平成15年12月 定例会-12月08日-04号平成15年12月 定例会
伊東市議会12月定例会会議録(第14日)
平成15年12月8日
●議事日程
平成15年12月8日(月曜日)午前10時開議
第1 一般質問
●会議に付した事件
議事日程と同一。
●出席議員(24名)
1番 宮 崎 雅 薫 君 2番 稲 葉 知 章 君
3番 久保谷 廠 司 君 4番 平 沢 克 己 君
5番 大 島 春 之 君 6番 佐 藤 美 音 君
7番 荻 野 聡 君 8番 杉 山 利 郎 君
9番 森 一 徳 君 10番 鳥 居 康 子 君
11番 佐 藤 一 夫 君 12番 楠 田 一 男 君
13番 天 野 弘 一 君 14番 鈴 木 克 政 君
15番 伊 東 良 平 君 16番 稲 葉 正 仁 君
17番 鶴 田 宝 樹 君 18番 増 田 忠 一 君
19番 森 篤 君 20番 高 野 泰 憲 君
21番 土 屋 進 君 22番 三 枝 誠 次 君
23番 中 田 次 城 君 24番 掬 川 武 義 君
●説明のため出席した者
市長 鈴 木 藤一郎 君
助役 田 巻 浩 君
収入役 三 橋 政 昭 君
企画部長 川 添 光 義 君
企画部参事 石 井 勇 君
同企画政策課長 滝 下 宣 彦 君
総務部長 杉 山 雅 男 君
同庶務課長 杉 本 弘 男 君
同財政課長 原 崇 君
市民部長 山 本 彰 君
同環境課長 宮 下 芳 明 君
保健福祉部長 鈴 木 宏 君
保健福祉部参事 冨 岡 富士男 君
同病院事業課長 石 井 松 男 君
観光経済部長 武 井 昭 夫 君
同観光課長 萩 原 則 行 君
同産業課長 森 野 秀 実 君
建設部長 森 田 正 也 君
建設部参事 池 龍 彦 君
建設部参事 柏 木 儀 徳 君
同管理建築課長 大 宮 弥宗司 君
同都市計画課長 鈴 木 傳 二 君
同下水道課長 黒 川 一 美 君
水道部長 稲 葉 昭 治 君
同工務課長 中 村 隆 一 君
消防長 窪 田 向 君
消防本部消防総務課長 増 田 悦 男 君
教育長 佐 藤 悠 君
教育委員会事務局教育次長 片 山 靖 行 君
同管理課長 鈴 木 渉 君
同
学校教育課長 丸 井 重 孝 君
●
出席議会事務局職員
局 長 土 屋 章 一 局長補佐 萩 原 博
議事調査係長 稲 葉 和 正 主 査 冨 士 一 成
主 事 石 川 貴 士
会 議
午前10時 開議
○議長(中田次城 君)おはようございます。
ただいまから本日の会議を開きます。
━━━━━━━━━━━
○議長(中田次城 君)これより議事に入ります。
△日程第1、一般質問を行います。
一般質問は、申し合わせに基づき、1人1時間以内、関連質問なしで行います。
質問準備のため、暫時休憩いたします。
午前10時 休憩
━━━━━━━━━━━
午前10時 1分再開
○議長(中田次城 君)休憩前に引き続き、会議を開きます。
まず、15番 伊東良平君の質問を許します。
〔15番 伊東良平君登壇、拍手〕
◆15番(伊東良平 君)おはようございます。
まず冒頭、イラクで殺害された奥克彦大使、井ノ上正盛一等書記官のお二人に対し、心からご冥福をお祈り申し上げたいと思います。
それでは、会派新風の一員といたしまして、ただいまより質問をいたします。市民が要望している点を踏まえ、まず、次の3点について質問いたします。市長の明快なる答弁をお願いします。
第1は、伊豆縦貫道にアクセスする北部ルート、
県道伊東大仁線(
通称亀石道路)の改善策であります。
本件については、ことしの6月議会でも質問させていただきましたが、再度の質問です。と申しますのは、
今期市議会議員選挙中、私の訴えに対し、市民、後援者の多くが本件の必要性に対して早期事業の実現をすべきであるとの意見が寄せられております。
前回の私の質問に対し、医療面、災害対策、雪害対策等から見て必要性は感じていると思いますが、全体的に見て前向きでないと感じます。私は、前回も申し上げましたが、このことは本市はもとより伊豆半島全体の問題であり、最優先すべき事業として国または県に対し早期の実現を求めるべき事業だと申し上げたいのです。伊東市の経済発展や広域行政について考えてみても必要ではなかろうかと考えます。首都圏や県西部、あるいは愛知県からの誘致、誘客にもつながります。また、東京から伊東に向かう場合、繁忙期は国道135号を経由すると6時間以上かかります。しかし、第二東名が完成すれば、伊豆縦貫道を経由することで大幅な時間短縮を図ることができます。この道路は今より利用者が多くなることは確かと言えます。また、災害時の対応や救急搬送のためにも、
県道伊東大仁線は大きな役割を果たすルートとして必要な道路ではありませんか。
今まで何回となく申し上げてきましたように、現代の旅人のほとんどは移動するには自動車によるものが多く、そのため、主要道路は全国的に見て改善されております。その多くは必ずと言えるほど難所はトンネル化しています。それなのに何ゆえ亀石がトンネル化しないのか。前回の回答では申しわけのためのトンネル化ということのようではありませんか。もっと現実を見た内容とすることが必要と考えますが、そこで、次の2点について伺います。
まず第1点目は、この道路は前回も必要性に対してかなりの表現はしております。例えば、伊東市の救急の搬送のためや、東海地震、神奈川県西部地震という防災面の非常事態、あるいは伊豆東海岸の観光的見地から考えても必要不可欠な道路であるとは言えます。重要な道路であるならば、
県道伊東大仁線は、伊豆半島の
主要幹線道路としての位置づけをするべきではないでしょうか。
2点目は、災害の対応、救急輸送のために、
県道伊東大仁線の
早期トンネル化を急ぐべきではないかと考えます。
次に、誘客対策について伺います。
市内の中小零細旅館などは、観光協会の協力を得て、積極的に都内の大学、労組訪問という形で、ほぼ定期的に実施していることは理解しております。伊豆高原の
ペンショングループが、ここ数年にわたり体験学習という名目で中学校や高校生の利用者が多く見られるというように伺っております。このことに関連をして、今後の誘客対策と協力についてお伺いをします。
時代の移り変わりで、今や修学旅行も大きなさま変わりをしているようです。たしか昭和50年代から平成に入ったころと記憶しておりますが、中小旅館対策として、近隣の小さな学校を訪問し、伊東への誘致をしたところ、伊東市の施設について質問されたようです。当時の修学旅行は、文部省からの通達であるか定かではありませんが、かなりの学習的施設が必要である、そのように申しておりましたそうです。それがために大学へ誘客の方向を変えたとのことですが、最近の修学旅行の多くは
グループ別体験学習という形態に変更され、また、実施に当たっては、その市町村の教育委員会や学校長の考えで決定をなされ、県に報告することで済みますことから、このところ学生は人数も少なく、また、
グループ別利用ということで
ペンション等の貸し切りを利用する学校がふえているという。聞くところ、来年度はさらに2,500人以上が予想されるというありがたいニュースがあると言われております。また、この宣伝次第では、まだまだ成果はあると言われます。こうした情勢を踏まえて、どのような形で、どれぐらいの支援ができるのか、伺います。
また、問題として挙げられていることに、滞在中の学生の移動に対する輸送体制について、地方のバス会社が当該地区の近くにある自社系統のバス会社を利用して移動しようとする場合、問題点として地元バス以外の利用ができないというようなことですが、この場合、路線バスの路線経路を外せばいいということなのか、あるいはこうした場合、どのような方法があるのか、お伺いをいたします。
3点目といたしまして、玖須美地区の消防体制の確立についてお伺いをいたします。
支署または分遣所の設置についてであります。
私は、本年4月18日夜、玖須美元和田の
リネンサプライの火災を見て、この地区の消防体制に対する改革が必要なことに気づきました。と申しますのは、あの火災の最中、南中側方向になぜ消防車がいないのかということに気づき、消防署に連絡したところ、国道にホースがたくさんで、その方向に回すことができない、今、他の方法を考えている、こんな答えが来ました。これでは果たして緊急時の対策万全と言えるものなのか。常日ごろからこうしたことの検討はすべきではなかろうか。もちろん、いろいろな形での対策、検討はなされているとは考えますが、この地域とは言わず、防火・防災対策はいろいろな面から事態を想定して対処する方法を検討されることが必要と考えます。日夜、市民の財産や生命を火災や他の災害から守っていただいている、その体制には敬意を市民すべて持っていることは確信しています。だが、何か事が発生しますと、何をしていたの、こんな言葉がだれとなく聞かれるものです。そこで、次の点について質問をいたします。
玖須美上地区、現在では玖須美元和田または南部地区というのですか、この面の防火・防災対策は、開発以前に設定されたものではなかろうかと思います。しかし、現況では、
