掛川市議会 > 2018-06-27 >
平成30年第 2回定例会( 6月)−06月27日-04号

ツイート シェア
  1. 掛川市議会 2018-06-27
    平成30年第 2回定例会( 6月)−06月27日-04号


    取得元: 掛川市議会公式サイト
    最終取得日: 2023-04-18
    平成30年第 2回定例会( 6月)−06月27日-04号平成30年第 2回定例会( 6月)              平成30年第2回(6月)             掛川市議会定例会会議録(第4号) 〇議事日程      平成30年6月27日(水) 午前9時00分 開議  日程第1      一般質問            ・ 8番    富田まゆみ君            ・20番    鷲山喜久君  日程第2    議案第56号  平成30年度大坂・土方工業用地整備事業特別会計予算について    議案第57号  平成30年度掛川市一般会計補正予算(第1号)について    議案第58号  掛川市特別会計条例の一部改正について    議案第59号  掛川市税条例等の一部改正について    議案第60号  掛川市都市計画税条例の一部改正について    議案第61号  さんりーな天井落下防止工事請負契約の締結について  日程第3
       議案第62号  掛川市道路線の認定について    議案第63号  掛川市道路線の変更について  日程第4    議案第64号  専決処分の承認を求めることについて(掛川市税条例の一部改正)    議案第65号  専決処分の承認を求めることについて(掛川市都市計画税条例の一部改正)    議案第66号  専決処分の承認を求めることについて(掛川市国民健康保険税条例の一部改正)  日程第5    陳情について     陳情第 1 号  「最低賃金大幅引き上げ中小企業支援策の拡充を求める意見書」採択の陳情書 〇本日の会議に付した事件 ………………………………… 議事日程に掲げた事件に同じ 〇出席議員 ……………………………………………………………… 議員出席表のとおり 〇欠席議員 ……………………………………………………………… 議員出席表のとおり 〇地方自治法第121条の規定により説明のため出席した者 ………… 出席表のとおり 〇職務のため議場に出席した事務局職員 ………………………………… 出席表のとおり                    議 事                  午前9時00分 開議 ○議長(鈴木正治君) ただいまの出席議員は21名です。定足数に達しておりますので、これより本日の会議を開きます。 △日程第1 一般質問 ○議長(鈴木正治君) 日程第 1、一般質問を行います。  昨日も申し上げましたが、一般質問の一問一答方式は回数制限なく再質問できることとし、質問時間は 1人30分以内とします。第 1項目の質問については、議員及び答弁者はいずれも登壇することとし、再質問以降についてはいずれも自席にて起立の上、必ず質問項目を述べてから質問するようお願いいたします。  また、市長及び教育長は、議員からの質問に対し質問の趣旨を確認したり、対案の提示を求める等で反問する場合には、議長の許可を得てから発言するようお願いいたします。答弁については重複することのないよう簡潔にお願いいたします。                8番 富田まゆみ君の一般質問 ○議長(鈴木正治君) それでは、 8番、富田まゆみさんの発言を許します。御登壇ください。                〔8番 富田まゆみ君 登壇〕 ◆8番(富田まゆみ君) 皆さん、おはようございます。議席番号 8番、共に創る掛川の富田まゆみです。本日は、早朝より傍聴にお越しいただきました皆さん、ありがとうございます。きょうは、健康増進のためのプログラムの体系化とその効果的な方法の 2点について質問をさせていただきます。  大項目 1、健康増進のためのプログラムの体系化について。  人生 100年時代を迎え、健康寿命を延伸し、生涯を通じて心身ともに健康で生き生きと安心して暮らせることは、誰もが願うことです。  国においては、平成25年に国民の健康増進の総合的な推進を図るため、「21世紀における第 2次国民健康づくり運動健康日本21第 2次)」を定め、生活習慣病の一次予防に重点を置くとともに、重症化予防を推進しています。また、健康の基本である食べることに関し、子供から高齢者までの生涯を通じた食育を推進しています。  本市においても、健康づくり運動、食育に積極的に取り組み、平成27年より「かけがわ生涯お達者市民推進プロジェクト」を進めてきました。  近年は、がん・メタボリックシンドローム対策、心の問題、若い世代の朝食の欠食、単身・ひとり親世帯に対する支援など、新たな課題への対応が重要視されてきています。また、遠州地方は糖尿病の予備軍が多く、糖尿病からの合併症も多くなってきています。本市においても、それに伴った医療費助成は、国民健康保険で年間76億円を超える額となり、莫大な費用になっているのが現状です。また、介護保険につきましても、5段階目の基準額において平成29年までは、県下一高い 5,850円の金額が 1月でかかっておりました。  そこで、本市では、これまで取り組んできた、「かけがわ生涯お達者市民推進プロジェクト」をこの 4月より、第 2次健康増進計画・第 3次食育推進計画を一体化した人生 100年時代に向けた健康づくり計画として、「かけがわ生涯お達者市民推進プラン」を策定しました。  この推進プランのもと、さまざまな事業が計画・実施されてきていますが、医療・介護費用の抑制を含めた、生活習慣病の一次予防に重点を置いた健康づくりが大切であると痛感しています。これには、個人・家庭の取り組みだけでなく、健康づくりを社会全体で支える仕組みが必要と強く感じております。本市が行っている、「かけがわ生涯お達者市民推進プロジェクト」をさらに進めるために、より効率的で効果の高い体系づくりが必要と考え、以下の点についてお伺いいたします。  小項目 1点目、健康増進の目的で庁内の健康長寿課健康づくり課地域医療推進課スポーツ振興課、生涯学習協働推進課がさまざまな事業を実施していますが、どのようなすみ分けが行われているのでしょうか、お伺いいたします。   2点目、事業内容によっては、課をクロスしているものもあるように見られますが、各課で実施されている事業は、相互に連携し合う形となっているのかお伺いいたします。   3点目、市の健康事業体系については、昨年の 9月の定例会においても私が質問させていただき、市長より、「似通っている事業もあるが、市民にとって選択肢がふえるメリットがある。しかし、横断的な業務の見直しが必要で、それぞれの業務の特徴を分析し、評価・検証しながら、市民にとってよりよい、わかりやすい、参加しやすい事業となるよう検討していきたい」とお答えをいただきました。事業体系を見直し、課を超えた効率のよい事業展開健康事業の一体化が必要と考えますが、市長の所見をお伺いいたします。   4点目、より健康効果を生み、市民にとってわかりやすく、参加しやすい事業の提供のためには、効果的な情報発信が必要と考えます。私自身もそうでしたが、日ごろ、市民の方が健康教室などの講座を知るきっかけとなるのは、広報かけがわのお知らせ・催しもののページか、回覧や市の施設に置いてあるチラシとなっているため、直前に開催を知ったり、見逃してしまったり、わかりにくくなっているのが現状だと思います。   4月に出された、かけがわ生涯お達者市民推進プランは、ライフステージに応じた健康づくりとして、健康増進計画食育推進計画がとてもわかりやすくまとめられております。こちらのほうですが、市長も委員の一人として参加していただいております。そのわかりやすくまとめられているそれぞれの計画が、行政、家庭、職場、地域の項目別に連携した取り組みのプランとなっております。このプランとさまざまな健康講座や教室がリンクした形で、わかりやすく情報発信できれば、市民の健康への意識を高め、体系化された健康増進プログラムにつながると思われます。  現在は、母子と健康、予防接種、健診、生涯学習通年講座については、広報かけわに年間計画が掲載されておりますが、健康に関する講座の年間情報は載っておりません。毎年、年度当初には、各家庭にごみのカレンダーが配布されていると思います。そのごみのカレンダーと一緒に年間を通じた健康増進のためのプログラムカレンダーを配布するような施策についてはいかがでしょうか。所見をお伺いいたします。 ○議長(鈴木正治君) 答弁願います。市長、松井三郎君。                〔市長 松井三郎君 登壇〕 ◎市長(松井三郎君) 富田議員の御質問にお答えをいたします。  まず、 (1)の健康増進の目的で、庁内各課で実施している事業のすみ分けについてでありますが、各課は、それぞれの特色を生かした事業をすみ分けして展開しているというふうに思っております。  掛川市の健康増進事業は、健康長寿課では高齢者の介護予防を、健康づくり課では働き盛り世代の健康増進を、スポーツ振興課では運動する市民をふやすことを目的として実施しています。  健康づくり課保健委員が地区でウオーキング講座を、スポーツ振興課小笠山ウオーキングを開催するなど、類似するものもありますが、市民にとって開催場所や運動量等から、無理なく参加できる事業を選択できるという利点もあると思います。  今後も、事業を評価し、各課各組織と情報を共有しながら、わかりやすい情報提供を行い、効果的に事業を進めてまいります。  次に、各課で実施されている事業の連携でありますが、事業の連携は、各課にとどまらず、多くの担い手と協働し、市民総ぐるみで施策を展開し、「かけがわ生涯お達者市民推進プロジェクト」を進めています。  昨年 6月、健康づくり課では、徳育保健センターで、ユニ・チャーム株式会社ソーシャルウオーキング講座を開催し、 100人の参加がありました。それがきっかけとなり、さらなる事業展開が図られ、生涯学習協働推進課との連携により、曽我・倉真・上内田、 3地区のまちづくり協議会健康づくりウオーキング講座が開催されており、 175人の参加がありました。今年度は、南郷・大坂地区など 6地区で計画しており、活動が広がりを見せているという状況にあります。  次に、 (3)の事業体系を見直し、課を超えた効率のよい事業展開の実施についてでありますが、平成27年度から健康寿命のさらなる延伸とお達者度の県下一を目指し、「かけがわ生涯お達者市民推進プロジェクト」を立ち上げその中で関係する各課の事業を総合施策・食生活・運動・生きがいと社会参加・健康学習健康経営、この 6つの分野に整理をいたしました。  さらに、関係団体、企業、学校等の代表者で組織するプロジェクト委員会では、各分野の事業を効果的に遂行するため、情報共有意見交換をしながら事業の検証をしております。  議員のおっしゃるとおり、連携は大切であり、健康福祉部内の健康づくり課健康長寿課地域医療推進課の 3課のほか、市民協働部スポーツ振興課、生涯学習協働推進課も事務局となって、課を超えた取り組みを行っております。  次に、 (4)の情報発信の必要性でありますが、事業の効果を上げるには、事業内容の検討はもとより、参加してほしい対象者が参加しやすいような周知の方法の工夫が必要です。対象者が集まりそうな場所や講座でのチラシの配布、事業内容を各組織に情報提供し、口コミを利用するなど、さまざまな方法で周知をしています。  今後は、ホームページやチラシによる啓発のほか、フェイスブックなどSNSを活用した情報発信を進めてまいります。  