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平成30年第4回定例会−12月05日-04号

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  1. 島田市議会 2018-12-05
    平成30年第4回定例会−12月05日-04号


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    平成30年第4回定例会−12月05日-04号平成30年第4回定例会  平成30年第4回島田市議会定例会会議録 平成30年12月5日(水曜日)午前9時30分開議    出席議員(20人)         1番   横田川 真 人 議員      2番   大 関 衣 世 議員         3番   大 村 泰 史 議員      4番   河 村 晴 夫 議員         5番   齊 藤 和 人 議員      6番   伊 藤   孝 議員         7番   横 山 香 理 議員      8番   藤 本 善 男 議員         9番   村 田 千鶴子 議員      10番   曽 根 嘉 明 議員         11番   桜 井 洋 子 議員      12番   佐 野 義 晴 議員         13番   杉 野 直 樹 議員      14番   大 石 節 雄 議員         15番   福 田 正 男 議員      16番   森   伸 一 議員         17番   山 本 孝 夫 議員      18番   八 木 伸 雄 議員         19番   清 水 唯 史 議員      20番   平 松 吉 祝 議員    欠席議員(なし)    説明のための出席者
           市  長  染 谷 絹 代        副市長   牛 尾 伸 吾                             市長戦略        教育長   濱 田 和 彦              鈴 木 将 未                             部  長        危機管理                 地域生活部長兼              眞 部 和 徳              杉 村 嘉 弘        部  長                 支所長        健康福祉                 こども未来              横田川 雅 敏              孕 石   晃        部  長                 部  長        産業観光                 都市基盤              谷 河 範 夫              三 浦 洋 市        部  長                 部  長        行政経営              北 川 博 美        教育部長  畑   活 年        部  長        市民病院              今 村 重 則        監査委員  平 林 健 互        事務部長    議会事務局職員出席者                             次長兼        事務局長  鈴 木 正 敏              山 本 敏 幸                             庶務担当係長        議事調査              浅 岡 秀 哉        主  査  岡 田 ちな美        担当係長        主  事  杉 山 雄 也 議事日程(第4号)  第1.一般質問  第2.会議規則第35条の2に基づく資料要求について 本日の会議に付した事件  議事日程(第4号)と同じ  一般質問   9番 村 田 千鶴子 議員   18番 八 木 伸 雄 議員   5番 齊 藤 和 人 議員 △開議の宣告  (午前9時30分) ○議長(大石節雄議員) 出席議員が定数に達しておりますので、これより本日の会議を開きます。  ───────── ◇ ───────── △議事日程の報告 ○議長(大石節雄議員) 議事日程は、お手元に配付したとおりであります。  ───────── ◇ ───────── △一般質問 ○議長(大石節雄議員) 日程第1、前日に引き続き一般質問を行います。  一般質問の通告がありますので、順次、発言を許します。  初めに、村田千鶴子議員。    〔9番 村田千鶴子議員登壇〕 ◆9番(村田千鶴子議員) おはようございます。9番、村田千鶴子です。私は、さきの通告に従い、以下について当局の所見を伺います。  まず1点目は、南北一体交流のまちづくりに向け駅前広場の活用を、についてであります。  当市は、島田駅が明治22年に開業して以来、駅北側を中心ににぎわいづくりが展開されてきました。そして119年後の平成20年に南北自由通路、橋上駅舎が竣工し、南口が開設されました。横井町自治会、南町自治会及び高砂・宝来自治会の駅南地域住民の悲願であった南口の開設により、現在、自治会を超えた地域づくりに取り組んでおります。  私は、南北一体交流のまちづくりに向け、公認イベントの開催等で駅前広場を活用するとの観点から、以下について当局の所見を伺います。  (1)駅前広場(北側・南側)の活用状況はどうか。  (2)駅中心の交流エリア全体を統括するマネジメントについてどのように考えているか。  (3)来年の島田大祭に向けて、南北の駅前広場をどのように活用することを考えているか。  次に、2点目として、市独自の「もしもの安心ノート」の普及及び意思決定支援についてであります。  当市では、平成27年1月に、もしものときのための準備や心構えはもちろん、これからの人生設計のきっかけになればという思いで、「〜これからの人生のために〜もしもの安心ノート」が作成され、希望者に配布されています。  高齢者を地域で支える地域包括ケアシステムを推進する中、望ましい終末期を迎えるために、病気の状況に合わせて、事前にどのような治療を受けるか等、意思表明(リビング・ウイル)をすることの重要性が言われています。  10月の新聞報道に、将来、患者の意思決定能力が低下した際に備え、患者が事前に医療・ケアを選択する過程を患者の家族や医療・介護従事者らが支援する意思決定支援の取り組みが県内で広がっていると掲載されていました。  そこで、以下について当局の所見を伺います。  (1)「もしもの安心ノート」の配布状況やこれまでの利活用の状況、評価はどうか。  (2)当市における患者の家族や医療・介護従事者らが支援する意思決定支援については、どのように取り組んでいるのか。  以上、壇上での質問を終わります。    〔9番 村田千鶴子議員発言席へ移動〕 ○議長(大石節雄議員) 染谷市長。    〔市長 染谷絹代登壇〕 ◎市長(染谷絹代) おはようございます。3日目もよろしくお願いをいたします。  では、村田議員の1の(1)の御質問についてお答えをいたします。  平成29年度における駅前広場の利用は、北口広場が13件、南口広場が6件となっております。また、南北自由通路の利用は12件ありました。  主な内容といたしましては、駅南フェスタの開催や、教育・福祉にかかわる街頭広報、イルミネーションの設置となっております。  次に、1の(2)の御質問についてお答えをいたします。  島田駅を中心とする交流エリアにつきましては、駅が市の玄関口となっていることから、今後も有効に活用するため、民間の自主的な活動を応援して、にぎわいの創出に努めてまいります。  次に、1の(3)の御質問についてお答えをいたします。  第109回島田大祭におきましては、前回と同様に南北駅前広場には案内所、お休みどころ、物販所、ロッカー、シャトルバス発着所を設置するなどして、来訪者の利便性の向上に努めてまいります。  さらに、南北駅前広場の一体的な活用策等につきましては、今後、島田市観光協会や島田大祭保存振興会などと協議をしてまいります。  次に、2の(1)の御質問についてお答えをいたします。  「もしもの安心ノート」につきましては、長寿介護課や高齢者安心センターの相談窓口などにおいて、利用方法や記入の仕方を説明し、配布しております。また、出前講座などの機会を捉え、「もしもの安心ノート」を利活用いただくよう、普及啓発に努めております。  評価として、ノートに書き始めるが、なかなか筆が進まないといったことをお聞きすることもありますが、「もしもの安心ノート」は、自分だけしか知らないことで家族に知ってもらいたいことを初め、もしものときのための準備や心構えなど、これからの人生設計のきっかけとする有効なツールであると考えております。  市では、今後も引き続き御自身や御家族のために積極的に利活用いただけるよう、市民の皆様に広く周知してまいりたいと考えております。  次に、2の(2)の御質問についてお答えをいたします。  当市における意思決定支援の取り組みとしては、平成26年度に医師会等の関係機関で組織する島田市在宅医療推進協議会で検討し、作成した「もしものときの医療・ケアについての生前の意思表明(リビング・ウイル島田版)」があります。これまで講演会や出前講座などを通して、リビング・ウイルの意義や目的等を理解していただくよう普及啓発に努めており、包括ケア推進課高齢者安心センター等において必要な説明を行い、配布をしております。  なお、本年3月に国の「人生の最終段階における医療・ケアの決定プロセスに関するガイドライン」が改訂され、医療・ケアの方針や、どのような生き方を望むかを、日ごろから家族などの信頼できる方や、医療・ケアチームと繰り返し話し合うことなどが重要であると示されました。  リビング・ウイル島田版の目的も、もしものときの医療・ケアについて本人と家族などが一緒になって考えることのできる機会を創出することであり、国のガイドラインに沿った取り組みとして、今後もさまざまな機会を通じて市民や医療・介護現場への普及啓発に努めてまいります。  以上、答弁申し上げました。  なお、再質問につきましては担当部長から答弁させる場合がありますので、よろしくお願いをいたします。
    ○議長(大石節雄議員) 村田議員。 ◆9番(村田千鶴子議員) それぞれ答弁をいただきました。それでは、これより一問一答にて再質問に入ります。  まず、南北一体交流に向けて、駅前広場の活用から再質問いたします。  駅の北側・南側広場の活用状況について答弁いただきました。北側につきましては、現在、この秋からイルミネーションを使ったシマダテラスが開設され、来年の2月まで期間限定のイベント等で活用されることを周知しているところであります。  一方、南側については6件の活用があったとのことですが、交通安全等の街頭広報が大半で、イベントは島田駅南口周辺地域まちづくり推進協議会主催駅南フェスタだけだと思います。  さて、平成20年に橋上駅舎建設時に、駅は都市の入り口であり、まちの第一印象であることから、島田市の伝統行事、島田大祭帯まつりの帯がデザインのコンセプトであることは周知のとおりであります。  また、南北自由通路の南口階段は、駅前広場に設置されております築山部分を上り、蓬莱橋を模した橋を渡って利用できるように設計されております。築山部分は緩やかで幅の広い階段でできており、広場の一部と連続しておりますので、観客席として活用し、南口階段広場としてイベント等が開催できるようにと設計されたと聞いております。  南口開設を機に、駅南3自治会の有志で駅南地域をもっと住みやすく発展させようかという目的で組織されました、島田駅南口周辺まちづくり推進協議会の皆さんが、南口階段活用の設置目的を達成するために平成22年に第1回駅南ミニフェスタを開催いたしました。ことしは第9回目を迎え、当日は染谷市長を初め、両副市長もお立ち寄りくださいました。  私は、この第1回駅南ミニフェスタの開催日がちょうど島田産業まつりの初日であったために、その年の11月の定例会におきまして、島田駅南北自由通路を回遊して、この2つのイベントの連携を図ることができないか、そしてその方法として、スタンプラリー形式を提案させていただきました。  現在は島田産業まつりのチラシにも、駅南フェスタの会場案内図も位置づけられまして、スタンプラリーで南にも足を運んでくださる方がふえ、大変うれしく思っているところでございます。  私は、橋上駅舎建設当時の思いを再度確認し、積極的に活用してさらなる南北一体交流のまちづくりにつながるようにと、今回質問をさせていただきました。  それではまず、駅前広場の管理はどこでしょうか。 ○議長(大石節雄議員) 三浦都市基盤部長。 ◎都市基盤部長(三浦洋市) 南北連絡通路及び駅前の広場の管理につきましては、都市基盤部のすぐやる課で維持管理の事務をとり行っております。 ○議長(大石節雄議員) 村田議員。 ◆9番(村田千鶴子議員) 管理部署はわかりました。それでは、駅前広場を使用したい場合は、どこに申し込めばいいのでしょうか。 ○議長(大石節雄議員) 三浦都市基盤部長。 ◎都市基盤部長(三浦洋市) 利用につきましても、都市基盤部のすぐやる課のほうに届出書を出していただくようにお願いをしております。 ○議長(大石節雄議員) 村田議員。 ◆9番(村田千鶴子議員) 駅前広場の管理及び申し込み窓口が、すぐやる課が対応していることはわかりました。  しかし私は、駅前広場をより活用するために、施設の管理だけではなくて、イベントの企画を仕掛ける等のマネジメントをする窓口が必要であると考えますが、その点について市のお考えをお伺いいたします。 ○議長(大石節雄議員) 谷河産業観光部長。 ◎産業観光部長(谷河範夫) 駅前広場をマネジメントする窓口の設置については、現在のところ考えておりませんが、市民の皆様に有効に活用していただけるよう、引き続き適切な管理を行っていきたいと思っております。  以上でございます。 ○議長(大石節雄議員) 村田議員。 ◆9番(村田千鶴子議員) 有効に市民の皆さんが活用していただく、そのためにもこの施設の管理にもう一歩踏み込んで、公共スペースを活用して、市民や民間団体と協働して戦略的にまちづくりを推進するという観点から、例えば商工課、または戦略推進課、または協働推進課のいずれかが窓口となって、活用する際の周辺への騒音などの秩序のルールのような、いわゆる利用マニュアルを作成するなど、これらも含めてマネジメントをする取り組みが必要であると私は考えますが、その点についてはどうでしょうか。 ○議長(大石節雄議員) 谷河産業観光部長。 ◎産業観光部長(谷河範夫) 駅前広場の活用のルールづくりでございますけれども、既にことしの6月に島田駅南北自由通路及び駅前広場の利用に関する要綱ということで、利用要綱ができてございます。そのような形になっておりますので、その利用要綱に沿った形で市民の皆様に有効に活用していただきたいと考えております。 ○議長(大石節雄議員) 村田議員。 ◆9番(村田千鶴子議員) わかりました。既に利用要綱ができているということでございますので、ぜひそういったことももっともっと周知というのですか、PRをして、またこれが本当に有効に市民の方々に活用していただけるような働きかけをしていただきたいと思います。  ところで、島田駅南口の蓬莱橋を模倣して設置している道路なのですけれども、余り皆さん、模倣されていることについては周知が図られていないと思います。大体の方が、私も含めてそうなのですけれども、エスカレーターを利用して南北自由通路に上がっていくのが現状であります。  しかし、せっかくそのような建設当時に蓬莱橋を模倣してという、そういった原点もあるものですから、この設置している道路に模倣していることの周知も含め、今、897.4茶屋もできましたし、そういった意味で本物の蓬莱橋へのアプローチになるような看板等の設置はできないでしょうか。市としてのお考えを伺います。 ○議長(大石節雄議員) 谷河産業観光部長。 ◎産業観光部長(谷河範夫) 島田駅南口の駅前広場には観光案内板を設置してございます。御提案のありました、蓬莱橋を模倣して設置をしている通路そのものに看板を設置するということは、高さのことなどを考慮いたしますとなかなか難しいと考えます。  しかしながら、蓬莱橋は重要な観光資源と位置づけてございますので、既存の案内看板の状況を踏まえながら、蓬莱橋や897.4茶屋を紹介する看板を駅前広場に設置できないかを、今後、関係機関、関係課と協議してまいりたいと思っております。  以上でございます。 ○議長(大石節雄議員) 村田議員。 ◆9番(村田千鶴子議員) ただいまの答弁の中で、蓬莱橋を模倣している通路には高さのことなど安全面からも設置できないということでございました。これについては私も当然であると理解をさせていただきます。  今現在、その蓬莱橋には約720個のソーラーブリックが設置されておりまして、太陽の光を集めて、夜になると緑色に光っております。そのような意味で、南口階段も見ますと夜には階段部分のところに小さな電気が点灯しています。  そこで提案なのですけれども、模倣しているこの橋の部分にも緑っぽい明かりを少しつけて、夜の蓬莱橋の雰囲気を感じて周知を図れないかと私は考えたのですけれども、その点についてできるかどうかお伺いいたします。 ○議長(大石節雄議員) 谷河産業観光部長。 ◎産業観光部長(谷河範夫) 先ほど申しましたように、駅前広場には蓬莱橋や897.4茶屋を紹介する看板はございません。そこへ誘導する手だてを講じる必要があるというふうには認識をしてございます。  今、議員のほうから御提案がありました夜間に電気を点灯するような方法も含めまして、どのような形がいいのかということを今後関係課と協議をしてまいりたいと考えております。 ○議長(大石節雄議員) 村田議員。 ◆9番(村田千鶴子議員) ぜひ関係機関と協議して、PRにつなげる工夫をしていただきたいと意見を申し上げたいと思います。お願いいたします。  それでは、来年、島田大祭に向けて、南北駅前広場の一体的な活用等については、今後、関係機関と協議するとの答弁がございました。観光協会や大祭保存振興会の意向をまず尊重することを前提に、再質問をさせていただきます。  まず確認いたしますけれども、今、北側のところにシマダテラスが設置されておりますが、このシマダテラスは来年の2月以降も常設というのですか、継続するのでしょうか。お尋ねいたします。 ○議長(大石節雄議員) 鈴木市長戦略部長。 ◎市長戦略部長(鈴木将未) シマダテラスにつきましては中部連携中枢都市圏の事業で行っていますので、私のほうからお答えをいたします。  あそこにつきましては期間限定ということで、常設設置ではありません。11月10日から2月17日、そこでイルミネーション消灯イベント等も計画しておりますけれども、それ以降は施設を撤去するという形で計画をしております。 ○議長(大石節雄議員) 村田議員。 ◆9番(村田千鶴子議員) わかりました。なかなか市民の皆さんは、このシマダテラスというものが常設でずっとあるのかという、そのようなことを思っている方もいらっしゃったものですから、ここで確認させていただきました。  では、大祭に向けて、私は機運を高めるための企画をぜひ大祭前から南北駅前広場を使って行ったらどうかと考えておりますけれども、この点についてはいかがでしょうか。 ○議長(大石節雄議員) 谷河産業観光部長。 ◎産業観光部長(谷河範夫) 島田大祭の開催の告知につきましては、SNSやイベントの開催による情報発信など効果的なPRを行って、島田大祭開催当日まで開催の機運を盛り上げていくということは大変重要なことだと考えております。  大祭当日までの節目などに島田大祭の認知度を高め、観光客の来訪につながるような南北の駅前広場を使った企画ができないか、島田大祭保存振興会や、先ほど言いました観光協会と協議をしてまいりたいと考えております。 ○議長(大石節雄議員) 村田議員。 ◆9番(村田千鶴子議員) 来年をぜひ島田大祭イヤーと位置づけまして、官地である、特に南口階段広場を活用して、機運を盛り上げる場となるイベントや、伝統ある島田大祭を次世代につなげられるイベント等を企画いたしまして、子供たちがお祭りを知って、興味を持ってお祭りに参加してくれるような場としての活用も積極的に取り組んでいただきたいと考えておりますけれども、この点についてはいかがでしょうか。 ○議長(大石節雄議員) 谷河産業観光部長。 ◎産業観光部長(谷河範夫) 子供たちの関係でございますけれども、島田帯まつり保存振興会の方が市内の小学校に出向くなどして開催をしているお祭り講座がございます。御提案をいただいた内容に沿ったものになるかと思っておりますけれども、開催場所をどこにするかも含めまして、大祭にかかわるイベントにつきましては、先ほど来申し上げているとおり、関係団体等のお力がなければできませんので、今後、協議の上、実現の可否を判断することになろうかと思っております。 ○議長(大石節雄議員) 村田議員。 ◆9番(村田千鶴子議員) ところで担当課として、大祭の機運を盛り上げるための企画について、何か具体的なことは考えていないのでしょうか。ありましたらお伺いいたします。 ○議長(大石節雄議員) 谷河産業観光部長。 ◎産業観光部長(谷河範夫) 機運を高める企画ということでございますけれども、一例になりますが、大祭開催の何日前という節目の日にカウンターボードのようなものを設置することがあるかなとは考えております。 ○議長(大石節雄議員) 村田議員。 ◆9番(村田千鶴子議員) わかりました。大祭の開催期間中なのですけれども、特にお祭りの最終日に本通りに大名行列が不在のときの観光客の待ち時間などに、駅北広場もしくは南口階段広場を活用して、例えば市内のお祭りの紹介を兼ねた芸能大会や、島田大祭ミニ講座等のイベントを実施したらどうかというふうに考えますけれども、いかがでしょうか。 ○議長(大石節雄議員) 谷河産業観光部長。 ◎産業観光部長(谷河範夫) 御提案ありございます。ただ、御提案いただいたものについては、先ほど来申し上げているように、協力していただく相手もございますので、関係団体と少し協議をさせていただきながら、検討させていただきたいと思っております。 ○議長(大石節雄議員) 村田議員。 ◆9番(村田千鶴子議員) わかりました。とにかく相手先があることでございますので、一応またお話の中ではこういったことを伝えていただきたいと思います。  それで1点戻りますけれども、駅の広場を使う利用マニュアルですか、そういったものができているというように先ほど部長の答弁がありましたが、少し中身について紹介していただきたいと思います。 ○議長(大石節雄議員) 三浦都市基盤部長。 ◎都市基盤部長(三浦洋市) 管理をしておりますので、私のほうからお答えをさせていただきます。  この要綱でございますが、名称を島田駅南北自由通路及び駅前広場の利用に関する要綱ということで定めております。この要綱でございますけれども、施設の維持管理という観点でつくっておりますので、その辺を御理解いただきたいと思います。  まず使用時間といたしましては、原則として午前8時から午後9時半までという決まりを設けています。また利用に際しましては、届出書の提出を求めています。  禁止行為といたしまして、展覧会、演奏会、集会、舞踏・音楽活動、これに類するもの、また物品の販売、飲食の提供とございますが、これらにあっても公共的・公益的な利用の場合はこの限りでないということで定めております。  具体的に申しますと、民間といいますか、個人の方が営業活動には使えないですよというような形で規定をさせていただいております。そのほかには、例えば施設を壊した場合の修繕など、そうしたことの規定を設けさせていただいております。  以上です。 ○議長(大石節雄議員) 村田議員。 ◆9番(村田千鶴子議員) わかりました。施設の維持管理の面から要綱がつくられているということでございますけれども、とにかくそのような公共のイベント等でやっていきませんと、周辺の民家の方もございますし、やはり秩序を壊されても、かえってそれでは本末転倒になりますので、ぜひその辺をしっかりとしていただきたいと思います。  ただ、そういった要綱ができていて、例えば公共的なものをしたいというときには、そこはすぐやる課のほうに相談するのですか。例えばこういったものをやってみたいのだけれども、これはある程度個人ではなくて公共的にイベントをかけることができるのかとか、そういった相談をする窓口というものは、すぐやる課のほうでよろしいのでしょうか。確認です。 ○議長(大石節雄議員) 三浦都市基盤部長。 ◎都市基盤部長(三浦洋市) 窓口といたしましては、基本的にはすぐやる課のほうで管理をしておりますので、企画の段階というか、このようなことをやりたいのだけれどもというところで御相談いただければ、関係する所管とあわせまして、できる方法を見出していきたいと考えています。  また、例えばふだんおつき合いのある所属といいますか、それぞれ団体があろうかと思いますので、そうしたところを通じてお話をいただいても構わないというふうに考えています。 ○議長(大石節雄議員) 村田議員。 ◆9番(村田千鶴子議員) わかりました。そういった意味で駅前広場が使える、公共的、そういった目的であれば使えるということをぜひPR、周知を図っていただきたいと思います。そうすれば、中には相談というか、そういったものをやってみたいとか、これからまた来年度、お祭りにかけましてそういったところの街区の練習など、そのようなものももしかしたらそういったところでやりたいという街の方もいらっしゃると思うものですから、そういった相談業務のほうもよろしくお願いしたいと思います。  特にイベントが開催できるようにと設置目的でつくられました南側階段広場をもっと積極的に活用するためには、本当はすぐやる課ではなくて、先ほど申しましたマネジメントを統括するような窓口設置が私は必要ではないかと思っております。  また、産業まつり以外の元気市等の公認イベントのスポットエリアとしてもぜひ活用して、南北の交流促進を図るよう、また意見を申し上げて、次の質問をさせていただきたいと思います。  続きまして、市独自の「もしもの安心ノート」の普及及び意思決定支援について再質問いたします。  民間事業者も、高齢者が人生の終末期に迎える死に備えて、自身の希望を書きとめておくエンディングノートを発行しております。当初は「もしもの安心ノート」として、自分の基本情報を初めとして、家族や友人、そして医療・介護に対する対応や資産状況、いざというときの葬儀やお墓、遺言や相続、年代を追ってこれまでの道のり、大切な人へのメッセージ、地域で安心して生活できるように相談できる機関の案内や、最後にはしまだ市っ歌り元気体操の図解と、そういったものがしっかりと入っております。  これは本当に島田市オリジナルの1冊だと思います。これをしっかり書きとめられれば、自分の人生の振り返りやこれからの生き方の指針になる、自身の大切なノートになると私も思います。  しかし、先ほど答弁の中でなかなか筆が進まないとあったように、書くことが面倒になってきた年齢にこのノートとの出会いがないように、せっかくいいものですので、適当な節目の時期、これは個人差があって難しいと思いますけれども、広報をすべきと考えますが、いかがでしょうか。 ○議長(大石節雄議員) 横田川健康福祉部長。 ◎健康福祉部長(横田川雅敏) 議員が御指摘のとおり、こうした「もしもの安心ノート」は、いろいろな機会を捉えて高齢者の皆さんにお伝えをしたいですし、担当のほうもそういった意識を持って対応している状況でございます。 ○議長(大石節雄議員) 村田議員。 ◆9番(村田千鶴子議員) 次に、当市の意思決定支援の取り組みについてお伺いいたします。  冒頭で述べました新聞によれば、厚生労働省はことしの3月に終末期医療についてガイドラインを改訂いたしまして、生前の意思表明の重要性が強調されたため、浜松市北区での患者の希望する生き方や治療などを記す「なおとらシート」の紹介記事が掲載されておりました。  これから本格的に意思決定支援の取り組みが始まる自治体が多い中、島田市は答弁にありましたように、もう既に平成26年度に医師会等の関係機関で「もしものときの医療・ケアについての生前の意思表明(リビング・ウイル島田版)」をいち早く先進的に作成し、取り組まれましたことに改めて高い評価をするものでございます。  ガイドラインが改訂されたことによりまして、支援者の対象が家族以外に医療・介護従事者、さらにこれからはひとり暮らしの高齢者がふえるということを踏まえられまして、話し合いの場に親しい友人まで拡大されました。  これからこのリビング・ウイルの島田版は、医療現場や介護現場にて実際に活用されていくことと思います。これが有効に活用されることを私も願っているわけなのですけれども、これは今後有効に活用されるために、どのような取り組みをやられていくのかお伺いいたします。
