• "混雑"(/)
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  1. 伊豆の国市議会 2023-03-10
    03月10日-03号


    取得元: 伊豆の国市議会公式サイト
    最終取得日: 2024-09-10
    令和 5年  3月 定例会(第1回)          令和5年第1回(3月)伊豆の国市議会定例会議事日程(第3号)                     令和5年3月10日(金)午前9時開議日程第1 一般質問---------------------------------------本日の会議に付した事件 議事日程に同じ---------------------------------------出席議員(17名)     1番  山口貴子君      2番  長谷川 浩君     3番  山本昭彦君      4番  井川弘二郎君     5番  高橋隆子君      6番  森下 茂君     7番  笹原惠子君      8番  八木基之君     9番  二藤武司君     10番  小澤五月江君    11番  柴田三敏君     12番  天野佐代里君    13番  古屋鋭治君     14番  田中正男君    15番  三好陽子君     16番  鈴木俊治君    17番  内田隆久君欠席議員(なし)---------------------------------------地方自治法第121条の規定により説明のため出席した者の職氏名 市長      山下正行君    副市長     磯崎 猛君 教育長     増田貴史雄君   企画財政部長  西島 功君 まちづくり政策監         企画財政部参与 小池正登君         西島和仁君 総務部長    公野克己君    危機管理監   小澤竜哉君 市民環境部長  高橋博美君    市民環境部参与 古屋和義君 健康福祉部長  浜村正典君    健康福祉部参与 蒔田善江君 産業部長    天野正人君    都市整備部長  守野充義君 教育部長    佐藤政志君    会計管理者   鈴木雅彦君---------------------------------------職務のため出席した者の職氏名 議会事務局長  望月昌浩     議会事務局次長 土屋勝彦 議会事務局係長 土屋真樹     書記      井川敦子 △開議 午前9時00分 △開議の宣告 ○議長(内田隆久君) 皆さん、おはようございます。 ただいまの出席議員は17名であります。定足数に達しておりますので、会議は成立いたしました。 ただいまから令和5年第1回3月伊豆の国市議会定例会を再開いたします。 直ちに本日の会議を開きます。 本日及び3月13日、14日、15日の4日間、一般質問を行います。 一般質問を行う際に、檀上からの発言につきましては、通告の内容から逸脱しないようお願いいたします。 本定例会の一般質問は、インターネットによる動画配信及びFMいずのくにによるラジオの生中継を行います。 本定例会で一般質問を行う議員の人数は、受付順に、本日及び3月13日、14日が4名、15日が2名の合計14名となっております。 本日の一般質問は、1番目が八木基之議員、2番目が鈴木俊治議員、3番目が森下茂議員、4番目が天野佐代里議員の順となります。--------------------------------------- △議事日程の報告 ○議長(内田隆久君) 本日の議事日程は、お手元に配付のとおりです。--------------------------------------- △一般質問 ○議長(内田隆久君) 日程第1、一般質問を行います。 申合せにより再質問は一問一答方式であり、本定例会におきましては、新型コロナウイルス感染症拡大防止対策としまして、質問時間を30分以内としております。通告時間内でお願いいたします。 なお、質問の残時間につきましては、議場の残時間表示計に表示され、終了3分前と1分前にはベルによりお知らせいたします。 これより順次質問を許可します。--------------------------------------- △八木基之君 ○議長(内田隆久君) 最初に、8番、八木基之議員の発言を許可します。 8番、八木議員。     〔8番 八木基之君登壇〕 ◆8番(八木基之君) 皆さん、改めましておはようございます。 議席番号8番、新生会、八木基之です。 ただいま議長より発言の許可をいただきましたので、通告済みの伊豆中央道の料金所の今後と静浦バイパス開通の影響について、市長並びに関係当局の皆様にご質問しますので、よろしくお願いいたします。 国道136号バイパスは、市内田京の大仁中央インターチェンジから函南町塚本地区の大場川南交差点までの7.4キロを国道136号の渋滞緩和のため、昭和60年に開通したものです。伊豆中央道は同区間内の市内珍野の長岡北インターチェンジから、函南町肥田地区の日守大橋北側までの3キロを道路整備特別措置法により、有料道路として静岡県道路公社が整備したものであります。その有料道路としての徴収期限は、当初平成27年3月31日であったが、修善寺道路との合併採算制の導入や江間地区の江間交差点立体化の前倒しにより、令和5年10月2日に延長が決まり、その翌日には無料化になると認識しています。また、国道414号静浦バイパスが、沼津市下香貫から沼津大平インターチェンジの間2.5キロが令和5年3月27日午後3時より開通すると伺っております。 そこで、以下の質問をいたします。 (1)伊豆中央道有料化再延長の見通しは。 (2)大平インターチェンジから県道原木沼津線を経由し、伊豆中央道江間インターチェンジに向かう交通量が増加する見込みがあるが、具体策は。 以上、よろしくお願いいたします。 ○議長(内田隆久君) これより答弁を求めます。 答弁者、市長。     〔市長 山下正行君登壇〕 ◎市長(山下正行君) 八木議員のご質問にお答えを申し上げます。 伊豆中央道の料金所の今後と静浦バイパス開通の影響についてのうち、(1)伊豆中央道有料化再延長の見通しについてのお尋ねでございます。 静岡県は、県議会2月定例会において、本年10月2日までとしていた伊豆中央道修善寺道路料金徴収期限を延長する方針であることを表明いたしました。両道路を無料化した場合の交通量を予測したところ、約2倍になるということが確認され、さらなる渋滞の悪化が予想されることから、引き続き高速性や定時性といった基幹道路としての機能を最大限発揮できるようにすることが理由であると、こういうことでありました。 県は有料化を再延長する方向で今後必要な調整を行っていくものと市としては認識しております。 なお、詳細については、県主催の市民説明会が3月22日に伊豆市で、3月28日に伊豆の国市で開催されることと聞いております。 次に、(2)伊豆中央道江間インターチェンジに向かう交通量の増加に対する具体策についてのお尋ねでございます。 八木委員ご指摘のとおり、国道414号静浦バイパスの沼津市下香貫から大平までの第1期工区の供用開始に伴い、県道原木沼津線を経由し、江間インターチェンジに向かう車両が増加することが見込まれます。江間地区においては、これまで以上に渋滞が発生し、また渋滞を回避しようとする車両が生活道路へ流入することが懸念されます。このため、県道韮山伊豆長岡修善寺線や県道静浦港韮山停車場線などの幹線道路において適切なルートの誘導等がなされるよう、現在県と協議を行っているところでございます。 以上です。 ○議長(内田隆久君) 通告による質問及び答弁が終わりましたので、これより再質問を許可します。 8番、八木議員。 ◆8番(八木基之君) それでは、答弁をいただきましたんで、再質問をさせていただきます。 市長の今のお話で、県が2月定例会で延長の方針を打ち出したということで、ちょっと再度聞きたいんですけれども、方針としてはそういうことなんですけれども、これからどのように決定という言葉がされていくのか。また、報道等では40年ということを書いてあるんですけれども、その辺の情報等を正確にお願いしたいと思います。 ○議長(内田隆久君) 都市整備部長。 ◎都市整備部長(守野充義君) まず、料金徴収期限の延長が決定されたのかというようなご質問なんですが、県は、市長の答弁でもありましたけれども、この2月に伊豆中央道修善寺道路の料金を延長することの方針を定めたとのことであります。今後はこの道路を管理する静岡県道路公社ですとか、国、こういったところと協議を進めた上で決定になるというふうに聞いております。 それと、すみません、延長についてなんですけれども、延長期間ですね、料金の徴収期限につきましては、県は無料化した場合、交通量が大幅に増える懸念があるとして、伊豆中央道修善寺道路の徴収期限を40年程度延長するというふうに聞いております。 以上です。 ○議長(内田隆久君) 八木議員。 ◆8番(八木基之君) はい、分かりました。40年程度ということで、既に38年が経過しているのかな。合計で78年って、ちょっと長きになるということも、これからちょっとお話をしていくわけなんですけれども、まず、この前もらった資料で、伊豆中央道の、あるいは国道136号バイパスの交通量が大仁で2万8,328台、それが伊豆中央道では1万8,013台と、交通量調査の結果なんですけれども、約1万台ぐらい違うんですね。それが全部江間で降りているかどうかというのは分からないにしても、七、八割は降りていると私は認識してるんですけれども、その辺は市としてはどのように捉えているんでしょうか。 ○議長(内田隆久君) 都市整備部長
    都市整備部長(守野充義君) 今議員がおっしゃるとおり、料金所があることによって確かに迂回する車も増えております。今後、今の有料化を延長するとなると、またそれとさらなる流入も考えられますし、無料化した場合においても交通量が増大すると、2倍になるということの説明を受けている中で、そういった対応については今後も検討を協議をしていきたいと思っております。 以上です。 ○議長(内田隆久君) 八木議員。 ◆8番(八木基之君) この料金所の問題というか、料金所から抜けていく車が多数あるというのは、これはかなり問題だと、これはもともと言われていて、じゃ、それは何が原因かと言ったら、その江間地区の料金所の手前に交差点があったんですね。これは当初、本当はつくらない予定だったんですけれども、江間地区が分断されるという地元の要望もあって、県が交差点をつくったわけなんですけれども、その後事故が多いということで信号をつけて、正式な交差点扱いになって、県や公社はそれが原因で、やはりそれが抜けるということで、その伊豆中央道の料金所に車の台数が少ないということが常に言われてきたわけなんですね。今回その交差点をなくすために県は40数億円というお金をかけて、あそこを高架をしたわけですね。そのときに当然無料化になるということで、本来江間インターチェンジはもともとはハーフインターだったんですね。長中のところと両方併せてフルインターということで、これは有料道との関連でそういうことをしたわけなんですね。ところが、県は無料化になるということで、その江間インターチェンジフルインターチェンジに切り替えたんですね。これをここで料金所を延長するということは、県が有料道路の中に何と抜け道をわざわざ正式にフルインターチェンジとしてつくったということになるわけなんですけれども、市としてはその辺ということをどのように捉えているんでしょうか。 ○議長(内田隆久君) 都市整備部長。 ◎都市整備部長(守野充義君) 県が有料道路が無料化になることを見越してフルインターチェンジにしたのではないか。それは少し不合理ではないかというご質問だと思うんですけれども、江間交差点につきましては、当然東名ですとか新東名から伊豆市までの間で唯一残っていた信号交差点であります。県としましても、江間交差点の改築目的は、立体化して円滑な交通を確保すること、それから、江間インターチェンジフルインター化することで利用者の利便性を確保するというものでありますので、当時の江間インターチェンジの改築と今回の有料道路の無料化、こちらについては直接的な関係はないものというふうには認識しております。 以上です。 ○議長(内田隆久君) 八木議員。 ◆8番(八木基之君) 8番、八木です。 そういう認識もあるのかもしれませんけれども、やはり当時高架にするときの地元説明会において、これは誰もが無料化するから、あそこにフルインターチェンジをつくっても、要するに抜けてくる車はもう今みたいにはならないということを信じて、当時同意というわけじゃないですけれども、納得していった経緯があるわけですね。それに対して、まだ約40年間あれがフルインターとして、その抜け道としていくということは非常にちょっとある意味で地元をだましたような形に私はなっているのかな。ただ、私自身質問しながら、これ自体が別に市がこの工事をやっているわけじゃないものですから、聞いてもなかなか直接的に答えにくいということは重々承知しているんですけれども、やはりこれからのあそこを抜けてくる車等のことを考えると、やはり市にもその辺のことを慎重に今後考えていってもらわなければいけないのかなというふうに思っているもので、お話をするわけなんですけれども、先ほど来、料金所を撤廃すると交通量が2倍になるというような話が報道関係にもありました。先ほど市長の答弁にもあったわけなんですけれども、そもそもがこの道路というのは国道136号バイパスの中で、要するにその道路の完成を急ぐために有料という制度を設けたわけですね。じゃ、何で交通量が増えたりしているのかと言ったら、これ東駿河湾環状道路、いわゆる伊豆縦貫道と連結を直接したから車がなだれ込んでいると。これがもし無料になって2倍になるよとかということならば、本来ならば、函南から修善寺に対して本来の伊豆縦貫道を要するに計画を急ぐように話を持っていくというのが筋ではないのかなと。この道路というのは取りあえずの読替規定で運用しているわけですから、これが2倍になるから料金所をそのまま設置しておきますという言い分は私は少し変ではないのかなというふうに思うんですね。その辺に対して市としてはどのように思っておられるんでしょうか。 ○議長(内田隆久君) 都市整備部長。 ◎都市整備部長(守野充義君) 確かに議員のおっしゃることも分かります。ただ、伊豆地域は多くの観光客が訪れます。観光資源がいろいろあります。年間4,000万人の観光客が訪れているということで、当市にも多くの観光客が訪れているという現状です。この現状も踏まえて、渋滞対策については県に要望をしていきたいと思います。また、同時に伊豆縦貫道の計画につきましても、伊豆縦貫道自動車道路促進期成同盟会の中で要望活動などを関係市町と一体となって国に働きをかけ、函南から修善寺間を含む早期全線開通を強く要望をしてまいりたいというふうに考えております。 以上です。 ○議長(内田隆久君) 八木議員。 ◆8番(八木基之君) 8番、八木です。 実際のところ、この料金所を40年間延ばすということで、これが国道136号バイパスに関わることによって、極端な話が、江間地区の立体交差あるいはほかのところの何か大きなことでお金を要するから、料金所で金を徴収しながらやっていくんだというのは私としたら何となく納得するところがあるんですけれども、今回明らかに、これ報道関係でもその国道414号の静浦バイパスの第2期、第3期工事、300億円とも言われているものに対して、江間料金所あるいは修善寺料金所で40年間徴収することによってそれを賄っていくということが示されているんですね。 伊豆半島全体のことで考えればそういう見方もあるといえばあるのかもしれませんが、やはり地元あるいは今までここでずっとその料金所で苦労してきたことを考えますと、やはり本来ならば静浦バイパスの第2期、第3期工事が幾らかかるかはちょっと分かりませんけれども、その料金所で100億円賄うならば、その区間で徴収する。これ、今までの従前の考え方で、ここで法律が改正になったもので、それを一緒くたに合併採算制で新規のものも含めてやりますよということなんですけれども、地域としたら、やはり完全にこれは路線が違う。やはりその辺というのは本来一緒にしてもらいたくないなというのが私の考え方なんですけれども、その辺市としてはどのように思っているのかお聞かせ願いたいと思います。 ○議長(内田隆久君) 都市整備部長。 ◎都市整備部長(守野充義君) 静岡県は伊豆中央道静浦バイパスのどちらか一方の道路への交通の集中を避けるため、料金徴収期限は同時期とすることが妥当との判断をしております。国道414号静浦バイパスの建設期間と償還期間の合計が40年程度になると見込んでおります。伊豆中央道修善寺道路料金徴収期限は同程度の延長が必要であるというふうに説明をしているわけなんですが、その内訳というか、その内容につきましても現在まで詳細な説明を受けておりませんので、その辺につきましては今後も引き続き両道路を一体道路として料金徴収期限を設定したこと、また償還期限が40年程度と見込んだ内訳、こういったものについては、また引き続き県のほうには確認していきたいというふうには考えております。 以上です。 ○議長(内田隆久君) 八木議員。 ◆8番(八木基之君) 私が今話してることは、今言ったからこれが全部覆ってそうなるというふうに私も思ってはいません。ただ、これからやはり実際に車が有料道路を避けて、江間インターチェンジで降りたり上ったりしていることは事実であるとこういうことを考えると、いろいろな見地から市のほうも捉えて、いろいろ先ほど市長も申されたように、生活道路に車が入ってきているということをよく踏まえて、いろんな対応を考えていただきたいなという意味でお話をさせてもらってるものですから、よろしくお願いしたいと思うんですけれども。 それから、これも県のやっていることですからあれですけれども、料金所がETCX、県の部長は何て言っているかというと、国の100%補助だから導入したと言っているんですけれども、全国で調べますと、うちと箱根、それと大阪、熊本、全国で4か所ぐらいしかないようなものなんですね。この間の説明会でもETCの導入を検討するような言葉もちょっとあったわけですから、市としても県には強くその辺を働きかけていかないといけないんではないかなと思うんですけれども、その辺はどのように考えておりますか。 ○議長(内田隆久君) 都市整備部長。 ◎都市整備部長(守野充義君) ETCXにつきましては、当時新型コロナウイルス感染症対策における非接触型のキャッシュレス決済として、また、利用者へのサービス向上を目的に、令和3年7月1日に伊豆中央道修善寺道路に導入されたところであります。ETCXの特徴としましては、ETCカードと車載機はそのまま使えるんですけれども、クレジットカード情報を新たに登録する必要があること。それと、使うときに料金所ブース内で一旦停止をする必要があるということで、利用者からは使い勝手があまりよくないというようなご意見をいただいております。そういった中で、今度はETCを設置するということで、スムーズな料金徴収になるのではないかというふうには考えております。 以上です。 ○議長(内田隆久君) 八木議員。 ◆8番(八木基之君) ETC導入は決定したということでよろしいんですか、再度伺います。 ○議長(内田隆久君) 都市整備部長。 ◎都市整備部長(守野充義君) すみません、利用者の利便性向上、料金徴収業務の低減のためにETCの導入を目指すというふうにしておりますので、すみません、まだ決定ではないかと思っておりますが、それに向けて調整しているということです。 以上です。 ○議長(内田隆久君) 八木議員。 ◆8番(八木基之君) 了解いたしました。 それで、この料金所の撤廃については、うちの議会も昨年の9月30日に伊豆中央道料金徴収期限に対して意見書を国土交通大臣、静岡県知事、静岡県道路公社の理事長に提出しているわけですね。