島田市議会 2018-10-25
平成30年10月25日厚生教育常任委員会−10月25日-01号
◆委員(
桜井洋子)
学校教育課にお願いします。今、島田市の
教育環境適正化検討委員会の
提言書をいただきました。それで先日、
総合教育会議があったのですが、10月の
定例教育委員会で
方向性の確認というお話がありました。
それで、私も
総合教育会議については傍聴したのですが、5ページに
学校再編の
方針案で1案とか2案とかありますね。もう一度確認なのですが、
方向性の確認の
具体的内容をお願いしたいと思います。
○
委員長(
村田千鶴子)
池谷学校教育課長。
◎
学校教育課長(
池谷英人) 5ページにあります
北部地域の再編についてということでよろしいですか。
○
委員長(
村田千鶴子)
桜井委員。
◆委員(
桜井洋子) 北部と、それと初
倉地域ですね。その2点です。
○
委員長(
村田千鶴子)
池谷学校教育課長。
◎
学校教育課長(
池谷英人)
定例教育委員会や
総合教育会議で出た意見等も含めて説明させていただきます。
まず
北部地域ですけれども、2案が示されております。1つは
北部地域と第一
小学校・第一
中学校との関係。もう1つの案は第三
小学校も含んだ案となっております。右側の第三
小学校を含んだ案については、
校舎建築の関係が絡みますので、
校舎建築を含んで、第1案よりも時間的に差が生じてきてしまうということで、その辺の時間的な差を考えて対応していくということで、第3案も今現在生きているところでありますけれども、時間的には第3案のほうは
校舎建築に合わせていくという意見が出ております。
続きまして初
倉地域のほうですけれども、初
倉地域の初
倉南小学校にかかわる自治会から、
同時統合を望んでいる声が強いという意見が出たことに対して、それについてはさらに意見を十分に聞いて、
保護者等からも十分に意見を聞いて、意見をしっかりと醸成した上で統合の時期については決めていくようにという意見をいただいております。
以上です。
○
委員長(
村田千鶴子)
桜井委員。
◆委員(
桜井洋子) 今、
方向性の話が出て、そういう話が出て確認したということで、私自身は、北部のほうは1)案、それから初倉のほうはまず
湯日小学校と初
倉小学校との統合のほうが優先というふうに受けとったものですから、そこら辺をどういうふうに市民の皆さんに話しているのかなというのがありますので、それは残しつつというか、ほかの案は残しつつ、そういう
方向性で進んでいくよという
方向性の確認だけ、決定ではないというふうに確認してよろしいでしょうか。
○
委員長(
村田千鶴子)
池谷学校教育課長。
◎
学校教育課長(
池谷英人) 早急に取り組むと言いましても、細かいところはいろいろ課題があります。しかし、基本的には、今、
桜井委員がおっしゃったような
方向性で
共通理解されたということで、おっしゃるとおりでございます。
○
委員長(
村田千鶴子)
桜井委員、よろしいですか。
◆委員(
桜井洋子) はい。
○
委員長(
村田千鶴子) ほかにはよろしいですか。
森委員。
◆委員(森伸一)
エアコンの整備のことでお伺いしますが、今までリースのこととかいろいろ議論されましたけれども、1つ抜けていたかなと思ったことがあって、それは部屋の
すき間というか、いろいろあると思うのですが、
エアコンをやっても、効率を考えると、
すき間があって逃げてしまうと。特に
オープンスペースのような学校はある程度しないと大変かなということで、そこら辺の
すき間等に関する対応は、
リース会社がここのところにはこういう
エアコンをつけましょうとかということでお任せでやるのか、それともちょっとかかわって、しっかり直すのはお金がかかりますのでなかなか大変だけれども、
すき間とか
オープンスペースの対応についてはどんな形で考えているのか、教えてください。
○
委員長(
村田千鶴子)
平松教育総務課長。
◎
教育総務課長(
平松栄治) 各部屋の温度の保ち方ですけれども、基本的には
オープンスペースの学校については間仕切りと
アコーディオンカーテンが設置してありますので、それを閉めた状態で気温を測定させていただきまして、上下に
すき間があって温度を保てないといった場合には、こちらで簡単な修繕を行って、
教育環境に適正な気温を保つ部屋にしていくということでございます。
以上です。
○
委員長(
村田千鶴子)
森委員。
◆委員(森伸一) それでは、
リース会社は、これから工事をやって
エアコンを入れようという、その入れるときにそこら辺のことを考えてやるのか、ひとまずは各学校同じようなものをやって、経過を見ての対応か、そこら辺、どっちなのですか。
○
委員長(
村田千鶴子)
平松教育総務課長。
◎
教育総務課長(
平松栄治) 基本的には現在の部屋の面積で保てる温度に設定するという形で、
オープンスペースの教室について容量の大きなものをつけるというようなことは現在考えておりませんけれども、どんな提案がされるかということはわかりません。
以上です。
○
委員長(
村田千鶴子) よろしいですか。
ほかはよろしいでしょうか。
福田委員。
○
委員長(
村田千鶴子)
福田委員。
◆委員(
福田正男) 第一
小学校の改築の
完成予定はいつごろなのですか。
○
委員長(
村田千鶴子)
平松教育総務課長。
◎
教育総務課長(
平松栄治) 島田第一
小学校につきましては、来年度、
耐力度調査の調査費を計上する予定でございます。
以上です。
○
委員長(
村田千鶴子)
福田委員。
◆委員(
福田正男) それと、
学校再編の
提言書が出てきたわけですけれども、これをもとにして、実際に検討を始めて、実際に決まるのはいつごろなのですか。
○
委員長(
村田千鶴子)
池谷学校教育課長。
◎
学校教育課長(
池谷英人) 11ページの第五章、学校の
ロードマップについて書かれておりますが、
島田市立学校再編計画策定委員会が主に
ハード面の計画ということで、目安がそこに書いております。2019年8月をめどに策定し、2020年3月をめどに計画の骨子を固めるという予定でおります。
○
委員長(
村田千鶴子)
福田委員。
◆委員(
福田正男) 2019年8月をめどに策定し、2020年3月に計画の骨子を固めるのが理想的であると。
このとおりにやるわけだね、当局側として。
○
委員長(
村田千鶴子)
池谷学校教育課長。
◎
学校教育課長(
池谷英人)
武井委員長から
提言書を受けましたので、それを実現するように努力したいと思いますが、さらに丁寧な対応が必要だということが生じた場合は、そこのところは丁寧に対応して、このとおりにならない場合ももしかしたら、可能性としてはないわけではありません。
