富士宮市議会 > 2000-02-29 >
02月29日-03号

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  1. 富士宮市議会 2000-02-29
    02月29日-03号


    取得元: 富士宮市議会公式サイト
    最終取得日: 2023-01-03
    平成12年  2月 定例会(第1回)                    平 成 12 年                 富士宮市議会2月定例会会議録                    第 3 号                 平成12年2月29日(火曜日)                                       1.議事日程(第3号)              平成12年2月29日(火)午前9時 開議  日程第1 一般質問(5人)                                       2.本日の会議に付した事件  議事日程(第3号)に同じ                                       3.出席議員(24名)    1番  佐 野 清 明 議員       2番  若 林 志津子 議員    3番  小 林   要 議員       4番  吉 田 晴 幸 議員    5番  篠 原   太 議員       6番  渡 辺   登 議員    7番  佐 野 宮 峰 議員       8番  荻   睦 男 議員    9番  佐 野 守 茂 議員      10番  望 月 恒 之 議員   11番  渡 辺 利 光 議員      12番  望 月 光 雄 議員   13番  古 川 日出男 議員      14番  手 島 皓 二 議員   15番  日 原 貞 二 議員      16番  笠 井 賢 一 議員   17番  伊 藤 高 雄 議員      18番  朝 日   昇 議員   19番  土 谷 虎 雄 議員      20番  石 川 昭 夫 議員   21番  上 杉 義 正 議員      22番  佐 野 堯 春 議員   23番  遠 藤   正 議員      24番  河原崎 澄 雄 議員                                       4.事務局職員出席者(7名)  事務局長    稲 葉   豊 君    事務次長    勝 又   肇 君  主幹兼                  主幹兼  議事係長    佐 野 孝 則 君    庶務調査係長  石 川 和 邦 君  主任主査    望 月   斉 君    主任主査    佐 野 武 志 君  主    査  佐 野 史 俊 君                                       5.説明のための出席者(75名)  市    長  渡 辺   紀 君    助    役  中 村 伸 介 君  収入役     上 杉 六 郎 君    市立病院長   木 村 泰 三 君  秘書室長    渡 辺 紀久男 君    企画部長    加 茂 恒 雄 君  財政部長    田 中   洋 君    市民部長    大 塚   輝 君  福祉部長兼  福祉事務所長  前 嶋 範 由 君    経済部長    佐 野 洪 二 君  建設部長    塩 川   明 君    都市整備部長  佐 藤   寛 君  都市整備部                市立病院  次    長  木 村 忠 幸 君    事務部長    塩 川 哲 章 君  水道部長    高 野   喬 君    技術吏員    四 條 洋 成 君                       企画部参事兼  福祉部参事   秋 山 武 士 君    行政課長    高 野 博 之 君  企画部参事兼               財政部参事兼  情報管理課長  後 藤 成 夫 君    納税課長    竹 川 康 夫 君  市民部参事兼               市民部参事兼  市民生活課長  村 松 克 彦 君    防災交通課長  富 士 眞一郎 君  市民部参事兼               福祉部参事兼  生活環境課長  戸 嶋 光 璋 君    児童福祉課長  持 田   貢 君  経済部参事兼  林政土地                 経済部参事兼  改良課長    山 口 源 藏 君    工業労政課長  市 瀬 征 英 君  建設部参事兼               建設部参事兼  管理課長    遠 藤 岩 男 君    下水道課長   寺 田 佳 正 君  水道部参事兼  工務課長    渡 辺 悦 朗 君    企画調整課長  芦 澤 英 治 君  人事課長    斉 藤 秀 実 君    財政課長    遠 藤   晃 君  管財課長    石 川   修 君    市民税課長   佐 野 俊 一 君  資産税課長   藤 沢 敏 彦 君    市民課長    原   郁 子 君  北山出張所長  杉 山 好 正 君    上野出張所長  望 月 初 巳 君  上井出  出張所長    井 出 一 男 君    白糸出張所長  渡 井   實 君  水とみどりの  課    長  大久保 公 雄 君    社会福祉課長  石 川 俊 秋 君  高齢者  福祉課長    伊 藤 嶺 二 君    保険年金課長  松 井 健 二 君  保健センター  所    長  望 月 俊 男 君    長生園長    平 野 好 勝 君  農政畜産課長  望 月 三千夫 君    商業観光課長  太田川 勝 俊 君  道路課長    有 賀 文 彦 君    河川課長    斉 藤 清 和 君                       市街地整備  都市計画課長  清   義 治 君    課    長  鈴 木 秀 雄 君  建築指導課長  望 月 克 己 君    工事監室長   森 井   昇 君  市立病院                 市立病院  庶務課長    高 橋 美 治 君    医事課長    加 藤 武 男 君  出納室長    中 塚 知加良 君    業務課長    木 本 喜 盈 君  教育長     藤 井 國 利 君    教育次長    石 川   猛 君  庶務課長    山 田 好 一 君    学校教育課長  高 橋 文 男 君  学校教育課   参    事  村 松   勉 君    生涯学習課長  鈴 木 治 彦 君  勤労青少年  ホーム館長  兼児童館長   佐 野 忠 義 君    文化課長    成 瀬 正 光 君                       社会体育課  社会体育課長  佐 野 征 宏 君    参    事  清 水 敏 靖 君  学校給食   センター所長  伊 藤 博 信 君    中央図書館長  丸 山 博 忠 君  西富士                  選挙管理委員  図書館長    大 橋   謙 君    会事務局長   高 野 博 之 君  監査委員                 農業委員会  事務局長    野 村 静 夫 君    事務局長    太 田 和 雄 君  農業委員会  事務局局次長  若 林 英 雄 君                                                                            午前9時00分開議 ○議長(佐野堯春議員) 皆さん、おはようございます。連日御苦労さまでございます。 直ちに本日の会議を開きます。 △日程第1 一般質問 ○議長(佐野堯春議員) これより日程に基づき、日程第1 一般質問に入ります。 発言通告順により、15番 日原貞二議員の質問を許します。15番。                〔15番 日原貞二議員 登壇〕 ◆15番(日原貞二議員) おはようございます。傍聴席の皆さん、毎回御苦労さまでございます。 お寒い中、お出ましをいただきまして、議会や市政に関心を持たれ、こうして傍聴席にお着きになられますことに心から敬意と感謝を申し上げ、ただいま議長のお許しをいただきましたので、一般質問を行います。せっかくでございますから、私の質問が終わりましても、次の質問者の方にも時間のある限りお聞きくださいますようお願いを申し上げておきます。 長く長く続いたバブル崩壊の経済不況の波を少しでもはねのけようと全国民の熱い期待を受けつつ、平成12年の幕あけとして、日本を背負う大学生の箱根駅伝大会を皮切りとして、九州は別大マラソン、広島、岡山の中国、大阪、東京両国際マラソン、そのほか各地域における駅伝大会、あるいは国際女子マラソン大会等々、上はオリンピックをめざし、シドニーへの切符を手にするための熱い戦いが繰り広げられており、寒風吹きすさぶ中、過酷な練習に耐え忍び、一路ゴールをめざして、ただひた走る。その姿に私たちは感動し、顔をゆがめ、歯を食いしばり、全身の力を使い果たすその意志の強さに共感を覚え、拍手を送るのであります。 さて、当市においても去る2月13日の日曜日、連綿として歴史を築いた第50回富士宮駅伝競走大会は172チームという多くがエントリーする中、富士宮市役所前スタート地点とし、白糸の滝折り返し市役所前をゴール地点とする6区間32.9キロメートルを6人の選手によって富士山西麓をひた走り、たすきがリレーされたのであります。第50回の記念大会にふさわしく、これに対する市民の関心も高く、沿道の応援もいつになく大勢の人々が参加をしておりました。特に開会式における東京農大の応援団による、あの一糸乱れぬ応援歌、ユーモアあふれる大根踊り、若者の日ごろ鍛えた声量、リズミカルな拍手の連動、青年の力強さをいかんなく発揮していただきました。惜しむらくは、位置的にもう少しスタート地点に近い方がよかったのではないかの感もありますが、これはそれぞれの見方も、また制約もありましょう。また、富士の里和太鼓の皆さんの中継点等における太鼓応援も見事であり、力走する選手にとって力強い励みとなったことでありましょう。総じてこの富士宮駅伝競走大会は、第50回の記念大会にふさわしく、それなりに市民の御理解と御声援をいただく中、一応の成功であり、否、大成功であったと評価をいたすところであります。 そこで、私は第51回大会の成功に大きく期待をし、質問を終わりますと言いたいところでありますが、それでは私の責務は全うできませんので、2~3お尋ねをいたします。 まず、市長にお伺いをいたします。平成12年2月13日午前10時、172チームのエントリーでありますから、少なくとも1,000人を超す選手の目が、耳が、市長の高くかざした右手の人さし指を凝視したことでありましょう。スタートラインに立つ172人の選手の動向は、市長のその右手の微動によって大きく左右されるのであります。私は、当日運よくかどうかわかりませんが、スタートラインに立った市長の真後ろに位置し、選手の皆さんと同様かたずをのんで見守りました。冷徹なるピストル、紙カンとはいえども号砲一発、過去幾たびの経験を踏まえたベテランスターターの市長とはいえども、50回という歴史の繰り返しと、さらなる発展を願うその瞬間の胸中やいかにと思いをめぐらし、大会名誉会長として、富士宮市長として、この大会に寄せる抱負と次回への期待をどのように考えておられるのか、お尋ねをするものであります。できればあと何回くらいピストルを持つつもりなのか、含めてお答えください。御答弁をお願いいたします。 ○議長(佐野堯春議員) 市長。 ◎市長(渡辺紀君) 日原議員にお答えをいたします。 富士宮駅伝の第50回を記念する大会が、おっしゃるように172チームというたくさんの参加のもとで盛大に開催されたことを本当によかったなというふうに考えております。白糸の滝が全国観光百選滝の部で特選になったのを記念して昭和26年にこの第1回の大会が始まったわけでございますけれども、それ以来関係者の大変な努力で今日まで続いてきた。そして現在では富士宮市を代表するスポーツイベントとなって全国に知らしたということも大変貴重なうれしいことだというふうに考えております。その陰には富士宮市陸上競技連盟や、あるいは体育協会の皆さんが大きく貢献をし、この大会を成功に導き続けてきてくれたわけでございます。来年からどうかという話でございますけれども、今から市としても、これらの陸協や体協の皆さん方と一緒になって、教育委員会の皆さんとも一緒になって、この伝統を守り、立派な大会として長く継続するよう努力をしていくことを決意を新たにしたわけでございます。そういう意味で来年の51回の大会ということは、まさに21世紀の最初の大会ということにもなります。そして、これが70回、あるいは100回に向かっての第一歩となる大会でもございますので、この大会を参考にして有意義な大会になるよう努力をしていきたいと思っております。スターターとしてピストルを持つ気分はどうだという御質問でございますけれども、悪い気持ちではございませんで、大変よい気持ちでございますけれども、やはりあれだけ緊張した若者が、その前に大勢いるということになりますと、3秒前あたりからの信号が出始めますと、さすがに緊張する思いがいたします。あと何回ぐらいピストルを持つかということでございますけれども、今までどおり市長がスターターにさせていただけるということになれば、3回は確実に打たせていただけるのではないかというふうに思っております。 ◆15番(日原貞二議員) すみません。駅伝の話なものですから、議長のお許しをいただきまして、こんなものを持ち込みました。これは実は去る2月に、先ほどちょっと申し上げましたテレビ放映されました別府と大分の別大マラソンというマラソン大会、たまたま私たち創政の会がこの応援をするという状況に恵まれました。そのときに16番議員の笠井議員がお願いをして、この選手のスペシャルドリンクの入れ物をもらってきました。ちょうど風邪を引いたものですから、私もスペシャルドリンクを持っていきましたものですから、これをいただきながら質問させていただきます。 駅伝競走は、日本の文化であります。日本人がつくり出した外国に例を見ない独創的なものであり、この独創は走るではありません。創政の会の創という字でございます。独創的なものであり、たすきをリレー物体として与えられた区間を走り抜き、自己の責任を果たし、これを次なる走者に託し、この繰り返しによって最後のゴールをめざし、その栄冠を手中にせぬとするわけであり、たすきという物体を市民に例えるならば、最後のゴールは、まさに市民生活の向上であり、各ランナーは市政担当者であり、当然議会もその一翼を担うものでありましょう。担当者の長として市長のはつらつたるゴールをめざす姿勢が強く望まれるゆえんであります。 次に、主催者の1人であります教育長にお伺いをいたします。本大会の総括と評価をどのようにお考えになっておられるのか、お尋ねをいたします。私は、大会終了後の表彰式並びに閉会式に参加をいたしまして、中学生男女、高校、一般の選手の皆さん、ごく一部の監督さん、そのほかいろいろの関係者の皆様の御意見等をお聞きいたしました。後ほど具体的にお尋ねをいたしますが、表彰状を手渡す教育長の表情が、あんなに明るく屈託のない様子を拝見したのは近ごろまれなことであります。教育長御自身はお気づきになっていないことかもしれませんが、いじめ、不登校、その他あらゆる教育問題に心を砕かれる当事者として尊敬をいたしておりますが、あの中学生たちにはどのようなねぎらいや励ましの言葉をかけられたのか、よく比較をされるところでありますが、スポーツに関心を持ち、熱中する青少年に対して教育長はどのような評価をなされているのか、あわせてお伺いいたします。よろしくお答えください。 ○議長(佐野堯春議員) 教育長。 ◎教育長(藤井國利君) 一スポーツ一文化活動に長じている日原議員さんが、ひた走る青少年に目を細め、温かい声援を送りながら生まれた御質問だと拝察し、答弁させていただきます。 初めに、本大会の総括と評価をどのように考えているかにお答えいたします。第50回という記念大会を堅実な取り組みによって、地味な中にも確かな節目をつけることができたと思います。参加各チームと大会運営関係者の努力及び多くの市民の支援とが一体となってつくり出したたまものだと感謝しております。今後ともたくましく年代や時代をつなぎ続ける大会であってほしいと期待しております。 次に、中学生にどのようなねぎらいと励ましの言葉をかけたかということでございますが、「御苦労さん、よく頑張ったね」と声をかけました。短い言葉に表現したかったことは、寒風をついて走り抜いたたくましさ、日ごろの努力、記録への挑戦意欲など、選手の胸には喜びと厳しさを含めていろんな思いが満ちていたと思います。そんな一人一人に心から共感と賞賛の拍手を送りたかったわけであります。 次に、スポーツに関心を持ち、熱中する中学生に対してどのような評価をしているかについてでございます。スポーツに熱中する中学生の姿は、すべての青少年に見られる姿であってほしいと思っております。体力は伸びるときに伸ばせという鉄則があります。例えばボールを打ったりとらえたりするタイミングは、体力の中の調整力の一つですが、この調整力は10歳で生涯の80%が伸びると言われます。また、スポーツの語源は「心を解き放す」という意味があります。あるいはまた「自己実現は人間の喜びの最高のもの」と言われます。これらのよさをスポーツ体験によって味わうことができます。それが社会人となって大きな力となると思います。言い尽くせませんが、スポーツに熱中する青少年の姿は、将来あらぬ日々のためにつながると考え、強く励ましたいことだと思っているところでございます。 以上でございます。 ◆15番(日原貞二議員) ありがとうございました。どうかひとつ今後とも青少年教育にはよろしくお願いをいたします。 本大会に寄せる市長並びに教育長の思いや今後に対する期待がよくわかりましたので、この思いや期待が、また私たち市民の願いが少しでも実現されるよう、その可能性に向けて一つ二つ質問いたしたいと存じます。 質問の1、富士宮駅伝競走大会の名称の由来について、地元では通称「白糸駅伝」と言っているが、正式名は。富士山に向かって走るとよく言われるが、富士山を冠することについて考えた経緯はあるのか。 質問の2、本大会のコース距離は32.9キロメートルということであるが、なぜ32.9キロメートルなのか。マラソンは42.195キロメートル、駅伝大会は1人10キロぐらい走るのがよいという意見もあるが、本大会はどうか。なお、この距離は第1回大会から同距離なのか、参考までにお答えください。そして51回大会もこのコースで実施するのか。問題点はあるのか。特にコースが複雑であるということについて。 質問の3、招待チームを招致しているようでありますが、その目的は何なのか。お招きする基準はどのようになっていて、その経費の負担はどうなっているのか。 質問の4、昭和26年3月18日第1回大会が行われたと聞いていますが、そのときの参加チームの内容はどうであったのか。以下、本大会までの変遷についてお知らせください。 質問の5、冒頭幾つかの要望があると申し上げましたが、これらについてどのようにお考えになり、いかなる対処をなさるのか。できる範囲で結構でありますから、お答えください。その1、市の広報の活用がもう少しあってよい。2、ゼッケンとチーム名、個人名、呼称の工夫。3、沿道等の応援者への手旗等の配布等。4、東京農大応援団の移動について。5、交通規制について。6、開会式の進行をスムーズにすることについて。7、そのほか当局に寄せられている要望等についてお答えをいただきたいと思います。 ○議長(佐野堯春議員) 教育次長。 ◎教育次長(石川猛君) 富士宮駅伝競走大会関係について御答弁をさせていただきます。 まず、富士宮駅伝競走大会の正式名と富士山を冠することについてでございますけれども、先ほど市長の方からございましたけれども、この大会は昭和25年に毎日新聞社の全国観光百選滝の部に白糸の滝が特選になったことを記念いたしまして企画されたものでございます。昭和26年に第1回大会として富士宮白糸滝間駅伝競走大会として開催をされました。この大会は、青年団が若き力を結集し、さまざまな困難を克服しながら多くの有志の支援を得て開催されてきたものでございます。名称につきましては、現在「富士宮駅伝競走大会」の名称で定着をしておりますので、今後もこの名称で実施していきたい、このように考えております。 次に、本大会のコースがなぜ32.9キロメートルなのかでございますけれども、また第1回から同じ距離なのか。第51回大会もこのコースで実施するのかについてでございますけれども、記録によりますと、第1回大会は24キロメートル6区間で、参加チームは9チームと記録されております。長い間の大会開催の中で、自動車の著しい普及に伴いまして、交通事情の変化により、登山道を使うコースであるとか、バイパスを走るコースであるとか、またスタート、ゴール地点の変更によりまして、多少の距離も変更になりましたけれども、白糸の滝を折り返す、このことについては基本にしながらコースを設定してまいりました。で、第48回大会から現在のコースになりましたので、第51回大会以降につきましても富士宮警察署の御理解を得ながら現在のコースで実施をしたいと、このように考えております。 次に、招待チームについて、目的と招待の基準、それから経費負担関係でございますけれども、第50回大会は記念大会として位置づけをいたしましたので、大会を盛り上げるために大学で名の通った実力のあるチームで参加可能なチームをということで招待をさせていただきました。