初めに、認第1号、平成15年度藤枝市
一般会計歳入歳出決算でありますが、決算の総額は、歳入388億1,911万9,925円、歳出375億8,108万8,420円、
差し引き12億3,803万1,505円であります。このうち、翌年度に繰り越すべき財源1億8,746万9,000円を差し引いた
実質収支額は10億5,056万2,505円であり、前年度決算と比較いたしますと、歳入では5億792万9,511円、1.3%の減少となり、一方、歳出では2億5,526万110円、0.7%の減少となりました。
平成15
年度事業の推進に当たりましては、本市の
まちづくりの指針であります第4次藤枝市
総合計画・
前期基本計画を基本とし、
重点施策項目として、「
生きがいと安心できる福祉と
健康づくり」、「快適で活力ある
都市づくりと産業の振興」、「豊かな心と個性はぐくむ教育と
スポーツ・文化の振興」の3つを施策の柱に掲げ、限られた財源の重点的、
効率的運用に努めながら、住みよい
まちづくりと
市民福祉の向上を目指して、事業を推進してまいりました。
まず、
福祉対策でありますが、介護
保険事業を初め、
生きがい対応型デイサービス事業や
外出支援サービス事業など、高齢者の生活を家庭、地域など社会全体で支え合う制度を推進してまいりました。
また、
特別養護老人ホーム、
老人保健施設等の
施設建設への助成や、新たに
高洲南小学校区に
放課後児童クラブを設置するとともに、
障害児地域交流促進事業として「ルピナス」を開設するなど、
在宅福祉対策、児童・
障害者対策の充実など、できる限りきめ細かな施策に
取り組み、
保健対策においては、ふじえだ
健康プラン21に基づき、
健康診査、
母子保健対策や
成人病予防など、市民の
健康増進に努めるとともに、乳幼児の
医療費助成を未就学児まで拡大いたしました。
次に、環境・
衛生対策でありますが、
機械式生ごみ処理機や
小型合併処理浄化槽への助成を行うとともに、新たに
剪定枝等再
資源化事業や
資源物拠点回収事業に
取り組みをいたしました。
次に、
都市基盤整備として、藤枝駅
南北自由通路整備事業と新
下青島団地整備事業に取り組むとともに、青木・水守・横内三輪地区の
土地区画整理事業の推進や、駅前広場の整備、
小川青島線、
三輪立花線、横内三輪線や
志太中央幹線などの
幹線道路の整備や各地区からの要望の多い市単独の道路、水路等の整備につきましても、順次
取り組みをいたしてまいりました。
次に、消防・
防災対策でありますが、各
自主防災会の
防災資機材及び機器の充実、
地域防災リーダーの養成、
耐震性防火水槽の設置などを行うとともに、大
規模地震による家屋の倒壊を防ぎ、死者をなくすことを目指すわが家の
専門家診断事業、
既存建築物耐震性向上事業やわが家の
耐震対策助成事業にも
取り組みをいたしました。
次に、産業の振興でありますが、
認定農業者の育成、優良農地の確保や農地の集積化・流動化を推進するなど、
農業経営基盤の強化とあわせ、
基幹作物のお茶の
振興対策として、
藤枝かおりの
消費拡大や茶園地の
再編整備事業、農道・
用排水路・林道等の
基盤整備や
竹林対策にも取り組んでまいりました。
また、
県営事業の
葉梨西北地区活性化事業の推進、
大井川農協の
園芸リース事業への助成を行ったところであります。
次に、
商工業対策でありますが、
空き店舗対策、
商店街共同駐車場対策事業への助成を初め、
東海道藤枝宿いきいきまつりなどの
イベント事業、商店街の
活性化対策、
藤の里観光大使「藤娘」事業などに支援を図ってまいりました。
また、
中小企業の金融・
融資対策や
勤労者対策につきましても、制度の
拡大充実に努めるとともに、
温泉施設整備事業につきましては、平成15年7月17日に
公設民営施設「
瀬戸谷温泉ゆらく」がオープンし、市民の皆様や高齢者の方々の
利用促進を図ったところでございます。
次に、
教育関係につきましては、いじめや不登校などの
問題解決に取り組むため、
生徒指導担当を中心に、
スクールカウンセラー、心の
教室相談員の配置、
学校生活支援員などに加え、スクーリング・サポート・
ネットワーク整備事業に取り組むとともに、
サポートチーム等地域支援システムづくり推進事業など、子供たちの
問題行動に対し、地域での対応の充実に努めてまいりました。
教育施設の整備につきましては、
青島小学校の
