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平成28年 6月定例会-07月06日-03号

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  1. 藤枝市議会 2016-07-06
    平成28年 6月定例会-07月06日-03号


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    平成28年 6月定例会-07月06日-03号平成28年 6月定例会        平成28年6月藤枝市議会定例会会議録(3日目)               平成28年7月6日 〇議事日程   平成28年7月6日(水曜日) ・開議 日程第1 一般質問    1.  1番  遠 藤 久仁雄 議員     (1) 小・中学校教員の多忙化解消に向けて         ~校務支援システム導入事業中学校部活指導は、改善されるのか~    2. 18番  岡 村 好 男 議員     (1) 北村市政3期目の思いと、意気込みについて    3.  2番  平 井   登 議員     (1) 「花倉城跡」の秘められたポテンシャル    4. 20番  薮 崎 幸 裕 議員     (1) 市政運営3期目にあたっての諸課題について    5.  6番  油 井 和 行 議員
        (1) 中心市街地活性化の今後について     (2) 街道・文化の保存・保護と観光施策について    6.  3番  鈴 木 岳 幸 議員     (1) 藤枝市の食育について 〇本日の会議に付した事件   議事日程と同じ 〇 出席議員(22名)    1番 遠 藤 久仁雄 議員     2番 平 井   登 議員    3番 鈴 木 岳 幸 議員     4番 池 田   博 議員    5番 多 田   晃 議員     6番 油 井 和 行 議員    7番 松 嵜 周 一 議員     8番 山 根   一 議員    9番 山 本 信 行 議員    10番 大 石 保 幸 議員   11番 石 井 通 春 議員    12番 大 石 信 生 議員   13番 小 林 和 彦 議員    14番 西 原 明 美 議員   15番 萩 原 麻 夫 議員    16番 杉 山 猛 志 議員   17番 天 野 正 孝 議員    18番 岡 村 好 男 議員   19番 遠 藤   孝 議員    20番 薮 崎 幸 裕 議員   21番 植 田 裕 明 議員    22番 水 野   明 議員 〇 欠席議員(0名) 〇 欠  員(0名) 〇 説明のため出席した者      市長               北 村 正 平      副市長              栗 田 隆 生      副市長              河 野 一 行      教育長              山 本 満 博      総務部長             後 藤 裕 和      危機管理監            中 田 久 男      企画財政部長           川 田 剛 宏      都市創生戦略監          藤 村 啓 太      市民文化部長           三 好 正 彦      スポーツ・文化局長        吉 本   寿      健康福祉部長           大 石 和 利      健やか推進局長          熊 谷 直 樹      産業振興部長           秋 田 弘 武      都市建設部長           八 木 重 樹      基盤整備局長           宮 田 康 司      環境水道部長           石 田   靖      会計管理者            磯 部 孝 雄      病院事務部長           山 崎 仁 志      教育部長             大 畑 直 已      監査委員             鈴 木 正 和      監査委員事務局長         望 月 壽 兼 〇 出席した事務局職員      議会事務局長           杉 本 容 一      議会事務局次長          幸 山 明 広      主幹兼庶務担当係長        曽 根 良 朗      議事担当係長           小 林 玲 子      議事担当係長           遠 藤 明 寛      議事担当主任主査         中 司 里 香                         午前9時00分 開議 ○議長(水野明議員) おはようございます。  ただいまから本日の会議を開きます。 ○議長(水野明議員) 日程第1、一般質問を行います。  順に発言を許します。1番 遠藤久仁雄議員。           (登       壇) ◆1番(遠藤久仁雄議員) おはようございます。60社中の遠藤久仁雄です。  教育日本一を目指し、取り組みを続けている藤枝市、地域の特色を生かし、藤枝ならではの教育が展開されていることをうれしく思います。  しかし、今、小学校、中学校の教員は大変忙しく、目の前の仕事に追われ余裕のない生活でございます。小・中学校の先生が元気な心と体で児童・生徒に接してもらわないとよい教育は生まれないと思います。  そこで、今回は教員の勤務多忙化の解消を目指して質問をさせていただきます。  それでは、通告に従いまして質問を行います。  標題1、小・中学校教員の多忙化解消に向けて。校務支援システム導入事業と、中学校部活指導は改善されるのか。  2年前に、OECD(経済協力開発機構)は、世界34カ国の中学校教員を対象に行った勤務実態調査を公表しました。それによると、日本の中学校教員の仕事時間は週53.9時間で最高でした。参加国平均は38.3時間です。  また、小学校教員においても、日々のきめ細かな授業研究や児童の生活指導に多くの時間を費やし、ゆとりのない勤務状況です。そんな小・中学校教員の勤務多忙化の解消に向けて、教育委員会として有効な取り組みが必要と考えます。  そこで、以下の2点について質問をいたします。  1項目め、市内小・中学校への校務支援システム導入事業について、3市(藤枝・焼津・島田)の教育委員会においては、小・中学校で使われる公簿、出席簿や指導要録等の作成・記録に関して、平成26年度から共同でシステム導入への検討を行いました。そして、昨年度から各学校で運用実施が始められました。これは、校内設置のパソコンに児童の氏名等のデータを入力することにより共通の各種公簿への打ち出しが可能になり、時間短縮が図られることを狙ったものです。3市をまたがる教員異動があった場合にも共通の書類を使うことで対応できるようにしたものです。  質問1点目、校務支援システム導入事業が開始され1年が経過しました。現状で公簿等の作成はどこまで進められているのでしょうか。  2点目、事業の実施に関し問題点はなかったのでしょうか。また、導入の効果をどのように検証されているのでしょうか。  3点目、教員のさらなる勤務多忙化解消を図るため、本事業に関して新たな改善策を考えていらっしゃいますか。  2項目めです。中学校の部活指導の改善について。  さきのOECDの調査結果によれば、日本の中学校教員が部活動に従事する時間は、3カ国平均の3倍を上回って、最長です。  また、最近の国内での出来事として、一部の教員が、部活指導をブラック化していると位置づけ、ネットを通して賛同者を募り、2万3,000人分の署名を集めて文部科学省に提出しました。このような動きはいずれ全国に波及するものと考えられます。  これまで学校現場では、中学校の部活指導教員は生徒の部活動の意義を大いに感じ、これを教育活動の一環として捉え、休日等の時間を惜しまずに献身的に取り組むことによって支えられてきました。  しかし、これから大幅な教員の世代交代が進み、部活動に対する考えや価値観が変わり、文部科学省も考えを改める様子です。しかるべきときに備え、今から部活動のあるべき姿を考える時代に入ったのだと思います。  以下の5点について伺います。  1点目、市内中学生の部活動への加入はどのような状況ですか。  2点目、各部の活動はどのような状況でしょうか。  3点目、中学校の教育活動(教育課程)における部活動の位置づけはどのようになっているのでしょうか。  4点目、土・日などの休日に部活動が活発に行われていることをどのように考えますか。教員や生徒にとっての課題は何でしょうか。  5点目、部活動に関して、次期学習指導要領に対する準備をどのように考えておられますか。  以上、2項目にわたる質問ですが、お答えをよろしくお願いいたします。 ○議長(水野明議員) 当局から答弁を求めます。市長。           (登       壇) ◎市長(北村正平) おはようございます。遠藤久仁雄議員にお答えいたします。  初めに、標題の小・中学校教員の多忙化解消に向けてについての1項目め、市内小・中学校校務支援システム導入事業についてのさらに1点目、導入から1年経過しての公簿等の作成の進捗についてでございます。  私は、これまでも教育大綱に掲げております笑顔あふれる教育の理念のもとで、教育日本一を目指しまして、他市にはない「学びの環境モデルふじえだ」の実現に取り組んでまいりました。いわゆる授業で人を育てる教育を大切にいたしまして、児童・生徒の支援や、あるいは保護者からの相談業務を行う学校支援相談員、あるいは学校図書館司書、そして生きた英語に触れることができるようにALTを全校へ配置するなど、教職員が子供たちと向き合い、授業に専念できる学校教育環境をつくってまいりました。  また、本年度は、県の「未来の学校『夢』プロジェクト事業」、こういう事業名ですけれども、この事業に高洲中学校がモデル校の指定を受けたことによりまして、教職員の多忙化解消に向けた研究を向こう3カ年実施してまいります。  その中で、昨年から導入いたしました、本市が提案してこれが達成できたものでありますけれども、校務支援システムにつきましては、教職員の大きな負担となっている出席簿や指導要録などのいわゆる公簿を初めといたしまして、成績通知表などの文書作成、あるいはデータ管理のシステム化を藤枝、焼津、島田の3市で共通運用することで入力や管理方法が統一されまして、教職員の負担軽減に大いに寄与しているものと考えます。  本年度は、さらに健康診断票につきましても運用を開始しておりまして、今後新たな文書の統一化、あるいは入力方法の研修を行いまして、あわせてシステムの効率的な運用を検討していくことで、教員が子供たちと向き合う時間がより多く確保できるように努めてまいりたいと考えております。  残りの項目につきましては、教育長からお答え申し上げます。 ○議長(水野明議員) 教育長。           (登       壇) ◎教育長(山本満博) おはようございます。  遠藤久仁雄議員の標題の小・中学校教員の多忙化解消に向けての1項目め、市内小・中学校への校務支援システム導入事業についての2点目の事業実施に向けての問題点と導入効果の検証についてと、3点目の本事業に関する新たな改善策については、関連がありますので一括してお答えをします。
     今回のシステムの運用開始時には入力操作に時間を要しましたが、その後、ICT支援員によるシステム操作研修を受講することで短時間での入力操作が可能となりました。  導入効果については、利用者のアンケート調査からは76.6%がシステムに満足しており、また97.3%がシステム利用で校務事務の処理時間が短縮できていると回答するなど、多忙化解消への着実な成果があらわれております。  しかし、23.4%の教員は何らかの不満を抱えており、その多くはパソコン操作自体のふなれや、今回導入したシステムの理解不足によるものですので、今後、不満の解消に向けて操作研修会の開催や、ICT支援員による巡回などを実施する中で満足度100%を目指していきたいと考えております。  さらに、新任教員や、3市に初めて赴任した教職員でもすぐにシステムが使用できるように、よりわかりやすい取扱説明書の整備を進めることで、校務支援システムの操作性の向上や効率的な運用の工夫など、教員の要望にも適宜対応してまいります。  次に、2項目めの中学校の部活指導の改善についての1点目、市内中学生の部活動への加入状況についてですが、学校によって多少の差はありますが、加入率では70%台が3校、80%台が5校、90%台が2校となっております。  近年、クラブチームなど外部での受け皿がふえたことや、生徒の興味・関心に応じた部活動以外の活動の選択の幅も広がっていることなどから、加入率は以前と比べて低くなっております。  次に、2点目の各部の活動状況についてですが、それぞれの部活の活動状況は学校や顧問の指導方針によるところが大きく、一律ではありませんが、週当たりの活動日数は4日から5日間となっております。1週間の中で、10校とも職員会議や研修会などが行われる月曜日と水曜日は部活動が設定されておりません。土・日の部活動の時間についてはできるだけ生徒の負担を考慮した上で、各学校の裁量により適切に定めているところがほとんどであります。  一方、各学校では、顧問の指導のもと、生徒の自主的な活動が行われていますが、必ずしも専門的な知識や技能を持った教員が顧問になるケースばかりではないため、近年は外部指導者を要請するなど、外部の力を活用して技術力の向上を図っております。  次に、3点目の、中学校の教育活動(教育課程)における部活動の位置づけについてですが、現行の学習指導要領では、部活動の意義や留意点について、学校教育の一環として教育課程との関連が図られるように留意することと規定されております。  部活動は教育課程の中には位置づけられていませんが、学校においては、その教育的効果の大きさから日課表の中に組み込み、課外活動と位置づけ、学校全体で部活指導を行うなど、教育活動の一つとして大切にされております。  次に、4点目の、休日に部活動が活発に行われていることについての考えと、教員や生徒にとっての問題についてですが、部活動は学校生活に豊かさをもたらすとともに、学級や学年を離れて生徒が主体的な活動を展開することにより、生徒の自主性、協調性、責任感、連帯感などを育成し、仲間や教員と触れ合う場として大きな意義を持つものであります。このような点から、特に十分な活動時間が確保できる土・日の部活動は教育的効果が大きいと考えます。  一方、土・日の部活動は、教員や生徒にとっては家庭や地域での活動に費やす時間が制限され、特に教員にとっては多忙感や負担感につながっている面もあります。こうした現状を認識した上で、教員にとっても、生徒にとっても、健康面やほかの活動に支障が出ない範囲内で休日の部活動を行っていく必要があると考えております。そのために、活動時間や内容について学校内で十分検討し、教育的効果とのバランスを図りながら部活動が行えるよう指導してまいります。  次に、5点目の、部活動に関する次期学習指導要領に対する準備についてですが、次期学習指導要領に部活動がどのように位置づけられるかについてはまだ明確に示されておりませんが、今後、文部科学省から部活動における休養日の設定や、教員にかわって部活動指導や引率を行う部活動指導員についてまとめたガイドラインが示されるという情報もあります。こうした動きを注視しつつ、市としても教員の多忙化を解消するための部活動のあり方について検討してまいります。  また、磐田市が県の指定を受けて進めている磐田スポーツ部活の研究成果なども踏まえて、部活動指導の改善について、より有用な方策を検討したいと考えております。  私からは以上でございます。 ○議長(水野明議員) 遠藤久仁雄議員、よろしいですか。遠藤久仁雄議員。 ◆1番(遠藤久仁雄議員) ありがとうございました。  1項目めの最初の1点目ですが、いろいろな公簿がもうつくられているということで、今、出席簿とか指導要録のお話がございました。それ以外にも成績通知書、こういうものを書類としてつくっているということですが、まだほかに実はあるんではないかと思いますので、その辺どんなものが現場で進んでいるか、お答えください。 ○議長(水野明議員) 教育部長。 ◎教育部長(大畑直已) そのほかの調書ということでございますけれども、現在部活動の名簿、それからあと地区生徒会の名簿を作成してございます。以上でございます。 ○議長(水野明議員) 遠藤久仁雄議員。 ◆1番(遠藤久仁雄議員) そのように現場ではいろいろ工夫をされているようです。  これは、実際に仕事をやった人でないとわかりにくいかもしれませんが、昔は生徒・児童のゴム印というのをつくって、それをまず出席簿に打って、そこから新しい年度の仕事が始まったんですね。それで、ばらばらにいろいろ教員は、例えば学級で名簿をつくったりしていましたけれども、今回のこの取り組みは、先ほど申し上げましたように学校のパソコン1台に児童や生徒の氏名とか住所とかそういう情報を打ち込む。それによっていろいろな公簿にそれが転記されていくという大変便利なものです。  実際、年度当初、こういう公簿とかいろんな書類をつくるのに1人当たりの先生が大体何十時間という時間を費やすんですが、それが今回一気に解消された。1人当たり何十時間ですから、学校だと何人か先生がいますので、掛ける職員分ということで、一つの学校にとって大変な時間短縮に私はなったと思います。本当に楽になったわけですけど、ただ現場からの声を実は聞いてみますと、今回こうやって質問をさせてもらうよという話をさせてもらったんですけど、一様に聞こえてくるのは、パソコンを操作しているときに動きが大変悪い。パソコンの立ち上がりがまず遅い。それから、いろいろな作業をやっても、それがスピーディーに展開していかないと言うんですね。そんなことがあるのかなあと思ったんですが、幾つかの学校に聞いたところ、やはりそういうことでした。それは藤枝市だけじゃなくて、島田市のほうの学校も言っておりました。せっかくこういう開発をして、教員もやる気になってやっているんですが、どうもパソコンが影響しているのかなあと思いますが、これについて当局の考えをお伺いします。 ○議長(水野明議員) 教育部長。 ◎教育部長(大畑直已) 現在、学校の校務用のパソコンにつきましては平成22年度に一斉に導入されたものでございます。多少動作におくれが生じておることは承知しておりますが、校務支援システムの使用上、機能に特に支障はないというふうに考えております。以上でございます。 ○議長(水野明議員) 遠藤久仁雄議員。 ◆1番(遠藤久仁雄議員) 今お答えいただきましたけど、今の御答弁でもやっぱり私が各学校で聞いたのとちょっと違うんですよね。要するに、作動に時間はかかるけれども、何とか今のままで校務支援システムの作業が可能だというようなお答えだったと思うんですよね。実際その立ち上がりとか、そういう動きが悪いということなんですね。いろいろその使い方についても研修とかされていると思うし、学校のほうに指導もしてくれていると思うんですが、私がいろいろ聞いた人は、学級担任の先生もいますけど、ほとんどは管理職の人に聞いています。だから、校長先生とか教頭先生がそんなようなことを言っているわけですよね。多分校長会とか教頭会とか、そういう場でもきっと話題に上っているんじゃないかと思うんですよね。せっかくこういう事業を始めたので、パソコンを新しく、それによっていろんな効果が期待できます。さらに校務支援システムが発展して、さらに時間ができて、その分、子供たちと接する時間ができるということで、パソコンの新しい更新について考えていただけないでしょうか。 ○議長(水野明議員) 教育部長。 ◎教育部長(大畑直已) このパソコンの更新については、現在予定はしておりません。  ただ、更新するときに当たりましては、国・県などの交付金、あるいはその他の特定財源等、そういったものが活用できるかどうかも含めまして検討をしてまいりたいというふうに思っております。以上です。 ○議長(水野明議員) 遠藤久仁雄議員。 ◆1番(遠藤久仁雄議員) 今のお答えですけど、そういう交付金とか、もちろん最大限に活用していただいて実行してほしいんですが、確かにパソコンを買いかえるとなると、教員の人数も多いですし、大変な費用がかかるのも事実です。  しかし、先ほどから言っていますように目的がはっきりしていますので、これは市民の皆さんの税金を使わせていただくわけなんですけど、こういう目的のために使うということであるならば賛成が得られるんじゃないかなあと私は思っています。もちろん導入するかどうかに当たっては非常に慎重に配慮が必要だと思います。だけど、ぜひこれを進めてほしいと、私はそういうふうに願っております。第三者の厳しい目でこれをしっかり見てほしいと、そんな要望でございます。  実際すごい評判がいいわけですよね、現場では。一番大きいのは、教育委員会が主導でやっていると。そして、平成26年度にシステムの研究を1年間やって、27年度から現場におろしたんですね。  先ほどのアンケートを見ても97%でしたっけ、超える教員が時間が短縮されたと。それはもう本当の事実なんです。1人当たり何十時間と短縮されている。だから、今すごいチャンスだと思うんですよね。そういうふうに学校におろして、1年間でこれだけ進んで、さらにまたそれにパソコンを変えてよくなる。ぜひそれを進めていただきたいと思うんですが、今こうやって話をしていて、教育部長、どうですか、先ほどの御答弁がちょっと簡潔だったので、余りはっきりしたことは言えないかもしれませんが、今のことを聞いていただいて気持ちが少し動いたかどうか、ちょっとお聞きしたいと思います。 ○議長(水野明議員) 市長。 ◎市長(北村正平) 気持ちが多少動いているもんですから、私のほうから。  御承知のようにこの校務支援システムというのは、本市が焼津市と島田市に呼びかけて、初めは同意されていなかったんですけれども、思い切ってやった。御承知だと思うんですけれども、これは御承知の市町村振興基金を使って、広域でやればその補助金がもらえるというやつなんですね。教育委員会からの予算じゃないんですよ。私はこういうことは、今私たち3市は県内でほんの一部なんです、これをやられているのは。いいと思ったら県がやるべきなんですよ、全部出して。それを私は言っていきます。  それと同時に、こういうようなことを各市だけでやったでは教育のレベルは上がっていきません。ですから、私はそういうことも含めて、先ほど教育部長が特財も含めてと言いましたけれども、県が率先して予算化して、あるいはもしよかったら文科省に県からお願いして、そういうようなことをこれからやっていくべきじゃないかなあと。そのつなぎとして我々がやっているもんですから、最大限やはり、焼津市と島田市も一緒にやっているもんですから、本市だけがやるというと、何だ、そっちばっかりやっちゃってというふうになりますので、ですから、連係したプレーで、それで呼びかけながらやっていきたい。こういう答弁でよろしいでしょうか。 ○議長(水野明議員) 遠藤久仁雄議員。 ◆1番(遠藤久仁雄議員) 大変満足しております。ありがとうございます。ぜひそういうふうに県のほうにも語りかけていただきたいと思います。ありがとうございます。  1項目めの質問はそれで終了します。  2項目めの部活動ですが、①1点目のところで部活動の加入状況についてお聞きしました。大体80%から90%くらいの生徒が校内の部活動に加入している。残りの生徒は地域のクラブですね。そういうものに通っているようです。  確認しておきたいのは、昔は全員加入ということで生徒指導的な要素が強かったんだと思いますが、全員加入でしたが、今は任意加入。しかし、任意加入といっても、中学生に、やはり何かの種目に打ち込んで一生懸命努力する、これは非常に大切なことだということで学校のほうでもそういうことを進めてくれているようです。  2点目ですが、活動ですが、先ほどのとおり月曜日と水曜日は除いて週4日から5日、その中には当然土曜日、日曜日が含まれるわけで、土・日にはかなりの時間、部活動をやっているという状況がございます。  そこも時間の関係で飛ばしまして、3点目の中学校の教育活動(教育課程)における部活動の位置づけですが、教育長が答えてくれました。部活動は教育課程の中には位置づけられていないと。教育課程の外であるということです。もしこれが教育課程の中であると言われたら、私はいろいろ反論しようと思って用意してありましたけど、そんなことはなかったですが、しかし、教育的な意義が大変大きいということで、学校の教育活動の中に組み込んで熱心にやられているという、そんなお答えだったと思います。  実は法律上、この「部活動」という言葉は一切登場しないんですよね。教育基本法から学校教育法に至って、施行規則とかいろいろございますけど、そのほか教員とか生徒に関する法律はいっぱいあるんですけど、部活動という言葉は一切登場しないんですね。  そして、何に登場するかというと学習指導要領の中に出てきます。この学習指導要領というのは法律とは別だと思いますが、文部科学省のほうで明らかにした、示したものなんですが、教育の中身について書かれています。実は教育指導要領の中にほんの少しだけ、序文にあるわけですが、第1章の総則というところに部活動という言葉が出てきますけど、ただその肝心の中身ですね。具体的にどういうふうに指導しなさいというのは、学習指導要領には本当に細かく各教科、書いてあるんですが、一切ほかには見当たらないんですね。  そういうことで、今、教育長が言われた教育課程外であるということ、そのとおりだと思いますが、実際、学校では年度当初に各先生方に部活の指導をお願いするわけですが、それが非常に大変なんですね。というのは、教員もその辺はよく知っていますので、部活顧問を引き受けますと、土曜日、日曜日の時間がそれに費やされてしまう。しかも長時間ですね。ですから、なかなか部活を引き受けてくれないというのが現実としてあるわけです。そこを何とかお願いして、教育的意義が大きいからということで、生徒も保護者も期待しているということでお願いをして部活顧問を引き受けていただきます。主顧問、副顧問とあるわけなんですが、年によってはなかなかそれが決まらなくて大変な思いをします。でもしかし、協力していただいて、それをお願いして、職員会議で皆さんで共有して1年進めるわけです。この教育課程には外だけれども、実際には教育活動として熱心に行われている。こんな状態になっていますけど、このことをどのようにお考えになるか、教育長、お願いします。 ○議長(水野明議員) 教育長。 ◎教育長(山本満博) 確かに教頭先生方が部活の指導についてお願いをしてきたということは、本当に大変だなあということは私も聞いておりますけれども、確かに部活動は教育課程の中に位置づけられていませんけれども、学校においては、生徒間の好ましい人間関係に非常に役立っているというような声が多いということから、私は教育的価値が非常に大きいというふうに思っていますので、今後についても、やはり教育活動の一つとして大切にこれはしていきたいなというふうに考えております。 ○議長(水野明議員) 遠藤久仁雄議員。 ◆1番(遠藤久仁雄議員) それで、だんだん4のほうに移っていきますけど、3と4を合わせたような質問ですけど、結局、教員というのは時間外の手当とかもありませんでして、御承知のように、土・日に例えば部活動をやっても、それを勤務として、翌週振りかえをするとかそんなこともありません。そんなことをやったら学校が麻痺してしまいますし、そんなことは現場の教員はわかってくれていると思いますけど、そうやって活動しているわけですね。  ちょっと確認しておきたいのは、実は土・日のことなんですが、土・日に部活動をやるとお金がもらえると、こういうことを世間の方が言われるわけです。私も調べてみましたけど、今どうなっているかということですが、これは県の条例がございまして、それから規則ですね。その中で定められておりますけど、部活動を土・日におおむね4時間以上やりますと3,000円の手当が実はもらえる。じゃあもっとたくさんやったらどうかというと、実は7時間45分以上部活動をやりますと、ぐんと上がって3,200円なんです。3,000円から3,200円なんですね。何校か集まって練習試合なんか土・日にやりますと1日かかるんですよ。ですから、10時間ぐらいかかるときがある。それだけやってもそのくらい。