藤枝市議会 1988-03-09
昭和63年 3月定例会−03月09日-03号
昭和63年 3月定例会−03月09日-03号昭和63年 3月定例会
藤枝市議会3月
定例会会議録(第3日目)
昭和63年3月9日
〇議事日程
昭和63年3月9日(水曜日)
・開議
日程第1 一般質問
1. 9番 山 下 末 治 君
(1) 人生80年時代の到来と社会福祉について
(2)
地域活性化とふじえだイベントについて
(3)
瀬戸川架橋と国1バイパスについて
2. 6番 三ヶ尻 進 君
(1) 朝比奈川の危険防止について
(2)
水田農業確立対策について
3. 1番 田 沢 錠 一 君
(1)
教育センター構想と最近の教育問題について
(2)
勤労者会館の早期改築を
4. 26番 杉 森 十志雄 君
(1) 志太病院の移転問題と医療行政について
(2) 駅南への「アピタ進出」と商工行政について
(3)
水田農業確立対策について
5. 3番 秋 山 録 治 君
(1) 薮田川の改修について
(2)
葉梨小学校通学路の変更と葉梨川堤防の整備について
(3)
みかん農家対策について
〇本日の会議に付した事件
議事日程と同じ
〇 出席議員(28名)
1番 田 沢 錠 一 君 2番 山 本 登志夫 君
3番 秋 山 録 治 君 4番 大 井 市 郎 君
5番 小 沢 佐 敏 君 6番 三ヶ尻 進 君
7番 八 木 正 三 君 8番 藁 科 勲 君
9番 山 下 末 治 君 10番 桜 井 喜代司 君
12番 岡 谷 恵 夫 君
13番 小柳津 治 男 君 14番 後 藤 彰 君
15番 仲 田 弘 君 16番 村 松 俊 郎 君
17番 岸 快 充 君 18番 牧 田 五 郎 君
19番 小 松 義 雄 君 20番 渡 辺 馨 一 君
21番 青 島 謙 一 君 22番 小 山 儀 助 君
23番 西 郷 芳 晃 君 24番 杉 本 顕 君
25番 山 田 敏 江 君 26番 杉 森 十志雄 君
27番 浅 羽 広 吉 君 28番 徳 浪 栄 一 君
30番 長 田 正 巳 君
〇 欠席議員( 0名)
〇 欠 員( 2名)
〇 説明のため出席した者
市長 飯 塚 正 二 君
助役 山 口 國 雄 君
収入役 松 嵜 四 芽 雄 君
教育長 曽 根 雄 一 君
病院長 甲 田 安 二 郎 君
総務部長 朝 比 奈 陸 夫 君
財政部長 下 田 純 生 君
市民福祉部長 青 島 友 吉 君
経済部長 笹 野 正 吾 君
建設部長 杉 本 政 次 君
上下水道部長 塚 本 司 雄 君
教育次長 増 井 恵 二 君
病院事務部長 岡 野 敏 雄 君
消防長 増 田 喜 与 志 君
監査委員 森 錠 三 君
〇 出席した事務局職員
局長 三 宅 博
庶務課長兼庶務係長 中 村 博
議事係長 萩 原 喜 久 雄
主任主査 八 木 進(録音担当)
主査 伊 井 佳 章( 〃 )
主査 鈴 木 宏 美( 〃 )
午前9時01分開議
○議長(西郷芳晃君) これより本日の会議を開きます。
○議長(西郷芳晃君) 日程第1、一般質問を行います。
順次発言を許します。
9番 山下末治君。登壇を求めます。
(登 壇)
◆9番(山下末治君) 一般質問の2日目になりますけれども、通告の3点につきまして、初めに、人生80年時代の到来と福祉社会と題しまして質問を進めます。
すべての人は、人生の四季を生き、必ず老いの季節を迎えます。特に、我が国は今、人類がかつて経験したことのない超
高齢化社会に移行して、お年寄りが急増しているのであります。これを
高齢化社会の到来とか、長寿社会を迎えてとか、また、人生80年時代の到来とか表現されるところでもございます。今、この問題こそが、近代社会の最大課題とされているのではないでしょうか。これは一昨日の新聞に載っていた記事でもございました。これまでも、老人問題の施策の充実についてお尋ねをしたきたのでありますけれども、また、昨日も質疑が交わされておりましたが、今、だれでも80歳代まで到達できる人生80年時代を迎えて、この取り組みが、ますます重要となってきたものと思われるものでございます。特に、
高齢者個々に対応した、きめ細かなサービスの提供に、市民の期待は、ますます大きくふくらんできているのであります。
そこで、基本的な4点、老人・壮年・青年と一体となったまちづくりへ、高齢者の地域社会への参加、中間施設への取り組み、
地域医療体制の整備について、どのように対応されていきますか、新年度の予算審議の場でもあり、まず市長の御所見をお尋ねいたします。
(2)昨年4月、
高齢化対策室がスタート。また、7月には職員代表による
高齢化社会研究会、そして、市民代表による
高齢化社会を考える会、それぞれの取り組みの中で、
高齢者生活実態調査が実施されたのでありますが、その実態調査の結果から、
高齢化社会対策基本計画が策定されるとありますが、そのまとめはいつごろとなるのでありましょうか。また、この調査結果はどのように分析されていますか。
(3)寝たきりになったら、もし、そのとき家族の事情で面倒を見てくれる人がいなかったらと、その心配は尽きないものであります。
老人保健法の改正で制度化された
老人保健施設について、これは入院、治療まで必要としないが、リハビリテーションや看護、介護を必要とする、寝たきりなどのお年寄りが対象とされております。しかも、老人病院の医療機能と福祉機能とを持った施設として位置づけられております。言うなれば、一般的に言われている中間施設でありますが、こうした施設を待ち望んでいる家庭は多いのでありますが、その取り組みについて、いかがか、お尋ねをいたします。
(4)2月19日の全員協議会で示された
看護婦養成施設の必要理由の資料の中で、
志太地域広域市町圏協議会の要約の1に、21世紀の
高齢化社会は、痴呆老人、
在宅老人介護が必要となるが、家庭での介護能力が限界となり、病院、
老人施設等の各分野でナースが必要となるとありますが、次についてお尋ねをします。
ア、
社会福祉施設の
プロジェクト会議は開催されていないとの全協での説明でしたが、
社会福祉施設策定会議はどのように進められ、計画決定はいつごろになりますか。
イ、志太2市2町での状況調査では、資料によりますと、
対象障害者は既に
施設入所者を含めて698名とありますが、対象家庭の意識調査など行う中で進めるお考えはありませんか。
ウ、
障害者自身が高齢になることは、両親や保護者も高齢になることであります。現況は、この高齢となった障害者を中心に、今すぐ施設を望む切実な声もありますが、2市2町では、どのような状況把握をされているのでしょうか。
(5)
障害者福祉の県の取り組みの中で、市町村に進めている
生活訓練ホームについて、本市の取り組みをお尋ねいたします。
(6)昭和57年
心身障害者授産施設すみれの家がスタートして、昨年、第2すみれの家もスタートし、充実をされてきましたけれども、いま一歩進めて、生活寮の併設についてはいかがか、お尋ねをするところであります。
福祉問題の最後に、総合計画の中に、
福祉活動団体相互の連携を強化し、より活発な活動を促進するための
拠点づくりとして、
社会福祉会館の建設を進めるとありますが、全体福祉の充実へ向けた、
総合福祉会館の計画はどのように進められておりますか。
2番目に移ります。
地域活性化とふじえだイベントについて。産業の振興、雇用の場の拡大、
地域活性化には行政の積極的な取り組みが必要でありますが、以下、お尋ねをいたします。
(1)昭和30年代には多くの企業進出を見た当市でありましたが、現状の企業誘致と
工業団地造成と、これからの取り組みはいかがか、お尋ねをいたします。
(2)新年度予算にも関連するところですが、
ふるさと活性化事業は、3年間の継続事業とされていますが、その内容と投資額、また
ビク石牧場に始まるこれらの事業から、
瀬戸谷地域の人々に、どのような効果をもたらしてきているのでありますか。
(3)昨今、地域主張の時代が現出と意義づけられて、地域の歴史、風土といった基礎条件に、個性を生かした独自の
地域づくりを考え、また、PRをするという時代の本格化。そのためですか、
地域活性化へ向けた、さまざまなイベントの取り組みがされているのであります。それらから、当市の特産である、お茶、ミカン、シイタケ等の
地場産品特性を生かしたイベント、少なくともショーとか、お祭りとかという形で、1週間程度のふじえだイベントは考えられませんか。もちろん、これは一行政のみではなくして、
青年会議所等も大変中心に力を入れておりますし、また、
商工会議所その他いろいろな団体と共催をというふうに考えられますけれども、この点についてお尋ねをいたすところでございます。
(4)60年9月議会でお尋ねをいたしました先端技術について、農業振興の一環としての、
バイオテクノロジーへの取り組みについてであります。その折、「今後当市におきましても、この
バイオテクノロジーの関連情報には十分注意を払い、実用化できるものは素早く市内農家に伝達していきたいと考えております」と答弁をいただいたのでありますが、その後、さまざまな形で技術開発をされている現状からも、農作物などへの積極的な導入は考えていますか。お尋ねをするところでございます。
(5)駅前地域の区画整理が本格化し、完成して早くも10年になります。当時の状況からも、より一層
モータリゼーション化へと様相が変わってきている中で、
文化センターの駅前地域におけるあり方。通告に建設して15年とありますが、10年の相違でございます。また、
市営駐車場と一体化した建物など、検討する時期と思われますが、お尋ねをするところでございます。
(6)新年度の予算は、これまでになく大きな予算を計上されております。駅南地域の
区画整理事業に関連して、これまでも地域の人々の要望であります公共施設への取り組みは、いかがでありましょうか。
大きな3番、最後になりますけれども、
瀬戸川架橋と国1バイパスについて伺います。
これから6月にかけて、事あることが展開されていくのであります。その事あるごとに、今でも南北論が出ることがあり、その一因に、私は瀬戸川に橋が少ないからではないかと思っている一人でございます。国道1号線に橋がかけられて、既に30年になんなんといたしますけれども、勝草橋を中心に、西に金吹橋、東に西高橋と、この3本。それに国道1号線の4本ということになりますけれども、人口増加に比例して、人の自由な往来、そして
モータリゼーションの時代ということからも、昔からのままの瀬戸川みたいに感じるところがたくさんございます。したがって、私はこの勝草橋を中心にして、上、下流に1カ所ずつ架橋を考えるときではないか。もちろん、このことは既にいろいろな形の中で質問をされておりますけれども、特に昨今、駿河台へ志太病院の問題が具体化されてきた今日であります。当然、並行して検討する時期ではないでしょうか。
また、
総合運動公園計画の中で、堀之内側から予定地へ架橋することについて、計画されておりますけれども、単純に見てみますと、あそこの狭い範囲に3本の橋がかけられるということは、これは大変ロスではないかと思われるところでもございます。したがって、国1バイパスの無料化とあわせて、この道路利用を公団と折衝することはできませんか、お尋ねをするところでございます。
以上、よろしく御答弁をお願いいたします。
○議長(西郷芳晃君) 当局から答弁を求めます。市長。
(登 壇)
◎市長(飯塚正二君) 皆さんおはようございます。
ただいま山下議員からの御質問に逐次お答え申し上げます。
第1点の、人生80年時代の到来と社会福祉についてのお尋ねでございますが、項目によって順次お答えします。
まず初めに、基本的な事項のお尋ねでございますが、
高齢化社会の課題は、福祉、保健、医療、就労から教育、文化、
まちづくり等、市行政全般にと広がりを持ったものでございます。この課題は、高齢者だけにとどまらず、これからだれもが高齢期を迎える事実を踏まえ、全市民を対象とした普遍的な性格を持ったものでございます。このため、施策につきましては、行政を初め、市民や企業、関係諸団体との協同を前提に、各分野の相互関係を配慮し、総合的にとらえ、かつ長期的な視野に立って計画的、効率的に取り組んでいくつもりでございます。また、市民の老・中・青年層の各世代におきます意識と認識の高揚に努めるとともに、個人、家庭、地域の役割りや分担を確立し、将来にわたり
高齢者社会の実現を目指していきたいと考えております。
第2に、本市の
高齢化社会に対する基本理念につきましては、先ごろ静岡県立大学の志田先生に委託をして、この3月中にその提言をいただくことになっております。この基本理念を踏まえ、
高齢化社会対策基本計画を63年度中に提言する予定でございます。この事業の前提として、62年7月より、市の職員18名による
高齢化社会研究会を発足させ、市民会議の提言や、
高齢者実態調査の結果を検討しております。したがって、お尋ねの調査結果等は、今申し上げましたように、
高齢化社会対策基本計画ができた時点で、御提言申し上げる予定でございますので、この点、御理解をいただきたいと思います。
第3点の、
老人保健法の改正で制度化された、
老人保健施設についてのお尋ねでございますが、昨年12月議会におきまして山本議員さんから、特殊診療として老人病院の必要性の御質問に対しまして、私は、今後の
老人福祉対策の一環として、
専門老人病院の設置に当たっては、今後、国や県の指導を仰ぎながら、将来の検討課題としてまいりたいと御答弁申し上げたのでございます。今後も
老人福祉対策の取り組みにつきましては、十分考えてまいりたいと存じますので、御理解をいただきたいと存じます。
第4点は、2市2町
広域市町村圏にて共通の問題として、
高齢化社会に対処すべく、委員会が設置され、今までに3回の会議が開催されましたが、事務レベルでの資料による検討段階でございます。これからは国、県の指導を仰ぎながら、具体的な問題について、2市2町の担当職員で協議してまいりたいと存じます。
また、
事務レベル資料によりますと、対象者につきましては698名となっておりますが、このうち既に307名は施設へ入通所しておりますし、
施設入所待機者は、施設の空きがなく、各市町とも5人前後となっております。いずれにいたしましても、御質問の意識調査の関係につきましては、施設計画が具体化された段階でということになろうかと存じます。今後、2市2町で十分協議されていく問題でございますので、この点についても御理解を願いたいと思います。
次に、
生活訓練ホームの関係についてお答えを申し上げます。第2すみれの家の新設に当たっては、重度者の通所をといったことから、県においても
生活訓練ホーム的な運営の指導もありましたが、施設が仮設であることと、
入所希望者の状況から、現在の運営となっております。これからも
福祉団体等の皆さんと話し合いながら、よりよい対応を考えていきたいと考えております。
次に、通所者の
生活寮併設についてでありますが、既存の
生活寮施設は、県内に11施設ございまして、当市からも2人入寮しております。一施設の定員も5人と、非常に少なく、入寮者に対する指導、療育が難しい点をあらわしていると思います。
しかし、拠点を持って働きながら、社会生活に対応ができ、家庭的な雰囲気の中で生活することも非常に大切なことでありますので、今後の検討課題とさせていただきます。
次に、第7点の、
総合福祉会館の計画はどのように進められているかというお尋ねでございますが、この計画につきましてでありますが、社会情勢の著しい変化の中で、福祉施策を対応していくためには、
福祉活動団体相互の連携を強化し、より活発な活動を促進していかなければなりません。このための
拠点づくりとして、
社会福祉会館の建設は極めて重要な課題でもございますし、総合計画においても、重要施策の1つとして位置づけがなされております。したがいまして、基本計画の策定目途を総合計画の年次内、これは昭和65年内において、現在、他市の状況を調査しているところでございますし、今後は、県の指導を受ける一方、さらに、より効果的な活用を図るために、
各種利用団体関係者とも十分検討を重ねて、建設計画を進めてまいりたいと考えておりますので、御理解を願いたいと思います。
次に第2点の、
地域活性化と、ふじえだイベントについてのお尋ねでございます。
最初に、企業誘致の現状でございますが、進出を計画されている企業から、
用地手当て等の照会を受けるケースはございますが、御承知のように、土地単価等の問題で、対応に苦慮しているのが今日の現状でございます。本市の
工業団地造成の現状ですが、これまで
市内企業者の
中小企業団地造成を目的に、候補地の選定を進めた経過はありますが、
移転企業希望者の事情や経済変動等で、前進に至っておりません。かようなような状況でありますが、雇用の場の確保や
地域活性化の推進のためには、
工業団地造成の問題は大きな課題でありますので、御質問の取り組みにつきましては、工業地域内では困難ではありますが、
市街化調整区域内等で諸制度及び経済面を含め、条件的に実行可能な方向づけを研究したいと考えております。
次に、
ふるさと活性化事業についてでございますが、昭和61年度から昭和63年度にかけて総事業費約1億円で、実施しているところでございます。その内容につきましては、62年度に
グラススキー場を建設しておりますし、63年度は陶器の
焼き物センター及び
バーベキューセンターの計画をしているところでございます。この3年ほど前に開園いたしました
ビク石牧場は、家畜の
触れ合い広場として、市民はもとより、近隣の市、町からも大ぜいの人たちが訪れております。また、今後の計画といたしましては、市民の森の整備、キャンプ場、
自然活用総合管理施設等の山間地域全体を市民の憩いの提供の場として推進することにり、都市と農村の交流が起こり、山村の活性化を図るものでございます。
現在、既設の観光施設に加え、
ビク石牧場や、昨年夏、もろこしの里などオープンしたことにより、さらに、県道や橋梁の整備促進も一因となり、沿道には有人、無人の販売所もふえておりますし、地場の新鮮な農林産物も好評を得ている状況でございます。今後もさらに山村地域の活性化に努力してまいりたいと考えております。
次に、地場産品のイベントの開催についてでございますが、現在、農林産物の即売やイベントが農協祭、牧場祭り、消費生活展、ナシ祭り、
ミカン品評会等、商店街のお祭りなどで毎年行われております。御質問のある、一定期間を通じてのイベントの取り組みにつきましては、開催場所の確保、駐車場の問題、また、開催時期と産品の生産時期との整合性もありますので、今後研究させていただきますが、建設が予定されております、瀬戸谷地区の
自然活用総合管理施設が完成すれば、御質問の趣旨に沿った、
藤枝農林産物フェアや、地場の商工業製品を含めたイベントができることも可能であり、今後検討させていただきます。
次に、
バイオテクノロジーの導入についてでございますが、御承知のとおり、
バイオテクノロジーは、農業、畜産、林業、水産など、非常に幅広く研究開発されております。本市では、イチゴにおいて
ウィルスフリーの無病苗などの育成に利用しております。また、花類においても、他県では開発が進められており、本市の菊づくりに利用できるよう、研究しているところでございます。さらに、家畜においては、県において
凍結受精卵移植によって、優良家畜の生産に成果を上げており、来年度農協においても検討しているところでございます。
バイオの研究については、農林水産省はもとより、食品会社、
種苗メーカーがこぞって行っており、当市の基幹作物である茶、ミカン、施設園芸、畜産の分野にも、育種、
品種開発に注目してまいりたいと考えております。
次に、
文化センターは建設して15年、駅前地域の発展等々についてのお尋ねでございますが、確かに昭和62年6月議会の折にもお答えしてありますが、
文化センターは、昭和52年度、また
市営駐車場は、昭和53年度に建設したものでございます。これらは、いずれも建設費の財源として起債を充てており、昭和62年度末の
起債残高見込み額は、
文化センターにおいて1億2,646万円、駐車場が1億4,596万円余であります。また、
最終償還年数は、昭和73年度までとなっております。このようなことから、現在では、御提案のような建てかえ計画は持っておりません。しかし、将来的には、
地域活性化対策の手法としての市街地再開発事業の導入などにより、有効な土地利用を図るべき必要はあろうかと考えております。
次に、公共施設の配置についてはどうかとのお尋ねでございますが、市民の利用面、運営の効率化、施設間の相互の利用、あるいは土地取得等、いろいろな条件が伴います。御質問の駅南地域の公共施設の取り組みについては、現在実施をしております
駅南土地区画整理事業、また、今後予定されております高柳、高岡地区の
区画整理事業の中で、公共施設の整備、改善を考えていかなければなりません。また、
市街化調整区域については、基本的な
土地利用構想の位置づけを検討しながら、研究してまいりたいと存じます。
次に、
