今回、さきの7月に、本市出身で在東京の近藤様よりいただきました寄附金及び国土交通省関係の国土施策創発調査事業関係並びに工事請負契約の締結等につきまして御審議をお願いいたしたい、このように存じまして、臨時議会の開催をお願い申し上げましたところ、お認めをいただきまして、本日、このように大変お暑い中、しかも御多忙の中、議員の皆様方には御参会をいただき、厚くお礼を申し上げる次第でございます。
初めに、先月29日に第21回参議院議員通常選挙が施行されまして、本県選出議員として榛葉賀津也氏、牧野京夫氏が当選をされました。今回の選挙におきましては、年金あるいは格差の問題など、国民生活にとりまして大変重要な課題が争点になったものと、このような認識をいたしております。今後、両議員におかれましては、地域の問題とあわせ、国内外の諸問題の解決に向けまして御尽力を賜りますようお願いするところでございます。
また、本日は、第167臨時国会が召集され、開会されるところとなった次第でございます。
さて、先月16日に発生いたしました新潟県中越沖地震におきましては、8月5日現在で死者11人、負傷者が1,900人を超え、家屋への被害も3,700棟に上るなど、大変な被害に見舞われたところでございます。とりわけ、70歳を超える高齢の方々が倒壊した家屋の下敷きになり亡くなられましたことは大変悲惨なことである、このように感じております。
本市といたしましては、7月19日から21日まで、袋井市建設事業協同組合を初めとする民間事業者の皆様の御参加もいただきまして、市職員とともに現地に赴き、避難所への支援物資の提供や支援活動、被害状況の調査等を行ってまいりました。
今後、いつ起こるとも知れない東海地震への対策に生かしていくとともに、家具の転倒防止、木造住宅の耐震補強の促進、防災訓練等の充実など、被害の減少対策に努めてまいりたいと存じます。
それでは、ただいま提案をいたしました各議案につきまして御説明をさせていただきます。
初めに、議第60号 平成19年度袋井市一般会計補正予算について申し上げます。
今回の補正は、旧浅羽町の御出身でございます近藤健次氏から、袋井市の文化振興並びに生活環境の向上に資するために役立てていただきたいという趣旨から、3万円の御寄附を賜りましたので──申しわけございません。3億円の御寄附を賜りましたので、これを
文化振興基金に積み立てをいたし、今後は、仮称でございますが、地域交流プラザに隣接する浅羽会館跡地への公園整備等に活用させていただきますとともに、これまでの近藤様の御功績を広く市民に顕彰してまいりたいと存じます。
次に、地域からの発案により、国と地方が連携し、地域づくりに関する施策を実施するための国土施策創発調査に、本市の「歩く」を核としたまちづくりと健康文化の推進に向けての調査が国土交通省の委託事業に採択を受けましたことから、歩く効果とそれを習慣化する歩くコンテンツ等の各種調査と分析及び健康ウオーキング通貨──仮称でございますが──のモデル構築調査などの経費として4,140万円を計上するものでございます。
こうしたことから、歳入につきましては、国庫支出金が4,140万円、寄附金が3億円、歳出につきましては、衛生費が4,140万円、教育費が3億円で、補正額は3億4,140万円、補正後の予算総額は271億1,940万円となるものでございます。
次に、議第61号 袋井市デジタル移動通信システム整備工事の工事請負契約の締結につきまして申し上げます。
本案は、袋井市デジタル移動通信システムを整備するため、本年7月31日に制限つき一般競争入札を執行し、パナソニックSSエンジニアリング株式会社中部社と1億6,432万5,000円で工事請負契約を締結することにつきまして、地方自治法第96条第1項第5号及び袋井市議会の議決に付すべき契約及び財産の取得又は処分に関する条例第2条の規定により、議会の議決を求めるものでございます。
次に、報第12号及び報第13号の専決処分の報告について申し上げます。
まず、報第12号につきましては、本年5月8日の袋井市村松地内の市道村松宇刈線において発生した自動車破損事故につきまして損害賠償の額の決定及び和解をするに当たり、6月28日付で専決処分をいたしたものでございます。
次に、報第13号は、本年3月29日、袋井市青木町地内の交差点において発生した自動車衝突事故につきまして損害賠償の額の決定及び和解をするに当たり、6月29日付で専決処分をいたしたものでございます。
以上、各議案の提案理由につきまして御説明申し上げました。
先ほどは、近藤氏からの寄附の金額を間違えまして、まことに失礼を申し上げました。本人に対しまして大変失礼なことと存じております。
以上、どうぞよろしく御審議の上、御可決、御承認を賜りますようお願い申し上げまして、私の提案理由とさせていただきます。
以上でございます。
5:
◯議長(
杉井征夫) 以上で、提案理由の説明を終わります。
会議の途中ですが、ここでしばらく休憩といたします。
(午後1時40分 休憩)
──────────────────────────────────────
(午後1時49分 再開)
6:
◯議長(
杉井征夫) 休憩前に引き続き本会議を開会いたします。
これから、上程議案に対する質疑に入りますが、質疑の通告がありますので、
発言を許します。
9番
浅田二郎議員。
7: ◯9番(
浅田二郎) 議第61号 工事請負契約の締結について、4点質問させていただきます。
