藤枝市議会 > 1995-06-12 >
平成 7年 6月定例会−06月12日-03号

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  1. 藤枝市議会 1995-06-12
    平成 7年 6月定例会−06月12日-03号


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    最終取得日: 2021-05-10
    平成 7年 6月定例会−06月12日-03号平成 7年 6月定例会          平成7年6月藤枝市議会定例会会議録(第3日目)                 平成7年6月12日 〇議事日程    平成7年6月12日(月曜日) ・開議 日程第1 一般質問   1.  6番  増 田 猪佐男 君    (1) 藤枝市西南部の環境整備について   2. 17番  臼 井 勝 夫 君    (1) 戦後50年を市長としてどう考え、どう行政対応するか    (2) 大プロジェクト事業よりも生活道路生活排水路優先の市政を   3. 13番  舘   正 義 君    (1) 4年制大学の誘致と私学支援について    (2) オウム真理教事件青少年対策について
       (3) 平成15年国体開催競技施設について   4. 18番  杉 森 十志雄 君    (1) 「震災につよい街づくり」について    (2) 「オウム真理教」についての対応について   5. 22番  山 本 登志夫 君    (1) 国際環境デーに寄せて    (2) 水質汚濁はどこまで進んでいるか    (3) 蓮華寺池公園環境整備を 〇本日の会議に付した事件   議事日程と同じ 〇 出席議員(30名)    1番 深 澤 一 水 君      2番 山 内 弘 之 君    3番 落 合 慎 悟 君      4番 前 田 吉 重 君    5番 塚 本 司 雄 君      6番 増 田 猪佐男 君    7番 森   輝 男 君      8番 松 嵜 四芽雄 君    9番 岡 谷 恵 夫 君     10番 小柳津 治 男 君   11番 松 永 竹 夫 君     12番 岡 谷 浩 之 君   13番 舘   正 義 君     14番 小 柳 甫 積 君   15番 井 沢 ヌ 一 君     16番 田 中 信 治 君   17番 臼 井 勝 夫 君     18番 杉 森 十志雄 君   19番 山 田 敏 江 君     20番 桜 井 喜代司 君   21番 田 沢 錠 一 君     22番 山 本 登志夫 君   23番 小 沢 佐 敏 君     24番 秋 山 録 治 君   25番 牧 田 五 郎 君     26番 岸   快 充 君   27番 山 下 末 治 君     28番 八 木 正 三 君   29番 大 井 市 郎 君     30番 三ヶ尻   進 君 〇 欠席議員( 0名) 〇 欠  員( 0名) 〇 説明のため出席した者      市長               八  木  金  平  君      助役               秋  山  一  男  君      収入役              下  田  純  生  君      教育長              森     茂  巳  君      病院長              阿  曽  佳  郎  君      総務部長             石  原     諭  君      財政部長             笹  野  勝  雄  君      市民部長             横  山  光  雄  君      福祉保健部長           竹  島     巖  君      経済部長             原  田     穆  君      都市整備部長           杉  山  活  郎  君      建設部長             村  田  茂  穂  君      水道部長             加  藤  和  雄  君      教育次長             大  石     博  君      病院事務部長           中  村     博  君      消防長心得            勝  治  信  行  君      監査委員             塩  澤     節  君 〇 出席した事務局職員      局長               森  田  武  美      庶務課長             堀  井  幸  造      主幹兼庶務係長          大  石  隆  史      主幹兼議事係長          赤  松  謙  二      調査担当係長           種  石  弘  勝(録音担当)      主任主査             青  島  悦  生(  〃  )                          午前9時00分開議 ○議長(三ヶ尻進君) ただいまから本日の会議を開きます。 ○議長(三ヶ尻進君) 日程第1、一般質問を行います。  順に発言を許します。6番 増田猪佐男君、登壇を求めます。           (登       壇) ◆6番(増田猪佐男君) けさの1番目に一般質問をさせていただきます。  通告に従いましてお伺いいたします。よろしくお願いします。  藤枝市西南部の環境整備について、従来志太広域といえば二市二町主体でありますが、これからは、島田市を含めての3市2町の広域行政が指向されるような状況下で、大井川の左岸の志太平野は前にも申したように政治、経済、文化ともに一体化することが自然であり、かつ有効的であると考えられる次第でございます。私は、そういう方向に歓迎する次第でございます。このような観点に立って島田市と接続する藤枝市の西南部の立場から、市長及び市当局の方針をお伺いする次第でございます。  第1点目として、歴史的遺産の保存について県道上青島焼津線の旧東海道沿線には歴史を刻む数十本の松の古木が点在しており、また、バス停の名称にも昔から一里山、三軒家、瀬戸、追分、また一里塚とか染飯の茶宿などの遺跡も残されております。また、岩田神社は伊勢神宮の分神として建立され、長期にわたる大井川のはんらんで「お伊勢参り」に行けない旅人がここで参詣を済ませたという由緒ある神社と伝えられております。これらの旧東海道沿線にはまた常夜灯も昔そのままの姿を残しております。このような身近な地域の歴史を学んでほしいとともに過去を知らなくて、現在の判断はできないし、将来の発展もあり得ないのであります。これらの遺跡は当藤枝市にとっては貴重な文化遺産であり、将来にわたって伝承保存すべきだと思うが、市当局のお考えをお伺いいたします。  第2点目として、島田市東部を含めての交通網の整備について、国道1号線の北側に並行して島田市側では岸、元島田線が予定され、藤枝市側では国道1号線から上青島西線が計画されております。一方、青南町を東西に横断して島田市東町の道路と接続する小川島田幹線道路も着手時期を迎えていると思われますが、これらの実現時期についてどのように当局は考えておられますか。また、上青島西線から内瀬戸の山のふもとを通ずる道路の拡幅、または新道計画はどうかと私は考えますがいかがでしょうか。これらの道路の開設は地域社会の産業の振興と情報、文化などの交流を活発にすると思われますが、その点、市当局の方針をお伺いいたします。  第3点目として、JR下青島踏切危険対策にあわせてのJR地下道新設について、生活文化の発展は著しく向上しておりますが、これらの発展について行けず取り残された問題は多々あると思いますが、一例を挙げますと東海道本線の踏切問題ではないでしょうか。新住居の発展により将来担う通学児童生徒、あるいは通勤者、一般通行者の通行量は著しく増加している現状でございます。人命を守るためにも社会の秩序を維持するためにも現在敷かれております人道踏切は早急に改善しなければならないと思います。現況の踏切通行量を私は大ざっぱに調べてみますと、青島小学生が約340名、青島中学生が約270名、通勤者あるいは一般者が約350名ぐらいの人たちがここを利用し通行しているわけでございます。一日往復で約1,000名ぐらいの人たちが利用しております。特に、朝のラッシュ時には列車が10分前後の間隔で往来するので、この踏切を利用する人たちは一刻も早く目的地に到着するのを望むと思われます。このような関係で、この下青島踏切危険緩和対策として地下道新設を望むが、市当局のお考えを私はお伺いいたしたいと思います。  以上、私はこの3点についてお伺いする次第でございます。よろしくお願いいたします。 ○議長(三ヶ尻進君) 当局から答弁を求めます。市長。           (登       壇) ◎市長(八木金平君) 増田議員にお答えいたします。  御質問の歴史的遺産の保存については教育長から後ほどお答えいたします。  私からは、第2点目の小川島田幹線道及び内瀬戸山ろく道路についてお答えいたします。島田市東町の道路と接続する都市計画道路小川島田幹線は、平成5年度より事業を実施しており、事業の実施区間は青葉町五丁目の都市計画道路志太西線との交差点から二級河川栃山川をわたり、青南町一丁目の青南町送水場地先の交差点までの間、延長431メートルを平成12年度完成を目途に事業を進めております。また、上青島西線から内瀬戸山ろくを通る道路については、現在西武建設株式会社から土地利用計画事前協議書が申請されております。その中で内瀬戸地区に連絡する道路が計画されておりますので、今後十分検討する中で対応してまいります。  次に、下青島踏切地下道新設との御質問でありますが、現在東光寺谷川改修に関連して上青島踏切を地下道にする計画で関係機関と協議中であり、地元にも協力をお願いし、踏切の立体化に努めているところであります。直ちに、下青島踏切もというのは大変厳しい状況でありますが、踏切事故防止という点で検討をしていかなければらならないと考えております。以上であります。 ○議長(三ヶ尻進君) 教育長。           (登       壇) ◎教育長(森茂巳君) 第1点の歴史的遺産の保存についてでございますが、人々が地域に愛着や誇りを持つ第一歩は、みずから生活するその土地の歴史を正しく知ることにあると思われます。郷土に残る歴史的な文化遺産には先人の知恵と努力が秘められているだけでなく、新たな文化を創造する力が含まれているもので、変化の著しい今の時代こそ、こうした郷土の歴史と文化に対する知識と理解を深め、郷土を大切にする心をはぐくむことが重要なことで、文化の香り高い新しいまちづくりを行うに当たっての原点となるもので、非常に大きな役割を果たすものであることは御指摘のとおりでございます。藤枝市にとってかけがえのない文化財については、指定文化財として学術的な評価を踏まえて保存の措置をとっておりますが、こうしたもの以外で、旧東海道の松並木などのように身近なものについても極力保存し、後世に継承されるようにまちづくりの中で位置づけていきたいというように考えておりますので御理解願いたいと思います。 ○議長(三ヶ尻進君) 増田猪佐男君、よろしいですか。6番 増田猪佐男君。 ◆6番(増田猪佐男君) ただいま御回答ありがとうございます。ついては教育長に第1点目の遺産の問題で再質問させていただきたいと思います。  なるほど今の回答は私も十分理解しますけれども、実際それだけの遺産、文化財を保存するという気持ちがあるならば、私は今までずっと過去を見てまいりましたけれど、実際、例えば、東海道の松並木、それに対しての保存管理というのはおろそかになっていたんじゃないかなと、これは十分私は指摘したわけでございます。指摘されれば当局は少しずつ管理を入れると、こういう状態での保存。要するに保存の質問についてはそういう状態。やはり率先してこういう歴史のものは保存すべきものはするべきだというのが私の考えであります。そういう点で、現在も少しずつ島田沿いからやっているわけでございますけれども、やはり、これは現在の交通量にあわせて、国道1号線が込むために旧東海道の沿線に松並木があるわけです。その手入れがおくれるために大きなトラックが通って、枝が茂って、そして枝を折る場合も出てきているわけです。そういう点についてどういう考えでいるか、教育長に再度お伺いいたしたいと思います。  それともう一つは現在残されている常夜灯ですが、ところどころあるわけです、現在。それも破損しているような状況になっているわけです。一体そういうところに目を向けているのかどうか、その点もお聞きしたいと。この2点を教育長にお願いしたいと思います。それで、市長にお伺いするわけでございますが、西南部、特に青島の西南部について、これからいろいろな面で徐々に目を向けてきていただいているわけですけれども、もっと島田市との境に十分目を向けていただきたいなと思います。それはなぜ私がこの道路問題の質問をしているかというと、やはり、現在の通行量というのが相当多くなっているわけです。特に、現在島田市と藤枝市の境を市長が見ていただければわかると思います。そうして島田市はきれいに整備されていて、藤枝市に一たん入ればそういう状態になっているという状況なんです。それに対して現在島田市の東部の新住居がたくさんできております。その通行量というのは、もう小川青島線へどんどん流れてきているわけです。この緩和策として、私は、この小川島田幹線の整備を早期にということで望んでいるわけです。それを、これからの小川青島線の交通の緩和策として一体どういうようにお考えになっているのかということを再度質問させていただくわけです。それともう一つは、旧東海道に相当、国道1号線には極端に言えば日用雑貨のエスポットとかいろいろあるものですから、大売り出しには通行の問題が出てくるわけです。その場合には旧東海道へ入ってきてしまうわけです。そして、一般家庭の私道へ、なかなかうちへ入るのが難しくなってくる、なかなか大変なわけです。そういう交通網を考えたあれをひとつ今後どういうお考えになっているか、その点2点目を市長にお聞きしたいということです。  それから、3点目の踏切という、下青島踏切を現在私もこちらへ通うときにも時々あそこを見ているわけです。その踏切の状況が、南北で要するに青島中学の南側にあるわけです。小学校は北側にあるわけです。小学生は北側へ踏切を渡っていくわけです。中学生は南側を渡っていくという、朝の大体7時過ぎから8時までの間というのは通勤者も含めて混雑しているわけです。そして、さっきも大ざっぱに言った小学生、中学生の人数をそういう状態に通行されていると、要するに極端に言えば学校のベルが鳴るころには、中学生が向こうから遮断機がおりていてもそのまま、要するに下をくぐって通行するような状況が見られるわけです。幸いにして現在は事故もないものですから結構でございますけれども、万が一というときを考えた対策を早く講じるべきだと思います。そういう点で教育長は教育に関することをどう考えているか、それもお聞きしたいなということです。以上です。お願いします。 ○議長(三ヶ尻進君) 当局から答弁を求めます。市長。 ◎市長(八木金平君) 小川島田幹線でありますが、これは御指摘があるように非常に重要な路線でありますので、市としても先ほど申し上げましたように、一応の計画を立てて重要路線として取り組んでいるわけでありますので、この促進をさらに努力してまいりたいと思います。  それから、旧国道の渋滞の関係は、いわゆる国道1号線から旧道へ入ってくるという御指摘でありますが、これは実際そういうような流れがあると思います。その原因の一つは、今の藤枝バイパスがせっかくあるけれども、料金その他の関係で国道1号線へ流れてくる。国道1号線が流れてきた、その国道1号線が渋滞すると旧道へまた入ってくるという傾向が一部にはあるわけであります。したがって、今建設省、公団に対しても、この1万8,000台と3万台の比較を何とか緩和できないのか、もう少しバイパスの方へ流すようなことを考えないのかということを毎年今お願いしているわけであります。そういう努力をしつつ、今申し上げたような道路においては重要路線の整備を厳しい中でありますが、取り組んでいるというような状況であります。  それから、下青島の踏切の関係でありますが、これは先ほど申し上げましたように上青島の踏切を今協議中であります。したがって、それをやると同時に一緒にやるというのは財政的に非常に厳しいわけでありますが、先ほど申し上げましたように非常に重要なところでもありますので検討させていただきたいと、お答えしたわけでありますので御理解を願いたいと思います。 ○議長(三ヶ尻進君) 教育長。 ◎教育長(森茂巳君) お尋ねの件でございますけれども、先ほど申し上げましたように、郷土の歴史に対する住民の自覚と私ども郷土博物館、あるいは公民館に各郷土の歴史についての研究会がございますので、そういう人たちと連携を保ちながら今後も進めていきたいというように考えております。なお、田沼地区等につきましては旧遺跡について先日地区の方々が石碑等を建てて保存しているというような事柄でございますので、私どももただ指定をしたり何かするという形ではなくて、住民に密着した形でもってやっていきたいというように考えているところでございますので御理解をお願いしたいと思います。  踏切につきましては、先ほど市長の方からお答えがございましたように、方々の関係がございますので、今までの踏切よりも地下あるいは地上の交差点の方が安全なことは確かでございますけれども、他との関係がございますので鋭意その点について努力していきたいというように考えておりますけれども、学校方面としましては、やはりこういう踏切の通行上について、よりよくもっと指導をしていきたいというように考えているところでございます。 ○議長(三ヶ尻進君) 増田猪佐男君、よろしいですか。6番 増田猪佐男君。 ◆6番(増田猪佐男君) 大変ありがとうございます。明確な御回答をありがとうございます。もう1点、市長にお聞きしたいと思います。  上青島西線から内瀬戸への道路の関係でございますけれども、要するに、先ほども答弁の中に西武建設が9月ごろで排土が終えて、そして宅地造成に移るというような状況であることを耳にしているわけでございます。それに対して、400何十数戸という予定をされているということもうわさに聞いているわけです。そういう状態の関係で早ければ上青島西線から、そして、先ほども言いました岩田神社の前までの新道を建設して、そこの、要するに将来的に住宅ができれば、そういう流れの道路というのが必要ではないかなという感がします。それと同時にやはりその中心、いわゆる神社の裏に、早ければ藤枝市青南町の神社を中心とした公園の計画はあるかどうか、その点、2点を市長にお尋ねしたいと思います。お願いします。 ○議長(三ヶ尻進君) 当局から答弁を求めます。建設部長
