富士宮市議会 > 2018-09-19 >
09月19日-05号

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  1. 富士宮市議会 2018-09-19
    09月19日-05号


    取得元: 富士宮市議会公式サイト
    最終取得日: 2023-01-03
    平成30年  9月 定例会(第3回)                    平 成 30 年                 富士宮市議会9月定例会会議録                     第 5 号                 平成30年9月19日(水曜日)                                       1 議事日程(第5号)              平成30年9月19日(水)午前9時00分 開議  日程第1 一般質問(4人)                                       2 本日の会議に付した事件  議事日程(第5号)に同じ                                       3 出席議員(22名)      1番  渡 辺 佳 正 議員       2番  若 林 志津子 議員      3番  植 松 健 一 議員       4番  佐 野   孜 議員      5番  佐 野 和 彦 議員       6番  中 村 憲 一 議員      7番  齋 藤 和 文 議員       8番  佐 野 寿 夫 議員      9番  稲 葉 晃 司 議員      10番  野 本 貴 之 議員     11番  鈴 木   弘 議員      12番  深 澤 竜 介 議員     13番  松 永 孝 男 議員      14番  手 島 皓 二 議員     15番  遠 藤 英 明 議員      16番  諸 星 孝 子 議員     17番  諏訪部 孝 敏 議員      18番  望 月 芳 将 議員     19番  横 山 紘一郎 議員      20番  村 瀬   旬 議員     21番  小 松 快 造 議員      22番  臼 井   進 議員                                       4 事務局職員出席者(5名)  事 務 局 長  佐 野 克 己 君    事 務 次 長  古 郡 和 明 君  主  幹  兼  鈴 木 昌 一 君    議 事 係 長  土 谷 典 子 君  庶務調査係長  主    査  中 山   淳 君                                       5 説明のための出席者(22名)  市    長  須 藤 秀 忠 君    副  市  長  芦 澤 英 治 君  副  市  長  渡 邉 恭 一 君    総 務 部 長  深 澤 秀 人 君  企 画 部 長  杉 山 洋 之 君    財 政 部 長  中 村 日出和 君  市 民 部 長  深 沢 裕 彦 君    産業振興部長  高 野 裕 章 君  産 業 振興部  植 松 康 夫 君    環 境 部 長  大 原   勝 君  参  事  兼  商工振興課長  保健福祉部長  小 田 剛 男 君    都市整備部長  望 月 明 彦 君  兼 福 祉事務  所    長  水 道 部 長  惟 村 克 巳 君    危 機 管理監  佐 野 俊 寿 君  消  防  長  蛭 川 公 雄 君    市 立 病 院  松 永 昌 人 君                       事 務 部 長  行 政 課長兼  佐 野 史 俊 君    企画戦略課長  篠 原 晃 信 君  選 挙 管 理  委  員  会  事 務 局 長  秘 書 課 長  久保田 雅 史 君    財 政 課 長  宇佐美   巧 君  教  育  長  池 谷 眞 德 君    教 育 部 長  佐 野 宏 幸 君                                                                            午前9時00分開議 ○議長(手島皓二議員) 御起立をお願いします。                   〔全員起立〕 ○議長(手島皓二議員) 礼。おはようございます。御着席を願います。 直ちに本日の会議を開きます。 △日程第1 一般質問 ○議長(手島皓二議員) これより日程に基づき、日程第1 一般質問に入ります。 発言通告順により、5番 佐野和彦議員の質問を許します。5番 佐野議員。               〔5番 佐野和彦議員 登壇〕 ◆5番(佐野和彦議員) 皆さん、おはようございます。手島議長の許可がおりましたので、議席番号5番、富岳会、佐野和彦一般質問に入ります。 質問の前に、現場の意見を尊重し、市民の皆様の声が反映できるわかりやすい質問で、皆様の笑顔のために訴えてまいります。どうぞよろしくお願いいたします。 それでは、3日目のトップバッターになりますが、元気よく発言したいと思います。今年の夏は本当に暑かったです。何でも富士宮市における熱帯夜が昨年の9倍とのことです。私の家にはエアコンがありません。母親の部屋と食卓の部屋に計2台しかございません。中村議員の家から使っていないエアコンを設置してもらえないかななんて思うわけなのですけれども。おかげで寝るのも寝苦しく、異常な早さで目が覚めてしまいます。これを異常起床といいます。ということで、異常気象のことから始めます。 その前に、総括質疑の最後のような質問者のようになってしまっていますけれども、昨日の横山議員の気持ちがよくわかり、本当に再質問からしたい気分になります。 質問項目の1、気候変動に合わせる。今年の夏は全国的に猛暑、酷暑と言われる猛烈な暑さに襲われました。その影響で熱中症、体調を崩し、例年以上に救急搬送が多かったことを報道されていました。また、海水温の上昇に伴い台風が連続して発生し続けていることも心配の種であります。我が富士宮市はこのような異常気象ともとれる環境にどのように対応していくのか、伺います。 要旨の(1)、我が富士宮市で猛暑が原因となって救急搬送された方は例年よりどのくらい増加したのでしょうか、伺います。 要旨の(2)、学校にエアコンを設置するとのことですが、どのように設置していくのでしょうか、お伺いします。 要旨の(3)、さまざまなイベントが中止や延期になりましたが、今後どのように改善し、対応していくのでしょうか、お伺いいたします。 要旨の(4)、庁舎のエアコンも基本的には5時で停止しております。今年のような暑さには職員の残業や会合などあるときは特に暑さを不快に感じていると思います。対策は考えているのでしょうか。また、熱中症対策と省エネはどちらが大切なのでしょうか、お伺いいたします。 要旨の(5)、頻発する台風にどのような対策をしていくのでしょうか、お伺いいたします。 以上5点、お願いいたします。 ○議長(手島皓二議員) 消防長。 ◎消防長(蛭川公雄君) それでは、発言項目の1、気候変動に合わせる、要旨の(1)、富士宮市で猛暑が原因となって救急搬送された方は例年よりどのくらい増加したのかについてお答えいたします。 本年度の8月31日現在で熱中症が原因による救急搬送件数につきましては85件で、前年度と比較すると52件の増、増加率158%となっております。過去5年間の同時期の熱中症による救急搬送件数を比較しますと、平成26年度が36件、平成27年度が54件、平成28年度が37件、平成29年度が33件となっており、本年度につきましては、過去5年間では最も多い救急搬送件数となります。 続きまして、熱中症の年齢区分及び傷病者の程度についてお答えいたします。年齢区分別に比較しますと、生後28日未満の新生児はゼロ件、生後28日以上7歳未満の乳幼児は2件、7歳以上18歳未満の少年は12件、18歳以上65歳未満の成人は31件、65歳以上の高齢者は42件となっており、高齢者の方の占める割合が多くなっております。また、傷病者の程度の内訳ですが、死亡が1件、重症が1件、中等症が20件、軽症が65件となっており、全体の約75%が軽症者となっております。 私からは以上です。 ○議長(手島皓二議員) 教育部長。 ◎教育部長(佐野宏幸君) 私からは要旨の(2)、学校にエアコンを設置するとのことだが、どのように設置していくのかについてお答えいたします。 エアコンの整備につきましては、今までの議員からの質問に対する答弁と同じになりますけれども、お答えさせていただきます。今年の夏の暑さは災害のような状況でございまして、これは今年限りとは考えられませんので、この事業は災害対応と同様のものとの思いで取り組んでおります。このため、設置のスケジュールについては、平成31年度末までに全小・中学校に設置できることを目標に取り組んでいるところであり、この9月補正において整備のための設計等委託料を計上させていただいたところでございます。この委託業務は、熱源の機種選定、維持経費などの調査をした上で、実施設計まで行うものでございます。事業費につきましては、1教室300万円と試算して、普通教室分で約12億円、これまで計画的に設置してきた職員室等の未設置分は約3億円、特別教室分として約18億円と試算しまして、合計で約33億円を見込んでいます。 私からは以上です。 ○議長(手島皓二議員) 産業振興部長。 ◎産業振興部長高野裕章君) それでは、要旨の(3)、さまざまなイベントが中止や延期になったが、今後どのように改善し、対応していくのかについて、観光課所管の御神火まつり及び宮おどりの実施と富士山一斉清掃が中止となりましたので、それぞれについてお答えします。 まず、本年度の御神火まつり及び宮おどりについてお答えします。本年度の御神火まつりは8月4日土曜日に、宮おどりは翌日の5日日曜日に開催をいたしました。連日のように猛暑が続いているため、両祭りの実行委員会で暑さ対策を検討した結果、御神火まつりは当日の正午時点、宮おどりは当日の午前10時時点で環境省が発表している運動に関する暑さ指数が28度を超えていた場合、御神火まつりにおけるパレードの鼓笛隊を中止とし、宮おどりは小・中学生の部を中止する方針を立てました。祭り当日は両時刻とも暑さ指数が28度を超えていたため、それぞれ中止の判断が下されました。 また、本年度は暑さ対策の取り組みとして、宮おどりの一般部門では1クール3曲踊るところを2曲にし、その分休息時間を多く設けました。さらに、両祭りともに本部の救護体制を昨年度までの保健師1人体制から本年度は保健師2人と救命救急士1人の3人体制とし、救護体制を強化いたしました。 今後の改善、対応策でございますが、現時点では具体的な改善等は決まっておりませんが、今後それぞれの実行委員会が開催されますので、本年度の反省を踏まえ協議してまいります。 次に、富士山一斉清掃についてお答えします。本年度は8月25日土曜日に実施を予定しておりました。これまで富士山一斉清掃は当日の午前6時の時点で天候等を判断し、中止の判断を行ってまいりましたが、本年度は台風第20号が日本を縦断しており、その影響を考慮し、前日の24日に実施の可否について検討を行いました。翌日の天気予報を確認したところ、雷雨、気温の低下及び強風が予測され、また富士山スカイラインが24日午後2時20分に通行どめとなったため、24日の午後に中止の判断をいたしました。富士山一斉清掃については、今後も天気予報の確認と県及び山小屋等からの情報をもとに実施の可否を決定してまいります。 私からは以上です。 ○議長(手島皓二議員) 環境部長。 ◎環境部長(大原勝君) では、私から要旨の(3)、イベントの中止や延期のうちの富士山水まつり同時開催のにじます祭の中止の決定及び順延の検討についてお答えいたします。 祭りの中止決定につきましては、7月25日に発生した台風第12号の進路に市域が入ることが予想され、前日の会場設営時から当日7月29日の午前中まで暴風雨になると見込まれたため、テント等会場設営従事業者及び会場周辺の安全確保を優先するとともに、会場である神田川ふれあい広場の雨で柔らかくなった地面にテントなど重量のあるものを設置すると地面をひどく損傷させることなどから、同時開催のにじます祭担当課の農業政策課及びにじます祭実行委員会と協議の上、中止を決定いたしました。 順延の検討についてでございますが、富士山水まつりは、平成26年7月1日に水循環基本法が施行され、8月1日が水の日に定められたことから、富士山の豊富な水資源の恩恵に感謝し、遊びや食、学びを体験する機会として、平成28年度から7月最終日曜日に開催しております。水の日である8月1日に近い時期はほかにも御神火まつりなど大きなイベントや地域の行事も多いこと、また協力企業夏季休業等とも重なることなどから、予備日を設けることは難しいと考えております。 なお、熱中症リスクへの対応として、平成28年度の初回からイベント開催中は神田川ふれあい広場の芝生広場のミストの噴霧間隔を短く設定しております。また、昨年度から会場内に散水要員を配置しており、今年度は協力企業から熱中症対策アドバイザーの配置を申し出ていただき、会場内の声かけによる予防対策をとることも予定しておりました。今後も夏季ならではのリスクを考慮し、運営を考えてまいります。 私からは以上です。 ○議長(手島皓二議員) 危機管理監。 ◎危機管理監(佐野俊寿君) 私からは要旨(3)、防災訓練での熱中症対策についてお答えします。 現在地域で実施する防災訓練は8月の最終日曜日を第1訓練日に定めており、本年度は多くの区が8月26日に訓練を実施しました。議員御指摘のとおり、まだまだ残暑が厳しい時期になりますので、各区では訓練開始時間を予定よりも早め、気温が上昇する前に終了する、木陰や区民館などを利用する、今回は自主防災会の役員のみで実施し、大規模な訓練は12月の地域防災訓練で実施するなどの対応をとられております。この暑さは今後も続くことが予想されますので、市といたしましても、来年度は総合防災訓練実施依頼通知にこれらの事例を記載し、訓練における熱中症対策に努めていきたいと考えております。 次に、要旨(5)、頻発する台風にどのような対策をしているのかについてお答えします。自然災害のうち台風はある程度の進路予想や降水予想が可能です。このため、雨が少なく明るいうちに避難準備高齢者等避難開始などの避難情報を発令し、早目早目の避難を呼びかけるよう心がけております。この考えは指定避難所ごとに開催している避難所運営連絡会の席上でも施設管理者である学校の先生方と各区の自主防災会役員の皆様にお伝えし、周知を図っております。台風第21号が静岡県に接近した9月4日も午後2時に避難準備高齢者等避難開始を発令し、同時に29カ所の指定避難所を開設しており、今後も同様に対応していきたいと思っております。 私からは以上です。 ○議長(手島皓二議員) 総務部長。 ◎総務部長(深澤秀人君) それでは、私から発言項目1、(4)、庁舎のエアコンも基本的には5時で停止するが、今年のような暑さには職員の残業や会合などあるときは特に暑さを不快に感じているが、対策を考えているのか、また熱中症対策と省エネはどちらが大切か伺うとの御質問についてお答えをさせていただきます。 まず初めに、職員の健康、執務環境にお気遣いいただきましてありがたく思います。今年は記録的な猛暑であり、この猛暑による対策として、わずかでございますが、稼働時間をこれまでより10分延長して5時10分までとし、終業時間まで室温28度以上とならないようにしているところでございます。また、従前からではございますが、夜間及び土日、祝日につきましては、会議開催などに伴う空調稼働の依頼がある場合につきましては、空調を稼働させているところでございます。さらに、水曜開庁や日曜開庁の際にも業務を行う課につきましては、待合ホールを含め空調を稼働させているところでございます。 次に、熱中症対策と省エネはどちらが大切かという御質問でございますけれども、職員の健康管理という面での熱中症、暑さ対策と環境負荷及び経費節減の軽減という面での省エネは一概に比較することはなかなかできないと思います。行政全般に携わる私といたしましては、どちらも大切としか言いようがないかなと考えております。現実的にはこの2つの兼ね合いの中で臨機応変に対応ということになりますが、業務時間外におきましては、庁舎内に職員がぽつりぽつりと残る状況となりまして、退庁時間もばらばらであるため、費用対効果の面から、また加えまして現庁舎のオープンフロアという構造上からもエアコンを稼働させるのは効率が悪いものと考えているところでございます。 夏季の時間外における暑さ対策につきましては、室温によって窓から風や外気を取り込んでもらったり、扇風機の使用を許可して対応しているところでございます。また、先ほど申し上げましたとおり、会議開催等に伴う空調稼働の依頼がある場合につきましては、空調を稼働させているところでございます。 なお、職員のワーク・ライフ・バランスという面からも、職員間における時間外勤務の平準化、業務の見直しなどにより夏季における時間外勤務の節減に努め、職員の健康管理に一層配慮してまいりたいと考えているところでございます。 以上です。 ◆5番(佐野和彦議員) ありがとうございます。それでは、再質問に行きたいところなのですけれども、エアコンのことに関しては、7人の議員も、私で6人目になりますけれども、質問しているということで、ほぼ私の聞きたいことは聞いてもらえたということで、エアコン設置に関しましては、本当に一刻も早く子どもたちの健康を願い、設置してもらいたいなという要望だけを言いたいと思います。 猛暑が原因となった救急搬送された人が去年より多いということで、85件、52件の増だということです。これは、やっぱり今年の暑さをちょっと分析すると、ふだん夏というと夕方には夕立があったのですよね。夕立ってやっぱり地面を冷やすのです、雨が降ると。今年は夕立がなくて、もう地面の温度が下がらないものですから、ずっと温度が上昇するわけです。そうすると、やっぱりさっきの話ではないですけれども、熱帯夜という感じにとれまして、夜も熱中症になる危険性があると、すごい状況だなと思いました。よく江戸時代とか、また昔の言葉に飢饉なんて言葉ありますね。その飢饉なんてこういうことが当てはまっているのではないかななんていうことも思いました。気象庁が猛暑は災害だということを出しました。 先ほどの防災訓練ではないのですけれども、私、防災訓練のときに何区か訪問させてもらいまして、ちょっと挨拶したところに、災いを防ぐ、暑さもやっぱり自己管理で何とか防衛しなければいけないということで、そのことをちょっと強目に今年は言ったのですけれども、訓練するのにもやっぱり熱中症で倒れたら全然訓練にもならないわけですので、そういうところも踏まえて、来年からそういったことも防災訓練にも取り入れるというような話でした。暑さの訓練といいますか、例えばどのようなことがあるかということを伺いたいのですが、暑さを防止するその訓練、みんなに周知していきたい訓練とか、そういったものはあるですか。わかりました。またもしあれば、有効的な手段があれば教えていただきたいなと思います。 我が家では熱中症対策に、さっきも言いました、エアコンがなくて、私の寝るところには扇風機もないものですから氷枕です。氷枕と、よくニトリとかで売っているすごく冷える敷布があるのです、それをしたりしています。氷枕と、わきの下にも氷を入れたりして、ちょっと何時代の人間かななんて思う生活をしているわけなのですけれども、でも十分それで冷えます。動脈のところに挟んだりするといいかな。それはもう昼間にも有効にできると思いますので、そこら辺も踏まえていただければななんてことも思います。 それから、イベントのことなのですけれども、今年のイベント、御神火まつりなんか特に最初のパレードがなくなってしまったということで、祭りが閑散としていました。これはやっぱり子どもたちの親が沿道にいるもので、もうそこでにぎわいがあったのです、それはそれで。今年はそのパレードがなかったものですから、本当に人が、えっ、これ祭りなのっていうような感じ、いつもはにぎわっているものですから、そういうような感じにもとれました。今、産業振興部長が言われました本年度の反省を踏まえて協議をするとのことなのですが、パレードもやっぱり祭りの一端を担っていますので、パレード子どもたちもできやすい環境下で、難しいのは、私先ほど出ましたけれども、ミストなんか体に当ててやるとかなり冷えるのではないかななんて思ったのですが、ミストを設置するのにどのくらいの予算がかかるか、今の段階でわかりますか。 ○議長(手島皓二議員) 産業振興部長
