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  1. 伊豆の国市議会 2013-06-24
    06月24日-04号


    取得元: 伊豆の国市議会公式サイト
    最終取得日: 2021-07-22
    平成25年  6月 定例会(第2回)          平成25年第2回(6月)伊豆の国市議会定例会議事日程(第4号)                    平成25年6月24日(月)午前9時開議日程第1 一般質問---------------------------------------本日の会議に付した事件 議事日程に同じ---------------------------------------出席議員(17名)     1番  小澤五月江君     2番  内田隆久君     3番  梅原秀宣君      4番  柴田三敏君     5番  佐野之一君      6番  杉尾利治君     7番  天野佐代里君     8番  渡邊俊一君     9番  鈴木照久君     10番  柴田三智子君    11番  後藤眞一君     12番  田中正男君    13番  鈴木平一郎君    14番  山下孝志君    15番  水口哲雄君     16番  三好陽子君    17番  古屋鋭治君欠席議員(なし)---------------------------------------地方自治法第121条の規定により説明のため出席した者の職氏名 市長      小野登志子君  教育長     河野眞人君 会計管理者   川口和彦君   総務企画部長  鈴木俊治君 市民生活部長  菊地雅秋君   環境・農政部長 吉村正信君 保健福祉部長  植松二夫君   観光・文化部長 八木基之君 都市整備部長  田中敏幸君   教育部長    松本信秀君---------------------------------------職務のため出席した者の職氏名 議会事務局長  山田芳治    書記      相川 健 書記      増島清二    書記      天野由利子 △開議 午前9時00分 △開議の宣告 ○議長(古屋鋭治君) 皆さん、おはようございます。 本日は大変ご苦労さまです。 一昨日の6月22日に富士山が世界文化遺産に登録が決定いたしました。静岡県民、また山梨県民、両県民はもとより日本国民が喜びに浸った一日ではなかったかなというふうに考えております。 なお、韮山の反射炉につきましては、2015年の世界遺産登録を目指しております。伊豆の国市の行政、議会、市民一体となって、これまで以上の取り組みが必要ではないかなというふうに考えておりますし、ともに頑張ってまいりたいというふうに考えております。 ただいまの出席議員は17名であります。定足数に達しておりますので、会議は成立いたしました。 ただいまから平成25年第2回伊豆の国市議会定例会を再開いたします。 直ちに本日の会議を開きます。--------------------------------------- △議事日程の報告 ○議長(古屋鋭治君) 本日の議事日程は、お手元に配付のとおりでございます。--------------------------------------- △一般質問 ○議長(古屋鋭治君) 日程第1、一般質問を6月21日に引き続き行います。--------------------------------------- △柴田三智子君 ○議長(古屋鋭治君) 10番、柴田三智子議員の発言を許可いたします。 10番、柴田三智子議員。         〔10番 柴田三智子君登壇〕 ◆10番(柴田三智子君) 皆さん、おはようございます。10番、柴田です。 ただいま議長より発言の許可がありましたので、平成25年6月定例会において、通告してあります伊豆の国市の市民協働のあり方・今後についてと源氏山をボランティアツーリズムを利用して環境・観光事業へに関しまして質問いたします。 小野市長は、6月10日の所信表明及び行政報告の中で、これからの市政運営に当たって、重点方針として挙げた七つの命題の中の4つとして挙げている教育・人づくり・スポーツ振興と文化のまちづくり、人づくりはまちづくりの基本であると言っております。合併をして丸8年を経過している今が本当の意味での人づくりができる環境にあると感じています。それぞれの環境、個性が異なるまちが合併してすぐに一つの市に生まれ変わろうかということには、それなりの時間を要します。その必要とする時間がこれまでの8年間だと思います。 市長は、まちづくりの基本は人づくりと言われています。私もそのとおりだと思います。しかし、その人づくりの具体的な仕組みがないと、ただのメッセージだけの、かけ声だけのものになってしまいます。これからの時代は、本当の意味でも市民と行政は連携をしていかないと財政的にも負担増になってしまいます。市民もサービスは高く負担は低くなどと考えていると、時代から取り残されてしまいます。自分たちでできるところは行政と連携し、また行政側も積極的に市民に対して適切な情報を提供するような仕組みをつくる必要があると思います。 そこで、次の質問をします。 伊豆の国市の市民の協働のあり方・今後について。 1つ、スポーツ少年団隊の指導者の育成、体力づくり、心づくりの応援を進めてまいりますとありますが、どのようなものをイメージされているのでしょうか。 2、本市の文化を高めるための新たなイベントとして、源氏や北条氏、北条早雲、江川担庵公などの本市の誇る歴史上の人物を生かした歴史絵巻による大時代祭の開催に向けて取り組んでまいりますと言われましたが、現在観光事業として開催されているこれらの事業は今後どのように連携し活用されるつもりですか。 3、中山間地に残る旧小学校を芸術文化の振興と、豊かな自然を生かして人材育成の場として活用してまいりますと言われましたが、現在使用している団体とはどのような形で連携していくのですか。 4、1から3までで必要なことは、市民協働なくしての事業展開は難しいと考えますが、市長は、我が市の市民協働についてどのように考えていますか。 5、今後、市民協働事業が市民側から提案されることなども予想されますが、もしされるとしたら、どのような流れで取り入れようとしていますか。 次に、2件目の源氏山をボランティアツーリズムを利用して環境・観光事業へについての質問をします。 ボランティアツーリズムとは、自由時間におけるさまざまな動機に基づいた生活圏外においての社会の諸問題の解決や援助などに貢献する自己実現性のある労働を目的とする観光という定義です。このようなボランティアツーリズムを利用した観光事業にこの源氏山を伊豆の国市のモデル事業として活用できるのではないかと思います。 今まで源氏山の美観利活用を観光につなげようと、地区要望や議会の一般質問でも取り上げられています。しかし、風致地区であることということもあり、なかなかよい解決には結びついていない現状があります。現状の問題点については、長年にわたり源氏山の清掃活動にかかわってきている柴田三敏議員がこの後に登壇され、この件に関して質問します。私は、その後の問題を少しでも観光につなげられないかと思い、次の質問をします。 1、この源氏山を市民協働とボランティアツーリズム事業として考えてみてはいかがですか。 2、前項でも言いましたが、地域観光推進事業を一度市民の視点も入れて見直し、そこで捻出した費用をこの事業の一部として見るお考えは。 以上、質問項目につきまして、小野市長のお考えをお聞かせください。 ○議長(古屋鋭治君) それでは、答弁を求めます。 答弁者、市長。         〔市長 小野登志子君登壇〕 ◎市長(小野登志子君) おはようございます。きょうも大勢傍聴の方がお見えくださってありがとうございます。 それでは、柴田三智子議員のご質問にお答えします。 まずは1点目の1、スポーツ少年団の指導者の育成・体力づくり・心づくりの応援とはどのようなものをイメージをしているかについてですが、今、日本全体においてスポーツの場のみならず、指導者の行き過ぎた指導や体罰が問題視されております。スポーツ少年団は、スポーツを通じ青少年の心と体の健全な育成を目的としております。子供たちが生涯にわたってスポーツを実践するためには、みずからがスポーツは楽しいと感じ、スポーツを本当に好きになることが必要であります。そのためにも正しい指導者を養成することは大切なことであります。 スポーツ経験の深い方が少年団の指導者の認定者養成講習会等の参加を推薦し、一人でも多くの正しい知識を持った認定員がふえるような環境を整備してまいります。しかしながら、この子供たちのためにやってやりましょうという気概を持った青年及び経験者の発掘、そして育成が何よりも大切なのではないでしょうか。まずそこに力を入れていきたいと思っております。 次に、2番、伊豆の国市の文化を高めるための新たなイベントの開催実現と言われたが、現在観光事業として開催しているこれらの事業は今後どのように活用するかということですけれども、現在観光事業として開催しているこれらの事業は、それはそれでさらに生かしていかなければいけないと思っております。当市では、平成19年をピークとして、毎年観光交流客数が減少しています、残念ながら。また、観光客のニーズの多様化、交通基盤整備等観光環境の変化に対応できるよう、平成25年度、26年度の2カ年をかけまして、観光基本計画を策定してまいります。 この観光基本計画は、観光関連事業者はもちろんのこと、農業従事者、商工業従事者、一般市民の方々を含め、計画、素案の段階から皆さんの意見を取り入れるため、ワークショップ会議の開催回数をふやし、皆さんの意見を最大限生かした観光基本計画、これを策定してまいります。その策定段階で当然現状のイベント等の見直しについては協議事項の対象となりますので、ワークショップ会議の結論も踏まえ、効果の薄いイベントは廃止し、効果の高いイベントは継続しながら、新たなイベントの創出も考えていきたいと思っております。 ご質問の大時代祭とは、少し概要を申し上げますと、太古よりこの伊豆の国地域に生きた人々の中から世の中を動かす原動力になった人々を改めて洗い出し、光を当てたいというものです。そして、各地よりそれにちなんだ催し物、あるいはストーリーをつくっていただく、そういうものを立ち上げて一つに大きくまとめ、市内外に発信をしようというものであります。 さて、次に3、中山間地に残る旧小学校を芸術文化の振興と人材育成の場として活用とあるが、現在使用している団体とはどのような形で協働していくのかについてです。 柴田議員のおっしゃる協働は、いわゆるコラボレーションのことでありますよね。柴田議員は、この協働の大切さを訴えていただいておりますけれども、これについてちょっと答えさせていただきます。 旧大仁東小学校については、現在利用のための規則等は定めておりませんが、一部の校舎を子供会の体験学習や青少年団体の野外活動に利用しております。今後は、野外研修施設や各種活動の場として活用できる施設として、条例、規則等を定め、青少年や地元地域の方々を初めとする市民や一般に開放できる施設として施設整備を進めていきたいと考えております。子供たちの心をつくる、あるいは体をつくるということが最も大切なんですけれども、これはやはり自然を愛し、また人の命を大切にする気持ち、そして芸術をたっとぶ豊かな心をつくっていくことが大事だと思います。そういう意味でこの旧小学校を芸術文化の振興と人材育成の場としていきたいと思うわけです。 高原分校につきましては、自然観察路もあり、自然と取り組むというものを用意すべきでしょう。そして、質の高い音楽活動等に使えることがいいと思っておりますけれども、この高原分校に関しましてはもう校舎自体が傷んでいるということで、検討してまいりたいと思っております。 田中山分校に関しましては、造形美術関係の拠点としたいと思っております。そういう芸術家たちと触れ合う子供たち、これが本当にすばらしいことと思いますので、そしてその上、造形美術におきまして内外に発信できるレベルの高いものにしていけたらと思っているところでございます。 次に、4、1から3まで市民協働なくしての事業展開は難しいと考えるが、市長は、我が市の市民協働についてどのように考えるかと。今後、市民共同事業が市民側から提案されることを予定しているか、もし提案されているならば、どのような流れで取り入れる予定かについてでございます。 この市民協働の市民というのは、市民、市行政とそして市民のコラボレーションという意味でありまして、市民同士のコラボレーションではないということをちょっと確認しておきたいと思っております。 このことに関しまして、協働の中でも特に行政が市民と協働する関係性を指して市民協働と言われておりますが、それは、市民や市民活動団体が市や行政とお互いの立場を理解し、不特定かつ多数の者の利益の増進を図るための共通の目標に向かって対等な立場で努力し、その成果と責任を共有し合う関係と言えると思います。さまざまな分野において、市民の皆様のご提案に応えていくことは大切であると考えております。 次に、2点目の1、源氏山を市民協働とボランティアツーリズム事業として考えられないかについてですが、このことにつきましても、市民の皆様からの具体的なご提案がございましたら、お聞かせいただきたいと思っております。 次に、2ですが、地域観光推進事業を一度市民の視点も入れて見直し、そこで捻出した費用でこの事業費として考えられないかについてですが、平成25年度の地域観光推進事業費予算を市民の視点で見直すことも検討していきたいと考えております。 以上でございます。 ○議長(古屋鋭治君) 答弁が終わりましたので、ここから質疑に入ります。 質疑を受けますけれども。 10番、柴田議員。 ◆10番(柴田三智子君) 10番、柴田です。 1項目めの1のスポーツ少年団体の指導者の育成についてですけれども、先ほど市長は、プロフェッショナルなプロを認定する認定証を発行するというんですか、認定証スポーツインストラクターのような方たちを養成するというような事業のことで、人材を発掘するとおっしゃっていたんですけれども、そのスポーツ認定というか、この方は大丈夫な方ですよ、適性であられますよというものは、スポーツの振興会とかそういうところの検定というんですか、何かのライセンスとか、そういうものを取り入れたものを受け取った方を認定するという意味でしょうか。 ○議長(古屋鋭治君) 答弁を求めます。 教育部長。 ◎教育部長(松本信秀君) 柴田議員のご質問にお答えしたいと思います。 先ほど市長が言いましたのは、日本スポーツ少年団指導者制度というものでありまして、文部科学省と静岡県が一緒に静岡県内、静岡県を対象とすれば静岡県内何カ所かで毎年講習会を開いているものでございます。それにつきまして、平成26年度、来年になりますが、この講習会を伊豆の国市で開きたいというふうに思っております。 以上であります。 ○議長(古屋鋭治君) 10番、柴田議員。 ◆10番(柴田三智子君) 部長、すみません、再質問ですけれども、それについては、スポーツ少年団体にかかわっている先生方に全部インフォメーションして、募るのでしょうか。 ○議長(古屋鋭治君) 答弁を求めます。 教育部長。
    ◎教育部長(松本信秀君) 既に伊豆の国市のスポーツ少年団の指導者につきましては、既に何名か、毎年やっておりますので、講習会に参加をして資格を取っております。平成25年5月現在で、伊豆の国市では106名の方が有資格者でございます。 以上です。 ○議長(古屋鋭治君) 10番、柴田議員。 ◆10番(柴田三智子君) わかりました。 2番目の本市の高めるためのイベントとしてとお伝えしたんですけれども、市長がおっしゃった観光基本計画についてなんですけれども、平成25年、平成26年をかけて策定してワークショップを開いていくと言ったんですけれども、具体的にどれぐらいの人数でワークショップを開いていくのかお伝えください。 ○議長(古屋鋭治君) 答弁を求めます。 観光・文化部長。 ◎観光・文化部長(八木基之君) それでは、柴田議員のご質問にお答えいたします。 まだ当然確定はしておりませんけれども、10ないし20名ぐらいを基本的に考えていきたいというように考えております。 以上でございます。 ○議長(古屋鋭治君) 10番、柴田議員。 ◆10番(柴田三智子君) 観光部長にまた質問します。 10名ないし20名でやられるんですけれども、このワークショップ自体が市の主導でもう落としどころを決めていて、従来、合併したときに伊豆の国市市民会議に私も参加させていただいた経験があるんですけれども、余りにこう、ワークショップをやった意味があったのかなというパフォーマンス的なものを感じたんですね。今回は、この主導をしていくというか、誘導していくというんですか、ワークショップをコーディネートしていくところはどういう方が携わられるんでしょうか。 ○議長(古屋鋭治君) 答弁を求めます。 観光・文化部長。 ◎観光・文化部長(八木基之君) 基本的には、まず、コンサル系に委託というのがまず基本にはあるかと思います。それから、ワークショップのあり方なんですけれども、当然市が主流になってやる部分というものもあります。しかしながら、今、柴田議員がご指摘があったように、やはり観光計画というものは、防災計画のように市が作成してこれでやってくださいというものとは少し趣旨が違うかなということで、観光協会自体でも、昨年度から少し金を捻出いたしまして、本年度300万ほどのお金を捻出いたしまして、独自の計画を一緒に立案しながらやっていくというような形で、官民一緒になってやっていくというような方策を一番に考えております。 以上でございます。 ○議長(古屋鋭治君) 10番、柴田議員。 ◆10番(柴田三智子君) 観光計画なんですけれども、コンサルタントが入るのはもちろんだと思うんですが、コンサルタントさんがどこのコンサルタントなのかわからないんですけれども、伊豆の国市の個性のある環境に整ったものに対してのアドバイスならいいんですけれども、何か会議したものをつくられたときに、やっぱり来る側のニーズ、もうここは体感して本当に来てよし、訪れてよし、食べてよし、温泉もよしではないんですけれども、本当に来る側の立場に立って、何度もリピーターとして来たいなというような視点をぜひ入れたいんですね。何か立派なことでいろいろ看板は同じだけれども、中身が薄いねというよそから来た方のご意見を多々伺うことがあるので、そういうものも生かされたようなコンサルタントを、独自性というんですか、そのコンサルタントを選んでほしいんですけれども、コンサルタントを選ぶところの基準というのはどういうものをいつも目標にというんですか、ポイントに置いて選ばれているのか教えてください。 ○議長(古屋鋭治君) 答弁を求めます。 観光・文化部長。 ◎観光・文化部長(八木基之君) 業者に当たりましては、競争の原理、金額のものもありますので、これは入札という形になろうかと思います。 以上でございます。 ○議長(古屋鋭治君) 10番、柴田議員。 ◆10番(柴田三智子君) 金額もいいんですけれども、金額安ければ中身は悪いとは限らないんですが、内容も確認して、プロポーザルでしたか、内容をプレゼンして、その内容がいいからというふうに取り入れる、そのほうも大事だと思うんです。あのコンサルタントは安いからいいねと、安くても中身がある方はたくさんいるんですけれども、中身を充実して次にお金ということにしないと、何か最初に、損して得とるではないですけれども、安かろう悪かろうにならないように、ちょっとそこを期待して、決める項目のポイントに置いていただきたいと思います。 次なんですけれども、先ほどこの2項目めの時代絵巻のことをお伝えしたんですけれども、これに対して、基本計画の中で市民が入ってだんだん精査されて、これは削られていくとおっしゃっていたので、これは平成26年以降なんですね。それまで、平成26年までは、今までの状態で観光事業をつなげていくのでしょうか。 ○議長(古屋鋭治君) 答弁を求めます。 市長。 ◎市長(小野登志子君) それは本当にそのイベントの主催者の方々にさらに努力をしていただいた上での検討になると思っております。 ○議長(古屋鋭治君) 10番、柴田議員。 ◆10番(柴田三智子君) その事業に対してもなんですが、よく市長は、市民目線とか女性目線と発言をしてくださったんですけれども、そこの中にも本当に市民が、ここに住んでいる市民も楽しいねと、観光客だけではない、そのような内容に変化されるように努力していただきたいと思います。それはわかりました。 それで、3項目め、3番目の中山間地に残る旧小学校なんですけれども、ここでちょっと聞きたいんですけれども、大仁東小学校は今、市長の中では、大仁東小学校は体験の場、いろいろな体験の場とありますよね。そうしますと、今のちょっと関連なんですけれども、農土香の農土香塾とか農土香会議を利用したあの事業がどこへ行くのかなと、これをメーンにするんであれば。そこをちょっと教えていただきたいんです。 ○議長(古屋鋭治君) 答弁を求めます。 環境・農政部長。 ◎環境・農政部長(吉村正信君) 農土香塾に際しましては、今年度、より広く啓蒙することも一つですし、そういったことで、中身を今検討中でございます。またしかるべきときにお知らせができると思いますので、よろしくお願いします。 ○議長(古屋鋭治君) 10番、柴田議員。 ◆10番(柴田三智子君) せっかく始めた農土香塾なので、やはり環境とか、農土香堆肥は今、とても生産が追いつかないぐらい内容がいいということなので、そういうものも市民レベルに広げるように努力していただきたいと思います。 それで4番と5番なんですが、市民協働で、市民の側から市長のほうに提案するときというのは、どのような、ただ単にプレゼンのような方式で市長のところへお持ちすればいいんですか。例えば浜松市とか横浜市、2カ所だけなんですが、調べたのが。市民協働条例がありまして、市民も、やはりただ場当たり的に提案をするのではなくて、条例に基づいて、こういうものでこうやっていって、フォーマットもつくりながら、そういうちゃんと整合性もあり、自分たちも責任を持ってやりますよというものを立ち上げてやっているのが浜松市はもう平成15年から施行されていて、内容が、一番近くでは浜松市なんですけれども。そういうものもこれから協働する社会になって、自治体になっていくためには、市民協働条例なども視野に入れながらでないと、市民提案というのはなかなか難しいんではないでしょうか。それについてご所見を伺います。 ○議長(古屋鋭治君) 答弁を求めます。 市民生活部長。 ◎市民生活部長(菊地雅秋君) 今、ご質問の柴田議員のどのような手続に関してのご質問でございます。 現在、お話がありましたように、当市にとりましては、窓口は地域安全課の中に係を1つ設けまして、市民協働係という形で対応してございますが、全体的に今は、形としては、特に窓口で相談に見えたときに対して、その中で、行政の内部でどうしていくかという形でしかございません。これを今お話のありました他の市町のように、今後、特に市民協働は、行政サービスのやっぱりどうしても持てる資源の限界もございます。そうした中で、どういう形で市民の皆さんが公共サービスにかかわっていただけるかという、この体制づくりと仕組みづくりは今後早急に組み立てていく必要があるというふうに、重要な課題というふうに認識をしておりまして、現在の中では、今はまだ当事業の課の窓口という現状でございます。 ○議長(古屋鋭治君) 10番、柴田議員。 ◆10番(柴田三智子君) わかりました。 まだできるまでの間に係がいるので、例えば地区要望の方に対しても、この間委員会でお聞きして、本当に細やかないろんな補助金があって、それをお伝えするとありましたけれども、あとNPOとか地域団体においても、市の予算がなければ、そういうものがひっぱれますよとか、あとは、そういう講座ですか。どういうふうな書き方をしたらいいかというものを広報を使ってインフォメーションして、より多くの人たちに市民協働というか、自分たちがここで住んで、自分たちにもこの力があるね、少しみんなのために働きたいねという団塊の世代の方もふえておりますので、そういうものに向けてもインフォメーションしていただけますでしょうか。 ○議長(古屋鋭治君) 答弁を求めます。 市民生活部長。 ◎市民生活部長(菊地雅秋君) 今、柴田議員もおっしゃった、働きたいという言葉もありました。この市民協働は、確かに行政サービスが、先ほど申し上げました、どうしてもやり切れない部分、届かない部分、そういった中で市民の潜在的な力を公益的な部分に発揮していただきながら、市民挙げて市を活性化させていく、安心な暮らしを持っていくという、その形ではございますが、今お話のありました雇用の部分にもなっていくかなと。要するに、ここで働き、法人を維持していく、NPOなり維持していく中では、当然その部分の必要な部分の費用はいただきながらということで。ある意味では、それが活性化してくると、ある意味では域外経済での循環と言いまして、雇用も含めまして、行政サービスの一部もやっていただきながら、働く場も生まれるという、こんな仕組みができていくのかなというふうに予想はしております。それに向けて前段階でのいろんな機会なり、いろんな仕組みのPRや広報を通じて、また、現在ボランティア団体、それから登録されているNPO団体ございます。そういったところ、限られた部分ではありますけれども、できる限りの広報等、また機会を設けて講座等やっていけるようなことをまた検討していきたいと思います。 ○議長(古屋鋭治君) 10番、柴田議員。 ◆10番(柴田三智子君) 希望のある回答ありがとうございます。 市民協働でいいのは、シルバー世代だけが固まるんではなくて、本当に子供からお年寄りまでが縦つながりで、この事業を通して活動が一緒にできるということが、雇用の場もそうなんですけれども、連携がとれるんではないかな。そうするとひきこもりもなくなりますし、お年寄りも孤立したものがなくなりますので、その第一歩として、大上段に構えて大きなプラニングをしてくださいというんではなくて、できるところから、今、部長がおっしゃったように、身近なできるところから始めていただけるというように受け取りましたので、ぜひそのようにお願いいたします。 次に、源氏山をボランティアツーリズムを利用してということなんですけれども、先週、内田議員のほうからもおっしゃっていたガイドツーリズムですね。伊豆の国市にはたくさんの本当、素材がありまして、市長がこの間おっしゃった看板も、迷惑かもしれないけれども、一つ置きかえると、芸術の一つとして表現して、この看板を見たら行きたいなと思わせるようなというところがありました。それで本当にツーリズムというと、いろんな体験をして、体感があってというところで、伊豆の国市はその素材がたくさんありますので、そういうものを本当、源氏山を一つの、この間あれでしたね、新聞で見まして、温泉街のシンボルで長岡南小学校を上から見たパノラマ写真があったんですけれども、そこにおいてもすごく源氏山というのは、初めていい確認、温泉街のいい場所にシンボルとしてあるなと余計に感じたので、そこをまずきれいにすることから始めるのが第一歩かな。