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  1. 島田市議会 2013-06-25
    平成25年第2回定例会−06月25日-06号


    取得元: 島田市議会公式サイト
    最終取得日: 2021-10-01
    平成25年第2回定例会−06月25日-06号平成25年第2回定例会  平成25年第2回島田市議会定例会会議録 平成25年6月25日(火曜日)午前9時30分開議     出席議員(20名)         1番   青 山 真 虎 議員      2番   杉 野 直 樹 議員         3番   横田川 真 人 議員      4番   伊 藤   孝 議員         5番   山 本 孝 夫 議員      6番   森   伸 一 議員         7番   仲 田 裕 子 議員      8番   清 水 唯 史 議員         9番   村 田 千鶴子 議員      10番   曽 根 嘉 明 議員         11番   桜 井 洋 子 議員      12番   河原崎   聖 議員         13番   福 田 正 男 議員      14番   紅 林   貢 議員         15番   佐 野 義 晴 議員      16番   冨 澤 保 宏 議員         17番   大 石 節 雄 議員      18番   藤 本 善 男 議員         19番   八 木 伸 雄 議員      20番   平 松 吉 祝 議員     欠席議員(なし)     説明のための出席者
           市  長  染 谷 絹 代        企画部長  石 間 鉦 哉                             市民福祉部長兼        総務部長  渡 辺   学              中 村 盛 高                             支所長        生  活                 スポーツ・             鈴 木 昌 之              牛 尾 伸 吾        環境部長                 経済部長        建設部長  佐久間 章 次        教育部長  金 原 雅 之                             市民病院        消防長   櫻 井 道 雄              中 野 恵 之                             事務部長     議会事務局職員出席者                             次長兼        事務局長  村 田 達 己              北 川 博 美                             庶務係長        議事調査              小 澤 英 幸        主  査  中 山 和 彦        係  長        主  査  松 本 健 一 議事日程(第6号)  第1.一般質問 本日の会議に付した事件  議事日程(第6号)と同じ  一般質問    9番 村 田 千鶴子 議員    3番 横田川 真 人 議員    1番 青 山 真 虎 議員    6番 森   伸 一 議員    4番 伊 藤   孝 議員    2番 杉 野 直 樹 議員    5番 山 本 孝 夫 議員 △開議の宣告   (午前9時30分) ○議長(佐野義晴議員) 出席議員が定足数に達しておりますので、これより本日の会議を開きます。  ───────── ◇ ───────── △議事日程の報告 ○議長(佐野義晴議員) 議事日程は、お手元に配付したとおりであります。  ───────── ◇ ───────── △一般質問 ○議長(佐野義晴議員) 日程第1、昨日に引き続き一般質問を行います。  一般質問の通告がありますので、順次発言を許します。  初めに、村田千鶴子議員。     〔9番 村田千鶴子議員登壇〕 ◆9番(村田千鶴子議員) 市民と会話できる行政として、融和を大切にスタートされました新体制に、染谷市長が選挙期間中に訴えられてきました公約に対し、市民より大きな期待と、反面それではどうなるのかという声が交錯しております。  今回の私の質問は、市長が就任され、初めて迎える議会ですので、新市長がこれからどのような取り組みをなされるのか、その政策の思いをお聞きしたいということを主眼に、さきに通告いたしました2点について所見を伺います。  まず、1点目は、後期基本計画の策定についてであります。  さきの所信表明の中で、本年度が島田市総合計画後期基本計画の策定の年に当たり、来年度を初年度とする5カ年計画を策定していくとのことであります。この中で個別施策や事業に関する方針や考え方を提示し、これまでに実施が決定されていた施策や事業等も見直した上で、後期基本計画に位置づけると述べられました。本市の上位計画である島田市総合計画の見直し等は、ほかへの影響も懸念されますので、以下について伺います。  (1)計画の見直し、策定のスケジュールはどうなっているのか。  (2)これまでの施策や事業について方針を変更する場合、どのようなプロセスをとって行うのか。  (3)市民アンケート調査や市民との話し合いを行うとありますが、平成25年度の中では時期的に無理ではないか。  (4)過疎地域自立促進計画新市建設計画の取り扱いをどうするのか。  (5)市長の公約の具現化に向け、後期基本計画の中に盛り込むべき事業はどのように考えているのか。  (6)公約に「子どもを産み、育てたい環境整備の充実」と掲げてありますが、具体的な政策の内容はどうか。  (7)公約に「地域を結ぶ福祉タクシーの運行」と掲げてありますが、具体的な施策の内容はどうか。  次に、2点目として、新しい市民病院についてであります。  市長はまちなか移転計画を白紙に戻し、今後30年先を見据えた地域医療のあり方を含め、可能な限り早い時期に規模や時期、建設地などに関する新たな計画を立案すると述べられました。今回の選挙戦の一番の焦点であり、市民生活に直結した極めて重要な問題でありますので、病院開設者としての所見を以下について伺います。  (1)市民病院を取り巻くハード面、ソフト面の現状をどのように認識しているのか。  (2)建設地に関し、現在地への建てかえを前提とするのか。まちなか以外への移転もないのか。  (3)今後の建設に向けた検討のスケジュールはいつ示すのか。  (4)総合病院として維持すべき機能や診療科目の検討とありますが、既定方針自体も見直すのか。  以上で、壇上での質問を終わります。     〔9番 村田千鶴子議員発言席へ移動〕 ○議長(佐野義晴議員) 染谷市長。     〔市長 染谷絹代登壇〕 ◎市長(染谷絹代) 村田議員の1の(1)の質問からお答えをいたします。  後期基本計画策定スケジュールですが、主に市民意見の聴取作業に関して申し上げますと、6月に市民や中学生、高校生を対象としたアンケートの実施、8月にNPOや地域団体、企業を対象としたヒアリング、9月には市内7カ所でのタウンミーティングの開催、さらに12月にパブリックコメントによる意見聴取を予定しております。その上で、平成26年2月議会において御審議いただく予定となっております。  次に、1の(2)の質問についてお答えをいたします。  島田市総合計画は、平成21年度から平成30年度までの10年間の基本構想及びそれぞれ5カ年の計画期間となる前期基本計画後期基本計画、さらに毎年度個別事業を位置づけ、翌年度の予算編成の指針となる実施計画の3層で構成されています。  今回の後期基本計画においては、前期基本計画に搭載された政策や取り組みを評価した上で、今後5年間に実施する施策や取り組みに加え、選挙公約に掲げた施策などについて、財政計画との整合を考慮しつつ、市民の意見を取り入れながら策定を進めてまいります。  次に、1の(3)の質問についてお答えをいたします。  後期基本計画に搭載する施策・事業等の洗い出し作業やアンケート調査の設問の作成など、一部の準備作業は本年2月から開始しております。今後、市民意見の聴取を中心に実施し、年度内の策定を目指しております。  特に、市民から直接意見を聴取するタウンミーティング団体ヒアリングについては、幅広い意見を効率的に得られるよう、実施する場所や時間を初め、回数や時期、方法、わかりやすい資料の提供などに十分に配慮してまいります。  次に、1の(4)の質問にお答えをいたします。  過疎地域自立促進計画につきましては、現行の平成27年度までの計画について、後期基本計画や実施計画、予算と調整し、計画に位置づけている事業の実施を図ってまいります。  新市建設計画の取り扱いにつきましては、現在の島田市総合計画基本構想及び前期基本計画を策定する際に、島田市金谷町新市建設計画と島田市川根町まちづくり計画に基づき、施策の大綱などを定めていることから、後期基本計画におきましても、新市建設計画を踏襲することといたしております。  次に、1の(5)の御質問についてお答えをいたします。  私の公約は、チェンジ、コミュニティー、そしてチャレンジという3つのCを柱として、まちづくりを進めるというものです。この柱を実現するため、30の施策を掲げておりますが、市民アンケート調査タウンミーティングなど、市民の皆様の生の声を参考にしながら、後期基本計画に搭載する事業を決定してまいりたいと考えております。  次に、1の(6)の御質問についてお答えをいたします。  子どもを産み育てたい環境整備として、まず1つ目に、放課後児童クラブの充実です。待機児童が出ないよう、施設の整備を考えており、運営については民間団体や地域の力が必要であると考えております。  2つ目に、子育てに加え、仕事や家事などで忙しい保護者の方の時間的負担や経済的負担の軽減を図るため、こども医療費の現物給付化の実現であります。  3つ目に、重度の障害を持ったお子さんを育てている保護者の方々への支援であります。24時間365日お子さんの世話で大変な思いをしている方が、一時でも休息できるような支援策を考えていきたいと思っております。  4つ目は、島田市には子育て支援の活動をしている民間団体がたくさんございます。その方々の力と子育て支援センター等を活用し、多世代間交流ができる場を地域に築き、根づかせていきたいと考えております。  次に、1の(7)の御質問についてお答えをいたします。  公約の中で、地域を結ぶ福祉タクシーの運行については、交通が不便な地域の交通弱者に対する移動手段としてのサービスの提供をしていくことについてお示しさせていただきました。  ドア・トゥー・ドアのタクシーに準じた利便性に、乗り合い、低料金のコミュニティーバスの特徴を兼ねたデマンド型タクシーが、全国や県内にも既に導入されております。島田市でも実証運行として、湯日地区で「ゆいタク」の運行をしているところでございますが、導入については可能な限り効率的で経費の削減につながる運行システムを構築していく必要がございます。  具体的な施策につきましては、平成22年度に策定した島田市地域公共交通総合連携計画を見直す中で、今後、検討していきたいと考えております。
     次に、2の(1)の御質問にお答えをいたします。  ハード面としては、病院施設の老朽化の問題があると認識しております。市民病院本館は、昭和54年に現在地に移転・開設されてから34年経過しておりますが、東館はそれより9年短い25年であります。  機器や配管等は、25年以上経過して老朽化が進んでいるものもあるため、日常点検や専門業者による定期点検等により、ふぐあいを事前に防止・発見するように努めていますが、配水管の詰まりや漏水、冷暖房施設の故障などが多く発生しております。  次に、ソフト面については、医師や看護師等の医療従事者確保の問題がございます。特に、医師の不足は診療科の休止、診療制限、患者の減少など、病院の運営にかかわることだけでなく、過重労働により医師の疲弊など、多方面に影響を及ぼすことになります。このため、医師や看護師の確保が最重要課題ですが、実際にはこれを達成するのは極めて困難な状況にあります。  次に、2の(2)の御質問についてお答えをいたします。  今回、市民病院のまちなか移転計画については白紙といたしましたので、新病院の規模や建設時期、建設地等につきましても、白紙の状態からスタートとなります。  新病院建設地につきましては、現地を含め、全ての場所について白紙であるということを前提といたしまして、30年先を見据えた議論や候補地の諸条件などを整理し、選定してまいりたいと考えております。  次に、2の(3)の御質問についてお答えをいたします。  新病院の建設につきましては、今後の人口動態の推移や国の医療制度の動向、病院の施設・設備の耐用年数や現在の状況、機能性を含め、今後30年先を見据えた地域医療のあり方を、市民の皆様、医師会等の医療関係機関、現場で働く医療従事者と活発に議論をしていくとともに、志太榛原二次医療圏の市町との話し合いを行い、多角的に検討してまいりたいと考えております。  今後の検討スケジュールにつきましては、これから始まるこの活動の中で見通していく考えでおりますので、市民病院の現状に関する情報を積極的に提示し、さまざまな立場から積極的に議論する意見交換の場をできるだけ早く設けてまいりたいと考えております。  次に、2の(4)の御質問についてお答えをいたします。まちなか集積医療基本構想においては、新病院は現在の536床、診療科目は現状程度を基本とし、急性期病院、二次救急病院、災害拠点病院、第二種感染症指定病院地域医療支援病院等といった現有の機能を継続する計画となっておりました。  しかしながら、新しい市民病院として維持すべき機能や診療科目につきましては、二次医療圏の医療機関の動向や市民ニーズ、病院の施設・設備の老朽化の状況、あるいは人口減少とその構造変化を前提とした国の医療制度改革の動向を踏まえまして、今後、30年先を見据えた地域医療のあり方を議論していく中で、改めてしっかり検討していくテーマであると考えております。  以上、御答弁申し上げました。  なお、再質問については担当部長から答弁させる場合がありますので、よろしくお願いいたします。 ○議長(佐野義晴議員) 村田議員。 ◆9番(村田千鶴子議員) 私の質問につきましては、既に同僚議員の皆さんからもたくさん質問されておりますので、重複する点を御容赦願います。  それでは、一問一答にて、後期基本計画の策定についてから質問をさせていただきます。  まず、この質問をした理由ですけれども、私は、後期基本計画の策定は、前期基本計画を踏襲する上で、軌道修正の見直し程度と認識しておりました。しかし、市長がこれまでに実施が決定されていた施策や事業等についても、是々非々の立場に立って見直した上で、後期基本計画に位置づけられると述べられました。  私は、市長の姿勢には賛同いたしますが、あと10カ月足らずで、投資的事業や経常的事業、あわせて約300もの事業の仕分け、そして川根地区の個別事業関係は過疎地域自立促進計画に、また合併特例債等を充当させる事業関係は新市建設計画に登載されていますので、手続や整合性にかなり時間がかかるのではないかなと思ったのであります。  さて、答弁をいただきまして、策定についての概略はわかりました。(1)から(4)を通して質問をさせていただきます。  まず、今回、市長が見直しをされるといった、その見直しの目的はどこにあるのか、お伺いいたします。 ○議長(佐野義晴議員) 染谷市長。 ◎市長(染谷絹代) 私は、今回の後期基本計画は基本構想及び前期基本計画を踏襲するものであり、大幅な転換ではないと考えております。  その中で、例えば(仮称)まちづくり百人会議の開催、あるいは自治基本条例の制定などについては、新たに加えさせていただきたいと思っております。また、このほか課題となります新東名島田金谷インターチェンジ周辺の土地利用や地域医療、あるいは子育て環境の整備等について、私の思いを反映できればと思っております。 ○議長(佐野義晴議員) 村田議員。 ◆9番(村田千鶴子議員) わかりました。では、市長のお考えは、大幅な見直しではないということを確認させていただきました。  次に、市長は是々非々の立場で見直すと述べられましたけれども、誰がどのように決定するのか、お伺いいたします。 ○議長(佐野義晴議員) 染谷市長。 ◎市長(染谷絹代) まず、私は民意を反映させるその手段として、先ほどもお話しいたしましたように、住民アンケートの実施、そしてタウンミーティング、あるいは団体ヒアリング、これはNPO団体や経済団体などを考えております。また、企業ヒアリングパブリックコメントといったものを経ながら、民意を反映する形で検討してまいりたいと考えております。 ○議長(佐野義晴議員) 村田議員。 ◆9番(村田千鶴子議員) 策定するにつきまして、今回、いわゆる島田市総合計画審議会及び島田市総合計画策定委員会が立ち上げられるのですけれども、やはり民意を大切にしつつ、そしてこの審議会とか策定委員会の中でもんで、それでまた最終的に議会にかけて決定していくというプロセスでよろしいでしょうか。 ○議長(佐野義晴議員) 染谷市長。 ◎市長(染谷絹代) 最終的には議会の御審議をいただくことになります。 ○議長(佐野義晴議員) 村田議員。 ◆9番(村田千鶴子議員) それでは、島田市総合計画審議会のメンバー、この間の説明ですと有識者と15人の外部委員で組織されて、5回ぐらい開催されると説明がありましたけれども、具体的にどのような方々ともう決まっていらっしゃるのでしょうか。 ○議長(佐野義晴議員) 石間企画部長。 ◎企画部長(石間鉦哉) 手元に資料がないので、少しお時間を下さい。 ○議長(佐野義晴議員) 村田議員。 ◆9番(村田千鶴子議員) それでは、時間を急ぎますので、後で答弁をお願いいたします。  次の質問。そして、事業の見直しはどこまで具体的に変えられるのか、お伺いいたします。  私は個々の事業を是々非々で見直すことに、先ほど申し上げましたように異論はありませんけれども、島田市総合計画の中を見ますと、個別の事業には「みんなでめざそう値」という目標の数値が書かれています。その行政評価も変えられていくのでしょうか。その辺をお伺いいたします。 ○議長(佐野義晴議員) 石間企画部長。 ◎企画部長(石間鉦哉) これまで、前期基本計画の中でめざそう値というものを設けておりました。これにつきましては前期基本計画、それから後期基本計画を通して、それで10年間という計画になりますので、そうした点では、基本的にはそのめざそう値というものは残していくということです。  現在、前期基本計画では51項目ぐらい設けておりますので、この辺の見直しという形では行っていきたいと考えております。 ○議長(佐野義晴議員) 村田議員。 ◆9番(村田千鶴子議員) 今の答弁を伺いまして、策定作業につきましては、後期基本計画は本当にもう来年からスタートですので、先ほど市長の答弁にありましたように、いろいろな準備はもう既に2月からやっていらっしゃるということだものですから、そういった意味で、所管課でもう既に前期基本計画に登載された施策や事業について評価した上で、継続実施する必要性の高い事業を洗い出し、それを骨格として、大幅な見直しではなく、市長の公約である新政策や市民の意見等を反映した計画を策定していくのだという理解でよろしいでしょうか。 ○議長(佐野義晴議員) 染谷市長。 ◎市長(染谷絹代) はい。基本的にそのような方向で検討してございます。 ○議長(佐野義晴議員) 村田議員。 ◆9番(村田千鶴子議員) 今回、これが基本構想のほうに載っていたのか、私もその辺勉強はしておりませんけれども、ことしの大祭の前夜祭のことがポスターに載っていながら、一応見直されたということがありまして、先般の曽根議員の質問の中で私たちも知ったわけだものですから、そういった意味で、やはり私たち議会の中には、しっかりと事前にそういったものを早くに伝えていただきまして、市民の皆さんの意見を反映すると同時に、やはり私たち議員の意見もしっかりと意見交換をする場をぜひ持って、策定作業を進めていただきたいなと。これは要望でございます。  それでは、次に(5)に移ります。市長の公約具現化に向け、後期基本計画に盛り込む事業が幾つか挙げられました。この中で、今、4つぐらい言ってくださって、本当は30ぐらいあるのだけれどもということで、今、説明をいただきましたが、特に染谷市長の目玉施策、特に染谷カラーというのでしょうか、もうこれだというのがありましたら、ぜひお聞かせください。 ○議長(佐野義晴議員) 染谷市長。 ◎市長(染谷絹代) 就任して、一番先に(仮称)まちづくり百人会議というものを実施したいということをお伝えいたしました。  これは、市への政策提言ということにとどまらず、私の本来の目的は、そのまちづくり百人会議、大体2年を任期として考えておりますが、その中において人づくり、2年たった後にその皆様方がこのまちの中でどのような活動を始められるかというところに大いに期待して、つくった会議でございます。 ○議長(佐野義晴議員) 村田議員。 ◆9番(村田千鶴子議員) では、これからつくられようとする(仮称)まちづくり百人会議というのが、本当の一番の染谷市長の目玉施策だということでございますね。  それで、先ほどお話がありましたこども医療費助成のことにも触れられておりまして、先般、桜井議員の質問の中で、子育て支援策としてぜひこども医療費助成の償還払いから現物給付ということは、これは早速、市長が指示をして、通院分も平成26年1月からやる方向でという指示を出されたということをお聞きしまして、私も本当にいろいろな若い子育て世代のお母さん方とお話ししていく中で、ぜひそういったものをまたしてほしいという意見・要望をたくさん受けているものですから、そういった意味で本当にうれしいと思いますし、ますます子育て応援都市島田の柱になるものと思っております。  次に(6)番なのですけれども、子どもを産み育てたい環境整備の充実については、待機児童とか、またこども医療費助成の現物は早速やってくださいましたし、また重度障害の子供さんの親御さんの負担の軽減、その政策、また子育て支援をやっていらっしゃる民間団体と縦の交流支援センターを地域につくっていかれるということは、私もぜひ推進していっていただきたいと思っております。  私は先般2月に、いわゆるこれからの後期基本計画の中で、中心市街地が大変空洞化しておりますので、ああいったあいているところをぜひ公的に買い上げるというのでしょうか、少し助成をして、そんなところで地域の支援団体の人たちと交流する場をぜひ設けていただきたいということも、2月議会で私も一般質問させていただいているものですから、その辺がこの(4)番の市長の公約と少しかぶるのではないかと思っておりますので、ぜひこれも実現に向けて推進していただきたいと思っております。  それともう一つ、私のところに大変要望があるものは、染谷市長もいわゆるリーダーとなって、子育て支援を本当に積極的に活動しておられましたことは、皆さん周知のとおりでございますけれども、そういった意味で、今の、これから充実する思いというのがひときわこちらにも伝わってまいります。  まず、産み育てたい、産むというところの環境整備として、島田市の人口推移によれば、平成32年には9万5,000人に減少するとされているわけなのですけれども、これを少しでも歯止めとなるように、平成23年に廃止されました、少子化対策でありますさわやか子育て支援金支給事業の復活の声も大変多く聞かれるのですけれども、この辺については、市長はどのようにお考えでいらっしゃいますでしょうか。 ○議長(佐野義晴議員) 染谷市長。 ◎市長(染谷絹代) さわやか子育て支援金ということでございますが、この制度は、子育てを行う家庭の生活の安定と経済負担の軽減というものに対して、一定の成果があったと考えております。  当市では、そのほかに放課後児童クラブの充実、あるいは今回、こども医療費の助成等によって、子育て支援施策を実施しておりますので、今後これらの施策により力を入れていきたいと考えております。 ○議長(佐野義晴議員) 村田議員。 ◆9番(村田千鶴子議員) わかりました。しかしながら、一方では金券を出して給付しているものですから、やはり地域経済といったものにも、人口増にもつながるのではないかなと思いますので、ぜひまた今後の課題といたしまして、このさわやか子育て支援金支給事業も、また前向きに検討課題に挙げていただければありがたいなと。これは要望でございます。よろしくお願いいたします。  次に、(7)に移ります。公約である地域を結ぶ福祉タクシーの運行につきましては、いわゆるデマンド型乗り合いタクシーを、市長はこれから推進していきましょうということで、今、実証していますゆいタクも平成23年7月からスタートされておりまして、私もお伺いするところ、コミュニティーバス停までつなぐ公共交通空白地域の方々から、大変よかったという評価をいただいております。  そういった意味で、今後、市長はこの福祉、先に「福祉」がタクシーについているものですから、この福祉についてはどういうふうに考えていらっしゃるのでしょうか。いわゆるこれが地域と結ぶのが福祉、それともやはり福祉だから、対象者がいわゆる交通弱者である一方、高齢者の方々もその福祉の視野の中にお考えがあるのでしょうか。お伺いいたします。 ○議長(佐野義晴議員) 染谷市長。 ◎市長(染谷絹代) 福祉というのは市民全般に幅広くということでございますので、当然、高齢者のことも入ってまいります。また、例えば私が川根地区の奥のほうでお会いした御高齢の御婦人は、コミュニティーバスを3回乗りかえて市民病院に行くというお話をされておりました。そういった中山間地にお住まいのひとり暮らしの方などが、病院あるいは買い物に行くときに、デマンド型のタクシーというものがこれから普及していかなければ、厳しい状況になっていくというものを見ておりますので、今後の検討ということで、指示をしているところでございます。 ○議長(佐野義晴議員) 村田議員。 ◆9番(村田千鶴子議員) 私も、実は平成20年9月議会におきまして、私の場合は高齢者通院、タクシー利用助成の創設に向けて一般質問をした経緯がございます。ますます高齢化が進む中で、導入の効果や公平性、財源などの点に課題が多いということで、残念ながら実現に至りませんでしたけれども、今、市長のお考えの中に、やはりそういった交通弱者である高齢者の方々、中山間地の方々、そういったことも広く視野に入れられて、これから進められるということだものですから、私もこれは市民の皆さんが大変喜ぶのではないかと思います。  そこで、今、検討だとおっしゃいますけれども、でも、とりあえず市長のお考えは、このゆいタクの次はどこの地域をやろうというその思いが、きっと公約を掲げていらっしゃるときに、やはりここでこれをやりましょうといったものがあって、公約を立てられたと思うものですから、その辺はどうでしょうか。 ○議長(佐野義晴議員) 染谷市長。 ◎市長(染谷絹代) 私はまだ地域についての選定というところまでは考えておりません。  というのは、それより前に課題がございまして、デマンド型のタクシーを運行するには、中間支援的な、すなわち配車、予約をとって、どういう順番で人を乗せ、どの時間帯に運行するのか、そういった間を調整するところがなければ運行ができないのです。ですから、そこを誰がやるのかというようなことも含めての検討課題でございますので、どこの地域からというのは、その後のこととさせていただきたいと思います。 ○議長(佐野義晴議員) 村田議員。 ◆9番(村田千鶴子議員) 私は、これからはやはりデマンド、すなわち要望があって運行するデマンド型乗り合いタクシーの導入のほうが、今、市長もおっしゃられたように、時間によっては空気を運んでいると言われているコミュニティーバスよりも、本当に財源支出も少なく効率的に運行ができると思います。  今後、導入する際には、ぜひ島田市地域公共交通会議の皆さんとその辺もしっかりと協議をして、取り組んでいただきたいと思います。  次に、新市民病院について再質問いたします。 ○議長(佐野義晴議員) その前に、先ほどの答弁漏れを担当のほうからします。  石間企画部長。 ◎企画部長(石間鉦哉) 失礼しました。先ほどの島田市総合計画審議会の委員の件ですけれども、選出区分が4つありまして、学識経験者、それから各種団体が推薦する者、行政委員会の委員、それから市長が適当と認める者ということで、商工会議所の方とか、あるいは自治会の連合会の方とか、それから教育委員、そして大学の専門家の方といった方たちを、その中の15名の中に入れていきたいと考えています。 ○議長(佐野義晴議員) 村田議員、今の件でよろしいですか。 ◆9番(村田千鶴子議員) 結構です。 ○議長(佐野義晴議員) 続けてどうぞ。 ◆9番(村田千鶴子議員) まず、市民病院を取り巻く現状についてですけれども、老朽化しているということは認識していらっしゃるわけですね。  それで、水漏れについては、お聞きしますといわゆる老朽化ではなく、当初より水が出ることが予想されており、排水ポンプを備えつけてあったそうですが、その辺で、今、水漏れする状況についてはもう解決しているのでしょうか。 ○議長(佐野義晴議員) 中野病院事務部長。 ◎市民病院事務部長(中野恵之) 今、議員の御指摘の地下ピットということで、給水とか排水とか管を共同で管理している共同溝なのですが、昭和63年に設置させていただいております。  今、お話のように、共同溝に水が浸水しているというようなことでございます。それにつきましては、浸水した水については排水ポンプを使いまして、現在も水路に排水しております。 ○議長(佐野義晴議員) 村田議員。 ◆9番(村田千鶴子議員) それで、1つ市民病院の現状の課題というのを指摘させていただきますけれども、先ほど医師、看護師の確保とともに、島田市は中山間地を抱えておりますので、やはり今後、島田市民病院の位置づけというのは、救急医療体制の充実です。  具体的には、今現在、島田市の救急車は本署、六合分遣所、初倉分遣所、金谷消防署、川根南分遣所、川根北分遣所の6台保有しているとお聞きしておりますけれども、やはり辺隔地の搬送ももっとスムーズにやるということでは、今後、川根地区にもう一台救急車を配備する必要性をすごく私は感じますし、またそういう声を聞いておりますので、そのことにつきましては検討していただきたいなと指摘をさせていただきます。  次に、建設地に移ります。先ほど市長は、現地建てかえも含めて全て白紙にするという答弁でしたが、きのうまでの同僚議員の質問の中で、市長は建てかえの意思はしっかりとお持ちであることも答弁でわかりました。  では、市長にお伺いいたします。市長に確認ですが、これからつくる病院は、災害拠点病院として建設されるのですね。 ○議長(佐野義晴議員) 染谷市長。 ◎市長(染谷絹代) 今の島田市民病院は、静岡県から災害時における拠点病院としての指定を受けております。当然、広域激甚災害を想定いたしますと、災害時における拠点病院の位置づけというものは今後も継続していくべきであると私は考えております。 ○議長(佐野義晴議員) 村田議員。 ◆9番(村田千鶴子議員) それでは、市長が考えている建設地の適地の要件というのは、どのようなお考えでいらっしゃいますか。
