御前崎市議会 > 2023-06-13 >
06月13日-03号

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  1. 御前崎市議会 2023-06-13
    06月13日-03号


    取得元: 御前崎市議会公式サイト
    最終取得日: 2024-09-19
    令和 5年  6月 定例会          令和5年6月御前崎市議会定例会議事日程(第3号)                         令和5年6月13日(火)午前 9時00分開   議                                        日程第 1 一般質問    7番  名波 和寛                                    6番  齋藤 佳子                                   11番  植田 浩之                                    2番  二俣 秀明                                    1番  川口 純男                      〇出席議員(15名)   1番  川 口 純 男 議員       2番  二 俣 秀 明 議員   3番  鈴 木 克 己 議員       5番  丸 尾   忠 議員   6番  齋 藤 佳 子 議員       7番  名 波 和 寛 議員   8番  櫻 井   勝 議員       9番  渥 美 昌 裕 議員  10番  河原﨑 惠 士 議員      11番  植 田 浩 之 議員  12番  阿 形   昭 議員      13番  齋 藤   洋 議員  14番  大 澤 博 克 議員      15番  増 田 雅 伸 議員  16番  阿 南 澄 男 議員  〇欠席議員(なし)                                           〇説明のため出席した者     市      長     栁  澤  重  夫     副   市   長     鴨  川     朗     教   育   長     吉  村  紳 治 郎     政   策   監     山  崎  雅  樹     総  務 部  長     鈴  木  雅  美     危 機 管 理 部長     早  田  和  弘     兼 危 機 管 理監     市 民 生 活 部長     丸  尾  茂  広     健 康 福 祉 部長     齊  藤  芳  樹     建 設 経 済 部長     大  澤  和  也     教  育 部  長     鈴  木  弘  康     病 院 事 務 部長     原  崎  浩  之     消   防   長     山  﨑     健     部   長   兼     鈴  木  優  子     会 計 管 理 者     総  務 課  長     髙  塚  高  寿     企 画 政 策 課長     齊  藤     誠     エ ネ ル ギ ー     石  川  勝  俊     政  策 課  長     環  境 課  長     澤  入  厚  志     こ ど も未来課長     月  永  真  樹     農 林 水 産 課長     矢  坂  洋  昌     商 工 観 光 課長     山  口  敏  徳     学 校 教 育 課長     古  地     隆     社 会 教 育 課長     鈴  木  和  明                                           〇職務のため議場に出席した事務局職員     議 会 事 務 局長     清  水  正  明       書      記     松  下  伊 佐 央 △開議の宣告 ○議長(河原﨑惠士議員) 皆さん、おはようございます。 議員各位には、昨日に引き続きご多用の中、ご参集いただき、誠にありがとうございます。 ただいまの出席議員は15名です。 それでは、これより令和5年6月御前崎市議会定例会第13日の会議を開きます。          〔午前 9時00分 開議〕 △議事日程の報告 ○議長(河原﨑惠士議員) 本日の議事日程は、お手元に配付のとおりであります。 △一般質問 ○議長(河原﨑惠士議員) 日程第1、昨日に引き続いて『一般質問』を行います。 通告に従い発言を許します。 初めに、7番、名波和寛議員。          〔7番 名波和寛議員登壇〕 ◆7番(名波和寛議員) 通告に従いまして一般質問をいたします。 私は、令和5年度における市の組織体制について、市長の考えをお伺いします。職員の人事は、市長の専権事項でありますから、議会が介入すべきことではないと承知していますが、市長の政治姿勢に関わることでありますので、あえてここで質問させていただきます。 今年度は、栁澤市長の任期2期目の最後となる年度であり、目に見える形での実績が求められます。栁澤市長にはこの1年、自身の掲げた公約の実現に向けて邁進してもらいたいと思います。そのためにこの1年、市の重要施策を担う部署に、能力の高い経験豊かな職員を配置する必要があるのではないでしょうか。市役所という組織が人材育成の観点から定期的な人事異動を行うことは理解できますが、今年度に限って言えば、これが人材育成のためだけの人事異動であるならば、栁澤市長政治姿勢が問われます。 令和3年2月議会において渥美昌裕議員一般質問で、市長2期目の公約について質問した際、市長は「やり切れていない事業等もありますが、その原因をいま一度分析し、公約実現に向け、全力を尽くしてまいります。」と答弁しています。いまだ幾つかの公約が果たされていないと思いますが、あと10か月足らずでこれが実現できるのでしょうか。本年2月議会で否決された「令和5年度御前崎市工業団地建設事業特別会計予算」においても、これを今年度中に何としてでも実現させるという強い決意があるのでしょうか。詳細な経緯が分かっていた担当部長、課長、係長まで異動させてしまって大丈夫なのでしょうか。甚だ疑問に感じます。 去る4月20日に開催された予算決算審査特別委員会の中で、これも渥美議員が本年度新たに設置した「政策監」について質問しました。この件も栁澤市長の肝煎りの目玉人事ですから、議員に聞かれて答えるのではなく、前もって市長自ら我々議員や市民に説明すべきではなかったかと思います。令和5年2月議会で示された令和5年度当初予算編成方針で市長は6つの重点施策を掲げ、主要な事業に優先的に財源を措置するとしましたが、新年度になってこれを動かすのは、その部署に配属された職員です。市長の施政方針予算編成方針は、今回の職員人事にどのように反映されているのか、市長にお伺いします。 ○議長(河原﨑惠士議員) 栁澤重夫市長。          〔市長 栁澤重夫登壇〕 ◎市長(栁澤重夫) それでは、名波議員の令和5年度における市の組織体制についてのご質問にお答えします。 ただいま名波議員より、「能力の高い経験豊かな職員の配置の必要性」についてご発言がありましたが、何を根拠に職員の優劣を判断されているのでしょうか。配置した職員のどこが劣っているとお考えでしょうか。加えて、重要施策を担う部署はどこを指しておられるのでしょうか。私は、御前崎市の職員一人一人の能力は極めて高く優秀であり、求められる施策実現のため業務を確実に遂行し、絶対に諦めない職員であると誇りを持っております。また、「人事の議会等への事前説明の必要性」につきましては、内示をもって全ての職員及びマスメディアに方針を明確に伝えております。 さて、本市は、第2次御前崎市総合計画後期基本計画の実現に向け、市民や団体が主体となり活躍できる協働によるまちづくりへと「With community Omaezaki」を邁進しております。令和5年度の人事異動に当たっては、人員確保が非常に厳しい中、各部門の事業を計画的に推進することで、市民サービスの向上と事務の効率化を図るための人員配置を行いました。 特に「政策監」は、第2次総合計画の実現に向けて、市全体で政策や施策を組織横断的に展開するためのリーダーであり、各部課長と連携を取り、幅広く業務を遂行するという考えでございます。したがって、重要施策企画調整及び経営戦略などの事案により、関係する職員が中心となり、推進していくこととなります。 皆様のご支援をいただき、任期2期目の最後の年度になりますが、「活力ある御前崎市創生へ果敢に挑戦」をテーマに、「活力」、「魅力」、「希望」、「安心」を戦略の柱に、市民の皆様から寄せられた信頼と期待に応えるべく、全力で取り組んでいるところであります。市民の安全・安心ための取組、活力ある御前崎市を育てる取組とともに、市民の皆様の格別のご理解、ご協力をもって実現してまいりました。これまで浜岡中学校及び新学校給食センター建て替え工事子ども医療費完全無料化及び保育料並びに給食費の無償化なども、ほぼ成し遂げることができたと考えております。 ただ一つ、成し遂げられなかった施策につきましては、2月議会定例会で否決された『令和5年度御前崎市工業団地建設事業特別会計予算』でございます。これを「本年度中に実現できるのか。」と訴えられておりますが、否決された以上、工業団地建設事業特別会計予算に反映していくことは難しく、このことは名波議員もお分かりかと存じます。しかし、産業創生と雇用の確保は、本市にとって大きな課題であり、停滞は許されませんので、しっかりと前を見据え、企業へのアプローチは継続してまいる所存であります。 以上、答弁とさせていただきます。 ○議長(河原﨑惠士議員) 7番、名波和寛議員。 ◆7番(名波和寛議員) 市長に再質問します。 政策監には、リーダーシップを発揮してもらって、市の重要施策を組織横断的に推進する旗振り役を担ってもらう必要があります。市長に代わって現場の指揮を執るという意味で、政策監は全職員のトップという位置づけで考えてよろしいのでしょうか、市長にお伺いします。 ○議長(河原﨑惠士議員) 栁澤重夫市長。 ◎市長(栁澤重夫) ただいまの名波議員の質問につきまして、質問の根拠を確認したいと思いますので、発言を許可していただきたいと思います。 ○議長(河原﨑惠士議員) 御前崎市議会基本条例第8条の規定により、発言を許可します。 栁澤重夫市長。 ◎市長(栁澤重夫) 今も答弁をさせていただきましたが、名波議員の発言で、何を根拠に職員の優劣を判断されているのかをお伺いしたいと思います。 ○議長(河原﨑惠士議員) 7番、名波和寛議員。 ◆7番(名波和寛議員) 能力の高い経験豊かな職員とはどのような職員なのかと今市長がおっしゃっておりますが、一般論で申し上げますが、能力の高い職員は、企画力や判断力に優れた人であると思います。経験豊かな職員とは、その部署の経験年数が長い人であると一般論で私はそう思っております。 以上です。 ○議長(河原﨑惠士議員) 栁澤重夫市長。 ◎市長(栁澤重夫) そういった方が配置されていないというふうに受け取るわけですが、次の質問に移ります。よろしいでしょうか。 さらに、2点確認したいと思います。配置した職員のどこが劣っているとお考えでしょうか。 もう一点は、重要施策を担う部署とは、どこを指しておられるのかお伺いしたいと思います。