○
委員長(
村田千鶴子)
福田委員。
◆委員(
福田正男) この
提言書はわかるのだけれども、庁舎内で検討したことはあるのですか。
○
委員長(
村田千鶴子)
池谷学校教育課長。
◎
学校教育課長(
池谷英人) 庁舎内というのは、
学校教育課以外の、例えば
市長部局と検討したことがあるかということでよろしいでしょうか。
◆委員(
福田正男) そうです。
◎
学校教育課長(
池谷英人) 本年度の4月に今後の
ロードマップについて、
市長部局の各
関係課長と、おおまかではありますけれども、
共通理解を図っております。
○
委員長(
村田千鶴子)
福田委員、よろしいですか。
藤本副
委員長。
○副
委員長(
藤本善男) 今の
教育環境適正化検討委員会の提言についてお伺いします。
地域との今後のかかわり合い方についてであります。再編案の方針の5ページ以降に
地域ごとの話が載っていて、そこの中では引き続き地域で
話し合いの機会を持つことが必要だとなっているのですけれども、11ページ以降の今後の
ロードマップにおいては、
計画策定後の検討というのが12ページに書いてあって、そこには
北部地域と初
倉地域で
ワーキンググループを設置してと書いてあります。
そうなりますと、
計画策定のための2つの組織の中に地域の人が入るかどうかということもあるのですけれども、こういうステップを踏んでいくと、地域へのこういった
情報発信が、方針が決まってからお話をされるというふうになるような雰囲気を感じます。
ここまでの報告をつくるに当たっても、地域の声といいますか、雰囲気からすると、情報が地域に何がどこまで進んでいるのかわかっていないというようなことを考えますと、この
提言書を出されて
教育委員会が受けとめたというこの話を早い段階で地域で説明をするなり、
方向性はどうなのだという意見を聞く必要が、地域から求められなくても、すべきではないのかなと思うのですが、その点について
教育委員会サイドとしてはどのようにお考えでしょうか。
○
委員長(
村田千鶴子)
池谷学校教育課長。
◎
学校教育課長(
池谷英人) 委員おっしゃるとおりで、これについては広く周知をしたいと思います。
今現在決定している地域については、湯日の
自治会長さんと説明の日時について
話し合いをしている最中であります。
○
委員長(
村田千鶴子) 藤本副
委員長。
○副
委員長(
藤本善男) それで、この
検討委員会の中で、特に
北部地域についてですけれども、
小学校の統合については第一
小学校の建設の時期と非常にリンクするといいますか、そういうことがあるように聞いております。
5年後くらいに第一
小学校の建設という雰囲気で受けとめているのですけれども、そうしますと、今、
小学校に通っていらっしゃる方はほぼほぼこういった統合とは関係なくなって、むしろ入学前のお子さんをお持ちのお宅こそ、かかわり合いが非常に大きくなってくる問題かと思います。
そういった意味においては、地域でこれから
ワーキンググループをつくると思うのですけれども、入学前の方々もネットワークの中に取り込んでいただいてやる話を、
ワーキンググループをつくる中においてぜひ御考慮いただくべきではないのかなと思いますが、その点、これまでの経過等踏まえて、どのようにお考えですか。
○
委員長(
村田千鶴子)
池谷学校教育課長。
◎
学校教育課長(
池谷英人) 今回の
環境適正化検討委員会でも、未就学児の
保護者の方等に
アンケートを取ったり声をかけて、実際に各地域での
意見交換会にも参加して、声を聞かせていただきました。
今後も、そこは大変大切なところだと思いますので、必ず入れていきたいと考えております。
○副
委員長(
藤本善男) 以上です。ありがとうございます。お願いします。
○
委員長(
村田千鶴子) ほかはどうでしょうか。
それでは、ないようですので、3、その他に移ります。当局の皆さん、連絡事項等ございますか。
ないようですので、委員の皆さん、
委員会として確認しておきたい事項等がありましたら、お願いいたします。
藤本副
委員長。
○副
委員長(
藤本善男) 前回の
定例会で、体育館の修繕の7,300万円でしたか、経費が計上されまして、雨漏りの修繕が実施されるということで、少し聞きましたら、11月から体育館の使用禁止が具体的に動き出したというようなお話で聞いておりますので、もし内容的に御報告いただけるのであれば、11月以降の日程ですとか、それによって影響を受ける
小学校のお子さんは体育館が使えない間どうされるのかですとか、他にも利用している団体さんがありますので、どのような対応をしていただいているか、御報告いただければと思いますが、
委員長、どうでしょうか。
○
委員長(
村田千鶴子) 担当課の説明をお願いいたします。
平松教育総務課長。
◎
教育総務課長(
平松栄治) 金谷
小学校の屋内
運動場の屋根の改修工事なのですけれども、本日、入札予定となっております。本日、業者が決まりまして、詳細な工程につきましては今後提出されるものと思われます。
11月から体育館の使用ができなくなりますよということで、学校開放施設として御利用いただいている団体につきましては、9月の抽選会のときに担当が出向きまして、各小・
中学校代替施設等の利用状況等を示した表をお渡ししております。
各小・
中学校の体育館とも、曜日で常に利用団体が埋まっていますので、なかなかあいているところに思うような使用ができないということがございますけれども、そこにつきましては、使用団体のほうで工夫をしていただいて、どこか借りていただくという感じでお知らせをしたところでございます。
以上です。
○
委員長(
村田千鶴子) 藤本副
委員長。
○副
委員長(
藤本善男)
小学校の児童さんはどのような形でスポーツとか運動をされるでしょうか。
○
委員長(
村田千鶴子)
平松教育総務課長。
◎
教育総務課長(
平松栄治)
学校運営の体育館利用につきましても、業者が決定した後に、外の工事、中の工事、移動足場を組む、その時期等がありますので、そこらも学校と十分に調整した上で対応していくということで考えております。
以上です。
○副
委員長(
藤本善男) わかりました。ありがとうございます。
○
委員長(
村田千鶴子) ほかにはございませんか。
ないようですので、次に、1、
政策課題の調査・研究に入りたいと思いますが、これ以降は関係部課長以外、退席していただいて結構でございます。
それでは、暫時休憩といたします。再開は午前10時5分といたします。
休憩 午前9時59分
再開 午前10時05分
○
委員長(
村田千鶴子) それでは、休憩前に引き続き会議を開きます。