これに対して市はどのように対応してきたのかお話を願いたいと思います。 ○議長(内田隆久君) 都市整備部長。 ◎都市整備部長(守野充義君) 伊豆の国市議会が伊豆中央道無料化完全実施を求める意見書を提出をしたということにつきましては、これは非常に重く受け止めるべき事項であるというふうに考えております。ただ、その時点では、9月の議会の答弁でも申し上げましたが、料金の徴収期限につきまして、まだ令和5年10月2日であるとこういうことでしたので、県の動きを注視しておりました。県といたしましても、この意見書につきましては重く受けておりますが、12月の県議会の答弁では、休日を中心に伊豆中央道の交通量が2万台を超え、各所で渋滞が発生していることから、今後無料化した場合、さらなる交通量の大幅な増加による渋滞や混雑と悪化が想定されるので、引き続き高速性や定時性といった基幹道路としての機能を最大限に発揮できるよう、料金徴収期限の延長を含め、渋滞の軽減に向け、総合的な検討を進めていくということでありました。県からその内容の説明を受けました。また、伊豆の国市議会の皆様にも資料をお配りしているかと思います。市といたしましても、渋滞が想定される箇所につきましては、県と渋滞対策等について協議をしておりましたし、今も協議をしているところでございます。 以上です。 ○議長(内田隆久君) 八木議員。 ◆8番(八木基之君) 実際に重く受け止める、これは市も県も重く受け止める。重く受け止めるというのは何なのかはなかなか難しい言葉と思うんですけれども、現実に困っているところ、困っている人があるということをよく認識した上で、これからどうしたらいいのかということをやはり真剣に考えていただかないと、やはり意見書の本来の意味合いということを理解していただけないのかなと思っております。その辺はやはり今の私の立場では市を信じて、これから慎重にいろいろ県とも協議を重ねて、生活道路も含めて、いろいろな手を打っていただけるというように思っているわけでございます。 そういう中で、静浦バイパスが3月27日に開通式を迎えるわけなんですけれども、今度は江間インターチェンジから降りる車あるいは今度は県道原木沼津線から迂回してくる車という、ある意味のダブルパンチを受けていくということで、具体的には何か今考えているということが現在あるのかどうかお聞かせを願いたいと思います。 ○議長(内田隆久君) 都市整備部長。 ◎都市整備部長(守野充義君) 流入対策ですね、これを具体的にどのように検討しているかというご質問ですが、現在、大平インターチェンジ、今回今度開通するインターチェンジになるんですけれども、そこから県道原木沼津線を経由して江間地区の県道韮山伊豆長岡修善寺線上に伊豆中央道江間インターチェンジを示すような表示がありませんので、そのため生活道路に混入するおそれがありますので、誘導標識の設置を今県と検討しているところでありますし、今のは一例なんですけれども、それ以外につきましても、その流入対策、江間の交差点、豆塚の交差点のところへなるべく流入しないようなルート、こういったものについて看板等の設置をして誘導対策を今県と検討しているところでございます。 以上です。 ○議長(内田隆久君) 八木議員。 ◆8番(八木基之君) 標識の設置等という言葉が強く打ち出されたような答弁だったわけですけれども、先ほどの話でもあったように、実際に伊豆中央道から7,000か8,000台、それから今後の静浦バイパスからの迂回してくる車を鑑みると、相当な量なわけですね。標識だけではなかなか賄えない。そのためには拡幅あるいはその昔、町の時代なんですけれども、やはり静浦港韮山停車場線自体が、商店街があるためになかなか拡幅が難しいということで、実は江間いちご狩りセンターの前から松原橋にかけてを都市計画決定道路をつくって、バイパスをつくるというような話までつくったんですけれども、それはちょっと頓挫したんですけれども、やはりこれからはいろいろな意味で、拡幅がすぐできないということも想定されるわけですから、ぜひその拡幅あるいはバイパス等のことまで広く考えた中で、市としてもやはり40年という長きというと、もう私も多分お墓の中に入っているわけですから、本当に抜本的な意味で考えていただきたいなと思っているわけでございます。 それで、少し最後に時間もあれですから、市長に少しお伺いをしたいんですけれども、現在、伊豆中央道は観光シーズンや通勤時間帯にかなりの渋滞を引き起こしているわけですけれども、この渋滞を回避するために、県道だけでなく、生活道路に流入していることも事実であって、地元としても大変危険であるというふうに危惧しているわけなんですね。その辺をこれから40年間という長きにわたって、それを受けていくということを考えると非常に難しい問題があるわけですけれども、市長としてはその辺はどのように考えているのか少しお聞かせ願いたいと思います。 ○議長(内田隆久君) 市長。 ◎市長(山下正行君) 本件につきましての八木議員のご懸念、ご心配、よく分かります。議会においても、昨年、全会一致で無料化を計画どおり行うべきであるという、そういう意見書も出てるのもよく承知しております。皆さんといいますか、市民を代表する皆さんの計画どおりの無料化に対する期待の大きさがまさに示された意見書ということで重く受け止めております。そういう計画どおりの無料化が進むと、行われるということがもともと言われていたわけでありますが、それを県が地域全体の道路整備ですとか財源の問題等ですね、また公益性、公共性をいろいろ考えた末に無料化を少し延ばす。少しというか、40年という話がありましたけれども、延ばすということは、まさに無料化に対する期待を裏切ると言ったらおかしいんですけれども、損なうことになるわけでありますから、その点につきましては、それを行う、損なうといいますか、その期待を損なう行為を行う側において何らかの代償の措置があって私はしかるべきだと思っております。それはその代償措置は、例えば道路整備もあるでしょうし、それから何らかの割引の取組ということもあるかもしれません。今一概にここで具体的に何かできるのかというのは申し上げることは、もちろん県がやることですから、私は責任を持って言うことはできませんけれども、市としてもその点について県としっかりと協議を行ってまいりたいと考えております。 ○議長(内田隆久君) 八木議員。 ◆8番(八木基之君) 市長の答弁の中で裏切りという言葉で訂正したような、ちゅうちょしたような言葉があったんですけれども、私は江間のフルインター化、いわゆる高架にしたときの地元説明等を考えると、県はやはり地元民を裏切ったというように私は個人的には思っているんですね。ですから、その辺も含めてよく考えて、交通にどういうふうに対処していくのかということは真剣に捉えていただきたいなと思っているわけでございまして、今、市長の口から割引というような言葉で、これは市がやることではないということで、ちょっと言葉があったんですけれども、もう一回市長にちょっとお聞きしたいんですけれども、昨年の9月に質問したときに、無料化にならなかった場合、何かしらの代償措置があってもいいんではないか的な発言をしたと私は記憶しているんですね。今現在、実際にそれをやるのは、今、市長も言われたように県であるということですけれども、これもでもやはり地元として市長が声を出していかないと、なかなかこれも実現していかないのかなと思うんですけれども、何か具体的に少し市長のほうで考えていることがあるのかどうか少しお知らせしてもらいたいと思います。 ○議長(内田隆久君) 都市整備部長。 ◎都市整備部長(守野充義君) 議員がおっしゃるように、伊豆中央道の渋滞によりまして、生活道路にまで多くの車両が流入し、市民生活に影響を及ぼしていること、これはまずこの問題対策を行う必要があるというふうには認識をしております。市といたしましても、広域交通と生活交通の機能の分担をしっかりするように、また、市民が安全で快適に利用できる道路環境が当然これは必要でありますので、このあたりにつきましては県のほうに強く要望、働きかけをしていきたいというふうに思います。 以上です。 ○議長(内田隆久君) 八木議員。 ◆8番(八木基之君) 八木です。 市長が答えにくいようで部長が答えたから、それはそれで理解はするものですから、ただ、市がやはりそのことを地元等のことをよく考えて、いろいろと行動をしていただきたいなと強く要望しておきます。 最後に、ちょっと地元の合意形成ということについて、ホームページ等でこういう言葉が載っているんですね。前回のこれ延長のときのことなんですけれども、個別説明、調整を述べ、100回以上にわたって行った。最終的には2013年8月に開通した……分かりました。同意について最終的には何をもって同意ということを今望んでいるかだけお聞かせください。 ○議長(内田隆久君) 都市整備部長。 ◎都市整備部長(守野充義君) 今、八木議員がおっしゃった当時の100回以上の説明会ですとか、同意を得たとかいうお話だったんですけれども、当時は100回以上というのは、有料化の延長のこともあるでしょうし、もしくはフルインター化にするということの同意ですとか、料金を割引にしていくんだよというような同意、こういったものも同意なのかと思ってますが、今回のしかも100回以上というのは、恐らく地元といっても、すぐ地区の方ばかりではないような100回以上だったのかなというふうに私は聞いているんですけれども、そういった中で話合いをして、同意を得たという表現だったんですけれども、今回がどこまでが同意なのかということにつきましては、すみません、そこは県のほうには確認しないと分からないところでございます。 以上です。 ○議長(内田隆久君) これにて8番、八木基之議員の質問を終了いたします。--------------------------------------- △鈴木俊治君 ○議長(内田隆久君) 最初に、16番、鈴木俊治議員の発言を許可します。 16番、鈴木議員。     〔16番 鈴木俊治君登壇〕 ◆16番(鈴木俊治君) 皆さん、おはようございます。16番、鈴木俊治です。 それでは、通告書に従いまして、2点の一般質問をいたします。 まず、1、半年後に迫る伊豆中央道無料化についてであります。 伊豆中央道は、現行の道路整備特別措置法によると本年10月3日より江間料金所が無料化となります。しかし、現在、県の説明は国で進める同法の改正により、有料化延長実施とも取れる姿勢を感じさせられます。この法改正は確実に行われると目されることから、江間料金所の無料化が危ぶまれる状況にあると考えるので、以下のように質問します。 (1)市では、この道路の料金徴収期間の考えについてどのように把握していますか。 (2)本市議会で議決した伊豆中央道料金徴収期限翌日の無料化完全実施を求める意見書についてどのように考えていますか。 (3)道路整備特別措置法の改正が行われたと確認した場合、市ではどのような対応を考えていますか。 (4)県の無料化による渋滞の考えについて市ではどのように理解していますか。 次に、2、稲作に欠かせない肥料等の高騰と耕作放棄地拡大についてであります。 田方平野を潤す水田は伊豆の国市の大切な農業資産であり、その景観は郷土の誇りでもあります。これらの水田の多くは小規模の農業者によって維持されています。昨今のコロナ禍及び国際情勢悪化における原油価格・物価高騰等の影響によりまして、農業生産に欠かせない肥料や資材等の価格が高騰し、多くの稲作農家が営農継続に不安を抱える状況となっています。また、このことに端を発し、耕作放棄地の拡大が危惧されます。よって、以下のように質問します。 (1)水田10アール当たりの米の収穫量価格と必要経費はいかほどですか。 (2)肥料等の価格高騰をどのように把握していますか。 (3)稲作農家へ肥料や資材等の高騰分の一部を助成する考えはありませんか。 (4)耕作放棄地の現状はいかがですか。 (5)耕作放棄地リノベーション事業補助金の効果はいかようですか。 以上です。 ○議長(内田隆久君) 鈴木議員の質問の途中ではありますが、ここで暫時休憩といたします。 再開は10時といたします。 △休憩 午前9時47分 △再開 午前10時00分 ○議長(内田隆久君) 休憩を閉じ、会議を再開いたします。 鈴木議員の通告に対する答弁を求めます。 答弁者、市長。     〔市長 山下正行君登壇〕 ◎市長(山下正行君) 鈴木議員のご質問にお答え申し上げます。 初めに、1、伊豆中央道路の無料化についてのうち、(1)料金徴収期間の考え方についてのお尋ねでございます。 平成26年4月に導入された伊豆中央道修善寺道路合併採算制に関しましては、道路を管理する静岡県道路公社が2つの有料道路の経営を一体化するために導入したものであります。料金徴収期間につきましては、静岡県道路公社が道路建設に要した借入金を利用料収入をもって償還が可能となる期間を算出し直して設定した上で、県議会の議決や国の許可を得て、令和5年10月2日までとしたものであると認識しております。 次に、(2)無料化完全実施を求める市議会の意見書に対する考えについてのお尋ねでございます。 市民の代表であります市議会が令和4年9月定例会において、伊豆中央道無料化完全実施を求める意見書を議決したことは、無料化への期待が大変大きいものと重く受け止めております。 次に、(3)道路整備特別措置法が改正された場合の市の対応についてのお尋ねでございます。 国では、地方道路公社等が管理する有料道路の整備促進を図るため、既に供用されている道路に加え、未供用の道路についても一定の条件を満たす場合には、1つの道路として料金を徴収できること等を盛り込んだ道路整備特別措置法の改正法案を国会に提出しております。同法案が国会で可決成立された場合には、市といたしましては、地域の道路ネットワークの整備が的確に行われるよう国・県の動向を引き続き注視し、必要な対応をしてまいりたいと考えております。 次に、(4)県の無料化による渋滞の考えについてのお尋ねでございます。 静岡県は両道路を無料化した場合の交通量を予測したところ、約2倍になり、さらなる渋滞の悪化を予想しております。市といたしましても、無料化による渋滞の悪化は十分に想像できるものと考えております。 次に、2つ目、肥料等の高騰と耕作放棄地の拡大についてのうち、(1)水田10アール当たりの米の収穫量価格と必要経費についてのお尋ねでございます。 農林水産省が公表している農林水産統計によりますと、令和3年産米の全国平均収量は10アール当たり520キログラムであります。また、生産にかかる費用につきましては、10アール当たり全国平均で12万8,145円となっております。米価につきましては、令和3年産の一等米、玄米の相対取引価格は、60キログラム当たり1万2,804円となっております。 次に、(2)肥料等の価格高騰をどのように把握しているかについてのお尋ねでございます。 肥料や資材等の価格高騰は、農業者や農業団体から伺っております。これが続きますと農業者の生産意欲の低下につながり、ひいては離農者の増加を招くものと懸念されます。 次に、(3)稲作農家に対する肥料や資材高騰分への助成についてのお尋ねでございます。 稲作農家への肥料や資材等の支援につきましては、物価高騰は全国的な課題であり、国は春肥1万円当たり1,444円、また県は309円を助成する支援措置を予定しております。市はこうした情報を丁寧に周知するとともに、今後の肥料価格の推移と、国や県の動向を注視してまいりたいと考えております。 次に、(4)耕作放棄地の現状についてのお尋ねでございます。 毎年度農業委員会が市内の耕作放棄地の面積を調査しており、令和3年度は98.3ヘクタールでありました。5年前の平成28年度は96.4ヘクタールでありましたので、微増となっております。近年はおおむね100ヘクタール前後で推移しております。 次に、(5)耕作放棄地リノベーション事業補助金の効果についてのお尋ねでございます。 同補助金につきましては、本年度はこれまでのところ交付の実績はございません。このため、農業者からのご意見を踏まえ、補助期間や補助率、補助金の金額の上限について見直しを行い、当該補助制度が活用されるよう改善することを計画しております。 以上です。 ○議長(内田隆久君) 通告による質問及び答弁が終わりましたので、これより再質問を許可します。 16番、鈴木議員。 ◆16番(鈴木俊治君) 再質問を順次させていただきたいと思いますが、再質問をする前に、この伊豆中央道の無料化、この伊豆中央道ができたときの成り立ちについて、私、少し調べましたので、ここで少しお伝えさせていただきたいなと思います。 これは旧伊豆長岡町の関連資料から抜粋したものでありますが、伊豆中央道の計画が当時発表されると、建設反対の運動が起きて、各地で抗議集会開かれていました。伊豆長岡町でも小坂、長瀬地区を中心に猛烈な反対運動が起こり、時の小坂区長を先頭に、町内全体を巻き込んで大挙して反対の行動を起こしたりしたと。反対の理由は、有料道路であることと沿道が利用できないこと、そういったことであったということです。昭和54年に国道136号バイパスの計画が示されたとき、期成同盟会は多数をもってこの計画を了解することと決めたと。しかし、このとき伊豆長岡町は江間地区が有料道路であることに難色を示したと。当時の伊豆長岡町議会は、すぐに全員協議会を招集して、この対策委員会を設立して、この対応に当たったと、このようにございました。 もう一つ、広報いずながおか、これは昭和55年の10月号でありますが、136号バイパス測量に入ると、こういった記事がございました。伊豆の玄関口三島から下田に至るまで、国道136号は土曜、日曜となると他県ナンバーでの車で道路がいつも混雑し、地元の私たちは裏通りを探して走るような状態が続いています。このことは沿道の人たちの迷惑だけでなく、私たちの町の観光にも大きな影響があります。こうした慢性的な交通渋滞を解消するため、新しい道路計画が国道136号バイパスであります。昭和55年9月18日に開かれた伊豆長岡町議会定例会の一般質問の中で、当時の町長は、この道路の建設が町の発展につながり、地域の皆さんの利便性が図れるよう、これから大いに努力したいと、このように述べておりました。そして、昭和60年4月号では伊豆中央道の開通という記事が載せられておりまして、それから本年まで38年間経過しております。というような古い資料から顕在する当時の思いであります。 そして、今朝、静岡新聞を見ましたら、その中に「ひろば」という欄がございます。そこに「料金徴収なら安全な道を」、裾野市の方が投稿しておりました。これも紹介しておきます。県は伊豆中央道修善寺道路料金徴収期限を延長する方針を明らかにした。理由は、無料化した場合の渋滞悪化だという。一体いつまで県民から徴収し続けるつもりなのか。地元民の思いを理解しようとはしないのか。地形も曲がりくねった狭い道が多く、移動時間も長くかかる。有料の道路はそれらの問題を解決することを目的に建造されたはずではないのか。もし無料化で渋滞が悪化してしまうとするならば、それはいまだに道路のキャパシティーが不足していることが原因ではないだろうか。県が道路の料金を徴収したいのであれば、もっと幅が広く、合流ゾーンも長い安心して走行できる道路を建設してからではないか。生活に必要な自家用車を所有している県民の負担をこれ以上増やさないでいただきたい。こんな声が寄せられております。 前段で私が昭和50年代の話をしましたが、この頃の議会であるとか、あるいは首長さん方というのは非常な心血を注いで、この伊豆中央道の建設に努力してまいったと、このようなことが感じられたわけであります。そういった方々も今はおりません。草葉の陰で何とかこの伊豆中央道を地域の発展のため役立ててもらいたいと、このようにきっと思っているはずです。