富士宮市議会 > 2019-12-04 >
12月04日-06号

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  1. 富士宮市議会 2019-12-04
    12月04日-06号


    取得元: 富士宮市議会公式サイト
    最終取得日: 2023-01-03
    令和 元年 11月 定例会(第4回)                    令 和 元 年                 富士宮市議会11月定例会会議録                     第 6 号                 令和元年12月4日(水曜日)                                       1 議事日程(第6号)              令和元年12月4日(水)午前9時00分 開議  日程第1 一般質問(3人)                                       2 本日の会議に付した事件  議事日程(第6号)に同じ                                       3 出席議員(21名)      1番  渡 辺 佳 正 議員       2番  若 林 志津子 議員      3番  近 藤 千 鶴 議員       4番  辻 村 岳 瑠 議員      5番  細 沢   覚 議員       6番  望 月 則 男 議員      7番  齋 藤 和 文 議員       8番  佐 野 寿 夫 議員      9番  植 松 健 一 議員      10番  野 本 貴 之 議員     11番  中 村 憲 一 議員      12番  深 澤 竜 介 議員     13番  佐 野   孜 議員      14番  佐 野 和 彦 議員     16番  遠 藤 英 明 議員      17番  稲 葉 晃 司 議員     18番  諏訪部 孝 敏 議員      19番  鈴 木   弘 議員     20番  村 瀬   旬 議員      21番  小 松 快 造 議員     22番  松 永 孝 男 議員                                       4 事務局職員出席者(4名)  事 務 局 長  古 郡 和 明 君    事 務 次 長  渡 邉 文 彦 君  議 事 係 長  土 谷 典 子 君    主    査  谷 川 光 基 君                                       5 説明のための出席者(22名)  市    長  須 藤 秀 忠 君    副  市  長  芦 澤 英 治 君  副  市  長  渡 邉 恭 一 君    総 務 部 長  深 澤 秀 人 君  企 画 部 長  篠 原 晃 信 君    財 政 部 長  中 村 日出和 君  市 民 部 長  赤 池 英 明 君    産業振興部長  高 野 裕 章 君  産 業 振興部  植 松 康 夫 君    環 境 部 長  大 原   勝 君  参  事  兼  商工振興課長  保健福祉部長  小 林 博 之 君    都市整備部長  滝 川 日出男 君  兼 福 祉事務  所    長  水 道 部 長  横 山 真 二 君    危 機 管理監  佐 野 俊 寿 君  消  防  長  蛭 川 公 雄 君    市 立 病 院  松 永 昌 人 君                       事 務 部 長  行 政 課長兼  佐 野 史 俊 君    企画戦略課長  杉 浦   真 君  選 挙 管 理  委  員  会  事 務 局 長  秘 書 課 長  望 月 直 樹 君    財 政 課 長  宇佐美   巧 君  教  育  長  池 谷 眞 德 君    教 育 部 長  植 松 宏 幸 君                                                                            午前9時00分開議 ○議長(佐野寿夫議員) 御起立願います。                   〔全員起立〕 ○議長(佐野寿夫議員) 礼。おはようございます。御着席願います。 直ちに本日の会議を開きます。 △日程第1 一般質問 ○議長(佐野寿夫議員) これより日程に基づき、日程第1 一般質問に入ります。 発言通告順により、13番 佐野孜議員の質問を許します。13番 佐野孜議員。               〔13番 佐野 孜議員 登壇〕 ◆13番(佐野孜議員) おはようございます。13番議員の佐野孜です。佐野寿夫議長の許可のもと、通告順に従いまして一般質問をさせていただきます。 その前に、きのうの議会で議長のすばらしさをつくづく感じました。議会のルールに従って時間超過することなく、それに市長も従って、富士宮市の議会ってすばらしいなということをつくづく感じました。よろしくお願いいたします。 発言項目1です。富士宮市の発展の原動力を生み出す資源としての北部の自然環境の保全対策や経済の活性化対策について伺います。西富士山麓の各所に点在する富士山を含んだ絶景や諸施設を映像の中に取り入れ、作品をつくり上げてきている現状に関して伺います。 要旨の(1)、現在までの映像化された作品はどれくらいか。 ①、その中で富士山の自然を背景とした作品の数は。 ②、建物を使用している作品の数は。 ③、映像としての全体的な感想についてはいかがか。 要旨の(2)、映像制作企業受け入れについて。 ①、受け入れの窓口になっているのはどこか。ア、責任者について。 ②、受け入れ地域や所有者との交渉について。 要旨の(3)、経済効果としてこれからの展望についてです。 よろしくお願いします。 ○議長(佐野寿夫議員) 産業振興部長。 ◎産業振興部長高野裕章君) それでは、私からは要旨(1)から(3)まで一括してお答えいたします。 まず、要旨(1)、現在までの映像化された作品数についてお答えします。市内におけるテレビや映画などのロケ等の支援組織である「ロケ応援団富士宮」の資料によりますと、平成16年から平成30年までの実績として、148件が映像化されております。その中で、①の富士山の自然を背景とした作品数は、ふもとっぱらや根原地域、溶岩洞穴などが使用されたものが約70作品あります。 次に、②、建物を使用している作品数は、白糸のワンダーミュージアムや牧場などが使用されたものが約50作品あります。 次に、③、映像としての全体的な感想についてですが、映画やドラマなどのロケの多くは、富士山を入れず、映像の背景として草原や廃墟などを演出として使用しています。根原地域やふもとっぱらの草原や広々とした風景は、映画やドラマ、CMなどに使用されており、戦国時代の合戦シーンから現代のドラマに至るまで、幅広い時代のシーンで使用されています。また、白糸のワンダーミュージアムや溶岩洞穴は、映画やミュージックビデオとして使用されており、アクションや幻想的なシーンの演出に役立っていると感じております。 次に、要旨(2)、映像制作企業受け入れについてお答えします。最初に、①、受け入れの窓口については、要旨(1)の答弁で触れましたロケ応援団富士宮が行っております。ロケ応援団富士宮は、社団法人富士宮青年会議所がセミナーなどを通じ、平成16年10月に設立されました。これまで市内各所においてロケ先等について支援活動をしておりましたが、本年9月からNPO法人まちづくりトップランナーふじのみや本舗に属することとなり、組織化することで活動を広げております。なお、責任者は、市内で飲食業の経営のほか、まちづくりのプロデュースを手がけている方が代表者になっております。 次に、②、受け入れ企業や所有者との交渉についてお答えします。受け入れ地域の選定や所有者との交渉は、ロケ応援団富士宮が行っております。したがいまして、ロケ等について市に直接連絡があった場合には、ロケ応援団富士宮につないでいる状況です。 次に、要旨(3)、経済効果とこれからの展望についてお答えします。まず、経済効果につきましては、一般的にロケによる地域への経済効果として大きく直接的経済効果間接的経済効果広告換算効果の3つに分けられます。直接的経済効果は、ロケの実施に伴うロケ班の食事や宿泊等の消費活動に伴う効果です。間接的経済効果とは、ロケ後のロケツーリズムにつながった場合に、ロケ地をめぐる観光客の食事や宿泊の消費に伴う効果です。広告換算効果は、メディア等への露出を広告宣伝費に換算した効果です。これまでロケ応援団富士宮は、実際には組織としての活動がなされていなかったことから、経済効果の実績報告をいただいておりませんでしたが、現在は組織化されておりますので、経済効果についても取りまとめていくと伺っております。 次に、今後の展望ですが、市としましては、映画やドラマ、CM等が観光誘客へつながっている例が多数あることから、大規模なロケを行った作品や、近年見られるアニメの聖地巡礼などには、シティプロモーション観光誘客の大きなチャンスがあると考えております。放映された作品内容とその反響、受け入れ先の状況などを見定めながら、官民一体となって作品の情報発信を初めとしたPRを行っていくことで誘致活動につなげてまいりたいと考えています。 以上です。 ◆13番(佐野孜議員) ありがとうございます。では、再質問させていただきます。 どうしてこんなことを言うかといいますと、たまたま西富士中学校の近くのワンダーミュージアムを通りかかりましたら、大勢人がいらっしゃるもので、何事かななんて思ってとまったら、そこでロケをやっていたわけなのですけれども、自分にはそういう知識がありませんでしたので、空き家となっている場所のこういう利用方法があるのだということで中を見させてもらいました。たまたま責任者の方もおりましたので、いろいろ話を聞いたわけですけれども、今の空き家対策とか、空き建物対策で、そういうところをいっぱい使っていけばいいのではないかなと思いますが、こういうところを使う、そういう空き家で使うとかという、そういう予定とか、ここを使ったらいいのではないかとかという、そういう場所は、先ほどありましたけれども、ワンダーミュージアム、今のところ建物ですとそれくらいが挙がったのですけれども、ほかにそういうところは思い浮かばないでしょうか。 ○議長(佐野寿夫議員) 産業振興部長。 ◎産業振興部長高野裕章君) どこというところはイメージとしてわからないのですけれども、古くなった農業用の施設であるとか、工場とか、使われていないものというのが幾つかあろうかと思いますので、そういったものが、もしその制作会社によって、これはおもしろい物件という評価がされれば、ワンダーミュージアムのような活用もあり得るというふうに考えております。 ◆13番(佐野孜議員) 公共の建物で、例えば根原分校の跡地とか、民間ですとグリーンパークの跡地とか、そこら辺がありますけれども、市ではそういうところに目をつけておいて、何かあったらそこを紹介するとかということは考えてはいらっしゃらないですか。 ○議長(佐野寿夫議員) 産業振興部長。 ◎産業振興部長高野裕章君) 民間の施設につきましては、当然民間の企業の方とのお話になりますけれども、かつて市においても文化会館であるとか、市立病院がロケ地というか、ロケの建物に使われた経緯もございます。逆にそういった使っていない廃校の跡地であるとか、そういったところの御希望があれば、また関係の部署と検討しながら考えていきたいとは思いますけれども。 ◆13番(佐野孜議員) 今現在使われている学校でも、例えば井之頭中学校なんていうのは森の中にある学校で、そういう面ではすばらしいなと思いますし、静岡病院の使っていないところなんかも、何かいろいろ使えるのではないかななんていうことをちょっと思っていますが、そういうことに関しては、もし何か問い合わせがあったら使うとか、そういうことは考えていらっしゃるでしょうか、どうでしょうか。 ○議長(佐野寿夫議員) 企画部長。 ◎企画部長(篠原晃信君) 議員の御質問は、やっぱり北部の活性化の観点からの、北部地域ということの意識のお話だと思いますので、やはり北部地域には映画の材料とか、またドラマの材料となるようなものをたくさん秘めていると思いますので、民間企業、また市有財産においてそういうものがあって、今ちょうどロケ応援団の方も来ていらっしゃっていますが、本当に一生懸命やってくれていますので、そういう方たちと日常のつながりもたくさんありますので、そんなものの情報があれば、産業振興部と一緒に何とかつなぐ方策を考えるようにしたいなと思っております。ただ、今ちょっと例示がありました国立病院の問題とか、既に私どもの財産でない部分で方向性が決まっている部分については難しいということも含めて、そういう調整もちゃんとお示しをしながら、やれるところはやっていきたいなと思っております。貴重な財産、北部にはたくさんあると思っておりますので、そんなことで御理解いただければと思います。 ◆13番(佐野孜議員) 今建物のことだけ話しましたが、富士山麓の自然の中にある情景というのはすばらしいものがあると思います。それを関東一円に広げて、富士宮市を売り出す絶好の機会となれば一番いいかなと思いますが、中には売り出して、市役所も一緒になって、本当に半年で何十億円という経済効果を生み出しているというところもございますが、紹介窓口が市役所にあると。問い合わせで売り出して、窓口に市役所がなってくれるということはありますでしょうか。 ○議長(佐野寿夫議員) 産業振興部長。 ◎産業振興部長高野裕章君) 今現在は、ロケ応援団富士宮様が積極的に活動を行っておりますから、市としましてはその団体の支援をするという立場を考えております。したがいまして、市が総合窓口になってロケを誘致するというような考えは、現在のところ持っておりません。
    ◆13番(佐野孜議員) 中には紹介窓口が市役所というような地域もありますが。 ○議長(佐野寿夫議員) 産業振興部長。 ◎産業振興部長高野裕章君) そうですね。県内では熱海市なんかは、かなり積極的に市が動いて、担当職員をつけてやっているという、またそれで実績を上げているというところもございますが、現在富士宮市の、やるとすれば観光課になりますけれども、なかなか観光課のほうも職員の状況もございますし、現状ではロケ応援団を積極的に担当部署として担当するという状況にはないというふうに考えております。 ◆13番(佐野孜議員) 富士宮市を売り出すために、流行語大賞の「ONE TEAM」というのがありますけれども、紹介窓口が市役所で、まとめ役がロケ応援団で、地域の住民の理解というか、それがワンチームになって売り出していけば、富士山を入れたくないというのもありますけれども、富士山をバックにしたすばらしいところができるのではないかと思いますが、経済効果もですね。その辺についてはどうでしょうか。 ○議長(佐野寿夫議員) 産業振興部長。 ◎産業振興部長高野裕章君) ワンチームということの中で、官民が一体となってこういったロケを支援する、受け入れていくということは重要だと思っております。やはり撮影場所によっては河川敷であるとか、そういった公共の財産の部分もございますので、そういったところは占用許可であるとか、そういったことも伴いますので、そういった部分では、やはり役所の役割というのは大きいと思っていますから、協力し合って、うまくこういったいろんな制作会社が富士宮市に目をつけていただいて、そういったロケに使っていただきたいというふうに考えております。 ◆13番(佐野孜議員) 「水戸黄門」の主役も富士宮市出身でおられるわけですから、そういうところに売り込んでもらって、富士宮市の自然とか、いいところをいっぱい宣伝してもらえればいいかなと思っています。 では、以上で発言項目1を終わりにします。 では、発言項目2に移ります。富士宮市の交通弱者に対する対策についてです。高齢者の交通事故の加害者にならないための対策で、免許を返納する方々が増えてきました。この代替の対策と高校生の通学路への対策について伺います。 要旨の(1)、北部地域で一番困るのが通院、買い物への交通手段の確保です。利用しやすい交通手段の開発について。 ①、宮タク・宮バスの再考について。北部地域宮タク・宮バスの利便性の向上について伺います。 ②、民間交通機関との折衝について。北部地域の高齢者が運転免許の返納後、安心して過ごせる公共交通の整備について。 要旨の(2)、高校生の交通手段について。 ①、富士宮市で支援できる範囲はどれくらいか。北部地域の高校生の交通手段、例えば高校生用通学バスの運行等について伺います。 ○議長(佐野寿夫議員) 市民部長。 ◎市民部長(赤池英明君) それでは、私から要旨(1)及び(2)についてお答えします。 まず初めに、要旨(1)の①、宮タク・宮バスの再考についてお答えします。宮タクは、北部地域でも運行しております。しかし、利用できない、使い方がわからない、使い勝手が悪いなどの御意見をいただくことがあります。そのため、市では宮タクの乗り方などを説明する出前講座を、本年度は北部地域の根原区の寄り合い処を初め、精進川上区など市内14カ所で行っています。根原区の参加者からは、「わかりやすく説明してもらった」、「いろいろなことが新しくわかりました」との御意見をいただき、2名の方に宮タクの会員登録をしていただきました。今後も各地域に出向き、宮タクの制度周知に努めてまいります。 北部地域の宮タクの利便性の向上につきましては、既存の公共交通と共存できるように、路線バス事業者タクシー事業者と十分協議して、地域の実情に合ったあり方を検討しているところです。 