伊豆の国市議会 2014-09-03
09月03日-03号
平成26年 9月 定例会(第3回) 平成26年第3回(9月)伊豆の
国市議会定例会議事日程(第3号) 平成26年9月3日(水)午前9時開議日程第1
一般質問---------------------------------------本日の会議に付した事件 議事日程に同じ
---------------------------------------出席議員(17名) 1番 小澤五月江君 2番 内田隆久君 3番 梅原秀宣君 4番 柴田三敏君 5番 佐野之一君 6番 杉尾利治君 7番 天野佐代里君 8番 渡邊俊一君 9番 鈴木照久君 10番 柴田三智子君 11番 後藤眞一君 12番 田中正男君 13番 鈴木平一郎君 14番 山下孝志君 15番 水口哲雄君 16番 三好陽子君 17番 古屋鋭治君欠席議員(なし
)---------------------------------------地方自治法第121条の規定により説明のため出席した者の職氏名 市長 小野登志子君 副市長 鈴木好晴君 教育長 河野眞人君 市長戦略部長 瀬嵜浩二君 市長戦略部 市長戦略部参与 西島 康君 小野田勝文君 観光文化局長 総務部長 萩原啓彰君 地域安全部長 八木基之君 市民福祉部 市民福祉部長 菊地雅秋君 白井みち代君 福祉事務所長 経済環境部長 吉村正信君
経済環境部参与 川口和彦君 都市整備部長 田中敏幸君 会計管理者 鈴木俊治君 教育部長 松本信秀君
---------------------------------------職務のため出席した者の職氏名 議会事務局長 山田芳治 書記 井村美夫 書記 日吉正幸 書記 天野由利子
△開議 午前9時00分
△開議の宣告
○議長(古屋鋭治君) 改めまして、皆さん、おはようございます。本日は大変ご苦労さまです。 ただいまの出席議員は、17名であります。定足数に達しておりますので、会議は成立いたしました。 ただいまから平成26年第3回伊豆の
国市議会定例会を再開いたします。 直ちに本日の会議を開きます。 本日から3日間、一般質問を行うことになります。議会初日の8月28日には
水口議会運営委員会委員長から一般質問を行うに当たって注意事項が何点かありました。改めて議長の私からも注意事項2点を申し上げます。1点は、一般質問を行う際に、壇上からの発言については通告の内容から逸脱しないこと。2点目、議場は神聖な場所であり、ジョークや不規則発言などを行わないこと。 以上2点でございます。 議場での発言は、伊豆の国市議会の品位、品格のバロメーターになりますので、発言者の皆様には特段のご配慮をお願いいたします。 今回の9月定例会の一般質問は、3月定例会、6月定例会に引き続きFMいずのくにのご協力を得て、本日3日から5日までの3日間、生放送を行います。 なお、今9月定例会で一般質問を行う議員の人数は、本日3日が5名、あす4日が5名、明後日5日が4名、合計14名となっております。 それでは、本日一般質問を行う議員名を発言順に報告をさせていただきます。 1番目は、
天野佐代里議員、2番目は、内田隆久議員、3番目は、鈴木照久議員、4番目は、梅原秀宣議員、5番目は、
鈴木平一郎議員となっております。あらかじめご承知おきください。 最後になりますけれども、一般質問の質疑応答の発言を行う方は、議場の傍聴者やFM放送を聞いている市民の皆さんにできるだけわかりやすい言葉、簡潔な質疑応答に心がけていただくようお願いを申し上げます。
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△議事日程の報告
○議長(古屋鋭治君) 次に、議事日程の報告をさせていただきます。 本日の議事日程は、お手元に配付のとおりです。
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△一般質問
○議長(古屋鋭治君) 日程第1、一般質問を行います。 質問は、受付順に発言を許可いたします。 申し合わせにより質問は一問一答方式であり、再質問を含めて40分以内とされております。通告時間内でお願いをいたします。 なお、質問通告時間残り20分、10分、5分の表示をいたします。また、3分前と1分前にブザーで残り時間をお知らせいたします。 これより順次質問を許します。
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△天野佐代里君
○議長(古屋鋭治君) まず最初に、7番、
天野佐代里議員の発言を許可いたします。 7番、
天野佐代里議員。 〔7番 天野佐代里君登壇〕
◆7番(天野佐代里君) 皆さん、おはようございます。7番議員、天野佐代里です。 議長より発言の許可がありましたので、平成26年9月定例会において通告のとおり2件の質問をいたします。 本定例会において平成25年度の決算の審議が始まりましたが、小野市政にとって初めての決算に当たり、施策の事業化について1年を通しさまざまな思いがあることと存じます。それらについて本日から3日間の議員の一般質問の中でご答弁いただくと思います。 私は、当市が今取り組まなければならない最優先課題として韮山反射炉の
世界遺産登録活動に関する質問をさせていただきます。 まず1点目、
世界遺産登録活動の課題と今後についてです。 本年7月14日、
ホテルオークラ東京にて、内閣官房と
世界遺産登録推進協議会と
一般財団法人産業遺産国民会議が主催する
産業遺産国際会議が開催され、関係者として参加しました。安倍総理大臣を初め関係閣僚、8県と11市の
協議会構成団体、各県人会や業界団体など約1,500人が集い、会場は大変な熱気に包まれて、世界遺産登録が決定したかのような盛り上がりようでした。 その中で改めて強く感じたことは、今回の世界遺産登録には韮山反射炉がつくられるまでよりも、つくられた後の明治日本の産業革命による奇跡的な近代化の歴史というストーリーの重要性でした。平成23年に
国内推薦暫定リスト入りの追加候補になったときから世界文化遺産として初めての構成資産、シリアル・ノミネーションであることなど連携の必要性は説明をされてきたことでしたが、昨年の国内推薦の決定の際に登録名が変わり、明治という字句が入ったことでこれまでのストーリーに変化はないのか疑問を感じていました。 また、7月26日に本市で行われた第4回伊豆の
国市世界遺産シンポジウムでも
コーディネーター役の静岡県
富士山世界遺産課の小坂課長から構成する他地域の情報を知ることが重要であるとの指摘がありました。9月中にはユネスコの調査機関であるICOMOSの現地調査も決定されていますので、非常に重要な最終局面を迎えていると認識しています。 そこで伺います。 ①構成資産の全体の活動の方向性については、世界遺産登録が着地点ではないと思います。登録後にどうなるのか、どうしていくのかというストーリーは書けていますか。
②ガイダンス施設についてですが、なぜ反射炉が世界文化遺産なのかという疑問の声を市民からよく聞きます。構成資産としての全体像、ストーリーが周知されていないのではないでしょうか。それに対する答えとなるような施設の内容が必要と思いますが、どのような計画がされていますか。 ③県との連携についてです。群馬県富岡製糸場の
世界遺産登録活動の過程では、群馬県が改修費用や専門の職員を複数派遣して、ガイドの育成に当たるなどの支援が大きかったと聞きました。県との連携、支援策などについてはどのようになっていますか。 ④市民との連携についてです。7月30日、第1回
産業経済懇話会が開かれ、意見交換が行われたとの新聞報道がありました。どのような意見がありましたか。それに対しどう対処していくんでしょうか。また、市民組織活動費として平成25年度決算額400万円は予算どおり執行されましたが、その反射炉応援団の活動についての事業評価はいかがでしょうか。 ⑤子供たちへの啓蒙について、継続性のある将来を見据えた活動が大切であると思います。学校や社会教育としての取り組みはどのようにされていますか。夏休みの行事など計画されたものはありますか。 次に、大きな2点目として観光地としてのガイドのあり方についてです。 現在、市内では歴史ガイドの会が
ボランティアガイドとして活動されていますが、今後の観光客の増加に対する不安や
有償ボランティアの必要性などの声を聞きます。平成25年度決算で
県補助緊急雇用事業(失業対策)として
観光コーディネーター育成事業、委託事業ですが、1,158万9,492円が執行されていますが、このように補助事業などを活用したボランティアの育成ができないでしょうか。また、組織についても市民の税に頼るだけでなく、さまざまな要望に対応できるように連携した市を挙げての仕組みづくりが必要ではないでしょうか。 世界遺産登録の機会というだけでなく、
伊豆半島ジオパークやインバウンド、
コンベンションビューロー関連など国内だけでなく世界を意識した国際観光地としての取り組みが必要と思われますので、見解を伺います。 以上です。
○議長(古屋鋭治君) ただいま
天野佐代里議員の発言が終了いたしましたので、これより答弁を求めます。 答弁者、市長。 〔市長 小野登志子君登壇〕
◎市長(小野登志子君) おはようございます。9月定例会の一般質問、きょうから3日間行いますので、どうぞよろしくお願いいたします。 まず最初に、
天野佐代里議員のご質問です。
韮山反射炉世界遺産登録に向けての、特化してのご質問をいただきました。じっくりお話し合いができることをとてもうれしく思います。 さて、天野議員の最初の質問、
世界遺産登録活動の課題と今後についてでございます。 まず、
①構成資産候補の全体の活動の方向性についてであります。現在、九州、山口の
近代化産業遺産群世界遺産登録推進協議会が8県11市で構成され、鹿児島県知事が会長、同
県企画部世界文化遺産課が事務局を務め、構成資産の世界遺産登録を推進しています。来年6月に世界遺産登録が決定された後は、名称変更も含め新たに連絡協議会を立ち上げ、構成資産の管理保全のための連携推進を、連携協力を進めていく予定でございます。 天野議員にもご出席いただきました7月14日の国際会議でありますけれども、1,700名の参加があったということです。後にこれは修正されましたので、ちょっと報告いたします。 この後に、7月22日に平成26年度
世界遺産登録推進協議会第1回総会が福岡県で開かれまして、この
世界遺産推進課長と私が出席いたしました。出席者は、県知事が3名、副知事11市の属するところの県知事が3名、副知事が2名、市長4名、副市長3名、その他担当の部長ということのそういう顔ぶれでありました。 さて、その折ですけれども、このことにつきまして天野議員のご質問にありますように、これからどうなるか、登録後はどうなるかということですけれども、
世界文化遺産登録後は構成資産等の管理保全のための連携協力などを進める観点から現協議会を移行させる形で、明治日本の
産業革命遺産世界遺産連絡協議会、これはまだ仮の名前ですけれども、新協議会を設置するということであります。 次に、
②ガイダンス施設についてであります。 今回の世界文化遺産として登録を目指す明治日本の産業革命遺産、九州・山口と関連地域は8県11市にわたり23の構成資産として審査を受けることになります。これは幕末から明治にかけてわずか60年程度で西洋諸国のような産業革命を成し遂げたこと、そして重工業分野で世界にその名を刻んだことが大きな要素であります。天野議員のご指摘のとおり、韮山反射炉を初めこれらの23の構成資産は歴史的な背景の中で人・技術・時間等を共有し、ストーリーを持って発展してきました。全てのつながりに意味があって構成資産となっているわけであります。先ほどこの疑問を呈しておられました明治ということですけれども、19世紀末、世界を視野に捉え、日本のそのあるべき姿を追求し、そしてそのために労力を惜しまなかった江川太郎左衛門の事跡というものがこれから大きく物を言うことになるだろうと思っております。 さて、以上の点を十分に踏まえ、建設予定の
ガイダンス施設は、実際に稼働した韮山反射炉が現存する意味を産業技術史の視点から紹介し、また反射炉自体の構造や大砲の製造工程などをわかりやすく説明いたします。そして、他の構成資産や他の世界の産業遺産の中での位置づけなどもあわせて展示説明する予定であります。 市民への周知が足りないのではとのご指摘もありましたが、私自身も認識しており、どうしたら市民の皆様に理解していただけるか、担当課に知恵を絞ってもらっているところであります。さまざまな場や機会を活用し、効果的な方法を用いて市民への説明に努めてまいります。 11月には反射炉応援団の主催で、担庵こと
江川太郎左衛門英龍公が反射炉を築造するに至るまでを描いたオペラ担庵が中学1年生を対象に上演されます。
アクシスかつらぎです。10月から12月にかけては、「ナットク!?
韮山反射炉講座」と題して中学生以上を対象にした連続5回の講座も開催しますので、こうした機会も活用し、子供から大人まで多くの市民に理解を深めていただけるよう努めてまいります。このメディアなどに大変好評なのが反射炉検定なんですよね。このように知的好奇心を刺激するイベントが効果的であると思っております。また、この韮山反射炉になるこの構成資産をいろいろ洗い出しまして、いろいろな方々と、そしていろいろな土地との関連を探し出していけば、よくわかるのではないかとも思っておりますので、この点につきましてはあらゆることを模索してまいりたいと思っております。 次に、③県との連携についてであります。そもそもこの
韮山反射炉世界遺産の登録に推薦されましたくだりは、川勝知事の多大なご尽力があったからと、鹿児島の島津公保氏からも、
内閣特命加藤コーディネーターからもお伺いをしているところであります。 ご指摘のとおり富岡製糸場の
世界遺産登録活動の際、群馬県の外郭団体から6名の指導員が派遣され、ガイドの育成や指導をされています。当市には歴史ガイドの会が組織され、韮山反射炉や江川邸のガイドをしていただいております。今後の観光客増加に備え、民間事業者にも協力していただき、市全体で協議し、対応していく必要があると考えております。また、初心者研修会、市内歴史ツアー、反射炉検定などあらゆる機会を通じて
新規ボランティアガイドの育成を進めてまいります。これらを含め県に対し改修費用や施設整備に係る補助等への通常枠のかさ上げの継続実施などについて働きかけてまいります。 県から、最近も川勝知事はお忍びで反射炉に見えられたそうで、それから、大須賀、難波、高、3副知事も見えられております。もちろん今までも支援はいただいております、文化財ということで。しかし、これからはその周辺整備ということも大切でありますので、昨年9月2日に開かれた静岡県の市長会におきまして
韮山反射炉世界遺産登録、世界遺産の候補として平成27年度の予算に盛り込んでいただけないかと周辺整備をお願いしましたところ、一応市長会では全員一致で賛成していただきました。それが数字となって出てくるかはまだわからないところでありますけれども、そういう申し込みもいたしております。 次に、④市民との連携であります。
産業経済懇話会では、市から韮山反射炉の世界遺産登録に向け来年6
月世界遺産登録可否までの予定や概要について説明した後、
韮山反射炉周辺の今後の計画について意見交換をいたしました。商工会、観光協会、JA、狩野川漁協、
伊豆長岡温泉旅館協同組合、
伊豆長岡温泉事業協同組合、伊豆箱根鉄道の代表者が出席し、それぞれの団体において取り組んでいる事業や考え方を述べたほか、公共交通機関の確保やものづくり体験ができる仕組み、モデルコースの確保などのご意見がありました。市といたしまして韮山反射炉も含め多くの史跡や見どころなどの魅力を出していき、リピーターの確保を第一に考えたプロジェクトを立ち上げていきたいと考えております。 また、韮山反射炉の世界遺産登録を支援する会、
通称韮山反射炉応援団でありますが、この活動についての事業評価についてでございますが、
韮山反射炉応援団は、韮山反射炉の普及、啓発、PR、清掃活動、会員数の普及拡大をテーマに
PRキャラクター「てつざえもん」とともに活動していただいております。幼稚園児、保育園児や小・中・高校生から一般市民まで市民や近隣市町の住民全てを対象にイベントやキャンペーン、その他の活動を通じて韮山反射炉の価値や保存管理の重要性を伝えております。会員数もことし7月には1万人を超え、数々のイベントでの反応や市民の盛り上がりなどを見ますと、韮山反射炉の世界遺産価値や保全管理の重要性が確実に市民に浸透してきていると思います。 しかし、市全体の盛り上がり、各種活動への参加状況、保全活動への意識、
応援団参加事業団体内の意識の向上など課題がまだまだあります。 以上の点から反射炉応援団につきましては、全体的には市の基本的な考え方を理解し、活動していただいていますので、高く評価をしております。しかし、世界遺産登録まで時間が限られている中で、市も含めて迅速に市民のさらなる機運の醸成が急務でありますので、あらゆる機会を利用し、人数に限らず出前講座を実施するなど市民一人一人に直接伝えていく活動をさらに続けてまいります。 次に、⑤子供たちへの啓発についてであります。 市内の全ての小・中学校は、
韮山反射炉応援団に団体登録をしております。各学校では、遠足で反射炉を訪れたり総合的な学習の時間に歴史や構造を学ぶなどして機運を高めております。 一方で、夏休み中は学校として世界遺産登録に向けた行事は計画しておりません。子供たちは家庭に戻っておりますので、家族と一緒に反射炉について学んだりイベントに参加したりしてほしいと考えております。また、反射炉応援団とともに今年度の活動として昨年度から継続して市内公立幼稚園、保育園の年長児に「てつざえもん」の塗り絵の作成をお願いしており、その際には韮山反射炉の紙芝居を行い、園児に対する啓発を実施しております。また、小・中学生を対象に本格的な鋳造の工程をわかりやすく体験し、韮山反射炉を理解してもらう子ども鋳物教室を年2回開催し、子供たちにオリジナルキーホルダー作成してもらっております。さらに、中学生に韮山反射炉をより理解してもらうために反射炉検定を各中学校で開催する予定であります。 次に、2、観光地としてのガイドのあり方についてであります。 平成27年の反射炉の世界遺産登録を見据え天野議員のご指摘のように、歴史ガイドの会に依存するばかりではなく、ガイドの育成や拡充についてさまざまな補助制度の積極的な活用はもとより、新たな仕組みづくりを進めていくことが必要とあると考えております。 具体案としては、反射炉の
ガイダンス施設や駐車場等を指定管理者で運営し、その中で安定的な平日のガイドの確保を図ることや観光事業者にも連携、協力してもらうことにより、その一翼を担ってもらうことなどが考えられます。また、反射炉応援団の会員のほか小・中学校や高等学校の児童・生徒を対象とした反射炉限定の
ガイド養成事業を行い、ガイドの増員を図ることとあわせて反射炉の
ボランティアガイドを学校の体験学習に位置づけてもらうことなども考えられます。天野議員も参加された
アンテナショップオープンの日に
伊豆中央高校書道部の皆さんが毛筆で看板を書いてくださいました。こうした若い人のエネルギーを反射炉の発信に活用していきたいと考えております。今後は、市民、事業者、行政が一体となって取り組んでいく
ボランティアガイドのシステムを早急に構築していかなければなりません。 7月26日、
世界遺産シンポジウムで歴史ガイドの会、小松会長さんがガイド、韮山反射炉につきまして少しでも興味のある人はぜひ声をかけてほしい、手を挙げてほしい。将来的には小・中学生をガイドとして養成するなど市民誰もが同じレベルのガイドができるようになればすばらしいと思うと結ばれました。
ボランティアガイドのシステムを早急に構築していくことは歴史ガイドの会の皆さんともしっかりお話し合いをしなければなりませんし、
ボランティアガイドの有償化の可能性についても協議を進めてまいりたいと考えております。 以上です。ありがとうございました。
○議長(古屋鋭治君) それでは、市長の登壇しての答弁が終了いたしましたので、これより再質問を許可いたします。 7番、天野議員。
◆7番(天野佐代里君) それでは、ご答弁いただきました内容について、もう少し再質問で伺っていきたいと思います。よろしくお願いします。 今回、私の通告をした後で、9月1日号の伊豆の国の広報「いずのくに」の中で、今私がまさに質問しているとおりの内容の特集が組まれていました。7ページに及ぶ特集記事で、その中にも構成資産の意義、あるいは保全するための地元の課題ですとか、登録はゴールでなく新たな市民を担うスタートだということで、まさにご質問したような内容の広報でありまして、これを市民の方がどのくらい読んで理解していただけるかなというところなんですけれども。 実は、この質問、世界遺産の関連の質問というのは今まで多くの議員が質問をしてきました。まさに、今活動中のことなので、今後のことについてその具体的にどうなのかということがなかなか見えてこない部分もあります。ただ、私が強く感じた先日の関係なんですけれども、今、市長のご答弁にもありました担庵公の業績、功績をまた、そしてその反射炉ができた。それまでの歴史が大変価値のあるものだということでありました。 たしか、この平成23年の暫定リスト入りのその際に、この活動についてはその反射炉というそのものが対象であるということを担当の職員のほうから説明がありました。私たちもそのときに反射炉をどういうふうに説明していくのか、どうしてもそこには担庵公の業績があるわけで、そしてそのキャラクターを募集する際にも担庵公ではなくて反射炉の
イメージキャラクターをつくるということで、今のキャラクターができたわけなんですけれども、ちょっとその辺の人ではなく物ということ、そしてそれが今回明治の産業革命ということですから、今この韮山の反射炉の置かれている立場として、その後、反射炉自体のものをどうやって産業革命につなげていくのか、そこのところがちょっと読み切れないところがあるんです。 それで、今までの活動、その担庵公に注目した活動というのがどうなのかなというふうに少し私は思っています。その反射炉と産業革命を一体どうやってつなげていくのか、ここのところがやはり市民にわかりやすく説明がないと、やはりいつまでたってもなぜ反射炉が、これが世界遺産なのかなという素朴な疑問があると思うんですね。まず、そこについての見解を少し伺いたいと思いますが、いかがでしょうか。
○議長(古屋鋭治君) 答弁を求めます。 市長。
◎市長(小野登志子君) ありがとうございます。そのあたりに関しましては、ぜひ11月に行われる中学生を対象としたオペラ担庵を見ていただければおわかりいただけるかと思っておりますけれども、どうしてこの反射炉が世界遺産になるのかということですけれども、そのあたりの、確かにモニュメント&サイトというように物と景勝というのが対象となっているということはこの文化遺産の性質なのでありますよね。物、モニュメント&サイトということでして、そこのところにその担庵の思いがなぜあらわされているかということかと思っております。そこが大切なことかと思っておりますけれども、その江川太郎左衛門が反射炉をつくるに至ったまでの過程の中では、本当に江川太郎左衛門10万石とか40万石の天領の代官であり、本当に甲斐、それからこの周辺の当地区を駆け回り、そして江戸に台場に、それから長崎に、鹿児島、そちらは行ったかどうかは定かではございませんけれども、家来を遣わし、この近代化に向けての努力は物すごくしていたということで、その結果、台場をつくれということを幕府より命じられ、100日間の突貫工事で台場をつくり、さらにその台場に備える砲台に使う弾丸がないということでこの鉄づくりに入るわけでございますけれども、これら全ては何も弾丸をつくって、戦争しようと思ったわけではなく、江川太郎左衛門が外交とは対等であるべしと、同じ力をもってしなければならないというところから発したわけでございますけれども、この江戸、そして蘭学を学び、世界を視野に捉えていた。これらのことはこれからこの世界遺産の明治産業革命遺産に物すごい大きな意味を与えるものと私は思っておりますので、世界遺産にもし登録になりますれば、それこそこの市を挙げて江川担庵公の事跡というものを広めていかなければならないと思っております。 以上です。
○議長(古屋鋭治君) 7番、天野議員。
◆7番(天野佐代里君) 今、市長にご答弁いただいた担庵公の業績というお話でした。実は、先日のこの国際会議の際に、このような大変すばらしい資料が、それも英語で書かれた資料が参加者全員に配布されました。何ページでしょうね、これ。72ページぐらいある、写真の冊子なんですけれども、この中でこの構成資産については全ての23の構成資産について説明されています。その中で反射炉についてはどうなのかなということで見ましたところ、15ページに2ページありました。江川家の関係についてはやっぱり家紋が載っています、江川ファミリーということで。 私は今回この質問を取り上げるときにこの冊子を見てびっくりしたんです。なぜならば、この多くのものが島津なり、鹿児島の関係ですね、大変ページを割いています。そして、長崎の関係ですね。この辺も実際の人物を紹介しながら多くのページを割いています。そして、山口県、長州ファイブということでその辺の明治の活躍された人々のお話ですとか、あるいは伊藤博文、三池炭鉱、そして新日鉄、住友金属の関係ですとか人物を交えた歴史の重要な価値のある写真入りで物すごく詳しく説明されているんですね。その中で、私はこの反射炉の位置づけというのがびっくりした。15ページ、2ページだけのこれを見たときにとても驚きました。それで何を思ったかというと、先ほどのことを思ったわけです。このストーリーが、明治の産業革命なんですね。 それで、なおかつ心配しているのは、構成資産の中に追加で入ったわけですから、当時棚ぼただなんていうことを言う人もいました。もう既に鹿児島県や山口県のほうではそれ以前に四、五年前から活動をされていた、もう10年近くになるわけですね、最初からの活動から入れると。その中に追加で入ったんだから、それが一緒に認定されることは間違いないだろうと思っていました。いましたけれども、先ほどの質問の中にやっぱり明治というこの関係がついたことで少し今までの私たちの認識を、私の認識が少し違っていたのかなというふうに実は思っています。地理的にも伊豆の国、あと岩手県釜石市、大変な距離があります。 そんな中でちょっと心配なのは、富士山が世界遺産登録の際にも三保の松原の例がありました。私はああいうことがないのかなという心配が実はあります。ですから、今から来年までの活動というのは物すごく微妙な位置づけだと思います、その活動について。その辺の危惧ですね、実際に登録時に落選なんていうことがあってはいけないと思いますけれども、ちょっとその辺を心配しています。見解を伺いたいと思います。
○議長(古屋鋭治君) 答弁を求めます。 市長。
◎市長(小野登志子君) 天野議員の心配は私も当初持っておりまして、これを川勝知事にぶつけました。どうして江川邸まで、そして太郎左衛門の事跡までを含めてくれなかったかということでとことん抗議をいたしました。川勝知事のお答えは、そのときはもう既にこの産業遺産群として非常に進んでいたというわけでして、鹿児島、それから山口の萩市を中心にこの
世界文化遺産登録に向けての動きが非常に進んでおったと。そして、萩、それから鹿児島に反射炉があった。鹿児島にはありました。萩は今も現存しておりますけれども、反射炉という段になって、やはり韮山にすごいのがあるということがあるとなったわけですよね。それで、さっき棚ぼたの追加ということで入ったという、この認識は多分誰もが持っていることだと思っております。 先ほどのお話では非常に矛盾しているのではないかというお話と、もう一つは、これから三保のように除かれる、除かれなかったんですけれども、ではないかという危惧するという2つの心配があったわけですけれども、最初の心配のことに対して申しますと、そういう矛盾は誰もが思っているところでありますけれども、この明治における日本のその基礎を築いた江川太郎左衛門というのはまだまだ知られてはいないけれども、これから私たちが発信していかなければならない物すごい大切なことだと思うわけです。この反射炉が例えますれば今回のICOMOSの調査では、イの一番が反射炉なわけです。韮山反射炉に先日もお見えになりました、その予行練習のような形で、9月の末に来られるということで。こういうことで少し皆様方もそれほど重要なものであるというふうにお考えになっていただきたいと思います。確かにこの韮山反射炉が追加というような形で推薦の中に入り込んできたものの、しかし、物すごい大きな遺産だったことには間違いがないわけです。ないわけでございますから、ここからこの反射炉というのは、私はこの世界遺産、文化遺産登録に関しましては象徴的なものと私は考えております。 さらに、ではもし反射炉が外されたらどうするのかと、そういうことは全体としてもこれは大変なことですからそういう一歩外されるというようなことは考えませんけれども、私は考えないんですけれども、その場合にはやはり反射炉のすごさ、すばらしさというものはもう既にICOMOSもよく理解しているところであり、また9月末にはどういう結果が出るかはわからないけれども、単独でも行けるのではないかと思わなければいけないと思っています、私たちの姿勢として。こういう形で反射炉が組み込まれた、何か矛盾はありはしないかというのは誰もが抱えている問題であったでしょうけれども、19世紀末に江川太郎左衛門がもう既に広い世界を知り、かつそういう時代の到来というものを予測し、努力し、そして長州ファイブも学んだということも大きな遺産であると私は考えますので、反射炉はこの
世界文化遺産登録に関しましては非常に重要なもの、そして象徴的なものとして一番に誇りを持っていいのだと思っております。 以上です。
○議長(古屋鋭治君) 7番、天野議員。
◆7番(天野佐代里君) ご答弁いただいたとおりだと思います。 私も先日この国際会議に出席した際に、この
一般財団法人産業遺産国民会議という組織があるということを初めて知りました。国内推薦決定の際に文科省ではなく内閣官房のほうから出ていたということで、あるいは政治的な動きがあったのではないかというふうに察する人も多かったと思います。私もそう思います。そして、安倍総理は山口県の出身ということですから、その言動の中ではやはりそう感じさせる部分も多々ありました。 それで、先日の会議の際にも今度キリンビールが9月9日に九州・山口限定で一番搾りのビールを発売するということで、明治日本の産業革命遺産を世界遺産にという応援のためのビールが発売されるというこんなチラシも入っていました。先日、商工会にもこのキリンビールのほうからポスターを送りませんかという営業が来たということで、どうしてもこの辺の政治経済界の大きな動きを感じないわけにはいかないわけですけれども、先ほどのお話の中で暫定リストに入って、今何とかその枠の中でやっているわけですから、これはやはりある意味チャンスを生かすべきで、そういう方向に考えていく必要があるとは思っています。 ただ、私の感想ですけれども、これ何かやっとここにぶら下がっている状態なのかなというそんなふうにも感じられるこの会だったと思いますので、なお一層その辺の不安があったわけですけれども、今ご答弁を伺って少し安心いたしました。 最初のこの登録の機運を高めて、それをどうやって生かしていくのか、その波及効果ですね。せっかく遺産になっても登録後の2年、3年はお客さん来たけれども、後はばったりだよというような地域も実際にあると聞いています。それでは意味がないと思います。この協議会には年間628万円の負担金も毎年払っています。非常にこれまでも費用をかけながらやってきた活動ですから、その先にやはりその経済効果ですとか、この地域が活性するためのものにつながっていかなければならないと思うわけですけれども、その辺のことについてどうやって活性化につなげていくのか、いかがでしょうか。