なお、経費負担でございますけれども、2チームで70万円の負担をいたしました。 次に、第1回大会から本大会までの参加チームの変遷でございますけれども、先ほど申し上げましたように第1回大会、昭和26年が9チーム、第10回大会が35年ですけれども33チーム、20回大会が昭和45年で88チーム、30回大会が昭和55年で149チーム、第40回大会が平成2年で184チーム、第50回大会が本年172チームでございます。 次に、要望についてでございますけれども、まず1点目の市の広報の活用についてでございますが、12月号の広報「ふじのみや」の方に大会参加申し込み案内の掲載、1月号には大会開催案内を掲載いたしましたし、地元の新聞社の方にも協力をお願いしてPRに努めました。なお、3月号には大会の結果を掲載いたしますけれども、来年に向けてさらに検討をしてまいりたいと思います。 2点目のゼッケン、チーム名、個人、おのおのの呼称の工夫でございますけれども、各中継所では競技の状況によりまして、ナンバーカードやチーム名を放送し、選手や応援の方々にお知らせをいたしました。 3点目の応援者への手旗等の配布でございますが、今回静岡新聞社から2,000本の手旗をいただきましたので、中継所周辺を中心に配布をいたしました。 4点目の東京農大応援団の移動でございますけれども、東京農大の皆さん方の御厚意によりまして、大会を大変盛り上げていただき、感謝をしているところでございます。いろいろ検討させていただきましたけれども、交通規制等の関係から、また移動時間がなかなか難しいということで、移動ができなかった状況でございます。 5点目の交通規制でございますが、警察、交通安全協会、交通指導委員会スポーツ関係団体等大勢の協力をいただきました。また、生活道路のために自動車を運転される多くの皆さんに御協力をいただきました。 6点目の開会式の進行をスムーズにということでございます。選手のコンディションもございますので、極力開会式の時間を短縮するように心がけておりますけれども、今後ともさらに検討したいと考えています。 7点目のその他寄せられました要望でございますけれども、特に選手の安全な走行ができるような配慮を願いたいとの要望がございました。これについても十分検討いたしていきたいと思っております。いずれにいたしましても、伝統のある、この大会が皆さんのいろんな要望等をお聞かせいただきながら、さらによい大会となるように努力をしてまいりたいと、このように考えています。 以上でございます。 ◆15番(日原貞二議員) 前向きに御答弁をいただきまして、ありがとうございました。伺いたいわけでございますが、限られた質問項目でございますので、2~3要望だけ申し上げておきます。 この駅伝大会に対する一番の問題点は交通規制だと、こういうことでございます。このことは大きな問題でございますので、後ほど要望いたしますが、1点は、開会式における湯茶等の接待についてであります。いわゆるもてなしの心についてであります。我が市は一昨年、世界女子ソフトボール選手権大会を開催し、また一昨々年は田貫湖畔に常陸宮殿下御夫妻のお出ましをいただき、全国公園大会を催し、全国より4,000人余りの人々が来宮し、花いっぱい運動やソフトボール大会も10日間という長きにわたり外国人選手との間でいろいろなエピソードが生まれ、また小中学生による一校一国運動などによる応援がなされたのであり、心からのもてなしの心が発揮されたものと思います。富士宮市民にとって大切な心構えであると思います。これらの事柄が微に入り細に入り発揮されることが善良なる市民性の涵養につながるものと確信をいたします。 冒頭申し上げました交通規制の問題は、なぜ困難かといいますと、失礼しました。この交通規制をしなければ駅伝大会がうまくいかない、そのことを解消するには交通規制をしなければいいわけでございます。伺いますと、白糸の滝折り返しというのは、上っていく選手、それから下ってくる選手がいるために、あそこの北山から白糸の間を全面的に閉鎖しなければならない、これが隘路だと、こういうことでございますが、要するにこの規制を解けばいいわけでございますので、そうすれば今までのように市役所を出発して139号線をまっしぐらに白糸滝に向かって上り、あそこで折り返して、またゴールに帰ってくるという非常にいいコースが得られるということでございますが、この交通規制を緩和するには北山から白糸滝間の道路を2車線にして拡張すれば済むことでありますので、白糸出身の渡辺市長の決断いかんでこの大会が非常に全国的に有名になっていくと、そのように思いますので、よろしく御配慮のほどお願いいたします。 ただいま富士宮駅伝競走大会についてお伺いをしてまいりました。市長並びに教育長、そして市民の皆様方の駅伝やスポーツに対する思いや期待の程度が、いかに大きなものであるかがよくわかったわけであります。50回大会と一口で言っても、ここまで毎年続けてくるということは、関係者の並み並みならぬ苦労と努力があったればこそできたことであります。先ほどの答弁にもありましたように、駅伝競走は一般道路を使用して行うわけでありますが、最近の交通事情の中で大会を行うことは、警察当局をはじめ多くのボランティア、また沿道の市民等非常に多くの方々の協力なくしてはできないことであります。昭和26年の第1回大会から50年間にわたり大きな事故一つなくこの大会が行われてきたことに多くの市民も協賛し、共感もしていることと思います。 このような中にあって東海道400年祭記念静岡県市町村対抗駅伝競走大会が開催されるという情報でありますが、お伺いいたします。東海道400年祭とは一体何なのか。この大会は、いつ、どこが主催し、県や教育委員会はこれにどのように関与するのか。後援や協力をする団体や組織はどうなっているのか。それにもまして、この大会の趣旨について当局はどのように理解されておられるのか、まずお伺いいたします。お答えをお願いいたします。 ○議長(佐野堯春議員) 教育次長。 ◎教育次長(石川猛君) 御答弁をいたします。 東海道400年祭についてでございますが、これは1601年に徳川家康が掲げた宿駅制度ができてから2001年は400年になるということから位置づけられましたお祭りでございます。 まず、この400年祭の開催の目的といたしましては、東海道をはじめとして南北の街道や川の持つ歴史や機能に着目し、それを生かした地域振興を進めるとともに、東海道が宿駅制度開設400周年である2001年に東海道400年祭を市町村、それから民間団体、県民等の積極的な参加を得て展開をし、全国に向けた本県の魅力を情報発信するものでございます。 次に、開催の目標としては4点ございまして、一つには、21世紀のスタートを祝う全市町村、全県民の参加する事業。二つ目には、道や川筋の持つ歴史的資産を活用し、個性豊かなまちづくりを進め、地域アイデンティティーを確立する事業。三つ目には、道や川筋から受けた恩恵を確認するとともに、21世紀につながる財産を残す事業。四つ目には、県内外に情報を発信し、人、物、情報を呼び込み、交流を促進する事業でございまして、平成13年の1年間、四季を生かした通年事業と位置づけがされております。なお、事務局は県のゆめ未来局東海道400年祭推進室に静岡県東海道400年祭実行委員会事務局がございます。 次に、プレ東海道400年祭第1回静岡県市町村対抗駅伝競走大会関係についてでございますが、まず大会の趣旨、それから主催者、期日、コースでございますけれども、この大会は平成12年11月23日、勤労感謝の日でございますけれども、この日に実施されるものでございまして、東海道400年祭を記念し、県内各市町村相互のさらなる交流の促進、県民意識の高揚、県民スポーツの振興を図ると同時に国体選手の強化、本県長距離選手の発掘、育成、強化を目的として実施されるものでございます。主催者は県陸上競技協会、静岡新聞社、SBS静岡放送、それから共催は静岡県及び静岡県教育委員会、特別後援といたしましては静岡市、それから清水市、後援は県市長会、県町村会、それから参加をする市町村の教育委員会、そのほか、このようになっております。 以上でございます。 ◆15番(日原貞二議員) ありがとうございました。 400年祭の内容と大会趣旨については、よくわかりました。質問通告につきまして、通告をいたしておきましたが、静岡新聞の先ほどの報道で、コース等につきましては、距離等につきましては報道されてよくわかっておりますので、現時点の74市町村の対応状況についての1点だけお答えをいただければありがたいと思います。どうぞよろしくお願いいたします。 ○議長(佐野堯春議員) 教育次長。 ◎教育次長(石川猛君) 過日の新聞等でも報道がされておりましたけれども、参加申し込みは県内74市町村全部が現在は参加を希望していると聞いております。この大会は74市町村を市の部と町村の部の2部制で行われると、こういう大会でございます。 以上でございます。 ◆15番(日原貞二議員) ありがとうございました。 大会の概要が見えてまいりましたので、肝心の質問をいたします。本大会は都道府県駅伝大会の県内版大会ということであり、市対抗の部大会に富士宮市も今までの経過からして当然出場することになると思いますが、選手の選考から派遣、またその応援等々のことを考えますと、市町村として出場すること自体に大変な困難が予想され、また予算についてもある程度確保しないことには出場することすら危ぶまれるわけであります。第1回ということで初めての大会で、各市もこの取り組みについて苦慮していることと思いますが、富士市、芝川町では既に70万円くらいの予算をつけたとも聞いています。 そこで、現時点における当局の取り組みについてでありますが、まず選手選考でありますが、小学生から中学生男女、高校生男女、大学生を含む一般、40歳以上の男子と分かれた選手選考をどのようにして行うのか。また、出場するに当たって、その練習はもちろんのこと、事前の試走、市としてのユニホーム、市民を巻き込んだ応援等々多くの予算が必要と思われますが、当局のお考えをお聞かせください。 なおまた、出場選手については、小学生、中学生の男女、高校生男女も含まれていることでもあり、これはどうしても教育委員会が中心となってまとめていかないと、この大会への出場はおぼつかなく、富士宮市としての成績にも影響し、面目が立ち行かなくなるおそれがあります。この点について当局はどのようにお考えになり、いかように対処なされるのか、お聞かせください。第1回大会でありますから、まず競技に参加することに大きな意義があり、そのことを問うてきたのでありますが、市町村対抗であり、出場するからには富士宮市として、さすが伝統ある白糸駅伝を実行してきた市町村であるという評価を得られるようなよい成績を上げることができるのが、等しく市民の願うところであります。幸い富士宮市では当局の配慮の中、毎年体育の日の行事として区対抗による市内一周駅伝を実施いたしており、かなりの実績を上げており、この大会の優勝、準優勝チームを当市代表チームとして選手選考から出場、応援等まで、そのすべてを優勝、準優勝に導いた優秀区に託し、市は一定額の予算をつけてこれを応援するというような方法もあろうかと思われますが、私の一つの提案としてこれを受けとめ、他の施策も含めて現時点における当局のお考えをお伺いしておきたいのであります。簡単にお答えをいただきたいと思います。よろしくお願いします。
    ○議長(佐野堯春議員) 教育次長。 ◎教育次長(石川猛君) 御答弁いたします。 まず、この大会に関する予算関係でございますけれども、当初予算においてはユニホーム代、それから昼食代として14万7,000円を計上してございます。なお、輸送につきましては、市の方でマイクロバスを用意するように計画をしております。この関係については、一応市町村の負担は、このユニホームとか輸送賃をお願いしますと、こういう説明会でのお話でございましたので、当初ではこういう措置を現在しているところでございます。 また、選手選考や練習方法につきましては、他市町村の参加の状況等も参考にしながら今後具体的に市の陸上競技協会とも十分に協議をしながら対応してまいりたいと、このように考えています。 なお、御提案の市民駅伝の優勝チームの件でございますけれども、この大会は、やはり選手区分や走行距離が大変異なっておりますので、この大会を市町村対抗駅伝の方の選考の基準にするのは対応が難しいのではないかと、このように現在は考えております。 以上でございます。 ◆15番(日原貞二議員) ありがとうございました。時間がございませんので、次に進ませていただきます。 質問項目の第3、下水道事業による生活環境の向上と今後の整備計画についてお伺いいたします。政府の景気浮揚策もさりながら都市機能の整備や文化のバロメーターとして公共下水道の整備は自治体の最も重要な施策の一つでありましょう。ただいま万野地域も大富士小学校を取り込む中、第5負担区として各業者が競ってこの工事の真っ最中であります。公共工事の常とはいいながら、立場を逆にした方々の苦情も私のところへ舞い込んでまいります。むべなるかなも、いわれなきも含めてであります。説明をして御理解を願っているところであります。 さて、富士宮市は生活環境の改善、浸水の防止、河川等の公共用水域の水質保全など衛生的で快適な生活環境づくりに努めているわけで、昭和45年に公共下水道事業に着手し、現在第8期事業を進めており、整備区域の拡大及び水洗化人口の向上に努め、この事業は完成するまでに長い年月と多額の経費がかかるわけであります。さらに計画区域外の合併処理浄化槽の設置等により、生活排水対策の充実を図っているわけであります。さかのぼって昭和45年4月に都市計画課に下水道係が新設され、9月に都市計画の決定、10月に事業認可を得て、汚水、雨水合わせて194ヘクタールの公共下水道事業に着手し、46年4月には下水道課が設置され、翌年10月には受益者負担金に対する条例制定がなされ、負担率は総事業費の5分の1と決定いたしました。50年代には都市計画変更決定、その事業認可変更などが行われ、52年10月には星山浄化センター建設工事の起工式が行われ、建設工事に着手されたのであり、54年7月には岳南広域都市計画富士宮下水道事業受益者負担金に対する条例改正及び同条例施行規則が制定され、第1負担区1平方メートル当たり142円が決定したのであります。なお、この5年間の工事期間を経て57年3月に星山浄化センターの水処理施設8分の1系列が完成を見、供用が開始されたのであります。以来今日まで昭和57年12月、第2負担区、62年12月、第3負担区、平成6年3月、第4負担区、直近の10年2月、第5負担区が制定され、目下、万野地域においても事業が進行中であり、その整備が急がれるところであります。 さて、長い歴史と第5負担区に至る経緯を少しくどくど申し上げましたが、一体この負担区設定の根拠はどこにあるのか。当局も大変努力をされたことと思いますが、その経緯についてお答えください。また、平成10年度までの建設費に占める受益者負担金の割合はどうなっているのか、お答えください。 ○議長(佐野堯春議員) 市長。 ◎市長(渡辺紀君) 我が市におけるところの下水道の歴史を随分丁寧に調査をされまして、その意味を含めて今後の展望を含めた御質問だというふうに伺いました。全般的に日本はヨーロッパ等に比べても全体の下水道の施設が大変おくれております。我が市においても、またその中でも県平均よりおくれているというようなことも含めまして、それを取り返すのに今大ピッチでもってこれを進めているところでございまして、例えば平成11年度の予算は14億8,600万円ほど計上し、さらに12年度の予算も14億円余りを現在見込みながら工事を急いでいるところでございます。おっしゃるように水洗化率の向上は、都市の文化生活の水準を図るバロメーターというようなこともありますので、地味な仕事ではございますけれども、生活に密着した仕事でございますので、引き続きこの普及に努力していきたいというふうに考えております。そういう中で第5負担区の設定もしたわけでございますけれども、第5負担区の具体的な内容につきましては、所管の部長の方から答弁をさせていただきます。 ○議長(佐野堯春議員) 建設部長。 ◎建設部長(塩川明君) 私から負担区の設定の根拠、それから経緯並びに建設時に占める受益者負担金の割合について御答弁させていただきます。 負担区の設定につきましては、下水道の全体計画2,745.5ヘクタールですけれども、その一部の区域について財政計画を勘案しながら10年以内の工事期間で整備が可能な区域を国の事業認可を得て整備区域に設定するもので、負担区としております。負担区を新たに設定、決定する場合には、事業認可区域の80%以上の整備が完了するか、また事業完了年度の1年前に事業変更認可を経て次期負担区の設定をすることになります。また、第1負担区から第5負担区に至るまでの経緯でございますが、第1負担区の設定につきましては、中心市街地の194ヘクタールの区域を負担区として設定し、事業に着手いたしました。その後第2、第3、第4、第5負担区の整備区域に隣接する区域を拡大してきましたが、第4負担区につきましては、万野団地の取り込み、弓沢川に面した区域の整備をするための縦長の整備となりました。また、第5負担区の整備につきましては、全体計画区域を全域をカバーするような整備計画として現在事業を実施しております。 次に、受益者負担金制度でございますが、この制度につきましては、都市計画法の75条の規定により条例で定めておるものでございまして、下水道整備事業の国庫負担事業以外の市単独事業で施行します末端管渠事業費の10分の1を負担区面積で除したもので、単位負担区の金額が決まります。第5負担区までのものを申し上げますと、建設費総額が303億7,000万円、これに対しまして受益者負担金は9億5,770万円でございますので、建設費に占める割合は3.15%になっております。 以上でございます。 ◆15番(日原貞二議員) ありがとうございました。 公共下水道が個々の家庭や工場、事業所等から排除された汚水を下水道管に集めて星山浄化センターで水処理を行い、きれいな水にして富士川に放流し、豊かで快適な生活ができ、またその環境を向上させていくための大事な施策として今後の計画が示されたわけであり、市民と一体となった計画の進行が大切であります。市民の皆様方の各戸への説明、啓蒙活動はどうなっているのか。市民の生活設計に絡むことであり、排水設備工事を行うための融資あっせん制度はいかがか。現時点における我が市の公共下水道の普及率は。全国47都道府県と県内類似都市との比較についてどうか。この整備計画の推進に欠かすことのできない水洗化率はどうなっているのか。また、水洗化率の向上が大事業のコストダウンにつながることは明確でありますが、例えば水洗化率が1%上がることによって維持管理費に及ぼす影響はどのようになるのか等についてお尋ねをいたします。お答えください。 ○議長(佐野堯春議員) 建設部長。 ◎建設部長(塩川明君) 各戸への説明、啓蒙並びに融資あっせん制度、普及率、水洗化率、維持管理費に及ぼす影響について御答弁させていただきます。 下水道整備に対します各区への説明につきましては、工事予定地域の住民の皆様方に説明会を行うわけでございます。その際には工事期間、交通規制、受益者負担金、排水設備等の工事説明、さらには各戸への取り出し管の位置などについても戸別訪問を行い、公共下水道への理解をお願いしているところでございます。これ以外の啓蒙活動といたしましては、広報「ふじのみや」年6回、さらにはローカル紙2社に広告を年3回掲載させていただいています。また、広報車によります宣伝でございますが、年2回8日間行っております。さらに市民生活展においても普及促進の啓蒙活動を行っているところでございます。 融資あっせん制度につきましては、供用開始された区域の皆様に早期に排水設備の工事や、それから水洗トイレの改造をしていただくために富士宮市水洗便所改造資金融資あっせん及び利子補給制度を設けております。この制度は1軒につき60万円までで申請者1名につき最高100万円を限度としております。融資利率につきましては、年間所得金額1,000万円未満の方は無利子でございますが、返済回数は最高30回ということでございます。また、平成10年度末までの融資累計でございますが、861件になっておりまして、融資利子補給総額は1,938万1,610円でございます。広く市民の皆様に利用していただいているところでございます。 次に、普及率でございますが、平成11年4月現在で申し上げますと、富士宮市は37.9%、全国平均が58%、静岡県が40.3%ということでございます。先ほど市長からも答弁ありましたが、普及率については、全国平均、県平均を下回っております。県内類似都市でございますが、藤枝市が38%、焼津市が25.2%、掛川市については、今年から始めたばっかでございますので、今のところ普及率はゼロということになります。全国的には58%でございますが、県内はそういうことで下水道の普及が非常におくれているところでございます。また、水洗化率でございますが、富士宮市は78%でございます。全国平均が90.4%、静岡県で見ますと78.8%でございます。類似都市でございますが、藤枝市が83.3%、焼津市が73.8%ということになっております。ただ、この水洗化率につきましては、面整備の進行とあわせて変動いたします。