    ○議長(佐野義晴議員) 染谷市長。 ◎市長(染谷絹代) 建設地の適地ということでございますか。私は、市民の交通のアクセスでありますとか、敷地の問題もございましょう。私は、今、どこに建てるべきかということより先に、その病院が果たすべき機能というものについての議論があって、適地が決まっていくのだと考えております。 ○議長(佐野義晴議員) 村田議員。 ◆9番(村田千鶴子議員) 市長のお考えがわかりました。病院の機能をまず議論してから、適地を考えるということだったのですけれども、先ほど言ったように老朽化していて、本当にもう34年たっていますし、そういった意味であまり時間がないと思うものですから、このような質問をさせていただいております。  きのう河原崎議員のほうから言われました、横井の第3の候補地について、いわゆる今後の選択肢の一つとして考えているのか、その辺が、きのうの答弁で私ははっきりわかりませんでしたので、再度お聞かせください。 ○議長(佐野義晴議員) 染谷市長。 ◎市長(染谷絹代) 先ほども申し上げましたとおり、全てを白紙にと申し上げました。そのようにお考えください。 ○議長(佐野義晴議員) 村田議員。 ◆9番(村田千鶴子議員) 参考までに、横井の第3の候補地のことについて少し言わせていただきますと、私も横井に住んでいるものですから、横井の地盤は強固だと言われております。  その立証として、ことし3月10日に、町民の念願でありました横井町公会堂りばりんが落成いたしました。その地盤調査に当たりまして、本当に6メートルのボーリング調査でしたけれども、地盤が固いということで、5メートルでストップしたと伺っております。  地元の町内会のほうにこういった地盤のデータもありますので、またこれからこの検討地を選択する中で、こういったものも参考にしていただきまして、何よりもせっかく企業から新たに土地利用として市で検討してほしいとの申し入れがあったとのことでございますので、ぜひ選択肢の一つとして検証されることを要望いたします。  市長がまちなか移転計画を白紙とされたことによりまして、市民の中には前市長が現病院の移転後の跡地利用といたしまして、使える東館と救急棟を長期療養型施設に転換して、公的に整備することへの高い評価と期待する声も大きかったと感じております。  染谷市長も建てかえはするお考えですので、もし現地建てかえではなく移転した場合、これからの議論でしょうけれども、議論の中で移転するという話になった場合、跡地利用として長期療養型施設を整備するお考えについてはどうでしょうか。お伺いいたします。 ○議長(佐野義晴議員) 染谷市長。 ◎市長(染谷絹代) 今後の検討課題とさせてください。 ○議長(佐野義晴議員) 村田議員。 ◆9番(村田千鶴子議員) それで、市長は30年先を見据えた地域医療のあり方を議論すると述べられましたけれども、この間に2025年問題、すなわちこの年に戦後の団塊の世代の方々が後期高齢者に入り、超高齢化社会での地域医療体制を見据えていくわけですね。  しかしながら、もう現時点で老老介護で疲弊している高齢者世帯の方々からも、一日も早く島田市に24時間医師が常駐する老人病院を整備してほしいとの声が上がっていますので、病院の建設とともに、ぜひ長期療養型施設の整備も検討課題にしていただきたいと思うのですけれども、この点についてのお考えはどうでしょうか。 ○議長(佐野義晴議員) 染谷市長。 ◎市長(染谷絹代) 高齢化に伴い、長期入院療養ができる場所が必要であるという認識は私も持っております。今後の検討とさせてください。 ○議長(佐野義晴議員) 村田議員。 ◆9番(村田千鶴子議員) 先ほど、スケジュールにつきましてはゼロべース、本当に全く白紙のゼロべースで新たに検討されると述べられましたけれども、新たにまた30年の資金計画も立てることになると思いますが、この点、財政の見通しはどうでしょうか。 ○議長(佐野義晴議員) 石間企画部長。 ◎企画部長(石間鉦哉) 病院の建設に当たりましては、当然、起債、企業債の活用が中心となると思っています。2分の1は市のほうで一般会計から出すとした部分がございますので、そうした中でやっていきたいと思いますが、償還していない部分、これは病院のほうの関係ですね。市のほうは市のほうとしても、そうしたための準備はしていく必要があるかと思いますが、そういった面も含めまして検討していくという考えでいます。 ○議長(佐野義晴議員) 村田議員。 ◆9番(村田千鶴子議員) 私も今まで、この病院のことについていろいろるる議論された中で、今、起債とおっしゃられましたけれども、やはり病院の救急棟とか東棟の償還の枠が平成26年にはぐっと下がると。また合併特例債、いわゆるその合併特例債は、これに反対する方もいらっしゃるけれども、でも一応は市長もこの間の答弁で、必ず使うことはないけれども、でも必要なものはやはり使いますと御答弁なさいました。また、今、基金も20億円あるものですから、ぜひ建てかえる時期を逸しないでいただきたいということを強く要望させていただきます。  次の(4)番に移ります。総合病院として維持すべき機能や診療科の検討のことなのですけれども、これからいわゆる市民のニーズにもまた応えていきますよという答弁でありましたけれども、私は維持すべき診療科について、平成19年からもう精神科は休止中です。  今、ストレス社会と言われる現代社会におきまして、特に心の病は急速に増加しており、受診者はもう増大しております。近隣の焼津市立総合病院や藤枝市立総合病院には、外来のみですけれどもあります。島田市民病院でも精神病床数が20床と規定がありますけれども、今、休止中の状態でございます。  精神障害者の家族会の方々からも、自分たちがもう高齢化しているので、本当に市内で受診・入院ができる環境をと切実な悲鳴の声が聞かれますので、この医師の確保は大変困難だという御答弁がありましたけれども、ぜひこれを鑑みまして、一層努力をお願いいたします。  そして、市長は、広域連合と連携を図っていく中で、この病院のことも挙げられましたので、そういった中で焼津市立総合病院や藤枝市立総合病院との精神科の派遣といったものの連携というか、働きかけはどうでしょうか。 ○議長(佐野義晴議員) 染谷市長。 ◎市長(染谷絹代) 村田議員から精神科の診療再開ということについて、御質問いただきました。  今も継続して、関連大学には医師の派遣をお願いしているところでございますけれども、極めて厳しい状況にあるということでございます。引き続き再開に向けて医師の確保、そして連携できるかどうかという検討に努めてまいりたいと思います。 ○議長(佐野義晴議員) 村田議員。 ◆9番(村田千鶴子議員) これから質問することは、少し市長には失礼かなと思いますけれども、お許しください。  今回の市民病院の建設に至るには、平成17年度の新しい病院を考える市民懇話会を皮切りに、幾つかの検討委員会での10年という検討期間を費やして、今回の選挙の争点になったわけです。市長のお考えは、ゼロから見直すとなれば、私は単純に考えまして、方針に1年、場所に1年、これからあるべき姿というものをまた計画を立てるのに一、二年かかってしまうのではないかと。  本当に市長は民意を大切にする。それは私も本当に大賛成なのですけれども、そういったことを考えていくと、負託された4年間の任期の中で、どこまで道筋が立てられるのかと危惧するのは私だけかもしれませんけれども、私はぜひ建設の着手までしていただきたいという思いがあるものですから、あえてこの質問をさせていただきます。市長の所見をお伺いいたします。 ○議長(佐野義晴議員) 染谷市長。 ◎市長(染谷絹代) 私は、先ほど白紙からとお答えをいたしましたが、昨日の答弁でも、これまでにさまざま検討されました、病院における検討委員会でありますとか、答申とかいただいているものを尊重してまいりますというお答えもしていると思います。これまでに議論されたこと、そしてまた病院の建設地検討委員会において御意見をいただきましたこと、こういったことを踏まえて、そして検討してまいると御理解ください。 ○議長(佐野義晴議員) 村田議員。 ◆9番(村田千鶴子議員) そうしますと、これから市長は病院のことを考える検討委員会をつくられるわけなのですが、それはどの時期ぐらいに事業が始まりますか。 ○議長(佐野義晴議員) 染谷市長。 ◎市長(染谷絹代) こういうことを言うのは私もじくじたる思いがしますが、まだ就任して1月もたっておりません。就任以後大変に忙しい日々を送っておりまして、まだ医師会の皆様ともお会いすることができないという状況にございます。  そういう中で、関連関係団体等の御意見も伺わないうちに、私がいつからと申し上げることも差し控えたいと考えております。ただ、できるだけ早くということは何度も御答弁申し上げたとおり、そのように御理解ください。 ○議長(佐野義晴議員) 村田議員。 ◆9番(村田千鶴子議員) 今回、まちなか集積医療ということで、市長は30年先の地域医療をやはり見据えてとおっしゃいました。  今回の病院の建設につきましては、やはりこれからのまちのあり方というものを考えて、ひとつこれは出したと思うのです。病院はいわゆる核にしなくていいと、私はそれはそれで、市長のお考えに理解するわけなのです。  しかしながら、やはり空洞化していますその中心市街地、いわゆるこれからの高齢化社会になったら低炭素社会、いわゆるコンパクトシティですよね。今までにこの中心市街地にある程度過去の投資、ざっと見るともう500億円ぐらい投資をしている。そういった地域を、やはりこれからにぎわっていく、市長として、これからのこの中心市街地をどのように活性化していくのか。  この集積の中で、やはり公共施設をまちの中に集積してにぎわいをして、また中心市街地の空洞化も埋めていく。それについては、私はこれからの方向性は間違っていないと思うものですから、その点、市長のお考えをお伺いいたします。 ○議長(佐野義晴議員) 染谷市長。 ◎市長(染谷絹代) まちなかの活性化ということで、お話をいただきました。私は、たびたび申し上げてきたことでございますが、まちなかの活性化が補助金というようなもので活性化できるような時代ではないと考えておりまして、まちなかにお住まいの、あるいは商店街の方たちも含めて、一緒に新しいまちをつくっていくのだと。  そのときに、個々のお店や個々の企業、頑張っていらっしゃるところがたくさんございます。そういった方々と連携して、どのように応援ができるのか。また、市民の提案、あるいは例えばおび通りの使い方などについて、市民の方々からの提案がもしあれば、そういったことも検討しながら、まちなかの活性化を図っていきたいと考えております。 ◆9番(村田千鶴子議員) 終わります。 ○議長(佐野義晴議員) 時間が若干あきましたけれども、次に、横田川真人議員。     〔3番 横田川真人議員登壇〕 ◆3番(横田川真人議員) 5月の選挙で初当選させていただきました横田川真人です。今回初の一般質問ですので、大変緊張しております。染谷市長、何分お手やわらかにお願いいたします。  インターネットの光回線及びケーブルテレビについてお伺いいたします。  市長の所信表明で、「情報通信分野の進歩は目覚ましいものがあり、今やどこにいても情報送信ができ、どこにいてもそれを取得することが可能になってまいりました。(中略)一定のルールを設けた上で、市政の情報提供にも大いに活用してまいりたい」と述べられました。  情報は、発信する側と受信する側があります。まちなかではインターネットは光回線が整備されており、送受信ともに不便さはないと思われます。しかし、市内にはまだまだインターネットの回線の整備が不十分なところがあります。市からの情報をインターネットで取得しようとしても思うようにいかず、手間がかかってしまう現状です。  そこで、通告のとおり、1.情報通信の地域格差について質問いたします。  (1)島田市内にはインターネットの光回線が通っているところと通っていないところがある。ケーブルテレビについても同様であります。現状はどの地域に整備が進んでいて、また整備が行き届いていないところはどこか、状況をお伺いします。  (2)今後整備の予定はどうなっているか、お伺いします。  次に、2.防災対策についてです。  東日本大震災以降、防災というものが改めて見直されています。まさかこんなことが起こるはずがないということが起こったのが、東日本大震災でした。ここ島田市においても、東海地震、南海トラフ地震が予想されており、防災は力を入れなければならない分野であると思います。私は今回の質問では、あえて地震ではなく、大型台風やそれに伴う河川の氾濫についてどのような取り組みをしているかお伺いします。  ここ数年、台風シーズンに大型の台風が静岡県を直撃してくる事例がふえているのではないかと感じております。今までは九州のほうから上陸し、静岡県に来るころには多少は弱まってきているのがセオリーでした。ところが、昨年、一昨年と連続で、太平洋から直接静岡県に上陸するコースをとっている台風がありました。気候の変動があるのかどうかわかりませんが、連続で来ているということが重要であります。  そこで、以下のとおり質問いたします。  (1)台風がふえていると感じているが、現状はどうでしょうか。また、対策はどのようにしているか。  (2)緊急時の通信手段はどのようにしているか、お伺いします。  (3)いざというときの自衛隊等との連携はどのようにしているかお伺いします。  以上で、壇上での質問を終わります。     〔3番 横田川真人議員発言席へ移動〕 ○議長(佐野義晴議員) 染谷市長。     〔市長 染谷絹代登壇〕 ◎市長(染谷絹代) 横田川議員の御質問について、お答えをいたします。  まず、1の(1)の御質問についてです。  現在、島田市内においては、大長地区の一部、伊久身地区、北五和地区、及び川根地区が光インターネットサービスの未整備地区となっております。  また、ケーブルテレビにつきましては、旧島田市街、六合地区の一部、大津地区の一部、月坂及び新幹線沿線のみ整備されております。  光インターネットサービスの未整備地区につきましては、ほとんどの地区でADSL回線によるインターネットサービスを御利用いただいておりますが、一部ADSLの利用も困難な地区においては、パラボラアンテナを利用した衛星インターネットサービスを御利用いただいております。  次に、1の(2)の御質問についてお答えをいたします。  市では、これまで光インターネットサービスを御利用いただけなかった地区につきまして、複数の通信事業者に対し整備を要請してきました。現在のところ、サービス開始の計画はないと聞いておりますが、情報通信格差是正の重要性については十分認識いたしておりますので、今後も強く通信事業者への働きかけを継続していきたいと考えております。  次に、2の(1)の御質問についてお答えをいたします。  市民の皆様には、風水害、土砂災害などの自然災害への備えとしまして、非常持ち出し品や雨の降り方、気象情報、市への連絡先、指定避難場所を記した洪水ハザードマップと土砂災害ハザードマップを全戸に配布して、活用をお願いしております。  次に、2の(2)の御質問についてお答えをいたします。  災害時における市民の皆様への情報の伝達方法でありますが、災害の状況によっては十分な通信機能が確保できないことも予想されますが、広報車、同報無線、衛星携帯電話、防災メール、FMラジオなどの複数の手段を用いて、情報の伝達に努めてまいります。  次に、2の(3)の御質問についてお答えをいたします。  市長が自衛隊の災害派遣が必要と認めたときは、県知事に対して自衛隊の派遣要請依頼を行うこととされております。しかし、天災地変その他の災害に際して特に緊急を要する場合には、県知事からの要請を待たずに、自衛隊の判断により部隊等を派遣することができることとされております。  なお、大規模災害が発生して自衛隊の災害派遣部隊が本市に入った場合には、部隊から本市災害対策本部に連絡員等が常駐し、作業分担を定めるなどして、市と連携した支援活動をしていただくことになっております。  以上、御答弁申し上げました。  なお、再質問については担当部長から答えさせることがありますので、よろしくお願いいたします。 ○議長(佐野義晴議員) 横田川議員。 ◆3番(横田川真人議員) 再質問については、一問一答にて質問させていただきます。  光回線の整備についてですけれども、大長地域、川根地域、伊久身、五和の地域が通っていないということでした。光回線が通っていないところはほとんどADSL回線で、一部では衛星回線ということでしたが、その一部というのはどこでしょうか。 ○議長(佐野義晴議員) 石間企画部長。 ◎企画部長(石間鉦哉) ADSL信号について、光ファイバーで通過できないということもありまして、現在、鵜網、川口、それから鍋島、丹原地区、その4カ所となっています。 ○議長(佐野義晴議員) 横田川議員。 ◆3番(横田川真人議員) そのADSL回線がそこまで引っ張れない理由というのは、どういった理由がありますか。 ○議長(佐野義晴議員) 石間企画部長。 ◎企画部長(石間鉦哉) 基本的には、ADSLにつきましては電話の回線を利用して普及させてきたものですけれども、伊久美の電話中継所まではADSLの信号の変更、それから電話の信号と一緒に流されるそうした銅線でつながった家庭については、ADSLが利用できるということがあるそうです。  鵜網、川口、鍋島、丹原地区については、伊久美電話中継所から電話中継用の光ファイバーが通っているということです。この光ファイバーについては銅線でないということで、そのADSLの信号がそこは通らないということで、そちらについては、ADSLは使えないということの理由だそうです。 ○議長(佐野義晴議員) 横田川議員。
    ◆3番(横田川真人議員) 今、光ファイバーケーブルが通っているということでしょうけれども、逆に、インターネットの回線というのは、光回線で通すことはできないのでしょうか。 ○議長(佐野義晴議員) 石間企画部長。 ◎企画部長(石間鉦哉) 伊久身から川口電話中継所というところにつきましては、電話回線中継のためのそうした光ファイバーということになっておりますので、そこについてはADSLの情報というものは通すことができないという理屈だそうです。 ○議長(佐野義晴議員) 横田川議員。 ◆3番(横田川真人議員) 済みません。少し質問の仕方がまずかったかもしれないですけれども、光ファイバーで電話の情報が通っているということで、鵜網、川口、鍋島、丹原のところに電話で光回線が通っているということだものですから、インターネットの光回線をということは無理ということでしょうか。 ○議長(佐野義晴議員) 石間企画部長。 ◎企画部長(石間鉦哉) 通常のADSLが信号を通すものではないものですから、それが通らないということで御理解いただければと思います。 ○議長(佐野義晴議員) 横田川議員。 ◆3番(横田川真人議員) わかりました。別物ということで理解しました。  それでは、衛星のアンテナについてですけれども、衛星だとどうしても無線なので遅いというイメージですけれども、回線の速度というのはどれくらいなのでしょうか。 ○議長(佐野義晴議員) 石間企画部長。 ◎企画部長(石間鉦哉) 衛星インターネットにつきましては、今、言ったように光インターネット、それからADSLも利用できない地区で利用が期待されているというものなのですけれども、その速度そのものにつきましては、接続の方法というのがあって、衛星そのものは南の方向42度の高さにあるということだそうですので、南の方向に向けた場所があれば、そうしたパラボラアンテナなどを設置してやるそうですけれども、大体1Mbpsから4Mbps、そうした高速ネットが可能だと聞いております。 ○議長(佐野義晴議員) 横田川議員。 ◆3番(横田川真人議員) やはりどうしても遅いなというイメージがあります。  そのアンテナというのは地域で1個とか、1つの家庭について1個というか、そういう割り振りはどういう形でしょうか。 ○議長(佐野義晴議員) 石間企画部長。 ◎企画部長(石間鉦哉) これまで、今、言いました川口、鍋島、丹原、鵜網の地区にそうした衛星インターネットのサービスを提供するということになったわけですけれども、この平成21年度に、そうした衛星ブロードバンド機器設置補助事業といったものを市では実施しております。希望のあった方が56軒ほどあったのですが、1軒当たり30万円の補助を行うということで、各1軒ということで設定をしております。 ○議長(佐野義晴議員) 横田川議員。 ◆3番(横田川真人議員) 1戸につき1つのアンテナということでした。  その事業というのは、今からでも例えばインターネットをつなぎたいということがあったら、その補助は受けられるものなのでしょうか。 ○議長(佐野義晴議員) 石間企画部長。 ◎企画部長(石間鉦哉) 現時点では、そうした補助というものはありません。 ○議長(佐野義晴議員) 横田川議員。 ◆3番(横田川真人議員) その衛星アンテナの地域というのは、多分そのアンテナ自体が遅いと思うので、先に光回線を引くという工事の前に、まずADSLという回線を引くということは難しいですか。 ○議長(佐野義晴議員) 石間企画部長。 ◎企画部長(石間鉦哉) このADSLにつきましては、平成11年からサービスが始まったと聞いておりますが、各家庭の電話線にモデムをつなぐだけで利用できるということで、非常に簡易だということで、急速に普及しております。  島田市におきましては、やはりそうした県の協力を得まして、この未整備のところの電話交換所にこうしたADSLのサービスを行うその整備事業を行ってきたわけですけれども、現在、採算性といったものも含めますと、そうした小さな集落については、やはりそうした採算性の面で困難があるとなっております。 ○議長(佐野義晴議員) 横田川議員。 ◆3番(横田川真人議員) その集落についてはわかりました。  ADSL回線のほうでは、基地局から離れれば離れるほど、やはり有線でも抵抗があると思うので遅くなると思います。今、伊久身に基地局があるということでしたけれども、半径どれぐらいを賄える地域なのでしょうか。 ○議長(佐野義晴議員) 石間企画部長。 ◎企画部長(石間鉦哉) ADSL方式につきましては、サービスを提供するエリアであっても、電話の中継所から約6.5キロメートルぐらい以上たちますと、離れた世帯につきましては通信速度が極端に遅くなったりとか、あるいは通信できなくなる欠点があると聞いております。 ○議長(佐野義晴議員) 横田川議員。 ◆3番(横田川真人議員) 今後の予定についてお伺いします。先ほど、今後の予定は未定だということでお伺いしておりました。  それでは、やはり情報通信というのは市長も進めたい事業ということだったものですから、せめて何年ぐらいに市内全部に光回線を行きわたらせたいかという希望があったら、お聞かせください。 ○議長(佐野義晴議員) 石間企画部長。 ◎企画部長(石間鉦哉) 金谷地区が平成24年ということで、これは2億142万円ほどかかっていると聞いております。それで、このうちの事業者負担が3分の2、それから県費、それから市の負担合わせて3分の1ということで、市は6分の1、県も6分の1という形で補助を出してやっております。  ただ、これはやっていく民間通信事業者が、その整備をやっていくということに初期整備費用、今、言いました二億幾らという金額です。それから維持管理コスト等があります。そうしたものを総合的に判断して、事業者が採算性が合うかどうかということをまた判断しなければならないということですので、必ずしも我々市のほうで補助を出したからできるという判断ではなくて、やはり事業者がそうしたものを採算性を含んでやっていけるかということを判断してから、決まっていくものだと思っています。  議員がおっしゃるとおり、そうした情報の格差是正というものは必要だと思いますので、今後できるだけそうした方向では検討していきたいと思っています。 ○議長(佐野義晴議員) 横田川議員。 ◆3番(横田川真人議員) 今、採算性というお話がありました。やはり田舎のほうになりますと世帯数も少ないものですから、採算性という面ではどうしてもとれない部分があるかと思います。そうすると、やはり事業者としては手を出しづらい現状があると思います。その点に関して市でやっていただかないと、整備が進まないような現状になると思いますが、その辺はどうでしょう。やる意思はあるかどうか、お伺いします。 ○議長(佐野義晴議員) 石間企画部長。 ◎企画部長(石間鉦哉) これからも市としましてはその事業者の方に要望する。そうした中で、そうした補助金利用によるサービスが可能かどうかといった点についても事業者と協議、あるいは検討していきたいと思っています。 ○議長(佐野義晴議員) 横田川議員。 ◆3番(横田川真人議員) ありがとうございます。  それで、市長が選挙のときに、よく人口増加、島田市内でやはり定住人口をふやしたいというのを言っていたと思います。それで市内で、私の住んでいる神座とか伊久身の地域というのは、やはり田舎に行けばいくほど空き家というものがふえている現状になります。神座で新しい団地でありますオレンジタウンですら、空き家がふえていっている現状です。  そういった空き家ですね。沿岸地域からやはり山のほうに住むという人もいると思います。そういったところで、空き家というのは活用できる環境だと思います。  ただ、そういったところで住む材料として、インターネットというのも重要な材料になるとは思うのですけれども、市長はどういったお考えがあるか、お聞かせください。 ○議長(佐野義晴議員) 染谷市長。 ◎市長(染谷絹代) インターネット通信サービスということでございますが、今後の整備につきましても、私は通信事業者への働きかけの中で、補助金利用によるサービス開始の実現性について協議あるいは検討してまいりたい、情報通信の格差是正というものに努めてまいりたいと考えております。 ○議長(佐野義晴議員) 横田川議員。 ◆3番(横田川真人議員) インターネットに関しては、大体これから事業者に働きかけるという方向でしたけれども、ケーブルテレビについてはどうでしょう。市のほうで働きかけといいますか、そういった予定はどうなっておりますか。 ○議長(佐野義晴議員) 石間企画部長。 ◎企画部長(石間鉦哉) 先ほども市長の答弁で申し上げた中で、利用できる範囲というのがやはり旧市内、六合、それから大津、それから月坂の新幹線、その辺の沿線、非常に限られた場所になっております。やはり整備をする業者という中で、最近、経済状況もこうして悪化している中、やはりエリアの拡大そのものにつきましては、光インターネットと同様で、なかなかそうした難しい面もあるということで聞いております。 ○議長(佐野義晴議員) 横田川議員。 ◆3番(横田川真人議員) 業者によるということでしたので、やはり若い世代というのはインターネットに触れる機会というのが大変多く、特にこれから住むところを探しているような世代では、インターネットの環境が整っているかというのも住まいを構えるポイントの一つになってきます。インターネットで住むところを完全に決めるわけではないですけれども、山間部のほうではただでさえ人口が減っている現状の中、マイナス要因というのは少しでも解消していかなければならないという思いであります。早期のインターネット回線の普及を期待しております。  次の質問に移ります。台風ですけれども、実際の数というのはどのように推移しておりますか。 ○議長(佐野義晴議員) 後にしますか。  それでは、横田川議員、別の問題に移ってください。 ◆3番(横田川真人議員) 昨年と一昨年で、大きな台風が連続で直撃して、市内でも長時間にわたって停電等もありました。  それで、私は29年間島田市にいまして、私の記憶ではそんなに長期の停電というのはあまり記憶にないのですけれども、連続で台風が来たな、停電が続いたなというので、気候等が変ではないかというのが印象であるのですけれども、そういった気候が変わっているという認識、そういった考えはありますか。 ○議長(佐野義晴議員) 鈴木生活環境部長。 ◎生活環境部長(鈴木昌之) 気象が変わっているかどうかという御質問ですけれども、小さな意味で言えば、地球の温暖化の影響というのがよく言われていますので、そうした影響は若干あるのかなと思いますが、それが全てどうかというのは大自然の関係ですので、少し私にはわかりかねます。  