玖須美元和田地区の開発は大きく膨れ上がりました。今や富士見、田代、長美代という地区の方が住宅として開発されていることになります。これに川奈地区、小室町などを含め、こうした点を考えてみますと、この地域は防火・防災の点から取り残されたと言えば言葉はきついが、こんな地域と言えませんか。吉田分遣所からも遠く、やはりこの地域にも支署か分遣所が必要になっていると考えます。
消防団組織の立ち上げについてお伺いします。このことは、財産区との関連もありますが、やはり分団を立ち上げることも必要と考えます。もちろん分散することにより消防体制や配置人員の問題もありましょうが、多くの生命や財産を守るにはかえられないという点もありませんか。こうしたことを含めて、今日に至っている理由は何なのか、また、検討された経緯はあろうことも含めて伺います。当地の住宅数を調査してみましたが、この地区はおよそ3,500世帯をはるか上回っていると考えます。また、人口も6,500人を超えております。地域住民の安心・安全のためにも早急な改善が必要と考えますが、市長の答弁を求めます。
以上、壇上からの質問を終わります。ありがとうございました。(拍手)
〔市長 鈴木藤一郎君登壇〕
◎市長(鈴木藤一郎 君)15番 伊東議員のご質問にお答えをいたします。
まず、
伊豆縦貫自動車道路にアクセスする北部ルート、
県道伊東大仁線の改善策についてのうち、
県道伊東大仁線は、伊豆半島の
主要幹線道路として位置づけるべきではないかとのご質問でございますが、伊豆東海岸と大仁、沼津方面とを結ぶ重要幹線であります
県道伊東大仁線(
通称亀石道路)は、本市にとりまして県中央部とを連絡する大動脈といたしまして、経済的にも地域間交流におきましても、また、関西方面から本市を訪れます観光客にとりましてもなくてはならない路線であり、
伊豆縦貫自動車道路が完成し、東名高速道路に接続されますと、その重要性は一層増すものと認識をいたしているところでございます。
県道伊東大仁線を
主要幹線道路へとの議員のご提案でございますが、本路線につきましては、本市と大仁町とを結ぶ主要地方道でございまして、都市間を結ぶ幹線道路としての位置づけがなされております。このことから、本市といたしましては、これまで同様、亀石峠区間の整備促進に全力を傾けてまいる所存でございますので、ご理解のほどをお願い申し上げたいと思います。
次に、災害時の対応や急患搬送のために、
県道伊東大仁線の
早期トンネル化を急ぐべきではないかとのご質問でございますが、前のご質問でお答えをいたしましたとおり、本路線は本市にとりましてなくてはならない路線であり、
伊豆縦貫自動車道路が完成し、東名高速道路に接続されますと、その重要性は一層増すものということは先ほどご答弁を申したところでございます。
このことから、本路線を
伊豆縦貫自動車道路への
広域幹線アクセス道路の北部ルートといたしまして、災害に強く、気象条件等に左右されない安全な道路への整備を、観光業界を初めとした市内関係団体によりまして組織されております伊東市
広域幹線アクセス道路整備期成同盟会ともども県に対しまして要望をしてきているところでございまして、具体的には、ご指摘の亀石のトンネルの建設、曲線部分の大幅改良を要望してまいっているところでございます。
県におきましては、平成元年ごろより整備についての検討に入っておりまして、平成7年には県知事がトンネル化による整備の検討を表明いたしておりまして、平成7年度から平成9年度にかけましてトンネル化の概略設計を行い、さらに、平成10年度には地質調査も実施をし、その結果、本市に対しまして、2案検討した中で、
トンネル延長約2㎞、工費140億円の案が有利であるが、現在の財政状況では事業採択は難しいとの報告がなされているところでございます。
しかしながら、県におきましては、本市からさらなる要望を受けまして、平成11年度、事業費の低減と投資効果の早期発揮を踏まえまして、なおトンネル化の可能性について調査・検討を行って、さきの2案に加えまして、「トンネル+現道改良案」、「現道改良案」の2案についての検討も行っているところでございます。そして、これらに対する調査・検討の結果、積雪規制、事故多発区間の解消、旅行時間の短縮、部分供用の可能度など、投資効果と事業費を総合的に勘案をいたしますと、現時点では「トンネル+現道改良案」の整備が現実的であるとの最終結論をいたしておりますことは、本年6月市議会におきましてご答弁を申し上げたところでございます。こうした結論に至った背景といたしましては、
東名高速道路日本坂トンネルにおきまして発生をいたしました
トンネル火災以来、
長大トンネルにつきましては極力建設を抑制していくとの国土交通省の方針を受けまして、県といたしましても、1㎞以上の
長大トンネルにつきましては、防災上の面から一般道については原則建設していかないとの方針によるものも一因となっているところでございます。
この「トンネル+現道改良案」は、急な曲線部を曲線部の統合や橋梁の架設等により緩やかな曲線部に改良していきますとともに、現在、
上下専用レーンとなっている付近からトンネルを建設していくものでございまして、工費も約66億円と当初計画の50%以下となっているとのことでございまして、比較的実現性の高い事業費であるとのことでございます。本市といたしましては、あくまで本路線の
全面トンネル化を要望してきたところでございますが、県と協議を重ねる中で、平成13年、
全面トンネル化ではいつまでたっても事業採択をされる見通しが立たないことから、現実的な「トンネル+現道改良案」での計画に同意をいたしたところでございます。しかしながら、議員ご指摘のとおり、防災上からも、また、観光面や救急患者の輸送面などからも早期に整備していかなければならない道路でありますと同時に、
伊豆縦貫自動車道天城北道路が本年7月に着工されましたこともございまして、本道路への
アクセス道路といたしまして整備促進は急務と考えられますことから、今後とも早期着工に向けまして県に対する要望活動を強力に推進していく所存でございます。
次に、伊豆高原地域は、学生の修学旅行に結びつけた体験学習が人気を呼び、ペンションの利用者数が伸びているとのことだが、伊東市としての今後の誘客に対する取り組みについてのお尋ねでございます。
ご承知のとおり、伊豆高原地区は、昭和36年12月の伊豆急行の開通以来、風光明媚な自然環境に恵まれ、立地条件がよいことから、当初は別荘地として、その後、寮、保養所、ペンションなどの宿泊施設、さらに博物館や美術館などの文化施設に加えまして、テニスコートや
スキューバダイビング施設などのスポーツ施設も数多く建設されましたことから、若い世代を中心に多くの観光客が訪れる自然豊かなリゾート地として発展をしてまいりました。しかしながら、長引く景気の低迷、旅行形態の変化や観光客ニーズの多様化などにより、来遊客は年々減少の傾向にありますことから、観光施設を初め、寮、保養所や
ペンション等の転売や休業などが進んでおりまして、特に若い世代や家族旅行が主な宿泊客層であったペンションにおきましては、大変厳しい状況となっております。
一方、修学旅行の形態は、長年続いていた生徒の統率がしやすい集団でのスタイルから、生徒個々の自主性を重視した班別スタイルに、さらに、宿泊におきましても大部屋から小部屋に移行し、それぞれの学校が自校の特色を生かしながら、さまざまな体験学習を取り入れた修学旅行に移行をしてまいりました。このような状況の中で、ペンションの一部の団体では、修学旅行の最大の目的が体験学習でありますことから、伊豆高原の恵まれた自然環境を生かした体験メニューを開発し、自助努力によって平成8年ごろから修学旅行の誘致に取り組み、その間、
伊豆高原修学旅行体験案内マップやガイドブック、さらにはホームページの作成や宣伝用のCD-ROMなどを作成し、直接学校及び旅行代理店を訪問して誘客に努めてまいりました。
修学旅行生の誘致につきましては、平成9年に初めて受け入れを開始し、その後、年々増加をしてまいりまして、これまでに1万人以上を受け入れていると伺っております。こういうような状況の中で、誘客に大きな成果を上げ、本市の観光振興にも寄与していると認識をいたしているところでございます。その際、ペンションの一部の団体が
伊東観光協会の会員でありますことから、パンフレットの作成費等を観光協会を通し支援をしたところでございます。同時に、これまでの道のりは厳しく、一時は契約をしていたエージェントの何社かが手を引く中で、一部のエージェントと誘致活動の末、現在に至っているというようにも伺っております。
議員ご質問のどのような支援ができるかについてでございますが、今後は少子化が進む中での需要減や他地域との競争などから、これまでのようなスムーズな誘客ができるのか懸念もするところでございますが、伊豆高原には修学旅行の最大の目的でございます体験学習ができる海や山などの自然環境があり、さらに、陶芸や吹きガラス制作などの体験ができる施設が数多くありますことから、これらの体験施設や恵まれた自然環境を生かした、さらなる魅力ある新メニューの開発や
