伊東市議会 > 2018-09-13 >
平成30年 9月 定例会-09月13日-04号

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  1. 伊東市議会 2018-09-13
    平成30年 9月 定例会-09月13日-04号


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    最終取得日: 2021-09-25
    平成30年 9月 定例会-09月13日-04号平成30年 9月 定例会             伊東市議会9月定例会会議録(第11日)                 平成30年9月13日 ●議事日程  平成30年9月13日(木曜日)午前10時開議 第1 一般質問 ●会議に付した事件 議事日程と同一。 ●出席議員(19名)  1番  横 沢   勇 君        2番  稲 葉 正 仁 君  3番  大 川 勝 弘 君        4番  青 木 敬 博 君  5番  中 島 弘 道 君        6番  佐 藤 龍 彦 君  7番  重 岡 秀 子 君        8番  犬 飼 このり 君  9番  杉 本 一 彦 君       10番  山 口 嘉 昭 君 11番  稲 葉 富士憲 君       13番  四 宮 和 彦 君 14番  鈴 木 克 政 君       15番  浅 田 良 弘 君
    16番  鳥 居 康 子 君       17番  長 沢   正 君 18番  佐 山   正 君       19番  井 戸 清 司 君 20番  土 屋   進 君 ●欠  員( 1名) ●説明のため出席した者 市長                   小 野 達 也 君 副市長                  若 山   克 君 副市長                  佐 野 博 之 君 市長戦略監                杉 本   仁 君 企画部長                 中 村 一 人 君 企画部行政経営課長            小 川 真 弘 君 同市政戦略課長              佐 藤 文 彦 君 同情報政策課長              稲 葉 信 洋 君 危機管理部長兼危機管理監         村 上   靖 君 危機管理部危機対策課長危機管理監代理  石 井 英 明 君 総務部長                 浜 野 義 則 君 総務部庶務課長              小 川 直 克 君 同財政課長                木 村 光 男 君 同課税課長                藤 原 廣 臣 君 同収納課長                渡 辺 拓 哉 君 市民部長                 西 川 豪 紀 君 市民部市民課長              萩 原 智世子 君 同環境課長                池 谷 伸 弘 君 同保険年金課長              肥 田 耕 次 君 健康福祉部長               下 田 信 吾 君 健康福祉部社会福祉課長          大 川 雄 司 君 同高齢者福祉課長             鈴 木 かおり 君 同子育て支援課長             相 澤 和 夫 君 同健康推進課長              松 下 義 己 君 観光経済部長               近 持 剛 史 君 観光経済部観光課長            小 澤   剛 君 同産業課長                平 野   亮 君 同競輪事業課長              福 西   淳 君 建設部長                 石 井 裕 介 君 建設部建設課長              髙 田 郁 雄 君 同建築住宅課長              杉 山 英 仁 君 同都市計画課長              長 澤 一 徳 君 会計管理者兼会計課長           三 好 尚 美 君 上下水道部長               白 鳥 謙 治 君 上下水道部下水道課長           村 上 千 明 君 同水道課長                大 川   毅 君 教育長                  髙 橋 雄 幸 君 教育委員会事務局教育部長         冨 士 一 成 君 教育委員会事務局教育部次長教育総務課長 岸   弘 美 君 同教育指導課長              操 上 俊 樹 君 同生涯学習課長              杉 山 宏 生 君 監査委員事務局長             鈴 木 惠美子 君 ●出席議会事務局職員 局長      稲 葉 和 正   係長      山 田 恵理子 主査      里 見 奈 美   主事      山 田 拓 己                  会        議                  午前10時   開議 ○議長(井戸清司 君)おはようございます。  ただいまから本日の会議を開きます。                 ━━━━━━━━━━━━ ○議長(井戸清司 君)これより議事に入ります。 △日程第1、一般質問を行います。  一般質問は、申し合わせにより、1人50分以内、関連質問なしで行います。  質問準備のため、暫時休憩いたします。                 午前10時   休憩                 ───────────                 午前10時   再開 ○議長(井戸清司 君)休憩前に引き続き、会議を開きます。  まず、20番 土屋 進君の一般質問を許します。              〔20番 土屋 進君登壇、拍手〕 ◆20番(土屋進 君)おはようございます。正風改革クラブの土屋 進です。これより通告に従い一般質問をさせていただきます。  私は市議会議員となって以来、松川藤の広場の有効活用について、老朽化が進み耐震性にも問題があるとされる観光会館の建てかえとあわせて、まちづくりの重要課題であることから、これまでも何回か代表質問、一般質問において質問をし、提言をしてきたところであります。昨年5月、小野市長となられてから、新図書館・文化ホールの建設を進めていく方向性もあることから注視しているところです。このようなことから、昨年12月定例会において一般質問を行い、松川藤の広場周辺の整備と活用について市長の考えを伺ったところであります。今回の質問の1点目と2点目は連動することから、まず1点目について伺います。  新図書館・文化ホール建設計画に関し、さきの6月定例会において、新文化ホールの規模については、600席から700席程度を検討している旨の答弁がされましたが、労働組合や企業の研修会等宿泊を伴う交流人口を目的とした活用も視野に入れた場合、少なくとも1,000席程度の規模が必要ではあると考えるが、いかがか伺うものです。  平成29年5月に庁内関係部署の担当者で構成する図書館・文化ホール基本構想案策定に係るワーキンググループを設置し、「図書館・文化ホール建設に向けた整備の方向性について」検討がされ、今年度になってこの整備の方向性が示されました。平成30年度は建設候補地案を選定する検討会を設置して、資料をもとに検討する予定であるとなっております。  その後の議会、6月定例会において議員の一般質問の中で、この資料に示されている5カ所にとらわれず、今後の検討会等で候補地の選定に向かうと答弁がありました。市長は答弁の中で、私としては文化会館と図書館が一体のものではないという考えのもとに、例えばどちらかを先行して進めていって、最終的に両方を完成させていく考えもあるのではと答えられました。さらに別の議員から、現在ある観光会館について、耐震補強や音楽設備の改修工事をして使用を継続する予定はないかとの質問には、市長は、新たな文化ホールが完成した際は、観光会館を修繕工事をして継続利用することは現時点では考えておりませんと明言されました。また、当局より、新しい文化ホールの客席として600席から700席ぐらいが適切ではないかと考えているとの答弁がありました。このことを聞くと、私は、少なくとも1,000席からの規模が必要であると考えるところであります。  今回の質問に当たり、宿泊関係で立場のある方の意見、指定管理者である伊東市振興公社にも出向きました。それぞれの意見の中で、現在の会館、つまり少なくとも1,000席程度の規模がなければ、労働組合や企業の研修会など宿泊を伴うものは誘客できにくくなる、音楽や芸能等のコンサートも、客席数など受け入れる対応がなされていなければとても呼べるものではないという意見もありました。かつて平成12年ごろには、宿泊を伴う労働組合だけでも12団体はあったが、年々減少、激減していると言っても過言ではないと思います。他の新しくできた大規模コンベンションホールなど機能性の高いところへ移ったものと思われます。これがさらに600から700席の中規模程度になると、全く誘客が難しい状況になると考えられます。せっかく新たな施設が誕生しても期待外れともなりかねません。  労組等もかつてよりコンパクト化した大会等が多くなってきているのではないかと想定されますが、ちなみに平成31年度には東京電力労働組合や全国電力総連の予約が入っているとの朗報がありました。当然、現観光会館のスペースがあればこそのことでもあると思います。国際観光温泉文化都市として、伊豆東海岸の中核都市としてさまざまなことを勘案する中で、少なくとも1,000席ほどの規模のある文化ホールは絶対に必要なものであります。市長の考えを伺います。  次の質問に入ります。2点目として、伊東市庁舎跡地利用構想審議会の答申により、平成5年11月5日に旧庁舎跡地に係る活用について提言されたが、本市の将来的展望を見据えたこの答申に係る市長の現在の見解を伺います。  この旧庁舎跡地は、現在暫定として松川藤の広場として活用されているところでありますが、庁舎移転後のこの庁舎跡地に本市の将来的展望を見据えた活用、つまり庁舎移転後のまち、特に中心市街地等に与える影響は大きいとのことからこの審議会が設置されたものであります。この審議会は、平成3年9月2日の市議会において現庁舎の位置についての条例が可決され、正式に平成7年7月を目途に移転することが決定したことから、平成4年5月にスタートいたしました。約1年半ほどかけて10回の審議会を開催し、平成5年11月5日に答申されたものであります。当時の伊東商工会議所副会頭の稲葉安久氏を会長に、市議会議員6名、公共的団体等の役職員10名、学識経験者4名の20名の審議委員により審議されましたが、私、土屋 進も委員の一人でありました。  この答申の中で位置及び用地について述べられておりますが、大正5年、現在地に役場が建設され、その後、昭和31年に市庁舎として全面的に改築され、今日まで河畔の風景として市民を初め内外の人々に親しまれ、本市にとってまさに重心として機能してきたところであると記述しております。  さらに、伊東駅前大通り電線地中化事業、また海岸環境整備、松川右岸に進行中の川口公園整備松川遊歩道整備事業等に接する位置にあること、かつ市街地における唯一最大の公有地であるとしております。市街地活性化の核となるべき跡地利用施設を考えるとき、さらに一層その利用効果を高めるために、地権者の格段の理解と協力を得て交換、買収を問わず可能な限り用地の一体化を図っていくことを望むものであると述べております。  平成29年12月定例会での私の一般質問では、小野新市長への質問でありましたので、詳細に及ぶ経緯を申し上げたところであります。答申の基調である3点は大事なことでありますので、ここに改めて申し上げます。本跡地に望まれる施設について、市庁舎移転後、市街地活性化の核となる利用を考え、その基調となる施設として、1つ、国際観光温泉文化都市としてふさわしい文化施設、2つ、公的施設、3つには大規模駐車施設、以上3点であります。以上の観点から市長に伺うものであります。  さきの1点目の質問の中で申し述べましたが、市長は、新たな文化ホールが完成した際、現観光会館を継続して利用することは考えておりませんと明言したところです。そこで私は、新たな文化ホールとは観光会館と一体となる施設として建設する方向と推察しているところでもあります。昨年12月定例会での私の一般質問の中で、隣地、つまり一定の広さを有する民有地を積極的に取得することで、さらに一体化を図るべきとの質問に、市長は、周辺施設を考慮しながら民有地の取得を進めてまいりたいと考えておりますと答弁されました。文化ホールの位置として藤の広場が一体化されることによって、そこも候補地に入るのかについて答弁を求めたところ、当局担当者は、松川藤の広場が今後用地をもう少し確保できるということであれば当然候補地となり得ると考えているとの答弁がありました。このようなことから、この隣接地の公有地化の取得は、松川沿いを中心にしたにぎわいづくりの拠点の一つともなりますことから、積極的に取り組むことは喫緊の課題であると申し上げます。  去る7月12日の松原地区タウンミーティングにおいて多くの意見等がありましたが、地元から、藤の広場の核づくりは、大川橋駐車場について、広場隣接地の公有地化等の前向きな質問があったところであります。また、参加しておられた市民有識者とも言える方から、何が伊東に足りないか、なかの活性化である。健康保養都市伊東、文化ホールが必要となる。松川周辺が望ましい。藤の広場へ建設することが大切である。建設費はPFIの手法もあるが。市長はこれに答えて、藤の広場は重要であり、建設可能な地として考えている。PFIも検討の中でとしておりました。  市庁舎が現在地に移転したことから、当時、移転反対運動もあったとおり、庁舎移転と国の大店法緩和策により郊外に大型店の建設開業が進むことから、ダブルパンチとなって中心市街地の商店街の地盤沈下が年々進み、その活力を失っていると思います。もちろん、各商店街が懸命に努力していることは申すまでもありません。伊東温泉の顔である商店街等の活気を取り戻すべく、行政のまちづくりへの考えが重要となると思います。今こそ伊東市庁舎跡地利用構想審議会の答申を重要視するべきときが来たと考えるべきです。活力ある伊東は小野市長の双肩にかかっていると私は思っております。前向きな答弁を期待します。  次に、3点目の質問をいたします。伊東八景の一つである伊東オレンジビーチは、観光のまち伊東の誘客にとって重要な資源であり、市街地の活性化にも大きな役割が期待されることから、にぎわい創出のために白い砂浜にするなど年間を通して有効活用できる魅力的なビーチとして、新たな整備が早期に必要であると考えるが、いかがか伺います。  この質問は、平成21年9月定例会と平成23年3月定例会において一般質問を行いました。伊東八景にふさわしいオレンジビーチとすることが大事であるとの観点から、提言をしながら市長の考えを伺ったところでもあります。平成21年9月の当局の答弁は、平成20年度から熱海土木事務所と共同して地域活性化プロジェクトを立ち上げ、観光拠点のまちづくり、観光スポットを結ぶ交通ネットワークを柱として整備の方向性について協議を進めており、今後は民間の方々にも参加いただき意見交換を行い、整備等について調査検討を行う考えであるとのことでした。その結果についてはいまだに見えず残念なことでありますが、いかがでしょうか。  私は、平成23年3月定例会での質問のため、熱海市を訪ねました。サンビーチを中心に海岸線整備を行い、年間を通して人々が集う魅力的なまちづくりを推進しており、その中でサンビーチ砂浜造成などの経緯とその取り組みについて調査をして、この一般質問の中で述べたところでもあります。  伊東のオレンジビーチでの海水浴客は年々減少が進む現状があります。熱海市はサンビーチと南部地区に位置する長浜海岸あたりの埋立地に海水浴場「うみえ~る長浜」をつくり、さらに長浜海浜公園として充実させています。それぞれが夏だけではない活力を生み出す拠点となって、年間を通して観光に大きく寄与していると思います。伊東八景であるオレンジビーチは、それにふさわしい砂浜、ビーチにすることなどの意見は松原タウンミーティングでもあったところです。現状の砂浜には厳しい意見もあったところです。市長は県会議員時代から白い砂浜などこの考えについて示してきたと思います。熱海市に海水浴客はとられている状況があるなどの答弁もありました。市民、市長とともにこの認識は強くあるものと思っています。  私は改めて申し上げます。伊東八景の一つであるオレンジビーチは、観光のまち伊東の誘客のための重要な資源であります。市街地の活性化にもつながる大きな役割となることが期待されます。年間を通してにぎわいの創出のため白い砂浜にするなど魅力的なビーチとすべく、再開発を進めるなど新たな整備が早期に必要であると提言いたします。市長の考えを伺います。  次に、4点目の質問をいたします。都市計画道路伊東大仁線改良事業の進捗状況について伺います。  この事業は、県道伊東修善寺線と国道135号バイパスを接続する区間の改良事業でありますが、この事業の必要性はかなり前から県と伊東市が連携をして進めてきたものと私は認識しているところであります。特に地元の皆様にご理解とご協力をいただくことが最も重要なことであります。平成27年度から道路用地の買収などに着手しているものと思います。地権者の皆様や長年住みなれた方々への思いは重く受けとめ対応されることが望まれます。一方では、この事業が完成しますと、幹線道路としての機能は高まり、まちから出る車だけでなく、入ってくる車も多くなり、また市民や観光客の利便性は向上し、市街地活性化初め観光振興や災害時においても重要な役割を果たすものと期待されることになります。早期の完成が望まれる事業でありますが、その進捗状況と完成年度をどのように目指しているか伺います。  以上で壇上からの質問を終わります。よろしくご答弁お願いします。                〔市長 小野達也君登壇〕 ◎市長(小野達也 君)20番 土屋議員の質問にお答えいたします。  初めに、新文化ホールの規模については、600席から700席程度を検討している旨の答弁がされたが、労働組合や企業の研修会等宿泊を伴う交流人口の増加を目的とした活用も視野に入れた場合、少なくとも1,000席程度の規模が必要であると考えるがについてであります。新しく建設する文化ホールの規模につきましては、観光会館ホールの利用状況が、500人以下の利用が大半を占めている現状や、稼働率が年間30%程度であることから、ランニングコストなどを考慮するとともに、現状の観光会館より施設内容の充実を図る中で適正な座席数につきましても考えてまいります。現在、地域タウンミーティング及び未来ビジョン会議などにおきまして、市民の皆様のご意見をお伺いする中では、音響設備の充実とともに、大規模なホールを望む声もいただいております。新文化ホールにつきましては、本市のシンボル的な施設として、さまざまな分野において有効的な利活用がされるよう、引き続き、幅広いご意見をいただく中で、まちづくりを含めた総合的な観点から検討してまいりたいと考えております。  次に、伊東市庁舎跡地利用構想審議会の答申により、平成5年11月5日に旧庁舎跡地に係る活用について提言されたが、本市の将来的展望を見据えたこの答申に係る現在の見解についてであります。旧庁舎跡地につきましては、現在、松川藤の広場として整備されておりますが、隣接するリエティ広場や松川遊歩道と一体で、市民の憩いの場、あるいは市街地のにぎわいづくりの場として重要な場所となっており、年間を通じて多くのイベント等に利用されていることは議員もご承知のことと思います。ご質問の伊東市庁舎跡地利用構想審議会の答申につきましては、市街地活性化の核となる施設の建設が望ましい旨の提言がされているところでありますが、当該地につきましては、これまで隣接地の公有化を進めてきているものの、施設の建設の検討に当たって十分な広さが確保されていないこともあり、当面は暫定的に利用する中で、周辺商店街の活性化策も含め、さらなるにぎわいを創出する取り組みを進めてまいりたいと考えております。  次に、伊東八景の一つである伊東オレンジビーチは、観光のまち伊東の誘客にとって重要な資源であり、市街地の活性化にも大きな役割があると期待されることから、年間を通じて有効活用できる魅力的なビーチとして、新たな整備が早期に必要であると考えるがについてであります。オレンジビーチにつきましては、中心市街地にある本市の貴重な観光資源であり、市民、観光客が海辺に集い、楽しむ場所として、さらなる有効活用が必要であると認識しておりますことから、これまでも管理者である県や関係民間団体と協働して、オレンジビーチの整備に向けて他地域の整備状況の調査などを行ってきたところであります。オレンジビーチの新たな整備につきましては、観光立市である本市にとりまして重要な懸案事項であると考えておりますことから、引き続き、他地域の整備状況などを調査するとともに、地域タウンミーティングなどで幅広く市民の皆様からご意見をいただく中で、伊東八景にふさわしく、また、にぎわい創出につながるよう検討を進めてまいります。  次に、都市計画道路伊東大仁線改良事業の進捗状況についてであります。都市計画道路伊東大仁線改良事業につきましては、県道伊東修善寺線と国道135号バイパスを直接つなぐ区間を改良する事業であり、これにより市街地における幹線道路とのネットワーク機能の強化が図られ、市民はもとより観光客の利便性が大きく向上するとともに、災害時の避難道路としても重要な役割を持つことから、早期の完成が望まれております。進捗状況につきましては、地権者の皆様の協力をいただく中で、平成27年度から道路用地の改修や建物補償などを行っているところでありますが、本道路は災害時の避難道路としても重要な役割を持つことから、無電柱化事業もあわせて実施するなど、県との連携を図りながら、平成32年度末の完成を目指して着実に事業を進めてまいります。以上であります。 ◆20番(土屋進 君)ご答弁ありがとうございました。答弁の中で、市民の声は大規模なホールを望む声もある、本市のシンボル的な施設として有効活用されるよう、引き続き幅広い意見も、まちづくりを含めた総合的な観点から検討していくということだと思います。現在の観光会館の施設内容の充実を図る中で適正な席数についてもと。  そこで伺いますが、今までの答弁で600から700席という答弁もあったわけですが、これにもこだわらないということでよいのでしょうか。
