順次発言を許します。
まず、26番
深津三郎議員。
(26番
深津三郎議員登壇)
4 ◯26番(
深津三郎議員) 皆さん、おはようございます。凌雲の会の深津です。
通告に基づいて一般質問をいたします。
焼津市立総合病院の経営形態についてをお伺いしたいと思います。
最初に、総括をして伺います。
私は、現在、焼津市民が日夜一番身近に心配していること、1つには
社会的経済不況もさることながら、
焼津市立総合病院の経営状態と診療閉鎖となっていることだと思います。病にかかって肉体的、精神的に苦痛を余儀なくされている人、また、その家族を抱えている人たちにとって、
焼津市立総合病院の存在がいかに心強いか、周知のとおりであります。
現在の実態が決して市長の責任とか、だれそれの責任とかでなく、全国的な医師不足を初めとして、診療報酬の見直し、改定などで
近隣自治体病院なども同様の状況であることは皆さんの知るところであります。おぼれる者、わらをもつかむのことわざにあるように、病に侵された者、頼る気持ちは1に病院であり、医師であると思います。
地域の基幹病院である
焼津市立総合病院は、市民の安心・安全を守るとともに、その役割を担って病院を維持し、医療の質の向上を確保し、安定した経営が確立されなければならないと思います。
以上のようなことを踏まえた中で安定した経営を続けるためには、病院の経営責任を明確にし、経営改善に取り組んでいくことが重要と考えます。今後の病院経営の形態については、おおむね3つの形態があると思われます。
市長は、さきの2月定例会の同僚議員の一般質問に対して、
公営企業法全部適用、
地方独立行政法人や
指定管理者制度、これらの経営形態の特徴を総合的に考え、判断していくと答弁されておりますが、もはや今の病院の経営状態を考えると一刻も早く経営形態の結論を出し、病院経営の立て直しに取り組むべきと考えます。
以下、総括して3点についてお伺いをいたします。
1、どのような経営形態に移行するお考えか、2つ目、移行の時期はいつごろを考えているか、3番目に、一番重要なこととなると思うが、新しい経営形態による病院運営の責任者として適任者がおりますか。
以上3点について総括をして一般質問といたします。よろしくお願いいたします。(降壇)
(市長 清水 泰君登壇)
5 ◯市長(清水 泰君) おはようございます。
深津議員にお答えします。
初めに、
焼津市立総合病院の経営形態についてのうち、どのような経営形態に移行するかについてであります。
総務省が示した
公立病院改革ガイドラインでは、
経営形態見直しの選択肢として、議員からお話がありましたように、
地方公営企業法の全部適用、そして、
地方独立行政法人化、そして、
指定管理者制度などを提示しております。
地方公営企業法の全部適用は、病院事業に対し、財務規定のみならず、同法の規定の全部を適用するものであります。
地方独立行政法人は、市とは別の法人格を有する経営主体に経営がゆだねられることにより、経営の自由度の範囲は
地方公営企業法の全部適用に比べ、広いと言われております。
指定管理者は、
地方自治法の規定により、法人、その他の団体で市が指定する者に公の施設の管理を行わせる制度であり、医療法上の非営利原則により指定先の制限はありますが、民間の
医療法人等を
指定管理者として指定することで民間的な経営手法が導入されることが期待されるものであります。この近くには
榛原総合病院が徳洲会を指定したということであります。
このうち、
指定管理者制度や
地方独立行政法人化については、全国での導入事例が少なく、変更による実施効果と問題点を十分に検証できないと考えます。
これらの経営形態の特徴などを総合的に判断した結果、
焼津市立総合病院の経営形態を
地方公営企業法の全部適用に変更したいと考えております。全部適用への変更により
地方公営企業法の業務を執行し、業務の執行に関し、
地方公共団体を代表する管理者を置くことになります。人事、予算等に係る実質的な権限を管理者に付与し、管理者において自律的な意思決定が行われます。この一方で、その結果に関する評価及び責任を管理者に帰することにより、経営に関する権限と責任が明確になることを期待しております。このように、全部適用に変更し、管理者を置くことによって、経営形態の見直しの目的である病院経営の効率化を図ることができると考えております。
