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昭和62年12月定例会−12月09日-03号

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  1. 藤枝市議会 1987-12-09
    昭和62年12月定例会−12月09日-03号


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    昭和62年12月定例会−12月09日-03号昭和62年12月定例会  藤枝市議会12月定例会会議録(第3日目)                昭和62年12月9日 〇議事日程    昭和62年12月9日(水曜日) ・開議 日程第1 一般質問  1.  2番  山 本 登志夫 君  (1) 医療、福祉に一段の努力を  (2) 市民の体位向上と青少年の育成に適切な指導を  2. 18番  牧 田 五 郎 君  (1) 高齢者対策について  (2) 地域の活性化について  3. 13番  小柳津 治 男 君  (1) 教育問題について
     (2) 市内の道路整備について  4. 27番  浅 羽 広 吉 君  (1) 高校増設について  (2) 市民に親切な、開かれた行政を進めることについて  (3) 市民の要望に応える予算編成を  5.  5番  小 沢 佐 敏 君  (1) 藤枝市立志太病院の充実について  (2) 藤枝市商工業の振興と土地信託制度の活用について 〇本日の会議に付した事件   議事日程と同じ 〇 出席議員(28名)    1番 田 沢 錠 一 君      2番 山 本 登志夫 君    3番 秋 山 録 治 君      4番 大 井 市 郎 君    5番 小 沢 佐 敏 君      6番 三ヶ尻   進 君    7番 八 木 正 三 君      8番 藁 科   勲 君    9番 山 下 末 治 君     10番 桜 井 喜代司 君                     12番 岡 谷 恵 夫 君   13番 小柳津 治 男 君     14番 後 藤   彰 君   15番 仲 田   弘 君     16番 村 松 俊 郎 君   17番 岸   快 充 君     18番 牧 田 五 郎 君   19番 小 松 義 雄 君     20番 渡 辺 馨 一 君   21番 青 島 謙 一 君     22番 小 山 儀 助 君   23番 西 郷 芳 晃 君     24番 杉 本   顕 君   25番 山 田 敏 江 君     26番 杉 森 十志雄 君   27番 浅 羽 広 吉 君     28番 徳 浪 栄 一 君                     30番 長 田 正 巳 君 〇 欠席議員( 0名) 〇 欠  員( 2名) 〇 説明のため出席した者      市長               飯  塚  正  二  君      助役               山  口  國  雄  君      収入役              松  崎  四 芽 雄  君      教育長              曽  根  雄  一  君      病院長              甲  田  安 二 郎  君      総務部長             朝 比 奈  陸  夫  君      財政部長             下  田  純  生  君      市民福祉部長           青  島  友  吉  君      経済部長             笹  野  正  吾  君      建設部長             杉  本  政  次  君      上下水道部長           塚  本  司  雄  君      教育次長             増  井  恵  二  君      病院事務部長           岡  野  敏  雄  君      消防長              増  田  喜 与 志  君      行政課長             大  石  正  雄  君      監査委員             森     錠  三  君 〇 出席した事務局職員      局長               三  宅     博      庶務課長兼庶務係長        中  村     博      議事係長             萩  原  喜 久 雄      主任主査             八  木     進(録音担当)      主査               伊  井  佳  章(  〃  )      主査               鈴  木  宏  美(  〃  )                         午前9時02分開議 ○議長(西郷芳晃君) これより本日の会議を開きます。  日程第1、一般質問を行います。  順次発言を許します。2番 山本登志夫君、登壇を求めます。           (登        壇) ◆2番(山本登志夫君) おはようございます。私は通告してございます2つの課題について質問いたします。  まず初めに、医療、福祉施策について、一段と力を入れて市民にこたえていただきたく、市長並びに病院長に伺いたいと思います。  時代に即応した特殊診療が必要なときであります。科学、技術の限りない進歩と、世界に類を見ない勤勉な国民性と、さらには国民の一致した平和希求から、荒廃の中から今日の繁栄を、そして経済大国へと変身をしてまいりました。安定した文化社会を築き上げ、必然の結果として長寿社会をつくり出してまいりました。このことを前提として、人類の幸せのために報いなくてはならない課題が、医療であり、福祉であろうと思います。特に、だれもが到達する老後の課題であります。老後を美しく生き、幸せのための特殊診療をいかにつくるかが1つ、そして、豊かさの中にあって、不幸にもそこに到達できなかった不幸せな人々を、いかに共助していくかが、大切な政治課題であろうと痛感し、福祉と医療の2点について、以下伺いたいと思います。  まず1点目に、特殊診療としての包括的医療老人病院が今、藤枝市に必要であることを訴えて、答弁を求めます。  既に、さまざまな角度から高齢化問題は論議され、老人問題について検討が加えられていますし、それぞれの立場で対応してきているところでございますが、私は今回、総合的な老人病院の設立について、公的機関が責任を持って対応すべきだと、痛切に感じ、強く要望するところであります。今、当市も老人人口が総人口の1割を超してまいります。そこで、私は今こそ時代に即応した特殊診療が必要であろうと思います。  考えられます老人の疾病としては、1つには一般的な、いわば年齢に関係なく、内外疾患と緊急な不慮の傷害、2つ目には痴呆性老人の予防対策と介護、診療、3つ目は寝たきり老人の介護、診療などが考えられます。以上のほかに、ひとり暮らしなど、さまざまな老後問題が想定できますが、昨日のポリテクニックコンサルタンツのコメントにもありましたが、今後の現状レベルでは、高齢者の受診率が高まり、病院にすべての患者が入院するとすれば、昭和85年には全国の入院患者の50%以上が、主として慢性病を有する65歳以上の高齢者となるとの予測からも、高齢者への医療、福祉サービスの充実が必要となる。また、近年健康の維持、増進から、診断、治療、そしてリハビリテーション、要介護老人のケアまでを含む、保健、医療、福祉の枠を超えた包括的医療体制の整備が望まれている。藤枝市では市民健康づくり活動が行われてきたが、特に健康診査業務のうち、がん検診等の精密検診の受診率が伸び悩んでいること、要介護老人受け入れ施設が少ないなど、包括体制のより一層の整備が望まれると、報告をしております。既に総人口の1割を超す老人医療こそ、特殊病院として専門化し、公的機関として実現する必要があろうと考えるところでございます。  次に、2つ目は重度介護施設の確保についてお伺いをいたします。いわゆる植物人間となられた患者の看護施設の必要性を訴えたいのです。いかがなものでしょうか。最近の高度、複雑化する経済社会のもとで考えられることは、交通事故なり、労働災害事故など、突発的な傷害または脳疾患などで、一家の支柱が倒れた場合の家庭は、崩壊の道をたどらざるを得なくなるわけであります。問題提起としては、傷害、疾病に直面した者が、一定の看護療養期間が経過した後も、完治が見込まれない場合は、医療機関から見放されるわけであります。いわゆる植物人間と化して、死を待つ以外に道はなく、家庭看護を余儀なくされてしまいます。この場合、結果として、配偶者が職を辞して看護に当たらざるを得ません。こうした場合、一般的には生活困窮者の道をたどり、生活保護世帯に通ずることになるわけであります。命の重さを知る医療として、一家崩壊の悲惨さを避けるために、かつ福祉医療の精神にのっとって、政治課題としての医療体制の確立を願い、重度介護施設の早期実現を要求する次第であります。病院長の所見を伺いたいと存じます。  次に、2つ目の課題に入らせていただきます。それは市民の体位向上と、青少年の育成に適切な指導を願いたいと考え、教育長に伺うところであります。  医療の進歩や食物の豊かさから、だれもが栄養について関心を持つようになってまいりました。と同時に、栄養の過多についての調整や、余暇活用などと、健康保持、体位増進などと、運動の必要性が重要視されてまいっております。さらに、スポーツやこれに類するレジャーに関心が高まり、興味を持つにつれて、競技人口もふえてきております。こうした背景をもとに、地域においては、老人から幼児にわたる幅広い層において、さまざまなスポーツやレジャーがたしなまれているところであります。こういったことは評価、歓迎するところでございますが、反面、危惧するところも感ずるわけであります。自分の経験と好みによって、ただ熱心さの余り、指導者としての適切な資格、知識を持たないまま指導に当たる場合は、特に少年に及ぼす影響が大きいと思います。善意の行為、行動に対する中傷、誹謗は厳に慎まなければなりませんが、社会的に問題となる課題については、一考を要する必要があろうと思いまして、以下について伺います。  第1点は、現在藤枝市における、老人から幼児にわたるスポーツ等のクラブ、団体はいかように把握されておりますか、伺いたいと思います。  第2点目は、青少年スポーツクラブ等の指導者をいかように把握しておりますか。青少年の健全育成のためには、的確な指導体制が必要と思います。具体的には指導者の訓練なり、講習会などの実施状況をどのようにされておりますか。さらには助成措置等はなされているかどうか、お伺いいたします。さらに、今後の考え方をお伺いいたしたいと思います。  第3点目は、市や教育委員会の後援する諸競技に対して、積極的に指導する必要があろうと思いますし、さらには助成する必要があろうと思われますが、既に助成金等出されている部分もあろうと思われます。しかし、こういった助成等も、積極的に進められておるこの種の後援等に対して、さらに交付を考えられないかどうかを、お伺いしたいと思います。  以上について、市長、教育長の御答弁をお願いしたいと思います。 ○議長(西郷芳晃君) 当局から答弁を求めます。市長。           (登        壇) ◎市長(飯塚正二君) 皆さんおはようございます。御苦労さんでございます。  ただいま山本議員からの御質問に、私からお答え申し上げます。  第1点の、医療、福祉の一段の努力を、ということについてのお尋ねでございますが、御承知のように、この特殊診療としての老人病院の設立についてでございますが、現在老人病院が県内に、公的医療機関にかわる法人施設として開業しております病院は19カ所ほどございますが、現在当市としましては、御質問にうたわれております内外疾病と緊急病傷等につきましては、志太総合病院において対応しておりますし、また、予防対策関係につきましては、市の保健センター等で対応しておりますところでございます。寝たきり老人の療養等につきましては、特別養護老人ホームを利用していただいておりますし、また、昭和63年度より静岡市内に、痴呆性老人専門特別養護老人ホーム、また開寿園では一時入所施設等も開所されますので、これらの諸施設を利用してまいりたいと存じております。  御質問の、老人福祉対策の一環として、専門老人病院の設置に当たっては、今後、国や県の指導を仰ぎながら、将来の検討といたしてまいりたいと存じます。  次に、重度介護施設の確保についての点でございますが、御質問いただいております重度の介護を必要とする方が、御家庭において不幸にして発生した場合は、その御家庭の御家族は並み大抵の御苦労ではないと存じます。このような状況は、どこの市やまちでも深刻に考えなければならないことではないかと私も存じます。御質問の、施設確保については、市単独の場合、また広域の場合等、いろいろな設置方法があろうかと思いますが、今後の研究課題とさせていただきたいと存じます。なお、現在の状況は、重度障害療護施設は、県下で6カ所ほどございまして、65歳未満の方々が、当市でも10人ほど入所利用しております。また、高齢者の介護施設につきましては、今後さらに特別養護老人ホーム等を利用してまいりたいと存じております。なお、先ほども申し上げた老人病院の設立の件でございますが、これからの諸施設につきましては、いろいろな角度から慎重に検討しなければならない問題でもありますので、今後の課題とさせていただきたいと、こういうように存じますので、よろしく御理解をお願いいたします。  なお、第2点等々の関係については、担当の教育長、あるいは病院長等から御答弁をさせていただきますので、よろしくお願いいたします。 ○議長(西郷芳晃君) 病院長。           (登        壇) ◎病院長(甲田安二郎君) 山本議員からの御質問でございますが、老人対策老人医療の問題は、御指摘のとおり、非常にこれから重要だと思います。今まで余りに人口の高齢化が急激でありましたもんですから、やはり国、県の対策が非常におくれていると思います。これからますますこれが重要性が増してまいりますから、その市の施設の一環である我々も、これを真剣に考えなくては、もうやっていけない時代に入ってると思います。しかし、老人のどうするかという具体的な問題に対しましては、市立病院独自でできる問題ではありませんで、やはり国の方針に従い、また県の方針も聞き、それから市当局ともよく相談の上、我々の方針を進めていきたいと思います。  それで、きのうポリテクニックコンサルタンツから、いろいろの今後の方針について報告がありました。我々もその方針にかなり同感なところがございます。で、アフターケアの問題で、病院にどういうものをつくっていったらいいかということは、今後の問題でございますから、これから真剣に考えていきたいと思います。市民の代表であられます皆さん方のお知恵も当然拝借しなきゃいけませんし、その上で市民のニーズに十分こたえていきたいと考えております。 ○議長(西郷芳晃君) 次に、教育長。           (登        壇) ◎教育長(曽根雄一君) 山本議員さんの御質問の、市民の青少年を含めました、体位、体力の向上についてということについてのお答えを申し上げます。  まず第1点といたしまして、スポーツ等のクラブ、団体の把握ということでございます。現在登録、あるいは加盟されている団体がスポーツ少年団では12種目、65団体がございます。12種目というのは、サッカーだとか、バレーだとかというその種目、そのおのおのに幾つかの団体があるという意味でございます。それから体育協会といたしまして、18種目、391団体、それからゲートボールクラブ110団体となっております。このほかに未加盟の団体が約80団体ございます。この主な内容は、体育協会の一部の種目で、協会に入っていないというもの、未登録のもの、それから未加入のもの、それからグランドゴルフであるとか、インディアカというような最新のもの等がございます。また、同好会といたしましては、エアロビクス、太極拳、なぎなた、ヨガ等がございます。以上、団体の把握数でございます。  次に、第2番目の、スポーツクラブの指導者をどういうふうに把握して、それらの講習会等の実施状況、あるいは助成措置、こういう御質問でございます。青少年スポーツ団体の指導、育成につきましては、各団のあり方を初め、団員についても一人一人の体力、能力に合った技術指導をするように、県も市も少年団本部も、市の体育協会も、各指導者が一体となって勉強、あるいは研修を行っているところでございます。具体的に申し上げますと、少年団の組織充実強化に対する研修が本年度3回、指導者の資質向上の研修が9回、少年団活動のあり方の研修が2回、レクリエーションの普及についての研修が3回などが、実施状況でございます。なお、指導者の把握につきましては、認定指導者、これが市に269名ございます。それから育成指導者が7名、計276名ございまして、各団に1名以上の指導者が配属されております。  また、助成措置についてでございますけれども、現在市のスポーツ少年団本部だとか、体育協会へ総括的な補助をいたしておるのが実情でございます。今後とも、でき得る限り助成を考えていきたいと、このように考えております。  次に、各競技等への助成措置でございます。各種目ごとの競技大会の回数は、非常に多くございます。できる限りこれらに参画して、指導はしてまいりましたが、今後も少年団本部体育協会等を基幹といたしまして、個々の団体の指導にも努力をしてまいる所存でございます。また、助成金等の交付については、競技大会の趣旨、規模等を考慮して、助成金を交付しております。本年度の場合を申し上げますと、県代表として全国大会に出場したもの、藤枝FC少年団全国大会、それから全国中学校選抜サッカー大会に助成しております。それから地域スポーツ大会といたしましては、志太榛原陸上競技大会、これは3市10町でやったわけです。それから藤枝JC杯全国少年サッカー大会、あるいは、ふれあいサッカーカーニバル等々にも補助をしております。また一方、全体への配慮という考えから、少年団本部体育協会への補助金も交付しているのが実情でございます。