    産業振興部長高野裕章君) ミストについては、一時的に涼を得られる仕組みとしては非常にいい仕組みかなと思っていますけれども、具体的にその経費的なところはまだ計算しておりません。ただし、この設置につきましては、当然電源の確保であるとか、それから水源の確保、設置場所、さまざまな問題、また費用の問題もございますので、そういったことも含めながら暑さ対策にあわせてミストの設置についても検討してまいりたいというふうに考えております。 ◆5番(佐野和彦議員) わかりました。本当に効果的にミストとか、暑さ対策が発揮できますようぜひ検討をこれからもしていただきたいなと思います。 宮おどりのときもやはり子どもたちが中止になってしまって、中には宮おどりなくなってよかったなんていう声もありました。ですけれども、宮おどりも今年で最後の6年生とか中学校3年生とかはすごく残念だった、せっかくここまで練習してきたのに。暑さだけを言うと、実際おととしの温度のほうが今年よりも暑かったはずです。ずっと暑い日が続いていましたので、そういうような今年のような状況になったとは思いますけれども、そういったことを踏まえて、稲葉議員も言ったと思いますが、時間をずらすとか、また打ち水ではないですけれども、そういったもの、まだまだほかに考えられることはたくさんあると思いますので、祭りを中止とか取りやめにするのは簡単なことだと思うのです、来年からやめるって。でも、そうではなくて、それを乗り越えていくのもやっぱり富士宮市のイベント、そういうことも考えているのだというような未来をつかさどっていくことではないかななんて私は思います。市民はやっぱり期待と楽しさも、市内全域に私たち踊っているのを見てくださいというようなところも必要だと思いますので、ぜひそういったところも今後検討をお願いいたします。 庁舎のエアコンのことに入りますけれども、庁舎西側、夕方になってくると日差しがやはり少し、冬ほどではないですけれども入ってきます。それだけでも暑いのです。5時過ぎると、さっき10分延長してくれたなんていう配慮があったらしいのですが、10分ではどうかななんて思います。少なくとも残業の人数が多い時間帯までは回してあげたほうが私はいいと思います。それで、せっかく省エネ活動で、例えば太陽光からも売電でお金、お金といいますか、もうけた利益とか、そういったものをやはりそういったところで還元することもすごく大事なことだと思うのです。職員の皆さんだって市民ですから、その市民の命を守るということに関しましては、やっぱり積極的にやってほしいなと思います。 先ほど依頼があれば空調を稼働させるようなことを言っておりましたけれども、私、市P連の会合とか行きますと、もう暑さがすごいのです。7階のあの会議室とか行ってみんなで会合をやったときなんか、やっぱり人数と空調が間に合わないのかどうなのか知らないですけれども、物すごい暑さでみんな不快に思っていました。そういった会合とか、一時的にその部屋にたくさん集まるところなんか、やはり周辺もちょっとエアコンきかせてあげないと、ドアを開けたりとか、暑さが入ってきてしまいますので、そこら辺も配慮していただきたいなと思います。依頼があればと言いますけれども、依頼がなくてでも、大体見当でわかると思うのです。ここに今日は会議があるなんてときは、ぜひそういうところを柔軟に対応していただきたいなと思います。 とにかく10分では足りないと私思いますので、そこはまた関係部署で協議をしていただいて、不快に感じないように、ちなみに部長、課長は5時15分で基本的には帰られると思いますけれども、そこから残業をしている人たちが大変だと思うので、ぜひお願いします。 それから、頻発する台風のことなのですけれども、避難準備とか早目の通知をすると、各防災会に頼むというようなことでしたが、そういったことをこれからも台風が起きていくと思いますので、ぜひ密に連絡をとっていただきたい。防災をするツールもあるものですから、そういったものも利用していただきたいということ。 それから、台風が来ると非常に私たち山の人間は一番困るのが、杉、ヒノキの葉っぱが物すごい道に落ちまして、みんな次の日、自分の前の道を掃くのです。掃き切れないところを市に頼むのですけれども、それがやっぱり一遍に市も、行政側もできないものですから、ずっと取り残されてしまうところもあるのです。その木の葉っぱに滑って自転車が転がって骨折したなんていうことも去年ありましたので、そういった対応を行政だけではなくて、建設業界とか、いろんなところにまたそんな協定を結んでいただいて、道をきれいにしていくということも大事ではないかななんていうことを思いますけれども、そこら辺のところいかがでしょうか。 ○議長(手島皓二議員) 都市整備部長。 ◎都市整備部長(望月明彦君) 台風なんかの場合は、今言うように、市内全域にそのような状況ありますので、特にひどいところをやらせていただいて、道普請ではないですけれども、なるべく地元の人にも協力していただきながら少しでも早く対応できればと思いますので、ひどいところあったら御連絡いただければやりますけれども、やはり一遍に市内全域になりますので、その日にというのはなかなか難しいかと思いますので、そんな形でぜひ御理解をいただきたいと思います。 ◆5番(佐野和彦議員) わかりました。田舎のところは比較的本当掃くのですよね、みんな周りを。だものですから、掃き切れないところをまた見ていただきたいな、そんなことを要望いたします。この程度にしまして次に移ります。 質問項目の2、花いっぱいのまちづくりと公園の未来。白糸自然公園で取り組んでいるバラ園や富士山世界遺産センターから北進する参道軸沿いのプランター設置や、神田通り沿いの花の据えつけなど、とても花の事業が活発になり、私たち市民や来訪客、観光客に富士宮市は花を通じてよいまちづくりをしているというイメージにつながっているように思えます。今後の展開と未来をどのように考えているのか伺います。 要旨の(1)、花いっぱいのまちづくり事業はどのように今後展開していくのでしょうか、お伺いいたします。 要旨の(2)、白糸自然公園の公園づくりに関して、以前地区住民や各種団体を集めワークショップを行いました。佐野孜議員や渡辺佳正議員も参加されておりました。公園の名前を含めたさまざまな検討事項はその後どのようになったのでしょうか、お伺いいたします。 要旨の(3)、花壇コンクールをさらにアピールするために、審査を市民に委ねてみたらいかがでしょうか。 要旨の(4)、芝川花そう会、富士宮花の会という2つの大きな団体が我が富士宮市の花づくりに大きく寄与しておりますが、1つの総会でそれぞれの総会をとり行っております。今後1つにまとめることなどできないでしょうか、お伺いいたします。 要旨の(5)、市内に点在する花畑や花壇、プランター、ハンギングバスケットなど一つの地図に拾い、(仮称)花の散策マップやフラワーウオーキングマップ等をつくり、さまざまな人や団体に紹介することはできないでしょうか、お伺いいたします。 要旨の(6)、以前提案した(仮称)フラワーバンクですが、花の活動が活発になった今、とても有効に感じております。いかがでしょうか、お伺いいたします。 以上6点お願いいたします。 ○議長(手島皓二議員) 環境部長。 ◎環境部長(大原勝君) それでは、私から花いっぱいのまちづくりと公園の未来について、要旨(1)から(6)までを一括してお答えいたします。たくさん質問いただきましたので、答弁もそれなりに時間をいただきますけれども、お許しください。 要旨(1)、花いっぱいのまちづくり事業はどのように展開していくのかについてですが、花いっぱいのまちづくりは、第5次総合計画にも位置づけられた主要事業であり、市街地を初めとする市内の緑化推進や緑化推進団体等の育成、支援を行っております。同事業は市長のリーダーシップのもとで積極的な展開を図っておりますが、何よりも市民の皆様の活動や参加がこの事業の原動力でもあることから、市民活動への積極的な支援に力を注いでおります。 平成24年度から美しい花いっぱいのまちづくり市民活動補助金を創設し、各地域で市民の皆様が取り組まれる花壇づくりや緑化推進活動の環境整備と活性化を目的として補助制度を運用しております。また、これとは別に市内の花づくり、緑化推進活動の基幹団体である富士宮花の会と芝川花そう会への支援につきまして、補助金の引き上げを実施し、より一層活発な活動を行っていただいております。このほか、緑化資材の支給事業として、富士宮北高、富士特別支援学校前の大月線の植栽マスや商店街の歩道上のフラワーポットに植えるため、花の苗や肥料などを支給しております。 さらに、市が直接管理運営している花壇なども市街地に展開しておりまして、主なものとしましては、浅間大社南側の神田川広場花壇のほか、昨年度からは富士山世界遺産センター周辺のプランター花壇や商店街地区のアーケード、街灯の支柱を利用したフラワーバスケットの装飾などを展開しております。 ソフト面では、一般市民を対象とした講座や教室などの啓発事業については、富士宮市緑化推進市民の会の主催として、花づくり教室やハンギングバスケット教室、正月の寄せ植え教室を開催し、好評をいただいております。 このように美しい花いっぱいのまちづくり事業の推進に当たり、市民の皆様に対しては各種の助成制度などを設けているとともに、市の直営事業としても主要な公共施設の花壇などの管理運営を幅広く行っております。今後の展開につきましては、これまでの経験を生かしつつ、さらに市民の皆様とも連携、協働を深めるとともに、新たな創意工夫なども加えながら事業を推進してまいります。 次に、要旨の(2)、白糸自然公園の公園づくりに関してワークショップでの検討事項についてですが、白糸自然公園の整備のあり方や方向性については、平成25年度に地元自治会、緑化推進団体、スポーツ団体、市民公募など26人で組織するワークショップを開催し、基本計画を策定いたしました。これまでの公園の整備はワークショップでの意見を集約したこの基本計画に基づいて順次進めてまいりましたので、現在の白糸自然公園の姿はおおむね基本計画を反映した内容となっております。 具体的に意見が反映され整備に生かされたもの、一方で生かされなかったもののうち主なものについて御紹介します。既存の温室は残しつつ十分な駐車場を確保するとの意見から、温室は保存活用し、170台を収容できる駐車場を整備しました。既存の体育館は、休憩所及び屋内レクリエーション施設として活用するとの意見から、白糸ふれあいホールとして再整備をいたしました。宿泊や夜間開放というような運用面での意見もございましたが、経費も含めた安全な運営管理上の諸課題から実現には至っておりません。 このほかグラウンドゴルフや各種スポーツができる多目的な広場を確保するとの意見から、人工芝の多目的スポーツ広場を整備しました。また、子どもが自由にはだしでも安全に遊べる広場を確保する、子どもが遊べるアスレチックや遊具を確保するとの意見から、遊具のゾーンを備えた天然芝の芝生広場を整備しました。基本計画ではこのほか展望台広場など整備も位置づけられておりましたが、地形的に公園が高台にあり、天然の展望台となっていることから、十分に富士山から駿河湾までのロケーションを体感できるため、展望台等の整備はいたしておりません。 また、花や植栽関係については、いろいろな花を植えて花見コースを確保するなどの意見から、白糸バラ園を初め菜の花、ヒマワリ、コスモス、ボサ菊など四季折々の花畑を鑑賞するとともに、散策を楽しむことができる園路を整備し、ワークショップを契機に発足した白糸自然公園保存の会が花畑の植栽管理も含めて公園全体の管理を受託しております。 このほか、グループの意見として乗馬施設等が出されましたが、動物の管理運営面には諸課題があることから、最終的な基本計画には反映されませんでした。 なお、白糸自然公園という名称については、質の高い緑地環境の保全を図り、植物、野鳥や昆虫と触れ合える場として、市民の皆様が自然環境の中で憩い、楽しむことができる公園づくりを目指すことが整備方針であるため、平成22年の県との土地譲渡契約時における(仮称)白糸自然公園をそのまま採用した経緯がございます。 次に、要旨(3)、花壇コンクールの審査員の御提案についてですが、花壇づくりコンクールは富士宮市緑化推進市民の会の主催事業で、市は共催者として富士宮市緑化推進市民の会の事務局を担っております。本イベントは花壇づくりコンクール実施要綱に基づいて行われ、審査及びその基準についても同要綱で定めております。審査の方法は、予備審査と本審査の2段階で行っています。予備審査で各部門の応募数の約半数程度を本審査へ選考し、別日程で本審査を実施しています。本審査の審査員は6人で、富士宮市緑化推進市民の会、富士宮花の会、富士宮緑化事業協同組合、富士宮市校長会、芝川花そう会、それと市花と緑と水の課のメンバーで構成されており、審査基準は、「花壇の設計デザイン・総合美」、「花壇の維持管理」、「地域まちづくりへの貢献・花壇づくりへの工夫やこだわり」の3つの観点から評価しております。 市民の審査員の御提案についてですが、現在も既に市民代表の方々が4人審査員に加わっておりますが、御提案のとおり、よりPR効果を高めることを狙いとして一般市民の皆様を審査員に加えることは検討の価値はあると考えております。なお、審査は丸1日かけて30カ所近くの現場を回っていただく必要があることを考慮しますと、例えば花壇づくりコンクールの参加者の中から数人を審査員に指名する方法や、富士宮花の会、芝川花そう会の各支部から持ち回りで数人を審査員に選出していただく方法、あるいはこれらの併用などが現実的ではないかと考えております。今後主催者である富士宮市緑化推進市民の会の役員会の中で協議、検討を行ってまいります。 次に、要旨の(4)、芝川花そう会、富士宮花の会が今後一つにまとまることができないかについてですが、芝川花そう会、富士宮花の会ともに会員100人を超える昭和40年代から50年代に設立された歴史ある市民団体です。両会ともに種子から花の苗を育てることにこだわりと愛着を持ち、地域の小・中学校などとの交流も大切にしている共通点があります。現在のところ両会の運営スタイルで何か活動に特段の支障があるということは聞こえてきておりませんし、一つにまとまるという話題は上がっておりません。したがいまして、今後の方向性につきましては、あくまでも市民団体ですので、両会の意思により決定されるべきことであると認識しております。市としましては、今後とも円滑な会の運営や活動しやすい環境づくりについて両会を支援してまいります。 次に、要旨の(5)、(仮称)花の散策マップやフラワーウオーキングマップについてですが、市では花づくりに携わる市民の皆様の日ごろの活動をねぎらうとともに、来訪者や市民の皆様に広く美しい花いっぱいのまち富士宮の魅力を発信することを目的に「美しい花いっぱいのまちづくりガイド」を作成しております。この冊子には富士宮花の会、芝川花そう会、花壇づくりコンクール、オープンガーデン富士宮、公共施設の花壇、春の桜などの名所を写真と地図つきで掲載しています。緑化推進市民の会の総会や花壇づくりコンクールなどの機会を捉えて配布するとともに、市のホームページにも掲載しております。今後は花づくりや園芸愛好家の方だけではなくて、ウオーキング愛好家の方にも役立つような情報ツールとしてこの「美しい花いっぱいのまちづくりガイド」を活用しながら、例えば沿道にきれいな花のある季節ごとの散策モデルコースの設定や紹介のほか、ウオーキングイベントなどのコース設定に当たり、きれいな花壇や花があるルートの売り込みなど、関係部局との連携なども模索してまいります。 最後に、要旨の(6)、(仮称)フラワーバンクについてですが、現在既に富士宮花の会、芝川花そう会の両会では、種子から育てた花の苗をお互いに融通し合っているほか、芝川花そう会では小・中学校の花壇へも供給しております。しかしながら、両会でつくられる花の苗は基本的には会の中で消費されてしまうため、一般市民の皆様にお分けするほどの量はないと考えております。議員御提案の(仮称)フラワーバンクは、園芸を愛好する市民の皆様にとっては魅力的な制度と思われますが、園芸を趣味とされている一般市民の方で種子から花の苗を育てるなど、他の方に花苗等をお分けすることができる方がどの程度いるのか、またその量がどのくらいあるのかなど、制度として成立するのか未知数なところがあります。また、民間の種苗店や生花店の営業に影響することなども考えられますので、状況を見ながら慎重に対応していきたいと考えております。 長くなりましたが、私からは以上です。 ◆5番(佐野和彦議員) 総括的に再質問させてもらいます。 花づくり、花いっぱいのまちづくりをやり出して、私、花大好きだったのですけれども、それまで本当に携わることってなかなかなかったのです。私は、四つ葉グループという花の会に属しているわけなのですけれども、花を愛する気持ちというのを本当にそこの団体で教えてもらいまして、ああ、花って、見るのもそうなのですけれども、育てることもすごく心が柔らかくといいますか、嫌なことあっても花見ると、ああ、もうちょっと頑張ってやってみようかななんていうことも思うわけです。すばらしい活動の一端だと思うのです。池田公園のところで今回参道軸のプランター、花をずっと飾ってきているプランターなのですけれども、池田公園で朝早く集まって花と緑と水の課の職員、課長初め職員の皆さんと一緒になってプランターをつくったわけです。その中でさっき言ったフラワーバンクなんてそういうところでやればすごく効果があるのではないかななんてことも思いますし、年にまだ2回しかやっていないのですけれども、私、池田公園なんてすごくいいところだと思うのです。先ほど出ました白糸自然公園なんかも花いっぱいに飾っていると、その中で遊具、もちろん体育館など再整備されたところもありますけれども、花で飾れたいいところだななんてことも思います。 また、さっき言いましたワークショップで乗馬が採用されていないなんていうような、ちょっと私もショッキングなことだったのですけれども、それに関しましては、馬を輸送する手段とかだけではなくて、結局一番奥のほうに追いやられたのです、当時、そのワークショップをやる中で。ここでないとできないよ、だけれども敷地はたくさんあるという中で、一番整備が遅いところで始めなければならないというところでちょっと私たちも検討できないみたいな感じになってしまって、こことはできませんというような感じになってしまったのだけれども、それでもやっぱりこの白糸自然公園が市民に愛される公園であるように、私もこれから、現場の佐野孜議員もいますけれども、そういったところで後押ししていきたいななんてことも思います。 バラ園なんかもっと華やかになる可能性もあります。せっかく市長が思い切ってバラ園なんか、私すごいいいアイデアだななんて思うのですけれども、まだ山梨県のクラフトパークなんか見るともっとそれ以上に、県がやっていることですからちょっと比較対象にはなりませんけれども、でも富士宮市にあそこへ行けば花がすごいぞ、バラがすごいぞというようなことにもなると思うのです。そういったことで、あそこ白糸自然公園という名前なのですけれども、これからその検討の余地もある、要はフラワーパークだとかいろんな、例えば白糸の滝を踏まえた名前づくりなんかも検討していただきたいななんてことも思います。 それから、花壇コンクールなのですけれども、花壇コンクールに関しましては、やっぱり団体となるとその狭い中で審査をするわけです。もっといっぱいの人に知ってもらうには、たくさんの人に見てもらって、例えば「広報ふじのみや」とか、機会があれば岳南朝日新聞社とか、いろんなところに依頼をかけてもっとアピールして、市民も、一票という言い方がどうかわからないのですけれども、コンテストの審査にも関与できるのだというようなことを見せて、もっともっと底辺の底上げをしていただきたいな。それはこういう現実があるのです。今花づくりをやっている人たちはかなり高齢になってきております。若い人たちがやはり入ってきていないものですから、若い人たちにも興味を持ってもらえるような花づくりをぜひ繰り広げていただきたいと思うのですが、そこら辺はいかがでしょうか。 ○議長(手島皓二議員) 環境部長。 ◎環境部長(大原勝君) 議員のおっしゃることもごもっともだと思います。これは、花の会とか、そういうところだけではなくて、いろんなものがみんな高齢化してきて、団体の維持とかそういうものが難しくなっているということと、やっぱり若い人がそういうことに無関心になってしまっているということが現実にあると思うのですけれども、幸いこの花づくりということに関しては、女性の方からもそういう花のいろんなイベントなんかで参加の方もありますし、関心も比較的高いところがありますので、これからそういう機会を通してできるだけ、自分で楽しまれるのもいいのですけれども、そういう団体にも入って一緒に活動しませんかということを呼びかけていきたいと思っております。 ◆5番(佐野和彦議員) よろしくお願いします。 それから、市長、花いっぱいのまちづくりがこれだけ華やかになって、神田通りも、菊はあれだったですけれども、それぞれ柱にくっつけてありますね。私あれ見るのですけれども、華やかさが、もう少し華やかになれないかななんてことも思うわけです。ですけれども、やったことってすばらしいことだと思いますので、またぜひその次の展開を、富士宮市全体像として花の位置づけをぜひもっと盛り上げていってもらいたいなと思うのですけれども、そこら辺のお考えを聞かせていただきたいです。 ○議長(手島皓二議員) 市長。 ◎市長(須藤秀忠君) 私、市長になってから花いっぱいの美しいまちづくりをしようということで進めてきたわけでありますけれども、市がやっぱり先頭に立ってそうした花いっぱいのまちづくりを進めていくということになりますと、花の会とかいろんな市民、花を愛する市民、そういった人たちも本当に張り合いがあって余計活動が活発になるというふうに思っております。また、そのことによって市民が心が癒やされるとか、あるいは心が豊かになるとか、あるいはまた富士宮市外の人たちも富士宮市を訪れ、このまちはいいまちだな、きれいなまちだなというまたそういうことでお褒めの言葉もいただいたり、富士宮市を認識してもらう意味は、花いっぱいのまちというのは非常に効果があるなと思っています。 富士山世界遺産センターが昨年の12月23日にオープンしたのですけれども、そのときに富士宮中の商店街の通りに、またいろんなところへ花を配置しました。このことについては単年度で終わらせることなく、ずっと継続してやっていこうということであります。花屋にも協力してもらったり、造園にも協力してもらったり、そういういろんな団体、もちろん市民の会の皆さんにも応援してもらったり、そういうことでやっております。 