なお、議員から御提案のありました年間カレンダーの件でありますけれども、これは大変、市民にとって情報がわかりやすい、理解しやすい、あるいは参加しやすいという利点があると思いますので、作成等について検討を進めていきたいと思っております。  私からは以上であります。 ○議長(鈴木正治君) 第 1項目について再質問はありますか。小項目の番号を述べてから発言するようお願いいたします。 8番、富田まゆみさん。 ◆8番(富田まゆみ君)  1番について再質問させていただきます。  今、市長のほうから、健康長寿課健康づくり課がそれぞれ高齢者の介護予防、それから働き盛りの世代の健康増進で区分けをしているという御説明がございました。スポーツ振興課のほうは、小笠山ウオーキングなどを含めた運動を中心としたことということで御説明がありましたけれども、それぞれが特色を生かした形では行われていると思うんですが、事業内容を見ていくと似通っている部分などがあって、市民がどちらを選択したらいいのかなというのを、ちょっと迷うようなところも見受けられるような気がするんですが、そちらについてはいかがでしょうか。 ○議長(鈴木正治君) 答弁願います。市長、松井三郎君。 ◎市長(松井三郎君) 確かに、いろいろ似ているようなものもあるというふうに思いますが、いろいろな視点、いろいろな角度から仕事を進めるという観点からいきますと、多少似ている部分があるのかなと。ただ、切り口がやはり高齢者とか働いている人とかという区分けも、内容によっては必要になるのではないかなというふうに思いますが、改めて少し見直す点も御指摘のとおりあるのかなとも思いますけれども、具体的に担当部長がよく承知をしておりますので、その辺について担当部長からお答えをいたします。 ○議長(鈴木正治君) 答弁願います。深谷健康福祉部長。 ◎健康福祉部長深谷富彦君) 市民がなかなか、いろいろな事業に参加するのに迷うようなお話もあるかと思いますけれども、市民にとりまして、自分がどんな事業に参加したいかということを確認することにつきましては、いろいろな角度からの観点が必要かと思います。例えば高齢の場合であるとか、介護予防のためとか、そういう維持する目標を持って進めている事業ということですので、健康づくり課の事業、それから健康長寿課の事業、それぞれの市民が、自分がその事業を行おうとするとき、各関係課の事業を目的にその事業に参加するというような意思があるかと思います。そういう意味では、いろいろなところで選択肢が多いというようなことも一つあるかと思います。できるだけわかりやすいような形が必要であることは間違いないかと思いますので、検討をしてまいります。  以上です。 ○議長(鈴木正治君) 再質問ありますか。 8番、富田まゆみさん。 ◆8番(富田まゆみ君) 今、いろいろなところでやることで選択肢がふえる、それから、切り口がそれぞれ違うので、対象者の方が健康づくりの世代なのか、自分が介護予防が必要なのかというところで選べるということから考えると、分かれているということもいいのかもしれないのですが、本当にわかりやすい形での周知が必要だと思います。  続いて小項目 2番です。 ○議長(鈴木正治君) はい、お進みください。 ◆8番(富田まゆみ君) 今の 1番とちょっとかぶってくるところもあるんですけれども、先ほど市長のほうから、ウオーキングについては、スポーツ振興課健康づくり課のほうで行われているということで教えていただきましたが、ただウオーキングという形で一般市民が聞いたときに、どちらが自分に合っているのかということは、なかなかわかりにくいような気がするんです。  ですから、先ほどの 1番ともかかわってくるんですけれども、課の連携をしながら、それぞれどのくらいのレベルの、例えばウオーキングの強度だとかということを説明しながら、市民の皆さんが選択できるという、そういう形も必要だと思いますが、その辺についてはいかがでしょうか。 ○議長(鈴木正治君) 答弁願います。市長、松井三郎君。 ◎市長(松井三郎君) 議員の御指摘は、市民の目線に立って事業展開をしろと、多分そういうお話だろうと思います。行政側がいろいろな事業を生み出して、それを市民の皆さんに参加してくださいということでは、市民の中には戸惑う方がたくさんいるというふうなことだろうと思いますので、事業を予算化する等々の段階において、改めてもう一度、市民の立場に立って事業づくりを進めていくと、こういうことが大事だという御指摘だというふうに思いますので、 1つの部、例えば健康づくり課とか健康長寿課とか地域医療推進課というのは 1つの部でありますので、それは部長が本来、責任を持ってその重複等々をなくすことはできますが、他の部局と絡んでいるものについては、これは予算のときに総務部長が最初に査定をしますので、総務部の中でしっかりそこを市民目線でどうあるべきかと、どうするのがいいのかということも査定の段階でやっていく必要があるのかと。  私のところに回ってくる事業というのは、全部ではありませんので、もう先に決まっているものがありますけれども、きょうの議員の御指摘がありましたので、改めて市民の立場に立って、利用されやすい、利用してもらえるつくりになっているかということをしっかり検討したいと、こういうふうに思っております。 ○議長(鈴木正治君) 再質問ありますか。 8番、富田まゆみさん。 ◆8番(富田まゆみ君) ぜひ今おっしゃっていただいたように、市民の目線に立ったということで、事業の展開を進めていただけたらと思います。  ソーシャルウオーキングのほうも、最初、平成26年の 6月に行ったものが 3地区に広がり、それから今年度は合わせて 6地区に広がりを見せているということですので、そうした、まず第一歩を出すところは行政のほうに後押しをしていただいて、その後押しができた後は、各地区、市民の皆さんにそれぞれやっていただくような、そうした仕事の進め方をぜひ今後もやっていっていただきたいと思います。  続いて 3番に移ります。 ○議長(鈴木正治君) はい、お進みください。 ◆8番(富田まゆみ君) こちらのほうは、課を超えた効率のよい事業展開ということでお話をさせていただきまして、今、各課が 6つの分野に分かれたものをまとめて、プロジェクト委員会も参加しながら進めてくださっているということでしたけれども、私の今の構想というのは、健康長寿健康づくり地域医療スポーツ、いろいろな課を通して「健康」というキーワードでまとめることができるんではないかというふうに考えております。先ほども一番最初に申し上げましたように、国保のほうで70億円を超える支出がありますし、介護保険のほうも県下一高いような金額を市民の皆さんに負担をしていただいているという状況が続いておりましたので、そういうところをまず改善するためにも、健康というところをキーワードに置いた上で、各課の連携、そして組織の見直しについて考えていっていただきたいと思いますが、その辺についての御所見をお伺いいたします。 ○議長(鈴木正治君) 答弁願います。市長、松井三郎君。 ◎市長(松井三郎君) いろいろな課が当然、課を超えて協力して効率のよい事業展開を図るということを目指して進めている、とりわけ健康増進については、 1つの目標が決まっておりますので、そこに向けてそれぞれのセクションがそれをいかに広めていくかという観点で、一緒になって取り組みを進めてきております。  先ほども触れましたけれども、いろいろな代表者が集まって組織をする委員会をつくって、事業効果を高めるためにどうあるべきか検証をしている。その事務方は、今の健康福祉部内の健康づくり課健康長寿課地域医療推進課の 3課と、市民協働部スポーツ振興課、生涯学習協働推進課も事務局となっておりまして、さらに健康統括官を配置して、その者が取りまとめて 1つのものにしていくと、こういうことで今、進めております。なかなか縦割りはなくならないということがありますが、ただ、今回の健康増進の観点は、それでもかなりしっかり部局あるいは課を超えてみんなが一緒になっているような、そういう組織形態になっていますので、これと同じようなほかの部分についても、そういうふうになるように努力をしていかなければならない。  それから、何回も議員から介護保険料が県下一高いと言われていますが、当初予算でしっかり対応して、半分ぐらいの位置になっています。この高かった理由は、いろいろな介護施設、特養とかいろいろなサービス、きのうもちょっとお話ししましたけれども、サービスをしっかり提供するということになれば保険料は高くなると。ですから、保険料を低くするということで、介護保険の場合は、国保と違って一般財源をどんどん繰り入れるということはありませんので、いいサービスを提供すれば、介護保険料は高くと。ただ、 1番とか 2番ということは、大変市長としてもつらいわけでありますので、 4年ほど前に頑張って特養施設も整備を進めましたので、今は半分近くに下がったということですので、余りここを、前の段階の話を強調されるとちょっとつらいところがありますけれども、いずれにしろ、健康増進で介護のお世話にならない人たちがたくさんふえれば、必然的にさらに介護保険料も低減できるというふうに思っていますので、御指摘の点についても努力をしていきたいと思っております。 ○議長(鈴木正治君) 再質問ありますか。 8番、富田まゆみさん。 ◆8番(富田まゆみ君) ちょっと平成29年度までの金額のことを言い過ぎました。すみません。  今年度は、基金等の繰り入れによって今、11番目くらいのところまではもう来ているということで、今、市長がおっしゃったように、いろいろな施設が充実していたり、介護のついている方がいろいろなデイケアに行って参加できるというメリットも本当にたくさんあると思うんです。ただ、そこで、やはり皆さんが自主的に参加できる状態を保つことが大事で、それよりいわゆる介護度がどんどん進んでしまわないようにするということが私も第一だと思っておりますので、それを同じ目標を持って進めていただけたらと思います。  先ほどの事業体系につきましては、健康というキーワードをもとに、 1つの目標が決まっているので進めやすいということでしたので、健康統括官の存在もございますし、できるだけ市民の目線に立った、わかりやすい事業を今後も展開していただきたいと思います。  続いて、 (4)に進みます。 ○議長(鈴木正治君) はい、お進みください。 ◆8番(富田まゆみ君) こちらにつきましては、健康増進に関する年間のプログラムの御提案のほうをさせていただいて、検討していただけるということでしたので、ぜひそういう形で、市民も 4月に来て、年間のカレンダーがあるからといって、健康の事業を自分がカレンダーに一番先に入れられるように、ぜひつくっていただきたいと思います。  それから、今後は、ホームページ、それからチラシ、SNS等も使った発信もしてくださるということで、今、SNSつながりでなんですが、紙媒体、それからホームページ等でこういう講座がありますということで、いわゆる健康づくりをメーンにしたもの、介護をメーンにしたもの、もっとより運動したいといういろいろな区分けがあると思うんですが、スマートフォンも今とても普及が進んでいるので、例えばなんですが、自分の年代とか目標、目的などを入力すれば、市が行っている事業で自分に合った講座が紹介されるような何かアプリの開発とか、そういったものができれば、ちょっと入力しながら、これを今度、受けようかしらという形になるのではないかなと思います。そうしたアプリの開発などについては、いかがお考えでしょうか。 ○議長(鈴木正治君) 答弁願います。市長、松井三郎君。 ◎市長(松井三郎君) 行政運営においても、あらゆる分野でいろいろなITを活用するということが進んでいますし、さらに、市民の皆さんもどんどんスマートフォン等々の所有が進んできているわけでありますので、今おっしゃられたようなことについても、サービスをきちんと提供できる意味では、よりよいサービスにつながるというふうに思っていますので、今、多分そこまではいっていませんけれども、年齢と住所とどういうところがどうだというものがあれば、こういうものがいいですよというような発信ができれば大変いいなというふうに思っておりますので、ITの専門家も掛川市役所に来て、いろいろお知恵をいただくスタッフもいますので、ぜひしっかり検討してみたいというふうに、多分、もう 5年もたてばそうなりますね、今言われたように多分なるんだろうなと、そういうふうに思っていますので、担当の企画政策部長から一言。 ○議長(鈴木正治君) 鈴木企画政策部長。