それから、先ほどの台風の関係でございますが、直撃した台風は1998年の第5号、それから2002年の第7号、2007年の第9号というのがあります。ちなみに2012年につきましては2個が上陸しております。  以上です。 ○議長(佐野義晴議員) 横田川議員。 ◆3番(横田川真人議員) 温暖化の影響が多少あるのではないかということだったのですけれども、多分、そういうのは変わってきてから、では、統計データなどで明らかに数がふえたりとか、被害がふえたりとか、そういったときに初めてやはり変わってきたというのが公に示されるのではないかと思います。ただ、そうなってから対策を打つとなると、被害が出てから対策を打つようになってしまうので、遅くなってしまうのではないかと思います。  先ほど、私も質問の中で言わせてもらったのですけれども、まさかというのが起こったのが東日本大震災でした。昨年、一昨年と台風で本当に大きな被害が出ているものですから、2年だけでどうかなるかという判断は正直つきづらいと思うのですけれども、そういったことも想定して、何か動きとか対策というのは考えていらっしゃいますか。 ○議長(佐野義晴議員) 鈴木生活環境部長。 ◎生活環境部長(鈴木昌之) 確かに世界的な規模で見ますと、アメリカのああいうハリケーンもそうですし、それから竜巻の関係、それから国内においても、県内でも西のほうを中心に竜巻の影響とか、それからゲリラ豪雨といったものが散見されるようになってきているということは認識していますので、それらに対する対応ということでありますけれども、自然発生的に発生するものですので、どこまで対応できるかという問題はありますけれども、特にゲリラ豪雨に対しましては、市の体制を少し見直しをいたしました。  特に、大雨注意報あるいは大雨警報などが発令される異常気象が予想されるような場合の初期水防体制の編成というものをしてございまして、1組で7人編成になっております。それを4組を1班としまして、9班編成をしております。それから、あわせて毎日当番で組、それから班を決めて、それぞれの職員が毎日対応しております。それから、台風の直撃あるいは直撃をするおそれがあるというような場合には、水防本部といったものを設置して、対応しているという状況であります。  以上です。 ○議長(佐野義晴議員) 横田川議員。 ◆3番(横田川真人議員) 24時間対応ができる体制をつくったということです。  それは、実際に台風が直撃したら、どのような活動をされるのでしょうか。 ○議長(佐野義晴議員) 鈴木生活環境部長。 ◎生活環境部長(鈴木昌之) 台風が直撃をして水害のおそれが高まったという場合には、先ほどの班体制から、それから防災体制、水防本部を設置いたしまして、その中で幹部職員も含めて職員を招集して、その中で対応、それから初期対応を含めて全ての対応をしていくという体制をとっております。 ○議長(佐野義晴議員) 横田川議員。 ◆3番(横田川真人議員) そうすると、やはり被害が出てきたところとの通信というのが大変重要なことになってくると思います。  次の質問で、緊急時の通信手段ということですけれども、衛星電話とか広報車、ラジオを使うと言っておりました。  衛星携帯電話というのは、性能はどの程度のものなのでしょうか。やはり雨が降っていたり風が強かったりして、電波の状態が悪くなったりしないかとか、電池がどれぐらいもつかとか、そういった性能を教えてください。 ○議長(佐野義晴議員) 鈴木生活環境部長。 ◎生活環境部長(鈴木昌之) 衛星携帯電話につきましては、御存じのように人工衛星を活用して通信を行うというシステムであります。携帯電話端末からその通信サービスをするということになりますけれども、音声やデータの通信が可能な地域が広く、上空にさえぎるものがなければ、山間地や海上などを含むほとんど全ての地域で利用できるという非常に利点の高いものでありますが、確かに豪雨だとか、そういう場合には、若干、通信機能が乱れる可能性もあるというようには聞いております。  2通り種類があるように聞いています。システムの違いがありまして、1つは、赤道上空の3万6,000キロメートルにある静止衛星を使って行うシステム。これは利点としましては、データ容量が大きくても通信が可能と、映像などの情報量が多くても通信が可能というシステムです。  それから、もう一つは地上から780キロメートルの低軌道にある周回衛星、イリジウムという民間の事業者が持っている衛星ですけれども、そちらを活用して行うシステムということで、こちらの利点としましては静止衛星、先ほど3万6,000キロメートルと言いましたけれども、そちらの衛星よりも通信距離が極めて短いということから、通信の速度が遅くなりにくいという利点があるということであります。ただ、先ほどのデータ量の比較で言いますと、こちらのほうが少しデータ量が少ないということで、映像等は少し厳しいかなということであります。  通信機器は小型で、軽量のアンテナ一体型のハンティモデルが中心となっておりますが、価格はかなり下がってきております。それと、通信事業者に支払う額等につきましては、今、手元に資料がございませんので幾らかというのは明確にお答えができませんが、年々かなり安くなってきておりまして、個人でも購入されている方もいるというようなことは聞いております。  以上です。 ○議長(佐野義晴議員) 横田川議員。 ◆3番(横田川真人議員) 衛星携帯電話が配備されている地域というのは、どこの地域でしょうか。 ○議長(佐野義晴議員) 鈴木生活環境部長。 ◎生活環境部長(鈴木昌之) 特に衛星携帯電話につきましては、無線が届きにくい地区ということでありますので、中山間地を中心に配備をしております。  具体的に言いますと、島田地区で14地区、金谷地区で6地区、川根地区で19地区、合わせて39基を整備しております。 ○議長(佐野義晴議員) 横田川議員。 ◆3番(横田川真人議員) 衛星携帯電話についてはわかりました。やはり天候によっては、どうしても電波が届きづらいこともあるということなので、やはり広報車とかラジオとか、多角的な面で連絡をとり合うということが重要だと思います。  次に、いざというときの連携についてですけれども、自衛隊が来てもらったとき、市でどういった部署が窓口になるのでしょうか。 ○議長(佐野義晴議員) 鈴木生活環境部長。 ◎生活環境部長(鈴木昌之) 自衛隊の受け入れ、いわゆる受援という形になろうかと思いますが、大災害の場合には県の受援計画にのっとって受援を行うということになります。  個別の市町村の窓口としましては、災害対策本部が窓口になりますし、民間の受け入れにつきましては、社会福祉協議会が窓口ということです。 ○議長(佐野義晴議員) 横田川議員。 ◆3番(横田川真人議員) 先ほど市長の答弁で、自衛隊が来てもらったら連絡員が常駐するとおっしゃっておりました。その連絡員というのは、自衛隊の職員が市の災害対策本部に来るということでよろしいでしょうか。
    ○議長(佐野義晴議員) 鈴木生活環境部長。 ◎生活環境部長(鈴木昌之) 先ほど市長が申し上げました、自衛隊の関係の職員の連絡員の関係ですけれども、災害対策本部の中に入っていただいて、自衛隊の部隊のほうと具体的な連絡調整を行うという役割を担っていただくということだと思います。 ○議長(佐野義晴議員) 横田川議員。 ◆3番(横田川真人議員) その連携、連絡とかをスムーズにするために、自衛隊と市との日ごろの交流というものはどういったものがあるのでしょうか。 ○議長(佐野義晴議員) 鈴木生活環境部長。 ◎生活環境部長(鈴木昌之) 自衛隊とは、年に1回、市の総合防災訓練というものを9月1日に行っておりますが、そういったときに会場型の訓練の会場に自衛隊の職員に来ていただいて、実際に住民とかかわる中で訓練を実施しているというようなことでございます。 ○議長(佐野義晴議員) 横田川議員。 ◆3番(横田川真人議員) 年に1回の防災訓練ということですね。  そういった中で、災害が起きたときというのはやはり時間が本当に大切なことになると思います。1分1秒を争うことだと思いますので、連絡というのは本当に重要なことです。  そういった中で、市とのやりとりをスムーズにするために、例えば自衛隊の早期退職者だったり経験者を市で雇ったりとか、そういった考えといいますか、先日も市長がお茶の専門家を嘱託で雇う考えがあるとおっしゃっておりました。そういった専門家を日ごろから市の中で、防災課とかいったところで雇うという考えはありますか。 ○議長(佐野義晴議員) 染谷市長。 ◎市長(染谷絹代) お答えいたします。  島田市の危機管理の充実を図るために、豊富な知識あるいは経験を持つ専任の防災監、または危機管理監というものの設置を考えております。自衛隊の連携ということについても、大きな力を発揮していただけるものと考えております。 ○議長(佐野義晴議員) 横田川議員。 ◆3番(横田川真人議員) 防災監と危機管理監の設置を考えているということでした。  こういった役職の方は、どういった基準で選ぶように考えていますか。 ○議長(佐野義晴議員) 染谷市長。 ◎市長(染谷絹代) これは、今、私の頭の中にあることとお考えください。私は人選については、県の危機管理局とも御相談申し上げながら、災害、防災の専門家をお招きしたいと思っております。  防災と言いましても、これは地震災害やあるいは豪雨、水の災害だけではなく、例えば新型インフルエンザなども災害の範疇に入りますので、こういった意味で危機管理監もしくは防災監とお答えいたしました。 ○議長(佐野義晴議員) 横田川議員。 ◆3番(横田川真人議員) 大分幅広いものですから、大変難しい分野だと思います。  市内でそういった自衛隊の経験者だったりとか、警察、消防とか看護師とか、そういった経験のある方、退職した方とか資格を持っている方、そういった方がどれくらいいるかとか、そういった名簿の把握はしているのでしょうか。 ○議長(佐野義晴議員) 鈴木生活環境部長。 ◎生活環境部長(鈴木昌之) 消防士、看護師、保健師等々の資格を持っている、防災課のほうで把握をしているかというお話ですけれども、実は名簿のほうの作成はしておりません。把握はできません。ただし、県が認証するものですので県のほうでは把握しておりますので、県へ問い合わせをすることによって、そちらのほうでは把握しておりますので、入手することは可能と思います。 ○議長(佐野義晴議員) 横田川議員。 ◆3番(横田川真人議員) 県で聞けば大体わかるということだったものですから、いざ災害のときにそういった方というのは大変地域でも役に立つと思います。そういった方に日ごろからアプローチして、いざというときこういったことをしてほしいとか、そういった市からの要望、アプローチは考えていらっしゃいますか。 ○議長(佐野義晴議員) 鈴木生活環境部長。 ◎生活環境部長(鈴木昌之) 本来は市のほうで名簿を作成して、そういった方にいろいろな場面で活躍していただきたいというのは、私どもも考えておりますが、この県の認証制度の中で、御本人たちが公表しないでくれという方がほとんどです。島田市にはたしか十数人いらっしゃるかと思いますが、二、三人程度の方以外の方は、ほとんど公表しないでくれという方だと聞いておりますので、日ごろからの連携というのは行政としても非常に難しいなと思っております。 ○議長(佐野義晴議員) 横田川議員。 ◆3番(横田川真人議員) 東日本大震災とか、まさかと思ったことが起こるのが災害でした。あらゆる事態を想定して、市でも防災監、危機管理監というのを設置する考えがあるとお伺いしましたので、期待しております。  少し時間は余っておりますが、以上で質問を終わります。 ○議長(佐野義晴議員) 横田川議員、先ほどの質問の中で、インターネットを活用した定住者の呼び込みに対する考え方を市長にお尋ねしたと思います。それに対する回答としては、満足を得ましたか。必要かどうか。理解できたなら、それでいいです。 ◆3番(横田川真人議員) はい、大丈夫です。 ○議長(佐野義晴議員) 次に、青山真虎議員。     〔1番 青山真虎議員登壇〕 ◆1番(青山真虎議員) こんにちは。青山真虎です。  今回、市会議員として当選させていただき、今後、精一杯頑張っていきます。議員の皆様、そして市民の皆様、今後とも御指導よろしくお願いいたします。  本日は、防災対策について一般質問をさせていただきます。  この日本という国で住む以上は、この防災対策は切っても切れない関係です。実は、今月上旬に福島県、宮城県の視察、そして岩手県大槌町の復興支援活動に行ってまいりました。  福島県では、いわき市の友達を訪ねました。福島第一原子力発電所の半径30キロメートルのところに警察官が検問をしていました。現地の方々の声を聞きますと、原発事故さえなければというたくさんの声を聞いてまいりました。  そして宮城県に行ったわけなのですけれども、この部屋の中にも福島県御出身の市長と宮城県出身の福田議員がいらっしゃいまして、お2人の遠い御親戚は大丈夫だったかなと思いながら、岩手県に行ってきました。  岩手県で、当時避難所だったときに、僕はお茶出し活動を通して現地の方とかかわってまいりました。今回、大槌町の仮設住宅で、恐縮ながら僕のために、当時の避難所の方々の同窓会というのを開いてくれまして、そのときに、防災計画に本当に必要なことは何でしょうかと皆さんにお聞きしました。そうしたら、「生きる力だ」と皆さんが口をそろえておっしゃっていました。  そこで、一般質問のほうに移らせていただきます。  1.防災対策について。  (1)市職員の年間研修時間と、その研修時間のうち防災研修時間は何時間で、課外研修が可能か伺う。また、小・中学校教員の研修は年間何時間で、そのうち防災研修は何時間あり、課外研修は可能か伺う。  (2)東海地震発生後の島田市民の想定避難者数は何人か。  (3)物資備蓄量について、災害に備えた物資の備蓄量とその品目で、何日間の避難生活が可能か伺います。  (4)指定されている避難所で、耐震診断をしていない避難所はどこか。また、診断の結果、耐震化が必要となった避難所はあるでしょうか。  (5)避難可能場所について、無指定ではあるが避難可能である場所はどこでしょうか。  (6)市民病院の救急外来について、市民が電話で問い合わせをした際、他病院の紹介状の有無を聞かれたことで通院を取りやめた患者がいらっしゃいます。救急は紹介状が不要と聞いていますが、その紹介状の有無を聞く質問をなぜするのか。また、災害後も随時その質問をするのでしょうか。  (7)災害により近隣市町だけが被災した場合の、被災住民の受け入れ可能人数と、その計画を伺います。  2.広域連携について。  (1)防災等で現在連携している市町と、今後連携していきたい市町村はどこでしょうか。  (2)近隣市町への責任として、島田市は何を行っているでしょうか。また、今後何を行っていくでしょうか。  (3)川根温泉ホテルの年間宿泊予定者数と、川根本町の寸又峡、接阻峡の年間宿泊者数を伺います。また、川根温泉ホテルができることで、川根本町の観光業に与える影響について伺います。  3.未来への責任について。  浜岡原子力発電所についての対応を、今後、島田市としてどのような方向性にしていくべきなのか伺います。  ここでの質問は以上になります。     〔1番 青山真虎議員発言席へ移動〕 ○議長(佐野義晴議員) 染谷市長。     〔市長 染谷絹代登壇〕 ◎市長(染谷絹代) それでは、青山議員の1の(1)の御質問からお答えをいたします。  職員の研修には、自主研修、職場実務研修、職場外研修がありますが、それぞれの研修によって受講形態や受講時間が異なっておりますので、全研修時間を把握することは困難な状況でございます。  平成24年度の防災に係る研修の実績といたしましては、実務研修として、防災課職員を講師にした防災計画、防災体制の研修、これは参加者が49人でございました。次に、消防本部警防課職員を講師とした救急処置の研修、これは参加者17人のこの2講座を行いました。  特別研修としては、日赤救急法講習会、参加者12名、これを1講座。そして派遣研修として、防災課職員が市町村アカデミーにおいて、「大災害と自治体」、これは東日本大震災からの教訓と実践ということです。及び「防災と危機管理」、これは減災と災害対応力の向上と、この2講座を受講しております。このうち、特別研修の日赤救急法講習会では、被災時における現場での活動に関して、避難地を担当する職員を対象に応急手当、心肺蘇生法、止血の方法などの研修を実施しております。  また、小・中学校教員の研修は多岐にわたっており、各校が実情に合わせてさまざまな研修を設定していくこと、各教員が受け持つ分掌でそれぞれが研修会に参加していることなどを考えますと、年間何時間と算出することができないというのが実情です。その中で防災研修は確実に行っております。  それぞれの各学校では防災計画を定め、児童・生徒の生命・身体の安全の確保並びに被災の防止・軽減を目的に、年に数回実施いたしております。避難訓練など、そのほとんどが有事に生かされる実践力を培う研修であり、課外研修を体験的な研修と捉えるならば、既に行っていると言えます。  次に、1の(2)の御質問についてお答えをいたします。  平成13年度に静岡県が作成しました第三次地震被害想定の算出基準により、平成25年3月31日現在の島田市の人口から算出いたしますと、避難者数は島田地区で9,057人、金谷地区で2,335人、川根地区で329人、合計で1万1,721人と想定されています。  次に、1の(3)の御質問についてお答えをいたします。  島田市では備蓄食料として、アルファ米10万9,050食、ビスケット10万8,800食、クラッカー3,010食、合計22万860食と、500ミリリットルの飲料水を5万7,192本備蓄しています。避難生活に必要な食料等をおおむね市民1日分備蓄しております。なお、各御家庭には平時からの備えとして、1週間分の食料等の備蓄をお願いしており、避難に当たっては3日分の食料を持って避難所に避難するようお願いいたしております。  次に、1の(4)の御質問についてお答えをいたします。  昭和56年5月31日以前の旧耐震基準で建築された建物で、市が第一次避難所として指定している避難所のうち、耐震診断をしていない建物は、大代公民館です。  今後の対応としては、今年度中に解体する計画となっておりますので、地区内にある新たな建物を避難所として指定してまいります。  また、耐震診断の結果、東海地震に対して耐震補強が必要となった指定避難所は、島田第四小学校、大津小学校、伊太小学校の体育館や、神座小学校の校舎などがあります。  次に、1の(5)の御質問についてお答えをいたします。  市は学校や公営の宿泊施設など、39の施設を第一次避難所として指定しております。また、第一次避難所で収容できない場合等を想定し、初倉、六合、金谷公民館、第一保育園や第三保育園など、市有公共建築物を第二次避難所としております。市が管理している施設のうち、避難所に指定していない施設で避難が可能な場所は、看護学校の校舎と体育館、博物館が考えられます。  次に、1の(6)の御質問についてお答えをいたします。  市民病院の救急外来を受診する際、他病院の紹介状は原則必要ありません。ただ、紹介状を持っている方及び緊急かつ重篤な症状で受診された方以外の患者には特定初診料がかかることを説明する必要がありますので、その際、紹介状の有無について確認することがあります。  また、災害時には一般患者の外来診療は中止し、被災者の受け入れ体制を整えます。診療の優先度をトリアージにより、重症、中等症、軽症に分類し、効率的に診療を継続してまいりますので、紹介状は必要ありません。  次に、1の(7)の質問についてお答えをいたします。  地震や津波により近隣市町だけが被災した場合の被災住民の受け入れ可能人数とその計画ですが、現在のところはありません。  地震・津波により、沿岸部の市町からの被災住民の受け入れを想定した場合、当市においても地震による被災住民がいますので、余裕のある避難所では受け入れが可能となります。仮に市内の地震被災が軽微で避難者がいない場合は、初倉地区の指定避難所を初め、ローズアリーナや初倉、六合、金谷公民館、金谷体育センターなど、公共施設を最大限に提供いたします。  いずれにいたしましても、災害対策基本法第86条の2では、市町村の被災住民の受け入れについて、協議を受けた市町村長は受け入れしないことについて正当な理由がある場合を除き、被災住民を受け入れるものとし、広域一時滞在の用に供するため、公共施設等を提供しなければならないと規定しております。  津波によって、沿岸部の多くの住民が内陸部に避難してくることは認識いたしております。事前に受け入れ可能人数を公表することはできませんが、受け入れ方法等の具体的な対応策につきましては、近隣市町との協議を行ってまいりたいと考えております。  次に、2の(1)の御質問についてお答えをいたします。  現在、災害時相互応援協定を締結している県内の自治体は、静岡市、焼津市、藤枝市、吉田町、牧之原市、川根本町の4市2町です。県外の自治体としては、千葉県野田市、山形県山形市、富山県氷見市、石川県小松市の4市です。今後、原子力災害時の広域避難先になると考えられます静岡県東部の市町や、県外の神奈川県、長野県の市町との災害協定を念頭に置き、進めてまいりたいと考えております。  次に、2の(2)の御質問についてお答えをいたします。  近隣自治体とは、行政分野にとどまらず市民生活全般にわたってかかわりがあり、各市町とも広域行政の必要性を認識しているところです。  これまでの広域行政の成果といたしましては、中部5市市長会議において、地域住民の安心安全の確保を目的に災害時相互応援協定を締結した経緯がございます。今後も行政の枠組みにとらわれず、地域住民の利便性が向上される施策について検討してまいります。  なお、7月中旬に島田市長、藤枝市長、焼津市長による(仮称)志太3市トップ会談が開催されます。この3市の連携により、地域の持つ可能性が広がるものと思います。今後、さまざまな角度からその可能性を模索していきたいと考えております。  次に、2の(3)の御質問についてお答えをいたします。  川根温泉宿泊施設の年間宿泊予定者数は、年間3万8,600人が需要予測の調査結果であります。川根本町の調査による寸又峡、接阻峡の年間宿泊者数は、平成2年度の年間14万3,043人のピーク時を境に毎年宿泊者数が減少しており、平成24年度では4万1,324人となっております。  川根本町の観光業に与える影響につきましては、平成23年度に実施した説明会の席でも、この宿泊施設を脅威と感じている人もあれば、逆にビジネスチャンスと考えている方もあり、業種によっても考え方が大きく異なるような御意見をいただきました。  現在、川根本町の消防やごみ処理など、日常生活に関する業務は島田市が受託していることから、これからも大井川流域のパートナーとして、連携を深めていきたいと考えております。  次に、3の御質問についてお答えをいたします。  浜岡原子力発電所の取り扱いにつきましては、市民の認識や考え方を把握するため、島田市総合計画後期基本計画の策定に伴う住民アンケートの設問に、原子力発電関連項目を加えることといたしております。アンケート調査実施後において、7月に公布・施行される新規制基準等に照らすとともに、福島第一原子力発電所事故の国の検証なども加味しつつ、市民の意見を踏まえて総合的に判断してまいりたいと考えております。  以上、御答弁申し上げました。  なお、再質問については担当部長から答えさせる場合がありますので、よろしくお願い申し上げます。 ○議長(佐野義晴議員) 青山議員。
    ◆1番(青山真虎議員) 先ほどの御挨拶の中で、職員の皆様、よろしくお願いしますという文言が抜けておりまして、大変失礼しました。よろしくお願いします。  きょうは傍聴席の皆さん方の中で、お母さん方もいらっしゃって、そろそろお昼御飯の準備かとも思いますので、大事な部分から、いや、これは全部大事なのですけれども、大事なところから質問させてもらおうと思います。順序どおりにいかないことをあらかじめ御了承いただけたらと思います。  3番、未来への責任。浜岡原子力発電所についての対応を、今後、島田市としてどのような方向性にしていくべきかなのですけれども、まずそれについて、単刀直入に市長から、再稼働にするのか、廃炉にするのか、小さな自治体かもしれませんが、声を上げることがとても重要かと思います。どちらかといえばどちらかと、お答えいただければと思います。 ○議長(佐野義晴議員) 染谷市長。 ◎市長(染谷絹代) 今、浜岡原子力発電所の御質問をいただきました。私は公約で市民本位のまちづくりというものをお約束いたしております。アンケート調査に浜岡原子力発電所再稼働についての市民意識調査ということで、項目を新たに設定いたしております。アンケートに限らず、さまざまな方向で民意を把握して、最大限尊重します。そしてまた、国のエネルギー政策や近隣市町との連携、あるいは静岡県の第四次地震被害想定なども考慮して、総合的に判断を申し上げたいと思っております。  私は、今、私個人、私人としての意見をこの公の場で申し上げることは適当でないと考えております。市長としての考え方は住民アンケート等による民意を中心にして、国や県、関係市町との状況といったものを判断して公表していきたいと考えております。 ○議長(佐野義晴議員) 青山議員。 ◆1番(青山真虎議員) 私的なお答えは差し控えるということなのですが、浜岡原子力発電所についての質問はいっぱい用意してあるものですから、今、選んでいる最中なのですが、まず、アンケートに関してお伺いいたします。浜岡原子力発電所についてのアンケートの内容はどういった内容なのでしょうか。  また、これは中学生、高校生、あと一般市民によるアンケート調査だということなのですが、小学生がここに入っておりません。僕は普段から小学生たちとかかわることが多々あります。彼らは、僕ら大人たちでは到底かなわないような感覚も持ち合わせております。  その上で、もう一度、アンケートの内容と、小学生にアンケートをしないのはなぜかというところをお聞きしたいと思います。 ○議長(佐野義晴議員) 染谷市長。 ◎市長(染谷絹代) ただいま考えております住民アンケートの内容についてでございます。  現在、浜岡原子力発電所で行われている対策工事について、どの程度知っていますか。2番目として、浜岡原子力発電所の再稼働について、どのようにすべきと思いますか。3つ目として、あなたは原子力発電所の安全性についてどのように考えていますか。4つ目として、今後の原子力発電のあり方について、どうすべきと考えますか、という4つの設問に対して、項目から選択するような問いにいたしております。  また、これまでも市民アンケート調査というものを実施してきておりますが、そこに小学生を対象とすることはこれまでも行っておりませんでしたので、私は今回、小学生をアンケートの対象とすることについて想定をしておりませんでした。 ○議長(佐野義晴議員) 青山議員。 ◆1番(青山真虎議員) 小学生のアンケートは今のところ考えていらっしゃらないということなのですが、これはぜひとも御検討いただけたらと思います。本当に小学生たちと森林の保護の活動をやっていく中で、今後の日本、あるいは将来を気持ちよく過ごすためにどうしたらいいだろうなと聞くと、本当に的確な答えをくれます。多くの小学生がそう答えているものですから、浜岡原子力発電所に関してだけでも、ぜひとも小学生、少なくとも4年生、5年生、6年生、上級生の子供たちにはやっていただけたらなと、これは要望です。  そのアンケートなのですが、僕はうわさで聞いたのですけれども、政治の世界は多数決だと聞いております。例えば6対4でしたら6のほうをとるということも、これはうわさですけれども聞いております。  ちなみに2日前の中日新聞朝刊では、県内住民の実に8割の方が、浜岡原子力発電所に関しては再稼働すべきでないと。そのうち女性の3分の2の方がやはり同じような再稼働すべきでないとアンケートに答えております。  そういったところで、これは確認なのですけれども、アンケートの結果6対4となった場合、これは6をとるのでしょうか。お伺いします。 ○議長(佐野義晴議員) 染谷市長。 ◎市長(染谷絹代) 多数決が全て通るのであれば、市長の政治的判断は要らないわけですよね。さまざまな諸条件、あるいはアンケートのみによらず、状況を鑑みまして判断させていただくとお答えいたしております。 ○議長(佐野義晴議員) 青山議員。 ◆1番(青山真虎議員) 染谷市長は先日からの一般質問の答弁で、何せ就任したてなのでまだわからないと。これは僕たち新人議員も同じです。悪いことではないですよね。僕は逆にいいことだと思っています。市長には、しがらみができる前にはっきりと大事なところをお答えいただければと思います。今後とも、この質問は随時していこうと思っています。  これも提案なのですけれども、浜岡原子力発電所の廃炉に伴って、現地の職員の方が職がなくなるということで、ただ反対する、廃炉にするというだけでは、やはり市民に対しての説得力がないといった状況の中で、島田市としては、例えば浜岡原子力発電所の職員の方を、廃炉にするから、では受け入れますよという、そういった本来は中部電力がやらなければいけないところまでも責任を持ってやっていくというのが今後必要かなと感じます。  そうは言っても、近隣市町のトップ会談で足並みをそろえることも重要かなと思いますので、その辺も含めて、原子力発電所職員の雇用の問題も含めて、あと原子力発電所があるというだけでやはり風評被害というのがもう既に出ております。富士山静岡空港があるという状況の中で、外国人の方が年々減っているという状況もありますので、ぜひとも早いうちに原子力発電所の問題を解決していただければなと思います。  