産物や畜産物、トイレットペーパーなど人気のある物産や高級宿泊施設の宿泊券など富裕層に人気のある返礼品が少ない中、令和4年度における県内順位は、寄附件数では14位、寄附金額では20位でありました。寄附金額の順位よりも寄附件数の順位が高く、今後は寄附単価が高く、魅力ある返礼品を取りそろえていく努力が必要と考えております。 次に、(2)寄附金額を増やすための対応策についてのお尋ねでございます。 現在、担当課職員が市内の企業を訪問し、返礼品として登録可能な商品や製品、サービスなどの掘り起こしを行っているところでございます。本市の魅力を伝えることができる返礼品を取りそろえ、さらなる寄附金の獲得と地域振興につなげてまいりたいと考えております。 次に、(3)寄附金の使途に動物愛護の推進、これを加えることについてのお尋ねでございます。 本市の寄附金の使途につきましては、5つの選択肢を設定しております。1つは、市長におまかせ、それから2つ目として、韮山反射炉等の歴史文化遺産の保全・活用、3つ目として、湯のまち観光振興、4つ目として、子供を安心して産み育てられる環境の整備、5つ目として、誰もが安心して暮らせる医療、福祉、健康づくりの充実、こういうことを掲げております。 本市の魅力であります歴史や観光に活用し、さらなる魅力向上につなげることや伊豆の国市民が安心して生活できる体制を整えることを優先したい、こういう考え方から、ある意味、大くくりでこのように使途を設定しております。 動物愛護の推進につきましては、比較的使途が狭く必ずしもこうした考えには合致していないことから、現段階では使途項目に設定することは考えておりませんが、寄附者のニーズと市の重点施策などを勘案して検討する必要があろうかと考えております。 次に、(4)企業版ふるさと納税に対する考え方についてのお尋ねでございます。 本市では、令和3年度に3事業者から2,200万円、令和4年度に1事業者から50万円の企業版ふるさと納税のご支援をいただきました。今後も多くの企業の皆様からご支援をいただけるよう、積極的なトップセールスや文化財展示施設の整備など、魅力あるまちづくり事業を実施することで、より一層、企業版ふるさと納税の獲得を目指してまいりたいと考えております。 次に、(5)今年度のガバメントクラウドファンディングの活用計画についてのお尋ねでございます。 昨年度同様、今年度もガバメントクラウドファンディングを活用し、全国高校生パンコンテストの事業費に充当することとしております。また、現在、ガバメントクラウドファンディングを活用できる新たな事業の選定を進めているところでございます。 以上です。 ○議長(柴田三敏君) 通告による質問及び答弁が終わりましたので、これより再質問を許可します。 1番、山口議員。 ◆1番(山口貴子君) はい、山口です。 市長からのご答弁をいただきましたので、順番に再質問をさせていただきます。 情報提供LINE、このアプリについては、この問題点について、私と同じところを市のほうも捉えていたんだなということが今の答弁で分かりました。そんなわけで、再質問については(1)の部分と、あとは(2)の5番なんですけれども、これは答弁の中に入っておりましたので、併せて再質問をさせていただきます。 配付いたしました資料なんですけれども、資料については資料2を御覧いただきながらお話をお聞きいただくとうれしいです。 初日の市長の行政報告の中でも述べられておりましたけれども、この9月1日から、ちょっとタイミングが悪くて私は困っているんですけれども、これまでの無償のアプリから総合ポータルアプリに変わりました。これは、私が不便を感じていた部分と市の改良への方向が一致していたんだなということを今、答弁からも認識ができました。これ、新しくしたことについて、市はどのような市民意見を反映して、改良した部分についてはただいまご答弁ありましたけれども、市民のほうからこれは使いづらいというようなそのようなご意見があったんでしょうか。また、どこか先進的に導入している自治体の参考をしたところがありましたらお聞かせください。 ○議長(柴田三敏君) 総務部長。 ◎総務部長(公野克己君) 実際、今回アンケート等を実施はしておりません。これは、ふだんの市民の方からのご意見、いわゆる先ほど市長の答弁でもございましたように、市からは様々な情報を発信しております。先ほど言いましたように年間で500。そうしますと、全然私は見たくも聞きたくもないような情報が入ってくるということで、その方は、例えば今までは友達登録をしてあったんですけれども、それをブロックしてしまうというようなことで、LINEが増えたり減ったりするわけですね。そういうような意見があったものですから、いわゆるセグメント配信、自分が欲しい情報だけを受信できるというような機能を入れたというところと、あと、やはり皆様から多いのは、ごみの出し方、分け方が分からないということで、当然皆様には紙で配ってあるわけですが、それだと分かりにくいということで、文字入力で検索できる機能、チャットボット、これを導入したというような状況であります。 以上です。 ○議長(柴田三敏君) 1番、山口議員。 ◆1番(山口貴子君) 分かりました。 この総合ポータルサイトアプリというのに9月1日から変わったということなんですが、これは個別のアプリを集約して1つの入り口にまとめたものであり、言わばスマホの中に伊豆の国市を丸ごと知るためのその玄関口をつくったというふうに私は認識をしております。 伊豆の国市のこのLINEのサイトでは、ほぼ伊豆の国市のホームページに飛んでいることが多いんですけれども、例えば焼津市ですとSNSというボタンがあって、そこから広報やいづですとか、また、焼津市もモンゴルと交流しているんですね。焼津市モンゴル国応援サイトなどというようなフェイスブックに飛んだり、また観光情報の項目では観光協会のページに飛んだり、移住定住総合支援サイトに飛んだりということで、市が推し進める施策に合わせて、ありとあらゆるところにサイトを飛ばして広がりを見せておりますが、我が市ではどんなところにサイトが飛んでいるんでしょうか。 ○議長(柴田三敏君) 総務部長。
    ◎総務部長(公野克己君) すみません、先ほど1つ目の質問の中で言い忘れました。先進市はどこを参考にしたかということで、近隣ですと三島市、県外ですと福岡県春日市と神奈川県三浦市を参考にいたしました。 次に、今の質問なんですけれども、本市では、やはり市の観光協会のホームページ、あるいはX、旧ツイッターですね、あとフェイスブック、インスタグラム、ユーチューブ等に飛ぶようにしております。 以上です。 ○議長(柴田三敏君) 1番、山口議員。 ◆1番(山口貴子君) 私も少しいろいろといじってみましたので、ユーチューブというところがあって、広げましたらメイヤー・マサが出てきまして、これが非常に特徴的ではないかなというふうに思いました。これからインバウンドも増えますし、さらにこの総合ポータルアプリというのは全国的に広がっていくと思いますので、どこも似たようなアプリではなくて、このユーチューブのメイヤー・マサは本当に特徴的、英語を流暢に使って市内を案内する、これは非常に特徴的であると思いますので、特徴を持たせるためにはこのユーチューブのところはもっと強く進めていってほしいなというふうに思います。 続いて、サイトの構成について伺いますけれども、資料2の写真を見ていただきたいんですが、一番左が焼津市のものです。焼津市は、かなり前から総合ポータルアプリを活用しておりました。そして、伊豆の国市、真ん中、ついこの間の8月31日まではこのようになっておりまして、私はこの総合ポータルアプリのほうに移行することが、これを考えたときには分かっていなかったものですから、これの比較で、これではちょっとまずいんではないかということを言おうと思ったら、9月1日から焼津市と同じような、このような総合ポータルサイトになったわけなんですけれども、伊豆の国市の一番右の写真を見てほしいんですが、暮らしと子育てとお楽しみと、3つに分かれております。 暮らしとして、生活情報、防災、通報窓口、ごみ、健康、福祉、申請・証明と受信設定の8つがあるんですね。これちょっと暮らしのところを押していないのでそれは見えておりませんけれども、そして今見えているのが子育てなんですけれども、出生前、出生時、出生後、相談、保育・幼稚・こども園、小中学校・学童保育、制度で学ぶ、子育て応援アプリの8つ、そしておたのしみもこれはボタンを押してありませんので今こちらでは見ることはできませんが、これは施設・公園、イベント・講座情報、ふるさと納税、各種SNS、伊豆の国市と観光協会のホームページの計6個というふうな構成になっておりますが、これ他市町では1つの子育てボタンから広がっていくというような構成になっているんですけれども、我が市はこの子育てというのが1つの面があって、さらにそれが8つ、情報の入り口としては非常に多いと思いますが、ここのところは、子育てだけフューチャーして、8つも項目を立てる、このあたりの構成についてのお考えを教えてください。 ○議長(柴田三敏君) 総務部長。 ◎総務部長(公野克己君) やはり20歳から39歳ぐらいまで、子育て世代の女性に限らず、男性、出産前、出産後、あと子育てについてかなり不安があると思うんですね。ですから、そういう方々がなるべく検索しやすいように細分化したということであります。 以上です。 ○議長(柴田三敏君) 1番、山口議員。 ◆1番(山口貴子君) 不安があるというのはよく分かりましたけれども、子供関連の情報の入り口を1つにするというのはできないでしょうか。これをやめてしまうというのではなくて、入り口を1つにして、ボタンで進んでいってということにすれば、情報量としては削減されるわけではないと思うんですね。子育て世代にもほかの世代にも係る項目、例えばこれオンライン電子申請のサイト、これどこを押したらなるのかなというのがちょっと分かりづらいんですよね。ですから、オンライン電子申請のボタンがあったり、また各種施設のオンライン予約ですとか、窓口の混雑状況を知らせるようなボタンなど、子育てに関する項目を集約することで、もっと全市的にいろんな市民が知りたい内容がぱっと分かるような形でボタンに出していくことができると思います。今生まれたばかりの総合ポータルアプリですので、今後使っていくうちに市民がより使いやすいように改良をしていただきたいと思っております。 そのうち、今、私がぽろっと言いましたけれども、各種施設のオンライン申請がアプリを新しくしたことで、アプリの中でできないでしょうか。現在は空き状況の確認はできるようなんですけれども、予約は窓口に出向かなくてはならないと聞いています。 現在は、レストランでも美容院でも病院でも、このアプリを使って予約ができるような時代になってきましたので、施設を利用している市民の多くは、予約がオンラインでできるのではないかということを期待していたんですが、これについて検討はなされましたでしょうか。 ○議長(柴田三敏君) 総務部長。 ◎総務部長(公野克己君) 議員のおっしゃるとおり、当然予約できれば便利になります。この議論につきましては、私の記憶ですと3年ぐらい前からやっておるんですね。なかなか進まないというのは、まず導入費が高い。そのときに調べたのは、1,150万円を超えます。あと、それプラス保守料というところ。1回入れれば月に6万円で済むわけですから安いわけですが、その導入費が高い。あと、インターネット環境がある方とない方、今は特に文化施設といいますと文化協会の方々が非常に多く使っていただいています。この方々でインターネット環境がない方があるので、その方とある方との差が出てくるというところで、なかなか導入が進んでいない。 あと、当然、先ほど費用のことも申し上げましたが、導入に否定的なわけではございませんので、今後、導入のこれだけではないので、順位を決めて、できるものから導入していきたいと思います。 以上です。 ○議長(柴田三敏君) 1番、山口議員。 ◆1番(山口貴子君) 確かに費用のことが非常に重要だと思います。この後、私は、個別にアプリを構築したらどうかという再質問をさせていただくんですけれども、全部大事だし必要だと思っているので質問をするんですが、優先順位というものがありますので、市民生活の中で、これはお金がかかってもやるべきだというものから順番に進めていっていただきたいと思います。そういう意味では、施設のオンライン予約は必要かなというふうに思っております。 では、次ですけれども、次に事業費について伺いたいんですが、このLINEというのは2019年5月から自治体がLINE公式アカウントを無償で利用できる地方公共団体プランの提供を開始しました。そんなことから、LINEを用いた公式アプリが爆発的に広がりを見せました。今年6月の時点では、都道府県、市区町村合わせて何と1,200団体、全自治体の7割が導入をしております。 我が市でも、この無償で導入できるLINE公式アプリ、こちらを先ほどのご答弁で、令和2年6月から始めたということですね。そして、このたび新しくしたことで、今回これお金がかかるようになったと思うんですが、この初期費用ですとか利用料が発生する、このことについて事業費、ご説明をお願いします。 ○議長(柴田三敏君) 総務部長。 ◎総務部長(公野克己君) まず、今回の構築の委託料なんですけれども、委託契約額が484万5,000円です。月額使用料ということで11万円、これはLINEに払っているのではなくて、LINEは今までどおり無料です。地方公共団体が使う場合には、LINEは使用料無料ということになっております。この使用料というのは、開発業者に払う金額となっております。 以上です。 ○議長(柴田三敏君) 1番、山口議員。 ◆1番(山口貴子君) 分かりました。 ほかの市町ですと、このようなものを構築した場合に、国の補助金であるデジタル田園都市国家構想交付金というのが採択されたりもしているようですけれども、これはこれを利用しているんでしょうか。 ○議長(柴田三敏君) 総務部長。 ◎総務部長(公野克己君) まさしくデジタル田園都市国家構想交付金の2分の1を頂いております。 以上です。 ○議長(柴田三敏君) 1番、山口議員。 ◆1番(山口貴子君) ということは、この倍かかっているということですね。分かりました。 では、今回その総合ポータルアプリに組み込まれてしまったというか子育て応援アプリについて伺いたいと思うんですけれども、私がこの通告書をつくったときには、まだ外に出ていたものですから、ちょっと質問がかみ合わなかったら申し訳ないんですが、先ほど子育て応援アプリの登録者数、ダウンロード数2,491人が登録しているということを伺いましたけれども、これ子育て世帯数は把握をしているんでしょうか。そして、それによって登録率というのが分かっているんでしょうか。 ○議長(柴田三敏君) 企画財政部長。 ◎企画財政部長(守野充義君) この子育て応援アプリにつきましては、対象としているのは、メインは未就学児を対象としております。世帯としてではなくて人数としてお答えをさせていただきますと、本年8月1日現在の未就学児童の人口は1,862人でありますので、未就学児の登録者数が1,415人ということで、登録率は約76%となっております。 ○議長(柴田三敏君) 1番、山口議員。 ◆1番(山口貴子君) そうすると、2,491人が登録者数ということなんですけれども、そうすると、未就学児以外にも子供をお持ちの方がこれは登録をしたままでいるということですね。 ○議長(柴田三敏君) 企画財政部長。 ◎企画財政部長(守野充義君) すみません、お答えが少し不十分だったんですけれども、登録者数全体は2,491人と、先ほど市長の答弁にもございましたけれども、そのうちの未就学児が1,862人で、その1,862人のうちの登録者数が1,415人ということで、登録率は76%ということになります。 以上です。 ○議長(柴田三敏君) 1番、山口議員。 ◆1番(山口貴子君) 思ったより高い登録率で非常に活用されているんだなということがよく分かりましたけれども、これやっぱり本当は100%が理想であると思います。先ほど、リード文で読みましたけれども、奈義町では、そこの町で生まれた子供は必ずなぎチャイルドホームというところの子育て拠点に来させることで、町で生まれた全ての子供の情報を把握できるというようなそのような仕組みなっています。奈義町は人口6,000人と少ない自治体でありますので、それをうちの市でということにはならないと思いますけれども、何とかこの子育て応援アプリを活用して、伊豆の国市の子供たちの把握ができればいいなというふうに思っている次第でございます。 登録率、このダウンロード率を上げるための何か対策というのは考えているんでしょうか。 ○議長(柴田三敏君) 企画財政部長。 ◎企画財政部長(守野充義君) この登録率を上げるためには、基本的には母子手帳の交付時にはお勧めをしていると。それから、出生2か月までは保健師による新生児の訪問がありますので、そのときにもこのアプリの登録を推奨しているというような状況であります。 以上です。 ○議長(柴田三敏君) 1番、山口議員。 ◆1番(山口貴子君) いわゆるプッシュ型のアプローチをしているということで、これでどんどん100%に近づけてほしいなというふうに思います。 それから、ちょっと質問が後先になってしまったんですが、これまでのアプリも非常に利用者からは、私も好評という声を聞いておりますが、新しくしたことで中身は何か変わったんでしょうか。 ○議長(柴田三敏君) 企画財政部長。 ◎企画財政部長(守野充義君) 子育て応援アプリの話ですか。 内容ですとか利便性につきましては、利便性がよくなるように当然それは検討しておりますし、利便性の向上というと、やっぱり検索機能の仕様ですとかそういうのを検討していますし、使いやすさ、利便性、こういったものの向上には常に今検討しているというところであります。 以上です。 ○議長(柴田三敏君) 1番、山口議員。 ◆1番(山口貴子君) すみません、ちょっと聞き方が悪かったんですが、これを活用している方の中から、中に入っちゃったけれども、使い方は今までどおりでいいんだよねというような、そのような問合せがあったので、同じように総合ポータルアプリの中からそれを選べば、そこに入っていけるということでよろしいですか。 ○議長(柴田三敏君) 企画財政部長。 ◎企画財政部長(守野充義君) そのとおりであります。 ○議長(柴田三敏君) 1番、山口議員。 ◆1番(山口貴子君) それでは、(2)の①健康について伺います。 このいずのくに健康マイレージの利用者数ということで、343人が今参加しているということですが、これは同じ人が何枚か出す場合には、それはどのように数えているんでしょうか。そしてまた、この343人ということですが、これまでの推移的に広がりを見せているのでしょうか。人数が分かれば、もう少し先まで教えてください。 ○議長(柴田三敏君) 健康福祉部参与。 ◎健康福祉部参与(蒔田善江君) ただいまのご質問にお答えします。 令和4年度の343人というのは、複数枚の合計ではなく、実際に参加した人の人数になります。 推移としましては、過去、令和2年度は394人、令和3年度は302人、令和4年度が343人というような推移になっております。 以上です。 ○議長(柴田三敏君) 1番、山口議員。 ◆1番(山口貴子君) 今の推移を聞くと、やはり少し広がりが鈍化しているかなというふうに感じておりますけれども、このあたり市のほうは何か対策ですとか、この広がりのなさについてはどのようなお考えでしょうか。 ○議長(柴田三敏君) 健康福祉部参与。 ◎健康福祉部参与(蒔田善江君) こちらの健康マイレージ事業につきましては、市のほうでも課題として把握しているものがございます。参加者が伸びないということで、年代別では約60%が60代以上の方で、若い世代の参加が少ないという点があります。 こちらの対策としましては、これまではマイレージの周知につきまして、ポイント記録シートのチラシを広報と一緒に各戸配布するほか公共施設に配置していましたが、今年度、令和5年度につきましては市内の診療所や商工会に加入する店舗にも置いていただいて、市民の皆様にこの事業について、目にしていただける機会を増やしております。 以上です。 ○議長(柴田三敏君) 1番、山口議員。 ◆1番(山口貴子君) いろいろと対策をしているようですけれども、私も現在の紙による健康マイレージ事業をやろうとしたんですが、やっぱり自己申告で、歩いたら丸とか健康診断を受けたら3ポイントとかいうのが、少しモチベーションが上がりませんでした。また、さらに、それをしたことでどのように健康になっているのかというフィードバックもないということで、やはりその点からもモチベーションが上がっておりません。 資料の1を御覧ください。 これは江別市の健康アプリなんですけれども、これはデジタル田園都市国家構想推進交付金事業で採択されました市民向け健康支援事業で江別市生涯健康プラットフォームという名称の事業なんですが、このように3つのアプリからなります。eダイアリー、eライフトレーナー、そして3番の生涯健康マルシェ「えべつ市場」、これは無農薬野菜など安心安全な商品を取り扱うというアプリです。 4番はアプリではなくて、eウォッチの貸出しをしているということで書かせていただきましたけれども、この江別のアプリでは、運動や食事の記録、血圧、体重などの記録をこのアプリに残すことで、あとから自分で、自分がやってきたことが見える化できる。そして、それをさらにAIによって健康状態のチェックができるという優れたものです。 この3つのアプリを全て導入するところまでは提案はいたしませんが、運動の状況ですとか健康状態の記録をつけてAIによる診断、これができれば意外と市民は何か抽せんで物がもらえてうれしいというのもあると思いますけれども、自分がやってきた健康のための習慣に対して、合っているのか、このくらい健康になっているのかというのが分かるというのが非常に求めていると思います。 若い人の参加が少ないということだったんですが、実際元旦マラソンですとか市町や県の駅伝など、積極的に若者が出ていて人気があると思いますので、決して若者が健康に目を向けていないということではありませんので、若者でもこれは楽しいぞと思うような、このようなアプリを少し考えていただければいいなというふうに感じております。 それから、②の予約型乗合タクシーのことについてですけれども、再質問はありません。おっしゃるとおり、今の現状ですと構築のためにかかる経費のことを考えれば、今の段階では難しいだろうなということはよく分かりました。だからこそ、このデマンド交通システムの全市的な取組、これを早急に進めていただきたい。公共交通のない地域の市民にも安心して移動できるような、そんな市になってほしいというふうに思っておりますが、これは通告書に外れますので、また改めて行いたいと思います。 ③ごみのほうですけれども、アプリがこの新しいアプリにいい感じで改良されて載っているということなんですが、どんなように改良されて今のアプリに入っているんでしょうか。 ○議長(柴田三敏君) 市民環境部参与。 ◎市民環境部参与(古屋和義君) ただいまの質問にお答えいたします。 従来のアプリにつきましては、ごみの品目等が画面上に「あ」から、あいうえお順で表示をされているという状況でございました。やはり探すまでに時間を要するという形の中で、市民の皆様からいろいろご意見をいただいた中で、先ほど市長答弁にもありましたけれども、ダウンロード等のそれを削除させていただいたような状況でございます。 9月1日から始まりました新しいコンテンツの内容といたしましては、暮らし、ごみのメニューから選択していただきますと、大きく4つのメニューがございます。ごみの分け方・出し方、ごみ出しカレンダー、粗大ごみの戸別収集、直接搬入場所というものが表示されます。このごみの分け方・出し方のところにつきましては、品目での検索が可能となって、自動応答機能がついているという状況になります。 それから、ごみ出しカレンダー、それから粗大ごみ戸別収集、直接搬入場所につきましては、市のホームページに掲載している内容が直ちに見られるようになっております。 このほか、リマインダー配信機能がございます。お住まいの地区を登録していただきますと、ごみの収集日の前日に連絡、お知らせが届くという形の内容になっております。 以上です。 ○議長(柴田三敏君) 1番、山口議員。 ◆1番(山口貴子君) 聞いたところ、いろいろと改良されたということで、市民にとっては、ごみは毎日のことだし、以前からごみ出しについてのいろんな要望・希望があったと聞いておりますので、これからも市民がごみ出しに困らないような施策を出していってほしいと思います。 