○議長(古屋鋭治君) 答弁を求めます。 市長。
◎市長(小野登志子君) いろいろな考えがあると思いますけれども、1つこういう例を挙げさせてください。8月18日に私は瀬嵜部長と一緒にNHKの静岡放送局を訪れました。これから歴史ヒストリアとかNHKで少しこの反射炉を、江川太郎左衛門を取り上げてくれないかというお願いに行ったわけでございます。そのときの本保さんですか、本保局長さんはやはり江川太郎左衛門は余りにも知られていないと、日本的にも日本中でも。それは幕府側の人間であった。それから、やはり軍の「前に進め」とかそういうような言葉も太郎左衛門がつくったことが日本陸軍ですか、日本軍に使われたなんていうこともありまして、そういう非常につらい時代がこの江川太郎左衛門の歴史の中にはあるわけです。でも、それがようやくたくさんの10万点にも及ぶ古文書の中から発見されまして、非常にリベラリストな人だったと、リベラリストであったということが証明されてきておるわけでございます、まずはね。 それから、その本保局長とお話をしました。本保さんは皆さんもご存じのように、その前日、NHKの多田の運動公園でやった朝のラジオ体操のときの一番の責任者ですから、ラジオ体操にもお越しになっておられた方です。その足ですぐに反射炉を見にいらしてくださいました。そのときピアニストと、そして体操のお兄さんですか、おじさんですか、一緒に3人で見にこられておりました。でも、本当に真剣に反射炉を隅から隅まで見てくださいました。 それから、そういういきさつもございまして、18日にお話ししましたときに、この反射炉だけでいいのか、もう少し何かが必要なのではないか。また、そこに訪れた人たちにわかるようなものが必要ではないかということを盛んにおっしゃったわけです。韮山には鉄の館構想とか水車小屋の復元とかかつてはそういう動きもあったわけですけれども、合併とともにそれは消え去ってしまったようですけれども、それだけなのかといいますと、そうではない。ここから何メートル、1,000メートル余のところに江川邸がございますというふうにお話をしたわけです。この江川邸を中心にこれから江川邸の今まで押さえている4万点の国指定の重要文化財の収蔵館をつくるわけです。これはもう入りますので、今その予定に入っております。これは市がつくるのではなくて、江川文庫がつくるわけですけれども、それをも含めましてセットでごらんいただくことになると私は思っております。そのようにこういう立派なものがあります。そこへ行けば反射炉の全てがわかりますとお話をしましたところ、本保局長さんは江川邸とはどんなものかと、少々ばかにしたわけではないけれども、甘く見ておっしゃったわけですけれどもね。そこで、局長、何をおっしゃいますか。その江川邸で篤姫のロケをしたではありませんかと。江川邸でNHK大河ドラマ篤姫のロケをし、そして鹿児島島津家や江戸城の中の場面も江川邸で撮ったんですよと言ったところびっくり仰天して、ああ、そうであったかと納得して、すぐ江川邸に行かなくてはということになったわけです。NHKの静岡放送局長さんですよ、それがね。だから、まだまだ知られていないこの反射炉、そしてこの江川太郎左衛門についてをありがたいことに江川文庫で収蔵館をつくってくださる。それを私たちはその支援しながら、もっともっと大きなところへ向かっていかなければならないと思っております。 以上です。
○議長(古屋鋭治君) 7番、天野議員。
◆7番(天野佐代里君) 江川邸の話題が出てきて、私も先日、商工会の女性部の関係で天竜の女性部をお迎えしたときに先に江川邸をご案内して、反射炉に行きましたけれども、やはりその中で皆さんがおっしゃっていたのは反射炉だけ見てもよくわからない。江川邸を見てよかったということは確かに言われました。 そういう意味で、実は伊豆長岡の駅前の商店街がありますけれども、そこでこんなふうな話を聞きます。観光客の人がお店に来るんだけれども、反射炉には行くんですけれども、1時間くらいどこか見るコースがありませんかと。反射炉だけでは30分でいいでしょうということで、ただそういったマップもないし、次にどこを紹介するにも交通の手段がないので何とかならないんですかね。もうたくさんお客さん来ていますよというお話を聞いています。 先日、この
産業経済懇話会の中でもたしかそういう指摘があったというお話だったと思います。モデルコースですとか、あるいは交通機関の当面の融通をきかせたような交通システムですとか。今実際にやはり今回質問にも出てありますので、またそこでお答えいただくと思いますけれども、東西の歩道、歩行者のために歩いて回遊できるようなそういうコースですね。ふだん見ておりますと、わざわざ県道を遠回りして、リュックをしょった皆さんがたくさん歩いていらっしゃいます。私からすれば、もう少し中道を通れば半分ぐらいの距離で済むんじゃないのかなと思いますけれども、どこにも標示がないものですからやはり皆さん車道を通っていらっしゃっています。そういう現状もあります。本当にこれ急を要することで、いろいろやることはあると思いますけれども、そういった声をやはり実現するために優先順位、早急に整備していただきたいことはこの懇話会の中でも指摘があったと思いますので、今回それについてどのように対処されているのかという質問を出しました。皆さん、やはり共通に考えていることはあると思います。その件の周辺整備の関係ですとか、平成27年度の予算要望ということで伺いましたので、ぜひ積極的に進めていただきたいと思います。 それで、実は富岡製糸場を行政視察したのは2年前でした。当市に置きかえると昨年の当市の状況ということになるんでしょうか。もうそのときには市営の駐車場がありました、有料の駐車場が。そこで、少し早く着いてしまったものですから、職員もまだ迎えにきていませんで、どうやって富岡製糸場まで歩いていっちゃおうかなんて言っていたら、ちょうどその駐車場前にあったお宅の70歳ぐらいのご婦人が製糸場に行かれるんですかと声をかけてきてくださったんです。朝の8時半ころでした。それで、視察できましたということでお話をしたら、ご案内しますよって気持ちよく言ってくださったんですね。でも、いや、何かお仕事中だったら悪いですからと言ったら、いや、もういつも最近お客さんが多いので案内していますよということで、本当にその製糸場の門のところまで私たち議員らを案内してくださったご婦人がいらっしゃいました。 そのときにすばらしいなと思ったのは、まだ登録も全然ですよね。そのときに、もう既に住民の方がそういう意識であるというのがすばらしいなと思います。よくいらっしゃいましたということでとても親切にされたことが記憶に残っていますし、そのときに製糸場まで行く道の商店街を通っていきますけれども、その両側にもうのぼり旗がたくさん立っていて、歓迎ということでその世界遺産登録に市が全体で取り組んでいるんだということがすごく強く伝わってきましたし、逆に無料の市営の休憩所がありました。きれいなトイレ、そのために整備された新しい建物でしたけれども、そこに女性の方がボランティアでついていて、観光のパンフレット、そしてトイレを用意されていて、お茶が全て用意されていて、どうぞお休みになってくださいというふうに声をかけられました。富岡はそんな状況だったんですね。だから、やはり登録のときにも物すごく市民の方の盛り上がりが大きかったと思います。 そういう観点から、では、当市はどうなのか。今、市民の方がどういう状況なのか、その盛り上がり方も含めて目に見える活動ということでは、今どのようにお感じになられているか、ご答弁いただければと思います。
○議長(古屋鋭治君) 答弁を求めます。 市長。
◎市長(小野登志子君) ありがとうございます。ガイドに関すること、ご案内に関すること、おもてなしに関することが今の中に含まれております。その前の交通機関、その他については後ほど部長がお話をいたしますけれども、このガイドに関しまして言いますれば、韮山歴史ガイドの会が発足したのは2000年ですよね。その江川邸の修復、昭和38年から始まった大改築がなされた後を私もその立ち上げをやった1人でございますけれども、今まで現在までは江川邸が主なんですよね。主だったわけです。 天野議員も先ほど江川邸を見なければ反射炉がわからないと言ったように、もし今おっしゃった富岡製糸場のことを当てはめれば江川邸では既に2000年のころからもうそれが世界遺産であろうとなかろうと、これが物すごい大切なものとしてその当時は町民、それから市民ですけれども、市民が自主的にボランティア活動で今おっしゃったような富岡で行ったような活動はしていたわけです。ですから、それをそのまま反射炉に持っていけばできるわけですけれども、決して我が町、我が市がそういうことを怠っていたとは私は思いません。自主的に取り組んでいた。それで、世界遺産であろうとなかろうと一生懸命にその歴史遺産を守ってきたことのほうがはるかにとうといのではないかと思います。 そういう意味では、先ほども何度もお答えしましたように、こういう情勢というのはやっぱりガイドの会を中心として、また反射炉応援団を中心として十分になされていくと思っておりますので、私たちも努力いたします。議員の皆様方もどうぞご協力をいただきたいと思います。 周辺のこの交通機関については、部長よりお話をいたします。 以上です。
○議長(古屋鋭治君) それでは、引き続き答弁を求めます。 市長戦略部長。
◎市長戦略部長(瀬嵜浩二君) ご質問といいますか、今、議員の話の前段の中に今後の反射炉周辺の整備の一環としてせんだっての経済懇話会でも出たお話として反射炉を中心としたモデルコースの設定、それに伴う交通手段の確保、そういったものが課題として挙げられたという中で今度の定例会も他の議員の一般質問にも一部そういうのがございますけれども、その中で特に交通手段につきましては、残念ながら以前は路線バスが走っていたんですけれども、それが乗客数の低下に伴って廃止をされたという経緯がございます。ただ、これが世界遺産登録前にして、恐らく相当数電車を利用して、反射炉を訪れるようなお客様もふえるだろうということも予想されますので、なかなか路線バスそのもの復活ということに行けるかどうかは今ちょっとまだ言えないところがございますけれども、何らかの公共交通をということについて今後速やかに登録は来年度控えておりますので、交通事業者等と検討を進めていきたいというふうには考えております。 以上です。
○議長(古屋鋭治君) 7番、天野議員。
◆7番(天野佐代里君) わかりました。それで、実は先日群馬県を調査に行ってきました。その際に、夏休みの子供たちの関係ですとか、県の取り組みですとか、どのようなものがされているのか。登録後になるわけですから、当市の来年の状況と思います。 その中で先ほど市長からオペラのお話も出てきましたけれども、群馬県のほうでも子供たちが朗読劇ですとか演劇の公演を行っていました。「絹の国から」というタイトルで、富岡市では市内の子供たち、あとあるいは県内からのキャストを募って、子供の演劇公演というのが何回か行われているようです。もう一つ、その朗読劇というのはもう少し小規模なものになるようですけれども、これは伊勢崎市でリーディング公演ということで市内の子供たちの朗読劇を夏休みに上演していました。そういう活動がこの県に群馬県民会館ベイシアの中で文化通信というものを発信して、こういうものを公演しているという現状がありました。また、夏休みの活動の中では「こどもシルク教室」ということで、絹を使った手織りのティッシュケースあるいはランプシェード、草木染めの衣類なんかを子供たちに夏休みにこういう体験のための活動もされています。 当然、今行われているということは、準備期間を考えるともうその前には計画をされてのことだと思いますので、当市もオペラはもちろん市長はいろいろ思いがあるオペラですから、それは一つの今までの長い活動があると思います。そういうものとして一つの形とは思いますけれども、やはり産業ということを意識した活動、そしてもう一つ思うのは、群馬県がうまく機能しているのはいろいろな市が関連したものを同時に発信しているんですね。例えばこの文化会館、図書館ですとか前橋市の市立図書館の中には所蔵している絵ですとか書籍の紹介なども同時にこの夏休みを通じて同時に行っているんですね。このシルク教室は、高崎市でした。 また、JR東日本の企画の中でこういう富岡製糸場を中心にその周りの自治体を全部視野に入れた観光とその製糸場の視察を兼ねたこういう企画がJRの企画でもう出されていますし、また今回伊豆の国市でもいろいろな反射炉を世界遺産にといういろいろな資料を出していますけれども、この資料がなかなか専門的でよくはできているんですけれども、読みづらいというふうに聞いています。字も小さいですし、専門的な資料にはいいんですけれども、例えば群馬県の場合にはこういった子供向けの資料が出ています。 やはり幅広い周知活動、広報が今回出ましたけれども、もっと幅広い周知活動をしていくことによって、このことがやはり市民の意識をもう少し高めていくことになるのかなと思います。これは前橋市の図書館、図書館だよりとしてこの錦絵2枚、富岡製糸場の関連のものを期間限定で展示していました。もうそういう活動が先ほど反射炉応援団、そして
ボランティアガイドの会ということで市長はおっしゃいましたけれども、私が思うところ反射炉応援団はもともと行政主導で役員人選されています。もともとはこれをつくるときになぜ各種団体の充て職の方に入ってもらったかという意味があったわけなんです。当時の部長もいらっしゃいます。ただ、それがこの3年間を見ていて、本当に機能しているのかどうなのか。各種団体がやはり現場からいろいろな会員さんを通じてその活動を盛り上げいくために団体の長を充て職で入れたわけですから、もう少し自発的なものが出てくるのかなというふうに期待をしていましたんですけれども、先ほど事業評価ということでおっしゃいました。その中に評価しているということでしたけれども、私最近こういう話も聞いています。個人の方でした。反射炉を周知活動のためにキャンドルをあそこでキャンドルナイトということで企画したい。担当課に照会しましたけれども予算が出せないということでした。市民の方がやはりこういう企画をいろいろ温めている方もいらっしゃるんですね。でも今の現状では反射炉応援団かあるいは業者の窓口に来なければこういうことが実現できないんです、市民の方は。そういう意味では、応援団が果たして機能しているのか。もちろん応援団の皆さんは頑張ってやってくださっていらっしゃいますし、本当にいろいろな活動の中で登録用の募集のためにおそろいのユニホームを身につけてやっていらっしゃる姿はいつも見ています。ただ、それとこれとは少し違った問題としてその辺のことについてお考えを伺いたいと思います。
○議長(古屋鋭治君) 答弁を求めます。 市長。
◎市長(小野登志子君) ありがとうございます。反射炉応援団の当初のスタートにつきましては、私もちょっと不案内なところがございます。ただ、何年かでしたか、お台場で大デレゲーションを行いまして、それでいいものかという思いはございました。そういう、ああいう形で続けていっていいものかということもありましたし、またお台場で演芸会みたいなこともやったわけですよね。それがそこで大変なお金を使ったのではないかと思うんですけれども、それは私も参加してというか、よそのほうから参加して見ていたわけなんでございますけれども、どうもその辺はわからないところもありました。それで、こちらで今、ただいま私も大いに関係しているわけでございますけれども、その最初の年度の大デレゲーションというかお台場フェスタを除きますと本当に地道にご努力をされていると思います。組織的にはできない、まだできないと思います。それだけの力がないと思っております。これには議員の皆様方も入ってくださっておるわけですので、一緒にやっていただきたいと思います。よろしくお願いします。
○議長(古屋鋭治君) 7番、天野議員。
◆7番(天野佐代里君) いろいろ伺っていて、市長のお考えはよくわかりました。 それで、この質問の最後に先ほどのお台場のイベントがありました、確かに。私も今思えばまさにストーリーがどうだったのかなというふうに思います。実際に、砲台というのが担庵公の功績の1つに挙げられますけれども、どうしても戦争をイメージするということでユネスコのこういう文化遺産という考えのもとでは、いかがなものかというふうに思うわけです。実際に下関の砲台跡は、これ国内暫定リスト入りの際に推薦漏れしました。3年、4年一緒に活動してきた下関がここで落ちて、そして伊豆の国が入ったわけなんですけれども、こういう経緯もあります。 ですから、やはり担庵公の話の際に反射炉の周知活動においてもやはりこの砲台の関係は少し慎重にするべきかなというふうに思ったりもしています。そういう意味でお台場のイベントにも少し違和感が、今となれば違和感がありますけれども、あと残っている時間も1年を切りましたので、ぜひそのストーリーということをよく踏まえた上で、ほかの構成3団体もありますことですし、大変そういう意味では責任も重いと思います。伊豆の国市の置かれている立場も重いと思いますので、この登録の関係の質問については、先ほど申し上げたもう少し市民の方の企画や提案を取り上げていただきたいと思います。いろいろ皆さんお持ちの方がいらっしゃいます。市長、何かお答えよろしいですか。
○議長(古屋鋭治君) 答弁を求めます。 市長。
◎市長(小野登志子君) このろうそくについては、取り上げさせていただいております。お話に来てくださいますか。反射炉ろうそくは大変いい企画だと思っていろいろなところで拝見させていただいております。ただ、それを販売するというところまでは行っていませんので、その辺に産業経済懇談会を通して、やはりアンテナショップなどにも置き、置いていただきたいと、広めていただきたいと思っております。私どもがそれをみずから売りに歩くわけにもいきませんので、お願いしたく思います。 市民の皆様のご意見は本当に取り上げさせていただいております。それから、答弁を忘れたと申し上げますのは、確かに江川太郎左衛門の事跡、反射炉のパンフレットは非常に格調が高くて難しいことがあります。あれはあれで本当にすばらしいものだと私は思って自負するところですけれども、やはり子供さん、そしてどなたにもわかりやすいものをつくっていくことも必要と思っておりますので、これからそういう努力もさせていただきます。ありがとうございます。
○議長(古屋鋭治君) 7番、天野議員。
◆7番(天野佐代里君) それでは、2点目のガイドの活動ということで続けて再質問させていただきますけれども、もう既に今1点目の質問の中に歴史ガイドの会ついてのいろいろな市長のお考えが出てきました。これはいろいろ今回伊豆半島のジオガイドの関係ですとか、またこれも登録間近ということで急がれることでありますけれども、先ほどおっしゃられたように、確かに今のガイドの会の皆さんは江川邸を拠点とした活動ということでこれまでこられたと思います。実際、これからのガイドということとなりますと、やはり大仁と長岡地区にもいろいろな史跡もございますし、多分今のガイドの方の中には韮山地区の方が多いんではないかなと思っておりますので、その辺は今後のあり方ですね。このガイドの会はガイドの会で今までの長い活動の歴史がありますから、これは必要なことだと思います。 ただ、私が聞いている声の中には、やはり団体に入会して活動するという煩わしさがあるということもある、何の会何の会という、そういうことで制限する。もう少し自由に気軽に登録できるような制度がないのかということもあります。そして、もう一つこのガイドの拠点ということで今、江川邸がこれまでの経過上事務所という拠点になっていますけれども、実は観光に見えたお客さんというのは、まず周辺の駅ですとか駐車場ですとかそういうところにつくわけですから、そこのところでまずそのガイドの便宜性というか利便性というかそういうことも一つあると思います。そして、またこれからは当然インバウンドの関係で外国語が話せなければ、ガイドの運営は果たせないということで、今の会ということではなくて、やはりもう少し大きな仕組みづくりという点でやはりこの辺は市が具体的に指導していく必要があるのではないかと思うんですけれども、その点についてはいかがでしょうか。
○議長(古屋鋭治君) 答弁を求めます。 市長。
◎市長(小野登志子君) これからそれらをやってまいります。大変楽しみと思っておりますので、いろいろな皆様の英知をいただきたく思います。頑張りましょう。よろしくお願いいたします。
○議長(古屋鋭治君) よろしいですか。 7番、天野議員。
◆7番(天野佐代里君) そして、その中で先ほど市長の答弁の中にありました反射炉整備の関係で駐車場について指定管理ということが出てきましたけれども、平日ガイドの確保あるいはその収益性ということで、その辺についてもう少し詳しく伺いたいと思います。
○議長(古屋鋭治君) 答弁を求めます。 観光文化局長。
◎市長戦略部観光文化局長(小野田勝文君) 先ほどの反射炉の
ガイダンス施設、駐車場等を指定管理で運営して、その中で安定的な品質のガイドの確保を図りたいというふうな答弁を市長のほうからしていただきましたけれども、あくまでも指定管理者につきましては1つの案でございまして、もっと効果的なものがあればそういったものも検討していきたいということでありまして、こちらにつきましては現状で考えるものを述べたということでございます。 以上でございます。
○議長(古屋鋭治君) 7番、天野議員。
◆7番(天野佐代里君) はい、わかりました。 やはりガイドの皆さんも
有償ボランティアという言葉も最近は聞かれてきますし、当然私も視察に行く際に前回も長崎のほうに政務活動で伺ったときにもやはり有償でガイドさんのシステムがありましたし、今ほとんどがそういうことだと思いますので、資金的な運営面の支援というのも必要になってくると思います。そういう支援の仕組みですね、どうやってそういうものを稼ぎ出す仕組みの中に組み込んでいくのかということもぜひお考えいただく必要があると思います。その辺もあわせてお願いしたいと思います。 あともう1点、このガイドという観念ですね。これは史跡の説明はもちろんなんですけれども、最近の観光の皆さんはその地域の食べ物ですとか、あるいは先ほどあったようにどこか一緒に1時間あるんだけれども、どこか見られませんか。では、2時間ならどうですかと、そういうすごくニーズがいろいろ変わってきていると思います。ですから、そこに知識を入れて案内をするというだけではもう不十分だと思いますけれども、その点については今現状どのようにお考えでしょうか。
○議長(古屋鋭治君) 答弁を求めます。 観光文化局長。
◎市長戦略部観光文化局長(小野田勝文君) 今、天野議員のおっしゃったように、案内するばかりではなくて、いろいろなその地域の食べ物ですとかいろいろなコースですとかそういったものにつきましては常日ごろガイドの会のほうでも研修等を開いて知識の習得に努めているというふうに聞いております。 以上です。
○議長(古屋鋭治君) 7番、天野議員。
◆7番(天野佐代里君) それから、このガイドの皆さん、割と中高年の方が多いということで、中高年の方が地域貢献のために生きがいづくりということもよく言われています。そのためにもやはりこの拠点づくりというのは大切なことになってくると思います。市長もかかわっていらっしゃったこの伊豆学研究会で「いちごすてーしょん」という拠点を県の補助で今実際されていますけれども、この橋本代表のお話にやはりもともと市民活動をもう少し市民が交流して、いろいろな情報を共有し合えるような場所をつくりたかったという話を伺ったことがあります。こういった方も市民の中にたくさんいらっしゃいます。そういった市民活動のための拠点センターということも少し視野に入れてお考えいただきたいと思うんですけれども、その点についてはいかがでしょうか。
○議長(古屋鋭治君) 答弁を求めます。 市長。
◎市長(小野登志子君) 大変いい発想だと思いますし、私も常々それは考えておるところであります。ただ、この整備がまだ着手をまだしておりませんので、それらもあわせて考えたいと思っております。 このガイドの皆さんの本当に真骨頂と申しますか、それは自分が学んだことを皆さんに伝え、そして感謝されたときの充足感、こういうものが支えてきているわけであります。それはそれでとても大切ですし、天野議員のおっしゃる
有償ボランティア、その有償というのはガイドの皆さんに給料を払うのか、そうではなくてお客様にガイド料をいただくのか、多分そっちのほうだと思うんですけれども、やっぱりガイド、個々に何ていうか報酬という形よりもまとまったその団体に活動費として使っていただくというやり方のほうがスムーズに行くのではないか。これは非常に微妙で難しいところでありますので、このことはこれから早急にかからなければならない、答えを出さなければならない課題としてガイドの方々との、そして橋本先生たちのその市民活動の皆様、ほかの市民活動の皆様とも合わせて意見を聞かせていただきたいと思っております。 以上です。
○議長(古屋鋭治君) 7番、天野議員。
◆7番(天野佐代里君) 今回これまでの質問と答弁の中でいろいろお考えもわかりました。冒頭申し上げたように、非常に重要な最終局面だと思っています。この半年、1年余りの間の活動がこれまでの集大成ということで目に見える活動が重要であると思いますので、ぜひ全市を挙げて全体で取り組めるような仕組みづくりのためによろしくお願いいたします。 以上で私の質問は終わりたいと思います。ありがとうございました。
○議長(古屋鋭治君) これにて7番、
天野佐代里議員の質問を終了いたします。 会議の途中ですけれども、ここで暫時休憩といたします。休憩時間は10時40分までといたします。 以上です。
△休憩 午前10時26分
△再開 午前10時40分
○議長(古屋鋭治君) それでは、休憩を閉じ、会議を再開いたします。 引き続き一般質問を行います。
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△内田隆久君
○議長(古屋鋭治君) 次に、2番、内田隆久議員の発言を許可いたします。 2番、内田隆久議員。 〔2番 内田隆久君登壇〕
◆2番(内田隆久君) おはようございます。議席番号2番、清志会、内田隆久です。 発言通告書に基づきまして、一般質問をさせていただきます。 1、平成27年度予算編成方針について。 昨年度は、10月1日に次年度、平成26年予算編成方針が示されました。財政状況が厳しい中、公共料金や行政サービスの見直しが予想され、市民の合意形成を図る意味からも早目の平成27年度予算編成方針の公表が必要と考え、質問します。 (1)平成27年度歳入について。税収増の見込みは。公共料金の見直しは。 (2)平成27年度歳出について。経常的経費の見通しは。新規投資的支出の見通しは。行政サービスの見直しは。 (3)財政調整基金残高と市債残高について。 2、伊豆箱根鉄道駅周辺整備構想について。伊豆長岡駅周辺整備構想と田京駅周辺整備構想の進捗状況はどのようになっていますか。 3、狩野川放水路50周年事業について。 (1)市としての取り組みは。 (2)「狩野川台風の記憶をつなぐ会」についての取り組みは。 4、市観光戦略と観光基本計画について。市内事業者や団体、住民より市の観光振興策について問われています。6月定例議会で観光基本計画について質問をさせていただきましたが、明確で具体的な回答をいただけなかったので、改めて市の観光振興の考え方について質問します。 (1)市が認識している観光の課題は。1、温泉場と宿泊産業について。2、観光イベントについて。3、着地型旅行商品について。4、人的資源について。5、歴史資産について。6、市民の観光意識について。 (2)上記の課題に対する対策(戦略)について。 (3)内陸フロンティア特区に具体的にはどのように手を挙げていくのか。(農業、歴史資産) (4)観光基本計画策定の進捗状況について。 (5)実施の担い手について。 以上です。
○議長(古屋鋭治君) ただいま内田議員の登壇しての発言が終了いたしましたので、これより答弁を求めます。 答弁者、市長。 〔市長 小野登志子君登壇〕