では、まだまだたくさんあるのですが、時間が余ったらまた浜岡原子力発電所の話をしたいと思います。  次に、東海地震発生後の島田市民の想定避難者数に関して、1万1,721人とありました。これはどこからこの数字が導き出されたのでしょうか。また、仮に浜岡原子力発電所が事故を起こした場合、島田市民は一体何人の方が避難しなければならないのでしょうか。この2点をお答えください。お願いします。 ○議長(佐野義晴議員) 染谷市長。 ◎市長(染谷絹代) この数字は、先ほども御説明申し上げましたとおり、静岡県の第三次地震被害想定の算出基準に基づきまして算定した数字でございます。  また、浜岡原子力発電所が事故を起こした場合の避難者数というような想定は、県もいたしておりません。島田市も持っておりません。 ○議長(佐野義晴議員) 青山議員。 ◆1番(青山真虎議員) 実は、きのう、選挙中にずっとバイクに乗れなかったものですから、バッテリーが上がっていたのですけれども、久しぶりにエンジンを無理やりかけて、吉田町の役場に行ってまいりました。そこで第三次地震被害想定をお聞きしたところ、もし津波が来た場合でも、吉田町は死者数ゼロ、そして、驚くことに津波が来た場合でも、吉田町民は避難者もゼロと県の第三次地震被害想定が答えています。  ところが、これは吉田町の防災課にお聞きしたところ、実際には津波が来た場合、1万6,000人が住まわれる居住地域に津波、浸水が来るというハザードマップをつくっております。それに比べて、県が示している第三次地震被害想定の数字ではゼロと答えております。  その中で、島田市が1万1,721人。これも、やはり島田市としては避難者数というのを独自にはじき出す必要があるのではないかと。  これはこの次の質問に当たるわけなのですけれども、食料の備蓄量で何日の避難生活が可能かというところにもつながってくるのですけれども、これは島田市独自の避難者数というのは、もうあらかじめ出しておいたほうがいいのではないかと。  浜岡原子力発電所に関しても、原子力発電所が事故を起こした場合に関しても、何人の方が避難されるのかというのは、これは島田市独自で出す必要があるのではないかと。まず、その人数ありきでの近隣市町との連携、避難所に移るという計画もできるかと思いますので、あらかじめ人数の算出のほうはお願いできたらと思います。 ○議長(佐野義晴議員) 青山議員、今の質問に対する答弁は必要ないですか。 ◆1番(青山真虎議員) はい。ではお願いします。 ○議長(佐野義晴議員) 鈴木生活環境部長。 ◎生活環境部長(鈴木昌之) 先ほど市長のほうから、県の第三次地震被害想定に基づくそれぞれの地区の被害者数を答弁申し上げましたが、実は今月、第四次地震被害想定が発表される予定になっております。時期としては、あした公表になりますので、あさっての朝刊には多分載ると思いますが、それらを踏まえて、もう一度また想定のし直しをするということにはなろうかと思います。  それから、備蓄品のお尋ねであります。それに基づいて備蓄品を整備すべきではないかということでありますけれども、島田市といたしましては、食料につきましては全人口の三食1日分という形で用意しております。  ただ、静岡市も実は70万人から人口がありますが、10万食しか用意しておりません。これはどういうことかといいますと、全人口の分をそもそも備蓄するということは、行政としては想定しておりません。基本は自分たちのみずからの食料については3日分と言いますけれども、静岡県においては東海地震が想定されていることから、早くから7日分の食料を備蓄してくださいということを早い時期からもう呼びかけておりますので、ある程度そういったものは定着してきているのではないかと考えております。  したがいまして、今、備蓄をしている食材等につきましては、あくまでも家屋が全壊なりをして備蓄品が使用できなくなったというようなことを想定して備蓄しておりますので、全市民の分を3日分、7日間分を備蓄するということは想定しておりませんので、その点は御理解いただきたいと思います。 ○議長(佐野義晴議員) 染谷市長。 ◎市長(染谷絹代) 私のほうから、追加でお答えをさせていただきます。先ほど、島田市の避難者数を独自に割り出すべきだという御質問をいただきました。  この県の避難者数の割り出しですが、津波あるいは震度、あるいは山、がけ崩れといったものの想定のほかに、一軒一軒の家の構造まで分析をして、1999年に第三次地震被害想定というものを出しております。ですから、県の想定というもののほかに、市が独自でその避難者数を割り出すという必要はないと思っております。 ○議長(佐野義晴議員) 青山議員。 ◆1番(青山真虎議員) 御答弁いただきました。先ほどお伝えしたように、県の第三次地震被害想定では、吉田町は津波が来たとしても避難者数がゼロと答えています。これは別に県の考えを否定するわけではないのですけれども、この数字を見たときに、やはり僕としては島田市独自の考えも一応は持っておいたほうがいいのではないかと感じています。その辺について、いかがでしょうか。もう一度お願いします。 ○議長(佐野義晴議員) 染谷市長。 ◎市長(染谷絹代) 吉田町が避難者ゼロということに関してですか。私は、手元に資料がないものですから正確なことがわかりませんが、ただ、吉田町で避難者ゼロという想定はないと思うのですが、いかがでしょうか。 ○議長(佐野義晴議員) 青山議員。 ◆1番(青山真虎議員) そのはずなのです。でも、防災課のほうでそういうお答えをいただいて、県のその避難者数ゼロの割には、55億円もかけて津波避難タワーというのを13基、今現在つくっている最中で、これはつじつまが合わないと僕も思っているところです。  では、次の質問に。物資の件です。22万860食を備蓄してあるということなのですが、これは多分、学校やあるいは防災倉庫を含めた数だと思うのですが、これで1日しかもたないというわけですね。先日、染谷市長ともお話ししたのですが、原子力発電所が事故を起こした場合、自衛隊が10日間もこの島田市に入ってこられない可能性があるというお話もいただいております。これは染谷市長だけでなく、ほかの専門家の方、あるいはいろいろな方からもそういう御指摘をいただいております。その中で1日分。  ちなみにこれは稲荷の浄水場、先日研修でお伺いしましたところ、災害が起きた場合、電気が使えなくなる可能性があると。では、電気が使えなかったら水はどうなるのですかとお聞きしたところ、「半日分は確保してある。できるのだよ」と。「半日分だけですか」と聞いたら、「そうです。上からの指示で、そのようにしております」と言っておりました。  この1日分しかもたない、あるいは水は半日しかもたないという中で、では市民の皆様が災害に備えて準備をしているかといったら、これもわからないという状況の中で、市民の皆様が防災グッズの準備に関して、あるいは食料に関して準備をしているか、その確認というのは、島田市として行うのでしょうか。お願いします。 ○議長(佐野義晴議員) 染谷市長。 ◎市長(染谷絹代) その件につきましては担当部長から答えさせますが、その前に一言だけよろしいでしょうか。  先ほど青山議員から、原子力発電所が事故を起こした場合、10日間は自衛隊が入ってこられないと私が話したという文言がございましたが、10日間自衛隊が入って来られない想定といいますのは、南海トラフ型の巨大地震が起こった場合でございまして、原子力発電所の事故を想定したものは県にはございません。 ○議長(佐野義晴議員) 鈴木生活環境部長。 ◎生活環境部長(鈴木昌之) 住民に意識調査をする必要があるのではないかという御質問だと思いますが、特に今までそうしたことはしておりません。機会あるごとに自主防、あるいは自治会長連合会、それからさまざまな会議等を通じて、それから県の広報紙、島田の広報誌といったものを通じて、県民の皆さん、市民の皆さんには呼びかけをしてきておりますので、そういったもので対応されているものと考えております。また何かの機会がありましたら、そういったこともあわせて調査してみたいという考えを持っておりますが、それだけに特化した形で調査をするという考えは今のところ持っておりません。  それから、食料の問題でありますが、1日しかないということでありますけれども、第三次地震被害想定では、基本的に4日目からは食料等の物資の供給が実施されると仮定されておりますので、とりあえず3日分の食料、飲料水を用意しているということであります。  それから、3食分と先ほど申し上げましたが、1日3食である場合も、場合によっては1日2食というようなことも含めて、それぞれその場その場で対応をしていく必要があると思っております。  それから、飲料水の水の関係、水道水の関係で先ほどありましたけれども、飲料水につきましては耐震性防火水槽といったものもありますし、幸い市内には割合河川が豊富に流れておりまして、そうしたものを浄化して飲むというようなことも可能でありますので、そうした形でさまざまな工夫をしながらやりくりをしていくということで、今、考えております。  いずれにしましても、全市民の食料、例えば1週間分、10日分を確保するということは、これはどこの自治体でも極めて困難なことだということは御理解いただきたいと思います。 ○議長(佐野義晴議員) 青山議員。 ◆1番(青山真虎議員) 今、御答弁いただきました。先ほど染谷市長のほうから、原子力発電所の事故ではなくて、南海トラフ地震が起きた場合、自衛隊が10日間入って来られない可能性があるということでよろしかったでしょうか。 ○議長(佐野義晴議員) 染谷市長。 ◎市長(染谷絹代) 正確な文言でお答えをいたしますと、東海地震単独の場合は3日前後。そして南海トラフ型の巨大地震の場合は1週間から10日、他都道府県あるいは自衛隊の救援というものは難しいのではないかと想定されております。 ○議長(佐野義晴議員) 青山議員。 ◆1番(青山真虎議員) そうすると、この食料の備蓄量では足りないと。しかし食料を備蓄するのも考えものだという当局の話もありました。  では、そういったときに今後求められることというのは、やはり広域連携だと思います。特に、浜岡原子力発電所の30キロメートル圏内に入っていない川根本町の住民の方々に、緊急の場合は助けてもらう可能性が非常に高くなっています。特に川根本町は食料自給率も高く、川根本町の方々はとても優しい方なのですよね。絶対受け入れてくれるとは思うのですが、そこで質問です。  もう一度、再度質問です。川根の温泉に新しいホテルができることで、川根本町の寸又峡、接阻峡の観光業に与える影響、これは旅館に限定して言っておりますが、これに関してやはり危惧している川根本町住民の方々もかなりたくさんいらっしゃる。  この状況の中で、もうホテルはとめられない。計画はとめられない。では、建築しました。オープンしました。実際に寸又峡、あるいは接阻峡で、お客さんが今の4万人から急に1万人とかになってしまった場合は、これは島田市として補償はするのでしょうか。お願いします。 ○議長(佐野義晴議員) 牛尾スポーツ・経済部長。 ◎スポーツ・経済部長(牛尾伸吾) 補償の話は、民間の経済活動ということで想定はしておりません。  以上です。 ○議長(佐野義晴議員) 青山議員。 ◆1番(青山真虎議員) 川根のホテルが着工するに当たって説明をされたということなのですが、もちろん説明責任としてはこれは大事だとは思うのですが、もう既に自立している、自活しているこの地域の方々に対して、被害とは言いませんけれども、そういったマイナスの面が出てきてしまうようですと、これは広域連携とうたいながら、彼らの自活した生活を邪魔する可能性がある。  そんなときに、では、本当に島田市民が、島田市が困ったときに、もちろん協定書の内容に関しては助け合いをしてくれるとは思うのですが、それ以上のことは何か望めないようなそんな気がしています。だものですから、川根本町への責任という意味で、広域連携、ここにも書いてありますけれども、どういった広域連携が今後必要なのか。  防災だけではない。例えば焼津市でしたら漁業ですから、この島田市ができることと言えば森林の涵養ですとか、そういった目に見えない部分での広域も必要かと思うのですが、市長、そのあたりいかがでしょうか。 ○議長(佐野義晴議員) 染谷市長。 ◎市長(染谷絹代) 広域の連携、その課題につきましては、これから3市あるいは5市、さまざまに協議をしていきたいところでございますが、確かに焼津の漁業のために、島田市が森林の涵養というようなことも1つの事例、目に見えないことも大事にというその青山議員の発言の趣旨は、私もくみ取っております。  先ほど、広域連携の話のときに、一番最初に川根本町との防災のことをお話をされました。食料の備蓄のことで助けてもらってはどうかというお話、広域連携でというお話をいただきました。  しかし、食料の備蓄に関しましては自助共助ということがまず第一でございます。みずからの命を助くるためにみずから努力すること。そしてその地域で助け合うこと。これを大前提にして防災計画というものはできております。御理解いただければありがたいと思います。  また、川根本町は確かに原発から30キロメートル圏外でございます。しかし地震を想定した場合においては、川根本町も相当な被害が想定されております。 ○議長(佐野義晴議員) 青山議員。 ◆1番(青山真虎議員) 御答弁いただいてありがとうございます。  もう時間も少ないものですから、次の質問に移りたいと思います。市民病院の件です。救急外来に電話したときに紹介状の有無を聞いて、患者さんが通院を取りやめたと言う事例がたくさん出ております。  この件に関して、救急は紹介状が要らないとこの間もお聞きしたのですが、電話の都度紹介状の有無を聞くというのは、これはどういった趣旨でやられているのでしょうか。 ○議長(佐野義晴議員) 中野市民病院事務部長。 ◎市民病院事務部長(中野恵之) 先ほど染谷市長のほうから御答弁をさせていただきましたけれども、この紹介状ということなのですが、先ほど議員がおっしゃったように、救急の場合、原則としては要りません。ただし、紹介状を持っている方とか緊急かつ重篤な方以外の患者さんについては、特定初診料というのがかかってきます。  その特定初診料が、支払いのときに聞いている、聞いていないという形もありますので、あらかじめ紹介状を持っていれば特定初診料がかかりませんので、その電話の際に確認をしているということでございます。 ○議長(佐野義晴議員) 青山議員。 ◆1番(青山真虎議員) 今、特定初診料ということがあったのですが、知り合いからその件に関して聞いたところ、電話の一番初めに「紹介状はありますか」ということを聞かれたそうで、それで僕ら庶民は素人だものですから、紹介状、それはもう無理だということで、実際に通院をとりやめている、本当に取りやめているのですね。  ちなみに、この紹介状の有無を聞くことに関して、誤解も生じています。先日もお話ししたと思うのですが、近隣市町の病院の先生から、「もし島田市で事故をしても、あそこの病院では診てもらえないんだよ。」と。「え、何でですか」と聞いたら、「紹介状がないと診てもらえないんだよ」。そういううわさも実際に立っています。  これは失礼ながら、やはり僕は病院経営に関して何もわからない状態ではあるのですが、こういった誤解を招くところから、医者も、もうこのまちはいいかなという人も、もしかしたらいるかもしれません。  もう一度この紹介状に関して、僕が、今、気づいたところはここだけだものですから、この紹介状に関して違う文言が言えるのであれば、ぜひともそうしていただけたら、新しい患者さんも市立病院に通院できるかなと、そのように感じますが、いかがでしょうか。 ○議長(佐野義晴議員) 時間も延長しましたので、端的にお願いします。  中野市民病院事務部長。 ◎市民病院事務部長(中野恵之) 紹介状につきましては正式名がありまして、診療情報提供書ということで言われております。
     この紹介状につきましては、私ども市民病院内ということだけでなく、医療界、そして患者さんの中でも通用している文言と思っておりますので、変更につきましては勘弁していただきたいと思っております。 ○議長(佐野義晴議員) 鈴木生活環境部長。 ◎生活環境部長(鈴木昌之) 済みません。先ほど横田川議員から、衛星携帯電話の経費等についてお尋ねをいただきました。お答えしてございませんでしたので、お答えいたします。  先ほど申しましたように、39台はそれぞれの避難所に配置してありますが、それ以外に9台を市のほうで所有しております。合わせて48台になりますが、それの年間経費は353万9,520円となります。  なお、それぞれの個別の個人が導入する機器の導入費につきましては、事業者によってそれぞれ違いますので、その辺の回答は差し控えさせていただきます。  以上です。 ○議長(佐野義晴議員) それでは、暫時休憩といたします。       休憩 午前11時55分  ──────────────────      再開 午後1時00分 ○議長(佐野義晴議員) 休憩前に引き続き会議を開きます。  一般質問を続けます。  次に、森 伸一議員。(拍手)  傍聴者に申し上げます。場内での拍手等はお慎みください。     〔6番 森 伸一議員登壇〕 ◆6番(森伸一議員) こんにちは。森 伸一です。私は、この4年間、傍聴席から一般質問の様子を見てきました。桜井前市長は、議員の質問に対して、リスクがあっても何かを進めるのが市長の仕事だとよく答えていましたが、リスクも度が過ぎると心配という市民の気持ちが今回の選挙結果だと思います。  そして、新しい市政が10年、20年後を見据えて、市民が安心して住める島田市にするためには、どんなビジョンを立て、具体的な施策をしていくか、しっかり議論をして決めてほしい、市民にとって市政が身近に感じられるよう、情報の公開、そして伝達をこまめにしてほしいといった気持ちを私たちは市民の皆様から託されたのだと思い、期待を裏切らないように議会活動を進めていきたいと考えております。  また、先日亡くなった森 昌也さんは、議会が本来、住民と直結し、住民を代表するものであるという意識を失って、首長べったりの機関に墜落すると、その自治体の政治行政全体が住民から浮き上がり、議会は無用の長物となる。地方自治の要は議会にある。質の高い議会を持つ自治体は発展すると著書で述べております。この考え方を肝に銘じていきたいと思います。  さて、私は、選挙に当たり、透明性、財政の健全化、創造性という3つのテーマを掲げていました。そして、以下の質問をしていきたいと思います。  1.市政運営の基本姿勢について。  市長は、先日の所信表明で、基本姿勢や重要な政策課題に対する方向性について述べたが、これについて伺いたいと思います。  (1)前市政が進めた施策や事業について、考え直すべきものについては見直していきたいと述べたが、具体的にはどのような場をつくり進めていくつもりか。  (2)川根温泉宿泊施設について、3つの理由を挙げ、一部見直し、事業を継続すると述べたが、3つの内容は選挙前から予想できたこと、利用内容見直しという公約を変えたさらに別の理由や検討項目があったのか。  (3)市民病院の移転とセットで出てきた大学誘致について、大学との話し合いはどうなっているか。  (4)浜岡原発の扱いに関して、慎重に判断せざるを得ないと述べているが、再稼働に対する意思表示も含め、市として今後どう進めていこうとしているか、また、原発そのものについて市長はどんな考え、捉え方をしているか。  (5)廃プラ訴訟関係と旧ジャスコ跡地の固定資産税に関する不納欠損処分について、島田市が桜井勝郎氏に賠償請求をするよう訴えた裁判が現在行われているが、今後、どんな対応をしていこうと考えているか。  2.島田市の自然・文化財産の活用について。  (1)島田市には数多くの文学碑が立てられているが、残念ながら放置されたままになっている。このような埋もれた文化財を再発掘し、観光や教育に生かすような手だてを行うべきだと思うが、どうか。  (2)名誉市民条例第3条に、「事績を顕彰する」とあるが、具体策について以下伺う。  1)森 昌也さんが集められた書籍や資料を市として整理保管し、後世に活用できる準備をすべきだと思うが、どうか。  2)清水真一さん、森 昌也さん、お二人の名誉市民の業績紹介を富士山静岡空港の展示コーナーの一画を利用して行ったらどうかと思うが、いかがか。  (3)南アルプスジオパーク構想についての協議会に、静岡県では、静岡市と川根本町が参加している。島田市も協議会に参加を検討すべきだと思うが、市はどのように考えるか。  以上、壇上での質問を終わります。答弁よろしくお願いいたします。     〔6番 森 伸一議員発言席へ移動〕 ○議長(佐野義晴議員) 染谷市長。     〔市長 染谷絹代登壇〕 ◎市長(染谷絹代) 午後もよろしくお願いいたします。  では、森議員の1の(1)の御質問についてお答えをいたします。  所信表明でも述べましたとおり、今年度において、(仮称)まちづくり百人会議を立ち上げ、市民の意見を総合的に聴取することとしております。  また、総合計画後期基本計画の策定に伴う住民アンケート調査や、タウンミーティングの実施などにより、市民の意見を十分に調査してまいりたいと考えております。  次に、1の(2)の御質問についてお答えをいたします。  当事業は、さきの所信表明で述べましたように、3つの理由を最大限尊重し、利用内容を一部見直すということで事業を継続するという結論に達したわけでございますが、このほかの要因といたしましては、療養施設などを設置するような大幅な用途変更をした場合に、設計変更や過疎計画等の変更手続が必要になるということ、さらに、これらに時間を要することにより、その間の工事が中止となることから、相当な額の違約金の発生が想定されること、また、当事業に過疎債を適用するに当たって、国、総務省に対して折衝を行ってきた県の信用を大きく損なうことが考えられます。国や県の信用を損なうということは、今後、計画する過疎対策事業への影響が大きいと判断した結果でございます。  次に、1の(3)の御質問についてお答えをいたします。  大学誘致については、これまで候補大学関係者等との面談に加え、交流事業や産学官による共同研究に向け働きかけを進めてきたところでありましたが、本年3月に大学から産学官連携による共同研究を断る通知がされたため、大学誘致交渉については大変厳しい状況となり、新年度になってからの面談は行われておりません。  また、このたびの市長選挙後の状況として、前市長が政策として進めてこられた大学誘致については終了しているところであります。  次に、1の(4)の御質問についてお答えをいたします。  浜岡原子力発電所の取り扱いにつきましては、市民の認識や考え方を把握するため、総合計画後期基本計画の策定に伴い実施する住民アンケートの設問項目に原子力発電を加えることとしております。アンケート調査実施後において、7月に公布施行される新規制基準等に照らすとともに、福島第一原子力発電所で起きた事故に関する国の検証結果なども加味しつつ、市民の意見も踏まえて総合的に判断してまいりたいと考えております。  次に、1の(5)の御質問についてお答えをいたします。  御質問の2件の住民訴訟の対応方針につきましては、21日の曽根嘉明議員の御質問にもお答えしましたとおり、いずれの損害賠償請求についても、訴訟代理人とともに市の主張を申し述べ司法の判断を仰ぐという方針に変更はございません。  次に、2の(1)の御質問についてお答えをいたします。  文学碑は、昭和3年から平成16年の間に30基が建立され、俳句の愛好会をはじめとして、市内外から多くの方々が訪れています。今後とも文学碑の適切な保全管理を行い、本市固有の歴史、文化を継承していくとともに、学校教育や生涯学習との連携を図りながら活用に努めていきます。  次に、2の(2)の1)の御質問についてお答えをいたします。  故森 昌也氏の資料については、去る6月11日に開催したお別れの会において、その一部を紹介させていただきましたが、書籍や資料等の遺品は、亡くなられてから間もないため、まだ整理されていないと聞いております。今後、整理が終わったところで、御遺族と御相談しながら、その活用については検討していきたいと考えております。  次に、2の(2)の2)の御質問についてお答えをいたします。  富士山静岡空港の展示スペースは、全て静岡県が管理しており、現在はその一部であるスカイフォレストを空港周辺の2市1町に提供していただき活用しております。主に空港利用者に対して観光資源のPRを目的として、およそ1カ月をめどにイベント等の紹介を行っております。それ以外のスペースは全て静岡県が利用しているため、空港内での展示は難しいかと思われます。  次に、2の(3)の質問についてお答えをいたします。  静岡県、山梨県、長野県の3県10市町村で構成される南アルプス世界自然遺産登録推進協議会は、その取り組みの中で世界ジオパークへの登録、さらに、最終的には世界自然遺産登録を目標としています。その構成団体につきましては、南アルプス国立公園の区域にかかわる10市町村でありますので、今後、当市が協議会に対して働きかけを行うことについては、検討をいたしておりません。  以上、御答弁申し上げました。  なお、再質問については、担当部長から答えさせることがありますので、よろしくお願いいたします。 ○議長(佐野義晴議員) 森議員。 ◆6番(森伸一議員) 答弁ありがとうございました。  再質問は一問一答で行いますので、よろしくお願いいたします。  まず、1番の見直しの場についてですが、昨日、河原崎議員の質問で出てきましたが、ぜひ事業仕分けのようなことを実施していただきたい。そのことを昨日も申していましたが、この気持ちは変わりありませんか。 ○議長(佐野義晴議員) 染谷市長。 ◎市長(染谷絹代) 私は、公約でお約束をいたしましたので、事業仕分けをしていきたいと思いますが、ただ、事業仕分けをするに当たっては、さまざまな検討課題もございます。今年度すぐにできるかどうかは、ちょっと検討させていただきたいと思います。 ○議長(佐野義晴議員) 森議員。 ◆6番(森伸一議員) 先ほどのアンケート、それからいろいろな計画、百人会議、これも聞いておりますので、ぜひそういうことをやって、島田市のために、これからの島田市のことを考えていってもらいたいと思います。  次に、川根温泉ホテルのことです。  先ほどの答弁、さらに他の議員に対する答弁を聞いて、多くの市民が疑問を持つ事項でも、一度決めたことの見直しは非常に大変なことだと私は実感をしました。染谷市長も同様だと思います。  しかし、公約を変更する以上、今までの答弁を聞く限りでは、市長としての認識の甘さがあったのを認めざるを得ないではないかと私は思いますけれども、いかがでしょうか。 ○議長(佐野義晴議員) 染谷市長。 ◎市長(染谷絹代) 認識が甘かったのではないかと問われれば、私自身が情報として知っていたこと以上の事業の進捗の状況がございましたし、過疎債の見直し、その過疎債の目的が観光レクリエーションということでいただいているということで、その変更が大変に、一度精算しなければ再度申請することができない、あるいは、国や県とのさまざまな経緯というようなことについて、私が就任前に知らなかった情報がたくさんあったことも事実でございます。その点について、認識が甘かったのではないかと問われれば、私はそれを認めざるを得ないところがございます。 ○議長(佐野義晴議員) 森議員。 ◆6番(森伸一議員) 素直にそういう形で、ぜひこれからの参考にしていただきたいと思います。  少し細かな質問をいたします。  今、川根温泉のほうですが、川根の温泉、頑張っています。しかし、入場者数については、ピークの平成14年度に44万人から、昨年度は32万人と減少しております。4年前に伊太和里の湯ができ、その影響があったと判断をしていますか、いかがでしょうか。 ○議長(佐野義晴議員) 牛尾スポーツ・経済部長。 ◎スポーツ・経済部長(牛尾伸吾) 入り込み客の数字につきましては、議員御指摘のとおりです。ただ、どういった影響でそういった結果が出ているかということについて、正確に分析はできておりません。  以上です。 ○議長(佐野義晴議員) 森議員。 ◆6番(森伸一議員) 僕はその人数の減少客数を見ると、それほど影響を受けていないのではないか、川根温泉とか、あちらの方向自体が少し人数が減っている、そちらのそのままの影響ではないかと思っております。  一方、温泉の利用者はそういう傾向ですが、コテージのほうに関して言いますと、去年は非常に多く、今まででも最大お客様が来たと、そういう事実もありますけれども、今度は、この温泉を、ホテルができた場合にこの川根温泉にはどんな影響が出て、どんなふうになるか、きっともう試算もして予想もしていると思いますけれども、どうでしょうか。 ○議長(佐野義晴議員) 牛尾スポーツ・経済部長。 ◎スポーツ・経済部長(牛尾伸吾) コテージと新しい宿泊施設の関係でございますけれども、我々はこういうふうに解釈をしております。コテージは、ある程度人数が多い方がまとまってお泊まりになる場所で、食事のほうもグループで自分たちで行うという客層です。それに対しまして、今回、建設を進めておりますのは、個人客、それから四、五人の仲間で使う小旅行、小規模な家族旅行、そういった方々の宿泊者であろうというふうに捉えておりまして、目的が少し違うと考えております。  以上です。 ○議長(佐野義晴議員) 森議員。 ◆6番(森伸一議員) ホテル自体の見直しの話も今出てきたわけですが、市が関係するホテル、それから川根温泉、伊太和里の湯、3つ温泉事業がかかわっているわけですが、将来にわたってメンテナンスの費用、経営など、両立ができるのか、すみ分けは大丈夫なのか、そのことを考えて、見直しだけではなく、将来、この3つが本当に共存してやっていけるのか、もしどこかできなければどうしようかというようなことまで考えて、ホテルの内容というか、そこら辺を進めてもらいたいと思いますけれども、いかがでしょうか。 ○議長(佐野義晴議員) 牛尾スポーツ・経済部長。 ◎スポーツ・経済部長(牛尾伸吾) 施設が3つあるということですので、それから、川根温泉のほうについては経年劣化も出始めております。ほかの公共施設もそうですけれども、近いうちにまた大きな修繕工事もしなければならない、特に川根温泉は泉質が塩分が多いものですから、そうした意味でも傷みが大きく早く来る可能性もあります。そうしたことも加味して、修繕の計画、一度に全部できませんので、計画的に取り組んでいくということも検討していきたいと考えます。  以上です。 ○議長(佐野義晴議員) 森議員。 ◆6番(森伸一議員) 私は川根温泉自体が昔から一生懸命いろいろ頑張って、いろいろな人たちの人気もあって、人が集まるということを知っていましたので、多分そういうことでメンテナンスとかその他もろもろ、島田市というのは、取りかかるならこれを重点政策にして川根温泉をやればいいなと昔から思っていたわけですけれども、合併とともに、今言ったように伊太和里の湯とか、さらにこんなホテルの話とか出てきたことには驚いております。  そして、きっとお金の面で大変なことになるのではないかと僕は思いますけれども、ぜひそこら辺も考えて、3つやれるかどうかということ等もきっと何か相談しなければいけない時期が来るのではないかと思いますので、そういうことをぜひ頭に入れて進めていってもらいたいと思います。これは要望でございます。  次に、大学誘致のことで質問をいたします。  3月に向こうから断られたという話を聞きました。理由はどんなことがついていますか。 ○議長(佐野義晴議員) 石間企画部長。 ◎企画部長(石間鉦哉) これは市のほうで進めていた大学の誘致、そしてその中で関連事業として産官学、その共同研究という、そうしたことで働きかけをずっとしてきたわけですけれども、そうしたところで3月にそのことについてはできませんということでお断りをいただいたわけですけれども、その細かい大学側の理由については、こちらのほうも承知はしておりません。 ○議長(佐野義晴議員) 森議員。