なお、今月3日、焼津市
行財政改革推進審議会から、病院経営の自主性を高め、職員の意識改革を進めていくために
地方公営企業法の全部適用を検討すべきであるとの御意見もいただいております。
次に、移行の時期についてでありますが、関係例規の改廃や病院職員への説明会の開催など、全部適用への変更のための準備もあり、平成23年4月1日と考えております。
次に、病院事業の管理者ですが、病院経営に関し、見識を有することはもとより、医師の確保の必要から、大学医局との太いパイプを持つ人材が適任であると考えております。
以上、御答弁といたします。(降壇)
6 ◯26番(
深津三郎議員) 以下、一問一答方式で、済みませんけれども、お聞きをしたいと思っております。
今、市長さんから
地方公営企業法全部適用と、形態としてはそういうことだということ、それと、移行の時期が23年4月1日、3番目の質問に対しては医師確保、この面からやはり大学医局のような関係、いろいろ御答弁をいただきました。
1点目に、今言われた中で、現段階で管理者にという具体的な候補者がいるのかどうなのか、その点について1点先に伺いたいなというように思います。
7 ◯市長(清水 泰君) ただいま、現段階での管理者の具体的な候補者ということでございますが、やはり病院事業の管理でありますので、先ほど申し上げましたとおり、見識、そしてまた、この病院をしっかり引っ張っていく、医師の確保等も含めて、やはり信頼の置ける人ということで考えておりまして、現在は浜松医大をこの3月末で退官されました菱田 明元教授を、今までは第1内科の教授でありましたけど、この方を候補として考えております。
もう少し詳しく言いますと、菱田先生は一昨年の12月24日にも焼津市の
市立総合病院へ医師への研修ということで2時間ほど講義をしたり、また、昨年の焼津市での市民への
病院緊急シンポジウムというところでも講師として来ていただいております。現在、ことしの4月からは毎週水曜日に病院へ来て診療もしていただいております。大変まじめな方でありまして、そしてまた、卒業は東大卒でありまして、そして、浜松医大を助手、そして、講師、助教授を経て浜松医大の内科第1講座の教授を務めたということでありますので、私としても大変大きな期待をしているところであります。
以上です。
8 ◯26番(
深津三郎議員) 大変明確に候補者としてお話をいただきました。医師なくして病院経営は当然できないことでもあるし、このこともみんなよくわかっていると思います。いかにしてその経営者、管理者が病院の医師確保も当然のことながらそうですけれども、十二分にというか、医師の能力を引き出してやっていただける、そういう管理能力といいますか、そういうものがやはりドクターでありながら必要だというように私は感じております。ぜひいい形にしていただきたいなということにその手腕に期待をするわけでございます。
この中で1点、現在、
太田病院長が病院のほうを医局のほうと取り繕っているんですけれども、そのほうの要するに関係というか、そういうもののお話はきっちりできているのかどうなのか、そこをお聞きしたいなというように思います。非常に後になって大事なことですので、酷な質問ですけれども、お聞きをしたいと思います。
9 ◯市長(清水 泰君) 深津議員の2つ目の質問でございますが、当然に菱田教授は退官いたしましたけど、焼津へ来ていただいた場合には今までの人脈、パイプを使っていただいて、ぜひ焼津の病院のなお一層のこれからの発展に、また、安心・安全を担うために頑張っていただきたいと、こう思っております。
そして、現
太田病院長との関係でございますけど、これは
太田病院長が、市長、こういう人もいるのでぜひ焼津へも、もう少し言いますと、菱田先生は15年にわたりまして、昭和59年から非常勤講師としても
焼津市立総合病院へ応援に来ていただいておりますので、そして、
太田病院長もぜひ菱田教授がいいということだったら焼津へ引っ張ってほしいという提案もありましたのでこういう運びになりましたから、この関係はしっかりと結んで進んでいけると、このように思っております。
