平成28年 11月 定例会(第4回) 平 成 28 年
富士宮市議会11月
定例会会議録 第 6 号 平成28年11月30日(水曜日) 1
議事日程(第6号) 平成28年11月30日(水)午前9時00分 開議 日程第1
一般質問(3人) 2 本日の会議に付した事件
議事日程(第6号)に同じ 3
出席議員(22名) 1番 渡 辺 佳 正 議員 2番 若 林 志津子 議員 3番 植 松 健 一 議員 4番 佐 野 孜 議員 5番 佐 野 和 彦 議員 6番 中 村 憲 一 議員 7番 齋 藤 和 文 議員 8番 佐 野 寿 夫 議員 9番 稲 葉 晃 司 議員 10番 野 本 貴 之 議員 11番 鈴 木 弘 議員 12番 深 澤 竜 介 議員 13番 松 永 孝 男 議員 14番 手 島 皓 二 議員 15番 遠 藤 英 明 議員 16番 諸 星 孝 子 議員 17番 諏訪部 孝 敏 議員 18番 望 月 芳 将 議員 19番 横 山 紘一郎 議員 20番 村 瀬 旬 議員 21番 小 松 快 造 議員 22番 臼 井 進 議員 4
事務局職員出席者(4名) 事 務 局 長 佐 野 克 己 君 事 務 次 長 古 郡 和 明 君 主 幹 兼 佐 野 浩 市 君 主 査 植 松 正 人 君 議 事 係 長 5 説明のための出席者(22名) 市 長 須 藤 秀 忠 君 副 市 長 芦 澤 英 治 君 副 市 長 渡 邉 恭 一 君 市 立 病院長 米 村 克 彦 君 総 務 部 長 平 野 正 之 君
総務部参事兼 深 澤 秀 人 君 行 政 課長兼 選 挙 管 理 委 員 会 事 務 局 長 企 画 部 長 手 島 大 輔 君 財 政 部 長 田 畑 孝 城 君 市 民 部 長 大 畑 宏 之 君
産業振興部長 土 井 一 浩 君 環 境 部 長 佐 野 一 也 君
保健福祉部長 杉 山 洋 之 君 兼 福 祉事務 所 長
都市整備部長 望 月 明 彦 君 水 道 部 長 斉 藤 智 敏 君
危機管理監兼 危機管理局長 惟 村 克 巳 君 消 防 長 望 月 正 三 君 市 立 病 院 内 藤 由 男 君
企画戦略課長 篠 原 晃 信 君 事 務 部 長 秘 書 課 長 久保田 雅 史 君 財 政 課 長 宇佐美 巧 君 教 育 長 池 谷 眞 德 君 教 育 部 長 芝 田 英 洋 君 午前9時00分開議
○議長(
村瀬旬議員) 御起立願います。 〔
全員起立〕
○議長(
村瀬旬議員) 礼。皆さん、おはようございます。着席願います。 直ちに本日の会議を開きます。
△日程第1
一般質問
○議長(
村瀬旬議員) これより日程に基づき、日程第1
一般質問に入ります。
発言通告順により、3番
植松健一議員の質問を許します。3番
植松健一議員。 〔3番
植松健一議員 登壇〕
◆3番(
植松健一議員) おはようございます。議長のお許しをいただきまして、3番、
植松健一、
一般質問を始めさせていただきます。本日は
一般質問の最終日ということで、最終日の
トップバッターでありますけれども、まだこの後に2人、非常にヘビーな方が残っておりますけれども、頑張っていきたいと思います。 ここのところ非常に寒くなりまして、いろいろと
インフルエンザとか、それから
ノロウイルスとか感染症の病気がはやってきておりますけれども、ぜひ当局の皆さんも体調にはお気をつけいただきたいと思います。 昨日の朝のことなのですけれども、我が家におきまして朝起きたところ、家内が喉が痛い、頭が痛い、気持ちが悪いと言って起きまして、早速勤め先に電話して休みをとったわけでありますけれども、保育園に勤めているものですから、感染症の病気には非常に神経質なところがありまして、昨日1日休みをとっていたわけでありまして、私も感染症の疑いがあるものですから、私ではないですよ、家内がですよ。家内がありますもので、家内とは昨日1日距離を置きまして、今日の
一般質問がありますので、近づかないようにしていたわけでありますけれども、おかげさまで今朝になりましたところ、体調も大分戻ってきたということで、
インフルエンザや
ノロウイルスではなかったなということだったわけでありますけれども、今日出かけるとき家内の顔色を見ましたところ、私が1日距離を置いたことで、夫婦間の距離もまた少し離れたのかなというような感もありました。 それでは、
一般質問を始めさせていただきます。
発言項目1、
小中学校における
児童生徒の
問題行動について。
文部科学省は、平成27年度「
児童生徒の
問題行動等生徒指導上の諸問題に関する調査」結果を発表した。県内の
小中学校の実態として、
暴力行為、いじめ、不登校等いずれも増えている状況であります。 要旨(1)、当市において
暴力行為である対
教師暴力、
生徒間暴力、
器物破損等の件数は。また、その推移についてお伺いいたします。 要旨(2)、
暴力行為についての学校の対応についてお伺いします。 要旨(3)、当市におけるいじめの件数、内容は。また、その推移についてお伺いいたします。 要旨(4)、いじめについての学校の対応はいかがか、お伺いいたします。 要旨(5)、
児童生徒が
暴力行為やいじめを起こす要因は何か、お伺いいたします。 要旨(6)、当市における不
登校児童生徒数は。また、その推移についてお伺いいたします。 要旨(7)、当市の
児童生徒が不登校になる原因は何か、お伺いいたします。 要旨(8)、不
登校児童生徒についての学校の対応についてお伺いいたします。 要旨(9)、県から
スクールソーシャルワーカーを配置されておりますが、その
職務内容と当市における
活動状況、その成果はいかがか。また、不登校になる原因の一つである
中1ギャップをなくすための異
校種間交流等は行っているのか、お伺いいたします。 以上、御答弁よろしくお願いいたします。
○議長(
村瀬旬議員) 教育長。
◎教育長(
池谷眞德君) それでは、まず初めに要旨の(1)、当市における
暴力行為である対
教師暴力、
生徒間暴力、
器物破損等の件数、その推移についてお答えします。 過去3年間の具体的な数字を申し上げます。対
教師暴力は、平成25年度8件、内訳は小学校2件、中学校6件です。平成26年度は13件、内訳は小学校2件、中学校11件です。平成27年度は8件、内訳は中学校8件です。
生徒間暴力は、平成25年度18件、内訳は小学校3件、中学校15件です。平成26年度は18件、内訳は小学校5件、中学校13件です。平成27年度は30件、内訳は中学校30件です。
器物破損は、平成25年度は5件、内訳は中学校5件です。平成26年度は5件、内訳は小学校1件、中学校4件です。平成27年度は3件、内訳は中学校3件です。推移といたしましては、昨年度は
生徒間暴力が増加し、対
教師暴力、
器物破損が減少しました。 次に、要旨(2)、
暴力行為についての学校の対応についてお答えします。
暴力行為が発生した時点で速やかに対応しております。
暴力行為には対人、対物がありますが、対人の場合は、まず加害者、
被害者双方から話を聞いて事実関係を明確にします。その中で加害者の非がある部分と、場合によっては被害者の非がある部分を明らかにし、それぞれの至らなかった点について反省を促し、その後話し合い、謝罪の場を設けます。また、状況によっては双方の保護者に連絡をして来校していただき、指導の中に入っていただきます。また、加害者、被害者に複数の学校の
児童生徒がかかわっている場合には、学校間で連携をとりながら対応しています。お互い納得して和解できるよう丁寧な指導を実施しています。 対物の場合には、対人と同じように事実関係を明確にし、加害者の非がある場合を明らかにして反省を促します。また、破損した箇所については、修復が可能なものについては、教師や
用務員等が
付き添い一緒に作業して直します。修復不可能なものについては、保護者に連絡をして弁償していただきます。
暴力行為に対する対応の仕方をマニュアル化したものはありません。
暴力行為にはさまざまな背景が存在し、対応する教員の
加害生徒に対するそれまでのかかわりもさまざまですので、マニュアル化して一律に指導を行うことが必ずしも有効とは言えない状況がございます。そのため、多くの事例を共有する研修会や
ケース会議を開催し、教員の
生徒指導力の向上を図っています。今後も
児童生徒や保護者の心に寄り添い、
問題行動の背景を読み取り、心に訴える指導を行い、さらに事後の生活にも生かせるような指導を心がけてまいります。 次に、要旨の(3)、当市におけるいじめの件数、内容、推移についてお答えします。いじめの過去3年間のまとめの結果です。平成25年度は66件、内訳は小学校23件、中学校43件です。平成26年度は50件、内訳は小学校23件、中学校27件です。平成27年度は23件、内訳は小学校11件、中学校12件でした。内容としては、
例年小中学校ともに冷やかしやからかいが最も多くなっています。また、仲間外れや集団による無視と、ぶつかられたりたたかれたりするという事案もありました。さらに、近年の傾向として、
スマートフォン等によるLINEやメールを起因とするトラブルがもとになって、いじめに発展するケースも増加してきています。 いじめの件数としては
減少傾向にありますが、いじめは大人から見えにくく、また
児童生徒も巧妙に隠そうとする傾向が見られます。今後はより一層、教師が日々の生活の中でいじめの兆候を敏感に察知し、迅速な対応ができるようにしていきます。また、いじめは許されないことであるとの認識のもと、誰もが安心して生活できる
学校づくりを目指してまいります。 次に、要旨の(4)、いじめについての学校の対応についてお答えします。各学校では、静岡県
教育委員会から出されている
いじめ対応マニュアルを参考に、いじめの
未然防止、
早期発見、
早期解決、
関係機関との連携を進めています。また、各
学校ごとに
いじめ防止基本方針を作成しています。この方針は、全教職員が確実に理解して日々の
教育活動に取り組むとともに、学校だより等で保護者にも周知を図り、各学校のホームページにも掲載しています。 今年度より各学校でいじめを積極的に認知し、いじめであると判断された場合には、
担任教諭だけでなく、学年部や
生徒指導担当教諭等が連携して聞き取りや指導に当たっています。特に被害者とその保護者に対しては、いじめから守るという学校側の姿勢を示し、安心して登校できる
環境づくりを心がけています。加害者には十分な反省を促すとともに、保護者に対しても事実を正確に伝え、学校側と歩調を同じにして指導していくよう話をしています。また、謝罪を済ませていじめが解消したと安易に判断せず、引き続き被害者、加害者を見守り、継続したいじめになっていないか、より見えにくいいじめに発展していないか等、複数の教員の目で見届けを継続しています。 次に、要旨の(5)、当市における
児童生徒が
暴力行為やいじめを起こす主な要因についてお答えします。
暴力行為や
いじめ等の
問題行動は、
児童生徒によってさまざまな原因があります。生育歴や虐待など家庭内に原因があったり、教師や友達との
人間関係がうまくいかないなど学校内に原因があったり、ADHDなど
発達障害の2次障害が原因として挙げられます。このような
児童生徒たちが
小学校高学年から中学生にかけて思春期を迎え、
自尊感情の欠如や
自己肯定感を持てずに
問題行動を起こすようになると考えています。 次に、要旨の(6)、当市における不
登校児童生徒数、その推移についてお答えします。不
登校児童生徒数の過去3年間のまとめの結果です。平成25年度は58人、内訳は小学校8人、中学校50人、平成26年度は63人、内訳は小学校22人、中学校41人、平成27年度は90人、内訳は小学校25人、中学校65人でした。年々
増加傾向にあり、特に小学生の増加が顕著に見られる状況となっています。 次に、要旨の(7)、当市の
児童生徒が不登校になる原因についてお答えします。不登校の要因は、他の
児童生徒との関係、
学校生活上の影響、遊び、非行、無気力や
情緒的混乱等多岐にわたっています。また、複数の要因が重なっていることも特徴です。 次に、要旨の(8)、不
登校児童生徒についての学校の対応についてお答えします。不
登校児童生徒に対しては、
学級担任が定期的に家庭訪問したり電話連絡したりして、本人や保護者と連絡をとるようにしています。また、同じクラスや部活動の友達に登下校中に家に寄ってもらい、登校するよう呼びかけたり、
プリント類を持参したりして安心感が持てるような働きかけをしています。対応を担任1人に任せるのではなく、校長、教頭、
学年部職員、
生徒指導担当等が連携して指導に当たっています。 また、各校に配置されている
スクールカウンセラーが、
児童生徒、保護者にカウンセリングを実施しています。心理に関する
専門知識を有した
カウンセラーが被害者の気持ちに沿って話を聞き、心のケアをしながら、不登校の原因となっている要素を取り除くための手だてや今後の生活について、本人と保護者の意向を聞きながら一緒に考えています。 さらに、今年度から配置されている
スクールソーシャルワーカーが、教員にどのような対応を行っていくか助言したり、
ケース会議に出席して外部の
関係機関と学校をつないで協力や派遣などを依頼したりしております。また、
中学校入学前に、小学校6年生の学年部の教員と
中学校側の
生徒指導担当や
教務主任等が会議を実施し、不登校、
問題行動、健康面での配慮を要する児童等の情報の引き継ぎを行っています。このことにより、
中学入学後のきめ細かな指導の実施が可能になっています。 中学校3年生の不
登校生徒には、卒業後の進路を選択するに当たり、
進学希望の場合には、学力に応じた
高等学校、
専修学校、
通信制高校等を紹介しています。また、
就職希望の生徒には、
職業安定所を通して就職先を紹介していただいたり、保護者と連携して
縁故就職先を探したりして、できるだけ希望に沿った進路選択ができるよう支援しています。 不
登校児童生徒の対応の仕方をマニュアル化したものはありません。先ほどの
暴力行為に関する回答でもお答えしましたが、不
登校児童生徒にもさまざまな背景が存在していますので、マニュアル化して一律な指導が必ずしも有効とは言えません。不登校の原因が多岐にわたるそれぞれの事例に対して研究、検証する場や
ケース会議を開催することで、教員の指導力の向上を図っています。今後も
児童生徒や保護者の心に寄り添い、不登校に至った背景を読み取り、
学校復帰に向けて適切な指導をできるよう心がけていきます。 最後に、要旨の(9)、
スクールソーシャルワーカーの
職務内容や
活動状況とその成果、
中1ギャップをなくすための異
校種間交流等についてお答えします。本市には、今年度
スクールソーシャルワーカーが1人配置されています。
職務内容は、