    ◆6番(森伸一議員) 承知はせずに終わっているわけですか。 ○議長(佐野義晴議員) 石間企画部長。 ◎企画部長(石間鉦哉) 大学側の事情によってできないということでは聞いておりますけれども、その具体的なものについては、我々のほうは聞いておりませんということですけれども。 ○議長(佐野義晴議員) 森議員。 ◆6番(森伸一議員) では、その理由について聞けば、大学は答えてもらえそうですか。 ○議長(佐野義晴議員) 石間企画部長。 ◎企画部長(石間鉦哉) 大学側としましては、いろいろな我々のほうにも伝えられないこともあったと思いますので、特にその辺には我々は触れないで、そうしたことで断られたということで認識しております。 ○議長(佐野義晴議員) 森議員。 ◆6番(森伸一議員) 先日の曽根議員の質問でもありましたけれども、大学の誘致があれば今後どうしますかというようなことで、もし機会があれば進めたいというような話もこの前、答弁いただきましたが、そういう意味でも、今回この大学誘致に当たって、どういうようなお話が、この数年、島田市とその大学とは行われてきたのか。  大学を誘致することになれば、いろいろな市としての優遇処置というか、そういうことをやらなければ当然大学は来ないと思うわけですけれども、そういう意味で、今後の参考のためにも、この大学とどんな話をして、どんな条件を大学に出して、どうなってこうなったという経過とか内容を市民に明らかにすべきではないかと考えますけれども、これはやっていただけますか。 ○議長(佐野義晴議員) 石間企画部長。 ◎企画部長(石間鉦哉) 大学との交渉の経過でございますけれども、平成22年に企業誘致、そういう形の関連する島田市出身の方に紹介をいただいて、この事業の話が始まっております。そうした中で、当市の立地条件、特にその立地条件というのは、あくまでも市民病院がまちなかに移転した後の利活用、再活用ということで候補地として上がってきた、そうした事業でございます。大学の関係につきましては、今回の選挙の結果でそうしたものは完全に終わってしまったというふうに認識しております。  大学との交渉の中では、病院の関連する看護学校あるいはそれに関係した向こうのアダプテッドスポーツ、これは障害者ですけれども、そうしたものの新設の構想、それから、先ほど申し上げました産官学連携、そうしたものの研究のこと、それからあと、島田のほうで産業祭などでジャズダンスのメンバーが来たということ、それから、我々の交流事業としまして、向こうの学園祭に出かけていって、呈茶サービスですとか、島田のPR、そうしたものを行って交流を続けてきたという経過でございます。  今回の産官学連携による研究開発というのは、企業も入って行うわけですけれども、そうしたものによって、さらにそうした連携を深めるということでやったんですけれども、大学の事情でそれはできなかったということで、結局、ここの産官学連携をしていく、そうした関係のところが学部がこれまで大学誘致のときの窓口になっていたという関係もありまして、そうしたことでここの大学との関係というのは非常に厳しくなったと、そうした判断をしたと、そうした経過でございます。 ○議長(佐野義晴議員) 森議員。 ◆6番(森伸一議員) やはり今、大学も学生を集めるのが非常に大変な時代になっておりまして、できるだけいい条件のところに大学は来たいと、そして、逆に学部をどこかの場所に動かしたり、どこかで新しい大学をつくる場合は、いろいろな相談をするわけですが、今いろいろ説明を受けたことは、今までもほかのところでちょっと聞いていますので知っておりましたが、やはりどこかに先ほど言いましたように内容についてしっかり記録してというか、紙で書く文字として公開するというか、そんなことはやるつもりはありませんか。この答えだけではなくて、今後のために内容について公開をする、それはいかがですか。 ○議長(佐野義晴議員) 石間企画部長。 ◎企画部長(石間鉦哉) この関係だけでなくて一般的な公開は、できるものについては極力公開したいというのが市長の考え方でもありますので、今後はそうして進めていきたいと思いますが、この大学誘致に関係しましては、相手の事情がありますので、大学名も出さないでほしいというようなこともありますので、そうした記録そのものについては、大学の事情が乗ってきておりますので、これについては少し公開は避けていきたいと、そんなふうに考えております。 ○議長(佐野義晴議員) 森議員。 ◆6番(森伸一議員) 今言ったような大学名は出さないでくれとかと、さんざんこれも聞かされまして、しかし、外ではちゃんと国士舘大学と聞こえていまして、そういうわけですね。  そういうような矛盾が今まで来ているわけですが、それで、あのときは、これ、相談事で、これから決めて、ぜひ実現するためには、そういうときは当然やはりそれをすぐ外へ出していくというのは潰れるもとになりますから隠してもいいと思いますけれども、もう向こうから断られてこうなった以上、そんな信義をもってというようなことではなくて、やはり市民が、本当に大学を病院の跡にやるということで、島田にある病院にある機械が、あんなにたくさん高い機械をただであの大学に渡してしまうだとか、そういう相談の過程の内容が非常に心配になりました。  しかし、これも大学誘致というそこら辺のためにやはり公開できないということで仕方がないかなと当時思っていましたけれども、ここに至っては、やはりやれる限りというか、大学名は何々と言わなくてもいいですけれども、今回の大学誘致のことでこういう条件でこんなことも相談しました。大学誘致をするならば、こんなことも内容として出てまいります。こうなりましたということは、やはり記録として出してもらいたいと思います。どうでしょうか。 ○議長(佐野義晴議員) 石間企画部長。 ◎企画部長(石間鉦哉) 先ほど申し上げたとおり、できる限りのものについては、公開できるものについてはそうしていきたいと考えております。今後については、この大学については、かなり検討しなければならない部分があるかと思っております。 ○議長(佐野義晴議員) 森議員。 ◆6番(森伸一議員) 市長、どうですか。 ○議長(佐野義晴議員) 染谷市長。 ◎市長(染谷絹代) 私は、さまざまな住民と出会う機会にお話しする中において、この大学誘致の経過については、お話をできるだけするように努めております。  ただ、これを例えば広報に載せるとか、そういった形で終わったことについてのこれまでの経緯を載せる必要があるかどうかということについては、情報公開請求等もございますので、隠し立ては一切いたしません。しかし、これから先のことについては、たくさん議論していきたいと思っておりますが、済んだことについて事細かに書面をもって公表する必要があるのかどうかということは、検討しなければならない課題だと思います。 ○議長(佐野義晴議員) 森議員。 ◆6番(森伸一議員) それでは、それについてはわかりました。  次に、原発のことで質問したいと思います。  原発について、島田市はどういうような立場で行くかというような質問については、午前中も青山議員の質問で答えていらっしゃいましたので、進め方についてはアンケートをやり、それも参考に市の対応を決めていきたい、そしてアンケートの項目が4つあったと思いますけれども、その4つのようなことで聞くと。しかし、現時点では、市長としての気持ちというか、それは控えさせてもらいたいというのが午前中の答弁ですけれども、今も同じですか。 ○議長(佐野義晴議員) 染谷市長。 ◎市長(染谷絹代) 私自身の思いというものは確かにございます。考え方も持っております。しかし、これまで島田市は再稼働問題について、賛成とも反対とも何も言わないで来た町でございました。私は、住民の皆様の思い、あるいは関係機関、あるいは議員の皆様との議論の中もさまざまに御意見を伺う、そして自分の意見とあわせながら、島田市としての対応というところで公表していきたいと思っております。  それ以前に私が個人としての立場をお話ししますと、それがまたひとり歩きしてしまいます。島田市長としての見解を改めて公表したいと考えております。 ○議長(佐野義晴議員) 森議員。 ◆6番(森伸一議員) 地震学者の石橋さんが、東海地震は明日起きてもおかしくはないと言ったのは1977年でした。静岡県はそれで地震対策を始めました。ところが、非常に皮肉にもこの年と同じくして並行して浜岡原子力発電所の建設が始まったわけでございます。そして、私、原発の計画が出された1970年代、高校の物理の授業の中で、原発の危険性、問題点を生徒に話をしていました。  その後、私も原発神話とか、電気代が安いということを信じ、この問題についてあまり説明をしなくなりました。今回の福島の事故を見て、この自分の姿勢を非常に反省いたしました。  そして、現在、寿命を迎えたほうの原子炉の廃炉に向けて、どうやるかという方策とか、費用の負担がまだ曖昧のままにされております。そして、静岡県は、近いうちにマグニチュード9クラスの大地震が起きる確率は非常に高い。そういうことから、浜岡原子力発電所は廃炉にすべきだと私は考えています。  そして、これは少し古い話ですが、去年の4月ごろ、新聞社が原発再稼働について、各市町村の首長に意見を聞くというようなアンケートもあって、藤枝市とか、焼津市とか、吉田町とか、牧之原市の首長は、当時、防波堤が完成しても再稼働すべきではない。ほかの幾つかの町の首長は、30キロ圏内の首長と県が協議して判断すべきであると答えていました。我が島田市だけは、従来の地元4市と県が判断すべきという消極的な判断で非常にがっかりしていたわけですけれども、今、原発の安全神話も崩れ、事故が起きれば大変なことになっている、そういうことを踏まえて、島田市も30キロ圏にありますので、今までの市長のような話ではなく、もっと一歩進んだ発言を、市長、それから市に期待したいと思いますけれども、どうでしょうか。 ○議長(佐野義晴議員) 染谷市長。 ◎市長(染谷絹代) 市長としての第一の責務は、市民の命、財産を守ることであると認識いたしております。UPZ31キロメートル圏内に島田市の住民の大半が住んでおるということも事実でございます。しっかりとそれを受けとめながら、公表の機会を待っていただければと思います。 ○議長(佐野義晴議員) 森議員。 ◆6番(森伸一議員) どうもありがとうございました。  それでは、(5)番の裁判関係の話について質問いたします。  先ほども裁判は続け、司法の判断に任せたいということですけれども、私たちがこの裁判を起こしたのは、桜井前市長の廃プラ問題に対する責任のとり方、反省の仕方がおかしい、固定資産税のほうは中身が不透明ゆえに表に出していきたいといったような気持ちからこの裁判を起こしたわけでございます。ぜひこの辺の意を汲み取って今後の裁判に島田市としても臨んでもらいたいと思いますけれども、いかがでしょうか。 ○議長(佐野義晴議員) 渡辺総務部長。 ◎総務部長(渡辺学) 市長のほうから御答弁しましたように、この訴訟につきましては、住民訴訟ということで、個人の民事訴訟と違いまして、個人の利害関係を争うというものではございません。住民のほうから起こされた自治法に基づく訴訟ということで、そうした司法の場において判断を仰ぎたいという姿勢は変わっておりません。 ○議長(佐野義晴議員) 森議員。 ◆6番(森伸一議員) それでは、今の質問はこれでおりまして、2番の文化のほうの関係の質問に入っていきます。  先ほど、島田市の文化財を活用して、特に文学碑のことを話をしましたけれども、まず文化財を活用するには、一番必要なことは市民がその文化財についての存在だとか内容を知っていることからではないかと私は思います。そのためにも市民が、例えば文学碑にしても知るようにする、その方策、そんなものを関係部署で検討してもらいたいと思いますけれども、いかがでしょうか。 ○議長(佐野義晴議員) 金原教育部長。 ◎教育部長(金原雅之) 議員御指摘のとおり、文学碑というのは、いにしえの人たちが詠んできた本当に貴重な財産だと思っております。それが今、市民に周知されているかということになりますと、若干問題がありまして、まだまだ相当そういったものがなされていないと思っております。今後におきまして、「広報しまだ」に文学欄がありますし、FM島田、市のホームページ、あるいは「博物館だより」を利用して改めて市民へ周知を図っていきたいと考えております。 ○議長(佐野義晴議員) 森議員。 ◆6番(森伸一議員) 一昨日ですが、富士山が世界遺産ということになりました。頭を雲の上に出しという例の富士山の歌は、巌谷小波が作詩をいたしました。その巌谷小波が島田に来て朝顔の松について話をしたその文学碑が博物館の横にあります。  それから、中学3年生の国語で、芭蕉が教材として出てまいります。芭蕉の関係した文学碑というのは、島田に6つも7つも、島田の駅の周辺、金谷の駅の近く、諏訪原城の近く、いろいろなところにあります。もし中学校で芭蕉の授業をちょっとやったとき、これだけ島田というのは芭蕉と関係があるんだよ。  それから、先ほど言ったように、巌谷小波も多くの人は知らないと思うし、僕も実はあんまりよく知りませんが、でも、今の富士山の話と結びつければ、そういうものが興味につながっていくというか、そういうことではないかと思います。  そのためにも、例えば、まず中学校とか小学校の授業の中でこういうことを先生方にしゃべっていただければ、子供たちも知って、さらに普及すると私は思いますけれども、そのためにもやはり先生方にこういうことを紹介する機会を設けたらと思いますけれども、どうでしょうか。 ○議長(佐野義晴議員) 金原教育部長。 ◎教育部長(金原雅之) 芭蕉を初めとした島田ゆかりの文人の概説や市にある文学碑をいろいろ紹介していくということは非常に重要なことだと思っております。市の制度に出前講座、出前授業というような取り組みがあるものですから、そういったものを学校のカリキュラムの中でやっていただくようなことも考えていきたいと思います。  議員は、今、中学校3年生のことを例に出して言われましたけれども、小学校5年生の国語で実は教科書の付録のところにそうした文学碑を訪ねてみようというような、そんなコーナーがあります。付録ですのでやらなければならないということではなくて、やったらよりベターというような、そんな解釈をしているんですけれども、地域に文学碑があるかどうか調べて、案内図をつくったり、作者や作品の解説を書いたりしてみましょうというような、そんな授業の取り組みがあります。  新学習指導要領で学校が行うことは非常にふえてきていて、学校も1時間の授業を大切にしたいというような取り組みをしているんですけれども、そうした取り組みも非常に大切だと考えておりますので、学校のほうに奨励をしていきたいと思っております。 ○議長(佐野義晴議員) 染谷市長。 ◎市長(染谷絹代) 私から一言追加をさせてください。  子供たちが郷土について学ぶということは、歴史、文化ともに私は大事なことだと認識いたしております。そのことによって郷土に対する誇り、自信というものが生まれてまいります。小・中学生で地元の歴史や文化を学ぶ時間もございますので、積極的にお茶の文化ともどもあわせて推奨してまいりたいと考えております。 ○議長(佐野義晴議員) 森議員。 ◆6番(森伸一議員) いろいろありがとうございました。  要は、お金をかけずにといいますか、何か新しくつくれではなくて、今まであったものをぜひ、いっぱい島田にはそういう財産がありますので、頭を使ってというか、いろいろ考えて利用する方法をぜひ進めていっていただきたいと思うし、私もいろいろ意見を言っていきたいと思います。  次に、名誉市民の話に移らせていただきます。  先ほどお話をしましたけれども、森 昌也さんのことについて、できるだけ早めにいろいろそういう収集をしてほしいと言った理由は、もう一人の名誉市民の清水真一さんのことを言いますと、清水さんは1986年に亡くなられましたけれども、それから13年間はずっと清水さんの資料は自宅に保存されていただけでした。そして、区画整理があって、では、どうするのということになりまして、私を初めとして清水真一翁顕彰会をつくりまして、それこそ森 昌也さんなどの協力で、何とか島田市が資料を保存する体制をつくり始め、そして今年には4月におおるりの横の元図書館の2階に清水文庫もできたというふうに進めることができて感謝をしております。  それで、清水さんのときに思ったのは、やはり清水さんのことを知っている人が生きているうちにこういうことをやっていれば、もっといろいろなことがわかったのではないかと、それを今、非常にもったいなかったなと思うわけです。  そういう意味で、昌也さんのことについても知っている方が多いうちに、そしてお宅でもそういう資料のことがわかっているうちに、ぜひ市がかかわって、その保存を進めていただいて、そして後世にそれが使えるというような形にしてもらいたいと思うわけです。  それで、この担当は何課と考えていらっしゃいますか。 ○議長(佐野義晴議員) 石間企画部長。 ◎企画部長(石間鉦哉) 名誉市民につきましては、秘書課が対応しておりますが、今後、書籍とか、そうしたものにつきましては、多分、文化課のほうが対象となるのかなというふうに……。  それから、先ほど出ましたように、清水さんについては図書館のほうで扱っているということですので、その辺、教育委員会がそうしたものの担当をするのではないかと思います。 ○議長(佐野義晴議員) 森議員。 ◆6番(森伸一議員) 今、それを聞いたのは、多分、内容からいくと、図書館も関係するだろうし、当然、博物館も関係するだろうし、そして昌也さんの関係ですと国際交流がありますので秘書課も関係すると思います。そういうふうに複数の課がきっと関係をしてそういう作業をしていかなければいけないと思いますけれども、ぜひ連携プレーをしっかりとっていただきたいと思います。どうでしょうか。 ○議長(佐野義晴議員) 石間企画部長。 ◎企画部長(石間鉦哉) 確かに国際交流についても非常に貢献がありますので、複数の課にかかわってくると思いますので、連携はとっていきたいと思っています。 ○議長(佐野義晴議員) 森議員。 ◆6番(森伸一議員) それでは、そういうことでよろしくお願いいたします。  その次に、先ほどの例のせっかくこの名誉市民、島田市にお二人いて、島田市としてもゆかりのある方がいたわけで、その方々は皆さんも御存じのように、国際的なことで言いますと、清水さんは中国の書とかに非常に造詣が深い、それから昌也さんは姉妹都市とかその他のことで、リッチモンドとのかかわりとかあるわけで、それこそ富士山静岡空港は牧之原市と島田市のところにあるわけで、そういう人がいて、しかも空港がある。しかし、先ほど聞きますと、何か静岡県の管轄だからなかなか難しいよということですが、こういうことこそもう少し主張して、島田市に空港があるではないかということで、やっぱり主張してもいいようなぐらいのことではないかと思います。どうでしょうか。 ○議長(佐野義晴議員) 石間企画部長。 ◎企画部長(石間鉦哉) 空港につきましては、基本的には観光が中心になってやっているのがこれまでの例かなと思います。当然、現在やっているスカイフォレストの展示内容等も検討はされておりますけれども、そうした中でこういう例が妥当かというか、そうしたものが可能かどうかについても、また検討させていただければと思います。 ○議長(佐野義晴議員) 森議員。 ◆6番(森伸一議員) 今、僕が言っている展示コーナーというのは、担当の方にはちょっとお話をしましたが、2階のお茶をただでくれる場所の奥にそういうコーナーがありまして、そのさらに奥の時計の下にガラスでできた展示というか、ガラスケースに入った展示をするような場所が2カ所あります。以前行きまして、一昨日も行ってまいりましたが、中には空港のガーデン構想か何かのモデルというか、それをやったらこうなるよという模型をただそのガラスケースの中に入れているだけでございます。  要するに、いろいろなものを置いて、これで横へ入るのはまずいよというぐらいの状況だったらあんまりあれですけれども、そういう程度と言っては悪いかもしれない、どこかの学校の学生がつくって、せっかく飾らせてもらっているのではないかと思いますけれども、そういうことで使っているならば、もっとこっちのほうが意味があるのではないかというか、そんなことでぜひ、県がやるからちょっとやれないよとか、そういうようなことがよく何事でもありますけれども、主張できる点はいろいろ工夫してお願いしたいと思いますけれども、どうでしょうか。 ○議長(佐野義晴議員) 石間企画部長。 ◎企画部長(石間鉦哉) 御意見は理解しましたので、そうした点については、県と空港のほうとも話をしていきたいと思います。 ○議長(佐野義晴議員) 森議員。 ◆6番(森伸一議員) よろしくお願いをいたします。  最後になりました。ちょっと時間がないと思って早口でやってしまって、もう少し聞けばよかったと思いましたが、例のジオパーク構想ですけれども、先ほど聞いていますと、国立公園の中に入っているものがこの協議会の対象なんですか。 ○議長(佐野義晴議員) 石間企画部長。 ◎企画部長(石間鉦哉) この南アルプスの国立公園の区域に関するそうした市町、それが対象となると聞いております。 ○議長(佐野義晴議員) 森議員。 ◆6番(森伸一議員) そうすると、島田は残念ながら、そういう意味では、手を挙げれば入れていただける可能性もあるのですか。 ○議長(佐野義晴議員) 石間企画部長。 ◎企画部長(石間鉦哉) やはり資格というわけではないですけれども、南アルプス国立公園の区域に入っていないとその対象にならないと、そうしたことですので、難しいのではないかと思います。
    ○議長(佐野義晴議員) 森議員。 ◆6番(森伸一議員) 実はその南アルプスのジオパークについては、長野県側のほうはもうジオパークになっております。中央構造線と絡んだところです。そして、残りの南アルプス、それこそ静岡県側のところ、山梨も関係すると思いますけれども、その関係が今出てきているジオパーク構想でございます。  要するに、南アルプスの地層は、もうずっと、四万十層と言いますけれども、それがずっと今、下流のほうまで来まして、地層の形成とかそういうメカニズムからいきますと、相賀の山、千葉山をつくっている地層までずっと連続しているわけでございます。  そういう意味では、南アルプスのことをやろうということになると、学問的にはちゃんと島田市の境界までつながっていまして、大井川を使って観光資源をどうのということになりますと、ぜひこれこそジオパークのことをやって、島田市を売るにはいいのではないかと思いますけれども、どうでしょうか。 ○議長(佐野義晴議員) 石間企画部長。 ◎企画部長(石間鉦哉) そうしますと、かなり関係市町村が広くなってくるというか、そうした問題もあるかと思いますが、現在、私どもが聞いている範囲では、先ほど申し上げました南アルプス国立公園の区域の中の市町ということですので、なかなか難しいのではないかと思います。 ○議長(佐野義晴議員) 森議員。 ◆6番(森伸一議員) そういう決まり的なものはあれですけれども、大井川のことは観光開発ということは島田市はいつも言っていますし、このジオパークというのは、世界遺産とはちょっとまた違って、法律とかのことでもやや緩い点もあったりとかあるようです。伊豆半島がジオパークになりまして、まちおこしということで、いろいろな火山岩がそのまま煎餅になったりとかいろいろ変わっていますけれども、そういうことでまちおこしで使っております。そういうことでも、先ほど出てきた川根本町とかとも連携するという意味でも、ぜひ、ジオパークのことはうまく利用するために、島田市としても関心をもって何かの機会では言ってもらいたいと思います。  それでは、終わります。 ○議長(佐野義晴議員) 答弁はよろしいですか。 ◆6番(森伸一議員) では、そこまで。 ○議長(佐野義晴議員) 石間企画部長。 ◎企画部長(石間鉦哉) そうした御要望、それから、そうした関連性があるということを教えていただきまして、ありがとうございました。そうした源流部になる南アルプスの普遍的な価値を認識するということは大切なことだと思います。それから、自然環境保護の意識を持つ、そうしたこともやはり大切なことだと思いますので、こうしたことから協議会の趣旨に賛同して、島田市でも間接的に何かそうした協力ができることがあればやっていきたいと思っています。 ○議長(佐野義晴議員) 次に、伊藤 孝議員。     〔4番 伊藤 孝議員登壇〕 ◆4番(伊藤孝議員) 4番、伊藤 孝でございます。染谷新市長誕生とともに、議員20の定数のうち6議席を新人議員になったということは、市民は長らく続いた桜井市政からの変化を望んだものと私は捉えております。以前、2万余りの署名を陳情書とともに提出されたことがあります。前市長は聞く耳を持たず、それをないものと化した経緯がございます。染谷新市長には、ぜひ市民の声を大切にしていただきたいと思っております。  島田市民の多くはサラリーマン家庭です。私も半年前まではごく普通の民間企業のサラリーマンでした。この民間企業人としての感覚を市政に反映していきたいと私は思っております。  そこで、市長の選挙のリーフレットを見て、市民は期待いっぱいでいると思います。どんなことをしてくれるのだろうと思っていると思います。市長の後援会のしおりには大きく3つの項目がありました。その下に10個ずつの小項目がありました。合わせて30個、それぞれについてお聞きしたいところなんですが、時間にも限りがありますので、通告に基づいて質問をさせていただきます。  1.市長の「私の約束」について、詳しくお伺いします。  (1)「ボランティア・NPO団体の活動拠点の整備」について。  1)基本方針についてお伺いします。  2)活動拠点を新たに建設する予定はあるのか。  3)市内にそれぞれどれくらいの団体があるのか。  (2)「地域のスポーツ活動団体の支援を強化」するための対策についてお伺いします。  1)各団体の財政面・ハード面の現状はどうか。  2)総合型地域スポーツクラブの数についてどうか。  (3)「教育力の向上、教育環境の充実」についてお伺いします。  1)基本方針について。  2)学校施設で補修、新設、増設の必要なところはあるのか。  3)学校教員からの要望はあるのか。  (4)「子どもを産み育てやすい環境整備」とはどのようなお考えなのか。  1)基本方針についてお伺いします。  2)こども医療費助成制度の償還払いの課題について。  3)児童センターの設置基準はあるのか。  2.公園の現状について。  (1)中央公園の利用状況についてお伺いします。  1)ローズアリーナの利用状況はどうか。  2)アスレチック広場の遊具、ミニ鉄道の利用状況はどうか。  (2)公園ガイドマップ作成の目的は何か。  以上、壇上での質問を終わらせていただきます。     〔4番 伊藤 孝議員発言席へ移動〕 ○議長(佐野義晴議員) 染谷市長。     〔市長 染谷絹代登壇〕 ◎市長(染谷絹代) それでは、伊藤議員の1の(1)の1)の御質問についてお答えをいたします。  何らかの社会貢献をしたいという志を持たれている市民が、社会貢献活動の一歩を踏み出せるような活動拠点を整備してまいりたいと考えております。  次に、1の(1)の2)の御質問についてお答えをいたします。  新たに建物を建設することは考えておりませんが、公共施設のスペースやその一画を市民団体の活動の場として提供するなど、社会貢献活動の展開につながる環境整備を推進してまいりたいと考えております。  