    ○議長(大石節雄議員) 横田川健康福祉部長。 ◎健康福祉部長(横田川雅敏) このリビング・ウイルの普及の現状を少しお話しさせていただきます。  高齢者保健福祉計画の第8次の計画を策定させていただく際に、その基礎調査ということでアンケート調査も行っておりますが、その中でリビング・ウイルを知っているかという問いに対しまして、1,014人の一般高齢者の中で23人の方がリビング・ウイルを知っているし、作成済みであるというような回答をいただいております。まだまだ少ない現状にあると認識をしております。  普及につきましては、今現在このリビング・ウイルが、医師会や市民病院などいろいろな地域の医療関係者が協議をして作成したものでございまして、そうした関係機関と連携しながら、市民に普及をしていきたいというような取り組みをしております。 ○議長(大石節雄議員) 村田議員。 ◆9番(村田千鶴子議員) わかりました。このリビング・ウイルは直接説明をして、何かこれを自分たちで書くわけなのですけれども、今、部長のお話ですと、これから医療現場や医師会、または訪問看護ステーションでもこれを使うと思うのですが、この場合には、これを本人がそういったところにかかるときに持っていって提出するというものなのか、改めてそれぞれの医療現場などにはこういったものがあって、それでそこのところで書くということで、これが生かされていくという理解でよろしいのでしょうか。 ○議長(大石節雄議員) 横田川健康福祉部長。 ◎健康福祉部長(横田川雅敏) このリビング・ウイルの普及に当たって、いろいろ高齢者が集うような場所で説明をさせていただいておりますし、そうしたところで一括で皆さんに書いていただく方法もあるかと思います。  国のほうの指針でも言われているように、御自分の御家族や大切な友人など、そういった方と一緒に今後の自分の最期をどのように迎えるかということを考えていただく、そうしたことが大切だと、そのような方針が出ておりますので、一緒に考えていただくという形で、説明はもちろんいろいろなところでさせていただく必要があるかと思いますが、今後はそういった書き込みについては御家族と一緒に、友人と一緒に、改めて相談しながら書いていただくというようなことでの方向づけも、これからしていかなければいけないと思っております。 ○議長(大石節雄議員) 村田議員。 ◆9番(村田千鶴子議員) ただ、今の説明はそれなりにわかったのですけれども、実際に医療現場や介護現場での意思ですね。そこのところを、これを書いたものを持っていくとか、その辺のところを今お聞きかせいただいたのですけれども、ここのところに携帯カードというものがついているものですから、これを身につけてこれで判断をするということでいいのでしょうか。 ○議長(大石節雄議員) 横田川健康福祉部長。 ◎健康福祉部長(横田川雅敏) 議員のほうで今お話しいただいたように、このリビング・ウイルには切り取りカードがございまして、そこにこのリビング・ウイルの内容、自分がもしものときに、医療・ケアについてどのような形で医療を受けたいかというチェックをして記入するようなカードがございます。  これを携帯して、例えば保険証や財布に入れていただいたり、そのような形で今は利用していただくような形をとっております。 ○議長(大石節雄議員) 村田議員。 ◆9番(村田千鶴子議員) わかりました。普及啓発については、今、部長から高齢者の集いなどといったところに行って普及しているというお話をいただきました。  その中で、私自身ももっともっと、これは生かされなくてはいけませんので、せっかくいいものでございますから、啓発、周知を図り、活用されるように「リビング・ウイル島田版」の出前講座を、例えば今各町内でやっております高齢者ふれあいサロンの年中行事の中に組み入れて、そこでしっかりと普及啓発をしていくことも1つの手だてではないかと考えますけれども、この点についてはいかがでしょうか。 ○議長(大石節雄議員) 横田川健康福祉部長。 ◎健康福祉部長(横田川雅敏) 議員の御提案、そのとおりだと思います。そういった機会がせっかくあるものですから、今現在はできておりませんけれども、これからそうした場に職員が出向いて説明をしていく、そしてリビング・ウイルの必要性というものをまず理解していただいて、そしてまたうちに帰っていただいて、御家族と一緒に相談をしながら書いていただく、そういった取り組みをしていくことは必要なことなので、考えていきたいと思っております。 ○議長(大石節雄議員) 村田議員。 ◆9番(村田千鶴子議員) ぜひそうしていただきたいと思います。  また、「リビング・ウイル島田版」というネーミングなのですけれども、なかなか意思表明ということがピンと来ないものですから、もっとこれをやわらかく、先ほど紹介いたしましたように、浜松市北区の「なおとらシート」というような、何かそのように、高齢者の方にも親しみやすいネーミングにできないかと私は少し感じました。  今、しまトレというものも、初めは何だろうかといったのですけれども、今はしまトレといえば、本当に健康増進のために一生懸命皆さん取り組んでいるということが周知されているものですから、そのようになればいいと思いました。  例えば、私自身が考えたことなのですけれども、島田市の伊太和里の湯から、将来の患者の意思、気持ちですね。思い、いたわるということをかけまして「いたわりシート」や、これは友人と考えましたが、あるいは島田市のゆるキャラから「おしまちゃんシート」というような、本当に身近な名前を少し考えてみました。  そういったネーミングについての市のお考えはどうでしょうか。お伺いいたします。 ○議長(大石節雄議員) 染谷市長。 ◎市長(染谷絹代) 御提案ありがとうございます。ただ、このリビング・ウイルというものは、島田市の場合は、三師会──医師会、歯科医師会、薬剤師会、この3つの師会が協力をしていただいて、いち早く達成できたのです。なかなかこの協力を得るところが、やはり難しくて、他市で実現できていなかったり、協力を得られないまま違うネーミングで出しているところもあるという現実がございます。  このリビング・ウイルという名称については、やはり医学界の思いといいますか、専門家の意思も入ってのことでございますので、これが「いたわりシート」や「おしまちゃんシート」でいいのかということになりますと、やはり専門家の先生方の御意見も伺って、そこに込められた思いというものがございますことが伝わるような、そういったネーミングで活動していきたいと思っております。 ○議長(大石節雄議員) 横田川健康福祉部長。 ◎健康福祉部長(横田川雅敏) 今市長から答弁があったように、担当のほうでも考えております。これまでこのリビング・ウイルにつきましては、人生の最期までその人の尊厳を保つために使用するということで、非常に重みのあるものだというような捉え方をしておりまして、この親しみやすい名称にしていくということでリビング・ウイルそのものが軽くなってしまうというようなことがあってはいけないという考え方もございます。  第8次の高齢者保健福祉計画の策定の際に行ったアンケートなのですけれども、リビング・ウイルを知らないと答えた一般の高齢者は70%ありまして、このことは自分自身や家族の死について考えたり、誰かと話し合いをする文化がないということだけではなくて、自分の最期を考えたくないというような思いをしている方が多いと、そのようなあらわれではないかとも捉えております。  こういった親しみやすい名前に変えるということだけではなくて、そのような意識を変えていただくということも必要であり、なかなか難しいことではあるとも捉えております。機会を捉えて推進をしていきたいと思っております。 ○議長(大石節雄議員) 村田議員。 ◆9番(村田千鶴子議員) わかりました。確かに島田市は、先ほど私も申しましたように、県内で本当に先進的にも取り組んでいらっしゃるし、医師会や皆さん方の思いでつくられてきたということなものですから、これについては私も同意するものでございます。  少し話がそれるかもしれませんけれども、今回私は「もしもの安心ノート」、私らしく生きるという、そのもしもというところがキーワードで一般質問させていただいたのですけれども、過日ちょっと友人のところに行きましたら、ちょうど友人が、今から散歩というのでしょうか、ウォーキングに行くというところで、彼女は首のところにこうかけていたのです。「何かけているの」と。すごく彼女は元気な方だったのですけれども、「いや、村田さん。私の名前と血液型と、もし途中で何かあったとき困るから、息子たちの名前と、それからどこにどうするということもきちんと携帯して書いて、私はいつも出かけるときにこれを首にかけて出かけるのよ」ということを言われまして、「ああ、そうなんだ」と。  ですから、健康だ、健康でないということに関係なく、やはり自分の命は自分で守るということで、そういったことをぜひこれとともに、一緒に啓発していただきたいと思います。  そこで、この携帯の、それこそまた、これは医師会の先生方皆さんの思いがあって、これは大変重いカードなものですから、またこれに口を出すとあれかもしれませんけれども、せっかくこの後ろのところに、内容が後ろのほうを見ますと、もしものときはどのようなものであるかということの説明があるのですが。  これは、あえてここのところを見なくても、この本文を読めば理解できるものですから、ここのところにそういったものを、裏に、血液型や名前もあわせて書いて、これは携帯ですからしっかりと切り取っていただいて、どこか行くときに首にかけたり、そうでなかったら御家族の方にわかるような、何かどこかのところにかけていただくような習慣づけというのでしょうか、せっかくできても、お財布の中に入っていたり、保険証にあったというと、本人はわかっていても、突然そのようなことがあると家族は動転してしまいまして、なかなかそういったものもわかりませんので、常日ごろからそういったことも啓発をしていっていただければありがたいと思いますけれども、その点についていかがでしょうか。 ○議長(大石節雄議員) 横田川健康福祉部長。 ◎健康福祉部長(横田川雅敏) いつもわかるところに保管しておくというか、すぐにその方の意思がわかるような形で携帯なりすることが必要だと思っております。  例えば免許証とか、財布とか、入れておくというようなことと同時に、今現在考えているのは、御自分の担当のケアマネジャーの名刺、そうしたものとあわせてお薬手帳に挟んでおくというのですか、張っておくというような形の普及をこれからかけていきたいと。  そうすることによって医療関係者もすぐにわかりますし、お薬手帳を御家族の方も、そこに張ってあるということが承知していれば、非常にわかりやすいので、そのような形もケアマネジャーの名刺と一緒に携帯するというような形を考えてはどうかというように、今検討しているところでございます。 ○議長(大石節雄議員) 村田議員。 ◆9番(村田千鶴子議員) ところで、この「リビング・ウイル島田版」は、たしか当初5,000部を作成されたと私も聞いておりますけれども、その後このような取り組みの中で増刷したとか、少し中身、内容を変えたとか、そういったことはございますか。 ○議長(大石節雄議員) 横田川健康福祉部長。 ◎健康福祉部長(横田川雅敏) 当初5,000部を印刷したのですけれども、足りなくなってきているということで3,000部増刷をしております。その増刷の際には、関係する医療関係者の皆さんにも、見直すところがないかということで確認をさせていただく中で、軽微な形での修正ですけれども、少し内容を修正した箇所もございます。基本的には同じ様式の形で印刷をし、現在4,000を超える形のものを配布させていただいているという状況でございます。 ○議長(大石節雄議員) 村田議員。 ◆9番(村田千鶴子議員) 今、計8,000部つくられたということで、配布状況を見ますと4,000部ぐらい配布して、まだ4,000部あるということなのですけれども、これから将来的に、またこういったものを増刷して、その見込みというか、大体どれくらいまでこういったものを普及させていく、そのような見込みについてお伺いいたします。 ○議長(大石節雄議員) 横田川健康福祉部長。 ◎健康福祉部長(横田川雅敏) 具体的な目標までは、今設定しておりません。これからのリビング・ウイルの普及の仕方によっても大きく変わってくると思います。とにかく御自分の最期を考えていただくということを市民の皆さんに十分理解をしていただいて、周知、普及に努めていきたいと思っております。 ○議長(大石節雄議員) 村田議員。 ◆9番(村田千鶴子議員) わかりました。島田市地域医療を支援する会のいつもの学習会をやってくださっているときにも、こういったリビング・ウイルの島田版のこともしっかりと説明をしてくださっております。ぜひこれを有効に使っていただきたいと思います。  特にこの「もしもの安心ノート」というものは、私も実際にこれを見ましたけれども、ちょっとえっという、なかなか筆が進まないというところも見てわかるのですが、しかしながら、やはりこのノートによって家族、特に嫁と姑のコミュニケーションの有効なツールとしてなるように。  嫁の立場ですと、母親のこういったことというものは少し聞きにくいのですけれども、しかしながら、やはりこういったものがあることによって、暗いではなくて、これからの人生を見据えて、一緒になって家族で、みんなしてこの「もしもの安心ノート」が話題となってコミュニケーションが図れるようになればいいと思います。  引き続き啓発、周知に努めていただきまして、もしものときの医療・ケアにとって知り得たい必要な情報ですので、本人の望ましい終末期の支援につながるように、これからも医療現場や介護現場で生かされるようにと意見を申し上げまして、私の一般質問を終わります。 ○議長(大石節雄議員) 次に、八木伸雄議員ですが、今回の一般質問にかかわり、資料の配付願いがありましたので、会議規則第102条の規定によりこれを許可し、お手元に配付いたしました。御承知くださるようお願いいたします。  それでは、八木伸雄議員。    〔18番 八木伸雄議員登壇〕 ◆18番(八木伸雄議員) 創造島田の八木伸雄です。通告によりまして、2点について質問させていただきます。  まず1点目、台風24号から学ぶべきものは何か。  さきの5市2町の議会による議員研修会において、災害においては想定外のことが起こることが当たり前と考えて対応すべきと言われたことは、各議員も承知していることと思います。  本年10月1日未明に台風24号が当市に襲来いたしました。そして、地域によっては4日間の停電を余儀なくされました。その台風を振り返り、私たちは何を学び、何を今後の課題とすべきか、以下、質問させていただきます。  (1)台風24号の規模、雨量、風速及び市内の通過時間についてお伺いいたします。  (2)台風24号による市内における通行どめ、河川及び家屋等の被害状況をお伺いいたします。  (3)市の施設や公共性の高い施設、介護施設及び医療機関等の停電の状況をお伺いいたします。  (4)台風の発生から進路予想が出た後、9月30日までの対応では、同報無線により28日、30日と2回の避難準備や停電に備えるよう放送したとの報告がございました。