手当を少しだけもらって、時給400円くらいのね。その辺も勤務として何か教員の勤務っておかしいなとつくづく思いますけど、時間外の勤務手当が出ない。時間外がないですからね。だけど、こうやって部活動をやると少しだけ手当がもらえるというような実態はあるんですが、まず金額が違っていないかどうか、御確認願えますか。 ○議長(水野明議員) 教育長。 ◎教育長(山本満博) 確かに金額については間違いありません。 ○議長(水野明議員) 遠藤久仁雄議員。 ◆1番(遠藤久仁雄議員) それが間違えてなければいいわけですが、そうやって教員は部活動に従事しているということがわかりました。  最後の5点目の質問に移ります。  文部科学省が、あと数年すると新しい学習指導要領をつくります。その中には当然今の勢いでいきますと休日をやっぱり設けようということで、それが月に1回なのか何なのかわかりませんけど、とにかく現場にそういう呼びかけをしてくると思います。  考えてみると、私が教員をやっていたときに家庭の日というのがあったんです。25年か30年ぐらい前だったと思います。家庭の日というのがあって、第3日曜日に部活をやめようと、休もうと。家庭に子供を返しましょうということがあったんですが、何かだんだんそれが守られなくなってきたんですけど、現在どうなっていますか。 ○議長(水野明議員) 教育長。 ◎教育長(山本満博) 家庭の日については、毎月第3日曜が家庭の日ということで、静岡県の家庭の日というふうになってきたわけですけれども、共働きが非常に多くなってきたということでもって、この家庭の日というのは第3日曜じゃなくて、家庭にとって都合のいい日を家庭の日とするというふうに変わってきました。そんな関係で、学校のほうでは、例えば行事予定の中に家庭の日を位置づけたりとか、あるいは部活動の休養日に当てたりと、そういうようなことはなくなりました。以上でございます。 ○議長(水野明議員) 遠藤久仁雄議員。 ◆1番(遠藤久仁雄議員) ですから、一斉にこの日に休むとかということは今できないんですよね。家庭の都合のいい日というと、それぞればらばらでまとまらないと思いましたけど、現状はそうで、第3日曜日を休みにするというのは今はないようですね。そんなことも、今度どうでしょうかね。せっかくそうやって家庭の日というのはかつてあったんですが、それがなくなってしまったんですね。  今度、文部科学省のほうからそういう指導があったときに、現場でそれをやるかやらないかということになると思いますので、今すぐじゃないですけど、これからそういうことも勤務の多忙化とあわせて考えていただいて、そのころまでにはきちっと方針を出していただければと思います。  それから、同時に、教員を助けるということで、外部から部活動の指導員、こういうもの、多分学習指導要領か何かに出ると私は思うんですけど、昔から実は、現在でもありますけど、部活では外部指導者と言っていて、各学校によって違いますけど、2人、3人と外部指導者を入れて、ある部についてはそういう指導をしていただいています。これ実はずうっと昔からありまして、25年か30年くらい前ですかね。私も藤枝市の大きなF中学にいたときに部活の顧問をやって、一つだけ参ったのがあるんですよ。自分のことを言って申しわけないですが、それは大抵のスポーツだったらできたんですけど、その年にどうしてもやる先生がいなくて私が引き受けたのは剣道でした。剣道は全く私素人で、何もできません。そのとき困ったんですけど、部員のお父さんが大変剣道の名人でございまして、お父さんが剣道をやるよということを聞きましたんで、そのお父さんにお願いして来ていただきました。大変子供たちに好評で、何回かその後来ていただいたんです。その方は大変子供と接するのが上手で、子供に説明したりするのが大変現場の先生のように上手に教えてくれたんですね。そういうふうに中学生の実態をよくわかって教えてくれる、あるいは学校のシステムとかそういうものがよくわかって教えてくれる、そういう指導員ならいいと思うんですが、なかなか指導員を確保するといってもすぐにはできないと思うんですね。だから、今から少しずつ土台をつくっていっていただくというか、そういうことが必要だと思うんですが、その辺お考えどうでしょうか。 ○議長(水野明議員) 教育長。 ◎教育長(山本満博) 部活の指導員ですけれども、今お話があったように、その種目に対してより専門的な知識とか、そういう技術を持っている人、それから今お話のように部活の意義について、しっかり理解をしてくれている人がやっぱり指導者になるべきだというふうに私は思っています。  それから先ほど来、部活というのが学校教育活動の一環であるということですので、学校の教育活動とか教育方針、そういうものに協力とか、あるいは理解が得られて、同一方向で指導のできる、そういう人材がやはりふさわしいんではないかなというふうに思っています。 ○議長(水野明議員) 遠藤久仁雄議員。 ◆1番(遠藤久仁雄議員) これはまた先のことで、どういう案が示されるかはわからなくて今話をしていて申しわけないんですが、でも、そういう部活動の指導員が入ってくるのは恐らく間違いないと思うんですね。ですから、今、教育長おっしゃったように、学校のことをよく理解した人がそこに入ってもらうのがやっぱり一番いいと私も思います。地域で探すといってもなかなか難しいんですけど、教員を退職した人がいますよね。そういう人で、まだ元気な方がいらしたら、そういう人なんかに頼んでやるというのも一つの手だと思うし、もちろん各競技団体のそういう役員、メンバーでもよろしいんですけど、ぜひそんなことをまた準備をお願いしたいなと思います。  それから次の次の質問ですが、高洲中学校で本年度夢プロジェクトでしたっけ、指定を受けたと先ほどお聞きしました。高洲中学校というのは、私も勤務したことがあってよくわかるんですけど、大変に部活動とか学校行事とか、そういうものがすごい盛んな学校なんですよね。高洲中学校を選んだというのは、何かそういう狙いのようなものがあるんでしょうか、ちょっとお聞きします。 ○議長(水野明議員) 教育長。 ◎教育長(山本満博) 高洲中学校を選んだというのは、やはり部活動というか、学校全体が一応今落ちついているという状況の中で、高洲地区をというような形で選定をさせていただきました。以上でございます。 ○議長(水野明議員) 遠藤久仁雄議員。 ◆1番(遠藤久仁雄議員) 私がいたころは落ちついていなかったもんですから、大変でしたけど、それでも高洲中学校がすごいのは、こちらにも卒業生の方いらっしゃいますけど、議員にも。藤枝市のほかの学校ではやらないようなことを高洲中学校の生徒はやってしまうんですよね。割とほかの学校は格好つけたりする生徒が結構多いんです。生意気な生徒が多かったんです。高洲中学校の生徒はそういうところが、ふだんだらしがないところがあるんですけど、きちんとやるんですね。特に鷹の羽祭という体育大会には本当にもう見るべきものがあって驚きます。いろいろどうして子供はこんなちゃんとできるんだろうなと思うくらい見事にやられますね。フォークダンスなんか、セーラー服着て地面にばあっと倒れちゃうような、そんな演技をするんですけど、大変いろいろな活動が盛んな、だから当然先生方も忙しいと思うんですね。こういう学校が指定を受けて、これから3年間でしたっけ、研究をされるということで、すごくいい研究になるんじゃないかと。ぜひこの中でこの多忙化のことも中心に考えてください。  それから最後ですが、結局こういう話をしていきますと、部活動のあり方ということに行き着くと思います。それで、私の意見ですが、昔から部員が中学で自主的に自分たちで考えてやるということで目標を立てたりしています。それはずうっとやっているんですが、今でもやっているよと現場の先生は言われるかもしれないけど、やはりこれからは時間も少し短くするような方向になって、その中で自分は本当に何をやるかということを突き詰めて考えるようなそういうことを、これは皆さんでそういう知恵を出し合ってやっていただければいいと思うんですが、自主的と言いますけど、本当に自主的にやっているかとか、そこまで考えて、部活動を教育活動の一環として大事なものですから、達成感とか協力感とか、やり抜く力とかいろいろございます。異学年でその部活をやろうと思った者が集まってきているわけですから、その中ですばらしい活動がいろいろできるんじゃないかと私も考えています。きょうは多忙化ということで話をさせてもらいましたけど、ぜひこれから、さっきの校務支援もそうですけど、部活動のほうも教員の多忙化解消ということでぜひ御努力願えればと思います。ありがとうございました。 ○議長(水野明議員) 以上で、遠藤久仁雄議員の一般質問を終わります。 ○議長(水野明議員) それでは次に進みます。18番 岡村好男議員。           (登       壇) ◆18番(岡村好男議員) おはようございます。市民クラブの岡村でございます。  通告に従いまして、標題、北村市政3期目の思いと意気込みについて一般質問をいたします。  6月20日から北村市長の3期目の任期が始まりました。今回も無投票での当選となり、名実ともに北村市長の政策が広く市民に受け入れられた結果であると断言できると思います。  8年前、9年前の藤枝に漂っていました閉塞感は大きく解消され、間違いなく北村市政は、明るく元気のある藤枝、そして誇りの持てるまち藤枝を取り戻してくれたと多くの市民が評価したものと判断をしています。  一方で、今の時代、本市も御多分に漏れず少子・高齢化という荒波にさらされ、1年経過するごとに課題・難題がふえ、先々が不透明な時代に突入したと多くの市民の皆さんは感じ取っていると思います。  今議会は任期3期目の最初の議会であり、所信表明を受け、改めて今後に向けての市長の思い、意気込み、方向性について、以下、7点について伺ってまいります。  まず第1点目は、無投票当選についてです。  今回の市長選挙におきましては、2期目と同様、対抗する候補者もなく無投票で当選されたわけですが、この点についてどのような感想をお持ちなのか伺っておきます。  次に、2点目です。2期8年の総括についてでございますけれども、市長は8年前、「元気なまち藤枝づくり」を掲げて当選され、そして2期目は、「選ばれるまちふじえだ」を目指して取り組んでこられました。この大きなテーマにおいて、どのように8年の総括をされているのか、伺っておきます。  次に、3点目は、新たな藤枝のまちづくりについてです。  3期目の市政経営に当たって、市長は新しいテーマとして、「新たな藤枝のまちづくり」を掲げ、「創る」をキーワードとしたマニフェストを打ち出されましたが、3期目に向けての思い、意気込みについて伺います。  次に、4点目です。4つのKについて伺います。 市長は、3期目に当たり、引き続き日本一を目指す重点施策として、健康、教育、環境、危機管理のいわゆる4つのKに取り組んでいくと表明されていますが、この4年間ではこれらの施策をどのように推進していかれるか、その考えを伺っておきます。  次に、5点目は、南部地域の振興について伺います。  JR藤枝駅を中心とした中心市街地においては、中心市街地活性化基本計画により民間投資を誘導しての発展はまさに目を見張るものがあり、志太榛原の中核都市として一段も二段も存在感が増し、高い飛躍が期待されているところでございます。中心市街地に続いて人口増加が著しい市の南部地域については、志太中央幹線の整備、はばたき橋の開通、また本年3月には東名高速道路の、長い名前なんですが、大井川焼津藤枝スマートインターチェンジなどの交通基盤が整いつつあります。これら交通基盤を含めた今後の社会資本整備に加え、総合的な南部地域の振興について考えを伺います。  次に、6点目は、広域連携についてです。  市長は、常々これからは静岡市との連携が重要と述べられています。昨日の答弁でも何度かおっしゃっておられました。具体的には、本年3月に静岡市と焼津市が連携協約を結んだ連携中枢都市圏形成のための都市連携については、これまで藤枝市もその協議の中に参加していましたけれども、経過の中での本市のスタンス、今後この枠組みへの参加について、また近隣市との関連を含めて市長の考えを伺っておきます。  次に、最後7点目は、人材の育成について伺います。
     市民の絶大な信任により再々選されたわけでございますけれども、市長の進める新たな施策展開では、施策の専門性やスピード感ある人材が求められております。  また、これからの行政は市役所だけで行うものではなく、市民や民間との協働・分野別の施策を遂行するリーダーとなる人材発掘、育成も求められています。そこで、市職員の人材育成を含めて、今後の人材の発掘、育成にどのように取り組まれるのか伺います。  以上、壇上からの質問とさせていただきます。よろしくお願いします。 ○議長(水野明議員) 当局から答弁を求めます。市長。           (登       壇) ◎市長(北村正平) 岡村議員にお答えいたします。  標題の北村市政3期目の思いと意気込みについての1項目め、無投票当選の感想についてでございます。  この御質問をいただきましたので、私の今の心境も素直に述べさせていただきたいというふうに思います。  まずは議員各位、そして市民の皆様の多大なる御支援、また力強い後押しによりまして、引き続き市政経営を担わせていただくことになりまして、改めて感謝を申し上げたいというふうに思います。  現在の本市は、これまで一歩一歩進めてきました取り組みがここに来て形になり、本格的な少子・高齢、人口減少社会の中にありまして、多くの人や、あるいは企業から選ばれる好循環が生まれて、活力ある明るい話題にあふれていると私は思っております。  今回の無投票当選という結果につきまして、私は、市民の皆様がこれまでの市政、何よりも職員の頑張りによるこうした成果、現状を評価いたしまして、今後のさらなる発展的な取り組みに大いなる期待を抱いていただいていると受けとめているところでございます。  3期目の新たなステージのスタートに当たりまして、この大きな期待に応えるべく、今の好循環をさらに力強いものといたしまして、本市を飛躍させるように全身全霊で取り組んでまいります。  次に、2項目めの私のテーマ、「元気なまち藤枝づくり」、そして「選ばれるまちふじえだ」づくり、これにおける8年間の総括についてでございます。  私が市長に就任した8年前は、いわゆるリーマンショックによりまして不安定な社会経済情勢に加えまして、我が藤枝市も市の財政、あるいは病院経営、さらに当時の志太2市2町の合併破綻など多くの課題を抱えまして、暗い雰囲気が漂っておりました。  そこで私は、とにかく私たちの藤枝市を明るく、一歩ずつ前向きに解決していくことが何よりも大切であると訴えまして、「元気なまち藤枝づくり」、そして「選ばれるまちふじえだ」づくりを掲げまして、市の財政あるいは病院の経営健全化と、さらにクリーンセンター建設の道筋を整えまして、中心市街地の活性化など、将来に向けて活力を養うまちづくりを積極的に進めてまいりました。  あわせまして、市民の安全・安心な健やかな暮らしを守り、本市の資源を生かすまちづくりといたしまして、市民の暮らしに直結する、いわゆる4K施策を初め、中山間地域や、あるいは蓮華寺池公園周辺などの多彩な魅力あふれる拠点づくりを強力に進めてまいりました。  これまで一歩一歩取り組んできたことが一つ一つ形になって、本市は今、8年前に比べ姿形のみならず中身も大きく変貌を遂げ、地方創生が叫ばれる中にあって、まさにモデルとなる自治体としてその存在を示していると国からも評価を受けまして、私自身このことを大変うれしく思っているところでございます。  これからもこの状況にとどまらず、私は3期目におきまして、さらに広域から人や民間投資を呼び込み、一段と暮らしやすい希望あるまちをつくり上げていく決意を新たにしているところでございます。  次に、3項目めの3期目の思い、意気込みについてでございます。  これまで掲げてまいりました「元気なまち」は、まさにまちの基礎を築くものでありまして、それにより、「選ばれるまち」として多くの人や企業を引きつけるというものでございます。この考え方は本市のみに当てはまるものではなくて、全ての都市に共通するものでありますことから、私は今後も本市だけでなく、周辺地域全体が元気と活力に満ち、広域的に選ばれ、人を呼び込んでくれますように、志太榛原地域のいわゆる中核都市として地域を先導していきたいと考えております。  その上で、一段上がったまちといたしまして、さらに独自性と持続性を高めていくために、私の強い思いといたしまして、未来に向けて希望輝く新たな藤枝のまちづくりを掲げました。  私は、本格的な人口減少の荒波を乗り越えていくためには、私の政治理念でもございます「誰もが幸せに暮らし、希望を持てるまち」を着実につくり上げていくことが何よりも大切であると考えておりまして、皆様に実感していただけるように、議員各位、そして市民の皆様のお力添えをいただきながら、最大限この実現に努めてまいります。  今回、皆様からいただきました大きな期待に十二分に応えられますように、現在の好循環をさらに加速、持続させまして、市民の皆様が我がまち藤枝に愛着と誇りを、そして次代を担う子供たちも夢を抱ける希望あるまちを先頭に立ってつくり上げてまいりたいと考えております。  次に、4項目めの4つのKをどのように推進していくかでございます。  いわゆる健康、教育、環境、危機管理、この4つのKの重点施策につきましては、まさに市民生活の根幹をなす施策でございまして、これまでの8年間徹底して取り組んできましたことが子育て世代を中心に選ばれ、継続的な人口増加という大きな成果につながったものと考えております。この流れをさらに将来へつなげるために、3期目におきましても引き続きこの4K施策を市政経営の中心に据えまして、より一層の充実、深化を図ってまいります。  これからの主な取り組みといたしまして、まず健康予防についてでございますが、本市の強みでありますスポーツを生かしまして健康長寿のまちづくりを進めますとともに、今よりも一段高い救命救急医療体制の強化に取り組んでまいります。  一方で、増加する認知症への対策につきましては、医療と介護の結びつきを深めました全国のモデルとなる地域包括ケアシステムを構築いたしまして、高齢者が地域で安心して暮らせる環境の充実を進めてまいります。  次に、教育でありますが、これまでの英語教育や、あるいは特別支援教育の充実などに加えまして、2020年のプログラミング教育の必修化を見据えまして、科学・ICT・ロボット教育に本格的に取り組みますとともに、本市独自のいわゆる小中一貫教育の構築に向けまして、瀬戸谷地区をまずはモデルに、みずから未来を切り開き活躍できる人材を育成してまいります。  続いて、環境についてでございますが、今を生きる私たちの将来への責任といたしまして、資源循環や省エネルギーを推進いたしまして、太陽光発電などの再生可能エネルギーの普及を促進してまいります。  あわせて、クリーンセンターにつきましては、地元の皆様の御理解を得まして、周辺施設も含めた整備促進を志太広域事務組合とともに促進してまいります。  そして、危機管理についてでございますが、このたびの熊本地震では大変多くの方が避難生活を続ける中で、さらに追い打ちをかけるように集中豪雨が重なるなど、被災地の方は大変な御苦労を強いられております。こうした状況を教訓といたしまして、危機管理センターを中心とした防災対策の見直しと、原子力災害に備えました、いわゆるUPZ圏域におけます安全対策など、きめ細かな危機管理体制の整備を早急に進めてまいります。  このように、本市独自の4K施策をさらにきめ細やかなものとした上で前進させまして、私の市政経営の原点でございます「誰もが幸せに暮らし、希望を持てるまち」を確実につくり上げまして、人口減少社会を切り開いてまいりたいと考えております。  次に、5項目めの総合的な南部地域の振興についてでございます。  本市の南部地域につきましては、富士山静岡空港にアクセスいたします志太中央幹線はばたき橋や、今般の東名スマートインターチェンジの開通によりまして広域交通ネットワークが整い、地域のポテンシャルは飛躍的に高まりまして、今後も大きな発展が期待をされます。  こうしたまちの動きは南部地域の人口の拡大としてあらわれておりまして、まさに今の本市の勢いを象徴している地域でございまして、私もこれからますます力を入れていくべき地域であると思っております。  今後、さらに広域における拠点性を高めていくためには、周辺の市や町とを結ぶ幹線道路の整備・充実が不可欠でありまして、このたび策定いたしました道路整備プログラムに基づきまして、戦略的・効果的に推進してまいりたいと考えております。  あわせて、地域の発展に向けましては、住民の皆様が憩い、交流の拠点となる公園も都市機能として求められますので、市内全体のバランスを考慮いたしまして、地域ニーズの高い当地域への公園整備を優先的に進めてまいります。  本市が新産業ゾーンと位置づけております東名スマートインターチェンジ周辺地区につきましては、観光・物流を含めた広域アクセス性が大きく高まりまして、いよいよ本格的に動き出すタイミングとなりました。  この地区一帯は、御承知のように貴重な優良農業地帯でございまして、土地利用の制限もありますために慎重な検討が必要でありますが、まずは地元の皆様の意向をしっかり伺いながら、焼津市とも手を携えまして、市域を超えて志太榛原エリアの経済発展に大きく寄与する将来構想づくりを進めてまいります。  こうした南部地域全体の将来を見据えたまちづくりを考えるべく、本年度庁内にプロジェクトチームを立ち上げまして、その中で検討をスタートしたところでございます。このような取り組みを含め、市全体を俯瞰する中で、南部地域のポテンシャルと立地特性を最大限活用したまちづくりを積極的に進めてまいりたいと考えております。  次に、6項目めの広域連携についてでございます。  私は、少子・高齢、人口減少という大変厳しい社会環境の中で、近隣の市や町が持つ互いの個性を尊重しながら地域力を高めていくためには、広域連携が極めて重要と考えております。今まで連携を密にしてきました志太榛原地域に加えまして、雇用の受け皿でもございます静岡市を含む中部地域全体が連携して、スケールメリットを生かして共通の課題解決、あるいは住民サービスの向上を図っていくことは関係の市や町にとって大いにプラスになるものと考えます。  特に観光分野で中部地域が連携することのメリットは大きいと考えまして、そのため、私がかねてより提案してきました組織の設置が形になりまして、本年3月に中部5市2町の枠組みで地域連携DMOの設立準備の取り組みが始まりました。静岡市を中枢都市といたしました、いわゆる連携中枢都市圏制度の活用につきましては、昨年本市を含む関係の5市2町におきまして、中部地域の連携強化は必要としながら、将来ビジョンを見据えた十分な議論を踏まえまして進めるべきであるとの認識を共有したところでございます。圏域内の連携は、中枢都市と他の市や町がそれぞれ1対1で協約を締結するものでございまして、静岡市と焼津市は、共通した連携施策を目的に協約締結に至ったものと捉えております。  私は、連携協約の締結は、関係の市や町が考えを一つにした上で進めることが最善であると考えておりまして、中部圏域の発展に向けた将来ビジョンを明確にして、中部圏域の市民全体がそのメリットを享受できる連携となるように周辺の市や町としっかり協議して、今後も議員の皆様の御意見を伺いながら進めてまいります。  次に、7項目めの、人材の発掘・育成についてどのように取り組むかでございます。  少子・高齢、人口減少社会を迎えまして地域間競争が激化する今日におきまして、この地方創生による地域の特性を生かした独創性のある事業を展開するためには、私は何よりもまず行政を先導する職員の人財育成が最重要であると考えております。  これまでも、人材の「材」を財産の「財」と捉えまして、希望する職のいわゆる公募制度、この公募制度を初めといたしまして、若手のプロジェクトチームの設置と政策提案の実現、そして1人1改善運動などに取り組みまして、志の高い総合力と専門力を兼ね備えた人財の育成を進めてまいりました。  この結果、藤枝市の先進的な取り組みをみずから立案いたしまして全国に発信した職員が、全国的なシンポジウムのパネリストといたしまして、また講演会や大学の講義に講師として招聘されるなど、市の枠を超えて活躍しておりまして、人財育成の成果が形としてあらわれてきております。  私は、3期目に当たりまして、引き続き市の人財育成に努めますとともに、その取り組みの輪を広げて、市民、事業者、行政がそれぞれ役割を認識して、尊重し合いながら協働して社会や地域の課題に取り組んでいく、いわゆるリーダーの育成を積極的に図ってまいります。  現在、市と連携した藤枝おんぱくの事業で、先日、ふじのくにしずおか観光大賞を受賞いたしましたNPO法人SACLABOの渡村マイさん、あるいは元気なまち藤枝づくり大賞や、藤枝セレクションで最高賞を受賞いたしまして、全国に藤枝の名を発信しているせとやコロッケの会の小林浩樹さんに代表されるさまざまな人材が育ってきております。  また、地域おこし協力隊事業によりまして、中山間地域、あるいは中心市街地の地域コミュニティーの活性化を推進する中でも多くの市民参画を得ながら、新たなコミュニティーを支える人材の育成が図られております。  今後、このような市民協働の担い手となります人材の育成におきましては、既に各種市民団地等で目覚ましい活躍をされている方たちを広報紙等で積極的にPRいたしますとともに、本年度立ち上げました人材育成の拠点となる藤枝ボランティア登録事業で研修や講座などを充実させてまいります。  こうしたことによりまして、職員の人財育成とともに、市民の皆様の持つ知識や、あるいは経験を生かして、多様な人材が生涯にわたり生き生き活躍できる地域社会を創造いたしまして、さらに「選ばれるまちふじえだ」を推進してまいります。以上でございます。 ○議長(水野明議員) 岡村好男議員、よろしいですか。岡村好男議員。 ◆18番(岡村好男議員) ただいま市長答弁をいただきまして、おおむね理解をしたわけでございますけれども、さらに具体的な内容につきまして再質問、要望、確認といった形で進めてまいりたく思います。  まず、1項目めの無投票当選の感想につきましてですが、答弁にもありましたが、一歩一歩の取り組みの積み重ねが形になってきた。まさにこのことが成果のあらわれだと私自身も同感の思いでございます。  それと同時に、市長が常々のところで言葉の中に、どんなにいい施策、事業でも、市民が知らなければ意味がない、このことに尽きると私も感じております。どんな政策をどう行い、どう成果があったのかを市民に知っていただくためには、広報紙や電子媒体だけでなく、常日ごろから市長みずからのライフワークとして地域に出ていかれ、市政報告や地域座談会を行っておりますけれども、これを継続していただきたい。大変でしょうけれども、引き続き現場に出て市民の声にしっかりと耳を傾けていただきたいことを切にお願いをしたいと思います。  次に、2項目めの2期8年の「元気なまち藤枝づくり」、このことの総括について答弁がありました。  まず、この市の財政改善、そして病院経営基盤の改善、さらには中心市街地の活性化などの評価は、まさに多くの市民の皆さんが絶賛しているところでございます。  とりわけ市長の就任時、このまちを元気にしたい。それに向けては市街地を基準として、今やJRの藤枝駅前は本当に夜遅くまで明るく、ホテルや居酒屋、そしてパン屋さんも市外からの人たちも加わって大変にぎわっております。先週2日間にわたって確認をしてまいりました。近隣の焼津、島田、掛川、袋井の各駅前の様子と比べてみますと本当にその差は歴然としております。一度職員の皆さん、見に行ってください。  一方で、藤枝地区では蓮華寺公園の再整備など着々と進みまして、人のにぎわいも拡大をしてきております。手応えはかなり感じられていると思いますけれども、3期目のにぎわいづくりの面の課題として不安視するところで申しますと、BiVi1階のテナント、アピタ藤枝の後継店舗の件、それから蓮華寺公園の駐車場等、私はこの点について問題意識を持っているところでございます。この辺についても難しい難題・課題があるかと思いますけれども、私としてはスピード感を持って手を打っていただくよう、これは強く要請しておきたなあと思っておりますので、よろしくお願いしたいと思います。  