瀬戸川架橋と国1バイパスの関係についてでございますが、これは昨年の9月議会でお答えしたように、既存の橋梁のかけかえ、あるいは宅地化が進んできているため、橋梁新設の必要があると思っておりますので、この点については前向きに取り組んでまいりたいと思います。
特に私は、今回いろいろと計画されております総合病院等々との関係におきましては、やはり、瀬戸川に橋は、どうしても今後つくらなければならないと、こういうように存じますが、これらも今後の計画の中で十分検討してまいりたいと、こういうように存じます。
また、
総合運動公園へ国1バイパスを利用して乗り入れについてのお考えでございますが、確かに私も、上り線を使って、
ハーフインターを考えたらどうかということで、特に道路公団及び藤枝警察署を交えて協議しましたところ、谷稲葉インターと公園乗り入れ口との距離が短いため、構造的には難しい問題が多いようでございますので、この点は大変残念でございますが、非常に難しい面があろうかと存じますので、ひとつ御理解を願いたい。
以上、答弁にさせていただきます。
○議長(西郷芳晃君) 山下末治君。
(登 壇)
◆9番(山下末治君) 大変御丁寧な答弁をありがとうございました。若干再質問をさせていただきたいと思います。
まず、社会福祉の問題に関連しての老人対策につきましては、昨日来からも出ておりますので多くは申し上げませんが、特に、せっかく2市2町で広域に取り組もうという動きの中で、こういう問題についても、2市2町の広域協議会の中で取り組むことはできないのかどうかという点について、お尋ねをしたいと思います。
あわせて、先ほど、この調査結果を拝見させていただきましたけれども、この広域の中で、特に福祉施設は、痴呆老人を対象にというようにうたっておりますが、この実態調査の中では、せっかく調査をやられるもんですから、その辺まで幅を広げて調査していただければ、痴呆老人の実態というのも、わかるんじゃないかなという感じをいたしまして、あえてこの調査から痴呆老人は避けたのかどうか。その辺につきましてもお尋ねをしたいと思います。
それから、今の御答弁ですと、この広域の協議というのは、どの辺を目途に進めるのかという点については、明らかでございませんけれども、せっかく構成されたプロジェクトでございますので、その辺が一応目標として、この辺を目途に進めようというところはあるんではないかなと思われますので、その辺につきましても御質問申し上げます。
それから、心身障害者、精薄児(者)、重障児(者)を含めまして、総体的に御質問を申し上げますけれども、私は今、例えば県で進めております
生活訓練ホームなり、そして、すみれの家に生活寮なりと申し上げましたけれども、こういう問題も私は含めて、2市2町の中で、具体的に検討できないのかどうかということを前提にしながら、御質問を申し上げたんですけれども、もちろん、こういう問題は大変難しいだろうとは思いますけれども、その辺につきまして、これからの中で検討されるのかどうか、含めますのかどうかという点について、まず御質問を申し上げながら、大変卑近な例を申し上げますけれども、例えば、すみれの家に今17名の子供が毎日元気に通っておりますけれども、当然、私ども父兄の立場で、保護者として、これから子供たちのために、どうしたらいいかということも、保護者会等を中心に話し合いをいたします。その中で、すべての親と言っていいと思いますけれども、みんな、将来この子たちはどうなるだろうかということが、一番心配の前提になります。個々の親では、どうにもならないということになるわけでございますけれども、そういう中で、少なくとも、すみれの家の子供たちが全員が、施設みたいなところに入りながら、そして、すみれの家に通うということが好ましい姿ではないかということが、当然出てまいるわけでございますが、そこで私は、せっかく充実されたすみれの家であり、第2すみれの家でございますので、そこに生活寮を併設して、もっともっと、福祉の充実をさせてほしいという意味合いも含めて御質問申し上げておりますが、その辺については、なかなか質問が不備だったと思いますけれども、これはそういう状況にありますということを、ぜひお受けとめをいただきたいというように考えます。
繰り返しになりますけれども、ぜひ2市2町の中にも、焼津市に3カ所、大井川町に1カ所、そして岡部町に1カ所、藤枝市に2カ所授産所がございます。その授産所を対象にされながら、それぞれ地域の事情によって、その構成は違うのかもわかりませんけれども、こういう問題も含めて御検討をいただくように、御要望を申し上げたいというように思います。
なお、生活訓練福祉ホームにつきましては、第2すみれの家で、昨年5月スタートする時点に、そういうことも含めましてスタートをさせていただきましたけれども、県の重度障害児(者)
生活訓練ホーム運営事業実施要領の目的に、この事業は在宅重度障害児(者)を重度障害児(者)
生活訓練ホームへ通所させて、日常生活訓練を主体とした指導を行い、身辺自立の促進と、家庭介護の軽減を図ることを目的とするということで、県下75市町村に対して、昨年の62年4月1日付で、この文書が出ているように聞いております。そのように、この文書には日付が載っておりますけれども、それに合わせたように、実は,第2すみれの家がスタートをさせていただいたということに、相なるわけでございますけれども、現実には、まだまだ家庭にいる子供が多くあります。そういう子供も、ぜひこういうホームに通うことができるような施設をというのが、好ましい姿ではないかと思われるところでございますけれども、この辺につきましても、ぜひそういうところをお受けとめいただきながら、また申し上げますけれども、2市2町の中で御検討を賜りたいと思うところでもございます。なお、この辺につきまして御答弁がありましたら、いただきたいと思います。
それから、2市2町で698名の対象者と申し上げましたけれども、そのうち既に307名は、施設通所も含めて入所しておるということでございますけれども、このいただきました資料によりますと、実際、施設に入所しているのは181、それから通所している障害児(者)は131ということになりますけれども、私は大変残念ながら、子供たちの障害というのは、一人一人全く違うということになっております。したがって、画一的に扱っていくことは、非常に困難という背景がございますので、ぜひその辺を含めて、意識調査をしながら、進めていただきたいということを申し上げたわけでございますけれども、この辺につきましては、計画ができ上がった段階で、今の御答弁ですと、やっていきますみたいな御答弁でございましたが、小さな子供たちが大きくなるに従って、先ほど申し上げましたように、親が年を取るということは、子供が年を取る。そして、この子たちは、実は、今は医療が進み、家庭環境がよくなり、という背景はございますけれども、よく生きて60歳ぐらいまでではないか。既にすみれに通っている子供でも、40ぐらいでありますが、60を超えたぐらい、あるいは、70歳ぐらいの年齢の体になっているという状況もございます。だから、じゃあ老人施設へお願いしたいと言っても、これは通らない筋でございます。そういう背景も加味されながら、このことに取り組んでいただければ、大変ありがたいと思います。
したがって、なるほどこの数字でいきますと、307名ぐらいの子供は、施設なり通所施設にいるから、もういいじゃないかという判断をされるのかもわかりませんけれども、決してそうではない、ということを改めてお受けいただきたいというように思います。なお、この辺につきまして、もし御答弁をいただけるならば賜りたいと思います。
それから、最後の
総合福祉会館の問題につきましては、今、65年度という言い方で御答弁をいただきましたが、藤枝市は、市長はよく福祉の心、福祉の心と申されてきておりまして、市民の皆様方にも大変福祉に対して理解をいただきながら、ボランティア活動も充実をされてきておりますけれども、しかし、その拠点が、何にもないよということを言わなければならないと思います。県下各市の状況を調査しながらと申されましたけれども、私が調べたところによりますと、21市中、既に9市が完成をしております。で、来年度は2市が取り組むという背景がございます。浜松、沼津、熱海、伊東、三島、島田、浜北、天竜、静岡市はここを拠点にして活動が展開されております。それから、富士宮市と下田市は63年度に計画をされているようでございます。ぜひ藤枝市も乗りおくれないように、このことに当たっていただきたいと思います。
若干時間がなくなってまいりましたので、早口で申し上げますけれども、2つ目につきまして、6つほど御質問申し上げた中で、特に企業誘致と工業団地、残念ながら市内で企業活動されながら、周囲の状況等で市外へ出ていく企業があります。そうなりますと、雇用の場が少なくなってまいるわけでございますが、今、藤枝市は人口が大変ふえております。多くの皆様方が話の中で、人口がふえても働く場がないで困るなあということになります。そのはずみをつけていただくのが、私は行政ではないか、というように思っておるわけでございます。日本全国の中で、いろいろこう調べてみますと、出ていかないための対策を講じているというところもございます。どうしても出ていかなければならないならば、例えば、建物を移すだけによって、その建物に対して、土地に対して補助金を出すとかということをやっている市町村もあるということを、ぜひお受けとめいただきたいと思います。これは、今すぐという問題でもございませんので、これからの中で、そういうことも含めながら、ぜひ御努力をいただきたいということで、要望にとどめさせていただきます。
ふるさと活性化事業については、理解をいたしました。これは今、竹下内閣が大変力を入れている問題でもございますし、ぜひ、もっともっと
地域活性化のために、お取り組みをいただければというように思います。
それから、イベントにつきましては、これも今すぐという問題ではございませんけれども、年間を通じますと、先ほどおっしゃられたようなことがたくさんございますけれども、しかし、それがその場限りで終わっているんではないかなということになるわけでございます。で、今の御答弁ですと、瀬戸谷地区が充実されてまいりますと、瀬戸谷地区の総合管理施設も完成するので、そこでやったらどうかということのお話でございましたけれども、それも1つの方策でございましょうけれども、せっかく全国に知れわたった、お茶やミカンやシイタケがあるんですから、これを、もっともっと生かすため、これを生かしながら、藤枝というものを売り込むことによって、この藤枝市が総合的に活性化されていくんではないかというように思いますけれども、その辺のことについて、もう少し具体的に御答弁を賜ればと思います。
バイオテクノロジーの問題につきましては、60年9月に質問をして、再び質問させていただきました。ウィルスの病菌の問題なり、菊づくりのことなり、そして家畜の受精卵の問題なりに対しての取り組みはわかりました。しかし、藤枝の特産であるものについて、もう少し具体的に取り組むなら、もっともっと農家の方も喜んでもらえる問題がたくさんあるではないかなと思われます。
例えば、お茶は今、防霜ファンを設置して、かなり高いお金を投資するわけなんですけれども、しかし、あれだけをとらえますと、たった1回か2回の防霜のために、そういう施設をしなければならないということになりますと、年間の中では大変経費もかかりますということになるわけでございますけれども、したがって、霜に強いお茶をつくるためにはどうしたらいいかということも、1つの研究課題ではないかなと思われますけれども、そういう問題を含めながら、お取り組みを賜ればというように思うところでございます。
駅前の問題につきましては、これはちょっと話がそれるかもわかりませんが、関連してお尋ねをいたしますが、今、本格的な区画整理後、10年たちましたと申し上げましたが、実は区画整理のときに、市の土地として保有されている土地が、そのまま空き地となってきている箇所が何カ所かございますけれども、10年たっても、そのままの状態でございますが、大変土地が高騰している中で、ある意味では、そのまま置くのはもったいないではないかということを思うところでございますが、そういう土地を含めて、私は、藤枝市の玄関口であります駅前を発展させるための1つの方策として、例えば、
市営駐車場と
文化センターをドッキングさせながら、活用していくということも必要な時期に来ているんではないか、というように申し上げたいと思います。したがって、その空き地については、どうするのかということを再質問させていただきます。
駅南の公共施設の問題につきましては、これからのことでございますので、これは御要望にとどめさせていただきます。
それから、最後の3番につきましては、私は、事あるごとに南北論が出ますよということを申し上げましたが、市長さんも昨日、第4期を目指して決意表明をされました。そういう問題に対して大変残念ながら、藤枝市は、まだまだ南北論が出てくるということを先ほど申し上げたわけでございますけれども、まあそれは1つの事柄ではあっても、しかし、11万余を超えた人口の中で、藤枝市は瀬戸川を中心にして、経済活動が活発にされてきております。しかし、人口がふえても、橋はそのまま依然として3本ですよ、4本ですよでは、かなりこれからもおくれていくんではないかということを前提にしながら、御質問をさせていただきました。
バイパスの問題につきましても、そういう検討をされても、結局だめだったというお話でございますので、これは仕方ないにいたしましても、先ほど申し上げましたように、あの金吹橋から小さい狭い範囲の中に3本の橋というのは、非常に多過ぎるではないか。一般的に市民の皆様方とお話すると、何だ、あそこに3本も橋がかかるのかということになるわけでございますが、もちろん目的に沿った橋でございますので、何本かけても、必要な橋は、かけなければならぬということになるわけでございますが、ぜひそこがだめならばということになることになるのでありましょうが、橋の問題につきましては、先ほどの御答弁をそのまま受けさせていただきますが、特に、
総合運動公園の問題なり、そして、病院の問題なりということでかけますと、先に、上流側に必要ではないかということも当然出てくるわけでございますので、その辺についても御検討をお願い申し上げたい。これも要望にさせていただきます。
したがって、1、2再質問させていただきましたけれども、その辺につきまして、御答弁をいただきたいと思います。
○議長(西郷芳晃君) 当局から答弁を求めます。市長。
(登 壇)
◎市長(飯塚正二君) 今、山下議員の再質問にお答えしますが、私からお答え申し上げます関係については、これは企業誘致の工場の働き場が、だんだん藤枝はなくなるじゃないかと。こういうことでございますが、いや、そういうことのないように、まあ私たちはその工場誘致の問題や、あるいは現在の工場をさらに増設するような方法等を講じていると。この点をひとつ御理解願います。特に私はですね、藤枝というところは非常に気候もよろしいし、そして交通の便もいいし、住みよいところということで、非常に工場が意欲を持っている。ただ、先ほど申し上げたように、非常に土地の単価が高くなってきた。大変高くなりました。大体10万前後の、要するに用地が一番いいと。これが言われているんです。そうなると、勢いですね、南部はなかなか難しい。そうすると、結局、
市街化調整区域のようなところに行かざるを得ないと。だからこういう点については、私たちは最大努力をしていきたい。
それから、福祉会館の問題でございますが、この点は、65年度までを一応の計画の中にあると。ですから、まあひとつ今後に最大努力をして、一応検討していくということで御理解願います。
それから、駅前の
区画整理事業の残地は確かにございます。駅前は多くて、駅西はありません、ほとんど。駅前でございます。非常にちびちびあります。ただ、あれをその市有地のその残地をですね、今ここで、どういうようにするかということについては、なかなかいろいろと、そのすぐああするこうするということについては、なかなか難しい問題がございます。
そこで、昭和63年度がですね、一応の
区画整理事業の清算の最終年度でございます。63年度中にこれをまとめてですね、どういうふうにするか。まあ小さいところが、種々方々たくさんございますもんですから、これを1つにまとめるといっても、まあ交換分合せざるを得ない。いろいろございます。ですから、そこらはこれから具体的な問題を、本年度中から、さらに詰めていきたいと、こういうように実は存じます。
それから、橋の問題でございます、私も実は橋の問題については、それ以上に実は意欲を持っているんです。実は、橋はもう瀬戸川あたりへ5本ぐらいつけたらいいんじゃないかと、こう言ってるんです。5本ってどこだと言うと、実は下からいうと、城南と築地の例の中央幹線のものが1本。それから青島東小学校と稲川、幅がこれは非常に広いです。これへ要するに駅の方へ行く橋をつくったらどうか。それから、先ほど申し上げたような茶町から瀬古の方へつけたらどうか。それからもう1本は、御承知のように
総合運動公園へ入る道。それからもう1本は、例の助宗橋。これはもう皆さん方に御了承願って、工事に着工していると。こういうのでございます。だから5本ぐらいつくらないと、ほんと言うと、まだこれから先が、何だ飯塚市長時代に、どうも橋をつくらないもんだから、結構こんなあんた窮屈になっちゃったと、こうなっちゃう。だからこういうことのないように、これから努力するというのが、昨日の私の肉声でございますので、よろしくお願いします。
以上でございます。
○議長(西郷芳晃君) 次に、
市民福祉部長。
(登 壇)
◎
市民福祉部長(青島友吉君) 山下議員の再質問にお答えをさせていただきます。
広域の関係でございますが、これは精薄の関係と、痴呆の関係、あわせて施設をということで検討しておりますので、先ほど何か痴呆の方もというようなお話がございましたが、両方あわせて検討しているわけでございます。それで、障害の対象者の関係が698名で、307名が収容しているからもういいというようなお話ですが、そういうことじゃございませんで、307名を引きますと、391名まだあると。それだから施設が必要だから、広域で建とうと。こういうことの検討でございますので、何かちょっと聞き違えていらっしゃるようにも感じたものですから、このことを先に申し上げます。
それで、広域の関係で施設を建てていくという中でも、いつごろを目途にしているかという問題でございますが、まだ3回会議をやったばかりでございますので、こういう実態をもっと細かくですね、在宅の関係もあろうと思いますし、そういう中でも就労している方もいらっしゃる。こういう実態を、まずは調査をしていかなければということから、先ほどお話がございましたように、意識調査というものも具体化してきたときに、ひとつやっていったらどうだろうかと。こういう考え方でおります。そういうことですから、いつということは、現在のところお答えできないわけでございます。
それから、生活寮の関係でございます。この関係、確かに、グループホームというようなことで、私も読ませていただいておりますが、5名程度で、なるべく施設の近くへということのようでございますし、なお、第2すみれの家の方の運営委員の方の中にも、お話もあったようでございますので、そういうことを踏まえましてですね、今後、役員の方と御相談をさせていただきたい。こういうように思っております。
それから、
生活訓練ホームの関係については、山下議員さん御承知のとおり、第2すみれの家を建つときに、そういうことを県の方から御指導もあったわけでございますが、入所者の関係で、そういう施設のあれを持っていけなかったという状況もございます。そういうことから、まあこれも今後の問題として検討をさせていただくと。こういうようになろうと思います。
それから、痴呆老人に対する実態調査については、2市2町の関係でですね、痴呆も在宅痴呆老人の関係も全部調査をしてございます。110名ほどということが出ております。藤枝の場合も62名。藤枝は痴呆の方が非常に多いわけでございます。焼津は精薄の関係が多いと。こういうことになって、実態が出ておりますので、これも調査をしてございますので、それらを含めて、今後の問題として検討させていただく。こういうことでございます。
○議長(西郷芳晃君) 次に、経済部長。
(登 壇)
◎経済部長(笹野正吾君) 御質問の内容の、ふるさとのイベントの開催についてでございますけれども、実は、開催の場所、あるいは駐車場の問題、そうした関係等がございまして、なかなか難しいというのが実態でございます。しかし、農林産物の、いわゆるこうしたものの、これからの宣伝といいますか、大変大切なことでございまして、当初に市長から答弁を申し上げたとおり、瀬戸谷地区に
自然活用総合管理施設を計画をしてございます。近く実施計画に移りまして、建設という運びになるわけですが、その時点では駐車場、あるいはその周辺等も含めてですね、十分開催できるような状況にあるわけですので、農村と都市を結ぶことを含めて、これらの時点で農林産物の、いわゆるそのイベント、これは長期的に開催できるというふうに考えておりますので、御理解をいただきたいと思います。