    建設部長(村田茂穂君) ただいまの御質問でございますけれども、市長からの答弁もございましたように、上青島西線から内瀬戸山ろくを通る道路につきましては、現在西武建設株式会社で計画中でございます。私の方も、そういう中で内瀬戸の地区と十分連絡する中で、どういう道路が一番いいかというようなことを今後検討してまいりたいと思います。よろしくお願いします。 ○議長(三ヶ尻進君) 増田猪佐男君、よろしいですか。6番 増田猪佐男君。 ◆6番(増田猪佐男君) いろいろ市長なり、教育長、部長からいろいろ御回答ありがとうございました。私としては地域の代表でありますので、ぜひその方へ目を向けていただいて将来的に西南部の環境整備の計画にお力をお願いしたいと思います。以上をもちまして、私の質問を終わらせていただきます。ありがとうございました。 ○議長(三ヶ尻進君) それでは、次へ進みます。17番 臼井勝夫君。           (登       壇) ◆17番(臼井勝夫君) 私も通告に従いまして、大きな課題で2点伺います。  まず、その第1点ですけれども、戦後50年を市長としてどう考え、どう行政的に対応いたしますかどうか。被爆・戦後50年という節目であることしは、世界と日本の平和について、改めて考える重要な機会であり、とりわけ憲法の平和原則について市長としてどう考え、どう行政的に対応していくのか、幾つかについてお伺いいたします。  まず第1点、憲法9条で「日本国民は戦争を永久に放棄する」、この戦争放棄宣言は日本の歴史上からも初めての平和主義として憲法の大前提になっております。戦前はどうか、明治憲法のもとで、日清、日露、大正3年の第1次世界大戦へと日本は10年ごとに侵略戦争を繰り返し、それから13年後の昭和6年満州事変を起こし、第2次世界大戦へと続いたわけでございます。15年間もアジアで太平洋戦争を続けました。この戦前の50年はまさに戦争の50年であったと言っても過言ではないと思います。戦後50年は、日本は一度も戦争をしていない。これは憲法が国民に支持され生きている証拠であり、国際的にも大きく貢献しているあかしであると考えます。まず、その点について市長はどうお考えになるかお伺いいたします。  次に、1945年、昭和20年、ポツダム宣言の受諾に基づいて平和憲法が制定されて、その基本にはアジア太平洋戦争への反省があったという、疑う余地もないことですけども、憲法の冒頭で、「日本国民は、政府の行為によって再び戦争の惨禍が起こらないようにすることを決意し」と述べている点からも、侵略戦争に対する加害者としての反省があると考えます。市長はその立場をとり得るかどうか、お伺いいたします。  3点目です。憲法は二度と戦争はしない保障を定め、その第1は、国民を主権者にしたこと。第2は、戦争ができないように一切の戦力を放棄したこと。第3は、戦争を批判する言論、表現の自由を保障したこと。第4は、公務員に憲法の遵守、憲法擁護主義を義務づけたこと。第5は、国民に憲法が保障する自由及び権利を不断の努力によって保持すべき義務とした、いわゆる国民主権平和主義基本的人権が憲法の三原則でございます。しかし、近年改憲論も台頭しています。改憲論者日本国憲法は、「日本さえ平和であればよい」とする一国平和主義だと恣意的に論じていることも周知のとおりでございます。昨年11月3日、読売新聞は改憲試案を発表し、自衛力の保持を明記しました。立法では参議院の機能強化、行政では首相のリーダーシップの強化、司法では憲法裁判所の創設などを提唱し、そのほかにも国民主権と、象徴天皇を一段と明確にし、憲法改正の手続きの簡素化も挙げております。その点について、この改憲内容について市長、どうお考えになるか伺います。  4点目、昨年8月12日に、防衛問題懇談会は、自衛隊について海外派兵の主な対象として、1、国連PKO活動、2、人道目的活動、3、邦人救出活動、4、国際災害救助活動について、国連ではない、国際機構への派兵という新しいタイプを提言しております。かつて、海部内閣が湾岸戦争の際、多国籍軍への派兵をねらって国会に上程し、廃案になった「国際連合平和協力法案」を蘇生させる意味を持ったものであり、このように改憲策動はいつでもどこへでも自衛隊を派兵し、軍事大国化、その実績の上に国連安保理事国入りを展望していますが、それらについて市長の考え方をお伺いいたします。  5つ目、自衛隊は「自国を外国からの侵略を防ぎ、独立を維持し人権を守る」としていますが、今世界中にある核兵器の威力は、広島・長崎当時と比べ想像できない、人類を何十回も滅亡させるだけの量と質を持っております。その他の兵器も放射能を出さないだけで、破壊力は核兵器に劣りません。戦争から国を守ることが日本のような奥行きの狭い島国では全く不可能であると、かつて遠藤三郎陸軍中将は口を酸っぱくして訴えております。仮想敵国が仮に日本を手に入れようとしても、そのために戦争に訴えれば高度技術も文化も戦争で破壊され、目的は達成されない。至るところにガス、石油が大量貯蔵され、火事に弱い巨大都市を抱えた日本が、また原材料やエネルギーのほとんど全て、食糧も外国に依存する日本を戦争で守ることは全く不可能であります。軍備を持つことは、それだけで抑止力になるという理屈で軍拡をこれからも続けようとしていますが、これは国民にとって負担を多くし、何ら益はないと思います。したがって、軍事費とは、人殺しの兵器生産であり、捨て金にほかならないと考えます。これを福祉、医療、環境、教育などに回せば、地上の天国が実現すると思います。これを保障し、実現させてくれるのが憲法9条です。こういう考えはいかがでしょうか。お伺いいたします。  最後6点目です。憲法を暮らしに生かすことが、この戦後50年のことしこそ求められています。藤枝市は昭和62年12月18日に非核平和都市宣言、平成5年9月24日、市議会での核兵器全面禁止国際協定の意見書の採択、昨年12月15日には、市長、議長は村山富市総理への核兵器全面禁止、廃止の国際協定を求める意見書に署名してくださり、また、市長、市議会議長を初め、全議員の皆さん、静岡大学の学長、志太医師会の会長、教会牧師、核兵器廃絶を求める美術家、連合自治会会長、連合老人会会長など、率先してこの署名をしてくださいました。この4月には駅南の広場に平和モニュメントを建立するなど、平和行政を推進され、高く評価されております。戦後50年の記念事業として、戦没者追悼式には平和を誓い合うこと。2つ目に市民から戦争体験の手記を募集すること。3つ目に孫子の代まで、このきれいな地球を核兵器で絶滅させない核廃絶署名を全市民的に推進することなど、ぜひとも行っていただきたいのですが、いかがでしょうか。市長の見解をお伺いいたします。  次に大きい課題で、大プロジェクトよりも生活道路、生活排水路の優先について質問をいたします。  2月定例市議会で今年度の一般会計予算323億8,000万円が決まりました。その中には、大型プロジェクト事業の継続のために、市債を前年度対比29.3%増しの37億円、約11%が含まれます。予算項目のうち、最大は土木費の87億4,100万円。そのうち総合運動公園分が6億8,000万円。都市開発事業費の青木、水守、駅南区画整理事業費が21億6,271万円であり、土木費全体の33%を占めております。予算編成には、市民の要望にこたえて、教育、福祉、健康、産業の振興など、幅広く行き渡るためにも、大変厳しい財政事情の中で、知恵と工夫が求められます。そこで幾つかの問題について市長にお伺いいたします。  1、市民だれもが住み心地のよい住環境を願うのは当然であり、行政はそれにこたえなければなりません。八木市長は315億円をかけた新市立総合病院の完成により、市民の願いにこたえました。これから利用率の向上など、今後の運営にかかっていると思います。さて、市長は多様化する市民要望をどう市政に反映するか。市長の任期はあと残り1年になった今日、基本的市政についてお伺いいたします。  2、市民からいろいろな要望は自治会、町内会、各種団体から多方面にわたり出され、さらに、地区まちづくり懇談会でも積極的に要望を聞き出す努力をしておりますが、どういう要望が多かったのか。項目別または特徴的な要望はどういう内容か、お伺いいたします。  3、市民が毎日の生活の中で大変身近で大変困っている問題、何とかしてほしい問題、特に道路の整備、道路の拡幅、排水路の改修が多くあります。自治会、町内会では毎年要望を出し、5年10年たってもいまだ放置されているところもあります。土木での今年度予算を見ますと、道路維持管理費が3,416万円、道路の新設改良事業費が4億1,000万円、市単独事業が1億1,651万円、あわせて5億2,651万円で、継続事業が63件、新規事業が5件、市単独事業の河川・水路維持改良が17件で1億3,151万円。緊急事業予算が1,820万円でありますが、さて、この土木予算で要望箇所の何割くらいができますかどうかお伺いいたします。  要望が出されて、予算化するまでには、土木課は財政課との折衝など幾多の条件をクリアしなければならないと思います。平成元年からことし5月までの道路の改修要望は、847カ所、実施が232カ所、実施率27.3%です。残りが615カ所、73%です。要望箇所の事業化するまでには何年もかかります。排水路の改修要望は485カ所、実施が160カ所、実施率が33%です。そこで要望を予算化するための要件、あるいは理由は何か、お伺いいたします。財政課は土木課からの予算要求額に対して、何割くらいが確定するのか、その点についてもお伺いいたします。  4番目、今後自治会、町内会から毎年毎年要望が出されては累積されますが、実施までには、予算との関係でなかなか厳しい現実があります。一方大型プロジェクト事業、例えば総合運動公園事業などはもっともっと節約して、市民からの要望の多い事業こそ優先すべきだと考えますが、市長の見解をお伺いします。  最後に、梅雨時期を迎えて河川のはんらん、山崩れ、鉄砲水、土石流など危険箇所は葉梨、瀬戸ノ谷など山沿いには何カ所くらいありますか、お伺いします。過日行った治山、治水パトロールの点検結果はどうだったでしょうか。どこで何カ所か。今年度は、治水、治山事業の要望はおよそ何カ所かお伺いします。以上でございます。 ○議長(三ヶ尻進君) 当局から答弁を求めます。市長。           (登       壇) ◎市長(八木金平君) 臼井議員にお答えいたします。  戦後50年を市長としてどう考え、どう行政対応するかという御質問でありますが、確かに戦後50年ということはひとつの大きな節目であります。恒久平和、主権在民、人権の尊重という基本原則に立った憲法のもとで、人々の英知と努力によって今日の平和と繁栄が築かれてきたことは御承知のとおりであり、こうした機会に改めてこの50年の歩みを振り返るとともに、平和の尊さについて考えるということは大切なことだと思います。御質問の各項目にわたって、憲法の解釈、改憲論、あるいは防衛問題や国の防衛予算等々について、市長としてどう考えるかとのお尋ねでありますが、約半世紀にわたる歴史のもとで社会経済環境は大きな進展を遂げて、また、国際的にも冷戦構造の崩壊等により、世界情勢が著しく変動する中で、内外ともに急激な変革の時代を迎えている今日、国際貢献、憲法問題をめぐって多くの議論が交わされていることは御承知のとおりであります。いろいろな御意見があることは十分承知をしておりますが、私としては憲法を尊重し擁護すべき立場を基本として行政執行に当たることを責務と考えておりますので、この点御理解願いたいと存じます。なお、戦後50年、記念事業についての御質問でありますが、当市におきましては、昭和53年に世界連邦平和都市宣言、昭和62年に藤枝市非核平和都市宣言の議決をいただき、また平成5年には日本非核宣言自治体協議会への加入をするなど、核のない世界平和の実現を目指して取り組んでまいりました。また、非核平和モニュメントの駅前広場への設置など、市民の意識高揚にも努めております。したがいまして、行政面においては今後も引き続き従来の方針のもとに取り組んでまいりたいと考えております。  次に、大プロジェクト事業よりも生活道路生活排水路優先の市政をという御質問でありますが、まず第1点目の基本的市政についての御質問にお答えいたします。  私は市長就任以来、本市の第三次総合計画を基本指針とする都市像、「生きがいと活力に満ちた文化の都市・藤枝」を目指してまいりましたが、できる限り多くの市民の方々の声を伺いながら、公平・公正で開かれた市政の推進と、社会資本の整備や市民サービスの拡充などを基本姿勢として、市政運営に当たってまいりました。また、重点施策としては、福祉の充実と、健康づくりの推進、教育の充実と文化スポーツの振興及び都市基盤の整備と産業の振興などを掲げて、努めてきているところであります。今後も引き続き、市民の幸せと福祉の向上に努めてまいる所存でありますが、御承知のとおり第三次総合計画策定後における急激な景気低迷や地方分権などを初めとした社会経済動向の変化や、静岡空港、静岡国体、第二東名など、大型プロジェクト、さらには新ゴールドプランなど新たな課題への取り組み、事業計画への見直しなど生じてきていることにかんがみまして、現在平成8年度から、平成12年度までの総合計画の後期5カ年に向けての計画の見直しについて作業を進めているところであります。したがいまして、このためのまちづくり市民懇話会やまちづくり地区懇談会等における市民の要望、意見等については率直に伺い、可能な限り後期計画に反映していくように努めてまいりたいと考えておりますので、御理解をお願いいたします。  第2点目の市民要望についての御質問でありますが、臼井議員も御承知のとおり、市政に対する市民の要望については、市民からの要望はもとより自治会・町内会を初め、各種団体から毎年多くの要望が寄せられてきているところであります。また、昨年から実施いたしました市長への手紙も、現在までに100通余の多くの手紙をいただいております。なお、現在市内10カ所で開催しておりますまちづくり地区懇談会は8地区が完了し、残る地区は高洲地区と大洲地区となりました。  現在までの地区懇談会への参加者の合計は8地区で684名の出席をいただき、各会場で多くの御意見、御要望をいただきました。地区懇談会での市民の御意見、御要望の内容でありますが、総数で152件ありました。全体を通じての意見としましては、身近な地域の問題が多く、特に道・水路の改良やふれあい広場等の公園の設置の要望が数多く出されました。また、阪神・淡路大震災を教訓に積極的に地震対策を進めてほしいという意見が各地区で寄せられました。  そのほか、高齢化対策としての福祉施設の充実や、少子化対策、特に学童等の減少による空き教室の有効利用などの提言がなされました。いずれにいたしましても、10地区終了時点で出されました意見の取りまとめを行い、議会の皆さんにも御報告してまいりたいと考えております。  第3点目でございますが、都市化の進展や自動車社会の発達とともに、道路の利便性の追求と環境美化の観点から生活道路の整備や水路の改修にかかる地元からの要望は増加の傾向にあります。国・県や他の自治体等もこの状況は同様で、これらの要望になかなか対応し切れない面があります。今後は新総合計画を基本に財政的な裏づけを勘案し、できる限り要望事項の事業化に努めてまいりたいと存じます。  また、予算化の要件は早期完成を目標に継続事業を優先的に取り組み、各地区の要望に対して、調査・検討する中で進めてまいります。  4点目でありますが、市民からの要望は多様化し多岐にわたっております。市民生活の向上を図るために、大きな資金を投資しての懸案事項の完成も必要でありますし、身近な事業も行っていかなければなりません。全体的な事業展開の中で、市の目標である「生きがいと活力にみちた文化都市づくり」を目指して努力してまいりたいと存じます。  次に、治山パトロールの点検結果についてでありますが、雨季を前に県、市及び地元役員と毎年、治山施設、林地内の異常等を把握するため実施いたしております。