受け入れ施設等の充実を図りますことにより、まだまだ需要があると考えております。
また、これまでペンションの一部の組織による自助努力によって修学旅行を受け入れている中京方面を主体としての誘客宣伝活動でございましたが、今後は
マスメディア等を通しての広報宣伝や、観光協会が行っている
訪問宣伝事業や
印刷宣伝事業にも組み入れるなど、さらに1、2年生の体験学習も視野に入れた広報宣伝を行うことにより販路拡大にもつながり、多くの修学旅行生等が訪れ、成果も上がるものと考えております。
いずれにいたしましても、本市の財政状況も厳しいことから、より効果が上がるものとしていくためにも、
ペンション組合の意思統一を図りますとともに、修学旅行誘致に関係している組織と観光協会をも交えて協議をし、ご意見を伺う中で、どのような支援ができるのか研究をしてまいります。
次に、滞在中の学生の移動に対する輸送体制について、地方のバス会社が自社系統のバス会社を利用して移動する場合の規制に対するご質問でございます。
このことにつきましては、
貸し切りバス等の営業区域については、道路運送法第5条で規定をされ、国土交通省の許可を受け、許可区域の営業ができることとなっており、起点または終点が
当該バス会社の営業区域になっている場合には特に規制がないこととなります。例えば、東京から伊東市に
貸し切りバスで修学旅行に来た場合、当該バスを使用しての市内運行等は問題はございませんが、当該バスによらず、他の
貸し切りバスを利用し観光や移動を行う場合には、静岡県を営業区域としているバスを利用しなければならないこととされているところでございます。
次に、
玖須美南地区の消防体制についてのご質問のうち、まず、
玖須美南地区への支署または分遣所の設置についてのご質問でございますが、消防力の基準をもとに考えていきますと、この
玖須美南地区は、消防本署と吉田分遣所の中間地点に位置をしてございます。本署から最も遠い場所であります大山地区にありましては5
㎞、吉田分遣所からは2㎞で所要時間が3分48秒、また、吉田分遣所から最も遠い地点でございます田代住宅付近にありましては4㎞、本署からは3.3㎞で所要時間6分36秒でございます。この
玖須美南地区における消防水利といたしましては、消火栓67基、防火水槽40t型8基、100t
型耐震性防火水槽3基及びプールが南中学校と南小学校に設置をされております。
消防力の基準によります火災事例では、隣接建物との距離が1m以上5m未満の建物火災につきましては、出動から現場までの所要時間が8分を超えると延焼率が急に高くなると言われておりますことから、いち早く現場へ到達することが求められるところでございます。しかしながら、限られた人員配置の中で効果的な消火活動を実施していくためには、市街地の広範囲に
消防ポンプ自動車ができるだけ早く到達できるよう、消防署、支署、分遣所が市街地にバランスよく配置されていることが重要でございます。現在開設をされております吉田分遣所の位置選定をするに当たりましても、それらのことを考慮して選定をされているものでございます。当地域は、過去3年間に90世帯以上の人口増加があり、火災につきましても、平成10年から14年の5年間では建物火災が5件、車両火災2件、その他の火災6件が発生をいたしております。議員ご指摘のとおり、今後、一層の消防戦術の研究、職員の訓練などにより火災による被害の軽減に努めますとともに、予防対策についても力を注いでまいります。
次に、消防団組織の立ち上げについてのご質問でございますが、伊東市消防団は、消防組、消防組合という歴史を経まして、昭和30年の旧宇佐美村、旧対島村との合併により組織が再編成をされました。その後、昭和50年に消防団員の定数を506名に改正して、現在の1団本部17個分団で運営をされております。消防団は各地域の市民により構成をされておりまして、その活動は奉仕の精神によって行われておりますことはご承知のとおりでございます。
消防団組織を立ち上げることは、行政の要請や指示によるものではなく、それぞれの区を主体とした地域の要望を初め、消防団員の確保、それに加えまして消防団詰所の建設や
消防ポンプ自動車の維持管理などの分団運営の諸問題を解決しなければならないものと考えております。消防団員のサラリーマン化や少子高齢化への時代の変革などを考え合わせますときに、新たな消防団組織の立ち上げは、地域の強い要望と、人員の確保等分団運営のための諸問題の解決が重要なことと思われます。
さきの質問で答弁申し上げましたように、
玖須美南地区におきましては、消防署の配置や消防水利の設置状況については消防力の基準を満たす状況にございまして、また、この地域は岡区、川奈区、吉田区に隣接している地域でございますので、火災等の災害が発生した場合におきましては、玖須美地区の消防団のみが出動するのではなく、同時に常備消防はもとより近隣の消防団もあわせて出動して災害に対処をいたしております。伊東市の消防力は、常備、非常備の連携も非常によいとされており、年間の訓練におきましても中継送水訓練も行っておりまして、その成果は上がっているものと考えております。今後におきましても、消防署、消防団がお互いに連携を密にして、市民の安全確保に努めてまいります。
以上でございます。
◆15番(伊東良平 君)私も6月に引き続いて同じ質問で、内容をつぶさにご説明いただいて本当にありがとうございます。
まず第1点目として、簡単に2点ばかり伺いたいんですが、言葉の意味というんですか、私は当初はこれを高規格道路というふうな言葉を使っていろいろお話をしていたんですが、高規格道路というのは、どうも高速道路でも1級国道というか、東名高速のような道路であって、歩行者も何もない自動車専用道路ということらしいんですが、そこで、
主要幹線道路というのはどういう定義で定義づけられているのか、この点からまずお伺いしたいと思います。
◎建設部長(森田正也 君)お答えをいたします。
主要幹線道路の定義といたしましては、主として都市間交通や通過交通の比較的長い距離移動の交通を受け持つ道路だというふうな格好にされておりまして、この道路につきましては、今議員おっしゃったような高規格という形になりますと、自動車専用道路ということになってしまいます。この間には大仁町等を含めてまちがございますので、自動車専用にはならないというような部分でございまして、確かにこういう中でいきますと都市間交通を受け持つ路線ということで位置づけられておりますので、
主要幹線道路という格好になっております。
◆15番(伊東良平 君)次に、私だけじゃなく、ほかの方も質問するときに必ずお答えのところには、防災面でも観光面でも、あるいは救急の搬送面でも必要なんだ、必要なんだということは口が酸っぱくなるほど、私たちも必要だと言っているし、行政の方も必要だというお答えはしているんですが、この亀石道路をトンネル化しようという言葉が出たのは果たして何年ごろであって、一体何年かかればあの山に穴があくのか、このあたりはいかがなものですか。先ほどもお答えの中で、やはり防災とか救急面で必要だよということを言っているんですが、問題は、手をつけなければ話にならぬことで、目安としてはどうなんですかね。どれぐらいのところで何とかなるよというふうなものをお聞かせいただけないものでしょうか。この点はいかがでしょうか。
◎建設部長(森田正也 君)まず、実際にこの道路、過去何回かいろいろな議員さんご質問ございまして、伊東議員は6月にご質問されたわけですけれども、現実的に11月18日に我々は北部ルートのみの要望活動に参りまして、そのときに観光協会長、商工会議所の会頭、旅館組合の組合長等を含めて参ったわけでございますけれども、この中で、今まで我々の方は、要するに防災面であるとか観光面であるとか救急面に必要だよというような部分での訴えをしてきたわけですけれども、熱海土木事務所の話の中で、現状どのように必要なのかという部分、それにつきましてはデータを示してやった方がよかろうというような部分がございました。そういう状況の中で、積雪の状況、凍結の状況が年間どのくらいあるのかなという部分で、そうデータ的にはたしかないと記憶をしているわけですけれども、そういう部分がエージェント等の風評被害になっているんじゃないかという部分、そういうものがどの程度あるのか、これは商工会議所、観光協会の方で調べていただこうというようなお話がございました。そういう部分のいろいろなデータを取りそろえながら、要するに具体的に要求をしていこうと。その方がやはり投資効果が見られる、現状、必要、必要という状況の中で要望しても、投資効果がないと、なかなか県も要するに道路行政の中で上位にランクしてくれないということで、来年度以降、要望活動に参るときには、今のデータを含めまして、要するに市内の業界と一緒になって、市長答弁で申し上げましたとおり、必要な道路でございますので、そういう格好で強く要望してまいりたい、そういうふうに考えております。