さらに、
バイオテクノロジーの関係につきましての御意見というか御質問ございましたですが、単独で市がこれをどうこうということはございません。確かに種子の問題、あるいは家畜の問題、いろいろございますけれども、いずれにいたしましても、県あるいは国に対しまして、特に試験場等で行っていることでございますので、強くこの関係につきましては働きかけをして、お茶に対しでも、新しい品種の改良であるとか、そういう面につきまして働きかけをして、お願いしていきたいと。このように考えておりますので、御理解をいただきたいと思います。以上でございます。
○議長(西郷芳晃君) 山下末治君、よろしゅうございますか。
◆9番(山下末治君) じゃ再々質問で、時間がありませんので、簡潔にちょっと要望だけさせていただきたいと思います。
2市2町の中で、広域プロジェクトを構成されてスタートされました、福祉施設の問題について、私は、個人的に大変そういう足がかりをつけていただいて、具体的に進むということに対して、評価をいたしておるところでございます。ぜひ、これは大変な問題だと思います。その前提はお金の問題でございますので、しかし、先ほどいろいろ申し上げましたけれども、そういう点を御理解いただきながら、早期に、このことの結論が出て、次へ向かうような状況をつくっていただくことを御要望申し上げさせていただきたいと思います。
それから、
地域活性化の中で、特に、これは先般御説明をいただきましたけれども、藤枝市の減反率は、転作率は37%でございます。したがって、そういうものも含めて、御検討いただくのも、1つの要素ではないかなと思います。私は、たまたま、ふじえだイベントというような形で御質問をさせていただきましたけれども、そういうところを生かすことによって、そういうものが、どんどんどんどん取り組むことができるんじゃないかな、という考えをいたしております。
例えば、田んぼをそのまま置いておくのはもったいないもんですから、そこにレンゲをつくったり、菜の花をつくったりという中で、都会の中の子供たちを呼んできて、そこで、その周辺の農園づくりも含めて活動させるということも、これからの必要な事項ではないかな。あわせて、そういうところに仮設ステージなんかをつくって音楽祭をやるなどということも、活性化ということは、1つは私は、いかにお金をそこへ来て使っていただけるかということだと思います。そうなりますれば、そこに先ほど申し上げましたけども、お茶なりミカンなり、シイタケなり、そういうものの農作物を含めて展示をいたしまして、買っていただくということも、活性化の1つの方策ではないかと思っております。ぜひこんなことも含めまして、時間が参りましたので、御要望をさせていただきながら、私の質問を終わらせていただきます。ありがとうございました。
○議長(西郷芳晃君) それでは次へ進みます。
6番 三ヶ尻 進君。
(登 壇)
◆6番(三ヶ尻進君) 通告に基づきまして、私は地元市民の切実な声の中から、当面する問題について2点ほどお伺いいたします。
第1点は、朝比奈川の危険箇所への対策であります。
まず現状を説明いたしますと、朝比奈川と葉梨川の合流点から約200メートル下流の地点、下当間地先に、焼津市東益津地区への、かんがい用水のための井ぜきがあります。当然のことながら、このせきの上流側はダム状態に湛水され、必要常時は水深2メートルぐらいはあると思われます。また、この地点の両岸は、堤防の天端から急傾斜ののり面で、小段はなく、コンクリートにより護岸され、そのまま川底まで達しております。少し大げさな表現をすれば、満々と水をためた川の水面下が、そそり立つコンクリートの岸辺に囲まれているといった状況であります。こうした、だれが見ても危険極まりない箇所にもかかわらず、転落防止用のさくは、どこにも見当たりませんでした。さらに、この場所は絶好の釣り場なのか、ときどき大人、子供の釣り人の姿を見受けますし、自然に親しむ子供の遊び場にもなっているという現状でもあります。地元の人たちは、いつ事故が起きても不思議でない、こうした状態の放置されていることを心配するとともに、責任者の、このところへの配慮のなさに腹立たしさを覚えているところであります。とりわけ、小さな子供を持つ家庭では、我が子が取り返しのつかない事故を引き起こすことへの不安を、片時もぬぐい去ることができないのであります。
このような状況を憂慮した地元では、この状態の抜本的な改善と、危険防止のための対策を、再三にわたり当局にお願いしてきたのでありますが、今もって何らその対策はとられていないのであります。見るに見かねた地元町内会の役員の皆様は、昨年、雨期前の6月、かたい堤防の上に大苦労して支給された木のくいを打ち込み、トラロープを張るなどして、とりあえず応急的な処置をして、ひとまず安心しているところであります。
また、別の観点から、この井ぜきを見てみますと、水害防止の上からも好ましくないということであります。朝比奈川、葉梨川流域の河川改修については、一昨年9月定例議会で取り上げたところですが、関係者の大きな御尽力により、朝比奈川は大改修がなされ、市管理の法の川についても、逐次改修が進められておりますことは、大変喜ばしいことであり、感謝申し上げる次第であります。しかし、近年、幾度かの水害により大損害をこうむっている流域住民は、水に対して非常に敏感であり、まだまだ雨期に際しては不安を募らせております。こうした中で、当井ぜきは朝比奈川上流部及び葉梨川の川底を高くし、改修時に計算した河川断面を年々小さくしていき、流下能力を弱め、ひいては洪水の危険度を大きくするという悪い役目を果たしているのではないかと、地元では危惧をしているところであります。
そこでお伺いいたしますが、1つは、当井ぜきは大井川用水が通水している現在、かんがい用水として東益津地区にとって有効に使われているかどうか。有効に使われていない場合、水利権の問題等あろうかと思われますが、撤去が可能かどうか。それらについて調査を要望するところですが、調査することができるかどうか。まずお伺いいたします。2つには、当井ぜきの箇所において、万一転落事故等の不測の事態が発生した場合、管理責任はだれがとるのか。3つには、早急に安全対策を施す必要があるが、市当局としてどう考えるか。以上3点について御所見を伺います。
次に、
水田農業確立対策についてであります。
米の生産調整については、昭和46年からの稲作転換対策に始まり、51年からの水田総合利用対策、53年からの水田利用再編対策、そして62年からの
水田農業確立対策へと引き継がれ、今日に至っていることは御承知のとおりであります。この間、当市においても、県からの減反割り当てに対して、達成率は、最も低い年でも昭和57年で100%、高い年では55年の115.8%と、市内の水田農家は全面的に協力をしてまいりました。ところで、最近の米の需給事情は、近年の豊作を反映して、62年米穀年度末、62年10月における政府の在庫水準が、計画の190万トンを約30万トン上回る220万トンになり、さらに、63年米穀年度末、63年10月の在庫水準は、計画の170万トンを60万トン上回る230万トンとなることが予想されているところであります。政府の在庫水準は、100万トンが適正で、150万トンはぎりぎりの水準。この150万トンは、当年度産米を一切売却しなくても、すべて売却するには5カ月間かかる水準と言われていることを考えると、230万トンというのは、いかに米が過剰になっているかということであります。
こうしたことから、今、政府では、米の消費拡大運動を展開し、77万ヘクタールの目標転作面積をふやすことなく、消費拡大により、在庫水準を引き下げることに懸命になっているのであります。米の消費量は、昭和37年には1人当たり118.3キログラムであったのが、61年では、実に73.4キログラムに激減をしているのであります。そこで、本市におきましても、農協等とタイアップして、学校給食での消費拡大、「米を食べる日」の制定など、消費拡大のための方策をとる必要があろうかと思われますが、どのようになっているか、お尋ねいたします。
最後に、減反の割り当てについてであります。私のところに寄せられる農家の、特にお年寄りの切なる声は、「長い間土を愛し、昔から我が国古来の主食であり、一粒たりとも粗末にしない米づくりに励んできたが、今では減反のため、飯米にも事欠くようになった。田んぼがあるのに、それを見て、米を買って食べなければならないということは、何とも情けない話である。勤め人となった若い衆の留守を守って、なれた手での野良仕事が余生の生きがいともなっているのに、それさえ奪われてしまう。どうにかならないものか。」という訴えであります。県から本市への減反転作割り当ては、62年度が36%であり、63年度はさらにふえて37%であります。そうした厳しい状況の中で、こうしたお年寄りのいる農家への配慮は、
高齢化社会における、お年寄りの生きがいが問題となっている今日においては、特に払われるべきことと考えますが、そうしたことについて市当局はどのように考えるか、お伺いいたします。
以上、数点についてお尋ねいたしましたが、実のある御答弁を期待いたしまして、質問を終わります。
○議長(西郷芳晃君) 当局から答弁を求めます。市長。
(登 壇)
◎市長(飯塚正二君) ただいま三ヶ尻議員の御質問にお答えいたします。
第1点は、朝比奈川の下当間地先の井ぜきの危険防止についてのお尋ねでございます。この朝比奈川の井ぜきはですね、御承知のように焼津市の東益津地区への重要な用水源でございます。その中には、御承知のように大井川の用水も入っておりますが、この朝比奈川の改修事業の際にですね、固定井ぜきから可動井せきに改良し、冬季も取水をして、撤去することは不可能になったということでございますが、確かに、大井川用水だけで東益津地区の用水が可能にならずに、やはり不足する分がこの朝比奈川から、要するに取水していると。こういう関係で、どうしても先ほど申し上げたような井ぜきを置かざるを得ないと。こういうことでございます。
話を聞きますと、ほんと言うと、大井川用水が100%、この東益津の地域へ行けばいいんですが、それが不可能だという関係で、そういう結果になったということでございます。
それから、万一事故の場合は、どこが責任であるかということなんですが、管理用道路及び堤塘敷はですね、一般の通行等を禁止しておりませんが、一般の通行の用に供する目的ではつくられてもおりません。しかし、河川敷が子供たちの遊び場となっている現実から見れば、絶対に事故が発生してはなりませんし、そのためには、地元からもいろいろとお話がございまして、藤枝土木事務所、あるいは焼津市ともいろいろと協議をして、井ぜきの管理をあわせて、ひとつ事故のないように十分留意をしていただくように、努めているのが今日の状況でございます。
私も実は、あのそばへ行きまして、災害のあった直後に行きまして見たことがございますが、確かに、御承知のように、先ほどもお話がございましたように、井ぜきの下は相当深いところだと。もし子供たちがあの辺で行って遊んだり、水遊びしたりして事故があったら大変だなということも、私もよく承知しておりますので、その当時の藤枝の土木事務所長、あるいは管理課長等々にも、この問題については、ひとつぜひ遺漏のないようにやってくれということまで話をしたことがございます。
それからさらに、これに対する安全対策の考えでございますが、暫定的に、先ほどお話がありましたように、くいとか、トラロープを支給して、地元に安全対策を講じていただくようにしてございますが、恒久的な対策としては、県が施行する河川環境整備事業で舗装とか、防護さくの設置ができますので、この点については早急に県に対して要望して、万遺漏のないように対応していきたいということで、御理解をひとつ願いたいと思います。
それから次に、水田転作の確立についてのことでございますが、学校給食での消費拡大等々について、考えてはどうだということでございますが、この点につきましては、私たち十分努力はしておりますが、この
水田農業確立対策にも、新たに、この米の需給均衡化緊急対策の一環として、地域の自主調整分としてですね、米の消費拡大の取り組みを求められているところでございます。その中にも考えられる9つのタイプがございます。そのうちの1つに、学校給食の消費拡大がございます。現在、学校給食の関係では、学校給食法の制度、指導上では、1週間に3回、米飯給食の活用を図ることになっておりますが、全国のベースでは、平均2.2回となっておるようでございます。藤枝市におきましては、51年4月から米飯給食を開始して、段階的に回数の増加を行って、59年4月から週3回の制度となって今日に至っております。このために、さらに増加することは、米の買い入れ経費、副食の経費負担等、予算上の問題及び他の食糧納入業者の合意を得ることは、はなはだ困難が予想されますので、したがいまして、従来からの家庭教育学級生及び未就学児童等の試食会による米飯給食の啓蒙普及活動を行ってまいりたいと、こういうように存じております。
また、米飯給食とは別の立場で、農協等と連携をとりつつ、米の加工食品の導入、あるいは各種行事、イベント等を通じて、段階的に米の消費拡大に努力をしてまいりたいと、こういうように存じます。
次に、米飯農家への減反、転作割り当てについての御質問でございますが、確かに10アール程度の小規模農家の皆さんに転作の協力をお願いするのは、いささか不本意な面もありますが、しかし、本市の実情は、現在1戸当たり平均水田耕作面積が35アールでございます。したがいまして、過半数近くが米飯農家と言っても過言ではないと存じますので、仮に10アール程度の小規模農家が転作しなかった場合は、他の水田耕作農家の転作率は、我々、今現在38%、こういうように言ってますが、今回は37%になっておりますが、これがさらに上回る40%等々になろうと存じます。このような転作率になりますと、水田農家の合意を得ることは非常に困難となります。このようなことから、小規模農家、あるいは売り渡し農家に区別することなく、共通観点の立場で、需給調整に協力願うことが、望ましいと考えているところでございますので、よろしく御理解をいただきたく、答弁とさせていただきます。以上でございます。
○議長(西郷芳晃君) 三ヶ尻君、よろしゅうございますか。
◆6番(三ヶ尻進君) 再質問というより要望になろうかと思いますけれども、朝比奈川の危険箇所についてですけれども、市長も直接、この現場は見られたということでもありますし、また、本当に管理道路だからといって、入ってはいけないというわけではないわけですから、そこらで危険を感じたということで、早急に安全対策を施していただけるという、本当にありがたい御答弁でございますので、早急にやっていただけるということで、地元の皆さんにも御報告をしておきたいと思います。
それから、水田対策についてでございますけれども、減反割り当ては、最終的には部農会の役員さんのところに、その減反の取りまとめが来るわけでして、現在は、御承知のように、都農会の役員だからといって、農家が本業といいますか、専業の方は少なくなっているわけでございます。こういった問題について大苦労して、いろんな趣旨よりは、どちらかというと感情的にもなって、非常に人間関係もうまくいかなくなってしまうというようなことも結構あるわけでして、こんなやり方をいつまでもしておれば、いつかは行き詰まってしまうじゃないかというような感じがしてなりません。まあ私も、どういったことが一番いいかということはわかりませんけれども、当局の方でも、こういったことにつきましては、いい方法を考えていただいて、そして、皆さんが納得できるような形の水田農業の確立をしていただきたい、ということを要望して質問を終わります。ありがとうございました。
○議長(西郷芳晃君) この際、暫時休憩いたします。
午前10時24分休憩
午前10時38分再開
○議長(西郷芳晃君) 休憩前に引き続きまして会議を開きます。
一般質問を続けます。
1番 田沢錠一君。
(登 壇)
◆1番(田沢錠一君) 私は、通告をいたしました2点について質問をさせていただきます。
まず最初は、
教育センター構想と、最近の教育問題についてでございます。
今、教育改革が国民的重要課題となっているわけであります。しかし、臨教審、教課審などの答申は、国民の期待にこたえ得る内容となっておらず、それどころか、負の教育改革の危険さえあるわけであります。やはり教育基本法に基づく民主教育を基礎に、現在激しく変わっている子供たちをとらえ直し、従来の画一的価値観の押しつけや、管理型の学校教育でなく、あくまでも子供を主人公にした、真の教育改革でなければなりません。今、小・中学校を改革するためには、少しでも個人の自由、創造性、独自性、そして個性を認める部分をふやしていくことが最も大切であり、このことは、子供も教師も、学校全体の問題であります。
教育とは、若い世代が社会人として、ひとり立ちして生きたいくために、力をつけてやることが最も大切であり、将来の社会に向かって、言うなれば、よく言われる、21世紀を展望した新しい発想で、一人一人の個性に合った、行き届いた教育を進めることが最も重要な課題であります。
そうした視点に立って、過去にも質問があった経過がございますけれども、やはりこの問題は緊急な課題であるということを考えて、早期に、この教育センターを建設して対応すべきと考えますけれども、その構想について、まず市長並びに教育長のお考えを伺うところであります。
2番といたしまして、建設については、もちろん市独自のセンターが望ましいということも言えるでありましょう。または、現在青少年センター等も話題になっておりますから、併設ということも考えられるでありましょう。しかし、現在教育面においては、志太一円として取り組んでいる面があるので、やはり広域的に3市2町での建設促進について、現在まで話し合った経緯があるか、また、これから促進を進めるべきと考えますけれども、その点についてお伺いをするところであります。
3点目といたしまして、そのためには、もちろん文化、教育を象徴する当市でありますから、用地取得を市内に確保すべきものと考えますけれども、この点についてもお伺いをいたします。
4点目といたしまして、御承知のとおり、58年をピークに、児童、生徒が大幅に減少をする状況であります。したがって、先生の余剰が当然出てきます。そういうことで、67年の40人学級完全実施とあわせて、40人学級などということでなくて、さらに、35人学級、30人学級の実施の促進を県、国に強く働きかける必要があります。その対応、その考え方についてお伺いをするところであります。
5点目といたしまして、以前にもこの問題、多く出されてきた問題でありますけれども、最近、このいじめの問題が、ある程度横ばいとなった。もしくは減少しているというようなことが言われておりますけれども、逆に、登校拒否が最近ふえておりますし、また、今後も、ますます増加するとの調査結果が出ておるわけであります。また、この登校拒否は、非行につながるおそれのある問題だけに、その原因と対応について、まずお伺いをいたします。
次に、6点目でございますけれども、これは昨日、小柳津議員からの質問で論議されました、塾の問題でありますけれども、やはりこれも毎年増加をする傾向の中で、当市は他地域に比べて塾通いが非常に盛んである。依存度が高い。特に青島地区は過熱ぎみだとまで言われていますけれども、この状況については、昨日の質問の中で、小学校が15%、中学校が55%というような答弁がありましたので、わかりました。したがって、この塾通いに対するところの今後の対応について、いま一度、お願いを申し上げたいところであります。
大きな2番目といたしまして、老朽化した
勤労者会館の早期改築を、ということでございます。
この問題については、過去もやっておりますので、細かい問題は省きまして、申し上げたいと思うんでありますが、昭和57年12月議会で質問をいたしましたとおり、60年以上の歳月を経た藤枝小学校校舎を解体をした、そのときの古材を利用して、昭和35年12月に建てたのが、現在の
勤労者会館であります。それ以来、何と27年を経過したわけでありますから、全体的には全く古い建物となっているわけであります。そればかりか、危険性この上もない建造物となっているわけであります。その後、いろいろな経過をたどって、現在に至っておるわけでありますが、もうここへ来て、対応のおくれは許されません。したがって、市長に端的に伺うわけでありますが、この改築に対する年度内の対応について、もちろん、これは63年度内でありますけれども、この対応についてお尋ねをするところであります。
以上、よろしくお願いをいたします。
○議長(西郷芳晃君) 当局から答弁を求めます。教育長。
(登 壇)
◎教育長(曽根雄一君) ただいまの田沢議員さんの御質問にお答え申し上げたいと思います。
まず、