きれいに始めるには、後で柴田議員のほうからおっしゃるんですけれども、なかなか一つの団体の力ではいかない。私も河川愛護で、川に入って仲間とごみ拾いをしていたら、3年たったときにごみを身近で捨てる人がいなくなったんですね。そういうパフォーマンス的なこともあるかもしれないんですけれども、今の時代はふるさとを持たない人たちが、ただの観光ではなくて、ちょっと地域貢献したね、ちょっと世の中に貢献したねというものを含めた、また疲れたら温泉があって、おいしいものを食べながらという、そのボランティアツーリズム、そういうものもちょっと計画しながら、まず第一歩としてできるところから始めていただければ、源氏山の風致地区であるという負の財産がプラスに変わっていくんではないかなと考えたんですね。長年にわたり、そこはもう風致地区だから、全然手を入れてはいけないよというものではなくて、そこから落ち葉掃きとか、ごみ拾いもそうなんですけれども、その終わった後に来た方に、では何がプレゼントできるかなと思ったときに、ボランティアツーリズムを通して、そこの地場産品で、上でバーベキューをしたりとか、音楽コンサートをしたりとか、そういう体験型のものをメニューとして捉えてほしくてここに、質問に入れたんですけれども、このようなお考えに対して、観光部長はどのような意見をお持ちなんでしょうか。ちょっと聞いていいですか。 ○議長(古屋鋭治君) 答弁を求めます。 観光・文化部長。 ◎観光・文化部長(八木基之君) それでは、柴田議員のご質問にお答えいたします。 源氏山、これにつきましては、市民の目から見ても、いわゆる市街化区域のちょうど中心、あるいは伊豆長岡温泉、宿泊客から見ても長岡温泉、古奈温泉の中心ということで、まさしく柴田さんの言われるとおりだなというふうに感じております。 風致地区、あるいは公園という形で縛ってあるんですけれども、やはり一番大切なことは、市が管理していることは事実ですけれども、地元の方に愛されるようなシステムづくりが旧長岡町時代からつくってこれなかったということが一番の一つの原因なのかなというように考えます。 ボランティアというものがどの程度これからやれるのかということにつきましては、また今後いろいろの意味で協会、あるいは旅館組合等も踏まえて相談をしながら、いかに愛されるか。地元に愛されるものは、やはり観光客にも愛されるというのが今の一般的な順序というように考えておりますので、よくその辺を研究しながらやっていきたいと思います。 以上でございます。 ○議長(古屋鋭治君) 10番、柴田議員。 ◆10番(柴田三智子君) 10番、柴田です。 ありがとうございます。源氏山も、竹林産業にちょっと携わっているんですけれども、放置竹林ですごく竹がたわわになって、あそこちょっと危ないんではないかなと思いますので、そういう事業をしている市内の団体もいますから、そういう方たちにも相談しながら、そういう対策で、負の財産だった竹がいろんなものに加工されて使うこともできますので、大きな広い意味で、長岡だけの問題ではなくて取り組んでいただきたいと思いますけれども、それについていかがでしょうか。 ○議長(古屋鋭治君) 答弁を求めます。 観光・文化部長。 ◎観光・文化部長(八木基之君) ご質問にお答えいたします。 源氏山の中の竹林、特に東山斜面が多いのかなというように考えております。これは、源氏山が風致地区であり、公園でありという、今、先ほど答えたように、少しその辺の問題が何があるかといいますと、そもそもが源氏山自体がまず伊豆の国市が所有しているのが多分全体の、正式な数字は知りませんけれども、5分の1ないぐらいの数字だと思っております。特に東山斜面は昭和30年代に観光地として分譲したいきさつがありまして、首都圏の方がほとんど持っているということで、今まで実際に手を入れることができなかったというようなことがあって、竹が一面に生えたと。今、柴田さんの言われるように、放任竹林につきましては、柴田さんもそれに携わっているように、例えば農業振興でやっている竹ファンクラブ等、あるわけなんですけれども、そこにはまず所有者の確認をとらなければいけないという、非常にちょっと難しい問題があるわけでございまして、その辺も今後公園の管理の中で、例えば竹ファンクラブのようなものがああいう竹も対象に考えていただけるかどうかも少し視野に入れながら、考えさせていただきたいと思います。 以上でございます。 ○議長(古屋鋭治君) 市長。 ◎市長(小野登志子君) ボランティアツーリズムのこの一例として竹ファンクラブのことをお話しいただいたわけですけれども、ボランティアツーリズムとは、解説にありますように、自由時間におけるさまざまな動機に基づいた生活圏外においての社会の諸問題の解決や援助などに貢献する自己実現性ある労働を目的とする観光と定義されているわけですけれども、私は、この新たな観光の切り口としてとてもありがたく、いいメニューだと思いますし、やりがいと探求心、それから実践したことに対する心の満足感、こういうものも醸成できるのはすばらしいことだと思っております。 このことに関しましては、庁舎内でしっかりした、このボランティアツーリズムにつきましてのまだ統一した見解がございませんので、これを勉強し、統一した見解を持って取り組んでいこうと思っています。ありがとうございます。 ○議長(古屋鋭治君) 10番、柴田議員。 ◆10番(柴田三智子君) 市長の力強いお答えありがとうございました。 部長に最後にお願いしたいんですけれども、所有者の確認がなかなか大変だと思いますが、確認のできるところから始めてほしいなと。もうこれはだめだと決めつけないで、本当大変な作業だと思います。お金のかかる作業で、どなたが所有者かというのは。それがまた代がかわるともっとひどくなってなりますので。あともう1件、竹ファンクラブの方たちは、その件に関してはぜひ協力させてくださいと、私確認をとってありますので、その方向で検討していただきたいと思います。 ○議長(古屋鋭治君) 答弁を求めます。 観光・文化部長。 ◎観光・文化部長(八木基之君) 柴田さんのご質問にお答えいたします。 都市整備部が公園、あるいは風致地区として管理しておりますので、その辺をよく両方で話し合いながら、どうしたらその竹が少し整備できるのかということについて取り組んでいきたいと思います。 以上でございます。 ○議長(古屋鋭治君) 10番、柴田議員。 ◆10番(柴田三智子君) 横つながりで連携していただけるようなので、前向きなご回答をいただきましたから、これで私の質問を終わります。 ○議長(古屋鋭治君) これにて、10番、柴田三智子議員の質問を終了いたします。--------------------------------------- △渡邊俊一君 ○議長(古屋鋭治君) 次に、8番、渡邊俊一議員の発言を許可します。 8番、渡邊俊一議員。         〔8番 渡邊俊一君登壇〕 ◆8番(渡邊俊一君) 8番議員、渡邊でございます。 ただいま議長よりも発言許可をいただきましたので、2つの質問につきまして一般質問を掲げてみました。非常に質問の内容は具体的に、しかも回答しやすいようにブレークダウンして書いてありますので、もしかしたら市長の答弁だけで終わってしまうかもしれませんので、時間が余りましたら、ご容赦ください。 それでは、まず1番目、第1次伊豆の国市総合計画後期基本計画の取り扱いについてについて質問いたします。 一般企業では、経営施策の一つとして、将来の目指す姿をビジョンとしてまとめ、それを実現するためにさらに中期計画及び単年度計画にブレークダウンして実行しています。伊豆の国市でも平成19年度から平成28年度までの基本構想をまとめ、現在は平成24年度から平成28年度まで後期基本計画が策定されています。この基本構想は、とても10年で達成できるような内容ではなくて、市の基本概念、コンセプトとも言えるような壮大なものです。 そこで質問です。 このようなビジョン経営は、一般企業だけでなく地方自治体(行政組織体)にとっても必要と思いますが、1つ目は、市長は、この市の基本構想をどのように思われていますか。ビジョンという意味で結構です。2つ目、基本構想を見直す考えをお持ちですか。3つ目、見直す考えをお持ちでしたら、後期基本計画や3年単位でつくってローリングしていく実施計画との整合はどのように図っていくつもりですか、というのが1番目の質問です。 続きまして、2番目です。 狩野川中流域の洪水対策について。 市長の市政方針の七つの命題という形で、その5番目に防災対策基盤の整備があり、関係市町と連携を図り、流域の防災対策の見直しなどを進めるとあります。以前より、県と伊豆市、伊豆の国市、函南町等で取り組んでいた狩野川中流域豪雨対策アクションプランが平成28年度まで延長されたと聞きました。まさしくこれに相当するような内容と感じます。 そこで質問です。 1、伊豆の国市を流れる狩野川の支流はかなり整備されつつあります。これは5年間の狩野川中流域豪雨対策アクションプランの成果ではないかと考えております。その中で一つ、宗光寺川の整備がおくれているように思います。宗光寺川は急斜面で平坦が少なく、下のほうに土砂が堆積するような構造にあります。また、雨が降ると急激に河川が増水するというような特徴も備えております。そこで、宗光寺排水機場のポンプの能力アップを県に要望をしているとの望月市長の答弁を聞きました。この件に関しましては、県からの何らかの回答は得られましたでしょうか。 2つ目は、狩野川桜公園から松原橋間の堤外地、要は河川敷の部分の地権者の全ての聞き取りはできませんでしたが、わかる範囲でいろいろと古老から話を聞いて、話を聞いたすべての地権者が竹の侵入もあり、もう年をとって耕作ができなくなったんで、買い上げて有効利用してほしいというような意見がかなりました。およそ95%ぐらいは聞き取り調査ができたと思っております。 狩野川の桜公園から松林橋間の堤防は、現在は1車線の一方通行となっておりますが、これを管理用の道路として、また洪水時の非常用道路として活用するために2車線とするか、または公園等に流用して河口断面積を広げることが、そのような考えはありませんでしょうか。そして、国や県に要望していくことはできませんでしょうか。 3つ目、狩野川の支流との合流場所や放水路取水口付近は土砂の堆積で中洲ができます。これを放置しておくと、狩野川が天井川となってしまいます。以前も何回かしゅんせつは繰り返されておりますが、すぐに堆積しますので、計画的にしゅんせつしていかないと河口断面積が減少してきますので、国や県に定期的なしゅんせつを要望していく考えはおありでしょうか。また、定期的に要望をしておるのでしょうか。 質問は以上です。ご答弁をよろしくお願いします。 ○議長(古屋鋭治君) 答弁を求めます。 答弁者、市長。         〔市長 小野登志子君登壇〕 ◎市長(小野登志子君) それでは、渡邊議員のご質問にお答えします。 まずは、1の1、市長は、市の基本構想をどのように考えるかについてですが、本市の第1次総合計画には、合併時に策定された新市まちづくり計画をもとに合併後の平成19年に策定されたものです。この計画は、市民や有識者らが策定にかかわり、本市の魅力や資源を最大限に活用して目指すべき将来像を定め議決を経たものであることから、第1次総合計画については尊重していくべきものと考えております。尊重し、実現に向け、まずは努力してまいります。 したがいまして、次の2、3のご質問につきましては、計画の見直しは現在考えておりません。 次に、2の1、宗光寺排水機場のポンプの能力アップについての要望に対し、県からの回答はあったかについてですが、狩野川中流域豪雨対策アクションプランについては、静岡県を中心に国土交通省と関係市町で協議会が構成されております。宗光寺地区の浸水については、それぞれの機関が共通の認識を持っております。また、4市3町で構成する狩野川改修促進期成同盟会において、毎年要望活動を行っております。 伊豆の国市の要望事項として、宗光寺排水機場の排水ポンプ増設の早期事業着手を強く要望しているところですが、国土交通省からの明確な回答は得ておりません。 次に、2の2、狩野川桜公園から松原橋間の堤外地について、市で買い取って洪水時の非常用道路として2車線とするよう国や県に要望していく考えはあるかについてですが、狩野川の堤防を洪水時の非常用道路として活用することは、韮山地区の国道136号の通行ができない場合には有効な手段と考えます。しかしながら、狩野川の堤防等の道路幅員を拡幅して2車線道路とすることは、河川敷地の占用区域を増加する行為となり、占用者の負担行為となりかねませんので、慎重に検討する必要があります。 今後は、拡幅事業の実現性の検討を含めて国土交通省への要望をしてまいります。 次に、2の3、狩野川の支流との合流場所や放水路取水口付近の計画的なしゅんせつを国や県に要望していく考えはあるかについてですが、狩野川本川の管理は国土交通省沼津河川国道事務所が行っておりますので、本市も加盟する狩野川改修促進期成同盟会では、毎年堆積土砂の排除や河道内植生の除去など、本川河道改修整備、すなわちしゅんせつですが、これの促進を要望しております。沼津河川国道事務所では、河道断面等、流域、流下能力を考慮して適正にしゅんせつを実施していると思われますが、市としても引き続き管理上適正なしゅんせつを要望していく考えでございます。 以上です。 ○議長(古屋鋭治君) それでは、市長の答弁が終わりましたので、質疑に移ります。 8番、渡邊議員。 ◆8番(渡邊俊一君) 8番、渡邊です。 やはり余り再質問はないですね。それでもちょっと少し確認だけ。 まず1番目の質問の3番目ですけれども、市長の命題をローリング計画等には多分リンクできるのではないかと思うんで、この辺に入れ込んでもいいかなと私自身は考えております。そのような考え方でよろしいでしょうかという確認の質問でございます。 ○議長(古屋鋭治君) 答弁を求めます。 総務企画部長。 ◎総務企画部長(鈴木俊治君) 今、渡邊議員がおっしゃいましたとおり、この第1次総合計画につきましては、構想、こちらを議会で議決いただいております。そして、基本計画部分については前期と後期ということで、後期の計画を進めていくということにつきましては、認めていただいているところでございますが、今おっしゃられましたローリング、いわゆる実施計画部分でありますが、これは3年間のものを定めていって、毎年この計画を見直していくということでありますので、当然そのときの行政の進め方によって変化していく部分もあろうかと思います。そういったことで進めさせていただきたいというふうに考えております。 以上です。 ○議長(古屋鋭治君) 8番、渡邊議員。 ◆8番(渡邊俊一君) 8番、渡邊でございます。 今、部長からご答弁いただきましたけれども、やはり環境変化にいかに素早く対応するかと、そのあたりは、やっぱりこのローリング計画がいいのかなと、そんな意味も含めまして質問させていただきました。 続きましては、狩野川中流域の豪雨対策アクションプラン関係に起因するようなことなんですけれども、1番目の宗光寺川がかなり我々素人ではどこにどうしたらいいんだというのはなかなかわかりませんので、やっぱりこれはもうプロ集団の範囲。田中部長初めいろんな、行政のほうで検討して進めていってほしいと思います。それから、急流であるし、調整池はつくらなければならないし、それで河口付近に堆積物ができるんで、河口断面積がどんどん狭くなって、ちょっといやらしい、素人から見てもなかなか大変な川だなと思っています。それで、要望はしているということなんで、これはこれで、1番目については終わります。 続きまして、2番目なんですが、実は136号線、思わぬところに危険がありまして、狩野川の水位が低くても136号線は水没してしまうんですね、冠水してしまうんですよ。このあたりはもう市長、前から、四日町地区の公民館までいらっしゃいまして、四日町排水機場関係の洞川の内容につきましてはいろいろとご心配をいただきまして、大分進んできたんですけれども、実はちょっと樋門の関係、内水の関係でですね、北条樋門と言いましたかね。四日町排水機場の1つ上流部の樋門なんですけれども、ここに流れ込む内水がオーバーフローして、どうしても136号線が冠水してしまうという、ちょっと異常な現象を前回確認しましたんで、どちらがいいのか、この辺は、そちらを改善したほうがいいのか、あるいはこちらのほうがいいのか、ちょっとわかんないところなんですが、河川敷につきましてはいろいろと、使えるんだったら、河口断面積が今の竹やぶ等を減らしていけるんでいいのかなと思います。これはもう、今ここでどうのこうのできる問題ではありませんので、またおいおい1つずつ質問していきたいと思います。 それと、3番目の狩野川支流との場所、それから川自体の河床の堆積物と植生、古川もすごいですね。あれだけきれいにしたと思ったら、1年でもうアシが生えてくるとか、かなりそういう意味では狩野川が高いのか、その辺に傾斜がとれないか、どうしてもたまってしまう。狩野川放水路の前のところもそうですし、古川の河口もそうですし、それと、洞川の河口付近にもどうしても流されてきてしまうんで。この辺は、もうお願いにしかなりませんので、今の部分をぜひ続けていってほしいと思います。狩野川中流域豪雨対策アクションプランも5年間延長で平成28年まで続くということでしたんで、このあたりですみません、田中部長、もしありましたらちょこっと教えてほしいんですが、よろしいでしょうか。 ○議長(古屋鋭治君) 答弁を求めます。 都市整備部長。 ◎都市整備部長(田中敏幸君) それでは、渡邊議員のご質問にお答えしたいと思います。 まず、誤解のないようにしていただきたいのは、狩野川中流域のアクションプラン5年間延長になりまして、スタートが平成20年度からですので、平成20年度から、1回目は平成20年から平成24年の5カ年計画、今回延長をしたということで、平成25年度から平成29年度ということでご理解していただきたいと思います。 それと、宗光寺川につきましては、もう数年来、ご存じのとおり合併間際に四日町の排水機場の増設、小坂機場の増設等が粛々と進んで、国土交通省のほうでやっていただいたんですが、ご存じのとおり双方とも排水機場については何も手つかず。若干高速化とか、機器の整備は、除じん機の設置とか、いろいろ機器の整備はしていただいていますが、ポンプ増設のところまではいっておりません。 今、ここ2年ぐらい前からなかなか進まないということで、市のほうで調べさせていただきまして、国土交通省だけにお願いしてもこれは進まないという中で、静岡県にも間に入っていただいて、今、国土交通省と静岡県と伊豆の国市、三者で協議会ではありませんが、毎年何度か打合会というか、勉強会をさせていただいております。昨年度も国土交通省の方に現地を見ていただきまして、問題点等々をうちのほうからも提案をさせていただいて、昨年度、国土交通省のほうでも内水被害の原因解析というものを行っております。実はあさって、26日の午後に国と県、国土交通省と静岡県と伊豆の国市のほうで、昨年度の国土交通省の内水解析の結果報告というか、報告会のようなものを今やる予定になっております。 またその結果を見ながら、宗光寺川流域の浸水対策についてどういう形がいいのか、効率がいいのかをこれから決めていきたいと思います。ただ、今のところ宗光寺川の下流域に調整池をつくりたい、調整池という言葉が正しいか、遊水地という言葉が正しいか。それと、宗光寺川の支川であります国道136沿いに谷戸川という準用河川谷戸川が流れております。谷戸川についても完全に河川断面が足りておりませんので、谷戸川のバイパス河川というものを考えて、河川内潮流というものができないだろうかということで、国と県に調整をさせていただいて、おおむね内諾はいただいておりますので、このアクションプランの中に位置づけをさせていただいて、近々事業を進めていきたいというふうに考えております。 以上です。 ○議長(古屋鋭治君) 8番、渡邊議員。 ◆8番(渡邊俊一君) 8番です。 ご答弁ありがとうございました。またいろいろと情報があったら教えてください。期待しておりますんで。 そういう意味で、かなり関係者のあれで、戸沢川を初めとしていろんな形で改善が進んでいることは認識しておりますんで、なかなか水の問題は難しいなと思います。とにかく災害の問題、また急傾斜地も、これには、今回は入れてありませんが、その辺の問題もいろいろと大変ですんで、ひとつまた頑張って、双方頑張ってやっていきたいと思いますんで、よろしくお願いします。 以上で私の質問は終わります。 ○議長(古屋鋭治君) これにて、8番、渡邊俊一議員の質問を終了いたします。--------------------------------------- △柴田三敏君 ○議長(古屋鋭治君) 次に、4番、柴田三敏議員の発言を許可いたします。 4番、柴田三敏君。         〔4番 柴田三敏君登壇〕 ◆4番(柴田三敏君) 4番、柴田三敏です。 平成25年度第2回定例会におきまして、1点について質問いたします。 源氏山公園についてであります。 私と同じ名前の柴田三智子議員が源氏山公園について一部ダブりましたけれども、気を取り直して質問させていただきます。 伊豆の国市観光協会のホームページに源氏山公園の案内があり、その源氏山公園は、古奈温泉と長岡温泉の間にある小高い丘、登り口は長岡側のいづみ荘、古奈側の西琳寺、最明寺付近からの散策コース、各登り口から山頂までは20分程度で散歩には最適である。山頂からは木の間越しに田方平野と狩野川の流れを望むことができます。園内にはあやめ御前が、源頼政追慕の情を託して植えたとされる美女桜の6代目があり、樹齢は100余年で、市の天然記念物指定となっています。このように全国の誰もが見ることができます。 私は、誰もが手近で手軽に登れて、ウオーキングやトレッキングにも最適な源氏山を市民の生活に取り入れて、また観光客が気軽に立ち寄れる憩いの場、源氏山公園に着目し、6月に再び源氏山に登った印象では、誰もが気分を害する光景でした。 源氏山公園の管理は都市整備部で、また数カ月に一度、環境農政部がパトロールしているとお聞きしました。そこで、4項目について、現状と対策について質問をさせていただきます。 まず1番目に、清掃についてでありますが、公園全体の汚れ、不衛生さに驚きました。伊豆長岡温泉旅館協同組合の久々のヒット企画、七福神めぐりも、この不衛生な源氏山公園ではどうにもなりません。展望台及び展望広場と、そこまでの道及び階段なども含めて、どのような工程で清掃しているのか。さらに、得体の知れない倉庫の扉が放置され、倉庫内の機械のような物体は必要なものなのか、単に粗大ごみなのかをお伺いいたします。 2番目に、景観・眺望についてです。 木竹の成長が著しく景観を損ね、山道も暗く、安全面も含めて木竹の整備などはどのように考えておられますか。また、この地域は弥勒山風致地区となっており、木竹の伐採は県知事の許可を受けなければならないと制限されていることは承知しておりますが、誰がどのような手続を経て伐採可能となるのかをお伺いいたします。 3番目に、安全面です。 展望台までの急な階段の通路に手すりがなく、展望台へ上る階段も腐食し、安全とは言えません。これでは誰もが安心して上ることはできません。現状の対策、今後の整備計画等があればお伺いいたします。 最後に、伊豆の国市観光資源の一つである源氏山公園を市としてこれから観光にどのように位置づけるかをお伺いいたします。 市長並びに関係当局のご発言を期待しております。よろしくお願いいたします。 ○議長(古屋鋭治君) 質問が終わりましたので、答弁を求めます。 答弁者、市長。         〔市長 小野登志子君登壇〕 ◎市長(小野登志子君) それでは、柴田三敏議員のご質問にお答えします。 この観光道路という名前を初めて聞いたのは、この源氏山公園のことですけれども、源氏山公園は50年から55年くらい前は、源氏山観光道路と呼ばれ、大変なにぎわいがあったということも私も思い出します。また、そこにあります美女桜も、一時はお菓子の名前になったくらいですから、大事にされていたものと思いますけれども、現在もっと大切にしなければならないのではないかと思います。 まずは、質問内容の中に、源氏山公園の管理において数カ月に一度環境・農政部がパトロールしていると聞いたとのことですが、環境・農政部に確認しましたところ、そういったパトロールは実施していないとのことでした。 次に、1の1です。清掃について、どのような工程で清掃しているのか。さらに、倉庫内の機械のようなものは必要なものなのか、単にごみなのか伺うについてですが、現在、源氏山公園の管理業務については、シルバー人材センターに委託し、清掃等を行っています。その内容は、トイレ清掃が1週間に1回、ごみの収集が1カ月に1回、草刈り、除草、剪定などについては、あやめ御前広場、園路、トイレ周辺を中心に6月、8月、9月及び3月の年4回実施しています。 また、公園内にあります倉庫ですが、平成7年の土地購入の際に倉庫つきで取得したもので、ごみとして投棄されたものではありません。温泉ポンプが入った倉庫を残したことの経緯はわかりませんが、今後は調査の上、対処方法を考えたいと思っております。 次に、1の2、景観・眺望について、木竹の整備はどのように考えるか。風致地区に指定されているので、木竹の伐採は県知事の許可が必要だと承知しているが、誰がどのような手続を経れば伐採可能となるのかについてですが、当該地域一帯は、都市の風致を維持するための風致地区として、都市計画決定がされています。この都市計画における風致は、人間の視覚によって把握される空間構成のうち、樹木地、または水辺等の自然的要素に富める土地における良好な自然的景観とされ、風致地区は都市計画区域内において、風致の存する地域について都市環境の保全を図るため、風致を維持することが必要な土地の区域とされています。 このような都市の風致を維持するため、都市計画法では、風致地区内における建物、建築、宅地の造成、木竹の伐採、その他の行為を政令で定める基準に従い、地方公共団体の条例で必要な規制をすることができることになっております。都市計画法58条です。 ご質問の風致地区内における木竹の伐採の許可については、都道府県知事から市町村長に権限が移譲され、一般的にはその土地の所有者となると思いますが、原則として市町村長の許可を受ける必要があります。静岡県風致地区条例第2条です。 なお、木竹の整備ということですが、風致地区が樹林地または水辺等の自然的要素に富める土地における良好な自然的景観を保全する区域とされていることから、当該風致地区内にある源氏山公園につきましても、整備をする計画はない状況にあります。 次に、1の3、安全面について。 展望台までの急な階段の通路に手すりがなく、階段も腐食している。