1点目は、このデジタル移動通信のシステム、これはこの中で「(電気通信)」というように書かれていますが、このデジタル移動通信システム整備事業にはこの電気通信以外に何かあるのかどうか確認させてください。
2点目は、この入札の予定価格及び最低価格が幾らだったのかお尋ねしたいと思います。
三つ目は、今の入札の中で若干説明があったわけですけれども、今回落札した業者とそれから他の三つの業者の入札価格が極めて極端に違っているということで、第2番目の方は落札者の1.72倍、3番目の方は実に2.15倍、4番目の方は3.09倍と、こういうように極端ですよね。これについて、先ほど、3社よりいろいろ調査し、適正な額を決めたというようにおっしゃっていましたけれども、今、このように落札者と3倍近い額、それも金額のこんな大きい額なのですから、その辺をどのように受け取っておられるのか、もう一度説明をお願いしたいというように思います。
4点目は、先ほど説明もありましたように、この繰越明許費の処理に関して、会計上はどうなってくるのかお聞きしたいと思います。繰越明許計算書の変更というような形になってくるのかどうか、その点についてお尋ねいたします。
以上です。
8:
◯議長(
杉井征夫) 名倉防災課長。
9:
◯防災課長(
名倉哲良) それでは、浅田議員の御質問に答弁をさせていただきます。
電気通信ということで、これはデジタルの無線の工事であります。ということで電気通信ということで、これ以外には無線関係ということで、電気通信というもので、これ以外にはありません。
それから、2番目の入札の最低価格ということであります。
予定価格は2億9,769万750円ということで、最低価格がこの75%ということで、2億2,326万円ということであります。
それから、3番目の4社の入札の金額にかなり差があるということでありますけれども、今回、発注の仕様書に基づきまして三つのメーカーから見積もりを聴取しておりますので、内容を精査しておりますので、適正な設計額であります。
以上であります。
10:
◯議長(
杉井征夫) 三浦財政課長。
11:
◯財政課長(
三浦鉄朗) 私から、4点目の繰越明許費の処理の関係でお答えを申し上げます。
これにつきましては、平成18年度で繰越明許予算を組んだところでありますので、平成19年度に繰り越して使用するということでありまして、平成19年度に執行した結果、不用額が残るわけですが、それにつきましては平成19年度の予算と同じく、平成19年度予算の決算のときに処理をするということで、予算上はそのままという形になります。
以上です。
12:
◯議長(
杉井征夫) よろしいですか。浅田議員。
13: ◯9番(
浅田二郎) 4番目のやつだけですけれども、そうしますと、今までにこういう例というのは非常に少なくて、工事が途中でできなくなったというようなことが多くて、繰越明許の額については基本的にはそのままやっていたことがほとんどだと思うのですけれども、旧浅羽町時代に、1件繰越明許の計算書を6月議会で出して、それから9月議会で計算書そのものを変更したという事例を承知しているものですから、この処理は、今言われたように、この件に関しては、ほかに使えるべきものでもないというようなことから、先ほどの説明ですと、国からの合併に伴う補助金についてはそのまま使う、合併特例債は借りることをやめる、したがって一般財源からの繰り越しもかなり減ってくるわけですけれども、そういうような処理をされるわけですけれども、それは繰越明許計算書で示された額と違ってくるわけですよね。大きく違ってくる。
そういうようなときに、今言っているようにそのままにしておいて、決算のときにこれが不用でしたよということでいいのかどうか。繰越明許の中では、その財源が確実でなければならないということがあります。確実でなければならないという中には、当然借りられるという保証がなくてはならないということと、それから、その金額に対しての確実性、金額が増減するわけでしょうけれども、その確実性というのが問題になってくると思うんですけれども、基本的にはそういうことは全くせずに、平成19年度決算の中で繰越明許費の増減で一般財源が減り、あるいは地方債が減るというような形で処理されるということでやられるということですね。もう一度確認させてください。
14:
◯議長(
杉井征夫) 三浦財政課長。
15:
◯財政課長(
三浦鉄朗) 私から浅田議員の再質問に対してお答え申し上げます。
浅田議員が言われるとおり、予算につきましてはあくまでも平成18年度予算でありますので、平成19年度に入って予算の補正をするというわけにはいきませんので、予算上はそのままという形をとらせていただきます。結果的には、平成19年度予算と同じく平成19年度末にまた決算をしますので、決算の中で処理をしていって、例えば不用額が残れば、平成20年度のほうに繰り越しをするという形になります。
以上で答弁とさせていただきます。
16:
◯議長(
杉井征夫) よろしいですか。いいですね。
以上で、9番 浅田議員の質疑を終了いたします。
次に、5番
兼子春治議員の
発言を許します。
17: ◯5番(
兼子春治) それでは、私からは、議第60号の平成19年度の一般会計補正予算の寄附金の関係について少し質問させていただきます。
ただいま提案理由の説明にありましたように、株式会社ビー・エム・エルの近藤健次様から御寄附をいただいたとありますが……。
