平成12年 6月 定例会(第2回) 平 成 12 年 富士宮市議会6月定例会会議録 第 4 号 平成12年7月4日(火曜日) 1.議事日程(第4号) 平成12年7月4日(火)午前9時 開議 日程第1 一般質問(3人) 2.本日の会議に付した事件 議事日程(第4号)に同じ 3.出席議員(24名) 1番 佐 野 清 明 議員 2番 若 林 志津子 議員 3番 小 林 要 議員 4番 吉 田 晴 幸 議員 5番 篠 原 太 議員 6番 渡 辺 登 議員 7番 佐 野 宮 峰 議員 8番 荻 睦 男 議員 9番 佐 野 守 茂 議員 10番 望 月 恒 之 議員 11番 渡 辺 利 光 議員 12番 望 月 光 雄 議員 13番 古 川 日出男 議員 14番 手 島 皓 二 議員 15番 日 原 貞 二 議員 16番 笠 井 賢 一 議員 17番 伊 藤 高 雄 議員 18番 朝 日 昇 議員 19番 土 谷 虎 雄 議員 20番 石 川 昭 夫 議員 21番 上 杉 義 正 議員 22番 佐 野 堯 春 議員 23番 遠 藤 正 議員 24番 河原崎 澄 雄 議員 4.
事務局職員出席者(7名) 事務局長 塩 川 哲 章 君 事務次長 勝 又 肇 君 主幹兼 主幹兼 議事係長 佐 野 孝 則 君 庶務調査係長 石 川 和 邦 君 主任主査 望 月 斉 君 主任主査 佐 野 武 志 君 主任主査 佐 野 勝 英 君 5.説明のための出席者(69名) 市 長 渡 辺 紀 君 助 役 中 村 伸 介 君 収入役 上 杉 六 郎 君 総務部長 石 川 猛 君
企画財政部長 田 中 洋 君
環境経済部長 佐 野 洪 二 君
保健福祉部長 兼福祉事務 所 長 前 嶋 範 由 君
都市整備部長 佐 藤 寛 君 市立病院 事務部長 市 瀬 征 英 君 水道部長 高 野 喬 君 保健福祉部 技術吏員 四 條 洋 成 君 参 事 秋 山 武 士 君 環境経済部 都市整備部 次 長 戸 嶋 光 璋 君 次 長 遠 藤 岩 男 君 総務部参事兼 総務部参事兼 行政課長 高 野 博 之 君
情報管理課長 後 藤 成 夫 君 企画財政部 総務部参事兼 参事兼
防災生活課長 富 士 眞一郎 君 納税課長 竹 川 康 夫 君 企画財政部 環境経済部 参事兼 参事兼 市民税課長 村 松 克 彦 君 商工観光課長 山 口 源 藏 君 保健福祉部 都市整備部 参事兼 参事兼
児童福祉課長 持 田 貢 君
都市計画課長 清 義 治 君 技監兼 水道部参事兼 工事監室長 森 井 昇 君 水道工務課長 渡 辺 悦 朗 君 秘書広報課長 遠 藤 晃 君 人事課長 斉 藤 秀 実 君 市民課長 原 郁 子 君 北山出張所長 杉 山 好 正 君 上井出 上野出張所長 望 月 初 巳 君 出張所長 山 梨 雅 敏 君 白糸出張所長 渡 井 實 君 企画調整課長 芦 澤 英 治 君 財政課長 石 川 修 君 資産税課長 藤 沢 敏 彦 君 農政課長 望 月 三千夫 君
生活環境課長 佐 野 征 宏 君 水とみどりの 課 長 大久保 公 雄 君
社会福祉課長 石 川 俊 秋 君 高齢者 福祉課長 伊 藤 嶺 二 君
保険年金課長 松 井 健 二 君
保健センター 所 長 望 月 俊 男 君 長生園長 平 野 好 勝 君 管理課長 斉 藤 清 和 君 道路課長 有 賀 文 彦 君 市街地整備 河川課長 木 本 喜 盈 君 課 長 鈴 木 秀 雄 君 市立病院 建築指導課長 望 月 克 己 君 庶務課長 高 橋 美 治 君 市立病院 医事課長 加 藤 武 男 君 出納室長 伊 藤 博 信 君 水道業務課長 服 部 昭 君 下水道課長 佐 野 俊 一 君 教育長 藤 井 國 利 君 教育次長 大 塚 輝 君 教育委員会 事務局参事 清 水 敏 靖 君 庶務課長 中 塚 知加良 君 学校教育課
学校教育課長 瀧 政 幸 君 参 事 望 月 洋 明 君 勤労青少年 ホーム館長 生涯学習課長 鈴 木 治 彦 君 兼児童館長 佐 野 忠 義 君 スポーツ振興 文化課長 成 瀬 正 光 君 課 長 太田川 勝 俊 君 学校給食 センター所長 村 松 勉 君 中央図書館長 丸 山 博 忠 君 西富士 選挙管理委員 図書館長 大 橋 謙 君 会事務局長 高 野 博 之 君 監査委員 農業委員会 事務局長 寺 田 佳 正 君 事務局長 若 林 英 雄 君 農業委員会
事務局局次長 後 藤 章 君 午前9時00分開議
○議長(
佐野堯春議員) 皆さん、おはようございます。連日御苦労さまでございます。 直ちに本日の会議を開きます。
△日程第1 一般質問
○議長(
佐野堯春議員) これより日程に基づき、日程第1 一般質問に入ります。 発言通告順により、9番
佐野守茂議員の質問を許します。9番。 〔9番
佐野守茂議員 登壇〕
◆9番(
佐野守茂議員) おはようございます。一般質問を行います。 最初に、問題噴出の
介護保険制度、今後どう充実するのか。そのことについてお伺いをいたします。4月から
介護保険制度がスタートし、3カ月が経過をいたしましたが、制度の根幹に係わることから利用料金の重さの問題、手続の複雑さなど予想されたことではありますが、さまざまが問題が出てまいりました。例えば制度の根幹に係わることとしまして、
特別養護老人ホームへの入所を希望してもすぐに入れない状態であります。当市内でも6月6日の時点で95人の方々が待機の状態であります。また、
デイサービスを週3回希望したが、2回にされたなど苦情もあります。また、利用料金の4月以前は8,000円程度が1万1,000円にもなり大変だ。あるいは、各施設とのそれぞれの契約が面倒だなどさまざまな問題が噴出してきている状態であります。市に寄せられた苦情の中にも、保険料も利用料も払うのでは生活できないという声もあります。
介護保険制度はすべてが金次第であります。介護度に合わせてサービスを決めることができる方はよい方であります。お金の計算をして
介護サービスを決めなければならないという逆立ちの方々もいるのであります。現在は第1号被保険者の
保険料徴収延期の状態でありますから市への苦情もまだ少ないと考えます。10月から1年間は半額の徴収になりますから、このままの状態で推移すれば市民からの苦情はますます増えてくることが予想されます。そうした中で、全国の自治体の中には安心して加入できる
介護保険制度とするために、自治体が独自に低所得者の保険料、利用料を減免する。こういう先進例が生まれてきています。そこで、以下質問をいたします。 最初に、その1といたしまして、市長の所感と今後の
基本的取り組み姿勢について伺います。森首相は、さきの国会で介護保険について大きな混乱もなくスタートできたと答弁しましたが、渡辺市長は3カ月経過した中で当市の介護保険の実施状況についてどのような認識をされているのか。また、前段今指摘をいたしましたさまざまな問題点に対し、今後の取り組む基本的な姿勢について伺うものであります。 その2は、施設の不足への対応の問題であります。
特別養護老人ホームは昨日の答弁でも新たに星の郷1カ所、100床が今年度中に建設されるということになっております。これが開設すれば、現在100人近い待機者は解消されるのか。また、
デイサービス1週間に2回までという市の制限は解除されていくのかどうか。同時にお伺いしますが、本当に来年の4月にこの100床の開設ができるのかどうなのか、伺うわけです。要するに100床建物ができても、それを運営していくためのスタッフなど、ちゃんと準備は進められているのかどうなのか。その点の確認もさせていただきたいと思います。 三つ目は、低所得者の減免の問題であります。利用料が高すぎて認定を受けても利用しない。利用料がかさむので従来からのサービスを削ったという声もあります。4月30日までの
介護認定審査件数は市内1,870件、自立と再調査を除くと1,757人が要支援、要介護の認定を受けておりますが、このうち利用しない人数は一体どれだけいるのか。その理由について当局はどう分析しているのか、お伺いするものであります。 さて、その低所得者の減免の問題でありますが、利用料については全国の自治体247の自治体が独自の減免を実施しています。この特徴として一つ、第1段階の所得階層は無料にする。二つ目は、4月からの新規利用者にも3%、いわゆる1割負担ではなくて3%の利用料を適用するなどであります。また、保険料については条例に市長が特別の事情で必要と認めたときなどの明記した自治体が150あります。2月議会でも私ども
日本共産党議員団あるいは市民連合ともどもこうした問題を提案、さらに要求しましたが、この第1段階の階層の利用料の無料化と保険料の減免を改めて実施するよう市長に求めるものであります。 4点目は、認定審査会の問題であります。特に痴呆老人の認定に問題があるとスタート前からこれは指摘されておりましたが、現実のようであります。痴呆の方は介護者がいっときも目を離せないと言っています。審査会での判定に当たっては、現場の実態をよく知っているヘルパーなどの意見を重視するよう改善をすべきと考えますが、どうでありましょうか。 5点目は、市と施設の連携の問題であります。市は先ごろ各施設を回り、問題点などの聴取を行い、その結果をまとめている最中ということであります。私が資料をお願いしましたが、まだ現在まとまっていないと、こういうことでございましたので、まとまり次第ぜひ資料を議会に提出をしていただきたいと思います。議長の方でよろしくお願いいたします。 さて、そうした市民から出された問題として、例えば例として、
ホームヘルパーの派遣について市に問い合わせをしたら、そこの施設では余裕がありませんよと答えがあったので、自分でその施設に問い合わせたら、まだ余裕がありますと、派遣できると言われたと。そういうことですから、市と施設の連携が悪いのではという市民から話がありました。市と施設の連携について今後どう改善するのか、伺います。また、介護保険のスタートに伴い、
ホームヘルパーも経験の浅い人がおり、質の向上が求められています。各施設に対し研修を通してヘルパーが介護の心を持つヘルパーの養成を心がけるよう指導すべきだと考えます。また、ある施設では
デイサービスを9時20分から15時30分までとなっているが、時間をもう少し長くしてもらいたいなどの要望もあります。これらの改善に向けてどのようにするのか。また、現場でのきめ細かな
サービス実施をするために市民から喜ばれるようにするためにも、市と施設の定期協議を制度化するよう求めるものであります。 6点目、これ介護保険の最後ですけれども、
保健福祉サービスの問題であります。介護認定で自立とされた高齢者へのサービスの問題であります。その一つとして、
ショートステイ事業は自立認定の高齢者を対象にしておりません。介護者が結婚式や旅行などの場合に大変困るわけであります。
福祉サービスとして実施すべきと考えますが、どうでしょうか。その2は、当市の介護予防、
生活支援事業の単価は国の基準どおりであります。例えば
ホームヘルパーの派遣は1時間800円であります。関係者からこれでは質の低いサービスしかできないのではという懸念の声が上がっております。隣の富士市では1時間1,500円と聞いております。当市の単価を全般的に見直すべきと考えますが、どうでしょうか。 以上、1項目めの質問とさせていただきます。
○議長(
佐野堯春議員) 市長。
◎市長(渡辺紀君) 介護保険の問題につきまして市長はどう見るんだと、こういう御質問でございますので、基本的な考え方、取り組みについて、まずは私の方から御答弁をさせていただきます。 この介護保険料につきましては昨年来この議会でも大変多くの議論があったことは御承知のとおりでございます。その後も私も厚生省は見切り発車してしまうのではないかというようなことを言ったこともありますし、走りながら考えているのではないかというような批判めいた話をしたこともございます。しかし、いろんな議論はある中で、御案内のとおり法も制定され、全国的に4月からスタートをすることになったわけでございますけれども、スタートした以上、我が市といたしましても全力を尽くして軌道に乗せるということが行政としての責任だというふうに考えております。それだけに、4月以降につきまして体制の整備を図ると同時に担当部長から逐一報告は受けております。特に対象者の介護認定の状況の問題あるいは苦情の状況、どういう苦情があるのだというような問題、さらにまた介護給付費の第1回目の支払い状況というような点について大変神経を使ったところでございますけれども、市の医師会はじめこの制度の発足に大変な御理解と御協力をいただいた団体等々の御尽力もありまして、まあ、まあ、最初議論した割合には現在のところ、森総理がどういうつもりで言ったかわかりませんけれども、我が市においては、ほかの幾つか新聞等に報道されるようなトラブルもなく、順調なスタートがされたなというふうに理解をいたしております。もちろん市町村も財政負担が随分大きくなってくるという問題も含め、またサービスの問題等々も含めて制度そのものに改善を要するところもあるという認識もございまして、全国の市長会でも各市町村長の意見を聴取して、それをまとめて去る6月7日の全国市長会で各市からの要望を取りまとめて国の方へ申し入れた。ここに申入書もございますけれども、経過もあるわけでございまして、最初言いましたようにまだまだこの制度自身最終的に定着するまで流動的な分野もあるというふうに認識いたしております。 後ほど所管の部長の方から答弁いたしますけれども、我が市におけるところの入所希望者の受け入れ先の不足問題等については、御質問のありましたこれらの問題については解決できる見通しでございますし、短期入所の利用限度の日数が少ないとの問題は来年あたりから実態にあわせて法改正等も考えられていくというような状況でございます。また、1号被保険者の10月からの半額の徴収が始まるとまだ苦情が出るだろうという御指摘でございますけれども、いろんな理解をいただくPRにも全力を尽くしていきたいというふうに思っております。低所得者の減免につきましては、幾つかのことも検討をしておりますので、部長の方から答弁をさせていただきます。 なお、市としても
保健センターの職員に
介護保険利用者約200人に訪問調査を行ってきましたけれども、その200人の対象者の調査の結果の中で、対象になっていてもまた健康を取り戻したという方もおりますし、
デイサービスを受けることによって、そこでもって新しい人間関係と言いますか、新しい人との交わりができた。お互いにそこで励まし合えるような機会もできたというようなことを喜んでいるとか、あるいはそれらの日課を楽しみに待っているとか、あるいは介護している人たちの介護者が介護疲れからその日は開放されてありがたいといった感謝の話であるとか、介護者が自分の時間を持てるようになって、この介護保険ができてよかったという声も出ているわけでもございますので、いいものはいいものとして吸収をしながら定着をするための努力をしていきたいというふうに考えております。 以下、所管の部長の方から答弁をさせます。
○議長(
佐野堯春議員)
保健福祉部長。
◎
保健福祉部長兼