    ○議長(河原﨑惠士議員) 7番、名波和寛議員。 ◆7番(名波和寛議員) 質問にお答えします。 市長は常々議員生活40年と言っておりますが、これは一般質問です。市長が質問をすることは反問権といいますけれども、必要ありません。私は答える必要はないと思います。 ○議長(河原﨑惠士議員) 栁澤重夫市長。 ◎市長(栁澤重夫) これは、私は職員は常々ファミリーだと思っております。その職員がそれぞれの職務において日常業務を行っております。その職員が名波議員のおっしゃるように能力の優劣、こういったことを発言されますと、職員のモチベーションは、もちろん下がるわけでありますが、そういった意味で、私は職員がこれからさらにモチベーションを上げるようなことをやっていくためにも、あえて名波議員のお考えを問うたということであります。          〔何事か呼ぶ者あり〕 ○議長(河原﨑惠士議員) 栁澤重夫市長。 ◎市長(栁澤重夫) それでは、先ほどの政策監の位置づけでありますが、この政策監の位置づけにつきましては、先ほど答弁したとおりであります。 そして上席の職員につきましては、『御前崎市長の職務を代理する職員を定める規則』におきまして、第1順位を総務部長と定めております。 以上であります。 ○議長(河原﨑惠士議員) 7番、名波和寛議員。 ◆7番(名波和寛議員) 3年前の市長の選挙公報には、「活力」、「魅力」、「希望」、「安心」の4本柱が書かれています。1つ目の「活力ある仕事・人材づくり」の中で、「商工業、農林水産業の振興」とありますが、具体的に何をされたのか。また、「食を通した健康まちづくりの推進」とありますが、具体的に何をされたのか。市長の公約が果たされていないと思いますので、お聞きします。 ○議長(河原﨑惠士議員) 栁澤重夫市長。 ◎市長(栁澤重夫) 先ほども答弁をさせていただきましたが今、名波議員が「食を通した健康まちづくりの推進」とおっしゃいましたが、これは私がかねてからずっと思っていた食を通した健康まちづくりをつくるために『食のまちづくり条例』を制定させていただきました。 そして、今までの名波議員のご質問でありますが、様々な私の思ったところ、これは私が4年前から、そしてまた8年前から掲げた施策はほぼ成し遂げたと思っております。先ほど申し上げましたものもそうでありますが、そして『食のまちづくり条例』もしかりでありますが、様々なものにつきまして、私としては、ほぼやれたのではないかと思っております。しかしながら、この行政は継続事業でありますので、1年、2年で成し遂げるものもありますが、継続してやっていくものもあると思っております。 ○議長(河原﨑惠士議員) 7番、名波和寛議員。 ◆7番(名波和寛議員) 次に、政策監に再質問します。 政策監には、リーダーシップを発揮してもらって、目に見える形での成果を期待したいと思います。そこでお聞きします。現状で施策の推進に支障となっている問題点が何かあるとしたら、それをどのように解決していくのか伺います。 ○議長(河原﨑惠士議員) 山崎雅樹政策監。 ◎政策監(山崎雅樹) 名波議員の再質問にお答えさせていただきます。 先ほど市長の答弁にもありましたとおり、第2次総合計画の実現に向けて、部課を飛び越えてプロジェクトを進めていく必要性があります。その中で職員数の確保が厳しい中、また財源が厳しい中で工夫を凝らしたプロジェクトを完遂するためには、各部、各課が効率よく分担し、時には連携して事業を進めていく必要があります。組織を横断的に調整することが重要な課題であると感じております。 以上でございます。 ○議長(河原﨑惠士議員) 7番、名波和寛議員。 ◆7番(名波和寛議員) 最後に、市長に再度お伺いします。 市長になられてこの2期、残すところあと10か月となりました。市民の皆様に約束した公約をいま一度検証、総括し、その反省の上に立って次の段階に進まなければ、市民の皆様に約束した意味がありません。市長になられたこの7年間の総括をお聞きします。 また、成し遂げられなかった施策についてはどのような問題点があり、何が困難であったのか。今後どのように対応し、推進していくのか。残り10か月の任期中、御前崎市への思い、何をするのか、何をしたいのか、市長に伺います。 ○議長(河原﨑惠士議員) 栁澤重夫市長。 ◎市長(栁澤重夫) これまで8年にはなりませんが、7年ですか、これまで取り組んできた私の施策と実現、これは先ほど申し上げましたとおり、前期の4年間、そして4年前に掲げた公約は、私の思うところはほぼ成し遂げられたのではないかと思っております。特に私が印象に残っておりますのは、議員のときからずっと何とかしたいと思っていたものが1つあります。これは、御前崎地区に消防車と救急車を配置したいということでありましたが、これも実現できましたので、そういった意味では私の思うところはほぼ実現できたと思います。 しかしながら、おっしゃるように行政は継続事業でありますので、単年度でできるものもある。しかしながら、5年、6年もかかるものもある。こういったものは継続事業としてやっていきたいと思っております。 そして、唯一成し遂げられなかったものは、先ほど申し上げましたように、工業団地の立地、これができませんでした。これは大変残念であります。平成28年度から議員全体で取り組んできた事業でありますが、これがここへ来て否決されたこと、これは私も反省すべきところはあるかもしれませんが、企業誘致は雇用、そして移住定住、そして御前崎市の将来の経済、こういったことを考えたときに、この企業誘致はどうしてもやらなくてはならないことであると思っております。でありますので、これからも果敢に企業誘致には取り組んでいきたい。また、企業に対しましてもアプローチをしていきたいと思っております。 以上であります。 ○議長(河原﨑惠士議員) 7番、名波和寛議員。 ◆7番(名波和寛議員) 最後に、栁澤市長に申し上げます。 これは一般質問ですので、私は通告に従って発言しております。ですから、その中に質問事項のようなことを言っていただきたくありません。指導的立場にあるリーダーと呼ばれる人は、自らの言動に恥ずべきところが少しでもないか、常に厳しく自らに問うべきではないでしょうか。リーダーを先頭に一人一人が人間として正しいことを追求することによって、初めて全体のモラルが向上し、健全な社会が築かれるのだと思います。 栁澤市長が就任して7年が経過しました。7年前と今を比べて、市の財政状況はどうでしょうか。財政調整基金は大幅に減り、借金は増える一方です。市長の公約実現のためにこれ以上市の財政状況を悪化させることのないよう苦言を呈し、栁澤市長の残り10か月の奮闘に期待して、私の一般質問を終わります。 以上です。          〔「何もやらなかったらお金はかからないです。何もやらなか            ったらお金は要らない」と呼ぶ者あり〕 ◆7番(名波和寛議員) 結構です。質問はありません。 以上です。 ○議長(河原﨑惠士議員) 次に、6番、齋藤佳子議員。          〔6番 齋藤佳子議員登壇〕 ◆6番(齋藤佳子議員) 通告に従いまして一般質問を行います。今回は、大きく2つの質問を用意しておりますので、それぞれ一問一答でご答弁をお願いいたします。 初めに、大表題1、これからの御前崎市の教育についてです。以下、6つの質問に入る前に、まず私がなぜ「これからの」という言葉をつけたのかご説明いたします。日本政府、経済産業省は、『「未来の教室」プロジェクト』を2018年より全国の学校と進めています。このプロジェクトは多岐にわたっており、一言で説明するのは難しいのですが、例えば学びの個別最適化では、これまでは決められた教室、学年の中で、一律の内容を一律のペースで一斉に受け身で学んでおりましたが、これからは居場所や学年や時間の制約を必ずしも受けず、多様な内容を多様なペースで個別に、時に協働的に、能動的に学ぶ方向性が示されております。そのほかにもGIGAスクール構想など、我が国の教育が大きく変化している中、これからの御前崎市の教育について、新しく就任されました吉村教育長にお考えを伺っていきたいと考えております。 1点目、まず初めに、御前崎市の子どもたち児童生徒の課題と可能性について、教育長はどのようにお考えになっていらっしゃいますか。ご所見をお聞かせください。 2点目、子どもたちの命を守る防災について伺います。防災教育についての取組をお聞かせください。あわせて、学校での防災マニュアルの整備についても伺います。 3点目、保護者の負担軽減について伺います。令和3年9月議会にて、保護者の負担軽減について、「ちりが積もって山となっている数多くの負担軽減に向け、教育委員会にて本格的な検討を始める時期ではないかと私は考えております。」と発言いたしました。あれから1年半以上が過ぎておりますが、何か変化はございましたでしょうか。 4、支援や配慮が必要な児童生徒への対応について教育長のご所見を伺います。障がいを持った子どもや外国をルーツにする子ども、またいじめなどで一時的に心が疲れてしまった子ども、反対にいじめの当事者となるような子どもたちなどへの学校での対応について、考えをお聞かせください。 5点目、ヤングケアラーへの支援についてお答えください。昨年度、市内の学校にてアンケートを実施したと聞いておりますが、その結果を踏まえ、今後学校現場でどのような支援をしていきますか。 6点目、海洋教育など御前崎の自然を体験する教育活動とその効果について考えをお聞かせください。 ○議長(河原﨑惠士議員) 吉村紳治郎教育長。          〔教育長 吉村紳治郎登壇〕 ◎教育長(吉村紳治郎) 齋藤議員のこれからの御前崎市の教育についてのご質問にお答えします。 初めに、御前崎の子どもたちの課題と可能性につきまして、御前崎の子どもたちは、自然豊かな環境に囲まれ、地域の人々に愛され、大変明るく素直です。地域の宝である子どもたちは、将来社会を担う立派な大人になっていくことでしょう。そのような子どもたち一人一人の個性を大切にしながら、可能性を最大限に引き出すことは私たちの使命であります。本市としましても、引き続き家庭、学校、地域がスクラムを組んで、社会総がかりで御前崎の人づくりを進めてまいります。 課題として考えていることは、主体的・自律的な力をつけることと捉えています。例えば全国学力・学習状況調査から見える本市児童生徒の現れとして、ゲームやスマホなどのメディアに係る時間が長いことが挙げられ、メディアの主体的・自律的な関わりは課題と考えております。予測が困難な社会で生き抜くために、主体的に考えて行動する力、自分を律しながら自己管理していく力、そのような力を育んでいけるようにしていきたいと思っております。 次に、子どもたちの命を守る防災につきまして、地域と一体となって防災意識を高めていく必要性を感じております。子どもたちが地域の一員として、地域とのつながりをより強固にしながら、減災に向けた準備、自分の身を守り、被災後の生活を乗り切る力、進んで自分や地域の安全を支える力など、生きる力を育むために家庭、学校や地域と一体となって取り組んでいるところでございます。各学校の防災マニュアルは、静岡県教育委員会が作成したマニュアルに基づいて全校で作成しております。コロナ禍によって自粛ぎみであった避難訓練などにつきましても、今後は各学校の計画に従って開催される予定です。 次に、保護者の負担軽減につきまして日頃より保護者の皆様には、園や学校の様々な場面においてご理解とご協力をいただき、誠にありがとうございます。園や学校の活動において、保護者の皆様にご協力をいただいている活動が、保護者にご負担をかけているケースがあれば、現状に合わせて柔軟な対応が必要かと思います。園や学校としても、子どもを第一と考えたときに、保護者にご負担をおかけすることがあるかもしれません。したがって、園や学校と保護者が対話を十分に重ねる中で、子どもを第一に考えた協力や支援について検討や見直し、改善をしていきたいと考えております。 次に、支援や配慮が必要な児童生徒への対応につきまして、園や学校には、外国籍の子ども、特別な支援を要する子どもなど、様々な事情のある子どもたちがおり、そのような子どもたちも過ごしやすい学級や学校こそ、誰もが安心して過ごすことができる学校であると考えています。安心できる環境をつくるためには、一人一人の子どもに寄り添い、子どもたちの実態に応じて丁寧に対応していかなければなりません。 また、いじめについても同様であり、誰もが安心して過ごせる環境が、未然防止の観点からとても大切であります。相手を敬い、自分を大切にする思いやりの心や、違いを理解して正しく振る舞うことができる人権意識を大切に指導してまいります。一人一人の子どもの現れを見逃さず、迅速に対応できるように、各学校において指導体制を常に点検、再構築したいと考えております。 次に、ヤングケアラーへの支援につきまして、昨年、県からの要請を受け、各小中学校でアンケートを実施しました。そのアンケートの中では、家族などの介護のお手伝いをしていると答える児童生徒はおりましたが、そのことよって学校生活に影響があるかどうかということ、またプライバシーに関わることであるため、正確に答えられているかまでは確認が取れているわけではございません。ただ、学校生活に大きな影響が出ていたり、気になる様子などがあったりすれば、今までも注意深く児童生徒を観察し、声をかけ、必要に応じて関係機関と連携し、対応しております。学校としてはヤングケアラーだけにとどまらず、虐待や生活困窮など、学校を中心として早期発見、早期解決に努めて関係機関と連携して取り組んでまいります。 最後に、海洋教育など御前崎の自然を体験する教育活動とその効果につきまして、本市は遠州灘やマリンパーク御前崎などの海と牧之原台地につながる丘陵地帯や里山など、風光明媚な景観を有しております。これらの資産を生かせば、マリンスポーツやスポーツ合宿、キャンプなどに最適な地域であると考えられます。