教育センター構想の問題でございますけれども、御説のとおり、21世紀に向けての教育のあり方を考えるときに、児童、生徒の育成、教員の資質向上、さらに、生涯教育という面からも、教育の中枢機能の役割を果たします、教育センターの設立は必要なことであると、深く考えているところでございます。教育委員会といたしましては、本年度教育委員の行政視察で、全国的にも非常にすぐれております、尼崎市立教育総合教育センターを視察いたしました。かなり充実した内容で、本当に感激をしたわけでございます。当市といたしまして、将来に悔いのないセンターを建設するためには、児童、生徒、教職員のみならず、市民をも対象とした各種研修室、各教科の研究室、教育関係書籍等を備えた研究室、教材開発や教育情報の収集と提供のできる施設設備、教育相談室等、あらゆるものを備えたものにしなければなりませんし、その運営に当たる有能な職員も、相当の数を必要としますので、慎重に研究を深めているところでございます。なお、当市はそういうわけで、現在教育センターはございませんけれども、県立の三島にございます教育研修所の活用、各学校内及び各学校間の教員研修は、県下的にも、最も充実しているものと確信をしているところでございます。また、広域的に3市2町で建設してはいかがかとの御意見でございますけれども、他市町との関係もございますので、今後慎重に検討してまいりたいと考えております。
次に、児童、生徒の減少に伴う学級減に対処するための、教員の余剰対策ではということでございますけれども、これは申すまでもなく、本質的には子供の個性尊重の教育を充実するために、35人学級、あるいは30人学級の実施促進を、国や県に働きかけるようにとの御意見につきましては、きのう山田議員さんにお答えいたしましたとおり、各関係機関に対しまして強く要望していく所存でございます。
次に、登校拒否の原因と対応についての問題でございますが、本年度、市内では約30名ほどの生徒が、何らかの形で登校拒否児となっております。その中には活力が感じられず、無気力で怠惰のため登校をしない者と、家庭や学校の生活に意義を見出せない、いわゆる不適応者と、あるいは精神的な病気の者と、3つのタイプがあろうかと思います。その原因も、その3つに大別いたしましても、個々によってまた異なるわけでございます。したがって、非常に難しい問題ではございますけれども、一般的には今から申し上げるようなことが考えられます。
大きく構えますと、経済優先の社会構造の中で、人間関係が希薄になっていることが挙げられます。家庭においては子供の数が減って、過保護となり、学歴志向の中で期待過剰から過干渉が目立ちます。一方共働きの家庭等がふえて、仕事が多忙のため放任となり、親子の交流不足が考えられます。また、学校においては、教師は個々と一対一で触れ合う時間を生み出すべく努力はしているものの、何といっても集団教育でございますので、十二分ではないとも考えられます。そうした中で、子供たちは耐える力に欠け、社会性が未熟で、自立性が欠如し、不満感、不全感が支配するようになってまいります。このような子供をめぐる社会、家庭、学校に、それぞれ問題点があるわけでございますが、中でも幼少期における家庭教育が大切なことは言うまでもありません。さて、その予防や治療についてですが、個々に応じた対応が必要かと思います。学校では、担任が次の点に留意して指導をしております。集団の規律を維持しながらも、可能な限り個に応ずる柔軟性を持った指導に努める。2番目に、一人一人と触れ合う人間関係をつくる。3番目に、友情や連帯感に満ちた学級を育てる。4番目に、親との信頼関係を持つように努め、親のありがたさ、親への感謝の念を育てる。こういうようなことを考えて、努力しております。
家庭では、次の点に留意することが必要であると思います。まず、子供の欲求不満を、その原因を排除するということでなくして、むしろ精神力で解決する場の設定、それから親子関係を改善すること、特に父親の愛情としつけが必要です。次に、自分を見詰めさせ、自立させるための時間をとってやり、いろいろな体験をさせる。次に、子供と一対一で相互理解、信頼の上に立って、本気で取り組む。もう一つ、学校の教師を敬う心を育てる等々が考えられます。本市では、青少年相談室、家庭児童相談室、志太病院診療内科等の各施設が、お互いに協力し、連絡を密にして日々治療に当たっており、個に合った指導を心がけております。既に学校へ復帰した者も数名おります。学校に対しましては、初期の段階で各施設に相談されるよう、お願いをしているのが現状でございます。
次に、塾の問題でございますけれども、その状況については、きのうの小柳津議員さんの御質問にお答えしたとおりでございます。塾と学校教育の相違点を明確にして、学校教育における全人教育について御理解をいただきたいと、こう考えておるわけでございます。学校においては、自信を持って知・徳・体の調和ある発達の実現のために、日々努力を地道に重ねてまいりたいと思います。なお、各御家庭では、学校教育と塾との相違点の認識を深めていただきまして、学校教育に対する信頼をしていただきたいと、このように思っているのが現状でございます。
以上、全般の問題についてのお答えといたします。よろしく御理解願いたいと思います。
○議長(西郷芳晃君) 次に、市長から答弁を求めます。
(登 壇)
◎市長(飯塚正二君) 田沢議員の御質問にお答えします。
何か
教育センター構想について、市長の所見、構想についてということもありましたが、曽根教育長から答弁したのに、私も同感でございますので、よろしくお願いします。
次に、老朽化した
勤労者会館のことについてのお尋ねでございますが、市の総合計画の中でも、勤労者福祉施設の整備推進という内容で掲げておるのが実情でございます。この推進の考え方といたしましては、昭和63年度の中で、関係の皆さんの御意見を伺うなどして、規模、内容等について方向づけをしていきたいと考えております。改築の時期につきましては、ただいま申し上げましたような方向づけに基づきまして、財政的な面も含めて、早期に着手すべく、検討してまいりたいというように考えておりますので、よろしく御協力のほどをお願いいたしまして、答弁とします。
○議長(西郷芳晃君) 田沢君、よろしゅうございますか。──1番。
◆1番(田沢錠一君) 2番の点については、前向きな答弁いただきましてありがとうございます。
1番の問題について、少し再質問をさせていただきます。
教育長の答弁の中で、やはりこれは重要な21世紀に向けての大きな教育課題だということで、生涯教育の場として、また将来に悔いのないものをつくっていくという考え方が述べられました。そういうことで、教育委員会としましても、視察をされた内容等もお話がありました。兵庫県の尼ケ崎市だと思いますが、将来に悔いのないものをつくるということで、時間を要するかもしれませんけれども、先ほど申し上げましたとおり、やはりよく教育長がおっしゃるように、教育は人なりということでありますから、やはり早い時期に人づくりが、非常に大切な時期に来ておるんではないかということを考えまして、早い時期にひとつ取り組みをしていただきたいということを、強くお願いをするところであります。教育の問題は、我々無知な者が申し上げるまでもなく、専門家の方がいらっしゃいますから、そういう人たちにおまかせをすればいいんでありますけれども、我々は我々としてのまた考え方、いろいろ聞いたり見たり、学んだりした中で感ずる点を、若干申し述べさせていただいて、そんなことはわかってるというかもしれませんけれども、申し述べさせていただきたいと思うわけであります。
この件については、過去にも質問があって、子供の数が減るから空き教室が出る、そういうものをある程度利用したりとか、また、現在の教育会館が利用できるではないかというような質問もありましたし、その当時の答弁では教育長は、また時期が来たらというような答弁でありましたが、本日はそれより前向きな答弁になったと私は信ずるわけであります。そういうことで、教育の重要性については、今さら言うまでもございませんが、やはり、そのセンターの建設をすることに意味があるわけでありますから、これこそが行政で実施をしなければならない課題であるわけであります。
簡単に考えてるところを申し述べさせていただきますと、もちろんセンターをつくって、やらなければならない仕事は幾らも、教育長が考えておられることだと思いますけれども、もちろんこの先生の資質の向上であるとか、児童、生徒の力の向上、それから学習をする大きな拠点であるというようなこと、また現在非常に問題となっております定員数の問題なんかも、非常に大きな問題だと思いますね。そういうことで、指導が徹底しないというか、回りかねるというような問題等もありますし、また先ほども申し上げましたように、1クラス30人が、どういう方面から意見を聞いても適切である、適当であるという結論といいますか、そういう意見が出てるんですね。そういうことから、やはりそういう30人学級にもってくための、いろいろ研究とか、そういういろんな問題があると思いますので、そういうことを含めてやっぱり必要でありますし、また、この授業の内容の教材の精選といいますか、そういうためにも、センターがいかに必要だということが言われるわけであります。
また、効果的な教え方、もちろんその子供一人一人に合ったデータをそろえて、また、そういうこともセンターの大きな仕事になってるわけであります。また、教室で先生が教えるにも、大体40人なら40人の平均を念頭に置いて指導するんだと思います。そういうようなことから、できる子供には物足りなさがありますし、それからできない子供には大きな負担があると、そういうなかなか難しい面があるわけですね。そういう点で、やはり40人以上では、もちろん一人一人に目が届かないというようなことから、できる子供、できない子供の対応が非常に難しいと思うんですよ。そういうことから、30人学級なんていうことは、何回も言うけれども、必要になるわけですね。そういう学習の個別化等、これなどもセンターの大きな役目だということが言われるわけであります。
また、細かいことを申し上げて申しわけありませんけれども、学校で行うその成績の処理についても、もちろん現在は点数で処理をされておると思います。当然だと思いますけれども、そうでなくて、内容をしっかり分析しなければならないということが言われております。例えば問題を5題出して、そして1題できれば20点で、5題できれば100点になるわけでありますけれども、 100点、80点、60点、40点と、こういろいろ段階ができますが、例えば60点を例にとりますと、1番、2番、3番、3題まではできたけれども、4題、5題ができなかったとか、3、4、5題ができたけれども、1題、2題はできなかったと、そういうような内容を調べてみると、ただ60点だから、これは一山全部60点ということでなくて、その子供は1、2、3ができても4、5ができなければ、こういう点は理解しておるけれども、こういう点がまだ理解が足らないんだなと。それから4、5、6ができた子供は、そちらは理解しておるんだけども、1、2の点がまだ不理解だと、そういう同じ点数でもいろんな一人一人によって違うと思うんですね。1番、3番、5番のできた人もあるでありましょうし、いろんな形があると思いますね。そういうようなことを一人一人内容をとらえて、それではまだ理解できない子を、どうしたらわかっていただけるような指導をするかっていうような、そういうデータを全部そろえてやるには、現在の学校では非常に難しいんだそうですね。
そういうようなことを考えますと、やはり早急にセンターを設置をして、先ほど教育長がおっしゃいましたように、有能な人材をやはり置かなければならぬということを言われましたけれども、例えば我々が望んでおる、将来3市2町で、藤枝市あたりが中心ですから、その辺へどっかり用地を求めて、立派な教育センターを設置して、そこを中心にいろんなデータをそろえてやってくということがね、いかにこれから必要であるかということが言われるんだろうと思います。そういうようなことで、または教育の、子供の成長のプロセスというものを、やはりこれもデータに打ち込んでいく必要がある。
これは現在まだやられておらないようですけれども、例えば2年生から3年生に進学する場合に、2年生を受け持った先生が3年生の受け持ちの先生に、この子はこういう特徴があるよ、特別何か体が弱いとか、いたずら坊だとかっていうことは引き継ぐかもしらぬけれども、40人全員に対して、こういう家庭状況だというようなことはね、引き継ぎはなかなか難しいと思うんですよ。今、先生はいろいろ職務が多忙化しておりますから、そういう個々の問題は非常に行き届かない状況だと思います。そういうようなことで、やはりこのセンターで、そういう子供が生まれたときからの、この子は何歳のときに、こういう大きな病気をしたとか、交通事故に遭ってけがをした経過があるとか、そういうようなことを全部データに打ち込んでおけば、一々前任者の先生から引き継ぎを細かくしなくても、わかるわけですね。そういうようなことも非常に必要になってくるわけだと思います。
そういうようなことで、この子供は過去に、例えば学級の役員をやったとか、こういう役割をやったとか、スポーツ少年団でこういう活躍をしたっていうようなことを、一々そういうことがわかるわけですね。そうしますと、新しく受け持った先生は、君は過去スポーツ少年団でこういう活躍をしたそうだなっていうようなことを言えば、やっぱ子供は、あ、先生はここ2、3年前も知ってるんだなっていうようなことになれば、やっぱり子供というのは、ものすごくいろんな面で意欲を持つわけですね。細かいことを申し上げましたけれども、そういうこと等も含めて、いかに大切であるかということが言われるわけであります。
さらに、もちろん教育は、ある程度学問を向上させなければなりませんので、大体1つの教室の中で、3分の2の子供が、いろんな先生が教えることを理解をすれば、そのクラスというのは、ほんとに生き生きするっていいますか、生活態度がものすごく変わるっていいますか、向上するというようなことが言われますね。したがって、その半分くらいの子供がわからないと、何となくざわざわして前へ進まぬということが言われております。そういうようなことから、こういうデータをそろえることも必要でありましょうし、いろいろ申し上げればきりがないほどあると思いますけれども、こういう多くの問題を抱える中で、先ほど来申し上げておりますように、この教育センターの役割というものが、いかに重要であるかということは、先ほど教育長も言っておりましたので、将来に悔いのない立派なセンターをつくるようなことを、ぜひ一日も早く対処していただくように、ひとつお願いをしたいと思っておりますけれども、これらについて、他の市町村に話しかけをした経過がありますかどうか、その点についてお伺いをしたいと思います。
それから2点目の問題については、将来的に3市2町でということを、私は申し上げたわけでありますけれども、尼崎市は大体50万人口ですし、それから藤沢市が、これも立派なセンターがありますけれども、人口は33万、県の西部でも佐鳴台ですか、あそこに西遠のセンターがありますけれども、あれは広域でやっておりますし、やはり市独自でやるのもいいですけれども、言い方は悪いけれども、効率的なことを考えますと、やはり30万といいますか、そういう人口の中でやってくということが、いいんではないかということが言われておりますので、ぜひこういう点を含めてやっていただきたい。それから先ほど1件、私の方から質問しましたけれども、用地の取得ですね、これについても早い時期にひとつ、やはり中心である藤枝市に求めていただくということについて、どう考えるか、この点についてもお伺いをしておきます。
それから4点目の問題でありますけれども、子供が非常に多く減少をするわけであります。今、この志太地域でとらえますと、この6年間で1万人近い子供が減少をするわけですね。4万7、8千から3万7、8千になる。細かく言うと、小・中合わせて1年に1,500人減ってくわけですね。市内でも相当多くの子供が減るということも言われております。5年間で3,500人減るというようなことも言っておりますし。そういうことで、子供が減ることによって先生の余剰が当然出るわけですね。単年で申し上げますと、来年63年度で、この志太地域で158名の先生が余剰だということが言われております。そういうことで、これをどうするかという質問をすれば、榛原とか小笠の方は子供が減らないようですから、そちらの方へ転任をしてもらうということになるかもしれませんけれども、そういうやりくりだけでなくて、私はもっと強くあれですね、関係機関に要望していくということですけれども、この30人というものに対しての認識を、さらにさらに深めていただく中で、取り組んでいただきたいと思うわけです。
そういうことで、この先生の余剰を全部賄われるのかどうなのか。例えば藤枝市で言いますならば、20人くらいの余剰が出るんじゃないかと思うんですよ。ちょっと細かい計算はしておりませんけども。それが63年度すべて配置がし終われるのかどうなのか、その辺をお伺いしたいと思っております。40人学級が近々完成するところですから、なかなか35人、30人というものは難しいということのようですけれども、例えて申し上げますならば、こういう面においては、日本は非常におくれてると思うんですね。何か経済とか、いろんな面は先進国だと言いますけれども、この学級数等については、非常におくれてるということを言いたいわけですが、過去調べたデータによりますと、世界的には、諸外国を調べてまいりますと、オランダが40人、それからノルウェーが35人、それからスウェーデンは20人から27人だといいますね。クラスの人員が。そういうことで、さらにはフランスとかアメリカとかイギリスとか、イタリアとかスイスとか、フィンランド、これらは全部25人学級でやっておるという状況を見ますと、ほんとに日本はおくれているなあという感じがします。そういうことで、さらに強くひとつ30人学級を念頭に置いて、力強くひとつ要望をしていくということでございますから、よろしくお願いをしたいと思います。
それから5番目の問題ですけれども、これも過去、小柳津議員から何回か出されておる、登校拒否の問題等を質問させていただいたんですが、市内にも30人くらい現在おられるということで、ほんとに私も聞いてびっくりしたわけですけれども、中でも1カ月以上拒否をしておる子供が半数あるというようなことも聞いておりますし、先ほど私が言いましたように、この登校拒否は非行に走る懸念が非常に多いということから、やはり小学生のうちから、この登校拒否の問題をつぶさに調べて、中学に送るまでにそういう子供をなくしていくような手だてを、力強くやってく必要があるんではないかということを考えますので、こういう点に対する指導の徹底をお願いしたいところであります。
広範囲的に志太地域で調べますと、やはりこの志太地域でも、小学校で107名、それから中学で87名、合計で、この志太地域全体で194名の登校拒否の子供があると言われております。そういうことで、先ほど私が言いましたように、将来非常に、この登校拒否の子供がふえる可能性があるということがデータで出ておりますから、ほんとにただごとではない状況でありますから、ひとつこの点についても、今後どうしたらいいかといいますか、そういう指導についてもお話がありましたけれども……
○議長(西郷芳晃君) 田沢君、あと3分です。
◆1番(田沢錠一君) この登校拒否をなくしていくには、やはり先生と親と、もうほんとに心を割って話し合っていく、そして本人に働きかけていくということが、一番効果的だということが60%も占めておるわけですね。もちろん中学でも、そういうパーセントが出ておりますけれども、これも先ほど言いましたように、先生が非常に大変なので、こういう子供だけにとらわれていられないという状況も多いと思いますので、そうなってくるんだと思いますが、自信を持って何といいましょうか、先ほども細かくその原因等も教育長からお話がありました。そういう点、私も聞いてよくわかりますので、こういう点を念頭に置いて、まず父兄と話し合っていくということが一番大切でありますから、そういう点についてよろしくお願いをしたいと思っております。
それから、最後の塾の問題ですけれども、これは昨日もありました。そういう点で、小柳津議員からも、塾が盛んだということは、逆に教育の崩壊につながるではないかというような極論もありましたが、これはもちろん心配の余り出た発言だと私は思っております。そういうことで、小柳津議員も最終的には、塾に対して歯どめをしていくべきではないかということを結んでおられましたので、私も最終的には塾に対する歯どめを……
○議長(西郷芳晃君) あと1分です。
◆1番(田沢錠一君) そういうことで、塾に対する、家庭の感じといたしましては、いろいろあると思うんですけれども、まず一番学校教育で大切にしてほしいということは、やはり親が望むのは、基本的な学力を身につけるということです。これは当然のことでありますけれども、果たして塾通いが本当にいいのか。塾というのは本当に短期間に、ただ学問をつけるだけであって、全体的の全人的な教育というものに対しては、なかなかならないと思うんですね。例えば今、藤枝市で言うならば、北中が非常に学力が前に進んでおるということを言われておりますけれども、それはある程度塾が手伝っておると思いますが、最近では瀬戸谷の中学が、非常に学力がぐっと伸びたということを言われております。しかし、瀬戸谷の方は塾に通ってる子供はほとんどないわけですね。40人のうちに1人か2人だと言われておりますし、そういうことを考えますと、やはり40人全体の中で、ある程度低い人を特別に教育をしたということが、そういう結果になったわけです。