    ◎理事兼企画政策部長(鈴木哲之君) 今、市販のアプリが相当多くあります。健康のアプリも見るといろいろあります。昨年、子供支援の関係で「かけっこ」というアプリを実証実験でつくりました。今は、もう少し広げていろいろな問い合わせ等に対応できないということで、IT政策課のほうで今検討しております。そういったものに健康のものを少し入れるとか、それを少し重要視して検討をするような形でしたいと思います。ありがとうございます。 ○議長(鈴木正治君) 再質問ありますか。 8番、富田まゆみさん。 ◆8番(富田まゆみ君)  5年後ぐらいにはできるというお話でしたが、きっともっと早くできると思います。その市販のアプリなんかを上手に使いながら、遠州で一番、静岡で一番だよというところでぜひ発信をしながら、掛川は、「健康・子育て日本一」とうたっている市でございますので、そちらのほうを進めてどんどん発信をしていただきたいと思います。  では、大項目 2に進みます。 ○議長(鈴木正治君) はい、お進みください。 ◆8番(富田まゆみ君) より効率的な健康増進プログラムについて。  「お達者市民」が多く集う掛川のまちをつくるため、本市では、各世代に応じた施策が行われています。生涯健康で生き生きと安心して暮らすためには、健康意識を高め、それを実践して習慣化し、生きがいを持って生活することが重要であると考えます。  特に、加齢による心身の活力や筋力、認知機能、社会とのつながりなどが低下した「フレイル」、いわゆる虚弱の状態にならないように、また、フレイルの大きな原因の一つとなる、加齢による筋肉量が減少した「サルコペニア」の状態にならないように、予防的な健康増進プログラムの作成・実施が大切であると考えます。介護状態にならないような働きかけ、その取り組みに先行投資をすることが必要ではないかと考えます。  そこで、以下の点について伺います。  小項目 1点目、本市では、各世代に応じた健康教育・実践の取り組みを行っていますが、その際、効果検証は一緒に行われているのでしょうか、お伺いいたします。 ○議長(鈴木正治君) 答弁願います。市長、松井三郎君。 ◎市長(松井三郎君) 健康教育・実践の取り組みを行った際の効果検証についてでありますが、健康教育などの講座を行った際には、毎回、講座の終了時に参加者へアンケートを実施しております。講座の理解度や個人が今後の生活に役立てていけるかなど、効果を検証しているところであります。  また、平成25年度から、働き盛り世代を対象に始めた事業所向け出前健康教室では、年々参加する事業所数が増加するとともに、事業者自体が健康づくり実践事業所に認定され、優良企業となっていくなど相乗効果があらわれております。  今後は、経年的に健診結果の動向なども確認し、健康増進に向けさらに進めていきたいというふうに思っております。 ○議長(鈴木正治君) 再質問ありますか。 8番、富田まゆみさん。 ◆8番(富田まゆみ君) 今、講座の後には毎回、終了時にアンケートをとっているということで、講座の前、そしてその終了時だけでなく、習慣化するためには、その終了してすぐではなく、例えば 3カ月後とか半年後に、前回受けた講座によって、あなたは自分が健康について習ったように講座の内容を継続実施することができていますかと、これがとても大事なポイントでないかと思います。  そうした言葉、今、市民の皆さんの実施状況を聞くとともに、もう一つ大事なポイントが、例えば運動教室などであれば、教室の前と後に筋力の測定だとか体脂肪の測定だとか、そういったことも実施することによって意識がどんどん高まって、御本人が 1人でも取り組まなければいけないという意識づけができていくと思うんです。そういった点についての御所見を伺います。 ○議長(鈴木正治君) 答弁願います。市長、松井三郎君。 ◎市長(松井三郎君) 本来、講座・研修を受けていただくということについては、今、議員がおっしゃられたような事前と講座が終わったときだけでなく、継続的にいろいろな追跡的な調査が必要であると。そういうことによって、講座を受けた効果がより上がると、こういうことだろうというふうに思います。  私、人間ドックを受けると再検診という結果が出まして、そうすると、大体少し腹回りが大き過ぎるというふうなことで、中東遠総合医療センターから 2カ月に 1回ぐらい状況はどうだという報告が求められるんですね。というようなことまでしっかりやっていかないと、いろいろな健康教育の取り組みの効果がある意味では上がらないのではないかということだというふうに思います。  なかなかそこまで職員対応ができるかどうかもありますけれども、自主的に報告をしてもらうということであれば、市民の協力をいただきながらやれるのではないかなというふうにも思いますので、これについても担当部長からお答えを申し上げます。 ○議長(鈴木正治君) 答弁願います。深谷健康福祉部長。 ◎健康福祉部長深谷富彦君) アンケートの関係で、 1つ具体的に紹介させていただきますけれども、昨年まで健康はなまる講座というのをやっておりまして、保健委員健康づくり食生活推進協議会の委員が共同で、地域の皆さんに減塩でありますとか運動の講座を行うわけですけれども、本当にそのときの満足度というのは、「大変満足」というのが43.5%、「満足」とされている人が52%という、非常に満足度が高くて、「運動を取り入れたいと思った」という人が75%とか、そういう調査を行っておりますので、本当に次へつなげるためのアンケートということで利用させていただいております。  それから、先ほど少し追跡調査の話が市長のほうからありましたが、これは、具体的に国保の関係ですと、特定健診で要受診とか、そうなった方については、引き続き追跡をして、健診をしたり、健康指導をしたりというようなことを進めているところです。  以上でございます。 ○議長(鈴木正治君) 再質問ありますか。 8番、富田まゆみさん。 ◆8番(富田まゆみ君) 今、追跡調査につきまして、満足度が非常に高く、運動についても取り組んでいきたいというアンケートの結果をいただいているということで、非常に次につながるいい結果ではないかなというふうに思いました。  先ほど、ちょうどアプリの開発のことをお話ししたんですけれども、郵送によって例えばアンケート用紙を送って、また回収というと、そこで手間も費用もかかりますので、そうしたときには、アプリでもいいんですが、それこそメールでもいいと思うのです。 3カ月後、半年後に効果検証になるようなアンケートというのをお送りして、それを送り返していただければ、さらに市民の皆さんが、例えば今、市長がおっしゃったみたいに、健診後に 2カ月ごとにどうですかというのが紙で送られてくるのと同じような効果で意識づけができると思いますので、職員の皆さんの負担を軽減するためにも、ぜひそういうところでは、ITを駆使して上手に効果検証などを行っていただきたいと思います。  それから、先ほど市長のほうから、効果検証のところで、働き盛り世代に平成25年から事業所向けの健康教室が行われているということで、それを実施したことによって、さらに事業所が自分のところで健康についていろいろ研究したりとか、自社の中で講座を開いたりとかということも私も聞いております。そうした働きかけを少しでも多く取り組んでいって、実践事業所をふやしていっていただけたら、働き盛り世代の方の健康も守っていけると思いますので、そちらのほうにつきましても力を入れていただきたいと思います。よろしくお願いします。 ○議長(鈴木正治君) 答弁はいいですか。 ◆8番(富田まゆみ君) いいです。では、 2番に入ります。 ○議長(鈴木正治君) はい、お進みください。 ◆8番(富田まゆみ君) 健康増進のためのプログラムは、単発的な活動では、心身に及ぼす効果はほとんど期待することができません。特に食事や運動については、意識づけ、実践体験、継続的な実施と習慣化を促す事業が大切であると考えます。  本市において、そうした目的・効果を狙った段階的な取り組み・働きかけが行われていますでしょうか、お伺いいたします。 ○議長(鈴木正治君) 答弁願います。市長、松井三郎君。 ◎市長(松井三郎君) 担当部長からお答えいたします。 ○議長(鈴木正治君) 答弁願います。深谷健康福祉部長。 ◎健康福祉部長深谷富彦君) 食事や運動についての意識づけ・実践体験等の取り組み・働きかけについてでございますけれども、食事に関しましては、毎年、食育セミナーを年 9回コースで実施しており、修了者は、健康づくり食生活推進協議会に入会することができます。食育について学んだ知識を生かし、自分の身近な方から地域まで、食を通しての健康づくりを推進する活動は、重要な市民活動であると考えております。  また、運動については、高齢者を対象とした、自立体力測定と自立体力トレーニングを取り入れた「プラチナ世代の若返り講座」の受講者たちが、引き続き、今度は自主的に「がんばれ筋ちゃん体操」に参加をしていただいております。  さらに、認知症予防の効果が見込まれる、これは一昨日、寺田議員にもお答えしましたけれども、「スクエアステップ」を取り入れた教室の受講者は、その後、「スマイルステップ」を年間通して参加していただいており、今後も運動の習慣化が継続できるよう支援をしてまいります。  以上でございます。 ○議長(鈴木正治君) 再質問ありますか。 8番、富田まゆみさん。 ◆8番(富田まゆみ君) 食事について食育セミナーを 9回受講し、その後、健康づくり食生活推進協議会の委員として地元で活躍できるということは、非常にいいことだと思います。そうしたところから、市民の意識も上がっていきますし、その御本人も、社会参加の意味で非常に健康の意識、そして意欲も高まっていくと思いますので、その活動は今後もぜひ続けていっていただきたいと思います。  それから、運動につきましては、プラチナ世代を対象とした講座から筋ちゃん体操を自主的にやるということで、そちらのほうも、自主グループの活動がされているということでした。一昨日の寺田議員のいわゆる認知症と脳活のところで、そちらの受講者の回答がありました。その回答で、健やかステップのところでは延べ人数で 747人、スマイルステップでは延べでは 1,055人が受講したということでお答えをしていらっしゃいましたけれども、そちらのほうを細かく見ていきますと、 1年間の中で健やかステップは12回の講座があって、各78人が12回の講座を受けていて、延べにならすと 747人ということでした。脳トレのほうにつきましては、75人の方が15回、それが延べで 1,055人ということで、あと筋ちゃん体操のところは65人の方が18回、延べでは 606人ということで、延べ人数にすると非常に多くの方が受講しているような印象を受けるのですが、実際には 100人に満たない方が継続して受けているだけという、ちょっと逆のとり方をすると、そこにはちょっと問題があるんではないかなというふうに今、感じたんですけれども、そちらについてはどのようにお考えでしょうか。 ○議長(鈴木正治君) 答弁願います。深谷健康福祉部長。 ◎健康福祉部長深谷富彦君) 議員のおっしゃるとおり、延べ人数でいくと少し多く見えますけれども、実人数でいくと少しというようなお話ですけれども、少しずつ地域のほうに浸透されるということで、この活動が展開されて地域のほうに入っていくようなことで、指導者とか運動が広まるような形で進めていきたいというふうに思っております。  以上です。 ○議長(鈴木正治君) 再質問ありますか。 8番、富田まゆみさん。 ◆8番(富田まゆみ君) では、そういう形で一気に 1,000人、 2,000人というのはもちろん無理だと思いますので、少しずつその輪を広げていっていただいて、参加者をふやし、やっていっていただきたいと思います。  続いて、小項目の 3番に移らせてください。 ○議長(鈴木正治君) はい、お進みください。 ◆8番(富田まゆみ君) 生涯を通じた健康のためには、食育、運動、社会参加に加えて健康診断が大切だということで、掛川では 4本柱で進めております。そうした健康増進プログラムにつきましては、自主的な市民活動としての体制づくりを促すことで、地域の人材活用や生きがいを生む、市民参加型のプロジェクトとなり得ると考えられます。  先ほど、先に健康福祉部長のほうからお答えをいただきましたけれども、そうしたもともと自分は受講者であった方が、次は自分が指導する側に立ってプロジェクトを進める、それこそ市民総ぐるみで健康を支える一つであるというふうに思いますが、こうした活動の進め方については、市ではどのようなサポートをされているんでしょうか、お伺いします。 ○議長(鈴木正治君) 答弁願います。市長、松井三郎君。 ◎市長(松井三郎君) 市民参加型のプロジェクトとなる方法を進める方針についてでありますが、第 2次健康増進計画と第 3次食育推進計画を一体化した「かけがわ生涯お達者市民推進プラン」は、生涯お達者市民の大勢いるまちをめざして、健康で生きがいを持って暮らしていると思う市民を増やすことを目標としております。  人生 100年時代を健康に過ごせるよう、健康寿命の延伸を目的に、市民一人一人が健康意識を高める市民主体の健康づくりの実践と、地域全体で健康づくりを支援するみんなの力による健康づくりの支援、この両面の取り組みにより、一人一人の健康の実現ができると考えております。  議員の今、御提案・御指摘がありましたように、 1人の受講生がそれをマスターして、今度は指導者になっていくというようなことがどんどん進んでいけば、この健康づくり等々の輪がさらに膨らんでいく、そういう意味では、地域のリーダー的な人をいろいろ養成する事業を展開していきますが、なかなか 1回受講した方が次のステップにいくというところまで、実情としては十分進んでいないようにも思います。可能な限り、何回か受講した方が次のステップにいくということが大きな輪に広がっていくというふうに思います。先ほど申し上げましたが、市民主体でやってもらうということと、地域のみんなでやってもらうということ、あわせてそういうふうに受けた人たちがみずから指導者にもなってその輪を広げていくと、こういう取り組みが大切だというふうに思っておりますので、そういう工夫もいろいろしていますけれども、多分、現実的に十分ではないという御指摘だろうというふうに思いますので、しっかり検討をしていきたいというふうに思います。  既にシニアクラブとかまちづくり協議会、企業、保健活動推進委員、健康づくり食生活推進協議会、市民団体などが主体性を持って活動をしっかり展開していくということでありますが、そういうクラブの中のリーダー的な人をどんどん育てていくということも一つの方法だというふうに思っています。御提案いただいたことを十分踏まえて、検討していきたいと思っております。 ○議長(鈴木正治君) 再質問ありますか。 8番、富田まゆみさん。 ◆8番(富田まゆみ君) 今、市民主体、それから地域全体、みんなの力による健康増進、とてもいいお言葉をいただきました。まさしくこれは、協働によるまちづくりにつながるキーポイントだと思います。  ただ、 1つ、 1回受講した方がすぐにリーダーになっていくというのは難しいというお話でしたので、私もそう思います。ちょっとそうした事例がありますので、 2つほど紹介させていただきます。  磐田市では、市民参加型の事業が活発に行われておりまして、高知県発祥の「いきいき百歳体操」というのがあります。  こちらは、自主運営の形で地域の方なら誰でも入れる教室で、ことしの 4月には74の団体がその事業を行っておりまして、合計で 1,200名の方が参加されています。こちらの教室は、歩いていける場所、「近くで みんなと 効果ある」というのをキャッチフレーズに、仲間みんなで週 1回、定期的にずっと行っているそうです。 1,200人の方が市内のあちこちで毎週 1回、定期的にやっている。それが続いている要因というのが、そちらは市がつくったDVDを見ながら、みんなが簡単に運動をしているということです。ですから、何か難しいものを覚えなければ教えられないというのではなくて、DVDを流すセットさえあれば、指導する側の人が始めますよと、注意点だけは説明してやるということでできるような形になっております。こうした活動が地域の高齢者のサロンとのタイアップもあって、参加者の社会参加を促す一つにもなっているそうです。そして、さっき申し上げましたように、教室の前後で筋力を初めとした健康測定も実施していて、そうした測定結果がさらに受講者の意識を高める一つになっているということでした。  もう一つは、茅ヶ崎市において、フレイル予防を前面に押し出した市民の手による健康講座が数多く実施されています。  食事、運動、社会参加について、フレイルチェックを行った上で、参加者のレベルに応じた運動中心の講座や、体力の衰えを感じている方向けの軽い運動の講座など、対象者に合った事業が実施されているということです。こちらのほうも、どの講座も指導しているのはボランティアの市民による自主運営ということになっております。  こうした健康増進のためには、やはり市民の参加が非常に大事だと思いますので、市民活動の一環として進めていっていただきたいと思いますが、市長のお考えはいかがでしょうか。 ○議長(鈴木正治君) 答弁願います。市長、松井三郎君。 ◎市長(松井三郎君) 掛川市でもいろいろな取り組みをされていると思います。朝、いろいろな方が集まってラジオ体操をするとか、いろいろな活動はしておりますので、さらにその輪を大きくしていく必要があろうかと。先ほどもお話しをしましたけれども、市民主体による健康づくり、ただ、市民だけに全部お任せするということではなく、御指摘のあったDVDを提供するとか、いろいろな知恵と工夫を少し市民の皆さんに提供して、より参加しやすい工夫というのは必要だと。協働のまちづくりは、行政と市民が一緒になって、だんだんやはり市民の皆さんが自立というか、市民の皆さんが主体的になっていくような、そういう工夫・取り組みというのは、これから必要になるだろうなというふうにも思います。  いずれにしろ、楽しみながら健康を維持するということが大切でありますので、多くの人が参加をしていただけるような工夫は、行政としても市民の皆さんと一緒に、あるいはまちづくり協議会と一緒になって取り組んでいかなければいけない課題だというふうに思っております。 ○議長(鈴木正治君) 残り時間 2分17秒です。再質問ありますか。 8番、富田まゆみさん。 ◆8番(富田まゆみ君) 今あるものを利用するということで、掛川市歌にスポーツ推進委員の方が振りをつけたような体操もございますので、今あるものを上手に使った形で、ボランティアの養成を積極的に進めながら、市民活動の輪を広げていっていただきたいと思います。   4番に移ります。 ○議長(鈴木正治君) はい、お進みください。 ◆8番(富田まゆみ君) 本市では、今年度から健康マイレージ制度を実施することになりました。こちらのほうは、平成22年から掛川市の体育協会が健康マイレージ地域通貨「いーさ」として実施していたものの検証と評価というのを行った上で実施されているのか、それから、このマイレージ制度をどのような形で実施していくのかについてお伺いいたします。 ○議長(鈴木正治君) 答弁願います。市長、松井三郎君。 ◎市長(松井三郎君) 部長のほうからお答えをします。 ○議長(鈴木正治君) 答弁願います。深谷健康福祉部長。 ◎健康福祉部長深谷富彦君) 健康マイレージ制度の導入についてでございます。  地域通貨「いーさ」の検証を踏まえまして、市民が参加しやすい制度を考えてまいりました。健康マイレージ制度の導入に当たっては、「かけがわ生涯お達者市民推進プロジェクト」の総合施策の一環として実施し、市民総参加の健康づくりを促進するため、地域や企業等と協働で取り組み、周知活動に努めてまいります。  本年 7月から実施を予定しております「きんじろうくん『積小為大』健康マイレージ事業」の目的は、自分の健康づくり活動への動機づけであります。健康づくりのために自分が取り組む内容を目標設定して、ポイントをため応募すると、かけがわ健康応援店の食事券やさんりーな・し〜すぽ回数券など、特典が手に入る制度といたしました。  以上でございます。 ○議長(鈴木正治君) 再質問ありますか。 8番、富田まゆみさん。 ◆8番(富田まゆみ君)  5番に移ります。 ○議長(鈴木正治君) はい、お進みください。 ◆8番(富田まゆみ君) 袋井市において実施されているマイレージ・ポイント制は、多くの市民が参加し、社会に貢献するなど、市内循環の観点からもとてもよい方式と思いますけれども、そちらについての所見をお伺いいたします。 ○議長(鈴木正治君) 答弁願います。市長、松井三郎君。 ◎市長(松井三郎君) マイレージ・ポイント制に関する見解ということでありますが、袋井市の話ということでありますが、袋井市では、健康マイレージ制度の取り組みを早くから実施しており、ポイントは市営駐車場の駐車券などに交換する方法が最も多かったようであります。年間の実施者は、当初の約 1,000人から、10年間で 2,000人にふえたということでありますが、近年は参加者が固定されており、昨年度は一時休止したと、こういうことでありますが、袋井市として事業を見直した上で、また今年度から再開すると、こういうことのようであります。  袋井市の取り組みは、ウオーキングなどの健康づくりを実施することにより、取得したポイントを交換することで社会貢献につながるものであると思いますが、掛川市においては、初めての取り組みであり、今回は市民が取り組みやすい健康づくり活動への動機づけという事業を考えております。   7月 1日から実施するということで予定をしておりますけれども、本来ですと、何か市民が違った形で社会貢献をしてくれたと、それに対する恩典を、民間がやる分には直接でもいいわけですけれども、行政がやる場合には、そういう形のほうが多分、理想ではあるというふうに思いますが、これだけ健康問題が重要な課題でありますので、直接自分自身、市民自身が健康に対する意識をしっかり持って何かに取り組んでくれると、そのときに、このマイレージ制度を使いますと、こういう形であります。