以上です。
◆15番(伊東良平 君)市長は、たしか市長になる前、県議でいらっしゃったころ、まだお若かったと思うので、県議会の方へ車で出られたというふうな経験はないんですかね。私は、もしあったとするならば、それ以前から亀石トンネルは言っていたわけですから、本当にあの不便さというのを感じていると思うんですよね。ところが、当時だったら県に言うよりか国に言う方が早かったんじゃないかなと思うんですよね。あれは
県道伊東大仁線というから県の道路だから国が干渉しないのかもわからないけれども、私は、何であれを逆にもっと上の位置に上げるだけの努力を今までしなかったのかなということなんですよ。
確かに国道135号というのは国道ですからこれはいいんですけれども、ここが雨がちょっと降れば通行どめになるような道路でしようがなくて、実は、ことしの大雨のときも亀石は通れましたよね。熱海もとめられましたけれども、通れない、全然だめだということじゃないけれども、たしか中伊豆バイパスを使ったり、あるいは田方方面へ向かってみんなが行って難をしのいだという事実があるわけですよね。駿豆線というのはとまりませんでしたので、JR線のように地上げ道路ではないということで、地べた路線ということで、あの雨のときにはあの路線がとまらなかったです。だから、みんな修善寺へ送って、三島から新幹線に乗って帰ったという事実があるわけですが、私は亀石を何年間やっているのか知らないけれども、私もちょっと冗談に考えたんですが、柏峠の下を抜いて、中伊豆に向かってトンネルが行った方が近いのかなと。長いトンネルがだめならね。そうすれば、南部ルート、北部ルート、一緒のところへ出ていくわけですから、伊豆縦貫道との接続が私は解決するんじゃないかなと。
そんなことを言うと、前回市長が私に答弁したところで1つわからない点、この点を伺いたいんですが、今みたいな余計なことを言うから市長がこういうふうに答えたのかどうか知らないんですが、私が前回質問したときに、亀石峠のトンネルはやらなくてもいいという答えはしていないんですよね。観光道路として、なだらかな道路に切りかえていく方法もあるんじゃないかなということをお客さんから言われたというお話をしたんですが、市長がこの前の答弁で最後に、伊東議員のようにやらなくていいと言ってくれれば、私もそういう締めくくり方があるんじゃないかということを答えているんですが、これが時間切れで、この後、聞きたかったんですが、そのとき聞けなかったんですが、私は、今みたいなことを言うと、亀石じゃなく、今度柏峠の下を掘ろうかなんて市長が考えてくれれば、これはいいことですけれども、それは簡単にあっちこっち掘るわけにいかないと思いますけれども、今まで陳情とか、いろいろな形で県に対しては何回か言っていますよね。例えば、県道だから国に対して言ってもだめなのかもわからないけれども、伊東がもし東海地震や神奈川県西部地震のような大きなもので被害に遭ったときに、伊東から脱出する、伊豆半島、この東海岸から脱出するには海路しかないわけですよ。でも、こういうものをこうしていただければ陸路でもってもできるんだということをアピールするのに、私は国だって別に悪くはないと思うんですが、こういう点についてのお考えは持たなかったのかどうか、この点いかがでしょう。
◎市長(鈴木藤一郎 君)亀石道路の関係につきましては、申し上げるまでもなく
県道伊東大仁線ということで位置づけられておるわけでございまして、そういう意味でも、まず第1番目として県に申し入れをするということが筋であろうというように思っておるわけでございまして、また、この県への働きかけにつきましては、今も伊東議員からご指摘がございましたように、私も県議会議員の初めのころからこの問題について取り組んできたわけでございまして、最初のころの時点では、熱海土木事務所のサイドで、いわゆる現地を抱えている土木事務所の範囲内でこの検討をしろということで、熱海土木事務所で2年ぐらいかけてこの調査をやってきたというように承知をしているわけでございまして、その後、先ほどもご答弁申し上げたわけでありますけれども、平成元年ごろから県の本課においてこの検討を始めたというように承知をしているわけでございます。
この間におきましても何回か県の方にも陳情をしてまいりまして、今お話がございましたようなトンネル化という問題も含めてお願いをしてきたわけでありますけれども、この間におきましても、場合によったら、早くできるものならばトンネルも一部有料でも仕方がないかなというようなことも申し上げたわけでございまして、また、そのような有料という形になりますと、当然、県だけではなくて、国の方の許可も必要になってくるということから、亀石道路の改良も含めまして、国交省、当時の建設省の方にも何回も陳情に上がったというような経過もあるわけでございまして、ようやく県の方で本課で検討をし始めていただきました。ちょうどそのころですか、例の日本坂トンネルの火災事故がございまして、大変大きな事故になったわけでありまして、そんなことから国の方針、また、県としても、
長大トンネルはつくらないというような方針を立てられたわけでございまして、そんな面で亀石の
全面トンネル化といいますか、低いところから向こうの大仁の方の低いところまでトンネル化ができないかということでやってきたわけでありますけれども、その辺も難しい問題になってきて、短いトンネルをということで始めたわけでございます。
そんな中で、一時、トンネル化すると伊豆スカイラインとの連絡がとれなくなるから、それは非常に問題だよという県の方の答弁があったわけでありますけれども、その時点で、私は、そういう言い方をするならば、船原トンネルはどうなるんだと。西伊豆スカイラインの下をといいますか、西伊豆スカイラインに直結していないじゃないかということで県とやり合ったというような経過もあるわけでございまして、先ほどの最初のご質問にもありましたけれども、一生懸命やっていないということは決してないわけでありまして、一生懸命この問題には取り組んできているというように考えておりますし、また、平成10年には、観光面だけではなくて、消防の救急の体制からも、伊豆長岡の順天堂病院が第三次救急の受け持ちなものですから、そういう面でカーブの多い亀石峠を越えていくということは患者にも負担になる。また同時に、それほどの高度はないわけでありますけれども、ある程度の高低差があるわけでございまして、そういう面で患者の容体にも影響してくるということも申し上げたわけでありまして、平成10年の県の道路整備の大会のときに、その辺の意見発表を消防の職員からいたさせたという経過もございまして、この問題に関しましては一生懸命取り組んでいるところでございます。
いずれにいたしましても、亀石のトンネル化というものは、伊東にとりましても、観光面だけではなくて、防災面、また、救急面、こういう問題からも大変重要な問題であるというように思っておりまして、なお一層の取り組みをしていきたいと思っております。ご質問のございました柏峠を抜いてというような形──また新たな
アクセス道路をつくっていかなきゃならないというようなことになりますと、今以上に難しい問題が出てくるのではなかろうかなというように考えておるわけでありまして、参考までにその辺のことはお聞かせいただいていくというふうにご理解願いたいと思います。決してこれに対して一生懸命やっていないということはないということをご理解願いたいと思います。
◆15番(伊東良平 君)今、何で船原トンネルが抜けたんだということを聞こうと思ったら市長の方からお答えいただいたものですから、それは聞かなくても……。
これは私が言っているんじゃないですから。市民が亀石の仕事が遅いということを申し上げているので、私が言っているというふうにとられると困るんですが、私の口から言えば私が言ったようになりますけれども、実際には市民のそういう突き上げが我々に来ている、こういうふうにおとりをいただいて、それだけ必要なんだということを肝に銘じて、ひとつ早急に前へ進めていただきたいと思います。私は議員になる前からこの亀石については大変神経を使っていますので、ぜひともお願いをしたいと思います。
2点目の問題で、教育長にちょっとお伺いしたいんですが、修学旅行の誘客については、地域の教育委員会サイドである程度のことができるのではないかなと思っているんですが、この方たちがいろいろ地方を回って、よその教育委員会等から……。修学旅行というと昔は奈良、京都、言えば日本の古都というところですか、こういうところを指しているんだという認識のもとに修学旅行というのは計画をしてきたという経緯があるわけですけれども、ここへ来て伊東がこういう受け皿ができて、現場でいろいろなことができるようになったということで、伊東にも目を向けていただいているんですけれども、今度相手の教育委員会なり何なりが伊東がいいと行くと、お墨つきというと言葉に厳しいものがあるかもしれないけれども、教育長なり市長なりのそういったものをいただければその地の教育委員会も動きますよというお話を伺っているようなんですが、そういったものは教育長の方から出していただけるようなお考えはないかどうか。