    教育委員会事務局教育部長(冨士一成 君)これまで600から700席という答弁があったということですけれども、これにこだわらないかというご質問かと思います。この整備の方向性についてというものを示させていただきましたけれども、これはワーキンググループでつくったものでありまして、このワーキンググループが独自に資料をつくるに当たりまして、現在の観光会館の利用状況、その辺を考慮する中で、このぐらいの数字というのを示させていただきました。また、我々のほうに来ている要望なんかも、現在の観光会館ではちょっと広過ぎるのではないかという声も多くありましたので、このぐらいの規模でということでいろいろ検討を進めてきたところであります。しかしながら、確かに1,000近い席が欲しいという声もありますし、現在、観光会館のキャパが決して十分ではないということで、あのぐらいのキャパを維持しながらも中身の充実を図っていきたいということで検討しているところでございます。例えば、議員さんがおっしゃるように、労組の誘客をするのであれば、座席なんかに備えつけのテーブル、あるいはデジタルマイクとか、そういう施設設備の充実なんていうのも考えていけるのではないかと思っております。さらには、この先、技術的なものになると思いますけれども、舞台の大きさの自動的な変更であるとか、今、視察なんかへ行きますと、電動によりまして座席の出し入れができるようなホールも見受けられますので、その辺を検討する中で、多くの市民が利用できるように、例えば音楽と演劇ではホールの形態とかが違いますので、多方面から使えるような施設を検討していきたいと考えているところでございます。以上です。 ◆20番(土屋進 君)今、答弁で、私の質問したことに対しては、それにこだわらないと受けとめていいと思いますし、内容を充実させていくと。それは新しくつくるんですから、今以上のものになっていくということは非常に大事でありまして、可能性としては結構見えてきたなと僕は受けとめられます。  そこで市長に伺います。壇上でも今までの答弁の中でもおっしゃっていましたが、新文化ホールが完成すれば現在の観光会館は存続させないということでよろしいでしょうか。 ◎市長(小野達也 君)お答えいたします。  基本的には、新しい文化ホールができた際に、現在の観光会館に手を加えることは、もう50年以上経過しますので、必要ないと考えておりますので、新しい施設ができたと同時に処分していくような状況になると思います。以上であります。 ◆20番(土屋進 君)今までの答弁でもそれに近い答弁があって、今、明確にそのことを示していただきました。そこで、そういうことを想定する中で、観光会館が耐震性に問題がある、老朽化も進む。現在はもう五十何年になったわけですが、この答申の当時というと、まだ28年目ぐらいのときですよ。それでも、先を見て、市街地において市役所が移転したダメージは大きいわけだから、それにかわるものは何だろうかということで審議会が進んだのですね。だから、かなり精力的な審議会だったと思っております。そのときに、当時、芹沢市長でしたが、審議会の冒頭、挨拶だけはあったわけですね。そのときに、私は真っ白なキャンバスを用意しましたので、そこに存分に絵を描いてくれるのが皆さんであります、そのことについては、速やかにそれを実行することを確認します、そういう意味のことをおっしゃいました。だから、僕は委員として、いいことを言っているなと。市役所移転反対もやりました。やりましたけれども、その後がどうなるのかということが一番大事であるということの認識でありましたから、そういう考えで審議会をやるというのだったらやりがいがあると本当に思いましたね。  そんなことから審議会が進んだということになるわけですが、同時に、審議のときだったと思うんですが、僕は何かの議事録を見ていたんですが、時の市長が、自分が市長のときに約束したことは、その後、誰が市長になっても、公的な約束であるから、そのことは進めるのが当たり前であるという意味の答弁もしたということがありました。僕は、このことは何回も質問しているので、そこでそれを見ながら言ったこともあるんですが、そういうことが生きている。ですから、今のこの答申についても市長は十分頭で考える中で取り組んでいくということについては変わりないということでよろしいでしょうか。 ◎市長(小野達也 君)お答えいたします。  過去の経緯があるのは承知をいたしました。その中で、私としては、やはり時代に合ったものをこれからつくっていかなければならないと思っておりますので、議員がおっしゃられるように、真っ白なキャンバスの状況のまま現在もあるのではないかと思います。その上で、市民の皆様からのご要望をタウンミーティング等でお伺いする中では、ふさわしい施設がどんなものか、これまた最終的には私が判断をいたしますけれども、その中の候補として現在も考えております。その上で、これからも丁寧にいろいろな方のご意見に耳を傾けていきたいと思います。また、過去の市長の発言等を踏襲していくということは、基本的にはあろうかと思っておりますので、それも尊重してまいりたいと思います。以上であります。 ◆20番(土屋進 君)真っ白なキャンバスという話で、市長は真っ白なままではないかと今おっしゃいましたけれども、答申というのは真っ白ではないはずですよね。こういうものが望ましい。だから、僕は、その委員にいたときに、二、三年で跡地に何かやってくれて、それができるというならいいけれども、それはなかなか難しい中で、まちの中がどんどん沈滞化する。大店法で商業施設もつくる。それと同じ年度でしたから、ダブルパンチになるので、まちは空洞化が進むということで、商店街、時の松原区長と一緒になって反対運動もやったということがあります。その結果、そういう審議会もできた。それからの流れは、それはそれで僕も期待しながら、そういうつもりでやってまいりました。  そこで、席については部長のほうから答弁があったんですが、先ほど宿泊関係、振興公社にも行ってまいりましたという話の中で、500を下回るようなものが多くなったと言いながら、かつては労組などが12団体は来た時代、争議権がどんどん盛り上がっている時代から、それがどんどん減ってきた時代、ですから、やっぱりそれにはキャパシティー不足だったり、また、だんだん老朽化したこととかあると思います。また、壇上で言いましたが、全国的にコンベンションホールが必要である。伊東あたりでも、その時代は2,000人、2,500人のコンベンションホールがないとという話もあったはずですね。でも、伊東は、それは必要ではないと僕も市民の一人としては思ったわけですが、だんだん労組もコンパクトにしてそういう大会を開いているように見えるんですよね。そういう中で、宿泊関係者あるいは振興公社でも聞いてみたわけですが、キャパシティーがうんと少ないと、必要定数がないと、とても呼べるものではないと。だから、今でも申し込まれるときに、人数がその席数ではとても無理だということもある。あるいは芸能なんかでもある話なわけですね。ですから、くどいようですが、観光会館ではなくて文化会館と言ったほうが僕はいいと思うんですが、そういったものに集約しちゃうとなれば、席数は大きな問題であると思っております。新しくなると、こういう大会等で訪れる人も呼びやすくなるし、今以上の復活になってくるということは間違いないと思います。  そこで、公社から資料をもらったんですが、大規模利用団体の一覧で見ると、定期開催と不定期開催に分けてありますけれども、これは何年かさかのぼっての話だと思いますが、800人、900人、1,000人ぐらいが主流、そういうふうになっている。ですから、そのことによって今は減ってきている。今度それをつくり上げるときは、くどいようですが、席数が必要であるということであります。私もそう思って、ずっと言っているわけですね。  それでは、ここで、検討会を立ち上げるということでありますが、今までに有識者から成る専門委員会を設置して協議していくとの答弁もあったと思いますが、これから立ち上げる委員会の構成は大体どんな団体か、個人名でなくてもちろんいいわけですが、お願いします。 ◎教育委員会事務局教育部長(冨士一成 君)まちづくりというところの観点、まず建設場所を中心に決めていきたいということで、観光関連団体、建設関連団体、当然使用者となり得る文化関連団体、その他幅広い層からの募集を今かけているところです。さらには公募で数名も募集しているところでございます。以上です。 ◆20番(土屋進 君)その辺は私が申すまでもない話で、しっかりとした全般に及ぶいい形の検討会をつくって、集約できるようなことが大事だということであると思います。  それでは、2点目に入りますが、答弁では隣接地の公有化を進めてきているとのことですが、今まで公有地化したところはリエティ広場になっているところ、その隣の斉藤ビルと藤の広場の後ろ、それは進めてきて、中には2軒の家が昔の防衛庁跡地へ移転するようにしてくれている、そういう市民の協力も得ながら一定の用地を確保すべきである、そうしなければ思ったものは建てられないということがありまして、そのように進んだわけですね。  そこで、今度は藤の広場の後ろを公有地化するときに、私も、さらに大きな隣地については当然視野に入っているのかということを聞いています。それについては、当時の市長は当然視野に入っていると答えておりますね。そういうわけで、1点目と連動するわけですが、この用地を確保しなければ、ここに観光会館にかわるべく文化ホールを建てるスペースにはならない、これは僕も思います。ですから、そのことについて進めていく方向に市長は一歩踏み出していくということがないと、検討会のほうでもそこは無理ですという話で、もうそこはだめだねで進んでしまうわけですよ。でも、それでいいのかと思います。どこにできてもいいという話でもないと思うし、市長自身も、松川周辺、駅からずっと連動してにぎわいづくりをしたい。これは全く僕も同感だと12月も言いましたが、そんな中で、隣地について市長は一歩踏み出すかどうかということは確認したいと思います。 ◎企画部長(中村一人 君)大きい土地を持っている地権者との関係でございますけれども、答申のとおり、あそこに施設をつくってにぎわいをつくっていくという考え方であれば、市としても必要な土地であるということは間違いないことでございます。向こうの意向もございますので、今後も先方とはそれなりの関係を保ちつつ、お願いをしていくという姿勢はこれまでどおり変わらないと考えてございます。以上です。 ◆20番(土屋進 君)東京電力は公共性があるところですから、僕は名前も言っていますけれども、伊東営業センターですよね。今そこには話は幾らかしているんですか。今までの経緯があって視野に入れているよ、それも公有地化できればするよと言いながら、全然進んでいないのか。そのときに土屋議員も地元だから交渉しろと言ったけれども、そんな軽いものではないと僕は一蹴していますよね。まだ全然コンタクトも何もないのか、あるのか。 ◎企画部長(中村一人 君)東京電力の移転ということも含めた意見交換ということは行った経過はございます。以上です。 ◆20番(土屋進 君)民間企業といえども公共性のある企業、そこが本体であるところを、平成26年3月31日をもって閉店しますと。今でも同じ張り紙なんです。ちゃんと確認してきました。その張り紙ができた当時、カスタマーセンターに電話をと言うからして、当時の担当の名前まで聞いているわけではないですが、地元の者ですがと聞いたところ、どういうふうに使うかということはない、あるいは東電で決まっていないという話でしたね。そういうこともここで論議の中でやっていますけれども、結局、東電にしても、東日本大震災があって、ライフラインとしての考え方に影響があったと思うんですね。あの場にずっといようという考えはないのではないかと思うんですね。例えばもう少し高台へ移転して、いざというときにすぐ行動できるようにすると。そうかといって、その場所を放置したまま行っているというわけではないのですが、やっぱりそういう意味では、提案の仕方によっては乗っていただけるのではないか。民間が買って、あそこにマンションを建てますよと言われたら目も当てられないと思いますので、観光会館にかわるもの、文化ホールを建てようという、そういうことも考えているわけですから、一歩踏み出すかどうかですよね。その辺はぜひお聞かせいただきたい。 ◎企画部長(中村一人 君)ご指摘のとおり、東京電力自体の考え方が、東日本大震災後、あそこが事務所としての適地かどうかということの検討がされたというふうにも伺っておりますし、できれば動くということも会社の方向の一つであるというお話も伺っているところでありますので、今後、先方の意向をお聞かせいただきながら、どのような対応ができるかということは検討してまいりたいと考えております。以上です。 ◆20番(土屋進 君)そういう検討を始めないと話にならないなと思っております。土屋はどういう意図で質問しているんだということもよくおわかりいただいていると思いますので、僕は答申を本当に生かすときが来たなという受けとめ方もしております。この件については以上としておきます。  それから、オレンジビーチの件ですが、この質問をやるもので、月曜日にまた熱海へ行ってきました。もちろん、市役所は訪ねていません。熱海へ行きまして、サンビーチ、長浜海岸へ行っているわけです。せっかく行ったわけだから、熱海の駅周辺、銀座通りも歩きました。あの周辺も車で回り、歩くべきところは銀座通りもずっと歩いて、半日ぐらいかかって、雨が降ったりやんだりする日でしたが、砂浜を歩いてみると今でもさらさらしていますよ。長浜もそうでした。手に取ってこうやっても、さらっと落ちるわけですよ。それは砂の質ですよね。ですから、そういったことを確認しながら行ってきたわけでありますね。海水浴場というのは、ことしは大変苦戦したわけですが、熱海のサンビーチは、ことしは13万3,600人だった。長浜海岸は4万3,400人。長浜海岸は微増している。サンビーチは落ちているんですね。それは伊東市も同じように、天気とか、台風とか、暑過ぎて出てこないだとか、そういったいろいろなこともあると思いますが、そういう状況がありました。  ただ、私は行ってみて、やっぱり熱海のにぎわいというのは相当なものですね。残念だけど、伊東にいて、私もまちの中に店があったりしますので行くと、地元の人までが、熱海に負けている、熱海はすごい、伊東はどうなっているのよと言われることも多いんですね。何回も行っていますけれども、目の当たりに見て、月曜日にもかかわらず、かなり下のほうまで観光客が下ってくる。老若男女を問わず、熱海にはにぎわいがあると、本当にそう思っています。  そういう中で、長浜海水浴場は長浜海浜公園として――埋立地ですから広さもあるんですね。芝生をつくって、ビーチよりもっと道路との間があるわけですから開発しやすいわけです。公園化もしやすいわけです。そういうところに子供が遊ぶ遊具をつくったりして、1年を通して人が集まってくる、そういうビーチづくりをしていますね。だから、サンビーチは、まちの景観と夏のときとか、そのほかもいいんですけれども、長浜海岸は泳ぐときは泳ぐ、そのほかでもそういう利用ができるビーチになっています。伊東のオレンジビーチなどは、そういったところは非常に参考になるのではないかと私は思います。  市長も県議時代から白い砂浜にしたいという話はよくされていました。僕も市長の話をよく聞く場面がありました。サンビーチと長浜海岸がどのようにしてできたかという経緯については、23年の一般質問の中で調べてきたことを全部述べていますので、そこをまた確認いただければ、ここで一々もう1回繰り返すつもりはありません。ただ、伊東の砂は流山から運んだという。熱海のサンビーチは木更津から運んで、3回洗いして、船でそこまで着けて、ブルでならして、それで当時1立方メートル当たり3,000円という話だったんですね。それから、長浜はちょっとけちって2回洗いで2,000円にしたら、砂がまちへ飛ぶことが起きましたなんて言っていましたが、行ってみて、さわってもさらっとしていますね。ですから、砂浜にしても、そこを進めていくとなれば可能性は強くあるわけですね。ぜひ、伊東八景にふさわしいオレンジビーチを整備するため、白い砂浜づくりを初め――砂浜の部分が伊東は630mあるんですね。これを全部砂浜でなくても、長浜あたりのことを考えると、そのほかにうまく再整備できるのではないかと。そのための一歩を踏み出す取り組みが必要だと思いますが、いかがでしょう。 ◎市長戦略監(杉本仁 君)オレンジビーチの件でございます。伊東海岸は県の管理でございますので、その点につきましては県と十分検討を重ねながら整備を進めてまいりたいと思います。熱海との比較でございますが、伊東駅をおりて徒歩5分でオレンジビーチまで行けるということで、当然市といたしましても大事な観光資源の一つだという認識はしてございます。具体的に砂を全部入れかえるとか、そういうのはなかなか難しいかなと思っておりますが、オレンジビーチ周辺、例えば先ほど市長が答弁申し上げました観光会館を壊した後の跡地、そういうのを含めまして、市民の憩いの場となるようなものを考えていけたらいいなと思っております。以上でございます。 ◆20番(土屋進 君)観光会館が跡地になれば、そこはそこで生かせる。僕も頼まれて、伊東市制50周年記念誌に2ページにわたって、昔の伊東、今の伊東、これからの伊東というところで述べています。ここに持っていますけれども、これは市のほうにありますので、それをまたよく見ていただくと、当時言ったことが今につながっているし、私は恥をかくようなことは書いていないと20年たった今でも思っています。昔、観光会館の場所は磯で、埋め立てをした。僕は、昭和32年、高校へ行くためにこのまちを出た人間ですから、あの周辺のこと、狩野川台風の時も自衛隊員と一緒に通ったとか、そういう経験がありますので、当時、五十五、六人の死者、行方不明者が出たことも知っているし、まちの中で橋が落ちたことも、翌日はそういうさまをよく見ています。  そういう中で、今もいろいろなことが起きますけれども、伊東市は、先ほどおっしゃったように駅から5分、それも平地で行けるわけです。熱海は坂を下ってきて、上がっていくわけですね。そういう地の利を考えれば、バイパスも通る中で、しっかりと本気になって土木と話し合う、そういう場面をうんとつくって、伊東市は伊東市で、こんな浜にしたいということを中心に一歩踏み出すべきであると。市長も、全体は無理でも、部分的でもしてみたいという私の話を聞いたことがありますよね。ですから、海岸を生かすことが大事。海水浴もことしもどんどん減ってきて、例えばオレンジビーチについては、天気のこともありますが、海水浴客が激減してきている。ですから、夏だけのビーチと考えないで、日ごろからいいビーチにしていけば夏も海水浴客が来ると私は思います。そんなことで、ここは伊東八景としているわけですから、オレンジビーチの再開発を進めていくことが伊東の観光地としての顔づくりにもなると思います。まちに近いビーチですから、まちのつながりもあります。そんなことで、時間のこともありますので、この件については終わります。  それから、伊東大仁線ですね。みんな期待しているわけですが、今、32年度末の完成を目指して事業を進めていくとの答弁でありました。あと2年半ということになると思います。期待するところです。壇上で述べましたが、この事業が完成すると、交通の利便性は大きく向上するし、観光振興、災害時の避難道路として重要な役割になりますとも申し上げたわけですが、特に市街地、商店街等の経済効果、活性化に貢献するようになると思います。出る車だけでなく、入ってくる車がどんどんふえるわけであります。また、将来的には、県道が国道バイパスに接続すると。今の県道、旧道という言い方もしていますが、そこを市道に仮に受け入れるということがあれば可能になってくるということも鈴木市長時代に一般質問で取り上げて、県道がバイパスへつながらないと、そこから先は無理なんだよと言われたこともよく覚えています。ですから、商店街づくり等をやる中でも、街路灯を設置したくても今のままではだめですと当時言われながら按針通りもやりましたけれども、そんなことを含めて言いますと、いずれは市道に受け入れて、まちの開発がしやすいような取り組みが必要なときが来るのではないかと思います。その辺、ちょっとの時間しかありませんが、市長の思いをお聞きしたい。 ◎市長(小野達也 君)お答えいたします。  都市計画道路伊東大仁線につきましては、長らく懸案事項でございましたので、やっとゴールが見えてきたと認識しております。そしてまた、県にもさまざまなご協力をいただいておりますけれども、電線を地下に埋めていくという点でも、これからまた協議を進める中で、せっかくつくる道路でありますので、しっかりと新しいものをつくっていきたいと思います。また、議員がおっしゃられるように、市民、観光客の皆様も、幹線道路として新たにできることによって交通量もふえますし、市内に流入する車の数もふえてくることは確実になると思います。その点におきましては、しっかりとこれからまた商店街の活性化に向けても力を注いでいきたいと思います。以上であります。 ◆20番(土屋進 君)ちょうど時間が来たようであります。ご答弁ありがとうございました。これで私の一般質問を終わります。ありがとうございました。 ○議長(井戸清司 君)以上で20番 土屋 進君の一般質問を終わります。  10分間ほど休憩いたします。                 午前10時52分休憩                 ───────────                 午前11時 2分再開 ○議長(井戸清司 君)休憩前に引き続き、会議を開きます。  次に、4番 青木敬博君の一般質問を許します。              〔4番 青木敬博君登壇、拍手〕 ◆4番(青木敬博 君)おはようございます。自民・絆の青木敬博です。ただいまより通告に従い一般質問をさせていただきます。  まず最初は、本年度から運用が開始された「伊東市公式LINE@(ラインアット)」の活用方法について伺わせていただきます。  LINEは今では日本で7,300万人が利用しているアプリで、情報の拡散が望める反面、プッシュ通知という届いたときにスマートフォンが音を立てて鳴るというアプリなので、情報の伝達方法としては、ややもすると強烈過ぎる嫌いがあります。ですので、使い方を間違えると逆に伊東のファンを減らす結果になるかもしれません。例えば、観光客が伊東市のLINEを登録していて、伊東にいないときに伊東の災害情報を流したら、地元の情報と勘違いするかもしれず、混乱を招き、かえって伊東への不信感をふやしてしまうことになります。逆に市民だと、その情報は災害時に喜ばれる情報です。登録は市民でも観光客でもできるLINEだからこそ、その使い方は多少慎重になる必要があると思います。LINEをどのように活用する予定なのか、お教えください。  続きまして、本市においてはメディアを活用した観光戦略としてフィルムコミッションを積極的に推進しているが、本年度の撮影状況はどれほどだったかを伺わせていただきます。  昨今、伊東市のテレビの放映数がふえているような気がします。これは観光課による努力のたまものなのでしょうが、1年でどれほどの撮影があったかをお伺いします。  3番目の質問は、全日本まくら投げ大会を開催する本市を、枕投げの聖地として、1年を通してPRする考えはないかについてお伺いさせていただきます。  枕投げにおきましては、テレビに取り上げられたり、人々を引きつける力を持っている企画だと思います。しかしながら、昨今、枕投げという競技がひとり歩きしている印象を受けます。例えば、海外のサイトで紹介されて、687万回も再生された動画の中に、ITOの文字が一切出てきませんでした。大手の男性化粧品メーカーのユーチューブ動画においても同様のことが起こっていました。せっかく情報が出ているのに肝心の伊東の文字が出てこなければ、骨折り損のくたびれもうけになってしまうと思います。1年間に日帰り含め660万人以上が訪れる伊東市ですから、伊東が枕投げの聖地ということが横断幕なり、ポスターなり、チラシなりで伝えられたら、たとえメディアで地名を出してもらえなくても、伊東に来たことで情報がつながる、あの枕投げはここが発祥の地だったのかと伊東の価値が上がると思います。枕投げの聖地ということを365日アピールすることに関してはどうお考えでしょう、お答えください。  続きまして、地元商品の消費単価を上げるための取り組みについて伺います。  前回の一般質問のときに利用を提案させていただいた観光予報プラットフォームのビックデータを見ますと、4月から6月はDCプレシーズンではありましたが、お客様はびっくりするほどふえていません。4月から6月は人が動きにくいから、7月から8月はふえるかもと期待しましたが、それもびっくりするほどはふえていませんでした。ややもすると減っている印象すら受けます。観光課調べの来遊客統計でも同じような結果が出ています。都会での露出が少なかったからともとれますが、4月から6月に東京に行った感じでは、DC本番の栃木ほどではないにしろ、都会でもそこそこ露出はあったと感じました。