     以上、お答えといたします。 ○議長(西郷芳晃君) 山本登志夫君、よろしゅうございますか。2番。 ◆2番(山本登志夫君) 再質問をさせていただきます。  まず、最初の老人病院の設立でございますけれども、これはいろいろな角度から、先ほど申し上げましたように、それぞれの皆さんからこういった方向について、要求なり要請なりがあったわけでありますけども、きのうのコンサルタントの報告の中にもありましたように、もう既に1割以上の65歳以上の老人があるわけで、老人が出てきたわけでありますし、先ほど申し上げましたように、この50%くらいの率でもって、それぞれの対応が必要であるということで、特に包括的な医療体制というものを十分考えていかなければならないというようなコメントもなされたわけでありますから、そういった面を含めますと、今こそ、しっかりと体制を整えていかなければならぬというふうに思うわけであります。  いろいろ皆さん方から、こういった問題については要求なり要請なりあるわけでありますけども、私の場合にも、実は両親がもう80歳を超えているわけでありますけども、自分の親は、まあ言ってみれば、まさか痴呆にかかるとは思っていなかったわけでありますし、この間まで盛んに、息子に対する注意等をしてきていただいておりましたので、まさかと思っていたんですけども、ここんとこ半年ばかりの間に、急にそんな方向に向いているわけです。考え方としては、親子の触れ合いでありますので、子が親の面倒を見るのは当然であるので、十分に対応していきたいというふうに思っているわけでありますし、新聞等にもいろいろ載せられておりますけども、それぞれの家庭でですね、高齢者を抱えた家族が、当然にも問題性を大変起こしているということで、載っているわけであります。それを見ましても、共通して悩んでいるのが、ストレスに悩むということで、いわば本人自身が、十分この介護について心得ておっても、日常茶飯事のことでありますと、大変に悩んでくるということで、そういったものが中心になって、今日的な重要な課題だというふうに思うわけであります。そういったことで、これは痴呆性の問題でありますけども、先ほど来申し上げておりますように、老人に対する考え方としては、それだけではなくてですね、もっともっと大きな課題として考えていっていただけねばならぬというふうに思っているわけです。  特に、最近老人保健法の改正案が出されているわけでありますけども、これはコメントを見ますと、寝たきり老人の介護に関する新しい考え方として、老人保健施設の創設ということが言われているわけであります。これは一部で言いますと、病院と特別養護老人ホームの中間的なものということで考えられているようでありますけども、審議の中では、これは老人医療費を安上がりにしようとする厚生省の中期なり長期的なねらいがあって、中間施設を考え出されている、そういったことが今後の課題として取り組まれるようでありますけども、私はいずれにしても、先ほど申し上げましたように、老人問題というのは、痴呆性の問題もありますし、さらには、それなりに50%ぐらいの人が医療を必要とするということでありますので、そういった面を考えてみた場合に、当然にも必要だというふうに思いますから、仮に老人保健法の改正に見られるようなですね、いろいろな考え方があろうというように思うんです。厚生省の考えている、老人医療費を安上がりにさせようとするための、いわばねらいがあるにしても、いずれにしても、どこかでこういったものは面倒見ていかなきゃならぬわけでありますから、なるほど病院等でですね、きちんと医療を伴った施設の中で看護していくのが一番いいわけでありますけども、大変苦労なされている家族のことを考えた場合には、それが何であれ、公共的な立場でこれを見守っていくのが当然だというふうに思うわけでありますので、その点をひとつ考えていただきたい。特に私は、中間的な施設であろうとなかろうと、考え方としては異をはさむわけではありませんけども、やはり医療を考えた病院が最もふさわしいというふうに思うわけでありますから、ぜひひとつ、県下にも幾つかあるというようなお答えでございましたけども、藤枝市においても、仮に2市2町の広域でありましても、市単独でありましても、それは最良の方法でよいと思いますので、病院をつくっていただきたい。このことを重ねてお願いを申し上げたいというふうに思いますので、もう一度ひとつ答弁をお願いしたいと思います。  2つ目は、例の植物人間でありますけども、これは私どもがかつての民生保健でもって視察に行ったときに、瀬戸市の公立の陶生病院でありましたけども、ここんとこは大変こういったものについて、考え方といいますか、対応が進んでおりまして、私はその重度障害者の一室を見せていただいたわけでありますけども、いわばサロン風にですね、垣根のない、いわば個室でない病床がつくられておって、大勢の病人が枕を並べて寝ているわけであります。何かちょっと見にはお休みをしているような感じがするわけでありますけれども、植物人間でありますから、医療の必要の人、また、ただ看視をすればいい人、いろいろあるわけでありますけども、言ってみれば、先ほど質問の中で申し上げましたように、交通事故等であった場合に、当初は治療に専念して、完治に向けて大変な努力をするわけでありますけども、一定期間が過ぎますと、死ぬのを待つしかない、廃物人間になってしまうわけでありますから、息はしているけれども、何らその自分自身が能力を持って、いわば発意のない人間になりますから、植物人間と言うわけでありますけれども、こうなってまいりますと、家庭に返されてしまうわけなんであります。  これは私立の病院等があって、そこに入院させれればいいんですけども、施設も少ないし、そういったことができなくなりますと、当然家に連れ戻さなきゃならぬわけでありますから、その家庭がですね、100%負担するということになりますので、いわば配偶者であれば、その人が職を辞して、看護しなきゃならぬてことで、収入の道がなくなれば、生活保護ということにもなるんではないかというふうに思うんです。でありますから、一般的にはどこかでですね、こういった困窮家庭の面倒を見なきゃならぬというわけでありますから、先ほど申し上げましたように、大勢の植物人間をある一定箇所に集中して看護すればですね、言ってみれば安上がりな医療なり、そういったものができるではないかというふうに思いますので、こういった困窮家庭を救う意味からも、こういった施設が必要ではないかと思いますので、その点についても格段の努力をお願いしたいというふうに思うわけであります。  それから、2点目の少年スポーツの問題でありますけども、これはちょいちょい耳にするというふうに思うんですけども、私もそういったことが2、3ありまして、今回の質問に立ったわけでありますけども、それぞれのスポーツがなされているわけでありますけども、特に野球とか、ソフトとかサッカーというものは、全国的に競技人口も多いし、将来的な夢を持つ親御さんも少なからずあるわけでありますから、こういったときには、英才教育的な立場で、スポーツが行われているわけですけども、往々にして、言ってみれば本人はもとより、親御さんの方がハッスルして、いろんなトラブルを起こしかねないというふうに思います。そういった場合でも、適格な指導者的な立場でもって知識を持っておれば、無用なトラブルは起きないというふうに思いますので、そういったことでもって、ぜひひとつ適切な指導をお願いしたいというふうに思うんです。  中学、高校の場合等の県大会以上の競技について、助成がされているわけでありますし、その他あるわけでありますけども、特に体育という教科に対する指導もさることながら、こういったものには、やはり多くの競技人口を持っておりますし、そういった関心の高いクラブ、スポーツでありますから、こういったものにも大きく目を向けていっていただきたいと思いますし、さらには教育的効果を深めるためにも、助成は必要だというふうに思うんです。これに対する助成金でありますけども、ぜひひとつ最近の、いわば石油等の輸入の、言ってみれば値下げ等の問題から、電力料、光熱費というものが大分安くなってきておりますので、こういったところに余剰が出てくるんではないかなあというふうに思うわけです。特に学校等の施設の場合には、この電力料金等の受電の方法についても考えられているようでありますし、節約が見込まれると思いますから、こういったものを積極的に、こういった教育効果を高めるために、御利用できないものかどうか、そういったこと、そういった面を含めて助成の強化をお願いしたいと思っています。  以上、幾つか再質問させてもらいましたけども、御答弁をお願いしたいと思います。 ○議長(西郷芳晃君) 当局から答弁を求めます。市長。           (登        壇) ◎市長(飯塚正二君) 山本議員の再質問にお答えいたしますが、特に山本議員は御承知のように、自分の家にそういうような方があって、切実にその事情がひしひしとわかってると、こういうような感じでございまして、大変貴重な体験を御質問されてると、こういうように存じます。先ほど私申し上げましたようにですね、老人の方々、そういうような方々等々については、先ほども病院長もお話にありましたように、病院におきましてもそういうような方向を検討しなければならないと、そういうような病院を、ある程度確立しなきゃならぬというような御意見もございますし、よく国なり県の御指導を仰ぎながら、今後の方向にひとつ持っていきたいと、こういうように実は存じますから、ひとつ今ここで設置しますとかということでなく、そういうような方向に十分検討していきたいということで御理解を願いたいと思います。  なお、植物人間等々の問題については病院長からお答えいたします。よろしくお願いします。 ○議長(西郷芳晃君) 病院長。           (登        壇) ◎病院長(甲田安二郎君) お答えします。  私たちも長い間この診療に携わっておりまして、この問題は非常に悩み深い問題なんです。どうしていいかということがなかなか私にも答えが出ませんけども、この問題、要するに、老人医療というものは、どなたも悩みの種でありましょうし、我々自身も、もう2、30年の間に、10年か20年の間には必ずそういう立場に置かれるわけですから、考えざるを得ないわけです。  で、老人の手厚い看護ということは、当然必要なんですけども、老人の病気というのは治りませんです。すっかり全治をするということがほとんどありませんです。それで、手厚く看護しますと長生きします。で、無限にお金がかかる。亡くなるまでお金がかかるもんです。結局経済との兼ね合いだと思うんです。どこまで健康者がその負担に耐えられるかというところに限界があろうと思います。そのために国も県も非常に悩んでおられて、なかなかこうすっといかないということだろうと思います。  病院というのはお金のかかるとこです。ですから全部病院で背負い切れるかといいますと、やはり国の財政もそれについていけなくなるんじゃないかと思います。で、中間施設とか、いろんな問題が出てくるわけなんですけども、どういう姿が理想的かというと、これはまだ、お互いに暗中模索といいますか、いろんな方向は出ておるんでしょうけど、すきっとした形が出てきていない状況にあると思います。ですから、病院を我々も考えただけではどうしていいか、よくわかりませんけども、国、また県、市と、そういうところのいろんな話し合いのもとで、これならというところを出していくよりしょうがないんじゃないかというふうに考えます。 ○議長(西郷芳晃君) 次に教育長。           (登        壇) ◎教育長(曽根雄一君) 山本議員さんからの再質問にお答え申し上げたいと思います。  少年スポーツ等、大変人口が多いと、こういう面について、十分その指導者の研修に力を入れよと、大変ありがたい御意見でございます。先ほども申し上げましたように、認定指導者につきましては、青少年の心理──心の問題、心理、体育理論、体育医学等の学習と、それぞれの実技指導等々を経まして、資格を取った方々でございます。そういう人たちも含めて、例えば具体的に申し上げますと、来年の1月31日にはスポーツリーダー研修会というのが、県の主催でございます。これは当市の大洲のスポーツセンターで行うわけでございます。広場もございますし、体育館もございますし、講習をやる部屋もあるということで、この地域を中心として、最も人口の多い藤枝市がその会場に当たるわけでございます。そんなふうに最善を尽くしていきたいと思いますので、今後とも温かい目と、いろいろな観点に立っての御指導をお願いいたしたいと思います。  それから助成金の問題につきまして、電気料等の云々というお話もございました。昨年度はその電気料の問題につきまして、幾らかのお金を学校の図書費として還元もしていただいたし、学校の事務機器の充実という面へ、大変回していただいたわけでございます。ただ、実際問題として、消費の電力は安くなるけれども、市としての収入である消費税の方が減るもんですから、実際に大きなメリットには具体的にはならないように承っておりますけれども、とにかく委員会としては、そういう面で大変御協力をいただいております。それをどうするというだけでなくて、広い立場で今後助成措置も、先ほど御答弁申し上げましたように、充実していきたいと、こんなふうに考えております。でき得る限り最善を尽くしたいと思いますので、これも温かく見守っていただきたい。このように思います。  以上で答弁にかえさせていただきます。 ○議長(西郷芳晃君) 山本登志夫君、よろしゅうございますか。──あと3分です。 ◆2番(山本登志夫君) 3分ではちょっと大変ですけども、なるたけそのようにさせてもらいます。  いわば老人の介護の件でありますけども、実は私、先ほど自分のことを言えばですね、えらい間違いはないと思って、自分のことを言ったわけですけども、この新聞のいわばコメントの中には、老人介護家庭のストレスということで、これもやっぱりストレス学会なんてのもあるようでして、それぞれ研究されているというふうに思うんですけども、ここの東京医大の名誉教授、その方のコメントですけども、介護はできるだけ自宅でとの自信を持っている家庭でさえ、夜間譫妄──意識障害ですね──や、徘回などが3カ月も続くと、実際にはまいってしまうというふうに言われてるんですね。私、実は先ほど申し上げたのは、徘回まではいかぬですけども、ときどきこう出て行ってしまうんですけども、帰ってくる道がわからなくなってですね。それはそれとして、私の名前はよく覚えておりますので、藤岡一丁目の山本登志夫ということで、息子がおりますって言いますので、見つけてくれた人はすぐその場で電話をしていただけるもんですから、その限りではいいんですけども、そういったですね、手間を非常にかけて、それなりに苦労するわけでありますから、ほんとに家族としては大変だというふうに思う。  でありますから、仮にこういったことが、ごろごろごろごろ続くと大変じゃないかなあと思うし、もう1つ植物人間の場合は、私はもっと深刻だというふうに思うんですね。言ってみればその一家の支柱をなしている大黒柱が倒れて、その人が1年なり1年半病院にいて、もう使いものにならないから家庭で面倒見なさいよってことになりますと、大変になってしまうわけでありますから、こういったものをですね…… ○議長(西郷芳晃君) 山本君、今30分です。 ◆2番(山本登志夫君) はい、院長がおっしゃるように、大変金のかかるもんだっていうふうに言うわけでありますから、それはもちろん金がかかりますから、先ほど申し上げましたように、老人医療についてのその改正案でありますけども、こういったものも出てくるわけでありますけども、それはそれとしてですね、一家の支柱が倒れて困ってしまったっていう場合に、何とかどっかでですね、大量生産をして、大量でもって面倒見れば安上がりになるっていうことでありますから、どっちみち何人か、0.5%ぐらいって言いますけども、そういったものを一箇所に集めて、一箇所で見てしまえばですね、10人なり20人を1人で見るんですから、これはそこの場は金がかかっても、全体としてみれば安上がりになるわけでありますから、こういったものをひとつ考えて──言い方が問題あるかもしれませんけども、そういったことだというふうに思うんです。でありますから、そういったものを行政でもって対応していくことが、今日的な問題ではないかなあというふうに思いますので、その辺をお願いをして、質問を終わります。 ○議長(西郷芳晃君) それでは次へ進みます。18番 牧田五郎君。           (登        壇) ◆18番(牧田五郎君) 通告してあります2点について質問をさせていただきます。  まず第1点目は高齢者対策についてでありますが、今日までこの問題につきましては多くの質問が出されてきたところでありますが、改めて今回も伺いたいと思います。  まず第1点は、高齢化対策室のこれまでの経過について伺います。本年4月に対策室が設置され、今日までに各界、各層の意見を聞く中で、藤枝市としての高齢化対策を模索するために取り組んできたところでありますが、今日までの状況について伺います。新年度予算編成の時期でもあり、新たな施策の方向性といったものも、ある程度出ているかと思いますが、どうですか、伺います。  次に、高齢者総合相談窓口の設置についてでありますが、高齢化対策は、言うまでもなく、ただいまも御質問ございましたけれども、広範囲、多部門にわたり、総合的な施策の取り組みが必要であります。今後においても、国、県の施策の充実に合わせ、制度等は一層複雑、多岐にわたっていくことが予想されます。せっかく充実されつつある制度を知らずに、苦労したり損をする、そういうお年寄りのないようにするためにも、今後、一層制度等のPRが必要と思われます。そこで、高齢化対策室の設置に続いて、総合相談窓口の設置を図るべきと思いますが、いかがか伺います。特に庁舎の増改築に合わせ、福祉事務所も市民相談室も、新庁舎、市民会館に移りますので、この機会に相談窓口の常設を図るべきと考えますので、お考えをお尋ねをする次第であります。  第3点目に、ショートステイ、デイサービスの充実について伺いますが、来年3月より開寿園で、デイサービスが実施されるということで、今回も説明がありましたが、この制度は単独でもできようかと思いますが、既に入所しているお年寄りとの交流や、施設の共同利用という点から、既設の特養ホーム、あるいは養護老人ホームに併設利用することが、より効率的であるわけであります。また、お年寄りの体の状態というのはそれぞれ違うし、それぞれの体の状態に合わせた施設も必要であります。本来、在宅福祉が望ましいと言われておりますが、その在宅福祉にも限界があります。今後施設の充実を一層図る必要があると考えております。特に、南北の均衡を図る上から、私は円月荘におけるデイサービス、ショートステイの実施を図るべきと考えますが、どうですか、伺います。そのためには施設の改善、増設が必要でありますので、そのことも含めてお伺いをいたしたいと存じます。  4点目は、住宅問題であります。高齢者は、病気や退職後の一般的な生活不安に加え、地価高騰の問題もあり、住まいの悩みが急浮上してきていると言われております。加えて、ひとり暮らしや夫婦のみの世帯が急増していることもあり、住宅問題は重要課題になってまいりました。国全体では、昭和50年にひとり暮らしは65歳以上世帯の8.6%だったものが、60年には12%へ、夫婦のみの世帯も13.1%から19.1%にふえております。当市においても、現在ひとり暮らしが280人、夫婦のみの世帯が464世帯と伺っております。特に夫婦のみの世帯が、当市においても急激にふえているということであります。こうした背景のもとに、国や自治体で、いわゆる個人住宅と、老人ホームの中間型施設の建設構想が相次いで発表されております。ケアーつき集合住宅も、建設省と厚生省が昨年発表したもので、急病のときの緊急連絡や、管理人を置くシステムになっております。しかも、他の世代との交流ができるように、原則として市街地に立地するということであります。当市も、高齢者向けケアーつき集合住宅の建設を図るべきと思いますが、いかがか、お伺いをいたします。  第5点目といたしましては、病院、特に志太病院における待ち時間の短縮についてであります。お年寄りに限らず患者は、だれもが早く診てもらいたいわけでありますが、特に要介護老人、つまり寝たきり、あるいは痴呆老人の場合は、待っている間も介護人が大変苦労をしているようであります。要介護老人に限り、待ち時間の短縮が図れないか、この点について伺いたいと思います。  最後に、家庭奉仕員の増員について伺いますが、現在7人の奉仕員の方にお願いをしておりますが、ここ数年、この体制で来ており、対象者や希望者もかなりふえてきているものと思われます。内容充実を図る上からも、増員を図るべきと思いますが、どうですか、伺います。  以上、高齢者対策として6点にわたって伺いますので、よろしくお願いをいたします。  次に、大きな2点目は、地域の活性化について伺いたいと存じます。  まず第1は、藤枝地区の活性化についてであります。当市の商業活動は、2極構造と言われ、駅を中心とした南部と旧藤枝を中心とした北部でありますが、南部は西友ストアに続いて、このたび区画整理の中で駅南に大型店が進出することが決まっておりまして、南部の商業活動は一段と活発化していくものと予想されます。一方、北部の商業活動は、南部に比べ大分おくれており、南部の格差が拡大する方向にあると言われております。この問題については端的に伺いたいと思いますが、まず藤枝地区の活性化をどのように図っていくか、まず基本的なお考えから伺いたいと存じます。  次に、まちの活性化の一因に大型店の誘致が挙げられておりますが、西武とか、松坂屋といった大型店の誘致ということに対して、どのようにお考えになりますか。さらに再開発ビルの建設についてはどうか、この点お伺いをいたします。  次に、藤枝地区周辺、特に隣接する西益津地区への線引きの見直し、拡大についてでありますが、線引きはおおむね5年と10年に1度の調整があるわけでありますが、51年に線引き制度が始まって以来、今日まで当市の場合、特に大きな変化はなく、当初のままの状態であります。次回は65、6年ごろになり、実質10年目の大幅修正のときになります。地権者の理解と協力が大前提でありますが、藤枝地区の活性化を図る上から、重要な地域であります。線引きの拡大を図るべきと思いますが、その可能性についてどうか、伺いたいと存じます。  最後に、我がまちの見直しということで伺いたいと思います。  我がまちを見直し、藤枝のよさを改めて掘り起こすということは、郷土愛を育てる上からも、また活性化を図る上からも、大変大事なことと考えます。活性化の1つとして、観光資源の活用や開発がよく言われますが、何も名勝風景のみが観光資源、あるいは風景ではないと思います。平凡なありふれた風景しかないまちでも、暮らしの風景や生活風景といった、いい風景を何景か選ぶとしたら、一人の市民にとっても何景か選ぶことができると思います。まして当市は四季の変化に恵まれ、平地から丘陵と、自然の造形に満ちた地形を持っており、人と自然のかかわりは昔から豊かなものがあります。いい場所や、いい風景が多くあるはずであります。藤枝は藤枝なりの生活ぶりを持っているのでありますから、現在生き続けている藤枝らしさのある風景、暮らしの風景にこそ焦点を当てるべきと考えます。生活の味わいや過去の思い出が刻まれていたり、地域文化の、らしさがにじみ出ているような、そんな足元の平凡な風景や、身近な自然や文化を再発見し、改めて市民にPR、紹介することは、我がまち意識を持つ契機となり、活性化の引き金にもなると確信をいたしております。そうした暮らしの風景、生活風景、百景を市民から募集し、カレンダーや写真展、絵画展を開き、改めて藤枝らしさをPRしたらと思います。市民の皆さんが選ぶことによって、その人が我がまちを再発見し、再認識できるものと思います。特に新しい市民の多い当市であります。活性化の1つとしても有効な手段と考えましたので、提案をし、お考えを伺うところであります。  以上2点、よろしくお願いをいたします。 ○議長(西郷芳晃君) 当局から答弁を求めます。市長。           (登        壇) ◎市長(飯塚正二君) ただいま牧田議員からの御質問にお答え申し上げます。  第1点の高齢化対策についてのお尋ねでございますが、数点ございますが、順次お答えいたします。  高齢化対策室の事業経過につきましては、当初設定しました3つの基本的事業の遂行に努めております。その第1の、市の基本計画の策定事業でありますが、その基本資料となる高齢者実態調査を7月に実施いたしました。また、市民の意見や考え方を聴取するために、市民会議を7月に発会し、4カ月間の検討結果の報告書の提出をいただきました。一方、庁内に設置しました高齢化社会研究会は、7月より毎月会議を開催し、具体的施策の検討を進めております。また、これら各種の調査や報告書を踏まえ、市の高齢化社会における基本理念の策定については、静岡県立大学の教授でございます志田直正先生にその業務を委託しているところでございます。特に先ごろ高齢者実態調査の報告書の折には、この志田先生も出席されまして、よく報告を受け、そして志田先生みずからそれに対する講評もしながら、講義をしていただきましたことも、今回の大きな成果ではないかと、こういうように存じます。  次に、第2の、高齢化社会への市民の認識や、意識の涵養でありますが、市の広報や健康まつりを通じて、広く市民に呼びかける一方、地域で開催される公民館まつりや、保健講座に出席し、具体的内容の啓蒙活動を行ってまいりました。第3には、現在の高齢者の対応につきましては、老人クラブの指導育成に加え、ふれあい給食や老人福祉学級などの事業を推進してまいっております。以上が事業の経過でありますが、本年度のこの基礎的各種事業を踏まえ、63年度におきましては、基本計画における具体的な施策の策定を図ってまいる予定でございます。  次に、高齢者の総合相談窓口の設置でございますが、このことにつきましては、63年度における基本計画の策定の中で、総合的な検討をしていく予定でございますが、現在、高齢者の相談に対しましては、身近な相談員として、地域の民生委員の方々や、家族や、法律的問題については、市民相談室で開設しているよろず相談や、無料法律相談などの場でやっております。また、社会福祉協議会にも、生きがい相談室も設置されておりますので、これらの場を気軽に利用できるよう、積極的なPRを図っていきたいと考えております。  次に、ショートステイ、デイサービスの充実等々についてでございますが、現在の円月荘に、南北の均衡を図るために、デイサービス、ショートステイ施設の併設はどうかのお尋ねでございますが、御承知のように、昭和62年度で計画しております特別養護老人ホーム開寿園でのデイサービス事業、ショートステイ事業施設は、中型リフトバスを購入し、南北の均衡を保つために、各地区を曜日で区分し、各地区ごとに御利用していただく計画を考えておりますし、近隣では初めての試みでありますので、開寿園と十分連絡を保ちながら、サービスの向上に努めてまいりたいと存じておりますので、お尋ねの円月荘への併設は現在のところ考えてはおりません。また、円月荘は特別養護老人ホームとは違いまして、日常生活が自分でできる方々が利用する施設でありますが、今後は、入居者が少なく、いわゆる空き部屋ができ、しかも当分の間利用するお年寄りがない場合は、定員まではショートステイ事業は考えられますが、日常生活ができる方々の御希望があるかどうかも調査しなければなりませんが、いずれにしましても今後の課題とさせていただきたいと存じます。  高齢者向けのケアーつき集合住宅の建設についてのお尋ねでございますが、現在藤枝市の場合は、ひとり暮らし老人で虚弱な方については、緊急通報システム装置によって、20名の方々が利用されております。また、この緊急通報システムにつきましては、希望者があれば順次取りつけを行っておりますが、61年度末におきまして2名希望者がございまして、その方々にも全部設置をしてございます。お尋ねのケアーつき集合住宅の建設につきましては、現在のところ考えておりませんので、今後の課題とさせていただきたいと存じますので、御理解をいただきたいと思います。  それから病院におきます要介護老人の、待ち時間の短縮が図れないかとのお尋ねでございますが、この点については病院長さんから、ひとつお尋ねに沿って答弁させていただきますので、よろしくひとつお願いいたします。  次に、家庭奉仕員の増員についてのお尋ねでございますが、御承知のとおり家庭奉仕員事業につきましては、社会福祉協議会において派遣しておるところでございますが、サービスの内容については、身の回りの世話、住居の掃除、買い物、あるいは相談等で、奉仕状況は1人平均月33回で、時間にして58時間ほどとなります。また、入浴サービスにつきましては、週に4日のサービスを実施しており、1日平均3人から4人の、月平均50人ほどの入浴サービスの利用状況でありまして、他に特別養護老人ホームにおいての入浴サービスも行っており、現在62人の方々が利用しております。したがいまして、現段階ではこれらのサービスは十分対応できておりますので、現在のところ増員する考えはありませんので、御理解をいただきたいと存じます。  次に、地域の活性化について、藤枝地区の活性化についてのお尋ねでございますが、特に商業における活性化について申し上げます。消費者ニーズの多様化によりまして、消費者はファッション性、文化性、さらには楽しさや、買い物に便利な商店街を求めているのが実情でございます。御質問の藤枝地区は、従来からの宿場町としての発展した、街道沿いに商店街が形成され、町の形態として東西に長く、地域全体も建物が混雑しており、商業環境整備としての駐車場など、利便施設の確保は難しい状況にあります。こうしたことから、長期的な展望に立って、土地区画整理事業などによる抜本的な見直しが必要と考え、これら事業に合わせ、商店街近代化事業の促進が必要であるかと存じます。当面の対策としましては、ハード面では利便施設の整備により、少しでも買い物しやすい商店街づくりの促進を、ソフト面においては市民が商店街で楽しめるイベントづくりなど、また、消費者サービスについても共同事業の中で、消費者ニーズの変化に合った内容を常に求めていく姿勢が必要と存じます。このように、ハード、ソフトの両面においての方策を、商店街の立地条件、商圏、伝統、特性などさまざまな要因を加味する中で、消費者ニーズに対応できる商店街づくりの取り組みを、商店街を構成する人たちの積極的な行動を得る中で、活性化対策を研究し、課題に取り組む考えでございます。  次に、中核になる大型店の誘致や、再開発ビルの建設についての御質問でございますが、最初に大型店の誘致につきましては、大型店は商圏拡大のプラス面がある一方、お客さんが核店舗に集中するマイナス面も考えなくてはなりません。マイナス面を少なくする対策が必要で、これにはお客さんが核店舗のみにとどまらず、比較買いを誘うような内容を備えた専門店等の配置も、商店街には必要と考えております。大型店には前に申し上げたように、プラス面、マイナス面、両面があり、核となる店舗が欠ける商店街としては、大型店誘致による方法と、地元店が共同店舗の建設による商業集積を高めることにより、来街者拡大を図る方法も考えられます。大型店誘致は商店街の実情により異なりますので、十分検討して取り組まなければならないと考えております。  次に、再開発ビルの建設についてでありますが、都市再開発法に基づく再開発事業は、例えば組合によるもので、条件が地権者5人以上、施行面積5,000平米以上となっておりまして、最近の事例といたしましては、静岡市の伝馬町再開発ビルが、この制度を導入して実施されました。また、59年度から優良再開発建築物整備促進事業として、都市開発法によらないミニ再開発による建設も制度化され、国の補助の対象ともなります。再開発ビルの建設は、商業集積を高め、商店街活性化に有効な方法と考えますので、商店街、組合等と制度導入については十分研究する必要があると考え、積極的にこれら等々について対応をしてまいりたいと、こういうように考えております。  次に、藤枝地区周辺の線引き拡大の可能性についてのお尋ねでございますが、線引きの見直しについては、市街化の動向、あるいは市街地の整備状況、農業施策の見通し、さらには計画目標を勘案の上、適正な市街化区域の規模を想定し、農業調整、河川調整、及び環境影響評価等を行い、区域を定めてまいります。また、御存じのとおり藤枝市は、志太広域都市計画の中に位置しており、焼津市、岡部町、大井川町の2市2町の広域的見地からも考えなければならないことになっておりますことを御理解願いたいと思います。なお、現在市街化区域内につきましては、土地区画整理事業を主体に整備に努力しておりますが、まだまだ整備の立ちおくれがございます。また、県、国等からも、まず現在の市街化区域の整備を最優先するよう指導されておる次第でございますので、市街化区域の拡大は、なかなか困難と存じます。  次に、我がまちの見直しについてのお尋ねでございますが、藤枝市の名所、旧跡、特産品等については、十分ではありませんが、観光パンフレットや、「目で見る藤枝」等で紹介しております。しかし、藤枝のことを余り知らないという人も多く見受けられますので、市内には古い歴史をしのばせる神社仏閣も点在しておりますし、また、桐だんすなど伝統的な工芸品も、地場産業として守っていかなくてはなりません。これらの紹介方法について、御質問の暮らしの風景、百景を募集し、カレンダー等に紹介するということも1つの方法と考えられます。十分この点につきましても検討をしていきたいと、こういうように存じます。なお、歴史、文化、産業等、関係する人たちの意見を伺う中で、市民が市内散策等広く使える内容を備えたマップ、パンフレット等、紹介方法を研究してまいりたいとも考えておりますので、これら等々の関係については、篤とこれからも御鞭撻を賜りたく、以上をもって私の答弁とさせていただきます。 ○議長(西郷芳晃君) 病院長。           (登        壇) ◎病院長(甲田安二郎君) 養護老人の待ち時間を短縮できないかというお尋ねでございます。当然私もそれは必要だと思います。病院、最近外来が混雑しておりますけれども、当然そういうことを図っておるんだろうと思いますけども、それに欠ける点がもしありましたら、おわびいたします。必ずその御要望に沿えるように、受付にも申しつけておきます。で、そういう老人が参りましたら、受付で必ずそういうことをおっしゃってください。早く診てくれんかとおっしゃっていただければ、必ずそれに御要望に応じられるようにいたします。 ○議長(西郷芳晃君) この際、暫時休憩いたします。                         午前10時20分休憩                         午前10時32分再開 ○議長(西郷芳晃君) 休憩前に引き続き会議を開きます。 ○議長(西郷芳晃君) 一般質問を続けます。  牧田五郎君、よろしゅうございますか。18番。 ◆18番(牧田五郎君) 大体わかりましたので、数点だけ改めて御質問申し上げますけれども、まず高齢化対策室のこれまでの経過は聞きました。それで、先ほど答弁がありましたように、基本計画を策定して、それに基づいて具体的施策を推進していきたいと、こういうことであろうと思いますけれども、この基本計画の策定について1点、具体的にどういう計画でつくっていくのか、その点お尋ねをしたいと思います。  それから総合相談窓口、現在の制度、いろんな相談室等でもって対応していくと、当面はそういうことだと思いますけれども、私もちょっと数人のお年寄りに、いろんなアンケート、御意見を聞く中で、いろんな、例えば家庭奉仕員制度等も知らないというような方も若干ありました。そういう意味で、こうした総合相談窓口というものは、ぜひ設置を図って、そこを中心にPRを図っていく必要があるのではないかと、そういうふうに感じましたので質問したわけでございますけれども、将来、基本計画の施策の中で検討はしていくということでございますので、ぜひこれは将来の課題として、ここへ行けば何でもお年寄りの高齢化の問題はわかるというところを、ひとつつくるべきではないかというふうに思っておりますので、将来の課題としてまた検討をしていただきたいと、これは要望しておきます。  ショートステイとデイサービスの問題は、当面の開寿園等で対応できるということでございますけれども、先ほど少し触れましたけれども、やはりこれからは、そういう要介護老人だけの施設だけでなくて、健康なお年寄りでも、こうした施設もこれから必要になってくるのではないか。体に合わせた施設がこれからも必要ではないかというような観点から質問したわけでございます。そうした意味でも、せっかくある円月荘という施設でございますので、それをうまく利用するといいますか、そういうことも必要ではないかと、こういうふうに感じておりますので、これも将来の課題としてひとつ検討していただきたいと、こう思っております。  それからケアーつき住宅の問題でございますけれども、緊急通報システムもあるし、現在の対応で十分だということで、今後の課題だということですけれども、先ほど言ったように非常に住宅問題が、今お年寄りにとって最重要課題といいますか、大きな問題としてクローズアップをされてまいりました。このことにつきましては、ぜひ前向きにひとつ検討していただきたいと。特に先ほどちょっと触れましたけれども、藤枝の場合は昨年、夫婦だけの世帯が411世帯だったのが、ことしになりまして464世帯ということで、大分50世帯ほどふえております。ひとり暮らしはさほどでもないんですが、夫婦だけの世帯、お年寄りの夫婦だけの世帯が非常にふえております。これは全国的な傾向だそうでございますけれども、こういう人たちのやはり不安というものは、非常にいろんな角度からあるわけです。そうした意味で、このケアーつきの住宅へ入りたいという希望も、私も若干、実際耳にもしておりますので、こういう形が一番望ましいわけでございますので、ぜひよろしくお願いしたいと思います。特に先ほど言いましたとおり、市街地につくるのが望ましいということでございますので、特に区画整理事業等に合わせてですね、これはぜひ検討していただきたいというふうに思います。この点だけ改めてお尋ねしたいと思いますが、今後の区画整理事業の中で、こうしたケアーつき住宅、お年寄り向けの住宅の建設ができないかどうか、この点ひとつお尋ねをしたいと思います。  それから、志太病院の待ち時間の短縮、病院長、簡潔に大変ありがたい御答弁をいただきまして、そのようなことで、ぜひ弾力的に、よろしくお願いしたいと思います。  きのうの基本計画の説明の中にも、若干待ち時間の問題に触れておりまして、その問題解決のために、予約診療システムの導入といったような提案も載っておりましたけども、やはり非常に待ち時間、お年寄りにとっては、特にこの要介護老人にとりましては、大変苦痛といいますか、諸問題があるようでございますので、そのようなことで、このお年寄りの皆さんにとっては、弾力的にひとつそういう形でやってほしいと思います。そういう御答弁でございますので、よろしくお願いしたいと思います。  それから奉仕員の問題でございますが、現在の体制で十分対応できると、こういうことでございますけれども、私もさっきちょっと言いましたけども、実は10人ほどのお年寄りの皆さんから御意見を少し聞いて回ったんですが、その10人という方は、寝たきり、あるいは痴呆の65歳以上の、要するに要介護老人のお宅を10軒ほど回りましたけれども、そのうち3人は奉仕員制度を知らないという方がありました。そういうことも考えてみると、潜在的にこの奉仕員の需要といいますか、たくさんあると思うんですね。まだPR不足という点がありまして、これを徹底されれば相当多くの奉仕員の方の需要があろうと思います。そうした意味で、当面この体制でいくということでございますけれども、そういう実態もあるということだけ承知しておいていただきたいと思います。また、その奉仕員の内容を充実してほしいという希望もありました。これは厚生省の基準がありまして、現段階ではその拡充といいますか、充実はできないかと思いますけれども、そういう要望もあったこともつけ加えておきます。  それから藤枝地区の問題は、非常に難しい問題でございましょうけれども、ひとつそういうことでよろしくお願いしたいと思います。  最後に、我がまちの見直しということで、暮らしの風景、百景の募集を提案をしましたけれども、このことも十分検討していきたいということでございますが、この点もひとつぜひよろしくお願いしたいと思います。市民からの募集をするところに大きな意義がありまして、プロに名勝地を撮るのはわけないことでございまして、市民の皆さんが、ごく身近なところといいますか、足元のいい風景、そういう風景を出していただいて、市民の皆さんが改めて藤枝のよさといいますか、藤枝らしさを発見をしていただくという意味で、市民の皆さんからの募集をすることに大きな意義があるんではないかというふうに思って、提案をしたわけでございます。作品の利用はいろんな形に使えると思いますので、これは大変有効な手段だと思っております。こういう形は最近神奈川とか、東京等でも実施されております。先進地の例では、その百景を写真展、年賀状展、切り絵展、宝くじ、それから手ぬぐいですね、こういったものにも利用してるということで、1つの市民から募集した風景が、いろんな意味で使えるということで、さらに活性化をその波及効果を及ぼすということで、非常に有効な手段だと思いますので、これもぜひ前向きに検討をしていただきたい。こう思います。  以上、2点ほどあろうかと思いますけれども、お願いいたします。 ○議長(西郷芳晃君) 当局から答弁を求めます。市長。           (登        壇) ◎市長(飯塚正二君) ただいま牧田議員の再質問にお答えいたします。  第1点は、例の高齢者対策についての基本計画、63年からこの基本計画について、ひとつ実施するということをお答え申し上げました。この点につきましては、実は先ほども答弁する中で、市民の大勢の方々から、高齢化社会を考える市民会議の報告書がまとまったのでございます。このときも私は方向をですね、サンライフでやりましたときに、約3時間にわたって報告書を私は聞きました。そして、やはり皆さん方が真剣にこういう問題について検討してくださったということについては、非常に得がたい資料だと、こういうように存じます。それは、先ほど私申し上げたようにですね、県立大学の志田先生にひとつ根本的に分析をしてもらって、それを基本としてですね、ひとつやっていきたいと。それについては、第1に老人の生きがい対策、第2は生活環境、そして健康と福祉と、こういう問題をですね、幾つかのテーマを基本にして、今後肉づけして、それを実行にこれから移していきたいと、こういうような考えでございますので、どうかひとつ御期待を願いたいと、こういうように存じます。  それから第2点は、相談窓口、これは大変今までその市民会館もこういうように改築しておりますので、ちょっと不手際な点がございますが、来年の1月から隣へ立派なものができますから、ああいうところにおいて窓口等々を十分やっていきたいと、こういうように存じております。  それから高齢者向けのケアーつき住宅の問題でございますが、この問題については十分御意思はわかるので、ひとつ土地区画整理事業等々だけでなく、さらに市の住宅政策の中で、十分ひとつ前向きに検討していきたいと、こういうように存じます。  それから奉仕員の問題については、先ほども答弁したとおりでございますが、実態、内容充実等々についても努力をしていきたいと、こういうように存じます。  最後に、市民からの暮らしの百景の問題でございますが、先ほども私申し上げたように、藤枝市内には確かにその名所、旧跡がたくさんあるんです。ただこれがですね、まだPR不足というのか、どうもその判然としてない。実はこれは、国民年金健康センター等々ができたときにですね、よそから来たときに藤枝市に名所、旧跡があるのかないのか、それが私は困っちゃった。これはやはり名所、旧跡をですね、たくさんある神社仏閣、非常に由緒ある神社仏閣があるんです。これを、先ほど牧田議員からもお話がございましたように、市民から、大いにひとつ盛り出して、そしていろいろの募集をいたしまして、そしてPRすると。これがやはり1つのやり方ではないかなあと。  大変いい提案をしていただきましたので、この点については市だけでなくて、市の観光協会。観光協会があるんです。観光協会も、一役買ってもらって、やってもらわなきゃならぬ。そういうように私は実は思います。市の行政だけがですね、そういうような観光行政だけではない。そういうように存じますから、ひとつよい御提言をしていただきましたので、関係機関と十分連携をとって、ひとつこの暮らしの風景をですね、大いにPRをしていきたいというように存じますので、よろしく御理解願って、答弁にかえます。 ○議長(西郷芳晃君) 牧田五郎君。 ◆18番(牧田五郎君) はい、わかりました。 ○議長(西郷芳晃君) それでは次へ進みます。13番 小柳津治男君。           (登        壇)