直接的で御批判があろう方もいるかもしれませんけれども、何しろ掛川市民がみずから健康で長生きをしようと、こういう気持ちを持っていただくための今回のマイレージ・ポイント制度だということと、その恩典を使うときには、健康応援店とか、いろいろなそういう活動もしてくれるところがその恩典を受けて、ある意味では事業活動等ができる、し〜すぽのプールを利用するというのもその一つでありますけれども、ほかの団体がそれによって利益を上げるという、そういうことにつながっているということでありますので、これを積極的に広めて、それぞれの方が健康になるように、運動もしっかりしてメタボという人が掛川には余りいませんと言えるようなことになれば大変いいと、そういう制度を 7月 1日からスタートさせていきたい、こういうことでございます。 ○議長(鈴木正治君) 再質問ありますか。 8番、富田まゆみさん。 ◆8番(富田まゆみ君) 健康マイレージ制度は、本当に市民の健康への意識向上が第一だと思います。そして、今、市長がおっしゃったように、ポイントが二次的にほかのいろいろなお店で使われれば、市内循環も行われると思います。まず 1つは、自分自身への、平たく言えば御褒美みたいなもので、もう 1つは、行く行くは、例えば自分がためたマイレージのポイントを小・中学校や幼稚園にベルマークみたいな形で寄附するというような形もとれるのではないか、社会の役に立つということで人を動かすきっかけにもなると思いますので、ぜひ今後考えていっていただきたいと思います。  生涯を通した健康づくりは、市民一人一人の大きな課題であり願いであります。市民が生涯を通して健康で生きがいを持ち、安心して充実した生活を送るためには、個人、地域、職場において健康づくり活動が日常生活に定着し、継続されることが第一だと思います。人生 100年時代を自分らしく生き抜けるように、これからもみんなで支援していきたいと思います。  以上です。 ○議長(鈴木正治君) 以上で 8番、富田まゆみさんの質問は終わりました。  この際、しばらく休憩とします。                 午前10時12分 休憩                 午前10時25分 開議 ○議長(鈴木正治君) 休憩前に引き続き会議を開きます。  一般質問を継続します。                20番 鷲山喜久君の一般質問
    ○議長(鈴木正治君) 20番、鷲山喜久君の発言を許します。御登壇ください。                〔20番 鷲山喜久君 登壇〕 ◆20番(鷲山喜久君) 昨夜、真夜中に二宮金次郎さんから私の耳元にお告げがありました。その内容は、第 1に、議会の品位を重んじること、第 2に、質問は、年長のゆえをもって格調高く、味を出すこと、第 3、松井市長に、御答弁は傍聴者の皆さんにわかりやすい言葉で明確にすることをお伝えすること、以上 3点を報告いたします。  傍聴者の皆さん、天候のすぐれない中、議場にお出かけいただきまして、まことにありがとうございます。また、本質問に先立ち、山本裕三議員には、取り次ぎ等ありがとうございました。また、福祉課、地域医療推進課、議会事務局調整官及び学校教育課と市内22校の校長先生に質問の準備資料、あるいは生の声をお聞かせいただき、本当にありがとうございました。  それでは、通告に従って一般質問を始めます。  一昨日、山本議員が中東遠地域障がい者歯科診療の今後に関して質問を行いました。市長の御答弁内容は、おおむね「中東遠地域に 5市 1町(掛川市、菊川市、御前崎市、袋井市、磐田市、森町)の行政、歯科医師会、議員等が協力をして、障がい児・者専門の安心して診療ができ、また開業医が研修する場所の拠点が必要である。お金の負担についてはハードルが高いが、来年度予算編成までは 3カ月あるので検討する。」とのことでした。松井市長、この御答弁内容で間違いありませんか。  そもそも中東遠総合医療センターにおける障がい児・者の歯科外来診療とは何かというと、月 2回、年間24回、岐阜朝日大学の玄先生が来て、開業医のところに来ている患者さんを開業医が中東遠総合医療センター内で治療をしながら、玄先生のもとで研修を行っているとのことです。ただ、健常者との違いは、治療のときに自分の意思を十分に伝えることができないこと。また、待合室から歯科の診療台に行くときに、気持ちの不安が高まって行けない。あるいは車椅子から抱き抱えて診療台に移して、そして治療においては、長時間口をあけているだけでチアノーゼ数値が上がり、死に至る場合もあります。それが障がいです。   6月14日、どのように治療されているか、見学をしました。一口に言って、大変なことだと思った次第です。当日は歯科医師や助手の皆さんで12人が二手に分かれて治療を行っていました。  見学後、市議会議員の山本裕三議員、松本均議員、そして私の 3議員と県、袋井市、掛川市、中東遠総合医療センター地域連携室も入って全部で12人ぐらいでした。それぞれの立場で御発言がありました。皆さんが歯科医師の熱意を感じ、また障がい児・者の治療の必要性を考えたとき、継続することが大事であるとの発言がありました。私は、この中で県の発言が気になりました。それは、「中東遠だけをよくするわけにはいかない」との発言です。また、「志太、榛原の医師が中東遠総合医療センターに来られるか」との発言もありました。要は、県として平成27年から平成29年まで特殊歯科診療連携推進事業として 3年間の約束事業で、再開はできない。新しい方策はないだろうかということです。費用は、年間約 240万円程度です。本年は、掛川市はこのうち80万円の負担で、残りをほかの 4市 1町が負担をしています。平成29年度末までで県は補助を終了し、本年は臨時的緊急対応を図りました。平成31年度以後について、松井市長の御所見をお伺いいたします。   (1)よい病院とは、患者さんが治療に満足をして完治することです。そして、社会福祉の増進を図ることです。中東遠総合医療センター内に障がい児・者の歯科外来がなぜできなかったのか伺います。   (2)この事業は、小笠掛川歯科医師会、磐周歯科医師会、 5市 1町、県、最後に中東遠総合医療センターの理解と協力援助が何よりも必要です。松井市長、改めて平成31年度以降、中東遠総合医療センター内での障がい児・者の歯科外来診療の継続を考えているか、お伺いをいたします。   (3)本年 4月、中東遠障がい者歯科医療研究会設立総会が開かれました。この会の目的は、中東遠総合医療センター歯科口腔外科外来内で実施する障がい者歯科診療研修において、専門性に特化された技術向上のための基本的知識や診療技術等を習得し、適切な医療を地域住民に提供することを目的にすると規約に示されています。したがって、この会の強化と診療継続のために、掛川市として県に対して要望を行う必要性があると考えます。松井市長の御所見を伺います。   (4)この研究会の医師は、 5市 1町で36名の歯科医師がお名前を連ねています。医師会員の内訳は、掛川市17、菊川市 6、御前崎市 2、磐田市 8、袋井市 2、森町 1、計36名です。この皆さんは、積極的に取り組んでいただいていますが、現実的な問題として、報酬が少ないからとして二の足を踏んでいる場合があります。そこで、市として援助・支援がもっと必要と考えるが、いかがか伺います。  ちなみに、県は、昨年度までは技術や知識の指導を受ける側だからとの考えで、報酬については抑えていたようです。  以上で大項目 1番の質問を終わります。 ○議長(鈴木正治君) 答弁願います。市長、松井三郎君。                〔市長 松井三郎君 登壇〕 ◎市長(松井三郎君) 鷲山議員の御質問にお答えをいたします。  初めに、中東遠総合医療センターでの障がい者歯科外来についてでありますが、障がい者歯科外来の設置につきましては、中東遠総合医療センター開院前の医療機能懇話会においていろいろ議論をされました。その結果、地域完結型医療体制の整備を進めるため、中東遠総合医療センターは、高度な治療や検査が必要とされた場合に 2次医療を中心に取り扱うこととなり、障がい者歯科外来の設置はしないという結論であります。口腔外科がありますので、歯科治療でそういう意味で非常に高度な歯科診療・治療が必要だという場合には、当然、中東遠総合医療センターの口腔外科で治療をするということでありますが、一般の虫歯とかいろいろなものについては開業医にやっていただくと、こういう懇話会の決定で、そういう意味での外来を置かないという結論に至ったということであります。  次に、障がい児・者の歯科外来診療の継続についてでありますが、山本裕三議員の一般質問でも回答させていただきましたが、私は、障がい児・者の歯科診療・治療については、やはり浜松市とか静岡市にあるような、そういう専門的に診療する機関が必要だというふうに思っております。しかし、すぐにできるという話ではもちろんありません。そのためには、県や歯科医師会、多くの関係機関とも協議が必要となるということであります。  現在実施している障がい者歯科診療を継続できる方法については、県、中東遠総合医療センター、歯科医師会、中東遠 5市 1町で検討しておりますが、現在実施している歯科診療については、考え方が障がい児・者の皆さんの歯科診療が開業医でもできるように研修をしますと、そのために朝日大学の専門の先生に来てもらって、これは歯科の開業医にいろいろ研修指導をするための事業が 3年間続いていると。 3年間で昨年打ち切りになったと、ことしは、県は補助しませんということでありました。そういう意味で、昨年度、それは困りますということで、県にいろいろお願いしたわけでありますけれども、結果としては、補助金がなくなりましたので、 5市 1町でいろいろ負担をしながら今年度については継続をすると。趣旨は、先ほど申し上げましたように、開業医がしっかり研修をそこでしてもらって、自分の診療所で障がいのある皆さんの治療ができるようするというのが大前提、趣旨だということであります。  それから、県に対しての要望についてでありますが、掛川市は、昨年度、県市長会に障がい者歯科医療の体制整備について、協議事項として提出しました。それにより、県市長会から県に「障がい者歯科診療における新たな支援策の創出について」の要望書が提出されました。平成30年度においては、県の予算に関する要望書も提出しており、掛川市としては、県に対し、中東遠医療圏域において障がい者歯科診療を実施する新たな制度の構築を要望しています。  それから、 4つ目でありますけれども、歯科医師への市の援助についてでありますが、現在、 5市 1町では、障がい者歯科診療を継続するため、事業費を支援しております。今後も関係機関と協議し、引き続き診療の継続ができるよう努めてまいりたいというふうに思います。  今、中東遠総合医療センターでやられていることについては、先ほど来申し上げましたように歯科の開業医の研修だということで、中東遠総合医療センターはそこの場所をお貸ししていますと、こういうことで、お借りしてそれぞれ小笠掛川歯科医師会、それから磐周歯科医師会、それから市町も金銭的に負担をしてやられているということでありますので、そういう意味ではなく、中東遠総合医療センターが障がい児・者の皆さんの歯科診療をする拠点になるように考えるのか、あるいはほかに考えるのかという、そういう考えをやはり 5市 1町、県も含めて、それから中東遠総合医療センターだけでなく、磐田病院はやられているわけでありますので、そういうところと一緒になって、将来の歯科診療のあり方をやはり改めてもう一度しっかりしなければいけないというふうに思っています。  それと、今、やられているのが実質的には開業歯科医の研修ということでありますけれども、でも、実態はそうではないと。