現状の対策、今後の整備計画について伺うについてですが、お墓の横の展望台までの急な階段につきましては、現在、古奈区有の墓地内ということで、古奈区の管理となっており、都市公園敷地外として取り扱っております。展望台までは、それより下に比較的穏やかな別のルートも確保されていることから、当該階段の手すり取りつけについては考えておりません。 また、展望台についてですが、今年度塗装工事を実施する予定であります。 公園の管理については、老朽化に対する施設の安全対策の強化及び改修、更新費用の平準化を図るための公園長寿命化計画に基づき、適切な維持管理をしていく予定であり、現在のところ大々的な再整備といった計画はございません。 次に、1の4、伊豆の国市の観光資源の一つである源氏山公園を市としてこれから観光にどのように位置づけるのか伺うについてですが、源氏山につきましては、合併前の旧伊豆長岡町の時代から、観光活用にと数々の会合が持たれ、多くの観光プランの案が出ておりました。その中で具体化された事例の一つとして、柴田議員のご指摘のとおり、七福神めぐり、展望台、展望広場の設置等があります。しかしながら、源氏山は風致地区に指定されており、開発する場合には多くの規制等がかかり、観光資源としての利活用が難しい場所でありました。 今回、既存の観光施策全体を見直すため、平成25年度、平成26年度の2カ年をかけて観光基本計画を策定します。その中で源氏山を観光資源とした新しいプランの創設も議論の対象となってまいりますので、そこで検討していきたいと思っております。 以上です。 ○議長(古屋鋭治君) 市長の答弁が終わりました。 会議の途中ですけれども、暫時休憩に入ります。 休憩は15分とりますので、10時30分までといたします。 なお、休憩終了5分前にはブザーでお知らせをいたします。 以上です。 △休憩 午前10時15分 △再開 午前10時30分 ○議長(古屋鋭治君) 休憩を閉じ、会議を再開いたします。 答弁が終了しておりますので、ただいまより質疑に入ります。 質疑を受けます。 4番、柴田議員。 ◆4番(柴田三敏君) 実は私、源氏山公園についての質問をしたもとは、伊豆長岡温泉のこの衰退。数字を上げるまでもなく、落ちております。伊豆長岡温泉に訪れる観光客、わずかな観光客が胸を張って源氏山公園をご案内できないか。源氏山公園に行きたいのですが、お客様に道を聞かれるたびに、行かないほうがいいとも言えませんし、また、入り口周辺のご商売の関係者は、旅館関係者だけにとどまらず、近隣の方も大変困惑しております。また、観光協会で過去にたくさんの印刷物がつくられていましたが、これが一番のヒット作です。一番枚数が出ている。皆さんご存じだと思います。その真ん中に源氏山公園。さらに七福神めぐりのコースまで立派に書かれていました。かなり際立っているものですから、何とかしなければということで私の質問が出ているわけです。 そこで1つ伺います。 大変私、清掃にこだわったんですが、確かに5分の1、大部分承知しておりますけれども、大きな面積の中で。私が質問したこの源氏山公園は、平成25年度の予算では94万8,000円、清掃だけではなく全て含めて。狩野川リバーサイドパーク、この維持管理事業ですか、これは1,014万4,000円、暗算でも10倍以上ですか、差が出ておりますが、これはどのような根拠に基づいて計画されたんでしょうか。お願いいたします。 ○議長(古屋鋭治君) 答弁を求めます。 都市整備部長。 ◎都市整備部長(田中敏幸君) それでは、柴田議員のご質問にお答えしたいと思います。 先ほど市長のほうから、塗装の塗りかえを行うというお話があったかと思います。それにつきましては、予算書のほうには、源氏山公園維持管理事業にはなく、その上の2事業の都市公園施設維持補修事業の中の修繕費という部分が600万予算計上されております。そこで対応するということでご理解していただきたいと思います。 狩野川リバーサイドパーク維持管理事業の中の公園管理委託料等につきましては、シルバーさんのほうに現在、年間を通して、リバーサイドパーク、かなりエリアが広い中の施設関係の維持管理の委託をしているものでございます。 以上です。 ○議長(古屋鋭治君) 4番、柴田議員。 ◆4番(柴田三敏君) 今、大変広いということを言われたんですが、源氏山も大変広うございます。要するに清掃しづらいんではないかと。清掃の仕方というのが、当然これはあるわけです。もしわからなければとは思いますので、ご紹介させていただきます。 やはり先ほど600万と言われましたけれども、修繕費のその600万が塗装工事にかかるわけではない、塗装工事は150万と下に書いてありますから。全て何か都市公園のをひっくるめて修繕費が600万ということなんでしょう。いずれにしても、塗装ということは、安全面とまたちょっと別な角度ですので、安全面も含めて点検されていただきたいと思います。 あとはもう一つ伺います。パトロールについてはどのようにやっているか、これは実施していませんよと。聞き間違いではないですか。ちょっと私うっかり質問したら、大変丁寧に聞いてくれたものですから、書かせていただきました。その割にはですね、あれだけ大きな物体が置かれていたというのは一体いかがなものかなというふうな質問をいたしました。ちょっとそれについて、これからどのようにされたいのか、そのままにするのか。もう既に撤去、言われたからされてしまったのか何なのか。ちょっともう少し詳しく教えてください。 ○議長(古屋鋭治君) 答弁を求めます。 都市整備部長。 ◎都市整備部長(田中敏幸君) 柴田議員のほうからこのご質問が出て、私もことし4月に都市整備部長になりまして、現地のほうを見に行かせていただきました。議員の言われるとおり、非常にむさくるしいというか、見苦しいものだという、私も認識しております。なぜどかないのか、撤去できないのかということを担当、都市計画課のほうに確認したところ、ちょうど倉庫のようなものが市の土地と個人の土地とちょうど境目にあるということで、今年度、ことしの10月、11月に地籍調査がここで入ります。それによって境界関係が確定しますので、境界を確定した後、市の土地にあるものであれば、市のほうで撤去を考えたいと思っております。もちろん観光客にも市民の方にも余り見てほしくない部分も正直いってありますので、早急に撤去なり対応をしたいというふうに考えております。 以上です。 ○議長(古屋鋭治君) 4番、柴田議員。 ◆4番(柴田三敏君) 今の質問の最後に、一生懸命やっているのはよくわかります。また、市だとか、あるいは個人の、大変難解な部分で、境界線、そのものをお聞きするしかないのかなと思っていますが、もし差し支えなければ、あの扉だけでも何とか皆様の力で、私も力をかしますので、力というかですね。ぜひ観光の美観ということを再度、先ほどもおっしゃっていましたけれども、美観を損ねることは間違いないですし、やはりずさんさというんですか、市に対するですね、そういったものも汚されていくと思います。ですから、何とかその辺だけでは、10月、11月とおっしゃらずに、手間がかかるかもしれませんけれども、解決していただければと思います。 そして、次のことに移ります。 今回、どうしても世界遺産になった富士山のですね、世界の宝ということを言われていますけれども、私はこの源氏山公園が伊豆の国の宝だというふうに認識して質問させていただいています。そして、源氏山をこのままにしておいていいのかという、そういった観点からになるんですけれども、先ほど言いましたように、どうしてもお客様に胸張ってご案内できない。そういったことで、特に弥勒山、風致地区ということで、なかなか県の許可というふうな文章もですね、立て看板も、旧伊豆なんかはちょっとそのままの看板が出ていたわけです。なかなかうまく進まないということなんですが、先ほどの市長の答弁ですと、何かちょっとうれしい話で、唯一、ほとんどだめだったんですが、市長の権限みたいなこともちょっとおっしゃられて、大変うれしく思いました。 特に市長の場合には、県議10年の実績と人脈がおありというふうに私は確信しております。ぜひそのお力もかりて、この制定されてことしで60年、ちょうど還暦を迎えたこの弥勒山、風致地区内に木竹の伐採ができますことをひとつ市長に強く求めて、清掃の行き届いた眺めのよい安全な公園に取り組んでいただけることを求めまして、ちょっと市長の見解もあわせて、今お聞きしたいと思います。 ○議長(古屋鋭治君) 答弁を求めます。 市長。 ◎市長(小野登志子君) 柴田議員の思いはよくわかります。 それで、温泉場振興会といって、旅館や土産物店の皆様方が一生懸命努力をなさっているけれども、しかし、その人数ではとても足りないわけです。幾ら頑張っても、あの山、一山を整備、お掃除し切れるものではないと思います。しかしながら、アジサイを植えたり、アメリカハナミズキを植えたり、少しずつ努力をしてくださっている、それは大変うれしいことです。こういう努力をまたさらに一緒にしていかなければならないと思っております。 最後に申し上げましたように、あそこの地域におきまして、今度観光基本計画の策定の中にしっかり盛り込んでいかなければならないと、まず思っております。そういう意味におきまして、地域の皆さんの本当にさらなるご努力もお願いしたいと思います。また、本年度は磨崖仏、あやめ御前の前であやめまつりが再興されるというようなお話ですよね。それで、それらもこれと一緒にして、もうちょっと地域で頑張っていただきたい。そして新しいプランの創設もしっかり議論していきたいと思っております。よろしくお願いします。 ○議長(古屋鋭治君) 4番、柴田議員。 ◆4番(柴田三敏君) 市長、もう一つだけお聞きさせてください。 先ほど市長の権限ということで、非常に風致地区になってもということでちょっと期待しておりますが、もう一つ、これから進めようとしている、平成25年、平成26年のこの観光基本計画ということ、大変うれしく思いました。ただ一つだけお聞きしたいのは、ここにもう既にアイデア、あるいはメンバーというんでしょうか。そういったことは考えられているのか。どのように進められていこうとしているのか。その道筋がありましたらお聞かせください。 ○議長(古屋鋭治君) 答弁を求めます。 観光・文化部長。 ◎観光・文化部長(八木基之君) 先ほども少し申し上げましたけれども、これから委託をして、発注をして業者を決めてやっていくということで、今現在観光協会とは基本的なラインで打ち合わせ等をしているところでございます。したがいまして、まだメンバー等ということについては、全く候補は上がっておりません。しかしながら、観光業者、あるいは市民、幅広く募集をした中で選んでいきたいというように考えております。 以上でございます。 ○議長(古屋鋭治君) よろしいですか。 4番、柴田議員。 ◆4番(柴田三敏君) では、最後になりますけれども、市長は所信表明の中で、新しい公共という名前を使われました形で、市役所と市民の協働による事業を進めていくことが必要であることから、市民との情報共有を進めていくとともに、市民の市政参画の場を拡充してまいりますと、大変すばらしい明言をされています。私も全く同じ考えでして、ここもちょうど向かい合っていますけれども、本当にこれは入れかわってもいいくらいの、本当に私ども市民が手伝っていかなければ、あの山はきれいにならないなということは実は実感しました。これは本当にわずかなシルバー人材で、五十数万円の予算で、あれだけの規模の中でと考えると、私ども一企業ですけれども、約3年間にわたりまして、1年間に5日間、昼休みを利用しまして、10人で延べ150日間、150人でやりました、3年間で。でも、本当に市民の方から、あるいは観光客から、あっちも汚れているよ、こっちも汚れているよということで、枯葉を集めるだけで大変な作業でした。決してですね、私、行政だけがやるべきものというふうには思っていません。自分たちの憩いの場です。ですから、必ずそういった協働という、これからの国を背負ったこういう少子化もあり、また非常に予算少ない中でも活動する、ぜひ参加させていただきたいと思います。 最後に、どうしても私はこの源氏山公園を、非常に難しいんですけれども、定義が。里山というふうな構想を考えています。これほど身近に皆様方がすぐ登れる山というか丘というか、なかなかないものです。旧伊豆長岡町の人口の、この周りですね、長岡の、約4割近くが住んでいる中で、いつでもが市民が登れる、そういったところに何とか里山という一つの、簡単に言えば木々が暗くなるんではなくて、そこに木が入り、湿った感じではなくて、そこで散歩ができ、トレッキングができる。そういったまちに持っていければ、必ず伊豆長岡温泉も、きれいなまちということを前提にお客様が誘客できるものと確信するものです。何とかこの里山構想、それから市の協働ということでの先ほどボランティアツーリズムの話が出ていましたけれども、全面的に、私も立ち上がっていきたいと思いますので、その辺ですね、市長、それから関係当局のご支援いただけない限り、難しいことだと思います。最後にその質問をして終わりたいと思います。市長、ご答弁願います。 ○議長(古屋鋭治君) 答弁を求めます。 市長。 ◎市長(小野登志子君) 新しい公共とはどういうものかということを今まで質問されました。もちろんこれは、柴田三智子さんが提唱なさる市民協働もそれですし、また、大変数多くの方が参加されているNPO、これらのものも指しております。そして、温泉場をきれいにする、よくする。それは、そこに住む人が中心になるのはもちろんですけれども、それだけの力ではとても及ばないわけです。私も数年前からこの温泉場振興会の方々から、もう少しきれいにしたいという相談は受けておりました。私にしてみますれば、ずっと源氏山を放置してきて、5年くらい前から何とかしたいという声が上がってよかったなと思ったくらいであります。地元の皆様も、少しばかり忘れていた観光地なのではないかと思うところもございます。これは本当にこれから、里山というようなちょっと響きではない。やはり観光山なんですけれどもね、これを風致地区としての法律を守りながらやっていくという方法は、私はあると思っております。 そういう意味で、柴田議員がここで旗を振って、地元の観光業者さんの力をおかりし、そして柴田三智子さんのおっしゃるこのボランティアツーリズム、こういうものも入れ、やはり私としましては、ことし、来年と2年間の用意をして、後に産業振興局なるものに結びつけていきたいと思っております。 以上です。 ○議長(古屋鋭治君) これにて、4番、柴田三敏議員の質問を終了いたします。--------------------------------------- △鈴木照久君 ○議長(古屋鋭治君) 次に、9番、鈴木照久議員の発言を許可いたします。 9番、鈴木照久議員。         〔9番 鈴木照久君登壇〕 ◆9番(鈴木照久君) 9番、鈴木照久でございます。 私は、平成25年度第2回6月定例会において、通告に従い、1つ、教育・人づくり・スポーツ振興と文化のまちづくりについて、これにつきましては、山下議員、柴田議員も関連質問をしておりますけれども、通告どおりさせていただきたいと思います。2、大学女子駅伝についての2項目につき質問させていただきたいと思います。 小野市長は、過日の所信表明の中で、これからの市政に当たり、重点方針として七つの命題を挙げられております。それは、1つ、安心は政治の基本、安全・安心の暮らしを実現。2、経済は生活の基本、農業・観光・産業経済・雇用対策の強化と充実。3、子供の育成は市政の重要テーマ、子育て支援・少子化対策・女性の就業支援。4、人づくりはまちづくりの基本、教育・人づくり・スポーツ振興と文化のまちづくり。5、防災は太古からのテーマ、防災対策基盤の整備。6、健康は市民共通の願い、医療・介護・福祉。7番目として、改革は全体育成、行財政改革等を挙げておられます。 今回は、人づくりはまちづくりの基本、教育、人づくり、スポーツ振興と文化のまちづくりの中で、特にスポーツ振興について中心に市長の今後の構想をお聞きいたしたいと思います。 所信表明の中で、市民がスポーツを楽しみ、新たな出会いや交流が生まれる場、そして児童の体力づくりの場として、本市の市有地を活用し、野球、フットサル、テニス、ウオーキング、バレーボール等の施設を充実したいと述べられております。そこで、次の質問をさせていただきたいと思います。 1、おのおのの場所及び施設の内容の構想はどのようになっておられるのか。2、各施設における管理・指導体制はどのようになっておられるのか。3、韮山中学校の体育館の新築構想はあるのか。4、韮山西幼稚園、堀越保育園、これは私有地でございますけれども、跡地を利用して公園、スポーツ等の多目的広場の構想は。これにつきまして、佐野議員、あるいは梅原議員も同様な質問をなされておりますけれども、同じように回答をしていただきたい、このように思います。 それから5番目、伊豆マラソン、伊豆の国駅伝のコースを検討して、ランナーと沿道の応援者との一体は図れないものか。 この5項目を質問いたします。 続きまして、2番目の大学女子駅伝についてでございます。 秋から冬に、つまり秋季から冬季にかけて、駅伝は各種開催されます。中でも箱根駅伝、関東大学男子は、正月の茶の間のテレビを独占している家庭が多いのではなかろうかと思います。私も毎年期待を込めてテレビに見入っております。ことしは主導権がとれるだろうか、ああ、やっぱりことしはシード権から外れたという悲しい思いもたびたびあります。しかしながら、今年度は違いました。母校が30年ぶりに往路で優勝し、そして総合優勝の期待がかかっておりました。百有余名の駅伝部の中から2日間で走れるのはたった10名です。当日の朝、エントリー変更される者もおります。厳しさを知るがゆえに、感動は人一倍でございます。涙には幾つもの思い出があると歌う歌手もおりました。感動、喜びの涙は本当にいいものだと思っております。そこで、市長は大学女子駅伝を開催したいという構想があるようでございます。ぜひそのコース、規模、時期等々をお教え願いたいと思います。 以上2点でございますけれども、よろしくお願い申し上げます。 ○議長(古屋鋭治君) それでは、答弁を求めます。 答弁者、市長。         〔市長 小野登志子君登壇〕 ◎市長(小野登志子君) それでは、鈴木照久議員のご質問にお答えします。 先ほどは、私があらわした七つの命題につきまして、鈴木議員より立派なお声で読み上げていただき、大変光栄に思います。ありがとうございます。 まずは、1の1です。市有地を活用し、野球、フットサル、テニス、ウオーキング、バレーボール等の施設の充実とあるが、おのおのの場所及び施設の構想はと、1の2、各施設における管理・指導体制はについてですが、関連することでありますので、一括でご説明させていただきます。また、スポーツの質問に関しましては今までも多々ございましたので、少々省略するところがあると思いますけれども、ご容赦ください。 スポーツ施設の構想につきましては、所信表明で述べさせていただきましたとおり、スポーツワールド跡地での活用も選択肢の一つとして捉えておりますが、今後市民の意見を取り入れる場として、スポーツワールド跡地利活用検討委員会を設置してまいります。全てはこの利活用次第でほかも決定していくわけでございますので、この大変な検討委員会を成功させたく存じます。 次に、1の3、韮山中学校体育館の新築構想はについてですが、現在、韮山中学校に隣接する体育館は、学校施設ではなく、社会体育館として位置づけております。体育館の利用については、韮山中学校の利用を優先し、一般は主に夜間と日曜日に使用しております。そのため平成24年度実績で353日の利用があり、ほぼ毎日利用されている状況であります。今後は、他の施設の利用状況も踏まえ、利用団体や市民の皆さんの声を聞きながら体育館のあり方、利用の仕方も含めて検討していきたいと考えておりますが、現在のところ新築の考え方は残念ながらございません。 次に、1の4、韮山西幼稚園、堀越保育園の跡地利用として、公園、スポーツ等の多目的広場、避難場所構想はについてですが、まず、韮山西幼稚園跡地は、佐野議員、梅原議員からのご質問にお答えしたとおり、この場所が地震発生に伴い警戒宣言が発令されたときの一時避難地に指定されていることからも、防災広場等として活用することは大切なことであると理解しております。また、堀越保育園については検討中であります。 次に、1の5、伊豆マラソン、伊豆の国市駅伝のコースについてですが、伊豆マラソンは、伊豆は一つを合言葉に3市1町を通過する一大イベントであります。このマラソン、発足して大変苦しんでまいりましたけれども、今大きく花開きつつあると思っております。 また、伊豆の国市駅伝は、昨年50チームが参加し、狩野川沿いを多くの応援者を伴い、駆け抜けました。狩野川の周辺を行ったり来たりで、それもおもしろかったと思うんですけれども、どちらも、ランナーのみならず応援者も参加者として捉え、議員のご質問のとおり、1人でも多くの参加者や応援者がふえるよう努力してまいりたいと思います。また、走路のコース設定には、警察の協力のもと、できるだけランナーの安全性、走りやすさ、応援者の応援のしやすさ等に配慮し、協議、決定しているところであります。 2月、河津桜、菜の花も咲く中を下田から三島まで、富士をめがけて走り抜ける大学女子駅伝、こういうものができたらいいなと思っておりますが、大学女子駅伝は、二大大会があります。毎年杜の都仙台市で開催される全日本大学女子駅伝対校選手権大会と、ことし4年ぶりに復活する全日本大学女子選抜駅伝競走は、12月23日に富士市、富士宮市で開催を予定されております。この富士市、富士宮市に決定してしまったわけですけれども、まことに残念ですけれども、諦めるわけにはまいりません。このように大きな大学女子駅伝は、日本学生陸上競技連合主催で、開催地が共催という形で時間と人をかけて開催されております。このため、今回伊豆の国市で開催に至らなかったことは、間に合わなかったわけで、大変残念でありましたが、本市の地形や歴史を生かした市民参加のユニークな長距離レースなどを考えてまいりたいと思います。 以上です。 ○議長(古屋鋭治君) それでは、市長答弁が終わりましたので、質疑に入ります。 質疑を受けます。 9番、鈴木議員。 ◆9番(鈴木照久君) 9番、鈴木でございます。 市長から回答をいただきました。また、私の悪声が褒められるとは思っておりませんでしたけれども、しっかりと再質問をさせていただきたいと思います。 スポーツワールドの跡地に公式戦のできる運動施設というようなご回答を得ました。また、それらにつきましては検討委員会を立ち上げてより充実したものにというお話でございましたんですけれども、公式戦のできる運動施設というのは、競技場なのか、野球場なのか、あるいは総合的なトレーニングとか、ああいうものも含めたものをつくるのか、この辺の構想と、それから、検討委員会の構成メンバーといいますか、そういったものはどのような方々を今現時点で考えておられるかお聞きしたいと思いますけれども、よろしくお願いします。 ○議長(古屋鋭治君) 答弁を求めます。 市長。 ◎市長(小野登志子君) どのような、公式戦ができるスポーツかとか、いろいろございます。本当に多くの方々から今までも、野球場をつくってほしい、バレーボールのワールドカップを開催できるような体育館が欲しい、それからサッカー、そしてグラウンドゴルフ並びにパークゴルフ、こういう計画も欲しいとか、いろいろいただいており、大変うれしいことでございます。しかしながら、スポーツで維持管理できていくか、スポーツ場としてやって維持管理できていくかというのは物すごく大きな問題なのであります。これをどういう形で運営していくか、これも大きな課題でございますので、それらを含めてスポーツワールド跡地利活用検討委員会を設置しなければならないと思っております。 今はまだ検討中でございますけれども、検討中としましても、いろいろな打診というのは続けているわけでございます。まだそれをお話するときに至ってはおりませんけれども、積極的にやっておるということをお話をまずしておきます。 そして、利活用検討委員会でございますけれども、これは、例えば皆様方ぐらいの人数だけでは、要望が大き過ぎますので、いろんなスポーツの団体からの意見を出していただいたものを各代表の方々に持ってきていただくというのが私の考えですけれども、またこのことについては当局の考えもあると思いますので、お聞きください。 以上です。