また、宮バスについては、北部地域への路線拡大は、既存の路線バス事業への影響や多大な費用がかかること、さらにバスの運転士不足等により、できないものと考えております。 次に、要旨(1)の②、民間交通機関との折衝についてお答えします。北部地域公共交通については課題があると認識しております。一朝一夕には解決できませんが、現在市の重要施策の一つとして捉えており、庁内での調整はもとより、自治会を初めとする地域の皆様の御意見を伺い、関係機関の皆様と連携を密にしながら、地域の実情に合ったあり方を検討しているところであります。 北部地域の高齢者が運転免許証返納後、御利用いただける公共交通は、民間路線バス一般タクシーまたは宮タクとなりますので、高齢者の皆様がこれらをうまく組み合わせて利用できるように、今後も路線バス事業者タクシー事業者と検討を重ねてまいります。 次に、要旨(2)の①、富士宮市で支援できる範囲はどれくらいかについてお答えします。北部地域の高校生が利用できる通学用のバスとしては、富士急静岡バス株式会社が運行する民間路線バスがありますので、市が高校生用通学バスを手配することや、通学費の補助はできないと考えています。しかしながら、猪之頭より北部の地域の高校生の通学について、登校時に利用できるバスはありますが、下校時に利用できるバスがないことは課題の一つとして認識しておりますので、市が支援できる方法については、今後も北部地域の実情を確認し、地域の皆様の御意見を伺いながら、路線バス事業者タクシー事業者と協議してまいります。 私からは以上です。 ◆13番(佐野孜議員) では、再質問。ありがとうございます。今年の流行語大賞の中に「免許返納」というのもあるわけなのですけれども、これ5年後になったらどうなってしまうのだろうなと。ちょっと何かいろいろ何とかしなければということをつくづく感じるわけなのですけれども、何とか案を出し合って、今ちょっとできかねるというふうなことでしたけれども、何とかしていかないと。僕らもあと何年かしたら免許返納になるかななんて思いますが、そうしたらどうなるだろうというのを、周りの人も、今例えば免許を返納した方の息子さんが60歳で定年になってうちにいるからいい。それで面倒を見ているというふうなことなのですけれども、それがもし面倒を見られなくなったらどうなってしまうかなということですけれども、何かいい案はないでしょうか。なかなか難しいですか。 ○議長(佐野寿夫議員) 市民部長。 ◎市民部長(赤池英明君) これはもうここ数年の重要課題ということの認識はしております。望月議員からも高齢者のブレーキ等のお話ございました。返納に対しての。今は市議会の総務文教委員会でも富士宮市の公共交通の確保についてということで2年間の政策課題ということで御協議していただいているところでございます。10月31日に所管事務に関する先進地視察ということで、京丹後市のほうに行ってくださいました。その視察先に、うちのほうの交通対策室の職員も同行させていただきまして、その内容を一緒に見せていただきました。その後、職員からも、私、報告書を受けまして、それで庁内では、これも繰り返しになりますけれども、高齢者等の移動支援検討会というものを、これは企画部、保健福祉部、当然市民部、それから産業振興部、さらに教育委員会というようなことで横断的に実は組織をつくっておりまして、こちらでもその報告をさせていただきながら、非常にここの方策がなかなか、今検討をしている最中で、なかなか見えてこないと。今考えているのは、この検討会で恐らく出す答えというのは、なかなかすぐに出てこないのが実情でございます。今検討しています。 ただ、今ある宮タク、宮バス、それから路線バス一般タクシー、これらを組み合わせる中で、特に宮バス、宮タクについては、市が運営しているということもございますので、その辺のところのやはり見直し、使い勝手のよさ、それから市民に周知していくと。それから、あわせまして先ほどの返納の関係、これらも組み合わせるというか、全体を見た中でこれはやっていかざるを得ないかなと。あと国の動向もございます。その辺も含めまして総合的に、今2段構えといいましょうか、長期的な部分と、今できるところは何があるかというようなことで、見直しにつきましては日々考えておりまして、そこは先ほども申し上げましたけれども、バス事業者であるとか、一般タクシータクシー協会のほうとも今協議はしているところでございます。何とか今のところを改善したい。 特に北部につきましては、恐らく富士丘とか根原地域は、先ほども言いましたけれども、帰るバスがないと。ただ、実際に調べましたところ、高校生で使っている人は一人もいないと。朝の登校のときはバスはあるのですが、乗っている人がいないというのが現実でございます。ここも非常に難しいところでして、バスは利用したいとか、あったらいいねというお話はあるのですが、実際に走らせたら乗っていないと。これ利用すると利用したいは随分違いまして、ここのところは、先ほどの繰り返しになりますが、出前講座で根原地区へ行ったら、根原の人たちは宮タクが来ていることも知らなかったけれども、登録2名いたと。やはりそこの地域の人たちが宮タクを、例えばどうしたら使えるだろう、使いやすいかなというところを私たち今考えているところがありますので、その辺のところ、地域の方の御意見をまず聞いて歩きたいというふうに考えております。 以上でございます。 ◆13番(佐野孜議員) 現状としましては、例えば根原、富士丘地区の人が市立病院に通院したい場合というと、本当に2日がかりになってしまうというような、そういうふうな状況もあるわけなのですけれども、そこら辺が解決してもらえれば、もう本当に住みやすい富士宮市、特に北部の人はなるのではないかなと思います。 再質問で、高校生の交通手段なのですけれども、本当に今、高校生会議があるわけなのですけれども、高校生会議でも、高校生の通学手段でもっと取り上げてもらいたいなとは思いますが、途中の上井出のガソリンスタンドのところで見ていますと、10人ほど高校生が乗っているバスは1台です。1台が10人前後かなと思って、見ては、勘定はしていませんが、あとほとんどは両親の送迎なのです。これはすごいなと思っていることが、父親のダンプの助手席に女子高生が乗っかって、それで通学していると。これもすごいなと思います。よくそこまでやっているなと。確かにそれが唯一父親と話せる時間かもしれませんけれども、よく我慢してやっているなというふうなことを思います。私立高校の送迎バスは、たしか3台くらいあるかと思いますが、先ほど言いましたように、朝はいいけれども、帰ってくるときがバスはないから両親の送迎になってしまう。富士丘へ行きますと、例えば酪農をしている人たちは送迎する時間がなくなってしまうという、そんな状態になっていますが、そこら辺で、今現状だけ話しましたけれども、何とか富士宮市でもそこら辺の交通の手段に関して何か援助はないかな、できることはないかなと思いますが、どうでしょうか。 ○議長(佐野寿夫議員) 市民部長。 ◎市民部長(赤池英明君) 富士丘の地域に関して申し上げますと、出前講座で、実はこちらからお声かけしたいと思っております。根原区でもそれは、帰りのバスはありません。猪之頭までです。そうすると、富士丘、根原ということになりますが、その辺の制度のところがまず知らないと。そこの周知と、あと実際に、さっきも言いましたけれども、乗っていただけるかどうか。今、実は朝の便もあります。ところが、それにも乗っていません。ということは、やはり御家族の方が送迎してくださっているのかなと。それは親御さんが、御家族が送迎するというのは北部に限らない、実は話かなというふうに思っておりまして、富士宮市では相当数そういう、親御さんが送り迎えするというのが今増えているというふうに感じております。ただ、富士丘には帰りの便がないというのは確かなので、そこで地域の方に実際に高校生の親御さんとか御家族の方にお話が聞けたらというふうに思っております。 以上でございます。 ◆13番(佐野孜議員) ありがとうございます。ぜひ早急とは言いませんが、そういうことで何とか利便性を図ってもらいたいし、何とか支援をしてもらいたいと。学んでよしという言葉がありますが、学んでよしのところで、根原とか、あそこらの方々は、高校の適齢期、高校のときになると引っ越して、残っているのは老人夫婦だけというふうな感じになっていますので、ぜひ何かいい策を、援助の策を講じていただきたいなと思います。これは要望ですけれども、以上で終わりにします。 では、発言項目3に行かせてもらいます。学校教育の内容の精選に関する取り組みについてです。児童生徒が快適で楽しく過ごすことができる教育環境が整備されてきています。その中で次代の富士宮市の伝統を継承し背負って生きていく若者たちを育てるため、さらなる教育内容の充実について伺います。 要旨の(1)です。富士宮市教育委員会で取り組んでいる「富士山学習」について伺います。 ①、発表会の内容と展望について。 ②、学校で実施しているキャリア教育との関連について。 ③、現在その志で活動している、卒業生ですね、例を挙げるとするとどのような例がありますか。 以上ですけれども、よろしくお願いします。 ○議長(佐野寿夫議員) 教育長。 ◎教育長(池谷眞德君) それでは、発言項目の3、要旨の(1)、富士宮市教育委員会で取り組んでいる「富士山学習」について、①から③まで一括してお答えします。 まず、①、発表会の内容と展望についてお答えします。本年度の富士山学習PARTⅡ発表会の内容ですが、ステージ発表、プレゼンテーション発表、展示発表の3つの発表方法で、各学校で取り組んだ富士山学習について、課題設定、課題追究、課題解決等の学びの過程が伝わるような発表を行います。 ステージ発表では、黒田小学校、大富士小学校、芝川中学校の3校が発表します。黒田小学校は3年生が「黒田のお茶の現状とこれから」について、大富士小学校は4年生が「みんなが暮らしやすい大富士地区にするために」について、芝川中学校は2年生が「芝川の先人に学ぶ~芝川地区の未来を考える定期討論会~」というタイトルで発表する予定です。 また、昨年度は、文化会館の大ホールが改修工事の関係で使用できなかったことから、各中学校区においてプレゼンテーション発表を行いました。北部地区の6校については連携し、「田貫湖子どもサミット」で富士山学習に関する発表を行いました。子どもたちのコミュニケーション力の向上や、地域への発信が好評だったことから、本年度も計画しています。日時に関しましては、12月15日日曜日の午後、井之頭小学校の体育館で実施します。 次に、発表会の展望についてですが、富士山学習の普遍的な部分にある子どもたちの「知りたい」、「学びたい」といった学習意欲をこれからも大切にし、富士山学習の目標の達成を目指します。そして、学びの過程で育成を目指す資質、能力を明確にしながら、学習指導要領で求められている探究的な学びのよさを発信できるようにしていきたいと考えております。 次に、②、学校で実施しているキャリア教育との関連についてお答えします。将来子どもたちの社会的、職業的な自立に必要な基盤となる能力と態度を育むキャリア教育は、新学習指導要領において特別活動の学級活動をかなめとしながら、総合的な学習の時間や学校行事、道徳科や各教科における学習等、教育活動全体を通じて必要な資質、能力の育成を図っていく取り組みが重要であるとされております。このことからも、キャリア教育と富士山学習は、深く関連していると考えております。 中学校においては、職業体験を通じて求められる能力、態度を育成しております。また、小学校においても実践が充実してきており、本年度の市内全体研修会で提案された6年生の授業では、キャリア教育と富士山学習とを関連させ、自分の生き方や将来について考える授業が行われました。地域に貢献したいと思って働いている方や、伝統を引き継ぎ、代々伝わる店舗の方の生き方を学び、自分の生き方や、なりたい自分について考える授業でした。今後とも地域や社会と連携し、富士宮市の伝統を継承するといった視点を加えながら、各教科等と関連させたキャリア教育を進めていきたいと考えております。 最後に、③、現在その志で活動している例を挙げるとするとどのような例があるかについてお答えします。富士山学習の目標は、探究的な見方・考え方を働かせ、富士山とのかかわり、富士宮に住む人々とのかかわりを通して、よりよく課題を解決し、自己の生き方を考え、郷土への誇りや愛情を持つ子どもを育てることです。富士山学習を学んだ富士宮市の子どもたちは、それぞれの思いや志を持って進学、就職している子どもが多いと聞いております。 本年度、ミス富士山グランプリに選ばれた方を例にしますと、高校時代、フィリピンでのボランティア活動で、人権や貧困問題に関心を持ち、帰国後も地元でも何かしたいという思いから、ボランティア活動に参加しました。高校生の主張コンクールでは、そうした思いを表現し、本県で初めて特賞である文部科学大臣賞を受賞し、ニューヨークの国連本部を訪れました。現在は、ミス富士山グランプリとして地域に貢献されておりますが、まさに富士山学習で郷土を学び、郷土を愛する心が生まれ、自分の生き方につながった方なのだと思います。 今後とも本市の目指す子ども像「富士山を心に、夢をもって生きる子ども」の育成を目指してまいりたいと思います。 私からは以上です。 ◆13番(佐野孜議員) ありがとうございます。9月の定例議会の決算審査のときに、深澤議員からの質問がありましたので、今回もその質問をさせてもらうわけですけれども、まずは助言者についてですけれども、いつごろから、どのような意図でどんなことを目指しているかということについて伺いますけれども、よろしいですか。 ○議長(佐野寿夫議員) 教育長。 ◎教育長(池谷眞德君) 発表会の助言者は、いつから、どのような意図で頼んでいるのかについてお答えします。 富士山学習の発表会では、第1回から総合的な学習について見識を持つ大学教授などを助言者として依頼し、講評していただいております。講評をいただいている意図としましては、富士宮市で力を入れて取り組んできた富士山学習への取り組みを評価していただくとともに、次年度の方向性を示唆していただくことが挙げられます。また、ここ数年においては、新学習指導要領の実施に向け、カリキュラムマネジメントの核となる富士山学習の位置づけや、他教科との関連についても方向性を示していただいております。 私からは以上です。 ◆13番(佐野孜議員) 助言者ですけれども、その助言によって変わってきたというふうなことはありますでしょうか。 ○議長(佐野寿夫議員) 教育長。 ◎教育長(池谷眞德君) 展示発表に関しましては、どんなことに取り組んだかという結果、成果だけでなくて、どんなふうにして取り組んだかというふうな、その過程を明確に示すように、助言によって変わったと思います。それから、ステージのほうは、前に深澤議員のほうから、劇ではないかというふうな御指摘を受けたことがあります。現在は、ステージで自分たちの取り組み、どんなふうなことを考えて、どんな取り組みをしたのかということを動作化するような形の発表になっています。ですから、劇と誤解を受けないようにするために、まず博士と姫という、その発想自体もやめました。もう普通に中学生と小学生がそのまま自分たちの司会をやっていく。一番大きく変わったのは、プレゼンテーションだと思います。それぞれが自分たちの学んだものをまとめて、それでそれを提示して、こんな学びをしたという、最初は報告会のような形だったのですけれども、それを助言を受けて、その場所でその発表を聞いている方と一緒に内容を情報交換するような形に変わって、今はかなりその点については充実しているのかなと思います。今まではどんなことが感想だったということから、自分たちはこんなふうな富士山学習をしたのだけれども、それについてどんなふうに考えるかとか、それができるようになったのも、小学校から中学校までの、先ほどカリキュラムマネジメントと申しましたけれども、そのカリキュラムを小学校から中学校からスパイラルを描くように、同じところを同じようにはい回らないように、それぞれの小学校と中学校が、お互いが何を富士山学習で学んでいるのかということを共有するという、それについても講師の先生から助言を受けて変えた点です。大まかに言うと、そのような点が、一番最初の初期から助言を受けながら変わってきたということになります。 以上です。 ◆13番(佐野孜議員) 本当にプレゼンテーションの仕方がよくなってきたというのはつくづく感じますが、去年の北部学校の発表会を見ていますと、お互いに意見とか質問が出て、あの形が一番いいのではないかなとは思います。そこには助言者はいなかったようですけれども、そこら辺は、今話をしてもらいました。北部の田貫湖サミットでの発表会というのが一番印象に残っていますが、その点についてはどうでしょうか。 ○議長(佐野寿夫議員) 教育長。 ◎教育長(池谷眞德君) 私自身も参加してよかったなということで、企画していただいた方に感謝しております。今年は事情があって田貫湖サミットという形では開催はされませんけれども、北部校のほうで、その発表の価値は継承したいということで、先ほど答弁させていただきましたけれども、井之頭小学校の体育館で、最初は猪之頭地区の区民館という話で進めていたようなのですけれども、子どもたちの活動の様子を見て区民館では少し狭いので、井之頭小学校の体育館のほうを使うというふうな形に変更になったと聞いています。 以上です。 ◆13番(佐野孜議員) 富士山学習の成果で、ミス富士山の方を挙げてもらいましたけれども、成果としてほかに挙げられるといったらどんなことが、その他では何かありますでしょうか。 ○議長(佐野寿夫議員) 教育長。 ◎教育長(池谷眞德君) 前々回に富士山学習の講評のときに、講師の先生がどんな講評をするかではなくて、今までの富士山学習を振り返って自分にとってどうであったのかということで、パネルディスカッションのような形をとりました。その中で大学の代表の方、1人は富士宮市の富士山学習を学んだ方、それからもう一人は大学で、富士山学習は学んでいませんけれども、富士山学習に興味を持って自分が卒論の議題にしたという方。1人の方は東京の方で、1人の方は地元の方です。その2人は、その後自分がそういうふうなものをぜひ子どもたちに伝えたいということで、1人は自分の地域で、東京のほうで今先生をされています。それから、もう一人の方は、今年採用試験に合格しまして、今富士宮市の小学校で活躍していただいています。 以上です。 ◆13番(佐野孜議員) 助言者もここ何年かずっと同じ方を頼んでいるわけですけれども、一方的になりはしないかなということをちょっと懸念しますけれども、その点についてはどうでしょうか。 ○議長(佐野寿夫議員) 教育長。 ◎教育長(池谷眞德君) 実際に今、助言をお願いしているのは、天笠先生にお願いしているわけですけれども、新しい新学習指導要領に向けての話し合いの中で、総合的な学習の時間がどのような価値を持つかということをずっと会議等で話されてきた方で、それぞれそのときの会議の進め方で話題になった内容についてどうなのかということを、実際の富士山学習を見ていただいて、それで方向性を示されていますので、非常に効率よく富士山学習が進められているのではないかなというふうに思います。実際に富士宮市の評価をされたものを、富士宮市だけでなくて他地域でも紹介してくださって、いろんな教育新聞、それから雑誌等に富士山学習が取り上げられる機会が非常に増えたという感じでいます。 以上です。 ◆13番(佐野孜議員) ありがとうございます。西の琵琶湖学習と東の富士山学習と言われて、それから富士山学習の成果がだんだん上がってきているようには思いますけれども、中学生の総合学習で求められるものというのは、中学生として求めるものといったら、冒険とか遊びとか伝統を守るとか、自然を守るとか、探究心とかが総合学習の中としては挙げられると思いますが、どうでしょうか、そこら辺のことについての充実は。 ○議長(佐野寿夫議員) 教育長。 ◎教育長(池谷眞德君) まさにこれからの新学習指導要領が求められるものは、議員のおっしゃるとおりで、御存じだと思いますけれども、今度の新年の挨拶の中でも取り上げましたけれども、今までの資質、能力という、そういうふうな概念ではなくて、コンピテンシーということで、それが高い成果につながるような、どのような行動をしたのかという、そういうふうなものが求められてきています。テストができる、知識理解が深いという、そこのレベルで今まで評価をしていましたけれども、実際に社会に出て必ずしもテストができた人がいろんなことで活躍していない。そうしたときに、これから人口が少なくなってくるということで、できるだけ多くの方に活躍していただかなければならないと考えたときに、どんなふうな教育をしていくのかという、今度の新しい学習指導要領の趣旨であります。それがコンピテンシーということで、能力だけではなくて、それでどのような行動をするのかという。その中の行動の仕方として、思考判断という先に表現という項目が入りました。表現力と。ただ、自分がそのことを知っている、そのことを理解しているだけではなくて、そのことをどんなふうに相手に伝えるのか、またはどんな行動をとるのか。これが一番新しい学習指導要領の大きな形のというか変更点であると思います。道徳も、今まではいろんな道徳の価値を学んだ。ただ学んだだけではなくて、その価値を知って自分はどんな行動をするのか。その中の中心的な役割を果たす領域として、総合富士山学習が新しい学習指導要領の中で残ったという形になります。逆に言うと、残さざるを得なかったという。そのときの話し合いの中心になっていた方が天笠先生になります。なおかつ今度の中央教育審議会の副会長ということで、この新しい学習指導要領を進める一番中心になる方なので、継続して長くかかわっていただきましたけれども、それについては間違いなかったのかなというふうに、今現在振り返って思っています。 以上です。 ◆13番(佐野孜議員) わかりました。私の意見ですけれども、富士山学習はすばらしいといつも思っています。ただ、富士山学習がちょっと発表会になってしまったのは残念だなというふうな感じはします。前は総合学習に近いもので、クラブ活動というのが週1時間ありました。そのときにある学校では、野外活動クラブをつくってボーイスカウト活動をやったり、野外料理クラブをつくってニジマスの一番おいしい食べ方とか。そのときに生徒が出したニジマスのおいしい食べ方というのはどういうものだと思いますか。 ○議長(佐野寿夫議員) 教育長。 ◎教育長(池谷眞德君) 答えは知りませんけれども、とってすぐ食べる。結局川魚はとってしばらく置くと内蔵のにおいが外にしみてきますので、とったらすぐさばいて、それで血がちょうど背中のところにありますので、その血を抜くと。これは私ではなくて、私の友人が日本料理店をやっていますので、その方の御意見で、多分中学生もそのことに気がついたのかなと思います。 以上です。 ◆13番(佐野孜議員) そのときは、周りにいっぱいニジマスのマス池があるところでしたので、そこまでは中学生はなかなか気がつかなかったですけれども、一応そのときの中学生が一番おいしい食べ方と言ったのは、ニジマスのホイル焼き、バターのホイル焼きです。中学生に対しては評判がよかったですけれども、周りの父兄は評判が余りよくありませんでした。なぜかというと、それをやる1週間は、全てうちではニジマス料理だったと。1週間食べさせられたというふうなことを言っていましたので、だけれども、そのときの生徒の結論は、バターのホイル焼きでした。まだほかにもありますが、ザリガニのおいしい食べ方とか、燻製の方法とか、イナゴの食べ方とか、山芋の掘り方、そういうことが富士山学習の中心かなとちょっと自分では思ってしまったわけなのです。 あるとき発表会に富士山学習の中心が移りましたので対抗して、井之頭中学校のときですけれども、発表会の会場に大きな雪だるまを、新任の教員と2人で軽トラで運んできて文化会館の前に飾りました。直径1.3か1.4ぐらいあったと思いますけれども。富士山学習の発表会の前に雪だるまでしたので、それは賛否両論ありまして、どちらがいいかということはあれですけれども、次の日に行ってみましたら、雪だるまは半分ぐらい壊れていました。なぜ壊れたかといいますと、そこに生徒や子どもたちが来て、頭を突っ込んだりいろいろしながら雪を楽しんでいたから壊れましたけれども、またちゃんと直して2日ぐらいはもったかと思いますが、そんなことをしておりました。 とにかく冒険と遊びと何とか伝統を守っていく。自然を守っていくと。富士山学習がさらに進化していけば、神田川なんかももっと魚がいっぱいいて、自然が戻ってくるような川になっていくのではないかと思いますし、伝統を守るということで、困っているところに何とか手を差し伸べていくというふうなことができていくのではないかなと思います。ぜひ、いい富士山学習を進めていってもらいたいし、今名前は、富士山学習PARTⅡになっていますけれども、何か令和になったのだから、もうちょっと名前を変えたほうがいいのではないかなとは思いますが、そうすると変わっていくなという感じがするかと思いますけれども、その点については教育長どうですか。 ○議長(佐野寿夫議員) 教育長。 ◎教育長(池谷眞德君) 今議員からもありましたとおり、伝統の継承ということも大事ですので、名前はそのままで中身を進化させていくということは必要だと思います。今のお話の中で、何か話自体は教育課程に基づいていない、そういうふうな活動をされたということでちょっと心配はしますけれども、今まで求められたのは、マニュアルがあって、そのマニュアルどおりやることに評価があったのですけれども、これからはそのマニュアルをつくる。先ほどおっしゃったように、雪を持ってきて、その雪のよさを子どもたちが体感するとか、そういうふうなマニュアルをつくるということが子どもたちに求められます。そのために何をするのかということを子ども自身が考えていく。その中で、そういうふうな思考も必要だということで、新たに取り入れられるのがプログラミング学習。プログラミング学習というのは、プログラミングができるようにすることではなくて、プログラミングの思考、考え方ができて、今みたいな自由な、いろんな発想が、今議員さんの、いろいろ紹介してくださった、そういうふうな発想が子どもたちから自由に出る。そんなふうな富士山学習をこれから目指していきたいなというふうには思っています。 以上です。 ◆13番(佐野孜議員) 北部地域にすばらしい伝統や伝説があるわけですけれども、そこの見方も富士山学習でもうちょっと進化させてもらえれば、すばらしい世紀の大発見がもしかしたら潜んでいるかもしれません。そこを探してもらうのが、やっぱり富士山学習で、中学のときに私が思ったことは、そういう冒険ができるということが一番の富士山学習ができたときに思ったことでしたので、僕の意見をそんなに突き進めるというわけにはいかないですけれども、そういうのを多少取り入れてもらって、世紀の大発見がもしかしたらあるかもしれないというふうなことで、生徒の冒険心と探究心を求めてもらいたいと思います。 ○議長(佐野寿夫議員) 教育長。 ◎教育長(池谷眞德君) 世紀の大発見というところなのですけれども、一つ大発見だったのは、和彦議員のほうから、いろんな埋もれた富士宮市の踊りとか、そういうものがあって、そういうものを大事にしたいということで、富士山学習の中で世紀の大発見は、上井出音頭、御存じの方は余りいないと思いますが、上井出に上井出音頭があって、それを富士山学習で、実は子どもがどんなものだっただろうということで、知りたいということで、それで学習が始まって、その復元というのですか、それにまで至ったという経緯があります。これは私にとっては世紀の大発見だったなと。埋もれてしまうはずだったものがしっかり形になったもの、そういうものを子どもたちがこれからも体験していく、そんな活動にしていきたいなというふうに考えています。それがノーベル賞につながったら本当にすばらしいなと思います。 以上です。 ◆13番(佐野孜議員) 富士山学習の成果が、富士山が世界文化遺産になった、そんなことになってくれれば、そういうことを胸を張って言えるようになっていけばいいなとは思います。 以上で質問を終わりにします。ありがとうございました。 ○議長(佐野寿夫議員) 以上で13番 佐野孜議員の質問を終了します。 この際、5分間休憩します。                                     午前9時59分休憩                                                                            午前10時04分開議 ○議長(佐野寿夫議員) 休憩前に引き続き会議を開きます。 一般質問を継続します。 発言通告順により、22番 松永孝男議員の質問を許します。22番 松永孝男議員。               〔22番 松永孝男議員 登壇〕 ◆22番(松永孝男議員) こんにちは。今、16番と言ってしまいました。16番の発言順序と間違えましてすみませんでした。発言順序が16番ということで、16番の数字ばかり頭の中にありまして、僕は16番というと、熊本工業から当時東京読売ですか、東京巨人軍と言ったのですね、昔は。そこに入った川上哲治選手の背番号がすぐ頭に浮かぶのですけれども、川上選手、22年間の現役生活の中で1,979試合に出たのです。2,351本のヒットを打って、日本で初めて2,000本安打を達成したプロ野球選手。もっとすごいのが、監督になってからで、14年間監督をやったのですけれども、そのうち11年セリーグ優勝。さらにすごいのが11回日本シリーズに出て全部勝ったと。それはすごいですね。もうこれはちょっと不滅の記録。須藤市長も11戦全勝ですよね。永久欠番になりそうな政治家。ここで須藤市長のぐっと気持ちをやわらかくしたところで、いい答弁を期待しながら質問に入りたいと思います。 発言項目の1、グラウンド整備について。今年の9月の定例会の一般質問で、私は外神のスポーツ公園の散水施設をつけてくださいというふうな質問をいたしました。それで、その経過をぜひお伺いしたいなと思いまして、この質問を最初に持ってきました。今年の9月の定例会の一般質問に続き、使いやすく利用者に優しいグラウンドの整備についてお伺いします。 (1)、外神スポーツ広場について。 ①、散水設備の設置をお願いし、設置を予定しているとの答弁をいただいたが、設置時期はいつか。 ②、グラウンドの整備の委託内容と平たん度の維持についてお伺いします。 (2)、山宮ふじざくら球技場について。 ①、北側の開放駐車場の拡大をお願いしたい。 ②、トイレの改修予定と東側への増設。 ③、芝生広場に幼児用の遊具の設置を提案するが、いかがでしょうか。 以上、御答弁をお願いします。 ○議長(佐野寿夫議員) 教育部長。 ◎教育部長(植松宏幸君) それでは、発言項目1、要旨(1)と(2)について私から答弁いたします。 まず、発言項目1の要旨(1)、①、外神スポーツ広場への散水設備の設置時期についてお答えいたします。散水設備は、9月補正で承認いただきましたので、早速導入の手続を行い、年内に納入する予定であります。 次に、②、グラウンド整備の委託内容と平たん度の維持についてお答えします。委託内容ですが、これは昨年度、指定管理者と富士宮市体育施設の管理に関する基本協定を結び、この協定書の業務仕様書の中の外神スポーツ広場の維持管理業務に含まれております。この仕様に基づきまして適正な維持管理を目的とし、グラウンドを整正(整備)しております。また、グラウンドの平たん度の維持のため、土ならしのためのトンボを利用したり、車にブラシやグラウンド整備用のレーキをつけ、整備しております。 次に、要旨(2)、①、山宮ふじざくら球技場の北側の開放駐車場の拡大についてお答えいたします。山宮ふじざくら球技場の北側駐車場は170台が駐車できるスペースがございます。現在の運用については、土曜日、日曜日の大会利用等で利用者が多くなる場合を除き、主に平日のランニング走路の利用者を想定した駐車場利用を考えていることから、専用の入り口を用意し、駐車場内をロープで区画して17台に制限しております。これについては、駐車場内での騒音、迷惑行為、これは場内での長時間の立ち話や夜間の不用心ということから近隣の指摘を受け、実施しているものであります。ただし、大会等の使用の際は、ランニング走路利用者用駐車場以外に一般駐車場入り口を開放し、駐車場が広く利用できる状態にしております。 また、大会での使用でなくても駐車スペースが足りない場合は、貸し出しの際に体育館へ声をかけていただければ駐車場を広げることが可能であります。また、山宮ふじざくら球技場には、管理人もいますので、気軽に声をかけていただければ柔軟に対応したいと思います。 次に、②、山宮ふじざくら球技場にあるトイレの改修予定と東側への増設についてお答えいたします。山宮ふじざくら球技場にある屋外トイレについては、来年度に暖房つき便座、洗面台の改修等を計画しております。また、東側へのトイレの増設ということですが、西側に屋外トイレがあることや隣接する静岡県ソフトボール場の1塁、3塁側観客席用のトイレが既にあり、今後は土日や大会開催日等には開放しますので、そちらを利用していただきたいと思います。 次に、③、芝生広場に幼児用の遊具の設置の提案についてお答えします。芝生広場の遊具についても来年度の設置を計画しております。安全に安心して幼児が遊べる遊具を選定し、設置する予定であります。 以上であります。 ◆22番(松永孝男議員) ありがとうございました。非常に期待以上の答弁で、本当にありがとうございます。 ちょっと再確認をさせてください。外神スポーツ広場の散水施設、年内とおっしゃいましたけれども、今年中ということですか。今年度中ですか、今年中ですか、どっちですか。 ○議長(佐野寿夫議員) 教育部長。 ◎教育部長(植松宏幸君) 今年の12月末までには使用できるように今調整しております。 ◆22番(松永孝男議員) わかりました。ありがとうございます。これからが大変、乾燥した日が続くと、かなりほこりが立って、黒いスポーツウエアを着ていてもネズミ色のものを着て帰るような格好になりますので、ぜひ早目にということでお願いしようと思いまして、年内ですともうすぐ、あと数週間で、二、三週間でできるということで、本当にありがとうございます。 それから、2番目のグラウンドの整備の委託内容は、維持管理の協定書ということでお願いをしているということだったのですけれども、これは協定書の内容は私は知りませんけれども、その内容どおりにやっているよというチェックみたいなものは、市との間で年に1回とか2回、そういう打ち合わせみたいなものがあるのですか。 ○議長(佐野寿夫議員) 教育部長。 ◎教育部長(植松宏幸君) 定期的に打ち合わせは、担当との打ち合わせはしているはずですけれども、業者との確認によりますと、週に一遍は確実にやっている。