    ◆13番(小柳津治男君) 通告に従いまして、御質問を2点させていただきます。  まず第1点目といたしまして、教育長に毎度毎度おなじみで申しわけないですが、教育問題についてお尋ねいたします。  この時期になりますと、頭が痛くなるのが進学問題を抱えておりますお父さん、お母さん方でございます。まして現在の中学3年生、2年生の生徒数がピークに達するという大きな事実があるからでございます。こうした現状の中で、新春早々から始まる高校受験に向けての子供たちは、今勉強の真っただ中だと思います。こうした子供たちが一番気になっていますのが、お父さんお母さん、先生方が、ことしは生徒が多いから進学は大変だぞという大人の声だと思います。先般、昭和63年度の生徒募集計画が発表され、県全体で13学級増と、学級定員増が認められました。しかしながら、志太榛原地区の進学希望者は約250余名の増と伺っておりますし、特に男子が狭き門となっているようであります。そこで伺いますが、志太榛原地区における学級増は幾らになっておりますか、伺います。  次に、参考までに市内の高校の募集状況は、定員で何名になっておりますか、伺っておきます。それから市内、市外への希望の人数割は、わかりましたら教えていただきたいと思います。  次に、2点目といたしまして、小・中学校における野外訓練についてであります。先般新居中学校が遠征先で、教師とPTAが飲酒し、子供たちに暴力をふるったというニュースが、新聞等でも問題になっておりました。こうした学校を離れた遠征、あるいは宿泊野外訓練等は、生徒はもちろん、その指導に当たる先生は大変御苦労の要ることだと思います。しかし、子供たちの自然の中の訓練は、子供たちの集団活動、協力、規律、友情等を養う大きな場所でありますし、今後学校教育において、一番力を入れていかなければならない、大きな仕事だと思っております。そこでお尋ねしますが、このような野外宿泊訓練等について、市はどのような指導をしておりますか、伺っておきます。  次に問題になりますのが、訓練中の訓練内容であります。山に行けば山を利用し、川に行けば川を利用し、海に行けば海と、それぞれの場所で、場所に応じた訓練内容があり、またその内容も違ってると思いますが、内容について伺っておきます。また、こうした訓練をする場所、あるいは宿泊野外訓練が小・中学校において、何年生を対象にして行っておりますかも伺っておきます。  第3番目の質問といたしまして、郷土博物館についてであります。市民待望の郷土博物館は、11月2日に開館し、約1カ月間で1万人の入館者があったそうであります。大変いいことだと思いますし、もっともっと多くの人に見ていただきたいと思います。この問題については、9月議会で後藤議員が質問なさっていることでありますので、若干重複する点もあると思いますが、よろしくお願い申し上げます。  現在は藤枝の歴史を中心として、「田中城と本多氏」と題し、展示をしていると思います。しかし、今後展示については内容を十分研究し、市民の要望にこたえていかなくてはならないと思いますし、内容も充実していかなくてはならないと思います。そこで伺いますが、市民の期待をする内容、また市民が喜ぶ、また関心のある展示をしていくには、これから2、3年、あるいは5年先の計画を立てていかなければならないと思いますが、こうしたことについてどのような方向でいきますか、伺っておきます。  次に、郷土博物館を中心としたイベント計画について伺います。内容を充実していくには、当市のものばかりの展示では内容も薄く、市民に飽きられるおそれがあると思います。いつまでも魅力ある郷土博物館にしていくには、市外、県外の市町村にお願いし、それぞれの歴史物を展示し、それに伴う郷土物産展等のイベント行事が必要となってくると思いますが、こうしたことに対してどのようにお考えか、伺っておきます。  次に、大きな第2点目といたしまして、道路整備についてであります。  国道1号線の管理者であります建設省は、昭和59年度より道路整備を行い、本年度で完成予定であると思いますが、その内容は大変疑問があるところであります。皆さんもお気づきでしょうが、速度を40キロを50キロに、そして歩道を広く、車道を狭くしました。そのため、最近女性の皆さんが利用している二輪車の走行帯が大変狭くなり、大変危険な状況下にあるのは事実であります。大型車、あるいは大型トレーラー等が走行中には、特に御婦人の二輪車は危険を生じてまいります。こうした二輪車の問題は、町内会、自治会を通して苦情が大変多いといわれております。このような現状をどのように考えておりますか、伺っておきます。  次に、岡出山地内の遊歩道についてであります。長楽寺から益津のふれあい大橋までの間がこのほど整備されましたが、夜間になりますと、飽波神社及び図書館の付近は大変暗く、この問題で何回となく当局にも、現在あります街灯の照明を、もう少し明るくしてくれないかということをお願いしてまいりましたが、いまだ改良も改善もありません。危険防止のために、こうした特に明かりについては早急に改善を望みますが、いかがか伺っておきます。また、この付近には公衆便所もなく、散歩及びジョギングをする人たちが、用足しに大変苦慮しているところであります。先ごろまで、駐車場内に公衆便所がありましたんですが、駐車場を撤去した関係上、今は公衆便所がございません。こうしたことから、ぜひ公衆便所をつくるお考えがありますか、伺っておきます。  次に、蓮華寺池公園内の園路整備についてであります。このほど、通称お地蔵さんの前から、郷土博物館のところまで園路工事が進められ、今までの池の原形が少しずつ変わりつつあります。先般も新聞等で、あるいは山下議員の方から御質問ありましたように、開発か自然保護かという問題が取り上げられ、また市民の中からも、もうこれ以上公園の改良は、必要ないではないかという声も出始めております。こうした中で、今回の園路工事は大変意味深いものがあると思います。まず最初に、多額な工事金をかけ、コンクリート矢板で池の側壁工事を行いました。今回はその側壁の外側に盛り土し、回路をつくるという工事でありますが、こうした園路工事の計画があるのであれば、コンクリート矢板でなく、鋼管の矢板を使って、むだをなくしていくのが一番よかったのではないかと思いますが、当局はこの園路工事についてどのようにお考えか、伺っておきます。また、先ほどお話しましたように、自然保護か、あるいは改良かという意味合いにおいても、今後公園整備は大きな問題があると思いますが、今後の計画について伺っていきます。  以上よろしくお願い申し上げます。 ○議長(西郷芳晃君) 当局から答弁を求めます。教育長。           (登        壇) ◎教育長(曽根雄一君) 小柳津議員からの御質問、教育に関する問題について、私からお答えを申し上げます。  御質問の、当該父兄の非常に関心の高い進学問題については、さきの議会でも御答弁を申し上げましたが、御承知のように、現在の中学3年生並びに2年生の生徒数がピークに達することは事実でございます。そこで当市といたしましても、地域の各地教委と力を合わせまして、たびたび県教育委員会に働きかけてきたところでございます。その結果、先日発表されました昭和63年度の生徒募集計画を見ますと、県全体で13学級の学級増と、学級定員増、俗に言うプラスアルファが認められております。志太榛原地区の卒業生は、昨年比277人の増でございます。進学率を昨年並みの93%と考えますと、進学希望者は、248人の増という見込みでございます。  そこで、当志太榛原地区の学級増を見ますと、藤枝東高校、焼津中央高校、榛原高校の各公立3高校へ1学級45人ずつの増が発表されております。さらに、私学といたしましては藤枝明誠高校が1学級35人の増、島田学園高校1学級50人の増となっておりまして、合計いたしますと220人、それにプラスアルファということになるわけでございます。この中に特に男子校の定員増がなされたということは、当地区として御指摘もございましたけれども、大変ありがたいことだと考えております。また、他地区への流出、流入は、例年静岡等への流出生徒数が、他地区からの流入生徒数を上回っている現状から、本年度の高校入試は、ほぼ例年並みの実績が確保できるものと考えております。  さて、お尋ねの市内の高校募集状況は、定員で申し上げますと藤枝東高校405人、藤枝西高校315人、藤枝北高校240人、藤枝南高校582人、藤枝明誠高校270人、静清工業高校250人、合計2,062人、これに実際はプラスアルファがつくわけでございます。次に、市内外への希望でございますけれども、現在の段階では非常に流動的でございますので、昨年度の実績と最終的にはほぼ同じになるものと考えております。ただ、この市内外と申しましても、これは志太榛原学区でございますので、お隣の島田、あるいは焼津、それから当市、この間には、向こうへ行く人もあれば、向こうからたくさん来るわけでございまして、一概にこの数で云々というわけにはいかないと思いますけれども、ちなみに昨年の実績を調べてみますと、藤枝市内の6高校への進学者は、866名でございました。市外の高校への進学者の合計、先ほども申し上げましたように焼津、島田地区等が多いわけでございますが、合計979名、こちらの方が多いわけでございます。それで、その割合は大体9対10というところでございまして、本年度も大差はないじゃなかろうかと考えております。  次に、小・中学校における野外訓練についてでございます。この野外訓練の指導については、市教育委員会としては、各学校に対しまして、まず第1番に先生方に対しては、基本的に指導者であるという自覚と責任を持って行動し、いやしくも批判をこうむることのないよう最善を尽くすということを、特にお願いしております。また、親元を離れての訓練であるために、事故を起こさないこと。あるいは健康観察等、事前事後の指導を徹底し、十分効果が上がるよう配慮すること。この2点について特に留意するよう、指導しているところでございます。学校におきましても、これを受けまして事前指導といたしまして、児童、生徒に対しては学級指導、あるいは学級会活動、道徳等の時間に、訓練に必要な知識、マナー、約束事、訓練計画等の話し合いを深めております。教師は指導者としての責任ある言動はもちろんでございますけれども、下見等を通して安全の確保に努め、同時に現地の指導員と計画について話をし、野外訓練の効果が上がる努力をしております。保護者の皆さんに対しましては、保護者会あるいは文書等をもって計画をお知らせし、協力を得る努力をしております。また、終わった後の事後指導では、反省等を行い、訓練での経験を学校生活、あるいは家庭生活で生かす努力をしております。  次にお尋ねの、小・中学校における訓練の内容でございますけれども、まず小学校では集団活動に取り組むことによりまして、協力、規律、友情を養うことや、自然の美しさ、偉大さ、神秘さ、厳しさ、こういうものを通して子供の心情を培い、自分の仕事をやり遂げる喜びを味わわせることを目的として、飯ごう炊さん、オリエンテーリング、キャンプファイヤー、ハイキング、冒険ラリー、月の観察、竹細工、花火大会、カヌー等を体験させておるわけでございます。中学校につきましては、生徒指導のよい機会として、健康、安全、集団生活、及び公衆道徳等について、望ましい体験を身につけさせる。自主協力、奉仕、責任の全人的資質を育成、大自然と親しみ、自然を愛する心情の育成、教師と生徒、生徒同士の人間関係を深める等をねらいといたしまして、勤労体験学習、例えば七宝焼、竹とんぼづくり、たきぎづくり、自然観察、ハイキング、道路の補修、キャンプファイヤー等の行事が組まれております。また、親元を離れての生活でございますので、父母よりの手紙、家庭への手紙書き等を通して、親のありがたさ、家族に対する愛情を育てる場を設定するなど、多くの行事が組まれております。  次に、小・中学校の訓練場所でございますが、小学校では校内でやる場合もございます。あるいは青部のキャンプ場、島田の野外活動施設、焼津の青少年の家、清水の少年の家、観音山自然の家、井川の青少年自然の家等を利用しております。中学校では、高校生山の村、奥山半僧坊の総本山、朝霧野外センター、浜名の清風荘等の施設を利用しております。参加対象の学年でございますけれども、これは学校によっていろいろありますけれども、4年生で実施しているところが7校、5年生で実施しているところが15校、6年生で実施しているところが1校、これはダブってやってるところもありますから、全体で15校でございますが、そうなっております。中学の1年でやってるところが4校、中学2年でやってるところが8校、中学3年が1校、これが本年度実施した学年でございます。  次に、博物館についてのいろいろな御指摘やら、ありがたい御指示をいただいたわけでございますけれども、先ほどもお話にあったように、11月2日に開館をいたしました郷土博物館は、12月6日11時30分、1万人目の入館者が出ました。これは静岡の小島さんという方でございますが、大変皆さんに御利用していただいて、ありがたく思っております。  今後の展示内容をどのようにしていくかという御質問でございますけれども、当博物館は、人文系の歴史博物館でございますので、常設展示のテーマであります藤枝の歴史、これを中心として特別展、企画展をもあわせて、郷土の歴史資料を紹介していきたいと考えております。常設展示室は、必要に応じて部分的にパネルや展示品の交換をして、新鮮さを保持していく計画でございます。入館者にわかりやすくて親しみのある展示、学術的に価値の高い展示を設計しておりますが、入館者がどこに関心を持つか、また展示の目玉を見つけてくれるかということをも考慮しております。また、新しいよい資料があれば、これも展示に入れていくつもりでございます。特別展示室では、現在「田中城と本多氏」と題しまして、近世大名の資料の展示を12月13日まで行っております。2月から、江戸時代に藤枝市近辺に5,000石の領地を持っておりました、岐阜県の岩村藩の資料展を計画しております。これら特別企画展の期間の間を埋めるために、県内のたこの展示を行う予定でございます。  常設展は基本的に藤枝の歴史を学ぶ場として運営を考え、企画展はそのときどきに応じまして、そのテーマに応じまして興味ある資料の展示を行います。企画展では、専門家の御協力や、全国の博物館との提携によって、日ごろ見られない資料の展示をしていきたいと存じております。また、民具などについても、テーマを絞って展示してみたいと考えております。このようにして、市民の期待にこたえるため、魅力のある博物館であるよう努力しておりますので、いろいろと御助言をいただければ、大変ありがたく存ずるわけでございます。  次に、博物館を中心としたイベントの計画ということでございますけれども、小展示のたこ展──上げるたこでございます──たこ展での親子たこづくり体験学習や、岩村藩企画展での物産展とか、講演会、あるいは展示に関連した行事を取り入れていきたいと考えております。今後のイベントとしては、関係部局や志太榛原振興センターなどとも連携をとって、例えば開館1周年記念特別展など計画したいと考えております。また、若王子古墳群などにつなげて、展示資料の現地見学会をも考えております。さらに蓮華寺池公園で行われます藤祭りやふれあい広場では、その中の1つの施設とさせていただきたいと存じております。今後皆様の御要望にこたえて、可能な限り期待に添えるよう、企画していきたいと考えております。  以上、答弁といたします。 ○議長(西郷芳晃君) 次に市長。           (登        壇) ◎市長(飯塚正二君) 先ほど小柳津議員からの御質問にお答えいたします。  市内の道路整備について、そのうち第1点の国道1号線における道路整備についての点でございます。従来の国道1号の歩道については、歩行者、自転車道としての規格を満たしていないため、交通安全対策事業として、歩行者、自転車等の弱者保護の立場から、自動車との混合通行を分離させるために、道路管理者である建設省において、昭和59年度より整備しておるのでございます。大体本年度で完了する予定と伺っております。交通規則上は二輪車の通行帯というものはなく、自転車以外の二輪車は、一般車両と同じ車線の中を走行するようになっております。また今回整備した区間においては、二輪車による事故が特別増加したということも聞いておりませんし、また、藤枝警察署よりも、そういうようなことがないということで承っております。したがって、市といたしましては、通過交通、二輪車等の安全について特に問題はないということで理解をしておるのが実情でございます。  第2の質問のことでございますが、現在整備されております歩行者、自転車道内は、50メートルから100メートル間隔で照明灯が設置されております。一般の市道と比較しても問題はないと思われますが、特殊な道路でもあり、調査したところ設置することが望ましい箇所も何カ所か見当たりますので、公衆便所の設置も含めて、今後前向きに検討してまいりたいと、こういうように存じております。  それから、蓮華寺池公園内の園路整備についてのお尋ねでございますが、現在施行しております園路整備工事は、プロムナードの園路の東側から郷土博物館前までの間を、池側に5メートルの園路を設けるもので、現在の道路との間に植樹帯を設け、車道と園路を分離し、休息、観賞、散歩等容易に利用することができるよう、修景的に整え、より自然な景観を創出するためにつくるものでございます。本年度の事業として盛り土のみ施行するものでございまして、圧密沈下終了後において、園路舗装を施行していく考えでございます。  それから、現在矢板コンクリートで整備してあるのに、さらに外側に園路工事を行う意義及び必要性についてのお尋ねでございますが、この区間は昭和55年度に施行したもので、施行当時は、まだ蓮華寺池土地改良区と東荘との話し合いの中で、池の水位を下げて、園路整備工事を施行することができない状況であったため、矢板工法を採用したものでございます。これにつきましては、十分ひとつ御理解をしていただきたいと存じます。なお、前段申し上げましたように、自然景観の創出には十分配慮した上で、計画をいたす予定でございます。  それから最後に、今後の園内整備工事の見通しでございますが、昭和65年度を最終目標に、大方の事業を完成するように考えております。今後の整備については、62年度に施行しております芝生広場、これは要するにすべり台設置工事を含めまして、63年度以降計画予定の管理棟の建築、それから前から計画しております中の島の築造等でございまして、よく御要望にこたえるように最大の努力をして、蓮華寺池公園の整備を図っていきたい、こういうように存じます。 ○議長(西郷芳晃君) 小柳津治男君、よろしゅうございますか。13番。 ◆13番(小柳津治男君) 再質問をお願いします。  それぞれお答えいただきましてありがとうございます。  教育長、順次再質問させていただきますが、大変この何ていいますか、人数が多くなってるということで、教育長みずから高校あるいは県に行って、学級増をお願いしているということに対しては、大変私たちも、また子供を持つ親にとって大変ありがたいことだと思いますし、感謝申し上げます。しかしながら、こうした計算をしていきますと、何ぼかの子供も余る傾向なんですが、教育長は言葉に出さないんですが、まあまあ何とかなるというお考えだと思いますので、私たちも安心しておりますし、また今後は子供たちの努力次第じゃないかなあと思います。  そこで、私学の関係が学級をふやしていただけるという形の中で、教育とはいえ、私学の場合は、経営という大きな問題を抱えてるわけですね。そこでその学級増をすればですね、施設も改良しなきゃならない。先生もふやさなきゃならない。ところが大きな問題はですね、65年から今度は逆に、どんどん生徒が少なくなっていくといいますと、先生も余ってくるという形の中で、ここで御提案でございますが、ぜひそうした高校に行けない落ちこぼれの生徒がないように、特に県立はもとより、私学の場合にはですね、その増設した部分について、大学がこの間設置して1人幾ら幾らの補助というような話もありましたように、ぜひできれば補助金を私学に出してですね、その生徒の確保をしっかりしていただきたいというように、親御さんたちはみんな思うと思います。ぜひそういったことも1つの案として、今後ぜひ、ここのピークに達することしと来年、大きな問題だと思いますので、その辺のところもですね、ぜひ私学に対しての助成もふやしていただきたいなあと思いますので、よろしくお願いしたいと思います。  そこで、ちょっと問題が飛びますが、こうした進学の問題で、多分今の子供たちはですね、いらいらしたり、落ちつかないような状況下にあると思うんですが、昨日の事故ですね、藤枝中学校の事故もそうした中から、3年生がふとした心の緩みの中から転落事故があったわけでございますが、藤中に関しては、最近つくったばかりの校舎でございますし、どういう状況下の中で落ちたか、我々もその現場へ行って見たわけじゃございませんので、詳しいことは言えませんが、常識としてちょっと考えられない事故じゃないかと思うんですが、ついでに──ついでにという言い方は悪いんですが、もし御説明ができましたら、ひとつその辺のところも説明していただきたいと思います。  次に、宿泊訓練でございますが、先ほど教育長さんが御説明もあったように、訓練の場所がすべて市外ですよね。