もちろん、来年は本番のDCで桁違いに露出がふえるので、こんなことはないかもしれませんが、最悪の状況を、お客様がふえないことを想定して対策を練っても損はないと思います。  お客様がふえない状況で売り上げをふやすには、単価を上げるというのがあると思います。単価を上げるには宿泊施設の施設価値を上げるための施策なども考えられるとは思いますが、今回は主に食についてお伺いしたいと思います。食は旅行において楽しみの一つです。伊東温泉観光客実態調査報告書からもそれは読み取れます。地元商品の消費単価を上げるためにどのような取り組みをされているか、お伺いします。  続きまして、昨年度の青色防犯パトロールの実施回数についてお伺いさせていただきます。  昨年の9月に下校見守り放送について質問させていただいたときに、同報無線の放送内容や音量についてはご意見をいただくことも多く、青色防犯パトロール車を活用するという答弁をいただき、また、定期的に毎日やっているということではなくて、重点的に見守りをする、そういう期間を設けまして、年に数回程度行っているという答弁をいただきました。ちょうど1年になりますし、本年度の実施回数をお教えください。  続きまして、災害時における対応についてです。災害において避難の情報が正確に伝わるか伝わらないか、また、高齢化が進む本市においては、避難の方法も以前とは少し変わってくるのではないかと思い、以下3点伺わせていただきます。  (1)平成28年台風第10号による水害では、岩手県岩泉の高齢者施設において避難準備情報の意味するところが伝わっておらず、適切な避難行動がとられなかったことを踏まえ、国において平成29年1月31日に避難勧告等に関するガイドラインが改定され、避難情報の名称が避難準備・高齢者等避難開始、避難勧告、避難指示(緊急)に変更されたが、これらの違いに対する市民の理解度について調査しているかを伺います。  (2)自主避難が難しい高齢者や体の不自由な方の対応について、どのように考えているかを伺います。  (3)平日の昼間は就労者の不在により、家庭や地域における防災力が低下すると考えるが、どのような対策を講じているかをお伺いします。  以上、3点お答えください。  最後に、学校関連について質問させていただきます。最初は、教科書のページ数の増加などにより、小・中学生のランドセルやかばんが重くなっており、発育への影響が心配されることから、どのような対策を講じているかを伺わせていただきます。  先日、文部科学省は、子供たちのランドセルが重過ぎるという意見を踏まえて、宿題で使わない教科書などは教室に置いて帰ることを認めるよう、全国の教育委員会に対して求める方針を発表しました。しかしながら、これは小学生だけの話ではなく、中学生も含まれると思います。文部科学省の通達の前、5月の初め、ある中学校のPC放送部がかばんの重さに耐えかねてどれだけ重いかを動画にし、公開したところ話題になったというニュースを目にし、自分の子供のかばんの重さをはかってみると8㎏でした。PTAの会長会を通じて他の学校の人にも聞いてみましたが、そこの息子さんは11㎏でした。これに手に持つバッグや部活の道具があり、それらを考えると、子供たちは毎日かなりの重さを運んでいることになります。ちなみに、その動画ではサブかばん、習字道具、水筒、部活道具まで計算していて、その重さは18㎏でした。  門野中学校で言うと、市民病院のずっと上の海立からおりてきて、泉橋からまた門野中学校に上がるという子供もいる中で、部活などの活動が終わったら6時前後、そこから帰宅時間を加えて、さらに食事、お風呂などの時間を考えると、勉強できる時間は1時間もないと思います。小・中学生のランドセルやかばんの重さと発育への影響にどのような対策を講じているか、お答えください。  最後に、生徒数及び教員数の減少により部活動数が減少し、生徒の希望する部活動がない状況も生じていることから、学校教育において部活動にどのような役割を期待しているのかについてお伺いさせていただきます。  部活動は子供の教育の面もありますが、部活が地獄だという先生がいたり、部活があるから中学校の先生になったという人もいる、そうした働き手側の問題も含んでおり、より議論を深めるべく、学校教育において部活の役割はどのようなものを期待しているかを、現在の教育長のお考えでいいので、お教えいただければ幸いです。  以上で壇上よりの質問を終わらせていただきます。ご答弁よろしくお願いいたします。 ○議長(井戸清司 君)暫時休憩いたします。                 午前11時11分休憩                 ───────────                 午前11時11分再開 ○議長(井戸清司 君)休憩前に引き続き、会議を開きます。                〔市長 小野達也君登壇〕 ◎市長(小野達也 君)4番 青木議員の質問にお答えいたします。  初めに、本年度から運用が開始された「伊東市公式LINE@(ラインアット)」の活用方法についてであります。本市では、スマートフォンの普及に合わせ、フェイスブックやツイッターによる情報発信に努めてきたところでありますが、より多くの皆さんに本市の情報をお届けするため、幅広い世代が利用しているLINE@を活用した情報発信を本年8月に開始いたしました。具体的には、市政や観光に関する各種情報を市民や観光客を初め、登録されている全ての方に週1回程度、ストレスのない範囲でプッシュ型通知による発信をしてまいります。また、プッシュ型通知につきましては、お住まいの地域によって情報を区別することも可能であることから、利用者にとってより効果的な情報をお届けできるよう努めるとともに、利用者が都合のよいタイミングで閲覧できるタイムラインにおいて、全般的な市政情報を発信してまいります。なお、LINE@登録者の拡大につきましては、広報いとうを初め各種媒体において周知し、新規登録者の獲得に努めるとともに、今後も、LINE@を初め、フェイスブック、ツイッターといった多様な広報媒体を活用し、効果的な市政情報の発信に努めてまいります。  次に、メディアを活用した観光戦略としてフィルムコミッションを積極的に推進しているが、本年度の撮影状況についてであります。本年度の本市におけるテレビ番組の撮影本数につきましては、8月末日現在で22本であります。この数につきましては、本市及び一般社団法人伊東観光協会を経由し実施されたものの集計であり、直接民間施設等が対応したケースもありますことから、実際には倍近くのテレビ番組において本市で撮影された映像が放映されているものと推測しております。なお、22本の内訳といたしましては、中央のテレビ局が8本、ローカル局が7本、BS放送や有料放送チャンネル等が5本などとなっております。  次に、全日本まくら投げ大会を開催する本市を、枕投げの聖地として、1年を通してPRする考えはないかについてであります。全日本まくら投げ大会につきましては、平成24年度に第1回大会を開催して以来、毎年多くの参加希望者が集まり、第4回大会が行われた平成27年度からは2日間にわたる大会にすることで参加チームの増加を図るなど、多くの方が体験できるよう工夫を凝らしてまいりました。また、県外における予選会の開催やテレビ番組を招聘し、芸能人が参加した様子を全国放送してもらうなど、枕投げの聖地として大会の周知に努めてきたところであります。さらには、最近の大会において、外国の新聞社やテレビ番組の取材を積極的に受け入れるなど、国内のみならず、海外にも大会の露出を図っているところであります。議員からご提案のありました大会を1年通してPRすることにつきましては、本市発祥のスポーツ競技として大切に守っていく上で大変有効であると考えておりますことから、まくら投げ大会をモチーフに静岡新聞広告賞でグランプリを獲得したデザインを借用して平成28年度に作成した大会ポスターを再版するなど、年間を通じ実施できる効果的なPR方法について検討してまいります。  次に、地元食材の消費単価を上げるための取り組みについてであります。地元食材の消費単価を上げるための取り組みにつきましては、私が公約に掲げている「みんなが楽しい伊東市」の実現に向けた取り組みの一つである六次産業化による魅力ある伊東ブランドの創出に係る事業の中で、市内の漁業者や農業者、製造業者等と連携を図りながら積極的に推進しているところであります。伊豆・いとう地魚王国事業では、加盟団体等と連携を図る中で、漁食普及のための魚のおろし方教室を初め、各地で開催される物産展や商談会に積極的に出展するとともに、地魚の魅力を発信する伊東・地場産品フェスタの開催や、付加価値を高める商品開発等を通じて、地域全体で水産業の六次産業化に積極的に取り組んでいるところであります。また、本年度から、農産物の六次産業化の推進を図っている団体に対し、商品開発や情報発信、販路開拓に向けた費用の一部を補助する六次産業化推進事業を開始したところであり、現在、クッキングトマトを使った商品開発やブランド化に向けた取り組みを進めているところであります。さらに、伊東市農業委員会では、本市の農業の現状を初め、手間暇かけてつくった地元の農産物の紹介や農家の手料理など、地元の農産物の活用方法等について広報紙により積極的な情報発信を行っていく予定であり、市民の皆様に素材のよさを丁寧に伝えることで、地元農産物の価値の向上も期待できると考えております。今後につきましても、六次産業化による魅力ある伊東ブランドの創出に係る事業を推進する中で、地元食材の消費単価の向上に向けた取り組みを積極的に進めてまいります。  次に、昨年度の青色防犯パトロールの実施回数についてであります。青色防犯パトロールの活動につきましては、静岡県警が作成している防犯パトロールマニュアルの中で、「気楽に、気長に、無理をしない」という言葉で心構えが表現され、日常生活の一部として気楽に取り組んでいただき、長期的に活動を続けることで、地域安全の輪を広げ、犯罪の起きにくい環境をつくることを目的としております。青色防犯パトロールの実施回数につきましては、防犯活動に参加していただいている実施者に負担を与えてしまう懸念があることから、本市では報告を求めていないため、実施回数は把握しておりません。  次に、災害時における対応についてのうち、平成29年1月31日に避難勧告等に関するガイドラインが改定され、避難情報の名称が避難準備・高齢者等避難開始、避難勧告、避難指示(緊急)に変更されたが、これらの違いに対する市民の理解度について調査しているかについてであります。避難情報の名称の違いに対する市民の理解度につきましては調査を行っておりませんが、改定により名称のみで避難情報の意味を正しく理解しやすくなったものと考えております。また、平成28年3月に市内全戸に配布した伊東市総合防災ガイドブックに避難情報の種別を掲載するなどの周知を図っており、本市独自の取り組みではありませんが、テレビ、新聞等でも避難情報の種別について取り上げられることも多く、理解度は深まっているものと認識しております。今後につきましても、伊東市総合防災ガイドブックの改訂の際に再度掲載を行うなど、避難情報の名称の違いによる適切な行動が広く浸透するよう努めてまいりたいと考えております。  次に、自主避難が難しい高齢者や体の不自由な方の対応について、どのように考えているかについてであります。災害対策基本法では、市町村長は、災害が発生し、または災害が発生するおそれがある場合にみずから避難することが困難な避難行動要支援者を把握し、名簿を作成しておくことが義務づけられております。また、名簿の作成にあわせて、平常時から、市町村が避難行動要支援者と具体的な打ち合わせを行いながら、個別に支援計画を策定する必要があります。このため、本市では、介護度、障害の程度により、避難の際に支援が必要と想定される2,433人の避難行動要支援者名簿を作成し、このうち1,130人の方から、平常時に各避難支援関係者に対し名簿を提供することの同意を得ております。今後、自主防災会等への名簿提供ができる環境を整えるとともに、個別計画の作成の支援を行ってまいりたいと考えております。  次に、平日の昼間は就労者の不在により、家庭や地域における防災力が低下すると考えるが、どのような対策を講じているのかについてであります。日中の防災力の低下につきましては、本市だけではなく全国的にも被雇用者の占める割合が高くなっており、共通した課題と考えております。このような中、本市では、大規模な災害が発生した場合に、通常の消防力で対処できない部分を補完するため、消防団の退団者などによる消防活動支援員を組織しており、現在、569人が登録されております。また、公助による減災には限界があるため、今後も自主防災活動の支援を行い、共助による地域の防災力の向上を図ってまいりたいと考えております。  以下の質問につきましては、教育長から答弁いたします。以上であります。               〔教育長 髙橋雄幸君登壇〕 ◎教育長(髙橋雄幸 君)次に、小・中学生のランドセルやかばんの重たさへの対応についてでございます。現行の学習指導要領による学習内容の増加に伴い、教科書が厚くなるとともに、教材もふえたことで通学のかばんが重くなり、発育への影響を懸念する声も聞かれております。このような状況を受け、文部科学省は、教科書の持ち帰りについて、近く全国の教育委員会に対して通達を出す方針であることを示しました。本市といたしましても、現状を把握するとともに、子供たちの発育に十分配慮しながら、教科書の持ち帰り及び子供たちの主体性を育むような家庭学習のあり方について検討してまいりたいと思います。また、中学校における通学かばんにつきましては、リュック式かばんの使用について、保護者及び生徒の実情に鑑み、前向きに検討してまいりたいと考えております。  次に、学校教育における部活動の役割についてでございます。中学校の部活動につきましては、教育課程外の活動ではありますが、部活動を通して社会性や困難に打ちかつ強さ、よりよい人間関係を培っていくとともに、夢や希望を持ち、自分らしく生きていくことができる子供の育成を目指しており、その教育的効果は高いものであると考えております。生徒数や教師数が減少する中で、子供たちのニーズに応えられないという現状もありますが、入部した部活動がその子供たちにとって自己の可能性を思い切り発揮できる場となるよう、望ましい環境づくりの構築とともに、教員の資質向上も期待しているところであります。また、本年4月に策定されました静岡県部活動ガイドラインをもとに、本年度中に市として部活動のあり方についての方針を定め、これまで以上に部活動が生徒にとって重要な人間形成の場となるよう、環境づくりに努めてまいりたいと考えております。以上でございます。 ◆4番(青木敬博 君)ご答弁いただき、ありがとうございました。ご丁寧に答えていただき、ほとんど理解したんですけれども、では上から順々に行きたいと思います。  まず、LINE@ですけれども、市政と観光の情報という話なので、とりたててすごく問題になるような投稿はないのかなと思っているんですが、資料をつくったので、せっかくなので資料の話をしますと、やっぱり観光客が求めている情報と伊東市民が求めている情報というのはちょっと違うと思うので、その辺に配慮していただければと思います。また、フェイスブックやツイッターという話があるんですけれども、フェイスブックとかツイッターは使い方が違うんですよね。フェイスブック、ツイッターというのは拡散機能があるんですけれども、LINEは基本的にはないんですよ。タイムラインの中にはあるんですけれども、メッセージには拡散機能がない。だから、登録している人が100人しかいなかったら、その情報は、LINEは100人にしか伝わらない。フェイスブック、ツイッターになると、100人しかいなくても拡散が見込めるので、もっと情報が広がる可能性がある。あと、インスタグラムも拡散機能がない。SNSによって使い方が結構違ってくるので、ぜひその辺も検討して、情報を伝えるようにしていただければ助かりますので、よろしくお願いします。  次に、メディアを活用したフィルムコミッションですね。テレビの本数が22本ということですけれども、自分もことしだと2本ぐらいしか理解していないんですが、そういったことを民間に伝える方法を今やっているのかもしれないですけれども、やっているかやっていないか、もしくはやっていないとしたら検討しているかどうかを教えていただきたい。 ◎観光課長(小澤剛 君)市のほうでフィルムコミッションを受けたものの情報公開ですが、現在やっていないというのが現状でございます。また、番組によっては公開禁止という制約がある場合もございます。ただ、議員おっしゃるとおり、情報をなるべく市民、観光客に伝えたいと思いますので、ホームページに掲載する等、今後検討をしてまいりたいと思います。以上です。 ◆4番(青木敬博 君)ぜひお願いします。自分が理解している中でも、宇佐美の海岸で、TBS系だったかな、忘れちゃったけれども、ドラマが撮影されたんです。例えば、お客さんがその聖地をめぐるのを楽しみに旅館に来たとして、どこの場所で撮られたかまでは必要ないと思うんですけれども、もし仲居さんがそれを知らなくて、お客さんが伊東市で撮影されたと聞いたんですけれども、どこでしょうと言ったときに、仲居さんがわからないと言っちゃったら、それは顧客不満足になっちゃうので、結果的に悪気がなくても伊東市が足を引っ張っている形になっちゃうので。先ほどのLINEもそうですけれども、観光情報は余り害がないので、何かしらの方法で、もちろん秘密があるやつは伝えなくていいんですが、秘密がないやつだけでも伝えていけば、どんどん顧客満足度が上がっていくのではないかなと思いますので、よろしくお願いします。  3番目、まくら投げ大会。まくら投げ大会は、基本的にポスターとかを使って365日PRしていただけるという話なので、お願いしますということですけれども、資料を2番につけたんですが、海外で687万回再生されているんです。海外に情報を届けられない伊東市にとって、これほどのチャンスはなかったと思うんですけれども、本文中にもITOというのはないし、動画の中にも出てこなかったんです。動画の中は、厳密に言うと、漢字で伊東というのは一瞬看板が映るんですけれども、それだけなので、海外の人から見たら多分わからないだろうなと思いました。隣の男性化粧品のやつですけれども、これは、回数は700回弱ぐらいなので大したことはないんですが、やっぱり伊東の名前は一切出てこなかったんですよね。これを管理するのはほぼ不可能だと思うんですよ。枕投げだけがひとり歩きしちゃうのはしようがないと思うし、管理できないと思うので、むしろ見たところを伊東とつなげる。情報をつなげる方法をとったほうがいいと思うんですよね。  あと、枕投げに関してですけれども、せっかく枕投げの聖地だと言ったら、観光客として何となく枕を投げたいという心理があると思うんですよね。そのときに、コートは多分フットサルぐらいの広さがなければいけないからできないと思うんですけれども、何かしら枕が投げられるとか、枕投げに関することをちょっとでもやってあげれば、さらに顧客満足度が上がるのではないかなと思うんですけれども、何か考えていることとかはないですか。 ◎観光経済部長(近持剛史 君)実際の枕投げの体験ということであります。できればなかにそういう施設をつくって、浴衣を着ていただいて体験してもらうことが一番いいんでしょうけれども、規模的なものもありますから少し考えさせていただきたいと思いますが、昔、ボトル落としみたいなのがありました。ああいう形で、投げるだけで景品を渡せるような施設なんかは比較的つくりやすいのではないかなという考えがありますので、その辺は検討事項にさせていただきたいと思っております。以上です。 ◆4番(青木敬博 君)ちょうど商工会議所青年部でも同じような話が出まして、ボトル倒しというのは、温泉地なので、テレビ番組でよく使う、ちょっと大きい――その番組はジャニーズ系のアイドルがボールを蹴って倒すやつですけれども、大きいボトルをつくって、枕もリアルなサイズで投げたら楽しいのではないかなというアイデアが出たので、またそれも一つお願いします。  あと、これもほかの人からのアイデアですけれども、優勝者に黄金の浴衣をつくったらどうかというのがあったんですけれども、そういう考えはありますか。 ◎観光経済部長(近持剛史 君)その辺につきましても、実行委員会がありますので、いろいろな意見を取り入れさせてもらって、可能な限り検討はさせてもらいたいと思っております。以上です。 ◆4番(青木敬博 君)ぜひ、お客さんは楽しみに来ていると思うので、情報がつながったらきっと楽しめると思うので、楽しんでもらえるようにいろいろやっていただければと思います。  では、次に行きます。地元食材ですけれども、壇上で言ったデータというのは資料の3番についているやつですが、この3年間ほとんど変わっていない。1ページ目の下がこの間言った観光予報プラットフォームのデータで、次のページが観光課がとったデータで、おとといの大綱質疑のときかな、税収を上げるために流入をふやすとか、移住をふやすとかとあったんですけれども、それプラス単価を上げられれば税収をふやすことはできると思うんですよね。単価を上げるために後押しをしてあげるということは、市として大事なことではないかと思っています。  3個並んだ写真は神田駅ですけれども、4月から6月に神田へ行ったときに、水道橋とか飯田橋にもあったんですが、端っこのほうなので目立たないんですけれども、そういう写真があった。その下ですけれども、これは「農業マーケティングの教科書」というところから引用したんですが、1,000人の消費者をランダムに半分に分けて、ストーリーを語ったものと商品名だけのものに対して幾らまで払えるかと聞いた実験なんですね。ちゃんとストーリーを話したほうは、7.7%高く払ってもいいという実験結果が出ているんですよ。これが結構大きいことなのではないかなと思っていまして、伊東市はいろいろな昔からの食べ物とか文化に根づいたものがある。それを右の3ページにいろいろ自分なりに書いてみたんですけれども、こういったものをちゃんと伝えていけば、例えばぐり茶なんかだと、お菓子でも使っているし、この間、旅館なんかだとキンメのぐり茶てんぷらが出てきたんでけれども、あれはお客さんがぐり茶をわからなかったら、ただの抹茶のてんぷらと思われちゃうと思うんです。でも、ぐり茶は伊東の特産だと教えれば、旅館が単価を上げやすくなると思うんですね。もちろん、旅館は旅館で努力していく必要があると思うんですけれども、こういう価値を上げるストーリーを一番やりやすいのは昔からある食ではないかと思うんです。佐野副市長なんて伊東の生まれではないので、ちょっとお聞きしたいんですが、こういう昔からのストーリーは外の人に割と受けると思いませんか。 ◎副市長(佐野博之 君)私も外から移住してきた者なので、やはりこういった地元の食材を本当に食べたいという方は、国内外問わず、そういう欲求は非常に高いと思います。そういう中で、こういった資料に記載してあるようなすぐれた伊東の特産を、まず食べる前に魅力をどう伝えるかというところが重要だと思いますので、そういう意味で、その辺の手法について観光部局とともにいろいろ検討していきたいと思います。そういう中で、SNSとか、そういったものは非常に重要なツールではないかということで、先ほどの質問にもありました、そういう情報発信についてもう少し研究してまいりたいと考えております。 ◆4番(青木敬博 君)佐野副市長は移住されて1年ぐらいですか。本当に外からの人だと、これはいいのではないかなと思っています。伊東温泉観光客実態調査報告書で、2ページの下ですけれども、伊東市が力を入れるべき事項で、食事・地元グルメの充実は、この5年間ほとんど変わっていないんですよ。要するに、不満の解消が一切できていないという解釈もできてしまうので、今まで伊東市というと大室山だ、城ヶ崎だという景色を語ることが多かったんですけれども、こういった食のところも考えていただければと思います。今やっていらっしゃる六次産業化というのはもちろん大事なことだと思いますし、これも単価を上げるのにすごく役に立つと思っていまして、お土産になると急に単価が上がるんです。原材料とかだと10円、20円の単位で買いたたかれるんですけれども、お土産になると大体みんな500円、600円、700円と単位が変わる。100円ぐらい変わって考えられるので、六次産業化、さっきの話だとデパートに出たり、展示会に出たりという原材料としての使い方を主に見ているのかなと思うんですけれども、お土産にする。使い方を変えることで単価を上げるということもできると思うので、その辺もぜひ検討していただければと思います。