◎市長(小野登志子君) 2番議員、内田隆久議員のご質問にお答えいたします。 先ほどはこの項目をお述べになられましたけれども、かなりたくさんありますので、長くなると思いますのでご了承ください。 内田議員のご質問にお答えします。 初めに、1、平成27年度予算編成方針についてのうち、(1)平成27年度歳入における税収増の見込み、公共料金の見直しについてであります。平成27年度の税収の見込みについては、これから精査していくこととなりますので、現段階で明確な数字をお答えすることはできません。 本議会において平成26年度伊豆の国市一般会計補正予算(第3号)を上程しているところでありますが、この中では法人市民税現年課税分として6億円強の増額を計上しております。市内法人事業者からの予定納税ではありますが、法人市民税の増収が見込めるものであり、その結果、補正後の法人市民税については当初予算の3倍弱の予算が計上されることとなります。これについては昨今の経済情勢や法人の経営努力といった結果であると推察しているところであり、この状況が次年度以降においても続くことを期待しているところであります。 しかしながら、法人市民税の増収は今後の普通交付税算定のための基準財政収入額に大きく影響し、結果として普通交付税が縮小して算定されることになります。つまり、この増収分がそのまま市の歳入増になるものでないことを十分認識しなければなりません。 次に、公共料金の見直しについてでありますが、昨年度、消費税が5%から8%に引き上げられることを踏まえ、消費増税分を使用料に転嫁させていただいたところであります。消費税が8%から10%に引き上げられる際には、受益と負担の原則を踏まえつつ、適正な負担のあり方を十分に検討し、抜本的な見直しを行っていくとの方針を以前にも述べさせていただいたところであり、現段階において方針が変わっているものではありません。 なお、市の運営する施設のうち、使用料を設定していない施設について、受益と負担の考え方を十分に検討すべきと考え、所管部局において施設のあり方を検討する準備を進めているところであります。 使用料の見直しに当たっては、利用者に対する丁寧な説明を心がけることはもちろんですが、より大局的に納税者の立場に立った適正な負担のあり方をも踏まえながら、検討していく必要があると考えております。 次に、(2)平成27年度歳出についてであります。 まず、経常的経費の見通しについてでありますが、平成25年度決算を見ますと、経常的経費のうち人件費は26億6,600万円、扶助費は34億9,600万円、平成18年度決算との比較では、人件費は1億9,600万円減少し、扶助費は14億6,000万円増加している状況となっております。人件費については、合併以来職員の削減を進めてきたことの結果として、扶助費については高齢化社会の進行やリーマンショック以来の長引く景気低迷の中、生活保護費の増大が進んできたことの結果と認識しております。 昨今の経済情勢等を踏まえると、景気は回復基調に向かっていると判断することもできますが、扶助費が減少するとは考えられず、またこれまで縮減傾向にあった人件費についても地方分権の流れの中で業務量が増加する中、これ以上の職員数の削減はなかなか難しい状況にあるとの認識を持っております。 したがいまして、経常的経費については今後も拡大傾向にあると見込んでおります。 次に、新規投資的支出の見通しについてであります。現在、伊豆市と共同で進めている新ごみ処理施設整備については、市民生活に直結する課題であり、最優先事項となっております。この事業については、莫大な事業費を必要とするものでありますので、まずもってこの事業の円滑な推進を第一に考える必要があります。その上で今後の伊豆の国市の将来を見据えたまちづくりを進めるに当たっては、持続的な発展に資する事業を厳選していくことになります。現在、伊豆の国市総合計画や7つの命題に対応する投資的事業に関しての中長期的な事業計画の立案を市長戦略部において検討しているところであります。事業を精査する中で、中長期的な事業計画を立案してまいりたいと考えております。 次に、行政サービスの見直しについてであります。現在進めている見直し項目といたしまして、まず補助金があります。補助金は、公益的な活動を支援する目的で、公金を支出するものであり、その有用性も理解しているところであります。しかしながら、長年交付を受け続けることによって、それが当たり前となり、事業主体の自助努力の妨げとなっている状況もあります。現在、補助金交付の所管部局が作成した資料をもとに市長戦略部において問題や課題等の整理を進めているところであり、今後所管部局との調整を行いながら、見直しの方向性を定めていく予定であります。 また、昨年度に引き続き事業評価委員会を開催し、行政サービスの必要性や実施方法に関して市民や有識者など第三者に評価してもらうこととしております。この委員会で提案された意見については、対応を検討し、可能な限り平成27年度予算に反映させていく考えであります。多様なご意見をいただきながら、今の伊豆の国市のためばかりではなく、将来の伊豆の国市のためになるような視点で検討を進めてまいりますので、議会や市民の皆様のご理解を賜りますよう、お願いいたします。 次に、(3)財政調整基金残高と市債残高についてであります。 平成25年度末の残高については、今定例議会に提出しました平成25年度施政報告書に記載されているとおり、財政調整基金残高については28億2,983万円、市債残高については一般会計、下水道会計、簡易水道等事業特別会計を合わせて196億9,023万円となっております。また、本9月議会に上程されている補正予算後の予算ベースでの積み立てや繰り入れを加味いたしますと財政調整基金が34億2,850万円、市債残高が195億8,634万円になる見込みとなっております。財政調整基金の適正な残高というものについて、以前にもご質問を受けておりましたが、明確な適正額があるというわけではありません。 一方で、伊豆市と共同で進めている新ごみ処理施設整備に向けた事業などが控える中、現在の基金残高に余力があるとは判断しておりません。今後の予算編成に当たっても歳入歳出のバランスを図りながら、計画的な財政運営を進めていく必要があると考えているところであります。 また、市債につきましては、平成25年度末の残高196億9,023万円のうち92億5,903万円が臨時財政対策債であり、これは当年度の元利償還金100%を基準財政需要額に算入され、交付税措置されるものであります。また、このほかの事業債の借り入れについても近年極力交付税算入の見込まれる事業債の借り入れを優先しております。本議会にも報告議案として上程しました平成25年度決算における伊豆の国市健全化判断比率及び資金不足比率の報告についての中でも説明しましたとおり、将来負担比率の指標が減少してきていることから、現段階においては適正な借り入れを維持していると判断しているところであります。 次に、2、伊豆箱根鉄道駅周辺整備構想についてであります。 伊豆長岡駅周辺整備構想につきましては、これまでに既存資料等から地区の現状、現況調査、上位計画の整備、課題の抽出等の作業が終了しております。現在は周辺住民からの意見聴取、伊豆箱根鉄道やJA伊豆の国、商工会などの関係団体からの意見聴取、庁内関係課による検討会など各方面から長岡駅周辺の問題点について洗い出し作業を行っている段階であります。今後は学識経験者を含む検討会で協議を重ね、今年度中に整備の方向性をまとめ、伊豆長岡駅周辺将来構想案を策定していく予定であります。 次に、田京駅周辺整備構想にいついてでありますが、平成26年3月定例会における内田議員の質問にお答えしたとおり、伊豆医療センター等のアクセスや周辺の道路環境などさまざまな問題があることを認識しておりますが、現在のところ駅周辺整備等への着手までには至っておりません。また、田京駅周辺整備には、大仁庁舎のあり方やJAにおける田中支店の店舗建てかえ事業などが影響すると考えられます。大仁庁舎については、ご承知のとおり庁舎のあり方協議会において本庁機能の集約に関する検討を進めているところであり、その結果に応じて今後のあり方が決まってくるものと考えております。JA伊豆の国においては、田中支店の建てかえ事業計画の検討を進めているとの情報は得ておりますが、詳細はわかっておりませんので、JAからの情報が得られ次第協議を進めてまいりたいと考えております。 伊豆箱根鉄道に対しては、本年度に入りまして伊豆長岡駅周辺整備と田京駅周辺整備に関する協議を再開したい旨を申し入れました。田京駅周辺整備については、今後平成24年度までにおける協議内容を確認することから始めてまいります。 今後は、両駅の周辺整備を並行して進めることが理想ではありますが、財政的な負担が非常に大きくなることが想定されます。このため両駅周辺の段階的な整備の可能性も念頭に置きつつ、伊豆箱根鉄道やJAの考えを聞きながら整備構想を取りまとめ、整備の手順や実施時期などを判断してまいりたいと考えております。 次に、3、狩野川放水路50周年事業についてお答えします。 (1)市としての取り組み及び(2)「狩野川台風の記憶をつなぐ会」についての取り組みは関連がありますので、あわせてお答えします。 狩野川放水路は昭和26年着工、昭和40年7月に完成し、来年で完成50周年を迎えます。国土交通省沼津河川国道事務所は狩野川流域に未曾有の被害をもたらした昭和33年の狩野川台風の記憶を未来にわたり語り伝え、次世代へ引き継ぐため、狩野川台風の記憶をつなぐ会を本年9月に設立するための準備会を現在開催しており、当市でも積極的に協力しています。つなぐ会は、国・県、市町首長、関係団体等で構成され、災害の記憶を風化させず後世に伝えることにより住民の防災意識を高揚させ、地域防災力を向上させることを目標に掲げております。 狩野川放水路50周年事業につきましては、国交省よりつなぐ会を中心にメンバーである国・県・関係市町等と協力しながら流域の防災意識を高めていくためのイベントを計画していきたいと聞いており、狩野川台風の悲惨な記憶を風化させず子供たちに語り継ぐためにも伊豆の国市としてもできる限り協力していきたいと考えております。 次に、4、市観光戦略と観光計画についてであります。 なお、(1)市が認識している観光の課題についてと、(2)その課題に対する対策(戦略)については関連しますので、あわせてお答えいたします。 まず、①温泉場と宿泊産業についてであります。温泉場らしい風情やにぎやかさに乏しい伊豆長岡温泉場通りの景観の改善や低迷する宿泊客数の増加を課題と捉えております。その対策として観光客が自然とそぞろ歩きをしたくなるような温泉場らしい風情のある通りにするための当該通りの総合的な修景整備に加え、観光客が立ち寄りたくなるような魅力を備えた集客スポットの整備について地元の皆様と協議して検討してまいります。 また、東駿河湾環状道路及び圏央道の開通に加え、韮山反射炉の
世界文化遺産登録に向けた登録などによりさらに観光客の増加が見込まれることから、来訪者に対する積極的なPR活動を行うほか、外国人観光客の受け入れ態勢の整備など伊豆の国市で宿泊していただくための施策について観光関係事業者等と連携し取り組んでまいります。 さらに、来年3月、北陸新幹線の開通に伴い観光客の動向が変わることが予想されますが、これも大きな課題であり、対策を練っていかなくてはならないと考えております。 次に、②観光イベントについてでありますが、観光イベントは合併前から継続しているものが多く、それぞれが慣例化している状況があります。昨年の事業評価委員会においても要改善等の評価を受けており、各イベントの実施内容の見直しや統廃合が課題と捉えております。この点については既に取り組みを始めており、7月下旬に観光イベント検討会を立ち上げ、観光協会、旅館組合、観光事業者など関係者による協議を進めています。検討の結果は、予算編成前までに取りまとめを行い、来年度事業に反映させていきたいと考えております。 次に、③着地型旅行商品(観光プログラム)についてでありますが、当該商品を活用した誘客の成功に欠かすことのできない宿泊事業者、旅行会社、地域住民などとの連携、効果的な情報発信、そして着地型観光を担う人材の育成を課題と捉えています。着地型観光は、現在注目されている新しい観光の形態ですが、その実施に向けては地域の特色を生かしたツアーやプログラムの開発、それを提供するガイドやインストラクターの調整及び養成、そして集客の3つがそろわなければなりません。また、それ以前に実際に着地型観光で観光客を受け入れる地域の皆さんが着地型観光についてどのように考えているかが重要で、そういったことの確認や調整などを含めて今後有識者、観光事業者、観光関係団体などによる協議の場を設け、着地型観光を推進してまいりたいと考えております。 次に、④人的資源についてでありますが、観光で最も大切なおもてなしをする人材及びその体制づくりを課題と捉えます。その対策として歴史ガイド、ジオガイド、温泉ソムリエといった特定の分野における講座や講演会の開催などにより専門性の高い人材の育成を推進してまいりたいと思います。また、そのような専門家だけではなく、子供から大人まで地域全体が来訪者をもてなす市民総出のおもてなしの体制づくりを推進してまいります。 次に、⑤歴史資産については情報発信不足の改善とともに点在する歴史資産の効果的な見せ方の創出を課題と捉えております。伊豆の国市の歴史資産の多くは、一般市民だけでなく専門家にとっても貴重で研究価値の高いものですが、まだまだ情報発信が不足しており見せ方にも工夫が必要であります。市内外にその魅力を効果的に伝えるため、既存の広告ツールに加え、ソーシャル・ネットワーキング・サービスなどの新しいツールを活用した情報発信に取り組むほか、テーマ性を持った回遊ルートの創出や歴史を生かしたイベントの開催、そしてそれに合わせた複数のメディアによる集中的な宣伝広告などに積極的に取り組んでまいります。 次に、⑥市民の観光意識については、市民総出のおもてなしの体制づくりの実現に向けたより多くの市民の観光に対する意識の向上を課題と捉えております。市内には、多くの観光資源が存在しますが、言うまでもなく市民がそれぞれについて熟知しているわけではありません。まずは、市民の皆様が身近な観光資源についてよく知り、その語り部になっていただくことでおもてなしにつながっていくと考えております。具体的な取り組みとしては、既に実施している反射炉検定のような市民がみずから学ぼうとする機会の創出のほか、教育委員会と連携した子供たちへの教育などにより自然と観光資源についての知識やおもてなし力が涵養していく仕組みを構築してまいりたいと考えます。 次に、(3)内陸フロンティア特区についてであります。 6月定例会において内田議員の一般質問に、農業、歴史資産について内陸フロンティア特区として手を挙げていきたいと答弁いたしました。しかしながら、その後改めて内陸フロンティア特区の状況を調べましたところ、県では国の総合特区制度を活用した内陸フロンティア特区については、新たな募集を行っていないとのことであります。このため当市といたしましては、県が進める内陸のフロンティアを開く取り組みにこだわることなく、構造改革特区など規制緩和が図られる特区の導入に向けて取り組んでまいります。 具体的には農業の分野で6次産業化や地元産品のブランドを図るために特区の指定を受け、これまでさまざまな規制によって豊な自然環境が守られてきた地域において民間の力を生かし、伊豆の国産の食材を提供するレストランや伊豆の国ブランドの農産物加工所、農産物直売所などの整備を進めることが考えられます。レストラン、農家レストランですよね。現時点では具体的な区域をお示しすることはできませんが、実現に向け検討を進めてまいります。 また、歴史資産の分野についても検討しましたが、一般的に歴史資産に関する特区は古民家などを対象として、その有効的な利活用を図るために建物用途の規制緩和等を実施しているものであります。韮山反射炉や江川邸、願成就院の仏像など当市における数多くの歴史資産は、これまで文化財保護法などによって往時の姿が保全されていることにこそ価値がありますから、こうした特区の方向性はなじまないと判断し、歴史資産の分野での特区制度の導入は見送ることといたしました。歴史資産の活用は、別の施策の中でしっかり検討してまいります。 次に、(4)観光基本計画策定の進捗状況についてであります。 昨年度は、各種調査結果に加え、伊豆の国市の弱みと強み、強みと弱み、現状と課題及び計画骨子案などを取りまとめた中間報告書を作成いたしました。今年度は、これまでこの中間報告書の内容を踏まえ策定委員会を1回、ワーキングスタッフ会議を3回開催し、将来像、数値目標、基本方針、分野別の計画、重点施策などについて検討してまいりました。今後観光基本計画原案を12月中に取りまとめ、来年1月のパブリックコメントを経て、議会全員協議会で報告させていただきたいと考えております。 次に、(5)実施の担い手についてであります。 これから観光については、着地型観光や市民総出のおもてなしにおいても地域の皆さんが主役になってまいります。観光客に直接接し、おもてなしをしていただくのが観光事業者はもとより商工業者、農家や市民の皆さんであり、観光振興のために全ての市民が一体となって取り組む必要があると考えております。 以上です。
○議長(古屋鋭治君) それでは、市長登壇しての答弁が終了いたしましたので、これより内田議員の再質問を許可いたします。 2番、内田議員。
◆2番(内田隆久君) それでは、最初の平成27年度予算編成方針について、その歳入の税収増の見込みということで質問させていただきましたけれども、先ほど市長のほうでお答えいただいたとおり、先日の議会初日に補正の中で6億円の法人市民税が発生したと。それで、財政調整基金が28億から34億に積み上がるというようなお話で、市長のお話ですと、来年もアベノミクスのそういう影響を期待しているというような今のお答えだったんですが、片や先日の瀬嵜部長は、前回の6月の定例議会でもそうだったんですが、そのときの瀬嵜部長のお答えというのは、交付税が減らされても大丈夫のような持続可能な財政構造というものを見つけると。予算規模の5%の水準に及ぶ施設整備などを洗い出して、10年ぐらいのスパンの中で延伸ですね、先送りを図りながら歳出の平準化を図るということで、引き続き歳出の削減に努めると。それで、先日の平成25年度決算の監査報告でも監査委員からの報告については、財政の健全化は維持されているというものの、引き続き厳しい見方をしていて、アベノミクスの効果は限定的であるというふうに言っているんですね。それで、引き続きの歳出削減に努める必要があるという監査委員の報告があったんですね。 そうしますと、やはり平成27年度の予算編成方針は、やはり厳しく歳出を抑えていくというような考え方で市長よろしいんでしょうか。
○議長(古屋鋭治君) 答弁を求めます。 市長。
◎市長(小野登志子君) はい、そのように受けとめていただければよろしいかと思います。
○議長(古屋鋭治君) 2番、内田議員。
◆2番(内田隆久君) わかりました。 それで、今度公共料金の見直し、私はこれほど今回のように法人市民税がふえるというふうな予測を持っていなかったものですから、この質問をつくるときにこのような質問になっているというふうに思うんですけれども、前回の公共料金の値上げというのは、消費税分の8%について値上げすると。今回の答弁はこれは10%になったら、また10%分だけ見直しをするというふうなお答えだったんですが、平成26年度の予算編成方針では財政の確保と負担の公平性の観点から市税等の収納率の向上に取り組むことはもとより、使用料・手数料の見直し、その他歳入確保につながる取り組みを積極的に提案するというふうに答えているんですね。 それで、今の市長の答弁でも受益負担の均等、公平性の検討ということで、施設についてはこれから使用料だとか手数料を見直すというふうなことなんですよね。それでよろしいでしょうか。
○議長(古屋鋭治君) 答弁を求めます。 市長。
◎市長(小野登志子君) はい、見直していかなければならないと思っております。それは、納税者のこの気持ちもしっかり受けとめなくてはいけないからです。
○議長(古屋鋭治君) 2番、内田議員。
◆2番(内田隆久君) 平成27年度で見直す対象となっているその施設の今おっしゃった受益負担の公平性だとかというものの対象となる施設というのはどのようなものなんでしょうか。
○議長(古屋鋭治君) 答弁を求めます。 市長戦略部長。
◎市長戦略部長(瀬嵜浩二君) すみません、今手元に、自分の該当資料を持ち合わせておりませんので、具体的な説明というのは今資料がないわけですが、基本的には前回使用料を見直したときにそうであったように全ての施設が見直しの対象になると考えています。 先ほど市長の答弁にもありましたけれども、そもそも消費税が8%から10%まで引き上げるかということは僕らはまだわからない状況ですが、いずれにしましてもその時期を見て、使用料については抜本的な見直しを図っていきたいと。その際には、3月定例会でもご説明いたしましたが、今の使用料というのが基本的には管理運営経費の一定割合を利用者の方にご負担いただくということになっておりますが、1つにはその管理運営コストが当然のことながら、今の使用料というのが数年前の時点での金額になっているというのがございますので、まずはその時点修正をして、今実際にかかっている管理運営コストに正しく置き直すという点があると思います。 それから、もう一つはその管理運営コストの一部をご負担になっているということで、その一部という度合いが果たしてどうなのかといったことの方針に着目して、それについて再度見直しを図っていきたいというふうに考えております。 以上です。
○議長(古屋鋭治君) 2番、内田議員。
◆2番(内田隆久君) 先ほどちょっとお伺いしたのは、今、平成26年度は消費税が8%になったと。その分だけはふえたと。それで、今度10%になるときには、その10%分だけを上げるんではなくて、根本的な管理運営費の部分も考慮して、全ての使用料だとか手数料について見直すという今の答弁でよろしいでしょうか。
○議長(古屋鋭治君) 答弁を求めます。 市長戦略部長。
◎市長戦略部長(瀬嵜浩二君) 3月議会でもそのようにご説明を申し上げましたし、先ほどの市長の答弁の中でもそのように申しております。 ただ、先ほどもちょっと言ったんですけれども、一応消費税の見直しが予定されているということで、そうなりますと必然的に我々の考えとしては少なくとも消費税分についてはことしの3月の料率の時点で見直しを図らなければいけない。それをさらにその時期をずらして、また別の見直しをかけるということは、施設をご利用していただいている市民の皆様にいろいろ混乱を与えることにもなると思いますので、そのタイミングとしては当面8%から10%というものがもしあるならば、そういう考えでおりますので、これも先ほどちょっと申し上げましたように、その経済情勢によって消費税の再度の値上げというのはもし時期がずれることがありましたら、またそれはそれで我々のほうとしても見直すタイミングについては改めて考えなければいけないんだろうというふうには思っています。
○議長(古屋鋭治君) 2番、内田議員。
◆2番(内田隆久君) そうしますと、消費税が8%が10%にならない限りその使用料・手数料は見直さないという言い方でよろしいでしょうか。
○議長(古屋鋭治君) 答弁を求めます。 市長戦略部長。
◎市長戦略部長(瀬嵜浩二君) すみません、説明が至らなくて。そういうことではなくて、そうなればそうなったで、もともと我々は消費税の会計とは別のところで、先ほども言いましたようにもう少し根本的なところで負担の適正化を図っていくべきだろうという考えがありますので、仮に消費税の見直しが、再度の見直しが、改定がすごく先に行くようなことがあるならば、それはそれで我々が考えている収入の見直しというのは別途行っていかなければいけないんだろうというふうに考えているところです。
○議長(古屋鋭治君) 2番、内田議員。
◆2番(内田隆久君) 今お聞きしているのは、平成27年度の予算編成方針でして、そうしますと平成27年度もその使用料・手数料の見直しというのはあるんですか。
○議長(古屋鋭治君) 答弁を求めます。 市長戦略部長。
◎市長戦略部長(瀬嵜浩二君) 一応今のところ我々といたしましては、政府は予定ではないですけれども、予告しているとおりに消費税の再度の見直しがあるだろうと。その時期に合わせてやはり見直すべきところがあれば私どもも使用料についても見直したほうがいいだろうという前提で準備は進めていくように考えております。
○議長(古屋鋭治君) 2番、内田議員。
◆2番(内田隆久君) はい、わかりました。 それでは、次の質問に移りますけれども、歳出について、先ほど人件費のところで平成18年という合併直後の数字と比較してお答えになっていたので、ちょっと面食らってしまったんですが、人件費が1億9,000万円減少しているということですが、今は業務量もふえているので簡単には減らないですよというお答えだったと思うんですけれども、それでよろしいんでしょうか。
○議長(古屋鋭治君) 答弁を求めます。 市長戦略部長。
◎市長戦略部長(瀬嵜浩二君) 基本的にそのとおりであります。といいますのも、平成17年合併以来の人件費の動きを追いかけますと、平成22年度あたりですかね、までは毎年毎年着実に減っております。平成22年度が27億を少し下回ったくらいの金額ですが、そこからは少しふえたり、または減ったりというそういう状況になっています。 ですので、先ほど市長の答弁にもありましたように、基本的には合併以来その合併の効果を最大限に上げるということもありまして、できる限りその職員の削減にも努めてきたところですが、ここに来て、その後の地方分権の進展に伴う事務量の増大と恐らくとあると、関係していると思うんですが、なかなかこれ以上職員の数を減らすというような人件費の削減手法というのはそろそろ限界に来ているのかなというそういう認識は持っております。
○議長(古屋鋭治君) 2番、内田議員。
◆2番(内田隆久君) 私も多分そうだと、地方分権になれば権限移譲されて業務量がふえるということですけれども、前々からほかのところで市長も答弁されています合併前からのいろいろな事業を引きずっている話がありましたよね。そうすると、その行政サービスの部分でも前から効率化が図れていなくて、引きずっている部分があるんではないかという気がしていまして、そこら辺を削減すると人件費が減るというふうには思うんですけれども、そこら辺のところについていかがでしょうか。
○議長(古屋鋭治君) 答弁を求めます。 市長戦略部長。
◎市長戦略部長(瀬嵜浩二君) 非常に的を射たご提案だと思います。具体的に合併前から引きずっているという言い方は適当がどうかわかりませんが、例えば例を挙げるならば先ほど申し上げましたように、これ以上その職員を単純に減らすというのは恐らく難しいだろうとなりますと、これはあくまでも例えばの話で、まだこれからの話ではあるんですが、例えば今、市民課のほうで来庁される市民の皆さんに対する窓口の仕事をしている。そういった部分を外部、民間のほうに委託をするというそういうことは考えられますし、実際の先進の自治体ではそういう仕組みを導入して、それによって結果的に業務に係るコストですね、それを下げることに成功している例も聞いております。 恐らくこれから先はそのように単純に人を減らす、あるいは職員の給与水準を引き下げる、そういうことではなくて、もう少し仕事そのものを職員が直接行うのか、あるいは何か代替の手段をとるのか、それからもっと言いますと、ことしパートナーシップ事業というのを新しく始めておりますが、何より市民の皆さんと一緒に行政課題を解決していくというようなそういう手法も織り交ぜながら、人件費、そういったコストを考えていくんだろうな、そうすべきなんだろうというふうに考えております。
○議長(古屋鋭治君) 2番、内田議員。
◆2番(内田隆久君) 先日の議会で、まさに外へ仕事を出すという意味なんでしょうけれども、下水路特別事業で可決した案件なんですけれども、先導的官民連携支援事業、これ調査事業で国土交通省の100%の委託ということで、採択されるかどうかわからないけれども出したと。ちょっと調べたところこれはPFIの支援事業ですね。それで、現在下水道特別会計の半分は一般会計から出ているということですから、恐らく民間を導入して、下水道事業をやっていこうということなんですよね。それでよろしいんでしょうか。ちょっとそこら辺のところをお聞きしたいんですけれども。
○議長(古屋鋭治君) 答弁を求めます。 都市整備部長。
◎都市整備部長(田中敏幸君) 今、内田議員が言われるとおり、民間企業、PFIを考慮した中で民間活力というか委託をするものであります。先ほど議員がおっしゃったように、国庫金のほうが100%補助充当されるということで、これを使って今後下水道の事業を短期でやっていく計画を今年度はつくっていきたいという思いで今回9月の補正を出させていただいたところであります。 以上です。
○議長(古屋鋭治君) 2番、内田議員。
◆2番(内田隆久君) 今、私が質問しているのは経常的経費の見直しということで、人件費を減らすために外へ仕事を出すという一環の中で質問をしているんですけれども、今回下水道事業をPFIでやっていこうということなんですが、ほかの事業についてはそのようなお考えというのはあるんですか。
○議長(古屋鋭治君) 答弁を求めます。 市長戦略部長。
◎市長戦略部長(瀬嵜浩二君) 考え方としては、そのPFIといった手法としてはもちろんありますが、具体的にこのプロジェクトに対してそれを適用するといったところまでは持ち合わせはおりません。 それから、今お話になりました下水道の関係ですけれども、私が聞いたところによりますと、もちろんPFIという仕事そのものを、下水道の整備という仕事を民間に丸ごと持ってもらうという考え方も、そういう手法も想定されているんでしょうが、もう一つあるのが、要は下水道整備に必要な資金ですね、それを民間から調達すると、そういう仕組みを検討してみたいと国土交通省のほうで考えているというふうに聞いております。そうなりますと、それはその仕事、下水道整備の仕事を誰がやるかというよりも、そこに必要な当座の資金をどこから調達するかと。その調達した資金は当然使用料の中からリターンをしていくということとなるわけですが、そういった意味で新しい整備手法を検討していく、そういうふうなことも含まれているというふうには聞いております。 以上です。
○議長(古屋鋭治君) 2番、内田議員。
◆2番(内田隆久君) それで、その先導的官民連携支援事業の平成26年度の採択事例を見ますと、学校の跡地ですとか、老朽化施設の長寿命化ですとか、地域活性化事業ですとか駅を中心としたモーダルミックス、公共交通の複合的利用です。こういうありとあらゆるところに今、部長がおっしゃった資本調達ですね、外部からの、そういう事業をこの段階だと調査するという事業なんですね。 ですから、今伊豆の国市が課題になっているやつと結構重なる部分があるんですけれども、そこら辺については今後どのようにお考えでしょうか。
○議長(古屋鋭治君) 答弁を求めます。 市長戦略部長。
◎市長戦略部長(瀬嵜浩二君) 事業、莫大なコストがかかる事業に資金を調達する、そこに民間から調達することを考えるというときに、私はすみません、素人ではあるんですが、恐らくまず一番必要になるのは確実なリターンがそこの事業から見込まれるということが恐らく前提条件になろうかと思います。よほどの状況変化がない限りは、当初想定したような、要はその事業からの上がりが見込まれる。そういう意味で、水道あるいは下水道のように、もちろんその収納率という問題はあるにしても、それでも過去のトレンドを見れば、恐らく確実にこれぐらいの収入は毎年毎年見込まれるだろうと。 ですので、確かにいろいろな事業に適用する、そういった手法を適用する考えはあるんでしょうけれども、その中でも恐らく当座少なくても実現が可能なのは我々役所の仕事の中でも比較的確実にその収入が見込まれるということ、そういう事業に当座は限定されるんではないかなというふうな感想は持っております。 以上です。
○議長(古屋鋭治君) 2番、内田議員。
◆2番(内田隆久君) ぜひ、それでないと民間事業者が乗り出さないということかもしれませんけれども、10月に私ら議員有志で実は九州の佐賀県武雄市に図書館、有名な話なのでご存じだと思うんですが、TSUTAYAに指定管理に出して、スターバックスなんかも入って、5万人の武雄市に100万人の人が来ているという話があるんですね。それを見にいくんですけれども、まさに民間活力を図書館の運営に生かしているんですよね。それで、これを受ける受けないは民間がどうリスク管理の問題で、市のほうはお金は出ていないと。これ指定管理ですので、恐らく建物は市のもので、運営委託ということだと思うんですが、今後こういうことが多くなってくるという。先ほど部長の考えだと安定した収入がないと受けないんではないかというお話だったので、あえて例を出してみたんですけれども、今後こういう民間とのやりとりというのは多くなってくるという考え方でよろしいでしょうか。
○議長(古屋鋭治君) 答弁を求めます。 市長戦略部長。
◎市長戦略部長(瀬嵜浩二君) 今例示をして示されました図書館の事業のその民間委託に関しても、そもそも図書館運営における指定管理者制度の導入についてもかなり導入の際には議論があったというふうには聞いております。果たして、図書館の本来果たすべきその公共的な機能がその民間ベースの運営に乗ったときに十分に発揮されるんだろうかというようなそういうところで議論はあったと思います。 ですので、どういうその事業を委ねていくのかという非常に大きな問題はあるかとは思います。あるとは思いますけれども、ただ基本的には冒頭に例えばという話で申し上げましたとおり、市民の窓口サービス等々、言葉がなかなか難しいですが、単純なと言っては語弊があるかもしれませんが、純粋なサービスといいますか、窓口対応とかそういった一定の知識あるいは経験、資質があればできるようなそういったサービス、そういったものから導入するんであれば導入していくんであろうというふうに思います。 ただ、そういうものと公共の施設あるいは施設以外であっても我々職員が日常的にやっている業務を民間に委ねるという部分もありましょうし、それから先ほどお話に出ましたPFIというのに専らその建設系の事業を丸ごと採算をとるところまで含めて民間に委ねるという手法もありましょうし、それから先導的というような国交省が新しい試みとして行うようなものから資金調達の部分に民間の力を入れていくといういろいろな手法があろうかと思いますので、その大きな流れとしてはなるべくそういったところで我々がやっている仕事を見渡して、活用可能な手法は検討して、積極的に検討して、導入していくべきだろうとは思いますが、基本的にはそれぞれの仕事に応じた手法というものを十分吟味して選んでいかなければいけないんだろうというふうに思っています。
○議長(古屋鋭治君) 2番、内田議員。
◆2番(内田隆久君) わかりました。 次の新規投資的支出の見通しということで、大型プロジェクトということでお聞きしているんですけれども、持続的発展で中長期的な戦略をどうやっていくという話だったんですが、目先にある前から取り組んでいる企業誘致の進捗状況についてはいかがでしょうか。
○議長(古屋鋭治君) 答弁を求めます。 市長戦略部長。
