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平成31年第 1回定例会( 2月)−03月07日-06号

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  1. 掛川市議会 2019-03-07
    平成31年第 1回定例会( 2月)−03月07日-06号


    取得元: 掛川市議会公式サイト
    最終取得日: 2023-04-18
    平成31年第 1回定例会( 2月)−03月07日-06号平成31年第 1回定例会( 2月)               平成31年第1回(2月)             掛川市議会定例会会議録(第6号) 〇議事日程      平成31年3月7日(木) 午前9時00分 開議  日程第1       一般質問             ・ 3番    嶺岡慎悟君             ・11番    松本均君             ・ 9番    藤澤恭子君             ・ 5番    松浦昌巳君             ・ 4番    鈴木久裕君 〇本日の会議に付した事件 ───────────── 議事日程に掲げた事件に同じ 〇出席議員 ──────────────────────── 議員出席表のとおり 〇欠席議員 ──────────────────────── 議員出席表のとおり 〇地方自治法第121条の規定により説明のため出席した者 ──── 出席表のとおり
    〇職務のため議場に出席した事務局職員 ───────────── 出席表のとおり                    議 事                  午前8時59分 開議 ○議長(鈴木正治君) ただいまの出席議員は20名です。定足数に達しておりますので、これから本日の会議を開きます。 △日程第1 一般質問 ○議長(鈴木正治君) 日程第 1、一般質問を行います。  今回の一般質問に際し、通告のありました議員は12名です。発言順序表により、順次発言を許します。  なお、議事の都合により一般質問は、一括方式の場合は再質問を含め 3回まで、一問一答方式の場合は回数制限なく再質問できることとし、質問時間は一括方式、一問一答方式ともに 1人30分以内とします。  一括方式の場合の第 1回目の質問及び一問一答方式の第 1項目の質問については、議員及び答弁者はいずれも登壇することとし、再質問以降については、いずれも自席にて起立の上、必ず質問項目を述べてから質問するようお願いいたします。  また、市長及び教育長は、議員からの質問に対し、質問の趣旨を確認したり、対案の提示を求める等で反問する場合には、議長の許可を得てから発言するようお願いすることとし、答弁については重複することのないよう簡潔にお願いいたします。                3番 嶺岡慎悟君の一般質問 ○議長(鈴木正治君) それではまず、 3番、嶺岡慎悟君の発言を許します。御登壇ください。                〔3番 嶺岡慎悟君 登壇〕 ◆3番(嶺岡慎悟君) 皆様、おはようございます。議席番号 3番、創世会、嶺岡慎悟です。  早朝より多くの方に傍聴いただきまして、まことにありがとうございます。平成最後の議会、一般質問一発目、大変光栄に思います。今回、私は、大項目 3問、小項目 8問を一括方式にて質問させていただきます。初めての一括方式になりますので、ふなれな部分もあるかと思いますが、御容赦いただければと思います。  では、早速ですが、大項目 1問目、交通弱者・買い物弱者対策についてです。  皆様御存じのとおり、本年度の市民意識調査では、住みやすいと思う市民の割合は75.1%でした。しかし、南部地域では、50%から60%と総じて低い値となっております。住みにくさの理由としては、「地域のバス路線などの公共交通網が整備されていない」、「買い物場所やレクリエーション施設が充実していない」、「広域交通のアクセスの便がよくない」がトップ 3となっております。これからの多極ネットワーク型コンパクトシティの都市構造を考えたとき、特に用途地域外の人口減少は避けられず、後継者不足による商店、病院の減少は、市民の日常生活の上で大変大きな課題であります。  また、今後、人生 100年時代を迎えるということは高齢者がふえ、必然的に交通弱者がふえるということであります。交通弱者の対策は、地域でも大きな課題と捉えており、中地区まちづくり協議会では本年度より生活支援車事業が始まり、来年度には原田地区、倉真地区も生活支援車への切りかえを予定しているということも伺っております。地域住民により支え合う生活支援車の取り組みは、とてもすばらしい取り組みであり、先進事例が全市に広がることを期待しております。  そのような背景の中、掛川市としての今後の交通弱者の急増に伴う対策について伺います。  小項目 1番目について伺います。  多極ネットワーク型コンパクトシティは、中学校区を基準に考えられております。多極とは、地域生活拠点のことで、必要最低限なものとして病院、学校、スーパーなどが挙げられます。病院の課題については、来年度調査ということで予算も計上していただいており、大変今後の取り組みに期待しているところであります。学校については、大項目 2問目でも質問させていただきます。スーパーについてですが、一昨年の 9月議会で質問させていただいたとおり、城東地区にはスーパーがございません。その際には、道の駅高天神について質問をさせていただきましたが、地域の生活拠点として今後の城東地区の買い物弱者対策について、市長の考えを伺いたいと思います。  小項目 2問目について伺います。  昨年10月より、自主運行バス掛川大須賀線一般乗り合い路線となり、「OKバス」と愛称も決定いたしました。そのうち、掛川行き 3便、大須賀行き 6便が東大谷経由となり、土方地区入山瀬経由区間の約半分を通っております。一方、静鉄バスの入山瀬経由のバスは、掛川行き 2便、大東支所行き 3便であります。10月からの増便により、私もOKバスを見る回数が大変多くなりました。バス路線の沿線の方々からは、「なぜ乗れないのか、乗せてほしい」という声もたくさんいただいております。ある方からは、「手を挙げたのにとまってくれなかった」と、そういった声も伺っております。  静鉄バスと重複する部分となり課題は多いとは思いますが、土方地区へのバス停の設置は、市の財政負担やOKバスの運営においても利点が多いと感じております。バス停設置の可能性について伺いたいと思います。  小項目 3問目について伺います。  近年、自動運転車の実用化に向けて技術革新が進められ、日本政府は2025年に高速道路での完全自動運転とすること、いわゆるレベル 4を目標に、企業とともに開発を進めております。創世会としても会派として直接、国土交通省に伺い、自動運転の実現に向けた現在の取り組みと今後の展望について学んでまいりました。全国各地で自動運転車の実証実験が行われ、エコパ周辺では、 2月 8日まで県が実証実験を行っておりました。国土交通省からの説明では、2025年レベル 4の目標に向けて誠意努力しているが、受けた印象としては、一般道路の完全自動運転化はまだ先ではないかという印象を受けております。  自動運転車は、交通弱者対策だけでなく、環境、観光、コミュニティービジネスなど幅広い範囲で有用なものであります。一般道路の完全自動運転化を待っていては、実現はいつになるかわからず、取り残されてしまう可能性もあります。掛川市として実証実験のモデル地区になるよう、県や国、そして市内関連企業などへ積極的な働きかけをする考えがないか伺います。  それでは、大項目 2問目の質問に移ります。  教育施設の再整備について伺います。  昨年度より原野谷学園と城東学園で小中一貫教育の指定研究が行われ、それぞれの新たな学園づくり地域検討委員会において報告書がほぼまとまり、城東学園の地域説明会を残すのみとなっております。報告書では、小中一貫教育を推進するためにふさわしい学校のあり方については、原野谷学園は小中一体型、城東学園は小中一体型または隣接型の学校を整備することとして提言がまとめられております。  一方、市内の公共施設数は 200以上を数え、そのうちの 4割以上を教育施設が占めております。公共施設マネジメントの推進は、将来の世代に負担を残さないためにも、掛川市にとって喫緊の課題となっております。  そこで、小項目 1問目の質問です。  一昨年の 6月に掛川市小中一貫教育基本方針が示され、先ほど述べたとおり、 2学園をモデル地区とし小中一貫教育に取り組み、来年度も継続研究をしていくということでありますが、新たな学園づくり地域検討委員会の提言を踏まえ、小中一貫教育の今後の取り組みについて伺います。  小項目 2問目です。  教育施設の再整備は、掛川市の将来にとって大変大きな課題であります。中央小学校は昨年建てかえられましたが、築40年以上の校舎がほとんどであり、10年後には、財務省が出している学校の減価償却資産耐用年数47年を中央小学校以外の全ての小学校21校で超すことになります。そして、建築学会が出している鉄筋コンクリート造の耐用年数60年も、 5年後には土方小学校や第一小学校、原野谷中学校で超えることになり、毎年のようにその数はふえていくことになります。学校施設再整備計画の策定は、子供たちの安全を守り、財政支出の平準化のためにも待ったなしの状況だと言えます。また、掛川市には大きな課題として、近年、住宅団地開発が進み、人口が急速にふえている駅南地域に小中学校がないなど、人口の動きと学校施設配置のアンバランスが懸念されております。  そうした中、昨年 9月の小沼議員の一般質問で、松井市長は「市内の小中学校施設のあり方や方針については、長寿命化計画の策定や小中一貫教育あるいは学童保育なども含めた学校施設の複合化など、各地域の実情を踏まえ検討し、来年度から新たな計画を立てていきたいと考えている」と答弁されております。来年度の最重要課題と捉え、私としても大変期待していたところですが、来年度の予算案を見る限りは、再編に対する計画策定の予算は見込まれていないように思います。  学校施設再整備計画の策定には、小中一貫校の課題や地区の再編など、越えなければならない課題が山のようにあり、そう簡単なことではありません。しかし、学校施設の老朽化は待ってはくれません。早急の対応が必要と考えますが、掛川市の教育施設再整備の今後の取り組み方針を伺いたいと思います。  小項目 3問目です。  来月開園のおおさかこども園を皮切りに、南部地域のこども園が毎年整備され、ことし10月の保育料無償化を控え、待機児童対策においても大変重要な施策であります。一方、かかる費用も膨大で、おおさかこども園に12億円、ちはまこども園に 6億円、横須賀認定こども園には債務負担で15億円近くの金額が計上されております。きとうこども園についても、園児数と立地を踏まえると15億円近い支出となる可能性もあるかと思います。大渕認定こども園を含めると事業費全体で50億円を超える、そういった可能性もあるかと思います。  合併特例債で賄うとしても、市費の負担も相当なものとなります。昨日の新聞記事では、袋井市の一般質問で、もともと公設公営のこども園を建設予定だったものを民設民営にするということで記事が載っておりました。その中では、市費の負担がもとの予定より約 1割の 8,300万円になるということで、建設費の負担が 1割になるということで掲載もありました。合併特例債ありきではなく、幅広い検討をしていただければとも思っております。  そうした中、2023年開園予定のきとうこども園だけ建設場所がまだ決定されておりません。青地農地を農地転用する場合、今年度中に建設場所を決定する必要があると聞いております。苦肉の策ではなく、最良・最高の立地となることを地域は望んでおります。それを踏まえ、きとうこども園建設予定場所について伺いたいと思います。  最後、大項目 3問目です。  設計業務委託入札について質問いたします。  昨年 9月12日付で、日本建築士事務所協会連合会及び静岡県建築士事務所協会から連名で、議長宛てに建築文化の向上を図るための要望書が提出され、市長にも同様の要望書が提出されているかと思います。この要望は、毎年のように市長宛てに提出されており、長年の懸案事項であるといえます。いつ起きてもおかしくない南海トラフ巨大地震への対策は急務であり、建築物の質の向上と応急危険度判定を行う建築士の確保は、防災対策においても大変重要といえます。  そこで、小項目 1問目の質問です。  掛川市の設計業務委託入札において、最低制限価格が設定されておりません。最低制限価格が設定されていないのは、県内人口10万人以上の10市のうち、掛川市、焼津市、藤枝市、三島市の 4市になります。掛川市の今年度の建築設計の業務委託の平均入札率は、私の調査では67%程度になります。50%を切る入札も14件中 4件ありました。独自調査でありますので、間違っていたら大変申しわけございません。  入札率が低いことは、競争原理がしっかりと働いてよいことだといえます。しかし、報酬額の低下は、業務の質の低下を招くおそれがあり、結果として構造計算偽装事件、いわゆる姉歯事件のようなことになる可能性も秘めており、国土交通省は、建築設計業務業務報酬基準を定めております。  また、平成27年 6月に改正した建築士法第22条の 3の 4では、「設計受託契約又は工事監理受託契約を締結しようとする者は、国土交通大臣の定める報酬の基準に準拠した契約を締結するよう努めなければならない」という努力義務の規定がございます。言うなれば、入札率が50%を切るような契約が散見される掛川市の契約は、建築士法違反をしていると言っても過言ではありません。  掛川市民の安全・安心を守るため、建築物の質の向上と優秀な建築士の確保が必要不可欠であります。政府は、来年度より23区内から地方へ移住し起業した人に、最大 300万円の補助をすることを決定し、掛川市でも来年度予算案に 880万円が計上されております。描いた夢をぜひ掛川で実現してもらえるよう、設計業務委託入札への最低制限価格の導入が必要と考えますが、市長の見解を伺います。  最後の質問であります。小項目 2問目です。  趣旨は、小項目 1問目と同じになります。掛川市においても、平成29年度の粟ヶ岳山頂休憩所設計業務委託などのプロポーザルの実績はありますが、市外の設計事業所が採用されております。まだ見学には行っておりませんが、大変立派な申し分のない建物であることを確信しております。さらに魅力ある掛川市とするため、プロポーザル方式を積極的に活用するべきと考えますが、見解を伺いたいと思います。  以上、私からの登壇での質問とさせていただきます。 ○議長(鈴木正治君) 答弁願います。市長、松井三郎君。                〔市長 松井三郎君 登壇〕 ◎市長(松井三郎君) 嶺岡議員の御質問にお答えをいたします。  大項目 1の小項目 (2)については市民協働部長から、大項目 2の (1)、 (2)については教育長から、大項目 3については総務部長からお答えを申し上げます。  まず、大項目 1の交通弱者・買い物弱者対策の (1)の城東地区の買い物弱者対策についてでありますが、井崎交差点北側にあったスーパーが閉店したため、城東地区の周囲 3キロ圏内は買い物施設がコンビニエンスストアのみであり、食品のスーパーにあっては 5キロ圏になっています。  また、城東地区の高齢化率は27%で市内の平均より高く、買い物弱者対策は重要な課題であると認識をしています。  佐束地区まちづくり協議会は、昨年10月に、地区内 689戸を対象に商業施設誘致に関するアンケート調査を実施し、97.5%の住民が賛同しているという報告を受けました。新たなスーパーを建設すれば用地確保が必要となりますが、掛川市では、買い物が便利になることと農業振興の両立を図り、地域の発展につながる計画を進めていく検討をしたいと思っております。  御質問にはありませんでしたけれども、用地の確保が大変課題だということが今ありまして、いろいろな要望もいただいております。とりわけ用地については、農振除外等大変ハードルが高い課題がありまして、これらについては、私も県の幹部のところに直接お願いに行き、事情を説明し要請をしましたが、なかなかハードルが高い。実はきのうも、中遠農林事務所の所長と会って話をしましたら、国のほうとも協議をしているということであります。それほど、やはりハードルが高い問題でありますので、今、ボールは県のほうに投げておりますので、できるだけ早く回答を報告するようにという要望をしているところであります。  それから、 (3)の自動運転車の実証実験についてでありますが、近年、次世代の交通システムとして自動運転技術の実用化の検討が進んでおり、産業、福祉、交通など幅広い分野で新たな移動手段として期待をされています。  超高齢化社会を迎え、高齢者の買い物や通院などの生活支援は、ますます重要な地域課題となっており、公共交通分野においては、バス事業を維持する多額の費用負担やバスの運転手不足が大きな課題であります。近未来のバス事業自動運転化を目指した自動運転技術の各社の取り組みに注目し、実証試験のモデル地区となるように、県や国、企業に働きかけをしていきたいというふうに思っております。  掛川市は、大変市域が広いわけであります。公共交通の必要性も高いし、今、各まちづくり協議会においては、自主的に地域の足の確保を図ってもらいたい、ただ、高齢者が多くて、運転をされる方がなかなか見つからないというようなことも聞いておりますので、自動運転がこの地域でどんどん使われるようになれば、交通弱者の足の確保にとっても大変有用だというふうに考えておりますので、御指摘のありました自動運転の実証試験については、この地域でも早くいろいろなところで実証試験をやってもらいたいというような要望については、県や国、あるいは企業にしっかり働きかけをしていきたいと思っております。  続いて、大項目 2の教育施設の再整備の (3)のきとうこども園建設予定場所についてでありますが、大東大須賀区域認定こども園化推進委員会の提言の中で挙げられている、城東中学校周辺城東保育園周辺の 2カ所を中心に、小中一貫教育の検討状況を見据えながら、運営する大東福祉会とともに検討を進めているところであります。きとうこども園の開園予定の2023年 4月に合わせた整備を行うためには、建設場所によっては土地利用の手続に期間を要する場合がありますので、城東学園新たな学園づくり地域検討委員会の検討状況と調整を図りながら、先ほども申し上げましたが、大東福祉会ともしっかり協議しながら建設場所を決めていきたいというふうに思っております。  それから、先ほど御指摘があった民設民営についてでありますけれども、この南部の認定こども園については、大東福祉会、それから大須賀苑が事業主体になってやっていただくということで、それについては市として協力ができる補助を使うと、こういう取り組みで随分前から決められておりましたので、民設民営でやるということについては、この南部のものについてはなかなか変更は難しいというふうに思います。ただ、民設民営でやられている希望の丘にある保育園については、全国公募をして事業主体を選びましたので、これからのそういう施設については、全国公募をして民設民営でやってもらうというようなことも、当然視野に入れながら進めていかなければいけないというふうに思っております。  私からは以上でございます。その他の質問については担当セクションの部長、教育長からお答えを申し上げます。 ○議長(鈴木正治君) 答弁願います。教育長、佐藤嘉晃君。                 〔教育長 佐藤嘉晃君 登壇〕 ◎教育長(佐藤嘉晃君) 私からは、大項目 2、教育施設の再整備の (1)及び (2)についてお答えします。  まず、 (1)の小中一貫教育の今後の取り組みについてですが、現在、平成29年度から 3年間の期間で、原野谷・城東の 2学園を指定しまして小中一貫教育の研究を行っております。  今後、この 2つの学園における研究成果を受けて、教育委員会におきまして「かけがわ型小中一貫カリキュラム」を策定していきます。各学園においては、その「かけがわ型小中一貫カリキュラム」に基づきまして、地域の実情も踏まえて学園を基盤とした教育課程を編成し、これまでの連携教育から一歩進んだ小中一貫教育を推進していく予定でございます。  次に、 (2)の教育施設再整備の今後の取り組み方針についてですが、これからの子供たちに望まれる教育環境の整備、小中一貫教育を推進しやすい学校形態、公共施設マネジメントに基づく学校施設のあり方などの課題について、早急に取り組む必要があります。そのため、全市的に学校の適正規模・適正配置について検討を進めていく方針でおります。  平成31年度は、教育委員会内に事務レベルの検討委員会を設けて、市長部局とも連携を図りながら、慎重に調査・研究を進めてまいります。  また、学校の適正規模・適正配置の検討結果を踏まえて、学校施設の長寿命化計画について策定していく予定でございます。  私からは以上でございます。 ○議長(鈴木正治君) 答弁願います。山本市民協働部長。               〔市民協働部長 山本博史君 登壇〕 ◎市民協働部長(山本博史君) 私からは、大項目 1の交通弱者・買い物弱者対策の小項目 (2)土方地区へのバス停設置の可能性についてお答えをいたします。  現在、土方地区内では、しずてつジャストライン株式会社掛川大東浜岡線が平日のみ運行されております。掛川大須賀線掛川大東浜岡線入山瀬経由の運行経路が重なる区間へのバス停設置については、掛川市の自主運行バスと民間の路線バスの 2路線が競合することになりますので、バス事業者との調整が課題となります。掛川大東浜岡線に与える影響を考慮しながら、現在の利用者の利便性を損なわないようにしなければいけないと考えております。  掛川大須賀線は、平成30年10月から、どなたでも利用可能な一般乗り合い路線として本格運行を開始したばかりですので、掛川大須賀線の運行を将来的に維持していく方法と新たなバス停の設置の共存方法を研究してまいります。  以上でございます。 ○議長(鈴木正治君) 答弁願います。高柳総務部長。                〔総務部長 高柳泉君 登壇〕 ◎総務部長(高柳泉君) 私からは、大項目 3、設計業務委託入札についてお答えします。  まず、 (1)最低制限価格についてですが、国が発注する建設関連の設計業務の入札の際には、ダンピング受注により業務の適正な履行や品質確保が損なわれること、また、離職者や若年入職者の減少等による将来の担い手不足が懸念されるとして、最低制限価格を設定する方針をとっております。現在、掛川市では最低制限価格は設けておりませんが、県内市町では35市町のうち 9市 2町が最低制限価格を設けている状況です。  掛川市の昨年度の平均落札率は、土木関連業務が96件で92.0%です。それに対し、建築関連業務は17件で60.7%と低率な状況です。そのうち 6件が落札率50%以下となっていますが、いずれも市内の有資格者が落札しており、業務完了検査においても成果品の不足や品質の低下などはありませんでした。  しかし、将来にわたって地域で活躍できる建築士などの人材確保も必要であることから、最低制限価格の導入による効果等を研究してまいりたいと考えております。  次に、 (2)プロポーザル方式の積極的活用についてですが、プロポーザル方式は、設計案そのものを選ぶのではなく、設計を委託すべき設計者・人を選ぶもので、特に技術的に高度なものや専門的な技術が要求される業務において、より優れた成果が期待できる場合に効果的な選定方式であります。掛川市では、これまでに南体育館や粟ヶ岳山頂休憩所においてプロポーザル方式を採用しております。  しかしながら、プロポーザル方式は、提案書の作成や提案説明などの負担を選定参加者に依頼することとなることから、小規模な案件には向かない方式であります。また、掛川市では、建築目的や工事内容が明確になっている建築工事の設計業務に当たっても、価格競争方式の入札を採用しております。  今後につきましても、国が示す「建築設計業務委託の進め方」等を参考に、業務の内容に応じてプロポーザル方式を活用してまいります。  以上でございます。 ○議長(鈴木正治君) 再質問ありますか。 3番、嶺岡慎悟君。 ◆3番(嶺岡慎悟君) では、再質問させていただきます。  再質問は、大項目 1問目の (1)、 (3)、大項目 2問目の (2)、 (3)、大項目 3問目の (1)の 5問について再質問をさせていただきます。  まず、大項目 1問目の小項目 1、スーパーについてですが、市長が実際にみずから動いていただいているということで大変うれしく思いますし、質問している内容以上のことを回答いただいたということも大変うれしく感じております。  その中で、民間の活用というのが非常に重要にはなってくるかと思います。それで、ただ、民間活力のみでというのはなかなか難しいというのも、地域として実情があるかと思います。今月の広報かけがわにも、掛川駅の西街区の件が掲載されておりました。その記事の最後については、「市は、今後より高い事業効果が得られるよう、施設の利活用について掛川信用金庫と協議を進めてまいります」ということで閉められております。 2月の全員協議会でもいろいろな御意見が議員からも出ております。議員からは「運営に市費を投入するべきではない」など、本当にいろいろな御意見が出ているところです。  私は、ただそれが地域活性化につながることができれば、民間丸投げではなく、最少の経費で最大の効果を上げられるよう、市が動くことが大切であると思っております。特にこの城東地区におきましては、一昨年の議会でも言いましたが、私も、まず土方地区にコンビニを誘致しようと動いてみましたが、やはりなかなかそこまでの経済規模はないということで、手を挙げてくれるような企業はございませんでした。そういったものもありまして、地域として最低限のものが必要だと思っても、なかなか民間ではできないということがあります。やはりそこは、民間の力と市が協働して、スーパーだったりとか、そういったものの誘致をする考えがないかということで、もう一度、市長からの考えをいただければなと思います。