では、④ですけれども、法人がいないということで、やはりこれは私もちょっと難しいのかなというふうに思いましたけれども、事業者側に空いた時間に就労してほしいというニーズがあればということなんですが、何度も出して申し訳ないです、奈義町では、事業者からの欲しいという声ではなくて、ちょっとの時間なら働けるのに働き場所がないと言っている市民の声から、町民の声からこの自治体が動いたというところからスタートしております。 そんなわけで、少しこの仕事のアプリについても検討をお願いしたいんですが、金曜日の笹原議員の一般質問の答弁の中で、放課後児童支援員の募集を一斉メールで行ったところ、3名の応募があったというふうに伺いました。これまで、なかなか応募が来ないということで悩んでいたというふうに認識しておりますけれども、これ、どうなんでしょうか。まあ職種によってだと思いますが、広報のような紙媒体よりスマホを用いた募集のほうが効果があるのかなというふうに私は捉えたんですが、いかがでしょうか。 ○議長(柴田三敏君) 産業部長。 ◎産業部長(天野正人君) 今、議員のほうからお話がありましたように、業種の問題もあるのかもしれないんですが、まずは、働きたいというその労働意欲のある方々のほうから奈義町の場合については生まれたということですが、別の団体のほうに同じような事業をやっておられるところにお話を聞いてみた中で、仕事がなくて、企業を回って仕事を探しているというような事例も聞いていますので、やはりそのどちらが先かという問題はあるんですが、その事業者側にそういった仕事を頼みたいというようなやはり要望があるのかどうなのか、そこをまずはきちんと整理をしていくというところが、この事業の関係については重要であるのかなというふうには考えております。 ○議長(柴田三敏君) 副市長。 ◎副市長(磯崎猛君) 少し追加で答弁させていただきます。 岡山県奈義町で実施されているしごとコンビニ事業につきましては、こちらは少しだけ働きたいというニーズ、これと、少しだけ手伝ってほしいという事業者のニーズ、これを発掘してつなぐ事業、これを官民連携で行う業務委託型の短時間のワークシェアリングの仕組みを構築されたものだと認識しております。 山口議員の一般質問を受けまして、私のほうでもこのしごとコンビニ事業を調べてみましたけれども、仕組みの肝というのは、運営コーディネーターと呼ばれる人が仕事の仲介を行う団体組織、こちらが発注者と就業を希望する方をいかに結びつけるかというところが肝であると、このように思っております。マッチングアプリを導入して、単に、あとは当事者にお任せということでなく、ここの仲介組織がいかに結びつけるか、これが重要だと、肝になると思っています。 それで、しごとコンビニ事業、また類似事業を導入しているほかの自治体、人口規模ですが、4,000から6,000規模、最大でも1万人規模、なおかつ、中山間地域で過疎法に指定されるような町で行われておりました。ですので、少なくとも本市よりも住民の間で顔が見える関係ができている、そういう地域で行われている事業だと思います。 また、導入している町全てを調べたわけではありませんけれども、少なくとも奈義町では、しごとコンビニ事業の導入を受けまして、市内のシルバー人材センター、こちらも閉鎖されたというような、そんな記載もございました。一方で、本市においては、シルバー人材センターがある一定程度有効に機能しているものと認識しております。 以上のように、本市と奈義町とでは状況がかなり異なっております。地域の特性ということを考慮しますと、同様の仕組みを即導入するというのは、なかなか難しいんじゃないかというふうに思っております。 いずれにしましても、議員、毎議会、よその自治体の進んだ取組を調べて紹介していただいているということで、そういったものを勉強しながら、今回であれば、育児休業中の世帯の就労支援、どういうふうに行うとか、コミュニティーの中で働く場をどういうふうに創出、確保していくのかという、こういう観点から、全国的な事例なんかをしっかり勉強していかなきゃいけないという必要性は感じたところでございます。 以上でございます。 ○議長(柴田三敏君) 1番、山口議員。 ◆1番(山口貴子君) 私も、まず人口が違いますし、構成も違いますので、必ずしもというような気持ちもありながら聞いておりますが、シルバー人材センターがなくなったのは、駄目でなくなったというよりも、このアプリ一本化できたということで話を聞いています。先ほど、私、産業部長にお伺いしたのは、任用職員を募集するときに、これまで広報「いずのくに」などで載せていたときには、なかなか反応がないということを聞いていたんですが、今回、一斉メール、これ、アプリとかだと思うんですけれども、それで3名の応募があったということで、こちらのほうがやはり若い世代では有効だということでいいのかという質問でした。 ○議長(柴田三敏君) 産業部長。 ◎産業部長(天野正人君) 対象とするその受け手がLINE登録をしているかどうかという問題もあろうかと思いますけれども、こういった手法については、効果というものはあるのかなというふうには思っております。 ○議長(柴田三敏君) 1番、山口議員。 ◆1番(山口貴子君) ありがとうございました。 では、(3)のほうにいきます。 このアプリ行政スマホ市役所の一番の問題点は、デジタルディバイド、すなわち、情報格差が起きてしまうのではないかという懸念です。アプリを利用できる人、できない人、使い方に慣れている人、慣れていない人、もっと言えば、スマホを持っていない市民もいらっしゃる。情報弱者として、これは主に高齢者ということになろうかと思いますけれども、そちらに対しての丁寧な周知、その使い方のレクチャーを進めていただきたいと思っておりますが、マニュアルは先ほど、イラスト入りのガイドブックということですが、もう完成をしているんでしょうか。 ○議長(柴田三敏君) 総務部長。 ◎総務部長(公野克己君) はい。こちらにつきましては、既に市のホームページに掲載をしております。ですので、ホームページを見られない方は見られないわけなんですが、基本的に、スマートフォンを持っている方は見られますので、それを参考にしていただきたいと思っております。 以上です。 ○議長(柴田三敏君) 1番、山口議員。 ◆1番(山口貴子君) 同時に聞けばよかったんですが、動画もつくったということですが、これも今、ホームページを開ければ見ることができるんでしょうか。 ○議長(柴田三敏君) 総務部長。 ◎総務部長(公野克己君) すみません、動画の件につきましては、例示をさせていただいただけで、まだ動画はこれからつくりたいなとは思っております。 以上です。 ○議長(柴田三敏君) 1番、山口議員。 ◆1番(山口貴子君) その情報格差が起きて、取り残される人がいないように、しっかりとフォローをしていただきたいと思います。しばらくは従来の紙媒体や窓口業務が併用になっていくと思います。これが10年、20年、そのくらいのスパンではかかっていくと思いますけれども、将来的には、どの市民もスマホの中に市役所があるような、そんな形になることを目指してほしいです。いつまでも併用していると、結果、二重投資的なことになってしまって、それだけはないサービスでやっているんですが、市税の節約にはなりませんので、ぜひこれから周知を強力に進めていっていただきたいと思います。 では、2番のふるさと納税の現状と今後の拡大、こちらについてお伺いします。 先ほど、職員が訪問しているという、今後、寄附金を増やすための対策として訪問しているということですが、2月に行われました伊豆の国市ふるさと納税事業者説明会というのを傍聴したんですが、このときには、事業者からの申出で返礼品を決めていくというような流れで私は見てとれたんですが、それよりも、今は職員のほうが事業所に訪問して、よりよい商品というかね、魅力的な商品を掘り起こしているということでしょうか。 ○議長(柴田三敏君) 産業部長。 ◎産業部長(天野正人君) ふるさと納税の額を増やすためというような中で、特に本年度に入ってからということでございますが、先ほど市長の答弁にございましたように、職員のほうが企業のほうを訪問させていただいて、新たな商品、そういったものの取扱いについて協議をさせていただいているというところです。 以上です。 ○議長(柴田三敏君) 1番、山口議員。 ◆1番(山口貴子君) それで、以前の全員協議会の中で、ふるさと納税の返礼品ベストテンのような話が出たときに、そのうちの8個がお水だったということで、ちょっとびっくりしたんですけれども、これ、その後、そのランキングに変動はあるんでしょうか。 ○議長(柴田三敏君) 産業部長。 ◎産業部長(天野正人君) ふるさと納税の返礼品の多いものということですが、こちらについては以前から飲料水というところが非常に多いわけですが、その辺は大きくは変わっておりません。 ○議長(柴田三敏君) 1番、山口議員。 ◆1番(山口貴子君) 変わっていないということで、資料の5を見ていただいて、また市長の答弁にもありましたけれども、伊豆の国市は、寄附金ランキングとしては20位なんだかけれども、件数は14位ということで、寄附金額に比べると、件数のほうは少し上位のランキングになっているんですが、やはりここは水などの単価の低い商品が主力になっていることが原因というふうに見てとれました。この問題について、寄附単価、寄附金額を上げるような、そのような対策、取組は何かしているんでしょうか。 ○議長(柴田三敏君) 産業部長。 ◎産業部長(天野正人君) これも先ほどご質問のありましたように、職員がまずは企業のほうへ出向かせていただいております。その中で、企業訪問の前に、その会社概要といいますか、企業の概要を調べまして、その中で現在のものよりも高いものがあれば、そういったものを返礼品として取り扱ってくれることができないものかというようなことについてお願いをしたりというようなこと、それからあとは、寄附単価を上げる取組としては、幾つかのものを組み合わせるというようなことがまた可能かどうかというようなご相談を中心にやらせていただいております。それから、新たな商品の返礼品の取扱いについても、進めているというところです。 以上です。 ○議長(柴田三敏君) 1番、山口議員。 ◆1番(山口貴子君) あと、その対策としてですけれども、近年、ほかの自治体では、体験型のものが増えてきています。当市でも自転車ですとかパックラフトなどの体験が返礼品に上がっておりますけれども、そのほかの体験型の返礼品、例えば茶摘みですとかね、牛乳の体験ですとか、伊豆の国市ならではのものがありますので、そんなところを検討しているということはございますでしょうか。 ○議長(柴田三敏君) 産業部長。 ◎産業部長(天野正人君) 物品に限らず、その体験型の新商品というようなところについても、やはり検討はさせていただいております。 ○議長(柴田三敏君) 1番、山口議員。 ◆1番(山口貴子君) いろいろと検討していただいているということですので、ぜひいい伊豆の国市の特産品、また体験を出していっていただきたいと思います。 ここでちょっとお金のことを聞きたいんですが、令和4年度の伊豆の国市の寄附金額はおよそ4億3,000万円ということですが、これが全部入ってくるのではなくて、経費がいろいろとかかっていると思います。またさらに、流出金額、伊豆の国市民が逆にふるさと納税でほかの市町の商品を買ったというような、そういったことの金額がもし分かれば教えてください。 ○議長(柴田三敏君) 産業部長。 ◎産業部長(天野正人君) 今、議員がおっしゃっていただいたように、令和4年度のふるさと納税の寄附金額につきましては、4億3,480万3,000円でございます。かかった経費につきましては、2億1,315万3,224円。 それから、議員のほうから流出額というようなことで今お話がありましたけれども、その金額につきましては、7,488万542円ということです。 以上です。 ○議長(柴田三敏君) 1番、山口議員。 ◆1番(山口貴子君) そうすると、ざっと見たところ、4億3,000万、やったーと思っていましたけれども、実際、1億から2億ぐらいのものが入ってきたということですね。黒字でありましたので、ほっとはしましたけれども、税収が今上がらない状態でおりますので、このふるさと納税の寄附金額を引き上げていくことが重要と思いますので、今後ともぜひ対策、てこ入れのほうをしていただければと思います。 それから、(3)です。 寄附金の用途は指定できるのでということなんですが、細かい使い道の限定していないということで、そのとおりだなというふうに思いました。だけれども、今、国も重点施策として打ち出している脱炭素社会推進ですとか、SDGsについての項目がないのがちょっと残念だなと思いまして、できたら環境衛生というような項目を入れていただいて、これ、環境衛生で出している自治体、すごく多いんですね。で、これの主なものとしては、CO2削減に対するそこの施策に対する寄附というような用途の使い道なんですが、環境保全という中に動物愛護も入ってくると思いますので、そんなところから細かい使い道で動物愛護の推進というのが少しちょっと限定的で、私もこれではという気持ちがないわけでもないですので、環境保全とか、そのような項目を新たにつくるというお考えはいかがでしょうか。 ○議長(柴田三敏君) 産業部長。 ◎産業部長(天野正人君) 実は、この使途につきましては、元となるのは、総合計画の中の大綱を元に、先ほど市長のほうから答弁ございましたその使途については設定をさせていただいているというような流れになっております。 そんな中で、今、議員のほうからお話がありましたように、この現在の総合計画の中で、やはり自然と共生するふるさとづくり、それから魅力ある景観形成の推進、快適な生活環境の充実を政策の柱というようなところにしておりまして、これらを総称する、議員のほうからは環境衛生というようなお言葉がありましたけれども、そういった項目であれば、本市におきましては気候非常事態宣言及び脱炭素宣言というようなところの表明もさせていただいているというところもございますので、ふるさと納税の使途として検討すべきかなというふうに考えております。 以上です。 ○議長(柴田三敏君) 1番、山口議員。 ◆1番(山口貴子君) ぜひ検討をして、環境保全で構いませんので、用途を立てていただければと思います。 では、(4)番です。 企業版ふるさと納税のほうも少しお話を聞きたいんですが、より一層の獲得を目指してトップセールスを行っていくということですが、このトップセールス、具体的にはどのようなことになるのでしょうか。 ○議長(柴田三敏君) 産業部長。 ◎産業部長(天野正人君) これはトップセールスということですので、まさしく、ある意味、市長のほうにもお願いをしてというか、市長にお願いをしてというようなものでございます。 ○議長(柴田三敏君) 1番、山口議員。 ◆1番(山口貴子君) これまで2日間も、一般質問の中で様々検討されてきております文化財展示施設、この事業費なんですけれども、令和3年に3事業者から2,200万円、この中には、大河ドラマ関連事業の企業版のふるさと納税、またかわまちづくりもあったかと思うんですけれども、そういうふうに考えると、文化財展示施設の事業費というのは非常に大きなものですし、このことに賛同していただける企業さんを見つけて、ここに働きかけるというのはいかがでしょうか。 ○議長(柴田三敏君) まちづくり政策監。 ◎まちづくり政策監(小池正登君) お答えいたします。 この文化財展示施設の財源につきましては、多様な方法を模索していくということで、企業版のふるさと納税、またあるいは、金曜日に田中議員のほうからもご意見がありましたとおり、ガバメントクラウドファンディングですとか、考えられるあらゆる手段を取ってまいりたいと考えております。 以上です。 ○議長(柴田三敏君) 1番、山口議員。
    ◆1番(山口貴子君) そうですね。次の(5)番の質問のところでも同じく聞こうと思っていたんです。今年度もパンコンテストについてはやるということで、ほかは選定中で、新たな事業を今見つけているということですが、この事業の一つがこの文化財展示施設の事業費というふうに捉えてよろしいでしょうか。 ○議長(柴田三敏君) まちづくり政策監。 ◎まちづくり政策監(小池正登君) 今検討中ということでご理解いただければと思います。 以上です。 ○議長(柴田三敏君) 1番、山口議員。 ◆1番(山口貴子君) 検討中ですね。ほかの事業も、いい事業がありましたらぜひガバメントクラウドファンディング、また企業版ふるさと納税などいろいろと動きまして、市のお金が少しでも助かるようになればいいなというふうに思っております。 私は、文化財展示施設についてはガバメントクラウドファンディングをすべきであると考えています。先日、国立科学博物館の運営資金について、あっという間に1日で1億円を達成してということがありました。伊豆の国市にあるこのこととはちょっと全然桁が違いますけれども、それでもこの伊豆の国市にある歴史遺物の価値が分かっていて、応援したいというふうな気持ちでいる市民、また全国の人たち、いらっしゃると思います。ですから、ぜひこれガバメントクラウドファンディングのはやっていただきたいというふうに思います。 また、ガバメントクラウドファンディングって、お金を集めるという目的がほぼ8割であると思うんですが、もう一つは、やっぱりこれ出すことで、伊豆の国市が新たな施設を造ろうとしているというその周知にもなりますので、そういう意味では、市の財政負担を減らすというのが一つの目的ではありますけれども、今の段階から新しい施設ができますよという周知をするというのは、建った後に人がたくさんじゃ見てみようという方が増えるし、また、クラウドファンディングで応援した人というのは必ず来ますし、返礼品で入場チケットつければ、それだけまた入場者見込めると思いますので、ぜひこのクラウドファンディングはやっていただきたいと思います。 このふるさと納税推進のような質問をずっとしていたんですけれども、私は、今のふるさと納税の制度については賛成は実はしていなくて、最後に資料の5とか6とか見ていただくと分かるんですけれども、上位の市町は、全部海鮮が有名だったり、お肉がおいしかったり、フルーツが特産品だったりということで、そんな自治体ばかりが並んでおりまして、これではお買物サイトのカタログショッピングのような状態になっているのが、私はちょっとこれ国のその制度と合っているのかなと思うと、もともとは、ふるさと納税は自分のふるさとを応援したいという気持ち、また、自分のふるさとでなくてもこの自治体一生懸命頑張っているから応援したいということから始まったはずなのに、ちょっとカタログショッピングになっているというのは、ちょっと私は変だなと思いますけれども、これから返礼品についてはもっと厳しくなる方向で行くというふうに聞いておりますが、私はそれが正しい道だと思っております。伊豆の国市には誇るべき名産・特産があると思いますので、今のうちから動いて、いい商品をこのふるさと納税の返礼品に上げていって、当市のおいしいものなどを広く全国に知ってもらう機会というふうに捉えて、今後寄附金が増えるような対策を図っていくことを強く提案して、私の一般質問を終わります。 ○議長(柴田三敏君) これにて1番、山口貴子議員の質問を終了いたします。 一般質問の途中ですが、ここで暫時休憩します。再開は10時25分といたします。 △休憩 午前10時14分 △再開 午前10時25分 ○議長(柴田三敏君) 休憩を閉じ、会議を再開し、一般質問を行います。--------------------------------------- △小澤五月江君 ○議長(柴田三敏君) 次に、11番、小澤五月江議員の発言を許可します。 なお、小澤議員の資料配付を許可しております。 11番、小澤議員。     〔11番 小澤五月江君登壇〕 ◆11番(小澤五月江君) 皆様、こんにちは。 議席番号11番、新風会、小澤五月江でございます。 議長より発言の許可をいただきましたので、令和5年9月定例会におきまして、通告のとおり2点について質問いたします。 1つ目、わがまちの日本一を掘り起こしそれを移住定住に活かすプロモーションについて。 私は、行政視察に行き、相手先の先進的な施策を学んでおります。一方、当市の状況を振り返ってみますと、首都圏からの交通アクセスのよさや豊富な観光資源など、改めて感心することがあります。 そこで、当市がどのように市内外に情報発信しているのか、ホームページを検索すると、伊豆の国市移住定住支援サイトがあります。そこには、「知る」、「暮らす」、「働く」、「育てる」、「支援制度」の分野で伊豆の国市が紹介されています。それぞれの事業が丁寧に魅力たっぷりに説明されています。その中には、日本一または県下一と言ってもいいような内容もあるのではないかと感じます。そこで紹介されているそれぞれの事業を掘り起こして検証したいと考え、以下のとおり伺います。 (1)それぞれの事業または紹介は日本一または県下一として、プロモーションに値する価値はありますか。 ①「知る」については、世界遺産である富士山と韮山反射炉の2つが同時に見えるまちの価値を市はどのように捉えているか。 ②「暮らす」について、移住定住の実績は、現在県内でどのぐらいの位置にいるのか。 ③「働く」について、令和元年度から令和4年度までのニューファーマーの就農実績と就農定着率はどのようか。 ④「育てる」について、生まれる前から子育てまでの切れ目のない支援をしているが、他市町にはない当市独自の支援はあるか。 また、医療体制については県内トップクラスと紹介しているが、どのような体制か。 ⑤「支援制度」について、移住への支援・住まいの支援・お仕事の支援を利用した移住者からの評価はどのようだったか。 (2)わがまちの日本一を全国へPRする新たなキャッチコピーをつくって打ち出していく考えはあるか。 2つ目、歴史景観エリアの案内誘導サインなどの整備について。 観光地エリア景観計画の中で当市は、歴史景観エリア(まち全体が歴史・文化のミュージアム)を設定しており、その対象エリアは世界遺産韮山反射炉、江川邸、願成就院、蛭ヶ島、韮山城跡周辺となっています。令和4年には大河ドラマの放送もあり、当市に訪れる観光客のために周遊コースを紹介した分かりやすいパンフレットの作成や案内誘導サインの整備をしてきました。 しかし、乱立している既存の案内看板の整理や不足している案内誘導サインの設置など、来訪客がより分かりやすく周遊できるように、今後どのように整備していくのかを伺います。 (1)歴史景観エリアとエリア内の主な施設などでの案内看板と案内誘導サインの設置状況は。 (2)来訪客を主な歴史・文化の史跡に誘導していく上での課題をどのように捉えているか。 (3)現在設置している案内誘導サインの現状をどのように認識しているか、また、案内看板が設置されていない場所の把握はされているのか。 (4)今後、徒歩やサイクリング、車で移動する来訪客、それぞれに分かりやすい案内誘導サインなどの整備を進めていく考えはあるか。 以上です。 ○議長(柴田三敏君) それでは、これより答弁を求めます。 答弁者、市長。     〔市長 山下正行君登壇〕 ◎市長(山下正行君) それでは、小澤議員のご質問にお答え申し上げます。 初めに、1、わがまちの日本一を掘り起こしそれを移住定住に活かすプロモーションについてのうち、(1)日本一または県下一としてプロモーションに値する価値についてのお尋ねでございます。 まず、①世界遺産である富士山と韮山反射炉の2つが同時に見える価値についてのお尋ねでございます。 2つの世界遺産が同時に見えるということは、すばらしいことだと思います。本市以外では、例えばグラバー園と大浦天主堂がある長崎市などが挙げられ、本市が日本で唯一とまでは言えないものの、このような場所は非常に珍しいため、その価値は非常に高いと捉えております。 次に、②移住定住者の実績についてでありますが、昨年度の実績は県内35市町中、10位でありました。 次に、③令和元年度から令和4年度までのニューファーマーの就農実績と就農定着率についてでありますが、本市でこの期間にニューファーマーとして就農した人数は20名で、全員が現在も就農しており、定着率は100%であります。 次に、④本市独自の妊娠・出産・子育て支援施策と本市の医療体制についてでありますが、まず他市町にない本市独自の支援施策につきましては、中学生までの子供を対象としたインフルエンザ予防接種の費用助成やフッ素洗口による虫歯予防、また、温泉を活用した産後ケア事業等が県内でも実施する市町が少ない支援施策でございます。 また、本市の医療体制につきましては、医療機関の数は近隣の市町と大きな差はありませんが、半島にある小さな基礎自治体に大学病院があることは珍しく、救急医療や妊娠・出産から新生児までのリスクが高い患者の受入れ等、24時間体制で高度な医療を提供する病院が身近にあることは、市民にとっても安心な医療体制であると考えております。 