特に水洗化をさせていただく場合には、整備が行われますと、浄化槽については6カ月以内、くみ取り便所については3年以内ということでございまして、そういうことにいたしますと、この水洗化率の変動というのは上がったり下がったりすることが非常に大きいと。時期的には、そういうことになります。それから、1%水洗化が向上した場合の維持管理費に及ぼす影響でございますが、年間使用料をおおむね全体で見ますと670万円ぐらいが増加するということでございまして、これに対応します維持管理費はおおむね570万円の増加が見込まれるということになります。 以上です。 ◆15番(日原貞二議員) ありがとうございました。 公共下水道の普及率や水洗化率のアップが都市機能の整備の向上にいかに直結したものであるか、その都市の生活水準の高低が数値によってよくわかるわけであります。最後に2点だけお伺いをして質問を終わります。 第1点は、この大事な事業の第5負担区以後の事業計画、殊に公共施設の取り込みについてどのように考えているのか。 第2点、公共下水道の普及が富士山の自然を守り、安らぎと活力に満ちた国際文化都市を築くために重要であることは論をまちませんが、富士宮市が持つ生活排水処理基本計画に及ぼす影響についてどうか、お尋ねをしておきます。お答えください。 ○議長(佐野堯春議員) 建設部長。 ◎建設部長(塩川明君) この第5負担区の整備計画は平成16年までということで予定しております。したがって、次期負担区につきましては、この第5負担区の整備区域に隣接する未整備区域を取り込む計画で検討しております。また、下水道整備の全体計画の区域内にあります公共施設ということでございますが、特に大富士中学校につきましては、次期認可区域で取り込みたいというふうに考えております。それから、富士根地域につきましては、公民館等がございますが、ここについては山本のポンプ場等の問題がございますので、それも含めますと、次の負担区で取り込むかどうか難しいところもございます。いずれにいたしましても、公共施設については、さらにその後の計画の中に含めていくという考え方でございます。 次に、生活排水処理基本計画、これは下水道計画そのものを視野に入れたもので計画してございますので、影響というよりは整合性を図ってございます。下水道計画全体が完了いたしますと、生活排水処理基本計画におけるし尿等の処理人口については、平成11年4月1日現在で8万7,024人でありますが、完了時には4万4,960人という試算でございます。こういうことで、そちらの方への影響というよりは視野に入れた計画になっているということで、御理解をいただきたいと思います。 ◆15番(日原貞二議員) ありがとうございました。 今後の計画等についても大体の内容はわかりました。いずれにいたしましても、下水道の整備事業が都市機能の向上や文化生活のバロメーターになることは確かでございます。大きなお金と大変な努力が要ることと思いますが、今後の整備に、市長も富士宮市の文化生活につきましては、よく触れられるところでございますので、一層の整備をお願いいたしまして質問を終わりますが、再度お願いを申し上げます。5分早く終わりましたのは、この後私を含めて15議員が質問を当局にいたしますので、どうぞ時間の許す限り傍聴なさいますよう重ねてお願い申し上げまして、終わりといたします。 ありがとうございました。 ○議長(佐野堯春議員) 通告順により、13番 古川日出男議員の質問を許します。13番。                〔13番 古川日出男議員 登壇〕 ◆13番(古川日出男議員) 一般質問を議長のお許しを得て、通告順に従いまして行います。 傍聴席の皆さん、先ほどの15番議員の御配慮に感謝申し上げて、よろしくお願いをいたします。 質問項目第1、市立病院の院外処方せん実施と午後の診療実施及び救急医療センターの統合を図り医療環境の充実についてお伺いいたします。健康は幸福の基本であり、圏域住民の共通の願いである。そのため地域の実情に即し、圏域住民が、いつでも、どこでも安心して必要な保健医療サービスが受けられるような保健医療供給体制を整備することを基本理念とした富士圏域保健医療計画に沿って当市の医療環境の充実について幾つか当局の御見解をお伺いいたします。 平成8年3月にまとめられた富士圏域保健医療計画第2章「安心して暮らせる医療の充実」の項では、第2節「医薬分業の推進」とあり、その実現を図ることが明記されていることは御案内のとおりです。そこで、医薬分業と院外処方せんの実施についての私の調査結果によると、次のとおりです。西欧では既に分業の基礎が13世紀にはしかれていたが、日本では古くから医師が投薬を担ってきた。以来、国として薬剤師をつくり続けて120年、この間免許を得た薬剤師は32万人、人口10万人当たり141人となった。ちなみにアメリカは65人、イギリスは60人。しかし、本来の目的である医薬分業は一向に進めなかった。これは国家として大きな無駄である。その上に明治政府が医薬分業の原則をしいた後も薬剤師が充足するまではやむを得ないとされ、医師による投薬が続いた。加えて1961年の国民皆保険実施後は薬の公定価格と実際に取引される価格との差、つまり薬価差益が診療報酬の技術料の低さを補完してきた。診療報酬の中で比較的薬の占める割合が高かったため、医師は薬価差益の収入を手放さなかった。最大の理由は、こうした医療制度の構造上の問題だと指摘されております。医薬分業の推進とは、このように医療制度のもとでの薬漬け医療の弊害と指摘された世論を背景に医師と薬剤師の機能分担が叫ばれ、厚生省の指導により医薬分業の具体的手段、手だてとして院外処方せんの実施を推進し、医薬の機能分担による薬漬け医療の解消と、患者である圏域住民、つまり市民の健康管理に資するものと理解をしております。 質問要旨1、院外処方せんの実施の進捗状況にについてお伺いいたします。この2月1日からの実施なので、進捗状況を伺うにはいささか性急かと思いますが、その1として、市立病院としては患者である市民の理解を得て将来的には院外処方せんの発行率を何%の発行率にしようとしているのか、お伺いいたします。 その2として、現状での発行率はわずかであるが、小田原市立病院の例では平成11年1月5日に処方せん送付ファクス設置記念式典が市立病院ロビーで、市長、議会関係者、病院関係者、保健福祉関係者等多数出席のもとで盛大に行われたと報道されております。当市では実施の報道が一部ローカル紙でありましたが、取り組む姿勢の差を感じますが、処方せん送付ファクスの設置を行い、市民サービスを図るべきと考えますが、当局の御見解をお伺いいたします。 その3として、院外処方せんの長所を啓蒙すべきと考えますが、広報についてどのような御見解をお持ちなのか、お伺いいたします。 その4として、受診患者数の多い内科、小児科、整形外科等は院外処方せんの完全実施を早急に行い、医薬分業の実を上げるべきではないかと考えますが、御見解をお伺いいたします。 質問要旨2、午後の受診による待ち時間緩和について伺います。平成10年版の病院年報の外来診療表によると、午後の診療は内科が月曜日の腎外来と金曜日の予約、循環器科が月、火、金の予約。脳神経科が特診予約、眼科が予約の範囲とあるが、私は午後の診療の範囲を外来をも含め拡充すべきであると提案いたします。理由は、午前のみの外来診療が主であるために市民からの診療待ち時間の長いことに対しての苦情が多い点にあります。平成10年度の数字ですが、内科外来患者数は1日平均245人、小児科124人、外科94人、整形外科119人等々で、1日平均外来患者1,203人と多く診療を受けております。午前中診療体制の市立病院では診療数をオーバーしているのではと考えられます。 そこで、お伺いいたします。その1として、経営上の視点からも午前中80人以上の患者数の科については午後の診療体制を検討してみてはと提案いたします。医師会との調整という課題は理解しながらも、公的医療機関としての市民の信頼回復をめざして整備すべきであると考えます。医療当局の御見解をお伺いいたします。 その2として、一般病床利用率92.4%をはじめとして、ここ最近の市立病院の経営成績の向上は顕著であり、単年度収支では黒字転換をしている経営は大いに評価できるものとして歓迎いたします。累積負債を消化し、さらに午後の診療を拡大することは、公的医療の重責を担い、市民の健康増進の中核として、いつでも、どこでも安心して保健医療サービスを受けられるセンターとして突き進む体制をより強固にする絶好のチャンスと考えられますが、御見解をお伺いいたします。 質問要旨3、救急医療センターの機能充実について伺います。富士宮市の救急医療体制は、昭和37年、内科及び外科の休日当番医制を実施以来、多くの先人、医療関係者の御努力で発展し、平成7年4月1日に富士宮市救急医療センターの開設を経て現在に至っていることは御案内のとおりです。時代の変遷と同時に市民の救急医療に対するニーズも変化していると考えます。救急医療協会の懸命な運営とは裏腹に、現在の救急医療センターに対する市民の要望は随所で伺います。これはむしろ苦言として承ることが多いケースばかりです。また、開設以来5年経過して、装備してある医療機器等の更新等も課題になるのではと考えられます。さらに財政的にも管理委託料を含め負担の再検討が必要ではと考えます。1次救急の使命を果たし、2次救急との連携には総経費からも再検討が必要と考えられます。具体的にお伺いいたします。 その1として、管理運営体制の根本的再検討の時期と考えますが、当局の御見解をお伺いいたします。 その2として、多くの市民は市立病院との併設、統合で2次救急との連携が密になることを期待していると私は受けとめております。当局の決断をお伺いいたします。 その3として、富士圏域保健医療計画の再検討を加え、医療環境の充実をすべきであると考えます。当局の御見解をお伺いいたします。 その4として、現救急医療センターは、今後の高齢化社会に対応できる訪問介護支援センター等に変更することで福祉社会充実に資する機能が果たせると考えますが、当局の御見解を伺います。 以上、御答弁をお願いいたします。 ○議長(佐野堯春議員) 市長。 ◎市長(渡辺紀君) 具体的な市立病院関係の御質問が先にございますけれども、先に救急センター等の統合等の問題につきまして、私の方から概要の御答弁をさせていただきます。 救急医療センターの統合の御提案があったわけでございますけれども、この今の御質問の中にもありましたように、まず第1次救急の問題でございますけれども、この体制は昭和37年に内科、外科の休日当番医制からスタートしたわけでございます。このころ在宅輪番制ということでもって各先生方がそれぞれのお宅でもって当番の日を決めて休日、あるいは平日夜間の輪番制をやっていただいた。それから、平成元年からは、この輪番在宅制と、医師会館をあそこに取得いたしましたので、阿幸地の医師会館の別館を使って夜間救急センターの両方を併用してきた、こういう時代がしばらく続きました。そういう中でもって市民からも、どうもこれでは不便だと。当番医の先生方の所在もよくわからないというような話もございましたし、お医者さん自身も大変だというような話もございまして、統一的に管理機能できる施設の必要性というような声が高まる中でもって平成4年以来具体的な検討を続け、平成7年の3月に現在の救急医療センターが完成し、地域救急医療の拠点施設としてあそこに確保したわけでございます。今お話しありましたように、この医療とそれから福祉の問題というのは、やはり今から市の行政として大きく力を入れていかなければならない問題だということを含めて、あそこに福祉会館、医療救急センターと併設するような位置づけもしたわけでございます。同時に、この救急センターをつくるときに、ただいま御提案のございました救急センターを市立病院へ持っていったらどうかと、こういう御提案もございました。しかし、当時の市立病院というのは、まだ大変な赤字を抱えておりまして、市立病院の医師の先生方ともいろいろ当時の院長を中心に話も詰めたわけでございますけれども、まだなかなか市立病院が、現在の医療と同時にあわせて1次、2次、救急を持っていくのは大変だというような結論になりまして、あそこに1次救急として救急センターをつくったわけでございます。それから、第2次救急医療体制は、昭和55年から国立療養所富士病院、富士宮市立病院、フジヤマ病院というところの輪番体制でもって2次救急をスタートさせました。昭和63年には脳神経外科部門に富士脳研、富士脳障害研究所の附属病院にまた加わっていただきまして、平成7年からは内科、外科は富士市立病院とフジヤマ病院の輪番制、脳神経外科は富士宮市立病院と富士脳障害研究所附属病院による輪番制、眼科は富士宮市立病院と富士中央病院との輪番制というようなことでもって2次救急体制が引かれてきたわけでございます。その当時と比べて今変わったことは、病院の経営の方も院長以下大変な努力でもって改善はされてきておりますけれども、今の救急センターも医師会と一緒になりまして、大変うまく機能いたしてきております。病院と医師会との関係も非常にうまくいっているところでございますので、大変苦労していただいた医師会の皆さん方の御尽力も今までございましたし、そういうことを含めて、しばらく経過を見させていただきたいというふうに考えております。 ○議長(佐野堯春議員) 市立病院長。 ◎市立病院長(木村泰三君) 院外処方せんについてお答えさせていただきます。 まず最初に、医薬分業ということと、院外処方せんということは、同一視されている場合があるようでございますが、これはちょっと違うので、誤解なきようお願いしたいと思います。確かにおっしゃったように開業医さん等では薬剤師を置かずに、昔ですね、医師が処方を出してそのまま調剤しておったというようなことが、現在でもあるわけでございますが、市立病院では開院以来医薬は分業されております。つまり医師は処方せんしか書きません。そして薬剤師がそれを調剤しますし、二重調剤のようなものがないか等のチェックも薬剤師が行っているわけでございます。ちなみに現在市立病院には薬剤師は14名おります。 それから次に、御存じのように2月1日から院外処方の発行を市立病院でも始めましたが、その院外処方発行のためのファクスコーナーは受付のところに既に設置してございます。院外処方発行希望の方は、そこへ処方せんを持っていきますと、薬を受け取りに行きたい調剤薬局にそれが送られまして、その調剤薬局に行くと直ちに薬が受け取れるように既になっております。 それから、宣伝はどうしているかということでございますが、一応受付のテロップが流れるようになっていますが、テロップの中で院外処方が希望者は受けられるということ、それから各受付でも院外処方は受けられますという掲示をしておりますし、それから自動再来受付機の案内の中にも院外処方が受け付けられるということを申し上げております。それから、外来にはこういう院外処方のメリットを書いたパンフレットを置いておりまして、患者さんに読んでいただくようにしております。 それから次に、院外処方の発行率はどうかと、何%にしようとしているかということでありますが、現状実は1日平均2.6枚しか出ておりません。うちの病院の処方せんの発行が1日約800枚でございますので、0.29%という枚数しか出ておりません。なぜそういうことになっているかと。前に去年院外処方を出した場合、何%の患者さんが希望なさるかというアンケート調査をしたときは、実は15%は院外処方を希望されるはずでございました。しかしながら、現実ふたを開いて希望者に発行してみますと、先ほど申しましたような0.3%に満たない数値でございます。これは多分患者さんの側に院外処方というものに対する誤解があったのではないかと私は考えております。すなわち院外処方をもらいたい人は病院へ行ってすぐそのまま処方せんを発行してもらえると考えられたのではないかと思います。ところが、実際は、院外処方を受けられる方もまず総合受付へ行きまして、それから各科外来の受付へ行きまして、そこで診察を待ちまして、そこで医師の診察を受けまして、そして医師が処方せんを書きまして、そしてどういう薬か説明しまして、どういう飲み方か説明しまして、院内処方を希望の場合は、そのまま院内の薬剤部にそれがコンピューターで送られると。院外処方の場合は、そのまま処方せんを患者に渡すわけです。それから患者さんは会計に行きまして、会計を済ませまして、そして院内処方の方は薬剤部に行きまして、薬局の前で短いときで約1~2分、長いときだと、一番混んでいるときは30~40分待つようでございますが、薬をもらって帰ると。で、院外処方は、会計が終わりました後、その受付の前にありますファクスに行って自分の処方せんを調剤薬局に送ってもらいまして、それから自分の近くの薬局に行って受け取ると、こういう順序になっておるわけでございます。したがいまして、面倒という点では、かえって薬局に回る方が面倒であると。それからもう一つ、処方料と調剤料が院外処方を出した場合の方が高くなっておりますので、薬が高くつくと。そのような事情から、利点の方であります、だれかかかりつけ薬局というものができた方が、その人の薬が、ほかの病院でもらったものも含めてすべて総合的に管理できるという、そういうメリットをなかなか理解していただけていないものであろうというふうに考えております。 どの程度にするか、あるいは強制発行したらどうかということでございますが、そういうわけでございますので、一応私は現状のとおり希望で出すか、ただもう少し宣伝はいたしたいと思いますが、あくまで希望で出すか、そうでなければ一部強制ということではなくて、全強制したいと思っております。で、全強制するに当たっては、何でそんなに患者さんが希望しないのに全強制するかというと、これは病院の経営の問題が絡んでくるからであります。すなわち院内処方せんを出しても非常に安い、それから院内で調剤した方が非常に安いわけでございます。それで、どうして病院がやっていけるかというと、先ほどおっしゃった薬価差益があるからです。現在約10%ございます。すなわち100円で出していい薬を我々は90円で仕入れております。その間に10円のもうけがあるので、それでもって院内処方を出せているというわけでございます。ところが、厚生省は、この薬価差益を何としてもゼロにするということでございまして、90円の薬を90円で仕入れるようになりますと、もうとてもではないですけれども、院内で処方していると病院は赤字になります。その際は、我々はもうやるときは強制的に一斉に院外処方を発行すると。何か身体障害者、特殊事情のある方以外は強制的に発行する予定でございます。その際に私は、むしろ市民の方、あるいは議会からブーイングがあるのではないかというふうに思っておりますけれども、今日ここで最大の政策集団であります創政の会の古川議員からこういう言葉をいただきましたということは、病院側もやりたいというか、経営上問題になったときはやれと、その利点の方を我々は知っているからやれということだというふうに解釈させていただきまして、病院長として実はいつやるのかと、そのときにブーイングはないかということを非常に心配しておりましたです。少しほっとしている次第でございます。どうもありがとうございます。 ○議長(佐野堯春議員) 市立病院事務部長。 ◎市立病院事務部長(塩川哲章君) 院外処方につきましての院長の方からただいま御答弁あったわけですけれども、質問要旨の2についてでございますけれども、午後の診療についてということで、議員御承知のとおり内科をはじめとしまして特殊外来などの予約診療を行っているところでございます。また、手術、あるいは病棟の診療等も午後行っている状況でございます。このような午後の診療を常に行っている中で1日当たりの患者数も現施設からしてかなり上回っていること。また、受診患者の増加をするには、医師、あるいは看護婦等の増員等も生じますし、経営上必ずしもプラスにならないという点があることを考えますと、待ち時間の緩和につながることの一つとしまして、紹介患者さんの診療、2次救急施設等高度医療機関としての役割の明確化であると考えているところでございます。それには病診連携を推進する中で、診療所等からの紹介患者さんを治療後お戻しをするなどして、これ以上の患者さんの受け入れを少なくするなど、当医院の公的医療機関として、また高度医療機関としての役割を果たしていきたいと、このように考えているところでございます。 私からは以上でございます。 ○議長(佐野堯春議員) 福祉部長。 ◎福祉部長兼福祉事務所長(前嶋範由君) 富士圏域の保健医療計画の見直しでございますけれども、この計画が平成7年から17年度までのものでございまして、現在見直しが行われております。先般県の計画が発表されたところでございますけれども、富士圏域では、具体的には一般病床数が現在2,389でございますけれども、170床の増床、2,559になるというふうな内容でございまして、間もなく公表されるという状況でございます。 以上です。 ◆13番(古川日出男議員) 一通りの御答弁ありがとうございます。特に順序逆になりますけれども、市長の方からは、救急医療センターについては、しばらく経過を見たいと。過去の経緯等と現状のという御答弁をいただいたわけですけれども、私が今回救急医療センターのことについて取り上げさせていただいたのは、確かに財政的な部分等々ありますけれども、先ほどもちょっと触れましたけれども、苦言として承るケースが多いというようなことの中で、いわゆる救急医療センターでの患者に対する対応について、やはりいま少しの検討が必要ではないのかなと、こんなふうに思っております。例えばレントゲン等々が設備されているわけですけれども、レントゲンを実際に使用して患者を診るというようなケースがあったや否やというようなことまで伺うケースもあります。