児童生徒に影響を及ぼしている学校、家庭、
地域環境の改善に向けて、学校、家庭、地域の
支援ネットワークの構築を支援することです。教職員との協働による
間接支援を主たる援助とし、児童虐待等必要があれば、当事者が要請しない場合でも教職員との協働によって
問題解決に取り組みます。今年度は1人の配置ですので、大富士小、中学校に勤務していただき、他校からの要請があった場合に派遣しています。学校からは、
支援体制の充実が図られている、
関係機関との連携が図られている、
ケース会議を行うときに的確な助言をしてもらえる等の成果が上がってきています。
中1ギャップをなくすための異
校種間交流ですが、どの中学校でも1月から2月にかけて
入学説明会を実施しています。その中で中学生の授業を参観したり、
中学校教諭による体験授業を実施したりしています。また、
部活動見学も実施しています。ほかにも各
中学校ごとに工夫し、小学校6年生を中学校に招いたり、中学生が小学校を訪問したりして、
合唱交換会、
中学校生活の紹介等を行い、
中学入学を控えた児童に安心感を持ってもらうような交流を実施しています。 以上です。
◆3番(
植松健一議員) ありがとうございました。 まず、要旨(1)の
暴力行為の件数でありますけれども、富士宮市におきましては、とりあえず
暴力行為は数字的に
増加傾向ではないようでありまして、それについてはちょっと安心した感があるわけでありますけれども、
文部科学省の調査では、静岡県においては
暴力行為は
小中学校で大幅に増加したという結果が出ている中で、当市において学校、
教育委員会が頑張ってくださっている成果、増加はしていないということで非常に好ましいと感じます。 しかし、
暴力行為の中には、自分としては暴力の一つだと感じているのですけれども、暴言、これは数字的には入っていないですよね。
○議長(
村瀬旬議員) 教育長。
◎教育長(
池谷眞德君) 暴言のほうは数字のほうに入っておりません。
◆3番(
植松健一議員) 暴言は数字に入っていないということでしたけれども、今、この暴言というのがすごく問題があると私感じておりまして、実際口で言っている限り、何を言っても
暴力行為にはならないわけでありまして、この暴言で相手を精神的に追い込んでいったり潰していくという、そういう事例を昨年私、某中学校の現場で目の当たりにしまして、これは非常に想像を超えるものもありまして、私も衝撃を受けたわけであります。実際殴ったり蹴ったり、壊したりというような形としての暴力については、数は非常に把握しやすいわけでありますけれども、このような形にならない暴言、言葉の暴力は、数として非常につかみにくい部分もありまして、またこれについてはこの後で触れさせていただきたいと思っております。 それで、要旨(2)の
暴力行為が起きたときの学校の対応でありますけれども、まず対人の場合ということです。対人だ、対物だなんて交通事故みたいですけれども、対人の場合、事実関係をはっきりとさせて非を明確にし、反省させて和解させるということでありましたけれども、本当にこのことをしっかりとやっていただいて、同じ
当事者同士でこのようなことが繰り返さないようにぜひしていただきたいと思います。 生徒間の場合はこのとおりでいいわけでありますけれども、それでは対教師のときはどのような対応をしているのかということが非常に気になるわけでありますけれども、統計でも対
教師暴力というのは年々増えているわけでありまして、その対応についてどのような形をとっているのかお聞かせ願えますでしょうか。
○議長(
村瀬旬議員) 教育長。
◎教育長(
池谷眞德君) 対
教師暴力の場合、逆に先生がそれに対応すると、今度先生のほうの体罰という形になりますので、現状、先生のほうは我慢しているというか、それとか周りの先生がしないように本人を制止しているような状況です。その後少し子どもの状況が落ちついたところで、指導という形に入っています。なので、生徒の暴力に対して先生が暴力で応戦するという、そういうふうな状況は学校のほうでは起こっていません。
◆3番(
植松健一議員) 先生が暴力で応戦したら、それは大変なことになってしまうわけでありまして、でも先生が何もしないでただ耐えるというのも非常につらい部分もあるわけでありまして、今までの御答弁いただいたところでは、暴力により起きた結果が、それほど大きくない事案の対応ではないかと。要するに
暴力行為が起きても、大きなけが等が起きていないときの対応ではないかと思うわけでありますけれども、それではこの
暴力行為により大きなけがなどが発生した場合、どのような対応をしているのでしょうか。実際、近年生徒の
暴力行為によってけがをした先生、生徒、いるのかいないのか。いるとすれば、けがをさせた生徒、そしてまたけがをした先生、生徒にはどのような対応しているのか、そのあたりお伺いできますでしょうか。
○議長(
村瀬旬議員) 教育長。
◎教育長(
池谷眞德君) 学校のほうには身に危険を感じる、それは先生であっても他の生徒であっても同様ですけれども、傷害事件ですので、ためらわず警察のほうに連絡をとっていただくというふうにお願いしています。それを学校の中で解決するのは、その時点では難しいと思いますので、そのために
学校警察連絡協議会という組織があって、学校と、それから警察は連絡をとり合っていますので、それについてはためらうことなく連絡をとって対応をするということと、もし先生とか、不幸にもほかの生徒がけがをした場合には、しっかり病院へ行って、診断書をもってその後の対応をするようにということを指導しております。
◆3番(
植松健一議員) やはり重大案件になってしまうような可能性があるときは、
早目早目に毅然とした対応をとっていくということが非常に大切ではないかと。その後の
生徒たちに対しても、学校の対応が毅然としているというところを見せることによって、
生徒たちもまた学校に対して一目置くといいますか、これでは
自分たち、こんなことしていられないなというふうに実感を持たせることも非常に大切かとは思います。 ここで、先ほど触れました暴言、言葉の暴力でありますけれども、昨年私が見させていただきました事例としては、再三にわたって生徒が特定の先生へ暴言により攻撃をするといいますか、繰り返したわけでありまして、その先生は精神的に非常に大きなダメージを受けて、学校に出てこられなくなってしまったわけであります。身体的にはけがをしていたわけではありませんけれども、私としましては精神的にけがを負わされたというふうに感じているわけであります。その先生の立場になってみますと、何を言われようが、生徒に対して強行的な指導ができないわけでありまして、ただ耐えていなければならない。本当にその先生が気の毒に感じ、私も憤りを感じました。もし私がその先生の立場であったなら、その生徒に対して何をしてしまうかわからない、そんな気持ちを自分も持ったりしまして、ちょっと怖いなという感じを受けたわけですけれども、そのような生徒の暴言に対して、何かできる対処、対応はないものなのでしょうか、その辺お伺いできますでしょうか。
○議長(
村瀬旬議員) 教育長。
◎教育長(
池谷眞德君) 1つ、今学校のほうに対応お願いしているのは、その先生だけで対応するというか、学校組織ですので、チームとして対応すると。例えばその先生にそういう暴言があったときに、その先生だけにしないで学年部の先生がすぐ集まるとか、校長、教頭とか管理職が一緒にいるとかというふうなことで、そちらのほうから指導をしていくというふうな形で進めています。 以上です。
◆3番(
植松健一議員) できるだけ少数特定の先生にそういうようなことが集中しないように、学校で対応していただきたいと思います。 ですけれども、実際暴言や暴力で学校に出てこられなくなる先生というのもいるわけでありまして、しかしこのような暴言、暴力で学校に先生が出てこられなくなるということは、私、本当はあってはならないものだというふうに感じているわけでありまして、先生というものは絶対的なものであって、アンタッチャブルな存在だと私は感じて育ってきました。その考えは、今現代としては古いのかもしれませんけれども、先生が学校に来られなくなると、そのことで影響を受ける多くの生徒がいるわけでありまして、その先生の授業がおもしろくてわかりやすくて毎日楽しみにしている生徒、そしてまたその先生の人柄が好きで、学校に来てその先生と接すると、非常に気持ちが落ちつくなんて感じている生徒、そんな生徒も必ずいるわけでありまして、そのような生徒にしてみると、先生が
自分たちと同じ生徒の暴力や暴言によって学校に出てこられないというのは、非常に衝撃的で悲しいことだと感じるのではないかというふうに思います。そのようなことにならないように、
早目早目に対処、対応をしていただきたいと思います。 次に、要旨(3)のいじめに移るわけでありますけれども、いじめについても県内では大幅に増えているようでありますけれども、当市においては、この3年間で数字的には3分の1程度に減っているようであるという答弁でありましたけれども、先ほどの
暴力行為の件数と同じように、これも当市の学校、
教育委員会の努力だと思って評価させていただきたいと思います。 そこで、要旨(4)の学校の対応でありますけれども、先ほどの答弁でちょっと気になったのですけれども、今年度より各学校で積極的に認知して指導に当たっているということでありましたけれども、いじめは案件を認知するかしないかによって、その件数、数は大きく変わってくるわけでして、そうすると今年度が終わると、認知件数が増える可能性も十分あると考えておいたほうがよろしいのでしょうか。たとえ今年度結果として増えたとしても、それは学校で積極的にやってくださった結果として、前向きに捉えさせていただくとしまして、今後の学校での対応に期待させていただきたいと思います。 また、隣の富士市においては、いじめが原因で不登校になった女子中学生の保護者が、学校側からの満足な対応がなかったとして第三者組織による調査を申し立て、それにより
教育委員会がいじめの有無を調査する第三者組織を設置することを決めたと、先日新聞に報道されておりました。そのようなことが起きないように、そして何よりもいじめの結果として暴力や不登校、また最悪のケースとして、よく報道されております自殺などにつながらないように、しっかりとやっていただきたいとお願いをいたします。 次の要旨の(5)でありますが、
暴力行為やいじめを起こす原因、この要旨に対する先ほどの教育長の答弁でありますけれども、お聞きしていて、さっき何か前にも聞いたことがあるなと感じたのですけれども、私、2月定例会の
一般質問で
児童生徒の
問題行動について質問させていただいたときの答弁と全く同じ答弁で、コピー・アンド・ペーストのような気がしたわけでありますけれども、これは教育長の答弁は、いつお聞きしてもぶれがないというふうに捉えさせていただきたいと思います。私も同じような質問をしてしまって申しわけなかったわけでありますけれども。
暴力行為やいじめを起こす要因についてさまざまなものがあるということでありますけれども、自分が子どものときは、先生に対して暴力を振るうなんていうことは、到底考えられることではありませんでした。今では小学生でさえも先生に暴力を振るうようになったということで、本当に世の中変わったものだなというふうな感じを持っているわけでありますけれども、教育長と私では多少年代は違いますけれども、教育長のころはどうだったでしょうか。
○議長(
村瀬旬議員) 教育長。
◎教育長(
池谷眞德君) 私の場合は、いじめる側にもいじめられる側にもどっちにもなかったかなと。だから、自分の子どものときにも、やっぱりけんかとかあってあれですけれども、いじめるというタイプのけんかというか、片方が自分でかなわないと思ったら負けるみたいな、そんなふうな状況でした。答えにならないですけれども、いじめという認識自体が余りなかったですね。
◆3番(
植松健一議員) そうですね。昔は、いじめというものがそんなに話題にはなっておりませんでしたので、そういう意識も低かったかと思います。 いじめですけれども、この根源は日本人が農耕民族だったところにあるというような説もありまして、農耕村落では資源を共有し、情報を共有し、負担を分担しなければならなくて、そういう社会では個性は不要で、協調性だけが求められていたわけであって、その名残として日本の社会では、集団の中で生きていくことや周りと合わせることが重要視されて、個性よりも調和が大切だと考えられている。それによって、周りとちょっと違う子や個性的な子どもは孤立させられ、攻撃されることになるというようなことでありますけれども、そんな説を聞くと、なるほどなと思う感もあるわけであります。 しかし、だからといって、いじめはなくならなくてもしようがないというわけにはいかないわけでありまして、いじめが起きる原因が社会にあるのであれば、その社会を変えていかなければならないわけでありまして、ちょっと話が大きくなってしまいますけれども、個性や違いを認め大切にする社会をつくっていかなければならない、そんなふうに思うわけであります。そういう社会をつくるためには、まず大人である私たちがそういう意識を持たなければならない、そのように気をつけなければならないと思うわけでありますけれども、それと同時に子どもたちに対する教育も不可欠になってくると思います。そのための道徳教育というのが非常に大切だと感じるわけでありますけれども、学校の道徳の授業で、生徒にいじめはなぜいけないのかということを話し合わせることや、学校の授業だけでなくて、集団生活の中で個性を大切にすることの大切さを示して、大人である、また親である私たちが
自分たちの子どもに、ほかの子を認めること、また違いを大切にすることを語っていけば、いじめはだんだん起きなくなってくるのではないかななんていうふうに思うわけでありますけれども、そのあたり教育長としてはどういうお考えをお持ちでいらっしゃいますでしょうか。
○議長(
村瀬旬議員) 教育長。
◎教育長(
池谷眞德君) 子どもたちの中でいろんなトラブルが起こるのは、これはいろんな意味で、これから大人になっていく過程でしようがないのかなと思います。それをいじめかどうかという視点で捉えることが大事で、それは昨日もお話ししましたけれども、5番議員のほうからどういうふうな見方をするのかということで、1つは大人目線で地域の大人、それから先生がそれについて認識をして指導していく。もう一つ大事なのは、昨日の議員からも御提案いただきましたけれども、子ども目線で物を考えていく。子どもが
自分たちの行っている行為がいい行為なのか、悪い行為なのか、それに道徳もうんとかかわると思うのですけれども、そういうふうなことで両方の視点をしっかり持ってこれから指導していくことで、いじめの件数が少なくなったり、起こったものが解決に向かっていくような、そんなふうな対応を心がけていきたいと考えています。