10 ◯26番(
深津三郎議員) 今、市長から新しく候補者となられたと言われた人と現在の
太田病院長との関係を明確にお答えをいただきまして、私も安心をいたしました。同じ東大出でございますので医局も同じというような形だろうと思いますけれども、この1点目については、医師の皆さんが新しい管理者となる方、働きやすい場所づくり、これをひとつぜひやっていただきたいなと。それがやはりこれからの病院経営に非常に重大なことだと思いますので、この1問目についてはそれを要望して、終わりたいと思います。
次に、2点目に入らせていただきます。
地域の基幹病院として市長は市長なりにその基本理念というか、
焼津市立総合病院はこういうふうにあってほしいというような考え方があろうかと思いますけれども、ちょっとお話をいただければありがたいなと思います。
11 ◯市長(清水 泰君) 病院の理念と市長である私の考えということでございますが、やはり市民の皆さんが安心して生活できる、そして、市民の皆さんの安心をしっかりと受けとめる病院というふうに思っておりますから、地域の基幹病院として、救急医療や
高度特殊医療等をしっかりと提供していきたいと、こう思います。
その中で、かつ、合理的、効率的な運営を行うことが採算のことにもつながっていきますので、そういうことも踏まえてやっていきたいと思います。市民の安全を担う、そしてまた、効率的な病院経営をするということを理念として持っていきたいと思います。
12 ◯26番(
深津三郎議員) 当然のことながら、時代が進むに従って病院の経営、内容、そういうものも一日一日と変わってくる、また、進んでくるということだと思います。病院の基本理念の中にもありますけれども、質の向上ということをうたわれておりますけれども、この質の向上、どういうことを考えているのか。いろいろあると思います。市長が先ほど言ったことも当然のことですけれども、何かこういうものをやっていきたいというか、後ほど4点目にお伺いしますけれども、何かありましたら、こういうものをぜひ病院のこれからのあれで掲げて、目標を持ってやっていきたいというようなことがあったらお教えいただきたいと思います。
13 ◯市長(清水 泰君) 病院のこれから掲げていくもの、これは私よりも病院長が答弁したほうがいいかと思いますので、後ほど病院長に答弁していただきますけど、私としては、議員が言われたように、やはり医師、看護師、職員が働きやすい、市民の皆さんの安全を担うために頑張ろうよという働きやすい職場、病院にしたいというふうに思っております。
2月27日に
焼津市立総合病院を退職した医師のOB会をやったということを以前話させていただきましたけど、遠くはアメリカからも見えていただいて、そして、群馬から、栃木から神戸まで、大勢の100人を超える
焼津市立総合病院のOBの先生が来て、病院の昔の懐かしさ、そしてまた、頑張ってやろうよということも話をしたところでありますけれど、4月20日付で私のところへはがきが来ていまして、ちょっと読ませていただきますと、「2月末は
焼津市立総合病院同窓会にお招きくださり、ありがとうございました。集まった多くの医師も、私同様、焼津のよさを懐かしんだのではないかと思います。私は、医療制度や医療政策の研究を通して焼津の皆様に御恩返ししたいと考えております。今後ともよろしくお願い申し上げます。」
東京大学公衆衛生学教室、稲田晴彦さんからこのようにいただきました。そして、職員より、4月より救急外来へ土日に来ていただいているということでありますので、本当にありがたいなというふうに思っております。この病院が4月1日から13名の研修医が来ました。そして、この研修医を今の医師が育てる。やはりその中で焼津っていいなといって育ち、また、焼津のためにも頑張っていただくとありがたいなと、こう思っている次第であります。
では、病院長、お願いします。
14 ◯病院長(太田信隆君) ただいまの質問で病院の質をどうやって高めるかということでございます。
市民の皆さんから見れば、