福祉事務所長(前嶋範由君) それでは、私の方から質問項目の2以降につきまして御答弁を申し上げます。 まず、施設の不足への対応ということでございますけれども、議員さん御指摘のように、
社会福祉法人富士宮福祉会、仮称でございますけれども、
特別養護老人ホーム星の郷という名称で建設に伴います土地利用の事業計画の承認申請が提出をされてございます。この内容を見ますと、
特別養護老人ホームとして100人、定員100人、それから
ショートステイが20、それから
在宅介護支援センター、それから
デイサービスセンター、それから
高齢者生活福祉センター等の併設という計画でございます。開設予定といたしましては平成13年の4月を予定していると、こういう内容でございます。介護保険が施行される以前、当市の特養の措置の状況でございましたけれども、その時点では待機者というのは1名もなかったわけでございますけれども、
介護保険施行後に要介護された方に対してアンケートをとる、希望をとるというふうな形の中で、議員御指摘のとおりの大勢の方が施設を希望するという実態が出てきたところでございます。この施設が建設されることに伴いまして、入所希望者の解消にはつながるというふうに期待をしておりますけれども、また
デイサービスにつきましても利用制限という形で当初週2回という制限といいますか、認定の早い方だけが何日もとってしまって、認定が遅くなった方にはサービスがなくなっては困るだろうというふうなことで、2回程度でプランを立ててほしいというふうなお願いをいたしました。しかし、現在では各事業者それぞれ対応していただいておりまして、希望者につきましては3回以上の利用が満たされておるという状況にございます。 次に、低所得者の減免でございますけれども、認定を受けながら利用しない人の人数でございますけれども、3月末の状況で290人ございました。内容を見ますと、その時点で亡くなった方が50人いらっしゃいます。病気で入院中のために介護保険のサービスが当面必要でないという方が150人ございました。残りの90名は、一つには現在の制度の中の
ショートステイの利用、これは6カ月間で日数が指定されるものですから、これを見込んで当面のサービスを利用しないで家族で見るというふうな理由、さらにはこれ個人的な考え方があるわけでございますけれども、
サービス事業者に家の中に入ってもらいたくないというような意識を持っている方がございます。これらの方につきましては、今後介護保険の趣旨にのって介護疲れが起きないような対応、あるいはお年寄りのクオリティーオブライフの向上のために利用を促してまいりたいと思っております。 それから、低所得者の減免でございますけれども、
ホームヘルパーの継続利用のうち165人に利用率7%減免ということで行っております。それから、
特別養護老人ホームの継続入所者につきましても144名に対して減免措置を行っております。利用料の減免がないためにサービスの利用が全くできないという人については、まだ直接私どもでは確認はしておりませんけれども、サービスの利用回数を抑えているという話は聞いております。このような方で実質的に困窮している方につきましては、
ケアマネジャーを通しまして実態の把握をし、
社会福祉法人の
サービス利用に切りかえるとか、あるいは利用料の減免を図るなど個々に対応していきたいと思っております。 なお、第1段階の所得階層の利用料の無料と保険料の減免ということでございますけれども、利用料につきましては実態を把握し、保険料につきましては13年9月までが国の特別措置もございます。現在前回の議会の際に電算システムの関係でお願い申し上げましたけれども、7月にはそのシステムが動き出す予定でございますので、それが動きますと現実的に第1階層が何名ぐらい出て、第1階層の保険料が幾らぐらいになるのか。そういった数値も出てまいります。また、その中で第1階層の方でサービスをどんなふうに受けているのか。そういった点につきましても今後十分調査をさせていただく中で検討させていただきたいと思います。 次に、認定審査会の関係でございますけれども、痴呆のある人の認定審査に当たりましては、当市の認定審査会では特に精神科医が審査員に入っておられる部会に重点的に審査をしていただくというふうな対応をしております。特に痴呆につきましては、調査員の特記事項あるいは医師の意見書をもとに慎重に審査をしております。さらに、議員御指摘のように、その審査会の委員の中に
ヘルパー経験者の方あるいは
ケアマネジャーの方も入っておりまして、私も審査会に何回か出ましたけれども、そういう方がかなり具体的な意見を出していただきまして、いわゆる介護度がそういう中において上がるというふうなケースも私も1、2見てきております。なお、実態を調査する調査員の資質向上ということは当然重要なことでございますので、市独自の研修会を年数回計画しております。直近では7月19日に精神科医を講師といたしまして痴呆をテーマにした研修会、これを検討して開催を決めてございます。また、国におきましても7月中に
介護認定審査会検討会というものを厚生省で発足をしてシステムの検討に入るというふうな情報も受けております。 次に、市と施設の事業者という関係でございますけれども、
介護保険サービスの提供事業者との連携につきましては、準備段階から密に連絡をとり合っており、必要な情報を機に応じて提供するとともに、事業者からの問い合わせや電話についても全職員親切丁寧に対応するという方針で進めております。先ごろ行いました市内の事業者訪問の際にも、市のこのような姿勢については評価をいただいたところでございます。ただ細部にわたってのサービスの空き情報をリアルタイムで集約できるシステムがないために、当面社会福祉協議会に委託いたしました基幹型の
在宅介護支援センターに随時情報を集めるよう検討いたしております。今後は将来的には電算システムの開発等も考えてまいりたいと思っております。 議員御指摘のように、市と事業者との定期協議の制度化につきましては、その方向で検討をいたします。制度が落ちつくまでの間は随時連絡会議を開いてまいりますし、また事業者のグループ会も支援をしてまいります。現場職員の資質向上のためにも研修、保健、医療、福祉のもとに実施をしており、今後も心の養成を含めて計画してまいります。サービスごとの改善につきましては、利用者の要望をまとめ、事業者と十分協議をしてまいりたいと思います。 次に、
保健福祉サービスの関係でございますけれども、
ショートステイ事業、現在高齢者
福祉サービスとして実施しております
ショートステイの事業につきましては、介護認定の結果、要支援以上の認定を受けた方、短期入所
介護サービスの上乗せという形で制度を持っております。議員御指摘のような自立をされた方に対しての支援ということではございませんので、この件につきましては平成13年度から養護老人ホームを利用しての空きベッド活用の自立者等を対象として、一時的に同施設へ短期入所する生活管理指導短期宿泊事業というのがございますので、これを計画してまいりたいと思います。議員御指摘の自立老人の社会的理由による対象者は、同事業で対応できるものと考えております。 次に、介護予防、生活支援の単価の関係でございますけれども、介護予防
生活支援事業は平成12年度からの新規事業でございまして、議員御指摘の
ホームヘルパー派遣の事業で軽度
生活支援事業、そして国の補助単価をおおむね基準として契約いたしております。この事業の要介護者から外れた自立した高齢者を対象とするために、家事援助を中心とした事業であります。現在富士宮市では13人の方がこれを利用しております。また、契約に当たりましては事業者には事業内容を提示し、国の補助単価で事業が執行できるものと了解をいただきまして契約しているというのが実態でございます。しかし、この事業での処遇が困難なケースにつきましては、この事業とは別に生活管理指導員派遣事業を予定しております。この事業の内容につきましても、1級
ホームヘルパーを派遣し、基本的な生活習慣が欠如していたり、対人関係が成立しないなど、社会適応が困難な高齢者を支援する事業ということでございまして、この単価も身体介護の基準ということで設定をしてございます。 議員御指摘の富士市との比較でございますけれども、単に家事援助という形で比較をされますと800円と1,500円という差が出ております。しかし、軽度生活援助事業で当市の方が800円で設定をしております。この事業で富士市が設定しておりますのは860円でございます。富士市が1,500円で設定しております家事援助は、生活管理指導員派遣事業の家事援助でございまして、富士宮市の場合には先ほど申し上げました人間関係等の不適応の方というふうな形で、さらに1級の
ホームヘルパーを派遣するというちょっと高度な形にしてございますので、いわゆる身体介護による4,000円は富士宮市は単価としているということでございます。 以上でございます。
◆9番(
佐野守茂議員) 一通りの答弁をいただきました。 いずれにしろ、市長が順調なスタートをしたと。それは実務的に一応言ったということだろうと。その後段でやっぱり制度そのものに問題があるという認識があるわけですから、順調なスタートをしたという認識は間違いではないかと思うのです。根本的に制度の根幹に係わる問題であるわけです。ですから、95人の人が介護保険で
特別養護老人ホームに入れてもらいたいと言っても入れてやれないというそういう根本的な欠陥がこの制度にあるわけです。ですから、そこをどうしていくのかというのが基本的な問題として残っているわけです。 この制度は、当然私が述べるまでもなく、市は保険者ということで運営を任されていると。しかし、その基本的な責任というのは国及び都道府県にあるわけです。この第5条で、国は介護保険事業の運営が健全かつ円滑に行われるようと、こう言っているわけです。だから、富士宮市内で95人の人が待機しているなんていうのは、そもそもこれは国の責任なのです。だから、そこをどうやっていくのかと。市長にもう一遍聞きたいのですけれども、その6月7日に市長会で問題点を国に上げたと。では、富士宮市は自分たちの市の実態を整理して、そのことをやっぱり国・県にこういう問題があるということで上げたのかどうなのか。その点を伺いたいわけです。ですから、基本的な姿勢としてやっぱり市でできることはそれはやった方がいいですけれども、やっぱり国に問題点はどんどん上げていかないと、現場を一番よくわかるのは市町村ですから、その一番わかる最高責任者市長がやっぱり国へどんどん、どんどん意見を上げていって、国の責務ということになっているわけですから、改善してもらわないと困るわけです。そのことが一つと。 仮に100床が来年の4月から稼働し始めて95人の待機の人が解消される見込みだろうと、こうなるわけです。しかし、先ほどまだ認定を受けたけれども、利用していない人たちが90人程度いると。そういう中で、では10月から今度は保険料が徴収されるようになってくるわけです。保険料を取られてくるならやっぱり利用しなければ損だというふうに当然出てくると思うのです。そうすると、また
特別養護老人ホームへ入れてもらいたいという人たちというのは100を超えてくるではないかというふうに思うのです。そうすると、では来年の4月オープンして何とか今までの待機者は解消されるのだろうけれども、新しくそういう予備軍というのですか、そういうものが増えてきた場合に、市は今後どうしていくのか。まだしばらく待っていてくださいという今と同じようなことを繰り返していくのかどうなのか。そのことをお伺いしたいわけです。 三つ目に伺いたいのは、私がこの一般質問の通告をした後、やっぱり利用している家族の方から施設に言いたいことが山ほどあるらしいです。例えば利用料金を払っているけれども、その明細はどうだとか、よくわからないとか、説明が不足しているとか、細かいことですけれども、トイレの問題だとか、さらに本当に心を込めてやってもらっているとかってそういうことを本当は施設に言いたいのだけれども、しかし自分の家族を預けてあるものだから面と向かって言いづらいというのです。ですから、それでこれは我が党の清明議員が前からも要求していましたいわゆる福祉オンブズマン制度ですね。県内ではオンブズマンではないですけれども、焼津市が苦情処理委員会というのを設置するというようなこと。市はこういう今後予想される市民からのこういう苦情あるいは施設なんかの対応の問題とか、そういうことも含めたいわゆる第三者機関の設置についてどういう検討をしているのか、この際お伺いをしておきたいと思います。 その三つだけよろしくお願いします。
○議長(
佐野堯春議員) 市長。
◎市長(渡辺紀君) まず、我が富士宮市は国へ何らかの申し入れをやったのかという質問ですけれども、これは大変各市から全部要望を出したのです。県の市長会段階で集めて、県の市長会段階でこれらの問題を列挙して、それで国の段階へ持ち込んで、かなり事務的な操作をやった結果、ここにございますけれども、このぐらいのものにまとめて、それで国へ申し込んだと。その中に当然先ほど言いましたような8項目ぐらいのいろいろな問題点をたしか上げたと思いますけれども、書き出して県の方へ送って、県へ集まってくると各市町村も似たような問題が集まるわけです。それを集約されて国へ送ったと、こういうことでございますので、市としても当然それらの作業の中に参画をしているというふうにお考えをいただいて結構というふうに思っております。 根本的な結果があるので順調なスタートをしたというふうな判断が間違いではないかという話でございますけれども、この制度自身がおっしゃるとおり、一種の社会保障の制度を保険という格好というでもってやっているわけですから、国が法律を定めてやる以上、国が当然順調な体制をとっていくという責任はあるというふうに思っております。ただいつかこの席でも言ったと思いますけれども、それをやるのが市町村ごとが実施主体になって、そのサービスについてはかなり余地があるわけです。そうすると、隣近所でもってサービス競争みたいなものがおのずから予算の範囲内でもって、財政力のいかんでもってされてくる。今もう既に話がありましたけれども、富士はこうやっているけれども、こっちはどうなのだというようなことを始終やっていると、いいところばっかりお互いに競争し合うと、これはまたこれだけでも大変な財政措置を講じなければならなくなるところもある制度でございますので、それだけに財政全般の中でもってこの介護保険にはどのくらい、介護保険で救えないところのその他の福祉にはどのくらいというような見通しをかなりしっかり立ててやらないと、この問題は介護保険のときには介護保険の議論がされるけれども、その他のときにはまたその他の議論になるというようなことでして、財政全般から見ると大変難しい側面も持っているというようなことも考えていかないと、大変な問題になるというふうに考えております。その他の問題につきましては部長の方から答弁いたしますけれども、要は保険の対象者になる人に対して保険で適用していきながら、対象者のならない人については依然としてやっぱり福祉という格好でもって老人福祉という立場からも続けていかなければならないという問題が残っていると、こういうことです。