◎市長戦略部長(瀬嵜浩二君) 企業誘致の戦略といいますか、企業誘致の取り組み、具体的な取り組みになってしまいますけれども、旭化成の狩野川工場の跡地等について、これは県のほうにもご相談して、実際に来ていただける企業というのを募っています。その中で具体的な話も出ております。そうしたことはこれまで議会等々でもご報告してきたところですが、まだ、本来7月ぐらいに先方の企業で意思決定と聞いていたところなんですが、どうもそれがずれ込んでいるようでして、まだ本日、現在に至ってもこれは県を通じてのお返事になるんですが、うれしい返事はまだ届いていないというところが現状です。 それから、もう一つはスポーツクラブの跡地についても具体的に人を介して、我々が望むような種類の企業の立地が可能かということで当たっていただいてはおります。ただ、これもまだ残念ながら今現在のところうれしい返事というのはまだいただけていないという状況です。人を介してお話は、県を介して、あるいは人を介してお話はずっと続けているんですけれども、まだ申しわけございませんが、結論が出ていないという状況になっています。
○議長(古屋鋭治君) 2番、内田議員。
◆2番(内田隆久君) 今、部長のほうから旭化成の跡地というお話が出たんですけれども、まさに企業誘致で新規のいろいろな入る先を探すよりも市内の旭化成ですとか東芝ですとか伊藤忠商事の子会社があるわけですね。そういう日本有数の市内の企業のそういう人たちに対しての企業誘致だとかそういうことのトップセールスというのはされているんでしょうか。
○議長(古屋鋭治君) 答弁を求めます。 市長戦略部長。
◎市長戦略部長(瀬嵜浩二君) 今現在は、少なくとも市内に企業関連で市長みずからが誘致を行うというようなそういったことは行ってはおりません。
○議長(古屋鋭治君) 2番、内田議員。
◆2番(内田隆久君) わかりました。 相手が大きいだけにやはり部長さんだとか参与が行くよりも、やはり市長みずから行かれたほうが相手のほうも真剣に取り合っていただけるんではないかというふうに思いますので、ぜひお願いしたいなと思いますけれども。 次の行政サービスの見直しで、私がお聞きしたのはタクシー券と温泉交流館についてどうかというふうな質問をしたんですが、お答えいただいていないような感じがしたんですけれども。
○議長(古屋鋭治君) それでは、答弁を求めます。 福祉事務所長。
◎市民福祉部福祉事務所長(白井みち代君) ただいまの質問の温泉交流館、それとあとタクシー券につきましては、市長の答弁の中にもあったと思うんですが、あり方検討会というところで再検討をしまして、これからどういうふうにしていくかということを考えたいというようなことになっております。 以上です。
○議長(古屋鋭治君) 2番、内田議員。
◆2番(内田隆久君) 今のあり方検討会というのは、公共施設の利用のあり方検討会のことでしょうか。
○議長(古屋鋭治君) 答弁を求めます。 福祉事務所長。
◎市民福祉部福祉事務所長(白井みち代君) 福祉施設の建物ということで考えていただければいいと思います。
○議長(古屋鋭治君) 2番、内田議員。
◆2番(内田隆久君) あり方検討会で今後検討するというふうにお答えになったので、そのあり方検討会というのは今行われている公共施設全般にわたったあり方について検討していますよね。それの中の話ということでしょうか。
○議長(古屋鋭治君) 答弁を求めます。 福祉事務所長。
◎市民福祉部福祉事務所長(白井みち代君) そのあり方検討会とは別に当庁福祉課のほうで立ち上げて、対応していくところであります。
○議長(古屋鋭治君) 2番、内田議員。
◆2番(内田隆久君) 温泉交流館はそうなんでしょうけれども、タクシー券のほうは、先日公共交通基本計画というのを示されて、その中に出てきたので、清志会としても意見書を出したんですね。それについての回答というのはどうなっているんですか。
○議長(古屋鋭治君) 答弁を求めます。 市長戦略部長。
◎市長戦略部長(瀬嵜浩二君) 地域公共交通基本計画でしたか、に関するパブリックコメントで議員の皆さんからも多数のご意見をいただきましてありがとうございました。ただいまそのいただいたご意見に対する事務当局としての事務局としてのその対応案というのを取りまとめて、これからそれを委員会の委員の皆様のほうにお示しして、了解を得て、公表という運びになるかと思います。 それから、補足ですが、今の福祉事務所長が言いました検討会というのは、高齢者福祉施策のあり方検討会というものですので、そういう意味では必ずしも施設のあり方に限ったものではないと承知しております。ですので、その中で高齢者向けのタクシーチケットについても検討するということだと承知しています。 以上です。
○議長(古屋鋭治君) 2番、内田議員。
◆2番(内田隆久君) 公共交通の意見書の回答というのは、いつされるんですか。
○議長(古屋鋭治君) 答弁を求めます。 市長戦略部長。
◎市長戦略部長(瀬嵜浩二君) 先ほど言いましたように、これから委員会の委員の皆様方にお示しした後となりますので、すみません、今手元にその予定のスケジュールを持ち合わせていないんですけれども、9月、今月の末から来月ぐらいにはその対応が示されるものと思っております。 以上です。
○議長(古屋鋭治君) 2番、内田議員。
◆2番(内田隆久君) 行政サービスの話に戻すんですけれども、先ほど市長の中で事業評価だとかでいろいろご意見を聞いて、そこら辺をやっていくというお話なんですが、この後の観光施策の話もそうなんですが、行政当局としてどう考えていて、なおかつ市民に意見を聞く事業評価もあったりということなんでしょうけれども、私がお聞きしているのは、市としてどうお考えでいるかというご意見で、外からのご意見はご意見でもちろん尊重して、それを最終的には合わせて最終的な施策としてやっていくんでしょうけれども、市としてのご意見というのはいかがでしょうか。
○議長(古屋鋭治君) 答弁を求めます。 市長。
◎市長(小野登志子君) ただいまのタクシー券とか温泉交流館のことですか。そうではなくて一般的にですか。もちろん市としてのこの施策というのは、練っております。しかし、市民の皆様のご意見を聞くということを両方合わせてやらなければいけないと思っています。
○議長(古屋鋭治君) 2番、内田議員。
◆2番(内田隆久君) 私がお伺いしたいのは、行政サービス全般だったんですが、とりあえずタクシー券と温泉交流館については、市としてはどのようなご意見なんでしょうか。
○議長(古屋鋭治君) 答弁を求めます。 市長。
◎市長(小野登志子君) 私は市長になった当初からタクシー券をなくす、タクシー券をなくす、市長がタクシー券をなくすと大変流布されておりますけれども、タクシー券をなくすなどと言ったことは一度もございません。 温泉交流館は、これはほかの高齢者の施設、その他とともに考えていかなければならない大きな問題ですので、ここで今言うことは差し控えさせていただきます。
○議長(古屋鋭治君) 2番、内田議員。
◆2番(内田隆久君) タクシー券の件は、公共交通の基本計画の中で廃止の方向でというふうになっているんではないですか。
○議長(古屋鋭治君) 答弁を求めます。 市長戦略部長。
◎市長戦略部長(瀬嵜浩二君) 今回のこの交通計画の案で、確かにタクシー券が記入している個所について修正は加えましたが、それは記述をなくしたということです。といいますのは、今まさにご質問いただいているとおり、これから担当部局のほうで果たして見直しを行うのか、行わないのか、そういったことを検討を行うわけですので、今すぐ公共交通の基本計画の時点でそれについて一部拡充するですとか、あるいは一部廃止をするですとか、そういった記述は適当ではなかろうという考えで記述を見合わせたということですので、今のところはそこは廃止をするとも、あるいは拡充をするともどちらとも書かれてはいないフラットな記述だと、そういうふうに理解していただければと思います。
○議長(古屋鋭治君) 2番、内田議員。
◆2番(内田隆久君) 平成27年度予算編成方針についてお伺いしたわけですけれども、決定していくプロセスというのがやはり大切だと思っていまして、市の当局のお考えと市民のお考えというのはいろいろなそういうふうな事業評価も含めてですね、いろいろなことでやりとりをしながら最終的に決めていくというようなことをお願いしたいのと、特に耳ざわりの悪い難しいことですか、いろいろなものを廃止したり、行政サービスを低下するということは、非常に難しい案件だと思うんですね、やめていくとかって。そういうことから率先して積極的に情報公開をしていかないといけないなという意見を申し上げて、次の質問に移ります。 次が、伊豆箱根鉄道駅周辺整備構想についてですけれども、今周辺住民やJAや伊豆箱根に意見聴取をしていると、伊豆長岡についてですけれども、先日、都市計画課のほうで伊豆長岡駅周辺将来構想検討業務というのが始まったんですよね。今のところはその内容というのはどのようになっているんでしょうか。
○議長(古屋鋭治君) 答弁を求めます。 都市整備部長。
◎都市整備部長(田中敏幸君) 内容といいますか、先月、地元南條区民の方々に集まっていただきまして意見聴取、今月農協、伊豆箱根鉄道等関係団体のほうとも意見交換を行い、ことし11月中旬ぐらいまでには将来構想案を検討して、来年3月中旬ぐらいまでには伊豆長岡駅の将来構想案について成果品をつくるということで今のところ考えております。その途中では、ちょっと先ほど市長も答弁しましたように学識経験者の方にも出ていただいて、検討していくということで行う予定であります。 以上です。
○議長(古屋鋭治君) 2番、内田議員。
◆2番(内田隆久君) そうすると今年度末にはその将来構想ができ上がるということでですか。
○議長(古屋鋭治君) 答弁を求めます。 都市整備部長。
◎都市整備部長(田中敏幸君) 今年度末で将来構想案、伊豆長岡駅周辺の将来構想案についてはでき上がるということで先へ進む予定でございます。 以上です。
○議長(古屋鋭治君) 2番、内田議員。
◆2番(内田隆久君) 片や田京駅のほうなんですけれども、6月の定例会で田中部長は、地元の方からお話をいただければ市としては地元のほうに説明会、そういう形でスタートしたいというふうにお答えになっているんですけれども、ことしの田京区の総会や田京からの要望は出ているんですか。
○議長(古屋鋭治君) 答弁を求めます。 都市整備部長。
◎都市整備部長(田中敏幸君) 田京区のほうで、ちょっと今手元に資料はございませんが、記憶で申しわけありません。田京区のほうから道路改良、道路拡幅、交差点改良、踏切改良等々の要望は出ているのは承知しております。 ただ、先ほども市長のほうでも答弁しましたように、大仁庁舎をどうするのか、JAの関係もまだ情報がはっきりとまだこちらのほうに入っていないものですから、そこがある程度目鼻というんですか、先を見越した中で、では、どういうことができるか、そういうものをこれから進めていきたいということで、地元のほうには申しわけありません、まだ行ってはおりませんが、まず先ほども言いました調査の関係、農協の関係等が目鼻がつきましたら地元のほうへおりていきたいというふうに考えております。 以上です。
○議長(古屋鋭治君) 2番、内田議員。
◆2番(内田隆久君) 先ほどの市長の回答で、この2駅については同時並行的にやっていくんだよという回答があったわけですけれども、今の経過を見ると長岡のほうが随分進んでいるように思うんですけれども、部長はどういうふうに。
○議長(古屋鋭治君) 答弁を求めます。 都市整備部長。
◎都市整備部長(田中敏幸君) 伊豆長岡駅と田京駅、市長のほうでも答弁あったと思います。両方同時進行が理想形だろうということで。ただ、大きな金額が当然出費があるものですから、なかなか難しいのかなと。市長答弁にもありましたように、段階的に整備をしていくということで、私の意見というか、どちらがどちらということは私はないというふうに理解しております。 ただ、ご存じのとおりやはり反射炉の世界遺産の関係があるものですから、どうなのかなという部分は正直なところはあります。あくまではそれは私的な考えということでご理解していただきたいと思います。
○議長(古屋鋭治君) 2番、内田議員。
◆2番(内田隆久君) 長岡駅の将来構想の目的に世界遺産並びに温泉観光地としてふさわしい駅周辺の整備を進めていくと書いてあるんですけれども、私はその2つを比べるわけではないんですけれども田京周辺のその危険度というか、田方医療に行く高齢者の皆さんの危険度というのは、恐らく伊豆箱根さんそのものが認識をしていて、長岡駅のあのエレベーターのバリアフリー化も終わって、修善寺駅が終わって、次は田京というふうに伊豆箱根さんは考えていたと思うんですね。そこににわかに長岡の世界遺産の話が来て、今同時進行的にやられているんでしょうけれども、私は優先順位というのは非常に難しいんでしょうけれども、田京駅の周辺のその重要度というのは市長いかがお考えなんですか。
○議長(古屋鋭治君) 答弁を求めます。 市長。
◎市長(小野登志子君) 重要度でどちらかというのは、これは取捨選択できるものではありません。周辺に住民が、そして市民が住んでいる以上同じとは思っております。 しかしながら、先ほどの天野議員のご質問にもありました長岡駅前のこのガイドをどうするかとか、そういう山積している今緊急の、喫緊の課題を一つ一つ実行していかなきゃならないときと思っておりますので、もう少しお待ちいただきたいと思います。
○議長(古屋鋭治君) 2番、内田議員。
◆2番(内田隆久君) 行政の行う公共事業なので、私はやはり人の生命の安全とかという問題はないがしろにできないというふうに思っていますので、ぜひそこら辺のところは考慮されて取り込んでいただきたいというふうに思います。 次の質問に移ります。狩野川放水路50周年と狩野川台風の記憶をつなぐ会についてですが、先ほど市長のご説明になったとおり、狩野川台風は昭和33年で、56年たって、当時の経験者たちが高齢化して、その経験者が亡くなっていなくなってしまうので、今のうちにその記憶を記録しようというのが国土交通省の考えで、それが防災にもつながると。特に近年の環境の異常気象というのは広島を見てもわかるとおり、土木構造物の100年確率の雨とかというんですけれどもそれを超えた雨が簡単に降ってしまうという今の状況なんですね。ですから、国土交通省はもちろん土木構造物で安全を期して、南條地区の堤防のかさ上げも終わりましたし、やっておりますけれども、そういうこととは別にやはり今までのハザードマップみたいなものをもう一度見直してほしいということがあると思うんですね。 それで、それについて情報を集めて、伝えて、学ぶみたいなことをやっているわけですけれども、それに対して市のほうもぜひ積極的にという話の中で、来年、狩野川放水路50周年ですね。それで、市長は当初伊豆の国市で狩野川放水路の50周年の記念事業をやるから、国土交通省に協力してくださいよという話をされましたよね。
○議長(古屋鋭治君) 答弁を求めます。 市長。
◎市長(小野登志子君) それはちょっと違います。ちょっとじゃなくて大いに違います。それは前任者のお名前なんでしたっけ、国土交通省の事務所の前任者の所長さん、オオギさんからのお話でございます。
○議長(古屋鋭治君) 2番、内田議員。
◆2番(内田隆久君) 4月1日で変わっておりますので、どちらかのお話かわからないですけれども、伊豆の国市が主催して狩野川放水路の50周年の記念事業をやるという話はなかったんですか。
○議長(古屋鋭治君) 答弁を求めます。 市長。
◎市長(小野登志子君) そのようなお話ではございません。そのときのオオギ所長のお話では国交省がやるということ、そして狩野川の放水路というのは世界でもまれとは言いませんけれども、あの工法が世界中に広められているから、そういう関係者をお招きするような大きなものにしたいという構想はお伺いしております。それで、そういうことに関してはやはり積極的に地元の伊豆の国市も協力をしていかなければというお話をしておりました。 以上です。
○議長(古屋鋭治君) 2番、内田議員。
◆2番(内田隆久君) わかりました。 これから多分市内の被災地というんですかね、大仁の場合は対岸の熊坂地区だったんですが、市内では白山堂だとか宗光寺とか南條というところが大きな被災をしている、ほかでもあるんでしょうけれども、大きな被災地だと思うんですけれども、そういうところにそのときの情報を集めるという、区長さん、区経由になるかもしれませんけれども、そういう働きかけというのはこれから市のほうでしていくんでしょうか。
○議長(古屋鋭治君) 答弁を求めます。 都市整備部長。
◎都市整備部長(田中敏幸君) 先日、きのうですか、第3回の狩野川台風の記憶をつなぐ会の準備会という形で国土交通省の沼津のほうで事務所のほうで行われました。内田議員もご存じだと思いますが、9月29日ですか、つなぐ会が設立を修善寺、熊坂小学校のほうで設立の式典というかというものを行うと。式典をやって終わりではないものですから、そこから、では今、内田議員が言われるように、地元の主催をした関係者というんですか、ご存じの方々のところへ伺って、どういう状況かな、何か資料があればとそういうものをこれから関係するようなところも区のほうへこちらから出向かせていただいて、またそういう情報があれば教えていただきたいんですが、そういうものをまとめてこれからつくっていきたいということでご理解していただきたいと思います。 以上です。
○議長(古屋鋭治君) 2番、内田議員。
◆2番(内田隆久君) 今、部長、関係区と言いましたけれども、どこでそういうものがあるかちょっとわからないと思うんですね。例えば沖ノ原地区とか田中山地区でも狩野川台風のいろいろな被害がどの程度あったかわかりませんけれども、僕は全区に呼びかけてもいいと思うんですが。
○議長(古屋鋭治君) 答弁を求めます。 都市整備部長。
◎都市整備部長(田中敏幸君) 内田議員が言われるとおり、全区という形で51区市内にはありますので、51区の全体区長会がありますので、そのときにでもうちのほうからこういうことでこれからちょっと資料集めをしたいものですから、関係する方がもしどなたか資料等周知の方がいらっしゃいましたら教えてくださいということで周知を図っていきたいと思います。 以上です。
○議長(古屋鋭治君) 2番、内田議員。
◆2番(内田隆久君) 本当に今回の広島のああいう災害を見て、人間の力というかもう自然の力というか侮ってはいけないなという、幾らどんな構造物をつくっても一瞬にあのように失ってしまうということで、ぜひ人の心の構えみたいなところでこういったような活動に力を入れていただきたいなと思います。 次の質問に移ります。市の観光戦略と観光基本計画についてということなんですけれども、最初に観光の課題はということで質問をしているんですけれども、その中で市長はそぞろ歩きだとか温泉場の修景をして、そぞろ歩きができるようなことのご検討をしていくというお話だったんですが、以前から伝統芸能会館、白紙になった大観宮の跡地については、まさにあやめ小路からつながる場所で、そぞろ歩きの中心になりそうな場所なんですけれども、そこについてはどのようにお考えでしょうか。
○議長(古屋鋭治君) 答弁を求めます。 市長。
◎市長(小野登志子君) 大観宮の跡地につきましては、地域の部落の皆さんからぜひあやめ御前広場にしてくれというお話をいただいております。これは地区の要望としてもいただいているわけで、そういう形もできたらいいなということで、それをもっと発展的にはできないかということで今模索、研究をしているところであります。
○議長(古屋鋭治君) 2番、内田議員。
◆2番(内田隆久君) 今、伊豆の国市の景観条例が制定されて、重点整備地域が反射炉周辺ということになっていますよね。温泉場周辺の重点整備地域の編入というか条例を変えて、入れていくというお考えはないんでしょうか。
○議長(古屋鋭治君) 答弁を求めます。 都市整備部長。
◎都市整備部長(田中敏幸君) 景観条例、景観計画につきましては、あくまでも地元のほうで区のほうから、地元、区にこだわっていませんけれども、地元のほうから市のほうに手を挙げていただくようなお話をしていただくということが前提というか形になりますので、市のほうから、行政のほうから置こうという形ではなく、その辺もご理解していただきたいと思います。 以上です。
○議長(古屋鋭治君) 2番、内田議員。
◆2番(内田隆久君) 景観条例といっても市の条例でして、景観計画も市がつくられてあって、その重要な景観重点整備地区にはならないまでもその前の段階でもその拾い上げというのはできているわけですよね。それで、地元から要望があったときに重点整備地区になるというのは、ちょっと。
○議長(古屋鋭治君) 答弁を求めます。 都市整備部長。
◎都市整備部長(田中敏幸君) ちょっと言い方が悪かったかもしれませんが、重点整備地区、区域になるための行政のほうでもちろん候補としてはこういうところが、例えば江川邸とかいろいろ候補はもちろんあります。その中でやはり地元の方々の了解というんですか、地元の方々の意見がまとまらない限りはできないものですから、まずはそこを優先をさせていただきたいという思いで、先ほど地元からの声を上げていただきたいということでご理解してください。 以上です。
○議長(古屋鋭治君) 2番、内田議員の質問なんですけれども、若干残り時間がまだありますので、このまま質問を続けますと大分遅くなることが予想されるんですけれども、ここで一旦暫時休憩にさせていただきたいんですけれども、よろしいでしょうか。 〔「はい」の声あり〕
○議長(古屋鋭治君) それでは、会議の途中ですけれども暫時休憩といたします。再開は13時10分とします。 以上です。
△休憩 午後零時05分
△再開 午後1時10分
○議長(古屋鋭治君) 休憩を閉じ、会議を再開いたします。 午前中に引き続き、一般質問を行います。 質問は内田議員の市観光戦略と観光基本計画についてでございます。 それでは、2番、内田議員。
◆2番(内田隆久君) 続きの質問からさせていただきます。 景観条例の重点整備地区の指定という質問で終わっていますので、引き続きお伺いしますけれども、部長のほうからは地元から上がらないと重点整備地域には入れないと。入れないと言ってはいけないですけれども、積極的な声が必要ということなんですけれども、市長の答弁ですと、そのそぞろ歩きができるような温泉場の修景整備ですか、それを地元の人たちと話をしていて大観宮の跡地については、あやめ御前広場にしていくような話も出ているという話があるわけですよね。それでなおかつ温泉場の修景補助金で40万出ているわけですよね。 よそを見ますと、伊香保温泉のあの有名な階段を今下の国道までずっと抜いた事業に30億かけているんですね。それですとか、群馬県の水上町の農村公園という事業には10年にわたって50億投資しているわけですよね。国の補助金を入れてですけれども。 韮山町時代には、「歴史の玉手箱」というまちづくり交付金事業で30億、時代劇場を中心に投資しているわけですよね。今後、温泉場の再生をしていくときに、大きな投資が必要ではないかというふうに私は思うんですけれども、そこでは観光計画もそうですけれども、景観計画の中で重点整備地域に入れていくというのは、まず景観についての条例があるわけですので、先ほど部長はその地元の声がと言うんですが、やはり私は長岡地区の景観の重点整備地域に入れていくべきだと思うんですが、市長はどういう考えでしょうか。
○議長(古屋鋭治君) 答弁を求めます。 市長。
◎市長(小野登志子君) 長岡地区温泉場通りの皆様に、きょうはぜひリーダーをつくってお話に来てくださいとこれは何度も申し上げておるところであります。なかなかそういう動きが見えないことをとても残念に私は思っています。長岡地区とまたその温泉場振興会とか、それから、観光協会のその長岡温泉場通りでお困りの方たちとか、それぞれ違うお考えをお持ちなのかとも思ってしまうところがございます。 私どもといたしましては、先ほど申しましたように、町並みをつくるための計画をしようと思っている。そして、その努力をしているところであります。
○議長(古屋鋭治君) 引き続き、都市整備部長。
◎都市整備部長(田中敏幸君) 内田議員の景観重点整備地区ということでお話がありましたので、一言ちょっとお話、追加という形でお願いしたいと思います。 ことしの6月に議員のほうにも配られたと思います。伊豆の国市の景観形成基本計画というものがあります。この冊子の中にも31ページのところに地区ごとの景観形成の中に景観重点整備地区については、今後の社会情勢の変化あるいは地区住民の要望等により、必要に応じて指定を進めるという形をとっています。ですから、先ほども私言いましたように、地元からの声を上げていただきたい。アンケートを行った結果、また里山景観重点整備地区候補という形で、韮山反射炉、江川邸、願成就院、長岡駅、長岡温泉、古奈温泉周辺という形で出ておりますので、候補には上がっているということで、やはり地元との合意が図られた中で重点地区を指定するような形になっていきますので、まずは地元のほうで声を上げていただければ幸いかと思います。よろしくお願いいたします。
○議長(古屋鋭治君) 2番、内田議員。
◆2番(内田隆久君) 小野市長は政策の重要なところに、やはり観光施策と農業施策というものを挙げられて、市長選のあと、観光局をつくったわけですよね。それで、やはりその反射炉の整備ももちろんですが、どこかでお金を落としていただく仕組みをつくっていかなければいけないわけですよね。その一番重要なのは、やはり宿泊産業だと思うんですね。宿泊産業ですとか、飲食ですとか、物販ですとか、交通だとかいろいろあると思うんですが、やはり一番売り上げがあるところというのはその宿泊産業ですよね。そこで市民だとか、企業だとかから声が上がらなければ積極的な温泉場の再生はやっていかないというのは僕はちょっと違うんじゃないかと思うんですが、そこら辺のところはいかがですか。
○議長(古屋鋭治君) 答弁を求めます。 市長。
◎市長(小野登志子君) それは違います。積極的な施策をこちらが打ち出さないというより、やはりすり合わせていかなければならないわけです。それと、やっぱりその土地の収用その他も関係してまいりますので、お話をしっかり聞きたいと思うところであります。このことにつきましては、観光がこの重要施策ということには変わりありませんし、観光局では着々と進めてきてくれていると私は思っております。
○議長(古屋鋭治君) 2番、内田議員。
◆2番(内田隆久君) 観光局で打ち出す内容について具体的にご答弁いただきたい。
○議長(古屋鋭治君) 答弁を求めます。 観光文化局長。
◎市長戦略部観光文化局長(小野田勝文君) 温泉場通りの整備事業につきましては、昨年度に事前の整備調査を実施をいたしました。今年度、その具体的な取り組み計画を取りまとめるというようなことで、県の観光アドバイザーをお迎えいたしまして、温泉場通りにかかわる人たちを一堂に会しまして、今後ワークショップを出されまして、今年度いっぱいで先ほどの修景整備も含めまして、計画をつくってまいりたいというようなことであります。 先ほど来出ております景観の関係につきましても、その中で議題として取り上げていただくように考えておりますので、ご理解をいただきたいと思います。 以上です。
○議長(古屋鋭治君) 2番、内田議員。
◆2番(内田隆久君) 後ほどの観光計画の質問もありますので、そちらでまたお話をしますけれども、その温泉場の話の中で外国人の受け入れ態勢という話が出ていますけれども、以前から市長は外国人誘客について積極的に行うというような発言が何回かあるんですけれども、具体的にはどのようなこと、どこの外国を相手にやっていくんでしょうか。
○議長(古屋鋭治君) 答弁を求めます。 市長。
◎市長(小野登志子君) 対象としましては、やはりこれから元気になっていくであろう、また今も元気ですけれども、東南アジアということを視野に入れております。そのための5月からこのこまかなインバウンドに関する努力はいたしておるつもりでございます。 さて、温泉場では、この11月、12月、1月、2月はいっぱい、この連休がなかなか埋まらない。7月、8月はよし。そういうことがようやくこの全体の中で浮かび上がってきましたので、どこにどう当てはめていくのか。例えば9月、夏枯れの時期にどうこうするかということは、これからもうしっかり取り組んでいくつもりでおります。
○議長(古屋鋭治君) 2番、内田議員。
◆2番(内田隆久君) 東南アジアというと非常に広いところでありまして、大まかにはどこの国なんでしょうか。
○議長(古屋鋭治君) 答弁を求めます。 市長。
◎市長(小野登志子君) 東南アジアに関しまして言うならば、先日ハムトリップに反射炉を訪れていただきました台湾、これは私もまた10月に行く。これは東部市長会のほうでインバウンドに行く予定でおります。それから、やはり友好交流都市、友好都市を結びましょうとご提案をいただいておりますモンゴルがそのうち最も大切なところであると思っております。ただし、モンゴルがまだ観光ということに対して大観光団を送ってこれるかどうかということも兼ねて調査に行くことになっております。 以上です。
○議長(古屋鋭治君) 2番、内田議員。
◆2番(内田隆久君) それでは、観光イベントについてお伺いしたいと思います。 平成25年6月定例会で柴田三智子議員の質問に対して、市長は効果の薄いイベントは廃止し、効果の高いイベントは継続しながら新たなイベントの創出を考えていきたいというふうにおっしゃっているんですけれども、効果の薄いイベントというのは何を指しているんでしょうか。
○議長(古屋鋭治君) 答弁を求めます。 市長。
◎市長(小野登志子君) それが観光効果であるのか、誘客効果があるのか、いろいろありますでしょうけれども、費用対効果と考えていただければよろしいかと思います。
○議長(古屋鋭治君) 2番、内田議員。
◆2番(内田隆久君) 観光イベントを費用対効果ではかるのはなかなか難しいというふうに思うんですが、例えば狩野川能という事業をやっているんですが、これは伝統芸能を用いるんですが、費用対効果でいくと非常に低いわけですね。かなりのお金をかけて集客人員が少ないと。このイベントについてどのように考えていますか。
○議長(古屋鋭治君) 答弁を求めます。 市長。
◎市長(小野登志子君) 狩野川能につきましては、すばらしい事業と思っております。
○議長(古屋鋭治君) 2番、内田議員。
◆2番(内田隆久君) その費用対効果じゃないですね。費用対効果で一概にはかれないのと、観光イベントでやるべきかどうかという議論も必要のような気がするんですね。それで、逆に言いますと、具体的にちょっとお聞きしたいんですけれども、源氏あやめ祭については、どのようにお考えになっているんでしょうか。
○議長(古屋鋭治君) 答弁を求めます。 市長。
◎市長(小野登志子君) 源氏あやめ祭に関しましては、観光局のほうにやはり職員が動員されたその日当をも含めてきちんと費用対効果を出すようにと言ってございます。しかしながら、そのあやめ祭にいらしたお客様のこの人数その他につきまして、まだはっきりしたものをもらっていませんので、このことにつきましては、観光協会ともお話し合いを持ちたいと思っております。
○議長(古屋鋭治君) 2番、内田議員。
◆2番(内田隆久君) 市長、ことしのあやめ祭をごらんになってどのようにお感じになりましたか。
○議長(古屋鋭治君) 答弁を求めます。 市長。
◎市長(小野登志子君) 市民は元気がよかったんですけれども、やはり努力した割にアクシスには前年度よりお客様が入っていないという、これをどんなふうに受けとめるのか。むしろ私が観光協会のほうにお聞きしたいことであります。
○議長(古屋鋭治君) 2番、内田議員。