大会等の前後にもやるようにしているということで報告を受けています。 ◆22番(松永孝男議員) 実はこれ、特にここに平たん度ということを書いたのですけれども、先日、10月3日と10日と17日の日曜日を使って静岡県父親ソフトボール大会というのが富士宮市で開催されたのです。そのときに外神のグラウンドも使ったのですけれども、外神のグラウンドが非常に、特に東側のほうがすごくでこぼこで、でこぼこがひどくて、多分一番高いところは10センチ以上盛り上がってしまっていたのです。真っすぐ線を引くと、正面から見ると真っすぐなのですけれども、ちょっと横へ行くとでこぼこ、でこぼこしているのがよくわかるというような状態で、そのときにカメラを持っていかなかったもので、写真撮れなかったのです。10日にまたあったものですから、また行きました。そうしたら直っているのです、今度。真っ平らではなかったですけれども、かなりよくなっている。多分誰かがおっしゃってくれて、そして確認したら4日か5日に直しましたというふうに言っていただきました。通常、どうやってやっているのかなと思って聞いてみたら、軽トラの後ろにブラシをくっつけて引っ張っているのです。ブラシだけだと、やっぱり上り坂で持ってきた土を置いていってしまうものですから、でこぼこを助長してしまうというのですか、でこぼこが成長してしまうのです。調べたら、グラウンドレーキというものがあって、ブラシの前に金具がついていて、これで高いところを削って、それで低いところに置いていくというようなものがあるので、こういうのを使っているのかどうかわかりませんけれども、こういうものでやれば、何か4日だか5日に直してくれたのは、業者を頼んでブルみたいなもので高いところを削って直したようですが、そんなことをしなくても、毎日のメンテナンスの中でできないかなと思いまして、こういうのがありますよということを言いたくて、わざわざ平たん度という言葉を入れさせていただきました。ぜひその辺の確認を市のほうもしていただきたい。 もう一つ、非常に気になったのが、こちらの、議員の皆さんには私のフォルダーの中のふじざくら球技場のベンチの1、2、3というところを見ていただきたいのですけれども、ふじざくら球技場のほうのグラウンドにサッカー用のベンチが2カ所あるのです。このベンチの構造がこういうふうに4本のポールが下から立っていまして、それに屋根が乗っかっている。支えになっているのは真ん中にある4本のポールだけなのです。真ん中に1列ざっとあるのですけれども、それに屋根が乗っかっています。そのポールが下は腐ってしまって、1本は、2カ所あるのですけれども、両方こういう状態になっています、1本は。それで、あとの3本ももうこのようにかなり地面との接地面、コンクリートの接地面はかなり腐っています。これはあと一発風が吹くと、確実にどしゃんとなってしまうような状態になっています。 管理というのは、非常に管理者も難しいかと思うのですけれども、一番はやっぱり安全性の管理というか、その辺の管理を徹底していかないと、もし子どもたちがサッカーしているような状態のときに、これがどかんといったら、物すごくこれ重いでしょうから、何トンという重さでしょうから、大けがというか、もう人命にかかわるようなことになりかねない。その辺の器具の安全管理のことをもう一回ちょっと協定書の中で見直していただきたいということと、それとふじざくら球技場のベンチの修理、これは一回この辺のコンクリを外してもらって、どうするかわかりませんけれども、外側に何か補強を入れてやればもつと思うのですけれども、その辺をちょっと確認したいのですけれども。 ○議長(佐野寿夫議員) 教育部長。 ◎教育部長(植松宏幸君) それでは、先ほどのまず1番目のグラウンド整備のレーキということなのですけれども、市のほうでも用意してありまして、鉄の網のようなものと、あとは工事現場の鉄骨のH形鋼みたいなものに穴つけて、それも引っ張るようなというものも車で引っ張って、ブラシ以外にも持っていますので、それらを活用してやってもらうということになっています。 今のベンチについては、指定管理者以外も、職員のほうもベンチを確認させて、すぐ対応するようにしますので、ありがとうございました。教えていただきまして助かります。 ◆22番(松永孝男議員) よろしくお願いします。これは市長にも来ていただいたのですけれども、10月24日に山宮でグラウンドゴルフ大会やったとき、朝雨降っていて、市長のスピーチで晴れにしてもらいましてありがとうございました。その日に私も一緒にやった山宮の人から、これ見てみろと。これ危ないよと言われて、私もそこで気がつきました。なので、気がついたばかりなものですから、ぜひ早急に対処していただけたらと思います。 それから、今度はふじざくら球技場の北側の開放駐車場なのですけれども、先ほどおっしゃったように、170台のとまる大きな駐車場の西側の一角をトラロープを引いて仕切ってあるわけですね。それで、そこが17台のスペースがおっしゃるとおりにある。ただ、17台のスペースのうち3台が障がい者用のマークがあるのです。日本人というのは本当に几帳面というか律儀というか、とめられなくてもそこにはとめないのですよね、やっぱり。いっぱいになっていても、そこは使わないのです。どっちがいいのかなと。そこにとめずに外に、道路に駐車してしまうのと、そこにとめてしまうのと、どっちがいいのかちょっとわかりませんけれども、自分も多分とめずに路上駐車にしてしまうと思うのですけれども。3つはいつ行ってもあいています、ほぼ。余り使っているの見たことがない。そこの3つはほとんど要らない。3つ全部とは言いませんけれども、1つか2つでもいいのではないかということが1つと、もう一つは、17台をもう少し、トラロープ、ちょっとこっちに広げていただいて、通常30台か35台ぐらい、今の倍ぐらいとまるような位置にロープを張っていただけないかということです。確かに全部を開放してしまうと近所の人が、夜花火をやったとか、花火のごみがいっぱい落ちていましたよなんていう話も聞いたことがありますので、それはまたよくないかなとは思いますけれども、土日の、これ話をもらってからちょくちょく行ってみたのですけれども、土日の午後、夕方、とめ切れない、本当に。かなりの人がウオーキングをやりに来たり、ランニングをやりに来たりするのです。そうすると、もう入り切れない。そこに今日、山宮の美女軍団、いっぱい来ていますけれども、もうほとんど美女来てしまいました。残っている人は余り、それなり。そんなことを言ってはだめだろうけれども。皆さんがグラウンドゴルフにあいているときは使わせていただくというと、もうとめるところがないのです、実際に。それでわざわざ外神まで行って、キーを借りてきて、こっちの大きな駐車場をあけて、終わるとまた返しに行かなければならない。あれもう少し、倍ぐらいの広さをとっていただけると、みんなうまく使えるのではないかなと思いますので、全部開放してしまうと、さっき部長が言ったような問題が起きる可能性がありますので、もう少し広くなるように検討をしていただけたらと思います。それはぜひ早急に検討していただきたいということでお願いをしておきます。どうですか、何か。 ○議長(佐野寿夫議員) 教育部長。 ◎教育部長(植松宏幸君) せっかくなので。先ほどの答弁にも申し上げたように、一声かけていただければ広げることは可能なものですから、事前にちょっと一回相談する機会を持っていただいて、指定管理者と市の職員も入りますので、こういうときにこのくらいとか、意地悪で閉めてあるわけではないので、皆さん使いやすいように使ってもらうのが一番いいので、ただ近隣等の迷惑、苦情との兼ね合いがありますので、その辺うまくできるように調整したいと思いますので、遠慮なくお声がけいただきたいと思いますので、よろしくお願いします。 ◆22番(松永孝男議員) はい、よろしくお願いします。 それから、トイレは早速、これが写真で、非常に旧式のトイレで、3Kですね。汚い、臭い、気持ち悪い。そういうトイレで、手洗いのところももう鏡なんかは顔が余りよく映らないような鏡で、水道は片一方、2つある水道は故障している。全部で3つあるのですけれども、そのうちの1つは水が出ない。一番左側は水出っ放し、そういう状態で、ぜひこれも早急にお願いをしたいと思います。 それから、東側のほうにトイレの増設というお話をしたときに、3塁側のほうの県のソフトボール場の3塁側のほうのトイレを開放しますよと。あそこきれいになりましたので、ぜひそっちを使わせていただけると非常にありがたいなと。これは具体的には、今閉まっていますよね。あそこで何か、ふじざくらの球技場のほうを何か使うときに、あそこにいる管理の人に言えばいいですか。今日こっち使いますから、こちらのトイレあけてくださいというような手続でよろしいですか。 ○議長(佐野寿夫議員) 教育部長。 ◎教育部長(植松宏幸君) 先ほどの駐車場とあわせて、今日使うからシャッターあけてもらいますかということで、あけることは可能なものですから、遠慮なく、管理人とうまく仲よく、皆さん楽しく使っていただければいいと思いますので、遠慮なく声をかけてください。 ◆22番(松永孝男議員) ありがとうございます。最後の芝生のところの遊具なのですけれども、これは今あそこ何も遊ぶものがないものですから、保護者の方、お母さんが小学生がサッカーをやったりすると、その下の子も、幼稚園児を連れてきたりするのです。そうすると、上のお兄ちゃんはサッカーで1時間とか1時間半やっている。その間、小さな子を遊ばせるところが欲しいよという話をよく聞くものですから、ぜひこれも、そんな大層なものではなくて、砂場と滑り台があるとか、ちょっと子どもたちが遊べるようなところをつくっていただけたらと思いますので、こちらもぜひ、余り長い将来の話ではなくて、早急にぜひよろしくお願いいたします。これは来年度ですか。 ○議長(佐野寿夫議員) 教育部長。 ◎教育部長(植松宏幸君) 来年度実施する予定で動いています。 ◆22番(松永孝男議員) わかりました。大変、もう永久欠番になりそうな答弁をいただきまして、ありがとうございました。 では、発言項目2の富士山の恵みについての項目に移ります。台風15号、19号は、暴風と洪水により日本列島の各地に甚大な被害をもたらしました。幸い富士宮市では余り大きな被害を出さずに済みましたが、これも富士山の恵みの一つと言えると思います。市民全員が富士山の恵みについて正しく理解し、子どもたちに伝えていくことが必要と考え、以下質問をいたします。 私、たまたま台風15号のときに伊東の旅館にいたのです。伊東は最大瞬間風速四十何メーター、もう夜中中ずっと風が吹いていて、余り大した大きなホテルではなかったのですけれども、揺れたりして、ほとんど眠れなかったです。もうビュービュー、ビュービュー音がすごい。少し揺れる。それで、朝起きたら、もう旅館の中、そこいらじゅう水漏れと、あとエレベーターが動かないとか、かなり甚大な被害だったです。行く二、三日前に私、自分の畑にハクサイを植えて行ったのです。植えたばかりのハクサイ、全部吹っ飛んでしまっただろうなと思って帰ってきたら何の被害もない。それでもうつくづく、ああ、富士山のおかげだなというのをつくづくそのときに思ったわけです。今まで自分が69年も生きてきて、毎日の生活に富士山というのはこんなに役に立っているのだというのをしみじみ思ったことがなかったです。今回の2つの台風で、本当につくづくそれを感じたものですから、この質問を書きました。 要旨の(1)、富士山学習のテーマの決め方と学習方法。 要旨の(2)、富士山学習以外に富士山についての学びはあるか。 要旨の(3)、富士山の恵みについて、景観、文化、防災(暴風、治水)等、全般的に紹介する冊子の作成を提案するが、いかがでしょうか。 ○議長(佐野寿夫議員) 教育長。 ◎教育長(池谷眞德君) それでは、私からは発言項目の2の要旨(1)と(2)についてお答えします。 まず、要旨(1)、富士山学習のテーマの決め方と学習方法についてお答えします。富士山学習のテーマは、富士山や地域にかかわる人・もの・ことから考えられています。例えば北山小学校では、「北山学習~北山にふれ・北山を知り・北山から学ぶ~」、北山中学校では、「北友文化の創造~人とかかわる3・2・1プラン」といったように、各学校の実態に応じて決められております。 次に、学習方法についてですが、学習指導要領で示されているとおり、各校で決められたテーマに沿って、各学年、個人が課題を設定します。そして、そこにある問題について、体験や活動を通して情報を収集し、整理・分析したり、知識や技能に結びつけたりしながら課題解決に取り組みます。明らかになった考えをまとめ、表現し、そこから新たな課題が生まれ、さらなる問題の解決を始めるといった学習を発展的に繰り返していく探究的な学習が富士山学習の特質に応じた学習方法です。 次に、要旨の(2)、富士山学習以外に富士山について学びはあるかについてお答えします。市内の学校において、富士山などの地域学習をする際、教育委員会で作成している社会科地域学習資料「富士宮」を活用するようにしています。小学校用、中学校用があり、市内の専門性の高い先生方に協力いただき、2年ごとに改訂しております。内容はそれぞれですが、富士山に関する内容はどちらも取り扱っております。例えば世界文化遺産の構成資産に関すること、富士山の噴火の歴史に関すること、防災に関すること、富士山の動植物のことなどがまとめられております。社会科や理科等の授業の際、必要に応じてこうした資料を活用し、富士山について学習しています。 私からは以上です。 ○議長(佐野寿夫議員) 教育部長。 ◎教育部長(植松宏幸君) それでは、私から要旨の(3)についてお答えいたします。 富士山は、その美しい景観や豊富な自然環境、人々の生活に不可欠である豊かな水資源など、さまざまな形でその恩恵を私たちに与え続けてくれています。そのような世界文化遺産である富士山の自然を守り、その恵みに感謝して継承していくことはとても大切なことであり、富士宮市ではそれぞれの担当部署においてもさまざまな施策や各種のイベントなどを実施しており、市民への周知活動にも力を入れています。 そのような中で、議員御提案のような富士山の恵みについて全般的に紹介する冊子となりますと、内容も教育的な見地というよりも、非常に多岐にわたり、それらを正しく理解していただくためには、全庁的な調整や情報を精査した上で掲載することとなります。また、配布の対象者やどのような機会を捉えて配布していくべきかなど、大局的な判断が求められるため、そのような冊子を作成することは現在のところ考えてはおりません。 少し宣伝にはなってしまいますが、現在中央図書館では、富士山に関する数多くの書籍を収蔵しており、これらの書籍等をまとめて配置する富士山コーナーを設けております。このコーナーでは、自然、文化、歴史など、さまざまな分野から富士山について学ぶことが可能です。また、市職員が講師となって、市民の皆さんに市の業務内容や専門知識の紹介を行う富士山まちづくり出前講座なども実施しております。このようなさまざまな事業を通じ、富士山が私たちにもたらしてくれる恩恵について、引き続き啓発に努めてまいりたいと考えておりますので、よろしくお願いいたします。 以上です。 ◆22番(松永孝男議員) ありがとうございました。先ほども言いましたように、自分自身が富士山の、毎日の生活の中に富士山というのはこんなにありがたい役割をしているのだなというのに余り気づいていなかったものですから、市民の皆さんもそういう人ってたくさん、あって当たり前というか、そういう本当の恩恵、毎日の生活に対する恩恵というのは余り意識をしていないという人が多いのではないのかなと。ぜひ子どもたちにもそういうことを、富士山に守られて生きているというようなことをぜひはっきりと認識してもらいたいなと思って質問をしました。 富士山学習なのですけれども、テーマがいつも同じようなテーマで、毎年山宮でいくと御神幸道のこととか、そういうことで毎回、発表のプレゼンの場とか、コミュニケーションの場としては非常にいいと思うのですけれども、もっともっといろんな面から、本当に子どもたちが、富士山の雲ってすごいなとか、富士山の水、湧き出てくる水ってすごいなとか、柿田川ってすごいきれいだなとか、そういうことでいろんな観点からというのがちょっと少ないなというふうに思うのです。やっぱり子どもたちだけにどれかを絞ってテーマをというと、そうなってしまうと思うのですけれども、そこで何かうまくサジェスチョンして、富士山は水だとこんなことがあるのだよ、風だとこういうことがあるのだよとか、雲だとこういう、昔から絵にも描かれたり、歌にも歌われたりと、こんなのもあるのだよというのをちょっとあって、それでその中から今年はというと、何か選択肢が広がるのではないかなと思って、ここに入れさせてもらったのです。どうですか、その辺の選び方。 ○議長(佐野寿夫議員) 教育長。 ◎教育長(池谷眞德君) 一つ、毎年同じことをするということなのですけれども、そうすると小学校1年生の教科書は、毎年小学校1年生は同じ教科書を使います。2年生は2年生で同じ教科書を使います。でも、なぜそれで成り立つかというと、1年生は2年生になったら1年生の教科書は基本的には使わない。ですから、同じことを学ぶことが必ずしも同じことを繰り返すことではないということが一つ。だから、ただそのことを学びながら、どんなことを自分が学習するのかということは、いろいろあって、小学校では基本的には山宮だったら山宮という地域について深く学んでいくと言うこと。