○議長(
佐野堯春議員)
保健福祉部長。
◎
保健福祉部長兼
福祉事務所長(前嶋範由君) 施設サービスの関係でございますけれども、議員御承知のように
介護保険制度そのものが在宅介護している方にサービスを提供するというのがスタートであったと思います。しかし、これだけ同じ保険で保険料を払ってという形になりますと、在宅よりも福祉というふうな形の移行がこんなにも極端に出てくるのかなという感じが私はしているわけですけれども、これにつきましては、また25日の日に県下の所長会議もございますので各市の状況も聞いてみたいと思いますけれども、県下的にもそういう傾向が出てくるのかなというような話も聞いていますので、いわゆる計画の見直しというふうなことが当然出てくるのかなというふうに考えております。 次に、相談員の制度でございますけれども、来庁していただける方につきましては、福祉総合相談窓口を設置をいたしまして、現在まで約1カ月程度たつわけですけれども、介護保険のいわゆる大きな問題で2課3課またがるというふうなものは現在までにございません。ただその相談室通さない中で、いわゆる介護保険の制度の中のサービスあるいは一部負担金の関係で生活保護との絡みが出てきているというのは数件ございます。そういうことで、こちらへ来ていただく方についてはまずその相談窓口を使っていきたい。もう一つは、国の相談員制度がございます。これにつきましては、富士宮市も一応申し込みはしてございます。先日の報道では全国的にかなりその相談員の制度を取り入れたいという市町村が多いものですから、当初の計画ではある程度絞りというふうな考え方があったようですけれども、希望のところについては全体的に認めていきたいというふうな厚生省の新聞報道でもございました。そういうものをまず利用していきたい。 それと、今議員御指摘の施設に入所している方に対しての苦情相談ということを御指摘いただきましたので、これにつきましては具体的にどういう体制がとれるのか、少し検討させていただきたいと思います。
◆9番(
佐野守茂議員) ありがとうございました。いずれにしましても、この
介護保険制度今スタートして3カ月であります。さまざまな問題点をぜひ出ておりますので掌握して、より充実した制度にしていただきたいと、そのことを最後に要望して、次の質問に移ります。 2点目は、市民の期待と不安が大きい中心市街地活性化の取り組みの問題についてお伺いをいたします。市政史上最大の課題とも言える中心市街地の活性化計画に、市民は大きな期待とともに不安も抱いております。大型店の自由な進出やあらゆる規制緩和で、商店街を形成する個々の商店の存続問題、右肩下がりの市財政の状況の中で財政の健全性は保たれていくのか。市民生活にしわ寄せは来ないのか。期待と不安の入りまじるこの問題に渡辺市長は真っ正面から市民に答えていくべきと考えます。 そこで、以下質問をいたします。一つは、市長の描く、めざす中心市街地は一体どのようなものか。かつて中心市街地は浅間大社の門前町として栄えてきたとされています。渡辺市長は中心市街地活性化基本計画を策定中でありますが、富士宮市の中心市街地をどのようなまちにしていこうとしているのか。市長のその胸の内を市民に明らかにしてほしいのであります。 二つ目は、まちづくり条例制定の必要性についてお伺いをいたします。今年度中に中心市街地活性化基本計画を策定することになっていますが、この計画の実行、継続、見直し、発展など、この計画を一過性のものにしないために富士宮市まちづくり条例、仮称でありますが、これを提案するものであります。市長がかわっても、にぎわいのあるまちづくりはたゆまぬ努力と創意工夫を未来に向かって繰り返し、繰り返しされなくてはなりません。そのために、条例を設置し、その目的、まちづくり委員会の設置、市の役割、商店や市民の位置づけなどを明確にして、行政、市民、商店街が一体的に街のにぎわいをめざすための条例制定をすべきと考えますが、どうでしょうか。 その3は、市民参加と商店街の共同の力をどう引き出すかということであります。中心市街地活性化基本計画策定委員会に8商店街や市民代表も加わっており、基本的にはよいと考えます。しかし、まだ関心のある人が中心で、時間のとれる方々であります。まちづくりについてもっと幅広い市民が関心を持ち、参加をしてもらうために、私の描く富士宮のまちなどそうした提案を市民から広く募集したらどうか。さらに、土曜とか日曜日にまちづくりシンポジウムを開催するなど市民参加の輪をもっともっと広げるべきと考えます。商店街に対しては8商店街ごとのイベントの取り組みを強化してもらい、共同と団結を力を高める努力をお願いしていくべきと考えます。 4点目は、当面する課題の問題であります。ジャスコの出店の中で商店街の当面する課題は、一つは商店街ごとの無料共同駐車場の確保がどうしても必要であります。そのために市がその指導性を発揮しなくてはなりません。二つ目には、空き店舗の対策として、空き店舗を市が借り上げて、休憩所を兼ねた子供や高齢者の集まる家を数カ所設置したらどうかと提案するものであり、三つ目の提案は中央公民館建設の前倒しが必要と考えますが、どうですか。その点をお伺いします。 それから、この項目の最後は、財政計画と第三次総合計画の問題であります。中心市街地への投資というのは、鉄道高架化事業、区画整理事業、現在進められております駅前や神田通りの県道整備の事業、さらにこれに今後中心市街地活性化基本計画による事業費など相当の事業費が考えられるわけでありますが、全体事業費はどの程度が見込まれてくるのか。そのうちの市の支出額はどれくらいになるのか。概算額を明らかにしていただきたいわけであります。そして、その上で市民生活へはどういう影響が予想されてくるのか。第三次富士宮市総合計画の中に中心市街地の活性化は位置づけられているものの、平成10年度の公債費比率は15.1%といういわゆる危険信号が点灯する中で、平成17年度を目標とする第三次総合計画の見直しの必要性はないのかどうなのか。特に財政問題との事業との係わりについてお伺いするものであります。 以上、お願いいたします。
○議長(
佐野堯春議員) 市長。
◎市長(渡辺紀君) 中心市街地活性化の取り組みにつきまして、私の方から基本的な問題につきましてだけ御答弁をさせていただきます。 基本的なというよりも胸の内はどうだという御質問でございますので、その辺について御答弁いたします。市民の期待と不安が大きいという表現でございますけれども、期待というのは中心市街地をもっと活性化してもらいたいという期待という意味だろうと思います。不安というのは、大型店等が進出してくる中で大丈夫か。さらに言うならば、大変財政のことも心配をしていただいて、余り金もないのにそういう構想で大丈夫なのかという御心配もしていただいているということを不安という表現でされたのではなかろうかなというふうに考えております。胸の内といいましても、特に秘めて何かをというものはございませんで、特にまた何かを隠しているというようなことも毛頭ございませんで、こういうふうなまちになってもらえればいいなというような感じでこの問題に取り組んでいるところでございます。 この富士宮市というのは、大きく市町村合併をしましたけれども、その中心となっている旧大宮町の中の中心市街地、こういうものがモータリゼーションが発達したとか、あるいはまたバイパス等の新しい道路網が整備をされてきたと。あるいはまた、大型スーパーに象徴される流通機構の大幅な変革があった。あるいはまた、中心市街地が郊外に向かって拡大を、郊外というよりも周辺部に向かって拡大をされていったと。地価が安いところへ向かって拡大をされていったというような問題、さらに富士宮市の観光形態自身が大きく変化をしてきた等々の要因によりまして、中心市街地の活気というのはこれは全国共通のところもございますけれども、失われてきたことにつきましては御案内のとおりでございます。これらに的確に対応できる施策というのはなかなか見出せないままに今日に来ておりますけれども、大変懸案でございました身延線の鉄道高架についての考え方もある程度出まして、国でも補助金をつけて県がこの問題に対処をしていこうというような方向も出してくれた。また、拠点都市整備法によるところの拠点都市の整備の問題、あるいは中心市街地活性化法によるところの中心市街地の活性化などの問題もようやく国・県を含めて着目され始めてまいりましたので、こういうふうな状況を踏まえてここ数年検討してまいりました問題を集約して体系化をしていきたいというふうに考えて、中心市街地活性化基本計画というような計画の策定に入ろうと考えているところでございます。 どういう市街地にしたいかという話でございますけれども、いずれにしましても最初言いましたように、合併して大きくなった富士宮市の核として、富士宮市の顔として、さらにまた12万市民の求心力を持った場所として、さらに全市の交通の拠点としての整備をしていく必要があるというふうに考えております。第2に、おっしゃるようにまちの発展の歴史を大切にしながら、表富士登山口の玄関口として浅間大社の門前町として、湧玉池、神田川等を取り込みながら、歩いてみたくなるような中心市街地をつくっていきたいと思っております。同時に、第3にこの中心市街地の商店街自身、商業自身が活性化をしなければならないというふうに考えております。しかし、これはただ単に再三私も言っておりますけれども、道路やアーケードがよくなるというだけでなくて、そこの並んでいる個々の商店の個々の皆さん方が魅力のある商品、魅力のある販売の仕方、あるいは人との触れ合い等々を大事にした商店の皆さん方自身がこの魅力のあるまちづくりということを考え、会議所や行政と一緒になってこの問題に取り組んでいただくように今後とも話し合いをしていきたいと考えております。第4に、観光拠点としての位置づけでございますけれども、伝統の祭典やイベント情報等を全国に発信するとともに、浅間大社周辺の市街地に観光客も受け入れられるような体制を整備していく必要がある。そしてまた、これを拠点にして西富士地域の白糸の滝や今度できた田貫湖の国民休暇村、ふれあい自然塾、朝霧高原等々の情報の発信源にしていきたいと思っております。 思いつくままに幾つか述べてみましたけれども、大変これらにつきまして財政的に難しいときであることは十分承知をいたしております。なるべく誘導方向を決めながら、民間活力を利用しながら、さらに長期的な計画のもとにその施策の優先順位を的確に見きわめながら進めていきたいと思っております。以下は所管の部長の方から答弁をいたします。
○議長(
佐野堯春議員)
企画財政部長。
◎
企画財政部長(田中洋君) まちづくり条例制定の必要性についてお答えします。 現在策定中の中心市街地活性化基本計画が一過性のものにならないようまちづくり条例の制定が提案されておりますが、議員御指摘のように、まさに基本計画はつくればよいというものではなく、実行、継続、見直し、発展という繰り返しのサイクルが求められるものであると考えております。また、そうなるためにも市民や商店街を主体としたまちづくりに重点を置き、常に市民の側の意見が反映できる体制を築き上げていくことが必要かと思います。現在そうした取り組みを行うためにまちづくりグループや商店街、地域住民、商工会議所等との連携を図り、市民がまちづくりに参加できる環境づくりに努めているところであります。 そこで、まちづくり条例について調査しましたところ、全国で14カ所の自治体において制定されておりますが、その内容はまちづくり協議会の育成及び助成、土地利用、地区計画、景観、環境などその自治体の実情によってさまざまであります。これを当市に当てはめてみますと、都市景観条例、土地利用指導要綱、それから環境保全基本条例等個別の条例においてほぼ同様の内容の条項を定めております。御提案のようにまちづくり条例としてこれらを一本化することも考えられますが、それぞれに目的や対象が若干異なりまして、現段階におきましては条例化することによりかえって自由な市民参加によるまちづくりに条例上の制約が生じてくるという危惧もあります。このようなことから、当市の実情からいたしまして、まちづくり条例の制定につきましてはもう少し時間をかけて検討させていただきたいと考えております。 次に、市民参加と商店街の共同の力をどう引き出すかということでございますが、現在中心市街地活性化基本計画を作成するために、8商店街や市民の代表も加わっていただいておりますが、もっと幅広い市民に参加してもらったらとの御提案をいただきましたが、いかに多くの市民に関心を持っていただくかが基本計画を策定する際の最も重要な部分であり、現在いろいろな意見交換の場や市民の意見が反映できる工夫を検討中であります。具体的には、市民まちづくりワークショップによる市民参加の推進、さらにはインターネットを活用してまちづくりの情報を積極的に流すとともに、市民の意見を掲示できるまちづくり掲示板などの作業を進めております。さらには、土、日等を利用したまちづくりシンポジウムを市民参加のまちづくりとして有効な手段かと思われますので、開催に向けて検討してまいります。 また、商店街の取り組みにつきましても現在それぞれの商店街と活性化に向けて意見交換を進めているところであり、既に積極的に取り組んでいる商店街もありますが、さらに個々の特徴やアイデアなどを出し合いながら、行政としても商店街の自立を求めるとともに積極的な支援をしていきたいと考えております。また、商店街全体といたしましても、今年は富士山ろく物語に8商店街全体が参加して行われるなど動きが非常に活発になってきております。今後さらに商工会議所と連携しながら個々の特徴を生かしつつ、一致協力し、富士宮らしい魅力あるまちづくりを進めていきたいと考えております。既に商工会議所の中におきましても中心市街地活性化委員会を組織し、会議所挙げてのまちづくりの体制をつくっていただいておりますので、これまで以上に連携を深め、会議所と一体となって商店街の支援を行っていきたいと考えております。さらに、今都市計画マスタープランを作成に当たりまして、市内の10カ所での地元の説明会等行っておりまして、そこでの意見等も取り入れるなど、広く市民の考え、意見、要望を取り入れていくというふうに考えております。 次に、中心市街地への当市に関する全体事業費等についてお答えします。現在中心市街地環状道路として田中阿幸地線、田中青木線、阿幸地青見線等の街路整備を実施しております。また、商店街地区で西富士宮駅大宝坊線、富士宮駅中原線の実施にあわせて負担金支出を行い、電線地中化関連で上下水道の整備及び修景施設や景観施設の整備などを行う都市再生総合支援事業、旧街まち事業です、等を実施しております。現在実施しておりますこれらの事業は、平成12年度から15年度にかけて相次いで完了する見込みであります。そこで、これらに充てた財源を鉄道高架事業や富士宮駅周辺都市区画整理事業、関連街路事業、神田川右岸整備事業などの事業に順次シフトしていくことも考えております。これら今後事業化を予定している事業の支出の総額は、都市整備部の概算によりますと、試算によりますと鉄道高架200億円を含めまして合計で280億円程度とされております。なお、これに伴う一般財源ベースで63億円程度が今見込まれております。 次に、公債比率が15.1%ということでどうかということでございます。最近公債比率よりもむしろ起債制限比率ということで対応させていただいておりますが、公債比率15.1%、起債制限比率12.4%であります。という中で、第三次総合計画の見直しが必要ないかとの御質問でございます。長年の懸案でありました南北交通の円滑化や中心市街地の活性化のためには中心市街地の整備は不可欠であります。他の施策の推進になるべく支障が出ないよう、長期的な財政見通しを勘案する中でこれらの事業を推進していきたいと考えております。したがいまして、現総合計画の見直しはとりあえずしなくても済むというふうに考えております。 以上です。