次に、3点目の、3期目に向けた市長の思い・意気込み、このことは力強い所信表明もございましたし、それらを含めまして、ただいまの答弁で十分に理解をいたしました。  それでは、次の項目に移ります。  次に、4点目の、4つのKの取り組みについて再質問をさせていただきます。  まず、教育のところの答弁なんですが、答弁のところで2020年からのプログラミング教育について触れていますが、これ一言で言うとどういうことか、簡単でいいので答えていただければありがたいなあと思います。 ○議長(水野明議員) 教育長。 ◎教育長(山本満博) プログラミング教育というのはなかなか言いにくい言葉であって、まだはっきりしていないところがあるわけですけれども、コンピューターを考えたとおりに動かす。そういう体験を通じて、必要な手順を論理的に考えていく。そういう力を子供たちに育てたいということです。 ○議長(水野明議員) 岡村好男議員。 ◆18番(岡村好男議員) 済みません。私の質問した一言で言ってくれというのが悪かったのか、はっきり言ってわかりません。それで、ちょっと2分ぐらい時間をいいですから、基調講演じゃないんだけれども、2分ぐらいの中でちょっともう一度勉強させてください。できますか。よろしくお願いします。 ○議長(水野明議員) 教育長。 ◎教育長(山本満博) このことについてはまだ本当に文部科学省のほうから明確に出ていないもんですからちょっとよくわかりませんけれども、実際にこのプログラミング教育につきましては小学校の必須化を目指しているということで、今、文部科学省のほうで実際のところは有識者会議でまとめているわけですけれども、小学校のほうで教育課程に位置づけることについては、各学校の実態に応じて教育課程全体を見渡す中で、各学校がどの教科にこのプログラミング教育を位置づけるか。要するにどの学年にするかということについては学校で決めていいと。それから、そのことについては地域と連携体制をとりながら実施していってくださいよというようなことが出ておりました。  それから、具体的にはプログラミング体験を通じて、生活との関係を考えたり、あるいは算数なんかの場合には図形を描く、図形に使用する、そういうときに使ってくださいというような、そんなことが一つの例として出ておりました。  ですので、2020年に向けてこれが出ていくわけですけれども、これから本当にどうしていくかということについては考えていくということで、今、英語の教科から何から流れてきておりますので、それも一緒に入ってくるということになりますと、学校の教育課程の中で、それを入れ込むということが非常に難しいなというような、そんな現状があって、今、課題が山積しておりますけれども、文科省のほうではこれをとにかく推進をしていきたいというような考えがあるようでございます。これからの様子をちょっと注視していきたいというふうに考えております。以上でございます。 ○議長(水野明議員) 岡村好男議員。 ◆18番(岡村好男議員) わかりましたというか、実は先々週、私ども地域の青少年健全育成会議の中で学校の関係者がこの辺の部分を3分以内で説明をしたんですね。ロボット化云々でそういうので、これからの教育指導が決まっていくかのような、これは私の一方通行の解釈なんですが、ほかの議員にも聞いたんだけど、ちょっとわからないなあという認識がありまして、ここでちょっと質問しようかなあと思って聞いたんですが、お世辞じゃありませんけど、若干教育長のお言葉で理解はさせていただきましたけれども、まだまだ見えません。  それで、特に事が教育の進め方なんで、非常に大切な動向だと思いますし、先取りして取り組みをやっていってほしいなという言葉に尽きるかなあと思いますので、よろしくお願いしたいと思います。  次に、小中一貫教育を進めようとしていますけれども、その目指すところ、どんな考えか、改めてこれ再質問させてください。よろしくお願いします。 ○議長(水野明議員) 教育長。 ◎教育長(山本満博) これまで藤枝市で実施してきたんですけれども、小中連携ドリームプラン、この事業を一歩先に進めて、小・中学校の9年間を見通した教育活動を充実させて、具体的には確かな学力の向上とか、あるいは特色ある学校づくり、さらには中1ギャップの解消、これを目指していきたいというふうに考えております。  また、小中一貫教育については、やっぱり教育的効果が高いというふうに考えておりますので、施設一体型への移行も視野に入れながら、地域の皆さんとか学校の関係者の声を聞きながら慎重に進めていきたいと、そういうふうに考えております。 ○議長(水野明議員) 岡村好男議員。 ◆18番(岡村好男議員) それでは次に、今の答弁の中にもあったかと思いますけど、瀬戸谷地区がモデルになるということで、現実もう動き出していると思いますけれども、その進捗状況はどの程度進んでおられるのか、あわせて地域の理解度についてもお聞きしておきますけれども、答弁お願いします。 ○議長(水野明議員) 教育長。 ◎教育長(山本満博) 瀬戸谷地区については、6月に地区の学校関係者と、それから自治会と各種団体の代表の人たちが委員となっています瀬戸谷地区小中一貫教育推進協議会というのがあるわけですけれども、それを開催したところ、大変前向きなお考えというんですかね、それをたくさんいただきました。ですので、大変ありがたかったなあというふうに思っております。  また、瀬戸谷地区は小学校、中学校が合同で運動会を開催しているということで、地域ぐるみで活発に教育活動を行っておりますので、小中連携については大変理解があるというふうに考えております。  また、協議会の中では、これからいろんな意見を伺いながら、小中一貫教育について理解を深めるよう、今後も私たちが働きかけをしていきたいというふうに考えております。以上でございます。 ○議長(水野明議員) 岡村好男議員。 ◆18番(岡村好男議員) ただいまの答弁で、特に私はこういった問題は地域としてのかかわりが強いと思いまして、今、教育長おっしゃっている中で地域の理解、深さ、相当高いもんだと、そんな答弁の理解をしました。  それでは、次にお聞きするところの中で見ますと、特にこの一貫教育そのものの内容でちょっとコメントをさせていただきたいなあと思うんですが、私は、先ほど遠藤議員が高洲は優秀だという高洲中学校、小学校の出身でございます。私たちの時代、小・中が一つでしたので、まさに小学校に入学したころ、運動場で、何と言っても先輩中学生の、当時は野球とバレーしかなかったと思いますけれども、野球やバレーのクラブ活動を見まして、本当に中学生のすばらしいプレーに憧れたものでございます。  瀬戸谷地区の方々に事前に確認をさせていただいたところ、既にもう運動会等は一緒にやっているんですと。今の答弁にもありましたけれども、そういうことで、瀬戸谷地区が目指すところ、今の答弁にも若干触れられたんですが、ぜひ近い将来には施設の一体型、このことを実現することが、僕自身、これは僕の私見なんですが、まさにこれが子供の喜びと感じるんじゃないかなあということで、その辺のことも含めて御意見として申し上げたく思います。  相当長くじゃなくて、近い将来に一体型を、地域の協力を得ながら進んでいってほしいなというのが私の御意見でございますので、よろしくお願いしたいと思います。  次に、危機管理のことでお伺いしたいと思います。  これは、昨日の山本議員の質問で明らかになり、今回の熊本地震では今後の地震対策において教訓となることが本当に多くあったなあと感じ取りました。  そこでお聞きしますけれども、現在も市の職員、現地に派遣されて被災地支援を行っておるんですね。どのような支援を行って、どのように行っている方からの報告を受けているか、特徴点を含めて答弁をお願いしたい。 ○議長(水野明議員) 危機管理監。 ◎危機管理監(中田久男) どのような支援をしたかということでございますけれども、熊本県の嘉島町において、主に避難所の運営の支援、あるいは建物の被害調査、それと罹災証明の発行のお手伝い、そんなようなものを主に職員がやりまして、それで建物の調査へ行った職員の報告では、きのうもちょっと出ましたけれども、調査へ行ったところ、建っている家、その横へ行くと倒れていたり、また建っていたりということで、昭和56年以前のやはり古いお宅が大きな被害に遭っているということで、改めて建物の耐震化を進めることが重要であるなということのまず一つ報告を受けたところでございます。  それと、消防団員みたいな方は結構いるんですけれども、自主防災組織のような方というのはほとんど見受けられなかったということでございます。それで、避難所運営なんかも学校の教諭とか町の職員が張りついていて、本来そういう人たちは、例えば調査へ行ったりとか、あるいは証明書を発行すると、そういうものをしたいんですけれども、そういうものができなかったということで、そういう事務が少しおくれていた。そういうものを解決するために静岡県の避難所マニュアルというのを持ち込んで、そういうものを向こうの方に教えて、現地の方にやっていただくことによって、その後だんだん町の職員とかが調査に出たり、証明書の発行業務に専念できるようになったというように聞いているところでございます。以上でございます。 ○議長(水野明議員) 岡村好男議員。 ◆18番(岡村好男議員) 今の答弁をお聞きしまして、改めて本市の自治会を中心にした自主防災会の積極的な取り組み、本当に我々は敬意を表したいなということを思いました。  今回の地震における自主防災避難生活では、昨日の山本議員の答弁にもありましたけれども、女性のプライバシーの問題や、あるいはエコノミークラス症候群、ノロウイルス感染症といった、地域のどこでも心配される問題が改めて浮き彫りになったなあと、そんな解釈がされるわけですので、この教訓を生かした対応をまた新たに取り組んでほしいなということで要請をしておきます。
     次に、4つのK、昨日の遠藤議員の質問にもあったように人口問題に結びつく施策であります。市長は常々、子育て世代に選ばれ、継続的な人口増となっていると言われているんですが、藤枝市の合計特殊出生率、決して数字的にも、きのう遠藤議員が示されたように高くない。むしろ低い。私の周りにも引っ越してきている若い世代の方を見ると、子供が既にいる世帯が圧倒的に多く、いわゆる産み切った世帯が多く転入することは、ここで質問なんですが、ずばり言うと私の地域13軒がこの1年半で入ってきたんです。ほとんどが静岡、焼津、吉田、あと県外、そういった13軒の方が、これは一戸建ての家を建てて来たわけなんですが、ほとんどが子供さんが1人、2人なんですよね。行ってみると、組の会合で子供を産み切ったような感じの話をするんですね。市長が言っているように、2,000人の中に若手中心の30代、あるいは40代前半の引っ越された方があるということで、まさにそのとおりの数字データが地域でも出ているんですよね。産み切った世代の人が入ってきちゃうと特殊出生率というのは負になるんですかと。もし負であれば、もう1人頑張れということを地域で言わなくちゃならないんで、その辺ちょっと僕も、どう転んでもあれかなあと思って、ちょっとそこを専門的に聞きたい。お願いします。 ○議長(水野明議員) 都市創生戦略監。 ◎都市創生戦略監(藤村啓太) 合計特殊出生率の算定方法なんですけれども、これは15歳から49歳までの女性の数、これがまず分母となります。それから分子というのは、1年間に藤枝市内で15歳から49歳の実際に産んだ女性の数、それぞれ年齢ごとに率を出して、それを合計したものが合計特殊出生率になりますので、今、議員言われたように子供を産んで子育て世帯が入ってきた場合には、いわゆる女性の数が分母として加わりますので、この率に関しては逆にマイナスに作用するということでございます。以上です。 ○議長(水野明議員) 岡村好男議員。 ◆18番(岡村好男議員) そういう意味ではあれですね。本当に人が入ってくるこの喜びは、本当に喜びとして我々もうれしい悲鳴なんですが、一方で、この部分だけ見ると負になってくるということですから、そういう意味では相当覚悟してこの環境政策、特に産んでいただきたいというその環境を充実させにゃあいかんということを、きのうの御質問でもあったもんですから詳しく僕申しませんけれども、そういった産みの環境施策を打っていただきたいなあということをよろしくお願いしたいと思います。  時間もございません。再質問させていただきます。  次に、南部地域の振興についてなんですが、答弁で、我々の地域住民の方々が一番関心のある公園整備について前向きな答弁をいただきました。このことというのは、実は本年2月、河野副市長宛てに、高洲地区は現自治会の総意として公園整備の要望を市に提出させていただきました。その理由の中に住宅密集地であること、河川の浸水機能の向上など、公園の場所や規模については課題がありますけれども、地元もこのことについては市と一緒になって協働して取り組んでまいりたいと。引き続きこの件については我々も市と一緒になって協議させていただきますんで、よろしくお願いしたい。切にお願い申し上げます。  次に、広域連携について再質問をさせていただきます。  まず、連携中枢都市圏について答弁があったわけなんですが、この考え方は市町の合併につながるものじゃないかということで昨日も答弁があったんですが、改めて確認をさせてください。 ○議長(水野明議員) 市長。 ◎市長(北村正平) 合併につながるものではありません。この連携中枢都市圏というのは、ある一つのコア、例えば我々で言うと静岡市になりますけれども、そこが一つのコアになって、周辺の市町と連携して将来ビジョンをつくって、そしてどういうふうに地域として発展していくかというものでございまして、合併を前提としたものではなくて、将来の圏域づくり、そしてどういうようなものが連携がとれていくか、こういうようなことをまた個別にやった上で、総体的にこの圏域の絵を描いていくというようなものでございます。  今、平成の大合併以来、国も方針として、連携中枢都市圏とか定住中枢都市圏、こういうようなことでかじを切ってきておりますので、やはり全体として、市にとってもメリットがあるときにそういうことを考えたほうがいいというふうに私は強く思っているところでございます。 ○議長(水野明議員) 岡村好男議員。 ◆18番(岡村好男議員) 相当見えてきました。理解をさせていただきました。  次に、広域連携についてもう1点、前段の質問で多分答弁されたかなあという形になるんですが、確認させていただきます。  答弁で、協約は、この広域連携、制度上1対1で提携するということなんですが、実は焼津市に続いて、焼津市はもう既にやっているんですね。藤枝市が他市町より先行して協約を締結する考えは、答弁の中でいくとないという感じがありますけれども、確認の意味でお聞きします。よろしくお願いします。 ○議長(水野明議員) 市長。 ◎市長(北村正平) ただいま申し上げましたように、この地域の将来を見据えて、そしてその関係市町がしっかり協議すること、それが前提になると思うんですね。そして、中部地域全体が活性化する取り組みをしていくために、静岡市とその連携協約が効果的だという結論に至れば、そのことで志太榛原地域が一つにまとまって手続をとっていきたいというふうに思っておりますので、本市だけで先行して協約を締結することはありません。 ○議長(水野明議員) 岡村好男議員。 ◆18番(岡村好男議員) 明快な回答をいただきました。  まさに藤枝市は志太榛原地域の中核都市という気概を持って、広域的な観点も意識されましてということになるかと思いますけれども、そういう意味での連携協議に臨んでいくんだという強い熱い思いを聞きました。  また、連携内容については、私たちもお願いしたいというか、当然市長お持ちだと思いますけれども、藤枝市側からもしっかりと提案をさせていただき、本市の発展が少なくとも志太榛原地域の発展にもつながるような、今の具体的な話をしていけば、これからは、焼津は先に行っちゃったんだけれども、志太榛原地域は一緒にいろんな協議をしながら前へ進むよというのが答弁にあったんで、力強く感じまして、あくまでも志太榛原地域の中核地点としての意気込みを見せていってほしいと思います。  あと、済みません。時間がなくなっちゃったもんですから、大切な人材育成のことがちょっと長々になったもんですから、2分の基調講演がちょっと大きかったかもしれませんけれども、最後にちょっとまとめさせていただきますと、市長まさに3期目のスタートに当たり、私、若干総花的な質問をさせていただきましたところもありますけれども、新たなる3期目の市長公約の中で、これまでのつなげるから、時代の変化に対応するためということから、市民の皆さんと工夫を重ねて未来に向けて新たなる藤枝づくりを掲げられました。  今回、一般質問をさせていただきましたけれども、今の本市にはさらにもう一段、もう二段上に上がっていく大きなチャンスが到来してくるのかなあということを、答弁の内容を聞いて迫力を感じました。そういう意味の認識をさせていただきました。人、仕事を呼び込んで、さらに4つのKに磨きをかけられて、ぜひとも希望に輝くまちづくりに強烈なリーダーシップを発揮してもらって頑張っていただきたい。そんなことを要望して、私の一般質問を終わります。以上です。 ○議長(水野明議員) 以上で、岡村好男議員の一般質問を終わります。 ○議長(水野明議員) ここで、しばらく休憩いたします。                         午前10時43分 休憩                         午前10時58分 再開 ○議長(水野明議員) 休憩前に引き続き、会議を開きます。 ○議長(水野明議員) 一般質問を続けます。2番 平井 登議員。           (登       壇) ◆2番(平井登議員) 皆さん、こんにちは。  発言通告書に従いまして、標題、花倉城跡の秘められたポテンシャルにつきまして質問させていただきます。  本市域のちょうどど真ん中に位置する市指定史跡花倉城跡、別名、葉梨城跡。これは、南北朝時代の初期、今川氏によって築かれ、その後230年間における今川時代の山西、山西とは高草山から西側一帯の益津郡・志太郡地域のことでありますが、この山西支配の拠点城郭として運用されておりました。文献上でも、戦国時代の天文5年、西暦1536年に起こった今川氏内訌花蔵の乱の一次史料に葉梨城として登場するなど、その歴史的価値は学術研究者を初め城郭研究者からも高く評価されています。  また、地元住民はもとより、市民・県民の多くが、本市、本県の中世における歴史的シンボルとして、ひいては郷土への愛着や誇りを醸成する歴史遺産としての花倉城跡を大切に思われているのではないでしょうか。本市では昭和61年に市指定文化財に指定しており、これまで地元の保勝会や町内会、郷土史家等により城跡の保全、維持や、歴史ガイド等について御尽力をいただきつつ、その歴史的価値を何とか守っていただいている状況にあります。  さて、地方創生事業と密接に関連する国の観光立国推進基本計画と県のふじのくに観光躍進基本計画が連動推進される中、本市においても藤枝市観光交流基本計画が見直され、今年度より新たなスタートが切られました。さらには、藤枝市景観計画の策定作業が現在行われており、住む人にとっても訪れる人にとっても魅力ある独創的なまちづくりを、行政と市民、関係者が連携して取り組む方針が示されています。  本市の重点課題となっている「人を呼び込む」「選ばれるまちづくり」を推進する第5次藤枝市総合計画・後期計画、ふじえだ健康都市創生総合戦略を上位とし、先日のようなさまざまな下位計画が林立していく中、本市の埋もれた中世の歴史遺産花倉城跡について、その秘められたポテンシャルを引き出し、地域資源、まちの宝として改めて着目されることを目的に、次の6点をお伺いします。  1点目、市指定文化財になって以降、どのような保存管理及び活用をされてきているのでしょうか。  2点目、本県における中世城郭として、花倉城跡の価値、評価をどのように認識されているでしょうか。  3点目、本年度事業として、花倉城跡のジオラマ(立体模型)製作があります。その目的と狙いは何でしょうか。  4点目、歴史遺産として真の価値を確認するための考古学的調査、発掘調査はできないでしょうか。  5点目、現在、城表に掲示されている案内看板は朽ちているのを御存じでしょうか。  6点目、本市には3つの市指定史跡、花倉城跡、朝比奈城跡、朝日山城跡を初め、桂島陣場跡、遠見番所跡、上の山城跡、烏帽子山城跡、二つ山砦跡、滝沢城跡など、中世の山城遺構が良好な状態で残っています。これらをある程度整備し、観光や学校教育、生涯学習などに今以上活用していく考えはないでしょうか。  以上につきまして御答弁をお願いいたしますが、議長の許可を得て配付しました本市の中世城郭のあらましと花倉城跡の鳥瞰図をごらんいただき、御参考になさってください。 ○議長(水野明議員) 当局から答弁を求めます。市長。           (登       壇) ◎市長(北村正平) 平井議員にお答えいたします。  標題の、花倉城跡の秘められたポテンシャルについての2項目め、花倉城跡の価値、評価についてでございます。  本市は、国指定史跡の志太郡衙跡、あるいは田中城址などの極めて歴史的価値が高い、大変重要な文化財に恵まれておりまして、これらの宝を生かしたまちづくりは市の活力を高める来訪人口の増加にも欠かせないものでございます。  こうした恵まれた資源全体を俯瞰いたしまして、最も効果的に活用して保存するため、平成23年3月に藤枝市文化マスタープランを策定したところでございます。その中で、基本方針の一つといたしまして、「歴史の力」を位置づけまして、貴重な歴史的文化資源の保存、あるいは次世代への継承に加え、観光とも関連づけて、地域活性化を図るための取り組みを進めているところでございます。  花倉城跡は、御承知のように太平洋を望むすばらしい眺望と澄み切った空気の中にありまして、すばらしい景観地として本市の宝でもあり、大切な資源であると私も考えております。  この花倉城は、有名な戦国武将でございます今川氏のルーツとも言われまして、学術的な価値が注目されている歴史資源といたしまして、また昨今、全国的に城ブームにあります。田中城址、あるいは花倉城跡など、さまざまな城跡を本市の誇り得る観光資源といたしまして、この両面から全国的に発信していく必要があると強く感じております。  このため、まずは地元の皆様の意見を伺いながら、老朽化している案内板など、いわゆるサイン類のリニューアルを行いまして、来訪者の利便性向上を進めまして、加えて、田中城、花倉城、朝比奈城、朝日山城などを絡めた、城をテーマにした全国に向けたPRを行ってまいります。  あわせて、花倉城を初めといたしまして、本市の財産である城の多くはもとが山城ということもありまして、活用に伴う道路整備とか、あるいは来場者の安全の確保に関しましては多くの課題もございますので、まずは課題を整理いたしまして、駐車場、あるいはバス対策を含めた来訪者の環境整備などについて検討を始めてまいります。  残りの項目につきましては、担当部長からお答え申し上げます。 ○議長(水野明議員) スポーツ・文化局長。 ◎スポーツ・文化局長(吉本寿) 私から、標題の、花倉城跡の秘められたポテンシャルについての残りの項目についてお答えします。  最初に、1項目めの、市指定文化財としての保存管理、活用についてですが、花倉城跡は本市を代表する貴重な文化財であることから、昭和61年に市指定史跡に指定をいたしました。現地を訪れる見学者がわかりやすいよう、城の歴史や城郭の構造を解説した説明板や、現地への道案内の看板の設置などの整備を実施し、地元保勝会の協力のもと、身近なハイキングコースとして親しまれております。  また、葉梨地域の個性ある歴史資源としまして、解説パンフレットを作成するなど、史跡のPRに努めております。  次に、3項目めの、花倉城跡の立体模型製作の目的と狙いについてですが、博物館で気軽に花倉城の全容を見ることができ、城の歴史を学んでいただけるようにするため、城郭模型の製作を計画しております。平成29年度には特別展として「戦国大名今川氏展」を予定しておりまして、今川氏とのかかわりが深い花倉城について紹介するための主要な展示品として公開してまいります。  また、引き続き常設展におきまして子供から大人まで幅広い来館者に見学していただき、小・中学生の郷土史学習や市民の生涯学習に活用するとともに、城郭模型を通じて、本市の重要な史跡であります花倉城跡をより多くの方に知っていただけるよう情報を発信してまいります。  次に、4項目めの、真の価値を確認するための考古学的な発掘調査についてですが、これまで、市史編さん事業による古文書の調査や現地の測量調査を実施しまして、調査の成果を「藤枝市史」資料編や通史編、「市史研究」などの印刷物として発表してまいりました。  城を築いた年代や構造について、さらなる確証を得るためには、考古学的な発掘調査を実施することも有効であると認識しております。  しかしながら、史跡に人工的な作用を加える発掘調査に当たりましては、得られる学術的な成果と史跡損傷のリスクとのバランスなど、慎重に検討しなければならないことが多くあること、また調査費用や調査結果からどのような活用が図られるかなどを専門家等と検討してまいります。  次に、5項目めの城の案内看板についてですが、説明板は設置後年数を経過しておりまして、傷みが目立つ状況となっています。このため、先ほど市長から申し上げたとおり、全体をリニューアルする中で、市指定史跡に指定した当時の情報に加えまして、古文書などの資料をもとに歴史的評価の新たな見解が出されていることから、史跡の解説内容も見直した上で、今後新しいものにつけかえる予定です。  次に、6項目めの観光・教育への活用についてですが、花倉城跡や朝比奈城跡等は、地域に根差した歴史を体感し、自然を満喫しながら歩くハイキングコースとして設定をしております。また、直近では、ガイドマップを更新し、その中でも山城遺構をPRしてハイカーの皆さんにも周知を図っております。来訪者が安全・安心にハイキングを楽しめるよう点検などを行い、案内看板の整備や草刈り等を地元の皆さんにお願いをし、管理をしております。  今後は、城をテーマにしたガイドマップを作成するなど、資源の連携性を高め、ハイキングコースの整備を行い、あわせて山城遺構についても観光資源の一つとして情報発信をしながら、来訪・交流人口の拡大を図ってまいります。  一方、学校においては、社会科等の授業におきまして必要に応じて取り上げ紹介することで、先人の知恵に触れ、郷土への愛着を高める取り組みを行っておりますが、文化財への理解を深めるには、実際に目で見て確かめることが大切であることから、総合的な学習の時間や特別活動等における校外活動を実施しており、今後もさらなる活用を考えてまいります。  また、地区交流センターにおいても郷土史講座を企画するなどにより、生涯学習の観点からも活用を図ってまいりたいと考えております。私からは以上です。 ○議長(水野明議員) 平井 登議員、よろしいですか。平井 登議員。 ◆2番(平井登議員) 6つの質問に対しまして、市長の総括的な御答弁に代表されますように、夢が膨らむ、また今後の取り組みに期待が持てる御答弁をいただきましたことをまずもって感謝いたしますが、これも前期議員、槇原正昭さんの一般質問におけるたびたびの花倉城跡の活用への熱い思いが下地に流れていたからだと思います。  それでは、項目に従いまして、掘り下げた再質問をさせていただきます。  まず、1項目めの御答弁の中で、昭和61年の市指定史跡に指定以降、城跡の解説板の設置、これは御答弁にもありましたように30年以上経過し、相当傷んでおります。腐っていると言ってもいいと思います。それから、本丸、二の丸、土塁などといった遺構名所の表示くい、あるいはハイキングコース上での道案内看板の設置など、看板、サイン類の設置が主な取り組みであったようですが、それ以外に花倉城跡本体の保存、整備について、その歴史的価値、文化的価値、あるいは景観価値を高めるような研究や取り組みをされたか、その辺をお伺いしたいと思います。 ○議長(水野明議員) スポーツ・文化局長。 ◎スポーツ・文化局長(吉本寿) これまで、郷土博物館におきまして、今川氏あるいは葉梨地区の歴史を取り上げた企画展、それから山城をテーマにした講座を開催してまいりました。また、民間の研究団体のシンポジウムもありましたので、それへの講演等も実施してきたという状況でございます。 ○議長(水野明議員) 平井 登議員。 ◆2番(平井登議員) 花倉城跡の歴史的・文化的価値を郷土博物館での企画展や文学館での山城講座などを通じて計画、啓発されてきたということはわかりました。それはそれで大変意義あることだと評価します。しかし、地方版総合戦略に象徴されますように、大都市圏から人を呼び込むための自治体間競争が今後激化していく中、私は、花倉城跡を単なる埋蔵文化財として現状維持のまま情報発信していくというような消極的な位置づけにとどめておくことは非常にもったいないのではないかと考えます。藤枝市の新たな顔づくり、歴史名勝地の骨格として一層尊重し、そこへ行けば、戦国時代、今川氏の山城跡を体感できる。そして、戦国時代をほうふつとさせるような復元整備を推進することで、平城の田中城跡とともに、本市に約20もある城跡に親しんでいただく。そして、誇れる存在にしていただきたい。つまり歴史的価値、文化的価値、さらに観光価値、景観価値が目に見えるよう復元整備して活用すべきだと考えるわけですが、そのことについてどのように考えられるか、御答弁をいただければと思います。 ○議長(水野明議員) 産業振興部長。 ◎産業振興部長(秋田弘武) ただいまの御質問の中で観光的価値という点について特に述べさせていただきたいと思いますけれども、最近の観光というのは、いわゆる団体バス旅行に象徴されるマス観光から、個々の目的とか嗜好に応じたパーソナルな旅行、個人旅行というのに変わってきています。そうした中で、歴史とか、古城とかそうしたものに対する関心を持つ方が全国に多数いらっしゃる。そうした方々をターゲットにして、地域の資源に呼び込むというのは非常に重要な手だてかなあというふうに思っております。したがいまして、藤枝市にも、きょういただいた資料にもありますようにたくさんの歴史資源、古城というものがありますし、そうしたものを活用しながら、地域づくりとしてこうしたものを活用して、観光交流を呼び込むということは大いにやっていきたいというふうに考えてございます。 ○議長(水野明議員) 平井 登議員。 ◆2番(平井登議員) 産業振興部長から大変御理解のある御答弁をいただきました。いろいろふだんでもこういう話を時々させてもらっていますから、今後大いに期待できるかなあと思います。  それでは、同じ1項目めの御答弁にありました、史跡の維持管理を行っている団体の活動状況についてお伺いしますが、具体的にどのような維持管理作業をされ、また文化財課、あるいは商業観光課とどのような情報交換をされているのか、これは概略で結構ですので御説明いただきたいと思います。 ○議長(水野明議員) 産業振興部長。 ◎産業振興部長(秋田弘武) 本市には史跡めぐりを初めとするハイキングコースというのが多数ございまして、それらの管理とか活用というのもさせていただいてございますけれども、特にハイキングコースにつきましては、それぞれ愛好団体等がございまして、例えば花倉城跡のハイキングコースでありますと、勤労者の山の会といった方々が自分たちのハイキングをしながら、補修であるとか、あるいは点検をしていただいているということで、そうした方々からの情報をいただきながら、ハイキングコースの整備でありますとか発信等を行っていますので、そうしたものを文化財所管課と連携をとりながらよりよいものにしていくという取り組みをさせていただいているところでございます。 ○議長(水野明議員) 平井 登議員。 ◆2番(平井登議員) 勤労者の山を愛する会の皆さん、たしかこれは私もちょっと聞いたんですけど、山登歩の会とかという名称だと思いますが、5、6年ぐらい前から、花倉城のハイキングコース、草刈り機を持ったり鎌を持ったりして手入れされていると。また、もともと花倉城には保勝会がございました。保勝会も長年にわたり、年に2回くらい草を刈ったり、流れた土を戻して歩きやすいようにしたりとか、そういう御尽力をいただいている。こういった方々の長年にわたる地道な御努力、御尽力のおかげで、市民が安心して安全に楽しんでいけるということで、本当に評価して、私も敬意を払っているところでございます。これから、私は今後、先ほど市長も展望を申されましたけれど、観光資源とか景観資源として活用していくためには、こういった地道な活動をされている団体と情報交換をする必要があるんじゃないかなと思っております。今後の花倉城跡の活用に向けたアイデアやヒントはきっとそういった方々が持っておられるような気がするんですね。そういったことで、積極的な情報交換に努力していただきたいと思っています。  続いて、1項目めで御答弁がありましたパンフレットを作成など史跡のPRに努めているについてですが、一昨年だと思いますが、花倉公会堂の前の老朽化した火の見やぐらがございましたが、これを危険だということで撤去しました。その半鐘をアクセントとして再利用して、これはすばらしい発想だったと僕は思うんですけれど、この花倉地区の史跡案内板がまさに人目を引くデザインでできております。そして同時に、史跡コースガイドのパンフレット、A4の4ページ版なんですけれど、これもつくられ、公会堂の玄関脇から自由に持っていけるよう常備されております。花倉地区を探訪するハイカーには大変喜ばれておりますが、この地元町内会のアイデア、取り組みをどう評価されるか、お伺いします。 ○議長(水野明議員) スポーツ・文化局長。 ◎スポーツ・文化局長(吉本寿) 私も、パンフレット、看板等を見せていただきました。非常にわかりやすい形でつくっていただいてあるなあと関心をさせていただきました。この花倉地域の皆さんが、こういった地域の歴史資源を積極的に生かすことについて、地域の発意でそれを行動につなげて具体的な形で実施されたということに関しては大変すばらしい取り組みであるというふうに思っております。それから、まして他の地区への模範ともなる取り組みではないかなというふうに思っておりますし、あともう1点、この取り組みをやっていただくに当たりまして、市のほうで地域のいろんなこういう活動を支援する協働で元気なまちづくり事業というのがあるわけですが、この事業を活用いただいて、市からの助成を出させていただく中で支援をした中でこういうことができたということは、地域にとっても市にとっても非常によいことではなかったかなというふうに思っております。 ○議長(水野明議員) 平井 登議員。 ◆2番(平井登議員) 今、吉本部長がおっしゃったように、この取り組みは協働で元気なまちづくり事業という本市の制度を活用したものですけれど、各自治会や町内会独自のアイデアを具現できる大変有効な本市の制度であると評価しております。ぜひ引き続きこの制度を積極的に利用されるよう、市全体にPRしていただきたいと思います。  次に2項目めに移りますが、市長の御答弁では、平成23年3月に策定されました藤枝市文化マスタープランの基本方針、4つありますけれど、そのうちの1つ、「歴史の力」をキーワードにされ、歴史的文化資源の保存、継承に加え、観光とも関連づけ、地域活性化を図る取り組みを進めていると答えられました。また、花倉城跡は、眺望のすばらしい景観地として本市の大切な宝であり、資源である。さらには、戦国武将今川氏のルーツにかかわる学術的価値が注目される歴史資源として、また昨今の全国的な城ブームにより、田中城跡、花倉城跡などさまざまな城跡を本市の誇り得る観光資源として全国に発信していく必要があるなどと、観光資源として最大級の評価と展望を述べられました。  翻って、見直されたばかりの藤枝市観光交流基本計画の中には、私も一字も漏れずに読みましたけれど、これだけ高く評価されている花倉城跡についてどこにも明示されておりません。それは一体なぜでしょうか、お伺いします。 ○議長(水野明議員) 産業振興部長。 ◎産業振興部長(秋田弘武) 今御質問があった観光交流基本計画、これは昨年策定したものでございますけれども、この計画は、基本的な本市が目指す観光のあり方、方向性、そしてそれを進めるための戦略ということで、創造とか誘客、おもてなしというキーワードに象徴されるようなキーワードで、どういった取り組みをしていくのかという戦略を述べたものでございます。したがいまして、個々の観光資源を逐一全て取り上げているものではないということをまず御理解いただきたいと思います。  そうした中で、この計画の中でも田中城等を活用した歴史ウオークの実施というようなことを一つの策として上げていまして、城跡もたくさんありますので、「等」ということでくくらせていただきましたけれども、そうした史跡を活用して歴史ウオークをして観光まちづくりにつなげていくという考え方についてはいささかの狙いの外れといいますか、そうしたことはないということで御理解いただきたいと思います。 ○議長(水野明議員) 平井 登議員。 ◆2番(平井登議員) ありがとうございます。私の考えですけど、歴史的年代観から言えば、田中城よりも花倉城のほうが200年以上古いんです。遺構の保存状態も極めてよいんです。また、県下においても数少ない貴重な今川氏流の築城術を伝える山城と高く評価されています。考古学的調査、つまり発掘調査の有効性は藤枝市史研究第13号だったと思いますけど、こういったものを初めとして、多くの研究者から調査の有効性が指摘されております。一方の田中城ですけれど、これがもし明治維新後も大切に保護されていたならば、日本で唯一の丸い縄張りの城、円郭式城郭と言いますけれど、円郭式城郭として世界遺産になるくらいの価値があったのではないかと思います。残念ながら、現在保存整備されているのは、もともとあった広大な城域全体の1割にも満たないのではないのでしょうか。文教住宅地区に激変してしまった今後の調査、保存整備がほぼ不可能な田中城よりも、標高300メートルほどの山頂に静かに埋もれつないできた花倉城を中心とする本市の山城跡に今こそスポットを当てていくべきではないでしょうか。藤枝市観光交流基本計画の策定に当たって、当局は、花倉城などの山城の歴史的価値の高さ、地域資源、町の宝としてのポテンシャルに気づいていなかったのではないでしょうか。そのことを伝えまして、次の質問に移ります。  3項目めについてですけれど、ジオラマ事業は、御答弁どおり大変有意義であり、花倉城のPR、博物館の魅力アップにつながるものと高く評価いたします。また、今後の花倉城跡の保存整備に極めて有効に作用すると考えますので、ぜひいいものをつくっていただきたいと思います。
     また、平成29年度に予定されている郷土博物館開設30周年記念事業「戦国大名今川氏展」についてですが、御答弁いただいたような博物館での特設展示ばかりでなく、花倉城跡を中心とした葉梨地区全域、あるいは今川氏の重臣であった朝比奈氏や岡部氏ゆかりの城跡群、さらには花倉の乱で敗死した玄広恵探を祭っている瀬戸谷の本郷地区や、最近の中世城郭研究で一石が投じられました勝者の吉本派が本陣としたと考えられる桂島陣場遺構群など、中山間地域全域を巻き込んだ歴史文化、産業振興イベントに拡大できないか伺いたいと思います。 ○議長(水野明議員) 産業振興部長。 ◎産業振興部長(秋田弘武) 先ほど申し上げたように、歴史に関心を持つ方が全国には多数いらっしゃって、全国めぐられているという現状があります。一方で、博物館とか文化施設の取り組みとして、施設の中だけではなくて、外に手を伸ばしていくアウトリーチ、あるいは現場で調査や学習をするフィールドワークというのも事業としてございますので、そうしたものとタイアップしていけば、特定の関心がある方々をターゲットに藤枝市に交流を呼び込むという点では非常に可能性があるイベントになろうかと思いますので、こうしたものをやるには、また歴史愛好家の方々の詳しい知識とかそうしたお話を聞きながらやるというのも必要かと思いますので、そうした方々と協議しながら、そうした事業の可能性について検討してまいりたいというふうに思っております。 ○議長(水野明議員) 平井 登議員。 ◆2番(平井登議員) 産業振興部長の御答弁では、一部の人を対象にしたような地元の歴史愛好家の皆さんと協働で花倉歴史探訪のような、範囲が狭い、限定した、単なる文化催事を例に挙げられたように私は受け取りました。私が質問したのは、花倉城とゆかりのある中山間地域全域を巻き込んだ歴史観光産業振興イベントに拡大できないかという提言なんです。それくらい価値ある城跡が中山間地域に残されていることをいま一度地元の方に見詰め直してもらう、藤枝市民や近隣市町の人に知ってもらう機会にすると同時に、各地にある活性化施設を利用し、それらを連携させた一大イベントにできませんかという質問なんです。そのことについてもう一度御答弁お願いします。 ○議長(水野明議員) 産業振興部長。 ◎産業振興部長(秋田弘武) 私どもの取り組みとして、観光まちづくり、観光を通じて地域をつくっていくという取り組みを行っております。これは、例えばおんぱくに象徴されますように、地域の方々が、個々では歴史的資源といいますか、観光資源としては小さいものでも、そうしたものを地域の方々と一緒になって発信していく。そうしたことによって、おんぱくのような非常に大きな活動になっていくという事例もございます。したがいまして、今、平井議員からお話があったように、花倉城だけではなくて、中山間地域をめぐるさまざまな資源、こうしたものを、地域の方々が歴史的な価値というか観光的な価値に気がついていただいて、それをみずから発信していくということは非常に大事だなあと思っていますので、これらについては行政のみでできることではございませんので、いろんな関係の方と相談しながら、この取り組みについて考えていきたいというふうに思ってございます。 ○議長(水野明議員) 平井 登議員。 ◆2番(平井登議員) よろしくお願いいたします。  それでは、4項目めの質問に移ります。  発掘調査の意義についてですけれど、有効であると認識していると答えられ、また調査費用や調査結果からどのような活用が図られるか専門家と検討していくとも答えられました。今川義元と通ずる御名字の吉本部長の御答弁はやや及び腰に感じましたけれど、発掘調査を前向きに考えられていると解釈できるかと思います。  発掘調査の意義について私なりの捉え方ですけれど、花倉城跡の発掘調査は、これまで行われてきた民間の城郭研究団体による縄張り調査や本市による測量調査といった、いわゆる地表面調査では決して明らかにすることのできない埋蔵文化財の持つ本質的な価値や真実の歴史を解明するための最後の手段、切り札と考えております。670年前の南北朝時代の戦いや480年前の今川氏の家督争い、花倉の乱など、花倉城の持つ歴史的真相や山城としての特徴を発掘調査により検証することで、学術的な保存、活用にとどまらず、山城の復元、整備による観光産業や地域産業の活性、あるいは学校教育や生涯学習の場としての活用においても大きな効果が必ずや得られるものと考えております。  さて、質問になりますけれど、このように意義ある発掘調査を実現、実施するためには、今後どのような手続をしていかなければならないのか、伺いたいと思います。  まず、花倉城跡は現在私有地でありますが、発掘調査を実施するには公有地化することが前提になってくるのでしょうか。あるいは試掘、試し掘りのことですけど、または確認調査程度であるならば、地権者の合意が得られれば着手できるのでしょうか。その辺の手続や課題、国、文化庁の補助金獲得等について、時系列的に概略で結構ですので御説明ください。 ○議長(水野明議員) スポーツ・文化局長。 ◎スポーツ・文化局長(吉本寿) 発掘調査に関する手続等についての御質問ですけれども、最初に、民有地でありましても、所有者の同意があれば調査のほうは実施可能というふうになります。それから、やるに当たってはどうしても事業費等かかりますので、補助制度を活用していくということが必要になってくるわけですが、そのときに、その補助制度を使うに当たりましては、実施希望の年度の1年前に文化庁のほうに事前協議が必要になります。その事前協議をするに当たりましては、調査方法、あるいは目的等の詳細な発掘調査の計画が必要になってきまして、これをもって事前協議をしていくということになります。ですから、ここの計画をしっかりつくらないと文化庁との協議に時間がかかってしまう、あるいはいろいろ課題が出てくるということになろうかと思います。そこが終わりまして、文化庁のほうから内定を受けた後、補助金の交付申請をして、国から補助金の交付決定の通知を受け、そして、着手の前には文化財保護法の届け出が県のほうに必要になります。それを県の教育委員会のほうに提出、そして初めてやっと着手につながってくるということになりまして、着手調査につきましては、市の職員が担当者となって調査を実施していくというような流れになります。 ○議長(水野明議員) 平井 登議員。 ◆2番(平井登議員) 御説明を伺いまして、花倉城の考古学的調査の実現が決して困難なものではないことが理解できました。地権者を初め、地元住民の皆さんにもこのことをぜひ知っていただき、地域ぐるみの取り組みとしてこの調査が実現できればいいなと思っております。また、その暁には、発掘調査に協力していただける市民ボランティアの募集や、あるいは財源確保のためにふるさと納税寄附金の使途対象事業に上げていただくなどして、ぜひ機運を盛り上げていただければ、案外発掘調査事業は速やかに実現するのではないかと思います。  そこで、提言とさせてもらいますけれど、発掘調査を円滑に進めるためには埋蔵文化財担当専門職員の充実が必要なのではないかと思っています。現在の文化財課の職員体制では、人員面や計画立案面など、相当無理が生じる可能性があると推察しますので、こういったことを契機に考古学・歴史専攻の学芸員の新たな採用、あわせて中世城郭に強い興味関心のある人材を、地域おこし協力隊制度を利用して募集していただくようぜひとも検討していただきたいと思います。これについては答弁は結構です。  次に移ります。5項目めですけれど、御認識されたとおり、史跡案内板本体の老朽化は甚だしいわけですけれど、問題なのは、掲示されている説明部分が色あせたり、説明内容が非常に古いんです。お粗末と言わざるを得ない状態にあるわけです。また、御答弁では、史跡の解説内容を見直した上で、今後新しいものに取りかえていくという計画があるということで答えられましたけれど、それは具体的にいつごろになるんでしょうか、お聞きします。 ○議長(水野明議員) スポーツ・文化局長。 ◎スポーツ・文化局長(吉本寿) 看板の状況については私も現地で確認をしておりまして、直していきたいというふうに思っております。その時期についてでございますけれども、先ほど答弁の中でも平成29年度に今川氏をテーマにした特別展を実施するということを御答弁させていただきました。それに合わせて看板のほうについても改良していきたいというふうに考えてございます。 ○議長(水野明議員) 平井 登議員。 ◆2番(平井登議員) いいタイミングだと思います。花倉城跡以前に市の指定史跡になっている朝比奈城、それから朝日山城についても、花倉城のこれからつくる案内看板、それとデザイン仕様とか説明のフォームといいますか、それの統一を図った新しい史跡案内板にぜひつけかえていただきたいと思うんですけど、その辺の可能性はいかがでしょうか。 ○議長(水野明議員) スポーツ・文化局長。 ◎スポーツ・文化局長(吉本寿) 例えば朝比奈城につきましては旧岡部町のときに看板設置ということもありまして、看板のデザインについては違いが出ているという状況もございます。今後、看板についても順次当然古いものから改善をしていくということが必要になりますので、統一感の感じられるデザインを採用して、順次整備をしていきたいと考えてございます。 ○議長(水野明議員) 平井 登議員。 ◆2番(平井登議員) わかりました。ぜひよろしくお願いします。  最後、6項目めに移りますけれど、御答弁で、今後は城をテーマにしたガイドブックの作成など資源の連携性を高めて、ハイキングコースの再整備や山城遺構を観光資源の一つとして情報発信し、来訪・交流人口の拡大を図っていく。また、田中城、花倉城など城をテーマに全国に向けたPRを行っていくと答弁されました。私が今回期待した以上に前向きな発展的な御答弁を本当に心から感謝したいと思います。  また、直近の取り組みとして、静岡新聞にも紹介されましたけれど、藤枝ハイキングコースガイドがあります。それには花倉城跡コースと朝比奈城跡コースが紹介されているなど、山城跡の有効活用が少しずつ進んでいるかなあと、そんなふうに評価しております。  さらに、地元の皆さんの御尽力でハイキングコース案内板標示、道に迷わない、こういった案内標示が至るところに設置されたり、下草刈りや危険箇所の安全対策、そういったものが行われております。  このように、山城探訪を楽しみたい市民、あるいは来訪者のニーズと、コースの安全確保や史跡保存に御尽力いただいている方々の奉仕活動に報いるためにも、ぜひ中山間地域に歴然と残る本市固有の貴重な城跡を、これについてより関心を高める出前講座とかワークショップなど、積極的な啓発活動を期待したいと思います。  それから、地元の保勝会の現在の活動状況や課題等をお聞きして、再構築を支援する必要もあるのではないでしょうか。大分高齢化したりしております。  そして、朝比奈城とか笹川城、笹川城というのは新しく発見した城なんですけれど、あるいは私の地元の滝沢城、こういったところにも新たに保勝会を立ち上げる必要があるのではないかなと、そんなことを思っておりますので、街道・文化課、そして商業観光課が連携して出前講座やワークショップを開いていただき、こういった保勝会の再構築についてもぜひ図っていただきたいと。そんなことを提言しておきたいと思います。  質問に移ります。学校での活用についてですけれど、御答弁では社会科の授業において必要に応じて取り上げ、紹介していると答えられました。また、総合的な学習時間や特別活動等におきましても実施していると答えられましたが、その取り組みをされている学校はどこでしょうか。また、どんな内容をされているのかお伺いします。 ○議長(水野明議員) 教育部長。 ◎教育部長(大畑直已) 現在、葉梨西北小学校の6年生の社会科の授業で、この花倉城あるいは花倉の乱を教材としまして、郷土博物館に出向きまして、そこで学芸員からそういった内容について、戦国時代の学習というところで勉強しているところでございます。以上でございます。 ○議長(水野明議員) 平井 登議員。 ◆2番(平井登議員) 本市に存在した約20の城跡、これはそれぞれの地域を治める領主の城として単独に機能、運用されたわけではありません。田中城にしても花倉城にしても、近接した城やとりで、これと連携し合ったり、あるいは敵対し合ったり、争奪し合ったり、20通りの歴史ロマンをその地域に刻んでいるわけです。子供たちの郷土への誇りや愛情を寄せるにふさわしい保存整備、活用を図っていただければと思います。  終わりになりますが、田中城以外に、花倉城、朝比奈城を初め、多数ある本市固有の山城跡を今後一定程度の整備と保存及び活用を図っていくならば、例えば、仮称ですが藤枝市中世城跡保存管理計画及び整備基本計画検討委員会というような計画策定に向けた準備会を発足し、城跡の望ましい将来像について、文化財保護審議会を初め多方面から御意見をいただき、協議を重ねていく必要があるのではないかと思います。また、この答申に沿い、第5次総合計画、健康都市創生総合戦略を上位とした、また下位となる文化振興基本計画、観光交流基本計画、景観計画等の関連計画と整合する具体の施策事業を今後積極的に展開することで、地域振興と観光振興が一体となった理想的な歴史文化遺産の活用に高めていけるのではないかと私は考えております。  配付資料で説明してありますように、徳川時代以前、230年間に及ぶ今川時代を切り開いてきた守護大名今川氏が、680年前、足利尊氏の命令下、この駿河国に入府しましたが、最初に定着した場所が藤枝市葉梨地区なんです。ぜひとも駿府城天守閣復元に躍起になっている静岡市、あるいは浜松市のような山城文化発信地に引けをとらないよう、義元生誕500年を前に、本市の観光振興、地域振興に寄与する事業に持ち上げていただくようお願いしまして、私の一般質問を終わります。ありがとうございました。 ○議長(水野明議員) 以上で、平井 登議員の一般質問を終わります。 ○議長(水野明議員) ここで、しばらく休憩いたします。                         午前11時51分 休憩                         午後0時58分 再開 ○議長(水野明議員) 休憩前に引き続き、会議を開きます。 ○議長(水野明議員) 一般質問を続けます。20番 薮崎幸裕議員。           (登       壇) ◆20番(薮崎幸裕議員) 藤新会の薮崎でございます。  通告に従って、一般質問します。一部で質問がダブっておりますが、御容赦ください。  このたび、北村市長におかれましては無投票3選を果たし、3期目、4年を目指して船出したところであります。最初の立候補のときを考えれば、3期目の首長の座にあることは予想だにしなかったことかもしれません。そして、2期目、今回と無投票当選は、政治の世界に身を置く者にとっては多少のじくじたる思いはありますが、支援する者にとっては御同慶の至りであります。市民の多くに市長の市政経営が受け入れられ、今後に対しても期待を寄せられたものと受けとめております。  市長の3期目の市政運営に対する3つの基本方針と4つの重要施策を所信表明で伺ったところでありますが、再度、議場にて答えるという形で質問にお答えください。  現状の藤枝市を俯瞰しますと、8年間の積み上げた事業は順調に推移しているものと見ますが、市政も市民生活も生き物同様で、次々と新たな課題も出てきております。今後4年間、どのような手だてをしながら、北村市政の完結というか、まだまだ続投と言うかもしれませんが、目指すところについて伺います。  次に、2として、所信表明で述べている中から、志太地域の広域行政について伺います。  広域的連携といいますと、まず道路網のインフラ整備をし、各市町にスムーズに移動ができ、経済活動が活発に行われる。医療体制については、互いに補完し合い、病病連携をする。災害時には互いに手を携える。大災害になればなるほど広域連携は必須であります。その他、観光行政、公共施設の公有化の考え方とか、民間はもちろんですが、公として行政がまず先頭に立って引っ張っていくことが広域連携では肝要であります。そういう意味からいいますと、志太地域の真ん中に位置する本市の立ち位置は重要になると考えますが、どのような形で手を携えていこうとするのか伺います。  3として、クリーンセンターの現在の進捗状況について伺います。  既に環境アセスの資料もまとまり、地元説明会の時期になってきたかと思いますが、県にはいつ準備書の提出をしていくのかと、本年の計画はどう推移していくのか伺います。  4として、焼却場関連として伺いますが、順調に建設が進む方向になれば、当然、高柳の焼却場は要らなくなり処分していくものと考えますが、住友ベークライトを含め、この地域は工業専用地域です。このことを含め、今後、周辺整備はどう行っていくのか伺います。  5として、高齢者の問題について伺います。  先般の新聞を見ますと、県内高齢化率、65歳以上でありますが、27.6%でした。この数字は藤枝市と同じです。ちなみに藤枝市の高齢者世帯は、夫婦のみ12.1%、ひとり暮らし12%、その他高齢者のみ0.7%で合計24.8%になり、市内全世帯の4分の1の世帯が高齢者世帯であります。質問している私も、答える市長も、既にこの世代であります。健康寿命であれば問題はありませんが、老いてくると病気と痴呆に対する不安は常につきまといます。  本市では、第6次藤枝市介護・福祉ぷらん21において、地域包括ケアシステムの推進、在宅医療、介護連携の推進、認知症施策の推進を基本方針に、高齢者の自立した生活、そして生活の質の維持向上をうたって推進していますが、この計画自体、平成27年度から29年度となっております。既に1年が過ぎております。計画では年度ごと点検評価をするとなっておりますが、現在、計画は順調なのか伺います。  最後の6として伺います。  現在、私の周りでは親や祖父母の認知症で悩んでいる人が多くいます。藤枝市は、資料に基づいて試算すると、4万人の高齢者のうち15%、6,000人が認知症対象者と推測されています。少し物忘れし始めたと思っていますと、半年もすると家族の誰かもわからなくなり、自分さえわからなくなります。