本来小学校については、藤枝の青少年の家とか、もろもろのものを利用して訓練をしていけば、経費的にもうんと助かるんだろうと思うんですが、そういう施設がまだ藤枝市は完備されてない、ということに大きな問題があるんです。で、一番先生方あるいは子供たちが困るのは、例えば先ほど言いましたように、清水にしろ、あるいは浜松にしろ、地元の生徒が先にいい時期を、優先してしまいますから、どうしても季節外れのときに宿泊訓練に行かなけりゃならない。あるいは雨季にかかってしまうということで、それぞれの宿泊訓練で必ず雨に当たってですね、大変訓練どころじゃなかったということが、毎年毎年聞かれるんです。ぜひですね、市長さんも同じようなことなんですが、やはり子供たちが野外訓練できるような施設を早く整備していただいて、それから先ほど前々に出ております、総合グラウンドの中に、ぜひ訓練施設、野外訓練できるような施設も兼ね合わせてつくっていく方向に、やはり教育面においても力を入れていっていただきたいなあと思いますので、この点について教育長、市長、ひとつお答えができましたらお願いしたいと思います。  博物館につきましては、ぜひ他市の市町村に行きまして、蓮華寺池を利用した遠足を兼ねてですね、春にしろ秋にしろ、皆さんがたくさん、それぞれの小学生、中学生の皆さんがこの博物館に来られる、来ていただけるようなPRとか、そうした考え方をしていかないと、地元の皆さんだけでは、やっぱりさびれてしまいますので、ぜひその辺のところを、観光協会とともに、ぜひやっていただきたいと、こう思うわけでございます。  それからイベントについては、今できたばかりですので、題は言いませんが、例えばテレビでやってる「伊達政宗」とか、今度やる「武田信玄」とか、それぞれ歴史上の大きな人物があるわけです。その全体を持ってこいということは言いませんが、恐らくどこかに行けば、その一部あるいは二部ぐらいはあると思うんですね。そうしたときに、その地域の郷土の物産展も兼ね合ってやっていただきたい。あるいはその地域を紹介していただきたい。そういう形の中で、我々も視察に行きますと、それぞれの場所でそういったイベントを開いておりますので、この辺についても、2、3年といいますが、5年、10年ぐらい先を読んで、予算的にも市長さんからたくさんいただいてですね、ぜひその辺のところも大々的に、せっかくつくったんですから、その辺のところもひとつよろしくお願いしたいと思います。  それから市長、国道の関係でございますがね、市長さんも通られて、道路が狭くなって速度が上がってということで、確かに事故等の報告もないと言いますがね、皆さん国道通るの遠慮をしながら走ってるからです。ほんとに今まではね、婦人の皆さんがヘルメットをかぶってバイクで通る方が多かったんですが、このごろは旧道を回る方が多いそうです。やはり各町内会、自治会にこの問題、大きな問題として挙げられてるそうです。ですからできちゃったものを今からどうしようってことじゃないですが、やはり恐らくつくる前にですね、あるいは整備する前に、市にも御相談があったと思うんです。  ある筋に聞きますと、この道路を狭くした1つの意味合いは、トラック等をバイパスに持っていくために、道路をうんと狭くしたんだと、こういう説を言ってる方がおるわけですが、私も、そうであれば、先ほど市長非常に力を入れております、バイパスの無料化ってことを、もう早急に進めていかなきゃならない。ただ、先ほど言いましたように弱者保護のために、大変、乗用車もそうでございますが、免許早く取ってですね、不安定な運転の方がたくさんおります。そして車を持たずに二輪車で仕事場に行く御婦人の方がたくさんおると思います。そうした方たちが、国道を、車が通った風圧ですか、ああいうものだっても接近して事故になる可能性も十分あるんです。まして40キロを50キロにしたんですから、狭くして速度を上げてるんですから、ちょっと我々も納得しがたいところもあるんですがね。ぜひそういったことで、事故がないからいいわっていうのはいけないし、また市長も安全対策協議会のときに、事故をなくすには道路整備だよと、整備をしていかなきゃっていうことを皆さんの前でお話なさってますので、その辺のところも十分、今後いい考え方がございましたら、やっぱ警察当局、あるいは建設省等へ、市長、積極的にお話になって、現状をお話していただきたいなあと思います。  それから岡出山については、これはもう当局の方が再三見ていただいておりますがね、現実的に暗いんです、夜。これ幾ら力んだってだめですよ。地元の方が暗いって言ってるんですから、暗いんですよ。暗いとですね、非常にアベック等が、会ったり何かその、非常に危険だと。まして塾通いの子供たちがあのとこの、何ていいますか、休憩所へ寄ってお話をしていくという形で、ぜひもうちょっと明るくしてくださいというんだから、何ら難しいことじゃないじゃないですか。ぜひやってくださいよ。何も暗くしてムードを出すのが主じゃないんですから。それから図書館の間ですね、飽波神社と図書館の間を、今まで図書館のとこに非常に明るいものがあったんですが、今ないんですね。ちょうどあの飽波神社の横へ入っていくあたりはもう真っ暗なんです。あの一たん停車のあるとこですね。あのあたりもぜひつけていただきたい。それから、先ほど言いましたように、駐車場のところに公衆便所がございましたもんですから、今までは何とかそこへ行って用足しができたんですが、今度はないんですからね。そうしたことで、ぜひ便所の設置もひとつ、前向きに検討するということは、実現に近いということで理解しておきますので、ぜひひとつその辺のところもお願いしたいと思います。  次に、蓮華寺池でございますがね、私、自然か云々とかってことをお話しましたんですが、やはり市民の中から、もうそろそろいいじゃないかと、昔なじみの池をそのまま残してて、そんなに広く池を埋めてですね、やっていくことはないし、まして今までお金をかけて矢板工でやったものを、また、ああいう形の中でやることないじゃないかというような声が多いわけです。ですからそういったこともですね、やはりこの町の中で自然を生かして保っていくのは、蓮華寺池しかないんですから、ぜひそういう形の中で、一番藤枝市が悪い、ちまちまちまちましたのはもうね、いけないと思います。ですからどーんとやって、公園ですから、遊園地じゃないんですから、その辺のところもぜひ、国から来る予算かもしれませんが、有意義に、市民が、何を求めてるかということを十分把握していただいて、これから整備に当たっていただきたいし、できれば市長ね、フジの藤枝ですから、ああいうものをつくるより全部どうですか、池の周り全部フジにして、フジを見たけりゃ藤枝しかないんだということで、ばーっとこう、そういうものが先ほどお話あったように、物産展とか、藤枝市の特徴をあらわす一番大事なことだと思うんです。ですからできれば私らはいろんなものをつくるより、山にはサツキか、フジか、何かばーっとやってですね、藤枝に来たらやっぱりフジの藤枝だと言われるぐらいの形の中の自然にしていった方が、僕はもっと蓮華寺池公園という意味合いが、市民の皆さんにわかっていただけるんじゃないかと思いますので、その辺についても、もしお答えできましたらお願いしたいと思います。  以上でございます。 ○議長(西郷芳晃君) 当局から答弁を求めます。教育長。           (登        壇) ◎教育長(曽根雄一君) 小柳津議員さんからの再質問にお答えしたいと思います。  私学でも定員増をしてくれたということで、大変私たちもありがたく感謝しているわけでございます。それらに対しての補助金の問題でございますけれども、これは県の学事文書課の方へ、折を見て十分陳情申し上げておきたいと、このように考えております。  それから藤枝中学の事故の問題でございますけれども、あそこは市内、あるいは県内ほとんどの学校が同じように、腰があってその上に、大体下から──私もはっきり今、はかったわけじゃないですが、130センチか40センチあたりのところへ手すりがちゃんと、しっかりしたのがついております。ちょっとばかり押しただけではびくともしないものがついております。したがいまして、これは警察も実地検証してくれたわけですけれども、結局これを乗り越えて出るということがあの事故につながったわけでございまして、そうしても、乗り越えても出られないというようにするなら、もう監獄のように鉄格子でもはめとく以外にないんで、これは一般の居住空間としては、まことに適していないと。むしろ十二分にその心がけを自主的に、そういう判断をして自主的にそういうことをしないように、十二分に注意して対応していきたいと、このように考えております。  それから宿泊訓練、確かに他の市町村、県の施設を利用させてもらっているわけで、申しわけないと思っております。ただ、御承知のように3年ほど前から、いろいろの面で当市の少年自然の家の建設については、いろいろ途中でも経過報告を申し上げてあるとおり、再三努力はしておりますけれども、やはり規模が相当ないと、結局ほかの市町村の少年自然の家が、かなりの規模のものであり、内容的にも充実しておりますので、ここで大藤枝市がちゃちなものをつくって、将来笑われるということのないように、慎重に対応していきたいということで、今一生懸命場所等を検討している段階でございます。  博物館のPRにつきましては、例えばオープンのときには特別のお計らいで、静岡の呉服町にある電光掲示板というんですかね、あれにも出してもらったわけでございます。それから他市町村につきましては、県下の教育長会等々の折にPRを申し上げ、ぜひお願いをしておるわけでございます。で、イベントと申しますか、展示内容等につきましても、現在はとにかく藤枝市という、次に充実してまいりますと、近隣市町村を含めた広範囲、その次には県下的、その次には全国的と、だんだんこう考えております。そこまでいくかどうか知りませんけれども、そんなつもりで内容を充実していきたいと、このように考えております。  以上でございます。 ○議長(西郷芳晃君) 次、市長。           (登        壇) ◎市長(飯塚正二君) 小柳津議員の再質問にお答えいたします。  最初の野外訓練等々の問題については、教育長が非常に積極的に考えておりますから、これにはひとつ地元の皆さん方の協力を得ながら、財政的に許す限りのものをひとつ検討するように、努力をしていきたいと、こう存じます。  それから国道1号線の関係については、これは率直でございますが、建設省からも事前にいろいろと話があったわけで、よくその当時からも、こういうような計画であるということでございますし、この点については、かようなようなことまでは、それほど考えておらなかったというのが現実でございます。確かに、藤枝バイパスに乗らせるというようなことはですね、暗黙にはこういうようなことを言われてはおりますが、事実が事実とは私は必ずしも関係がないと、こういうように私は存じます。しかし、何としてもですね、国道1号線はこういうように渋滞が多うございますので、バイパスの問題については、料金の値下げやら無料化の問題については、またさらに努力を私はいたしたいと、こういうように存じます。  それから岡出山のこの非常に暗道の問題等々は、あるいは便所等々の問題については、先ほど申し上げたようになるべく早く位置を検討してみたいと、こういうように存じます。  それから蓮華寺池公園の関係等々については、いろいろと小柳津議員のような言われる方もございますし、さらにはあれをもっと整備をしろと言う人もございますし、昨日山下議員が、開発するなと、こういうのと同じことでございまして、この点等々については、よく市民の皆さん方の意向を含みながら、そして蓮華寺池公園はそれこそ基本的な計画もございますので、財政との関係もございまして、よく御趣旨はわかりましたので、十分これからも検討をしていきたいと、こういうように存じます。以上でございます。 ○議長(西郷芳晃君) 小柳津君、よろしゅうございますか。 ◆13番(小柳津治男君) どうもありがとうございました。  教育長そのぐらいまたね、青少年の関係で積極的にひとつお願いします。市長もあんまりいい顔してませんでしたが、教育長がそのぐらいなら安心しております。ぜひ、ちまちましたもんじゃなくてね、よその中学校、小学校の皆さんが、何ていいますか、利用できる施設をぜひつくりたいと思いますのでね、そういうふうにぜひ努力をお願いしたいと思います。  それから博物館についてもわかりました。まだ開館したばかりですのでね、大を期待する方がおかしいんであって、ただある程度の目的を立っていかないと、いいものはできませんよ、ということで御質問させていただいたことですので、大いに今後期待しておきます。  それから国道についてはですね、そのうち何か事故があったじゃ困るんですが、ぜひまた何かの機会のときに市長ひとつ、その辺についてもこういうお話もありましたという、あるいは市民がこう思ってますよということで、お話をしていただきたいと思います。  それから岡出山については、もし私が言ってることに御不審があるようでありましたらですね、あの近所のお菓子屋さんもありますし、電気屋さんもありますし、あるいはこちらに静岡新聞の支局もありますので、ぜひ明るいか暗いか、聞いてみてください。そこで御判断をお願いしたいと思います。  それから蓮華寺池公園についてはですね、やはり一応基本があっても、これはちょっと崩し過ぎだなあと思ったら、それを変えていくのもまた計画の1つではないかと思いますので、皆さんに愛される公園をつくるには、十分計画だけじゃなしに、現状とマッチした設計変更、計画変更があっても私はいいじゃないかと思いますので、ひとつそうした市民の声も十分取り入れて、前向きで検討していっていただきたいと思います。以上で終わります。よろしくお願いします。 ○議長(西郷芳晃君) この際、暫時休憩いたします。                         午前11時41分休憩                         午後1時02分再開 ○議長(西郷芳晃君) 休憩前に引き続き会議を開きます。 ○議長(西郷芳晃君) 一般質問を続けます。27番 浅羽広吉君。           (登        壇) ◆27番(浅羽広吉君) 私は3点について質問いたしますが、第1点は高校増設問題であります。  昨年度、昭和61年度に引き続き、62年度の今年度の高校受験状況はさらに厳しく、志太榛原学区では100人以上、どこの高校にも行けない受験生が生まれることが予測され、関係者を憂慮させております。この対応をどうする考えか、まず伺うところであります。  公・私立高校とも既に63年度入学定員数が発表され、来年2月半ばころに願書受け付けでありますから、今中学校では、生徒の志望校を決める最終段階で、このことは差し迫った問題であります。先ほども小柳津議員の質問に教育長が答えておりますけれども、昨年に比べて248人、この志太榛原学区で高校受験者がふえる見込みで、定員増が220人プラスアルファということになったから、大体例年並みにいくのではないかというふうな御答弁がありましたけれども、これは大変甘い考え方であります。実態はそうではないのであります。こうした定員増や、定員以上に入学を認めるということを考慮に入れても、なおかつ余ってしまうわけであります。そういうことで今、各中学校では、深刻にこの問題を受けとめて、どうするか、対策に先生方は大変苦心をしているわけですが、ここのところをどうするか、このまま放置しておいてよいのかどうか、端的に伺うところであります。  次いで、63年度の状況は、さらに一層厳しくなります。どうするのか。県立普通高校を新設することが最善で、かつ緊急必要な対応策であります。現在の公・私立高校のマンモス化、過密状態から、これ以外には策はないはずであるのに、県の対応はまことにおざなりでございます。将来の生徒数減少を云々しておりますが、学級定員を40人以下に、35人に早くという声が強いわけでありますが、そういう方向に正常化していくことで、何ら問題はないはずであります。国際的に見ても、日本の国が世界に冠たる経済大国だということを引き合いに出さなくても、現在の日本の高校の状況は、特に静岡県の場合は恥ずかしい限りであります。そこで、市の県への働きかけを、特に焼津、岡部、藤枝東部方面に高校が必要と思われますので、近隣市町との連携をとりながら、もっと積極的にすることを求めるものであります。いかがでございますか。  第2点は、市民に親切な、開かれた行政を進めることについてであります。  市民に親切にするということは、市政の内容等をよく知らせ、市民の意見をよく聞くことに尽きると思います。市政の内容等をよく知らせることには、市の側から、市長の側から知らせたいことだけではなく、市民が知りたいことも当然含まれます。内容をよく知っていてこそ、よい意見も出てくるし、的外れにならない議論ができるのであります。ですから市政の内容を具体的に、よく市民に知ってもらうことに消極的であってはなりませんし、知ってもらうことに、常にもっと努力すべきだと思います。この基本点について、市長の所見をまず伺います。  情報公開は、この制度的な保障であります。年々、全国的に情報公開を制度化する自治体がふえてまいりまして、静岡県も現在検討中であります。私たちはずっと以前から、制度化を検討するよう求めてきましたが、なぜか市長は消極的に見えます。情報公開の制度化について、具体的な検討を積極的に行うよう、改めて求めるものですが、いかがでありますか。また、今までの検討状況、その内容等も伺っておきます。制度化の検討結果を待つだけでなく、必要なことはどんどん実施していくべきだと思います。  その1つに、プライバシー保護条例制定があると思います。このプライバシー保護は、情報公開と一体として制度化が必要とされているものでもありますが、市民個人情報のコンピューター化の進展で、すぐに必要になっているものであります。藤枝市では内部規制的な要綱を作成して、これに対処しているのでありますが、やはり条例にきちんと定めるべきだと考えます。民間業者からのダイレクトメールが、知っているはずのない成人式該当者あてに来たりする状況から、市民は自分に関する個別情報が、いつの間にか外部のだれかに渡っているのではという不安感を持っております。これを心配ないと一掃するためにも、議会で議決する条例で、市民の意見を集めて規定する必要があると考えるものであります。これも以前に杉森議員が指摘している問題ですが、いかがでありますか、改めて伺うものであります。  市庁舎の増築改修に伴い、来年度から議会図書室が独立した部屋になります。この機会に、議会図書室が市政資料室としての機能を発揮できるよう、検討を進めてほしいと考えます。議会図書室は、議員の調査研究に資するために設置するものでありますが、地方自治法第100条第15項の規定を活用して、一般市民の利用に役立てることが有益だと考えます。図書館活動の先進都市では、その一環として市政、行政資料室の活動を積極的に行っておりますが、当市では図書館の施設的な面からも、こちらは今すぐには難しさがあると思います。当面議会図書室が、市や県、県内市町村等の行政資料を積極的に収集して、市民一般の利用に供することが妥当ではないか、と考えるものであります。この市政、行政資料室の活動について、昨年12月議会の折にも紹介しましたが、特に市職員幹部に重宝がられているようでもあります。そこで問題は、これを担当する職員のことであります。議会事務局の現在の人員でここまでを受け持つことは無理が出てまいります。来年すぐにとは言いませんが、職員配置は当然考慮の上で、議会図書室の機能発展を検討されたいと思いますが、これは議会サイドを越える問題ともなりますので、市長の所見を伺います。  第3点は、63年度予算編成期でありますので、市民の要望にこたえる予算編成について、具体的に若干伺いたいと思います。全体的には既に市長あてに、共産党議員団として、63年度予算編成に関する要望書を提出して、検討をお願いしてありますので、ここではごく直接的な市民要望について伺います。  市民要望の最も多い下水路、河川改修、生活道路の改善予算が、近年減少しております。これは残念なことであります。私は当初予算の段階から、思い切って予算を増額して、一定の枠を確保していく構えが必要ではないか。また1カ所当たりの予算額、事業量を多くして、進捗を早める必要があると考えます。いかがでありますか。  町内会等の地区集会所建設費補助金を、本年62年度に増額して、新設の場合で400万円にしましたが、これでも実際に必要な建設費用から見ると十分ではありません。これも県の補助金200万円に市費200万円を加えたもので、市費負担は以前と同額であります。そこで私は、少なくも補助額を600万円にするよう求めるものであります。600万円の場合、この財源は県が300万円、市が300万円で、市の負担は100万円ふえるだけであります。いかがでありますか。  街路灯の設置費補助金について、これは全額市費負担にすべきだと考えます。そして、補助金支出制度は廃止して、直接の市設置とすべきではないかと思います。また、電気料も全額市費負担にすべきであります。お隣の大井川町では、すべて町負担であります。いかがお考えですか。  最後に、街路灯の明るさの問題で若干質問したいと思います。先ほども小柳津議員の質問の中で、図書館の周辺等、自転車遊歩道の付近の街灯の明るさが足りないというお話がございました。全体に言いまして、街路灯あるいは防犯灯とも呼んでおりますが、明るさが足りないのではないかという指摘があります。これは最近の新聞報道にもありましたけれども、特に防犯という役目を果たすのには、現在の照度では暗過ぎるということであります。検討すべきことと思いますが、いかがでありますか、伺います。  以上、よろしくお願いいたします。 ○議長(西郷芳晃君) 当局から答弁を求めます。教育長。           (登        壇) ◎教育長(曽根雄一君) 浅羽議員さんの高校増設問題についての御質問にお答えいたしたいと思います。  本年度の高校受験生についての御質問につきましては、先ほど小柳津議員さんの質問にお答えしたとおり、志太榛原地区では県立高校3校、私立高校2校の学級増、及び学級定員増で対応できる見込みであります。と申しますのは、先ほど小柳津議員さんにお答えした中にですね、定員増だけではちょっと不足するわけでございます。その後で学区外と学区内の、行くの、入るの、その差引勘定が、学区外へ出る方が例年多いということを申し上げたわけでございます。それらのトータルにおいて十分賄えると、こういうととでお答え申し上げましたので、そのように御理解願いたいと思います。  さて、63年度の状況につきましては、御質問のとおり受験生がピークに達するわけでございます。63年度末の中学卒業者、つまりことしではなくてその次、現在の中学2年生が一番ピークでありますので、63年度末の中学卒業者の受験者数を仮に100といたしますと、その後の状況は年度別に推定いたしますと、県下的には96、92、88、85、82、80、73と急激に減少いたします。当志太榛原学区における高校入学者数は、ピーク時の今申し上げました昭和63年度末の中学卒業者、今で言えば2年生でございます──の進学希望者は、約7,500人あると思います。その5年後はですね、約これが6,500人となります。つまり1,000人ぐらい減るわけでございます。5年後に。1,000人と申しますと、入学者から申しますと、高校3校分の生徒が減少して、その減少傾向は、5年後でとどまるわけでございません。さらに減少傾向が続くわけでございます。したがいまして、県では私学等のことも考え合わせまして、学級増、学級定員増で対処しているわけでございます。  当市教委といたしましては、現在の中学生のことを考慮し、関係地教委と共同して、高校新設並びに学級増を、県に要望しておりますし、また高校教育の充実のための学級定員の、中学校並み40人以下ということについても、強く要望をしているところではございます。しかしながら、先ほども申し上げましたとおりの、生徒数の急激な減少が目前に迫っていることから、新設校の実現は、極めて困難な状況にあると言わざるを得ません。