十分な周知ができたかお伺いをいたします。  (5)台風が通過する間及び台風通過後の電気や水道、その他インフラが完全復旧する間の対応についてお伺いいたします。  (6)台風24号の規模、影響及び被害状況は、想定に対してどうであったかお伺いいたします。  (7)既に今回の台風での課題について示されておりますが、改めてお伺いするとともに、今後の対応策があればお伺いをいたします。  2番目として、賑わい交流拠点施設内のマルシェの成功のカギは、と題しましてお伺いいたします。  賑わい交流拠点施設内のマルシェの建設に向け、JA大井川による運営会社が設立されました。いよいよ構想が動き出すこととなります。市は周辺整備に多額の費用を投じており、JA大井川においても農家の所得向上につながるか、あるいは、結果によってはJA大井川にとって経営の大きな足かせとならないとも限りません。確実に成功させねばならないことは当市も同様であることから、以下、質問いたします。  (1)JA大井川による運営会社の資本金、出資者及び出資比率をお伺いいたします。  (2)役員や職員の体制をお伺いいたします。  (3)さきにJA大井川から経営の大まかなコンセプト、概要の説明を受けましたが、最も重要かつ困難が予想される地場産品の出荷対策について、市はどのような説明を受けているかお伺いします。  (4)地場産品の出荷について、市として考えていることはあるかお伺いをいたします。  以上、壇上での質問とさせていただきます。    〔18番 八木伸雄議員発言席へ移動〕 ○議長(大石節雄議員) 染谷市長。    〔市長 染谷絹代登壇〕 ◎市長(染谷絹代) 八木議員の1の(1)の御質問についてお答えをいたします。  台風24号は非常に強い勢力で上陸した後、勢力を弱めながら県中部に接近しました。島田市内は9月30日の22時ごろから翌日1日未明の2時ごろまでの間、風速25メートル以上の暴風域に入っておりました。  市内平野部では最大秒速約30メートル前後、山間地では秒速20メートル以上の風が一時的に吹いたと予想されます。市内における総雨量は、平野部で約100ミリ、伊久身で約230ミリ、川根町家山で約200ミリ、川根町笹間で約300ミリとなっております。  次に、1の(2)の御質問についてお答えをいたします。  市内道路の通行どめは、国道・県道が3路線、市道2路線、林道・農道などが27路線、合計32路線となっています。河川堤防の損壊などはありませんが、大井川の細島観測所で氾濫注意水位まで上昇しました。家屋被害は2軒の半壊のほか、一部損壊が相当数発生しました。建物被害として、公共施設の一部損壊も多数発生しております。  そのほか、道路の路肩崩壊、倒木、土砂崩れ、蓬莱橋の橋脚損壊等の被害が33カ所ありました。また、農業用ビニールハウスの破損が20件発生しました。強風等に伴う倒木等により、9月30日19時30分ごろから市内広域で停電が発生し、最大1万5,100戸、最長4日間に及びました。  停電に伴い、一部の地域において水源から配水池へのポンプアップができなくなったことによる給水停止、一般電話や携帯電話の不通、FM島田では一部の中継局で放送の中断などが発生しました。  次に、1の(3)の御質問についてお答えをいたします。  公共施設のうち、山間部の3カ所の社会教育施設において停電が長引いたため、数日の休館となりましたが、他の主要施設では停電が短時間であったため、大きな影響はありませんでした。  介護施設においては、停電があった施設が4施設ありましたが、3施設においては1日の正午ごろまでには復旧しました。1施設は2日の夜遅くまで停電が長引きましたが、非常用自家発電で対応し、全ての介護施設で利用者等への影響はなかったと聞いております。  市内医療機関においても、一部の医療機関で停電はあったものの、人工透析など生命にかかわる患者への治療等には影響はなかったと聞いております。  次に、1の(4)の御質問についてお答えをいたします。  今回の台風は、近年にない非常に強い台風との認識で、台風が最接近するまでは、知らせる側としては従来以上の容量で情報提供、注意喚起を行いました。  28日と30日の同報無線での周知のほか、台風24号の動向と影響度、市の対応に関するレポートを庁内に配信し、出先機関や関係施設への注意喚起のための情報提供を行いました。また、この情報は市ホームページ、フェイスブック、ツイッター、ヤフー防災メールでも配信しております。また、FM島田にも情報提供しました。  さらに30日の12時から各自治会長に電話連絡し、台風の動向と対応について注意喚起を行い、地区連絡網での伝達について依頼しています。その後継続してSNSでの注意喚起、危険度の高い地区の自治会長への電話連絡を行いました。  これらの情報提供や注意喚起の内容には、土砂災害等への対応のほかに、広域の停電、倒木、農業用施設の被害対応にも触れています。このように、従来にない対応を行ったところでございます。  次に、1の(5)の御質問についてお答えをいたします。  まず、対応の体制ですが、30日の8時20分に危機管理課による事前配備体制をとり、午後に基準より強化した水防体制を早目に立ち上げました。事前配備体制は、県内市町で最も早い対応でした。台風通過後の1日朝には、危機管理課に水防体制にかわる被害対応の本部機能を立ち上げるとともに、庁内全体で対応する体制をとりました。  次に、災害対応の基本である「知る」「知らせる」「助ける」「求める」に区分して、台風接近からインフラ復旧までの対応について要点を説明いたします。  「知る」ための情報の収集については、契約業者や気象台の予報官、専用のポータルサイトから台風情報を入手しました。また、市や県の出先機関、消防団、警察、消防、住民、中部電力等からの被害情報を入手しました。  1日朝に各課に被害状況の把握と報告を指示し、人的被害がないことは、朝の段階で警察、消防との情報交換とそれまでの被害状況の報告から確認をとりました。
     「知らせる」ことにつきましては、(4)の御質問で答弁したとおりです。なお、中部電力も広報車や各家庭の直接訪問により、停電関連情報の伝達を行っています。  また、停電に伴う同報無線子局のバッテリー交換や、中継局の発電機による給電を行いました。  「助ける」ための対応として、交通規制を含む水防による各種対応、土のうステーションの運用や土のうの運搬・設置、自主避難者の公共施設での受け入れのほか、倒木や土砂崩れへの対応を行いました。また、停電に伴う給水対策として、発電機による浄水場の稼働や、簡易水道の水源から配水池へのポンプアップなどを7カ所で実施しました。  発電機による対応ができない地区には、緊急的に非常用ペットボトルを配分し、その後給水車による給水を7カ所で実施しました。  また、特設公衆電話、携帯電話充電スポットの開設を行いました。  最後に「求める」ことについては、道路復旧等について県土木事務所や業者へ要請を行いました。最悪の場合に備えて、自衛隊や県水道協会に対し、給水支援を打診しました。停電に関しては、中部電力に対し早期の復旧、的確な情報提供や住民広報に関する要請を行いました。  次に、1の(6)の御質問についてお答えをいたします。  台風24号の規模は、強風が予測されたものの、移動速度が速く強風雨にさらされる時間が短いこと、また、雨量も大規模災害に直結するほどの量ではないと想定しており、事前に庁内に配信したレポートの内容の範疇であり、ほぼ想定内であったと認識をしております。  影響についても、強風に伴う倒木や家屋損壊の多発、これによる土砂崩れや広域の停電、農業用施設の損壊は予期の範疇でした。したがって、これらの被害予測について、住民に対する事前の注意喚起を行っています。  また、停電による影響についても、基本的に地震による停電の場合と同じ状況が起きていることから、給水等の対応についても計画に基づき対応できたと認識しております。  一方で、このレベルの台風の影響で停電の完全復旧まで最長4日間を要したことは、想定を超えた状況であったと認識をしております。  次に、1の(7)の御質問についてお答えをいたします。  今回の台風における課題は、情報収集や伝達のための通信連絡手段の確保であると考えております。長期広域停電に伴い、一般電話、携帯電話が使用できなくなったことで、台風通過後の情報収集と情報伝達の手段が限定されました。また、停電の原因となった倒木のリスクを少しでも回避することも課題です。  対策としまして、孤立予想集落地区に貸与しております衛星携帯電話が、今回の台風対応においては十分活用されなかったことを踏まえ、改めて12月の地域防災訓練において、総合的な通信訓練を実施したところです。今後、台風接近等の前には、衛星携帯電話の連絡通話を必ず実施する等、活用促進の方策を検討してまいります。  また、停電に要するきめ細やかな情報提供については、さきに中部電力が市からの要請も受け入れた形で総合的な対策を公表したところです。倒木による送電線の断線等を防止するための樹木の計画的な事前伐採について、中部電力や関係事業所、地元自治会が相互協力する形で、年度内に優先箇所を選定して実行すべく協議を進めているところであります。  次に、2の(1)の御質問についてお答えをいたします。  賑わい交流拠点の運営会社である株式会社賑わい創造舎の設立時資本金は7,000万円、出資者及び出資比率はJA大井川の100%出資となっております。  次に、2の(2)の御質問についてお答えをいたします。  運営会社の役員体制は、会社設立時の役員として、JA大井川の組合長を代表取締役とするJA大井川からの役員が4人、外部から役員が1人、監査役として税理士の方が1人の総勢6人の役員体制となっております。  また、職員体制につきましては、JA大井川からの出向社員のほか、会社が直接雇用する正社員及びパート社員にて構成し、総勢80人程度となる見込みです。そのうちJA大井川からの出向社員は10人から15人程度と聞いております。  次に、2の(3)の御質問についてお答えをいたします。  マルシェの運営主体となるJA大井川では、農家を対象に栽培・出荷に係る説明会を定期的に実施しております。また、現在栽培している作物の拡大指導や、新作物についての提案、及び営農指導を行っております。加えて、個人、グループ、農業法人を個別に巡回し、大口出荷者の確保も行っていると聞いております。  そのほか、まんさいかんの店長が推薦した農作物をプレミアム農産物と位置づけ、栽培・出荷から品質管理まで個別に指導を行い、マルシェの目玉商品として販売する計画があると聞いております。  集荷対策といたしましては、保冷配送車を新たに2台準備し、まんさいかん4店舗や主要支店、管内の主な朝市、共販農産物、集荷場などとマルシェをつなぐ集荷配送体制を新たに構築する予定と聞いております。  次に、2の(4)の御質問についてお答えをいたします。  市としましては、農業経営振興会や地産地消連絡会など、農業者が集まる会合でJA大井川とともに説明会を実施したり、認定農業者との面談の際に農産物のマルシェへの出荷を推進したりしております。また、農産物の出荷対策としては、JA大井川と連携して、国・県などの助成制度を活用しながら、作付の拡大や新たな作物栽培への取り組みなどを支援していきたいと考えております。  以上、答弁申し上げました。  なお、再質問につきましては担当部長から答弁させる場合がありますので、よろしくお願いをいたします。 ○議長(大石節雄議員) 八木議員。 ◆18番(八木伸雄議員) 今回2つですので、残り、できれば20分、最低でも15分を残して、この1番の質問を終えたいと思いますので、ぜひ御協力をいただきたいと思います。そしてこの1の質問については、もし思いもかけぬ質問があったらスルーしていただいて結構です。できるだけ簡略にお願いします。  それでは再質問させていただきます。  前日、30日までに完璧と言えるような、今答弁の中にありました対応をとっていただきました。しかるに昨日の大関議員、そして私と、議会で2人もこの件について質問しております。それについて、なぜだと思いますか、市長。市長に聞いています。〔「私に聞いているのですね」と呼ぶ者あり〕はい、市長に。市長として答弁していただきたい。 ○議長(大石節雄議員) 染谷市長。 ◎市長(染谷絹代) 私どもは今御答弁申し上げたとおりの対策をとっておりましたが、やはり市民の皆様には、例えば停電でいうならば、いつ復旧するのかというような情報が届いていなかった、あるいは私のところに来たお話の中では、本当に一番ひどい強風雨が吹き荒れているときに、なぜ島田市は避難勧告ないし避難準備情報を出さないのかというようなお声をいただいたことは事実であります。 ○議長(大石節雄議員) 八木議員。 ◆18番(八木伸雄議員) 後段の部分はともかく、私は前段の部分が全てだと思っているのです。全てだと思っています。  答弁の中に4日間の停電は想定外だとありましたが、私のところの町内会の自治会長、防災会長、3日間の停電に備えてほしいとは言いましたけれども、今後は1週間に備えてほしいと。  今の電力会社の厳しい状況から、余裕のある職員配備体制はできないのです。これはどの業界もそうです。精いっぱい通常の業務の中で、異常時には応援を頼むなどという対応をしますから、これは災害によっては1週間停電もあり得ると思います。  それで過去に4日以上停電しているのです。4日以上停電しています。私の周りではもっとひどかった。今回はさすがに私のところも自助で、ユンボを持ってきてチェーンソーで木を切ってやりました。前回のときはこのように大きい木が絡んで、そのような山の木を伐採するのに、その後の仕事で労災事故が起きています。専門家がやっても。  それぐらいひどかったのですが、今回のような苦情はいただかなかったのです。いただかなかったのですよ。なぜだと思いますか。では、危機管理部長。 ○議長(大石節雄議員) 眞部危機管理部長。 ◎危機管理部長(眞部和徳) 昨日来申し上げましているとおり……。〔「短く。長いから」と呼ぶ者あり〕ですから、住民ニーズに合ったタイミングや内容でお知らせできなかったということに尽きると思うのです。〔「それで結構です」と呼ぶ者あり〕ちょっと言わせてください。〔「時間がないので後の質問が」と呼ぶ者あり〕いやいや、ですから八木議員には本当に感謝しています。本当に感謝しています。〔「そのようなことはいいですから」と呼ぶ者あり〕それだけ言っておきますからね。 ○議長(大石節雄議員) 八木議員。 ◆18番(八木伸雄議員) 議長、答弁だけにしてください。私もそのつもりできょうは、自分の持論は控えてやりますから。  それでは資料2の3ページをごらんいただきたいと思います。そして資料2の3ページです。  