その学んだことが、今度北山中学校へ行きますので、北山中学校といったら、それが同じことを繰り返すのではなくて、それが発展的にいくということが大事だと思います。議員おっしゃるように。繰り返し同じことをずっと、同じ場所をぐるぐる回るのではなくて、スパイラルを描いて自分の資質が伸びていく。そのために必要なのが孜議員のときにもお話ししましたとおり、教育課程、カリキュラムというものがしっかりできていないと、それが成り立っていかないということで、それについては今充実を図っています。 あともう一つは、深めるためには、他教科とやはり関連をしなければならないということで、今回は教科書で扱っているものではなくて、それを富士山と結びつけるのに富士宮市は「富士宮」という社会科の資料を使っています。ですから、社会科だけではなくて、自然とか、そういうことについても中に盛り込むような形で、教科横断型に使えるような資料をということでお願いしてあります。 以上です。 ◆22番(松永孝男議員) わかりました。確かに同じテーマでやっても、人がかわっていますから、それはおっしゃるとおり毎年同じことをやっているわけではないと。おっしゃることはよくわかりました。ただ、私は、やり方が悪いとか、そういうことではなくて、自分たちが住んでいるところは富士山があって、その富士山に自分たちが守られて本当にいいところに住んでいるのだという意識をうんと持ってもらって、富士宮市はもう日本で一番住みやすいところなのだ。台風も富士山をよけるのですよね。目がありますから。空気も重さがあるものですから、こういう反時計回りの渦を巻きますよね、風が。真正面に来たとします。そうすると、ここに風がぶつかるわけです。この風、どっちかに流れていく。そうすると、これこっちによけるのですよ。富士山の真正面に行かないで右に行くのです。だから、富士川をさかのぼるというのはまずないです。台風は。狩野川はさかのぼったことがあるのです。だから、富士山よりも東側に逃げます。ほぼ間違いなくそうです。そうすると、富士宮市は西麓にあるから、富士山の風というのは一番恩恵を、暴風壁になってくれるのです。その風の影響でいろいろ風がこう回って富士山の上を通ったりするもので、笠雲が、いろんな格好の笠雲ができると。そういうことらしいですよね。 そういうこととか、あと富士山の治水能力、これは生き方も教えているのではないかと思うときもあるのです。富士山、ざあっと雨が降っても、全部一回懐に入れるのですよね。100カ所近くのところに毎日同じようにデリバリーするわけです。それで、その富士山の懐にたまっている水の量というのが約274億トンと計算をした人が、静岡大学の元教授で土先生というのですか、その人が計算して、大体10年から15年後ぐらいに出てくると。これは酸素とか水素の同位体の何か分析すると大体わかるらしいのですけれども、そういうことで計算すると274億トンぐらいたまっていると。どのぐらいかというと、琵琶湖が275億トンと言われていて、ほぼ琵琶湖1個分が富士山の下に貯水量として入っている。だから、富士山と琵琶湖を結ぶ会というのもうまいこと言っているなということですね。富士山と同じ量が琵琶湖だということですから。非常にそういうことを考えると、水でも洪水というのは余り、土砂崩れみたいなのでちょっとあるのでしょうけれども、あんなに今回の台風20号みたいに川が氾濫してしまって、もうどうしようもないというふうなことにはなかなかなりにくい。潤井川は多少可能性はありますけれども、それでも非常になりにくい。さっき生き方にもと言ったのは、一回全部のみ込んで、それを安定的に優しく全部にデリバリーする。これは人間の生き方もそうなりたいではないですか。だあっと言われたら、だあって反応するのではなくて、一回のみ込んで、それで優しく対応していくと、そういう人間になりたいなというふうに思うわけです。なかなかなれませんよ、なれませんけれども、そういう人間に、富士山は黙ってそういうことも教えているのではないかと思うわけです。そういうこと全部を、大した冊子でなくていいのです。長い冊子は、先ほど中央図書館の富士山コーナー、確かにいろいろ、僕もちょっと見ましたけれども、いろいろありますけれども、そんな長い冊子ではなくて、本当に市民が毎日そういう富士山に守られて生きているのだよ。どこかで例えば焼きそばのイベントをするときに皆さんにぱっと、5ページぐらいのやつでぱっと配って、富士宮市は台風も来ない、治水も安定している。もう本当にいいところだよというようなことが書いてある冊子をぱぱっと配ると、Iターンがばんと増えたり、そんなことにならないかななんて期待をするわけです。 まず一番は、まず市民がそういう認識を持ってもらうこと。もっと大切な子どもたちにそういう認識を持ってもらって、富士宮市を本当に愛してもらうこと。そういうような冊子ができれば、子どもがそういう冊子を持っていくと、お母さん、お父さん、多分見るでしょうね。そうすると、いいところに住んでいるのだなというような、多分そうすれば日本で一番住みやすいまちみたいなことにもなると思うのです。そんなことをぜひ期待するわけです。これはぜひそういうことで、そんな冊子、みんなが富士山はこんなにいいところだと。市民がみんなわかっている。子どもたちもみんなわかっている。そんな冊子ができればいいなと。企画部長、ぜひ。 ○議長(佐野寿夫議員) 企画部長。 ◎企画部長(篠原晃信君) 教育委員会と連携して答弁しようということになっていた案件でございますので。 まず一つ、構成資産については、世界遺産の観点からいろいろ勉強する機会もあって、いろいろなイベントを通して、また構成資産めぐりもやっているわけですが、今私ちょっと昔のことを振り返りますと、富士宮市にも実はすごくいい本がありまして、富士山文化研究会というのが1995年、平成5年ぐらいに渡井正二先生なんかを初めとした富士山文化研究会がありまして、そしてあそこに教育委員会が絡んだり、私は当時広報担当でしたので、広報部門も絡んだりしながら、富士山文化塾なんていうのをやったことがあります。そこで何回か文化塾、講演会をやった後、冊子にまとめて、今ちょっと借りてきたのですが、幾つかまとまっていて、ここには富士山の成り立ちから始まって自然災害、そして野鳥、昔話と伝説、そして大変人気があったのは校歌、富士山と校歌とか、富士宮の地名、土石流、こんなのがあるものですから、今市民の方には、これは実費で頒布をしていますけれども、こんなものが既にあるということがまず1つ。 議員が今おっしゃられているのは、もっとわかりやすく簡単なもの、分けられるものということで見つけてまいりました。静岡県のくらし・環境部のほうで、「富士山の自然と恵み」ということで、世界遺産になってから本当にこれがまたコンパクトに、地形の話、自然の厳しさ、そして湧水の成り立ち、この湧水の成り立ちというのも富士宮市がもうやっぱりちゃんと出てきます。そして、白糸の滝との関係、富士山はどうやって楽しむかということで、登山の仕方も含めて、これは先ほどちょっと担当課にも確認したところ、くらし・環境部のほうでたくさん用意をいただけるのではないかなと言っていただいていますので、議員の御提案は、まず最初にこういうところから受けとめていきたいなと思っております。そしてあとPRとして、もう既に富士宮市の財産として、今これが、やっていた当時は富士山が文化の観点から世界遺産になるなんて、私ども誰も思ってもいなかったのです。職員も。多分渡井先生なんかは、頭の片隅にあったかもしれませんが、今またこれが一つの価値になるかなと思っていますので、こういうものも啓発をしながら、取り急ぎこれをまたたくさん集めてみようかなと思っております。 ◆22番(松永孝男議員) ありがとうございます。ぜひ後で私も1部いただけたらと思います。よろしくお願いいたします。 本当に富士山というのは、そういうふうにしてみるとすごい山だなと。見てきれい、毎日の生活にすごく役立っている。もうこんな世界で一番すごい山だなというふうにつくづく今年は思いましたので、この質問をさせていただきました。 ということで、発言項目3に移ります。義務教育制度について。文部科学省は、学校教育制度の多様化及び弾力化を推進するため、小中一貫教育を実施することを目的とする義務教育学校の制度を創設しました。各地で9年制の義務教育学校への移行が進んでいますが、富士宮市の状況をお伺いします。 要旨の(1)、現行の学区制の必要性と児童生徒数の偏在対策。 要旨の(2)、小・中学校の不登校の児童生徒数。 要旨の(3)、小学校から中学校への指導方法の大きな変化による不登校やいじめなどの中1ギャップの対策。 要旨の(4)、小1プロブレムをなくすための幼稚園との連携。 要旨の(5)、9年制(12年制)の義務教育学校に対する市の方針。 要旨の(6)、北部や芝川地域など生徒数の少ない学校では、クラブ活動や地域の特性を生かした9年制の義務教育学校への移行を検討できないか。 以上、お願いいたします。 ○議長(佐野寿夫議員) 教育長。 ◎教育長(池谷眞德君) それでは、まず初めに、要旨の(1)、現行の学区制の必要性と児童生徒数の偏在対策についてお答えします。 現在の学区は、行政区を単位として決めています。児童生徒が同じ地区から通学することで、一体感を持つことができ、地域を愛する心情が育つことにもつながります。また、地域の皆様には、自分たちの学校であるという意識を持っていただくことで、地域との協力体制を築きやすいというメリットもあります。このように学区と地域は一体として捉えることが、児童生徒が安心して登校できる環境づくりや協力体制構築には大変有効であると考えます。また、通学に係る保護者の負担を減らすことにもつながります。以上のことが学区制の必要性であると考えます。 児童生徒数の偏在対策についてお答えします。現在富士宮市では、大規模校においては、近隣の比較的規模が小さい学校に通うことを認める学区の弾力化を実施しています。また、小規模校に対しては、小規模校連携事業を実施し、学校行事や授業の一部を複数校の児童生徒が行うことで、コミュニケーション能力の向上及び郷土愛の育成に努めているところであります。 要旨の(2)、小・中学校の不登校の児童生徒数、昨年の10月末と比較してどうかについてお答えします。昨年度4月から10月までに30日以上欠席した小学校児童は20人、中学校生徒は106人です。本年度4月から10月までに30日以上欠席した小学校児童は40人、中学校生徒は110人です。小学校児童が20人、中学校生徒が4人増えています。 要旨の(3)、小学校から中学校への指導方法の大きな変化による不登校やいじめなどの中1ギャップの対策についてお答えします。中1ギャップは、小学校と中学校の環境の違いに起因すると言われています。そこで、各小・中学校では6年生の児童が中学校に行って中学校の授業を受けたり、中学生が6年生に中学校紹介を行ったりするなど、入学前の6年生に中学校を理解してもらう取り組みを行っています。また、中学校区によっては、学校行事を共同で実施したり、富士山学習の発表を相互に見合ったりする活動を行い、小学生が将来の自分の姿をイメージできる場を設けています。 さらに、教員においては、小中合同研修会、小中生徒指導連絡会を開催し、小・中学校の環境変化を減らすことや、児童生徒の状況について情報交換をすることで、いじめや不登校の未然防止につなげています。中学校の教科担任制も大きな環境の変化ですが、これについては現在文部科学省で小学校高学年での教科担任制が議論されているところですので、今後中1ギャップ対策にもつながることが考えられます。新学習指導要領では、これまで以上に小中連携を進めていくことが掲げられています。今後、さらに小中連携の取り組みを推進し、中1ギャップの解消につなげていきたいと考えます。 要旨の(4)、小1プロブレムをなくすための幼稚園との連携についてお答えします。各小学校では、小学校に入学する幼稚園児、保育園児が小学校生活に適応できるよう、入学予定園児を小学校に招いて1年生との交流を行ったり、学校案内を行ったりしています。また、小学校入学時の対応として、4月当初は、学校生活に慣れることを主眼とした学習を行うことで、スムーズに小学校生活に適応できるように努めています。また、入学前には、幼稚園、保育園と小学校教員が会合を持ち、小1プロブレムをなくすための情報共有を行っています。 要旨の(5)、9年制(12年制)の義務教育学校に対する市の方針についてお答えします。義務教育学校は、学校教育の制度の多様化及び弾力化を推進するため、小中一貫教育を実施することを目的に、平成28年に制度改正によって設置が可能となりました。その後、平成29年に新学習指導要領が公示され、小・中学校の教育の連続性について、小中9年間で身につけたい資質、能力を小・中学校で共有し、計画的に育成を図っていくことと示されました。つまり新学習指導要領では、小中一貫教育という義務教育学校設置の基本理念を盛り込んで定められています。 本市では、新学習指導要領への対応として、昨年度は富士根北小・中学校と柚野小・中学校で研究を進め、発表していただきました。来年度は、富士宮第二中学校と大宮小学校、富士見小学校で、小中の連携について研究発表していただく予定です。また、幼稚園、保育園との連携については、今後も情報共有を密にしていく予定です。以上のように、富士宮市では、新学習指導要領に沿った小中連携、幼保小連携を推進し、成果を確認していく段階ですので、義務教育学校の設置は現在考えておりません。 要旨(6)、北部や芝川地域など生徒数の少ない学校では、クラブ活動や地域の特性を生かした9年制の義務教育学校への移行を検討できないかについてお答えします。北部校や芝川地域の中でも稲子小学校では、現在小規模校連携事業を通して、地域の特性を生かした教育を進めております。また、新学習指導要領の完全実施を受け、小中の連携を今後さらに努めていく予定です。よって、義務教育学校への移行については現在のところ考えていません。 以上です。 ◆22番(松永孝男議員) ありがとうございました。全国で義務教育学校、9年制小中一貫校というのが割と増えてきていまして、会派の視察で高知県の土佐山学舎、これとあと総務文教委員会で羽曳野市の義務教育学校を見てきました。そういう中で非常に、1年生から9年生までを計画的にずっとやっていける義務教育学校というのは、それなりのメリットあるなというふうにまず一番最初思いました。富士宮市の、例えば名前を挙げてしまうと、猪之頭なんかは中学がちょっと離れていますよね。集落から。ああいうところで小学校で9年制の義務教育学校にしたほうが、地域の人も子どもたちも、安全面からも通いやすさからも、そちらのほうがいいのではないかなというようなところを僕は感じたわけです。 もう一つ、非常に大きく感じるのは、ここで文部科学省が言っている学校教育制度の多様化及び弾力化を推進するためということを言っているわけです。そういうことと、あと義務教育の目的という中に、教育基本法第5条2項、義務教育の目的ということで、各個人の有する能力を伸ばしつつ、社会において自立的に生きる基礎を培い、また国家及び社会の形成者として必要とされる基礎的な基本的な資質を養うことが目的だと書いてあるのです。今の学生、非常にわかるのですよ。地域の人と連携をしていくには、ある程度地域の子どもたちが来る。それと同時に、多様化とか弾力性ということを考えるなら、子どもがその学校を選べること。例えば北部でいうなら、いろんな子どもがいますよね、北部ではなくても。要するに小さいときからスポーツ選手になりたいと本当に思っている子ども。ゴルフの選手になりたい、野球の選手になりたい、あるいはミュージシャンになりたい。あるいは絵を描く人になりたい。そういうふうに個性はいっぱいあると思うのです。それを各学校で受けとめてやることが本当はいいのではないかと。 北部のこの学校は、もう小さいときから沖縄の小学校がプロゴルファーを育てようということで、小学校から体育館でゴルフ、体育の時間にやわらかいボールでゴルフを教えたのです。そのときに育ってきたのが宮里藍ちゃんとか、そういう選手がばあっと育ったわけです。そういう子どもになりたいという子も確実にいると思うのです。だから、ここの学校はそういうことをメーンにしている。ここの学校は英語、自分は国際人になりたいから英語をやりたい。クラブ活動とか、そういうことでも非常に英語に力を入れている学校がある。あるいはこっちは音楽に非常に力を入れている。小さいころから楽器の演奏とか、非常に音楽の基礎を一生懸命教えている学校。それで、もしそういうところに子どもが選んで行ける。もちろん地域というのはあって、学区はあるのですけれども、その中に例えば北部の学校、生徒が減ってしまっている対策にもなると思うのですけれども、では山宮小学校はこういう特徴を出そうと。地域と連携してこういう特徴を出そうと。そこにまちのほうからその学校に行きたいというような生徒たちや子どもたちが出てくるのが本当の多様化と弾力化を進めることと僕は思うのですけれども、その辺のお考えというのは教育長はどうなのですか。 ○議長(佐野寿夫議員) 教育長。 ◎教育長(池谷眞德君) なかなか現状を考えると難しいのかなというふうに思います。まず、そういうふうな環境をつくる。施設等も含めてそういうふうな環境をつくるということと、人をそういうふうに配置できるかどうかというふうなこととか、いろんな課題があるのかなと。ただ、もしそうなったら、通学距離がどこの学区も近い中では魅力的ではあると思いますけれども、随分時間がかかっていくのかなと。 あともう一つは、今それぞれの教科とか、時間数の標準とか、いろんな形で文部科学省のほうから学習指導要領の中で定められていますので、その枠を超えていろんな形をしていくのは難しいのかなというふうに思います。