これは古い言葉の中で申しわけないんですが、伊東は昔から要するに風俗営業地域なんですね。要するに、旅人が遊休飲食を伴ってやるというのが伊東市内の旅館さんの状況ですよね。確かに今でも私たちが行くと、中には学校が言われることは、同宿者があってはいけないということを言われるわけです。泊めるのなら学生だけしか泊めちゃいけませんよ、同宿者があったらだめですよということを言われるものですから、今、先ほど壇上で言いましたように、小グループ化したものはペンションが非常に有利だという形で利用されているんですが、そこの中で、先ほども壇上で申し上げたネックのほかに、もう一つこういうネックがあるんですね。教育長が伊東は健全なこういった学習活動ができるんだよ、ひとつよろしくお願いしますというふうな文書をとっていただけるかどうか、この点はどうですか。
◎教育長(佐藤悠 君)お答えいたします。
修学旅行につきましては、ご承知のように、国の学習指導要領の規定によりまして、特に特別活動のジャンルになるわけですが、集団宿泊的な行事というところに位置づけられております。さらに、その中で特に大きなねらいは、子供たちの自主的、自立的な精神、態度を培うんだということでの押さえがされているわけでございます。特に、その中でも、詳しいことについては県の基準、あるいは市の基準を押さえてというような意向がございまして、国の方はそういう規定をし、県の方では県編の法規の中で修学旅行の基準について押さえてあります。さらに、伊東市では、それらを受けまして、伊東市の修学旅行の基準というものを押さえ、その基準に沿って各学校を指導しております。例えば、小学校は1泊2日、あるいは中学校では2泊3日ということで、例えば特に関西方面に中学校を限定するとか、あるいは小学校の方で東京方面を限定しなければいけないという規定は押さえてございません。あくまで子供たちに生きる力を培う、そういうような修学旅行、あるいは集団のルールを徹底するとか、あるいは協調の精神を養うとか、みずから学び、みずから行動するという態度を培うとかいうようなところで市の基準に沿って許可をしているという状況でございます。したがって、これは各学校、全国的な市町村においても、すべてそういうような形で進んでいると理解しているところでございます。
議員のご指摘の文書等についてということでございますけれども、実は名古屋方面の多くが伊豆高原の方に来ていただいているというふうに観光協会の方からも資料をいただいているところでございますけれども、それは実は小学校で、かつて東京方面でなく、今から10年ぐらい前に名古屋方面に1泊2日で修学旅行に行くという好みがありまして、このところずっと続いたという経緯がございます。推察としては、そういったやりとりの中で行われていると考えるわけですが、特にその際も、伊東市教育委員会として、このような形で修学旅行を行うとか、あるいは向こうの名古屋の方からもこういうような形でという働きかけがあったというふうな理解はしておりません。
議員ご指摘の文書等につきましてということにつきましても、今までそういう事例も聞いていないと私自身理解しておりますけれども、その切り込み等につきまして十分協議をさせて、検討させていただくということでご理解いただきたいと思います。
以上でございます。
◆15番(伊東良平 君)伊東から出ていくことを言っているんじゃなく、伊東に誘致することに対して、例えば、ここに一つの事例があるんですが、これは出しても構わないと思うんですけれども、商工会議所の会頭と市長の名前で、訪問宣伝に行くときに、こういう者が行ったときにはひとつよろしくお願いしますに近い文書がここにあるわけですよね。私が言っているのは、ここに教育長の名前をちょっと添えてもらえないかなと。ということは、学校へ行くわけですから。市町村に行くわけじゃないですから。今、教育長の答えているのは伊東に迎えるとか、あるいは修学旅行の定義については私も十分勉強させていただいたのでわかるので、定義は結構なんですよ。要するに、教育長がここのところに名前を一緒に入れてくれるかどうか、そういうことを教育長としてはばかるかどうかということなんですね。伊東はこういうすばらしい土地なんだよということがここに書いてあるわけですから、これは一緒に教育長の名前も入れていただけると、その地方では非常に有利だと言っているわけなんですよ。だから、今の教育長の言葉だと、どうもそういうことははばかりたいというようなことですけれども、やっぱり伊東市に誘客をするために必要な条件であればご協力いただくのが私は筋じゃないかなと思うんですが、もう一度その点を。
◎教育長(佐藤悠 君)議員ご指摘の教育長のことについての答弁ということでございますけれども、是か非かというになりますと、その点につきまして、教育委員会の機能等そういったものもありますので、この場でお返事というよりも、研究、協議をさせていただきたいというようなことでご理解いただきたいと思います。
ただ、「輝く健康、伊東大好き人間」ということで、伊東の子供たちにも郷土伊東を大好きになってほしい、そういうことで掲げておりますので、これは各市町村とも皆、思いは同じだと思います。先般行われました市町村の対抗駅伝におきましても、その精神は十分くみ取れたわけでございまして、そういった点からも修学旅行の対応につきまして研究、協議をさせていただくということでご理解いただきたいと思います。
◆15番(伊東良平 君)それでは、これから先、我々もまた教育長ともう少し細かい点を席を設けてゆっくりお話をしたいと思いますので、時間がなくなってきましたので、よろしくお願いしたいと思います。
3点目の消防の関係ですけれども、お答えはわかるんですが、あの火事のときに、南中の上の方へ消防車が来たのは、私が行ってから30分は経過していたかな、やっとそのころに来て、南中のプールから1台の消防車でやったわけですね。私、そういうものを見たときに、データ的には先ほどお答えされることについては別にないんですが、たしか平成6年に三枝議員がやはり
玖須美元和田地区に消防団をつくってくださいよ、そういった運動を起こしてくださいよというお願いをしてあるんですが、その後どういう経過になっているのか。市長が先ほど言われたように、要するに区から声を上げなきゃだめだよということだけど、区の方では声はかなり上げているみたいなんですけれども、どこかパイプが詰まっているみたいなんですよ。消防はパイプが詰まったらだめですよね。ホースが詰まったらどうしようもないですから、詰まらないような形で、その後どこまで協議したか、ちょっと教えてください。
◎消防長(窪田日向 君)今の協議につきましては、私が行ってから一切区の方からの要望、ご意見等はありません。
◆15番(伊東良平 君)そういうことであれば、確かにあなたがなってからは来ていませんけれ
ども、私は平成6年に三枝議員が言ったと言っているわけですから、それ以前の消防長から引き継いでいないですか。
◎消防長(窪田日向 君)分団設立のことについての引き継ぎはございません。
◆15番(伊東良平 君)もう時間がなくなってきていますので……。私は、ここで改めて地域の方々と協議をしてほしいと思うんですよ。そうじゃないと……。3分団というのは下にあるわけですよね。私、何でそんなことに気がついたのかなというと、火事だけじゃないんですよ。ほかのことでもあるものですから。川奈が向こうの下ですよね。下、下で、山の上に何もないんですよ。山の上というのは水が一番少なくて、一番不便なところなんです。先ほど市長の話では何分で届くということで、何分で届くというのは、それはあくまでも自動車も何もない弊害のない道路のことであって、今の交通事情から言ったら、私はその時間で届かないと思います。これは十分この地域の方のことを考えて、ひとつ対策を練っていただきたい。このことを要望して私の質問を終わります。ありがとうございました。(拍手)
○議長(中田次城 君)以上で15番 伊東良平君の一般質問を終わります。
10分間ほど休憩いたします。
午前11時 1分休憩
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午前11時11分再開
○議長(中田次城 君)休憩前に引き続き、会議を開きます。
次に、8番 杉山利郎君の質問を許します。
〔8番 杉山利郎君登壇、拍手〕
◆8番(杉山利郎 君)おはようございます。私は、自由民主党所属議員として、ただいまより一般質問をさせていただきます。初当選後の初定例議会において、このような場を与えていただくことは大変光栄なことであり、自由民主党議員を初め各議員の皆様に感謝を申し上げる次第でございます。お聞き苦しい点があると存じますが、市長の明快なご答弁をよろしくお願い申し上げます。