     小項目 3問目の質問に移ります。  自動運転の必要性ということで非常に強いことを言っていただきまして、これから県なり国に要望をしていくということで言っていただきました。  例えばになりますけれども、ちょっと私の調べたところ、聞いたところによりますと、過去に掛川市からヤマハモーターパワープロダクツのほうへ、茶草場テラスのほうに自動運転車の導入はどうかということで提案されたということで、榛村議員のほうから伺っているところがあります。今回、粟ヶ岳世界農業遺産茶草場テラスが完成するということもありまして、そこに行くまでの山頂への道を一般車両の進入禁止として、そこまで自動運転車が上る、こういった提案もありかと思います。そうすることによって、観光・環境面、さまざまな面で有用なものでありますし、企業と連携してということで非常に有用なものだと思っております。  これがさらに全市的に動くように、少しでも実証実験に従って、掛川市にとって大変有意義なものになればと思いますが、市長の考えを伺いたいと思います。  大項目 2問目、小項目 2問目の質問に移りたいと思います。  公共施設マネジメントについては、きのうの共に創る掛川の代表質問の中でも、本年12月までに再配置計画の方針を示すということで答弁がございました。教育施設においては、全体の方針はつくることができても、個別の計画にはほかの施設に比べ、さらなるハードルがあるかと思います。  一方、掛川市の人口は、大変喜ばしいことに先月末で、私の調査ですけれども、約 6年ぶりに11万 8,000人を超えているかと思います。しかし、昨日、市長からことしは生まれた子供の数が 900人を切るかもしれないという、間違いですか、きのうもちょっと私も調査しまして、時間がかかったんですけれども、可能性はあるのかなとは思いましたけれども、今の 2月の状況で 920人という数字にはなっておりましたけれども、これが 1月の段階だと 940人ぐらいあったので、そのままいくと、もしかしたら 900を切るということもあるのかもしれないですけれども、それは間違いということで、今お話がありましたので、ただ、そういった子供の数が減っているというのは確かかと思います。少子化は進み、人口の地域格差もさらに進むことが予想されます。  そうした中、適正規模・適正配置を踏まえながらの教育施設の再整備・再編が求められているかと思います。先ほども申しましたが、昨年の小沼議員の一般質問では、市長からは、大変心強い小学校・中学校への再整備に対する思いを伝えていただきました。それに対しましては、先ほど教育長からの答弁にはなりますが、慎重に進めていくということでトーンダウンしているような印象を受けております。  それは、なぜそうなったのか。少しでも進めることができないのか。予算については計上されていないと見込まれますが、その点について市長からの考えを伺えればと思います。  小項目 3問目の質問に移ります。  きとうこども園の建設場所について伺うという内容でありますけれども、きとうこども園が今、予定では、先ほどの答弁のとおり、2023年の 4月開園予定になっておりますが、そのためには、今年度に場所を決めなければいけない。ただ、これから大東福祉会といろいろ協議していくということですが、この2023年 4月の開園というのは、市長として延ばす可能性があるのかどうなのか、その点について伺えればと思います。  大項目 3問目の小項目 1問目の再質問になりますが、これから最低制限価格を効果的にと検討していくということでの答弁がございました。ぜひ検討いただければと思いますが、先ほど私が少し申し上げました、建築士法第22条の 3の 4では、努力義務規定が掲げられております。その点について、市長として建築士法違反の可能性についてどう思われるか、御回答いただければなと思います。  数字につきまして、先ほど入札率等の数字を正確なものを言っていただきまして、ありがとうございます。私の数字が間違っていたということがありまして、申しわけなかったところはございますが、市長の答弁をいただければと思います。  以上になります。 ○議長(鈴木正治君) 答弁願います。市長、松井三郎君。 ◎市長(松井三郎君) 最初の質問の、民間活力を導入してスーパー誘致をするに当たって市も協力をすべきではないかと、こういうことでありました。現在のいろいろな要望・要請等を聞いている段階でありますと、民間の企業が進出をしてスーパーを始めるということでありますので、その段階の用地の確保については、市の役割が大変大きい、市マターでもありますので、ここについては市がしっかり中に入って対応を進めたいわけですけれども、先ほども申し上げたように、大変ハードルが高いということだけは御承知をいただきたいというふうに思います。  いろいろなスーパーの、これからハードルが高いということで場所を変えるとか、いろいろな問題があった段階については、その時点でどういう協力ができるかということも検討すべきだというふうに思いますが、今はそうではなくて、用地を確保して、そこで民間のスーパーが入ると、こういうことでありますので、それに対する行政としての役割をしっかり果たしていかなければいけないと、こういう思いであります。  それから、粟ヶ岳の茶草場テラスができました。そこへ上っていくところに無人の乗り物を用意し、実はこれはもう五、六年前からヤマハモーターパワープロダクツから、あそこを上るときに、ゴーカートのようなものを利用して上ると。もう一般の車両は使わないで、あそこはそういうものを利用して、あとは歩くなり自転車なりというお話が既にありました。そういう意味では、ヤマハモーターパワープロダクツとまだその話が切れているわけではありませんので、議員御指摘のあったように、実証的にそういうことができないかということについても、改めて企業のほうにも働きかけをしていきたいと、こう思っております。  それから、再編・再配置は、教育長の発言がトーンダウンしたのではないかということでありますけれども、教育委員会は、従来からやはりかなり慎重に再編・再配置を進めていこうという思いが強くあります。市長としては、できるだけ再配置については、財政問題、予算問題はもちろんありますけれども、必要なところについては計画的に、ある程度早く進めていくということも必要だというふうに思って、前回そういう発言をしたというふうに思いますが、決してトーンダウンをしたわけではなく、12月までにいろいろ再配置・再編の方針を出す中に、どれだけ小・中学校のものが含まれるのかということも、少しこれから拙速にならないスピード感で進めていきたいというふうに思います。  ただ、議員から御指摘がありましたように、莫大な財源が必要になるわけであります。南部の 5つの認定こども園を整備するに当たっても、50億円という話がありますけれども、多分いろいろな整備をしていくともっときっと財源が必要になるわけでありますので、そういうことも含めながら、しかし、今の状況はできるだけ早く解消し、小・中学校の教育環境のしっかりした整備を進めなければいけないというふうに思っておりますので、教育委員会ともいろいろ協力をしながら、対応をしていきたいというふうに思っております。慎重であることは慎重ですけれども、トーンダウンをしたという意味ではないというふうに御理解をいただきたいと思います。  それから、城東のこども園の関係ですけれども、先ほど答弁を申し上げましたけれども、考え方の一つとして、私自身、城東の場合には小中一貫教育をどう整備していくかということとあわせて、こども園の場所をどうするかということも両方検討をしていきたいと。これは、私がこういうふうに考えるということではなくて、その前に大東町時代に、あそこをすばらしい幼小中の学園エリアにするという大変すばらしい絵があった、これが私のイメージの中にずっと入っておりました。そういうことを考えると、東京女子医科大学の話ももちろんありますけれども、あの地域を一帯的に本当に全国のモデルになるような、そういう幼小中の学園エリアになれば大変すばらしいと、そういう絵を描いた上で、認定こども園の場所をどうするかということが少し頭にあって、2023年よりもおくれる可能性が全くないということではありませんが、事務レベルあるいはいろいろな協議会の検討内容を見ますと、そこまでに早く認定こども園はスタートしなければいけないという意見もありますので、これらについては、慎重に予定どおり進めることができるかどうかについても、しっかり検討していきたいと、こう思っています。 ○議長(鈴木正治君) まだもう一問。 ◎市長(松井三郎君) 詳しいことはちょっとよくわかりませんけれども、報告を受けている中では、最低制限価格を設定しなくても、今のでき上がったものを見ると、不十分、十分でないものはないということでありますので、それが制度上どうかということはちょっと私はわかりませんけれども、ただ、先ほど総務部長の答弁にあったように、あまりにある一部のところがいろいろな入札で仕事をとるということになると、ほかの建築士、後継者が育っていかないというようなこともありますので、最低制限価格を設定するということ、それからプロポーザル提案もいただくということ、これらについては、しっかり検討をさらに進める必要があろうかというふうに思っております。ちょっと答えになったかどうかわかりませんけれども、もう一度、総務部長から何か答えることがあれば、なければいいです。  以上です。 ○議長(鈴木正治君) 再質問ありますか。 3番、嶺岡慎悟君。 ◆3番(嶺岡慎悟君) 再質問は特にございませんが、意見だけちょっと述べさせていただければと思います。  今の最後のところ、少しいじわるな質問に感じたかもしれませんが、その点に関しまして、先ほど答弁いただいたとおり、これから検討していただき、やはり後継者のことも問題があると思います。予算のことだけではなく、やはりその支出もありますけれども、それも踏まえてしっかりと検討いただくことを大変期待しておりますので、その点よろしくお願いいたします。  あと、何点かすみません、スーパーの件につきましても、これからどうなっていくか、今は誠意をもってやっていただいているということは見てとれましたので、引き続きやっていただきたいとも思っております。  学校の再編につきましては、トーンダウンしているわけではないということではありますが、実際、予算は見られなかったなという印象はあります。それはどういう気持ちで昨年の 9月の議会で市長が述べられたかということはあるかと思いますが、実際にやれるところからというのもあるかと思いますので、そういった御発言もいただいておりますので、ぜひそういった思いでやっていただければと思います。  最後、きとうこども園について、少し私の私見にもなりますけれども、述べさせていただければと思います。  昨日の大石議員の代表質問でも、先ほど市長もおっしゃいましたけれども、城東中学校周辺の文教地区、教育施設の地域についてお話がありました。私も市内ナンバー 1の教育・医療・スポーツの文教地区になることを大変期待しているところであります。今後の東京女子医科大学との取り組みとして、来月から毎月連携会議を開き、 6月には具体的な方針を示してもらうようお願いしているというような御答弁もありました。  そうした中ですが、私が昨年 6月議会で質問したように、こども園についても十分検討していただきたいというように思っております。きとうこども園の建設は、先ほど申し上げましたが10億円近い金額が予想されております。東京女子医科大学校舎の面積が約 6,700平米、こども園がおおさかこども園を踏まえると約 3,000平米くらいとなります。生涯教育支援センターを開いていただけるということできのうも答弁ありましたが、 6,700平米全てを使うというのは、なかなか難しいということもあるかと思います。12月の東京女子医科大学との交流会議でも、「腹を割って話をしましょう」という御発言もありました。先日、おおさかこども園の竣工式にて見学させていただきましたが、やはり新築は子供の環境にとって大変よいなという印象も受け、早くきとうこども園も新築してほしいなという思いになったのも事実であります。  しかし、子供の未来の負担は、できる限り減らさなければいけないと考えております。東京女子医科大学南側広場への新築や体育館の活用など、あらゆる角度から検討していただき、子供たちの未来にとって最もよい決断をされることを祈りまして、私からの質問として終わらせていただきます。 ○議長(鈴木正治君) 以上で 3番、嶺岡慎悟君の質問は終わりました。  この際、しばらく休憩とします。                 午前10時00分 休憩                 午前10時16分 開議 ○議長(鈴木正治君) 休憩前に引き続き会議を開きます。  一般質問を継続します。 11番 松本均君の一般質問 ○議長(鈴木正治君) 11番、松本均君の発言を許します。御登壇ください。               〔11番 松本均君 登壇〕 ◆11番(松本均君) 皆さん、こんにちは。11番、創世会、松本均です。  今 2月定例会一般質問に立たせていただき、大変光栄に思います。多くの皆様の傍聴をいただき、またインターネット中継でごらんの千葉県山武市の松尾藩資料館の皆様にも資料を御提供いただきまして、まことにありがとうございました。熱い励ましにお答えできますように、通告に従い大項目 1つ、小項目 8つについて、あまり熱くならないように粛々と一問一答方式にて質問をさせていただきます。  今申し上げました千葉県山武市と掛川市は、関係の深いことを御存じでしょうか。明治 2年(1869年)、徳川幕府崩壊後、徳川16代将軍となるはずでした徳川家達公が駿府に移り、時の掛川藩城主、太田資美公が国がえにより「漬物石まで持っていった」と言われるくらい、藩士 740世帯 2,137名が焼津港や清水港から船を使い、また陸路を使って上総の国、現在の千葉県の山武市に移住した記録があります。太田公は、掛川を懐かしんで、掛川城の別名でもあります松尾城の名をとって松尾藩とし、新しく松尾城を築城しました。廃藩置県により松尾藩は松尾町となり、平成18年に 3町 1村が合併して現在の山武市なっています。掛川城内で生まれた平川董という人物の母親が、掛川から持っていったヤマモモの種を庭に埋め、現在も松尾小学校の校庭で子供を見守るように茂っているということです。この平川董さんは、掛川と同じように松尾藩にもつくられた「教養館」で教師として漢学を教えた後、藩校であった教養館は、先ほども申しました松尾小学校とかわり、初代の校長を務めていらっしゃったそうでございます。 740世帯の移住によると考えられますが、掛川市内の正願寺には、 700を超える無縁仏の墓石があり、住職の計らいで、今も松尾藩を向いて立っているとのことであります。また、松尾町にも霊園がありまして、霊園の名前を桔梗が丘霊園というそうであります。  ことしは、国がえ 150年の年となります。今ちょうど咲き誇ります掛川桜を先人の安らぎとして山武市に贈り、ヤマモモの木をいただき里帰りをさせるなど両市の歴史文化サミットなどを開催し、まちづくりについて交流もいいと思います。山内一豊公も、土佐24万石に掛川城と同じ様式で築城されました。荒れ地に掛川を懐かしみ愛したあかしとして、掛川のまちをつくることが本当のまちづくりだったと思います。山武市には、松尾藩資料館があり、一角に掛川市由来の展示もあるそうです。掛川の歴史を市民であっても知らないことが多いため、資料館の整備などぜひ考えていただきたい、どんなまちであったかを伝えていただきたいと思います。  本日最後には今川氏の質問もあるようですのでこの辺にし、前置きが長くなりましたので、本題の質問に入りたいと思います。  大項目 1ですが、中心市街地活性化について伺います。  第 2次掛川市総合計画の重要プロジェクト 1− 2には、「本市の都市としての魅力を高め、ひとを都市に呼び込むため、賑わいや交流を生む施設の立地、まちなかの住宅の確保等により、中心市街地・地域商業の活性化を図る」とあります。  今回、連雀出張所の業務終了については、昨年の11月定例会の一般質問において、業務終了の理由として「コンビニ対応ができるため」とし、「市民にしっかりと説明し検討していきたい」と市長より答弁がありました。近年、中心市街地の交流人口確保や空き店舗対策など地元商店街は大変苦心しております。出張所の業務終了及び証明書のコンビニ交付活用による影響について、市長のお考えを伺います。  小項目 1です。  駅前西街区の開発がこの 1月に掛川信用金庫に土地売却することで、東西の駅前開発が終了となります。また、掛川城周辺の公園服部跡地について、先日まで野外カフェイベント「サムタイムズカケガワ」が開かれており、私も何度かホットドックやコーヒーをいただきました。都市政策課が企画をしました「掛川城下の空き地からまちなかの賑わいを考えるワークショップ」の 3回目でしたが、参加をさせていただきました。市長の地元でもありますこの地域を、前段の松尾藩の話を聞いていただき、現代の掛川城主としたら市長はどのようにまちを考えていらっしゃるのか、市長の本音を伺いたいと思います。  そこで、小項目 1です。  駅前東・西街区から掛川城周辺(公園服部跡地)の活用など、市長が考えるまちづくりのあるべき姿を伺います。  次に、連雀出張所の業務終了については、平成27、28、29年度の定期監査結果報告書を読ませていただきました。 3年にわたり御指摘をいただいており、この件につきましては、平成28年の総務委員会に、現議員の野口議員、鷲山議員、二村議員、窪野議員と私も在籍をしておりましたので、御理解をいただいていると思いました。当時、内藤議員よりマイナンバーの取り扱いについては心配であることなど御指摘がありました。  平成29年の総務委員会では、桑原委員から、連雀出張所業務終了の監査報告について市長の考えを伺ったところ、「来年度、内部の検討組織をつくり検討する」との答弁があり、また、私から、市役所が移転するため市民の意見で開設した経緯がある、慎重に考えてほしい、街なかに人が減ることがないようにと意見を申したところ、市長より「委員の意見も踏まえ検討していきます」とお答えをいただきました。昨年11月にも市民にしっかりと説明をし、検討していきたいとお答えをいただきました。  ことし 1月18日の説明会は、コンビニ交付サービスの拡大と連雀出張所の検討に関する説明会ということで、多くの区民が時間をつくり参加しましたが、次年度 3月に業務を終了するとの一方的な報告で、検討できなかったと思います。  そこで、小項目 2です。  連雀出張所の業務終了についてどのように検討し、市民に説明したのか伺います。  次に、今回の一般会計予算事項別明細書 189ページの 2款 3項 1目戸籍住民基本台帳費の説明欄 (2)住民基本台帳事務費 6,335万円のうち、コンビニの取り扱い経費はどのくらいか。  小項目 3です。  平成31年度一般会計予算書の住民基本台帳事務費について伺います。  次に、国の住基カードについて、足がかりとしてはよいのでしょうが、平成15年から12年間、平成27年に国の累計が 960万枚 7.5%と失敗であったと私は思います。平成28年からマイナンバーカードとなりましたが、近隣市の普及率を調べてみましても、袋井市は 9.1%、菊川市は 9.9%、浜松市でも 9.4%とほぼ 1割以下です。  そこで掛川市はどのくらいか、小項目 4です。  住基カード・マイナンバーカードの普及率について伺います。  マイナンバーカードの普及については、アメリカでソーシャル・セキュリティー・ナンバー(社会保障番号)での「なりすまし犯罪」、保険等の返還金詐欺など報告があるようです。日本のセキュリティーは大丈夫なのか、最近のオレオレ詐欺やアポ電詐欺といった高齢者を狙った詐欺についても、カードの交付前から注意を呼びかけて説明をしておいたほうがよいのではないだろうか。決して「絶対に大丈夫」はないと思うが、そこで、小項目 5です。  個人情報のセキュリティーや事故時の対応マニュアルについて伺います。  次に、最近、市長の挨拶でお話しになります報徳社の岡田良一郎先生の講演について、 100年前に掛川城周辺に植物園をつくり、多方面から掛川に交流人口をふやすとの施策について、私も以前読ませていただきました。今の時代に年間 8,000人の来店がある店は、本当に優良店です。交流人口をふやそうとしているときに、なぜ連雀出張所を閉館するのか。  小項目 6です。  重要業績評価指標として、まちなか交流人口は平成31年度以降には54万 1,000人とあるが、年間 8,000人来館した連雀出張所の業務終了により、減少分はどのようにカバーするのか伺います。  年間 8,000人の方が市役所の窓口に来ることになると、しっかりと対応していただいている窓口も混雑すると思います。仕事改革が叫ばれる中で、人件費を抑えて現状維持は大変だと思います。また、高齢者は 100円バスを使い、 300円の証明書をとりに往復 200円をかけて市役所に来ることになります。  そこで、小項目 7です。  連雀出張所の業務終了により、市役所本所の窓口が混雑することに伴う市民サービスの低下や職員の負担増についてどのように考えているのか。また、高齢者の交通手段の対策について伺います。  次に、 5月 1日から新天皇が即位され、新年号となります。各地でもお祝いの行事が行われると思います。掛川においても、有志による企画もあると思いますが、平成 2年に今上天皇が御即位に当たり、神社を中心にちょうちん行列を行いました。今回もぜひ、地域や地区に限定することなく、全ての子供から高齢者まで参加することができるように、また、ラグビーワールドカップ期間中でもありますので、日本文化を知っていただき外国人にも参加できるような、10月22日の「即位礼正殿の儀」に街なかでちょうちん行列を行って、皆様で祝ったらどうかと思います。  そこで、小項目 8です。  街なかのにぎわいについて、新年号・天皇即位の祝賀イベントを行ったらいかがか、見解を伺います。  以上、 1回目の質問といたします。 ○議長(鈴木正治君) 答弁願います。市長、松井三郎君。                〔市長 松井三郎君 登壇〕 ◎市長(松井三郎君) 松本議員の御質問にお答えをいたします。  私からは、小項目 (1)、 (2)、 (6)、それから (8)についてお答えし、 (3)から (5)及び (7)については企画政策部長から御答弁を申し上げます。  まず、 (1)のまちづくりのあるべき姿についてでありますが、中心市街地活性化基本計画では、「様々な目的で人が集いにぎわうまち」「快適、便利で多くの人が住むまち」「市民に愛される地域資源があるまち」をまちづくりの方針に掲げ事業を進めており、私も同じ考えであります。計画の指標である歩行者通行量、中心市街地の居住人口、まちなか交流人口を計画策定時の平成26年と平成29年度で比較をしますと、それぞれ増加をしております。今後、東街区と西街区がそろうことで相乗効果が生まれ、駅前周辺を核として歴史文化ゾーンを含めた街なかを回遊させることで交流人口が増加し、街なかがにぎわうことを期待しております。  一方、中心商店街では、施設の老朽化、高齢化、後継者不足などの課題もありますので、中心市街地を活性化させるため、民間の力をかりながら、老朽化施設の建てかえや店舗・事務所等の誘致・進出を推進し、さまざまな人が訪れ、中心市街地ににぎわいが波及し、経済活動が活発になるまちを目指しております。  それと、常々思っていますのは、やはりきれいなまちがいいまちにとって不可欠だというふうに思っております。街路樹の話もそうですし、歩道にあります花壇のようなものについても、花の会とかいろいろな方に御協力をいただいておりますが、さらにやはりきれいである、美しい、こういうまちを目指したいというふうに思っております。  次に、 (2)の連雀出張所の業務終了についてでありますが、掛川市では、現在、住民票と印鑑証明のコンビニ交付サービスを行っていますが、全国のコンビニ交付サービスを導入している自治体の約 7割が、さらに戸籍と課税証明の交付も実施しています。掛川市でも、市民の利便性を高めるため、戸籍と課税証明を追加していきます。この追加により、掛川市内で40カ所、全国では 5万 1,000カ所のコンビニエンスストアで連雀出張所と同等のサービスが提供され、市民全体の利便性が向上することとなります。  このため、連雀出張所の業務を代替することができること、市民サービス全体の向上が図られること、事務の効率化の観点から検討した結果、業務を終了させていただくことといたしました。市民への説明については、まず、出張所近隣地区の皆さん、区長会連合会理事会の皆様に説明をさせていただきました。今後、コンビニ交付に必要なマイナンバーカードのさまざまな用途や利便性、申請の仕方、コンビニの操作方法の説明をしっかり行い、理解をいただくよう 1年間の時間をかけて丁寧に取り組んでいきたいと考えております。  次に、 (6)のまちなか交流人口の減少分についてでありますが、まちなか交流人口の算出方法は、掛川城を中心とした歴史文化ゾーンの各施設の利用者数を対象としており、連雀主張所の人数は含まれておりません。  中心市街地のにぎわい創出につきましては (1)でも答弁したとおり、中心市街地が抱える課題解決に向けて民間の力をかりながら老朽化した施設の建てかえや店舗・事務所の誘致・進出を推進するとともに、関係団体とも連携し、中心市街地活性化基本計画の58事業を着実に進めてまいります。  コンビニが市内で40カ所あるということでありますので、従来、今、掛川市役所と 2つの支所、それから連雀の出張所がありますが、これが40カ所でとれるということであります。ただ、サービスの点で、少しコンビニの対応が十分であるかという懸念は全くないわけではありませんけれども、そういうことがきちんと対応できるようなお願いもまたしていかなければいけない。いずれにしろ、利便性の向上を図って、市民のサービスの向上を図っていくことであります。  次に、 (8)の新天皇即位のお祝いについてでありますが、平成 2年に平成天皇、今上天皇が即位され、祝賀の儀式が行われた際には、市内でも各地区で祝賀の行事が行われ、中心市街地でも神社関係者、商工会、区長会などが中心となり、式典とパレードが行われました。  先日、鈴木議長を初めとした皆さんから、新天皇の即位について祝賀の行事を行いたいとの話を伺いました。また、市内の各地区からも祝賀の行事を行いたいとの声が上がっています。私としても、市民を挙げて祝賀の行事はぜひ進めてもらいたいと考えております。まちの中で祝賀の行事については、有志の方々を中心とした具体的な計画が見えてきた段階で、掛川市として協力のあり方を検討していきたいと思っております。  私からは以上であります。 ○議長(鈴木正治君) 答弁願います。鈴木企画政策部長。             〔理事兼企画政策部長 鈴木哲之君 登壇〕 ◎理事兼企画政策部長(鈴木哲之君) 私からは、小項目 (3)から (5)及び (7)についてお答えをいたします。  まず、 (3)の平成31年度の住民基本台帳事務費についてであります。  歳出予算額は 6,335万 5,000円で、その主なものは、窓口業務の民間委託料 2,910万 3,000円、通知カード・個人番号カードの作成に係る関連事務等を委任しております地方公共団体情報システム機構、通称J−LISと呼びますが、これへの交付金 2,593万 3,000円であります。  また、戸籍のコンビニ交付サービス拡大のための機器リース料64万 8,000円、システム使用料82万 5,000円を新規に計上しております。  次に、 (4)の住基カード・マイナンバーカードの普及率についてです。