この地域特性を生かした海洋スポーツ事業を御前崎マリンスポーツクラブに委託し、小学生にはカヌーやスタンドアップパドルボード体験、池新田高校のスポーツコースには、マリンスポーツ教室へインストラクターを派遣してウインドサーフィンなどを体験し、本市ならではの教育活動が行われております。 そのほか、自然体験活動の御前崎クエストをNPO法人アースコミュニケーションへ委託し、地元の海や里山など豊かな自然環境の中で、仲間とともに様々な体験を行いながら、コミュニケーションの大切さや生きる力を養っております。SNSやインターネットツールが多く普及した現代だからこそ、自然を生かした本物の経験を培い、これからの未来を生き抜くことができる力が育まれていると感じております。 以上、齋藤議員への答弁とさせていただきます。 ○議長(河原﨑惠士議員) 6番、齋藤佳子議員。 ◆6番(齋藤佳子議員) 教育長に再質問させていただきます。 まず1点目ですが、ゲームやスマホなどメディアの使用については、昨日も質問のご答弁の中で、教育長が講演会の実施と家庭との連携とおっしゃっていたと記憶しておりますが、母親の立場から申し上げれば、やめなさいと言っても、なかなかやめてくれるわけがないというのが現実でございます。ですから、河原﨑前教育長が令和4年12月定例会にて、文化会館の今後について、「新しい試みとしましては、小中高生の若者を中心に放課後の居場所、いわゆるフリースペースでございますが、そういうものも活用を検討していきたいと考えております。」とご答弁をされておりました。私はゲームやスマホをただ単に禁止するのではなくて、やらなくてもいい、楽しい場所をつくる中で、自然と使用時間が減る方向性を模索していくほうが現実的ではないかと考えますが、教育長、いかがでしょうか。 ○議長(河原﨑惠士議員) 吉村紳治郎教育長。 ◎教育長(吉村紳治郎) 再質問にお答えします。 SNSの活用やタブレット等、インターネットで子どもたちが活動している時間が大変多いということが課題となっているというのは、ご指摘のとおりです。御前崎地区センター等の活用につきましても、状況を判断しながら協力体制を取って進めていきたいと考えております。 それからスクラムスクール運営協議会の中でも、SNSに対してどのように使用時間を減らせるのかということについて地域全体で広報を進め、対応を考えているところでございます。 ○議長(河原﨑惠士議員) 6番、齋藤佳子議員。 ◆6番(齋藤佳子議員) それでは、防災について3つ、教育長のお考えを伺ってまいります。 1点目、静岡県が実施している「ふじのくにジュニア防災士」への参加について、どうお考えでしょうか。 2点目、学校の防災マニュアルについては保護者への配布、学校のホームページ等に公開すべきだと考えておりますが、いかがでしょうか。 また、こちらは東日本大震災において津波に襲われ、多くの児童、教職員が犠牲となった石巻市大川小学校の事故検証報告書です。提言の中に災害対応マニュアル防災マニュアルについて書かれております。例えば「市町村教育委員会は、関係機関・専門家との連携体制を構築し、各学校における取り組みに対し、必要な専門的知見の提供が可能となるよう、これを支援すること。」また、「各学校の災害対応マニュアルの整備状況を幅広い視点から定期的に確認し、その改善につなげるよう学校を指導すること。」とあります。例えば静岡県には、災害分野に詳しい弁護士の方、また御前崎市には幸いにも『御前崎市災害支援ネットワーク』などがあります。このような防災に詳しい方々の知見を生かし、またご相談をかけて協力していただき、より実効性のあるマニュアルにアップデートし続けていただきたいのですが、教育長、いかがでしょうか。 ○議長(河原﨑惠士議員) 吉村紳治郎教育長。 ◎教育長(吉村紳治郎) 齋藤議員の再質問にお答えします。 防災教育につきましては、小学校、中学校において計画を立てて実施をしております。ご指摘のジュニア防災士につきましては、特に中学校で取得が進んでおります。ジュニア防災士を取得することで、地域の力となることが期待されます。 防災マニュアルは各学校で整備をしておりますが、専門的な知見の提供及びホームページへの掲載につきましては、今後さらにできるよう検討していきたいと思います。 以上、齋藤議員への答弁とさせていただきます。 ○議長(河原﨑惠士議員) 6番、齋藤佳子議員。 ◆6番(齋藤佳子議員) 教育長、そこは検討ではなくて、ホームページの公開であれば、そんなに難しいことではないと思いますので、ぜひやると言っていただければと思いますが、いかがでしょうか。 ○議長(河原﨑惠士議員) 吉村紳治郎教育長。 ◎教育長(吉村紳治郎) 各学校のほうで策定しておりますので、できるように各学校に指導していきたいと思います。よろしくお願いします。 ○議長(河原﨑惠士議員) 6番、齋藤佳子議員。 ◆6番(齋藤佳子議員) ぜひよろしくお願いします。 それでは3点目、保護者の負担軽減について伺います。私はこれまでの保護者の負担軽減への取組は、十分とは言えないのではないかと考えております。この点、学校の組織構造的な課題はあるのでしょうか、お答えください。 ○議長(河原﨑惠士議員) 吉村紳治郎教育長。 ◎教育長(吉村紳治郎) 本市では、各学校が連携しているスクラムスクール運営協議会というのを行っております。その中で保護者の皆様、地域の皆様、それから学校が話合いを進めて課題を解決していくというような活動をしていますが、議員ご指摘の保護者の負担につきましても、昨年度よりスクラムスクール運営協議会を学校ごとに開催するようにしました。各学校ごとに保護者、地域、それから学校との連携を含めまして、その中で各学校ごとの課題を解決できるようにということで体制づくりを進めております。 以上、答弁とさせていただきます。 ○議長(河原﨑惠士議員) 6番、齋藤佳子議員。 ◆6番(齋藤佳子議員) ご努力ありがとうございます。しかしながら1点申し上げれば、スクラムスクール運営協議会や学校ごとのそのような会議に出られる親というのは私はまだ恵まれていて、時間的にも余裕のある方々ではないかと推察します。やはり保護者の負担で一番苦労なさっているのは、本当に仕事が忙しかったり、介護が忙しかったり、そういうなかなか学校のほうに足を運ぶことすらできない親御さんが一番苦労なさっていると思いますので、そのような親御さんたちの負担を軽減するということは、学校で会議をやるだけでは少し足りないのではないかと考えておりますが、いかがでしょうか。 ○議長(河原﨑惠士議員) 吉村紳治郎教育長。 ◎教育長(吉村紳治郎) 再質問にお答えします。 各学校で昨年度から開かれるようになったスクラムスクール運営協議会というのは、各学校のコミュニティ・スクール化を目指しておりまして、その中では保護者の声も取り入れた「熟議」というのが重要視されています。確かに保護者の中で大変お仕事が忙しくて、学校になかなか足が向かないとか、声を届けにくいという方もいらっしゃいますが、そういった方ももちろん子どもを通してですが、そういう方も含めたセーフティーネットを構築して、各学校ごとのコミュニティ・スクールを成熟させて、そういった方たちもカバーしていければと考えております。 ○議長(河原﨑惠士議員) 6番、齋藤佳子議員。 ◆6番(齋藤佳子議員) 私も方向性は同じところだと思いますので、ぜひお忙しい方、学校に足を運ぶことができない方、また日本語が不自由な親御さんたちもいらっしゃると思いますので、デジタルを活用して、そのような方々のご意見も拾っていただくようにお願い申し上げます。 それでは、支援や配慮が必要な子どもたちへの対応について伺ってまいります。6月6日、湖西市にて、市教育委員会に設置された第三者委員会のいじめ認定を受け、湖西市の教育長が謝罪をされました。また、この件の調査報告書が出ておりますが、教育長はこの報告書をお読みになり、率直にどのような感想を持たれましたか。 ○議長(河原﨑惠士議員) 吉村紳治郎教育長。 ◎教育長(吉村紳治郎) 齋藤議員の再質問にお答えします。 資料を頂きましてありがとうございました。この件に関しましては、教育委員会の指導力等で学校にさらに丁寧な対応が必要だったかというふうに感じました。ただし、各学校は本当に子どもたちの実態を捉えながら、丁寧に個別に対応をしております。現在についても各関係機関と協力してケース会議等を丁寧に開かれていると思いますので、さらにそういったことを進めていくように指導していきたいと思います。 以上、答弁とさせていただきます。 ○議長(河原﨑惠士議員) 6番、齋藤佳子議員。 ◆6番(齋藤佳子議員) 私は、この報告書に何点か大事なことが指摘されていると捉えました。スクールカウンセラーやスクールソーシャルワーカーなどの外部人材の専門的知見の活用が不十分であったこと、いじめの認定について、学校側がいじめ防止対策推進法やガイドラインなど法的なものをよりどころにしなかった点、保護者の気持ちに寄り添えなかった点、いじめられたお子さんに安易に本人の頑張りや勇気による克服を促したことなどが挙げられておりました。 教育長に再度お伺いします。これは湖西市だけの特殊な例とお考えになっておりますか。 ○議長(河原﨑惠士議員) 吉村紳治郎教育長。 ◎教育長(吉村紳治郎) 齋藤議員の再質問にお答えします。 個別の事例については、それぞれやはり何か大きな問題があったかというふうに思いますが、児童生徒に関わる課題は複雑化、多様化しており、なかなか学校だけでは指導が難しいケースもございます。関係機関と連携を図りながら対応しているところでございますが、さらに子どもたちの様子を見取り、丁寧な対応ができるように、相談体制をより充実させていきたいと考えております。 ○議長(河原﨑惠士議員) 6番、齋藤佳子議員。 ◆6番(齋藤佳子議員) 丁寧なご答弁ありがとうございます。少し苦言を呈すようで大変申し訳ないのですが、私は議員として、また母親として、保護者の方々より日々様々なことを伺っております。この報告書は、湖西市だけの特殊なケースとは全く思えなかったということを申し添えさせていただきます。やはり学校は学校の思いがあり、保護者は保護者の思いがあり、特にご苦労された保護者の方々というのは、なかなかそのような声を上げることが少ないと思いますが、ぜひ教育長、そのような保護者の方々の声も何らかの機会でお伺いしていただくよう重ねてお願い申し上げます。 それでは、ヤングケアラーの対応ですが、私はケアされているご家族の方の病気や障がいの状況に理解のある方がケースに関わっていく、それも最初から、初動からケースに関わっていく必要性を強く感じております。例えばのケースですが、精神疾患の親の状態について、学校の先生方がその症状の全てを理解するのは難しいと考えます。御前崎市でいえば、精神保健福祉士もいらっしゃれば、精神保健分野の地域活動センターもあり、そのような精神保健福祉士やスタッフに関わってもらうことで、学校側の負担軽減と早期解決に向けての筋道をつけることができると考えておりますが、このような専門家の方々に最初から関わってもらうという点について、教育長、いかがお考えでしょうか。 ○議長(河原﨑惠士議員) 吉村紳治郎教育長。 ◎教育長(吉村紳治郎) 齋藤議員の再質問にお答えします。 保護者の精神疾患等というのは、確かに学校では大変扱いにくいことですので、社会福祉の担当部署と一緒に連携しながら対応していくということになると思います。ただ、学校では原則、スクールカウンセラーやスクールソーシャルワーカーが学校の要請により支援することになっております。状況によって異なりますが、緊急時には校長が判断し、教育委員会から派遣しております。また、学校に定期的に訪問もしていて、その都度支援や教職員への助言も行っております。 以上、答弁といたします。 ○議長(河原﨑惠士議員) 6番、齋藤佳子議員。 ◆6番(齋藤佳子議員) 私の質問が丁寧ではなかったので大変申し訳なかったのですが、前提として、スクールソーシャルワーカーやスクールカウンセラーがいらっしゃることは理解しておりますが、湖西市の報告書を見ましても、そのような方々が初期から関わっていたというようには読み解けなかったのです。ですので私はもう一回申し上げますと、いじめのケースなどは、初動からスクールカウンセラーが入ったほうがよろしいかと考えております。これは学校からの要請ではなく、初動から入るように制度設計をしていただきたいと考えておりますし、ヤングケアラーの件では、それぞれのケアをされている方々の症例に応じた専門家の方が最初の面談の段階から入っていただきたいと考えておりますが、この点いかがでしょうか。 ○議長(河原﨑惠士議員) 吉村紳治郎教育長。 ◎教育長(吉村紳治郎) 再質問にお答えします。 