本年、5月中旬に実施しました91カ所のパトロールの結果については、小規模の倒壊が1カ所ありましたが、今後の治山事業の中で対応してまいります。また、急傾斜地におきましては、6月に入り41カ所のパトロールを実施いたしました。その結果、特に異常はありませんでした。なお、治水パトロールにつきましては、近く国・県と市による大井川河川パトロールを実施する予定であります。  次に、治山事業の要望件数と今後の対処についてでありますが、平成7年度において現時点では、公共治山事業及び県単独治山事業等50カ所の事業要望書を提出し、このうち第1次として17カ所の採択を受けておりますが、今後、採択に向けて積極的に要望してまいりたいと考えております。また、急傾斜地崩壊対策事業は現在10カ所につき事業を実施いたしております。また、治水事業は二級河川が4件、準用河川6件を実施いたしております。今後においても、引き続き事業促進を図ってまいります。  以上でお答えを終わります。 ○議長(三ヶ尻進君) 臼井勝夫君、よろしいですか。17番 臼井勝夫君。 ◆17番(臼井勝夫君) 私の質問が大変多岐にわたり、市長からの回答もいただきましてありがとうございました。次に、幾つか再質問させていただきます。  まず、最初に憲法問題で戦後人々の長い間の英知と努力によって、今日を築いてきたと、全く多くの人たち、特に外国ではいろいろ戦争もありましたけれども、それに対して国内でも自衛隊の海外派兵についたり、いろんな点で多くの人たちが平和憲法を守るということで、それらの努力を市長も評価してくださっていることについてはありがたく思いますけれども。一つ、私は憲法問題については、今の平和憲法は、以前の戦争について侵略であった、そういう反省のもとにつくられたというふうなことであると思うんですけれども、その点について特に御回答もございませんので、少しだけ、これは国政の問題だと言ってしまえばそうだと思いますけれども、やはり国民一人ひとりが主権在民、政治に責任を持たなければならない。そういう点からちょっと。歴代の首相が、侵略戦争にどうだったかというふうな国会での答弁の中で、例えば、細川首相はこれ1993年8月ですけれども、内閣記者会見の中で侵略戦争であった、間違った戦争であったことを認識していると細川首相は言っております。そして、村山富市首相も最近の所信表明演説で、「我が国の過去の時期に侵略戦争や植民地支配は国民に多くの犠牲をもたらし、アジア近隣諸国の人々に大きな傷跡を残した。」とこういうふうに言っているわけですけども、やはり憲法が日本が起こした侵略をもとにということで市長のお考え、加害者としてのお考えを求めたわけですけれども、その点について再度お伺いさせていただきたいと思います。  改憲問題で、私が少し読売新聞の問題だとか折々聞きましたが、私が一番心配しているのは、やはり憲法9条、平和憲法についての骨抜きを憲法改正でするんじゃないかというふうなもくろみがあって、憲法改正についての手続きを簡略化するというか、現在は国会で3分の2以上だとか国民投票で過半数だとかっていうのはありますけれども。それを抜かしてしまうというような動きを大変私は心配しているわけですけど、その点についてもひとつ市長の考えをお聞きしたいと思います。  あと、私は軍事費について、今日、都市化現象あるいは大都市になった、石油だとかガソリンだとかそういうガスだかという備蓄の問題で、もう仮想敵国なんていうのは冷戦が終わった今日必要じゃない。さらに、これからも防衛力の問題ではいろんな問題があるんですけども、一つ、私が参考資料としてちょっと調べましたら、中米の小国でコスタリカというのがあるわけですけどね。そこで1949年に平和憲法を制定して、思い起こせばニカラグアとか、パナマこれは隣国ですけど、ここのところの紛争について、コスタリカは非武装中立国だということで、軍事費をすべてやめてしまって教育費に回したり、あるいは産業を発展させるというふうなことをやっているのを見つけました。それに比べて日本の軍事費が4兆円以上、例えば、身近の問題でも浜松の基地に「AWACS」という空の軍事指令機、飛行機コンピューター、性能のいいコンピューターを使ってそこで戦闘指令をする「AWACS」という1機550億円だか600億円だか非常に高いものを4機も購入するというふうなことで、日本の防衛費は世界第2位になっているわけですけれども、やはり、私はそういうのを教育費だとか地方公共団体への交付金だか、そういうのに回せば本当にいい日本ができるというのは明らかだと思うんですけど、それについてちょっとだけお尋ねします。  最後に、私はことしの平和事業の中でぜひとも戦没者の追悼式には平和を誓い合っていただきたいとか、あるいは戦争体験だとか、あるいは核兵器の廃絶署名を市民的に推進したらどうかということに対して、市長は従来の方針をもとに考えていくという御回答だったですけども、具体的にやはり従来方針と言っても、はっきりぜひ核兵器廃絶の署名について多くの市議会議長初め、議員の全員、自治会の皆さん等率先して署名してくださいました。ひとつぜひこの点についてはお力をしていただいて、結局、お金が云々かかる問題というよりもむしろ心の問題、これから長い間、日本を世界を地球をというふうな心の問題だと考えるわけです。したがって、これは市長の任期も含めてぜひ実現していただきたいです。以上、最初の質問を終わらせていただきます。また、後プロジェクトの問題については質問させていただきます。 ○議長(三ヶ尻進君) 当局から答弁を求めます。市長。 ◎市長(八木金平君) お答えいたします。  第1点の憲法に関係する問題で市長の、いわゆる戦後における各内閣の発言もいろいろあると、具体的な例を出されまして市長はどう考えるかということでありますが、これは御承知のように、憲法における思想、信条の自由もあるし、それに基づいてそれぞれがまた歴史感というか、過去の見方というものがあるわけであります。したがって、それぞれの考え方がある。これが今の日本人の実態だと思うんです。藤枝市民の中でもいろんな考え方があるわけであります。ですから、そういう中において、今、私が市長という立場で表明するということはいかがなものでしょうか。コメントは控えたいと考えております。  それから第2点、改憲についてのお尋ねでございます。憲法を改憲ということについて御質問でありますが、先ほど申し上げましたように、改憲に対する意見も今、申し上げたような考え方からいろんな意見があるわけですね。ですから、そういうことも十分承知をしております。また、民主主義の基本となるルールとしても、御指摘がありました憲法では主権が国民にあるということとともに、正当に選挙された国会における代表者を通じて国民は行動するということもまた憲法にあるわけであります。したがいまして、私としては、憲法は尊重し、そして守るべき立場にありますので、御理解願いたいと思います。  次に、軍事費の関係でありますが、先ほどお尋ねがございましたように、軍事費のお金は膨大な金で捨て金だし、これを福祉、教育に回せば地上は天国になるんじゃないかという御指摘でございますが、市長はどう考えるかということでございますが、市長としては厳しい地方財政のときですから、少しでも地方財源を欲しい。しかし、事外交、防衛問題、国家予算というのは国政の重要な課題であります。したがいまして、これに対する意見というものは、先ほど申し上げた国会でこれは議論されておりますので、意見は意見として拝聴いたしますが考えは差し控えたいと思います。  それから平和の事業の関係でありますが、先ほど申し上げましたように、私どもとしては、できるだけ議会で議決したものを尊重してやっていこうと、こういう努力をしてまいりました。したがって、各種の事業もやらさせていただきましたし、またしかるべき署名もやって手続きもさせていただきました。なお、後の関係について、これから慰霊祭で平和の誓いをという御提案がありました。しかし、こうした行事をやるには関係の団体と十分連絡を取って御協力をいただいてやっているわけであります。したがいまして、その都度、皆さんの御協力をいただいているところであります。署名の問題につきましても、臼井議員御提案がございましたし、私のところにも何回かおいでになりました。その都度、私は申し上げております。署名というものはあまり行政という上から押しつけるものではない。私どもやるべきことはやったけれども、後は、やはりいろんな考えがある市民の皆さんが自主的にやることがこれ署名であるというように理解しているところであります。以上です。 ○議長(三ヶ尻進君) 臼井勝夫君、よろしいですか。17番 臼井勝夫君。 ◆17番(臼井勝夫君) 再質問させていただきます。  今、市長から3点にわたって意見をお聞きしましたけれども。憲法改正の問題については、大変大問題であるということで、いろんな意見があるので市長の立場ではということだったですけれども、基本的に市長が個人的に、市長としてというよりも個人的に長い間市会議員をなされ、県会議員をなされ、そして市長の座についた今、市長の人生の中で非常に長い議員生活、いろんな憲法の問題も自分自身で主張し、憲法を守るために頑張っておられて来たと思うわけですから、市長というのではなく、個人的にきちんと皆さんの前へ立場を表明していただきたい、表明すべきだというふうに考えます。  さらに、軍事費の問題は国会、外交あるいは防衛、国家の問題だということで、確かにそうでありますけれども、私はやっぱり地方財政厳しい中で軍事費は全くむだ金だというふうな考えを持っています。  最後に、具体的に平和行政、戦後50年、藤枝市では本当に何かぜひやっていただきたいわけです。そして、核兵器を地球からなくそうという壮大な事業、署名、みんなの考えです。したがって、だれも反対する、いやだというふうな人はないわけ、これは確信します。この壮大な事業を世界的にも進んでいるわけですけれども、やはり先ほども申し上げましたし、あれですけど、本当に心の問題とこういうふうに思います。  先に進めさせてもらいますけれども、私が生活道路、生活排水路の優先をということで、市長は第三次総合計画の見直しをということで、平成8年から平成12年後期計画ということで、一応、具体的にいろんな問題がたくさんある中で、地域との懇談会でもやはり生活に優先した、生活に結びついた行政をやっていただきたいというふうな問題、地震対策問題、福祉の問題が多かったということですから、ひとつ残り任期1年、次期市長選に挑戦するかどうか、もう心の中ではお決めになっていらっしゃると、こういうように思います。しかし、実際に今まで継続してきた事業を積み重ねていらっしゃる中で、本当に市長が市民の要望・要求を具体的に生活道路、生活排水路ということをいろいろ聞き、市長への手紙も100通以上来ている中で、ぜひ中心的にこれは後1年間頑張るというふうなやっぱり意気込みがあると思うわけです。その点について、再度お聞きしておきます。よろしくお願いします。 ○議長(三ヶ尻進君) 当局から答弁を求めます。市長。 ◎市長(八木金平君) 憲法問題について、市長個人的にどう考えるかということですが、公の場でありますから公の立場で返事をさせていただいたわけです。  それから、何回か申し上げていますように、憲法を守るという立場、公務員として当然なんです。ですから、先ほども評価をし、そして守っていくという立場でいきたいとこういうことを申し上げているわけですから、この点で御理解いただけると思います。  それから、駅前のモニュメントの関係、それから署名の関係ですね、こうした関係についても、先ほどから申し上げているように、上から押さえられた、押しつけられたという形でなくして下から盛り上げるという形が大事じゃないですかということを申し上げているわけであります。  生活に密着した事業、これは先ほどお答えしたとおりで予算の関係が許す限り一生懸命やっていきたいと、こういうことを申し上げたわけであります。 ○議長(三ヶ尻進君) 臼井勝夫君、よろしいですか。17番 臼井勝夫君。 ◆17番(臼井勝夫君) 署名については、下から盛り上げる、確かにまさに草の根でみんなでこれをどうしても実現しようというときにあちらこちらでやられていますし、要望として市長のところにいろんな団体、いろんなところから出されることも承知しております。ただ、市長、この前「富士山を世界遺産にしよう」という署名を全市的に全県的にもやって、まだ世界遺産に登録はされていませんけれども、これからということになると思うんですけれども、あれは自治会ですか。自治会にしてもやってきたわけですね。  核兵器廃絶というのは、さっき何回も言って、口を酸っぱく言って、耳にたこができる、うるさいと言うかもわかりませんけれども、やっぱり一番我々が大事にしなければならない、必要とすることですから、これはやっぱりかなり下からの運動、草の根運動は積み重なっていますけれども、ひとつ援助をしていただければ、していけば、これほど壮大なことはないじゃないかというふうに、ひとつ私は考えますので、御協議、再検討していただきたいわけでございます。  そして、いろいろ質問事項だ、何だたくさんあってあれですけれども、次期、来年市長選挙は挑戦するかどうかということについては、今、お答えいただけませんでしたけれども、最後にひとつその辺の心境についてお聞かせ、御答弁お願いします。以上です。 ○議長(三ヶ尻進君) 当局から答弁を求めます。市長。 ◎市長(八木金平君) 先ほどから御指摘がありますような大きな仕事がたくさんあるわけであります。第三次総合計画も見直しをしよう、今、さらに地震対策の関係、こういう問題に今一生懸命取り組んでいる最中でございます。 ○議長(三ヶ尻進君) それでは、次へ進みます。13番 舘 正義君。           (登       壇) ◆13番(舘正義君) 私は通告してございます3項目にわたりまして、順次質問させていただきますので、よろしくお願い申し上げます。  まず、第1項目めの4年制大学の誘致と私学支援についてお伺いいたします。全国各地に情報発信をします大学の誘致は、今日多くの地方都市が積極的に取り組み、まちづくりの施策の一つとして大きな成果と波及効果をもたらせていることは御承知のとおりでございます。当市におきましても、過去に静岡学園短期大学を誘致してきたところでありますが、これまでの経過における大学誘致の効果等、今後へ向けての当局のお考えについて以下質問させていただきます。  1、昭和63年4月の静岡学園短期大学開校時の学科、定員と現在の状況はどうでしょうか、お伺いいたします。2、静岡学園短期大学の誘致は、地元進学希望者にとって新たな教育の場が与えられたことになりましたが、これまでの市内学生の応募と入学状況はいかがか、また市外学生の応募、入学状況はいかがでしょうか、出身地、通学、下宿状況等もあわせてお伺いいたします。3、静岡学園短期大学での卒業時の進路や就職状況はいかがでしょうか、お伺いいたします。4、静岡学園短期大学は本市にとってただ一つの大学でありますが、開校以来今日までどのような形で地域とかかわってきていますか、また行政への協力などについてはいかがでしょうか、お伺いします。5、昨今の学生の4年制大学志向の高まりの中で、短大教育をめぐる状況、流れに大きな変化が起きていると聞いておりますが、その中で静岡学園短期大学としては、どのように現在受けとめているのか、学校側から市に対して何らかのアプローチがございますかどうか、お伺いいたします。次に、県内の最近3カ年の期間での4年制大学及び短大の認可と設置状況はどうでしょうか。また、それらに対して当該市等はどのような支援を行っていますか、お伺いいたします。次に、文化都市を標榜している本市にとっては、4年制大学は望まれるところであると考えますが、本市としてはどのように考えられておりますか、お伺いいたします。6、全国的な子供の少なくなっている少子化傾向は、市内小中学校の年度別児童生徒数の推移からも本市もその例外ではないことが伺われます。このような傾向が一段と進む中で、幼児教育を支えている私学幼稚園を初め、私学経営の環境も一段と厳しさを増してきていると思います。こうした中、将来を担う青少年等の教育を担っていただいております市内私学教育機関への今後の支援について、去る2月議会におきまして、同僚議員の井沢議員からも質問がございましたが、改めてお伺いするところでございます。  次に、第2項目のオウム真理教事件青少年対策についてお伺いいたします。この項目につきましては、私の担当する委員会にかかわる内容がございますが、今回の質問は学校教育、社会教育、家庭教育という教育的な見地から質問させていただきますので、御了解いただきたいと思います。  1、安心して生活できる治安国家であるという私たちの誇りと自信を打ち砕いたサリン事件初め、現在捜査当局が徹底解明に取り組んでおりますオウム真理教関連の疑惑事件は、去る6月6日に地下鉄サリン事件絡みで殺人罪等の容疑により、麻原代表初め実行犯グループ等が起訴されました。しかしながら、まだまだ松本サリン事件初め、多くの解明しなければならない容疑があり、今後の捜査状況や展開に大きな関心を払わずにはいられません。こうした中、神秘的、オカルト主義的なものに引かれて無批判的な言いなりの反社会的行動を生んだ、こうしたこれまでの人格形成や心づくりに対する教育を反省し、今後の教育のあり方について見つめ直すことが求められてきていると思いますが、学校教育、社会教育、家庭教育それぞれの面から教育を預かる教育長として、どのような思いを持ち感じられましたか、まずお伺いするところであります。