次に、1、
政策課題の調査・研究に入りたいと思います。
では初めに、田代の
郷整備事業について、担当課より現状報告をお願いいたします。
加藤スポーツ振興課長。
◎
スポーツ振興課長(
加藤雅通) それでは、田代の郷多目的スポーツレクリエーション広場整備事業の
進捗状況につきまして報告させていただきます。
これまで本年度実施する工事の発注作業を進めてきたところでございますが、先月の9月20日に入札を行いました。配付しました資料のとおり、株式会社特種東海フォレストが受注し、9月26日に契約をしたところでございます。
工事の実施に当たりまして、10月15日に地元である伊太の自治会役員へこれまでの経緯及び工事につきまして説明を行いました。また、あわせて各戸への回覧をお願いする予定でございます。
今年度の具体的な工事の工期及び工事内容でございますが、工期につきましては、9月27日から平成31年2月28日を予定しております。現在、現場事務所の設置や測量等、現場での作業に着手し始めた状況でございます。
工事内容につきましては、敷地の造成工事が主なものとなりまして、水道管の埋設・受水槽設置などの給水設備工、暗渠管・側溝類敷設、集水ます設置などの雨水排水設備工、電線管敷設・照明類設置などの電気設備工、駐車場や園路・イベント広場の路盤工までの舗装工や縁石などの
設置工事でございます。本年度の工事によりまして、敷地の下地がほぼでき上がってまいります。
今後、工事の進捗とともに、平成31年度の事業に向けまして、市民施工による天然芝の植えつけ作業の諸準備を進めてまいります。
また、アクティブプレイゾーンに設置するアクティブプレイ施設、大型複合遊具の
設置工事に係る
プロポーザルの実施に必要な募集要項等の作成をするため、年内には第1回目の選定
委員会を開催し、内容の検討を行う予定でございます。
今後の
スケジュールとしましては、年度内には募集要項及び遊具の仕様書の作成を完了する予定でございます。新年度に入りまして、平成31年度4月には
プロポーザルの募集を行い、5月には応募業者によるプレゼンテーションを実施し、選定
委員会において施工業者を選考したいと考えております。
これまで
常任委員会でも、どのような機能を有する大型遊具になるのか、御質問をいただいておりますが、設置する具体的な大型複合遊具の内容につきましても、この時点で固まることとなります。
なお、この選定
委員会のメンバーにつきましては、今のところ、副市長を
委員長として、所管部長の
教育部長をはじめ、部長職4名、子育て応援課の職員1名及び子育て関係の団体等から市民2名を加え、計8名を予定しております。
また、委員の皆様から御指摘をいただいておりました従前の利用予測のさらなる精査につきましては、専門の業者へ調査委託を行うため、10月18日に入札を実施したところでございます。この調査には2カ月程度の期間を要しますので、調査が終了した段階で、直近の
常任委員会で調査結果を報告させていただきたいと考えております。
平成31年度の大型複合遊具に係る予算につきましては、現在、予算要求段階ではございますが、原課としては、当初の計画どおり、限度額1億5,000万円を予定しております。
そのほかの附帯施設等の工事に係る予算の削減につきましては、なかなか厳しい面もございますが、可能な限り、事業費の圧縮に努めてまいりたいと考えております。
以上、経過を報告させていただきました。よろしくお願いいたします。
○
委員長(
村田千鶴子) ただいま説明がありました。
委員の皆さん、質疑等ありましたら、お願いいたします。
森委員。
◆委員(森伸一) 例の整備工事の業者を決めるのに、入札参加者が8者ということで、8つの中から1つを選んだということになりますが、細かいことですけれども、ほかのところとここのどこが違って株式会社特種東海フォレストになったか、教えてください。
○
委員長(
村田千鶴子)
加藤スポーツ振興課長。
◎
スポーツ振興課長(
加藤雅通) 入札につきましては、格付公募型の入札で行い、8者の応募があったところでございますので、金額の一番低いところが落札したという状況でございます。
○
委員長(
村田千鶴子)
森委員。
◆委員(森伸一) では、一番目にはお金の面だということだけです。ほかには何か特徴はありますか。
○
委員長(
村田千鶴子)
加藤スポーツ振興課長。
◎
スポーツ振興課長(
加藤雅通) 通常の入札ですので、金額で落札した業者に決定ということになります。
○
委員長(
村田千鶴子) ほかはよろしいですか。
藤本副
委員長。
○副
委員長(
藤本善男) 今言った入札で金額的に安くなればという期待もあったかと思うのですが、予定価格とほぼほぼ一緒ということで、このものと大型遊具を合わせると、それで2億5,000万円ですよね。たしか3億数千万円だったと思いますが、総事業費であとわからないのは、その他の附帯設備、削減に努めるということですが、今の予定ですと、そこまでひっくるめた総事業費はどの程度というお考えでしょうか。
○
委員長(
村田千鶴子)
加藤スポーツ振興課長。
◎
スポーツ振興課長(
加藤雅通) 今のところ、議会へもお知らせしました4億1,750万円だったと思いますけれども、そこは超えないようにということで、今、いろいろ中身を精査してやらせていただいております。
今年度につきましても極力抑えるという形では努力したつもりではあったのですけれども、既に絞ってきた内容であったものですから、なかなか絞り切れなかったというところでございます。
今のところ、これまでお示ししてきた4億1,750万円をめどに、今、予算要求の作業を進めているところでございます。
○
委員長(
村田千鶴子) 藤本副
委員長。
○副
委員長(
藤本善男) これから大型遊具についていろいろな検討があると思うのですが、減らそうと思えば、小さくすれば小さくなってしまいます。金額は減りますけれども魅力度といったところも下がります。
そういった中では、これから
委員会といいますか、メンバーも募るようですので、ぜひそういった御意見をいただく中で、代替できるものですとか、そこは切り捨ててもいいよという御提案があれば、そういったところを反映していただいて、引き続き事業がうまくいきますように進めていただければと思います。
以上です。
○
委員長(
村田千鶴子)
加藤スポーツ振興課長。
◎
スポーツ振興課長(
加藤雅通) 遊具につきましては限度額を1億5,000万円ということで設定させていただく予定でおりますが、実際にはどういった形で業者選定をするかというのは、また選定
委員会の方が、金額が安くていいものがあれば当然そちらを選ぶという形になろうかと思います。そういうことも含めまして、選定