     次に行きます。防犯パトロール、数はとっていないという話なんですよね。数はとっていなかったのは仕組み上しようがないと思うんですけれども、このことに一番興味があるのは、子供たちを持っているお父さん、お母さんだと思うんですよ。もし今回数をとっていたら、その数をお父さん、お母さん、学校に伝える方法はないかなと思ったんですけれども、PTAの会長会でも不審者とかの話題がすごく多くて、自分たちが発行するやつにエスピーくんのQRコードをつけようかという話もあるぐらい関心が高いんですよ。会長会の会長が危機対策課に行ってお願い事もしてきたというのも聞いているんですけれども、そういった感じで学校と危機対策課とか、難しいかもしれないんですが、うまくこの2つが連動して連絡をとり合う方法とかを何か構築できないかなと思うんですけれども、それは難しいですかね。 ◎危機管理部長兼危機管理監(村上靖 君)学校との連携というご質問かと思いますが、学校との連携につきましては、現在は門野中や大池小、旭小と行っています3校合同パトロールの実施等を通じまして連携を図っているところでございます。また、その中で、他の小学校、中学校等でも、そういったお話があれば警察の関係団体と連携をとりながら、一緒に青色防犯パトロールも参加をさせていただきたいと考えてございます。以上でございます。 ◆4番(青木敬博 君)お父さん、お母さんが不安に思っているので、それができたら、連絡がうまく通じれば少しは安心すると思うので、ぜひ検討していただければと思います。  次に、避難のほうに行きます。避難ですけれども、1番については、最近テレビとかでも違いを一生懸命放映して、これは資料4番につけたんですけれども、違いなんかをしっかりやっているので、だんだん認知度は上がってくるとは思うんですが、ちょっと嫌な言い方ですけれども、今、災害がすごくいっぱいあって、こういうときは人の意識に残りやすいので、テレビとかでやってくれている場合、伊東市としても今この瞬間にやると違いがすごく認識しやすいと思うので、何かできるようだったらお願いします。  次に、自主避難が難しい高齢者や体の不自由な人について、個別支援ということですが、個別支援は介護でほとんど体が動かないとか、そういう人ですか。それとも、ちょっとでも足が動く人ですか。どれぐらいの人が個別支援の対象になるのか、ちょっとお伺いしたいんです。 ◎健康福祉部長(下田信吾 君)支援の対象者といたしましては、要件として要介護認定が3以上、身体障害者手帳1・2級、療育手帳のA、精神障害者保健福祉手帳の1級、2級をお持ちの方というのがありますので、基本的には一人で避難できない方が対象になろうかと思います。以上です。 ◆4番(青木敬博 君)そうすると、今回の質問の趣旨としては足が悪い人、例えばさっきの身体障がい者の1級、2級までいかなくて、ちょっと足が悪くて歩くのが遅い人とかをどうするかというのが疑問に思ったことですね。この間の台風のときに、岡も鎌田も松原も湯川も全部市役所に来てくださいだったじゃないですか。それは市役所の人員がいないからしようがないとは思うんですけれども、足の悪い人なんかだと、風の日に松原から出て歩いたら、下手をすれば2時間ぐらいかかっちゃうぐらいです。歩くのも困難なので、ふだん買い物をするときだって休憩しながら歩いているような人たちがいるので、そういう人たちのことを考えると、さっきもお話が出てきましたが、共助の仕組みというのをしっかりつくっておかないとまずいのではないかなと思うところはあるんですよ。例えば、一旦松原の区長とかにお願いして、松原であけられるところをあけてもらって、風がおさまって、もし被害がひどかったらそこからまた運んでもらうとか、ある程度話をしているのかもしれないんですけれども、したほうがいいと思うんですが、その辺はどうですかね。 ◎健康福祉部長(下田信吾 君)申しわけございません。先ほどの主要件に加えまして、自主避難に不安のある方も、これは障害の程度だとか介護度だとか、そこら辺は問いませんが、とにかく一人で避難することに不安のある方については、手挙げという方法で、手を挙げていただければこの対象に加えるということもやっております。その上で、避難に当たりましては、同意をいただいた方たちは自分の個人情報を提供してもいいよという方ですので、各自主防災会のほうにこの情報をこれから提供していきたいと思います。その上で、それぞれの自主防災会の中で、同意していただいた方と誰が一緒に避難するのか、そういう役割を市と一緒に決めていく。最終的には、避難の支援の実効性を高めるために個別計画をつくって、一緒に避難できる人をあらかじめ定めておく、そういう計画になっております。以上です。 ◎危機管理部長兼危機管理監(村上靖 君)先ほどの避難所の関係でございますが、災害の規模によって避難所の数を決定していくということで考えておりますので、一般的には、現在、市内を均等に、利便性等を考えて6カ所あけておりますが、災害の規模等を考えまして、また市街地区に避難所を新たに開設するなど、その辺の部分については検討させていただきまして、避難所につきましては、なるべく風等が強くなる前に、できる限り早い時間でまず避難所をあけるようにも心がけております。車両による避難ということも施設の駐車場がある限りは可能でございますので、そういったところを利用していただいたり、また隣近所で声をかけ合っていただいて、一緒に避難をしていただくなどしていただければと考えております。以上でございます。 ◆4番(青木敬博 君)お願いします。それで、さっきの自主避難においても、車両避難においても、もしかしたらそういったことは伝わっていないかもしれないので、自主避難の場合、自分で不安ですと言わないと絶対永遠にわからないわけなので、その辺もまたうまく周知をしていただければと思います。  これで避難のほうは終わって、教科書のほうに行きます。教科書が重過ぎる。これも資料を写真だけ挟んであるんですけれども、実際あの後もうちの娘のものをはかったりして、やっぱり10㎏超えは結構多いんですよ。今、文部科学省の通達で軽くなる方向に行っているとは思うんですけれども、ゆとり教育が終わって教科書が厚くなって大体10年ぐらいたっていると思うんですが、実際お父さん、お母さん方も5年前からおかしいと思っていたと言うんです。これは5年前の会長さんに聞いたんですけれども。先生の側からちょっと重過ぎではないかという話はあったんですか、特にはないですか。 ◎教育委員会事務局教育指導課長(操上俊樹 君)かばん、ランドセルの重たさについてですが、実際私もこの3月まで現場におりました。重たそうにかばんを持ってくる中学生に朝ちょっと持たせてということで何人も持ちましたけれども、確かに重いことはあります。教材がふえている。もちろん、教科書の厚み、大きさが大きくなっているというのは事実だと思いますし、今現在、小学生のランドセルも含めまして、過去より重くなっていることは事実だと思います。 ◆4番(青木敬博 君)今伝えたかったことは、自分なんかは言いたがりだから会長会でも言っちゃうんですけれども、お父さん方、お母さん方がなかなか先生方に言えない状況、また先生方も、おかしいなと思っても、それがうまく伝わらない状況、そういう親と先生の関係は、大人が損する分にはいいんですが、最後は子供が損をしちゃうわけじゃないですか。やっぱりそれは余りよろしくないと自分の中では考えている。すごく漠然とした話なので、どうこうというわけではないんですけれども、もうちょっと親が先生に言いやすい環境、先生が校長先生とか教頭先生に言いやすい環境というのも一度見直していただければと思うんですが、教育長、どうですかね。 ◎教育長(髙橋雄幸 君)保護者と教師との関係ということになりますけれども、これは議員がおっしゃるとおり、信頼関係を持ってしっかりとやっていくことがやはり子供にも影響してくるということで、今後、学校現場、さらに保護者と信頼関係を結びながら、子供たちのために一生懸命やっていくようにしていきたいと思っております。また、青木議員につきましてはPTA会長ということで、大変ご尽力していただきましてありがとうございます。以上でございます。 ◆4番(青木敬博 君)最終的に子供たちが苦労しないほうが親にしても先生にしてもいいことだと思うので、大人たちが余り恥ずかしがらずに――もちろん親もいけないですけれども、恥ずかしがって先生にうまく言えないとか、そういうのはなくせるようにしていけたらいいなと思います。  最後は部活ですけれども、部活に関しては自分なりの意見が特にあるわけではなくて、純粋に考えをお伺いしたいと思ったんですね。親の側からすると、部活の数が少ないと一方的な親の考えだけで押しつけちゃう可能性もあったので、今どういう考えなんだろうというのをお伺いしました。社会性だとか、困難に打ちかつとか、人間関係とか、夢や希望というので大体わかったんですけれども、この間、野球部の話で聞いたんですが、1年生大会というのがあって、各学校で1年生の人数が足りな過ぎて、中学校と中学校が組み合わさって一つのチームをつくって大会に出たという話をちょっと聞いたんですけれども、その場合の練習方法とかはどうなるのでしょうか。例えば門野と対島は1チームとしているんだったら、どっちかが移動しないと練習にはならないと思うんです。この辺はどうなっているんですか。 ◎教育委員会事務局教育指導課長(操上俊樹 君)合同チームの練習についてですが、平日は各学校で練習しております。ただ、土日でも移動もありますので、週休日に必ず合同で練習できるかというと、そういう状況ではございません。突然、大会当日に初めてということは危険性もございますので、それは避けておりますが、回数的には多くできないという状況でございます。以上です。 ◆4番(青木敬博 君)そうですよね。今質問したのは、結果的に学校と学校を超えて1チームつくれば学校間交流もできるし、またちょっと部活の考え方が広がると思うんです。先生も、どっちが指導するかわからないんですけれども、2人が1人でよくなるので、またちょっと議論の幅が広がるかなと思って質問させていただいたんですが、部活においては本当にいろいろな考えもあるし、学校統合の考えもあるし、親もいろいろあるみたいなので、きょう聞いたことはまた次回の会長会でも話してみたいと思うので、ぜひいろいろとまた手を取り合ってやっていきたいと思います。  ちょっと時間が余っちゃったんですけれども、これで質問を終わります。ありがとうございました。 ○議長(井戸清司 君)以上で4番 青木敬博君の一般質問を終わります。  昼食のため、午後1時まで休憩いたします。                 午前11時51分休憩                 ───────────                 午後 1時   再開 ○議長(井戸清司 君)休憩前に引き続き、会議を開きます。  次に、15番 浅田良弘君の一般質問を許します。              〔15番 浅田良弘君登壇、拍手〕 ◆15番(浅田良弘 君)市民民主クラブ、浅田良弘です。早速、質問に移ります。  地震、大雨、暴風、記録的高潮と、日本全土が災害に見舞われています。そこで、1点目の質問は、地域防災計画に示す河川氾濫全般の対策について伺います。  本年7月6日、7日の西日本豪雨では、ダムの貯水容量が通常の1.5倍に増し、放流が開始されました。ダムの放流と期間総降水量が539㎜の豪雨も重なり、住民には避難指示を発令するも雨音で防災無線が聞き取れないという事態も生じ、愛媛県西予市では河川氾濫による被害が拡大いたしました。このことは本市でも同様に起こり得る水害として想定されています。  そこで質問です。近年、局地的豪雨等により、河川の増水に起因する外水氾濫が発生し、各地で甚大な被害を及ぼしているが、本市においても、二級河川や普通河川が点在していることから、豪雨により本川に流れ込む支川が逆流することで、支川氾濫を引き起こす懸念があります。以上のことから、地域防災計画で定める水防計画及び河川の災害予防計画において、市民の安全を確保するための未然防止策及び減災対策をどのように講じているのか伺います。  次に、本市の自然環境の保全について、水道水源保護地域に設置が計画されている太陽光発電設備に対する条例のさらなる規制強化を求める質問です。  本条例を検証すると、水質汚濁を防止することが目的であれば、静岡県の土砂災害危険箇所マップに示されている危険箇所への太陽光発電設備設置計画は、本市の山林破壊はもとより、雨水の保水や湧水にも影響を及ぼす可能性に不安を感じることは必然ではないでしょうか。また同様に、奥野ダムに隣接する事業計画は、まさに本市の水道水源保護条例の規制がかかる地域であり、このような開発を認めることは次世代への負の遺産になりかねません。  そこで質問です。本年6月1日に伊東市美しい景観等と太陽光発電設備設置事業との調和に関する条例が施行されたが、本条例には罰則がなく、法的拘束力についても疑問視する点があります。今後、太陽光発電設備が水源保護地域に計画・設置されるおそれがあり、市民の水道水の汚染が懸念されることから、水道法第2条の規定に基づき制定された伊東市水道水源保護条例に規定する対象事業場として、太陽光発電設備設置事業を加えてはいかがかです。  最後の質問です。障がい者雇用については、昨今、中央省庁や地方自治体で雇用の水増しが発覚し、社会的問題となっています。障害者雇用促進法は、働く人のうち、一定割合以上の障がい者を雇用することを義務づけ、この割合は法定雇用率と呼ばれ、地方自治体では2.5%、民間企業では2.2%とされています。達成できない場合は、民間企業は不足1名につき月額4万円または5万円を納付金として徴収されますが、国や地方自治体には罰則がない法律です。本来、法を遵守すべき省庁が障がい者雇用を水増ししたことは大問題であり、地方議員として苦言を呈するところです。  さて、本質問は、平成22年にも同様の質問を行っておりますが、自治体における障がい者の法定雇用率も年々変わることを踏まえ、質問とします。障害者の雇用の促進等に関する法律により、自治体の障がい者雇用が義務づけられていますが、本市においては法定雇用率を達成しているのか、現状を伺うものです。  以上で壇上からの質問を終わります。                〔市長 小野達也君登壇〕 ◎市長(小野達也 君)15番 浅田議員の質問にお答えいたします。  初めに、地域防災計画で定める水防計画及び河川の災害予防計画において、市民の安全を確保するための未然防止策及び減災対策をどのように講じているのかについてであります。地域防災計画で定める水防計画につきましては、伊東市水防計画書により水防活動の基準を定め、水防活動が円滑に行えるよう水防組織及び水防本部の設置、雨量や水位の観測通報体制の整備により減災対策を行っております。また、河川の災害予防計画につきましては、ハード対策として河川の改修の促進、ソフト対策として洪水予報等の伝達方法や避難場所、避難路等に関する事項を定め、洪水浸水想定区域等の指定を行い、要配慮者施設の避難の確保に関する計画の策定や避難訓練の実施により、被害の未然防止及び減災に努めております。  次に、水道法第2条の規定に基づき制定された伊東市水道水源保護条例に規定する対象事業場として、太陽光発電設備設置事業を加えてはいかがかについてであります。伊東市水道水源保護条例は、水道に係る水質の汚濁を防止し、清浄な水を確保するため、その水源を保護し、もって住民の生命及び健康を守ることを目的とするもので、本条例で指定する水源保護地域内に対象事業場を設置しようとする者は、あらかじめ事業計画について、管理者と協議をしなければならないとされております。対象事業場は、ゴルフ場、リゾート関連事業、砂利採取業・採石業、産業廃棄物処理業の4事業で、いずれも水質に大きな影響を及ぼすことが懸念される事業であります。議員ご指摘の太陽光発電設備設置事業につきましては、水質にどのような影響を及ぼすのか研究が必要であると考えており、太陽光発電設備の使用資材に含まれる有害物質に関する情報の収集に努めるとともに、今後の国県の動向にも注視し、水質に影響を及ぼすことが明らかになった場合は、水道水源保護審議会の意見を聞く中で、対象事業場に加えることを検討してまいります。  次に、障害者の雇用の促進等に関する法律により、自治体の障がい者雇用が義務づけられているが、本市においては法定雇用率を達成しているのか、現状を伺うについてであります。障がい者が地域の一員としてともに暮らし、ともに働くことを当たり前のこととするため、全ての事業主には法定雇用率以上の割合で障がい者を雇用する義務がありますが、本市の障がい者雇用率は2.82%となっており、法定雇用率の2.5%を達成しております。以上であります。 ◆15番(浅田良弘 君)ありがとうございました。では早速、第2質問に移っていきたいと思います。  まず初めに、河川の氾濫についてですが、その前に、内閣府が出している防災情報の災害状況一覧表、たまたまこの質問をする中で調べていましたら、3年前の27年から大きな災害だけが記載されているやつですが、30年1月から現在に至るまで、またこの3年間、ほぼ同率の数で災害が起きている。ただ、当該年度についてはまだ4カ月ほどありますので、恐らくことしを含めて4年間、一番災害が多くなる年なのかなと、ちょっと懸念するような情報でございます。地震とか津波とかあるんですが、中でも、風水害が圧倒的に多かったという印象です。当局の方もここら辺のことはもう事前に調べてあると思いますが。  では、本題に移りまして、防災計画ということで、水防計画のご答弁はほぼされておりました。それで、まず水防組織及び水防本部の設置に関することということで、河川氾濫というのは事前にある程度わかっている、予想がつくようなことですが、これは事前に設置をするのか、実際に被害が起きた段階でそういった水防組織及び水防本部を設置するのか、そこら辺についてはいかがでしょうか。 ◎危機管理部長兼危機管理監(村上靖 君)水防の体制というお話でございますが、大雨警報、洪水警報等が出された段階で、まず職員の待機配備を行いまして、情報収集等を行ってまいります。その後、状況によりまして準備配備、また出動体制という形で順次上げていく体制となってまいります。以上でございます。 ◆15番(浅田良弘 君)わかりました。  それで、ちょっと気になったのは、市民に情報を呼びかけるということで、よく私の耳に入ってくるのは、防災無線が非常に聞き取りづらいというお話をよく耳にします。雨音がかなりうるさくて、河川沿岸にお住まいの方々にとっては、非常に大事な情報なんだけど、結局、やはり聞き取れなくて、実際に今までそういう事例があったのかどうか、そこまで調べていないんですが、そういうことがないようにするために、現状、豪雨のときに河川沿岸の人に情報をどのように与えているのか、そこら辺を教えていただけますか。 ◎危機管理部長兼危機管理監(村上靖 君)市民への情報伝達の質問だと思われますが、同報無線だけですと、やはり雨風が強くて、その中で室内に入っておりますと聞き取りにくいという状況がございます。そういった中で、市といたしましては、メールマガジンの登録やエリアメール、ケーブルテレビ、またFM放送等によって情報を収集していただくよう市民の皆様にはお願いをしております。また、状況によりましては広報車や消防団による広報を直接行う等をしてまいりたいと考えております。以上でございます。 ◆15番(浅田良弘 君)ぜひ、そこら辺の情報は、正確な情報を伝えられるような努力をお願いしたいと思います。  それと、水防計画のその他の水防事務等に関することということの中で、よく市民の方からのご相談の中で、実際に川が氾濫しそうだということで、土のうが欲しいというんですか、土のうの用意をしたいといったときに、どういう方法で市に話をすれば土のうを提供してもらえるのかというご相談を受けているんですが、土のうの提供に関してはどのような体制をとられているのか。 ◎危機管理部長兼危機管理監(村上靖 君)土のうの関係でございますが、土のうにつきましては、事前に作成をしておりまして、実際にある場所でございますと消防の分遣所、宇佐美、また本署――伊東消防署、吉田、八幡野という形で保管をしてございます。ただ、余りに量が多いという場合については対応できない場合もございますが、ある程度の数であれば、そこに取りに行っていただくようなことによって対応はできるかと考えてございます。以上です。 ◆15番(浅田良弘 君)わかりました。  水防計画のほうについては、ある程度の考えがまとまっているようですので、次に、河川の災害予防計画のほうで若干質問させてもらいたいんですが、この中の整備計画という部分で、治水の安全度の低い河川の改修工事を促進するという記述がありますが、実際に安全度の低い河川というものが本市の中にはあるのか、そこら辺の把握はしっかりとできているのか、お伺いしたいと思います。 ◎建設課長(髙田郁雄 君)ただいまのご質問でございますけれども、確かに河川に脆弱な部分というものがございます。こちらにつきましては、伊東市が管理する普通河川、準用河川につきましては伊東市、県が管理します二級河川については県、このような形の中で、パトロール等を行いながら常に現状を把握し、改修が必要なところは改修していく、このような形になっております。以上です。 ◆15番(浅田良弘 君)今そういう安全度の低い河川があるかどうかというのをお伺いしたつもりだったんですけれども、お答えいただければと思います。  次に、二級河川については未改修区間の改修ということで、これについては県のほうに要請をするということがあるんですが、実際にこれまでに二級河川についての改修にかかわることで要請はあったのかどうか、そこら辺をお伺いします。 ◎建設課長(髙田郁雄 君)お答えいたします。  まず、危険な河川ということでございますけれども、こちらにつきましては、重要水防河川というのがございまして、今、手元に資料がなくて申しわけないですが、2河川ほどあるかと思います。具体的に言いますと、小川沢ですとか寺田川、このあたりが危険な箇所として示されているところであります。  もう一つ、二級河川の改修の関係でございますけれども、こちらにつきましては、随時県のほうには要望を行っているとともに、毎年市長のほうが県要望ということで、文書をもって要望している、このような形になっております。以上です。 ◆15番(浅田良弘 君)ありがとうございます。ぜひ、安全度の低い河川については、しっかりとした改修工事を進めていただきたいと思っております。  それと、災害予防計画の中に、奥野ダムの放流については奥野ダム操作規則に定めるところによるということで、具体的なことが示されていないもので、お伺いしたいんですが、第1質問の中でも、皆さんご承知だと思いますが、結局、ダムの放水によって一つのまちが水没してしまったということがあります。これまでの伊東市はダムがあるから川は氾濫しないという神話が崩れたという思いがあるんですが、奥野ダムの操作規則に定めるということで、実際に奥野ダムで通常時の水位より上がってしまった場合、どのぐらいの水位の上がりぐあいによって放水するのかということは、一応県と当局、市のほうと、そこら辺の確認はしっかりとされているのか、また、放流する際に、実際に浸水してしまった家屋があるという事例の中で、市民の皆様に情報をどのような形で提供するのか、そこら辺の2点についてお伺いします。 ◎建設課長(髙田郁雄 君)ただいまのご質問でございますけれども、奥野ダムの放流に関する水位等の協議ということでございますが、まず、そちらにつきましては奥野ダムのほうの決まりがございます。通常でいきますと、標高で135.5mが標準の水位になってございます。こちらから、サーチャージ水位といいまして、もういっぱいいっぱいですよという水位がございます。こちらが151.0m。こちらになりますと、基本的には放流を始めるという県の決まりになっております。先ほど申し上げました標準的な水位ですけれども、こちらは季節によりまして、雨季の前には少し下げるようになってございます。申しわけありません、先ほど標準が135.5mと申し上げましたけれども、138mでございます。10月から6月はこの水位になってございます。洪水期制限水位といいまして、雨季の時期は少し下げまして、135.5mとなっております。  それから連絡体制につきましては、放流開始の決定がございますと県のほうから伊東市のほうに連絡がございます。これは電話連絡とファクスになります。市民の皆さんにまたそれをお伝えするに当たっては、広報ですとかメールマガジン、こちらのほうで県の要請を受けて発信する、このような形になっております。以上です。 ◆15番(浅田良弘 君)愛媛県西予市さんは、国土交通省さんがダムの管理になるのかな、その関係で、国の指示で放流をしたということで、実際に市民に伝わったのは、そこにタイムラグが生まれているような事態が生じているという記事も載っておりましたが、そこら辺については特に問題がなく放流できるんですかね。 ◎危機管理部長兼危機管理監(村上靖 君)奥野ダムの連絡体制につきましては、段階的に出ていく形にはなるんですが、まず警戒体制に入ったとき、また洪水調節を行ったときから連絡が入っていくような形になります。また、自然越流の見込みがあるとき、見込み情報として越流開始からおよそ3時間前にまず連絡が入ってまいります。その後、見込みの事前通知として、越流開始の1時間程度前ということで、また奥野ダムから連絡が入ってくるという形になります。市のほうでは、この越流に関する情報が出た段階で避難指示(緊急)という扱いをとり、市民の皆さんに徹底した周知をしていきたいと考えております。以上でございます。 ◆15番(浅田良弘 君)わかりました。ダムがあるから伊東大川の氾濫はないという神話はもう実際に崩れてしまったので、そこら辺のところはしっかりと県との調整をとっていただきたいと思います。  あと、伊東市の総合防災ガイドブック、いわゆるハザードマップというんですか、これを閲覧していましたら、その中に県のほうで伊東大川が水位の周知河川に指定を受けているということで、水位のメーターがしっかりとついているんですが、伊東大川においては、岡区で2カ所の浸水想定箇所があります。その中で、ちょっとお伺いしたいんですが、1カ所目が岡会館の付近まで浸水するということが記されております。ところが、この岡会館は一時避難場所になっているんですね。ですから、このハザードマップに記されている浸水箇所は変更できるのかどうか、そこら辺についてはいかがでしょうか。 ◎危機管理部長兼危機管理監(村上靖 君)避難所の関係ということでございますが、避難所におきましては、各災害の種別に応じて対応できるものと対応できないものがございます。当然、避難所の中でも土砂災害警戒区域に入っている等のところもございますので、そういった災害の種別に応じて、市のほうでは開設する避難所を指定してまいりたいと考えてございます。以上でございます。 ◆15番(浅田良弘 君)その時々の対応に応じてということで、わかりました。  それと、もう1カ所、伊東競輪の近隣ですが、どちらかというと赤淵橋に近いところですが、ここが何と想定される水深が、50㎝以上1.5m未満まで浸水するようなことで示されているんですが、この赤淵橋の近くというのは旭小の通学路になっているんですね。実際に台風とかが来るという予想がされる中では学校が臨時休校とかしますけれども、ちなみに、水害の全てではないんですが、例えば梅雨前線とか、これからで言うと秋雨前線とか、そういう普通の前線のときに豪雨となって浸水するケースがあるということで、学校に登校する前にそれがわかっていれば学校を臨時休校できるんですが、例えば学校で授業を受けている最中に豪雨が降って浸水をし始めた場合、通学路にも影響が出ると思うんですが、そこら辺では学校の対応というのは実際に災害計画みたいなのはつくっているのでしょうか。 ◎教育委員会事務局教育指導課長(操上俊樹 君)旭小につきましては、今ご指摘のとおり、通学路に橋が2つございます。授業中にそのような状況になった場合ですが、もちろん学校の危機管理マニュアルに従って対応しますが、具体的に申しますと、基本的には学校待機、旭小の場合については橋の安全が確認されるまで、あるいは東側に瓶山に抜ける通学路があるかと思います。そこも非常に狭くて山なので危険な状況でございます。そこも含めまして通学路の全てについて安全を確保・確認できた上で、保護者への引き渡しということを行っていきたいと思っております。以上です。 ◆15番(浅田良弘 君)ぜひ子供たちの安全確保をしっかりと行っていただきたいと思います。  それで、これは平成29年3月、地方公共団体のための災害時受援体制に関するガイドラインという内閣府の防災担当で出された資料ですが、災害を受けてしまって、義援とかボランティアの受け入れ体制もしっかりと計画立てていく必要性についてガイドラインには示されているんですが、地域防災計画の中にも若干そこら辺の文言が実際に記載されているので十分わかっていますが、この受援体制に関するガイドライン、ご承知をしていると思いますが、こういった受援体制についても現状しっかりと計画がされているのか、今後新たにその体制づくりをしていくのか、そこら辺についてお願いします。 ◎危機管理部長兼危機管理監(村上靖 君)受援計画につきましては、現在のところ、まだ策定されてはおりません。今後、策定について検討してまいりたいと考えております。以上です。 ◆15番(浅田良弘 君)実際に災害が起きて受け入れ体制が滞ると、せっかくボランティアで支援をしてきてくれた方々にご迷惑をおかけするということがありますので、ぜひそこら辺は早目に対応をお願いしたいと思います。  それと、ある新聞に、政府が今後検討していくということで、こういう記事があったんですけれども、水位情報の市民への直送という形で、ちょっと読ませてもらいますと、国土交通省などは、西日本豪雨を受けて、中小の河川の状況を把握する危険管理型水位計の設置を全国で始めた。洪水のおそれがある場合にだけ観測を行う水位計で、小型、低コストが特徴であるということで、この小型の水位計を中小の普通河川にもつけていこうという記事なんですね。ここら辺については把握されているのかな。そこら辺を教えてください。 ◎危機管理部長兼危機管理監(村上靖 君)今議員ご指摘の危機管理型水位計は、安価に設置できるということで、現在、県のほうで4つの河川に設置をする計画をしているということになっております。宇佐美の烏川、仲川、寺田川、本郷川、その4カ所で現在設置について準備をしていると聞いてございます。以上です。 ◆15番(浅田良弘 君)余り河川のことばかりやっていると残りができないので。河川の氾濫は実際にかなり甚大な被害を及ぼす災害だと私は思っております。ですので、河川が氾濫した場合、あるいは事前の防止についても、今後しっかりと対応していただけることをお願いしまして、この質問は終わらせていただきます。  次に、水道水源保護条例に移らせていただきます。本市の水道水源保護条例は平成10年に策定されておりますが、その策定された経緯というものを教えていただけますか。 ◎上下水道部長(白鳥謙治 君)本市の水道水源保護条例でありますけれども、これは昭和33年の狩野川台風で伊東市が甚大な被害を受けまして、これを発端に奥野ダムが建設されております。伊東市水道事業はダム水を水道用水に活用するため多額の費用を負担しておりますことから、本条例が制定されることになりました。以上であります。 ◆15番(浅田良弘 君)わかりました。  それで、本条例を読みますと、附則のところでこれまで2回ほど改正がされていると思います。この附則の改正内容については、実際どういった内容で改正したのかということを教えていただきたいと思います。 ◎上下水道部長(白鳥謙治 君)2回の改正につきましては、どちらも機構改革による改正であります。部の名称と課の名称ということでご理解をお願いしたいと思います。 ◆15番(浅田良弘 君)わかりました。  水道水源保護地域内に太陽光発電の計画があるということで、ある意味、大変危機感というものを抱いている状況ですが、その中で、先ほど市長さんのご答弁の中に、有害物質等があれば、しっかりと審議会を立ち上げて、水道水源保護条例の見直しをされていくというご答弁がありました。そこで、太陽光発電設備の廃棄処分等に関する実態調査という総務省の行政評価局が出しているものですが、これの一部に気になる文言がございまして、「産業廃棄物として処理」という項目の中に――ちょっと読みますね。「損壊パネルの中には、産業廃棄物処理業者が排出事業者から買い取った後に溶出試験を実施したところ、基準を上回る有害物質(セレン)が検出された例もあり、損壊現場における迅速な安全確保や環境保全の措置が必要な状況がみられた」という調査結果が記されたものがあります。では、その有害物質セレンというものはどういうものなのかということだと、セレンは自然界に広く存在して、抗酸化作用があるが、必要なレベルの倍程度以上で毒性があり、摂取し過ぎると危険である。水質汚濁、土壌汚染に係る環境基準指定項目となっていると記されているんですね。そのことを考えると、実際に災害が起きて太陽光パネルが破損した場合に、そういったセレンというような有害物質が出てきてしまって、それが水道水源保護地域の土壌にしみ込んだら大変なことになると思うんですが、そこら辺のことについては、今までそういった調査研究というものをしてきた経緯があるかどうか教えてください。 ◎上下水道部長(白鳥謙治 君)議員ご指摘のセレンばかりではなくて、鉛についても太陽光パネルの中には物によっては含まれているという情報は得ております。そのあたりは水道事業のほうでも心配になりまして、伊東市の水道水源保護審議会の委員さんのほうに1回ご相談に行ったんですよ。条例の中で学識経験者ということでお願いしている先生ですけれども、その先生の回答としては、今、議員さんが言われた情報を含めた中でも、水質のほうでそれを規制するのは難しいだろうという回答がありまして、先ほど市長のほうから説明をさせていただきましたとおり、もう少し研究をさせていただいて、水質に影響があることが確認できた段階で審議会を開きたいということで考えております。以上であります。 ◆15番(浅田良弘 君)実際に研究はされているということですが、その期間が長くなるにつれて、開発計画を阻止することも逆に難しくなっていくわけですね。ですので、セレン、鉛等の物質が実際にパネルに含まれているということであれば、早い段階でぜひそういった審議会を開いて調査研究を進めていただきたいと思います。それについてはどうでしょう。 ◎上下水道部長(白鳥謙治 君)水道法第2条にも国民の責務として水源の清潔保持に協力をしなければならないという文言もありますので、当然そのあたりは水質のほうの監視をしながら進めていきたいと思います。以上です。 ◆15番(浅田良弘 君)わかりました。  それと、8月31日に鎌田区が、奥野ダムの水道水源保護地域に建設計画がある太陽光発電の反対決議文を市長のところにお願いに行った経緯があります。その中で、ここで言った、言わないではなくて、水道水源保護に関する条例も今後しっかりと見直しをしていきたいというお言葉、たしかあれは佐野副市長がそのような発言をされたかと思うんですけれども、冒頭に言ったように、言った、言わないという議論になってしまうと先に進まないので、若干思い出していただいて、そこら辺もぜひ進めていただければと思います。長くなりそうですので、ご答弁はいいです。  それでは、この水道水源保護条例については、市民の願いの一つでもありますので、市長、よろしくお願いします。  では、最後の質問ですが、障がい者雇用に関することですね。たしか平成22年に同様の質問をしていると思います。そのときは自治体と教育委員会が分かれていたんですが、そのときのご答弁を見ると、教育委員会のほうに1人欠員が出ているというご答弁をいただいているんですが、障がい者雇用について法律改正もあったようですが、現状はどういうふうな体制になっているのでしょうか。 ◎企画部長(中村一人 君)議員ご指摘のとおり、原則として任命権者ごとに集計するということが基本的なルールとなっております。ただ、例えば市長部局と教育委員会との人事的な関係が密接であるなどの要件が満たされれば、任命権者の枠を超えた集計をすることができるという特例がございまして、本市としては平成26年度からこのような特例の認定を受けておりまして、現在は市長部局と教育委員会を一緒に集計しているという状況でございます。以上です。 ◆15番(浅田良弘 君)わかりました。合算ということになったのかな。  それと、前回の質問でもちょっとさせてもらったんですが、伊東市では障がいをお持ちの方は臨時職で対応しているということですが、実際に障がいをお持ちの方で正規職で職場についている方と臨時職員で障がい者として職場についている方は、人数で言うと何対何ぐらいですか。 ◎企画部長(中村一人 君)現在、本市では、人数で言いますと17人の方が該当してございます。このうち正規職員が6人、臨時職員が11人となっております。以上です。 ◆15番(浅田良弘 君)6人と11人ということで、障がいをお持ちの方を採用するに当たっては、どのような方法で採用されているんですか。 ◎企画部長(中村一人 君)障がい者の採用の状況でございますが、自治体によっては障がい者枠ということで、別枠で募集をかけている団体もございますが、本市の場合には、特にそういった枠を設けての募集は行っておりません。ただ、障がい者の方につきましては、募集年齢の引き上げを行いまして、受験できる方の対象を広げているという対応をしております。以上です。 ◆15番(浅田良弘 君)年齢を引き上げているというご答弁をいただくと、実際にどのぐらいの年代までの方が対象になっているのかと聞きたくなるんですが、そこら辺についてはどうでしょう。
    ◎企画部長(中村一人 君)今年度、平成30年度実施をいたしました募集では、一般事務の受験資格が大卒は30歳まで、短大卒は28歳まで、高卒は26歳までとなっておりますが、障がいをお持ちの方につきましては、全て40歳まで受験可能という形でやっております。以上です。 ◆15番(浅田良弘 君)障がい者雇用の質問をするというのは大変デリケートな質問になってしまうので、余り詳細な部分は聞きづらいのかなと。ましてや当局の皆さんのほうも答えづらいというか、答えにくいのかなと思います。  それで、1点確認というか、聞きたいことは、身体障害者手帳をお持ちの方、療育手帳をお持ちの方、精神障害者保健福祉手帳をお持ちの方以外にでも、例えば多動性障がいを持っているような方というのは実際に障がい者枠に入るのかどうか。どこかの記事で1回読んだことがあるんですが、そこら辺を教えていただけますか。 ◎企画部長(中村一人 君)基本的には障害者手帳、療育手帳をお持ちの方を障がい者としての考え方を持っているところでございます。以上です。 ◆15番(浅田良弘 君)わかりました。  それと、恐らく最後の質問になると思いますが、インターネットとか新聞を見ていますと、障がい者の法定雇用率もどんどんと引き上がっていくという記事もありました。実際に来年度ぐらいから引き上がるのか、ちょっとわからないんですけれども、引き上がっていくことで何か自治体としての弊害というもの、問題点というものがあるかどうか、教えていただけますか。 ◎企画部長(中村一人 君)現在の法定の雇用率が2.5%というところ、33年から2.6%に引き上げられるという状況になっております。だんだんそういった雇用率を拡大するという方向ではあると思っています。現在、本市では2.82%ということで、まだ基準はクリアしているわけでございますが、自治体として極力障がいのある方の雇用をふやしていくというような基本的な考え方でこれからも採用のほうを進めてまいりたいと考えております。以上です。 ◆15番(浅田良弘 君)ありがとうございました。障がい者雇用に関しては、伊東市が静岡県の先頭に立って頑張っているんだという姿勢を見せていただくことによって、また伊東市のポイントも上がってくると感じます。そこら辺のことをお願いして、質問を終わらせていただきます。どうもありがとうございました。 ○議長(井戸清司 君)以上で15番 浅田良弘君の一般質問を終わります。  10分間ほど休憩いたします。                 午後 1時49分休憩                 ───────────                 午後 2時   再開 ○議長(井戸清司 君)休憩前に引き続き、会議を開きます。  次に、7番 重岡秀子君の一般質問を許します。              〔7番 重岡秀子君登壇、拍手〕 ◆7番(重岡秀子 君)日本共産党の重岡秀子です。通告に従って、以下、大きく3点について質問いたします。  6月16日、6月議会開始時にマンダリン跡地の購入をめぐる収賄容疑で佃前市長が逮捕されるという伊東市政にとって歴史的な重大事件が起きました。しかし、市民の中からは、この事件は氷山の一角という声も多く、これを契機に市政の総点検が必要と考えます。そこで、前市長逮捕という重大事件が起きたが、このような問題を再発させないために行政のあり方を改革する必要があると考え、以下3点伺います。  まず、伊東市土地取得に係る業務見直し検討委員会の進捗状況を伺うとともに、現時点で今後見直しが必要と考えられる主な問題点について伺います。  この夏の間に市議会は報告書のとおり、2回の土地取得に係る監視機能強化特別委員会で審査を行い、佃市政12年間に購入した公用地10件についての検証を行いました。その中で最も大きな問題点とされたことは、その予算が出されるまでの行政の中での意思決定過程の協議記録や交渉記録の資料がないという点でした。では、行政側として行われている土地取得に係る業務見直し検討委員会のほうはどのような検討がされているのか。最初の計画では9月に結果を公表する予定とされていましたが、時間がかかっている原因は何なのかも含めて、現時点でわかってきた問題点についてお伺いします。  2点目は、佃前市長は特別顧問として、みずからの事務所で市職員と直接会うことが日常的にあったとされるが、その報告や記録はどのようにされていたのか、また、市の業務のあり方として問題はなかったのか伺います。  3月議会の前に、私はひょんなことから市民の方との会話の中で、広野にある佃事務所で市職員と前市長が会っているということを知り、その点について一般質問で取り上げ、当局の皆さんが認められました。なぜこの事務所で市職員と会う必要があったのか、それはどの程度行われていたのか知りたいと考え、その記録を求めましたが、記録はなく、唯一、公用車の使用記録が手がかりになると知って、情報公開請求によりその記録の閲覧をし、会派として調査いたしました。全ての課が持つ公用車を調べたわけではありませんが、私たちが調べた範囲では、目的地が佃事務所となっていたものが数件ありました。そのほか、広野、鎌田、岡と書かれた件でも、実際には佃事務所に行っていたことや、業務のついでに立ち寄った、徒歩で行ったという例もあることも聞きました。かなりの頻度で庁舎外の事務所で職員と会っていたということ自体、尋常ではないと考えますが、当局の見解を伺うものです。  3点目は、業務の見直しを図る上で、入札、補助金、人事、職員採用など業務の総点検をする考えはないか伺います。また、市政運営に対する改革提言を職員に呼びかけるなど、全庁的に広く意見を求めることが必要と考えるが、いかがかという質問もいたします。  市長選挙の際など、うちの夫の会社が市の仕事をもらっているからといった声や、また、市長に逆らったら補助金をもらえないといった市民の声、いわゆる天下りに対する批判の声など、今この事件をきっかけに市政に対するさまざまな問題が浮かび上がってまいりました。伊豆新聞の激震佃市長逮捕という特集記事の中には、予算編成、執行権、人事権を持つため、意にそぐわないことを進言すれば排除されるという怖さから、誰もが佃容疑者に物が言えない状況が、時間とともに醸成されていったことが事件の下地にあったと見られると、このような記事がありました。佃市政の何もかもが悪かったというわけではありませんが、トップダウン的な市長の体質が、さまざまな市政のゆがみもつくってしまっていたのではないでしょうか。この機会に市民に信頼される市政に、私利私欲でなく何よりも市民のために公務員が力を尽くせる仕組みづくりへの改革も必要ではないかと考えます。それには、まず全庁の職員が忌憚なく声を出せるシステムも必要かと思い、質問いたします。  次の質問は、市内に計画されているメガソーラーに関し、伊東市美しい景観等と太陽光発電設備設置事業との調和に関する条例施行後の対応について、以下2点伺うものです。  まず1点目は、伊豆高原のメガソーラー建設計画に関しては、着工を条例違反として市が経済産業省に通知している現状ですが、今後の対応について伺います。  現在、この計画地では、入り口付近にプレハブの事務所やフェンスが建設され、あたかも本格的な工事着工という形がつくられています。また、8月10日に業者が一部整地や竹の伐採を行ったことで市は着工とみなし、条例に基づく手続がない中での着工は条例違反として、業者に文書で指導し、また経産省にも出向いて報告も行いました。その後、市の対応は業者からの回答を待って考えるということでしたが、業者はどのような回答をしてきたのか、また市としてはどのような対応をしていくのか、お伺いします。  また、条例上、市長は同意しないとしている大規模な計画として、鎌田、十足地区などの計画が該当すると考えますが、事業者に対してどのような対応をしていくのかもお伺いします。  最後の質問は、国保税額の算定方法が広域化を機に変更され、懸案であった資産割は廃止されたが、一方で、均等割が増額となり、子供の多い世帯などで負担増となったケースがあることから、子供については均等割の軽減策を検討すべきと考えるが、いかがかという質問です。  伊東市の国保税は、29年度まで所得に応じた所得割、固定資産を基準にした資産割、家族の人数・頭割りで掛けられる均等割、世帯に等しく掛けられる平等割の4項目によって算定されていましたが、広域化を機会に資産割を廃止するという大きな改定がされました。これは土地などの固定資産があっても現金収入が少ない年金暮らしの高齢者などにとっては朗報でしたが、その影響額の一部が均等割の増額につながってしまった問題点があります。特に、均等割は乳幼児でも大人でも均一であり、今度の改定では40歳までの方で年間5,600円、介護納付金が加算される40歳以上では6,800円の値上げになってしまいました。そのため、例えば出産で子供が1人ふえると年間3万800円国保税がふえることになり、もともと借家で固定資産税がなく、子供が多い家庭というケースにおいて値上げ幅が大きくなってしまいました。これでは少子化対策にも逆行するということで、全国市長会や知事会でも国保に対する要望書の中で、この子供に係る均等割を減額できる補助制度についても要求しています。また、市町独自で子供の均等割を半額や3割減額などの措置をとっている自治体もあります。ぜひ本市でも検討していただきたいと思います。  