最初、介護度を見てもらうと、話すことも手足もしっかりしており、要介護程度の認定にしかなりませんが、半年もすると、足腰はしっかりしているから昼と夜が真逆になり、家を出て徘回しようとし、家庭の誰もが寝不足になって、元気な者が疲労こんぱい、感情的にもなってしまいます。このように、既に団塊の世代が高齢者になると、認知症の親なりを家庭で見ることがふえてきます。急遽入所施設を探してもどこにもありません。このことを解消するには、家庭や親戚、知人だけでは無理があります。頼りは行政の手しかありません。介護制度を充実させ、多くの困っている人を救ってこそ政治だと考えます。この件で伺います。  以上、最初の質問とさせていただきます。 ○議長(水野明議員) 当局から答弁を求めます。市長。           (登       壇) ◎市長(北村正平) 薮崎議員にお答えいたします。  議員から、大変激しく動くこの社会の中で、3期目に当たっての諸課題について御質問をいただきました。  まず最初に、標題の市政運営3期目に当たっての諸課題についての1項目め、どのような手だてをして、どのような藤枝市を目指すのかについてでございます。  現在の我が国は、少子・高齢、人口減少が進みまして、これに伴い、取り巻く環境や、あるいは社会構造は刻々と変化しておりまして、かつて経験したことのない局面を迎えております。こうした中にあっても、本市が常に他市をリードしていくという意気込みを持って、持続的に発展していくため、私は、「誰もが幸せに暮らし、希望を持てるまち」をつくる、このことを3期目に当たりまして強く決意したところでございます。  そこで、3期目の課題といたしまして、まず市民の安全と財産を守る、いわゆる危機管理についてでございますが、先般の熊本地震を受けまして、避難対策など、新たな課題が浮き彫りになりました。この教訓を受けまして、災害弱者へのきめ細やかな対応など、新たな課題に対する必要な見直しを早急に行いますとともに、かねてより調整を進めてまいりましたUPZ圏域の原子力安全対策、あるいは広域避難対策など、万全な備えを徹底してまいります。また、救命救急センターなど、市民の命にかかわる対応につきましても、しっかりとめどをつけてまいります。  次に、人口対策につきましては、今の状況を十分に分析いたしまして、10年、20年先の将来を見据えまして、出生率の向上、このことに力を入れていきたいと強く考えているところでございます。  このため、若者の結婚や出産、子育ての希望をかなえるべく、切れ目ない支援体制の強化、あるいは民間とも連携した教育・子育て支援の施設整備、そして特に多子世帯に配慮いたしました子育て環境の充実を図ってまいります。  次に、雇用対策といたしましては、本市の産業の約9割を占め、本市を根底から支える中小企業の振興なくして藤枝の発展はないという強い思いのもとで、中小企業振興の全体ビジョンを策定いたしまして、施策をさらに一歩も二歩も前進させることによりまして、安定した雇用づくりも進めてまいります。  次に、暮らしの基盤となりますまちづくりに関しましては、いわゆる「コンパクト+ネットワーク」の視点から市全体を俯瞰いたしまして、地域バランスを十分考慮して、拠点となる地区交流センターの改修・更新の促進や、公園など必要なインフラ等の整備を進めてまいります。  あわせて、定住の受け皿といたしまして、中心市街地のさらなるパワーアップ、あるいは空き家の有効活用、さらには中山間地域の自然環境を生かした田園住宅づくりなども戦略的に推進してまいります。  こうした取り組みとともに、施策相互の連携も深めまして、相乗効果を生み出すことによって、私は目指すまちを確実につくり上げたいと、思いを強くしているところでございます。  次に、2項目めの志太の広域行政についてでございますが、私は、少子・高齢による人口減少対策、あるいは地域の特性を生かした都市の発展のためには、広域連携、特に生活圏を一つとする志太地域の連携が不可欠であると考え、市長就任以来、その重要性を訴えてきたつもりでございます。  そして、志太広域事務組合の運営などでつながりの深い焼津市とは、お互いの信頼関係をより強固なものにするために、市長会談を私の提案で立ち上げまして、住民の安全対策の強化を目的として消防事務を広域化するなど、実効性のある連携施策に取り組んでまいりました。  さらに、平成25年からは、それまでの焼津市との市長会談に島田市も加えまして、志太3市が一つになって連携事業を協議する体制を整備してまいりました。  この市長会談では、単なる意見交換に終始することなく、実のある会談として、富士山静岡空港を活用した交流人口の拡大、あるいは子育て支援施設の連携など、具体的に事業化を図り進めてまいりました。  このような人口10万人規模の3市連携の取り組みが全国的にも注目されまして、本年度、国土交通省のモデル地区に指定されまして、公共施設の集約・再編の検討、施設相互利用の推進などについて調査研究を行うこととしております。  私は、3期目がスタートする今でも、この志太地域の連携を最重要視する考えは変わっておりません。今後も、住民サービスの向上や、あるいは危機管理体制の強化を初めといたしまして、この地域をつなぐ広域交通ネットワークの整備促進、あるいは主要幹線道路周辺の土地利用、さらには地域経済の振興など、共通課題の解決に向けまして、引き続き焼津市、島田市との連携を図りまして、互いの個性を尊重しながら、有機的かつ柔軟で効果的な施策展開を進めまして、県内でも一目置かれる、そのような吸引力のある志太の圏域づくりを本市が主体となる気概を持って進めてまいります。  次に、3項目めのクリーンセンター建設に向けたこれからの計画の内容についてでございます。  クリーンセンター整備につきましては、引き続き市政運営の最重要課題と位置づけまして、事業推進に取り組んでおります。  平成25年度には、地元の皆様の御理解をいただく中で環境影響評価に着手いたしまして、現在、周辺環境への影響予測と保全対策をまとめた、いわゆる評価書を作成する段階に入っておりまして、その案となる準備書の取りまとめを行っているところでございます。まとまり次第、本事業のより具体的な項目につきまして、地元の皆様に丁寧に説明をいたしまして、建設受け入れについて同意を得て、都市計画決定など、建設に向けた手続を着実に進めてまいります。  施設整備に当たりましては、周辺の生活環境や、あるいは自然環境の保全に最大限の配慮をすることはもとよりでございますが、熱エネルギーを有効利用した効率の高い発電を行うなど、循環型社会に適応した最新鋭の施設としてまいります。  さらに、広く環境問題が学べる環境教育拠点機能の整備、あるいは災害時には防災拠点としての利用も可能な附帯施設の整備など、クリーンセンターが地元の皆様、そして広く市民の皆様にとって有益な施設となりますように、関係機関とも協議しながら整備を進めてまいります。  次に、4項目めの高柳清掃工場用地の跡地利用についてでございます。  高柳清掃工場用地は、議員も御紹介がありましたように、都市計画道路小川青島線沿いにありますとともに、富士山静岡空港や東名スマートインターチェンジへのアクセスにもすぐれまして、非常に利便性がよく、立地条件に恵まれております。  この高柳清掃工場用地のクリーンセンター稼働後の跡地利用につきましては、財産所有者でございます志太広域事務組合だけではなく、本市や、何よりも地元の皆様、あるいは焼津市にとっても重要な課題であると考えております。  しかしながら、先ほどお答えいたしましたように、現在はクリーンセンター建設についての地元合意に向けて、地元の皆様に御理解と御協力をお願いしているところでございまして、跡地の利用について、私から申し上げる時期には至っていないものと考えております。したがいまして、しかるべき時期になりましたら、地元の皆様を初め志太広域事務組合、そして焼津市の意見を伺いながら、しっかりと検討してまいります。  次に、5項目めの、第6次藤枝市介護・福祉ぷらん21の推進状況についてでございます。  本市は、市民誰もができる限り住みなれた地域で、生涯を通じて安心して健康に暮らせる社会の実現を目指しまして、介護サービスについては、第6次の藤枝市介護・福祉ぷらんに基づく計画的な施設整備とともに、本人の希望の多い在宅介護を基本といたしまして、地域包括ケアシステムの構築などに取り組んでおります。  介護・福祉ぷらんの初年度でございます平成27年度の進捗状況でありますが、自立高齢者の割合などの各種の目標について、在宅医療・介護の連携推進や、あるいは地域リハビリテーション推進事業、さらに介護予防事業の充実を図るなどいたしまして、その達成に向けて着実に事業を推進しているところでございます。  特に、このぷらんで目標値を設定いたしました認知症サポーター数、これは1年目にいたしまして、来年度、平成29年度の目標の延べ1万人を大きく上回ります延べ1万2,000人となりまして、大きな成果を上げていると認識をしております。  施設の整備では、施設居住系のサービスの整備につきまして、特別養護老人ホーム、認知症高齢者グループホームなどの増床を計画しているところでございますが、現在公募中の認知症高齢者グループを含めまして、計画どおりに整備を進めてまいりたいと考えております。  在宅系サービスにつきましては、小規模多機能型居住介護の1施設は本年度中に整備いたしまして、残りの4つのサービスについては、募集期間の延長、あるいは事業者への働きかけによりまして、来年度、平成29年度末までの整備を計画しております。  なお、平成27年度末の要介護者認定状況は、高齢者人口の増加とともに、要支援・要介護者も前年度より増加いたしましたが、ぷらんで予測いたしました366人よりも121人少ない、245人の増加にとどまりました。
     本市の介護・福祉ぷらんは、全体として順調に進捗しておりますので、確実な進行を図ってまいります。  次に、6項目めの、増加が推測されます認知症の人や、その家族のための施策についてでございます。  本市の方針といたしまして、認知症になっても在宅で安心して暮らせるまちづくりを目指しまして、まずは認知症の状態に応じた医療・介護の提供体制を整えますほかに、切れ目ない支援が受けられる仕組みづくりなど、認知症の人とその家族の声を反映いたしました施策の推進をしているところでございます。  特に、認知症の人や家族が安心して住みなれた地域で暮らすためには、認知症に対する正しい理解、あるいは普及啓発を行うことが大切でありますことから、認知症サポーター養成講座を積極的に開催いたしまして、本年度はサポーターが具体的に行動できるように声かけ訓練などの実践的なステップアップ講座にも力を入れまして、認知症に優しい地域づくりを進めているところでございます。  また、徘回高齢者対策の認知症見守りネットワークの登録が73人となりまして、早期に無事保護ができたなどの成果も報告をされているところでございます。  そのほか、家族介護教室の実施や認知症コールセンターを設置するなど、認知症やその家族に対する支援を行っております。  今後も、在宅介護を基本といたしまして、認知症になっても安心して暮らせる地域づくりの推進、あるいは行政による環境づくりのための支援を行ってまいりますが、施設での介護が必要な人に対しましては適切な施設サービスが提供できるように、第7次以降の介護・福祉ぷらんにおきまして現状を分析いたしまして、施設整備について検討をしてまいります。以上でございます。 ○議長(水野明議員) 薮崎幸裕議員、よろしいですか。薮崎幸裕議員。 ◆20番(薮崎幸裕議員) それでは、再質問をさせていただきます。  1問目の件でありますが、多くの答弁をいただき、ありがとうございました。全て了とするところでありますが、ぜひ3期目になれば、北村色を前面に出した大胆な政策展開をと期待しております。  ちょっとお願いですが、後でも質問しますが、介護の問題やBiViの空きスペースには公共施設を持ってくるとか、中学生までの医療の無料化とか、また手前みそになりますが、玉露の里には朝比奈川に大きな木の太鼓橋をかけていただくとか、内野本陣の史跡跡には東海道の資料館、古民家を移築して建ててもらいたいとか、お願いすることはたくさんあるわけですので、ぜひよろしくお願いします。  次に行きます。  次に、広域連携でありますが、まず最初に伺うのは、焼津市長、そして島田市長、そして市長ですが、その関係が今で言うウイン・ウインの関係なのか、1点伺います。 ○議長(水野明議員) 市長。 ◎市長(北村正平) 初めに、施設整備の件がありましたけれども、できることなら私もやっていきたいというふうに思っておりますので、また議員と相談しながらやらせていただきたいと思います。  広域連携ですね。私は、みずからそのような自分なりの行動をしております。焼津市とは志太広域事務組合の管理者会議、あるいはほかのいろいろな会議、島田市ともいろいろな会議がありまして、そしてその都度いろいろなことを話しております。私は、必要に応じて各市長のところへ出向いたり、あるいは市長がこっちへ来たり、そんなようなことも含めましてやっておりまして、当然でありますけれども、例えばまちづくりとか圏域づくりの考え方とか、あるいはいろいろな立場もあります。そして、手法もあります。そういうような若干の違いはありますけれども、常にお互いを尊重して、個性を重んずるということについてはできているというふうに認識しておりまして、常に市と市の間ですから、ただ個人と個人だけではありませんので、そういったようなことはウイン・ウインでやっているということは努力をしているつもりでございます。 ○議長(水野明議員) 薮崎幸裕議員。 ◆20番(薮崎幸裕議員) わかりました。  ただ、前に志太消防、私は島田も入るのかなと思っていたら、島田の前の首長がちょっとだめだということで、また今回は中部地区の中枢都市では中野市長は、どうも志太のほうを向かないで静岡のほうを向いて先に話をしちゃったと、こういう問題が多少あるのではないかと思っております。肝胆相照らすといいますか、首長も我々議員も同じでしょうが、市町の連携にはここが肝心だと思っております。モデル地区になればなおさらだと思っていますが、市長が個性を尊重しながらという言葉を使っていましたが、余り個性を尊重し合うとうまくいかないと思っていますから、その辺はお互いにわかる範囲で、理解し合える範囲で個性を出し合うほうがうまくいくのかなと思っております。これは再質は結構です。  次に行きます。  次に、富士山静岡空港を中心とした志太の広域連携は具体的にはどのような話がなされて、どのようなことが実行されようとしているのか伺います。 ○議長(水野明議員) 都市創生戦略監。 ◎都市創生戦略監(藤村啓太) 富士山静岡空港を生かした、特に交流人口の拡大に向けましては、いわゆる広域観光の取り組みを行っているところです。  特に海外からのインバウンドの促進についてはやはり広域連携が必要ということで、以前は韓国、あるいは中国に対してそうした活動をしておりましたが、最近では特に台湾に向けまして、現地でのキャンペーンを行ったり、あるいは台湾のほうから、ファムトリップといいまして、旅行関係者の方を招聘したりということで、インバウンドの拡大に努めているところです。  空港におきましても物産展などを共同で行ったりしておりますし、またこちらへ来ていていただいたときの志太地域の魅力づくりとしまして、一つは、連携事業としてイルミネーション事業など共同で連携して行っておりますし、あとは志太バルといいまして、居酒屋めぐりなどさまざまな連携事業、また広域的なシティ・プロモーションも一緒にやっているということでございます。以上でございます。 ○議長(水野明議員) 薮崎幸裕議員。 ◆20番(薮崎幸裕議員) 空港に関連してですけど、私はこの地域が全国的にといいますか、いまいち知られていないのは新幹線駅がないのが一番の因ではないかと、そう思っております。県というか、川勝知事は空港に新幹線と言っているわけですが、もしそのようなものができれば、藤枝にとっては思いがけない贈り物になるのかと思っております。これに関して、市としては多少のかかわりを持とうとするのか、側面から応援してみようじゃないかと思っているのか、その点について伺います。 ○議長(水野明議員) 市長。 ◎市長(北村正平) この新幹線駅というのは、防災上、国家の基本的な防災拠点、そういったような位置づけとともに、やはり何と言ってもこの空港からアクセスする本市を含めて、この地域の振興だとか、あるいは来訪者が来ることに大変有意義なことだというふうに思っているところでございまして、そして周辺の市町等から、あるいは商工会議所も入っているんですけれども、そこで空港に新駅をつくる期成同盟会をいうものをつくっているんですね。私もその一員でありますので、私もその必要性は強く感じているわけでありますので、こういったようなことについて、今、県が主体的にやっていますけれども、主体的、または側面的に応援していきたいというふうに思っております。 ○議長(水野明議員) 薮崎幸裕議員。 ◆20番(薮崎幸裕議員) わかりました。ぜひ頑張ってください。  ただ、掛川みたいに地元負担があるようならやめたほうがいいと、そう思っております。  次に、志太広域の話になってしまうんですけど、基本的に志太消防組合と静岡消防局というんですか、島田等の連携とか、大災害に対する考え方というのはどういうことになっているんですか、伺います。 ○議長(水野明議員) 市長。 ◎市長(北村正平) 冒頭、議員のほうから例示がありましたけれども、初め、この志太広域消防というのは島田市も入って、そして完結するということでずうっと進んでおりました。その当時、いろいろ議論がありましたので、詳しくは申し上げませんけれども、結果的に焼津市となったというようなこと。ですから、特に現地を預かる消防団、あるいは消防本部、こういうようなところ同士は、例えば合同訓練だとか、いろいろな連携で現地は一体になっているんですね。ですから、消防本部は変わりますけれども、現実的ないろいろな協力体制というのは変わりはありません。  ただ、本部が今、島田市は静岡市に行くわけでありますので、ただ要請するのに静岡市に行って、島田市とやるといったような手続をとる必要が出てくるのではないかと思いますけれども、現実的な協力体制については今後もしっかりと両市で確認し合ってやっていきたいというふうに思っております。 ○議長(水野明議員) 薮崎幸裕議員。 ◆20番(薮崎幸裕議員) 市民の安全のためですから、ぜひ静岡消防局とも話し合って、志太連携がうまくいくようにお願いしておきます。  もう1点ですが、先ほど岡村議員のほうからも質問がありましたけど、1点だけ、連携中枢都市圏に対して加入しなかったわけですが、焼津市を除いて加入しなかった、例えば島田とか牧之原も含めてですが、この人たちはどういう考えを持っているんでしょうか。接触してみて、市長の考え方をちょっと。 ○議長(水野明議員) 市長。 ◎市長(北村正平) 連携中枢都市圏につきましては、先ほどちょっとお話ししましたけれども、静岡市が主体になって、そして連携をしていこうということですよね。今回、焼津市は水産物のアンテナショップを東京でやると。実は地方創生加速化交付金というのがあるんですね。それで静岡市と連携しようというのが発端だったんですよ。たまたま連携中枢都市圏の構想に静岡市と一緒になってやれば、さらに後年度以降もそれが、加速化交付金というのは1年なもんですから、というような意図で協議的な考え方でいったと思うんですよね。ただ、連携中枢都市圏というのは、将来ビジョンを描いて、例えば人口目標だとか、あるいは経済指標とか、そういうようなものもしっかりつくった上でこの圏域をどうしていくかという、まずそのビジョンをつくって、そしてお互いにメリットのあるような連携をしていこうということだもんですから、例えば島田市とか、名前は余り言わないほうがいいかもしれませんけれども、まだまだ意識の合意というのはできていないのではないかなというふうに思っているんですね。  本来は、ビジョンだとか到達目標というのは静岡市がつくって示さなければいけない。でも、今の段階では出てきていないということもあるもんですから、実は藤枝市のほうでこのビジョンをつくって提案しようじゃないかということで、今、例えば島田市とかこの周辺にいろいろ話を聞きながら、藤枝市発の連携ビジョンを皆さんにお示しして、そしてこれを進めていったらどうかなというふうに思っているところです。  ただ、まだ今はコンセンサスが十分とれているとは言えないもんですから、それを静岡市長ともいろいろ話をして、まずはテーブルにつく、このことについてやる必要があるなというふうに思っています。 ○議長(水野明議員) 薮崎幸裕議員。 ◆20番(薮崎幸裕議員) わかりました。  最後に、この広域連携の件でありますけど、最後には静岡市を除いた問題で志太地域の合併が頓挫して8年たっておりますが、市長はこの3期目に向けて、その間に合併に対して多少の目を開いていこうとするのか、それとも4年間、4年になるか8年になるかわかりませんけど、当面はあくまでも志太連携で頑張りたいと思っているのか、その点について、1点伺います。 ○議長(水野明議員) 市長。 ◎市長(北村正平) もし私があと20年くらいやれるとしたら、そういう枠組みになるかもしれませんけれども、先ほどもちょっとお話ししましたけれども、今の国が平成の大合併から、今言った連携中枢都市圏を初めとして国交省とか総務省を中心に連携という形、あるいは方向を変えてきているんですね。今までは、例えば合併特例債だとか特典がありましたね。そういうのがもう一切今はないんですよ。これから、例えば道州制だとか、あるいは政令圏構想とか、いろいろ国の枠組みというのが、恐らく参議院が終わったらまた活発になってくるのではないかなと思っていますけれども、そういうような中で、やはり地域全体が今、力をためておくことが必要だなというふうに思うもんですから、私はまず合併というよりも、広域的な連携。それをウイン・ウインの関係で、この地域のやつをまず地固めをしていくことが必要だと。ですから、今の段階では合併といったような枠組みは私自身は今持ち合わせておりません。 ○議長(水野明議員) 薮崎幸裕議員。 ◆20番(薮崎幸裕議員) わかりました。  議員も余り合併と騒がないほうがいいということですね、わかりました。  次に、クリーンセンターの件で伺います。  クリーンセンターは順調にということでしたが、具体的な本年度の日程というものが先ほど示されていなかったんですけど、私はクリーンセンターの地元説明会がここにおける天王山だと思っているわけですが、実際、地元にはどのぐらいの時期で説明に入るんですか、その点を伺いたいと思います。 ○議長(水野明議員) 環境水道部長。 ◎環境水道部長(石田靖) クリーンセンターの関係の地元説明会の時期という御質問でございますけれども、先ほど答弁で申しましたけれども、今、準備書というものを取りまとめているところで、ほぼでき上がってまいりました。並行して地元の皆さんと、今後の進め方のスケジュール、役員と詰めているところでございますけれども、できれば来月あたりから入りたいなと思って、今お話を進めているところでございます。以上でございます。 ○議長(水野明議員) 薮崎幸裕議員。 ◆20番(薮崎幸裕議員) わかりました。  もし、来月になれば天王山と先ほど言いましたけど、準備書の準備ができればゴーだという話でいいんですか、そこの点。 ○議長(水野明議員) 環境水道部長。 ◎環境水道部長(石田靖) 手続的に御説明をさせていただきますけれども、この環境影響評価の準備書を今進めているところでございますが、この進め方につきましては、地元の皆さんとお話をさせていただいて御理解をいただく中で、県に提出することになりますが、これからの進め方につきましては、この環境影響評価だけではなくて都市計画決定。ここが清掃工場用地ということを都市計画上位置づけるわけですけれども、その手続と連動して進めるという規定になっております。したがいまして、準備書を県に提出するときには都市計画の案を一緒に提示するような形になります。そういうことも踏まえまして、それを提出する前に、どうしても地元の皆さんの建設についての合意を得なきゃなりませんので、そこをしっかり合意を得て、都市計画決定の手続も含めた、あとの環境影響評価の準備書、そして評価書、その手続を一緒に進めるように、本当に正念場でございますけれども、この説明会で地元の皆さんの御理解をいただきたいと、そういうふうに考えております。 ○議長(水野明議員) 薮崎幸裕議員。 ◆20番(薮崎幸裕議員) その説明会のときには、周辺整備の計画とか附帯工事みたいなものも説明するんですか。 ○議長(水野明議員) 環境水道部長。 ◎環境水道部長(石田靖) 現在の計画では、クリーンセンターそのものと、その近くに附帯施設の用地として計画をしてございます。それらも一体となって、先ほど市長答弁で申しましたように、クリーンセンターそのものを附帯施設と合わせて、地域のため、あるいは市民の利益になるような施設にしていきたいという計画を持っておりますので、詳しい説明はできませんけれども、こういった方針でいるというところは説明していきたいと考えております。 ○議長(水野明議員) 薮崎幸裕議員。 ◆20番(薮崎幸裕議員) 私は将来のことを考えたら、2.5ヘクタールだね、今。助宗のときは5ヘクタール、ですから半分になっているんですけど、20年後とかのことも考えたら、敷地面積は倍ぐらいあったほうがいいじゃないかと思っていますが、そのお考えはどうですか。 ○議長(水野明議員) 環境水道部長。 ◎環境水道部長(石田靖) 敷地面積の関係につきましては、現在の計画、今言いましたけれども、クリーンセンターそのものと、クリーンセンターそのものは有効面積が大体2.5ヘクタールぐらいということでずうっと進めさせていただいております。その附帯施設のほうにも今1.4ヘクタールくらいを見込んでおりますけれども、そういったところで、現在計画の中では十分な面積を確保していけると考えております。以上でございます。 ○議長(水野明議員) 薮崎幸裕議員。 ◆20番(薮崎幸裕議員) ちょっと時間が早くて、まだ半分もいかないわけでして、建設費がトン5,000万が今9,000万ぐらいということになっているようですけど、これに対する資金の調達とか対応についてはどう考えているんですか。 ○議長(水野明議員) 市長。 ◎市長(北村正平) 非常にオリンピック需要とか復興需要で、今、このクリーンセンターだけではなくて、公共施設は非常に考えどきだというふうに思っております。これについては、国の循環型社会形成推進交付金を当然手当てしているところですけれども、それと残りは基金ですね。それともう1つは財政調整基金、今、藤枝が持っている。こういうようなものでやっていきます。  ただ、ひとときに多額の出費をするということではなくて、年次計画によって一財をどういうふうにやっていくかということだもんですから、長期間での支払いになるもんですから、本市にとっては計画済みだというようなことで、これについては心配はないというふうに思っております。 ○議長(水野明議員) 薮崎幸裕議員。 ◆20番(薮崎幸裕議員) わかりました。もうこの件については、慎重も必要ですけど、常に迅速にやらないと。ぜひ頑張ってやってください。  次に行きます。  次は、1点だけ、高柳の地区のことでありますが、時期が来ていないから答えられないということだったんですけど、地元の議員もいますから、その件については了としますが、藤枝市の生ごみの施策の問題もあるんでしょうけど、あそこにある生ごみの処理工場は私は迷惑施設ではないかなと思っているんですけど、ここの工場は地元との協定とかは結んでいる工場なんですか、その1点だけ伺っておきます。 ○議長(水野明議員) 環境水道部長。 ◎環境水道部長(石田靖) 現在、藤枝市が委託しております生ごみ処理の企業でございますけれども、周辺の皆さんとの、例えば公害防止の協定とか、そういったものはございません。以上でございます。 ○議長(水野明議員) 薮崎幸裕議員。 ◆20番(薮崎幸裕議員) わかりました。  また、この件についてはごみの問題を含めて質問させていただきます。この件については了としておきます。  次に、介護の問題に入りますけど、介護制度そのもの、市も十分な施策をしていると思っておりますが、この制度の中で満足度85%という数字が出ているわけですが、これの算定方法というのはどうやって出しているんですか。 ○議長(水野明議員) 健康福祉部長。 ◎健康福祉部長(大石和利) 満足度は、介護・福祉ぷらん策定ごとに3年に1度アンケート調査を行って実施をしております。その中で、これまで満足度を高めるための施策もやってきた結果、平成22年度では74.7%であったものが平成25年度で83.7%と、その成果が出ていると考えております。  今回の第6次の目標85%につきましては、25年度の83.7%を維持するとともに、今後の制度改正、あるいはこれからの介護サービスの充実、こういうものを踏まえて、現実的な目標として85としたものでございます。以上です。 ○議長(水野明議員) 薮崎幸裕議員。 ◆20番(薮崎幸裕議員) 私が言おうとしているのは、その85%は健常者が言う言葉であって、本来残っている15%の人にとっては100かゼロの問題であって、その15%の人が満足する方法をまずやるのが施策ではないかと、そう思っているわけです。  ずうっと飛びまして、先般、新聞に特養の施設待機者の数が出ておりました。実数では522名、そのうち必要性が高い人は38名となっておりましたが、この38名はひとり暮らし、家族全員が要介護以上、病気療養中、または障害者認定がされている人と出ていました。ですから、在宅者でも、施設に入れない人を入れれば、この数字は倍以上になるのではないかと、そう思っております。特に、認知症対象者を入れれば数字は予想以上になるかと思っておりますが、この実態はどうなんでしょうか。 ○議長(水野明議員) 健康福祉部長。 ◎健康福祉部長(大石和利) 確かに28年1月の特養の申し込みでは522人が申し込まれ、その中で特に高い人が38人という数字が出ております。これは、ただ在宅で今後入所したいとか、そういう潜在的な方は確かにこの中に入っておりませんので、潜在的な数としては相当あるものと認識をしております。以上です。 ○議長(水野明議員) 薮崎幸裕議員。 ◆20番(薮崎幸裕議員) わかりました。そのぐらい率直に答えていただければ、私も質問のしがいがあるわけですけど、介護ぷらん21によると、26年度末で特養は500床です。29年度末では508床となっているわけです。これだけ急激に介護者がふえている状態を考えると、8床増ばかりではとてもお粗末ではないかと、そう思っております。困っている人にとっては介護制度満足度では0%になるわけであります。何よりも待機者をゼロにすることが必要であります。一刻も早く特養を増設していただければ解決になるのかと思っておりますが、どうなんですか。 ○議長(水野明議員) 健康福祉部長。 ◎健康福祉部長(大石和利) 確かに特養の入所希望が大変多いことは認識しておりますが、先ほども申しましたアンケートの調査の中では、7割の方はやはり在宅を希望する。将来的にも在宅を希望するという結果もありますので、今は在宅を基本とする介護サービスの充実、その究極が地域包括ケアシステムの構築になるわけですけど、そういう方向に重点を置いて今施策に取り組んでいるところです。当然、施設整備も計画的に進めてまいります。以上でございます。 ○議長(水野明議員) 薮崎幸裕議員。 ◆20番(薮崎幸裕議員) わかりました。  ただ、計画的という話をされると、介護料が上がるから、総量的には規制しようという考えもあるのかなと思ってしまうわけですけど、介護制度は一定の決まった算出基準があると聞いております。ですから、市独自で介護制度に対して拠出することができるのかどうか、伺っておきます。 ○議長(水野明議員) 企画財政部長。 ◎企画財政部長(川田剛宏) 御質問は、介護保険制度に関して、市が単独で税金を投入することによって介護保険料を下げられるかということだと思いますけれども、介護保険制度自体が既にもう必要な金額の半分を国と県と市が25%と12.5、12.5かな、負担してございまして、その半分を今度は一定年齢以上の高齢者の方と、それからあと40歳以上の者が負担するという形になっております。これは全国一律でやっていまして、このルールでやっていることによって、私みたいな40代でまだ介護が関係ない人間も払っているということになるわけでございます。ですから、このルールを逸脱してしまって、一部の市町村だけがそこにお金を突っ込んでしまうということになりますと、介護保険料に定められている負担割合というのが逸脱してしまうもんですから、これについては適当ではないというふうに考えております。以上でございます。
    ○議長(水野明議員) 薮崎幸裕議員。 ◆20番(薮崎幸裕議員) 適当でないかもしれませんけど、全国の自治体の中では骨のある、出してやるというところもあるんじゃないですか、その点。 ○議長(水野明議員) 企画財政部長。 ◎企画財政部長(川田剛宏) 全国の自治体では、確かに現在でも一部の自治体において、市の一般財源から投入しているという例があるのは聞いております。  ただ、それはケースとしてはかなりキャパシティーが小さいところで、例えば最低基準、最低限のサービスをするために施設をつくったという場合において、どうしてもその場合には個人の負担保険料が上がってしまうと。機械的にやると上がってしまうという場合においての緊急措置的なものというふうに認識しておりますもんですから、本市のような介護保険制度についてはこういうことはないというふうに考えております。以上でございます。 ○議長(水野明議員) 薮崎幸裕議員。 ◆20番(薮崎幸裕議員) わかりました。  報道によりますと、年間、認知症の高齢者で見えなくなってしまう人が1万2,000人で、そのうち150人は保護されないという方だと言われております。また、私が最初に言いましたけど、藤枝市の資料では6,000人が市の認知症対象者だという数字であります。藤枝市介護ぷらん21で見る限り、介護を必要としている人は爆発的にふえてきております。  願いを込めて最後の質問としますが、私を含め高齢者の領域に踏み込んだ人たちがいつまでも元気でいられるような改善策、予防策が絶対に必要だと思っております。そして、究極は施設入所待機者を限りなくゼロにすることだと、そう思っております。これこそ日本一の施策になると思います。やりたいことは、市長、山ほどあるかと思いますが、一番の課題と施策は、幸せと希望あふれるまちづくりを目指すなら、介護制度満足度100%のまちづくりをと思いますが、最後に市長の考え方を伺います。 ○議長(水野明議員) 市長。 ◎市長(北村正平) あと2分ですけど、ちょっとよろしいですかね。  介護離職ゼロとか、今、1億総活躍、こういうような一つの大きなファクターになっているんですね。その中で、私は、在宅と言っても、できれば在宅にすると思うんですね。今、本市は地域包括ケアシステムというのは全県下でも進んでいるほうです。そういうようなこととあわせて施設整備、これは介護保険料にも影響してくるというようなことがありまして、実は先ほど今の500床から508床と。私は、先ほど広域連携と言いましたけれども、こういうようなことこそ、焼津市、島田市3市でやっていく。焼津市は今360床なんですよ。それを今度29年に510床、藤枝と同じくらいにする。島田市は今405床、これを475床にする。広域的にこういったようなことを連携してやっていくとなると、意外にいろいろ負担とかそういうこともうまくいくんではないかと。これから3市連携ということで呼びかけていきたいなと。呼びかけるといいますか、研究していきましょうということを投げかけていきたい。考えは同じですので、ぜひ高齢になっても幸せに暮らせるような施策を研究してまいりたいと思います。 ○議長(水野明議員) 以上で、薮崎幸裕議員の一般質問を終わります。 ○議長(水野明議員) それでは、次に進みます。6番 油井和行議員。           (登       壇) ◆6番(油井和行議員) 藤新会、油井和行です。  通告に従いまして、一般質問をさせていただきます。  標題1、中心市街地活性化の今後について。  中心市街地活性化基本計画も2期目、始めてから9年たちました。駅南北青木地区は区画整理事業も済み、町並みや道路も整備されて、藤枝市の玄関口としてすばらしい区域であると言えます。  特に、駅南口は3月にグランドオープンしたホテルオーレの人気は高く、来訪客の誘致に一役買っていると言えます。しかし、アピタ藤枝店の閉店、BiVi藤枝の空きスペース等、マイナス要因は解消されておりません。中心市街地活性化計画の今後の取り組みと、コンパクトシティーについて、以下伺います。  1つ目、駅南口の再整備・活性化について。  冬の風物詩イルミネーションは、ほかのどこのまちよりもきらびやかであり、国際観光ホテル、大手デパートの支店もでき、駅南ロータリーは志太地域ではどこにもない景観を誇っておりますが、アピタの撤退、BiVi藤枝1階の空きスペース等、中心市街地活性化に逆行していると思われます。ここに関する認識を伺います。  2つ目、駅北口再開発による今後について。  現在、駅前一丁目8街区再開発事業が進んでおります。医療・高齢者・子育て支援については新たに充実することが期待できますが、コンパクトシティーの観点から、今後の駅周辺に必要なハード・ソフト面について、どのようにお考えか伺います。  標題の2つ目、街道・文化の保存・保護と観光施策について。  本年は、藤枝大祭りと朝比奈大龍勢が行われる6年に1度の年であります。どちらも多くの観光客が訪れます。本市の宝である街道・文化を守り、活用することにより、歴史・伝統・文化を行政と市民の手により後世へ受け継がれていくものと思います。しかし、宝である街道・文化が、人手不足、資金不足により開催・運営が危ぶまれるものも今後出てくることが懸念されます。  そこで、特色ある街道・文化や伝統芸能、伝統文化の保護にどのように取り組んでいるのか、また観光施策と結びつけて誘客と保存・保護について、以下伺います。  1つ目、藤枝大祭りを街道・文化、観光施策の観点からどのように捉えているのか伺います。  2つ目、高根白山神社古代神楽は、姉妹都市提携をしている白山市ともつながりがあり、静岡県指定無形民俗文化財としても有名です。地元の保存会により継承されていますが、高齢化していく中で、今後、市にはどのようなお考えがあるのか伺います。  3つ目、旧東海道沿いは街道・文化に恵まれていますが、旧東海道沿いではない地区にも宝が眠っているのではないのでしょうか。地元では親しまれているものが余り有名ではないなど、知られざる宝を新たな街道・文化の創出として、どのようにお考えか伺います。  以上、御答弁のほどよろしくお願いいたします。 ○議長(水野明議員) 当局から答弁を求めます。市長。           (登       壇) ◎市長(北村正平) 油井議員にお答えいたします。  最初に、標題1の中心市街地活性化の今後についての1項目め、駅南口の再整備・活性化についてでございます。  本市の中心市街地につきましては、志太榛原地域の中核都市の玄関口にふさわしい、まさににぎわいと品格のあるまちづくりを目指しまして、中心市街地活性化基本計画を定めまして、取り組みを進めてまいりました。  その取り組みによりまして、子育て世代を中心として、いわゆる居住人口の大幅な増加、こういうようなことを初めといたしまして、歩行者通行量、さらには宿泊客数など基本計画の目標達成、最近では特に不動産価値が上がったり、あるいは滞在時間の向上など、さまざまな分野で成果や効果を上げておりまして、志太榛原地域の生活・交流都心づくりが進んでいるところでございます。  そのような中で、御質問のアピタ藤枝店の撤退後の施設、そしてBiVi藤枝1階の空きスペースの活用、このことは今後、駅南地区の活力を維持・向上させるためには非常に重要なポイントであると考えております。  両施設は本市の顔となる重要な場所に立地しておりますことから、市はこれまでも両施設の運営会社、そして所有者に対しまして、国の補助制度の紹介とか、あるいは駅周辺の動向、出店意欲のある企業の情報提供、さらには事業提案などを積極的に行ってきております。  また、今後それぞれの施設に出店いたします店舗等に関しましては、駅周辺ににぎわいを生み出す店舗、また周辺住民の日々の生活を支える店舗等の誘致を運営会社などにお願いをいたしまして、今、具体的な出店に向けて着々と準備を進めているところでございます。ただ、現在は契約上入れかえの期間が若干あるということで、2カ月ほどの期間がかかるというようなことを経営者のほうから聞いているところでございます。  今後も、エリアブランド展開事業におきまして、中心市街地の魅力を市内外に積極的に発信いたしますとともに、これまで以上にさまざまなイベントを駅周辺で開催いたしまして、人が集い、また魅力的でにぎわい豊かな場所であることをPRするなどいたしまして、企業活動の環境基盤を整えて、中心市街地全体に出店や来訪者が増加するように、積極的に支援をしてまいりたいと考えております。  次に、2項目めの、駅北口の再開発事業後の駅周辺エリアの今後についてでございます。  本市では、今後の人口減少、少子・高齢化に対応いたしました持続力のある都市づくりを進めるために、「ふじえだ健康都市創生総合戦略」を策定したところでございます。  その中で、「ふじえだ型コンパクト+ネットワーク」を主要な基本方針に位置づけまして、拠点集約型都市構造への転換と、人の流れを呼び込む魅力ある拠点づくり、さらにそれらの拠点相互をつなぎます交通・交流ネットワークの構築に向けまして、全庁を挙げて取り組んでいるところでございます。  こうした都市構造の実現に向けまして、本市の中心拠点地区でございます駅周辺エリアでは、今後、付加価値の高い都市機能の集積、そして生活利便性のさらなる向上を図るために、ハード・ソフト両面で多彩な魅力を持つまちづくりを強く推し進めてまいります。  そこで、ハードの面でございますけれども、現在着工している駅前一丁目8街区市街地再開発事業を着実に進めるということは第一でございますけれども、これまでも検討しております駅前一丁目6街区を初めといたしまして、次の市街地再開発事業の推進、それと医療と福祉、子育て支援施設、さらには教育文化施設などの機能を備えた民間施設の誘導を図ってまいります。  さらに、ソフト面では、戦略的なプロモーション、あるいはまちづくりの新たな担い手づくり、加えて本市の顔でございます中心市街地にふさわしい周辺地区を含めた景観の形成、そして企業の立地適正化などを通じまして、志太榛原地域の中心となる求心力とブランド力の高いまちづくりを積極的に進めてまいりたいと考えております。  次に、今度は標題2の街道・文化の保存・保護と観光施策についての1項目め、藤枝大祭りを街道・文化と観光施策の観点からどのように捉えているかについてでございます。  私は、先人たちの営々たる営みの結晶であります本市の特色ある街道・文化は、まさに本市の宝だと考えております。そして、この宝を埋もれさせることなく、大切に観光資源として活用いたしまして、より光り輝くように後世に残すことは、まさに私たちの責務であると考えております。  お尋ねの藤枝大祭りは、数ある街道・文化の中でも、藤枝宿の発展とともに、いわゆる町衆により築かれた宿場文化の象徴とも言えるものでございます。  大祭りでは、屋台の引き回しと長唄による地踊りが披露されまして、屋台には長唄、三味線方、おはやしの師匠が乗り込みまして、屋台を引き回す大人も子供も長唄の生演奏で手踊りする形態は、まさに全国的にも非常に希少性が高く、その質と規模は日本一でありまして、超一級の観光資源だと自負をしているところでもございます。  また、このような伝統文化が今日まで大祭りを通じて地元に定着している状況は、藤枝市の文化度の高さを誇るものでございまして、大祭りを構成する長唄や三味線など、一つずつの素材もまた歴史性とか、あるいは文化性が高く、藤枝宿を象徴する宝として全国に発信するとともに、後世に継承していかなければなりません。  特に、本年は6年に1度、藤枝大祭りと朝比奈大龍勢の同時開催の年でございまして、本市の2つの宝を一度に味わっていただける当たり年でもございます。これは絶好の機会として、市内外はもちろんでございますが、全国の皆さんに本市の魅力を広く発信いたしまして、より多くの人に本市を訪れていただけるように、関係する市民の皆さんとともに力を注いでまいります。  次に、今度は2項目めの、高根白山神社古代神楽の継承についてでございます。  高根白山神社は、親善友好都市でございます白山市の2,100年を超える歴史を持つ神社であります白山比め神社とのかかわりがある貴重な歴史資源でございます。現地では、白山と書いて「しらやま」と言っているようでございますけれども、白山比め神社でございます。  この高根白山神社に伝承されます民俗芸能の神楽、これは江戸時代までさかのぼる貴重な伝統芸能でありますことから、静岡県指定無形民俗文化財に指定されておりまして、神楽の舞いや笛・太鼓は保存会員の長年の経験と修練の努力によりまして今日に伝承をされてきているところでございます。  先日の藤枝商工会議所の創立50周年記念式典におきましてもこの神楽が披露されたところでございますが、長い歴史を感じさせる舞いの荘厳さに強く心を打たれまして、伝統文化、また伝統芸能の持つ力に深く感動したところでございます。  この貴重な伝統芸能を今後も後世に伝えていくことは、心の豊かさを享受する上で大切であると考えておりまして、そのため後継者となる若手の育成はもとよりでございますが、より多くの皆さんに知っていただき、また関心を持っていただくことが重要であると考えております。  そこで、本市では保存会の若手への伝承に活用できるように記録映画を作成いたしまして、後継者育成への活用を図るとともに、地域の個性ある伝統芸能を広く紹介するための解説パンフレットを作成いたしまして、多くの方に関心を持っていただけるように取り組んでいるところでございます。  今後は、さらに広く市民や、あるいは市外の方々に向けましてPRを積極的に進めまして、貴重な伝統芸能を引き継ぐ後継者の発掘と、あわせて育成支援に努めてまいります。  残りの項目につきましては、担当部長からお答え申し上げます。 ○議長(水野明議員) スポーツ・文化局長。 ◎スポーツ・文化局長(吉本寿) 私から、標題2の街道・文化の保存・保護と観光施策についての3項目め、知られざる宝を新たな地域資源として活用する考えについてお答えします。  本市には、旧東海道の藤枝宿、岡部宿など、街道に由来する歴史資源を初め、市内各地の史跡、名勝や地域に伝わる祭りなど、全国にも誇れる宝が数多くあります。これまでも藤枝の宝を本市のイメージアップ、あるいは交流人口や定住人口の拡大につなげる施策の材料として活用してまいりました。  その取り組みとして、市民の皆様に御協力いただき、身近な暮らしの中から全国ナンバーワン、オンリーワンと思われたものの掘り起こしを行った「これイチ藤枝10選」や、本市の魅力を映像で表現する藤枝映像コンテストの全国公募を実施してまいりました。  これらの取り組みによりまして、多くの市民の関心を引きつけ、地域への愛着と誇りを深めていただくことができました。  本市はまだまだ眠っている宝があると思っております。これまで実施してきました取り組みにさらに磨きをかけまして、新しく市民になった人々や藤枝に通勤をしているなど関係する人々、また藤枝にゆかりのある人々など、市外から藤枝を見た視点での情報収集に努め、発掘した宝を引き続きシティ・プロモーションに活用をしていきます。私からは以上です。 ○議長(水野明議員) 油井和行議員、よろしいですか。油井和行議員。 ◆6番(油井和行議員) では、再質問のほうをさせていただきます。  中心市街地活性化の駅南のほうなんですけれども、調べたところによりますと、藤枝駅の乗降客は、昨日の北村市長の答弁の中にもございましたけれども、新幹線の駅を除いた中では最多ということで、乗降客は1日約1万1,500人ほどあるそうです。その半数以上は南口を利用しているということでありまして、この志太のまち、焼津、藤枝、島田、吉田、そういった中で一番繁栄していると思います。  そこで、よく考察してみますと、繁華街、つまり買い物をしながらぶらぶら目の保養もして、疲れたら休んでお茶をする、そういったスペースが少し南口にはないのかなというふうに、そこが欠点ではないかと思いますが、ここに関する認識はどのようでしょうか、お伺いします。 ○議長(水野明議員) 都市建設部長。 ◎都市建設部長(八木重樹) 駅南地区につきましては、3月のホテルオーレのオープンですとか、マンション建設なども盛んに行われておりまして、着々とまちづくりは進んでいるというふうには考えておりますけれども、議員がおっしゃったとおり、まちをぶらついて楽しめる休憩できるところですとか、あとは目の保養になる店舗、例えば雑貨ですとか、衣料品ですとか、装飾品ですか、そういったものの店舗につきましては若干少ないんじゃないかなと感じております。エムアイプラザですとかBiVi藤枝、あるいはその周辺には若干はあるんですが、まち全体を考えるとまだまだ少ないように感じております。  したがいまして、今後は、今もやっておりますが、さらに駅周辺のにぎわいを増して、お客様が駅の周辺に集まってくれないとそういう店も成り立ちませんので、そうした出店環境を整えていきたいと、そんなふうに考えております。 ○議長(水野明議員) 油井和行議員。 ◆6番(油井和行議員) 今、にぎわいをということでありましたけれども、それこそ商店街、南も北もなんですけれども、ちょっと南が、先ほど自分が言った商店街というよりはちょっとお店が飛び飛びになっているものですから、藤枝の駅北ですとか、本町の商店街と比べるとちょっと商店街ぽくないという意味で、繁華街ぽくないということをちょっと言わせてもらったんですけれども、そういった欠点といいますか、特性もありますけれども、そういった中でBiViですとか、アピタというものが今まであったもんですから、すごく人が集まっていた。その片方が一つなくなったことによって、すごく寂しくなったかなということがあったので、ちょっとそういう質問をさせていただきました。  そういった中で、今、にぎわいをということで、それこそアピタ、BiViの前では「て~しゃばストリート105」というようなことをずうっと前からやっております。今後も予定になっているということで伺っております。アピタは閉まっていても、そういったところでイベントを開催していただければ、そういったことが呼び水になるのかなというふうにも感じておりますので、こういったことは本当にいろんな意味も含めまして今後とも続けていただければと思います。  また、駅北でも、今までは「て~しゃばストリート105」がなかったものが、ことしは駅北もということで予定してくれております。そういった意味では、本当に北・南、隔たりなく力を入れていただいているのはありがたいなと思っております。駅周辺で何かしらやっているということは本当にいいことだと思いますので、今後ともお願いいたします。  そういった中で、アピタなんですけれども、先ほど市長の御答弁の中にもありましたけれども、まだはっきりとは決まっていないということで、しかも、アピタが9月くらいまでですか、あと2カ月くらい契約が残っているということでありました。  しかしながら、やはり駅南の地区に暮らす方々は高齢者が多い中で、やはりアピタが担っていた生鮮食料店というのは本当に地域の食卓には欠かせないものと思います。  当初は1階、2階、一緒でなければということをちょっと伺っていたんですけれども、なかなかそういうことも言っていられない事情ということもあります。1階部分だけでも、そういった生鮮食料店の事業展開ができないのかということをちょっとお伺いしたいですけれども、お願いします。 ○議長(水野明議員) 市長。 ◎市長(北村正平) 今、議員がおっしゃったように、周辺の皆さんからは生鮮食料、ああいうようなものを扱う店舗があればいいねというようなことがいろいろ聞かれるということは私も聞いております。  今の持ち主はツチヤコーポレーションでありますね。あそこの社長さんと私は何回も会っていますけれども、皆さんの要望に応えていきたいというようなことがありまして、まだこの場で私の口から具体的には申し上げられませんけれども、そういうような向きで、今、後継について着々と話が進んでいるというふうに聞いております。  今、議員がおっしゃったように9月まで契約がつながっていますね。ですから、それについては入れかえの模様がえとか、いろいろあるというようなことがあって、ただ、ある市民から聞くと、やっぱりアピタがなくなったら人通りがうんと寂しくなったというようなことも聞いておりますので、早くやっていくこと。  それから、御心配のBiViについても、今までの、ただ店を入れかえるだけでは一過性のものになってしまうからということで、コンセプトを持ってやっていくんだということで、今そのコンセプトの計画を立てているところでございまして、これもまた私は余り心配していませんけれども、ぜひ、ただ店ではなくて、例えば学校だとか、いろいろなことも含めて検討しているということでありますので、また具体的に我々も行政として話し合いを持ちたいというふうに思っているところでございます。十分認識しておりますので、よろしくお願いしたいと思います。 ○議長(水野明議員) 油井和行議員。 ◆6番(油井和行議員) アピタのほうに関しましては、持ち主のツチヤさんといろいろ話を持っていただいて、本来民間ですので、なかなか市がずかずかといいますか、ああしてほしい、こうしてほしいというのはなかなか言えない部分ではあると思うんですけれども、そこのところはやっぱり重要だということを十分認識していただいて、そういう交渉をしていただいているというのは本当に心強いことですので、本当に一日でも早くいいお店が入っていただければと思っております。  今、BiViのほうも話がございましたが、それこそ先ほどの薮崎議員もぽろりとちょっとおっしゃっていたんですけれども、今、市長はコンセプトを持っていろいろ計画しているということだったんですけれども、なかなかお店が入らない中で、いろいろ言われるのが、例えば空きスペースを使って、そこに公共的な施設が入ったらいいんじゃないかとか、要は支所であったり、行政センター的な、そういったことができるものが入ったらいいんじゃないか。  例えば、今、市社会福祉協議会がちょっと離れたほうにありますけれども、そういったものを藤枝駅前に持ってくる。公共施設を持ってくることによって、すごい利便性が上がるのではないかということ、そういったものを持ってきてほしいよという声もありますけれども、そういったものの考え方はないのでしょうか、お伺いいたします。 ○議長(水野明議員) 都市建設部長。 ◎都市建設部長(八木重樹) BiVi藤枝につきましては、運営会社とたびたびお話ししまして、先ほども御答弁しましたとおり、事業提案とかいろいろなことをやっております。そうした中で、市長も言いましたけれども、単純にお店を入れかえるだけではなくて、もう一度きちんとあの施設のコンセプトを見直して、それでテナント誘致に入っていこうということでBiViのほうでは進めているということで伺っております。  公共施設の関係につきましては、既にあそこには市立図書館もありますし、2階にはおやこ館もありますし、最近ではハローワークプラザ藤枝もBiViのほうに移りましてオープンしたところであります。そうした意味で、必要な公共施設につきましてはBiViのほうにも誘致のほうをしているということでございまして、今後も運営会社と情報交換をいろいろする中で、早期に次のお店が決まるように支援してまいりますけれども、そういう中で、必要に応じて公共施設についても検討はしていきたいと考えております。 ○議長(水野明議員) 油井和行議員。 ◆6番(油井和行議員) 手っ取り早くといいますか、公共施設を入れてしまえば、それはそれで埋まるといいますか、できるので、最終手段、どうしても決まらなければというところの切り札なのかなというふうにも思います。やはりできればそういったコンセプトを持って、何のためのBiVi藤枝なのかということをちゃんとやっていただくほうが今後ともいいと思いますので、そういったことには期待をしております。  今ありましたけれども、ハローワークがアピタからBiViのほうに移ったということで、そういったものも入りましたし、フリーエース美容学校があそこの中に入っているんですけれども、そこのところもどんどん生徒さんをふやして、今まであったところが手狭になってきたということを伺っております。先ほど、市長からも学校関係、教育関係みたいなものもということもありましたので、本当に勢いのあるところに入ってもらう。そして、興味を持ってもらう。そういったことが本当にPRになるのかなと思いますので、ぜひともそういったところを逃さないようにうまくつかまえて、にぎわいのある、そこから発信のできる、そういった駅の南口にしていただきたいと思います。  では、2つ目の駅北、駅の北口の再開発についてに移らせていただきます。  現在、駅前一丁目8街区では、医療・福祉・子育てと福祉に特色を持たせた再開発事業と感じております。今後予定している、まだしっかりした計画にはなっていませんけれども、駅前一丁目6街区など、再開発事業が待っておりますが、そういったところでも医療・福祉・子育てに加えて、先ほど市長の答弁の中では教育文化施設などというふうにもありました。中心市街地としまして、まだまだ福祉施設が足りていないのかなというふうにも思いましたが、その辺についてはどのようにお考えでしょうか。 ○議長(水野明議員) 都市建設部長。 ◎都市建設部長(八木重樹) 駅周辺の地域は、土地区画整理事業によりましておおむねまちの基本的なものはできているんですが、まだ志太榛原地区の中心地として見ますと、まだまだ開発途中であると思っております。そういう意味では、この福祉施設に限らず、都市機能全体の質と数量をまだまだふやしていかなきゃならないというふうに感じております。したがって、今後も都市機能の誘致は積極的に進めていきたいと、そんなふうに考えております。