委員会の中でいろいろ検討してまいりたいと思います。
○
委員長(
村田千鶴子) よろしいですか。
森委員。
◆委員(森伸一) 選定
委員会、さっき、市民が2名ということでしたが、選び方はどんな感じでですか。
○
委員長(
村田千鶴子)
加藤スポーツ振興課長。
◎
スポーツ振興課長(
加藤雅通) 今、考えておりますのは、子育て団体のネットワークグループが子育て応援課の所管であろうかと思いますけれども、そちらの方からどなたか女性をお一人、それと社会教育の関係のペアレントサポーターですとか家庭教育支援員とか、子供とかかわりのある方の中からどなたかお一人選びたいということで、当然この方も女性という形で、今のところ考えております。
○
委員長(
村田千鶴子) よろしいですか。
ほかにはありませんか。
この田代の
郷整備事業につきましては、市民からコストがかからない施設で早期の建設を求める意見が出されまして、当
委員会に課されましたこれが
政策課題でありまして、これは既に事業化されておりましたので、この
委員会といたしましても、当局より現状報告、また、その都度、
進捗状況を考えながら、情報交換しながら、事業費の増額をしっかりチェックしながら、コスト削減に今まで努めてまいりました。
また、担当課もさらなるコスト削減につなげてくださいまして、初めは3億1,800万円が当初予算に載ったんですけれども、その後、またワーキングがありまして、市民の御意見でスポーツ施設とかあずま屋、いろいろなもの、人件費のかかる有料施設、そういったものもという御意見があって、そこで一挙に4億8,000万円に増額されまして、それでは困るよということで、コスト削減ということで
委員会としてもいろいろ意見させていただきまして、フットサルとかという人件費とかがかからないそういったスポーツ、有料な施設を取りやめさせていただいたり、また、先ほど言った市民で協働でやります天然芝を植えたりということで、コスト削減に努めて現在に至っているわけでございます。
引き続き当
委員会といたしましても、先ほど総事業費が4億1,750万円をめどに、これを超えないように、またこれからも精査してくださるということですので、引き続き予算審査をやっていきたいと思っておりますので、よろしくお願いいたします。
田代の
郷整備事業については、この程度でよろしいでしょうか。何か皆さんからまだ御意見があれば。よろしいですか。
〔「はい」と呼ぶ者あり〕
○
委員長(
村田千鶴子) それでは次に、市立
島田市民病院の
医師確保についてに移ります。
さきの
委員会におきまして、3つの調査項目についてそれぞれ聞き取り調査したことを踏まえ提言していくことと、
委員会として医師の確保についての今の窮状を訴える手段として、意見書を関係機関へ働きかけていくことの
方向性を確認しております。
そこで、まず
委員会として議長に提出する意見書の内容についてまとめていただきました藤本副
委員長より説明をお願いいたします。
○副
委員長(
藤本善男) 皆様のお手元に、公立病院の医療充実を求める意見書(案)をお配りしました。先日の
常任委員会の
政策課題の検討の中で、
委員会の総意としてこういった窮状を意見書として提出するという
方向性が決まりましたので、私のほうで取りまとめをさせていただきました。
それで、前文ということで今の状況を指し示した文章が掲載されておりまして、その後に1から3の要求項目を記載させていただくことになりました。
それで前文につきましては、これまでの調査の中で、これまでも研修医制度が実施されてから地方は苦しい状態だということがありましたので、そういったところをまずはうたわせていただきながら、今年度、平成30年4月から始まりました新専門医制度において、特に静岡県においては専攻医の数がこれまでに比べて大きく減少しているということで、そのことがクローズアップされてまいりました。
この人数についてもぜひここに掲載しようと考えましたが、資料によって人数が若干違うということもありましたので、今回の意見書については、もう1枚別紙をつけさせてもらいましたが、これはインターネットからの引用なので出典については問題があるかなという気もするのですが、新専門医制度について専門医機構の副理事長さんがお話しされている記事がありましたので、そこから数字を引用させてもらいました。
詳細についてはまたお時間のあるときにお読み取りいただきたいのですけれども、そこで言われているのは、専攻医の登録状況が東京が全体の21.7%だということがあります。それで静岡県、特に私どもにとって重要だと思われるのが、資料の下のほうにあるのですが、特に静岡県が悪い状況といいますか、例外的とここでは表現していますが、今まで194人いた人が115人に減って、79人減ったと。そのうち51人が東京に異動したという、これだけ大きく異動しているのは静岡だけだというような言い方で、静岡は例外的だよということで挙げられていますが、これは多分、静岡が東京に近いからだという地政学的なこともあると思うのですけれども、これを例外的な事例として扱わないでほしいと。これはどこの地域においても同じことだというのが、過日調査した県からの意見書の中にも記載がございましたので、こういったところを前文の中に織り込みまして、今の地方における医師不足を解消してほしいということの文書とさせていただきました。
それで、要望する内容については大きく3つを記載しましたが、これにつきましても引用させていただいた内容がありまして、全国市議会議長会の中にあります組織で、全国自治体病院経営都市議会協議会というところが既にことし5月に要望を上げております。そこにはこれに近いような内容がうたわれてございますので、我が市としてもそれに準拠する形で、全てではありませんが、そのうちの3つを挙げさせてもらいました。
1点については、新専門医制度の開始で都市部に集中した医師の偏在、診療科の偏在を解消してほしいと。
もう1点は、それ以前の臨床研修医制度の開始以来続いている医師の偏在のために困っている地方があるので、制度設計をやり直して医師不足に歯どめをかけてほしいと。
それから3つ目は、地域医療の中核を担っているのが自治体病院なので、それを安定させるためには、今、当市でも困っています小児科とか、この中で何とかやれているところもありますけれども、一般的には救急医療、精神科医療、周産期医療等が苦労されているようですので、そういったところへの財政措置等の強化を図ってほしいと。
こういったところを要望として取りまとめさせていただきました。
提出先については、当