本市は昭和22年の市制施行以来、昭和25年に国際観光温泉文化都市の指定を受け、昭和30年には富士箱根伊豆国立公園に指定されるなど、恵まれた自然と先人のたゆまない努力によって、この美しく豊かで住みよいまちへとはぐくんでまいりました。来遊する観光客は、平成3年の895万人をピークに、ここ数年は減少しておりますが、年間710万人を超える観光客が訪れる本市は、自然の恵みである温泉、山、海、そして美しいまち並みと、住んで居心地のよいまち、訪れて楽しいまちを目指し躍進をしてまいりました。
しかし、現在の観光関連産業は、バブル崩壊後、平成不況が長引き、市内経済は深刻な状況にあります。本市は個性ある観光地を目指し、活力あるまちづくりのために諸施策を推進してまいりましたが、今なお財政難に見舞われ、不況の波を脱し切れないのが現状です。このような厳しい時代こそ、市民からのアイデアや創造性を観光の振興に生かしていくことが必要であり、今こそ市民参画のまちづくりに傾注していくときであろうと考えております。
さらに、本市には、自然の恵みであり、観光資源の一つである全国有数の湧出量を誇る温泉がそれぞれの場所や施設で利用されています。静岡県温泉協会の資料によりますと、伊東市近在では、塩化物泉、単純泉、硫酸塩泉の3種類が占めており、皮膚病、婦人病、神経痛、リウマチなどによいとされています。また、国立重度障害者センターでは、自立浴、訓練浴として温泉をリハビリ用として利用されております。かつては多くの人々がこの豊かな温泉を求め、療養に訪れたと認識しております。
ここで1点目の質問ですが、本市では平成12年に健康回復都市を宣言し、市内外に強い関心を持たれ、期待されていることと推察します。第三次総合計画でも、湯治を原点とした温泉利用、食事と健康相談などを充実した滞在プログラムの充実などが明記されております。温泉の効能、効果、療養と健康を結びつけた健康回復都市として今までどのようにPRしてきたか、また、これからどのように全国に発信していくのか、お伺いします。
次に、国際特別都市議会議長協議会の記録に、近年、観光客の志向の多様化、価値観の変化により旅行形態が変わりつつあるものの、依然として
旅行目的は温泉浴が最も多いとの調査結果が示されております。そのような状況の中で、21世紀は心の時代と言われ、国民の健康志向は一段と高まることが予想されており、温泉を楽しむ、温泉で疲れをいやすなどはレジャー白書でも明らかにされているところであります。温泉療養は、長年の実績、研究から、心身の健康に極めて有益であるとされ、医学的にも実証されており、医学的役割及び予防医学の見地からも大いに期待するものであるとされています。この観点からも温泉療養は全国的に注目されており、本市の経済の中心が観光産業に頼っている以上、湯治的な温泉文化は避けて通れないことと確信しています。誘客の中心的な観光産業、健康産業になり得る可能性を秘めていると言っても言い過ぎではないと思っております。
そこで、2点目の質問ですが、市民や観光客が温泉に入って気軽に健康相談ができるような観光温泉文化都市にふさわしい露天風呂、温泉プール、クアハウス、さらにイベントなどに利用できる多目的施設や温泉関係資料室等がそろっている、これは仮称ですが、温泉健康施設の建設はいかがなものか、お伺いいたします。健康保養地づくりを重点施策としている本市には、観光戦略や市民の健康づくりの点から非常に価値がある施設だと考えていますが、いかがなものでしょうか。
最後の質問は、健康回復都市として、本市が有する恵まれた自然資源の温泉を生かし、温泉情緒豊かな安らぎのある魅力的な憩いの場が出現することを夢見ている一人でございます。本市の玄関である伊東駅前にやぐらを組み、湯煙を上げ、そこから出湯し、その近くには足湯がある、このような温泉モニュメントがある景観が快適なまちづくりの一役を担うことではないでしょうか。期待しております。そこで、伊東駅前に本市のシンボルとして温泉モニュメントが設置可能か、お伺いいたします。
次に、開業3年目を迎えた伊東マリンタウンと湯川白石地区の整備計画について市長の考えを伺います。
白石マリンタウン計画は、観光を基幹産業としている本市においては、まちづくりの核となる最も重要なプロジェクトとして位置づけていると伺っております。この計画は陸域施設整備と海域施設整備から成っており、陸域施設につきましては、第三セクターである伊東マリンタウン株式会社が主体となり、観光拠点施設として整備し、商業施設と温泉施設、港湾管理施設から成るカラフルな景観を見せ、伊東の玄関口にふさわしい観光施設が姿をあらわしています。
伊東マリンタウンは開業3年目を迎えるわけですが、グランドオープンして以来、多くの市民及び観光客が訪れており、まずは順調な状況にあると伺っております。一方、海域施設整備につきましては、国・県・市の三者による伊東港白石マリンタウンプロジェクト調査に基づく港湾整備計画に沿って、静岡県が事業主体となり、本格的な防波堤の築造工事を平成3年に着手して以来、ほぼ10年の歳月をかけて整備し、平成14年度までに約51億円の事業費が投入され、そのうちの25%の約12億円を本市が負担していると伺っております。
県においては、これまでに405mの防波堤を築造し、今後、防波堤の上部工や、防波堤に付加価値をつけるためにベンチや防護さくなどを完成させることで、グレードの高い公共マリーナとしての位置づけをさらに鮮明に打ち出していくことができると思います。また、本市の役割としての整備が進められた来遊客が散策できるプロムナードや公共マリーナ桟橋などのマリーナ関連施設の完成により、伊東マリンタウンが観光拠点施設としての力を発揮しつつあるものと思っております。その位置づけは、みずからの利益追求を目指すのはもちろんのこと、立ち寄った行楽客に伊東、伊豆全体の観光情報などを発信し、地域全体の振興に貢献する役目も負わされておると感じております。
そこでお伺いいたしますが、この白石マリンタウン計画は、これまでの整備ですべてが完了してしまったということではなく、さらに後期の計画や第二期計画があったと理解しておりますが、それらの計画については今後どのような形で具現化していかれるのでしょうか、お伺いします。
さらに、白石地区に隣接する未利用水域についての整備計画(港湾整備と海岸環境整備)の将来構想についてもお伺いいたします。
按針祭に象徴されるウィリアム・アダムスが松川下流で西洋式帆船を建造した歴史を持つ本市にとりまして、港湾の整備や海岸の保全は本市の生命線とも言える基盤でありますし、拡張が可能な唯一の区域であると思います。港湾につきましては、次期整備計画があるやに聞き及んでおりますが、でき得るならば観光誘客につながるような大型客船が接岸できる港づくりを進めることが重要であり、さらには、大規模災害の際の避難路の確保といった面からも、県の防災船「テクノスーパーライナー希望」やカーフェリーなどが接岸でき、観光と防災の両面から対応できる港湾整備が必要であると思いますが、いかがでしょうか。
最後に、湯川地区の伊東マリンタウン周辺整備に関連して、防災対策の面からお伺いいたします。
伊東マリンタウンは、観光拠点施設として、また、伊豆の玄関口としての観光情報発展基地として、その役割を十分果たしていることは先ほど申し上げたところでございます。本年8月の大雨により、JR伊東線や伊豆急行線の不通、基幹道路である国道135号線の一部が通行どめとなり、観光客が足どめされたことはもちろんですが、市民生活にも大きな影響を及ぼし、伊豆半島が陸の孤島状態になったことは記憶に新しいことであります。今後においても、このようなことが起きることは十分予測できることであります。そこで、道路網の整備は大変重要になってくるわけでありますが、国道135号を迂回する道路として、この伊東マリンタウン周辺から現在整備が進められている中部横断道路へのアクセス道の整備、建設の可能性についてはどのようにお考えでしょうか、お伺いいたします。
以上で壇上からの質問を終わります。ご清聴ありがとうございました。(拍手)
〔市長 鈴木藤一郎君登壇〕
◎市長(鈴木藤一郎 君)8番 杉山議員のご質問にお答えをいたします。
初めに、健康回復都市宣言をしたことを今までどのようにPRしてきたか、また、今後どのように全国発信をしていくのかとのご質問でございます。
ご案内のとおり、本市は豊富な温泉や風光明媚な自然環境の資源のほか、旅館・ホテル等の宿泊施設が整っているなど、健康保養地づくりのための恵まれた条件を満たしておりますことから、平成10年度に旧厚生省から健康保養地づくりモデル市町村の指定を受けております。このため、健康回復を実感できる環境の創造や、市民が健康に住むことができる健康保養都市を目指し、伊東市健康保養地づくり計画を策定するとともに、平成11年度には有森裕子さんらを招いて開催した文化講演会「元気ピア・伊東フェスタ」の中で健康回復都市を宣言し、本市の健康保養地づくりを全国に向けてPRを行いました。