2、私はオウム真理教の施設から保護される幼児、児童の姿をテレビの画面を通じて見たときに、これはまさに大人や親による子供に対する虐待の一つの形ではないかという思いを抱きました。子供の権利という面からもあってはならないものが、子供に対する虐待と考えます。幼児、学校、家庭教育等でのこうした子供に対する虐待防止に向けての啓発活動などについてはいかがですか、お伺いするところであります。3、青少年の心のすきをねらったものとして、今回のオウム真理教はまさにそうした一面を持っているわけでございますが、そのほかに街頭でのキャッチセールス、サークルへの加入を勧めながら誘い込むものから、マルチ商法に絡み高額な情報通信機器等を売りつけるなどさまざまな勧誘が多くなってきていますが、こうしたものに関する青少年からの苦情や相談がありますか、内容、相談後の処理等についてお伺いするところであります。そして、こうした青少年にねらいを定めたさまざまな甘い勧誘への注意を促す指導が必要となってきておりますが、現在の指導、教育状況やPR活動等どのようになっていますか、お伺いするところであります。また、年齢は違いますが、お年寄りの皆さんをねらったSF商法とか催眠商法とか言われる手口での高齢者の被害がふえてきていると聞きますが、家庭への指導、PR等の啓蒙活動につきまして参考までにあわせてお伺いいたします。  最後に、第3項目めの平成15年国体開催競技施設についてお伺いします。これにつきましては、本会議2日目に岡谷議員、小柳津議員より質問されておりますが、確認の意味で質問させていただきますので、よろしくお願いします。  去る5月30日、平成15年に開催される静岡国体の競技別開催地が決定しました。本市ではサッカー(成年)、剣道、ライフル射撃の3種目の競技が開催されることに決まりました。これからは早速に開催競技それぞれの施設整備と、全国から集まる関係者の受け入れのためのハード、ソフト両面での準備に全力を傾注していかなければならないこととなります。そこで、特に競技施設の整備について早急に取り組まなければならないと思いますが、それぞれの種目ごとに施設整備の手法、見通し、タイムスケジュール、予算等について具体的にどのように考えていますか、お伺いいたします。以上、よろしくお願い申し上げます。 ○議長(三ヶ尻進君) 当局から答弁を求めます。市長。           (登       壇) ◎市長(八木金平君) 舘議員にお答えいたします。  私からは4年制大学の誘致と私学支援についての御質問にお答えしたいと思います。後は教育長からお答えいたします。  御質問の第1点目の開校時の学科、定員と現在の状況についてでありますが、開校時には英語科1学年100名、経営情報科1学年100名が、現在では臨時定員増が認められてそれぞれ150名、200名となっております。  次に、第2点目の市内外の学生の応募、入学状況などについてでありますが、平成7年4月入学の学生の場合、2学科あわせての市内応募者数は57名、入学者は35名で、市外からの応募者は754名、入学者は355名とのことであります。また、出身地については、志太榛原地域で25%、その他の県内が66%、県外が9%で、通学、下宿の割合についてはそれぞれが84%、16%と伺っております。  次に、第3点目の卒業時の進路、就職状況についてでありますが、平成6年度の卒業生は401名で、その進路状況は進学が4名、就職が249名、その他148名でありまして、就職者249名の内訳は県外へ6名、県内へ243名で、そのうち志太3市2町へは40名の学生が就職されたと伺っております。  次に、第4点目の短期大学の地域や行政とのかかわりについての御質問でありますが、地域住民の文化水準向上のための公開講座の開催、図書館の地域開放を初め、市や他の公共団体などへの委員、文化講演会等への講師の派遣など地域に根差した短期大学を目指して取り組まれております。  次に、第5点目の短大側から市に対して、何らかのアプローチがされているかとのことでありますが、学生の4年制大学への志向、短大生の就職率の低下傾向など短大教育をめぐる状況も大きく変化してきており、また一方においては、平成11年度を期限とする臨時定員増が終了するなど、学校運営の面からもできることならば市の協力をいただき、現在の短大を改組転換をして4年制にしたい旨の考え方、構想を伺っております。  また、県内の最近の大学の開設状況と市の支援についての御質問でありますが、平成4年4月には御殿場市に富士フェニックス短期大学、浜松市に聖隷クリストファー看護大学、焼津市に静岡精華短期大学が、平成6年4月には磐田市に静岡産業大学が開設されており、浜松市においては創設時の補助、焼津市においては校地の提供、御殿場市及び磐田市においては校地の提供や創設時の補助、また、袋井市の静岡理工科大学においては校地の補助、創設校地並びに創設時の補助などがなされていると伺っております。また、4年制大学についての市の考え方はどうかとの御質問でありますが、先ほども申し上げましたように、本市は文化都市を都市像としており、第三次総合計画の中でも「既存の高等教育機関の整備拡充」を掲げており、4年制大学については、文部省の設置許可基準などこれからクリアしなければならない要件が数多くあると思いますが、市といたしましても、静岡学園短期大学側の意向を踏まえ、議会の皆さんに十分御相談を申し上げ、前向きに検討してまいりたいと考えておりますので、御理解願いたいと思います。  次に、第6点目の私学支援についての御質問でありますが、舘議員の御指摘のとおり、全国的な少子化現象については、先の新聞報道によりますと、一人の女性が産む子供は1.46人から1.50人と若干増加したと報じられておりましたが、まだまだ低く、また本市の児童生徒数の推移を取りましても、昭和61年度を100とした場合に平成7年度に小学校で78、中学校で80と減少傾向を続けているところであります。いずれにいたしましても、このような減少傾向の中で、幼稚園経営などにおいては大変厳しい状況下に置かれているところは、市といたしましても、舘議員同様に十分認識しているところであります。したがいまして、市といたしましても、現在までも私立幼稚園施設整備費補助金の見直しや、それぞれの幼稚園の実態に即した運営費の増額改定に取り組んでまいったところであり、これらは近隣市と比較いたしましても引けをとるものではないと考えておりますが、今後においても私学教育の重要性にかんがみ私立幼稚園を初めとした、私学全体の学校運営などについても十分把握に努めさせていただく中で、できるだけの努力をしてまいりたいと考えておりますので、御理解願いたいと思います。以上であります。 ○議長(三ヶ尻進君) 教育長。           (登       壇) ◎教育長(森茂巳君) 標題2と3についてお答えいたします。  まず、オウム真理教関連の疑惑事件については、各種報道機関から全く常識では考えられないような事柄が次々に報道されていますが、まことに憂慮しなければならない状況だと考えております。専門的な知識と技術を持った人たちがみずからの判断を持たず、教祖と言われる人間の妄想を具体化するために、あのような行動に走ったことは人間の尊厳さや命の否定であり、現在の社会や国家に対する許しがたい行動であると思います。天台小止観に「徳のみを修めて知を学ばないものを愚と言い、知のみを学んで徳を修めない者を狂と言う」という言葉がありますが、まさにそのとおりという感を強くしているところであります。学校教育も社会教育も家庭教育も知、体、徳をこの順序で並べてきたことを見つめ直し、知、徳、体を同時に並べて進むよう心がけることが大切であると深く感じているところであります。  第2点ですが、オウム真理教における児童の扱いについても、驚くばかりでございます。正常な学校教育はもちろん、基本的な生活習慣の指導も行われておらず、食事についても子供の成長に必要な物さえ与えられていなかったと報道されております。子供の権利を無視した児童に対する扱いは、舘議員御指摘のとおりだと思います。子供の権利の保護については、児童憲章、児童福祉法、少年法、学校教育法、さらには子供の権利条約と法的な整備は進んでいるところであります。その実態への即応については、子供の健全な成長を願い学校に対して子供の権利条約批准を機に先生方に周知していただくとともに、児童の発達段階に即し機会をとらえて条約内容について子供にも指導するようお願いしてきました。また、「広報ふじえだ」にも権利条約について掲載し、地域社会や家庭に対しても啓発を進めてまいりました。今後ともこうした啓発発動を推進していく考えであります。  3点目の青少年に対する街頭でのキャッチセールス、マルチまがいの商法での苦情や相談、内容、相談後の処理等の質問ですが、苦情や相談件数は平成6年度において11件、本年度の4月から5月まで2件ありました。その内容としては、友人に勧められ会員になったものの、商品を多量に抱え込み処分に困っているというものであり、その指導としては、クーリングオフが適応されるものは解約通知を出すよう指導しております。また、クーリングオフが過ぎてしまったものについては、相談者から契約状況を詳しく聞き、販売方法等に問題があれば業者との間に入って解約について交渉しております。  4点目の青少年にねらいを定めた甘い誘惑への注意を促すため現在の指導・教育状況等のPR活動の御質問ですが、平成4年度から小学校、平成5年度から中学校、平成6年度から高等学校に消費者教育が取り入れられてきております。昨年度には藤枝東高等学校定時制、藤枝西高等学校の卒業生を対象に啓発講座を開催してまいりました。また、お年寄りに対する消費者被害防止のための啓発活動として公民館などで行っている寿大学等で悪質商法の被害を受けないための講座を行ったり、消費者月間中、街頭宣伝による啓蒙を行っています。なお、成人式には新成人に消費者被害防止のための各種パンフレットを配布して被害防止のためのPRに努めております。  次に表題3でございますが、初めにサッカー競技種目の会場につきましては、総合運動公園サッカー場をメインとして開催してまいりたいと考えております。剣道競技種目につきましては、誘致を計画しております県立総合武道館を会場に開催する予定であります。また、ライフル射撃競技種目の開催会場につきましては、ピストル競技は県警察学校で行い、その他のライフル射撃競技種目につきましては、県立射撃場を瀬戸谷地区に誘致して行う予定でございます。見通しにつきましては、県立の施設は県と十分協議を重ね、よりよいものを建設していただけるように努力してまいりたいと考えております。今後のスケジュールにつきましては、平成14年にリハーサル大会が行われますので、平成13年度末を目途に本施設の完成が必要となりますので御理解をお願いするところでございます。 ○議長(三ヶ尻進君) ここでしばらく休憩いたします。                         午前10時36分休憩                         午前10時50分再開 ○議長(三ヶ尻進君) 休憩前に引き続き会議を開きます。 ○議長(三ヶ尻進君) 一般質問を続けます。 ○議長(三ヶ尻進君) 舘 正義君、よろしいですか。13番 舘 正義君。
    ◆13番(舘正義君) 市長並びに教育長にはまことに丁寧な御答弁いただきましてありがとうございました。この中で二、三再質問の形になろうと思いますが、よろしくお願い申し上げます。  まず4年制大学の誘致の私学支援についてでございますが、市長から御答弁がありましたように、静岡学園短大を誘致したことは、地域の大学進学を希望する子供たちにとって大変貴重な教育の場となったわけでございます。それはこの数字等から見ても明らかだろうと思いますし、現在の厳しい経済状態の中では、都市へ、都会へ子供を送って教育を受けさせるということがなかなか難しいという経済的な状況等も考えますと、近くに高等教育を受ける教育の場が一つでもふえるということは、その地で向学心に燃えている学生にとっては大変ありがたいことだというふうに考えられます。そうした意味から私は今回この質問をさせていただいたわけですけれども、時期的にはまことに厳しい状況と思いますが、ここ三、四年の他市での、富士市、浜松市、焼津市、磐田市、袋井市等の大学の設置状況を見ますと、やはり市がいかに前向きに取り組んでそうしたものを誘致するかということが大事なポイントになってきているのではないかなというように感じます。そこで一つことし4月にオープンしました、ここに東京理科大学の大学報がございます。4月25日付発行の東京理科大学報でございます。この中にことしの4月に山口東京理科大学という学校が4年制で新規にオープンしたわけですが、これはこれまで山口県小野田市にございました東京理科大学系列の山口短期大学、これを発展的に改組して山口東京理科大学ということで4年制の大学として発足したわけです。それで大幅に大学教授陣も世界的に有名な教授も迎える中で、地域の要望を担って発足したというふうに記されております。その中に新しく学長に就任しました橘高先生という方のコメントがこの第1ページにあるわけですけれども、また後ほどコピーしますので市長にも読んでいただきたいと思いますが、地元から、ぜひ今までの山口短期大学でなくて東京理科大学という名前をつけてほしい、これはなぜかと言いますと東京理科大学という名前、これが大変受験生の間ではハイレベルの大学であるという一つのステータスを持っているわけです。そういう名前をつけてもらうことが、地元を全国的にPRする最大の情報発信基地の一つとして役に立つ、そういう意味で大変市が積極的に取り組み、この大学設置を推進したという経緯がございます。そういう意味からいたしましても、今日の情勢を考えますと少子化で学生が減ってきているという私学でいきますと経営が大変厳しい、そういう中で一貫した教育をしていくという中で、もう4年制大学、例えば静岡学園短期大学ですと、4年制の学部等を持たなければこれから教育経営の立場では大変厳しい状況になってしまうという認識が多分あるのではないかと想像されます。そういった意味から、ぜひ市としては文化都市、昔からこの志太榛原地区は向学心が強いと言いますか、教育に熱心な土地だと言われてきております。そうした意味からもぜひ4年制大学の誘致の推進を図っていただきたいというふうに考えるわけでありますが、市としても前向きに考えると、また、平成11年という定員の見直しの時期もございますので、大変時期的には難しいというふうに思いますが、1点、ただいま市長は先ほども臼井議員の質問の中で平成8年度からの第三次総合計画の後期5カ年計画を見直すという形でございましたが、当然その中にこういった問題も考慮され、それをどうするのかという一定の答えを出していかなければならないというふうに考えておりますが、特に新大学を誘致するということになりますと、至近の富士市、焼津市、袋井市、磐田市等の例を見ましても、校地、いわゆる校用地をある程度提供するというのが条件的といいますか、不可欠な部分となっているように感じますので、その辺につきまして再度市長としてそうした面にどの程度積極的に取り組んでいかれるのか、その辺の覚悟のほどをお伺いしたいと思います。  次に、少子化に伴う私学経営の支援でございますが、2月議会で同僚の井沢議員が私学幼稚園の経営の厳しさを市長に訴えてきたわけでございますが、これは私は提案として要望していますが、例えば、私学の幼稚園等ですと小学校の子供たちの帰ってくる時間には大体入れかわりで幼稚園児はいなくなる。そうした意味からいろいろこれから取り組まなければいけない放課後児童対策だとか児童館といったようなものを、例えば思い切って私学の幼稚園、保育所等に併設する形で、そういった子供の指導をそういったところに思い切って委託するみたいな制度がとれないのかどうなのかといった形のものを、ぜひ御検討していただきたいということで、できるかできないか私もちょっと法律的に調べたわけではございませんのでわかりませんが、そういう手法も可能ではないのかなという意味で、そういうのもある意味では私学の経営支援につながっていくんではないかなというふうに考えますので、これはそういったものについて検討していただくと、今言った放課後児童対策だけでなくて、そういう市の子供のいろんな教育にかかわる問題も、ある意味で委託できる部分があれば委託するということもひとつ御検討いただきたい、これは要望にしておきます。  次に、第2項目のオウム真理教事件青少年対策でございますが、教育長に1点お伺いします。やはり教祖様、代表者から言われたことを何も疑問視しない、言いなりに行動する、これはいつの世にもあるのかもしれませんけど、特に今回のような人の命にかかわる事件に対して平気で実行する、そうしたものに対して、従前教育長も言われておりますが、きょうも言われました「知、徳」という言葉の中で、特に心づくりについて今後藤枝市の小学校教育、中学校教育で現在一生懸命取り組んでいられるのは十分承知しておりますが、今後のそういったものに取り組む覚悟のほど、また、大変子供たちにとっていろんなものを経験するというのが欠けているというのは御承知のとおりでございますが、その辺の中でやっぱり人の命、人の心といったものを感じさせる、そういった教育についてどのように取り組まれるのか、今回のオウム事件に関連しましてさらにどのように進めていかれるのか、そのお考えをお伺いしたいと思います。