委員会が出すことになりますから、議長に提出させてもらった上で国の機関に出すということで、どこに送るかについては今の時点ではまだ決定しておりませんが、いろいろと状況を見る中で、御一任いただけたら、適切なところに提出したいという考えで取りまとめさせていただいております。
以上です。
○
委員長(
村田千鶴子) 藤本副
委員長、ありがとうございました。
委員会としての総意で決定しました意見書の提出につきましては、意見書の案、内容について、今、説明していただきましたけれども、今すぐにここで皆さんにどうこうといってもなかなか考えつかないと思いますので、意見書の内容につきましてはまた各自しっかりと精査していただきたいなと思っています。
しかしながら、今の説明の中で何か質問等がありましたら、事前にお伺いいたします。
それでは、しっかり各自精査していただきまして、もし修正等がありましたら、前文につきましても、また、要望事項も3つ上げさせていただいておりますけれども、もう1つぐらい要望を上げてもいいのではないかとか、そのようなお考えがあるようであれば、日を切って大変恐縮ですけれども、11月7日までにその辺を担当書記に御連絡していただきたいと思います。
そして皆さんの意見を踏まえまして、この意見書につきましては、提出先も明記いたしまして、形式を整えまして、11月の本会議の
委員会において決議をとりまして、そして
委員会として議長に
提言書とともにこの意見書も提出したいなと考えておりますので、よろしくお願いいたします。
森委員。
◆委員(森伸一) 今、藤本副
委員長からいろいろと説明を受けましたが、これはほかの、例えばよくこういう意見書とか何か、全国的につくって、島田でも出してくれというようなことがあって、多分この問題は全国各地で同じような問題が起きているものだから、そのようなものも1つぐらい、参考にしたということで、あるのですか。
○
委員長(
村田千鶴子) 藤本副
委員長。
○副
委員長(
藤本善男) 全国市議会議長会という組織の中で、全国で上がっています意見書について、どのようなものが出ているかというのは検索できるページがありまして、自分も調べてみましたが、幾つか、以前から医師不足は深刻ですから、それぞれの地域で出したりしています。
この近くでいけば、袋井市等からも中東遠の医療を充実してほしいという形で出ておりますので、そういったものもある程度、一度は見せていただきましたが、直近で出ている新専門医制度等の課題が大きかったものですから、そういったものを引用すべく、それはそれであったのですけれども、新たなものでこれはまとめさせていただきました。
○
委員長(
村田千鶴子) よろしいでしょうか。
この意見書の案でございますけれども、やはりこれは当局の担当課にもぜひ確認していただきまして、文言等でこの辺は変えたほうがいいということがあれば、ぜひ御指導していただきたいと思いますので、よろしくお願いいたします。
もし何か意見書について御意見がありましたら、お願いいたします。
杉山
病院総務課長。
◎
病院総務課長(杉山悦子) 今、初めて一通り見せていただいたので、また院内に持ち帰って話をしたいと思いますが、特に今すぐにここがちょっとというところはないと受けとめておりますが、一応確認をさせていただきたいと思います。
○
委員長(
村田千鶴子) よろしくお願いいたします。
では、この意見書についてはよろしいでしょうか。
では次に、
提言書の内容について確認をしていきたいと思います。
事前に
政策課題の取りまとめに関する
アンケートを皆様にお願いいたしまして、回答いただきました。意見集約をいたしましたので、きょうここで
アンケートの回答を皆さんに配付させていただいておりますので、これに沿って進めてまいりたいと思いますので、
アンケートの回答を御覧になっていただきたいと思います。
まず(1)グループ、新専門医制度と医学生修学資金貸与制度の課題及び意見提出書についてでありますけれども、この1つの形として意見書を提出するという行動、アクションを起こしていきたいと思います。
あとは、ここのところで提言といいますと、医学生修学資金貸与制度にもっと力を入れるべきであるという文言もいただいておりますけれども、これについてはどうでしょうか。
福田委員から御意見をいただきましたので、説明をお願いいたします。
福田委員。
◆委員(
福田正男) この前、藤本副
委員長にまとめていただいたその件について、やっぱり藤枝市なんかも見ていますと、医学生の修学資金貸与制度に早期に取り組んで、
医師確保ができたという事例もあるものですから、どういうところに力を入れていったほうがいいのか、私もわかりませんけれども、貸与制度を充実させていくべきではないかなと考えた次第でございます。
○
委員長(
村田千鶴子) ありがとうございました。
ほかはよろしいでしょうか。
藤本副
委員長。
○副
委員長(
藤本善男) 私からも、その点についてはぜひ今後、注目をしてほしいということで書かせてもらいました。
いろいろお聞きしますと、貸与制度を実施していますけれども、何年かたたないと、病院に戻ってくるまで時間がかかるということで、貸与している方の勤務者は少ないと。最近は新規貸与者数も3名程度にとどまっていることから、端的に言えば、この人数がふえれば島田市の医師も充実するのかなと思われるのですが、研修医を教える病院側の体制もここと非常に深い関係があるということをお聞きしましたので、体制づくりからやらなければいけないのかなというと、単純にふやせとも言えないと思います。
それから、県のこういった修学資金の貸与制度と、兼ねて、両方もらうことができないというのも、県の制度設計上、規制があるものですから、市が一生懸命やろうとしても、そこで県との兼ね合いができないことから、貸与制度をうまく使えていない方もいらっしゃるのかなと思いますと、何年かこの事業をやっていますので、一度ここで制度のよしあしを評価していただいて、てこ入れするようなことですとか、予算を拡大する可能性があるですとか、そういったことがあれば、きょうという回答ではなくても、一度御検討いただいて、当局からいろいろな状況を教えていただけるような、そういった投げかけができたらなと思いました。
以上です。
○
委員長(
村田千鶴子) わかりました。この件につきましては、担当課で少し評価していただきまして、私たちの
委員会にまた報告していただきたいと思いますので、よろしくお願いいたします。
では、次の(2)グループに入ります。(2)グループは、市民病院休診科の他市連携状況及び病診連携の実態把握について提言をいただきましたので、
桜井委員から説明してください。
◆委員(