屋内運動場改築工事、
藤枝小学校の
屋内運動場改築工事実施設計に取り組んだところでございます。
また、生涯
学習センターや各公民館において、
各種講座や学級の充実を図るとともに、
施設整備として平成15年度、16年度の2カ年事業として
青島北地区公民館の
建築工事や
大洲公民館にエレベーターの設置をいたしました。このほか、
青少年健全育成事業、
博物館事業、
文化財保存事業、
市史編さん事業、
各種芸術文化事業、
スポーツの振興などに
取り組みをいたしたところでございます。
また、第58回
国民体育大会NEW!!わか
ふじ国体夏季大会として、
サッカー成年男子が9月に、
秋季大会として剣道、
ライフル射撃競技が10月に、
NEW!!わか
ふじ国体藤枝市
実行委員会を中心に、
競技団体との連携を図りながら、
市民ボランティアや民泊など、多くの市民の皆様の御協力をいただく中で、成功裡に開催をされました。
次に、
市民参加の
まちづくりについてでありますが、
まち美化里親制度を立ち上げるとともに、「ふじえだ
市民活動支援センターぴゅあ」を中心に、
市民参加の
まちづくりを推進してまいりました。
女性行政の推進についてでありますが、
男女共同参画プランの見直しを含め、
推進モデル地区事業、
人材育成推進事業のほか、「藤枝市
男女共同参画推進センターぱりて」を中心に、
男女共同参画の推進を図ってまいりました。
次に、
合併協議についてでありますが、平成15年9月に志太二市二町
合併協議会が設立され、その後、12月24日開催の第4回
合併協議会において、大井川町が
合併協議会から脱会するという事態となり、本年6月までの間、
合併協議が中断されました。その間、本市の
財政状況の説明や合併に対する御意見を伺うため、平成16年1月から2月にかけ、
住民説明会を開催するなど、
合併協議の再開に向けて取り組んでまいりました。
予算化をいたしました各施策の遂行に当たりましては、適切な予算の執行に配慮しながら取り組んでまいりましたが、一部、諸般の事情により、年度内の執行が困難となりました事業については、
繰越明許費により、翌年度へ
繰越執行をいたしたところでございます。
一方、歳入につきましては、収入の根幹をなす市税は、景気の低迷、
恒久的減税の影響などにより、前年度
対比マイナス2.8%、4億8,000万円余の減額となり、
地方交付税は、
臨時財政対策債の一部補てんはあるものの、前年度
対比マイナス9%、4億4,000万円余の減額となり、経常的な
一般財源の落ち込みが大きくなったところであります。
以上が平成15年度の
決算概要でありますが、
経済情勢は
各種指標では景気の回復が見られるものの、
財政環境は大変厳しい状況が続くものと思われますが、
継続事業としての大
規模事業や少子・
高齢社会への対応、
地震対策、
市民ニーズに対応した新たな
行政需要など、取り組むべき
行政課題が山積しているところであります。
したがいまして、今後とも厳しい
行財政運営が予想されますが、限られた財源の重点的、効率的な配分に努め、第3次
行政改革大綱に基づき、
事務事業の見直し、経費の節減などに努め、市民の皆様の期待と信頼にこたえるため、誠心誠意取り組んでまいるとともに、健全な
税制財政運営に最善の努力を傾注してまいる所存でございます。
次に、各
特別会計について申し上げます。
認第2号、平成15年度藤枝市
国民健康保険事業特別会計歳入歳出決算でありますが、決算額は、歳入84億7,240万1,716円、歳出84億719万3,204円、
差し引き6,520万8,512円であります。
歳出決算額の64.3%を占める
保険給付費につきましては、前年度対比20.9%の増となりましたが、
老人保健拠出金につきましては、
制度改正の影響等により、前年度対比5.1%の減となりました。
介護納付金につきましては、1人当たりの
介護給付費納付金の引き上げに伴い、前年度対比16.1%増の5億1,837万5,243円となりました。
国民健康保険税につきましては、加入者は前年度対比3.5%の増でありましたが、景気の低迷や
リストラ等による低
所得者層の加入が増加したため、医療分現
年調定額は前年度対比1.4%の伸びとなっております。
医療費の適正化につきましては、
レセプト点検を初め、
保健センターとの連携を図る中で、
保健事業の推進を図り、医療費の抑制に努めてまいりました。