次に、⑤移住者からの評価についてでありますが、昨年度中の移住者を対象に実施した世帯単位でのアンケート調査の結果では、移住を決める上で、補助金や支援金が後押しになったとの回答が15世帯中13世帯、87%を占めており、支援制度に対する評価は非常に高いものと考えております。そのほか、移住を決める際に役立ったこととして、市担当者による相談対応及び移住定住支援サイト、こういったものが挙げられております。 次に、(2)日本一をPRする新たなキャッチコピーについてのお尋ねでございます。 日本一という証明をどうするかという課題はありますが、分かりやすい訴求力のあるキャッチコピーをつくり市をPRすることは、小澤議員のおっしゃるとおり、他の市町村との差別化が図られ、移住定住の促進につながることから、前向きに検討したいと考えております。 次に、大きな2番、歴史景観エリアの案内誘導サイン等の整備についてのうち、(1)エリア内の案内看板等の設置状況についてのお尋ねでございます。 歴史景観エリア内の史跡とされる施設等には、案内看板を13か所設置しております。また、エリア内の案内誘導サインにつきましては、車両向けとして33か所、歩行者向けとして15か所設置しております。 次に、(2)来訪者を史跡に誘導していく上での課題についてのお尋ねでございます。 本市では車両で訪れる観光客が8割以上を占めるため、車両向け案内誘導サインの整備を優先して推進してまいりました。このため、歩行者向けの誘導サイン、特に、駅周辺における歩行者を対象にした案内誘導サインが十分ではなく、史跡等の目的地にスムーズに達成できない場合があることを、これを課題と捉えております。 次に、(3)既存の案内誘導サインの現状と案内看板の未設置箇所についてのお尋ねでございます。 既存の案内誘導サインにつきましては、老朽化が著しいものや既に不要なものなどが残存しており、整理が必要であると考えております。案内看板につきましては、主要施設等への設置は完了しているものと認識しております。 次に、(4)様々な手段で移動する来訪客に分かりやすい案内誘導サイン等の整備を進める考えについてのお尋ねでございます。 本市ではこれまでも、歴史景観エリアをはじめとする市内各所において、静岡県の観光地域づくり整備事業費補助金、これを活用しながら、案内看板等の設置を推進してまいりました。しかしながら、先ほど答弁申し上げましたとおり、案内誘導サインにつきましては車両向けはおおむね充足したものの、歩行者向けは一部で不足していることに加え、老朽化や不要なものなどが残存する状況にあります。 また一方で、案内誘導サインの乱立は景観の阻害要因となり得ます。このため、今後の整備に当たっては、史跡への推奨ルートを設定した上で、既存の案内誘導サインの再配置も含めた配置の見直しを行いながら推進していくことが重要であると考えております。 以上です。 ○議長(柴田三敏君) 通告による質問及び答弁が終わりましたので、これより再質問を許可します。 11番、小澤議員。 ◆11番(小澤五月江君) はい、11番、小澤です。 ご答弁いただきましたので、随時伺いたいと思います。 この移住定住を活かすプロモーションということで、私は冒頭に、先進地視察に伺っていますということですけれども、先進地視察に、もちろん施策の中でうちの町にはないもので先進的にやっているところに行くんですけれども、今回、改めてそこの山形のほうにも行ったんですけれども、いろんなところに委員会でも行きます。その中で、当市をやっぱり紹介する、受け入れてくれてありがとうございますと言いながら、伊豆の国市を紹介する役割もあるんですね。そのときに、やはり自分の町のことをどういうふうにPRというか、短い時間でございますが、そのときに、私も紹介文をつくるのに当たってみますと、今回、移住定住のところに目が行き、そこには、先ほども言われましたように、この町の紹介、受入れというのが、この町の概要から始まり、あるんですね。それで、その中を見てみますと、もう大変自分たちもいろんな事業を承認しているわけですが、改めて区分けをしてみますと、これはもう少し深めて、もう少し伊豆の国市のPRにできないかということが私の今回の質問するきっかけでございます。 ただ、日本一と言われるのは、表題に今回日本一と書いてあって、そのときに目に留まるのが、え、何が日本一だろうという、そういうことなんですね、キャッチコピーみたいなものというのは。目を向ける、そして、それは何だろうという興味をもっと持ってもらう。これが今回の私の大きな目的でございます。 まず、随時、質問させていただきたいと思います。 この移住定住というものはどこの町にもやっておりますが、改めて伺いたいと思います。この移住定住の目的というのは、人口減少の歯止めということでありますが、ほかに何か目的はあるんでしょうか。 ○議長(柴田三敏君) 企画財政部長。 ◎企画財政部長(守野充義君) 移住定住を推進する理由はということでありますけれども、議員の言われるように、全国的に移住定住の推進ということの理由になりますが、やはりその少子化、高齢化、こういったことが進む中で、地域の活力を維持するために人口減少をできるだけ食い止めることを目的として、推進しているというところであります。 以上です。 ○議長(柴田三敏君) 11番、小澤議員。 ◆11番(小澤五月江君) はい、11番、小澤です。 地域の活力ということでございます。これはまさにそうだと思います。しかしながら私は、よそから人口を来てもらって、人口の取り合い、人の取り合いというのが、私は本当に移住施策の中の根本的なものではないと思います。それには、先ほども言いましたように、この町のやっている施策もすごいこと、いろいろ細かいところまでやっているんだよということも市民に知ってもらうことも、私は、大きなこの町の特徴であり、そこもちょっといいことではないかなと思っているんですけれども、今回は移住定住ということですので、そこに徹したいと思っております。 先ほど答弁いただきました「知る」の中で、世界遺産である富士山と韮山反射炉が同時に見えるということは、答弁の中でも市長のほうも、本当に九州のほうでもあるんだけれども、まさに本市にこのようなところがあるというのは非常に価値が高いということです。やはりこの移住定住の中でこの世界遺産が、県内外で知っているというのは、九州のグラバー邸とそういうところがあるだけだよということですが、じゃここにはほかにもあるようだけれども、やはりこの富士山というのが、世界の中でも周知している。ちょっと違うんですね、認知度が。その中に世界遺産の韮山反射炉というのは、海外にはどのようにしているか分かりませんが、ずばりこれは日本一というふうにしてPRできるものでしょうか。 ○議長(柴田三敏君) 企画財政部長。 ◎企画財政部長(守野充義君) 日本一かどうかという話は、また少し難しいところがあると思うんですが、議員おっしゃるように、確かに富士山という世界的に、もうほぼ世界中の人が知っている富士山、こういったことのは本当にPRする価値があると思いますし、それが富士山と反射炉が同時に見える、これはもうまさしくPRしていきたいところだというふうに考えております。 ○議長(柴田三敏君) 11番、小澤議員。 ◆11番(小澤五月江君) じゃ今まで、市長もトップセールスといろんなところに行かれると思いますが、こういう中で市長の口から、うちの町は世界遺産が同時に見える町なんですということでご紹介したこと、あるでしょうか。 ○議長(柴田三敏君) 市長。 ◎市長(山下正行君) 当然ありますし、それからあと、うちの市で本当に誇れるのは、小澤議員のご質問にもありますが、ニューファーマーの定着、ニューファーマー。これは本当に県下でも一ですし、全国的にも非常に珍しいと。私がそういうのを市長レベルの集まりで話を例えば首都圏ですると、大変みんなそれをある意味びっくりして、どうしたらそうなるんだろうかとか、そういうような質問を受けることがあります。 日本一、これは本当にキャッチコピーとして大変効果的だと思います。私も常日頃、日本一って何を日本一と言ったらいいのかとよく考えておりますが、気持ちは小澤議員と一緒です。 ○議長(柴田三敏君) 11番、小澤議員。 ◆11番(小澤五月江君) ぜひ市長、県内外、ましてや、外国に行かれるときにでも、このキャッチコピーは少し使っていただければありがたいなと思います。 2つ目の移住定住の実績ということで、県内35市町の中の10位と。位置的には私は上位のほうかなと思いますが、ただほかの市町より何かちょっと10位というのは足りないのか、魅力は十分あると思うんですが、もっとここに力を入れていきたいというお考えはあるんでしょうか。 ○議長(柴田三敏君) 企画財政部長。 ◎企画財政部長(守野充義君) はい。当市の強みといいますか、やはり英語教育、市長が打ち出しております今年度から特にそこをPRしていきたいというふうには考えておりますので、そういったところも強く打ち出していきたいなというふうに考えております。 ○議長(柴田三敏君) 11番、小澤議員。 ◆11番(小澤五月江君) はい、小澤です。 確かに、英語教育というのは非常にこの町にとっても、私も一般質問の中で、移住定住に関わるんですよ、この教育はということでさせていただきました。 これですね、ちょっと影響がありまして、というのは、今まで、友人のお孫さんがユーチューブでトーマスとか、そういう漫画のキャラだったんですけれども、最近はその英語の、全部英語のその番組の何かを見ているんですね。すごいねと言ったら、最近、これを見るのよと。で、5歳でちょうど英語を始めているという、その前から英語教育を言っていましたけれども、そんなふうに子供の耳ってすごいなということは、ある。 またそこも「暮らす」の中に、ここは英語教育というのはこのプロモーションの中には入っておりませんので、そういうところも打ち出していくということでいいと思いますが、この「暮らす」というところに、先輩移住者の声が掲載されているんですね。移住してよかったということがありますが、こういう移住者の声をどのようにお聞きしているんでしょうか。 ○議長(柴田三敏君) 企画財政部長。 ◎企画財政部長(守野充義君) 移住者の方にアンケートの調査を実施しております。その中で、本市を知った、本市に興味を持ったきっかけですとか、その移住後の感想、それから移住してよかったこと、困ったこと、こういったの項目についてアンケート調査を実施しております。 以上です。 ○議長(柴田三敏君) 11番、小澤議員。 ◆11番(小澤五月江君) はい、小澤です。 確かに、この声を上げて、確かにこの「暮らす」の中にも、移住者の人たちが写真入りで出ています。この効果はやはりすごく大きいんですね。8月13日の静岡新聞の社説に、県東部の移住施策という中に、やはり移住者の生の声を聞きたいとか、地域のよさばかりでなく足りない点や改善すべきも公に載せることが大事だと。そういう中では、伊豆の国市はもう新たにやって、そこが打ち出されているということがその移住してくる皆さんにとっては逆に安心なのかなというふうにして思っております。そういうことも今までやっているから、それ以上に充実していただきたいと思います。 ③の「働く」のところですね。ニューファーマーの就農実績というのは、もう今まで20名来ていると。そこが現在100%定着しているという、これもすばらしい私は伊豆の国市ならではのものかなと思っております。 ここで、いろんなこのプロモーションの中には、新幹線通勤したりとか、意外と通勤は楽だよというようなこともあります。それで、その中でニューファーマーになる受入れ態勢をちょっと伺いたいと思うんですが、就農定着率が100%の実績があるという、その要因はどんなふうに捉えていますか。 ○議長(柴田三敏君) 産業部参与。 ◎産業部参与(土屋政幸君) ただいまの質問にお答えいたします。 まずは、就農した後に、非常に安心できるまず受入れ農家さんという、研修自体がそうなんですけれども、受入れ農家さんがいまして、ここで新規就農したいという場合には、この受入れ農家さんから技術的な指導を受けられるという、そういったメリットがございます。 また、受入れ農家さんとJA、行政、これらが連携して、地域受入連絡会というものを構成しております。この連絡会では、就農後も技術指導、それから生活面、新規就農者が孤立しないように、本連絡会において新規就農者の経営状況を関係者で共有して、最適なアドバイス、こういったものを行っております。 また、JA、それから行政につきましては、市もそうなんですけれども、青年就農資金、こういった融資とか、国の県の補助事業を活用して、資金面でもバックアップ、支援させていただいておりますので、新規就農者の定着率が高いというふうに考えております。 以上です。 ○議長(柴田三敏君) 11番、小澤議員。 ◆11番(小澤五月江君) 大変細やかなことで、少し伺ったらやはりそのニューファーマーさんの本気度というのが、やはり現場を見て面接をして、そして研修している間にそういう本気度が分かるということだと思うんですが、なかなか最後まで行かれないというか、研修が終わらないという方もたまにいると思うんですが、そういう方はいるんでしょうか。 ○議長(柴田三敏君) 産業部参与。 ◎産業部参与(土屋政幸君) はい、おります。こういった方の辞める理由ですけれども、本人の体調不良、それから家族に都合、こういったものが辞める理由になっております。 以上です。 ○議長(柴田三敏君) 11番、小澤議員。 ◆11番(小澤五月江君) はい、小澤です。 分かりました。全部が全部受入れをされていない、そういうことも理由だと。そういうことはあると思います。 この研修後、独立するという何かフォローというものは、何か力を、先ほどお話ししてくれたのかなと思うんですけれども、すみません、研修後に独立するフォローというのはどんなことがあるんでしょうか。 ○議長(柴田三敏君) 産業部参与。 ◎産業部参与(土屋政幸君) 研修後のフォローにつきましては、先ほども少しご説明申し上げましたけれども、支援の面のフォローにつきましては、少し事業を紹介しますと、持続的農業経営支援事業とか、こちら施設園芸が多いものですから、施設園芸大国しずおか構造改革緊急対策事業といった施設整備、資材の補助するような事業も、希望があれば補助させていただくということで、そういった資金面の支援をさせていただいております。 それから、重複しますけれども、先ほど説明したとおり、受入部会で一番不安な部分についてはバックアップしているというところが新規就農者にとっては大変心強いというところで、営農の継続につながっているのではないかなというふうに考えております。 以上です。 ○議長(柴田三敏君) 11番、小澤議員。 ◆11番(小澤五月江君) はい、小澤です。 ご答弁いただきましたので、本当にその人の身になって、ニューファーマーの方の不安を取り除く、そしてそういう受入部会というのがバックアップしていると。やっぱりここには、私はそういう支援のお金とかだけではなくて、やっぱり人、人だと思うんですね。人がやっぱりそういうふうにして定着をしている大きな要因ではないかなと思っております。静岡県下でも8か所、受入れ態勢が新農業人支援事業というのであるんですが、当市では主にミニトマト、イチゴの受入れ農家ですが、このニューファーマーになった方が新たにまた新規の人の中に継続していくというか、つなげていく、そんなようなこともあるんでしょうか。 ○議長(柴田三敏君) 産業部参与。 ◎産業部参与(土屋政幸君) 現在、受入れ農家様につきましては、今、現状が30代から50代がほぼ受入れ農家様で、この方々もやはり新規就農者で来て、自分が学んで、そして受入れ農家になったという世代の継続というんですかね、次世代へそういった受入れ農家としてつないでいるという部分がございますので、今新たに新規就農者として営農されてもう数年たつ方々も、もう数年すれば新しい受入れ農家として活躍していただけるというふうに期待しております。 以上です。 ○議長(柴田三敏君) 11番、小澤議員。 ◆11番(小澤五月江君) 大変丁寧にニューファーマーの方たちに取り組んでいるということも、この就農定着率100%、これは大きな伊豆の国市の特徴だと思うんですが、これについては、日本一とは言わないけれども、県下一ではないかなというような評価がどうでしょうか。 ○議長(柴田三敏君) 産業部参与。 ◎産業部参与(土屋政幸君) もう定着率100%という時点で1番だと思っておりますので、先ほど市長答弁にもありましたけれども、就農の人数につきましては、このがんばる新農業人支援事業に活用しているものについては、県下一の就農人数、それから100%就農率ということですので、非常に高い数ということで、伊豆の国市が1位というふうに考えております。 以上です。 ○議長(柴田三敏君) 11番、小澤議員。 ◆11番(小澤五月江君) それでは、次の4番「育てる」、この「育てる」のホームページのところはすごいですね、伊豆の国市。私はもうこれ日本一じゃないかなと思うぐらいに、すごく細やかなことをしております。市独自の支援はあるかということでございますが、中学生のインフルエンザ助成というのも、ほかにはない。フッ素ということに関係することも、一番最初に伊豆の国市が取り組んできたということでございます。それで、産後ケアということで温泉を利用しているということですね、これは非常に私は高いなと思っております。 この「生まれる」、「育てる」という中ではいろいろ書いてあるんですが、細やかな。伺います。この産後ケアですけれども、先日、政府が産後ケア料金補助ということで、孤独防止、全員に、6月30日自治体に通知したということでございますが、子供は1歳まで、1回2,500円を5回、基準を希望者全員が対象として使えるというようなことが新聞に掲載されていましたが、そのことについて承知しているんでしょうか。 ○議長(柴田三敏君) 健康福祉部参与。 ◎健康福祉部参与(蒔田善江君) ただいまのご質問ですが、国においても子育て支援のほうを促進しているということで、今議員がおっしゃられたような補助メニューも含めて、国の財政支援なども強化されているということは、担当のほうで承知しております。 ○議長(柴田三敏君) 11番、小澤議員。 ◆11番(小澤五月江君) 本当にこれはありがたいなと思いますね。今まではいろんな制約があったんですけれども、今回は希望する人を優先にという、希望する人には全部というような、そんなようなことですけれども、うちもこの産後ケア料金補助というものは利用していくという、反映させていくお考えはあるのでしょうか。また、それはいつ頃計画していくのか分かりましたらお答えください。 ○議長(柴田三敏君) 健康福祉部参与。 ◎健康福祉部参与(蒔田善江君) 産後ケア事業につきましては、温泉を活用したものが集団型になるんですが、産科医院や助産院などでの日帰りや宿泊型の事業もございますので、どこまでこの補助金のほうを活用していくのかは、今後の検討になるかと思います。ただ、現在も産後ケアの利用の要件として、育児などの不安や心身の不調ということが要件になっていますが、不安を感じる方は、全ての方が不安を感じると捉えております。助成、こちらの産後ケアの事業を拡充していくには、地域の課題としまして、産科医院や助産院が減少しているということが1つあります。ただ、その中でも国の補助金を活用しまして、支援を必要とする全ての人がこういうケアを受けられるような事業を、皆さんのニーズを踏まえましてまた検討していきたいと考えております。ちょっと時期については、まだいろいろな機関などの調整も必要になりますので、具体的にはまだ検討の段階には至っておりません。 以上です。 ○議長(柴田三敏君) 11番、小澤議員。 ◆11番(小澤五月江君) ぜひ国もこんなふうにして補助をしておりますので、十分。やはり温泉ということがキーワードだと思っておりますので、そこの部分は全面に子育て、「育てる」中に取り入れて、大きく表記してほしいなと思います。 ここに伊豆の国市の子育てガイド、妊婦期や出産後、子育てそれぞれできる支援がいっぱいあるんですね。これが、いっぱい支援しているんだけれども、その相手に、欲しい人に届いているのかなというちょっと不安はあるんですが、その点についてはどのように周知しているのでしょうか。 ○議長(柴田三敏君) 健康福祉部参与。 ◎健康福祉部参与(蒔田善江君) 制度の周知につきましては、子育て応援アプリなども活用しておりますが、まず妊娠期からの情報につきましては、健康づくり課で妊娠届があった時点で、伊豆の国市の制度のほうはこういうものがありますよということをご説明して、子育てガイドのほうも担当する保健師とご本人と一緒に確認をして、丁寧にご説明をしているような体制を取っております。 以上です。 ○議長(柴田三敏君) 11番、小澤議員。 ◆11番(小澤五月江君) 本当に細やかに職員も、母子手帳が発行されるというところから本当に丁寧に子育てに対してはやっております。 そういう中、生まれる前から子育ての切れ目のない支援というのは、私はかなりポイントが高いと思います。ほかの市町もいろいろやっていますけれども、やはり先ほど言ったうち独自のものもありますので、そういうところもこの中に盛り込んで、PRしていったほうがいいかなと思います。 また、医療体制ですけれども、先ほども半島にあるこの救急センターというのでは県内でもトップクラスの医療体制ということで、この移住定住のところには大きく載っております。また、それは本当に大きなものだなというふうに思っております。しかし、この救急ばかりではなくて、在宅介護ということの面もやはりうちの町の大きな特徴だと思いますが、そういうところもしっかりと広報できるように盛り込んでいったらいいのかなと思います。 では、「育てる」を終わりにして、「支援制度」ですね。この支援制度は、住まいの支援、お仕事の支援ということで、アンケートを世帯15のうちに13世帯、87%の、そこには「支援が高い」ということで、もう少しすみません、改めてその支援者の、移住してきた人のこの支援で、こんなふうにしてということがもう少し具体的なものがあったら教えてください。 ○議長(柴田三敏君) 企画財政部長。 ◎企画財政部長(守野充義君) 支援につきましては、移住定住の取組の中で、移住定住の就労支援制度、こういったものがございます。子育てでする世帯がいれば加算するというようなことがございますので、世帯で100万円、単身だと60万円、それから18歳未満の世帯とともに移住した場合は、18歳未満の者に1人につき100万円の加算と、こういった制度がありますので、こういったことでPRしながらも含め、当然、あと移住したきっかけの中でも、やはりこの移住定住の支援サイト、こういったものを見ての活用でありますので、そういったことをさらにPRしながらやっていきたいなというふうに考えております。 以上です。 ○議長(柴田三敏君) 11番、小澤議員。 ◆11番(小澤五月江君) はい、小澤です。 この支援制度というものも、ここには本当に新生活応援補助金とか、本当にいろいろ住まいの支援であったり、空き家バンクとかいろいろあります。そういう中で、これを見てやはりお声をかけてくるというのがあると思うんですが、さて、このわがまちの日本一をPRするキャッチコピーのほうですが、いろいろ先ほどから聞いております。世界遺産がすごいよ、世界遺産が同時に見える町、移住した皆さんの声が満足感とか、ニューファーマーの就農定着率が100%、生まれる前から子育てまで、温泉使った産後ケアとか、県内トップクラスの医療体制、それから伊豆独自のテレワーク対応とか、いろんなものがあります。 さて、この中で、全面に打ち出していくこの町の方向性ですね。それについて、何に一番力入れていきたいのか、何をPRしていきたいのか、そこの部分について伺いたいと思います。 ○議長(柴田三敏君) 企画財政部長。 ◎企画財政部長(守野充義君) 日本一ということをまた証明するという、なかなか難しい課題もございますけれども、分かりやすいですとか印象に残る、こういったPRすることが他の市町との差別化が図られると思いますし、移住定住の促進にもつながるというふうに考えておりますので、前向きには検討していきたいと考えておりますが、そのキャッチコピーといいますか、メッセージといいますか、そういったものには2種類あるというふうに言われております。 1つは、その強みを凝縮したメッセージ、それからもう1つがメインターゲットを意識したメッセージというものがあるということであります。移住定住の場合につきましては、その後者のメインターゲットを意識したメッセージではないかなというふうに考えておりますし、そのように言われているというところであります。