私がこの資料を取り寄せました。これ資料2は川根支所の資料です。停電が発生したのが資料1の1ページ、4行目、19時24分、笹間で発生したとあります。川根支所では22時55分となっております。この間の違いは、これはどのようなことでしょうか。 ○議長(大石節雄議員) 眞部危機管理部長。 ◎危機管理部長(眞部和徳) これは笹間のレポートですから、笹間ではこうだったということだと思うのですけれども。〔「はい、結構です。それでいいです」と呼ぶ者あり〕これは中部電力にも確認した上で、こちらのほうの報告はつくっておりますので。 ○議長(大石節雄議員) 八木議員。 ◆18番(八木伸雄議員) 笹間で19時24分、それで私のところが実は、この22時55分といいますか、22時50分ぐらいだったです。停電しました。私が22時30分に支所へ電話しました。被害状況はどうですかと。特段何もありませんと。この時点で笹間は停電をしていることが、3時間のタイムラグがあっても支所も聞いていないのです。  それが本所では19時24分、本部では確認していても支所に伝わっていないのです。3時間の間。支所では22時半のときに、私が確認して何も影響がないと言っているのです。そして停電して、すぐ後電話しました。電話出ません。非常用の電源があるにもかかわらず、支所の電話出ません。きのうも停電が1時間弱ありました。  きのう私はこの資料をつくっているので、もし山のほうが電気が通じていれば、事務所で仕事をしようと思って、時間が遅いですからよそのうちにかけるわけにいかないので支所に電話しましたが、支所は電話に出ませんでした、きのうも。これはどのようなわけですか。 ○議長(大石節雄議員) 眞部危機管理部長。 ◎危機管理部長(眞部和徳) 確認したところによると、非常用電源に切り替えている真っ最中にちょうど八木議員から電話が来たのです。そのときにピタッとはまってしまったので、その切りかえがうまくいかなかったというように、事実確認もしております。 ○議長(大石節雄議員) 八木議員。 ◆18番(八木伸雄議員) ではきのうも、そのとき入れかえたのでしょうね、守衛の方が。昨夜も通じませんでした。そして通じなかったのは、翌日の朝です。1日の朝まで通じなかったのです。  それで私は、川根の皆さんが被害状況を市へ届けようとしても電話連絡、まだ携帯は通じましたから、そのときには。携帯で届けようと思っても電話できない状況。電話できない状況だったのです。それはいいです、別に答弁は要らないですから。  それで朝までそのような状況が続いていたということで、まず情報の収集ができない状況であったということを御認識いただきたいと思います。もし答えられなかったら結構ですから。再通告していませんので。この支所と本部、防災本部と川根の水防が連携できていなかったということ、このことが1点。  それからこれは1日になりますけれども、笹間の道路が通れないということで、北部の皆さんはお子さんを途中のバス停まで送ってきて、それでバスを送り出した。その後一体いつバスが来るのかわからないと。連絡がなくて、携帯がまだ電源が残っているうちに携帯の届くところまで出かけていって、学校へ電話したのです。メールで再三にわたり保護者に通知してあるということです。畑部長、携帯が使えないときにメールという。携帯が不通になっているのです、笹間地区。携帯が入らない状況のところへメールを発信して、父兄に連絡とろうと、学校側は一生懸命。学校としても真剣ですから、一生懸命メールを送ったと思うのです。どう思います。 ○議長(大石節雄議員) 畑教育部長。 ◎教育部長(畑活年) 学校のほうがメールで送っているのですけれども、それが父兄の方には届いていなかったという状況が、その時点でははっきりわかっていなかったということで、それにつきましては今回反省ということで、対応を考えているところでございます。 ○議長(大石節雄議員) 八木議員。 ◆18番(八木伸雄議員) 自助・共助ということですから、笹間も自分たちで道路の土をかいて、木を切って、通れるようにしました。通行どめは。  その点では地元は一生懸命頑張っているのですが、情報が入らないということで学校のほうに──私はこれ、先生を責めているわけではないです。この情報の、対策本部と教育委員会との被害状況の連絡がついていたかどうかです。片や携帯が通じていなかったということを知らないまま送っていたのではないかと思うのです。その情報が伝わっていなかったと。  お子さんがそのとき、電話の聞こえるところまで行ってバスに乗せたということで待っていたけれども、バスに乗ってこないと。探して心配していたら、コミュニティバスに乗ってきたということで、無事帰ったようではありますけれども、そのようなこともあったということであります。  今回はそうした、災害対策本部、確かに準備は万端でありましたが、肝心の、最も重要な、そのような情報の伝達ができていなかったということです。  それから一昨日、衛星電話の訓練をされて、すごいなと恐らく市民の方は、あるいは他市の方は、山間部は衛星電話をまだ使っているのだ、すごいなと思ったと思うのですが、きのうも質問、三十何台などと聞いたのですけれども、これ何年度から導入していますか。衛星電話。 ○議長(大石節雄議員) 眞部危機管理部長。 ◎危機管理部長(眞部和徳) ちょっと今手持ちの資料がないので……。〔「はい、結構です」と呼ぶ者あり〕後ほど。 ○議長(大石節雄議員) 八木議員。 ◆18番(八木伸雄議員) これは恐らく眞部部長が就任される前だと思うのですが、そこで市長にお伺いします。  4年前です。私が隣保班長になりまして、この衛星電話を預かりました。使えなかったのです。聞いても。これを電話とすると、もうこの向きですよ。衛星になると。これでは入らないです。入らない。後ろを向いて全然入らない。非常に使いにくいということで、そのときに訓練で使用されていますかと。  私のところはお金がかかると。衛星電話は高いですから、維持管理費が。余り使わないようにと頻繁に言われたそうですけれども、ふだん使わなければ使えませんよと言ったのです。そして、そのことを市長、私がこの場で「衛星電話、ちょっと使いにくいですよ」と言ったことを覚えていますか。覚えているかどうかで結構です。 ○議長(大石節雄議員) 染谷市長。 ◎市長(染谷絹代) そのようなお話を伺った覚えがございます。〔「間違ったことをおっしゃっていますから」「時間がないので」と呼ぶ者あり〕 ○議長(大石節雄議員) 八木議員。 ◆18番(八木伸雄議員) 私が全部終わってからにしてください。追加のときで。時間ないので、あと大事なことをやりたいので、後から。  そうしていったら衛星電話は訓練していくと。しているところもあると。実際に。今回、携帯が入らない地区から衛星電話で連絡が来ましたか。それから逆に、防災本部のほうから衛星電話を持っているお宅へ電話しましたか。したかしないかで結構です。あったかないかで。 ○議長(大石節雄議員) 眞部危機管理部長。 ◎危機管理部長(眞部和徳) 川根も一部ありました。伊久身にはチラシを配って、使うようにお伝えしました。実際連絡は受けています。 ○議長(大石節雄議員) 八木議員。 ◆18番(八木伸雄議員) 川根の衛星電話の交信はいつ、どの地区でありましたか。あったのですね。それは後でいいです。時間ないですから後ほどお願いします。  担当の職員に聞いたところ、なかったと聞いたのです。なかったと聞いたのです、私はね。この10月1日の停電をしてからです。本当にあったのですね。あったのですね。 ○議長(大石節雄議員) 眞部危機管理部長。 ◎危機管理部長(眞部和徳) 一部から受けたというように報告を受けております。 ○議長(大石節雄議員) 八木議員。 ◆18番(八木伸雄議員) それは確認します。  それでは、以上質問させていただきました。私は今回の問題というものは、同報無線、聞き取りにくいということがありましたが、きのうも答弁があって、結局聞き取りにくいままで、戸別受信機がないところが言っているのです。戸別受信機があれば別に、戸別受信機もなくて聞こえないから聞こえないと市民が言っている。  それで私は、ドローンも結構です。ドローンも。ドローンは確かに撮影して、でも市は、測量したり、設計したりしないのです。ドローンで見ただけで。いずれ設計、測量は委託するのですから、委託業者持っていますから。私はそうしたところよりも、今言った現実的な、市民からニーズのあるところのものをやるべきです。  そして、私は市長にお願いしたいのですが、恐らく部長、もう十分わかっているのです。ところが、私が言ったように、西日本豪雨、北海道の災害、今ですよ、行くなら。災害の混乱しているときではなくて、落ち着いたときに必ず、このような小さな台風でもこれだけの課題が出てきているのですから。そのようなところに職員を派遣してください。  多分、部長は派遣させたいのです。ドローンなら市長も認めてくれるだろうから、部長の権限でドローンを買ったのです。ところが出張というものは目に見えないです。職員が。もう我々も政務調査に行きますが、知らない市民は旅行に行っていると勘違いしている方もいるかもしれない。  この前も言いましたけれども、新潟の中越地震が起きてどのような対応をしているかという、ぜひ市庁舎も建設するのですからぜひ生かしてください。  市長に進言するのは眞部部長なのです。スペシャリストとして。遠慮しないで、そんたくしないで言ってください、財源をもっと。お願いしたいと思います。ぜひ職員を派遣して、人材を育ててほしいと思います。  それでは、時間が17分になってしまいました。15分以上はありますので、再質問させていただきます。  まず資料をごらんいただきたいと思います。3ですが、これは3枚ありますけれども、JA大井川の農産物の出荷状況をあらわした、「まんさいかん事業」と書いてありますが、農産物の出荷状況をあらわしたものであります。  平成25年、平成26年、平成27年となっていますが、これは私の総代会の資料から引用しているのですけれども、まずお気づきいただきたいのは、右側の黒い丸、円の円グラフ、丸の中が合計があります。104億1,700万円の農産物の取り扱いがあります。一番上には。そして……。 ○議長(大石節雄議員) 済みません。傍聴席の方、私語は慎んでください。  済みません、八木議員。続けてください。 ◆18番(八木伸雄議員) そして2番目、2ページ目、3ページ目と行くに従って減少しているのです。農業生産額。減少しています。  その要因ですけれども、まずこの右側の丸の中の一番上、お茶が34.5%を占めています。この比率というものは、おおむね本来は一致していなかったことがいけなかったのですが、この平成25年以降、2枚目は約33%、そして4枚目は約29%、現在では恐らく25%か、その辺まで大きくお茶が落ち込んでいるということであります。
     これは農協の取り扱いですので、このような数字ですが、お茶屋さんの分も含めると、島田市の農業生産物のお茶が占める割合は69%ですので、さらに大きいので金額的には大きく、この平成25年以降減っているという御認識をまずいただきたいと思います。  そして、この同じところの今度は横棒のグラフ、一番下がまんさいかんの販売が書いてあります。19億円、約20億円近いものが平成25年はありました。2年目も少し19億円を切っていますけれども、少しずつですが、まんさいかんの売り上げも、これはまあまあ横ばいと言ってもいいのですが、若干ずつ減っているわけでございます。  そして今回、このことを御認識いただいた上で、質問に入りたいと思います。  まず、運営会社のこうした農産物を売ると、農家のため、あるいはこれは同時に市民のためですので、運営会社も成功していかなければいけない部分で、まずその中身は農協、そして市が全力で取り組むということももちろんですが、やはり情報発信、あるいは誘客をしていく上では、どうしても大井川鐵道、中日本高速の力は必要だと思います。これについてはどうでしょうか、見通しは。 ○議長(大石節雄議員) 谷河産業観光部長。 ◎産業観光部長(谷河範夫) 現在、出資につきましてはJAが主体となりまして、大井川鐵道を含む4社連携の枠組みの中で交渉していると聞いております。現段階での出資の有無は確認はとれてございません。  以上です。 ○議長(大石節雄議員) 八木議員。 ◆18番(八木伸雄議員) レストランもつくられると。私はもう胸がわくわくしているのです、この事業は。SLを見ながら食事ができる、あるいは今、川根筋ではSLの写真愛好家が道路にとめて混乱するぐらいですので、私はぜひ大井川鐵道にも御協力いただいて、1つのキーワード、SLを中心として、あそこを拠点として撮影スポットをつくっていく。そして、奥大井と連携していく、このことが非常に重要だと思うのです。そして、その展開が140万人と言いますが、当初の損益分岐点が見ているのが140万人規模だということですけれども、私はそれ以上の可能性を秘めていると思うのです。  そうしたことで、ぜひ大井川鐵道、そして歩道橋に撮影のスポットをつけて、例えば月に1回ぐらい、そういった写真の、何というのですか、展示会というのですか、そうしたものを情報発信していけば、写真の愛好家、SLが常時走っているのは全国で1カ所ですから。世界に情報発信できるものですから、ぜひ協力いただきたいと思います。  そして中日本高速道路においては、マルシェは新東名高速道路のサービスエリア的な存在になり得ると思われます。そうした認識で協力を求めていきたいと思うのですが、通行料金の設定やスマートインター、あるいはSLの見えるレストランの施設、こうしたものをガイドしてもらう、観光案内、いろいろな高速道路、県外、中日本のエリアの中で宣伝いただくことも可能だと思うのですが、これについてはどのように思いますか。 ○議長(大石節雄議員) 谷河産業観光部長。 ◎産業観光部長(谷河範夫) 中日本高速道路株式会社、NEXCO中日本につきましては、大井川流域の一帯の観光振興の役割分担をしておりまして、直接的に施設の整備や運営を受け持ってはいませんが、今、議員が言われたように、高速道路の利用者向けのイベントや賑わい交流拠点の誘客のための側方支援をしていただけるものと考えております。 ○議長(大石節雄議員) 八木議員。 ◆18番(八木伸雄議員) そして、運営会社の体制についてお伺いいたします。  我々は防災も全国視察をしています。しっかりと視察をしていますが、このマルシェについても非常に市にとっての最大のプロジェクトですので、一生懸命あちらこちら、会派でも視察をしますし、委員会でも視察をさせていただきます。  その中で成功している事例と余り成功していない事例を比較すると、運営されている主体が、民間が運営されているところ、あるいは民間のノウハウを活用して指定管理等で運営しているところが非常に成功している例が多いのです。