次に、認第3号、平成15年度藤枝市
簡易水道事業特別会計歳入歳出決算でありますが、決算額は、
歳入歳出とも5,099万9,594円であります。
本
年度事業といたしまして、より安全な水を確保するため、
クリプトスポリジウム等の
病原性微生物対策として、
膜ろ過設備設置工事を行いました。
次に、認第4号、平成15年度藤枝市
土地取得特別会計歳入歳出決算でありますが、
歳入歳出とも6億1,775万9,660円であり、主な
事業内容は、これまで本
特別会計で先行取得した
公共用地を
年度計画に基づき、
一般会計に引き渡しを行ったほか、
保健センター用地取得事業に
取り組みをいたしたものであります。
次に、認第5号、平成15年度藤枝市
公共下水道事業特別会計歳入歳出決算でありますが、決算額は、歳入37億7,969万995円、歳出37億7,008万8,507円、
差し引き960万2,488円であります。
本年度は、
浄化センターの
機械濃縮設備増設工事を平成16年度までの
継続事業として実施したほか、
浄化センターの施設や設備を計画的に改築、更新を進めるための
実施設計を行うとともに、南新屋、藤岡の各
汚水幹線の築造と
枝線管渠築造による面整備を進めました。その結果、平成15年度末の
下水道普及率は41.3%、
処理区域内人口は5万4,200人余となったところであります。
次に、認第6号、平成15年度藤枝市
駐車場事業特別会計歳入歳出決算でありますが、決算額は、
歳入歳出とも1,922万3,000円であり、主な
事業内容は
市営駐車場の
施設維持管理であります。
次に、認第7号、平成15年度藤枝市
老人保健特別会計歳入歳出決算でありますが、決算額は、歳入86億3,899万6,662円、歳出85億8,081万9,663円、
差し引き5,817万6,999円であります。
これは
老人保健法に基づき、
老人医療費の給付等の経理を行ったもので、
医療給付対象者は1万5,621人で、前年より350人減少し、前年度対比2.2%の減となりました。
次に、認第8号、平成15年度藤枝市
農業集落排水事業特別会計歳入歳出決算でありますが、決算額は、
歳入歳出とも2億2,058万3,343円であります。
主な
事業内容は、
蔵田地区、
市之瀬地区の
施設維持管理費及び
葉梨西北地区の
管路埋設工事を行ったものであります。
次に、認第9号、平成15年度藤枝市介護
保険特別会計歳入歳出決算でありますが、決算額は、歳入49億5,832万3,099円、歳出47億9,101万9,744円、
差し引き1億6,730万3,355円であります。
歳出決算額の90%を占める
保険給付費につきましては、前年度対比17.0%の増となりました。内訳では、
施設介護サービス給付費は前年度対比17.9%の増、
居宅介護サービス給付費は前年度対比16.2%の増となりました。要
介護認定者数につきましては、ほぼ見込みどおりという状況であります。
歳入決算額につきましては、
国庫支出金、
支払基金交付金、
県支出金、いずれも見込まれた
保険給付に基づいた
概算交付額が収入されたことに伴い、所要の
歳入決算額を計上したもので、歳入、歳出、
差し引き1億6,000万円余が翌年度への繰越金となり、この繰越金のうち、国庫や県への返還金を除いた残余は、
介護給付費準備基金として積み立てるものであります。
前年度に引き続き、
制度全般の円滑な執行に意を注ぐ中、
介護サービスの質の向上や
介護給付適正化のための
システムづくり、あるいは
介護支援専門員への支援など、きめ細かい対策を講じてきたところでございます。
続きまして、
公営企業会計決算2件につきまして概要を申し上げます。
最初に、認第10号、平成15年度藤枝市
病院事業会計決算について申し上げます。
医療に対するニーズが量から質へと変化をしている状況の中で、
地域基幹病院としての
医療内容の充実、
医療活動の拠点としての
体制づくり、経営安定のための効率化に努めてまいりました。
主には、
地域医療支援病院や
病院機能評価の承認に向けた
取り組みをするとともに、診療・技術・看護などの質の向上、最新の
高度医療機器の整備に引き続き
取り組みをいたしました。さらには、
病院増築工事に向けた
基本設計を実施いたしました。
経営概要を申し上げますと、患者数は、
入院患者数が
年間延べ20万935人、