焼津市立総合病院へ行けば何でもかんでも全部できるというのが理想であろうとは存じますが、実際それは非常にこの状況ですと難しいことであります。今私が考えておりますのは、病院の幾つかある強みをより一層伸ばして、それを武器にして、我々はこういうことができるから、周りの病院の皆さん、今度は我々の弱いところを補ってくださいよという形でやっていくのがやっぱり一番いい方法ではないかというふうに考えております。
その強みの第1は周産期、婦人科の医師が8名いるという病院は静岡県内でも本当に数えるほどしかありません。また、同時に、
小児科診療も非常に優秀であります。この小児科、婦人科が非常にいいことをやっているということで、東大からも学生が続々と実習にやってくるというような状況で、非常に東大においても高い評価を得ております。
また、
脳神経外科と神経内科がセットで脳神経疾患の治療ができるという病院も、静岡県の志太榛原はもとより、広く見ても非常にまれな病院であるということ、それから、外科系ですね。整形外科、あるいはこれは私もおりますが、泌尿器科も含めて、非常にレベルの高いことをやっているという強みがあります。
御承知のとおり、循環器、その他人手が足りない部門もありますが、こういった強い部門をより一層伸ばして病院のイメージアップを図り、より医師を大勢集めるというような方策が現在すぐにできることではないのかなと思っております。もちろん将来的には各科を全部充実させなければいけないというのは当然でありますが、当面それを武器にして質を高めていきたいなというふうに考えております。
それから、先ほど市長が答弁しましたように、実は当院の一番の武器は非常にこの焼津のまちが医師にとって魅力のあるまちである。病院とか、まち全体が非常に仕事のしやすい雰囲気を持っております。これは実際に来たことがある人じゃなければわからないんですが、一度でも来たことがある人はまた焼津に戻りたいなということを必ず言ってくれますので、これも含めて当院の強みとして訴えていきたいなというふうに考えております。
以上です。
15 ◯26番(
深津三郎議員) 心強い御答弁をいただきまして、ありがとうございました。
今、病院長からもお話がございました。昨年ですか、鹿児島のほうの市立病院へ行ったとき、上津原というんですか、院長先生のお話の中にも、やはり病院が魅力ある、特色のあるということが1つは大事なことだよということを言われました。ここも
臨床研修医というんですか、そういう方が非常に大勢来ると。予定するよりかいつも多く来てくれると。そういう方たちがやがて一人前のドクターとなってまた病院へ来てくれると。そういうことによって医師不足というようなことは余り感じられないというようなことも話しておりましたので、ぜひ特色のというか、やはり
焼津市立総合病院だからというようなものもつくり上げていかなければできないだろうと思うし、ぜひそういう形にしていただきたいなというように思います。
2点目の地域の基幹病院としての市長の理念と病院の質のことについては以上としたいと思います。
それから、3点目、先ほど市長が言われました。先般、2月の定例会で私もちょっと言ったんですけれども、定年退職された方とか開業された方、医局へ戻られてほかの病院へ行かれた方、先ほど、市長が会合を持ったら大勢来てくれて、そのお礼の手紙もこうしてもらってあるよということを言われたんですけれども、私はやはりこの焼津の
市立総合病院に勤務した先生とかいろいろな方がいると思うんですけれども、中には開業された人、定年でやめられた方とか、いろいろあると思いますけれども、やはり自前でこの焼津の
市立総合病院も医師を育てる。今、
奨学金制度とかいろいろありますけれども、そういうのをやっておりますけれども、やはりそういう中に先ほど言った定年退職、あるいは開業、ほかの病院へ移られた方、いろいろ医局の関係で移られた方、そういう方たちになるべく会っていただくというか、懇談会というか、そういうものをやっていただいて広く御意見を聞くこと、やはりこれからの病院経営に非常に役立つんじゃないかなというように思っておりますので、ぜひお願いをしたいなというように思います。今後ともそういうことを続けていかれると思いますけれども、そのことについて続けていくよというお考えがあればお話をいただければと思います。
16 ◯市長(清水 泰君) ただいまの質問で、できたら