桜井洋子) 市民病院休診科の他市との連携状況というので、まず常勤医師がいない診療科があることが市民病院の資料からわかって、それについては近隣の病院や、独自で採用したりするということで、不在の診療科については努力を続けていらっしゃることはよくわかっています。ですが、やはり常勤医師が不在ということで困るので、これは意見書にも関係するのですが、常勤医師不在の診療科がありますので、医師の確保を求めていきたいと思いますので、市民病院でぜひ努力をお願いしたいということをまず1つ言いたいと思います。
それから、これから向かっていく急性期病院と病診連携としての地域での診療所との連携については、先日、地域医療を支援する会主催の学習会に参加したときに、市民病院の総合診療科の鈴木医師が認知症の話をしてくださったり、それから片岡医院の院長が開業医の現状と在宅医療について、市民向けですけれども、内容がよくわかりました。
こういうことがとても大事だなということで、もう1つの私たちの病診連携の現状と課題ということでは、今後こういう地域学習会というのは市民側から見てもとても大事なことだなということで、そういうことを続けていくことで市民病院と診療所の医師との連携が1つの手段として進んでいくのかなと思いますので、市民側からこれはぜひ続けていってほしいなと感じたことを書いたのですが、今後も志太地域には4つの病院がありますので、休診科目だから病院は診られないよではなくて、他市の病院との連携を進めていっていただくということと、病診連携を進めていただくことを申し上げたいと思います。
そういうことを今回感じましたので、よろしくお願いしたいと思います。
○
委員長(
村田千鶴子) 市民病院の今の実態を調査していただきまして、志太榛原4病院がそれぞれ診療科を補い合って、受け入れて、今不在の診療科のところをやっているけれども、でも、一日も早い
医師確保を求めるということを強く意見書の中にも入れていきたいなと思っています。
そして、病診連携も今後さらに進めていくとともに、やはり市民病院とお医者さんを理解していくためには、市民にわかってもらうためには、各地域での医療学習会も必要であるということも、提言というか、文言の中に入れていけばいいかなと理解させていただいておりますけれども、よろしいでしょうか。
◆委員(
桜井洋子) はい。
○
委員長(
村田千鶴子) この点につきまして、ほかにはよろしいでしょうか。
では、(3)グループに行きます。島田市地域医療基本条例の効果検証について。
これについては、
森委員。
◆委員(森伸一) そこに書いてあるし、この前もちょっと言いましたけれども、今、
桜井委員のところでも出た地域医療を支援する会がいろいろ活動してくれていて、医師がこういう会合に来るような話も事業管理者にお願いしたりして、一応はうまくいきながらここまで来たという話は聞いていますが、会の役員の高齢化で、10年そのまま上がってきたということで、要は60歳以下ぐらいの人でそういうことに参加する人が出てきてくれないと、引き続き市民のほうからどうのといってもなかなか大変だと思いますので、そこら辺の募集というか、橋渡しのようなことを行政にお願いしたいなということをここに書かせてもらいました。
それがないと、なかなかこの後10年、20年、続かなくなってしまうよと。市民がいろいろやらなければいけないから、やるのは市民ですけれども、お膳立てはやはり行政のやる仕事ではないかなと思いますので、そんなことを書かせてもらいました。
○
委員長(
村田千鶴子) ありがとうございます。
大村委員はよろしいですか。
◆委員(大村泰史) 今、
森委員からお話がありましたけれども、地域医療を支援する会は一生懸命やっていただいているのですけれども、やはり行政の立場もありまして、一団体だけではなかなか進まない現状だと思うものですから、いろいろな関係する団体のよりよい体制づくりを今後も続けていただければなということで、ここに書かせていただきました。
以上です。
○
委員長(
村田千鶴子) ありがとうございます。
団体等のよりよい協力体制を構築するためには、もっと行政が積極的なかかわりを持ってほしいというようなことになるのかなと理解しておりますけれども、よろしいでしょうか。
◆委員(大村泰史) はい。
○
委員長(
村田千鶴子) では、今の3項目につきまして、それぞれ調査したことにつきましては今述べたことを提言にまとめていきたいと思いますので、よろしくお願いいたします。
次に、質問2、今回の視察を受け議論すべきテーマ・意見を記述していただきました。医師の確保の手だての参考にしたいと思う気持ちから、福井県高浜町の取り組みを視察してまいりました。皆さんの意見の中から
提言書に盛り込む事項があれば、どうかなと思いますけれども、どうでしょうか。
また、今初めて御覧になるものだから、ほかの委員の皆さんの御意見はわからないでしょうけれども、まず自分の意見としてこれはぜひ提言に盛り込んだほうがいいという御意見がありましたら、お願いいたします。
福田委員。
◆委員(
福田正男) 医療づくりはまちづくりということであるし、と同時に、医療は人づくりですよね。ですから、お医者さんが積極的に働きかける、病院の先生方が地域の中に飛び込んでいって、さっきの話ではないですけれども、医学講座をやったり、あるいは若手の先生と一緒になって、地域に貢献しながら、医療づくり、まちづくり、人づくりをしていく必要があるのではないかと。
この前の高浜町のスーパードクターが市民病院の中にいらっしゃれば一番いいのでしょうけれども、そういった人材育成をもう少しやっていただければ、医師の皆さんの動機づけというか、やる気を起こさせるような、そういったきっかけになるようなものを何かしらやってもらえればありがたいかなと思っています。
○
委員長(
村田千鶴子) ほかにはどうでしょうか。
それでは、今回の視察に同行していただきました今村部長、何かございますでしょうか。
今村
病院事務部長。
◎
病院事務部長(今村重則) 高浜町という人口1万人のまちで、当市とは状況も違うし、視察したところが診療所ということで、どの程度患者さんが来るかということはお聞きしませんでしたけれども、ただいまの
福田委員の発言のことで申し上げますと、当院の例えば院長の日程を見ますと、ずっと予定が入っておりまして、3カ月に1度くらい市長と面談をしましょうということで予定を組んだ日程も、11月2日は市長の都合が悪くなった、次にどこか組めるだろうかといったときに、院長があいているのは次は12月14日ぐらいしかないというぐらいの日程です。そういうことを考えますと、急性期病院でして、井階先生のように往診にいったり市民と触れ合う時間をつくるというのはなかなか難しいような状況で、当院の状況とはかなりかけ離れているかなというのが率直な感想でした。