健康保養地づくり計画の中では、温泉を中心に据えた健康保養地づくりを基本理念の一つに掲げ、全国でも屈指の湧出量を誇る温泉を最大の特色として活用することがうたわれております。また、市立伊東市民病院では、旧国立病院時よりリウマチ治療に温泉を利用し、大きな成果があったことから、全国的に有名なリウマチ治療を希望に応じ引き続き行っている経過もございます。
このことからも、温泉を本市の健康保養地づくりの柱とし、温泉の魅力を十分に生かし、慢性病の症状緩和やリハビリテーションなど医療としての活用、また、本市が誇る温泉、湯治の文化を継承しながら、観光資源としての活用方策、さらには新たな対策として、スポーツやレクリエーションと保養機能を組み合わせた西洋風スパリゾートとしての利用と、温泉と美容との組み合わせや温泉プールを使った水泳や水中運動などの健康保持・回復のための利用など、新たな効能についても提言をされているところでございます。
この計画に基づき、平成12年度には健康保養地づくり事業として、観光客を対象に温泉浴、健康食、ウオーキング、リラクゼーションなど、本市の特色を生かした健康保養プログラムを県と共同で開発をし、健康増進ツアーとして実施をし、好評を得ているところでございます。
平成13年度には、国におきまして、第三次国民健康づくり対策により、21世紀における国民の健康寿命延伸のため、生涯を通じて生活習慣の改善を図っていくという「健康日本21」計画を打ち出したことから、本市の健康保養地づくり事業におきましても、この「健康日本21」の基本理念に基づき、観光客はもとより、市民みずからが積極的に健康づくりに取り組むことのできる事業を実施いたしました。
具体的には、市民を対象に、豊富な温泉を利用した腰痛予防教室や生活習慣病予防教室を開催し、腰、ひざに負担の少ない室内温泉プールでの水中運動は、季節や天候に左右されず、年齢も問わずにできる全身運動として、どの教室も定員を上回る応募があり、多くの方々に好評を得ているところでございます。また、腰痛予防教室につきましては、より多くの市民に周知できるよう講座を紹介するビデオを制作し、コミュニティセンター等やケーブルテレビでの放映も行い、広く市民に健康保養地づくり事業をPRしてまいりました。
さらに、伊東オレンジビーチマラソン大会においても、ただ走るだけのマラソン大会ではなく、市民、観光客を対象に、本市の美しい自然環境や温泉を利用した健康回復マラソン大会として、マラソン関連雑誌に開催広告を掲載し、健康保養地伊東ならではのサービスとして、ホテルや市内の公衆浴場の無料入浴券を贈呈し、完走後の温泉浴でスポーツの後の爽快感や、いやしを感じていただいているところでございます。
また、平成14年度には県の富士山麓ファルマバレー構想が策定されたことにより、東部地域は産学官民の協力体制のもとに、世界レベルの高度医療、技術開発を目指して先端的な研究開発を促進し、医療からウエルネス産業まで、健康関連産業の振興と集積を図ることとなったところでございます。このことにより、本市におきましても、温泉、自然、食、リゾート機能を生かし、生活習慣病の予防、リハビリ、ケアを目的に、スポーツ、レクリエーションと保養等を組み合わせたウエルネス産業を創出し、第一次産業や観光産業の振興を図り、地域の活性化の推進に取り組んでいく所存でございます。
本年6月には障害者のための温泉ツアーをモデルツアーとして実施し、本市の温泉、自然環境などを十分満喫し、障害者も介助者も本当にリラックス、リフレッシュできる新たな健康増進ツアーを実施いたしましたところ、参加者には大変好評を博し、また、市内外から多くの取材等もあり、PR効果としても大変成果を上げたものと考えております。
今後につきましては、市内の旅館・ホテルに協力をいただき、館内やパンフレットなどに温泉の効能を表示し、湯治場的な温泉利用を積極的に図っていくとともに、各種観光パンフレットやテレビ、ラジオ等に、本市の豊富な温泉と海や山など、すぐれた自然環境を利用した健康保養に役立つ温泉リゾート地として全国に情報発信してまいりたいと考えております。
そのためにも、今後、予防医療としての温泉効果や、温泉療養アドバイザーとしての医師、専門家と旅館・ホテルと連携したシステムを研究し、温泉を体力の維持増進、予防医療、術後回復の手段として活用をいたしますとともに、新たな観光資源としての活用も検討してまいりたいと考えております。
次に、温泉を利用した多目的施設の建設についてでございますが、温泉を柱とした健康保養地づくりの事業を推進しております本市といたしましても、温泉等を利用した多目的施設の建設は、観光客を対象とした健康増進ツアーや市民を対象とした健康づくり教室など、誘客対策等観光面での効果や市民の健康維持・回復を図るための施設として効果がありますので、その必要性については十分認識をいたしているところでございます。しかしながら、現在の大変厳しい財政状況等を考慮いたしますと、温泉健康施設の早期の建設につきましては困難な状況にありますものの、健康保養地づくり事業の推進と市民のニーズを考慮しながら、今後も建設に向けての調査・検討をしてまいりたいと考えております。
次に、本市の玄関である伊東駅周辺に温泉を利用したモニュメントを建設してはどうかとのご質問でございますが、平成15年3月定例市議会の山本猛議員の代表質問「国際観光温泉文化都市伊東の新たな施設としての足湯の施設整備について」にご答弁を申し上げたことと重複することになりますが、ご案内のとおり、本市は国際観光温泉文化都市を標榜し、海、山などの自然や温泉など豊かな観光資源に恵まれ、特に温泉湧出量も毎分約3万3,000lにも上り、この豊かな湯量は関東一と称されております。また、宿泊施設につきましても、寮、保養所を含め、施設数は減少している傾向にありますものの、全体で770軒近くあり、総収容力は一夜に3万4,000人を超える温泉地として、年間を通じて幅広く全国の皆様に愛されている観光地でございます。
しかしながら、温泉地などでよく見られます温泉やぐらや湯煙など温泉情緒を醸し出す施設や風景が市街地には少なく、お湯かけ七福神や湯端の湯などの温泉モニュメントにとどまっているのも事実でございます。先日、熱海の温泉組合が熱海駅前に足湯の施設を建設し、熱海市へ寄贈する新聞記事が掲載されておりました。議員ご提案の伊東駅前に情緒豊かな安らぎのある魅力的な憩いの場として、やぐらを組み、湯煙を上げ、モニュメントから出湯し、その近くに足湯がある、このような施設を整備することは、温泉地としての情緒や魅力づくりにもつながるとともに、伊豆高原駅高原口の駅前広場にあります温泉モニュメント及び足湯も訪れる観光客や市民でにぎわっておりますことから、地域住民や観光客の交流の場ともなり得るものと考えております。
しかしながら、伊東駅前に温泉情緒を醸し出す施設を整備することにつきましては、供給する源泉からの温泉と、その湯量や施設用地の問題、さらに地域周辺の皆さんのご理解やご協力など、解決しなければならない問題点が数多くあるのも事実でございます。いずれにいたしましても、温泉を活用した施設は、健康保養地づくりを目指しております本市にとりまして新たな健康プログラムづくりになりますとともに、健康回復を目指した温泉情緒あふれるまちづくりにも通ずるものでございまして、建設用地の確保と伊東駅及び伊東駅周辺整備との整合性等の問題点はございますが、観光関連団体を初め商店街や地域など一部皆さん方から温泉を利用した施設整備をしたいとの意向もありますことから、みずから整備をしていくことへの助成も含めまして、引き続き調査・研究をさせていただきたいと思います。
次に、伊東マリンタウンの今までの経過と今後の計画についてのご質問でございます。
白石マリンタウン計画の整備につきましては、言うまでもなく長年にわたり多くの市民の方々の期待が集約された新たな観光拠点施設伊東マリンタウンの創造を本市の最重要施策として位置づけ、国・県・市の共同による伊東港白石マリンタウンプロジェクトに基づき、その整備主体により計画を実現していくことを目指し、一昨年7月にオープンをさせたものでございます。計画の内容といたしましては、観光を基本産業とする本市におきまして、21世紀に向けて、伊東市活性化の拠点づくりを目的に、広大な大海原のだいご味を体験できる海洋レジャーの拠点施設として整備する公共マリーナと一体となった観光施設をつくり出すことで、新たな観光イメージを創出するとともに、市民の憩いの場として、中心市街地との協調、連携を図りながら、観光客の増加と地元産業の活性化を図ることを第一の目的に掲げ、事業の推進を図ってきたところでございます。
本計画は、海域施設部分の整備を公共による施行とし、陸域施設の整備につきましては、民間の活力、運営のノウハウ、機動力を生かした事業推進を目指し、第三セクター伊東マリンタウン株式会社を平成2年に設立し、以降、強い決意を持って事業に着手し、幾多の計画の見直しを重ねつつも、議会とともに計画実現に努めてきたところでございます。