若干そのようなことで、それは2次救急だという判断なのか、そこら辺そのときのあれだとわかりませんけれども、そのような現実もあるだとか、あるいはそこへ行っても待ち時間があるという。こういうようなこともあるということも含めて、含みおきをお願いしたいと、まずそれはお願いしておきたいと思います。 それから、病院長さんの方から院外処方せんについての大変具体的なお話も承りました。平均0.3%に満たない発行率が現在のことなので、やはり患者である市民の側もそこら辺の考え方を改善していくというようなことも含めて、一応かかりつけ薬局等々の中で、総合的な薬剤管理をするということが、結果的には今のたくさんの医師を回って、たくさんの薬をもらって、何かわからないで皆飲んでしまっているという。結果として健康を害している部分につながるというような、そういうことが解消されるのではないかと。かかりつけ薬局をするというようなことの中で大変重要なことかと思います。 そこで、再質問をちょっとさせていただきたいと思いますけれども、これは市の薬剤師会との関係も当然あるわけなのですけれども、全国の調剤薬局は現在3万4,000店あるというふうに言われております。富士宮市ではそれに対応できる、いわゆる調剤薬局さんは幾つぐらいあるなのか、まずお伺いをしたいと思います。 それで、もう既にファクスについては設置をされていると、利用率も当然発行率が低いわけですから、わずかでしかないわけなのですけれども、既にほかの地方なんかではドライブスルー方式の調剤薬局がもう出現をしていると、こんなようなことだとか、あるいはさらに宅配サービスをしている薬局もあると、こういうようなことも出ているわけなので、いろいろ患者さんのニーズもそれぞれまた多様化してくるわけなので、いわゆる安全な薬に対する提供というものに対して公的医療機関としてどのようにお考えしているなのか、二つ伺います。一つは、受け皿としての富士宮における調剤薬局は幾つあるなのか、わかったらばで結構ですけれども、それで安全な薬を提供するための考え方をいま一度お伺いしたいと思います。 ○議長(佐野堯春議員) 市立病院長。 ◎市立病院長(木村泰三君) 正確な数値は覚えていないのですが、30幾つ、30と40の間、39でございます。ただ、一つ問題は、富士宮市というのは非常に広くて、39の調剤薬局はやはり市街地に集中している傾向がありますので、ちょっと市街地から離れた人にとっては、病院へかかって、それからまた車に乗って調剤薬局へ行かなくてはいけないというふうな点は、多分普及に歯どめがかかる理由になっていくのではないかと思います。 それから、薬剤師会側と病院はしばしば話し合っておりまして、どのようにすればスムーズにそういう院外処方が進むかということはよく話し合っておりますが、例えば薬の宅配とか、そういう問題に関しましては、あくまでも薬剤師さん側がいろいろ努力していただくことで、そして調剤料も高くつくわけでございますが、その分、十分説明をするとか、そういう時間をとっていただくことで、薬剤師さん側の努力で解決されていく問題ではないかというふうに考えております。 ◆13番(古川日出男議員) ありがとうございました。 それでは、次の質問に移らせていただきます。質問項目第2、各種審議会、委員会の充実と、原点に戻り再構築を図り、幅広い市民のニーズを市政への政策立案に反映し、市民の目線にかなう機関への転換について伺います。 昨年末の議会運営委員会の議決事項である、長の政策立案の過程に議決機関の議員が参画することは行政執行の審査、チェックに予断を持ち、公平を保てなくなるので、各種審議会、委員会の委員に就任すべきでないとの決定に当局が理解をしていただき、平成12年度末をもって手続を完了することができる運びになったことに、まず一議員として感謝申し上げます。なお、審議会、委員会の編成に対して、改めて当局にこの際ですので、御見解をお願いいたします。 質問要旨1、各種審議会、委員会の機能について伺います。各種審議会、委員会は、長の附属機関として設置されている。この答申をよりどころにして政策を打ち出し、議案を提出している。一種の知恵袋、シンクタンクの機能を果たしていると私は理解をしております。しかるに年に1度の開催しかなくても、その機能を十分に果たしているのか疑問に感じる審議会、委員会が存在しているのではないかと疑問を常々感じておりました。設置の原点に戻り、各審議会、委員会の性格、機能について再構築すべき時代であると考えます。当局の御見解をお伺いいたします。 質問要旨2、幅広い市民の登用を図ることについて伺います。議員が各種審議会、委員会に就任していた委員としての総数は86人に及んでおります。今後同数の委員就任を広く市民から人選をして委員に就任していただくならば、相当広範囲からの市民の生の声を政策に反映できるのではないかと期待が持てると考えます。男女共同参画社会を受けての女性の登用を図るとか、隠れた人材の発掘等を行い、有意義な各種審議会、委員会に期待したいと考えますが、当局の御見解を伺います。 以上のところで答弁をお願いします。 ○議長(佐野堯春議員) 企画部長。 ◎企画部長(加茂恒雄君) 御質問の各種審議会、委員会の機能についてと、それから幅広い市民の登用を図ることについてにお答えをいたします。 まず、1点目の各種審議会、委員会の機能についてでありますけれども、審議会、委員会等については、執行機関が内部機関とは別に調査、研究、審査等を行う機関であり、当市においては市民、議員等で構成されている、これらの審議会、協議会、委員会等が70件程度設置されております。これらの審議会等が真に必要なものかどうかという観点からの見直しについては、富士宮市行政改革大綱において存続する意義の失われたもの、実質的な審議、審査等が行われていないものなどの統廃合を検討すると。あわせて委員の選出基準、人数、開催回数を見直すとともに女性委員の構成比率の向上に努めると、こういうことに努めてございます。このことを踏まえまして、各年度において見直しを行い、幾つかのものについては統廃合、構成員の減員を行っております。また、女性委員の構成比率の向上にも努めております。特に昨年8月には各部署に対して現在設置されている審議会等の設置根拠、委員の構成、年間の開催状況を調査し、現在もその統廃合等について各部署において見直しを行っているところでありますが、今後も継続して各種審議会等の目的や機能を踏まえて、その統廃合等について検討を進めてまいります。 次に、幅広い市民の登用を図ることについてでありますけれども、審議会等の見直しについては、数年前より行政改革の一環として統廃合等について議論されているところであります。整理・統合については、引き続き検討していかなくてはなりませんけれども、それ以上に審議会等をより活性化し、そこにおける市民等の声を幅広く聞きまして、行政運営に反映させることが何よりも必要であると、このように考えております。議員御質問の中にもありましたように議会改革の一環として行政執行の審査と政策立案の役割の観点から、各種委員から議員は辞退する旨の御通知を昨年12月にいただきました。このことを受けまして、現在審議会等の委員に議員が就任しなくなった場合の一般市民からの補充については、各種審議会等の内容、構成人数を勘案し、各部課で定数、委員構成等の見直しを行っております。定数そのものを減員するもの、市民の皆さんを新たに委員として加えるものなどについて検討しているところでございます。また、審議会等各種委員については、女性も含めた各界各層の幅広い市民の皆さんに御就任していただき、審議会等がより充実したものになりますよう努めてまいりたいと、このように考えております。 以上であります。 ◆13番(古川日出男議員) ありがとうございました。 今答弁いただきましたように、議会の方の議会改革の一環という形の中で、これが議会の方の皆さんの賛同を得る中でなされているわけですけれども、一つお伺いしておきますけれども、議会の方でこの大きなボールを投げて、当局の方に受けていただいて、新しく議会との関係が、ある意味では立場をそれぞれ尊重しながらもきちっとしたところに戻ってやり直そうではないかというような新しい運びになるではないのかなというふうに私は考えております。 そこで、伺いますけれども、4月1日から機構改革が大幅に今回あるわけなのですけれども、それによる対応等についてはどのようなお考えをお持ちなのか。今の答弁の中では、減員を含め再検討していくというようなことが、今答弁いただきましたけれども、その機構改革との関連についてはどのようなお考えなのか、その1点だけお伺いさせていただきます。 ○議長(佐野堯春議員) 企画部長。 ◎企画部長(加茂恒雄君) 先ほども御答弁いたしましたけれども、現在各部の中で今検討して、それぞれ任期等の周期もございますので、一概に全部整理できるわけではございませんけれども、基本的には先ほど申し上げましたように、それぞれの各審議会、委員会等の趣旨からして構成人数がどのぐらいがいいなのか、また一般市民の方にどのぐらい入っていただくのがいいなのかというようなこと。それから、議会との関係につきましては、法的に議員の皆さんに入っていただかなくてはならない審議会等もございます。また、さらには隣の富士市とか芝川町とか、そういう近隣の市町村と一緒に事業を進めているもの、そういうものについては議員の皆さん方の御協力をいただきたいというようなことも踏まえまして、基本的なところは、そういうところへ置いて今検討しているところでございます。 そこで、機構改革にあわせてどうかということでございますけれども、今回の機構改革については、部課との統廃合はございましたけれども、それぞれの係の中の仕事の細分化まで今回は手をつけてございませんので、機構改革にあわせてその辺の見直しについて、特に支障があるというふうには今考えておらないと、こんなことでございます。 以上です。 ◆13番(古川日出男議員) ありがとうございました。 次の質問に移らせていただきます。質問項目第3、分散実施された成人式の反省と次年度の展望についてお伺いいたします。平成12年の成人式は、議会提案を受ける形で当局の決断で従来の方式から市内10中学校区での分散方式で大きな成果を上げることができたのではと考えます。教育委員会としては、各地区でまとめや反省会を開き、今年度の成果と結果がまとまっているものと考えます。私自身が地区の実行委員の一人として地域の方々の協力で地区のまとまりを感じ、今までにない、よい経験をさせていただきました。実行委員の裏方としての苦労話を含め、反省と次年度への展望について幾つかお伺いいたします。 質問要旨1、新成人を地域社会の成人の一員として受け入れる機会の端緒としての位置づけについてお伺いいたします。成人の日のテーマが、祝う地域社会の側と祝われる新成人の側との大きな隔りがあるのではと実感をしております。中学時代の同級生の同級会程度にしか感じていない新成人に対して、地域社会の一員に今日を境にしてなるのだと力説してもすれ違いが残るばかりではと思います。 その1として、中学時代に成人の意義、社会人たる資格、地域社会とのかかわりのあり方等々について日常的に学んでいることで少しでもカバーできるのではと考えます。今年の新成人を対象にするばかりでなく、2年、3年先の地域社会に戻ってくること、成人の日のことを考えての環境づくりを機会あるごとに啓蒙すべきと考えますが、当局の御見解をお伺いいたします。 その2として、成人式の主催は教育委員会が今後も行うなのかどうか、お伺いいたします。 その3として、運営の主体は実行委員会形式で行う指導をとっているが、実行委員会の中核に中学校、公民館、地域学習センタープラス新成人を入れるべきと考えます。当局の御見解をお伺いいたします。 その4として、今年の成人式への当局の対応は、期間が短く、準備不足が随所に出てしまったのですが、次年度への見通しをどのように計画しようとしているのか、お伺いいたします。 その5として、分散方式での実施に経費の見積もりに甘さがあり、地域の負担になったと感じているが、次年度はどのようになされるのか、御見解をお伺いいたします。 質問要旨2、地域社会の意向を生かす運営について。その1として、実行委員会に学区の同窓会も一役果たしたのですが、学区の意向、特殊性を考慮しての運営に大胆にゆだねる方式を取り入れるべきではと考えるが、当局の御見解をお伺いいたします。 その2として、開催日、会場、形式、内容、趣旨等々についても、運営主体となるであろう地域や実行委員会の意向を受ける形での協議がポイントと考えるが、当局の御見解をお伺いいたします。 以上、お願いいたします。 ○議長(佐野堯春議員) 教育長。 ◎教育長(藤井國利君) 古川議員さんには、地元の成人式の実行委員長として御尽力いただいた上での御質問だと受けとめております。それだけに御提言を生かした改善、充実ができるものと考えます。以下、逐一お答え申し上げます。 まず、新成人を地域社会の成人の一員として受け入れる機会の端緒としての位置づけについての御質問にお答えいたします。その1として、中学時代から成人の日のことを考えての環境づくりを機会あるごとに啓蒙すべきであるがという御質問にお答えします。ある中学校では、創立50周年記念式典等を契機にして同窓会の活性化の動きが見られました。また、ある小中学校では、成人式の日に向けてタイムカプセルを製作したり、卒業式で校長先生が5年後の成人式に向けての祝辞を述べたり、VTRや写真等の記録を成人式のために残したりなどの新たな動きが見られるようでございます。このように成人式に向けての環境づくりを継続した形で行うことができるよう一層啓発活動に力を入れたいと思っております。 その2として、成人式の主催を教育委員会が今後も行うのかという御質問にお答えします。来年度も富士宮市、富士宮市教育委員会主催で実施する予定ですが、実施に当たっては、地区の実行委員会の意向を十分に尊重して計画を進めていきたいと考えております。 その3として、実行委員会の中核に中学校、公民館、地域学習センター、新成人を入れるべきであるがという御質問にお答えします。今年度は実行委員会として組織されたのが一中、北山中、猪之頭中、上野中の四つの地区で、それ以外の地区は同窓会、中学校、会場となった小学校、PTA、地域のボランティアが中心になって御協力をいただきました。来年度は、早期に11中学校区すべてにわたり実行委員会を組織して運営、協力をお願いしていきたいと考えております。また、新成人の代表にも今年度5会場で企画段階で参加してもらいましたが、来年度はすべての地区で実行委員会の中に加わっていただくように進めていきたいと考えております。 その4として、本年度は対応期間が短く準備不足であったが、次年度はどのような見通しで計画しようとしているのかという御質問にお答えいたします。本年度の準備の取りかかりが遅かったことは反省しております。来年度は、年度当初に関係機関に開催要綱案を提示し、実行委員会の組織化も早期に行い、新成人の多くが帰郷する8月に新成人を交えての地区実行委員会を開催していただきたいと考えております。それに基づき順次進行や運営についての細部にわたる打ち合わせてを進めていくつもりでございます。 その5として、本年度は、経費については限られた予算の中での運営であったが、次年度は経費等の見積もりをどのようにするのかという御質問にお答えいたします。今年度におきましては、各地区での運営に対する予算は全くありませんでした。結果として運営に支障を来したことに対しまして申しわけなく思います。来年度におきましては、運営にかかる費用や準備物等の費用についても、できるだけの配慮をしたいと考えております。 次に、地域社会の意向を生かす運営についての御質問についてお答えいたします。その1として、実行委員会に運営を大胆にゆだねる方式を取り入れるべきではと考えるがという御質問にお答えいたします。今年度は、四つの中学校区で実行委員会を組織して運営に協力をお願いしたわけですが、主に同窓会やPTAの方々に中心になっていただきました。第1部の式典では、基本線に沿った形で行い、第2部の成人を祝う会においては、地域の特徴をできる限り出していただくという形でお願いをいたしました。おかげさまで10地区すべて特徴のある成人式となりました。来年度は、早期に実行委員会を11中学校区すべてにおいて組織し、内容の充実を図りたいと考えております。成人式を実施するためには、会場、記念品、準備するもの、新成人や来賓の名簿、案内の発送など、さまざまな点において検討が必要であり、単に式の運営面だけでないのが現状でございます。したがって、主催者と実行委員会が、それぞれの役割を明確にして、お互いに無駄のない、よりよい運営ができるようにしたいと考えております。で、どの程度実行委員会にゆだねるかにつきましては、これからの地域との話し合いの中で前向きに検討したいと考えております。 その2として、開催日、会場、形式、内容、趣旨などについて、地域や実行委員会の意向を受けた運営がポイントとなると考えるがという御質問にお答えいたします。御提言のとおりだと思います。新成人の心に残る成人式に近づけるためには、先ほども申し上げましたが、新成人の意向を十分反映するとともに、地域や実行委員会の意向を最大限に生かしていきたいと考えております。 以上でございます。 ◆13番(古川日出男議員) ありがとうございました。 今、一通り御答弁いただいたわけですけれども、特に質問要旨2の2項の中の質問の回答に再質問させていただきますけれども、今年の開催は、いわゆる成人の日という形で1月10日だったわけですけれども、3連休の最終日だという形で、芝川町なんかは1月9日日曜日にやられたと。いわゆる遠くに出ている新成人が地元に帰ってきて帰る日のことを考慮してというような意味合いがあったというような報道もあったわけですけれども、そうしてみると来年度は多分1月6日、7日、8日だから7日ぐらいになるのかな、日曜日だとすれば。そういうような形で弾力的にそこら辺は考えていかれるものなのかどうなのか。あるいは成人の日に限って成人式をやるという格好にするなのかというような問題がまず一つ。 もう一つは、会場についても伺いますけれども、冬だという形で、会場によっては設備等々の点で大変不つり合いな部分があろうかなと。そんなような中で、地域の会場が学区によっては同じ会場をという重なる場合には、やはり調整をしたり、それらによっては開催日を必ずしも成人の日ではなくてもというような、こんなようなことも考え方としては出てくるだと。こういう意味合いで、そこら辺には弾力的な考え方をお持ちになられるのかどうなのか、その点について再度お伺いさせていただきます。お願いいたします。 ○議長(佐野堯春議員) 教育長。 ◎教育長(藤井國利君) 成人の日の式の実施日について、3日のうちに中日でというようなこともございましたのですが、アンケートを見ますと、必ずしも一つに圧倒的に集中していない傾向がありますので、今おっしゃられた中日にするのか、その日にしたのがいいのか。特に学生が非常に多いために、その辺の試験の日程とかという声も聞いた会場もございました。今おっしゃるようなことも配慮しまして、また弾力的に検討を進めていきたいと、そんなふうに思っております。 それから、2点目の会場についてでございますが、非常に寒い中で、地域によっては非常に大変なところもあったようでございますが、御努力をいただいたわけです。今出ていることは、午前と午後に分けて同じ会場を使ったらどうかとか、そういう声もあるようでございます。それらも含めまして、弾力的にこれから会場や日について検討を十分させていただきたいと、そう考えております。 ◆13番(古川日出男議員) ありがとうございました。 今年の成人式で特徴的だったのは、富士宮市ではないのですけれども、テレビ報道もされましたけれども、静岡市の市長の苦々しい顔が私大変思い出すわけなので、過去富士宮市においても、そのような経緯、経過がある中で、分散方式という形で大決断をしていただく中で、新成人に対する思いが地域社会としてどうだと、一定の成果といえるかどうか、これからになるわけですけれども、大きな弾みになったのではないのかなと、こんな思いがしております。今御答弁いただいたような形で、さらに充実した成人式にしてほしいと、こんな思いをお願いして、一般質問を終わりにさせていただきます。 ○議長(佐野堯春議員) この際、10分間休憩いたします。                                     午前10時52分休憩                                                                            午前11時02分開議 ○議長(佐野堯春議員) 休憩前に引き続き会議を開きます。 一般質問を継続いたします。 通告順により、6番 渡辺登議員の質問を許します。6番。                〔6番 渡辺 登議員 登壇〕 ◆6番(渡辺登議員) 傍聴席の皆さん、御苦労さまでございます。 一般質問を議長のお許しを得て、通告順に従いまして行います。質問項目1は、橋の名前についてでございます。質問要旨は、認定道路上の橋についてでございます。 先日、1級市道淀師大中里線歩道新設工事が完成したとのことで見に行ってまいりました。この道路に歩道ができたことにより、地域の人たち、また子供たちの通学路として、交通安全対策においても大変よかったと思っております。本当にありがとうございました。また、そこを流れている川は、下川という川でございます。