     平成31年 1月末現在で、住民基本台帳カードが 6,888枚で全体の 5.8%、マイナンバーカードが 1万 1,467枚で全体の 9.7%であります。  なお、住民基本台帳カードの有効期限につきましては、最長の方で平成37年(2025年)12月までとなっております。  次に、 (5)個人情報のセキュリティーや事故時の対応マニュアルについてであります。  コンビニ交付は、地方公共団体情報システム機構によって、申請から証明書受領まで店員が介在することなく交付を受けられ、印刷後には自動的に発行機からデータが消去される、マイナンバーカードのとり忘れ時には、音声や画面での警報によってカードをとらないと先に進めない仕組みなど、数々の個人情報セキュリティー対策がなされております。  マニュアルについても、証明書交付サービス業務手引書や仕様書が全ての事業者に整備されており、機構が毎月運用状況の報告を受け、必要に応じて指導を行っております。  このように、個人情報が保護された環境の中でコンビニ交付サービスが行われております。  次に、 (7)市民サービスの低下や職員の負担増、高齢者の交通手段対策についてであります。  コンビニサービスの拡大により、証明書が必要なときに最寄りのコンビニで手軽に取得することが可能となりますので、本庁窓口での交付件数は減少するものと思っております。待ち時間等も減って、職員のお客様への対応についても、より丁寧で迅速になり、さらなるサービスの向上につながるものと考えております。  また、高齢者の交通手段の対策につきましては、連雀出張所の開設当時にはありませんでした市街地循環バスが整備をされております。交通手段は確保できているものと考えております。  何よりも高齢者の方が市役所まで行かなくても、近くのコンビニで簡単に住民票等取得することができるということを丁寧に今後も伝えていきたいと思っております。  以上でございます。 ○議長(鈴木正治君) 再質問ありますか。小項目の番号を述べてから発言するよう、お願いいたします。11番、松本均君。 ◆11番(松本均君) 順次、再質問をしてきたいなと、そんなふうに思うんですけれども、まず、 (1)ですけれども、先ほど私も話しましたように、公園服部の跡地については、 3回くらいワークショップがあって、地元の方も参加をしていただきましたけれども、なかなか内容が濃くてなじめなかったと。私も最後に行きましたけれども、どうなるのかなという気はしました。  そこで、市長にお伺いしたいんですけれども、あそこの土地の利用は今後どうしていくのか、お伺いしたいと思います。 ○議長(鈴木正治君) 答弁願います。市長、松井三郎君。 ◎市長(松井三郎君) 基本的には、あの周辺の景観に合うようなもの、それから、周辺のいろいろな計画があると思いますので、そういうものを逸脱しないようなものということになろうかと思いますが、まだ具体的にこういうものということは、市行政の中で一定の方向を出したという状況にはありません。今後やはり検討をしていくということ、ただ、暫定的にあそこの場所でコーヒー等々を提供してお城周辺へ来る方にサービスを提供すると、こういうことについては、暫定的な話でありますので、あれを継続的にやっていくというような考え方が決まっているわけではありません。いずれにしろ、ワークショップを何回もやられたということでありますので、そういう結果を多分私のところに報告があって、これから協議が進んでいくのではないかと。今のところ私のほうに報告がありませんので、どういう方向で進むかはこれからの話だということであります。 ○議長(鈴木正治君) 再質問ありますか。松本均君。 ◆11番(松本均君) そうですね、まだ決まっていないのかなというふうにはよくわかるんですけれども、先ほど市長のほうから、民間の力、民間の力と三度ほどお言葉がありました。民間の力も確かに必要なんですけれども、やはり地元あっての民間もあり、地域であると、そういうふうに思うんですね。  先ほど言いましたように、ワークショップに参加しても、なかなか民間よりも地元の声というのが届いていないように思うんですけれども、その辺について市長はどう思うか、伺いたいと思います。 ○議長(鈴木正治君) 答弁願います。市長、松井三郎君。 ◎市長(松井三郎君) お聞きしていいですか。 ○議長(鈴木正治君) 反問ですか。はい、では認めます。 ◎市長(松井三郎君) どういう声が届いていないか、具体的にお話をいただければ。 ○議長(鈴木正治君) 松本均君。 ◆11番(松本均君) ワークショップに出させていただいて、 1回目に地元の方が出ておりました。実際、どういうものをしたいのか、そして、内容が非常に高度であったというように私は伺っています。その中で、こういうふうにしたいよと、地元の意見がそこに反映されているならばわかりますけれども、私、最後の 3回目に出させていただきましたけれども、それとはちょっと違うような、地元どうこうということではなくて、こう言っては悪いですけれども、業者中心の考え方をされているようなワークショップだったと、そんなふうに私は思っていますし、聞いております。 ○議長(鈴木正治君) 市長、松井三郎君。 ◎市長(松井三郎君) 業者中心でなく、市民のしっかりした声も聞きながら方針を探っていきたいと、こう思っています。 ○議長(鈴木正治君) 再質問ありますか。松本均君。 ◆11番(松本均君) ぜひお願いしたいと思います。   2へ移りますけれども、よろしいですか。 ○議長(鈴木正治君) はい。 ◆11番(松本均君) 先ほど 2のほうでも、お答えをいただきましたが、 1月18日の説明会には、私も参加をさせていただきまして、その前には全員協議会もありました。その中で大半が反対意見が多かったと、そんなふうに思います。この間の区長会も出ていましたけれども、その後、反対意見についてどういったお答えをしていたのか。また、何もないまま 3月の区長会には、もう業務終了だということが各地区に受け渡っていたと思います。今、市長のほうから、地域の声を聞きますということでしたが、 1月18日のことについて、ちょっと詳しく伺いたいと思います。 ○議長(鈴木正治君) 答弁願います。市長、松井三郎君。 ◎市長(松井三郎君) 誰が出たのかちょっとわかりませんけれども、私はわかりませんので、詳しい報告も多分受けていたのかな。 ○議長(鈴木正治君) いいですか、では、鈴木企画政策部長。 ◎理事兼企画政策部長(鈴木哲之君)  1月18日の地元への説明会につきましては、コンビニサービスの拡大と連雀出張所のことについての説明ということで、商工会の会議室を借りまして行いました。そのときに出ましたのは、今、実際の利用者が 1年間 8,000人ということですので、やはり連雀出張所が終了してしまうと、その方たちはどうなるのかというようなこと、それから、コンビニが周辺にございますが、やはり今あったところの本当の中心市街地の真ん中になくなってしまうというようなこと、それから、マイナンバーカードや住基カードをまだ持っていない高齢者の対策、それをどう思っているのかというようなところがございました。  これについては、また我々のほうも、今後も説明等も丁寧にさせていただきたいというふうに回答も差し上げたところであります。さらに、マイナンバーカードの利便性についても、あわせてお知らせをし、そういうお話をして取得をふやしていきたいというふうに回答をしてきたところであります。今後も続けてまいりたいと思っております。  以上です。 ○議長(鈴木正治君) 再質問ありますか。松本均君。 ◆11番(松本均君) いやいや、部長、いましたのでわかっています、私は。だけれども、今聞いているのは、その内容を聞いてどう反映したかということを聞いているんです。なので、今回、区長会へ連絡がいったのは、それも区長会に出ていますのでわかるんですけれども、なぜそういう動きになったのかということを聞きたいと思います。 ○議長(鈴木正治君) 答弁願います。鈴木企画政策部長。 ◎理事兼企画政策部長(鈴木哲之君) 先ほどの市長の答弁にもございましたが、庁内でこのコンビニ交付サービスの拡大を検討してきました。その中で、市内で40カ所に広がるということ、それから、今までは 2種類だけの交付サービスでしたが、今度はそれに対して戸籍と課税証明もふやすということで、出張所の業務の 8割から 9割ぐらいはこのコンビニサービスで可能になるということで、それを検討した結果、それとあわせて、業務削減の観点から出張所のほうは終了をさせていただくという結論になりましたので、それを 1月18日の全員協議会でもお伝えし、さらにその夜の説明会でもお話をさせていただいたということであります。  以上です。 ○議長(鈴木正治君) 再質問ありますか。松本均君。 ◆11番(松本均君) もう一度言いますけれども、今、市長が住民の話を聞きますと言っていただけたと思います。それについて、この18日のときに何でこの反対の意見が反映されていないかというのを聞いているんです。なぜ区長会にそのままその連絡が続いていて、住民の意見が通っていないじゃないですか。皆さんはどう思うかわからないですけれども、私はそう思います。勝手に伝えたとしか思えないんですけれども、その辺どう思いますか。 ○議長(鈴木正治君) 答弁願います。企画政策部長。 ◎理事兼企画政策部長(鈴木哲之君) 決して勝手に伝えたということではありません。十分に我々のほうでも検討させていただいて、今後、コンビニサービスを拡大していくという中で、全体を考えて出張所のほうの業務を終了させていただくということでお話をさせていただきました。住民の皆さんからも、確かに反対のお声も多かったですが、それを補完するような形でコンビニの交付のサービスを拡大していけば、より近くのコンビニでサービスが受けられるということで、ぜひこれは御理解をいただきたいというふうに思っております。  以上です。 ○議長(鈴木正治君) 松本均君。 ◆11番(松本均君) ずっとやっていても、このままだと思いますので。  先ほどちょっと言いましたけれども、平成29年の総務委員会にて市長より、内部の検討組織をつくり、検討しますと、松本が言ったことも検討しますということを言っていただいたと思いますが、実際、内部の検討組織があったのかどうか、ちょっとお伺いします。 ○議長(鈴木正治君) 答弁願います。鈴木企画政策部長。 ◎理事兼企画政策部長(鈴木哲之君) この件について、市民課だけでやったわけでは決してございません。先ほどの公共施設マネジメントなんかの関係もありますが、行財政改革の観点からも、企画政策課等も入って庁内で方向性等を検討して、この結果となったということであります。  以上です。 ○議長(鈴木正治君) 再質問ありますか。松本均君。 ◆11番(松本均君) では、あったということでよろしいですね。あったということですね、はい、わかりました。  私が最初に一般質問したときに、市長から街なかについて松本議員も一緒に考えてくれと言われました。それは今でも覚えているわけですが、連雀・中町の中心商店街の明日を考える会は、いまだにまだ続いています。勉強会をしています。そして、塩町には、繁栄会の勉強会というのをまた改めてつくりまして、何とかまちをよくしようと、何とか地元の商店街を巻き込んでといいますか、勉強会をしましょうと頑張っていますので、住民の声、市民の声というのをぜひとも聞いていただきたいと思います。  次にいきます。 ○議長(鈴木正治君) はい、進んでください。 ◆11番(松本均君)  3についてですけれども、コンビニ交付について。 ○議長(鈴木正治君) ちょっと待ってください、市長より答弁があります。  答弁願います。市長、松井三郎君。 ◎市長(松井三郎君) 公共施設のマネジメントあるいは公共施設の再編・再配置、この方針を12月までに出して、これから個別のいろいろな事案を決めていくということになりますと、今、松本議員からの御質問のように、全体の観点から判断をするというよりも、本当に今、利用されている方へのサービスが低下するという観点を中心にいろいろなものを判断するということになると、なかなか公共施設マネジメントの推進については前に進んでいかないだろうと。全体でこのサービスを向上させるということを40のコンビニで対応してもらう、これはかなり掛川市民全体で利便性が上がるわけでありますけれども、 1つをなくすということで、その周辺の人、あるいはそこを使っていた人については、コンビニに行ってくださいということだけでは多分サービスが、若い人とかある一定の人は、もうコンビニで十分やれるということでありますので、ただ、数字はちょっと忘れましたけれども、 1%未満でありますけれども、高齢者の方がこの連雀の出張所を使っているということでありますので、そういう人たちのためには、例えばまちづくり協議会のようなところで少し支援をしてもらうと、第三地区がやっているような、ああいう「何でも手伝い隊」のようなもので支えてもらうという一方の工夫もこれからお願いをしていかなければいけない場合もあるというふうにも。しかし、この点については、全体の市民のサービスの向上につながると、こういうことでありますので理解をいただきたいというふうに思いますが、これから進める 202の施設の話になりますと、全く同じことが全てで出てくると思います。そこをどう乗り越えて、20年、30年、未来の子供たちがこの掛川に住んでいてよかったと、教育環境にも財政投資ができる、そういう状況を考えると、少し我慢をしていただくことが全くないわけではないと。私の家は連雀の出張所のすぐ裏でありますので、私が一番近いぐらいですので、あそこを昔は利用しておりましたが、あの周辺の方にとってはサービスが低下するので、繰り返しになりますけれども、とりわけ高齢者の方に対してはこれからどういうふうにまちづくり協議会等々と行政が協力して、サービスが低下しないような、そういう工夫もこれから進めていかなければいけないというふうに思っております。すみません。 ○議長(鈴木正治君) 再質問ありますか。松本均君。 ◆11番(松本均君)  3番へいってよろしいですか。 ○議長(鈴木正治君) はい、お進みください。 ◆11番(松本均君)  3についてです。  今、ある程度痛みを伴うというような御発言があったと思います。コンビニ交付について調べますと、コンビニで証明書をとると、 1枚当たりマイナス 2,261円かかります。前年のコンビニ利用枚数 3,218枚を掛けますと、マイナスですけれども、約 730万円が税金から支払われています。住基カードが12年間やって 7.5%、これは先ほど言いました、私もちょっと失敗じゃないかと。カード普及がおくれればおくれるほど市民の税金が、去年 730万円、これが毎回毎回積み重なっていくと。先ほど普及率が 9.7%ということになると思いますけれども、その辺、市長はどういうふうにお考えなのか。  また、経費を計算しますと、窓口でも 640円のマイナスになるということです。その辺を市長、お答えいただきたいと思います。 ○議長(鈴木正治君) 答弁願います。市長、松井三郎君。 ◎市長(松井三郎君) 部長からお答えします。 ○議長(鈴木正治君) 鈴木企画政策部長。 ◎理事兼企画政策部長(鈴木哲之君) 今、議員がおっしゃられたとおり、確かにコンビニのほうが経費の収支を見ますと多額な持ち出しというふうになっております。確かに今現在は割高でございますが、この証明書を取得できる時間ですが、市役所の窓口では朝の 8時半から午後の 5時15分までということに対して、コンビニでは休日を含めて朝の 6時半から夜の11時まで取得ができるというふうに、時間帯も広がるということであります。それから、何度も先ほどから言っているように、市内に40カ所、全国では 5万を超える店舗で利用ができるというようなことで、今後、サービスが次第に広がっていくということであります。費用対効果もこれから十分高くなってくるというふうに考えているところであります。  それから、こういうことで利用増が図れれば、このコンビニ事業者への交付の委託料、経費等がだんだんに減額をされていく、J−LISへの運営の負担金等も減額をされるというようなことも聞いておりますので、経費もだんだんに下がっていくというふうに見込んでいるところであります。  以上です。 ○議長(鈴木正治君) 再質問ありますか。松本均君。 ◆11番(松本均君) 時間もないものですから次へいきますけれども、 6に移りたいと思います。 ○議長(鈴木正治君) はい、お進みください。 ◆11番(松本均君) 連雀出張所は、地元第一地区、第二地区、きょうもいっぱい詰めかけていただいておりますが、実は半分ぐらいしかこの第一、第二地区の方が使っていないと、この間、資料をいただいた中には書いてあります。実際は西山口だったり、東山口だったり、日坂、西郷、南郷、西南郷の皆さんがこの地域に来ていただいて利用をしているというふうに思います。近隣商店街としては、来ていただいてパン 1つでも買っていただければうれしいと、出張所があるから来ていただいているという意見もあるわけです。今、大変貧迫している中で、 1人でも来ていただける、こういった要望があるわけなんです。  確かにコンビニは必要かもしれません。説明も第一、第二、第三地区ではありました。利用している半分の地域は、ほかの地域から来ていると。商店街も連雀が閉館しないようにと望んでいることについて、市長の考えを伺いたいと思います。 ○議長(鈴木正治君) 答弁願います。市長、松井三郎君。 ◎市長(松井三郎君) いろいろな意味で中心市街地のにぎわいを、掛川ほどいろいろなイベントを含めて人集めの行事があるところは多分ないだろうというふうに思うぐらい、「けっトラ市」とかいろいろな催しがあそこでなされている、そういう人たちをいかに商店街の皆さんがお客さんとして物を購入していただくような工夫もこれからしっかりしていかなければいけない。今のところは、多くの人を集める、来てもらう、そういうことに重点が、それは、そういうことをやることによって掛川市がいいところだという情報発信をするということはありますけれども、これからの観光の問題も含めて、人が集まったときに、その集まった人たちがいかにこの掛川の地に、ある意味ではお金を落としていっていただけるのかというようなことに、しっかり取り組んでいかなければいけないというふうに思っております。  そういう意味では、連雀の出張所がなくなったとしても、そういういろいろなイベントあるいは人を集めるような工夫をしっかり重ねて、商店街に買い物に来るような、そういうことをやはりしっかり進めていかなければいけないというふうに思います。  すぐにいい結果が出るという処方箋はないかもしれませんけれども、これからの商店街の発展には、そういうこともしっかり念頭に入れながら、これらについては、商工会議所、市あるいは地元の商店とやはりしっかり一緒になって検討を進める時期に来ているのではないかな、この連雀の出張所の閉店を契機に、そういうことについてしっかり検討を進めていきたいというふうに思っております。 ○議長(鈴木正治君) 再質問ありますか。松本均君。 ◆11番(松本均君) 今お伺いしたのは、そういった声がありますということをお伝えしたと思うんですね。商店街でパン 1個でも買ってくれるお客様が来てくれる、年間で 8,000人来てくれるというのはほかになかなかないです、今。 1日にすると30人のお客さんが来ると。こんなことを言うとあれですけれども、連雀の中では本当に優良店です。そういった方たちのそういうふうな声があると。最初、市長も言いましたよね、地元の声や市民の声を聞きたいと。要望の中でそういったことがありますので、ぜひとも聞いていただければなと、そんなふうに思います。   7へ移りますけれども、よろしいでしょうか。 ○議長(鈴木正治君) はい、お進みください。 ◆11番(松本均君) いろいろと今聞いてまいりました中を考えますと、普及率10%そこそこだと。 1枚 2,261円もかかりますと。市役所の窓口や高齢者対策もまだまだ進んでいないのではないかなと、そんなふうに思います。連雀出張所の業務終了については、私は時期尚早ではないかな、そんなふうに思います。  いずれは、やはり老朽化等もありますので、最終的にはなくなっていくのはわかりますけれども、それについては周りの住民の方の意見もあります。高齢者の意見もあります。そういったものをよく加味していただきまして、昨日も12月までに意見をまとめておきたいという、先ほども市長の御発言がありましたけれども、では、12月までにどういったふうにスケジューリングしているのか、ちょっとその辺を伺いたいと思います。 ○議長(鈴木正治君) 答弁願います。市長、松井三郎君。 ◎市長(松井三郎君) いろいろな御意見を聞きながら、最終的にこの大方針を定めていくわけでありますので、具体的なスケジュールについてはまだまだ承知しておりませんけれども、なかなか課題はたくさんあろうかと思いますが、何回も申し上げますけれども、公共施設のマネジメントあるいは行財政改革というのは、将来の掛川市が持続発展するに当たっては、社会保障の伸び等を考えていきますと、民間にお願いする、あるいは市民に少し負担をお願いするということも当然考えながら、この公共施設の再編・再配置を進めなければならないと思っております。  確かに行政サービスが今まであったものがなくなるということになれば、必ずそれは反対という意見は出ます。しかし、全体の方向性を考えたときに、コンビニで代替ができる、あるいは高齢者については、それぞれまちづくり協議会のようなところにお願いして協力をいただけるというような手順もこれから進めながら、理解をしていただかなければいけないというふうに思っております。  松本議員が言われることはわからないわけでは決してありません。個々の観点で捉えてやっていけば、トータルではもう社会保障に掛川市が負担する財源はなくなるというような、大変厳しい状況にもあるわけでありますので、可能な限り市民協働、企業との協働、協働してそういうサービスが低下しないようになるような、そういうことに一方でしっかり行政もお願いしながら、進めていきたいというふうに思います。  スケジュールについては、そういうことで具体的な日程等についてはまだ私のところに来ておりませんので、そういうことであります。 ○議長(鈴木正治君) 再質問ありますか。松本均君。 ◆11番(松本均君) 12月までということでありますので、早目にお示しいただいて、地区住民にもお知らせいただきたいなと、こんなふうに思います。  続けます。駅前の西街区・東街区が今回で大体片がついたということで、中活室が本庁のほうに移動しました。今度また連雀の出張所も街なかからなくなると、全体的には公共施設マネジメントを理解しているつもりです。無駄なものをというところは本当に無駄なのかどうか、ちょっとよくわかりませんが、市長も同席している会議の中で、ある方がある施設にお湯が出ませんと。いや、それはもう老朽化しているからだめですという意見があったと、たしか覚えていらっしゃると思います。それが公共マネジメントなんでしょうか。そこのお湯が出ないので何とかしてくださいと言っていることに対して、公共マネジメントで古いからそんなことできませんと、そんなサービスはないと思います。お金をかけるところとかけないところがあっていいはずです。市民が思うところと思わないところがあると思います。そういったことについて、再度、市長のお考えを伺いたいと思います。 ○議長(鈴木正治君) 市長、松井三郎君。 ◎市長(松井三郎君) 14年前ですか、市町村合併があったわけでありますけれども、今、南部の関係ですと、いろいろなサービス機関が窓口以外にはなくなって、市役所に統合をしたということであります。それから、いろいろな今、 3歳児健診とかゼロ歳児健診も、従来は 2カ所でやっていたものを大東支所、大東の保健センター 1カ所にするとか、納税の関係の手続も 1カ所にさせてもらうとか、いろいろなことを今やりながら、これをやらないと、10年、20年後の掛川市の子供たちを健全に正しく育てていくような状況も心配されるわけであります。個々の問題については、本当に、特に一番心配をするというか、抵抗感が強いのは市長です。ただ、そうであっても、やはり将来のことを考えれば、今やって進めていかなければならないのが、まさしく 202ある公共施設、これをどうマネジメント、あるいは統廃合していくかということ、ここを今思い切ってやっていかなければ、後世に禍根を残すと、こういうことであります。
     先ほどお話のあった給湯器が出ないものだからというお話も聞きました。これは、公共施設マネジメントをどうするかという話ではなくて、もう全く違う話ですので、これはやるべきことはしっかりやらなければいけない。そのときにもすぐ指示をして、もう対応したのかな、それはもう別な話です。  だから、大きな観点で本当に、連雀の出張所は、先ほども言いましたけれども、私のずっと住んでいる裏というか表というか、歩いて 100メートルぐらいですので、これは大変、私自身もつらい思いはありますけれども、そうはいっても、全体のことを考え、将来のことを考えると、やるべきことは今やっておかなければいけないと。そのときに、先ほど言った高齢者がもし、今、連雀の出張所に行って、いろいろな手続をとっている、これが西町のコンビニに仮に行けないと、コンビニはいろいろなコンピュータ的な操作をしなきゃいけないと、こういうのができないということについては、これは地区まちづくり協議会にも御相談し、行政が一緒になってどうあるべきかというのは検討しなければいけない、これは思っております。  ただ、繰り返しになりますけれども、少し我慢していただくことができるものについては、そういう対応をこれからも進めていかなければいけない。しかし、おっしゃるとおり、行政として責務でやらなければいけないものについては、カットするわけにはいかないわけですから、法律上、そういうものにしっかり財源投入する意味でも、少し我慢してもらうものは我慢していただきたいと、こういうことであります。 ○議長(鈴木正治君) 松本均君。 ◆11番(松本均君) マネジメントリーダーとしては、いろいろな悩みがあるのはよくわかるわけでございますし、お膝元の連雀ということで、非常に言いにくいところも多々あると思います。地元の方もいらっしゃいますので、なかなか大変かなと、そんなふうにも思うわけですが、やはりあまり公共マネジメントを前へ前へと推し進めますと、先ほどのお湯の話はちょっと違うのかもしれませんが、やはりサービスの部分でちょっと考えなければいけないかなというところが出てくるのかなと、そんなふうに今回は特に思いました。  いろいろな部分を聞いて、いろいろと話を聞いて、数字も見せていただきました。監査の報告等の中では、 3年間、連雀をなくせというような報告の中で、でも、繰り返してよくないですけれども、 1枚に 2,200円かかってしまうと、税金がかかってしまうということを言われますと、これは一体どっちが本当で、どっちを正しいと見たほうがいいのか。今、市長の言われる痛みというところもありますけれども、実際に大切な税金が、連雀を使えばもっと少ないのかもしれませんが、どうかな、そんなふうに思いました。 5年前ぐらいから実際こういう話はあったわけですね。それが今ずっとなし崩しになって、先ほど言いました総務委員会の中でも少しずつ意見がありましたし、各皆さんもよく理解しているはずだと思います。その中で、二百幾つある公共マネジメントの対象があると思いますけれども、 1つずつ見ていけば、いろいろな部分でいろいろな問題があると思います。一緒くたにやるというのはないと思いますけれども、よく考えていただければうれしいなと、そんなふうに思います。  次へいってよろしいですか。 ○議長(鈴木正治君) はい、お進みください。 ◆11番(松本均君) ちょっと一気に抜かせていただきまして、 8番へいきたいと思います。  21世紀になりまして、過去 5回のちょうちん行列を開催しています。2000年のカウントダウン、東海道 400年祭、愛子様のお誕生、富士山世界遺産など、ちょうちん行列をかなり掛川でされています。また、平成になるときにもしておりますし、昭和になるときにもあったというようなことを聞いております。ちょうちん行列は、非常ににぎわいもあり、皆さんもそのちょうちんを持つことに非常に喜びを感じているというようなことを聞きました。  市からお金を出せ、予算を組めということはなかなか難しいということも理解しているつもりですけれども、実行委員会組織を立ち上げて、ぜひとも市のほうもバックアップをしていただきたいなと、そんなふうに思うんですけれども、市長のお考えを聞きたいと思います。 ○議長(鈴木正治君) 答弁願います。市長、松井三郎君。 ◎市長(松井三郎君) 先ほどもお答え申し上げましたが、祝賀の行事については、有志の方々を中心とした具体的な計画が見えてきた段階で、掛川市としての協力のあり方をしっかり検討したいというふうに思います。  なかなか行政が前に出るということではないというふうに思っておりますので、ぜひ前回の30年前のときにも、商工会とか農協とか市議会の皆さんが中心になって実行委員会組織をつくってやっていただいたと、こういうことでありますので、そういうときにお手伝いをしっかりしなければいけないと思っていますが、前に出るということはなかなか難しいということだけ御理解をいただきたいというふうに思います。 ○議長(鈴木正治君) 再質問ありますか。松本均君。 ◆11番(松本均君) いろいろな部分でお祭りの出し物であったり、いろいろとまた企画があると思うんですね。その中で市としても、なかなかバックアップは大変だと思います。最近の富士山の世界遺産のときに私も出させていただきました。ちょうちんを持つことが本当にうれしい、それがまた記念になるというようなこともあります。皆でお祝いをしたいということが非常に、私としてはにぎわいを街なかにもたらすのではないかなと、そんなふうに思います。  