以上で壇上からの質問を終わります。                〔市長 小野達也君登壇〕 ◎市長(小野達也 君)7番 重岡議員の質問にお答えいたします。  初めに、前市長逮捕という重大事件が起きたが、このような問題を再発させないために行政のあり方を改革する必要があると考え、伊東市土地取得に係る業務見直し検討委員会の進捗状況と、現時点で今後見直しが必要と考えられる主な問題点についてであります。土地取得に係る業務見直し検討委員会につきましては、去る7月11日に第1回検討委員会を開催し、現在、第2回の委員会に向け、土地売買契約の締結に係る稟議など、関係書類の整理を行うとともに、一部、保存文書により確認ができていない土地取得の経緯等について、当時の担当者から聞き取りを行うなど、検証に必要な確認作業を行っているところであります。今後、委員会において検証を行い、その結果を公表するとともに、検証結果を踏まえた土地取得のマニュアルを作成し、公表を行う予定としております。また、現時点で今後見直しが必要と考えられる主な問題点については、今後の検討委員会において検証が行われる中で明らかになるものと考えております。  次に、佃前市長は特別顧問として、みずからの事務所で市職員と直接会うことが日常的にあったとされるが、その報告や記録はどのようにされていたのか、また、市の業務のあり方として問題はなかったのかについてであります。当該事務所への訪問に限らず、伊東市職員の服務に関する規則に基づき、職員は、業務のため勤務の場所を離れるときは、上司に行き先を申し出ることになっており、さらに、公用車を使用するときは、運転記録簿に時間や行き先等を記載することになっております。また、前市長は、市長の相談に応じ、助言や提言を行う特別顧問という立場にあったことから、市が実施する事業等に係る連絡や報告等のため、職員が当該事務所を訪れることは業務上あり得ることであり、特に問題はないものと考えております。  次に、業務の見直しを図る上で、入札、補助金、人事、職員採用など業務の総点検をする考えはないか、また、市政運営に対する改革提言を職員に呼びかけるなど、全庁的に広く意見を求めることが必要と考えるがについてであります。業務の総点検につきましては、現在、伊東市土地取得に係る業務見直し検討委員会において、過去の土地取得に係る事務の検証を行っているところでありますが、この作業において明らかになった問題点のうち、土地取得以外の事務にも共通する部分については見直していく必要があるものと考えております。また、全庁から広く意見を求めることについてでありますが、全ての職員が積極的に意見等を伝えられるような機会を設けることは大切なことであると考えており、これまで若手職員等との意見交換の場としてランチミーティングを4回実施いたしました。また、市長就任の際の職員への訓示や新規採用職員への訓示に当たり、一人一人の思いや考えを遠慮なく直接私に伝えていただきたい旨の話をさせていただくなど、ボトムアップ方式の市政運営に努めているところであります。ボトムアップ方式の市政運営につきましては、私の市長としての基本的な姿勢であることから、引き続き、全ての職員が積極的に意見等を伝えられるような組織の構築に努めてまいります。  次に、伊東市美しい景観等と太陽光発電設備設置事業との調和に関する条例施行後の対応についてのうち、伊豆高原のメガソーラー建設計画に関しては、着工を条例違反として市が経済産業省に通知している現状があるが、今後の対応についてであります。伊豆高原のメガソーラー建設計画への対応につきましては、事業者が届け出及び市長の同意を経ずに8月10日に工事着手したことから、本市は、条例違反に当たるとして、条例の規定に基づき、同日付で事業者に対し工事の中止と条例の遵守を求める指導通知書を送付し、この旨を経済産業省に通知しております。今後の対応につきましても、引き続き、事業者の動向を注視するとともに、本条例の規定に基づき、指導等を行ってまいります。また、指導等の具体的な対応につきましては、法律の専門家の意見を伺いながら厳格かつ慎重に対応してまいります。  次に、条例上、市長は同意しないとしている大規模な計画として、鎌田、十足地区などの計画が該当するが、事業者に対してどのような対応をしていくのかについてであります。鎌田、十足地区に大規模な計画のある事業者に対しては、本条例の趣旨を丁寧に説明する中で条例への理解を求めるとともに、現在の計画規模では、条例上、市長は同意できない旨を伝えております。今後の対応につきましては、事業者の動向によるところが大きいため見通しがつかないものの、おのおのの事業に対しては法律の専門家の意見を伺いながら対応してまいります。  次に、国保税額の算定方法が国保の広域化を機に変更され、懸案であった資産割は廃止されたが、一方で、均等割が増額となり、子供の多い世帯などで負担増となったケースがあることから、子供については均等割の軽減策を検討すべきと考えるがについてであります。子供に対する均等割の軽減につきましては、応益割において低所得者の世帯に対する法定の軽減が実施されていることや、18歳未満の子供に対する医療費助成の実施に伴い、受益者として一定の負担が求められること、さらには、国保広域化により県が示す標準税率から大きく異なった賦課を実施する場合、最終的な目標である県内標準税率に影響を及ぼすことが考えられることなどから、本市独自の軽減は難しいものと考えております。しかしながら、全国知事会や全国市長会で、国に対し、子供に係る均等割保険料の軽減措置の導入について要望を行っておりますので、本市といたしましても制度化に向けた要望等を行ってまいりたいと考えております。以上であります。 ◆7番(重岡秀子 君)では、最初の前市長逮捕という重大事件に対する対応というところから質問したいと思います。  伊東市土地取得に係る業務見直し検討委員会のほうですが、7月11日に1回目が開かれ、新聞記事などでは大体9月にはまとめて調査結果を公表するということになっていたんですが、それがまだまとめられなく、この場でも公表できるものはないというご答弁だったんですけれども、どういうところでそれがなかなか進まないのかということについてお聞きしたいと思います。というのは、議会のほうは初めて議員だけで特別委員会をやりまして、当局のあれはなかったんですが、夏休み中に詰めた審査もやりましたので、行政側のほうの様子について伺いたいと思います。 ◎企画部長(中村一人 君)冒頭、市長が答弁したところでございますけれども、購入に係る経緯、あるいは売買に係る交渉記録、こういったものが書類上確認できないという状況がございますことから、当時の担当者などから聞き取りを行ったり、検証に必要な確認作業を行っているということで、想定以上の時間がかかってしまっているということがちょっとおくれぎみな原因でございます。以上です。 ◆7番(重岡秀子 君)当時の職員などから聞き取る仕事は結構大変だと思うんです。しかも、全体で10件あるわけですよね。多少書類があったものもありますが、そういうところで時間がかかるのはわかるんですけれども、見通しというか、時間をかければできるのか、なかなか困難なのか、その辺はいかがですか。 ◎企画部長(中村一人 君)基本的には、もうそろそろまとめが完了するという報告は伺っておりますので、次回の会議が近々開かれるものと考えてございます。以上です。 ◆7番(重岡秀子 君)わかりました。7月11日の会合で、そのときに税理士さん2人、司法書士さん1人に委嘱というか、お願いして加わってもらうということで、そのとき小野市長が挨拶し、第三者の視点による意見、指摘が有効な検証とマニュアル策定につながるというようなご挨拶をされたと書かれていますが、この3人の外部の方は、実際にはどんな仕事をされるのか、お伺いしたいと思います。 ◎企画部長(中村一人 君)今議員ご指摘のとおり、税理士さんがお二人、司法書士さんがお一人お願いをしてございますが、税理士さんの1人につきましては、固定資産評価審査委員会の委員長をやられている税理士さんでございまして、土地に関する見識が高いということで、そういった専門的なご意見を伺いたいと思ってございます。また、司法書士さんにつきましても、登記の関係等で土地取引にたけているということが期待されますから、そういった専門的な見地でのご意見を伺いたい、こちらとしてはそんな役割を期待しているところでございます。以上です。 ◆7番(重岡秀子 君)このような行政内の不祥事というか、こういうことが起きたときには、やっぱり第三者機関というか、市長がおっしゃったように、第三者の視点で見てもらうということが重要ではないかと思うんですよ。それで、こういう問題を抱えたほかのまちはどうしているのかとちょっと調べてみたんですが、市長がお金の問題、収賄でやめて、選挙があって、次の市長もまた収賄でやめて、その後に女性の市長になった宝塚市というところがあるんですけれども、ここは子育て支援などがかなり豊かで、会派視察で最近私たちの仲間の中でも訪れているまちですが、この女性の市長さんは21年に就任したそうですが、そのときにやったことは、こういう不祥事の中で、市長が悪かったんだけど、職員がいろいろ市民からの非難にあって元気をなくして、がっかりというか、僕たちは一生懸命頑張っているのにみたいな思いで、やる気を失っていた職員をまずどう励ますのかということと、うちの行政と同じように徹底究明の特別委員会みたいなのをつくったんですが、市長の公約で、この中に5人の弁護士を入れて、客観的になぜこういう問題が起きたのかを外部から見てもらう、そういうことをやったそうです。ですから、司法書士さんとか税理士さんとか、その人たちの実務のところだけではなくて、第三者にこの問題を見てもらうようなシステムが必要だと思うんですけれども、そういうところでご意見を伺うような考えはないでしょうか。 ◎企画部長(中村一人 君)今回の検討委員会につきましては、今回の事態を重く受けとめまして、過去の土地取引に係る検証を行うということですとか、再発防止に向けて今後のマニュアルを作成する、そういった意味で、ある意味で事務的な見直し作業と考えてございますので、冒頭申しました外部委員3人の方にお願いをしたところでございまして、特に弁護士さんなどに入っていただいての会議というものにつきましては、現在のところ検討をしていない状況でございます。以上です。 ◆7番(重岡秀子 君)わかりました。12年間なので、かなり過去の土地購入の問題もあるので、ここで聞き取りをすることに余り時間をかけて――この問題だけではないと思いますし、その辺の見きわめも必要なのではないかと思うんですよね。  次の問題も絡むので、次の質問に行きたいんですが、とにかく2億1,000万円もの土地購入に係る議案を議会へ出すときに、議会ではそれぞれきちんとした答弁をされているわけですから、勝手に答弁しているわけではないので、やっぱりこの土地に対することは、まとめた、みんなで話し合った結果というのがあると思うんですよね。その辺がないというのはとても疑問に残るところですが、もう一つ、前市長が特別顧問に就任したときに、庁舎内でどのような議論がされたか、これも私は情報公開請求したんですが、このときの記録もないというご答弁でした。ですから、記録をとるということが、行政の中で大事なことを決めるときに、どういう場合にはとって、どういう場合にはとらないのか、何かそういう決めがあるでしょうか。 ◎企画部長(中村一人 君)特にメモ、記録をとる、とらないということが規定上ルール化されているかと申しますと、そういったルールはないということでございまして、それぞれの状況に応じて、またそれぞれの担当者の裁量によって、記録があるものもあるし、ないものもあるという状況であります。以上です。 ◆7番(重岡秀子 君)私は、特別顧問というような重要な仕事を前市長にやってもらうときに、どんな権限を持ってもらうのかというか、市長の相談役ですので、基本的な決め事ぐらいは必要だったのではないかと思うんですよね。それで、先ほどのご答弁では、庁舎外の事務所で職員を呼び出してというか、そこに頻繁に通って特別顧問と話をするのは問題がないというご答弁でしたが、私が聞き取りをした範囲内では、具体的なことではないですが、重要施策に対する特別顧問の考えを直接担当に話すとか、こういう施策があるから、こういう団体に任せたらどうかとか、あるいはこういう事業者を使ったらどうかみたいな話も多少出ていたと聞きました。本来なら、それは直接小野市長と話すことではないのかなと思うんですが、小野市長さんは、佃特別顧問と話したことを記録したようなものとか報告とかをされていたと考えられていますか。 ◎市長(小野達也 君)お答えいたします。  記録、備忘録みたいなものはないのではないかと思います。それから、私が聞いておるのは、前年度に私が市長になったときに予算が決まっていたもの、事業化されていたものについて、例えば出席の依頼文を持っていった、そこで幾つかのやりとりがあった、それから事業が完了したので、一応無事に終わりましたということも報告してきたということで、その中でのやりとりは幾つかあったと思いますが、それが私に直接何か言っていたという報告はなかったと記憶しております。以上です。 ◆7番(重岡秀子 君)わかりました。やはり職員の方は、顧問と話をすれば、これは大事なことだからと言って市長にご報告はしていたと思うんですよね。でも、何か二重行政だったのではないかという疑問は残ります。  別のことにも絡むので、次の質問に行きますが、業務の見直しを図る上で、入札や補助金、人事、こういったことでも点検する必要があるのではないかという考えを私は持っているんですが、先ほどの宝塚市では、うちと同じように、先ほどの答弁にはありませんでしたが、市長に対する倫理条例みたいな――うちも9月5日の新聞発表で条例がありましたが、それをこのまちでもやったそうです。政治倫理条例制定ということで、今まで市長の資産公開の条例はあったけれども、それだけではだめだということで、多分この政治倫理条例を、これも小野市長が事務方に依頼したと新聞は書いてあるんですが、その辺を市長さんにお聞きしますが、今までの政治資金の公開だけでは不十分で、こういう倫理条例を制定したいと考えられたのはどういうところでしょうか。資産公開の条例があってもこういう事件が起きちゃったわけですから、この倫理条例を考えられた理由をお聞きしたいと思います。 ◎市長(小野達也 君)お答えいたします。  この倫理条例を準備するに当たりましては、副市長を初め幹部といろいろと協議をした上で、私から指示をいたしました。それというのは、こういった大きな事件を受けまして、市民の皆様から寄せられる声、それから地元新聞を中心としてさまざまな報道を見るに当たりまして、例えば土地取得だけではないなということ、そういうものを感じたところでありまして、これは私自身も以前県会議員でありましたので、政治資金等には注意をしておりましたけれども、やはり漏れがあったり、いろいろな事件も見てまいりましたので、今回、伊東市が大きな事件になり、市民の皆さんが嘆かわしく思う中で、私自身が何とか再発防止をしていきたいということで事務方に指示をしたところでございます。以上であります。 ◆7番(重岡秀子 君)この条例はまだパブリックコメントの段階なので、これから私たち議会としてもその条例を審査する場があると思うんですけれども、非常に有効なのは、条例の中身、例えば市長が資産の公表のための資料をつくったとき、それを審査する第三者機関があるとか、あるいは市民に調査を要求する権利があるとか、今までの資産公開の条例に比べるとかなり踏み込んだ内容になっているので、これはいいと思うんです。例えば、市長や三役、副市長、教育長の親戚、二親等以内の公共事業への参入とか、そういうことにも制限がありますよね。かなり細かいことがあるので、それは一つ力になるのかなと思うんですけれども、職員の中で、私たち議員も研究しますから、契約とか入札とか補助金の出し方とか、そういうことについても意見を言い合うような場をつくっていただいたらいいのではないかと思うんです。  先ほどの宝塚市は、入札と契約の調査研究会というのをずっと継続して庁舎内でやっているらしいんですね。入札の仕方なんていうのもなかなか複雑な問題があるので、簡単ではないと思うんですが、職員が一緒に継続的にそれを研究していく場を持つことも大事だと思いますし、また、このまちがおもしろいのは、年度当初に市長がこの問題に対して二度とこういうことを起こさないという訓示を行って、政治倫理について、みんなで唱和するんだそうです。そういう場を持って、10年間そういうことを続けて職員の気持ちを固めていっている。先ほど市長が風通しのいい、若い人たちもどんどん物を言える伊東市にしていきたいということで、それはすごくいいことだと思うんですが、今このまちでも本当に職員の人たち一人一人の力が生かされたような行政になっているようです。ぜひ市長さんにお願いするんですが、職員の発案でこの間の海岸清掃をやったこと。ああいうことは本当にすばらしいことだと思うんですよね。そういう積極的な提案だけではなく、言いにくいことも言える。俺はここがおかしいと思うんだよということを言っても、それで不利にならない、そのような職場環境をぜひつくっていただきたいと思うんですけれども、その辺はいかがですか。 ◎市長(小野達也 君)お答えいたします。  8月の按針祭前の台風で海岸に大分ごみが打ち上げられまして、そのきっかけとなるのは若手職員からの発言でありました。それをもとに職員60人の方が一気に清掃をなし遂げてくれたものと考えておりまして、大変評価できるものと思います。  それから、今のは言いやすい話だが、後段にお話がありました言いにくいことが滞ってしまうのではないかという心配でございますが、それがないように私自身も努めておりまして、私自身もプレイングマネジャーだということで、無任所ではあるけれども、皆さんと同じだから何でも言ってほしいと言っております。それから、例えば所属長がおりまして、それを飛び越えていけないということもかつてあったと思いますが、私は、そういう姿勢ではないということも訓示等でお伝えしておりますし、ランチミーティングにつきましては最たるものではないかと思いまして、最初にやったのが子育て中の女性職員でありましたけれども、私が想像していた以上に思いのたけを私に述べていただきましたので、しっかりと聞く姿勢を持っていけば皆さん発言すると感じました。ですから、この姿勢を変えずに、これから先もまだ2回ほど今年度中にランチミーティングを行いますけれども、そういった場でも積極的に意見が言えるようにしていきますし、日常の業務におきましてもいろいろな意見を集約できる体制をつくっていきたいと思います。以上であります。 ◆7番(重岡秀子 君)ぜひよろしくお願いしたいと思います。  もう一言だけ。宝塚市のように、市民にかなりの批判を受けた後、倫理を確立するというか、真相の究明をして、こういう不祥事が起こらないようにするということと同時に、伊東市政は変わったねというか、本当に市民を大事にする市政になってきたねと。タウンミーティングだけではなくて、行政全体が変わってきたと市民から言われるような、もっと幅広い取り組みも必要だと思うんですよね。一言だけお願いしたいんですが、昨日のような、例えば通帳に800円しかない人から税金の差し押さえをしたという話があったら、その後、その若いお母さんは仕事が見つかったのかな、そういうことを誰かが心配してあげるような……。厳しいことを言うだけではなく、ああいう話が仕方がないこととして片づけられない、こういう市政も市民から一つ一つ信頼をかち得ていく上で大事だと思うので、これはお願いです。よろしくお願いします。  では、次のメガソーラーの問題ですが、先ほど昼休みにイーゲートの近くの方から、この間の雨で土が流れてしまったので、片づける前に見に来てくれないかと連絡がありました。前に私が質問のときに訪問したところなので、そんな電話連絡がありましたが、イーゲートというのも伊豆高原のメガソーラーと地続きのところですから、今も周囲の人がそういう心配な状況があるということで、本当に重要な問題だと思います。  それで、この間の条例違反ということの中で、当局の見解としては、条例にのっとった手続がなく着工したということで注意を与えたというのがあるんですが、この業者は、既に条例の施行規則なんかに書かれているようなさまざまな届けは宅造法のとき出しているわけですよね。ここで言う手続が不十分だったというのは、どういう文書を出していなかったのかということを知りたいんですけれども、お願いします。 ◎建設部長(石井裕介 君)手続が不十分であったというところのご質問であります。伊東市が制定しました美しい景観等と太陽光発電設備設置事業との調和に関する条例第10条に、事業者は、この事業を実施しようとするときは、「着手しようとする日の60日前までに、次に掲げる事項を市長に届け出なければならない」という規定がされています。そして、施行日時点において既に実施している場合におきましても、速やかに届け出をしなければならないということがございます。そこについての届け出がされていなかったという状況になっております。以上です。 ◆7番(重岡秀子 君)着工の届け出をしていないから条例違反ということでいいのでしょうか。それから、条例の施行規則の中に第何号様式とか、いろいろな書類がありますよね。その中に例えば市長の同意申請書みたいのもあるんですが、こういうものは出されたのでしょうか。60日前までに出さなければいけない書類の問題なのでしょうか。 ◎建設部長(石井裕介 君)もう少し細かく説明いたしますと、その届け出というのが様式に定めております着手の届け出兼同意申請書というものになっておるんですけれども、その内容が整合のいくものではなかったという状況になっています。条例に合っていない内容というのは、第10条の届け出もされていないということと、第11条で事業を実施するにおいても当然市長の同意が必要になる。ただ、その同意も得られていない。そういう状況の中で事業者が事業に着手した。そういった状況が確認できましたので、指導をし、条例に従うよう求めたという状況になっております。以上です。 ◆7番(重岡秀子 君)わかりました。しかし、今、第1号様式、市長の同意申請書というものを見ますと、例えば想定発電出力とか想定年間発電電力量とか太陽電池モジュールの総面積等、私たちがこの間の議会で可決した条例は、1.2ha以上は基本的に市長が同意しないという条例ですよね。そうすると、業者にそういうものを書いた同意書を求めるというのはちょっと無理があるように思うんですよね。それよりも、この計画が1.2haを超えているからということで私は条例違反と単純に思ったんですが、この辺については今後もあることなので、次に鎌田とか十足の問題もありますが、どういうことでしょうか。やはりこの申請を出したらそこで再度審査をして、市長がだめだというような手順を踏むということでしょうか。 ◎建設部長(石井裕介 君)当然事業者のほうから提出に当たっては協議なり相談なりということで問い合わせは来ているところでありますが、こちらのほうからの指導ということに関しましては、あくまでも条例の規定に基づいた形で指導していくということになりますので、届け出に際して、例えば添付書類に不備があっただとか、着手の期日に整合のとれていないところがあっただとか、そういった事項については補正を求めるなりしていくわけですけれども、そういった中で双方において見解の一致が見られないという状況になりますと、その届け出は受けられないといった状況になります。以上です。 ◆7番(重岡秀子 君)次の質問と重なるのであれですが、先ほどのご答弁では、1.2ha以上は原則的に市長が同意しないということで、鎌田や十足の業者に対しては、行政側から条例を説明して、皆さんの計画では無理ですよということを申し渡したという説明があって、それは理にかなったことだなと思って合点したんですが、ということになると、2つの業者も、この同意申請書で大きな面積のものを書いたらだめだということなので、それは受け付けられないのではないかということが1点と、もしこれを無視して宅地造成のほうの許可申請なんかを出したときには、やはり条例を重視して宅造のほうの申請は受け付けない、このような姿勢で行くのですか。