また、公共事業としての海域部分の公共マリーナ、防波堤築造工事が、静岡県が主体となり平成4年2月から本格的に始められました。平成5年8月には、バブル経済崩壊後の厳しい経済環境の中で、白石マリンタウン・海想都市基本計画における事業採算性などの検討を行った結果、一体型の建物から低層棟と高層棟とから成る施設計画に変更した基本計画として取りまとめられました。しかし、その後の社会状況の急激な変化を契機に、計画の事業採算性の確保はもちろんのこと、市内の団体や市民の要望を最大限に取り入れる方針のもと、海想都市計画の見直しを行いました。その後、平成9年には見直し後の海想都市計画のうち前期アミューズメント施設の基本設計を行い、平成11年には防波堤が陸地に接岸されたことに伴い、8月に前期アミューズメント施設の実施設計を策定し、平成12年6月に前期アミューズメント施設(オーシャンバザール棟、シーサイドスパ棟、ポートセンター)これらを先行して整備を進めますとともに、段階的開発手法を取り入れて着手し、平成13年7月にグランドオープンをしたところでございます。
今後の陸域施設計画及び第二期計画についてでございますが、後期陸域施設第二ステップ整備計画の予定地は、現在伊東マリンタウンの来場者及び道の駅の駐車場として利用されているスペースでございます。この用地は、観光集客施設として大変重要な駐車場が全体的に不足している状況にあり、観光拠点施設にふさわしい駐車場整備が求められておりますので、当面は用地の有効利用を図りながら、今後の整備計画の検討を進めてまいりたいと考えております。
また、伊東マリンタウンプロジェクトの第二期計画につきましては、現在のボートヤードの市街地寄りに新たな埋め立てを行い、大型船ターミナルや観光レジャー施設を中心とした観光集客施設の整備も進める構想がありますものの、現下の社会経済状況を考えますときに、早期に第二期計画に踏み込むということは大変難しい状況であると判断しておりますが、国・県とも協議し、他の手段も含め検討をしているところでございます。
なお、伊東マリンタウンは、昨年8月には道の駅の登録要件である休憩施設、情報交流施設、地域連携機能等の諸条件が整ったことや、施設の構成条件であります駐車場、トイレ、公衆電話等の24時間利用が可能であることなどから、国・県の指導、協力のもと、本市及び伊東マリンタウンの誘客対策、イメージアップ等を図るため、伊豆東海岸で初めての道の駅としての登録を受けたところでございます。また、海洋レクリエーションの拠点であります公共マリーナにおきましても、海上保安庁が提唱いたします海道の旅(マリンロード)の宿場町としても登録をいたしたところでございます。道の駅及び海の駅の登録を受けたことによる効果につきましては、来場者が2割から3割程度増加していると伺っております。
以上のことから、全国的に観光施設が苦戦する中にあって、伊東マリンタウンでは、予想を超える多くの来場者を数える中、中期経営計画、財務計画に基づいての会社経営が進められており、まずは順調な状況にあると考えているところでございます。
伊東マリンタウンの今後の経営方針としては、伊東マリンタウンが伊豆半島の観光の顔となり、本市の市民が誇れる施設として、また、本市を訪れた観光客に愛される施設として、さらに、関係団体や各産業間との連携を図る中で、地域に貢献し、そしてさらなる消費拡大へと発展させ、市内経済の活性化に結びつけるよう、今後とも引き続いての努力を求めているところでございます。本市といたしましても、筆頭株主といたしまして、伊東マリンタウン株式会社で構成されております部長会やテナント理事会などの場に直接参画し、経営方針の検討や協議を通じまして市の意向を伝えるなど、その役割を果たす所存でございます。
次に、湯川白石地区に隣接する未利用水域の整備計画についてのご質問でございますが、平成10年度に学識経験者を初め国・県、漁協、商工関係、観光関係、船会社や市民代表の方々で構成された伊東港・伊東港海岸環境整備検討懇話会を設置いたしまして、伊東の海と海岸の将来のあるべき姿の方向性を検討していただき、平成12年3月に報告を受けております。この中に議員ご質問の湯川白石地区も検討をされておりますが、この地区におきましては、交流拠点、観光、防災、物流ゾーンとしての空間配置をすべきとの報告をいただいております。
しかしながら、バブル崩壊以来、厳しい経済状況が続く中にあっても、伊東港と海岸の整備は本市にとって大変重要な課題でありますことから、平成13年度には県の港湾総室を初め漁協、船会社、商工関係、観光関係の方々などに再度の参加をお願いしまして、伊東港・伊東港海岸環境整備研究会を設置し、港と海岸の具体的な整備手法について検討していただきました。この中で、湯川白石地区につきましては、厳しい経済状況のもとでの整備を進める手法として、伊東港には防災船や大型船が接岸できる岸壁がないことを理由に、この箇所に大規模災害時に発生する周辺地域からの瓦れきを処分する場として整備すること、当面は水面を小型船等の船だまりとして利用することなど、一般的な港湾整備でなく、防災対策を前面に打ち出した整備手法が検討をされております。この瓦れき処分場としての整備は、まず国・県の公共事業として外郭施設である廃棄物護岸の整備をお願いし、この護岸を将来岸壁に転用して防災船やカーフェリー等の大型船の接岸岸壁とすることなどが検討されております。こうした結果をもとにいたしまして、昨年度から国土交通省や港湾管理者であります県に出向き、早期の整備に向けて積極的に要望活動を展開しているところでございます。
次に、伊東マリンタウン周辺から現在建設中である中部横断道路への
アクセス道路の建設についてのご質問でございます。
議員ご指摘のとおり、本年8月の大雨の際には、国道135号の宇佐美-網代間を初め、JR伊東線や伊豆急線が雨量規制によって通行どめや不通となり、観光客が足どめをされたり、市民生活にも大きな影響を及ぼし、交通に大きな支障を来したことは記憶に新しいところであります。今後もこのような状況になることは十分予想できるものと考えております。
こうしたことから、本市といたしましても、災害時に対応すべく現在鋭意事業を進めております中部横断道路は、国道135号線のバイパス機能や緊急輸送路等を目的とする広域幹線道路として、熱海市の梅園付近を起点に本市の八幡野地区までの総延長43.91㎞で構想されております。このうち本市に係る部分の道路延長は28.91㎞であり、県道を利用する部分は16.27㎞となっておりますので、実質本市が整備を担う部分は12.64㎞となります。
平成14年度までの本市の進捗状況といたしまして、昭和60年に鎌田工区として延長1.72㎞に着手し、平成6年度から供用開始をいたしております。さらに、現在施行中の宇佐美工区、延長1.26㎞は、平成7年度に着手し、平成16年度の完成を目指しているところでございます。本路線の今後の工区設定につきましては、現在施行中の宇佐美工区から
県道伊東大仁線を共用し、宇佐美観音付近から熱海市の行政境へ向かうルートを両市で検討しているところでございます。
このルートが完成しますと、国道135号における伊東-熱海間のうち雨量規制区間であります宇佐美-網代間の解消にもつながってまいります。
また、議員ご質問の白石マリンタウン付近からの
アクセス道路を含めた中部横断道路の構想といたしましては、現在のところめどは立っておりませんが、湯川工区への
アクセス道路となる道路は伊東開拓道路線が対象となるものと考えております。湯川工区は、今のところ構想といたしましては基本的な図上のプランでありますことや、超長期的な計画となっており、現時点では具体的なスケジュールなどをお示しできませんが、議員ご指摘のとおり、今後もいろいろな方法を検討していくことが肝要かと考えております。
以上でございます。
◆8番(杉山利郎 君)ご丁寧な答弁を大変ありがとうございました。新たな展望が見られるかなと思いますが、しかし、調査・研究がなかなか多いのかなと。積極的な施策をよろしくお願いしたいというのが現実であります。
再度また温泉と健康に視点を絞って少し質問させていただきます。
伊東市は健康づくり事業ということで大変力を入れております。温泉文化と絡めてまちの活性化を願うには、市民あるいは来訪者、観光客がにぎわうようないろいろな事業も構築していかなければならないのかなというふうに考えているわけであります。温泉の研究・調査も十分実施していただき、また、力も入れていただきたいわけですが、でき得れば本市の商店街、あるいは商店連盟、商工会議所などの組織力、また、新たには観光協会などと、イベントが多い、多いと言って、少しイベントに力を入れ過ぎじゃないかと思われますが、でき得れば温泉健康フェスタなんていう一つの祭りもまた実施していただければなと。それがまた温泉と健康を結びつける一つのイベントであり、重要な施策であると考えておるところであります。その中には、でき得れば伊東温泉の観光・文化施設の名所として生まれた東海館などとの融合も考えていただければ、また商店街と東海館、あるいは周りの商店街がいい意味で結ばれていくというふうに考えております。