次に、1の(1)の3)の御質問についてお答えをいたします。  NPO法人は、現在、24団体の登録がございます。このほかに70を超える子育てサークルや福祉活動団体等のボランティア、市民活動団体があります。  次に、1の(2)の1)の御質問についてお答えをいたします。  現在のスポーツ活動団体への財政面での支援といたしましては、体育協会に加盟している競技団体及びスポーツ少年団に対して、体育協会を通じて活動の助成金を支給いたしております。  また、ハード面の支援につきましては、青少年の育成と競技力の向上の観点から、小・中学生の活動において、体育館や夜間照明を使用した場合の使用料を免除としております。  次に、1の(2)の2)の御質問についてお答えをいたします。  現在、市内における総合型地域スポーツクラブは、金谷地区を中心に活動しているプラスワン1団体です。  次に、1の(3)の1)の御質問についてお答えをいたします。  教育力の向上ですが、私が考える教育力とは、次の3つの力を考えております。  1つ目は、教員の教育力。2つ目は、地域の教育力。3つ目は、家庭の教育力であります。この3つの教育力を高めていくことを基本方針としていきたいと考えております。  次に、教育環境の充実ですが、学校施設の整備充実については、耐震性の向上、老朽化の解消に向け、中長期の整備計画を定めておりますので、これを基本方針として、財政計画との整合をとりながら実施していく予定でおります。  そのほか教育環境の充実の1つの例といたしましては、教員にとっての環境もあると思います。現在、教員は授業以外にさまざまな対応を余儀なくされています。そこで、教員が余裕をもって子供たちと向き合える環境、例えば、支援員の増員などが考えられます。  また、子供たちの学習環境を整える意味でも、学校図書の充実なども含めて考えていきたいと思います。  次に、1の(3)の2)の御質問についてお答えをいたします。  市内小・中学校の校舎や屋内運動場の建築年度はさまざまでございますが、昭和40年代から昭和50年代に建築された校舎が多く、建築後25年から45年が経過しているため、経年劣化による修繕や改修に多くの予算が費やされております。  今年度は計画的な耐震対策事業を進めるに当たり、小・中学校4校の屋内運動場に天井材などの落下物を防止するネット工事を実施いたします。  さらに、島田第三小学校の特別教室棟を解体し校舎を改修する工事、初倉小学校の連絡通路棟など耐震性を高めるための校舎補強工事の設計業務、老朽化が激しい島田第四小学校屋内運動場の耐力度調査業務を実施いたします。平成26年度には川根小学校校舎屋内運動場、川根図書館の建設工事が始まります。  また、今年度に引き続き、小学校3校の屋内運動場に落下防止ネットを設置する工事を実施いたします。  次に、1の(3)の3)の御質問についてお答えをいたします。  教員の要望についてですが、教職員組合と市長の懇談会、教育委員の学校訪問、教員と語る会、予算編成時の各学校とのヒアリングなど、さまざまな機会を捉えて要望を聞いております。  次に、1の(4)の1)の御質問についてお答えをいたします。  村田議員の答弁でも申し上げましたが、子供を産み育てたい環境整備として、まず1つ目に、放課後児童クラブの充実を図っていきたいと考えております。  待機児童が出ないよう、施設の整備を考えており、運営については、民間団体や地域の力が必要であると考えております。  2つ目に、子育てに加え、仕事や家事などで忙しい保護者の方の時間的負担や経済的負担の軽減を図るため、こども医療費の現物支給化の実現であります。  3つ目に、重度の障害を持ったお子さんを育てている保護者の方々への支援であります。24時間365日、お子さんの世話で大変な思いをしていらっしゃる方がひとときでも休息できるような支援策を考えていきたいと思っております。  4つ目は、島田市には子育て支援の活動をしている民間団体がたくさんございます。その方々の力と子育て支援センター等を活用し、多世代間交流ができる場を地域に築き、根づかせていきたいと考えております。  次に、1の(4)の2)の御質問についてお答えをいたします。  償還払いの課題といたしましては、医療費を医療機関の窓口で一旦支払い、市役所に出向き償還払いの申請手続をしていただくことは、子育てに加え、仕事や家事などで忙しい保護者の方に時間的負担がかかる上に、医療費が高額になった場合、経済的負担も大きいと考えております。このため、現在は償還払いとなっております小・中学生の医療費のうち、入院分につきましては、本年10月から現物給付を開始するよう、本年度当初予算に計上させていただき、現在、準備を進めております。  また、通院分につきましても、申請に係る時間的負担や子育て家庭の経済的負担の軽減を図るため、本年度9月議会において、補正予算に扶助費、事務手数料などを計上させていただき、現物支給化を開始したいと考えております。  次に、1の(4)の3)の御質問についてお答えをいたします。  島田市には、小型児童館の機能を持つ川根児童館と、小型児童館の機能に加えて児童の体力増進の指導機能を持つ初倉児童センターがありますが、これら児童センター等の設置基準については、市として明確に定めてはおりません。児童センター等の設置については、地域の要望、子供の人口推移、財源等を勘案し、その都度検討してまいりたいと考えております。  次に、2の(1)の1)の御質問についてお答えをいたします。  総合スポーツセンターローズアリーナの利用人数ですが、オープンいたしました平成22年度が24万4,319人、平成23年度が30万2,752人、平成24年度が31万8,730人となっており、当初想定しておりました20万人を大きく上回る皆様に御利用いただいております。  次に、2の(1)の2)の御質問についてお答えをいたします。  中央公園アスレチック広場の利用数につきましては把握しておりませんが、平日には市内や近隣市町の小学生の遠足や、休日にも市内外の家族連れが多数訪れて、自然と親しみ、体を動かす憩いの場として有効に利用していただいております。  また、ミニ鉄道の利用者数は、平成23年度4万3,151人、平成24年度6万4,776人、平成25年度は5月末までですが1万7,241人となっております。平成23年4月29日の開設から、総利用者数は述べ12万5,168人を数えております。  次に、2の(2)の御質問についてお答えをいたします。  公園ガイドマップにつきましては、合併後、市内にある138公園のうち63公園を抽出し、市民等の皆様に公園情報を提供し、憩いの場や地域防災の場等で利用していただくため、平成23年度に作成しております。このガイドマップは、公園の所在地、遊具、東屋、トイレの施設情報を記載し、代表する25公園につきましては、カラー写真で紹介をしております。  以上、御答弁申し上げました。  なお、再質問については担当部長から答えさせる場合がありますので、よろしくお願いいたします。 ○議長(佐野義晴議員) 伊藤議員。 ◆4番(伊藤孝議員) ありがとうございました。一通り答弁いただきました。一問一答で質問をさせていただきたいと思います。  まず最初に、NPO法人、ボランティア団体の件でお伺いさせていただきます。  基本方針についてお伺いしたところ、一歩踏み出す方のためにというお話だったのですが、もう少し詳しく、どんな感じなのかお聞きしたいと思いますが、いかがでしょうか。 ○議長(佐野義晴議員) 染谷市長。 ◎市長(染谷絹代) 先ほど、社会貢献あるいは市民活動に一歩踏み出すための環境整備とお話をいたしました。私の頭の中にございますのは、若い方々、若いお母さんたちが何か新たな活動を始めるその一歩として、例えば集会の場が欲しい、印刷する機械が欲しい、あるいはコピーなどを安価にとりたい、そういったまず最初に活動を一歩踏み出すために、やはり支援しなければいけないことがございます。そういったことからまず環境整備を始めていきたいと考えております。 ○議長(佐野義晴議員) 伊藤議員。 ◆4番(伊藤孝議員) ありがとうございます。  そうすると、先ほど、NPO24団体、ボランティア団体70と、先ほど答弁していただいたのですが、そこは含まないと解釈してよろしいでしょうか。 ○議長(佐野義晴議員) 染谷市長。 ◎市長(染谷絹代) 当然含んでまいります。全ての市民活動団体の皆様に使っていただきたいということでございますが、ボランティア活動センターというものを持っている市もございます。しかし、今、島田市においては、そこまで、どなたがボランティア活動センターの業務をするのか、さまざまな検討課題もございます。私は、まず最初の一歩をボランティア活動団体が集う場所、あるいは活動できる場所というものを想定してまいりたいとお答えをいたしました。 ○議長(佐野義晴議員) 伊藤議員。 ◆4番(伊藤孝議員) それでは、そちらのほうの団体に一歩踏み出すために、いろいろなコピー機だとか、印刷だとかいうお話でしたが、金銭的に補助等を出すお考えはありますか。
    ○議長(佐野義晴議員) 石間企画部長。 ◎企画部長(石間鉦哉) 現在、こういう形の団体さんが社会貢献、そうした場として市内に木材会館クラシカ、あるいは地域交流センター歩歩路、あるいは、はなみずき活動室、そうしたものがあるわけですけれども、そうしたところで、例えば会議室を使う場合、月2回無料にするだとか、あるいは、歩歩路についてはリソグラフを安く使えるとか、そうしたものはやっておりますが、特に県がやっていますNPO法人の中の活動基金、そうしたものを利用しているものはありますが、市として独自でそうしたものというのは、今のところないと思います。 ○議長(佐野義晴議員) 伊藤議員。 ◆4番(伊藤孝議員) 今、市としては独自に考えている予定はないということなのですが、そうすると、施設はただで使えるけれども、ほかのことに関しては、自腹、または県でということになると思いますが、それでよろしいでしょうか。 ○議長(佐野義晴議員) 石間企画部長。 ◎企画部長(石間鉦哉) ボランティア活動ということで、それぞれの活動、目的とかそうしたものがあるかと思います。活動団体の現場の声としましては、活動の場所がないというか、あるいは資金がない、人材がないので後継が難しいと、そうしたものがあります。特に活動の拠点がないということがありますので、そうした点での市のほうで支援できる部分についてはやっていきたいと考えております。 ○議長(佐野義晴議員) 伊藤議員。 ◆4番(伊藤孝議員) 私のお聞きしているところでは、活動の場所がないという意見も多いことは確かなのですが、活動場所として、今まで島田市としては、市営住宅跡地など、空いていて更地になったところはすぐに転売をなさっていたような気がします。そういうところを災害時も使える仮設住宅に転用できるプレハブなどを置いて利用するようなお考えはないでしょうか。 ○議長(佐野義晴議員) 石間企画部長。 ◎企画部長(石間鉦哉) 市のほうとしましても、市営住宅とかというのは集約化をしておりまして、そうした跡地は市にかかったときの財源というか、そうしたもので公売をするケースが多くなっております。  それから、プレハブをそうしたところに建てると言うのですが、今のところそうした考え方は持っておりませんで、できれば今ある施設を有効に活用する、そうしたものを検討できればと考えております。 ○議長(佐野義晴議員) 伊藤議員。 ◆4番(伊藤孝議員) それでは、もう一つお伺いします。  阿知ケ谷の旧清掃センターとか、いつメッセが建つかわからない旧金谷中学校跡地になりますが、あそこには隣にグラウンドがあります。ボーイスカウト団体のところが活動拠点としてグラウンドが近くにあるところに施設が欲しいという意見をよく聞きますが、その2つに関して、残っている施設を改修等して使う考えはございませんか。 ○議長(佐野義晴議員) 石間企画部長。 ◎企画部長(石間鉦哉) 2つの施設ともそうしたことであるわけですけれども、解体をするだとか、阿知ケ谷のそうしたものについては解体が必要だとか、そうしたものもありますので、まだ全体的な、大きな事業ですので、そうしたものについては今後の基本計画の中で考えていく、そういう形になるかと思います。  それから、メッセの旧金谷中学校跡地につきましては、もともとこれは県と共同であそこに交流施設をつくると、そういう方向で話が来ておりまして、そうしたものについては、平成21年から平成25年にかけて、今年までにかけて、土地については市が整備を行っていくということ、それから建物については県が整備をしていく、そうした約束のもとで進めてきております。今年は事業評価も始めておりますので、そうした点では、あの土地についてはブロックされているというか、一応今すぐ他の利用にするということは難しいと思います。 ○議長(佐野義晴議員) 伊藤議員。 ◆4番(伊藤孝議員) それでは、もう一つ。初倉にはみどり幼稚園がございます。そのみどり幼稚園がみどりこども園として新たに移転をする話があります。今のみどり幼稚園の建物等をボランティア団体等に貸し出す予定はございませんか。 ○議長(佐野義晴議員) 金原教育部長。 ◎教育部長(金原雅之) 議員御指摘のとおり、みどり幼稚園、中央学園に民営化をいたしまして、今、新しいところでこども園として近々、今、工事を進めているところです。  その跡の園舎をどうするかということに関しましては、一応解体をしてこちらのほうにお返しいただくというような、そんな計画となっておりますので、解体するということで考えております。 ○議長(佐野義晴議員) 伊藤議員。 ◆4番(伊藤孝議員) 私は初倉から選出されている議員としては、いろいろな意見がございます。あのままあの場所を残してほしいという意見もたくさん聞いております。更地にして公園にしてほしいという意見も聞いております。私たち子育て年代にとっては、幼稚園、今のまま残していただいて、小さな子供が安心して遊ばせておける間に活動できる場所ではないかという意見が多くあります。できれば、要望になりますが、あのまま残していただいて、市長の構想の活動拠点にしていただければと思いますが、いかがでしょうか。 ○議長(佐野義晴議員) 染谷市長。 ◎市長(染谷絹代) みどり幼稚園の跡地につきましては、今のところ、今、教育委員会のほうから答弁させていただいたとおりでございます。施設をそのまま利用するということになりますと、管理責任の問題等ございます。検討させていただくということでよろしゅうございましょうか。 ○議長(佐野義晴議員) 伊藤議員。 ◆4番(伊藤孝議員) いろいろな意見もございますので、ぜひ1つの案として御検討いただければと思います。  私も、市長ではありませんが、1カ月余りなので、いろいろな方面から意見をまだ聞いておりませんので、今後いろいろな方面と意見を聞き、また提案させていただきたいと思います。ぜひ案の1つに入れていただきたいと思います。  それでは、次の質問に移らせていただきます。  地域スポーツ活動の支援の強化なのですが、支援を強化するということなのですが、支援強化というところはどこを目標にやるのか確認をさせていただきたいと思います。成績を重視するのか、スポーツ人口の増加のためにするのか、運動をさせて医療費削減を目指すのか、そのような何か目標があるのかどうかを伺いたいと思います。 ○議長(佐野義晴議員) 染谷市長。 ◎市長(染谷絹代) 市が目標と掲げておりますのは、市民ひとり1スポーツという理念でございます。これを実現するために地域でスポーツ活動をする皆様方の活動を支援していきたいと考えております。  具体的には、各種大会開催の支援、あるいはスポーツをする環境の整備等を考えておりますし、もちろん御高齢の方が元気に日々過ごしていただけるための活動支援ということも考えてまいります。 ○議長(佐野義晴議員) 伊藤議員。 ◆4番(伊藤孝議員) ありがとうございます。1市民1スポーツというお話ですが、県のほうのスポーツ振興基本計画では、平成25年度には1週間に1回スポーツをする人口が成人に対して50%以上という目標が挙げられているようですが、このごろ島田市のホームページに出ている島田市スポーツまちづくり計画の5ページに、月1回以上のスポーツを行っている割合が46%と記載されております。この46%をはじき出した根拠となるアンケートを実施しているようですが、その辺を詳しくお聞きしたいと思いますが。 ○議長(佐野義晴議員) 牛尾スポーツ・経済部長。 ◎スポーツ・経済部長(牛尾伸吾) 今の数字ですけれども、現実的な数字は承知しておるのですけれども、その出展根拠について少しお時間をください。 ○議長(佐野義晴議員) 伊藤議員。 ◆4番(伊藤孝議員) それでは、後日でもいいので、確認をしておいていただければと思います。  時間もないので次に行かせていただきます。  1週間1スポーツをするために、スポーツまちづくり計画を読んでいくと、総合型地域スポーツクラブの育成というところが14ページに載っています。今、1団体しかないというお答えでしたので、今後どのような計画で総合型地域スポーツクラブをふやしていく御予定でしょうか。 ○議長(佐野義晴議員) 牛尾スポーツ・経済部長。 ◎スポーツ・経済部長(牛尾伸吾) 御指摘の総合スポーツクラブの関係につきましては、国の政策、県もそうですけれども、全体的にはふやしていきたいという基本姿勢は持っております。  このクラブにつきましては、そこへ行くといろいろなスポーツが手軽に楽しめて、1つのスポーツではなく、複数のスポーツを学んで、若いお子さまからお年寄りまでスポーツに親しんでいただいて、一生健康でいていただくということが目的になっております。  日本では野球に親しむ人、サッカーに親しむ人ということで、複数のスポーツになかなか親しむことができない状況がございます。この国の理念についてもかなりレベルの高い話でして、藤枝市はもう少し数が多いのですけれども、島田市はまだ1つだけということで、一生懸命力を入れております。  ただ、地域コミュニティーに立脚した地域のためのクラブだということが基本姿勢でございますので、地元の中からそういったものが立ち上がってくるということも期待しております。近いところでは、六合地区に行って説明会等をして、立ち上げについて相談をさせていただいたというような経過がございますが、まだその成果については実っておりません。そういう状況でございます。 ○議長(佐野義晴議員) 伊藤議員。 ◆4番(伊藤孝議員) 藤枝市には6つほどあるそうですけれども、島田市は残念ながら1つだけで、スポーツまちづくり計画の中に、スポーツクラブの設立を支援しますと14ページにうたってあるのですが、どのような支援をお考えか教えていただければ。 ○議長(佐野義晴議員) 牛尾スポーツ・経済部長。 ◎スポーツ・経済部長(牛尾伸吾) もちろん要請があれば、市も地元に出かけていって説明をいたします。  それから、立ち上げについては、サッカーくじのtotoの関係で補助事業が幾つか用意されております。立ち上げのための補助事業。それから、立ち上がってから5年間程度だったと思いますが、運営についても助成をしていく、そういった組み立てがございますので、地元のプラスワンさんにもその辺を御活用いただいている状況でございます。  以上です。 ○議長(佐野義晴議員) 伊藤議員。 ◆4番(伊藤孝議員) 藤枝には6つあるということですけれども、島田市はまだ1つ。島田市にはどれくらいの数が適正とお考えでしょうか。 ○議長(佐野義晴議員) 牛尾スポーツ・経済部長。 ◎スポーツ・経済部長(牛尾伸吾) 少しでも多くしたいということは願っておるし、取り組んでおりますけれども、基本的な考え方が地元のコミュニティーに立脚した地元の皆さんから自主的に立ち上がってくるということ、自主的に運営していただくこと、そういった立ち上がりのときに行政がどれだけ支援できるかという組み立てだと思いますので、あまり大きな支援とか、財政的な措置というものについては、趣旨から少し外れるのではないかと考えます。  以上です。 ○議長(佐野義晴議員) 伊藤議員。 ◆4番(伊藤孝議員) ありがとうございます。それでは、次の質問に移らせていただきます。  教育力向上、教育環境の充実についてお伺いします。  先ほど市長は、教員の教育力向上をというお話でしたので、私思うに、確かに教育力を向上するには、教員が働きやすい場所をつくらないと教育力は向上してこないと思います。  そこで、3)に絡みますが、私の聞く限り、教員の方々からは、駐車場料金を徴収しているのは島田市だけなので、それをやめてほしいというお話をよく聞きます。その辺をどうお考えか、ちょっと教えていただきたいと思います。 ○議長(佐野義晴議員) 染谷市長。 ◎市長(染谷絹代) その件につきましては、前向きに検討課題とさせていただいております。 ○議長(佐野義晴議員) 伊藤議員。 ◆4番(伊藤孝議員) 私は、これはたしか平成16年ぐらいから行われているみたいなのですが、当然、県としては準公用車としての扱いだそうですが、島田市は独自に料金を徴収しているということです。準公用車に対して料金を徴収しているということなので、当然、各学校には準公用車のかわりになる公用車が配備されているのかと思いますが、その配備状況を教えていただきたいと思います。 ○議長(佐野義晴議員) 金原教育部長。 ◎教育部長(金原雅之) 小・中学校は25校ありますけれども、公用車の配備はございません。  以上です。 ○議長(佐野義晴議員) 伊藤議員。 ◆4番(伊藤孝議員) それでは、配備されていないということですと、何かあったときにはやはり学校の先生の車を使用することになると思います。公用として使用されたときの使用料というのは、年間どれぐらい払っているのか教えてください。 ○議長(佐野義晴議員) 金原教育部長。 ◎教育部長(金原雅之) 市の職員といたしまして、事務職員あるいは学校の業務員がいるのですけれども、一応、その人たちが連絡に使う車については、私用車を公用車仕立てとしてあります。走行した距離に基づいてその分についてガソリンを支給させていただくというような、そのような扱いをしております。  また、保険の面につきましては、別途その私用車を公用車仕立てにする関係から、別な保険、任意の車の車両保険に入っております。 ○議長(佐野義晴議員) 伊藤議員。 ◆4番(伊藤孝議員) 今のお答えですと、業務員さんと市職の事務員さんだけと解釈できましたが、県職であられる教員の方々はどのようになっているのでしょうか。 ○議長(佐野義晴議員) 金原教育部長。 ◎教育部長(金原雅之) 県職の教職員の私用車を公用車に使うことにつきましては、ちょっと資料を持っていませんので、お時間をいただきたいと思います。 ○議長(佐野義晴議員) 教育部長、それは今日、答弁できるのですか。  金原教育部長。 ◎教育部長(金原雅之) 少しお時間をいただきたいと思います。できれば今日お答えしたいと思います。 ○議長(佐野義晴議員) 伊藤議員。 ◆4番(伊藤孝議員) それでは、次に行かせていただきたいと思います。  (4)の子どもを産み育てやすい環境整備についてお伺いします。  放課後児童クラブとかの充実を図りたいというお話でした。今、特に不足していると判断なさっているところはどこでしょうか。 ○議長(佐野義晴議員) 中村市民福祉部長。 ◎市民福祉部長兼支所長(中村盛高) 平成25年度におきまして、待機児童は今おりません。ですけれども、平成25年4月当初、登録児童数で定員を超過した児童クラブがございます。初倉小学校、初倉南小学校、六合小学校及び五和小学校の4カ所の放課後児童クラブでございます。それとあと、六合東小学校の放課後児童クラブにつきましては、定員と同数という状況でございます。  以上です。 ○議長(佐野義晴議員) 伊藤議員。 ◆4番(伊藤孝議員) 特に早急に対策が必要だというところはどこでしょうか。 ○議長(佐野義晴議員) 中村市民福祉部長。 ◎市民福祉部長兼支所長(中村盛高) 現在、計画しておりますのは、将来的に児童数が最もふえると予想される六合東小学区の放課後児童クラブの増設でございます。こちらのほうを平成26年度に建設いたしまして、平成27年度の運用開始を予定しております。  以上でございます。 ○議長(佐野義晴議員) 伊藤議員。 ◆4番(伊藤孝議員) ありがとうございます。  2)のほうで、こども医療費助成制度、償還払いの課題について幾つかお聞きしましたが、実際にどれくらいの方が先年度申請に訪れていて、それはどれくらいの対象者に対するパーセンテージなのかお答えいただきたいと思います。 ○議長(佐野義晴議員) 中村市民福祉部長。 ◎市民福祉部長兼支所長(中村盛高) 平成24年度の数字で申し上げますと、現在、償還払いに見えた申請者の児童の実人数でございますけれども、未就学、小・中学生合わせまして、7,856人でございます。  全体の未就学、小・中学校の数は合計で1万3,361人、これは平成25年4月1日の数字でございますけれども、その約半分、6割くらいということになろうかと思います。
     以上でございます。 ○議長(佐野義晴議員) 伊藤議員。 ◆4番(伊藤孝議員) そのうち土曜日に来庁なさって申請した保護者の数はどれぐらいでしょうか。 ○議長(佐野義晴議員) 中村市民福祉部長。 ◎市民福祉部長兼支所長(中村盛高) 現在、土曜開庁をやっておりまして、この償還払いのためのみの土曜開庁でございますが、年間277人でございます。 ○議長(佐野義晴議員) 伊藤議員。 ◆4番(伊藤孝議員) それともう一つ、7,856人訪れて申請をなさったということですけれども、その方たちの平均の額はどれぐらいでしょうか。 ○議長(佐野義晴議員) 中村市民福祉部長。 ◎市民福祉部長兼支所長(中村盛高) 今、手元に資料がございませんので、お答えは後ほどにさせていただきたいと思います。 ○議長(佐野義晴議員) 伊藤議員。 ◆4番(伊藤孝議員) ありがとうございます。多分かなりの、500円、600円という額ではないと思われます。私の聞く限り、平日にガソリン代を払ってまで、500円、600円のために行かないよという意見が多いので、市長の決断は非常に感謝しております。  ですが、その申請に来なかった人たちが、今後、申請しないでお金をもらえるとなると、かなりの財政負担になると思いますが、それに対してどこかまた削らなくてはいけないとなってくるとは思いますが、どの辺から金額を持ってくるのか、ほかの子育て支援から減らされるのだったら、今までのほうがいいよというお答えも聞きますので、どのようにお考えか教えてください。 ○議長(佐野義晴議員) 中村市民福祉部長。 ◎市民福祉部長兼支所長(中村盛高) 追加になります平成25年度に補正等を予定している金額につきましては、過日、桜井議員の質問の中でお答えしたとおりでございますが、今度、1年間丸々で、今、試算ですと、この前、御答弁しましたように、約8,700万円の増ということでございますけれども、これにつきましては、平成26年度当初予算を組む段階で財政当局と交渉しながら、こちらのほうの財源確保に臨んでまいりたいと考えております。  中でも最優先で市長が掲げる公約であるということと、静岡県下で島田市と清水町のみが現物給付をやっていないという状況を考えますと、平成26年度の当初予算の中で、財政当局と交渉していきたいと市民福祉部では考えております。  以上でございます。 ○議長(佐野義晴議員) 伊藤議員。 ◆4番(伊藤孝議員) ありがとうございます。そうすると、ほかの子育て支援からは減額されないという判断をさせていただきました。  3)のほうで質問させていただきます。児童センターの設置基準は特にないというお話でしたが、初倉児童センターのほうに、六合や金谷のほうからかなりの人数の方が遊びに来ているということを聞いております。財政が許す限りであれば、金谷や六合の地域の保護者の方から意見があれば、設置は可能かお伺いします。 ○議長(佐野義晴議員) 中村市民福祉部長。 ◎市民福祉部長兼支所長(中村盛高) 当時、児童センターを建設するときに、六合地区と初倉地区の要望等も聞いておるというふうに聞いております。その中で、それぞれの該当地区については、そういった児童センターであるとか児童館の要望がなくて、別の施設をつくっていったという状況だと聞いております。例えば、六合地区であれば、放課後児童クラブのほうの要望が強かったと。初倉地区につきましては、児童館プラス児童センターの要望があったということで建設されたと聞いております。  以上でございます。 ○議長(佐野義晴議員) 伊藤議員。 ◆4番(伊藤孝議員) それはどれくらい前の話でしょうか。  それとあと、金谷地区とか他地区のほうでもし設置が望まれるのであれば可能なのかどうか、あわせてお願いします。 ○議長(佐野義晴議員) 中村市民福祉部長。 ◎市民福祉部長兼支所長(中村盛高) 金谷地区に関しましては、金谷庁舎跡地利用検討委員会がございまして、当時、親子の活動をサポートする児童センターの機能を持った施設の設置についての提案をいただいているということを聞いておりますので、跡地における施設整備の際には、そういった御意見があったということが考慮されると考えております。  それから、初倉と六合でございますけれども、それぞれ初倉の児童センターを建設のときと、それから、六合地区におきましては、六合公民館の建設時というふうに聞いております。  以上でございます。 ○議長(佐野義晴議員) 伊藤議員。 ◆4番(伊藤孝議員) ありがとうございます。では、また後日よく教えてもらいます。  2番、時間がないので移らせていただきたいと思います。  ローズアリーナの利用状況が当初の予定より随分多くなっているということなのですが、私もそのようにお聞きしております。  そこで、本来、体育施設であるローズアリーナが、民間事業に近いものに使われていて、私たち運動したい人間が使えない、何とかならないものかという意見をお聞きしました。