◆2番(内田隆久君) 私は個人的な感想ですと、アクシスであったイベントというのは、芸者さんの踊りと歌謡ショーというんですか、それで歌謡ショーのほうはここ何年か同じような内容のものを盛っているということの中で、特にことし感じたのは芸者さんの地方さんがいなくて全部テープで音楽をやって、踊り手も年々少なくなって、ピーク時には300人いたという芸者さんが今30人を切っている状況で、特に去年からことしにかけて相当数減っているわけですよね。ですから、舞台の見ばえがしなかったというふうに思うんですが、市長さんはどのようにお考えですか。
○議長(古屋鋭治君) 答弁を求めます。 市長。
◎市長(小野登志子君) その意味におきましては、非常に舞台の芸者さんたち努力なさっていましたし、それがひしひしと伝わってきて、見に来られた方、深川の芸者さんたちも多分来ていたと思います。東京のほうから芸者さんたちがかなり多く見ていらして、よかったということをいただいておりますから。そのあたりを本当にもっともっと頑張っていただきたいと思っております。質的にはよかったんです。確かに地方がいなかったのはこれは本当に残念なことであります。
○議長(古屋鋭治君) 2番、内田議員。
◆2番(内田隆久君) アンケート調査を見ますと、やはり芸者さんの踊りに対する評価が非常に低くて、大変残念だなと思うんですが、市長は25年の9月の定例会で長岡の芸者さんのことは十分考えていますよという発言をされているんですね。それで、昨年の補助金を見ますと、旅館組合のほうに直接補助金を今出しているんですよね。それで、私は旅館組合に出せるのであれば、芸妓組合にも補助金を出して芸妓の活動、あれは伝統芸能だと思いますし、長岡では大変貴重なものだと思うので、芸妓組合にも直接支援という形を市のほうでは今後考えられないんですか。
○議長(古屋鋭治君) 答弁を求めます。 市長。
◎市長(小野登志子君) 芸妓組合さん及び芸者さんのそのことは確かに伝統芸能を引き継いでいってくださる意地ですね。こういう意地というものは、ことしのあやめ祭には感じられたわけです。そういうところで頑張っておられる芸者さんたちを、やはり守り育成していかなければならないというのは当然のことだと思っております。その観光協会にお出ししている予算、それから、芸妓さんにそれを出したらよいかということも含めまして、私はここからしっかりあやめ祭を反省をしながら、これをしっかりヒアリングをしていきたいと思っております。
○議長(古屋鋭治君) 2番、内田議員。
◆2番(内田隆久君) 次、市民の観光意識についてということでお伺いしたいんですが、7月の初めに、ある議員有志で観光先進地の京都に視察に行ってきました。その結果も踏まえてちょっとお伺いしたいんですが、実は京都では、小学生の総合的学習というんですか、そういうので、全小学校が京都にある歴史だとか、遺跡について学ぶような授業があるんですね。それで、もう子供のころからそういうことをずっと教育をされているものですから、京都の人たちは京都の町というのは世界で一番だというふうに思っているんですね。それで、伊豆の国市では、そこら辺の、これは観光というのか歴史というのかわかりませんけれども、地元の歴史教育みたいなことというのは、今はどのように取り組んでいるんでしょうか。教育長にお伺いしたいと思います。
○議長(古屋鋭治君) 答弁を求めます。 教育長。
◎教育長(河野眞人君) 今、総合学習の中でやってはおります。この前もちょっとお見せしましたけれども、旧韮山町には郷土資料がありまして、それらを使ってやっております。大仁、長岡はちょっと勉強不足でやっていません。すみません。
○議長(古屋鋭治君) 2番、内田議員。
◆2番(内田隆久君) 先ほどの韮山反射炉の問題も含めて、特に韮山にいろんな歴史的資産は大勢あるわけですので、大仁小学校だとか南小学校もぜひそういうものを今後やっていただくということは可能なんですか。
○議長(古屋鋭治君) 答弁を求めます。 教育長。
◎教育長(河野眞人君) 今、それに向けて副読本を製作中であります。
○議長(古屋鋭治君) 2番、内田議員。
◆2番(内田隆久君) わかりました。 次に、内陸フロンティア特区という話を前回、市長が農業と歴史資産について内陸フロンティア特区に手を挙げるというふうにおっしゃったもんですから。私お伺いしたんですが、基本的にはやめるというか、対象になっていないということですので、改めてお聞きするんですが、実は県のほうが戦略特区に健康長寿モデル、世界一の健康長寿イノベーション拠点の形成というので、エントリーをするという記事が最近出ているんですけれども、それについては、当市としてはどのように考えているんでしょうか。
○議長(古屋鋭治君) 答弁を求めます。 市長戦略部長。
◎市長戦略部長(瀬嵜浩二君) 県のほうから情報としては、そういう今、議員おっしゃっているような内容で国家戦略特区の提案を行うということは情報としては聞いておりますが、それ以上のことは県のほうから特に話もございませんので、私ども今、その話にかかわっているということも現在はありません。
○議長(古屋鋭治君) 2番、内田議員。
◆2番(内田隆久君) これは8月26日の日経新聞だと思うんですが、それによりますと、医学系大学だとか、その医療だとかという内容をよく読むと、ファルマバレーとほとんど近似した内容なんですね。それで、当市で言うと、直接な旭化成さんですとか、かかりつけ医の関係かなというふうに思いますけれども、そこら辺を今後、これに乗ってまさに戦略特区に市として名乗りを上げていくというようなお考えは、今は既にファルマバレー構想の中には入っているわけですよね。そういうお考えはないんでしょうか。
○議長(古屋鋭治君) 答弁を求めます。 市長戦略部長。
◎市長戦略部長(瀬嵜浩二君) 今おっしゃったようにファルマバレーの協議会の中には、当市も参画しておりますので、今後、仮に県の戦略特区の提案が認められて、これは戦略特区というのは、そのほかの総合特区ですとか、構想改造特区とは違って地方の申請を国が認めるということではなくて、地方の提案を国が取り入れて国が決定するという仕組みのものですので、必ずしもこれまで特区に指定を受けた全国で6つの地域についても、オリジナルの地方の提案をそのまま最終的に特区という形で認められたということには恐らくなっていないはずなんですが、それであっても結果的に国のほうでそれが取り入れられて国家戦略特区に指定を受けましたらば、恐らく県のほうで音頭をとって、これまでのファルマバレーの協議会等を通じて、その関係市町にも参画の要請なり、あるいは勧誘なりがかかると思いますので、そうした場合には当然のことながら、それに応じて積極的な対応を図っていくということになろうかと思います。 以上です。
○議長(古屋鋭治君) 2番、内田議員。
◆2番(内田隆久君) 最近、毎日のように新聞をにぎわしている地方創生ということで大臣が出てくるということなんですけれども、昔、竹下政権のときにふるさと創生というのがあって、1億円ずつ渡して、何でも自由にお使いくださいというのがあったんですが、今度はそうではなくて広域ですとか、県の窓口ですとか、いろんなことが歯どめになってくると思うんですが、これに対しては、市としてどのように、まだ具体的には上がっていないんでしょうけれども、今出ている情報の限りではまだ全く伝わっていないということでしょうか。
○議長(古屋鋭治君) 答弁を求めます。 市長戦略部長。
◎市長戦略部長(瀬嵜浩二君) 今、議員おっしゃいましたとおり、ニュースとしてはまち・ひと・しごと、創生本部ですか、今度特命担当大臣も置かれるということで、国のほうでこれまで以上に地方再生に力を入れていく。人口減少等を防止するために地方再生に力を入れていくということは承知しております。 それから、私、全てを見ているわけではありませんが、例えば総務省の今夏来年度予算の概算要求とかを見ていますと、そういったまち・ひと・しごと、創生のために地方に対して新たに交付金等の財源措置の考えもあるというような話は聞いておりますが、具体的な話としては、まだ一切通達等はない段階であります。
○議長(古屋鋭治君) 2番、内田議員。
◆2番(内田隆久君) 恐らく竹下政権のときと同じように、東京の一極集中ではなくてアベノミクスの効果を地方にということで、新聞によりますと、企業の地方移転などによる地方の雇用基盤の強化ですとか、地方居住の促進ですとか、まさに人口減少も地方に起きているというようなことに何とか歯どめをかけようということだと思うんですけれども、ぜひそういうものに対して積極的に、割と国の事業は早めに準備をしないと間に合わないみたいなことがあると思いますけれども、ぜひとも積極的な取り組みをお願いしたいと思います。 あと次は、観光基本計画の件なんですが、25年の9月の定例会でやはり観光基本計画の質問に対して、市長は近隣市町との連携による観光構想の構築ということと、日本型バーデンバーデンというものを目指すというふうにおっしゃっているんですね。このとき外国人ランドもあったんです。先ほど質問しましたので省きますけれども、近隣市町との連携による観光構想の構築と日本型バーデンバーデンというものについて、それ以降どのようになっているんでしょうか。
○議長(古屋鋭治君) 答弁を求めます。 市長。
◎市長(小野登志子君) この伊豆半島を1つにしたい、するということは、これからまだとても大切なことだと思っております。今まで伊豆は1つというかけ声はございましたけれども、言ってみれば、これは伊豆は1つ1つばらばらだということを言われておりました。しかしながら、道路が開通することによって、かなり伊豆の半島が小さくなってきましたし、ここでこそ連携してやらなくてはならないかと思っております。 例えば、これは例えばです。沼津にプラサベルテというコンベンションがあります。そのコンベンションをとおして伊豆半島にお客様を送りますよと言うならば、伊豆半島の真ん中につくるべきであり、そういう努力もしなければならない。そうすれば、南伊豆も松崎も西伊豆も、そして下田その他にもみんなみんないいところがいっぱいありますから、送ることができる。伊豆半島の中でも我が伊豆長岡がこういうところがよいというのは、やはりいろいろある中で非常に泉質がよいということをこれから売ることのできる絶好のチャンスと思っています。みんなで一緒にやることが強くなることだと私は思っておりますので、こういう気持ちで昨日も静岡県の市、それから町、町長の首長会でもそういう話をさせていただきました。一緒に取り組んでいかなければならないことと思っております。 さて、日本型バーデンバーデンでは、本当に私がこの地をそうさせたいと思っている一番のところでございます。やはり何と申しましても、順天堂を含みます医療の充実、しかも高度医療の充実ということが、どれくらい観光地の中で大きなウエートを占めているかということを考えましても、この構想を進めていきたい。その1つ1つでありますけれども、じゃ、どんなふうに進めているのかということを問われるかと思っておりますけれども、まず、とにかく町並みをきれいにしましてお客様が来やすくすること。それから、かなりの部分でこの観光地の都市づくり、まちづくりをしていってのことであると私は思っております。 以上です。
○議長(古屋鋭治君) 2番、内田議員。
◆2番(内田隆久君) 今、私のお聞きしているのは、観光基本計画策定という項目の中でお聞きしておりまして、そういいますと、その近隣市町との連携による観光構想というのは当然その観光計画に乗ってくるわけですよね。それとか、今言われた日本型バーデンバーデンの具体的な提案について観光計画に乗ってくるという考え方でよろしいでしょうか。
○議長(古屋鋭治君) 答弁を求めます。 観光文化局長。
◎市長戦略部観光文化局長(小野田勝文君) 先ほど、市長の答弁にもありましたように、現在、観光基本計画の策定委員会ですとか、ワーキングルームの中で検討中でございまして、今回も具体的にちょっと申し上げる部分が余りありませんけれども、現状を少しお話しさせてもらいますと、計画に記載をいたします施策の体系といたしましては、歴史資源を生かす観光地づくり、温泉地の魅力づくり、農と食を体験できる地域づくり、それから、伝統芸能の本気づくり、健康スポーツによる交流づくりなど、9つの柱を考えまして、それぞれにつきまして個別の施策を列記してまいりたいと考えております。 また、10年後の本市の観光を記します将来像ですとか、数値目標、そして重点施策につきましては、現在のところ検討中でございますが、先ほど市長からも再三ありましたそういった計画につきましても、こういった柱の中で取り組んでいけるのではないかというふうに思っております。 以上です。
○議長(古屋鋭治君) 2番、内田議員。
◆2番(内田隆久君) そうすると、具体的施策の中にバーデンバーデンが出てくることですね。それで、観光事業の策定委員会とワーキンググループについてちょっと質問をさせていただきたいんですけれども、今まで伊豆の国市で観光施策をいろいろやってきて、観光協会が中心になってやってきたことが、なかなかうまくいっていないということの中で、新しい観光について観光基本計画をつくるという認識で、観光協会のほうは恐らく3町が合併したときに、3つの観光協会の申し合わせみたいな観光計画があって、市の観光計画に基づいて、これから観光協会の観光計画をつくるということになっていると思うんですね。そのときに、今の策定委員会とワーキンググループの座長ですね。観光協会長が策定委員会の座長で、ワーキンググループの座長を副会長がやっていると。それでは、今までの観光施策から抜け出せないんじゃないかと思うんですが、いかがでしょうか。
○議長(古屋鋭治君) 答弁を求めます。 観光文化局長。
◎市長戦略部観光文化局長(小野田勝文君) 今、内田議員のほうからご指摘のありました件につきましては、幾度となく内田議員のほうからご指摘をいただいている事項でございますけれども、この策定委員会、ワーキンググループにつきましては、平成25年度で組織したものでございまして、その中でそれぞれメンバーの方々が選んだ方々が委員長並びに会長や副会長さんをやっておられるという現状でございます。そちらを今、どうの変える、変えないという話につきましては、申し上げられませんけれども、組織につきましては、委員には観光の専門家の方ですとか、学識経験者の方も入っておられますので、そういった方々の経験ですとか、知識をおかりをいたしまして、私ども事務局といたしましても、基本計画の策定の目的に沿って会議をうまくコントロールしてまいりたいということで考えております。ということで、ご理解をいただきたいと思います。 以上です。
○議長(古屋鋭治君) 2番、内田議員。
◆2番(内田隆久君) 策定委員会のほうに大学の先生が入っていて、ワーキンググループにコンサルが入っている。両方とも1名ずつ入っていて、景観策定委員会にしても、ご存じのとおり東海大学の先生が審議策定委員会の座長になって、あのような計画を取りまとめたわけですよね。それで、そこでいうその学識経験者というのは報酬をもらって、その委員会に所属して取りまとめをするというのが、一般的にはよくその中で互選するというものの、その計画を策定する上ではそういうようになっている。今までの慣例だったと思うんですが、なぜその策定委員会の大学の先生を座長にせず、コンサルの方をワーキンググループの座長にしないんですか。
○議長(古屋鋭治君) 答弁を求めます。 観光文化局長。
◎市長戦略部観光文化局長(小野田勝文君) すみません、繰り返しになりますけれども、あくまでも昨年度の段階で互選により決められた方々でございますので、こちらにつきましても、ちょっと変えるとか変えないという声につきましては、私のほうからコメントはちょっとできないということで、ご理解をいただきたいと思います。 以上です。
○議長(古屋鋭治君) 2番、内田議員。
◆2番(内田隆久君) 人事のことなので市長にお伺いしたほうがいいかもしれませんけれども、市長。
○議長(古屋鋭治君) 答弁を求めます。 市長。
◎市長(小野登志子君) 昨年5月、私は4月24日に市長になりまして、いきなりそういうものを、この人選につきましてすらなかなかまだ十分に吟味できない状況の中であったことは、それが言いわけにはなりませんけれども、私もその互選ということで、いたし方がなかったなと思っております。互選なのに、この方にということは言えたでしょうか。そこがちょっと今もう少し時間とゆとりがあれば、やっぱり考えなければならなかったこととは思っております。
○議長(古屋鋭治君) 2番、内田議員。
◆2番(内田隆久君) 今回の4番目の質問というのは、市の観光戦略ということで聞いているわけでして、非常に重要な位置づけの観光計画というふうに考えると、ぜひとも再考していただいて、組織の組み合わせ等も検討していただきたいというふうに思います。 あと先日、平成25年度観光統計というのは古くて、平成25年の3月末のものが今発表になって、1億4,400万人で過去最高という数字が発表されたのはご存じでしょうけれども、私、思うんですけれども、観光統計が遅いのとその京都と比べるとどうもちゃんと調べた、特に県の観光統計というのはホームページに沿って市町から上げているものなんですが、市の観光統計をもう少し綿密に、実は京都では毎年毎年観光動向調査というのをやって、それに対して観光施策をどうするかというのを積み上げているんですね。観光客の内容がわからなければ戦略は立てられないということですので、よろしくお願いしまして、以上で質問を終わりたいと思います。 どうもありがとうございました。
○議長(古屋鋭治君) これにて2番、内田隆久議員の質問を終了いたします。 会議の途中ですけれども、ここで暫時休憩といたします。 休憩の理由を申し上げます。 ただいまFM放送にふぐあいが生じておりますので、ふぐあい解消のために10分ほど休憩をいたします。 なお、このふぐあい解消のために10分でおさまるかどうか若干わかりませんので、延長もあることをお含みおきをいただきたいと思います。 それでは、休憩は13時55分までといたします。
△休憩 午後1時45分
△再開 午後1時55分
○議長(古屋鋭治君) 休憩を閉じ、会議を再開いたします。
---------------------------------------
△鈴木照久君
○議長(古屋鋭治君) 次に、9番、鈴木照久議員の発言を許可いたします。 9番、鈴木照久議員。 〔9番 鈴木照久君登壇〕
◆9番(鈴木照久君) 9番、鈴木照久でございます。 ただいま議長より発言の許可をいただきましたので、通告に従い、1、不登校について、2、スポーツ振興対策についての2項目について質問させていただきます。 市長、教育長並びに担当部局長のご答弁のほど、よろしくお願いいたします。 初めに、不登校について伺います。 2013年度に病気や経済的理由以外で、年間30日以上欠席した不登校の小・中学生は全国で計11万9,617人に上り、前年度より約7,000人ふえたことが文部科学省の学校基本調査で、速報値になりますけれども、でわかりました。2007年に約12万9,000人となった後、2008年度からは5年連続で減少していたようでございます。 文部科学省は、これまで各学校にスクールカウンセラーを配置するなどの対策を進めているが、現場の教員は不登校の一歩手前の子供がふえていると指摘しております。また専門家は、単年ごとではなく長期的な動きを見て対応することが重要であるというような意見も述べられております。 学校基本調査によると、中学生の不登校は中高一貫の中等教育学校前期課程を含め3,996人増の9万5,442人、中学生全体に占める割合は2.7%で、37人に1人が不登校という結果であったと報告されております。小学生も2,930人増の2万4,175人で、全児童に対する割合は0.4%と過去最高水準になっているようであります。 小・中学校の不登校は、2001年度に最多の13万8,733人となり、その後は減少、2006年、2007年と増加したものの、2008年度以降は再び減少状況が続いていったという報告があります。 また、1年以上所在不明の小・中学生は、ことし5月時点で397人となり、昨年より308人減少。文部省が正確な実態調査を求めた後の2011年には1,191人だったのが、各教育委員会が警察や福祉部局などと連携を強化して居場所の把握を進めた結果があらわれているようでございます。 所在不明の子供が虐待事件の被害者となるケースが相次いだことから、厚生労働省が4月、各自治体に18歳未満について実態の把握を通達。文部科学省も政府全体で取り組んでいきたいとしております。 一方、県内でも不登校の小・中学生は3,961人となり、前年度から273人も増加しております。全国同様の傾向を示しております。1,000人当たりでは小学生が4.4人で過去最高となり、中学生は28.8人であったと。小学生の不登校が128人、16.8%増の888人、中学生が145人、5.0%増の3,073人で、いずれも高い伸び率を示しております。長期欠席者の全体数は小学生が1,446人、中学生が3,519人、理由別で不登校に次いで多いのは病気で、小・中合計で666人であったと。県内全体の児童・生徒数は、小学生が前年度比1.2%、2,328人減少の19万9,947人、中学生は0.9%、973人減少の10万5,808人で、ともに過去最低を更新したようでございます。 少子化の影響でいずれも団塊ジュニア1972年から74年生まれが在籍した年代以降、ほぼ一貫して減り続けている。当時のピークは小学生が82年の36万1,582人、中学生が86年の18万5,333人で現在は半減近い水準までに落ち込んでいるということでございます。 小学生の外国人の児童を見ますと、2,527人と前年比94人ふえております。全児童に占める割合は1.3%、中学校の外国人生徒は1,252人、85人減少と全体に占める割合が1.2%、このように外国人の状況と同じようにふえたりしておるわけですけれども、言葉、習慣の違いで非常に指導に苦慮しておる。また、不登校の生徒も増加しているという傾向にあるようでございます。 そこで、次の対応について伺います。 伊豆の国市の状況について。 1、伊豆の国市の各小・中学校の不登校の状況は。 2、不登校の主な理由は何か。 3、半年、1年以上長期所在不明の児童・生徒の数は。また、そういう対象者があるかどうかということを含めて。 (2)今後の対応策について。 現在考えられる対応策はどういうものがあるのか。 続きまして、2、スポーツ振興対策について伺います。 2020年東京オリンピック・パラリンピックがあと6年後に迫ってきております。五輪開催準備や競技振興などのスポーツ行政を一元的に担うスポーツ庁を政府が2015年度に約100人体制で発足させる方針を固めたことが関係者の取材でわかり、文部科学省が来年度の予算の概算要求で必要な経費や人員を計上するようであります。 スポーツ庁は、各省庁の関係部門を一体化し文部科学省の下部組織として位置づけ、国が支出する強化費等について管理し、五輪でのメダル獲得を目指すと。また、トップレベルの選手育成に加え、子供から大人まで地域でスポーツを楽しむ裾野を広げることも目標とするようであります。 政府は、来年4月に発足させたい考えのようでございますけれども、関係省庁との調整や法案の準備がまだ終わっておらず、ずれ込む可能性が残っているようであります。その場合でも、来年1月の通常国会で設置法を改正し、来年10月ころまでに発足させたい意向があるようでございます。 伊豆地域では、五輪の自転車競技会場としてベロドローム木製の250メートルバンクの自転車競技場でございますが、脚光を浴びております。 そこで、次の内容について質問させていただきます。 伊豆の国市の五輪誘致活動について。 スポーツ振興課を設置し、ベロドロームでの自転車競技開催誘致を進めてはどうでしょうか。 (2)今後の強化合宿練習等の誘致について。 ①自転車競技以外の直前強化合宿練習等の誘致活動の構想はありますでしょうか。 ②宿泊施設等の対応策はどのように考えていますか。 質問は以上でございます。よろしくお願いいたします。
○議長(古屋鋭治君) ただいま鈴木照久議員の登壇しての質問が終了しましたので、これより答弁を求めます。 答弁者、市長。 〔市長 小野登志子君登壇〕
◎市長(小野登志子君) 鈴木照久議員のご質問にお答えします。 2からお答えさせていただきます。 初めに、2、スポーツ振興対策についてのうち、(1)伊豆の国市の五輪誘致活動についてであります。 ①スポーツ振興課の設置によるベロドロームでの自転車競技開催誘致についてであります。 現在の東京オリンピック・パラリンピック開催計画では、五輪競技会場や関連施設が集中する東京都江東区有明に木製自転車トラック等5,000人収容のスタンドを備えた仮設のベロドロームを建設して開催することとなっております。これには自転車競技の1つであるBMXの会場とも合わせて65億円を投じる計画とのことであります。 ご提案のとおり、伊豆ベロドロームで自転車競技が開催されれば伊豆の国市民の方々も世界最高レベルの競技を観覧できるだけでなく、将来のスポーツ選手を目指す子供たちにもかけがえのない機会となるほか、商業や観光、旅館業にもメリットがあると考えます。しかしながら、伊豆ベロドロームでオリンピックを開催するには所有者であるサイクルスポーツセンターに始まり、日本自転車競技連盟、競輪とオートレースの振興法人であるJKAに加え、伊豆市、東京都など、それぞれの団体にさまざまな思惑がありますので、なかなか一直線に誘致という結論には至らないかと思われます。 また、会場が伊豆ベロドロームに決まった場合、観客席や控室の増設、選手村の建設を初め、増改築などに30億円を超える出費が想定されるため、それを東京都が負担するのか、地元が負担するかは大変デリケートな問題であるとの県の見解も伺っております。 競技会場につきましては、この9月中にも東京都オリンピック・パラリンピック組織委員会が結論を出すとされておりますので、当市としてはその結果に応じ、適切な形で協力していくことになろうかと考えています。 なお、スポーツ振興課の設置については、社会教育課内にスポーツ振興係がありますので、現在のところ設置の考えはありませんが、議員ご指摘の趣旨には賛同しておりますので、スポーツを地域振興、観光振興の素材として積極的に活用する取り組みを進めてまいります。 次に、(2)今後の強化合宿練習等の誘致についてであります。 まず、①自転車競技以外での直前強化合宿練習等の誘致活動の構想についてであります。 現在、県の文化観光部交流推進課スポーツ交流室が中心になって、モンゴル国の選手団の東京オリンピック・パラリンピック事前合宿誘致について取り組みを始めております。 具体的には、ことし5月28日に県観光交流局参事を初め3名がモンゴル国の文化スポーツ観光省、国立スポーツ総合センター、国立室内競技場を訪れ誘致活動と現状視察をしております。11月には、市町担当者によるモンゴル国への派遣が企画されており、当市も都市交流室と社会教育課から2名を派遣する予定であります。 また、姉妹都市交流を前提とした親書をいただいたウランバートル市ソンギノハイラハン区へ、本日9月3日から職員を派遣しており、交流可能性の調査をするように命じております。 当市には、自転車競技場や冷暖房つきの体育館、室内射撃場など、目玉の体育施設はありませんが、景観、すばらしい泉質を誇る温泉があります。そして、お食事、おもてなしなど、当市の優位性を最大限にアピールし、積極的に誘致に取り組んでまいります。 具体的には、県も力を入れているモンゴル国に照準を合わせ、当市の体育館でも可能な柔道等の誘致活動を行っていきたいと考えておりますが、いずれにせよ、地道な努力が必要であります。 次に、②宿泊施設の対応策についてであります。 強化合宿の誘致を推進するためには、言うまでもなく合宿の受け入れ態勢を整える必要があります。その1つが宿泊施設であり、選手等が期間中、よりよい環境で過ごすことができるようその国の習慣等に配慮した宿泊施設を提供しなければなりません。誘致を推進するに当たり、さまざまな側面の調査を行い、観光協会及び旅館組合の協力のもと対応を進めていきたいと考えております。 なお、残余の1については、教育長が答弁をいたします。 以上です。
○議長(古屋鋭治君) 引き続きまして、教育長に答弁を求めます。 教育長。 〔教育長 河野眞人君登壇〕
◎教育長(河野眞人君) それでは、1、不登校についてのうち各小・中学校とありますが、全体としてお答えをいたします。 平成23年度は小学生27名、中学生31名、合計58名、平成24年度は小学生20名、中学生45名、合計65名、平成25年度は小学生19名、中学生39名、計58名で病気や経済的な理由以外で年間30日以上欠席した不登校の小・中学生の数は横ばい傾向にあると言えます。 次に、②不登校の主な理由でありますが、第1に無気力、次いで不安などの情緒的な混乱等、本人の個人的な心理状況によるものが挙げられます。また、小学生においては、複雑な家庭の事情で生活が安定せず親の生活リズムの乱れが子供に影響するものが多く、中学生においては、友人との仲たがい等いじめを除く友人関係をめぐる問題が理由となるケースが顕著であります。 次に、③半年、1年以上所在不明の児童や生徒については、本市にはおりません。 次に、(2)今後の対応策であります。 不登校の児童や生徒に対して各学校と教育委員会は、これまでも密接に連携を図りながら対応してまいりました。学校では本人の登校を促すために、担任や生徒指導担当の教員がこまめに電話連絡をしたり、家庭訪問をしております。本人だけでなく保護者に対しても積極的な働きかけを行い、家族関係や家庭生活の改善を図る試みを重ねております。 また、学校にスクールカウンセラーや心の相談員を配置し、養護教諭等とも連携をしながら心のケアに努めております。校内不登校対策委員会を設置し、ケース会議にさまざまな立場の職員が参加することで専門的な助言を得たり、適切な支援策を講じたりすることを可能にしております。 教育委員会といたしましては、適応指導教室「わかあゆ教室」を開設して不登校児童・生徒に対して、個別の学習支援による学習意欲の喚起や基礎・基本の定着、体験活動による人間関係づくりや情緒の安定を図ることで児童・生徒の学校復帰や社会的な自立のための支援を行っております。 また、年に2回、中学校区ごとに不登校対策連絡会を開催しております。この会議には学校関係者のみならず市の社会福祉課や障害福祉課の職員にも参加を要請し、該当児童生徒の成育歴や家庭環境に関する情報共有を行いながら、有効な対応策を見出すように努めております。 今後とも、鈴木議員のご意見を踏まえて子供たちのために真摯に対応していきたいと考えております。 以上でございます。
○議長(古屋鋭治君) それでは、答弁が終了いたしましたので、これより鈴木照久議員の再質問を許可いたします。 9番、鈴木議員。
◆9番(鈴木照久君) 再質問のほうは順序よく不登校のほうからさせていただきたいと思いますけれども、よろしくお願いいたします。 不登校の生徒の数は横ばい状態であると。平均すると約60名くらいですか、になるんではなかろうかと思いますけれども、この約60名くらいの生徒の数は近隣市町と比較すると市の大きさも人口の大きさも違いますけれども、例えば伊豆、あるいは函南町等との比較をすると多いのか少ないのか。概数がわかりましたらお願いしたいと思うんですけれども、多い少ないで結構でございます。
○議長(古屋鋭治君) 答弁を求めます。 教育部長。
◎教育部長(松本信秀君) 正確な数字を持ち合わせておりませんが、伊豆の国市は若干多いというふうに感じております。
○議長(古屋鋭治君) 9番、鈴木議員。
◆9番(鈴木照久君) 残念ながら若干多いと。人口から考えてみれば当然本市が多いのは当たり前だとも思いますけれども、ただ、その原因というのは非常に難しい問題があるのではなかろうかと思うんです。学校には来るんだけれども、教室に入らないという生徒もおるのではなかろうかと思うんですよね。私が現場のころはよく保健室登校とか言っておったんですけれども、学校には来るんだけれども、教室に入れないという生徒の数というのはある程度把握しておるんでしょうか。
○議長(古屋鋭治君) 答弁を求めます。 教育部長。