◆3番(
植松健一議員) ありがとうございます。起きたトラブルについてどういう視点で見るかということ、すごい大切なことだと思います。その辺の観点を大事にしていただいて、指導のほうをしていっていただければ、本当にありがたいというふうに思うわけであります。 次に、不登校の生徒なのですけれども、残念ながら不登校については、当市においても増加しているということでありまして、非常に高い傾向で増えているようでありますけれども、不登校になる原因というものもさまざまな要因があるわけでありまして、家庭の問題や友人関係、学業の問題とか、多種多様でケース・バイ・ケースということになるわけでありますけれども、そこで要旨(8)の不登校になった
児童生徒への対応ですけれども、これは担任だけでなく、学校ぐるみで連携して指導に当たってくださっているということで、本当にありがたく感じるわけであります。 しかし、不登校というのは一度なってしまいますと、なかなか解消することが難しいということで、今、増加している要因につきましても、なってしまった生徒がなかなか解消して学校に登校することができない。そして、またそれにプラスして新たに不登校になっていく子どもたちがどんどん増えていくということで、
文部科学省では不登校になってしまった
児童生徒に対する対応と同時に、不登校の
未然防止というものに今後重点を置く施策が必要になっていると感じているということでありますけれども、そのための施策を今検討中のようでありますけれども、そのことについて何か情報は入ってきておりますでしょうか。また、当市としても、
未然防止ということについてはどのようにお考えでしょうか。
○議長(
村瀬旬議員) 教育長。
◎教育長(
池谷眞德君) まだそれについての情報のほうは、私のところまでは届いていません。今、
未然防止の策として、人事上なのですけれども、不登校今増えていますけれども、その前にも一度不登校が問題になったときがあると思います。そのときの
児童生徒の皆さんが、大体保護者の年齢に到達していて、その子どもたちが今小学校へ上がってきている状況です。ですから、できるだけそのときにその学校に勤務した先生をその学校に配置する。ちょうど保護者の年代のときに小学校、中学校で受け持った先生に、もう一度できる限り、人事上ですから限りがありますけれども、その学校にもう一度勤務していただいて、それでいろんなそのときの保護者の方が小中学生だったときに
人間関係ができていて、そういうことでもしそういうふうな状況に陥ったときに、お互いにすぐ垣根を越えて話ができる、そんなふうな人事上の配置を今行っているところです。いろんな
未然防止策で、子どもに丁寧に寄り添うとかいろいろありますけれども、それは当然ですけれども、富士宮市の特徴として、人事上そのような配置を今心がけているところです。
◆3番(
植松健一議員) 富士宮市としては、世代を超えていろいろと対応してくださっているということで、本当に工夫といいますか、ありがたく感じるわけでありますけれども、ぜひ今後も不登校の生徒をしっかりとケアしていっていただきたいと思います。 また、
スクールソーシャルワーカーが県から配置されているということで、私、6月定例会の
一般質問の
児童生徒の貧困のところでも触れさせていただいたわけでありますけれども、県としては平成30年に各中学校に1人ずつ配置するということであって、大いに期待しているわけでありますけれども、それについて何か情報等は入ってきていますでしょうか。
○議長(
村瀬旬議員) 教育長。
◎教育長(
池谷眞德君) 大変申しわけありませんけれども、県のほうでそういうような計画を立てていますので、そのとおり進むのかなというふうに思います。と考えると、
スクールカウンセラーと
スクールソーシャルワーカーの2つの性格の違いを明確にして、
教育委員会が対応していくのが大事かなと考えています。ですから、
スクールソーシャルワーカーの先生方には、
ケース会議とか、事例研究だとか、そういうふうなところでいろいろかかわっていただいて、先生方のいろんな指導力の向上という面とか、連絡調整という面で支援をしていただく。それで、
スクールカウンセラーの先生には、子どもに直接話をしていただいて子どもの心に寄り添うという形で、その辺の方向性をしっかり定めて対応してまいりたいと考えています。
◆3番(
植松健一議員) それぞれの専門家でありますので、専門性を有効に発揮していただけるように、その辺の配慮をぜひよろしくお願いしたいと思います。時間もありませんので、それではこの項目を閉じさせていただき、次の項目に移らせていただきます。
発言項目2、園児、児童、生徒の減少について。全国的に出生率の低下や合計特殊出生率の低迷が見てとれるわけでありまして、当市におきましても、今後幼稚園等の園児、
小中学校の
児童生徒の数も減少していくことが予想されております。 要旨(1)、現在、市内幼保育園における園児数と定員のバランスはどうか。今後の推移はどうかお伺いいたします。 要旨(2)、今後、定員を大きく下回る幼保育園等が出てくることが予想されますけれども、それについての問題はあるのか。あるとしたら、対応策は検討しているのかお伺いいたします。 要旨(3)、今後の
小中学校の
児童生徒数の減少の推移は。それについての対応は検討しているのかお伺いいたします。 要旨(4)、特に
児童生徒数の少ない小規模校である人穴小学校、井之頭小学校、内房小学校、稲子小学校、井之頭中学校で、平成34年度において予想される
児童生徒数はいかがでしょうか、お伺いいたします。 要旨(5)、
児童生徒数の少ない小規模校について今後の方針はいかがでしょうか、お伺いいたします。 以上、御答弁よろしくお願いいたします。
○議長(
村瀬旬議員)
保健福祉部長。
◎
保健福祉部長兼福祉事務所長(杉山洋之君) それでは、私からは要旨の(1)と(2)の御質問にお答えします。 まず、要旨の(1)の市内の保育園等における園児数と定員のバランスはどうか、今後の推移はどうかとの御質問からお答えいたします。平成28年4月1日現在の市内の保育園や幼稚園の状況を申し上げますと、認可保育園が19園、認定こども園が3園、小規模保育事業所が8園、認可幼稚園が10園となっております。このうち保育園など保護者の就労等により保育が必要となる子どもが対象となります施設の定員は2,648人で、入所している児童数が2,386人となっており、平均で約90%の入所率となっています。また、幼稚園などの教育的な施設の定員は2,255人、入所児童数は1,875人で約80%の入所率となっております。女性の社会進出、働き方への意識が変化し、出産後も仕事を続けたい人が増えていることから、今後も保護者の就労等に対応するサービスを提供できる保育園等の施設を希望する方が増えていくものと思っております。 次に、要旨(2)の定員を大きく下回る幼保育園等が出てくることが予想される。それについての問題はあるのか、対応策は検討しているのかとの御質問にお答えいたします。ゼロ歳から5歳の就学前児童数の数年の推移を見ていますと、各年4月の状況で平成26年が6,882人、平成27年が6,736人、平成28年は6,542人と年100人を超えるペースで減少しておりますが、女性の社会進出の拡大に伴い、保育園を希望される方は増えております。このことは、富士宮市子ども・子育て支援事業計画を策定する際に見込んでおりましたので、現在は需要が高まっているゼロ歳児から2歳児の受け入れ枠の確保のために、認定こども園等の施設整備を進めるとともに、保育園等での一時預かりや幼稚園等での長時間の預かり保育の実施など、既存の施設においてさまざまな保育需要への対応を進めているところであります。 植松議員の御指摘のとおり、子どもの数が減少し続けていくと、市全体で現在の保育園、幼稚園等の定員を下回ることが予想されます。しかし、これまで当市の保育、教育を担い、地域に親しまれ定着している施設が継続できなくなるような事態は、サービスを受ける保護者はもちろん、市にとっても大きな損失となってしまいますので、市としてはまずは需要の見きわめを的確に行い、保育園や認定こども園、幼稚園等の機能を生かして多様な保育需要に応えながら、需要が減少する場合には、公立保育園において児童の受け入れを調整することなどにより、将来にわたって保育、教育が安定して実施されるよう取り組んでいきたいと考えております。 答弁は以上です。
○議長(
村瀬旬議員) 教育長。
◎教育長(
池谷眞德君) 私からは、まず初めに要旨の(3)、今後の
小中学校の
児童生徒数の減少の推移についてお答えします。 まず、市内の
児童生徒数の減少の推移ですけれども、今後6年間の富士宮市の
児童生徒数の減少の推移を調べてみますと、小学校では年々減少数が大きくなる傾向があります。平成28年度から平成34年度の6年間で749人減少する見込みです。中学校では増減を繰り返しますが、平成28年度から平成34年度の6年間で50人減少する見込みです。
児童生徒数の減少に伴い学級数も減少します。平成28年度と平成34年度の学級数を比較すると、小学校では20学級減、中学校では3学級減となり、合わせて23学級減となる予定です。 その対応についてですが、まず1つ目として、学級数の減少により空き教室の増加が考えられます。空き教室につきましては、少人数指導の授業に使用したり、学習の足跡を展示したり、生活科の学習室やイングリッシュルーム、児童会室、生徒会室、学校地域支援本部等として使用したりするなど、子どもたちのよりよい学習
環境づくりの一つとして有効に活用していきたいと考えています。 2つ目として、
児童生徒数の減少により、日々の
教育活動が滞ってしまうことが心配されます。現在、本市では、富士宮の学校力育成会議提言ステージⅢ平成28年度アクションプランにおいて、小規模校連携プロジェクトを立ち上げ、白糸小学校を拠点校として、上井出小学校、人穴小学校、井之頭小学校の4校が連携し、行事や学習活動などを合同で取り組んでいます。具体的には、他校との交流や協働して学ぶことを目的に、2校合同での社会科見学を実施しています。本年度は白糸小学校と井之頭小学校の4年生が一緒になり、浄水場、清掃センター、浄化センターを見学しました。2校合同により、施設で働いている方々にさまざまな視点から質問したり、お互いの気づきを発表し合ったりすることができ、学習に深まりが見られました。また、1人当たりのバス代を安くすることができる、複数の教員による引率が可能になり、安全面での配慮が行き届くなど、多くのメリットがありました。 そのほか、稲子小学校を含めた5校合同によるソフトボール交流会も実施しています。子どもたちは、交流試合を行うことで日々の練習成果を確かめ合ったり、ソフトボールに関する専門的知識のある教員からアドバイスや技術的な指導を受けたりすることを通して、一人一人が機能を高め、自信を持ってソフトボール大会に臨みました。同様に中学校におきましても、部活動で生徒の実態に応じて近隣校との連携を図っています。今後も積極的に小学校間の連携、中学校間の連携を図っていきたいと考えています。 次に、要旨の(4)、特に
児童生徒数の少ない小規模校である人穴小学校、井之頭小学校、内房小学校、稲子小学校、井之頭中学校で、平成34年度において予想される
児童生徒数についてお答えします。御質問の
小中学校の平成28年度の人数と平成34年度に予想される人数及び増減数をお答えします。人穴小学校は、平成28年5月1日現在の児童数27人が、平成34年度には10人減の17人になると見込んでいます。同じく井之頭小学校では、児童43人が1人増の44人になると見込んでいます。同じく内房小学校は、児童数45人が13人減の32人になると見込んでいます。同じく稲子小学校は、児童数12人が9人増の21人になると見込んでいます。同じく井之頭中学校は、児童数12人が8人増の20人になると見込んでいます。 次に、要旨の(5)、複式学級などの少人数の学級運営が児童にとってどうであるのかについてお答えします。小規模校では、全教職員が子どもの家庭環境や学習状況などを理解しているため、一人一人とのかかわりや指導も行き届いています。高学年の子が低学年の子の世話を率先して見るなど互いの信頼関係が育まれ、仲よく楽しい
学校生活を送っています。また、子どもたちも友達のことをわかり合えているので、相手の成長を認めたり、みんなが気持ちよく過ごせるようお互いが言葉使いに気をつけたりするなど、好ましい
人間関係も育まれています。 富士宮市では、本年度5校9学級が複式学級となっています。学習面では、子どもたちみずからが主体的に学習を進めていこうとする意識が高く、学習の仕方も身につけています。高学年になると、学習リーダーを中心に
自分たちで話し合いを進め、学びを深めていく姿が見られます。また、上級生の学習の様子を見ている1つ下の子どもたちは、上級生の姿を目標にしてみずからの学習意欲を高めています。また、上級生は下級生の中でわからない子に進んでかかわり、丁寧にわかりやすく教える姿が見られます。 井之頭小、中学校での取り組みを紹介します。本年度は井之頭中学校の教員が、井之頭小学校の子どもたちに専門性を生かした社会科の授業を行っています。昨年度は算数、外国語活動を行いました。また、学校と地域が一体となり、活力あふれる小中合同運動会も開催しています。このように小学校と中学校が連携して専門的な指導や支援を行うことで確かな学力の定着が図られ、いわゆる
中1ギャップなどの問題も生じにくくなっています。 地域との触れ合う活動が大変多いことも、小規模校の大きな特徴です。例えばお年寄りとの交流を通して、子どもたちはお年寄りの知恵に感心したり優しさに感謝したりしながら、お年寄りを大切にし敬う心が育まれています。地区の伝統行事に全校体制でかかわることもできます。こうした学びを通して、社会性のみならず、郷土を愛する思いも培われています。地域の方々からも、地区にある小学校を残してほしいと要望の声が強く、さまざまな
教育活動の場において学校に届けられています。このような状況を総合的に判断しますと、各小規模校の子どもたちの学習環境は良好であり、社会性や道徳性も培われていると言えます。 学校の統廃合等につきましては、今後の課題ではありますが、集団で行う
教育活動が成立しないのではないかという心配に対しては、小規模校のよさを生かしたり、小規模校連携プロジェクトを強化したりすることで補ってまいります。また、市内全体研修会の中で、小規模校教育を教科、領域の一つとして位置づけ、複式学級や少人数学級での指導方法などを毎年研修しています。現状の学級編制の中で、「富士山を心に、夢をもって生きるこども」の育成にために何ができるのかを今後も考えてまいります。 私からは以上です。