そのほかいろいろな、特に2つ目の子供の虐待についてでございますが、これにつきましてはいろんな新聞等にも載っておりますが、特に難しいのが児童の虐待については行政、病院いろんな関係機関が防止や援助に乗り出してきていただいておりますが、閉ざされた環境、いわゆる家庭内で起こるとか、一部特定の組織の中で起こるといったことですので、なかなか実態が把握できないということで、これは逆に地域の中で自分の周りの家庭とかの変化に敏感に反応する、感じるという社会教育、地域づくりが必要ではないかなというように感じますので、それについてはなお一層の御尽力いただきますようにお願いしておきたいと思います。3つ目4つ目の青少年の心のすきをねらったキャッチセールス等も、これはあくまでも早目に、子供のころから教育する、また、公民館活動等の生涯学習の場でも徹底してそういったものに対して啓蒙・啓発活動をすることが大事だろうと思いますので、ぜひお願いしたいと思います。  3項目めの国体の競技施設でございますが、先ほどのお話ですと、サッカーは総合運動公園をメインにやりたいということでございますが、成年の部を開催するのに少なくともサッカーグラウンドが何面ぐらい必要になるのでしょうか。運動公園をメインということですが、そのうちどれくらいの部分を総合運動公園の中で開催される予定なのか、まずお伺いします。  次に、剣道競技につきましては、もう県立の武道館を一応推進してということでございますが、その見通しについてはほぼ内定的な判断を私どもはしてもいいのかどうなのか、その辺について重ねてお伺いします。そしてもう一つこれはソフトといいますかハードの面も含めるわけですけれども、これから国体の競技者を迎えるという中で、2日目の質問の中で市長は国体を一つの藤枝市をPRする大きな場、機会、チャンスとしたいというような御答弁をなさっております。そういった意味から、現在藤枝市が進めている第三次総合計画の中でのまちづくりの基本を、フジにこだわるならフジにこだわる、サッカーにこだわるならサッカーにこだわる、何にこだわっていかれるのか。そしてそれを早急に手を打って、やっぱり市民にPRをして市民に協力していただくと、そういう体制を取っていかなければならないではないかなと思いますので、その辺につきましてちょっとソフト的な部分もありますけれども、教育長でも市長でも結構ですのでお答えいただければと思います。それから、もう一つ私が一番懸念しておりますのは、これは民間の施設にかかわる問題ですが宿泊施設でございます。高校総体のときも大変御苦労されたというふうに聞いておりますので、国体へ参加される選手、競技関係者、また応援団等を受け入れる宿泊施設、全国各地の国体開催地の報告等を聞きますと、競技選手については民泊といいますか、一般の家庭で温かい心の通ったもてなしをするというような方法が取られていると思いますが、それにもやはり限度があろうかと思いますので、そういった宿泊施設等についてどのように考えておられますか。これから先の話かもしれませんけど当面の課題だろうと思いますのでその辺についてお伺いしておきたいと思います。よろしくお願いします。 ○議長(三ヶ尻進君) 当局から答弁を求めます。市長。           (登       壇) ◎市長(八木金平君) 4年制大学に対する市長の気持ちはどうかということでありますが、先ほど申し上げましたように、クリアしなければならない点がたくさんありますから、それらを精査する中でこれから議会の皆さんと先ほど申し上げたように前向きに取り組んでいきたいというように考えております。なお、第三次総合計画の見直しの中に入れるかどうかというお話でございますが、これについてももう少し精査して間に合えばもちろん検討の材料としてやっていきたいと考えておりますが、いずれにしてももう少し学校側とのあれを詰めていかないとできませんので、それは詰める中で対応してまいりたいと考えております。いろいろと提案がありましたけれども今後の参考にしてまいりたいと思います。  最後の国体でこの際PRをするという、藤枝市のPRの体制、それから宿泊施設等の今質問でありますが、御承知のように今まちづくり懇談会を進めております。その中でさらにまた駅周辺の検討委員会もあるわけでございます。また、懇話会もあるわけでありますから、そういう中で新しい国体という事態が確定してきたわけですから、さらにそれらも加えて検討していくように庁内で調整している、こういう段階であります。以上です。 ○議長(三ヶ尻進君) 教育長。           (登       壇) ◎教育長(森茂巳君) 第1点の心の教育についてでございますけれども、県の教育委員会も本年度は特に心の教育というような形、抽象的ではなく、もっと感性を重んずるというような形で施策というのを教育の現場に浸透するように努力しているところでございます。私どもといたしましてもやはり心というように言いましても漠然としておりますので、より具体的なというような形で昨年は3つのとげの浸透をいたしましたし、本年度は明るい何々というような形で、明るいという字は日へんに月でございますので、日はみずから燃えて輝く、月は他から光を浴びて輝くということで、その2つの事柄を重点的にやっていきたいというように考えて今浸透しているところでございます。  それから、国体の関係でございますけれども、内定的かというように言われましても県がつくる事柄でございますので、私どもとしては前に申し上げたとおり見通しというところでございます。それからサッカーは何面かということでございますが、サッカーは成年の部は3面必要でございます。総合運動公園内で2面、市民グラウンド1面というので対応していきたいというように思っております。 ○議長(三ヶ尻進君) 舘 正義君、よろしいですか。13番 舘 正義君。 ◆13番(舘正義君) ありがとうございました。いずれにしましても4年制大学の誘致というのは大変難しい課題といいますか、市長の御答弁にありましたように多岐にわたる消化しなければならない課題があろうかと思いますが、ぜひ地元の学生たちに教育の場を与えると同時に市の若者が集まると、これは市長も御承知のとおりだと思いますが、東京の八王子市。昭和40年代に一番有名なのは、中央大学が御茶ノ水から八王子へ昭和40年代に移転いたしまして、それからまさに八王子は大学ラッシュ、現在では資料等によりますと21の大学があると、それに付随する大学関連の付帯施設、研究所、研究室等の設備ができる。そこに集まる若者を中心として大変な発展とにぎわいを見せておりますし、八王子は昔のイメージを変えて学園都市として日本中どこにもない世界に情報を発信できるまちとして大きく成長しているわけです。そういったそこまでやれるかやれないかというのはあれですけども、やれとかって言うわけじゃありませんが、大学の誘致というのは最低限毎年のように日本国内全国へ情報を発信するわけですから、そうした意味では大変まちをPRしたりという意味では大きな効果があると思いますし、そこにそういう高等教育機関があるということはそのまちに住む市民にとってもそうしたものから受ける利益といいますかメリットが大きくなるわけでございますし、またさらにそうした大学を誘致することによってそれに関係する付帯施設、研究所、また関連の企業等も誘致できる可能性を大きく含んでいるわけでございますし、子供が減ってきている中でまた若者を集められるといった意味で、まちにとっては大きな効果があるのではないかなというふうに思いますので、ぜひ前向きに御検討いただきたいと思います。  次に、青少年対策でございますが、いずれにいたしましても先ほど教育長、最初の御答弁にありましたように、学校教育の中で徳だけで知をつけなければ愚になるから、当然知を施して愚をなるべくつくらない。しかし狂をつくってもらっては本当に困るわけですので、そういう意味で綿密な御配慮をいただきたいと思います。2日目の小柳津議員のいじめの問題もそうですし、学校で把握するということでございますが、なかなか把握しきれない部分あろうかと思います。今後一層の教育の場でのきめ細かな御配慮をお願いしておきます。  次に国体ですけれども、最後にお願いしておきますが、平成14年がリハーサル国体、そうすると平成13年までにいろんな設備とか受け入れ体制をしていかなければいけない。長いようで期間的には短いと思います。ぜひ早速市民の皆さんとしてできるもの、やってほしいもの、そうしたものを市として一日も早くアピールしながら示しながら、市民の皆様にも協力してもらって、藤枝市を上げて、一体となって全国から集まる関係者をお迎えすると、そういう体制づくりに向けて一刻も早い対応をお願いしたいと思います。以上、要望いたしまして私の質問を終わります。ありがとうございました。 ○議長(三ヶ尻進君) それでは、次へ進みます。18番 杉森十志雄君。           (登       壇) ◆18番(杉森十志雄君) 通告に従いまして今回は2点について質問いたします。  質問の第1は、震災に強いまちづくりについて伺っていきたいと思います。ことし1月17日未明に発生した阪神・淡路大震災は日本におけるまちづくり、耐震基準について安全だ、大丈夫だとだれもが思わされていた神話を一瞬にして崩壊させました。私たち日本共産党市会議員団は、5月16日に復興に向けて頑張っている被災地の現況を視察してきましたが、5カ月たった今なお3万5,000人余が避難所生活に追いやられておりました。これからは梅雨どきに向けて7月末までには避難所は閉鎖という方針だけがなされ、どうして1日も早く人間らしい生活ができる状態にできないのか、被災者の願いである身近かなところに仮設住宅をという当然の要求に対して対応の遅れと、1両10億円もする戦車を20両買うことや、1機100億円余の戦闘機を5機購入する金があったら、なぜ被災者の生活を救えないのか、政治の責任を痛感してきました。また、現状を見たときに、災害にあった人たちは運が悪かったと放置される危惧さえ感じました。今こそ政府によって思い切った対策をとることを求めるものです。こうしたことから私は2月定例市議会に引き続いて今回は震災に強いまちづくりについて伺います。  最初に、防災計画の見直しについてであります。市長は2月議会では関係機関と協議して行っていくという答弁をされましたが、今後の見直しの進め方についてまず最初に伺います。第2に、見直しに当たっての問題は、どのような観点に立って見直すのか、そこが問われると考えます。見直すに当たっての市長の考えを具体的に伺います。  次に、私は見直しに当たって最大の教訓は、地域の防災と防災まちづくりと考えるわけでありまして、こうした点から端的に伺います。第1に自主防災組織の再点検と資機材の備蓄状況はどうであったのか伺います。第2に、地域社会の安全や防災機能を向上させるためには住民と行政が協力共同して、例えばブロック塀はどうか、水利はどうか、消防車は入れるか等、地域防災診断を行うべきと考えるがどうか、また、自分たちの周りに災害危険が存在するか、そうした調査に基づいて計画的に改善を図っていくべきと考えますがどうか伺います。第3に住民一人ひとりが防災意識を高めるためにも大井川町、岡部町でも行っております家具の転倒防止金具一式を市の責任で全世帯に配布することについてはどうか伺います。  次に、耐震基準の見直しと公共施設の総点検についてであります。2月議会では総点検したいと答弁されましたが、具体的に伺います。第1に総点検はいつから行う考えか、第2に耐震診断に伴う補強工事に対する財源措置についてはどう対処する考えか。第3に藤枝市の地形を考えたときに、東西に長く宿場の特徴から陸の孤島にならないためにも瀬戸川、葉梨川の架橋の診断、国1バイパス、東名高速道路、新幹線、トンネル等市民が安心できるよう、関係機関に対する診断の要請についてはどう対処する考えか伺います。  次に、東海沖地震の強化監視地域に指定されている当市としては、当然十分な対応がされていると市民はだれもが思っていると考えますが、現況は消防力の基準に照らして車両で68%、人員で49%の充足率であります。この点についても「重要な問題と考えている」「基準を満たすよう努力していきたい」と答弁されましたが、国の示す消防力の基準が十分でないことはだれもが指摘しているところであり、その低い水準すら充足していないところに問題があると考えます。そこで端的に伺います。第1に国の基準並みにするには財源的にはどの程度必要になるのか、まず伺います。第2に年次計画を立てて充足すべきと考えますが、何年計画で満たすようにするのか伺います。最後に、耐震性貯水槽設置については、指定避難所にはすべて100トンで飲料水にも使えるものにすべきと考えるが、今後の設置見通しと考え方について伺います。  質問の第2に、オウム真理教に対する対応について伺います。オウム真理教は全国民を上げての注視の的になっており、世界的にも注目を集めています。サリン製造、拉致監禁、銃器製造、薬物使用などまともな宗教法人とはとても言えない反社会的な行為や疑惑が報道され、6月6日には殺人罪と殺人予備罪で麻原教祖を含めて16人が東京地検によって起訴されました。こうした中で藤枝市築地字堤下11−5にはオウム真理教の道場が設置されております。在家信者道場として3人の専従者がおります。これまで2O人から30人の信者が来たりしておりますが、市民への勧誘や宗教弾圧を糾弾するというビラ配り等を行っており、12万市民にとっては、無差別殺人をポアと言って反省もなく、現在の警察捜査を宗教弾圧と正当化する集団が存在することは、安心して市民生活を送ることはできません。直ちに撤去すべきと考えます。こうしたことから市長に端的に伺います。  第1に、まともな宗教法人とは言えない反社会的行為をするオウム真理教について、宗教法人の解散請求に向けて働きかけるべきと考えますが、市長の英断を伺います。  第2に、行政としてどう実態把握に努めておられるか、また、道場を撤去するようどう対処する考えか伺います。  第3に、プレハブの道場は建築基準法に基づく正当な手続きのもとになされたものであるかどうか伺います。  第4に、オウム真理教のような反社会的な宗教集団が生まれる背景には、今日の政治のゆがみ、経済のゆがみ、社会のゆがみ、こうしたことがあると思われます。抜本的な世直しが今こそ必要と考えるが、市長、こうした集団のできることについてどう認識し、考えるか伺います。以上よろしく御答弁お願いします。 ○議長(三ヶ尻進君) 当局から答弁を求めます。市長。           (登       壇) ◎市長(八木金平君) 杉森議員にお答えいたします。防災計画の見直しについて、まずお答えいたしますが、現在県において静岡県地震対策300日アクションプログラムをもとに今年度見直しを進めております。市といたしましては、このアクションプログラムを踏まえて県はもとより協議が必要となるそれぞれの機関と十分検討してまいる所存であります。  次に、見直しに当たっての問題点でございますが、今回の阪神・淡路大震災の教訓を生かし、原点に戻り初動体制の確立、情報伝達方法、組織全体にわたって見直しを進めてまいりたいと考えております。  続きまして、自主防災組織の再点検と、資機材の整備状況についてでございますが、本年3月に各自主防災組織にお願いいたしまして、現状と課題、資機材の保有状況の調査をいたしました。集約いたしますと組織体制のあり方、通信手段、初期消火等の課題が上げられ、また、資機材においてはある程度の備蓄はされておりますが、今後も整備、増設の要望もありますので、順次対応してまいりたいと考えております。  次に、地域防災診断でございますが、各地域9地区に代表防災会長を選出し、地域における防災全般の課題等の対策に積極的に取り組み、市と各自主防災組織との連携強化を図っていく考えでございます。  次に、家具の転倒防止金具の配布についてでありますが、市といたしましては全世帯の配布は考えておりません。しかし、高齢者のひとり暮らし世帯、身体障害者世帯など災害弱者世帯については、今後研究してまいりたいと考えております。  続きまして、耐震基準の見直しと公共施設の総点検についてでございますが、2月議会でお答えしましたように、今回の阪神・淡路大震災を機に建築物、構造物等の耐震構造の強化など現行基準の見直しとともに耐震診断基準の改正も予想されますので、その段階において財源措置も含め、対応を検討してまいりたいと考えております。  また、瀬戸川架橋、国道1号線、バイパス等の耐震診断につきましては、国・県等関係機関にお願いしてまいりたいと思います。  次に、消防力の基準等の質問でございますが、車両や設備等の機動力については、年々近代的かつ高度化が要求されており、また、人員についても消防、救急という特殊な勤務体系と個人装備の面等々の要因もあり、単純な推計や試算は困難であります。いずれにせよ今後の対応は年次計画により取り組まざるを得ませんが、当面職員定数の見直しも含め、財政的に対応のできる限り充実を図ってまいる方針でありますので御理解を願いたいと思います。  次に、耐震性水槽の設置についてお答えいたします。既存の耐震性水槽につきまして は、震災時等の消火用水を目的として住宅の密集地や消火水利が不足している地域等の消防活動上有効な場所である公共施設や公園などの敷地に設置してまいりました。この中には指定避難場所の8カ所も含まれております。現段階での今後の計画は、消防水利の不足する地域を重点にして40トンの水槽を設置してまいりたいと考えております。