焼津市立総合病院で医師を育て、自前の医師をつくっていくことはどうかということでありますが、当然そうなっていきたいと思っています。
それで、先ほどの、ちょっと戻りますけど、菱田教授と3月にお会いしたときには、病院へ医師を集めるのは病院だけじゃないよと。このまちが市民の健康をしっかりとうたっていく、まちぐるみでそういう運動をやっていくところには医師が来やすいということでありますので、そんなこともまた議会の皆さんにも御協力をいただきたいと、こう思います。
そして、医師を育てるということは、やはり研修医、奨学金もそうでありますけど、やはり研修医が焼津へ来て、そして、今の焼津にいる医師の指導のもとに伸びていく、こんなことが必要かと思いますので、今度研修医の担当の先生にもぜひよろしく頼むよと、こう言ってきたところでありますけど、私は素人でありますからかけ声だけでありますから、あと、やはり病院長を中心に、意見があるところはしっかり言い、そしてまた、しっかりとサポートしていくところはサポートするように病院長にしっかりと言ってありますので、私よりも病院長の決意を今から言っていただきますので、よろしくお願いします。
17 ◯病院長(太田信隆君) ただいまの深津議員の、とにかく自前で育てなければいけないということでございます。
病院の医師の供給ルートとしましては、もう大学に頼り切って大学にお願いするという方法、あるいは自前でやっていこうという決意を持っていく、2つの方法がありますが、自前でやっていこうという決意を持っている病院は日本全国を見渡してみても極めて少数であります。私は、ただ、今後、
焼津市立総合病院が生き残っていくためにはやはり人に頼っていてはいつどういうことでまたおかしくなるかわからない。やっぱり自前で育てていく。特にでき上がった人をよそからもらってくるのではなくて、若い人を育成するということはやっぱり必ずやらなければいけないというふうに考えております。
その目的で、実は昨年度、そういう後述の若手医師をいかにして集めるかという委員会を立ち上げまして、現在、今年度に入って引き続き活動していると。実は先週も東京に何人かの人間で行ってきまして、そういう若手の医師を勧誘するということで、実際、ちょっといい感触が得られたなと思っているんですが、こういった活動を通じて若手の医師をどんどん呼び込んで、なおかつそれを自分のところで教育して一人前の医師に育てていくということをやっていきたいなというふうに考えております。
以上です。
18 ◯26番(
深津三郎議員) 今、市長、また、病院長から自前で医師を育てる、今の焼津市がやっている
奨学金制度、こういうものも当然のことながら、医局との関係とかいろいろあろうかと思いますけれども、私がこういうことを申し上げても私たちに何ができるかというと、なかなかできない、どうすればいいのかということがなかなかできない。やることについてはやはりお話をいただいて協力していく、そういうことしかできないのかもしれませんけれども、病院長さんを中心としてぜひそういう形で頑張っていただきたいなというように思います。
3点目については以上としたいと思います。
次に、4点目で、特殊専門分野の設置についてお聞きをしたいなと思います。
これは、先般、委員会でもちょっと出たんですけれども、救命救急センター、これ、県のほうの関係とか、近隣市町の自治体病院、そういう関係もいろいろあろうかと思いますけれども、こういうものができたらいいだろうなというふうに思うわけですけれども、これを働きかけていくというか、そういうものをひとつやってみるかというようなお考えがあるかどうか。これは当市だけの病院でやるということはちょっと無理ではないかなとは思うんですけれども、ちょっとお考えがあったらお聞きをさせていただきたいなと思います。
19 ◯市長(清水 泰君) ただいま、特殊専門分野というようなことがございましたが、やはりなかなかお金もかかることから、やらないではなくて、病院とも意思をしっかりと聞きながら、必要なものはまたやっていかなきゃならないかなと、こう思います。