外来患者数が
年間延べ37万5,337人で、前年度と比較して
入院患者数で4,536人の減少、
外来患者数で1万8,349人の減少となりました。
また、
経営状況は、
医業収益が133億4,884万8,070円、
医業外収益が13億734万7,519円、総収益では146億5,619万5,589円となり、前年度と比較して1.4%の増収となっております。
一方、費用は、
医業費用が133億353万1,027円、
医業外費用が12億31万5,914円、
特別損失が952万2,879円、総費用では145億1,336万9,820円となり、前年度と比較して0.5%の減となっております。
この結果、収支では1億4,282万5,769円の当年度純利益を計上することができました。
このほか、
医療機器等の整備につきましては、
マルチスライスCTスキャナをはじめ64品目を購入し、購入費は4億1,843万3,364円となりました。
病院を取り巻く環境は厳しいものでありますが、今後とも地域の
基幹病院としての使命を果たすべく、積極的な
取り組みを展開してまいります。
最後に、認第11号、平成15年度藤枝市
水道事業会計決算でありますが、水需要は景気回復の兆しが見られ、好転したとはいえ、依然として厳しい
社会経済情勢の影響等を反映して低迷の状態が続いており、
給水戸数、人口の増加にもかかわらず、
水道料金の基本となる有収水量は前年度対比1.6%の減少となり、
事業収益の大半を占める
水道料金も減少となっております。
収益的収入及び支出の
決算状況は、収益におきましては、
給水収益が19億2,633万6,355円で、前年度対比1.7%の減少となり、受託工事収益が1億54万7,469円で、前年度対比23.6%の減少となったことから、収益総額では20億4,616万5,671円となって、前年度対比3.1%の減少となりました。
一方、費用におきましては、受託工事費、総係費、配水及び給水費、支払利息及び企業債取扱諸費等が減少となったことから、費用総額では20億1,127万8,117円となり、前年度対比4.1%の減少となりました。
この結果、当年度純利益は3,488万7,554円となりました。
次に、資本的収入及び支出の
決算状況でありますが、収入は出資金、工事負担金の増加及び第4次拡張事業の財源となっている企業債の増加により、収入総額は4億3,831万4,608円で、前年度対比23.5%の増加となりました。
これに対して支出では、第4次拡張事業費、企業債償還金等が増加し、支出総額は9億4,090万7,495円で、前年度対比4.7%の増加となりました。
主な事業といたしまして、県の
地震対策の補助を受けての石綿管布設がえ工事を初め、青木・水守・横内三輪
土地区画整理事業に伴う配水管布設工事等を施工いたしたほか、第4次拡張事業では、堀之内第1幹線、内瀬戸第3幹線配水管布設工事を施工するとともに、本年度は志太配水場整備に着手して、管理道路築造工事などを行ってまいりました。
水道事業を取り巻く環境は、水需要の低迷による収益の確保、
地震対策のための石綿管布設がえ等の課題もあり、厳しい状況にございますが、今後とも健全経営に努め、費用の抑制など効率的な事業運営を図ってまいる所存でございます。
以上が、平成15年度の
一般会計、
特別会計及び
公営企業会計決算の概要でありますが、詳細につきまして、それぞれの決算書、事項別明細書及び市政報告書とともに
監査委員の決算審査意見書の写しを添えてございますので、御審議の上、御認定を賜りますよう、よろしくお願い申し上げて、説明を終わらせていただきます。
○議長(
舘正義議員) 続きまして、決算審査意見書について、
監査委員から補足の説明を求めます。
監査委員。
(登 壇)
◎
監査委員(勝岡毅) それでは、
地方自治法第233条第2項及び同法第241条第5項並びに地方公営企業法第30条第2項の規定に基づいて行いました、平成15年度
各種会計歳入歳出決算、これは
一般会計と8つの
特別会計でございます。及び基金運用状況並びに平成15年度
公営企業会計決算審査の意見書について、補足の説明をいたします。
まず、審査は平成16年6月1日から8月11日までの間に行い、意見の調整を図ったものであります。
初めに、
各種会計決算審査の結果につきましては、