     以上、現状を申し上げまして、御答弁といたします。 ○議長(西郷芳晃君) 市長。           (登        壇) ◎市長(飯塚正二君) 浅羽議員の御質問にお答えいたします。  市民に親切な、開かれた行政を進めることについてのお尋ねでございますが、市政の内容を具体的にお知らせすることは、市勢発展の上でも大切なことと考えておりますので、私はあらゆる機会に市政懇談会などで、できる限りお話をしたり、また市民で構成された広報モニターの皆さんの御意見を伺いながら、市民が知りたい情報を掲載しているところでございます。しかし、市民から見れば、まだまだ御不満の点もあろうかと思いますので、今後は、より一層の工夫と努力をしてまいりたいと考えております。  次に、情報公開のことでございますが、このことにつきましては、その後の検討状況ですが、この制度に対する全国の自治体の取り組み状況は、57年の4月に山形県の金山町が、情報公開条例を施行して以来、今年で5年になりますが、これまで条例で情報公開を実施しているのは、本年の6月30日現在で78の地方自治体で、3,300を超える地方公共団体からすれば、まだごく一部でございます。本県では御承知のように、庵原郡の蒲原町が57年の10月に条例化しておりますが、県は先ごろ斉藤知事も、63年度中に情報公開条例を制定し、周知期間を経たあと、64年の10月ごろから実施に踏み切る方針のようでございます。そのほか、富士市が65年をめどに条例制定に踏み切りたい意向と伺っております。他の県下の市町村は、まだ具体的な取り組みについては、いずれもなされておりませんし、12月2日の新聞によりますと、御承知のように静岡市は、情報公開の制度化は今のところ考えていないようです、というようなお話もございますし、県下の70余の自治体の条例施行後の住民の請求件数が、1カ月平均5件以下の自治体が41自治体と半数を超えており、制度がスタートしても、1年半たったある町では、請求件数がゼロのところもあるというような実態で、利用状況が非常に低調という結果が出ております。  情報公開の制度化に当たりましては、第1に文書の管理を徹底しなければなりませんということ。この作業に大変な時間と労力、そして経費が必要となるようでございます。  第2に、住民にとってどの程度の情報需要があるかを把握するとともに、情報公開に対するさまざまの要望を受けとめ、できる限り住民の利用しやすい制度をつくる必要があると存じます。  第3には、情報公開制度が条例によるものである以上、議会とのコンセンサスが必要不可欠でありますし、その場合には、この制度が行政運営に与える影響、またどのくらいの費用を必要とし、それに見合う政策効果が上がるのかなどの比較、衡量などを中心に、十分な検討が必要であろうかと存じます。  このようなことから、私としましては、県あるいは近隣の様子、または既に実施しておりますところの様子を、十分研究する中で対応してまいりたいというように考えておりますので、よろしくこの点御理解を願いたいと思います。  次に、プライバシー保護条例の制定についての御質問でございますが、条例で保護するプライバシーが極めて主観的であり、特定しがたいところがあります。客観的に特定できるプライバシー、例えば所得とか、病歴とか、身分などについては、既に各法により、守秘義務が課せられています。情報化社会の進展につれて、情報は広い地域で活用され、条例による規制は実行が期しがたい状況にもあります。藤枝市は内部規制的な運用は既に行っておりますが、政府においては、62年行政改革大綱の中で、法的措置を講ずる方向を決定しておるし、法制化の動向を注目しているところでございます。  次に、議会図書室の独立等々についてのお尋ねでございますが、議会図書室に県や市町村の行政資料を収集して、市民一般の利用に供することは理解できるところでございますが、現段階では、計画中の議会図書室兼面談室で御活用いただくことで、御理解を願いたいと存じます。なお、職員の配置等々については、よく研究をしていきたいと、こういうように存じますから、御理解を願いたいと思います。  次に、昭和63年度の予算編成につきましてはどうかというお尋ねでございますが、この点につきましては、昨日山下議員からのお尋ねに、御答弁をいたしましたとおりでございますが、なおこの点につきまして以下御説明を申し上げます。  現在、各部からの予算要求を取りまとめ中でございますが、昭和63年度は市税において、地方税制の改正による個人市民税の減税、地方交付税においては、普通交付税の基準財政収入額の、法人市民税等の精算減による大幅な減額、あるいは国庫補助負担率の継続などによって、財源の見通しは極めて厳しいものがございます。このようなことから、下水路とか、河川改修、生活道路改良などの市単独事業につきましては、当初予算では相当厳しいものが予想され、事業費の予算を増額することは、なかなか難しいかと思われますが、できる限り要望にこたえられますよう努めてまいりたいと考えておりますので、この点をひとつ御了承を願いたいと思います。  なお、1カ所当たりの予算額、事業量を多くして進捗率を早める必要がある、とのことでありますが、各地域から多くの要望がありますため、これらの状況にも配慮しながら、事業を実施しておりますし、1カ所当たりの予算額、事業量を多くすることは、理想的ではありますが、限られた財源の中でなかなか難しい面もありますことを、私は御理解を願いたいと、こういうように存じます。  それから次に、地区集会所の建設補助金の関係でございますが、新設の場合の補助金は従来最高200万円でありましたが、昭和62年度から最高400万円に改正したものであります。当面現行制度で対応してまいりたいと考えておりますので、ひとつこの点は御理解を願いたいと思います。  なお、県の補助金は、お話を聞きますと、昭和64年度でこの集会所の補助金は、廃止するというように伺っておりますし、その場合は全額市補助になることも、この機会に申し添えておきたいと、こういうように存じます。  それから街路灯設置補助金の関係でございますが、現制度は、昭和58年度に改正いたしましたもので、設置状況を見ますと、既存の電柱に共架しているものが多く、これらは補助金の範囲内で設置されているのが現状でありますが、このポール設置等の場合の設置工事費は相当額を要しておりますので、今後補助額について、十分検討をさせていただきたいと思います。なお、電気料補助金の関係でございますが、この制度は昭和60年度に新設したものでございますので、当面現行制度で対応してまいりたいと考えておりますが、他の市町村の状況を参考にしながら、今後の検討課題とさせていただきます。  次に、街路灯の明るさが足りないのではないか、という御指摘でございます。街路灯の明るさの関係でございますが、先ほども小柳津議員から、岡出山の付近の街路灯は非常に暗いと、こういうような御指摘もございました。そういうことから、各地域からこの街路灯の設置の要望も多くありますが、街路灯の明るさ等々については、なるべく明るくするようなことに努力をしていくように配慮をしていきたいと、こういうように存じますので、この点をひとつ御了承願って、答弁にさせていただきます。以上でございます。 ○議長(西郷芳晃君) 浅羽広吉君。 ◆27番(浅羽広吉君) 教育長にも市長にも、それぞれ再質問をしたいと思います。  教育長に、最初の高校増設の関係でございますが、62年度の関係で教育長は、ほかの学区への流出で十分いけるはずだというお答えでございます。それが実際にはなかなかそうならないのではないかというところで、各中学校では苦労してるわけです。これは6月議会で山田議員も指摘をしたことで、皆さん御存じのことでございますが、ことしの春のときですね、島田学園は、ここは定員が420人でございます。ところが、ここは単願の希望者が604人で、単願だけでも定員を大幅に上回ったわけですね。それでやむなく島田学園は、502人入学を認めることにしたわけですね。それでもなおかつ、ここのところでは、単願だけでも100人を超す生徒が入学できなかったわけです。これは入学の願書を締め切るころになって、ようやくこのことがわかって、もうそのときには対策も立てられなくて、こういう結果になって、ここで入れなかった100人の生徒たちはどうするかってことについては、それぞれ先生方大変苦労をして、あちこちに何とかはめ込むようなこともしたりしたわけですが、それでもなおかつ、行けない子供もできたということが、これはよく御存じだろうと思うんですね。  ここの島田学園の、ことし定員を50人ふやして470人。470人ですけれども、昨年入学を許可した502人に足りないわけですね。島田学園についてはとても500人受け取ってはみたけれども、とてもそんなことはできないよというのが、島田学園の方の率直な意見でございまして、なるべくそこを何とかという形で定員をふやすことは、何とか50人ということはしましたけれども、それは現状の結局追認にすぎないわけですね。それ以外のところでは、あと明誠高校が35人ふえた、私学の関係ではこの両方で定員が85人ふえたわけで、これはおっしゃるとおりなんですが、いずれにいたしましても昨年の状況が既にそういうことであったわけです。昨年度ですね。昨年度も本来なら問題なくいくはずであったのに、実際にはこうなったわけですね。  ことしの場合がこうならざるを得ない、同じようなことになるのではないかということで、苦労をして今学校では、それぞれ最終的にどこにするかということを、62年の春の轍を踏まないようにいろいろ努力はしてますけども、それは実際大変なことでございます。いろいろ輪切りの問題等が言われますけれども、いわゆる輪切りを強めていかざるを得ない状況になっているわけでございまして、結果として全体的に今の中学3年生に対する、こうした高校の状況は非常に大きな重圧になって、本当にかわいそうだというふうに、先生方も率直に言ってるわけです。そういうことに対するお答えとして、私は教育長、余りにもそれは甘過ぎるというふうに思うんですが、いかがでございますか。  各公立高校もそれぞれ、特に普通課の高校では、各クラスとも2人ないし3人くらい多く採っておりますから、これはもうずっと前からそういう状況が続いてるわけですね。こういうことを放置してきたのは、これは県の責任でありますけれども、やっぱり全体的に藤枝市もそうでございます。全体的に我々の努力が足りないというふうに思うわけで、もっと早く高校を、この志太榛原学区につくるということを、もっと強力にやるべきだったというふうに、今ほぞをかむ思いですけれども、しかし今そのことを言っても始まらないわけですから、当面どうするかということについて、もっと真剣に当たるべきじゃないかというふうに思うんですね。確かにこの志太榛原学区で、全体では13学級ふえる中で、3学級はこの学区に集中をしたというのは、そういうことの反映でもありますけれども、それでも足りないわけです。ですから今までの努力は、それは全くなかったというふうに私は言ってるわけじゃありませんけれども、なお一層の努力をしないと、子供たちの15の春が、暗いものになっている状況を救えないということだと思いますので、ここはもっと性根を据えた対応が、必要ではないかというふうに思うんですね。その点を申し上げて、特にこれは市長にも伺いたい、お願いをしたいわけですけれども、この志太榛原学区の中でも、特に志太地域が集中して問題があるわけです。  で、将来の私学のこともいろいろとありますけれども、例えば島田学園にしても、ことし500人採用して、来年度の定員は470ということですが、あの狭い学校の中に、1学年で500人前後の生徒を収容するというのは、これは正常な教育を行うことは、実際上無理になっていくわけですね。あるいは、藤枝南高校にしてもそうでございますが、582人の定員でございます。県立高校の市内の藤枝東、あるいは西高や北高に比べても、はるかに狭いあの学校面積の中で、そのいずれよりも多い500人、600人に近い生徒を収容するということは、これは実際上、無理なことを押しつけてることになるわけですが、大井川高校にしても1学年10クラスでございますね。昨年から10クラスになっておりますが、これは幾ら高校とはいえ、十分な教育を期待しがたいことになるわけですね。高校の中退というのがかなりの数に上っておりますけども、これもこうしたことの反映でもあるわけです。そういう点で、将来のことを心配することはないわけでございまして、確かに5年後には約1,000人くらいの、中学卒業生は、現在よりも少なくなる見込みでございますが、それでようやく正常化になるというところになるわけでございまして、高等学校を、この焼津、岡部、藤枝のいずれかのところにつくるということは、どうしてもやるべきことだというふうに思うわけです。そういう点で、ほかの市や町とも連携をとりながら、性根を据えた取り組みを、ぜひ急いでやってほしいというふうに考えるんですが、市長もこの点についてはどうお考えか、伺っておきます。  市民に開かれた、親切な行政を進めることについては、基本点ではそれは大事なことだと思うとおっしゃっております。それならば、もっと積極的にやるべきではないかというふうに、私は思うわけですね。そういう点で私はなぜか、市長は消極的だというふうに最初に申し上げたわけですが、こういうことを申し上げてからも既に何年かたっております。この間杉森議員も、質疑も質問もしているわけですね。状況は一向に変わってないわけですけれども、ほんとに市民に、よく市の行政のことを知ってもらうということと、もう1つは、特に情報公開ということの基本点というのは、市民の持つ、知る権利を制度的に保障するということにあるわけです。このために若干の文書管理の経費や時間がかかるとしても、これは積極的にやるべきものだというふうに思うわけです。  きのうの新聞のコピーを差し上げたと思いますけれども、静岡の天野市長が、蒲原町の情報公開について、軽率なことをしたという発言をしたということから、陳謝をした、蒲原町議会で陳謝をしている写真も載っている記事でございますが、この中に、私はそのことが大事だってことではなくて、蒲原町でも確かに町民の利用件数は、そんなに多くはないようでございます。しかし、町の行政全体に、町民にいつでも知ってもらう、知ってもらっていいんだというふうな、そういう行政を進めるという点での、町内の明るさといいますか、あるいは町民の信頼といいますか、そういうものは何にもかえがたいことであると。実際に公開の請求する、情報開示をしてほしいという請求数にかえられない、それは我々の財産だというふうな、そういう表現のものも載っていると思います。ここがやっぱり私は大事なことでもあると思いますし、何よりも市民がいつでも、自分に関することを含めて、市が持っているいろんな情報を、知ることができるという権利を確立をするということは、大変大事なことだというふうに思うわけです。そういう点で、もっと積極的な努力をしてほしいというふうに思うわけです。この点については、ここで議論をしても余り進まないという感じもいたしますので、私の意見を申し述べて、要望することにとどめますけれども、基本点はそういうところにあると思うわけですね。  それで、個人の情報を保護する、いわゆるプライバシーの保護という点も、これも条例できちんと制定をした自治体も、ぼつぼつふえてきております。私が最近知っておりますところでは、神奈川県の川崎市の個人保護条例でございますが、ここは特に自治体で、あるいは行政機関で持っている自分に関する情報を、自分自身でコントロールできる権利ということを、はっきり確認をするという点で、今までのほかの2つ──この川崎市では全国的には3番目になろうかと思いますが、そういう点で特に画期的な特徴を持っているというふうに思われます。しかも、市だけではなくて、市が出資をしている法人や団体や、あるいは個人情報を持つ民間事業者までにその対象を広げて、もちろんコンピューターの関係で情報処理を委託をしておる、その受託先も市と同じような義務を負わせて、個人の情報についての保護というのを、きちんと明確にするということにしてるわけです。ですから、市民は自分に関する情報を、自分でコントロールすることができるという、そういう安心感を得るに至っているわけで、そこのところに、市との信頼感というものも成り立っていくわけですね。  で、私は区画整理問題なんか、特に組合施行なんかの場合のいろんなことにかかわってまいりましたけれども、基本的にそういうところへなかなか進まないということの中には、市と市民との信頼関係が十分できていないというところで、いろいろそごを来しているんじゃないかというふうに思うわけです。内容的にも、いろいろ市の方も努力もされて、かなり減歩率の緩和をする、いろんなことも努力をしていることも、私らも十分評価をできるわけですが、なかなかそういう点で、思うように溝が埋まらないというのが現状ではないかというふうに考えるわけです。そういう点からも、この個人の情報の保護ということを一方でしながら、市の持っている公文書、あるいは公文書になる以前の提案をされたいろんな、プランの段階ででも、積極的に市民に公開をするという姿勢を確立することは、大きな前進になるというふうに思うわけです。市の行政を進める上でも大きな前進になるというふうに思うわけです。そういう点で積極的な努力を特に望んでおきます。  予算に関する関係で、来年度は財源的にかなり難しい問題があるので、というふうに言いながらも、なかなかその中で、努めて要望に添うように努力をしたいということでございますから…… ○議長(西郷芳晃君) 27番、3分です。 ◆27番(浅羽広吉君) そういう点で御努力をお願いしたいと思いますが、財源的な点については、きのうの議案質疑の中で、かなり財政部長もそれなりの対応は既にしておりますので、そんなに心配は来年度に関してはないのではないかと思いますが、いかがでございますか。  地区集会所建設費補助金の関係で、400万ふやしましたけども、実際には市の負担は61年度と62年度と変わりはないわけですね。そういう点からも、600万にせめてしてほしいと言ったわけで、そのところはおわかりだろうと思うんですが、県の方でそれを64年度にやめるかどうか、ちょっと私にもよくわかりませんけれども、やめたとしても600万で十分、これでも足りるわけじゃないわけですね。