    ○議長(古屋鋭治君) 引き続き答弁を求めます。 総務企画部長。 ◎総務企画部長(鈴木俊治君) スポーツ施設をどういうふうなものが、公式戦とはというふうなことで先ほどされておりましたが、このことにつきましても、ただいま市長のほうの答弁にございましたとおり、このスポーツワールド跡地利活用検討委員会、こういったものを設置いたしまして、その中でスポーツ施設も全てひっくるめて、どんなものをどういうところにしていったらいいのかということを慎重に検討していくものというふうに私は理解しております。そういった中で、スポーツ部門に絞られたときに、どういったものがこの市のためにいいのかということは議論されていくというふうに思っておりますので、しばらく先を見ていただきたいと思います。どうぞよろしくお願いいたします。 ○議長(古屋鋭治君) 9番、鈴木議員。 ◆9番(鈴木照久君) 9番、鈴木でございます。 まだまだ夢の段階であろうかとは思います。ただ、この伊豆の地区というのは、例えば国際大会を開催しますと、東京、あるいは横浜、以前は飛び越して名古屋まで行ってしまいました。ところが近年、浜松アリーナ、あるいは静岡の草薙の体育館もまた新構築されるというようなことで、東京、横浜、あるいは静岡、ここの東部地区、そして中心部である静岡、あるいは浜松というような施設が充実してくれば、一連の流れとして東京開催、あるいは静岡県の東部開催、あるいは浜松開催といったように、3連戦ができるんではないかなと。多くの種目はこのような形で日程を組んでおりますから、ぜひ総合的な体育館等々含めて多くの方々の意見を集約して検討していっていただきたいなと、このように思います。 ただいま浜松アリーナは、これは浜松市のものでございますけれども、ようやくエコパができまして、県立のものでございます。あのときも建設等に多少かかわらせていただきまして、当初は150のトラックができるというような室内のすばらしい体育館構想でございました。しかしながら、だんだん予算の関係で、サブ体育館もできなくなった。つまりサブ体育館がないということは国際大会ができなくなってしまいましたものですから、当時の坂本副知事、あるいはたぶんあのときに柴先生も副知事をやっておられたんではないかと思いますけれども、競技団体と交渉いたしましたのですけれども、予算がないということで。しかしながら、最終的にその体育館を建設して国際大会ができるような段取りになりました。経費はかかりますけれども、ぜひ、このときに金を惜しまずにぜひ施設をつくり、より高度な技術を持った選手を観戦できるような体制づくりをしていっていただきたいと思いますけれども、その辺につきましては市長、いかがでしょうか。 ○議長(古屋鋭治君) 答弁を求めます。 市長。 ◎市長(小野登志子君) もちろんこのアリーナ、大勢のお客様を呼ぶこともできる、観客を呼ぶことのできるようなものをつくっていかなければならないと思っております。 そして、ここにスポーツ施設を置きたいというのは、スポーツワールド跡地が総合スポーツ公園の開発の対象となっておりますことから、まずこれを、ここから手をつけなければいけないと思っております。何よりもこのスポーツの会場をつくり、大変なお金を出して、そしてお泊まりになるお客様方、利用するお客様方に使っていただいても、とても維持管理費は出てこない。こういうことをまず頭に入れまして、どのスポーツを持ってくれば地元の旅館、あるいはホテルにお泊まりいただけるか、これを考えなくてはならないと思っております。差し当たって、ある大学の関連校全てがこの伊豆長岡温泉に来ているという実績もありますことから、そのあたりからご利用いただけるかどうかということも考えなければならないと思っています。また、スポンサー、こういうのも、やはり製薬会社とか、そういうことも打診をいたしております。そして、この中に国の機関、あるいは県のものも導入できればどんなにいいかと思って努力をしているところでございます。そのような努力は、私も今現在既にしておりますので、まだ形というものは、できて、はっきり皆さんの前にあらわすわけにはまいりませんけれども、やはり市民の一人一人が参加するとともに、何としても地域の観光、そして青少年のスポーツ参加をも含めて、伊豆の国市及び伊豆半島レベルアップにつながっていくようなものをつくらなければならないと思っております。 以上です。 ○議長(古屋鋭治君) 9番、鈴木議員。 ◆9番(鈴木照久君) 9番、鈴木でございます。 いずれにしても箱物づくりだけで終わってはならないと、このように思います。これは当然市長も考えておられるんではないかと思いますけれども。 見渡してみますと、東部地区に県立の施設が極めて少ないという感じがするんです。例えば東部の県営は愛鷹公園ですか、沼津市にある。そこに野球場、スポーツ広場、多目的競技場があるように聞いておりますし、富士宮の県営のソフトボール場がありますし、富士に水泳場がございます。これは静岡国体、NEW!!わかふじ国体のときにつくられたと思います。水泳関係者はつくる必要ないと言っておられました。どういうわけか、体協の会長が地元の方なものですから、その話が進んだと聞いておりますけれども、それはちょっと余談でございます。 いずれにしても、東部地区に県営の施設が少ないということで、これはやはり東は忘れられてしまっているんではないかな。ぜひ市長には、女性の初めての市長でございますから、アピールするところはいっぱいあると思いますから、ぜひ東部地区に、あるいはこの伊豆地区に県営のスポーツ施設を誘致してほしいし、また、そうすることによって、先ほど市長が述べられましたように、子供からお年寄りまでがその施設を利用して、健康づくり、心づくりというものができるんではないかなというふうに思います。ぜひ誘致を先頭切ってやっていただきたいと思いますけれども、その辺のお覚悟はいかがでしょうか。 ○議長(古屋鋭治君) 答弁を求めます。 市長。 ◎市長(小野登志子君) もちろんそういう気持ちで進めてまいりたいと思っています。ワールドカップができるようなバレーボールの体育館が欲しいと思っていましたところ、やっぱりこれはね、早くやらなければいけないなと思ったのは、長泉町がつくってしまったんですよ。これは県立ではございませんけれども、まさにワールドカップ誘致ができるような体育館、もうじきオープンするんではないかと思うんですけれども、つくって、先を越されてしまったというところもあります。先を越されないようにもうどんどん取り組んでいくことしかない、努力をすることしかないと思います。一生懸命努力をしてまいります。よろしくお願いします。 ○議長(古屋鋭治君) 9番、鈴木議員。 ◆9番(鈴木照久君) 9番、鈴木でございます。 ちょっと韮山中学校の体育館について、これは私だけではなくて、再三多くの先輩方も含めて、市の体育館、中学校のものではない、現場の校長先生は決して苦情は言いません。いや、足りていますよ、足りていますというお返事が来ますけれども、しかしながら、この先、例えば中体連の試合等々が迫っている場合には、どうしても子供たち、生徒は使用時間というところが制限されてしまうんではないかなと思います。現実は非常に厳しいものがあろうかとは思いますけれども、何年か先にはそういう夢を持って体育館づくりに、市の体育館と中学校の体育館とを分離したものを検討していただければと思います。 それと、昼間の使用は極めて制限されてしまっております。例えば私のような体形は糖尿病にかかりやすい体形だと思います。医者から言われても、どのようにしてトレーニングをしたら、どのような運動をしたらいいかということは教えてくれますけれども、では、どこにその施設があるの。歩きなさいと言われて炎天下の中を歩いているわけにはいかないと思うんです。やはりそういったような施設づくりというものも大切であろうかと思います。あるいは、乳幼児を連れたお母さま方がマットの上で一緒に遊戯をする。そういうことも必要だと思います。また、そういう施設をつくることによって、トレーナーであり、あるいはトレーニングをするためのインストラクターであるとか、あるいはプログラムを組んでくれるプログラミングができる方であるとかといったような人材づくりというものも必要になってくるんではないかなと思います。 長岡体育館、施設あります。しかしながら、暗い、とてもあそこへ行って元気よくトレーニングしようという雰囲気にはならないんではないかなと思います。明るさだけではございません。施設の充実だけではございませんけれども、やはりそれもあわせて体育館づくり、あるいはトレーナー等々の配置についてはどのような考えを持っておられるのかお聞きしたいと思うんですけれども、よろしくお願いします。 ○議長(古屋鋭治君) 答弁を求めます。 教育部長。 ◎教育部長(松本信秀君) 韮山中学校の体育館についてですが、昼間中学校が優先的に利用しておりますので、市民の方は利用できない状態になっておりますが、市内には長岡体育館、大仁体育館もありますし、現在昼間の利用状況を見ますと、まだ若干余裕がありますので、その辺も含めまして今後検討していきたいと思っております。 いろんな運動のインストラクターをということですが、これにつきましては、民間のそういう施設がありますので、市がインストラクターをつけてすぐに始めるということは、今すぐにはできませんので、そちらのほうも時間とお金が必要ですので、もう少し時間をいただきたいと思います。 以上です。 ○議長(古屋鋭治君) 9番、鈴木議員。 ◆9番(鈴木照久君) 9番、鈴木でございます。 今、教育部長さんからのお答えございましたんですけれども、ぜひそういうものを前向きに考えていただいて、やはり立派な指導者の中で子供たちが体力づくり、あるいは心づくりというものができるような、そういうシステムを充実していっていただきたいなと、このように思う次第でございます。よろしくお願いしたいと思います。 それと、西幼稚園の跡地の件でございますけれども、これにつきましては、佐野議員、それから梅原議員もご質問になっておりますけれども、ぜひ住民の方々の強い要望がございますものですから、より有効的な指導ができるような体制づくりというものをしていただきたいな、このように思います。 それから、伊豆マラソン、伊豆の国市の駅伝のコースについてでございますけれども、確かに交通事情があるもんですから、やはりコース設定は大変ではあろうかと思いますけれども、あの東京マラソンも、箱根も、あの中でやっているわけですよね。それに比べたら、136を走ってもそれほどはと思いますけれども、ただ、関係当局は非常に厳しい目であろうかと思いますけれども。それができないと、次の大学の女子駅伝も誘致できないんではないかと。やはり次の構想のある大学駅伝を、狩野川の堤防沿いを走ってくださいよといっても、これは人が来ませんし、大学も来ないんではないかと。そういうことを前提に捉えるならば、やはり少しずつでもいいから、どちらかの大会でもいいから、ちょっと136を走れるような、そして、もう沿道で旗を振って、あるいはもう交通整理が困るくらいな、沿道の声援者並びに選手が一体となってできるようなコース選定をしていただきたいと思いますけれども、いかがでしょうか。 ○議長(古屋鋭治君) 答弁を求めます。 教育部長。 ◎教育部長(松本信秀君) 伊豆の国市の駅伝につきましては、規模も小さいということの中で、警察当局の協力もなかなか得られませんので、136がなかなか走ることは難しい状況です。ただ、伊豆市から三島市まで走っておりますマラソンにつきましては、事務局サイドとしては、議員のおっしゃるとおりに、できれば136を走って大社まで行きたいというふうに思っているわけですが、なかなか大仁警察署と三島警察署、複雑に絡んでおりますので、その辺、コース設定が難しい状況ですが、事務局としては、できれば136を走りたいという構想を持っておりますので、今後もそれを進めていきたいというふうに思っております。 以上です。 ○議長(古屋鋭治君) 9番、鈴木議員。 ◆9番(鈴木照久君) 教育部長にお答えしていただきましたけれども、やはり交通事情、三島、大仁署もございますもんですから、非常に厳しいものがあろうかとは思いますけれども、やはり3市1町ですか、資金を出してやっている以上は、その助成金が完納となって、やっぱり市民に返ってこなければいけないんではないかな、このように思う次第でございます。ぜひ近い将来、136号、いつでも走れるように、最終的には実況、全てが136を走れるような施策を講じて進めていっていただきたい、このように思う次第でございます。どうぞよろしくお願いしたいと。 次に、大学女子駅伝についてでございますけれども、先ほど市長の答弁からございましたように、大阪で始まった大学の大会が23回からは杜の都へ行ってしまいました。杜の都というのはやっぱりいいですね。タイトル、名前がいいんだと思います。私、3年ほど前に三島から天城を越えて、天城越えの駅伝はどうかという提案をさせていただいたことがございます。勝手に名前をつけました。踊り子駅伝はどうかと。これはもちろん、小野市長は大学女子ですから、箱根は男が走れ、天城越えは女子がやるということでございましたんですけれども、時の教育長、もう少し検討して実行してみたいと。伊豆マラソンも延長してというようなお答えはいただきましたけれども、残念ながらまだまだ夢の夢ぐらいで終わってしまってますけれども、ぜひそういうことを含めて伊豆半島を縦断する駅伝。 距離的には市長、どの程度の距離を持っておられるのでしょうか。 ○議長(古屋鋭治君) 答弁を求めます。 市長。 ◎市長(小野登志子君) 夢の部分でよろしいですよね。私の考えておりますのは、まず黒船の下田から始まりまして、南伊豆を駆け抜け婆娑羅峠を通って松崎まで参ります。松崎から引き返しまして、河津に出まして、河津桜、2月ですよね。菜の花の中、河津桜の降り注ぐ中を女子駅伝、これはとても絵になってすてきだなと思います。その後、天城に上るんですけれども、天城のトンネルではなくて、あの滝の横のループ橋ではない、あの本当に険しい中を走っていただいたらいいかなと思います。そして、天城、修善寺、熱海で1回戦1泊となるかもしれません。翌日、天城を出ました後に、ちょっとこれ短くなりますけれども、天城から修善寺、そして中伊豆を少し寄り道していただいて、この冷川のほうから入ってくる。そして、この伊豆の国市にいよいよ入っていただき、伊豆の国市の各歴史の地域には寄っていただいて、長岡温泉を1周した後に、136を三嶋大社までとするか、箱根までとするか、これもまた実施するのは大変難しいことですけれども、この構想をお話ししましたら、伊豆市の観光協会の皆さんがぜひやりましょうと言っておりましたので、この4年ぶりに復活する駅伝競走、これがこれだけでもう終わりですよでなくてもよろしいし、私としましてはもっとインターナショナルな形にしていけたらという、夢ですけれども、実現に向かって一生懸命努力をいたしたいと思っております。 以上です。 ○議長(古屋鋭治君) 9番、鈴木議員。 ◆9番(鈴木照久君) 鈴木でございます。 すごい夢です。各大学も、そんな選手いないんではないかと思うんですけれども、やっぱり3日間ぐらいかかるんではないかと思うんですけれども、でも、それを実現したら、恐らくこの温泉地は喜ぶんではないかと思いますけれども。すごいですね。何百キロと走らなければいけないんではないかと思いますけれども。 通常は、大学駅伝は、女子の場合は42.195キロのマラソンの距離でやっています。それよりもちょっと短いところもある。大体40キロ前後を走っているんではないかなと思いますけれども。例えば先ほど触れました杜の都の駅伝でございますけれども、これは39キロしかないということです。最初、大阪で始まりまして、22回まで大阪でやったんですけれども、23回、2005年から杜の都で、大阪駅伝というよりも、女子がやると何となく杜の都のほうがタイトルがいいなという感じがいたします。 そこで、去年で30回ですか。箱根は関東が強いんです。めちゃめちゃ強い、関東は。市長の母校も強い。ところが、女子は教育長の母校が強いんです。本当に強いんです。もう何連覇もしております。そこで、先にもう、お二方を褒めましたから、言ってしまいます、構想を。 市長、男、女も別々ではだめなの。もうない。あちこちやっているから。混合、男女はないです。国際陸上、駅伝ではありますけれども、大学の男女はないんです。まだないと思います。今ならまだ間に合うと思います。これを逃してしまうと、この間構想も練っていたけれども、富士市へとられてしまっているんです。混合であったら、恐らくまだないと思いますから、それちょっとやめて、混合にしたらどうですか。三島から往復、ちょうど42キロぐらいあるんではないかと、天城まで往復すれば。ちょうど40キロぐらいあると思うんです。この辺の構想はどうですか。もし市長の、あるいは教育長のご見解を賜りたい。 ○議長(古屋鋭治君) 答弁を求めます。 市長。 ◎市長(小野登志子君) 物事は、えっ、とか、うそとか、ほんとというような、そういうエクスクラメーションがつくような事柄をやっていかなければならないと思いますので、この混合駅伝、またすばらしい発想だと思います。さすが鈴木議員だなと、今、感嘆しているところでございます。努力いたしましょう。 以上です。 ○議長(古屋鋭治君) 続いて教育長に答弁を求めます。 ◎教育長(河野眞人君) 鈴木議員からの構想ですけれども、非常にすばらしい構想だと思います。もう大昔ですね、田方郡の中学の対抗駅伝が天城からずっと函南あたりをコースにやっていました。そこら辺のことを今頭の中に描いていっていますけれども、やっぱり沿道の応援のことも考えて、136号、三嶋大社を出発として、あるいはゴールとして、天城の河津あたりから山越えして来るコース、非常にいいと思っております。 以上です。 ○議長(古屋鋭治君) 9番、鈴木議員。 ◆9番(鈴木照久君) お褒めをいただきました。ぜひ褒め殺しにならないように、実現に向けて皆さんで頑張ってやって、私も当然努力いたしますし、特に市長の母校である佐藤先生が非常に伊豆マラソンのほうの視察をしてくださっておりますから、ぜひ結びつけていただきたいなと、このように思う次第でございます。 非常に残念だったのは、大学女子駅伝が富士市にとられてしまったことが非常に残念でございますけれども、これも埼玉で始まって、それでつくば市へ行って、そしてスポンサーがテレビ東京か何かでポシャになってしまって、しばらく中断していたんですね。チャンスかなと思ったんですけれども、小野市長がそういう構想があるというのをお聞きしておりましたけれども、そのうち新聞で富士市でなんていうことが載ってしまったもんですから、これ残念だなと。ましてや12月23日にやるなんていうのは、全く天皇誕生日にやるなんていうのは、すばらしい企画だなと思うんですけれども、残念ながらそれは夢かないませんから、ぜひ三島、天城のコース、男女混成の駅伝を実現に向けてお願いしたいなと思います。 これには多くのハードルが要るかと思います。富士市はそのためにかなりの予算も組みます。ただし、返ってくる見返りもすごいものがあると思うんです。それを考えるだけでも残念でたまらないんですけれども、混成駅伝の件、これまでのように頑張ってやっていただきたい、構想を練っていただきたいと思います。夢で終わらせたくない思いが、これは誰しもが一緒であろうかと思うものをよろしくお願いしたいと思います。 最後に、区民からの要望等々をちょっとお話させていただきたいと思うんですけれども、まず、杉尾議員もちょっとおっしゃっておられましたけれども、この地域は非常に液状化が激しくて、地盤沈下が非常に心配されるということで、特に私ども中流域等の四日町から長崎は地盤沈下があるということで、ぜひそれらに対しての対策をしていただきたいという区民からの要望があります。 それから、136の振動が非常に激しいと。 ○議長(古屋鋭治君) 9番、鈴木議員に申し上げます。 それはですね、今、市民の皆さんの要望というお話ですけれども、これは通告にございませんので、この2つの議題についての関連の要望ということなんでしょうか。それ以外でしたらちょっと…… ◆9番(鈴木照久君) これ以外の。 ○議長(古屋鋭治君) 以外でしたら、お受けすることはできませんので。 ◆9番(鈴木照久君) そうでございますか、わかりました。それでは、結構でございます。 それでは、とにかくスポーツ振興についてならよろしゅうございますね。 ○議長(古屋鋭治君) この2つの関連でしたら結構です。 ◆9番(鈴木照久君) それでは、2点ほど。 NEW!!わかふじ国体からもう間もなく10年たつんではないかと思いますけれども、そういったような記念行事、さらには市制10周年に向けたスポーツの何かイベント等を考えて、やっぱり記念行事として盛り上げてやっていただきたいという要望をしておきます。 以上で私の質問は終わらせていただきます。途中失礼な発言でございました。申しわけございません。よろしくお願いしたいと思います。 ○議長(古屋鋭治君) これにて、鈴木照久議員の質問を終了いたします。--------------------------------------- △後藤眞一君 ○議長(古屋鋭治君) 引き続きまして、11番、後藤眞一議員の発言を許可いたします。 11番、後藤議員。         〔11番 後藤眞一君登壇〕 ◆11番(後藤眞一君) 11番、後藤です。こんな時間になるとは思いませんでした。心の準備もありませんが、通告に従って順次質問をさせていただきますが、ご回答をよろしくお願いします。 しかし、私の質問は既に質問に立たれた議員さんたちと質問趣旨が重なって、市長の政治姿勢や行政運営について方針や考えをただすことも、回答のほとんどがもう明らかになっていまして、推測できます。先ほども議長は、もう登壇しないで帰ったらどうだと言われたわけですけれども、また一問一答方式の採用により質問回数制限なしとなるも、時間の配分に難しさがあるなと思っています。順次質問させていただきますので、よろしくお願いいたします。 では、初めに、市長の所信表明から質問いたします。 1週間ほど前でした。あるところで年間に数回会うか会わないかという先輩にお会いしましたら、私の横にすっと座ってこられて、次のように話しかけてきました。市政が変わりそうな予感がしますね。よい方向に変えていきたいですね、変えてよ、あなた方の力で、こんなふうに質問、短い会話でしたけれども、行われました。このまちはどのような変化をするんだろうか、市長はどんな手法でどんなまちづくりをしようと考えているのだろうかと市民が関心を持っている、伺いたい点ではないでしょうか。所信表明の一部分だけを聞きたいと思いますが、この質問は市長みずからの回答で終了となることを期待しています。 初めに、平等・公平・クリアな市政を心がけたいとしていますが、ごく当たり前な表現だと思いますが、どんなことを課題とされ、市の未来像をどのように思い描かれて話されたのでしょうか。 2番目に、行財政改革の一環として、新しい公共を掲げていますが、先ほどもまた質問の中に出てきましたが、具体的に目指すところはどんなところにあるのでしょうか。 3番目として、具体的な事業の2点だけについて伺いたいと思います。 1つは、伊豆半島ジオパーク構想への参加と関係市町との連携をどう考えておられるかということ。2つ目には、市制10周年に関してどのような構想を持っておられるのか、その点で伺います。 続けて、子育て支援について伺います。 少子高齢化のため、子育て支援は全国的な課題となっています。国や政府は、新子育てシステムなどと称して、保育費の免除や幼保育園のあり方を変えるとか、民間保育の拡充など話題はにぎやかです。市長も所信表明の中で、七つの命題として3番目に子育て支援・少子化対策を掲げて、先行議員さんの質問で、課題は残るものの本市における具体的な将来設計も見えつつあります。福祉の目指すべきその最前線にあることは、痛いときに痛いと、苦しいときには苦しいと、助けてほしいときには助けてと言える環境を、またそれを受け入れてもらえる場所を築くことではないかとも思っています。社会の仕組みを維持するために産めよふやせよと女性手帳なるものの配布を図るなど、時代錯誤も甚だしいのではないでしょうか。 しかし、予算の75%以上が必要経費として計上されている現状の厳しさを認識しつつも、必要なものは、市民が求めているものは工夫され、形あるものにしてほしいのです。今、孤独に寂しくつらい思いの中にあるのは、高齢者と若年層の両端にあると言われています。単に人口増という視点からではなく、家族化の中にある現役世代、子育て世代への支援を築くときではないでしょうか。そんな視点から質問いたします。 ところで、全国的には、市町が乳幼児保育や学童保育などの改革と家族化による相談相手のない保護者の支援や障害を持つ児童の療育など、子供たちの発達支援まであわせて支援する仕組みづくりが進んでいます。そんな改革についてただしたいと思います。本市でも努力をされ、子育て支援、発達支援計画をされるべきだと考えて伺います。 発達障害者支援法施行により、県や市町が発達障害者支援に取り組むことになっていますが、既に8年が経過しています。発達障害者支援は、私の議員としての一つのテーマになっていますが、市内には現に障害に苦慮されている親子があり、他市町に療育を受けに行っている方々もあり、二次障害に苦しむ子供たちもいるのですから、相談事業だけでなく、発達障害(児)者を対象とした療育を早期に実施すべきではないでしょうか。 2番目として、子育て中の現役世代保護者たちは、安く、長く、日を選ばずなど、保育の多様性へのさらなる対応を望んでいます。このような要望について、市はどのような考えを持っていますか。既に前の質問で明らかになっていますが、直ちに見直しできるものとは、平成26年度から実施したいとの意向がありますけれども、改革の方向性も見えてきていますが、ぜひお答えをいただきたいと思います。 3番目として、教育、福祉、保健等の関連部局の連携による子育て支援のワンストップサービスについて、前年度ただしたところ、難しいとの回答でした。しかし、現役世代の皆さんへの子育て支援、発達支援として、相談から保育や指導、療育など、18歳までをカバーして活動するセンター方式での実施を実現すべきだと考えています。伊豆の国市モデルとでも言うべき仕組みづくりに取り組むべきではないでしょうか。 最後に、コミュニティFMいずのくにラジオ局についてたださせていただきます。この件についても、先行議員さんの質問で終わっているようなものですが、おつき合いください。 コミュニティFMいずのくには、開局以来2カ月と数日ですが、設立当初、手法や財政への影響、有用性の疑問という点などから反対してまいりましたから、その後の様子が気になっています。私も車で移動中に機会があれば聞いています。ミイラ取りがミイラになってよい視聴者にならないように心がけていますけれども、市民の皆様の聴取状況や感想、反応はどのようなものでしょうか。私は、正直なところ、いらいらしながら聞いて、途中で切ってしまうことが多いのも事実です。 こんな個人的な感情を持っていることを前提にして、このまちを活性化し、元気にさせるとのコンセプトでスタートされた放送局の組織、営業などの現況について伺いたいと思います。 1、現在の社長人事はどうなっているでしょうか。小野市長は社長に就任するのでしょうか。また、肩書や任務等、きららの井上氏こと内山悟氏との契約はどのようになっているのでしょうか。 2、スタッフの人数や職務内容はどのようなものですか。また、コマーシャルも余り聞こえてこないように思えてならないのですが、開始以来2カ月間の営業実績はどのようなものでしょうか。 3番目、災害発生等有事の際の情報網の重層化を図ることを設立のコンセプトとして強調していきました。市の災害情報についてのマニュアルはできていますか。また、同報無線とラジオとの関係など、体制は整っているのでしょうか。 以上、質問させていただきます。回答をよろしくお願いいたします。 ○議長(古屋鋭治君) 答弁を求めます。 答弁者、市長。         〔市長 小野登志子君登壇〕 ◎市長(小野登志子君) それでは、後藤議員のご質問にお答えいたします。 その前に、先ほど平等・公平・クリアな市政ということは、聞きなれたような言葉ということでございますけれども、簡単なこと、そしてわかりやすいようなこと、こういうことをしっかりやっていくのが一番難しく、一番大切なものだと思っておりますので、あえて平等・公平・クリアな市政を心がけたいとしたことをどうかご理解いただきたいと思います。もちろん、平等、公平ということは、どのようなことに対してもそういう姿勢で当たりたい、そしてクリアとは、常に情報を開示すること、あるいは市民の声をよく聞くこと、タウンミーティング、ワークショップ、これを広く開催し、オンブズマンまでいくと私どもも困るかもしれませんけれども、やはり情報の公開、これをしていくということでございます。 さて、質問に答えさせていただきます。 まずは1点目の1、市の未来像についてですが、既に市民が参画し、議会承認された総合計画、自然を守り、文化を育む、魅力(ゆめ)ある温泉健康都市という将来像を尊重しつつ、歴史とともに生きる品格のあるまちをつくっていきたいと考えております。もう少しこれを詳しくお話をしたいところでありますけれども、まず、次に移らせていただきます。 次に、1点目の2、行財政改革の一環として新しい公共についてですが、近年、少子高齢化や環境、教育、防犯防災など、地域社会の課題が複雑かつ多様化してきている中、これらの課題に画一的な従来の行政サービスだけでは十分に対応できないケースが多くなっております。