◎教育部長(松本信秀君) 現実的に保健室登校でありますとか、例えば中学校に行くとカウンセラーいますので、相談室の登校、またいろんな部分でわかあゆのほうに来たりしておる生徒はおりますが、保健室でありますとか、相談室に通っている生徒、これにつきましては、1名とか、2名はいると思いますが、正確な数字は現在持っておりません。
○議長(古屋鋭治君) 9番、鈴木議員。
◆9番(鈴木照久君) やはり登校はするけれども、教室に入れないという問題を抱えた児童・生徒というのはいるんではなかろうかと思いますけれども、やはりその辺の原因というものを追求する、追求といいますか、解明して1日も早く教室に戻れるようなそういった策というのが必要ではなかろうかと思いますけれども、ただ、それは職員だけの問題でもなくてカウンセラー等との知恵も得たり、あるいは家庭との、あるいは地域との連絡等を密にして、表現できない子供のつらさというものをやっぱり扉を開いてあげることが重要になってこようかと思います。ぜひその辺の対策も講じてやっていってもらいたいと、このように思います。傾向としては男女の比率というのはあるんでしょうか。
○議長(古屋鋭治君) 答弁を求めます。 教育部長。
◎教育部長(松本信秀君) 若干男の生徒のほうが女生徒よりも多いという状況が毎年度あらわれているように感じております。
○議長(古屋鋭治君) 9番、鈴木議員。
◆9番(鈴木照久君) 男子の方が何もかも弱いということも言えるかもしれませんけれども、立ち直りは以外と男子のほうが早いんじゃないかなと。女子の子供たちが一度落ち込んでしまうと、なかなか復元力といいますか、それが持てないという傾向があるのではないかなという感じがいたします。より傷口が大きくならない段階において対処策を講じていく必要があるのかと思いますけれども、この辺はどうでしょうか。
○議長(古屋鋭治君) 答弁を求めます。 教育部長。
◎教育部長(松本信秀君) 例えばわかあゆに通っている子供たち、男子・女子いるわけですが、その中で復帰ができているというのが、これはわかあゆに関しましては男子女子余り変化はなく、わかあゆに通ってくる生徒でありますので、小学校・中学校に復帰する比率、これについては、男性も女性も余り変わっていないというふうに見ております。 例えば中学生で、その後、高校へ通ったかどうかというのを少し見てみますと、それについては、女子生徒のほうが若干多いのかな、立ち直りが次のステップに向かっていくのかなというふうに感じています。
○議長(古屋鋭治君) 9番、鈴木議員。
◆9番(鈴木照久君) 原因をお伺いしたところであり、無気力がという回答が第一番目に挙げられているわけでございますけれども、その中でも生活環境といいますか、そういうものが非常に大きなウエートを占めるんではなかろうかと思うんです。例えば、貧困家庭といいますか、余りいい言葉ではないんですけれども、貧困率といいますか、を考えてみますと、きょうの朝刊の中にもあったんですけれども、2012年の貧困率は16.3%、子供6人に対して1人くらいいるんだと。それがひとり親になりますと、54.6%、非常にひとり親で苦労なさっているんだけれども、その影響といいますか、それがかわいい子供さんに出てきてしまうというケースが多いようでございますけれども、その辺はどのように捉えておりますでしょうか。
○議長(古屋鋭治君) 答弁を求めます。 教育部長。
◎教育部長(松本信秀君) 不登校になったきっかけの中で、議員のおっしゃるように教育長からもお答えしましたように、無気力というのが伊豆の国市では圧倒的に多い状況であります。家庭に係る状況を見ましても、家庭の生活環境の急激な変化ということが不登校の原因になった子供たちもおりますし、離婚等で親子関係が不登校の原因になったということもあります。子供たちの不登校になったきっかけが伊豆の国市では貧困でどうのこうのという調査が余り実際現場でそれを統計としてとっておりませんので、出ておりませんが、その家庭の生活環境の変化でありますとか、その親子関係というところを見ますと、そこら辺でも不登校になるということを見ると、少なからずそういう原因もあるのかなというふうには思っております。 また、我々が現場の先生やカウンセラーがいろいろ努力していただいておりますが、ひきこもりになっている方、その方については、全く原因がつかめないという状況が続いておりますので、その辺をこれからどうしようかというのが一番問題になっているのが現状です。
○議長(古屋鋭治君) 9番、鈴木議員。
◆9番(鈴木照久君) なかなか表面に出てこない大変な問題であるかとは思うんですけれども、特に今部長のほうからひきこもりということで、言葉が出てきたんですけれども、長期的な所在不明の生徒はおらないということでございますけれども、学校に出てこられない理由に、もしかしたら虐待を受けているがゆえに出てこれないというような理由もあるのかもしれないということも、やっぱり考えていかなければいけないんじゃないかなという。貧困のためによくて1日2食しか、あるいは給食時間が唯一食事だというような例も報告されているわけでございます。非常に育ち盛りの子供が給食だけで1日というのは、本当にもうそれを聞いただけでもつらいだろうなと、大変だろうなと。とても学習なども身に入らないだろうなという想像をしてしまうわけでございますけれども、なかなか目に見えてこないのが大きな原因になっているのではないかなと思います。こういう点を申し上げると大変失礼かもしれませんけれども、例えば非行等々に走る生徒の中には、やっぱりこういう食のあるいは家庭の貧しさ等々が非常にあるというふうに聞いております。必ずしもそれだけではございませんけれども、そこが行動をもって非行といいますか、そういう表現をする子供たちはある程度の現場はつかみやすいわけですけれども、優秀な生徒ほど、なかなかそういうものが表に出てこなくて、非常に過激的な社会問題になるような行動をとるような生徒もいるように聞いております。見えないものを見るというのは非常に難しい問題ではあろうかと思いますけれども、やはり、この辺は各現場を預かる先生方の、地域の、あるいは民生児童委員等々の方々、そういうもののお力をおかりしながら子供たちに心を開かせる。なおかつ、より早い段階で対処する方法を見出していくのが、見出さなければならないのが私たち大人社会の責任ではなかろうかと、このように思う次第でございます。ぜひその辺の見えないものをより早くいろいろな対策というものを講じていっていただきたいと、このように思います。 そこで民生児童委員等々と今ちょっと申し上げたわけでございますけれども、多くの方々が各地区で分担されてやっていただいておりますけれども、なかなか全ての子供たちに目が届くわけではございません。しかしながら、地域の大人の目というのは非常に大きなエネルギーになってくると思います。その辺はやはり各地域等々において、より充実させていくことが重要になってくるのではなかろうかと。街頭の声かけ運動だけではなくて、その子供のあれこの子、きょうはおかしいなというものも、やっぱり毎日見ているとわかるのではなかろうかというふうに思います。それに任せて、子供たちの育成のためにご尽力していただければ幸いでございます。 次に、スポーツ対策でございますけれども、残念ながらスポーツ振興室は昨年の12月のご回答とほとんど同じでございました。しかしながら、その中で市長は市民一丸となって、そういう体制をつくっていこうというお答えをしていただきましたし、副市長は横断的な市行政全体でそういうものを理解して対策を講じていきたいというようなご回答をもらっているわけでございますけれども、ベロドロームを考えてみても確かに東京の有明でつくれば65億かかるかもしれませんと。天城を使えばそんなにはかかりません。冷暖房もついています。特別席を固定席は1,800しかないそうです。だから、仮施設をつくれば4,500まではできる。大事な世界選手権があるオリンピック等々に必要なドーピング検査もできる施設を持っているそうでございます。本会場ではなくてもせめて、事前の練習等々にできるような対応策といいますか、対策を講じていってもらいたいと思いますけれども、市長、この辺はどうでございましょうか。
○議長(古屋鋭治君) 答弁を求めます。 市長。
◎市長(小野登志子君) この市伊豆ベロドロームで自転車競技を開催すれば、こんなにすごいことはないと思っておりますので、それに向けて、市長会のほうにもこの支援ということでお話をし、常にそのことを頭に入れて発言をしておるつもりですけれども、みんなで頑張りましょう。
○議長(古屋鋭治君) 9番、鈴木議員。
◆9番(鈴木照久君) みんなで頑張ると、当然かもしれませんけれども、先ほど市長も言っておりました。伊豆は1つと言うけれども、ある会長がある会議で伊豆は1つ1つだと言いまして、非常に煮えくり返りましたけれども、そういうことを言われないように1つになって誘致活動をしていかなければいけないんじゃないかなと。 それともう一つ、この間、世界選手権のソフトボールが終わりました。宇津木ジャパンが2連覇しました。1回目は多分お母さん、今の麗華監督は養女に入っているから、多分彼女は中国の方だと思いますけれども、いずれにしても、北京のときだったですか、最終調整を天城でやって乗り込んで勝った。あるいは天城でなくても前回の世界選手権のときにも、そういったように女子のソフトボールは僕は伊豆がメッカじゃないかなと。そう言っても過言ではないのではないかなと。かつてソフトボールの女子が強かったころ、インターハイ等で三島北高校があると。柿島善太郎先生です。それから、その後の山本幸男先生が同じく引き継いで、すばらしい成績を残しております。あるいは今は飛龍高校というんですか、そこの梶原先生も全国で何回も優勝しております。男女問わず、この伊豆の地区は優秀なソフトボールの選手が育っているわけでございます。ぜひ正式種目になるかもしれない。しかしながら、正式会場はちょっと今の会場では無理かもしれませんけれども、やはり事前の練習には開閉式の新天城ドームビッグサンですか、があるものですから、その辺の誘致をも仮にですね、できれば可能ではなかろうかなと。あるいはアジア大会も開催されるようなことも聞いております。ぜひその辺のこともあわせて誘致活動を推し進めていっていただきたいと思いますけれども、仮にソフトボールがなったら、市長、当然誘致活動なさる。
○議長(古屋鋭治君) 答弁を求めます。 市長。
◎市長(小野登志子君) 伊豆半島全域でこれは誘致活動をしていきたいですよね。ぜひともこのソフトボールがオリンピックの種目に滑り込むように祈っております。 以上です。
○議長(古屋鋭治君) 9番、鈴木議員。
◆9番(鈴木照久君) 今、飛躍的にソフトボールと申してしまいましたけれども、先ほど市長のほうからはモンゴルの柔道等々も誘致活動の対象にしていきたいということでございましたけれども、柔道のほかに本市の施設ではなかなか難しい問題もあろうかと思いますけれども、しかしながら、柔道等はかなり限りなく可能になってくるんじゃないかと思いますし、モンゴルとはそういうおつき合いも少しずつ切り開いていっているようでございますから、ぜひその辺が実現できるようによろしくお願いしたいと思います。 あと4年後の18年ですか、全国の高校総体が三重県を中心に東海4県で開かれます。その辺でスポーツを振興する意味においては、やはり6種目しか行われませんけれども、その辺に手を挙げて開催を誘致するということもあわせて今後の振興のために考えていっていただければと、このように思います。 スポーツは、やはり子供たちに大きな夢を与えてくださると思います。ぜひその辺も含めて今後の誘致活動、あるいはスポーツ振興に力を入れていっていただければ幸いでございます。 以上で質問を終わります。
○議長(古屋鋭治君) これにて9番、鈴木照久議員の質問を終了いたします。 会議の途中ですけれども、ここで暫時休憩といたします。 休憩時間は14時55分までといたします。 以上です。
△休憩 午後2時40分
△再開 午後2時55分
○議長(古屋鋭治君) 休憩を閉じ、会議を再開いたします。 引き続き一般質問を行います。
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△梅原秀宣君
○議長(古屋鋭治君) 次に、3番、梅原秀宣議員の発言を許可いたします。 3番、梅原秀宣議員。 〔3番 梅原秀宣君登壇〕
◆3番(梅原秀宣君) 皆様ごきげんよう。
○議長(古屋鋭治君) 梅原議員に申し上げます。 先日、議運の委員長からもお話がありましたように、通告以外の発言については、十分注意をしていただくよう、よろしくお願いします。
◆3番(梅原秀宣君) ご挨拶のつもりで申し上げました。すみません。 議長の許可を得ましたので、発言通告書に基づき質問させていただきます。すみません、申し忘れました。議席番号3、清志会、梅原秀宣です。 1、
韮山反射炉世界遺産登録に向けて。 (1)歴史ガイドの会について。 韮山反射炉の世界遺産登録が間近に迫ってきているが、本市における民間ボランティア団体「伊豆の国歴史ガイドの会」の運営についてお伺いいたします。 ①本市の観光振興に関して伊豆の国歴史ガイドの会の存在を、市はどう位置づけているのでしょうか。 ②韮山反射炉の世界遺産登録に向けて歴史ガイドの会の活動はどうあればよいと考えておりますか。 ③歴史ガイドの会への市からの補助金等の内訳は。 ④観光客数は微増であるが、ガイド供給数は横ばいである。「が」とありますが、その「が」は消して丸にしてください。それは会員25人うち3人は休会、実動は22人でフル稼働の状態であるためということでありますが、これをどうお考えになりますか。 ⑤
韮山反射炉世界遺産の登録がなった場合、この人数では到底対応しきれませんが、市として何か対応策は。 ⑥ガイドの質を高めるために絶えざる研さんを積む必要があります。研修、視察、講演などをとおして常に最新の知識を習得することが肝要でありますが、資金面で難しい状況にあります。韮山反射炉の世界遺産登録を見据えて、歴史ガイドの会がより運営しやすいよう支援する必要があると考えますが、市長はどう考えますか。 ⑦他の市町、伊東市、下田市、ジオガイドなどのように、ガイドを有料化、ガイド料とするか、または運営協力費として徴収することで会の運営をしやすくする方法もありますが、これについて市はどう考えるでしょうか。 2、子供の命をどう守るか。 伊豆の国市の子供の安全・安心をどう守るかについて、以下の4項目をお尋ねいたします。 (1)交通安全への教育現場における取り組みについて。 本年4月、沼津市立片浜小の児童2人が登校中、富士市内の中学校に通う教諭の運転する乗用車にはねられ死傷するという痛ましい事故がありました。また、県外においても登校中の児童・生徒の列に車が突っ込み、子供を死傷させるという事故が相次いで起こっています。このような状況を鑑みて、児童・生徒の交通安全について本市の対応をお伺いいたします。 ①教育現場における児童・生徒への交通安全指導の内容は。 ②通学路点検や保護者への啓発はどのように行っていますか。 (2)交通安全への市の取り組みについて。 ①7月末現在、大仁署管内で当年累計、幼児から中学生まで25件の交通事故が発生し、27人が負傷しております。その主な事故原因は何でしょうか。 ②市の交通指導員の人数と役割は。 ③通学路になってはいますが、歩道が設置されていない箇所があります。歩道の確保は可能でしょうか。 ④通学路であることを示す表示や標識を設置することは可能でしょうか。 (3)教育現場における不審者への対応について。 去る7月、倉敷市立小学校5年生の女子が連れ去られるという事件が起きました。幸い5日後に無事保護され、49歳の無職の男が監禁容疑で逮捕されました。 伊豆の国市内においても、本年4月、女子高校生が車に無理やり乗せられるという事案が発生しております。その他、露出、声かけ、つきまとい等の不審者事案が多数発生しておりますが、この不審者への対応についてお伺いいたします。 ①不審者から子供を守るため、園や学校においてはどのように指導しているでしょうか。 (4)市における不審者への対応について。 ①大仁署管内で平成25年中に18歳以下の子供対象のわいせつ等の事犯は33件起きており、その大半が伊豆の国市であると言います。市はこれに対してどのような対策を講じているでしょうか。 ②駅周辺や駐輪場など、各地区の要所に防犯カメラを設置することは可能でしょうか。 3、国際的スポーツ競技への市のかかわりについて。 アジア自転車競技選手権大会が伊豆市の伊豆ベロドロームで開かれることが決定しました。さらに2020年の東京五輪・パラリンピックへの誘致を目指す動きもあります。また、川勝知事は馬術や射撃競技も誘致する意向といいます。政府は五輪効果を全国に広げ、国際親善や観光振興を促す狙いで9月から参加国のホスト役となる地方自治体の募集に着手いたしますが、本市の意向をお伺いいたします。 ①アジア自転車競技選手権大会に本市はどうかかわるのでしょうか。 ②東京五輪・パラリンピックについて本市としてはどういう働きかけをするのでしょうか。 4、河川の環境保全について。 市内を流れる川狩野川水系の支流である堂川、江間川、古川、毘沙門川などの多くが家庭ごみ等の不法投棄により汚染され、流域の景観を著しく損ねています。また、この投棄物のため、他の用水のくみ上げに支障を来しております。そこで河川の環境保全について市の対応をお伺いいたします。 ①上記4河川の管理者は誰でしょうか。 ②巡視やパトロールは行っているのでしょうか。 ③市民からの苦情はないか。 ④本年2月策定の「伊豆の国市景観形成基本計画」の基本方針には、狩野川とその支流の周辺について自然の豊かさや親しみやすさを感じられる水辺の景観を形成しますとあります。豊かで美しい自然は本市の売りの1つでありますが、上記河川の現状をどう捉えているのでしょうか。 ⑤本年4月策定の「伊豆の国市環境基本計画」には、市の取り組みとして河川水質の保全と監視、適正な排水対策の推進、適正な水循環の確保、水辺空間の保全とありますが、具体的にはどう取り組むのでしょうか。 ⑥市民の環境保全に対する意識を高めるために行政としてできることは何でしょうか。 以上であります。よろしくお願いいたします。
○議長(古屋鋭治君) ただいま梅原議員の登壇しての質問が終了いたしましたので、これより答弁を求めます。 答弁者、市長。 〔市長 小野登志子君登壇〕
◎市長(小野登志子君) 梅原議員のご質問にお答えします。 初めに、1、
韮山反射炉世界遺産登録に向けてのうち(1)歴史ガイドの会についてお答えします。 まず、①観光振興における伊豆の国歴史ガイドの会の位置づけについてであります。 伊豆の国歴史ガイドの会は、市内の韮山地区を中心とした史跡ガイドを自主的に無償で行っている団体であり、地域に密着した市民ボランティアとして市の歴史、文化及び観光の振興に大きく貢献いただいている団体として位置づけております。 次に、②歴史ガイドの会の活動の方向についてであります。 歴史ガイドの会は、22名の会員が活動を続けておりますが、今後、世界遺産登録前後から韮山反射炉への観光客が大幅に増加することが見込まれていますので、その対応の中心として活躍していただきたいと考えております。市がこれから整備する予定の
ガイダンス施設には、歴史ガイドの会も常駐して観光客のガイドに対応していただきたいと考えております。しかしながら、観光客の急増が見込まれておりますことから、市といたしましては、歴史ガイドの会の充実に向けた支援のほか、より多くのガイドを確保できる仕組みづくりについて、関係団体や関係事業者などと協議し、対応してまいりたいと考えます。 次に、③歴史ガイドの会への市からの補助金等についてであります。 歴史ガイドの会に対しては補助金は支出しておりませんが、活動のためのユニホーム、帽子などを購入し、支給しております。また、活動の拠点としている歴史ガイド案内センターを平成19年度に江川邸駐車場内へ新たに市が整備し、その維持管理経費は市で負担しております。 次に、④ガイドの稼働状態についてであります。 歴史ガイドの会の案内したお客様の人数は、平成23年度1万99人、平成24年度1万4,565人、平成25年度1万7,389人と増加傾向にあります。歴史ガイドの会によりますと、これまで観光客等から申し込みを受けたものについては、お断りすることなくほぼ申し込みどおり案内できており、現時点ではまだフル稼働の状態に至っていないとのことであります。しかしながら、平成25年度実績として、年間延べ265日、1日当たり約3人のガイドが60人を超える観光客等を相手に案内をしております。ガイドの皆さんは本当に忙しく活動をされ、当市の観光に多大な貢献をしていただいており、頭が下がる思いであります。 次に、⑤世界遺産登録となった場合の市の対応策についてであります。 天野議員にご答弁したとおり、ガイドの増員のためには市民、事業者、行政等が一体となって取り組むための新たな仕組みづくりが必要であると考えております。 市といたしましては、平日の安定したガイドを実現するためには、先進地などを参考に地域の観光事業者にもガイドの一翼を担ってもらう体制の整備などについて検討してまいります。 また、小・中学校や高等学校の児童・生徒を対象とした反射炉限定
ガイド養成事業を実施し、その成果を夏休み等の体験学習としてガイドに活用できないか検討してまいりたいと考えております。 次に、⑥歴史ガイドの会への支援についてであります。 市といたしましては、これまでガイドの会の自主性を尊重し、研修資料の印刷や会場確保、被服の提供などの側面的な支援を行ってまいりました。今後は韮山反射炉の世界遺産登録に向け、ガイドの会の充実を図るため、先進地などを参考に効果的な支援策について検討してまいります。 次に、⑦ガイドの有料化についてであります。 市といたしましては、これまでボランティアとして自主的に無料ガイドを行っていくという伊豆の国歴史ガイドの会の方針を尊重してまいりました。 静岡県観光
ボランティアガイド連絡協議会に加入している34の団体の状況を見ますと、有料でガイドをしているのは全体の3割程度であり、残りの団体は交通費や昼食代等の実費は徴収するものの、ガイド料自体は無料で運営している状況となっております。この有料化については、歴史ガイドの会においても、賛否が分かれており、運営面でのメリットの半面、ガイドの利用者数や会員の減少につながるといったデメリットが考えられます。このため、有料化の可否について歴史ガイドの会と十分に協議を重ねていきたいと考えております。 次に、2、子供の命をどう守るかについてのうち、(2)交通安全への市の取り組みについてであります。 まず、①交通事故発生の主な原因についてであります。 ことし、1月から7月までに伊豆の国市内で幼児から中学生の関係した交通事故は幼児8件9名、小学生8件8名、中学生2件2名の計18件となっております。事故を累計別で見てみますと、幼児では9人中7人が自動車同乗中での事故で、幼児用自転車を運転中等、歩行中の飛び出し事故が各1となっております。小学生は8人中5人が自転車運転中の事故で、2人が歩行中、1人が自動車同乗中の事故となっております。 また、中学生は自転車を運転中と自動車同乗中が各1となっております。 次に、②市の交通指導員の人数と役割についてであります。 8月1日現在、市の交通指導員は39人おります。その役割については、伊豆の国市交通指導員設置条例により、街頭における車両及び歩行者に対する正しい通行指導、その他交通安全活動を行いもって交通事故の防止及び
交通秩序の維持に努めるとなっております。 次に、③歩道の確保についてであります。 議員ご質問の道路は、県道函南停車場反射炉線の土手和田から真如までの歩道の整備とお聞きしております。松並公民館から韮山中学校南側の500メートルにつきましては、静岡県により平成24年度から歩道工事に着手し、平成27年度完成予定で現在整備をしております。それより南側の真如入り口まで約600メートルにつきましては、まだ整備計画ができておりません。伊豆の国市としましては、歩道整備の延伸について継続的な整備をしていただけるよう県へ要望しているところであります。 次に、④通学路であることを示す表示や標識を設置することについてであります。 通学路の標識につきましては、黄色と黒の標識になります。このような黄色と黒の四角い標識につきましては、警戒標識といい、道路管理者が設置することとなっております。実際の設置の段階では、教育委員会、交通安全担当、道路管理担当等の協議により設置することになります。 伊豆の国市は、本年5月に静岡県通学路対策推進協議会に加入し、静岡県通学路交通安全プログラムの中で、現在、大仁警察署、県沼津土木事務所、地域づくり推進課、建設課、教育委員会合同で、通学路の合同点検をしているところであります。今後はこの点検結果に基づき、安全対策を協議、実施していきます。この安全対策については、実施効果の検証を行い、必要に応じ見直しをしていくこととしております。 通学路の表示につきましても、この安全対策の中で協議し、必要箇所に表示することになります。 次に、(4)不審者への対応についてお答えします。 まず、①子供を対象としたわいせつ事犯等に対する市の対策についてであります。 警察署に33件の内訳を確認したところ、下半身の露出や体を触られる等のわいせつ行為が14件、誘いの声かけが10件、つきまといが8件、写真撮影が1件とのことでした。 教育委員会では、大仁警察署の生活安全課と連携し、不審者情報を速やかに学校に伝えるとともに、児童・生徒に実例を紹介しながら被害に遭わない対応を指導するよう依頼しております。 次に、②防犯カメラの設置についてであります。 伊豆の国市内での平成25年度中の刑法犯認知件数は400件で、前年の529件と比較して129件減少しています。このうち窃盗犯が297件で全体の約74%を占めております。防犯カメラについては、カメラの設置によって犯罪の数が減り、多くの事件・事故が解決されるなど地域の安全確保と犯罪の未然防止に効果があると聞いております。 一方、防犯カメラを誰がどこに設置するのか。撮影した画像をどこでいつまで保存するのか。どのように利用するのかといった基準やルールなど、設置場所や機材及び情報の管理の仕方、防犯カメラの設置購入費、プライバシー保護への配慮及び公開の方法など、さまざまな課題があります。 そこで、今後、市では犯罪が起きにくい環境を整備するために、地域の人の目による犯罪の抑止を目指すこととし、市民への呼びかけや啓発活動を促進していくとともに、現在実施している市民ボランティア団体を中心とした青色防犯パトロールの強化支援を行っていきたいと考えます。 また、今後も犯罪の起きやすい箇所の巡回警戒を強化していただくよう警察署にお願いしていきたいと考えております。 次に、3、国際的スポーツ競技への市のかかわりについてお答えします。 まず、①アジア自転車競技選手権大会における本市のかかわりについてであります。 この選手権大会は、伊豆市の伊豆ベロドロームにおいて平成28年1月26日から30日にかけて開催されるもので、これまで日本自転車競技連盟が誘致をし、ことしの7月上旬に決定されたものであります。現在までのところ、正式な要請ではございませんが、宿泊施設の確保についての依頼を受けております。 当市といたしましては、この選手権大会を歓迎し誘客を初め、当市の特産品や歴史文化資源のPRの機会として活用できるよう関係団体などに働きかけてまいる考えであります。 次に、②東京五輪・パラリンピックに関する本市の働きかけについてであります。 鈴木照久議員にもご答弁いたしましたとおり、本市には伊豆ベロドロームのような世界に誇る施設はなく、会場誘地というわけにはまいりませんので、事前合宿誘致について積極的に取り組むこととしております。 誘致対象国としては、県との交流があり私自身も政府要人とのおつき合いがあるモンゴル国に照準を合わせ、当市の体育館でも受け入れ可能な柔道等の競技を中心に誘致活動を行っていきたいと考えております。11月には市町と県文化観光部交流推進課スポーツ交流室がモンゴル国の文化・スポーツ・観光省や国立スポーツ総合センターなどを訪れ、事前合宿誘致を行う予定であります。 また、本日9月3日から当市の職員2名が姉妹都市交流の要請のありましたモンゴル国のウランバートル市ソンギノハイラハン区を調査に訪れており、交流可能性の調査をするように命じております。 次に、4、河川の環境保全についてのうち、①4河川の管理者についてであります。 堂川及び毘沙門川は伊豆の国市が管理者になります。江間川は全てが静岡県、韮山、古川は狩野川合流圏より上流3キロメートルの韮山反射炉入り口までが静岡県、それから上流は伊豆の国市が管理者になります。 次に、②河川の巡視やパトロールについてであります。 河川の巡視やパトロールについては、河川の管理上の巡視等は行っていますが、河川に限定したごみの不法投棄のための巡視はしておりません。 市では、シルバー人材センターに委託して市内6コースを中心に月に40回、不法投棄の監視及び道路、水路、空き地等に捨てられているごみの回収を行っております。 次に、③市民からの苦情についてであります。 河川への不法投棄に対する市民からの連絡等については、年に1件程度あります。これは苦情ということでなく1カ所に大量に捨てられた不法投棄の通報であります。 次に、④河川の現状についてであります。 自然豊かな伊豆の国市の河川は家庭から排出されたごみや心ない人により投棄されたごみなどで汚されているところもあり、大変に残念なことと思っております。 また、市内を巡回して不法投棄されたごみを回収しても、またすぐに捨てられるという現状で、行政の巡回回収にも限界があります。 次に、⑤観光基本計画の具体的な取り組みについてであります。 河川水質の保全と監視の具体的な取り組みについては、水環境の保全意識の高揚のための方法、河川の水質検査による状況の把握、水生生物観察会など、水と触れ合う機会を活用した意識啓発の推進などであります。適正な排水対策の推進の具体的な取り組みについては、公共下水道の整備、合併浄化槽の普及促進、生活排水で河川を汚さないためにできる家庭での工夫の広報などであります。 適正な水循環の確保の具体的な取り組みについては、公的施設や家庭における節水の推進、森林の水源涵養機能の保全などであります。 水辺空間の保全の具体的な取り組みについては、地域住民との連携による河川敷などの清掃、河川の改修整備においては、自然環境に配慮した工法の採用、市内を流れる河川と公園緑地を結び水と緑に親しめる環境づくりなどであります。 次に、⑥環境保全に対する意識の高揚策についてであります。 河川の環境保全は、市民の身近な生活環境の問題として一人一人が環境保全について関心と理解を深めていくことが大切であります。このため、行政としては地域の環境に関する情報を広く提供し、市民と情報を共有すること、身近な自然環境を積極的に活用する環境教育や環境学習を行うこと。市内一斉清掃などの美化活動に参加してもらい、環境への意識を高めてもらうこと。市民や事業者が自主的に取り組んでいる環境保全活動を支援することなどに取り組んでまいります。 なお、残余の2の(1)(3)については、教育長から答弁いたします。 以上です。
○議長(古屋鋭治君) それでは、市長答弁が終了しましたので、引き続き、教育長に答弁を求めます。 教育長。 〔教育長 河野眞人君登壇〕