    ○議長(水野明議員) 油井和行議員。 ◆6番(油井和行議員) それこそ駅周辺というのは次々とマンションができていまして、人口も本当にふえているところであります。当然高齢化も進んでいるところでありますので、若い世代も多くなっている中で、やはり福祉ということは十分考えられます。そういった意味で、まだまだ6街区とか、新たな再開発が進んだ中でもそういったことは手を抜かないということがよくわかりました。  その中で、教育施設というのがあったんですけれども、これに関しては具体的なもの、どういったような施設というのをイメージしているのか、わかる範囲でいいですので伺いたいと思います。 ○議長(水野明議員) 都市建設部長。 ◎都市建設部長(八木重樹) 教育・文化施設につきましては、どこに何を持ってくるという具体的なものはないわけですけれども、駅前ににぎわいを持たせる、平日とか昼間、通行量をふやすとか、そういうもののためにも、できましたら専門学校とか、あるいはカルチャースクール、あるいは少人数のグループでいろいろな文化的活動をやっている皆さんが発表したりとか、練習したりできるスペースを持った施設、そういったものなどを誘致したいと考えております。 ○議長(水野明議員) 油井和行議員。 ◆6番(油井和行議員) 具体的にはないということだったんですけれども、今言われたようなもの、カルチャースクールであったり、専門学校であったり、若者が通えるようなもの、または趣味の世界を広げていけるようなものができることによって、本当に藤枝市内外から来訪してくる。また、「コンパクト+ネットワーク」というような形で藤枝の奥のほうからでも来ていただいてということが望めますので、ぜひそういったものも充実させていただけると本当に強い駅周辺ということになると思いますので、本当にこれは期待が持てることと思います。  もう1つなんですけれども、中心市街地活性化区域内をエリアブランドとして展開しております。なかなかちょっと聞きなれない言葉かもしれないんですけれども、このエリアブランドがいま一つ浸透していないように感じられます。  例えばですけれども、駅南は「訪れたいまち」、広域的商業機能により活動・交流を創出するエリア。駅前は「住みたいまち」、暮らしを支える機能により町なか居住を促進するエリア。青木は「めぐりたいまち」、公共公益機能と魅力的な個店の立地により、回遊を創出するエリアというふうになっております。  けれども、これはなかなかそこに住む人たちにとっては、まだまだ浸透していない、意識をしていない言葉なんですけれども、そこに暮らす人たちがそれぞれを意識することによって、もっともっと効果が出ると思います。今後は、具体的にエリアブランドということに対してどのように進めていくのか教えていただきたいと思います。 ○議長(水野明議員) 都市建設部長。 ◎都市建設部長(八木重樹) エリアブランドの今後の展開でございますけれども、まずエリアブランドとして、今3つのエリアを上げておりますが、それと中心市街地の全体のエリアのプロモーションというのも進めておりまして、全体のプロモーションとしましてはかなり周辺地域に認知度が上がってきまして、先日出ました地価の価格の関係につきましても藤枝駅前は上がっているということですので、そういう意味では効果が出ているんじゃないかなと感じております。  ただ、今おっしゃいました3地区一つ一つのイメージがいま一歩浸透がおくれているというふうにも感じております。そうした意味で、我々も専門家の方にもお話を聞く中で、どうしていったらもっとそういうものが浸透できるかということを御相談しながら進めているわけでございますが、そういう中では、基本的にはマーケティング調査とかいろいろやって、外から藤枝市の中心市街地がどういうふうに見られているかということをつかむのがいいんじゃないかということで、今そんなことを考えておりますし、それと、そういうもので得られた情報を含めて、今計画しているいろいろなエリアブランドの事業について改良していくというのがいいんじゃないかというふうに思っておりますし、それらを行政だけではなく、もちろん地域の方と相談しながら一緒にやることで、両者が共通の認識を持てるということで進めたいと思います。  今年度、特に進めていきたいと考えておりますのが、新しい事業を進めるための新しい担い手、人材の発掘と、そうした方の育成、そうしたものに今年度は力を入れていきたいと、そんなふうに考えております。 ○議長(水野明議員) 油井和行議員。 ◆6番(油井和行議員) 市のほうがまちづくりをしていく中でいろいろ考えていることが、そこに住む人たちが何のことというふうでは、なかなか。一緒になってまちをつくっていく。暮らす側と市を運営する側とで考えていることが合わないというのはやはりちょっと寂しいかなという気がしますので、やはりそこで暮らす人たちも意識をする。そういうことによって本当にいいまちになっていくんではないかと思います。そういった意味で、いろいろ今考えてくださっていることで、また人材の発掘ということもありました。いつも市長がおっしゃっているんですけれども、キーパーソンといいますか、そこに本当にキーマンをつくって、その人たちがそれぞれをリードしていくということによって、まちがまとまっていくというふうに思いますので、そういったことを今後とも力を入れていただきたいと思います。  ちょっと簡単にまとめさせていただくんですけれども、中心市街地活性化推進室から活性化推進課になりました。本当に駅前に住む一市民としての希望なんですけれども、中心市街地活性化推進課としては、大きな夢のあるビジョンを持っていただきたいなと思っております。  例えば再開発だとかまちの整備ということなんですけれども、一見夢物語のような構想であってもいいですので、例えばですけれども、藤枝駅を中心にしまして、今、北口では一丁目8街区が再開発をしております。うまくいけば、今後、一丁目6街区、また文化センター街区というふうにつながっていけばいいんですけれども、一丁目8街区、6街区と駅を屋根つきの空中回廊といいますか、そういったものでつなげていく。また、駅南も、BiVi藤枝、アピタは今ないですけれども、新たな元アピタのところまで屋根つきの空中回廊なんかで結んでいただければ、これから先、必ず高齢化ということで高齢者がふえてきます。そういった方々が本当に段差なく駅の南北を行き来できる、また主要な建物を行ったり来たりできるというのは本当に夢があって、それこそこの辺の静岡あたりでもそこまではできないので、静岡もうらやましがるようなまちづくりになったらいいなと。夢物語ではありますけれども、そういった大きなビジョンを持っていただきたいなと思います。  本当に現実的なことからこつこつやっていけば、確かに実現は早いのかもしれませんけれども、夢を高いところに持って、ここまではちょっとあれだけど、こうしたらできるんじゃないか、こうならいいかなみたいなところからやっていけば、こつこつ始めたものより、必ず到達点というのは高いところになると思いますので、そういったことができる課であってほしいな、そういうところで藤枝市を引っ張っていっていただきたいなということは、ちょっと要望となりますけれども、そういう夢のある部署であっていただきたいと思います。  それでは、標題2のほうの再質問に移らせていただきたいと思います。  藤枝大祭りについてなんですけれども、藤枝大祭りは、先ほどもありましたけれども、屋台、おはやし、芸人、地踊りのスタイルがあってこそだというのがよくわかります。また、全国に誇れる一級品の観光資源であり、藤枝の宝とまで考えているのは非常にありがたいことであります。そこを踏まえて再質問させていただきます。  少子・高齢化の中で、藤枝市もいずれ人口減少に転じます。藤枝大祭りも14地区ありますけれども、既に地区によっては人手不足、資金不足に悩む地区もあると聞いております。3年に1度であっても、住民の少ない地区では、屋台の維持管理、芸人衆を呼ぶ資金が大変になってきていて、現実このままでは屋台に乗せる芸人を呼べないであったりですとか、屋台を引く引き手がいない。3年後、6年後と考えていくときに、お祭りに参加できない地区が出てきてしまうのではないかと危惧いたします。  そこで、藤枝大祭りに対する資金面、運営面で分厚い補助をすることができないのでしょうか、お伺いいたします。 ○議長(水野明議員) 産業振興部長。 ◎産業振興部長(秋田弘武) 大祭りの補助に関しましては、観光的な価値が高いということから、観光協会を通じて市としても応援させていただいております。このことをもとに、大祭りの連合会では観光的な発信、プロモーション、そしてお祭り全体の運営をしています。  一方で、今、御質問の中にありましたように、屋台そのものの運行でありますとか、おはやし方を呼ぶ費用、こうしたものは各町内で屋台を運行しているということで、それぞれ屋台の運行に関しましては大きな費用負担がかかって、町内各戸の負担によって運営されているというのが現状でございます。長くこれを伝承していくためには、そうした観点でどういうふうにしていったらいいのかということを考えていくことは必要だと思っておりますので、また連合会を初め関係方面といろいろ研究をさせていただきたいというふうに思います。 ○議長(水野明議員) 油井和行議員。 ◆6番(油井和行議員) なかなか資金の大量投入というのは難しいとは思いますけれども、それであれば、例えばですけれども、市とお祭りの連合会などと一緒になって藤枝大祭りグッズみたいなものをつくって販売をする。そういったものの売り上げが大祭りの運営に回るですとか、そういったことでお金をつくっていく、そういったこともいいのではないかなと思います。  例えばですけれども、開催年ごとのデザインのピンバッジであったりだとか、いろんな記念グッズをつくる。14地区ありますので、それぞれ地区のマークですとか、その年の屋台をイメージしたものをつくって、お祭りマニアですとかコレクターなんか、またはその地区の人はきっとそういったものを買い求めると思います。それこそ14種類あれば、マニアなんかはコンプリート、全部そろえて、3年ごとそういったものを集めていくんではないかということも考えられます。そういったような形で、何とか市とお祭りの方たちと協働でそういったものの販売はできないか。販売することによって、それは商店街の商店が取り扱うというふうにすれば、これはまた商店街振興にもつながると思うんですけれども、そういったことはどうでしょうか。 ○議長(水野明議員) 産業振興部長。 ◎産業振興部長(秋田弘武) お祭り関連グッズということでやることは非常におもしろい提案だと、今聞いていて思っております。  これまでも、各町内ではまち印を使った手拭いとか、これはお祭りに使うものですけれども、扇子だとかをつくって、町内の方々が使っていたわけなんですけれども、そうしたものも、お祭りに来られる方とか、お祭りのことに非常に興味がある方に買っていただくのは非常にいいアイデアだと思いますので、これから連合会に御提案を伝えて、資金のあり方の研究も含めて進めていきたいと思います。 ○議長(水野明議員) 油井和行議員。 ◆6番(油井和行議員) また考えていただけるということですのでありがたいんですけれども、ただ、なかなか素人がそういったものを考えるというのはやはり難しい。なかなか実現するには時間とお金もかかることだと思います。そういった中で、例えば、企業などと協力をしまして、例えば大祭りのときのパッケージ、商品パッケージを変えてもらう。藤枝大祭りバージョンみたいな形で出してもらったりというようなものを期間限定などで販売してもらうことによって、例えば藤枝市民もその商品を買うと何%かがお祭りのほうに入るとか、藤枝市のほうに入るということで、それが大祭りのほうに入っていくというようなからくりがうまくできれば、本当に企業と、また市民と、そういったことでお祭りに本当に寄与できるんではないかと思いますけれども、企業を巻き込んでやるということも考えてみていただきたいと思いますが、それに関してはどうでしょうか。 ○議長(水野明議員) 産業振興部長。 ◎産業振興部長(秋田弘武) 大祭りの以前も「藤枝大祭り」というラベルがついた地酒、こうしたものが販売されたこともこれまでにございました。そうしたものが出ますと地元の者としても非常に盛り上がりますし、来られた方も、限定ということで購入されるといういい機会になると思います。こうしたことがもっと広まることがあれば経済的な効果も期待できますので、企業といいますか、それぞれの事業所で商品の事業性だとか、あるいは社会貢献、あるいはさらに商標登録といったようなことも含めて、うまく組み合ってくれば実現性が出てくると思いますので、そうしたことの可能性はこれから検討していきたいというふうに思います。 ○議長(水野明議員) 油井和行議員。 ◆6番(油井和行議員) ぜひそのようになっていただければと思います。  済みません。時間配分が下手なもんですからなくなってしまったので、次に行きたいと思います。  高根白山神社なんですけれども、高根白山神社には何度も行ったことがございます。行きますと、本当に空気感がほかとは違う、凜としたような感じがあります。まさしくパワースポットなのかなということを思わせる雰囲気があるところであります。  そういった中で、高根山は、藤枝でも気象的には本当に厳しい場所であります。標高も850メートル近くありますので、本当に大変なところにある神社であります。本殿は朱色に塗られた本当にきれいな本殿なんですけれども、しかし、なかなか環境として厳しいところにありますので損傷もひどく、修復に多額の費用がかかるというふうに聞いておりますが、文化財保護という面で市で費用を持っていただくということはできないのでしょうか。 ○議長(水野明議員) スポーツ・文化局長。 ◎スポーツ・文化局長(吉本寿) ただいまの御質問の文化財の保存の費用に関してですが、指定文化財の保存のため事業を実施する場合ですけれども、文化財の所有者に対しまして、藤枝市文化財保存費補助金交付要綱という制度がございます。この制度に基づきまして、原則として事業費の2分の1以内。ただし上限がございまして、500万円ということになります。この制度を活用して支援をしていくという形になります。 ○議長(水野明議員) 油井和行議員。 ◆6番(油井和行議員) そういったものを使っていただいて、本当に末永く残していただきたいと思います。  また、先ほどの答弁にありましたけれども、保存会の若手の伝承ということで映像記録をつくっているということでありました。また、それをうまく市の内外にPRをということでありましたけれども、やはりそういったものをユーチューブですかとか、パンフレットということで外に向けてもらうことによって人が来てもらえる、また知ってもらう。そういうことが本当に後世に残すためには重要と考えますので、本当に抜かりなくやっていっていただいて、高根白山神社の古代神楽はここでやっているよ、ここに行けば見られるんだよということをうまく伝えていただければと思います。  そういった中で、高根白山神社を点として考えるのではなくて、やはり瀬戸谷地区を面として考えて、例えばお祭りに合わせていろんなところでイベントをしてもらうとか、そういったことをやっていただくことによって、物すごくPRとしてはかなり幅が厚くなってくると思いますので、そういったことをいろいろ踏まえて、各課で手を取り合っていただいてやっていただければと思います。  また、そうやって人が来てほしいと言っておきながら、人が大勢来ると、今度は自然や場所が荒らされたりですとか、せっかく大事な文化財が傷つけられたりということも心配に上がります。人を呼び込む誘客と文化財を保存・保護するということに関しても、今後は同時進行でやっていただけるよう要望いたします。  新たな街道・文化のほうなんですけれども、藤枝市には旧東海道ということで東西の街道があります。そこで新たに田沼街道というものもあります。そういった中で、新たに南北の街道にスポットを当ててみてはいかがかと思いますが、その点についてはどうでしょうか。 ○議長(水野明議員) スポーツ・文化局長。 ◎スポーツ・文化局長(吉本寿) 本市には東海道のほかにも、今お話のあった田沼街道のように主要の街道の一つもございます。これらについても、今後スポットを当てて調査研究をしていきたい、あるいはそういうことが必要だというふうに考えてございます。 ○議長(水野明議員) 以上で、油井和行議員の一般質問を終わります。 ○議長(水野明議員) ここで、しばらく休憩いたします。                         午後2時41分 休憩                         午後2時54分 再開 ○議長(水野明議員) 休憩前に引き続き、会議を開きます。 ○議長(水野明議員) 一般質問を続けます。3番 鈴木岳幸議員。           (登       壇) ◆3番(鈴木岳幸議員) 皆さん、こんにちは。市民クラブの鈴木岳幸です。  本日最後の一般質問でございますので、お疲れと思いますがもうしばらくよろしくお願いいたします。  それでは、通告に従いまして一般質問をさせていただきます。  標題の1、藤枝市の食育について。食べることは、人間が生きていく上で必要な衣食住の中でも、最も生命に直結する重要なものであると言えます。  食育とは、食に関する知識を育むこと。そして、そのことによって健全な人間を育成することであります。この「食育」という言葉が生まれたのは明治の中ごろで、そのころはまだ日本の食料事情は大変厳しいものがありましたが、国が成長していくためには、知識・学力の教育よりも、体力向上の体育教育よりも重要な、生きていくもととなるものとして提唱されたものであります。平成17年には食育基本法が制定され、その前文では、食育を、生きる上での基本であって、知育・徳育及び体育の基礎となるべきものと位置づけるとしっかりと明文化がなされました。  このように食育とは大変重要なことであり、その範囲も多岐に及ぶものでありますが、今回は特に子供たちに関連した食育の内容を中心にして、本市にかかわる点について、以下お尋ねいたします。  第1点、朝食摂取について。朝食摂取による子供たちの心身へのよい効果については今までにも多く言われていることで、誰もが認めるところでありますが、さまざまな要因もあり、残念ながら全ての児童・生徒が朝食を食べている状況にはなっておりません。  2015年の文部科学省発表のデータによりますと、静岡県内の中学生の朝食摂取率は94.4%、小学生は96.7%です。ともに全国平均よりは高い数値となっていますが、この数値は、「朝食を毎日食べているか」という問いに対して、「毎日食べている」「どちらかといえば食べている」という答えの合計数であります。「毎日食べている」という答えに限って見ますと、その数値は中学生で85.1%、小学生で89.4%となっています。中学生の15%が朝食を毎日は食べていないという結果でありますから、大変ゆゆしき事態であると言えます。そこでお伺いします。  ①藤枝市においては、この朝食摂取率の状況はどのように推移しているのでしょうか、対策はどのようにとられているのでしょうか。  ②朝食摂取率は100%を数値目標として掲げ、達成に向けた取り組みをしている自治体が多くありますが、藤枝市でも同様の取り組みを行うことはできるでしょうか。  ③朝食摂取率向上のための補完的施策として、朝給食の制度を取り入れている学校もありますが、本市で行うことは可能でしょうか。  第2点、こども食堂について。現在、格差の拡大と相まって、家庭での食事を満足にとることのできない子供や、1人で食事をする孤食の子供がふえています。  そのような状況を少しでも改善すべく、各地のボランティアの方々を中心にこども食堂が開設されています。その内容はさまざまで、困窮世帯の子供たちやひとり親世帯の子供に、無料かまたは格安で食事を提供する、地域の人たちとのふれあいの場を提供する、一緒に料理をするなど多様な取り組みがなされています。  県内外で既にボランティアの方により何十カ所も開設されていますが、本年度からは大阪府堺市と福岡県北九州市で全国初の自治体設置によるこども食堂が開設されます。  このこども食堂について、本市としてはどのように考えるか、市内に活動の動きはあるか。また、本市による設置を行うお考えがあるか伺います。  第3点、地産地消と食育との連携について。藤枝市地産地消の推進に関する条例の第12条では、地産地消の推進に当たって、食育の推進の施策と連携を図ると規定されていますが、今後どのような連携を図っていく予定であるか伺います。  第4点、栄養教諭について。前に記した各項目においても、子供たちの食育に関しては栄養教諭の役割が非常に重要であると考えますが、藤枝市においてはどのように栄養教諭を配置し運用されているでしょうか。また、学校数に比べて栄養教諭の配置数が少ないようにも感じますが、現状では人員が不足したり過重勤務になることはないでしょうか。今後、市で加配するお考えはありますでしょうか、伺います。  以上、御答弁のほどよろしくお願いいたします。 ○議長(水野明議員) 当局から答弁を求めます。市長。           (登       壇) ◎市長(北村正平) 鈴木議員にお答えいたします。  最初に、標題の藤枝市の食育についての3項目め、地産地消と食育の連携についてでございます。  私は、以前より、地産地消は食の安全・安心の確保、あるいはおいしく新鮮な青果物の提供につなげることはもとよりでありますけれども、食育の面で健やかな子供の成長を促しまして、ひいては地域農業の振興に寄与するものであると考えまして、その推進を図ってまいりました。  本年度は、生産者や消費者を初めといたしまして、市内の多種多様な関係機関が共通認識を持ちまして、協働して取り組むための施策を体系的に整理した地産地消推進計画を策定いたしまして、積極的に推進をしてまいります。  また、その中で、平成27年度に食育推進計画を盛り込みました「第2期元気ふじえだ健やかプラン」の施策を反映してまいります。  既に、地産地消と食育が連携した新たな取り組みが進められているところでございますが、具体的には地域情報紙に地元生産者をヘルシーメニューのレシピとともに紹介いたしまして、また学校給食では、市内農家の女性の会と連携いたしました新メニューの開発に取り組み、さらに、保育園では「郷土食の日」と称しました地元の食材を給食に取り入れる日を設定するなど、地元農産物の消費拡大と食育の啓発を行います。  これからも、全ての市民が健全な食生活を実践いたしまして、地域の新鮮な食材を活用いたしました地産地消を推進することによりまして、食に関係する団体あるいは人材の輪を広げまして、地域全体を元気にすることを目指してまいりまして、地産地消と食育が連携した施策を展開してまいります。  次に、4項目めの栄養教諭についてでございます。  生涯を通して健康に過ごすには、成長過程にある子供のころから健全な食習慣を身につけることが大切であります。そのための子供たちへの食育指導は、学校指導現場におきましても年々その重要性が高まっておりまして、本市の教育理念であります「笑顔あふれる教育」を実現する上で必要不可欠なものでございます。そうしたことから、食育指導の中心となります栄養教諭の役割を私は大変重要だと考えております。  現在、本市では5名の栄養教諭を市内3カ所の給食センターに配置しておりまして、日常的に給食管理の仕事を行うほかに、各学校、あるいは保護者会の要請等に応じまして学校に出向き、食育指導などの職務に当たっていただいております。  近年、食育に対する理解の深まりや関心の高まりの中で、栄養教諭に対する派遣要請件数は5年前の3倍ほどに増加しておりまして、ますますその役割は重要になってきております。  次世代を担う子供たちの健やかな成長は、これからのまちづくりの中心的課題の一つでございまして、昨年度制定いたしました地産地消条例の中でも食育の推進を大きな目的に位置づけていることから、今後も食育の取り組みを充実させてまいります。  その中で、栄養教諭が学校で食育指導に一層専念できるように、引き続き県に栄養教諭の配置をふやすように要望することはもちろんでございますが、加えて、栄養教諭への負担軽減の支援策を検討いたしまして、さらなる食育の充実を図ってまいります。  残りの項目につきましては、担当部長からお答え申し上げます。 ○議長(水野明議員) 教育部長。 ◎教育部長(大畑直已) 私から、標題の藤枝市の食育についての1項目め、朝食摂取についてお答えします。  最初に、1点目の朝食摂取率の推移と対策についてですが、平成24年度からの4年間の推移を見ると、小学校が99.1%、98.8%、98.6%、そして平成27年度も98.6%と推移しており、ほぼ横ばいの状態となっています。中学校では、97.5%、96.9%、97.4%、そして平成27年度は96.9%であり、小学校同様大きな増減はありません。しかしながら、学年別に見ますと、学年が上がるにつれ摂取率が下がる傾向があり、全体としても中学3年生の朝食摂取率が一番低くなっております。  こうした結果を受け、学校では、担任、栄養教諭、養護教諭が連携して、食育や保健の面から朝食の大切さを児童・生徒に指導したり、栄養教諭が家庭教育学級や保護者会等で食育講話を行うことで家庭の食生活を見直すよう働きかけております。  また、本市独自で取り組んでいる「ふじえだマナーブック」においても、乳幼児期から中学生まで一貫して朝食の大切さを児童・生徒及びその保護者に向けて発信しております。  今後も学校と家庭が連携し合うことで児童・生徒の朝食摂取率を高め、食育を通して健全な食生活を実践できる子供を育ててまいります。  次に、2点目の朝食摂取率を100%にする取り組みについてでございますが、本市では「元気ふじえだ健やかプラン」におきまして、朝食を毎日食べる児童・生徒の割合の目標値を100%としております。