そういったところから、私はこれから再質問をしてまいりたいと思います。 まず、1の道路の料金徴収の考えについてどのように把握しているかということで、このことは私が9月定例会で1回質問いたしました。料金徴収によって償還が完了した時点あるいは期限内に償還が完了しない場合であっても、料金徴収に達した場合、いずれか無料開放にすると、こういうふうな市のほうの内容でありましたが、このことについて今もその考えは変わらないと理解してよろしいでしょうか、お伺いします。 ○議長(内田隆久君) 都市整備部長。 ◎都市整備部長(守野充義君) 有料道路事業につきましては、早期に道路整備を進めるための有効な手法であるというふうな認識しております。特に大規模な道路整備におきましては選択肢の1つであると思っております。建設費は維持管理費などから利用料金と料金を徴収する期間を定めており、料金徴収により償還が完了した時点あるいは期間内に償還が完了しない場合であっても、料金徴収期限に達した場合のいずれかで無料解放することになるということは認識しております。 以上です。 ○議長(内田隆久君) 鈴木議員。 ◆16番(鈴木俊治君) これから質問することについて、このことが基本なんですよね。やはり料金徴収期間が過ぎた。完了した、この時点でやはり無料化するべきというような考え方を持っていないと、これからきちんとした対応ができないと私はこのように思います。 (2)のことですが、本市議会でこの伊豆中央道料金徴収期限翌日の無料化完全実施を求める意見書、これを国土交通大臣、県知事、県道路公社の理事長へ提出したわけでありますが、市も、すみません、議員の1つの仕事であります市民の代弁者ということを鑑みますと、この全市民の意見であると言っても私は過言ではないと思います。ここにおいでになる議員というのは、選挙時に当日の有権者の90%以上の支持を得ているわけであります。そういったことを念頭にまたお答えいただきたいと思います。 質問することは、このことから市はどのようにこの伊豆中央道の無料化について対応していこうと考えておりますか。また、この9月定例会以降に、この伊豆中央道の無料化についてどのようなアクションを具体的に起こしてきたかお尋ねします。 ○議長(内田隆久君) 都市整備部長。 ◎都市整備部長(守野充義君) 先ほども少しお答えをさせていただきましたが、意見書をご提出されたときには、そのときも申し上げたと思うんですが、料金徴収期限はまだ令和5年10月2日であるということでしたので、その時点では県の動きを当然注視をしておりました。県といたしましても、意見書は重く受け止めているということをお聞きしておりましたが、12月の県の議会の答弁で、有料料金の徴収期限を延長するということを検討を進めていくということでしたので、その後の内容を県から受けました。答弁でもございましたけれども、渋滞の軽減、料金徴収をやめ、無料化することによると交通量がさらに2倍になるということも受けたという説明の中で、伊豆の国市の市議会議員の皆様にも資料をお渡ししているところだと思います。その後、その説明を受けた中で、市といたしましても、渋滞が当然想定される箇所等について県と協議をしておりましたし、現在についてもしているところでございます。 以上です。 ○議長(内田隆久君) 鈴木議員。 ◆16番(鈴木俊治君) それでは、伊豆中央道の平成26年4月の合併採算制導入時と令和4年12月末、また令和5年の来る10月2日時点の未償還残高は幾らになるでしょうか、お伺いします。 ○議長(内田隆久君) 都市整備部長。 ◎都市整備部長(守野充義君) 合併採算時の未償還残高というご質問、それと、令和4年度末の残高ということでよろしいでしょうかね。こちらにつきましては県から情報がないんですが、私の記憶ですと、合併採算時には90億円ぐらいあったのかなというふうには記憶をしております。また、いずれにいたしましても、この道路につきましては静岡県の道路管理者が管理していることですので、具体的な数字については分からないんですが、一昨日ですか、函南町の議会のほうで、令和4年3月末の伊豆中央道修善寺道路の未償還額につきましては約33億円あるというふうに発言をされておりましたということは承知をしておりますが、正確な数字については、すいません。現在については把握はしておりません。 以上です。 ○議長(内田隆久君) 鈴木議員。 ◆16番(鈴木俊治君) 数字についてよく分からないということなんですが、私も現在の数字をきちっと把握できるかと思いましてお伺いしたまでであります。これは過去の資料でありますが、2015年に出された道路行政セミナー、こちらの資料でありますが、平成26年3月の合併採算制導入時、このときには伊豆中央道の未償還残高が12億円、修善寺道路が68億円、合わせて80億円あったわけです。翌年にはもう伊豆中央道の未償還残高が5億円。ということは、1年間に約7億円償還しているという勘定になるわけであります。そうすると、どういうことかというと、これは数式の中で推し量った数字なんですが、本年3月末現在では伊豆中央道の未償還残高がマイナスの51億円。いわゆる51億円もうかっているよという話です。修善寺道路は23億円残っている勘定になります。合併採算制を取って、これを両方合わせたとしてもマイナスの28億円、いわゆる28億円も黒字が出ているわけで、もうとっくにこの償還は済んでいるはずなんです。済んでいるから多分数字をよこしてもらえない。もう黒字なんですよなんて言ったら、じゃ、返してくださいよという話になると思いますので、こういう数字が予測されているわけであります。そういった意味では、前の八木議員のご発言の中で、伊豆中央道のこの高架の部分ですね、40数億円かかったというふうな話でありましたが、このことについてもほとんど伊豆中央道の黒字の中で支払うことができたと、こんなふうに私は思います。この考え方について間違いがあるかどうかお伺いします。 ○議長(内田隆久君) 都市整備部長。 ◎都市整備部長(守野充義君) 今、鈴木議員がおっしゃった数字等については、詳しい数字が私のほうでは手持ちにないもので分からないんですが、ただ、先ほど言いましたように、33億円、令和4年3月末ですので、昨年ですよね。昨年の段階で33億円、償還が7.5億円だとすると、今現在まだ20何億円残っているという話になって、そうすると、10月までだとまだ償還し切れてないのかなというふうにも取れるのかなというふうには思っております。 以上です。 ○議長(内田隆久君) 鈴木議員。 ◆16番(鈴木俊治君) 数字にかなり差が見られるわけでありますが、私もこのご紹介した資料に基づいてお話ししてますので、どれが正当性があるかということでは、正解はどこかに静岡県のほうにあると思いますので、時期が来たらこれも分かるのかなと、こんなふうに思います。 次に、(3)の道路整備特別措置法、この改正が行われた場合、このことについてなんですが、今この改正がされようとしているこの法律のどこがどのように変わり、どういったことが具体的に可能になるか教えていただきたいと思います。 ○議長(内田隆久君) 都市整備部長。 ◎都市整備部長(守野充義君) 国の今通常国会に提出されている道路整備特別措置法の改正につきましては、主なものにつきましては、高速道路の更新、進化のため料金徴収を延長することとされておりまして、今回地方道路公社等が管理する有料道路の整備促進のための法改正につきましては、道路整備特別措置法の一部改正になるんですが、1つ目が、地方道路公社は、国土交通大臣の許可を受けた2以上の道路につき、交通上密接な関連を有する等の要件に適合する場合には、国土交通大臣の許可を受けて、これらの道路を1の道路として料金を徴収することができるものとすると。これは法の第11条第1項関係になるかと思います。それから、2つ目が、地方道路公社は都市計画において定められた自動車専用道路であること等の要件に適合する道路のみ1つの道路網が形成されてる場合において、国土交通大臣の許可を受けて当該道路網の構成している道路を新設し、または改築して料金を徴収することができると。これは第12条第1項の関係になるということなんですが、それを加味というか、読み解くと、地方道路公社等が管理する有料道路の整備促進等のために当該道路のプール制を対象にして、プール制の対象を追加したということで、未供用の道路も追加になったというような条文だというふうには理解しております。 以上です。 ○議長(内田隆久君) 鈴木議員。 ◆16番(鈴木俊治君) 鈴木です。 今、2つ以上の道路を一緒に取り扱うことができるというふうなことだったんですが、これは伊豆中央道修善寺道路は2つの道路だということで合併採算制を取ったわけなんですが、これは1つの136号バイパスという考え方のくくりの中で2つの道があるよと、そういったところで一緒になっていく。これは分かるんですが、こういう136号バイパス以外の道路についても道路公社が管理しているものであればよいということなんでしょうか、お伺いします。 ○議長(内田隆久君) 都市整備部長。 ◎都市整備部長(守野充義君) 先ほども法12条関係で申し上げましたが、国土交通大臣の許可を受けて当該道路網を構成している道路を新設し、または改築して料金を徴収することができるものとすることということですので、そういったことになるのかなというふうには考えております。 以上です。 ○議長(内田隆久君) 鈴木議員。 ◆16番(鈴木俊治君) 鈴木です。 最初の市長の答弁にございましたここの欄の未使用の道路、こういう表現がありまして、未使用の道路というのは具体的にどの道路のことでしょうか、お伺いします。 ○議長(内田隆久君) 都市整備部長。 ◎都市整備部長(守野充義君) これは道路整備特別措置法が改正された場合の対応でございますので、どの道路という限定はしているわけではありませんので、道路公社がこれから管理する道路の意味というふうに捉えております。 以上です。 ○議長(内田隆久君) 鈴木議員。 ◆16番(鈴木俊治君) 鈴木です。 それでは、もう一つお伺いします。その中で地域の道路ネットワークの整備が的確に行われるよう、国・県の動向を引き続き注視していくというふうな答弁がございましたが、この地域の道路ネットワークというのを整備というのは伊豆中央道のほかにどこを指しているんでしょうか。 ○議長(内田隆久君) 都市整備部長。 ◎都市整備部長(守野充義君) 伊豆半島で大体申し上げますと、伊豆縦貫道もございますし、今度開通する414の静浦バイパスもあるかと思います。伊豆縦貫道でいきますと、今後修善寺から下田までということで今進めているところで、そういった全体の広域交通のネットワーク、こういったことを指しているものであります。 以上です。 ○議長(内田隆久君) 鈴木議員。 ◆16番(鈴木俊治君) そうしますと、先ほど未使用の道路というのは今ちょっと説明がございました静浦バイパスだとか伊豆縦貫道、これも入っていくということでよろしいでしょうか。 ○議長(内田隆久君) 副市長。 ◎副市長(磯崎猛君) すみません、先ほどありました道路整備特別措置法の関係なんですけれども、改正案の条項を読まさせていただきます。2条の道路につきまして、次の要件に該当する、適合する場合には、大臣の許可を受けて1つの道路として料金を徴収することができるということで、対象となりますのは、通行者または利用者が相当程度共通であり、または相互に代替関係にあることにより、交通上密接な関連を要すると認められるというこういう道路、また徴収を一体として行うことが適当であると認められる特別な事情があることということで、法律ではそういうふうに、改正案はそのような規定となってございます。これを静岡県の場合、静岡県のこの地域に当てはめると、やはりこの伊豆中央道と修善寺道、これから建設をしようとする未供用となっている静浦バイパス、これを1つの料金として徴収するというようなことが想定されるわけですけれども、その点につきまして静岡県のほうでは現時点ではまだ明確な方針は示しておりません。 ただ、この法律のところを考えますと、想定としては静浦バイパスということも制度上は該当するものになるということで、そういう想定はできますが、繰り返しになりますが、県のほうではまだ方針というところは示されてございません。 以上になります。 ○議長(内田隆久君) 鈴木議員。 ◆16番(鈴木俊治君) いわゆる今度の改正については、国交省で言われているこのプール制の適用、このことを言っているんだと思いますが、この適用する場合に、国土交通省のほうの資料の中で、有料道路制度の現状と課題というところがございまして、この中にこういうくだりがございます。この一般有料道路についてなんですが、これは利用者の適正な受益と負担という観点から、地域や利用者の理解を得つつ事業を進めることが重要であると、このように書いてる。いわゆるこれは法律ではこういったことは明快には書いてないんですが、いわゆる地域の同意のないものはできないよというふうに解されると思いますが、いかがでしょうか、お伺いします。 ○議長(内田隆久君) 都市整備部長。 ◎都市整備部長(守野充義君) そのことにつきましては私も承知はしているんですが、今度3月末に市民説明会、こういったものもございますので、そういった状況も踏まえて考えていきたいというふうに思います。 以上です。 ○議長(内田隆久君) 鈴木議員。 ◆16番(鈴木俊治君) ぜひ市民に視点を置いて考えていただきたいと思います。 次の(4)の関係でありますが、こちらについて、伊豆中央道修善寺道路の交通量、これが日量が倍あるいは1.5倍増加しているという説明でありましたが、伊豆中央道建設に当たって、日量何台まで利用するという設計になっていたか、これは分かりますか。 ○議長(内田隆久君) 都市整備部長。 ◎都市整備部長(守野充義君) 昭和57年度になるんですけれども、国に申請した申請書によりますと、開通初年度の交通量は約7,500台を見込んでいたというところであります。 以上です。 ○議長(内田隆久君) 鈴木議員。 ◆16番(鈴木俊治君) 道路交通量の見込みを書いたということだけで、この道路が何台通れるかということではないということですね。県で方針を示している有料化の延長でありますが、有料よりも無料のほうが通行量が多いのは当たり前のことです。その量が2倍になると有料化するというのは、これはどこか決まりがあるんでしょうか、お伺いします。 ○議長(内田隆久君) 都市整備部長。 ◎都市整備部長(守野充義君) 決まりはないと思います。 以上です。 ○議長(内田隆久君) 鈴木議員。 ◆16番(鈴木俊治君) 決まりがないということは、このことにあまり注視する必要はないと、かように感じるわけであります。県では伊豆中央道を無料化した場合、136号から通行が転換し、交通量が増加し、中央道の渋滞が予想されると、このようなことを言われているわけですが、この道路は、私は最初に、昔の広報だとかを紹介しましたが、136号のこの渋滞、この緩和と地域の発展のためにつくられた道路であります。それが観光客が時間的なものを損失するということ、それとか伊豆の道路は渋滞すると悪いイメージに当たる。そういうことを言っているわけではありますが、いつからこの136の緩和や地域の発展ではなくて、観光目的の道路になったのでしょうか、お伺いします。
    ○議長(内田隆久君) 都市整備部長。 ◎都市整備部長(守野充義君) 今現在、新東名ですとか圏央道、こういった広域道路網が充実されたことで、また、東駿河湾環状道路、これも136バイパスにつながったということもございますが、そういった中で令和3年度の交通量調査では平日1万、8,000台を超えているということなんですが、そもそも伊豆地域、伊豆半島全体といいますか、伊豆地域につきましては観光資源が非常に豊富であるということなので、交通網が発達した中で観光に訪れる方がいたということで増えるということだと理解しております。 以上です。 ○議長(内田隆久君) 鈴木議員。 ◆16番(鈴木俊治君) 何度も同じようなことを言うんですが、136の交通渋滞、136ということは136の沿線もみんな支線も交通渋滞を起こすから、それで伊豆中央道をつくると言うから、地域の方々は協力したと。で、今このようにできた。その道路が今度は都会の人が来るのに、観光の関係の人が来るからいっぱいになる。136号へその交通量を逃がしましょうよと。どこかおかしいと思いませんか。目的に反しているじゃないですか。136の渋滞を何か緩和しようとしてつくったものに、136が渋滞しても伊豆中央道は何とかスムーズに通行できるようにしておく。どこかおかしいと思いませんか。私はこのことは伊豆の国市の行政として静岡県のほうへきちんとこのことを説明すべきじゃないかと思いますが、いかがでしょうか、お伺いします。 ○議長(内田隆久君) 都市整備部長。 ◎都市整備部長(守野充義君) 確かに渋滞が非常に多くなってきております。先ほども言いましたように、当初の想定した交通量に比べて大幅に台数が増えているということであります。これは先ほど議員がおっしゃったように、分散させるという方法もこれから考えていくと県は言っておりますし、幹線道路の対策、早期完成、こういったものを強く県のほうに要望していきたいというふうに思います。 以上です。 ○議長(内田隆久君) 鈴木議員。 ◆16番(鈴木俊治君) ぜひとも的確に要望していただきたいと思います。 次に、今年の3月2日の静岡新聞で、3月1日の静岡県議会建設委員会で、伊豆中央道修善寺道路料金徴収期限を40年程度延長する方針を明らかにし、さらに徴収期限を静浦パイパスと同時期にすることが妥当と述べています。このことは決定ということでよろしいでしょうか、お伺いします。 ○議長(内田隆久君) 都市整備部長。 ◎都市整備部長(守野充義君) 国道414号静浦バイパスつきましては、残る区間の整備に新たな有料道路事業を導入するということは聞いてますし、それで早期伊豆全線開通を目指すということは県から聞いておりますが、414号静浦バイパスの建設費に伊豆中央道の料金徴収等が使われるとか、そういった具体的な話については聞いておりません。 以上です。 ○議長(内田隆久君) 鈴木議員。 ◆16番(鈴木俊治君) 鈴木です。 それでは、この徴収期限を静浦バイパスと同時期にすることが妥当という考えでありますが、県では伊豆中央道の料金徴収を行えば、伊豆中央道の渋滞が避けられると言っていますが、本当は静浦バイパス等の工事財源を生み出すということが目的じゃないかと、このようにも取れるわけですが、市ではこういうことは考えないんでしょうか、伺います。 ○議長(内田隆久君) 副市長。 ◎副市長(磯崎猛君) 市では考えないのかというご質問ですけれども、手続を行うのは県でありますので、市で考えられるということは、その方針が示された後の対応ということになると思いますので、ここでの答弁は差し控えさせていただきたいと思います。 ○議長(内田隆久君) 鈴木議員。 ◆16番(鈴木俊治君) 私が9月の定例会のときに申し上げましたけれども、県ではまだ決まっておりませんので、今は何もアクションを起こすことができないという内容のご発言を副市長からいただいた記憶がございます。そのようなうちに県では着々と何とか伊豆中央道の料金徴収の延長化を進めようと、このようにしていって、とうとうこうやって新聞に40年程度延長する方針を明らかにしたとか、静浦バイパス同時期だということが妥当だなんていうことを書くようになったわけなんですよね。これは伊豆の国市がもっと県に抗議をしていれば、こういうことって簡単に出てこなかったと思うんです。まだ県で決めることだからできませんということではなくて、市がどういうふうにしていくかということを着実にやっていくことが私は大事だと思いますが、再度お伺いします。 ○議長(内田隆久君) 都市整備部長。 ◎都市整備部長(守野充義君) 副市長の答弁にありましたけれども、伊豆中央道につきましては静岡県の所管でありますし、静岡県道路公社が管理している道路でありますので、最終的には県議会の議決で決定することになるのかなというふうには思っております。大幅に交通量が増加するということで、観光ですとか経済活動の面においても重要な役割を担う道路であるものですので、伊豆中央道を利用する方々の無料化に対する期待を損なわないように、また県のほうにいろいろと要望等をしていきたいというふうには考えております。 以上です。 ○議長(内田隆久君) 鈴木議員。 ◆16番(鈴木俊治君) 何とか的確な対応を迅速に行っていただきたいと。行政用語では迅速と、一般的にはこの地域でいくとちゃっとしろとかという言葉がありますが、スピード感を持ってやっていただければと、このように思います。 実は先日、3月8日に函南町議会で伊豆中央道江間料金所の無料化のことについて、函南町議の賢明なベテラン議員からこのことが質問が出されておりましたので、私は傍聴に行ってまいりました。この中で伊豆中央道の有料区間を避けるため、通過車両が生活道路に流入し、交通安全上危険が高まることへの懸念が示され、県は現場を理解してない。県は地域住民を愚弄している、だましている、こういったご発言がございました。町では、渋滞解消と地場産業の振興のため建設された道路なので、料金徴収の延長には賛同できないと、こういった答弁がございました。また、函南町の仁科町長は、道路公社の考えは現場を全く理解してない。無料化を引き続き要望していく、このように語っておられました。 それで、改めて市長にお伺いさせていただきたいと思います。県ではこの伊豆中央道修善寺道路、これを一くくりに考えているようでありますが、この2つはまずは別々に考えて、伊豆中央道は観光という側面ではなく、市民の生活を守り、このまちの地域の発展に欠かすことができないと、こういうことに的を絞っていただいて、県の方針が決定する前に伊豆中央道の完全無料化に向けて、日頃からいろんな面で関係の深い函南町など、近隣自治体との連携による活動を含めて県へ要望する考えはございませんでしょうか、お伺いします。 ○議長(内田隆久君) 市長。 ◎市長(山下正行君) まず、伊豆中央道修善寺道路ですね、この修善寺道路、2つの道路を別々に考えてというのは、もう県と国はこれは一体だということで国も許可はしておりますので、これをあえてまた別にするということは実現性がないと思っております。 それから、無料化についての市の県に対して無料化をしろということを市としても言うべきではないかというようなお話でございますが、先ほども八木議員にお答え申し上げましたけれども、議員の皆さんの全会一致で無料化についての意見書が出ているというのはよく承知しておりますし、それを重く受け止めております。本当にこの無料化への期待が高いというのはもう百も承知でありますが、県は県で公物管理をするのが県でありますので、県は県なりの全体のことを考えて、先ほども静浦バイパスですね、特に2期工事、3期工事もこれから取りかかる予定でありますので、全体の道路整備、また地区の道路整備ですね、生活道路も含めて、そういった全体の整備を考えて道路整備を行っていくということが重要だと思っております。ただし、やはり無料化への期待が本当に大きいわけですから、その期待を損ねる行為を県の側がしようと今しているわけですね。ですから、それは1つの約束でもあったんでしょう。それをたがえるということでありますから、その行為を行う側において何らかの代償があってしかるべきだということで、我々としては一概に反対を言うのではなくて、そういう代償措置も含めて、代償措置にはいろいろあると思いますけれども、市としても住民のためになるように検討協議をしていきたいと思っております。 ○議長(内田隆久君) 鈴木議員。 ◆16番(鈴木俊治君) ただいまの市長さんのご答弁をお伺いしてますと、まるで県政から全体を見て、何か大きく捉えてご発言されているように思いましたが、私は伊豆の国市から見ますと、伊豆の国市民の利益とやっぱり幸せを願ったこのことについて取り組むべきだと思いますし、今県のほうに反対を唱えろと、私はこのように言っているわけではなくて、反対ではなくてきちんと要望をしていくと。何とかこの伊豆の国市のため要望していくという、この積み重ねが必要だと私はこのように思います。再度お伺いしても同じようなご返答が返ってくるのかなと思いますので、次の質問に移らさせていただきたいと思います。 稲作に欠かせない肥料等の高騰と耕作放棄地拡大についての、このことについてですが、まずはお伺いさせていただきます。 最初のを飛ばさせていただきまして、稲作農家への肥料や資材等の高騰の一部、これを助成をする考えはないかということなんですが、この答弁の中で国でやっている春肥の助成、これはどんな農家にも1万円当たり1,444円の助成がされるのか。どこでどのような手続が必要なのかお伺いします。 ○議長(内田隆久君) 産業部長。 ◎産業部長(天野正人君) この春肥の助成については、農業者の方々に補助がされるということですが、申込みの方法ですけれども、5人以上の団体として農業者の組織する団体が申込みをするというようなことになっております。手続の話なんですけれども、実は春肥については、先般3月3日ですか、価格の上昇率というところが初めて国のほうで決まりまして、具体的な補助額が、今回市長答弁にありました1万円当たり1,444円というところが決まってきたということです。申請の受付期間は、当初予定していたものより少し遅くなりまして、今後の話です。4月の中旬から6月末までが申請の期間ということで聞いております。申請する場所は、農業者の方がJAさん、それから肥料の販売店等へ申請をされるということになっております。 なお、春肥以外に、秋肥から実はこの事業はございまして、そのときにはJAのほうで1本でまとめて申請を、JAからの申請は県のほうへ申請を上げていくんですが、静岡県の農業再生協議会というところがあるんですが、そちらのほうへ申請を上げていくんですが、その際はJAのほうで1本で申請をしたというようなことで聞いております。 以上です。 ○議長(内田隆久君) 鈴木議員。 ◆16番(鈴木俊治君) 市ではこういった内容について、この情報をどのように市民の方々にお伝えしていこうと、このように考えてますか。具体的にお願いします。 ○議長(内田隆久君) 産業部長。 ◎産業部長(天野正人君) この制度については、既にJAのほうが周知のほうを行っておりまして、その方法が部農会、それからあとJAのほうに生産者の委員会が幾つかあるんですが、そういった方々への周知をしているということで聞いております。あわせて、市のほうも特にJAのほうと連携を取りまして、市のホームページであるとか、あとは広報、そういったものを活用して周知のほうを図っていきたいというふうに考えております。 ○議長(内田隆久君) 鈴木議員。 ◆16番(鈴木俊治君) JAのほうでというふうなことが出ましたけれども、JAのほうが部農会を通してと、これ全部周知されているというふうには私はそういう認識はございませんが、市として広報等を通じて着実にやっていただきたいと思いますが、もう一度伺います。 ○議長(内田隆久君) 産業部長。 ◎産業部長(天野正人君) 現状を考えると、きちっとした周知、これは大変重要なことというふうに思っております。考えております。ですので、広報等できちんと市としても周知を図るということをしたいということでございます。していきます。 以上です。 ○議長(内田隆久君) 鈴木議員。 ◆16番(鈴木俊治君) 鈴木です。 あと一、二か月たつと田植えのいろんな準備が始まってまいりますので、間に合うようにどうかスピード感を持って対応していただきたいと思います。 それでは、5番目の耕作放棄地リノノベーション事業のこちらの関係ですが、この補助金、実績はないというふうなことでしたが、この事業が利用されない原因はどのように捉えておりますか。 ○議長(内田隆久君) 産業部長。 ◎産業部長(天野正人君) 実績がない原因ということですけれども、一番の問題は一言で申し上げると、農業者の方々がその取組に当たってのリスクの負担、そういったものに対してのフォローというのが少し足りなかったのかなというふうには思っております。具体的に申し上げますと、当初予定していた本年度の補助の内容ですけれども、期間についても1年、そして上限額も2分の1で10万円というようなことでスタートしているわけですけれども、その辺が少し現状を考えると、取り組んでもらうのにはそのモチベーションがあまり上がらないような、実際には先ほど申し上げた農業者の方のそういった場所を、耕作放棄地を改めて耕して取り組んでいくという中で少し考え方が足りなかったのかなということで思っているところです。 以上です。 ○議長(内田隆久君) 鈴木議員。 ◆16番(鈴木俊治君) この件について農業者からの意見をということをお伺いしましたが、どのようにして意見を集めようと考えておりますか、伺います。 ○議長(内田隆久君) 産業部長。 ◎産業部長(天野正人君) 実は部農会の集まりでありますとか、そういった中でこの制度について実は改めて概要を説明させていただく中でご意見を伺うというようなことをやってきました。また、個々の農業者の集まりみたいな場面に赴く中で、何か足りないところがどこがあるんでしょうかというようなことでお尋ねするというような取組をこれまでやってきているところです。 以上です。 ○議長(内田隆久君) 鈴木議員。 ◆16番(鈴木俊治君) それでは、この補助事業、これについては予算案としては出ているわけで、令和5年度の予算案としても出ているわけでありますが、この新たな補助内容、これはいつ、どのように示されますか伺います。 ○議長(内田隆久君) 産業部長。 ◎産業部長(天野正人君) 今、予算はまだこれからということですけれども、できるだけ早く周知をというところで考えてますので、要綱の改正についても今協議を進めているというところでございます。ですから、4月早々に内容を公表をしていきたいということで考えております。 以上です。 ○議長(内田隆久君) 鈴木議員。 ◆16番(鈴木俊治君) ちょっと私の質問が前後して大変申し訳ないんですけれども、肥料や資材の高騰分、これについて一部助成する考えはないかというところで、国の考え方をお伺いしました。市として例えば10アール当たり1,000円とか、そういうことの補助を出している自治体もございます。そういった中で市独自でこの肥料の高騰、これの対策として何か考えられないでしょうか、お伺いします。 ○議長(内田隆久君) 産業部長。 ◎産業部長(天野正人君) この肥料ですね、それから資材の高騰に対する市独自の対応ということなんですが、このことについては、先ほども市長の答弁にございましたけれども、市単独でということについては、やはりそういった肥料、それから資材の高騰の推移、それから国や県の動向、こういったものを注視する中で、その必要性についてきちんと見守る中で判断をしたいということで考えているところです。 以上です。 ○議長(内田隆久君) 鈴木議員。 ◆16番(鈴木俊治君) 鈴木です。 この稲作肥料の価格高騰の助成金、このことは当然米農家の救援策として私は考えていただきたいわけですが、この事業が実現されれば耕作放棄地の拡大にも私はつながると思います。この肥料が高くなった、こんなことによりまして離農される方もきっと考えられるじゃないかと。これは行政の方も認識していただいていると思います。こういったことは、やはり連鎖的に起こるのが一番怖いわけですので、その対策としてこの営農がしやすい状況にしてやる、こういうことが大事だと思います。 令和5年の作付はまだ始まっておりませんので、これから検討されてもおかしくはないと思いますが、これから検討だけでもまずはしていただいて、対策を考えていただく、こういうことはできますか。お伺いします。 ○議長(内田隆久君) 産業部長。 ◎産業部長(天野正人君) お答えは、先ほど答弁させていただいたとおり同じ答えになってしまうんですが、先ほど申し上げたように、国はもう既に実施をする予定になっていると、県もです。あと、市独自のものについては、やはり今後の価格の特に推移、そういったものを見守っていく中で、見ていく中でその必要性を先ほど言いましたように判断をすると。やはり、もうここまで上がってしまったんだからというようなことがあれば、それはその支援について考えていかなければならないと思いますし、ですのでそういったものをつぶさにこれからきちんと見ていく中での判断だというふうに考えております。 ○議長(内田隆久君) 鈴木議員。 ◆16番(鈴木俊治君) 分かりました。 農家が今一番困っていることが必要経費の高騰、このことをぜひともご理解いただきまして、私の質問は以上とさせていただきます。 ○議長(内田隆久君) これにて16番、鈴木俊治議員の質問を終了いたします。 ここで暫時休憩いたします。 再開は11時15分といたします。 △休憩 午前11時03分 △再開 午前11時15分 ○議長(内田隆久君) 休憩を閉じ、会議を再開いたします。 一般質問を続けます。--------------------------------------- △森下茂君 ○議長(内田隆久君) 次に、6番、森下茂議員の発言を許可します。 6番、森下議員。     〔6番 森下 茂君登壇〕 ◆6番(森下茂君) 皆さん、こんにちは。 議席番号6番、公明党、森下茂でございます。 ただいま議長より発言の許可をいただきましたので、2点についてご質問をいたします。 1、子宮頸がんワクチンのワクチン接種の周知と子宮頸がん予防に対する市の対応について。 (1)今回、定期接種に追加される子宮頸がんは、ヒトパピローマウイルス、(HPV)への感染が原因で子宮頸部に生じるがんのことです。日本では毎年1万人以上の女性が子宮頸がんと診断をされ、年間2,900人の命が子宮頸がんで奪われています。また、子育て世代である30代から40代で亡くなる方は比較的若い世代が多く、多くの患者がお子さんを残して亡くなっております。また、命は助かっても、がん治療で子宮を失うことで、子供を授かりたくても授かれないという方も年間約1,000人おられます。 しかし、子宮頸がんの感染はHPVワクチン接種によってがんにならないようにする一次予防と、がん検診によるスクリーニングでがんを早期発見、早期治療し、結果的に子宮頸がんによる死亡を予防すること、二次予防もできます。このように、子宮頸がんは最も予防しやすいがんであり、がん予防の知識が大切な病気といえます。 9種類のヒトパピローマウイルスの感染を予防できる9価ワクチンが今年4月から定期接種化されます。現在は全額自己負担のため、計3回で10万円程度かかるとされるが、4月から公費負担により原則無料で受けられるようになります。 そこで、以下の質問をいたします。 (1)今回、定期接種に追加される9価ワクチンの有効性と安全性について市の認識は。 (2)9価を含むワクチンは、一定の間隔を開けて3回の接種が必要とありますが、具体的にどのぐらい間隔が必要か。 (3)令和4年度接種対象者数と接種時期を逃してしまったキャッチアップ対象者数は。 (4)ワクチン接種(9価ワクチンを含む)に対する令和5年度予算については、何人分でどの程度の予算をお考えか。 (5)20代、30代の子宮頸がん発生率が高くなっているとのことですが、HPVワクチン接種と併せて二十歳を過ぎたら2年に1回子宮頸がん検診を受けるべきとの指摘がされています。それについて市の見解を伺います。 (6)今後、HPVワクチン接種向上と子宮頸がんに対する市の取組について伺います。 2題目、公共施設等の男性トイレにサニタリーボックスの設置を。 国立がんセンター2019年の統計によると、全国の膀胱がんの男性患者は1万7,498人、前立腺がんでは約10万人の方が発症されています。これらのがん患者は、病気の影響で自分の意思と関係なく尿漏れに悩んでいます。 2021年3月の某製薬会社の調査では、40代から70代の男性の約8人に1人が尿漏れに悩んでいるとの回答があり、日常的に尿漏れパットが欠かせない男性が増えている。尿漏れパットやおむつなどを使う男性の7割近くが、男性トイレにサニタリーボックスがなくて困った経験があると答えています。サニタリーボックスの設置について、以下の質問をいたします。 (1)市内にサニタリーボックスを必要とするであろう方はどれぐらいおられると想定されているか。 (2)現在、市内公共施設の男性個室トイレにサニタリーボックスは設置されているか。 (3)公共施設にサニタリーボックス設置のお考えは。 以上です。 ○議長(内田隆久君) それでは、これより答弁を求めます。 答弁者、市長。     〔市長 山下正行君登壇〕 ◎市長(山下正行君) 森下議員のご質問にお答え申し上げます。 初めに、1、子宮頸がんワクチン接種の周知と子宮頸がん予防に対する市の対応についてのうち、(1)9価ワクチンの有効性と安全性に対する市の認識についてのお尋ねでございます。 9価ワクチンは、9種類のウイルスの型への感染を防止するワクチンであり、厚生労働省によりますとその予防効果は子宮頸がんを80から90%防ぐことができることから、2価、4価ワクチンより効果が高いとされております。 一方、安全性につきましては、4価ワクチンと比べ接種部位の傷みや腫れなどが出やすいものの、頭痛、発熱、吐き気等の症状が出る割合は同程度であると報告されております。このことから、9価ワクチンの安全性は一定程度明らかになっているものと認識しております。 次に、(2)子宮頸がんワクチンの接種間隔についてのお尋ねでございます。 日本国内で使用可能なワクチンは、2価ワクチン、4価ワクチン、9価ワクチンの3種類であり、このうち2価ワクチンは初回接種から1か月後、6か月後にそれぞれ2回目、3回目の接種を行います。また、4価及び9価ワクチンにつきましては、初回接種から2か月後、6か月後にそれぞれ2回目、3回目の接種を行います。 なお、9価ワクチンにつきましては、国において一部の対象者に限り原則2回の接種が3月7日のワクチン分科会で承認されました。 次に、(3)令和4年度の接種対象者数についてのお尋ねでございます。 令和4年度の定期接種の接種対象者は786人であります。また、接種時期を逃してしまったキャッチアップ対象者は1,429人であります。 次に、(4)令和5年度当初予算案に計上した予算額についてのお尋ねでございます。 令和5年度当初予算案には、令和4年度の接種実績から算出した定期接種者133人分、キャッチアップ対象者89人分となる約2,000万円を計上しております。 なお、予算額は現時点での9価ワクチンの接種費用が不確定でありますことから、4価ワクチンの接種費用により算出しております。 次に、(5)子宮頸がん検診の実施の必要性に対する市の見解についてのお尋ねでございます。 ワクチンを接種していても免疫が不十分である場合や、ワクチンでは対応できない型のウイルスに感染する可能性があることから、市民の皆様には定期的に子宮頸がん検診の受診の必要性を十分に説明していくことが重要であると考えております。 このため、毎年5月中旬頃には各種がん検診等を促すための検診ガイドを個別発送しております。また、21歳になられる女性には、子宮頸がん検診を無料で受けられるクーポンの同封や成人式の案内通知に子宮頸がん検診等のお知らせを同封するなど、積極的に受診勧奨に取り組んでおります。 次に、(6)ワクチン接種率向上と子宮頸がんに対する今後の市の取組についてのお尋ねでございます。 令和4年4月から、定期接種の積極的な勧奨を再開し、対象者に対して個別通知を発送するとともに広報紙やホームページを通じて案内をしております。また、接種を受ける機会を逸したキャッチアップ対象者に対しましても、昨年6月に個別通知を発送しております。 