◎教育長(河野眞人君) それでは、2、子供の命をどう守るかについてのうち、(1)交通安全への対応についてであります。 まず、①教育現場における児童・生徒への交通安全指導についてでありますが、各小中学校では、毎年4月に新入生と2年生を対象に交通安全教室を実施しております。道路の歩き方、横断歩道の渡り方、巻き込み事故に対する注意等、交通指導員からわかりやすく丁寧に指導を受けております。 高学年の児童につきましては、6年生を交通安全リーダーに任命し、集団登校における下級生の指導とともに、地域の関係者を招いて交通安全を語る会を開催して通学路の危険箇所を再確認するなど、交通安全に対する意識を高めるように努めております。 次に、②通学路点検や保護者への啓発についてであります。 通学路の安全点検は毎年実施しておりますが、平成24年8月には、国土交通省沼津土木事務所、大仁警察署、交通指導員、学校職員、PTA代表、市役所の建設課、地域づくり推進課、学校教育課の担当者が一堂に会し、各小学校区の危険箇所として上げられた現場へ出向き、点検を行いました。 ことしも8月末から9月にかけて、同規模の点検活動を実施する予定であります。本日、行っております。保護者への啓発については、学校だより等で登下校時の交通安全に対する協力を依頼したり、PTA活動の一環として交通安全を語る会への出席を呼びかけたりしております。 次に、(3)不審者への対応についてお答えします。 ①不審者から子供を守るための指導についてでありますが、まず幼稚園、保育園では、門扉の施錠や来訪者のチェック等、防犯マニュアルに沿った対応を実施し、隔月で防犯訓練や大仁警察署による防犯教室を実施しております。 また、園児には知らない人についていかない等の防犯の約束について常に指導を行っております。小学校でも児童の在校中は門扉を閉め、玄関近くにある事務室で来訪者に対する声かけを行っております。児童に対する指導につきましては、警察署員を招いての防犯教室、不審者の侵入を想定した防犯訓練を毎年実施しております。具体的には防犯の徹底を図り登下校時に不審者に出くわしたときには防犯ブザーを鳴らす。駆け込み110番の家に助けを求める等、子供たち自身が危険を回避する力を身につけられるよう指導しております。 以上です。
○議長(古屋鋭治君) それでは、答弁が終了いたしましたので、これより梅原議員の再質問を許可いたします。 3番、梅原議員。
◆3番(梅原秀宣君) まず1番、歴史ガイドの会についてでございます。 ある会合で小松会長さんからの講演を聞く機会がございまして、その折、その会の運営が大変厳しいというお話を伺ったわけですね。そのとき、何とか力になれないだろうかという気持ちで、その後何回か反射炉の駐車場にある事務所に会長さんを訪ねてお話を伺いました。会長さんにお話を伺ったときに感じたことを意見としてここで述べさせてもらっているわけなんですけれども、会にとって最大の課題は人材確保、そして運営に係る財源ということでございました。 会はご存じのとおり、平成13年に25人で韮山歴史ガイドの会として発足したということでありまして、名称は「伊豆の国歴史ガイドの会」になりましたけれども、平成23年には伊豆の国市長賞、ことし1月には伊豆新聞の伊豆賞を受賞して、これまでの利用者延べ19万人、県内にあるガイド団体の中でもトップレベルという話でございます。こういうガイドの会があるということを、私たちは誇りに思っていいというふうに思っております。 そこで、間近に迫った世界遺産の登録ということでございますが、世界遺産ということになれば、これはただごとではないわけで、より質の高い、またより魅力ある、来た人に一層の満足感を味わってもらえるようなそういうガイドになってほしいというふうに思うんですけれども、そのためにはどういうことが必要と思っているのか。ちょっとその辺をお伺いできればと思いますが、いかがでしょうか。
○議長(古屋鋭治君) 答弁を求めます。 観光文化局長。
◎市長戦略部観光文化局長(小野田勝文君) お答えいたします。 梅原議員のおっしゃったとおりでございまして、歴史ガイドにつきましては来年6月の世界遺産登録に向けまして、さらにみずからのスキルアップを図るということで、日々研修等を行って研さんに努めているというふうに聞いておりました。私どものほうでも、そのご努力に対して支援を今後引き続き続けてまいりたいというふうに思っております。 以上でございます。
○議長(古屋鋭治君) 3番、梅原議員。
◆3番(梅原秀宣君) その補助金についてですけれども、補助金としてはないということなんですけれども、予算書を見ると7款商工費の観光振興費から歴史ガイドボランティアセンター運営事業として6万5,000円、これは消耗品費とか被服費、それから同2目の観光施設費の中で先ほどお話があったように江川邸の駐車場維持管理事業のうちの委託料として昨年度までは17万円でしたけれども、ことしは32万円に上げていただいた。そういうことでした。それから運営費としては会員の会費、1人年間1,200円ですから計3万円程度でしょうか。大体ガイドとして仕事をする場合には皆さん手弁当で来て、交通費も出ないという状況のようでございます。私はそういう状況を聞いて、ちょっとびっくりしたんですけれども、この程度の援助しかできないのかなというふうに思ったんですけれども、その点については、いかがでしょうか。
○議長(古屋鋭治君) 答弁を求めます。 観光文化局長。
◎市長戦略部観光文化局長(小野田勝文君) お答えいたします。 先ほど梅原議員もおっしゃるとおり、運営費の一部といたしましては、歴史ガイド案内センターのございます江川邸駐車場の清掃業務につきまして、これまで委託して、昨年までは先ほどご指摘いただいたように17万円の委託料でお願いをしておりましたが、最近、ガイドさんの平日の案内が大変ふえてきたというようなことで、ガイドさんが移動される自家用車のガソリン代ですとか、昼食代など、ガイドさん個人の支出がふえてきたということで、これの負担を軽くしたいというような会長さんのお話がありまして、そういった要望がございましたので、本年度につきましては、先ほどの江川邸駐車場の清掃業務プラス周辺の草刈りもやっていただくというような内容の中で少し加えさせていただきまして年間32万円ほどでの委託料をお願いしておるところでございます。この中で一応運営費の一部の支援になればというようなことで、本年度はかなりさせてもらったところでございます。 以上でございます。
○議長(古屋鋭治君) 3番、梅原議員。
◆3番(梅原秀宣君) 金銭的な支援についてまたちょっとお伺いさせていただきますが、実際、今22人で活動しているということで、平日は基本的にはガイドをやらないということなんですね。ですが、手がすいた人がやる場合もあるということで、基本的には土日祭日ということのようなんですけれども、市としては、その点どうなんでしょうか。平日のガイドについて。
○議長(古屋鋭治君) 答弁を求めます。 観光文化局長。
◎市長戦略部観光文化局長(小野田勝文君) 先ほども申し上げましたとおり、小松会長からのお話といたしましては、最近ですけれども、平日の案内も非常にふえてきたというようなことがございます。今22人のガイドさん、会員の中で15人の方が65歳以上の方なので、お仕事もされていないというようなことで、15人おりますので、この方たちが交代交代で平日のガイドに当たられるということで、平日も申し込みがあるとそれなりに対応いただいているといった状況でございます。 以上です。
○議長(古屋鋭治君) 3番、梅原議員。
◆3番(梅原秀宣君) 去る8月21日ですが、木曜日ですけれども、県民の日ということで、反射炉に200人ぐらいの来場者があったそうです。3人のガイドさんが対応したということで、暑い盛りでしたので、大変疲れたというお話を伺いました。世界遺産に決まれば土日に限らず平日も大勢来ることが予想されるんですけれども、とても22人、25人その程度では対応できないと。じゃ、ふやしたいんだけれども、一朝一夕にはそんなガイドになれるわけではないと。小松さんの話では最低でも50人は必要になるだろうというお話でした。その50人をふやす手だてというのを、何か市としてアドバイスできるようなことがあるでしょうか。
○議長(古屋鋭治君) 答弁を求めます。 観光文化局長。
◎市長戦略部観光文化局長(小野田勝文君) 今、梅原議員のほうから小松会長のほうから最低で50人は必要であろうというようなお話があったということでございます。6月の定例会のほうでも少しお話をさせてもらいましたけれども、世界遺産登録によりまして韮山の反射炉の来場者は、少なくとも現在の3倍になるのではないかというふうに予想しております。平成25年度の実績でいきますと、年間約8万6,000人の来場者がございましたので、その3倍といたしまして年間約26万人、1日当たりでは約720人の来場者が想定をされるところでございます。 これに対しまして、先般世界遺産登録を受けました富岡製糸場におきましては、
世界文化遺産登録後1日平均5,000人という大変多くの来場者が見えられているということであります。また、富岡で抱えられているガイドの総人数は現在70人ということでございまして、このガイドが1日当たり30人、午前中に15人、午後に15人は来場者のご案内をローテーションを組んで行っているということでございます。これは単純にはガイド1人当たり1日で約170人を案内している計算になります。 これを世界遺産登録後の韮山反射炉に当てはめますと、1日4人から5人のガイドが専任で必要ではないかということでありまして、休みをとることも考えたローテーションを考えれば、私どもで考える、あくまでも想定でございますが、最低でも反射炉専任のガイドが10人以上は必要ではないかというふうにも考えております。この対策でございますけれども、江川邸や蛭ヶ小島、願成就院など、複数の施設をご案内をされている伊豆の国歴史ガイドの会の22人の現有のガイドだけでは到底厳しいということは明らかでございますので、先ほど市長も答弁の中で述べましたように、ガイドの会との共同で新規のガイドの養成を早急に図りますとともに、引き続き、民間事業者にも協力をしていただいたり、中学生や高校生などを対象に反射炉限定ガイドを育成するなどして考えられるあらゆる対策を講じてまいりたいということで考えております。 以上でございます。
○議長(古屋鋭治君) 3番、梅原議員。
◆3番(梅原秀宣君) 富岡製糸場では、実際93人はいるんですけれども、実動は70人ということでしたね。それでも足りないので、市の臨時雇用職員がいて指導員兼ガイドをしているということでございました。天野議員からのその辺についてのお話があったときに、今の民間事業者という言葉が出たんですけれども、それは具体的にはどういうあれでしょうかね。団体のことをいうんでしょうか。
○議長(古屋鋭治君) 答弁を求めます。 観光文化局長。
◎市長戦略部観光文化局長(小野田勝文君) 民間事業者と申しますのは、現在で具体的に申しますと、反射炉の横で営業されております蔵屋鳴沢屋さんでございます。こちらのお店につきましては、自分のお店のサービスの一環といたしまして、お店のほうに来ていただいた方につきまして、ご案内を従来からしていただいておりますので、こちらのほうのご協力も今後も引き続きいただきたいということで考えているということでございます。 以上です。
○議長(古屋鋭治君) 3番、梅原議員。
◆3番(梅原秀宣君) あそこにそのお茶屋さんがございまして、営業を兼ねてガイドをされているということで、その点に関して小松さんからも多少遠慮があると、向こうの営業でやっていることに余りこっちから深入りすると、その営業妨害になるのではないかなどというような、そういう気持ちもあるようで、なかなかその辺が微妙なところのようでございました。とにかく間近に迫ったことでありますので、何とかみんなで知恵を絞って反射炉検定やっても、なかなかそのガイドに入ってくれる人がいないというようなことをおっしゃっていましたので、人数がふえるような策をみんなして考えていかなければならないのではないかと。私自身もできればガイドになりたいというふうに思っているんですけれども、どうしてもやっぱり片手間になってしまうということで、ただ、いざというときには何かしらお役に立てるんじゃないかということですので、私に限らず議員の皆さんもぜひその辺考えていただいて、一緒にやったらどうかなと提案させていただきます。 先ほど出ましたように、ガイダンスの一層の質の向上を図らなければならないということで、いろいろ研修したいという希望を持っておられるようです。こういうことを伺ったんですが、視察研修はしたいんだけれども、資金がない。市のバスを借りたいんだけれども、その場合、東は熱海、西は富士川より遠くへは行けないということなんですけれども、それはなぜでしょうか。ちょっとお伺いしたいと思います。
○議長(古屋鋭治君) 答弁を求めます。 観光文化局長。
◎市長戦略部観光文化局長(小野田勝文君) 私どもの管理しておるバスではございませんので、こういうことだということだけでご容赦願いたいんですけれども、一応教育委員会ですとか、市バスがそれぞれ全部で三、四台ぐらいありますけれども、一応その運用規定の中で県外へは行けないというような形になっておるということだと思います。 すみません、詳細ちょっと具体的にはわかりませんので、以上です。
○議長(古屋鋭治君) 3番、梅原議員。
◆3番(梅原秀宣君) それは市としての規定でそうなっているわけなんですね。その辺ちょっと考えていただいて、なかなか自分達の資金内では行けないものですから。例えば本市とかかわりの深い小田原とか鎌倉にも行けないということで、ぜひその点、考えていただければというふうに思います。 ガイドの有料化についてですけれども、今やっぱり資金的に厳しいということで、1つはハンドマイクが古いのしかないもんですから、一々こう手で持って説明してもらわなければいけないと。両手を使っていろいろ指し示したり、あるいは写真を掲げたりしたいので、今風の新しいハンドマイクを欲しいんだけれども、なかなかそれも買えないと。一番安いので1台1万6,000円弱なんですけれども、四、五台欲しいということで、こういうのも無理からぬ要求だと思うんですけれども、そういうことができるかどうか、いかがでしょうか。
○議長(古屋鋭治君) 答弁を求めます。 観光文化局長。
◎市長戦略部観光文化局長(小野田勝文君) 先ほどもちょっと申し上げましたけれども、ガイドの会の運営が厳しいという中で、本年度委託の内容を広げまして、十数万円委託料をふやさせていただきましたので、可能な中でそれで賄っていただければということであります。 以上です。
○議長(古屋鋭治君) 3番、梅原議員。
◆3番(梅原秀宣君) それがなかなか難しいもので言わせていただいたんですけれども、それもまたお考えいただければと思います。 〔「議長」の声あり〕
○議長(古屋鋭治君) それでは、先ほどの内容の答弁ということで、市長からお願いいたします。
◎市長(小野登志子君) このことに関しましては、ガイドの会団体よりそういう要請をいただきたく思います。決してそれらは考えていないことではございません。
○議長(古屋鋭治君) 3番、梅原議員。
◆3番(梅原秀宣君) ありがとうございます。ぜひよろしくお願いします。 それで、有償化ということが天野議員のほうからも出ていたんですけれども、例えば富岡の場合も一応ボランティアということでガイド料としてはもらっていないんですけれども、市からは交通費とかも一部弁償があると。下田市は1人100円、三島市は1団体1,000円、それから伊東市は観光客1人について500円いただいて、それを七、三に分けて350円をガイドさんに150円をガイドの会のほうにと。それからジオガイドについては、1日10人までを1人が見る場合に手当が1万8,000円つくということでした。 先ほどお話があったように、ガイドの会は必ずしも有料化したいわけではないんですね。ボランティアとしての矜持があると。そういうプライドを守りたいという意見もあれば、一層充実した会にするためには有料化もやむを得ないという考えもあるわけで、ちょうどその微妙なときになっているんじゃないかと。仮にガイド料として、あるいはガイド料じゃなくて実費補償というような形で料金を取るようになった場合、市からの先ほどのような援助というのはどうなるんでしょうか。ちょっとお尋ねいたします。
○議長(古屋鋭治君) 答弁を求めます。 市長。
◎市長(小野登志子君) 仮にそのようになりましても、それはガイドの会に直接行くという筋のものではないと思っております。これにつきましては、本当に難しい問題がたくさんあります。高い質を誇る歴史ガイドの会、この質をそのまま維持していくために、やはり気持ちを買わなければいけないと私は思っております。この有料化、それから有償化、ガイド料金をいただくのか、報酬を払うのか。このさまざまなことに関しましては、私にとりましては、韮山歴史
ボランティアガイドの会から始まったこの会の行く末をも思いますと、まさにパンドラの箱をあけるような気持ちで大変つらいものがございますけれども、これから参考にいたしまして歴史ガイドの会の皆様、その他ガイドをされる方々の報酬、その他も考えまして、決してこれは報酬があるということではないと思ってください。それはガイドに取り組んでおられる方々のお気持ちを大切にしなければいけませんので、お話し合いを持って決めなければならないことだと思っております。 実は、この韮山歴史
ボランティアガイドがこれが前身です。これを始めるときに、これは韮山で昭和38年から江川邸の改修を始めまして、これができ上がったときにスタートしたわけでございますけれども、これをつくるに当たり、まず、伊豆市のほうの修善寺のガイドの研修とか、いろいろな各地のガイドをやっているところに行って、そのガイドを聞いてきたわけでございます。たしか伊豆市の修善寺のほうは有料でしたけれども、心打たれるようなガイドではなくて、みんながっかりしたことを覚えております。韮山歴史
ボランティアガイドから始まったこの歴史ガイドの会の皆様の研修態度といい、その内容といい、これは本当にどこにも誇ることができるものでありますので、それらを維持できるような形をとっていくことが必要かと思っております。例えば鹿児島の仙巌園のガイドさんといいましても、本当に私たちの納得いくようなガイドをいただいたわけではありませんし、さらに仙巌園のお茶室のガイドはお茶セットつきでありますけれども、また、これ納得できるものではなかったというようなこともありまして、必ずしもその有料、そして有償そういうものがいいとも限らないと私は思っております。しかしながら、組織化していかなければならない。天野議員も仕組みづくりをしなければということもございますので、これから検討は重ねますけれども、本当に素朴なガイドであってほしいなと思うわけであります。 以上です。
○議長(古屋鋭治君) 3番、梅原議員。
◆3番(梅原秀宣君) お気持ちはよくわかりました。 市が反射炉の世界遺産登録を目指すには、やっぱりガイドの会というのはなくてはならない存在であるとするならば、やっぱり私としては、市として手厚い対応をしていただきたいと、そんなふうに考えております。ぜひよろしくお願いいたします。 次の子供の命について。 ことしに入って2件のショッキングな事故と事件がございました。交通事故、沼津市の児童がなくなったという。それから、不審者に連れ去られたという事件ですね。学校での対応については、よくやっておられるというふうに思っております。私も小学校の校長先生に伺ってお話を聞いてきたわけですけれども、なかなかご苦労されていると。去年ですか、韮小の小学生がやっぱり信号が青になったとたんに飛び出したら赤になって突っ込んできた車にはねられて幸い骨折で済んだなんていうそういう事故もあったようなんですけれども、なかなか、おととい私ちょっと帰りがてら、サンバレー、伊豆長岡の前を通ったときに小学生がちょうど帰るところで、雨が降った後でラインの内側を歩いていたんですけれども、水たまりがあるとふっと膨らんできてしまうんですね。だから、はっと思ったりすることもあって、やっぱり下校時なんか特に友達と話しながら歩いていると注意が散漫になって事故に結びつくなどということもあるようです。なかなか指導も難しいかなとは思うんですけれども、ぜひ繰り返し、PTAの協力を仰ぐなどということも大事かと思いますので、この辺、よろしくお願いいたします。 その市の取り組みについてですが、大仁署に伺って交通課長さんにお話を伺ったりしたときに感じたことなんですけれども、通学路、先ほどお話がありましたその土手和田から真如に至るまでの県道、あそこが私も何回か自転車とか歩いて通ることがありまして、ちょっと怖くて歩けないという感じを持っておりました。よく中学生が帰ってくるところに出くわしたりするんですけれども、ちょっとあそこは気になっている。車もびゅんびゅん飛ばしますし、危ないなと。ぜひ早くに手を打ってほしいなというふうに思っておりました。 そこで普通グリーンベルトといって緑色に色分けした歩道があるわけなんですけれども、市内にはそれすらない通学路というのがあるんじゃないかと思うんですけれども、いかがでしょうか。
○議長(古屋鋭治君) 答弁を求めます。 教育部長。
◎教育部長(松本信秀君) 答弁をさせていただく前に、先ほど教育長から答弁しました中で1点訂正をさせていただきます。 通学路点検の中で、平成24年8月から実施しております通学路の安全点検の中で国道交通省沼津土木事務所という説明をさせていただきましたが、正式には静岡県沼津土木事務所でありますので、訂正をさせていただきます。 今のご質問ですが、市内の中で緑色に塗られた通学路のほうが逆に少ないというふうには考えております。
○議長(古屋鋭治君) 3番、梅原議員。
◆3番(梅原秀宣君) いろいろ聞いていますと、グリーンベルトがあっても消えかかっている。あるいはそのグリーンベルトさえない通学路があると。きちんと仕切られて通学路が確保されていればいいんですけれども、なかなか市内でそれだけ広い道路もないということで、大仁の商店街の中なんかもそうだと思うんですけれども、そういったところ、何とかできないかなというふうに今思っているんですけれども、警察の交通課長さんからのアドバイスですと通学路であることをはっきり示す標識をつくったらどうかというふうに言いました。 普通、通学路というと、ひし形になっていて子供の絵が黒く2人並んで手をつないで歩いている黄色の字に、そういう看板があるんですけれども、それはちょっとなかなか気づきにくいものですから。もうちょっと大きな何かサインを設置できないだろうかということで、電信柱に大きく通学路と書いたポスターじゃないんですけれども、そういうのを張ったり、ほかの市町の例ですとあと道路そのものに通学路と書いたり、スクールゾーンと書いたり注意徐行と書いたりと、大きい字で書いてあるようなそういう町もあるんですけれども、そういったことはどうでしょうか、可能でしょうか。
○議長(古屋鋭治君) 答弁を求めます。 都市整備部長。
◎都市整備部長(田中敏幸君) 道路に表示をするものについては、基本的には道路管理者のほうで規制標識、規制の意味を持つ文字表示でなければ通学路という言葉であれば何ら問題なく道路管理者のほうでラインを引くことはできると思っています。 以上です。
○議長(古屋鋭治君) 3番、梅原議員。
◆3番(梅原秀宣君) すると、注意徐行とかというのは書けないということですよね。通学路とかスクールゾーンならいいんだけれども、規制をかけるような形だとまずいということでしょうかね、わかりました。いろいろ手はあると思うんですけれども、ぜひその辺をもしやっていただけるならありがたいなというふうに思います。 次、不審者についてなんですけれども、学校で行っている不審者への対応というのは主に学校に侵入してきた場合の対応、子供たちを避難させるとか、職員の対応とか、そういうのが中心になっているということのようでした。「いかのおすし」という言葉をご存じでしょうか。どうでしょうか、いかのおすし。
○議長(古屋鋭治君) 答弁を求めます。 教育部長。
◎教育部長(松本信秀君) 「いかのおすし」ということを利用して幼稚園・小学校低学年に子供たちの安全教育の中で進めておりますので、教育委員会としても承知しております。
○議長(古屋鋭治君) 3番、梅原議員。
◆3番(梅原秀宣君) 「いかない」「のらない」「大きな声で叫ぶ」「すぐ逃げる」「知らせる」という、それの頭をとっていかのおすしということなんですけれども、不審者の対応の訓練としてよく使われているんですけれども、言葉で説明しても子供というのはわからないもんですから、やっぱり実地訓練が必要じゃないかと思うんですね。そういう実際にその場面を想定した訓練というのの実施は可能でしょうか。
○議長(古屋鋭治君) 答弁を求めます。 教育部長。
◎教育部長(松本信秀君) 小さい子供たちですと、余りリアルなものがあると逆に怖がってしまうということもありますので、そこら辺は園・学校等、警察とまた相談をさせていただきながら、いい方向で子供たちになるべくわかりやすい方法で指導していきたいというふうに考えています。
○議長(古屋鋭治君) 3番、梅原議員。
◆3番(梅原秀宣君) これもまたPTAの協力を仰ぐなどして、いろいろ手が打てるんじゃないかと思いますので、工夫していただければと思います。 その市の対応について、倉敷の女の子が無事保護されたというニュースで、もう全国民が安堵の胸をなでおろしたんじゃないかと思います。その逮捕された49歳の無職の男なんですけれども、逮捕されても悪びれた様子はないと。自分好みの女の子に育てて将来結婚したかったみたいなことを言ったそうなんですけれども、そういう異常人格者というのはどこにでもいるわけですね。現に市内においても不審者情報が後を絶たないと。起きてしまったらもう取り返しがつかないんじゃないかと。倉敷の女の子、無事に保護されたとはいえ、やっぱり心に深い傷を負ったと思うんですね。過去にそういう深刻な事件というのはなかったでしょうかね。
○議長(古屋鋭治君) 答弁を求めます。 教育部長。
◎教育部長(松本信秀君) 私は聞いておりません。
○議長(古屋鋭治君) 3番、梅原議員。
◆3番(梅原秀宣君) ただ大仁警察署の話ですと、こういう不審者の事犯というのは大仁警察署は伊豆の国市と伊豆市が管轄になっているんですけれども、伊豆の国市で特に多いなどというようなことを言われました。 それで、結局こういう事件が倉敷に限らず全国各地で相次いでいるもんですから、特に倉敷のような事件を受けて関西のほうでは非常にどうしようかということで、例えば大阪の箕面市、ここの倉田市長さんというのは本県とゆかりがある人だそうですけれども、1億5,000万円かけて750台の防犯カメラを市内小・中の全ての通学路に設置することを決めたということです。箕面市は予算規模、全然うちとは人口は13万ちょっとなんですけれども、予算規模の大きさが全然違うもんですから。そういったことはできると思うんですけれども、倉敷市も防犯カメラを80台、岡山市が20台、総社市は14台というふうに次々と通学路を中心に設置するということを決めたみたいなんですけれども、そういう幼い命を守るために、ぜひとも何かしらそういう手を打っていただきたいと思うんですけれども、せめて市内小・中学校9校あるわけですね。その周辺の主だった通学路ですね、駅周辺とか不審者が出やすいようなところに設置したらどうかなというふうに思うんですけれども、どうでしょうか。
○議長(古屋鋭治君) 答弁を求めます。 地域安全部長。
◎地域安全部長(八木基之君) お答えします。 先ほど、市長がお答えしたとおりのわけなんですけれども、やはりプライバシー等の保護の問題等々、いろいろ問題が今現在あるという中で、今後の検討材料としてはやはりその辺も意識していかなければいけないというようには認識しているところでございますけれども、当分の間、市といたしましては、ボランティア団体、防犯パトロールと、あるいはPTAというような人の目というようなものを意識した中で、少しやっていきたいというように考えているところでございます。 以上でございます。
○議長(古屋鋭治君) 3番、梅原議員。
◆3番(梅原秀宣君) 確かにお金のかかることですので、すぐにとはいかないとは思うんですけれども、やっぱり検討事項として考えていただければというふうに思います。 ちなみにコンビニには設置してあるそうで、大体店内とそれから駐車場には設置してあって、それが結構犯罪が起きたときに役立ったという事例があるようですね。ですから、予防効果は非常にあると思いますので、設置に向けてお考えいただければと。この伊豆の国市の将来を背負って立つそういう子供たちの命を守るということを、今できることを少しずつ取り組んでいただければと思います。 また、子供が安心して学校に通える町であるということになれば、よその町から、あるいは移り住んでくれるような人もいるかもしれないな、そんなふうなこともあります。 3番、国際的スポーツ競技への市のかかわりについてということでお願いします。 鈴木議員からもお話がありました。大体わかりましたが、ただ伊豆ベロドロームについては、オリンピックはちょっと距離が遠いのでだめだというのは、この間の新聞記事にあったようです。アジア大会のほうはぜひ大勢の人に来ていただいて、宿泊は少しでも伊豆の国市のほうに泊まっていただければと。市長さんの話では積極的に誘客を図っているということでございました。 オリンピックについては、国のほうが各自治体に手を挙げるように言っていますので、こちらも前向きにご検討いただけるということでありましたので、競技そのものは難しいと思うんですけれども、事前の合宿なんかにはぜひ誘致していただければと。 なお、ことし11月には全日本菊花連盟の全国の大会が伊豆の国市で開かれて何百人も人が伊豆の国市に来て泊まるわけですね。長岡の体育館を会場にしてやるんですけれども、私も週に3日、長岡体育館で筋トレやっているんですけれども、夏休みになるとあちこちからやっぱり高校生、大学生、一般の人たちが来て合宿練習をしております。大体市内の旅館に泊まって練習はそこの長岡体育館でやる。長岡体育館を使ってもらったり、あるいは韮山の運動公園なんかも、あそこはアーチェリーにはいいんじゃないかなというふうに思っているんですけれども、何でもいいんですけれども、そういったところを使ってもらって、宿は伊豆のあたりで。そんなふうに考えますので、ぜひ積極的に誘致を図っていただきたいと思います。あと何分ですか。 〔「あと3分です」の声あり〕
◆3番(梅原秀宣君) 3分ですね、わかりました。 4の河川について、ことし、この会の役員として10日に1回の割で水かけ当番というのをやっておりまして、これ長靴をはいて実際川の中に入ってポンプにごみや草が入ったりしないように取り除く作業をやっております。そこで痛切に私感じたんですけれども、はっきりいって川は泣いていると。とにかく山裾の上流側はもちろんきれいなんですけれども、下流に行くほどに草や川藻がはびこって、ビニール、コンビニ袋、空き缶、ペットボトル、あるいは一度油が漏れたということで新聞に載ったんですけれども、スイカ、ナス、キュウリ等の野菜類、犬・猫の死骸、タイヤ、家電品、自転車、そういったものが川に投げ捨てられている。それがやがて狩野川に流れ込んでいるということですね。多分そういう現状をご存じかと思うんですけれども、先ほど江間川と古川は県の管理、堂川と毘沙門川が伊豆の国市の管理ということで、河川の管理者として何か義務づけられていることはどんなことがあるんでしょうか。
○議長(古屋鋭治君) 答弁を求めます。 都市整備部長。
◎都市整備部長(田中敏幸君) 河川管理者として義務づけられているものというのは特にはないというふうに私は理解をしております。
○議長(古屋鋭治君) 3番、梅原議員。
◆3番(梅原秀宣君) 農家の人から再三にわたりごみが多い。それから用水が詰まると、そういう声を聞きます。また、水かけ当番をしているときに、川沿いに住んでいる人から市民の道徳心、公共心はどうなっているんだと。世界遺産と騒いでいるけれども、足元の環境は最悪じゃないかと、恥ずかしくて見せられないと。中国のことをよく悪く言う人がいるけれども、悪くは言えないぞと、そんなことを言われたことがあります。やっぱり川をきれいにして結局汚れた川を稲が吸い、そして野菜が吸って私たちの口に戻ってくるわけなんですね。ですから、川をきれいにするということを心がけるように、ぜひ市民の意識を高めるような行政が率先してやっていただければというふうに思います。 ちょっと時間が足りなくなってしまいましたが、以上で終わりたいと思います。