スクールカウンセラーやソーシャルワーカーが学校にいるということでしたが、保護者の面談や子どもとの関係性をつくる意味で、そういった心配な子どもたちについては、常々関係性をつくって、保護者が一緒にいらっしゃった面談等のときには積極的に関わるような体制は整っておりますが、さらにその辺も強化していければというふうに、これからさらに進めてまいります。 ○議長(河原﨑惠士議員) 6番、齋藤佳子議員。 ◆6番(齋藤佳子議員) 教育長、「積極的な」というところについて、もう少し詳しくご説明いただけますでしょうか。 ○議長(河原﨑惠士議員) 吉村紳治郎教育長。 ◎教育長(吉村紳治郎) 各学校の中で個別の対応をしているわけですが、なかなか個別の事情によって担任や、あるいは対応する生徒指導の教師だけで進めるということは難しいところがあります。それで、カウンセラーやスクールソーシャルワーカーが訪問する日というのが週によって決まっているわけですけれども、さらにそれを学校の要請によって自由にといいますか、フレキシブルに対応できるような体制を取るというふうなことが可能かと考えております。 ○議長(河原﨑惠士議員) 6番、齋藤佳子議員。 ◆6番(齋藤佳子議員) 何度もしつこくなってしまって申し訳ありませんが、私は、学校の要請によってではなく、何らかの案件があったときに、初動からそのような方々がいることが当たり前な状況をつくってみてはいかがか、つくっていただきたいという趣旨で質問しておりまして、その辺りをご理解いただければと思うのですが、再度いかがでしょうか。 ○議長(河原﨑惠士議員) 吉村紳治郎教育長。 ◎教育長(吉村紳治郎) そのような体制ができるように、今後さらに体制づくりを進めてまいります。ありがとうございます。 ○議長(河原﨑惠士議員) 6番、齋藤佳子議員。 ◆6番(齋藤佳子議員) ぜひよろしくお願いいたします。私がお子さんたちの声を聞いたときには、やはり専門家の方が後から入ったり、途中から入ることに対しての拒否感の声を実際に子どもたちから聞いたこともございます。何で今から知らない方とまた同じ話をしなければならないのだと発言していたお子さんの声も聞きましたので、私は専門家の方が入るのであれば、最初から入っていればよろしいのではないか。そのほうが問題解決に近いのではないかと考えておりますので、何度も言ってしまって大変申し訳ありませんが、ぜひこの点は教育長のリーダーシップを期待しておりますので、よろしくお願い申し上げます。 それでは、6点目の海洋教育、自然体験について再質問させていただきます。民間の財団が『海洋教育パイオニアスクールプログラム』を実施しておりまして、教育委員会が採択されますと、年間上限500万円、各学校に50万円が支援されるというものもございます。このように外部からの支援や助成金にも積極的に応募してはいかがかと思いますが、教育長、いかがでしょうか。 ○議長(河原﨑惠士議員) 吉村紳治郎教育長。 ◎教育長(吉村紳治郎) 齋藤議員の再質問にお答えします。 『海洋教育パイオニアスクールプログラム』は、公益財団法人笹川平和財団海洋政策研究所と日本財団が主催するプログラムです。ご紹介ありがとうございました。このプログラムは、学校や教育委員会に対する支援を通じて、学校での海洋教育の面的な広がりと資質向上を図ることを目的としております。本市でも既に小学校では海洋体験学習として、海辺の安全教育である事前オリエンテーションを行い、カヌーやスタンドアップパドルボードの体験を実施しております。このプログラムの助成内容を見ますと、授業や研究発表に必要な機材や備品などの購入も可能であることから、非常に有効であると思っています。申請可能かどうかの研究も含め、検討したいと思います。 以上、答弁とさせていただきます。 ○議長(河原﨑惠士議員) 6番、齋藤佳子議員。 ◆6番(齋藤佳子議員) 御前崎市の財政も厳しいと聞いておりますので、ぜひとも助成金の活用の研究、よろしくお願い申し上げます。 それでは、教育面の最後の質問は、市長に質問したいと思います。市長は、これまでもたくましい子どもを育てる、レジリエンスに大変関心を持っていらっしゃると私は理解しておりまして、これまでの教育長のご答弁も踏まえまして、御前崎の子どもたちへの教育について、市長の思いをお聞かせ願えればと思います。よろしくお願いいたします。 ○議長(河原﨑惠士議員) 栁澤重夫市長。 ◎市長(栁澤重夫) ただいま齋藤議員から教育長に対して海洋体験、こういったものも質問があり、また教育長も答弁されました。議員ご指摘のように、子どもたちの自然体験、海洋体験もそうでありますが、様々な場面での自然体験は、子どもたちにとって何よりの実践教育であると思います。言ってみれば栄養素です。植物で言うならば肥料と言ってもいいかもしれませんが、子どもたちが成長する過程においての自然体験学習、こういったことはもう何よりも勝る実践教育であると思っております。 そして、自然の中での体験は、子どもたちの善性、いいものを伸ばすとも言われておりますので、こういった体験を通じて様々な非認知能力、そして今議員おっしゃったようなレジリエンス、こういったものを高めるには絶好の体験学習であると私は思っております。御前崎市には、海洋だけでなくて、丘のほうへ上がると田んぼもありますし、自然もあります。また山もあります。そして、商業施設や工業施設もある。こういった様々なキャンパスがこの御前崎市にはあると思いますので、こういった施設を利用して、様々な形で体験学習を通じ、心と健康な体をつくっていただければ大変ありがたいと思っておりますので、重要な教育であると私は思っております。 ○議長(河原﨑惠士議員) 6番、齋藤佳子議員。 ◆6番(齋藤佳子議員) 最近では、特色ある教育を求めて、教育移住というものも始まっております。すばらしい教育を行えば、全国からご家族がその教育を求めてやってくる教育移住というものに関しても、執行部でも関心を持っていただいて、やはり少子化対策をやってくださいという声がたくさん多かった中、特色ある教育を行うことによる人口増加が望めると思いますので、ぜひこの辺りも積極的に取り組んでいただきたいと思っております。 では、続きまして、大表題2、御前崎・白羽地区の幼稚園・保育園・こども園の再編について市長のお考えを伺ってまいります。3月17日に旧御前崎市文化会館にて行われました一般住民向けの説明会では、大きく分けて2つの疑問が投げかけられました。1つ目は、なぜまた旧御前崎町なのか。要するに、旧浜岡町と旧御前崎町の不公平感への疑問が投げかけられました。また御前崎地区ばかりという声が聞かれました。2つ目は教育面への疑問でした。これまでの公立の保育園や幼稚園等で行ってきた教育の継続性への疑問が、長く公立園に関わってこられた元先生方より投げかけられておりました。また、私は昨年夏の牧之原市の痛ましい事故、その後12月には裾野市で園児虐待事件があり、静岡県と裾野市が運営法人に改善勧告を出しておりますが、このような事故や事件がないよう、大きな方向では民営化へのかじを切りながらも、子どもたちの安全や、保護者や地域からの安心をどのように担保していくかについてとても心配をしております。市長の考えをお聞かせください。 ○議長(河原﨑惠士議員) 栁澤重夫市長。          〔市長 栁澤重夫登壇〕 ◎市長(栁澤重夫) それでは、齋藤佳子議員の御前崎・白羽地区の幼稚園・保育園・こども園の再編についてのご質問にお答えします。 まず、幼稚園・保育園・こども園の再編につきましては、少子化による乳幼児数の減少により、園児の数も減少しており、多数の園児の中で自分と集団との関わりの学びや運動会など一定規模の集団を前提とした活動、いわゆる集団教育の効果が十分に得られなくなってまいりました。また、施設の維持管理の観点から、白羽保育園、御前崎こども園の乳児棟につきましては、木造の園舎で築30年以上が経過し、老朽化が進み、園舎の早急な建て替えが必要となっております。このほかの白羽幼稚園、御前崎こども園の幼児棟を合わせて4つの施設には、園の運営や維持管理に必要な経費がそれぞれ発生している状況であり、各園を一つに再編し、財政負担の少ない園とすることは喫緊の課題であると認識しております。 現在、浜岡地区には、昭和56年に開園した民間園のほか、令和2年には御前崎市立浜岡保育園が民間園として開園するなど、小規模保育園を含め4つの園が民間保育園でございます。全国的に民営化が進められ、今後市内におきましても公立園の民営化を進めていく予定でございます。これまで公立園が行ってきた教育の継続性につきましては、教育委員会が進める「スクラム御前崎」に沿って、公立園と民間園の情報交換や就学支援などの連携を深めるため、公立、民間を問わず、全ての園の園長が出席する園長会を毎月開催し、子どもたちへの保育、教育や安全の確保などに対する情報共有と意見交換を行っており、市全体の保育、教育の向上に今後も継続して努めてまいります。 議員ご質問の子どもたちの安全や保護者、地域からの安心をどのように担保していくのかについてお答えします。昨年、県内で起きた死亡事故、虐待事件などは、あってはならないことであり、園児に対する安全の確保は、公立であれ、民間であれ、確実に取り組まなくてはならないものであります。運営事業者の応募要件として、県内で保育事業や児童福祉事業を運営している社会福祉法人または学校法人に限定することで、法人の適格性と保育事業の経験を求めております。また、直近の監査、実地指導などで重大な文書指摘を受けていないことも要件としており、問題のある事業者が運営することがないよう確認してまいります。 こども園につきましては、その運営状況などを県が指導、監督しますが、実地指導には市の職員も立ち会い、所管庁である県と連携して、園の運営や子どもたちの安全、不適切な保育について厳しくチェックするなど、保護者や地域の皆様に安心して信頼されるこども園となるよう指導、監督してまいります。 以上、齋藤議員への答弁とさせていただきます。 ○議長(河原﨑惠士議員) 6番、齋藤佳子議員。 ◆6番(齋藤佳子議員) 市長に再質問をさせていただきます。 私が冒頭で申し上げました、なぜまた御前崎地区なのかという不公平感のある市民からの声について、何か市長のお考えがあればお聞かせください。 ○議長(河原﨑惠士議員) 栁澤重夫市長。 ◎市長(栁澤重夫) なぜと言われますと困るわけでありますが、現在幼稚園、こども園の短時間部には小中学校のような学区がありますが、今後どのようにしてこども園を民間としてやっていくのか。これについては、今、白羽・御前崎地区の皆さんが民間ではなくて公立を望む方があるかもしれません。御前崎地区だけ、白羽地区だけということではなくて、公平の中で、もし浜岡地区の公立保育園を望む方があれば、そういったものもできるように検討していきたいと思います。何といいますか、平成16年に合併して、来年は20年になりますが、合併当時はまず御前崎市の一体化、これを何とか目指すように、これを第一に取り組んだのです。でありますので、御前崎地区も浜岡地区も、そういったものはもう全て私はないのではないかと思っておりますので、白羽・御前崎だからということではなくて、全ての学校教育、園の教育は共通の中でやっていくべきだと思います。「なぜ御前崎地区なのか」ということであれば、公立園のほうにも入れるようなことも検討する。例えば民間保育園でなくて公立園に入りたいという方がおられた場合、民間保育園を今進めておりますが、浜岡地区のほうの公立保育園に入れるようなことも検討していきたいと思っております。 しかしながら、これは浜岡地区とか御前崎地区とか、そういったことではないのです。なぜ御前崎地区だけなのかということではありませんので、御前崎市全体の一つの教育として考えていただきたいと思っております。 ○議長(河原﨑惠士議員) 6番、齋藤佳子議員。 ◆6番(齋藤佳子議員) 少し論点がずれていくような質問に捉えられるかと思いますが、あえてここはきれい事ではなく、本当に現実の問題として捉えていくことが私も大事だと考えております。例えば御前崎地区では、御前崎地区センターと白羽地区センターが道を挟んで隣同士にある現状なのです。このようなものを見たときに、なぜ私たちだけがと思ってしまう。そのことが幼稚園、保育園の統合にも飛び火をしています。あと市長もご存じかと思いますが、合併浄化槽の件もなかなか納得を得られていない状態です。このようなことは、もちろん一体化といえばそれで済むとは思うのですが、でもやはり現実にそのような声があることも踏まえた上で、市長、何かもう一言コメントいただければと思います。いかがでしょうか。 ○議長(河原﨑惠士議員) 栁澤重夫市長。 ◎市長(栁澤重夫) 今、地区センターのこともご発言がありましたが、今、御前崎地区センターも高台移転をして、旧御前崎市文化会館に入っていただいております。