今後も、子宮頸がんワクチンの有効性や安全性、がんにかかる仕組み等を本人及び保護者に理解してもらえるよう、正確な情報発信に努めてまいります。 次に、2、公共施設等の男子トイレにサニタリーボックスの設置をについてのうち(1)市内にサニタリーボックスを必要とする方の想定人数についてのお尋ねでございます。 前立腺がんや膀胱がんなどの影響により、尿漏れ等の対策としてパット等を使用する男性が全国的に増えていると認識しておりますが、必要とされている人数は把握しておりません。 次に、(2)市内公共施設の男性個室トイレへのサニタリーボックスの設置状況についてのお尋ねでございます。 庁舎や文化施設、公園など市内の40公共施設のうち、男性個室トイレにサニタリーボックスを設置しているのは2施設、これは反射炉ガイダンスセンターと椰の杜であります、この2施設があります。 次に、(3)公共施設へのサニタリーボックス設置に対する考え方についてのお尋ねでございます。 設置の必要性は認識しておりますので、多目的トイレを中心に順次設置してまいりたいと考えております。 以上です。 ○議長(内田隆久君) 通告による質問及び答弁が終わりましたので、これより再質問を許可します。 6番、森下議員。 ◆6番(森下茂君) 市長よりご答弁をいただきましたので、再質問のほうをさせていただきます。 初めに、1に関してですけれども、9価ワクチンは4月より公費接種が開始されるということで、HPVワクチンを接種した方は接種をしなかった方に比べてがんの発生率が大変低い結果が出ていると。17歳から30歳で接種した人の63%、17歳までに接種した人では88%もがんの発生率が低く、ワクチンによる予防効果が明らかで、9価ワクチンにおいては原因の8割から9割をカバーできると、そういう答弁もされましたけれども、2価、4価ワクチンに比べて9価ワクチンの副反応についてはどのようになっておりますか。 ○議長(内田隆久君) 健康福祉部参与。 ◎健康福祉部参与(蒔田善江君) ただいまのご質問にお答えいたします。 副反応につきましては、接種部位の痛みや腫れなどが出やすいものの、頭痛、発熱、吐き気などの出る、症状が出るケースについては2価、4価ワクチンと同等であるというような報告がされています。 以上です。 ○議長(内田隆久君) 森下議員。 ◆6番(森下茂君) ワクチン定期接種の、例えばですけれども、最後の学年、現在高校1年生の女子が副反応等でためらっていたワクチン接種を、将来を考えて接種を考えた場合ですけれども、4月まで待って効果の高い9価を実費で受けるか、今月中に4価ワクチンを公費で接種すべきか選択について、市としてはどのようなお答えをされますか。 ○議長(内田隆久君) 健康福祉部参与。 ◎健康福祉部参与(蒔田善江君) 現在のところ、定期接種につきましては9価のほうが始まりますので、そちらを打っていただく。現在、最終学年、対象者となる方について、そのフォローについてということは特に計画など考えはございません。 以上です。 ○議長(内田隆久君) 森下議員。 ◆6番(森下茂君) 分かりました。 9価ワクチンを待って打てば公費負担になりますので、そちらのほうがいいとは思いますが、お医者さん、産婦人科等のお話ですと、早めに打ちたいのであれば公費負担で早めに2価、4価のほうを打たれたほうがいいですよという指導をされている産婦人科もおられます。 次ですけれども、9価ワクチン接種の対象はこれまでと同じ小学6年生から高校1年生ですが、中学1年生での接種がよいとされているその理由というのは何でしょうか。 ○議長(内田隆久君) 健康福祉部参与。 ◎健康福祉部参与(蒔田善江君) ただいまのご質問にお答えします。 予防接種の法律上は小学6年生とされていますが、国で示す実施要領について推奨されるのは中学1年生からとなっております。こちらの実施要領につきましても、国において科学的知見や専門家のご意見を基に策定されたものであると考えております。 以上です。 ○議長(内田隆久君) 森下議員。 ◆6番(森下茂君) 中学1年生での接種がよいとされているその理由は、何か特別な理由があるのでしょうか。 ○議長(内田隆久君) 健康福祉部参与。 ◎健康福祉部参与(蒔田善江君) ただいまのご質問ですが、特別な理由ということでは把握はしておりません。ただ、やはりデータですとか科学的知見から中学1年生からの接種が望ましいということで設定されていると捉えております。 以上です。 ○議長(内田隆久君) 森下議員。 ◆6番(森下茂君) 分かりました。 続いて、既に2価または4価で1、2回目の接種を済ませた人が、残りを9価で行う交互接種というのは認められているのか。また、その際の副反応についての懸念というのはどうでしょうか。 ○議長(内田隆久君) 健康福祉部参与。 ◎健康福祉部参与(蒔田善江君) ただいまのご質問ですが、既に2価、4価ワクチンで接種を始めた方についてですが、原則としてワクチン接種は同じワクチンを3回接種するということが原則とされています。しかし、2価、4価ワクチンで1、2回目を接種終えた方についても、医師とよく相談した上であれば9価ワクチンの接種に変えることが可能であるとされています。 現在、交互接種した場合の副反応については、申し訳ございませんが現在手持ちに資料を持っておりません。 以上です。 ○議長(内田隆久君) 森下議員。 ◆6番(森下茂君) 説明いただきまして分かりました。 次ですが、9価を含むワクチンの副反応について伺いますけれども、症状が出て病院に相談、また受診を受けた場合ですけれども、医療費等の救済措置というのでしょうか、払い戻しみたいなものはあるんでしょうか。 ○議長(内田隆久君) 健康福祉部参与。 ◎健康福祉部参与(蒔田善江君) ただいまのご質問にお答えします。 救済制度につきましては、3月中ですと9価ワクチンは任意接種になりますので、医薬品副作用被害救制度という制度の対象になります。定期接種化後には、2価、4価、9価ワクチンともに予防接種健康被害救済制度というものになりまして、申請、ご相談については市が窓口になります。 以上です。 ○議長(内田隆久君) 森下議員。 ◆6番(森下茂君) 救済措置があるということですけれども、その認定というのはどのような形で認定を受けるんでしょうか。 ○議長(内田隆久君) 健康福祉部参与。 ◎健康福祉部参与(蒔田善江君) まず、定期接種の場合についてご説明をさせていただきます。 市のほうに相談をしていただいて、申請書と併せて症状などの経過を記した書類を提出していただきます。こちらを国のほうに提出いたしまして、そちらで副反応の状況などを審査しまして、認定という流れになります。 以上です。 ○議長(内田隆久君) 森下議員。 ◆6番(森下茂君) (2)ですけれども、1、2回の接種後、何らかの理由で他市町や他県に引っ越された場合、その方に対する市の対応についてはどのようにされますか。 ○議長(内田隆久君) 健康福祉部参与。 ◎健康福祉部参与(蒔田善江君) 対応といたしますと、他市町へ転出された後の接種ですが、母子手帳のほうに接種記録などがございますので、また転出先のほうでご相談いただければ3回目のほうの接種も可能であると考えております。 以上です。 ○議長(内田隆久君) 森下議員。 ◆6番(森下茂君) 今、ご説明いただきましたけれども、他市町へ引っ越した場合でも、当市のほうからその方に対して通知をされるというようなご説明をちょっと受けたような気がするんですが、どうなんでしょうか。 ○議長(内田隆久君) 健康福祉部参与
    健康福祉部参与(蒔田善江君) 申し訳ございません。私のほうが少し把握が足りなかったかと思います。 ○議長(内田隆久君) 森下議員。 ◆6番(森下茂君) じゃ、今言ったとおりでよろしいんですか。当市のほうからその方に対して通知をされるということでよろしいですね。 ○議長(内田隆久君) 健康福祉部参与。 ◎健康福祉部参与(蒔田善江君) 申し訳ございません、後ほど確認をさせてご回答させていただきます。 ○議長(内田隆久君) 森下議員。 ◆6番(森下茂君) はい、分かりました。 (3)ですけれども、令和4年度の接種対象者に対する接種率はどのようになっておりますか。 ○議長(内田隆久君) 健康福祉部参与。 ◎健康福祉部参与(蒔田善江君) 令和4年度の接種対象に対する接種率ですが、令和5年2月末現在で接種、定期接種をされた方が102人、率としますと12.97%。キャッチアップ接種、こちらになりますと93人、率にしますと6.5%になります。 以上です。 ○議長(内田隆久君) 森下議員。 ◆6番(森下茂君) 対象人数に対しては、非常に低い割合になっていると思いますが、その辺はどうお考えですか。 ○議長(内田隆久君) 健康福祉部参与。 ◎健康福祉部参与(蒔田善江君) こちらについても、市としましては個別通知ですとか、ホームページや広報などでも接種についてのご案内はしておりますが、やはり副反応ですとかメリット、デメリットを考えて選択された結果だと捉えております。 以上です。 ○議長(内田隆久君) 森下議員。 ◆6番(森下茂君) 分かりました。 4番ですけれども、対象人数に対して予算というのは、今年度の当初予算が適切であるとお考えでしょうか。 ○議長(内田隆久君) 健康福祉部参与。 ◎健康福祉部参与(蒔田善江君) 今年度の積算において、対象者人数につきましては過去の実績などから計上しております。ただ、9価ワクチンの価格設定につきましては、予算設定の段階ではまだ医師会などと協議が終わっておりませんので、4価ワクチンの費用で算出しておりますので、今後9価ワクチンの接種状況に応じて補正が必要な場合が生じるかもしれないと考えております。 以上です。 ○議長(内田隆久君) 森下議員。 ◆6番(森下茂君) やはり、9価ワクチンが4月から公費負担になるということなので、人数的にはかなり増えてくるのかなと思いますので、予算のほうはしっかりと取っていただいて、またその予想以上に接種を希望される方が出た場合のワクチン不足という、そういう心配は大丈夫でしょうか。 ○議長(内田隆久君) 健康福祉部参与。 ◎健康福祉部参与(蒔田善江君) ただいまのご質問ですが、国において9価ワクチンを定期接種化するに当たり、供給量のほうも検討されているというような議事録がございましたので、市独自としては心配はしておりません。 以上です。 ○議長(内田隆久君) 森下議員。 ◆6番(森下茂君) ワクチンが不足するということはないということなので、安心をいたしました。 次、(5)ですが、がん細胞の増殖というのはゆっくりで、正常な細胞ががんになるのに5年から10年以上がかかると言われています。そのため、定期的に検診を受ければがんになる前の段階で見つけることが可能だということで、子宮頸がん検診については市のほうとしては検診ガイドを送られたり、21歳には無料のクーポンを配布されているということです。 子宮頸がん検診については、二十歳になったら定期的に受けることが重要とあるんですが、二十歳からの検診の理由、10代からの検診でもよいのかなと思いますが、どうでしょう。 ○議長(内田隆久君) 健康福祉部参与。 ◎健康福祉部参与(蒔田善江君) ただいまのご質問にお答えします。 市が実施しております、子宮頸がん検診のほかにもがん検診など全て厚生労働省から発出されたがん検診実施のための指針、こちらを参考に医師会と相談、協議しながら対象者などを設定しております。 二十歳以上、二十歳からということにつきましては、こちらの指針で二十歳以上の女性を対象とするとあることから、当市のおいても二十歳から検診の対象としております。 以上です。 ○議長(内田隆久君) 森下議員。 ◆6番(森下茂君) 国の指針ということで、それに従っているということで了解いたしました。 令和4年度の対象者数と受診者数の割合というのはいかがですか。 ○議長(内田隆久君) 健康福祉部参与。 ◎健康福祉部参与(蒔田善江君) ただいまのご質問ですが、対象者数については申し訳ございません、手元に資料を持っておりませんが、令和5年2月10日現在で市が実施する子宮頸がん検診を受けた方は2,874人です。 以上です。 ○議長(内田隆久君) 森下議員。 ◆6番(森下茂君) この令和5年の2,874人という人数が多いのか少ないのか、私もよく分かりませんけれども、市のほうとしてもしっかり周知のほうはされての数だということで認識しました。 次に、4価ワクチンについては、男性の接種についても薬事承認がされていて、ワクチン接種することで咽頭がん、また肛門がん等の予防にもつながって、子宮頸がんの原因となるヒトパピローマウイルスの感染も予防されるということが証明されています。 全国で、男性に対して補助対象となっている市町というのはあるんでしょうか。 ○議長(内田隆久君) 健康福祉部参与。 ◎健康福祉部参与(蒔田善江君) ただいまのご質問にお答えします。 具体的な調査などは行われておりませんが、自治体向けの情報サイトですとか新聞の情報などから確認できたのが2自治体、男性への接種費用の助成を行っているということを把握しております。 以上です。 ○議長(内田隆久君) 森下議員。 ◆6番(森下茂君) その2自治体はどちらか、またその保障の内容についてお分かりになったら教えてください。 ○議長(内田隆久君) 健康福祉部参与。 ◎健康福祉部参与(蒔田善江君) ただいまのご質問ですが、行っている自治体として確認できましたのが、青森県の平川市、北海道の余市町さんのところで助成を行っているということです。ただ、具体的な助成額については把握しておりません。 以上です。 ○議長(内田隆久君) 森下議員。 ◆6番(森下茂君) ありがとうございます。 やはり、男性に対しての助成というのがされているということは、やはり男性にとってもワクチンというのは大切なことになってくる。また、パートナーに対しての対応というか、パートナーを守るためにもやはり必要なことなのかなと思いますので、これからそういうことも市としても考えていただければと思います。 次に、(6)です。 対象者のご家庭に、子宮頸がん予防ワクチン接種のお知らせ及び予診票を送付されていると思いますが、お知らせに対して回答がされていない方々に対する再認識というのは、再確認というのはされておりますか。 ○議長(内田隆久君) 健康福祉部参与。 ◎健康福祉部参与(蒔田善江君) ただいまのご質問ですが、具体的に再確認ということは確認されていないと認識しています。 ただ、市が行う事業ですとかで、またそのような場所を利用して子宮頸がんワクチンの接種の重要性などをお伝えしていると認識しております。 以上です。 ○議長(内田隆久君) 森下議員。 ◆6番(森下茂君) ありがとうございます。 市としても、広報等で今年度で4回か、四、五回は載せられていたのは見ました。本当に一生懸命やられているとは思います。 各学校において、対象者本人並びに保護者に対して、その子宮頸がんワクチンに対する説明とか懇談会等というのは行われておりますか。 ○議長(内田隆久君) 教育部長。 ◎教育部長(佐藤政志君) ただいまの森下議員の質問ですけれども、各学校においてそのような対応がされているかということでありますけれども、こちらのほうは具体的にはそういったことは行っておりません。 ただし、中学1年生に対して市のほうからそういったものが送られてくる、そういったことを承知しておりますので、こちらのほうは生徒及び保護者が十分に理解した上でそういったものをご利用いただくというところを今後も周知してまいりたいと考えております。 ○議長(内田隆久君) 森下議員。 ◆6番(森下茂君) 今、教育部長から答弁をいただきましたけれども、これは教育部のほうから送られているのかは分かりませんが、健康づくり課から送られているのかちょっと分かりませんけれども、この内容ですけれども、非常に見ていくと子宮頸がんとはとか、子宮頸がんの原因についてを書かれてはいますが、非常に漠然とした内容というか説明になっていて、なかなか分かりづらいのかなと。 子宮頸がんの認識とか、子宮頸がん感染の仕組み、なぜ感染するのか、またHPVワクチンのワクチン接種に対する判断の基準となるような性教育の授業というのは行われているんでしょうか。 ○議長(内田隆久君) 教育部長。 ◎教育部長(佐藤政志君) お答えいたします。 各学校において、そういった子宮頸がんワクチン、HPVに対する、そういった特化した性に関する教育というのは具体的には行われておりません。あくまでも保健体育という授業の中で様々なそういったウイルスによる感染症のことであるとか、そういったことの中で正しい知識、正しい理解をしてもらうような教育を現在はしております。 今後は、そういった健康づくり、そういったところからの情報等につきましては、工夫をしながら生徒、児童、それから保護者に対して周知をしてまいりたいというふうに考えております。 ○議長(内田隆久君) 森下議員。 ◆6番(森下茂君) ご答弁をいただきました。分かりました。 接種率向上には、やはり文科省の教育指針に沿った性教育だけではなくして、医療従事者、例えば産婦人科の医師などが各校を順次出向してリアリティーのある授業をされている、そういう市町もあると聞いております。学校教育の中に性教育を位置づけて、子供たちの知りたいことや、子宮頸がんやHIV感染になる原因についての知識を教育することが正しい判断材料になるのではないでしょうか。どうでしょうか。 ○議長(内田隆久君) 教育部長。 ◎教育部長(佐藤政志君) ただいま森下議員からいただいたご意見は、私どもも承知をしております。そういったことで、以前にもちょっと性に関する教育のことでお答えをした記憶はありますが、現在もそういった専門職の方による講義等を行っている学校もあります。 今後は、そういった地域にあるそういった方たち、有識者の方たちのご意見も伺いながら、性についての教育を進めてまいれるように、そういった仕組みづくりを今後検討してまいりたいと思っております。 ○議長(内田隆久君) 森下議員。 ◆6番(森下茂君) 分かりました。 1の最後になりますけれども、どのようなワクチンの接種にも一定の副反応があって、常に科学的根拠に基づいてリスクとメリットを考える必要があります。 厚生省の審議会において、9価ワクチンの定期接種化のメリットが今回はリスクを上回るとの判断でその実施が決定されたわけですが、ただあくまでも接種するかどうかについては個人の選択に委ねられております。当事者、ご父兄が納得をして接種を受けられるかどうかの判断ができる適切な情報提供が欠かせないものと思います。 今後、情報発信や情報提供については、ただ伝えるのではなく、伝わるように工夫をしていただくようにしていただき、質問を終わります。 次、サニタリーボックスのほうに移ります。 (1)の想定人数についてですけれども、市としては把握はされていないということですが、やはりサニタリーボックスを必要とするような方というのに対して、自分もそうですが、子宮頸がんや膀胱がんの方、自分の周りにもいますけれども、手術後よかったねで済ませていたと思うんです。その後の大変な苦労やお悩みというところまで自分も考えは至らなかったというのが現実です。 しかし、テレビや、また周りの方から相談を受けまして、そういう悩みがある方がいるんだということが分かりました。それで、今回の質問をさせていただくことになったわけです。 サニタリーボックスの必要性について、調査されたことはございますか。 ○議長(内田隆久君) 健康福祉部参与。 ◎健康福祉部参与(蒔田善江君) 必要性について、個々の対象者を選定することができませんので、個別な調査は行っておりません。また、無作為、無作為というか多くの方を対象としたアンケート調査などでもそのような調査は行っておりません。 以上です。 ○議長(内田隆久君) 森下議員。 ◆6番(森下茂君) あと、前立腺がん、市内において前立腺がん、膀胱がん患者の数というのは把握されておりますか。 ○議長(内田隆久君) 健康福祉部参与。 ◎健康福祉部参与(蒔田善江君) ただいまのご質問ですが、市内の患者数というものは把握しておりませんが、県単位で統計を取られたものがございまして、国立研究開発法人国立がん研究センターが公表している2019年度、令和元年度の統計によりますと、静岡県で新たにがんになった方の人数につきましては、膀胱がんは698人、このうち、男性のサニタリーボックスということですので、このうち男性は524人、前立腺がんは2,780人であります。 以上です。 ○議長(内田隆久君) 森下議員。 ◆6番(森下茂君) 県の人数をお答えいただきましたけれども、やはり市内においてもかなりの人数はおられるんではないかと予想ができます。 男性トイレにサニタリーボックスがなくて非常に困ったという、そのような相談というのは受けたことございますか。 ○議長(内田隆久君) 健康福祉部参与。 ◎健康福祉部参与(蒔田善江君) ただいまのご質問ですが、具体的にサニタリーボックスがなくて不便であったというようなご相談は受けたことがございません。 以上です。 ○議長(内田隆久君) 森下議員。 ◆6番(森下茂君) 恐らく、そういう相談というのは僕もないのかなとは思いますが、やはりなぜないのかということを自分たちは考えなきゃいけないと思うんです。やはり、言いづらいことなので、なかなか相談や苦情ということまでは至らないのかなと思います。その辺のことを市としても知っておくことが必要だと思いますので。 (2)に行きますけれども、設置場所について2か所、反射炉と椰の杜の2か所にサニタリーボックスが設置されているということですけれども、これはオストメイトか何かの中にあるものなんでしょうか。 ○議長(内田隆久君) 総務部長。 ◎総務部長(公野克己君) こちらの2か所でありますが、多目的トイレにおのおのあるという、1か所ずつあります。そして、あと2施設につきましては男性の個室につきましても、2部屋ずつあるんですけれども、両方に設置をしてあります。 以上です。 ○議長(内田隆久君) 森下議員。 ◆6番(森下茂君) 公共施設が四十幾つある中で2施設しかないという、これが当市の現状なのかなと。なかなか分からなかったという部分があると思います。 近隣市町においての設置状況というのはいかがでしょうか。 ○議長(内田隆久君) 総務部長。 ◎総務部長(公野克己君) すみません、近隣市町の全ての公共施設は把握しておりませんが、庁舎だけで申し上げますと、三島市につきましては本年度に男性トイレに2個設置をする予定であります。伊豆市につきましては、本年度、多目的トイレに1個設置済みです。函南町につきましては、本年度、男性トイレ全てに設置をすると聞いております。 以上です。 ○議長(内田隆久君) 森下議員。 ◆6番(森下茂君) ありがとうございます。 新聞、今日の新聞なんですけれども、静岡の富士市と御殿場市も設置をされるということを聞いております。富士市においては、トイレトレーラーにも設置をするという話を聞きました。 これから、市長の答弁で設置をしていくというふうにご答弁いただきましたので、これからどれぐらいの数が設置されるのかはちょっとこれからお聞きしますけれども、40代から70代男性で8人に1人が尿漏れや、尿漏れパットやおむつを捨てるサニタリーボックスがなくて困っているという、これが現状なわけで、市として設置を考えておられるということですが、どこに設置をされる予定か教えてください。 ○議長(内田隆久君) 総務部長。 ◎総務部長(公野克己君) すみません、先ほど言葉足らずだったところがあるので、ちょっと一言加えさせていただきますが、全30施設のうち、多目的トイレにつきましては22施設ありまして、こちらについては、22施設についてはサニタリーボックスは設置済みであります。 来年度以降の計画でございますが、森下議員のこの質問がある前に、静岡県からも設置につきます依頼が来ております。ですので、その前に本庁、総務部が所管しておりますこの本庁と本庁の別館につきましては、来年度すぐにものが入れば設置をしていきたいと考えております。 以上です。 ○議長(内田隆久君) 森下議員。 ◆6番(森下茂君) 本庁と別館ということですが、公共施設はたくさんあるわけで、そこに各男性の個別トイレ全てにつける必要はないので、その中の1つにでもつけていただければと思うんです。そうじゃないとやはり困る方がいるので、その辺はもう少し考えていただければなと思うんですが。 あと、市内観光地や宿泊施設に対しての設置も、やはりこれから進めていく必要があるんではないかと。観光地でもあるので、その辺のことも必要と考えますが、いかがでしょうか。 ○議長(内田隆久君) まちづくり政策監。 ◎まちづくり政策監(西島和仁君) そうですね、森下議員の発言通告書にありますように、尿漏れやおむつなどを使う男性の7割がサニタリーボックスがなくて困った経験があるというようなことですので、今後観光協会や旅館組合等の会合、集まりの場においてこのような情報を提供して、当然設置してある施設もあると思いますけれども、設置していない施設につきましてはお願いをしていきたいと思います。 以上です。 ○議長(内田隆久君) 森下議員。 ◆6番(森下茂君) ありがとうございます。 今後は、高齢化もこれからはどんどん進んでまいりますので、ますます男性用トイレでのサニタリーボックスの需要も増えてくると考えますので、これから市民の困り事、小さな声にしっかりと耳を傾けて、市民に寄り添う市政をお願いをして、質問を終了いたします。 ○議長(内田隆久君) これにて6番、森下茂議員の質問を終了いたします。 ここで暫時休憩いたします。 再開は13時10分といたします。 △休憩 午後零時06分 △再開 午後1時10分 ○議長(内田隆久君) 休憩を閉じ、会議を再開いたします。 健康福祉部参与より発言を求められておりますので、これを許可します。 健康福祉部参与。 ◎健康福祉部参与(蒔田善江君) 先ほど、森下議員の子宮頸がんワクチン接種の周知と子宮頸がん予防に対する市の対応についての再質問の中で、市外に転出された方への通知についてご質問いただいたことについてご報告いたします。 確認しましたところ、本市では接種を、1、2回接種を終えた方に対しては個別に通知はしていないということを確認しましたので、ご報告いたします。 以上です。 ○議長(内田隆久君) 引き続き一般質問を行います。---------------------------------------天野佐代里君 ○議長(内田隆久君) 次に、12番、天野佐代里議員の発言を許可します。 12番、天野議員。     〔12番 天野佐代里君登壇〕 ◆12番(天野佐代里君) 12番議員、天野佐代里です。 議長より発言の許可がありましたので、令和5年3月定例会において2件の質問を行います。 1件目、令和5年度予算編成方針について。 コロナ禍の現状を踏まえ、短期的な施策はもちろんのこと、安全・安心なまちづくりとにぎわいを取り戻すために、健全な財政運営に即し将来を見据え、中長期的に積み上げていく施策が欠かせないと考えます。 予算編成方針を立ててから施政方針が示されるまでのプロセスの中で、山下市長のカラーはどのように出ているのか。我がまちの魅力を最大限に発揮し、活性化できる施策を期待する声を多く聞いておりますので、見解を伺います。 (1)予算編成に当たり重きを置いた点は何か。 (2)新規事業について、編成の経緯は。 (3)短期的な課題と施策については何か。 (4)中長期的な課題と施策については何か。 (5)当市の魅力を生かした施策は何か。 2件目、安全な市民生活のための立地適正化計画の見直しについて。 令和5年度当初予算で、新規事業として立地適正化計画推進事業544万円が計上されています。市長は就任時の令和3年6月の所信表明で、市街化調整区域の土地の有効利用の検討を上げていらっしゃいました。土地利用については、法律の縛りや都市計画決定等の申請など、市民には非常に分かりにくい制度となっていると思われます。しかし、地権者の同意や周辺住民の理解がなければ、土地利用計画も推進していくことができません。我がまちの将来を見据えた計画は必要でありますが、市民の理解を得ながら推進していくことが求められています。限られた予算を有効に執行していくためにも、見解をただします。 (1)計画見直しの経緯、内容はどのようなものか。 (2)どのように推進していくのか。 (3)理想とする将来像は何か。 以上です。 ○議長(内田隆久君) それでは、これより答弁を求めます。 答弁者、市長。     〔市長 山下正行君登壇〕 ◎市長(山下正行君) 天野議員のご質問にお答え申し上げます。 初めに、1、令和5年度予算編成方針についてのうち、(1)予算編成に当たり重きを置いた点についてのお尋ねでございます。 昨年9月に発出した令和5年度予算編成方針では、防災・減災対策、道路・河川の整備、公共施設、教育施設の長寿命化等に対する必要な投資や、移住・定住促進や子育て支援などの未来への投資に力点を置くことといたしました。また、総合計画後期基本計画に示す施策につながる8つの項目を重点テーマとして位置づけ予算編成を行ってまいりました。これらの事項について予算化に向けた検討を進める中で、令和5年度は「みらいのひとづくり」、「にぎわいのまちづくり」、「ひとづくり・まちづくりのための基盤づくり」、こういう3つの枠組みにより施策を展開することとしたものであります。 次に、(2)新規事業に関する編成の経緯についてのお尋ねでございます。 総合計画後期基本計画を着実に推進するため、計画の進捗管理を通じて、昨年8月に予算編成に向けた8つの重点テーマを設定いたしました。これらの重点テーマを踏まえ、また私からの指示も勘案してもらい、各部局が実施すべき施策の検討を行って、予算化に向けて事業案を磨き上げ、予算として取りまとめたものであります。 次に、(3)短期的な課題と施策についてのお尋ねでございます。 短期的な課題といたしましては、まず市民の安全安心な暮らしを確保することであります。この課題に対しまして、令和5年度は地区の街灯防犯カメラの設置に対する補助、浮橋安野地区の治山工事、市内4河川のしゅんせつ工事等の事業を実施いたします。 また、経済対策についても短期的な課題に挙げられます。これにつきましては、繰越し事業として、プレミアム付商品券の発行ですとか、OTA事業の補助を実施し、市内経済のコロナ禍からの回復を後押ししてまいります。 次に、(4)中長期的な課題と施策についてのお尋ねでございます。 中長期的な課題といたしましては、人口減少対策があります。この課題に対しまして、令和5年度は、特に子育て支援と教育の充実のための施策を重点的に実施します。これにつきましては、保育体制強化のための補助、給食費の物価高騰対策、幼稚園、保育園から小学校、中学校まで継続した英語教育の推進等の未来を担う子供たちへの投資により、人口減少の問題に取り組みます。 また、脱炭素社会への取組、これにつきましても中長期的な課題として認識しております。令和5年度は公用車の電気自動車導入、市民の電気自動車等の購入に対する補助の事業を実施いたします。 また、このPPA方式と言いますが、発電事業者に屋根等を提供し、発電した電力を購入する仕組みですけれども、このPPA方式のため予算には計上しておりませんけれども、公共施設への太陽光発電設備設置の事業を進めてまいります。 次に、(5)本市の魅力を生かした施策についてのお尋ねでございます。 本市の魅力としては、風光明媚な景観、自然環境と豊かな歴史文化資源、さらには温泉や交通の便、こういったことが当市の魅力として挙げられるのではないかと考えております。 令和5年度当初予算の中の施策として一例を挙げるとすれば、すばらしい景観におけるかわまちづくり計画が本市の魅力を生かした施策であることは間違いありません。狩野川の水辺空間を活用した広場、ドッグラン、自転車オフロードコース等を備えた都市公園は、隣接する道の駅「伊豆のへそ」とともに、サイクルツーリズムの拠点として、またインバウンドにも対応し、本市の魅力を内外に発信する施設になり得るものと確信しております。 また、新たな魅力の創出ということになりますが、令和5年度当初予算案の中には、幼児から中学生までの切れ目のない英語教育の推進、これを打ち出しております。英語教育のまち、伊豆の国市を目指してまいりたいと考えております。 次に、安全な市民生活のための立地適正化計画の見直しについてのうち、(1)計画見直しの経緯と内容についてのお尋ねでございます。 居住や都市機能の誘導を図り、持続可能なまちづくりを目指すことを目的に平成30年6月に策定した伊豆の国市立地適正化計画、これ目標年度は2040年度でありますけれども、これにつきましては、おおむね5年ごとに見直しを行うこととしております。見直しに当たりましては、社会経済状況等の変化、人口の推移、設定した目標値の達成状況等について検証を行い、必要に応じて居住や都市機能の集積を誘導する区域の再設定などを行うこととしております。 また、計画の根拠法である都市再生特別措置法が令和2年6月に改正され、居住誘導区域内の防災対策、安全確保等を定める防災指針を計画に追加する必要が生じたことから、今回の定期見直しに合わせまして、当該防災指針を追加することとしております。 次に、(2)どのように計画の見直しを推進するのかについてのお尋ねでございます。 計画の見直しは、令和5年度と6年度の2か年で行うこととし、市民や有識者で構成する協議会を設置し、広く意見をいただいた上で計画に反映していくこととしております。 次に、(3)理想とする将来像についてのお尋ねでございます。 本市の立地適正化計画では、鉄道を基軸とした多極ネットワーク型集約都市を理想とする将来像として掲げております。上位計画となる総合計画の土地利用構想におきましても、伊豆長岡駅、田京駅及び伊豆長岡温泉のバスターミナルである温泉駅の周辺を都市機能の拠点あるいは医療拠点と位置づけており、また原木駅、韮山駅及び大仁駅の周辺を地域生活拠点と位置づけております。これらの複数の拠点を既存の公共交通などを活用してネットワーク化した都市構造が形成された姿を理想とする将来像としておるところでございます。 以上です。 ○議長(内田隆久君) 通告による質問及び答弁が終わりましたので、これより再質問を許可します。 12番、天野議員。 ◆12番(天野佐代里君) 12番、天野です。 それでは、再質問をさせていただきます。 この通告は予算編成方針ということで伺っていますが、本来でしたら、市長の施政方針がありましたので、そういう通告になるところでありますが、私どもに示された、10月5日にこの1枚のペラの予算編成の方針が示されて、今定例会の初日に市長の施政方針が発表されたまで5か月ありました。その中で、当初の編成方針のある意味希望的なところから、実際に編成していく中で、現実的にやはり財政上の課題ですとかそういうものが出てきて、できなかったことがあったんじゃないか。その辺のプロセスがどういうふうになっているのか、そこにこそ私は関心がある、そこに課題があると思いましたので、こういう通告にしております。 1年前にも私はこの質問をしました。そのときには、市長が就任されて初めての予算編成だったということで、なかなか厳しい財政の中で積み残したものがある、やりたかったけれどもできなかったという発言がありましたので、今回この令和5年度、このプロセスの中で積み残したというふうに何か課題が残ったということがなかったんでしょうか。その辺を伺います。 ○議長(内田隆久君) 企画財政部長。 ◎企画財政部長(西島功君) ただいまの質問でございますけれども、先ほど議員が、当初予算編成、これは10月5日に議員のほうにお渡ししましたけれども、こちらの当初予算編成の方針は、職員向けに発信したものを議員の皆様にお渡ししたものでございます。これは、予算をこれから組むに当たって、職員にこういう方針で予算要求してくださいという中で発信したもので、議員の皆様には同じものをお配りしたということでございます。 ただいまの質問の中のプロセスの中でやり残した点というものなんですけれども、これ、直接的に答えになっているかどうかちょっと分かりませんが、プロセスをちょっと簡単に説明させていただきます。 今回、令和5年度の予算では、非常に財務部局だけではなくて、企画と一緒になって予算編成をしております。といいますのも、山下市政になって、令和4年度になって4月早々、懸案事項、また重点事項を各部局から拾い上げて、それをまず精査しております。それを基にいろいろの事業を各課で精査していただいて、8月にはその重点事項として、いろいろと企画のほうで総合計画に基づいた重点事項を各課に投げております。それを拾い上げた中で予算編成をしておりまして、初めは重点事項、懸案事項の中、どうやってやっていくかということを拾い上げた、非常に精査した中で予算編成をしております。その中で、市長からの指示にあったものもしっかりと予算に入れておくということをしております。10月からはヒアリング等を行って、予算編成して、1月になって予算が決まって、皆様に予算を提出したということでございます。 なかなか、プロセスの中でいろいろと企画と財務部局と一緒になって各課に投げておりますので、今回は非常に山下市長の下でいろいろなプロセスの中でやったという、今までにはない予算編成をしましたので、その中で積み残したというのは、なかなか今ここですぐに出てこないんですけれども、丁寧な予算編成をしたという自負はございます。 ちょっと議員の答えになっているかどうか分かりませんが、そういう中でやった予算編成を今、審議していただいているということでございますので、山下市長からもしっかりと出た予算を案として提出しているというところでご理解いただきたいと思います。 以上です。 ○議長(内田隆久君) 天野議員。 ◆12番(天野佐代里君) 今回の予算審査、これから決定していくということなんですけれども、コンパクトにまとまっていると私は思っています。市税、若干増、市税収入を前年よりも微増に見込んでおりますし、市債は逆にこれは減ということで、寄附金のふるさと納税4億円、この辺を加味して、今、市長が最初に答弁された重点的なものを織り込んだ、そういうコンパクトなものにはなっていると思っています。 ただ、この中で、最初の予算編成方針の中にもありましたが、限られた財源で施策を実行していくには、今回、財政の硬直化が進んでいる状況であるというふうに述べられて、述べられてというか、ここに記載されておりますね、本市の今後の見通し。その中で公共施設の長寿命化ということを重点に挙げられておりましたが、これは予定どおり予算化ができたんでしょうか。今回、学校の関係、小学校、中学校、その辺は出ているのですが、まだ道路、橋、いろいろ公共施設ということで挙げられておりましたが、どうなんでしょうか。