下川の橋の上に来て、この橋の名前を調べたところ、橋に名前がないことに気づきました。橋の幅が約7メートル、長さが約8メートル、こんなにも立派な橋なのに名前がないではありませんか。そこで、市役所に行き、調べていただいたところ、この橋だけではなく、名前がない橋はほかにも何カ所かあるとのことでございます。私は非常に驚きました。橋は谷や河川、道路などに架設する、いわば空間を結ぶ重要な土木構造物でございます。それぞれの時代の橋にまつわる話や出来事には、その時代をあらわすものが残されていると思います。長い間その橋を利用してきた私たちにとって橋に名前がないということは橋に対してまことに申しわけないと同時に大変不便であると思います。 そこで、質問1といたしまして、今現在富士宮市の認定道路上の橋の中で、橋の長さが4メートル以上のもので、名前のない橋は何カ所ぐらいありますか、お伺いいたします。 質問2といたしまして、橋が古くなり、補修工事、あるいは新設工事を施行するときにはどのような名称で工事を行うのか、お伺いいたします。 質問3といたしまして、名前をつけるといたしましては、その地域の人たち、あるいは学校の生徒たちにつけてもらうとか、いろいろの方法があると思いますが、どのようなお考えか、お伺いいたします。 以上、御答弁をお願いいたします。 ○議長(佐野堯春議員) 市長。 ◎市長(渡辺紀君) 具体的な答弁は、担当の部長の方から御答弁いたしますけれども、橋の問題につきましての御質問でございますが、橋を建設省の方は道路の工作物というふうに規定をしているわけでございます。ただ、議員の御質問のところは、ただ単に工作物かもわからぬけれども、こちらから向こうへと渡ればいいというものではないと。やっぱりそこにはひとつ愛着も込めて名前も欲しいという思いが入っているわけでございまして、そういう面から考えてみますと、橋というのは、最初は丸木橋であったかもわかりませんけれども、人間がこちらから向こうへと渡っていって交流の範囲を広くしていくという最初の橋から始まっていきますと、随分大きな意味を含めてきているように考えます。それは各地方、地方の一つの景観でありますし、またある見方によっては文化でもございますし、場合には春樹と真知子の数寄屋橋のようなロマンの源泉でもあったりするわけでございますので、できればそれぞれの橋に名前が欲しいという議員の気持ちもよくわかるわけでございます。 ただ、それで橋にも大きいものから小さいものまで千差万別でございますけれども、我が市の認定道路の橋の中でもって長さが4メートル以上ある橋って幾つぐらいあるのだと、これを聞いてみましたらば、全域でもって4メートル以上の橋は376橋ありまして、お尋ねのその中で名前のついてない橋が220まであるのだというふうな当局の資料でございます。そういう中でもって今お話しございましたように、各地域、地域でやっぱりあの橋に名前がなくてはかわいそうだ、名前をつけてやりたいというような思いのあるものについては、今後積極的にまた検討していきたい。同じ橋でもしっかりした銘板がついて名前のあるもの、擬宝珠のあるもの、高欄のあるもの、いろいろございますけれども、それぞれについて、また場所、場所があろうかと思いますので、そういう面から検討はしてみたいと思っております。 ○議長(佐野堯春議員) 建設部長。 ◎建設部長(塩川明君) 今、市長の方から認定道路上の橋については数を申し上げました。私の方からは、橋の工事を施行する際にどのような名称で行うのか。さらには橋に名前をつけることについての考え方について御答弁させていただきます。 まず、橋の補修工事とか新設工事の場合でございますが、先ほど市長からもお話がありましたように、道路上の工作物という考え方で道路法上規定されておりますので、そういう面からいたしますと、必ずしも橋に名前をつけろというような義務規定はございません。しかし、当然橋を工事する場合には、それなりの名称をうたわなければならないものですから、そういう場合にはどうするかということになりますと、例えば今お話のございました1級市道の淀師大中里線のこの橋でございますが、この場合には1級市道淀師大中里線橋りょう改築工事、こういうような名称で行うのが一般的でございます。橋に名前がありませんので、そういう名称を使うのが一般的でございます。 そこで、名前をつける考え方でございますが、今申し上げましたように道路法の中には、そういうようなことはございませんが、道路台帳という中に位置づけられてございまして、ここには無名橋なら無名橋、さらには番号なら番号、そういうような形で行われているわけでございます。道路管理者にこの辺の裁量は任されておりますので、そういう面からいたしますと、先ほども触れましたような工作物等の位置づけとは別に、この名前をつけることについても、いろんな地域のいろんな問題がございますので、そういうものを兼ね合いしながら管理者の方でつけることになります。15メートル以上の中でも道路台帳の中に一つございまして、これも橋りょう台帳については整備とか管理をしておりますが、これらについて、15メートル以上の橋については、ほとんど名前がついております。今言った4メートル以上のものだけが、さらに220あるということでございますが、これについては、すべてつけるについては、現時点ではなかなかそうもいかないと思いますけれども、今後新設、さらには改良される段階で地域の皆さんと相談させていただき、また自治会の意向も伺った中で名称をつけてまいりたいと。私どもも名称があった方が管理はしやすいということもございますので、そういう面では対応していきたいなと、このように考えております。 ◆6番(渡辺登議員) ありがとうございました。 今御答弁いただいて、大変驚いているわけですが、名前のついていない橋が220と、これは本当に驚きました。いずれにしましても、ついてない橋の方が多いということで、私、要望としておきまして、例えば私淀師地区に住んでおりますけれども、その区長さん、あるいは四中、あるいは富丘小学校、いろいろ小中学校ありますけれども、そういう人たちにつけていただいてもいいという御返答だと思いますが、御答弁をお願いいたします。 ○議長(佐野堯春議員) 建設部長。 ◎建設部長(塩川明君) 先ほど申しましたように、やはり地域のシンボルとなるような橋や、地域からの要望が強いものについては、自治会の皆さんと相談させていただきながらつけていきたいと考えています。ここの橋がなぜつかなかったかということについては、ちょっと申し上げますと、当時橋としてよりはボックスカルバートを入れたものですから、そういう面からして、この1級市道淀師大中里線のここについては橋の名称がつかなかったのではないかと思っています。ただし、ボックスカルバートといえども橋にはかわりないわけですから、そういう面からいたしますと、地域の皆さんがつけたいという希望があれば、私の方では相談させていただいた上でつけていきたい、このように考えています。 ◆6番(渡辺登議員) ありがとうございました。 できるだけあの橋の名前をつけていただいた方が便利だと思いますので、よろしくお願いいたします。 次に、質問項目2は、富士宮市舞々木墓地についてでございます。要旨としまして、水場・手おけ水併用についてでございます。富士宮市舞々木町1075番地、面積3万1,365平方メートルです。私の大変お世話になった人のお墓があり、お盆、お彼岸、お正月、年に何回かお墓参りに行きます。お墓参りの基本は、御先祖様とのコミュニケーションをとることがすべてだと思っております。御先祖様に日ごろの自分のことを御報告し、また御先祖様への感謝の気持ちを伝えることが第一だと思っております。よいことも悪いことも正直に御報告いたします。また、お願いもよくしてまいります。お墓参りに行き、いつも気になることですが、この舞々木墓地の面積が広い割には水場が1カ所しかないことでございます。若い人なら水をバケツいっぱい入れて持ち運びもそんなに大変ではないと思いますが、お墓参りにに来る人は子供、高齢者、障害者、また雨の日も風の日も関係なくお墓参りをすると思います。北側のお墓の端までは約150メートル以上という大変長い距離になります。 そこで、質問いたします。舞々木墓地にあと1カ所か2カ所、水場・手おけ水併用の増設をお願いするわけですが、増設ができるのかどうか、御答弁をお願いいたします。 ○議長(佐野堯春議員) 市民部長。 ◎市民部長(大塚輝君) 舞々木墓地の水場の増設についての御質問に御答弁させていただきます。 議員御指摘のとおり、舞々木墓地には中央にあずまやがあり、そこに水場、これは手おけも用意してあるわけでございますけれども、確かに西側、それから東側の北、これについてかなり距離があることも事実でありますし、墓参の皆さんに対して御迷惑をかけている、このことも事実であります。それで、増設の件でありますけれども、現在舞々木墓地南側に都市計画道路大岩淀師線の工事が予定されております。その関連といたしまして、舞々木墓地の雨水対策をやる、それに対して敷地内に調整池を設置する計画をさせていただいております。それで、その調整池をつくる工事の際に舗装、それから今言った水置き場、これらについて増設を考えていきたいと思っております。ちょっと時間的にいつだということについては、まだ明確には御答弁できませんけれども、近い将来これについては対処していきたい、そんなつもりで今現在考えております。 以上でございます。 ◆6番(渡辺登議員) ありがとうございました。 いずれにしましても、できるだけ早くつけていただければ大変ありがたいなと思っておりますので、よろしくお願いいたします。 次に、質問項目3は、市民サービスについてでございます。なお、質問要旨3まで一括しての御答弁でお願いいたします。 質問要旨1は、富士宮市立病院についてお伺いいたします。人間だれもが、自分や家族がいつも健康でありたいと願い、病気やけが、不慮の事故だけは避けたいと思っていることと思います。また、体の不調は、いつなるかわかりません。不調になっても、できることなら入院だけはしたくないと考えてしまいます。病気になってしまったときの心配はもちろんのこと、入院生活そのものへの不安も大きいと思います。そこで、市立病院に入院患者さん、また通院患者さん、どのくらいの人たちがお世話になっているか調べたところ、1日平均通院患者さんが約1,250人から1,300人とのことでございます。また、入院患者さんは平均約330人ぐらいとのことでございます。このように毎日大勢の人たちが市立病院にお世話になっているわけでございます。病院長さんをはじめ先生方、または看護婦長さんをはじめ看護婦さんには、日夜を分かたず御苦労、御努力に対しまして心から厚く御礼申し上げる次第でございます。本当にありがとうございます。入院患者さんが平均約330人ぐらいということでありますから、毎日大勢の人たちがお見舞いに訪れることと思います。入院して気が弱くなっている患者さんや寂しい思いをしている患者さんにとってお見舞いの方が来てくださることは何よりもうれしいことだと思います。家族や親類、友達、子供、お年寄りの人たちが来るわけであり、またどうしても幼い子供を連れていかなければならない場合もあると思います。 そこで、質問1といたしまして、幼い子供を連れてきた人のためにも乳母車があれば大変便利だと思っております。乳母車を受付のところに数台置いていただきたいと思いますが、いかがお考えか、お伺いいたします。 質問2といたしまして、お見舞いに来て受付に入院患者さんの部屋を尋ねる人が大勢いると思いますが、尋ねられたら部屋の番号を口頭で教えてくれるわけですが、口頭だけではなく、なお小さな紙に部屋の番号を書いて渡してくださるようにお願いいたします。ということは、途中で友達に会ったりしますと、部屋の番号を忘れる場合が多々あります。私もはっきり申し上げまして経験がございます。また、その紙に面会時間を記入していただければ、なおありがたいなと思っておりますが、いかがお考えか、お伺いいたします。 質問要旨2は、公民館についてお伺いいたします。公民館とは、住民の教養、健康生活などの向上のために設けられる集会所とあります。富士宮市は、ほとんどの各地域に公民館があります。会議室や大きなホール、和室、図書室ほか公民館は、その地域の人たちにとってはなくてはならないほど利用価値があるところでございます。戸籍証明書交付請求書、印鑑登録証明書交付申請書、住民票の写し等交付請求書、このように大切な仕事もやってくださり、また学習活動、婦人会活動、スポーツ活動、青少年健全育成活動等サークルの人たちが利用しているわけでございます。また、公民館使用上の留意事項に、一つ、使用時間は午前9時から午後8時50分ごろまで、片づけ、掃除等すべて終了して午後9時には退館できるようにお願いします。一つ、使用後は利用報告書に必ず御記入してください。一つ、机、いすなど使用前と同じ位置に戻しておくこと。一つ、黒板は使用後きれいにふき消してください。一つ、机はぞうきんでふき、床は掃除機またはモップで掃除してください。一つ、湯茶を必要とする方はヤカン、ポット、お盆は必ず元の場所に置いてくださいとあります。湯茶を必要とする方はとありますから、お茶は飲んでもいいということだと思っております。食べ物を食べていいとはなっていないわけです。 そこで、質問いたします。後片づけをきちんとやれば、仲間の人たちとお茶を飲みながら菓子類などを食べ合うことによって、より一層コミュニケーションが図られると思いますが、もちろんアルコール類はいけないわけでございます。お菓子類ぐらい、どの程度の食べ物までが限度なのかをお伺いいたします。 次に、質問要旨3は、富士宮市による消毒事業でございます。寒い冬が過ぎると蚊やハエが出てくる季節になります。少しでも蚊やハエを出さないような方法がないかと思い、図書館に行って調べさせていただきました。調べたところ、「住まいにひそむ『農薬』がわかる本」を読みました。この本でございます。その一節の中に「根本的な蚊、ハエ対策、無料より怖いものはない」との見出しで、千葉県習志野市の県営団地の自治会では市役所からボーフラやウジの駆除剤として配られた有機燐系殺虫剤をアメリカシロヒトリ退治に誤用してしまいました。高濃度で大量に散布した結果、数人の住民が吐き気や頭痛を訴えて病院で診療を受けたそうでございます。多くの市町村で自治会組織などを通じて、このような殺虫剤の無料配付をしています。皆さんも配付を受けた経験があると思います。だれでも無料でくれると言われるとつい受け取ってしまうものでございます。しかしながら、きちんと使い切らなくてはならないと一生懸命に使う場所を探したあげく、すぐに乾いてしまいそうな水たまりや、翌日回収されるごみバケツにも何だかんだと理由をつけてまいていないでしょうか。結局使い切れなくて物置の棚の隅に押し込める場合もあるでしょう。いつの日か、その薬剤を頭からかぶったりする事故が起きてしまうかもしれません。このようなことが書いてありました。私もこのとおりだと思っております。私は、薬剤は専門に薬剤を扱っている人にお願いした方がよいと思います。富士宮市では4月に清掃運動、11月に環境ごみ一掃作戦として年に2回行っているわけでございます。 そこで、質問いたします。年2回の清掃の日に専門の人に頼み、人間に害がなく、野鳥にも害がなく、また樹木保護等を考慮し、市道、県道、側溝など全市にわたり消毒作業を行うようお願いしますが、どのようなお考えか、お伺いいたします。 以上、富士宮市立病院について、公民館について、また消毒事業についての御答弁をよろしくお願いいたします。 ○議長(佐野堯春議員) 市立病院事務部長。 ◎市立病院事務部長(塩川哲章君) 御答弁申し上げます。 渡辺議員が直接お見えになる中で御指摘だと思いますけれども、まず1点目は、乳母車を受付のところに設置してはと、こういう御提言でございます。現在の当病院には車いす、外来用24台、ベビーベッド2台を設置しておりますけれども、乳母車につきましては、現在設置しておりません。そこで、市立病院に来院される方の多くは車で通院される方が多いわけですけれども、必要な方は自分の乳母車を持参で見えるために乳母車の設置についての要望等のことは現在聞いていないのが実情でございます。今のところはスペース等の問題もございます。設置することは困難と思われますけれども、今後前向きに検討していきたいと、このように考えております。 それから、質問の2番目の入院案内での見舞客への部屋の番号の関係でございますけれども、状況を申し上げますと、最近の1日当たりのお見舞いの方が平日で1,300人、あるいは土曜、日曜、祝日では2,000人ぐらいの人が病院を訪れております。そこで、入院患者の部屋番号を尋ねられる方、平均100人、それから休日で150人前後の状況でございます。現在来院されたお見舞いのお客様につきましては、高齢者など希望される来院者の方については、現在も部屋番号を書いて紙を渡しているサービスは実施しております。今後におきましても希望される方、あるいはお年寄りなどについて、全員がというわけにはいきませんけれども、現在同様の実施をしながら、よりよいサービスに努力をしていきたい、このように考えております。 ○議長(佐野堯春議員) 教育次長。 ◎教育次長(石川猛君) 公民館内での飲食について御答弁をいたします。 議員御指摘のとおり、市立公民館は教養の向上であるとか、健康の増進を図り、また生活文化の振興、社会福祉の増進に寄与すると、こういうことを目的として学習のための施設でございます。 御質問の飲食につきましては、出前をとってその器を玄関に置いたままにして帰ってしまったりとか、調理室を勝手に使って料理をしたり、また残飯の器を容器に入れて帰ってしまったと、こういう利用の仕方で幾つかの問題がございましたので、公民館の目的と利用の問題点も踏まえまして、館内の飲食については、お茶以外は館長の許可を得るなどの制限を加えてまいりました。しかしながら、皆さんの要望もございますので、今後は利用者には飲食について周知の徹底を図りながら、飲食のマナーを守っていただく。それから、あくまで館の利用や運営に支障がない範囲での飲食ということになりますけれども、あくまで事前に館の方に申し出をしていただいて、長時間にわたる活動であるとか、それから会議の場合の食事や菓子類などにつきましては、館内の飲食については柔軟に対応してまいりたいと思っています。そのように状況によっては、館内での飲食については許可をしてまいるということで、先日の館長会議の中でも徹底をさせていただきましたので、よろしくお願いをいたします。 ○議長(佐野堯春議員) 市民部長。 ◎市民部長(大塚輝君) 私の方から富士宮市による消毒事業について御答弁をさせていただきます。 御承知のように4月と11月、年2回富士宮市におきましては一斉清掃を実施しております。それで、その際、議員も図書館で調べて、そういう散布剤についての弊害、または事故、そういうものを調べての御質問でありますけれども、私たちの方といたしましても、そういう誤飲だとか、それから散布したものによる事故、そういうものを防がなければいけないということで、最近ではありますけれども、町内会長さんを通じて4月の一斉清掃、その後における消毒、これは町内班単位で行う消毒、こういうものについて、どのくらいの量が必要かということで事前に希望をとらせていただいています。それから、その際におきましても、その清掃が終わった後、一斉に散布していただきたい。それからなおかつ、それが残った場合については市の方へと連絡をしていただいて、また引き取るような、そういう予防措置もとらせていただいております。 それから、現在富士宮市が使用している薬剤でございますけれども、これは有機燐系の薬剤ではありません。現在油剤、それから乳剤、粒剤、3種類を使用しておりますけれども、これらについて希望により、その種類ごとに、先ほど言いましたように希望をとらせていただきまして、各町内会等へと配付しているということでございます。それで、議員御質問の専門業者において市内というのですか、側溝だとか、そういうものを一斉に専門業者のやる消毒はできないかということでございますけれども、市内の市道、県道の側溝というと、かなり範囲が広くなってきます。それから、それに大量散布、大量散布という言い方はどうかと思いますけれども、一斉に散布することによって生態系に対する影響、こんなことも考えられるではないのかな。というのは、側溝等は最終的には河川へと流入する。そういう意味からすると生態系への影響、それから経費の面、それらを勘案しますと、現状のとおり、それぞれの町内会班単位で消毒していただく、そのような方法で続けていきたい、そんなつもりでおりますものですから、御理解をお願いしたいと思います。 以上でございます。 ◆6番(渡辺登議員) ありがとうございました。 では、要望としておきますけれども、まず1点目の市立病院の患者さんの尋ねてきたときでございますけれども、これは市立静岡病院でございまして、これはこんな小さい紙ですけれども、コピーしてありまして、面会時間、あるいは尋ねてきてくださった人にすぐ書いて何号室ですよと渡してくれるのですよね。こんな小さな些細なことですけれども、こういうことをやっていただけることによって温かみがあるなと思いまして質問させていただいたわけですから、ぜひこれをよろしくお願いしたいと思います。なお、これが静岡県立総合病院です。こんなわら半紙のような紙で書いてくれるのですね。でも、やっぱり心がこもっているなと思いまして、ぜひこの点を実行していただけたらありがたいなと思っております。よろしくお願いいたします。 それから、公民館の件に関しても要望としておきます。