特に、今、救急につきましては非常に厳しい状態にありまして、県も含めて藤枝にある志太榛原救急医療センターの運営をということでやっておりますが、なかなか県が旗を振りながら、県立総合病院、あるいは浜松医大への医師派遣をお願いしているところでありますけど、医師不足というか、なかなか決定まではしておりません。一部であります。しかしながら、市民の皆さんは待っているわけにいきませんので、また病院とも連携をとりながら一層していきたいと、こう思います。
救命救急センターの指定等もいろいろ模索をしているところでありますけど、やはり一定のものがそろわないとできませんので、こういうこともやはり魅力のある病院にするために検討しながらやっていきたいと、こう思います。
病病連携、焼津、藤枝、あるいは焼津、藤枝、島田、また、徳洲会もそうでありますけど、
榛原総合病院もそうでありますけど、病病連携、そしてまた、
焼津市立総合病院と開業医の皆さん、病診連携も図りながらやっていきたいと思います。なかなか病院関係は人と人とのつながりということもありますので、またこれから皆さんのお力もおかりしたいと思います。
1つ申しますと、深津議員の縁がある大井川の浜松医大の麻酔の助教授はこちらへ来るわけにいきませんが、その紹介で8月1日から1名推薦していただきまして、推薦というよりお願いして焼津へ勤務するということになりました。こういうことも大変うれしいことだと思いますし、我々、面識のない人が行ってもできませんけれど、ぜひ行ってやってくれということでお願いして、やってくると。
また、先ほど病院長が言いまして、焼津にいて、よそへ行った人がまた焼津がいいよと帰ってくるということも、近々外科の医師、西の大阪。(「神戸です」と呼ぶ者あり)神戸に今行っているんですけど、やはり焼津へ来たいというようなこともあります。非常にうれしいことだなということでありますので、医師も含め、病院の全体を我々、または議員の皆さん、そしてまた、市民の皆さんと一緒になって、安心・安全の守れる
焼津市立総合病院をつくっていきたいと思いますので、よろしくお願いします。
20 ◯26番(
深津三郎議員) ありがとうございました。
それじゃ、最後に、病院経営、こういう話をすると何かさもしいなというような感じはしますけれども、経費の節減、これもやはり1つの要件としてどうしても考えていかにゃあできないかなというように思います。もちろん今の状況で医師不足で人件費というか、この大きな要因というのが1つやっぱりそういうところに出ているということはわかるんですけれども、それは別にしておいて、やはり院内の薬品とか、あるいは高額医療機器、そういう購入、あるいはリースとかそういう方法もあるのかも、医療機器についてはあるかもしれませんけど、ちょっとわかりませんけれども、先般、病院長から薬の購入経路についてはいろいろ話をして、焼津の
市立総合病院は安く仕入れているよというお話を聞きましたけれども、再度聞くことになりますけれども、あと、医療機器等の購入のあれなんかも、今回これからの
焼津市立総合病院あり方検討会、ああいうのにも高額医療の購入のことも出ていましたけれども、そういうのを踏まえた中でどういうふうにしていくことが一番いいのか、ちょっと市長じゃあれですから、病院長さんでも結構ですので、お話をいただければと思います。
21 ◯市長(清水 泰君) ただいまの質問につきましては、部長より答弁をさせていただきます。
部長、お願いします。
22 ◯病院事務部長(増田初男君) ただいまお尋ねありました高額医療機器の購入の件でございますけれども、高額の医療機器の購入に当たりましては、現在、起債を活用した購入を基本としておりますけれども、病院にとって安価で有利と思われるいろんな方法もございますので、これらも常に検討しているところであります。
また、購入に当たりましては、機器本体の値段だけでなく、導入後に必要となりますいろんな保守費用等も合わせまして決定をしております。
以上です。
23 ◯26番(
深津三郎議員) ありがとうございました。
今、高額医療機器と言いましたけれども、私たちもそうですけれども、仮に新しい自動車、モデルチェンジをすれば、そういうものを乗ってみたいと、これが人間の真理だと思います。やはりいい機械、医療機器があることによって新しい研修医の先生方が来るとか、いろいろそういうことが魅力にもなると思いますので、非常に医療機器というのは高価なものですけれども、やはり設備投資として考えていかなきゃできない。その購入の方法については熟知した病院の事務局あたりがしっかりと考えた中でやっていってほしいなというように思っております。