白糸自然公園のことについては、ボサ菊とかバラ園とかいろんな種類の花が今植わっています。ただ、あそこ13ヘクタールあります。花だけではちょっともったいないもので、先ほど環境部長が答弁いたしましたように、いろんなことで今整備しておりますけれども、何はともあれあそこは自然公園ということを大事にしていきたいということで、スポーツに、市民が憩える、市民が楽しめる、そういう専用の場所にしたいと思っているのです。というのは、田貫湖は今大変県の力もかりたりして整備されておりますけれども、ほとんど市外の人が夏休み中あるいは休み中いろんなふだん使用される方なのです。市民が富士宮市のいろんなすばらしいキャンプ場なりなんなりをなかなか使うことができなくて、もう既に予約でそっちいっぱいになってしまう。私は、そういう意味においては白糸自然公園の奥のほうは、これから富士宮市は日本一のバーベキューのまちを目指しているし、そうした意味でキャンプ場にもいいなということで、今、旧大月線から白糸自然公園へ入る道を広げています、直しています。あれをずっと白糸自然公園へ入る道を来年度もかけて直していこうと思っています。それで、広い敷地だものですから、正面からの通路だけではうまい活用ができないと思っていますものですから、奥のほうへ入れる道路も1本つくって、できればそうしたバーベキュー場なんかもつくったり、小さなせせらぎみたいなものをつくって、水遊び場つくったり、そういうような市民の憩いの場所にしたいと。 花は花でもって下のほうに、今までも空き地がありますから、そういうところへつくって、平らなところはいい形でもって有効活用していきたい。また、あそこを中心に白糸自然公園から白糸の滝の滝つぼのほうへ降りる道もありますものですから、あれをうまく活用しながら、今度は芝川の、白糸の滝の下流部との連携、狩宿方面もそうしたもののつなぎをいろいろ考えていきたいと。これについては東大の教授でありました渡邊定元教授も一生懸命考えてくださっておりますものですから、そういうことについてもこれからの課題として一生懸命やっていきたい。 いずれにいたしましても、花いっぱいのまちづくりを今後も一過性のものではなくて、ずっと継続的にやっていくということで進めていきたいと思っています。 以上です。 ◆5番(佐野和彦議員) わかりました。市長の花のビジョンが何となく見えてきたかななんて思っております。ぜひ花にまたこれからも力を傾けていただきたいなと思います。 議長、お願いがあります。残り時間がかなり迫っておりまして、残り2項目をやるのが絶対無理だという判断で、次の項目を飛ばして質問項目の4に移りたいと思いますが、よろしいでしょうか。 ○議長(手島皓二議員) 許可します。 ◆5番(佐野和彦議員) それでは、質問項目の4、ソフトボールのまち富士宮市。今年は台風のため小学生ソフトボール大会が中止となりました。本年度で大会自体をやめることになりましたが、大会の最後とは理解できない終わり方だったと思います。ソフトボールのまち富士宮の底辺を支えるこの大会を残す方向に考えられないでしょうか、以下伺います。 要旨の(1)、小学校ソフトボール大会の取りやめをソフトボール関係者に相談をしていたのでしょうか。 要旨の(2)、ソフトボールの底辺を支えるこの大会を季節を変えても存続させるべきと考えますが、再度検討できないでしょうか、お伺いいたします。 要旨の(3)、できなければかわりの大会を提案いたしますが、いかがでしょうか。 以上、お願いいたします。 ○議長(手島皓二議員) 教育部長。 ◎教育部長(佐野宏幸君) それでは、私から発言項目の4についてお答えします。 まず、要旨(1)、小学生ソフトボール大会の取りやめをソフトボール関係者に相談をしていたのかについてお答えします。本大会を終了することにつきましては、本年6月に大会実行委員会内で協議し、決定いたしました。実行委員には教育委員会事務局、小学校教員のほか、市のソフトボール協会からも協会長以下3人が選任されており、大会の終了について事前に協会内で御協議いただいた上で実行委員会に御出席いただいておりました。このようにソフトボール関係者にも御承知いただいた上での決定でございますので、御理解をお願いいたします。 なお、今申し上げましたとおり、第20回という節目をもって大会を終了することは決定したわけでございますけれども、その節目となる本年度の開催が荒天により中止になってしまいました。そのため、今年できなかった第20回を来年開催するのか、それともこのまま終了するのかについて、実行委員会において議論をして可否を決定したいと考えておりますので、こちらも御理解をいただきたいと思っております。 次に、要旨の(2)、ソフトボールの底辺を支えるこの大会を季節を変えても存続させるべきと考えるが、再度検討できないか伺うについてお答えいたします。大会の開催時期につきましては、かねてより実行委員会内でも検討を重ねておりました。夏の暑い時期を避けることができないかどうか、さまざまな案が出ましたけれども、春の卒入学、宮おどり、富士宮まつりなどのイベントやその他の学校行事等との兼ね合いもあり、7月末でしか開催できないという結論に至っておりました。また、本大会の終了につきましては、7月末の実施により熱中症の心配があることや、教職員の業務多忙化につながるおそれもあることから、実行委員会でも十分に検討を重ねた上で本大会の終了との結論に至ったものであります。したがって、再検討については考えておりません。 要旨(3)、できなければかわりの大会を提案するがいかがかについてお答えします。小学生向けのかわりの大会といたしましては、今要旨(2)でも回答させていただきましたけれども、時期を変えての開催等も難しく、教員の負担等も中止の理由であることから、現状は考えておりません。 私からは以上です。 ◆5番(佐野和彦議員) 簡潔に質問いたします。 小学生ソフトボール大会が今回こういう、雨だから、私も現場にいたのです。中止にするその決定をするときに、やるかやらないかでもう雨が降ってきてしまいまして、先生たちもグラウンドに出てやらせてあげたいという気持ちがすごく強かったと思うのです。でも、やっぱり判定する時間が午前中いっぱいあれば、例えば10時とか12時、では12時からでも始められる余裕があれば、もしかしたら始められた。要は晴れたのです、その後。ということを今後また何らかの大会があったときにそこまでの余裕をいただきたいなと思います。天候だからそれはしようがないことなのですけれども、余裕ということはすごく大事なことだと思いますので、お願いをいたします。 それから、このソフトボール大会で富士宮ドリームというチームがあって、その育成委員長をやっておられる方が、ソフトボール協会に属しているのですけれども、話が全然なかったというわけです。おっしゃいましたけれども、どなたかに言ったかということはわからないわけです。どなたに話をかけて、その話が協会の中でも広がっていかなかったというのは私はすごく不思議なことだと思いますので、そこら辺の周知をこれからも、やっぱり取りやめる理由はこういうことでこういうことなのだということをしっかり説明していただきたいなと思います。そうしないと、岳南朝日にこの前8月3日に投書されていましたその富士宮ドリームの佐藤さんという方がいるのですけれども、佐藤さんも憤りを感じていた、周りからもたくさん保護者の皆さんからすごく苦情をいただいたということがありますので、ぜひそんな形で終わりにしてもらいたくないなというふうに思います。 ソフトボールのまち富士宮って言っているのに、やめるのは確かに簡単なのですけれども、始めるのは難しいです。今ぜひこの後継続的に、まだそれでも検討していただきたいです。大森教育長、ちょっと会ってきたのですけれども、大森教育長が教育長のときに始めたらしいのですけれども、大森教育長も嘆いていました。 以上で私の一般質問を終わりとしたいと思います。 ○議長(手島皓二議員) 答弁されますか、いいですか。 以上で5番 佐野和彦議員の質問を終了します。 次に、発言通告順により、1番 渡辺佳正議員の質問を許します。1番 渡辺議員。               〔1番 渡辺佳正議員 登壇〕 ◆1番(渡辺佳正議員) それでは、早速一般質問に入ります。 発言項目の1、西日本豪雨災害や富士宮市の過去の災害の教訓を今後の防災対策にどう生かしていくのか。今回は防災の問題、エアコンの問題を初め数多くの議員が今年の夏の経験を踏まえて質問をされています。非常に広範な観点からの質問が防災についてはできると思いますが、今回は具体的に場所を限定して質問をしております。その具体的な場所に対する対策とともに、市の全体的な方針についても答弁をいただけたらなというふうに思います。 地球規模の気候変動による異常な猛暑、豪雨が日本列島を相次いで襲っています。全国で発生している最近の豪雨災害を検証すると、過去の災害から何を学んできたのか、不安を訴える住民の声に行政が本当に応えてきたのか、ある意味人災と言えるところもあるのではないか、こういった問題が指摘をされています。全国各地の土砂災害で山林の倒木や流木が被害を拡大している問題、西日本豪雨で岡山県倉敷市真備町の小田川、あの決壊した川ですけれども、小田川の中州に繁茂していた樹木が洪水被害を拡大した問題、愛媛県西予市の野村ダム、こういうダムがありますが、このダムで大量放流をしたために下流域で発生した洪水で5人が死亡したという事例、富士宮市の過去の豪雨でも富士川や潤井川の水位が上昇して稲瀬川、稲子川周辺や神田川周辺で発生したと言われる浸水被害、また数年前の台風で大倉ダムからの放流で芝川下流域で洪水の一歩手前になった経験など、最近の豪雨災害と富士宮市の現状及び過去の災害を重ねると、今後の防災対策に生かしていくべきたくさんの教訓があります。そこで、具体的に質問をしてまいります。 要旨の(1)、地域の避難所が土砂災害警戒区域のような危険区域にある場合、安全な避難場所をどう確保していくのか。具体的に言いますと、旧芝川町の稲子地区、内房地区、柚野、鳥並地区などでは、指定された避難場所自体が土砂災害や洪水などの危険な場所にあります。遠くの安全な避難所に避難するには相当の時間もかかり、避難の途中で災害に巻き込まれる危険もあります。既存の学校や集会場ではなく、それぞれの区域内で安全な避難所を確保する必要があるのではないでしょうか。 要旨の(2)、市内外から多くの観光客が通行する市道の脇で落石等の危険が予測される地点について、ダイナマイトの発破等による岩石除去を早急かつ優先的に実施していく必要があるのではないでしょうか。具体的には、猪之頭方面から田貫湖に向かう1級市道田貫湖線で落石注意という市の看板が立っている場所があります。ここは地権者ではどうにもならないような巨大な岩石で、その岩石の下がもう土がえぐれて、もう今にでも落ちてきそうな状況があります。大雨や雪、地震などで大規模な落石事故が起きる前に市道管理者の責任で安全対策を講じる必要があります。 要旨の(3)、河川の周辺や土砂災害警戒区域で放置されている山林について、地権者と連携して間伐や植林など整備計画を早急に策定する必要があるのではないでしょうか。全国の土砂災害で山林からの倒木、流木が洪水被害を拡大している、そういった映像もここ数年何回も見てきています。富士宮市でも数年前の台風のとき、芝川の狸沼橋、内野区にかかっていますけれども、この狸沼橋に大量の流木がつかえて内野地区であわや洪水になりかけたことがあります。現実の洪水が発生する前に河川上流部の山林などを早急に整備する必要があります。 要旨の(4)、河川のしゅんせつと中州に繁茂している樹木の除去及び護岸整備について、市・県・国の大幅な予算増額で計画的に進める必要があると考えますが、いかがでしょうか。西日本豪雨で洪水被害拡大の原因となったのは川の中州に繁茂していた樹木だと言われています。市内を流れる潤井川でも中州に樹木が繁茂して、川の水がどこを流れているかもわからないという、こんな場所もあります。これは防災の観点はもちろん、今、水の都と言われるこの富士宮市、水の都にふさわしい景観の観点、あるいは虫やにおいが発生するという衛生上の観点からも計画的にしゅんせつ、樹木の除去を行う必要があります。全国的にもこのような予算が削られ、岡山県でも住民から危険が指摘されていたにもかかわらず、国が予算がないという一言で後回しにされて今回の被害につながったと言われています。リニア新幹線のような大型公共工事より命を守る防災の予算こそ大幅な増額が求められます。 要旨の(5)、大倉ダムの洪水調整機能を超える豪雨に対して、ダムの水位調整と放流計画、下流域河川の河床の掘削や護岸かさ上げ及び下流域住民への情報提供などについてどのように対策を進めているのでしょうか。やはり西日本豪雨で先ほど紹介した野村ダム、ここでは洪水調整機能を大幅に超える雨量で通常の6倍という量でダムから放流された。この結果、下流域で5人が死亡しました。大倉ダムでも数年前の台風であわや洪水という事態になりました。下流域の河川の対策や豪雨時の放流情報の住民への情報提供などについてどう考えているのでしょうか。 要旨の(6)、富士川と潤井川の水位上昇による影響でそこに流れ込む稲瀬川、稲子川及び神田川が増水をします。その周辺地域での浸水対策について、これは大規模な対策が必要になると思います。国や県と連携して具体的にどのような協議を行い、対策を進めていこうとしているのでしょうか。 要旨の(7)、地震、土砂災害、洪水、噴火などの災害に応じて、全ての世帯がマイ避難マップを作成し活用する取り組みを自主防災会等の住民組織と連携して進める必要があると考えます。全ての世帯とはいかなくても、少なくとも土砂災害警戒区域、そういった危険な区域と指定されている場所については私はこれが緊急に必要と思われます。やはり西日本豪雨で洪水に襲われた愛媛県大洲市でしたか、そこでは地元で作成したハザードマップをもとに各地域で独自の避難マップを作成し、住民が各自で最適な避難ルートや災害時要援護者をマップに書き込んであったので、住民がまとまって避難したので洪水で亡くなった人は一人もいませんでした。当市でも土砂災害警戒区域などの地域住民と連携して各世帯ごとの避難マップを作成することが災害時に役立つと考えます。 以上です。答弁を求めます。 ○議長(手島皓二議員) 危機管理監。 ◎危機管理監(佐野俊寿君) それでは、私から発言項目の1、西日本豪雨災害(平成30年7月豪雨)や富士宮市の過去の災害の教訓を今後の防災対策にどう生かしていくのかのうち、要旨(1)、地域の避難所が土砂災害警戒区域のような危険区域にある場合、安全な避難場所をどう確保していくのかについてお答えします。 議員御指摘のとおり、旧芝川町の区域には土砂災害警戒区域内に立地している、または敷地の一部が土砂災害警戒区域に含まれている指定避難所が複数カ所あります。しかしながら、区域内にはある程度の人数を収容できる公共的な建物も見当たりません。このため、指定避難所ごとに開催している避難所運営連絡会議の場にて自主防災会役員の皆様と施設管理者である学校の先生方とで指定避難所のどの場所が安全かを確認し合い、土砂災害警戒区域から外れている敷地内建物の利用や、校舎最上階部分へのいわゆる垂直避難も含めさまざまな対応を考えております。また、各区では土砂災害警戒区域から外れている区民館、集会場を地域の一時避難所と定めており、市が地域の皆様の御意見を聞きながら作成し配布している土砂災害ハザードマップも、まずはこの一時避難所への経路を示しております。いずれにいたしましても、今後も自主防災会役員の皆様や施設管理者である学校の先生方と協力しながら、地域の実情に応じた避難場所の確保に努めてまいりたいと思っています。 次に、要旨(6)、富士川と潤井川の水位上昇による影響でそこに流れ込む稲瀬川、稲子川及び神田川の増水による周辺地域の浸水対策について、国や県と連携して具体的にどのような対策を進めているかについてのソフト面の対応についてお答えします。富士川については国が、潤井川については県がそれぞれ浸水想定区域を発表しておりますので、市ではこれをもとに詳細な浸水想定地図を作成し、浸水が想定される21区の区長様に必要数をお渡しし、浸水想定区域の周知と早目の避難をお願いしております。特に浸水による孤立が危惧される稲子地区と内房地区については、河川課と合同で昨年9月に土砂災害等避難説明会を開催し、早目の避難準備と早い段階での芝川中学校への避難をお願いしているところです。台風第21号が静岡県に接近した9月4日も、避難行動に時間を要する方であっても余裕を持って避難できるよう、午後2時に避難準備高齢者等避難開始を発令しており、今後とも早目早目の避難対応を心がけてまいりたいと思っております。 次に、要旨(7)、地震、土砂災害、洪水、噴火などの災害に応じて全ての世帯がマイ避難マップを作成、活用する取り組みを自主防災会などの住民組織と連携して進める必要があると考えるがいかがかについてお答えします。マイ防災マップとは、自主防災会や町内会が自分たちの避難経路や災害発生時の行動手順、災害時に支援を要する方の支援体制などをまとめた計画になります。防災マップ、ハザードマップなど似たようなものは市でも作成して地域の皆様に配布しておりますが、今年に入って大阪北部地震、平成30年7月豪雨、台風第21号被害、北海道胆振東部地震と大きな災害が頻発していることから、自分たちの住んでいる地域が安全かどうか不安を感じる方や、避難経路の危険箇所などを再認識したい自主防災会もあるかと思っております。このため、指定避難所ごとに開催している避難所運営委員会にてマイ防災マップの周知を図りながら、作成を希望する自主防災会があれば、市と地域が協力して作成していきたいと考えております。 私からは以上でございます。 ○議長(手島皓二議員) 都市整備部長。 ◎都市整備部長(望月明彦君) 私からは要旨(2)、(4)、(5)、(6)についてお答えさせていただきます。 まず、要旨(2)、市内外から多くの観光客が通行する市道脇で落石等の危険が予測される地点について、発破等による岩石の除去を早急かつ優先的に実施していく必要があるのではないかについてお答えします。猪之頭から田貫湖に向かう1級市道田貫湖線につきましては、特に1級河川芝川にかかる田貫湖橋の前後において、道路山側のり面の勾配がきつく、降雨時に落石等の危険性があることから、注意喚起のため落石注意の警戒標識を設置し、危険度の高い一部区間において落石防止柵を設置してあります。また、過去の判例などから落石などによる事故の場合、道路管理者として管理瑕疵が問われることが多く、通行の安全確保については必要な処置を講じていかなければならないと考えております。 議員御指摘の箇所につきましては、山側ののり面に大きな岩盤が露出しており、集中的な豪雨が続いたり、大きな地震が発生した場合には崩落する可能性もあることから、日ごろから道路パトロールでのり面の状況を確認しております。なお、市長からも危険が予想される箇所につきましては、現場状況を勘案し、早期な対策を講じるよう指示されており、今後道路上への落石の危険性が高いところにつきましては、地権者と協議をさせていただき、協力が得られましたなら落石防護柵設置及び露出した岩石の除去等対策工事を実施していきたいと考えております。 続きまして、要旨(4)、河川のしゅんせつと護岸整備について、市・県・国の大幅な予算増額で計画的に進める必要があると考えるがいかがかについてお答えします。河川のしゅんせつや護岸整備について、市の管理河川については清水川、方辺川のほか各用水路のしゅんせつ、水草の除去や沖の沢や慈眼寺沢ほか各河川の護岸整備を行っております。県・国の管理河川については、これまで富士治山治水期成同盟会や市長会を通じて、治水事業の強力な推進と予算の大幅な確保について要望を行っており、これまで多くの河川整備を実施していただいております。また、富士山には八百八沢と言われるほど多くの野渓が存在し、まだ整備が十分でない野渓も少なくありません。近年の気候変動に伴い頻発、激甚化する災害への備えとして、予防的対策の推進は急務であると認識しております。今後も引き続き治水事業の強力な推進に努めていきたいと思います。 続きまして、要旨(5)、大倉ダムの洪水調整機能を超える豪雨に対して、ダムの水位調整と放流計画、下流河川の河床掘削や護岸かさ上げ及び下流住民への情報提供などについてどのように対策を進めているかについてお答えします。大倉川農地防災ダムでは、1級河川芝川の横手沢橋から下流部の河川断面が小さいことから、芝川沿線の農地や住宅地の災害を防止するため、昭和44年から昭和55年にかけて断面の不足分、毎秒81立方メートルを芝川から大倉ダムへ分流施設として築造されました。ダムの構造は、最大貯水量205万トンで計画されております。横手沢で分流した洪水と合わせて、本来大倉川が持っている流域の洪水量毎秒192立方メートルをダムに貯水しますが、芝川と大倉川の合流部下流で安全流下能力毎秒425立方メートル以下になるようにダムから放流量を最大で毎秒85立方メートル以下にしながら洪水調整をしております。 このように大倉川防災ダムから大倉川を経由して芝川へ放流時間をおくらせることにより、芝川沿線の洪水被害の軽減を図っております。 なお、ダムの完成後、最大貯水量は平成23年9月の台風第15号の際で180万立方メートル、貯水率で88%でありました。 次に、河川掘削や護岸かさ上げでありますが、河床に堆積した土砂は掘削できますが、計画河床から下については掘削はできません。掘削すると護岸が不安定となり、崩壊の原因となってしまいます。護岸のかさ上げは可能でありますので、河川の断面確保や護岸整備が必要な箇所は、富士治山治水期成同盟会にて県に対し要望することを検討してまいります。 