もちろん先ほど申し上げましたとおり、アルコール類は全く飲んではいけないと思います。ただし、私がさっき申し上げましたとおり、なお一層のコミュニケーションを図るのだったら、お茶だけでなく、お菓子類ぐらいは食べてもいいというような、そんな緩やかな気持ちで決めていただければありがたいなと思っておりますけれども、この点を要望しておきますけれども、よろしくお願いいたします。 そして3番目の富士宮市の消毒事業についての件でございますけれども、これも要望にしておきます。富士宮市では、そういった大きな事故がなかったから、いまだかつて消毒事業というのもなかなかしないと思いますけれども、隣の富士市では業者さんに頼んでやっているそうでございます。お金がかかることでございますけれども、人の命にかえられません。そこで、どうかこの富士宮全市にわたり消毒事業をしていただきまして、富士宮市民が健康で明るく楽しく生活できるような、このようなことにしていただきたい。蚊やハエがいっぱいいたら、とても健康ではございません。本当にお願いします。 以上、御要望といたしまして、お願いしておきまして、私の一般質問を終わらせていただきます。本日は、ありがとうございました。 ○議長(佐野堯春議員) この際、暫時休憩いたします。 午後の会議は1時から再開し、一般質問を継続してまいりますので、よろしくお願いいたします。                                     午前11時40分休憩                                                                            午後1時00分開議 ○議長(佐野堯春議員) 休憩前に引き続き会議を開きます。 一般質問を継続いたします。 通告順により、2番 若林志津子議員の質問を許します。2番。                〔2番 若林志津子議員 登壇〕 ◆2番(若林志津子議員) 一般質問いたします。 第1番目としましては、福祉の後退とならない介護保険の実施を。先日、政策に反映させる目的で経済企画庁が行っている国民意識調査の国民生活選好度調査が発表されました。生活全般の満足度では、「満足」と答えた方は44.2%、国や自治体の政策として力を入れてほしいと望む優先度は、1位が医療と保健、2位は収入と消費生活、3位は今のリストラによる雇用不安を反映して勤労生活という結果でございました。しかし、政府が発表しました2000年度予算は、国と地方の国債残高が645兆円にも達する見込みの中で、相変わらず税金の使い方は公共事業に50兆円、社会保障に20兆円となっていて、国民が望む医療と保健優先とはなっていないといえます。国の最高責任である小渕首相は、首相になってから101兆円も借金を増やし、昨年「私は世界一の借金王だ」といってほほ笑んだとの報道に怒りを感じたのは私一人ではなく、毎日の家計を預かっている多くの方が、とんでもない、国民をばかにしていると。また、この先日本はどうなるのかと大いに不安を感じたことと思います。国が公共事業に50兆円、社会保障に20兆円という税金の使い方を逆転すれば、介護保険の国の負担も大幅に増え、当局も財源の心配なく4月の実施を迎えられることと思います。介護を社会で支えるという名目で介護保険法は成立しましたが、国が借金財源のつけを福祉を自助努力という名に置きかえ、国民に負担を押しつけた法律であるということは、保険あって介護なしとの世論が大きくなっていったことを見ても明らかとなりました。第三次富士宮市総合計画では、基本目標の一つに健康と福祉の心に満ちたまちづくりを挙げていますが、そのとおりの介護保険になっているのか。福祉の後退とならないのか。また、市民の要求にこたえた内容となっているのかという点で、以下の質問をいたします。 (1)としまして、高齢者保健福祉計画について、介護保険制度では「自立」と認定された方も含め、高齢者の約9割の方が給付の対象にならないという制度となっています。そのような中で高齢者の福祉を充実するため、高齢者保健福祉計画が策定されるわけでございます。市長は「介護保険制度導入に当たり、福祉を後退させない努力をする」と答えてきましたが、お伺いしたいことは、認定の問題、サービス内容、基盤整備等たくさんありますが、特に次のことについて福祉の後退にならないのかどうか、お伺いいたします。 「自立」と認定され、介護保険のサービスを受けられない高齢者の方で、歩くのがやっとで、介護者の手をかりて週に3回デイサービスに通っている方が、今までどおり週3回通えますか。また、利用料はどうなるのですか。 次に、外出支援事業、移送サービスについてお伺いいたします。平成12年度主要事業の概要の中で、新規事業としまして283万5,000円の予算計上されている計画ですが、事業の内容をお伺いいたします。また、社会福祉協議会では移送介護ヘルパー派遣事業を行っていますが、介護ヘルパーの方はボランティアで行っています。新規事業は国庫補助対象で財政の補助がありますが、同じ事業内容であるのに片方は財政の補助が少なく、ボランティアでやらざるを得ない現状です。社会福祉協議会への市からの事業費をもっと増やし、ボランティアプラス専任の方を置くなど社会福祉協議会の移送介護ヘルパー派遣事業を充実させることが必要だと思いますが、いかがでしょうか。また、対象者のうち、おおむね65歳以上の高齢者の方は、この新規事業の方へ移行するのですか。当局の御見解をお伺いいたします。 2番目としまして、利用料の減免につきまして。議案となっています介護保険条例につきましては、厚生経済委員会で審議されますので、中身につきましては、そちらに譲ることといたします。条項の中に保険料の徴収猶予と減免がありますが、介護サービスを受けたときの利用料の徴収猶予と減免はどうなりますか。減免以外にも貸付制度、助成制度をつくる予定はありますか。当局の御見解をお伺いいたします。 以上です。 ○議長(佐野堯春議員) 市長。 ◎市長(渡辺紀君) 介護保険を実施することによって逆に高齢者福祉が後退にならないかというような御質問でございますけれども、今我が市では新しい高齢者保健福祉計画に最後の仕上げをいたそうということで努力をしている、策定の最中でございます。御承知のとおり、平成6年に策定をいたしました高齢者保健福祉計画が平成11年度までということになっておりますので、平成12年度から16年度までの5カ年計画を現在策定中だと、こういうわけでございます。たまたまこれと機を一にしまして、平成12年度から介護保険がスタートするわけでございますので、この高齢者保健福祉計画と介護保険計画を抱き合わせて一緒に策定していこうという作業をいたしております。この介護保険が発足することによりまして、老人福祉が後退するのではなかろうかというような御質問ですけれども、私はそうは思っておりません。確かに新しい介護保険の対象になる人とならない人、認定になる人とならない人と出てまいりますけれども、この対象にならない人たちに対しましても、今までの福祉に基づいた福祉は、これはこれとして予算づけてやっていかなければならないというふうに考えております。したがいまして、介護保険に要する諸支出、それからそれ以外にも高齢者福祉の支出、これが重なって今後の高齢者福祉に回るわけでございますので、そういう形でもって高齢者社会に向かって福祉はより充実していくものだというふうに考えております。個々の問題につきましては、所管の部長の方から答弁をいたします。 ○議長(佐野堯春議員) 福祉部長。 ◎福祉部長兼福祉事務所長(前嶋範由君) それでは、私の方から個々の点について御答弁を申し上げます。 まず最初に、高齢者保健福祉計画に関連いたしまして、現在老人デイサービスを受けている方で介護保険の認定審査会において「自立」と認定された方についてでございますけれども、1月末日現在の認定の状況でございますけれども、現在デイサービスを受けていて、53名の方が自立という判定を受けてございます。この方につきましては、引き続いてデイサービスが受けられる体制を介護保険とは別の高齢者福祉の方で対応していきたいというふうに考えております。 次に、利用料でございますけれども、介護保険のデイサービスと同じ扱いということでございますので、1割負担というふうなことは、やはり考えていかないと均衡がとれないのかなというふうに考えております。 次に、外出支援事業でございますけれども、民間の事業者と社会福祉協議会にこの事業を委託する予定でございます。対象者はおおむね63歳以上のねたきりの方、それから心身に障害のある方、疾病等の理由により寝ている方、車いすを利用している方等の高齢者を対象としている方でございまして、一般の交通機関を利用することが困難な方という内容でございます。したがいまして、移送の車両につきましても、リフトつきの車両だとか、あるいはストレッチャーの着装できるワゴン車というふうなことで車両も限定されております。こういう方を対象に実施していきたい、このように考えております。 それから、社会福祉事業の移送ヘルパーの事業でございますけれども、この方よりも、むしろ今回の事業の方が重度の方を優先的に移送するという形になろうかと思います。それから、社会福祉協議会の方の移送ヘルパーの関係でございますけれども、これにつきましては市が事業費補助という形で2分の1を行っております。平成12年度におきましても約800件を予定いたしまして総事業費294万円、したがいまして147万円を事業費補助という形で計画をいたしております。確かに現在実際に携わっていただく方には、いわゆるボランティアという形で登録をしていただいております。現在64名の方がボランティアに登録して携わっていただいておるわけでございます。現状としては、いわゆる有償ボランティアというふうな形の中で御協力いただいておりますけれども、今後利用の状況等を見まして、さらに内容については検討させていただきたいと思います。 次に、利用料の減免の関係でございますけれども、議員御指摘のように今回の条例の中では、いわゆる保険料につきましての減免の規定をのせさせていただいてございます。利用料の減免につきましては、標準的な基準の中、いわゆる準則の中でも特にございませんでした。これは介護保険、保険制度という形の中で一部負担金を負担するというふうな前提があるからだというふうに理解をしておりますけれども、ただし現在のサービスの利用と負担を考えてまいりますと、当然利用料の支払いが困難だという方も考えられます。介護保険制度における利用の減免については、そういうことで定める手はございませんけれども、別に国・県の補助を受けて市町村が事業主体となる減免制度が用意されております。その一つは、社会福祉法人による生計困難者に対する利用者負担の減免制度があります。市内では四つの社会福祉法人が該当いたします。法人の任意ということもございますので、県とともに法人に対して協力いただけるよう要請をしております。この制度によりますと、減免対象となる方は低所得者で、特に生計が困難である者、市が認めた者という形になります。また、対象となるサービスは現行の特別養護老人ホーム、それからデイサービス、特養の入所ですね、それとデイサービス、ショートステイ、それからホームヘルプサービスの四つのサービスです。減免の内容でございますけれども、利用者負担の2分の1から全額免除までという形でございます。これにつきましては、社会福祉法人が行う減免という形で、市はその法人が行った減免額の2分の1以下の範囲で助成するということで、これにつきましては747万6,000円を予算に計上したところでございます。これ以外では介護保険制度の施行時に低所得世帯でホームヘルプサービスを利用する者に対して経過措置といたしまして10%の利用料を3カ年間3%に、その後段階的に引き上げて平成17年度からはいわゆる10%に持っていくという措置がございます。これも同様に低所得者世帯で障害者ヘルプサービス等の利用者に対する支援措置としても当面5年間利用者の負担を3%とするものであります。これに係る経費といたしまして1,392万6,000円を予算計上いたしました。減免以外の対応といたしましては、現在の生活福祉資金の貸付制度等もございます。年間貸付限度が27万円ということで、現在社会福祉協議会を窓口として行っております。また、保険料、それから一部負担等によりまして、生活基盤の中から、いわゆる生活保護へ移転するであろうというふうな推計もいたしました。70名前後が生保へかかわってくる方が出るだろうというふうな推計もいたしており、そこらの準備もしているところでございます。いずれにいたしましても、制度が開始された上で今後いろいろな問題が出てくるとは思いますけれども、法の50条、あるいは60条の規定もございますので、そこらも踏まえた中で今後利用料の問題については検討させていただきたいと思います。 以上です。 ◆2番(若林志津子議員) 再質問させていただきます。 市長からは「福祉の後退にならない」という御答弁をいただいたわけですけれども、では市長の中で、福祉の後退というものはどういうものというふうに思っていらっしゃるか、お聞かせ願いたいと思います。 ○議長(佐野堯春議員) 市長。 ◎市長(渡辺紀君) 基本的には、現行サービスよりもそれが劣っていくという状態を後退というふうに指すだろうと思います。さらに、それを前進する努力をしていくというのが、福祉を増進させるということで考えています。 ◆2番(若林志津子議員) そうしますと利用料を払うということは、その方の負担が増えるということで後退になってしまうわけですよね。その辺の問題をやはり市としてもう少し何らかの形で補助できるような方法を考えていただきたいなということと、デイサービスについては、基盤整備が足りているから、週3回の方はそのとおり通えるという御答弁いただいたわけですから、そういう個々のお話の中で、今まで週3回の人を1回にしてくれみたいなことは起こらないようなことをぜひお願いしたいと思います。 それと次に、もう一回質問なのですけれども、社会福祉協議会の移送介護ヘルパー派遣事業につきまして、補助しているというお話があったわけですけれども、今現在障害者1級の息子さんがショートステイと通院のときに、この事業を今まで、昨年、その前おととしから使っていたわけです。その方が昨年から通院だけにしてほしいというふうに言われた中で、そのお母さんが、車いすの障害者の方を、本当に動かすにも大変で困っているという現状があるわけです。ということは、今の社会福祉協議会でやっている事業の中でもボランティアに頼っている中で、なかなか行き届いてないということがあるわけですね。だから、ここの事業をやはりもっと増やすなりして、介護保険に移行するものは、こちらの新たな事業の方に65歳以上の方は移行していくということになれば、残った枠が広がるわけですから、そういう点でやはりこの事業の充実ということで、今補助を出している、800件ということですけれども、この800件というものをもうちょっと増やすなり、そういうことをぜひお願いしたいということで、その辺の検討はいかがでしょうか。 それともう一つなのですけれども、利用料について、厚生省から来る準則の中にはないということですけれども、この介護保険の事業主体は市町村であるわけですから、条例も各自治体で決められるわけですね。そういう中で今全国的にこの2月、3月議会の中で、みんな保険料、利用料をどういうふうにしようかという条例が出てきているわけです。そういう中で東京の狛江市、人口は7万3,000人の市なのですけれども、ここでは65歳以上の方の第1号被保険者の第1段階の老齢福祉年金受給者に対しまして保険料及び利用料の全額を市が助成するということを、一般会計でやるということを決めているわけです。それとか、また川崎市などでは、ここは人口が121万と大きな市なのですが、ここでも生活困窮者の人のために保険料の徴収猶予の中で、国の制度に加えて、その他市長が特に必要があると認めるときなどということで明記して予算計上もしているわけです。各市でそういうところが今出てきているわけです。ですから、そういう点でも利用料、いろいろ国からの補助を受けてやっているよということですが、それにもまして、やはりこの利用料の問題というのは、払えなくなったら、ではサービスをとるのか、お金を払わない方をとるのかという二者択一の問題にもなってくるわけですから、そうしますと介護保険のその制度自体も全然意味が違ってくるわけですから、そういう点でも利用料の減免なり、助成制度というものを検討していただきたいということ、その2点についてお伺いいたします。 ○議長(佐野堯春議員) 福祉部長。 ◎福祉部長兼福祉事務所長(前嶋範由君) まず、第1点の移送サービスの関係でございますけれども、一応今車両については社会福祉協議会で確保してボランティアさんに移送をやっていただくというふうな形で対応しております。一時大変移送のサービス量が増えまして、いっぱいになって困ったというふうな時期が一時ございました。内容的には保健センターの方の、いわゆるリハの関係で一時的に入ってきたというふうなことがございまして、保健センターのリハ自体が通所できることを前提としてやっているリハなものですから、そこらの調整をいたしました時点で、一応利用者にその時点では十分利用できたというふうに聞いておりますけれども、最近そういう事情があるということについては私確認しておりませんので、現場の方をもう一度確認させていただきたいと思います。差し当たって今年度800という数字を去年等の実績から見て多少プラスをした件数というふうに出してございますけれども、これらにつきましても今後の状況、実態を十分に把握させていただきたいというふうに思います。 それから、利用料の関係でございますけれども、先ほど私最後に申し上げました法の50条、60条とのが、そういう規定を市町村がつくることができるというふうになっております。ただ、国の方が現時点で介護保険導入のための、いわゆる利用料、保険料等の減免というふうな形で、いろんな施策を現状出してきてございます。ですから、そこらを踏襲した中で、どうしても富士宮でもって対応し切れないというふうな時点が出れば、先ほど申し上げましたように現状を見ながらいろんな対応を考えていくという方向で進めさせていただきたい、このように思います。 ◆2番(若林志津子議員) では、よろしくお願いします。 次に、では移らせていただきます。2番目としまして、社会福祉協議会職員の労働条件と障害者福祉の充実を。介護保険が実施されることにより福祉が後退するということがあってはなりませんし、市長、当局も十分認識していただいていることと思います。健康な方でも介護が必要になるときがありますし、福祉はすべての市民にかかわりのあることで、充実を望む声も大きいわけでございます。建設省が毎年出している公共工事着工統計年度報の中で全国の建設業者のうち年間3,000万円以上の工事を請け負っている建設業を対象にサンプリング調査をした統計資料によりますと、90年から98年度で公共工事費は14兆6,000万円から16兆5,000万円と約2兆円増えました。しかし、就労者数は129万人から85万9,000人と43万1,000人も減りました。この数字を見ましても、公共事業による雇用効果は全くなかったと言えるのではないでしょうか。社会保障の方が公共事業より経済効果、雇用効果とも大きいという学者も多く、これからの高齢化社会は社会保障を中心にならざるを得なく、福祉の充実は必要かつ緊急な政策という点で、以下のことを御質問いたします。 第1番目としまして、社会福祉協議会職員の労働条件について。今まで社会福祉協議会のホームヘルプサービスに対する市からの補助は人件費補助だったものが出来高払いになるわけですが、そのような中でホームヘルパーさんの雇用保障、賃金保障がどうなるのか、お伺いいたします。福祉の充実は、各福祉施設で働く労働者の雇用を保障してこそできるのではないでしょうか。介護保険を支えていくホームヘルパーさんと社会福祉協議会職員の労働条件を保障すること、すなわち雇用を保障し、賃金、退職金についても今までどおり市職員に準ずるという形をとるのが当然のことではないでしょうか。当局の御見解をお伺いいたします。 第2番目としまして、障害者の公共施設利用時の減免を。4月より障害者の方が市民プールを利用するときに半額になるという制度を早速つくっていただき、ありがとうございました。今後もプールの利用者が増えていくことと思います。富士宮市障害者計画の中では、障害者が積極的、主体的に文化、レクリエーション、スポーツ活動に参加し、豊かな人生を過ごせるように文化、レクリエーション施設を整備し、事業の推進を図る必要があるとしています。そのような中で総合福祉会館の建設も行ってきたのではないでしょうか。公共施設の文化会館、体育館、天母の湯、総合福祉会館内の安藤記念ホールについても減免または全額免除ということはできないでしょうか。当局の御見解をお伺いいたします。 ○議長(佐野堯春議員) 福祉部長。 ◎福祉部長兼福祉事務所長(前嶋範由君) 最初に、社会福祉協議会の職員の労働条件ということでございますけれども、実は1月に社会福祉協議会の会長さんの方から、ヘルパーさんが介護保険の導入に関連して心配しているので、1度話し合いをしてほしいという要請がございまして、1度お伺いいたしました。7名のヘルパーさんと約2時間程度ですか、いろんな話をさせていただいたところでございます。介護保険が導入というよりも、むしろ今までの社会福祉協議会に対するヘルパーさんの助成制度が平成9年からもう事業費補助、人件費から事業費への移行ということがなされてきているわけでございますけれども、当市の場合には平成11年のいわゆる福祉会館への移行というふうな問題もございましたので、11年度までは人件費補助の制度でいきますよという形で対応してきたところでございます。