少し重い方の診療については、中東遠総合医療センターを借りて、何かあったときはすぐ救急対応ができるよう、スペースが広いとか、機材が整っているとかということで中東遠総合医療センターを使わせてもらっていますので、そういう形で改めて、 5市 1町でそういう方向で何年か継続してやるような、そういうお願いを中東遠総合医療センターにしていくか、いろいろな課題がありますから、いずれにしろ、対症療法は当然やらなければいけないというふうに思っています。この間、この中東遠総合医療センターの研修の中で、 2名の認定医がもう育っておりますので、ある意味ではそういう拠点がつくられれば、そういう人たちがそこで対応してくれると、こういう形の議論をしっかりしなければいけないと思っております。  前回の質問のときに、山本議員から、市長、あなたがリーダーシップでどんどんやれというお話もありました。なかなか大変ではありますけれども、私は、障がい者の皆さんの歯科治療がしっかりできるような体制をやはりとっていく必要があるというふうに思っていますので、そういうことについても、しっかり努力をしていきたいというふうに思っております。  以上であります。 ○議長(鈴木正治君) 第 1項目について再質問ありますか。小項目の番号を述べてから発言するようお願いいたします。20番、鷲山喜久君。 ◆20番(鷲山喜久君) 大きい 1番の (1)は、懇話会のほうで置かないと決まったというようなことで、本当にいい病院をつくるという立場で中東遠総合医療センターはスタートしたわけです。本当にいい病院だったのかどうなのか、このことをやはり考えていく必要があるんじゃないかというように思います。 (1)については答弁は結構です。   (2)のほうに移ります。  市長は、開業医が診療ができるように中東遠総合医療センターで研修をするということで、そのとおり動いているわけですが、掛川市の先生が16人いらっしゃって、その中で資格を取っている方は、まだ掛川市の場合はいなくて、御前崎市と磐田市だったか、そういう先生がふえるといいわけですが、中東遠総合医療センターで研修が十分できていると、これからもやっていかなければならないと、そうした資格を持った先生をふやすというようなことについて、また研修が十分されているかどうかということをお伺いいたします。 ○議長(鈴木正治君) 答弁願います。市長、松井三郎君。 ◎市長(松井三郎君) 県の補助事業が 3年間続けられたのは、まさにそういう研修をして開業医が自分の診療所で障がい児・者の歯の治療ができるような研修をしてもらうと、そのために 3年間補助金を出すと。県のほうは 3年間で成果が上がったのでいいではないかということだというふうなそういう感じでありました。それは、認定医も 2人誕生しましたし、そういう意味では、一定の成果は上がったのではないかなということでありますが、それとは別に、いろいろなお話を聞くと、診療所で障がい者の皆さんの診療ができないものだから、中東遠総合医療センターで、ある意味では研修等を名目にして財源調達をして、行っていることが続いているので、掛川市長としては、そうではなくて、もうそういう病院が必要であるとするならば、障がい者の歯科診療がしっかりできるような拠点を整備して、それは開業医の認定医が来てやってもらうということも当然あり得る話ですけれども、そういうものをつくっていくということでないと、何となく便法は研修ということでありますが、実態はそうではなくて、患者さんを診てくれるところがないものだから、あの場を借りてやっているというようなことでは、ここ二、三年はそれでもいいかもしれませんけれども、長期でずっとそういうことというのはできないのではないかなという思いがあります。ハードルはすごく高いわけですけれども、そういう方向でやはり議論をこれから進めていく必要が、私はあるというふうに思っております。  中東遠総合医療センターでやっている研修の 3年間については一定の評価はしておりますので、県が 3年、 4年、少なくとも 5年ぐらい継続して支援をしていただければありがたかったなというふうに思っております。 ○議長(鈴木正治君) 再質問ありますか。20番、鷲山喜久君。 ◆20番(鷲山喜久君) 市長、ごらんのとおり、きょうは本当に困ったということで、傍聴者の皆さんも大勢お見えになっております。ことしの 1月22日には要望書を出して、あるいは、その前では平成28年の10月にも要望書を出して、そういう皆さんの声をしっかりと受けとめていく、そういう決意は当然あろうかと思います。  そういう中で、やはり 5市 1町がまとまっていくということが、どうしても前へ進めるためには必要であると。そういう中で、やはり私は、掛川市の役割、これは市長に責任があるのではないかと、山本議員もおっしゃいましたけれども、私もそこは同感でございます。そういった点で決意を、あるいは考え方をお示ししていただきたいと思います。 ○議長(鈴木正治君)  2番の質問ですか。 ◆20番(鷲山喜久君) そうです、 2番。 ○議長(鈴木正治君) 答弁願います。市長、松井三郎君。 ◎市長(松井三郎君) 昨年、ことしから県の補助がなくなるということで、県とも、あるいはこの中東遠のまとめ役も掛川市長がしたわけです。これは、最初の段階で小笠掛川歯科医師会が陳情要請に来られたということでありました。私もそういう意味では、小笠掛川の障がいのある方がそこで診療を受けるというふうに思っておりましたら、調べてみましたらそうでなくて、袋井市も磐田市も森町も、森町はほとんどいませんですけれども、来て治療を受けていると、こういうことでありましたので、やはりそれであるならば、当然、中東遠の 5市 1町で障がいのある皆さんの歯科診療がしっかりできるような体制をつくらなければいけないということで、当面の対症療法としては、県に補助金を少し延ばしてくださいという要請をしたと。市長会でも発言をしましたけれども、大体言い出しっぺのところにみんな期待を寄せて、あなたがやれということになりますので、実質的には私がこれからのことについても、ある意味では先頭といいますか、しっかり説明をして前に進むような努力はしなければいけないと。  もう一つは、中東遠総合医療センターが掛川にあるということも、私が最初に動いた理由の一つでありますので、先ほどちょっと触れましたけれども、まだ中東遠総合医療センターにも 5市 1町にも、何も歯科診療の拠点の話とか、中東遠総合医療センターをそういうものにしたらどうだとか、一切してありません。この御質問があったので、少しほかの市町からするとフライング的な発言かなとも思いますが、そういうことを理解していただければ、私が前に進んで、この障がい者歯科診療についてしっかり取り組んでいるということだという理解をしていただきたいと思います。 ○議長(鈴木正治君) 再質問ありますか。20番、鷲山喜久君。 ◆20番(鷲山喜久君) 要望書は、掛川市へ 1月22日に提出しましたけれども、皆さんの団体は、お住まいの掛川市を除くと 4市 1町、ここに各団体ごと提出されているということで、松井市長の背中を一生懸命押しているんです。押しています。  ですから、この (3)のほうへ移っていますけれども、県に対してそういうように松井市長を皆さんは押しているものですから、具体的に何か当面、日程的なこと、あるいは関係課の話し合い等、 5市 1町でなされる予定があるかどうか、そうした会議の見通しはどうかお伺いします。 ○議長(鈴木正治君) 答弁願います。市長、松井三郎君。 ◎市長(松井三郎君) 各歯科医師会から各首長宛てに陳情要請をしたのは、私から小笠掛川歯科医師会にお願いをして、ほかの歯科医師会からも出してくださいと、そういうお願いを私のほうからした結果が今のようになったということでありますので、そういう意味では、歯科医師会がそれぞれの首長のところに今の実情を強く訴えていただければ、行政からもそれなりの検討は当然していくものというふうに思います。  それから、ただいまの質問のこれからどうするんだという話ですけれども、先ほど鷲山議員のほうから、10月ぐらいまでにいろいろな結論的なことをというお話がありましたけれども、私が山本議員のときに申し上げたのは、少なくとも10月までに来年の予算の原案的なものをつくらなければいけない、そうしますと、その前に 5市 1町の皆さんにもそういうことが伝わっていないと、いきなり予算措置しろと言っても。そのときに予算措置をするに当たって、事務方にそういうお話をする機会はしっかり持たなければいけないという、それが多分、10月ぐらいが期限だろうなという思いで10月ということで、来年に向けて、来年切れてしまったら困りますから。それと、あわせてもう少ししっかりした障がい者歯科の診療体制をどうあるべきかと、私は二本立てでこれから進めていく必要があろうかというふうに思っております。  そういう意味で、掛川市だけでという話であれば、ここと議会と市民の皆さんの意向等々聞けば、一定の形で前に進めますが、これは 5市 1町の関係でありますので、そういう意味では、 5市 1町がそういう気持ちになっていただけるよう、掛川市が先頭を切って進めざるを得ないというふうに思っております。日程は10月までに、来年度の当初予算に当面、今やっていることがやれなくなるようなことがないように予算措置をするということで10月と、予定はそういうことでございます。 ○議長(鈴木正治君) 再質問ありますか。20番、鷲山喜久君。 ◆20番(鷲山喜久君) ただいまの御答弁をお伺いして、前へ進めるということではよくわかるわけですが、来年度の予算編成に当たっては10月ということですが、その前に 5市 1町ということで、具体的日程的な点は、もう 3カ月なんて本当にすぐたっちゃうわけで、具体的日程、いついつ何々をというようなことはございますか。 ○議長(鈴木正治君) 答弁願います。市長、松井三郎君。 ◎市長(松井三郎君) それは、これから日程を詰めて、また決まりましたら御報告をさせていただきます。 ○議長(鈴木正治君) 再質問ありますか。20番、鷲山喜久君。 ◆20番(鷲山喜久君) 大事なお話ですので、議員にお知らせするというような答弁ですが、ぜひ、関係の団体の皆さんにもしっかり伝えていただいて、その声を十分反映した予算編成をしていくということが大事だと思います。  それと同時に、一言だけ、全体では 240万円のお金です。このお金が本当に市長、掛川市は今年度は80万円の負担ですが、 240万円を掛川市で全部報徳の精神で賄いましょうと、こんな考えはございませんか。 ○議長(鈴木正治君) 答弁願います。市長、松井三郎君。 ◎市長(松井三郎君) これは、全く予算額がどう、事業費がどうという話ではなくて、中東遠 5市 1町が本当に障がい者の歯科診療の拠点が必要だと、こういうことをまとめ上げることが私の仕事だというふうに思っていますので、来年度予算の 240万円ですか、これはもう議会側のお認めをいただければとか、そういう話ではないんです。そういう話ではないということがあって、自治体の首長はそれぞれ慎重になっているということで、負担額だけ払って、それで物事が解決するという意味ではありませんので、そういう御理解をいただきたいと思います。 ○議長(鈴木正治君) 再質問ありますか。20番、鷲山喜久君。 ◆20番(鷲山喜久君) いずれにしましても、ここでしっかり治療ができて、障がい児・者の皆さんが本当に安心できる医療を目指して、団体の皆さん、市長の背中を押していますので、覚悟を持って取り組んでいただきたい、こんなことをお願いするわけです。そして、なおかつ実績を示される、これが大事だと思いますので発言といたします。  大きい項目の第 2番に移ります。 ○議長(鈴木正治君) はい、どうぞ。 ◆20番(鷲山喜久君) 小学生に「二宮金次郎」の歌を教えることについてです。  