◆3番(
植松健一議員) ありがとうございました。時間が余りないもので、急ぎ足で進めたいと思います。 やはり園児、
児童生徒数が減ってきているということで、市内の幼保育園ですけれども、今後大きく定員割れが予想されるわけであるということでありますけれども、平成24年に閣議決定されました社会保障・税一体改革大綱により、子ども・子育て関連3法が成立しまして、それに基づいて今いろいろと改革が行われて、その結果として認定こども園等も整備されてきているわけであります。しかし、もともと当市においては、需給に大きなひずみはなかったわけでありまして、これらに基づいてもともとピークに合わせて体制を整えてきた園については、今後その体制を再検討していかなければならない時期に来ているというふうに思うわけであります。 そのために、今後、園間の園児獲得のための競争等も発生してくるのではないかというふうに思っているわけでありますけれども、その中で今出ました認定こども園でありますけれども、今現在3園ですか。それで、また後に4園になるのでしょうか。4分の3というすごい高い補助率の補助金を使ってすばらしい施設が整備されていたり、保護者の就労状況等によらず、柔軟に子どもを受け入れることができるものですから、使い勝手のよさから、今後ますます需要も高まってくるのではないかというふうに予想されるわけでありますけれども、認定こども園に入園を待つ待機児童なんというのが今後発生してくるのではないかなんというふうに危惧しているのですけれども、その辺はいかがでしょうか。
○議長(
村瀬旬議員)
保健福祉部長。
◎
保健福祉部長兼福祉事務所長(杉山洋之君) 認定こども園、ゼロ歳から2歳児のお子さんを保育するという、そういうことの需要というのは、これからも高まってくるのかなと思っています。現在、施設整備計画の中で位置づけております認定こども園については、計画どおり整備は進んでいると思っていますけれども、今後の推移を見ながら、ゼロ歳とか1歳とか、小さいお子さんの保育の需要というものは高まっていくのではないかという気がしますので、その辺はよく見きわめていきたいと思っております。
◆3番(
植松健一議員) 受け入れる器は十分あるわけでありますので、待機児童などが発生しないように極力今後検討していっていただきたいというふうに思うわけであります。 そして、今度
小中学校の
児童生徒なのですけれども、やはりこちらも同じように減少していく中で、今お聞きした中で自分が非常に気にしておりました小規模校でありますけれども、増えていく学校もあるということで、すごく今よかったなというふうに感じたわけでありますけれども、その中でも減っていく学校もありますので、そういう減っていく学校のケア、今後の対応というものもしっかりと考えていっていただきたいというふうに思います。 そして、また増えていくということは、ただ単に子どもが増えるということではなくて、富士宮市の施策として過疎地域の人口を少しでも増やしていきたいという、そういう施策が功を奏しているのかなという感もあるわけなのでありますけれども、また引き続きこういう地域の小学校、中学校が維持していけるように、いろいろと施策を考えていっていただきたいというふうに思うわけであります。 やはり小規模校というのは小規模校の先ほど教育長のお話にありましたように、本当にアットホームでいいところがあるわけでありまして、そういうところを卒業した子どもたちは将来的に、こういう小規模校で自分は卒業したけれども、ここでよかったという、そういう気持ちをいつまでも持っていれるような、そんな学校にしてほしいし、また今そういう学校になっているのではないかというふうに思いますので、また今後も引き続き小規模校については関心を持っていろいろと対応していっていただきたいと思います。 また、一つの工夫としまして、他校間合同での学習や行事ということで、これも非常にすばらしいなと思います。今後ますます子どもが減っていく中で、いろんな工夫のもとにできる限り
小中学校を維持していっていただきたいと思います。 時間になりましたので、これで
一般質問を終了させていただきます。ありがとうございました。
○議長(
村瀬旬議員) 以上で3番
植松健一議員の質問を終了します。 次に、
発言通告順により、4番 佐野孜議員の質問を許します。4番 佐野孜議員。 〔4番 佐野 孜議員 登壇〕
◆4番(佐野孜議員) おはようございます。議長の許可を得ましたので、4番、佐野孜、
一般質問をさせていただきます。何か高校のときの成績の順番のような気がしますけれども、よろしくお願いします。 では、
発言項目1ですけれども、富士宮市の環境整備における林業の振興について。水道水が最もおいしいと言われ、バナジウムも含まれています。富士山の景色が日本一すばらしいと自慢するには、森林を整備し、林業の振興を図らなければなりません。先日、朝霧で朝霧草原環境保全フォーラムがありました。朝霧高原の大切さを改めて気づかされました。青年時代には、お盆が近くなると盆花とりというのがあって、それに出かけました。いろんな種類の野草を結構たくさんとりました。ススキもカヤ場があって、いろんな形で利用していました。その草原には結構たくさんの野草も育んでいました。 この前、狩宿の本家ですけれども、行きましたら、カヤぶき職人に言わせますと、ススキは小さいときはまぐさと言って家畜の餌とか肥料に、穂が出てくるとススキ、刈り取って屋根に載せてふくとカヤになり、ススキは1年で土になりますが、カヤでは屋根で最長40年ぐらいの寿命になる。荒れ地でもすばらしく成長するその生命力、保水能力、穂の美しさが銀の波と言われて見直されています。 そこで、要旨(1)、世界遺産の富士山西側山麓における森林の保全と林業の発展について伺います。 ①、水源の涵養となる朝霧高原における理想的な草地、やぶ、人工林、自然林の割合における総合計画の方向性について伺います。 ②、芝川流域等河川の両岸における木材の流失による災害が予想される人工林(杉・ヒノキ)について伺います。個人の所有が多いですが、一たびゲリラ豪雨のようなことが起きれば、洪水や山崩れなどの災害の原因になり、多大な被害が予想されます。特に杉が40年から60年物の大木に成長して、手に負えない状態になり放置されています。このごろの豪雨は毎年のことになりつつありますが、この対策としてはどのような計画があるでしょうか。 ③、県道、国道における富士山の展望や景観保全のための森林整備計画について。市の管轄ではないかもしれませんが、並木で保存するのか、眺望目的としてどの地域を伐採するかの計画について伺います。 (2)、木材の使用計画の具体的な例についてですが、木材も使用の計画がなければ、ただの厄介者になります。地球上のあらゆる生物は必ず何かの役に立つと思っています。そうすれば、価値が見直されてきて、特に杉が厄介者扱いで価値のないものになっています。前にも言ったかもしれませんが、花粉症やそういうものは偉大な杉たちの逆襲かもしれません。 特に、①、学校等の公共建物における使用について伺います。特に井之頭中学校ですけれども、希望の森という立派な学校林があるにもかかわらず、その木材は、このぐらいの名札くらいしか利用されていません。先日見学した市営住宅も、番号札に使用されているのみでした。公民館など、もう少し使用の促進をお願いしたい。現在の時点では、北部地区の経済発展にはこれ以外に見当たらない、そういう感じがいたします。 ②、民間住宅建設に関する補助について。「富士ヒノキ」と命名されて使用の促進に努力されているようですが、流通機構で割高になり敬遠されているようです。以前にも質問したように、製材所の経営が成り立たなくなっているので、何とか再生のための工夫をお願いしたい。 以上ですけれども、答弁をお願いします。
○議長(
村瀬旬議員) 環境部長。
◎環境部長(佐野一也君) それでは、
発言項目の1、富士宮市の環境整備における林業振興について、要旨の(1)と(2)一括してお答えいたします。 まず、要旨の(1)、①、水源の涵養となる朝霧高原における理想的な草地、やぶ、人工林、自然林の割合における総合計画の方向性についてお答えします。朝霧高原は、第5次富士宮市総合計画のゾーン別土地利用概念図におきまして、景観活用交流ゾーンに区分され、恵まれた自然環境や草原景観を保全するとともに、スポーツ・レクリエーション施設等の自然と共生し調和する施設や、農林水産業の生産と連携した新成長産業の振興のための活動を図るゾーンになっております。 次に、②、芝川流域等の河川の両岸における木材の流失による災害が予想される人工林(杉・ヒノキ)についてお答えします。芝川流域の白糸・猪之頭地区は樹齢が高い木が多く、利用可能な森林資源が豊富にございます。この森林資源から必要な木材を生産し水源涵養の機能を高めるためには、林道等の生産基盤の整備や間伐等の適正な森林施業が必要であり、これにより風倒被害が減少し、河川への流出防止につながると考えております。 続きまして、③、県道、国道における富士山の展望や景観保持のための森林整備計画についてお答えします。富士山の展望や景観保持につきましては、森林整備としまして県道富士宮富士公園線(通称登山道)や主要地方道富士白糸滝公園線(通称開拓1号線)沿いの森林の皆伐や間伐を行っております。また、これらの沿線において、新緑や紅葉が目に映るような富士山麓に自生する広葉樹を植樹する彩りのある街道づくりを実施しております。 次に、要旨の(2)、①、学校等の公共建物における木材の使用についてお答えします。市では、平成25年1月に富士宮市公共建築物における木材の利用の促進に関する方針を定めました。これを受けて、平成26年度には上井出小学校の内装工事など3施設で35.08立方メートル、平成27年度は大富士交流センターなど6施設で22.0立方メートルの木材を使用いたしました。今後も公共建築物における木材の使用推進を図ってまいります。 最後に、②、民間住宅建設に関する補助についてお答えします。市では、富士ヒノキを使用した新築木材住宅におきまして、富士ヒノキの家・宮クーポン事業を行っております。これは富士ヒノキ材の使用割合が1棟当たりの木材総使用料のうち16%以上、20%未満は20万円分のクーポン券を、20%以上は30万円分のクーポン券を交付するものでございます。実績としましては、平成27年度が15件で交付額は450万円、平成28年度は10月末現在で12件の申請があり、350万円を交付しております。今後も森林の環境の保全や林業、木材産業の振興のため、事業を継続して実施してまいります。 答弁は以上です。
◆4番(佐野孜議員) 河川の両側の杉、ヒノキですけれども、災害が予想されるなというようなことで、例えば根が露出しているものとか、皮が剥がれているものとか、幹の途中に洪水のときのごみがかかっているものとか、そういうことに関しては何か対策はあるでしょうか。
○議長(
村瀬旬議員) 環境部長。
◎環境部長(佐野一也君) やはり適正な林業施業に尽きると考えておるのですけれども、間伐あるいは枝打ちすることによりまして、木の根がしっかり張るというふうな考えですけれども、そのためには現在林道天子ケ岳線の工事をしております。8年間かかりますが、現在新規で4,462メートル増やすということで、これで総延長が8,200メートルまでいくということで、多少の大型車両も通行できるという格好になりますので、先ほど質問でもありました大きな木についても運び出せるかなというふうに考えております。 以上です。
◆4番(佐野孜議員) 林道もですけれども、こう見ると天子ケ岳の南側にコンクリが露出してしまっているような林道があるわけなのですけれども、あそこまで林道をつくる必要があるかななんて少しは思うのですけれども、その点どうですか。
○議長(
村瀬旬議員) 環境部長。
◎環境部長(佐野一也君) 林業がさらに盛んになれば、林道はさらに必要になるという考えの中で、どちらが先かというのは別なのですけれども、林道をつくり過ぎて困るというお話は聞いておりませんので、そういう考えは持っておりませんでした。今後状況をしっかり把握しながら、適正な林道管理を進めてまいりたいと思います。よろしくお願いします。
◆4番(佐野孜議員) 人工林も標高何メートル以上は人工林をつくらないとか、自然林に任せるとか、そういうことができてくれればありがたいと思うのですけれども。
○議長(
村瀬旬議員) 環境部長。
◎環境部長(佐野一也君) 今の御質問は、人工林と自然林の関係というふうに伺ってよろしいでしょうか。
◆4番(佐野孜議員) はい。
◎環境部長(佐野一也君) まさに自然林につきましては、その地域に本来潜在的にあった植生を大事にしたいと考えておるわけですけれども、戦後一時的に大部分のところを伐採したということもありますので、そういった木を大事にしつつ、新たに植栽する際には、潜在的に生えていた木の同じ樹種を植えるとかということを考えながら植樹してまいりたいと考えております。 以上です。
◆4番(佐野孜議員) 先日、ホームセンターの木材売り場に行ってみましたですけれども、富士ヒノキとか杉というのは一切見当たらなくて、安くて大量にあるのは外国産の何とかウッドという、名前は言えませんが。では、富士ヒノキや杉は一体どこへ行ってしまったのかなということでちょっとだけそのとき思ったのですけれども、申しわけない、富士川の河口に流れ着いて海岸や港を埋め尽くしているのが、今の木材のことかななんていうことが頭に浮かびましたですけれども、どこに行ってしまっているのかなと。
○議長(
村瀬旬議員) 環境部長。
◎環境部長(佐野一也君) ホームセンターなんかで見受けられるのがオーストラリア産のホワイトウッドで、今、それが主流になっているということだと思います。富士ヒノキと比べますと、当然ですが家をつくったときに、柱を見せるというような使い方はできません。 そうした中で、富士ヒノキが今どこに行ってしまったかということにつきまして、今、市ではSGEC認証等でブランド価値をつけながら木を売っていると。しかし、それだけでは単価が高いということで、先ほど言いました外材の単価と、それから市の富士ヒノキの単価の差を埋めるものとして宮クーポンを発行して、実際に十数件ですけれども、本年度も申請があったということで、今後もそういった方向で少しでも使っていただけるようにというふうに考えております。
◆4番(佐野孜議員) ぜひたくさんの場所で見えるところにいっぱい杉、ヒノキを使ってもらいたいと思います。それがやっぱり林業、自然の環境を守るということで一番大事なことではないかと思っていますので、よろしくお願いします。 それでは、
発言項目の2に移ります。学校給食の与える
児童生徒への食育指導と食材の使用に関する地域経済の発展についてです。新しい学校給食センターができて稼働することに対して、