ただ、恵まれているといったらどうなのでしょうか、福井大学と連携がとれていて、そこが診療所だけではなくて福井大学の研究所としても機能しているということで、122人も研修医が来るというのは到底考えられない数字ですので、短期間で交代で来ているのかなと思ったのですけれども、それはそれで、たくさん来る中で残ってくださる先生も出てきたということで、いいことでしょうけれども、一病院が率先してそういう寄附講座はどうだろうかということを、例えば浜医ですとかに申し上げて、いい効果が出るのか、それについては、我々事務職としては非常に遠い存在なものですから、そういう提案をしていいのかどうかについても非常に戸惑うところもありまして、もちろん井階先生のさまざまな取り組みをパンフレットで見せていただいても、1日聞いても足りないぐらいのいろいろなことをやっていらっしゃるようだったので、少しでもまねできればという部分は多々あったのですけれども、どうしていいか、ちょっと戸惑っているような状況でございます。
お話しいただいたように、医師不足を受けた問題で、我々もできるところからやっていかなければならないですけれども、何せ動いていただけるのは先生方ですので、事務方が外野からあまりわーわー言っておかしなことになってもいけないので、慎重に進めていきたいとは思っております。
発言の機会をいただいたので少し申し上げますと、先ほどの研修医の貸与制度についても、3名程度という話がありましたけれども、応募はもう少しありまして、多いときで10名を超える応募がある中で、予算的なものもありますし、現在、マッチングの募集を8人でしておりますので、例えば貸与する学生が余り多くなって、その他の優秀な学生が申し込んできたときに、それを排除するようではいけないと思いますし、このあたりは非常に難しい問題かなという感じもいたしております。
とはいえ、年度の増減のこともありますので、少ない年、多い年もありますので、ある程度確保していくということ、あるいは支援をしていくということで、貸与制度についてはもう少し手厚くできるように検討していきたいと思っております。
内容がまとまりませんが、今回の視察で刺激を受けたことは事実ですので、いろいろな点で、私も行ってきて、報告を各課長にも見ていただいて、病院の事務部の課長にも読んでもらいましたし、見てもらっていますので、できることから取り組んで、支援をしていきたいと思っています。これからもよろしくお願いいたします。
○
委員長(
村田千鶴子) 横田川
健康福祉部長、いかがでしょうか。
◎
健康福祉部長(横田川雅敏) 私は、病院の
医師確保という視点とはまた違う視点で、今回視察で思ったことなのですけれども、私ども、地域医療への市民の理解、包括ケアシステムの構築ということで日々動いているわけですけれども、保健師であるとか看護師であるとかの専門職がいろいろな場面で市民とかかわりを持つ中で、今後の課題であるとか地域の皆様に御理解いただかなければならないことをPRさせていただいていますし、地域医療を支援する会の皆さんのお力もかりながら、そうした地域医療の構築に努めているのですけれども、そういう中で、井階先生のように医師という立場で市民の方にかかわっていただくと、やはり言葉の重さであるとか影響力が大きいものですから、地域の医療に対する市民の思いのレベルを上げていくということでは、すごく意味があるかなと感じました。
地域医療を支援する会の皆さんが学習会や研修会を企画してくださり、先生もお呼びする中でいろいろ講演会なんかも計画してくださっています。聴講された皆さんは非常にいろいろ得るものを得て帰っていただいていると聞いていますので、そういう機会がふえれば、また市民の意識の向上にもつながるかなと思っています。先生もお忙しいものですから、そういう機会はなかなかつくれないのですけれども、そういう機会を地域医療を支援する会の皆さんと一緒に設けていけたらいいなと感じました。
以上でございます。
○
委員長(
村田千鶴子) どうもありがとうございました。
福井県高浜町の取り組みにつきましては、井階先生、スーパードクター、ああいう仕掛けること、ただ医師だけではなくて、まち全体でお医者さんに来ていただくという、醸成していくというように盛り上げている中で、島田市がそれをすぐできるかというのは難しいかなと私も思ったところです。
特に私が質問の中ですごく印象に残っていることは、たしか
福田委員から、
医師確保に向けての特効薬はないかというような本当にストレートな質問をなさったときに、井階先生は、残念ながら特効薬はないと。島田市の魅力を全面的に出して、地域全体でお医者さんを迎える努力が大切であるということを言われたものですから、
医師確保というのは、これまで担当課でも本当に一生懸命努力をしてくださって、なおかつ新専門医制度が変わって、拍車をかけるように医師がなかなか来なくなるということで、今回、意見書を出して、その是正を、偏在を見直していただくようなことも私たち
委員会でやっていくわけなのですけれども、一方では、島田市として、お医者さんに来ていただける魅力ある島田市という、そういったことも全体的にあわせて考えていかないとなかなか難しいのではないかなということを、私も痛感して帰ってきたところでございます。
何となくまとまりがつかないわけなのですけれども、ほかには意見の中で、寄附講座ということ、部長からも、これはなかなか遠い存在であって、提案がどうか戸惑うというような御意見もいただきましたけれども、しかしながら、私たちも寄附講座自体がどういうものであるかというところをまだしっかりとした勉強もしていないものですから、ぜひ当局側としても、そういったことも少し調査というか研究をしていただきたいかなと思っているところでございます。
そして、
森委員から、健康まちづくり友好都市連盟の取り組みが印象に残って、島田市でどこまでやれるか検討すべき内容だと思ったというような御意見もいただいておりますので、近隣で同じような問題を抱えているところと共通情報を持って、他市町との連携というか、そういったところともみんなで話し合う場を持つようなこともできたらいいのではないかなと思うわけでございますけれども、委員の皆さんはいかがでしょうか。
桜井委員。
◆委員(
桜井洋子) 今回視察して、医療づくりはまちづくりと、さっき、