今回は非常に厳しいお話もさせていただきました。なかなかいつも、そうそうと言うばかりではなくて、議員としていろいろな意見も申し上げたいなと、そんなふうにも思いますし、調べさせていただいて本当に数字等も見せていただくと、あれ、これはおかしいじゃないかな、こうしたほうがいいじゃないかな、自分の立場も考えていますけれども、やはりそういった思いが非常に勉強になりました。 1期生の皆さんも本当にいろいろな勉強をされていると思いますけれども、そういった勉強もぜひともしていただければなと、そんなふうに思います。  終わりの言葉があるそうなので、私も終わりの言葉を言いたいと思います。  最近、テレビを見ますと、虐待、詐欺、事件ばかりがテレビで放送されます。平成のスタートと違いまして、今回の代がわり、天皇陛下が亡くなられていない代がわり、喪に服すこともなく、自粛することもないスタートになります。少しでも楽しいことや祝いたいことが多く、安全・安心な新時代が訪れることを願い、私からの質問を終わります。 ○議長(鈴木正治君) 以上で11番、松本均君の質問は終わりました。  この際、しばらく休憩といたします。                  午前11時25分 休憩                  午後 1時00分 開議 ○副議長(榛葉正樹君) 休憩前に引き続き会議を開きます。  一般質問を継続します。 9番 藤澤恭子君の一般質問 ○副議長(榛葉正樹君)  9番、藤澤恭子さんの発言を許します。御登壇ください。                〔9番 藤澤恭子君 登壇〕 ◆9番(藤澤恭子君)  9番、共に創る掛川、藤澤恭子でございます。  傍聴の皆様方、本日もありがとうございます。ともに皆様とここで、この議場に立っている思いでございます。私たちの共に創る掛川の会派 4名は、偶然ですが、私を皮切りに、きょう、あすにわたって連続での登壇となります。この一般質問の内容を市民活動団体の桃色かけがわの田辺さんに傍聴席からグラフィックをしていただきます。  このグラフィックレコーディングというのは、記号やイラストを交えた視覚的な議事録でもあり、2014年から内閣府の懇談会でも取り入れられ、多方面で広がりを見せている手法になります。ぜひこの一般質問が終わった後、議場の外でごらんいただけたらと思っております。  掛川市議会は開かれた議会を目指し、さまざまな形で多くの皆様に、市政に関心と理解を持っていただけるように取り組んでいますので、私たちの会派といたしましても、広報・広聴などの研究の一環とさせていただきます。  さて、本日も前回の一般質問で取り上げました葛布の帯で登壇させていただきました。葛布の一般質問だけではなく、今までの全ての一般質問をその後も継続的に見守る姿勢でございます。  では、本日は大項目 2点、小項目 9点について行います。  まず、大項目 1点目、家庭内保育をしている家庭のサポート制度について。  平成31年度当初予算は、「子ども未来応援予算」という子育て日本一を目指す掛川市の覚悟が伺えます。市長の施政方針の中にも、家庭の子育て向上のため、子育てに対する不安解消を図り、安心して産み育てることができる環境づくりを進めるとございましたが、まだまだ家庭で保育をする世帯への支援は後回しになっているように感じ、以下の 4点を伺います。  小項目 1点目、社会で活躍する女性と等しく、家庭内で保育をすることも大変とうとい仕事であり、どちらにも公平な支援が必要と考えるが、市長のお考えを伺います。   2点目、家庭で育児をする親が、冠婚葬祭や病気、通院などの突発的な事態に対応できる一時預かり保育の機能が、待機児童や保育士不足により機能していない現状を鑑みて、一時預かり保育の専用施設が必要であると考えるが市長の見解を伺います。   3点目、子育て日本一を目指す掛川ならではの施策として、毎週定期的に託児を受けつける日を設け、家庭内育児をするお母さんが通院などの予定も組みやすく、また、リフレッシュする受け皿となるよう託児センターを市役所内に開設することはできないか伺います。   4点目、地域ぐるみの子育てを目指して、ファミリーサポート制度をまちづくり協議会と連携するなど、提供会員の拡充や有効利用に向け、制度の改善や見直しができないか伺います。  以上、第 1回目の質問とさせていただきます。 ○副議長(榛葉正樹君) 答弁願います。市長、松井三郎君。                〔市長 松井三郎君 登壇〕 ◎市長(松井三郎君) 藤澤議員の御質問にお答えをいたします。  小項目 (4)につきましては、こども希望部長からお答えを申し上げます。  まず、 (1)の公平な支援についてでありますが、議員も御指摘になりましたけれども、私は、働きながら子育てをしたいをかなえる環境づくりと家庭内での子育てしやすい環境づくりのどちらを選んでも将来にわたり掛川市で子育てしてよかったと感じられるよう、両方をバランスよく環境整備していくことが重要であるというふうに考えています。そのため、待機児童の解消対策のほか、子育てコンシェルジュの訪問や「親子の絆づくり・ベビープログラム」講座など、多様な事業を実施してきました。  今後も、待機児童の解消とともに、家庭で子育てされている保護者に寄り添い、支援体制を充実させ、育児に不安を抱くことのない子育てしやすい環境づくりを推進してまいります。  全国知事会にも子ども・子育てに関する決議をし、国に申し入れをしている中に、自宅で子育てをしている家庭が恩恵を受けるようにという提言を出しております。出しているということは、逆に言うと、基礎自治体ではまだ十分そういう体制が取り切れていないと、これはやっぱり国がそういう判断、考えのもとに、国としてのしっかり方針を出してもらいたいと、こういうことで決議をしている状況であります。  次に、 (2)の一時預かり保育専用施設についてでありますが、一時預かり事業を行っている園は、保育園、認定こども園、協働保育園など 8園で、実際は、保育士不足などから営業を休止している園もあります。この事業は待機児童への対応の一つとなっており、月初めに予約が埋まってしまい、目的を十分に果たせていない園もあります。  このような状況を解消するために、まずは保育士の確保をするとともに、待機児童の解消を図り、家庭で保育している方への支援の一つとして、一時預かり事業の充実についても検討してまいります。  次に、 (3)の市役所内の定期的な託児センターについてでありますが、親の通院やリフレッシュのため、一時的に預かってもらう場所などがあることは、預ける場所がなく家庭で子育てをしている親にとって大事なことであると思っています。  議員御提案の市役所内への託児センターの開設につきましては、先進市の事例やファミリーサポートセンター事業、それから託児サポーター派遣事業を生かした事業などが市役所内で可能であるか研究をしていきたいというふうに思っております。  私からは以上であります。 ○副議長(榛葉正樹君) 答弁願います。高川こども希望部長。             〔こども希望部長 高川佳都夫君 登壇〕 ◎こども希望部長(高川佳都夫君) 私からは、 (4)ファミリーサポート制度についてお答えいたします。  平成29年度の依頼会員の登録者数は 704人でございます。そのうち本事業の利用実績は75人で、延べ 1,851回の御利用をいただいております。現在、依頼会員に対しまして提供会員が 145人と少ない状況にあることも利用件数が増加しない要因であると思っております。ただ、保護者の方々の中には、知らない方に子供を預けることへの不安を抱いているという方もいらっしゃるというのを聞いております。  このような課題解消の一つとして、地域の子供は地域で育てるという協働に基づく考え方から、子育てサロンなどを活用して、顔の見える関係をつくり、地域で子供を預かる仕組みが構築されていくということは大変すばらしいことではないかと考えます。まずは、地域の実情に合った子育て支援を子育て協働モデル事業などを活用いたしまして、試行的に実施をしていただくなど、地域における子育て支援の充実を検討していきたいというふうに考えております。  私からは以上です、 ○副議長(榛葉正樹君) 第 1項目について再質問はありますか。 9番、藤澤恭子さん。小項目の番号を述べてから発言するようお願いします。 ◆9番(藤澤恭子君) 小項目 1につきましては、市長の気持ちを改めて確認させていただきましたので、続いて、小項目 2の再質問をさせていただきます。  検討してくださるということでしたけれども、待機児童の対策というのは、やはり大変、この掛川市にとりましても重要な課題であると思っております。ですが、この待機児童の対策と同時に、この一時預かり保育というのはまた別の問題でございますので、改めて並行して行っていただきたいなと思っております。  昨日の市長の御答弁にもありましたように、掛川市は現在、人口増加に向けて企業誘致政策や、さまざまな方法で若い世代の移住定住を促進しています。逆に、簡単に子供が預けられない、そういった家庭もたくさん今あることは現状でありまして、これからはますますそういった家庭がふえていく傾向にもあるかと思います。お母さん自身が病気になった場合、頼る場所もなくて通院もままならず、ストレスを抱えて子供を預ける場所がないという本当にひたすら耐えるという、この心身ともにつらい大変な状況に今陥っています。私のもとにもそういった連絡が何件か入っていました。ましてや、 2人目以降のお子様を出産するというときに対しましては、上の子を預ける先がないということで、さまざまな心配を抱えながら出産に臨まなければならない現状です。  きのう、市長も掛川市の出生数が減って大変つらいとおっしゃっておりましたけれども、やはり安心して産んで育てられる環境づくりが今まだまだ足りないのではないかなと思います。国でも、先ほどまだ恩恵が足りていないのではないかという声も上がっているということでしたが、やはり不安を抱えて出産や育児をするということがとてもつらい、このような状況では、出産ができても、そのまま産後鬱になってしまうきっかけということもなり得ますし、この状態を放置し続けた場合、大きな事故になりかねないと、そういったことも危惧いたします。全国ニュースでも、たくさんのいたたまれない事件、事故が毎日のようにニュースで流れます。  一時預かり保育というのは、最低限必要な支援であります。今のこの現状をどのようにお感じになられているのか、そして、この育児にセーフティーネットがあるとお思いなのか、市長にお伺いしたいと思います。 ○副議長(榛葉正樹君) 答弁願います。市長、松井三郎君。 ◎市長(松井三郎君) きのう、出生数の話をして 900人を切ってしまうのではないかというような心配をしましたが、職員から 900人を切ることはないと、こういうことでありました。  あわせて、結婚されている女性がお子さんを産む数は 2を超えている状況にあります。出生数が少ないのは、結婚されていない方がたくさんおられるということでありますので、そういう点も改めて行政としても個人の問題であるということだけでなく、しっかり取り組まなければいけないというふうにも思っております。  個人的に、私の息子も40を過ぎましたけれども、まだ 1人でいますので、何とか早く結婚をと考えておりますけれども、いずれにしても皆さんの中でもそういう方がいるのではないかなと思います。いずれにしろ、子供の数はやっぱりふやしていかないと、将来の社会保障制度がとても維持できないということで、ちょっと蛇足の話になりましたけれども。  子育てのセーフティーネットがあるのかどうか、安心して子供を産み育てていただけるような環境整備をやっぱり行政としてしっかりしなければいけないと、毎回そういうふうな思いでいます。そういう意味では、この一時預かりの問題においても、今、保育園、認定こども園、協働保育園など 8園で行っておりますが、これをできるだけ拡充するようなことが可能であるかどうか、一番の課題は、保育士不足です。そういう意味で、来年度の予算で少し、保育士になられる方を支援する、そういう制度を今議会でもお願いをしております。  いずれにしても、いろんな制度を利用して、あるいはまちづくり協議会なんかにもお願いをして、いざというときに安心して一時的に預かっていただけるようなそういう条件整備、これは改めてしっかり進めていかなければいけないというふうに思っております。可能な限り、安心して子育てができる、あるいは出産ができるような条件整備、環境整備にしっかり努めていきたいというふうに思っております。 ○副議長(榛葉正樹君) 再質問はありますか。 9番、藤澤恭子さん。 ◆9番(藤澤恭子君) ぜひその市長の思いを形にしていただきというか、危機感を持って対応していただきたいなと思っております。このような状況が続きますと、家庭で保育をするという方がますます減ってしまいますし、悪循環で同時に保育園に預ける、また待機児童がふえるというそういったことも安易に想定ができます。  企業としましては、やはり人件費等いろいろな問題も抱えていますので、まずどこからかというと、この一時預かり保育を縮小するという形から入ってしまうところがありますので、ぜひ企業、民間にお任せするばかりではなくて、この支援といった形で行政のほうもしっかり取り組んでいただきたいと思っております。  そういったところで、以前、嶺岡議員の一般質問の中で、この庁舎内に保育施設をつくってはどうかというような質問がございました。そのときは市役所の職員を優遇してしまうような対応になるのでという理由で御検討しないとの御回答でしたけれども、しかし、市役所職員も待機児童になっている方ももちろんいらっしゃいますが、どこかの保育園へ子供を預けている職員もいるわけでございまして、庁内に保育所をつくるということは、ひいては待機児童の枠が 1つでも多く空くということにもつながると思います。これは市民のニーズにも合うことだと思いますし、同時にそこで一時保育という体制をきちんと整えるという方法も再度御検討の中に入れていただきたいと思いますが、いかがでしょうか、 ○副議長(榛葉正樹君) 答弁願います。市長、松井三郎君。 ◎市長(松井三郎君) 市の職員に対応する子育て支援は、私としては優先順位としては早くないと、これは公務員については育児休業制度もきちっとされておりますので、そういう意味ではそうでない人たちのために、今お話しになったようなことについては対応が必要かなというふうにも思っております。  いずれにしろ、在宅で家庭内保育をしてくださる方がたくさんふえていくということについては、先ほどもちょっと触れましたけれども、それに対する支援策と同時に、一時預かりのようなシステムがきちっと機能しているということが重要だというふうに思っていますので、先ほどの話の繰り返しになりますけれども、保育園、認定こども園、協働保育園等々、もっとたくさんの園でそういうことが可能になるよう、まずは保育士の確保に最優先して取り組んでいきたいと、こういうふうに思っております。 ○副議長(榛葉正樹君) 再質問はありますか。 9番、藤澤恭子さん。 ◆9番(藤澤恭子君) 私も施設ができるばかりが、そればかりがいいわけではないこともわかっていますし、保育士が不足しているということも十分理解をしております。大変そういったことでは難しい状況だとは思いますが、かといってこのままでは大変危険だと思っております。安心して子供が産めて育てられる、そういった環境づくりの具現化を必ず進めていただきたいと思います。在宅での子育てに恩恵が、とまでは申しませんけれども、最終的なセーフティーネットがしっかりつくれる状況をお願いしたいと思いまして、小項目 3の質問に移ります。 ○副議長(榛葉正樹君) どうぞ。 ◆9番(藤澤恭子君) 今まで申し上げました一時保育ではなくて、今度は託児センターのほうですけれども、非常に似ているようで、利用方法や用途が多少異なってまいります。一時保育がすぐに対応できないのであれば、せめて託児センターでセーフティーネットの確立をしていただきたい。市内には、託児サポーターの登録者が 100名ほどいらっしゃると伺っています。  市役所での開設というのは、掛川市にお嫁に来たばかりの方ですとか、引っ越してきたばかりの方でも、すぐにあそこだな、困ったときにぱっと走って駆けつけていけるような、誰でもわかりやすいシンボル的な場所が望ましいと思ったのが 1点でございますが、御検討いただけるといった中に、今度、掛川駅前の西街区に新しく建設される掛川信用金庫の複合施設の中にも、子ども館が予定されています。そちらのほうに、市として提案してみるというのはいかがでしょうか。 ○副議長(榛葉正樹君) 答弁願います。市長、松井三郎君。 ◎市長(松井三郎君) 市役所内ということはしっかり検討をさせていただきます。  今お話のありました西街区の関係でありますけれども、掛川信用金庫が提案の中に子ども館というものが用意されるということでありますので、御指摘の託児センター、これについてもいろんな協議を進める機会がありますので、市のほうからもそういう意見について掛川信用金庫のほうに提案をしてみたいというふうに思います。  先ほど、在宅がどんどん、今の状況でいくと減って、幼稚園とか保育所に子供を預けるようなそういう傾向にあるという趣旨のお話がありましたけれども、今 3歳から 5歳まで、ほとんどの方が、 4歳、 5歳は99%以上、それから 3歳も95%を越えて、もうどちらかのところにお預けになっている状況です。ゼロ歳から 2歳の子の子供たちを在宅で、あるいはどういう形かで乳幼児を預かって、育てていくかということが最大の課題だというふうに思っています。これはいろんな意見があって、前々回、榛村議員からも、ある意味では親御さんが在宅でという意見もあるし、働く人は、それは不可能だということでありますけれども、育児制度等々、ここのところはしっかり考えながら、どういう乳幼児教育がいいのかということを改めて、基礎自治体だけでなく、国もあわせてしっかりと議論が必要だというふうに思います。  先日、かけがわ乳幼児未来教育学会から、乳幼児教育のあり方の御提言をいただきました。そのときにも、私は、私の考えをちょっと申し上げたんですけれども、 3歳から 5歳は、もう幼児教育だと、預かるということよりも幼児教育を中心にすべきだと。ただ、時間が超過した 3時から 5時ぐらいまでは、延長教育のような幼稚園教育のようなものに移行していくと。それから、ゼロ歳から 2歳は、これは将来の話ですけれども、やはり育児休業制度とかそういうものをきちっと整備をする、これは国も含めてすることが大事だというふうに思います。これはすぐにはできない話ですので、今おっしゃられたような託児施設とか一時預かり保育、これは可能な限り、在宅で家庭内保育をしていただいている人たちを支援しなければいけないというふうに思っておりますので、重ねてになりますけれども、まだしっかりした状況にはありませんので、きょう御質問いただきましたので、さらに充実、拡充するように努めていきたいと、こう思っております。 ○副議長(榛葉正樹君) 再質問はありますか。 9番、藤澤恭子さん。 ◆9番(藤澤恭子君) さらなる拡充を願っております。  最初の御答弁で、市長が掛川で子育てをしてよかったと思える、この働く女性にも、家庭で子育てをする女性にも、どちらにもそう思っていただけるような、そんな掛川市になることを望んで、小項目 4に移ります。 ○副議長(榛葉正樹君) どうぞお進みください。 ◆9番(藤澤恭子君) ファミリーサポート制度のほうですけれども、伺ったところ、預けたい会員に対して、提供会員が少ないということは、それだけ需要が多いとそのように感じております。確かに、知らない人に預けたくないと、そういう声を私も聞いておりますし、私自身、提供会員もしておりますので、初めて来るお母さんがどきどきしながら子供を連れて預けに来る、あの姿を見て、子供も決して心が安定して預けられる状態ではないなというのは十分感じております。  そういったことも含めて、やはり先ほどまちづくり協議会にと申しましたが、それに限らず、自治会やNPO団体、市民団体などへの依頼、また出張講座の開催をするなど、積極的に視野を広げて、若い世代にもこの提供会員になっていただけるとありがたいなと思いますが、その裾野を広げる必要性を感じていますけれども、どのようにお感じでしょうか。 ○副議長(榛葉正樹君) 答弁願います。高川こども希望部長。 ◎こども希望部長(高川佳都夫君) ファミリーサポートセンターの提供会員になっていただくためには、事前に24時間の講習を受けていただきます。それは今現在、年 2回、市役所とあいり〜なの 2会場で実施をしておりますけれども、そこにわざわざ来ていただくという形でやっておりますが、今議員が御提案されたような地域に出かけていって、その地域の人がそこに来やすくすれば、受講者もふえて提供会員もふえるんではないかというようなお考えの御提案をいただきましたけれども、新年度については、予算面ですとか、講師の都合とかで、なかなかすぐには回数をふやすというのは、ちょっとなかなか難しいことではあるとは思うんですけれども、しかしながら、今御提案いただいたようなことを、例えば先ほどもちょっと申し上げたんですけれども、うちの部で持っています「子育て協働モデル事業」、地域の提案事業等もありますので、そういったものを活用していただいて、モデル的にどこかの地域でそういったものをやってみるといったことについて、ちょっと検討してみてもいいかなと思いますので、まちづくり協議会や区長会等にこども政策課のほうから働きかけもしていたいと思います。  以上です。 ○副議長(榛葉正樹君) 再質問はありますか。 9番、藤澤恭子さん。 ◆9番(藤澤恭子君) ファミリーサポート制度というのはすばらしい制度ですので、より会員の拡充によって、地域全体の保育力の向上という観点でも、掛川市の進める地域ぐるみの子育てに向けて最善を図っていただきたいと思っております。  では、大項目 2へ移ります。
    ○副議長(榛葉正樹君) どうぞお進みください。 ◆9番(藤澤恭子君) 多文化共生の現状と今後の展望について。  あす、山本裕三議員も外国人人材の対応について質問をされますが、入管法の改定により全国的にも注視されているところでもあります。今後を見据えた上で、現在のさまざまなひずみについて一般質問をする背景を先にお伝えさせていただきます。  平成31年度の施政方針の中にもございましたが、掛川市に在住する外国人は 4,300人を超えて、人口の 3.7%になっているということです。特に南部地区、中でも私の住む千浜地区は市内で一番、外国人の人口比率が高く、世帯数にすると約21%が外国人世帯という地区もございます。しかしながら、ほとんどの外国人世帯は自治会に所属していない状況です。そして、千浜小学校には、外国人児童が全校の中で29名在校し、これは全児童の16%に当たります。来年度入学の新 1年生は、 1クラスの中に 9名の外国人が入学予定です。この新 1年生の 9名というのは、国籍も母国語もさまざまです。全く日本語がしゃべれない子もいますし、日本の幼稚園や保育園に通ったことのない子もいます。  外国人の増加や受け入れというのが、イコール、多文化共生ではありません。真の多文化共生を望み、質問をいたします。  本市は、掛川市多文化共生推進プランのもと、さまざまな施策の成果も出ている一方で、外国人の生活困窮や税金滞納などといった問題も増加傾向にあります。今後の急激な外国人人口の増加も予測して、今以上に受け入れ態勢が必要となります。  また、外国人観光客や観戦客も増加するラグビーワールドカップや東京オリンピック・パラリンピックでは、在住外国人の活躍も期待し、多文化共生を図るチャンスでもあると考え、小項目 1の質問をいたします。  この先のラグビーワールドカップや東京オリンピック・パラリンピックに向け、外国人観戦客や観光客が増加するこの好機をもっと有効に活用し、おもてなし対応を掛川市在住の外国人に担ってもらうことは、在住外国人の活躍の場や社会参画にもつながると思いますが、いかがでしょうか。 ○副議長(榛葉正樹君) 答弁願います。市長、松井三郎君。 ◎市長(松井三郎君) 在住外国人の社会参画についてでありますが、前段で入管法の話がありました。入管法の改正はきわめて雇用労働力を確保していこうということが先行をしているように、自治体の首長としては思わざるを得ない、掛川市民として住民登録をすれば、我々の自治体は掛川市民としての生活環境、いろんなものの対応をしなければいけない、そこがどうもなくて、入管法は先に雇用労働力の確保に少し早く進み過ぎたのではないかなというふうに感じております。  そういう思いを前提で在住外国人の社会参画に関してでありますが、施政方針でも申し上げたとおり、入管難民法の改正により、外国人住民はさらに増加すると予想しております。掛川市としては、外国人住民の増加を心配するばかりではなく、真の多文化共生社会を築くとともに、在住外国人を通じて、世界に掛川市を発信していく、このチャンスと捉え、地域の方々と協力して在住外国人の社会参画を積極的に支援していきたいと考えております。  議員御提案の情報発信については、既に多文化共生推進協議会の外国人委員の方に実践をしていただいておりますが、今後は在住外国人の方に、シティプロモーション市民協働会議の取り組みにも参画していただき、外国人観光客向け情報発信をお願いをすると同時に、在住外国人の社会参画につながるというふうにも思っておりますので、今後しっかり検討をしていきたいと考えております。  また、地域の防災訓練に在住外国人の方が参加してくれるようになり、今年度は、東大坂区の協力で外国人参加型防災訓練を行い、21人が参加をいたしました。就労している在住外国人を地元の祭りに積極的に参加させている企業などもあるというふうに聞いております。このように、在住外国人の方に地域の行事に参加して交流を深めてもらうことで、互いに顔の見える関係となれば、地区の方々とふだんの交流の輪も広がると考えております。  いずれにしても、今藤澤議員からお話がありましたが、自治会にも参加しない、あるいはいろんな活動に全く無関心だという外国人の方がだんだんなくなるような、そういう多文化共生社会を築いていくことが必要だと。とりわけ、かなりの人数の外国人がこれから日本に入ってくるわけでありますので、全く外国人と日本人を差別、区別するということはできませんので、掛川市民として、しっかり行政側もサービスをしますけれども、来られる外国人もやっぱりそういう掛川市民であるという認識でいろんな責任を持った行動にもつながるようなそういう工夫をこれからお願いをしていかなければいけないというふうに思っております。  多文化共生社会のしっかりした実現にさらなる力を入れていきたいと、こう思っています。 ○副議長(榛葉正樹君) 再質問はありますか。 9番、藤澤恭子さん。 ◆9番(藤澤恭子君) 今回のラグビーワールドカップや東京オリンピック・パラリンピック、または避難訓練などのイベントというのは、あくまで一過性のものに過ぎないと思っております。これはきっかけであって、ここからいかに自治会に入っていけるか、そういったことも大変重要だと思うんですが、市長がおっしゃるように、無関心だったりやらないとかそういうこととはまた別で、知らない、教えてもらっていないということも外国人側からはよく聞きます。  例えば、外国には自治会のような組織が存在しない国も多いものですから、日常的に自治会ということを理解していない、そこを参加する、させるという、またまちづくりの担い手として活躍できる社会にしていかなければならないというのは、非常にやはり難しいことかなとは思っております。その一歩として、きっかけ、外国人が活躍する場をつくる、そしてその自治会という組織を広める、伝えるというのは、どのようにお考えなのかお伺いをしたいと思います。 ○副議長(榛葉正樹君) 答弁願います。市長、松井三郎君。 ◎市長(松井三郎君) 一番大切なことは言葉の問題ですね。