次に、ダムから放流時の流域住民への情報提供でありますが、5カ所の警報所にサイレンが設置されており、このサイレンを10分前から吹鳴させて注意喚起を呼びかけております。想定された規模の降雨等が発生した場合を考慮し、安全に避難することの重要性に鑑み、ハザードマップ等の減災対策を進めているところでありますが、ハザードマップ作成にはまず浸水想定区域の指定がされている必要があります。それについて河川管理者である静岡県と今後調査していただけるよう協議していきたいと考えております。1級河川の計画規模は100分の1から200分の1、言いかえるなら、平均して100から200年に1度の割合で発生する洪水流量を目標に整備をされております。 近年全国各地で水害が頻発、激甚化する中、平成27年9月の関東・東北豪雨による被害を受け、施設では防ぎ切れない大洪水は必ず発生するとの考えに立ち、これに備えるため対策を進めているところであります。このような豪雨災害に対し、逃げおくれによる人的被害をなくすこと、氾濫発生後の社会機能を早期に回復することを目的とした、各市の市長等を構成員とする減災対策協議会が設置され、ソフト対策を主とするさまざまな対策をおおむね5年、平成29年から33年で行っていくこととしております。 次に、要旨(6)、富士川と潤井川の水位上昇による影響でそれに流れ込む稲瀬川、稲子川及び神田川の増水について、周辺地域の浸水対策について国や県と連携して具体的にどのような対策を進めているかについてお答えいたします。富士川には尾崎、長貫、橋上におのおの2基、計6基の樋門があります。富士川の管理者である国土交通省関東地方整備局甲府河川国道事務所の富士川の水位観測データに基づいた連絡により操作を行っております。稲瀬川の内房小学校から下流富士川合流点までは、総合流域防災事業として県事業にて護岸のかさ上げ整備が行われました。富士川左岸に合流している稲子川については、富士川より堤内地が少し高くなった地形ではありますが、JR身延線までが富士川の浸水想定区域となっています。平成23年の台風第15号では、稲子川の沿線にて河川、道路の多くの災害が発生しましたが、富士川と稲子川の合流部付近で浸水被害があったとの状況ではありませんでした。 また、潤井川と神田川の関係でありますが、合流部の神田川町、浅間町の潤井川は堤体護岸となっているため、潤井川の水位上昇があれば神田川の排水に影響が出ます。このため、合流部下流にある星山放水路に放流する水門管理者である静岡県において、警報が出ていない場合であっても強い降雨がある場合は早目の水門開放をしている状況です。また、近年では富士川や県管理河川について減災協議会をつくり、洪水対策など情報共有や洪水対応、洪水時のホットラインなどの連絡体制強化に努めております。 答弁は以上でございます。 ○議長(手島皓二議員) 産業振興部長。 ◎産業振興部長高野裕章君) それでは、私のほうから要旨(3)、河川の周辺や土砂災害警戒区域で放置されている山林について、地権者と連携して整備計画を早急に策定する必要があるのではという御質問についてお答えいたします。 現在策定されている富士宮市森林整備計画は、森林、林業に関する課題を検討し、今後の森林整備や森林施業の基本となる方針を策定することを目的としているもので、防災に関連する事項として、山地災害の発生の危険性が高い森林では、ソフト対策として保安林の指定、ハード対策として治山施設の整備の推進や伐採時に裸地面積の縮小や分散を図ることとされています。議員御指摘の地権者と連携して間伐、植林等の整備計画を早急に策定することにつきましては、平成31年度から施行されます森林経営管理法にて対応していきたいと考えています。この法律は、経営管理の行われていない森林について、市町村が仲介役となり、森林所有者と林業経営者をつなぐシステムを構築し、担い手を探す森林管理制度を導入することになっておりますので、この法律に基づく整備方針の策定を進める上で山地災害の発生のおそれのある地域をあらかじめ施業する等、予防保全型の災害防止の検討をしてまいります。 以上です。 ◆1番(渡辺佳正議員) 非常に観点の広い質問でしたので答弁も長くなりましたが、まず要旨の(1)で、危険区域にある避難所についてですが、学校や地域の公民館みたいな、そういう公的な場所以外の、例えば民間企業だとか、旧芝川地区だと発電所だとか、実際今回の西日本豪雨でやはり洪水に見舞われた地域の住民が指定されていた避難所ではなくて発電所に逃げて助かったということがあったようです。やはり公的な場所以外の避難所というのは検討されてきたのかどうか。仮にそういう場所がないとしたら、やはりその区域内で、先ほど校舎の高いほうと言ったけれども、稲子地区なんか2階ですよね。あそこ裏山が土砂災害警戒区域ですし、稲子川に行けば洪水区域ですし、あそこが広域避難場所に指定されているのですよね。何かちょっと信じられない。さっき一時避難所と言ったけれども、広域避難場所なのですね、あそこは、稲子小学校は。やっぱりそれは指定をちょっと変える必要があるだろうし、安全な場所に安全な避難所を建設するということも検討していく必要があるのではないかなというふうに思うのです。稲子に限らず内房、柚野それぞれについて、民間の避難所、それから安全な避難所の建設、こんなことについては検討はどうでしょうか。 ○議長(手島皓二議員) 危機管理監。 ◎危機管理監(佐野俊寿君) 今議員のほうの御質問でございまして、区で定めている避難所及び一時的な避難所ということで、上柚野区であるとか下柚野区、内房1区、内房2区、内房3区、内房4区、上稲子区、下稲子区ということで、これが区民館とか、保育園とか、あと各町内の集会場とか、そういうところでおのおの皆さんが地区防災の方が努力されて、一時的な避難所というものを確保していただいているところでございますけれども、市といたしまして現在広域的な避難所の建設ということに関しましては、現在そこまでまだ考えておりません。今後地区の皆様方と今回、今年災害が頻発しているようなことから、今年度芝川地区の方とまた再度そういうお話し合いをしていきたいなというふうに考えていますので、その席上いろんな御意見をお聞きしながら、当地に適した避難所活用について検討してまいりたいというふうに考えております。 以上でございます。 ◆1番(渡辺佳正議員) 特に危険区域は早目の避難というのが何よりも大切なことです。しかし、何よりも早い避難所への、その避難所が危なかったらもうこれどうしようもないものですから、安全な避難場所の確保ということは最優先で取り組んでいただきたいなというふうに思います。 要旨(2)の危険な岩石の除去については、地権者と協議をして、協議がまとまったらということで進めていくということでよろしいでしょうか。もう一度、部長。 ○議長(手島皓二議員) 都市整備部長。 ◎都市整備部長(望月明彦君) 今現在議員御指摘の箇所については、地権者にお願いして土地の協力が得られれば事業に向かっていきますという返事をしておりますので、ぜひ協力をいただけることを期待しているところであります。 ◆1番(渡辺佳正議員) ここに限らず岩石とか倒木、危険な場所、ほかにも市道長いものですからあろうかと思います。そういうところも地権者の方としっかりと協議をして危険場所の解消に努めていただきたいなというふうに思います。 それから、要旨の(3)では山林とか河川の周辺の整備ですが、森林整備計画の中で考えていくという趣旨だと思いますが、その森林整備計画の中では今後経済面、コストを安くできるところとか、林を切って、その木を出して利益が出るところ、そういうことを多分優先的に森林整備計画も進めていかれるのではないかなというふうに思うのです。やはり私は防災という観点をその中で優先的にそこにも組み込んでいく必要があろうかと思います。森林整備計画の中のこの防災という観点、今そこにあるのでしょうか、それとも今後どういうふうに取り組んでいくのでしょうか。 ○議長(手島皓二議員) 産業振興部長。 ◎産業振興部長高野裕章君) 先ほども御答弁いたしましたが、防災に関する事項としては、山地災害の危険度の高いところについては、ソフト面としては保安林であるとか、治山の施設の整備とかということを考えておりますが、今後につきましては、森林環境譲与税が来年度からスタートするという中で、利益が上がって森林の管理ができるところについては、当然その所有者の責任においてやってもらうのですけれども、それが手が回らないところにつきましては、今後市がその権利を、依頼を受けて市が整備をしていくということもこの環境森林譲与税の中で対応できますので、そういったことも含めながら、手がつけられないところは行政のほうでそこを管理していくということも導入していけば、こういった森林災害も減っていくというふうに考えております。 ◆1番(渡辺佳正議員) 防災という観点をぜひ優先的に考えてやっていただきたい。特にこの防災ということを重点的に考えた場合、具体的にこういうところはやっぱり優先的にやっていく必要があるのではないかというところは一応想定をされているでしょうか。 ○議長(手島皓二議員) 産業振興部長。 ◎産業振興部長高野裕章君) その点につきましても、先ほど申し上げた森林環境譲与税の中で調査研究も含まれておりますから、危険な地域もその中で把握をしながら、優先順位のほうも順位を上げていきながら総合的に整備を進めたいと考えております。 ◆1番(渡辺佳正議員) 森林整備計画これから策定されると思いますが、その策定進捗状況などをまた議会のほうにもお知らせいただきたいなというふうに思います。防災という観点で進めていただきたい。 それから、要旨の(4)ですが、中州の樹木ですが、本当に、植松健一議員も質問されましたけれども、潤井川の状況、この20年であれほどひどくなっているのは初めてではないかなと私は感じております。本当に川の水がどこを流れているか、近くへ行って見ればわかりますけれども、道路から見た場合水が見えないという、本当にひどい状況です。県の予算が削られているのではないかなというふうに思うのですけれども、副市長、この辺県の関係ですので、河川整備について県の予算が本当に削られているのではないかなと思うのですけれども。 ○議長(手島皓二議員) 副市長。 ◎副市長(渡邉恭一君) それでは、県の河川事業の予算に対する御質問についてお答えさせていただきます。 まず、今回の災害もありまして、県の動きですけれども、今、昨日県の9月県議会が開会しましたけれども、9月11日に9月補正予算案が出ました。この補正予算の編成方針の第1が大阪府北部地震及び平成30年7月豪雨災害を踏まえた防災、減災対策の充実強化等に必要な経費というものが掲げられまして、一般会計の追加予算補正額の28億3,400万円のうち、防災、減災対策の充実強化等として19億2,000万円計上されております。このうち7月の豪雨災害を踏まえた対策として18億1,500万円ということで計上されておりますけれども、このうち議員の御質問に関連します河川の氾濫等による被害を軽減するため、緊急的に河床の掘削、抜木等を実施する事業として8億円が計上されております。平成29年度から河床掘削とか、そういう阻害する緊急的な災害対策として実施しています豪雨対策等緊急対策事業というものがあるのですが、これの平成30年度の当初予算が17億2,000万円、これに8億円が河川事業費として追加されるという、議決されればですけれども、追加されることになります。 県の河川局にもお伺いしました。計画的にある程度大規模な河川の改修もございますので、財政状況は厳しいのは変わりないのですけれども、このように必要な予算の確保には極力努めていくということで伺っております。特に議員がおっしゃられた河川の、昔で言うと維持修繕費というのは非常にかつて減らされた経緯はございます。どうしても改良のほうにお金を持っていかれたと。ただ、ここは昨今こうした災害が頻発しておりますので、そういう面も手当てしようということで今回予算措置がされております。 また、市としても先ほどおっしゃられた箇所も含めまして、市内の河川事業について富士治山治水期成同盟会を中心にまた要望していきたいと思っております。 以上です。 ◆1番(渡辺佳正議員) 県の予算だけではなくて、大もとの国の予算を抜本的に防災に向けていくということでは、やはり市長が先頭に立って市長会やいろいろな場面を通じて国に対して防災予算の増額を求めていく必要があろうかと思うのですが、市長、その辺の取り組みについてはいかがでしょうか。 ○議長(手島皓二議員) 市長。 ◎市長(須藤秀忠君) 実は私が富士地区の富士治山治水期成同盟会の会長をやっておりまして、先般も名古屋の中部地方整備局へ行って要望してきたし、今度ももう少ししましたら国のほうへ、国土交通省あるいは財務省のほうへ予算の増額について要望してまいることにしておるのであります。いずれにいたしましても、富士宮市の場合には八百八沢と言われるほどの世に言うたくさんの野渓がありますものですから、そうしたことについての安全を図るためには予算を少しでも増やしてもらわなくてはならない。富士砂防事務所も非常に一生懸命やってくださいまして、所長も私と一緒になって、砂防会館でのいろんな打ち合わせやいろんなところへも大会があれば一緒になって行って、じかに砂防部長と会ったりして今お願いをしているような状況です。 以上です。 ◆1番(渡辺佳正議員) 富士山の八百八沢と言われる野渓が今回浸水想定区域ということで新たにまた指定されたものですから、そちらの工事も今後進んでいくと思うのですが、大きな沢というのは比較的早く国も一生懸命やるのですけれども、小さな沢たくさんありますので、そういった小さな工事については地元の業者にもしっかりとやっていただくということをお願いします。 潤井川について状況を市長はどのように今御認識されているでしょうか。潤井川の中州の状況です。 ○議長(手島皓二議員) 市長。 ◎市長(須藤秀忠君) 私もあそこのところよく通るのですけれども、中州にいろんな草や木が生えていて、これはなぜしゅんせつしないのかなと首を傾げているわけですけれども、これは副市長に聞いたほうがいいかもしれませんが、あの中州でもっていろんな草や木が生えていることが水勢を和らげるための方法で、そういうある程度の限界までは切らないでおくのかな、それにしては断面が少なくなりますから、水が流れるところが少なくなるということも心配なものですから、どうなのかななんて素人判断で首を傾げているようなあれです。ちょっとこれはあちらの副市長のほうへ答弁を回してもらっていいですか。よろしくお願いします。 ○議長(手島皓二議員) 副市長。 ◎副市長(渡邉恭一君) おっしゃられているのは、きっと富士フイルムの横あたりの。 ◆1番(渡辺佳正議員) あと喜楽橋の。 ◎副市長(渡邉恭一君) そうですね、喜楽橋の下流から、風祭川の合流点まで、私もかつて富士宮市の庁舎で河川の管理やっていましたけれども、一番気にするのが最初、木です。木はどうしても流れて橋に引っかかったりということで、まずお金を使うのは木、それから土砂の堆積は真っ先に要望します。草というのが非常に難しくて、見た目はがさがあるというか、ただ下にどの程度たまっているかというのがもうああなってしまうと正直言ってよくわかりません。先ほど言ったように、根があって草が出ているだけですと、護岸の横ですので、水が来たときにある程度勢いを抑えてくれるような効果もあります。ただ、私こちらの立場になってから、逆に言うと、あれは見苦しいなというのは正直あります。先ほど議員がおっしゃられた水の都というのもあるので、その辺も含めて県のほうになるべく早く、先ほど言った予算の中で9月補正である程度は予算措置も富士宮市の分でされるということも聞いていますので、細かい箇所等についてはまた県のほうに出向いて要望等していこうと思います。 ◆1番(渡辺佳正議員) 岡山県の先ほど紹介した小田川というところは、中州に非常に大木が結構繁茂していて、この災害が起きた後、国は一斉に除去を始めたのです。災害が起きる前にやっぱりやっていただきたいなということです。 それでは、続いて発言項目の2のほうに移っていきます。放課後児童クラブの運営方針の見直し、利用料減免制度の導入及び指導員の養成、確保、処遇改善などに対する市の積極的な関与について伺ってまいります。 放課後児童クラブが子育てに不可欠な存在として子ども・子育て支援法に位置づけられて6年が経過し、当市でも放課後児童クラブのあり方について大きな転換点を迎えようとしています。大きな転換点というのは、これまで富士宮市は児童クラブの施設充実というところ、ハード面に非常に頑張っていただいております。その点は非常に感謝を申し上げます。そこはやはり今後も継続していただくとともに、今後は運営方針というソフト面、ここもやはり市が積極的に関与していく、そういう意味で大きな転換点だと考えます。 要旨の(1)、放課後児童クラブの育成会のあり方、利用料、指導員の給与、利用料減免制度の有無など、放課後児童クラブごとに存在する格差を平準化するために、市全体の放課後児童クラブ運営方針のあり方を見直すべきだと考えます。ちなみに、富士市でもこのような見直しを、格差をなくしていこう、平準化していこうということで、その検討会議が始まっていると報道をされています。富士宮市もそんな取り組みが必要ではないかということです。 要旨の(2)、放課後児童クラブの利用料減免制度を実施している他市町を参考に、児童クラブの運営にしわ寄せがいかないように、市の負担で減免制度を実施すべきと考えます。これについては同僚の若林議員も以前質問しましたが、つれない答弁でしたので、これ非常にやっぱり子育てという意味では放課後児童クラブ今本当に多くの子どもたちが通っております。ちなみに、富士市ではこの減免制度を実施している児童クラブには市が委託料を加算をしてやっている、また沼津市とか三島市では利用料そのものが公設公営ですので3,000円とか4,000円プラスおやつ代、富士宮市は1万円近くの利用料ですから、大きくそれやっぱり子育てという意味ではもっと力を入れていくことが大切だというふうに思います。 要旨の(3)、児童数の多い小学校区に複数の放課後児童クラブ育成会があることは、選択肢の幅が広がるという意味で子どもや保護者にとってメリットは大きいと考えます。1小学校区1育成会という原則にこだわらず、地域のニーズが大きい小学校区では新規の育成会立ち上げを認めるべきだと考えますが、いかがでしょうか。 要旨の(4)、放課後児童クラブ指導員の養成、確保及び処遇改善について、市は放課後児童クラブの実施主体なのです。運営主体は育成会ですけれども、実施主体は市なのです。ですから、市は指導員の養成、育成とか処遇改善について積極的に児童クラブと一緒になって進めていく必要があるのではないかと私は考えます。その辺について市の考えを伺います。 以上です。答弁求めます。 ○議長(手島皓二議員) 保健福祉部長。 ◎保健福祉部長兼福祉事務所長(小田剛男君) それでは、御質問の各要旨にお答えいたします。 まず、要旨(1)、市全体の放課後児童クラブ運営方針のあり方を見直すべきと考えるがいかがかについてお答えをいたします。当市の放課後児童クラブの運営につきましては、厚生労働省が定めた放課後児童クラブガイドライン等に沿って、公設民営を基本とし、それぞれの育成会等が運営主体となり運営を行っております。その運営方針につきましては、各クラブ育成会で会則を定め、それぞれ地域の実情や特色を生かし独自の運営を行っているところです。議員御指摘の運営方針の見直しにつきましては、このように地域ごとの実情や特色を反映し運営されていることから、利用料などクラブごとにさまざまな違いがあり、指導員の雇用体系や勤務体系もさまざまであることから、一律に方針を定めることは現状では難しいと考えておりますが、他市町の状況を参考にしつつ、各育成会の考えを伺いながら研究をしていきたいと考えております。 次に、要旨(2)、市の負担で減免制度を実施すべきと考えるがいかがかについてお答えします。放課後児童クラブの利用料の減免につきましては、一部の児童クラブにおいて独自にきょうだい割引やひとり親等の家庭に対する利用料の減額を行っているクラブもあります。それぞれの児童クラブの事情もあり、現状において一律の減免制度の実施は困難であると考えておりますが、減免制度のあり方や内容、市による助成につきましても、要旨(1)の運営方針と同様に、他市町の状況を参考に各育成会の考えも伺いながら研究してまいりたいと考えております。 続いて、要旨(3)、地域のニーズが大きい小学校区では新規の育成会立ち上げを認めるべきと考えるがいかがかについてお答えします。現在原則1小学校区に1育成会の方針で行っておりますが、小学校区が広く、児童数が多い地域につきましては、児童受け入れの増加や設置場所の状況から複数の育成会が運営をしている地区もございます。新たな児童クラブの設置につきましては、市が地域のニーズの把握等をしながら必要性を判断し、決定していくこととなりますが、基本的には地域に根差した経験のある育成会による運営が望ましいと考えております。また、新規の育成会の立ち上げにつきましては、その地域において新しい運営主体が必要かどうか調査しながら、既存のクラブとの調整を含め決定していく必要があると考えております。 次に、要旨(4)、放課後児童クラブ指導員の育成確保と処遇改善について、市は児童クラブ任せでなく、積極的に関与すべきと考えるがいかがかについてお答えします。指導員の養成につきましては、例年各クラブに対して県が開催する指導員育成研修等への参加を積極的に促しており、毎回多くの指導員の方々に受講していただいており、資格取得及びスキルアップが図られておりますので、今後もこの研修への参加を促進してまいります。