児童生徒や保護者はもとより、市内の農産物生産者も不安と期待の入りまじったものを持っております。 そこで、(1)、学校給食センターと学校との距離感を縮める計画について。芝川地域では、特に距離感を感じるのではないでしょうか。そこで、学校給食センターが運んでくるのですけれども、何か身近なところで調理しているのだよと思えるような工夫とか、そのようなものがないでしょうか。 ①、生徒との触れ合い等委託業者と学校との連携について伺います。 ②、魅力があり、独創性がある献立の工夫、大量調理の利点を生かしたものについて伺います。 ③、親近感のある職員と
児童生徒との関係について伺います。 次に、学校給食への地場産品の納入を期待している地域の農業等の搬入業者に対して、(2)、地場産品の食材の使用について伺います。 ①、食材の搬入協力への地域の支援団体や供給機関の計画の有無とその支援対策について伺います。
○議長(
村瀬旬議員) 教育部長。
◎教育部長(芝田英洋君) それでは、私から
発言項目2、要旨(1)と(2)一括してお答えいたします。 初めに、要旨(1)、学校給食センターと学校との距離感を縮める計画について、①、生徒との触れ合い等委託業者と学校との連携についてお答えします。現在の学校給食センターにおきましては、調理師と栄養士、栄養教諭による学校訪問の試食を毎年10月から11月にかけて実施をしております。2人1組で班をつくり、給食時間に各
小中学校を訪問し
児童生徒と一緒に給食を食べ、学校の給食の様子を確認したり、
児童生徒の意見を聞いたりするものです。このことにつきましては、調理及び配送業務の委託事業者である東洋食品からもプロポーザルの提案の一つに、「調理師が学校を訪問して
児童生徒と会食することで、調理員と
児童生徒が直接触れ合う機会をつくり、食に対するコミュニケーションを図る」とあります。このことは
児童生徒にとっては、給食を毎日つくっている調理師と話ができること、また調理師にとっては、毎日給食を食べている
児童生徒の様子を見て意見を聞けるという学校給食センターと学校との距離感を縮めるための最善の方法と考えられますので、現在実施している給食センターと学校との日々の連絡ノートの交換とあわせて、新学校給食センターにおいても引き続き実施してまいりたいと考えております。 次に、②、魅力があり、独創性がある献立の工夫についてお答えします。現在の学校給食センターはシンクや釜の数が少ない。そして、2回転調理のため、短時間で調理しなければならないことなどから、冷凍品や加工品を多く使用しております。一方、新学校給食センターはシンク及び釜の数は十分にあり、調理員の人数も増えることから、生野菜からの手づくり調理ができることになります。さらに、スチームコンベクションオーブンなど最新の調理機器によりまして、調理の幅が広がるとともに、今までの献立をよりおいしいものに手づくり調理できることになります。 次に、③、親近感のある職員と
児童生徒との関係についてお答えします。新学校給食センターの2階には、大型スクリーンにプロジェクターから映し出される映像により、学校給食ができるまでを紹介し、実際の調理風景をガラス越しに見学できる展示路を設け、また2台のモニター画面により、さらに細かい調理風景を見ていただくことができます。現在、校長会に新学校給食センターを社会科見学のコースなどに入れていただくことでお願いをしているところですが、多くの
児童生徒に給食センターへ来ていただき、栄養士、栄養教諭の話を聞いて、多くの調理師の働いている姿を見ていただくことにより、学校給食センターの職員に対しての親近感を感じていただけるものと思っております。今後も調理及び配送委託業者である東洋食品と連携して取り組んでまいります。 次に、要旨(2)、地場産品の食材の使用について。 ①、食材の搬入協力への地域の支援団体や供給機関の計画の有無とその支援対策についてお答えします。学校給食に地場産品を使用することは、生産者の顔が見える安全安心な食材を使用した給食が提供できることに加えて、
児童生徒が給食を通じて農業を初めとする地域産業の状況を理解し、農作物をつくってくれる人たちへの感謝の心を育むなど、教育上の効果がございます。現在の学校給食センターはシンクの数が少ない、また野菜を過熱する釜がないなどから、多くの冷凍・加工野菜を使用しておりますが、新学校給食センターはシンクの数から釜の数まで、生野菜を使用して調理する前提で設計されており、使用する生野菜の量が大幅に増えることから、農業委員会、農業委員の皆さんの御協力をいただき、約30人の市内野菜農家の皆さんと情報交換の場を持ってまいりました。 学校給食センターから提供する情報といたしましては、給食センターは自校方式とは異なり、一度に大量の野菜を使用することから、入札により決定していること。各月の主な献立内容により、使用する野菜とその使用量、市内産の使用量が少ない野菜、また市内産野菜の少ない時期などの情報を提供しております。また、市の農政課食のまち推進室との協力により、市内若手有機農家のグループと情報交換会を行った経緯もございます。その結果、現在2個人、1グループの市内野菜農家に学校給食納入業者登録をしていただき、市内産野菜の納品が既に始まっております。 今後についてですが、市内野菜農家だけでなく、従前から市内産野菜を積極的に仕入れていただいている青果物の納入業者の皆さんを交えての情報交換会を行い、御理解と御協力をいただく中で、市内産野菜の使用率向上について検討してまいりたいと考えております。 答弁は以上です。
◆4番(佐野孜議員) ①の委託業者との連携についてですけれども、今、会食をすると言っていましたですけれども、年間どのくらい行うのですか。
○議長(
村瀬旬議員) 教育部長。
◎教育部長(芝田英洋君) 現在、答弁でも申し上げました35校、10月から11月にかけましてということで年1回ということでございます。
◆4番(佐野孜議員) 年1回をもうちょっと増やしてもらうとか、そういうことはどうでしょうか。
○議長(
村瀬旬議員) 教育部長。
◎教育部長(芝田英洋君) 今度、調理師も東洋食品のほうで人数的にも多く雇用していただけるということになっておりますので、また東洋食品と協議の中で、そちらの方向で対応していきたいというふうに思っております。 以上です。
◆4番(佐野孜議員) それと、給食センターの様子が、学校でも給食室がわかるようなモニターの設置とか、そういうことはどうでしょうか。
○議長(
村瀬旬議員) 教育部長。
◎教育部長(芝田英洋君) モニターの設置といいますか、既に市内の
小中学校にはデジタルテレビ、それとあとDVD、ブルーレイを再生できるデッキなんかも既にありますので、例えば新給食センターでの今議員御提案の内容のものをディスクにしまして、それをまた配布なんということも考えられるかなというふうなことを今思っております。
◆4番(佐野孜議員) ぜひそういう意味で、近い学校給食センターと学校というような感じにしてもらいたいと思います。 それと、独創性のある献立ですけれども、これは無理かもしれませんが、例えば子どもに一番いい食べ物といいますと、日本の伝統的な食べ物で、これは僕の独自な考えかもしれませんが、煎餅があります。煎餅は御飯を炊いて、ついて、焼いてありますので、歯応えは残して消化のすごいいいものになっている。たしか歯医者も給食のほうの委員に入っていると思いますけれども、食べると脳を動かすのです、ガリガリ食べますから。そのときに一番いいのは、脳に必要な糖分を与えるということで、ざらめの煎餅が最も適しているというふうに、分析結果は。それを取り入れるということはもちろん無理かもしれませんが、そういう脳に刺激を与えて、さらに栄養を与えるというようなことを考えて、独創性といいますが、子どもの体力をつくる食事3回のうち1回のものを担っているわけですから、そこら辺でどういう栄養分が必要か。もちろん栄養士も考えているとは思いますが、そういう面で工夫をすると、独創性のある学校給食センターとか、そういうものができ上がっていくのではないか、全国に誇れるようなものができ上がっていくのではないかなと思います。 体のこと、そう言ってはなんですけれども、34年間給食を食べてきましたので、そこら辺がよく自分では理解しているつもりですけれども、保護者の理解とすると、一番重要なのは、やっぱりいかにたくさん試食をさせてもらえるか、どんなものを食べているというのが自分でわかるかということが、一番大切かなと思いますので、試食ができる、給食をいつでも食べれるというものをつくってもらえば、ますますその距離が縮まっていくのではないかと思います。 それから、学校給食の支援団体ですけれども、2個人と1グループとありますが、ぜひこれをたくさん増やしてもらって、地域経済の発展に給食センターがあるというような、農業の発展にもそういうものに給食センターが結構重要な位置を占めているという、そういうような位置で、経済の発展のためにも給食センターを稼働させてもらいたいという感じがいたします。以上ですけれども、煎餅はだめでしょうね。
○議長(
村瀬旬議員) 教育部長。
◎教育部長(芝田英洋君) 佐野議員の御提案、また栄養士、栄養教諭とも参考にさせていただきたいと思います。私、専門的なことはわかりませんので、お答えできないのですけれども。いずれにしても、子どもたちの人気のある献立というのは当然ありまして、それから残食をしない学校にはリクエストと、好きな献立を出すというような仕組みなんかもつくって、佐野議員おっしゃるのは申しわけないのですけれども、そういうことでの取り組みなんかもしております。 また、納入業者のことでございますが、結果的に2個人、1グループということで、第1段階として私ども考えております。ですので、その次の段階として、また協議、情報提供、情報交換会をさせていただいて、少しでも参入をしていただきたいと思うことと。それから、従前より納入をしていただいている業者、それから市内産を取り入れて、その方々も御苦労なさって市内産というものを納品してくれている御努力も見ておりますので、そういう業者ともうまくつき合っていくということも大切なのかななんということも、学校給食センターのほうでは考えております。 お答えになっているかどうか、すみません。
◆4番(佐野孜議員) 1万3,000食ですので、本当に一大産業になっていくのではないかと思いますので、よろしくお願いします。 それでは、
発言項目の3に移ります。「人間の本質を形成する」教育行政についてです。(1)、富士宮市に勤務する教職員や
児童生徒の抱く過重負担と多忙感覚について伺います。①、その過重負担と多忙な感覚がなかなかなくなっていないと思われますが、毎日の宿題の内容と量とか、妥当性についてはどうでしょうか。小学校の一例と中学校の一例を挙げてもらえませんでしょうかということですけれども、すみません、よろしくお願いします。 ②は、学校が守るべき時間についてですけれども、時間を守るとか、5分前行動とか、学校目標に挙げている学校がたくさんありますけれども、ア、1時間目の授業の開始はしっかりとできているでしょうか。朝の職員会議が手際よく終了して、1時間目の開始が定刻どおり開始されていますかということと。イ、各種集会の終了時刻、開始時刻は5分前行動で、終了時刻は延び延びになっていませんか。特に部活動等、帰りの会が遅くなるから、始まりが遅くなって、終了が遅くなってしまっているということがないでしょうかということ。ウ、勤務時間の終了時刻はどうでしょうか。管理職の管理は、職員の仕事の途中でもやめさせて帰すのか、完了までつき合うのか、校門の解錠から施錠まではどういうふうにやるのか。一部の職員が過重負担にならないように配慮すると、その辺ですけれども。 それと、③、もう一つの多忙感が、教師の自主的な活動になっていますけれども、いざやり始めると義務になってしまっている部活動の問題ですけれども、
小中学校における少年団活動や部活動の活動日程について伺います。中学校の一例について、年間の大会日程の妥当性について伺います。 以上ですけれども。
○議長(
村瀬旬議員) 教育長。
◎教育長(
池谷眞德君) それでは、まず初めに要旨(1)の①、毎日の宿題の内容と量の妥当性について、
小中学校の例を挙げながらお答えします。 小学校では、宿題が子どもの過重負担とならないよう、担任が個に応じた内容と量を配慮して決めています。また、授業の予習、復習を宿題に取り入れることにより、子どもにとって必要感のある内容となっています。予習により学習の見通しを持ち、学ぶ意欲を高めるとともに、復習により学んだことの定着を図ることにつながっています。 中学校では、各教科から宿題が出されますので、生徒の過重負担とならないようにするために、担任が宿題全体の内容と量を把握し、各教科のバランスを調整しています。例えば時間のかかる内容は、教科間で時期を重ならないようにする、基本の宿題については週の予定黒板で状況を確認する等、生徒が主体的、計画的に取り組むことができるように努めています。今後は、
児童生徒が与えられた課題に取り組むだけではなく、みずから課題を見つけ、主体的に取り組むような家庭学習のあり方を考えていきたいと思います。 次に、②の学校が守るべき時間についてですが、現在学校において、1時間目の開始時刻がおくれたり、各種集会の終了時刻が遅くなったりすることはほとんどありません。時間を守ることにより、授業を初めとする子どもの活動時間を確保し、生活リズムを整えて安定した
学校生活を送ることが可能になります。そのために学校では、限られた時間内に充実した活動となるよう、事前の計画、打ち合わせを組織的に進め、全体を見通した準備に努めています。具体的には、職員打ち合わせを終礼にしたり、朝の5分間と決めて行ったりし、始業時刻を守る、集会等の実施に伴う必要な時間調整や日課の変更はあらかじめしておく等があります。大規模校においては、同じ学年の教室を近くにまとめた教室配置が、子どもの素早い行動につながっているという例もあります。このように教員の時間を守ろうとする意識が、子どもが時間を守って行動することにつながってきています。 また、教員の勤務時間の終了時刻についてですが、時間外勤務実態調査の結果等から、市内
小中学校教員の退勤時刻を早めるとする意識は年々高まってきていると言えます。これは、今年度市が重点としているタイムマネジメントへの取り組みが、各学校教員のタイムマネジメントへの意識を高めているからだと考えます。例えば会議の内容を充実させて、開始終了時刻を守ること、魅力ある