今、タブレットで訳すことができるという状況もありますけれども、言葉がわからない、日本語が通じないということでは、自治会に入っても外国の方が何をしていいかわからないということは当然であります。  そういう意味では、外国人学校、あるいは掛川市でも日本語学校を日曜日に開設したりしていますけれども、これをしっかり強化していくという大方針を先ほども触れましたけれども、国が制度としてしっかり打ち出してもらいたい。就学前の子供たちの日本語教育を自治体が率先してやるのではなくて、国が責任を持ってそういうことを入管法の改正の中にそういうことも当然打ち出してもらいたいなというふうに思っておりますので。  いずれにしろ、最優先は、私は言葉がしっかり覚えられる、そういう対応は外国人がどんどんふえていく中で、ただ財政的な問題もありますので、これらについても国とか県に要請はしてきておりますが、まだ十分でありませんので、さらに強く要請をしていきたいというふうに思うと同時に、外国のそれぞれの国が、掛川市はブラジルの方が一番多いわけでありますけれども、いろんな国の方がいますので、その国の言葉を新しく来た方に教えるようなそういう仕組みをしっかりつくらないといけないと。  大東の三浜でしたか、あのところにはかなりの外国人が自治会というか組織があって、一緒にやられているという状況にあります。それは、日本人のリーダーもいるし、外国の方のリーダーを決めて、いろいろ伝達をする。こういう仕組みを改めて多文化共生の中でしっかり推進しなければいけないと。外国人がどんどんふえていくと、こういう前提でしっかりした対応をしていきたいと思っております。 ○副議長(榛葉正樹君) 再質問はありますか。 9番、藤澤恭子さん。 ◆9番(藤澤恭子君) 市長のおっしゃるとおり、国の制度をもう待っている状況ではないと思います。確かに国がしっかり制度をつくって、方針を出していただければ一番ですけれども、それを待っているよりも、先に外国人はもうたくさん、今いらっしゃる外国人も含めてたくさんいらっしゃいます。今、まさに考える必要があるかと思いますので、今後もお願いしたいと思っております。  では、小項目 2に移ります。 ○副議長(榛葉正樹君) どうぞお進みください。 ◆9番(藤澤恭子君) 今後、ますますの外国人の転入を想定し、需要が高まるであろう外国人支援員や通訳などの人材は必要不可欠です。先ほど市長もやはり、言葉の問題がとおっしゃいましたが、一番ここが重要な問題かなと思います。共生する第一歩は、この掛川での生活をきちんと理解してもらうことだと思っております。  しかし、人手不足により対応が手薄になっている現状です。現在でも、外国人支援員や通訳は、より報酬のよいところに、または企業に引き抜かれるということが非常に多くて、人材確保が非常に困難であります。今後は、ますます競争も激しくなる可能性がありますので、人材の育成から着手する必要性を感じていますが、いかがでしょうか。 ○副議長(榛葉正樹君) 答弁願います。市長、松井三郎君。 ◎市長(松井三郎君) 担当部長よりお答えします。 ○副議長(榛葉正樹君) 答弁願います。鈴木企画政策部長。 ◎企画政策部長(鈴木哲之君) 通訳などの人材育成でありますが、現在、掛川市では、NPO法人掛川国際交流センターに外国人の方の生活支援及び通訳をお願いをしているところでございます。現在、登録をされている中でボランティアも含めて 108人が外国語ができる方がおられます。ただ、少数の言語に対応できる人員が不足をしております。。ベトナムの方が全体で 4番目に多いんですが、その対応ができる方は 2人か 3人というような状況ですので、そういう少数言語に対応できる人員が不足をしているということであります。  今後、外国人がふえるということが予想されていますので、市内で外国語を話せる方、特にその少数の言語を話せる方にお願いして、登録をしていただき、さらには多言語の通訳のアプリ、これも補助的に使いながら、それらを活用して多言語への対応をしていきたいというふうに思っております。  以上です。 ○副議長(榛葉正樹君) 再質問はありますか。 9番、藤澤恭子さん。 ◆9番(藤澤恭子君) 国際交流センターがありますので、対応は今のところしっかりしてくださっている状況ではありますが、あそこがあるからいいというのはやはり解決策ではないかと思います。これからもっと、ますます外国人が転入してくるということになりますと、さまざまな状況が考えられますので、通訳さん、または外国人支援員ばかりに頼るのではなく、この庁内も、掛川市役所の中の職員の方もたくさん外国語がしゃべられる方がいらっしゃると思います。例えば、ネームプレートに国旗のシールを張るとかして、私は英語がしゃべれます、韓国語がしゃべれます、そのような、皆さんネームプレートをしていますので、そういったところもPRしながら、職員の方も常にフレンドリーに対応ができるような状況をつくるべきだと思いますけれども、そういう職員の意識改革、行政用語ではなく、やさしい日本語を使うなどの意識改革についてはどのようにお感じか、お伺いします。 ○副議長(榛葉正樹君) 答弁願います。市長、松井三郎君。 ◎市長(松井三郎君) おっしゃるとおりだと思います。いつも職員に嫌味を言っているのではないかと思いますけれども、日本語以外にもやっぱり、もう 1カ国語ぐらいはマスターするということも大切だというふうに言っておりますので、少しでも、片言でも話せれば、外国の方が来たときの印象が大分変わってくるということでありますので、そういうこととあわせて、少し外国の方を市の職員が応援するようなワッペン、そういうものをつくることについて、少し検討を、余りみんな色よい顔していませんけれども、検討を少し、本当に外国人がどんどんふえてくるというときに、もう今までの延長線上で考えていくのではなくて、やっぱり少し違った形で外国人の対応をすると。従来の多文化共生の仕組み、あるいは取り組み、ここから少し 1歩も 2歩もステップアップしないと、どんどん外国人がふえてきたときに大変困ってしまうというような状況も心配されますので、今御指摘にあった点を含めて、少し庁内の対応についてもしっかり検討をしてみたいと思います。 ○副議長(榛葉正樹君) 再質問はありますか。 9番、藤澤恭子さん。 ◆9番(藤澤恭子君) さほど予算もかからないかと思いますので、ぜひ進めていただけたらと思います。  では、次に移ります。 ○副議長(榛葉正樹君) どうぞ。 ◆9番(藤澤恭子君) 先ほど企画政策部長のほうからもお話がでましたけれども、外国人は諸手続などに意思疎通の点で手間取ることが多いため、タブレットでの情報提供や手続の改善が必要だと思いますが、いかがでしょうか。 ○副議長(榛葉正樹君) 答弁願います。鈴木企画政策部長。 ◎企画政策部長(鈴木哲之君) タブレットですが、本年度、タブレットを使いまして、健康づくり課など 4課の窓口で 1カ月間、外国人とのコミュニケーションを図る実証実験を行いました。その結果、 9人の外国人の方との対応で、タブレットの翻訳アプリを使用することで平易な単語、文章の翻訳が可能となりました。職員との対話や事務手続がスムーズに進み、コミュニケーションが図れました。有効な手段であるということが確認できましたので、来年度から本格的に導入をし、窓口対応をしてまいりたいと考えております。  さらに、次年度以降も、状況を見ながらタブレットをふやしていきたいというふうに考えております。  以上です。 ○副議長(榛葉正樹君) 再質問はありますか。 9番、藤澤恭子さん。 ◆9番(藤澤恭子君) タブレットは本当に有効に使えたら非常にいいかと思います。市役所の玄関にはいりましても、外国語表記を探してもなかなか見つかりません。一生懸命探して、ようやく見つかるぐらいでして、外国人が入庁したときに、全くどうしていいのかわからないという状況があります。そういったところも徐々に変更していく必要があるかなと思いますが、できればワンストップ化できるのが一番、それに越したことはないかなとも思っておりますけれども、市役所内でのさまざまな事務手続がなかなか理解できずに、それによってふぐあいが生じるケースというのも現在見られると思っております。  掛川市において、外国人の納税率を確認してみました。滞納者の全体の22%が外国人によるものでした。大変高い比率だと思っておりますが、単純に計算しましても約 2億円ほどの滞納額になります。外国人の就学支援や生活保護の増加傾向も調べましたけれども、一概には申し上げられませんが、貧困により納税できない方ばかりではないということがわかりました。中には制度が理解できずに、また、手続がわからず、納税に至らないケースも少なからずあるかと思っております。  このような事態になる前に、先ほど申しましたが通訳の増員やタブレット対応というのは、非常に効果的であると思います。未然に防ぐことが可能だったケースもある中で、自治体の仕組みを理解してもらう努力をするというのは、受け入れた自治体の責務でもあると思っております。  この現状を改善するためにも、そこに至る前に、転入の時点できちんと対応をしておく、抜本的な改善が一つだけではなく、何重にも必要だと思いますが、いかがでしょうか。 ○副議長(榛葉正樹君) 答弁願います。鈴木企画政策部長。 ◎企画政策部長(鈴木哲之君) おっしゃるとおりだと思います。  今言いましたタブレットもそうですし、市民課に、もう帰化しましたけれども、ブラジル出身の職員もおります。そういった人的なこと、それから機械的なことも含めて、スムーズにコミュニケーションが図れるように、また、そこで手続がうまく済むように、そして理解をまずはしてもらうような、そういうような対応をこれからも考えていきたいと思います。  以上です。 ○副議長(榛葉正樹君) 再質問はありますか。 9番、藤澤恭子さん。 ◆9番(藤澤恭子君) ソフト面でもハード面でもどちらにも、やはり外国人の方に伺いますと、最初転入したとき以外に、あとはどこに行っても何も伝えてもらえない、何も知らない、教えてもらえないという、そういった御意見も伺いました。自治会に入るわけでもないので、自治会の情報もわからない、自治体の組織のあり方もわからない、そういったところも、やはり転入したと同時にいろいろな説明があったり、または、今はいろいろな方法でコミュニケーションがとれる時代ですので、携帯電話もさまざまな翻訳機能もありますし、UDトークのようなアプリも無料でダウンロードすることができます。決して強制ではなく、市の職員も円滑に業務を進めるために大いに活用すべきだと思いますが、そのお考えにつきましてはいかがでしょうか。 ○副議長(榛葉正樹君) 答弁願います。鈴木企画政策部長。 ◎企画政策部長(鈴木哲之君) 先ほど言いましたとおり、実証実験、非常に効果があったということでありました。本格的に導入し、それを使って、まずは先ほど言いましたように、まずは制度を理解していただくというところから始めたいというふうに思っております。私も使っていますけれども、VoiceTraとかアプリが非常に、こちらから言うのをすぐに切りかえて、外国人の方から聞くのを翻訳することができるようなアプリもございますので、そういったものを活用して、市民課だけではなくて、ほかの職員もそういったものを活用するような周知をしていきたいと思っております。 ○副議長(榛葉正樹君) 再質問はありますか。 9番、藤澤恭子さん。 ◆9番(藤澤恭子君) 次の質問に移ります。 ○副議長(榛葉正樹君) どうぞ。 ◆9番(藤澤恭子君) よき教育はよい納税者をつくると言われていますが、教育は本当に大切だと思っております。先ほど例に挙げました千浜小学校では、外国人児童が多いため、日本語が不得意な児童のためにワールドクラスが設けられています。千浜小学校では、 1年生から 6年生まで外国人児童29名と先ほども申しましたが、全ての児童がワールドクラスではなく、日本語がちょっと不得意な児童だけがワールドクラスになりますけれども、 1年生から 6年生までのさまざまな学年を先生お一人で対応している状況です。市内には 4名の外国人支援員が20校を手分けして巡回していますが、とても足りません。支援員の増員が急務であると考えますが、いかがでしょうか。 ○副議長(榛葉正樹君) 答弁願います。教育長、佐藤嘉晃君。 ◎教育長(佐藤嘉晃君) 外国人支援員の増員についてですけれども、それこそ日本語指導が必要な外国人児童生徒の在籍する市内20校に、今現在、議員おっしゃるように、 4人の支援員の派遣をしております。  支援の充実のためには、支援員の増員を検討したいというところでございますが、通訳、翻訳に加えまして、児童生徒に対する配慮や、それから学校文化への理解、そういったものも必要であるため、人材確保が非常に困難であります。そのため、次年度は支援員の勤務時間の増加での対応を現在、計画をしております。  以上でございます。 ○副議長(榛葉正樹君) 再質問はありますか。 9番、藤澤恭子さん。 ◆9番(藤澤恭子君) 教育長のおっしゃるとおり、文化、そういったところも子供は学習だけに限らず、文化の違いも非常に心のケアを必要とする子供が年々増加しているようです。この状態では、もう日本の子供も外国の子供も、クラス全体としてクラスで落ち着いた授業をする雰囲気ですとか、クラス自体が成り立たないという可能性が大いにあると思っております。  外国人児童だけではなく、学力の低下というのは、そのまま生活苦やモラルの低下、ひいては掛川市全体の治安の低下をも引き起こさないとも限りません。実際に、外国人の就学支援も生活保護世帯も相談件数も増加傾向にあります。そういった事態を食いとめるためにも、子供の教育に時間とお金を費やすことは非常に大切であると思っております。  市内の20校に在籍する 250名弱の外国人児童の支援をたった 4名の支援員、時間の増加ということを今伺いましたけれども、それだけで対応できるとは私は思いません。時間の増加ではなく、支援員やまたはその補助をする方の増員、もしくは正規職員にするなど待遇改善はもう少し図れないものでしょうか、伺います。 ○副議長(榛葉正樹君) 答弁願います。教育長、佐藤嘉晃君。 ◎教育長(佐藤嘉晃君) やはり人的なところの支援は非常に大きいものですから、私どもも増員をしたいという思いはございます。ただ、昨年から、その外国人支援員を探しているんですが、現実すぐには見つからない、今も本当に遠方から来ていただいて何とか 4人を確保しているという状況で、今後も今の 4人が続けてやっていただけるかどうかということもわからないということで、いろいろと今探しながらふやしていくということと、それから時間を増加させながら、例えば議員がおっしゃった千浜小学校は来年 1年生が 9名ということで、非常に苦しい状況だということは認識しておりまして、例えばそういったところには手厚く支援員をなるべく集中させて、基本 1校 1名の支援なんですけれども、そういうところは 2人とか 3名とかで対応していくような、のりしろをつけながら計画を立ててやっていきたいと。  それと、また次の質問にも絡んできますけれども、入管法が変わった関係で、本当に大勢入ってくるというのは危機意識を持っていながら、時間数をふやすということも含めて考えていますが、もう県、国にも、やはり支援をしていただかないと、なかなか基礎自治体だけで、市教育委員会だけで対応していくというのは非常に苦しいものですから、今現在もそういったお願いをしているところで、市としては、今言った地元のなるべく支援ができる、教育に理解がある方を今探して、できる限りふやすことが可能であれば、ふやしていきたいとそういうふうに思っております。 ○副議長(榛葉正樹君) 再質問はありますか。 9番、藤澤恭子さん。 ◆9番(藤澤恭子君) 教育長のおっしゃるとおり、本当に人員不足というのは手に取るようにわかります。ですので、先ほど小項目 2の中で、人材育成が必要ではないかということをお伝えしていたんですが、簡単に見つかる人員ではないんですよね。やはり子供のこともわかる、学校のことも理解できる、日本の文化もわかっているという形で、そして外国人の気持ちもわかる、そういった方というのは本当に貴重な存在だと思っています。待遇改善がない限り、やはりいろんなところから引き抜きがある状況です。そこを食いとめるためにも、今後ますます今いらっしゃる 4人を大切に扱うためにも、待遇改善というものは本当に必要だと思っておりますので、最善の努力をしていただきたいと思います。  小項目 5の質問に移ります。 ○副議長(榛葉正樹君) どうぞお進みください。 ◆9番(藤澤恭子君) 今後ますますの外国人の増加を見込み、支援の体制確保や確実な教育のためには、小中学校において外国人児童の受け入れモデル校や拠点校などの検討が必要だと思うが、いかがでしょうか。 ○副議長(榛葉正樹君) 答弁願います。教育長、佐藤嘉晃君。 ◎教育長(佐藤嘉晃君) 外国人生徒の受け入れモデル校や拠点校についてですが、現在、掛川市においてはモデル校的な役割を果たしている学校として、千浜小学校と中央小学校がございます。それぞれの学校には、教員が加配がされておりまして、日本語指導が必要な児童一人一人の指導計画を作成し、先ほど議員もおっしゃったワールドルームと言いますけれども、そこにおいて個に応じた支援を行っているというところです。  拠点校につきましては、市内各地からの通学方法等のそういった課題がございまして、今後慎重に検討する必要があると、そのように思っております。  また、掛川市におきましては、外国人児童生徒支援室、これは大東支所の 4階にございますけれども、そちらに設置をしまして、各校への支援派遣による学習支援、それと保護者に対する通訳、それから翻訳等を行っておりまして、日本語が全くわからない児童生徒に対する就学支援としましては、虹の架け橋教室において日本語初期指導を行っているという状況です。そのため、今後も、現在の支援体制の充実ということについては、先ほども申し上げましたとおりですけれども、努めていきたいということと、国や県に対して、これまで以上にもっと強く、日本語指導教員の加配等の拡充、そういったものを要望してまいりたいなというふうに思います。  また、先ほど御質問のありました待遇改善につきましては、また担当課のほうと協議しながら、人材確保ができればと思っております。  以上です。 ○副議長(榛葉正樹君) 再質問はありますか。 9番、藤澤恭子さん。 ◆9番(藤澤恭子君) 千浜小学校もモデル校的なという表現でしたけれども、モデル校、拠点校というのは、なかなかすぐに教育長のおっしゃるとおり、さまざまな配慮があると思いますので、すぐにということは難しいかもしれませんが、モデル校というイメージがあるのであれば、やはりもう少し手厚い支援が必要かなと思っております。ワールドルームがあれば、もうそこでモデル校かというと、先ほども申しましたが、 1年生から 6年生までさまざまな授業内容の違いもありますし、教育長が個々に応じた支援とおっしゃいましたが、母国語もさまざまで教員 1人では、個々に応じた支援というのはなかなか難しいかと思います。  外国人支援室もできまして、支援員も支援室にいらっしゃる方、翻訳する方もほとんど同じ方が負担をしています。入学式のような行事は、市内のほとんどの学校、同じ日ですので、通訳の方も足りません。大変業務が荷重になっておりまして、入学から年間行事予定まで、学校ごと、行事ごとのお便り一つも翻訳、また 250名弱いる外国人児童の成績表も翻訳して、今とにかく大変な時期です。  学習だけでなく、児童と保護者の心のケアまで走り回る状態で、大変この外国人支援員、大変な状況であると思います。ここをモデル校という状態にするには、もう少しやはり手厚い支援が必要だと思っております。モデル校とおっしゃる千浜小学校でさえ、外国人支援員が学校に来られるのは週一、二回、午前中の 3時間のみです。この状態でモデル校というのは、少し乱暴に感じます。  今は教育が行き届かずに母国語も日本語もしゃべれないセミリンガルという子供たちがいる、そういったことも全国的に課題になっています。  危惧してくださっていることは十分、千浜小学校においても、この新 1年生において、大変配慮をしていただいているということはわかりますが、この先、掛川市は当たり前になるかもしれません。もうここできちんと対応ができていなければ、この先どんどんふえる外国人に対応ができないと思います。今、現状で十分だという御理解なのか、それとも、この 4月から手厚く配慮ができる体制がもう整っているのかだけ、お伺いしたいと思います。 ○副議長(榛葉正樹君) 答弁願います。教育長、佐藤嘉晃君。 ◎教育長(佐藤嘉晃君) 議員がおっしゃった、その手厚くというところの程度がわからないんですけれども、とにかく子供が困らない、それから御家庭でも困らないように最善を尽くしていきたいなというふうに思っていまして、今、支援員の増員、または時間数を増加させるにも限界があるという中で、あと何ができるかといったときに、先ほど答弁のほうにもありましたけれども、やはり今、学校にあるタブレット、そういったICT機器を活用して、通訳的なこととか翻訳的なこととか、そういったことは学校でもそういうツールを使って支援をしていくような、そういった手だても実は考えております。  できる限り、教育的配慮ができるように教育委員会としては今後もいろいろ検討しながら進めてまいりたいと、そういうふうに思います。  以上です。 ○副議長(榛葉正樹君) 残り時間 1分50秒です。  再質問はありますか。 9番、藤澤恭子さん。 ◆9番(藤澤恭子君) 教育長からICT機器の活用もということでお話をいただきました。本当に先生の働き方改革も叫ばれている中で、学校や教師が外国人児童やその家庭のさまざまな相談窓口になっている現状が今あります。その対応に追われて、やはり教員の業務の負担になっているといった現状も踏まえて、私も統一したお便り、入学式とか体育大会とか、どこの学校でもあるようなそういったお便りなんか、もう決まったものは翻訳をしておいたり、アプリなどより多くの手段で 1人でも多くの子供たちの教育や学校生活が円滑にできるようにすべきだと思っております。
     これには、児童も教師も、人員が足りない通訳や支援員にも負担軽減になるかと思いますので、そのあたりの配慮はいかがかお伺いいたします。 ○副議長(榛葉正樹君) 答弁願います。教育長、佐藤嘉晃君。 ◎教育長(佐藤嘉晃君) それこそ大東支所にございます支援室の室長、それと学校教育課の担当指導主事等が連絡を取り合いながら、今言った便りだとか、入学式の案内とか行事の案内とか、そういったものについては、なるべく使えるものは過去に作成したもの、そういったものを再利用しながら、無駄がないよう、時間的なロスがないように、それから、なるべく早く配れるようにということを考えながら進めておりますので、今後もそういったところはよりスピーディーに、より丁寧にということは考えていきたいなと思っています。  以上です。 ○副議長(榛葉正樹君) 残り時間49秒です。  再質問はありますか。藤澤恭子さん。 ◆9番(藤澤恭子君) では、私も終わりの言葉にします。  今回はたまたま千浜地区の事例を挙げて御紹介をしましたが、近い将来、どの学校にも、どの自治会にもあり得ることだと思っております。今しっかり多文化共生ができていなければ、今後対応ができるとは到底思えませんので、このあたりを今すぐに活動していただきたいと思います。  多文化共生とは、受け入れるだけにとどまらず、互いに認め合い、受け入れ合って、双方のアイデンティティーを大切にすべきだと思っております。真の多文化共生社会を築いていくことを切に願って、私の一般質問を終わります。 ○副議長(榛葉正樹君) この際、しばらく休憩といたします。                  午後2時12分 休憩                  午後2時25分 開議 ○副議長(榛葉正樹君) 休憩前に引き続き会議を開きます。  一般質問を継続します。                5番 松浦昌巳君の一般質問 ○副議長(榛葉正樹君)  5番、松浦昌巳君の発言を許します。御登壇ください。                〔5番 松浦昌巳君 登壇〕 ◆5番(松浦昌巳君) 皆様こんにちは。議席番号 5番、共に創る掛川、松浦昌巳でございます。  傍聴に来ていただいた皆様、本当にありがとうございます。本日はさまざまな方に議会を理解していただこうと、共に創る掛川でグラフィックレコードをお願いしました。文章や言葉では伝わりにくい内容など、わかりやすく表現して、大きな紙に描いていただきます。これからいろいろな機会に、今回のグラフィックレコードを見ていただき、大勢の方々に議会、そして政治を身近に感じていただきたいと考えております。  さて、本日の一般質問は、通告に従い、大項目 2点、小項目 9点を一問一答方式にて進めさせていただきます。  最初に、人生 100年時代を迎えて豊かで安心して暮らすにはどうすればよいか伺っていきたいと思います。  国は、平成29年 9月に、人生 100年時代構想会議を立ち上げ、社会保障制度や教育のあり方など、社会システムのグランドデザインを始めました。基本的な考え方は、全ての人が元気に活躍し続けられる社会、安心して暮らせることのできる社会をつくる必要があり、その重要な鍵を握るのが人づくり革命だと言っています。掛川市でも、本定例会の市長施政方針の中にも、人生 100年時代のビジョンを持ってさまざまな生き方や価値観を尊重し合い、社会的弱者を思いやり、全ての市民が輝ける社会をつくっていく必要があると述べています。平成27年の掛川市の平均寿命は、女性が 87.5歳、男性が81.6歳と過去最高を更新しております。  今後、人生 100年を迎える上で、高齢者福祉の充実はもちろんですが、結婚、出産、育児など、幼児教育、青年期や成人期もこの 100年時代を豊かで安心して楽しく過ごせるように、掛川市の政策を推進しなければなりません。  そこで、市長の所見を伺います。  まず 1つ目です。静岡県のお達者度ランキングでは、平成27年は男性 9位、女性が17位でした。ランキングだけが成果ということではありませんが、一つの指標として、上位であればうれしいものです。平成27年度から掛川市の生涯お達者市民推進プロジェクトが始まったわけですが、まだランキングには反映されていないかもしれませんが、この取り組みに対しての進捗を伺います。   2つ目です。私が議員になって 2年が経過しましたが、市役所の仕事は、生まれてから死ぬまでの全てにかかわり、市民生活が滞ることなく毎日が過ごせるのは、ここで働く方々のおかげだと改めて実感しています。議員にならなければ、ここまで感じなかったかもしれません。  この掛川市で 100年生活していただく上で、どんなまちにしたいのか、何が不便で何を改善したらいいのか。もっと市民一人一人が行政や政治に関心を持っていただけたら、きっともっとすばらしい掛川市になると思います。  平成28年 6月から、選挙権が18歳からとなりました。 6年前の市長選は、投票率が 66.09%、市 議会選も同様でした。 2年前は 64.54%、市議会は 64.53%と、若干低迷しております。政治参加の指標である投票率の向上について、どのように考えているか伺います。   3つ目です。静岡県の教育委員会では、働き方改革の一環で部活動の時間短縮を行っています。中学校の部活動は、基本は平日週 3日、土曜日・日曜日は、どちらか 1日休みにする、朝練はやらないというぐあいです。指導する教員も地域活動や家庭を大切にして、しっかり休んでいただき、授業に臨んでいただくことは大賛成です。  しかし一方で、青年期での規律や向上心、そして達成感など、これまでの部活動の成果ははかり知れないと思います。指導者を外部にお願いしたり、ボランティアで保護者が練習の面倒を見ることはあるようですが、費用や責任など課題はあるようです。そこで、学校や地域を越えて任意で集まる「掛川部活」など設立できないか伺います。   4つ目です。希望の丘中部ふくしあの中に、掛川市発達相談支援センター「のびる〜む」があります。