その一方で、市民が備えている潜在能力を発揮して、自主的にこれらの課題の解決に取り組む市民活動団体など、非営利目的の公益的な市民活動が注目されています。こうした市民活動団体と行政とが協働することにより、行政だけではできなかったきめ細やかな柔軟な対応、そして新しいサービス、有効な取り組みが可能になると思っております。 次に、1点目の3のアです。伊豆半島ジオパーク構想への参加と関係市町との連携をどう考えるかということです。 これは、もちろん伊豆は一つを標榜し、また積極的に参加していかなければならないことであります。伊豆半島ジオパークは、平成24年9月に日本ジオパークネットワークへの加盟が認められ、平成27年度には世界ジオパークネットワークへの加盟を目指しています。 現在、伊豆半島ジオパーク推進協議会で行っている各種の事業は、各市町単独での利活用を目指すのではなく、伊豆半島全体をジオパークとして、一つのストーリーでつなぎ、観光客が伊豆半島内を周遊する魅力を発信していくものであると考えています。よって、関係する14市町が協力しつくり上げなければならないものと思っています。伊豆の国市としても、当市内16カ所あるジオスポットにも観光客が訪れるシステムの構築をしていきたいと考えています。 次に、1点目の3のイ、市制10周年に関しての構想を持っているかについてですが、10周年というのは一つの区切りです。伊豆の国市誕生10年を祝うとともに、市民の融和と一体感の醸成を生み出し、未来に向かってさらに力強く前を向いて歩んでいけるような事業を実施する必要がございます。 そのために市民の皆さんとともに考え、ともに実行するような企画を展開していきたいと思います。具体的には、以前から検討している記念式典の開催や市民憲章の制定、市の歌や市の音頭の作成などのほか、本市の文化を高めるための新たなイベントとして、大時代祭りの開催に取り組んでいきたいと思います。いずれの事業も主役は市民の皆さんです。今後各事業の詳細な内容を検討していきますが、市民の皆様とともにつくり上げたいと考えますので、ご協力くださいますようお願いいたします。 伊豆の国市の市民が伊豆の国市市民であることの喜びと誇りをうたい上げ、市民の湧き上がる力、こういうものを表現していきたい。そして、新たな11年目に入る伊豆の国市、この日を厳粛に迎え、市民が一つとなって市の発展に参画できる、そしてまた未来につながっていくものを考えていきたいと思っております。 次に、2点目の1です。発達障害乳幼児を対象とした療育を早期に実現すべきではないかについてですが、市では、新生児・乳児訪問、3カ月児及び6カ月児相談、1歳6カ月児、2歳児、3歳児健診、育児支援教室、親子遊び教室など、生まれてから未就学児まで、発達状況の確認や育児不安に対する支援や虐待予防など、情緒発達支援を含め、母親に寄り添って継続支援をしているところでございます。また、電話や随時の相談、専門医による幼稚園、保育園、子育て支援センター等を巡回し、発達障害が疑われる子、これは児童ですね、子に対する相談にも応じ、いつでも気軽に相談できる体制を整え、関係各課が連携し支援しているところであります。 特に乳児期におきましては、発達遅滞が明確になっていても、発達段階にあることと子の持つ発達力がどれくらいあるのかを図れる段階ではないため、ほとんどの保護者の方が子供の抱える障害を受けとめるまでに時間がかかる現状がございます。したがって、発達障害児への支援は、いろいろな部署と関係機関が綿密なネットワークを組んで、あらゆる専門職種がかかわり、具体的な方策を模索中でございます。 次に、2点目の2です。保育の多様性への市の考えはについてですが、保護者が望む安く、長く、日を選ばずなど、保育の多様性へのさらなる対応についての考えについてでありますが、保育時間に関しては公立、私立とも延長保育を実施しており、保育日に当たっては、公立、市立とも土曜日保育を実施しております。また、認可外保育所では、休日保育、夜間保育事業を実施しております。 延長保育や休日保育の充実に限らず、一時保育事業や乳幼児保育事業、障害児保育など、数々の事業展開により園児の状況や保護者の生活、雇用形態に応じた対策はしておりますが、保育の多様性、今後のきめ細かい保育形態の提供については、市立保育園、認可外保育所の運営を圧迫しないことを念頭に関係者と協議を重ねた上で、当市に適した施策を進めていきたいと考えております。 また、高いとされる保育料ですが、見直ししていく必要があるかと思いますので、保護者の負担を軽減すべく保育料の見直しを進めていきたいと考えています。 次に、2点目の3です。子育て支援、発達支援として、相談、保育、指導、療育などをセンター方式で設置すべきではないかについてですが、子育て支援のワンストップサービスにつきましては、先ほどご説明させていただいた各種乳幼児相談、健診などの事業において把握した発達障害児に対して情報発達支援を含め、母親に寄り添った継続支援を基本とし、乳幼児期のあらゆる問題を抱えた保護者に対して、医療機関や専門機関の紹介、必要なサービスの紹介を行うとともに、関係各課、関係機関と連携を取り合い、途切れることのない支援に努めているところであります。 また、今年度から、妊娠中から就園までの育児支援として子育てガイド、子育てマップと子供の救急ハンドブックを配布しております。今後これらの子育て支援ブックを誰もがホームページでごらんいただけるように対応する予定であります。 なお、この大切なセンター方式につきましては、とにかく専門医、それから専門相談員等が少ないことから、広域で早急に取り組んでいかなければならないのではないかと思い、そのように努力していくつもりでございます。 次に、3点目の1です。現在の社長人事、FMいずのくにですけれども、市長は社長に就任するのかについてですが、株式会社FMいずのくには、前市長が社長となっております。私としては、社長に就任する考えはございません。 次に、同じく3点目の1、肩書、任務等、きららの井上氏との契約についてですが、井上氏につきましては、開局まではコンサルタントとしていろいろと市に対しご協力をいただいたそうです。株式会社FMいずのくにによると、開局以降は株式会社FMいずのくにの常務取締役及び放送局長として経営者の1人であり、スタッフの指導、番組制作等、全ての面について責任者として勤務していると聞いています。 次に、3点目の2、スタッフの人数や職務内容はどのようなものか。2カ月間の営業実績の実情はどうかについてですが、株式会社FMいずのくにに確認したところ、スタッフは現在7名おり、パーソナリティー、アシスタント、ミキサー等、全ての放送業務を行うほか、兼務として経理などを行なっているとのことです。また、営業等の実績についてですが、6月10日現在でCMの契約件数9件、番組の契約件数20件があると聞いています。 次に3点目の3、災害発生等有事の際の情報網の重層化を図ることを設立のコンセプトにしているが、市の災害情報についてのマニュアルはあるのか。同報無線とラジオとの関係など、体制は整っているかについてですが、市の災害情報取り扱いについては、既に実施しております緊急速報メール配信の場合と同様に扱うことを考えております。緊急速報メールとは、伊豆の国市にいる人、全員の携帯電話に避難準備情報、避難勧告、避難指示、土砂災害警戒情報、東海地震予知速報など、生命にかかわる緊急性の高い情報をメール配信するというものです。これら緊急速報メールの配信される事案につきましては、今後割り込み放送を含め、FMいずのくにとの間で災害時等における緊急放送に関する協定書を締結して進めていくと聞いております。 以上でございます。 ○議長(古屋鋭治君) 市長答弁が終わりましたので、ここで暫時休憩といたします。 休憩は13時までといたします。 なお、休憩終了5分前にはブザーでお知らせをいたします。 以上です。 △休憩 午前11時57分 △再開 午後1時00分 ○議長(古屋鋭治君) 休憩を閉じ、会議を再開いたします。 午前中の一般質問に引き続きまして行います。 午前中、後藤議員の質問、市長からの答弁が終わっておりますので、ただいまより質疑に入ります。 質疑を受けます。 11番、後藤議員。 ◆11番(後藤眞一君) 幾つかお聞きしたいなというふうに思っていますけれども、1番目の所信表明については後回しにします。子育て支援も後回しにします。FMラジオから行かせていただきます。 まず最初に、社長人事の件なんですけれども、今、小野市長は、社長に就任しませんと言いましたけれども、とすると社長人事はどうなるのか。筆頭株主としての存在がどんなふうになっているのか、その辺を教えていただきたいと思います。 ○議長(古屋鋭治君) 答弁を求めます。 総務企画部長。 ◎総務企画部長(鈴木俊治君) FMいずのくにの社長人事のことについてでありますが、このことにつきましては、株式会社FMいずのくにの株主総会の中で決定していかれることだというふうに思います。株主総会につきましては近日中に行われるというふうに聞いております。 もう1点でありますが、どのような筆頭株主としての権限がというふうなことでありますが、権限につきましてはいろいろございますが、3分の1を保有すれば、特別決議、特殊決議を、要するに議案について拒否権を持つというふうになります。一般的には三セクというふうな場合については、半分以上を有する場合には、任意の議案に対する拒否権を持つということができるということですので、しかしながら、特別決議、特殊決議をということであります。この内容についてでありますが、株式等を増資するとか、あるいは買い取ったとか、それとか株式の併合に対するものでありますとか、そういった株式に関することを市として、そこに拒否権を行使できるというふうなことであります。 以上です。 ○議長(古屋鋭治君) 11番、後藤議員。 ◆11番(後藤眞一君) 三セクの場合のその2分の1云々ということはよく聞いていますけれども、拒否権とか権利がどうのこうのではなくして、やはり市民に納得いくようなものを示していく必要があると思うんですね。そのときに、社長にはなりません、ではその株として、投資はしていますけれども、では、それに対する人事については、交代人事、誰か行くのか行かないのか、この辺はどうですか。 ○議長(古屋鋭治君) 答弁を求めます。 総務企画部長。 ◎総務企画部長(鈴木俊治君) 人事についてでありますが、市から行くか行かないかというふうに今、お伺いしたような気がしますが、市についてはおおむね3分の1に対する200株でありますが、その株を保有するというふうなことでありまして、職員等を現状では派遣するということは検討されておりません。 以上です。 ○議長(古屋鋭治君) 11番、後藤議員。 ◆11番(後藤眞一君) ということは、一切会社への意見具申というか、そういうことはやらないということなんですか。そう考えていいですか。 ○議長(古屋鋭治君) 答弁を求めます。 総務企画部長。 ◎総務企画部長(鈴木俊治君) 株式会社いずのくににつきましては、当然名前のごとく株式会社でありますので、1個独立した会社であります。そのことにつきまして、市のほうから、こういうふうにしろと指示したり、特別なことがない限り、注文をつけたりするということはないと思います。しかしながら、お伝えしたほうがよいということにつきましては、それはあるべき姿かなというふうに思っております。 以上です。 ○議長(古屋鋭治君) 11番、後藤議員。 ◆11番(後藤眞一君) きららの井上氏は局長であり、常務取締役ということですけれども、その勤務状態については、全部常に会社にいるという存在ではないと、非常勤であるというふうに聞いていますけれども、そのとおりでいいでしょうか。そして、局長としての報酬はどんなふうになっているかちょっと教えてください。 ○議長(古屋鋭治君) 答弁を求めます。 総務企画部長。 ◎総務企画部長(鈴木俊治君) 井上氏については、常務取締役というふうなことでありますが、放送局長というふうなことでありますので、ただいまございましたとおり、非常勤ということで対応しております。この方につきましては、当初の立ち上げのときの説明もございましたが、山口県のほうにFMきららという会社を持っておりますので、そちらのほうの役員も務めておりますので、こちらと行き来がありまして、当然常勤とはなり得ない状況であります。 そして、どのようなことをされているかということでありますが、放送局長ということと、経験豊富な方というふうなことから、このFMいずのくにの運営、または放送等の細部にわたって関係しているというふうに認識しております。 以上です。 ○議長(古屋鋭治君) 11番、後藤議員。 ◆11番(後藤眞一君) 今現在の放送の状態を聞いてどのように思っておられるのか、感想を聞かせてください。 ○議長(古屋鋭治君) 答弁を求めます。 総務企画部長。 ◎総務企画部長(鈴木俊治君) 今の放送につきましては、やはりコミュニティ放送局を立ち上げたときに、どこでも起こり得る非常に何ていいますか、まだまだ未熟な状況の放送局、あるいはまた、その放送内容につきましても、まだまだ成熟度が足りないと。今後まだ、何といいますか、磨き上げていかなければならない状況にあるというふうに感じております。 以上です。 ○議長(古屋鋭治君) 11番、後藤議員。 ◆11番(後藤眞一君) まさしくそのとおりだと思いますけれども、これをやゆして言う人は、要するに公的資金を投資して井戸端会議をやっているのか。さらにはですね、私的生活情報垂れ流し放送局かと、こんなことを言っていて、それを市が求めているのかという話になってしまうわけです。少なくとも三セクだということでもって、資金を投入して立ち上げるんだということでやったときに、この放送局がそんな状態でいいのか。まして指導等をやられるべき局長が非常勤で、それで指導も制作についても十分なことができないんではないか。この辺のところをもうちょっときちっと改めていくべきではないかということですね。その辺についてどう思いますか。 ○議長(古屋鋭治君) 答弁を求めます。 総務企画部長。 ◎総務企画部長(鈴木俊治君) ただいま議員ご指摘のとおりであれば、そういうこともあり得るかと思いますが、行政側につきましては、そのような今の放送のあり方につきましてマイナス的なご意見というのは直接はいただいておりません。 以上です。 ○議長(古屋鋭治君) 11番、後藤議員。 ◆11番(後藤眞一君) 直接いっていないかもしれないけれども、とにかくしなければいけないんではないのかなと思うんですよ。ただの金の投資ではないわけですよ。毎年1,000万やって、赤字も補填するんだという話をしていて、それでもって放送はあの程度でもって済んでいるということでは、やっぱりそれはみんな市民は納得しないんではないでしょうか。まして、もっと言うと61%だと。簡単な計算をするなら、3万人を対象にしただけの設置なんだ、2万人はもう切り捨てていますということですよ。そして、実際には視聴率はどうか、聴取率はどうか。1%ぐらいがいいところでしょうと。では、300人ですよ、はっきりいって。そのためにそれだけの金を投資していくということは大きな間違いです。しかし、それだけではとてもできないということから始まったことは何かといったら、いわゆる同報無線にかわって災害時の放送をするということが裏に出てきて、だからそれが必要だという言い方をしている。だけれども、現状のままでもって、さっき言ったように、まだ契約もできていないですよね、災害時に何かやるという。そして、災害時にマニュアルがちゃんとできているかどうかの放送も、今スタッフが話をしていることを聞いたら、あんなタメ口でもって災害時の放送をされても困るわけですよ。 そういうこともきちっとできていない状態でもって、それでいいのか。放送局としてそれで成り立っていくのかと。もっといったらば、赤字が出るだろうということは、4年目から黒字になると言っている。赤字を埋めるのは市が直接埋めろと言っているけれども、三セクを改革するためには、リスクの負担を契約をするわけですね、会社と。さっきからあなたは、株式会社がやっている、株式会社がやっている、市は何も手は出せない、口も出せないみたいな言い方をしているわけですよ。それはなぜか。リスクについて負担割合を契約するんですよ、これは。それくらいやって、幾らそれ以上のことは会社で持ちなさいよとやるのが普通なんですよ。今は全部、出ただけ全部赤字を埋めるような話をしている。これについてはどうですか。 ○議長(古屋鋭治君) 答弁を求めます。 総務企画部長。 ◎総務企画部長(鈴木俊治君) 取りようによっては、今おっしゃられるというふうなこともあるのかというふうなことも言えますが、しかしながら、市としては、このこと、コミュニティFMを立ち上げようと、この目的については、今おっしゃられたように、やはりまちづくりであったり、災害時のときにきちんとした対応をとれるようにというふうなことでありました。うまくいかなければ市でその3分の1を持つだろうというふうなことでありますが、そういったことは現状では考えておりません。あくまでもそのFM放送局のほうでちゃんと自分たちが放送内容を充実していっていただいて、そしてスポンサーをつけていただく、そういったこと。あと、放送時間等を市民、あるいは企業の方々を相手に確保していく。このようなご努力をされていくというふうなことで始まっておりますので、まだまだ開局して2カ月少々でありましょうか。そういった中で、しばらくの間、その努力を見守ってまいりたいと、このように考えております。 ○議長(古屋鋭治君) 11番、後藤議員。 ◆11番(後藤眞一君) 見守ってくださいといえばそれまでの話かもしれないけれども、2カ月の間にコマーシャルが9件しかとれない。これが本当に営業をやっているのかということなんですね。 先日、実は伊豆市のほうに聞いたら、営業成績として、伊豆の国市を抜いたというスタッフが喜んでいたという事実があるんですよ、放送前に。要するにそういう実態があって、営業もきちっとやらなければならないんだったら、営業員がちゃんとつかなければここはだめだと思う。専門の営業員。放送はします、CDはかけます、それで営業も行きます、取材も行きますといったら、それはそう簡単にできることではないと思うんですね。 だから、私がここで言いたいのは、営業マンをきちっと設定をして、営業は営業で専門にやっていく人をつくらなければいけないんだ。そしてスタッフについては、取材して調査をして、原稿書きがちゃんとできるようにならなければいけないんだと。本来ならば、ここで放送を停止してでも、そういう訓練をして、学習をしてもらわなければいけないんだと思うんです。せっかくある放送だったら、市民がうわっ、聞きたいなと、あれ聞こうというふうに楽しむような放送をやってほしいんですよ。そのためには1%なんて言わないで、多くの人がそこに耳を傾けるような放送努力をしなくてはいけない。今現在のままで、2カ月たってこの状態で何が期待できるんですか、はっきりいって。そこにもうちょっときちっとしたものをつくってほしい。 三セクだと言ったですよ。責任を持ってそこのところをやるのは公共性の問題ですよ、やっぱり。そこに、放送にある程度市民が納得いくものがちゃんとできていかなければいけないんだと思います。そこのところをきちっとこれからやってほしいと思うんですが、いかがでしょうか。 ○議長(古屋鋭治君) 答弁を求めます。 総務企画部長。 ◎総務企画部長(鈴木俊治君) このことにつきまして、営業等、そういったことも含めまして、内容の質を上げていくと。一つ一つステップアップしていけるように、大変な努力を求められていると、こういったことにつきまして、お伝えしてまいりたいと思います。 以上です。 ○議長(古屋鋭治君) 11番、後藤議員。 ◆11番(後藤眞一君) その災害時の有事の発災の情報網の重層化を図るといって、ラジオは確かに一つのいわゆる手段にはなる。一つのテーマになってやっていけるとは思っていますけれども、有事、災害時発生時の情報というのは市に集まるわけですね。だから、市が中心になってやっていかなければいけない。だから、市もサテライトスタジオをつくるというふうに話をしていましたけれども、やはりその同報無線を使って市が必死になって伝えることが一番ではないのかなと思います。だから、それはさきの東北の津波による災害のときに、同報無線で叫び続けて最後亡くなられた女性職員の例がありますけれども、あれがまさしく何か災害時の一つのパターンではないかと思うんです。 それで、ラジオでもってやっていただきますけれども、ラジオは今さっき計算で30件だ、私の計算が正しいとは言いませんけれども、300人を相手にしゃべったってどうにもならないわけです、はっきり言って。だから、ラジオはあくまでも落ち着いた段階での情報交換だと思うんです。あそこへ来てください、ここにこういうものがあります、ここにこういう人が避難していますということは、お互いに情報交換できる場所になるならば、それはラジオは有効になっていくかなと思っているんです。だから、そういう意味においては、やはり情報で、何かこうこのFMラジオが全て災害発生時のいわゆる同報無線の働き以上にいいんだみたいな言い方は、これはおかしいんではないかと思うんですが、どうでしょう。 ○議長(古屋鋭治君) 答弁を求めます。 市民生活部長。 ◎市民生活部長(菊地雅秋君) 今、後藤議員のお話ですけれども、FMラジオがこれだけで全てというふうには考えておりません。先ほどもお話ありました重層化という意味においては、同報無線、これも強力な情報伝達手段と考えております。したがいまして、これは田中議員のときの回答にもさせていただいておりますけれども、いろんな媒体、メディアを使いながら、それぞれの持ち味を生かして有効的に使っていきたいと。1つには、ラジオは、今、後藤議員がおっしゃったように、被災後の細かな情報、あるいは台風情報とか、いろいろそういう風水害に関しては細かな情報も伝えられると。もう一つは、移動中の車の中とかですね、そういったところでも聞けると。そういうメリットはあるかと思います。しかしながら、第一歩、今、東日本の例を挙げておりましたが、広く拡声器から伝えられる手段は、やはり同報無線にまさるものはございません。それぞれの有効な部分を組み合わせていくという意味がこの重層化という意味で考えております。 ○議長(古屋鋭治君) 11番、後藤議員。 ◆11番(後藤眞一君) 前のことでちょっと聞いて確かめたかったことが1つだけあるんですけれども、スタッフは3カ月ごとにチェックされるという、そして、その契約がそのことでもって終わっていくと。当初9名いたけれども、今7名だといっている、その2名はどうなったのかということもあるわけですけれどもね。その3カ月ごとにチェックされて、それでもっておろされたり、やらせてもらったりとかいうことがあるとしたら、身分が全く安定しないですよ。市が出資している、投資している事業でもって、そんな雇用が十分できないなんて、これはとんでもないことだと僕は思うんですけれども。それで、採用のときにはそんな話はなかったというんだけれども、実際には現実に起きているという話を聞いていますけれども、どうでしょう。 ○議長(古屋鋭治君) 答弁を求めます。 総務企画部長。 ◎総務企画部長(鈴木俊治君) 最初9名いて2名おやめになったというふうなことでありますが、あえておやめだったとかというふうなことというのは、こちらからは調査しておりません。会社が回っていけば、別に7名でもいいのかもしれませんし、それを追及することもないと思います。 しかしながら、私、たまたま何か放送を聞いていて、ある年配の方が、最近声が聞こえないような気がするけれども、その方どうしたのかなというふうなことを聞きましたら、その方はよされたと。なぜでしょうかというふうなことで、そのことに詳しい人に、職員からちらっと聞いたことなんですが、1日フルタイムでお勤めになっている方と時間が短時間で勤務されている方といるそうです。そういった中で、フルタイムの方というのは事あるごとにこの指導を受けて、比較的レベルアップしていくそうです。しかしながら、短時間の方というのは教わる時間がちょっと短くなることで、そこに弊害が来てしまって、何か、どういう形かわかりませんが、おやめになられたというふうな話は聞いたことはあります。私どもが把握しているのはそんな程度であります。 しかしながら、今、議員がきちんと把握されているようでありますが、働く方が減って、その運営に支障を来しているというふうな報告といいますか、そういうものは伝え聞いておりません。 以上です。 ○議長(古屋鋭治君) 11番、後藤議員。 ◆11番(後藤眞一君) 雇用は、やっぱり確実にしてあげるべきだと思うし、その人たちが特別なミスがない限りは雇用を続けていくことも大事ではないかなというふうに思いますんで、その点はきちっと会社側と相談をして話し合っていただきたいなと思うんですけれども。 私は、この放送をこれからも継続していかなければならないんだろうと思うんです。今すぐやめるとか何とか、そんなことはできないと思うし、これから継続していくし、4年目は黒字になるからとりあえず長い目で見ろということですけれども、そのためにも少し変えていただきたいというか、改めていただくためにこんなことはどうだろうかなというふうに思うんですけれども、1点目は、ラジオの聴取について、これはアンテナを葛城山へ持っていくべきだと思うんです。これは葛城山へ持っていっていはいけないという規定はないと思うんですよ。ほかの町の放送に邪魔してはいけないというんだったら、今、この伊豆の国市内には三島の放送がぼんぼん入ってきますね。よく聞こえますよ、うちの放送よりよく聞こえます。伊豆の国より、はっきりいって。そして、大仁のほうへ行くと伊豆市の放送がまたよく聞こえるんですよ。伊豆の国市にいながら、伊豆の国市の放送のほうがかえって聞きづらかったり、雑音が入ったり。これは現実なんです。 だから、これは葛城山へ持っていくべきだと思うんです。そうして広く伝わるようにするべきだと。そうすることによってみんなが聞くことができるし、いざのとき、防災の関係でいけば、それだけで、もっと言うとあんなアンテナを立てなくても済むという話もあるんですよ、葛城山へ持っていけば。そういう話も実際にあるんですね。 もう一つ、営業も情報は有利になるんではないですか。三島や沼津の商店からもいただけるんではないかなと思うんですね、スポンサーとして。要するに広く求めることができる。だから、聞こえない放送だったら、やっぱり地元の人だって、簡単にはうんとは言わなくなってしまうという、そういうことでもって、実際にスタッフの人たちも、本当にコマーシャルは全部ボイスキューに持っていかれているんですよというわけですよ、市内のやつがほとんど。そういう現実もあるということは事実のようです。 いずれにしても、そういう意味で、葛城山に持っていって広く聞こえるようにすることも大事ではないかな。