これもずっとこのままというわけにもいきませんので、将来的には白羽地区センターと御前崎地区センターを一つにするのか、また別々にするのか、これはこれから市民の皆さんとのいろんな話合いの中で方向づけがされると思います。将来的には一つの地区センターになるのかは、地区の皆さんのお考えを聞きながら、現状でずっといるということではなく、そうであるならばいいわけでありますが、そうでなかった場合、今議員がおっしゃったように、検討していきたいと考えています。 ○議長(河原﨑惠士議員) 6番、齋藤佳子議員。 ◆6番(齋藤佳子議員) 申し訳ありません。時間の関係上、次の質問に移らせていただきます。 教育の実践について市長にお伺いいたします。私は、3月の議会全員協議会にて、公立園のこれまでの教育実践の中のどの部分をどのように残していってほしいのかということを関係者からヒアリングした上で、言語化して引き継ぐようにお願いしましたが、それについては既にやっていただいておりますでしょうか。 ○議長(河原﨑惠士議員) 栁澤重夫市長。 ◎市長(栁澤重夫) ヒアリングにつきましても教育現場のほうでやっていると思いますが、私としては、そういったことも踏まえて、これをやっていくということで考えておりますが、現在、私のところに実践といったものは聞こえてきませんので、これは取り組んでいきたいと思います。 ○議長(河原﨑惠士議員) 6番、齋藤佳子議員。 ◆6番(齋藤佳子議員) 『御前崎市認定こども園設置運営事業者募集要項』がこちらにあります。市のホームページにありまして、私も目を通させていただきましたが、このような教育をしっかりやってくださいと契約の時点で言わなかったら、民間の業者は教育が自由にやれるわけではないですか。ですので、これはもう本当に言語化して、契約とは言いませんが、契約のサブの文書に、このような教育とこのような教育とこのような教育はしっかりやってください。また、聞き取りの中でそれをやらなければ間に合わないと思うのです。ですので、ここは市長、本当にしっかりとやっていただきたいと思いますが、いかがでしょうか。 ○議長(河原﨑惠士議員) 栁澤重夫市長。 ◎市長(栁澤重夫) 今おっしゃったような教育方針は募集のほうへ盛り込むべきだというような発言でありますが、確かに人間教育の中で、幼児教育は一番大切な時期でもあると思います。人格形成でありますとか、人間を形成するための一番大切な時期でありますので、御前崎市の目指すもの、目指す教育、教育は目的がなくてはなりません。その目的は、幼児教育の中ではこういった目的を持って幼児教育に当たる。小学校はこう、中学校はこうと、そういった明確な教育目標、これは教育にとって大変重要な目標でありますので、こういったものを掲げて幼児教育はこういったことをやっていきたい、そのためにはこうなのだということも明確に打ち出す必要もあるのではないかと考えます。 ○議長(河原﨑惠士議員) 6番、齋藤佳子議員。 ◆6番(齋藤佳子議員) ということは、ヒアリングの際に、そのようなことを市長なり執行部から、このような教育は必ずやってくださいというものを提示するという理解でよろしいのでしょうか。 ○議長(河原﨑惠士議員) 栁澤重夫市長
    ◎市長(栁澤重夫) 私は教育は本当に何にも増して重要なものだと思っています。ご承知のように、今この社会は本当に目まぐるしいほどに移り変わって、グローバル社会の中で、これからどうして生き抜いていくのか、今の子どもたちが。そのためには一番大切な教育、この教育を、御前崎市の子どもたちを育てるためには、様々なことを考えながらいろんなことを実践しながら、また教師と学校と、そして特に保護者、保護者の理解がなくてはできませんので、昔から「学家地」と言います。「学校・家庭・地域」が一体となった教育を取り組んでいく必要があると私は思っています。 ○議長(河原﨑惠士議員) 6番、齋藤佳子議員。 ◆6番(齋藤佳子議員) 市長に再質問いたします。 教育が大事なのは私も同じでございまして、ただいま私が質問しましたのは、先ほどの市長の1回目のご答弁の中で、「教育の質についてはスクラムスクールを使ってやっていく」というのが最初のご答弁だったかと思いますが、スクラムスクールに入ってくる際には、もう民間の事業者は決まっていて、その後で指導するという形ではなくて、民間の事業者が決定する前に契約という形で教育の方向性を担保してはどうかという質問でございまして、その点について市長、もう一度ご答弁をお願いしたいと思います。 ○議長(河原﨑惠士議員) 栁澤重夫市長。 ◎市長(栁澤重夫) 募集要項の中には、そういった教育方針は掲げていないと思いますが、その公募の中でそういったことは提示してもいいのではないかと私は思っています。 ○議長(河原﨑惠士議員) 6番、齋藤佳子議員。 ◆6番(齋藤佳子議員) 力強いお言葉ありがとうございます。ぜひ文書にて提示していただければと思います。口頭でやります、やりませんというのでは、いささか不安でございますので、ぜひ文書の形で、何らかのメモの形でも結構ですので、やっていただければと思います。 続きましてほかの分野の再質問に移らせていただきたいと思います。私は、民間が悪いと言っているわけではございません。先ほど市長がおっしゃった、問題のある事業者が運営することがないようというのではなくて、一番いい事業者に来ていただきたいという思いで質問をさせていただきます。 今回の民営化についての私の一番の懸念は、今ここでやることが、一番いい事業者が出てきてくれるのかということについての疑問でございます。例えばこれは5月30日の静岡新聞でございます。昨年の牧之原市の痛ましい事故について検証した内容が書かれております。見出しは、「新事業構想に不安も 保育の理念見えず温度差/川崎幼稚園㊤[届かぬ声 子どもの現場は今⑰/第3章 言えない環境]」と書いてあります。民間事業者ですので、理事会が大きく方針を決定していきますが、「個人経営のような感じだった」点や、事業構想について「拙速と感じた。」という関係者の声が紹介されています。あの痛ましい事件からまだ1年もたっておりません。多くの民間事業者の方々は、まずは自分たちのことを振り返り、足場を固めるということを優先されていると私は考えております。私はむしろ、子どもの命や安全をお任せするのであれば、今年は手を挙げられないという、手堅く慎重な民間の法人にお願いしたいと感じます。市長、本当に今年、事業者を決定することについて、悪い法人は選ばないのは当たり前ではございますが、御前崎市の子どもたちにとって一番いい法人がこのタイミングで手を挙げてくださるとお考えでしょうか。 ○議長(河原﨑惠士議員) 栁澤重夫市長。 ◎市長(栁澤重夫) これは今、公募中でありますので、現時点で……          〔「まだ公募してない」「まだでしょう」と呼ぶ者あり〕 ◎市長(栁澤重夫) 民間保育園でしょう。これについては決定しておりませんので、今おっしゃったような、昨年の事故、事件等を見て、民間保育園のみならず、子どもたちの命、そして安全、安心はどこの園でも今まで以上に関心を払って対策をしていると思います。そういった中で公募をかけておりますので、そういった園を選考するということになろうと思います。 ○議長(河原﨑惠士議員) 6番、齋藤佳子議員。 ◆6番(齋藤佳子議員) 1点確認をさせていただきたいのですが、この募集要項の公表は7月3日からと書かれておりますので、まだ公募をかけていないという理解ですが、よろしいですか。          〔「そうですね」と呼ぶ者あり〕 ○議長(河原﨑惠士議員) 6番、齋藤佳子議員。 ◆6番(齋藤佳子議員) 私は、今年手を挙げる法人は、なかなかいないのではないかと考えております。といいますのも、この事件があり、やはり自分たちの足場を固めるという決定を、理事会なり評議員会がするのはむしろ自然なことでございますので、もちろん今年チャレンジしましょうという法人があるのかもしれませんが、なかなかそのような数多くいい法人たちから選べる状況にはない、社会状況としてそうではないと感じておりますが、いかがでしょうか。 ○議長(河原﨑惠士議員) 栁澤重夫市長。 ◎市長(栁澤重夫) それにつきましては、私も現時点であるのかないのかは判断いたしかねますので、お答えを控えさせていただきたいと思います。 ○議長(河原﨑惠士議員) 6番、齋藤佳子議員。 ◆6番(齋藤佳子議員) 何度も申し上げますが、悪くない法人を選ぶのではなくて、よりよい法人を選ぶようにご尽力をよろしくお願いいたします。 それから、こちらが、私の手元に国立市の検討資料を用意しておりまして、民営化について3つの方向性を国立市では検討されておりました。1つは、純粋に民間の学校法人や社会福祉法人に運営主体を移管する、2つ目は、市が社団法人や社会福祉法人を設立する形、3つ目が社会福祉協議会にお任せするというものです。また、菊川市の資料を拝見しますと、菊川市では公立認定こども園運営形態等懇話会を5回行い、実施されております。その中でも民間委託の形態については、(1)、社会福祉法人、学校法人等へ移管、(2)、市が設立した法人へ移管、(3)、市直営について学識経験者、地区代表、子どもの保護者、園の関係者より意見を聴取しております。このようなプロセスの必要性について、市長のお考えをお聞かせください。 ○議長(河原﨑惠士議員) 栁澤重夫市長。 ◎市長(栁澤重夫) そのようなことにつきましては、市としてはこれまで保護者の説明会、そして各地区の代表者の説明会、町内会長でありますとか関係者、議員の皆さんもそうですが、こういったことを経て今日に至っております。 ○議長(河原﨑惠士議員) 6番、齋藤佳子議員。 ◆6番(齋藤佳子議員) 私は、地区の説明会にも参加させていただきましたが、民間への転換の3つのパターンを提示されたという記憶はございません。民間にしますというふうに聞こえてきました。これでは逆に時間は早いかもしれないけれども、地区や関係者の皆さんの納得度が深まる時間があまりなかったのではないかと感じておりまして、どのような形態がいいのかについてもまた考えていただければと思っております。 そして再質問ですが、お隣の牧之原市では、市が法人を設立して市長が理事長を務めてこども園の民営化を行っていると聞いております。私は、白羽・御前崎地区には、浜岡地区における民間の社会福祉法人やまもも福祉会のような社会資源がない中では、このように市が法人を設立して民営化を行っていくという形も検討されるべきではないかと思いますが、市長、いかがでしょうか。 ○議長(河原﨑惠士議員) 栁澤重夫市長。 ◎市長(栁澤重夫) 現在そういったものが市にありませんので、今回の方法になったわけですが、これも将来的には考えていかなくてはならないと思います。検討していきたいと思います。 ○議長(河原﨑惠士議員) 6番、齋藤佳子議員。 ◆6番(齋藤佳子議員) 検討していただけるのであれば、今回の民営化から検討していただくことはできないのでしょうか。 ○議長(河原﨑惠士議員) 栁澤重夫市長。 ◎市長(栁澤重夫) 現在、7月ですか、公募しておりますので、今回はそういった方法で進めていきたいと思います。将来につきましては、今議員から発言があったように、牧之原市のような方法ができるのかできないのか検討していきたいと思います。 ○議長(河原﨑惠士議員) 6番、齋藤佳子議員。 ◆6番(齋藤佳子議員) 私が牧之原市のような形態を提案しましたのは、やはりガバナンスの件について考えたからでございます。法人といいましても、例えば社会福祉法人やまもも福祉会は評議員も理事も理事長も全員御前崎市の方なのです。私は今ここに、本部役員の社会福祉法人やまもも福祉会の方の名簿を手元に資料として持っておりますが、このような方が理事であり、評議員である社会福祉法人やまもも福祉会にお任せする、また長い歴史がある高松保育園の頃からでいえば、昭和の頃から保育を担ってくださっている法人、そして理事も評議員も御前崎市内のすばらしい皆様がやってくださるところと、そうではない外部からの民間の方が突然来てしまうということに関しては、地域の受入れ側にも非常に温度差がある、違いがあると考えておりまして、だからこそ牧之原市のように市長が理事長を務める法人を立ち上げて、せめて理事会、評議員会で、民間であってもガバナンスは市がきちんと市の外郭団体になるかと思いますが、責任を持ちます、地域の方々にも運営に入ってもらいますという形での民営化であれば非常に安心だと思うのですが、これからと言わずに今からやっていただくことはできないのでしょうか。 ○議長(河原﨑惠士議員) 栁澤重夫市長。 ◎市長(栁澤重夫) もし公募した法人が参入した場合、もちろん当然理事や評議員はその法人にはおりますので、それを、こちらがやるからといって入れ替えるわけにはいきません。ですので御前崎市としては、理事、評議員というよりも、それに準ずるような役職はともかくとして、そういった教育に携わる人を当然、職員もそうでありますが、しっかりとした一体的な園運営をやっていかなくてはなりませんが、ただ、園を決めるためには、しっかりとしたプロポーザル、きちんと提案型のものでやりますので、それが審査の中で合格するのか、合格しないのか、これはそのときになってみないと分かりません。 ○議長(河原﨑惠士議員) 6番、齋藤佳子議員。 ◆6番(齋藤佳子議員) 私は地元の議員として申し上げれば、このプロポーザルの中で業者が決まってしまえば、土地は無償で貸し、建物である白羽幼稚園の園舎及び附属施設については無償譲渡の予定であると書かれております。一度契約し、譲渡してしまったら、何かあったから出ていってくださいというわけにはいかないではないのですか。ですから事業者募集の前に、より厳しくほかの方法はないかということも精査していただきたいという思いで今回質問に立たせていただきました。本当にこのスケジュール感で、市長が問題のない事業者でなければいいと言いましたが、やはり地元の立場、母親の立場でいえば、よりよい最善の事業者に来ていただくための手は本当に尽くしたのかという点について、市長にお伺いしたいと思います。 ○議長(河原﨑惠士議員) 栁澤重夫市長。 ◎市長(栁澤重夫) 議員がご心配のようなことが決してないように、これからしっかりとした体制を組んでこれに臨んでいきたいと思います。今、土地も無償とおっしゃいましたか、土地は賃貸です。建物は無償譲渡ですが、土地まで無償ではないでしょう。          〔「無償貸与です」と呼ぶ者あり〕 ◎市長(栁澤重夫) 無償貸与、それは貸与でしょう。建物は無償譲渡でしょう。土地はお貸しするのです。 以上です。 ○議長(河原﨑惠士議員) 6番、齋藤佳子議員。 ◆6番(齋藤佳子議員) ですから、やはり建物を譲渡してしまうとなったら後戻りできないのではないですか。この心配について市長、もう一言いただければと思います。 ○議長(河原﨑惠士議員) 栁澤重夫市長。 ◎市長(栁澤重夫) これを決定するためには、しっかりとしたプロポーザルをやって、その過程の中でしっかりと行政のほうと審査をして、細かいチェックをしながら決定していきますので、そういった、後になって失敗したということのないように、しっかりと取り組んでいきたいと思います。 ○議長(河原﨑惠士議員) 6番、齋藤佳子議員。 ◆6番(齋藤佳子議員) このプロポーザルを決めていく過程の中で、市長は市長としてどのようなことに気をつけて業者を選ぶおつもりでいらっしゃいますか、お答えください。 ○議長(河原﨑惠士議員) 栁澤重夫市長。 ◎市長(栁澤重夫) この審査に当たっては御前崎の教育、こども園、幼稚園の教育、またスクラムスクール、こういったものを一体的に取り組んでいただかなくてはなりませんので、そういったものを基本に運営方法について、またそういったものも当然審査の対象になろうと思いますので、全てを網羅した中で決定することになろうかと思います。 ○議長(河原﨑惠士議員) 6番、齋藤佳子議員。 ◆6番(齋藤佳子議員) 市長におかれましては、本当に厳しい目でプロポーザルを見ていただきたいと思いますし、何よりも子どもの命を守るということを最優先にしていただきたいと考えております。牧之原市のような痛ましい事件が二度と起きないように、市長の強いリーダーシップをお願いしたいと思います。 以上でございます。 ○議長(河原﨑惠士議員) ここで暫時休憩とします。          〔午前10時25分 休憩〕 ○議長(河原﨑惠士議員) 休憩前に引き続き会議を開きます。 休憩中に櫻井勝議員から欠席届が提出されました。 ただいまの出席議員は14名です。          〔午前10時40分 再開〕 ○議長(河原﨑惠士議員) 引き続き一般質問を行います。 11番、植田浩之議員。          〔11番 植田浩之議員登壇〕 ◆11番(植田浩之議員) それでは、通告に従い一般質問を行います。 昨年の6月定例会において、各地区に委嘱されている役員、各委員の地区割当てについての質問を行いました。その質問に対して、調査研究が必要及び役員の構成を検討するとの答弁をいただきましたが、現在の進捗状況及び町内会の持続可能性についてお聞きしたいと思います。 近年は、全国的に社会情勢の変化に伴い、プライベートを縛られたくない人も増えて、町内会への加入率は低くなり、一部では不要論もささやかれているようです。同じ地域に住んでいても生活スタイルはばらばらです。SNSの普及により、プライベートの人とのつながりは、地域よりも趣味や同世代との付き合いがベースになりつつあります。こうした変化もあって、町内会の加入率は全国的に減少傾向にあります。一方で、東日本大震災以降、いざというときの互助組織として見直す動きもあります。このような状況における原因の一つに、町内会に入ると役員が回ってくるなど、しがらみを嫌う傾向があるのではと推測されます。それを避けるために転居をする人もいるのではないでしょうか。これらのことは、人口減少の原因ともなっているのではないかと思います。 社会の情勢もここ近年急速に変化し、大きな時代の転換期が来ていると感じます。想像以上に進むデジタル化、中でもチャットGPTを代表する人工知能の進化には驚くばかりです。現在では、小学校からコンピューターを扱う時代にあっという間になってしまいました。この変化のスピードに我々世代はついていけない状況です。世代のギャップも今後ますます広がっていくのではないかと感じます。また、少子高齢化に伴い、若い年代の人口比率の減少や定年年齢の延長もこれに拍車をかけています。 このような状況の中、地域コミュニティーの中心である町内会を維持していくため、行政が市民に対して委嘱している委員等の役割、人数等の削減を急ぎ、地域住民の負担軽減をしていく必要があるのではないでしょうか。そして、参加しやすい地域社会に向けてのシステムづくりが必要ではないでしょうか。進捗状況を含め、市長の考えをお伺いいたします。 ○議長(河原﨑惠士議員) 栁澤重夫市長。          〔市長 栁澤重夫登壇〕 ◎市長(栁澤重夫) それでは、植田議員の町内会の持続可能性についてのご質問にお答えします。 町内会は、地域住民がお互いに協力し、地域の環境美化や防犯、災害時の助け合いなど、地域で安心して暮らしていくために重要な役割を担っております。議員ご指摘のとおり、町内会の加入率が低下している原因は、価値観の多様化や生活様式の変化により、地域とのつながりが希薄になっていることや、町内会に加入することで役員が回ってくることが煩わしく感じるなど、様々な要素があると考えられます。 昨年からの進捗状況でございますが、役員構成の見直しは担当課が関係者と協議し、検討を進めております。その中で、交通指導員については、地域の要請に応える形で4人削減したところであります。町内会の負担軽減対策としては、本年度から毎月2回配布していた町内会回覧を月1回に変更いたしました。回覧回数の削減につきましては、負担軽減につながると好意的なご意見も寄せられております。 また、町内会総代の皆様にお願いしている各種審議会や協議会の委員を見直し、可能な限り町内会長の充て職を減らすなど、できることから負担軽減策を進めております。加えて、女性にも町内会役員としての役割を担ってもらう必要があると考えております。昨年、町内会役員の女性登用について、町内会役員を対象にアンケートを実施したところ、「必要である」との回答が半数以上の58%でありました。女性が役員になることで、女性の視点や意見が地域に反映される効果が見込まれるため、今後も町内会の皆様とともに研究してまいりたいと考えております。 町内会におかれましても、地域の皆様との話合いの上で、無理のない運営方法に見直し、議員ご提言のとおり、活動に参加しやすいシステムをつくっていくことが重要であると考えます。 以上、答弁とさせていただきます。 ○議長(河原﨑惠士議員) 11番、植田浩之議員。 ◆11番(植田浩之議員) それでは、企画政策課長に再質問を行います。 ただいま市長の答弁でもありました町内会長の充て職の件ですけれども、現時点、どのような過去から推移をたどっているのかお聞かせください。 ○議長(河原﨑惠士議員) 齊藤誠企画政策課長。 ◎企画政策課長(齊藤誠) 植田議員の再質問にお答えします。 町内会長総代の皆様にお願いしております委員の充て職につきましては、段階的に削減を行ってきております。平成29年度以前には30を上回る委員会がございましたが、平成30年度に26、令和4年度には21から13へと削減を行ってまいりました。今後も住民の代表というだけで町内会長に充て職をお願いすることがないよう、負担軽減に努めてまいります。 以上、植田議員への答弁とさせていただきます。 ○議長(河原﨑惠士議員) 11番、植田浩之議員。 ◆11番(植田浩之議員) 大分進んでいると感じました。 それでは次に、総務部長にお伺いいたします。日中の会議の削減についてですけれども、年金の受給年齢の延長や年金受給額の削減、各保険料の増額等もあり、定年である60歳を過ぎても何らかの形で仕事を続けていかないと生活がままならない状況になっております。今の生活水準を維持するには年金だけでは厳しく、体力の続く限り働く世の中になってしまったのではないでしょうか。このような中で平日の日中の会議への参加は厳しく、それらの理由で役員を受けることができなくなるのではないでしょうか。このようなことから、日中に行われる会議の削減は必要だと思いますが、いかがでしょうか。 ○議長(河原﨑惠士議員) 鈴木雅美総務部長。 ◎総務部長(鈴木雅美) 植田議員の再質問にお答えをいたします。 日中の会議の削減ということでございますが、確かに議員おっしゃるとおり、定年延長などで職場環境も変わって、役員を担う方も何らかの仕事に就いているということで、様々な立場で職務を担っておられるというふうに認識をしております。その一方で、働いている方は仕事を休んで会議へ出席するということでご負担をおかけしているというふうに拝察をいたします。 会議ですが、やはり日程とか時間、それから平日の開催がどうなのかというような、この3点が必要かと思います。中には有識者を座長とするような会議体も設けられておりますので、これについてはやはり有識者の都合を優先させていただくような形で、ある程度は制約は設けられるかというふうに存じますが、市が事務局となって会議をするものにつきましては、参加しやすい時間帯にするということで、夕方を会議とする時間とさせていただいているという実例もございます。今後、会議の時間そのものも短縮をして、しっかり効率的な運営ができるような形、そして回数もなるべく削減をしていくということで、削減対策とさせていただきたいと存じます。 以上です。 ○議長(河原﨑惠士議員) 11番、植田浩之議員。 ◆11番(植田浩之議員) 引き続き総務部長にお伺いします。 現在、町内会に推薦をお願いしていますけれども、その推薦人数の見直しについてお伺いします。昨年6月議会の一般質問で、各委員の地区に割り当てられている人数の見直しについて伺いましたが、現在は、先ほどおっしゃった交通指導員の件はありましたが、そのほかはどのような状況でしょうか。 ○議長(河原﨑惠士議員) 鈴木雅美総務部長。 ◎総務部長(鈴木雅美) 植田議員の再質問にお答えをさせていただきます。 今おっしゃられた推薦人数ですが、一概にこれこれ、こうしていきますよとこの場ではお答えができかねますけれども、特に人口の少ない町内会については削減がどんどん進んで、人口が減少していて、大変厳しい中で役員の選出を迫られるということで、ご負担をおかけしているものと認識をしております。原則、やはり担当課が会議を開催して情報共有をしなければいけないということで、担当部署と町内会のほうでしっかり協議をして、人選を決めていくということが原則となろうかというふうに存じます。 ただ、民生・児童委員のように法律によって委員の定数が定められているという場合もありますし、いずれにいたしましても地区町内会の実情をしっかり把握した上で、まずは業務を軽減していく。これを軸に固めた上で人員の削減、この業務を成し遂げるために人員をどれだけ必要だというようなことで削減を図っていくと考えてございます。よろしくお願いします。 ○議長(河原﨑惠士議員) 11番、植田浩之議員。 ◆11番(植田浩之議員) 引き続き総務部長に伺います。 ただいま質問しました推薦人の関係ですけれども、現在各委員の推薦依頼は各地区町内会等へお願いしていると思います。