担当の方と少しお話をさせていただきました。そのお話の中で、ここでは発達障がいとは言わないで、「発達にでこぼこがあると言うんですよ」と言われました。やさしい言葉だと思いました。  そこで今回、この表現を使わさせていただきます。文部科学省の調査によると、現在、発達にでこぼこがある可能性がある児童生徒は 6.5%と言われています。クラスに 2人はその可能性があるということになります。大きく分けると 3つのタイプがあるということです。  まず、対人関係やコミュニケーション能力に困難があり、柔軟な思考や変化への対処が難しい自閉症スペクトラム、ASDと言われるもの。 2つ目に、集中力がない、落ち着きがない、感情や行動のコントロールをするのが難しいADHA、多動性障がいと言われるもの。 3つ目は、読む、書く、話す、聞く、計算などの困難になる学習障害、LDと言われるものです。クラスに 2人もいるかなと思いますが、実際にはグレーゾーンの子供を入れるともっと多くなるようです。  これらに対しては、身近な家族などを含めると、かなり多くの市民が不安を抱えていることになります。全ての市民が幸せになるために、発達にでこぼこがあることに悩む人たちとどのように向き合っていくのか伺います。   5つ目です。先日、ある記念事業に参加させていただきました。その会の中で、10分の持ち時間で 4つの団体が発表をしました。10分ではなかなか思いを伝えることは難しいなと思っていましたが、皆さん上手に自分の活動を紹介しました。その後、参加者が感想を述べました。60代ほどの女性でしたが、「こんなにすばらしい活動をしている方々がいるなら、もっとみんなに紹介したい。次の同窓会、幹事をやるんだけれども、そこでまたしゃべってくれるかね」とオファーをしていました。掛川市内には、すばらしい活動をしている団体や人、輝くかけがわ応援大使なども大勢います。生涯学ぶことを大切に考え、会社や同窓会、まちづくり協議会などの総会やイベントで、初め10分程度の出前講座など推進することはできないか伺います。  以上、最初の質問とします。 ○副議長(榛葉正樹君) 答弁願います。市長、松井三郎君。                〔市長 松井三郎君 登壇〕 ◎市長(松井三郎君) 松浦議員の御質問にお答えします。  冒頭、お話にあったグラフィックレコード、議場の外にもう張り出されて、藤澤さんのものを今見てきました。大変すばらしい、ああいう形で速報性もあるし、わかりやすい、そういう答弁をしなければいけないのかなと、改めて感じたところであります。  小項目 (1)及び (2)については担当部長より、 (3)については教育長よりお答えを申し上げます。  まず、 (4)の発達のでこぼこに悩む人たちとの向き合い方についてでありますが、発達相談センター「のびる〜む」は、年齢を問わず、発達に不安を抱える本人やその家族から相談を受けとめ、寄り添いながら安心して生活を送ることができるよう、設置いたしました。開設以来、 1月末での相談件数は延べ 500件で、そのうち学齢期が約40%を占めています。  相談は、発達に加え、子育てや学校生活等、複合的な問題が多く、庁内や医師、園、学校など多職種と連携するふくしあ機能を生かした支援や、広く市民に発達特性の理解を求める啓発事業も行っています。  今後も、養護教諭OBや地域の人材の活用など、支援体制の充実を図るとともに、対応の質の向上に努め、「寄り添い・共に学び・つなぐ」をコンセプトに、安心して暮らせる環境づくりに取り組みます。  SDGsのまさに考え方、誰もが取り残されることがないような安心安全な社会を築こうということをしっかり推進するということが、御質問の答えでもあるというふうに思っております。  次に、 (5)の出前講座の推進についてでありますが、人生をよりよく生き、人生を豊かにする教養をバランスよく身につける手法として、出前講座は有効であると思います。掛川市では、以前から生涯学習や協働のまちづくりの取り組みにより、多くの学びの場が提供されてきました。今では、そのような場からスキルを身につけられ、すばらしい活動をされている市民や市民活動団体の方が大勢いらっしゃいます。議員御提案により、まちづくり協議会などの総会やイベント、会合などで、出前講座のような学ぶ機会をふやしていけるよう、マッチングの機会等を検討してまいります。  いずれにしろ、いろんな機会を通じて、市民の皆さんが活動した成果について、広くお伝えをするということが、さらなる活動の励みにもなるし、大変重要なことだと思っておりますので、一過性に終わることのなく次につなげる、こういう努力もしっかりしていきたいと、こう思っております。  私からは以上であります。 ○副議長(榛葉正樹君) 答弁願います。教育長、佐藤嘉晃君。               〔教育長 佐藤嘉晃君 登壇〕 ◎教育長(佐藤嘉晃君) 私からは、 (3)の「掛川部活」の設立についてお答えします。  市内の中学校では、生徒数の減少により、部活動の種目数を減らしたり合同チームにしたりしている学校があります。今後とも部活動を盛んにし、持続可能なものにするためには、ふじのくに文教創造ネットワーク主催の「掛川未来創造部」のように外部団体や企業等の協力によって、学校外で行う地域部活が必要になると考えます。  しかし現状では、地域部活としては中体連主催の全国大会、また県大会には出場できないということになっており、ほかにも練習場所の確保、練習場所までの送迎などの課題があります。そのため、今年度からスタートした掛川未来創造部の成果等を参考にしながら、今後の部活動のあり方について検討してまいりたいと思っております。  以上です。 ○副議長(榛葉正樹君) 答弁願います。深谷健康福祉部長。              〔健康福祉部長 深谷富彦君 登壇〕 ◎健康福祉部長(深谷富彦君) 私からは、 (1)のかけがわ生涯お達者市民推進プロジェクトについてお答えいたします。  推進プロジェクトは、平成27年に委員会を設置し、これまでの既存事業や課題を洗い出し、平成28年 5月に、かけがわ生涯お達者市民推進プロジェクトにまとめ、市民総ぐるみの取り組みを始めました。新規の事業としまして、私の人生設計ノートの作成、お達者市民宣言、お達者市民アワード、健康マイレージなどに取り組むとともに、生涯お達者市民推進連絡協議会では、各まちづくり協議会、企業、学校などを巻き込み、グループワークなどで情報共有を図ることで、市民のお達者市民への機運醸成につながっております。  事業を進めてから少しずつではありますが、お達者度であります65歳からの平均自立期間とともに、県内の順位も着実に進歩しているところです。  私からは以上です。 ○副議長(榛葉正樹君) 答弁願います。高柳総務部長。               〔総務部長 高柳泉君 登壇〕 ◎総務部長(高柳泉君) 私からは、 (2)選挙の投票率の向上についてお答えします。  選挙は、市民が政治に直接参加するための重要な手段であり、我が国の未来やまちづくりについて考える絶好の機会だと考えております。私たちには選挙権を得てから平均寿命までの間に約 100回、 100歳までには約 130回の投票機会があります。掛川市では、市民が一生涯に投票する割合を生涯投票率と名づけ、生涯投票率 100%を目指し、かけがわ白バラ会と連携して、選挙の啓発活動に励んでおります。  主な啓発活動としましては、「機関誌せんきょ」の全戸配布や、18歳に達した方へのバースデーカードの送付、高校生を対象にした選挙出前授業などを継続して実施しております。  豊かな暮らしや社会を築き上げるためには、より多くの人が政治に関心を持ち、投票を通じて意思表示をすることが重要だと思いますので、今後も投票率の向上に向けた取り組みを積極的に進めてまいります。  以上でございます。 ○副議長(榛葉正樹君) 第 1項目について再質問ありますか。 5番、松浦昌巳君。小項目の番号を述べてから発言するようお願いします。 ◆5番(松浦昌巳君) それでは、小項目 1について再質問をさせていただきます。  生涯お達者市民推進プロジェクトの進捗というか、成果は、これからまた平成28年度分のランキングがこれから出るということですので、また楽しみにしています。いい成果があらわれるのではないかなと思っています。  生涯お達者市民推進プランという中に、生涯お達者市民が大勢いるまちの 4つのポイントというところがありまして、 1つ目が体を動かそう、 2つ目が野菜を食べよう、 3つ目が検診を受けよう、 4つ目に自分の役割を持とうと、 4つのポイントが書かれていました。  最初の 3つのほうは、これまでもよく聞かれるようなポイントかと思うんですけれども、自分の役割を持とうという意識のところなんですけれども、私もこの役割を持つというのはとても大切な長生きの秘訣かなと思っています。この役割を持とうという点について、何か政策、市のほうで考えられている取り組みはあるかどうか伺います。 ○副議長(榛葉正樹君) 答弁願います。深谷健康福祉部長。 ◎健康福祉部長(深谷富彦君) ただいま議員がおっしゃられたお達者推進プランのほうにつきましては、これは健康増進計画と食育推進計画ということで、最初のお達者市民推進プロジェクトとは少し違っておりますけれども、今の自分の役割を持とうということについては、お達者市民推進プロジェクトで推進しております社会参加の部分ということで、いろんな機会を通じて、そちらのほうを参加しましょうとか、そういうことを進めましょうということで、一つ自分の役割ということで捉えております。  以上でございます。 ○副議長(榛葉正樹君) 再質問ありますか。 5番、松浦昌巳君。 ◆5番(松浦昌巳君) 同じく 1番で、済みません、もう少し具体的に、社会参加というところでは、もう少し具体的な施策というか、例えばまちづくり協議会に言っているとか、どの年齢層にどういうアクションを起こしているとかというのがわかれば教えてください。 ○副議長(榛葉正樹君) 答弁願います。深谷健康福祉部長。 ◎健康福祉部長(深谷富彦君) 生きがいとか社会参加という意味では、一応プロジェクトの中では13事業を挙げております。例えば健康ふれあい食堂でありますとか、あるいは自立測定、高齢者のサロン、あと敬老会の事業でありますとか、高齢者の生きがい拠点のサービスの事業、老人クラブの事業でありますとか、さまざまな事業のほうへ地域の事業へ参加していただくということで、主な事業ということで掲載をしてあります。  以上です。 ○副議長(榛葉正樹君) 再質問ありますか。 5番、松浦昌巳君。 ◆5番(松浦昌巳君) 同じく 1番ですけれども、済みません、今のところ、具体的に政策があって、その成果というのはどういうふうにまとめていらっしゃいますか。 ○副議長(榛葉正樹君) 答弁願います。深谷健康福祉部長。 ◎健康福祉部長(深谷富彦君) 具体的な成果ということではとりまとめてはございませんけれども、その都度、このプロジェクト委員会の中で、毎年協議をしておりまして、各部署ごとに活動の報告をさせていただきまして、次の事業をこんなものをやりたいとか、それぞれ地域ではこんなことをしていますよということで、情報共有をさせていただきながら進めているところでございます。  以上です。 ○副議長(榛葉正樹君) 再質問ありますか。 5番、松浦昌巳君。 ◆5番(松浦昌巳君) 特に役割というのは、人それぞれでありまして、年齢でもいろんな役割があると思います。特に高齢者になったときの例えばシニアクラブであったりとか、高齢者にしかできない活動というのがたくさんあると思っています。ただ、シニアクラブについては最近少し活動が低迷されているということを伺っていますので、またシニアクラブの役割、高齢者だからできる役割というものをもう少し明確にしていただいて、取り組みを進めていただければなと思います。  それでは、 (2)のほうの再質問に移ります。 ○副議長(榛葉正樹君) どうぞお進みください。 ◆5番(松浦昌巳君) 投票率について回答をいただきまして、白バラ会の機関誌であったり、バースデーカード、それから出前講座というのは、これまでもやられていますし、これからもこれは必要かなと思っています。ただ、18歳から選挙になって、ではやってくださいといっても、投票に行こうと思う人はなかなかいないかと思います。もっと若い世代に、例えば中学生であったり、小学生であったり、政治とか行政の役割がどういうものかというものを理解してもらうような講座だったり勉強会だったり、そういうものは考えられないでしょうか。 ○副議長(榛葉正樹君) 答弁願います。高柳総務部長。 ◎総務部長(高柳泉君) そこは主権者教育という分野になるかと思います。その点につきましては、現在は市内の高校 2年生を対象として出前講座、出前授業を行っておりますけれども、今後より充実した主権者教育を行うために、県の選挙管理委員会が大学生を中心に委嘱しています「若者選挙パートナー」、こういった制度もございますので、そことも連携をして、出前授業ができる人材を発掘し、主権者教育のほうに努めていきたいと思います。  若者選挙パートナーの中では、平成30年度におきましては、小学校にも出前授業を行ったということもございますので、そういった小中学生に向けての出前講座も考えていきたいと思います。  以上でございます。 ○副議長(榛葉正樹君) 再質問ありますか。 5番、松浦昌巳君。 ◆5番(松浦昌巳君) どこかの小学校だと思うんですけれども、生徒会の会長を選挙するときに、選挙で使うそのままの投票箱と投票のシステムを使ってやったということを聞いていますので、掛川でもぜひ本格的に投票のセットをお貸しして、そういった選挙に対する意識というか、なれというか、そういうものを体験してもらって、選挙投票率の向上に努めていただければなと思います。  では、 (3)番の再質問をさせていただきます。 ○副議長(榛葉正樹君) どうぞ。
    ◆5番(松浦昌巳君) 部活動の件ですけれども、中体連とかになかなか参加できないという条件は初めて伺ったものですから、なるほどなというふうに思いました。ただ、働き方改革で今県のほうからも指導が強くあると思います。先生方の時間もやっぱり十分にないということで、先生方にもゆっくり休んでいただきたいし、自分の研究だったり家庭だったりというのももちろんやっていただきたい。  ただし、今そういう状況になって、部活が週 3日になった、土日がどちらか休みになっているという状況が今あるんですけれども、実際に今学校に行っている子供たちにとっては、時間がぽんと空いちゃったわけですよね。部活以外にやることがなくて、うちにいてもテレビ見たり、携帯をいじっているだけだよという話をよく聞きます。今現在の状況に対する子供たちの指導であったりとか、そういった方針をお聞かせください。 ○副議長(榛葉正樹君) 答弁願います。教育長、佐藤嘉晃君。 ◎教育長(佐藤嘉晃君) 学校の部活動に加入せずに、例えば野球だとシニアとかいろいろありますけれども、中学でいうとその部活に加入しないでそういった外の活動、または帰宅しているという子供さんが約10%ほど現在おります。この数はそれほど、ここ数年大きく変わったというわけではないんですけれども、そういった子供さんについてはいろいろ、塾へ行っている子供もいれば、そういった外部へ入っている子もいれば、家でという子もいれば、そこのところについては特に教育委員会として何かということはしてはいないのですが、小学校ですと放課後子ども教室だとかそういった活動をしている子供とかいれば、そういうところの支援は行うわけなんですけれども、中学については、特段それについて教育委員会が何かというのはございません。ただ、これから子供の数が減ってきて部活動自体が成り立たなくなってくる学校が今後ふえてくるというのは重々わかっておりますので、そういったところをどう改善していくかということでは、今議員がおっしゃったような掛川の部活、名称は別だとしても、地域部活というんでしょうか、そういったものが必要だという認識ではおります。  現在、中学校にあれば参加するけれども、中学校に部活がないから、でもどこかであれば活動したいなという子供、例えば吹奏楽などは今、市内全部の中学校に吹奏楽があるわけではございません。だけれども、ない学校でも吹奏楽で活動したいという思いを持っている子がいるんですが、ではそういった吹奏楽みたいな活動が外で野球のように行われているかというと、そういうところはほとんどないわけですので、例えばそういった活動ができるように、今、実際に検討会を立ち上げて検討しているところで、それがうまくいけば、ほかの部活動についても波及していくかなということで、これは期待をしているところであるんですけれども、今そういった検証もしているところでございます。 ○副議長(榛葉正樹君) 再質問ありますか。 5番、松浦昌巳君。 ◆5番(松浦昌巳君) これまで毎日部活をやっていた中学生がいました。土日も放課後も、祝日も、ただ、それが急に祝日はなくなりました。土日もどちらか休みになってしまいました。そういう子供たちにとっては、その時間が空いてしまったということで、その時間の使い方についてどう考えるかなということで、先ほど質問させてもらったんですけれども、本当に時間を持て余している子供たちがいるのかなと。先ほど10%というのは、もともとやっていない方とかのことかなと思ったんですけれども、これまで一生懸命部活をやっていた人たちが、休みがふえたことで空く時間がふえてしまったということになりますけれども、その時間を上手に使うために、いろんな、この先の話にもつながるんですけれども、ラグビーワールドカップであるとかいろいろこれから観光戦略とか海外からのお客様がいっぱいみえるというところで、そういった中学生とか、小学生はちょっと難しいかもしれないですけれども、ボランティアのほうに進めていくとか、空いた時間を何に使うか。だったら、少しいろんな体験をするようにボランティアでもやったらどうかとかというような、そういう空いた時間の使い道みたいなものを何か考えがあれば伺いたいなと思います。 ○副議長(榛葉正樹君) 答弁願います。教育長、佐藤嘉晃君。 ◎教育長(佐藤嘉晃君) 先ほどのこととまた重なるところがございますけれども、10%、先ほど人数そんなに変わらないということなんですが、部活について、平日 3日、それから土日はどちらかというのは、これは、掛川小笠地区はもうかなり前から進めていることで、今始まったことではないんですね。ただ、徹底していこうということで今進めていて、議員が心配されるように、急に暇になってしまったという子供がたくさんいるような感じで今ちょっとお聞きしたんですけれども、それはそんなに変わらない。ですから、これまでどおり、塾へ行っている子もいれば、いろんな活動をされている子もいると思うのですが、ボランティアについては、それは子供のほうで今まで経験した中でこれはやってみたいなということがあれば、地域へ出て何か活動するという子はいるかもしれませんけれども、ボランティアの推奨については、総合的な学習だとか小学校ですと生活科みたいなところでも学んだりとか、または社会科でもそうですけれども、学んだりしていますので、そういったところで地域社会への貢献ということで自主的に出て活動するというところは、また学校を通じて、ただ単にゲームとかそういうので遊ぶのではなくて、そういうことも必要だよということは啓発していくことは可能だと思います。  あとは、その部活動が少なくなってきたという経緯は、基本的にやっぱり土曜日、日曜日、朝から晩までスポーツ、部活動をやっているということではなくて、やはり家族と一緒に過ごすという、そういった側面もございまして、そういった時間もやっぱり大事にしてほしいということで、これは親御さん向けにはなるかと思うんですが、子供にもそういうふうにお話をして、なるべくお父さん、お母さんがいるなら、そういった時間は一緒に過ごすという、そこはちょっと家庭教育に重なることですので、そういうのはお願いしているというところです。  あとは、自分の部活動以外にやりたいという趣味を持っている子もいるかと思います。外へ出て魚釣りをやる子もいれば、何か将棋を友達とやるという子もいれば、いろいろだと思うんですけれども、そういった活動をする時間にも充ててもらいたいなという狙いはございます。  以上です。 ○副議長(榛葉正樹君) 再質問ありますか。 5番、松浦昌巳君。 ◆5番(松浦昌巳君) 余り変わらないというこということだったんですけれども、いろいろな中学生の保護者とか、中学生本人に聞くと、かなり時間が余っているよというようなお話を直接聞いたものですから、今こんなふうに話をさせていただきました。  ただ、教育長の言うとおり、趣味であったりとか自分の時間をうまくつくることはこれからできると思いますので、できるだけそういうふうに進められるように、指導というかそういったアドバイス、まちづくり協議会もできているものですから、まちづくりの全体としてそういった空いた時間をうまく使えるような仕組みができたらなと思っております。  それでは、次の再質問に移ります。 ○副議長(榛葉正樹君) どうぞお進みください。 ◆5番(松浦昌巳君)  4番目ですけれども、のびる〜むに通っている保護者の方とか子供さんに少しお話を伺ったんですけれども、先生ともお話をしたんですけれども、まず自分がどういう立場なのか、自分自身がどういう子供なのか、それから、自分の子供はこういう子なんだよというのをできるだけ皆さんに知ってもらいたいというお話を聞きました。それによって、社会がその子供たちを、子の親を認めていくというか、多くの方にこの今の現状を知ってもらいたいというお話を伺ったんですが、それについて、何かその今の現状をお知らせするような仕組みであったり、そういうのがあればお聞かせください。 ○副議長(榛葉正樹君) 答弁願います。深谷健康福祉部長。 ◎健康福祉部長(深谷富彦君) 現状をというよりも、いろんなイベントを検討をというか、今年度 2回ほど、浜松医科大学の先生の中で、のびる〜むの「発達でこぼこ理解講座」でありますとか、それから「でこぼこワールド」、常葉大学と協働事業ということで、こういうところで皆さんの状況等を把握しながらしているんですけれども、やはりその中でお話がありましたとおり、なかなか一般の皆さんへの理解とかそういうのが少し足りないよということでありますので、そこら辺を中心に、また一般の方々への周知を進めていきたいというふうに考えております。  以上です。 ○副議長(榛葉正樹君) 再質問ありますか。 5番、松浦昌巳君。 ◆5番(松浦昌巳君) 先ほど市長のコメントの中で、ともに学び、つないでいきたいというお言葉をいただきまして、すごくいいなと思いました。一緒に学んで、それをつないでいくと、まさにこれからそういう福祉の関係もいろんな方に発信をしてつながっていってくれればなと思っています。  それでは、 5番目の再質問に移ります。 ○副議長(榛葉正樹君) どうぞ。 ◆5番(松浦昌巳君) 先ほどお達者市民の 4つの要素、先ほどお話をしましたけれども、「静岡県の高齢者コホート調査に基づく、運動、栄養、社会参加の死亡に対する影響について」というものによると、これら 3つの要素を備えている人と、備えていない人との死亡率が51%違うという報告がありました。  まちづくり協働推進センターには、NPO団体や任意団体が多く登録されています。そこに、環境や医療、報徳、教育、文化、福祉など、もう少し追加していけば、かなりすばらしいリストができると思います。出前講座を充実するために、このようなリストづくりというのはいかがでしょうか。 ○副議長(榛葉正樹君) 答弁願います。山本市民協働部長。 ◎市民協働部長(山本博史君) 松浦議員の御質問にお答えをいたします。  現在、掛川市では、お互いの活動を知ることで協働が促進されますように、こちらのようなまちづくりの仲間を見つけるガイドブックというようなものを作成しております。これに掲載されております市民活動団体が、NPO法人については市民や活動団体に紹介をしておりますので、これについてはまた御活用をいただければというふうに思っております。  また、先ほど御質問の中にございました、輝くかけがわ応援大使などの現在の登録団体以外も、今後掲載の方法について検討していきたいと思います。  以上です。 ○副議長(榛葉正樹君) 再質問ありますか。 5番、松浦昌巳君。 ◆5番(松浦昌巳君) 出前講座を受ける側、まちづくり協議会であったり、いろいろな事業者へのそういったものの配布もまた検討していただければと思っています。  それでは、大項目 2に移りたいと思います。 ○副議長(榛葉正樹君) どうぞ。 ◆5番(松浦昌巳君) 掛川市観光戦略、交流人口の増加対策について伺います。  いよいよラグビーワールドカップ開催まで半年、そして東京オリンピック・パラリンピック開催も 1年半余りとなりました。海外からのお客様も含め、日本中がお祭り騒ぎになると思います。掛川市でも多くのお客様を迎えられるように、観光振興計画を策定中であり、議会でも観光振興特別委員会を設置し、掛川ファンをふやすためのさまざまな施策の提言をまとめました。  静岡県でもデスティネーションキャンペーンを展開し、JRや地元関係者、旅行業者が連携して宣伝するようです。掛川市でも、観光交流課とシティプロモーション課を統合し、産業経済部に設置する予定です。海から山まで広い掛川市を大いにPRし、レガシーを残すように取り組んでもらいたいと思います。  そこで、観光戦略、交流人口増加に向けての対策について伺います。   1つ目です。これまでのシティプロモーションは、まず自分のまちのよさを知ることから始まりました。これから観光シティプロモーションとなると、外に向けての発信になると思いますが、具体的な施策を伺います。 ○副議長(榛葉正樹君) 答弁願います。市長、松井三郎君。 ◎市長(松井三郎君) 観光シティプロモーションの具体的な施策についてでありますが、シティプロモーションは、これまでの 2年間で、推進計画の策定やブランドメッセージの決定、市民協働会議の設置等の仕組みづくりに加えて、掛川物語など新たなプロモーション動画の作成や、フィルムコミッション活動など、市民のまちへの愛着や誇りの醸成と内外に向けたプロモーションにより、掛川市の売り込みを行ってきました。  今週 9日土曜日に行う市民活動団体による応援大使とめぐる掛川魅力発見ツアーには、全国から申し込みがあるなど、市民協働による事業が外への発信に大変効果があるものと思っております。  今後は、このような市民の主体的なシティプロモーション活動を支援するとともに、例えばつま恋、花鳥園などの観光施設や、資生堂、ヤマハなど企業との連携による観光、音楽、宿泊を組み合わせた観光ツアーを検討するなど、これまでのシティプロモーション活動で培った市民力と観光施策を有機的に結びつけることで、全国や世界に向けた戦略的な観光シティプロモーションを展開をしていきたいというふうに思っております。  産業経済部に所管を移したということは、観光政策、あるいは観光振興がこの地域の焦点といいますか、企業といいますか、そこの利益にこれからは結びつくような活動もあわせて進めていくと、いろんなイベントをやって市民に楽しんでもらい、市民に誇りを持ってもらうということ、それから、それを発信するということだけではなくて、その一歩先に産業といいますか、あるいは商店街といいますか、その利益を生み出すような工夫もこれからしていかなければいけないという思いがあって、部局を変えたということもあります。  そういう観点から、これから観光シティプロモーションの活動をしっかり推進していきたいというふうに思っております。 ○副議長(榛葉正樹君) 再質問ありますか。 5番、松浦昌巳君。 ◆5番(松浦昌巳君) 利益を追求するようなツアーもまた検討していきたいというようなお話を伺いました。  以前、榛村議員や松本議員が少し触れていることと重なってしまうんですけれども、これから海外のお客様を考えて、 1週間のツアーを組むと。