今対応しているのは、部活動で、先ほどゴルフもありましたけれども、その学校にその部活ができない場合、近隣の学校での部活、野球とか、そういうものについては一応その学校に部活がないということを条件にして、近隣の学校のほうで部活をどうしてもやりたいという生徒がいらっしゃれば、そちらのほうへの指定校変更とかというのは認めております。 以上です。 ◆22番(松永孝男議員) ぜひ弾力的に、学校というのはやっぱり先生のためにあるのではなくて、やっぱり子どもたちを育てるところだと。そういう長い人生のスキルをしっかりと養うところに培っていくという場所だということで、ぜひ弾力的に検討していただきたいと思います。 先ほど教育長、そうなると、ある程度遠いところからも通わなければならない。土佐山学舎なんかは、やっぱりまちからかなり離れているのです。バスで40分ぐらいかかったのです。そこに入りたいという子がいるものですから、市が住宅を建ててしまった。五、六棟。どうしても入りたい人は、そこに住宅を貸してくれるのです。そんなことをやっているところもありますので、ぜひ子どもを中心に、子どもこそが未来ですから、富士宮市の未来に、プロゴルファーが出たり、テニスの選手が出たり、ミュージシャンが出たり、そういう富士宮市は本当に個性を育てるすばらしいまちだというような教育をしていただけたらと希望しまして、一般質問を終わりにします。どうもありがとうございました。 ○議長(佐野寿夫議員) 以上で22番 松永孝男議員の質問を終了します。 この際、5分間休憩します。                                     午前11時05分休憩                                                                            午前11時11分開議 ○議長(佐野寿夫議員) 休憩前に引き続き会議を開きます。 一般質問を継続します。 発言通告順により、17番 稲葉晃司議員の質問を許します。17番 稲葉晃司議員。               〔17番 稲葉晃司議員 登壇〕 ◆17番(稲葉晃司議員) ただいま佐野寿夫議長のお許しをいただきましたので、発言通告順に従いまして一般質問を行います。 質問に入る前に、先般、急逝されました諸星孝子議員に哀悼の意をあらわしまして、諸星議員の分も頑張りますという決意のもとに一般質問を行いたいと思います。よろしくお願いいたします。 早速質問に入ります。発言項目の1、富士宮市の災害対策についてお伺いします。 要旨の(1)といたしまして、台風19号は東日本広域に甚大な被害をもたらし、災害瓦れきの処理に苦慮する人たちの姿が記憶に新しく、富士宮市に大量の災害瓦れきをもたらす大規模災害等が発生したときに、富士宮市はどのように対応していくのか、以下についてお伺いします。 ①、さきの静岡県議会9月定例会の代表質問で、公明党の、すみません。これちょっと字が違っています。盛月寿美議員です。目盛りの「盛」です。盛月議員への答弁で、今年の1月に熊本地震や西日本豪雨で課題となった廃棄物の仮置き場の開設などの初期対応の机上訓練を行った際に、迅速な支援要員の確保、資機材の調達方法、災害廃棄物の仮置き場の開設・運営に必要な人員や資機材の数量、住民への広報内容などもあらかじめ設定していくことが望ましい。具体的な内容を十分検討し、今年度内に県計画を見直すとともに、市町の計画の見直しを促進するとありましたが、そもそも平成29年3月に策定されました富士宮市災害廃棄物処理計画で、今現在設定できているものとできていないものは何でしょうか。また、設定できていない要因は何でしょうか。 ②といたしまして、災害瓦れきの仮置き場の候補地になぜ旧芝川町の地域がないのか。ごめんなさい。これ旧芝川町の地域1個だけありました。稲子のゲートボール場でした。この旧芝川町にはあったのですけれども、ここからが問題で、この9カ所の候補地の選定はどのような基準で行われたのでしょうか。 ③といたしまして、沼津市では、地震や風水害で大量に発生する災害廃棄物の広域連携処理に向けた基本協定を神戸市の産業廃棄物処理会社「大栄環境」と締結しています。協定の内容は、大規模災害により市内のごみ処理施設で対応が困難になった場合、沼津市の要請に基づき、災害廃棄物の処理を支援するといったものであります。静岡県の災害廃棄物処理計画では、富士宮市の災害廃棄物処理想定量はレベル1、これは東海地震、東海・東南海地震、東海・東南海・南海地震です。レベル2は、南海トラフ巨大地震なのですけれども、これはともに14万8,000トンと想定されています。これらは静岡県第4次被害想定に基づいたものでありますが、実際に富士宮市が1年間に処理する量の約3.7倍の14万8,000トンの災害瓦れきの処理に要する日数はどれほどを見込んでいるのでしょうか。市内の災害廃棄物の処理が困難になった場合の対応はどのように備えているのか。 要旨の(2)といたしまして、今後の大規模な災害等を考慮した場合、鞍骨沢処分場が満たされた後の処分場の必要性を市当局はどのように考えているのでしょうか。 要旨の(3)といたしまして、台風19号に対する避難所開設の素早い対応は、高く評価したいと思います。今後台風等の自然災害の件数が増加していくことが予想されます。そこで、以下の点についてお伺いします。 ①、平成31年度上半期の災害に対する人件費はどれほどであったのか。 ②、自然災害等の件数の増加が予想されることから、災害に対応する予算は令和2年度の当初予算でどのように対応していくのか。 以上、御答弁のほどよろしくお願いいたします。 ○議長(佐野寿夫議員) 環境部長。 ◎環境部長(大原勝君) では、私からは要旨(1)と(2)についてまとめてお答えします。 まず、要旨(1)、①、富士宮市災害廃棄物処理計画で、今現在設定できているものとできていないものは何か。また、設定できていない要因は何かについてお答えします。平成29年3月に策定した富士宮市災害廃棄物処理計画は、平成23年3月11日に発生した東日本大震災、同年3月15日に当市を震源として発生した静岡県東部地震の教訓から、災害時における廃棄物処理は、被害が発生してからではなく、可能な限り事前に対策を講じておくことが重要であるとの認識のもと、災害が発生した際の廃棄物処理の基本的な考え方をまとめたものです。その目的は、復旧復興の妨げとなる災害廃棄物を適正かつ迅速に処理すること、廃棄物に起因する初期の混乱を最小限にすることの2つです。 処理計画の対象とする災害は、マグニチュード8程度のレベル1の東海地震、マグニチュード9程度のレベル2の南海トラフ巨大地震を想定しており、関連する国の災害廃棄物対策指針や静岡県災害廃棄物処理計画で示されていない災害事例や項目は反映されておりません。また、被害想定における本市の災害廃棄物の発生想定量が膨大な量であり、現行計画では、仮置き場の確保が足りていない状況であります。このことは、市や県の公有地を優先的に仮置き場の候補地としていることが要因と考えております。県では、平成27年の関東・東北豪雨や平成28年の熊本地震など、近年発生した自然災害からの教訓を反映し、今年度県の計画をより実践的な対応を盛り込んだ内容に見直しを行っています。市といたしましても、県の計画の見直しを踏まえ、初動態勢の充実を図るため、仮置き場候補地の確保、選定や設置・運営、住民への周知、災害廃棄物処理体制等を見直し、実行計画を策定してまいります。 次に、②、災害瓦れき仮置き場の候補地の選定についてお答えします。仮置き場は、被災建物や災害廃棄物の速やかな解体、撤去、処理、処分を行うために設置するもので、市では現在9カ所、旧富士宮市が8カ所、先ほど議員からお話の出ました芝川町が1カ所を選定しております。内訳は、市有地7カ所、県有地1カ所、民有地1カ所であり、敷地面積は6万2,800平方メートル、仮置き可能量は11万3,040立方メートルです。仮置き場確保率につきましては、マグニチュード8程度の東海地震で必要面積14万5,300平方メートルの43.2%、マグニチュード9程度の南海トラフ巨大地震では、必要面積39万8,600平方メートルの15.7%であり、まだまだ不足している状況です。 選定の基準といたしましては、県で示した仮置き場の設置・撤去手続きマニュアルを参考に、法的な土地利用の規制の有無、仮置き場整備に必要な面積や地形、地盤、形状のほか、現状の土地利用も考慮し、平たんで、できるだけ広い場所を候補地として選定しております。先ほども触れましたが、仮置き場確保率が不足しているため、今後公園、学校のグラウンド、民有地等で避難所になっていない場所も含めて仮置き場の選定作業を進めてまいります。 次に、③、災害瓦れきの処理に要する日数をどれほどと見込んでいるか。市内で災害廃棄物の処理が困難になった場合の対応はどのように備えているのかについてお答えします。災害廃棄物処理計画の中では、処理期間を3年間と設定しております。しかし、近ごろの災害の状況を見ますと、現実的には市の一般廃棄物処理施設だけでは、全ての災害廃棄物を目標とする3年間で処理することは極めて厳しいと考えております。そのため、市内民間施設の一般廃棄物処理施設と平成19年3月に1社、平成31年3月に2社と地震等大規模災害時における災害廃棄物の処理等に関する協定を締結しております。また、市内の処理施設で対応が困難となった場合を考慮し、平成13年3月に県内全市町との間で一般廃棄物に関する災害時等の相互援助に関する協定書を締結して、相互の応援を円滑に行う体制を構築しています。 なお、県境を越えた広域連携活動の活用ですが、静岡県は大規模災害時廃棄物対策関東ブロック協議会と大規模災害時廃棄物対策中部ブロック協議会に加盟して、大規模災害時の廃棄物処理対策に関する広域連携を検討しております。この地域ブロック協議会の情報伝達訓練に本市も参加し、民間団体等を含め、広域処理に必要な情報の共有とルールづくりを確認しており、平時からさまざまな処理施設を把握し、市内で災害廃棄物の処理が困難になった場合に備えております。 今後は、議員がお話しされました沼津市の事例のように、災害時のリスク分散を考慮した民間事業者との災害廃棄物処理の支援協定について調査検討するなど、広域処理の必要性を十分に認識し、いざという災害時に迅速かつ的確に対応できるような災害廃棄物処理体制を目指してまいります。 続きまして、要旨の(2)、今後の大規模な災害等を考慮した場合、鞍骨沢処分場が満たされた後の処分場の必要性を市当局はどのように考えているのかについてお答えします。今後の大規模な災害等を考慮した場合の処分場の必要性については、十分に認識しております。鞍骨沢処分場の延命化を基本としておりますが、災害等に備えて新たに整備するのか、外部委託で対応するのか調査研究し、富士宮市にとって最適な処分場のあり方について検討していきたいと考えております。 現在清掃センターでは、可燃、不燃あわせて年間およそ4万トンの一般廃棄物が搬入されております。このうち、焼却後に発生する焼却灰は、年間およそ4,600トンで、そのうち約7割を外部委託処理し、残りの3割を鞍骨沢最終処分場に埋め立てております。現状を維持すると令和12年3月まで埋め立ては可能ですが、災害廃棄物を清掃センターで焼却した場合に発生する焼却灰は、年間に発生する想定の4,600トンには含まれておりません。したがいまして、富士宮市内で大規模な災害等が発生し、大量の災害廃棄物を処理する必要が生じた場合、できる限り清掃センターで対応するほか、災害廃棄物の処理等に関する協定を締結した市内の民間処理業者や、現在災害時のリスク分散も考慮して委託している県外の処理業者に委託するなど、民間との連携を密にし、最終処分場が予定の令和12年3月を待たずに満たされる状況をつくらないよう対応してまいります。 私からは以上です。 ○議長(佐野寿夫議員) 総務部長。 ◎総務部長(深澤秀人君) 御質問の内容を事前に確認させていただいたところ、御質問の趣旨が時間外手当に関するということでございましたので、私から要旨(3)の①及び②について一括してお答えをさせていただきたいと思います。 まず、①、平成31年度上半期の災害に対する人件費について、時間外手当についてお答えをさせていただきます。平成31年度上半期4月から9月の間における警報または台風に対応した職員の時間外手当は、合計で122万2,802円でございました。 次に、②、令和2年度当初予算における災害に対応する時間外手当についてお答えをさせていただきます。令和2年度におきましても、例年と同様に総務費、総務管理費、一般管理費、人件費におきまして、管理部門及び緊急対応が必要な事務事業に係る時間外勤務手当といたしまして4,000万円程度を要求させていただいているところでございますが、そのうち400万円程度が災害対応に充てられる見込みでございます。災害対応には、多くの課、部局間を超えた職員が出動する観点から、この科目で一括して予算を管理しているところでございます。 なお、地球温暖化等の影響によりまして、台風や豪雨災害の増加も懸念されておりますが、台風を例にしてみますと、富士宮市に接近する台風の数、接近する時間帯、進度によって避難所開設の要否、開設する避難所数もそれぞれ異なりますので、予想がなかなか難しいところでございます。このため、令和2年度におきましても、例年と同様に400万円程度を要求させていただいております。予算が不足した場合につきましては、一旦、先ほど申しました全体4,000万円の中で賄い、万が一この全体が不足する場合には、不足分を補正予算として提出させていただくことになろうかと思います。 私からは以上です。 ◆17番(稲葉晃司議員) ありがとうございました。いただいた御答弁の中から、ちょっとお伺いしたいと思います。 要旨の(1)の①のところなのですけれども、この静岡県災害廃棄物処理計画自体が第4次被害想定に基づいてやっているものですから、今回の風水害とかというのは、県議会の答弁でもあったとおり、西日本の豪雨だとか、そういったものを考慮した中でちょっと見直していくのだということで、何か聞き取りで聞いたら、実際もうそれの見直しをしながらもやっているということなのですよね。だから、ちょっといろいろ想定する部分だとか、そういったものがちょっと変わってきてしまうのかもしれませんけれども、①番、②番に絡んでくることだと思うのです。特に②番のところなのですけれども、環境部長が御答弁されたように、実際の旧の場所で、さっき答弁にもあったのですけれども、レベル1の地震で仮置き場の確保率が43.2%で、レベル2の地震で15.7%だと。これが第4次被害想定に基づいてやっているものだから、これから風水害のものだとか、そういったものを想定していくと間違いなくこれより大きくなるということで、この数字がどんどん小さくなるという、そういう解釈でよろしいのでしょうか。実際にそれを受けた中でどのぐらいの想定で仮置き場の数だとか、そういったものとかを考えていらっしゃるのでしょうか。仮置き場が一番わかりやすいと思うのですよね。 ○議長(佐野寿夫議員) 環境部長。 ◎環境部長(大原勝君) 基本的には議員のおっしゃるとおりでございまして、今までの災害というのは、基本的には地震を想定しておりましたので、今回は風水害、特に今までの事例を見ますと、地震のときより相当災害瓦れきが多くなるのではないかということも言われていますので、現状のものでも不足しておりますので、さらにそれが不足する率が、おっしゃるとおり率が下回ることになりますので、そうならないように、先ほども言いましたけれども、今まで公有地を中心にいろいろ探していましたけれども、公園は避難所になるとかということもあって、その調整とかもありましたけれども、県の計画の策定の動向も見ながら、市のほうでもその作業は進めていきたいと思っております。 ◆17番(稲葉晃司議員) 今後の県の見直しのところで、もっと想定量の部分が大きくなってくると考えると、今考えているものだと、9個の場所というのは朝霧アリーナの駐車場と山宮スポーツ公園の駐車場と旧粟倉最終処分場跡地、明星山公園駐車場、根原災害瓦れき仮置き場、これさっきの根原分校のことですか、それであと畜産技術研究所交流施設ふれあい広場、富士フイルムパークグラウンド、稲子ゲートボール場、大岩3区グラウンドと、こうなっているのです。芝川を例に出す、旧芝川町を例に出せば1カ所しかないよねという、これはわかりやすいと思うのですけれども、もちろん市街地の中にもないのですよね。今これどういうふうに、要は集中したいわけではないですか。それとあと、どういう形でこれを展開するのか。一番やりやすいのは、東日本の震災のときに、向こうの復興支援に行ったときに、学校があったではないですか。学校は避難所ですよ。やっぱり避難所の隣とかにいろいろ瓦れきだとか、亡くなった方の遺体だとか安置をしていたとかという、そういう形だったのです。考えると、もう何も考えないで無条件にそういう事態の場合は学校になってしまうのではないのかなと思うのです。もうきれいごとは言っていられないと思うのですけれども、教育長、どうなのでしょうか。その辺とかって、もちろんこれからの話になってくるのでしょうけれども、心構えとかという、そういうのは持っていらっしゃるのでしょうか。 ○議長(佐野寿夫議員) 教育長。 ◎教育長(池谷眞德君) 当然何を優先するかといったときに、教育委員会も市の中の施設を使わせていただいていますので、当然協力するという体制で臨みたいと思います。