したがいましてその検討に当たっては、市町がどのような方々に移住してもらいたいのか、このあたりをしっかりターゲットを絞って設定した上で検討して、さらにその設定したメッセージがどのようにそのターゲットに届くことができるのか、こういったことを含めまして検討していきたいと考えております。 以上です。 ○議長(柴田三敏君) 11番、小澤議員。 ◆11番(小澤五月江君) なかなかすぐにキャッチコピーをと言っても、今言ったように2種類の強みとメインターゲットというものがあります。今回は移住定住ということをキーワードに、私は皆さんにいろいろ施策を伺ってきました。移住のガイドブックには「うるおいのくに伊豆の国市、心豊かに過ごせるこのまちをあなたの帰る場所にしませんか」というキャッチコピーも確かに出ています。東京のほうに行って紹介するガイドのカタログの中には。 そういうことで、改めてこの中身の中で、企画課なのかプロモーションなのか分かりませんけれども、各課の特徴ある、まだまだこの移住定住のところには出てきていないんですけれども、私はそういう中で、紹介する上には、今回私が思ったのは、各課と企画プロモーションとのコミュニケーションを、だってやはり餅は餅屋でやはり健康づくり課、福祉のほうはその人たちがプロですので、そこのどんなところをやっているかというのは企画・プロモーションのほうには理解できない部分があるんですよ。だから、私はそういうところも踏まえて、日本一の伊豆の国市にするぐらいの気迫を持った、そういうことを私はPRできる、そういう施策を打ち出していっていただきたいということが私の今回のものでございます。 ぜひキャッチコピー、どんなものができるか分かりませんが、私は今回、移住定住ということでやりましたけれども、まだこれが観光であったり、いろいろな分野がありますので、引き続きこの伊豆の国市の日本一を探っていきたいと思っております。 では、次に移ります。 2つ目の歴史景観エリア案内看板のことについて伺います。 これはご答弁もいただきまして、伊豆の国市は4つのエリアがあって、自然景観とか温泉景観、農業景観、そして歴史景観ということをエントリーしてやっております。今回は歴史景観エリアということで、皆さんのお手元に資料を配付させていただきました。 地図ですね。ここは、この赤い点線内がエリアということでよかったでしょうか。ちょっと確認したいと思います。 ○議長(柴田三敏君) 産業部長。 ◎産業部長(天野正人君) 歴史景観エリアにつきましては、今、議員のほうからありましたように赤い点線内ということでございます。 ○議長(柴田三敏君) 11番、小澤議員。 ◆11番(小澤五月江君) ということは、韮山反射炉、江川邸、守山中世史跡群、ここが一つのエリアの中ですよということです。ここが、今回私が質問している景観エリアとエリア内の施設の案内板、誘導看板、設置の状況ということで伺いました。施設内10か所、誘導サイン33か所、歩行ということで15か所と書いてございますが、この中で、来訪者を主な歴史文化の史跡に誘導していく上での課題をどのように捉えているのかお聞きします。 ○議長(柴田三敏君) 産業部長。 ◎産業部長(天野正人君) 課題につきましては先ほどの市長答弁にございましたように、車両の関係について、来訪者される方が、車両の方が8割以上ということで、それらの整備については優先して進めてきたと。その中で、そういったものについてはある程度、車両用のものについては充足しているんですが、特に課題としては、歩行者向けの誘導サイン、特に駅周辺における誘導サインが十分でないというようなところが問題かなというふうに思っております。 ○議長(柴田三敏君) 11番、小澤議員。 ◆11番(小澤五月江君) はい、小澤です。 ご答弁いただいたように車両には8割以上がということで、駅周辺におけるというふうに書いてあるんですが、この中には伊豆長岡駅と韮山駅があるんですね。これは、どちらのほうを優先して、今、駅周辺という言葉があったんですが、それはどちらでしょうか。 ○議長(柴田三敏君) 産業部長。 ◎産業部長(天野正人君) 特に韮山駅の周辺における案内誘導サイン、これが少し不足しているのかなというような捉え方をしております。 以上です。 ○議長(柴田三敏君) 11番、小澤議員。 ◆11番(小澤五月江君) 確かにそれは私どもも、やはり皆さんで2回歩きました。1つは、蛭ヶ小島から韮山城に向かっていく、それからもう2人の方は韮山駅から向かっていくという中で、やはりいろいろな問題も出てきました。 そういう中で、今回私は一般質問をさせていただいているんですが、回答いただきましたところで、歩行者向けの誘導が十分でないと。そこはやはり、ふだんは車ですので、なかなか歩行者に対してのものは目が届かないというのがありますけれども、やはり韮山駅から歩いてくる方たちはすごく多いんですね。だから、韮山駅のところに降りて、本当に分からない人は右、左どっちに行っていいか分からないというのが現状です。そのようなところで、今足りないということが分かっているということでは、それはありがたいなと思います。というのは、同じような共有の課題が見つかったということでございます。 そして、案内看板の老朽化が著しいというふうになっておりましたが、それについて少し、どのように把握されたのか、どんなような老朽化なのかご説明をお願いいたします。 ○議長(柴田三敏君) 産業部長。 ◎産業部長(天野正人君) 状況の把握については、まさしく駅からいろいろな目的地にたどり着くことができるのかなというようなことで、実際に私も歩いてみたというところです。老朽化の状況ということですけれども、具体的には見にくくなってしまっていると。日に焼けて字がはっきり見えないとか、あとは方向がちょっとずれているとか、そういったような状況というところでございます。 ○議長(柴田三敏君) 11番、小澤議員。 ◆11番(小澤五月江君) 今、自ら歩いて現地の確認を行っていただいたということでは、やはりその人が行きたいところに行けなければ何の意味もなくて、看板が幾らあっても、歩く人には不親切ということですね。だから、こういうところで実際に歩いてみると、その人たちの気持ちが分かるということで、そこは私も理解しております。 今後、4番目、徒歩やサイクリング、車で移動するということが分かりやすい、進めていくのはあるかといったときに、歩行者向けは一部不足していると、老朽化もということで今お答えいただきました。 それで、推奨ルートを設定した上で配置の見直しをしていきたいということですが、それについてご説明をお願いいたします。 ○議長(柴田三敏君) 産業部長。 ◎産業部長(天野正人君) 推奨ルートについては、これは我々産業部だけで誘導サイン等の設置を所管しております我々の部署だけではなくて、やはり史跡を所管する教育部、ここときちんと連携をとりながら決めていくというようなところをやっていく必要があるというところです。 以上です。 ○議長(柴田三敏君) 11番、小澤議員。 ◆11番(小澤五月江君) そうなんですよね。やはり看板を見ますとやはり大分前に、これは何と書いてあるのと思うような看板もございますし、それから韮山駅のほうから行っても、看板はあるんだけれども何も書いていなくて、裏側を見ると表示をしてあると。誰のためにこの看板はついているのとか、いろいろあります。その中で推奨ルート設定ということの中で、これはやはり産業部だけではなくて、先ほど申し上げたように文化財のほうの関係もある。そういうことが乱立しているということでは、市民、それから観光で歩く人にとっては非常に複雑ということでございます。 そういう中で、誘導看板にしても何でも立ててくれとは申し上げたくないんですね。というのは、観光景観エリアでもやはり言っているんですね。有識者の方が申し上げているんですね。やはり観光客への案内誘導などは必要だけれども、案内誘導サインが乱立するのは景観上好ましくないと。まさにそうなんですね。何でも立てるということは、今までないものに立てるということは、どこにでもくいを打って立てられるわけでもない、一般の民間のところもある。そういう中で、やはり一番経費をかけずにできるものがあるのではないかなというふうに考えますが、最近は維持管理とかサイン乱立、そういうものを整備するにもやはりお金もかかりますし、何でもそれを立てればいいという景観も悪いよということですけれども、一つご提案申し上げたいというのは、最近ではスマートフォン、先ほども出てきましたけれども、そういうものを活用して目的地に行かれるまでの姿、要はグーグルとかありますけれども、グーグルとはまた別にデジタルマップというものが、西伊豆町とか南伊豆町は観光協会がそういうオリジナルマップを作っているんですね。これはやはりすごく重要だと思います。 先日、米倉誠一郎教授が、日本一のかわまちづくりフォーラムのときにご講演いただきました。そのときにやはりおっしゃっていたのが、インバウンドの方々はどうやって情報を手に入れるのか、旅行のプランを決めるのに参考にしている情報源はということで、これは日本以外の19歳から65歳の人にお聞きしたようです。ユーチューブであり、SNS、ウェブ記事など複数調べるが44%、ユーチューブが40%、まさに看板が立っているのは現地です。でも来る前に見るのはインターネットなんですね。そういうウェブの中でデジタルマップなどが伊豆の国市なんかにあれば、もう来る前に計画を立てられる。私は、これすごく有効なことだなと思っております。その点についていかがでしょうか。 ○議長(柴田三敏君) 産業部長。 ◎産業部長(天野正人君) サインの設置につきましては小澤議員のおっしゃるとおり、維持管理の費用面、それからサインの乱立による景観の阻害要因ということにもなりますので、慎重に進めるということが必要だというふうに思っております。 また、先ほど紹介にありましたがスマートフォンの活用ですけれども、実は昨年度、大河ドラマ関連事業でウェブを活用して全国ゆかりの地に関するデジタルマップを作成した経緯がございます。ですので、やはりこのサインの関係については、案内誘導サインの設置のほかにスマートフォンを活用したウェブ等による情報発信というようなことについても、やはり併せて今後検討していく必要があるかなというふうに思っております。 ○議長(柴田三敏君) 11番、小澤議員。 ◆11番(小澤五月江君) この訪れる方というのは、先ほど米倉誠一郎教授がおっしゃっていたのが、やはりこちらに来る目的というのは自然景観、神社仏閣、富士山、温泉。ペーパーのチラシももちろんそれは必要だと思いますが、先ほど申し上げたように西伊豆とか南伊豆ではオリジナルマップを作って、その効果というのは、ユーザーの声を聞いて、行きたいところに行かれたというのが96%、新たな発見もあった、92%、他市町でも同じような地図を利用したいというのが88%なんですね。それを考えますと、やはり今地図、マップというのは使っていますが、正面にいろいろなお店があって、いろいろな景観があって、裏には地図があって、それでここには何番がありますといって、裏表見切れない部分も正直あるんですね。そういう中で私も西伊豆とかのものを見たら、ああこれすごいなというのが分かりました。 そこには地域の魅力が伝わりますし、やはりペーパーの地図というのはある程度絞り込むことによって印刷も削減できたというふうになっておりますので、ぜひ伊豆の国市、周遊を十分に満喫していただくためには、目的地にスムーズに着くことがリピーターとして私は違うのかなと。また今度来るときには、今度は違うコースに寄ってみよう、行ってみようということが、私はぜひ積極的なこの案内誘導サインの整備とデジタルマップの活用ということに、そこには多言語ももちろん入れた感じで活用していただきたいと思うんですが、最後に市長に伺います。 このようなご提案をさせていただきますが、それについてのご見解を伺いたいと思います。
    ○議長(柴田三敏君) 市長。 ◎市長(山下正行君) ご指名ですので、答弁させていただきます。 伊豆の国市は、まさに県内でも類いまれな歴史が積み重なっているところであります。これは、市民の皆様はそんなに重大には思っていないかもしれませんけれども、専門家の先生方、それからほかの地域から来る方々にとっては、こんな歴史の豊富なまちというのは本当にないよねという、そういう評価であります。そういう評価をしていただいて訪問してくださる、特に歩行者の方ですね。韮山駅を降りたとき、どっちに行ったらいいか分からない。こんな変な話はないですね。 これは、せっかく来たのに何だこのまちはと、歴史が豊富で歴史に誇るまちと、全然史跡に優しくないじゃないかと、こういうことを言われるわけです。そういうことがないように、これは小澤議員がおっしゃったように、もちろん駅周辺の誘導、これを効率よく設置すると。それが非常に大事だということと同時に、デジタル社会ですからデジタルを活用した案内、またその史跡に行ったらどういうものがあるかというもの、そういうものを含めまして、そういう情報提供をしていくことが大事だと思っております。 ちょっと付け加えさせていただきますと、小澤議員のこの資料を拝見していまして、これちょっと私抜けているものがあるんじゃないかと思ったんですよ。それは何かというと、これはエリアということでこういうことで書いてありますけれども、やはり何といっても江間地区の横穴、これが抜けているんですね。また去年話題になりました豆塚神社、こういったものが抜けていまして、じゃ韮山駅に降りたときにどう行ったらそこまでたどり着けるのかというのが全く分からないんですね。そういうことを私言われたことがあるんです。この江間地区の北江間の横穴というのはすごい価値があるというふうに私は専門家からも聞いておりますので、そういうところも大事にするということが私は極めて重要だと思っております。 いずれにしましても、伊豆の国市は類いまれな歴史のまちですから、これはまさにほかのまちと違って特化した、差別化したそういうまちであるということを誇りを持ってこれからもPRしていきたいと思っております。 それからちょっと前の質問に戻らせていただいて、私もちょっと触れさせていただきたいと思いますけれども移住の話です。この移住については、やはりターゲットは首都圏、人口が密集している、いろいろな問題が生じているところ、やはり地方分散、これが移住を促進する目的でありまして、例えば伊豆市から伊豆の国市に移住するとか、例えば賀茂地域から伊豆の国市に来る。こういうのは望まないわけでありまして、そういうターゲット層をしっかりと捉えて、しっかりと行政を進めていきたいと思っております。 ○議長(柴田三敏君) 11番、小澤議員。 ◆11番(小澤五月江君) ただいま市長のほうから、効率よく、この伊豆の国市のまれにみる歴史資源というものを目的にスムーズに着くということの中で、やはり来場の方がストレスなく、ここに来て本当によかった、本当にすばらしかった、今度はどっちへ行こうというような、そんなような気持ちなっていただけるように行政のほうもぜひ誘導サインの整理と、それからデジタルということも、もちろん多言語も対応できるようなものに活用していっていただきたい。そういうことを期待して、私の質問を終わりにしたいと思います。 ○議長(柴田三敏君) これにて11番、小澤五月江議員の質問を終了いたします。--------------------------------------- △内田隆久君 ○議長(柴田三敏君) 次に、10番、内田隆久議員の発言を許可します。 なお、内田議員の資料配付を許可しております。 10番、内田議員。     〔10番 内田隆久君登壇〕 ◆10番(内田隆久君) 皆さん、こんにちは。議席番号10番、内田隆久でございます。 発言通告書に基づきまして、一般質問を始めます。 1、伊豆中央道の料金徴収期限延長に伴う県の代償措置について。 7月12日の県議会で伊豆中央道の33年間の料金徴収延長が議決され、10月3日より実施されます。県の伊豆の国市への代償措置に関して、以下のとおり伺います。 (1)6月末に市が出すと答弁していた要望について、県よりどのような回答を得たか。 (2)7月中旬に行われた江間地区の意見交換での質疑応答はどのようなものだったか。 (3)今後の本件の対応はどのように考えているか。 2、新たな文化財展示施設について。 新たな文化財展示施設について、以下のとおり伺います。 (1)現在の文化財保護事業の課題は何か。 (2)新文化財展示施設のコンセプトは何か。 (3)市内小中学校の生徒は、この施設をどのように活用するのか。 (4)この事業のための体制整備と人材確保はどうなっているのか。 (5)費用と効果についてどう考えているか。 (6)この事業の財源はどこから捻出するのか。 (7)市の文化財・遺跡の保護活用に関して、市民はどう考えているか。 (8)なぜ、今、新しい文化財展示施設をつくるのか。 3、道の駅の運営について。 平成17年に道の駅が設置され18年がたちましたが、現状と今後について以下のとおり伺います。 (1)現状の施設は、道の駅の3つの機能を満たしているか。 (2)現在の施設及び周辺の管理状況について、どのように考えているか。 (3)道の駅の運営主体はどこで、責任者は誰か。 (4)土地建物所有者と市との使用貸借関係はどのようになっているか。 (5)現在の道の駅の課題は何か、また、今後どのような対策を取るのか。 以上です。 ○議長(柴田三敏君) それでは、これより答弁を求めます。 答弁者、市長。     〔市長 山下正行君登壇〕 ◎市長(山下正行君) それでは、内田議員のご質問にお答え申し上げます。 初めに、1、伊豆中央道の料金徴収期限延長に伴う県の代償措置についてのうち、(1)市が提出した要望に対する県の回答についてのお尋ねでございます。 静岡県が決定した伊豆中央道等の料金徴収期限の延長により、今後も料金所を回避する車両が生活道路に混入し、市民生活への影響が継続されることになります。そのため、地元選出県議とも相談し、生活道路における安全で快適な環境整備及び無料化を期待していた市民に対する伊豆中央道等利用時における特段な配慮を求め、6月26日に地元選出県議と共に静岡県交通基盤部長を訪ね、面談をして、要望書を手渡してまいりました。 要望の内容といたしましては、伊豆中央道等の利便性の向上、生活道路への流入対策と安全で快適な道路環境整備の実施、料金徴収期限に関する説明、周知の3点でございます。県からは、伊豆中央道の利便性の向上についてはETC、普通のETCを設置すること、生活道路への流入対策につきましては、今後、地域の意見を確認しながら着実に進めること、現在市内各所の道路改築等を実施している箇所についても、早期完成に向けて継続して実施すること、こういうご回答がございました。 次に、(2)江間地区における意見交換会での質疑応答の内容についてのお尋ねでございます。 7月13日に江間地区の8区長を対象とした生活道路における車両流入対策に関する意見交換会を静岡県と合同で開催いたしました。地元区長からは、江間地区における生活道路の渋滞箇所や危険箇所についての指摘があり、県道の渋滞の抜け道として通学路や生活道路に車両が混入し、交通事故や速度超過違反を起こした事例などについて意見が出されました。また、その対応策として、地元住民が考える対応策や県道等の拡幅改良やルートの新設等に関するご意見もいただきました。 なお、今回の意見交換会は地元区長から地域の現状やご意見を確認するために実施したものであり、特に県・市からの回答等は行っておりません。 次に、(3)今後の対応についてのお尋ねでございます。 今後は、地元住民のご意見を踏まえた道路整備案を県と合同で取りまとめ、県・市が連携を図りながら、それぞれが管理する道路の整備につなげていくこととしております。本市といたしましては、引き続き県に働きかけを行い、要望書の確実な実施に向けて取り組んでまいります。 次に、大きな2番目、新たな文化財展示施設についてのうち、(1)現在の文化財保護事業の課題についてのお尋ねでございます。 郷土資料館につきましては、市議会においても、昨年来、様々な課題を抱えていることを私のほうからもご報告してまいりましたが、改めて申し上げますと、1つ目として、江川邸に隣接していた旧韮山郷土資料館と比較して、入館者数が大幅に減少していること、それから2つ目として、市内の文化財周遊ルートに組み込まれていないため観光との連携が困難、また静岡県東部地区の小学校の史跡巡りのルートにも入っていないこと、それから3つ目として、入館者が少ないため情報発信の効果に乏しいこと、4つ目として、火おこし体験等の野外での体験学習プログラムを実施するスペースがないこと、それから5つ目として、建物の構造上、空調を運転していても夏季には日中の室温がかなり高くなるため、来場者が快適に見学できず、展示資料にとっても適切な環境ではないこと。こういったことが課題として挙げられます。 また、地下に増設した特別収蔵庫は、国の重要有形民俗文化財であるや山木遺跡の生産・生活用具を収蔵するための施設であり、郷土資料館のほかの収蔵資料を収蔵するスペースが十分ではありません。旧大仁東小学校校舎に所在する文化財調査室につきましては、2階、3階が出土遺物等の収蔵施設になっていることから、一体的な運営・管理が可能である一方、文化財課や郷土資料館と離れているため、人や物の移動に関しては効率的でない部分があります。 歴史民俗資料館、いわゆる旧上野家住宅につきましては、江戸時代の民家として県の指定文化財となっておりますが、かやぶきの屋根をはじめ多くの部分に経年劣化が見られ、修理を要する状態になっていることが課題であります。 韮山反射炉ガイダンスセンターにつきましてはこれまで大きな不具合もなく、適切に運営がなされているものと考えております。令和4年度の入場者数は12万人余りとなり、回復傾向にあります。しかし、コロナ禍以前の水準までには達しておらず、今後、どのように入場者数を増やしていくかが課題となっているところであります。 次に、(2)新文化財展示施設のコンセプトについてのお尋ねでございます。 本施設は、本市の多様な歴史文化の価値、魅力を発信し、地域の学習・交流や市内の歴史・観光周遊の拠点となるものであります。 次に、(3)市内の小中学生による活用についてのお尋ねでございます。 本施設は、現在も実施されております市内の小学校の史跡巡りなどにおける最初の訪問地として、本市の歴史全体の流れや多様な歴史資源の魅力、価値などについて学ぶ場として活用するものとなります。また、隣接する韮山時代劇場の各施設との一体的な利活用により、多様な体験プログラムなどを展開し、さらに学びを深める機会を提供するものとなります。このほかにも、次代における本市の歴史文化の継承、創造の担い手となる児童・生徒が本施設における学びを通じ、地域への誇りと愛着の心を育む場として効果的な活用を図ることを計画しております。これに向け、学校教育と連携・連動した各種の教育プログラムなどの調査・研究に既に着手しているところでございます。 次に、(4)事業のための体制整備と人材確保についてのお尋ねでございます。 現在は、庁内プロジェクトチームによる総合調整の下に推進しておりますが、今後の体制や必要な人材の確保につきましては、検討しているところでございます。 次に、(5)費用と効果についてのお尋ねでございます。 まず、建設費につきましては、合併特例債を活用することから、実質的な市の負担は3分の1程度に軽減されます。とはいえ、それでも市の負担は4億円前後となり、高額であると認識しております。維持管理費につきましては、今後施設の構造やスペースの配置、展示の形態などの検討を進める中で詰めてまいりますが、いずれにいたしましても、できる限り安価に運営できるよう努めてまいりたいと考えております。 次に、効果でありますが、常設展示室や企画展示室、市民交流スペース、展望室などについて、いずれも一定規模のスペースや展示内容などを確保することによって、歴史文化の発信、地域の学習、交流の拠点として効果が得られるものと考えております。また、その立地特性を生かし、歴史・観光周遊の拠点としても最大限の効果が得られるよう様々な方策を検討してまいりたいと考えております。 次に、(6)事業の財源についてのお尋ねでございます。 設置に係る事業費につきましては、合併特例債を活用するものとしており、そのほかは一般財源を充てることになりますが、クラウドファンディングや企業版ふるさと納税の活用などを通じた財源の確保にも努めてまいりたい考えております。 次に、(7)市の文化財保護活動に関する市民の考えについてのお尋ねでございます。 少し古い調査とはなりますが、伊豆の国市歴史文化基本構想策定に伴って、平成24年5月に実施した市民アンケート調査によれば、市内の文化財・遺跡の保護や活用の重要性を問う設問に対し、「非常に重要だと思う」、「やや重要だと思う」という回答が約80%を占めています。