文化的、別にローズアリーナを使わなくてもできそうな事業をほかの文化施設に回すような配慮をなさる予定はございませんか。 ○議長(佐野義晴議員) 牛尾スポーツ・経済部長。 ◎スポーツ・経済部長(牛尾伸吾) 御質問いただきました状況につきましては、把握はしております。特にローズアリーナにおいては、もともとのスポーツから少し外れた部門の人たちが使っているというような状況のお話だと思いますけれども、最近の県下の情勢ですけれども、スポーツだけでなくて、レクリエーション部門の人たちについても、広いカテゴリーというか枠の中で施設を利用していただく。例えば、障害を持った皆様もスポーツとのかかわり合いを持っていくんだということの中で、その入り口の部分では、レクリエーション協会等を通しまして参画して、だんだんスポーツになじんできていただくというような入り口の部分もございますので、できるだけ広い人たちにせっかくできた施設を使っていただこうという方向性で、現在、やらせていただいております。  以上です。 ○議長(佐野義晴議員) 伊藤議員。 ◆4番(伊藤孝議員) それはわかりますが、20万人を予想していたところが31万人の利用ということなので、使えないスポーツ関係の方がたくさんいらっしゃると思いますので、できればスポーツ施設なのでスポーツを中心に考えてしていただきたいと思います。これはお願いとさせていただきます。  時間がないので最後、ミニ鉄道の件なんですが、ミニ鉄道軌道利用料1日1,000円、朝から晩まで使って1,000円だそうです。隣のテニスコート、1面朝から晩まで使って2,800円だそうなのですが、この1,000円にした根拠はどのようなものなのでしょうか。 ○議長(佐野義晴議員) 牛尾スポーツ・経済部長。 ◎スポーツ・経済部長(牛尾伸吾) ミニ鉄道のことにつきましては、1人100円で基本的にやっておりまして、小さなお子さんがつく場合は、保護者の方にその分が支払いが求められるわけですけれども、ただ、1,000円で使っていただいている部門の方については……。  料金については少し整理をしてお話をさせていただきます。済みません。 ○議長(佐野義晴議員) それでは、先ほどの答弁漏れの金原部長。 ◎教育部長(金原雅之) 先ほどの答弁ですけれども、教職員の自家用車を公務に使用した場合ですけれども、走行距離に応じて旅費として支給しております。  保険につきましては、職員の保険を適用することとしております。  以上です。 ○議長(佐野義晴議員) 中村部長。 ◎市民福祉部長兼支所長(中村盛高) 先ほどの伊藤議員のお答えの中で、償還払いの人数で平均額は幾らかということでございますので、これはお一人当たり1万1,447円でございます。  それと、先ほどの児童センターの建設の中で初倉のくららの建設時の要望というふうな御答弁を申し上げましたが、その前の公民館の建設時からの要望ということで訂正させていただきたいと思います。よろしくお願いします。 ○議長(佐野義晴議員) 牛尾スポーツ・経済部長。 ◎スポーツ・経済部長(牛尾伸吾) 先に推進計画の中の46%の出展根拠でございますが、平成21年度に行った18歳以上の3,000人のアンケート調査結果によるものです。  それから、先ほど、1,000円のお話ですけれども、軌道式を1日使った場合の料金だということで、先進地を参考に決めさせていただいております。  以上です。 ○議長(佐野義晴議員) 中村部長にお尋ねいたしますけれども、先ほどの伊藤議員の質問の中で、子供の通院に対する際の財源確保に対して、伊藤議員の解釈と答弁の間にずれがあったような感じがしますけれども、この点について答弁を求めます。 ◎市民福祉部長兼支所長(中村盛高) 平成26年度の全体の当初予算の予算編成時に財政当局と検討させていただくということでございます。  以上です。 ○議長(佐野義晴議員) 私が今お尋ねしたのは、その分のお金がこれまでのこども支援に使ったお金を活用するか、新たな財源を設けるかということですね。 ◆4番(伊藤孝議員) はい。 ○議長(佐野義晴議員) その点について。  石間企画部長。 ◎企画部長(石間鉦哉) その予算については、当初予算を全ての事業について行うわけですけれども、その時点で全体の中からそうしたものは出していくというような形になるかと思います。 ○議長(佐野義晴議員) それでは、ここで暫時休憩をいたします。       休憩 午後2時44分  ──────────────────      再開 午後2時55分 ○議長(佐野義晴議員) 休憩前に引き続き会議を開きます。  一般質問を続けます。  次に、杉野直樹議員。     〔2番 杉野直樹議員登壇〕 ◆2番(杉野直樹議員) 初めての一般質問となります。よろしくお願いいたします。  新東名島田金谷インターチェンジ周辺の開発について、今後の市政の方向性を問います。  市長の所信表明の中に、高速交通結節点という言葉が記載されておりました。そしてこの結節点となる条件が整った地域に企業を誘致したいという意思が記載されておりましたが、現在の島田市は、昨年、特区の申請に関しても断念し、静岡県下の新東名インターチェンジを持つほかの市町に比べ、動きが遅いように私には移ります。  私は、県が進める内陸フロンティア構想とは、未来への備えだと考えております。この島田市は、内陸に位置し、東名、新東名、国道473号、国一バイパス、富士山静岡空港等、交通機関の利便性については、近隣の市町よりも産業、商業など発展する条件がそろっていると思います。いつ来るかわからない有事に備え、いち早く市民の皆様の思いを汲み上げ、企業の内陸への誘致、商業の発展など、市としての方向性を外に示していく立場であると私は思います。  また、市民の中には、必ずしも企業誘致を望んでいるわけではない方もいるようです。そして私のビジョンの中に、子供たちが未来に希望を持てるまちづくりというものがあります。  そこで今回は、市の未来について、土地の利活用、開発、市民に対する姿勢に着目し、以下の質問をいたします。  (1)今後インターチェンジ周辺の開発について、具体的にどう考えているか伺う。  (2)特区申請について市の方向性を伺う。  (3)インターチェンジ周辺の開発について、市民の声をどのように反映させるかを伺います。  以上、壇上での質問とします。     〔2番 杉野直樹議員発言席へ移動〕 ○議長(佐野義晴議員) 染谷市長。     〔市長 染谷絹代登壇〕 ◎市長(染谷絹代) 杉野議員の質問にお答えをいたします。  まず、1の(1)の御質問についてです。  新東名島田金谷インターチェンジ周辺について、高速交通結節点という優位性を生かした都市的土地利用による地域振興の必要性は認識をいたしております。しかし、従来型の工業誘致を主体とした手法だけでは、周辺の農地を全て農業振興地域から除外することは困難と考えております。このため現状の農地を生かす中で、既存の農業の知恵に加え、他産業のノウハウをプラスした、地域特性を生かした地域ビジネスによる開発の可能性についても、検討を進めていきたいと考えております。  現在、プロジェクトチームが行っている土地の基本情報のほか、耕作の状況、過去からの農業投資による受益の状況、土地の中断性などの現況調査の結果等により、課題を整理した上で、今後の方向性について検討を進めてまいりたいと考えております。  次に、1の(2)の御質問についてお答えをいたします。  特区申請の方向性についてですが、県が進める「内陸のフロンティア」を拓く取り組みに合わせ、当市も平成24年度に特区申請を検討した経緯がございます。しかしながら、その時点においては計画の熟度が不足していることや、地元住民の意見を把握し切れていないことの理由により、申請を断念いたしました。今後は、住民意見の聴取や、農業調整の可能性等を勘案しつつ、特区申請について検討してまいりたいと考えております。  次に、1の(3)の御質問についてお答えをいたします。  現在、土地の現況調査を行っておりますので、現況調査が終わった段階から、地域の地権者、移住者及び周辺の住民を対象とした意見交換会やワークショップなどにより、幅広い意見を聞くとともに、農業振興地域の除外の問題等の情報を共有した上で、方向性を検討していきたいと考えております。  以上、御答弁申し上げました。  なお、再質問については担当部長から答えさせる場合がありますので、よろしくお願いいたします。 ○議長(佐野義晴議員) 杉野議員。 ◆2番(杉野直樹議員) これまでと重複する質問があるかと思いますが、確認の意味でいま一度御答弁願います。それでは、一問一答にて質問させていただきます。  企業を誘致するために、今後具体的なプランがもし市長にあるようでしたら、教えてください。 ○議長(佐野義晴議員) 染谷市長。 ◎市長(染谷絹代) 今、企業誘致をするために具体的なプランがあるかという御質問をいただきました。
     企業誘致をするためには、まず総合計画や国土利用計画などの上位計画の位置づけを考慮しなければなりません。企業誘致可能な候補地をその上で選定してまいりたいと思います。  次に、上位計画を踏まえた誘致方針に基づきまして、企業への誘致活動を行ってまいります。その後、引き合い企業との交渉と並行しまして、候補地及び周辺地域の整備計画の策定や、あるいは用地交渉に着手をしてまいります。  そして新東名島田金谷インターチェンジ周辺の開発につきましては、さきの上位計画に加えて、都市計画や農業振興地域整備計画などの変更が必要と考えておりますので、現在は計画変更可能な候補地選定に必要な基礎調査を行っている段階でございます。 ○議長(佐野義晴議員) 杉野議員。 ◆2番(杉野直樹議員) それでは、新東名ができてから今までに、企業から何らかの問い合わせがあったのか教えてください。 ○議長(佐野義晴議員) 牛尾スポーツ・経済部長。 ◎スポーツ・経済部長(牛尾伸吾) 昨年度から現在までの状況でございますが、55件の照会情報が来ております。大まかなところですけれども、最近のクリーンエネルギーを推奨する状況から、ソーラー発電の事業者について33件ほど問い合わせが来ております。そのほか、当地は地下水が豊富でございますので、食品製造の関係で14件、その他運送業で4件等々で、全てで55件の照会をいただいております。  以上です。 ○議長(佐野義晴議員) 杉野議員。 ◆2番(杉野直樹議員) その企業様からの問い合わせの中で、現実的にここに進出したいのだという意思が強い企業はあったのでしょうか。 ○議長(佐野義晴議員) 牛尾スポーツ・経済部長。 ◎スポーツ・経済部長(牛尾伸吾) 現時点で、明確にそうした意思表示がなされた企業はございません。いろいろな自治体に対して打診をしている様子がうかがえます。  以上です。 ○議長(佐野義晴議員) 杉野議員。 ◆2番(杉野直樹議員) その問い合わせに対してですけれども、市のほうでは外に対して窓口はここですよということは示しているのでしょうか。 ○議長(佐野義晴議員) 牛尾スポーツ・経済部長。 ◎スポーツ・経済部長(牛尾伸吾) 窓口につきましては、スポーツ・経済部の商工課が担当しております。ホームページ等でも窓口であるということは情報発信をしております。  そのほか、県の関係機関、例えば東京事務所、大阪事務所等々と連携をして、情報の収集に当たっております。  あとは地元の金融機関、開発事業者、ディベロッパー、そういったところからも情報が入るようにしております。金融機関などは、融資の関係があるものですからかなり細かな情報を持っております。それから開発者は、自分の仕事のためだと思いますけれども、開発を融通するという意味合いから多くの情報を寄せていただいております。  以上です。 ○議長(佐野義晴議員) 杉野議員。 ◆2番(杉野直樹議員) 企業の件はわかりました。  それで、先ほどの話の中にもプロジェクトチームという話が出ておりますが、このプロジェクトチームの詳細な業務の内容を教えてください。 ○議長(佐野義晴議員) 佐久間建設部長。 ◎建設部長(佐久間章次) このプロジェクトチームは、御承知のとおり4月に発足しました。多くの関係部署から成り立っておりますが、本年度やる具体的なものを申しますと、農業振興地域から除外する要件を調査しております。  1つ目に、土地の基本情報でございまして、これについては、地番、地積、地目、所有者等を調べております。2番目としましては、耕作の現在の状況を調べます。3番目といたしまして、過去からの農業投資の状況、いわゆる受益をどのぐらい受けているかというようなことも調査をしております。4番目としまして、土地の集団性、土地を一筆ごと調べておりますので、その集団性といいますか周りの状況も把握したいということで、調べております。  以上でございます。 ○議長(佐野義晴議員) 杉野議員。 ◆2番(杉野直樹議員) 以前からプロジェクトチームという言葉を聞いておりますけれども、実際にどのような組織でどのような運営をしているということが私のほうでよくわかっていなかったものですから、ありがとうございます。  それから、現在、これから開発を進めていく地方の市町では、新たな業態の創出を狙うという意味で、6次産業の誘導に取り組んでいくということがありますけれども、島田市として6次産業の誘導を考えた開発を進めていくかどうか、というところを教えてください。 ○議長(佐野義晴議員) 牛尾スポーツ・経済部長。 ◎スポーツ・経済部長(牛尾伸吾) 6次産業につきましては、農業サイドからのアプローチという意味合いで御答弁させていただきます。  第一次産業の農、第二次産業の加工部門、工業、第三次産業の販売ということで商業ということで、掛け合わせて6次と言われております。農業からしますと、生産だけにとどまらず、加工、販売まで手がけて農業の高所得化を図ろうという取り組みだと思います。  したがいまして、当市におきましては、農業生産の大半を占める茶業を中心に、最近は大学等でもお茶の効能等の研究が図られておりますので、そういった成果も取り入れて、地元ならではの産業につなげていきたいと。そういうことだと考えております。 ○議長(佐野義晴議員) 杉野議員。 ◆2番(杉野直樹議員) この6次産業の誘導についてですけれども、こちら側で、市のほうで誘発するような何かを仕掛けていかないと、なかなか形になってこないと私は考えております。そのようなこともあり、具体的な誘導方法等をこれから市のほうで考えていただいて、それを実行していただければと思います。  ここで質問を変えますけれども、例えば農地を宅地に変えるさまざまな条件の中で、一番簡単なケース、一例のようなものがあれば教えてください。 ○議長(佐野義晴議員) 牛尾スポーツ・経済部長。 ◎スポーツ・経済部長(牛尾伸吾) 農地にもいろいろ種類があります。農業振興地域外のいわゆる白地、例えば人が住んでいる住宅地周辺の農地、都市計画法上の用途地域内の農地については、農業振興地域除外の手続は不要ですので、農地法の転用手続さえとれば宅地化がすぐにできます。  それから、先ほど私の答弁の中で、最近の動向で55社ほど照会があるという中で少し落としておりまして、大津の工業団地のところでジャパン・スリーブという会社が誘致の実現をしております。それから金谷の大代でタカラ・エムシーさんが進出することが決まっております。落としておりました。申しわけありません。 ○議長(佐野義晴議員) 杉野議員。 ◆2番(杉野直樹議員) インターチェンジ周辺の開発に関する話し合いに参加している方の中に、例えば今の話のような白地転用に関して、比較的簡単な条件でも知らずに参加している方もおりました。プロジェクトチームがあるのであれば、今現在インターチェンジ周辺でできること、できないことをはっきりさせた上で、早い時期に市民にお伝え願いたいと思いますが、市長はどう思いますか。 ○議長(佐野義晴議員) 染谷市長。 ◎市長(染谷絹代) 今、庁内には6名の職員によるプロジェクトチームを設けまして、この島田金谷インターチェンジ周辺の土地利用計画について、今、調査を行っている段階でございます。民間においては、金谷地区においてもさまざまに勉強会あるいは検討会を行っていると聞いております。この市のほうの調査というものが終わってから、民間の方たちとお話しする場があればと願っております。 ○議長(佐野義晴議員) 杉野議員。 ◆2番(杉野直樹議員) ぜひともそのようにお願いしたいと思います。  それから、平成28年に農業振興地域の定期変更の時期が来るかと思います。その時期までに変更の準備が今の状態で整うのか、教えてください。 ○議長(佐野義晴議員) 牛尾スポーツ・経済部長。 ◎スポーツ・経済部長(牛尾伸吾) 結論から先に申し上げますと、平成28年度は5年に1回の定期変更の時期ですので、プロジェクトチームとあわせて市の目標として、平成28年度に向けて当面頑張ろうということにしておりますが、何分にも調整事項が多いものですから、必ずそこに間に合うということではございません。  他市の状況におきましても、15年から20年ほどかけてようやく開発可能地を生み出しているというような状況もございます。例えば特区に絡んでの浜松市あたりも、大分苦労してどれだけできたかというと4ヘクタールちょっとという状況ですので、大分ハードルが高い仕事だというふうに認識しておりますので、目標として平成28年度というふうに認識していただきたいと思います。  以上です。 ○議長(佐野義晴議員) 杉野議員。 ◆2番(杉野直樹議員) 目標として掲げていることは私も十分わかりますけれども、それではその変更までのスケジュールなどは、ちゃんと市のほうで立てて実行しているのでしょうか。 ○議長(佐野義晴議員) 佐久間建設部長。 ◎建設部長(佐久間章次) スケジュールでございますが、実際このプロジェクトチームは発足したのが平成25年4月ですけれども、実際は平成24年夏ごろから検討してまいりまして平成24年から平成25年にかけて、本年度ですけれども、先ほど申しましたように事前の準備としまして庁内の調整、土地の詳しい基本調査をします。それと今年の後半になりますが、ただいま市長が答弁させていただきましたが、地元との協議に入っていきたいと思っております。  平成26年から27年につきましては、同じく地元協議を行いまして、引き続き県・国へ協議を進めてまいります。  今、スポーツ・経済部長が話しました平成28年度に向けて、28年につきましては、法手続を具体的にやっていくというふうにスケジュールを組んでおります。 ○議長(佐野義晴議員) 杉野議員。 ◆2番(杉野直樹議員) ぜひとも何とか間に合うように目標にしていただいて、市のほうでやっているぞというところを市民に示していただきたいと思います。  それでは2番、特区申請のほうに移りたいと思います。  特区申請の詳細な内容を教えてください。そしてどういったところが難しく、なぜ断念するに至ったのか、もう一度経緯を教えてください。 ○議長(佐野義晴議員) 石間企画部長。 ◎企画部長(石間鉦哉) 特区申請ですけれども、特区申請そのものにつきましては2つあって、総合特区というものと構造改革特区というものがありまして、今回の内陸フロンティアに出ているものについては総合特区ということで、この中では規制とか制度の特例措置、税制、財政、金融支援措置があるということで、農地の除外等の規制とか、そうしたものに有利といいますか、そうした方向にあるという形で特区申請というものがあります。  平成24年度に、御存じのとおり県のほうで内陸フロンティア構想というものが出まして、島田市もその中で、今話題になっています島田金谷インターチェンジの周辺について、木質のバイオマスを活用すると、農林一帯のエリアとして設定して出しております。  この中で、施設を誘致、誘導するということで、まず一つがエネルギー供給の施設ということで、木材集積場、木材チップ・流木処理施設、これは竹の破砕チップですか、そうした木質ペレットというもの、これは木質の圧縮固形燃料になりますが、この製造施設、それからバイオマス発電施設あるいは熱供給施設、そうしたものをエネルギーの供給施設として考えておりました。  そのエネルギーの利用施設としましては、地元農産物を活用しました食品関連加工施設、植物の生成工場、そうしたものを考えておりました。  それから、リサイクル関係施設としましては、残った木材チップあるいは焼却灰の堆肥化による地元への還元、そうしたものを中に入れて、計画をつくっていった経過がございます。  特区申請を断念した理由としましては、スケジュールの中で申請が、「内陸フロンティア」を拓くということで、県のほうの説明が平成24年3月下旬に行われました。それで特区申請の意向のアンケートが4月に入ってありました。それから地域の協議会、これは特区申請の参加意向の問い合わせということになりますけれど、そうしたものを行ってきております。  これについては、実際の細かい資料等の申請期限が9月末ということで、3月から9月末までに全てやっていかなければならないという関係から、どうしても調整ですとか合意というものを得ることが難しいということで、いわゆる地元の調整ができていないこと、計画そのものの熟度とか適格か、そうした可能性調査の時間がなくてできなかったということがありまして、やはり県あるいは国との最終的なヒアリングがあるわけですけれども、それに求められます数値的な根拠、そうしたものが整わないということで、断念をしたという経緯でございます。 ○議長(佐野義晴議員) 杉野議員。 ◆2番(杉野直樹議員) 特区申請がどれだけ難しかったかということ、そして今回時間がなかったということは十分わかりましたが、それでは今後もう一度特区申請をするチャンスがあるのであれば、それにチャレンジするのかどうか、その方針を教えてください。 ○議長(佐野義晴議員) 石間企画部長。 ◎企画部長(石間鉦哉) 先ほど申しました特区申請の要件となる計画そのものが、地元の地権者の協力ですね、先ほど議員もおっしゃっていたように農業を進めたい方も中にいらっしゃいますので、そうした地元の調整、熟度、それからさっき言った事業のほうが、実際に来る企業の確定ができるかとか、そうした問題もありますので、そうした条件がそろえば、特区申請というものはやっていくべきだと考えております。 ○議長(佐野義晴議員) 杉野議員。 ◆2番(杉野直樹議員) 県が進める内陸フロンティア構想においては、既に県内10地区が規制緩和を求めて特区申請を行い、既に特区の指定を受けているところもあると聞いております。私は島田市が特区申請を断念したと聞いたとき、大変残念であり、ほかの市町におくれをとったという危機感を感じました。  特区申請が大変難しく困難であるということは十分わかりましたが、私が思うところは、市民の皆さんに夢や希望を抱いていただけるそんなまちにするために、積極的にまちがいち早く未来を見据えた動きをしていくことが、必要不可欠であると私は思っております。市長はそれについてどう思いますか。 ○議長(佐野義晴議員) 染谷市長。 ◎市長(染谷絹代) 私も、特区申請ということが県内他の場所においてはそれが認められ、島田市が今回断念したということは残念に思っておりますし、今後地元の方々の意見、そして説明も十分に果たしながら、私としては優先課題としてやっていきたいと考えております。 ○議長(佐野義晴議員) 杉野議員。 ◆2番(杉野直樹議員) ぜひとも優先課題にしていただいて、まちの発展のためによろしくお願いいたします。  次に、インターチェンジ周辺の開発について、3番の市民の声をどのように反映させるかにつきまして、先日、仲田議員からもお話がありましたけれども、現在、市民の中で委員会を設置し、ワークショップなどを利用して、インターチェンジ周辺の開発などについて意見を集約してくれている方々がいらっしゃいますが、そういった方々との連携は図れておりますか。 ○議長(佐野義晴議員) 佐久間建設部長。 ◎建設部長(佐久間章次) これは答弁申し上げたとおり、市といたしましては現在作業を進めております。その準備作業が完了した時点で、地元の皆さんと話し合いを持っていきたいと基本的に考えています。  現在も、金谷地区でつくられていますいわゆるまちづくり委員会の代表の方と連絡をとって、連携をしていきたいということで話し合いは持っております。  以上です。 ○議長(佐野義晴議員) 杉野議員。 ◆2番(杉野直樹議員) それは連携が図れているということになるのか、なのですけれども、そこから上がってきた意見や思いをきちんと反映できるだけの体制が整っているのか、そこを教えてください。 ○議長(佐野義晴議員) 佐久間建設部長。 ◎建設部長(佐久間章次) 先ほど我々の部局からたびたび話をしておりますが、かなり高いハードルの作業という形で位置づけをしております。そうしたことで、プロジェクトチームにつきましては3部からの構成をもちまして、企画の部門、農業サイドの部門、企業誘致の部門、そして土地開発の部門という形で、市民の皆さんの意見がストレートに、そこの職場の職員が立ちますので、受けとめられるようにしたいと思って、そういったメンバーで構成しました。またその対応につきましても、そうした部局の6名でございますので、話し合い、地元との意見交換を十分持ちまして、即座といいますか、対応、やりとりができる組織だということで考えております。  以上です。 ○議長(佐野義晴議員) 杉野議員。 ◆2番(杉野直樹議員) 私が心配しているところは、市民の皆様がまとめてくれた声を、夢物語で終わらせたくないということです。そのためには市の職員またその専門の方にもその場に出席していただき、ともに考え、進めていくことが必要だと思います。  それについて、市として協調していく意思があるのであれば、最後に市長に伺いたいのですけれども、市長はそういった思いがあるのか教えてください。 ○議長(佐野義晴議員) 染谷市長。 ◎市長(染谷絹代) 私といたしましては、市が一方的に方向性を示すのではなくて、市と市民とが両輪となって、新たな土地利用の検討を進めてまいりたいと考えております。 ○議長(佐野義晴議員) 杉野議員。 ◆2番(杉野直樹議員) 明日、26日19時より、コミュニティーが主催するワークショップが開催されるそうです。例えば、そういったところに市長も参加してほしいという要請があれば、参加しますか。 ○議長(佐野義晴議員) 染谷市長。 ◎市長(染谷絹代) 私といたしましては、今、プロジェクトチームが現地の調査研究を行っております、このデータを得た上で、皆様から御要請があればぜひとも伺いたいと思っております。 ○議長(佐野義晴議員) 杉野議員。