逆に豪華な施設を公的資金でつくって、そして公の団体が運営しているところが、余り人が来ていないのです。現実のところ。この辺についてはどうでしょうか。 ○議長(大石節雄議員) 谷河産業観光部長。 ◎産業観光部長(谷河範夫) 特にJAに対しては、今言われたように成功している事例として、JAがみずからやっていくという、実質的な中で事業推進をしていくということが必要かと思っております。また、それ以外にも、最初に言われたように、役員体制についても現在、先ほど言ったように役員がJAから兼務という形で入っておりますけれども、市といたしましても、役員は民間から若い優秀な人材を登用するように要望してまいりますし、今後、出資の議案が通れば、その出資後についてはさらにそれを強く要望してまいりたいと考えています。 ○議長(大石節雄議員) 八木議員。 ◆18番(八木伸雄議員) 私が冒頭、市も当然加わっていただいて、大井川鐵道、そしてNEXCO中日本に参加していただいて、幅広いそうしたノウハウを結集して、ぜひ成功できる、まずは組織が大事ですから、お願いを、ぜひ出資をした、そうした御意見を提案いただきたいと思います。  そしてこのマルシェ成功の鍵というものは、運営組織のあり方とともに重要なものが、やはり魅力ある商品だと思うのです。それを提供するということが重要だと思います。  JA大井川のまんさいかんの農産物の出荷も、先ほどグラフで見ていただいたように、幅は少ないですが、残念ながら年々減少傾向にあります。同時に茶業の現状は、先ほど言ったように、またこれまでこの議会でも何回も言われているように非常に厳しい状況でありますので、農家の再生も含めまして、このお茶からの転作、そうしたものも含めて出荷体制をしっかりしていくことが必要だと思うのです。  これについて、例えば具体的な作目をつくる、そうした組合をしっかり、今既存のものもあると思うのですが、そのような中で生産者のしっかりした組織をつくっていけなければならないと思うのです。これについての取り組みは、今現状はどのようになっているか、もしお聞きしていればお願いします。 ○議長(大石節雄議員) 谷河産業観光部長。 ◎産業観光部長(谷河範夫) 先ほど言った資料からもわかるように、茶業がなかなか厳しい状況ということで、なるべくマルシェのほうへ茶畑から転作をして出荷作物をふやすということも考えられます。  ただ、基本的には今回の施設が非常に集客力のある大きな販売施設に出荷の機会が与えられるということで、農業収入は非常に向上する大きなチャンスかなと思っております。  市といたしましては、今言ったお茶と他の作物を組み合わせた複合経営ということを推進しております。マルシェへのメリットも非常に大きいと思っておりますので、国・県の既存の事業を活用する中で、そのような事業、複合経営の取り組みを支援していきたいと思っています。 ○議長(大石節雄議員) 八木議員。 ◆18番(八木伸雄議員) 真面目な谷河部長らしい答弁ですが、県・国の補助事業などでは限界があります。今既にやっているのですから。そして、例えば1反歩、まあ、1反歩では少し大きいかもしれないですね。野菜ですから、その半分でもいいですけれども、やろうと思ってしたときに、業者に頼んでやらなければいけないです。  そうすると1反歩だと100万円程度はかかります。自分でお茶の木をこいでやれば、人件費はかかりますけれども、重機を借りれば10万円かそこらです。そして人の畑を借りれば補助金は出ますけれども、自分の畑では出ないのです。  現実に人の畑を転作してやって、もう3年目には荒れています。そのような畑が随所にあって、私は写真を撮ってきなさいと担当課に言ったのですが、補助金も全く無駄な使われ方をされています。  そうではなくて、自分の畑なら絶対にやるのです。人の畑を借りて補助金だけもらって、2年目、3年目に終わってしまうようなことでは困るので、自分の畑を、しかも実績で、業者に頼むのではなくて、実際に栽培した面積、見積もりではなくて、それに対して支援していっていただけないかと、これは全く今までにない補助事業です。  今回の期間限定というか、時限立法でも結構なので、早速にでも条項の改正か、条例作成するなどして、このマルシェに間に合うように、今からそのようなことがあるのなら、10平方メートルでも、あるいは100平方メートルぐらいですね。10メートル角の100平方メートルでも畑をこいで、そこで年間作目を変えていけばできますから。ぜひそのような支援をして、今──まとめに入りますけれども、3分ですから。  前回、農協との懇談会に行ってびっくりしました。久々に出たので。この平成25年のときよりも、経常利益が半額になっていました。びっくりしました。本当に。それで農家からの質問というものは、農協に対して組合員が言ってくる。農協対組合員なのです。  私が知っていた農協というものは、農協と組合員は一体だったのです。農協を全利用しようと。つくったものは農協を通じて販売しようと。それで農協は農家を一生懸命支えてきた。いつの間にか農協は肥料屋さんであり、保険屋さんであり、銀行であり、選択肢の1つになってしまっている。農家の。私はそう感じたのです。これでは私はいけないと思います。  議会も、市民も、市も、一緒になって島田をよくしていく。農協も同じです。組合員と農協が一体となってよくしていく。私はこれが最後かもしれない。島田市では、議会では二、三年前に農協改革反対を決議してくれと意見書が出されました。私は農協改革すべきだと思っていましたから、賛成できないと言ったのです。その反対できない理由を文書で書きました。返事は来ません。組合長が直接説明すると。  しかし行ったら、延々と2時間、農協の肥料がよいという、そのような話だけで、一切質問には答えませんでした。これで農協改革ができるのかと思いましたが、意見書には賛成しました。  しかし、この決算書を見て半額になった。農協の貯金の保有高、職員が一生懸命ボーナスや、あるいは年金を集めて、今最高です、保有高は。しかし利益は下がってしまった。利益のうちの60%以上、あるいは25%から30%が共済です。今のアベノミクスと日銀の金融政策なのです。農協が一番、本当にがっかりしているのではないかと思います。県内の大手の地方銀行も同様ですから。  今やっと農協が、これではいけないと。農家を育てて、そして農家に機械を買うような、投資をするような、そのような経営をしようということです。ぜひ農協も、市も、農協だけではなく大井川鐵道も含めて、あるいは技術的には県にもお願いして、政官財民、頑張っていただきたいと思います。  以上。 ○議長(大石節雄議員) 眞部危機管理部長。 ◎危機管理部長(眞部和徳) 衛星携帯の配備ですが、平成20年度に4台、平成22年度に35台、その間更新もありますけれども、計39台配置をしております。  川根との交信については、川根支所と衛星携帯で交信の実績があり、記録も残っております。  それから訓練、八木議員がこの場でおっしゃったということは私もよく覚えていまして、その前に私が来たときに、最初お金がかかるからというから、「そのようなことを言っている場合ではないだろう。やれ」と言ってやったということを八木議員に私はこの場で答えたと思いますよ。  向きを変えるというのは簡単なことではないですか。基本的に南に向ければいいのだから。それが調整しないから使えませんと。私はそのようなことはないのだと思うのです。だってそれしか手段がないのですから。〔「議長、確認ですが、交信は1件。それは川根支所という御答弁だったということですね」と呼ぶ者あり〕 ○議長(大石節雄議員) そういう答弁ですので。    〔「川根支所ですね。はい」と呼ぶ者あり〕 ○議長(大石節雄議員) 次に、齊藤和人議員。    〔5番 齊藤和人議員登壇〕 ◆5番(齊藤和人議員) 5番、齊藤和人です。それでは、通告に従いまして質問をさせていただきます。  1.人工透析について  私の友人の中に人工透析患者が3人おります。1人は市内の医療機関に、2人は市外の医療機関に通院をしております。そのうちの1人は当初市民病院に入院をしておりましたが、退院する際に民間の医療機関で人工透析治療をするように指導され、市内の医療機関にお願いをしました。しかし、定員超過であることを理由に、現在、市外の医療機関で治療をしております。また、その方は足に障害があり、自分で運転できないのでタクシーを利用しております。  そこで、以下、質問をいたします。  (1)当市の人工透析患者は何人でしょうか。そのうち市外の医療機関で治療している患者はどのぐらいか、また、市民病院で治療している患者はどのぐらいか。  (2)1人当たりの人工透析患者にかかる医療費は幾らでしょうか。  (3)通院する場合のタクシー代の助成はあるのでしょうか。  (4)災害時の人工透析患者への対応はどのようなことになっているのでしょうか。  2.新庁舎建設について  本年10月29日に第1回島田市新庁舎等整備基本計画審議会が開催されました。私はその傍聴をさせていただきました。そのときの資料を参考に、新庁舎建設について、以下、質問をいたします。  (1)新庁舎建設までの流れが示されています。それによれば、平成34年度(2022年度)末に建設工事完了とあります。基本計画、基本設計、実施計画、建設工事と、かなりタイトなスケジュールに感じますが、時間的には可能なのでしょうか。  (2)工程表では12月中に当局側の基本計画策定業務が終了する予定でありますが、その進捗状況はいかがでしょうか。  (3)新庁舎に木材の利用促進をお願いしたいと考えておりますが、地元産の木材を利用することは可能でしょうか。  以上、壇上での質問とさせていただきます。    〔5番 齊藤和人議員発言席へ移動〕 ○議長(大石節雄議員) 染谷市長。    〔市長 染谷絹代登壇〕 ◎市長(染谷絹代) 齊藤議員の1の(1)の御質問についてお答えをいたします。  当市の人工透析患者数は、平成30年10月診療分のレセプト等によると約260人で、このうち市外の医療機関で人工透析を受けた方は約130人です。また、平成30年10月に市民病院で人工透析を受けた方は65人です。  次に、1の(2)の御質問についてお答えをいたします。  1人当たりの人工透析患者にかかる医療費は、症状によってさまざまですが、平均すると一月当たり約45万円、年間にしますと約540万円です。  次に、1の(3)の御質問についてお答えをいたします。  タクシー料金の助成につきましては、身体障害者手帳2級以上の方などを対象に、1回1,000円を上限として、利用料金の2分の1を助成するタクシー券を交付しております。このタクシー券は1年間で100枚を上限に交付しておりますが、人工透析を受けている方につきましては、上限を150枚としております。  次に、1の(4)の御質問についてお答えをいたします。  災害時に島田市内では、市民病院で人工透析患者の受け入れを行うことになると考えております。市民病院では非常用電源を確保し、災害時に備えておりますが、人工透析の実施については、透析に使用する機器の破損の状況や給排水施設の状況により判断することになります。  また、災害時には通常時よりも1人当たりの透析時間を短縮するなど、より多くの方に人工透析が実施できるよう対応してまいります。  なお、大規模災害の場合には、クラッシュ症候群患者への透析実施も考えられるため、市民病院で受け入れできない透析患者については、広域搬送となることも想定されます。  次に、2の(1)の御質問についてお答えをいたします。  島田市新庁舎等整備基本計画審議会の第1回会議において、新庁舎整備に係る全体スケジュールとして、今年度中に整備基本計画を策定し、平成31年度と平成32年度(2020年度)の2カ年で基本設計、実施設計を行い、2021年度と2022年度の2カ年で建物本体の建設工事を完了するスケジュールをお示ししました。  このスケジュールにつきましては、それぞれの工程が順調に推移した場合の標準的な期間を想定したものであり、実現可能な範囲であると考えております。  今後、基本計画の策定や設計段階での意見集約の過程、設計や工事に係る事業者選定の過程、あるいは施工中における不測の事態の発生など、時間を要することも考えられますので、計画的な事業進捗が図られるよう努めてまいります。  次に、2の(2)の御質問についてお答えをいたします。  今回の新庁舎整備基本計画につきましては、外部委託により策定を進めるものでございます。受託事業者とは綿密な打ち合わせを重ね、これまでの作業はおおむね順調に進んでいることを確認しております。  なお、計画の検討体制につきましては、市役所庁内組織として、副市長を委員長とした部長級職員による新庁舎整備基本計画検討委員会を設けております。加えて条例を設け、外部有識者による審議会も設置しておりますので、それぞれの会議において円滑に、かつ充実した審議を行うことで、よりよい計画づくりを進めてまいりたいと考えております。  次に、2の(3)の御質問についてお答えをいたします。  新庁舎への木材利用につきましては、平成30年第2回定例会においても齊藤議員に取り上げていただいた問題でございます。新庁舎整備基本計画の検討項目の1つに木材利用計画を掲げておりますので、今後検討を進めてまいります。  大規模建築物の構造材に木材を採用することにつきましては、構造材としての性能、コスト、必要となる許可を取得するために時間を要することなど、さまざまな課題がございます。  現時点の認識ではございますが、新庁舎の木材利用につきましては、内装材などに取り入れる木質化の手法が現実的であると考えております。  また、受付カウンターなどの家具、什器に、木のぬくもりが感じられる製品を採用することなども考えられます。  なお、この件につきましては、市が島田市公共建築物等における木材の利用の促進に関する方針を定め、木材利用を奨励する立場にあることから、今後の基本計画策定段階で十分な検討を行い、有効な木材利用が図られるよう努めるとともに、地元産材の活用につきましても、あわせて検討してまいります。  以上、答弁申し上げました。  なお、再質問につきましては担当部長から答弁させる場合がありますので、よろしくお願いをいたします。 ○議長(大石節雄議員) 齊藤議員。 ◆5番(齊藤和人議員) ありがとうございました。それでは一問一答にて、ここから再質問をさせていただきます。  まず第一に人工透析についての件でございますが、平成21年度からですか、会議録のほうを島田市のホームページから検索システムを拝見いたしまして、その中で人工透析にかかわるものを抽出しながら検索をさせていただきました。  その中で平成24年の第3回定例会の中で、市内の人工透析患者は約250人である。そのうち23%の患者が市民病院で治療を受けていると、そのような答弁がされております。23%に250人を掛けますと、おおよそ56人になります。  先ほどの御答弁の中で現在市内の患者が約260人であると。また、市民病院で治療を受けている患者が65人である。また、市外で治療を受けている患者が130人であるということでございますので、これは平成24年度と比べまして、患者がまず250人から260人にふえている。  恐らく糖尿病の患者が、状態がだんだん悪くなっていったという結果だろうと思いますけれども、それから現在まで、ことし平成30年ですから6年経過をしております。その間に当時56人の患者の治療がされていた、それが現在は65人である。  だけれども、これ65人というものをよくよく聞いてみますと、ざっと80人くらいのできる枠があるのですが、それを全て通院患者に割り振るわけにはいかないので、65人を現在、市民病院では透析患者として治療をしていただいているということのようです。  その6年間に患者はふえているのに、市内で治療をしている患者がどうも全体としてふえていない。市外で受けている患者が130人ぐらいいる。それが変わっていないというように見えるのですが、これ通常の患者が多いということは需要としてあるわけですけれども、供給する側といいますか、それを治療する側というものが、考えると少しちぐはぐなような感じがします。