    ◆17番(稲葉晃司議員) 先ほどの中村議員の一般質問で、プールをとってそのスペースを有効活用すればいいじゃんみたいな感じでやったら、ああ、こういうのもありかななんていうのは思ったのですけれども、それはさておき、やっぱりこれをやたら、多分9カ所でしかならないというのは、やっぱりいろいろ話をしてもなかなか理解が得られないのか、もしくは平成29年から時間がなくてこういう形になったのかはちょっとわからないですけれども、なかなかそれが進んでいなかったと思うのです。これからやっていって、鮮やかに進めばそれはそれでいいですよ。環自協だとか、そういったところにお願いしてみんなで探してもらってとかといいのですけれども、地形的にだとか、そういったのが無理になると、やっぱり学校が一番もう最有力候補になってくるのかなと、そんなふうに思います。 ちょっと実際に集めてくるというところの中で、一般廃棄物処理のものとはまた別になるわけではないですか、この災害廃棄物については。こういうのというのは、どういう形でやっているのですか。例えば仮置き場のところに置いて、そこに皆さんに持ってきてもらって、それをコンテナに乗せて持っていくだとか、それか何か集めてくるもの、トラックだとかが来るとかという、そういうのはどんな感じなのですか。 それとあと、市民への周知だとか、そういったものは、発災してからやるのではなくて、発災前の段階でこれやらないと意味ないことですから、そういったものは今まで9カ所についてだとかというのはされているのか。そういったものについてちょっとお伺いしたいのですけれども。 ○議長(佐野寿夫議員) 環境部長。 ◎環境部長(大原勝君) その処理の、それから仮置き場の運営の方法ですけれども、これは基本的にはやはり選別、分別しなければなりませんので、今の一般廃棄物の処理の仕方は同じ。ただ、その持ち込み方は、一挙にいろんなものが出てくるでしょうから、よく想定しているのが、仮置き場でもそれを一次仮置き場、二次仮置き場という分け方をして、そこでは最初選別をして、それを次のところで処理をしてとかということを考えていかなければならないと思いますけれども、できるだけ最初から分別がなるように、ある程度ここにこういうものを置いてくれとかということを事前に、そういうのを対応していくということも一つの方法だと思いますけれども、まずは今おっしゃられたように、仮置き場自体の想定のところがまず少ないので、それについては増やしていく努力をするということと、あと住民への周知ですけれども、これは確かに災害がいざ起きたときにはここに置いてくれとかというふうに広報していくのは大事だと思います。実際今起きている災害を見ますと、自分の自宅の道路の脇に置いてしまったりして、緊急車両の通行にも支障があるとか、いろんなことも起きていますので、そういうことも大事だと思いますけれども、一方で、事前に周知しておいて、要は便乗ごみ捨てといいますか、自分の地域のものではない、あるいは災害廃棄物ではないものを置いてしまうというのは、今回のことでも問題になっていますので、少しそういうことも配慮しながら周知の方法は考えていきたいと思っております。 以上です。 ◆17番(稲葉晃司議員) わかりました。それと、関東ブロック、中部ブロックの協定の関係です。この前の28日の日本経済新聞の中で、長野市の市長、加藤市長なんかが、台風19号でもう災害廃棄物が大量に出てしまって困っていると。市民の皆さんに富山県に頼んでいるから、皆さんにも一般の廃棄物、普通の一般のごみですよ、ごみを出さない、減らしてくれるようにということで懇願しているなんていうのが新聞なんかにも載っていて、結局三重県と富山県に頼んでみたいな形で、それに静岡県も多分入っていると思うのですけれども、その場合、静岡県、関東のほうにも入って、関西のほうにも入っているのですけれども、三重県なんかは船で運ぶと。災害廃棄物を運ぶということなのですけれども、あくまでも県単位のものというのは、指導、それからそういう窓口だとか、受け入れ先とかのアクセスをしてくださるだけで、原則、処理費だとか運搬費というのはもう自治体、市町のほうで出さなければならない。もちろん激甚災害とかに指定されれば、交付税措置とかされるだろうと思うのですけれども、そういう形になっていく。あくまでもこのブロックというのは、情報の伝達だとか、そういったもの、場所だとか、そういうのはやっていくけれども、コストに関しては自分たちでやってくれという、そういう感じになるのですか。 ○議長(佐野寿夫議員) 環境部長。 ◎環境部長(大原勝君) 災害廃棄物につきましては、環境省のほうで災害廃棄物の処理の事業費に対して補助金がありますので、それを利用してという形になります。それの割合が2分の1だったかどうかちょっとはっきりしませんけれども、そういったものは当然利用してということと、基本的にブロックのものについては、富士宮市が加盟しているのは関東と中部ブロックなのですけれども、長野県とか、そちらのほうへ入っていますけれども、そういうところは、おっしゃったように情報伝達とか、実際のときの災害復旧ということで、今回も民間団体も入っていますので、富士宮市の清掃会社も応援要請があって、長野県のほうには言っているということを聞いていましたけれども、そういう連絡体制をとっているところです。実際の費用は、自分たちの自治体と、あと国のほうの補助を利用してと、そういうことになろうかと思います。 ◆17番(稲葉晃司議員) 部長の御答弁でもあったのですけれども、市内の民間3業者で締結していると。協定を結んでいる。あと関東、中部ブロックのものでも、もちろんその中にも所属していると。やっぱり沼津市みたいな取り組みですね。市外の部分で処理できる民間の大きい会社のところも調査研究していきたいということですから、要は認識としては、そこの市内の業者と関東、中部だけではものが足りないのだろうなという想定でよろしいですね。そういう解釈で。 ○議長(佐野寿夫議員) 環境部長。 ◎環境部長(大原勝君) それは議員のお見込みのとおりでございます。沼津市は大栄環境グループと締結をしたのですけれども、実は富士宮市も大栄環境グループのところに今焼却灰の最終処分をお願いしているところがあります。私も環境部長になりましたので、そこをどんな感じでやっているかというのを一回視察に行ったのですけれども、そのときのお話、今年の夏に行ったのですけれども、西日本豪雨のものがまだ処分できていないという話をしていました。だから、今日本では災害が大きくなって、いろいろ処分の工夫をしているのですけれども、なかなかそれが追いつかないということは、本当にある意味深刻な事態だと思いますけれども、市にとっても、市だけの施設ではなかなか難しいので、そういったところも利用しながらということにはなろうかと思います。 ◆17番(稲葉晃司議員) そうですね。実際テレビの映像だとか、いろいろな新聞とかでも災害廃棄物の様子だとかとやっぱり見ると、富士宮市はたまたまそういう感じではなかったから、まだよかったのかもしれないけれども、でもこれいつ起こっても何も不思議がないなと。地震にしても、例えば富士山が噴火したにせよ、台風にせよ、河川が氾濫したにせよとかとなると思うのです。だもので、今回防災だとか、そういった災害に対していっぱいあったのですけれども、災害廃棄物のことも、これは本当に考えておかないと、実際に何も想定してないで起こって、家の前にごみの山があちらこちらにあって、処理できないからしようがないよねみたいな感じになってしまうと、これはひどい話だなみたいなことだと思うのです。そもそも今回一般質問でこれをやろうかなと思ったのは、そういうことですから、みんなで想定を共有するというか、そういったものをイメージしながら取り組んでいくのと、そうでなくてその現場に居合わせてしまうのとは全然違いますもので、そういったイメージを持って我々も取り組んでいきたいなと思います。 要旨の(2)のところですけれども、鞍骨沢処分場が満たされた後のことです。この手の話というのは、御前崎市でもやっていますけれども、なかなか大変なことかもしれません。市長は議会の中で何度か、いや、私のときはやりませんよと、そういう考えも示されているのはわかっているのですけれども、でも地域循環共生圏だとか、そういったことを言っていく世の中になって、やっぱり自分の出たところのごみをねというところもやっぱりあると思うのです。だから、災害廃棄物に関しては、通常出ているものではなくて突発的に出るものですから、これはしようがないのでしょうけれども、どうなのでしょう。市長はよく、次に来る旅人のために泉を清く保てとおっしゃるではないですか。泉を清く保って、だけれども、自分のところで出たごみは、旅人が来た方向に持っていくというわけにはいかないではないですか。だから、この部分は、市長がやるとかではなくて、行く行くの部分の中のビジョンでやっぱりちゃんと行政として考えていかなければならないことだと思うのです。須藤市政の、では例えば市長がこの3年間のうちにできるかといったらできるわけないではないですか、こんなことは。だけれども、考え方を示すだとか方向性を示すということはできると思うのです。 ○議長(佐野寿夫議員) 市長。 ◎市長(須藤秀忠君) 私の任期が、いつまでやるかはあれとして、向こう3年間の間には埋め立て処分場はつくらないというのは、今の現状で間に合っているし、できるだけ延命策をとりたいという考え方があります。なるべくなら民間に委託して、灰をよそへ持っていくというふうな考えでいますものですから、そういうことで、ただ先を見た場合に、どうしても適地はどこかなとかと、いろんなことは調査しております。あそこはどうだろう、ここはどうだろうというふうな検討はしておるのですけれども。ただ、地震とか風水害における突発的な、突発的といいますか、かなり確率の高い災害の瓦れきについては、さっきも答弁で環境部長が申し上げているのですけれども、やっぱり今後公園とか学校のグラウンドとか民有地等で避難所になっていない場所も含めて仮置き場の選定作業を進めてまいりますということであります。ですから、とりあえずは仮置き場を確保するということが一つ。それから、清掃センターの焼却とか処分については、フル稼働になるでしょうけれども、また民間のも借りなければならないと。ただ、富士宮市だけがその場合に被災するのではなくて、もうかなり広い範囲でもってそうしたことになると、なかなか人頼みというのは難しいことだなというふうには思っています。できるだけ市内で時間かけても処分しなければならないことにもなろうかなと、こんなふうにも思っています。 ◆17番(稲葉晃司議員) 前々から市長が最終処分場のことについての考えは、自分の任期の中ではやらないというか、多分できないということですね。ただ、候補地だとか、そういったものというのも同時に考えているということだったものですから、それはそれで危機管理的なものは確認できたものですから、それはそれでよかったと思います。今の段階では必要ないということですか。ただ、どんなのになるかちょっとわからないですけれども、例えば清掃センターとかが同時に稼働ができなくなってしまったとかと、そういう同時になるようなことも考えられますもので、ちょっとその辺心配するところはあるのですけれども、通常の中ではとりあえずはいけるということで、それはそれでよろしいのかなと、そういうふうに思います。 それとあと、要旨の(3)のところですけれども、大体聞いていたのです。聞いていたというのは、年間の当初予算ベースの中で、避難所を開設した1日の経費が幾らとかというのは、それは出ないのだけれども、上半期だとか下半期とかで災害に対応した職員の時間で残業代を出すということができるということはと、こういう聞き方をさせてもらいました。大体当初予算ベースの中で400万円ということで見込んでいたものですから、今回はどうなのだろう、増えるのかなとかということで伺ったのですけれども、特に増えるような感じではなくて、もともと見込んだ4,000万円の中でやって、400万円はその中で人件費で見込んで、足りないものは補正で対応するということですから、ああ、なるほどなと。僕は結構な頻度で来ると思うもので、単純に今まで来ていないものが来た。それが1回、2回になれば2倍、3倍とかとなってくるのかなと思ったのですけれども、そういうふうに対応していくということでしたので、それはそれでと思います。ただ、余り来られても困るのですけれども、本当に来ないのを祈るしかないのかなといったところです。 今回こういった形で起こったのですけれども、いろいろな意味でちょっと考えなければならないなというのを感じましたし、それに対していろいろやろうとすればいろいろなコストも多大にかかってしまうなということと、いろいろ連携しなければならない、市内の中では仮置き場のことも理解していかなければならないということを同時に進めていかなければならない。これからも災害は間違いなく頻度が増えていきます。たしかこの前の防災訓練で、安居山2区の防災訓練で西小学校の6年生が発表したのです。平成20年から30年で風水害の災害が起きる倍率が3.7倍ぐらい増えましたなんていう話聞いたのです。だから、そういった形で、我々もそうですけれども、みんなでそういう意識を持って、危機感を持って取り組んでいきたいなと、そんな思いでおります。この項については、この程度にさせていただきます。 発言項目の2、富士宮市の地域循環共生圏の取り組みについてお伺いします。環境厚生委員会の視察で小田原市の地域循環共生圏の取り組みについて学んできました。担当課の職員も同行していたので、詳細については割愛いたしますが、以下の点についてお伺いします。 ①、小田原市では、エネルギーを介した資金循環の例として、地域諸課題解決型コンテンツを電力料金に付加して販売することで、これらの活動に人と資金が循環する仕組みをつくり、電力に新たな価値を創出するといった取り組みでありました。その地域諸課題を解決する活動に電力の故郷をめぐるエコツアーや狩猟体験「わなオーナー」事業といった取り組みがなされていました。これは市民に電力を販売し、その売り上げを問題解決活動の財源に充て、課題解決活動を経済的、社会的に価値化し、持続可能な地域社会を支える環境の保全、涵養に結びつけていく流れでありました。富士宮市は、「富士山と水」がテーマになることから、富士宮市の水道事業で同じような取り組みができるように考えられますが、課題は何でしょうか。 ②、富士宮市のテーマが「富士山と水」であることから、先進地小田原市よりもやり方によってはすばらしいものになると考えられますが、何から手をつけていこうと考えているのか。また、目玉は何でしょうか。 以上、御答弁をお願いします。 ○議長(佐野寿夫議員) 水道部長。 ◎水道部長(横山真二君) それでは、私からは発言項目2の(1)の①、富士宮市の水道事業において、小田原市のような地域循環共生圏の取り組みはできないかとの御質問にお答えいたします。 環境部からの資料や小田原市のホームページ等で確認させていただきましたが、小田原市が取り組んでいる地域循環共生圏構想は、市と民間電力会社が提携し、電力会社の売電収益の一部を地域課題解決型の活動コンテンツに還元しているものと理解しています。 議員御質問の水道事業で同じような取り組みとは、使用者から徴収した水道料金の一部を当市の地域社会を支えるためのさまざまな活動に還元することができないかとのことだと思われますが、まず徴収した水道料金は、水道法上、水道事業を維持していくために必要な費用に充てることが求められています。そのため、徴収した水道料金の一部を、例えば水道事業と関係のない牧畜業や狩猟業を保護するための活動に充てることは、水道法上、不適切だと判断されます。また、徴収した水道料金は、当市水道事業を供給している使用者のために使用するものであり、当市水道事業に料金を納めていない簡易水道等の加入者へ還元することは、地方公営企業法上で求められている受益者負担の原則に反し、公平性を欠くことになります。 しかしながら、議員が御指摘されました中として、水道部としてできる活動等を考えますと、水源涵養等に関する事業などがあります。当市水道事業では、一般会計で実施しています広葉樹育苗・植樹事業に関する費用について、平成22年度から毎年負担金として支出しております。これは市の水道部として、どこの森林を涵養すればいいかと。富士山全体の話になりますので、そこの特定が非常に難しいということで、一般会計が行っている事業に対しての負担金として支払いをしているものになります。今後も公平性に留意しつつ、実施できるものがあればいろいろ検討していきたいと考えております。 以上です。 ○議長(佐野寿夫議員) 環境部長。 ◎環境部長(大原勝君) それでは、私からは②、何から手をつけていこうと考えているのか、目玉は何かについてお答えします。 市では、富士宮市環境基本計画を推進する組織として位置づけた、ふじのみや地球温暖化対策地域協議会を中心に、富士宮市地域循環共生圏推進協議会を設立しました。これまでの地球温暖化対策の実践を通して、環境問題への関心や理解が高く、既に環境活動の実績やノウハウも有しているため、そこにさまざまな業種の民間企業の発想が加わることにより、地域の課題を解決する新たなビジネスや取り組みが創出されることを期待しての考えであります。 まずは、協議会の設立を足がかりとして、環境活動のネットワーク化を図り、情報発信と共有を積極的に行い、幾つもの持続可能なビジネスモデルが生まれる土台づくり、富士宮市としてのプラットフォームの構築を目指します。