歳入歳出決算書等はいずれも関係法令に準拠して作成され、その計数は関係諸帳簿と符合し、正確であり、予算の執行についても適正に行われているものと認められました。
また、各基金についても計数は正確であり、運用状況も設置目的に沿って適正に運用しているものと認められました。
内容につきましては、お手元にお配りしてあります
各種会計歳入歳出決算及び基金運用状況審査意見書の写しをごらんいただきたいと存じます。
総括的に申し上げますと、意見書の14ページ、15ページに記載してありますが、
各種会計の決算額は、歳入が655億7,710万円、歳出が640億3,878万円となり、前年度に比べ、歳入が10億2,343万円、歳出が11億6,959万円、それぞれ増加しておりました。
また、歳入予算の執行率は99.7%、歳出予算の執行率は97.3%で、前年度に比べ歳入は0.9ポイント、歳出は1.1ポイント、いずれも上回っておりました。
本年度は、第4次藤枝市
総合計画前期基本計画に沿って、基本構想に掲げる「ひと・まち・自然が美しく活力あふれる文化の都市」の実現に向け、厳しい
財政環境の中にあって、総じて健全な財政運営がなされたものと認めました。
今後の
行財政運営に当たっては、少子・
高齢社会での福祉、保健、教育、環境、広域行政の推進、高度情報化社会への対応等、
行政需要はますます増大することが予想されます。
これらに対処するため、現在策定中の第3次藤枝市
行政改革大綱の行動計画に基づいた
事務事業の見直し、経費の節減、コスト意識の徹底等、職員一人一人が自覚し、行動することによって、効率的な運営に努め、重要度や優先度を見きわめ、時代の変化に対応できる
行財政運営に努められるよう望むところであります。
次に、病院事業会計及び
水道事業会計決算審査の結果につきましては、両事業とも決算処理及び附属書類は、いずれも関係法令に準拠して作成され、その会計処理は妥当であり、経営成績及び財政状態を適正に表示しているものと認められました。
内容につきましては、お手元にお配りしてあります
公営企業会計決算審査意見書の写しをごらんいただきたいと存じます。
総括的に申し上げますと、病院事業会計につきましては、意見書の17ページ、18ページに記載してありますが、本年度の
経営状況は、
事業収益が146億5,620万円で、前年度に比べ2億202万円増加し、事業費用が145億1,337万円で、前年度に比べ7,283万円減少となりました。この結果、前年度の赤字決算から一転し、1億4,283万円の黒字決算となり、翌年度繰越欠損金は44億932万円となっております。
また、
一般会計繰入金を除く実質収支は12億1,117万円の赤字となり、前年度に比べ、赤字が3億3,254万円減少しております。
今後の病院事業の運営に当たっては、医療に対するニーズが量的拡大から質的充実へと変化し、加えて、医療費抑制への診療報酬体系の見直しなど、医療制度改革が進められており、今後も厳しい経営環境が続くものと思われますが、職員一人一人がコスト意識を持ち、経費の節減と効率化を図り、累積欠損金の解消に向け、一層の努力と地域医療の
基幹病院として積極的な
取り組みを望むものであります。
次に、
水道事業会計につきましては、意見書の41ページに記載してありますが、本年度の
経営状況は、
事業収益が20億4,617万円で、前年度に比べ6,481万円減少し、事業費用が20億1,128万円で、前年度に比べ8,637万円減少となり、この結果、3,489万円の黒字決算となりました。
水道事業は景気が回復基調にあるとはいえ、依然として厳しい状況の中で、給水件数、給水人口とも微増はしているものの、節水意識の浸透などにより、水の需要は大変厳しい状況を呈しております。
今後も石綿管更新事業、配水管布設がえ事業等の実施、受水費、修繕費等の物件費、企業債償還の増加が見込まれ、厳しい状況が続くことが予想されますが、水道事業の運営に当たっては、経費の節減、未収金対策、効率的な事業運営に努め、安心・安全な水の安定供給に、より一層の努力を望むものであります。
以上、決算審査意見書の補足説明とさせていただきます。
○議長(
舘正義議員) 以上で補足の説明を終わります。
○議長(
舘正義議員) 次に、第53号議案から第54号議案まで、以上2件の説明を求めます。市長。
(登 壇)
◎市長(
松野輝洋) 提案いたしました補正予算2件につきまして、順次
提案理由を御説明申し上げます。