     そのことに対する取り組みというものはどのようなことがされていたのか、少し御説明をお願いいたします。 ○議長(大石節雄議員) 今村病院事務部長。 ◎市民病院事務部長(今村重則) 平成24年に質問いただいてからということでお答えさせていただきます。  平成24年には人工透析の病床を19床から21床に上昇しましたが、その後は新病院建設も検討中であったことから、それ以上の施設の整備というものはなされておりません。  また、人工透析を行う患者を少しでも削減するためということで、腎臓内科では腎臓機能の維持や向上、重症化の予防など治療を行い、それから糖尿病・内分泌内科では、糖尿病の進行状況の防止や栄養指導を行ってきたところであります。  それから先ほど質問の中で、枠として84人あるのに65ではないかという御質問がありましたけれども、それについては市外の方が10人受けられておりますので、75人を今受け持っているということでございます。 ○議長(大石節雄議員) 齊藤議員。 ◆5番(齊藤和人議員) ありがとうございます。わかりました。  それでは、その次に、現在、市外の医療機関で治療されている患者が、市内の医療機関で治療できるようにするための計画があるようでしたら教えていただきたいです。 ○議長(大石節雄議員) 今村病院事務部長。 ◎市民病院事務部長(今村重則) 市では人工透析患者の皆さんを全て市内の医療機関で受けるというような計画は持っておりません。市民病院としましては、現在の病院の人工透析室の増床をするという計画は、先ほど申し上げましたようにありませんが、新病院では増床を計画しているところでございます。 ○議長(大石節雄議員) 齊藤議員。 ◆5番(齊藤和人議員) わかりました。それでは、今、市内にいる人工透析患者全てを受け入れる計画はないということでございますが、その理由をお聞かせください。 ○議長(大石節雄議員) 今村病院事務部長。 ◎市民病院事務部長(今村重則) そもそも人工透析でございますが、人工透析は週3回、月・水・金というパターンと、火・木・土と受診されるパターンで、それぞれ1日で午前中と午後というように4時間の治療を行っているところでございます。  現在の病院で人工透析を行うには、病院内のスペースや設備の関係、また担当する医師、看護師、臨床工学技士の確保など、体制の整備には限界がありまして、人工透析を必要とする全てを受け入れることはできないという状況でございます。 ○議長(大石節雄議員) 齊藤議員。 ◆5番(齊藤和人議員) それでは少し違った方向から述べさせていただきたいと思います。  先ほどの御答弁の中で、1年間当たり1人にかかる人工透析の治療費がおよそ540万円であると。そのほとんどが保険または扶助費で賄われております。これは原資は国からのものでありますから、市として単独のもので賄われているという患者はないと思いますけれども、単純計算で540万円掛ける130人ということであれば、およそ7億円がかかっているわけでございます。それは近隣の市町の医療機関で治療がされていると。  例えばタクシーを利用している患者の場合ですと、行きは島田市内のタクシーを使って近隣の市町まで行くと。帰りは近隣の市町のタクシー会社のタクシーを使うわけですから、これ患者の負担も大きくなるのでしょうけれども、経済効果ということから考えますと、1つは医療機関の稼いだ分で何かしら税金が入るのであろうと。隣のまちに税金が落ちるようなら、市内でそのような医院ができる、あるいは市内の現在ある医院のものを拡大できれば、治療する施設、環境が整って拡大できれば、それは市内、島田市の税収になるのだろうと。  昨日もこのような議論がありました。市税をどのようにして上げるのだと。これをひとつ、このような環境というものを考える手はないのでしょうか。少しその件をお願いします。 ○議長(大石節雄議員) 染谷市長。 ◎市長(染谷絹代) 産業の分野で地元調達率というようなことを考えるときには、私は市内の中でお金を回すということを最優先に考えてまいります。一方こういった医療の場合、実は私の夫も生前、数年間、人工透析を受けておりました。ですからこの分野については、かなり当事者としてもよくわかっているのですが、患者にとって一番近いところ、行きやすいところ、負担のかからない場所を選んでいるのです。  だから、それがたとえ市内でなかったとしても、逆に市外から我がまちのそういった医療機関を選んでいる方もおられると思いますので、何を第一優先的に考えるかということにおいては、患者本位で治療が受けられるということを最優先に考えてまいりたいと考えております。 ○議長(大石節雄議員) 今村病院事務部長。 ◎市民病院事務部長(今村重則) 議員御指摘のとおり、中には市内で透析を受けたいというにもかかわらず、市外に行っておられるという方につきましては、市内に2施設しかないものですから、御不便をおかけしていることは理解しているところでございます。  先ほど申し上げましたように、新病院においては人工透析を現在の21床から30床に増床し、運用する体制を整えていくこととしております。これは、申し上げましたように9床ふえることは9人が2クールで午前、午後で2回ですので、36人ふえるということになります。  さらには新病院では、人工透析室を36床まで運用できるスペースは確保しておりますので、運用後の、新病院ができて30人で運用した後の状況を見ながら対応を考えていきますので、そうしますと単純計算で60人増ということで、130人で今市内で診ているのが60人ふえれば190人となります。  能力的には200人を超える、受け持てる能力ができることになりますので、そうしたことで御理解をいただきたいと思います。 ○議長(大石節雄議員) 齊藤議員。 ◆5番(齊藤和人議員) わかりました。それでは対応とすると、できるだけ新病院の全体の受け入れの枠をふやしていただくと、そういうことで今後の課題、それからもう一方が透析患者がふえないようにする、そのような施策がこれから一番大事なのだろうと。  糖尿病になる患者、それが悪くならないような、そのような施策が何よりも大事なのだろうということでしょうから、その辺はぜひとも進めていただきたいと思います。  もう1点、人工透析の患者に対するタクシー券の助成のお話がございましたけれども、これについて、この近隣の市町との比較で、現在、島田市の取り組んでいる方法、それについて他市との比較を少し教えていただきたいのですが。 ○議長(大石節雄議員) 横田川健康福祉部長。 ◎健康福祉部長(横田川雅敏) 近隣のということでしたけれども、県内35市町の中で、人工透析患者に対しましてタクシー券を追加交付している市町ですけれども、島田市のほかに藤枝市、焼津市、掛川市というような4市が追加でタクシー券を交付しています。  このタクシー券の枚数の交付状況ですけれども、藤枝市については上限がないということです。焼津市は312枚、掛川市が156枚、島田市は先ほどお話しさせていただいたように150枚というような状況です。  それから、この助成の内容もそれぞれ少し違っておりまして、藤枝市、焼津市、島田市につきましては、利用料金の半額、上限が1回1,000円という助成内容となっております。それから掛川市については、基本料金というような形での助成をしております。  お話しさせていただいたように、島田市の場合は近隣の市に比べまして少し助成が低いようにも思われるかもしれませんけれども、県内全域を見た場合には決してそのようなことはないというふうに捉えております。  以上でございます。 ○議長(大石節雄議員) 齊藤議員。 ◆5番(齊藤和人議員) わかりました。現状でも精いっぱいのことをしていただいているのだろうと。他市と比べて私は特別、ものすごく違っているという感じはしませんけれども、先ほど申し上げました患者は、藤枝のある病院にかかっていて、その病院で、やはり藤枝の患者との話が常に出ると。島田はもっとサービスをしてくれないのかということが私に寄せられたその方の思いでございましたので、それを今申し上げたところでございます。 ○議長(大石節雄議員) 染谷市長。 ◎市長(染谷絹代) 御趣旨もよくわかりますし、思いもしっかりと受けとめさせていただきます。一方で、人工透析の患者さんは1級障害者の手帳を持っておられますから、例えば高速道路の使用であったり、さまざまな自動車の購入であったり、このようなことにも大きな特典といいますか、がございます。  一方、例えばの例ですが、関節リュウマチ等で苦しんでおられる方等は、やはり3割負担、薬代も高いというようなこともある中、人工透析の患者様は大体540万円のうち、自己負担は毎月500円です。そうしますと、これが薬代も含めて大体500円が月の上限の負担額でございますので、そのような意味では、かなり医療費補助としては国の制度の中でも進んでいるところかなと思います。  今後ともより一層患者がふえないように、そしてまた人工透析を受けざるを得なくなった患者にとって、よりよい医療が提供できるように頑張っていきたいと思います。 ○議長(大石節雄議員) 齊藤議員。 ◆5番(齊藤和人議員) その件は私も、今申し上げましたとおりでございますので、今後とも市のほうの対策を引き続きお願いをしたいと思いますし、新病院で大いに期待をするところでございます。よろしくお願いいたします。  それでは、次の新庁舎の建設についての再質問、一問一答でお願いをしたいと思います。  今回の基本計画審議会の構成を見ますと、条例第3条では15人以内で構成すると規定されていて、実際の委員は8人となっています。8人とした経緯、それから人選の考え方についてお伺いをいたします。 ○議長(大石節雄議員) 北川行政経営部長。 ◎行政経営部長(北川博美) 審議会の委員の人選につきましては、諮問事項の審議をお願いするものに足りる最低限の人数で見込んでおります。会議におけます各委員の発言時間を十分に確保しなければいけませんし、充実した審議をお願いしているところから、8人を委嘱したものでございます。  8人の委員の人選につきましては、学識経験者として整備基本方針の3本柱でございます、防災、福祉、環境に、都市経営と都市工学が御専門の方を加えた4人でお願いいたしております。それに基本構想の策定にかかわられた団体の推薦を3人、公募による委員を1人となっておりまして、合計8人となっております。  以上でございます。 ○議長(大石節雄議員) 齊藤議員。 ◆5番(齊藤和人議員) よくわかりました。  それでは、次に、審議会の第1回会議を傍聴しました。事務局が示したスケジュールで審議会は3回開催することになっていますが、庁舎建設は重要な事業であり、十分な審議を行う上で会議の回数が少ないのではないかと印象を受けました。この件についてはいかがでしょうか。 ○議長(大石節雄議員) 北川行政経営部長。 ◎行政経営部長(北川博美) 審議の回数がどうかという話でございますけれども、審議会の会議でございますが、年度内に3回を予定していると、そのようなスケジュールを示したものでございます。  私どもも十分な審議が、これは必要だということで認識をいたしているところでございます。審議の状況を見ながら、適宜に会議の開催をお願いしてまいりたいというように考えております。 ○議長(大石節雄議員) 齊藤議員。 ◆5番(齊藤和人議員) 次に、計画策定に関する項目として、審議会の資料には11の検討項目が示されております。大変盛りだくさんの内容となっておりますが、先ほど御答弁いただきましたけれども、作業スケジュールの見通しについて、改めてお伺いをいたします。 ○議長(大石節雄議員) 北川行政経営部長。 ◎行政経営部長(北川博美) ただいま議員の御指摘のとおりでございます。盛りだくさんの検討項目となっておりまして、基本計画の策定スケジュールには余裕がない厳しい状況でございます。受託事業者と協力いたしまして、効率的な作業の進捗を図ってまいりたいと。全体スケジュールに影響のないように努めてまいりたいと思っております。 ○議長(大石節雄議員) 齊藤議員。 ◆5番(齊藤和人議員) ありがとうございます。  次に、新庁舎の整備に当たりまして、コスト意識は大事だろうと思います。それから、余り華美にならないもののほうが私はいいと思っておりますが、機能的で職員が働きやすい、執務のしやすい、実際に役に立つ整備を進めてもらうのが最善だと考えますが、当局のお考えをお伺いいたします。 ○議長(大石節雄議員) 北川行政経営部長。 ◎行政経営部長(北川博美) 新庁舎整備に当たりまして、基本的な考えを少し申し上げたいと思います。  大変厳しい財政状況でございます。今後の市政運営のために必要な、大きな投資をさせていただくというものでございます。イニシャルコストばかりではございません。長期的な経済性や、これはライフサイクルコストを意識したものでなければいけないと思っております。機能性を優先して整備に努めてまいりたいと考えております。 ○議長(大石節雄議員) 齊藤議員。 ◆5番(齊藤和人議員) ありがとうございます。  それでは、次に、先ほどの市長の答弁の中で、大規模建築物の構造材に木材を採用するにはさまざまな課題があるとのことでしたけれども、具体的にどのような課題認識を持っておられるのかお伺いいたします。 ○議長(大石節雄議員) 北川行政経営部長。 ◎行政経営部長(北川博美) 課題認識でございますけれども、建築基準法の規制といたしまして、まず耐火建築物を建築する場合の主要な構造物であるはりや柱につきましては、耐火木造構造部材に係る国土交通大臣認定の取得が必要となる場合が多くなっております。  また、建物建築に用いる木材を大量に発注する場合、こちらのほうは加工ルート、それから乾燥期間、それから調達期間等を確認して、安定的な供給が図られるかどうかということを調査する必要がございます。  なお、一般的に木造の大規模建築の場合でございますが、コスト面の問題が出てくると思います。他の構造より割高になると言われておりますので、木造の大規模庁舎の事例が、この点については乏しいということもございまして、なかなか比較検討が難しい状況となっております。 ○議長(大石節雄議員) 齊藤議員。 ◆5番(齊藤和人議員) なかなか難しいということでございますけれども、例えば県内、県外問わず、市役所庁舎を木造として建設をされている、そのような自治体があれば少し御紹介いただけますでしょうか。 ○議長(大石節雄議員) 北川行政経営部長。 ◎行政経営部長(北川博美) ほかの自治体が調査した結果の引用でございますけれども、市役所の本庁舎ではなかなか事例がないと。支所や町村の役場では木造の事例がございます。  引用した調査でございますが、最大の建物が、大体床面積が4,300平方メートル程度でございます。現在の島田市役所より小さいぐらいのものでございます。基本構想で想定した床面積1万1,500平方メートルの建物に比べますと、やはり半分以下の建物になっております。  以上でございます。 ○議長(大石節雄議員) 齊藤議員。 ◆5番(齊藤和人議員) それでは、木造ではなくて、市庁舎の中に木質化といいますか、木のものを内装として使うと、そのような事例はどうなのでしょうか。 ○議長(大石節雄議員) 北川行政経営部長。 ◎行政経営部長(北川博美) 木質化ということで何度か申し上げているところでございますが、取り組んだ事例でございますと、最近の庁舎整備といたしましては、愛知県に新城市がございます。それから埼玉県の桶川市の庁舎では、市民ギャラリーなどに、限られたスペースでございますけれども、使用しているということで、壁材や床材、それからはりなどのところに使われている例がございます。  また、昨年度、議会のほうでも、総務生活常任委員会で視察された埼玉県の秩父市の庁舎におきましても、玄関ホールや、こちらのほうは劇場などに積極的に木材が使われているという例がございます。  最近の例でございますと、計画中の庁舎でございますが、三重県の伊賀市、それから山口県の長門市が公表している資料を見ますと、積極的な木材利用が図られているということで、そのような内容になっているところでございます。 ○議長(大石節雄議員) 齊藤議員。 ◆5番(齊藤和人議員) 私も昨年、今、部長のおっしゃった埼玉県の秩父市、こちらは合築で文化会館とともにつくられておりましたけれども、その市庁舎にもたくさんの木材、地元産ということでしたが、使われておりました。  それから昨年行ったところですと、長野県の飯田市、ここも大変きれいにつくられていますし、近くの岐阜県の可児市も、大変たくさん木材を使われていますし、最近、木材をよく使われているところが多いという印象でした。  ただ、建物全体を木造でということではなかったので、木質化で十分なのかという印象を私は持っています。どうかその辺で進めていただけるのがいいと思います。  次に、今度は地元の材木等のことに少し触れさせていただきますが、大井川流域の産材、大井川流域材の供給というものは可能なのでしょうか。 ○議長(大石節雄議員) 谷河産業観光部長。 ◎産業観光部長(谷河範夫) これ一般論ということでございますけれども、木材協同組合や森林組合おおいがわからは、なるべく早い段階、設計段階ぐらいから情報提供していただければ、質や量も適切な木材の供給は可能であるとは聞いてございます。  以上です。 ○議長(大石節雄議員) 齊藤議員。 ◆5番(齊藤和人議員) それでは、次に、この流域の木材を利用する促進をする方針はあるのでしょうか。大いに使っていただきたいということで、御質問いたします。 ○議長(大石節雄議員) 谷河産業観光部長。 ◎産業観光部長(谷河範夫) 先ほどちょっと答弁のほうにも出てきたと思いますが、島田市の公共建築物等における木材利用の促進に関する方針というものがございまして、平成25年2月にこれは策定をしてございます。改訂が平成30年の8月ということでございます。
     内容といたしましては、市が率先をして木材利用に取り組みまして、民間への木材利用を働きかけるため、基本的な事項や取り組みを定めたものでございます。  以上でございます。 ○議長(大石節雄議員) 齊藤議員。 ◆5番(齊藤和人議員) 前回も少しお聞きしたと思うのですが、現在島田市に使われている公共の建物に対しては、実績としてどのようなものがあるのでしょうか。再度お伺いをいたします。 ○議長(大石節雄議員) 谷河産業観光部長。 ◎産業観光部長(谷河範夫) 実績ということでございますけれども、建物以外のものもございますが、平成25年に川根温泉の木造の貯湯タンクや、あと川根町抜里の消防団、15分団の消防詰所であったり、あと平成26年度には川根温泉ホテルの机、椅子、あと川根小学校、川根図書館、これ内装だと思います。あと中部学校給食センター等にも使われております。あとは丁仏参道の誘導看板であったり、抜里駅の観光公衆便所の外観であったり、あと最近であればパラグライダーパークのあずまやなどには使われてございます。  以上でございます。 ○議長(大石節雄議員) 齊藤議員。 ◆5番(齊藤和人議員) ありがとうございます。現在進められている諏訪原城跡にも、また新たなものがつくられるようでございますが、地元産材を使っていただくことで、大いに木材の利用促進につなげていただきたいと、そのような思いがします。  その木材利用促進につながる、これからの市の取り組みとしては、どのようなことが現在進められていて、これからどのようなことが起こるのか、少し御紹介ください。 ○議長(大石節雄議員) 谷河産業観光部長。 ◎産業観光部長(谷河範夫) 市の取り組みといたしましては、島田市木材需要促進対策奨励金事業ということで、大井川流域産材を使った木造住宅を新築する個人に対して、奨励金を支給させていただいております。  あと、木材販路拡大を目的としまして、東京都の港区が行っておりますみなとモデル二酸化炭素固定認証制度に加入をしてございます。  あとは、世界基準で森林を管理いたしまして、2020年に開催される東京オリンピック・パラリンピックの施設建設等でも利用が見込まれますFSC森林認証の取得を促進するため、F−net大井川のほうにも加入してございます。  あとはまた森林環境譲与税が創出されるということでございますので、今後さらに積極的に木材利用の促進の活動を行ってまいりたいと考えております。  以上でございます。 ○議長(大石節雄議員) 齊藤議員。 ◆5番(齊藤和人議員) 今、森林環境譲与税のお話が出ましたけれども、このことについて少し御説明をいただきたいのですが、森林環境譲与税というものは、平成31年度からですから、先にあれですね。市町村に幾らかが申請によって出されると。それの原資は平成36年度から徴収をするような計画の資料が私の手元にございますけれども、このことについて少し御説明をお願いいたします。 ○議長(大石節雄議員) 谷河産業観光部長。 ◎産業観光部長(谷河範夫) 森林環境譲与税、特に使途について御説明差し上げますけれども、間伐や人材育成、担い手の確保、木材利用の促進・普及啓発等の、木材整備及びその促進に関する費用が、その使途として今考えられております。特に公共施設整備における木材利用に係る経費も対象となるというように考えられております。  以上でございます。 ○議長(大石節雄議員) 齊藤議員。 ◆5番(齊藤和人議員) この件につきましては、県の10月、前回ですか、前回の定例会でも少し話題になっていまして、県のほうでも新たに大学といいますか、学校まで整備をして進めている、この森づくりといいますか、そのような関係の整備をされるようでございます。  この譲与税をうまく利用できれば、これからのこの地域の木材の環境整備、あるいは林業だけではなくて、製造業、木材、製材業ですか、そのようなことへも十分に手当てが今まで以上にされるのだろうというふうに感じますが。  これ、現在、静岡県は別の森林に関することの取り組みがあります。静岡県のほうが先にやられていて、今回は国のほうが後追いといいますか、次の段階に進んでいくのだろうという感じがしますが、これは基本的には、静岡県のものと国のものとダブってやられるのでしょうか。それとも切りかわるということなのでしょうか。少しその辺お願いいたします。 ○議長(大石節雄議員) 谷河産業観光部長。 ◎産業観光部長(谷河範夫) 森の力再生事業でございますけれども、県のほうでやられている事業でございますが、そちらについては少し延長されるということで、重複してその事業が推進されると聞いております。 ○議長(大石節雄議員) 染谷市長。 ◎市長(染谷絹代) 森の力再生事業のほうは、昨日もお話しいたしましたが、年間に島田市は約1億円ほど県からいただいております。森林環境譲与税のほうは、来年度約2,000万円という割り当てでございまして、平成36年度以降の森林環境税が導入された後の、マックスで6,000万円ということでございますので、同時に両方使える制度であってほしいということで、県のほうにも相当お願いをして、両方維持することになった次第でございます。 ○議長(大石節雄議員) 齊藤議員。 ◆5番(齊藤和人議員) ありがとうございました。うまくそれが両方使えると、少し楽なのでしょうか。ありがとうございます。  それでは、ぜひとも次の、この新庁舎の建物にはたくさんの木材を使っていただくような、そのようなことをお願いしたいと思いますが。  島田のまちも明治以降ですか、たくさんの製材業者、あるいは木材関係業者がありました。今はその時期に比べると、何十分の1くらいに減っています。木材通りといいますか、製材が並んでいる通りがございましたからね。  そのようなものと比べると、今非常に木材関係は厳しい状況にもありますけれども、そのような中で皆さん、大変御苦労をされて努力をされて、現在もその関係の業者が維持をして、日々活躍をしております。  この地域の中には、国の中で静岡県ではないですが、鹿児島県であるとか、高知県であるとか、宮崎県であるとか。そちらでは木材を使って輸出をしているというところもございます。静岡県の場合にはまだそこまではいっていないようでございますけれども、そのような取り組みをされているその人たちが、これからも末永くその活躍の場ができるように、ぜひともそのための1つのシンボルとして、ここの島田の新しい市庁舎の建物にはふんだんに使っていただきたい。  それは単純にヒノキだけではなくて、それ以外の構造物、あるいはケヤキですとか、いろいろな材木がございますけれども、この地元産だけで手に入るかどうかは不明な点もございます。しかし、できるだけこの地元産を使っていただいて、木材のまちであることは過去より業者が長く活躍してきた場でありますので、ぜひとも今まで以上にかかわっていただきたいと、そのように感じます。  残り3分でございますので、少しまとめさせていただきますけれども、先ほど来のお話の中で、まず構造材として建物を木造の建物はつくらない。恐らくできないのだろうと思います。それから、現在かかわっている設計の方たちがいらっしゃると思うのですが、そのプランの中で木材を木質化ということでどのようにして新庁舎にデザイン的にも、それから環境の面でも、十分に市民にもアピールができる、あるいはこの島田市に訪れた方たちに大井川産材はこうだと。島田の木材は今までもやってきたけれども、これからもこうなのだということが示していただけるような、そのような市庁舎であってほしいと私は思っております。  私の思いは申し上げますけれども、最後に市長がどのようにお考えなのか、少し言葉でおっしゃっていただけるとありがたいと思います。 ○議長(大石節雄議員) 染谷市長。 ◎市長(染谷絹代) 思いは十分伝わりました。木都島田という、この伝統はしっかり守っていきたいと思っておりますので、できる限り新庁舎にも木材の活用を進めてまいりたいと思っております。  ただ、地元産材をたくさん使えば使うほど、建設費のコストが膨らみます。ここのところは議会の御理解がないとできませんので、その点も十分御協力いただいて、ともに推進をしてまいりたいと考えます。 ○議長(大石節雄議員) 齊藤議員。 ◆5番(齊藤和人議員) ありがとうございました。残り2分ですが、以上で私の一般質問を終わらせていただきます。ありがとうございました。  ───────── ◇ ───────── △会議規則第35条の2に基づく資料要求について ○議長(大石節雄議員) 次に、日程第2、会議規則第35条の2に基づく資料要求についてを議題といたします。  12月7日金曜日に予定しております議案質疑にかかわる資料の要求につきまして。  議案第81号 指定管理者の指定について。島田市川根温泉ホテルにかかわり、川根温泉ホテルの利用者数、宿泊、レストラン、多目的室及び稼働率の状況一覧、平成26年7月から平成30年10月まで、大井川鐵道株式会社から提案があった管理運営にかかわる収支計画書、平成31年(2019年)7月から平成36年(2024年)6月。  同じく議案第81号 指定管理者の指定について。島田市川根温泉ホテルにかかわり、指定管理者の選定にかかわる資料として、応募団体別に評価内容ごとの点数がわかるもの、応募団体別に応募団体が提案した内容がわかるもの。  以上4点を執行当局に求めたいと思いますが、これに御異議ありませんか。    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(大石節雄議員) 御異議なしと認めます。よって、ただいま申し上げた資料を執行当局に求めることに決しました。  執行当局におかれましては、ただいま申し上げた資料の提出につきまして、よろしくお願いいたします。  ───────── ◇ ───────── △散会の宣告 ○議長(大石節雄議員) お諮りします。  本日の会議はこの程度にとどめ、散会したいと思います。これに御異議ありませんか。    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(大石節雄議員) 御異議なしと認めます。  次回は、12月7日金曜日、午前9時30分から本会議を開きます。  本日は、これをもちまして議事を閉じ、散会といたします。             散会 午後0時04分...