焼津市立総合病院の経営等調査特別委員会もできて、今年度中にそのあれをまとめなければできませんけれども、私たちも議会として
焼津市立総合病院をどうしていくかということ、やはり市民の安全と安心を確保できるような病院には何としても早くそういう姿にしなければできないというように思っております。いろいろ病院の事務局、あるいは
太田病院長初め、大勢の皆さんにまたお話をさせていただく中で12月までにきちっとまとめていきたいなというふうに思っておりますけれども、今後とも、当初総括でお聞きしたことについて管理者もはっきり申し上げていただきましたので、今後の焼津の
市立総合病院の早い健全化を望んで、私の一般質問を終わりたいと思います。
24 ◯議長(
遠藤耕輔議員) 次に、19番 松本修藏議員。
(19番 松本修藏議員登壇)
25 ◯19番(松本修藏議員) それでは、通告に従いまして一般質問を行います。
まず、焼津市の地場産業の振興についてであります。
年々厳しくなっております国際漁業情勢についてどのように認識し、焼津市にどのような影響があるのかをお伺いいたします。
古くから遠洋漁業の一大基地としてその名をはせてきました焼津漁港ではありますが、今後の焼津市の遠洋漁業を考えるとき、国際情勢を抜きにしては語れないものがあります。200海里問題から始まり、本年3月にはカタールのワシントン条約締結国会議での大西洋・地中海クロマグロ問題、モナコによる同海域のクロマグロの国際取引を全面禁止するという提案でありました。幸いにもこの提案は否決されましたが、食卓にマグロが上がらなくなるのではという無責任な話もあり、非常に心配をいたしましたが、ある種の社会問題として取り扱われた部分もありました。
また、焼津市の遠洋マグロ漁業は、南アフリカ・ケープタウンなどを拠点として、高級魚であるミナミマグロの漁獲を行っておりますが、この地域も漁獲規制が年々厳しくなっていると聞いております。
さらに、焼津漁港の水揚げの約7割近くを占めるカツオ漁は、いわゆる南方漁場を漁場としております。同漁場のカツオ資源は比較的高位と言われていますが、ここでも規制があると聞いております。
いずれにしましても、漁業、水産業が持続的に発展していくためには、国際漁業管理機構による適切な管理は必要であると考えますが、主にどのような規制があり、焼津の漁業がどうなっていくのかをお伺いするものであります。
次に、今後の水産施策をどのような視点において進行していくかについてお聞きをいたします。
年々、漁業、水産業を取り巻く環境は厳しくなっていくものと考えますが、焼津市の特性、特徴を活かし、関係者との協力のもとで漁業、水産業を基礎とする地場産業の振興を図っていくことが必要と考えますが、市長の所見を伺うものであります。
次に、大きな項目の第2の質問であります。焼津中央広場及び周辺についてお伺いをいたします。
この問題につきましては、同僚議員より何回かにわたり質問がなされているところでありますが、直近では平成20年3月と9月定例会において質問がされております。当時は前戸本市長でありましたが、JA大井川焼津支店跡地へファーマーズマーケット進出構想に伴い、水道庁舎跡地を取得したい希望があった時期でもありました。そのときの答弁では、公共施設耐震化の優先順位、また、この地域は宮之腰遺跡の発掘調査など、問題点がたくさんあるが、中央広場、焼津体育館、相撲場などの施設が集まっており、将来の利活用に重要な位置であると認識しているので、早急に庁内の関係部局によるプロジェクトチームを組織し、検討してまいりたいとの答弁でありました。
そこで、以下の点についてお聞きをいたします。
1つ目に、産業会館入居者に平成23年3月までに退去するよう要請されたとお聞きしますが、耐震性の欠如からか。もしそのような理由であれば市民体育館はどう考えておられるのか。
2つ目に、産業会館は退去後、直ちに解体する計画であるのか。産業会館には9団体と区画整理事務所が入居していると思いますが、それらの行き先については具体的方法が話し合われているのかをお聞きします。