この結果には、市民の文化財保護活用に対する高い関心と理解が表れていると捉えております。 その一方で、昨年度の郷土資料館移転構想に伴って実施した市民アンケート調査では、「郷土資料館に行ったことがない」と答えた市民が約70%であり、その理由の多くが、「郷土資料館があることを知らなかった」、そういう理由からとなっております、このことから、新たな文化財展示施設を整備していくに当たり、市民に対して、きめ細かな情報発信を行い、周知を図っていくことが重要であると考えております。 次に、(8)今、新しい文化財展示施設をつくる理由についてのお尋ねでございます。 私は、市長就任以来、一貫して本市の文化財の価値や魅力を十分に発信する拠点となる施設が必要であると申し上げてまいりました。また、現行の文化財保存活用地域計画におきましても、博物館等の施設整備について検討していくこととさせれております。また、市内の歴史文化財に関心のある方々の、これは念願であったとも承知しておるところでございます。 ここに至るまで様々な経緯はありましたが、結果的には、本市の財政状況を踏まえますと、一定の規模を有する施設の設置は、合併特例債の活用なくしては、未来永劫、成し遂げることはできないのではないかと考え、その活用期限までに設置しようと判断したものであります。 次に、大きな3番目、道の駅の運営についてのうち(1)道の駅の3つの機能を満たしているかについてのお尋ねでございます。 内田議員もよくご存じのことと思いますが、そもそも道の駅は市町村が設置者となり、施設を整備し、供用を開始する形態が一般的でありますが、本市に所在する道の駅「伊豆のへそ」につきましては、市町村に代わり得る公的な団体である株式会社大仁まごころ市場が設置者として民間施設を賃貸借し、供用を開始しており、全国にもない極めて例外的な施設である旨、国土交通省沼津河川国道前事務所長からも再三言われておりました。道の駅は休憩機能、情報発信機能、地域連携機能の3つの機能を有することが登録要件とされており、本市の道の駅につきましては、休憩機能であるトイレ設備の一部不備や情報発信機能が脆弱であることから、国土交通省沼津河川国道事務所から、市が関与を強めるよう指摘を受けており、現在、改善に向けて検討を進めているところでございます。 次に、(2)現在の施設及び周辺の管理状況についてのお尋ねでございます。 道の駅及び周辺の施設につきましては、残念ながら適切な管理が行き届いていない状況にあるものと認識しております。 次に、(3)道の駅の運営主体と責任者についてのお尋ねでございます。 道の駅の運営は、設置者である株式会社大仁まごころ市場、土地建物所有者である株式会社時之栖、物販を担当する株式会社村の駅、地域振興を推進する伊豆の国市、この四者で道の駅「伊豆のへそ」運営規約、これは平成30年10月1日ということでありますが、これを締結し、協働してその運営に当たることとしてきました。また、責任者につきましては、同規約で駅長を定めることとしており、これは歴代の駅長の例も参考に、現在は本市の副市長が管理者である駅長を務めておるところでございます。 次に、(4)土地建物所有者と市の使用貸借関係についてのお尋ねでございます。 道の駅の土地建物は、貸主であります所有者、これは株式会社時之栖でありますが、この貸主と借主であります株式会社大仁まごころ市場との間で土地建物使用貸借契約を締結しており、市は、契約の当事者とはなっておりません。 次に、(5)現在の道の駅の課題と今後の対策についてのお尋ねでございます。 本市の道の駅の経緯につきましては、私自身つまびらかに承知はしておりませんが、その生い立ちが民間主体で進められてきた話だと伺っております。また、非常にまれな道の駅であるということも先ほどもご答弁申し上げましたが、指摘されております。しかしながら、今や国道414号と県道伊東大仁線の結節点に位置する道の駅として、行き交う人々の間でポピュラーとなり、定着しており、公共的な施設としての機能発揮が求められていると考えております。他方、ご答弁申し上げましたように、道の駅としての機能が十分に発揮されているかというと、必ずしもそうではない。さらには、その敷地や建物を民間事業者から貸借して運営していることから、運営上、当該民間事業者の経営意向に左右されるという、こういうリスクも有していることもあります。 これら全てのことを総合的に考えますと、今までは公共的なものであったにもかかわらず施設設置や運営を民間に頼り、設置主体や市としてほとんど負担してこなかったところでありましたが、道の駅に対する公的主体の本来の責務を踏まえ、道の駅の役割が十分に果たされるよう市としても検討しなければならないと考えております。 以上です。 ○議長(柴田三敏君) 一般質問の途中ですが、ここで暫時休憩とします。再開は13時といたします。 △休憩 午前11時53分 △再開 午後1時00分 ○議長(柴田三敏君) 休憩を閉じ、会議を再開し、一般質問を再開いたします。 通告による質問及び答弁が終わりましたので、これより再質問を許可します。 10番、内田議員。 ◆10番(内田隆久君) 最初に、伊豆中央道の料金徴収期限延長に伴う県の代償措置について、(1)6月末に県に出したと答弁をしていた4点の代償措置について、県よりどのような回答を得たかということでご答弁いただきましたけれども、10月3日から料金徴収が延長されるわけですけれども、現時点で、伊豆の国市に対して代償措置の中で決まったものというのは何かあるのでしょうか。 ○議長(柴田三敏君) 都市整備部長。 ◎都市整備部長(西島和仁君) 県からは、まず1点、広報8月に各戸配布、県から「伊豆中央道・修善寺道路に関するお知らせ」ということで、その中で、市から要望した利便性の向上という中でETCの導入を一日も早く導入をしますということと、あと生活道路への流入対策として、今後も地域の意見を聞きながら着実に進めていると、このことにつきましては、もう第1回を江間地区区長会を7月13日に行っております。それと、市内各所の道路改築、実施している箇所についても早期完成に向け継続的に実施していきますというような回答であります。 以上です。 ○議長(柴田三敏君) 10番、内田議員。 ◆10番(内田隆久君) 具体的に決まったものは何があるんでしょうか。 ○議長(柴田三敏君) 都市整備部長。 ◎都市整備部長(西島和仁君) 具体的には、ETCを令和8年度中にというようなことでございます。 以上です。 ○議長(柴田三敏君) 10番、内田議員。 ◆10番(内田隆久君) ETCは県議会で決まったときに建設委員会の中で附帯決議が出ていて、ETCの設置を3年以内にするという附帯決議がついて議決がされていますので、その時点で決まっていたと思うんですけれども、違うんでしょうか。 ○議長(柴田三敏君) 都市整備部長。 ◎都市整備部長(西島和仁君) 先ほど言いましたように、お知らせの文の中に県議会、6月定例会で関連する議案が可決されました。その中で伊豆中央道・修善寺道路、国道414号静浦バイパスにETCを導入ということで、それは決まっております。 以上です。 ○議長(柴田三敏君) 10番、内田議員。 ◆10番(内田隆久君) 次にいきます。(2)7月中旬行われた江間地区の市からの中央道説明会での質疑応答はどのようなものがあったかということで、先ほどご説明いただきましたけれども、今後の江間地区での折衝は、どうしていく予定でしょうか。 ○議長(柴田三敏君) 都市整備部長。 ◎都市整備部長(西島和仁君) 前回の危険箇所のことということで、第2回を今週の金曜日、9月8日に江間区長会と第2回目の意見交換会を行う予定でいます。 以上です。 ○議長(柴田三敏君) 10番、内田議員。 ◆10番(内田隆久君) 前回、6月議会で私が質問させていただいたときに、市からの市政報告会のような形で伊豆の国市の各地区に説明するようなことを検討するというような答弁をいただいていたんですけれども、その件についてはどのようになりましたか。 ○議長(柴田三敏君) 都市整備部長。 ◎都市整備部長(西島和仁君) 前回の議員のご意見を受けまして、現在行っております「市長と語ろう」の中で、市長の冒頭の挨拶の中で料金徴収の県の考え方、それに対する市の提出した要望について説明をしております。 以上です。 ○議長(柴田三敏君) 10番、内田議員。 ◆10番(内田隆久君) そのときもお話ししたんですが、「市長と語ろう」は市民側から要望というか依頼があってやるものであって、今までやられた市政報告会というのは行政側から投げかけてやっていたので、行政側から投げかけなくていいんですかという質問をしたんですが。 ○議長(柴田三敏君) 都市整備部長。 ◎都市整備部長(西島和仁君) 行政側から、機会があるごとにそのような県の考え方、それを受けまして市の要望書のことについては、機会のある集まり、会合、例えば建設業協会との打合せ等いろいろあります。その中で説明をしております。 以上です。 ○議長(柴田三敏君) 10番、内田議員。 ◆10番(内田隆久君) それでは市政報告会のような形でやらないということで、よろしいですね。 ○議長(柴田三敏君) 都市整備部長。 ◎都市整備部長(西島和仁君) これに特化してやることはありません。今のところ、現時点では考えておりません。 以上です。 ○議長(柴田三敏君) 10番、内田議員。 ◆10番(内田隆久君) この伊豆中央道の問題というのは江間地区だけでなくて、ほかの伊豆の国市内、全区に関わる問題だと僕は思っていて、函南町では、全部の区に伊豆中央道の要望書を出してもらい、町がまとめて県に出すというようなことをしているわけですけれども、伊豆の国市では、そのようなことはやらないのでしょうか。 ○議長(柴田三敏君) 都市整備部長。 ◎都市整備部長(西島和仁君) 県からは、函南町でも影響のある日守地区、肥田地区、塚本地区において、関係者から状況を聞いているというようなことでありまして、今後、地域の事情に応じた要望等が県に対して必要な場合は要望していくと。これが函南町の全区ということは、私どもは聞いてはおりません。 市では、先ほど私が述べましたように「市長と語ろう」以外でもこの件について説明をしていますけれども、要望につきましては、特段意見がございませんので、現在のところ全区に要望をということは考えておりません。 ○議長(柴田三敏君) 10番、内田議員。 ◆10番(内田隆久君) (3)の今後の対応でありますけれども、9月1日の八木議員の一般質問に対して、市が意見を言っても決めるのは県、市が抵抗しても決めるときは決める、国と県がいいことを思いついた、静浦バイパスの2期、3期工事にお金がかかる、ドル箱の伊豆中央道のお金をプールして合併採算制にして使う、うまいことを考えついたものだと市長も答弁していましたけれども、これまでは、道路特別措置法の改正の中で代償措置を要求して、実を取ることが責任ある立場ですべきことだと思っているというふうに言っておられたわけですけれども、ニュアンスが大きく変わったというふうに感じるんですが、その点はいかがでしょうか。 ○議長(柴田三敏君) 市長。 ◎市長(山下正行君) 立場が全然変わったということは全くありませんで、そういうご心配は無用だと思っています。 ○議長(柴田三敏君) 10番、内田議員。 ◆10番(内田隆久君) それでは、次の質問に移ります。 2、新たな文化財展示施設について、(1)現在の文化財保護事業、郷土資料館・収蔵庫、文化財調査室、郷土歴史民俗資料館、反射炉ガイダンス施設の課題は何かということで、郷土資料館からですけれども、入場者の減少ということなんですが、令和3年度の入場者が4,000人というのは調べたんですが、令和元年度の入場者というのは何人だったでしょうか。 ○議長(柴田三敏君) 教育部長。 ◎教育部長(佐藤政志君) 内田議員のご質問にお答えいたします。 郷土資料館の令和元年度の利用者は3,541人となっております。 以上です。 ○議長(柴田三敏君) 10番、内田議員。 ◆10番(内田隆久君) コロナ前なので令和元年というふうにお伺いしたんですが、令和3年より減っているということなんですね。少ないということですね。それで、この入場者の少ない原因というのは何だというふうに捉えているんでしょうか。 ○議長(柴田三敏君) 教育部長。 ◎教育部長(佐藤政志君) こちらについては、まず1点は、市としての周知不足であります。それから、あとの1点は、以前から学校の東部地区等の学校の研修視察等のルートの中に、韮山のほうは組み込まれていたんですが、大仁の図書館のほうは立地的にもそういったコースに含まれていないということで、その面で、かなり入場者が減っているというように把握しております。 ○議長(柴田三敏君) 10番、内田議員。 ◆10番(内田隆久君) ルートに組み込まれない立地の理由というのは何なんでしょうか。 ○議長(柴田三敏君) 教育部長。 ◎教育部長(佐藤政志君) これは、やはり史跡を巡るというところに、どこの小・中学校も重きを置いておりまして、大仁地区の場合には、そこの資料館に寄った後に回るルートがあまりないということで、やはりルート的には韮山、それから伊豆長岡駅、ここを中心に移動するというところがルートとなっております。 ○議長(柴田三敏君) 10番、内田議員。 ◆10番(内田隆久君) そうすると、旧郷土史料館の江川邸のところにあったときには、江川邸に寄って、あの周りの史跡を見ていたということなんでしょうか。 ○議長(柴田三敏君) 教育部長。 ◎教育部長(佐藤政志君) 当時は江川邸に寄って、それから反射炉等、そういったところで韮山駅から伊豆長岡駅、または韮山駅から回って、また韮山駅、それからバスで江川邸に直接というようなケースもあったというふうに把握しております。 ○議長(柴田三敏君) 10番、内田議員。 ◆10番(内田隆久君) 先ほど空調の問題が出ていたんですが、大河ドラマのときですかね、空調の問題が出たのは。空調はまだ直っていないんですか。 ○議長(柴田三敏君) 教育部長。 ◎教育部長(佐藤政志君) 郷土資料館の空調に関しましては、以前からも改修はしております。ただ、どうしても天井に近い、それからスペース的に天井も少し低くして張り直す、そういったことができないので、どうしても温かい空気がそこにたまりやすいということで、エアコンの施設はあるんですけれども、それが十分に機能し切れていないというところで、温度が高くなってしまうというところでございます。 ○議長(柴田三敏君) 10番、内田議員。 ◆10番(内田隆久君) それは、今もまだ直していないということですか。 ○議長(柴田三敏君) 教育部長。 ◎教育部長(佐藤政志君) こちらのほうはもう、先ほども言いましたけれども、以前に修理をして、そういった後の天井をつくるとか、そういったことはしておりませんので、今はそのままというところでございます。 ○議長(柴田三敏君) 10番、内田議員。 ◆10番(内田隆久君) 先日、常任委員会でお伺いしたときに学芸員の方が、空調がセントラル方式で、夏に上に合わせて強くすると1階が効き過ぎるから、効かせられないんだというふうにおっしゃっていましたけれども、それは、その効かない理由ではないんですか。 ○議長(柴田三敏君) 教育部長。 ◎教育部長(佐藤政志君) 2階には2階の資料室、郷土資料館のところに別にエアコンを設置してありますので、セントラルの部分とはまた少し空調の意味合いが違っております。それは館全体としてはそういう課題もありますけれども、2階は2階で一応空調を置いてあるというところでございます。 ○議長(柴田三敏君) 10番、内田議員。 ◆10番(内田隆久君) 郷土資料館の展示そのものというか、展示の企画だとかディスプレーに魅力がなくて人が少ないということはないんですか。 ○議長(柴田三敏君) 教育部長。 ◎教育部長(佐藤政志君) こちらのほうの展示につきましては、常設展示と特別の企画展とを行っておりまして、工夫はしておるんですけれども、やはり広さにも限りがあって、常設展示のほうがいつも同じで、それほどの量が置けているわけではございませんので、そういう意味では、何回も行って見るというようなところではないというふうに考える方もいらっしゃるようでございます。 ○議長(柴田三敏君) 10番、内田議員。 ◆10番(内田隆久君) 地下の収蔵庫の件なんですが、24時間、365日空調をかけているということなんですが、年間、そこの維持管理費というのは幾らぐらいかかるのでしょうか。 ○議長(柴田三敏君) 教育部長。 ◎教育部長(佐藤政志君) 大変申し訳ありません。現在、そちらのほうの収蔵庫の維持管理費について、資料を持ち合わせておりません。 ○議長(柴田三敏君) 10番、内田議員。 ◆10番(内田隆久君) これは予算的にはこの辺ちょっと確認していないんですけれども、文化財保護費の中に入っているんですか、図書館費の中に入っているんですか。 ○議長(柴田三敏君) 教育部長。 ◎教育部長(佐藤政志君) すみません、私の知識が薄くて申し訳ありません。図書館のほうだったか、文化財保護費のほうだったか、ちょっと今私の中では認識しておりません。 ○議長(柴田三敏君) 10番、内田議員。 ◆10番(内田隆久君) バックヤードにいる方で分かる方がいたら、メモか何かを差し入れていただきたいと思いますけれども。 山木遺跡のものがそこの収蔵庫に入っているということなんですが、山木遺跡の国宝のものだけが入っているんですか。それとも山木遺跡から出たもの全てというか、何を中心に入っているんでしょうか。 ○議長(柴田三敏君) 教育部長。 ◎教育部長(佐藤政志君) こちらの特別収蔵庫の中には、山木遺跡で出たもの、国の重要文化財に指定されたものが、そちらの特別収蔵庫の中に入っております。それ以外の山木遺跡から出たものはたくさんあるわけですけれども、これは、元の大仁東小学校のところの野外活動センターの中の倉庫にあります。 以上です。 ○議長(柴田三敏君) 10番、内田議員。 ◆10番(内田隆久君) 文化財調査室、旧大仁の小学校にあるやつなんですが、2階、3階のストックヤードというか収蔵庫には3,000箱あるとこの間聞いたんですが、実際にその物としては何個あるんですか。 ○議長(柴田三敏君) 教育部長。 ◎教育部長(佐藤政志君) 物としては、土器等につきましては細かい、本当に細かい1センチ角のものであったとしても1点として数えますので、およそ3,000箱というところではございますが、細かく集計をした資料はありません。 以上です。 ○議長(柴田三敏君) 10番、内田議員。 ◆10番(内田隆久君) 2階、3階にあるものを1階の調査室で整理、調査していくんだと思いますけれども、その全体の中でどのくらいの調査が終了しているというか、進んでいるんでしょうか。 ○議長(柴田三敏君) 教育部長。
    ◎教育部長(佐藤政志君) こちらのほうは、出た遺物等に関しまして調査をしながらストックしているというところでございますので、報告書はそのたびに作らなければならないので、ある程度のものは把握しているというところでございますが、ちょっと今何割というところは、数値として持っておりません。 ○議長(柴田三敏君) 10番、内田議員。 ◆10番(内田隆久君) 先ほど3,000箱で、数は何個あるか分からないということなんですが、調査が済んだものというのは、そのままあそこにずっと未来永劫収蔵しておくのでしょうか。 ○議長(柴田三敏君) 教育部長。 ◎教育部長(佐藤政志君) こちらのものは、今、野外活動センターに収蔵してありまして、まだスペースはありますけれども、今後もそちらのほうはずっと収蔵管理していくものとなります。 ○議長(柴田三敏君) 10番、内田議員。 ◆10番(内田隆久君) 今後発掘調査が進んでいくと、どんどん増えていくんだと思うんですけれども、ほかの市町だとかそういうところというのは、こういうものはもうずっと発掘して、調査して、終わったものを全てずっと保存し続けるんですか。そこら辺もちょっと分からないんですけれども。 ○議長(柴田三敏君) 教育部長。 ◎教育部長(佐藤政志君) こちらのほうの遺物については、出たものを保存、管理していくということで、そちらのほうを処分するというところは、私のほうでは把握しておりません。 ○議長(柴田三敏君) 10番、内田議員。 ◆10番(内田隆久君) 次に、歴史民俗資料館というんですか、蛭ヶ島にある旧上野家住宅なんですが、ここはどのくらいの来場者なんでしょうか。 ○議長(柴田三敏君) 教育部長。 ◎教育部長(佐藤政志君) こちらのほうも、以前は来館者数等をカウントしていないというか、把握をしていなかったんですけれども、令和4年から、こちらのほうの入場者を把握し始めたというところでございます。大河ドラマ館の入場者が、近いということで蛭ヶ島まで行くということもあったので、令和4年は8万5,354人が利用しております。本年度につきましては、7月までで1万4,137人が現在のところ利用していると集計が出ております。 ○議長(柴田三敏君) 10番、内田議員。 ◆10番(内田隆久君) 建物も先ほど劣化してきたという報告をいただいたんですけれども、これはどのくらいの周期で修理をしていくんでしょうか。 ○議長(柴田三敏君) 教育部長。 ◎教育部長(佐藤政志君) こちらの修理に関しては、大規模な改修とか、そういったところで今まで修理をしているということではなくて、やはり見て、ここがもう崩れてしまいそうだとか、そういったところに関して修理を積み重ねているところでございます。 ○議長(柴田三敏君) 10番、内田議員。 ◆10番(内田隆久君) 江戸時代のもので、中には民具や農機具みたいなものを展示しているということなんですが、この展示というのは、今後も今ある展示がずっと同じものが展示されていくんでしょうか。 ○議長(柴田三敏君) 教育部長。 ◎教育部長(佐藤政志君) 旧上野家の住宅につきましては、今あるものの展示をしていく予定であります。もともと本当は裏側に小さな池だとかトイレ、かわやですね。そういったものもあったんですけれども、ちょっと移転ができなかったということで、そういうものは移転をしていないということで、昔の上野家の住宅そのものと、それから関係する民具等を置いて、これはこのまま変更する予定は今のところございません。 ○議長(柴田三敏君) 10番、内田議員。 ◆10番(内田隆久君) 反射炉ガイダンス施設なんですが、入場者の減少が課題だということだったんですが、令和4年度の入場者が12万人、目標が20万人ということなんですが、この目標の20万人の設定というのは、何で20万人の設定になったんでしょうか。 ○議長(柴田三敏君) 教育部長。 ◎教育部長(佐藤政志君) 20万人は、令和元年以前に20万人程度が来ていたというところで、令和元年は18万362人ということで、こちらの令和元年以前の人数に目標を設定しているところでございます。 ○議長(柴田三敏君) 10番、内田議員。 ◆10番(内田隆久君) 私の認識は、世界遺産に登録されたときに、よく前市長が世界への約束というふうにおっしゃっていたんですけれども、この遺産を今後とも保存、修理していくことを世界に約束しているんだということで、その費用が必要なので、現在支出が4,700万円で、入場料が4,700万円で、所管の職員の人件費分だけ赤字になっているんですけれども、20万人というのは、だから今後の修復のためのお金を積み立てていくということのために20万人と言っているわけじゃないですか。 ○議長(柴田三敏君) 教育部長。 ◎教育部長(佐藤政志君) 当然そちらの修理に充てるというところも、その中でなるべく多く賄えれば理想ではありますけれども、全部賄えるとか積立てに幾らというところで、20万人を絶対的に想定しているというわけではございません。どちらにしても修繕費につきましては、こちらの20万人を設定しても、そちらのほうで足りるということではございませんので、基金の積立ても含めて、寄附等も含めて、こちらのほうは保存、修理に充てていくというところでございます。 ○議長(柴田三敏君) 10番、内田議員。 ◆10番(内田隆久君) その基金が今、1億2,000万円くらいしかないんですね。そうすると、先般レンガの修復が終わって、あれは一部で、再度修復が続いたりするというふうにお伺いしているんですけれども、そうすると、この修復というのは計画がなくて、お金がある程度基金なんかが積み上がったらやるということなんでしょうか。 ○議長(柴田三敏君) 教育部長。 ◎教育部長(佐藤政志君) こちらのほうは、お金がたまったからやるということではなくて、そちらのレンガが一番の劣化が進むものになるんですけれども、こちらのほうは毎年モニタリングをして、その結果、保存の推移を記録しております。その結果によりまして、修理が必要になった場合に、こちらの基金等を使いまして修理のほうを計画的に行っていくというところでございます。 ○議長(柴田三敏君) 10番、内田議員。 ◆10番(内田隆久君) 入場者が目標に達しない理由は何だと思っていますか。 ○議長(柴田三敏君) 教育部長。 ◎教育部長(佐藤政志君) やはりこちらのほうは全国的というか、世界遺産になったところについては、やはりどうしても来場者数が減っていくというところは否めないところであります。こういったことも含めて、今後、伊豆の国市の文化資産等を市内外に発信しながら、こちらのほうの入場者数を増やしていきたいというように考えております。 ○議長(柴田三敏君) 10番、内田議員。 ◆10番(内田隆久君) 常設展示だけで企画展をしていないというのは、客が増えない理由にはならないんですか。 ○議長(柴田三敏君) 教育部長。 ◎教育部長(佐藤政志君) 全く企画展をやっていないということではございませんが、スペース的にもあまりないということで、大きなものができていないというのが実情でございます。 それから、今年もそちらのスペース等を利用しまして、来場する小・中学生に対して反射炉のクイズなんかをやったという実績もございます。今年の場合は、7月24日から8月30日までの間に小・中学生合わせて1,596人、こちらのほうがクイズに挑戦していただいたというところでございます。 ○議長(柴田三敏君) 10番、内田議員。 ◆10番(内田隆久君) 観光会社が来ると、手数料を支払っているわけですけれども、クーポンだけで現金手数料は払えないということですとか、観光会社への営業行為をしていないというようなことが来場者が増えない原因だとは考えないんですか。 ○議長(柴田三敏君) 教育部長。 ◎教育部長(佐藤政志君) そういった観光業者等への働きかけについては、ほかの市内の関係も含めて、今後、そちらのほうも引き続き調査をしてまいりたいと考えております。 ○議長(柴田三敏君) 10番、内田議員。 ◆10番(内田隆久君) 静岡県富士山世界遺産センターには遠山敦子さんという元文化庁の長官が館長でいて、平泉の世界遺産ガイダンスセンターには県の元教育長がいて、かんなみ仏の里美術館には、元函南町の教育長が館長でいると。いろいろなところのこういう施設には館長というのがいて、責任者がいろいろなことをプロデュースしているわけですけれども、なぜ反射炉ガイダンスセンターには館長がいないんですか。 ○議長(柴田三敏君) 教育部長。 ◎教育部長(佐藤政志君) こちらのほうは、反射炉の責任者として文化財課の職員を1名充てております。元教育長とか、そういった方を館長には招いておりませんが、職員が責任を持って、そちらのほうの館長として働いていただいております。 ○議長(柴田三敏君) 10番、内田議員。 ◆10番(内田隆久君) 館長という呼称はしないんですね。 ○議長(柴田三敏君) 教育部長。 ◎教育部長(佐藤政志君) 明確に館長を置くというふうにはなっていないので、館長という呼び名ではないところであります。 ○議長(柴田三敏君) 10番、内田議員。 ◆10番(内田隆久君) 次にいきます。(2)新文化財展示施設のコンセプト、概要、考え方は何かということですが、7月18日の全員協議会での説明資料に基づいてちょっと質問しますけれども、最初に、全協資料の1の検討体制についてというふうに書かれているんですが、文化財展示施設整備検討委員会のメンバーはそこに記載をされていますけれども、整備調査委員会のメンバーと教育部会のメンバーが書かれていないんですが、それはどのようになっているんでしょうか。 ○議長(柴田三敏君) まちづくり政策監。 ◎まちづくり政策監(小池正登君) 教育部会なんですけれども、学校の教員ですね。中学校3校から代表して1名、小学校から2名を考えております。そして、それに加えまして文化財課の職員を充てるということになっております。そして、整備調査委員会なんですけれども、まずは委員として、教育委員会で史跡等の調査の委員をやっていただいている委員の先生方、それに加えまして企画財政部の部長、課長、そして教育部の部長、文化財課の職員となっております。 ○議長(柴田三敏君) 10番、内田議員。 ◆10番(内田隆久君) 次に、全協資料の2の設置場所、規模、構成、総事業費ということの中で、(3)の総事業費ですけれども、12億円というふうに言われていますが、その内訳、令和5年度当初予算の調査費が34万円、8月30日に議決した基本計画策定業務委託料が500万円が確定したところでありますけれども、今後発生する展示設計料は概算で幾らなんでしょうか。 ○議長(柴田三敏君) まちづくり政策監。 ◎まちづくり政策監(小池正登君) 今後発生する展示の設計料なんですけれども、そのあたりにつきましては、まだ今のところ正確な数値は出ておりません。 以上です。 ○議長(柴田三敏君) 10番、内田議員。 ◆10番(内田隆久君) 展示物の製作費は幾らなんでしょうか。 ○議長(柴田三敏君) まちづくり政策監。 ◎まちづくり政策監(小池正登君) 展示物の製作費なんですけれども、そのあたりにつきましても、まだ正確な数値等は出ておりません。 ○議長(柴田三敏君) 10番、内田議員。 ◆10番(内田隆久君) 建築設計料と建築工事費は幾らなんでしょうか。 ○議長(柴田三敏君) まちづくり政策監。 ◎まちづくり政策監(小池正登君) 建築設計料も同様に、今のところまだ具体的な数字等は出ておりません。工事費についても同様でございます。 ○議長(柴田三敏君) 10番、内田議員。 ◆10番(内田隆久君) それでは、12億円という数字はどういう数字なんですか。 ○議長(柴田三敏君) まちづくり政策監。 ◎まちづくり政策監(小池正登君) 12億円というのは、あくまで同規模の施設の建築費から導き出した数値でございます。平成21年から令和6年度に完成する施設まで含めて9施設の建築費、それと展示に係った経費の平米単価を出しまして、それらを平均したものの合算となっております。 以上です。 ○議長(柴田三敏君) 10番、内田議員。 ◆10番(内田隆久君) これって相当ざっくりした数字を公表しながら進めているということなんですね。分かりました。 次に、全協資料の2の(2)の規模、構成なんですが、いろいろな議員が質問していただいているので分かったことは、敷地面積というか建物が建つ面積が1,000平米、延べ床面積が1,200平米ということで、1階が500平米で、市全体のインフォメーションと市民交流スペース、観光業に配慮した情報スペース、受付事務所、倉庫となっていますけれども、これ有料スペースというのは、どこからが有料スペースなんですか。 ○議長(柴田三敏君) まちづくり政策監。 ◎まちづくり政策監(小池正登君) まだ明確には定めておりませんが、1階部分につきましては有料スペースを設けることができないんじゃないかというようなことは話しております。したがいまして、有料スペースというのは2階より上というようなことで、現状のところは検討しております。 ○議長(柴田三敏君) 10番、内田議員。 ◆10番(内田隆久君) 1階、500平米でいいんですよね。2階も500平米で、常設展示、伊豆半島全体の展示、映像、模型解説パネル、企画展示、準備室ということでいいんですね。1、2階500平米で、ちょっと面積の確認だけさせてください。 ○議長(柴田三敏君) まちづくり政策監。 ◎まちづくり政策監(小池正登君) 一応、全協の資料では、そういうふうに説明のほうを記載させてもらっております。ただ伊豆半島全体とか、個別具体的な内容までは踏み込んでおらないと思いますが。 ○議長(柴田三敏君) 10番、内田議員。 ◆10番(内田隆久君) 先ほど申し上げたとおり、私がやるまでに3人の議員の方が質問したやつの中の答弁を今、なぞらえて言っただけなんですが、そうおっしゃっていたと思うんですけれども。 ○議長(柴田三敏君) 市長。 ◎市長(山下正行君) 内田議員にいろいろ細かい点をいろいろ聞かれていると思うんですけれども、我々はざっくりとしたこういうことをやりたいということで、できるだけ早く議員の皆様に情報を提供するということで全協でもなるべく早くお示ししたのであって、まだまだこれからの話なんです。 ですから、あまりそういう細かい話を聞かれても、我々としてそこまで詰めているわけではありませんので、ざっくり12億円程度の話ですよということと、それから鈴木議員の質問の中に私が答弁したのは、例えばとして、その企画展示の中ではせっかく伊豆半島のこの伊豆の国市で造る、歴史のまちで造るものですから、それは我々だけのものであってもいいかどうかということも含めて、つまり企画展示室ではある期間、一定の期間、例えば松崎町の漁具を置いてもいいんじゃないかとか、それから西伊豆町の漁具、昔のそういった漁具を、伊豆の国市は漁業がない、内水面の漁業はありますけれども、海での漁業はありませんから、そういうものも入れてもいいのではないかという程度の話でありまして、その全てが今決定しているわけではないんです。 ○議長(柴田三敏君) 10番、内田議員。 ◆10番(内田隆久君) 分かりました。ただ、この施設を造る以上、大体メインの展示というのはどんなものになるかというイメージはありますか。 ○議長(柴田三敏君) まちづくり政策監。 ◎まちづくり政策監(小池正登君) 現状、話合いをしていく中で、伊豆の国市にあります歴史資産、そういったものを考え合わせますと、まずは太古の昔から江戸時代末期までの通史については、訪れた皆さんに説明しなければいけないだろうということで検討をしておるところでございます。 ○議長(柴田三敏君) 市長。 ◎市長(山下正行君) 少し補足をさせていただきたいと思いますけれども、私は何回も伊豆の国市は類いまれなる歴史のまちだということのその意味は、太古の時代から縄文、弥生、古墳、それから平安、鎌倉、室町、戦国、それから江戸と、こういう時代時代に出土している物、それから史跡もあるわけですね。これはまさに本当に歴史の宝庫という意味でありまして、専門家の先生方も本当に類いまれなところだということであります。 ですから、今、伊豆の国市にないのは、そこに訪れて通史、最初から今現代に至るまでの産業も含めまして、現代の産業も含めまして、そこまでの通史がないんですよ、通史が見れるところが。これがあれば、伊豆の国市というのはやっぱり大したところだなと。それで、じゃ、そういうところをこれからちょっと回ってみようじゃないかと、そこを拠点にして。そういう人たちが増えてくるんじゃないかと。 それから、もちろん、そういうところに来て、反射炉を紹介すれば反射炉ももっと人が来るかもしれません。 ○議長(柴田三敏君) 10番、内田議員。 ◆10番(内田隆久君) メイン展示というのは常設展示だと思うんですけれども、割とその施設の顔みたいなことになって、よそを見ると、福井県の恐竜博物館は44体の恐竜の全部骨がそのメイン展示としてあったり、北海道のアンモナイト博物館もアンモナイトの展示室に日本一のものがばーんとあるから、そこへ行こうというふうになるんですけれども、そうすると、イメージ的には伊豆の国市の歴史を俯瞰するようなものを、映像で大型スクリーンで映し出すというようなことなんでしょうか。 ○議長(柴田三敏君) 市長。 ◎市長(山下正行君) 通史だけを映像でというよりも、本物も当然通史の中で展示するわけですから。 それとちょっと誤解をされているのかもしれませんけれども、博物館は造れないんですよ。博物館のような、恐竜博物館というか何とかの博物館というのは、本当にお金がかかるし時間もかかるんですね。これは、先生方に、もう議員ご承知かもしれませんけれども、これは私の強い思いで専門の先生方に、博物館のような話はしました。ところが、先生方は、博物館のようなものを造るのであればもっと時間をかける、でも市長のそういう思いをよく分かったので、じゃ、展示室、今まで展示されてこなかった重要なものがあります。それを展示すると。そういう思いを聞いていただいて、それじゃ一緒にやりましょうと、こういうことになったわけです。そういう経過があるわけです。 ○議長(柴田三敏君) 10番、内田議員。 ◆10番(内田隆久君) 結構、そこのところが重要なことだと思っていて、後ほど質問しますけれども。 文化財に触って質感を実感してもらえるような施設というふうに市長がおっしゃったのはどういうイメージなのか、ちょっとよく分からない。よく視覚障害者向けの触知図だとか、いろんなものがあるんですけれども。博物館じゃなくて展示館か、展示資料室としてこういうものはどういうイメージなんですか。 ○議長(柴田三敏君) まちづくり政策監。 ◎まちづくり政策監(小池正登君) 視察に行った中で、そういうような展示物を用意してある博物館が何個かございました。土器を、1つの土器をばらばらにしてありまして、それを磁石でこうとくっつけていくような、そんなような展示物も、今議員がおっしゃられた中の1つとして考えられると思います。 以上です。 ○議長(柴田三敏君) 10番、内田議員。
    ◆10番(内田隆久君) 3階の展示スペースは多分200平米ぐらいということに、引き算するとなるんですけれども、関ヶ原の戦いが見られるような展望室のあるものというふうなことを言っているんですが。それで、反射炉ガイダンス施設にあるような地図写真が床に貼ってあるということで、それを見ながら周りを見るんでしょうね。そうするとこれはどんなものが見えるんですか。あそこの3階建ての3階から何が見えるんですか。 ○議長(柴田三敏君) まちづくり政策監。 ◎まちづくり政策監(小池正登君) 今設置を検討しております時代劇場の駐車場なんですけれども、市内の主要な史跡のほぼ中央部に位置しております。したがいまして、そこの3階からはそれら主要な史跡の位置が、方角がほぼほぼ見渡せるというようなことまでは今確認しております。 2階で通史について学んでいただいて、3階でそれら史跡について思いをはせていただくと。そして、実際の史跡を巡ってもらうと。そんなようなことをしていただくための一つの入り口と言いましょうか、そんなふうに考えております。 ○議長(柴田三敏君) 10番、内田議員。 ◆10番(内田隆久君) 全協資料の3の施設整備スケジュール(案)というのがあるわけですけれども、これは8月30日に補正予算で整備基本計画を議決して、9月末までにできると言っている基本構想ですね。本来、だけど整備基本計画を議決する前に、その基本構想があったほうがよかったかと。あったほうがよかったというか、あるべきだったんじゃないですか。 ○議長(柴田三敏君) まちづくり政策監。 ◎まちづくり政策監(小池正登君) それは内田議員のおっしゃるとおりで。 それで、この伊豆の国市史跡等整備調査委員会の中の文化財展示施設整備検討部会、この中でこの構成員である伊豆の国市の史跡の先生方から、決して我々は基本構想的なものが全くなしで基本計画をつくろうとしていたわけではなくて、ある程度の主な項目はまとめておりました。そのことを申し上げましたら、その先生方から、やはりもしあるんだったら、基本構想という形でしっかりまとめ上げた上で基本計画をつくっていったほうがいいんじゃないかというようなご意見をいただきまして、それで基本構想のほうをつくるというようなことになったわけでございます。 したがいまして、確かに最初に基本構想があればよかったんですけれども、それは何とかしっかりしたものをつくろうと、今作業を行っておる最中でございます。 以上です。 ○議長(柴田三敏君) 10番、内田議員。 ◆10番(内田隆久君) 結局、それがまだないので今回の一般質問が4人出るというふうなことになっていると思うんですが、9月30日に基本構想ができて、10月か11月に議会と市民に説明するということですけれども、そこの意見というのは令和6年の1月に完成する整備基本計画に反映されるのでしょうか。 ○議長(柴田三敏君) まちづくり政策監。 ◎まちづくり政策監(小池正登君) 先般もお話しさせていただきましたとおり、可能な限り反映のほうはさせていただきたいと考えております。 ○議長(柴田三敏君) 10番、内田議員。 ◆10番(内田隆久君) このスケジュール表によりますと、令和6年2月から令和8年3月に展示設計と展示物の製作をすると。それで、令和6年2月から令和6年11月に建築設計をするということなんですが、そうすると、この展示設計と展示物の製作が令和6年2月から始まるということは、それと建築設計も令和6年2月から始まるということは、令和5年の12月の議会で展示設計費と展示物製作費と建築設計費の3つの議決をするということになるんでしょうか。 ○議長(柴田三敏君) 企画財政部長。 ◎企画財政部長(守野充義君) この時点では、令和6年2月からというふうになっておりますが、基本計画、この間ご議決をいただいた基本計画が1月の完成予定ですので、今のところの予定では3月を予定しております。まずは、展示施設の基本設計と詳細設計を考えているというところでございます。 ○議長(柴田三敏君) 10番、内田議員。 ◆10番(内田隆久君) ちょっとよく分からなかったんですけれども、僕が聞いたのは令和6年の2月からやるスケジュールがあるので、議会としては12月議会で決めるんですかというふうにお尋ねしたんですけれども。 ○議長(柴田三敏君) 企画財政部長。 ◎企画財政部長(守野充義君) この7月の時点ではそういう考えもあったんですが、先ほど言いましたように、ある程度計画ができてから、計画が見えてきたら、その辺をやろうということで、2月では少し厳しいのかなというふうに考えておりますので、まあ、3月。随時、基本計画等の進行状況ですとか、当然できてからも議員の皆様には、当然お示しをしますけれども、ある程度できて、具体的な基本計画の中で詳細設計に入ることになった時点で、また補正等は考えていきたいというふうに考えております。 ○議長(柴田三敏君) 10番、内田議員。 ◆10番(内田隆久君) そうすると、今回議決した基本計画が遅れるので、展示設計と展示物製作と建築設計は4月からかかるということなんですか。 ○議長(柴田三敏君) 企画財政部長。 ◎企画財政部長(守野充義君) その辺は基本計画の策定状況等を見ながらにもなるんですけれども、今のところは先ほど言いましたように、3月頃からご議決をいただければ補正をして、それから随時発注をしていきたいということですので、実際の発注は4月ぐらいになるのかなというふうには想定はしているところでございます。 ○議長(柴田三敏君) 10番、内田議員。 ◆10番(内田隆久君) そうすると、3月議会で決めるということなんですね。そうすると、ざっくりの話をしますと、こういう施設の、先ほどまだ細かいことはざっくりでないんだというものの、展示関係のお金はかなりかかるわけじゃないですか。その上屋の中のものが全体の半分ぐらいという、仮にですね、すると6億円。6億円を3月、これ先に展示物を作らなければならないという話でしょう、これ。先に展示物を作らないと、作ることを議決しないと、建築設計ができて、建築の議決にちょっと間に合わないという話なんですね、これ。違うんですか。言っている意味、分かりますか。展示計画が全部終わらないと、建築設計ができないんじゃないですかと言っているんですよ。そうでしょう。 そうすると、建築計画なり建築工事の承認前に、この展示物、中身、その展示設計をして、先ほど言われたように何かいろんなものを作るわけですよ、6億円ぐらいの。それを先に議決して、後から建築費をやるということは手戻りできない状況ですよね、これ。言っている意味、分かりますか。 ○議長(柴田三敏君) まちづくり政策監。 ◎まちづくり政策監(小池正登君) まずは、展示に関しましても設計のほうをやって、それでその設計を建物の設計と同時並行的に進めていければというようには考えております。 ○議長(柴田三敏君) 10番、内田議員。 ◆10番(内田隆久君) 展示の設計って、いつ、じゃ、これ予算が今ないわけじゃないですか。だから、展示の設計はいつ議会で議決するんですか。 ○議長(柴田三敏君) 企画財政部長。 ◎企画財政部長(守野充義君) すみません、説明がうまくできなくて申し訳ありませんでした。 建物の設計と展示の設計は同時に、設計は出しますという予定です。 以上です。 ○議長(柴田三敏君) 10番、内田議員。 ◆10番(内田隆久君) 建築設計しなきゃならないですよ、建物の工事をするのは。間に合うんですか、その辺。 ○議長(柴田三敏君) 企画財政部長。 ◎企画財政部長(守野充義君) 今のところ間に合うスケジュールで検討しているところでございます。 ○議長(柴田三敏君) 10番、内田議員。 ◆10番(内田隆久君) これを見ると、建築の工期は令和7年1月から令和8年1月の1年間なんですね。ですから、令和6年の11月までに建築設計を終えて、たぶん令和6年の12月で補正予算でこの建築工事の議決をするわけですよね。それから、逆算すると、令和6年3月に展示設計、展示製作、建築設計の議決をするということなんじゃないですか。違いますか。それじゃないと間に合わないような気がするんですけれども、間に合うんですか。 ○議長(柴田三敏君) まちづくり政策監。 ◎まちづくり政策監(小池正登君) 展示の製作につきましては、設計ができた後ということで考えております。展示の設計ができた後ということで考えております。 ○議長(柴田三敏君) 10番、内田議員。 ◆10番(内田隆久君) まあ、それはそうだと思うんですけれども、だから、そこら辺の急ごしらえでやっているんで、時点時点で予定がこう変わるじゃないですか。それはやっぱり議会に説明するなり何なりする必要があると思うんで、都度説明をしたほうがよいかというふうに思います。 それで、これ全部補正予算でこの予算を決めていくわけですけれども、補正予算というのはそもそも国の補助金等の変動だとか緊急やむを得ない場合などに予算の追加その他変更を行うものが補正予算なんですよ。このやり方というのはそもそもおかしくないですか、これ。 ○議長(柴田三敏君) 企画財政部長。 ◎企画財政部長(守野充義君) 特におかしくないとは思っております。 以上です。 ○議長(柴田三敏君) 10番、内田議員。 ◆10番(内田隆久君) 財政法の第29条の規定では、「法律上又は契約上国の義務に属する経費の不足を補うほか、予算作成後に生じた事由に基づき特に緊要となった経費の支出」、補正予算というのはそういうものだというふうに書いてあるんですね。これに反するんじゃないですか。 ○議長(柴田三敏君) まちづくり政策監。 ◎まちづくり政策監(小池正登君) その財政法第29条なる条文なんですけれども、その中に「緊要」という今、内田議員おっしゃいましたが、緊要とは何ぞやということなんですけれども、これ、緊急とかそういうことじゃなくて、どうしても必要なものというように私どもは捉えております。 以上です。 ○議長(柴田三敏君) 10番、内田議員。 ◆10番(内田隆久君) あともう1点、先ほどのあれですけれども、これ、先行して展示物がずっとできてくるわけですよ。それで、建築工事の議決前に、展示物ができているんですよね。違いますか。この予定で見ると。展示製作が令和8年3月。けつは合っているのか。けつは合っていました。いいです。すみません。 それで、次にいきます。この補正予算で12億円ぐらいの金額を全て議決するような計画性のない予算承認の方法というのは、ほかでこういう事例はあるんですか、国内で。 ○議長(柴田三敏君) 企画財政部長。 ◎企画財政部長(守野充義君) 私が知っている中では特にないと思うんですが、ただ先ほど言いましたように、別に必要とあらばそれはやってもいい行為だというふうに考えておりますので。 以上です。 ○議長(柴田三敏君) 10番、内田議員。 ◆10番(内田隆久君) 次、通告書の2の(2)新施設のコンセプト、考え方についてお伺いいたします。 これまで聞いている中では、目的というのは伊豆の国市の多種多様な文化財の展示、伊豆の国市の歴史を俯瞰する、文化財活用の拠点となる、地域の学習、学校教育との連携、観光振興というふうに言われたと思いますけれども、大体こんなことが目的ということでよろしいでしょうか。 ○議長(柴田三敏君) まちづくり政策監。 ◎まちづくり政策監(小池正登君) 今内田議員おっしゃられたような目的で結構でございます。 ○議長(柴田三敏君) 10番、内田議員。 ◆10番(内田隆久君) 9月1日の田中議員の一般質問で、市長は博物館という立派なものは造れないが、後で何か言われない施設を造りたいと。学識の先生方に、先ほどもちょっと言っていたのと同じなんですが、博物館は時間をかけて造らなければならないと。しかし、来訪者に見てもらうのなら短時間でできるというふうに先生方がおっしゃったと。先ほど言っているのと多分同じだと思うんですが。 その学識の先生方が平成26年に伊豆の国市歴史文化基本構想、これをつくったわけですけれども、これを基に平成31年の文化財保護法の改正に合わせて作成した伊豆の国市文化財保存活用地域計画があるわけです。