その話し合いの中で、いわゆる社会福祉法人が介護保険事業を行っていく場合には、経理の面で介護保険事業分については企業会計方式を取り入れなさい、こんなふうな指導が県社協の方から地区の社協の方へ降りてきたというふうな形で、いわゆる企業会計方式、独立採算というふうな考え方の説明をした段階で、ヘルパーさんの実働時間、それから単価等の説明を事務局が行った際に実質的に大変になるという説明があったということで、ヘルパーさんが大変心配していたというのが事実でございます。 そこで、いろいろお話をさせていただきました。あの当時まだ単価が、身体介護と生活援助の2方式しかなかったので、その話をさせていただいて、社協のヘルパーさん1、2級すべて資格を持っておられますので、身体介護は十分できるわけでございますので、そちらの単価で計算すれば月額にして当時、その算出のときに約30万円以上になるというふうな形の中で十分対応できるではないですかというようなお話をいたしました。そんな理解をいただいたところでございますけれども、当然社会福祉協議会自体が福祉法人でございまして、定款、それから規程等によって運営されておりますし、給与規程自体を社会福祉協議会が持っているわけでございますので、当然制度が導入された、介護保険事業を行うという形になっても、給与等については、その規程に基づいての保障がなされているわけでございますので、そういう心配はないだろうというふうに思います。ただ、新しい事業の参入ということで、職場の中での、いわゆるホームヘルプサービスを専門にという形にはいかないと思いますので、中で例えば入浴サービスの方にいくとか、あるいはデイの方へいくとか、そういう面についての、いわゆる内部の異動というようなものは当然あるだろうと思いますけれども、現在において賃金とか雇用というものは保障されているというふうに理解をしております。 次に、障害者に対する、いわゆる公共施設の減免ということでございますけれども、まず市民文化会館につきましては、減免規定が設けられておりまして、身体障害者等の団体が市民文化会館を使用する場合の減免措置ということで3割減免というふうなことが規定なされておるようでございます。また、体育館でございますけれども、市民プールと同じように身体障害者手帳、あるいは療育手帳、精神障害者保健福祉手帳等の交付を受けている方については5割減免というふうな規定がございますし、その他の社会体育の施設についても同様な扱いがなされているところでございます。天母の湯でございますけれども、ここでも身体障害者手帳、療育手帳等の手帳の交付を受けている方については2分の1減免ということでございます。総合福祉会館の安藤記念ホールでございますけれども、あそこ自体が福祉施設でございますので、福祉団体が使う場合にはほとんど無料という形で使われていると思います。ただ、特に安藤記念ホールにつきましては、毎週水曜日と土曜日の1時からですか、1時から5時までの間は、いわゆる完全に開放という形で障害者の方のスポーツができるような体制も十分とっておりますので、そういう形で御利用いただきたいと、このように思います。 ◆2番(若林志津子議員) 再質問をいたします。 社会福祉協議会の方の雇用について、また賃金については保障していただけるということなので、そこで働くホームヘルパーの皆さんも一安心だと思うのです。それ以外に福祉施設で働くホームヘルパーさんで今パート的にやっている方からもちょっと質問されたわけですけれども、自分たちの賃金というのはどうなるのかしらというふうなお話の中で、やはりここの社会福祉協議会の方のホームヘルパーの方を市が雇用と賃金をちゃんとしておくということが、そのほかの施設で働く方も、そこに同じような形で賃金がいくということになるので、ぜひこれは今後もずっとこの形でいっていただきたいと思います。 あと、公共施設のことにつきまして、今までなっているということなのですけれども、まだ知られてない部分も多いと思いますので、今後はぜひそういうこともお知らせ願いたいということと、総合福祉会館内の安藤記念ホールにつきましては、水曜日、土曜日以外に使うときは、やはり利用料を払っているということなものですから、その辺のところで、もう一度ちょっと御確認いただきながら、障害者の方が使うときは、水曜日、土曜日以外も無料という形でお願いしたいということと、今5割減免ということでやっているわけですけれども、全額免除ということの方向性というのはどうでしょうか。 ○議長(佐野堯春議員) 福祉部長。 ◎福祉部長兼福祉事務所長(前嶋範由君) 安藤記念ホールの使用で、障害団体が使った場合に有料というのは、ちょっとあり得ないというふうに私思っていますけれども、また具体的なことを教えていただきたいなと思います。私どもの方は障害者計画の中で、いわゆるノーマライゼーションの理念に基づいて健常者と一体化できるような地域づくり、社会づくりということをめざしておるわけでございますので、差し当たっては今言ったような減免措置がございますけれども、それら新も今後検討は順次させていただきたいし、また逆に障害者団体の方たちともいろいろお話をさせていただく中で、個々に出てきているものについては対応しておりますので、またそういう団体の皆さんの具体的な意見を十分聞かせていただきたい、こんなふうに思います。 ◆2番(若林志津子議員) 前向きな御答弁、ありがとうございます。よろしくお願いいたします。 では、次に3番目の教育について。先日、社会教育委員の研修で常葉学園大学教育学部、角替弘志教授の講演を聞く機会がございました。また、この演題につきましては、生涯学習社会の課題という題目でございました。その前にも富士のロゼシアターで草柳大蔵氏の講演を聞く機会もありまして、ここのところ教育についていろいろな意見か聞け、とても参考になりました。子供たちをめぐる環境の変化は著しく、さまざまな問題も起きています。非行の低年齢化はますます進み、また安全であるべき学校現場での不幸な事件も発生しています。覚せい剤が簡単に手に入るということも言われており、青少年が健全に育つために大人がしなくてはならないことと、大人の責任で改めなくてはならないことがたくさんあるのではないでしょうか。その中で主権者を育てる教育の果たすべき役割も今まで以上に重要といえます。憲法の第26条では、教育を受ける権利、教育を受けさせる義務を明記し、小中学校を義務教育とし、すべての国民が教育を受けられるようになりました。知識重視の詰め込み教育、輪切りによる学校間格差の助長により多くの父母は人よりもいい成績を、人よりもいい大学に、人よりもいい企業へと我が子に期待をかけてきました。そのことは学校の成績重視によるものではないでしょうか。また、学校が人格形成すべてやってくれるという思い過ごしにより、家庭の役割が軽視されてきたのではないでしょうか。角替教授の講演で、経済ばかり優先してきたため、家庭、家事というものを軽視し、家庭の教育力が落ちてきた。学校へ行けば立派になるというものではなく、どのような生き方をするのかが大切との言葉にそのとおりだと思いました。子供は家庭、学校、地域が一体となり育てていくということは、だれもが承知しているわけですが、そこのところが一体とならず、またなぜならないのか、大いに考える必要があると思います。教育のあり方について以下の御質問をいたします。 第1番目、成人式に参加して。集中方式から分散方式に変わり、当局も地元への説明から準備、また当日の人員配置等御苦労が多かったことと思います。問題になることも起きず、全体的には成功し、よかったと思います。成人式に参加し、感じた点を述べさせていただきます。アンケート結果によりますと、各会場により違いが大きかったようですが、今まで話に聞いたり、報道により、成人者がなかなか席に着かない、話を聞かないということは想像しておりました。成人者の方全員というわけではありませんが、晴れ着を着て1日主役になり、舞い上がっているという気持ちの方が先に立ち、成人になり、これから先は大人としての自覚を持つという気持ちがまだ生まれていないように感じました。祝ってもらっているという気持ちにも少ないように感じました。成人式の雰囲気が卒業式の二番せんじのように感じるという意見もございます。例年参加者のアンケートをもとに企画していただいていますが、来年は成人者が企画段階から参加し、開催日の曜日や式典の中身など成人者の意見をもっと反映させたらと思います。従来と違った形があってもいいのではと思いますが、いかがでしょうか。当局の御見解をお伺いいたします。 第2番目としまして、教育とは。学校現場や子供をめぐっていろいろな事件が起きるたびに文部省では教育改革を行ってきています。いじめ、自殺、不登校の対策としては、心の教育を打ち出し、心の教室相談員の配置も行っているところです。時代背景も大いにかかわりがあるわけですが、教師も生徒も忙し過ぎるのではと思います。確かに教師としての研修も必要とは思いますが、教師の心に余裕が生まれ、教えることに専念でき、いかに生徒がわかる授業、興味を引く授業に時間をかけられるか、そのことを保障することが必要ではないでしょうか。研究指定校になると忙しくなると現場の教師も言っていますが、教師を忙しさから解放し、生徒とかかわる時間を増やすということで、教師の研修は最低限にし、研究校の指定校制度をやめることはできないのでしょうか。当局の御見解をお伺いいたします。 3番目としまして、30人以下学級の早期実現を。昨年の総務委員会で国に対しまして30人学級の早期実現を求める意見書の採択をという請願が審議されました。そのとき「子供のことでお金がどうのこうのと言うべきではない」と発言した委員がいらっしゃいました。まさにそのとおりと思います。自治体独自の予算で教員を採用し、学級定員を削減させているところは、道を1本つくるのをやめ、子供にお金をかけていこう。道は待てるが子供は待てないといって行っているわけです。教師が生徒とかかわりを持ち、声かけをする。その子のことがよくわかるというとき、一クラスの人数が少ない方が多いよりもよりできるとだれしもが答えます。そのような点から当市でも30人以下学級の早期実現をすべきと考えますが、いかがでしょうか。当局の御見解をお伺いいたします。 ○議長(佐野堯春議員) 教育長。 ◎教育長(藤井國利君) 大きく三つにわたる御質問にお答え申し上げます。 最初に、新成人の意見をもっと反映させた成人式にという御質問にお答えいたします。本年度の成人式は、今までの集中方式でなく、市内10中学校区に分散して実施いたしました。これは分散で開催することにより、自分が生まれ育った方々に祝っていただき、現在居住する地域に対して所属意識を持ってほしいという願いと、少人数で同じ中学校の卒業生による落ちついた雰囲気の中で式を行うことで成人式の意義を参加者に理解していただきたいという思いから踏み切ったものでございます。成人式当日、式にかかわった人は新成人1,276人、来賓、恩師、地域の運営協力者など803人、市役所職員62人で、合計いたしますと2,141人になります。さらに新成人の家族の方々や事前の準備から当日の運営などすべてを合わせますと大変多くの方々が成人式に携わり、また御協力してくださったことになります。心から感謝をしております。大勢の地域の方々の御協力なしにはでき得ない成人式だったと考えております。分散開催は初めてのことですので、生涯学習課員が10地区を回って運営協力のお願いや打ち合わせをいたしました。地域により運営協力体制はさまざまでしたが、区長会、中学校同窓会、小中学校PTA、地区の青少年育成連絡会等の方々などが中心となって協力していただきました。新成人のかかわりとしては、半分の5地区で成人式運営についての打合会に新成人が参加いたしました。アンケート集約結果を見ますと、昨年の集中方式での成人式と比べて分散によって本来の趣旨に一歩近づいた成人式であった。よい成人式であったなどの評価も受けました。改善すべき点としては、会場、経費、第2部の企画面、新成人のマナーなどが挙げられ、来賓や地域の方々からの新成人との交流が十分にできなかったという意見も多くございました。アンケートのほかには10地区すべてで反省会を実施し、地域の協力者の御意見等を伺いましたが、アンケート結果に加えて開催日、会場運営の経費等についての御意見を多くいただきました。来年度の成人式につきましては、アンケート結果や地区ごとの反省会で出された課題をもとに地域の特徴を生かした、その地域ならではの成人式をめざしていきたいと思います。そのためには早い時期から成人式運営のための準備を各地区にお願いするとともに、御提言をいただきましたように新成人の意見も十分反映させ、地域の人々が幅広く参加できる体制づくりに努めていきたいと考えております。 第2番目の御質問でございます。子供にわかる授業を保障するために教師の研修は最低限にし、研究指定校制度をやめることはできないかという御質問にお答えいたします。議員さん御指摘のように子供がわかる授業、興味を引く授業を実現するために教師がいかに時間をかけられるか、またその時間の保障をすることが必要ではないかと言われることには同感でございます。と申しますのは、わかる授業をするための時間を保障するということは、研修する時間を確保することだと考える場合でございます。教師は、研修することによって真の教師になるとも言われますが、現在そうした考え方を基本に教師の研修を進めているわけでございます。教師の研修の概要を簡単に申し上げますと、研修には主に各学校で行っている校内研修と市内数校の研究指定による研修がございます。どちらも研修日を毎週水曜日と決めて、その日は東部地区全体が出張をなくし、全職員が学校にて研修時間を確保できるようにしております。校内研修のよさは、世代の違う教師同士が同じテーマをもとに授業を公開し合い、指導法をじかに学び合い、指導力の高揚につなげております。特に義務教育では子供の発達段階に差が大きいため、教師一人一人の指導法が極端に異なることは望ましくないわけであります。また、研究指定校のよさは、教育の今日的課題に取り組んで研修成果を他校にも広め、市域全体の教育効果を高めることにあります。問題は、研修の仕方がまずいと教師の負担のみが増えて成果が少なくなることであります。御質問の意図は、そこにあるものと思います。そこで、研究指定校にできるだけ大きな負担がかからないように幾つかの改善をしております。例えば研究テーマは学校独自で決めて無理のないようにすること、研究発表会の開催は学校の自主性に任せること、発表文書は最小限にまとめることなどとしてきました。今後は、これまで2年間の指定期間だったものを3年間とし、ゆったりと地道で実の上がる研修を進めるように考えていきたいと思います。御指摘いただきましたわかる授業と忙し過ぎる教師について、今後とも大きなテーマとして考えてまいりたいと思っております。あわせて教師の研修はどうあったらよいのか、ゆとりと充実の言葉を見詰めながら取り組んでいきたいと思っているところでございます。 次に、第3番目の御質問でございます。30人学級の早期実現をということでございます。現在小中学校の学級編成は1学級40人までとして行っています。これは公立義務教育諸学校の学級編制及び教職員定数の標準に関する法律及び同施行規則に基づいたものであります。これを略して標準法と呼んでおります。本年2月22日現在で来年度の富士宮市内小中学校の1学級当たりの平均人数は小学校で31.7人、中学校で34人となります。昨年4月の調査と比較しますと、小学校の平均は同じですが、中学校においては0.9人減少しております。しかし、平均で適正な数になっても40人に近かったり、20人以下の人数だったりする学級があるところに課題があると考えているわけです。例えば標準法を40人から30人に下げますと、31人の場合、16人と15人の2学級になることも考えられます。この人数では子供同士が互いに磨き合い、高め合う学級集団としては難しい面があろうかと思っております。ですから、30人規模の学級というのはよいのですが、標準法による一律平均の数の30人学級ではなく、どのクラスも30人程度になることをめざすことがベターだと考えているわけでございます。昨年、県教育委員長会では35人以上の学級への加配教員の配置をしてくれるよう県へ要望いたしました。どの学級も30人程度をめざしての段階的要望だと理解しております。今後ともそのような考え方で30人学級の問題に対応してまいりたいと考えております。 以上でございます。 ◆2番(若林志津子議員) では、再質問させていただきます。 まず、教師の研修の件では、研修することが真の教師になるという考えのもとに行っているということで、それもそれなのですけれども、やはり教師の忙しさというものを考えていただき、また教師からアンケートをとるなり、無記名でもちろんやるわけですけれども、そういうような形で本当に教師の生の声、例えば女性教師の場合には帰りが8時になってしまうということもある中で、やはり家庭への影響というものもあるわけですから、そういうようなことも考えながら本音のところの教師の声を聞くなりの手段をぜひとっていただきたいと思います。それと教師同士での研修ももちろんあるでしょうけれども、生徒から学ぶということも多いわけですね。だから、やはり生徒の中で過ごす時間を多くしていただきたいというのが、私たち父母が願うことですので、その点もよろしくお願いいたします。 それと30人以下学級の件につきましては、教育長も30人規模が望ましいということで、その辺は私たちが望む方向と一緒だなということで思うわけですけれども、先ほど平均でお話をなさいましたが、来年の一クラスの人数を見ますと、40人というクラスが小学校では、全体ですけれども、6クラスあります。中学校では一クラス。39人と40人というふうに学年がなってしまうところが小学校では13、中学校では三つあるわけですね。この富士宮市は、いろいろ地形的な問題もございまして、平均の数でいうと粟倉分校の方や白糸小、上井出小、人穴小、猪之頭小根原分校の方たちの5人より以下の学級数も入ってしまうから平均の数というのも減るわけですけれども、そこを見るのではなく、本当に一クラスの40人までいってしまっているクラスをどうするのかというところの対応を今すぐとっていただきたいと思います。それで、前にもTTの問題で、ぜひお願いしたいということで県にお話ししてくださっているわけですが、そうしますと35人以上のところでTTの配置をもう1人というと13人ほどの、中学も合わすと16人ぐらいですか、35という規定でいくと37人、38人クラスも入るからもっと多くなるわけですけれども、そういう点で今1人しか入っていないところを20人も30人もということは大変だと思いますが、そのことがまた雇用の創出という点にもいきますし、本当にこれからの子供をいかに育てていくかというのが、私たちがやはりこれから先の日本ということを考えたときに必要だと思います。ここはすぐにでも手を打っていただきたいところなので、ぜひ今後とも教育長は県に配置をお願いしていくということですので、その辺のめどとしまして、今年は何人ぐらい増えそうなのかというのと、今後どういう形でTTの配置をお願いしていくかということをお聞きいたします。 ○議長(佐野堯春議員) 教育長。 ◎教育長(藤井國利君) 1点目には、研修することと女性教員の家事とのバランスの問題、これは仕事と家庭のバランスの問題で、長い間、昔から出てきたことだと、そのようにも思っております。さりとて指導力にはかなりの差が出ているのも事実でございます。研修しないと指導力が上がらないと。ただ、免許証を取って試験に受かって教員になった、そのまま勉強しないでいると大きな差がついてしまいます。この差をどうして集団の中で埋めていくか、合同研修の中で埋めていくか。ですから、この兼ね合いというのが非常に大きな問題で、なかなか難しい問題でございます。ただ、おっしゃる意図は、個人の方が忙し過ぎて本当に参ってしまうと、そこのところは十分やっぱり見ていかないといけないのではないかなと。ですから、個人の限界というのがありますから、伸びるまでならないようにバランスをとって快適にゆとりと充実の、教員個人が望んで先生になったわけですから、その満足を味わいながら、そして仕事も効果が上がるような、生き生きとした教職生活というか、そういう形になるようにしていくのが理想だと思うわけですが、いろんな制度も改善されてきて、育児休業も1年間できるようになりましたし、そういう面も徐々に改善はされているわけですが、そういう心のケアといいますか、職場の雰囲気といいますか、そういう面でも年配者や弱者といいますか、そういう一時女子教員というのは非常に大変なことがあって、みんなが研修して進んでいくと、そしてある期間2人、3人産まれますと、休まなければならないというハンディがあるわけですが、そういう面も十分に配慮して、これから一緒にやっていくということで、また十分に努力していきたいというような形で考えてはおります。 それから、二つ目の30人以下とか30人学級という問題ですが、具体的にと申しましても、後の質問にも出てくるようですが、TTという話がありました。一つのクラスにもう1人、2人でやっていくように加配、配当が1人増えている。これをもっと欲しい、欲しいと言うわけですが、結局国の予算の枠、県の予算の枠という中で、なかなか増やしていただけないと。ですから、そういう点で具体的になぜ欲しいかということでやっているわけですが、まだまだ一向に1人は来ないということで、本当にわずかなことでございます。