○議長(古屋鋭治君) これにて3番、梅原秀宣議員の質問を終了いたします。 会議の途中ですけれども、ここで暫時休憩といたします。休憩時間は10分間といたします。 〔発言する者あり〕
○議長(古屋鋭治君) それでは修正します。16時30分までといたします。
△休憩 午後4時17分
△再開 午後4時30分
○議長(古屋鋭治君) それでは、休憩を閉じ、会議を再開いたします。 引き続き一般質問を行います。
---------------------------------------
△鈴木平一郎君
○議長(古屋鋭治君) 次に、13番、
鈴木平一郎議員の発言を許可いたします。 13番、
鈴木平一郎議員。 〔13番 鈴木平一郎君登壇〕
◆13番(鈴木平一郎君) 13番、鈴木平一郎でございます。 ただいま議長の許可がおりましたので、通告に基づき、市長及び関係部長に対し、3点質問をいたします。 まず、1の災害対策本部について伺います。 伊豆の国市では、合併以来、韮山、大仁、伊豆長岡支所にそれぞれ防災監を置き、支部制による配備体制でありましたが、平成25年8月から危機管理監、危機管理課を設置し、本部機能を強化しました。幸いにも合併後、災害対策本部を立ち上げたことはあるとしても、市内における災害は皆無でありました。 地震や台風などによる災害が起きたときには、災害対策本部は伊豆の国市長岡庁舎1階の災害対策室に設置するわけでありますが、函南町や沼津市と比べ狭く機器も整備されておりませんと聞いております。災害が発生すれば職員や消防団、マスコミの出入りも多く混雑を極め、果たして本部が十分機能するか不安であります。職員の中には消防団に加入している者、また、けがなどで本部に来られない者などがいることも考えますと、職員定数より少ない人数しか出勤できないと想定されます。少ない人数で災害対策を効率的に運営していくには支部制を廃止し、本部機能を強化していくことはやむを得ないと思いますが、本部員が活動しやすくするためには、ある程度の広さの部屋の確保やテレビモニターや電話回線の整備が必要と考えます。 そこで伺います。 災害対策本部には、どのくらいの本部員が従事することになっているのか。1人当たりの面積はどのくらいか。 ②現在の災害対策室において、広さや機器面で本部運営に支障はないのか。それらに対しどう対応するのか伺います。 次に、韮山支所機能移転及び庁舎解体について伺います。 6月定例会におきまして、韮山庁舎機能移転に係る補正予算が可決されましたが、この機能移転及び庁舎解体について市民に十分理解されていないように思いますので、改めて韮山庁舎機能の移転及び庁舎解体について伺います。 まず、(1)韮山庁舎の機能移転について伺います。 韮山地区の住民にとりまして、韮山庁舎は旧韮山町役場であったわけで大変愛着があります。現在、韮山庁舎にある支所や経済環境部が移転するわけでありますが、住民はなぜ移るのか、どこへ移るのか知らない人もいます。行政として丁重に説明していくべきと思います。 そこで伺います。 ①どのような経緯で移転することになったのか。 ②韮山庁舎にある支所、各課はそれぞれどこへ移転するのか。 ③これらについて韮山地区住民にどのように周知したか伺います。 次に、(2)韮山庁舎の解体について伺います。 庁舎と、し尿処理場は一体的なものとして協定が結ばれ、地元の理解を得て現在の形になっていると聞いています。耐震性がない庁舎を残すことはできないし、耐震補強しても多額の経費がかかるので、庁舎を解体することは理解できます。しかしながら、地元の住民にしてみれば庁舎だけ解体され、し尿処理場だけが残るのは大変不安であると思います。庁舎解体後の跡地には地元の人たちの意見を聞き、地域の振興や地元の住民のコミュニティーなどに貢献できるよう機能を持った施設などの利用計画を考えるべきと思います。 そこで伺います。 ①庁舎解体のスケジュールはどのようになっているのか。 ②庁舎解体後の利用計画はどのように考えているのか伺います。 次に、3の斎場の整備について質問します。 平成26年3月議会で、内田議員から伊豆市の斎場との共同利用について質問が出され、市長は斎場整備調査業務の中で1つの選択肢として検討していくとの答弁をしておりますが、その後の調査、検討状況について伺います。 まず、(1)の長岡斎場の現状と課題について伺います。 長岡斎場は、昭和58年に供用を開始してから31年が経過し、火葬炉等の設備の老朽化も心配され、また、待合室や駐車場が狭い、使い勝手が余りよくないなどのご意見も聞いております。長岡斎場の現状と課題についてどう捉えているか伺います。 次に、(2)の伊豆市の斎場との共同利用について伺います。 伊豆市の施設を共同利用させてもらう場合、伊豆市の人口3万人に伊豆の国市の人口5万人、合計8万人に対応した規模や能力が必要となるわけであります。それらに対応できるのか不安がありますし、また、韮山地区の住民にしますと移動時間もかなりかかります。 一方、単独で整備する場合に比べ、建設予定地の選定、地元区の関係者の理解と協力にかける負担がないことや建設費や維持管理費が安価になるなどのメリットもあると思います。伊豆市の斎場の現地に出かけ担当者のヒアリングや調査を行ったと思いますが、現時点で把握している共同利用した場合の課題は何か伺います。 次に、(3)長岡斎場整備調査業務委託について伺います。 本年度、当初予算に計上された長岡斎場整備調査業務では、今の長岡斎場をつくり直すことで、もろもろの調査・検討がなされていると思いますが、現在どのように進んでおり、また、今後どのように進めていくのか伺います。 以上でございます。ご答弁のほうよろしくお願いいたします。
○議長(古屋鋭治君) ただいま
鈴木平一郎議員の登壇しての質問が終了いたしましたので、これより答弁を求めます。 答弁者、市長。 〔市長 小野登志子君登壇〕
◎市長(小野登志子君)
鈴木平一郎議員のご質問にお答えします。 初めに、1、災害対策本部についてのうち、①従事者数と1人当たりの面積についてであります。 災害時災害対策室では、部長級以上の本部員18名、本部運営班となる地域安全部の職員10名、情報班のうち情報整理に当たる職員10名程度が従事することとなります。 大規模災害時ですと、自衛隊や消防、警察などの防災関係機関の連絡要員が派遣されてきます。また、各部長から各班長へ指示等を伝達するための職員10名程度、情報班の情報収集に当たる職員10名程度が災害対策室に出入りすることとなります。出入りする職員を除いたとしても45名程度が従事することとなり、災害対策室の使用可能面積がおおむね90平方メートルでありますので、1人当たり2平方メートルとなります。これは非常に手狭な状況であると認識しております。 次に、②本部運営の支障と対応についてであります。 これまで大きな災害もなく、また、災害対応を支部制で行ってきたこともあり、本部運営に特段の支障はありませんでしたが、今年度の災害対策体制の見直しに伴う本部機能の集約、増強のためには本部を設置する場所を見直す必要があると考えております。 この対策としまして、本部を伊豆長岡庁舎3階の第1、第2、第3会議室に設置することを検討しております。これには電話回線やパソコンのネットワーク回線の増設、テレビモニターなどの移設、地図や情報共有用の掲示板などの設置が必要となります。現在、本部を3階会議室に設置する場合のレイアウトや必要経費等について調査・研究しておりますので、事業費等がまとまり次第、しかるべき時期に予算案等を議会にお諮りしたいと考えております。 次に、2、韮山支所機能移転及び庁舎解体についてのうち、(1)韮山庁舎の機能移転についてであります。 まず、①移転することになった経緯についてでありますが、韮山庁舎については、平成23年度に実施した耐震診断の結果、地震力に対する建物の強度、変形能力、粘り強さを考慮して各階ごとに算出した耐震指標であるIs値が1階では震度7クラスの地震が発生した場合、倒壊する危険性があり、大きな被害を受けることが想定される0.46、2階では倒壊する危険性は低いが、かなり被害を受けることが想定される0.67、3階では同じく0.66と診断されました。 これらの結果を受け、平成24年度から耐震補強するか、取り壊しするか検討してまいりました。まず、耐震改修工事を実施した場合と同規模の建物を建てかえた場合の工事費の比較をしたところ、耐震改修工事費約5億9,000万円に対し、建てかえ工事費は約6億1,000万円と大差がないことがわかりました。また、鉄筋コンクリートづくりの建物の耐用年数は65年とされており、現在の庁舎は昭和52年に建築されてから既に30年以上が経過しており、耐用年数の残存期間も30年程度しかありません。 以上のことから、耐震改修工事は行わないと判断しました。 一方、韮山庁舎の建てかえを考える場合には、韮山庁舎に併設しているし尿処理場についても、考慮しなければなりません。そこで韮山支所を利用する市民や職員の安全を確保するため、まずは暫定的に韮山農村環境改善センター等への移転を優先させるという判断をいたしました。 次に、②韮山庁舎にある支所各課の移転先についてでありますが、まず、韮山農村環境改善センターにある文化財調査室を旧大仁東小学校に移転させます。 次に、市民課韮山支所と韮山土地改良区事務所を韮山農村環境改善センター1階に、経済環境部のうち農業商工課を大仁庁舎1階に、環境政策課と廃棄物対策課、新ごみ処理施設整備課を大仁庁舎2階に移転させる予定でおります。 次に、③韮山地区住民への周知についてでありますが、6月18日に韮山地区の区長への説明会を開催し、説明とあわせて文書を回覧していただくよう依頼いたしました。その後、土手和田区と山木区から個別に説明会を開催してほしいとの要望を受け、土手和田区は7月16日に、山木区は8月26日にそれぞれ説明会を開催いたしました。他の地区についても、開催の要望がありましたら対応してまいります。ちょっとお待ちください。重複しているところがございますので、すみません。 では、重複していても仕方がございませんので、重複しているところはご勘弁ください。また、鉄筋コンクリート、これ重複していると思いますが、ではここからやりましょう。 このように耐震改修は経済性の面で、その前から言わないとわからないと思います。すみません。 では、重複しているところがありますけれども、ご勘弁くださいね。 まず、耐震改修をじゃ、ここ行きます。先ほどへちょっと戻りますね。変形能力、粘り強さを考慮して各階ごとに算出した耐震指数であるIs値が、1階では震度7クラスの地震が発生した場合には0.46、2階では0.67、3階では同じく0.66と診断されました。これらの結果を受け、平成24年度から耐震補強するか、取り壊しするか検討してまいりました。まずはこのことは耐震改修工事を実施した場合と同規模の建物を建てかえた場合の工事費ですけれども、先ほど申し上げましたように5億9,000万円に対し、建てかえ工事費は6億1,000万円と大差がないことがわかりました。ちょっとお待ちください。では、また続けさせていただきます。 次に、(2)韮山庁舎の解体についてであります。 まず、①庁舎解体のスケジュールについてであります。韮山庁舎につきましては、いずれは解体することになりますが、現時点では提示できるスケジュールを決めていない状況であります。韮山庁舎は、し尿処理場を建設する際に、庁舎を併設することで地元区の同意を得た経緯があることから、地元の理解を得ることが先決であると考えております。庁舎の解体については、地元の皆様の意見を踏まえ、解体後の跡地利用の構想を作成した上でスケジュールを立ててまいりたいと考えております。 なお、地方財政法の改正により、これまで認められていなかった庁舎の解体にも市債を活用できることとなりました。以前に算出した韮山庁舎の解体費用は2億円程度を要し、市の財政に与える影響が少なくないことから解体には市債を活用する予定でおります。市債を活用するためには、今後、平成27年度末までに策定を行うとしている公共施設の総合管理計画に韮山庁舎を位置づける必要がありますことから、庁舎の解体は早くても平成28年度以降になると考えております。 次に、②庁舎解体後の利用計画についてでありますが、現時点では計画は白紙の状態であります。しかしながら、本庁機能の集約に関する方針にもよりますが、市民窓口などの支所機能や地域の防災拠点機能などを現在の場所に配置する必要性は高いと考えております。 いずれにいたしましても、今後市民の皆様の意見を聞きながら、地域振興に資する活用策等を検討していきたいと考えております。 次に、3、斎場の整備についてのうち(1)長岡斎場の現状と課題についてであります。 長岡斎場の平成25年度の火葬件数は565件で、このうち市外からの利用者が59件でありました。供用開始時には年間火葬数を400件と想定していましたから、既に予想数を大幅に超えた火葬数となっております。 また、議員ご指摘のように、施設や火葬設備に老朽化が目立ち、修繕や維持に係る費用も増加をしてきております。人口推計では2035年まで死亡者が増加し続けるため、近い将来において火葬対応能力を超えることを予想しております。そのため、将来の火葬需要に的確に対応する機能を有した火葬炉や駐車場、待合室などを備えた火葬場を整備することが課題となっております。 次に、(2)伊豆市の火葬場を共同利用した場合の課題についてお答えします。 伊豆市の火葬場は、火葬炉が3基で1基分の予備スペースがあるために増設をして4基にすることは可能であります。しかしながら、現段階で申し上げられる課題としては、単純に火葬炉を1基ふやしても受け入れる火葬数がふやせるわけではないということが挙げられます。現状は告別室もなく炉前ホールが分割されていません。収骨室も1室しかないため同時間帯に2組を受け入れることは不可能であります。現状の平面構成では同時受け入れが難しいため、火葬炉を増設した上で告別室を設置し、収骨室、待合室や駐車場を増設するか、また、受け入れ時間の延長や受け入れ間隔の短縮をしなければ受け入れ数をふやすことはできません。 平成25年度伊豆市の火葬場では、市外を含めて497件の火葬を行っており、伊豆の国市を合わせると火葬数は1,062件となります。伊豆市の火葬場の1日当たりの平均火葬数は2件程度ですが、葬儀との関連から希望する時間帯が集中している傾向にあります。これに伊豆の国市を合わせると平均火葬数は3.5件となり、冬場の休日明けには10件近くの火葬が集中することも推測されます。また、将来お亡くなりになる方が増加することも考えられ、将来の火葬需要に的確に対応するには、さらなる増設も必要になると考えられます。 このようなことからも、伊豆市の火葬場の共同利用には単純に火葬炉の増設を行うだけでは解決できない課題があると考えております。いずれにいたしましても、伊豆市との共同利用につきましては、今後両市での協議を経て最終的な方針を決めることになります。 次に、(3)長岡斎場整備調査業務委託についてであります。 市では、本年度斎場整備調査業務として長岡斎場の移転を含めた建てかえに向けて、現長岡斎場の課題の整備を初めとし、必要となる施設規模や概算事業費の検討、施設整備のスケジュールの作成、立地にふさわしい場所の方向性の提示、伊豆市火葬場の伊豆聖苑との共同利用の可能性の検討などを火葬場の調査計画策定に精通した専門業者へ委託しております。既に長岡斎場の現地及び利用状況調査と伊豆市の火葬場の現地調査を済ませ、現在人口や死亡者数などのデータ整理を行っており、今後、現在地での建てかえの可否や将来必要となる施設の規模や概算事業費、整備スケジュールが示され、来年の2月末までに報告書にまとめる予定になっております。 なお、今後市民の方々に長岡斎場の現状やこれからの火葬場のあり方について理解を深めてもらうことを目的にした意見交換会を兼ねた講演会を開催し、火葬場の建てかえに向けて市民の皆様の意見を積極的に取り入れていきたいと考えております。 以上です。
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△会議時間の延長
○議長(古屋鋭治君) それでは、市長答弁が終了いたしますけれども、ここで皆さんにお諮りいたします。 本日の会議時間を議事の都合により延長したいと思いますが、これにご異議ございませんか。 〔「異議なし」の声あり〕
○議長(古屋鋭治君) 異議なしと認めます。 よって、本日の会議時間を延長することに決定いたしました。
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○議長(古屋鋭治君) それでは、ここで再質問に入る前でありますけれども、当局のほうより答弁漏れがあるということで、発言を許可をしたいと思います。 市長。 〔市長 小野登志子君登壇〕
◎市長(小野登志子君) ちょっと手違いがございましたので、もう一度答弁をさせていただきます。 2の先ほどの質問、韮山支所機能移転及び庁舎解体について。 そのうちの(1)韮山庁舎の機能移転について。 ①どのような経緯で移転することになったのか。 ②韮山庁舎にある支所各課はそれぞれどこへ移転するのか。 ③これらについて韮山地区住民にどのように周知したかということです。 お答えさせていただきます。重複することがありますけれども、ご勘弁ください。 次に、2、韮山支所機能移転及び庁舎解体についてのうち、(1)韮山庁舎の機能移転についてであります。 まず、①移転することになった経緯についてでありますが、韮山庁舎については、平成23年度に実施した耐震診断の結果、地震力に対する建物の強度、変形能力、粘り強さを考慮して各階ごとに算出した耐震指標であるIs値が1階では震度7クラスの地震が発生した場合、倒壊する危険性があり、大きな被害を受けることが想定される0.46、2階では倒壊する危険性は少ないが、かなり被害を受けることが想定される0.67、3階では同じく0.66と診断されました。 これらの結果を受け、平成24年度から耐震補強するか、取り壊しするか検討してまいりました。まず、耐震改修工事を実施した場合と同規模の建物を建てかえた場合の工事費の比較をしたところ、耐震改修工事費約5億9,000万円に対し、建てかえ工事は約6億1,000万円と大差がないことがわかりました。 また、鉄筋コンクリートづくりの建物の耐用年数は65年とされており、現在の庁舎は昭和52年に建築されてから既に30年以上が経過しており、耐用年数の残存期間も30年程度しかありません。 このように耐震改修は経済性の面で劣ることから、ここら辺が漏れておりました。平成24年の市議会、12月定例会において前市長が、現庁舎は耐震性がないので取り壊しをしていかなければならない。そのときに、できるならば防災センターの要素も含めた複合施設をつくるほうがいいと考えていると発言されております。私もそのように考えているところであります。 一方、韮山庁舎の建てかえを考える場合には、し尿処理場の考慮をしなければならないというところに移ってまいりますので、漏れたところをつけ加えさせていただきました。大変失礼しました。
○議長(古屋鋭治君) それでは、答弁が終了いたしましたので、これより13番、
鈴木平一郎議員の再質問を許可いたします。 13番、鈴木議員。
◆13番(鈴木平一郎君) まず初めに、災害対策本部について少し伺います。 ①の災害対策本部、どのくらいの本部員が必要か。1人当たりの面積ということでございます。それくらいとありますが、市長は手狭でまずいだろうということで、今答弁いたしましたですが、この近隣の市町の災害対策本部室の整備状況はどうか、少しおわかりならお伺いしたいんですが。
○議長(古屋鋭治君) 答弁を求めます。 地域安全部長。
◎地域安全部長(八木基之君) お答えいたします。 近隣の災害対策本部室ということでございますけれども、専用的に持っているというのが沼津市、函南町、熱海市、伊東市あたりは最新のモニター等を全て整備した専用の災害対策本部室を設けているというように伺っております。ただ、三島市はほぼうちに近い状況でございまして、モニターあるいはパソコンも電話との回線は接続してあるもののふだんは会議室として使用していると。伊豆市は専属の災害対策本部室があるというものの、かなり手狭だというように聞いております。 以上でございます。
○議長(古屋鋭治君) 13番、鈴木議員。
◆13番(鈴木平一郎君) 今、部長のほうから答弁をいただきましたが、伊豆市のほうは伊豆の国市と同じように手狭ということであります。しかしながら、これでじゃ手狭でこのままいきますと、あと今、部長が言いました、それからテレビモニターとか、電話回線などの整備をしなければいけないと思っております。それで、これを整備して使いやすいようにするには当然予算がかかると思います。その予算はおおむねどれぐらいかかるかわかりますでしょうか。
○議長(古屋鋭治君) 答弁を求めます。 地域安全部長。
◎地域安全部長(八木基之君) お答えいたします。 先ほど市長が申されたように、今現在、危機管理課のほうででき得るならば3階に移せたらというようなことで、いろいろと調査をしております。そういう中で新たに電話回線あるいはパソコン等のネットワークを増設していかなければいけない。あるいはテレビモニターの増設、それからソフト面では地図や情報共有の掲示板というようなものを設けていくということで、今調査しているわけなんですけれども、まだ数値的には現在出ておりません。早急に今そういうようなものの調査をいたしまして、伊豆の国市に見合ったものを整備できるように今打ち合わせをしているところでございます。 以上でございます。
○議長(古屋鋭治君) 13番、鈴木議員。
◆13番(鈴木平一郎君) 今、3階の第1会議室や第2会議室を整備するということでありますと、ぜひ整備してなるべく早くやっていただきたいと思います。なぜかといいますと、災害はいつ起こるかわかりませんので、そのときにあわててもしようがないと思いますので、お金もかかると思いますが、ぜひとも早急に予算を組んで皆さんが安心して本部室として使えるように整備していただきたいと思いますので、よろしくお願いしたいと思います。これ要望でございます。 それでは、2番目の庁舎機能の移転及び解体について少しだけご質問いたします。 韮山庁舎は解体するということになりましたが、私はその隣にあるし尿処理施設がこの中には流れが一体ということでありましたけれども、し尿処理施設は何かまだ使えるようなことを聞いております。韮山町のときに、解体するときは一体で解体するとか、何だかそういう文書が交わされていると聞きましたんですが、それがどうなっているか。ちょっとまだわかりませんが、私は使えるものはやはり金がかかることですから、残していきたい、いったほうがいいのではないかと思いますけれども、その点、住民の皆さんにはよく理解してもらわなければいけないと思いますので、その辺について、例えばし尿処理場を残すとすれば、今叫ばれている耐震性は大丈夫かというのを心配しますので、その辺はどのように耐震性はあるのでしょうか。お伺いします。
○議長(古屋鋭治君) それでは、答弁を求めます。
経済環境部参与。
◎
経済環境部参与(川口和彦君) 鈴木議員の先ほどの耐震の関係ですけれども、先ほどから出ております52年に施工されて、庁舎と同じ時期でございますので、旧耐震基準の建物です。それを平成19年度に耐震診断を実施しております。診断結果につきましては、耐震性は非常によいので大地震に対してもほとんど被害は生じないこと、かなり耐震性があると、そういう判定が出されております。 以上です。
○議長(古屋鋭治君) 13番、鈴木議員。
◆13番(鈴木平一郎君) 今、参与のほうに聞きましたんですが、耐震性はよいということですので、よいということはわざわざ壊すこともないと思いますので、崩壊するということもないと思います。これは何か聞くところによりますと、庁舎を解体するときは一体となって解体するというような約束事がされていると聞きましたので、それが本当かどうかはわかりませんけれども、残せるものは残したほうがいいなと私は思っております。 それから、例えばもし残したとすれば、その施設が目の前にくるわけですから、その辺で住民たちの環境面というんですか、そういうのはどういうふうな配慮をするように考えているか。少しお伺いしたいと思います。
○議長(古屋鋭治君) それでは、答弁を求めます。
経済環境部参与。
◎
経済環境部参与(川口和彦君) ご存じのとおりに、市街地に建設されております施設ですので、建設当時は無公害を第一として臭気、検音、排水等の公害防止の万全の対策を講じてきた施設でございます。建物周辺につきましても、築山をつくって建物をできるだけ見えないような造園の外観づくりを施してあります。現在、し尿処理場の再編を含めた検討を実施しておりますので、韮山庁舎がもし解体されたという想定の場合には、今現在、煙突が庁舎のほうにあるもんですから、併設されていると。それらの対応につきましては、臭気対策を施さなければいけないと。脱臭設備の改造や更新を考えております。下水道のエリアにもなっておりますので、そういう立地条件を考えながら今後の下水道への接続等を考えて整備を続けられればいいかなと、そのように感じております。 以上です。
○議長(古屋鋭治君) 13番、鈴木議員。
◆13番(鈴木平一郎君) わかりました。残すということであればそうしていただきたいと思います。 それから、先ほどから区長とされているということなんですけれども、そのここで聞いていいだかよくわかりませんけれども、それはどういう約束になっているか。わかりますでしょうか。
○議長(古屋鋭治君) それでは、答弁を求めます。 経済環境部長。
◎経済環境部長(吉村正信君) 韮山し尿処理場の建設整備に当たりましては、地元と当時昭和45年から覚書とかいろんな協定に向けてのそういう努力をされております。地元も相当苦労いたしまして最終的に建設に関する協定を昭和50年に結んでおります。各4区とそれから、当時の町長の名義で協定を行っております。10年で更新をしておりまして、当初の建設の中には庁舎建物内に密閉してセットするという庁舎とし尿処理施設の一体というふうなことで建設時の協定はなっております。その後、10年更新の部分では建設時におけるというふうなことではないので、既にそういった施設の形になっておりますので、その部分の文言は削除されて協定書となっております。 以上です。
○議長(古屋鋭治君) 13番、鈴木議員。
◆13番(鈴木平一郎君) わかりました。更新があったということで最初のときは協定してあったというわけですが、その後、協定していないということでありますので、これは協定してある協定していないのだけの協定では困りますので、近隣の住民の皆さんとよく話し合いをして、皆さんが納得して解体なり、新しいものをつくるなり、ぜひともやっていただいて、不満が出ないようにしてスムーズに行くように心がけていただきたいと思います。これは要望です。 それでは、3つ目の斎場の整備について伺います。 先ほど、市長が斎場を一緒に共同でやるということには、余りよくないということがあれする中で出ておりますけれども、もしやった場合、伊豆市と伊豆の国市における維持管理費はどのくらいかかるのか。わかれば教えていただきたい。伊豆市と伊豆の国市の1回の差し引きですか。そういうものはどのようになるのか。教えていただきたいと思います。
○議長(古屋鋭治君) それでは、答弁を求めます。
経済環境部参与。
◎
経済環境部参与(川口和彦君) 25年度の管理費でちょっと比較をさせてもらってもよろしいでしょうか。 伊豆市では、総額で2,707万9,000円になります。内訳は電気料やガス燃料代、修繕費などの需用費が1,510万1,000円、電話料などの役務費につきましては、15万3,000円、火葬業務や設備保守点検等の委託料が1,182万5,000円となっております。 一方、伊豆の国市では、総額で1,397万9,000円でございます。内訳は非常勤職員が2名おりますので、その賃金597万9,000円、灯油等の燃料代や修繕費などの需用費に682万7,000円、設備保守点検や警備業務などの委託料が117万3,000円でございます。 以上のようになっております。
○議長(古屋鋭治君) 13番、鈴木議員。
◆13番(鈴木平一郎君) 今言われたとおり、約1,000万円ぐらい違うわけですよね。どうしても、毎年これがかかるわけですよね。そうするとかなり伊豆市と伊豆の国市の差が経費で出てくると思いますので、ちょっとそれは考えて、単独でやったほうがいいんじゃないかなと、私は将来を考えておりますが、そこで、伊豆市の斎場を参考にして建設した場合に、どのぐらいかかるか。わかったら教えていただきたい。大目でいいですよ。
○議長(古屋鋭治君) それでは、答弁を求めます。
経済環境部参与。
◎
経済環境部参与(川口和彦君) 伊豆市の例でよろしいですよね。伊豆市の例で言いますと、約10億円と見込まれます。内訳につきましては、調査や設計関連に6,000万円、建築関連工事に6億円、火葬炉の関連工事につきましては、1億5,000万円、植栽や造園などの外構工事に1億5,000万円、什器や備品の購入費などに2,000万円ぐらいとなっております。ただし、これについては、建設場所によっては用地取得費や造成費が加わりますので、別に何億か見込まないといけないと思います。 以上です。
○議長(古屋鋭治君) 13番、鈴木議員。
◆13番(鈴木平一郎君) それで今言ったように単独でつくるとかなりかかると。10億からかかるということですので、その財源のことがあるでしょうし、また、今の長岡斎場のところへつくるか。そのつくって造成したりやり直したらどうかということも土地の関係もあるでしょうから、そういう点でどういうふうにこれから考えていくか。お伺いしたいと思います。それから、単独でつくるということを結論を出すときには、どのように、いつごろになるか、わかればお願いしたいと思いますけれども、来年のことも少し。
○議長(古屋鋭治君) 答弁を求めます。
経済環境部参与。
◎
経済環境部参与(川口和彦君) 財源についてですけれども、火葬場の建設につきましては、廃棄物処理施設を整備する場合のような交付金の該当に当たりませんので、基本的には一般財源で賄うというようなことになります。ただ、事業着手の状況に応じまして伊豆市と同様に合併の特例債の対象になり得ますので、事業の早期申請に努力していきたいと思います。 それから、いつごろ結果が出るかということにつきましては、ただいま委託業務で調査をしておりますので、来年の2月末までにはその取りまとめができます。それにつきましては、先ほど市長が答弁いたしましたように、その場でいいのか、違うところへ建てかえるのか。そういう総合的なことを判定してもらいながら結果を出したいと思います。 以上です。
○議長(古屋鋭治君) 13番、鈴木議員。
◆13番(鈴木平一郎君) わかりました。大変金がかかることですので、早く終わらせたいと思いますけれども、よく検討していただいて、いい方向に持っていっていただきたいと思います。それで、伊豆市との共同利用については、実現が難しいということが市長の答弁のほうでわかりましたので、火葬場は人生の最後のお別れの場でありますので、重要な施設でもあります。火葬業務に支障を来さないように、市民が待つことのないように、施設をつくっていただいて取り組んでいくようにお願いしたいと思います。 以上で終わります。
○議長(古屋鋭治君) これにて13番、
鈴木平一郎議員の質問を終了いたします。
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△散会の宣告
○議長(古屋鋭治君) 以上で、本日の議事日程は全て終了いたしました。 次の会議は、あす9月4日木曜日午前9時より会議を再開し、引き続き一般質問を行います。 本日はこれにて散会いたします。 お疲れさまでした。
△散会 午後5時23分...