なお、飲料水の問題でありますが、先の2月議会において落合議員からの質問にお答え申し上げたとおり、10トン規模の給水槽を各小・中学校等に26基設置してありますが、飲料水としての貯水槽利用につきましては、衛生的な面も考慮して関係課と協議しながら研究させていただきたいと思います。  次に、宗教法人の解散についての請求は今までに例がないようでありますが、現段階では認証されている宗教法人でありますので、法令に基づいて解散命令が出されることになれば、その方針に沿った対応をしてもらわなければならないと理解しております。いずれにいたしまても今後の裁判等による早期の解決を願う次第であります。実態把握については、治安当局から若干の情報は伺っておりますが、藤枝支部の施設は教団の施設であり、今後の状況により処置されるものと思っておりますので、現段階での要請等は考えておりません。  次に、道場は建築基準法に基づくものであるかとの点については、当市の建築確認申請受付台帳を見ますと、オウム真理教のプレハブ道場の建築確認申請書は提出されておらず、正当な手続きで建築したものでないと思われます。また、その対応についてでございますが、建築確認は建築主事を置く藤枝土木事務所において行われるものであり、現在、藤枝土木事務所で実情を調査中であると伺っており、その経緯を見ているところであります。  今回の事件は宗教団体が起こした反社会的な行為であることは明白であり、国民に対しての裏切り行為とも言えるもので非常に残念な思いであります。このような事件が二度と起こらないように、国を初めとする諸機関はもとより、社会全体の問題として考えていかなければならないと考えております。以上でお答えを終わります。 ○議長(三ヶ尻進君) 杉森十志雄君、よろしいですか。18番 杉森十志雄君。 ◆18番(杉森十志雄君) 関係者の答弁ありがとうございます。何点かにわたって再質問をちょっとさせてもらいます。  最初に、震災に強いまちづくりの問題で、防災計画の見直しのこの問題ですね。このことについて、まず1点伺っておきたいと。市長はどのような観点で見直すかということについて、原点に返って初動、そして情報、それから伝達、こういったことを市長みずからが現地に行った、そういうようなことと、また職員が行ったこと等であろうと思うんで、それはそれで大変大事なことだろうというように思います。しかし、私がこの見直しの点はどういう観点でするのかということについて言っている、大事だというのはやはり私たちも見てきましたけど、本当にやられてるのは日常生活している、商売やったり、物をつくったり、そして住宅が密集している、まさに人間が日常生活するそこがやられている。ですから、そこに倒壊があって消防車が行きたくても倒壊でいけなかったり、いろんな問題を起こすわけです。ですから、私は一般的な300日アクションプログラムというような、そういう上待ちじゃなくて、藤枝市においては、やはり改めて自分たちの住んでる自治会や町内の皆さんの生活している場が、そこに災害危険なそういうものがないかどうか、そこをやはりきちっと見直して、常にこれはこういうアクションプログラムをつくったから、こういう避難地をつくったから、こういう収拾をしてるから、こういうときにはこうしなさいという、その計画書ができたから安全じゃなくて、地震というのは避けられないわけですから、起きたときの災害を拡大させない、起こったときに人たちが安心して生活できるという場をつくるということが大事なんで、そこが最大の私は教訓じゃないかと。そういった意味でぜひ見直しに当たって、直下型のものを想定しないからとか、被害想定がもっと拡大するんじゃないかというようなことじゃなくて、そういう地域に防災、地域におけるまちづくり、地域、自分の身の回りに危険がないかどうか、そういうことをやっぱり診断したりして、そして、そのことを通じて危険があれば、年次計画でそこのところのまちが安心して住めるまちにお互いが直し合うと、そういう防災計画。そういうことが必要だと思うんですが、その点について、まず、第1点を伺っておきたいというように思います。  それから、耐震基準の総点検問題ですけど、国を含めて今までの建築基準法を一定の改正して、震度7でも耐えられるとか、いろんな今模索をしてることはその前も言われたし、事実だし、また政府もそう考えているみたいです。しかし、それを待ってということはこれも理解できますが、今の建築基準法が大幅に改正されたのが、1981年の昭和56年なんです。そういう点を考えたときに、この改正建築基準法前の公共施設、具体的に藤枝市には幾つあるのか、具体名でちょっとお願いしたいというように思います。それで、改正基準法以前にもうつくられているものは、地震がいつ来てもおかしくないといういろんな問題がされてるときですから、国がどうであれ、そこんとこをやっぱり対応することが必要だと思うんです。ですから、そういった意味でその辺については改正基準法以前の公共施設、具体例で具体的にどうなのか、ひとつ伺っておきたいというように思います。  それから、防災意識高揚との関連でちょっとお願いしたんですけど、これは、大井川町が平成3年に阪神・淡路大震災が起こる前にこういうもの大事だということで、6,000世帯配布したそうです、家具転倒の。それから岡部町が今回の補正で、こういったことの意識高揚と。これは大体家具で4つぐらいとめるだけですから、全部とめるっていうことにはなりません。しかし、こういうことをやることによって、「じゃ、ここのとこもとめておかないといかんな。」ということで、市民自体もこういう機会に防災意識の高揚になるということで、これは1セット大体500円ぐらいするそうですけど、やったそうです。今、市長は、この転倒家具のこれについては全世帯は考えてないと、しかし、生活弱者的なものについては研究したいということですので、ですから、これ1セット大体500円だそうです。とりあえずはやって、そしてもっと必要な物は安全にするという、チェックをするという形でやっていただきたいと思うんですが、そこんとこを再度伺っておきたいし、それと、公共施設の診断も大事なんですけど、家屋の耐震診断もこれまた大事なんです。今、岡部町では家屋の耐震診断についても、できたら補助金を出してお互いのまちを倒壊をさせない、火災の多発を起こさせないということで考えてみようという形を今非常に真剣に模索と、また行政側はもし診断するならば補助も出してここのところを考えてみようという努力はされています。大体1軒精密診断すると、建築士に聞きましたら15万円ぐらいかかると木造家屋のね。いろんな形があると思うんですけど、一般的に言うと。それに対して、岡部町では何とか独自の補助もしてみたいというように言われていますが、市としても、先ほど市長言われたように生活的な弱者、仮にそういうようにお考えなら、私もそれで結構ですので、そういう方の御家庭の耐震診断について補助をする、そういう用意、そういう検討はされないか、この点について伺っていきたいと思います。  それから、防災計画見直しの中で、浜岡原発の問題です。これは、2月のときにも私も指摘をしておきましたけど、今の原子力の安全委員会、この辺では浜岡原発は安全だということで5号炉の増設も、もう許可してゴーサインを出すような状況になってますが、問題は今安全委員会に出してることの中で、岩盤の上にあるから加速度的な強度は相当半減するというような言い方の中で、安全だという形のひとつの結論的なものを出しています。しかし、日本科学者会議は、浜岡原発のこの問題は非常に危険だというひとつの根拠には、東海地震説を唱えた石橋さんの提言から、今日東海沖地震は強化監視地域になって、これだけみんなが注目集めてきているわけですが、この浜岡の原発は、東海沖地震の場合には震源域の真上になると、相良層、H断層と言われて駿河湾クラストの底から副断層的に動き始めると、そういう断層の真上にあるのが浜岡原発だと。この点は完全に隠していると、今日日本の科学者、地震学者の安全委員会は。そういう問題が指摘されているわけです。ですから、もう一度市民にとっても原発にかかわる安全神話が、本当に安全なのかどうなのか、田中科学技術庁長官が震災の後ちょこちょこと来て、説明聞いて、「浜岡は大丈夫です。」ってコメントをして、新聞がバーッとあおって安全だということに今なってるようですが、そういう日本の科学者会議の人たちが、既に石橋先生を中心に指摘している真上にあるということをもう一度認識されて、こういう点については県に働きかける。そしてきちっとした原発による防災、これもひとつの計画の中に含めるべきだと思うんですがどうなのか、伺っておきます。  それから、宗教法人の問題について、オウムの問題について、ちょっと伺っておきます。これについては市長は今私として解散請求をと言うことは考えていないと、撤去も考えていないというようなことがありました。早く裁判が進んで速やかな解決の方を期待したいというような御答弁ですが、それは間違いだと私は思うんです。というのは、藤枝市に道場があるわけですし、そのことを通じて私が言ったように4月15日、麻原逮捕直前だといろんなマスコミがあおったときには、相当の人間があそこに入り込んできた。さっき舘議員も言ったように、子供たちは、本来小学校6年ぐらいになるような子供がオウム食を食べているので、小学校1年ぐらいの体格しかないという子供たちもなだれ込んで来る。こういう拠点になっているわけです。それで、私が言うまでもなく宗教法人法の81条解散命令、これは81条は、裁判所は宗教法人について下の各号の1に該当する事由があると認めたときは、所轄署、利害関係者、関係人もしくは検察官の責任により、または職権でその解散を命じることができる。その解散命令する根拠には法令に違反して、著しく公共の福祉を害すると明らかに認められる行為をしたこと。市長もこの点についてまさに国民を裏切ったようなとんでもない集団だという反社会的なことだということは言っているわけで、既にもう物的なもの、客観的な事実、こういうものをもって、刑事訴訟法に基づく判決云々じゃなくて、この宗教法人法に基づくこの今言った法令に違反しているかどうか、公共の福祉に害すると認める行為をしているかどうか。物的な証拠やその事実の中で当然宗教法人法のこの81条1項に抵触することは明らかだと思うんです。市長、その辺はどうなんですか。ですから、そういう立場で市長としてもきちっと言うべきことは言っていただかないと、市民の生命、財産を守るという行政の責任者として、態度として私は無責任じゃないかと。よそにあるんじゃないんです、藤枝市にあるんです。藤枝市は小さいからというわけにはいきません。私が恐れているのは、上九一色村や富士宮市いろんなところで追い込まれたときに、この盲点のあるとこがひとつの通過点や、そういうことになる危険が一番存在するからです。そういった意味でここははっきりしていただきたいと。  それから、市長のところにも登記簿のそれ渡しましたが、建物については平成5年10月30日新築という形で信者修行場、教職舎こういう種目で登記簿届をしてあるのです。それで、構造は木造、亜鉛メッキ、鋼板吹き、平屋建て、69.45平方メートルで、これが登記簿の写しですが、今、市長のところに私は渡しておきましたけど、こういうことですので先ほどありましたが、やはり県と一緒になってこれはきちっと摘発してしかるべき不法のものであるならあるで、撤去するようなものをしていただきたいというように思います。  それから、消防力の問題について、市長は消防力の基準、特に人的なものをということでありましたが、職員定数の見直し等図って進めて、年次計画でそれがないということでしたが、私が言う大変低い基準である、消防力の基準で人員でいくと227人、現在の職員数は112人ですから、充足率49%で不足数は115人なんです。国の、藤枝市の装備ですよ。車両装備に伴って必要な人員という形で出てくる人員数ですから、そうなってくると職員定数、どこまで定数をきちっとあと100人にふやすようにするのか、そこの考えを伺っておきたいと。そこがないとここは充足年次計画と言っても、充足は進まないと思いますので、ひとつ伺っておきたいというように思います。以上、よろしくお願いします。 ○議長(三ヶ尻進君) 当局から答弁を求めます。市長。 ◎市長(八木金平君) 項目が非常に多いので、落としたらまた補足を部長の方からさせてもらいますが。  防災計画の見直しについて、生活をしている場所をひとつ充実せよと、見直しを重点にやれという御質問だと思いますが、御指摘のとおり先ほどもお答えしたように、そういう立場から自主防災組織さらには各地域の防災の責任者を決めていただいて、連絡を取りつつ取り組んでいるところであります。先ほども資料を少しいただきましたけれども、こういう項目についても参考になりますので、これらも含めてこれからひとつ取り組んでまいりたいと思います。  次に、耐震基準の藤枝市の現況はどうなっているかという数字的な質問でありますが、これは後でまた部長の方から説明させます。  次に、防災意識の高揚について、大井川町、岡部町の例も出されましたけれども、藤枝市は御承知のように前にも1回出しておりますし、そしてまた、今回も阪神・淡路大震災の直後に広報をもってもとりあえず市民にPRをいたしました。考え方としては、今言われたようなパンフレットもひとつのやり方でありますし、手近に見やすいような形で出すということも一つの方法ではないかというように考えますので、これはさらに意識の高揚については研究をさせていただきたいと思います。  その次に、家屋診断でありますが、弱者の関係がありますから、弱者ということがございましたので、これからもひとつ検討させてもらいたいと思います。ただ、弱者の場合でも実際にやっていくと、来ないようにしてくれというプライバシーの関係も出てまいりますので、これらも含めてこれからやっていかなくちゃならない課題だと考えております。  それから、それと同時に地震の防災というのは、やっぱり自分の地域は自分たちで守る、自分のことは自分で守るという意識をひとつお互いに、やっぱり行政と同時に進めていきたいというように考えております。  原発の関係は前回も出ましたけれども、これに対しては県に要請しているところであります。  それから、宗教法人について、これは今御指摘なりましたように、裁判所は通常知事や検察官の請求により、宗教法人の解散を命令することができるということになっているわけでありますから、市といたしましては、特に富士の方の関係もありますので、静岡県と実は連絡を取ってやっているわけでございます。したがって、富士宮市と藤枝市は大体同じような方向でやっていると同時に、当面は警察に対して24時間体制で市民の安全を守るために要請をして、お願いをしているという措置をとっているわけであります。それから、登記の関係の御指摘もありました。これは確かに不法建築でありますので、県の方に対しても強く今要請をしているところであります。  消防力の基準については、先ほど申し上げましたように、非常に御指摘もあったように約半分でありますから非常に低いわけでありますので、これからひとつ計画的にやっていこうというように考えておりますので、その点で御理解願いたいと思います。以上です。 ○議長(三ヶ尻進君) 18番 杉森十志雄君。 ◆18番(杉森十志雄君) 改正基準法以前の公共施設、2月のときにも私はやっているのでそのくらいの認識と調査がないようじゃ。この前のときもうやむやになっている。 ○議長(三ヶ尻進君) ここで、しばらく休憩いたします。                         午前11時49分休憩                         午後1時00分再開 ○議長(三ヶ尻進君) 休憩前に引き続き会議を開きます。 ○議長(三ヶ尻進君) 一般質問を続けます。 ○議長(三ヶ尻進君) 当局から答弁を求めます。市長。 ◎市長(八木金平君) 先ほど杉森議員の再質問の際に、私の方からプレハブの建物について不法建築という表現があったと思いますが、あれは不法建築でなくして建築確認申請書が提出されておらず、正当な手続きで建築したものではないというように訂正を願いたいと思います。それから、あと建築に対するお尋ねについては、財政部長からお答えさせます。 ○議長(三ヶ尻進君) 財政部長。 ◎財政部長(笹野勝雄君) 杉森議員の再質問のうち、公共施設の関係でございますけれども、市の主な公共施設で教育委員会所管以外の施設でございますけれども、市役所ほか13カ所で、うち昭和56年以前の建築物が9カ所となっております。これ以外市営住宅があるわけでございますけれども、市営住宅は合計459戸中市営住宅とそれから改造住宅を含め まして389戸、これが昭和56年以前の建物でございます。以上でございます。 ○議長(三ヶ尻進君) 教育次長。 ◎教育次長(大石博君) それでは、私の方から教育委員会関係の施設をお答え申し上げます。  学校校舎等施設全部で64カ所ございます。そのうち昭和56年以前の施設が30カ所、それから、昭和56年以降の施設が34カ所でございます。以上でございます。 ○議長(三ヶ尻進君) 杉森十志雄君、よろしいですか。18番 杉森十志雄君。 ◆18番(杉森十志雄君) いろいろ、中断させてすみませんでしたけど。この点については私は、2月のときにも大変重要な問題ですので、市長言われるように建築基準法等の見直しということは今あがっているときですが、思い切った改正がされたのが昭和56年ですので、その以前の問題というのはそれなりに補強工事なり、対応というのは当然求められると思いますので、今聞くと9カ所、学校関係でも30カ所という形になり、それからそれ以後のやつでもこれから見直されてくると、それなりの対応がまた迫られると思いますので、ぜひその点については、単なる私は不安とか何とかをあおるという意味じゃなくて、行政は本来そういうものに常に積極的に率先して対応することが、市民にとって大事なことですので、このことについてはぜひそういう状況の中で即刻対応する努力を、これは要望しておきますので、ひとつお願いしたいと思います。  