もちろん400万で足りるわけじゃございませんし、2,000万円以上かかるのが通例でございますから、600万前後のお金は、どこがどういう財源をするにしてもこれは必要なことではないかというふうに思いますので、ここも要望にとどめておきたいと思います。  その他の点については、それなりに検討をされていくということでございますので、今後の経過を見ながら、さらにまた必要なところはこれからの議会の中で、いろいろとそれらの意見を申し上げていきたいと思いますので、高校増設問題について、市長と教育長にお願いいたします。 ○議長(西郷芳晃君) 当局から答弁を求めます。教育長。           (登        壇) ◎教育長(曽根雄一君) 浅羽議員さんからの高校増設についての再質問にお答えいたしたいと思います。  市内外の流出、流入の問題でございますけれども、これも結果的には、その年が終わってみなければわからぬわけでございますけれども、例年7、8百人以上の流出をしておりますし、入ってくるのは4、5百人という数に落ちついているのが例年の実情でございます。ですからこの差がかなりあるわけでございまして、先ほどの人数に対しては、十二分に対応できる数であると、こういうふうなことを先ほど申し上げましたわけでございます。で、その流出が多いというのは、昔から、例えば静岡工業であるとか静岡商業であるとか、あるいは私学の女子高校については、もうあそこでなきゃならぬという方もたくさんあるわけで、そういう意味で、静岡地区への流出が、かなりの数に例年上るわけでございます。そのほかにも、例えば数は少ないけれども、清水東高の理数科等の問題もあるわけでございます。いずれにいたしましても、勘定の上ではそういうことになるわけでございますけれども、島田学園高校の昨年の実情についてのお話がございました。ところが一方学区内にも定員を割る応募者数の学校もあったわけでございまして、これらが偏在するというところに問題があろうかと思います。したがって大局的な考えというのは、その収容人員と希望人員との数で、勘定せざるを得ないというのが実情であろうかと思います。  それから、県に対して働きかけが不十分だというおしかりも受けたわけでございますけれども、これらは誠心誠意、今までもやってきておりますし、それから非常に難しいという結論を先ほど御答弁申し上げましたのは、県のいろいろな問題もあるし、先ほど申し上げました、減っていくというようなことを強く訴えられます。そうして、しかも県財政も御承知のように厳しい中での、明らかに減っていくのを見透かして過剰投資というものは、これは静岡県だけじゃないと、全国みんなそういう問題で解決しているんで、今の間は確かに、理想にはほど遠い高等学校形態ではございますけれども、ぜひこの間を忍んでいただいて、来るべき減少期に対して備えていくと。  一方、私学と県公立につきましては、昭和何年だったか忘れましたけれども、30年代の第1期の高校生急増期に、県公立校と私学とは新入生の数を2対1にすると、これで県と私学協会とが合意をしております。現在もおおむねその線に沿っているわけでございます。これは急増期も急減期もこれでいくと。そうしませんと、特に私学について言えば、みずからの経費で運営されておりますから、この安定度がないと私学経営ができないという点があって、そういう問題があります。そういう問題があるがゆえに、確かに御指摘のように、無理な数を入れるという現象は起きるわけでございますけれども、この基本線が1つあるということを御理解願いたいと思います。  以上、私から高校問題について、今後も努力はいたしますけれども、先ほど申し上げましたように、非常に厳しいんだということは申し添えて御答弁にいたします。 ○議長(西郷芳晃君) 次に市長。           (登        壇) ◎市長(飯塚正二君) 浅羽議員の再質問にお答えいたします。  高校の急増の問題につきましては、ただいま教育長からもルートを御説明申し上げましたとおりでございます。私も決して、この藤枝地区の中学生が高校進学について、大変不便をきたしてはならないというようなことで、教育委員会等々におきましても、最大努力をしておる今日でございます。特に私は、この志太2市2町、あるいは3市の市長会等々の会合等々も、本当に最近は足しげく、実は会合をしておりますので、そういうような場合等々を通じながら、県に向かっても努力するよう最大努力をいたしたいと、こういうように存じますし、また、教育長を督励いたしながら、最大努力をするということで御了承願いたい。以上であります。 ○議長(西郷芳晃君) 浅羽君、あと発言時間は1分であります。 ◆27番(浅羽広吉君) ごく短いようでございますから、簡単にしますが、62年の春の入学状況で言いますと、この学区内の県立普通高校は定員が2,970人でございます。これに3,146人の生徒が希望をして受験をしたわけですね。実際には定員を91人上回る3,061人が入学を許可された、ですから80人ぐらいは、ほかの私学へ回ったということになるわけですね。私学と公立との間の2対1の関係があるということは、もちろん私ども承知をしておりますけれども、私学へ初めから行きたいという生徒ばかりはそうないわけで、やむを得ず私学へ行くという形で、それでもなおかつ昨年でも3,146人の生徒が公立の普通高校を受けてるわけですね。この中で川根高校だけが定員に足りない。19人足りなかった。これはあの地域、徳山というところでございますから、それに、ここから行けと言ったってそれは無理でございますから、そうならざるを得ないわけですね。そこのところまで同じカウントすると、確かにそういうところもあるけども、これはごくわずかの例外でございます。  いずれにしても普通高校を、特に県立普通高校を志望するという状況は、今もこれからもほぼ変わりはないだろうと思うわけですね。どうしても県立の普通高校をつくるべき状況はあるはずです。そのことは強く申し上げて、いずれにいたしましても、努力をしていただけるということでございますので、お願いをしたいと思います。これはやはり多面的に、我々も含めて、いろんな形でやる必要があろうかと思いますので、そういう点で私らもそれなりに、今までのことについてのほぞをかみながら、それなりに決意も新たにしたいというふうに考えるわけです。そういう点で一層の御努力をお願いしたいと思います。以上です。 ○議長(西郷芳晃君) それでは次へ進みます。5番 小沢佐敏君。           (登        壇) ◆5番(小沢佐敏君) ラストの登壇ということで、一部重複する点もあろうと思いますけれども、私なりの角度で質問をさせてもらいたいと思いますので、よろしくお願いいたします。  まず、通告に従いまして、2点についてお伺いをいたします。  第1点目は、志太総合病院の充実についてであります。  病院は、昭和25年6月に国民健康保険青島町・高洲村・大洲村の組合共立病院として開設され、以来多くの病める方々の医療に貢献され、名実ともに地域医療の場として37年間を送ろうとしております。この間、藤枝市の誕生や社会環境の変化に伴い、地域住民の期待に応じるため、昭和54年12月抜本的改築が行われ、最新鋭の医療設備も導入され、今や市立総合病院は11万6,000市民の信頼にこたえるべく鋭意努力されていることと思います。特に54年の改築オープン以来、医師不足等により経営面で、昭和61年度累積赤字5億円余を抱えながらも、昭和60年度を境に、医療関係者の充実とともに市民の信頼も高まり、入院患者は2.5%増の1日当たり382人、外来患者は3%増の825.3人と増加をし、赤字体質を脱却しつつあるやに聞いております。まことに喜ばしいことであり、病院長初め、関係者各位の御努力に対しまして、改めて敬意を表するものであります。  しかし、ますます充実発展しつつある藤枝市の今後を予測する中で、人口増加とあわせ、急速に進行する高齢化社会に対する対応や、医療関係者の充実による入院・外来患者の増加や、信頼できる先生に長く診察をしてほしいという患者の切実な希望の中で、現状の志太総合病院で、十分市民の信頼にこたえることができるのか、また新たな考えを持って整備しなければならないのか。きのうの説明もございましたけれども、まず、新任の甲田病院長に、今後の診療体制と経営方針について伺います。  次に、志太病院に入院すると、付き添いが大変で参ってしまう、何とかならないかという市民の声をよく聞きますが、現状志太病院がとられている基準の特2類の看護体制は完全看護なのか、違うのか、一般市民は十分な理解をされていないので、その内容について伺うところであります。  次に、報道によれば、静岡県衛生部は11月25日までに、本県の慢性的な看護婦の不足を解消するために、看護婦確保緊急対策をまとめ発表しました。この中で、国の基準に基づくと現在でも2,539人の不足、今後の新増設計画などを考慮するとさらに1,000人不足と言われております。こうした現状下において、隣接する島田市民病院は、現在の490床を760床に増床し、昭和63年、来年のオープンを計画中であり、また焼津市立病院は411床から601床へ増床を計画中とのことでありますが、増床すれば当然看護婦も増員しなければならないと思いますが、先ほど申したように、慢性的な看護婦不足の環境の中で、各病院が新陳代謝の対策、または新増員に対し、それぞれ懸命な努力をしていると思いますが、看護婦の確保についてどのような対処をされてきましたか、また対応されておりますか。また、近年の採用者の平均年齢は何歳か、伺います。  続きまして、第2点目といたしまして、藤枝市商工業の振興と土地信託制度の活用について伺います。  市人口の推移を見ますと、昭和50年3月の8万9,829人から、昭和60年の3月、11万1,750人と、この10年間で2万1,921人と、実に多くの人たちが藤枝市に集まっていただける現状は、まことに喜ばしいところであります。調和と均衡のとれたまちづくりに、適切な施策をとられた市当局の努力を評価するところであります。さらに人口増加が続いている中で、市民はよりよいものをより安く、近くで求めたいという心情や、文明・文化の目覚ましい進歩と社会情勢と価値観の変化の中で、地元商業の振興に努力を重ねていると思います。また、市民生活の糧としての事業所や工場の確保は、藤枝市活性化の基本事項であろうと思います。  1といたしまして、伸びゆく藤枝市21世紀へ向けて、藤枝市商工業の振興の基本方針と施策について伺います。また、藤枝市の工業は、従来からの食品、木材、家具等の地場産業と、昭和30年よりの工場誘致によって進出した化学、薬品、繊維等の大企業があると思いますが、2として、昭和34年工場誘致条例以降の工場の進出状況の推移について伺います。  また次に、我が市は線引きによって工業専用地域148ヘクタール、工業地域40ヘクタール、準工業地域160ヘクタールと、用途別土地面積と土地利用の規制を行っておりますが、地価上昇等や進出開業までの期間がかかり過ぎる等などで、近年は具体化をしにくい実情にあろうと思います。新しい手法としての土地信託制度は、昭和59年3月の第1号の土地信託が成立して以来、61年6月現在で信託銀行8行の受託件数は377件に達し、昭和61年5月公布施行の地方自治法の一部改正によりまして、国公有地の土地信託が地方自治体もできるようになりました。この制度の活用による想定のタイプとして、工業用地の造成、市街化の再開発等があるやに聞いております。この制度を仮に導入した場合のメリットは、土地の所有権を留保しつつ、公有地の有効利用を図ることができる。2つ目として、財産の負担を生じることなく、公共施設の整備を行うことができる。3つ目として、みずから事業を営む必要がないので、新たに人件費を生じない等、公有地を信託銀行に信託する地方自治体のメリットが大きいと思われます。  新しい手法による工業団地の造成による事業所の進出、既存市街地の再開発による商店街の整備による活性化や財政の硬直化を防ぐことも考えられますが、民有地においても地権者の合意に基づくこの制度の活用も思われる中で、3といたしまして、今後、この制度の導入の検討を市当局もすべきと考えますが、いかがか伺います。以上です。 ○議長(西郷芳晃君) 当局から答弁を求めます。病院長。           (登        壇) ◎病院長(甲田安二郎君) 小沢議員の御質問にお答えいたしたいと思います。  昨日ポリテクニックコンサルタンツの話がありましたけれども、私たちの考えておることとかなり一致している点がございまして、病院の現状、それから将来の展望について御理解いただけたと思います。で、我々が前から考えているようなことと一致しまして、大体、人間の考えていることは、かなり一致するものだなあという感じを持ちました。  去る10月1日から、伝統ある志太病院の院長としての重責を担うことになりましたが、その責任の重大さを痛感し、またその責任を果たすべく、目下鋭意勉強中であります。小沢議員からの要望がありましたので、病院の今後の診療体制、経営の方針について、私の考えておりますことの一端を申し上げ、皆さんの御批判を仰ぎたいと存じます。  志太病院は、藤枝市のみならず、志太榛原地区の指導的な基幹病院としての役割を果たしてまいりましたが、遺憾ながら諸般の事情により昭和42年ごろから赤字経営が続き、毎年多額の繰入金を市にお願いし、何とか経営を維持してまいりました。その主要原因は、この病院の規模に見合うだけの医師の確保ができず、持てる力を十分に発揮し得なかった点にあると考えております。幸いにしてこの1、2年は、医師の数も40名を超えましたが、今後さらに10名前後の増員は必要であろうと考えております。現在は医師の頭数をそろえるだけならそれほど困難でなくなりましたが、これからは専門性を持った有能な中堅医師の確保が必要であります。昨今近隣の公立病院の拡充は目覚ましく、熱心な経営努力が払われております。いわば病院の生き残りをかけた自由競争の時代に入っていると申せましょう。かかる状況に対処していくためには、よりよい医療を提供し、市民に信頼される病院にすることが肝要でありまして、そのためにはなお一層、診療施設の充実と、病院職員一丸となっての患者サービスの向上に努力する必要があります。  以下、少し具体的な点について申し述べます。  1つ。これからは、まず病院の特色を出していく必要があると考えますが、幸いに当院は、以前から消化器系疾患の診療には、すぐれた能力を持っていると自負しております。昨年消化器科が一般内科より独立しまして、加えてこれにすぐれた専門医の確保ができました。したがって、その診療も多忙を極めております。さらに一層内容の充実を図ってまいります。また、これに対応する外科側の能力は現在心配ないと信じております。  2つ目。高齢化社会の到来に伴って、循環器系疾患の専門的な診療体制の重要性が増してまいりましたが、本年4月、この方面の有能な専門医が確保され、さらに心臓血管造影のエックス線装置も設置されまして、着々とその内容を充実しつつあります。今までこの方面の立ちおくれが目立っておりましたが、来年度からは近隣病院と肩を並べることができると思います。なお、来年2月には、さらに循環器系の専門医を1名補充できる予定であります。CCUや高額な医療機器の整備の要求が出ておりますが、これもできる範囲内で急速に対応していこうと考えております。  3つ目。次に病院における長年の懸案でありました病理の専門医の就任が、浜松医大の喜納教授より、来年4月からの就任が約束されました。病理関係はかなり以前から相当充実しておりましたが、なお一層の発展を図ってまいります。病理検査は診療行為の評価のかなめでありまして、また医師の勉学、意欲の向上のために極めて大切であります。喜納教授との約束で、電子顕微鏡を導入することにしましたが、目下これを設備する部屋の確保に苦慮しております。  4番目。次に麻酔医の確保ですが、外科系の医師にとりましては麻酔医の存在は絶対必要な問題ですが、幸い本年8月から指導医の資格を持った麻酔医の招聘ができ、今後さらにもう2名増員し、麻酔研修の指導病院の資格を得たいと考えております。  5番目。当院には診療内科の専門医がおり、この方面の認定病院の資格を得ております。登校拒否児童問題、青少年健全育成の問題等、現在の社会状況を反映した医療需要に対応しております。  6番目。当院には、以前から超音波診断のすぐれた検査技師がおりまして、県内の模範的な病院となっております。この方面もなお一層充実をしたいと考えております。  昨今、病院の病床利用率が90%を超えまして、入院患者の収容能力も限界に近い状況が続いております。狭い敷地に何もかも詰め込んだような現在の病院では、これからの高度医療、患者サービスの向上、機能的な運営には、もはや耐えられない状況に追い込まれております。したがいまして、静岡県が進めております地域医療計画に対応すべき増床計画を待つまでもなく、数年以内にはぜひとも新しい病院をつくる必要があると考えます。現在に至ってみますと、狭い敷地に将来を展望したマスタープランがないまま、必要に迫られて、増改築を繰り返してきました感のある病院でありますので、院内の各部門の動線は複雑でわかりにくく、また各部門の連携も悪く、仕事の効率も悪くなっております。別館や管理棟は建設以来20年を経過し、老朽化してまいっておりますが、新病院は一朝一夕にできる問題ではありませんので、当面数年間は、現状の中で知恵と工夫をもって診療活動を続けていかねばならないと覚悟しております。  病院の周辺では、都市計画に基づいて区画整理事業が進行中でありますが、行政当局の御理解をいただきまして、隣接する土地の取得が可能となり、この土地の取得によって、別館診療棟2階部分に相当する検査棟を西側空き地に新築し、別館2階を修築し、20床の増床を計画し、本議会に補正予算を提出しましたので、よろしく御審議をいただきたいと存じます。本来ならばもっと増床したいのでありますが、地域医療計画との絡みがあり、これ以上の増床は認められませんでした。早晩また病床不足の問題に悩まされることだろうと予想されますが、病床回転率をよくして対処してまいりたいと考えております。  以上、当面の対策、将来計画について申し述べましたが、病院長としては、院内の診療活動の活性化を考える上で最も大切なことは、ここで働く職員に、当院の目下置かれてる状況をよく認識してもらい、その上でやる気を起させることであると考えます。特に病院の指導的なスタッフには、もう少し病院経営の感覚を持ってもらい、よりよい知恵を出してもらうよう努力しております。申し述べたいことはたくさんありますが、日ごろ考えておりますことの一端をこの席で申し述べました。全部御要望に応じ切れていないかもしれませんけれども、再質問の際に御答弁申し上げたいと存じます。 ○議長(西郷芳晃君) それでは事務部長。           (登        壇) ◎病院事務部長(岡野敏雄君) 小沢議員の2点目の質問についてお答えをいたします。  御質問の特2類の看護の内容でございますけれども、入院患者2.5人に看護婦1人以上の職員配置が基準でございます。志太病院も原則的には付添人をつけないということになっておりますけれども、患者の病状等によりまして、医師の判断で付添人を認めることもございます。患者さんは近親者の付き添いによりまして、精神的な不安を軽減でき、回復を図られると。また退院の日が近づくと、家庭に帰っても病院と同じ生活ができるようにするために、介護者への指導を行い、患者、家族の不安の解消に努めております。こうした目的で、医師の指示により付添人を必要とする症例もありますが、看護業務の代替とか、看護力補充の肩がわりということではございませんので、十分御理解をいただきたいというふうに思います。  次に、3点目の看護婦の慢性的な不足についてお答えをいたします。看護婦の確保についてのことですけれども、本年7月に県内の全医療機関を対象に、看護婦の充足率につきまして県が調査を行いましたところ、厚生省の基準と比べて、県内の医療機関では3,500人から3,600人の看護婦が不足をしているということがわかっております。これは全国レベルにおきましても同じ傾向にあり、慢性的な不足状況はさらに加速をされるというふうに予測をしております。こうした実態の中で、看護婦を確保していくことは、極めて大変な状況にあるということを御推察いただけるものと思いますけれども、幸いにして、当面の運営には支障のない範囲で看護婦の確保はなされております。しかしながら、各病院の増床計画や老健施設の新設等に伴って、ここに来て一層深刻化してまいりまして、志太病院におきましても、その対策に苦慮しているのが実情でございます。具体的な対応策といたしましては、看護婦の資格を持っている方で家庭に入っている方、そういった方の職場復帰の要請や、来年度資格を取得する見込みのお宅を戸別に訪問をいたしまして、就職依頼を積極的に行うとか、あるいはこういった看護婦の養成学校を訪問いたしまして、先生方に病院への就職の依頼をすると、こういうようなことを看護婦確保対策としてやっております。  いずれにしても、長期的な展望に立った供給体制を確立していくためには、やはり自分のところで看護婦の養成施設を持つということが一番いいわけでございまして、緊急の対応が必要になってまいります。