ことしの始め、新年会などでことしは明治維新 150年、平成年号が終わると耳にしました。今、議員として大事なことは、この 150年間をどう見るかです。同時に、江戸時代末期から明治維新へ、明治を経て大正、昭和、平成です。何といっても、昭和20年 8月15日を境にして天地が逆になりました。そして、戦後生まれは80%以上です。何が起こるかわからない時代です。北斗七星のように変わらない考えは、報徳の教えです。  調べてみると、1846年、浜松の下石田、庄屋の神谷様が遠州報徳の 1番です。 2年後の1848年、倉真の岡田佐平治様が安居院庄七さんと会って遠州地方 2番目の報徳となり、乙星耕地報徳社をつくりました。これは後に倉真報徳社となります。明治維新よりも20年前のことです。  ことしは、二宮金次郎生誕 231年、没後 162年です。時代は進み、今日の掛川市は、歴代市長の指導力、政治力、哲学によって発展を遂げてきました。中でも、榛村純一氏は、昭和52年の市長選挙で御当選され、市長となって生涯学習と報徳を説かれ続けて、本年 3月 7日御逝去され、新たなお名前は「公徳院森伯純道居士」となられました。曹洞宗瑞霧山大雲院にお眠りしています。  改めて歴史を見直し原点に返り、小学生に「二宮金次郎」の歌を教えることについて伺います。  お配りしてあります参考資料、「二宮金次郎」の唱歌は、明治44年尋常小学校唱歌に載った金次郎の少年のころの様子がよくわかる歌です。特に本年度から小学校で道徳の時間が「特別教科・道徳」として格上げされ、生徒の成績表に評価が記されることになりました。   (1)掛川市の小学校では、道徳の時間に掛川市教育委員会が発行する「なるほどなっとく金次郎さん」を使用しています。この本は、昭和63年 3月、「心のともしび」として初版され、平成25年11月発行された改訂版を使用しています。改訂版には、今の副市長も深くかかわっています。この本は歌が載っておりません。どうしても、歌を載せることも必要であろうと思います。そういう中で、歌がこの本になぜ載っていなかったのか、これをお尋ねいたします。 ○議長(鈴木正治君) 答弁願います。教育長、佐藤嘉晃君。 ◎教育長(佐藤嘉晃君) 「なるほどなっとく金次郎さん」に「二宮金次郎」の歌を載せなかった理由についてですが、「なるほどなっとく金次郎さん」は、昭和63年初版の、議員もおっしゃられましたけれども「心のともしび−二宮金次郎の生き方−」、これをもとに小学生によりわかりやすく親しまれる内容に編集したものです。  当時の編集委員長に確認したところ、編集作業では、前身の「心のともしび」の内容改訂に力が注がれたため、「心のともしび」に掲載がなかった「二宮金次郎」の歌については、編集議題に上がらず、結果として「なるほどなっとく金次郎さん」にも掲載されませんでした。意図があって掲載しなかったわけではありません。  以上です。 ○議長(鈴木正治君) 再質問ありますか。20番、鷲山喜久君。 ◆20番(鷲山喜久君) 載せなかった理由はわかりました。  だけれど、大変いい本だと、私も読んでみていい本だというように思います。特に今の副市長は、この本を地域にも広めたいというようなことを御挨拶の中でおっしゃっています。そういう中で、また改訂版があろうかと思いますが、仮定の話は余りよくないわけですが、金次郎さんの歌を改訂するときには掲載するお考えはあるかどうか、お伺いいたします。 ○議長(鈴木正治君) 佐藤教育長。 ◎教育長(佐藤嘉晃君) 私も協働のまちづくりを考えたときに、この報徳の教えというのは非常に大事なところだと考えております。教員自身もこの金次郎さんの歌をどれだけ知っているか、私も捉えてはいないんですが、かなり昔の歌だということがございます。歌詞にも、お配りいただいた資料を見ますと、やはり子供にとってわかりづらい言葉もございますので、そういった解釈がやはり必要になってくるかと思います。  ですから、この掲載するかしないかにつきましては、かけがわ道徳というのを掛川市内では、「なるほどなっとく二宮金次郎さん」のこの冊子を使いながら学習しておりますので、その編集委員の方だとか、また道徳教育にかかわる方々、教育委員会も入りまして、一度この歌のことについて、紹介をしながら検討もしていきたいなと、そのように考えております。 ○議長(鈴木正治君) 再質問ありますか。20番、鷲山喜久君。 ◆20番(鷲山喜久君)  (2)のほうに移ります。 ○議長(鈴木正治君) はい、どうぞ。 ◆20番(鷲山喜久君)  (2)は、私が22の全部の小学校をお伺いして、校長先生にお尋ねをしました。題目は、なぜ歌うことをやめたのかということで、調べてみますと、以前歌っていた学校は、和田岡小学校、桜木小学校、倉真小学校の 3校、そして今、曲だけを掃除の時間などに流している学校は、城北小学校、上内田小学校の 2校です。調査の方法は、市内22校を訪問しての聞き取り調査です。校長先生や教頭先生が対応されました。中でも、上内田小学校が平成24年、平成25年、掛川市教育委員会指定校となり、生き方研究を行い、「にこじろうタイム」のときに、ふだん掃除ができないところ、行き届かないところを15分程度ですが掃除を行い、その時間帯に二宮金次郎さんの歌を流していると報告を受けました。校長先生のお話をお聞きしますと、この研修の 2年間で道徳・報徳を学ぶきっかけとなり、学校全体、先生と生徒が力をつけて、上内田小学校は変わったと。たまたま今の校長先生は、当時、教頭職で上内田小学校にいらっしゃったものですから、長い、四、五年の間をよく存じ上げているわけですが、そうした生の声を私は聞いて、上内田小学校以外にも、本当に教本的な学校がございます。特色を持ったいい学校です。そういう学校が伸びていってもらいたいなというのはあります。  その支えになっていくというのは、議員の仕事であるわけですけれども、実は、楽譜がなかなかわからないし、それから、実はきのう、曲も知らずに一般質問をするというのは大変失礼な話になるものですから、私の家のすぐ近くの音楽を教えているピアノ教室の先生のところに行って、 3回ほどこの曲をピアノで弾いていただいて、非常にいい歌だなと。掛川の市歌に匹敵するような、また歴史的重みがありますから、それ以上のいい歌だということを感じました。  したがいまして、私は、なぜやめてしまったのかということをお伺いいたします。 ○議長(鈴木正治君) 答弁願います。教育長、佐藤嘉晃君。 ◎教育長(佐藤嘉晃君) 「二宮金次郎」の歌を歌わなくなった理由についてですが、授業時数の増加やさまざまな教育活動との兼ね合いで、歌わなくなったのではないかと推測をしております。  しかし、例えば今、議員もおっしゃいましたけれども、城北小学校では朝の学習の前に、それから上内田小学校では清掃の前に「二宮金次郎」の歌を流しております。また、横須賀小学校では、金次郎像30周年記念として全校で歌う計画があります。また、和田岡小学校では、これまで平成27年度に「キラリ!ふれあいコンサート」、こういったところで斉唱披露を行っております。このように、現在も創意工夫しながら「二宮金次郎」の歌を活用している学校がございます。  以上です。 ○議長(鈴木正治君) 再質問ありますか。20番、鷲山喜久君。 ◆20番(鷲山喜久君) こういった微妙な問題といいますか、感情的問題といいますか、指示を出すほうと指示を受けるほうでは、なかなか大変な問題もあろうかと思いますが、校長会というのがあると思います。私は、校長会で二宮金次郎さん、報徳とは何かと、あるいはこの曲についても、校長先生みずから 1回お聞きになって歌ってみるというぐらいまでして、歌うのがいいかどうかというような判断をされるのも一つの方法だと思います。  私は、全部の小学校の皆さんに歌っていただきたい。その理由は、小学生の皆さんが大学へ行って、大人になって仕事をするようになって、相手の方から、掛川市と聞いただけで、生涯学習のまちですね、特に報徳社があって報徳のまちですねと言われたときに、知らないというような答えになったら、これはちょっとまずいんじゃないかなと。掛川市民として誇りを持って、曲を覚える、歌を覚える、こういうことによって、もしそんな質問を受けたときには、掛川市はこうしていますよと、胸を張って言えるような市民になるということが大事ではないかというように思います。  したがいまして、今度いつ校長会があるかわかりませんけれども、そういう中で、この問題を 1つの項目として御検討されるお考えはないか、お伺いいたします。 ○議長(鈴木正治君) 答弁願います。教育長、佐藤嘉晃君。 ◎教育長(佐藤嘉晃君) このことにつきましては、本当に報徳の教えは大事だということで、特に二宮金次郎の生き方を子供たちに学ばせたいという、生き方の一つとして、そういうことでこのかけがわ道徳というのを進めておりまして、議員のおっしゃる歌等々につきましても、先ほども言いましたけれども、やはり教員が知らない、校長先生ももしかしたら、歌についてはちょっと知らないとなるかもしれませんので、また、校長会を通じて御紹介をしながら、あと、内容の取扱いがあるものですから、それ以上のことは、どうそれを判断するか学校の判断になりますので、校長先生にお願いをしていくということになろうかと思います。  以上です。 ○議長(鈴木正治君) 再質問ありますか。20番、鷲山喜久君。 ◆20番(鷲山喜久君) この歌の問題ですけれども、私は、各学校を回ってお伺いして、歌っているところはなかったわけですが、今の御時世、それが当たり前かなとも思ったりしたわけですが、きょう、区長さんもお見えになっていますが、いろいろなところの区長さんに、単純に端的に、この歌を小学校で歌ったらどうかと御婦人の方にもいろいろ聞いた。だめだよ、それはとう言う人は一人もいなかった。皆さん、この歌いいねと、こういうお答えでした。ところが、学校に伺って校長先生にお話を聞くと、歌はいいけれど、今言ったように、この歌詞の内容が今の子供さんにわかるかねと、こんな質問を受けました。そう言われればそのとおりかもしれませんけれども、そこはやはり、やたらテスト、学歴偏重、こういうことではなくて、こういうとうといものを学ぶということで、一つ一つかみ砕いて教えていったらどうかなと、こんなふうに思います。教育長のお考えを伺います。 ○議長(鈴木正治君) 答弁願います。教育長、佐藤嘉晃君。 ◎教育長(佐藤嘉晃君) 歌については、またいろいろな形で紹介しながら、また子供たちが歌うかどうかについても、いろいろ考えがございます。先ほど議員のお話にはなかったんですが、倉真小学校が歌わなくなったということでしたけれども、私も以前、歌っていたなという記憶を持っていて、今回聞いてみたところ、歌を変えているんですね。その辺が私もわかって、倉真小の金次郎プロジェクトというのは私も先週見てきたんですが、子供たちが劇を通じて勤労、推譲を全部教えているんですね。金次郎委員会というのがございまして、その中で、ほかの子供たちに報徳の教えをわかりやすく劇でもって教えているという、それを私は見させてもらったんですが、そのときに、では、こういったものを金次郎プロジェクトでやるだけではなくて、歌はということでついでに聞いてみたところ、「倉真っていいな」という歌がありまして、それは当時の小学校 5年生の子供たちが作詞をして、それに常葉大の先生が曲をつけたと。その詞の中に「落ち葉拾いをする金次郎さん」という、そういった言葉が歌詞の中に出てまいりまして、歌は違いますけれども、そういう歌を通じて、学校でつくった歌を通じてまた金次郎のことを伝えていくというような、そんな取り組みもありましたので、いろいろな形のやり方があるのかなというふうにそのとき思いました。