現在木質、水力及び下水汚泥の活用による再生可能エネルギーの創出と特産品の開発など、地域内循環型社会の構築について、新規ビジネスや仕組みづくりの提案をいただいて、部会としてプロジェクトを立ち上げたところであります。今後、民間の活力とアイデアを生かしながら内容を検証し、目玉となる具体的なビジネスにつなげていきたいと考えております。 答弁は以上です。 ◆17番(稲葉晃司議員) ありがとうございました。水道事業会計の中で同じような考え方をするというのは難しいということです。地方公営企業法に基づいた中でという縛りなのでしょうけれども、ただ水道料金の徴収、検針の人とかというのは委託を今していますよね。していますよね。しているではないですか。していて、そこの部分で本来職員がやる部分のコストが圧縮できたのであるならば、水道料金に反映させるとかということでこれはやっていくべきだと思うのですけれども、その辺の考え方というのはあるのですか。どうしても安全な水を維持するために、そっちのほうにやっぱり行ってしまうのですか。水道料金の値段というのは、富士宮市は安くはないですから、ほかの自治体と比べて。はっきり言いますと。だから、その辺どうなのでしょうね、部長。 ○議長(佐野寿夫議員) 水道部長。 ◎水道部長(横山真二君) 今議員がおっしゃられた検針等につきましては、過去には市のほうで直接個人個人に委託をして実施していました。今現在は、料金徴収から全ての業務内容につきまして民間にやっていただいたほうが費用効率がいいということで実施しています。ですので、そのお金も含めた中での水道料金を設定していますので、それによって料金が下がるということはありません。最後に、私は富士宮市の水道料金は、安いほうだと思っています。 以上です。 ◆17番(稲葉晃司議員) それを考えて料金をあれしていると。本来職員がやっていたのと委託しているのでは、委託しているほうが安いわけではないですか。ですよね。委託しているほうが高かったら委託なんてするわけないではないですか。要はそこの部分で抑えられたコストの分が料金に反映されないというのがちょっと、その考え方がどうなのかなと思うのですけれども、僕が聞いたのは、それよりも何よりも安全性だとか、そういったものに金がかかるから料金は安くできないのだというのだったら、それは理解できるのです。その辺どうなのでしょうね。 ○議長(佐野寿夫議員) 水道部長。 ◎水道部長(横山真二君) とりあえず民営化するということが、例えば導入するときには費用対効果の面としてということを当然考えます。それがイコールであったとしても、事業内容として専門的職員がやることで間違い等がなくなる。そういったものも含めまして、平成18年度から水道料金の徴収業務、あわせて検針業務も委託しておりますので、それによって料金が下がるというほど大きな費用効果ではないと思います。 ◆17番(稲葉晃司議員) 料金を下げられるほど大きな費用効果が出ていないということで、そこのところまでは行けないという、そういうことですね。わかりました。 先ほど水道事業の中で何かできないかという話の中で、植林のことだと思うのですけれども、水道事業でやってもどこでやったかわからないから、一般会計のほうに負担していくのだみたいなことだったのですけれども、そういう気持ちはわかるのですけれども、水道部の中でちょっと盛り上げていこうかなみたいなところ、要は富士山と水がテーマでやっていて、水道部が富士宮市の水のことをやっていてですよ、もちろん環境部があったり企画部があったりするのですけれども、水道部としてちょっと何かなという、そういう気概みたいなものを出してもらいたいなというのがあるのです。やっぱりプロモーション、PR、そういったものというのは求められてくるだろうし、先ほど松永議員もおっしゃっていましたけれども、いい話するなと思いましたよ。富士山が懐が深くて全部一回雨水から雪から全部受けとめて、それを分配していくなんていう話、すごくいいなと思うのですけれども、そういった中で富士宮市の目玉である水を扱っていく水道事業部の部長ですから、もうちょっと何か考えてもらいたい。今はいいです。ここで出てこなければ、これはいいです。ここから先で何かちょっと出しゃばってみてもいいではないですか、水道部がちょっと。頑張ってもらいたいです。僕もエールしか送れません、はっきり言って。 だから、こういう、何というか、小田原市へ行ってきても、すごいなこれということはやっていなかったです、はっきり言って。富士宮市が後発でも、これやり方によっては追いつけ追い越せみたくなってくるのではないかなと思うのです。テーマが富士山と水なんて、富士山の周辺にいる人しかできないですからね。だもので、ちょっと頑張ってもらいたいなというところです。小田原市も言っていたのですけれども、これが全てではないと。要はこればっかりは電力料金の中に課題活動の部分をおんぶさせてやって、それだけで全てが賄えるわけではない。何かほかのこともやらなければならないのだということを言っていましたもので、ある例の一つとしてやれたらいいのかな。富士山と水がテーマだから、富士宮市は水道事業の中で何かやって、独自に事業費の中から捻出して、こういうことをやっているのですよみたいなのがあれば、それはまたそれで売りにもなるしということなのです。そればっかりではないですからね。やっぱりお金を循環させることだとか、地域経済にもやっぱり貢献していかなければならないし、地域にも貢献していかなければならないのですから、まだまだ実際問題、小田原市へ行って担当課の職員の方ともいろいろ、行っているときも終わってからもいろいろ話すのですけれども、まだまだこれからだということですので、協議会も設立されたところですから、いろいろな、みんなでねじり鉢巻きで知恵を絞って頑張っていただきたいな、そんな思いでおります。 ○議長(佐野寿夫議員) 市長。 ◎市長(須藤秀忠君) 先ほど部長からも答弁ありましたように、徴収した水道料金は、当市水道事業を供給している使用者のために活用すべきものであり、当市の水道事業に料金を納めていない簡易水道等の加入者へ還元することは、地方公営企業法で求められている受益者負担の原則に反する。ただしというのがありましたね。そういう方面には使えるということなのですけれども、また別の話で、昨日も実は私のところへ、ある水を販売する業者が来まして、非常に富士山麓の水を使わせていただいて売り上げが好調で、この前は500万円寄附してもらったのですけれども、これからももっともっと寄附できるよというふうな話が来たのです。ありがたい話で。そのときに私が、富士山麓のほうの、これからバイオマス発電ではないけれども、ふん尿の問題が一番気になっていますと。そういう企業が市へもっと、ちょっと桁違いのような御寄附をしていただくのなら、そういうことのために水を保全する、そのために使わせてもらうような形になればありがたいですけれどもと言ったら、では基金でもつくりましょうかなんていう話なのです。いわゆる水道の事業からのそういう支出、いろんな行為はできないかもしれない。別角度から、そういう手だてができる可能性が出てきたということだけ参考のためにお話をしていきたいと思います。あと、部長答弁あるなら、そっちに任せます。 ○議長(佐野寿夫議員) 水道部長。 ◎水道部長(横山真二君) 先ほどの私の説明の仕方が悪かったかもしれませんが、水道として富士山のどの場所の水源涵養をすれば、富士宮市の水にいいことになるかと。その特定が非常に難しいということです。恐らく平成22年から一般会計に負担金を出しておりますが、その前の年ぐらいの議会で視察に行かれて、東北のほうに行かれた方がいたような記憶があります。そこはもうこの川だよというものが限定されまして、そこの一番森林の出入り口、そこを保護していこうと。そういう形でやっているけれども、富士宮市はどうですかということで御質問をいただきました。その際、富士宮市の場合は、先ほど申し上げたように、どこという特定が難しいですと。でも、お金を出す気はありますという話の中で、一般会計の中で市有林の整備をしている部分のお金に対しての負担金を出すと。それを平成22年度から始めたというのが今の経緯です。 以上です。 ◆17番(稲葉晃司議員) わかりました。市長、その辺はまだわからないけれどもみたいな感じなのですか。市長の頭の中にあるということですか。そういうわけではない。例えば富士山の恵み基金をつくろうとか、そういうことではなくて考えとしてはあるよという、そういうことですか。 ○議長(佐野寿夫議員) 市長。 ◎市長(須藤秀忠君) 昨日、具体的にその会社の社長と会って、いろんな突っ込んだ話をして、また細かい話は事務的なサイドでもって進めていくということで、かなり現実性があるという話です。 ◆17番(稲葉晃司議員) わかりました。今市長がおっしゃったところが行く行く年明けにでもうまく出てくるといいのかなと、そんなふうに思います。水は我々にとってすごく大事ですし、さっきもありましたけれども、富士山の山頂から入って出てくるのは地下から出てきますから、そういったところで富士宮市は両方あるから、その部分をやっぱり大事にして、いろいろなところ、教育現場でも、いろいろなところでも、そういった市民の皆さんにしっかりと啓発していって、これからの富士宮市のそういった環境がうまく整っていって、皆さんで守っていけたらいいのかなと、そんなふうに思います。 では、この項を終わりたいと思います。 続きまして、時間もないのですけれども、発言項目の3番、城山球場の現状についてお伺いします。城山球場の現状について、グラウンドのでこぼこがひどいことになっている。フェンスの延長、バックネット裏の雨漏りの改善等の声があるが、市当局の見解について伺うとあります。ちょっと議員の皆さんは定例会のフォルダーを見ていただければいいと思うのですけれども、現状がグラウンドの表面1、これはちょっと昨日撮ってきて、おとといかな、雨が降った後ちょっと撮ったのですけれども、自転車のわだちがあって、要は大宮ビクトリーの子どもとか父兄とか、指導者の方と話したのですけれども、イベントとかの後にぼこぼこになってしまってひどいと。やる人たちがここでやるじゃないですか。実際問題、今こっちが表面の2なのですけれども、こんな感じで、見た感じははっきり言ってわからないですが、歩いてみるとわかるのです。今度出初めの日がありますね、1月17日に。そこでいろいろ見てもらえばいいと思うのですが、雨が降るとそれなりに平らっぽくなるのです。だけれども、やっている人に言わせれば、もうぼこぼこでひどいのだと言われます。 次に、写真の3なのですけれども、木の生えたフェンスという名前をつけました、僕は。これを。フェンスから木が出てしまっているのです。芸術ですよ、これ本当に。これ昭和36年にできているのですよね。58年だと思うのですが、これできたとき市長ってまだ若くて多分野球、ばりばりにやっているころだと思うのですけれども、どんなだったのですか。15歳のときですか。そのできたときがちょっとわからない。25歳ですか。できたときがちょっとわからないもので、ちょっと一通り写真見てもらって。バックネット裏の屋根の穴があいている雨漏りです。これで記録とか多分審判が休んだりするところなのですけれども、出初めのときに見てください。もうひどい、これではという感じです。見てもらえればわかるのですけれども、これではという感じです。やっぱり腐ってしまいますものね。実際父兄の方が自分たちでやるならどうしたらいいと聞いてきましたもの。 あとこれがフェンスの穴です。フェンスの穴で、要はこれは、こういうのが何カ所も見られるのですけれども、何が嫌だというのは、子どもたちが行くと、小さい子とかがおもしろがって、こういうところに入るのです。けがするリスクが高くなるもので、このぐらいはという、そういう見過ごし方というのはよくないなと思ってこれを撮ってきました。これ何カ所もありますから、また見てください。 最後に、西のゲートのところなのですけれども、これは古いとかではなくて、実はこの下がすいてしまっているもので、大きく外野に飛球すると、ここを抜けて道路に出てしまうと。危ないもので、下に何かできないかなと、こういうお話なのです。 以上、ちょっとこの写真で説明した中で、これらについて当局の御見解をお伺いしたいと思います。よろしくお願いします。 ○議長(佐野寿夫議員) 環境部長。 ◎環境部長(大原勝君) 御質問のほうでは、城山球場とありましたけれども、正確には城山公園運動場ということで、環境部の所管になりますので、私から答弁させていただきます。 それでは、城山公園のグラウンド状態やフェンスの延長、バックネット裏の雨漏りの改善などについてお答えします。市内には、高度経済成長期につくられた公園が多く、施設の老朽化が進んでいるため、市では計画的な施設の更新改修を行うため、平成26年に長寿命化計画の策定やバリアフリー状況の調査を行い、主要な公園から国の交付金なども活用しながら順次整備を進めているところであります。城山公園につきましても、既に整備が完了した白尾山公園や外神東公園と並ぶ市内でも主要な公園でありますので、今年度から施設の計画的な更新改修に入ったところであり、まずは老朽化したトイレのバリアフリー化として、多目的トイレへの建てかえを実施します。工事については、先般の入札で施工業者が決定し、現在資材の発注や現場着工の準備を進めており、年度末に完成する予定です。園路や防球ネット、ダッグアウトなど、トイレ以外の施設についても公園全体の改修計画に含めて、来年度以降順次整備を進めてまいりたいと考えております。今議員のほうからお話がありましたネット等、既に傷んでいるところについては、できるだけ早く修繕のほうはしていきたいと思います。 また、御指摘のグラウンド状態についてですが、城山公園のグラウンドは、多目的の広場として、主に少年野球やグラウンドゴルフなどのスポーツに利用されている一方で、出初め式や民間団体主催の各種イベントのほか、中心市街地で行われる祭りでは、駐車場としても使用されております。ただし、駐車場で使用する場合は、グラウンド状態を保全するため、野球場としての内野部分には車を入れずに、外野の芝生部分のみを使用しており、また雨天時は駐車場としての使用は全面的に控えていただいております。 しかしながら、こうした多目的な利用形態の中では、他の球技等、スポーツ専用グラウンドに比べると、どうしてもコンディションを保つことが難しく、状態が悪化してしまい、利用者の皆様には御迷惑をおかけしていることも十分に認識しております。こうしたことも踏まえ、現地を確認しましたところ、くぼみができて雨上がりに水たまりが生じてしまう箇所や、芝生と土の境目部分などで凹凸が見受けられますので、不良箇所の表土をすき取り、再舗装や雑草の除去など、グラウンド舗装の補修整備を実施いたします。これについては、園路や防球ネットなどの施設全体の更新改修よりも先行し、来年度に実施できるよう努めてまいります。 答弁は以上です。 ◆17番(稲葉晃司議員) 市長、すみません。この当時、僕まだ生まれていないものですから、これって外野、芝生だったのですか。もっと昔きれいになっていたのですか。それとも内野の部分まで結構あったのだけれども、どんどん、どんどん向こうまで行ってしまったと、そういうイメージですか。覚えていないですか。僕も見ていないから全然わからないのですよね。               〔「内野は土だった」と呼ぶ者あり〕 ◆17番(稲葉晃司議員) 内野は土でしたか。わかりました。 ○議長(佐野寿夫議員) 市長。 ◎市長(須藤秀忠君) 内野は土ですよね。外野が全部芝生でつくられていたのです。野芝です。そんなことで。 ◆17番(稲葉晃司議員) 前から何度もくどくど申し上げますけれども、市長で野球に精通している市長というのは、間違いなく今まで見てきた中でいないでしょう、須藤市長しか。やっぱり新たなスタジアムをつくるだとか、そういったのは難しいですから、あるものをうまく活用してもらって、野球人たちの思いに沿っていただけたらありがたいな、そんなことを最後に申し上げまして、どうぞ。 ○議長(佐野寿夫議員) 市長。 ◎市長(須藤秀忠君) しっかりやります。まずはトイレを直します。それから、バックネット裏のスコアを書くところとか、それも直すようにします。ありがとうございます。 ◆17番(稲葉晃司議員) すみません。得るものが得られたのでよかったです。 それでは、一般質問を終了します。どうもありがとうございました。 ○議長(佐野寿夫議員) 以上で17番 稲葉晃司議員の質問を終了します。 以上で、今定例会における一般質問を終結します。 これをもちまして、本日の日程は全部終了しました。 お諮りします。お手元に配付済みの日程表のとおり、12月5日及び6日の2日間は常任委員会開催のため、12月7日及び8日の2日間は休会のため、12月9日は常任委員会開催のため、12月10日から12月12日までの3日間は委員長報告の作成のため休会したいと思います。御異議ありませんか。               〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(佐野寿夫議員) 御異議なしと認めます。 明12月5日から12月12日までの8日間は休会することに決定しました。 来る12月13日は午前9時から本会議を開き、議案の審議を行いますので、よろしくお願いします。 本日はこれにて散会します。 御起立願います。                   〔全員起立〕 ○議長(佐野寿夫議員) 礼。 ありがとうございました。                                     午後0時12分散会...