この対応策として、志太地区の広域市町村圏を母体としたナース・プロジェクトをつくりまして、事務ベースにおいて研究されておりますけれども、早期実現に期待をしているところでございます。なお、最近における看護婦採用者の平均年齢でございますが、昭和61年度採用者は9名ございまして、平均年齢は27.5歳でございます。また、62年度は現在までの採用者は16名ございまして、平均年齢は26.6歳ということでございます。  以上、お答えといたします。 ○議長(西郷芳晃君) 次に市長。           (登        壇) ◎市長(飯塚正二君) 小沢議員からの御質問にお答えいたします。  第3点目の、藤枝市商工業の振興と土地信託制度の活用についてのお尋ねでございますが、そのうち商工業振興の基本方針と施策についてでございますが、藤枝市の小売業の販売額は、昭和60年の商業統計調査によりますと、昭和57年の調査と比較して10.2%増でございまして、約865億円。21市の全体の伸び率は5.4%増でございますので、伸び率では平均を上回っております。しかし、市民1人当たりの購買額で見ますと、県下21市の平均より約15%低いという状況にございます。こうした状況を改善するためには、消費者が買い物のしやすいまちづくりなど、商業環境の整備や消費者ニーズに合った商店経営が必要でなかろうかと存じます。  御質問の施策でございますが、商業環境の整備として、駐車場などの商店街の共同施設整備促進に努めなくてはならないと実は考えております。これは最近の方々の、お客さんのニーズが、ほとんどが自動車で来られるというような見地からでございます。  次に、工業について申し上げますと、御承知のように藤枝市は雇用の場が少なく、働く場所の確保が課題となっております。また、既存の中小工場において、住工混在の状況にもあり、これらの解消も課題となっておるのが現状でございます。こうしたことから、中小企業団地化の促進と、新規の工場用地についても、小規模団地造成等の施策を進めたいと考えております。また、商業、工業ともに、特に中小規模の企業に対する経営の近代化等については、商工会議所等、関係機関と連携をとる中で、企業診断などによって経営改善の促進に努めたいと考えております。  次に、企業誘致による工場進出状況の推移でございますが、藤枝市は昭和29年市制施行直後の就業構造は、第1次産業が約48%と約半数を占め、一方第2次産業は約19%と、田園都市のイメージが大きく、均衡のとれた都市づくりのため工業の導入を積極的に図るべく、昭和34年に工場誘致条例を制定したのでございます。この条例制定後に、第1号として大松工業の進出が見られ、以来企業の進出が進んだものでございます。御質問の企業誘致による工場進出の推移でありますが、ここで誘致以外の工場も含めて、1万平米以上の工場進出状況について見ますと、30社約163万平米の工場用地としての土地利用が行われております。なお、本市の市街化区域内の工業専用地域、これが先ほどお話ありましたように148ヘクタール、それから工業地域が40ヘクタール、それから準工業地域として160ヘクタール、合わせて用途地域面積が348ヘクタールの中で、昭和60年の調査では、工場、住宅等の宅地として利用が約236ヘクタール、道路、河川等52ヘクタール、農地等として利用されている土地が約60ヘクタールという状況に相なっております。  次に、土地信託制度を導入する場合についてのお尋ねでございますが、土地信託には、土地と建物を第三者に貸す賃貸型と、売却する分譲型がありますが、民間における土地信託の普及は、一般に賃貸型土地信託が多く、店舗、事務所、マンション等を建設する例がほとんどであります。また、これらの土地の所在地は、大都市圏の商業地域が大半を占めているのが現状でございます。一方、地方公共団体においても、昭和61年5月に地方自治法の一部を改正する法律が公布されまして、公有地──これは普通財産に限るでございますが──への土地信託制度の導入を検討するところも見えてきております。いずれにいたしましても、この制度の仕組みは、信託銀行がそこに建物を建てるなどして付加価値を高めて、運用して収益から経費と手数料を引いた残りを、配当として支払うことになっておるのが現状でございます。  御質問の都市再開発事業につきましても、民間活力を活用して、事業を促進する新しい手法として脚光を浴びてきておりますが、これまで個人や企業の単一地主を対象としたものが多く、権利関係が複雑化しそうな市街地再開発事業に適用された事例は、少ないようでございます。また、工業団地の造成については、従来からの団地造成方法では時間がかかり過ぎるということや、技術、産業構造の変化などからの企業の立地ニーズが多様になってきておりまして、よりスピーディーに、かつ効率的な企業誘致を行うということから、この土地信託の制度の活用を検討してきている自治体もありますが、まだ全国的にも実施に踏み切った自治体はほとんど見受けられません。  なお、工業団地として大規模な土地を信託で造成、分譲していくには、相当の低価格でないと企業誘致には難しく、リスクも大きいと思われます。したがいまして、都市再開発事業にしても、工業団地導入にしても、土地信託制度のメリットも十分理解できますが、他方、この制度は実績配当主義をとっているため、事業が軌道に乗り、利益を出している間は委託者は十分にその利益を受けることができますが、損失を生じた場合には、その損失は最終的には、すべて委託者が負うことになりますので、したがって、この土地信託を導入する場合には、事業として十分採算がとれるかどうか、個別の土地ごとに慎重に検討を行う必要があると考えます。さようなことでございますので、この点については十分検討を重ねていきたいと、こういうように存じますので、以上をもって答弁とさせていただきます。 ○議長(西郷芳晃君) 小沢佐敏君、よろしゅうございますか。5番。 ◆5番(小沢佐敏君) 御答弁ありがとうございました。第1点の志太病院ほか、少し再質問をさせていただきたいと思います。  第1点の志太病院の診療体制と経営方針について、甲田病院長より所信をいただきました。院長、この中で答弁に漏れがあるかもしれないというようなことで謙遜をされておりましたけれども、私は今まで病院が抱えた不備な点を、院長率直に認められた潔い態度と、それから、自由競争の時代の中に生き残りをかけている病院の、現状という厳しい分析に基づく志太病院としての特色を出していく専門部門の充実対策、あるいはそのための中堅専門医の確保の見通し等、的確に把握をされて、手も打たれているということをお聞きをいたしまして、力強く感じております。病院長はこの中で、最も大切なことは、病院に働く職員に、当院の目下置かれた状況をよく認識してもらい、その上でやる気を出すだと、出してもらうという、出させるというふうなことを認識されておりますので、今までの病院に対しまして、私も十分な信頼に疑問を持つ一人でございましたけれども、きょうの病院長の答弁を伺いまして、この病院長にぜひ十分な期待を寄せたいと、そういうふうに強く感銘いたしましたし、また議員の一人といたしまして、できるだけ応援をさせていただきたいと、このように思います。  そこで当面、院長がこの所信の中で苦慮されておりますと言いました、電子顕微鏡の設備をする部屋の確保が非常に苦慮をされていると、こういうお話をされましたけれども、やはり新院長がやりやすいように、この点について市当局がどのように対応されますか、この点をひとつ再質問をさせていただきます。
     それから看護体制でございますけれども、特2類の内容につきましては伺いまして、原則的には付き添いは要らないよというお話でございますけれども、やはり一般的には、志太病院は完全看護じゃなくて大変だ、というふうな理解をされてる方が多いと思いますので、これはやはり病院事務局より特にPRをすべきと思いますけれども、この点について、十分な市民の理解を得られてない現状についてどう対応するか、再度伺うところであります。  また、看護婦確保の件でございますけれども、この件につきましては、平均年齢の問題も含めてお聞きをいたしましたけれども、人件費から見た病院経営の問題、それから長い将来を考えての新陳代謝の関係も含めまして、若手の看護婦の確保ということについては、格段の努力をする必要が当面あろうと思います。こうした中で、私の近くにも看護婦の専門学校へ通ってるお宅が何軒かございますけれども、その人たちのお話を伺いますと、もう、ことしの4月に入学をされた生徒の家には、島田とか焼津の病院は、ぜひひとつ資格を取って卒業されたら、うちの病院へというようなことで、もう回っているようでございますけれども、地元の志太病院はまだ来てないというふうなお話も、その時点では伺いました。そういう中で、この件について志太病院の対応が少しおくれてるんじゃないかというふうに思いますけれども、このいわゆる担当いたします、訪問するのは病院の事務局か、あるいは人事課が対応するのか、その点も含めてお聞きをいたします。  また、第2点の商工業の振興と土地信託制度でございますけれども、商工業の振興の基本方針と施策の答弁については、私にとりましては、何かこう簡単に述べられたような気がいたします。もう少し意欲的に、本当は市の方もやられているじゃないかと思いますけれども、この藤枝市の独自性を持つ産業見本市とか、あるいは物産展の開催とか、61年の市政報告の中にも若干触れられておりますけれども、特にこうしたものの企画によってとか、あるいは商業振興の基本は、この地に大勢人が集まると、そういうことであろうと思いますので、その点に対する認識についてまた再度、こうした産業見本市、物産展についての開催をする気があるかどうか、また実際やられているのかどうか、担当部員からお答えをいただきたいと思います。  また、市長答弁の中で、線引きによる用途指定の工業地域の中であと60ヘクタールがまだ残ってると。農地で。そういう御答弁をいただきましたが、この時点につきまして担当部長より、できれば60ヘクタールも残ってるという理由といいますか、現状といいますか、それについてお答えをいただければありがたいと思います。どういうふうな形で、それが工業の進出ができないかということも再度伺うところであります。  それから、土地信託制度につきましては、まだできたばかりで、新しい制度でありますので、いま私がすぐこの面でぜひ市の方で取り上げてもらいたいといいますか、導入をしてほしいということだけではありませんで、この問題につきましては、市長が御答弁されましたように、慎重に検討をされたいと思いますけれども、当面、例えばの話でございますけれども、6月の議会で、市営駐車場の件で、高層ビルに変えたらどうかという質問を、私はさせていただきましたけれども、こうした市営駐車場の、例えば高層ビル建築計画とか、あるいは藤枝市の商店街の再開発や、地価の高いところではこれは導入できないというお話でしたので、地価の低いところでの工業団地の造成とか、この信託制度の活用をする要素というものは、私は藤枝市もあると思います。そうした観点で、こうしたものに対する職員の研修派遣や、信託銀行を呼んでの検討会等、もう少し前向きにこの問題については突っ込んでいただきたいと思いますけれども、この点の見解について再度伺います。以上です。 ○議長(西郷芳晃君) 当局から答弁を求めます。病院長。           (登        壇) ◎病院長(甲田安二郎君) お答えいたします。  電子顕微鏡の部屋については、もう既に解決しております。それで、非常に苦労をしたことは事実なんです。再三つくっては消し、つくっては消し、ごく最近解決しました。私、院長に就任しましてから、部屋が非常に足らないということを考えまして、院長と副院長の部屋を一緒にしました。それから二階堂先生が使っておりました名誉院長室も譲っていただきまして、副院長格の診療部長、検査技術部長をこの部屋にかえさせてもらいました。そういうようなことで、皆さんによく話して、お互い権益を主張しますとなかなか部屋割りができないんですけども、お互いに譲るべきものを譲って、何とかこの問題はもう済みましたです。 ○議長(西郷芳晃君) 事務部長。           (登        壇) ◎病院事務部長(岡野敏雄君) 小沢議員の再質問にお答えをいたしたいと思います。  最初に付き添いの関係でございますけれども、看護婦のそのときの対応で誤解を招くということもあったかと思いますけれども、その辺はこれから深く反省をして、それなりの教育指導というものをやってまいりたいというふうに思います。  付き添いがなしということは、全くあり得ないわけで、付き添いをお願いするケースというのも幾つかございます。主なものを申し上げますと、意識障害のある患者さんであるとか、あるいは手術をする場合に全身麻酔によって手術を行った患者さん、2日から5日間ぐらい、あるいは老人の患者、特に高齢者でございますけれども、入院に際して生活環境の変化に順応できるまでの期間ということで、これも1週間前後、あるいは痴呆老人、神経的な損傷を持った患者さんであるとか、あるいは10歳以下の子供さん、そういうようなケースの場合は、時として付き添いをお願いするというようなケースもございますけれども、この辺の取り扱いにつきましては、十分患者さんの家族、あるいは関係の方に理解を得られる範囲でやってもらいたいというふうに思いますので、よろしく御理解をいただきたいというふうに思います。  それから3点目の、看護婦の確保の関係でございますけれども、確かに御指摘のように志太病院の対応のおくれというものは、率直に認めざるを得ないと思います。ことしの8月いわゆる各学校の教育期間が明けた時点、8月の20日過ぎですかね、夏休みの終わりを利用して、そういった生徒さんの家庭を回ってもいいと、こういうようなお許しをいただいて、志太榛原地域75軒のお宅を10月までに3回通りぐらい職員を動員して回りましたけれども、御指摘のように、既にそれ以前に近隣病院から手が回っているというのが実態でございまして、この辺いろいろ、今までの反省を含めて、いろいろな事情がわかってまいりましたので、これからはそういったものを土台に、新しく考え方を新たにまたこれから対応してまいりたいというふうに思っておりますので、よろしく御理解いただきたいというふうに思います。 ○議長(西郷芳晃君) 次に、市長から答弁を願います。           (登        壇) ◎市長(飯塚正二君) 小沢議員の再質問にお答えいたします。  商工業の振興ということについては、先ほど申し上げましたが、やはりこの産業の物産展とか、見本市とか等々の問題は、大きく我々も考えているということだけは、ひとつ御理解を願いたいと思います。  私に御質問の土地信託制度の問題でございますが、この点につきましても、よく御趣旨はわかりますので、ひとつ当局も積極的に、この問題の制度の導入はどうあるべきかということについては、信託銀行の担当者、あるいは先進市がもしあるならば、それをひとつよく見て、最大努力をいたしたいということで御理解願いたいと思います。以上でございます。  他は担当部長からお答えします。 ○議長(西郷芳晃君) 次に経済部長。           (登        壇) ◎経済部長(笹野正吾君) ただいまの工業関係の準工業、工業地域等の中にあります60ヘクタールの、現在農地となっております地域の利用等についてでございますが、実は工業地域につきましての関係は、当然これから、住工混在が問題になっております準工業地域というようなところもございますけれども、工業専用地域、あるいは工場地域におきまして、実際に利用されてない状況でございます。当然工業地域は工場の進出というか、そういうものの受け皿として、確保してあるわけでございますので、市といたしましては、工業地域としての、いわゆる適正な利用というものを、促進したいというふうに考えてるわけですが、何分にも地価等の問題で、工場の進出も大変厳しい状況にあります。したがって、いろいろと施策を講ずる必要があるということなんですけれども、実際には、土地のいわゆる価格、そういうような問題で、現実に宅地化が若干行われてきていないというような実態でございますので、今後いろんな利用の面につきましては、研究をしていく必要があるじゃないかというふうに考えております。  なお、先ほどの中で、地域の活性化の中に伴いますところのいわゆる物産展であるとか、そういう面につきまして、具体的にはどうなんだという御質問でございますが、見本市等におきましては、これは家具ということじゃございませんけれども、横浜等におきまして、いわゆる農産物等におけるところの物産展を行っております。ただ、その成果というものにつきましては、いまいちというような状況でございますけれども、例年のように進出、展示をする位置等の問題もありますが、常に藤枝市も参画をしているという実態でございます。さらに、静岡の産業会館等におきましては木工展、いわゆる家具展ですね。そうしたものへの進出もしておりますし、藤枝市だけの問題でなくして、そうしたところへは参加しながら、大いに地場産業等におきましてのPRを行ってるという状況でございます。  なお、これから藤枝市におきまして、地域の活性化、こうしたことが大変大きな話題になっておりますが、実は昭和55年に藤枝市の地域商工業の振興診断を行いまして、これに基づきまして、施策というものを検討し、対応してきてるというところでございますが、その後7年も経過しております。その中で市内の市街地を見ますと、大分変化をしてる。例えば駿河台団地の造成が完成したと。あるいはまた駅南の区画整理事業も進行してる。そうした中で大型店の進出であるとか、また、志太西幹線も整備を完了しまして、堀之内の国道1号線のバイパス・インターから南部へ向けての大きな道路が、メインとして完成してると。こういうような状況の変化等もございまして、また国鉄におきましても、いわゆるJR東海になりましてから、「するがシャトル」化と、こういうことになりまして、人の流れというものも大分変わってると、こういうことでございまして、きのうの経済新聞等にも載っておりましたとおり、中小企業庁の方で実態調査をやっております内容からしますと、モータリゼーションの進行と都市問題、そういう中にあって、商業というものが非常に移ってきてると。いわゆる停滞ぎみが80何%に及んでいるというような実態調査も出ております。  そうした中で、実は牧田議員さんにも市長の方から答弁申し上げておりますが、藤枝市といたしましても、63年度、実は商業診断をしていくという計画を持っております。これは地域商業近代化事業計画策定という名前のもとで、県の補助を受けながら、実は市と商工会議所が一体となって、これを研究してこうと、こういうことでございまして、藤枝市の商業の方向づけについて診断、指針を仰いでいこうと、こういう計画をもっております。そうした中で、これから具体的な検討に入っていきたい。つきましては、当然商工業関係者、あるいは関係の皆様方にも御参加をいただきながら、十分検討してまいりたいと、このように考えております。  以上でお答えにさせていただきます。 ○議長(西郷芳晃君) 小沢佐敏君、5番。 ◆5番(小沢佐敏君) 要望だけ少しさせていただきます。  病院長の方からは、何か私、顕微鏡の部屋を少し苦慮されてると、置き場所に困るというようなことで、苦慮されてるように伺いましたので、これは何とか院長の方をバックアップしにゃいかんなと思ってしたわけですけれども、何かスピーディーに院長室、あるいは名誉院長室、副院長室のやりくりをされまして、この問題の解決を図られてるということで、なかなか何といいますか、的確なスピードといいますか、判断といいますか、評価をするところであります。特に看護体制を含めまして、事務部長初め、病院長初め、皆さん、この志太病院の長期計画も含めまして、信頼にこたえるように十分やりたいという意欲も、私受け取りましたので、今後期待を持たせていただくと同時に、このことについても自分なりの考えを持って対処をさせていただきたいと思います。ぜひひとつ頑張っていただきたいと思います。  それから商業振興につきましては、担当部長の方から、何か再質問の方がしっかりお答えいただいたというような感じもいたしますけれども、本当にありがとうございます。特に、こうした中で商業振興につきましても、63年度に商業診断をされるということでございますので、また格段にこうしたものを基礎にいたしまして、藤枝市の商工業振興につきまして御努力を賜りたいと思います。  また信託制度につきましても、市の方からこの問題について、非常に新しいということで、まだ不安もあるようでございますけれども、先進地の視察等、いろいろ対応策については、考えておられるようでございますので、ぜひひとつこの点についても前向きな態度で取り組んでいただきたいと思います。  以上で終わります。ありがとうございました。 ○議長(西郷芳晃君) これにて一般質問を終結いたします。 ○議長(西郷芳晃君) 以上で、本日の日程は終了いたしました。  再開日時をお知らせいたします。12月18日午前9時開議であります。 ○議長(西郷芳晃君) 本日はこれにて散会いたします。                         午後2時48分散会...