また、指導員は各児童クラブの実施主体である育成会等で雇用しており、処遇や報酬につきましても育成会が個別に定めておりますが、指導員の確保と処遇についても業務委託の適正実施の観点から適正に行われるようお願いをしているところでございます。民営ではございますが、議員がおっしゃるように、市でも指導員の確保や労働条件等の実態把握も含め関与していく必要があると感じておりますので、今後も放課後児童クラブ連絡会や各クラブへ出向いての実地調査を通じて個別の要望や意見を伺いながら話し合ってまいりたいと考えております。 答弁は以上です。 ◆1番(渡辺佳正議員) 平準化を進めるための手続として、今後育成会の考えを聞いて進めていきたい、利用料減免制度についても育成会の考えを聞いてということですけれども、主役は利用する住民なのです。やはり市民がどう思っているのかということが大切だと思うのです。こっちの地域に住んでいる人はこれだけの利用料だけれども、こっちに住む人はもっと高い、富士市を見たらもっと、5,000円もしないと、公的な制度としてそのあり方がこれでよいのかということなのです。育成会の考えというよりも市の考えは、そうやって差があっていいのかどうかということなのです。もちろん育成会の考えを聞くことはいいのですけれども、それだけでいいのでしょうか。放課後児童クラブは今子育てで非常に大切な、重要な存在になってきています。保育園と同じように重要です。保育園は保護者が働くために必要な施設、児童クラブも同じです。保護者が働くために必要な施設、そこに入れる入れないかという競争さえ起きているような状況でいますので、やはりこの辺には市としてそこに力を入れるかどうかということなのですけれども、やはり市長のお考えを、その差があっていいのか、隣富士市と比べても、近隣市町と比べても。また、市内でも利用料減免制度やっているところもあるし、やっていないところもある。やっているところは自分たちの負担で、指導員の給料減らしても子どもたちに来てもらう、こういう施設がある、そういうことをやっていないところもある。 それで、地域の実情って何ですか。地域の実情に応じてって何ですか、それは。部長、実情ってのは何ですか、言っていることがよくわからないです。地域の実情というのは、その利用料が違うとか、減免制度のあるなし、これが地域の実情なのですか。どういうことなのですか。納得のできる説明をいただきたい。 ○議長(手島皓二議員) 保健福祉部長。 ◎保健福祉部長兼福祉事務所長(小田剛男君) 児童クラブにつきましては、古くから育成会からやってきていただいているという事情がございます。その結果、地域、育成会ごとに違いが出てしまっているということは、それぞれのクラブで、考え方もそれぞれにある結果であるかと思います。これをとにかく今統一してくださいということ、この報酬額では高い安い、この利用料では高い安いという話はなかなかできないものであると考えております。 今日の放課後児童クラブの位置づけ、これは公的事業として委託しているということをまず理解していただいた上で、それぞれの育成会、クラブの持っている考え方をお聞きして、全育成会等で平準化すべきもの、共通化すべきもの、そういった度合いについても考えを共有することから始めていく必要があると考えております。 減免につきましては、市内の減免の状況としては、きょうだい割引というところかなりやっているところが多くございます。考え方としては、ひとり親の減免であったり、低所得の世帯への減免の仕方という考え方ございます。公費で減免を行うという場合は、その減免の基準という考え方が必要でありまして、例としては、児童扶養手当の受給資格に準ずるというような事例でやられているところもあります。こういったものは年の途中で変化、要件が外れたり、新たに生じたりということで、やり方によってはやっぱり育成会、クラブの事務負担が大きくなるというような問題もございます。方法については、公的な負担を行っていくということについては、その方法を十分に検討する必要があると考えております。 こういった育成会等で平準化すべき、そういったもの、そういった度合いについては考えをまず共有していただくということが必要だと思っておりますので、そういったところから始めていきたいと考えているところでございます。育成会の皆さんと話し合った上でこういった検討の場も設ける必要があると考えております。 ◆1番(渡辺佳正議員) 育成会というところだけではなくて、利用者の声を聞いていただきたいということなのです。それを利用する保護者の皆さんの話です。 市長、いいのですか、これで、現状、実情で違いがあるということは。子育て、富士宮市しにくいのではないかと言われてしまうのではないのですか。これ放課後児童クラブが隣の富士市とか三島市、沼津市なんかと比べて、やはりここは力を入れていくべき制度だと思うのですけれども、市長の考えをお伺いします。 ○議長(手島皓二議員) 市長。 ◎市長(須藤秀忠君) サービスがそれぞれの施設によって違うものであるし、費用もいろいろ違うこともあると思いますものですから、とにかくまずは市内の実態をもう少し精査しまして、調べて、それからいろいろと考えていきたいなと、こんなふうに思っております。 基本的に施設の乱立競争というのは、こういうことはよくないなと私は思っていますものですから、まずは既設の、今までの施設が最初からその必要性を感じて一生懸命努力、貢献してきてくださった、そういった状況を尊重したいなとも思っておりますものですから、新規を認めることについては慎重に対応したい、地域のニーズと、それからやたらあっちでもこっちでもというようなわけにはいかないだろう、こんなことも考えております。 以上です。 ◆1番(渡辺佳正議員) それは新規の育成会、児童クラブの立ち上げについてですが、やたらにあっちこっちだなんてそんなことを私は言っているわけではなくて、ニーズがある場所、少なくともこれだけの要件を満たしていれば認めてもいいのではないかという、その要件を示していただくことも必要ではないかなと思うのです。例えば、そこの児童クラブに通いたいという子どもたち、保護者がこれだけいる、育成会のメンバーもそれなりに構成されていると、その辺の条件を示さずに新しいところは認めませんというのはちょっとこれは納得できないです。今までは市内ほぼ全域に設置されてきましたけれども、その設置される段階ではそんな厳しいこと言ってこなかったと思うのです。今、市長乱立という言葉言ったけれども、決して乱立ではなくて、まだまだ足りないのが現実です。保護者はもっとつくってほしいという声もたくさんあります。ですから、隣の富士市とか沼津市見ていただければもっとたくさんあります。もちろん人口に応じてということですけれども。 それから、実地調査してって何ですか。数年前に事件が起きて、あのとき実地調査をすると、その中で実地調査したでしょう。そんなことわかっているでしょう。利用料が違うとか、減免があるない、そんなこともわかっているでしょう。何を調査するですか、部長。 ○議長(手島皓二議員) 市長。 ◎市長(須藤秀忠君) 声は荒げないほうがいい、議場だから。まだまだ不足だというその見解と、当局のほうそういう認識がそうかなというのはまだ合致しないところがありますものですから、全体を見て、本当にまだまだ不足なのか、これで今間に合っているのか、あるいはどうしても入れないようなところはどういうふうにしたらいいかというようなところの定員増を考えて、そういうこともまだまだ検討材料だと私は思っております。 減免制度につきましても、富士市の実態というのを調べてどんなことなのか、もう少し研究、検討してみたいと思うし、県下あっちこっちのそうした放課後児童クラブの状況も調べながらいろいろと検討してみたいと、こんなふうに思っています。 ◆1番(渡辺佳正議員) 私も思わず声を荒げてしまいましたけれども、実地調査をこれからするなんていって、とんでもないと思います。以前のあの事件があったとき市が余り関与していなかったから実態を調査したのでしょう。何を今から言っているですか、というところで私は感情が荒ぶってしまいましたけれども、もちろん市長のおっしゃるとおり、もう少しやっぱり本当に周辺市町の状況とか、市内の各地の放課後児童クラブのあり方とか、違いが本当にこれでいいのかなと、公的な制度ですから、民間にやらせたいようにもうけでやっているわけではないのですから、ここはしっかりとやっていただきたい。 それから、新規の立ち上げについては、やはり要件を示していただくことも大切ではないかなと思います。そこ最後に部長、答弁お願いします。 ○議長(手島皓二議員) 保健福祉部長。 ◎保健福祉部長兼福祉事務所長(小田剛男君) 設立の要件ということでございますが、この放課後児童クラブについては、国の事業の考え方としても委託事業で行うということになっております。これは、設立を民に任せ、指定を行う介護事業とはちょっと、いわゆるこういった給付制度とはちょっと異なるものでございまして、必要性を市の責任で判断し、運営主体をお任せするという公設民営の考え方でございます。そのため、運営主体がその区域で必要かどうかというのは市が主体的に判断するということでございますので、必要な要件があって、それを市が指定するという制度ではございませんので、それについては御理解をいただきたいと思います。 ◆1番(渡辺佳正議員) 以上で私の一般質問終わります。 ○議長(手島皓二議員) 以上で1番 渡辺佳正議員の質問を終了します。 この際、10分間休憩します。                                     午前11時02分休憩                                                                            午前11時12分開議 ○議長(手島皓二議員) それでは、休憩前に引き続き会議を開きます。 一般質問を継続します。 発言通告順により、21番 小松快造議員の質問を許します。21番 小松議員。               〔21番 小松快造議員 登壇〕 ◆21番(小松快造議員) ただいま議長から御指名いただきました。発言通告順に従いまして、21番、富岳会、小松快造、一般質問に入らせていただきます。 今回の質問は、1から3までほぼ関連があります。それぞれ関連でやってもよかったのですけれども、一つ一つ区切りをつけたいということで3つに分けさせていただきました。 発言項目の1、地球環境とエネルギーの有効利用を推進するまちについて。これは、今の環境というよりも、5年後、10年後、20年後の環境を保つためにはどうしたらいいかという一つの問題提起というような感覚で捉えていただければいいかなと思います。地球温暖化に対する危機感は世界で高まる中、日本でも大雨や猛暑日が増えるなど既に異変が生じている。日本の平均気温は世界平均を上回るペースで上昇しており、専門家は2050年には京都の紅葉の見ごろがクリスマスの時期になると予測しています。そんな中で、日本は原発の停止が各地で進んでおり、二酸化炭素を多く排出する火力発電に頼り切っている現状であります。今回その打開策として何ができるのか、我々が何をしなければいけないのか、私は決して原発再稼働に賛成するものではありません。これらを踏まえて質問させていただきます。 第5次富士宮市総合計画において、「地球環境エネルギーの有効利用を推進するまち」についての進捗状況と今後の対策について伺う。 (1)、地球環境意識の高揚について。 ①、「小・中学生、市民、事業者に対して、環境学習などの啓発を実施し、地球環境保全意識の高揚を図ります」の進捗状況と今後の対策について伺います。 (2)、地球環境保全活動の推進について。 ①、「小・中学生、市民、事業者に対して、環境教育事業を通じて地球温暖化対策を推進します」の進捗状況と今後の対策について伺います。 ②、「市全体から排出される温室効果ガス排出量を算定し、把握します」の進捗状況と今後の対策について伺います。 ③、「地球温暖化対策実行計画(事務事業編)や環境マネジメントシステムに基づき、環境管理活動の充実を図ります」の進捗状況と今後の対策について伺います。 ④、「環境マネジメントシステムの導入を推進するため、事業所に対する普及啓発活動を行います」の進捗状況と今後の対策について伺います。 (3)、エネルギーの有効利用の推進について。 ①、「エネルギー使用量の削減に努めるとともに、省エネルギー機器の導入を推進します」の進捗状況と今後の対策について伺います。 ②、「省エネルギー行動を推進します」の進捗状況と今後の対策について伺います。 ③、「スマートコミュニティなどの導入を推進します」の進捗状況と今後の対策について伺います。 ④、「再生可能エネルギー等の導入を支援します」の進捗状況と今後の対策について伺います。 ⑤、「公共施設での再生可能エネルギー等の導入を推進します」の進捗状況と今後の対策について伺います。 ⑥、「新たなエネルギーや再生可能エネルギー(バイオマス利用、水力発電)等について調査・研究し、導入を推進します」の進捗状況と今後の対策について伺います。 (4)、みんなで目指す目標値について。 ①、目標値に対しての達成率とそのプロセスと今後について伺います。 以上、よろしくお願いします。 ○議長(手島皓二議員) 環境部長。 ◎環境部長(大原勝君) それでは、私から発言項目の1の要旨の(1)から(4)まで全て一括してまとめてお答えいたします。 まず、要旨の(1)、地球環境保全意識の高揚の進捗状況と今後の対策についてお答えします。第5次富士宮市総合計画の推進に当たり、環境面の施策を実現することを目的とした環境基本計画を策定し、具体的な取り組みを進めています。地球環境保全意識の高揚に対する取り組みとしては、6月の環境月間に合わせた小・中学校の児童生徒を対象とした環境月間ポスターコンクールの実施や、12月の地球温暖化防止月間に合わせたライトダウン等の地球温暖化対策を啓発するイベントの開催などを行っています。このほか、環境配慮や環境活動に取り組む企業やごみ処理の現状を学ぶために清掃センターなどを見学するなど、環境学習の場として施設めぐりを実施しています。また、環境に関する学習や情報発信の場として、市民団体や企業に御協力いただき、毎年10月に環境フェアを開催しております。本年度はこれに加えて、12月に開催する全国小水力発電大会の来場者を対象に地球温暖化対策について啓発活動も実施する予定です。こうしたイベントや活動を通して地球環境意識の高揚は着実に進んでいると考えております。今後もこの取り組みを継続するとともに、新たな企画を取り入れるなど、より一層の充実を図ってまいります。 次に、要旨の(2)、①、「小・中学生、市民、事業者に対して、環境教育事業を通じて地球温暖化対策を推進します」の進捗状況と今後の対策についてお答えします。小学生の環境教育事業としては、平成18年度から小学4、5年生を対象に、地球温暖化の原因となるごみの排出量の削減や省エネルギーなどについて、体験を通して学び、取り組みを実践するアース・キッズチャレンジを実施しています。昨年度はアース・キッズチャレンジで認定されたエコリーダーの認定者数が県内初の1万人に到達しました。中学生や市民、事業者に対しては、出前講座や環境イベントの企画を通して地球温暖化対策の啓発を行っています。今後情報発信を強化するとともに、積極的に市民が集まる場へ出向くことを計画するなど、受講者を増やすよう努めてまいります。 次に、②、「市全体から排出される温室効果ガス排出量を算定し、把握します」の進捗状況と今後の対策についてお答えします。温室効果ガス排出量の算定は、静岡県地球温暖化防止活動推進センターを通して調査を委託しており、入手可能な資料やデータを用いて検証可能な方法で推計や算定を行い、市内における温室効果ガスの現状や特徴等を分析し、報告書を作成しています。進捗状況については、削減に対する数値目標を設定し、点検、評価を行っています。今後の対策については、目標の実現に向けた具体的な取り組みを確実に実施し、温室効果ガス排出量削減を目指してまいります。 次に、③、「地球温暖化対策実行計画(事務事業編)や環境マネジメントシステムに基づき、環境管理活動の充実を図ります」の進捗状況と今後の対策についてお答えします。地球温暖化対策の推進に関する法律に基づき、市の事務事業における温暖化対策に向けた取り組みを計画的に実施するため、第4次富士宮市地球温暖化対策実行計画を策定し、削減目標を設定しています。進捗状況については、毎年施設ごとの電気使用量や燃料使用量の使用実績を集計し、結果報告書をまとめ、ホームページで公表しています。昨年度公共施設の省エネルギー診断やエネルギー使用調査等に基づいて市の事務事業におけるエネルギー使用量削減の可能性調査を実施しました。今後はそれらの調査結果をもとに温室効果ガス排出量の削減目標の見直しを行う予定です。 次に、④、「環境マネジメントシステムの導入を促進するため、事業所に対する普及啓発活動を行います」についてお答えします。市では地球温暖化対策に取り組む事業者を増やすため、事業者の環境マネジメントシステムの導入促進に向けたエコアクション21の勉強会を実施しており、昨年度は市内の中小企業5社に勉強会に参加していただきました。今後も事業者に対しエコアクション21の勉強会に参加を呼びかけ、導入につなげてまいります。 次に、要旨の(3)、①、「エネルギー使用量の削減に努めるとともに、省エネルギー機器の導入を促進します」について、また②、「省エネルギー行動を促進します」、これらの進捗状況と今後の対策について、これは関連がありますのでまとめてお答えします。エネルギー使用量の削減、省エネルギー機器の導入、省エネルギー行動の促進は、市民一人一人のライフスタイルに合った最適な方法を継続し、それぞれが積極的に行動し、実践することが大切であると考えております。近年当たり前となりましたが、照明のLED化や節電対策として電気を消すこと、使用していないコンセントを抜くこと、最適なエアコンの温度設定などは誰もが家庭でできる省エネ行動です。また、グリーン商品の購入や省エネ家電の買いかえなど、環境に優しいライフスタイルに見直すことが地球温暖化対策につながる取り組みでもあります。市としましては、エネルギーを見える化するHEMSの導入に対して補助金を交付し、効率的な省エネ行動を支援するとともに、昨年度はイベントとしてライトダウンによる電力使用の削減やエコドライブ講習会を実施しました。ライトダウンでは、庁舎の照明を30分間消すことで58キロワットアワーの電力を削減することができ、実践的な効果としてPRしました。今後の対策としては、引き続き省エネ行動を呼びかけるとともに、継続的に実践できる新たな取り組みを検討し、周知啓発を行ってまいります。 次に、③、「スマートコミュニティなどの導入を推進します」の進捗状況と今後の対策についてお答えします。スマートコミュニティとは、情報通信技術を活用しながら再生可能エネルギーの導入を促進し、電力、熱、水、交通、医療、生活情報などあらゆるインフラの統合的な管理や最適制御を実現し、社会全体のスマート化を目指すもので、エネルギー使用の効率化につながるものです。現時点で具体化しておりませんが、先進事例などの積極的な情報収集に努めてまいります。 ④、「再生可能エネルギー等の導入を支援します」の進捗状況と今後の対策についてお答えします。再生可能エネルギーの導入支援の主なものは、創エネ・蓄エネ機器等設置補助金による太陽光発電システム等の補助金となります。昨年度の住宅用太陽光発電システムの補助金交付件数は182件でした。累計としては平成7年度から2,821件になります。また、昨年度は自治会集会所として初めて杉田区民センターが太陽光発電とリチウムイオン蓄電池を導入し、補助金を交付いたしました。今後も引き続き補助制度を活用した再生可能エネルギーの導入を呼びかけるとともに、自治会集会所への導入についても周知してまいります。 ⑤、「公共施設での再生可能エネルギー等の導入を推進します」についてお答えします。市では太陽光発電設備や蓄電池の導入を推進するため、平成25年度に公共施設における太陽光発電設備等の導入に関する取扱いを定め、新しい公共施設の建設計画において積極的な導入を進めており、今年度も市営万野住宅B棟に10キロワットを設置する予定です。今後も引き続き積極的な導入を推進してまいります。 次に、⑥、「新たなエネルギーや再生可能エネルギー(バイオマス利用、小水力発電)等について調査・研究し、導入を推進します」の進捗状況と今後の対策についてお答えします。バイオマスについては、根原において乳牛のふん尿を原料とした環境調和型バイオマス資源活用モデル事業の実証実験が進められており、木質バイオマスなどについても関係者と調整を進めている状況です。また、小水力発電については、昨年度から事業者の着手に向けた準備が進められ、現在3事業者による4カ所の発電所計画が事業化の見込みです。12月に全国小水力発電大会も開催することから、大会を契機にさらなる導入につながることを期待しております。 最後に、要旨の(4)、①、目標値に対しての達成率とそのプロセスと今後についてお答えします。みんなで目指す目標値は、目標をわかりやすく示すため、平成32年度までの目標値を設定し、点検、評価を行っています。平成29年度の実績値について報告します。まず、環境に関するイベントや講座への参加者を増やす目標は、地球環境保全意識の高揚の具体的な数値として設定した目標です。内容としては、イベント参加者数や講座の受講者数などをカウントしています。基準年度からさらに人数を増やす目標として、平成32年度までの目標値を3,400人と設定しておりますが、平成29年度は2,243人となり、結果としては基準年度よりも後退となりました。新たに企画していた大人の環境講座や、一番動員を見込んでおりました環境フェアの開催が中止となったことで、基準年度よりも参加者数が減少した原因となりました。