    ○議長(内田隆久君) 企画財政部長。 ◎企画財政部長(西島功君) 施設の長寿命化に関するご質問ですけれども、令和5年度、まさに今議員のおっしゃった小・中学校に対しては、大規模な修繕ということで大きな予算を計上してございます。 それに加えて、庁舎の関係は、これから大規模修繕を行うための設計調査の計上をさせていただきました。令和5年度は設計調査を行って、令和6年度からは、しっかりと修繕をしていく予算を計上してございます。 また、道路や橋、そういう公共施設に関しましては、今、継続している深沢橋が一番大きな事業でございますが、これは継続の事業としてやらせていただきます。あと、道路関係は、しっかりと建設部局とヒアリングをした中で、今、必要なものを予算計上させていただきました。 そういう中では、単独事業の中でも昨年度よりは予算規模は少し大きくなっているわけですけれども、市民に支障の出ないところをしっかりと予算計上していかなければならないという意識の中で予算計上させていただいたつもりでございます。 以上です。 ○議長(内田隆久君) 天野議員。 ◆12番(天野佐代里君) その中で、この法定外資料の一般会計性質別内訳の中に義務的経費と投資的経費の割合があるわけですが、県営事業負担金、大幅に減額しています。この辺は、やはり市単独のものでなく、国や県の事業の負担金を払っている部分の事業が減っている。つまりは、これは建設の関係だと思います。コンクリートから人へという、ちょっと市長の今回の予算編成はそのように受け取れますけれども、このマイナスの部分の建設業への疲弊というのは、少し声は伺っています。この減額の部分についてはどのように捉えているでしょうか。 ○議長(内田隆久君) 企画財政部長。 ◎企画財政部長(西島功君) 確かに議員のおっしゃった県営事業の負担金、これは県の事業のハード事業です。伊豆の国市の中で県のハード事業をやる場合の負担金でございますので、こちらの負担金が減っているというのは、伊豆の国市の中の県の事業が減っているので、当市の負担金が減っているというご理解でお願いしたいと思います。 また、いろいろ、普通建設事業の中で補助事業と単独事業は昨年度比に比べれば増になっているということでございますので、決してハード事業を抑制しているというような考えはございません。 以上です。 ○議長(内田隆久君) 天野議員。 ◆12番(天野佐代里君) この公共事業というのは、私は究極の経済対策だと思っています。先ほどのご答弁、当初の通告答弁の中に、経済対策としてプレミアム商品券のお話がありました。これも確かに直接的な経済効果はあると思いますが、根本的に今、コロナ禍で非常に経済が疲弊している。特に事業者さん、観光業ももちろんいろいろな施策がありますが、中小の事業者さんが大変厳しい状況。そのときに、やはりこの建設に関わる事業というのは、いろいろな経済効果をもたらすと思います。お金が回る仕組みがこれでつくることができると思いますので、そういう意味では、これが減っているというのが、大きな意味での経済対策が少し抜けているのではないかと思うんですが、その辺はいかがでしょうか。 ○議長(内田隆久君) 企画財政部長。 ◎企画財政部長(西島功君) 今の議員ご指摘の建設業者に対するそういう経済対策ですね。ということでおっしゃいましたけれども、普通建設事業費に限っては、先ほどお答えしたとおりに、補助事業も単独事業も昨年度より若干増でございます。ただ、大型事業があって、金額がそこに1つのところに大きくあって、箇所数が少ないというのは若干あろうかとは思いますけれども、決してそこの部分を切り詰めて少なくしているという意図はございません。 ○議長(内田隆久君) 天野議員。 ◆12番(天野佐代里君) 天野です。 考え方だと思いますけれども、先ほども申し上げたコンパクトにまとまっている予算の中で、やはりこういう大型の投資的な事業というのも、中長期的なもの、短期的なものを組み合わせてやっていくほうが、やっぱり柔軟な財政運営ではないのかなと私は思います。 それで、なぜ建設かということなんですが、例えば何か非常に緊急な改修修繕、こういう場合には、すぐにもう地元の業者さんを頼らなければならないと思います。こういうことも日頃のやはり関係の中で、伊豆の国市に仕事がなければ、函南町や三島市、沼津市に取りにいかなければならない。じゃ、ふだんお世話になっているところが同時に何か必要とされたときに、どうなんでしょうかという、こういう話もあるわけです。こういうことをやはり根底に持ちながら、この市の財政運営、そしてどこに予算を配分していくのか、そういうことはしっかりと考えていく必要があると思います。 それで、この施政方針の中の重点項目の中で、市長は英語教育ということを重点に挙げられています。今回の予算編成でも、未来への投資、人づくりということで、保育園に対する設備の支援ですとか、手厚く子育て支援に配分したということは受けて、見て取れますし、大変結構なことだと思っています。ただ、この英語教育のまちを目指す、これはもう英語教育のまちを目指すという、これが最終的な目指すところなんでしょうか。 英語教育については民間もありますし、行政主導の限界もあると思います。そして、数日前、県のほうが、このALTの予算をカットしました。これは、県は長年英語教育を推進してきたので、財政上厳しい、今回は高校のALTをカットすることで財源を確保したということもありました。英語の教育のまちを、なぜそれを目指すのか、その辺が少し分からないんですね。なぜ英語なのか、そのまちを目指すのか。その辺を伺いたいと思います。 ○議長(内田隆久君) 市長。 ◎市長(山下正行君) 先ほど天野議員は、私はコンクリートから人へというふうなことを考えているんじゃないかというような趣旨のことを発言されたと思いますが、決して私はそういうふうに思っておりませんので、誤解のないようにお願いします。 英語教育についてでございますが、これは、小さいときから英語に触れることによりまして英語に慣れて、その成長の過程で英語に対しての苦手意識がなくなってくるということが1つ。また、小さいときから英語に親しんでいると、英語を学習しようとするモチベーションにもつながるということ。それから、英語というのはどんな入試でも必ず恐らく教科としてありますので、英語に強くなるといいのではないかということが挙げられるかと思います。 県が、私も報道で県がALTを減らすというのを見ましたけれども、また別の報道では、福井県はALTを普通の県よりも増やして成功していると。本当に英語の成績もアップしているというような記事も読みました。ですから、一概に県がALTを減らしたのに、伊豆の国市はALTを増やすというようなことに対して、何か伊豆の国市がちょっと方向が間違っているんじゃないかというようなことはないと思います。 それから、今回、来年度予算で英語教育、幼少時からの英語教育を全体に広げるということにしたのは、やはり今年、令和4年度、実験的に長岡幼稚園で1クラスやってみて、その状況を私も視察して、子供たちが本当に外国の先生と一緒に非常に楽しんでいる、また英語に親しんでいると、そういう状況を見まして、これは絶対に広げたほうがいいなと思った。だから、まさにこれは私のトップダウンの予算編成でありまして、そうすることによってグローバルな人材も生まれてくるでしょうし、またグローバルに活躍しなくても、地域においてインバウンドが増えてくれば英語を使う機会もありますし、日本人は特に外国、特に韓国、中国、これは昔は日本人と同じように英語は本当に下手だったんですけれども、本当にもう韓国、中国、もう日本の10年先を行っています。ということで、英語に対して特にその思い入れがあるわけではないんですけれども、移住者に対しても一つのメッセージとして伊豆の国市の教育上の魅力の一つとして発信できるものではないかと思っております。 ○議長(内田隆久君) 天野議員。 ◆12番(天野佐代里君) 天野です。 お考えは分かりました。政策ということですので、そのように理解したいと思います。 それと、この拡充になっている部分の、先ほど市長がおっしゃられましたかわまちづくりの関係が当市の魅力でもあるし、重点項目でもあるし、これが非常にどこにでもこのかわまちのことが引用されているわけですが、この中で、今回、サイクルツーリズムの推進ということでかなり予算が大幅に増額されています。それで、これは経済効果があるんだということを施政方針でも述べられておりますが、このサイクルツーリズムが経済効果ということに、どういうような根拠でその経済あるいは活性化になるのか。私は、極端に申しますと、お金が落ちるのかという話なんですね。その辺はどのようにこの効果として捉えているんでしょうか。 ○議長(内田隆久君) まちづくり政策監。 ◎まちづくり政策監(西島和仁君) サイクルツーリズムということですけれども、先ほど市長が言いました、かわまちづくりとこのサイクル、自転車と、これが連携をしまして、サイクリストを日本一のかわまちでいろんな競技が、主にマウンテンバイクになると思いますけれども、そのような大会を開いて、全国からサイクリストが来て、伊豆の国市の旅館、ホテルに泊まっていただいて、お金が落ちるというような仕組みができるというようなことでございます。 以上です。 ○議長(内田隆久君) 天野議員。 ◆12番(天野佐代里君) 宿泊という意味では、泊まっていただくような競技会を開いていただければ、効果はあると思います。ただ、私の経験から、サイクリストというのはバックパッカーというか、荷物はあまり持たずに旅をする。以前にもサイクルスポーツセンターで大きなイベントが開かれて、そこの広い駐車場にお店がたくさん出て大変にぎやかだったのですが、意外と買物をされないんですね、荷物になるから。それで、飲食はいいです。ただ、皆さん健康にも気を遣われているし、思ったほど物が売れない、そういう経験をしています。そういう意味で、人が来ればお金が落ちる、宿泊があるというふうに安易に考えるのは非常に危険だと思うんですが、その辺の分析はされているんでしょうか。 ○議長(内田隆久君) まちづくり政策監。 ◎まちづくり政策監(西島和仁君) サイクリストプラス、それがサイクリストが泊まっていただく、またその観客も泊まっていただいたり、消費をしていただくというようなことで、サイクリストが先ほど議員のおっしゃられるように、いろいろ物を買わないというのはあるかもしれないんですけれども、それを目当てに来るお客さんは消費してくれるというようなことで、人が来ればお金が、経済効果があるというようなことで、ご報告、大河ドラマのときも経済波及効果ご報告をしておりますけれども、大河ドラマ館に19万人来れば、市内の波及効果としては16億円あるというような分析結果が出ておりますので、期待が持てると思います。 以上でございます。 ○議長(内田隆久君) 市長。 ◎市長(山下正行君) 少し補足させていただきますと、経済効果については、サイクルツーリズムそのものが大きな経済効果があるかどうかというと、私はこんなに大きな効果があるんですよという、なかなか自信を持って言えません。もちろん、先ほどまちづくり政策監が答弁していたように、飲食ですとか宿泊というのはあると思うんです。 サイクルツーリズムというのをもっと大きく広く捉えて、かわまちづくりという点でこれを申し上げますと、やはり道路が、私、何回も申し上げていますけれども、伊豆縦貫道が完成して道路がよくなると、伊豆の国市というのはつけ根なんです。伊豆半島のつけ根ですから、そこを目的に来る人たちが多いかというと、素通りしてしまう可能性が高いんじゃないかなと思うんですね。そこで、城山を望む狩野川右岸の広い公園ができると、そこでいろんなアウトドアの体験ができるんです。単に1時間、2時間そこにいるわけじゃないんです。やはり長時間そこにいてもらって、それで、もちろんそこには近くに道の駅もありますし、また少し歩けば、歩けばというか、自転車か自動車か分かりませんが、飲食店もある、アユも食べられる、そういう滞在を長くしてもらって、宿泊してもらうと。そういう魅力のある公園ができる。そのポテンシャルは物すごく高いと私は思っています。 景観がすばらしいです。なかなか城山、それから桜、それから長嶋の記念碑ですね。それから、電信柱も全然西側の山にはありません。電線もありません。景観がすばらしいです。ですから、都会から自然を楽しみたい、またアウトドアをやりたい、アウトドアのことをいろんなことをやりたいという方々がかなりいると思います。また、狩野川堤防で行きますと、ずっとサイクリングができますから、そうすると自転車というのはインバウンドにも結構可能性がありますので、そういう意味では、かわまちのあそこの公園ですね、これが拠点となって伊豆の国市をにぎやかにしてくれる。そういうものとして捉えて、私は経済効果は十分にあると思っております。 ○議長(内田隆久君) 天野議員。 ◆12番(天野佐代里君) 天野です。 ビジョンのあるお話を伺うのは大変頼もしいことですし、こんな時代ですから、やはりこうなりたい、こうありたいという、そういうことで議論をしていきたいと思います。 それで、このかわまち、もう5年くらいかかっているんでしょうか、最初からしたら。なかなかこれも紆余曲折というか、厳しい声にさらされながら、やっとここまで来たという認識がありますので、ぜひ有効な、そしてにぎわいの創出につながる、そういうものになってくれるといいなというふうに期待しています。 それで、もう一つ市長がおっしゃられていた中に、大河ドラマのレガシーということをおっしゃられていました。今回、その辺の考え方の中で、この予算の中にどういうものが組まれているのか。ちょっとその辺が私には見当たらないんですが、その辺はどうなんでしょうか。 ○議長(内田隆久君) まちづくり政策監。 ◎まちづくり政策監(西島和仁君) 大河ドラマのレガシーということで、金額的には300万円で周遊コンテンツということの項目を上げさせてもらっていますけれども、このことについては、大河ドラマ館で使用して、NHKから譲渡してもらったものなどを資料館、いろいろあったんですけれども、昔で言う物産館のところで展示したり、それを起点に周遊してもらおうというようなこともありますけれども、あと、お金とは別に大河ドラマによって組織ができた、にぎわいづくりとか、いろんなそれぞれの組織が、歴史案内とかにぎわいづくり、あと花のおもてなし、いろんな団体がワンチームとなっておもてなしができるというような取組も、一つ、来年に向けてのアフター大河というか、そのような取組だと思っております。 以上です。 ○議長(内田隆久君) 天野議員。 ◆12番(天野佐代里君) そういう予算が計上されたということは認識しました。 大河ドラマはもう終わってしまったし、レガシーということで、これ、もう非常に遅いんですよね、動きが。だって、もう終わるのは分かっているわけですから。それで、今、プラットフォームの話が出ましたから、この確かに組織はなかった、新しいことだと思います。しかし、この人たちが集う場所がない、会議室がない。圧倒的にこの伊豆の国というのは公共施設の中のキャパがないんですね。そういうものをこれからどうやって進めていくのかというのも、非常にこの予算の中では見て取れないんですが、その辺のプラットフォームの場づくりというのはどうなんでしょうか。 ○議長(内田隆久君) 企画財政部長。 ◎企画財政部長(西島功君) プラットフォームのこれからの関係のご質問でございますけれども、今年度、各種市内の団体に声をかけて、一度集まっていただいて会議を開いております。それは、来年度、令和5年度のプラットフォーム設立に向けての各団体の意見を集約して、どのような意見があるかということを確認した場でございました。 議員おっしゃられるように、確かに集まるところがない、いろいろのそういう場がないというのは、以前、小澤議員からの質問の中でご指摘をいただいているところでございますけれども、これを、まずはプラットフォームというその組織的なものを立ち上げて、まずは皆さんに意識を持っていただいて、協働でやっていく。協働というのは、やっぱり官民の協働でいろいろなものをやっていく。そのためには、各団体同士のつながりが必要ですよと、それで行政とも深いつながりが必要ですよというところを認識していただきながら、これからの行動に移っていただきたいという中で、プラットフォームを設立していきたいということです。 これ、予算的には非常に少ない予算でございます。なぜかというと、組織を立ち上げたいというところがまず一番先でございますので、令和5年は予算的には非常に少ないですが、この組織を立ち上げた中で、それから先どうやっていくかというのをしっかりと考えていきたいと思っております。 いろいろな問題はあるものの、まずは皆さんの意識を共有して、その組織を立ち上げるところから進んでいきたいと思っております。 以上です。 ○議長(内田隆久君) 天野議員。 ◆12番(天野佐代里君) 天野です。 こういうまちづくり団体のプラットフォームというのは新しい取組だというふうには思いますが、これまで名目を変えて、過去にも観光課のほうで人材の発掘ということで、DMOの関係ですとかずっとやられてきました。その辺が、まだ初めてここで新しいものを始めるというその新鮮さはないんです。それに関して言うと、農業の関係の予算も力を入れて配分しているというもの見て取れるのですが、これも販路開拓の予算が若干ついていますけれども、委員会の質疑の中でも、これもずっとやってきました、今まで。目新しいものじゃなくて。ただ、名目を変えて、項目名が違うものですから、新しい新規ということにはなっていますけれども、今までやはりこの辺の検証と反省というのが本当に生かされているのかという疑問が大いにあります。 それと、今回の予算編成の中で、国・県からの補助でいろんな子育て政策もやって、予算つけているのですが、私は子育て支援名目のお金を配るだけのばらまき政策というのは、これは将来本当にこれで有効なのかというふうに考えたら、少し疑問を持ちます。その中で、子育てしやすいまちの未来像、こういうまちになって、皆さんの負担が他市町よりもうちは軽減されていますよとか、あるいはこういう環境でこのまちで子育てをしていただく、こんなにいいところがあるんですという、そういったこのビジョンが見えないんですね。これはやっぱり市の独自性を出すというのでは、市単の予算づけというのは非常に厳しい財政状況かもしれません。だけれども、何のためにこの施策をしていくのか、その辺のビジョンが今回は見えない。このまちの将来、当市の魅力を生かした施策ということで、その辺のビジョンですね。どうしたいのか。なぜ子育てに力を入れていくのか、その辺が少し説明をいただきたいと思います。 ○議長(内田隆久君) 企画財政部長。 ◎企画財政部長(西島功君) 今、議員、なぜ子育てに力を入れるのか、そのビジョンが見えないというお話、ご質問でございましたけれども、なかなか回答としては難しくなってきますけれども、最初のほうに言われたばらまきの施策というものは、どうしても財源が限られているものですから、市として単独でばらまいて、そういう子育てに対しての魅力をつけるというのは、なかなか財政的には難しいことだと我々財政部局も考えているところでございます。 その中で、やはり子育ての魅力というのは何かというと、やはり過ごしやすい。子育てしやすいのはどういうことかというのも、なかなか各一人一人違うんですけれども、その中では、魅力の一つとして市長が打ち出した英語が、英語教育というのは一つのビジョンとして打ち出していきたいということは考えております。これは幼少期から中学まで切れ目のないというところ、ほかのまちでは今はそれほどやっておりません。公共のところではやっていないというところで、確かに民間の塾とか何とかでは、しっかりとお金を出せばそういう教育は受けられるわけですけれども、公のところで事業としてそうやってやるというのは今のところはないわけですから、それは一つの魅力として発信していきたいというところでございます。 以上です。 ○議長(内田隆久君) 天野議員。 ◆12番(天野佐代里君) 天野です。 この項目の質問はこれで最後にしたいと思うのですけれども、今回、合併特例債を使って、これまでの負の部分の事業、旧公共施設の解体の関係ですね、かなり大型の予算が計上されています。大変こういうものを予算に組み込むときにはご苦労されたというふうに思います。 ただ、この市長の任期の間にこの合併特例債の発行期限が来るわけです。そういう意味で、これを使ってこの年度にできなくて、来年度先送りになっている、あるいは特例債でここまでやるんだというその辺について伺います。 ○議長(内田隆久君) 企画財政部長。 ◎企画財政部長(西島功君) 合併特例債の期限は皆さんにお伝えしているように、令和7年度にハードのものが完成しなければならない。