最初の 1泊 2日は中東遠総合医療センターで人間ドックを受けてもらうと、この辺の提案はお二方からも提案ありましたけれども、その後は、ならここでキャンプ、それから倉真温泉に入っていただいて、民泊とか、それから報徳、それから掛川の三城めぐり、つま恋でスポーツをしていただいて、花鳥園で鳥と戯れると。それから南部に行って、大東図書館の周恩来元首相と松本亀次郎先生のろう人形を見ると。そんなツアーで、掛川のおいしいお料理とおいしいお茶のおもてなしの 1週間を存分に楽しんでいただいて、最終日に中東遠に戻ってドックの結果を聞くと。再検査の場合はもう 1日泊まっていただくんですが、ただ、 1週間お茶を飲んでいます。ですので、再検査についても、きっといい結果が出て退院できると。最後のほうはちょっと冗談ぽいんですけれども、このような掛川市全体を捉えたツアープランというのはいかがでしょうか。 ○副議長(榛葉正樹君) 答弁願います。市長、松井三郎君。 ◎市長(松井三郎君) 最初に例示に挙げていただいた健康診断を中東遠総合医療センターでと、滞在型の施設としてはつま恋を使って、そういう旅行商品をしっかりつくってもらえるようなことをつま恋にはお願いをしてきております。といいますのも、社長がインドの方でありますので、インドの富裕層が日本に来て、それこそ 1週間ぐらい滞在する、そういう旅行商品をつくっていくと。その中に、今お話があったようなメニューを取り入れて進めていくということがある意味では掛川にお金が落ちると、こういうことにつながっていくんだろうというふうに思っています。  そういう取り組みをこれからいろんなイベントをやると同時に、そこまで踏み込んで、少し関係者等と、あるいは県の観光協会等とも協議をしながら、それから御前崎に観光船が入ってくると、こういうことでありますので、そういう人たちが半日、あるいは 1日いるかどうかわかりませんけれども、周遊するコースとしていろんなところを見ていただくと同時に、何か掛川の特産物を買ってもらうと、こういうような仕組みも当然、これからはしっかり考えていかなければいけないなというふうに思っております。  いずれにしろ、たくさんの方に来ていただいて、掛川の地場産業がそれによって潤うような、そういう観光商品をしっかりつくり上げていくことが必要だと思っております。 ○副議長(榛葉正樹君) 再質問ありますか。 5番、松浦昌巳君。 ◆5番(松浦昌巳君) とても夢のあるいいお話で、本当にわくわくするお話だと思います。  これまで「あなたの夢、描いた続きは掛川で。」と、このフレーズもとても私は気に入っています。ですので、掛川にいる方も掛川のことを好きになる、夢を持っていくと。外から来る方も十分楽しんでいただいて、掛川を満喫してもらうと、そのようなシティプロモーションになっていただければと思っています。  では、小項目 2に移ります。 ○副議長(榛葉正樹君) どうぞお進みください。 ◆5番(松浦昌巳君) 粟ヶ岳世界農業遺産茶草場テラスが 5月末にオープンします。何度訪れてもまた来たいと思う施設にするための工夫や考えがあるか伺います。 ○副議長(榛葉正樹君) 答弁願います。市長、松井三郎君。 ◎市長(松井三郎君) 茶草場テラスへの工夫や考え方についてでありますが、粟ヶ岳世界農業遺産茶草場テラスは、 5月末のオープンを目指しております。整備を進めております。  施設の一番の売りは、やはり粟ヶ岳山頂から見える景色です。四季折々の景色の移ろいを五感で感じるためには、車ではなく、麓から歩いて登っていただき、景色を楽しむとともに、健康づくりにも役立てていただきたいと思います。  新しい建物は、FSC認証材により建築され、かっぽしをイメージした魅力的な建物となります。世界農業遺産の展示、学習機能と山頂からの景色を道の駅と掛川駅に映し出すビューカメラの設置などにより、粟ヶ岳と茶産地掛川の魅力を情報発信することで、来訪者から粟ヶ岳のよさがSNSなどで拡散していくよう、PRをしていきたいというふうに思っております。  何度でも訪れていただくためには、これまでも行っていた登頂回数記念の表彰や自然観察会、それから茶摘みなどの体験プラン、ジャンボ干支との記念撮影、倉真地区から歩く冒険の尾根道コースハイキング、粟本地区への回遊などを充実させてまいります。  あわせて、美味しいお茶や四季を感じられるような食事を茶草場テラスのカフェでいただきながら、地元の方と会話をし、触れ合うことで、また会いに行きたいと思えるような施設を目指してまいります。  いずれにしても、世界農業遺産の茶草場農法によってつくられた掛川茶を世界に発信する拠点として、いろんな方に訪れてもらう、そういう工夫はしっかりしていかなければいけないというふうに思っています。  同時に、世界文化遺産の富士山と世界農業遺産の茶草場が一度に見えると、そういうところはないと、ここの場所だけだという売り込みもしっかりしていきたいというふうに思っております。  先ほどちょっと触れましたけれども、徒歩ということもありましたけれども、将来的にはゴーカートのようなものが無人で行き来できるというようなことになれば、大変うれしいと、そういう努力をしていきたいと思っております。 ○副議長(榛葉正樹君) 再質問ありますか。 5番、松浦昌巳君。 ◆5番(松浦昌巳君) 先ほど嶺岡議員が言ったゴーカートとか、自動運転とか、そういうので上まで上がれるような、それもすごくいい目玉になるかなと思いますので、また検討していただけるということなので、それはそれで楽しみにしています。  あと、やはり今お茶というところで一番注目されているのは、抹茶の部門で、どこの休憩所とか行っても、例えば抹茶の濃さでアイスクリームの味が違ったりとか、たくさん抹茶が入ったものとか、クリームの充実したものとか、何かそういった特徴のあるものが売れていたりとか注目を浴びているような気がしますので、ぜひ商品開発というか、そこでしか食べられない、粟ヶ岳だからな、あそこ行って食べたいなとかと思うものをぜひ見つけて、販売戦略に入れていただければと思っています。楽しみにしています。  それでは、 3番目に移ります。 ○副議長(榛葉正樹君) どうぞお進みください。 ◆5番(松浦昌巳君) 世の中では、AIやICTが普及しています。個人でもスマホで情報を発信、キャッチできるようになりました。SNSでは、個人投稿が大きな問題にもなっていますが、それほど多くの方への影響があるということです。市内のいろいろな観光施設をめぐるとポイント加算され、掛川の物産がもらえるようなアプリの導入は考えられないか伺います。 ○副議長(榛葉正樹君) 答弁願います。山本市民協働部長。 ◎市民協働部長(山本博史君) アプリの導入についてですが、観光客を対象に、観光施設をめぐる際に利用できるアプリを独自に導入している自治体もございますが、県や広域単位のアプリではなく、独立したアプリは観光客への普及がされにくい面がございますので、広域での取り組みを検討してまいります。  また、現在掛川市には、KAKEGAWA Free Wi−Fiがございます。これは市内外の構成する掛川市公衆無線LAN推進協議会で取り組んでいるもので、接続をすると掛川市のPRサイトにつながり、市内の観光施設や商業施設を閲覧できるものであります。  今後は、KAKEGAWA Free Wi−FiのPRサイトをバージョンアップさせて、利用促進と認知度の向上にもつなげるとともに、観光施設を回るだけで物品を受け取れるような仕組みではなく、商業振興と周遊を促す相乗効果につながるような仕組みを検討をしてまいります。  以上でございます。 ○副議長(榛葉正樹君) 再質問ありますか。 5番、松浦昌巳君。 ◆5番(松浦昌巳君) フリーWi−Fiの取り組みはとてもよいと思います。アプリはなかなかハードルも高いですし、開発のお金もかかるんですけれども、もちろんフリーWi−Fiもお金はかかるのは承知をしていますけれども、とにかく今電波を探して動いている、中学生、高校生、若者が多いです。できるだけ通信料がかからないようにというところで動いている子供たちがいるものですから、フリーWi−Fiになったところでかなりメリットがあるかなと思いますので、進めていただければと思います。  先ほども多言語対応の話がありましたけれども、アプリはとても、翻訳もできるし、多言語、外国人の方への対応もできると思うものですから、なかなか広域でというお話だったんですけれども、できれば掛川市の施設であったりとか、そういった独自で解説が入ったり、英語や中国語やほかの多言語で解説できるような取り組みを早く構築していただければなと思っています。  では、次の質問に行きます。 ○副議長(榛葉正樹君) どうぞお進みください。 ◆5番(松浦昌巳君) 新幹線掛川駅は、ひかりとのぞみが通過してしまいます。ひかりものぞみも、掛川駅に停車することは望みが薄いと思います。それならば、通過するだけではなく、掛川に来たくなるような仕組みづくりをすればよいと思っています。  掛川駅のホームに大きなQRコードを張って、通過する車内から、このQRコードを読み込んでいただきます。ホームページや観光案内などを検索できたり、クーポンや商品がもらえたら、とてもうれしいと思います。読み込みは恐らく簡単ではないと思っています。しかし、それが話題となり「掛川っておもしろいじゃん」「ちょっとおりてみよう」となるのではないかと思っています。  このような仕組み、仕掛けはいかがでしょうか、伺います。 ○副議長(榛葉正樹君) 答弁願います。鈴木企画政策部長。 ◎企画政策部長(鈴木哲之君) 議員のおっしゃるとおり、掛川を通過する乗客が掛川に興味を抱くよう、仕掛けることが大変重要だというふうに思っております。現在行っております掛川城のライトアップ、それもその取り組みの一つであります。  現在、高校生によるプロジェクションマッピングを掛川城で今は行っておりますが、これをさらに全国に発信する仕掛けとしまして、新幹線の窓から見える場所でプロジェクションマッピングを行うことを、現在高校と検討をしているところであります。  議員御提案のQRコードやクーポン、商品がもらえるような取り組みにつきましては、関係機関と今後協議をしてまいりたいと思っております。  さらに、新幹線から見えやすい場所にある企業の屋上を活用したプロモーション、それから企業と協働した掛川駅南口の情報発信拠点の整備、それからIT技術を活用した観光施策なども検討し、新幹線を生かした交流人口をふやす取り組みを進めてまいりたいと考えております。  以上です。 ○副議長(榛葉正樹君) 再質問ありますか。 5番、松浦昌巳君。 ◆5番(松浦昌巳君) 先ほどの、前の質問もそうなんですけれども、SNSとか発信をすることが、今はもう若い世代にはとても当たり前になってきました。いいか悪いか、本当に、今あったことがすぐに世界中に広がっていくというような状況になっています。とにかく話題をつくることが一番のプロモーションかなと思いますので、ぜひ何かちょっとしたヒントで掛川をPRできるような素材を見つけていただければなと思っています。  もし行政自体が主導で動けないとしても、例えばNPOであったりとか、任意団体であったりとか、そういうところに声をかけてプロモーション、QRコードには限らないんですけれども、SNS等での発信等も考えていただければなと思っています。  それでは、今回は人生 100年を全ての市民が豊かで安心して暮らせるためにどうすればよいか伺ってきました。それから、掛川市のプロモーションについて伺いました。  私は今54歳になりますけれども、 100年というとまだまだ先が長いということになりますので、これからこの残った人生をわくわくした掛川市にしていただくように、私も努力をしていきたいと思っています。  それでは、以上で質問を終わります。
    ○副議長(榛葉正樹君) この際、しばらく休憩といたします。                 午後3時27分 休憩                 午後3時35分 開議 ○議長(鈴木正治君) 休憩前に引き続き会議を開きます。  一般質問を継続します。 4番 鈴木久裕君の一般質問 ○議長(鈴木正治君)  4番、鈴木久裕君の発言を許します。御登壇ください。                〔4番 鈴木久裕君 登壇〕 ◆4番(鈴木久裕君)  4番、共に創る掛川、第 3弾の鈴木久裕でございます。  お忙しい中、傍聴に来てくださった皆様、本当に感謝申し上げます。また、グラフィックレコードも引き続きよろしくお願いいたします。  今回は、一括方式で 2つの大項目で小項目15点を質問いたします。  大項目 1つ目は、小笠山の利活用増進についてです。  今さらのことですけれども、小笠山最高点の標高は 264.8メートル、1991年に静岡百山研究会という団体が静岡県内のいい山、有名な山を 100座選定して「静岡の百山」という本としてまとめて刊行していますけれども、小笠山はその中で紹介されている最も低い山です。その山域は掛川市と袋井市にまたがっており、約 3,000ヘクタール、このうち国有林は約 700ヘクタールを占め、一部保健保安林等に指定をされております。  そして、私たち掛川市民にとっての小笠山は、市の南部と北部の中心にあり、市街地や駅からも近く、自然林の広がる山で変化に富み、多様な動植物が生育する身近な自然の宝庫です。特に近年、登山関係のネットサイト「ヤマレコ」や「YAMAP」などで紹介されたこともあり、中でも希少である六枚屏風や犬戻りなどが脚光を浴びて、近隣のみならず、東は沼津、三島あたり、そして西は名古屋あたりから登山客が来るようになっております。  さて、 4年前、小笠山に親しむ市民にとって大きな問題が起こりました。というのは、小笠山国有林を管轄する天竜森林管理署が突然、国有林内への入山禁止措置をいたしました。当時小笠山には、ナラ枯れ病というカシノナガキクイムシが病原菌を媒介して起こる病気の感染が急激に拡大して、コナラの大木が次々と枯死していましたので、これらの倒木などによる危険防止というのが入山禁止の理由でした。  この入山禁止措置に対し、市では伊村副市長を先頭に農林課を窓口として、袋井市の副市長や天竜森林管理署長等と協議を進めていただきましたけれども、市民有志も何とか事態を打開できないか、自分たちにできることはないかと立ち上がりまして、 3年前の 3月に小笠山を愛する協議会が設立されました。この会の構成員は、個人単位ではありますけれども、掛川、菊川、袋井、磐田という広い範囲にかけての山岳会、ハイキングクラブ、ウオーキングクラブなどのほか、プロの山岳ガイドや市の環境審議会委員といった専門家などさまざまな方々が参加をされております。  小笠山を愛する協議会は、設立後、小笠山自然観察会の実施、遊歩道の自主的修繕などさまざまな活動を展開するとともに、情報を収集し、天竜森林管理署への要請行動や意見交換なども積極的に行ってきました。  これらの思いや動きが通じたのだと思いますが、天竜森林管理署ではナラ枯れ病で枯れた木の除去に積極的に取り組んでくれ、加えて小笠山の担当を非常勤 1人の体制から 2人に増強し、除草や雑木除去、歩道の維持修繕等にも大変積極的に対応していただけるようになりました。  その結果、最近になって小笠山国有林の入山禁止措置は解除され、現在では、個人の散策等については自己責任の範囲において自由に行えるようになっております。  しかし、さまざまな課題が全て解決したわけではありません。例えば国による一連の「レクリエーションの森」見直しの動きもありますし、小笠山の少なからぬ面積を占める県営小笠山総合運動公園は、稜線の歩道等については施設として供用していないということから、入山を抑制しているのが現状です。こうした国・県の制度が関係し、さらに周辺市にまたがり、複雑な問題では市民の力では限界があり、地元の市の果たす役割への期待は大きいということであります。  今後とも小笠山の価値ある自然を保全しつつ、市民の利活用を増進するという観点から、小項目 5点において市長の考えをお聞きします。  小項目 1点目です。  林野庁は、全国の国有林の中で美しい森林や野外活動に適した森林をレクリエーションの森に選定し、森林レクリエーションの場として提供することとしておりまして、小笠山の一部40ヘクタール余りもこのレクリエーションの森の 6区分のうちの一つ、「自然観察教育林」に指定されております。しかし、整備状況や利活用の実態について、会計検査院や総務省行政監察局の指摘等を受けたことなどから、林野庁では平成17年 4月にリフレッシュ対策要領を策定し、以来、全国的にレクリエーションの森の見直しを行ってきました。このリフレッシュ対策要領は、平成27年11月に最終改訂されておりますけれども、その中では、「利用の動向や今後の見通し、整備の実現可能性、地元自治体をはじめとする地域関係者の意向や協力体制等を総合的に勘案し、利用が低い地区や管理に当たって地域関係者の協力等を得られない地区については、原則廃止を検討する」という相当厳しい内容が打ち出され、進められています。  こうした動きの中、先日、天竜森林管理署長にお会いして話を伺ったところ、小笠山のレクリエーションの森・自然観察教育林指定は、できれば今までどおり継続したい、そのためには地元自治体や関係者を含めた協議会組織を設置していただき、管理適正化や利用増進・活動活発化を図れればというようなお話でした。  こうした動きに対する市長の受けとめ方、見解を伺います。  次に、 2点目。このような動きと並行して天竜森林管理署からは、 4年前の入山禁止措置当時から、国有林の歩道を市民により活用してもらうためには、八高山で島田市が行っているように歩道部分を地元市や、あるいは関係者で構成する協議会組織が借り受け、管理運営してはどうかという提案が出されております。この件については、掛川市は伊村副市長を先頭に積極的に働きかけをしていただきましたが、これまで袋井市側は消極的でした。  しかし、ここに来て原田袋井市長も昨年 6月の袋井市議会定例会、岡本幹男議員からの一般質問に対しまして、困難はあるが掛川市と一緒になって取り組みを進めていきたいという旨、一転前向きな回答に変わってきております。  そこで、この件について掛川市長の意向及び袋井市等との協議状況を伺います。   3点目です。現在、小笠山については、掛川市は農林課、袋井市はスポーツ推進課と、毛色の違う課が所管しておりますが、小笠山の自然保護、利活用増進、環境、自然観察教育のこと、レクリエーションや健康づくり、そして森林のことなどさまざまな分野で両市の境目のない対応をと考えますと、一つの課でなくさまざまな関係課がかかわった上で、広範囲に協議連携していくことが必要ではないかと思いますが、市長の考え方をお聞きします。  また、これについては臨時的なものでなく、かつての小笠山協議会のような組織を設置して、恒常的・定期的に袋井市と協議連携を図っていく考えはないか、あわせて伺います。   4点目です。小笠池や小笠神社の周辺には、かつて大東町時代に県が設置して、その後、無償貸与という形で市が管理している野鳥観察小屋、つり橋、浮き桟橋、トイレやあずまやなどの施設があります。これらの幾つかは老朽化が著しく、市民からは修繕や再整備が望まれています。一方、県からは、これらの施設を市に無償譲渡したい、今後の維持管理も含めて市にお任せしたいという意向が示されたということですが、これに対する市の方針を伺います。  また、こうした施設に対しては、新設、維持修繕含め、新たな財源である森林環境譲与税が活用可能であるというようなお話もお聞きしているところですが、この新税を活用していく考えはないか、あわせてお伺いします。   5点目です。自然公園法という法律があります。この目的を見ると、「優れた自然の風景地を保護するとともに、その利用の増進を図ることにより、国民の保健、休養及び教化に資するとともに、生物の多様性の確保に寄与することを目的とする」とあります。今まさにこの小笠山にぴったりです。実際に小笠山の山域に含まれる高天神城跡と最南端に位置する大浜公園の 2つの区域が御前崎遠州灘県立自然公園の一部として指定されています。  今後とも小笠山の豊かな自然や貴重な生物を保全しつつ市民の利活用増進を図っていくには、県に働きかけて、特に自然観察教育林を含む小笠山の核心部分についても、県立自然公園として指定を受けていくのがよいのではないかと思いますが、市長の見解を伺います。  次に、大項目 2つ目、掛川城と周辺の管理運営についてです。  掛川城と周辺整備の経緯を少し振り返ってみますと、昭和50年、1975年、旧掛川市の榛葉虎之助元市長の時代に、二の丸御殿の大規模な修繕工事を行ったことが始まりといえるのではないかと思います。そして、それを契機に国の重要文化財指定に向けた動きが進み、榛葉元市長を継いだ榛村純一元市長は、就任直後から徳川霊廟や大手門番所などの修復、石垣など公園整備にも取り組みました。そして、昭和55年には、二の丸御殿は市内で初めて国の重要文化財に指定されたのでした。現存する城郭御殿として国の重要文化財に指定されているのは、京都二条城、高知城、そして掛川城だけという貴重な建築物です。  その後、掛川城天守閣が日本で初めて本格木造復元され、平成 6年、1994年 4月 3日に開門、同時に本丸や二の丸の堀や門なども発掘・整備されました。翌年の 6月に大手門を復元、その後、平成10年に二の丸美術館、平成13年に中央図書館、平成14年に二の丸茶室、次々と開館をいたしました。さらに、隣接する大日本報徳社の歴史的建造物群も次々と耐震化や修復工事が行われて、平成21年、2009年には報徳社の大講堂が国の重要文化財に指定され、同じ年には市の竹の丸も修復落成したというような経緯があります。このように城と周辺一帯においては、歴史的建造物を大切にし、歴史・文化ゾーンとしての形を整え、総合的に価値を高めてきたのでありまして、今では、あのコンパクトなエリアにあれだけ価値ある木造建築物群を見られる都市はないという声もお聞きしますし、掛川が全国に誇れる価値ある空間になってきていると思います。  一方、掛川城の入館者を見ると、復元天守閣開門元年の入場者は49万 4,000人と大ブームが起こり、その後、徐々に減らしましたが、平成18年のNHK大河ドラマ「功名が辻」放映の年に32万 4,000人と 2番目のピーク、そして近年これまたNHK大河ドラマの効果もあり、昨年度の入館者数は14万 8,000人と伸びたのですが、今年度はまた減少するのではないかと見込まれております。  以上を踏まえ、掛川城、掛川城公園及び周辺の歴史・文化ゾーンの現状について改めて考えてみるべく、小項目10点を市長に伺います。  まず、 1点目。掛川城及び周辺施設の入館者とその推移について、市長はどのように分析しているか所見を伺います。   2点目。掛川城と周辺施設における外国人観光客の誘客やおもてなし等のための今後の取り組み方針と課題について伺います。  3点目。一般的には掛川城といえば山内一豊という印象が強いと思いますが、一方、掛川古城ということまで少し広げれば、今川氏の忠臣であった朝比奈氏が築城したという歴史もあります。ことしは今川義元生誕 500年ということで、静岡市では大きなイベントも行われると聞いております。これをいいチャンスとして静岡市に働きかけるとともに、これに連携した掛川城のPRや誘客を図る考えはないか、また改めて古城方面や龍華院の大猷院御霊屋、子角山などにもスポットを当て、市民への歴史普及事業などに取り組む考えはないか伺います。   4点目。当然のことながら、掛川城は全国で一番、掛川城のことがわかる場所でありますから、掛川城に関するさまざまな資料が最も充実した場所であってほしいと思います。資料を充実したときの保存・展示場所の課題はあるにせよ、「これだっ、ここにしかない」という掛川城の「これっしか度」をさらに高めるという観点から、関連した歴史的な物品や絵図面等の所蔵・展示を充実し、ご当地の歴史博物館的な面で価値を高めていく考えはないか伺います。  また、現在、天守閣と御殿には、それぞれ武具・甲冑を初め、さまざまな物品が陳列されています。先日、改めて見学したところ、指定管理者の方が日常的によく目配りをしてくださっているようで、きれいな状態ではありましたが、いろいろな方からの寄贈品あり、いつのころからかのジオラマなどあり、陳列場所の問題もあって少し体系的ではないなと思われました。  そこで、そもそもこれらの陳列物品について、大もととなる台帳は整っているのかお聞きします。その上で改めて、天守閣と御殿にある物品の陳列について体系的な展示に向け、場所の変更も含め見直しをしていく必要はないか見解を伺います。   5点目。城郭周辺の大木に遮られて天守閣や太鼓櫓が見えにくいとの指摘があります。そもそもお城の周りには木はなかったはずだとの声もあります。また、お城入り口四足門下のところに掛川城公園と刻まれた石碑がありますが、そこは開門からしばらくの間は、記念写真を撮るのに最も適したスポットとして、石碑と松を脇に天守閣を背景に写真を撮る人が絶えませんでした。しかし、今ではそうする人は見られません。というのも、いつの間にか植えられたしだれ桜が今では大きくなって、お城を遮り見えなくなってしまったからで、最もよい撮影スポット、いわゆるインスタ映えする場所がなくなってしまい、これを残念がる声も聞いております。もちろん、城郭内のしだれ桜は天守閣を復元整備したときにはなかったものです。  以上、 2つの事例を申し上げましたが、お城を見せるという観点からの樹木管理の考え方を伺います。   6点目。城付近の逆川堤防は、関係者の熱意と御協力のおかげで掛川桜とユリの名所となっています。桜が成長してユリの開花に影響が出るなど、いわば競合の悩みも聞かれるようになりました。さきの桜の植栽も含めてですが、一帯を名所にしたい気持ちの余り、さまざまなものを狭いエリアに押し込め過ぎているような気もします。城及び周辺における植栽や緑化管理はどのような考えのもとに行っているのでしょうか、全体像や計画について伺います。   7点目。掛川城や周辺施設を訪れた人からは、すばらしい歴史的空間であると、ゆえになおさら電線・電柱が気になる、残念だという声も聞きました。  国では、平成28年に無電柱化の推進に関する法律を制定し、防災、安全、快適、景観、観光といった観点から積極的に無電柱化を推進することとしています。この区域一帯の無電柱化に取り組む考えはないか伺います。   8点目。掛川城周辺は、公共の建築物を中心に本当にすばらしい景観エリアとなっています。一方、それはこれまでは公共の施設が中心でした。今後さらに景観形成を進めるには、地元地域の皆さんの御理解と御協力が大切です。一昨年の公園服部跡地買収問題のときにも指摘したことですが、掛川城周辺区域には、都市計画法に基づく地区計画も掛川市生涯学習まちづくり土地条例に基づくまちづくり計画もありません。それゆえに、あのような問題が発生したときに、景観悪化防止のためにということでとりあえず市が買うという異例の対応をせざるを得なかったわけであります。ああいった問題の再発防止も含め、掛川城周辺区域の景観やまちの質感をさらに高めていくためには、この区域についても、逆川以南の城下町風まちづくり地区計画のように地区計画あるいは土地条例に基づくまちづくり計画などをつくり、それに基づいて土地利用や建築物等の規制・誘導が必要と思われます。方針を伺います。   9点目です。掛川城を中心とする歴史・文化ゾーンには、文化財、文化施設、公園、市営駐車場といった複数の施設があり、さらに観光的視点や景観形成なども加えれば、市役所内の関係課もさらに多岐にわたります。掛川城の維持管理は、各課が個別に持ち場を淡々とこなすだけではなく、全体のあるべき姿や現状、課題や方向性について共通に認識しつつ、日常的に協議調整を図っていくことが大切だと思います。これら関係課を横断的に取り仕切る市役所内部の調整担当は明確になっているのか伺います。  また、掛川城及び周辺区域の現状やあるべき姿などについて、関係課において共通の認識はできているのか、また定期的な点検や協議調整は行われているのか伺います。  10点目、最後の質問です。