それから、市長、オウム真理教の道場の問題ね、正当な手続きで建築されたものではないということに訂正してほしいと言いましたけど、そういうことは不法建築だと言うことと全く同じなんで、あまり言葉にこだわって、何かあなたが心配することは全くないので、不法建築は不法建築なので、そういうことについては、県に本来責任があるようですので、これは即刻撤去する方向へできるだけ早く御努力をお願いしたいというように思います。  それから、家具転倒防止の問題とか、それから地震の耐震診断問題について、先ほど、もし、藤枝市で全世帯にやるとしても、1,500万円ぐらいあればできるんですよ。大井川町は6,000世帯全部やったんですよ。岡部町も全世帯やると。これをやったからといってすべての家庭家具が防止するということにはならないということは行政承知してます。それで、町民からこういうものがあるとするならば、私はもっとこういうとこもとめたいからということで、追加がきたときには500円で買ってもらったり、そういう意識を高めてるということなんです。藤枝市では非常にこの点について、やはり確かに一人ひとりの個人の財産を守るということは個人の責任の範疇にもなりますが、一歩譲って今市長、身体障害とか一人暮らしとか、いろんなそういう状況の中で考えたいと言ってましたので、この点については9月の補正のときには、そういうものについての予算措置をする考えがあるのか。それから、耐震診断についての補助的なものもそういう人たちの家庭の状況を見たときにやる用意があるのか、それを再度ちょっと伺っておきます。  それから、ここでちょっと余分なことになりますが、非常にオウム真理教の道場をめぐって、市民の中にはいろんな形が、在家信者じゃないかとか流布されている、大変迷惑している市民が大変多い中で、うわさだけが走ってますので、ちょっと一言言っておきますと、宅地については、これは当初は地元の人が持ってましたけど、昭和44年3月13日には川崎市の人に売買で移転をされてます。それから、昭和55年には焼津市中港のこれは畠山伊佐夫という人にこれも売買です。昭和55年11月15日付で。それから平成元年7月11日付で、相続でこれは宮城県の畠山富雄という人にいってます。それから、平成6年3月9日で贈与で初めてこの宮城県の畠山富雄からオウム真理教に贈与でいってます。これが登記上のあれですので、いろんなうわさが飛んでいますけど、これはそういうことでちょっと報告しておきますけど、そこで、この道場問題ですけど、議会としても法人の解散請求、ぜひ超党派で、これは今のこういう時期ですのでやりたいと、やろうという準備をしているとこです。市長は、この点について県の方と一緒になってと言ってますけど、ぜひ藤枝市長としてもこういうものがあるとこですので、やっぱり、富士宮市の市長と一緒になりながらこれはこれとして、やっぱりきっちりそういう態度をとっていただきたいと思うんですが、その点について再度伺っておきます。  それから、もう1点、この道場があるために法人解散、それから道場の撤去、これには一定の時間がかかると思われることが予想されます。それで、今富士宮市を初めその他のとこでは、監視そこんとこをひとつお願いしてると警察へ、そういうことも出ていますが、そこでちょっと言いますと、この横が一つの県道から入ってきますと行き当たります。その奥には3軒民家があります。それで、ここへ行くためにはいつもそこでチェックされます。ですからぜひ24時間監視体制は続けていただいて、そしてそれを置くところを地元の人と話し合って、監視できる場所を市としても提供してやるという努力をしていただきたい思うんですが、いかがでしょうか。その2点だけお願いします。 ○議長(三ヶ尻進君) 当局から答弁を求めます。市長。 ◎市長(八木金平君) オウム教の関係については、きょうの新聞を見ても何か閣議でも決定しているようですから、さらにそこに集合してまいりたいと思います。  それから、今の24時間の監視体制の関係、これは、少し警察と打ち合わせしてみたいと思っています。  弱者に対する9月補正の要望でありますが、財政とあわせて努力していきたいと思います。 ○議長(三ヶ尻進君) それでは、次へ進みます。22番 山本登志夫君。           (登       壇) ◆22番(山本登志夫君) 本議会最後の質問者となりましたけども、めり張りの効いたところで眠気を誘わないように頑張っていきたいと思いますので、よろしくお願いいたします。市長もぜひそういう面で御協力をひとつお願いいたします。  それでは、通告に従いまして順次質問をさせていただきます。よろしく御答弁のほどをお願い申し上げます。  初めに、今6月議会の一般質問締め切り日の6月5日は国際環境デーに当たっておりますので、その意義を踏まえまして、国際環境デーに寄せてと題してお伺いをいたします。  今、地球規模で環境自然破壊が進んでおります。そのきわめつけはブラックホールでありますし、エルニーニョ現象であります。この自然破壊から宇宙を守り、人類遺産としての資源を後世に受け継いでいくための人間の知恵として、この6月5日が国際環境デーとして位置づけられていると認識いたしておりますので、よろしくお願いしたいと思います。  人類の英知が科学技術の発展進歩と経済発展に大きく寄与し、大きな恵みを与えておりましたが、結果として、人類を破滅の道へ導いている状況が今日の状態ではないかというように思っております。我々は、この負の資産解消のために、地球破壊から自然環境を守り、尊い資源、美しい環境を未来に向けて、確実に受け継いでいく責任が求められていると思います。そこで、市行政の根幹的運営の一つであると思います環境課題について、考えてみたいと思っています。藤枝市の市民憲章を定めるに当たって、「私たちは、藤枝市民であることに誇りを持ち、健康と安全を増進し、教育と福祉の充実に努め、文化や産業を向上させ限りない発展と平和を求め」とうたい、その冒頭で、「恵まれた自然を大切にし、美しいまちを創造しよう」と、市民全体に呼びかけております。また、第三次藤枝市総合計画の都市像を、「生きがいと活力にみちた文化の都市」としてその実現に向け、根幹的施策を、「安心して暮らせる清潔な都市環境と魅力ある都市づくり」を、行政運営の指針とすることを表明いたしております。科学技術の限りない進歩と社会経済の発展は、人類に限りない恵みと利便性を供与した反面、それに付随して有形、無形を問わずさまざまな環境課題を引き起こしております。このことは、さきに申し述べてまいりました。そこで、市長にお伺いいたしますが、今、国際環境デーのキーワードとして何をお考えか、伺うところであります。藤枝市における環境対策の最重要施策としては何がありますか。自信を持って御答弁をいただきたい。答弁を求めます。  次に、2つ目の課題、水質汚濁はどこまで進んでいるのかについて伺います。  河川、湖沼等の水質汚濁について伺いますが、水質汚濁は、人口増や生活習慣の変化等に左右され、大量消費は生活排水汚濁の最大根源でありまして、河川を初め、用水路や排水路を問わず、さまざまな弊害をもたらしていることは衆目が一致して認めているところであります。藤枝市におきましても、水質汚濁防止法による生活排水対策から、公共下水道の整備や、合併浄化槽補助事業等にあわせて河川、湖沼等の汚染度を調査するために、9河川、14カ所で水質検査を実施していると聞いておりますが、汚染度と生活環境への影響度はいかがになっておりますか、伺っておきます。なお、環境保全と市民の健康保持のため、きめ細かな対応が必要かと存じますが、調査箇所をもっとふやして的確に実態把握が大切かと思いますので、前向きの御答弁を求めます。
     続いて、蓮華寺池公園内の環境整備の件について伺いますが、水質汚濁を中心に伺っておきます。  今日の蓮華寺池公園は、単に藤枝市民の景勝の地、憩いの場だけにとどまらず、県民は言うに及ばず遠方の地からの行楽客が憩いと安らぎを求めて、祝祭日を問わず連日にぎわっております。それだけに景勝の地、緑地公園をより美しく魅力ある水辺緑地公園として、散策に安らぎと潤いを求めておりますが、昨今、この地にも環境の心配が語られるようになってまいりました。そこで、2点についてお伺いいたします。  1点目、蓮華寺池の水質汚濁度はいかほどになっておりますか。なお、最近の汚濁度は進んでおりますか、伺います。私の目には早急に改善手当を要すると思われますが、その対策、お考えはいかようか、お伺いいたします。  2点目、毎年5月末から6月にかけて、散策の目を楽しませてくれる花しょうぶが、昨年植え替えした後惨めな姿に変わり果てております。以前の面影はこのしょうぶには全く見受けられませんが、この原因は一体全体何であるのか、その原因をお聞かせ願いたいと存じます。 ○議長(三ヶ尻進君) 当局から答弁を求めます。市長。           (登       壇) ◎市長(八木金平君) 山本議員にお答えいたします。  国際環境デーに寄せて、藤枝市における環境対策の最重要施策についてでございますが、近年、大型住宅地開発やマンション等の造成による人口の増加や、生活様式の変化により廃棄物の増加が著しく内容的にも複雑化してきております。私たちは、これまで多くの資源を外国からの輸入に依存し、豊かな暮らしを享受してきましたが、限りある資源の有効利用と環境への負荷を軽減するために、平成5年5月制定された環境基本法の理念に基づき、市の第三次総合計画における基本政策であります清潔で衛生的な環境の整備を推進するとともに、環境の保全に努めてまいります。  次に、水質汚濁はどこまで進んでいるかとの関係でありますが、現在、河川水質の調査を実施している9河川、14測定点については、その水系が県による河川環境水質の類型指定を受けたものを中心に実施しており、河川環境水質の結果については、公共下水道の普及率のアップとともに、以前より改善をされてきているところであります。また、平成5年4月水質汚濁防止法の一部改正により、新たにジクロロメタンほか14物質が環境基準健康項目として追加され、当市では、この追加項目についても既に調査をしておりますが、これらの物質は検出されておりません。なお、3年に1度川にすむ水生生物による河川水質の汚濁状況調査を市内24測定点により、補足調査を実施いたしております。さらに、調査箇所をふやす件でありますが、河川への汚濁負荷の変化が予想される地域については、随時追加調査をしてまいります。  次に、蓮華寺池公園の水質についてでございますが、蓮華寺池公園は、公園周辺に降った雨水が主でありまして、一般的な湖沼とは異なり、富栄養化の原因物質である工場排水や、生活排水の流入はございません。しかし、池に生息する動植物あるいは砂、ほこり等の堆積により、水の透明度はよくありません。昭和56年より実施しております水質調査結果によりますと、毎年の気候、気象の差異により夏期の藻類を初めとする植物性プランクトンの繁殖状況が異なるため、生活環境項目において若干の変動は見られますが、水質、底質に目立った変化はなく、安定した状況との調査結果でありますが、今後においても水質調査を通じて改善に努めてまいりますので、御理解を願いたいと思います。  次に、しょうぶの件でございますが、しょうぶは日本の気候風土に育った花で、その管理にあっては日照、温度、水分、肥料等さまざまな条件を整えなければならないとされており、特別な管理が必要と言われております。昨年は夏の猛暑、雨不足等天候不順もございましたし、植物にも影響があったのではないかと思われます。いずれにいたしましても、ある面では自然を相手の難しさもございますが、今後とも皆様に親しまれる公園になるように努力してまいる所存でありますので、よろしくお願いいたします。以上です。 ○議長(三ヶ尻進君) 山本登志夫君、よろしいですか。22番 山本登志夫君。 ◆22番(山本登志夫君) 市長、まことにすいませんが、私5日に質問書を出したわけですが、今のお答えでは全く的確にはお答えになっていないですね。そういう意味を含めて再質問させてもらいますけれども、いろいろ市長や担当課に大変御迷惑をかける発言等も出ていくかもしれませんけれど、市民の皆さんの要望でございますのであしからずお願いしたいと思います。眠気が差さないようにひとつ頑張っていきますのでよろしくお願いしたいと思います。  1番目の環境デーに対する市の施策としていかがかと伺っているのは、今の市長の御答弁にあったように環境基本法による云々で美しい環境を保持するとか何とかとそういう抽象的なものを私は求めているわけではないんです。具体的には今の汚染度がどこまでいっているのかそういう面を含めて大気汚染とかいわば冒頭にも出しておきましたブラックホールとかエルニーニョこういったものは大気汚染度が進んでいって、さらに熱帯雨林等の伐採によってそういう結果をもたらしている、経済の発展ともあって化石燃料がますます増進されてる、そういった面を含めて二酸化炭素影響こういうものもありますので、このことについてただこの自治体で「さあ、どうだ。」と言ってみてもなかなか意に沿わない問題であろうかと思うんですけれども、私は市の行政でできる問題があるではないかなというふうに思うんです。と言うのは、先ほど臼井議員の質問の中にありましたけれども、今日の市民的要望というものは248カ所ですかね、用水、排水路の汚染が進んでおって何とかしてほしいという要望があるというのですね。市内全体にはそんなものじゃないと思うんですね。とてもここの道路は汚水で臭くて歩けないというのがたくさんありますし、私の住居の周辺におきましてもそういったところはたくさんあるわけでありますから、下水道の普及率においても平成元年で25.5%と言いますから、今28%になっていますか、29%になっていますか、これだけではとても追いついては行けないというふうに思っているんですよ。ですから、ここの少なくても郊外におけるところの用水路が排水路化してそれこそ少しの日照りでも続くととてもじゃないが生活ができないわというところまで進んでいる箇所がたくさんあるわけですね。そういったところをどのようにしていくかというのが、市行政で十分対応できるというふうに思うんです。具体的に言えば、公共下水道の完備していないところは合併槽等による補助対象もあるわけで、これも第三次総合計画の中にもうたってありますけれども、そういうふうに合併浄化槽等でもこれはなぜそういうかと言いますと、最近水洗便所化が進んでいますのでほとんどの家庭はトイレの方は何とかかんとかしているんですよ、水洗化して。だけども、生活雑排水というのはそのままだっと出しているんですよ、これは皆さん御案内だと思うんですけど。だからそれを何とかしない限りとてもじゃないが郊外は言われるようにどぶ化しちゃって臭くてしようがないから、ここのところを何とかしよというのを言っているんですよ。ですから合併浄化槽も全部市で負担するわけじゃなくて多少なりとも補助するということで宣伝をしていけば、これは何とかなる問題だというふうに思うんです。だから、そこのところを聞いているわけで、市の行政として何をこの環境週間、環境月間に取り組んでいくかという決意が見られなくては、抽象的に基本はどうでございますなんて言ってみてもこれは住民として納得のいける手法ではないと思うんで、そこのとこを伺っておきます。  それから、汚水対策についても何ですか「全然影響ありませんよ。」というふうに言っているんですよね。それじゃあ私がこの質問していることもどこを検査したか、14カ所の検査をしてきたところは大きな河川等、どこだか場所を言わないからわからないですけれど、想像ではこれから市民の口に入る水を何とか清潔に保ちたいなという意味を含めてその辺での調査、検査だというふうに思うんですよ。そうじゃなくて、せっかく生活環境課もあるわけですから、今言った市内全体の様子を見て、後から出てまいります蓮華寺池でもそうですよ。市長、「そんなの何にもないよ。」と言いますけれど、去年なんか毎日大きな鮒がパカパカ浮いちゃっているんです。それで汚染度がないと言うのですか。それは、あそこは公園化したから、山口市長のあれこれ回想なんかを見ると昭和48年にせっかく皆さんの御協議をいただいて、公園化しましたよ。あれを今までほうっておいたらあそこはうちが建ってしまってますます汚染が進んでいるのではないか。とく萬など、あそこの公園化で外へ出しましたからかなりそれは幸いしているんですけれども、そういったことを私は憂慮してお願いしているわけなんですよ。ですから、「いや汚染度は進んでいませんよ。時と場合によってはまた調査箇所をふやしていきますよ。」ということなんでは、これは納得できませんのでもっと的確に答えてください。これ出していますように汚染度の生活環境への影響とはどうかという問いに対しては今言ったように「14ケ所ではまったくありませんよ。きれいですよ。」とこう言っているんですよ。そうじゃなくて、調査箇所をふやすについて的確に今申し上げたことを市民が納得するような方法でもって行政はこのようにしてますよという姿を出していただかなければだめなんですよ。そういうことを2点目の水質汚濁について調査箇所をもっとふやして市民の目に見えるような方向でもって行政を進めてほしいと伺っているわけです。  