○議長(西郷芳晃君) 田沢君、時間です。教育長、答弁を願います。
(登 壇)
◎教育長(曽根雄一君) 田沢議員さんの再質問、御要望についてお答え申し上げたいと思います。
教育センターにつきましては、大変力強い御要望をいただいて、私自身といたしましては感謝申し上げているわけでございます。しかし、ただ早急な余り千載に悔いを残すものはつくりたくないという点で、早急ということは具体的に無理かとは思いますけれども、本当の意義のあるセンターにしていきたいと、このように考えております。
30人学級の問題につきましては、もちろん、これはもう教師と生徒との比率は、これは教師1人について、生徒が少なければ少ないほどベターであることは言をまたないわけでございまして、御趣旨には大賛成でございます。したがって、全国の市町村の教育長協議会、あるいは全国の都市教育長協議会等々には、必ず文部大臣も出席していただきます。この場で既に何回か要望を申し上げてはおりますけれども、今後引き続いて最善の努力をしていきたいと、このように考えております。
なお、いろいろ個々の具体的な問題についてのお考え等々も拝聴しております。ただ、こういうものがさらに整備されると、例えば生徒、子供の個のデータというものを、センターができれば、そこへディスクシステムあたりで記録しておく等々は、大変データは豊富になるとは思いますけれども、現在でも十分とは申しませんかもしれませんけれども、学習指導要録というものが各学年ごとに記載されて、それらの生徒の特色等は記載され、次の学年へ移行していくと。あるいはテストの結果等で、こういう問題はでき、こういう問題ができなかった等々については、学習の場で可能な限り教師が対応していると、こう自信を持っておりますので、万全にはなりますけれども、今何もやってないと、こういうわけでないことは御理解を願いたいと、こんなふうに思います。
それからなお、他市町村と話をしてあるかという話でございますけれども、現在まで3市2町でこの話をしたことはございません。が、今後話しかけていきたいと、こう思います。そのときの用地はどうなるかといっても、まだそういう状態でございますので、とても用地の問題まではいきませんけれども、それがどうなるかによって、それはもちろんもし広域市町村でやるならば、藤枝へ置いてもらいたい願望は、一番強いわけでございます。
それから、教員の余剰の問題でございますけれども、これはあくまで教員が余剰になるから云々ということではなくて、私が先ほど申し上げましたように、個に応じた学習指導、万般な生活指導ができるために、学級定員を減らしてもらいたいという我々は考え方を、表向き持っております。したがいまして、そういう意味ではございますが、いずれにいたしましても、きのうのお話にもございましたように、40人学級がまだ過渡期でございまして、これがとにかく達成できなければ、その次の段階は具体的には無理かとは思いますけれども、ただ、強い要望は重ねていくところでございます。
登校拒否の指導につきましても、十二分に今後対応していきたいと考えておりますが、いずれにいたしましても、これらについては大変家庭が、責任を回避するわけではございませんけれども、家庭が非常に問題が多い場合が多いわけでございまして、連絡を密にしてやっていきたいと思います。
塾の問題につきましても、お答え申し上げたとおり、やはりこれは営業妨害を我々はするわけにはいきませんので、いわゆる学校を信頼していただけるというふうに、もちろん基礎学力というような面についても十分努力はしていくとともに、あくまで学校教育でございますので、くどくど申し上げたとおり、全人教育という立場で、自信を持って対処していきたいと、このように考えます。
以上、お答えにかえます。
○議長(西郷芳晃君) それでは次へ進みます。26番 杉森十志雄君。
(登 壇)
◆26番(杉森十志雄君) 私は、通告に従いまして、3点について市長に伺っておきたいと思います。
質問の第1は、志太病院の移転問題と、医療行政についてであります。既に皆さんも御承知のとおり、市立志太病院は、昭和25年に職員30人、病床数50床でスタートしたものであります。現在の場所での開設に当たっては、財政力の乏しい時代であり、医療に対する住民の理解も薄く、むしろ旗を立てた強力な反対運動が起こる等、先輩たちの苦労は、はかり知れないものがあったと考えられます。こうした中で、志太病院の伝統は、二階堂名誉院長のもと、どこか痛いところを治すだけの病院でなく、病気になる前の市民の健康管理、予防医療の充実を目指してきたものであり、昭和54年12月には大幅な増改築を行い、現在の400床余のベッドを持つ病院に発展してきたところであります。
そこで、端的に市長に伺います。第1に、昭和54年の改築当時にも、既に敷地は狭く、増改築は無理だという意見も多かった中で、現在地にした理由と将来への見通しを、どう立てていたのか、まず伺っておきます。
第2に、市施行の区画整理地域でありながら、駐車場不足や、これ以上の施設拡張が困難になってるときに、どうして換地設計の中で、志太病院の用地確保に取り組まなかったのか。昭和54年の改築に当たっては、建設費で26億7,500万円、器械が8億6,200万円と、巨費を投じたものであり、10年足らずで移転をすることは、公費のむだ遣いであり、市長として計画と見通しの甘さによる失政と考えるが、どう政治責任を感じているのか、伺っておきます。
第3に、現在、県の地域医療計画に間に合わせるため、650床を基本に、駿河台地区を新病院用地として内定しておりますが、私は、昭和54年の二の舞いをしてはならないと考えます。新病院の用地は、1つ、将来の医療の発展に対応できるよう増築可能な場所であること。2つ目は、市民の利用の立場から考えて、平たん地で自転車、歩行でも可能な利便性に富んでいること。3つ目は、志太病院の歴史的経過に立って、圧倒的市民の納得できる場所が必要と考えます。こうしたことから市長に伺いますが、現在の内定地は高台であり、風も強く、拡張の見通しもなく、地上10階構想は、大規模地震が叫ばれているときに、緊急時の避難、誘導にしても、患者にとっては最大の不安があると考えられます。どう判断されているのか伺います。
第4、瀬戸新屋、水上地区に対しては、セントラル病院から、死活にかかわる問題として、反対の意思表示がされていることから避けたものでありますが、今後セントラル病院とは、一定の診療分担等、十分な話し合いをすることによって解決できる問題であります。水上地区への設置こそ最適地と考えられるが、禍根を残さないためにも、どう話し合いを進める考えか伺います。
第5に、今日建設する新病院は、文字どおり11万市民の信頼にこたえる、予防医療にとっても、地域の拠点としての役割を果たしていかなければなりません。そのためには市、医師会、志太病院と3者が一体となった、将来に向かっての藤枝市における、地域医療の構想をつくることは、極めて重要であります。こうしたことから、市長は、地域医療構想をつくる考えがあるかどうか。また、そのためには、仮称藤枝市医療懇談会を設置する考えがあるかどうか、伺います。
次に質問の第2に、駅南へのアピタ進出と、商工行政について伺います。
現在駅南地区において、4月1日以降開店に向け、アピタ出店の建設工事が進められています。既に商調協においても、5条申請について、62年12月17日には結審をしているところであります。現状の道路整備状況で開店したら、周辺の混雑と、志太病院への患者の出入りや、救急車による患者移送にも支障を来すことは目に見えております。その上、
区画整理事業の工事の錯綜等考えたときに、当初、道路整備ができるまでは出店は認めないという大前提に立って、市長として、現状での出店については見合わせるよう、強力な指導を行うべきと考えるかどうか、伺います。
第2に、アピタ出店によって予想される混雑等からの事故については、道路管理者である市長の責任が問われる問題でありますが、どう考えるか伺います。
第3に、現状ですら円高不況の中、藤枝市の小売業者の営業は深刻なときに、アピタ出店によって駅前商店街、本町地区等、広範囲にわたって深刻な影響が考えられますが、どう対処していくのか。また、地元商店街育成のため、どう指導していく考えか伺います。
第4に、これ以上の大型店の出店は凍結し、コンビニエンスストアに対する規制を強化すべきと考えるがどうか、伺います。
質問の最後に、
水田農業確立対策事業について伺います。
現在、中曽根内閣から竹下内閣にかわった日本政府は、いよいよ戦後政治総決算の仕上げという形で、アメリカの圧力に屈服して、産業構造調整路線に基づいて、2月2日には、政府自民党はガットによる勧告の受諾を決定し、農産物の自由化12品目に道を開き、主食である米の自由化に向けての地ならしを始めております。日本農業過保護論や、国際的立ちおくれ論を振りまいて、農民と都市消費者を分断させ、農業切り捨て政策を進めようとしています。文字どおり農業と農家が存亡の危機に立たされているとき、日本農業を守り、農地を保全し、守ることは、国土を守る上からも極めて大切であります。
こうした立場から、第1に、昭和62年度の在庫60万トンは、本来国の責任で処置すべきであって、末端農家への責任転嫁は言語道断であります。市長として返上するよう、強く働きかける考えがあるか、伺っておきます。
第2に、昭和63年度
水田農業確立対策事業に当たっては、第1に、農家の自主性を尊重し、強制的割り当てをしないことについて、市長の考えを伺います。第2に、10アール未満の保有米農家に対しては、転作対象から除外することについてどうか。第3に、減反政策に協力した農地に対する固定資産税評価は、見直して減免することについてどうか。第4に、市単独の上乗せ助成の増額について、どうする考えか。また、地場産品に対する価格安定対策を講ずることについて、どうか伺います。
以上、よろしくお願いいたします。
○議長(西郷芳晃君) 当局から答弁を求めます。まず最初に、市長。
(登 壇)
◎市長(飯塚正二君) ただいま杉森議員の御質問にお答えいたします。
第1点の、志太病院の移転問題と医療行政についてでございますが、この点につきましては、昭和54年の増改築の際に移転を考えなかったのか、という御質問でございますが、御承知のように昭和40年代の病院運営は、医師の確保が非常に困難な時代でもございました。市民の皆さんの医療ニーズに十分こたえることができず、また経営的にも極めて厳しい状況下にございました。そこで、昭和47年に高度医療への対応と健全経営の確立を柱として、病院運営の抜本的対策を図るために、プロジェクトチームを発足させ、昭和50年度までの間に業務研究を行ったわけでございます。その結果として、病床数は500床程度とし、通院患者の利便性、救急患者への機動性を考慮して、現在地での増改築が最も好ましいという結論に達しましたのでございます。その際、議会の皆さん方の同意もいただいて、昭和52年度から事業に着手したわけでございます。御質問の移転問題について、確かに一部意見がございましたので、十分に審議していただきましたが、現在地における利便性と財政的な問題もあって、新設、移転については見送られたものでございます。御理解をいただきたいと存じます。
次に、
区画整理事業の中で、病院敷地の確保ができなかったのかという御質問でございますが、駅南
区画整理事業の大きな柱として、学校用地の確保がありまして、この対策については、買い取りにより、何とか換地計画の中で処置できたわけでございます。隣接する権利者と再三再四にわたってお願いをしましたけれども、駅前の一等地であることと、相続問題等もあって、最終的には応じていただくことができませんでした。しかし、当面の対策としましては、20床増床と駐車場の確保のために、吉田製作所さんの御協力をいただいて、一部用地の拡張をすることができましたが、将来を展望した用地の確保までには至りませんでした。いずれにいたしましても、区画整理の中で既存施設への換地は、照応の原則があって、用地の確保は非常に困難であったことも理解いただきたいと存じます。
次に、移転候補地としての内定されました、駿河台地区に対する御質問でございますが、昨年12月に設置いただきました、市議会市立病院対策特別委員会において、志太病院の将来計画について積極的に御審議をいただき、将来構想として、病床数は650床程度、敷地面積は4万5,000平米以上必要であるという結論をいただきましたので、現在地での建設は物理的にも不可能であるため、移転先の候補地の選定に入ったわけでございます。立地条件の検討項目として、交通等の利便性、環境問題、都市設備の状態、土地の取得条件、他の医療機関との関係、これらを選定基準にして、候補地として大洲地区、小石川地区、瀬戸新屋地区、水上地区、駿河台地区の5カ所を提案させていただき、慎重に御審議をしていただいた結果、諸条件を最も具備している駿河台地区を候補地として内定していただいたわけでございます。したがいまして、内定された駿河台地区について、建設計画を策定して、県の地域医療計画の告示前に、認可申請手続を行ってまいりたいと考えております。したがいまして、今後においても引き続き立地場所や施設能力等、慎重かつ積極的に審議をお願いし、21世紀を目指した病院づくりに努力をしてまいりたいと考えております。
なお、建設に当たっての技術的な問題や、大規模地震に対処するための防災体制づくり等につきましては、今後専門家の御意見を十分聞いて、万全を期してまいりたいと存じます。
次に、候補地選定に当たっての御質問でございますが、先ほども申し上げましたとおり、立地条件の検討項目に基づいて、審議されたものでありまして、水上地区については、地盤の問題や都市設備の不備等、これは取りつけ道路の整備やバス路線の確保等でございます──により、買収価格がかなり高額になることから、外れたものと思いますが、いずれの場所に決定されましても、近隣の医療機関との調整は、十分図ってまいりたいと考えておりますので、御理解をいただきたいと思います。
次に、地域医療構想についての御質問でございますが、御指摘のとおり、私は地域医療の本質は、行政と医師会、公立病院が三位一体となって、機能分担を図っていく必要があると考えております。特に病院と診療所は車の両輪であり、病診連携を図りながら、質の高い医療、運営効率のよい医療が提供できるよう、努力していかなければなりません。今回の病院新設問題について、早速医師会と協議し、今後の新病院建設に向けて、医師会の意向も十分に聞いて、実施設計に入る計画でございます。御提案の医療懇談会の設置も、結構な発案と存じますが、医師会の意向もあろうかと思いますので、委員会設置にこだわることなく、積極的に対処してまいりたいと考えております。
次に、第2点の、駅南へのアピタ進出と、商工行政についてのお尋ねでございます。駅南地区の土地
区画整理事業も5年目に入っております。本年度は事業費も大幅に増額し、事業の推進に鋭意努力をしているところでございます。おかげさまで、道路、水路の築造、建物移転も順調に進み、地区内の道路事情も大分改善されてまいりました。特に幹線道路の築造と現況道路との接続を主眼に置き、地先関係者にも御協力をいただき、工事を行っておりますので、車や人の流れも、よりスムーズになると考えております。また、ユニー株式会社においても、アピタ藤枝開店に伴う交通安全対策、交通渋滞緩和のための専用の進入道路の確保や、周辺道路の待避所を設置するほか、交通指導員や誘導看板などを設置する考えであり、これらの交通問題については、藤枝警察署及び地元自治会、町内会等とも十分協議を重ねながら、対応をしているのが実情でございます。
なお、志太病院への救急車による患者移送については、現在2方面進入で対応しておりますが、4方面進入を考えており、事故防止に万全を期してまいる所存でございます。また、工事等による周辺部の混雑防止についても十分配慮して、道路の整備改善に努力をしてまいる所存でございます。
次に、道路管理者としては、道路の築造等において、道路そのものに欠陥があることに起因した事故等については責任がありますが、混雑等によるものについては、出店側の交通整理員の配置等、十分の配慮は当然のことながら、警察署の指導を得る中で、万全を期すことを、市といたしましても要請していく考えでございます。
次に、大型店の出店による地元商店街への対処指導について、お尋ねでございますが、藤枝市の小売業の現状を見てみますと、昭和60年の商業統計調査によると、販売額で約865億円で、県下21市中8番目ぐらいに位置しておりますが、消費者である11万人余の人口当たりで見ますと、販売額はよい状況ではありません。小売商業の活性化のため、商店街ごとの診断事業も行い、それぞれ研究取り組みを行った経過もございます。しかし、時代の変化は激しく、また消費者ニーズも多様化する中で、商業者、商店街においても、それぞれ努力されておりますが、駐車場を初めとした買い物環境の整備等が、大きな課題となっております。今回、大型店対策等を含め、地域商業発展に向けて、昭和63年度事業として、地域商業近代化計画策定事業を、藤枝
商工会議所事業で実施する計画であり、この事業費に対し、一部市の助成も計画し、63年度予算にお願いしているところでございます。この事業により、商業振興計画、藤枝市の商業のあり方などを求め、それぞれ提起される事業等について、商業者、
商工会議所を初め、関係機関の皆さんと十分検討協議し、効果ある活用に努めたいと考えております。
次に、大規模小売店舗法、すなわち大店法の目的は、周辺の中小小売業の正常発達と合わせて、消費者利益の保護等が目的とされており、店舗面積が500平米を超える出店について、届け出義務が課せられております。一般的には、届け出により、当該店舗の周辺の中小小売業の事業活動に及ぼす影響等により、調整が行われますが、出店場所等の違いもあり、画一的な判断は難しく、出店時のケースごとに調整等の対応が必要と考えます。
次に、コンビニエンスストアの規制強化についてでありますが、現在の藤枝市小売商業店舗出店指導要綱は、大規模小売業者の出店する店舗面積が100平米以上の出店について、届け出義務を課しております。このコンビニエンスストアの最近の出店状況は、100平米未満の出店が見られ、これに対し、商業者から要綱の見直しが要望されております。しかし、消費者の利便ということもあり、また消費者対応について、商業者にも努力していただかなくてはなりませんが、急激なる出店は、商業者も難しい面があろうと思います。規制強化についてでありますが、消費者の利便の確保、既存中小小売業者の商業確保等、いろいろな課題がありますので、関係する方々の御意見を伺う中で研究してまいりたいと考えております。
次に、第3点の、
水田農業確立対策事業についてでございます。この点につきましては、先ほど三ヶ尻議員にも御答弁を申し上げたとおりでございますが、その内容等々につきまして御答弁をさせていただきます。
最初に、在庫数量60万トンについては、63米穀年度末の予想在庫数量と考えますが、このたびの米需給均衡化緊急対策につきましては、従来の他用途利用米の拡大と、米消費拡大を図ることが基本となっております。したがいまして、とりあえず63年度の対応として、30万トンの調整数量が必要で、そのうち国ベースでは、販売業者在庫増大分として3万トン、及び米飯学校給食拡大分として1万トンの計4万トンを、国の段階で消費する方向となっております。残りの26万トンを他用途利用米数量12万トン、自主調整数量14万トンに分け、各県・市に配分されたところであります。本市には、他用途利用米37.44トン、自主調整分56.52トン、計93.96トンを配分されたところでございますが、このことについては、先般2月12日の
水田農業確立対策協議会において、お諮りをした経緯があります。水田農家の実態を見ますと、これ以上の転作面積の拡大は困難と考えますが、今日の米需給の円滑化を図るには、生産者、生産者団体、行政機関、あるいは消費者等が、おのおの相互理解の上に立ち、基幹食糧の安定、適正化を構築していく必要があろうと考えます。
なお、本対策につきましては、国段階での施策の一環でありますので、引き受けざるを得ないところであります。しかし、今日の転作面積、新たに加えられました米需給緊急均衡化対策につきましては、限界に達していると考えますので、歯どめ、さらには軽減等の処置を講ずるよう、今後関連する行政機関、農業団体等と十分連携をとりつつ、県当局などへ働きかけてまいりたいと存じます。
次に、昭和63年度