○議長(
佐野堯春議員)
環境経済部長。
◎
環境経済部長(佐野洪二君) 4の当面する課題について、ジャスコ出店の中で商店街の当面する課題として無料共同駐車場の確保、それから空き店舗対策について御答弁申し上げます。 商店街ごとの無料共同駐車場の確保が必要との議論につきましては、たびたびなされてきたところでございます。場所の問題、それと高架の問題、土地の確保の問題等難しい問題がございました。一方、まちづくりにおける駐車場については、平成9年度の富士宮市市街地駐車場整備基本計画においてまちづくり方針と整合のとれた駐車場整備に対する基本的方針を策定したところでございます。この基本的方針では、駐車場の整備に関しては駐車需要を生み出すものが整備することを原則としております。また、この基本計画を定める調査では、調査時においての中心市街地の駐車場状況は需要が足りているため、駐車場の必要性について具体的な提案はなされておりませんでした。しかし、同調査による将来の駐車場予測におきましては、駐車場の不足する地域が予測されておりますし、また平成11年度に実施しました都市計画マスタープラン策定に伴う市民アンケートでは、各地域でも中心市街地に駐車場が必要との多くの声がありました。このようなことから、ジャスコ出店という商業環境の変化も見据えた駐車場のあり方について各商店街や商工会議所に投げかけていく必要があると考えております。 また、空き店舗対策につきましては、商店街にとって極めて重要なことと認識をしております。市も商店街や商工会議所とともにその対策を検討しているところでございますが、本町文化劇場の例にも見られますように、簡単に解決するというものでもございません。今後も何が商店街にとって有効な空き店舗対策となるのかを念頭に置きつつ、商店街や商工会議所とともに対策を検討してまいる考えでございます。その中で、議員御提案の空き店舗対策についても考えてまいります。 以上でございます。
○議長(
佐野堯春議員) 教育次長。
◎教育次長(大塚輝君) 中央公民館建設の前倒しについて御答弁申し上げます。 浅間大社の御理解をいただきまして、平成17年2月まで借用期間を延期していただきました。そういう中で、現在のこういう財政状況ではございますけれども、教育委員会といたしましては現時点ではその17年までには何とか建てていきたい、そんな考えを持っております。 以上でございます。
◆9番(
佐野守茂議員) 時間がないから要望というのですか、要するにこの中心市街地活性化の問題で担当課に今お伺いしました担当課長は、この中心市街地の活性化というのは情報公開と市民参加を徹底してやりたいと。全くそのとおりだと思うのです。そのことをぜひ貫いていってもらいたいわけです。情報はどんどん出して、市民の議論というのですか、大いに交わしてもらいたいわけなのです。ですから、投資額も280億からの投資、市民がやっぱり納得するには市民も参加してもらって、問題点はどんどん言ってもらうと。ですから、我々も、それは市長は野党だと言ったって、やっぱり富士宮市の活性化はしたいわけです。だから、我々は我々の立場でもっと市民の参加をもっとやれと。だから、情報はどんどん早く出せと。そういうことで、これはやっぱり与党、野党関係なく、恐らく同じ思いだろうと思うのです。ですから、そこは要するに先ほど今言った情報公開、市民参加、これは最後の最後まで貫いてもらいたいと。このことを要望して、私の質問を終わります。
○議長(
佐野堯春議員) 当局にお願いをいたします。9番
佐野守茂議員の質問の中で、各施設を回り、問題点などの調査結果の資料提出を求める件につきましては、当局においてそのように取り計られますようお願いをいたします。 発言通告順により、8番 荻睦男議員の質問を許します。8番。 〔8番 荻 睦男議員 登壇〕
◆8番(荻睦男議員) 発言通告順に従いまして一般質問をさせていただきます。 長期にわたる景気の低迷が続く中で、財政の根幹をなす市税の滞納額が年々増加の一途をたどっており、加えて本年度から納税貯蓄組合に対する奨励金の交付の廃止、新たに介護保険の導入に伴い保険料の負担も増える中で、各自治体においても収納率の向上対策に苦慮しているところでございます。今日の経済状況を見ますと、市民の苦しい懐事情もよく理解ができるところではございますが、このまま放置しておきますと市の財政に大きな影響を与えることから、早目に法的な措置を講ずるならば、滞納者も多額な滞納を抱え込むこともなくなると思われます。さきの予算審査委員会の中で当局は、収納率の向上対策として給与、預貯金、不動産等の差し押さえを積極的に実施していく旨の答弁もございましたが、平成11年度の出納閉鎖も終わり、その成果はどうであったのか。内容についてお伺いをいたします。 次に、当局から提出をされた資料によりますと、県下の収納率順位の状況を見ますと、21市の中で当市は市税は18位、国保が17位となっており、特に東部地域の収納率が悪く、この原因はどのように認識されておられるのか。また、2市1町による国税、県税、市税の3税担当者連絡協議会もあると思うが、それらの中でこれらの問題について協議をされていると思いますが、その内容についてもお伺いをいたします。 賦課された税金は違法に賦課されたものではなく、納税すべき事由、担税力があるから賦課されたものであり、それを納めないからといって放置しておくことは市の財政ばかりでなく、負担、公平の原則からも許されるべきではなく、市民に対し滞納処分をすることは情けにおいて忍びないものでありますが、一罰百戒の意味を含めて悪質と思われるものに対しては断固滞納処分をすることによって、毎年市税だけでも1億円近い不納欠損処分が減じてくると思われますが、当局はどのような対策を考えておられるのか、お伺いをいたします。 次に、本年3月小田原市では、納税能力があるのに督促に応じない悪質な市税滞納者に対し、氏名を広報紙や掲示板に公表したり、一部の行政サービスを停止したりする全国初の条例が議会で議決をされ、7月1日から施行される旨の報道もあったところであります。この公表に先立ち、市税滞納審査会に諮問し、意見を聞くことや、本人に弁明の機会を与えるなどが義務づけられており、また静岡県でも自動車税の滞納額の増加に伴い納税に意欲の見られない悪質滞納者に対し、給与、預貯金を一定期間差し押さえるということを県下一斉に実施する方針を固めたとの報道もあり、当局においても自主的納税が見られない悪質滞納者に対し厳しい態度で望むべきであり、どのような体制づくりを検討されておられるのか、伺うものでございます。 当局は、小田原市の条例内容及び県の悪質滞納者に対する措置について調査をされておると思いますが、その内容についてどのように受けとめておられるのか。また、現在年2回実施をしております管理職及び納税課職員で行っております滞納整理の成果はどうであるなのか。また、回数を増やすとかあるいは管理職の居住地を重点的に実施してはどうかと。 次に、フレックスタイム制の導入についてであります。この制度は勤務の実態にあわせて出退勤時刻を選ぶことができるフレックス制を美濃加茂市が平成8年度から導入をしております。これは、市税の滞納整理や用地買収交渉に当たる職員は夜間の外勤務が日常化していることから、週3日を限度に午前6時から午後10時までの時間帯から7時間45分の勤務時間を選び、所属長が許可すれば認められるというもので、時間外勤務手当の削減とともに、健康管理の面にも考慮して導入をしたそうでございます。この制度は、私の経験からも実に合理的な方法であり、導入に向けて検討すべきと考えますが、市長はいかがお考えか、お伺いをいたします。 次に、クラッチシステム、短期間の配置制度ということでございますが、その導入についてでございますが、行政も企業感覚を持って業務量の過多の部署へ他の部署から職員を短期的に配置することができる制度として導入してはいかがと提案をするものでございます。この制度は、既に県下では熱海市、県外では群馬県の太田市、千葉県松戸市で既に実施をされており、効果を上げておると伺っております。行政の事務量は年間を通じて各部署により一定でないので、1日か2日といった各種のイベントの応援でなく、原則として3カ月以内に及ぶ期間の応援システムとして導入することにより収納率の向上が図られ、また職員の意識改革や組織の柔軟化、活性化にもつながり、市民サービスの向上と能率的な行政運営を進めるにも実施してはいかがか。なお、この2件につきましては当局に調査をされるようお願いもしてあるところでございますので、その結果感想等を含めてお伺いをいたします。 以上、ここで御答弁をいただきたいと思います。
○議長(
佐野堯春議員) 市長。
◎市長(渡辺紀君) 納税率の向上の問題が先に御質問でございましたけれども、これは所管の部長の方から答弁をさせていただきまして、特に御指名のありましたフレックスタイム制についての導入について先に私の方から答弁をさせていただきます。 このフレックスタイム制というのは、荻議員の経験からしても大変合理的な方法なので前向きに考えたいと思うけれども、市長はどう考えるかというような話でございます。私も新しい御提案で大変勉強させていただきました。わかったことは、このフレックスタイム制度というのはおっしゃるように、勤務時間を一律に固定的に決めないで、今のように8時半から5時15分までというような格好でもって決めないでもって、労働者が自分の一定範囲でもって自分の労働時間の始めと終わりを決めて勤務ができるという制度のことのようでございます。これは32条で労働基準法は週40時間、1日8時間という決めをまず先にしているわけでございますけれども、この第3項でもってそういう時間はあるけれども、こういうフレックスタイム制度のような変則勤務時間もとることができるというような規定をしております。しかし、他方で地方公務員法がございまして、地方公務員法ではこの58条の第5項で、地方公務員はこの労働基準法の32条3のこのフレックスタイム制をうたった適用は、この条項の適用については適用を除外するというふうな規定もございまして、現在もこの解釈に関する限りは市の職員がそのままこの条項に基づいたフレックスタイムのような形はとれないというふうになってはおります。ただ荻議員のおっしゃるのは、恐らく美濃加茂市のやっているのは労働基準法の32条の2の規定が別にございまして、これでもって変則的な労働時間がとれるような規定がございます。それは1カ月以内の期間で、大変この表現、法律の文句が難しくございますけれども、わかりやすく言ってしまいますと1カ月以内の期間で1週間の平均勤務時間が40時間を超えなければ、1週間の平均勤務時間が1カ月を月40時間を超えるというようなことなければ特定の日、いわゆるこれは先に定めて申し入れることになっておりますけれども、私は何月何日この時間をとるのだというような言い方で申し入れることになっておりますけれども、あるいはこの週にやるのだというような申し入れることになっておりますけれども、特定の日、決められた日ですね、決められた週の勤務時間が法定労働時間つまり先ほど言いました1日8時間、1週40時間を超えても労働させることができるというような規定をしております。非常にわかりにくい言い方ですけれども、要は8時間制はある。5日間で40時間制はあるけれども、その8時間を超えたり、あるいは40時間を超えたりやった場合には、ほかのところでもってその分だけ短縮すればやってもいいよと、こういう規定のようでございまして、美濃加茂市はこれに基づいて変形労働時間制をとっているということのようでございます。それによりますと、1日の勤務時間数は変更しないで午前の6時から午後10時までの間で勤務時間を変更することができる。1週間の勤務時間数を変更しないで1日の勤務時間に縛られず、午前6時から午後10時までの間で勤務時間を変更することができるというような内容のものでして、現在は保育園の早出、遅出が実施をされているということのようであります。 議員がおっしゃるのは、納税等で不規則な勤務の場合に適用したらどうだというようなことだろうと思いますけれども、ただこの変形労働時間制というのはあらかじめ勤務時間を決めておく必要があるわけなのです。その御指摘の税の徴収であるとかあるいは用地交渉というのは、向こうさんの都合がありますから、いつ行きますよ。いや、いつ来いというようなことでもってその場でばたばたと時間を決めて夜お伺いするというようなことが多いので、あらかじめ勤務時間を決めて届け出をしていくことが大変難しいというようなことがありますので、この辺は若干難しい面もあるのかなと考えております。しかし、市の業務のいかんによりましては、例えば先ほどの保母さん等の場合あるいは大変残業時間が多いセクションというような場合、職員の勤務の形態、健康問題等も考えながら、この制度がいいものであるならば今後検討していきたいというふうに思っております。 その次のクラッチシステムにつきましては、これもまた我が市でも若干いろんな対応もあるようでございますので、所管の部長の方から答弁をさせていただきます。
○議長(
佐野堯春議員)
企画財政部長。
◎