その辺のことをお聞きしたいと思います。 ◎建設部長(石井裕介 君)条例に基づく届け出につきましては、先ほどと同様でありますので、審査した結果、内容の整合がとれないという状況であれば受け付けられないということにはなります。ただ、市の条例については、事業者に内容を説明して条例の遵守を求めるところでありますけれども、事業者が計画を見直すということでおさまっていただければいいんですが、事業者としても事業を今後も進めていこうとする姿勢が見られます。その場合に、各個別法に基づく届け出については、事業者のほうで提出する意思があるということであれば、そこは受けて審査せざるを得ないのかなというところで考えております。以上です。 ◆7番(重岡秀子 君)その辺については、時間がないので、また質問させていただきたいと思いますけれども、これはなぜ聞いたかというと、十足が宅地造成の許可申請を出していないのに、森林法のほうの許可申請を県へ出して、この前、私は質問しましたが、佃前市長が十足の業者を連れて森林保全課へ行って、森林法の書類について、審査がいつまでかかるか、森林審議会にかけられる3月にできるかという質問をしているということは、十足の業者は、県には森林法の申請をしているということではないかなと思ったんですよね。行ったのが2月19日ということですから、もうこの条例は固まっていて、本来なら今当局が説明されたように、うちはこういう条例をつくっていますよ、だから、大きな計画は無理ですよというふうに、一貫して市長も特別顧問も同じ考えでいかないとおかしいのではないかと思うんですけれども、例えば条例を重視するというのだったら、そのほかの法令、伊東市にとったら宅地造成等規制法に対する申請なんですが、少し考えを整理して、条例でとめるなら、それで一致してやっていただきたいと思います。  時間がないですが、伊豆高原のほうでは、もう一つ重要な川の占用許可が出されていないと聞いていますが、申請書類が不備だったから出されないのか、それとも申請が出されていないのか、それだけお伺いします。 ◎建設部長(石井裕介 君)6月も同じような質問があったかと思います。状況については同様でありまして、相談はありますけれども、河川占用については、きのうまでに申請はなされておりません。以上です。 ◎都市計画課長(長澤一徳 君)占用許可につきましては、先ほど部長が答弁したとおり、相談は以前からあったところでありまして、そこのところで基本的に直すところは直すという形で、一応直してきたというところで、近日、見てくださいという形で提出があったということはあります。 ◆7番(重岡秀子 君)そうすると、一旦書類の提出はあったということですよね。それで、これが受理されないということになると、例えば、本格的な着工、川に関する橋をつくったり、私たちは業者から一番先に橋をつくるというふうに説明を受けているんですが、川に係るところの着工ができないのか、それとも、そこにつながる調整池なんかのいろいろなことがあると思いますが、基本的に宅造の範囲では関係ないところの木を切ったりするのはいいのか、その辺の見解はいかがですか。 ◎都市計画課長(長澤一徳 君)河川占用のところにつきましては、河川に接続する水路の許可も必要になります。それと別に、事業地に入るための川を渡るための橋なりを計画して設置しなければ実質入れないというふうな計画ではあります。そこのところにつきまして、構造計算とか、そういったところを含めた形での河川占用がなされるということになっております。以上です。 ◆7番(重岡秀子 君)そうすると、接続部分の設計なども含めて申請が出されるということでいいのかということと、それ以外に例えば水量なんかについては宅造のほうでもう許可が出ているので、それでいくのか、その辺についてもお伺いします。 ◎都市計画課長(長澤一徳 君)河川に接続する部分と、あと川を渡るための橋の設置、これは1つの申請でも別の申請でも構わないのかなということでございます。実際河川に接続するための水路についての大きさというものは、もちろん計画地から流れてくる水量に見合ったものを接続させるために大きさを規定したものを申請してくるというわけでありますので、宅造許可を受けたものの内容での申請というのが前提となります。 ○議長(井戸清司 君)以上で7番 重岡秀子君の一般質問を終わります。  10分間ほど休憩いたします。                 午後 2時51分休憩                 ───────────                 午後 3時 1分再開 ○議長(井戸清司 君)休憩前に引き続き、会議を開きます。  次に、8番 犬飼このり君の一般質問を許します。              〔8番 犬飼このり君登壇、拍手〕 ◆8番(犬飼このり 君)私は、伊東新時代。 犬飼このりです。よろしくお願いいたします。通告に従いまして一般質問させていただきます。  このところ台風や地震などの自然災害が続いています。ここ伊東市では大きな災害はないものの、少なからず被害が出ていたり、また、不安な中で避難所に身を寄せた市民もいらっしゃいます。このたび行われた防災訓練のメーン会場では、ペット同行避難訓練が行われました。昨年の訓練時に私の私物を使い、ペット同行避難情報ブースを設置させていただいたときには、行政でやるのはまだまだ先かと思われましたが、このたび実現されたことにより、ペットを飼育している方はもちろん、そうでない方にもペット同行避難の重要性を知ってもらえるよい機会となりました。ほかのまちのペット飼育者は今回の取り組みによい印象を持ち、メッセージをくださった方もいらっしゃいます。私たちの伊東市は、市民だけではなく観光で来られる方も安心できるまちでなくてはなりません。備えあれば憂いなしとはいいますが、物の備えだけではなく、知識の備えも情報共有していければと思います。  ペット飼育者には伊東市は観光しやすいまちと言われ、同行避難訓練もしているペットフレンドリーなまちの印象をつけましたが、日常の市民生活はどうでしょうか。7月に国際交流協会のメンバーと一緒に姉妹都市であるイタリア・リエティ市の太陽の祭り50周年のお祝いに行き、滞在中は心のこもったおもてなしを受けました。メーンイベントであるたる乗り競走が間もなく始まるというころ、伊東市庁舎に車が突っ込んだというニュースが飛び込んできました。まだ第一報で我々以外は知らなかったとはいえ、リエティ市と姉妹都市のフランスやドイツの方も含め、多くの方が日本の伊東市に関心を寄せていたときです。レセプションや市内観光の最中にも、伊東に行きたい、どうやって行けばいいのかなどと声かけしてくれた若者や、秋の国際交流フェスタへの来訪を楽しみにしているという方々に面目ないとしか言いようがありません。  原因が納税に関しているということは報道で取り上げられました。昨日までの大綱質疑にて滞納市税の収納に関しての見解も伺いました。しかし、今回の事件での納税に関する不満というのは原因ではなく、ただのきっかけだと感じています。メガソーラー問題や前市長の収賄容疑での逮捕など、不名誉なことで伊東市がニュースになり、振り返ってみると、この十数年でまちは寂しくなり、生活水準が下がっている実感と、将来への不安、不満をぶちまける場所すらないという行政に対する信頼を失った結果ではないでしょうか。本気で信頼を取り戻す行政運営をしなければならないときです。名実ともに官民一体となり、伊東市を誇れるまちにしていきたいと思います。  それでは、質問に移ります。  1つ目、2020年にオリンピック・パラリンピックの自転車競技がお隣の伊豆市で開催されるに当たり、多くの来遊客が本市にも訪れることが予想されますが、本市の対応について、以下2点伺います。  1つ目、海外からの旅行者の方々にも不快や不便を感じることなく移動や滞在をしていただくためには、どのような対策が必要と考えているか。  2つ目、障がいのある方に対するまちのバリアフリー化について、どのように考えているか。  この2つは、既に伊東市が市民にとって住みよいまちであり、来遊客にとって優しいまちであればあえて質問することのない項目ですが、現状ではまだまだ行き届いていないと感じます。イタリア訪問のときに、ローマでほかのメンバーと別れてから1週間ほど単独で旅を続けました。交通手段は電車とバス、宿泊先はほぼゲストハウスです。私は、イタリア語は話せませんので、流暢ではない英語でコミュニケーションをとらなければなりませんが、滞在先では英語を話さない方とのやりとりをも余儀なくされることが何度もありました。今までも言葉の通じない国へ訪れたことがありますが、もちろん日本語の案内などはなく、都度現地の方に助けられてきました。英語が容易に通じるまちではない伊東市に来られる海外からのお客様が必要としていることが手に取るようにわかる瞬間でした。  続いての質問です。観光イベントに関し、この夏行われた浴衣関連のイベントなどは、近隣市町で同じようなイベントが開催されていますが、他市町との違いを楽しんでもらうために、伊東ならではの施策を考えているか、お伺いします。
     当局の方々にもご協力していただいた今議会初日の浴衣議会は、伊東らしさを褒めてくださる方が多くいらっしゃいました。個人的には、一度きりではなく定期的に伊東温泉の浴衣をアピールしていけたらと思っています。基本的なことではありますが、観光のお客様が伊東市に何を求めて来ているか、伊東市として何を提供できるかということが明確であるかどうか。仮にほかと同じことをほかと同じようにやったとしても、プラスアルファ伊東市でしか体験できないことがあれば人は求めてきます。  次の質問です。ライフスタイルの多様化に伴い、誰もが個人として尊重され平等な社会をつくるために同性間及び異性間における事実婚カップルへのパートナーシップ制度が必要と考えておりますが、伊東市の考え方をお伺いします。  前回の質問後にもパートナーシップ制度を導入もしくは検討している自治体がふえました。異性間の法律婚カップルが当たり前に受けている権利を考えてみてください。パートナーとして公的に認められないことで当事者の生活に不利益が生じています。法整備がおくれている現状ではありますが、制度導入にまで至らなくとも、各自治体が今できる施策を進めているんです。  最後の質問です。図書館・文化ホール建設事業に関して、以下2点伺います。  1つ目、タウンミーティングや未来ビジョン会議等で市民からいただいた意見について、どのように計画に反映させていくのか、お伺いします。  2つ目、多様な意見を集約し、次の段階に生かすには専門的な助言も必要と考えますが、市長のお考えをお聞かせください。  タウンミーティングや未来ビジョン会議では人それぞれ、まさに十人十色の意見が出されています。似たような意見もあれば相反する意見もあるわけですが、意見を聞くだけに労力を費やしているのではないかと不安になります。ここ数年でできた公立の施設を見ても、設計の段階でしっかりとしたプランを立てなければならないのは明白です。まずプランを立てるためのプランを立てるべきと思います。  以上、市民の期待を裏切らない答弁をお願いし、壇上からの質問を終わります。                〔市長 小野達也君登壇〕 ◎市長(小野達也 君)8番 犬飼議員の質問にお答えいたします。  初めに、2020年にオリンピック・パラリンピックの自転車競技が伊豆市で開催されるに当たり、多くの来遊客が本市にも訪れることが予想されることから、本市の対応についてのうち、海外からの旅行者等にも不快や不便を感じることなく移動や滞在をしていただくためには、どのような対策が必要と考えるかについてであります。政府は、東京オリンピック・パラリンピックが開催される2020年に訪日外国人観光客数を4,000万人とする目標を掲げており、本市においてもユネスコ世界ジオパーク認定やラグビーワールドカップ開催などに伴い、外国人観光客のさらなる増加が見込まれることから、インバウンド施策の強化を行うとともに、来訪された外国人観光客への対応の充実を図る必要があると考えております。  このような中、観光庁のアンケートでは、外国人観光客が旅先に求めるものとして、無料公衆無線LAN環境の充実や施設等のスタッフとのコミュニケーション、観光案内看板の多言語表記などのニーズが高いことから、今後、伊東駅やマリンタウンなど本市の玄関口となる場所を中心にフリーWi-Fiの拡充を図るとともに、案内表示板の多言語表記の充実を検討してまいります。さらには、外国人観光客に対する接遇研修の実施やスマホ決済などの支払いを簡潔にするための機器の導入につきましても、商工会議所や旅館組合を初めとする関係団体と協議してまいりたいと考えております。  次に、障がいのある方に対するまちのバリアフリー化について、どのように考えているかについてであります。まちのバリアフリー化につきましては、高齢の方や障がいのある方が、自立した日常生活や社会生活を確保するために重要なことと認識しております。本市の取り組みとしましては、地域住民の皆様から強い要望がありましたJR宇佐美駅のバリアフリー化について、市議会とともに国土交通省やJR東日本などへ積極的に要望活動を行った結果、平成28年度にエレベーターを設置するなどのバリアフリー化を実現し、高齢の方や障がいのある方にとって利用しやすい駅になっております。今後も、地域住民の皆様のご意見をいただく中で、公共施設のバリアフリー化に努め、伊東を訪れる方や市民の皆様が安全・安心で快適に過ごすことができるまちづくりを進めてまいります。  次に、観光イベントに関し、この夏行われた浴衣関連のイベントなどは、近隣市町で同じようなイベントが開催されているが、他市町との違いを楽しんでもらうために、伊東ならではの施策を考えているかについてであります。現在、東海館内にオープンしております浴衣レンタルサービス「ゆかたび」につきましては、他市町にはないブランド浴衣を取りそろえ、300人を超えるお客様に利用していただき好評を得ているところであります。また、8月6日を伊東温泉浴衣の日とし、市内の事業所にご協力をいただき、浴衣で執務を行っていただくとともに、協賛商店において浴衣で来店したお客様に割引や粗品の贈呈を初めとする各種サービスを実施していただくなど、近隣市町では行っていない事業展開を官民一体となって実施してまいりました。今後におきましても、ペットを連れて観光されるお客様が多い本市の特色を生かし、ペットとおそろいの浴衣を作成しレンタルするなど、伊東ならではの施策展開を検討してまいります。また、市民の皆様が気軽に浴衣を着る機会がふえるよう、教育委員会で実施しております市民大学やふるさと教室において、浴衣の着つけや作法などの講座を開催することも検討してまいります。  次に、ライフスタイルの多様化に伴い、誰もが個人として尊重され平等な社会をつくるために同性間及び異性間における事実婚カップルへのパートナーシップ制度が必要と考えるがについてであります。パートナーシップ制度につきましては、性別等にとらわれず、多様な個人が尊重される社会の実現を推進する施策として、幾つかの自治体が取り組みを開始し、さらには、これまでの同性パートナーに限定した制度から、性別で差を設けないことが本来の趣旨であるとして、異性間の事実婚カップルも認める制度へと広がりを見せていることは承知をしております。しかしながら、異性間の事実婚カップルにつきましては、現状におきましても、市役所において、同一世帯の住民票の続柄を未届けの妻や未届けの夫としていただくことが可能であり、また、公証役場では、多少の費用がかかりますが、事実婚契約公正証書の作成が可能であることから、改めて別の証明書等を発行する必要性は低いものと考えております。また、同性カップルにつきましては、LGBT等の性的マイノリティーに対する理解が現状では社会全体に広く浸透できていないものと認識しており、まずは多様な性を認め、理解するという意識の涵養を図ってまいりたいと考えております。今後につきましては、同性間及び異性間を問わず事実婚カップルが不利益とならないよう、現状で行える手続の周知を図るとともに、パートナーシップ制度の導入につきましても、先進自治体の事例を参考にするなど、調査研究してまいります。  次に、図書館・文化ホール建設事業に関し、タウンミーティングや未来ビジョン会議等で市民からいただいた意見について、どのように計画に反映させていくのかについてであります。図書館・文化ホールの建設に向けた取り組みとしまして、今年度は市内の文化団体を初め、観光や建築、さらには公募などの幅広い分野から選出いたしました委員で構成する検討会を設置し、10月には第1回目の会議の開催を予定しているところであります。そのような中、未来ビジョン会議におきましては、昨年度作成いたしました「図書館・文化ホール建設に向けた整備の方向性について」をもとに、規模や附帯施設を含め具体的な提案を取りまとめていただいており、地域タウンミーティングにおきましても、地域にとらわれない柔軟な多くの意見をいただいているところであります。検討会では、これらのご意見も委員の皆様に説明し、検討に反映させてまいりたいと考えております。  次に、多様な意見を集約し、次の段階に生かすには専門的な助言も必要と考えるがについてであります。専門的な助言につきましては、建設場所が決定された後、基本構想や基本計画を策定していく中で、建築や舞台装置等の専門家の意見が必要になってくることから、この段階において意見等を伺ってまいりたいと考えております。以上であります。 ◆8番(犬飼このり 君)割と前向きな答弁をいただきまして、ありがとうございました。1つ目から行きたいと思います。  2020年オリンピック・パラリンピック、これに関しては、オリンピック委員会のほうでいろいろと決めてくるのを待っていることも多いかもしれないんですけれども、伊東市でできること、先ほど答弁にもありましたジオパークの認定ですとかラグビーワールドカップ、そしてJRのDCがありますので、これも踏まえて、全てインバウンドの施策ができるのではないかなと考えております。お話にありましたフリーWi-Fi、多言語表記、これは最低限の当たり前のことでありまして、さらに接遇研修ですとかスマホ決済も考えていただいているということで、ありがたく思います。旅行してきたばかりで、いろいろ気づくことがあったので、この質問にさせていただいたんですけれども、例えば、伊東市内、まちを回るときに、案内があっても、その案内板のところまでたどり着くには地図が必要だと思います。市内全域にフリーWi-Fiがあればいいかもしれないんですけれども、フリーWi-Fiを使うにはスマホを持っていなければいけない、タブレットを持っていなければいけない。中にはそういうものを持たずに旅行に来ている方も多くいらっしゃいます。そのためには地図を見て回ると思うんですけれども、この地図というのが、日本人の感覚の地図と外国人の感覚の地図が結構違うんですね。場所のあらわし方ですとか表記の仕方、そんなのがちょっと変わってきて、例えば、ここにこういうお店があるよということに関しても伝え方が違ってくるんですけれども、そういった地図ですとか案内の研究はされていますでしょうか。 ◎観光経済部長(近持剛史 君)地図の研究ということであります。地図におきましては、今、多言語化でつくっていますのは伊東温泉ガイドマップ、また伊豆半島ジオパークの伊東エリアのガイド、伊東八景、こういうものはつくってありますけれども、商工会議所のほうで今動画の日本語の訳をしている方がいらっしゃいまして、その方とかと連携をして今いろいろと進めているんですが、議員おっしゃったように、日本人の感覚と外国人の感覚は、文化が全く違いますので、同じミカン狩りといっても、日本人の考えるミカン狩りと違って、向こうはミカン狩りというのが何で労働しなければいけないのかという形で、全く捉え方が違うものですから、その辺を丁寧に訳しながらやることは必要だと思っています。その辺は、あと2年ありますので、オリンピックに向けて、いいマップ、またパンフレットができればいいとは思っております。以上です。 ◆8番(犬飼このり 君)ありがとうございます。もう既に取り組んでくださっているということで、大変心強く感じます。今、例に挙げられたミカン狩りに関してもそうですし、プラスアルファ、日本ではこういうことがあるよ、伊東ではこういうことがあるよというインフォメーションも地図の中に入れてあげると、さらにわかりやすくなって観光しやすくなるのではないかなと思います。今このご時世ですので、SNSでの発信によって、あっ、伊東はこんなにいいところなんだ、いいことがあるんだと発信していただければ、お客様もさらにふえてくると思いますので、その辺も視野に入れていただければと思います。  それから、せっかく海外から日本に向けて来てくださるので、日本ならではのこともちゃんと伝えてあげなければいけないと思います。例えば、ことしの夏、ゆかたびをやりましたけれども、今後も続けるつもりかどうか、まだ伺っておりませんが、オリンピックのときに合わせて、外国人の方向けにもゆかたびのサービスをするとか、まち歩きのモデルルートをつくって回っていただくとか、そういったことは考えられないでしょうか。 ◎観光経済部長(近持剛史 君)ゆかたびはHIKARI to YUKATAにぎわい演出事業になります。こちらにつきまして、市長がいつも言っておりますけれども、何年かかけてしっかり伊東の主要な事業としてやっていくということで今進んでいるところでございます。先ほど議員さんが言いましたとおり、浴衣レンタルはことし6月から始めておりますけれども、まず当初ということで、日本人に向けてのパンフレットはつくりましたが、外国人用の説明のパンフレット、情報発信は余りしていないということがあります。この辺も実行委員会の中では話になっていますので、基本的には来年に向けてどんどんつくっていきたいと思っております。以上です。 ◆8番(犬飼このり 君)ありがとうございます。浴衣、それから温泉、ここもまた伊東ではキーワードになってくると思います。もう何度かお話ししていると思うんですけれども、外国の方はタトゥーを入れていらっしゃる方が結構いらっしゃいます。本当に普通の感覚で、ファッションでタトゥーを入れている方が多いので、絶対にお風呂に入れさせてあげてくださいというのではなくて、こういったことでタトゥーを入れている方が多くいらっしゃいますよというのを観光関係の例えば宿泊施設の方にお伝えするとか、市民の方にもそういったことを理解していただく機会をつくっていただければいいなと思うんですけれども、現状としてこの辺は考えたことはありますでしょうか。 ◎観光経済部長(近持剛史 君)入れ墨の考え方につきましては、海外のお客様におかれましては宗教、文化、ファッション等になっていますので、日本人と若干考え方が違うということで、その辺を旅館さんとかの話の中で、両方の意見をうまく調整するというのはなかなか難しいんですけれども、伊東の中でも、ある旅館さんは、15㎝以内のタトゥーであればシールを張って入浴可能とか、各旅館で工夫してやっている。また、時間を変えてお風呂に入ってもらうとか、そういうこともやっています。また、タトゥースポットというホームページが今ありまして、これはタトゥーがあっても使えるとか、利用できるとか、伊東の施設も載っていますので、そういうところを積極的に活用していきながら、その辺の情報発信はしていきたいと思っております。以上です。 ◆8番(犬飼このり 君)ありがとうございます。やはりこの辺は異文化理解ということで、伊東はもともとウィリアム・アダムスが来たりとか、海外との交流もあるまちですので、いろいろなことを知っていただく機会を行政のほうでつくっていただければいいなと思っています。