水田農業確立対策事業について、第1点でありますが、本対策の基本的考えは、生産者、生産者団体、行政機関等が一体的に取り組み、自主創意性の中から、地域の実情に合った計画転作を行うこととしています。このため、本市といたしましては、昭和62年度から9つの農協支店単位に、
水田農業確立対策推進協議会を設置していただき、各地区協議会への配分を行っております。したがいまして、算出基礎としましては、水田農家の水田耕作面積を基本に算出し、その積み上げ方式によって配分を行っているところでございます。このようなことから、地区の実情の中で、地域のよりよい話し合いのもとに、集団転作などに取り組みをお願いしているところでございます。
次に、第2点の、10アール未満の保有米農家に対しては、転作対象から除外することについてのことでございますが、先ほどの三ヶ尻議員の御質問と同様と考えますので、この答弁にかえさせていただきます。
次に、第3点の、減反に協力した農地に係る固定資産税の減免処置についての御質問ですが、固定資産税の本来の意義は、現実に生ずる収益を対象とするものでなく、その資産に応じた価値にあるとされております。したがいまして、作付、休耕にかかわりなく課税すべきものであり、減反により減免処置を講ずることは、税制面の基本的な性格から見て適当でないと考えます。
次に第4点の、市単独の上乗せ助成増額のことでございますが、国ベースでは奨励金から助成金に変わり、転作作物に対する基本額及び加算制度等も軒並みに減額にあります。しかし、本市につきましては、転作面積の拡大要因もありますが、本対策を推進するに伴い、市及び農協では独自の上乗せ加算を形成したところでございます。前年度より170%の上昇であり、その主な項目としましては、地区推進費、活動費及び目標達成加算等でございます。この目標達成加算の取り扱いについても、地区協議会の審議、調整を行い、地域農業振興のための経費の一助になるような方途を図っております。また、今後も農村基盤事業であります、水田の用排水工事等の地元負担金軽減措置なども進めていきたいと考えております。
次に、第5点の、地場産品に対する価格安定対策を講ずることについてのことですが、御承知のように、穀類を除いて、他の農産物の市場価格につきましては、気象条件、品質較差などによる差別化、及び輸入産品等の動向によって変動が激しく、生産農家も大変苦慮しているところでございます。現在、本市では、この価格安定対策を講じているものについては、野菜部門の中で玉レタスが該当しております。これには、国の価格安定対策の基準に基づき、国の補てん対象外のものを補完する形態で、市及び農協で補てんしているものであります。この制度としては、生産量、品質、規格、出荷量などの規定があり、産地としての要件を備えていることとされております。したがいまして、他の農産物等においても、同様なる価格安定対策も考えられるところでありますが、栽培作目の生産量、生産者の組織化、及び統一した市場出荷体制等を確立する必要がありますので、この点の研究課題を今後に検討していきたいと、こういうように存じておりますので、以上答弁にかえさせていただきます。よろしくお願いします。
○議長(西郷芳晃君) この際、暫時休憩いたします。
午前12時00分休憩
午後1時02分再開
○議長(西郷芳晃君) 休憩前に引き続きまして会議を開きます。
○議長(西郷芳晃君) 一般質問を続けます。
病院長から答弁を求めます。
(登 壇)
◎病院長(甲田安二郎君) 杉森議員の御質問に、私なりの考えを申し上げて、市長さんのお答えを補足したいと思います。
私、医者になりましてから約40年たちますけども、大体10年を区切ってみましても、その間の医学の進歩というのは、10年前に予測することはできないほど進歩してまいりました。現在の時点においても、これから10年どうなるんだと言われてみますと、とても想像ができません。しかし、戦後の10年、20年の変化ほど強い変化はないだろうと思いますけども、老人問題を除いては着実に進歩はしていくでしょうけども、今ほどの過去の変化ほど強くはないであろうという予想です。
で、志太病院が54年に改築をしたんですけども、大体私そのころ副院長でしたけども、ある程度審議にあずかっておりました。それで、話がありましたのは、大体49年ごろから50年ごろということだったと思います。そのころ志太病院の状態がどうだったんだということを、私なりに反省してみますと、その当時外来が、大体400か500ぐらい、それから入院が300前後という状態でございました。それで10年先、もう少し先まで考えても、大体外来が800前後、それから入院は500人前後を準備したら対応できるだろうという予想だったと思います。その当時志太病院は、非常に財政的に赤字が続いておりました。慢性的な赤字、しかも累積赤字がかなりありました。かなり市の補てんをしていただいて、あるときには帳消しにしていただいたりなんかしてやってきたと思います。で、病院の利用も大体70%前後であったと思います。病床ですね。
そういう状態でありまして、新しい病院をつくらなきゃいけないと、そうでないと、ともかく、その当時非常に医者の不足に悩んでおりました。それで、ともかく新しい病院をつくって、新しい器械を入れなければ医者が来てくれないと、見向きもされないと、なかなかその当時医者を呼んでくるというのは、非常に苦労でございました。それで、そこである程度踏み切って、病院の面目を一新しなければ医者が来てくれないということで、話がだんだん進んでいったと思います。規模は今申し上げたとおりです。その当時まだ病院の中には、伝染病棟とか、看護宿舎とか、我々の古い住宅とか、そういうような土地がまだありまして、十分利用されておりませんでした。そういうことで、それで財政的な赤字が慢性的に続いておるということで、非常に莫大な金をかけてつくるということは、なかなか言えなかったという状態だったと思います。
駐車場の問題というようなものも、たしか出たと思いましたけども、こんなに
モータリゼーションの激しい時代になるとは、こういうとこでは、確かに見通しは甘かったかもしれません。しかし、駐車場も周りの駐車場を借りたり、あるいは建物を建てて立体駐車場にしたら何とかなるだろうと、あるいはまた区画整理で、もう少し土地をつけてもらえるだろうというような予想が、確かにありました。そういうことで、今の病院の空き地を十分利用して、それで500前後の病院をつくっていったらやっていけるだろうという予想がありました。それから、その当時病院を全部つくり変えるということになりますと、たしか60億円ぐらいかかるんじゃないかというようなことを言われておりました。その当時の藤枝の財政状態、とても60億なんて金が、どっからでも出っこないというようなお話も、たしかありました。そういうことで、現在の土地に残ろうということに決まったんだと思います。
そういう500床、それから外来が800人ぐらいの予想でまいったわけでございますが、現在になってみますと、外来が850人から多いときは約1,000人と、で、入院も400人を常時突破していると、こういう状態になってまいりました。しかもこれは、ほんの1、2年の状態でございます。
その見通しがですね、いかに難しいかということを一例を申し上げますと、島田の病院も大体同じころに建設を計画しておったわけですけども、それでもたしか460でしょうか、そのくらいを考えておったわけです。それで、もう既に足らなくなったということで、760までをつくるというふうに切りかえたわけです。焼津の病院にしましても、57年にたしか410ですか、そのくらいの病床で病院をつくったわけです。ところが1、2年たちますともう既に足らないということで、600床と、こういうふうに切りかわったわけです。いかにその状況の判断が難しいかということの一例だろうと思います。
で、志太病院は500床ということで考えたわけですけども、病院ができましても、やはりその当時非常に院内の、不幸なことに医者の紛争なんかありまして、医者が集まってまいりません。それで病院が十分利用されないと、こういうような状態がありました。1、2年続きました。それで翌年、たしか今の5階の上に6階をつくるという考えで、あそこがたしか100床できるはずだったんです。ところが、その翌年建築法が変わりまして、もう既につくれなくなっちゃったと。1年たっって――1年か1年半だかわかりませんけども、建築法が変わったんです。つくれなくなったと。それで433に落ちついちゃったわけです。そういう事態があります。ですから、あれが建築法が変わらなきゃ、今は500床ということになっていたんだろうと思います。昨今の病院の手狭さということは、90何%で410とか、毎日病床探しに苦労してるというのが実情ですから、もう4、5年ということでなくて、あすにでも移りたいわけです。しかし、そうもまいりませんけども、現在の病院の待てる限度というのは、私は4年くらいと、もうそれ以上はなかなか待てないんじゃないかというように考えております。
それから、あそこに残った理由を、そのように私説明しましたけども、最大のやはりあそこに残った理由はですね、やはり財政的な問題だったというふうに私は考えております。
今度はそのほかのことをお答えしますと、病院が移らなきゃいけないということは、現在の患者の込みようということと、これからの医療に対応してくためには、あそこでは何一つ新しい設備はつくれません。そういうことで、もうこれから毎年毎年の進歩に対応できないという状態です。ともかく働いてる医者は、今度中堅の医者がかなり参りますけども、よその病院に負けない設備を、すぐつくってくれという要求がメジロ押しに続いております。しかし、これできませんです。それで抑えてるわけですけども、この抑える限度も、そうやはり先ほど申しましたように、3、4年以上はなかなか困難だろうと、私は考えております。
で、移るということで、どこがいいかということは特別委員会で御審議願ったわけですけども、これからの10年を、なかなか見通しが難しいと申しましたけども、どうなるんだということに対応するためには、やはりある程度の余地を残して、伸縮自在であるということが必要だろうと思うんです。そういうふうにしておきますと、どういうふうに世の中が変わっていっても、ある程度対応できると私は思っております。それで、最終的に4万5,000平米以上ということをお願いしたわけです。このくらいあれば、私は対応できるんだろうと思います。もしそれ以上もっと需要が多くなってきたという場合には、1つの病院でなくて、場合によったら2つの病院をつくるということも必要じゃないかというふうに考えます。1つの病院の運営がうまくできる限度というのは、やはり600か700床ぐらいだと。それ以上になると、まとまりがつがなくなるというおそれがあると思います。で、650床ということをお願いしたわけですけども、今の駿河台ということ一応決まっておりますけども、4万1,000、もし、もう少し必要なら6万平米ぐらいは確保できるように、できるというお話でございますが、そうすればそれは対応できると私は思います。
それから地盤の、大型地震のときどうだという話がありましたけども、これはもう建築家にすべてお任せして、信頼できるようなものをつくっていただく以外に私はなかろうと。どこへつくってもなかろうと、そういうふうに私は考えます。
それから場所が、あそこが高いということが言われますけども、今歩いて来る方と、あるいは自転車で来る方というのは、病院の中でごく一部でございます。広い藤枝、あるいは岡部、焼津と、そういうとこから来られる人は、決して自転車とか、歩いて来るわけではありませんです。ですから乗り物の便さえよくしてあげれば、私は一向差し支えないんだろうというふうに、私自身は考えております。
これで全部お答えになってるかどうかわかりませんけども、一応また御質問があればお答えしたいと思います。
○議長(西郷芳晃君) 杉森十志雄君。26番。
◆26番(杉森十志雄君) 再質問をさせていただきたいと思うわけですけど、まず病院の移転問題と、医療行政の観点についてですね、まず第1点質問しておきたいのは、54年当時改築に当たって、あそこにとどまったという点の理由については、補足的に病院長が、財政的なものが最大の問題で、あそこに無理に押しつけたというような言い方をされたわけですけど、これは全く本末転倒なことなんで、改めて市長に伺いますが、54年の改築当時の将来の見通しについては、どの程度立てていたのかですね、その点について市長から再度伺っておきたい。あなたがプロジェクトのときから具体的に参加した人として、伺っておきたいというように思います。
それから2点目の問題は、当然あそこんとこへとどまるということは、交通の利便性、それから地盤の問題、こういうことからいったら最高のやっぱり適地であるということは、これはだれも認めるとこだと思うわけですね。ただ、問題は駐車場だとか、これからの今院長に言わせると、近代的な医療にも対応できないような用地問題、これが不十分だということから、移転を余儀なくされてるわけですけど、この問題についてですね、当然区画整理というのは、将来のまちづくりを進めるというのが基本なんですね。そういうことになれば、病院自体の用地というのは、当然その時点で駐車場も借りなければならないし、そこのところでそれだけのものをやるということになれば、当然そこんとこは出てくるわけで、確かに現状の土地の現地照応換地ということは、当然私も理解できますが、例えば小学校用地をあそこんとこを確保する場合にはですね、あれだけ先行で用地を確保してったわけですね。そういう面から見たときに、まちづくりを進める区画整理の中で、何で病院の用地確保をですね、当然先行取得するなり、用地確保という関係をとらなかったのかという問題ですね。ですから今考えてみれば、10年足らずでですね、26億から、器械で8億、これだけの巨費を投じたものを、むだにするという関係につながるわけであります。だからそこにあなたの失政ですね、はっきり言えば政治的見通しのなさ、この点について、どのように政治責任を感じてるのかです、なぜそのような努力をしなかったのか、その辺を再度伺っておきたいというように思います。
それから3点目の問題としては、県の地域医療計画に間に合わせるために、特別委員会等も昨年の12月末から鋭意やってきたことは、私も当然その委員として承知してるわけです。しかしですね、これはあくまでも県への申請ということを1つの前提とした中での内定だと思うんで、再確認の意味で聞いておきたいと思うんですけど、駿河台が適地という判断を、全体的にしてるかどうかという問題は疑問なんで、そういう意味では今日の用地は、あくまでも内定なんだということとして、再確認してよろしいかどうか、この場ではっきり市長の明言をひとついただきたいというように思うんですけど、その辺をよろしくお願いします。
それで、ちょっとこの問題について立ち至って入っていきたいと思うんですけど、院長はですね、あそこんとこが4万1,500平米で2万ののりがあれば6万あって、使えるどうの云々かんぬん言ってますけどね、とんでもない話なんですよ。2万平米は山ののりなんですよ、どこをあそこんとこ削って使うんですか。その辺の問題と、それから10階建てという問題はですね、患者にとっては大変な不安なんですよ。あなたの病院の35周年の記念誌かなんかに、吉村院長が当時、病院というのは、大規模地震が叫ばれてる静岡県の今日の中で、公立病院がそういう不測の事態のときには、重要な拠点的役割を果たさにゃならぬと、そういうことになったときには、高層の問題は大変問題があるということをはっきり、35年誌の中でも言ってるわけです。あなただけが10階が大変効率的で機能的だという問題でですね、単なる建築上の、地震対策に対するクリアができるという意味の言い方だと思いますけど、大変問題だと思います。
それで、私のところへですね、一市民からこういう手紙が市長届いてるんで、ちょっと私読み上げます。「日ごろ定期的に通院する患者の一人として、駿河台移転については反対であります。理由は、藤枝市街地から遠く離れ過ぎていること、2番目にはその上高台にあること、3番目には地域的に一方に偏し過ぎていること、というような形から、病院に集まる病人はですね、健康でマラソンをやるような人が来るわけではない。つえをつき、車いすに、あるいは寝台に乗って通院する人たちであります。」というように言ってるんです。病院長が言うようにですね、大井川、岡部から来る人は交通機関を使って来るから、その人は関係ないんだというのは、大変なあなたは暴言だと私は思ってるんです。これが市民の偽らざる感じなんです。
そういう意味で、市長、このような市民の、具体的に利用してる市民から見た場合に、あの高台、そして風が強い、こういう10階。そこにもし入院したというときの患者の不安感、このものをとらえたときに、この市民の声を率直に、あなたは聞く耳を持ってるのか。こういう市民の私に対して手紙が届いてるわけですけど、これをどのようにあなたは受けとめるか、まず伺っておきたいと思うわけです。そういう点でですね、私はあくまでも、あそこは1つの県申請の内定の用地であるという判断をするわけですが、その辺を伺います。
それで、やはり本来市民の使う利便性を考えたときには、平たん地が一番望ましいということは、これはだれもが認めるとこだと思うんです。そういった意味で、セントラル病院との話し合い、この最大のネックだと言われる問題についてですね、十分な私は今後話し合いをすることが可能だと思うんですけど、この話し合いする用意があるかどうか、その点について、この問題については伺っておきたいというように思います。
それから2番目の、駅南へのアピタ進出と商工行政問題について、再質問をさせていただきたいと思うんですけど、1つはですね、市長は混雑等の問題は、アピタ等が、交通整理員だとか、そういう者を出してやってくと。それから、このアピタへの進出の搬入路をつくってると。市長が言ってる搬入路は、多分駅南事務所の、今ある事務所の横にある、あの道のことを言ってるんじゃないかと私は思うんですけど、何を指しているのか、工事用でつくったあの道か。しかしですね、あのアピタの駐車場は3階建てで、あそこに220台を確保するんです。しかし、あと分散する駐車場が5カ所で、573台なんです。全体では793台。今、西友が確保してる駐車場が690台です。これ以上、これよりも100台も多い駐車場を、分散方式でアピタは、あの周辺に確保してるわけです。こうなりますと、今の現状の中でこれが開店をするということになれば、これは同僚の桜井議員等も心配した質問もされてると思うんですけど、駅吉永線の南高の前の問題だとか、それから現在の田沼街道から入ってくる問題、一方通行になってるあの搬入路の問題、こうしたこと全体をとらえたときにですね、今後工事が鋭意進捗されていったときに、一層工事錯綜等が考えられるわけです。
で、西友が出店をして開店したときに、どういう事態が起こったか。喜多町を中心とした、自分の家にも入れなかったという市民の、大変な生活上の大混乱を巻き起こしたわけです。当時は、あそこに踏切があったということもあって、より加速したことは事実だと思うわけですけど、あれだけ整備されたとこですら、こういう実態が起こったわけです。しかし、今の現状の駅南でですね、アピタをこのまま開店をするということになれば、これは大変な事態になることは、私が言うまでもなく、皆さんが予想してることだと思います。市民はそういう意味で、あそこでの日常生活すら、混乱になってくるという事態は、790台余の駐車場確保して、分散して、誘致合戦をあおってったときに、その入り口等の混雑は、はかり知れないものがあると思うんですけど、市長、どうしてあなたは、この周辺の道路整備ができるまでは、出店は見合わせるという、市の土地利用委員会等の条件、こういったことをやってきたと。私たちもそれを常に前向きに受けとめていたし、また地元町内会や商店街、この人たちもそのことは、一番1つの重要なポイントとしてきたわけですけど、この大前提をなぜほごにしたのか、その点についてまず伺っていきたいと。この予想される事態の中で、やはり出店を見合わせるという指導こそ必要と思いますが、なぜこの出店を認めないという大前提、道路整備ができるまで認めないという大前提をほごにしたのか、その点について伺っておきたいと思います。
それから、この問題の2点目の質問ですけど、大型店の出店をこれ以上凍結する問題は、ぜひ私はそういうように思うんですけど、これを大いに研究してもらいたいと思います。
それからコンビニエンスストア問題については、今静岡、それから焼津、ここはこういったものが、大変ないろんな問題があるということで、ゼロからもう届け出させるという大変厳しい要綱、届け出義務づけをされているわけです。先ほどのお話ですと、消費者ニーズとの関係から見ると、こういうものも必要なんだというような発想を、商工課、行政は持ってるようですけど、24時間という商業活動が、藤枝におけるこういう地域的な中間都市の中で、本来的に必要かどうか、やはりそれよりも、ここから起こってくる非行だとか、いろんな問題への波及の方が、やはり不自然な問題が起こるわけですから、やはり私、関係者の意見を聞いて、十分にこれは検討したいということのようですので、この点については、ぜひ関係者の意見を聞いてですね、しかるべき処置ができるように、改善を図っていただくことを、これは要望しておきます。