それが営業の上でもよくなっていくんではないかなと思うんです。もう1点は、スタッフの皆さんに、さっきも言いました。もう少し勉強していただきたいなというふうに思うんです。彼らが勉強した上で、やはり市民が納得いくものにしてほしいなと思います。 それから、同報無線のほうの関係ですが、アナログを保持していただきたい。そして、これはやっぱり防災ラジオというもので、FMも使えて、では、同報無線も一緒になるようなラジオを配布すると。そうすればラジオも生きてくるし、同報無線も生きてくるということでもって、デジタルの6億はどこいったというのを、耳をつぶって、目をつぶって、しようがないなと思うんですけれども、これは今すぐ簡単には戻せないと思うんですよ。だから、そういうことはやっぱりやって、各家庭に分けていただくことが大事ではないかなというふうに思います。 それから、そんなことを真剣に考えていただいて、ぜひ有効にしていくことが大事ではないかなと思うんですが、いかがでしょうか。担当者、または市長に答えていただきたい。 ○議長(古屋鋭治君) 答弁を求めます。 総務企画部長。 ◎総務企画部長(鈴木俊治君) ただいまどうだろうということでご提案をいただいた部分でありますが、このアンテナを葛城へ持っていく、そうすれば営業上も有利になるというふうなことでありますが、確かにこの点につきましては議員のおっしゃられるとおりであります。しかしながら、私、前の議員さんからこういった質問を受けたときにご説明させていただいておりますが、東海電波局ですか、こちらのほうへ、最初は葛城山へというふうなことでありましたが、葛城山だと余りにも電波が飛び過ぎて、この伊豆の国市外へ大きく飛んでしまうだろうと。こういったことでだめだというふうな指導を受けたというふうなことであります。しかしながら、そういうふうなことを私申し上げましたところ、いや、そんなことはない、そうは聞いていないよというふうなこともお伺いいたしましたので、本当にそうだったのかということを再度私も確認しました。そうしましたところ、やっぱり担当のほうから、そのとおり葛城山は認められずに今の源氏山というふうなことで、この電波の周波数をいただいたというふうなことであります。 しかしながら、本当に電波の届かないところが余りにもあるということでは、いいことではないと思いますので、何らかの形で改善はされていくべきだというふうに思います。その辺はきちんと伝えていきたいと思います。 また、スタッフについては、勉強が必要だということでありますが、このことにつきましても、当然その放送を現在聞いていれば、他局と比べれば本当にご指摘のとおりだと思います。そういったことも、その放送局の人間も十分自覚しているのかなと思いますので、そういった意味で、これからスキルをアップしていけるように努力をしていただきたいということは申し添えていきたいと思います。 私からは以上であります。 ○議長(古屋鋭治君) 市民生活部長。 ◎市民生活部長(菊地雅秋君) それから、先ほどの3点目のアナログ波の保持、それからFMを使った防災ラジオの件でございますが、同報無線のアナログ波につきましては、平成29年11月30日まで免許がございます。ですから、4年半ぐらいですか、まだ。あわせて、防災ラジオFMについても、ご存じのようにアナログ波でございますので、田中議員のときにもお話をさせていただいておりますが、FMとセットした防災ラジオにつきましては今後考えていきたいと思いますし、配布方法につきましてはまた検討の余地はあるかと思いますけれども、基本的にはFMとアナログ波の同報無線、これについてはセットで考えていきたいというふうに思っております。 以上でございます。 ○議長(古屋鋭治君) 市長。 ◎市長(小野登志子君) ただいまの後藤議員の株式会社FMいずのくにに関する質問は、このあたりで終わりなのかなと思いますので、私の考えを述べさせていただきます。 私自身は12月までFM放送の番組を10年間持っておりました関係上、FMについては、こういうふうにしたらよいのかという考えはあります。そして、この市長となりまして、このFM放送はどのような形でできたのかということを聞くに及び、全くわけのわからないというのが私の感想でございます。なぜなら、市民の多くが株式会社FMいずのくには、これは必要ない、やめるべきだ、こういう声が非常に多かったんです。そういうことで、一体議員の皆様どうお考えなのかということを聞いてからでなければ、いろいろな対処はできないなと思ったから、今までずっと見守ってとか、見詰めてまいりました。 何しろこのFM放送開局に当たりましては、何と申しましても議会の議決をいただいているわけですから、このことを尊重しなければならない。議会の議決というのはそれほどに重いものですから。それでもなおやめるべきか続けるべきかという、こういうことの判断をするには、議会の議員の皆様の総意が大切かと思ったものですから、じっと見詰めさせていただいてきたわけでございます。 私自身は、まだこのFMいずのくに株式会社からの引き継ぎ、そういうものは全くないものですから、知識はわずかなものでございます。当初この事業につきましては、何と申しましてもデジタル化、アナログ化、アナログからデジ化するこの同報無線、これの問題を引き継ぎ、この6億円かけたデジタル化した同報無線の受信機が使えないということでどうするかという場合に、何としても災害を早くお知らせ、伝達するためにはFM放送が必要ということで、こういうふうになりましたというふうに説明をいただいておるわけです。FM放送のそのコミュニティFMの部分につきましては、当初説明がなかったものですから、ただの災害の放送かと思っておったわけでございます。 総務省のほうでは、コミュニティFMを何ていうかな、広げていくというお考えのようですけれども、一体この5万の都市の中にコミュニティFMがどのぐらい必要なのかということを考えてみなければならないと思っております。この伊豆の国市におきましては、やはり放送というもの、そして商業放送、コマーシャル、これらはもうどうしても外へ向けての発信でなければならないというのが私の考えです。中へ中へと、コミュニティFMとして伊豆の国にお住まいの方々のこの親睦というか、そういう皆さんのお考えを一つにしていくための情報ということで考えている、こういうコミュニティFMとはちょっと違うのではないかなというのが私の考えではございます。そして、外へ向けて発信するということでは、ただいまのアンテナを葛城山へも必要なことかと思いますけれども、電波の大き過ぎるという関係上難しいというようなことですけれども、これらのことも抜本的に考えなければいけないと思っております。 議会の意見を拝聴いたしまして対処しようと思っていたことは事実です。なぜならば、多くの方々がこのコミュニティFM、本当に必要かどうかという疑問をお持ちだったということ。市民のかなり多くの部分がです。それに対して議会は、開局に対し賛成をしたということ。そして、その議会では現在どう思っているのかという、これらをしっかり私自身が聞かなければ、これからの対処、対策はできなかったわけですので、あともうお一人でこの6月定例も一般質問は終わるわけですけれども、これらの皆様からいただいたご意見を集約して対処していきたいと思っております。 また、私がコミュニティFMの社長を受ける気があるかどうか、このことについては考えておりませんというのは、約款か規定かの中に市長というものは望ましくはない、社長になるのは望ましくはないという項目があります。私もそう思います。FM放送などというのはかなり個人の考え、こういうものも乗せていくわけですから、やはり市長が社長というのは望ましくないと私も思っておりますゆえに、受けるということは考えてはいないわけです。また、そこをどうするかということですけれども、ここのところも、これは本当に真剣に考えて、民間に委ねるのか、それらのことも検討していかなければならないと思っております。 ですから、この議会終了しても、このことに関しましてご意見がありますれば寄せていただきたいと思っております。 以上です。 ○議長(古屋鋭治君) 11番、後藤議員。 ◆11番(後藤眞一君) 質問終わりだと言われてしまった、まだ質問していたんだけれども。 今出てきた中では平成29年でアナログがそこまでは免許があるという、それ以上の延長はどうなのかということですね。それから、葛城山へは持っていっては聞こえ過ぎてだめだというけれども、では、今聞こえ過ぎている隣町のやつは全部どんどんシャットできるかどうか。それでもっと言ったらば、出力を下げることもできるんではないか。20ワットでなく、19なり10なりして高いところへ持っていったらどうなんだということもあり得るわけですよ。だから、そういう工夫をしていけば何とかなるんではないのかなというふうに。 それから、やめるか、やめないかについては、スタッフを雇った上で今すぐにはやめることはできないんだと僕は思っています。だから、これをどうにかうまく生かしていくことが大事かなというふうに思うんですけれども、その辺については、社長になるならないは別にしても、要するにいろんな意味で投資をしている市としては、その事業について責任がある。市長はその最高責任者でありますから、ここのところはやっぱりきちっとした答えを持ってほしいなと思います。細かいことを質問したことをちょっと答えてください。 ○議長(古屋鋭治君) 答弁を求めます。 市民生活部長。 ◎市民生活部長(菊地雅秋君) 先ほどの私の発言で、アナログ波、平成29年11月30日まで、これは国のほうが、何回もお話ししています電波のデジタル化の、特に公共についてデジタル化の移行。したがって、これが延長できるかどうかというのは現時点ではちょっとわかりません。いずれにしてもそこまでは、しっかりこれはあると思います。 ○議長(古屋鋭治君) よろしいですか。 総務企画部長。 ◎総務企画部長(鈴木俊治君) もう一度同じような答えになって申しわけないんですが、アンテナの部分につきまして、葛城山から20ワットではなくて、もっとワット数を下げてやるのも方法だろうということでございますが、このことにつきましては、もう一度調べてみたいと思います。 職員の雇用についてでありますが、なるべく雇った方々につきましては、雇っていただきたいですし、また、市民の方での雇用ということにつきましては、きちんと重点を置いて対応していただきたいというふうなことを申し添えたいと思います。 以上です。 ○議長(古屋鋭治君) 11番、後藤議員。
    ◆11番(後藤眞一君) いろいろ話してきましたけれども、いずれにしましてもこの放送をすぐにやめるわけにはいかない。また、その災害時の放送に生かそうとするならば、今言ってきたようなことを、やっぱり改善策をちゃんととって、そして市民が納得する中でやるべきではないかなというふうに思います。 投資をしている金額も決して小さいものではないということは事実でありまして、どうしても会社がやるんだったらば、会社に自立していただくしかない。伊豆市のようにね。そうやってやっているところがあるのなら、それでやっていただくことも大事かなと思うんですが、有効活用は、市とラジオ会社が一緒になってうまくできればいいと思います。 もう一つ考えてほしいのは、さっきちょっと言いましたけれども、リスク分担をどうするかということです、赤字になったときに。市は全額をやっぱり負担していくのか。あるいは会社は会社で負担する部分をつくるのか。その辺のところは、やっぱりきちんと考えてみてもらってもいいんではないのかな。三セクだということでもって、全て何か背負うことが本当に必要なことなのかどうか。これはやっぱり考えてほしいなというふうに思います。それを要望として上げて、次へ移らせていただきますが、あと何分でしょうか。 ○議長(古屋鋭治君) あと17分です。 ◆11番(後藤眞一君) では、子育て支援についてお話を伺っていきたいと思いますが、発達障害については、いずれにしても子育て支援については、やっているという答えなんです。いろんなことをやっていることはわかっているんです。いろんなところでもって、ある程度分担がばらばらであったりすることは事実だと思うんです。だから、そういう意味においては、僕は市民があそこへ行ったら何とかなる、あそこへ相談に行った、出向いたらば何とかしてくれる。あそこへメールを送ったら何とか答えがもらえるというふうな形でもってセンター方式はどうでしょうかということをお願いしているわけです。 何かこのまちが全然やっていないということではなくして、いろんな意味でやっていることは事実でありますけれども、今、若いお母さん方の中には、子育てについての不安を全部ネットで調べているんです。ネットで調べて、その結果についてどうだ、安心したり、不安になったりしていることは事実なんです。面と向かって人と人との話ができないということが現実にある。 私の聞いたところでは、2階に息子夫婦がいるんですよと、下は年寄り夫婦がいるんですよ。孫がぎゃあぎゃあ本当に火がついたように泣いている。私は階段の踊り場まで上がったけれども、それ以上行けなかったというおばあさんの話があったんです。意外とこうやってお互いがうまくコミュニケーションがとれなくて、実際に子供のことの相談ができなかったりするという現実も、家庭内でも抱えていることは事実なんです。 そういう意味においても、やはりどこか、それが単なる電話でもいいし、あるいはパソコンでもいいし、あるいは携帯でもいい。簡単に相談ができる、あるいは直接行けばいいというふうな形でもって、そういうものがあったらいいかなというふうに僕は思います。そして、保育、あるいは学童保育、全てについて一緒になってみんなで考えていく。そこに市民も参加してくるというような形でもってやっていくことがいいかなというふうに思うんですけれども、そんな形でもってやってもらいたいと思うんです。 それについては、やはり教育部と福祉部が一緒にならないとなかなかうまくできないと思うんで、そういう点も協力し合って連携してやっていただければ一番ありがたいなと思うんですけれども、いま一度改めて、センターができるか、つくるかつくらないかはともかくとしても、まとめていただいてワンストップサービスというふうに私は主張していますけれども、ぜひまとめてもう少し、子育て支援と発達支援とを一緒にやっていただくような形ができないかなと。それをお願いしたいんですけれども、いかがでしょうか。 ○議長(古屋鋭治君) 答弁を求めます。 保健福祉部長。 ◎保健福祉部長(植松二夫君) ただいま後藤議員の質問ですけれども、今までも何回かお話を聞いている中で、確かに福祉のほうの関係の子育てと、また健康づくりのほうでやっている母子のほうもございます。今、連携のほうがうまくいかないというようなことではありますけれども、全くそうではないとは思っておりますが、現実に保護者のお母様方から要望等もある中ではそういう声も聞いております。 センターにつきましては、また今年度基礎調査を上げているわけですけれども、またそういう中で早急にセンターの問題、あるいは教育委員会のほうの連携等々について、組織の見直し、改正について十分方針を本年中に決めたいと思います。 ○議長(古屋鋭治君) 11番、後藤議員。 ◆11番(後藤眞一君) 三島市が発達障害者のための重症児の療育施設をつくって、いわゆる民間に委託をしてスタートしましたけれども、ここ10人の定員だけれども、実は6人が伊豆の国市から通っているんですね。結局法人ですから、自分たちが営業を成り立たせるためには、やっぱり申し出があるあればすぐとらなければいけない。そうすると、それで三島の担当者のほうでは、伊豆の国市でやってよという話がもう来て、そんな話を聞いているわけですが、ぜひそういった意味でも大事だし、現に南小学校、韮山南小学校でやっている通級、この就学児の場合でも22名、それから未就学が31名ぐらいがもう名簿に上がっているというふうに聞いている。それをたった2人でやっているわけですね、実際に。ここにスタッフをふやしてあげることも大事だし、現実にそれだけやっぱり迷いの中にあり、そこは言葉の教室といいながら、言葉ばかりではなくして療育も実際に行っていることは事実なんです。そういう意味では、もうちょっとこう専門家、専門員の人たちを雇っていただいて、広く市でもってやっていただくことが大事ではないかなというふうに思うんですけれども。そういうことも1つ。 それからもう一つは、不登校とか、あるいは何かいろいろな状態もあると思うんですが、それらも含めて相談できたり何かする。各学校でやってくださっているのもわかりますけれども、時には学校というのは、意外とうまくいく場合といかない場合とあるということは事実。だから、そういうところも含めて、何とかセンター方式でうまくできていくといいなというふうに思うんです。 もう一つは、保育のことについて言うと、地元でもう既に出ています。安くするという話は出ましたから、保育料を。それはそれでありがたいことだなと思いますし、学童のやつもこれから充実させていくという話がありましたから、それもそれでいい方向に向いていくかなというふうに思っていますけれども、療育を早くしろと言ったけれども、療育がおくれても、いわゆる全体の子育て支援も一緒にやっていくというならば、そのルールづくりなり、あるいは仕組みづくりをするために少しおくれてもいいと思うんですけれどもね。私は、そんな形でもって充実したものにやってほしいな。福祉の部長さんとは中津川の例を見に行ってきましたけれども、なかなかよくまとまってやっているなと思いますが、県内では菊川も最近宣伝をされていたような気がします。県のほうでは、菊川市のところは藤枝とかというところがやっているということで、何か宣伝を始めたというふうに聞いていますけれども、教育長さん、この辺について少しお話をいただければと思います。 ○議長(古屋鋭治君) 答弁を求めます。 教育長。 ◎教育長(河野眞人君) 後藤議員のおっしゃることはまことにそのとおりだと思っております。子育て支援、それから発達支援のワンストップ、センター方式でということでありますけれども、保健福祉のほうとも連携をとりながら、鋭意進めてまいりたいと思います。よろしくお願いします。 ○議長(古屋鋭治君) 11番、後藤議員。 ◆11番(後藤眞一君) 細かいことを言いますけれども、子育て支援センターのすみれとひまわりがありますけれども、これは実はそこへ集まるお母さん方は、そこで子供を連れていったそのこともあるかもしれないけれども、実はそこでお母さん方の情報交換が一番充実しているんですね、実は。結局話し相手がないもんだから、そういう子は。だから、そこのところへ行きたいんですよ。そこで土日に開催してくれという要望もあるんですよ。むちゃ言うなというのはわかるけれども、それはわかるけれども、実は、現実には市民はそれを望んでいるんですね。だから、私たちはふだんは働きに出ているとなかなか行かれないけれども、土日ならそこに子供を連れて行かれる。何か考えてほしいという要望もあるわけです。 だから、ぜひ子育て支援については、これから充実させてやってほしいなと思うんですが、さっきも言いましたけれども、ただ単に子供をふやすためにではなくして、現実に子供たちを育てている人たちが苦しんでいる、あるいは悩んでいる、大変困っているところがあれば、それを支援していただきたいなというふうに思いますんで、ぜひよろしくお願いいたします。 ということで、次へ行っていいですか。 ○議長(古屋鋭治君) どうぞ。 ◆11番(後藤眞一君) まだ時間があるんで、十分に。 ○議長(古屋鋭治君) 市長。 ◎市長(小野登志子君) 反問したいのです。 ○議長(古屋鋭治君) あ、言いたい……。 ◎市長(小野登志子君) よろしいですか、紙に書かなければだめですか、反問です。 ○議長(古屋鋭治君) 反問する内容を説明してください。起立してお願いします。 ◎市長(小野登志子君) 療育センターの設置についてでございます。 本当に私もどこでもいいから一刻も早くやりたい、やって差し上げたい。これは私も後藤議員も同じ気持ちだと思っております。しかしながら、その専門医、そして専門相談員が余りにも少なく、むしろいないといってもいいではないかぐらいの厳しい状況の中で、確保することの難しさを考えますと、これは広域でやって、そして何としてでも県からその指導員、医師の、毎日ではなくとも連れてくる、派遣させてもらう、配置していただく、こういう強い姿勢を示していかなければできないのではないかと思っておるんですけれども、広域ということを余り難しく捉えなくても、やはり周辺から三島市へ、伊豆の国市から何人か行っているように、また伊豆市のほうからもそういうお子様をお持ちの親御さんもいらっしゃる、そういうところで、我が市が中心となって広域をやっていきたいという、こういう気持ちでありますけれども、後藤議員はどうお考えでしょうか。 ○議長(古屋鋭治君) 11番、後藤議員。 ◆11番(後藤眞一君) どうでしょうかというのは、全くやらなければならないことだと思う、発達障害についての療育は。だけれども、これについては臨床心理士の専門家がいなければならない。これはなかなか金もかかる、正直いって。高い、あの人たちは。それで、なかなか探してもいないというのが現実なんですね。そこで、頼ることは何かといったら、市町が負担をしていくんではなくして、逆に民間に委託することも一つの方法ではないかなと思うんです。現実三島もやっていますし、沼津もやっていますし、富士もやっています。それはみんな民間に委託しているわけですよ。そういう意味では、御殿場もそうですし、裾野もそうですよね。だから、こういうことを考えていくなら、そういう一つの方法でできるんではないのかなと思うし、この近くにも二、三の重身用の法人がありますから、その福祉法人か何かに頼んでいったほうがかえって手早くできるのかなと思います。 ただ一方で、その指導に当たっている先生方、保育園にしても幼稚園にしても、その先生方はできるだけその辺についての知識を持ってほしいし、学習をしてほしい。それを県がやるべきだと僕は思っているんですよ。それを県にお願いしていくべきだと。その人たちがある程度専門的な知識を持って指導に当たれる。あるいは場合によったら、その人たちがその資格が取れるという形になっていくと、市町でも楽になっていくと思うんです。そのところを県が補助していかなければいけないし、場合によったらこの周辺のほうと協力してやっていかなければいけないと思う。 だから、広域でと言ったので、伊豆市と一緒にやればいいんではないかということもあるんですけれども、伊豆市もそんなつもりでいるみたいですよ、はっきりいって。だから、できればそれがいいと思うんですね。 ただ、どこと一緒にやろうとも構わないんだけれども、いずれにしても待っているんだということは現実、子供たちが。それは早目にやらなければいけない。ただ今言ったように、委託する場合には、今言った相談の事業も一緒にと考えるならば、ワンストップの相談事業も一緒にと考えるならば、そのために少しおくれてもいいんではないのかなというふうに思っています。だから、それは療育がすぐできれば、それはその辺のあいている部屋を使えばできることだけれども、それは全体のシステムをきちっと固めた上でやるという形ならばそれでいいんではないのかなと、僕はやってもいいと思っています。 いいでしょうか。何かありますか、まだ。いいですか。 ○議長(古屋鋭治君) 大丈夫です。 ◆11番(後藤眞一君) 時間はともかくとして、市長の最後の所信表明についてのことでちょっと聞いていきます。 全く当たり前のことを言って、当たり前にしていることなんだけれども、新しい公共という話をした中でもって、二、三お願いします。 新しい公共で各団体もサービスをです。NPOもサービスを提供する。市だけがサービスを、行政だけがサービスを提供するんではないんだということでもって、全くそのとおりで、場合によったら、そこから利潤を稼いでいるのはいいんだというふうに考えています、みんな。ただ、そういうものの諸団体をお互いに結びつけるのは行政の仕事ではないかなと思うんです。だから、そこのところをきちっとやることが一つ必要ではないかという、その点について1点。 もう一つは、市民側の討議会みたいなものがあります。無作為に抽出して市民の皆様に、年代も年齢も全く、居住地域の問題も男女の差もなく、お互いに集まった人たちによって話し合っていただく。そのときにはもちろん市のいろいろなまちづくりについての課題を持っての上ですけれども。市民討議会というようなものも組織することができるんではないのかなと思って、こんな2点についてお話をまず聞きたいと思います。 ○議長(古屋鋭治君) 答弁を求めます。 市民生活部長。 ◎市民生活部長(菊地雅秋君) 今、まず1つ目、十分金が関係してきますけれども、いろんな団体、活動していらっしゃる団体もいるし、市内も市外もあります。これら、これから新しい公共という概念で、これは柴田議員のほうにもお答えさせていただいた部分と関係してきますけれども、やはり行政として、これはある意味では調整役というような、まさにそういう役割がこれから必要になってくるでしょうし、また行政もその概念的には団体の一つで、できないことはほかにやってもらうと。またそういう意味では、例えばNPOですと、そういう調整能力を発揮するようなNPOもあるようです。それぞれ持てる力でやれるところで頑張っていけると。そういう意味では、いわゆる行政の中での調整が役所の中のものがあるにしても、全体の中ではできる人たちが集まってという形は、これからとても大事だというふうに思っております。 また、市民の討論というのは、ある意味では無差別ということもございます。これらにつきましては、今後、広聴という部分という形でいくのか、もっと何ていうんでしょうか、楽な形で、いろんな人たちから出てもらって、市の問題、課題を議論してもらう、そういう場というのは、また一つの協働の形にもつながっていく可能性も十分あるかと思います。それらについてはまた、ちょっと今私の立場ではお答えはしかねますが、そういう方向もあるだろうということは想像できます。 以上です。 ○議長(古屋鋭治君) 11番、後藤議員。 ◆11番(後藤眞一君) まだ細かいこと、聞きたいこともあるんでありますけれども、やめます。 私は、この市長の今回の所信表明の中で、一つ貫いているものがあるなと思ったことは何かというと、このまちのまちづくりについて、市民の参加を求める。市民とともにつくるということが一つのテーマになっているんだろうなというふうに思うんですけれどもね。それはそれですごく大事なことだと思うんですが、その一方で、そのことというのは非常に難しさがあるような気がするんです。やはり、それは市民が積極的に参加してくれるとは限らない。市民が共通して同じように課題を共有できるかという問題もあると。そういう意味ではなかなか難しいところもあると思うんですけれども、市民とともにやろうということについてはとても必要な大事なポイントだと思うんで、ぜひこれは進めてほしいと思うんですが、その点を一つ市長に聞きたいと思います。 ○議長(古屋鋭治君) 答弁を求めます。 市長。 ◎市長(小野登志子君) そのように評価していただいて大変うれしく思います。本当に難しいことと思います。その難しさに負けてしまって、コンサルタント頼みになったり、丸投げになっているのが現状なのであります。これは、やはり3町が一緒になったときに、余りにもその話し合いを持ったり、協議会をつくったりすることが難しかったから丸投げの方向に、そしてコンサルタント頼みになっていったのかなという一つの推察もできますけれども、やはりその中に市民が抜けているのでは、市政ではあり得ないわけです。本当にこれから市民を中心の市政を貫いていくには、本当にすごい努力がこの市の職員の皆様にも課せられるわけでございます。しかし、やらなければならないことと思っておりますので、頑張りたいと思います。議員の皆様のお力もよろしくお願いします。 ○議長(古屋鋭治君) 11番、後藤議員。 ◆11番(後藤眞一君) さっき壇上でもお話ししましたけれども、やっぱり苦しいとか痛いとか、苦いとかしょっぱいとか、いろいろなことが自由に言える雰囲気をつくっていくことが大事だし、それを受け入れてもらうことがとても大事だと思うんです。だから、市民のほうから市に対してもいろんな要望がどんどん出てくる形であればいいと思うし、それをまた聞くようなほうへ持っていってほしいなと思います。 時間は大分余っていますけれども、これで終わります。 以上です。 ○議長(古屋鋭治君) これにて、11番、後藤眞一議員の質問を終了いたします。 ここで暫時休憩をいたします。 休憩時間は15分とりたいと思います。 休憩終了5分前にはブザーでお知らせをいたします。 以上です。 △休憩 午後1時53分 △再開 午後2時08分 ○議長(古屋鋭治君) 休憩を閉じ、会議を再開いたします。--------------------------------------- △天野佐代里君 ○議長(古屋鋭治君) 引き続き一般質問を行います。 次に、7番、天野佐代里議員の発言を許可いたします。 7番、天野佐代里議員。         〔7番 天野佐代里君登壇〕 ◆7番(天野佐代里君) 7番議員、天野佐代里です。 議長より発言の許可がありましたので、平成25年6月定例会において、通告のとおり3件の質問をいたします。 まず初めに、2期目の議員として信任をいただき、再びこの議場で登壇できることに意義と責任を感じております。小野市長とこのような形で相対し、伊豆の国市の将来を議論し合うことになろうとは想像もできないことでした。私がまちづくりというキーワードに出会えたのは小野市長とのご縁からでしたが、そのことが私が議員を目指すきっかけになったのだと思い起こしながら、先日からの一般質問を聞いておりました。 小野市長の就任により、女性の活躍ということが大きく取り上げられていますが、当市議会でも女性議員が4名になり、それぞれの視点で当市の明るい将来に向けた活動を刺激し合いながら高めていけたらと思います。 さて、市長は、県議会議員として当市を見続けながら、さまざまな思いを持ちながら活動してこられたことと存じますが、定例会初日の所信表明で、市政運営に当たり重点方針として上げた七つの命題について、3項目に分けて伺います。 1件目として、重点施策の予算化と行財政改革についてです。 市政運営については、平成24年3月に第1次総合計画の後期基本計画が策定されています。今定例会では、これまでの一般質問において、本年度の事業計画に対する市長の見解で、中止や再検討などの方針が示されていますが、地方自治の原点である継続性という基本理念から、慎重審議の必要性を感じております。また、重点方針では、大時代祭りなど、新たなイベントが提案されましたが、実現に向けた予算化など、今年度予算との関連について伺います。 ①平成25年度予算編成についての見解は。②重点方針の中で特に重要度、緊急度の高い施策は。③行財政改革の一環として機構改革については。④今年度内の追加事業については。⑤予算化された事業の変更等については。 2件目として、交通網を生かしたまちづくりについてです。 平成26年度初めに予定されている東駿河湾環状道路の伊豆中央道への乗り入れにより、交通アクセスが飛躍的に改善されるという見解ですが、その一方で、当市が通過点になってしまうことが危惧されています。市内の観光要所で大型バスが進入しにくい道路事情を多く耳にしていますし、首都圏からの日帰り旅行も可能な伊豆地域です。一般質問に対する市長の答弁でも、観光と教育や建設をワンストップでやっていく必要性の発言がありました。市街からの流入人口をどうしたら増加させ、さらに滞留させることができるのか。効果的な誘客に取り組む施策について伺います。 ①市内への進入路についての現状は。②誘客に結びつける進入路については。③効果的な誘客対策については。④関係団体との連携については。⑤伊豆箱根鉄道の駅周辺の整備・有効活用については。 3件目、農業の6次産業化、伊豆の国ブランド等産業振興策についてです。 成長戦略として産業振興が欠かせません。静岡県は富士山の世界遺産登録で今後が期待されますし、反射炉の世界遺産登録を目指している当市にとっては、産業振興策による活性化を図りたいところです。地域の産業を強化、充実させる施策として農業振興策を挙げていますが、これまでも農業を生かし観光に結びつける施策は数多く事業化されています。合併直後から、野菜を主体とした農商工連携の事業が継続されていますが、組織的な農業、商工業、観光業の連携も形骸化しているように感じます。厳しい現状については認識されているとおりと思いますが、見解を伺います。 ①現状と問題点については。②当市での6次産業化・中山間地の農業の促進とは。③農産物の伊豆の国ブランド化については。④農産物の販路開拓については。⑤地産地消については。 質問は以上です。 ○議長(古屋鋭治君) 答弁を求めます。 答弁者、市長。         〔市長 小野登志子君登壇〕 ◎市長(小野登志子君) それでは、天野議員の質問にお答えします。 まず1の1、平成25年度予算編成についての見解はについてですが、平成25年度当初予算については、平成18年度に策定した第1次伊豆の国市総合計画の実現に向け、これまでの子育て支援、教育環境の整備、浸水対策などの重点施策を初めとし、東海地震に備える防災対策、地域経済の活性化、韮山反射炉の世界遺産登録の推進などを重点としたものになっております。扶助費を初めとする経常的経費が増加するなど、収支不足が拡大傾向にある厳しい財政環境の中での予算編成であったと推察しております。今後は、市民の声を聞き、評価を受け、見直しをしてまいりたいと思っております。 次に、1の2、重点方針の中で特に重要度、緊急度の高い施策はについてですが、議会冒頭の所信表明で述べましたとおり、七つの命題として示させていただいた重点方針は、全て重要性が高く、伊豆の国市の今後の発展には必要なものであると認識しております。優先度につきましては、市民や関係団体との意見を踏まえ、順次実施してまいりたいと思います。 次に、1の3、行財政改革の一環としての機構改革についてですが、私が市長に就任してからこの2カ月間、組織機構の現状把握を行ってきました。よりよい行財政運営を行うには、現状把握から見えてきた問題点や課題をどのように解決していくか考え、どのような組織機構にしていくべきか検討していかなければならないと思います。 次に、1の4、今年度の追加事業及び5、予算化された事業の変更等についてですが、状況の変化に即応するためには、追加やその他変更を加えることがあると考えております。 次に、2の1、市内への進入路についての現状はについてですが、東駿河湾環状道路が平成25年度末までには伊豆中央道へ接続の予定であります。市内には伊豆中央道が約6キロメートル、修善寺道路が約1キロメートル整備されております。その間に、江間ハーフインターでは県道静浦港韮山停車場線へ、長岡北インターでは国道414号へ、伊豆長岡インターでは県道伊豆長岡三津線へ、大仁中央インターでは国道414号へ、大仁南インターでは国道136号へのアクセスが整備されております。 次に、2の2、誘客に結びつける進入路はについてですが、伊豆中央道から伊豆長岡温泉への進入路である長岡北インター及び長岡インター付近には伊豆長岡温泉入り口という案内看板を、また、大仁温泉への進入路である大仁中央インター及び大仁南インター付近には大仁温泉入り口という案内看板をそれぞれ設置し周知することにより、天野議員が危惧されているように交通アクセスの改善により、当市が通過点になってしまうことのないよう対応していきたいと思います。 日曜日のことです。明るい社会をつくる大会がございまして、藤田弓子さんと話をする機会がありました。そのとき、藤田弓子さんですね、大変このことを心配されておりました。道路ができるのはいいけれども、みんな南へ行ってしまうのではないか。だから、私に役立つことがあれば何でもしますから、何かをしましょうよと持ちかけてくださいました。映画をつくってはどうでしょうか、それともテレビを呼んで来ましょうかと、そんなふうに1人の方も一生懸命になってくださっている現状を考えますと、皆でこの誘客対策、取り組んでいかなければなりません。富士山世界遺産では、ちょっと出おくれてしまった我が市でございますけれども、このことに関しましては、本当に今から取り組んでいきたいと思っております。 次に、2の3、効果的な誘客対策は及び4、関係団体との連携についてですが、伊豆の国市及び周辺市町には観光スポットが数多くあります。これら観光スポットを結びつけ、さらに市内の宿泊施設に宿泊してもらうようなプランづくりを観光協会や旅館組合と協力し創生していくとともに、近隣市町や旅行会社とも協力し合い、誘客に結びつけていきたいと思います。 次に、2の5、伊豆箱根鉄道の駅周辺の整備・有効活用についてですが、市内には伊豆箱根鉄道駿豆線の駅が5カ所あります。駅の周辺整備や有効活用は、今後のまちづくりを考える中でも重要な課題であると認識しております。特に伊豆長岡駅は、伊豆の国市の玄関口であります。現在、県による国道136号南條交差点の改良工事が進められており、工事が完了するまでにはまだ数年を要する計画です。以前、伊豆の国市商工会により、伊豆長岡駅周辺の整備計画が検討されましたが、今後は地域の皆さんを初め商工会、観光協会、伊豆箱根鉄道などの関係機関の皆様とともに改めて地域の魅力を高めていくための周辺整備について知恵を出し合うことも必要だと考えております。 次に、3の1です。現状と問題点はについてですが、全国共通の課題ではありますが、伊豆の国市においても農業従事者の高齢化と後継者不足が進んでおり、種々の問題の要因となっていると認識しています。 次に、3の2、当市での6次産業化についてですが、6次産業化とは、収穫するだけでなく、加工し流通販売まで手がけることで農業の経営体質強化を目指すものです。例えばイチゴジャムなど、6次産業化製品としての代表と言えると思います。例えば田中山のたくあん、有名ですよね、そしてスイカ、梅干し、ラッキョウ漬けなどの、スイカは加工とは言えませんけれども、加工農産物についても、直売所では大変人気がありますが、県内での知名度はそれほど高いとは言えないと思われます。これらの加工品、名産品もさらにPRして、6次産業の振興につなげていくことが必要だと考えています。 次に、中山間地の農業の促進についてですが、中山間地においてはさらに高齢化、後継者不足は深刻であり、遊休農地の増加が課題となっています。このような中、近年、後継者のいない農家の農地や遊休農地を企業等が借り上げ整備、集積して、大規模な農業を展開し始めており、生薬原料作物などの新規作物の栽培にも意欲的に取り組んでいるようです。こういった意欲的な方たちを積極的に支援していく必要があると考えています。 次に、3の3、農産物の伊豆の国ブランド化についてですが、国の有機栽培認証や静岡県経済連のエコ農産物認証の公的認証を取得しようとする農業者に対しての補助制度を設立しましたので、この制度の周知と認証の促進を通じて、裏づけがある安全安心な農産物を伊豆の国市ブランドの特徴として推進していきたいと考えています。 次に、3の4、農産物の販路開拓についてですが、5の地産地消にも通じます。 市場出荷に加え、直売所でも販売のほか、市内飲食店、旅館、学校給食の食材として利用していくことを目指し進んでおりますが、供給の不安定さ、流通面、価格の問題があり、検討の必要性を感じています。しかしながら、農産物の販路開拓、地産地消は、安全安心、健康のまちづくりの推進をする上で重要なものと考えており、発展、推進させていきたいと考えております。 この地産地消ですが、実は、やはり農産物、足りないと私は思っております。これらをもっとたくさん生産してもらう。1年中生産していただけると一番ありがたいのですが、それには高齢化してしまっており、農家の担い手の人口が減っているという大きな問題があるわけです。これらのこともあわせて考え、発展、推進させていくつもりでおります。 答弁は以上です。 ○議長(古屋鋭治君) 市長答弁が終わりましたので、これより質疑に入ります。 質疑を受け付けます。 7番、天野議員。 ◆7番(天野佐代里君) 7番です。 お答えをいただきましたので、順を追って再質問をさせていただきたいと思います。 後ろのこの3点については、今までも何度か質問として取り上げてきましたけれども、今回市長が小野市長にかわったということで、またその辺のお考えも伺いながら、再質問をさせていただきたいと思います。 まず、財政面での予算についてなんですけれども、市長は県の予算は長い間ご検討されてきたと思いますので、当市のこの財政状況について、私も議員になるまではなかなかこういう厳しい現実は認識しておりませんでした。特にここ3年間ほどは扶助費の増加によって、自主財源比率というのが50%を切っています。これは普通の家庭で例えたら、収入よりも支出のほうが、収入の半分のものしか補え、大ざっぱに言うと、そういう、あとは借入金ですとか、何かの外からの資金、手当てということに、簡単に言うとそんなことでしょうか。 この自主財源比率の数値について、今回は50.2%になっておりますけれども、このことについてはどう思われますでしょうか。 ○議長(古屋鋭治君) 答弁を求めます。 市長。 ◎市長(小野登志子君) 財政の健全化ということは、最もしっかりやっていかなければならないことと思っております。この50.2%につきまして、伊豆の国市の中ではどうか。そのほかの、県ではどうかという比較を要求されているのかと思いますけれども、ここのところでは何とも答えられないというところですので、部長の答弁をお聞きします。 ○議長(古屋鋭治君) 総務企画部長。 ◎総務企画部長(鈴木俊治君) 市長のお許しを得ましたので、答弁をさせていただきたいと思います。 自主財源比率についてでありますが、ご存じのとおり、平成25年度予算については50.2%であります。実は、平成24年の予算を立てたときには48.5%ということで、6%ほど改善をされているというふうなことになっております。そういったことについては、数字的にはよいものですから、では、いいでしょうと、こういうふうなことではありません。そういいながらも、依存財源の部分、こちらが地方交付が33億3,000万円を見込んでおります。昨年にも増して1,000万円ほど多くなろうと言われているものであります。また一方、市のほうにつきましても64億というふうなところでありますが、平成24年度と平成25年度と比べますと、さほど大きな差はございません。しかしながら、過去にさかのぼってみると、かなり市も落ち込んでおります。一方、地方交付につきましては、かなりその依存度は高くなっております。地方交付、国がたくさんお金をくれるんだよということではなくて、やはり基準財政需要額からこの市に生み出されます基準財政収入額、これを差し引いた分でありますので、その差し引いた分がいつまでたっても縮まっていかないというようなことであります。そういった意味では、これから評価していくとともに、また市がいい方向に向かっていけば、当然自主財源比率も上がってまいるものと思いますので、この市政の方針に従って、また鋭意努力していくことが大事なことだというふうに思っています。 以上です。 ○議長(古屋鋭治君) 7番、天野議員。 ◆7番(天野佐代里君) 7番です。 部長にお答えいただきましたけれども、私は今までこの市の財政というのも、会社の経営も家計も同じだという表現をよくしてきました。それは、何か新しいことをするに当たっては費用が伴う。それを、ではどこから手当てするのか。あるものを使って施策はできるかもしれませんけれども、ないものを使って施策の実施はできません。したがいまして、この重要施策を実現できるためには、財政運営ですね、これについてもしっかり考えていく必要があると思っております。なぜならば、いろいろな財源についても、交付もありますし、補助的なものもありますけれども、しかし、やはり負担部分も市のほうで自主財源として必要になってきますので、この施策を実施するに当たりまして、今、普通交付のお話がありました。この合併算定替による優遇措置を今、当市は受けております。これが10年間ということですので、もう間もなくこの時期を、終わりの時期を迎えます。 その後は5年間で段階的に削減ということで、当然予算のフレームも小さくなってくるときに、この新しい施策ということの話が出ておりますので、この辺が、その整合性ですね。それについていろいろ思うところでありますけれども、6月18日の静岡新聞に、この普通交付について、総務省のほうから、合併市町村の支援、さらに検討の必要があるという記事がありました。この平成の大合併により合併した市町がふえていますけれども、どこも、やはりこの算定替の時期を迎えて大変財政が厳しくなるのではないか。それについて、やはり優遇措置を支援する必要があるのではないかということで、検討会が検討の段階に入った、また、国会議員の中でも、議員連盟を結成して、こういうことについて話を進めていこうということでありますけれども、この算定替について、当然これから、これまでのご答弁の中にも、重点施策いろいろ出てきましたけれども、これについて、当然縮小せざるを得ない、予算の枠を小さくしなければならないということも考えられますけれども、この点についてはいかがでしょうか。 ○議長(古屋鋭治君) 答弁を求めます。 総務企画部長。 ◎総務企画部長(鈴木俊治君) ただいまの天野議員からご質問いただいたとおり、今33億ほどの普通交付を見込んでいるわけでありますが、一本算定となりますと、大体11億から12億程度ぐらいのものが平成27年度以降5年過ぎたところから確実に減ってまいります。言われたように、平成27年度から5カ年にわたりまして段階的に減らされていくわけであります。 そういったもう実財源として減らされていくというふうな実情があるわけでありますが、このことにつきましても全国の知事会、あるいはまた市長会等で、こういったものについて合併算定替のままいっていただけないかというふうに国に働きかけていくというふうなことは聞いております。 しかしながら、そうは言うものの、やっぱりそうではなくて一本算定になったらどうして行政運営をしていくかということは真剣に考えなければいけないと思います。そういった中では、ご存じのとおり地方自治法の第2条の14項にございます、今こそこの最少の経費で最大の効果を生むという、いわゆるある財源を大事にして、費用対効果を考えながら確実に、また着実に行政を進めていくということは大事なことだと、そういう時期にこれから、今来ているというふうに感じております。 以上です。 ○議長(古屋鋭治君) 7番、天野議員。 ◆7番(天野佐代里君) 先ほどの市政運営との整合性ということでありますけれども、今、部長の答弁で、当然フレームが小さくなったときのことも考えていかなければならないというご答弁でしたけれども、この施策の推進というのは、ある一定の規模の財政支出が見込まれるわけだと思います。その財源というのを捻出するためには、行財政改革の推進ということも必要であると思います。歳出削減の取り組みが求められるところでもあると思います。この厳しい財政状況であることから、先ほど重要度、緊急度の質問をしましたけれども、今何が必要なのか、何をすべきなのかということを施策の実施については選択をしなければならないと思うわけであります。 今年度の予算についての特に変更というのはないということでありましたけれども、この3日間の一般質問の中でも、市長のご答弁の中に、新しい事業のお話も出てきましたし、現実に今予算化されている事業の中止、見直し等の発言もありました。そのことから、予算の組み替えといいますか、補正ですね。今年度の補正対応、例えば長岡の焼却場周辺住民の健康被害調査、これも1日目の質問に出てきました。この3区の健康調査を実施したいということもありました。そして、このスポーツワールド跡地利用については、利活用について検討委員会を設けたいということで、これはもう7月にも検討に入りたいということでありました。また、旧小学校の施設整備につきましてもご提案が出てきましたので、こういう新しい予算編成の中にない事業については、調査費などの頭出しみたいな予算がちょっと予想されるわけでありますけれども、その辺についてはいかがでしょうか。 ○議長(古屋鋭治君) 答弁を求めます。 総務企画部長。 ◎総務企画部長(鈴木俊治君) ただいまの補正対応としてあるのではないかということで、3点ほど例を挙げてご指摘をいただきました。 この件についてでありますが、何分まだこういう方針ではいますが、そのことについてどういうふうに進めていくかということは検討しておりません。なるべく早く答えを出していきたいというふうに考えます。本日の市長の答弁の中にもございましたとおり、やはり行政側でとにかくやれることにつきましては、なるべくやっていって、できない部分については、やはり予算を伴う形になってしまいますので、そのことにつきましては改めて提出させていただいたときにご審議をしていただくべきかなというふうに思っています。 以上です。 ○議長(古屋鋭治君) 7番、天野議員。 ◆7番(天野佐代里君) ご答弁の内容はわかります。わかりますんですけれども、例えばこの地域芸能伝承施設、これの建設実施設計業務委託料2,650万円計上されています。そして、広域廃棄物処理施設整備事業として、生活環境影響調査の部分も1,460万7,000円、こういった大きな予算にかかわるものが今回そのことについて少し変更、見直しというお話が出てきましたので、予算ということですから、私たちも4年間いろいろ審議してくる中で、やはり決算のときに余り不必要なものですとか、事業が執行されなかったとか、大変その辺は問題を、今まで問題視してきた部分もあります。金額も大きな金額でありますので、その辺について、この年度内の見通しについてはどうなんでしょうか。 ○議長(古屋鋭治君) 答弁を求めます。 総務企画部長。 ◎総務企画部長(鈴木俊治君) 当然ある財源の中でいろんな仕事をしていこうとすると、基金等の取り崩しで財源を得ていると、単純にこうであってはいけないと思います。やはり身の丈に合ったある程度の予算の範囲内で、行政で進めていくべきかなというふうに思います。 そういった中で、例えば地域伝統芸能会館ですか、2,650万円等に見られるような現在の方針どおりには進めていきにくいような事業も中にはございます。そういったものにつきましても含めて、本当にその予算がそういう形で執行されていくべきかどうかというのをこれより検討を進めてまいりまして、整理をしてまたご審議のほうをお願いするような形をとるのが方法ではないかというふうに考えております。 以上です。 ○議長(古屋鋭治君) 7番、天野議員。 ◆7番(天野佐代里君) 新しい事業の重点施策の事業化について、具体的なご提案が幾つか出ていましたけれども、今、部長の答弁にありますように、現実のものとして、その辺は検討をこれからしていくということでありました。そのときに、やはりこの事業を実施する場合の当初のイニシャルコスト、そして継続的に出るランニングコスト、この辺のことについても、その事業に対してしっかりと計算してみていく必要があると思います。当然市民の方が歓迎するような夢のある事業というのを実施できれば、それは理想でありますけれども、しかし、その一方でスポーツワールドの問題も、以前からありました夢のような施設ができたわけですけれども、結果的には今こうして私たちの議会でも大変問題になっているような状況が何年か後に起こっているわけですから、その辺の施策の実施については、検討についてはしっかりとしたお考えに基づいて実施していただきたい、事業化をしていただきたいと思うわけであります。 そして、これまでいろいろな事業についての議論がありましたけれども、私は、この財政面からの視点ということの議論が余りありませんでしたので、あえてそのことを申し上げたいんですけれども、やはり何かを新しく起こす、または見直すということについても、過去からの継続性があるわけです。それまで投資してきた費用、事業として行われてきたものに対しては、ある一定の費用が出ていくわけです。見直しということになりますと、それをさらにまたゼロから始めなければならないということで、二重の経費がかかるという考えも一部にあります。 ですから、新しいものだけではなく、見直しの相当の理由といいますか、納得できるものが必要であると思いますので、この辺は、先ほど登壇でも申しましたけれども、やはり慎重審議していただきたい、慎重審査。そしてこれからそういうものを実施していくに当たっての計画は、そういうことであるべきだと思いますので、財政面ということも決して当市はいい状況ではありませんので、お考えいただきながら進めていただきたいと思いますけれども、市長はそのことについてご見解はいかがでしょうか。 ○議長(古屋鋭治君) 答弁を求めます。 市長。 ◎市長(小野登志子君) 事業をするには、ある程度の財源の確保、これをまず頭に入れなければならないと思っております。先ほどの天野議員では、見直しでは二重にかかる、その正当なる理由が必要ということでございます。確かにそれはそのとおりです。では、見直さなくてよいのかという、そういうような議論になってしまう嫌いもあるわけですから、ここは見直しは見直しとして、どれくらいかかろうともやるときはやらなければならないものと思っております。 以上です。 ○議長(古屋鋭治君) 7番、天野議員。 ◆7番(天野佐代里君) わかりました。 市長のお考えもわかりましたし、今回本当にこの議会においては、私も4年間の間に経験したことのないようなさまざまなことがわかってきましたけれども、ぜひその点は議員として、大きなフレームの県の事業もされてきた市長ですので、ぜひ予算の確保を、財源の確保ということで、トップセールスでお願いしたいと思います。 続きまして、2点目の質問に移りたいと思います。 