企画財政部長(田中洋君) 市税の収納率の向上対策についてお答えします。 最初に、収納率向上対策としての差し押さえの成果についてお答えします。平成11年度に新規に差し押さえをいたしました件数でありますが、まず電話の加入権が85件、不動産53件、給料等の債権が38件、合計176件、金額にいたしまして2億5,000万余でございます。また、12年3月末現在で差し押さえ中のものは546件ございます。金額は10億1,000万余でございます。昨年同期に比べまして85件、1億5,000万円の増となっております。ちなみに、滞納税額の約33%を差し押さえをしている現状です。このようなことから、11年度の市税収納率につきましては若干上回る見込みです。 次に、東部地区の収納率の悪い原因についてでございますが、県下21市のうち東部9市がいずれも収納率が低く、順位も下位であります。その原因、理由につきまして明確なものはございません。3税で組織されております富士地方税務推進協議会等の会議におきましても、収納率向上対策や情報交換等も行っておりますが、収納率が低い原因は何かはっきりわからないということが状況であります。 次に、不納欠損の関係についてお答えします。税収確保のため納税指導はもちろん税保全のため資産等の調査を慎重に行い滞納処分をしておりますが、差し押さえる財産がない。行方不明。さらには、生活困窮者等が増加しているケースが多くあります。これらのものに対しましては地方税法15条の7を適用いたしまして、やむなく欠損処分しているものであります。今後も不納欠損につきましては慎重に調査をし、対処してまいりたいと思います。 次に、小田原市の滞納者の氏名の公表、静岡県の自動車税滞納者の差し押さえについてお答えします。小田原市の市税滞納者の氏名公表や静岡県の自動車税滞納者の差し押さえにつきましては、県の自動車税につきましては、まず県の自動車税滞納者の差し押さえは税法上当然のことと理解をしております。しかし、小田原市の滞納者の氏名公表につきましては、小田原市からも直接話を伺いまして資料もいただき、研究をいたしました。その結果、特に守秘義務については国では地方税法第22条、地方公務員法第34条に抵触するものであるということで、違法という判断をしております。また、神奈川県はその対応については、地方公共団体の判断に任せるということであります。いずれにいたしましても、当市といたしましては引き続きその状況等をよく調査、研究をしてまいりたいというふうに考えております。 また、自主納税が見られない悪質滞納者に対しましては、滞納整理マニュアルにより厳しい態度で臨むべく、高額悪質滞納整理班、滞納処分班を設置し、対応しております。 次に、管理職員による納税指導についてでありますが、これは平成8年度から11年度までをやっておりますが、その実績といたしまして8年度が指導件数が826件、徴収金が2,643万、9年度が979件、3,560万円、10年度が775件、2,249万円、11年度が873件、2,091万円、こういう実績でございます。管理職員の経験と知識を生かし、高額滞納者及び指導困難なケースを本庁勤務管理職員約60人ですが、納税課職員と2人1組で平日の夜間に訪問指導を行っております。指導困難なケース等に相当な効果があることから、今まで年2回での実績であったものを、今年からは3回、今までは夏と冬でしたが、今度夏、秋、冬と3回に増やして市の自主財源の確保と収納率向上、さらには税意識の高揚を図るため引き続き実施してまいります。 また、管理職員の居住地を重点的に納税指導するということにつきましては、隣のうちへ行って滞納があります。納めてくれ。なかなか人間関係が難しいということから、これにつきましては非常に難しいと。今は取り組むことは不可能というふうに思いますので、御理解をよろしくお願いします。
○議長(
佐野堯春議員) 総務部長。
◎総務部長(石川猛君) クラッチシステムにつきまして御答弁をさせていただきます。 職員の短期配置制度、このことを熱海市ではクラッチシステムと呼んでいるようでございます。これは、それぞれの部署の業務の忙しいとき、それからそれほど忙しくないとき、その業務の状況に応じまして短期間職員を配置をするということでございまして、このメリットとしては、先ほど議員さんが申されましたように職員の意識改革、それから組織の柔軟化や活性化を図り、できる得る限り現行の職員数で多様化する市民ニーズに迅速にこたえることで市民サービスの向上と能率的な行政運用を進めることを目的としております。この制度を導入いたしました熱海市では、全職員を対象に所属部内での3カ月以内の短期配置と、所属部外での3カ月以内の短期配置ができるようになっております。現在お祭りなどのイベントで実施をしていると、このように伺っております。当市におきましては、富士宮市専決代決規則によりまして、係長以上を除く所属職員の3カ月以内の内部臨時措置が部長決裁でできるようになっております。また、係長以上を除く所属の課内の異動については、課長決裁で配置ができるようになっております。また、イベントなどにつきましては人事課からの動員要請などで業務の円滑な遂行ができるように対応をしております。対応いたしました業務といたしましては、世界女子ソフトボール大会であるとか自然公園大会、清掃運動、市制施行50周年記念事業などの業務がございます。既に当市においてはクラッチシステムと同様の効果があると、このように考えておりますけれども、この議員から御提案のありましたこの通称クラッチシステムについては、さらに研究をしてまいりたいと、このように思います。 以上でございます。
◆8番(荻睦男議員) ありがとうございました。 滞納繰越額をできるだけ減らすという方策は、もうこれは言うまでもなく現年度の収納率を上げていけば当然滞繰が減ってくるわけでございますが、過去3年間の収納率を見てみますと、97.2%から大体97.5%のこの辺で大体それ以上は上がっていないと、こういう状況でございます。これらをやはり重点的に収納率の向上を図ってやっぱりいくべきだと。そういう中で、特に個人市民税、固定資産税、都市計画税については、市民税については前年度所得が課税標準となるわけでございますけれども、固定資産につきましてはそれぞれ現物があるわけでございますので、できるだけ強行に差し押さえ等やって強制執行やっていくと。そういうようなことをどうしてもやっていかなければ、この前の予算審査の特別委員会のときにお尋ねしたときに、年代別の滞納者の状況を見ますと、50歳から59歳までが33%と、40歳から49歳までが25%と、これ両方合わせただけでも58%、約60%近い滞納、こういう年代の人たちが、働き盛りの人たちが滞納しているわけでございます。また、片方2000年度の労働白書ですか、それを見てみますと、フリーターと言われる人たちが151万人もいると。これは、5年前と比較をいたしますと50万人から増えているというような状況でございます。この方たちの平均年収はどれだけかと言いますと、151万2,000円で親の援助をいただけなければ生活ができないと、こういう方が非常に多いと。また、片方では国民負担の増が考えられているときにますますこれから滞納者が増える。いわゆる収納率が悪化していくくるではなかろうかと。こんなことを考えたときに、放ってはおけないなということが痛感をするわけでございます。 そこで、再質問でございますが、現在富士宮市の納税課の職員1人当たりの担当件数は他市に比較してどうなのか。その辺を1点お伺いをしたいと思います。
○議長(
佐野堯春議員)
企画財政部長。
◎
企画財政部長(田中洋君) 今の御質問につきましては、手元に資料がございません。後で資料を提出させていただきたいと思います。よろしくお願いします。
◆8番(荻睦男議員) それでは、次に移らせていただきます。 固定資産評価審査委員会についてお伺いをいたします。固定資産評価審査委員会については、御承知のとおり固定資産評価審査委員会は固定資産の評価額について納税者から不服を審査する機関であり、地方税法第423条2項の規定により当市でも3人の委員が選任をされておるところでございます。土地家屋償却資産の評価額に対し不服の申し立てができるわけでございます。本年は基準年度と言われる評価替えの年でもございました。そこで、課税台帳の縦覧状況はどうであったのか。縦覧の件数、審査申し出件数、審査申し出受理をした件数、また現在係争中のものが何件で、裁判の内容と経過についてお尋ねをいたします。
○議長(
佐野堯春議員)
企画財政部長。
◎
企画財政部長(田中洋君) 固定資産評価審査委員会についてお答えします。 固定資産税の課税標準であります価格は、固定資産評価基準に基づいて評価されることとされておりますが、この評価は技術性、専門性が高いという側面を有しております。固定資産税の運営のより一層の適正、公平を期しまして、納税者の評価に対する信頼を確保する趣旨から、価格に対する納税者の不服については市町村長において処理することとせずに、専門性を有する独立した中立的な機関によって審査、決定するために、地方税法第423条に基づきまして市町村に中立的、専門的な第三者機関として設置されておりますのが固定資産評価審査委員会であります。 最近の審査の申し出件数につきましては、平成9年度は土地が2件、家屋が1件で計3件、平成10年度が土地3件、家屋2件で計5件、平成11年度は土地1件、家屋1件で計2件、今年度は土地のみで1件が提出されております。審査結果につきましては、平成9年度の3件は棄却、平成10年度の5件及び平成11年度の2件は却下、今年度の1件は審査中であります。なお、平成9年度に審査の申し出をされた方2人が棄却との審査決定に不服として、富士宮市固定資産評価審査委員会を被告といたしまして審査決定の取り消しを求めてそれぞれ静岡地方裁判所に提訴し、現在裁判が進行中であります。 裁判中の2件の概要を申し上げますと、1件目は市内にお住まいの方で、土地についての審査申し出をされ、棄却との決定になっていたものであります。この方は平成9年8月26日に静岡地方裁判所に提訴し、現在まで口頭弁論は3回、不動産鑑定士や市職員に対する証人尋問が3回、弁論準備手続記述が12回、裁判所によります現地検証が1回行われております。この方は、平成10年度にも審査の申し出を出されております。なお、この件につきましては結審の見通しは立っておりません。また、この方は弁護士を立てずにいわゆる原告訴訟となっております。 もう一件につきましては、この方も市内にお住まいの方で、土地と家屋についての審査申し出をされ、棄却との決定になったものであります。この方は、平成9年9月4日に静岡地方裁判所に提訴し、現在までに口頭弁論が3回、市職員や原告に対する証人尋問が3回、弁論準備手続記述が8回行われております。この方は、平成10年度と平成11年度にも審査の申し出をされております。なお、この件につきましては7月14日に結審の予定ですので、年内には判決が出るものと思われます。 以上、固定資産評価審査委員会と審査申し出に係る訴訟関係につきまして御答弁申し上げましたが、この2件につきましては顧問弁護士を立てて対応しているという状況でございます。 以上です。
◆8番(荻睦男議員) 1件お伺いをいたします。 固定資産税の評価額は市町村が3年ごとに見直すという仕組みになっているわけでございます。そこで、バブルの崩壊後、地価が毎年下落しているのに税負担が軽くならないのはおかしいと、こういうような不満が拡大をされており、地価の下落に対応して毎年評価額を修正できるよう本年度から税制改正の特例が設けられるということのようでございますが、当市の固定資産税の評価額にこれらがどのような影響が出てくるなのか。もしわかれば概算で結構でございますけれども、お知らせを願いたいと思います。
○議長(
佐野堯春議員)
企画財政部長。
◎
企画財政部長(田中洋君) 土地の評価につきましては、平成7年から行われております負担調整ということが行いまして、実態が非常に地価が安いものに対して高い税がかかっていると、評価が高いというものにつきましては平成13年、14年だったと思いますが、その間に調整をして、評価額と時価との乖離をなるべく詰めるという対応をしている中で、非常に安く評価されているものは上げる。高く評価されているものは下げるということで、ほぼ土地につきましてはそういった国の対応を受けて横ばい状態という状況であります。あくまでも地権者の公平性というものを確保するためになるべく実態に合った評価、それに基づく課税をするという方向に今進んでおります。 それから、御質問、申しわけありませんが先ほどの件ですけれども、1人平均約1,100件ということで、他市も同様で大体職員1人当たり1,100件くらいということでございます。よろしくお願いします。
◆8番(荻睦男議員) ありがとうございました。 それでは、3点目の水難事故と高齢者等の防災対策について2点ほどお伺いをいたします。まず、1点目の河川での水難事故についてであります。近年余暇活動の中で河畔でのキャンプでアウトドアブームを反映し、全国的に人気が高く、とりわけ夏休みは多くの家族連れ、グループ等で水に親しむ機会を求めてキャンプ生活で自然を満喫されておるところでございます。しかし、これは自然の急変がもたらす危険と隣り合わせでもあるわけでございます。そこで、これから河川を利用したレジャーシーズンを迎えるに当たって、水難事故が発生したときの救助についてお尋ねをいたします。 楽しいはずの夏休みのキャンプが一瞬のうちに悲劇の舞台に変わってしまった。これは、昨年8月14日、神奈川県の玄倉川でキャンプ中の客18人が消防の懸命の救助活動にもかかわらず流され、13人の犠牲者を出した痛ましい水難事故であり、いまだ記憶に新しいところであります。河川はふだんは遊泳やキャンプ等レジャーの場所となりますが、一たん増水すると川の様相は一変し、想像を絶することは、大雨時の増水を見ても明らかであります。事故の起きた玄倉川もふだんは大人の膝下程度の水位の河川だそうでございます。当市も日本の三大急流の一つでもあります富士川がございます。昨年もまた一昨年も水難事故が起きており、このような場所での水難事故は捜索救助の対象が無限に広く、かつ多くの人員と各種の資機材、それに知識と技術が必要と思われるが、その対策と体制はどうなっておられるのか、お伺いをいたします。 2点目として、高齢者の災害弱者へ防災対策についてでございます。統計によりますと、住宅災害における死者のうち65歳以上の高齢者が全体の半数以上を占めており、そのほとんどが身体や判断能力の低下、歩行困難なための逃げおくれということであります。本年の4月19日に発生した万野の市営住宅の火災事故も逃げおくれが原因ということですが、火災は時間とともに広がりますから早期発見、早期通報、初期の消火や安全避難が重要になると思いますが、これらの指導や対策はどうなっているか。また、これから高齢化社会を迎え、ますます高齢者の焼死事故が増加すると思われますが、高齢者等を住宅火災から効果的に守るためにはどのような方策を考えておられるのか、お伺いをいたします。 以上2点、よろしくお願いします。
○議長(
佐野堯春議員) 消防長。