今日皆さんにお配りしたのはその抜粋なんですけれども、文化財保護法の改正に合わせて、改正の趣旨、これは過疎化、少子高齢化などを背景に文化財の滅失や散逸等の防止が緊急の課題であり、未指定を含めた文化財をまちづくりに生かしつつ、地域社会が総がかりでその継承に取り組んでいくことが必要と言っているんですね。このため地域における文化財の計画的な保存活用の促進や、地方文化財保護行政の推進の強化を図るということであります。ですから、先生方が時間をかけてと言われたのはそういうことだと思うんです。 それで、資料の①の下に、この表があるんですけれども、計画期間は令和5年度から令和14年度の10年間というふうに長い期間となっています。全体では116ページにわたり伊豆の国市文化財保存活用地域計画の資料を作り上げていて、その計画を実施した上でなければ、博物館はまあ、造れないとまでは言わないまでも、こういう課題があって時間をかけて解消して、博物館を造ることになればなるというようなことが書かれていて、だから、博物館は時間をかけて造らなければならないと言ったのだと思います。 資料の⑥をちょっと見ていただきたいんですが、ここに中段から下の18番に、博物館等施設設置の検討とあり、教育活動の拠点にできるような博物館等の設置を検討するというふうに書かれています。これは現在、計画しているような、保存や研究施設のない文化財展示施設のことではないわけです。 資料③の将来像というところに書かれているのは、将来こういう形にしたいということで、現在の課題がここに書かれているというふうに言ってもいいと思うんですが、これを10年間でやっていきましょうというような計画であります。 資料の④の真ん中から少し下の「市民組織・民間組織との協働」には、「貴重な歴史文化資源が多数集積する伊豆の国市では、行政の力だけでそれらの保存・活用を行うことは、財政力から見ても困難である。」と書かれているんですね。 少し戻りますけれども、先生方は博物館は時間をかけて造らなければならないと言っても、短期間に造る方法として、来訪者に見てもらうようなものなら短時間でできると言ったんですね。来訪者に、さっき言った教育だとか何とかじゃなくて、来訪者に見てもらうというものはできるということは、これ観光客向けのことを先生方が、来訪者というのは観光客ですよね、違いますか。観光客向けの施設なら短期間でできるというふうにおっしゃったんじゃないですか、これ。 ○議長(柴田三敏君) まちづくり政策監。 ◎まちづくり政策監(小池正登君) 決して観光客向けの施設ということではなしに、今回の計画はそもそもトータルの経費も抑えると。というのは、韮山の時代劇場と一体的に活用することによって、そちらの研修室ですとか工作室なんかも利用できると、そんなことを狙いとしているものでございます。 したがいまして、今、計画している文化財展示施設を造ったとしても、やはり教育普及活動は十分できると。展示はもちろん保存も、施設は別れておりますがしっかりとできている。調査研究につきましても、文化財課とあとは今、大仁東小にある施設、そして新しく造る文化財展示施設等でしっかりできると考えておりますので、必ずしも観光客向けだけの施設ということではございません。 以上です。 ○議長(柴田三敏君) 市長。 ◎市長(山下正行君) 少し補足させていただきたいと思います。 これが、仮に展示館と呼ぶことにして、この展示館が観光向けの施設とは私は、それは二次的な観光施設というのは当然ありますけれども、展示館は地域の全ての子供たちや市民に機会均等にこの我が市の歴史文化に親しみ、学習する場を提供するものだと思います。 内田議員が言及されました地域計画ですか、これは私も承知しております。その時間軸も承知しておりますが、じゃ、博物館を造ります、令和5年から検討して博物館を造ります、もっと立派な展示館より立派なもの、20億円かかるかもしれません、そういうのは今の市の財政から言って、それでいいのかどうか。またそのときの議会の皆様にご理解いただけるかどうかというものもあります。 私は、この展示館、これを市役所の中で検討するに当たりまして、そういう計画、まあ、計画性がないと言われたらそれまでなんですけれども、やはり市政を預かる責任ある立場として、経営者でもある私の立場として、できるだけ財政負担が少なくなるような、そういう努力をする必要があるわけです。 そのためには、令和7年度末までに造れば合併特例債が活用できると。合併特例債は、仮に例えば12億円かかったとしても、伊豆の国市の負担は3分の1ぐらいで済むということですから、後で歴史の批判を、例えば合併特例債が使えるのになぜあのとき使わなかったのかということも、そういう批判も受ける可能性があります。そういう国の支援がある間に造ることが一つの、何と言いますか、やり方、責任ある立場だと思っております。 ○議長(柴田三敏君) 10番、内田議員。 ◆10番(内田隆久君) 合併特例債の期限が令和7年ということはよく承知しているんですが、有利な起債ですけれども、ほかの支援制度も国だとか県にあるんじゃないんですか、ないんですか。 ○議長(柴田三敏君) 企画財政部長。 ◎企画財政部長(守野充義君) 博物館級ですと、何か補助等はあるかも分からないんですが、この展示施設となると補助金等はないというふうに聞いております。そんな中で、今回合併特例債の中で有利な起債ということで、簡単に言いますと3割の一般財源、30%の一般財源で済むというところなんですが、それ以外にも例えば地域活性化事業債、こういったものもございます。ただ、こちらも充当率が90%で、交付税措置率が30%ということで、これも比較してみても、先ほど言いましたように、すみません、前後になっちゃいますけれども、合併特例債を活用して使うと12億円、仮に12億円かかったとすると一般財源で4億円ですが、この地域活性化事業債というのを使うと、一般財源の負担が8億8,000万円になるという、そういう試算をしています。 ですので、そういった意味も含めると、やはりこの合併特例債を使うというのは非常に有利なものだというふうに考えております。 ○議長(柴田三敏君) 10番、内田議員。 ◆10番(内田隆久君) だから、有利な起債で3割の負担でやるのはないけれども、ほかのものはあるわけじゃないですか。見ていると、かなり、先ほどスケジュールのことを何回も聞きましたけれども、相当厳しくて、それで市民の方も知らないんじゃないかということもあるんで、本当にその合併特例債がいいのかなというのは、私はどうせ造るなら12億円の使えないものを造っても全く無駄だと思うんですよ。それだったら、8億円かかろうがちゃんと使えるものを造ったほうがいいというのが普通に考える考え方だと私は思います。 それで、時間もないのでちょっとはしょっていきますけれども、維持管理費のほうなんですが、維持管理費が2,000万円から3,000万円というふうに言われているんですが、これ入場料を取るということなんで、近隣の入場料を参考にすると反射炉が500円、旧韮山史料館が200円、伊豆市資料館が210円というようなのを見ると、300円ぐらい、200円か300円かなという感じなんですが、入場者数は旧韮山史料館が1万2,000人、反射炉が今10万人、かんなみ仏の里が2万5,000人というようなことは、3万人ぐらいかなというようなことも感じるんですが、300円掛ける3万人で900万円の収入で、維持管理費の3,000万円から引くと2,000万円相当分が毎年持ち出しになるというような、ざっくりですけれども、そんな感じなんでしょうか。 ○議長(柴田三敏君) まちづくり政策監。 ◎まちづくり政策監(小池正登君) 単に収入と支出を試算した場合にはそのようになろうかと思いますが、我々が考えておりますのはあくまでこの伊豆の国市の文化財を市民の皆様に知っていただく、そして小・中学生に学んでいただく、そういう類いの施設でございますので、あまりに費用対効果に縛られるというのもいかがであろうかとは思います。 以上です。 ○議長(柴田三敏君) 10番、内田議員。 ◆10番(内田隆久君) 私もそう思います。 ただ、7番の市民の考えなんですけれども、先ほどもご紹介があったとおり平成24年の歴史文化構想のアンケートで、文化財遺跡を整備、公開するという問いに対して、「さらに整備、公開する施設を増やし内容を充実させるべき」というのが16.3%しかないんです。「現状でよい」と「内容を充実させる」というのが45%で、「内容は現状でよい、施設を増やす」というのが6%、「全て現状でよい」が13%、「分からない」が19%なんですが、この施設を増やせという人が22%で、施設を増やす必要がないというのが58%なんです。そうすると、このアンケートを見ても市民の優先順位が低いんですよ。この施設を造ろうよというのは。ここら辺をどう、先ほどから言っている期限までに、合併特例債を使って持ち出しはあるけれども、文化財に使うのが必要だからやろうよというふうなことを市民に説明するんですか、これ。 ○議長(柴田三敏君) まちづくり政策監。 ◎まちづくり政策監(小池正登君) 平成24年度に実施したアンケートだと思いますが、確かに結果はそのようになっておったと私のほうも認識しております。が、やはりこの伊豆の国市の歴史資産のことを考えますと、現状の郷土資料館でそれらが説明、展示し切れているかといいますと、決してそのようなことはございません。したがいまして、伊豆の国市の歴史資産を市民の皆様にしっかりと伝えていく、今後将来にわたって残していく、そういうためにはどうしてもやはり新たなこの展示施設が必要になってくるわけで、そのあたりにつきましては市民の皆様にも今後十分説明をしていきたいと考えています。 ○議長(柴田三敏君) 市長。 ◎市長(山下正行君) 市民の中には歴史、文化財、そんなのはどうでもいいやという方も一定の割合でいるかと思います。ただ、そういう方であっても、この伊豆の国市の通史、伊豆の国市というのは類いまれな市であるということを認識していただければ、また意見も変わってくるかと思います。 ○議長(柴田三敏君) 10番、内田議員。 ◆10番(内田隆久君) 確かにそれを、この優先順位が低いわけですから、それをしっかり説明をしていただきたいというふうに思います。特に教育費の中の支出ですから、教育費と言えば最近、放課後児童教室の問題だとか部活動の外部委託だとかあって、お金が足りなくてそうなっているわけです。だからそういうものの優先順位と、何でこれのほうが優先順位が高いかということをしっかり説明しないと、全く理解がされないと思いますよ。 次に、なぜ今新しい文化財展示施設を造るかというのは、先ほどから何回も合併特例債の期限に間に合わせるようにということだと思うんですね、なぜ今造るかというのは。市長は先日、すぐに博物館もしくは文化展示施設を市長になって始めればよかったと。なかなか着手できなかったけれども、大河ドラマ館に19万人来て、それがきっかけで意識が高揚してやる気になったと。最初は韮山時代劇場の200平米ほどの小さなスペースでやろうと考えたが、市民に反対され断念し、新たに検討し、全国の事例を見て、6倍の広さの施設を時代劇場駐車場でやることになり、財源は合併特例債だから令和7年度末までに完成させるために急いでいるというのが今の現状ですけれども。 何でこの時、韮山時代劇場のときは200平米でよかったのに、全国には重量級の施設があるんで、新たな施設が6倍の1,200平米になってしまったんですか。これが全く分からないんです。 ○議長(柴田三敏君) 教育部長。 ◎教育部長(佐藤政志君) そのときの郷土資料館の移転構想につきましては、まず中央図書館の2階にある資料館が十分に機能していないので、同規模のところへ移転すると、これはあくまでも移転の構想でありまして、その後にしっかりした展示施設、もしくは博物館等が欲しいということで、そのときに説明をしているはずです。 それで、それまでの暫定的にそこは今の中央図書館にある課題を解消するために、大河ドラマ館の跡の映像ホールに移転をするという構想でしたので、そのときには今ある物が入る程度が少なくとも欲しいと。それにもう少し広いスペースがあればそれも検討していたというところでございますので、あくまでも移転構想は中央図書館の課題を一時的に解消するための施設でありますので、恒久的な永久的な施設という考えはそのときにはありませんでした。 ○議長(柴田三敏君) 市長。 ◎市長(山下正行君) 少し付け加えさせていただきたいと思いますが、当時移転を考えていて、いろいろ市民の方ともお話をする中で、何人かの方からこんなところに移転しないで、私たちが使っているところを使わないでください、どうせ造るんだったら立派なしっかりとしたものを造ってくださいという、そういう心強いお話をしてくださる方もいたということも事実でありますので、そういうことも踏まえて、また先ほど教育部長のほうからも答弁申し上げましたような事情もありますので、移転を引きずって考えるべきだみたいな、そういうことはあまり、何と言いますか、考えていただく必要はないと思います。 ○議長(柴田三敏君) 10番、内田議員。 ◆10番(内田隆久君) 合併特例債の使用目的というのは何だと思いますか。 ○議長(柴田三敏君) 企画財政部長。 ◎企画財政部長(守野充義君) 新市まちづくり計画にのっとっている事業であるというふうに認識しております。 ○議長(柴田三敏君) 10番、内田議員。 ◆10番(内田隆久君) 合併特例債の使途は、合併市町村の一体性の速やかな確立だとか、合併市町の均衡ある発展だとか、教育施設の統合整備ということが対象になるということですが、この合併特例債で、無用な借金が家計を脅かすことと同じくらい合併特例債による借入れも地方自治体の財政を圧迫するケースが増えていると言われています。その4億円の部分ですね。 それで、これも何回も今まで申し上げたんですが、兵庫県篠山市は平成の大合併を行った最初の地方自治体ですが、その頃国の合併誘引策が始まったことから、篠山市は合併特例債を上限まで活用して、20億円で葬祭場を建設したり、80億円でごみ処理施設を造ったり、市民センター、温泉施設、図書館、温泉プール、博物館などを次々と建設し、合併特例債の上限まで達して、当時は金利が高く財政危機に陥ったということであります。 ここ何年間かは国の低金利政策によりこの合併特例債の過剰投資の問題は聞かれなくなりましたが、ここへ来て金利は確実に上昇機運になっているわけですよ。リターンのない投資は市の重荷になるので慎重に考える必要があると思いますけれども、企画財政部長、いかがですか。 ○議長(柴田三敏君) 企画財政部長。 ◎企画財政部長(守野充義君) 議員のおっしゃるとおり、今後資金調達の面で、金利コストも上がることも想定されるかと思います。とは言いながら、必要な事業であると私どもは認識しておりますし、そこは財政運営としてしっかりとやっていきたいと思っていますし、必要な事業を行いながら、いかにその歳出の抑制も図っていきながら、こういったことも念頭に置きながら財政運営を進めていきたいというふうに考えております。 ○議長(柴田三敏君) 10番、内田議員。 ◆10番(内田隆久君) 市長は6月14日に市内9団体が要望に来たときに、合併特例債のタイミングを逃せば未来永劫この施設はできないと、私の使命であり絶対にやり遂げると言われました。ほかを模倣したような形ばかりの展示施設は、それほどに強い市長の決意なのでしょうか。なぜ長年にわたり積み上げられた伊豆の国市文化財保存活用地域計画を無視して、このような計画が持ち上がったのでしょうか。市民誰もが誇れる新たな施設計画を掲げ、1年半後の選挙に市長公約として信を問うてはいかがでしょうか。そこで勝利して初めて市長の使命と言えるのでないでしょうかという、市長に対しての質問です。 ○議長(柴田三敏君) 市長。 ◎市長(山下正行君) 内田議員は補正予算案の議論のときも反対討論をされましたので、その反対の立場から様々なご質問をされているのだと思います。 できましたら、賛成の立場でお知恵をいただければと思いますが、我々はやっぱり今、市の土地であります韮山時代劇場の駐車場を活用して、この文化財展示館なるものを建設を計画しているところですけれども、本件につきましては、かつて伊豆の国市の市政に深く関わっておられた方が突然県庁を訪問し、県に対し、韮山時代劇場駐車場への建設に反対するよう要請したということが伝わってきております。この展示施設の設置場所については市が決定することなので県としてもとまどった、こういうことのようでありますが、これは伊豆の国市の将来の在り方にもつながり得る結構重要な話だと捉えておりますので、正しい政策決定のために必要な様々な情報を共有するという意味で、何か工夫ができないか、工夫が必要なのかなと思っているところです。 いずれにいたしましても、私自身、国で働いていた頃から政策決定は密室で行われることがあってはならない、こういう立場で情報共有、透明性の確保については人一倍思い入れがありますので、今回の件につきましても、市民の皆様にできるだけ早く我々の判断の過程も含め、丁寧に説明申し上げ、ご理解を得たいと考えております。 ○議長(柴田三敏君) 10番、内田議員。 ◆10番(内田隆久君) 道の駅の運営につきましては、市の現状認識がよく分かりましたので、再質問はありません。 以上です。 ○議長(柴田三敏君) 教育部長。 ◎教育部長(佐藤政志君) 質問が終わった後で大変申し訳ありません。 私が答弁の中で1点誤りがありましたので、訂正をさせていただきたいと思います。 文化財の発掘した、野外活動センターにある物、細々した物については、ほかの市町にもこういった出土品がどんどん増えているという現状がありまして、どこも苦慮しているというところでございます。今後はこちらのほうをトリアージ、選別、こういったものをして、整理していくというふうに考えているところでございますので、これは法的な手続にしっかりと基づいて処分等を検討してまいりたいと思っておりますので、私が処分できないと申しましたことは訂正させていただきます。 ○議長(柴田三敏君) これにて10番、内田隆久議員の質問を終了いたします。 一般質問の途中ですが、ここで暫時休憩といたします。 再開は14時43分といたします。 △休憩 午後2時33分 △再開 午後2時43分
    ○議長(柴田三敏君) 休憩を閉じ、会議を再開し、一般質問を行います。--------------------------------------- △井川弘二郎君 ○議長(柴田三敏君) 次に、4番、井川弘二郎議員の発言を許可します。 4番、井川議員。     〔4番 井川弘二郎君登壇〕 ◆4番(井川弘二郎君) 議席番号4番、新生会、井川弘二郎です。 ただいま議長より発言の許可をいただきましたので、1、伊豆の国市消防団の今後について質問させていただきます。 消防団の歴史は、江戸時代の火消組、町火消「いろは四八組」が消防団の前身であると言われております。その組織は大正時代には全国に広がり、戦中には警防団となり、戦後、市町村に自主的な消防団が発足し、昭和26年には消防機関の設置が義務づけられ、現在の消防体制がつくられました。 消防団は、自らの地域は自らで守るという精神に基づき、ふだんは様々な仕事に就いている地域住民が、災害発生時に非常勤特別職の地方公務員として災害に対応する組織であり、消防団員は各自の仕事に就きながら、近隣の火災、災害時の消防・防災活動や平時の訓練に励んでいます。記録的な集中豪雨や台風被害など、住民の避難誘導や救助活動などにも従事し、その活動は高く評価され、地域の必要不可欠な存在となっています。 しかしながら、地域防災の中核的存在である我が国の消防団員数は年々減少し、年間200万人いた消防団員も81万人まで減少したとの数字もある中、このままでは地域の防災体制に支障をもたらすことになると憂慮されます。このような団員数の減少と団員構成の変化が消防団の運営に影響を及ぼしつつあり、地域の消防・防災能力を維持していく観点から適切な規模の活力ある消防団員の確保をいかに図っていくか課題となっています。 そこで、現在の消防団の現状を踏まえ、今後の消防団の運営の在り方について質問いたします。 (1)消防団、消防団員の法的な位置づけはどのように定められているのか。 (2)各分団の欠員状況はどのようになっているのか。 (3)現状の消防団運営においての課題は何か。 (4)課題についての対策をどのように考えているのか、また対策を取っているのか。 (5)消防団として市民等に対する理解や活動の重要性を認識してもらうような取組は行っているのか。 以上です。 ○議長(柴田三敏君) それでは、これより答弁を求めます。 答弁者、市長。     〔市長 山下正行君登壇〕 ◎市長(山下正行君) 井川議員のご質問にお答え申し上げます。 初めに、1、伊豆の国市消防団の今後についてのうち、(1)消防団、消防団員の法的な位置づけについてのお尋ねでございます。 消防団は消防組織法の規定に基づき市が設置した消防機関であり、団員の身分につきましては地方公務員法に定める非常勤特別職の地方公務員となります。 次に、(2)各分団の欠員状況についてのお尋ねでございます。 令和5年4月1日現在で、12分団中5分団が定員割れとなっております。 次に、(3)消防団運営における課題についてのお尋ねでございます。 消防団の運営におきましては、団員の減少による災害対応への人員不足が課題であると認識しております。 次に、(4)課題への対策についてのお尋ねでございます。 団員を確保するための方策といたしましては、機能別団員制度の創設や、積極的な勧誘活動を通じて団員確保に努めております。 次に、(5)市民等に対する理解や活動の重要性を認識してもらう取組についてのお尋ねでございます。 消防団の活動につきましては、市ホームページや広報紙などで広くお知らせしております。また、市民参加型イベントの消防フェスタを本年度開催することにより、消防団活動に対するさらなる理解や重要性についての認識を深めていただけるよう取り組んでまいります。 以上です。 ○議長(柴田三敏君) 通告による質問及び答弁が終わりましたので、これより再質問を許可します。 4番、井川議員。 ◆4番(井川弘二郎君) 4番、井川です。 それでは、答弁いただきましたので、再質問させていただきます。 消防団の活動ですが、皆さんご存じのとおり、やはり今始まった話ではないですが団員数の減少、また最近問題になりました運営に対しての地域からの協力金、または運営のお金等々がかなり今問題になって、私も若い団員の方とまた本部の役員さんたちも含めていろんなご意見聞くんですけれども、なかなかいい話がないというか、皆さん否定的な意見も多くて、今回このように質問をさせていただくんですけれども。 まず、(1)の法的な位置づけということで、答弁の中では市が設置した非常勤職員としてという形の答弁をいただいたんですけれども、消防組織法というのがありまして、その中で市のほうで設置をしなければいけないという形になっていると思います。その中で運営の主体はというふうな話になると、消防団の本部ということになるんだと思うんですが、まず市は設置して何をするのか。市の役割、それを詳しく教えていただきたいと思います。 ○議長(柴田三敏君) 危機管理監。 ◎危機管理監(小澤竜哉君) 質問にお答えさせていただきます。 議員のほうから運営の主体について言及されておりますが、そのとおり運営の主体については消防団のほうで運営をしているということです。それで、市は何をやっているのか、どういう役割を担うのかということでありますが、市にあっては消防の主任を決めて、消防団本部についての事務局を担っております。団の活動に係るいわゆる運営交付金、あるいは団員の被服や備品の整備、そして団員の報酬、費用弁償、そして退職時の退職報償、そして公務災害補償の管理を担っております。 物的なことで言いますと、消防団が詰めます詰所、そちらに関しての維持管理、そして車両に係る経費負担、これらについても事務方である危機管理課のほうの担当のほうで処理をしております。 また、消防団の運営の活動の中とは別にですけれども、消防団活動に係る広報、そして広域の近隣の消防団がございますので、そちらのほうとの調整、あるいは駿東伊豆消防本部の常設消防、こちらのほうとの調整、こちらのほうを市が担っているということになります。 以上です。 ○議長(柴田三敏君) 4番、井川議員。 ◆4番(井川弘二郎君) 今ご説明をもらったんですけれども、市のほうで様々な役割を担ってくれているということが分かりました。その中で交付金という話が出たんですけれども、前回、古屋議員のほうが消防団の交付金の話を質問されていました。