     ですから、先ほど申し上げましたけれども、紹介をしながら、また学校のほうで考えてくださるのではないかなというふうに私は思っております。 ○議長(鈴木正治君) 再質問ありますか。20番、鷲山喜久君。 ◆20番(鷲山喜久君)  (3)のほうに移ります。 ○議長(鈴木正治君) はい、どうぞ。 ◆20番(鷲山喜久君) この歌詞について。  教育勅語は、「朕惟フニ我カ皇祖皇宗」と、こういうことで始まってきます。大阪のほうの塚本幼稚園がテレビに映りまして、あれを聞いてぞっとした人もいるんじゃないかなと思いますが、教育勅語そのものは、昭和23年、国会衆参両院でもって失効が決まったわけです。  教育委員会と市長は、この歌を見て、感じて、教育勅語を連想して、今の時代に合っていないと認識されるのか伺います。 ○議長(鈴木正治君) 答弁願います。教育長、佐藤嘉晃君。 ◎教育長(佐藤嘉晃君) 「二宮金次郎」の歌詞が今の時代に合っていないと認識しているかについてですけれども、歌詞には、勤労・至誠・分度・推譲にかかわる内容がつづられています。これらは、今の時代においても大切な報徳の教えであり、今の時代に合っていないという認識はしておりません。市長も同様の考えと聞いております。 ○議長(鈴木正治君) 再質問ありますか。20番、鷲山喜久君。 ◆20番(鷲山喜久君) 歌詞が教育勅語を連想してしまうということはないということを改めてお伺いしますが、教育長のお考えを御答弁願います。 ○議長(鈴木正治君) 答弁願います。教育長、佐藤嘉晃君。 ◎教育長(佐藤嘉晃君) 戦後の生まれでございますけれども、ありません。 ○議長(鈴木正治君) 再質問ありますか。20番、鷲山喜久君。 ◆20番(鷲山喜久君) 市長答弁を教育長が代弁しておりますけれども、市長も御同様なお考えですか、伺います。 ○議長(鈴木正治君) 答弁願います。市長、松井三郎君。 ◎市長(松井三郎君) この歌があるということも知りませんでした。聞いてもいません。歌詞を読ませてもらいましたけれども、難しいなという感じがしました。  今の時代に合っていないと認識しているかどうかということですけれども、一般論として言えば、いろいろな意見の方が多分いるんだろうなというふうに思います。難しい歌詞で、鷲山議員はこれを広く多くの子供たち、市民に周知をしたいということでありますけれども、以前、榛村さんが社長になって一、二年たった後かと思いますけれども、報徳の教えを若い人に伝えていきたいと、どうすればいいかというお話になって、そのときに私がお答えしたのは、若い人が若い人に教えると。年配の人が若い人にいろいろなことを言うと、訓示的な意味でどうも理解しにくい。それと、言葉が余り難しくては、今の若い人に報徳に対する関心を持ってもらうことに対しては、十分ではないなと。報徳は別です、あれはああいう形で、もちろん。しかし、伝えるには、やはり今わかるような言葉にしていかないと、なかなか通じない部分があるのではないかなと、そんなようなことを話し合った覚えがありますが、この歌の歌詞も、今読んでみてみんなわかるかなという感じでありますので、学校のカリキュラムにどうのこうのということについては、市長は発言すべきでなないというふうに思っておりますので、それは教育委員会の中でどうあるべきかという検討をしていただければいい。ただ、正直、難しい面もあるかなという意見がたくさんありましたので、そう言われればそうかなというような感じがしております。 ○議長(鈴木正治君) 再質問ありますか。20番、鷲山喜久君。 ◆20番(鷲山喜久君)  (4)に移ります。 ○議長(鈴木正治君) はい、どうぞ。 ◆20番(鷲山喜久君)  (4)は、自己責任が強調されて、世の中は格差が進み、ルールなき新自由主義の時代です。改めて、報徳やこの歌詞について考え、学ぶことが大切と思うが、小学生にこの歌の歌唱指導をする考えはないか、教育長にお伺いいたします。 ○議長(鈴木正治君) 答弁願います。教育長、佐藤嘉晃君。 ◎教育長(佐藤嘉晃君) 小学生に「二宮金次郎」の歌を歌唱指導する考えについてですが、掛川市では、子供が地域の先人の生き方に触れ、さまざまな体験活動を通して自己の生き方についての考えを深める、先ほども申し上げましたが「かけがわ道徳」、これを推進しています。その際、「なるほどなっとく金次郎さん」や「この人に学びたい−掛川の偉人ものがたり−」を各校の創意工夫によって活用しています。  現在、報徳の教えを広める方法の一つとして、「二宮金次郎」の歌をさまざまな形で活用している学校がありますので、それらを御紹介し、各校が教育計画に合わせて柔軟に活用できるようにしていきたいと、そのように考えております。 ○議長(鈴木正治君) 再質問ありますか。20番、鷲山喜久君。 ◆20番(鷲山喜久君) 小学生にこの歌の歌唱指導をする考えはないかということで、徐々に広めていくというような考えで、全22校を対象にやっていくというようなことで認識をいたします。   (5)に移ります。 ○議長(鈴木正治君) はい、どうぞ。 ◆20番(鷲山喜久君) 掛川市の最高計画書は、第 2次掛川市総合計画です。期間は、2016年から2025年の10年間です。全部で 192ページあります。そのうち15ページで「報徳」、「生涯学習」の文字が出てきます。この出てくる割合をページ数で見ますと、 8%です。あと 2%ふえると10%です。その他、掛川市自治基本条例、掛川市議会基本条例、掛川市生涯学習都市宣言、その他いろいろ掛川市には計画書があります。生涯学習や報徳の文字が記されています。  このことを踏まえ、改めて「二宮金次郎」の歌と曲を小学校で学ぶことが必要ではないか。計画書にあるわけですので、市長及び教育長の御所見をお伺いいたします。 ○議長(鈴木正治君) 答弁願います。教育長、佐藤嘉晃君。 ◎教育長(佐藤嘉晃君) 「二宮金次郎」の詞と曲を小学校で学ぶ必要についてですが、「人づくり構想かけがわ」にも報徳の教えが明記されています。「二宮金次郎」の歌は、先ほども申し上げましたとおり、幾つかの学校において報徳の教えを学ぶ際に活用されています。本年度、年 3回行われます「かけがわ道徳研究全体会」の中で、「二宮金次郎」の歌の活用例をまた紹介していきたいと、そのように考えています。 ○議長(鈴木正治君) 答弁願います。市長、松井三郎君。 ◎市長(松井三郎君) 先ほども申し上げましたけれども、教育委員会マターの問題でありますので、私のほうからあれこれということは控えたいと思いますが、これを小学校でいろいろ伝え広めていくときに、やはりどういう時代背景があって動いてきたのかというところは、これは掛川市の教育委員会でも伝えておく必要があるだろうというふうに思います。この歌ができた明治44年に教育勅語があったとかという、いろいろな時代背景については、やはり伝えておく必要があろう、それから、戦後、GHQによって全く歌わなくなったというような時代背景については、これは伝えた上で教育委員会でお考えをいただければいいのかな、そう思っております。 ○議長(鈴木正治君) 残り48秒です。再質問ありますか。20番、鷲山喜久君。 ◆20番(鷲山喜久君) 今、市長のお話の中で歴史をしっかり見ると、これは私も同様です。そして、皆さんも御存じのように、野中広務さんがお亡くなりになりました。野中さんは、歴史をしっかり見てもらいたいということを最後まで訴えておられました。そういうことを思うと、本当に今、掛川市民としても、いろいろな計画書へ出ておりますけれども、改めて日本の歴史、あるいは掛川市の歴史、掛川市の今まで、こういうものを議員としてはたくさん勉強して、あのときの掛川市の議会で本当に歴史の認識をすることになったというような議会になることを祈って終わります。 ○議長(鈴木正治君) 以上で20番、鷲山喜久君の質問は終わりました。 △日程第2 議案第56号〜議案第61号 ○議長(鈴木正治君) 引き続き日程第 2、議案第56号から議案第61号までの 6件について一括議題とします。  これから質疑に入りますが、質疑の通告はありませんので、質疑なしと認め、これをもって質疑を終結します。  ただいま議題となっております議案第56号から議案第61号までの 6件につきましては、お手元に配付しました議案付託表のとおり所管の常任委員会に付託します。 △日程第3 議案第62号及び議案第63号 ○議長(鈴木正治君) 続きまして日程第 3、議案第62号及び議案第63号について一括題とします。  これから質疑に入りますが、質疑の通告はありませんので、質疑なしと認め、これをもって質疑を終結します。  お諮りいたします。  ただいま議題となっております議案第62号及び議案第63号については、会議規則第37条第 3項の規定に基づき、委員会付託を省略したいと思います。これに御異議ありませんか。                〔「異議なし」との声あり〕 ○議長(鈴木正治君) 御異議なしと認めます。  したがって、本 2件については、委員会付託を省略することに決定いたしました。  これから本 2件の討論に入りますが、討論の通告はありませんので、討論なしと認め、これをもって討論を終結します。  これから議案第62号及び議案第63号について一括採決します。  本 2件は原案のとおり決定することに御異議ありませんか。                〔「異議なし」との声あり〕 ○議長(鈴木正治君) 御異議なしと認めます。  したがって、本 2件は原案のとおり可決することに決定いたしました。 △日程第4 議案第64号〜議案第66号 ○議長(鈴木正治君) 次に、日程第 4、議案第64号から議案第66号までの 3件について一括題とします。  これから質疑に入りますが、質疑の通告はありませんので、質疑なしと認め、これをもって質疑を終結します。  お諮りします。  ただいま議題となっております議案第64号から議案第66号までの 3件については、会議規則第37条第 3項の規定に基づき、委員会付託を省略したいと思います。これに御異議ありませんか。                〔「異議なし」との声あり〕 ○議長(鈴木正治君) 御異議なしと認めます。  したがって、本 3件については、委員会付託を省略することに決定しました。  これから本 3件の討論に入りますが、討論の通告はありませんので、討論なしと認め、これをもって討論を終結します。  これから議案第64号から議案第66号までの 3件について一括採決します。  本 3件は承認することに御異議ありませんか。                〔「異議なし」との声あり〕 ○議長(鈴木正治君) 御異議なしと認めます。  したがって、本 3件は承認することに決定しました。 △日程第5 陳情について ○議長(鈴木正治君) 次に、日程第 5、陳情についてを議題とします。  本定例会において受理した陳情は 1件であります。  お手元の陳情文書表を配付しておりますので、朗読は省略します。  本陳情は、陳情文書表のとおり所管の常任委員会へ付託します。  以上で本日の日程全部を終了しました。  お諮りいたします。  議事の都合により、 6月28日から 7月 4日までの 7日間は休会したいと思います。これに御異議ありませんか。                〔「異議なし」との声あり〕 ○議長(鈴木正治君) 御異議なしと認めます。  したがって、 6月28日から 7月 4日までの 7日間は休会することに決定しました。  来る 7月 5日は、午前 9時30分から本会議を開きます。  本日はこれにて散会します。                 午前11時39分 散会...