3点目の、
水田農業確立対策事業問題について、ちょっと2、3伺っておきますけど、本来国が進めてきたこういう中で、60万トン在庫の問題については、市長も県当局に働きかけていくというようなことを言ってましたので、本来だったら市長は、県の、この確立対策委員会の役員もやってるようですので、本来返上すべきだというくらいの立場に立つべきであったと思うんですけど、今後ここらの、これ以上の混乱を避けるためにも、強く働きかけたいということのようですので、これはその市長の態度を了としてですね、ひとつこれ以上の減反の押しつけ、こういうことについては返上するような、そういう強力な働きかけというのは、大いに進めていただきたいということについては、これは要望しておきます。
それで、2、3伺っておきたいと思いますのは、10アール未満の保有米農家に対する、転作対象から除外する問題ですけど、先ほどの、三ヶ尻議員に対する答弁のとおりだというようなことですが、61年まではこれはカウントから外してたんですね。たまたま62年から36という大変もない事態が起こったために、こういう人たちも協力してもらわざるを得ないという形で持ち込まれた問題なんですね。やはり米一粒つぶしても目がつぶれるといって育てられた、瑞穂の国の2,000年の歴史を持つ日本の農家と農民がですね、今日までつくってきたこの農地と米づくりであるし、農地を守ってきたこの姿を見たときに、市長も、私も農家の出身であるし、みずからも田を持ったことがあるんだということから、この痛みはよくわかると思うんです。ですから、せめて保有米農家に対して、この対象から除外するということは当然のことで、これ以上協力してもらう農家には、私は、その農家にはやっぱり上乗せ助成をしてですね、そういう協力した人がばかを見ないという、そういう温かい配慮が、もう一歩することによって、ここはやっぱり守ってくことこそが大事だと思うんです。ですから部農会支部長さんや、そういう人たちが部落の中で感情的になって、その地域の中のコミュニティー、それが疎外されるような事態をつくってまで、減反は私はやるべきではない。こういうふうに思うんで、市長の、もう少し突っ込んだ英断を持った、あなたも農家の痛みを知っているならば、この保有米農家を対象から除外することについてどう考えるのか、ひとつ見解をお願いしたいというように思います。
それと、固定資産問題ですけど、収益に対しての資産評価をするわけではないと。全くそのとおりなんで、私もそれは理解いたします。ただ、そこで伺いたいと思うのは、例えば田を畑にした場合、こういうような形で、転作的な形でですね、作物をこういうふうに転換したような場合、協力してですね、こういう場合等は、やはりカウント的に見る必要があると思うんですけど、どうなんですか。田と畑の固定資産の評価は倍違うと思いますけど、こういう意味でですね、そういうことについては、地目の変換までやらなくても、そういう協力によって畑に変えた場合は、当然田から畑への評価に見直すとかいうくらいの配慮はして、私はしかるべきだと思うんですけど、どんなふうか、そこは再度伺っておきたいというように思います。
それから、市単の助成の上乗せについては、62年より総体的には1割増額はしたということですが、全体的に見ると、この金額は、市と農協タイアップで3,000万ちょっとの助成なんですね。全体的に藤枝市がこの上乗せのために予算措置してるのは。これはやはりさっき言ったような矛盾解決の意味からも、私は、10アール当たりに対しては3,000円の助成というのは、去年と全く同じなんです。協力した農家の、こういうのにこたえていくためには、もっとこの辺は増額をしてしかるべきだと思うんですけど、どうなんでしょうか。
以上、よろしくお願いしたいと思います。
○議長(西郷芳晃君) 当局から答弁を求めます。市長。
(登 壇)
◎市長(飯塚正二君) 杉森議員の質問にお答えいたします。
第1点の、志太病院の移転の理由等々については、先ほどもお答え申し上げたとおりでございます。さらには病院長からも、るるその必要をお話したとおりでございます。この点については、先ごろの特別委員会でも、非常に皆さん方からのいろんな質問に対して、克明にお答えを申し上げたのでございます。その際ですね、御承知のように、今度の県の地域医療計画に、今回の650床がですね、この3月初めの申請までに間に合わない場合におきましては、藤枝の志太病院は、依然として433床のそのままの状態で、さらに長い間置かなければならないという状態が続くわけでございます。その意味におきまして、早急に、この地域医療計画の手続をやらせていただきたいと。
それについては何といっても、それぞれの候補地を出しました。候補地の中でも、それぞれ皆さん方の御意見によってですね、最初5つの候補地から、最初は2つ外して3つの候補地のうち、1カ所しかやっぱり、そこに申請しなければならないというのが事実でございます。そこで、やはり水上、あるいは瀬戸新屋地区等々の問題、この点についてもですね、委員の一部の中には、あの駿河台の高いところよりも、平たん地であった方がいいじゃないかという御意見もあったのは事実でございます。それで、私といたしましては、この地域医療計画を提出するについては、今ここで何といっても、この病院を一応の目標として建てるには、道路の問題、水の問題、あるいは下水の問題、電気、あるいは排水の問題等々、やっぱり1つの条件をかなえなければ、そういうものができるもんじゃございません。ですから一応の、この中の3つの候補地の中では、何といってもやはり駿河台が内定すべきところでないかということで、皆さん方に御内定をしていただいたのでございます。
だからあのときにも、これからさらに十分ひとつ、皆様方の御意向もございます。今あなたのところへお手紙が来たようでございますが、私にも手紙は来ないが、市民の中から、飯塚さん、あの高いところよりも平たん地の方がいいですよと、こういうような一部の市民の方からも話がございます。私はそういうようなことを含みながら、これから当局はもちろん、特別委員の皆様方、そして議員の皆様方にも御相談をして、適当なところに決定をしていきたいと、こういうように存じますので、この点をひとつ御理解を願いたいと、こういうように存じます。決して私はですね、先ほども院長が申し上げた、私も申し上げました、決して要するに、時代のテンポが非常に早いテンポできてる。いわゆる駅のそばの方がいいじゃないかという意見と、最近は車社会でございます。どうしてもやっぱり車社会に順応するような建物に、地域に、場所にしなければならないと、こういうように存じます。
なお、第2点の駅南のアピタの進出等々についても、やはり車社会で、車の駐車場が何にもないところでは、やはり進出は難しい、おぼつかないと、これと同じことでございますので、この辺を十分ひとつお聞き願いまして、御理解を願いたい。決して私は失政とは思いません。やはり時代の関係がこういうような、一日も早くこういうようなことができることが、やはり仕事の面、行政の面とし、やはり藤枝市民の幸せのためになるではないかと、こういうことでございますので、どうかひとつこの点を御理解を願いたく、再答弁を終わります。
なお、細部については担当の部長からそれぞれ答弁いたしますので、よろしくお願いします。
○議長(西郷芳晃君) 病院長。答弁は市長との重複を避けてください。
(登 壇)
◎病院長(甲田安二郎君) 杉森議員の再質問にお答えします。
1つ非常に間違ったところがあるんじゃないかと思います。それはですね、私も反論したいんですけども、器械を10億円に、土地の──建築ですか、25億円たしか使いました。それから医療器械10億を買いました。その医療器械の10億を買ったのがですね、いかにもむだにしたというような、ちょっとニュアンスのことをおっしゃるんですけども、これは全然間違ってると思います。医療器械は十分使ってるわけです。あれは耐用年数5年です。なおかつ大事に使って、今8年たっておりますけども、なおかつ使ってるわけです。もうかえなきゃいけない時期がそろそろ来てるんですけども。十分使ったんでありますから、これむだ使いしたと、全然使わないで眠らせておいたんなら、これはむだ使いかもしれませんけども、全然そんなことありませんです。この点は御理解願いたいと思います。
それから、病院のですね、確かにそれは広いところで平地の方がいいということは、どなたもお考えになりますけども、現在の病院に外来が800から900、多いときは1,000人参りますけども、そのうちの一体歩いてきたり、自転車でおいでになる人が何人あるかということを、少し後で事務長から報告していただきます。
それから、10階になったら非常に危ないんじゃないかというようなお考えがありますけど、そんならですね、浜松医大にしろ、静岡の市立病院にしろ、病院の10階以上の建物というのはざらにございます。そうすると、そういうところへ、とっても入院できないはずです。そんなことはないと思います。決してその、対応さえしっかりしてあればですね、建物が高いから入院するに不安だとか危険があると、こういうことは私は間違った考えだと思います。以上です。
○議長(西郷芳晃君) 事務部長。
(登 壇)
◎
病院事務部長(岡野敏雄君) 再質問に補足をして説明をさせていただきます。
院長の方から自転車あるいは歩行者の通院の患者の数と、こういうようなことで説明しろということでございますけれども、特別委員会でも申し上げたように、一日平均原付自転車を含めて、約100台ぐらいが前の駐輪場を使っております。そういったことで、強いて自転車の数だけ数えれば、1日50台ぐらいが使われていると、こういうことで申し上げてありますけれども、そういう内容でございます。
○議長(西郷芳晃君) 次、建設部長。
(登 壇)
◎建設部長(杉本政次君) 再質問にお答えを申し上げます。
アピタ開店に伴う交通問題でございますが、たしか杉森議員さんの御指摘するように、私たちもこの開店に伴う道路の混雑等につきましては、まだ予知できませんけれども、同じような危惧というか、それは持っておるものでございます。しかしながら、4月いっぱいにですね、恐らく開店するであろうということに向けて、確かな歩みをしているということは事実でございますもんですから、その点につきましては、警察、あるいは地元自治会、町内会、それから市、そういうことで何回となく、私の手元にありますけれども、打ち合わせを重ねまして、この問題につきましては、今進めております駅南の区画整理の物件移転補償並びに道路の築造、これらと合わせまして、はっきりしためどを立てなければならないということで、協議をしてまいったのが事実でございます。
そういう中におきまして、先ごろ地元の自治会、町内会、警察と、あるいは出店側の土屋工業、あるいはユニー株式会社、こういう責任者の皆さん方と打ち合わせた結果、いろいろ危惧される面もある中で、それを打開するといったようなことで、我々といたしましても道路問題につきましては、先ほど指摘のあった進入路ですね、これについての考え方でございますが、これは確かに今、仮設事務所があります。あの横のことを指しております。それはそれといたしまして、駅南の循環線、これは20メートルでございます。あるいは小川青島線、これらの関係の今日的な課題としまして、田沼の街道へ出るまでをどうしても早くあけなきゃならないということでございまして、これらについても、出店までに恐らく協力していただくということで、相当の拡幅の関係をもちまして、田沼街道へ出るというめども実は立っております。そういうことの中におきまして、もちろん安全第一でございまして、歩行者の関係、あるいは夜間の関係、あるいは渋滞緩和の関係、こういうものについて今申し上げましたようなことで詰めておりまして、大方の見通しを立つ中で、とにかくこれに向けてですね、我々といたしましても、区画整理の中でこれを対応していくと、別にユニーさんという固有的な問題でなくて、これはやはり面的整備を図る中で、これらは努力していってしかるべきであるということで、実は進めておる問題でございます。
したがいまして、いずれにいたしましても、地元の自治会、町内会、こういう皆さん方と十分さらにさらに協議をしまして、了承を得ていく問題であるということで理解しておりますし、交通の指導員というか、俗に言う、何て言いますか、旗振りといいますか、そういう関係につきましても、遺漏のないようなことで、ひとつ指導をしてまいりたいというふうに考えております。
以上でお答えにさせていただきます。
○議長(西郷芳晃君) 財政部長。
(登 壇)
◎財政部長(下田純生君)
水田農業確立対策に関連いたします、固定資産の課税の問題でございますが、転作の状況についても、一時的な場合と、それから永年作物等による場合と、いろいろな形態があろうと思いますし、一律に取り扱うということもできないかというふうに考えておりますが、いずれにいたしましても、基本的にこの米の生産調整という、農業政策上の問題でございますので、税制面で対応するということは、なかなか難しいというふうに考えております。やはりこれは政策上で取り扱って、対応すべきものというふうに考えます。いずれにいたしましても、御承知のように地方税法、あるいは市税条例で税の減免規定はございますが、基本的には私どもはその減免規定、法的な根拠に基づいて取り扱うという考え方でございます。
○議長(西郷芳晃君) 経済部長。
(登 壇)
◎経済部長(笹野正吾君) 再質問にお答えをさせていただきます。
先ほど質問の中で、10アール未満の農家の皆さん方に対する、減反の割り付けについてというお話でございますけれども、実は三ヶ尻議員さんにお答えをしたとおりでございますが、この件につきましてはですね、2月の初め、8日、あるいは2月の12日に、生産者代表でございますそれぞれの方々、そして農業委員、そしてなお農協、さらには市等々と役員の皆様方がお集まりの中で十分討議をしたわけでございますが、その中でも十分その減反につきましては、1反歩以下の者についての意見も出ました。しかし、そういうことによって出てくるとなりますと、当然大きな反別を持つ方々の面積は、どうしても40%を超えるというようなことになりまして、それに対しての反対の意見も出まして、いろいろと協議をした結果、避けて通れないと、いわゆる痛みは分かち合っていただくしかないと、こういう結論でございましたので、この点をひとつ御理解をいただきたいと思います。
なお、62年より補助関係につきましての増額をというお話でございますが、農家の皆さん方のお気持ちもよく理解できますけれども、農協と相談をした結果、62年というものへ沿って、補助、助成をしていきたいと、こういうことで取り組みをしてございますので、現時点におきましては予算の範囲内で、御了承をいただきたいと、こう思いますので、よろしくお願いしたいと思います。
以上、お答えにさせていただきます。
○議長(西郷芳晃君) 答弁漏れがございますので、事務長から。
(登 壇)
◎
病院事務部長(岡野敏雄君) 答弁漏れがありまして恐縮いたします。
セントラル病院との話し合いでございますけれども、セントラル病院の病院長は、病院の移転先の候補地でありました水上地区、あるいは瀬戸新屋地区、駿河台地区、この3カ所とも反対であるというような意向であるということを伺っております。現在市内にある病院といたしましては、市立志太総合病院とセントラル病院、この2つしかございません。そういう中で、市民の医療に対するニーズにこたえていかなければならないと、そういうような一つの使命もあると思います。そのために、現在志太病院とセントラル病院との間で、事務的な段階でございますけれども、話し合いをしてございます。また今後も続けていく考えでございますけれども、具体的な内容はこれからになると思います。
それからもう1つ、駿河台地区6万4,000平方メートルということで、面積的にはございますけれども、平面として利用できる面積は4万1,500平米ということでございます。ただ、将来的には、どうしても増築の必要が生じた場合には、西側ののり面の土地利用を考えてということで、先ほどの発言になったものというふうに思いますので、御理解をいただきたいと思います。以上でございます。
○議長(西郷芳晃君) 杉森十志雄君、よろしゅうございますか。──あと4分。
◆26番(杉森十志雄君) それじゃ再々質問になって恐縮なんですが、病院移転問題のことについて、端的に伺っていきたいと思うんですけど、1つは、何でね、
区画整理事業の中で、あなた方は換地設計、こういう中で病院用地確保の問題について、何でそのときに努力をしなかったのか。そのことについて、まず端的にひとつ答弁をお願いしたいと思うんです。だれが考えたって、まちづくりのために区画整理をやるんですから、そういう意味では、あそこんとこ生き残りをかけて、病院を改築した以上ですね、それにふさわしい用地を基本的に確保してくということが、これがまちづくりの基本的な考え方だと、これはだれが考えても常識的な判断だと思いますが、なぜそのときに換地協議をしなかったのか、用地確保のための。そこをまず再々質問として伺っておきたいというように思います。
それから、市長は失政ではないというふうに言うわけですが、しかしですね、器械の点についちゃ、病院長、大分頭へきたようであれですが、建設費そのものは26億もかけてるんでね、これがいずれにしても10年足らずでですね、またこれをつぶして、もうあれは要らぬという形にするという、その見通しの甘さについてというのは、あなたを怒ってるんじゃないんで、そこは十分理解をしてください。それで、26億もかけ、そういう巨費を投じたものをですね、見通しのなさで移転をして、最終的にはあれがむだになるということなんで、こういうことが、一般市民社会常識から見て考えられるかどうか。10年の見通しを立てるのは大変もないことですよと。見通しを立てることは、難しい難しいって力むことは簡単ですが、これは住民の大変な財産です。そこに安易な考え方があってはならないわけですから、そういう意味でですね、この点について、私は市長の失政であると断ぜざるを得ないということだけは、これは申し上げておきたいというように思います。
それから、地域医療的な病院問題の位置の問題については、現状の中での適地という問題であって、適当なところについては今後十分に、あらゆる角度から協議をしてやっていきたいということでありますので、その辺を私も了とし、今後そういう方向でですね、利用する市民の立場に立った病院、市民の声を十分に聞く、そういう中で二の舞いにならないように進めていきたいというふうに思いますので、ひとつよろしくお願いしたいと思います。
それから、ここで若干聞きますが、市、医師会、志太病院の3者一体となった地域医療構想の問題ですね、この点について市長もそれを認めたわけですが、個別的に医師会とも協議をしてるんでということですが、医療構想をつくる考えがあるかということと、懇談会設置、このことについて、ここは再度伺っておきたいというように思います。
それから、アピタ進出の問題については1点のみ。私は、道路整備ができるまでは出店は認めないという大前提を、土地利用委員会初め関係機関、みんなそのつもりで今日まで対処してきたと思うんですが、先ほど部長が言ったようなことで、こそくなことで私は対応できないということが、これは実態だと思います。そういう意味で、なぜこの大前提をほごにしたのか、その点について市長、いつあなたはこういう一番大事な問題をほごにしたか、そこについてお答えいただきたいというように思います。
○議長(西郷芳晃君) 当局から答弁を求めます。市長。
(登 壇)
◎市長(飯塚正二君) 杉森議員の再々質問にお答えします。
区画整理の中で取得できなかったかと、こういう点については、私はわざとこの、これが失政だということを言われたもんだから、失政はありませんと私言ったんです。ですからこの点についてはですね、区画整理で、なぜ取らないかというふうなことは、これは区画整理法の、換地の照応という原則がございまして、それは他人の土地をですね、どんどんするわけにはこれいきません。これはもう当然のことなんです。とにかく先ほども私申し上げたようにですね、もう再三あの近辺の地主の方々の用地が買えるか買えないか、一応検討したことは先ほど答弁したとおりでございます。そういうことでございますから、私は失政ということにはないと。先ほど私が答弁したような、時代の要請がもうあるということで御理解願いたい。
それから、アピタの進出についての道路との関係でございますが、これはもう十分先ほど建設部長が答弁申し上げたとおり、関係機関とも十分連携とった上で、皆さん方が、まあこれならよろしいということで、いよいよ開店すると、こういうことでございます。だから要するに事故等々の問題、もし交通事故が起こった場合はですね、もうこれは、その出店側に大いにあるということで御理解願います。私の方としましては、そういうことについては、十分もう連携をとってあると。だからその点をひとつ御理解を願いたい。