達成率は66%です。今後については、引き続き新しい企画を取り入れるなど、他部署とも連携し環境保全意識を高めるよう努めてまいります。 次に、市域の温室効果ガスを減らすことについては、基準年度をゼロ%と設定し、温室効果ガス排出量の削減を目指す数値目標で、平成32年度までにマイナス20%を目標としています。平成29年度に行った平成26年度の温室効果ガス排出量は基準年度と比較すると5%の減少となりました。達成率は25%です。今後については、環境基本計画にある市の取り組みを計画的に実行していくことで目標達成を目指してまいります。 次に、環境マネジメントシステムを導入し、地球温暖化対策に取り組む事業者を増やす目標では、環境管理活動を行う事業者の増加を目指す数値目標で、平成32年度までに91事業所を目標としています。平成29年度のISO14001を含む環境マネジメントシステム導入事業者は77事業所となり、進捗状況としては順調に推移しております。達成率は84.6%となりました。今後も引き続きエコアクション21の勉強会に参加を呼びかけてまいります。 次に、再生可能エネルギーの導入を増やす目標では、平成32年度までに導入量を21万2,020キロワットアワーまでに増やすことを目標として設定しています。内容としては、太陽光発電、水力発電の1年間の発電量を算出し、進捗状況の把握を行います。資源エネルギー庁が公表しているデータが平成29年9月までとなっているため、9月までの導入量は19万1,954キロワットアワーとなりました。昨年度の18万9,199キロワットアワーと比べ導入量が増えていることから、順調に推移している結果となりました。達成率は90.5%です。今後も引き続き再生可能エネルギーの導入を推進してまいります。 また、環境基本計画では毎年度年次報告書として環境白書を作成し、公表しています。把握した状況については、関係部長で構成した環境政策推進委員会や環境基本条例に基づき委嘱した委員で構成する環境審議会において進捗状況の報告を行い、PDCAサイクルを活用した進行管理を行っています。環境白書には富士宮市の環境の現状や施策の実施内容について、グラフや写真を用いてわかりやすい内容となるよう作成しています。さらに、平成28年度版からは各課による施策の取り組みの進行管理として、実施内容の自己評価についても掲載を行っています。さらに、市の環境の現状や今後についてより公正な評価を行うため外部評価を実施し、その内容も環境白書に掲載することで目標達成に向けた取り組みの推進を図っています。 答弁は以上でございます。 ◆21番(小松快造議員) ありがとうございました。今回の第5次富士宮市総合計画の中のこの部分を取り上げさせていただいた一番大きな理由は、やはり今回の議会の中で一般質問の約7割の議員の皆さんが地球環境、温暖化という部分をさわられているということもありまして、いかにこの問題が大事かということが感じられています。その中で1つ紹介させていただきたい記事がありまして、これは国立環境研究所の気候変動リスク評価研究室の江守所長、この方の言葉の中に、現在より夏が1カ月長くなると予測、さらに大気中の水蒸気量が増えることで勢力が強くなるスーパー台風が発生するという警鐘を鳴らしています。既に前兆はあらわれている。過去80年間で気温が35度以上の真夏日の日数が増加している。総務省消防庁によると、今年7月に熱中症による救急搬送の人数は2万5,000人に上り、7月としては過去最多となった。昨年8月には広島市で観測史上最高となる1時間当たりの降雨量が101ミリを記録し、土砂災害で70人以上が死亡した。今年のデータはないのですけれども、記録的な雨量、温度というのは毎年聞かれるような気がします。その中でもう少し出てもいいかなという言葉が異常気象という言葉が大分減っています。これは地球の温暖化が常態化しているという意味をしているのではないかと私は思っています。 そういう中、再質問の部分は全般的な部分で少しだけ質問させていただきます。まず、この第5次富士宮市総合計画をつくられた時期、この時期と現在の温暖化の進行状況といいますか、環境の変化というのは大分差があるような気がするのですが、その辺部長、どうでしょう。感じられところというのはありますか。 ○議長(手島皓二議員) 環境部長。 ◎環境部長(大原勝君) おっしゃるとおりでございます。地球温暖化の防止、それの活動に取り組むということでこの総合計画の中にも取り組みをしているわけですけれども、実際、先ほど言いましたように、市として取り組んでいること、市全体で取り組んでいることについては削減目標に向かって取り組んでいますけれども、やはりこれは地球規模の話ですので、こういった中では残念ながら地球温暖化が進んでいるということがあると思います。当然その策定時期に比べて地球環境、温暖化を身をもって今感じているというようなことではないかと思います。 以上です。 ◆21番(小松快造議員) おっしゃるとおり、私も全く同じように感じております。 その中で、この中にあります(2)の①のところの事業者に対して環境教育事業を通じてというくだりがあります。今どうでしょう、富士宮市内の事業者、企業の皆さんの温暖化に対する思いというのは何か情報として入ってくることありますか。 ○議長(手島皓二議員) 環境部長。 ◎環境部長(大原勝君) これは、世の中ではそういう地球温暖化の取り組みが叫ばれているのと同じように、やっぱり企業としてもこれが企業価値を高めるとか、そういうこともあって地球環境に対する、今RE100ということで、再生可能エネルギーを100%利用するとか、いろんな環境に対する取り組みを企業のアイデンティティーとして評価するという傾向がございますので、どの企業もそういうことに対しては力を入れているとは思います。ただ、やはりお金のかかるというか、会社の経費のこともありますので、企業によってはなかなかそういうことに費用を割くのは難しいとか現状はあると思いますけれども、やはり自分たちの身近な問題として環境問題に取り組むということは企業も積極的に捉えているとは感じております。 ◆21番(小松快造議員) 企業の問題といいますか、今社会的に企業は何をすべきか、CO2の削減をどうすべきかというような投げかけが非常に多いと思います。そういう部分も行政としても企業の皆さんと一体になってこの地域からCO2をどれだけ削減できるかということをやっていっていただきたいと思います。 今回この問題につきましては、皆さんと一緒に考えようというつもりで問題提起させていただいていますので、再質問はこれくらいにさせていただきます。 次に、発言項目の2、温暖化対策について。気象庁によると、2014年の世界の平均気温は1981年から2010年までの平均基準と比べプラス0.27度となり、統計開始以来最高となりました。日本ではこの年は0.14度だったが、統計開始以降で見ると100年に約1.14度のペースで上昇しており、このペースは世界の0.7度を上回っている。世界の平均気温が今年5月以降記録的な勢いで上昇し続け、気候変動が上昇傾向に移った可能性があり、気象庁が研究に着手したことも判明、気温上昇は2000年ごろから停滞期だったが、英国の気象庁は大きな変化が起こった可能性があると見解を示しております。日本でも研究の必要性が生じています。世界気象機関のジャロー事務局長は2015年11月9日に発表した声明で、今後も気温が上昇し、熱波や洪水などの異常気象が増えてくるだろう、我々は恐ろしい速度で未知の領域に向かっていると警告しています。 これを踏まえて、要旨の(1)、地球温暖化対策は国民一人一人の意識改革が必要となります。市として市民への啓発をどのように訴えるのか伺います。 (2)、小・中学校教育の中でどのように指導されているのか伺います。これは以前にも質問させていただいていますけれども、その後の変わりがあれば、その辺の説明をいただきたい、このように思っています。よろしくお願いします。 ○議長(手島皓二議員) 環境部長。 ◎環境部長(大原勝君) それでは、私から要旨の(1)、地球温暖化対策の市民への啓発についてお答えします。 地球温暖化対策は、家庭からの省エネ行動など市民一人一人のライフスタイルの見直しや日ごろからできることを実践し、継続することが重要と考えています。昨年度二酸化炭素排出抑制対策事業補助金、クールチョイス事業の採択を受け、地球温暖化対策に向けた実践的な取り組みを計画し、ライトダウンやエコドライブ講習会、小学生を対象にしたエコ標語の募集、ラジオエフのCM放送、低炭素物流会議など、さまざまな企画で地球温暖化対策を市民に呼びかける啓発活動を実施しました。特に低炭素物流会議では、宅配便等の再配達防止を考えるため、市民や事業者などのさまざまな立場から現状や要望などの意見交換を行う検討会を開催しました。今年度も再配達防止など実践的な取り組みが地球温暖化対策につながることを認識するとともに、実践行動が一人一人の意識改革につながるよう啓発してまいります。 また、本年度は県民運動であるふじのくにクールチャレンジの事業に参加し、地球温暖化防止に関する取り組みについて、アプリを使ったポイントを獲得する「クルポ」が6月から開始となり、市役所1階市民ホールと7階の展望ロビーをクールシェアスポットとして登録しました。ポイントを獲得すると二酸化炭素削減量が表示されるため、地球温暖化にどのように貢献したかが数値で確認できるものです。今後市民の新しい意識改革の一つとしてアプリのダウンロードを呼びかけるとともに、出張所や公民館にある古紙や衣類等の拠点回収場所の登録や、クールシェア、ウオームシェアスポットを新たに登録するなど、ポイント設置場所を拡大し、実践できる地球温暖化対策として周知啓発を図ってまいります。このような市民が親しみやすい、取り組みやすい事業も取り入れながら、市民の意識改革に努めていきたいと考えております。 私からは以上です。 ○議長(手島皓二議員) 教育長。 ◎教育長(池谷眞德君) 私からは要旨の(2)、小・中学校教育の中でどのように指導しているのかについてお答えします。 前にもお答えしたとおり、現在小・中学校においては理科や社会科の時間に水やごみ、森林などを教材として地球温暖化対策を含む環境問題について考える学習をしています。また、地域から学ぶ富士山学習の時間では、地域の自然を教材に水質検査をしたり、水生生物を調査したりするなど、環境について学びを深めている子どもたちもいます。さらに、本年度小学校では子どもたちが日常生活で出会うであろうさまざまな課題について、自分事として考え、自分とは異なる意見と向き合い、考え、議論する授業を目指し、「特別な教科 道徳」が始まりました。本年度使用している教科書を見ますと、どの学年にも自然愛護をテーマとした教材があり、子どもたちの実態に応じて環境問題について考える時間が設定されています。5年生の道徳の教材では、世界の平均気温の変化をあらわすグラフがあり、具体的に地球温暖化が地球に与える影響について学んでいます。今後も地球温暖化を含む環境問題について、子どもたち自身が考える機会を大切にし、自分事として捉えるような環境教育に取り組んでいきたいと考えています。 私からは以上です。 ◆21番(小松快造議員) ありがとうございます。環境問題というのは、冒頭にも申し上げましたけれども、「一日して成らず」という思いがあります。その中で、子どもたちへの教育の中に取り入れていただきたいのが、自分たちが生活体験している中で何か変化が起きたのではないか、例えば自分たちが、いや、去年はこんなことがあったけど今年はないな、今年の一番いい例は真夏の最中、皆さん、蚊がいなかったと思うのです。それはやっぱりボウフラが湧かない、ボウフラが生息する水が温度が高過ぎてボウフラが湧かなかったというようなことが言われています。こういうことを例えば子どもたちが、昔我々が子どものころというのはクワガタ虫をつかまえたりいろいろやってきました。その中でもやっぱりいろんな種類がいたはずなのです。今、数が減っているということと、いる種類が違うというの教育長御存じですか。そういうことを自分たちの体験の中でもって実感していくということが一番大事だと思います。この後の項でちょっと出てきますけれども、やっぱり生活体験の中、生活の中で変化が起きる、それは例えば自分たちが小学生、6年生だったら6年生のこの生活が、ではお父さん、お母さんのときとどう違うのというような話をしてみてもらうような指導もしていただきたいなと思います。やっぱり時代の変化、移り変わり、ではお父さん、お母さんとおじいちゃん、おばあちゃんとの違いって何なの、それほどないはずなのです。自分たちと親の違いのほうが大きいはずなのです。こういうことを身をもって体験していただくということも必要だと思いますけれども、教育長、どうでしょう、その辺は。 ○議長(手島皓二議員) 教育長。 ◎教育長(池谷眞德君) 私もそのことは大変大事なことだと思います。先ほども答弁させていただいたとおり、まず環境についてだと、環境について学ぶ、その後環境について考える、そして自分のこととして捉える、これが3点セットになる、教科のつなぎ、それぞれの理科とか社会の教科のつなぎ役として道徳が導入されましたので、今おっしゃったことを形にしてまいりたいと思います。 先ほどありましたとおり、例えば環境の変わっているところを考えますと、富士宮市で具体的に考えると、私のときにはセミで言うとアブラゼミが非常に多かったですけれども、今クマゼミがかなり多くなっています。それで、小松議員お住まいの北山で言いますと、何かびっくりすることに、ナガサキアゲハが生息しています。これは、九州にいたアゲハチョウが今、天母山でとることができまして、地域の方が撮った写真を山宮小学校の階段のところに置いてくださっています。本当に温暖化というのは動物、植物の変化から特に体験、子どもたちが体感できるものですので、その辺を積極的に教育の中で扱ってまいりたいと考えています。 以上です。 ◆21番(小松快造議員) ぜひともよろしくお願いします。 この問題につきましては、教育委員会教育長の一番得意な分野ではないかと思っていますので、この項はこれで閉じさせていただきます。 次に、発言項目の3、富士宮市における農業事情について。ここに一つの記事があります。1番から3番まで関連しているという部分でちょっと紹介させていただきます。全国で米の品質低下が報告されている。気候変動の影響を受けやすい果実では、リンゴやブドウの着色不良、ミカンの実と皮が分離する浮皮でしょうか、「浮く」に「皮」です、などが各地で発生、今後影響の拡大が予想されるから、国や自治体が生産技術の開発など適応策を急いでいる。農林水産省や環境省によると、現在より3度気温が上がった場合、米は北日本を除く全域で減収すると予測、高温耐性の品種への転換が進まなければ全国的に一等米の比率が低下するという。米の生産量日本一の新潟県は、今年の10月、主力のコシヒカリよりも収穫期が遅く、温暖化に対応した新品種「新之助」を発表した。同県では平成22年の猛暑で一等米の比率が前年の89%から21%に急落したが、試験栽培時の「新之助」はこのとき猛暑を乗り越えた。従来とは異なる香りや粘りなどの食味も追求しており、開発した農業総合研究所作物研究センターの石崎和彦所長は、米の品種改良は各地で行われている。高温に強いだけでは新潟ブランドは保てない。ミカン3割減収、大きく動く適地。一方、果樹栽培では、適地が北上し、ミカンは現在の主要産地の多くで安定生産が困難になり、東北南部の沿岸部まで適地が動く可能性がある。既に深刻な被害の出ている産地ではこうした将来予測への対応が高まっている等々の紹介が出ています。 やっぱり農業に対して、今年私も地域柄、落花生を栽培しました。ちょうど運悪く7月の日照りの続き始めたときに種をまいたのですけれども、発芽したのは3分の1でした。こういう状況の中で、やっぱり今までここが適地だと思ったのが場所が変わるということはこれからも増えるでしょうし、これからの生産を何をしたらいいのかということはやっぱり考えていかなければいけない。 そこで、要旨の(1)、市内の耕作放棄地の現状について、①、耕作放棄地は減少傾向なのか、また拡大しているのか伺う。 ②、拡大阻止はどのような対策が有効と考えられるか。 ③、青年就農制度の活用はどのようになっているのか伺います。 ④、後継者不足の問題対策について考えているのか伺います。 ⑤、農業経営に何か新しい支援策は考えているのか伺います。 以上、よろしくお願いします。 ○議長(手島皓二議員) 産業振興部長。 ◎産業振興部長高野裕章君) それでは、発言項目3、富士宮市における農業事情について、要旨(1)の①、耕作放棄地は減少傾向なのか、また拡大しているのかについてお答えします。耕作放棄地の面積の推移については、5年ごとの農林業センサスによると、1995年は164ヘクタール、2000年は221ヘクタール、2005年は255ヘクタール、2010年は654ヘクタール、2015年は604ヘクタールであります。2010年度以降大幅に拡大しておりますが、2010年から2015年までの5年間では耕作放棄地が50ヘクタール減少しております。これは、耕作放棄地対策事業や農地中間管理事業により改善されたものと思われます。 次に、②、拡大阻止はどのような対策が有効と考えられるかについてお答えします。国・県・市では耕作放棄地の再生に向けさまざまな事業を展開しています。①の答弁でも若干触れましたが、耕作放棄地解消対策事業費補助金事業があります。この事業は、認定農業者等が耕作放棄地を再生して借り受ける場合、200万円までの作業費であれば100%の補助が受けられます。市では平成21年度からこの事業を開始し、平成29年度までに約11ヘクタールの耕作放棄地を再生し、直接的に耕作放棄地の減少を図っております。また、耕作放棄地拡大の予防策として、市では茶園転換支援事業を推進しております。この事業は平成28年度から実施しており、茶の抜根と茶以外の作物に植えかえる経費を補助しています。この事業を活用した面積は現在約5ヘクタールとなっており、管理できなくなった茶畑が葉菜類やジャガイモ、果樹畑等に再生されています。 また、平成26年度から農地中間管理事業による農地の貸借を推進しています。貸し手の多くは高齢等で管理ができなくなった方が多く、耕作放棄地になる前に借り手が見つかるよう、農業委員会や富士宮農業協同組合と連携し、農地の貸借が円滑に進むように努めています。農業委員会には常時農地相談員がおり、農地の貸借を農地利用最適化推進委員とともに農地のあっせんを実施しております。平成29年度の集積は58件で約33.9ヘクタールの成果が上がりました。今後も耕作放棄地防止につながるこの活動を推進してまいります。 次に、6月定例会で御質問のありました企業の研修の一環として農業に取り組む事業について市のかかわりですが、現在企業から社内研修としての農業を実施したいという話は直接ありませんが、市としましては企業からの要望があれば積極的に遊休農地を紹介していきたいと考えております。また、近年IT企業等が農業分野に参入し成功している事例もあります。企業による研修の一環としてだけでなく、幅広い分野の企業に対し新たな事業展開として農業を選択するような取り組みについて研究する必要があると考えています。 次に、③、青年就農制度の活用はどのようになっているかについてお答えします。青年就農給付金事業は平成24年度から開始し、現在までに42人の新規青年就農者に対し給付金を交付しております。この給付金は就農後の定着を図るため、経営が不安定である就農後5年間の所得を確保するために実施しております。平成29年度からは農業次世代人材投資資金という名称に変更になり、交付終了後に交付期間と同期間営農を継続しないと交付された資金を返還するなど、単なる給付金ではなく、農業経営を持続させるための資金となりました。 次に、④、後継者不足問題対策は考えているかについてお答えします。2005年と2015年の農林業センサスの調査を比較しますと、販売農家においての後継者数は半数近く減少しております。後継者不足問題は農業の構造に係る大きな問題だと思います。農業の収益性が高く、労働環境が良好であれば後継者問題は黙っていても改善されると思います。現に畜産農家等では施設整備や大型機械、ITを活用した農業経営に成功している事例が多くあります。このような農家では後継者問題は少なく、将来にわたって農業経営の見通しが立っています。しかし、全ての農業においてこのような構造改革ができるわけではありません。まして兼業農家は元来農業で生計を立てているわけではありませんから、親の代で設備投資をして子どもに農業を継承させるというような例は少ないと思われます。そこで、市では②の中で説明しました農地中間管理事業を活用した担い手への集積を推進しております。また、兼業農家についても耕作できない農地は担い手へと集積するための農地中間管理機構へ貸し出す手続を進めていきたいと考えています。 最後に、⑤、農業経営に何か新しい支援策は考えているか、補助金だけでなく技術指導の面での支援を考えているのかについてお答えします。昨年度から新規就農者の農業次世代人材投資資金を受給している農業者に対し、経営や技術、資金、そして農地の課題に対して農業委員や県と連携してサポートを行っております。サポート内容としては、年2回新規就農者の農地や作物の状況を本人と一緒に確認し、農業者からの相談を受けたり、栽培方法の指導等を実施しております。また、静岡県では農業経営体の後継者や農業法人の従業員を対象とした経営管理や財務管理、マーケティング等の講座を実施しています。また、新規就農者に向け、11月から3回6次産業やマーケティング講座、土づくりに関する肥料の講座、新規就農者として活躍している先輩農業者との意見交換会などを計画しておりますので、市としましても参加者を募るなど協力をしてまいります。 