3番目の蓮華寺池公園ですけれども、これがまた市長も5月23日ですか、保勝会の総会がありまして私もこれに出席させていただいたんですけれども、あまりこういう席で問題が出ることは少ないんですよ。だけども市長のいらっしゃる前で役員から問題提起があったわけで何とかできないか、一生懸命皆さんは蓮華寺池を守っていくために日夜惜しんで努力をしているわけでありますから、そういったことにはまことに目ざといわけなんですから、そういった面で出すわけなんです。そのときに提案としては噴水でもやったらどうかという話がありましたけれど、あれだけ大きいところに噴水の1つや2つではとてもじゃないが、浄化するわけにもまいらんじゃないかなという気持ちはしましたけれども、いろいろな施策をしていくことによってそういったものはカバーできると思いますし、仮に100%そういうことができないまでも、市の行政としてせっかく大きな公園をつくった33億円ですか、資金資産を投じてつくったんだからこの蓮華寺は行政としても一生懸命やっているなという姿が見えてくれば、それに付随してその保勝会の皆さんも周囲の皆さんも努力をするわけなんですよ。それがなかなか今のような答弁では納得ができないわけなんですよ。ですから、伺ったわけですけれども、せっかくトーチカ式の滝もできているわけです。あれも水が流れているとこを見たことがないです。私は毎朝あそこを散策させてもらっているんですけれど。まず365日のうち1週間も流れますか。そういうこともせっかくつくったものを水も流さないものだからあそこを通る人はトーチカだ、トーチカだというわけですよ。だからだめなんですよ。だからもう少しせっかく大枚のお金を投じてつくったんだから、水を流すくらいの予算はそんなに大したことはないと思うんですけれど、いかがなものですか、そこのところを伺っておきます。それから水を浄化するためには、これは攪乱式だもんですから何ですけども、鮒が死なないためには佐鳴湖式の浄化装置もつけたりして、せめて毎日あそこを通るたびに鮒が浮いた、鮒が浮いたという声を聞かないようにしてほしいんですよ。今の御答弁だとそんなことはないですね。きれいですよ、何でもないですよというのなら鮒が死ぬわけないよ。ですから、サリンでも持ってこなくては死なないですよ。ですから、そういうことでもう少し懇切丁寧な御返事がないと納得できないです。私個人だけじゃないと思う。大変耳ざわりなことを言いますけれど、これも市民のためだと思って心を鬼にして言っていますから、よろしくお願いいたします。  しょうぶ園もそうだけど、あのしょうぶが日本の気候風土にあっていると前段に言っておきながら、気候風土に関して時たまあんなになっちゃったと言うのだけれど、そんなばかなことはないですよ。二千数百万円かけてあそこへ4,000本のしょうぶを植えたですよ、大井園が。きれいに枠をやって、1枠に何本というように植えてね。そういうふうにしてきれいにしてあるのですよ。それで、今までは覆い茂ってきたんですよ。思い切りどんどん、どんどん丈が伸びて。今行ってみますとすみれじゃないかと思うくらい小さいですよ。花も小さい。それは何か原因がなければならないですよ。その原因もつかめないようなことでは、それは公園が頑張っているというとき、まことに失礼ですけれども、高い税金から給料をもらっているんだから、それくらいのことをしなければ公園の価値はないですよ、管理課の価値もないですよ。そういうところをきちんとしていただかないと困るんですよ。ただ質問したら、それこそ5日に質問書を出してあるのだから調べればわかると思うんですよ。ただ、「水質には問題ありませんよ。土壌には問題ありませんよ。箱根から運んできた土だから問題ないよ。」あれは箱根からわざわざ運んで来たんだよね、いいと言って。だから、何か問題がなければこんなにならないですよ、あのしょうぶが。そうでしょ。だから、そこのところをはっきり答えてください。  それから、これはいろいろ金がかかる質問だけれど、一つ伺いたいのはあずまそさんが経営しているボートなんです。ボートの責任者と管理責任はどこになっているのですか。もしあれ仮にボートで一たん事があったらどうなりますか。管理責任が市にないとは言えませんよ。これもまた去年ちょっと私が言ったけど、滑り台と一緒。事故がなければ対応しないというのに問題がある。だから、市のあそこのボートはどこが管理してどこが責任か明らかにしてもらいたい。それから、30分手こぎボートの方は800円で、パンダの方は30分1,000円なんです。休日・祭日なんか行ってみると次から次へとすごい収入を上げていると思うんだけど、あの収入はどうなるか御存じですか。その辺をひとつここで御答弁願いたいと思っています。これ、どういうようになっているかどうか知らないけれど、少なくても公共の施設を個人が使ってそこでもうけちゃうなんていうのは甚だけしからんだよ。向こうは前からのいきさつがあるからそのことは100歩譲ったとしてもそこから上がってくる、いわばテラ銭を少しはもらわなくては管理をしている方がたまらないです。こうやっていろんなのがあるのだから。そこのところをはっきりしてもらいたい。  それから、これもいろいろ前からの経緯があってそう一概には言えないと思うのだけれども、せっかく33億円かけた、昔のお金だから今換算すればもっと多いと思うが、その両入口に小屋があるんだね、まことみすぼらしい。だから、いろいろ散策してくれるお客さんたちがあの両わきにある、どっちから入ってもあるのですよ、あれは何とかならないものかと。まあ、あのままでもいいから、持ち主に言うわけではないけれど、あそこのところへ魚の絵でもひとつかいてみたらどうですか、入口のドアにでも。両方にあるのだからだれが入ってみてもせっかく中に入って行けばみごとな公園だけれども、両入口に大変な小屋があるわけです。これは農機具庫か何かわからないけれども。行って見ればわかるのだけれど、それがわからないようでは市の役職の価値はないんですよ。ですから、そういった面をひとつよろしくお願いしたいです。前段にそこのところ大分問題出しましたけれども、多少そこの皆さんでは御返事ができないところは後ろの方へ行って聞いてきてもらって、きちんとしてもらってよろしくひとつお願いいたします。 ○議長(三ヶ尻進君) 当局から答弁を求めます。市長。 ◎市長(八木金平君) 何をやっているか具体的に説明せよという第1点ですが、今申されたような例の話がありましたけれども、そういうことを申し上げることも必要でありますが、ただ考え方としてお答えをしたわけであります。それは結局、市の第三次総合計画の基本政策である清潔で衛生的な環境の整備を推進し、そして環境の保全に努めますということを申し上げたわけであります。具体的には、今言われたように合併槽の処理の関係もあるでしょうし、公共下水道の整備もあるでしょうし、農村集落排水の整備もあるでありましょうし、そして環自協の皆さんと具体的に取り組んでいる課題もありますし、そしていろんな面でその環境整備に努力をしているわけでありますから、この点についても広報とかその他においていろいろと皆さんにPRもする努力もしてきているとこういうことでありますので御理解いただきたいと思います。  それから、蓮華寺の関係でありますが、これは別に水がきれいだといって私が答弁したわけではないです。最後に申し上げておりますように今後努力をしていきたいと思いますということで、改善に努めてまいりますということを言っているわけであります。だから、別にこれで満足しているという答弁をしたわけではございませんので御理解願いたいと思います。水質調査を通じて改善にひとつ努力をしてまいりたいと思います、ということで何か方法はないかということで今実は指示をしているわけでありますが、実際問題としては例えば大谷川の水を入れるという提案もありました。いろんな提案が具体的にありましたし、今までもやったのもありますけれども、なかなか効果がないわけであります。でありますから、一体うんと莫大な金をかければこれはまた別でしょうけれど、そうでないとなかなかうまい方法がない。それにしても何らかの形でもって方法がないかということで今検討させているわけであります。したがって、そのことをこれからひとつ水質改善に努力をしてまいりますという答弁をしておりますので、この最後の方をしっかり聞いていただきたいと思います。  それから、しょうぶの関係につきましても実はいろいろな原因があると思いますよ。御質問が出てからいろいろ原因が何だと言って調査をしたんですが、こうだというはっきりした原因がわからないわけであります。でありますので、結論的には自然を相手にするのはなかなか難しいという表現を率直に申し上げたわけであります。でありますので、しかし今後においても努力をしてまいりたいというようにお答えをさせていただいたわけであります。  それから、ボートの関係でありますが、これは非常に難しい問題でありまして、一つの協定を結んでいるわけでありまして、したがって、あれは市の方で委託しているわけではないです。ですから、これはあくまでも個人がやっていることでありますので、この責任その他については市としては直接関係はないということはひとつ御理解願いたいと思いますが、だた、いろいろな問題点を今提起をされましたけれども、これはひとつ今後の課題として検討してまいりたいと考えておりますのでよろしくお願いいたします。  後はひとつまた部長の方からお答えします。 ○議長(三ヶ尻進君) 建設部長。           (登       壇) ◎建設部長(村田茂穂君) 滝の件でございますけれど、いつ行っても流れていないというとでございますけれど、滝につきましては朝の10時から夕方の4時まで流すということで自動でセットさせていただいてあるものですから、山本議員、毎朝早い時間に行かれるということでまことに申しわけないですけれど、そんなような状況にさせていただいております。  それから、もう一つ入口の小屋が両側にあるということでございます。これも蓮華寺池公園の計画の中には入っているわけですけれど、何にしても持ち物は個人の物でございます。私どもの方もそれにつきまして何回も交渉には当たっております。しかし、なかなか話し合いがつかないというのが状況でございまして、私たちも本当にそういう状況は加味しておりまして今後とも対応していきたいなと思っている次第でございます。  それから、ボートの収入でございますけれど、収入支出につきましては私どもの方へ報告はいただいております。それでどうも赤字になるというようなことを昨年度言われまして、そういう中でそれでは料金についてはこういう金額にしてくださいというようなことはさせておりますけれど、もうかっちゃってたまらないというようなことは現在までにないようでございます。以上でございます。よろしくお願いします。 ○議長(三ヶ尻進君) 山本登志夫君、よろしいですか。22番 山本登志夫君。 ◆22番(山本登志夫君) 再々質問をさせてもらいますけれど、市長、お言葉を返すわけではないけれど、確かにおっしゃるに最後まで聞いてくれということですが、最後まで聞いていてどうも質問者の提起とずれているものだから多少言ったのだけれど、市長が直接お答えになってみてもらちが明かない、部長が今話ししてもらって多少具体性があればあれなんですけれど、私の方の質問提起にも若干問題があるかと思いますけれど、ぜひ具体的に問題を伺っておりますので、それに対しては具体的にお答えを願いたいというのが私の気持ちなんです。  前段の問題点はいいのですけれど、排水路がまことに問題になってきているのは、やはり今次の区画整理問題等に絡んでいろいろ問題が発生しているのではないかと思いますので、スプロール化現象等も含めてその郊外を出たところの、市街化をちょっとはずれたところ、市街区域にはなっていますけれど、農家の皆さんが個々ばらばらに30坪、50坪と売り尽くしていきますので、これも経済効果の延長になってそうなされているんですから、こういう財産にとやかく言う筋合いのものではないのですけれど、そういったことでそれを買い受けた方は消費者として大変貴重な個人財産を投じてやっておりますので、区画整理問題に入ってくるとこれは大変困難を来すわけなんです。私は市行政の立場として特に市長がこの区画整理を整理理念としてどこに基軸を持ってやるかというのがちょっと問題になると思うんです。市長のお気持ち一つで行政の担当者はそれなりにすると思うんですけれど、私は資本の側に立ってたくさん持っている土地を自分の資産だということで随意に個々ばらばらに売っていく。それを先ほど言ったように消費者は大枚の金を出して30坪、50坪と買ってやっとの思いでつくっているわけです。そういうのがありますので、区画整理を行うに当たって資本の側に基軸を置いてあるのか、あるいは消費者の側に立って物事を進めていくかということが今日大きな問題があろうと思うんで、もうこれより先言わなくてもわかると思うんですけれども、そこら辺をひとつお考えいただかないと今後ますますいろんな意味で問題が派生してくる思うんです。これは環境デーにちなんでひとつ環境の面、汚水対策の面、用排水路をいかにしていくかという面からも踏まえてここのところをひとつ整理して頑張ってほしいなと思うんです。  それから、魚が死んじゃうんですよ、市長。きれいだよとはいつも言っていませんよね、あの水が飲めると言った覚えもないから、きれいだよとは言っていないけれど、私は鮒が死んでしまうという現実を見るときに、何とか対策をしなくてはいけないと思うんです。それはどこか大きな川をつくってその中に入れればという話もどなたかも言っていましたけれど、なかなかそれも難しい話だというふうに思うし、できればそれはやっていただきたいな、そうすれば、あそこがまた市長の思いのように都市公園としてますます機能を発揮していくのではないかと思うんで、そういったことと、それから、部長が言われた両入口の問題点については苦慮している、大変努力しているよというのはよくわかりますし、だけど何かひとつ方法を考えてほしいなと思うんです、入口だから。あの小屋の前に大きな看板を立てて魚の絵をかいてしまったのでは出入りができなくなってしまうから今度は持ち主にしかられてしまうだろうというように思うんですけれど、話をして入口のドアぐらいには何とかかかしてくれないかと、それもだめだという人はいよいよしょうがないなというふうに思いますんで、そこら辺はひとつよろしくお願いしたいと思っています。  それから、部長、ただ禁止すればいいよというだけではないのです。これは蓮華寺池の魚釣りでもそうなんですよ、ルアー釣りは禁止ですよと出してある。それから、道路に沿った西校に沿ったあそこのところでは釣り禁止ですよ、それだけではやはり問題解決にはならないと思うんです。もう一つ自転車を乗り入れてはいけませんよ、と看板を立ててあるのだけれど、そう簡単にあそこのところを守ってくれる人はないわけで、行政のあり方としてただ禁止札を立てればいいよ、「自転車の乗り入れはいけません」「ルアーの投げ釣りはいけません」というだけでは、ここに出した限りはどのような管理を心がけているのかその辺だけお答えを願いたい。  二、三再々質問しましたけれど、そうしたように納得いく御返事はないかというふうに思うんですけれど、ぜひひとつできるだけ努力をして今三、四点質問項目についてはお答え願いたいと思います。よろしくお願いします。 ○議長(三ヶ尻進君) 当局から答弁を求めます。市長。 ◎市長(八木金平君) 水の関係につきましては先ほど申し上げたように、実はいろんな方法はあるかもしれませんけれど、今例えば私がこういう方法というとそれをやるかとこうなってしまうから、具体的なことは言いませんけれど、検討はしているわけです。果たしてこれが効果があるかないかはこれは別として今検討させております。  それから、自転車の看板という話ですが、字で書いても外国人はわからないから絵でかけということだから絵でかいたわけですが、ですからどちらが効果があるかわかりませんが、いろんな御意見がございまして字じゃだめだから絵をかけばわかるよということで絵でやったわけでありますが、いずれにしてもやっぱり個人のマナーが先立つものだと思います。お互いにやっぱり守るようにお願いしたいと思っております。  小屋の方は少し後でまた部長からお答えします。 ○議長(三ヶ尻進君) 建設部長。 ◎建設部長(村田茂穂君) 自転車の乗り入れの禁止とそれからルアーの問題でございますけれど、この間も藤枝地区の懇談会で同じ質問が出てきまして私どもの方はそれをやっている方に注意はしておりますけれど、何にしても市民が利用して市民のためにやっていることだというようなことからマナーに期待したいというお答えをさせていただきましたけれど、今回も市民のマナーにやはり期待をする以外にいちいち取り締まるというのは難しいんではないかと私どもそのように考えております。  それから、もう一つ入口の農機具の小屋に絵をということでございますけれど、これは相手もございますことですから、また私どもの方でそのようにできるかどうか伺わさせていただきたいと思います。よろしくお願いします。以上でございます。 ○議長(三ヶ尻進君) これで、一般質問を終わります。 ○議長(三ヶ尻進君) 以上で、本日の日程はすべて終了いたしました。  再開日時をお知らせいたします。6月22日午前9時開議です。 ○議長(三ヶ尻進君) 本日はこれで散会いたします。                         午後1時54分散会...