初めに、第53号議案、平成16年度藤枝市
一般会計補正予算(第2号)でありますが、今回の補正は、
歳入歳出予算にそれぞれ5億3,660万円を追加して、予算の総額を397億8,960万円とするほか、関連する地方債について、所要の補正を行うものであります。
国は、日本経済の再生のため、6月4日に閣議決定された経済財政運営と構造改革に関する基本方針2004に基づき、国・地方を通じた構造改革、財政健全化への
取り組みを推進するとし、地方がみずからの創意工夫と責任で行政を運営できるようにし、地方分権の本来の姿の実現を目指すため、本年度に引き続き、三位一体の改革を着実に推進することを明らかにしております。
しかしながら、我が国の
経済情勢は、景気の動向を示す各種経済指標が景気の回復を示しているものの、
財政環境は依然厳しい状況を脱しておらず、地方財政も厳しい
財政環境の中、税収の伸びは期待できないものと受けとめております。
また、
地方交付税につきましては、7月算定による普通交付税の交付額が前年度対比14.4%の減少、普通交付税の振替措置であります
臨時財政対策債の発行可能額が前年度対比27.4%減少し、あわせて11億7,000万円余の収入減となり、山積する財政需要に対応していくためには、国の経済対策の動向を注視し、慎重な財政運営に配慮してまいる所存でございます。
今回の補正予算につきましては、国・県の補助事業の内示に基づき、市道2地区140号線歩道設置事業、
志太中央幹線、一里山岸線、
小川青島線、県単林道整備事業や多様な人材活用学習支援事業等の教育相談事業推進費の予算措置をいたすとともに、身体障害者更生援護費、障害児・者ライフサポート事業費、児童扶養手当、母子生活支援施設措置費などの
福祉対策や、住宅用太陽光発電システムの設備設置補助事業、狭隘道路拡幅整備事業、わが家の
耐震対策助成事業や建築物等耐震改修促進事業などへの助成、市民生活に密着した道路新設改良や河川・水路維持改良、土地改良事業、緊急措置事業や総合運動公園内へのグラウンドゴルフ場整備費、蓮華寺池公園内の遊具の更新と水質向上対策、藤枝市土地開発公社からの土地の購入費、県道改良工事負担金などを追加計上いたしたところであります。
また、去る6月30日の梅雨前線の豪雨により、家屋の浸水、河川や農道・林道の崩土、崩壊等の被害が発生いたしました。被災された市民の皆様に対して、心よりお見舞いを申し上げます。市といたしまして、早速応急措置を講じてまいりましたが、規模の大きい補助災害復旧事業につきまして、早期の復旧に向け、工事費等の追加予算措置をいたすものであります。
次に、二市一町の
合併協議の中で、早期に対応が必要とされております電算の基幹系システムの運用調査業務と課税部門の土地評価基準の作成に係る経費について、各市町から負担金をいただく中で、本市が各業務委託費の予算措置を講じたところであります。
これら歳出予算を賄う財源といたしましては、国・
県支出金、市債等の特定財源とともに、
一般財源につきましては、前年度繰越金を計上いたしましたが、普通交付税につきましては、当初予算に対し6,300万円余の不足が生じたところであります。
次に、第54号議案、平成16年度藤枝市
公共下水道事業特別会計補正予算(第1号)でありますが、今回の補正は、
歳入歳出予算にそれぞれ300万円を追加して、予算の総額を37億2,700万円とするほか、地方債について所要の補正を行うものであります。
主な内容でありますが、県の補助内示に基づき緊急地域雇用創出特別交付金事業により、下水道未加入世帯台帳整備事業に取り組むとともに、消費税中間納付税額及び利子償還金等について所要の補正をいたすものであります。
以上が補正予算2件の概要でございますが、よろしく御審議のほどをお願い申し上げて、説明を終わらせていただきます。
○議長(
舘正義議員) 次に、第55号議案の説明を求めます。市長。
(登 壇)
◎市長(
松野輝洋) ただいま議題となっております議案につきまして、
提案理由を御説明申し上げます。
第55号議案、藤枝市
地区計画区域における建築物の制限に関する条例の一部を改正する条例でありますが、本件は清里
地区計画区域に関する都市計画の変更に伴い、当地区における建築物に対する制限について変更を行いたく、提案するものであります。
以上、よろしく御審議のほどをお願いして、説明を終わらせていただきます。