以上です。 ◆21番(小松快造議員) ありがとうございました。2つほどちょっと質問させていただきたいのですけれども、農家における問題点というの、私も農業を営んでいる関係で重々理解しております。そんな中で、青年就農制度を活用している方が今24人いらっしゃるということだったのですけれども、この方々の中で有機農法を実践しているという方が多いと思うのですけれども、ただ私たちの耳によく入ってくるのが、畑周辺の管理をしてくれないのでちょっと困るよというような話があります。その辺の指導はどのようなことをやっているか、何かありましたら。 ○議長(手島皓二議員) 産業振興部長。 ◎産業振興部長高野裕章君) 今現在までその新規就農は42人おいでました。その中に有機農法の方も大勢いらっしゃいますが、いろいろな苦情が近隣から来ております。苦情に対しては、現場の確認を農業者を訪問し、苦情の内容をお伝えしております。また、他の農業者の耕作地と隣接している部分につきましては、雑草の種子が飛散しないように草刈りをするような指導、また新規で農業を始めたい農業者に対しては、新規就農認定審査会がございまして、その際に地域とのつながりが重要ですよとか、地域への貢献をしてくださいというようなことも説明しながら新規就農のほうに励んでもらうということで指導しております。 ◆21番(小松快造議員) 私の地域にもこの制度を使ってやられている方だと思うのですけれども、今部長おっしゃられた地域の方々の指導をという話がありました。実際に農業委員の方がこういうつくり方ではなくてこのほうがいいよという指導すると、そんなことはわかっているからいいわというようなことで聞く耳を持ってくれないというような方もいらっしゃる。実際にその方々の畑の周辺というのはすごいです。部長一度見てください。迷惑をこうむっている方も多くいらっしゃいますので、指導のほどよろしくお願いします。 もう一つ再質問なのですけれども、先ほど生態の温度変化による違いが出ているという話の中で、生産作物の変化も出てくると思うのです。この辺は質問というよりもお願いしたいのですけれども、この地域に合った生産物がどんなものがあるのかとか、そういうこともちょっと研究していただきたいのです。実は私の地域に、何を考えたかわからないのですけれども、リンゴの木を植えた方がいるのです。それも種類がむつとか、東北のほうのリンゴの木を、リンゴがなるまでに何年かかるかわかりませんけれども、恐らく私はならないのではないかな、ましてやこの地域また暖かくなっていますからなおのこと難しいかなというような気がしています。そういう農業者に対しての情報ですとか、いろいろ与えていただきたいのですけれども、その部分についての何かお考えありましたらちょっと教えていただけますか。 ○議長(手島皓二議員) 産業振興部長。 ◎産業振興部長高野裕章君) やはり気候変動によって農作物は変わっているとは思います。今日の新聞でも松崎町のほうでパパイヤということがあったです。静岡県でもできるのかななんてことでびっくりしたわけですけれども、富士宮市はいろんな作物ができるものですから、逆に何が特徴なのかというのが課題でもございます。最近ではブドウをやってみたいという農家、ワイン用のブドウであるとか、シャインマスカットということでやりたいという方もいらっしゃっております。新しいものに挑戦しながら、これから試験的ですので何が成功するかわかりませんけれども、先駆者としてそういった方が成功事例があれば、それに続いていけばまた新しい農業分野が開けるのかなというようなことで期待もしておりますので、気候と合わせた農業の展開というのを一応注目しております。 ◆21番(小松快造議員) 恐らくリンゴは難しいかな正直には思っていますので、新しいこの地域に合った産物を奨励していただければなと思います。では、この項はこれで終わりにさせていただきます。 発言項目の4、全国小水力発電大会について、要旨の(1)、全国小水力発電大会に向けての進捗状況を伺う。これにつきましては、全員協議会のところでちょっと説明をいただきましたので、簡単でも結構です。よろしくお願いします。 ○議長(手島皓二議員) 環境部長。 ◎環境部長(大原勝君) お話にありましたように、全員協議会のほうで説明させていただきましたけれども、一応これは議場で見ていらっしゃる方もいらっしゃいますので、改めて、用意した答弁をさせていただきます。 要旨(1)、全国小水力発電大会の進捗状況についてお答えいたします。これまで本大会を主催する全国小水力発電大会実行委員会において、大会開催日である12月13日から15日までのプログラムの内容等について協議してまいりました。大会の内容といたしましては、大会初日の13日は、基調講演及びパネル討論を行います。基調講演は、「再生可能エネルギーを活かした地域の持続可能な自立」と題し、地域における再生可能エネルギーのあり方について講演いただきます。また、それを受けて再生可能エネルギー導入における産官学民の代表的な活動団体をパネリストに迎え、パネル討論を行います。翌日の14日は、7つの分科会と関係団体による事例発表を行います。分科会では、日本を代表する水力事業関係者に加え、市内で活動しているNPO法人、学校、発電事業者が登壇し、再生可能エネルギー普及にかかわる人材育成や農業用水エネルギーの有効利用、市内における水力発電の取り組み等について議論します。最終日の15日は、4つのコースから成るエクスカーションを開催します。市内外の小水力発電所を視察する内容で、観光スポット等をめぐりながら、実際に水力発電施設を見学していただきます。小水力発電日本一のまち富士宮で地域のエネルギー政策を考えるきっかけとなるような大会にしていきたいと考えております。多くの皆様に御参加いただけるよう取り組んでまいります。 以上です。 ◆21番(小松快造議員) この大会につきましては、関係する環境エネルギー室を初め各部署の方々が一生懸命やっていただいていると思います。非常に私もありがたく思っています。その中で1つだけ、市内外もしくは県外へのPRはどのような形で行っているか、ちょっとお願いします。
    ○議長(手島皓二議員) 環境部長。 ◎環境部長(大原勝君) まず、市のほうは、先ほど言いましたように、大会の概要が固まりましたので、これからそれを強化してホームページや新聞等のマスコミ、それから広報、ポスター、チラシを利用して周知していきたいと思います。市内、市民の方に、業界向けの大会ではあるのですけれども、市民の方にも参加してもらいたいところで、これは市のほうで力を入れてやっていきたいと思います。それから、全国的な発信、こちらについては全国小水力発電の協議会があります。それから、実行委員会を通して関連する業界の新聞、それから雑誌等においてPRを図っていくということで考えております。 以上です。 ◆21番(小松快造議員) 1つお願いしたいのは、やっぱり市内の小・中学生への周知のほうよろしくお願いしたいと思います。 以上で一般質問終わりにさせていただきます。 ○議長(手島皓二議員) 以上で21番 小松快造議員の質問を終了します。 この際、暫時休憩します。                                     午後0時06分休憩                                                                            午後1時00分開議 ○議長(手島皓二議員) それでは、休憩前に引き続き会議を開きます。 一般質問を継続します。 発言通告順により、4番 佐野孜議員の質問を許します。4番 佐野議員。               〔4番 佐野 孜議員 登壇〕 ◆4番(佐野孜議員) 議長の許可のもと発言通告順に従いまして一般質問をさせていただきます。 時間はそんなにかかりませんので、ちょっとその前に話をさせてもらいたいと思います。1週間ぐらい前ですけれども、キャンプしている親子に会いまして、キャンプどうでしたという質問ができる場がありましたので、こんな質問してみました。そうしたら、その親子が昨日のキャンプはすごい感動的なものでしたと。何が感動的なのかなと思ってどういうことが感動しましたかと聞きましたら、キャンプ場に親子の鹿があらわれて、悠々と歩いていたそうです。その光景を見た子どものお兄ちゃんのほうがもうすごい感動的だった、それをもう熱を込めて話すのです。その弟が3歳だそうですけれども、その子はもっと感動しました。では、そのことを今度議会がありますので話しますよと言いましたけれども、そのときに、いや、あれは有害鳥獣で駆除してジビエで食べるということはちょっと言えませんでした。だから、見方によってこれがすごい感動的なものなのだなということをつくづく感じたのですけれども、ちょっと自分の考えに出してもらえたものでよかったなと思いながら、すみません、そんなことさせてもらいました。 ○議長(手島皓二議員) 本題へどうぞ。 ◆4番(佐野孜議員) はい。発言項目1です。富士宮市の北部の自然環境について。毎回自然について質問しますが、西富士山麓の自然環境をいかに保全し、先人が育てた豊富な森林資源、至るところで湧き出す清流を守りながら地域経済を見直すことがいかに富士宮市全体にとって大事なことなのか痛感する毎日を送り、市民の活力を生み出す政策と環境保全地域に指定されている北部地域の整備計画について伺います。 (1)、県外からの残土等の搬入について。6月の初めのころだったかと思いますが、近所の市道に四、五台というか、3から5台ぐらいの他県ナンバーの残土らしきを満載した大型ダンプカーが並んでいました。行き先にたどり着くと、旧温泉施設の整地と整理のようなのですが、余りにも不審な点が多いのでその場に立ち入らせていただきました。現場責任者はいらっしゃらないようで、重機の運転手が対応してくださいましたが、逃げの一点張りと、何の権利でこのような質問されるのですかとの対応でした。 そこで、①、現地での再三の注意にもかかわらず、市内の内野地先に原形をとどめないほどの多量の残土が県外から搬入されている現状について伺います。1日5台から10台、ちょっと把握はしていませんが、20日くらいかかったと思いますので、大体の搬入されている数量は2,000トンくらいでしょうか。後々判明したことですが、富士地区でも同じ業者が残土のことで取り締まりを受けていたようです。 ②、違法に近い業者の取り締まりと監視体制について伺います。これからこのような業者が強引にわけのわからない残土等を運び込み、それらが飲料水や河川環境に与える影響を考えると大変なことに発展します。その対策について伺います。 (2)、バイオマス発電における消化液の有効利用について。消化液を星山浄化センターに持っていって廃棄物として処理するか、液肥に加工して有効活用かは、有機農業の促進や環境保全対策としてとても重要なことと考えております。 そこで、①、消化液を利用しようとしましたが、熟成期間が不足しており、現状では液肥としては使用を近所の人たちに推薦することができない状態です。それをわかっていて使うというなら別ですけれども、試行期間に家庭菜園でも手軽に使用できる製品にするための対策について伺います。 以上、お答えお願いします。 ○議長(手島皓二議員) 都市整備部長。 ◎都市整備部長(望月明彦君) それでは、私から要旨(1)、県外からの残土搬入について、①、内野地先で行われている工事の現状からお答えいたします。御指摘の案件につきましては議員も深くかかわりがあり、何度も現場に足を運んでいただいていると認識しております。平成30年4月の中旬から市の関連する部署等に相談や手続がないまま土砂の搬入等が始まり、地域の住民から問い合わせがありましたので、直ちに現地に赴き指導を開始いたしました。大量の土砂等が運ばれ、たび重なる現地の指導では業者は理解を示しませんでしたが、市役所に呼び出し事情聴取を重ねたことにより違反をしている事実を理解し、指導に従い土砂の搬入を中止しています。また、台風や豪雨に備え現場の土砂等の崩壊や流出を防止するために、のり面の勾配を緩やかにする等の是正指導を行い、防災上必要となる措置を段階的に実施させています。このことは区長を通じ地元に報告し、理解を得ておりますので、今後は地元の心配となっていることを順次解決するために指導を継続していきたいと考えております。 続いて、②、違法に近い業者の取り締まりと監視体制についてお答えいたします。議員も現場で業者と対応されたことで御理解いただいていると思いますが、このような業者は土砂の処分を業として生活しており、地域とのかかわりが薄く、通常の価値観を求めることは難しいと感じられたと思います。業者が悪質な場合、現場が放棄され問題が解消されないことが最悪のシナリオであり、それを避けるために当初の対応は業者を処分するのでなく、関係性を保ちながら粘り強く毅然とした対応を継続することが重要であると考えています。当市ではいわゆる盛り土条例の施行を他市に先駆けて行い、このような指導を継続してきたため、埋め立て等を行う業者に抑止力が働き、不法に残土を捨てるケースは年に数件となっておりますが、定期的なパトロールを実施し、地域の変化をいち早く把握するとともに、庁内の部署や関係機関、区長や町内会長等と連携し、多くの関係者が監視を行うことで不審な行為を抑制しております。 答弁は以上です。 ○議長(手島皓二議員) 産業振興部長。 ◎産業振興部長高野裕章君) それでは、要旨(2)の①、バイオマス発電における消化液を試行期間に家庭菜園でも手軽に使用できる製品にするための対策についての御質問にお答えします。 現在環境省では、家畜ふん尿を原料としたバイオマス発電施設が各地で展開されている中、近年バイオマス発電の際に発生する消化液を液肥として牧草地や畑にまくことによる地下水汚染が指摘されていることを受け、こうした問題を解決しつつCO2の削減を同時に達成する新たなバイオマス利活用モデルを実証、確立するため、国土交通省と連携して環境調和型バイオマス資源活用モデル事業の公募を行い、富士開拓農協が受託し、事業を実施しているところです。 このモデル事業の概要は、バイオマス発電施設にて生じた消化液を星山浄化センターで処理を行うことで地域環境を保全しつつ、発電施設で得られた電力を星山浄化センターに託送することで低炭素社会と循環型社会を同時達成しようとするものです。したがいまして、発電の際に発生する消化液は基本的に星山浄化センターで処理することになります。 しかしながら、富士開拓農協ではこの消化液を有効利用できないかとの観点で、本モデル事業とは別に液肥としての効能や使用方法を研究しております。この調査結果によりますが、市としては朝霧高原における堆肥の過剰施肥が懸念される中、この消化液を周辺地域の牧草地や畑にまくことは現在のところ想定しておりません。 以上です。 ◆4番(佐野孜議員) 残土の件ですけれども、50メータープールですと2杯分ぐらいになるのかなというような感じです。再三注意もしたですけれども、聞き入れませんし、それと周りの人はどう言っているかというと、何で言ってやめさせないのだよと私に迫ってくるわけですけれども、そこの権利はないからと言ってはいるですけれども、一応それからいろいろなことが起きてしまったらどうするのだなんて責任を押しつけてくるような感じで、しどろもどろになっていますけれども、一応こういうことで連絡はしてありますし、これからいろんなことを気をつけていきたいと思っています。今は何も残土は運び入れておりませんので、ここ8月の中ぐらいからはもう終わったようです。完了しているようです。ですので、私としますと、どこかで許可されているのではないかというふうな懸念を、許可したのかなんていうようなことを思われていますので、そこら辺がちょっと残念だなと思っています。何かその辺いい策はないでしょうか。 ○議長(手島皓二議員) 都市整備部長。 ◎都市整備部長(望月明彦君) 先ほどもお話ししましたとおり、現在は搬入とめて、防災的な問題も多少ありますので、安全的な勾配、のりの勾配、盛ったときの勾配が急で崩れて流れると、そういうのを是正させるような指導を今している最中で、順次、はっきり言って余り早く動いてはくれないのですけれども、呼んでは事情聴取して、このぐらいはやってくださいということで粘り強くやっていますので、これで何とか安全な対策にも、技術基準等を守っていただいた形にしてもらわなければならないので、そういう指導を粘り強くやっているというところでございます。 ◆4番(佐野孜議員) ぜひお願いします。初めのころちょっと見ますと、大きな穴を掘ってそこに何か埋めているというのですけれども、運転手に何持ってきているかと聞いてももちろん答えませんし、そこは答える必要がないというもので、そういう感じでした。とにかくうかうかしているとそういう残土の捨て場にここの富士山麓がなってしまうと思うと本当に夜も寝られない状態になるかと思います。その辺ぜひその監視体制と取り締まり強化をよろしくお願いいたします。 それでは、発言項目2に移らせていただきます。市立病院への通院と入院にかかわる対策についてです。先日近所の方2人が富士宮市立病院に救急車で搬送され、入院しました。2人とも長期の入院になりましたが、通院することも、入院を希望しても入院ができずに大変困っており、結果的には救急搬送され、治療していただくことになりまして、安堵しておりました。北部地域からですと交通機関の不便さから通院はなかなか困難な状況になっており、その打開策について伺います。高齢者の多い地域になってきておりますので、通院のための手段が見つからず、子どもがその役割をすると、子どもの職業がなくなってしまい途方に暮れてしまいます。 (1)、野外での歩行が困難な状態に陥り通院が困難になった場合について、交通事情、地域ケアセンター、市立病院の受け入れ態勢の支援の方法について伺います。 ○議長(手島皓二議員) 市民部長。 ◎市民部長(深沢裕彦君) それでは、発言項目の2、市立病院への通院と入院にかかわる対策について、要旨の(1)、野外での歩行が困難な状態に陥り、通院が困難な場合についてお答えします。 初めに、交通事情について市民部よりお答えします。現在市の北部地域から市立病院への通院で御利用いただける公共交通は、富士急静岡バス株式会社が運行する路線バスと宮タクまたは一般タクシーとなっております。北部地域の方がお近くの路線バスを使って富士宮駅に移動することは可能です。また、宮タクや一般タクシーを使って市立病院に通院することもできます。例えば、行きは宮タク、帰りは一般タクシーを利用するなど、公共交通を組み合わせていただくことで北部地域の車を運転しない方にとって市立病院に通院する交通手段になると考えております。 御質問の野外での歩行が困難な状態になった場合についてですが、宮タクにつきましては、セダン型のタクシー車両を使用しており、車椅子対応となっておりませんので、車椅子での御利用はできませんが、民間路線バスの御利用を希望される際には、富士急静岡バス株式会社の営業所に事前に御連絡いただければ車椅子で御利用いただけるバス車両に入れかえをして対応しているとのことです。しかし、バスに乗るためバス停までの移動が必要となります。バス停によっては車椅子用のスロープが御利用できないバス停もありますので、富士急静岡バス株式会社の営業所までお問い合わせをお願いいたします。 一般のタクシー事業者では車椅子対応の車両を運行しているユニバーサルタクシーをお持ちのタクシー事業者もございます。静岡県タクシー協会のホームページにユニバーサルデザインタクシーの各事業者の所有台数が記載されておりますので、ごらんいただければと思います。 私からは以上です。 ○議長(手島皓二議員) 保健福祉部長。 ◎保健福祉部長兼福祉事務所長(小田剛男君) 私からは野外での歩行が困難な状態に陥り通院が困難な場合の対応について、福祉サービスの側からお答えをさせていただきます。 富士宮市では医療や健康、福祉、生活に関することなど、市民の皆様のどこに相談したらいいかわからないといったお悩みを受けて、適切なサービスや機関、制度利用につなげる仕組みとしまして地域包括支援センターを設置しており、このようなお悩みについても御相談をいただけます。 地域包括支援センターでの相談内容として、御質問のような通院介助が必要で困っているといった相談は過去にも幾つか寄せられておりますが、その対応方法につきましては、通院が困難になっている要因によって異なってまいります。例えば、要介護状態の方であれば、訪問介護と介護タクシーを組み合わせるというように、介護保険のサービスが利用できない部分を自費サービスで補って対応する方法を御提案するといったことが考えられます。また、ケースによっては主治医の先生と御相談し、通院治療ではなく訪問診療に切りかえができないかなどを検討していただく場合もあります。いずれの場合にあっても社会福祉士、主任介護支援専門員に加え保健師も常駐しておりますので、これらの3職種が互いに連携をとり、また医療機関等と連携をとりながら適切な支援につなげてまいります。お困りのことがございましたら、まずはお近くの地域包括支援センターに御相談いただきたいと思います。 私からは以上です。 ○議長(手島皓二議員) 市立病院事務部長。 ◎市立病院事務部長(松永昌人君) それでは、私から御質問のうち市立病院の受け入れ態勢の支援の方法についてお答えいたします。 患者さんが当院へ来院する手段としては、御自身で来院できず、かつ御家族の送迎も困難な場合には、民間事業者の行っている有料の生活支援サービスなどを御利用していただいております。また、御自宅が遠方で当院へ通院することが困難である患者さんから御相談があれば、その症状にもよりますが、地域連携室から御自宅近くの開業医を紹介することを病診連携の一環として行っております。