◎技術吏員(四條洋成君) それでは、水難事故の高齢者の防災対策について御答弁申し上げます。 まず、河川の水難事故対策と体制づくりということでございます。富士川の水難事故、これは過去の記録をとってみますと、平成7年からでございますけれども、5件発生しております。この中でちょっと大きかったのは、平成9年8月に発生した事故でありまして、これは釣り客が18人と、下流にいた者合計31名の方が河川の増水によって中州に取り残されて避難ができなくなったと、こういう事例がございました。これに対して当消防組合と、それから富士川を担当しております庵原消防組合、それから富士の消防本部、これは3本部合同かつ県警のヘリコプター、それから県の防災ヘリ、これらが合同して31名の方を救出したという経緯がございます。富士川の場合は山梨県の方で雨が降ってもこちらの方は天気というような状況があるわけでありまして、気がついたときは河川の増水ということで避難ができなくなるというようなケースが非常に多いわけであります。 議員が御指摘の神奈川県の玄倉川の水難におきましても、上の方で降った雨水が増水して、関係者の避難勧告にもかかわらずこれを無視したというような重大なことがありましたけれども、大勢の方々が犠牲になったということを考えた場合、当消防組合においても十分その体制はとっておかなければならないということで、幾つかの体制をとってあるわけですけれども、そのことについてちょっと申し上げますと、まず複数の要救助者が発生した場合、直ちに県の消防の相互応援協定がございます。この場合は富士、富士宮、それから庵原、直ちに出動態勢をとるわけでありますけれども、状況によりまして県の防災ヘリあるいは県警のヘリコプター、こういうもので対応することになっておるわけであります。また、今年じゅうに庵原と富士と富士宮と、この三つの消防本部がいざというときの災害をスムーズに行くように、この富士川の水難救助連絡会のようなものを設置して、今後のスムーズな活動ができるようにということで、今そんなようなことを考えております。救助の資機材につきましては、当消防組合は6人乗りの救命ボート、それから救命胴衣とかあるいは救命浮き輪、それから250メーター発射できるところの救命束発射銃、それから救助用のロープ等々大体水上での水難救助には十分対応可能な資機材は装備しているつもりであります。なおかつ救助技術につきましては、この2~3年の間、4件の水難事故において十数名の者を救出したという実績と、それから毎年水難の救助訓練はしておると。今年も7月中に富士川を対象にしたところの水難救助訓練を実施するということで、そういう訓練をしながら今後水難救助については万全の体制を図っていきたいと思っております。 次に、高齢者等の災害弱者の防災対策ということでありますけれども、高齢者は生活環境によりましては1人で暮らしている方あるいは家族と一緒に暮らしている方いらっしゃるわけですけれども、特に家族で一緒に暮らしている方でも家族の方が出かけた後はひとり暮らしということになるわけでありますけれども、この間災害が発生して悲惨な事故になったということが多々あるわけであります。このようなことを考えますと、当然消防の救助が率先して直ちに救出すればいいわけでありますけれども、現状到着するまではかなりの時間がかかるということで、この災害弱者の救出の最たるものは、やはり地域の方々、要するに隣近所、地域、向こう三軒両隣といいますか、こういう方々がいち早く救出してくださるのが、これは一番いい方法であります。私どもも地域の防災訓練の中でこういうようなことを常に御指導申し上げ、そういうような体制をとるようにということでお願いしてあるわけであります。これが火災が発生したときの対応としてはそういう方法が一番よろしいと思うわけであります。 また、火災が発生しないような予防対策といたしましては幾つかあるわけでありますけれども、大体火災の火元は調理器具とかあるいは暖房器具、このようなものから火災になりやすいという実態にかんがみまして、やはり安全な器具を使っていただくということで、現在管内の高齢者宅に現在指導中あるいは今後指導していくというようなことについて申し上げますと、まず暖房器具につきましては、燃料によりましては石油とか電気とかあるいはガスというものがありますけれども、いずれにせよこういう協会が検定をしているところの安全な証明つきの器具を使っていただくということであります。特にガスの暖房器具につきましては裸火を使用しないところのファンヒーター、こういうものを使っていただいたり、あるいは石油を使う燃料につきましては、燃料を補給するときは燃焼が停止するというようなところのファンヒーターですね、こういうもの。あるいは、電気を使用する暖房器具につきましては、やはり転倒した場合には自動的に電気が切れるとか、こういうような安全器具を使っていただくということが出火の防止につながるのではないかと思うわけです。また、いわゆる災害弱者ですね、要するに着ているものあるいは寝具類に火がつくと避難が不可能ということになりますものですから、私どもといたしましてはやはり寝具類ですね、かけ布団のカバーとはあるいは毛布、それからパジャマ等につきましては、やはり燃えにくい防炎製品、こういうものを御指導申し上げているということであります。 それから、火災が発生した場合にいち早くそれを感知して、消防機関に通報するそういう装置といたしましては、現在家庭用の火災感知器というものがあります。これは煙を感知して火災を知らせるものあるいは熱を感知して火災を知らせるもの、いろいろあるわけでありますけれども、いずれにしてもドライバー1本あれば各家庭に設置ができる。こういう簡易なものではありますけれども、こういうものの普及推進を図っているところであります。また、これは福祉との関連でありますけれども、現在のペンダント型の発信器といいますか、これは現在65歳以上のひとり暮らし老人宅に182個交付されているようであります。今後これに加えまして火災感知器あるいはガスが漏れたときの感知器をセットしたところの緊急通報装置、これが今後普及しつつあるということで、福祉との関連において協力しながら、こういうものの普及を図りながら災害弱者の万全の体制をとっていきたいと。また、今年は消防署におきまして関東電気保安協会と共同で、ひとり暮らし宅の火気の点検あるいは漏電等の点検を行う予定であります。 以上のことを申し上げながら、今後とも万全の対策をとっていく所存であります。 以上です。
◆8番(荻睦男議員) ありがとうございました。 もう既に沖縄、鹿児島の奄美地方は梅雨明けが宣言をされたところでございます。本県もようやく後半戦、6月9日の梅雨入り以来雨の日が続き、前半の雨量は平年の2倍を記録しているとも言われております。そういう中で最近の水害は局地的な豪雨となるのが特徴でございますので、どうか水難の事故等に対しましてはこれらの教訓を生かしながらその対策に当たられていただくことをお願いを申し上げます。 次に、高齢者の災害弱者の対策の関係でございます。高齢者が高齢化社会を安全で快適なものにしていくためには、先ほど消防長からも御答弁がございましたが、消防関係者、行政、地域が一体となり、温かく見守っていく視点に立って、知恵を出し合いながらハード、ソフトの両面からこれまで以上の対策を講じていただくことを重ねてお願いを申し上げまして、私の一般質問を終わらせていただきます。 大変ありがとうございました。
○議長(
佐野堯春議員) この際、10分間休憩いたします。 午前10時52分休憩 午前11時03分開議
○議長(
佐野堯春議員) 休憩前に引き続き会議を開きます。 一般質問を継続いたします。 発言通告順により、16番 笠井賢一議員の質問を許します。16番。 〔16番 笠井賢一議員 登壇〕
◆16番(笠井賢一議員) 議長のお許しがありましたので、一般質問をいたします。 まず第1、まちじゅうの桜をさらに美しくすることについてであります。隣のまちにはこどもの国がありますけれども、我がまちは桜の国にしていただきたい。造詣に深い渡辺市長にぜひ頑張ってほしいと、こういうことでございます。先日の富士山開山祭の前夜祭が行われた富士山シンポジウムにおいても、基調講演をなされた高木先生もパネルディスカッションの際に、富士山には桜がよく似合う。美しい桜があることがこのまちがいいまちになるではないかと、こういうふうな発言をなされました。桜の花は国の花、国花であるというふうに言われておりますので、これを確かめるようにと思って広辞苑を見ましたところ、こんなふうに書かれています。「古来、花王と称せられ、我が国花とし、古くは「花」といえば桜を指した」とあります。また、たまたま目についたということですけれども、日蓮大聖人の文書の一つに、「上野尼御前御返事」という文書の中に、人間には桜の花、これらはめでたき花なれども云々というふうな言葉がありまして、随分古くから花と言えば桜なんだ、日本の国では。そういうふうな状況であったようでございますけれども、今さら一般質問でもないだろうと言われそうですけれども、私は古くから大事なものとしてきていることを改めて認識して、大事なものは長く大事にしていく。新しいものも必要ですし、いいですけれども、古いよいものをそれを大事にしていく。このことが非常に大事ではないか。そういうふうな意味でこの質問をする次第であります。 実は、4年に1度休むようですが、毎年山宮地区全体で天母山桜祭りというものをその桜祭り実行委員会というふうなものを地区全体でつくって、その祭りを天母山で行っているわけですけれども、それが本年は去る4月23日に葉桜でございましたけれども、行われました。その際、山宮郷愛会という会が、財団法人日本桜の会から表彰されまして、その表彰状の伝達が行われたこともそういうがありました。市内全域の桜の保護育成のためにこの山宮郷愛会のような活動が全市的に行われる必要があると。それには、市が一生懸命にならないと盛り上がらないではないかという考えも私は持っているわけでございます。予算をしっかりつけて金使えというと市長がしり込みをしますので、できるだけ現計予算の中で桜をもっと立派にする、美しくする方法があるではないかと、こういうふうに私は思うわけでございます。 ここで、議長のお許しをいただいたものですから、参考のために山宮郷愛会がいただいた表彰状をちょっと御紹介をいたしたいと思います。表彰状。静岡県富士宮市山宮郷愛会殿。あなたの行為は国花、桜の保護、植栽並びに品種の収集保存、改良及び普及を目的とする本会の事業に貢献するところまことに多大なるものがあると認めます。よって、平成12年度日本桜祭りを挙行するに当たり記念品を贈り、表彰します。平成12年3月27日。財団法人日本桜の会会長、衆議院議長伊藤宗一郎印と、こういうものでございます。これはカラーコピーのものでございますけれども、この表彰状の授与は、国会議事堂のすぐ近くに憲政会館というのがございますけれども、そこで行われたということであります。このような表彰を受けたことはまことに名誉のことであると同時に、これからも山宮郷愛会の皆さんはこれ一層継続していかなければならないな。そういうふうに感じた次第であります。 さて、そこで桜の会ということについて改めて簡単な調べをしてみました。そうしてみましたら、まず市の12年度予算において土木費、都市計画費、緑化推進費に日本桜の会負担金というのがありまして1万円をおさめており、それから静岡県桜の会負担金ということで2万円が計上されておりまして、ですから富士宮市はこの二つの会の会員だということがまずわかりました。次に、静岡県の桜の会の担当であります静岡県環境部環境共生総室自然ふれあい室、耳慣れない名前になっておりますけれども、自然ふれあい室というところに電話で尋ねました。静岡県桜の会の概要書と、静岡県桜の会、桜保護育成奨励要領というのがありました。それをファックスでいただきました。そして、現状を聞いたところ、12年度予算は204万円で、主要事業としては桜愛護思想の普及、桜保護の奨励、桜新名所づくり、それから12年度新事業といたしましてあなたが選ぶ自慢の桜発掘という事業が加わりまして、四つの事業を行っているとのことでございました。担当者の話では、予算額が少ないのでどうも大きなことはできないと、それが実態でございますという話でございました。 富士宮市ではさてどうかということを考えてみますと、随分以前から何か事業がありますと、そのときに記念植樹というふうなことで桜もたくさん植えられておりますけれども、実はその後のその桜の保護、育成が十分ではないというふうに私は思っております。例えば白尾山公園、明星山公園、田貫湖畔、それに最近登山道沿線、これは記念植樹ではございませんけれども、沿線の植栽もあります。また、桜の名所といってよいところが何カ所もあります。これらの桜と富士山との写真は、富士宮市の誇りともいうべき景観の一つであると思っております。市内各所にある桜が、植えるときは記念すべき大事な桜であると。そういうことであっても、年月が経過しないと花も咲かないし、その年月経過していくとなぜか放置されてしまって、テングス病に冒されるとか、その他見るに忍びない状況を呈しているものがかなりあります。かつてあるところで私もその桜を見ました。その桜に植えた人の名前を書いた木札みたいのがかかっているのです。ああ、この桜はこの人が植えたのかと思いましたけれども、いかにもみすぼらしい桜になってしまった。これは、この植えた人が見たらどう思うかなと、こういうふうに実は思ったわけでありますけれども、なかなかこれ難しい問題だなと思いました。 さて、ちょっと長くなりましたけれども、これが私の桜に対する感想の一端でございますけれども、以下具体的なお尋ねをいたしたいと思います。まず、要旨の①として、市内の各地区に桜の会をつくるなどして、桜の保護、育成を進めることについてのお尋ねをいたします。六つありますけれども、アとして、水とみどりの課では桜についてどのような仕事をしておりますか。次に、イとして、市内の桜の分布図とか桜の名所図などはつくられていますか。ウとして、県の桜の会との接触はどのようなことをやっておりますか。それから、エといたしまして、山宮郷愛会のようなグループ等については資料を持っておりますか。5番目にオとして、桜のテングス病についてはどのように対処しておりますか。カとして、桜の保護育成については、私は市の直営で委託や請負等でやることはどうもできないのではないかと、こんなふうに考えておりますが、ですからよい桜がたくさんあるようにするにはどうしても市民の皆さんの力をおかりするしかないと、そういうふうに思うのであります。そのためには山宮郷愛会のようなボランティアのグループがたくさん生まれるようにするしかない。こういうふうに思うわけでありますけれども、そのようなことに取り組んではいるのかいないのかというこの6項目についてお尋ねをいたしたいと思います。 続けて、次の要旨についてお尋ねいたします。次の要旨は、桜保護士の増員についてということでお尋ねをいたします。桜保護士という肩書を持っているのは、現時点では淀師の井出虎雄氏ただ1人ということであります。これは県の桜の会で全県のものを調べてありますが、その中のものを聞いてみました。桜保護士という肩書は、私にはとてもよい響きのする資格であるというふうに思っておりました。現在もそうでございますけれども。もし募集でもしたらきっと希望者がたくさんいるではないかなと、こういうふうに思うわけであります。以前は阿幸地の渡辺兵一氏がそうでありましたけれども、同氏が亡くなられてからは井出氏が1人となっております。かつて渡辺兵一氏が桜保護士であったころ、御健在のころは、よく市役所へも参りまして、そのときサクランボでつくった果実酒というようなものを小さな瓶に入れてきて、昼休みなどに来て、これがサクランボ酒だよ、ちょっとなめてみてくださいというようなことで、そしてまた天照教の桜がすばらしいよ。今年の天照教の祭りにはぜひ来て見てくださいよと、そういうふうなことで桜の話をよくしてくれたことを思い出すわけでございます。また、現在の井出虎雄氏は非常に熱心に頑張っておられまして、今年の2月には北山本門寺の桜が随分桜のテングス病に冒されているというふうなことに気づかれて、そして2月に大部分のテングス病の対策の作業をされました。おかげで今年は美しい花が見られました。 それにしても、1人ではこの広い富士宮市に手が回らないではないかなと推察をしているところでございます。県の自然ふれあい室に聞いたところでは、現在県内に44市町村71名の桜保護士がいるということでございまして、隣の富士市には1名、三島市と裾野市では各3名ずついるということであります。この桜保護士というのは静岡県桜の会の事業の一つであるということでございまして、法律とか何とかそういうふうな根拠のあるものではないようでございます。実際にはどうしてその保護士になるかということをお聞きしたところ、県では平素ボランティア活動で桜の保護、育成を行っていると。いわゆる実績のある人について、そういう人を対象にして県でさらに講習をした上で、それで市町村の推薦等も参考して桜保護士に認定するということのようであります。私は、この制度はとてもよい制度だなと、そのように思うわけでございますが、富士宮市の桜を今後さらに美しい桜として保護、育成をしていくためには、大勢の人に桜保護士になってもらうということが一番よい方法だと、手っ取り早い方法ではないかな。こういうふうに思うのであります。その桜保護士と地域の人々とが協力してボランティア活動で地域の桜を毎年立派に咲かせる。さらに、桜の名所づくりを行うことも進めて、そして日本一の富士山、日本一の桜のまちとして、日本一美しいまちになってほしいと思うのであります。市長は、このことに取り組んでいくお考えがあるかどうかをお尋ねするわけでございます。 以上が最初の質問でありますので、ここでひとつ御答弁をお願いいたします。