学校づくり委託事業で学校運営改善への取り組み、年3回の時間外勤務実態調査の実施、週1日の定時退勤日の設定などさまざまな取り組みがあります。このような取り組みを充実させたことが、教員の多忙化解消への効果を上げています。 学校においては、管理職から職員へタイムマネジメントについて働きかけています。ある学校では、朝は早く出勤した職員が解錠し、帰りは教頭が職員の様子を見ながら声をかけ、帰宅が遅くならないように施錠しています。このように管理職が職員の仕事の量、忙しさの度合いを把握し、仕事の軽減等へつなげています。市といたしましても、今後ともタイムマネジメントへの働きかけ、取り組みの充実を通して、職員の多忙化を軽減していきたいと考えています。 次に、③の
小中学校における少年団活動や部活動の活動日程についてお答えします。中学校運動部の公式戦は、例年新人戦、春の県大会までの大会、市の大会、中体連と年間3回から4回行われています。ある中学校のソフトテニス部の例を挙げて申しますと、練習試合や招待試合、勝ち進んだ場合の試合等を含めて試合数は多くなります。そのような中、生徒に疲れが残らないように配慮するとともに、教員の多忙化を防ぐため、練習や試合の日程等の活動については、保護者会と常に連携をしながら進めているとのことです。中には、生徒や保護者からのもっと練習したいという声もありますが、中学校体育連盟での申し合わせにより、基本的には土、日のどちらかと水曜日等の週1日、部活を休みにしています。生徒、教員の過重負担とならないようバランスをとって取り組んでいるとのことです。 答弁は以上です。
◆4番(佐野孜議員) 宿題についても小学校では全部把握できますので、いいかなと思いますけれども、中学校ですと教科別ですね。宿題の量というのがなかなか把握できないですけれども、これも感想ですけれども、
児童生徒に即したもので、怠けさせないで精いっぱいの努力をさせるという、そのぐあいが非常に難しいわけですけれども、その辺のぐあいについて、教師がこれは見きわめなければならないと思いますが、先ほどみずからと言いましたですけれども、そこら辺の怠けさせないで精いっぱい努力をさせるということに関してどうでしょう。
○議長(
村瀬旬議員) 教育長。
◎教育長(
池谷眞德君) どのくらいのかげんかというのは非常に難しいのですけれども、それよりも1つは基礎、基本の定着を図るための宿題、書き取りとか計算ドリルとか、これは必要だと思います。それから、もう一つ、自分からどんなことを勉強したいのかという意欲に基づいた宿題、自主勉強とよく小学校は言いますけれども、その2つを組み合わせることで、その子の学力に合った負荷ができるのかなというふうに思います。 富士根南小学校は自主勉強メニューということで、例えばその中に予習として音読とか意味調べだとか、新出漢字を調べるとかというふうなことは、自主勉強の中に入れています。あとは計算ドリルだとか、漢字の練習とか書き取りとか、そういうものは基礎、基本の定着ということでやって、小学校でも多くの学校が家庭学習の手引きを配布しまして、どのように勉強をやったらいいのかということで、自主勉強、自主学習を促している状態です。次に、2020年から新しい学習指導要領になりますと、アクティブラーニングということで、いろんな意味で子どもたちが意欲的に学ぶということを学んでいくスキルとして、そんなふうな学習もありますので、それに向けて今準備している最中です。
◆4番(佐野孜議員) よろしくお願いします。 それでは、時間を守りということですけれども、管理職を経験しましたですけれども、学校という建物を管理したり、生徒の安全を管理したり、授業の進行ぐあいを見たり、教職員の健康状態とか全般的には管理してきたつもりですけれども、全くできなかったと思っているのが時間の管理なのです。今、結構うまいぐあいにできているとは思いますけれども、そこの時間の管理をしっかりやるための工夫というのが一番大事かなと思いますけれども、そんな工夫はどんなところに。
○議長(
村瀬旬議員) 教育長。
◎教育長(
池谷眞德君) まず初めに、先生方にそういうふうな認識をしっかり持っていただくということが大事だなということで、今年の夏の市内全体の研修会の中の講演会を毎年やっているのですけれども、その中で時間は限られた有限な資源だということを、講師の先生のお話をしていただきました。それとあわせて、今年時間を管理するタイムマネジメントということを、先ほどのアクションプランの中で先生方にお願いをしています。 私が一番会議に参加して不満なのは、校長先生の挨拶が5分、私の話が大体10分、それから会議に入って、そして最後に指導、講評という形になるわけですけれども、校長先生の話が2分、それから私の話が3分ということで5分で終わると、本来なら10分早く始まりますので、協議は10分早く終了するはずなのですけれども、ちゃんとその時間まで。反対に私が長く話をしても、会議の終わる時間は一緒という。それは余りにも時間がおかしい使い方ということで、結局その時間を話し合いということで潰しているのと大して変わらないので、できるだけ有効性のある話し合いにするということと、時間を意識していただくということで、今、会議は挨拶が5分で早く終わったら、会議の時間を5分早く終わるということで、まず会議から先生方にしっかりした意識を持っていただくということで進めています。
◆4番(佐野孜議員) 昔、よく研究授業をやりますと、大体倍ぐらいの、50分で終わるのが百何分かかってしまうというふうな感じがあったですけれども、このごろはどうでしょうか。
○議長(
村瀬旬議員) 教育長。
◎教育長(
池谷眞德君) 今年はそういうふうな授業というのは、私たちの市
教育委員会訪問ではありません。少し延びる時間はありますけれども。私は、この間もある中学校の研究授業で、今日は午後の研修短くてもいいからねと言いました。子どもたち大変活発でいい授業だったので、いい授業のときに、よかったねで、それで終わりにしてもいいのかなと。反対に課題のある授業だったら、もう少し時間が長引いたら、その時間をどうして短くしたらいいのかとか、どういう方法をとればもっと充実できたのかということを話し合いますので、そういうときはしっかり話し合っていただいて、いい授業だったときに、この授業はどんなふうによかったのかと幾ら分析しても、なかなか難しいと思いますので、そういうときはさっぱり決められた時間よりも早く終わっていただいて、これは課題だなというときはしっかり逆にやっていただく。そんなふうな軽重というか、めり張りをつけた時間の使い方をしていただければ、多忙感にもつながらないし、有効に時間が使えるのかなというふうに考えています。
◆4番(佐野孜議員) ありがとうございます。 先日の11月28日の静岡新聞の夕刊に、定時退勤を試行、4
小中学校で試行とありました。富士市では、富士第一小学校がモデル校になるようですけれども、それについてどうですか。
○議長(
村瀬旬議員) 教育長。
◎教育長(
池谷眞德君) 今、お話しの件は、夢プロジェクトの件の指定校のお話だと思うのですけれども、結果は、富士宮市では1年早く
小中学校、富丘小学校、芝川中学校、これは県の指定ではありませんけれども、取り組んで、その出した結論がタイムマネジメントです。まず、時間を意識して有効に使う。そのためには、先ほど佐野議員からも御指摘がありました始まる時間をきっちり始まる。それから、終わる時間をきっちり終わる。早く終わったら、それをよしとするという、この辺の意識をしっかり持つことが大事だなということで、富士第一小学校に先駆けて、富士宮市では1年早くそれに取り組んでまいりました。今年もまた取り組んでいますので、その出た結果については、その学校だけにしないで、校長会等の研修会で説明をしていただいて、取り入れられるものはほかの学校も積極的に取り入れるということで今進めています。
◆4番(佐野孜議員) ありがとうございます。ぜひ、この定時に終わるということが、うちに持ち帰って仕事が増えるということではないような方向で持っていってもらえれば、大変ありがたいと思います。 では、すみません。もう一つ、部活動のほうですけれども、部活動に関しては、よほど研究をしないとだめかなと思います。活動の休日とか、休日の効果的なとり方とか、勉強との両立のさせ方とか、父兄とのことがありますので、父兄との応援体制の工夫とか、市でやることと少年団活動は別ですので、また少年団でたくさんの試合を持ちかけてくるとか、そういうのの選別とか、学校行事との兼ね合いとか、その計画をしっかりつくらないと、特にある部活動は多忙になってしまうから持ちたくないというような部活のサイクルというか、そういうのが生まれてしまうような気もしますので、ぜひ勝利至上主義にならないような、生徒と仲間割れが起きないような、過剰指導とかお互いの不信感を持たないような、そういうようなことがなくなってくれば、多忙感ということはなくなると思いますので、ぜひそこら辺の工夫をお願いしたいと思いますけれども。
○議長(
村瀬旬議員) 教育長。
◎教育長(
池谷眞德君) 1つは、そういうふうな土曜日、日曜日、勤務時間外に勤務した時間については、しっかり手当てをするということで県のほうに要望して、特殊勤務手当という手当になりますけれども、それについてはかなり増額されているのかなというふうに思います。ただ、それで見合うかどうかということになると、やっぱり私は土曜日、日曜日は休日ですので、基本的に休むことが一番だと思っています。ですから、あとは中学校体育連盟のほうといろいろ調整しながら、特に中学校の部活動については中学校体育連盟のほうが深くかかわっていますので、ルールをしっかり守っていく。 先ほどお話ししました必要最低限のルールというのは、土、日のうちの1日だけ。大会等があって連続になる場合は、これは仕方がないと思うのですけれども、それから平日のうちも1日基本的には休む。そして、その日は先生方も部活が休みですから、勤務時間の中で帰れるように仕事の段取りをする。そういうふうな方向でこれからも進めていきたいというふうに考えています。
◆4番(佐野孜議員) よろしくお願いします。 時間になりましたので、ちょっとだけ学校教育と米の生産に携わった者として一言言わせてもらいます。9月定例会で佐野寿夫議員の
一般質問にもございましたですけれども、米をつくって玄米にして選別、選別するというのがいいかどうかはあれですけれども、一般の玄米と2等米といって、通称くず米と言われるのに分かれますけれども、このくず米は青米と言われる未熟米と割れ米になります。正当な米はそれ自体おいしいですけれども、特にくず米と言われる未熟米と割れ米を少し混入させて炊くと、青米というくず米が姿を消してうま味成分だけが出て、コーティングして全体的に味の深みが生まれます。その割合というのはなかなか難しいですけれども、大地の恵み全てにその価値があって、人間や全ての生物にくずとか有害ということは存在しません。みんなその役割を持っているはずですので、それを生かす努力、特に杉とか有害鳥獣とかと言われる、それを生かす努力をしてみませんかということで終わりにしたいと思いますけれども、よろしくお願いします。 以上です。
○議長(
村瀬旬議員) 以上で4番佐野孜議員の質問を終了します。 この際、10分間休憩します。 午前10時54分休憩 午前11時05分開議
○議長(
村瀬旬議員) 休憩前に引き続き会議を開きます。
一般質問を継続します。
発言通告順により、9番 稲葉晃司議員の質問を許します。9番 稲葉晃司議員。 〔9番 稲葉晃司議員 登壇〕
◆9番(稲葉晃司議員) ただいま第52代村瀬旬議長のお許しをいただきましたので、
発言通告順に従いまして
一般質問を行います。 早速質問に入ります。
発言項目の1といたしまして、富士宮市立病院の現状について~地域医療を守るために2016その3についてお伺いいたします。 要旨の(1)といたしまして、7対1看護の堅持は9月定例会で確認することができました。これは市立病院の努力を大変大きく評価したいと思います。しかし、市立病院のホームページを見ますと、慢性的な看護師の募集が気になります。また、看護師をサポートする看護助手の現状がなかなか厳しいとのことから、以下の点についてお伺いします。 ①といたしまして、市立病院内の看護助手の存在や位置づけをどのように考えているのでしょうか。 ②といたしまして、肉体的にもハードな看護助手の仕事においてなかなか若い人のなり手が少なく、ベテランの人が残っている傾向にあるようでありますが、待遇の改善などこれまでの取り組みは理解するものの、民間との開きが生じていることは把握されているでしょうか。 ③といたしまして、市立病院内に必要な看護助手の適正な人数と現状はどうでしょうか。 ④といたしまして、入院患者と接する機会の多い看護助手への院内感染等のリスクに対する措置は施されているのでしょうか。 以上、御答弁のほどお願いいたします。
○議長(
村瀬旬議員) 市立病院長。
◎市立病院長(米村克彦君) それでは、最初の①、看護助手の存在や位置づけをどのように考えているのかについてお答えしますが、患者の治療やケアに当たるチーム医療が基本でありまして、看護助手もチーム医療には欠かせない必要不可欠な存在であると考えております。看護助手の業務内容は、患者の移動、入浴、排せつの補助、食事介助、医療器具の洗浄、ベッドメーキングなど多岐にわたる業務を担当しており、看護師業務をサポートしており、このことより看護師が医療行為に専念でき、7対1体制も維持できております。 ②の看護助手の待遇は、公立病院と民間との開きが生じていることは把握されているかについてお答えしますが、待遇面の改善として、平成27年4月から勤務1年目の賃金を6,680円から7,080円と日額400円の増額、6.0%アップし、昇給年数も従来は勤続10年で頭打ちになっていたものを、5年延長して15年までは昇給するように改善を図りました。そのほか看護助手の制服は採用時に貸与し、その後正規職員と同様に5年に1度更新しております。看護助手を中心とした臨時職員が組合を組織して日常生活における待遇改善などを病院側に要望して、毎年事務サイドと待遇改善に向けた交渉を行っております。平均賃金は、公立病院のほうが民間病院よりも高いとの報告がありますし、私もそのように認識しております。ハローワーク等の求人情報では、民間病院でも病院の間での格差が大きくて、その原因としては、急性期病院か慢性療養病院なのかの病院形態の相違あるいは夜勤があるかないか、あるいは看護師の人数がどの程度病棟に勤務しているかどうかなど勤務条件の違いもあることから、給与単価を民間病院と公立病院で単純に比較できないものと思っております。 ③の看護助手の適正な人数と現状はどうかについてお答えしますと、現時点で看護助手は50人が勤務しております。従来、急性期看護補助加算というのがありまして、50対1、つまり患者50人に対して1人の看護助手という形の加算がありまして、これは14日を限度に1日当たり120点を採用しておりました。看護助手の増員とか諸症状が基準を満足したために、今年の8月からは25対1急性期看護補助加算が承認されております。これは14日間を限度に1日当たり160点と、1日当たり40点の増収になります。看護師、看護助手を含めた職員配置により、施設基準に適合した病棟運営が可能になっておりますが、今後入院患者が増加した場合を考えますと、現在の25対1を維持するためには、看護助手をあと5人ほど確保する必要があると考えております。 ④の看護助手への院内感染等のリスクに対する措置についてお答えしますと、これは全職員、全てですけれども、新規採用職員に対しては感染の管理認定看護師から感染予防対策の基本的な考え方のオリエンテーションを行い、安全に業務を行うための知識を身につけてもらっています。さらに、院内研修として、院内感染初め、接遇、看護技術、医療安全に関する必須な研修を一年を通して随時実施しております。感染症に対しての研修会は、必須研修で年2回実施しておりまして、院内で流行しやすい感染症や経路別感染対策を踏まえてどう行動するかとか、おむつ交換等における感染対策を踏まえた技術講習などのテーマで教育を行っております。