町内会においては、各委員の改選に当たり、大変苦労をかけていると感じます。特に先ほど総務部長のほうからもありましたが、民生児童委員などは、特に仕事内容が難しいといいますか、プライベートに関わるような大事な仕事だと感じていますので、今後ますます厳しくなるのではないかと感じます。他の市町村においては、地区への推薦依頼を廃止して行政が人選を行う、また一般公募するなど負担軽減を図っている自治体もありますが、その辺のお考えはいかがでしょうか。 ○議長(河原﨑惠士議員) 鈴木雅美総務部長。 ◎総務部長(鈴木雅美) 植田議員の再質問にお答えをいたしたいと存じます。 私も議員おっしゃるとおり、やはり人選については年度替わりなどは大変ご苦労されているということを伺っております。そういう認識でもおります。したがいまして、ご苦労されている皆様には、大変ありがたく感謝を申し上げる次第です。各地区への推薦依頼の見直しということでございますけれども、委員の役割とか活動内容、それから民生児童委員や保護司などは、国の制度によって大臣から委嘱をされるなど、それぞれ置かれている状況が違いますので、一概に地域の皆様と各分野でしっかり話合いをしていくことが大事だろうというふうに考えております。その上で各分野から、あるいは団体からの推薦がいいのか、地区からの推薦がいいのか、あるいは市から人選していくのがいいのか、その辺はしっかり実情に沿った方法を研究していく必要があるというふうに考えます。 以上でございます。 ○議長(河原﨑惠士議員) 11番、植田浩之議員。 ◆11番(植田浩之議員) 次に、副市長にお伺いします。 女性が参加しやすい環境づくりということでお聞きします。近隣の吉田町では、女性町内会長が増え、町内会運営や防災訓練など、女性目線の意見が取り入れられた。女性役員がいることで女性が発言しやすくなったなどの変化が見られたようです。これには町内会長以上の役職に女性が登用されると、行政から補助金が交付される施策が行われているのが原因ではないかと推察されますが、副市長、そのようなお考えはございませんか。 ○議長(河原﨑惠士議員) 鴨川朗副市長。 ◎副市長(鴨川朗) ただいまの植田議員の再質問にお答えをいたします。 議員のご発言のとおり、吉田町では平成27年度から女性を役員に登用した自治会へ補助金制度を創設しておりまして、年々女性役員の人数が増加しているということを伺っております。しかし、その体制といたしまして、4つの自治会の下に19の町内会があるという組織で、いわゆる組織、それから役員構成が本市と異なっておりますので、なかなか単純に比較ができないかと思いますけれども、参考にできるところは参考にしていきたいと考えております。 本市におきましては、昨年度、町内会における女性役員登用につきまして、町内会役員を対象にアンケート調査を実施いたしました。その結果、市長の答弁のとおり、女性役員の必要性を感じている方は6割近くに上るわけでございます。その主な理由といたしまして、女性の立場や視点での意見を取り入れる必要がある。これが最も多く、次いで性別に関係なく実力のある人を選出すべきである。そして、女性住民が意見や要望を出しやすくなると続いております。しかしながら、女性役員の登用を考えていますかという質問に対しましては、「いる」が13%、そして「いない」もやはり13%、そして「分からない」とする回答が74%ということで、町内会としても女性役員の必要性は理解しながらも、現実は迷っているか、そんな状況ではないかと感じております。 いずれにいたしましても、地域活動に女性の担い手が必要となるということは間違いないと思っておりますので、町内会におきまして、実態調査を行いまして、女性役員が参加しやすい環境づくりに努めてまいりたいと考えてございます。 以上でございます。 ○議長(河原﨑惠士議員) 11番、植田浩之議員。 ◆11番(植田浩之議員) 再度副市長にお伺いします。 行政委嘱委員制度というものがありますが、これについてお伺いします。行政委嘱委員制度とは、「行政が民間人を任命して様々な行政事務の執行を委ねる仕組みである」とあります。今まではこの制度は機能していたのかもしれません。最初の質問の中でも述べましたが、あまりにも急速に社会情勢が変化して、この制度では立ち行かなくなってきたのではないかと感じます。副市長の見解をお聞きいたします。 ○議長(河原﨑惠士議員) 鴨川朗副市長。 ◎副市長(鴨川朗) 再質問にお答えをいたします。 町内会の皆様方には、様々な委員の選出につきまして大変ご協力をいただいております。改めて感謝を申し上げます。本市では、町内会長をはじめ四役の方を行政協力委員として委嘱をいたしておりますけれども、行政運営は町内会との相互連携を図るということで成り立っているところが大きいというふうに考えてございます。少子高齢化によります人口減少の中で、町内会を取り巻く環境も大きく変化をしておりますし、また今後もさらに変革しているものと推察をいたしております。行政といたしましても、役員の選出依頼をはじめ、あらゆる面で町内会への負担軽減につきまして、さらに検討を進めてまいりたいというふうに考えているところでございます。 ○議長(河原﨑惠士議員) 11番、植田浩之議員。 ◆11番(植田浩之議員) 最後にですが、時代に即した町内会の持続可能な運営方法の見直しを願い、以上で一般質問を終わります。 ○議長(河原﨑惠士議員) 次に、2番、二俣秀明議員。          〔2番 二俣秀明議員登壇〕 ◆2番(二俣秀明議員) 通告に従い一般質問を行います。 このほど県は、県農業法人誘致推進連絡会を発足し、担い手の減少に伴う耕作放棄地の増大に対して、市町別にアクションプランを策定し、農業法人の誘致を進めていくと発表されました。御前崎市でも施設園芸資材の高騰により、新設の施設園芸の取組が難しい状態ですが、法人や担い手による甘しょ栽培の広がりで耕作放棄地利用が進んでいます。大澤権右衛門氏が伝えたサツマイモの栽培は、現在品種改良により「紅はるか」ができ、さらに貯蔵技術が進み、キュアリングができるようなりました。「キュア」は傷を治すという意味で、温度35度、湿度95%の室内で50時間置くことで傷が治り、長期貯蔵が可能となります。結果、糖度が上がって消費が広がっています。特に焼き芋は国内外に人気が定着し、輸出も前年比で12%以上の伸びとなっており、輸出を手がける法人もあります。さらに、御前崎ブランド認定品となっている芋切り干しやスイーツにと、6次化が見込める農産物でもあり、その上、芋掘り体験や、「ペンペン」を使った芋切り干し体験など、御前崎らしいイベントのノウハウも既に確立されています。 これらのことを踏まえて、直近5年間の耕作放棄地利用面積の推移と今後の芋類による御前崎ブランド認定の拡充、スイーツなど6次化について市長のお考えを伺います。よろしくお願いします。 ○議長(河原﨑惠士議員) 栁澤重夫市長。          〔市長 栁澤重夫登壇〕 ◎市長(栁澤重夫) それでは、二俣議員の荒廃農地の現状についてのご質問にお答えします。 直近5年間の耕作放棄地利用面積の推移でございますが、市で把握している数値としては、平成30年度に約1万2,000平方メートル、平成31年度約1万4,000平方メートル、令和2年度約1万4,000平方メートル、令和3年度約9,000平方メートル、令和4年度約5,000平方メートルとなっております。 直近3年間では、サツマイモ栽培での利用は、耕作放棄地利用面積の3分の1を占めており、サツマイモが大いに注目されております。御前崎ブランドにつきましても、16品目のうち「遠州名産ほしいも」だけですが、本市には、いもじいさんの歴史もございますので、官民一体となって研究していく中で、先ほど議員ご発言の先端技術を生かした品目などがありましたら、ぜひブランド認定の申請をしていただきたいと思います。 また、豊かな産品があるのに、日持ちのする加工品が少ないのが本市の課題であると考えておりますので、6次産業化につきましては、地域特産物商品開発事業補助金という地域の一次産品を使った加工品の調査研究、開発及び販売への補助事業をぜひご活用いただき、6次産業化へのステップを踏み出していただきたいと考えます。 以上、答弁とさせていただきます。 ○議長(河原﨑惠士議員) 2番、二俣秀明議員。 ◆2番(二俣秀明議員) 現在の御前崎市内のサツマイモの生産の広がりがよく分かりました。ありがとうございます。 サツマイモの栽培は重労働です。そのような中、担い手の皆さんは肥料の値上がりのため、有機肥料の率を上げて機械化を進めています。堆肥については、新野地区の肉牛生産者の協力で市内循環も始まりました。サツマイモの販売方法の一つとして芋掘り体験があります。御前崎市に来ていただくことも目的です。 そこで、商工観光課長に2点伺います。コロナ禍において七ツ山砂地観光農園は、開園は農園祭こそありませんでしたが、変わらず芋掘り体験のお客様は多かったと思います。区画の販売数について伺います。 もう一点は、今後のノウハウの移譲について伺います。担当されている方々の平均年齢が上がり、担い手を考えています。集客力のあるイベントですが、農業法人などに移行した場合の、御前崎市からの助成について教えてください。 以上です。 ○議長(河原﨑惠士議員) 山口敏徳商工観光課長。 ◎商工観光課長(山口敏徳) 二俣議員の再質問にお答えします。 最初に、七ツ山砂地観光農園の区画の販売についてですが、令和2年度が258区画、令和3年度が312区画、令和4年度が341区画となります。過去3年間の区画の平均でございますが、300区画となります。 次に、農業法人などに移行した場合の御前崎市からの助成は、御前崎市観光農園事業補助金交付要綱の規定により、御前崎市に事務所を要し、観光農園を実施する農業法人に該当する場合は、対象補助費の3分の1以内で、限度額50万円を補助するものとなってございます。 以上、二俣議員への答弁とさせていただきます。 ○議長(河原﨑惠士議員) 2番、二俣秀明議員。 ◆2番(二俣秀明議員) ありがとうございます。年間300区画に家族で芋掘り体験に来ていただいているのが現状です。今後は、重労働の部分を農業法人などに委託しながら、担い手を考えていくことや、1区画3,700円も今のサツマイモの販売価格を考えると、10キロ以上収穫できることから、少し価格を上げることも必要かと思っています。サツマイモの価格が上がっていることは、消費が伸びていることと別の問題が1つあります。 農林水産課長に伺います。今、サツマイモの栽培には懸念事項があります。1つは、サツマイモ基腐病で、九州から全国に広がりを見せて焼酎製造業者にも影響が出ていますが、「紅はるか」にも出やすい病気で、市内でも広がってはいませんが確認されています。サツマイモ生産全国2位の茨城県では、改正植物防疫法に基づく遵守事項を定めました。県の調査に協力、発病株の抜き取り処分、発生した畑でのサツマイモ栽培は2年間作付しないなどです。家庭菜園を含む全ての農業者が対象で、悪質な場合は30万円以下の過料が科せられます。この病気は「持ち込まない、増やさない、残さない」を厳行し、まん延防止をしなければなりません。 もう一点、アリモドキゾウムシが本州で初めて浜松市で確認され、フェロモントラップで467頭が捕獲され、植物防疫法に基づき、国主導の緊急防除が3月19日から始まりました。緊急防除で実施される主な措置として、防疫の区域と期間の設定、区域内で寄主植物の栽培禁止、寄主植物やその生産資材などの区域外搬出禁止、寄主植物やその生産資材などの消毒、廃棄です。アリモドキゾウムシの寄主植物は、ヒルガオ科サツマイモ属、アサガオ属、ヒルガオ属に寄生します。農作物としてはサツマイモ、クウシンサイ、キャッサバなどがあり、学校でのアサガオの栽培も禁止されます。JAとぴあ浜松によると、サツマイモの生産部会は120人ほどで、約18ヘクタールの作付がありましたが、約9割で作付ができなくなり、静岡県は影響を受ける農家に対し、サツマイモを買い取って補償しますが、以前、鹿児島県指宿市でアリモドキゾウムシの緊急防除が実行され、終了するまでに2年半以上を要しています。 この2つの病害虫に対しては早期発見、早期防除しかありません。コロナ禍で家庭菜園をされる方が増え、その中でサツマイモ栽培は初心者にも手軽な農作物の一つです。御前崎市の歴史ある特産物を守るための広報についてお伺いいたします。 ○議長(河原﨑惠士議員) 矢坂洋昌農林水産課長。 ◎農林水産課長(矢坂洋昌) 二俣議員の再質問にお答えします。 ただいまの議員のご発言にもありましたサツマイモの病害虫につきましては、被害が拡大した場合、農業生産への影響が非常に大きいため、未然に防止していく必要があります。