やってくれではなくて、そういうきかっけをつくっていただきたいと思っています。  オリンピック・パラリンピックにかけてですので、宿泊を伴ってくると思います。LGBTにもかかわってくるんですけれども、厚労省がことしの1月に同性カップルの宿泊を拒否することがないようにということをホテル業界のほうに通達しているそうです。こういったこともあわせて、伊東市のほうでも周知を広げていただければと思います。  LGBTのアスリートが最近ふえてきているとニュースでもごらんになられていると思うんですけれども、プライドハウスというのがありまして、LGBTの当事者の方ですとか、支援するアライの方たちが気軽に利用できる、そして安心して滞在できるプライドハウスという施設をバンクーバーのオリンピックのときから支援団体のほうがやっております。2020年の東京オリンピックの際にも導入するということが関係団体のほうから発表されていますので、こちらの研究のほうも含めて進めていっていただければいいなと思います。  オリンピックに関して、伊豆市で行われるということで、一番近いJRの駅は伊東市、宇佐美になると思いますので、こちらも含めて伊東市はかなり頑張って対策をしていかないと、がんがん攻めていかないと負けてしまいます。修善寺に埋もれてしまいますので、この辺は力を合わせてやっていきたいと思います。  もう一つ、外国の方が来られるとき、日本人の方もそうなんですけれども、荷物をたくさん持ってこられます。私もこの間イタリアでそうだったんですけれども、荷物を持って駅に預けるところがない場合、伊東駅はコインロッカーもありますが、大きい荷物は入らないことがあります。全部使われてしまって埋まっているときに、荷物を預かってくれるところがないと、それを持って回らなければならないんですね。例えば、伊東駅でおりて、観光をしながら伊豆高原の宿に泊まる。そういったときに荷物をずっと持ってバスに乗って、狭い通路を通って、しかも日本のバスは高さがありますよね。その不便さを考えたら、どこか預けるところがあったり、例えば市内の伊東駅と伊豆高原の間だったらポーターサービスができますよ、そういったようなサービスも視野に入れていただければいいなと思いますので、こちらは提案にとどめさせていただきますが、よろしくお考えのほうをお願いいたします。  2つ目、障がいのある方に対するバリアフリー化ですけれども、バリアフリーといいましても全てユニバーサルデザインということで、もう皆さんご存じだと思います。伊東市の男女共同参画あすを奏でるハーモニープランにもユニバーサルデザインの考え方ということが文字としてあらわれていますので、進められていると思いますが、先ほど答弁にありました宇佐美駅のエレベーター設置に関しては、かなり多くの方が感激されています。伊東の駅前はどうでしょうか。伊東駅の中はエレベーター、エスカレーターがあります。伊東駅前のあのちょっとの坂道、湯の花通りから駅に行く坂道、あの坂道は車椅子では相当つらいんです。私は一度、車椅子の方に声をかけられました。この坂がきつくて、ちょっと伊東は観光しづらい、移動しづらい、このちょっとの段差がつらいんだよ、こういうことは行政はわかっているのかなと言われたことがあります。ぜひこういった細かいところ、車で見に行くだけではなく歩いてみる、車椅子で自分たちも通ってみる、支援団体の方の話を聞くということを含めて進めていっていただければと思います。  市役所内ですが、今、国道側、西側玄関というんですか、あそこには点字ブロックがあります。ユニバーサルデザイン、バリアフリーが当たり前のこととなっておりますけれども、この点字ブロックの上に駐車する車が多いんですね。私の会派の部屋からとてもよく見えますので、いつも見ているんですが、ご遠慮くださいとか、そういったことをお願いする張り紙は張っても見ない方も多いかもしれないんですけれども、何か対策がとれるのではないかなと思うんですが、この辺はいかがでしょうか。 ◎総務部長(浜野義則 君)現在バリケードを置いてある状況になっております。今そういったご意見をいただきましたので、その辺については何らかのわかりやすいような表記ができるかどうか検討してまいりたいと思っております。以上です。 ◆8番(犬飼このり 君)ありがとうございます。ぜひ、必要とされている方がいるから点字ブロックがあるということを知っていただきたいと思います。  さらにもう一つ、市庁舎内のことですけれども、今現在、正面玄関が使えない。閉鎖されていますよね。通用口から通っているんですが、夜間は電気をつければ見えるんです。昼間、庁舎から外に出るときに、電気がついていても逆光で見えなくなります。年を重ねていくと目が見えづらくなってくるものですから、実際感じられているかどうかわからないんですが、その辺も検証していただければと思います。  待合スペース、1階のかめりあさんの前ですけれども、あそこは冬は寒くて、夏は暑くてということがあります。あそこで休憩されている方も多くいらっしゃいますので、こういった場所もユニバーサルデザインということで、誰もが安心してくつろげる場所を市役所内にもつくっていただければと思いますので、お願いいたします。  それから、按針祭の式典に手話通訳を入れられないかと前回聞いてみたんですが、今回かなわなかったんですけれども、通訳者は可能だということで伺っていたんですが、もし今後またこういった機会、オリンピック・パラリンピックのときに講演会があるとか、伊東市でそれに絡めたイベントをやりますよといったときには、手話通訳ないしは要約筆記などを入れられないでしょうか。その辺のお考えをお聞かせください。 ◎観光経済部長(近持剛史 君)按針祭のときの手話通訳は、いろいろと検討しまして、済みませんが、今回は見送らせていただきました。来年度におきましても少し研究させてもらいますけれども、基本的には伊東の市民の方のイベントでありますので、ほかの課と調整しまして、もし障がいを持った方が来るのであれば、そこはもちろんそういう方を入れさせてもらうような形で検討はさせてもらいたいと思っております。以上です。 ◎企画部長(中村一人 君)以前、議員からタウンミーティングでもどうかというご提案がございまして、実は大雨の都合で中止になってしまったんですけれども、新井のタウンミーティングのときに手話通訳の方を配置した体制をとったということで、雨で延期になってしまったんですが、今後もそんな格好で対応してまいりたいと考えてございます。以上です。 ◆8番(犬飼このり 君)ありがとうございます。障がいを持たれた方が必ずしも予定を全て決めて行動するわけではありません。ちょっと時間があいたから、この式典に行ってみたいな、イベントに行ってみたいななどということがありますので、人が多く集まるイベントは特にこういったこともやっていただけるととてもありがたいです。  まちの中で手話をやっている方は少なかったり、要約筆記ができる方は少ないと思います。ただ、筆談であれば可能ですよといった場合に、まちの方にお願いして筆談をしてもらうことも多々あると思います。行政のほうで、ちょっとした段差に渡し板をつけるとか、筆談用のメモの常備などを商店街とか観光の施設などにお願いすることはしていますでしょうか。 ◎観光経済部長(近持剛史 君)済みません、そこまではまだ把握をしていません。また、その辺はいろいろな団体と話をさせていただいて、検討させていただきたいと思っております。以上です。 ◆8番(犬飼このり 君)ありがとうございます。不都合のないまちをつくるために、ぜひお願いいたします。これは観光だけではなくて、市民にとってもとても大事なこととなってきます。行政が行うことによって問題が見えてくるというのがあります。もちろん支援団体はいろいろな問題を提起していますけれども、行政がやっているんだ、こういう問題があるんだということは、特に市民には多く知られていきますので、この辺はお願いします。  では、続いての質問に行きます。2つ目の浴衣のイベントに関連したものだったんですけれども、答弁の中で、ブランド浴衣は伊東ならではのものですとか、浴衣の日、あとは市内の事業所のサービスなどをやっていますよということをいただきまして、ありがとうございます。近隣で着物ですとか浴衣のイベントをやっているところが、ぱぱっと見ただけで、熱海はイベントと絡めて着物の日で民間の方がやっています。西伊豆もなまこ壁のところで写真を撮りましょうとかいったことでやっていますよね。修善寺は、これも民間ですけれども、毎月着物を着てまち歩きをしているイベントなどがありますので、伊東も期間限定ではなく、特に次のDCのときなんかは浴衣でどんどん売り出せるのではないかなと思っているんですが、DCに向けて浴衣のこととか何か考えられていますでしょうか。 ◎観光経済部長(近持剛史 君)議員おっしゃるとおり、松崎では浴衣のまち歩き、熱海では着物でまち歩きと、あとクルーズ船に乗ったり、そういうイベントをやっております。本市独自の取り組みになりますけれども、来年、DCに向けまして、今年度東海館のちょうちんのライトアップを行っております。また、補正で上げていますけれども、それを拡大しまして、さらに魅力的な東海館を夜の拠点施設、観光スポットとして整備して、光と浴衣ということをアピールしていきたいと思っております。そういうことにおきまして、浴衣で昼間だけでなく、夜の観光スポットとして東海館に来ていただいて、夜のまち歩きもしてもらいたい、そういうことを総合的に考えているところでございます。以上です。 ◆8番(犬飼このり 君)ありがとうございます。今、補正予算の話が出までしたが、これは委員会でいろいろお伺いしたいと思いますので、きょうはやめておきます。  先ほど答弁にありました教育委員会のほうで市民大学ですとか、ふるさと教室のほうで浴衣の着つけなどをやっていただけるということですけれども、学校教育の現場では浴衣はどうでしょうか。 ◎教育長(髙橋雄幸 君)学校教育におきましては家庭科の授業がございまして、その中で日本文化ですとか日本のものについて触れる機会がありますけれども、直接学校で浴衣を着るということは今しておりませんが、実際、中には浴衣をつくったり、そういう子もいますので、そういうところで触れ合っているということがございます。また、日本文化につきましては、学校教育においては非常に重要な部分でございますので、そういう部分につきましても今後さらに触れていくようにしていきたいと思います。以上でございます。 ◆8番(犬飼このり 君)ありがとうございます。もうちょっと積極的に、特別授業でみんなで浴衣を着て、浴衣の日を楽しみましょうとか、そういったことを教育現場のほうでも提案していただけたらいいなと思うんですが、市民の方が浴衣を着る機会というのがやっぱり減ってきているのが現状なんですよね。何で着ないかということは、多分着られないとか、持っていないということがあると思うんですね。私も着物を着始めてから周りの人たちと話す機会がふえたんですが、まず着られるようになることが先。着られると欲しくなるんですね。欲しくなれば実は次から次に買い足していくんです。そういったこともありますので、限られた市民大学ですとかふるさと教室だけではなくて、一般の市民の方がちょっとしたときに着物を着る機会、着方を教えてもらえたりとか、所作を教えてもらえるような日をつくっていただければいいなと思います。浴衣の日が決まったということで、毎年やるのでしょうから、これをきっかけとしてつくっていただきたいんですが、そういった可能性は今のところで見込めますでしょうか。 ◎観光経済部長(近持剛史 君)ことし浴衣の日をつくらせていただきました。もちろん来年度ももう少し拡大してやっていきたいと思っております。これは観光客だけでなくて、市民を巻き込んでなかを歩いていただいて、何年かかけて大きな事業にしていこうという取り組みですので、来年度からは観光部局だけでなく、ほかの部局にもいろいろと働きかけまして、積極的に浴衣を着てもらうきっかけとか作法、そういうものをいろいろなところで協力していただいてやっていきたいと思っております。以上です。 ◆8番(犬飼このり 君)ありがとうございます。ぜひ、伊東温泉街に合うような浴衣の広め方をお願いしたいと思います。  先ほど申しましたように、近隣の市町でいろいろなイベントをやっておりますが、このイベントの周知に関しまして、伊東市内ではいろいろなところにポスターが張ってあります。都内のほうとかは限りがあるかもしれないんですけれども、ターゲットをどこに絞って、どういった方に来てもらいたくてということで、いろいろなところに情報を出せるのではないかと思いますが、移住促進センターですとか、伊東のお魚が食べられるところとか、そういうところも視野に入れて考えてはどうかと思うんですけれども、今そういうところにイベントの案内は出されていますか。 ◎観光経済部長(近持剛史 君)市外のもろもろの観光施設とか情報提供するところには情報は流しております。ただ、その辺はことし始めてみて、不足だったことはわかっておりますので、その辺の反省点を踏まえまして、来年度はもう少し早い段階からそういうことを積極的にやっていきたいと思っております。以上です。 ◆8番(犬飼このり 君)ありがとうございます。せっかく伊豆で同じようなイベントをやっていることが多いものですから、美しい伊豆創造センターですとか、DCのほうの負担金をいろいろ出されていると思うんですが、そちらのほうでは、伊東のイベントを満足いくほどの露出をしていただけているかどうかという評価はされていますでしょうか。 ◎観光経済部長(近持剛史 君)済みません、そこまでは確認していません。基本的には少ないだろうと思っております。そこは伊東市のほうから少し働きかけていきたいと思っております。以上です。 ◆8番(犬飼このり 君)ありがとうございます。税金の中から負担金を払っていますので、ぜひ強目にプッシュのほうをお願いしたいと思います。  時間もなくなってきましたので、次の質問に行きます。3番目のライフスタイルの多様化に伴いましてパートナーシップ制度ですね。こちらも現状では難しそうな答弁が返ってきましたが、では、伊東市の中で住民票の未届けの表記ですとか公証役場の証明書で受けられる事実婚のカップルのサービス、例えば市営住宅とかだと思うんですけれども、どれくらいありますでしょうか。 ○議長(井戸清司 君)暫時休憩いたします。                 午後 3時41分休憩                 ───────────                 午後 3時41分再開 ○議長(井戸清司 君)休憩前に引き続き、会議を開きます。 ◎市民部長(西川豪紀 君)事実婚とか同性カップルでの市における手続はどういったものが可能かということですけれども、市営住宅のほうの申し込みは可能だということは伺っているところでありますし、例えば天城霊園の申し込み等も可能であります。あとは個別の中での判断になろうかと思いますので、その辺のところで自分のほうでは把握していないところでございます。以上です。 ◆8番(犬飼このり 君)ありがとうございます。実際問題、法律婚の中では大して感じない、考えられないことなので、その程度、市でやれることはそうなんですけれども、例えば法律婚の場合、生命保険がパートナーにはもちろん認められますよね。会社の福利厚生ですとか冠婚葬祭のときのお休み、こういったものが親族だと認められます。事実婚ですとか同性婚のパートナーの場合は、これがなかなか認められにくいという現状になっております。最近いろいろな民間の事業所、会社などが、家族割サービスは事実婚でも大丈夫ですよ、同性パートナーでも大丈夫ですよ、ただし証明書が必要ですといったケースが多いんです。生命保険もそうです。普通の私たちが生活している上で当たり前に行われていたことが認められないというのは市民の不利益につながると思うんですが、その辺のお考えは今この話を聞いて何か変わりましたでしょうか。 ◎市民部長(西川豪紀 君)他の自治体の例を見ますと、条例を制定してあったりですとか、要綱を制定してあったりですとか、そういった中で、市であったり市民であったり事業者の責務などを規定しておるところでございます。そういった中で、事実婚カップルとか同性カップルに対して、社会活動の中で最大限の配慮をするという規定も盛り込んでいるのは承知をしているところでございます。まだそういった制度を導入している自治体が数少ないというところもございますので、導入に向けては、そういった先進自治体の事例を参考にしながら研究は進めてまいりたいと考えております。以上です。 ◆8番(犬飼このり 君)ありがとうございます。ほかを待っていたら埋もれていくだけになってしまいます。今、気づいていることがあるのであれば、それに向かって前に進むべきと思うんですけれども、では、細かく聞いていきますが、例えば病院で緊急手術が必要な場合、親族の場合は普通に連絡が来ます。パートナーの場合は親族と認められなくて連絡が来ません。あと、不妊治療の助成金については、伊東市の場合、事実婚カップルの場合はどのようになっているか教えていただけますか。 ◎健康福祉部長(下田信吾 君)不妊治療につきましては、婚姻関係は特に問いませんので、そこについては対応可能だと思います。 ◆8番(犬飼このり 君)ありがとうございます。では、事実婚であっても、子供を望むカップルにはそれは認められるということですね。里親の場合はどうでしょうか。先日、大阪市だったかな、同性婚カップルが里親に認められました。これは伊東市のほうではどのようになるでしょうか。 ◎健康福祉部長(下田信吾 君)里親につきましては、伊東市が直接タッチしておりません。県の児童相談所のほうの対応になりますので、どのような対応になっているかは承知しておりません。以上です。 ◆8番(犬飼このり 君)では、この辺も調査をしていただければと思います。私のほうで聞いてもいいんですけれども。  先ほど出ました証明書ですけれども、事実婚の証明書が大体2万円ぐらいかかるそうです。法律婚であって、婚姻届の受理証明書をもらうには350円から特別なものだと1,400円、これだけで金額でも大分不利益が生じています。こういったことを踏まえていただいて次の施策をしていただきたいと思うんですけれども、そもそも伊東市の男女共同参画の中には男女二極化しか書いてありません。ほかの市町では、その他性的少数者に関してとか、いろいろ書かれているんですが、この辺を変えていく、幅広く性にとらわれずということにしていくことは可能でしょうか。 ◎企画部長(中村一人 君)現在の計画はこのまま進んでおりますけれども、次の改定のときにそういった要素が取り入れられるかどうか、その策定段階におきまして検討はしてまいりたいと考えてございます。以上です。 ◆8番(犬飼このり 君)ありがとうございます。この件に関しまして、どんどん行政で進めてやっていただかないことにはと私は感じております。8月に大阪でLGBTの議連の勉強会がありましたので、そこで大阪市淀川区の話を伺いました。あそこは大阪市の中に区がありますので、淀川区の区長さんが就任されてから、平成25年3月にアメリカの総領事のお話を聞いて人権問題ということを認識されたそうです。3月ですので予算が決まった後、同じ年の6月に幹部のヒアリングを行いました。その年の9月には策定を宣言しました。こういったことで人権問題として淀川区は取り組んでいくよということをやってきました。たった半年の間でどんどん決まっていくんですね。淀川区の動きが大阪市全体に広がりました。パートナーシップの証明書も発行しているまちになったんですけれども、取り組みとしては平成27年から区役所内での研究会を開いています。29年末には職員用に手引書を出したりとか、全市での取り組み、大阪市全体で啓発運動をしたそうです。平成30年、ことし3月に市議会の中でパートナーシップの制度をやりますと市長が答弁されたそうです。3月に市長が答弁されたものが、ことし7月9日に制度が開始されています。たったの4カ月で開始できるまちもあるんです。伊東市はこれをどのように捉えますか。 ◎企画部長(中村一人 君)市民への理解を深めていく、また庁内でも理解を深めていく、そういった活動を地道に続けてまいりたいと考えております。以上です。 ◆8番(犬飼このり 君)ありがとうございます。ぜひ前向きに進めていっていただきたいと思います。要はやる気でしかないと思っています。理解が得られない、じゃ、得られるために現状で何をしていますか、そういったことではないでしょうか。先ほど申し上げましたが、行政がやることによって問題が可視化されていくんです。私たちが気づかないことが、あっ、まちで言っているんだから、こういうことがあるんだ。信頼されていないから市民がついてこないといったことは考えられないのでしょうか。今の伊東市の現状はそこですよね。行政が何を言っても話を聞いてくれないですとか、意見を求めても話してくれる人がいないといったことがよく聞かれますけれども、信頼性の問題だと思います。どんどん信頼回復に向けて先に進んでいただきたいと思います。  では、時間がありませんので、最後の問題に行きます。その前に、市長、今の話を聞いて、ごめんなさい、前後しちゃいますが、ぜひ前向きにやっていただきたいと思うんですが、よい回答はいただけないでしょうか。 ◎市長(小野達也 君)お答えいたします。  私自身も、私の周りにそういう対象となるような方がいない現状でございまして、どのような考えを持っているかが議員からしか伝わってこないのが現状でございまして、不勉強でございますが、これからまた勉強したいと思います。以上であります。 ◆8番(犬飼このり 君)市長の周りにはいらっしゃらないということですが、いないのではなくて見えていないだけです。話しづらい、言い出しにくいというのがこのまちの現状だと思いますので。特に、ここにいらっしゃる幹部の方、管理職の方は、私は研修してくださいと何回か担当課にお願いしていますので、ぜひ管理職の研修からお願いいたします。  では、最後の質問ですが、もう時間がありません。先ほどの土屋 進議員の答弁の中で検討会の構成がありましたが、市議会のメンバーが入っていないんですね。市議会と市職員は公募には応募できません。そして、メンバーにも選出されていません。そういったことがあるんですが、ぜひ広い意味で、市庁舎の中からも意見を言うべきだと思いますし、例えば担当課ではないから意見が言えない、そういったことがないようにしたいと思うんですけれども、10月に第1回目の検討会が行われるということですが、傍聴ですとかオブザーバー、この辺の可能性はいかがでしょうか。 ◎教育委員会事務局教育部長(冨士一成 君)検討会の中での傍聴に関しましては、特に規制はしないつもりでいます。傍聴は可能ですけれども、あくまでも検討会ですので、傍聴が発言というのは、よほどのケースでない限りは、なかなか機会はもうけられないのかなということは考えております。意見を言う場といいましても、今回まだ検討会で、建設候補地についての検討を進めていただくものでありますので、具体的になっていく中で当然パブリックコメントとか、その他いろいろ、まだまだ幅広く意見を取り入れていきたいとは考えているところですので、ご理解願います。以上です。 ○議長(井戸清司 君)以上で8番 犬飼このり君の一般質問を終わります。                 ━━━━━━━━━━━━ ○議長(井戸清司 君)この際、お諮りいたします。本日の一般質問はこの程度にとどめ、あすの日程に譲りたいと思います。これにご異議ありませんか。               〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(井戸清司 君)ご異議なしと認め、さよう決定いたしました。                 ━━━━━━━━━━━━ ○議長(井戸清司 君)本日はこれにて延会いたします。                 午後 3時52分延会...