なお、院内では総合受付等でお声がけいただければ、車椅子などへの乗車などのサポートも日常的に行っております。 私からは以上です。 ◆4番(佐野孜議員) 息子が一番やっぱりわかってくれてやりやすいから、息子が全面的に面倒見るよとは言いましたですけれども、やっぱり1週間、10日となるともう職場で来なくていいよというようなことになってしまいますので、そこで例えば老人ホームですと自宅の近くまで迎えに来てくれて、そこまで送ってきてくれる。でも、病気ですとそこまではしてくれないというと、北部のほうですとそれが非常に困難な状態になって、この方も何とか入院させてくださいと頼みに来たですけれども、その入院させるさせないは私の権限ではありませんと言って断りましたですけれども、パニックに大体、もうどうしたらいいかと非常に困ってしまっていますので、そういうところが何かうまいぐあいに援助してもらえないかなという感じでおります。1人は退院してきてしっかり今生活していますけれども、もう一人は残念ながらということだったのですけれども、一応そんなところで何とか迎えに来てくれて、そこまで連れていってくれるという体制はできないのかなという感じをします。誰がですけれども。今のところそれをしてくれるのは自分の身内しかいないですけれども、身内がやると結局自分の職業がなくなってしまうというようなことになって、そこら辺が一番大変なことなのですけれども、そういう支援体制は何かうまいぐあいに考えるとできないかなという。 ○議長(手島皓二議員) 議員、質問にしますか。 ◆4番(佐野孜議員) はい、すみません。 ○議長(手島皓二議員) それでは、どなたか御答弁を。 保健福祉部長。 ◎保健福祉部長兼福祉事務所長(小田剛男君) 先ほど地域包括支援センターの御提案内容のことちょっと触れさせていただきました。サービスとしては、その方が要介護状態であれば介護保険サービスによります通院の付き添いであるとか、そういったサービスを御利用できる可能性もございます。要介護等の介護保険の利用のできない方については、民間の介護タクシー、そういったサービスもございますので、そういったものを地域包括支援センターでは事業者のほうにも最適な事業者がないかというような御紹介もできるかと思いますので、恐らく今まで御利用になっていない方がそういう状態に入って戸惑われるケースが多いかと思います。そういった場合も御相談をいただければと思います。 ○議長(手島皓二議員) 市長。 ◎市長(須藤秀忠君) 結局その方はお金がある方なのか、ない方なのか、お金があるのだったら自分のお金でこういう介護タクシーみたいのをやっぱり連絡してやってもらうことが常識だと思うのです。お金が何もないのだというのはまた考えなければ、またそれは別の道があるのですけれども、お金がある方ならそういうタクシーでも何でも使って、子どもももし会社があるのならまた誰か友達に頼む何とか、そういう自分のことは自分なりにできるようなことをしていただければありがたいなと思います。 ◆4番(佐野孜議員) これもお願いですけれども、その本人は、女の人ですけれども、旦那さんも入院というか、介護施設に入っていますので、ひとりで生活しなければ、息子はなかなか北部のほうはお嫁に来てくれる人がいないのでしょうか、それでひとりでいますので、息子がひとりで母親の面倒を見ているという状態ですけれども、地域包括支援センターのほうも紹介しておきましたので、これからまたそういうこともいろいろ手続をすると思いますけれども、その当時はやっぱりパニックに陥っていますので、どうしたらいいか右往左往、右往左往していましたのでそんなことになりましたですけれども、一応そういう状態もあるということで御理解願いたいと思いますけれども、よろしくお願いします。 それでは、発言項目3に移らせてもらいます。学校教育環境の整備に対する取り組みについて伺います。夏休みが終了して2学期が始まりました。猛暑日が続く毎日でしたが、学校教育を取り巻く環境と、教職員が児童生徒のために働きやすく、教えることや学ぶことが楽しくなるための対策について伺います。 (1)、これからの熱中症対策について。これもこの前自由研究に行きましたら、自由研究の中に熱中症対策なんていう調べた生徒がおりましたですけれども、全国各地で熱中症への対策が検討され、実施されてきていますが、これらの事柄を踏まえて富士宮市教育委員会として実施が計画されている事柄について伺います。 ①、児童生徒の日常生活への対策について。登下校の際の注意事項とか、授業中や休み時間等を含む学校生活に対しての取り組ませ方について伺います。 ②、何回も出てきますが、教室へのエアコンの設置方針について伺います。普通教室内での温度上昇に関し、温度を下げるための工夫やその設置のための計画、総工費について伺います。 ③、中学校における部活動と関連行事について。部活動ガイドラインではありませんが、猛暑日等に近い状態で実施する活動内容の工夫や対策について伺います。 (2)、2学期の登校状況について、始業式からの不登校等を含む出欠状況について。長期休業が終わると、宿題等の未完成のことが理由で学校への登校を渋ってしまう傾向になりますが、その状況について伺います。(3)、現在行われている教員の働き方改革の進捗状況について伺います。 ①、長時間労働にならないための勤務時間体制について。閉庁時間、勤務開始から勤務終了まで、仕事が分担できるものであれば分担し、閉庁時間を厳守されるタイムマネジメントの役割について伺います。 ②、教職員の人権確立と職務内容の精選について。教職員の勤務の特殊性で保護者と児童生徒の意見に関しては全て受け入れてしまう傾向と、教育委員会の意向も上意下達の方向として受け入れてしまう傾向にありますから、その職務内容が膨大に膨れ上がってしまいます。これらの内容をいかに削減していくことができるのか、児童生徒はどんなに若くても新人でも担任が一番信頼でき、悩みを解決してくれると信じていますので、いかにその職務内容を精選できるか伺います。 ③、教職員の支援対策についても同様に伺います。 以上です。 ○議長(手島皓二議員) 教育長。 ◎教育長(池谷眞德君) それでは、私からはまず初めに要旨の(1)の①、児童生徒の日常活動への対策についてお答えします。小学校では登下校等外に出る際に帽子を着用するよう指導しています。また、中学校においても校外学習など外で活動するような場合は帽子を着用するよう指導しています。授業中や休み時間では水分補給を小まめにすることを指導し、無理をせずに、体調が悪くなった場合にはすぐ先生に申し出るようにしています。 次に、③、中学校における部活動と関連行事についてお答えします。学校で部活動を実施する際には、生徒に小まめな水分補給と、少しでも体調不良を感じたら活動を休止して休憩するよう繰り返し指導しています。夏季休業中の部活動では、暑さ指数の数値を見ながら部活動の実施を取りやめたり、練習時間を短縮したりして対応しました。練習中も休憩の回数を増やし、顧問教師が生徒個々の体調を注意深く観察し、熱中症にならないよう注意を払って指導に当たるようにしています。大会や練習試合等においては、各種目の実情に応じて対策がとられています。例えば、野球では4回の裏終了時に5分間の休憩をとったり、守備の時間が長くなっている状況があったときに、審判の判断で水分補給の時間を設けたりしています。また、バレーボールでは、タイムアウトの際の水分補給だけでなく、どちらかのチームが13点に達した時点で水分補給の時間を設けています。このような工夫をすることで熱中症を未然に防ぐよう取り組んでいます。 次に、要旨(2)の①、始業式から不登校等を含む出欠席状況についてお答えします。現在各小・中学校で夏休み明けから新たに不登校になった児童生徒はいませんが、今後夏休みの宿題が未完成であることが原因で不登校になることも考えられますので、学校では一人一人の能力を考慮し、提出期日に余裕を持たせたり、教師が支援したりしながら提出できるよう丁寧に指導するようお願いしています。また、現在不登校になっている児童生徒、不登校傾向にある児童生徒については、夏季休業中も含め、2学期が始まる前から学級担任や学年部の教師が中心となって定期的に家庭訪問や電話連絡を行うとともに、相談センター等の関係機関とも連携しながら対応しています。 次に、要旨の(3)、現在行われている教員の働き方改革の進捗状況について、まず初めに①、長時間労働にならないための勤務体制についてお答えします。学校では校務分掌として生徒指導、保健指導、研修主任、体育主任など役割を分担しています。その校務分掌を学校の経営方針や組織が示されたグランドデザインに表示し、一人一人の役割を明確にして学校運営に取り組んでいる学校もあります。また、日常的にも教職員はさまざまな教育活動で役割を分担して取り組んでいます。例えば、朝登校してきた子どもたちを迎えるに当たり、交通指導をする職員や玄関で挨拶当番に付き添う職員、教室で子どもたちの様子を見る職員や、運動場で朝運動の安全管理をする職員、職員室で保護者からの連絡を受ける職員など、それぞれが役割を持って子どもたちが安全、安心に学校生活を送れるようにしています。議員のおっしゃるように、分担できる仕事は分担する体制を今後も進めていく必要があります。 さらに、今年度からは国の加配事業としてスクールサポートスタッフが大規模校から順に配置されるようになりました。富士宮市では現在12校に配置されています。配置された学校からはスクールサポートスタッフが印刷物の準備やアンケート調査の集約などの業務を行うことで教職員の職務の軽減が図られているとの報告を受けております。このように外部人材の活用も図りながら、教職員がタイムマネジメントを意識して職務を進めていけるように支援してまいります。 次に、②、教職員の人権確立と職務内容の精選についてお答えします。教師は児童生徒に寄り添い、どのような気持ちなのかを酌み取りながら、児童生徒や保護者の話を傾聴し、子どもたちの正しい成長を促すために毎日の教育活動を行っています。また、職員間では校長のリーダーシップのもと、ベテラン教員が若手教員に経験を伝えたり、指導技術等について助言をしたりして育成を図っています。このように学校が組織として機能し、若手教員が児童生徒の豊かな心を育んでいくことに専念できる体制づくりが大切であると考えております。 静岡県教育委員会では、「未来の学校「夢」プロジェクト」事業としてモデル校を指定し、校務の整理の研究を行っています。この研究は、整理表をもとに実際に校務の縮減に取り組み、教員以外の者でも担える業務をスクールサポートスタッフなどに割り振るというものです。これらの取り組みを参考に校務を整理し、それにより生み出される時間を教員自身が何に使い、それが子どもたちの教育にどう生かされるのかということを各学校で検討し、タイムマネジメントを意識しながら職務内容を一層精選していけるよう支援してまいります。 最後に、③、教職員の支援対策についてお答えします。各学校では専門的な知識を持つ養護教諭や事務職員、スクールカウンセラーやスクールサポートスタッフを活用して組織的に学校運営を進めることで学級担任などの職務の軽減を図っています。事務職員や養護教諭は市内全体研修会などで学校間の連携を図り、専門性を高める研究を進めています。今後も各学校で管理職と一人職の養護教諭や事務職員、そして学級担任などの教員が横の連携を図り、さらに組織的に学校運営ができる体制づくりを進めたり、県や国に対してスクールカウンセラーやスクールサポートスタッフの拡充を要望したりしてまいります。 私からは以上です。 ○議長(手島皓二議員) 教育部長。 ◎教育部長(佐野宏幸君) 私からは要旨(1)の②、教室へのエアコンの設置方針についてお答えいたします。 エアコンの設置方針としては、平成31年度末までに全小・中学校に設置できることを目標に取り組んでいるところであります。これまで市内小・中学校全校の普通教室に2台ずつの扇風機を設置して暑さ対策を実施しておりましたが、今年の夏の災害のような猛暑を考えますと扇風機だけでは対応できないと判断し、小・中学校全校の普通教室と特別教室にエアコンを設置することとしました。事業費は1教室300万円と試算して、普通教室分で約12億円、これまで計画的に設置してきた職員室等の未設置分が約3億円、特別教室分として約18億円と試算して、合計で約33億円を見込んでいます。 以上です。 ◆4番(佐野孜議員) それでは、児童生徒の日常生活の対策についてですけれども、登下校の際の例えば登下校の服装というのはどういうふうになっていますか。例えば、自転車通学のときの服装とか。 ○議長(手島皓二議員) 教育長。 ◎教育長(池谷眞德君) 基本的には中学校の場合は夏服がありますので、夏服という形になると思います。ただ、小学校は自由ですので、半袖半ズボンという形が多いと思います。 以上です。 ◆4番(佐野孜議員) 中学校の自転車通学に関してはどんなですか。 ○議長(手島皓二議員) 教育長。 ◎教育長(池谷眞德君) 特に自転車通学のためのというのはないと思いますけれども、当然朝は部活動のある場合もありますので、学校によっては体操服、ジャージーというのも許可されていると思います。 以上です。 ◆4番(佐野孜議員) わかりました。この生徒の日常生活の対策の中で一番効果的というのはどんなのが上がりますか、効果的だったという。 ○議長(手島皓二議員) 教育長。 ◎教育長(池谷眞德君) これ屋外ということですか、屋内ということですか。随分屋内と屋外と違うのですけれども、屋外の場合には、ただ直射日光をできるだけ避ける、当然直射日光を浴びている時間を短くするという。それから、あと体温が上がりますので、その後水分補給をしっかりとると、これが一番大きいのかなと思います。それから、室内の場合は、室温プラス体温になりますので、体温が36度から37度ぐらいですから、当然換気をしっかりするということと同じように、暑さ指数を屋外だけではなくて屋内でもはかって、その状況によって水分補給等をしっかりとるということも重要だと思います。 以上です。 ◆4番(佐野孜議員) 日常生活への対応で生徒がいいと思っていることが一番いいかなと思いますけれども、すみません、それではよろしくお願いします。 教室へのエアコンの設置についてですけれども、エアコンを設置してもらえば本当に、そういう方針を出してもらったことですごい生徒は喜んでいると思いますが、地元のやっぱり経済効果、その他を考えて、地元にいろんな方法で寄与してもらいたいなと思いますし、エアコンをつければ涼しくなることは確実ですので、それが一番いいかと思いますけれども、まだほかに何かないかななんとは思いますけれども、もちろんエアコン設置して、33億円かかりますので、それが大変だなと思います。相当のやっぱりいろんなことが必要ですのでその点がすごい大変ですけれども、その決断はありがたかったと思います。 うちではエアコンがありませんでしたのでどうしたかというと、保冷剤を扇風機の後ろに置いて、それで扇風機かけていると涼しい風が入ってきてなかなかよかったなと思いますので、そうするとエアコンをするよりかもはるか安い値段で少しの涼しさが味わえるというようなことを考えましたけれども、やっぱりいろいろ工夫して、これからエアコンを設置するでも、それだけの時間がかかりますから、来年全部できるわけではありませんし、そこら辺で何か工夫できるものがあったら、もっともっと工夫をしてもらいたいなと思います。 ○議長(手島皓二議員) 市長。 ◎市長(須藤秀忠君) 今小・中学生で富士宮市は1万一千何百人からの生徒がいますよね。学校も幾つかあって、やっぱり一律に公平、平等にというようなことを考えますと、エアコンが一番時代に合った子どもたちの暑さ対策になるのではないかなと思っています。ですから、先生がいろいろ考えることもそれはそれで一案としていいと思います。ほかの議員も何か別のことをしているなんていうことも聞いたし、我が家なんかクーラーあってもなかなかスイッチ入れると電気代もったいないなんていってスイッチ切られてしまうような場合もありますけれども、それはそれとして、それぞれ工夫していただければいいなと。ただ、学校での暑さ対策についてはエアコンを進めたいと。 なるべく地元の業者に仕事をしていただきたいなというのは基本的には考えておりますけれども、できるかできないかわかりませんものですから、その様子をまず調査して把握した上でもって、できなければしようがないですから、大手を考えなければならないなということをいろいろこれから検討していきたいと思っています。 以上です。 ◆4番(佐野孜議員) 本当にエアコンで涼しくなればそれが一番いいかと思いますので、もちろん効率も上がりますし、一番それで、お金はかかりますけれども、頑張ってやってもらいたいなと思います。 それから、中学校における部活、もう一つ関連ですけれども、この前ちょっとテレビ見ていたらバドミントンの大会をやっていまして、バドミントンの大会というのは全部を閉め切って暗い中で自分たちが明るくなってやっているですけれども、バドミントンの大会はどうだったでしょうか。 ○議長(手島皓二議員) 教育長。 ◎教育長(池谷眞德君) 市民体育館のほう空調がしっかりしていますので、その中で同じように、風が吹くとバドミントンの羽根が軽いので当然試合に左右することになりますので、風のないところで、ただ、なものですからどうしても空調のほうは必要になりますので、そういう状況です。 ◆4番(佐野孜議員) 富士宮市もバドミントンで活躍している人が結構おりますので、またよろしくお願いします。 それでは、2学期の登校状況ですけれども、登校拒否の子が2学期から来るようになった事例なんかありますでしょうか。 ○議長(手島皓二議員) 教育長。 ◎教育長(池谷眞德君) 2学期からということで、具体的に今数字は持っていませんけれども、学校というよりも、相談センターのほうに通いたいという子は出て、今進めているところです。 ◆4番(佐野孜議員) 自分自身の体験から言うと、宿題ができなかったから2学期なかなか渋ってしまうというようなことがありましたですけれども、1つ提案ですけれども、自由研究の中に自分の自慢したいことを研究してきて、2学期始まったら自慢してくださいというような自由研究やれば、喜んで2学期学校へ来るのではないかなと思いますが、どうでしょうか。 ○議長(手島皓二議員) 教育長。 ◎教育長(池谷眞德君) 自由研究ですので、特に教科も指定していませんし、内容も指定していませんので、もしそういうふうな形でやってみたいという子どもいらっしゃいましたら、ぜひ挑戦していただけたらと思います。 ◆4番(佐野孜議員) これも自分の例ですけれども、カブトムシとかトンボのことに関してはみんなに自慢したいというのがありましたので、そういうのを持ち上げてくれれば学校へ来て、2学期から始まってみんなの顔見て自慢したいという気持ちで登校が始まってくるのではないかなとは思いますが、またそんな工夫をよろしくお願いします。 では、教職員の働き方改革についてお願いします。開庁時間とか勤務時間開始とかとありますが、大体勤務時間開始で7時になったらどのぐらいの先生が来ているかなんていうことは、7時から来ていますか、それとも7時半ぐらいから来ていますか。 ○議長(手島皓二議員) 教育長。 ◎教育長(池谷眞德君) 先にもしあれでしたらそういうふうなデータ的なことは言っていただければ調査をしておきましたけれども、7時か7時半か非常に微妙ですので、その辺これから学校のほうに調査依頼をかける必要があればかけたいと思います。 以上です。 ◆4番(佐野孜議員) わかりました。開庁時間、勤務時間が例えば、朝はそのぐらいでしょうけれども、帰り時間が、退庁時間が10時とか11時とかとなってしまう場合はどのくらいありますか。それもあれですか。 ○議長(手島皓二議員) 数字に関することは事前に通知をいただいてやることになっていますので。 ◆4番(佐野孜議員) 教職員の人権確立と職務内容で、校務分掌とかありましたけれども、ワーク・ライフ・バランスについて、バランスよくお互いが長時間労働にならないような工夫をしてもらいたいと思いますけれども、ぜひ過重負担にならないような工夫をよろしくお願いします。 それと、教職員の支援対策ですけれども、何とか、例えば新採職員が頑張って努力して次の過程に進めるような、そういうような支援をぜひよろしくお願いします。中には結構それが過重負担になってしまって苦しんでいる人もいるようですので、ぜひよろしくお願いします。 学校環境についてはいろいろお願いしたいことばかりありますので、またの機会にまたいろいろお願いして頑張っていってもらいたいと思いますけれども、いろいろお願いすることばかり申しわけありません。では、以上で質問を終わりにします。 ○議長(手島皓二議員) 以上で4番 佐野孜議員の質問を終了します。 以上で、本日の日程は全部終了しました。 お諮りをいたします。明9月20日から24日までの5日間は決算審査特別委員会、休日及び祝日のために休会したいと思います。御異議ありませんか。               〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(手島皓二議員) 御異議なしと認めます。明9月20日から24日までの5日間は休会することに決定をいたしました。 来る9月25日は午前9時から本会議を開き、一般質問を行いますので、よろしくお願いします。 本日はこれにて散会します。 御起立お願いします。                   〔全員起立〕 ○議長(手島皓二議員) 礼。 ありがとうございました。                                     午後1時50分散会...