    ◆2番(杉野直樹議員) わかりました。では、データが出るまでは、市長はまだ参加しないということでよろしいですね。 ○議長(佐野義晴議員) 染谷市長。 ◎市長(染谷絹代) さまざまな御意見をいただく中で、やはり私も正確な情報というものを持っていなければ、その場に立てません。ですからその辺は、御理解いただけるとありがたいと思います。 ○議長(佐野義晴議員) 杉野議員。 ◆2番(杉野直樹議員) わかりました。それではコミュニティーのほうからもし案内がありましたら、そのようにお答えください。  新東名は20年ぐらい前から既に構想されていた事業です。できたからどうしようではなく、できるからこうしていこうという、前を向いた考えで市政を積極的に進めていくことが、これからの地方分権の世を生き抜くためにも、今の市政に課せられた課題ではないかと私は思います。島田市がスピードと積極性を持った市政に生まれ変わることを切実に願いまして、私の質問をここで終わりにしたいと思います。  以上です。 ○議長(佐野義晴議員) 次に、山本孝夫議員。     〔5番 山本孝夫議員登壇〕 ◆5番(山本孝夫議員) 5番、山本です。それでは、通告に基づき質問をいたします。  私は、選挙中からのいろいろなお話の中で、当時染谷候補の演説等をいただき、また議員になって一人の市民として、また、金谷地区の議員として、そしてスポーツ活動をこれまでやってきた状況から、質問をさせていただきます。  1番、島田市の将来像についてです。  6月7日の議場において染谷市長の所信表明が行われました。その中で4つの基本姿勢がそれぞれ述べられ、さらに後期基本計画を策定しながら、現在処理が迫られている案件について対応が示されました。これらにより、染谷市長の行政手法について承知いたしました。そこで、以下の事項についてお伺いいたします。  (1)島田市が将来どのような姿の市になることを目指していくのか。市長のビジョンは何か。  (2)公平公正を基本とする市長は、金谷庁舎の跡地利用についてどのような利用を考えているか。  2番、スポーツ振興と健康づくりについてであります。  所信表明において市長が、集客を目的とした事業から、10万余の市民のための施策を実行することが、市政運営の大原則との考えであると理解しております。そこで、以下の事項についてお伺いいたします。  (1)国において既にスポーツ基本法が施行されております。この内容はどのようなものですか。  (2)島田市におけるスポーツ基本計画があれば、その内容はどのようなものですか。  (3)健常者だけでなく、障害者、障害児へのサポートも必要と考えますが、いかがでしょうか。  (4)主に中高齢者を対象とした健康づくりの施策は、どのようなものが計画または実施されているか。  以上で、壇上の質問を終わります。     〔5番 山本孝夫議員発言席へ移動〕 ○議長(佐野義晴議員) 染谷市長。     〔市長 染谷絹代登壇〕 ◎市長(染谷絹代) それでは、山本議員の1の(1)の御質問についてお答えをいたします。  都市像のビジョンにつきましては、平成21年度から平成30年度までを計画期間とする島田市総合計画基本構想の中にその考え方を記載してあります。すなわち大井川と周辺の豊かな自然の恵みによってつながり育まれてきた人と産業と文化が、生き生きと活発に交流し、まちも市民も活気と活力にあふれ、健康的に成長する都市でございます。今後におきましても、基本的にはこの将来像の考え方を継承してまいりたいと考えております。  次に、1の(2)の御質問についてお答えをいたします。  金谷庁舎の跡地利用につきましては、平成21年9月から平成23年1月までの間に金谷庁舎跡地利用検討委員会で協議、検討がなされました。その結果を取りまとめた提案書が平成23年2月に提出されましたので、これを尊重しつつ、今後、市全体の公共施設の利用方針を検討する中で、利用内容を決定していきたいと考えております。  次に、2の(1)の御質問にお答えをいたします。  スポーツ基本法は、昭和36年に制定されたスポーツ振興法を、時代の変化に合わせて全面的に見直し、スポーツの推進のための基本的な法律として、平成23年に議員立法により成立いたしました。この法律は、スポーツに関し基本理念を定め、国及び地方公共団体の責務並びにスポーツ団体の努力等を明らかにするとともに、スポーツに関する施策の基本となる事項を定めております。  次に、2の(2)の御質問にお答えをいたします。  スポーツ基本法に基づいた地方スポーツ推進計画として、島田市スポーツ振興推進計画の策定を進めております。既にパブリックコメントを行い、最終の段階となっておりますので、7月には計画がまとまります。この計画では、スポーツを通じた人づくり、まちづくりを基本理念として、市民ひとり1スポーツと、スポーツ交流拠点の形成を目的に掲げ、基本的な施策を掲載しております。  次に、2の(3)の御質問についてお答えをいたします。  障害者基本法第3条第1項第1号、「全ての障害者は、社会を構成する一員として社会、経済、文化、その他あらゆる分野の活動に参加する機会が確保されること」と規定されております。このような法の趣旨を踏まえ、障害のある方のスポーツへの参加がしやすい環境づくりのため、市では島田市身体障害者福祉会の家族ふれあいスポーツ大会の開催支援や、静岡県障害者スポーツ大会の募集、受付などの支援、大会等への手話通訳者や要約筆記者の派遣を行っております。また、障害のある方や児童のスポーツ教室や大会会場までの移動支援として、ヘルパー派遣や視覚障害者の同行援護、ガイドヘルパーの派遣ですね、これらの福祉サービスの給付も行っております。  次に、2の(4)の御質問にお答えをいたします。  市では健康増進計画の中で、健康寿命の延伸という目標を掲げ、高齢者になってもできる限り自立した生活が送れるよう、中高齢者を対象とした健康づくりの取り組みを行っております。  主な事業といたしまして、市民の方が広く利用できるよう、保健委員活動の一環として、公会堂など身近な場所で顔見知りの方と楽しく運動ができる運動教室や、5000歩会による健康ウオークなどを実施いたしております。また、スポーツ推進委員と協力し、トランポウオークの普及とグループの育成に努め、現在は地域での自主的な活動につながっております。  高齢者の生きがいづくりや介護予防事業としては、「しまだ市っ歌りげんき体操」、口腔ケア等による日常動作訓練などを行う生きがいデイサービス事業、運動機能向上及び栄養改善等のプログラムを実施するげんき教室、さらには筋力トレーニング機器を用いたげんきアップシニアサポーター養成講座を実施しております。  以上、御答弁申し上げました。  なお、再質問については担当部長から答えさせることがありますので、よろしくお願いいたします。 ○議長(佐野義晴議員) 山本議員。 ◆5番(山本孝夫議員) 御答弁をいただきました。  まず、島田市の将来像のことですが、これまで所信表明の中で、いろいろな案件について、このように処理をいたします、このような方向でやっていきますというお話をいろいろいただきました。その処理の仕方については、そのようにやっていただければ大変よろしいかと思っております。  しかしながら、私は一市民としてお伺いしたいのは、今、新しい市長になって、以前の市長とどんなところが変わったのか、これが今回の選挙で染谷市長が選任された一つの要因といいますか、今までなかったものを求めているのではないか。そうしますと、4年の間のおそらく1年、2年の間は今までの市政のあり方の修正に追われると思います。しかしながら任期はまず4年あるわけです。ですから、染谷市長がこれからどんな島田市をつくっていきたいか。  いろいろな施策がこの総合計画には載っています。それぞれは大変結構な計画だと私は思います。この中で、私はこれだけ、これは力を入れてぜひここに書いてある理想の島田市を構築すべく頑張っていくのだという、いわば染谷カラーというものを出していただきたい。これを市民の方々に伝えることによって、ああ、これは、染谷候補から市長になって、4年間を皆さんが託したわけですから、首長としてのこれらのビジョンをぜひ表現していただきたい。お話しいただきたい。いかがでしょうか。 ○議長(佐野義晴議員) 染谷市長。 ◎市長(染谷絹代) 私がこの4年の間にどんな島田市をつくっていくのかという御質問をいただきました。  私はたびたび、市民の声が届くまちづくり、公平公正で市民の声が届くまちづくりというようなことをお話しいたしておりますが、私はまず第一に安心して暮らせるまちをつくるのだということが、やはり市民の皆様にとって究極の願いだろうと思っております。生活の中にさまざまにありますリスク、災害も事故も病気もさまざまございます。市民の皆様を守ることができる都市が、やはり理想の都市なのだと考えております。これが私の言うところの安心実感都市ということでございます。  また、市民の皆様や企業などと行政との関係でいえば、安心して市政運営を任せられる、つまり信頼されるまちをつくっていくということもお約束申し上げました。この場合、市民からも信頼されるまち、そして周辺の市町からも信頼をいただけるまちをつくっていきたいと申し上げました。  また、(仮称)まちづくり百人会議などを通じまして、市民、事業者、行政、それがともに知恵を出し合い、協働のまちづくりを実現していくことが私の理想でございます。提案とともに解決策、そしてともに汗を流す、この3つがいつもセットですというふうにお話しいたしておりますが、市民も行政も知恵を出し合って、ともにつくるまちを目指してまいりたいと考えております。 ○議長(佐野義晴議員) 山本議員。 ◆5番(山本孝夫議員) ただいまのお話は、今まで16人の方が、いろいろな質問の中でお伺いした内容でもあります。確かに安心して暮らせるまちを目指そう、それには行政手法をこのように変えていこう、百人会議をやってみよう、市民の声を聞こう、本当にこれは行政手法の一つだと解釈しているのですが、私が申し上げたいのは、例えば静岡県の知事でしたら、事あるごとに富士山を取り上げて、プロジェクトについては「ふじのくに」何々というような、富士山をテーマにした推進をしようと。あるいは国においては、安倍総理はまずは経済を重点的に進めていこう、これによって国を立て直そう、さらに大きく構えれば、オバマ大統領は核廃絶についてのアプローチをしよう、こんな方向性を打ち出しております。  いろいろな施策がある中で、染谷市長は10年間教育委員としてお仕事をされてきた、そういう中でいろいろな面を恐らく夢見ているのではないかと私は思います。そういう夢がなければ、恐らく市長選というものは選択できなかったのではないかと思います。いろいろな政治手法についてはわかりましたので、ぜひ施策の中で、私はこれだけはというような重点項目の施策といいますか、方向性といいますか、考えといいますか、そういったものをいま一度披露していただければ。  所信表明の中でも、私はコンダクターになるのだと、指揮者になるのだと。ですから市民の皆さんは、さて染谷市長はどんな曲を演奏してくれるのかな、どんな市長なのかなと思っていると思います。ぜひそのあたりをいま一度、方向性を示していただけたらありがたいのですが。よろしくお願いします。 ○議長(佐野義晴議員) 染谷市長。 ◎市長(染谷絹代) 今、山本議員が御質問されたことは、私の念頭の中に絶えずあることでございます。これをどういう文言で表現すれば一番市民に伝わりやすいのかということを、実は昨夜も夜中まで考えていたような状況がございます。  私は、今、コンダクターというお言葉がございましたが、行政というのは、ある意味、究極のサービス産業でございます。市民の皆様の満足度の高いまちをつくり上げるということが、一つ目的としてございます。またもう一つ、私はこの島田の市民であることを誇りにできるような、そういった文化づくりのまちも必要であると思います。  これからさまざまな施策をめぐらしてまいりますが、例えば一つの例として、この島田市は大井川という大河を抱くまちでございます。左岸も右岸も島田市でございます。こういった大河を抱くまちは、全国的にもまれでございます。そして水と緑という名目がついて、総合計画の中にも大井川の必要性がうたわれております。こういった水や緑の事業も合わせる中で、大井川がこの島田市の一つのシンボルにならないかなということは、今、考えているところでございます。 ○議長(佐野義晴議員) 山本議員。 ◆5番(山本孝夫議員) 一応、お話を伺いまして、この総合計画にもうたわれている大体予想の範囲のお話を、私自身は受けたように思います。これからも市長の独自のプランで、新しい島田市を導いて、その理想に向けてつくっていただきたいと、そのリーダーとなって活躍していただきたいと思います。  それでは、次の金谷庁舎のことについてお伺いします。  これは、今までずっと金谷地域の議員さんが質問をしてまいりました。ここでちょっとおさらいをしておきたいのですが、平成23年2月に提案書が出されました。これについて企画部のほうで、どのような施設にしていくかということを検討していただくわけですが、今年度の3月の議会の議事録によれば、その3月の時点において、2年間どのような方向性の施設にしたいのだという明確な方向性が示されない、2年間の空白があるわけですが、これは市長ではなく当局のほうにお伺いします、この2年間は、どのような議論をして、その内容はどのようなものだったのでしょうか。 ○議長(佐野義晴議員) 石間企画部長。 ◎企画部長(石間鉦哉) 金谷庁舎の跡地利用の検討委員会の提案書ですけれども、議員がおっしゃったように平成23年2月にいただいております。それから平成23年の中では、庁内の中で関係する例えば児童課、あるいは企画課、建設課、そうした関係部局の中で検討しております。要望そのものは御存じかと思いますが、市全体を対象とした将来にわたる施設ですとか、人と産業、文化等さまざまな交流を育み、地域の拠点となる施設、あるいは金谷地区のシンボルとして誰もが訪れる施設、それから市民と行政が協働し、市民全体のまちづくりを進める拠点施設ということで、いろいろな機能が入っております。  具体的には、児童センターの機能を持ったところであるとか、さまざまな相談窓口、そうした機能が欲しい、あるいは交流、あるいは展示施設、また医療、保健機能を有した施設ということで、そうした複合的な交流施設、また周辺のみんくるですか、そうしたところとの連携も要望されていると。  そういう中で検討しているわけですけれども、なかなか一つのものに絞り切れるところまではいきません。ですので、市全体の公共施設の再配置計画、それから金谷地区におきまして現在不足している行政機能は何かということ、将来の利用率の見込み、そして防災上の役割、それからあそこに教育部等の事務所がありますけれども、そうしたものの移転先の確保、財源の調達はどうするのだということ、解体あるいはリノベーション、そうしたもののいろいろな観点から検討することが必要になってくるということで考えております。  それから、時期的なものでありますが、財源の一つに充てるものとしては合併特例債というものがありまして、それが平成26年度までということであったわけですけれども、昨年延長されたという経緯もございまして、その合併特例債の点では少し時間的な余裕ができたと思います。そうしたことで内部、庁舎内の検討会を行っております。それについては、平成24年になって1月ですけれども、地元の方に説明をしております。  そうした中でやっておりますが、平成24年度につきましてはなかなか、全体的に大きな事業になるものですから、もう少し検討する時間が必要ではないかということと、今年の後期基本計画の策定の時期に当たっておりますので、そうした中でもう一度、今、市長が答弁させていただきましたけれども、この提言書を尊重しつつ、そうした中で生かしていけたらと考えております。 ○議長(佐野義晴議員) 山本議員。 ◆5番(山本孝夫議員) いろいろな議論がなされたという答弁をいただきましたが、それにしても2年という月日は非常に長いと思います。実は合併当時から金谷地区の住民は、合併について本当によかったのかという、非常に懐疑的な気持ちを持っております。それがこの金谷庁舎の問題です。  金谷庁舎について、まずはこの前期の基本計画の中で、これを見直そうという案が出ました。平成21年です。そして8回の委員会をして、この提案をつくりました。1年半かかりました。まず1年半かかって、金谷地区の皆さんから島田市のほうに、その答えを投げかけたわけです。  さあ、今度どんなボールが返ってくるかなということで、金谷地区の皆さんは待っているわけです。2年間を要してもどんな返事が来たのかな、どんなボールが返ってくるのかなと待っているわけです。そしてここへ来て、後期の基本計画において、それを含めてこれからいろいろな検討も財政的な検討もしていくというのは、あまりにも私は長過ぎると思いますが、どのようにお考えでしょうか。 ○議長(佐野義晴議員) 石間企画部長。 ◎企画部長(石間鉦哉) 確かにその期間というものは長いと、私も思っております。ただ、御提案いただいた内容そのものを見ても、島田市全体の中での公共施設の再配置、そうしたものと関連するものですから、やはりつくった後、こういった点が不足するだとか、あるいはどうかという、そうした疑問もありますので、ある程度慎重にやらざるを得なかった点は、あるかと思います。 ○議長(佐野義晴議員) 山本議員。 ◆5番(山本孝夫議員) 今、少し長かったかなという答弁をいただきました。  先日、河原崎議員の質問に協働というお話がありました。これは牧之原市の協働の歩みについて述べられた内容ですが、これらを見ますと、まず市のほうでプランを立てて、市民のほうでそれについて答えを出し、市に返して、また市でプランを考えて出す、これが協働のあり方だと思います。  しかしながら、ここの島田市の総合計画にも書いてあります。まず住民は、市民の責務として、主体的に物を考え、行動しますと書いてあります。そして行政の責務は、複雑化する行政課題に対し、効果的、効率的で機敏な対応をしますと、こう書いてあるのです。これは総合計画の中にうたわれていることです。  2年の月日がたっているのにまだその方向性が示されないという現実を見て、市長の考えをお聞きします。 ○議長(佐野義晴議員) 染谷市長。 ◎市長(染谷絹代) この金谷庁舎の問題につきましては、私になってから、私の考え方の中には、合併したときから既に9年目になっております。耐震性のない建物と評価されております。そこに職員が働いております。私としてはこの金谷庁舎をどうするかという課題は、優先課題であると考えておりますので、しっかり検討してまいりたいと思います。 ○議長(佐野義晴議員) 山本議員。 ◆5番(山本孝夫議員) そうしますと、現在、新東名の農業振興地域除外についての案件は、平成28年に大体それが決まるというお話を聞いておりますから、今から3年後になります。その結果を見て、どのような方向性を出すのか、3年もまた今から待たなければいけないのか。その時期について市長のお考えをお聞きしたいと思います。どのぐらいの日数を金谷地区の皆さんは待てばいいのかという気持ちを持っておりますので、その見通しについてお話を伺いたいと思います。 ○議長(佐野義晴議員) 染谷市長。 ◎市長(染谷絹代) 今の御質問は金谷庁舎のことでございますね。 ○議長(佐野義晴議員) 山本議員。 ◆5番(山本孝夫議員) 金谷庁舎の跡地利用についてです。 ○議長(佐野義晴議員) 染谷市長。 ◎市長(染谷絹代) 金谷庁舎の跡地利用は、新東名インターチェンジ周辺の土地利用計画とは別でございますので、平成28年を目安にするということはございません。実施計画の中で考えていかなければいけないと思っております。 ○議長(佐野義晴議員) 山本議員。 ◆5番(山本孝夫議員) それでは早急にその方向性を示していただきたいと。ぜひお願いしたいと要望しておきます。  次に、スポーツ振興のお話をさせていただきます。  国においてはスポーツ基本法が施行されましたが、以前のスポーツ振興法と基本法では、どのようなところが変わったのでしょうか。説明をいただきたいと思います。 ○議長(佐野義晴議員) 牛尾スポーツ・経済部長。 ◎スポーツ・経済部長(牛尾伸吾) 現在のスポーツ振興計画につきましては、もともとの法律が成立してから大分時間がたちましたものですから、今回のテーマに上げてありますように、市民ひとり1スポーツというところに向けて、国の基本法に掲げた8つの理念、責務、努力、そういったことを踏まえて構想をつくりました。それで3月中旬から4月中旬にかけましてパブリックコメントも終了しましたので、いずれ成果についてお届けできると思いますが、新しい法律に基づきまして、平成23年の改正を受けて、その辺の方向性を組み入れて作成したいと思います。 ○議長(佐野義晴議員) 山本議員。 ◆5番(山本孝夫議員) 私の質問が悪かったかと思いますが、スポーツ振興法とスポーツ基本法で、どのあたりが新しく基本法において盛り込まれた部分かというあたりを、説明いただきたいと思うのですが。 ○議長(佐野義晴議員) 牛尾スポーツ・経済部長。 ◎スポーツ・経済部長(牛尾伸吾) 法律の改正については、少し整理して後ほど説明させていただきたいと思います。
    ○議長(佐野義晴議員) 山本議員。 ◆5番(山本孝夫議員) それでは、その国の基本法に基づいて、島田市の施策についてどのようなものがあるか、説明を大ざっぱにしていただきましたけれども、市長が考えているスポーツというのは、いろいろなイベントをやって外部からの集客を目的としたスポーツというものを前市長は行っていたと私は考えておりますが、その方向性を踏襲するのでしょうか。 ○議長(佐野義晴議員) 染谷市長。 ◎市長(染谷絹代) 私は、市民ひとり1スポーツと掲げている島田市のスポーツの理念に基づくならば、市民を対象としたスポーツの振興をまずやっていきたい、もちろんスポーツ交流ということもこれまでやってまいりました。しかし、今、山本議員は市民のほうを向いたスポーツの部分が足りなかったのではないかというような御指摘だったと思いますが、その点につきましては、市民ひとり1スポーツの理念を最優先に考えて、施策を推進してまいりたいと考えております。 ○議長(佐野義晴議員) 山本議員。 ◆5番(山本孝夫議員) 我々スポーツに携わっている人間にとって、大変ありがたいお話だと思います。  先般、新人研修において、田代の陸上競技場を見学させていただきました。あれを見ますと、トラックの部分を今年度に整備するのだという説明をいただきましたが、あちらを使う使用者はどのような人があるのだろうと考えた場合、一般の市民があそこまで行ってランニングしようというのは、なかなかないのではないか。島田市ではこれまでスポーツ行政を進めてきましたけれども、合宿誘致をしてよそから来たスポーツ活動をする者が主に使う施設というものは、今おっしゃった市長の答弁とは少し食い違っている部分があるかと思いますが、いかがお考えでしょうか。 ○議長(佐野義晴議員) 染谷市長。 ◎市長(染谷絹代) なかなか鋭い御質問をされるので、たじたじでございますが。  今、伊太の田代の郷にある陸上競技場のトラックの整備について御質問があったと思います。これはただいま、ちょっと待ったをかけております。本当にまだ一月たっていない、何度も言いたくありませんが、そういう中において、私はまず今は待ったをかけているという状況であることを御説明申し上げたいと思います。 ○議長(佐野義晴議員) 山本議員。 ◆5番(山本孝夫議員) 待ったをするというお話を聞いて、私は大変安心しました。せっかくあの地域にあれだけの設備をするのならば、陸上競技だけでなくほかの競技もできるような施設をつくれば、あとアクセスの問題はありますが、もう少し市民がいろいろ使える施設をつくっていただくならば、これは市民に向いたスポーツ行政だと評価を受けるのではないかと思いますので、ぜひその方向で検討をいただきたいと思います。  もう一つ、他の市町村あるいは県のほうの助成についての話ですが、細かく金額は結構ですが、スポーツ合宿に来てくださいということで助成を出していることがあるやに聞いています。金額について細かくお話を突っ込むつもりはありません。せっかくそういったお金をもし仮に使っているならば、市民のためのスポーツ施設の充実のほうに転換すべきではないかと思いますが、つけ加えてこの件についても、どのようなお考えか、あるいはこれからどのようにしていくかということについて、お答えをお願いします。 ○議長(佐野義晴議員) 染谷市長。 ◎市長(染谷絹代) 先ほど私が待ったを出したという件について、もう少し補足説明をさせてください。待ったを出したというのは、取りやめたということではございません。地元の皆様方の御意見も伺いながら、今はちょっと待ってという、そういう状況でございます。その点誤解のないように、御理解をいただければと思います。  もう一点、スポーツ合宿に助成を出している、それを市民のために向けたらどうなのかという御質問でございました。しかし、スポーツ合宿そのものは、他から来た方々に助成金を出しているというだけではなくて、そのことによって例えば島田の子供たちがスポーツ合宿に来た選手からさまざまな指導を受けたり、あるいはマラソンというものを地元のスポーツとして振興するというような意味にも役立っておりますので、この点についてはもう少し経過を見て、本年度は予算がついておりますので、お時間をいただければと思います。 ○議長(佐野義晴議員) 山本議員。 ◆5番(山本孝夫議員) 島田市のスポーツ行政の計画といいますか考え方の中に、市民に見るスポーツを奨励するのだと、見てスポーツに関心を持ってもらうのだという考えがあるようです。したがいまして、今、スポーツ合宿、主にはランニングのスポーツ合宿が一番多いと理解しておりますが、例えば大学あるいは企業の一流選手が走るのを見て、あるいは1回、2回指導をしたという体験は非常に参考になるのかもしれませんが、特に見るスポーツということで市民がスポーツを見たところで、健康増進にはならないと思うのです。見るスポーツということの解釈といいますか、なぜこういう施策を出しているのかということについて、当局からお話をお伺いしたいのですが、お願いします。 ○議長(佐野義晴議員) 牛尾スポーツ・経済部長。 ◎スポーツ・経済部長(牛尾伸吾) 見るスポーツにつきましては、比較的若い世代の皆さんがスポーツに取り組むきっかけづくり、そういった視点で捉えております。  以上です。 ○議長(佐野義晴議員) 山本議員。 ◆5番(山本孝夫議員) 私はスポーツ基本法にのっとって解釈するならば、住民が主体的にスポーツを行える環境、これに力を入れるべきだとこの法律を解釈しております。したがいまして、見ているだけでは健康増進にも技量のアップにもつながらないのではないかということを、常々思っております。したがいまして、この見るスポーツという視点からのスポーツ基本法の解釈の仕方というのは、当局においてもぜひ今後調査し、検討をしていただきたい内容だと思っております。ぜひその辺の検討をお願いします。これは要望です。  次に、3番目の健常者だけでなく障害者のサポートもどうかということで、市のいろいろな行事あるいはサポートがあるように報告を受けました。この障害者の方々も、健常者もそうなのですが、恒常的にスポーツが行える環境が必要ではないか。例えば何々の大会を年に1回やったからいいというものではない、住民が理想をいえば週に1回、少なくとも月に2回、2週間に一遍ぐらいは体を動かす、そういった教室あるいは活動、これが恒常的に行われれば、そういった方々のサポートにつながるのではないかと思います。  いろいろお話を聞いた中で、このように恒常的に行われている活動というものは、先ほど説明をいただいた中であるのでしょうか。 ○議長(佐野義晴議員) 中村市民福祉部長。 ◎市民福祉部長兼支所長(中村盛高) 恒常的に障害者の方をサポートするという施策は、具体的に今、私のほうでは思い浮かびませんが、福祉の立場からしてみると、障害のある方に対する活動の参加への支援、先ほども申し上げましたように点字広報とか声の広報、音声コードによる情報提供であるとか、手話通訳者や要約筆記者の派遣など、障害に応じた支援というものも考えられますし、障害者の方が行われるスポーツ大会への開催の支援も、福祉を通じまして手話通訳者の派遣等を支援しているという立場で、福祉のほうからはサポートしております。  以上でございます。 ○議長(佐野義晴議員) 山本議員。 ◆5番(山本孝夫議員) 恒常的に行われている活動というものがすぐに出ないということでは、大もとのスポーツ基本法の趣旨の中には、後から違いについて述べられると思いますが、私の解釈では、障害者の方も恒常的に参加できるスポーツ権利が保障されているという文言があったかと思います。  島田市でもいろいろなハンディーキャップを負われた方がおります、知的にハンディーキャップを負われた方、身体的にも負われた方、いろいろありますので、ぜひその辺の現状を把握していただいて、この後については、新しい施策としてそういったものをぜひ検討願いたいと思っております。これは要望です。  続きまして、中高齢者を対象とした同じような健康づくりのお話ですが、しまだ市っ歌りげんき体操あるいはげんき教室というものも行われたということですが、こちらの教室についてはやはり恒常的に行われている教室なのでしょうか。あるいは試験的にやった、お試しでやったという教室なのでしょうか。教えていただきたいと思います。 ○議長(佐野義晴議員) 中村市民福祉部長。 ◎市民福祉部長兼支所長(中村盛高) しまだ市っ歌りげんき体操は、平成23年度から島田市スポーツ推進委員によって考案されたものでございまして、特徴といたしましては帯まつりの大奴とか、お茶刈り、SLなど島田の観光や産業をイメージして島田らしさを表現しており、バランス能力を向上して足腰の筋力などを強化するものを取り入れた体操だということでございます。こちらのほうは、平成23年度の実績といたしましては講習会を6回、受講者数486人、平成24年度につきましては講習会21回、受講者数は891人ということでございます。  それからもう一つ、げんき教室でございますけれども、こちらは平成24年度の教室は7回、開催回数は351回、延べ人数は3,531人ということで、こういったデータを見ますと、恒常的に行われている行事ということが言えるかと思います。  以上でございます。 ○議長(佐野義晴議員) 山本議員。 ◆5番(山本孝夫議員) 今、恒常的に行われている活動をお話しいただきましたが、前の話に戻りますが、先ほど伊藤議員からも質問がありました総合型地域スポーツクラブのお話ですが、このようなクラブは、今、金谷地区に1つしかありませんが、市のほうでもうちょっと積極的につくり上げる、サポートをしていただいて、この中高齢者のいろいろな体操をお試しから、そういったクラブで週に1回なり、2週間に1回なり、定期的に行われるような道筋といいますか、市民がいつも運動ができる環境を整えるために、お試しの教室をやった後、そのクラブにおいてその受け皿として行っていく、こんなストーリーを市のほうでつくっていただいて、それを先ほど伊藤議員から出た、今は1つしかないスポーツクラブを、六合地区でそういったお話があったという説明をいただきましたが、ほかの地域においてもそういったものを受け入れるという、一連のスポーツ行政の進め方があるのではないかと思いますが、どのようにお考えでしょうか。 ○議長(佐野義晴議員) 牛尾スポーツ・経済部長。 ◎スポーツ・経済部長(牛尾伸吾) 総合スポーツクラブの立ち上げについての御質問でございます。  伊藤議員のときに申し上げたとおり、このスポーツクラブを立ち上げるには、たくさんの種類のスポーツを用意して、いつでも誰でもいつまでもということで、大分理想が高い取り組みだというふうに認識しております。市のほうでもいろいろ勉強させていただいて、それこそお知恵を拝借しまして、少しでもそういうクラブが多く設立できますように、取り組んでまいりたいと思います。  それから先ほどスポーツ振興法とスポーツ基本法の違いについて御質問をいただいたところでございますが、約50年ほど経過しているということは先ほども述べましたけれども、法律の前文に、議員御指摘のとおり、人々の権利というものが明文化されてきているということでございます。スポーツを通じて幸福で豊かな生活を営むことは、全ての人々の権利ということが明確に、明記されたということでございます。それで3つのことが規定されております。プロスポーツや障害者スポーツも対象としたこと、地域スポーツの意義や理念、地域スポーツの振興のための事業支援が規定されたこと、地域スポーツと競技スポーツとの好循環を目指す姿と位置づけたこと、以上が違いでございます。 ◆5番(山本孝夫議員) 以上で終わります。  ───────── ◇ ───────── △散会の宣告 ○議長(佐野義晴議員) 以上をもちまして、本日の日程は全て終了いたしました。  次回は明日、6月26日水曜日、午前9時30分から本会議を開きます。  本日はこれをもちまして議事を閉じ、散会いたします。       散会 午後4時20分...