いろいろとございましたが、それから病院の方と地区との懇談会、こういう問題は、今私はですね、病院の改築等々の問題については、きのうもお話がございまして、御答弁申し上げたような関係でございますが、この地域の関係等々については、要するに医師会。医師会との関係はですね、これは当然、私は連絡を密にしながらやる予定でございます。また向こうもそうしてもらいたいと、当然そうでなきゃいかぬ。それこそ、今私はですね、この問題はですね、早く決めて進めないと、それこそもう、よそから病院を新設したいという気持ちの団体もあるようでございますので、それだったらこれは大変なことになります。今この藤枝の病院を、皆さん方の御理解によって確保していかなかったらですね、到底それはもう、これからの市立病院としての機能が阻害されると、こういうございますから、どうかひとつ、先頃の特別委員会の一員として、あなたは参加してもらっておりますから、そういうような意味において、ひとつぜひ御協力を願って推進を願いたいと、これだけは私はお願いしながら、答弁にかえます。以上でございます。
○議長(西郷芳晃君) それでは次へ進みます。3番 秋山録治君。
(登 壇)
◆3番(秋山録治君) 一般質問、最後になりましたけど、よろしくお願いをいたします。
私は通告のとおり、3点について質問をさせていただき、市長並びに担当者からそれぞれ答弁をいただきたいと思います。
1番として、薮田川の改修について。
12月議会において山下議員から、「守り育てようかけがえのない自然とカワバタモロコ」について一般質問があり、保護の求め、魚を守ってやりたい気持ちは、保護団体等ばかりでなく、東限の生息地であり、貴重はよくねかります。2月8日付静岡新聞に載っており、まさに「妙案ください」の見出しのとおりと思います。
私の地元、葉梨3区自治会、町内会が集まり合うたびに、改修の計画についての要望を耳にしてまいりました。薮田川流域は、昭和58年から30ヘクタールの宅地造成工事に伴う河川改修であり、宅地造成も大変必要なことであり、また、それに伴う地域住民の住む環境を守るための工事を進めることは、また当然のことであると思います。
市の基本計画案は、水門上流約200メートルは、親水護岸の改修、遊水池となるよどみを2カ所、5メートルの川幅が16メートルに生まれ変わるとのことで、着工時期は未定。そこで昭和59年の文教企業委員会の、8月から12月の委員会の議事録を見せていただきました。大変に当時の委員会が真剣に取り組み、討議されておるのでございますが、8月の委員会において、土木課長の答弁の中で、「15ないし20年は工事はしません、そのまま置きます。」――当時力ワバタモロコを守る陳情の審査委員会と思います。また、11月の委員会に、農林課長が、「時間と金をかけても両立のため、対処していく」との答弁が記録されております。昭和59年議会、陳情審査において、両立できる工法等研究し、親水公園を帯状に配置し、薮田川に生息する魚類の生息可能な改修を計画として、59年12月議会審査で承認いたしております。地元の住民は、改修がおくれておりまして大変困っております。保護か生活か、保護か改修か。現に、昭和49年の七夕豪雨以来、降雨のたびに床下浸水で、地域の住民は悩まされておるのでございます。宅地開発の基本計画をもとに、地域関係者との理解を得るべき話し合いの中であると思いますが、進展ぐあいはどうであろうか。また、今後の計画についてお伺いいたし、第1に、地域住民の住む環境づくりのための、早く改修を望み、魚は魚の種族を他の方法で守ればよいのではないかと思いますが、答弁をお願いいたします。
次に、
葉梨小学校通学路の変更と整備について。
昨年行われました子供議会にも、児童代表から要望も出されたと聞いております。葉梨小学校、特に時ケ谷、上薮田、下薮田地区の児童が登下校する通学路についてでございますが、既に本年、葉梨第2、第3自治会を初め、学校、PTAからも関係機関に要望も出ておるところと思いますが、特に最近、他の地区からの転入も多く、人口も増加をし、必然的に児童数も年々増加をし、下薮田83人、上薮田105人、時ケ谷205人、4月当初、葉梨小全体で716人の児童が、現在は728人という状態であります。毎日集団登下校しておる幹線道路も、市・県道の2本しかなく、大変な混雑をしている中を、大勢の子供たちが通学をしております。中でも時ケ谷地区の子供205人は、市道葉梨高洲線を午前7時30分前後に通学をするわけでありますが、花倉ビクター工場、または他の職場への車はこの時間帯に集中をし、30分間に四輪車約200台、自転車、バイク約100台の混雑いたすところで、道路幅が5.5メートル、雨降りともなれば大変な危険を感ずるわけであります。昨年の2月には、下校中の1年生が、ライトバンとの事故もあったと聞いております。安全に登下校できるよう、とりあえず通学路の変更を考えてはどうか。そのためには、新しく整備された葉梨川堤防の利用、または市道葉梨高洲線の早期拡幅、井尻橋、市道葉梨稲葉線の新川橋への歩道橋の設置を、強くお願いしたいところです。児童だけの問題ではなく、通学、通勤する関係者一同のお願いでございます。見通しとお考えをお伺いしたいと思います。
次に、ミカン農家対策についてでございますが、私は農業問題については、一般質問のたびに取り上げ、特に農地の有効利用等について、流動化対策、また手続の簡素化、特に放任園対策についてお願いをしてまいったのであります。
農家に対して、昨年は特に水田の転作休耕面積の大幅な拡大、31年ぶりの生産者米価の引き下げ、農産物輸入自由化の枠拡大等の圧力の高まりにより、農業にとって厳しい情勢にあり、農業魅力も一層なくなり、丹精も落ちた上に、本年のミカンに気象条件だけは恵まれ、大豊作型になり、実際にミカン価格もL、LLのジュース原料ミカンはキロ当たり1円、S、M級の原料ミカンもキロ当たり5、6円の販売価格になり、収穫もせずに、なったまま、やむを得ず放任、放置園となった山があちこちに見受けられます。実に情けなく、他に収入を求めて、弁当を持って朝早くから出稼ぎに出ているのが、今のミカン農家の姿です。低迷するミカンに対し、生食だけでは消費が伸びない。染め物原料からミカンもち、ミカンぶろ、ミカンそうめんとアイデア商品に、消費拡大のため取り組んでいるグループもありますが、現に一般ミカン農家はどうしたらよいか。人に頼ったり、競争の原理もわかりますが、実際に何をつくったらよいかわからず、あきらめ型です。農業振興予算として、ボックス栽培またはハウスミカンづくりのための育苗予算等ありますが、全体的に考えた地域農業の振興のための、温州ミカン新技術実践モデル団地設置事業等を取り入れ、品質の向上を図り、産品の販売力を強化し、またミカンにかわる代替作物試験園の設置をし、助言指導、助成を願い、また大規模な観光農園等をつくり、貸し畑等をして、土地の有効利用を進めてもらいたい。ミカン農家対策について、現状の姿を見、お考えをお伺いいたします。
以上3点お願いして、私の質問を終わります。
○議長(西郷芳晃君) 当局から答弁を求めます。市長。
(登 壇)
◎市長(飯塚正二君) 秋山議員の御質問にお答えいたします。
第1点は、薮田川の改修についてのお尋ねでございますが、この点につきましては、昨年の12月議会で山下議員の質問にお答えいたしましたように、魚類の保護を図りながら、生活環境を考えた基本計画を作成し、第1段階として、関係する地域の高田、上薮田、中薮田、下薮田の各町内会役員に説明をしてまいりました。その結果、基本計画につきましては賛成をいただいておりますが、細部にわたっては、今後各町内会が中心になり、意見をまとめていただくことになっております。なお、土地所有者及び地域関係者の意見がまとまれば、早い時期に、カワバタモロコを保護する会等との話し合いを行いながら、双方の理解をいただいた上で、工法を決定してまいりたいと、こういうように存じます。また、魚類の保護については、専門家の御意見等を参考にしながら、下流部の改修計画の進捗状況に合わせて、整合性を持った計画を進めてまいりたいと、こういうように存じます。
次に、
葉梨小学校通学路の変更と、葉梨川堤防整備についてのお尋ねでございますが、葉梨川の河川整備については、現在県で進めているところでございます。御質問の通学路としての堤防整備については、地元からも要望書が出されておりますし、現地等を調査した結果、右岸時ケ谷地先の舗装と、防護柵の設置及び井尻橋への歩道橋の設置が必要であると存じます。これらの事業は、早期に実施できるように、県へ要望してございます。なお、葉梨高洲線の整備については、時ケ谷地区の
区画整理事業の進捗に合わせ検討してまいりたいと、こういうように存じます。また、葉梨稲葉線新川橋への歩道橋の設置でございますが、県道伊久美藤枝線下之郷地先の改築事業に合わせ、早期に実施できるよう努力をいたしたいと、こういうように存じます。
第3点の、ミカン農家の対策についてでございますが、本市のミカンの状況でございますが、昭和47年がミカンの生産のピークで、その後生産過剰、他の果実類の出回り等により、消費の減退が生じ、長期的な価格の低迷に陥っている状況でございます。現在、栽培農家は1,500戸、栽培面積は592ヘクタール、生産量は1万2,000トンとなってございます。この間、市と農協と連携をとりつつ、ミカン園転換事業等により、品種の更新、樹木の伐採、あるいは対米輸出ミカンの拡大等を図ってきたところでございます。今日では青島ミカンが主流をなし、品種化率も41.5%となり、50%台に乗せるべく、さらに推進してまいりたいと存じます。
次に、新技術実践モデル園地の設置についての御質問でございますが、ミカン産地の再建と需要に対応した特色ある産地づくりのため、高濃度ミカン生産対策として、ハウスミカン、ボックス栽培を計画しております。このことについては本議会へも、63年度予算としてお願いをしているところでございます。また、果樹産地再編整備事業等のソフト活動により、基本栽培管理に基づく運動強化、並びに宣伝、販売強化を行っていきたいと存じます。
次に、代替作物についてでございますが、現在試験的に花木あるいは薬草などの導入検討を進めている段階でございます。
次に、大規模観光農園等の設置方、及び農地の流動化による、土地の有効利用についての御質問でございますが、まず山村地域のふるさと活性化構想の一環として進めております農業構造改善事業の中に、65年度を目途に体験農園施設として、果樹園を含めた観光農園を計画しているところでございます。今後は土地の有効利用を含め、農業後継者に流動化によって規模拡大を図り、地域の特色ある農業形態に結びつくよう、展開方策を進めてまいりたいと存じますので、以上、答弁にかえさせていただきます。
○議長(西郷芳晃君) 秋山君、よろしゅうございますか。3番。
◆3番(秋山録治君) 2、3再質問と要望をさせていただきます。
まず、1番の薮田川の改修のことでございますけど、大変何かいろいろの方面で騒ぎが大きくなりまして、この辺のところまで来るというと、双方の話し合いが、いろいろ条件だけが出てまいりまして、解決には相当時間がかかるではないかというふうに思うわけでございまして、ぜひ行政的な立場で、解決手段を願いたいと思うわけでございます。それと、これまで昭和59年の議会で、基本計画に沿って進めてまいるということで、62年の12月3日ですか、4町内との話し合いが1回持たれてるようでございますが、地元の皆さんも、それに沿って進めることについては異論はないというようなことで、早期改修を望んでおるわけでございますので、ぜひ進めてもらいたいと思いますし、貴重な魚ですので、魚も守ってやりたい気持ちはよくわかるわけでございますけど、現在葉梨公民館に、10数匹の魚を飼っておるわけでございますが、水槽の中で大変元気に育っておりますし、たまたま、年寄りの魚が1匹亡くなったようなわけでございまして、どこでも魚は育つではないかと、こういうふうに感じておるのでございますが、特に魚に対する研究はどの程度されているのか、お伺いしたいと思います。
それから、葉梨小学校の通学路の件でございますけど、大変必要性を認めていただきまして、県への要望中のことで、ありがたく思いますし、これも一日も早い完成を願うわけでございますが、葉梨高洲線の拡幅の件でございますが、土地区画整理の進捗状況に合わせてというようなことで、それでは区画整理の問題がどの程度進んでおるのか、またいろいろ反対者もございますんで、そのためにおくれておるようでしたら、それ以外の道路につきましては、ぜひ拡幅に取り組んでいただきたいなあというふうに思うわけですけど、その点についてもお聞きしておきたいと思います。
それから、ミカン対策でございますが、大変な努力でありがたく思いますし、特に地域の特色ある農業形態に結ぶような展開方策を進めてまいる、大変ありがたい言葉でございますが、そのうちの2点だけお伺いしたいと思います。果樹園の関係でございますけど、昭和45年には1,096ヘクタール市内にあったのが、昭和55年には1,014ヘクタール、現在は592ヘクタールと、今、市長さん答弁でございますが、大変荒廃園というか、放置園がふえておりますけど、荒廃園、放置園は現在どのくらいの見通しをされてるかということと、それから、流動化によって大規模農家も育成してくんだということを言われておったんですが、ちなみに62年度のミカン園の流動化された面積がわかりましたら、お聞きしたいと思います。よろしくお願いします。
○議長(西郷芳晃君) 当局から答弁を求めます。市長。
(登 壇)
◎市長(飯塚正二君) 秋山議員の再質問にお答えいたします。
今、薮田川の改修に関連します、カワバタモロコの関係でございますが、これは目下議会の方に、陳情並びに請願ということで2つ出てるわけなんです。私はこれをどういうように皆さん方にお裁きしていただくか、この点を私も実は関心を持ってるとこなんです。率直に言います。私はですね、こういうように思います、これは。ほんとに私は行政としましてはですね、このカワバタモロコという、至ってか弱い小魚でございます。薮田川にすんでいるという事実は、私たち人間としても、公害のない住みよい環境が守られている証拠であろうと、私は考えます。どうしてもカワバタモロコを保護しなければならない気持ちも、私はわかります。しかし、一方では、地元の皆さんの川の改修についての要望も参っているわけでございます。このカワバタモロコの自然保護と、河川改修という開発が両立できる方策、よい考えがないか、今後とも関係する多くの皆さんに知恵を出していただいて、1つの方向を出していただいたらどうかなあと。これは実は、私はほんとに2つの陳情と請願が出てますもんですから、こういうようなほんとに気持ちでございます。どうかひとつ、皆さん方のいい知恵をぜひお出しして、私はそれなりの方向に進んでいきたいと、こういうように存じます。か弱いカワバタモロコでございます。
それからさらに、今その魚をどこか研究所で研究してるかと、こういうように言っておりますが、前には水産試験場というか、焼津の水産学校へ一応いろいろとお話をしたこともございますが、あそこでもそれほど強く取り上げてくれませんもんですから、どうにもなりませんでございましたが、ほんと言うと何か一部の方に、市の木と同じように、市の鳥と同じように、藤枝市の魚ということにしたらどうだという意見も中に一部にあったようでございますが、これもまたどういうもんだなあということで、私も実は考えざるを得ないです。率直にこれ申し上げます。大変これはまた、ほんとにこれ慎重にですね、検討しなければならぬと、こういうように私は思います。それこそ地元から、藤枝の人からこういうような意見が出てるということについては、やはり慎重に検討しなきゃならぬ、こういうように存じます。大変抽象的な答弁で恐縮でございますが、どうかひとつ御理解を願いたいと思います。
ほかのことについては、担当の部長から答弁いたします。
○議長(西郷芳晃君) 次に建設部長から答弁を求めます。
(登 壇)
◎建設部長(杉本政次君) 再質問にお答えを申し上げます。
葉梨高洲線の整備についての考え方ということでございまして、先ほど市長から、時ケ谷の区画整理の関係の、進捗とあわせ検討してまいりますといったようなことでございまして、この意味は、実は整合性を持ってくということでございまして、この地域は、今御質問の地域はですね、区画整理計画以外のところでございます。したがいまして、当然これはあわせ考えていかなければならないということを申し上げているわけでございます。
御案内のとおり、約30ヘクタール近いところの関係については、長年いろいろ町内会の皆さん方、それから発起人の代表者の皆さん方、反対者の皆さん方、それと市、そういうかかわりの中で、もちろん地元の市会議員さんも入っておりますが、いろいろ協議して今日まで参っております。最近地元の町内会の区長さん方の、4人の町内会長さんございますけれども、非常な御努力によりまして、先ほど申し上げました発起人、あるいは反対者といったような者が一堂に会しまして、お話をした経過もございます。そこでさらに今月の下旬には、それらの関係がいろいろ話し合った結果、代表者を出してくということ、各組から。そういう方向も確認されているという報告も実は聞いておりまして、さらにこれらを解明していくならば、それを盛り立てていくならば、この区画整理というか、面的整備も、皆さんの御努力によって実現へ一歩一歩向かってきているということで、市といたしましても、非常にありがたく思う次第でございます。
そういう中で、今の道路の関係につきましても、なるべく早い時期に、これらとの整合性を持つ中で、やはり進めていくという課題であろうというふうに考えておりますので、よろしくひとつ御理解を賜りたいというふうに思います。以上でございます。
○議長(西郷芳晃君) 続きまして経済部長。
(登 壇)
◎経済部長(笹野正吾君) 再質問にお答えを申し上げます。
ただいまミカン園の流動化の状況と、それから放置園、いわゆる荒廃園の状況等につきましての御質問でございます。
まず流動化の状況でございますけれども、これは流動化が始まって以来の面積として、ミカンからミカンへの流動というのは、ごくわずかでございまして、約2ヘクタールというように概算をされております。
それからミカン園の放置及び荒廃園の状況でございますけれども、荒廃園、いわゆるそのミカンがなったまま放置してあるというような状況のミカン園は、61年度の調査によりますと、約20ヘクタールでございました。さらに現在まで、ミカンの木は伐採をしてありますけれど、そのあと放置してあるといいますか、そういう状況のものが158ヘクタールほどございまして、合わせますと178ヘクタールくらいが、ミカン園の放置、あるいは荒廃園ということになろうかと思います。最初に市長から御答弁申し上げたように、現在つくられている面積としては592ヘクタール、これは61年末の状況でございます。流動化拡大ということもあわせて、今後十分これから推進を図っていく必要があるというふうに思っております。
以上でお答えにさせていただきます。
○議長(西郷芳晃君) 秋山録治君、3番。
◆3番(秋山録治君) 今、市長の方から、薮田川の改修につきまして、両方から陳情、請願が出てるというようなことを聞きまして、市長さんは、関係の皆さんの知恵を出していただいて、なるべくいい方向で進んでいきたいと、こう言っておることでございますけど、ずばり市長の所見が伺えたら、ここでお願いしたいと思います。
それから、荒廃園が現在592ヘクタールのミカンのうち178ヘクタールということは、大変な膨大な面積でございまして、ミカン山も草が下に生えてるうちは大丈夫ですけど、それ以上放置しますというと、つるに覆われてしまいまして、山崩れ等に心配されるわけでございますし、またそうした荒廃園が出ますというと、土地所有者等も固定資産税の滞納にもつながってくるような気もいたしますし、また特に地域でそれぞれ、私どもの方は特に山間地でございますものですから、土木的な関係で、皆さんが所有している土地に対して、いろいろ区費等をお願いして集めてるわけでございますけど、そこから収入が上がらないというと、そういうようなお金も集まらなくなってしまいまして、行政的にも大変やりにくくなる面が出てくるわけでございまして、特に荒廃園対策については、これからうんと研究をしてやっていただきたいと思います。これは要望でございますけど。
市長さんに、できましたら両方の陳情、請願について、市長のずばり所見を伺えたらお願いしたいと思います。
○議長(西郷芳晃君) 市長。
(登 壇)
◎市長(飯塚正二君) 秋山議員の再々質問にお答えいたします。
私はですね、先ほど申し上げましたように、カワバタモロコのこの自然保護、それから薮田川の改修、これが両立、私はやって願えればということで、私の所見としてお答えいたします。以上でございます。
○議長(西郷芳晃君) これにて一般質問を終結いたします。
○議長(西郷芳晃君) 以上で本日の日程は終了いたしました。
再開日時をお知らせいたします。明10日午前9時開議であります。
○議長(西郷芳晃君) 本日はこれにて散会いたします。
午後2時31分散会...