○議長(
佐野堯春議員) 市長。
◎市長(渡辺紀君) 笠井議員の桜に対する思い入れと造詣の深さといいますか、大変御研究されたことについて改めて敬意を表するわけでございますけれども、市内の桜を保護、育成していく気はあるかないかということでございますけれども、私は大賛成でございまして、実は今年の桜の時期というのは大体4月から5月の日曜日、大体家内に運転させて市内の桜を一通り改めて点検をしてカメラにおさめてきたところでございます。標高差がある富士宮というのは浅間大社の方で咲き出して、ずっと猪之頭の方に咲く。あるいは、富士山の中腹で咲くまでには随分期日を要するだけに、富士宮の桜の見方というのはおもしろい見方ができる。桜の名所をつくれば、それぞれ時期、時期においても名所ができる。こんな思いでございまして、そんなことにつきまして水とみどりの課の方にもこれらについて桜の名所、あるいは開花時期等々について一覧性のあるものにして整備をしておくようにというふうに指示をしたところでございます。特に見て歩きました気がつきましたのは、前につくられました富士桜自然公園墓地の桜というのは、ソメイヨシノと富士桜と交互に植えてある地域がございますけれども、あの地域の桜は大変すばらしい。ついでに我が市営墓地の方も寄ってきましたけれども、あそこは八重桜は大変きれいに咲いているけれども、まだまだ今から新しくつくる市営墓地も含めて真ん中にソメイヨシノも植えてありますけれども、これはまだ今から思い切って植えなければいかんなというような感じを強くしたわけでございます。同時に今御指摘のございました富士山の登山道沿いにずっと植えていけば4月から6月まで富士桜の開花時期に合うというようなことを2年ばかり続けてやりましたけれども、余り富士山の自然を人工的にやってもおかしいではないか等々の御意見もありましたけれども、今見合わせておりますが、この前登っていく途中に見てみましたけれども、大分枯れたもの等もありますので、今後これらの構想についてもう少し御意見も伺いながら重点的にやっていきたいなという感を抱いております。特に今お話ございましたように桜は国の花でございますし、我が富士宮市は市の花は富士桜というふうに指定をしております。富士桜という桜はございませんけれども、豆桜科の一種でもって富士山のふもとに咲いている、箱根からこっちに咲いている豆桜科について富士桜という名前についてやっておりますので、せいぜいこの宣伝も図っていきたいというふうに思っております。 御指摘の山宮の桜祭りの実行委員会の皆さんがやられました桜祭りについては、私もお招きをいただきまして、今年はお邪魔をしてきました。ごちそうになってまいりましたけれども山宮郷愛会の皆さん方が日本桜の会から表彰をされたというようなことで大変喜ばしいことだと思っております。おっしゃるように、こういう桜を熱心に地元の桜を育てていこうというグループができてきてくれるということは、先ほど御指摘のあった桜保護士の問題とともに、今後私ども行政としても注目していかなければならないというふうに考えております。おっしゃるように富士山と桜は大変よく似合います。市の名刺の台帳の中にも富士山をバックに桜を写して、その横に自分の名前が書き入れられているというのがございます。私も桜の時期2カ月ぐらいはそれをなるべく使っている。この間外国のアメリカの人たちが来たのでそれを渡しましたら、時期は外れておりましたけれども、大変喜んでくれましたので、そんなことも含めて今後とも愛用していきたいと思っております。 あとは個々の御質問につきましては所管の部長の方から答弁をいたします。
○議長(
佐野堯春議員)
環境経済部長。
◎
環境経済部長(佐野洪二君) それでは、各項目ごとに御答弁をさせていただきます。 初めに、水とみどりの課では桜についてどの仕事をしているかでございますけれども、水とみどりの課では市の施設等に植栽されている桜の管理と地域の緑化団体、市民への桜の苗木の無料配布や有料配布の取り次ぎ、日本桜の会等が行う桜功労者表彰の受賞者の推薦を行っております。なお、管理している主な桜の植栽場所と管理内容でございますが、平成6年、7年度に登山道沿いに植栽された富士桜については、植栽場所の除草、施肥、枯れ損木の補植、ラブフジヤマ市民さくら推進運動により外神東緑地に植栽し、その後大沢に移植した桜については除草と補植、淀師地先の潤井川河川敷緑地の桜については除草と補植、県と関連協定を結び市が管理している天神山自然観察の森の桜については除草、都市公園、小公園内の桜については除草と施肥を行っています。 次に、市内の桜の分布図、名所図等はつくられているかでございますが、桜の分布図、名所図につきましては現在作成中でございます。 次に、県桜の会との接触はどの程度かでございますが、総会及び研修会に参加するとともに、桜功労者表彰の受賞者の推薦、桜名所づくり等のための苗木の申請の取りまとめ等交付された苗木の配布を行っております。 次に、山宮郷愛会のようなグループ等について資料があるかということでございますが、市内には県グリーンバンクの花の種、苗木等の無料配布事業を利用して緑化事業を行っている地域緑化団体が約80団体ございます。苗木等の申請の取りまとめと配布を水とみどりの課が行っておりますので、その資料がございます。 次に、桜のテングス病については何か対処しているかでございますが、市の公園等の桜につきましては、病気にかかった枝を除去し、消毒を行っておりますけれども、民間施設あるいは個人の桜については特に対処しておりません。市民の方からは相談が寄せられることがありますが、木が高木となり除去作業には高所作業車が必要となります。このため個人的に相当な経費を負担することとなるためなかなか除去が進まないというのが現状でございます。 次に、桜を保護、育成するためには山宮郷愛会のようなボランティア団体をたくさん育成する必要があると思うが、取り組む考えがあるかでございますが、桜に限らず公共施設内の緑化施設等の維持管理に協力する団体の育成は必要と考えておりますので、いろんな機会をとらえまして取り組んでまいりたいと思います。 次に、桜保護士の増員についてでございますが、市域の緑化を推進していくためには緑化の専門家の育成が必要不可欠だと思います。桜保護士、それから樹木医等についてその必要性や受験の時期、資格要件等について市民に周知するとともに、1人でも多くの方が資格が取れるようPRをしてまいります。また、有資格者の利活用も検討してまいります。 以上でございます。
◆16番(笠井賢一議員) 市長には非常に昔から桜にかなり興味というか、関心を持たれてきていた造詣の深いところの御答弁、それにまた今年は市内を一巡して写真も撮ってきたというふうなことで、市長の御熱心なところは一応聞かせていただいてよかったなと、こんなふうに思っておりますけれども、私は今申し上げたように、市全域にテングス病のない桜がいつも毎年きれいに咲き誇るというふうにするそのことを市民の皆さんにやっていただくには、どうしてもこの市長がそういう情熱を示すということも非常にこれは大事だなと。何につけましてもそうでございますけれども、桜何かを美しくということについては一種独特なものではないかなと。こういうふうに思うわけであります。最近渡辺定元先生が広葉樹等富士山の自然を復元するということに一生懸命でやっておられますけれども、定元先生の本をちょっと見ましたけれども、桜についてはほとんどまだ記述されていないように、私の見た本ではそんなふうに思いますけれども、いろいろと今お話の部長のお話にありました樹木医とかそういう専門家の人たちもありますものですから、そういう人たちの知識、技術、そういったもの、そしてまたボランティア活動、それを何とか発揮していただくように、そういうふうにしていかないとどうしても市内全域の桜が美しく咲くようにはならないのではないかな、こう思います。市長が言われたように富士桜自然墓地公園の桜も非常に見事でありますし、大石寺周辺のものもそうだ。万野にもある。方々にありますけれども、最近富士宮北高等学校の前のメインの通路については、イチョウが最近元気になってしまったものですから、それに桜が負けてしまっているような状況に思いますけれども、今の状況は今の状況でもうよいわけでありますけれども、あの桜が見事であったということが長く続いたものですから、少し寂しいような感じがいたすわけでございます。 また、よく桜ということになりますと高遠の桜がすばらしいよと、そういうふうに言う人が随分いらっしゃると思いますけれども、やっぱりあそこの桜は何か古木というふうな感じもいたしますけれども、高遠の桜に本当に劣らないこの桜の名園というふうに私たちの富士宮市は言えるではないかな、こういうふうに思うわけであります。ですから、よそのきれいな桜は見事だと褒めることはいいですけれども、我が市の桜がよりいいよということについて自信を持って毎年、毎年不断の努力を続けるということを続けることによって、それが私はまちづくりにもそれがつながっていくではないかな、こういうふうに思うわけでございます。JCが以前からラブフジヤマということで桜も愛でるようにその中でやってきておりますけれども、そういうことを一層続けていくように、ひとつ市の方でも行政の大事な部門として大いにお金をかけないでやっていただきたいと、こういうように思うわけでございます。 そして、昔からよく「桜切るばか梅切らぬばか」ということでもって、桜は植えっ放しでいいのだとそんなふうな感じもないわけでもないけれども、どうしても桜は成長していくとテングス病に罹病するということがありまして、それはすごく繁殖するということもあります。しかし、テングス病は2年に1回ぐらい切っていきますと、小さいときに切っていくということによってもう切るしかないと、そしてそれを焼却するということが一番いいわけですけれども、そういうことが大方の人は御存じであろうと、こういうように思うわけでございますけれども、この切ったテングス病の枝の処理ということが、私は一つは大変だなと、こういうように思うわけでございますけれども、これから水とみどりの課でもそのテングス病の枝の処理ということについても一考していただきたいなと、そういうふうに思うわけでございます。 それから、場所によっては施肥、肥料をやるということも必要かと思いますけれども、浅間大社では毎年2月になりますと何か化成肥料か何かですか、根元にばらばらと一円にまいてくださる。それで浅間大社の桜は元気がよく毎年咲くかなと、こんなように思っておりますけれども、そういったことについても市民の一般に例えば広報「ふじのみや」等で桜特集みたいな特集記事をつくって、そして管理の仕方を皆さんによく知っていただくというふうにしていただきたいと思います。 それからまた、今年はすぐ田貫湖畔に国民休暇村が、あるいはふれあい自然塾が開園しますけれども、あの場所から見た富士山で有名なものはダイヤモンド富士でございますけれども、そうでないものについても非常によい景観だということでもって写真がありますけれども、なぜかあそこから撮った写真に桜はないと。こういうように思うのです。あの場所から撮った写真にダイヤモンド富士は写るわけはまずほとんどない。4月25~26日ごろですから。場合によっては種類によってはできるかもしれませんけれども、桜が写真に入るようになったらすごくすばらしいではないかな。こういうふうに私は思うわけでございます。 それからまた、桜については私が申すまでもなく、中国紹興市に桜の植樹に対する市民の強力な事業がありますけれども、かなりの本数が植えてありまして、昨年は行ってこられた皆さんがよくそれを福音をされてきたようでございますけれども、会稽山の桜でございましょうか。あの桜も苗木を寄附して植えてもらっているだけで使命を果たしたというわけではなくて、いずれその桜をひとつテングス病にかかっていないかとか、あるいは愛でるとか、そういうふうなことでそちらの方へも意を用いてほしいな。こんなふうに思っているわけでございます。そういうふうに思いますけれども、これは今御答弁を聞いて思ったわけでございますので、あらかじめの通告した質問書には書いてありませんけれども、特にその会稽山の桜等について桜について市長がどんなふうな思いをお持ちであるかどうか、今できたらちょっとお答え願いたいと思いますけれども、よろしくお願いします。
○議長(
佐野堯春議員) 市長。
◎市長(渡辺紀君) 会稽山のところへと紹興市と富士宮市等の友好提携の公園をつくる。その中に植える桜については富士宮市から提供しようではないかということでもって、一昨年は市の予算の方からお願いをして桜の苗木を買う資金をお渡しをした。昨年ですか、一昨年ですか、今度市民の方から皆さん方の御寄附をいただいて、市民の心のこもった桜をあそこに植えていただいたということでございますけれども、まだいずれにしても植えた木がたしか3年生か4年生ぐらいの木でございまして、ちょっと花が咲いて会稽山で花見を楽しむというにはもう何年かかかるのかなという感じはいたしております。昨年は私も行きませんでしたけれども、また行く機会があったらばどの程度まで育ったのか見たいと思っております。同時に、今おっしゃったように、中国では花見で一杯というふうな風習は恐らくないかどうかわかりませんけれども、日本ではこんなふうな桜の花見というのがあるのだというようなことも文化の交流という意味も含めてまた話をしてみる機会は持ちたいと思っております。