そのときに以前から地域からの協力金の扱いが問題になっていて、消防団の収入が減少しているという話で、市のほうからも財政的な支援を講じていくというようなお話をされていましたが、現状その処置のほうはどのようにされたのかというところを詳しく説明していただきたいと思います。 ○議長(柴田三敏君) 危機管理監。 ◎危機管理監(小澤竜哉君) 運営交付金、こちらのほうについては、消防団に対する運営交付金のことであります。協力金を今まで消防団のほうが各区等からこれは受けていたということに関しては、これは受け取れないというふうな形の中で、協力金による分の収益がなくなってしまったということの分団の不安の声というものもあったというふうには聞いております。そちらについては、各区のほうにも重々説明をさせていただいた中で、今現在は少し落ち着いてきたのかなというふうな感じを受けています。 では、財政的な措置的に、市は何か措置をしてくれたのかということについてでありますけれども、今まで運営交付金、伊豆の国市で12個分団に対して交付しております。各分団の平均は約36万6,000円ぐらいの運営交付金になっていました。これは近隣の消防の各分団ありますけれども、いろんな近隣の市町の消防団ありますけれども、この平均が45万円程度でありますので、少しやっぱり低かったという部分があります。 今回、財政的な支援をというふうな形でしたので、少し制度的なものを見直した中で、いわゆる運営交付金の一番の大本の均等割、こちらについてはプラス10万円をさせていただきました。それと、12月から2月にかけて、各分団におきましては夜警、夜間のパトロール、こちらのほうをやられると思いますけれども、こちらについての活動に対する交付金の枠を新設させていただきました。週3回、これはパトロールに出た場合につきましてはプラス15万円。ですから、計25万円の財政的な支援ができるような予算の措置を取らさせていただいています。ちなみにこれは令和5年4月1日からということです。 以上です。 ○議長(柴田三敏君) 4番、井川議員。 ◆4番(井川弘二郎君) 平均で夜警のほうを活動するとプラス15万円で、均等割で10万円ということで、25万円ぐらいは増になるよというような話なんですけれども、今のご答弁の中で話があった周辺の平均が45万円だったというような話があったんですけれども、ちょっとここら辺を詳しく聞きたいんですけれども、周辺の市町のどこを比べてどのような金額だったかというところを教えてください。 ○議長(柴田三敏君) 危機管理監。 ◎危機管理監(小澤竜哉君) すみません。近隣で確認をさせていただいたのが沼津市、伊東市、三島市、熱海市、函南町、伊豆市です。金額的なものと市町の適合については少し控えさせていただいて、一番低いところの運営交付金が15万円です。一番高い交付金の額が84万円となっています。 以上です。 ○議長(柴田三敏君) 4番、井川議員。 ◆4番(井川弘二郎君) 分かりました。かなり差があるなというところも分かるんですけれども、伊豆の国市で36万6,000円の平均だったところ25万円で50万円ちょっとの平均になるということだと思うんですが、それなりに対応はしてくれたということだと思います。 それと、また後でこの話題をお話ししますが、またその団員の補償とか、今正規の団員と機能別というところがあると思うんですけれども、そこら辺はどのようになっているんでしょうか。 ○議長(柴田三敏君) 危機管理監。 ◎危機管理監(小澤竜哉君) 一番最初のいわゆる市が受け持つ、何を受け持っているのか、どういう事務を行っているのかというところに関しまして、少し補足をさせていたところでありますけれども、いわゆる団員の年額の報酬、そして活動に基づいての報酬、そして何かしらその活動中の障害等、あるいは死亡等の障害が発生してしまった場合の補償、そして晴れて退職を迎えるといった場合の退職に関する報償は、これは団員、そして機能別団員ともに用意はしてあるつもりです。 以上です。 ○議長(柴田三敏君) 4番、井川議員。 ◆4番(井川弘二郎君) 分かりました。 それでは、次の欠員状況のほうの再質問をさせていただきたいんですけれども、12分団中5分団が欠員しているということでありますが、それはまたどの地域なのか、また地域によって欠員の特徴があるのかということをまず聞きたいなと思います。 ○議長(柴田三敏君) 危機管理監。 ◎危機管理監(小澤竜哉君) 市長答弁でありました5つの分団が欠員をしております。特徴としては、やはり人口が多いといいますか若者が多いというのか、町なかよりは少し郊外のほうの分団のほうがいわゆる定員と実員の乖離が見られるというふうな認識を持っているところです。 以上です。 ○議長(柴田三敏君) 4番、井川議員。 ◆4番(井川弘二郎君) 人口が少ないところのほうがやはり欠員が出ているということですか。 ○議長(柴田三敏君) 危機管理監。 ◎危機管理監(小澤竜哉君) そういう形の系統にはなっているつもりです。 ○議長(柴田三敏君) 4番、井川議員。 ◆4番(井川弘二郎君) 分かりました。 また、昨年12月の議会ではそもそも消防団員の定数、これを395人から300人に改正しているんですけれども、その令和5年度の現役の団員数の現状、12分団の中で正規と機能別、それぞれ分かれば教えていただきたいなと思います。 ○議長(柴田三敏君) 危機管理監。 ◎危機管理監(小澤竜哉君) 昨年12月の議会において消防団の定数条例については少し改定をさせていただいたところです。定員が300人になりました。こちらのほう、その条例改正のときに令和4年度の定員数は296名でした。今直近の数字で令和5年4月1日付の実員でありますけれども、トータルで、これは機能別団員含めてですけれども、304名という形で増というふうな形になっています。ちなみにこの304名の団員のうち機能別団員は76名ということになります。 以上です。 ○議長(柴田三敏君) 4番、井川議員。 ◆4番(井川弘二郎君) 分かりました。 現状は定員を割っていないというような304名ということなんですけれども、ただ現状は団員のほうに聞いてもなかなか増えることもないですし、今の団員を現状維持していくのでもやっとだというような現状にはなっていることは認識しているとは思うんですけれども、この欠員状況、これは今始まった話ではなく、やはり何年も前から課題というのはあって、なかなか人が増えないというところがあるんですけれども、この現状を市はなぜ増えないのか、その原因は何なのかというふうに思っているのかちょっと教えてください。 ○議長(柴田三敏君) 危機管理監。 ◎危機管理監(小澤竜哉君) これ全国的に消防団員が減少している傾向ということについては、井川議員のほうも通告の中で記されているところです。実際に伊豆の国市の消防団についても定員が390だったのにもかかわらず290みたいな形の大きな乖離になっていく、いわゆる減少していく傾向というのは、これ全国的な動きの中で同じような症状になっています。 じゃ、要因というものについてはどういうものがあるのだろうかということで、市が分析しているのかということなんだと思いますが、一番の原因はやっぱり少子化だというふうに僕らは見ています。やはり子供がいないですよということは、これは地区のほうからもまず一つ出ていることが、一つ大きな根幹にあります。それともう一つは、これは昔、20年、30年ぐらい前の状態と大分違うのかもしれませんけれども、地域においては自営業者の減少、いわゆる絶対的に加入してくれる人自体が減ってきているということ。これは裏を返せば団員加入候補者自体の団員が職業自体がみんなサラリーマン化しているということも一つあります。 当然、勧誘に赴くわけでありますけれども、昔と違って、今はまず本人に会えない、それとご両親に会わせていただけないという症状もあるようです。それと、昔、我々が消防団に加入していた頃は集団で活動するのは楽しいというふうな形の思いがありましたが、今の若者たちについては集団で活動するよりも個人の時間を尊重するという傾向があるようです。また、なかなか消防団の訓練であるとか活動の行事であるとか、そちらのものについても回数が多かったり、時間的な問題もあるので、その部分が要因になっているということもあるかもしれません。 ここ数年に関しては、やはりコロナの影響もあったのかなというふうには感じているところであります。 以上です。 ○議長(柴田三敏君) 4番、井川議員。 ◆4番(井川弘二郎君) 分かりました。今のところ市としては人口減少がというような、それに付随していろいろな話をしていただきましたが、原因は1つではないということは私も認識しているんですけれども、そして(3)番の現状の消防団運営の課題ということなんですが、今、(1)、(2)とお話をさせていただく中で、やはり一つはお金の問題が1つあるのかなと、課題としては。また人員の問題ですね。そういった活動に参加してくれる若い人たちが少なくなったということなんですけれども、まず現状を社会の中で個人主義になったという話もあったんですが、働き方改革とかという話がある中で、平日に大体8時間を基準として、あとは自分の時間をつくってくださいというような方針で民間が進んでいる中で、消防団に入って、法的には特別の地方公務員として位置づけていて、ただ、もう一方でやはり地域のコミュニティーの存在というか、ボランティアという認識をしている方も多いわけですよね。 何かこう曖昧なところがあって、若い子たちもその魅力をまず持てないというのと、自分の時間をつくって消防団活動にその自分の時間を割いてということが、なかなか現状今の社会ではそこまで行かないというのが、私が思っているところなんですけれども、そのような中で、3番のほうでは災害の対応が大変になるよというような話をしていたんですけれども、それ以外にも様々なコミュニティー、やっぱり若い世代が地域に関わる第一歩だと思っています。 昔は青年団とかいろいろあったんですけれども、今は地域にまず若い子たちが関わるというのは消防団じゃないかなと僕は思っていて、その中で嫌だけれどもいろいろやりつつ、やはり地域のことが分かって、それが成長してその地域を今後伊豆の国市を守っていく存在になっていくんじゃないかなと思っているんですが、そこまで至らないという現状があると思っております。 そんな中で、市のほうが何がこれからできるのかというのが課題じゃないかなと思っているんですけれども、団員の減少とか消防力とか、これが弱体化に直接つながるということは本当にコミュニティーにおいても消防団の、地域は消防団に対する期待はかなり高いと私は思っています。その中で、市も今後具体的な対策というのはどういうふうなことを考えているのかお聞きしたいと思います。 ○議長(柴田三敏君) 危機管理監。 ◎危機管理監(小澤竜哉君) 消防団の今後の具体的な取組ですね。いろいろと若者たちの社会環境であるとか家庭環境、そして意識が変わる中で、その活動を維持していくためにどのような具体的な活動をしていったらいいのだろうかというふうな形で解釈をさせていただきましたけれども、まずもってして、消防団の団員の皆さんについてはふだん会社に勤められておりますし、ご家庭もあるでしょう。休日もあって、それでも休みたいんだけれども出動していくというふうな形で、大変頭が下がる思いでありますけれども、何よりもその団員の皆様方からしてみると、この消防団員の活動についてがいわゆる市民の方によく知られているのかどうかということは、一つ課題だと思っています。 例えば風水害のときに、濁流渦巻く狩野川の樋管のところで水位の観測をやっていることであるとか、土砂降りの中たたきつけるような雨の中で、土のうを運んでいるだとか、それともパトロールをやっているかとか、こういう姿というものについては多くの市民の方に知られているのかどうかというのは、多少疑問があります。やっぱり知られていてくれると、当然誇りも生まれますし、活動しているところの喜びにもつながってくるのではないかというふうに思います。 今年、市長答弁にもありましたが消防フェスタのほうを用意をさせていただいています。いわゆる市民に知ってもらうというふうな具体的なイベントであります。知ってもらうことによってうれしくもなり、そして誇りにもなってくることであります。このことについては、空白の3年間でありました令和2年、3年、4年、実施してきていません。そちらのほうについては再開をさせていただきたいというふうに思っています。 それと、この3年間、同じようにこれは中止の状態になっていました自主防災組織の総合防災訓練、そして地域防災訓練、この2つの訓練においても先頭を切って地域で活躍しているものと思っています。 以上です。 ○議長(柴田三敏君) 4番、井川議員。 ◆4番(井川弘二郎君) 分かりました。やっぱり周知とどういう活動をしているのか、コロナ禍で3年間活動がなかったからやはり市民に対してもなかなか周知が取れなかったというような答弁もあったんですけれども、一つ取組の中で私も聞いた話ですが、今年コロナ明けで韮山南小学校のPTAの活動、その中でデーキャンプで、消防団にも協力してもらって放水の水遊びみたいのを行ったみたいなんですけれども、その中でそれをやる前に消防団とは何かみたいな説明をみんなにしたらしいんですよね、消防団の人たちが。その反応を聞くと、意外と親でも消防団というのは何をしているかというのが分からなかった人が多かったみたいで、やっぱりそういう地道な作業ですよね。 例えば、この消防団の、未来の消防団加入促進事業みたいのがあるんですけれども、人口2万人弱でありながらも消防団員数が現在でも600人いるというところもあるみたいです。これは兵庫県の福崎町というところなんですけれども、そこではやはりその地域の昔ながらの性質というのはあるとは思うんですが、やはり小・中学校の防災訓練の後に消防団が行って、何か放水とか、どんな活動をしているかというそういう周知とかをするということは、とても必要なんじゃないかなと思っています。 これを団員のやる気もあると思うんですが、やはり自分たちが見られているとか、先日私も沼津にサッカー、アスルクラロというところの試合を見に行ったんですが、その試合が始まる前に、長泉の消防団が来て放水をして、やっぱりみんなにそういう消防団という活動はこんなこともしているよみたいな活動もしていたんですね。やはりそういうふうなことをまずやるということは必要なんじゃないかなと思うんですよ。 消防フェスタもあるし、まあ、消防フェスタだけではなくて、未来の消防団員をつくるという活動もぜひしていただきたいなと思うんですが、何かそれについて考えはありますでしょうか。 ○議長(柴田三敏君) 危機管理監。 ◎危機管理監(小澤竜哉君) 韮山南小の取組について今報告いただきましたが、大変よい活動だなというふうに私は思って聞いていました。それにつながるかどうか分からないんですけれども、新しい取組や復活する取組のことを言う前に、やっぱり認知してもらわなければ、やはり知ってもらわなければならないということについては、12月から2月にかけて各地で消防のポンプ車を利用して夜警が行われます。夜警を行うのに、ポンプ車、コースで走るんですけれども、走る途中で小さい子供たちが玄関先まで出てきてくれて敬礼をしてくれます。玄関先まで出て来ない子に関しては窓を開けて手を振ってくれています。これはうれしいことです。消防団員としてみたら、これは自らの地域貢献として活動していることについてはやっぱり誇らしく思うことにつながるというふうに思います。 我々はそういう活動も地道にやっていかなければならないですし、今まで空白の3年間でやれなかったことについては、やはりレベルに戻す必要が出てくるというふうに思っています。 消防団の対象であります二十歳、あるいは18歳、成人式のときにも我々出ていたんですね。女性の消防隊、あるいは消防団員の勧誘に現役の消防団も出ていたんですね。そういうのは全て封印をしてきた中で、コロナ禍を過ごしていますので、そういう活動についても今まで令和元年度以前までやってきたものに関しては、それはやはり同じようにやっていく。それで、何かしら効果があるものについては積極的に出ていく。これらの活動については地道に継続してやっていきたいというふうに思っています。 以上です。 ○議長(柴田三敏君) 4番、井川議員。 ◆4番(井川弘二郎君) 分かりました。ぜひ地道に、もう少し市のホームページや広報だけではなくて、やはり市として消防団は本当に必要だというのであるならば、もっと一生懸命周知、今でもやっていただいているとは思うんですが、もう少し思いを持って、何とかその災害時のときもやはり地域ではコミュニティーの本当に頼りにされている存在の人たちですから、ぜひそこを必要というように思うのであるならば、しっかりしていただきたいなと思っております。 またその災害の話なんですが、先日の静岡新聞にもありました。狩野川の浸水世帯の、国交省なんですけれども、4,700世帯に従来の1.8倍にという想定で、狩野川放水路の話も出ていましたが、現状これから災害もかなり起きてくるというのが必須であります。南海トラフの地震というのも10年以内にあってもおかしくないという意識の中で、自主防も含めてある中で、消防の本部の団員さんたちも自分たちで自費で何とか東北のほうに行って、被害があったところを回って、そのときに消防団は何がやれたのかとか、いろいろ勉強してくださっているところもありますので、そういう気持ちをしっかり酌んでいただきたいと思います。 ただやはりそういう地道な作業、またいろんな気持ちを酌んだとしても、消防団はなかなか増えるのは難しいと私も思っていまして、現状、今、(1)のほうで運営費の補助のほうの話もありましたが、非常勤の特別職という話であるならば、もう少し出してあげてもいいんじゃないかなと私は思っていまして、そうしないと増えるものも増えないんじゃないかと。 先ほど私のほうで、今の若い人たちの考え方というのは、僕もよくいろんな方と話すんですが、別にそれがそうだというわけではないんですが、例えば残業代出ますかと、この仕事出ますかとか、これは仕事なんでしょうかとかという話をするのがもっとこれから出てくるんじゃないかなと。そういう中で消防団の活動をするという半ボランティアという意識をつくるには、やはり子供の頃から未来への地域のという意識づけも必要な中でもあるんですが、金銭的に、例えばバイトみたいな感覚になるからやってみようとか、もう少しそういう処置ができないかなと思っているんですが、そこはいかがでしょうか。 ○議長(柴田三敏君) 危機管理監。 ◎危機管理監(小澤竜哉君) 団員に対しての、いわゆるその活動に対する対価についてでありますが、こちらについては令和4年からでしたか、団員それぞれの口座に年額の報酬のほうは振り込みさせていただきました。そして、何かしらの消防団活動に応じてその部分については出動していただいたということに関してはその都度、その活動報酬を払わせていただいているというふうな形でありますので、そちらのほうの形を続けていきたいというふうに思っています。 ○議長(柴田三敏君) 4番、井川議員。 ◆4番(井川弘二郎君) 具体的に、例えば何時間出たらどのぐらいだというものはありますか。 ○議長(柴田三敏君) 危機管理監。 ◎危機管理監(小澤竜哉君) すみません。まず年額の報酬になりますが、団員1人で1年間勤務をしていただいて、いわゆる出動というか登録をしていただいて3万6,500円になります。そして、災害による出動として、これは1回につき2,000円、ただし出動時間が2時間を超える場合は2時間を超えるごとに2,000円を加算し、8,000円を上限といたします。それと、訓練に関しましては1回につき1,700円。警戒については1回につき1,700円。上記以外の消防団活動に従事したときも同じように1回につき1,700円であります。 以上です。 ○議長(柴田三敏君) 4番、井川議員。 ◆4番(井川弘二郎君) 分かりました。そのような形で非常勤職員というのであるならば、そこら辺のお金もまた増額していってくれたらうれしいなと思っております。 例えばなんですが、常勤の駿東伊豆消防組合の方にも聞いたんですが、やはり消防団がいてくれるとすごく助かるというような話をされていました。というのは、やはり消防団はその地域の水源であるとか、ポンプ車が入るのか、道がどうなのかというものを、またホースを中継してくれるのもやってくださっているという中で、常勤の方もぜひいてくれると助かるという話はしていましたが、例えばお金の話で言うと、うちの伊豆の国市も駿東伊豆消防組合に負担金を出しています。かなり毎年増額が、決算ベースなんですが、令和3年では7億円近くで、令和4年では決算で7億3,000万円ぐらいですか、出ていると思うんですけれども、消防団のお金というのはなかなか増えていないという現状があるんですが、市の立場として、その役割の中で常勤のほうとの話をするということも言っていましたので、常勤とのバランスも含めて、消防団へのもっと活動費に充てられる部分を考えていけないかなと思うんですが、いかがでしょうか。 ○議長(柴田三敏君) 危機管理監。 ◎危機管理監(小澤竜哉君) 年額の報酬であったり活動の報酬については、これは近隣差はないというふうに我々は見ております。団への運営交付金につきましては、令和4年度、そして今年の令和5年度に交付金の金額は少し上乗せをさせていただいた状態にありますので、今の段階ではその運営交付金の状態についてはそのままとさせていただいて、状況についてはまた検証して、また意見等をもらって対応していきたいな、判断していきたいなというふうには思っています。 以上です。 ○議長(柴田三敏君) 4番、井川議員。 ◆4番(井川弘二郎君) 分かりました。 では、すみません。時間もなくなっちゃったんで、最後に市長、ちょっとお聞きしたいんですけれども、今の話の中でやはりこれから消防団、本当に必要なのかというところと、どうやって本気で集めていくのか、運営をどう考えるのか、市長なりにどのように考えているか教えてください。 ○議長(柴田三敏君) 市長。 ◎市長(山下正行君) 井川議員から大変重要な課題を提示していただきまして、これは本当に重要なものだと思っております。 よく職業として行っている常設の消防があるから地域の消防団は要らない、時折こういうことを言う方もいるんですが、私はとんでもないと思っています。この地域の消防団によって地域が守られている、また守っていただいていると言っても過言ではないと思っています。諸活動の中、例えば自然災害、それから火災、こういったことへの活動、これはもちろんですけれども、冬の寒い時期、乾燥注意報が出ている、こういうようなときに火の用心と言って回ってきていただくと本当に安心感を覚えます。それは私も小さいとき、例えば、中学生、高校生のときにもそういうことを強く感じました。火の用心、冬の寒いときに夜来ていただく、回ってくる。これは本当に安心感がありました。 消防団の数がこれから非常に厳しい状況になってくる。これは先ほど来、お話がございましたが、やはり今の消防団の活動をよく市民やまた子供たちも含めて見ていただくと。そして、消防団というのはこういうことをやっているのだなということをよく分かっていただくということがまず一つと、それから、消防団に将来なろうという子供たちを育てるためには、やはり教育が重要だと思っています。やはり人のために尽くすとか奉仕をするとか、そういう精神を小さいときに学んで、グループ活動、個人主義という話もございましたけれども、グループ活動を通じてチームワークで事を成し遂げる、奉仕をすると、教育の中でそういったことをうたっていく。こういうことも市民の側、それから消防団になろうとする、こういうことを通じて消防団になっている方、またこれからなる方が消防団として働くことにやりがいを感じるということが、私は大変重要だと思っております。 いずれにいたしましても、何とか消防団活動を踏ん張っていただいて、当然市も一緒に、消防団の皆さんと一緒に取り組んでいきたいと思っております。 金銭的な面とかいろいろありますけれども、それも含めまして、将来的には真面目に真剣に考えていきたいと思っています。 ○議長(柴田三敏君) 4番、井川議員。 ◆4番(井川弘二郎君) 分かりました。市長の、消防団は地域にやはり必要だというようなことですので、本当に今、近々で団員数もかなり減ってきている現状もありますので、真剣に本当に話し合って考えていただきたいなと思います。 以上で質問を終わります。 ○議長(柴田三敏君) これにて4番、井川弘二郎議員の質問を終了いたします。--------------------------------------- △散会の宣告 ○議長(柴田三敏君) 以上で本日の議事日程は全て終了いたしました。 次の会議は、9月14日木曜日午前9時から再開します。この席より告知します。 本日はこれにて散会いたします。 お疲れさまでした。 △散会 午後3時30分...