交通網を生かしたまちづくりということなんですけれども、これも何度も質問をしてきましたけれども、また新しい問題点も出ておりますので、お考えを伺いたいと思います。 1日目からの一般質問の中で、先ほど伊豆長岡駅、南條駅前交差点の事業の関係で、千歳橋までの歩道の設置というご答弁がありました。ちょっとどなたのだったか記憶がないんですけれども、これはですね、これまでの県事業では、図面がもう出ていまして、交差点から西側の部分については県の事業で決まっている範囲があります。これは千歳橋までではありません。その中で、県の事業ですので、市としての整備計画がないというご答弁がありました。これは県の事業として、根本燃料店の手前のところですね。これは部長のほうがいいのかな。その辺のちょっと整合性について疑問がありましたので、お答えいただきたいんですけれども。 ○議長(古屋鋭治君) 答弁を求めます。 都市整備部長。 ◎都市整備部長(田中敏幸君) 天野議員のご質問にお答えしたいと思います。 今、天野議員が言われたように、今現在県が行っている伊豆長岡駅前交差点の改良事業の区間としては、根本燃料店の交差点のところまでです。そこから千歳橋までの間については、まだ計画自体はありません。ただ、いずれ近いうちに地元の方々も一緒にやってもらいたいというご意見もありましたが、まずはかなりのお金が今かかりますけれども、国道の交差点、県道の交差点を先にやってもらおうと。それもめどが立ってから、今言われた千歳橋までの間、約100メートル足らずだと思いますが、その間について県に要望していくという考え方でおります。 以上です。 ○議長(古屋鋭治君) 7番、天野議員。 ◆7番(天野佐代里君) 7番です。 今、ご答弁の中で、要望していくということで、実際に千歳橋のところまで延長でやるということでいいんでしょうか。それは市長にご答弁をお願いしたいんですけれども。それでよろしいんでしょうか。 ○議長(古屋鋭治君) 答弁を求めます。 市長。 ◎市長(小野登志子君) かつて、県のほうでしっかりと図面を書いてくださって進んでいたこともありましたけれども、いいですか、天野議員。これはその周りの方たちの反対によってできなかったんです。周辺の方たちが、動きたくない、そしてまた地所を出したくない。それらがあったから進まなかったわけですので、そこのところはまた大切なこととなってまいりますので、地域要望がまとまるかどうかにかかっていると思っております。 ○議長(古屋鋭治君) 7番、天野議員。 ◆7番(天野佐代里君) この件については、昨年度まで行政側の答弁の中では、市の予算でつけてやっていくということで、それはやって、検討ということでしょうか。一体として、伊豆長岡駅から古奈の交差点までのところについては、一体化ということでお話が継続していたように思うんですけれども、この市長の命題の中で、伊豆長岡駅ということについて大変大きな位置づけをされています。ですから、そこのところは、やはりしっかりとした整備計画の中でやっていただきたいという思いもあるわけで、そういうふうな質問をさせてもらいました。 そしてまた、ここは当然県の事業ということになりますから、またこれも要望活動等をいろいろと大変な状況もあると思います。そして、この長岡駅について、これは市長の七つの命題として、こういうリーフレットが皆さんに配られた経緯があります。この中に、伊豆長岡駅についてこんなふうな記述がございます。これは命題の2です。農業・観光・産業経済・雇用対策の強化と充実で、伊豆の国市の玄関口である。このテナントの駅ビルを開発したいという、こういう記述があります。これにつきましても、合併当初の8年前からいろいろなところで私もこのことを耳にしてきましたけれども、ちょっと先ほどの財政状況の重点施策ということにもかかわってくると思いますけれども、これはすごく大きなビジョンでありますけれども、文章になっていますので、実際に市長にこのことを伺いたいと思います。このことについてご見解を。 ○議長(古屋鋭治君) 答弁を求めます。 市長。 ◎市長(小野登志子君) 長岡駅につきましては、実に大きな構想から小さなものまで、10年の間ささやかれ続けてきましたけれども、一つできたことは、エレベーターができただけだったわけでございます。このことについては、もう本当に長岡駅をちゃんとしいかなければならないのですけれども、一番大切な駅前の商工会の方向というのがまだ私にも見えておりません。駅前につきましては、駅に向かって右側のあの伊豆箱根トラベルのあのあたりを市のほうで観光の案内所として使うということにはなっております。そこをどんなふうにしていくかということも大切ですけれども、一緒に全部で考えなければならないという意味におきまして、この構想、どのように煮詰まっていくか、いろんな形がございます。 先日、天野議員の所属する伊豆の国市の韮山商工会におきましても、どうぞここでまちづくり委員会、つくってくださいとお願いをしてありますので、お答えをいただきたく存じます。 ○議長(古屋鋭治君) 7番、天野議員。 ◆7番(天野佐代里君) このことについては、私も議員になるきっかけになっております。それで、実際改良事業が始まりました。これはちょうどその機運ということもありますし、やはりいろいろ、テナントの駅ビルということでしたけれども、私が聞いた中には庁舎の話もありますし、本当にこれは大きな事業になるんですけれども、やはり市長には、ぜひ、先ほどの重要度、やるべきものはやらなければならないんだという気構えを持って当たっていただくという、そういうことが感じられますので、ぜひこのことについては、私たちも地元にいる住民の方たちとも当然かかわってやっていくことになるわけですから、団体との連携、そして地域の住民の声ということを行政とも情報交換しながら進めていただけたらと思っております。 そして、またこの道路の関係についてですけれども、進入路について、先ほどのご答弁がありました。その中で、やはりもう一つ大きな問題としては、伊豆中央道の問題があると思います。この乗り入れについて、平成26年当初ということで聞いておりますので、このときに、私ども12月定例会の中で、中央道の料金所の無料化と、そして江間交差点の信号機の撤廃、フルインター化ということで、意見書も県のほうに提出しております。これは平成22年度予算で既に測量設計委託料というものの計上もありますので、いろいろな住民の方の声ですとか、これまでも行政のほうでいろいろ動いていただいた経緯があると思いますけれども、このことについて見解を伺いたいと思います。この無料化、そしてフルインター化の実現ということについてはどのようにお考えでしょうか。 ○議長(古屋鋭治君) それでは、答弁を求めます。 都市整備部長。 ◎都市整備部長(田中敏幸君) 今ご質問の江間インター料金所、また江間にある交差点の信号機の関係等についてですが、ここ数年、1年、2年ほど前から、伊豆の国市からも県に対して急遽、2年ぐらい前だったと思います。県のほうから急に、平成27年3月末をもって無料化という話が、修善寺道路と合併採算性でやらせてくれないかというお話が急遽飛び込んできまして、何でだということで、いろいろ今県ともやり合っています、現状としてです。 市としては、先ほども市長ともお話をした中で、伊豆の国市としては、修善寺道路との合併採算性は反対で、あくまでも県が今まで約束をした平成27年3月末をもって料金所については無料化にしてもらいたい。もう1点、信号機のところにつきましても、県として、今言われるように来年2月か3月、まだはっきりしませんが、東駿河湾が伊豆中央道に入ってきます。当然交通量がふえてきます。県として今現在函南の間宮に信号機が1つ、江間のところに信号機が1つ、2つの信号機を全てどかしたい、撤去したい。信号がないことによって、沼津のインターからストレートに修善寺、中伊豆、天城のほうへ行けるということで、時間短縮のこともあり、なおかつ交通安全を考えたときには、渋滞の原因にもなる、事故の原因にもなるということで、信号機は撤去したいという県の思いはわかりますが、県の思いで信号機をなくされても、ご存じのとおり、そこには伊豆の国市内にあります江間地区のいちご狩りセンターという年間10万人以上のお客さんを持つ観光地があります、観光というか物産があります。それをつぶすわけにはいきませんので、県の責任において立体化をやっていただきたいということで、近々、ここ数日の間、7月早々には県のほうへ、また県議会のほうへ要望を、できましたら2市1町の首長さんのお名前で出す予定でございます。 以上です。 ○議長(古屋鋭治君) 7番、天野議員。 ◆7番(天野佐代里君) 部長の説明はわかりました。 この件については、以前に私どもにも全協の席で、簡単な図面ですけれども、提示がありまして、このようになるかどうかは別ですけれどもという資料提供がありましたけれども、この無料化とフルインター化は両方進めていくということでよろしいでしょうか。市長に伺いたいんですけれども。 ○議長(古屋鋭治君) 答弁を求めます。 市長。 ◎市長(小野登志子君) 先ほど田中部長の説明したとおりです。ここは交渉中です。 以上です。 ○議長(古屋鋭治君) 7番、天野議員。 ◆7番(天野佐代里君) それでは、ぜひその辺の経緯、経過についても、議会のほうに情報提供いただきたいと思いますし、私が聞いている範囲では、少しこの辺の土地の問題もあるというふうにも聞いておりますので、このことについては、前期の中でもたびたび説明がありましたけれども、とにかく時間といいますか、年度がもうかなり近くなってきておりますので、心配している声もありますし、少しいろいろな情報も聞いて、それが正しいのか、誤っているのかわかりませんけれども、だんだんそういうふうにもなってきておりますので、情報提供のほうをお願いしたいと思います。 次に、3件目の農業の6次産業化、産業振興策について伺いたいと思います。 これまでの市長のご答弁の中に、産業振興局という新しい言葉が出てきました。これは、観光基本計画に関する質問の中で、やはりワンストップで、一番観光、そして農業、あるいは建設の部分、いろいろかかわるところを別な部署で所管しているものを横に連携させた形というイメージでいいんでしょうか。この辺についてもう少し見解を伺いたいんですけれども、お願いいたします。 ○議長(古屋鋭治君) 答弁を求めます。 市長。 ◎市長(小野登志子君) 農業・観光・産業振興局構想でございますけれども、これはことしすぐにというわけにはまいりません。こういう形で2年のうちにはやっていきたいなとは思っております。例えば先ほど柴田三敏議員の、そして柴田三智子議員にもありましたような源氏山、これにつきまして、本当にきれいに整備したいとは誰もが思っています。でも、周辺の観光に携わる方々、そして、あの周辺は、観光地でありますけれども、人口がかなり少なくなっている。こういう状況の中では、地元でやってくださいよといってもできないことなのです。そして、観光の携わる方々に、自分たちの観光ではありませんか。自分たちでぜひおやりくださいといっても、現実にはできない。こういう部分をリタイア世代の方たち、あるいはこういう職員の方たちが大変優秀なノウハウを持っていらっしゃる。こういう方たちが卒業した後にやっていただける、それがよろしいんではないかと思いまして、この農業・観光・産業振興局構想というのがあるわけでございます。 農業につきましては、もう本当に農業は観光農業なんです。例えば笛吹市に参りますと、ブドウ120億、桃100億と、こういうすごい数字を出しておるんです。我が伊豆の国市におきましては、本当にトップを走る紅ほっぺも20億か30億、このぐらいの農業の違いがあるわけで、それに歯がゆい思いをしても、それは土地の広さからして仕方がないこと。しかし、山梨県は平地があるわけではない。山を切り開いて見事な果樹園をつくってきたわけですから、やっぱりそういう取り組みにおいては少々伊豆半島では甘かったのではないかという思いがあります。 そこで、農業の観光化ということを今盛んにしていらっしゃいますけれども、例えば梅干しについては、伊豆市の梅びとの郷で、大規模と言えない、中規模の形でこれをつくっている。こういうふうにまとまった形でやっていったほうがいいわけです。それは、ここにおきまして、山間地の方々がおのおののお家の梅干を持ち寄って、まごころ市場等でお売りになるのもいいかと思いますけれども、それではいかんせん観光というわけにはまいりません。そういう意味におきまして、農業、観光、これは同じことなんですよ。それから産業に関しましても、体験産業もありますし、商工も十分に観光になるわけですから、ひっくるめて観光振興局と言いたいところですけれども、観光というと旅館だけと思う方がいらっしゃるから、産業振興局という構想を立て、実現に向かって努力をしていきたいと思っております。 ○議長(古屋鋭治君) 7番、天野議員。 ◆7番(天野佐代里君) 市長のお考えはわかりました。 これまでも私の経験では、この農商工に関しての連携事業というのは、市になってもうずっと事業をやってきています。しかし、なかなかそれがしっかりした確立したものになっていない現状ではないかと思います。その一つの原因としましては、何かをつくるときに、つくることはできるんだけれども、それを販路を見つけ、そしてその販路を拡大していくというところが課題であると思います。ですから、農業と商工業が連携した農商工連携ということで、つくる人、そして販路開拓、1次・2次産業という、そして3次まで入ったもので6次産業化ということなんですけれども、その辺の課題が、市長は県議の時代に紅ほっぺのトップセールスということで、いろいろ市場に出てみずからが行動なさっていますけれども、この販路の開拓ですね。その辺についてはどうでしょうか。その辺のお考えをお聞かせください。 ○議長(古屋鋭治君) 答弁を求めます。 市長。 ◎市長(小野登志子君) マーケティングにつきましては、やればやるだけの効果があるわけです。しかしながら、幾らこの伊豆の国市でマーケティングに努力をしても、物が実は足りないわけです。県議の時代のことを言ってもいいのでしたら、大阪の市場調査に参りましたとき、社長たちから、ここでは九州産のあまおうは扱っているけれども、紅ほっぺをやってみたい、紅ほっぺが欲しいけれども、こちらにも、大阪にも出してくれないかというお話をいただきましたので、帰りまして、JAの杉山組合長にお話ししたら、とてもそちらへ行くまではありませんということなんです。結局物が少ないわけです。 その後、東京の大田市場に、これはトップセールス、川勝知事と参りましたけれども、このときに、やはり私が仲買人の方たちにみんな聞いてまいりました。紅ほっぺはいかがですかとお聞きしましたところ、大手が買ってしまうので、私たち仲買人のところまではとても来ませんというお返事だったんです。そして、紅ほっぺが欲しい、紅ほっぺを売りたいということです。しかし、これは伊豆の国市さんの紅ほっぺなんです。ほかの静岡やその他のものは幾らでもあるんです。これはすごい立派なブランドですよね。そしてこのたびアブダビの王様へのお土産にも紅ほっぺが行ったということですけれども、いかんせん幾ら努力されてくれても量が足りないことは事実なんです。この量をふやし、そしてマーケティングを開拓していくということをやっていかなければならないけれども、ここに関しましては、何といってもニューファーマーの方々にどんどん入っていただく。そして技術を与え、ノウハウを与え、ともにこの町で働く、そういう形をしっかりとつくっていかなければならないと思っております。 県のほうでも、伊豆の国市をこのニューファーマーのまちとして位置づけたいというお考えをお持ちですので、先日、農業委員の皆様にもご相談申し上げたところ、ぜひやりましょう、協力させていただきますというお答えをいただきましたので、ニューファーマーの方たちにももっともっとお入りいただきまして、農地がなければ中山間地を少しでも開拓していくという気持ちも持って、農産物をもっともっと生産していかなければならないと思っております。 以上です。 ○議長(古屋鋭治君) 7番、天野議員。 ◆7番(天野佐代里君) 今、市長のほうから、ニューファーマーということでお話が出てきましたので、質問をしようと思っていたんですけれども、確かにこのニューファーマーについては、伊豆の国市は実績があると思います。その中でも、ちょっと私、時々疑問に思うことがあるわけです。どうしても市場の原理を考えるものですから、生産をする人がふえると、当然市場も、マーケティングのほうも必要になってきますし、何もないものをつくるんでしたら、当然それはある市場にできますけれども、既につくられているものをさらにまたニューファーマーの方がふえていくということに対して、どこかでマックスになってしまうところがないのかなという疑問もあります。そうしますと、今度は価格の競争。それも市場の原理で、あらゆるものがそういう競争社会になっていますから、大変つくっても、たくさんみんながつくるから高く売れないという現状が出てくるのが一つ。 そして、このニューファーマーについては大変な補助があって、その施設の整備を伴う補助がありますけれども、これ細かくやっぱり地元の声の中には、その施設整備に対しての弊害もあるということも聞いています。これは水の問題ですとか、実際に新しく来られる方がなかなかその地域になじめないというような現状も聞いていますし、その自治会の中で、子供さんが小さいときはいいけれども、だんだん5年、7年とたつうちになかなか厳しい現実があるというご本人のお話も伺っています。 そんなことの現状がある中で、このニューファーマーの制度、確かに農業は大切な産業でありますけれども、そういった一方で問題があるということについてはいかがでしょうか。どのようにお考えでしょうか。市長でいいんでしょうか。 ○議長(古屋鋭治君) それでは、答弁を求めます。 環境・農政部長。 ◎環境・農政部長(吉村正信君) ご質問にお答えいたします。 まずは、さきにもありました、どこかでマックスになると価格に影響するという話ですね。そういう理論、わかりますが、市長もおっしゃられたように、まだまだ量が足りない状況なんです。今、限られているこの農地の面積から施設栽培に向けて転換をしたとしても、まだまだ十分な量が確保できるまではいかないんではないかなと思います。この水田がすぐにハウスなどの施設に転換できるかというと、これもまたすぐにはできない話なんです。 1つ、ニューファーマーの件ですが、始まったのが新市に、伊豆の国市になってから、件数にして新規就農者37件の方なんですね。ことしの4月1日現在の数字ですが。その中の方々で、スタートは平成5年からありますが、旧町時代からありますが、その中でやめた方はたったお一人です。やはり職業を変えられて就農をした段階で、初めて1年、2年、3年ぐらいはもう本当に厳しい状況なんですね。すぐにも収量が上がってお金に換算できてうまく生活の糧にきちっとなるかというと、それはなかなか難しい問題がありますので、生活のための補助等の制度を設けておるのはご承知かと思いますが。ですので、人によっても違いますが、5年や、場合によっては10年近くかかるというふうな状況もあります。 現在のところ、おっしゃられたような相当厳しい状況のこともちょっとまだこちらでは入ってきませんので、また必要に応じてニューファーマーの状態を、実態を調べるというふうなことも行っていきたいと思います。 以上でございます。 ○議長(古屋鋭治君) 7番、天野議員。 ◆7番(天野佐代里君) 説明はわかりました。 このニューファーマーの一方で、実際に中山間地の高齢化、後継者不足の問題、これがまた別な課題としてあると思います。Iターンという言葉もありまして、今、農業の後継者がご両親の高齢化で家に帰ってきて、実際にやっていなかった農業をやるという方もいるように聞いていますし、私も何名か存じております。 この点にも、やはり農業施策ということで少し光を当てる必要があるのではないかと思いますけれども、これについては市長はいかがでしょうか。 ○議長(古屋鋭治君) 答弁を求めます。 市長。 ◎市長(小野登志子君) すみません、ちょっともう一度質問を。よく質問の趣旨がわかりませんので、もう一度おっしゃってください。 ○議長(古屋鋭治君) 7番、天野議員。 ◆7番(天野佐代里君) ニューファーマーの一方で、既に中山間地の高齢化による後継者不足の問題があると思います。その中で、Iターンで、両親の高齢化によって息子さんたちが帰ってきて農業に取り組むということが、そういう話も幾つか聞いています。そういうところにまた光を当てるということについてはどのようにお考えでしょうか。
    ○議長(古屋鋭治君) 答弁を求めます。 市長。 ◎市長(小野登志子君) 光を当てるのは当然のことであります。この中山間地ですから、まだ伊豆の国市はいいんです。十分にそれはできることです。藤枝の昔の有名な市長さん、この山の中にお嫁さん来てもらうにはどうしたらいいだろうという相談を受けたんですよね。それで、当時、やっぱり農収800万あれば十分に暮らしていける、今でもそうですけれどもね。ですから、所得800万を目指せばお嫁さん来てくれますよと言いましたら、頭を抱え込んでいた。やはり大事なことは、暮らしていけるだけの収入を得ることができることなんです、これも。そのために、やっぱりこの伊豆の国市の農業は、技能集約農業、あるいは技能の集約型農産物という、これ技術でなく、技能なんです。これらを伝承していく気持ちで伝えていく、そういうところに光を当てるということは、それなりの補助金を出してくださいねということかもわかりませんけれども、新規就農に関する補助制度、あるいは優遇制度、そういうものも探してみればあるとは思いますけれども、Iターンに関して、そこまで優遇しなければならないものかどうかというのは疑問に思っています。つくったものに関して、あるいはマーケティングに関して、そういうものはとことんやらなければならないとは思いますけれども、いかがなもんでしょうか。 ○議長(古屋鋭治君) 7番、天野議員。 ◆7番(天野佐代里君) 市長のお考えはわかりました。 先ほどの産業振興局のことも関連すると思いますけれども、行政のほうでそういった必要性があるというご認識でした。もちろんこの農業についても、そんな中でいろんな意見の集約、あるいは意見を吸い上げていくということがされていくと思いますので、そのことには期待したいと思います。 この産業振興局、行政のほうの組織としてのお考えでありましたけれども、その一方、民間のこの各種団体等連携した部分についてなんですけれども、伊豆の国市の商工会でたしか産業振興会ということを提案していると思いますけれども、これは市長のほうにはお声は届いているでしょうか。 ○議長(古屋鋭治君) 答弁を求めます。 観光・文化部長。 ◎観光・文化部長(八木基之君) それでは、天野議員のご質問にお答えします。 商工会と観光協会で今、産業振興会というのをつくろうということで、商工会のほうから提案がなされているということは今の現状でございます。しかしながら、今までの経緯等がございまして、第1回の会合を持ったんですけれども、少し棚上げの状態になっておりまして、今後そのことについては、市長も交え、どういう方向にしていくか、よく慎重審議いたしまして、再度話し合いを持っていきたいというように考えております。 以上でございます。 ○議長(古屋鋭治君) 7番、天野議員。 ◆7番(天野佐代里君) 現状はわかりました。 と申しますのは、このところ女性が活躍できる地域になってほしい、女性の頑張りに期待するというお声をいただきます。昨年、そんな関係から、私たちも商工会の女性の団体として各種の女性の組織に声をかけて、一つの講演会を企画しましたけれども、このときにも、やはりJAさんの関係、農協の女性部の関係ですとか、やはり組織が大きな組織なものですから、なかなかそういう連携が図れなかったという現実がありまして、そういった組織の連携というのが余り簡単にはいかないのかなというふうに感じていました。 そんな点でも、行政のほうがそういった対応ができるのであれば、民間のほうでも、ぜひこういう連携というのは必要になってくると思いますので、いかがでしょう。その辺はまた何か投げかけみたいなことは、コーディネートみたいなことは、行政のほうではできないのでしょうか。その辺についてはどうでしょうか。 ○議長(古屋鋭治君) 答弁を求めます。 観光・文化部長。 ◎観光・文化部長(八木基之君) 先ほど申し上げればよかったんですけれども、過日、商工会の方が市長を表敬訪問した際に、その話も出ました。しかしながら、その後、6月議会等を迎えるというようなことでいろいろ仕事が忙しくなったと、ちょっと語弊のある言葉なんですけれども、まだその打ち合わせができていないということで、その必要性というものは感じているところがありますので、市長ともよく協議して、一歩進むように努力したいと思います。 ○議長(古屋鋭治君) 7番、天野議員。 ◆7番(天野佐代里君) わかりました。 先ほどの市長のご答弁の中に、この産業振興局についてお話をいただきましたけれども、実際に現役世代で農業従事者、あるいは商工関係者、現役でそういった連携を模索する声もありますので、既に既存の団体の連携ということも視野に入れて、ぜひその辺はこれから積極的に働きかけをお願いしたいと思います。 それで、この産業振興策というのは、やはり一番大事な、質問が前に戻りますけれども、やはり自主財源をどうしたら上げていくかということで、産業振興、本当に大事な部分であると思いますので、ぜひこの産業振興局の組織に期待をしつつ、また今までの質問の中にもありました官民の連携、そして各種団体の連携、この辺はぜひ積極的に進めていただくことを期待して、最後の質問とさせていただきます。 私は、この3日間の一般質問の中で、きょう私がいただいた答弁もそうなんですけれども、最初のご答弁は、やはり今までの何度か質問した中の答弁のような感じが受けられましたけれども、市長がかわって、やはり皆、市長のお考えと今後のことについて質問をしたかった議員が多いと思います。やはり市長は執行の最高責任者でありますし、私たちもそういうつもりで市長に質問をしています。担当の職員の方というのは、いろんな職務権限もあると思いますので、これからも市長にはぜひその辺、私たちも議員としてしっかりと活動していきたいと思いますけれども、その辺も期待を持っておりますので、よろしくお願いしたいと思います。 以上で私の質問を終わります。 ○議長(古屋鋭治君) これにて、7番、天野佐代里議員の質問を終了いたします。 以上で、6月議会定例会における一般質問は全て終了いたしました。--------------------------------------- △散会の宣告 ○議長(古屋鋭治君) 以上で、本日の議事日程は全て終了いたしました。 ご協力どうもありがとうございました。 次の本会議は、あす6月25日午前9時から再開いたします。本席より告知いたします。 本日は、これにて散会いたします。 お疲れさまでした。 △散会 午後3時26分...