インフルエンザとかB型肝炎の予防接種あるいは体液暴露時の対応、感染症に罹患した場合などは、ほかの職員と同様な対応をとっております。 私からは以上です。
◆9番(稲葉晃司議員) ありがとうございます。 要旨の(1)のところから順にお伺いしたいのですけれども、今回の質問に至った経緯というのは、実は看護助手の方が私のところに来ていろいろお話ししてくださったものですから、それに基づいてどうなのだろうかと思ってお伺いしました。もちろんいろいろな問題において、一つの方向から聞くと、そちらの方向の考えだけに偏ってしまいますから、病院が実際どういうふうにしているのかというところを公のところで聞いてみましょうということで、この質問についてはつくらせていただきました。 何よりも僕はうれしかったのは、看護助手という存在、国家試験等も持っていない存在なものですから、米村病院長みたいに医師の人からすると、資格を持たない人たちだからというふうに見るのかなと思ったのですけれども、チーム医療において欠かせない存在だということを病院長の口から申されたことが、何よりもうれしかったことでありますし、そういうふうな形で思ってくださっているのだなというのは思いました。 ただ、僕が心配しているのは、聞いた話によりますと、若い人がなかなかなり手がいないというか、どうしても年配の方が残ってしまう傾向にあって、若い人がいろいろなところの民間病院ですとか、ほかのところに離職されてしまうようなケースが多いように伺えたものですから、その辺のところを確認したかったわけです。要は何が心配かというと、看護師のホームページの急募が、僕が記憶する限りかなりずっと前から出ているのですけれども、なかなかそれが消えていない状態にあるわけです。看護師をサポートする看護助手も、果たして満たされているのかどうなのか。今現在50人いるのですけれども、その方たちの話ですと、そんなに人数的には多いようには思えないと。足りているようには思えないという話でしたものですから、その部分について再度、今の現在の人数で足りているのか。 今、病院長の御答弁の中で、入院患者が増えたら、5人ぐらい増やさなければならないでしょうねという話だったのですけれども、各病棟において実際問題足りているのか。例えば地域包括ケア病棟なんかというのは、すごい業務が大変だと思うのですけれども、入院患者が増える云々とかではなくて、今の段階で果たして本当に足りているのか。看護師をサポートする看護助手がしっかり整っていれば、やっぱりその下のベースが整えば、看護師の労働環境も改善されていって看護師の募集も追いついてくるのかなというところが、私も素人ながらに思ったものですから、その辺の入院患者云々ではなくて、今現在仕事の内容等から考えて、看護助手の人数が適正に足りているのかどうかについて再度お伺いしたいです。
○議長(
村瀬旬議員) 市立病院長。
◎市立病院長(米村克彦君) 最初から幾つか疑問を挙げられたと思うのですが、医療職に関して人数の定義、定数というのは、一応市で病院全体の人数は規定されているのですけれども、実際は例えば医師にしても、看護師にしても、その他のスタッフにしても、多ければ多いほどいいわけです。そうすることによってみんなが余裕を持った仕事ができて、それでリスクが減るということで、多ければ多いほどいいのですけれども、なかなか例えば応募が少ないとか、応募してきても適切な人格ではなかったとか、いろいろやはり入り口のところで問題が1つあると思います。 それからも、人数に関しても、やめていく人もいるわけです。看護助手を例にとれば、今、求人はホームページと、それからハローワーク。今、若い人が少なくてベテランから多いのではないかというお話なのですけれども、若い人であればどんな仕事でも、年齢制限がかからないので、どこへでも就職しようと思えば、会社でもある程度のところへは就職可能なのです。ところが、年齢制限があるような業務もありますので、どうしても若い人はほかへ行ってしまう可能性もあるかもしれません。それから、古い人は、ベテランと言っていいと思うのですけれども、そういう年齢制限がないので、当院で働いてもらえる可能性があります。ただ、求人に関して、先ほども言いましたようにハローワークとホームページだけなので、一体うちの病院のホームページを毎週でも見ている人が何人いるのかというと、私も月に1回か2カ月に1回しか見ませんけれども、やはりもう少し幅を広げて、「広報ふじのみや」とか各種「岳南朝日新聞」とか、そういうところにも募集の広告も出したいというふうに思っています。 人数に関しては、病棟ごとのいろんな特性があるので、特に患者のケアをやりますから、意外と地域包括ケア病棟は食事介助だ、排せつの介助だということで大変になりますけれども、病棟によっては患者の搬送とか、そういうところで非常に忙しくなっている病棟もあります。だから、それぞれに応じて看護部で適切な配置をしているという状況です。今、25対1の急性期の介護補助加算がとれていますけれども、その日の患者25人の入院に対して看護助手が何人いるかということの数字なのですけれども、それがやっととれたので、結局はその加算としてはぎりぎりいっぱいのところでとっているので、25対1と50対1とどれだけの差があるかというと、人数は変わらないわけです。看護助手の人数は変わらないということで加算をとっている。でも、25対1の加算がとれればとれるほど収入は上がるので、それは続けていきたいというふうには思っています。だから、最終的な話をしますと、医療スタッフは多ければ多いにこしたことはないと思っております。 以上です。
◆9番(稲葉晃司議員) そうですね。多ければ多いにこしたことはない。でも、多ければ多いほど予算的なものもかかる、人件費、コスト、経常経費、そういったものがかかる、それもわかります。ホームページ、ハローワーク等で募集しても、わっとこぞって来るような感じではないというところがなかなか難しいのかなということ。 それと、私の後輩の奥さんが看護師で働いているのですけれども、その後輩が言ったのです。妻と話ができないです。なぜかというと、忙し過ぎてしまって、帰ってくるとすぐ寝てしまうと。そんな感じなのですって。その後輩が大工なのですけれども、大工仕事をやりながら子どもを見ているような感じなのですけれども、看護師のところも何とか市立病院で穴埋めできたら、もうちょっといいのかなというのがあります。どうしてもサービス業になるではないですか、病院長。サービス業になるから、患者と接するわけです。いつも自分の白ポストの関係とか、アンケートで接遇面のことだとかいろいろ聞いて、70点以上のところで推移している。それはいいのですけれども、一生懸命頑張っている中で、本当に多分馬車馬のように働いているような看護助手がいたり、看護師がいたり、医療スタッフがいるのでしょうなというところです。もちろん言わなくてもそんなことはわかっているよと、病院長は理解されていることだと思いますけれども、何とか少しでも改善していったらなと。 医師のことでずっと今まで言っていましたけれども、医師を支える側のスタッフの充実というのも求められてくるのかなと。前にちょっと、自分、マグネットホスピタルの話ししましたけれども、医師、看護師が来ない病院には患者が来ないという考えがある中で、そこの医師を呼ぶために、まず看護師、そのまた下の看護助手、労働環境の分野のところを充実していって、病院がいい環境になっていただけたらなと、医師が来てくれるような病院になっていただけたらなと、そんな思いでこの件について触れさせていただいておるのですけれども、院長の話ですと21対1、看護助手の加算もできてということで、数自体は変わらない。だけれども、数を増やすことができれば、それなりに予算もかかるということで、なかなか難しいところですね。 どうしても議会の人間って、予算執行するときとかいろいろ口うるさく言うではないですか。だけれども、頑張ってもらいたいというのもそこの裏のところにはあって、なかなか難しいところにいるのだなということが、病院長の御答弁の中でわかりました。いまだに医師の数云々とかではなくて、我々の地域医療のとりでであります富士宮市立病院の環境というのは、なかなか厳しいのですよということを市民の皆さんにも伝えながら、低空飛行のまま何とか墜落しないように、維持できるように、我々も協力するし、鋭意努力していただきたいなと、そんな思いでございます。 病院長におかれまして、今議会は午前中にもかかわらず各議員の質問に来ていただいて、ありがたいやら、ちょっと心配になるやらでいろいろですけれども、でも院長の言葉から直にこういった話が聞けたということは、その看護助手の方たちにもお話ししたいですし、そういうことで経営のサイドに立つ側は、経営サイドの苦慮している部分がある中で、どうしても簡単にほいほい労働条件やら賃金をがんがん上げたりすることがなかなかできないのですということをお話ししていこうかなと、そんな形でいきたいと思います。この項については、この程度にさせていただきます。 続きまして、発言通告の2でございます。富士宮市のごみ収集業務に関する取り組みについてお伺いいたします。 要旨の(1)といたしまして、富士山世界遺産登録から3年が経過し、登山道周辺の屋外広告には市当局もこれまでに力を注ぎ、それなりの成果を出されましたが、いまだに登山道周辺の集積所は、特に何の取り組みもなく今日に至っております。これまでにあらゆる場所で指摘させていただきましたが、今後の対応について市当局の考えをお伺いいたします。 要旨の(2)といたしまして、構成資産である浅間大社周辺の集積所の状況は、商店街の歩道にそのまま置いてある現状にありますが、しっかりとした集積ボックス等を設置させていくことが望ましいように思いますが、市当局の見解についてお伺いいたします。 要旨の(3)といたしまして、本来利用できない集積所にポイ捨てしていく不届き者のおかげで、迷惑をこうむる集積所があり、トラブルが生じるケースが見受けられますが、現状の対応はいかがでしょうか。 要旨の(4)といたしまして、本年12月、来年1月をかけて取り組まれるごみダイエットプロジェクトについてお伺いします。 ①といたしまして、100トン削減の目標は何を根拠に設定されたのでしょうか。 ②といたしまして、3Rの推進、生ごみの削減、紙の削減とこれまでに取り組んでこられましたが、この期間の啓発はこれまでと違ったアプローチでなされるのでしょうか。 以上、御答弁のほどお願いいたします。
○議長(
村瀬旬議員) 環境部長。
◎環境部長(佐野一也君) それでは、
発言項目2、富士宮市のごみ収集業務に関する取り組みについて、要旨(1)から要旨(4)まで一括してお答えいたします。 まずは、要旨の(1)、登山道周辺の集積場所の今後の対応についてお答えいたします。現在、登山道沿いに設置されている集積場所は、囲い式が15カ所、ボックス型4カ所、一時置き15カ所の計34カ所がございます。一般的に集積場所は、使用する世帯、集積するごみの容量などに応じて自治会等利用者が設置し、その際には収集運搬において、家庭から排出されたごみを安全にかつ速やかに収集運搬できる体制を確保しております。しかし、正しいごみの分け方、出し方が徹底されていない場合もございます。こうした状況をなくすため、日ごろから地域と行政が連携し、各地域の環境美化推進委員による地域周辺や集積場所の巡視活動を実施することにより、集積場所が清潔に保たれるよう努めているところでございます。 しかし、実際に沿道の美観を損ねていると考えられる集積場所もあるため、富士山との調和、周辺の景観などに配慮した集積場所となるよう、現在区長会の皆さんと検討しているところでございます。検討内容としましては、登山道沿いの集積場所のみに限ったことではありませんが、集積場所の環境配慮色へ推奨事業、それとかごみ出しの際のルールやマナーの周知、行政区未加入者のごみ出しの方法などでございます。富士山が世界遺産に登録され、登山客を初め、観光に訪れる方々が富士宮市はきれいで清潔なまちだと印象づけられるよう、登山道の景観美化に努めてまいります。 続きまして、要旨の(2)、浅間大社周辺の集積ボックス等の設置についてお答えします。集積場所は、個人所有の土地以外に道路や河川などを所管する管理者の許可を得て、または協議をして公共用地などに設置されております。浅間大社周辺の集積場所の多くは、一時置きの集積場所となっております。囲い式、ボックス型などの構造物を設置する場合には、通行への影響や美観、容量等を考慮しながら個々に決めていく必要がございます。市としましては、このような状況を踏まえ、集積ボックス等への変更を含め設置者と協議してまいりたいと考えております。 次に、要旨の(3)、ポイ捨てによる集積場所のトラブル対応についてお答えします。市民の皆様には、指定された集積場所への排出をお願いしておりますが、市に寄せられる苦情のほとんどがルール違反のごみです。その中の一つとして、ポイ捨てなどを含め、本来の利用者以外の方が排出するケースがございます。ルール違反シールの添付状況は、平成27年度が1万3,271枚、本年度は10月末時点で7,221枚です。この違反シールによりまして、排出者に対しルールを守った適正な排出を促しております。それでも改善されない場合には、地域の皆様の御協力によりまして、適正に分別していただいていることなどもございます。また、悪質なケースにつきましては、警察に相談して対応することも考えられます。ポイ捨てなどは不法投棄であり、法律で厳しい罰則も定めております。 当市では、富士宮市ごみの散乱防止に関する条例を制定しております。この条例におきまして、「市民等、事業者及び占有者等は、道路、河川、広場、その他の公共施設及び個人等が占有し、又は管理する場所に、ごみをみだりに捨ててはならない」、「適切な措置を講ずるよう勧告し、従わない場合は氏名を公表することができる」と定めております。条例に基づき徹底した指導を継続してまいります。また、環境保全、環境美化のため、市内各自治会から選出された環境美化推進委員の皆様には、地域の集積場所など巡視活動を実施していただいております。今後、各集積場所が清潔に保たれるよう、地域の皆様と行政が連携し富士宮市の環境美化への意識向上に努め、いつまでもきれいなまちを目指してまいります。 最後に、要旨の(4)、①、100トン削減の目標の設定根拠についてお答えいたします。100トンの数値目標の根拠ですが、これは平成27年度の清掃センターへ搬入された1人1日当たりのごみ排出量854グラムが、皆様の御協力のおかげで平成26年度より7グラム削減されましたので、今回の期間におきましては、その2倍強の削減量、15グラムと設定いたしました。市民1人1日当たりの目安として15グラムのごみを削減することで、この期間における目標100トンを達成することができます。目標を達成できるよう取り組んでいきたいと考えます。 次に、②、この期間の啓発のアプローチについてお答えします。これまで市のホームページや「広報ふじのみや」等による啓発活動を初め、さまざまなごみ減量化事業を展開してまいりました。このプロジェクトによりまして啓発活動をより強化し、ごみの削減を促進していく考えでございます。具体的な内容といたしましては、既に御説明しましたとおりでございます。このプロジェクトを継続して推進し、市民や民間の企業の皆様、そして議会、行政が一丸となって取り組んでいきたいと考えます。 答弁は以上でございます。