現状を申し上げますと、基腐病につきましては、市内で1件被害が発生しておりますが、拡大は確認されておりません。アリモドキゾウムシにつきましては、浜松市で発生しておりますが、市内を含め周辺市町での発生は確認されておりません。市としましては、現在調査を進めておりますJAや県、近隣市町等の関係機関と連携し、情報を集めるとともに、生産者への周知に努めていきたいと思います。 以上、二俣議員への答弁とさせていただきます。 ○議長(河原﨑惠士議員) 2番、二俣秀明議員。 ◆2番(二俣秀明議員) ありがとうございます。JA遠州夢咲から7月の広報紙に折り込んでいただくことになったチラシを昨日受け取りました。各農家や家庭菜園には既に芋さしが始まりました。JA遠州夢咲には本当に早い対応に感謝いたします。ありがとうございます。 浜松市で確認されたアリモドキゾウムシは、横浜植物防疫所が全て同じ遺伝子配列であることを解析しましたが、どのように侵入したのか、さらに情報を収集する必要があるとの見解が示されました。アリモドキゾウムシは、長距離飛行能力がないと言われています。今年の10年に1度の寒波が功を奏してくれればと思いますが、次のフェロモントラップの調査がゼロであることに期待したいところです。 基腐病はカビの種類ですので、排水性の悪い畑で発病が多く、降雨量に比例します。しかし、砂地で排水溝が対策してあれば発病しにくく、市内の畑なら「持ち込まない、増やさない、残さない」を心がければ生産の安定が可能かと思います。苗での持ち込みが一番感染を広げるようです。例えば安全な苗を準備するならば、現在利用されていないメロン温室などで苗の栽培をして、市内循環ができればと思います。 最後に、歴史あるサツマイモ栽培が市民の皆様の協力で続いていくことを願い、私の一般質問を終わります。 ○議長(河原﨑惠士議員) 次に、1番、川口純男議員。          〔1番 川口純男議員登壇〕 ◆1番(川口純男議員) 通告に従い一般質問を行います。 1番、カーボンニュートラルへの取組について伺います。ブルーカーボンとは、海藻が光合成により二酸化炭素、CO2を吸収することであります。御前崎港の貯木場は、木材の輸入が停止してから本水面は利用されていません。今後、この水面を埋め立てて埠頭などに整備するよりは、広い水面の約250メートルから300メートルにワカメの養殖を行えば、CO2の減少と雇用の確保が期待できます。市長の考えを伺います。 また、陸上では排気ガスを排出しない電気自動車が、今後は主流になっていくことが確実視されます。船舶も同じで、排気ガスを排出します。三方を海に囲まれ、港を持つ御前崎市としてゼロカーボンに向けた取組が何かできないものかと思います。市長の考えを伺います。 ○議長(河原﨑惠士議員) 栁澤重夫市長。          〔市長 栁澤重夫登壇〕 ◎市長(栁澤重夫) それでは、川口議員のカーボンニュートラルへの取組についてのご質問にお答えします。 ご指摘のブルーカーボンでございますが、CO2の最大の吸収源であります。藻場などの生態系は近年急速に消失しており、国においても温室効果ガス削減のための有効な対策として、ブルーカーボン生態系の保全及び拡大のための研究が進められているところでございます。 ご質問の御前崎港の水面利用の件でございますが、本年3月、御前崎港の管理者である静岡県の主催で、国をはじめ関係団体を対象とした『御前崎港カーボンニュートラルポート(CNP)形成に向けた準備会』が開催され、今後の御前崎港におけるカーボンニュートラルの進め方について、話合いが行われたところであります。 また、船舶につきましては、国土交通省海事局においてゼロカーボンに向けた取組が検討されております。本市といたしましても国、県の動向を踏まえ、今後の取組について検討してまいりたいと考えております。 以上、答弁とさせていただきます。 ○議長(河原﨑惠士議員) 1番、川口純男議員。 ◆1番(川口純男議員) 環境課長にお伺いします。 マリンパーク御前崎から御前崎ロングビーチに運ばれた砂が、冬季の西風により航空自衛隊御前崎分屯基地南の海岸岩場に流され、CO2を吸収してくれるハバノリやワカメがこの砂で埋もれてしまいます。何か対策が必要であると思いますが、環境課長の答弁をお願いします。 ○議長(河原﨑惠士議員) 澤入厚志環境課長。
    ◎環境課長(澤入厚志) ただいまの川口議員の再質問でございますが、担当が環境課ではございませんが、今後施行主体であります静岡県や南駿河湾漁業協同組合などと協議をしまして、対策を講じていきたいと考えております。 以上でございます。 ○議長(河原﨑惠士議員) 1番、川口純男議員。 ◆1番(川口純男議員) 再質問いたします。 昨年、京浜港で世界初のEVタンカーが就航し、大きな話題となりました。そこで、御前崎埠頭株式会社が管理運航していますタグボート「駿河丸」もEV化、電動化となれば世界初となり、海運業界をはじめ港湾関係者にも大きな話題となり、CO2削減に貢献できます。市長の考えを伺います。 ○議長(河原﨑惠士議員) 栁澤重夫市長。 ◎市長(栁澤重夫) ただいまの議員の再質問は、御前崎港に所有しているタグボート「駿河丸」につきましても将来的にはゼロカーボンを目指してはどうかというような質問であろうと思います。ご案内のように、タグボートの船体は200トン足らずですか、そういった中で3,000馬力余の強大なエンジンを備えておりますので、果たしてこれが電気で動くのかということも想定されるわけですが、今質問をお聞きしまして、私が思いますのは、主力エンジンはもちろんプロペラにシャフトがあるわけですが、それ以外にディーゼルエンジンを搭載しておりまして、これは発電機として機能しております。蓄電池を船内に設置できれば、蓄電池の充電によって停泊中は発電機を回さなくても船内の電灯をはじめ電気系統は賄えるということでありますので、そういったことも想定されると思います。国土交通省のほうでも、これはタグボートだけではなくて、コンテナ船をはじめとした全ての船舶につきましては2050年のカーボンニュートラルを目指して今、船会社でも取り組んでおります。将来的には現在、重油であると思いますが、これがLNGになり、またアンモニアもそうでありますが、最終的には水素といいますか、そういったものも主力エンジンとして徐々に開発されていくのではないかと思いますので、船舶会社の動向を見守っていきたいと思っております。 ○議長(河原﨑惠士議員) 1番、川口純男議員。 ◆1番(川口純男議員) 次に2番、御前埼灯台周辺の駐車場と遊歩道の安全確保について伺います。本年4月、外国クルーズ船「ウェステルダム」が御前崎港に入港し、多くの見学者が訪れて大盛況でした。そして、乗船客の皆様は着岸後、希望する見学ツアーに出発していきました。このツアーで御前埼灯台に行かれたお客様を乗せたバスは、灯台下の市営駐車場に入りましたが、この乗船客には年配者が多く、下の駐車場から灯台までの上りは大変な労力となりました。そして来年5月には、御前埼灯台150周年記念事業があり、多くの観光客が訪れますので、灯台周辺にバスの駐車場が必要ではないかと思います。 また、季節にもよりますが、乗船客に御前崎産のイチゴ狩りを体験してもらったり、アローマメロンを含む御前崎ブランドの農畜産物をシップチャンドラーを通じて、クルーズ船で船内使用をしてもらえれば、御前崎の宣伝になると思います。市長の考えを伺います。 ○議長(河原﨑惠士議員) 栁澤重夫市長。          〔市長 栁澤重夫登壇〕 ◎市長(栁澤重夫) それでは、川口議員のクルーズ船乗客の観光についてのご質問にお答えします。 新型コロナウイルス感染症の影響により、停止していた国際クルーズ船の運航も3月から再開され、4月には待望の外国客船「ウエステルダム」が初入港し、乗客延べ1,750人余りが市内外へ観光にお出かけいただきました。市内観光へはシャトルバスを運行し、御前埼灯台へ225人が訪れていただきました。 ご質問の灯台周辺への大型バス用の駐車場の必要性についてでございますが、灯台前広場は敷地面積や進入路が狭く、歩道もない状況で、大型車両でのアクセスが難しい状況にあります。令和2年9月議会の一般質問でお答えしたとおり、通常は潮騒の像周辺に設けた駐車場を利用していただきたいと思っております。 また、クルーズ船等の大規模イベントの際には、階段の上り下りが厳しい方への配慮を検討してまいりたいと考えます。 乗船客への御前崎産のイチゴ狩り体験ですが、季節によってできる農業体験が異なりますので、様々な体験につきまして、市の農業振興会やJAなどを通じて農業者の意見も参考に、検討してまいりたいと考えております。 また、御前崎ブランドの農畜産物の船内使用につきましては、国際船舶納入協会が定める厳格な食品安全の基準を適用する場合もあり、ハードルは高いものと考えます。 以上、答弁とさせていただきます。 ○議長(河原﨑惠士議員) 1番、川口純男議員。 ◆1番(川口純男議員) 再質問いたします。 御前埼灯台から海岸へ通じる遊歩道があります。しかし、この遊歩道の手すり約2メートルが2本、昨年11月以来欠損したままです。乗船客を含め、観光客の皆様に対して手すりが欠損したままでは、安全面でも問題があると同時にイメージダウンとなります。また、歩道面の化粧石が塩害等で劣化して数か所剥離しており、危険な状態です。これから夏の観光シーズンを迎えます。市長の考えを伺います。 ○議長(河原﨑惠士議員) 栁澤重夫市長。 ◎市長(栁澤重夫) 今ご指摘の手すりと灯台下の駐車場から上へ上がるところの階段の縁石といいますか、敷石の一部が剥がれているものもありますので、これからの観光シーズンも踏まえて、担当部局で検討してまいりたいと思います。 ○議長(河原﨑惠士議員) 1番、川口純男議員。 ◆1番(川口純男議員) よろしくお願いします。 次に、商工観光課長に伺いますが、私がこのことを商工観光課に伝えたのは、最初に建設課に行って、商工観光課に行ったと思うのですが、それが昨年11月です。本年2月にまた再度伺いましたら、まだ予算がつかないとか、機材の手配もできないというのを聞いたのですが、二、三日前に私が現場を見ますと、トラロープが張ってあり、危険合図の赤い点滅灯があったのですが、このすぐにやれたことは、昨年の11月にやれたのではないのかと思うのですが、いかがでしょうか。 ○議長(河原﨑惠士議員) 山口敏徳商工観光課長。 ◎商工観光課長(山口敏徳) 川口議員の再質問にお答えします。 手すりの修繕につきましては現地を確認し、対応を早急にさせていただき、現在トラロープ等で修繕をさせていただいてございます。当時、現場におきましても、即材料が入るということで対応するつもりでございましたが、材料が特別仕様といいますか、特注品ということで入荷が遅れたことがございます。対応に日時を要しており、今現在はトラロープ等で安全対策をしてございます。 以上でございます。 ○議長(河原﨑惠士議員) 1番、川口純男議員。 ◆1番(川口純男議員) 私が一般質問する1週間ぐらい前からトラロープと安全標識の点滅をやってくれているのですが、それを昨年私が報告しました11月中にでもできたのではないかと思うのです。簡単な安全対策だと思うのですが、それを聞きたいのです。いかがでしょうか。 ○議長(河原﨑惠士議員) 山口敏徳商工観光課長。 ◎商工観光課長(山口敏徳) 川口議員の再質問にお答えします。 当時、議員のご指摘により、早急に対応すべき点があったかとは思いますが、当時におきましても現地を確認して、転落柵等の上段の柵が欠損しているのではなくて、下段の柵の欠損でございました。そういったことも確認をし、早急に材料が入るということを承知した上で対応するつもりであったのですが、先ほど申しましたように、特注品ということで材料の手配に日時がかかってしまったものですから、期間が空いたことについては安全対策として不備があったと考えてございます。今後そういったことのないように対応を進めていきたいと考えてございます。 以上です。 ○議長(河原﨑惠士議員) 1番、川口純男議員。 ◆1番(川口純男議員) 分かりました。これからは、そのような安全対策を講ずることは第一優先として、対策を取っていただきたいと思います。 これで私の一般質問を終わります。 ○議長(河原﨑惠士議員) これで一般質問を終わります。 △散会の宣告 ○議長(河原﨑惠士議員) 以上で本日の議事日程は全て終了しました。 次の会議は、6月29日木曜日、午前9時から当議場で開会しますので、定刻までにご参集ください。 本日はこれをもちまして散会といたします。          〔午前11時33分 散会〕...