天守閣復元を中心とした大事業から25年がたちました。大手門、二の丸美術館、二の丸茶室、竹の丸、中央図書館など、天守閣復元後に建設や修復整備が行われた施設もふえました。そして、大日本報徳社の建築物群も修復整備されて文化財としての格が上がり、さらに存在感を増しました。天守閣の復元当時から見れば、さま変わりしたと思います。  その一方、整備後25年がたって、たたき仕上げであった天守閣への登城路が一部白いモルタルで修繕してあったり、当初設置した案内表示板の老朽化や新しく設置したものとの不統一感だったり、追手門付近の継ぎはぎ舗装など、正直、経年によるくたびれも感じます。  今後さらなる入り込み客増を図り、より多くの人に掛川の歴史とそのすばらしさを知っていただくために、そしてこのかけがえのない資産を後世にしっかり引き継いでいくために、改めて今後のあり方や方向性を含め、エリア全体の総合的な点検・見直しを図るべき時期ではないかと思われますが、どのようにお考えでしょうか、方針を伺います。  以上で 1回目の質問を終わります。 ○議長(鈴木正治君) 答弁願います。市長、松井三郎君。                〔市長 松井三郎君 登壇〕 ◎市長(松井三郎君) 鈴木議員の御質問にお答えをいたします。  大項目 1の小笠山利活用増進についてお答えします。  小項目 (2)及び (4)については、環境経済部長から答弁を申し上げます。  まず、 (1)の協議会組織の設置による管理適正化や活動活発化についてでありますが、林野庁ではレクリエーションの森のリフレッシュ対策の実施として、制度を創設して以来、相当の期間が経過したため、民間活力を生かしつつ利用者のニーズに対応した施設整備を行おうとするものであります。  しかし、小笠山の倒木や崖崩れなどの現状を責任を持って協議会が整備・運営するには、安全対策等の取り組みや整備費、維持管理費に係る受益者負担などを考慮すると大変厳しい問題であり、すぐに取り組める状況にはありません。  次に、 (3)の小笠山の利活用についてでありますが、小笠山は日帰りの保健休養、自然教育の場づくりとして昭和52年から 5カ年計画で整備されました。そして、小笠山の自然保護と高度総合利用を図るため、昭和58年に小笠山協議会が発足をしました。  現在、協議会は休止状態でありますが、エコパの建設や道路整備などの大きな成果もありましたので、袋井市と連携協議し、中東遠地域での広域的な活用を袋井市と進めていきたいと思っております。  次に、 (5)の県立自然公園についてでありますが、小笠山は実に多彩な性格を持っております。このかけがえのない財産を大切にしながら、時代の求める機能を考え、次の世代に引き継いでいく義務があると考えております。県立自然公園の指定については、中長期的に小笠山の活用と保全の両面をにらみながら慎重な検討が必要だというふうに思っております。  小笠山は、いろんな活用、それから大変、希少動植物があって、保全するところ、今、南部のほうでいきますと、国営パイロット事業があって、そこが今ブッシュになっている、それから茶園がある、御指摘の高天神があって、小笠神社があると。もういろんな要素が含まれているエリアでありますので、県立自然公園に指定をするというのは、今どちらかというと規制をするという観点では、県立公園に指定をするということは、県がいろんな施設整備を積極的にするという状況にはないというふうに思いますので、少し慎重に。ただ、あれだけのエリアが掛川の中にあるわけでありますので、改めて全体の状況がどうなっているのかということは袋井市と協議もしながら、掛川市も調査する必要があるのではないかなと。  これまで小笠山は首都機能の移転というときに、あそこに首都機能の一部を持ってこようということで当時の大須賀商工会が中心となって、周辺の掛川もそうですし、袋井もそうですし、浅羽もそうですし、みんなが集まっていろんな協議をして、その拠点としての絵もしっかり描いたものがありますし、富士山静岡空港ができるときに掛川エリアとしてこの新幹線からすぐのところにということで、そういう整備をしていこうということも実際に調査されたわけでありますので、改めてもう一度、少し繰り返しになりますけれども、高天神もそうですし、小笠神社もそうですし、いろんな周辺にため池があるということもそうですし、希少な動植物があるということであります。  ただ、なかなか素人が登っていけるような今、状況にもないと。昔は私が小さいころは、もうすぐ日帰りでしょっちゅう行った経緯がありますけれども、今そういう状況にもないということでありますので、改めて小笠山の全体を少し調査をしてみて、どういうことが必要なのかということを考えるということも大切なことだなというふうに思いますので、袋井市とも協議を、それと今もう地権者もあって、茶園もたくさんつくっているわけでありますので、その辺の調整もありますので、少し時間がかかるかもしれませんけれども、そういうことも検討を進めていきたいというふうに思っております。  続いて、大項目 2の掛川城と周辺の管理運営についてでありますけれども、小項目 (1)から (8)については担当部長から答弁を申し上げます。  まず、 (9)の掛川城を中心とした歴史・文化ゾーンについて内部調整や共通認識、定期的な点検などについてでありますが、内部調整については、固定的に単独の部署が行う体制ではなく、それぞれの施策や事業を主管する部署が調整役を務めております。掛川城周辺に関するさまざまな施策や事業は、全体方針としての総合計画に即して、中心市街地活性化基本計画や歴史的風致維持向上計画等の個別計画に規定された方針に基づき実施しておりますので、あるべき姿は共通認識として共有できているものと考えております。また、庁内外の関係者と協議し、定期的に点検・見直しを行っておりますので、マネジメントはできております。  掛川城とその周辺は、掛川市を代表する地域資源の一つでありますので、今後も全体ビジョンを共有して管理運営に努め、集客力や発信力の強化に努めてまいります。  次に、(10)の総合的点検・見直しについてであります。掛川城は復元から25年が経過し、老朽箇所が目立つようになってきました。市民からの貴重な寄附金を基に再建され、市民の誇りであり、まちのシンボルでもある掛川城は、今後も大切に守っていく必要があると考えております。  実は、きょう、榛村元市長がお亡くなりになってちょうど 1年の命日であります。榛村元市長が情熱を込めて木造で再建をした掛川城でありますので、しっかり守っていくということを改めてここでお誓いをしたいというふうに思います。  城郭は一般的な建造物と異なるため、日常的な維持管理に加え、専門家による定期的な点検と継続的な管理が必要になります。また、修繕には専門的な職人の技術や特殊な材料を必要とし、内容によっては長期間の大規模な工事になることも考えられます。今後は、専門家の監修による中長期的な修繕計画を策定し、計画的な維持管理を行ってまいります。  天守閣の白壁がちょっと落ちたときに、台風の影響で落ちましたので、これはもう応急的に少し修理しなければいけないということでやったものでありますので、少し近くに行くと見ばえがよくないのかもしれませんけれども、そういう対応もせざるを得ないということでありますし、長期的にはやっぱり25年経過しておりますので、その辺もしっかりこれから検討を詰めていかなければいけないと思っています。  私からは以上であります。 ○議長(鈴木正治君) 答弁願います。大石環境経済部長。              〔環境経済部長 大石良治君 登壇〕 ◎環境経済部長(大石良治君) 私からは、大項目 1小笠山の利活用増進の小項目 (2)及び (4)についてお答えをいたします。  まず、 (2)天竜森林管理署からの提案に基づく袋井市との協議状況についてでありますが、平成30年 5月22日に当市で開催されました小笠山を愛する協議会の総会において、天竜森林管理署長から提案がありました。  市長の答弁にありましたとおり、国有林である小笠山の歩道部分の借り受けについては、協議会の運営や安全対策などの取り組みや整備費、維持管理費に係る受益者負担などを考慮すると、慎重な対応が必要であると思っております。  また、袋井市との協議につきましては、利活用状況について担当者間で情報の共有を図っております。  次に、 (4)の老朽化している施設についてですが、静岡県の自然ふれあい施設になっており、旧大東町が静岡県とともに昭和52年度から昭和56年度にかけて整備を行った施設であります。老朽化が進行し、改修や建てかえも必要な状況になっております。県有財産でもありますので、長寿命化や安全対策などを県に働きかけをしてまいります。  また、森林環境譲与税の活用については、林業体験や森林観察など木に触れる機会の提供などの活動は充当が認められていますので、今後、調査検討をしてまいります。  私からは以上です。 ○議長(鈴木正治君) 答弁願います。山本市民協働部長。             〔市民協働部長 山本博史君 登壇〕 ◎市民協働部長(山本博史君) 私からは、大項目 2、掛川城と周辺の管理運営の (1)及び (2)についてお答えします。  まず、 (1)の入館者と推移の分析についてですが、昨年度はNHK大河ドラマ「おんな城主直虎」や「かけがわ茶エンナーレ」の効果もあり、例年にない多くの入館者が訪れました。本年度は、その反動があったことに加え、夏場に連日続いた猛暑の影響もあり、昨年対比では減少傾向にありますが、呉竹荘グループによる 3施設一体管理を始めた平成26年度以降は、毎年着実に入館者がふえており、掛川城周辺 4施設で前後 4年間を比較しますと、年平均で 3万人以上、入館者が増加しております。  今後もラグビーワールドカップなど大規模プロジェクトが控えておりますので、この機会を逃さないよう誘客に努めてまいります。  次に、 (2)の外国人観光客に対する取り組みについてですが、掛川城や周辺施設においても外国人観光客への対策を始めております。掛川城天守閣、御殿、竹の丸では、スマホをかざすだけで施設案内が文字で表示され、英語、中国語、韓国語、スペイン語、日本語の 5カ国語に対応したガイドシステムを導入しました。  今後は、観光案内サインや説明板など多言語表記とあわせ、海外情報誌への掲載や海外メディア等を招くファムトリップを実施し、海外誘客への取り組みを進めてまいります。  また、観光庁の調査によりますと、外国人観光客が日本に来て最も困ったことが、施設などのスタッフとのコミュニケーションがとれないとのことです。掛川市での課題でもありますので、各施設や店舗がスマホやタブレットによる通訳システムや指差し会話シート、掛川おもてなし英会話を活用し、掛川らしいおもてなしやコミュニケーションをとれるように努めてまいります。  以上であります。 ○議長(鈴木正治君) 答弁願います。榛葉教育部長。               〔教育部長 榛葉貴昭君 登壇〕 ◎教育部長(榛葉貴昭君) 私からは、大項目 2の (3)及び (4)についてお答えいたします。
     まず、 (3)の今川義元公 500年イベントと連携した掛川城のPR等についてですが、掛川城は現在の場所ともう一つ、第一小学校北側の子角山に今川氏が朝比奈氏に築かせた掛川古城があり、 2つとも今川氏、朝比奈氏と関係があります。現在の掛川城には、朝比奈氏時代の遺構等は残っていませんが、古城には朝比奈氏の遺構があり、今川氏に関係した歴史、観光資源としての活用が考えられます。  そこで、掛川古城と今川氏、朝比奈氏に関するパンフレット等の作成や古城への案内板の設置とともに、今後は静岡市と協議し、掛川城や古城のPR、誘客につなげるための連携ができるか検討いたします。  次に、 (4)の歴史的な物品や絵図面等の所蔵・展示についてですが、掛川城天守閣の特徴は木造による復元であり、天守閣内部における木造ならではの木組みの美しさを堪能してもらうことにあります。また、御殿におきましても書院造りと呼ばれる建築様式を見ていただくことを主とし、天守閣同様、見学の邪魔にならない程度の展示にとどめています。その展示品等は、備品台帳により適正に管理しております。  しかし、天守閣も御殿も美術品展示に耐え得る空調設備等が整備されていないため、空調の影響を受けない掛川城出土遺物などについては、常設展示や企画展示を検討してまいります。  私からは以上です。 ○議長(鈴木正治君) 答弁願います。良知都市建設部長。               〔都市建設部長 良知孝悦君 登壇〕 ◎都市建設部長(良知孝悦君) 私からは、大項目 2の (5)から (8)についてお答えいたします。  まず、 (5)のお城を見せる樹木管理でございますが、現在、掛川城公園では、高木の剪定を初めとした植栽管理を専門業者に委託しております。この中で大木化した樹木につきましては、危険箇所の伐採管理を実施している状況になります。近年では、SNSなどを活用した情報発信により、お城を背景とした景観は大変重要な観光資源となりますので、築城当時の資料を参考に眺望ポイントを検討し、景観整備に取り組んでまいります。  次に、 (6)掛川城及び周辺における緑化の全体像や計画でございます。  掛川市では、逆川周辺において花や緑を楽しみながら歴史・文化施設に親しむ歩道のネットワークとして緑の精神回廊を整備してまいりました。近年、逆川のり面では、桜の木の成長がユリの日当たりに影響を及ぼしたり、ユリの球根がネズミの食害に遭うなどの課題が出ております。  今後は、これら対策を含め、掛川城周辺から松ヶ岡までの区域の緑化方針、これは維持管理手法も含めますが、このようなことを検討する協議会を立ち上げ、各施設を逆川回廊で結ぶ緑豊かな歩行空間の整備を目指してまいります。  次に、 (7)掛川城を中心とする歴史・文化ゾーンの無電柱化についてでございます。  平成30年 1月に策定をしました歴史的風致維持向上計画におきまして、歴史的町並みに調和した空間の整備を図るため、無電柱化や修景整備の実施を位置づけております。したがいまして、今後このような整備のエリアあるいは整備の手法の検討を進めてまいります。  次に、 (8)掛川城周辺区域における建築物などの規制や誘導でございます。  逆川以北の掛川城周辺は、大日本報徳社、文教施設のほか、個人の住宅を中心に店舗なども立地をしている状況にございます。議員からお話がありましたように、景観に配慮した建築物などの規制・誘導は地域住民の皆様の御理解が欠かせないものでございますから、第一・第二地区まちづくり協議会のまちづくり計画を後押しする中で、生涯学習まちづくり土地条例あるいは地区計画による規制や誘導などを検討してまいります。  私からは以上でございます。 ○議長(鈴木正治君) 再質問ありますか。では、恐れ入りますが、各項目が多いので、小項目の番号を何番と何番かを述べてからお願いしたいのですが。 ◆4番(鈴木久裕君)  1の 1と 2、 3、 4、 5、それから大項目 2につきましては、小項目の 3、 4、 5、 6、 7、 8、 9、10ということで申し上げます。 ○議長(鈴木正治君) はい、では。 ◆4番(鈴木久裕君) 時間の関係もありますので、まず最初の大項目 1の (1)と (2)ですが、御答弁、ちょっと問題がしっかり把握できていないかなと思うんですが、この件、御答弁のほうは責任を持ってということで、なかなか取り組めないということでしたけれども、この利活用増進のための協議会については、市で全部持ってということではなく、天竜森林管理署も含めた協議会を立ち上げて、利活用増進のためにこれから地元も含めて協議をしていきましょうということでありまして、 (2)の借り上げという問題とはまた別ですので、そこのところはちょっと問題をしっかり整理した上で、しっかり取り組んでいただければと思います。  その上で、こうしたことを考えますと、本件に限らず、ちょっと国有林の動向といいますか、市の一部を所轄する官庁でありますので、天竜森林管理署と定期的に動向を聞いたり、情報交換などを少し積極的にしていくのがよろしいのではないかなというふうに思いますが、いかがでしょうか。  それからこれ全部ですよね。 ○議長(鈴木正治君) 一括で全部。 ◆4番(鈴木久裕君) 長いので、しっかり覚えていてください。   (2)ですけれども、同じようなことですが、袋井市側との協議ということですが、しっかりこちら側からも申し入れをしていっていただきたいということでありますが、いかがでしょうかということであります。  それから、施設の関係につきましては、ごめんなさい、これは 1の (4)になります、 (3)を飛ばします。御答弁では、管理は県のままということで進めたいということでありましたけれども、一度、市長、施設の状況、現状がどんなものか御確認をしていただければというふうに思います。  そして、 1の (5)ですけれども、森林公園への指定については中長期的に慎重に検討ということでありましたけれども、小笠山の一角である高天神城跡の区域が自然公園に指定されているということで、この経過は知りませんけれども、史跡として整備・活用という観点からは、どうも自然公園に指定されているのが本当にいいことなのかなというふうにも思います。このことについて、どのように感じておられるかということと、この見直しもあわせて核心部分の指定に向けて取り組まれたらどうかと思いますが、見解をお伺いします。  掛川城の関係、 2の (3)ですけれども、道しるべ等というか、取り組んでいただけるということでありますが、少し今やっぱり動線が弱いような気がしますので、その点をしっかり取り組んでいただきたいというふうに思います。  それから、 2の (4)ですが、展示スペースがないと、場所の確保の課題があるという御答弁でした。実は、むしろこの現在の陳列場所が問題であるという声をいただいております。  一つ例を挙げます。今、御殿には 2年前に俳優の杉良太郎さんから寄贈していただいた掛川藩主松平忠喬と太田資俊の大変貴重な甲冑 2体が展示されています。これ、お城を見上げる場所にということで当初から今、長囲炉裏の間というところに展示されていますけれども、やはり西向きのところでは縅の糸など劣化が進みますので、今のままでいいのか、大丈夫か、杉様に申しわけないのではないかという声を聞いております。  また、一方、そもそも掛川城御殿の長囲炉裏の間は、御説明にもありましたけれども、本来は甲冑の保管場所ではなかったわけですから、重要文化財掛川城御殿の長囲炉裏の間としてしっかりきちんと説明して、しっかり見ていただくべきだと、そういう声もあります。先ほど御答弁にあったとおりです。  今は、せっかく寄贈していただいた物品にも、御殿そのものの見せ方にも、両方に対してよろしくない状態という声をいただきました。これは建物東側部分にある張役所や賄方、御文証や御文庫などの部屋と、長年そこにある陳列物についても同じことだと思います。これらの声は市長に届いているとは思いますが、今の物品陳列状態、お城、御殿の本体にとっても、陳列物にとっても、両方にマイナス、よろしくないという声、指摘については、どのように感じておられるかお伺いします。  また、先ほど午前中の松本議員のお話から、やはり資料館が必要ではないかというようなお話もありました。やはり天下の掛川城でありますから、御城下に歴史博物館のような専用の展示施設があってもいいのかなというふうに思います。財政的な面もあり、すぐにとは、いかないでしょうが、公園服部の用地活用、あるいはもちろん既存施設の施設活用を含めてですが、意向、お考えをお伺いいたします。  それから、 2の (5)でありますけれども、今は危険な場所だけ大木の伐採をしているということでありますが、大木とか桜、なかなか担当職員レベルではもう伐採する決断は難しい、しがたいと思います。ぜひとも市長みずから、お城を見せるという観点から、まずは現場を見ていただいて、できることなら邪魔なものについては伐採の御英断をしていただければと思いますが、いかがでしょうか伺います。  それから、 2の (6)につきましては、今後、検討会を立ち上げるということでありましたけれども、やっぱり緑の精神回廊を今後やる中で、しっかり全体の緑化について御検討をしていただきたいなというふうに思います。  それから、 (7)につきましては、今後、無電柱化のエリアと手法を検討するということでありましたけれども、現在でもお城のすぐ西側の県道掛川川根線沿いとか竹の丸あたりも非常に目立ちますので、次期の歴史的風致維持向上計画、都市再生整備計画事業等の中で具体的、二次的な取り組みを計画していくおつもりはないか伺います。 ○議長(鈴木正治君) 残り30秒です。 ◆4番(鈴木久裕君) 時間が来ましたので、最後に、やはりこの問題、今、部長だけでも 4人登壇したと思います。一つの課で今、淡々とある計画の中でやっているということでありましたけれども、改めて協議調整をしながら総合的にやっていくということの必要性を申し上げまして、質問を終わります。 ○議長(鈴木正治君) それでは答弁願います。回答部分につきましては、何番かも言った上でお願いします。 ◎市長(松井三郎君) それでは、最初の 1の 1です。  天竜の森林管理署と協議を定期的にしろということであります。先ほども触れましたけれども、小笠山の問題については、やっぱりこれから掛川市の大変すばらしい資産・資源であるという観点から、定期的になるかどうかは別として、協議はいろんな課題についてしていくことが必要だと。  それから、袋井市との協議も、これもしっかり対応しなければいけないと。  それから、 (4)の県の施設を見ろという話でありますけれども、もう何回も見ていますけれども、改めてここ何年か見ておりませんので、これは県の自然保護課が担当した事業でありますので、私も近くにいましたので承知をしておりますので、改めてしっかり確認をしたいと。  それから、県立公園の話ですけれども、先ほど申し上げましたけれども、やっぱり全体をもう一度少し調査をする必要があると、小笠山を。今、オリーブも10ヘクタールぐらいどうだという話が中遠農林事務所から来ていますし、茶畑をもうやめるというところも来ていますし、太陽光発電をどうだというところも、いろんな状況がありますので、現状をやっぱりもう一度、掛川市行政として把握をした上で、いろんな課題、この自然公園の問題についても、検討していきたいと思っています。  あとの点は担当部長から御回答します。 ○議長(鈴木正治君) それでは答弁願います。良知都市建設部長。 ◎都市建設部長(良知孝悦君) それでは、私のほうからは、 2の 5、 6、 7、御説明します。  確かに大木、どれを切ると、どういうふうに形をつくるというのは非常に難しい話であろうかと思います。現在、掛川城公園の伐採、樹木の管理は造園業者に今お願いをしております。そうした中で、先ほども申しましたけれども、ちょうど築城当時の、古いというとおかしいんですが、そのころの報告書ですとか写真、社会教育課で作成をしていただいています掛川城の資料ですとかそういったものを見ながら、当時の状況をもう一回確認をしながら、いわゆる公園の管理計画的なものをちょっと考えなければいけないと思っております。  それから、 2の 6でございます。精神回廊の関係は、この場でいろいろと出てまいりました。桜の関係ですとかそういったものもございます。河川の管理が袋井土木事務所ということ、それで精神回廊を整備したのが掛川市と。そういったこともあります。我々だけでは、なかなか進まないこともあります。我々都市建設部は公園管理という視点でのお話になってしまいますが、当然それ以外にもそういったものを利活用する部門との調整、あるいは対外的に市の広報をする、アピールする部門との調整、それから実際に地域で花ですとかそういったものを管理していただく民間の団体ですとか、そういったもろもろの関係を整理しながら精神回廊を整備していかなければいけないと思っています。そういったことを含めて、まずは公園管理という担当でありますので、うちの部でまず音頭取りをして、ちょっと方向性を整理したいと考えております。  それから、 2の 7、無電柱化のほうですけれども、これは歴史的風致まちづくり計画の中にも含まれております。それから、現在進めております事業、都市再生の事業が平成31年度で完了しますので、平成32年度からそのあたりの事業に入っていきたいと考えております。どこをやるかですとか、どこの区域をやるかですとか、いつからやるかというのは、まだはっきりこの段階では決まっておりません。来年度、平成31年度にその辺の計画を構築して、我々もやっぱり無電柱化は進めていきたいと考えておりますので、何とかそちらの方向にできるように来年十分に検討していきたいと思っております。  私からは以上でございます。 ○議長(鈴木正治君) あと大項目 2の 3番と 4番について。それでは、榛葉教育部長。 ◎教育部長(榛葉貴昭君) 私からは、鈴木議員の再質問にお答えします。  まず、 2の (3)ですけれども、議員から御指摘のとおり、うちのほうでも考えています道案内とか、その看板等をしっかりと新年度からやっていきたいと思います。  それから、 2の (4)のところです。杉良太郎さんからいただいた甲冑等を今、御殿のほうに展示しているものの展示状況が余りよろしくないのではないかということですが、現在の場所に決めましたのは、議員が御指摘のとおり杉良太郎さんからの意向もありまして、お城が見えるところ、あるいはお城か御殿というところで、あそこに決めたということを聞いております。  しかし、今の場所は、ああいった貴重な美術品を展示したり保管するには最適な場所ではないと私どもは思っていますので、できましたら空調が整備されているようなところとか、あるいは専用のケースとかといったものを考えるということで何らかの、甲冑も含め、その他の展示物も含めて、もうちょっといい最適な展示場所、保存場所を検討したいと思います。  それともう一点、博物館の件がございましたが、これは皆さん思われるとおり非常に大きな事業になりますので、掛川市には、縄文・弥生時代から始まって、近世も大変貴重な歴史資料がございます。そういったものをどうするかということもありますので、これはいろんなところで検討をしていく必要があるのかなと思います。  私からは以上です。 ○議長(鈴木正治君) あと 9番について、組織の明確化。市長。 ◎市長(松井三郎君) 組織については、いろんなところで、今、掛川市の行政組織がありますけれども、一つのセクションで解決できるという問題はありません。ほとんどがもう全部の掛川市役所一丸でやらなければならないような問題だけでありますので、テーマごとにあるいはプロジェクトをつくるなり、そういう形で当面は対応しなければいけないということで今やっていますので、このお城の問題も今いろいろ御質問をいただきましたので、そういうことについても一体的にやれるような状況にどうしたらなるかということも含めて検討したいというふうに思っています。  以上であります。 ○議長(鈴木正治君) 答弁。 ◆4番(鈴木久裕君)  2の 4で資料館が必要だという松本議員の声も含めての、そのことについては市長からお聞きをしたいなと思いますが。 ○議長(鈴木正治君) もう答弁はしましたので。質問時間はもう終わっていますので。これからは質問時間内でそういうことはやるようにしていただきたいと思います。それはやはり一つの方法ですので、以上で終わりにさせてもらいます。  それでは、以上で 4番、鈴木久裕君の質問は終わりました。  この際、お諮りいたします。  議事の都合により、本日の会議はこの程度にとどめ、延会したいと思います。これに御異議ありませんか。                〔「異議なし」との声あり〕 ○議長(鈴木正治君) 御異議なしと認めます。  したがって、本件はこれにて延会することに決定しました。  明日は、午前 9時から本会議を開き、引き続き一般質問を行います。  本日はこれにて延会します。                 午後4時43分 延会...