◆16番(笠井賢一議員) ありがとうございます。 中国が日本の桜は美しいと、そういう名所をつくりたいということでひとつ会稽山に桜をというその公園の中に桜をということだと思うわけでございますけれども、それに苗木を協力するのはよいけれども、そのまま放っておくということはどうかな。何らかの苗木を提供した側として手を差し伸べる必要があるではないかなと、こういうように思いますので、ぜひよろしくお願いをしたいと思います。 それから、市長が桜については市の名刺に印刷してあるということで、確かにそのとおりでございますけれども、最近その名刺の数も少なくなってきている感じがいたしますけれども、ぜひ富士宮市は桜の国だと、こどもの国ではなく桜の国だというふうなことで富士山とともに皆さんが桜を愛でるために富士宮市に来るというふうなまちにつくっていってほしいことを要望をいたしまして、次に進みたいと思います。 次に、第2の質問項目は、東海道400年祭に富士山祭りをエントリーすることについてということでお尋ねをいたすわけでございます。東海道400年祭については、昨年からもうここでも2月定例会で15番、日原議員の一般質問がありまして概要のお話もありましたけれども、そのことについてもちょっと復習したいと思いますけれども、その後の状況についてお尋ねをするわけでございます。ちょっとここにパンフレットをもらってありますけれども、この仕事は静岡県では静岡県に新しくできておりますゆめ未来局という部局がございまして、その中に東海道400年祭推進室というふうなのがあるわけです。静岡県ゆめ未来局、東海道400年祭推進室というところがあります。簡単に申し上げますと、おもしろいですよね、この指とまれというお祭りだと、こういうふうに書いてあるのです。この指とまれって、最近あちこちで言われていますけれども、2001年が宿駅制度ができてから400年だということで、21世紀の幕あけに道の歴史、文化や交流をテーマに各街道でイベントが盛りだくさん行われて、そういうお祭りをつくるのも見るのもまたあなたですと。あなたもこの指とまれ、エントリーでということで、平成13年4月から年度いっぱい行われるし、さらにエントリーした行事はその後も継続しておこなっていくものだ。あるいは、行っていただくものだというふうなことでございます。その中に、メインとなる五つのエントリーがありまして、それは県の方で計画しているようですが、文化芸術ワークショップ、それから祝祭劇佐久夜ということで、佐久夜は木花之佐久夜毘売の佐久夜みたいですが、それからふるさと人物探訪、それから夢の宿場町、東海道大宿場祭りというふうなこの五つのメインのお祭りがあるようでございます。 さて、この祭りにつきまして県の推進室に聞いたところが、この秋にはもうイベントのガイドブックを印刷するということでございます。ですから、ガイドブックにエントリーして載せるには、遅くとも9月までにエントリーしないとそのガイドブックに間に合わないだろうというふうなことでございます。せっかく手を挙げてこの指とまれととまっても、それがガイドブックに載らないというふうなことだと大変残念なことになるわけでございまして、急ぐ必要があるというふうなことになってしまっているわけでございますが、しかし企画書ではイベントのエントリーは来年の1月末までやってもいいよと。期限は来年の1月末だと、こういうふうになっているわけでございますけれども、実際には非常に切迫してきているということでございます。さらに聞いたところでは、現在のところ271件のエントリーがあると。現在その内容を分類ごとに仕分けをしていると。私が聞いて富士宮市はどうでしょうかと聞いたら、ちょっと市町村ごとにまだ整理できないというふうなことですけれども、ちょっと待ってくださいなんてことで、3件エントリーがありますねということで、富士宮市が関係しているものが2件、それから富士宮市が関係しているものではなくて、音楽教室というものが1件あるということでありました。私は平素、県の行事はできる限り利用して、その中で市のPRをしていくべきであると、そういうふうに思っているわけでございますけれども、特に市長は県会議員歴が長くて、県の行事ということをよく重要にいつも考えていらっしゃるというようなことがありまして、私もやっぱりそのとおりだなと。県の事業、そのことを利用してやっていくことが、県が手伝ってくれるというふうに考えまして、日ごろそういうふうに思っているわけでありますけれども、この400年祭には富士宮市はどんな取り組みをしているのかということをまずお聞きしたいわけでございます。 そこで、具体的な質問でございますが、要旨の1として、富士山祭りの一部の行事でも東海道400年祭に参加することは可能ではないかについてお尋ねするわけであります。今年の富士山祭りは既に実行委員会において一連の計画が決定して去る7月1日から実施に入っているわけでございますけれども、しかし400年祭の実行は来年でございます。先ほど申し上げたように、もう来年といってもそのエントリーの期限が迫っているということでございますけれども、私が申し上げるまでもありませんが、富士山祭りも恐らく来年以降も行われるでしょうから、富士山祭りの2カ月間のうちのその中のある祭りを東海道400年祭のイベントとして行うことが可能ではないかなということで、そのことを提案するわけでございます。来年以降も行われるということは、400年祭ではイベントは来年1回行えばいいではなくて、その後もずっと行っていくということが前提になっているわけでございますので、我が富士山祭りはそれに一緒の考え方になるではないかなと、こういうふうに思うわけでございます。私はその富士山祭りの一連の祭りの中でも最終的な巻き狩祭りというのがありますけれども、それがいいではないかな。せっかくの日本一の大かがり火だ。そのかがり火をできる限り多くの人々に楽しんでまた見てもらうと、そういうふうにしないともったいないなと、こういうふうに思うわけでございます。 ちょっと原稿に書いてありませんでしたけれども、富士宮市は東海道から離れているという地理的条件がございますけれども、実は中山道を結ぶ道であるいは甲州に行く道だということで、古くから中道往還ですね、そういう道があって東海との連絡が非常に密接であった。それから、東海道の維持というふうなこと、それから宿場町の維持というか、また参勤交代というふうな行事に備えるというようなことがありましたと思うのですが、そういったことを支障なく行うために、その東海道沿線の方々は非常に役務が課せられていたようですけれども、それが沿線だけでは賄い切れないものですから、遠くというか、富士宮の方までもその出役を頼んであったということ。そのことを昔は助郷と言いまして、富士宮も古文書から見ますとそういった人足とか馬を助郷として頼まれて、あるいはそのための馬を常時飼って、いつでも用が足せるようにしておくと、そういうふうなことがあったようでございまして、東海道と富士宮市というものも非常に密接な関係があったということがあるわけでございます。 そこで、時間もなくなってきてすみませんが、東海道400年祭とは一体どんなものか非常に興味を引かれるわけでございますけれども、県の状況とそれから富士宮市内からのエントリーはどうであるか。現在当局で把握しているところをあわせて御答弁をお願いいたしたいと思います。ここでひとつ御答弁をお願いします。
○議長(
佐野堯春議員)
環境経済部長。
◎
環境経済部長(佐野洪二君) それでは、富士山祭りの一部でも東海道400年祭に参加することは可能ではないかとの御質問に対して御答弁を申し上げます。 東海道400年祭は東海道を初めといたしまして街道や川の持つ歴史や機能に着目して、それを生かした地域振興を進めるとともに、東海道の宿駅制度開設400周年である2001年に市町村、民間団体、県民等の積極的な参画を得て展開し、全国に向けて静岡県の魅力を情報発信するものであります。県とも話し合いながら進めてまいりましたが、県の東海道400年祭エントリー承認事業につきましては、実施する市町村や民間団体が平成13年に県内で行う事業及びその事前準備として平成12年度に行う事業が対象であります。議員御指摘の富士の巻き狩祭り、大かがり火も対象となりますが、400年祭のため新規事業ではないということで補助金は出ませんが、参加することは可能でございますので、県と協議の上、広報によるPR支援をお願いしてまいりたいと思います。なお、現在エントリー状況でございますが、地域別で見ますと県の東部が60件、中部が85件、西部122件、県外4件ということでございまして、ジャンル別ではお祭りが58件、芸能が38件、ウオーキング62件、景観づくり32件、出版講演会22件、インターネット7件、料理、茶8件、展示が29件、街道案内6件、その他9件で富士宮市からは3件でございまして、富士山ふれあいウオーク、これは富士宮市として参加をいたします。それから、新作オペラ「かぐや姫」がございますが、これは代表者の方が美樹音楽教室ということで、この方が大岩に住所がございますので、一応富士宮市からということで県がカウントをしてございます。それから、もう一件富士宮春節祭でございますが、これは商工会議所からのエントリーでございますが、日中両国の歴史、文化を紹介し、交流を図るということで、この3件でございます。 以上でございます。
◆16番(笠井賢一議員) ありがとうございました。 この今の部長の御答弁では、せっかく県が400年祭としてやろうということについてどうも少し熱がないではないかなと、私はそう考えるわけでございます。富士山祭りは2カ月間かけてもう既に随分PRもしているというふうなことでございます。ですから、それを一歩進めて、東海道400年祭の際にお客さんをたくさんこちらへ呼び込むというふうな方法を講じる必要があるではないかなと、こうに思いますけれども、実はそれは富士山祭り実行委員会でございますから、市が直営でやるという事業ではございませんからそこに若干問題はあろうかと思いますけれども、こういう機会を逃してはならないと。これからずっと何年続くかわかりませんけれども、東海道400年祭のイベント、そこから始まって多く県内に紹介するということだと思うわけでございます。 実は、本年九州大分県の方へと視察をいたしましたけれども、その際お邪魔して視察をしたところの方が、私のところへと東海道に非常に興味があると。ぜひ資料を送ってほしいというふうなことがございますので、私もそこへとこの400年祭の資料を送ってやりたいと、こういうように思っておりますけれども、全国的にかなり東海道400年祭には関心を持っている人が多くあるではないかなと、こういうように思うわけであります。 そこで、今部長のお話の中でもうちょっと御説明をいただきたいのですが、市がエントリーしてあるこれはウオークについてのウオーキングのようでございますが、それはどんな行事であるかということの内容と、それから商工会議所が出してある春節祭ですか、このことについてもうちょっと説明をいただけませんか。どういうものであるかということを。
○議長(
佐野堯春議員)
環境経済部長。
◎
環境経済部長(佐野洪二君) それでは、少し細かく御答弁をさせていただきますが、先に富士山ふれあいウオークですけれども、これにつきましては概要といたしましては、源頼朝が関係しております富士の巻き狩の史跡等含めて富士山の歴史、文化をめぐるコースと、こういう設定でございまして、実施を今後していくわけでございます。 これが、もう一つの富士宮春節祭でございますけれども、これにつきましては商工会議所の方が一応代表になっておりまして、富士宮市と富士宮商工会議所が実施団体ということで、日中両国の歴史、文化を紹介し、交流を図るということで、これは既に今年度実施された事業でございまして、総合福祉会館でもって実施されました。 それから、いろいろ県との協議の中でやはり400年祭のために新しい事業というものが一つのことがございます。富士宮市で歴史が長い富士山祭りいろいろあるわけですけれども、これらについてはポスターをはじめ観光協会とそれぞれ毎年全国にポスターなりチラシを発信しまして、1人でもこのお祭りに参加していただいて、富士宮市のPRも図りたいということで、それぞれの県、市、県の観光協会含めましてPRに努めているところでございます。よろしくお願いいたします。
◆16番(笠井賢一議員) もうちょっと今のことでお願いしたのですけれども、このふれあいウオークは実施する主体は市役所の部局ですか。それとも何か歩け歩け協会とか何かそういうことですか。それと時期はいつですかということでわかりますか、今。わかったら教えてもらいたいのですけれども。
○議長(
佐野堯春議員)
環境経済部長。
◎
環境経済部長(佐野洪二君) 一応エントリーの関係で団体としては富士宮市ということでエントリーはしてありますが、当然ふれあいウオークというふうなことになりますので、これらにつきましてはそれぞれの観光協会を含めましたいろんな今言った歩け歩け協会もそうですが、皆さんと協力して援助していただきながら一緒にやっていくということになります。特に何月幾日かということについてはまだちょっとわかりませんので、またわかり次第御説明をさせていただきたいと思います。……すみません。実施ですけれども、10月18日から1週間、これ富士山1周ビッグウオークと銘打って山静両県でやるわけですが、それにあわせたような形でのイベントというふうなことになりますので、よろしくお願いいたします。
◆16番(笠井賢一議員) 細かいことまで伺いましたけれども、よく説明してくださいました。ありがとうございました。 もう時間がほとんどないようですけれども、よそのことを言うと市長は余り気持ちがよくないようでございますけれども、南部町の南部
火祭りというのが今小沢町長が頑張ってもう数年になりまして、非常に何か観客が多くて、臨時列車も出したり、あるいは駐車場に今大変困っているというふうなことでございますけれども、この間ポスターでもいいから送ってもらいたいなんて遠くから紹介があったものですから、この間行ってそれを欲しい何て言ったら、大変南部の産業課で喜びましたけれども、私はこの富士山祭りというのは富士宮市のたくさんのお祭りの中でも市長は御神火祭りからはじめ一連のこのお祭りは、これぞ富士宮市の大きな祭りということでもって育てていきたいというふうなお考えがあるではないかと私は思うわけでございますので、ぜひこの400年祭を機にこれも利用して私はやっていくべきだと、こういうふうに思うわけですけれども、このことについて強く要請をしておきたいと思います。 実は、時間がなくなってしまいまして、通告した第3の行政執行において今一歩の気配りについてというふうな質問を通告してあったわけでございますけれども、その内容はやはり通告してあったとおり行政の執行においてもう一歩の気配りが欲しいというふうなことを申し上げたかったわけでございますけれども、非常に重大な問題でございまして、時間も大分必要だということをちょっと私の計画が悪くてできませんでしたものですから、本日は時間もないものですからできないということで、議長にも御了解願いたいと思いますけれども、以上この2点で終わりましたけれども、私の一般質問を終わります。ありがとうございました。
○議長(
佐野堯春議員) 以上で本日の日程は全部終了いたしました。 明7月5日は午前9時から本会議を開き、一般質問を継続してまいりますので、よろしくお願いいたします。 本日はこれにて散会いたします。大変御苦労さまでした。 午後零時04分散会...