7年度末までに完成しなければならないというところでございますので、7年度に着手して、8年度に出来上がったというのは、合併特例債の対象にはならないというわけでございます。そういう中で、いろいろとハード事業を見てみますと、小・中学校の長寿命化というのは、ある程度合併特例債で終わるということを目指しております。建て替えとか統合とかまた別の話として、長寿命化としては小・中学校の校舎等はしっかりとやっていきたいというところでございます。 あと、今議員がおっしゃられた解体の部分もあるんですが、解体の部分も合併特例債でできるところをやっていかないと、あとは市の一般財源になってしまいますので、それもしっかりと解体部分までやっていきたいということも考えております。 あとは、特別なところというのはないんですが、令和8年度にやろうというものは、ハードであったら令和7年度までに何とか済ませるというようなことは今計画しているところです。あと、ここの予算で令和5年度で、あと令和6年、7年度、2か年しかありませんので、ハード事業はしっかりとそこでやろうというつもりでおります。 大まかな予算で言いますと、どうしても合併特例債の期限がございますので、令和6年、7年度で20億円20億円ぐらいの想定をしておるところでございます。 以上です。 ○議長(内田隆久君) 天野議員。 ◆12番(天野佐代里君) 分かりました。 先ほど市長がおっしゃられた、コンクリートから人へ、私は違うんだということで安心しました。コンクリートから人へで短期政権で終わってしまった国の例もありますので、安心しました。 それでは次の立地適正化計画のほうに。 ○議長(内田隆久君) 天野議員、すみません。休憩を取りたいんで。 ◆12番(天野佐代里君) すみません。 ○議長(内田隆久君) ここで暫時休憩といたします。再開は2時15分といたします。 △休憩 午後2時06分 △再開 午後2時15分 ○議長(内田隆久君) 休憩を閉じ、会議を再開いたします。 引き続き、天野議員の再質問を許可します。 天野議員。 ◆12番(天野佐代里君) 天野です。 それでは、立地適正化計画の質問に移ります。 確認のために説明お願いしたいのですが、この立地適正化計画の中にある居住誘導区域、これについて説明をお願いします。 ○議長(内田隆久君) 都市整備部長。 ◎都市整備部長(守野充義君) 居住誘導区域というのは、居住誘導区域をまず設定する場合なんですけれども、こちらにつきましては、都市再生特別措置法の中で、まず市街化区域内に定めるということになっております。その中で、幾つか項目があるんですけれども、大きく言いますと、土砂災害の特別警戒区域、それから、地滑り防止区域、急傾斜地崩壊区域、こういった災害の危険性が高いところ、こういったところの土地利用の規制があるところ、そういった危険性があるところ、こういったところを除いた区域が基本的には居住誘導区域、その中で将来にわたり持続可能な都市の維持、形成を図り、地域の活性化を推進していこうという区域になります。 以上です。 ○議長(内田隆久君) 天野議員。 ◆12番(天野佐代里君) そして、もう一つ、先ほどの見直しの検討の中で、この防災指針が追加されたということなんですが、これについてもう少し詳しく伺いたいです。 ○議長(内田隆久君) 都市整備部長。 ◎都市整備部長(守野充義君) 防災指針につきましては、令和2年の9月に、やはり土地再生特別措置法が改正をされまして、この立地適正化計画の居住誘導区域内に浸水等の災害のハザードエリアが存在する場合には、防災対策を講じる、掲げるというような形で、防災指針として位置づけることが必要になったということでございますので、具体的に言いますと、災害リスクを踏まえた土地利用の見直しですとか、災害リスクを踏まえた建築の対策ですとか、今現在は、流域治水プロジェクトで、水害対策について検討しているところなんですけれども、こういった対策も踏まえた上で、計画の中に盛り込んでいこうというものであります。 以上です。 ○議長(内田隆久君) 天野議員。 ◆12番(天野佐代里君) 伊豆市のほうでこの見直しをして、牧之郷という地区が先進的に地区計画を立てて、これを推進したということを伺っているのですが、そのことについて、当市では何か調査とか、情報交換とか、そういうことはされているんでしょうか。認識について伺いたいです。 ○議長(内田隆久君) 都市整備部長。 ◎都市整備部長(守野充義君) 都市計画法の中での立地適正化計画、もしくは、伊豆市がやったのも都市計画法の中で地区計画という制度を用いてやったということなんですが、牧之郷地区につきましては、旧修善寺地区、こちらは伊豆市が合併する前、旧修善寺町だけが都市計画区域だったものですから、伊豆市は平成29年に都市計画区域を外しました。その線引き、要は都市計画区域ですので、都市計画区域を外して、用途区域も外したわけですので、その外したタイミングで、牧之郷地区については、地区計画により住民のほか一部商業施設も牧之郷地区では立地が可能になったというところです。 牧之郷地区では、多世代が共生するまちづくり、これを目指して、牧之郷まちづくり協議会というのを設立したようです。その中で、牧之郷地区まちづくり構想、こういったものを計画でまとめて、平成31年3月に、都市計画法に基づく牧之郷地区計画を決定したというところでございます。 もともと聞いているお話ですと、牧之郷地区は接道要件、道ですか、道路が狭かったり、なかなか道がなかったりということで、なかなか建築基準法でいう接道道路がない土地、こういったところが多くあったということから、道路整備についても計画に盛り込んで地区計画を策定したというふうには聞いております。 以上です。 ○議長(内田隆久君) 天野議員。 ◆12番(天野佐代里君) 今回、5年が経過したことによる更新の見直しと防災指針の追加ということなんですが、当市では、この地区計画を活用して土地利用を進めるという考えがあるんでしょうか。 ○議長(内田隆久君) 都市整備部長。 ◎都市整備部長(守野充義君) 立地適正化計画は、冒頭もございましたように、どちらかというとコンパクトなまちづくりをつくるということの中で、そういう方針的なものを掲げてある計画であります。地区計画というのは、市街化ではない、市街化調整区域の中での地区計画になるかと思うんですけれども、これまで伊豆の国市は、昭和51年から線引きをして、その都市計画区域の中で市街化区域の中に人口密度を高めて、その中で市街地形成を図ってきたというふうに思っています。 とはいえ、全国的に高齢化ですとか人口減少、こういったことがある中で、大規模な例えば商業施設だとか大規模な工場、こういったものがある中で、そこの起爆剤として、先ほど言いました牧之郷のような地区計画をやるというのは、一つの手法であるとは思っておりますが、答弁でもございましたように、この立地適正化計画、令和5年、6年度見直しをします、なおかつ防災指針も入れますので、そういった中で、研究検討ができればいいなというふうに思っております。 以上です。 ○議長(内田隆久君) 天野議員。 ◆12番(天野佐代里君) それで、先ほどの答弁の中に、令和5年、6年と協議会を設立して幅広く意見聴取をしていくという答弁がありました。そのことについて、どのような形で進めていくのか、もう少し詳しく伺えますでしょうか。 ○議長(内田隆久君) 都市整備部長。 ◎都市整備部長(守野充義君) この伊豆の国市立地適正化計画を当初つくったときには、伊豆の国市立地適正化計画推進協議会というものを立ち上げました。そのメンバーの中には、学識経験者ですとか、関係行政機関、それから、公共交通、先ほど言いましたように、公共交通でネットワークで結びましょうということもありますので、そういった方のメンバー、それから、市街化区域、市街化調整区域のこともありますけれども、農業委員会の方、それから、商工、それから、各地区の代表の方、こういった方たちをメンバーに入れて策定してきた経緯がございますので、令和5年度には、メンバーは全く当然変わると思うんですけれども、こういった方たちを入れて、変更に取り組んでいきたいな、見直しに取り組んでいきたいなというふうに思っています。 以上です。 ○議長(内田隆久君) 天野議員。 ◆12番(天野佐代里君) 天野です。 この広く意見を聞くということなんですが、先ほど牧之郷の例にありましたまちづくり協議会を立ち上げてという発言がありました。例えばこの地区計画について、居住誘導区域、ちょっと言葉がいろいろある、居住検討というんでしょうか、その区域に考えられる地区の中で、利害に関係する市民の方が、市民組織まちづくり協議会的な組織を立ち上げるか、そういうある程度の人の集まりの中で、直接そういう方たちに意見聴取や情報交換の機会を設けていくという、そういう考えはあるんでしょうか。 ○議長(内田隆久君) 都市整備部長。 ◎都市整備部長(守野充義君) 今のところ、例えば具体的にどこの地区とか何とかというのは当然分かりませんし、地区に直接入ってやるということはいたしません。 ただ、私先ほど少し申し上げましたけれども、居住検討区域等が立地適正化計画の中で位置づけられてはいるんですが、その中で、例えばですよ、例えば先ほども言いましたけれども、大規模な開発、大規模な商業施設、こういったものがそこの地区に来たとして、例えば。そうすると、そこの市街化調整区域とはいえ、環境が少し変わってしまうんだろうというようなことがもし、そういうきっかけがあれば、また、これはまたこちらからもお声をかけることもあるかもしれませんし、今の地区の方々が、こういう状態で、うまく言えないですけれども、非常に困っているんだ、土地利用に対して。そういうことがあれば、またそれはご相談には乗るつもりでおりますので、そんな体制でいきたいと思っています。 以上です。 ○議長(内田隆久君) 天野議員。 ◆12番(天野佐代里君) 最初の通告の答弁の中で、理想とする将来像の中に、鉄道駅を拠点に都市機能をということでありました。当市には、伊豆箱根鉄道の鉄道駅が5か所ありまして、私の地元であります南條伊豆長岡駅、この東側の市街化調整区域がこの検討区域に、まだそういう、部長のお話の中では、これからそれを決めるんだということなんですが、以前からここは最初の望月市長の頃から、この伊豆長岡駅の東側、これJAの本店があったところに、まずそこに庁舎をという話がもうずっと前からありまして、ただその農協さんと交渉ができていなかった。ここで農協が大型合併をしまして、農協があそこを跡地になったわけです。それで、この辺が少し前とは状況が変わってきている。それと伊豆長岡駅、南條という大きな区の中で、水害あるいは災害時に、あの伊豆長岡鉄道駅には非常に多くの方が滞留が見込まれていて、とても南條のホール、公民館では対応しきれない。 あるいは、3年、4年前でしたか、あの台風のときにも、避難所がパンクして、車で避難していたという話も聞きました。そういう意味で、防災上もあの地域は非常に課題がある地域であります。 そういうことを鑑みて、この辺の伊豆長岡駅東側の地域について、当局のほうはJAの本店の跡地のことも含めて、何か情報、あるいはお考えがあれば伺います。 ○議長(内田隆久君) 都市整備部長。 ◎都市整備部長(守野充義君) 今議員がおっしゃられた伊豆長岡駅の東側地区、こちらにつきましては、まさしく立地適正化で言います、これは市独自で定めた項目なんですけれども、居住検討区域という位置づけをしております。ここは、先ほども言いましたように、立地適正化計画は市街化区域の計画ですけれども、この市街化調整区域である伊豆長岡駅の東側にこの検討区域ということを位置づけさせてもらいました。 その理由といたしましては、議員もおっしゃられましたように、伊豆長岡駅の東側、いずれにいたしましても、伊豆箱根鉄道の沿線で、非常に利用者が多い駅ですので、そういうポテンシャルがある都市ですが、あそこは市街化調整区域であるということの中で、今後居住を検討する区域になるだろうというようなことで位置づけをしております。 ただ、それにするには、都市計画法のいろいろな法律の中のクリアをしなきゃいけない問題もありますし、その手法の一つとして、先ほど地区計画もあるのではないかというお話をさせてもらいましたけれども、先ほども言いましたように、伊豆長岡駅の裏というか東側ということで、非常にポテンシャルが高いというふうには市としては認識はしております。ただ先ほども言いましたように、何かがあれば、また変わってくる。その中で恐らく議員はJAのことをおっしゃったと思うんですけれども、JAの情報については、申し訳ないです、私のほうは特に聞いてはおりません。 以上です。 ○議長(内田隆久君) 天野議員。 ◆12番(天野佐代里君) 例えば今情報はないという、JAの跡地についてというお話でありましたけれども、あれだけの場所をそのままにしておくということは考えにくいですから、これも私の本当に伝え聞く話で、例えば医療の関係ですとか、若干そういう不動産の関係の方からの又聞きの話で、そういういろいろな検討をされている方もあるというふうに流れ聞きます。 もし、そういうものが実際に市のほうに投げかけがあったときに、これを一体化して考えていくということはできるんでしょうか、どうなんでしょうか。 ○議長(内田隆久君) 都市整備部長。 ◎都市整備部長(守野充義君) そういう大きなものが建築されたり、もともと面積が、JAさんのほう広いですので、当然都市計画法上でいくと開発行為等にかかってくるかと思います。そういったものを含めて、建築は当然可能なんでしょうけれども、市街化だと思いますので、JAの跡地なんかは。 ただ、それ以外の区域、市街化調整区域をまた少し居住ができる区域だとか、ここは公園にしようだとか、そういった地区計画を立てるときには、やはり先ほども言いました大規模な施設ができることをきっかけに、地区計画制度を使うには、その地区レベルでいろいろな検討、先ほど牧之郷の例を出させていただきましたけれども、地区の中でいろんなご提案をされた中で、自分たちの地区はこういうふうにしたいんだよというようなことを発信していただけることがあるならば、可能性はゼロではないというふうに思っております。 以上です。 ○議長(内田隆久君) 天野議員。 ◆12番(天野佐代里君) そして、あの区域なんですけれども、水がつく場所がやはりあるんですね。渋川という川が流れていまして、これがちょっと不思議なのですが、下流部はもう暗渠といいますか、道路が上に、人が通れるような仕様になっているのですが、途中から上流部が非常に中途半端な状況になっていて、私が議員になったばかりの頃には、あの事業はもうあれで完了しているんだということで、次はなかなか難しいということを聞いています。 それで、先ほどの避難所に行く。韮山南小になっているんですけれども、南條の地区の避難所は。あそこが通らないと、伊豆長岡駅から西側の人たちは通行ができない。すごく遠回りをしないといけない。そこが非常に低くなっている部分ですし、川幅も狭い。そして、川の壁が崩れたりなんていうこともしょっちゅうあって、そういう渋川という川があります。こういうものについても、この計画の中で一体化して整備していくということはできるんでしょうか。 ○議長(内田隆久君) 都市整備部長。 ◎都市整備部長(守野充義君) 先ほどの牧之郷の例でも少しお話をさせていただきましたけれども、牧之郷は道路がなかなか狭かったり、なかったり、接道要件が悪いということで、そこは公共が入って、多分道路整備をしていくんだろう、これからもやっていくんだと思いますけれども、そういった中で、今河川の整備なんかも、そういう計画の中に盛り込むことが可能ならば、その計画の中に盛り込むことはできるのではないかというふうに思います。 以上です。 ○議長(内田隆久君) 天野議員。 ◆12番(天野佐代里君) これまで、ちょっと私も土地利用については全然素人なものですから、ただこういった計画の中で、やっぱりまちの形が変わっていく、そして、市民の安全・安心のために、機能を集約する。あるいは今まで課題だった地区についての問題解決のために、将来を見据えて、今何かを仕掛けていくということは非常に大事ではないかなと思っています。 それで、市長にもこのお話は、前にもちょっとお話しさせていただいたことがあるんですけれども、登壇しても申し上げました所信表明のときに、この市街化調整区域の検討について、お考えを市長になる前からお持ちだったと思いますので、この件についての見解を伺えたらと思います。 ○議長(内田隆久君) 市長。 ◎市長(山下正行君) 私は、この土地利用に関しては、前々から制度は別として、現況をよく考えて、現況を見て、現況で手技といいますか判断するのが私は本来の姿だと思っております。 例えば市街化調整区域でありましても、もう住宅が密集していて、その中に周りが住宅に囲まれていて、そこに狭い農地があるというようなところは、もう農地として持っている必要はないんですね。そういうところは、例えば住宅にしてもいいと思いますし、要は都市的な土地利用があっても私はしかるべきだと思っています。 制度の点でいうと、なかなかその線引きというのは難しいというんであれば、先ほど来話題になっております地区計画をその地域の人たちが、協議会ですか、そういうのをつくって、この地域はこうしていくんだと、こういう土地利用していくんだと、ここにこういうサービスの提供の場所が必要なんだとか、そういうのを自主的にどんどん考えていただいて、それを伊豆の国市の市役所の方に相談していただければと私は思っています。 ○議長(内田隆久君) 天野議員。 ◆12番(天野佐代里君) 天野です。 私も議員になって、地元の方から反射炉踏切のところ、道路の不便さ、何であんなところに花壇なんかつくったんだというふうに叱られました。あれは最初に私が建設課と掛け合ってあの場所を花壇にしましたけれども、そのときにも、住民の方はよく事情が分かっていらっしゃらない。花壇をつくったんじゃなくって、あの工事に付帯してあそこに残地ができたので、市の方がいずれ花壇にできるようにというようなものを設けてありましたので、地元として何とかということで、それが今、あれだけ立派な花壇になってるんですけれども、なかなか住民の方はそういうことは理解していただくことが難しくて、あそこ広げればいいという話でもないと思うんです。 それから、立花地区の方から、公共交通でデマンド型のタクシーも出来ました。その発着についても、伊豆長岡駅の西よりも東の方が非常に合理的なんですね。やっぱりあそこの踏切を渡るというところが非常にネックになっていまして、また反射炉が世界遺産になったときにも、あそこの道路の拡幅の話がありましたけれども、やはりそれもその道路を直すというだけのことでは、やはりまたどこかに支障が出てしまう。非常に難しい地域だったのが、この地区計画ということで、あそこをこれからどうしていこうかという、今市長お話があった、地元からそういう声が上がるんなら是非提案してほしいという力強い言葉いただきましたので、こういう住みやすいまちにということで、若い人たちが定住していくためにも、これまでの課題を解決できるような将来にわたるこういった事業、施策というのは非常に期待が持てますし、頼もしいところでありますので、合意形成は難しいと思います。土地利用については。すぐにお金の絡む話ですから、そういう意味ではまず一歩進めていただいて、今後ぜひ市民の声を傾けて積極的に進めていただきたいと思います。お願いして私の質問を終わります。 ○議長(内田隆久君) これにて、12番、天野佐代里議員の質問を終了いたします。--------------------------------------- △散会の宣告 ○議長(内田隆久君) 以上で本日の議事日程は全て終了いたしました。 次の会議は、3月13日月曜日、午前9時から会議を再開し、引き続き一般質問を行います。 本日はこれにて散会いたします。 お疲れさまでした。 △散会 午後2時41分...