◆9番(稲葉晃司議員) 要旨の(1)のところからお伺いしたいのですけれども、登山道のところの話というのは前からお話しさせてもらっておりまして、屋外広告物の関係、結構厳しく調査もされて、指導もされて、かなり改善された効果があったのですけれども、実際問題、我々議員の有志が富士宮清掃のパッカー車に乗ったりすると、必ず登山道を経由して行くのです。朝の早い時間に1回目行ったりすると、集積しないごみがまだ沿線上に残っているような状況があります。登山の繁忙期、7月末から8月にかけて、そういった中でどういう形で考えるのでしょうか。 屋外広告物には力を入れましたよね。だけれども、富士山が世界遺産登録されて3年間、富士宮市のごみの収集の袋を21年前に導入されたとかそういうのもあって、20年のスパンで考えたときに、そういったことも考えてもよかったのかなと。僕も言うのがおくれてしまったのかなというのもあるのですけれども、繁忙期の部分の中で考え方としては、ごみを見せないようにする。登山に来たお客さん、市外から来たお客さんにごみを見せないようにする取り組みというのは必要なことだと思うので、こういう提案させてもらったのですけれども、拠点回収とかその時期にやるとか考えとかって、政策の中で出てきています、環境部長。
○議長(
村瀬旬議員) 環境部長。
◎環境部長(佐野一也君) 拠点回収につきましては、考え方としては1カ所ですので、非常に景観的にはいいと考えますが、拠点回収の実施につきましては考えておりません。 以上です。
◆9番(稲葉晃司議員) 実施については考えていないということですね。いろいろな回収方法あるのです。時間をずらして夜間回収とかやられている自治体もあるもので、拠点回収についてはやらないとかということなのですけれども、例えば災害時とかになってしまうと、多分拠点回収とかやらなければならないと思うのです。ですから、市民の皆さんに啓発をしていくだとかということで御答弁の中で申されていましたから、これからそういうのも考えていくと、どこかでモデル的にやったりするのも大事なことなのかな。なおかつ、屋外広告物の景観だとか、そういったところに配慮した登山道沿線というのは、環境部にとって政策的な肝になるのではないかと私は思いますけれども、その辺の御見解はいかがでしょうか。
○議長(
村瀬旬議員) 環境部長。
◎環境部長(佐野一也君) 拠点回収は考えていないと申しますのは、稲葉議員の説明の中で、当初景観の観点からというところがスタートでした。では、景観の観点からどうだろうということで、湧玉池から清掃センターまで全てのごみ収集場所を見てまいりました。通常の状態、それからごみがある状態、両方見ましたが、確かに見苦しいといいますか、汚いところもございましたし、かなり配慮されてきれいなところもございました。つまり、悪いところがあるわけですから、対応しなければならないというふうに環境部としては考えるわけですが、環境に配慮する上では、まずは色が大事ではないかと考えました。 その関係につきまして、基本的な考えとしまして、収集運搬は市がしますけれども、ごみ置き場の設置管理については自治会に任せているという現実がございます。そんなこともありますので、区長会、環境衛生自治推進協会の皆様と御相談させていただきました。その中で区長会、環境衛生自治推進協会としても、世界遺産である富士山を見に見えた方が、ごみがあったのではみもっともないという意見で一致しまして、まず色から入ろうというところまで相談してございます。つまり、今、かなり色が汚れているというところもございますので、そういったところのペンキ代程度、それが何千円かわかりませんが、について補助をするというふうなことを今検討しているということがまず1つございます。
◆9番(稲葉晃司議員) 自分は、今、ここで答えを求めていません。今回、ごみの問題は鈴木弘議員から始まって、佐野寿夫議員はごみの先生ですから、佐野寿夫議員が始まって、僕が後を追いかけるような形で最後ちょっとやって、今回の議会は初めから終わりまでごみだったという議会なのですけれども、僕は答えを今求めていないです。でも、その中の手段としてはあるのではないかと。ただ、色から入っていく。それと、あと環境衛生自治推進協会のほうとお話をされたということですから、皆さんの意見を踏まえた中で進めているということはよろしいことだと思います。 ただ、ごみというのはなかなか議会で出てこなくて、環境部長も頭の中にないとは言いませんけれども、議会で出てこないから、今回みたいに出てきたときはまとめてかさになってやったほうが手っ取り早いではないですか。面倒くさいことは一遍に片づけるような形で、まさにごみを一掃してもらえるとよろしいのかなと、そんなふうに思います。
○議長(
村瀬旬議員) 市長。
◎市長(須藤秀忠君) 答弁があったように、とにかく登山道沿いに設置されています集積場所が合計34カ所です。はっきり言って1カ所の設置場所を変えるだけでも、その近所の人たちの自治会の了解を得なければ変えられないという中で、非常に苦慮しているわけでありますけれども、ただ、稲葉議員おっしゃるように、確かに世界遺産の富士山の登山道沿いにごみが散乱したり、あるいはまちに目に見えたりしているということについては、ふさわしくないということはわかります。 ただ、これはどうしても地域住民の協力がなかったらできません。おっしゃることはよくわかりますので、もう一度万野とか山宮とか、いろいろあそこの登山道沿いの自治会の人らにお願いしてみます。どこまでできるかわかりません。あくまで地域住民の賛同を得ないことには進まないものですから。環境部も一生懸命努力をしておりますけれども、これまでの努力ではうまくいかなかったと。しかし、なおここに議会でもって稲葉議員がそういう御指摘をされるということについて、市当局としてもそれなりのもう一度努力をしていきたいと。ただ、その成果については、甚だ申しわけございませんが、なかなか難しいものだということを御理解いただきながら、もう一遍進めさせていただくということで御答弁にさせていただきます。 以上です。
◆9番(稲葉晃司議員) 市長、僕はここで答えを求めているのではなくて、なかなか問題が余り出てこなかったものを今回扱っているわけです。ごみの集積場所1カ所動かすだけでも、2,000近くあるものがあって、それを1カ所ずらすだけでも、はっきり言って迷惑施設みたいなものですから、変な話ですけれども、僕の家が捨てるごみの集積所は、僕の庭から200メートル先なのです。僕の家の前のアパートのごみ集積所は、うちの玄関の前にあるのです。でも、僕はごみを捨てられないのです。文句言いたいけれども、言えないですね。そこですからね。なおかつ、うちの庭にパッカー車が入って旋回したりするのですけれども、それはいいのですけれども、答えを今求めるとかではなくて、須藤市政が出てきたものに対して、そういう姿勢で取り組んでいきますという姿勢が見れたものですから、それはそれでオーケーだと思います。難しい問題だし、すぐ答えが出ることはないですけれども、環境部長の答弁からもあったように、前に行くかわからないけれども、とにかく前のほうに行こうとしているのはしっかり確認できましたもので、それはそれでよろしいのかなと、そんなふうに思います。 (2)の構成資産のところですけれども、商店街の集積所の関係ですけれども、御答弁もあったのですけれども、例えば富士山女子駅伝のときに、朝の9時までに回収してくださいという形で多分委託業者のほうに言っていると思うのです。だったら、道端に置いたりするのではなくて、ちゃんとボックスに入れておけば、見ばえが悪くないではないですか。そういう感じで考えたほうが、構成資産周辺や商店街の中なのですけれども、もちろんそういったものができてしまうと、なかなか商店街の見ばえとかというのもよくなくなってしまうのか。西町とかレトロで、これから売りにやっていきたいのだなんということを言っていますから、難しいのかもしれないのですけれども、やっぱりちょっと考えるべきではないのかなと。 これからホテルの話だとかいろいろ出てきて、宿泊客が泊まって、朝散歩したりする人がいると思うのです。そういう中でごみがちゃんときれいに収納ボックスの中に入って出されているのと、道端に置いてカラスのネットがかかっているのとかってあるのとどうなのかということです。それはあくまでも浅間大社自体が構成資産でありますから、その周辺の商店街のということで、このことはお伺いしたのです。これも答えがすぐ出るものではないです。もちろんそんなごみの集積ボックスを全部補助するのか、自治会が出すのかという話になって、自治会がそんな高いものつくれるわけないのだから、そのままにしろよと言われてしまうと思うのです。でも、その辺の考えとかもあると思うものですから、これについてはどうなのだろうかということでお伺いしました。
○議長(
村瀬旬議員) 環境部長。
◎環境部長(佐野一也君) 実際は朝8時から8時半までの間に商店街のごみ収集は終わっていますけれども、実際その時間にだって観光客等が歩いていることもあるという中で、ボックス型の集積ボックスを置けば、確かにごみは見えませんが、ごみを収集した後もボックスが残っていると。この両方を成立させるためには、収集車がボックスごと持っていくという方法がございます。しかし、現実的ではないということで、今は据え置き型、ただそこにごみを集めて、ネットとかがあるところもありますけれども、その後きれいに清掃しているということなのですけれども、ではその後本当にきれいに清掃しているかということも調べさせてもらいました。結果ですけれども、非常にきれいに清掃しております。 先ほどの話に変わります。登山道沿いはどうかということで、きれいに清掃していません。どこが違うかということで、これも区長会の役員と相談したのですけれども、自治会に入っているところと入っていないところで決定的に違うと。では、構成比はどうかと。さっき34カ所と言いましたが、34カ所のうち6カ所がアパートと共同住宅の専用の集積場所です。これは自治会に入らないで、そのアパートはアパートだけで集積してくれと言われたところ。こういったところ、外国人比率なんかも非常に多いのですけれども、習慣も違うとはいえ、なかなか自治会に入っている方と入っていないところは違うなというところで、今環境部としましては、自治会に入るのだというところを全庁的にもう一度提言しようという準備をしております。そうした中で対応したいと考えているところです。 以上です。
◆9番(稲葉晃司議員) その自治会未加入者のごみの集積所の利用の件で、区長会長もかなり苦慮されていまして、そこの部分についてしっかりと考えてもらいたいという話なのです。ただ、自治会の加入は、行政サイドが強制することはできないではないですか。そこが難しいところなのです。でも、集積場所は、原則自治会に加入している人はお金を払っているではないですか。自治会費を払っているから、考え方で言うと有料なのです。ですから、自治会未加入者の方は集積所を利用するのは、地域の自治会の集積所だから、これは有料になりますよという形で決めをもってやれば、自治会に入らなくても集積所は利用します。だから、これだけ払いますという形がしっかりすれば、その辺というのはクリアになってくるのかなと思いますけれども、そんな感じで取り組まれるのでしょうね。
○議長(
村瀬旬議員) 環境部長。
◎環境部長(佐野一也君) 現実的には、自治会に加入しなくても管理するだけのお金を払えばいいかといいますと、実際にはそうではなくて、順番に掃除もしていると。では、掃除もしてくれればいいという話になるわけですけれども、掃除をするぐらいだったら、最初から自治会に入るよということでございまして、なかなかその考え方が難しいところがございます。
◆9番(稲葉晃司議員) ありがとうございます。そこのところも難しいのですけれども、啓発しながらも浸透させていくみたいな地道な努力をこつこつと重ねるしかないのかなというところが、答弁の中から見受けられました。そこの部分については、時間をかけてやっていただけたらなと思います。 先ほどからの登山道とかのことでありますけれども、商店街周辺の環境美化委員の方がいいとか悪いとか、そうではなくて、商店街周辺の方は美化の部分では、ごみが置いてあった跡もきれいにされているということです。登山道周辺のところがちょっと汚いというところは、そこは環境部長のほうで把握されていることですから、そこの部分協力いただけるように、地域の方にお願いしていっていただけたらよろしいのかなと思います。そんな一遍に進む話ではないのです。自分でわかっていてやっているのですけれども、やっぱりこういう問題ってなかなかないものだから、扱うときはねちねちとやっていったらいいのかなという形でねちねちやらせてもらいます。 (3)のトラブルのことですけれども、原則富士宮市ごみ散乱防止に関する条例の対象になっていくということは、50万円以下の罰金とか、そういった形で処罰されてしまうのですよね。