〔「61号じゃないの」と呼ぶ者あり〕
18: ◯5番(
兼子春治) 失礼しました。
19:
◯議長(
杉井征夫) 以上で、上程4議案に対する質疑を終了いたします。
お諮りいたします。ただいま議題となっております上程4議案につきましては、会議規則第35条第2項の規定により、委員会付託を省略いたしたいと思いますが、これに御異議ありませんか。──ちょっと待ってくださいね。
兼子議員、議第60号の質疑をやりますか。今、こちらのあれで、一括してやったような気がして終了しましたですけど。
20: ◯5番(
兼子春治) それでは、一般会計の補正予算の関係で、提案理由にありましたように、株式会社ビー・エム・エルの近藤さんから御寄附をいただいたとのことで、大変ありがたいなというように思います。近藤さんは、今までにも浅羽図書館への図書の寄附もいただいたということであります。また、近藤さんの出身がこの前広報では幸浦ということでありまして、さきに芋じょうちゅうの「幸浦」を醸造して売り出したということで、幸浦は地域やふるさとを思う心のある人がいる地域だなと感心したところでございます。
この寄附金の使途でありますが、先ほど説明の中では地域交流プラザの隣接の公園整備に使いたいということでありまして、寄附者の意向とも合っていることで大変結構だなというように思います。
しかし、私はこのことについて、受ける側として、本当に寄附された方の思いを受けて、市の事業の一般財源の補てんとして消えることのないような使い方をしていただきたいと思うところでございます。一つの考え方としては、これを元手に、75%の充当の起債を使えば事業費が4倍の大きな事業ができ、寄贈者の心に報いることができるのではないかなというように思います。これから国はふるさと納税という制度も検討されているようでありまして、今回に限らず、受け手側としてそのような心が必要かなというように感じるところでございます。
また、これとは関係ありません。寄附に関連して、2階に飾ってあるつぼでありますが、あれも本市出身で大成された方の寄贈品であります。その方は隣の市の美術館へも多くの美術品を寄贈され、市ではそのために美術館を建設したと、このように言われているところでございます。1階にあるつぼも美術品として非常に価値のあるものと思いますが、地震への対策等もしていなくて、寄贈者の気持ちを思うとき、本当に寄贈していただいたものを大切に管理することも必要で、あれが地震で倒れてしまって割れるようなことがあっては本当に申しわけないなというようなことでありまして、ぜひその対策もお願いしたいということでありまして、これからこういう寄附者がぜひ大勢出ることを願うものであります。
質問というより意見というか、私の思いを述べさせていただきましたが、何か市長のコメントがありましたらお願いしたいと存じます。
21:
◯市長(
原田英之) 兼子議員おっしゃるとおりでございまして、やはり一番大切なことは、寄附者の本当の気持ちをきちんとそんたくする、それから寄附いただいたものをいつまでも大切に扱うこと、そういうことが必要かと思いますので、そうした気持ちでもってこの近藤様からの御寄附、それから2階にございます御寄附いただきました大変立派なつぼにつきましてもそのようにしてまいりたいと、このように思っております。
以上でございます。
22:
◯議長(
杉井征夫) よろしいですか。
以上で、
兼子春治議員の質疑を終了いたします。
以上で、上程4議案に対する質疑を終了いたします。
お諮りいたします。ただいま議題となっております上程4議案に対しましては、会議規則第35条第2項の規定により、委員会付託を省略いたしたいと思いますが、これに御異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
23:
◯議長(
杉井征夫) 御異議なしと認めます。したがって、上程4議案は委員会付託を省略することに決定いたしました。
次に、討論、採決を行いますが、ただいま議題となっております4議案のうち、報第12号及び報第13号については報告案件でありますので、質疑までとし、討論及び採決はいたしませんので御承知おきをください。
これから、議題となっております上程4議案のうち、議第60号及び議第61号の2議案に対する一括討論に入りますが、討論の通告がありませんので、討論なしと認めます。
以上で、上程議案に対する一括討論を終了いたします。
これから採決に入ります。
初めに、議第60号について採決いたします。
本案は原案のとおり決定することに賛成の議員の起立を求めます。
〔賛成者起立〕
24:
◯議長(
杉井征夫) 起立全員であります。したがって、本案は原案どおり可決されました。
次に、議第61号について採決いたします。
本案は原案のとおり決定することに賛成の議員の起立を求めます。
〔賛成者起立〕
25:
◯議長(
杉井征夫) 起立全員であります。したがって、本案は原案のとおり可決されました。
これをもちまして、本
臨時会に付議されました事件はすべて議了いたしました。
以上で、平成19年8月袋井市議会
臨時会を閉会いたします。
(午後2時09分 閉会)
以上、地方自治法第123条第2項の規定により、ここに署名する。
袋井市議会議長 杉 井 征 夫
袋井市議会議員 廣 岡 英 一
袋井市議会議員 兼 子 春 治
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