     学校においては引き続き食育を推進し、食に対する正しい知識と実践力を身につけた児童・生徒の育成に努めてまいります。  また、保護者会や本市教育委員会作成の食育だより、県教育委員会作成のリーフレット等を通じて、保護者に対するさらなる啓発を図ってまいります。  次に、3点目の本市での朝給食の実施についてですが、本市の児童・生徒の朝食摂取率は比較的高い数値を示していますが、食生活の改善は保護者の理解と協力が不可欠であります。  家庭で朝食をとることは、児童・生徒の自己肯定感や家庭の教育力を高めることにもつながる大切なことですので、引き続き、家庭における朝食の提供について保護者の理解を求めてまいりたいと考えます。  また、朝食を提供している学校があることは承知しておりますが、職員の勤務条件、朝食の配送に伴う新たなコストの発生などの課題があるほか、本市では何よりも家庭における朝食の提供を食育の基本と捉えておりますので、栄養教諭による家庭教育学級などの研修により保護者への啓発に努めてまいります。私からは以上でございます。 ○議長(水野明議員) 健康福祉部長。 ◎健康福祉部長(大石和利) 私から、標題の藤枝市の食育についての2項目め、こども食堂についてお答えします。  こども食堂は、特に経済的な事情で食事が十分にとれない子供たちに食事を提供する地域の居場所として、また生活困難な状況に置かれた子供を見逃さないために、地域ぐるみで子供を支援しようと都市部を中心に設置の動きが広がっています。  子供の貧困は、親の貧困を初めとしたさまざまな困難が絡み合い、子供の心身の成長に悪影響を及ぼします。そうした悪影響から子供を守り、その健全な成長を支える観点から、こども食堂は、一つの有効な施策であると考えます。  本市では、本年2月に市社会福祉協議会が主催しました「大人のための福祉講座」におきまして、滋賀県社会福祉協議会が市町単位で進めているこども食堂を紹介したところ、現在、本市の地域団体や社会福祉法人の地域貢献の中でも実施に向けた動きが出てきています。  こども食堂の設置は、ここ2年くらいで広がり始めた取り組みであり、運営主体や実施の方法はさまざまであります。  本市としましては、まずは県下に先駆けて設置した自立生活サポートセンターによる保護者への就労支援を重点的に行うことにあわせ、先進事例の実施方法、課題等を調査し、市内で設置の動きのある法人等と意見交換する中で、本市でのこども食堂のあり方を研究してまいります。私からは以上です。 ○議長(水野明議員) 鈴木岳幸議員、よろしいですか。鈴木岳幸議員。 ◆3番(鈴木岳幸議員) それでは、いただきました答弁に対しまして、また再質問をさせていただきます。  第1点目の子供の朝食摂取の件についてでございますが、子供がみんな、朝食を食べてから学校に来て勉強に励んでほしいということが根底にあるわけですけれども、聞いたところでは、小・中学生の朝食摂取率がここ4年間横ばいで推移しているということですね。小学生が約98%で、中学生が大体97%前後だということなんですが、県全体の平均よりはちょっとだけいい数字だということのようです。ただ、この数字も、毎日食べているという子供と、どちらかといえば食べているという子供を合わせた数字であるかと思います。私もこの質問、ちょっとつくった後に、毎日必ず食べているという数字の児童を藤枝市内のほうも調べてみたんですが、それが小学生が89%で中学生が90%ということだったので、県平均よりは5%ぐらいは高いものの、やっぱり藤枝市内でも1割の子が朝食を毎日は食べないということのようです。  お聞きした質問で御答弁いただいた中では、子供が朝食をちゃんと食べてくる割合を100%にするということを明示されているということでございますけれども、そうすると今、この御答弁いただいた97%か98%の子供を100%にするということではなくて、現状90%である必ず毎日食べているという子供を100%にするということだと思いますが、一応確認ですが、そのことでよろしいでしょうか。 ○議長(水野明議員) 教育部長。 ◎教育部長(大畑直已) 毎日食べるということを目標に100%ということで取り組んでまいりたいと思います。以上です。 ○議長(水野明議員) 鈴木岳幸議員。 ◆3番(鈴木岳幸議員) そうすると、非常に難しいかもしれないなというのが率直な感想なんですが、ただ、実現しなければならないということも同時に感じております。  国のほうでは、文部科学省が随分と前から、「早寝早起き朝ごはん」ということを目標立ててやってますけれども、それでも恐らく、調べた中では全国でこれ達成できた県はいまだないかと思います。  今この解決方法というか、進める方法として、リーフレットとか家庭への啓発、教育とかで行っていくということだったわけですけれども、今までもなかなか家庭教育をやってきたけれどもできなかったのではないかということを私率直に感じるんですけれども、今後、今までやってきたのに加えて、さらに後押しというか、さらにもう一歩押していくような施策というのは考えられているのでしょうか。 ○議長(水野明議員) 教育部長。 ◎教育部長(大畑直已) 先ほど答弁で申し上げましたように、保護者、それから本市教育委員会の食育だより、それから県のリーフレット、いわゆる朝食を食べましょうということなんですけれども、やはり一朝一夕にこういったものの結果というものはなかなか出ないというような状況がございますので、栄養教諭の保育指導、あるいは養護教諭、あるいは担任ともタイアップして、粘り強く授業等で食育の大切さを訴える中で、100%に向けて努力していきたいというふうに考えております。 ○議長(水野明議員) 鈴木岳幸議員。 ◆3番(鈴木岳幸議員) 家庭の御事情もそれぞれあるでしょうから、なかなか強制力をもってというところまでは難しいと思いますんで、今までやってきた努力をさらに重ねるということしかできないのではないかというのは、まさにそのとおりだとは思います。  そこで、私が今回のこの質問の中でちょっと取り上げさせていただいたんですけれども、朝食摂取率向上のために朝給食の制度をやっているところがあって、これができるかということでお聞きしたわけですが、家庭での対応を第一とするというようなお話でございましたんで、やっぱりこの藤枝市で実施するというのはなかなかハードルが高いのではないかということは私もよくわかっております。  そのような中で、今給食のときに牛乳が出されているかと思うんですけれども、この牛乳を、牛乳屋さん朝早く持ってきてくださると思うんで、例えば朝登校してすぐとか、1時間目の終了後とか、こういった早い時間に牛乳だけまず出してしまうとかいうことができるかどうか。実はこのことは、おととし、平井 登議員がお茶の振興のときに同じような質問をされていたかと思うんですけれども、そうすれば、昼はお茶を飲むんじゃないかという、当時そのような質問があって、ちょっと難しいというような御回答だったということを私記憶しているんですけれども、ちなみに同じことを川勝平太県知事も言ってるんですね。牛乳は御飯に合わないから、牛乳はもう早い時間に飲んじゃって、お昼はお茶を飲むようにしたら、みんなお茶が好きになるんじゃないかということも言ったと思います。私はこれをお茶の消費ということよりも、子供の食育の面からぜひ実施してはどうかと思うんですが、いかがでしょうか。 ○議長(水野明議員) 教育部長。 ◎教育部長(大畑直已) まず、牛乳を早い時間帯に、朝食をとらずに登校してきた子供たちに提供するということは有効な栄養補給という面はあろうかと思います。ただ、当時、平井議員のときのお答えにもさせていただきましたけれども、授業と授業の間の時間というのは次の授業に備えるための準備の時間、あるいは着がえの時間、移動の時間等々もありますので、やはり現実的にそのところは難しいというふうに考えておりますので、本市としましては、食生活の朝食は家庭で提供するというところの基本スタンスを変えずに取り組んでまいりたいと思っております。以上でございます。 ○議長(水野明議員) 鈴木岳幸議員。 ◆3番(鈴木岳幸議員) やはり難しいという御答弁でしたね。なかなか難しいというのは承知しているんですが、授業の移動の時間といいましても、牛乳1パック多分200㏄か250㏄だと思いますけれども、1分もあれば飲めるというか、速い子供は10秒ぐらいで飲んじゃうと思うんですけれども、例えば朝の時点でも、前日に給食で残った牛乳というのが多分給食室の冷蔵庫に残っていると思うんですよね。そういった少ない数だけでも、希望者だけでも、例えばその短い時間で提供して、少ない数であれば、全員でなければ希望者だけの分だけ飲ませて、その牛乳パックはそこに置きっ放しにしといてもらって、例えば業者さんに回収してもらうとか、そういった方向での対応はいかがでしょうか。難しいですかね。 ○議長(水野明議員) 教育部長。 ◎教育部長(大畑直已) 給食におきましては事前に必要量を確認しておりますので、原則的に牛乳も残ることはございません。仮に何らかの事情で余ったということがあった場合ですけれども、実は学校給食衛生基準というのがございまして、その中でパン、牛乳、あるいはおかずで余ったものにつきましては全てその日のうちに処分し、翌日に繰り越して使用しないというふうに規定されております。衛生面の観点から給食の持ち帰りも禁じられておりますので、前日に配付されて残ったものを、翌日朝食べてこない子供たちにそういったものを提供することはできませんので、御理解をお願いしたいと思います。以上です。 ○議長(水野明議員) 教育長。 ◎教育長(山本満博) 牛乳ですよね。昔、鈴木議員がきっと飲んでいたときは普通の瓶ではなかったんでしょうか。パックですか。今そのパックが非常にあけるのに時間がかかってしまって大変だという状況が子供たちにあります。それで、飲んでから、それを今度洗って乾かすという作業まで子供たちにはやっていただいているもんですから、なかなかそういう時間がかかってしまって大変だということ、それを1つつけ加えておきます。 ○議長(水野明議員) 鈴木岳幸議員。 ◆3番(鈴木岳幸議員) 今、給食は、パックをあけて干して、そして持って帰ってもらいますね。再利用の面とか、そういうこともあるんだと思いますけれども、ただ衛生面の基準ということに関して言えば、パンやおかずはわかるんですけれども、少なくとも牛乳が翌日に賞味期限過ぎるということはないと思うもんですから、基準をもうちょっと何とかしてほしいというところと、あと、その牛乳パック、希望者だけにすればそんな数じゃないんで、そこはちょっと業者さんにお願いするとか、そういった面もちょっと検討をしていただきたい。すぐには無理でしょうけれども、そういった必要性もあるのではないかということを申し上げておきます。  私、中学のときは本当にもう毎日朝御飯食べていたんですけれども、それでもすぐおなかすいちゃったんですよ。いつも腹すいてて、学校に黙ってパン持ってって、こっそり食べてたりして、これが見つかって物すごく怒られたりして、朝食べてっても、それぐらいおなかすくわけですから、子供たち、食べてこない子というのはそりゃあやっぱり授業に集中できないと思いますし、落ちつきがなかったり、いらいらしたりするのも、そういったことがあるんじゃないんですかね。  経済的に食べられないという子はもちろんですけれども、経済的に裕福な家庭であっても、両親が共働きで物すごく忙しかったりするとやっぱり生活リズムが不規則になって、朝御飯食べたくなってしまって、学校に来ても落ちつかなかったり、ちょっと態度が荒れてしまったりということもあるんじゃないかなと私感じますんで、私だけが多分意地汚かったり食いしん坊だったりしたわけじゃないと思いますんで、子供たち、やっぱりおなかすいて、その年齢の子供っておなかがすくと思うもんですから、何とか対応策を考えていただきたいと思いまして、こういう質問をさせていただきました。  ついでにちょっと申し上げますと、いろいろ調べまして、朝給食というのとはちょっと変わるかもしれませんけれども、東京の品川区の小学校では、両親が共働きで子供より先に出かけてしまう子供というのが、どうしても遅刻ばっかりしたり、あるいは朝御飯食べてこなかったりということで、PTAがボランティアでおにぎりボランティア隊というのを結成したそうなんです。これは、校長先生の許可をとって、PTAの方がおにぎりを校長室に持っていったと。そこで、朝食べてこない子供に食べさせるということを行ったことがあるそうです。そうしたところ、遅刻もなくなって、その生徒の生活態度もだんだんよくなってきたということがあったということです。  それともう一つ、ちょっと強制力というのが難しいということも先ほどお話しされましたけれども、青森県の鶴田町というところで朝ごはん条例というのがあるそうです。これは、子供にも大人にもしっかりと健康的な朝御飯を食べるような、ちょっとだけ強制力をつけていると、食べなさいという。もちろん罰則があるわけじゃないんですけれども、そういった条例を制定して、朝食欠食の子供が大幅に減少したと、こういう例もあるそうです。  朝食摂取率の100%、これ達成するのは並大抵のことではないと思いますし、家庭の事情もありますから、そこにずかずかと踏み込んでというのは難しいと思いますが、恐らく家庭に任せるだけでは100%の達成は難しいと思いますので、こういったことも参考にしながら、さまざまな手法をぜひとも駆使して達成を目指していただきたい、そのようにお願いを申し上げます。  それでは次に、こども食堂のことについて申し上げます。  いただいた御答弁の中では、滋賀県の例を参考にして、市内でそういったことを紹介したら、既に開設に向けた動きができつつあるということでしたけれども、まだちょっと情報として出せない面もあるのかもしれませんが、どういった場所で、どういった方が、いつぐらいにできるか、わかる範囲で構わないんですがお教えいただけませんでしょうか。 ○議長(水野明議員) 健康福祉部長。 ◎健康福祉部長(大石和利) 個人の方と法人なんですけど、まず法人のほうですけど、社会福祉法人として、まだこれ社会貢献の中での位置づけで検討しているという段階なもんですから、お名前は申し上げられませんが、あと、個人の方も現在、居場所的な活動をやってる方が、その場所で子供を対象にしたこども食堂的、これも実は県の社会福祉協議会のほうに補助金でモデル的にやろうというものでございまして、8月ぐらいにはオープンをするようなお話も聞いているんですけれども、まだ確定的なもんじゃないもんですから申し上げられませんけど、その2件が今、動きが出ております。以上でございます。 ○議長(水野明議員) 鈴木岳幸議員。 ◆3番(鈴木岳幸議員) 昨年、私、子供の貧困問題について一般質問したときにも御答弁いただいたんですが、市内では困窮状態の子供が約1,600人ほどいるというお話でございました。その中には3食を満足に食べることができないという子供も少なからずいるのではないかと考えられます。こういった子供たちに対しましては、このこども食堂という手法は非常に有効的な手段ですから、ぜひ市としても開設に向けてさまざまな運営面の御支援をしていっていただきたい、そのように考えています。  今、2件というお話があったようですけれども、できれば今後もさまざまなボランティア団体の方にこういった手法を紹介していただいて、もっともっとたくさん広げていっていただきたいと思います。  壇上の質問でも申し上げたんですが、大阪の堺市と北九州市で自治体が設置するこども食堂が今年度から始まるということでございます。たしかこの7月にはスタートをする予定だというようなことも言っていたように思いますが、ぜひ可能であれば、担当の職員の方にはそういったところを見にいって手法を学んできていただきたいなと思います。こういったこども食堂は大都市から始まってきているんですけれども、堺市も北九州市も大都会ですけれども、こういったところでは、もちろんボランティアだけでやっている方もいまして、その上さらに、官のほうでも行うということは、官民挙げて相当数の場所が開設されて、子供たちに対して手厚い対応がなされているということを感じます。なぜ、たくさんあったほうがいいかというのは皆さんもおわかりだとは思いますが、数が少ないとそこに行く子というのは非常に数が限られてくる。そうすると、そこに行ってくる子は、本当に困っている、本当に生死の境ぐらい危ない子供たちが来て、そこに行ったというだけで、例えば差別とか偏見とか、そういったことの対象になってしまう可能性があると。ですから、たくさん開設場所がふえてくれば、普通の子も行ける、裕福な子も行ける、もちろん困窮の子も行く。そして一緒に食べる。一緒に食べるというのが、例えば家で一人で食べる孤食ではないという状態をつくりますから、裕福な子がそこに行っても食育の一つとなるわけです。このように多くの場所が開設されると非常にメリットが出てくる。大都市の方はそういったことを考えて、近くにあってもまた設置するということがなされているということでございますので、ぜひ藤枝市でもそのように進めていただきたい。どうでしょうか。職員の方、早速ことしにでも見に行ったりすることというのは可能でしょうかね。 ○議長(水野明議員) 健康福祉部長。 ◎健康福祉部長(大石和利) また予算的なものを見て、研究のほうはとにかくしてまいりますけど、全国的な例を見ますと、やはり本当に今、食べることに困っている子供を何とかしようということではなくて、議員言われた孤食、ふだん一人で食べている子供さんを、やはり地域の中で交流をしながら、食事というものをきっかけにして交流の居場所的な設置、そういう面が全国の動きでは多いと思っています。ですので、そういう取り組みというのはやはり地域ごとにやるのが今後の方向になってこようかと思いますので、研究をしてまいりたいと思います。以上です。 ○議長(水野明議員) 鈴木岳幸議員。 ◆3番(鈴木岳幸議員) 確かに、ことし今すぐというのは難しいのかもしれませんが、先進地域を見て、その手法をどうか藤枝へ持ち帰って、藤枝でもうまく展開をしていっていただきたいとお願いを申し上げます。このこども食堂というのは本当に今広がっていて、つい先日、朝日新聞の一面でも取り上げられたり、テレビ番組の報道でも特集がなされたりするほど世の人が望んでいる状態でもありますので、ぜひうまくいくようにお願いを申し上げます。  それでは、次の項目、地産地消と食育の連携という点について質問させていただきます。  今、地産地消推進計画の中でさまざまな、「むるぶ」に載せるとか具体策をお伺いしてきていますが、これもできる限り子供たちが喜んでもらうようなイベントにして、地産地消と食育あわせて行っていただくというのが私は理想であり、子供たちを楽しませたいというふうに思うんですが、例えば子供たちが喜ぶようなイベント的なものですとか、コンテスト的なもの、去年、スイーツ運動会というようなものがあって子供たちが非常に喜んで参加していたんですが、こんな感じで地産地消の食べ物とイベント的なものを何とかコラボしてやるような、そんな計画とかいったものは考えることができませんでしょうか、お伺いをいたします。 ○議長(水野明議員) 健やか推進局長。 ◎健やか推進局長(熊谷直樹) イベントということなんですが、現在フードスマイルフェスティバルというものがございまして、その中で同時に食育フェアを開催しております。毎回大勢の親子が来場しております。これ隔年の開催で、次回が平成29年度の予定なんですが、このようなイベントで地産地消と食育を関連させまして、子供たちが楽しく参加できるようなプログラムを計画していきたいと、そういうふうに考えております。以上です。 ○議長(水野明議員) 鈴木岳幸議員。 ◆3番(鈴木岳幸議員) フードスマイル、確かにおもしろい楽しいイベントでありますので、何とか地産地消と結びつけて、さらに別途おもしろいようなイベントがあればいいなと思いますんで、ちょっと期待をしています。例えばお茶とかミカンとか、シイタケ運動会とか、そういったものでも構わないんですけれども、何らかの地産地消と、単一食材というのがいまいちだとしたら、藤枝で農家からいただいた食材を使って調理コンテストとかさまざまな手法はあると思います。こういったものもちょっと調べると各地でいろんなフードイベントがありますので、ぜひそういったものも参考にしながら、子供たちが喜んで参加できる楽しいものを企画して、地産地消と食育の連携というのは幾らでもできるものだと私考えています。地産地消条例がまだ始まったばかりのものでありますので、これは今後に期待を申し上げておりますので、ぜひよろしくお願いいたします。  それでは次の項目ですが、栄養教諭の点についてお伺いをいたします。  現在、栄養教諭が市内に5名を3カ所のセンターに配置しているということでございました。この栄養教諭、まだ始まってからそんなに長い制度ではないんですけれども、現在着実にその必要性が増しているというお話がありました。要請件数が5年前の3倍ですか。そうしますとこの5名ではやっぱりどうしても足りないんじゃないかと思うんですね。私もさまざまなところに行って聞き取り調査をしてきますと、どうしても過重勤務になる。学校の先生ですよね、教諭ということは。ちょっとお尋ねいたしますが、この栄養教諭の先生方がちゃんと学校に行って仕事する時間はとれているのか、その点をまずお聞きいたします。 ○議長(水野明議員) 教育部長。 ◎教育部長(大畑直已) 現在、ことし、平成27年度でといいますと、約280回ほど授業に出ておりますので、時間はとれているということになります。以上でございます。 ○議長(水野明議員) 鈴木岳幸議員。 ◆3番(鈴木岳幸議員) 時間はとれているということでございますけれども、要請が5年前の3倍になったということですよね。恐らくこれからもふえるんじゃないかと思うんですけれども、栄養教諭の仕事というのはさまざまあると思うんですけど、まず朝は給食センターに行くわけですよね。そこで給食を毎日のものを見てつくって味見して、それで発送させるということかと思うんですけれども、そこから事務仕事もやって、献立も考えて、それで学校に行くということになると、ほとんど学校に行く時間がなくなってしまうんじゃないかと思うんですけれども、それでも今足りているとおっしゃられましたけれども、そうすると、要請があったときだけ、あるいは授業があるときだけしか行かなくなってしまうんじゃないかと思うんですけれども、その点はいかがでしょうか。 ○議長(水野明議員) 教育部長。 ◎教育部長(大畑直已) 今、各センターに栄養教諭は基本は2人ずつという形になります。県のほうから配置されておりまして、1つのセンターにつきましては県のほうから栄養職員という形で配属されております。センターに2人栄養職員がいますと、朝の仕事なんですけれども、給食で仕入れた食材の検食、それから荷受けという作業がございます。そういったものを他の職員にやっていただくということで業務分担の見直し、あるいはそういったサポート体制を強化することによりまして、栄養教諭が食育指導ができるよう、より多くの時間を確保できるように、今整えているところでございます。以上でございます。 ○議長(水野明議員) 鈴木岳幸議員。 ◆3番(鈴木岳幸議員) 私、ちょっといろいろなところに行って話を聞いてみると、栄養教諭の数がどうしても足りないということは多方面からお話を聞いております。それはやっぱり給食センターでの仕事が忙しくて、学校に行く時間がなかなかないという話を聞いております。ですから、やっぱり給食センターの仕事が多過ぎるんじゃないかと思うんですね。ちょっとお聞きいたしますけど、例えば学校と給食センターの両方に栄養教諭の席、デスクというのは用意されているんでしょうか。 ○議長(水野明議員) 教育長。 ◎教育長(山本満博) 栄養教諭につきましては、今センターに2人ずつというお話がありましたけれども、打ち合わせがあるときにその学校へ行って打ち合わせを聞いて、ほとんどは給食センターのほうへ直勤で行くと。そこで仕事をするという形になっておりますので、必要があれば学校のほうへ行きますけれども、主には給食センターのほうで仕事をしているという形になっております。 ○議長(水野明議員) 鈴木岳幸議員。 ◆3番(鈴木岳幸議員) そうしますと、栄養教諭は基本的には学校に行かなくても済む日も多々あるということになるわけですかね。 ○議長(水野明議員) 教育長。 ◎教育長(山本満博) 栄養教諭って学校の教諭でありますけれども、基本的にはそういう勤務をしていただいております。 ○議長(水野明議員) 鈴木岳幸議員。 ◆3番(鈴木岳幸議員) 私が思うには、栄養教諭といえどもやはり教諭ですから、学校に行って仕事をするのが本分じゃないかと思うんですけれども、それにしてもやっぱり5名で今27校、小・中学校を回っているということになるわけですよね。そうすると、1人平均5.何校かということになるかと思うんですけれども、それで要請があったらすぐに行くという体制にはなかなかならないんじゃないかと思うんですが、その点はいかがでしょうか。 ○議長(水野明議員) 教育長。 ◎教育長(山本満博) 栄養指導につきましてはもちろん栄養教諭が中心になってやりますけれども、学校では養教の先生、あるいは家庭科の先生もおりますので、そういう方々も一緒に協力しながらやっていただくということになっております。計画訪問ですので毎日行くわけではありません。要請があったところで行くわけですけれども、最近は今、議員が言うようにかなり要望がふえてきている。食育に関心があって要請がふえているということは確かであります。だから、今お話しのように、前回に比べて3倍の要請が出てきたということで、栄養教諭が非常に仕事が多くて大変になっているということは事実でございます。 ○議長(水野明議員) 鈴木岳幸議員。 ◆3番(鈴木岳幸議員) 栄養教諭が大変仕事が多くてきついというようなお話でございましたけれども、県費の採用ですから、なかなか市がどうこう言って簡単にふえるものではないと思いますが、それでもセンターの補助的なパートをふやしてあげるとかして、そこの事務負担でありますとか、調理の見ている負担ですとか、そういったところを軽減してあげる策も今後必要になってくるんじゃないかと思われます。ぜひともそういった支援策を具体化していただきたいと思います。  この栄養教諭の先生がなかなか学校に行かないというようなお話だったんですけど、私、それはそれでまた問題じゃないかと思うんですね。例えば午前中は給食センターで献立つくったり給食つくったりしてるでしょうけれども、午後は自分の担当している学校が5校あるわけですから、そこにちゃんと行けるようにすべきじゃないかとも、逆に私そう思うんですけれども、そういった対応策は今後必要にはなってこないでしょうか。 ○議長(水野明議員) 教育長。 ◎教育長(山本満博) 当然朝は今のような形で仕事がありますので行きますけれども、要するに派遣のない場合には、そこで仕事が終われば、また学校へ帰って栄養教諭の仕事をすると。学校での仕事をするという形になっております。 ○議長(水野明議員) 鈴木岳幸議員。 ◆3番(鈴木岳幸議員) わかりました。なかなか人数も足りなくて大変だとは思いますけれども、うまくこの給食センターの仕事が午前中のうちに回転できるような、そんな仕組みをぜひつくっていただきたいと思います。  給食センターの仕事、私ちょっと調べてみたんですけど、午前中は時間が限られていますから大変だということはわかるんですけれども、それでも本当に大変で、環境もあんまりよくないというようなことをちょっと耳にします。例えばインターネットの環境が通っていないとかそんなこともあったりするみたいなんですけれども、今どきちょっとそれはどうかなという気もいたします。設備も非常に古いセンターが1カ所あるということで、ぼろぼろの状態の中、壊れたら物を買いかえるとか、壊れそうな物をだましだまし使っているとかそんな場所もあるように聞いておりますので、それがきっと能率的に午前中の業務をこなせなくなってしまう。それのせいなんじゃないかという気もいたしますので、そこはぜひ計画的な設備更新等々も含めまして、環境整備には気を使っていただきたいと、そのことを申し上げておきます。  食育ということで今回取り上げさせていただきましたが、私自身は子供のころから食べることが大好きで、あんまり食ということに悩むことなく来てたんですけど、今の子供たちも大半は食べることが大好きで元気な子供たちばっかりだと思います。ただその中にはやっぱり極端に食が細かったりだとか、偏食だったりとか、摂食障害だったりとか、あるいは家庭の事情で食べることができなかったりとか、そういったちょっと不幸な状態にある子供も少なからずいるということは皆さんも御承知のことだと思います。ぜひこの食育というものによって、そういった子供たちが厳しい環境を乗り越えて健全に成長していただけますように、今申し上げたようなことを中心に、さらに皆様のお力で子供たちの成長を助けていっていただきたい。そのことをお願いを申し上げまして私の一般質問終わらせていただきます。よろしくお願いします。 ○議長(水野明議員) 以上で、鈴木岳幸議員の一般質問を終わります。 ○議長(水野明議員) 以上で、本日の日程は全て終了いたしました。  再開日時をお知らせいたします。あす7日午前9時開議です。 ○議長(水野明議員) 本日は、これで散会いたします。お疲れさまでした。                         午後3時44分 散会...