福田委員がおっしゃったけれども、すごくそれを感じたのです。医師が、自分は医師なのだけれども、まちをよくしていく、健康分野、医療分野を担うのはもちろんなのですが、本当にまちが好きというか、そういうのがすごくあって、さっき、東京に専門医が出ていってしまうというような話とかありましたが、研修医さんを引っ張ってくるのも、市民病院で充実した指導が受けられるとか、ここに来ると学べるとか、そして、島田市は一地方都市ですので、地域医療というのがとても大事だと思うのですけれども、そこら辺、視察したときに、高齢者の自宅で療養している人を回って、医療の真髄を学んでいるような若い人たちの話が出てきましたが、
島田市民病院が研修医の確保の問題で、市からもうちょっとお金を出せばそういうのができるかどうかというか、指導体制の充実のためには、ここに勤めていきたいなと研修医が残ってくれるような、そういう手だてを、ただ医療面だけではなくて、島田市のまちづくりの中に入っていく姿勢みたいなものもできるような時間的な余裕とか、指導体制の中でそういう仕組みはつくれないでしょうか。
もしお金で解決できるなら、2,000万円という寄附講座で高浜町が出しておりましたけれども、島田市でどうしたらいいかなとすごく考えさせられたのですが、一般会計から応援できるのか、それは非常に難しいことであるのかどうかというのをすごく感じたのですが、市民病院が地域医療に出ていくというところで、どうでしょうか。
○
委員長(
村田千鶴子) 今村
病院事務部長。
◎
病院事務部長(今村重則) お金をどこにどう使うのかもよく飲み込めませんが、うちの医師が地域に出ていくということについては、地域医療を支援する会が開催されている学習会には医師を派遣して協力しているところでありますけれども、それ以外についても、急性期病院としてなかなかそこまでは厳しいのかなと思いますし、あともう1つの問題として、今、市民病院のことを扱っていただいているのですが、市内の開業医が少ないというのも、藤枝や焼津と比べると圧倒的に少ないものですから、地域医療としてこれから在宅を進める意味では、そちらも何とかしないと、病院だけではないのかなと。開業医が地域にかかりつけ医としていることのほうがもっと重要かなとは思っております。
答えになりませんが、いろいろな問題が複合的にあるのかなということで、医師不足で閉鎖している診療科があるものだから、そういう診療を目指す研修する人にとっては、研修できないというふうになってしまいますし、悪循環になっているのかなというところがありますので、糸口が見えませんが。
○
委員長(
村田千鶴子)
福田委員。
◆委員(
福田正男) ちょっと関連して、いいですか。私、前々からお医者さんを呼ぶにはどうしたらいいかというのを長年研究しているのだけれども、お隣の平成記念病院には、脊髄の権威である花北先生という人がいらっしゃるのです。その人の技術ですとかいろいろなものを勉強したいということで全国からお医者さんが集まってきているわけです。それが実例なのです、お隣さんで。
そういった名医あるいは権威のあるドクターを呼ぶには当然お金がかかります。維持費もかかる。そういったことが、
桜井委員が言うように、もし一般会計から援助できるようなことがあれば、スーパードクターではないですけれども、大体研修医ですとか若手の先生はとにかく技術を習得したい、勉強したいというのが主ですから、生活環境だとか給料だとか、そういったのは二の次で、とりあえず若手の先生はとにかく技術を得たい、医療技術技を磨きたい、それが一番頭にあるのです。ですから、市民病院にそういった権威、全国に名をとどろかしている先生がもし来てくれるようなことがあれば、それは一つの突破口になるのではないかなと私は思っているのです。
そうは言っても、なかなかそううまくいかないのはわかっていますよ。でも、やっぱりそういう先生を1人ないし2人ぐらい呼ぶことによって、それにつれて、その先生と一緒に仕事してみたい、そういう環境の中にいたいという希望を持っている先生方が、若手の研修医なり、そういった方がいらっしゃると思うのです。
それを一般会計で、その先生を呼ぶことによって何千万円かもしかかるのであれば、それは普通の病院に出すお金と別に予算を組んでも、私はいいのではないかなと。ましてや今度新しい病院ができるわけですから、これをきっかけに、こういう先生を呼びましたということを大々的に対外的に宣伝してあげれば、私はそっちのほうが先生が来るのではないかなと思っているのですけれども、その辺は部長がどう考えているかわかりませんけれども。
○
委員長(
村田千鶴子) 今村
病院事務部長。
◎
病院事務部長(今村重則) 御提案ありがとうございます。ここでどこまで私が申し上げていいかわからないですけれども、例えばうちのドクターで、皮膚科の橋爪先生とかは国内では権威ですし、研究などでもほかの大学と同等のトップレベルの研究をやっている先生もいらっしゃいます。
ただ、自治体病院として求められているのは、地方公営企業法でいけば、公共の福祉と経済性の発揮という相反することを求められているのですけれども、やはりどこか特化する科ですごい科があればいいというわけではなくて、今、問題になっているように、総合病院としてある程度どういった病気でも対応できるような診療科が全てそろっていることが求められていますので、当院として医師が充実している科だけに特化して頑張ればいいというものではないし、
福田委員おっしゃるように、そういうことがあることでほかにも波及していくことはあるかとは思うのですけれども、それはちょっと難しいかなと。
それから一般会計からの繰り出しについては、総務省の繰り出し基準がありますので、その中で研究費等については繰り出しできるのですけれども、どこまでそれができるのかどうか、そういうものはまた研究したいと思います。
1人の医師に例えば何千万円とか何億円出して来てもらうということになると、医師間の給与のアンバランスも生じますし、それでいいのかというのは、自治体病院としてはどうかなというような感じもします。
どこかと連携して、密に関係を持って、そういう先生、スーパードクターに例えばたまに来ていただけるとか、そこの指導を受けられるということでもあればすごくいいかなと思いますが、それについては内部で話をしてみたいとは思いますが、現時点で、はい、やりますとかという即答はしかねる状況です。済みません。
○
委員長(
村田千鶴子) よろしいですか。
それでは、ほかにないようでしたら、意見も出尽くしたようですので、今回はこの程度でとどめたいと思います。
最後に、本日の
委員長報告については、
委員長及び副
委員長に一任させていただいてよろしいでしょうか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○
委員長(
村田千鶴子) では、以上で
厚生教育常任委員会を終了します。
閉会 午前10時59分...