ただ、これはあくまでも国の予算であり、県費負担職員でございますので、こちらが要望するにとどまって、県も国も努力してくれているようですが、なかなかすぐにというめどは立たないと思いますが、改善をされつつありますので、実態を報告し、さらに要望していくという形で近づけるようにしていきたいと、そんな考え方でおります。 ◆2番(若林志津子議員) 最後に、市長に一言お伺いして終わりたいと思うのですけれども、今県に要望してもなかなか予算的な面で無理だという中で、自治体独自で教員の配置をするお考えはあるでしょうか。 ○議長(佐野堯春議員) 市長。 ◎市長(渡辺紀君) 市の単独でもって教員の数を増やす意思があるかと、こういう御質問だろうと思いますけれども、率直にいいまして、市の方も財政的に、教育の話をするときは教育が非常に重要なことですけれども、また道路の話をするときは、また道路が大変重要でございます。それの配分をどうするかというのが、今最大の課題でございまして、そういう意味からいうと、今まだ市の単独でもって教員を増員するというような段階までは来ていない財政状況なのかなというふうに考えております。 ◆2番(若林志津子議員) 今後もまた教育問題と福祉のことでは充実していくためにいろいろ質問させていただきたいと思いますけれども、これにて質問を終わりにします。 ○議長(佐野堯春議員) 福祉部長。 ◎福祉部長兼福祉事務所長(前嶋範由君) すみません。先ほどの私の答弁の中で、何か安藤記念ホールが福祉団体は無料だというふうな言い方をしたようでございますけれども、安藤記念ホールの条例の中では、いわゆる有料規定が前提でございまして、ただ共催、その他について減免規定がある。したがいまして、福祉団体が使う場合には事前に協議をしていただいて減免等の対応をしていきたい、こういう趣旨でございますので、よろしく御理解いただきたいと思います。 ○議長(佐野堯春議員) 通告順により、3番 小林要議員の質問を許します。3番。                〔3番 小林 要議員 登壇〕 ◆3番(小林要議員) 一般質問の第1日の最後を仰せつかりました。皆さんもお疲れでしょうし、私も多少疲れておりますが、頑張りますので、皆さんもしばらくのおつき合いをお願いします。 前もってお断りしますが、富士宮市議会会議規則の146条に従って議長にお願いして、私の一般質問に必要な資料をお手元にお分けさせてもらいました。それを私の話の中で参考のときに言いますので、御参照願いたいと思います。 それでは、一般質問させてもらいます。第1項目は、富士宮市立病院のさらなる充実、向上をめざした経営についてということであります。実は昨年の暮れから2月19日、およそ2カ月間ですけれども、大腿部の骨折の治療のため私の妻が入院し、市立病院の先生方には大変お世話になりました。その間、面接の時間は非常に短いわけでございますけれども、毎日のように病院を訪問いたしたわけでございます。その折々に知ったこと、あるいは感じたこと、その実体験をもとに以下質問させてもらいます。 言うまでもなく、市立病院は富士宮市、あるいは芝川町、あるいは山梨県の狭南地域の基幹的な総合病院として、その役割を担っております。病床数が350床、診療の科目が13科の規模で、MRIとかCTとか、そういう非常に高度な医療機器を導入しております。また、いろんな資料を調べてみますと、充実した医療スタッフがそろっているというように書かれております。そして患者中心の病院ということで、トータル・オーダリングシステムというシステムを取り入れておりますので、そのシステムにより医師が診療データを直接入力して院内の各部門を有機的に結びつけていますので、情報を的確に、あるいは迅速に処理して患者サービスの向上、それから診療の支援、経営の支援に役立たせているという、そういうようなすばらしい病院であるわけでございます。確かにこのシステムを導入する前と比較して外来患者の待ち時間が非常に短縮されたということを市民から聞いております。しかし、依然として待合室が大変混雑し、午後にまでにぎわっているという姿を私は見たわけですが、そのお客さんにいろいろ聞いてみました。そのところ、一番たくさんの回答は、会計の順番待ちが長いということでした。それから、薬をもらう時間待ちということもありました。 そこで、質問の第1をお願いします。正確、迅速な会計をめざしている当病院ですから、私としましては、自動支払機というものの導入を考えているのでしょうか、いかがでしょうかということについて、院長、あるいは事務部長の方にお尋ねいたします。自動支払機システムというものを私も利用してみたことがあるわけですけれども、診療の終了した患者が診察券をそこに入れますと請求金額が画面に出てきます。お金を入れますと領収書と、あなたのこの薬は何番ですよという順番が明記された紙が出てまいります。そういう点で薬待ち時間及び会計待ち時間というのは大変短縮されているという病院があるわけでして、富士宮の市立病院では、そういうもののシステムの自動支払機の導入についてはどのようなお考えを持っているかということをお話し願いたいなと思うわけでございます。 当病院の特徴として、院内の数カ所に投書箱、白ポストというものがあることを初めて知ったわけです。私、興味を持っていろいろ回ったわけですけれども、確かに通院している患者というものは、待ち時間がありますから、その待ち時間に、あるいは入院患者というのは非常に退屈するほどの自由時間がありますから、きっとたくさんの投書があるに違いありません。できて数年たちますので、今マンネリ化しているかどうかということについてはわかりませんが、投書があることは間違いありません。患者さんというものは非常に不安を持っております。したがって、医者とか、あるいは看護婦さんに少しでもやさしい言葉をかけられたりすると非常に喜んで、その支援に対して感動したりします。したがって、投書にはきっと医療機関に対しての肯定的といいますか、お褒めの言葉があることでしょう。反面、患者さんは非常に敏感で、医療機関に対して反感を持ったり、あるいは看護婦さんの態度に、あるいはお医者さんの態度にクレームをつけたり、こういう反面否定的な投書もあろうかと思います。 そこで、質問の2点としましては、白ポストにおける投書内容の分析、そしてどのような傾向、例えば今言った否定的、肯定的、どのような傾向になっているのかということ。また、投書内容をどのように病院の経営の中に生かしているのでしょうか。特に記名欄がありますから、記名されている方の苦情とか不満については、病院側としてどのような対処をしているのでしょうかということについてお願いします。2月の白ポストの回答の掲示物を私読みました。その2月のところにはカルテの開示についての掲示がありました。カルテの開示、カルテの内容を患者さんに見せるということについて「当病院はインフォームド・コンセント、いわゆる説明と同意に基づいた医療をモットーとしています。患者さんに対して行う検査、処置、投薬、手術などの医療行為を、その必要な理由、効果、副作用、合併症、代替的方法がある場合はその内容、利害損失について説明した上で実施します」としていて、「カルテ(診療の記録簿)は開示します。手術記録、麻酔、検査記録、エックス線写真など一切開示します」と、このように明記されておりました。実際私の妻が入院しましたので、その入院中、私と主治医は何回か面談しました。で、主治医はエックス線の写真をもとにして私と妻2人を前にして治療の経過、その説明、今後の見通し、こういうものについて非常に事細かく話を聞かせてもらいました。しかし、私以外の患者さんによっては、主治医があながち親切丁寧に説明してくれなかったとか、看護婦さんが一人一人の患者の容態や治療方法を知り尽くしていないではないかというようなことを言う、そういう部屋内の、私の妻以外の方から聞いた話があったわけでございます。インフォームド・コンセントに基づいた治療とは多少かけ離れている印象を持っている患者さんも多くの中にはおられる、そういうことを私は感じたわけでございます。インフォームド・コンセントというのは、医師が患者や家族に対してわかりやすく説明して、同意と納得を得て、患者が医師を信頼して安心して治療に専念するというものですが、これはなかなか難しいことだと思っております。 そこで、質問の3です。医師や看護婦に対してインフォームド・コンセントについての学習とか訓練、これは当病院ではどのように行っているかということをお聞かせ願いたいと思うわけです。妻の看病のため約2カ月通院させてもらいました。そのときに富士宮の市立病院は患者や家族のことを考えてくれているなと感じたことの一つは、駐車場の家族定期券というものがあるということであります。ほかの病院では、患者割引というものはあったとしても無料定期券というものについては私は知りません。本年の4月から介護保険制度が発足します。当病院は、それを先取りするように平成6年より訪問看護ということを行っております。高年齢化、高齢化社会を迎え、在宅で療養可能な患者さんが増えていくことになると思います。患者さんが安心して在宅療養できるように手助けしているというわけですが、これも当病院の特徴かと思います。 そこで、質問の4としては、当病院は、一つとして、患者本位の医療を行います。②、良質な医療を行います。③、行政サービスという自覚を持った医療を行いますという3本の理念のもとに鋭意努力されていると聞いております。私が挙げた二つの例、先ほどの定期券の問題とか訪問看護の問題です。の成果と、ほかに当病院として特徴的に力点を置かれている事柄がありましたら、ぜひ教えてもらいたいと思います。 ここで、ひとまず医療関係当局の御答弁をよろしくお願いいたします。 ○議長(佐野堯春議員) 市立病院長。 ◎市立病院長(木村泰三君) それでは、私の方から質問の3、インフォームド・コンセントと質問の4、市立病院はどういうところに力点を置いているかという二つの質問に答えさせていただきます。 インフォームド・コンセントをやることが重要であると、これからの医療にとって欠かせないものであるということは私感じておりますし、そのことは病院の理念、患者本位の医療の中の最初の言葉にインフォームド・コンセントという言葉を入れまして、強調いたしております。そして事あるごとに、何か集会のたんびにインフォームド・コンセントに基づいて医療を行うようにというふうな話をしております。また、私自身、週に1回病院内の各病棟を回りまして、患者さん及び家族の方から直接医師や看護婦が十分なインフォームド・コンセントを行ってくれているかどうかを聞きまして、もし御不満があるような場合は、その医師や看護婦を呼んで注意するようにしております。 それで、学習や訓練はどのようにするかという問題でありますが、これは一朝一夕にでき上がるものではございません。実はインフォームド・コンセントというのは、病気に対する深い理解がないといけないし、そして治療に対する知識、また技術を持った上で初めて十分なインフォームド・コンセントができるわけでございます。これはまさに医者や看護婦の実力そのものということでございまして、恐らくいいインフォームド・コンセントのできる医者や看護婦というのは、実力のある医者や看護婦でございます。病院にも実力のある人もいますし、まあいまいちの人もいるわけで、そういうところに当たると、十分なインフォームド・コンセントでないという印象を受けられるかもしれません。だけれども、これは一朝一夕にでき上がるものでは。私としては、とにかくみんな実力アップするように努力しようというふうに申し上げている次第でございます。 それから、最近クリニカルパスということが言われておりまして、チーム医療としての、先ほど看護婦さんなんかでも理解が少ないことがあるのではないかという御指摘がございましたですが、ある患者さんを迎えましたときに、チーム医療として、医師とか看護婦、それから診療技術部もみんな一緒になりまして、その患者さんの治療計画を立てるということを最近やっております。その中で医師のみならず看護婦、診療技術部の病気に対する理解も深まり、いいインフォームド・コンセントが行えるようになるのではないかというふうに考えております。 次の質問でございますが、市立病院として特徴的に力点が置かれている事柄は、先ほどの訪問看護とか無料定期券以外に何かという御質問でございます。一つは、病気に対する正しい知識を学んでいただくために種々の教室を開催しております。例えば腎臓病教室、あるいは糖尿病教室、ぜんそく教室等でございます。患者さんや家族の方に喜んでいただけておる教室でございます。それから、何よりも市立病院として最も力点を置いておりますのは、その重症の病気に対して十分な治療を行える施設になるということでございます。まず、その人的問題でいきますと、当病院は入院患者さん1.9人に対して1人の看護婦、6人の入院患者さんに対して1人の医師を配置しております。このことは最近新聞で厚生省が、一般病院は患者さん4人に対して1人の看護婦であったところを3人に対して1人の看護婦にしろといって医師会の猛反対を受けまして撤回いたしましたことからも、1.9人に1人の看護婦の配備というのが、いかに濃い配備であるかということはおわかりいただけると思います。そして、さらに高度医療機器でございます。数年前には20台の最新型の透析装置を購入いたしまして、腎不全の方に対応しておりますし、平成11年度、今年度には血管の撮影装置、これは心臓や肝臓の血管等を撮影して診断に役立てるのみならず、心筋梗塞や肝がんの治療に用いることができる器械でございます。また、補助循環装置、これは心筋梗塞になって心臓が弱ったような患者さんに対して一時的に人工心臓のような働きができる装置でございます。こういうものを購入いたしました。また、さらに白血病なんかの治療のときには抗がん剤を使いますと感染に弱くなりますので、無菌治療室というものが必要になりますが、今年1室無菌治療室をつくりました。さらに、そういう患者さんが増えておりますので、今年度中にもう1室無菌治療室をつくるつもりであります。さらに平成12年度におきましては、3億円の放射線治療装置を購入いたすことになっております。これは悪性腫瘍に対して放射線を用いた治療、これは予算でも認められております。3億円でございまして、これは実はこのたび神奈川ガンセンター、御存じだと思います。神奈川ガンセンターで購入が決まっているのと同じ放射線治療装置でございます。神奈川ガンセンターと同じ治療装置を持つことになります。そういうふうに少なくとも富士宮、富士地区の患者さんが重症な病気にかかられたときに安心してかかれる施設というものを私の最も力点を置いているところでございます。 以上です。 ○議長(佐野堯春議員) 市立病院事務部長。 ◎市立病院事務部長(塩川哲章君) 私の方からは2点、質問要旨の1、自動支払機の導入についてお答えを申し上げます。 自動支払機の導入につきましては、外来患者が大変多い状況の中にあって、会計待ち時間の短縮につながるということについては十分承知をいたしているところでございます。今後他市で導入されております病院の稼働状況等を調査しながら、また当病院の経営状況を見ながら、現在使用しておりますオーダリングシステムの更新時期にあわせて検討していきたい、このように考えております。 それから、二つ目の白ポストについてでございますけれども、白ポストにつきましては、一般市民の声を病院に反映させるために院内に5カ所、各階ごとに1カ所でございますけれども、設置してございます。この開始に当たりましては、毎週金曜日に回収をいたしまして、その中身を検討しているわけでございますけれども、平成10年度、ちなみに申し上げますと、110件の御意見が寄せられました。内容といたしましては、施設や診療体制に対する要望が45件、感謝に関することが14件、苦情が51件というような内容でございます。いただいた御意見は院内の関係する部署に回覧をいたし、対応可能な案件については早急に改善しているところでございます。また、院内の各部署で協議が必要なものについては、病院内にあります病院の運営委員会、あるいは代表者会議等で議題といたしまして、解決策、あるいは対応策の検討を行いまして、検討結果に応じて措置を講じているところでございます。また、記名されている投書につきましては、必ず処理結果を御本人に連絡をして御理解を得ているところでございます。また、平成11年3月からいただいた御意見のうち、他の患者さん、あるいは市民からいただいた皆さんにも御理解をいただきたいと、当医院の基本的な運営に係る回答につきましては、3カ所の白ポスト掲示板に張り出して多くの方に見ていただいているところでございます。小林議員がお読みになったカルテ開示についても、その中の一つでございます。 以上でございます。 ○議長(佐野堯春議員) 市立病院長。 ◎市立病院長(木村泰三君) すみません。今ちょっと先走りましたようで、12年度のことについては、予算を計上されたのは知っているけれども、まだ可決したわけではないというふうに怒られました。でも、実はすべてのほかの予算を削りまして、実はこれ1本に絞りまして、市の方にお願いしておりますので、きっと認めていただけるものだと思っております。失礼いたしました。
    ◆3番(小林要議員) どうもありがとうございました。 3億円の放射線の治療装置が入るということでびっくりしたわけですが、それを言われてしまうと、次の質問がちょっと私の元気がなくなる点があるかと思うわけですが、次へ移らせてもらいます。 当病院に口腔外科の開設と増床ベッドの計画についての質問をさせてもらいます。実は私は、今ここでサリベートという薬を噴霧するわけですが、これは人工の唾液です。院長は知っていると思いますが、そういうことで話をしていると唾液がなくなってしまうものですから、こんなのを用意しているわけですけれども、そういう意味で、ある意味では身体障害者の人のような気がするわけですが、右下顎歯肉悪性腫瘍というようなことで、静岡市立の静岡病院の口腔外科において大手術をしました。この経験をもとに今から質問します。右下顎歯肉ということです。おやしらずというものがありまして、その奥に異常を感じたのが2年ほど前だったわけです。歯茎の肉が盛り上がってきて、しばらくすると、これを食べてしまうかどうか知らないけれども、おさまってしまって治ってしまう。この繰り返しであったわけです。食べてしまうという表現はおかしいですが、肉が盛り上がって、おやしらずがかんでしまって飲み込むという、こういうことなのですが、もちろんかかりつけの歯医者にはずっと定期的にかかっていました。歯科医は歯槽膿漏の疑いがあるから、おやしらずを抜きましょうということで、おやしらずを抜歯したわけです。で、8カ月たっても、その歯茎の盛り上がりが治らないわけです。で、私が懇意にしている他の歯科医院に相談に行ったら、紹介されたのが静岡市立病院の口腔外科で、県下で有名なそうですが、宮本日出男先生という方でした。 昨年の6月、ここで一般質問してすぐなのですけれども、まず通院の検査、尿検査とか血液、CT、MRI、RI、組織検査等を行いました。その結果の最終診断が右下顎歯肉悪性腫瘍、90日間の入院、手術を行うということで、7月5日に入院したわけです。その翌6日から27日までの通算15回の放射線照射、先ほど院長の言った放射線治療装置だと思いますが、それから抗がん剤注射、これを15回やりました。で、この放射線治療というのは、15分ぐらい痛くもかゆくもなく当てるわけですが、抗がん剤というのは5ccというものを10時間かけて注射針から少しずつ入れるわけです。この治療法というのが現在最も有効のようです、悪性腫瘍には。ところが、副作用がすごいのです。口内炎等味覚がなくなってきますから、食事が思うようにできません。しかし、私がラッキーだったのは、そういうことが先に行われて、その治療法で腫瘍を完全に焼き殺すという表現が合っているかどうか、かためて7センチの骨をここから取ってしまったということです。右の下顎7センチ骨と肉を取ってしまって、左の肩甲骨の骨をこちらへ移してあるわけです。8月11日、約14時間かけての大手術であったわけです。骨折とか骨の移植というのは、つくまでに6週間かかるそうです。6週間というもの固定するわけですが、私の場合、歯ですから、上下の歯、手術してから金具をつけて、で、針金でぐうっと固定してしまうわけです。したがって、1週間は鼻から流動食を胃に注入するわけです。その鼻からパイプが通っているのを外して、次が歯と歯のすき間からストローで流動食を吸っていくと、こういうようなことなわけです。しゃべれない、食べれない、意外と苦しいのはあくびができない、くしゃみができない。これが大変でした。悲惨なものでした。でも、このように今の私のように元気になって命拾いして社会復帰ができて貢献できるようになったということは、紹介してくれた富士宮の歯科医の先生、あるいは主治医の宮本先生とか、あるいは静岡病院の医療スタッフの方々に本当に感謝を申し上げたいわけですが、ところで、ついおとといも行ってきたわけですが、通院するわけですね。手術した患者というのは5年間ぐらいは通院するわけです。私は2月に3回静岡へ行ったわけです。これはお金はさることながら、時間的な制約が非常に大変だということがあるわけです。例えば富士宮市立病院に口腔外科があったとしたら、そしたら今言った私は2年前に治療をしてもらってもっと簡単に治っているのではないかと思ったり、あるいはここにあれば向こうの静岡の病院の許可を得て富士宮の治療で今の通院ができるようになるとか、そういうようなことを考えたわけです。 そこで、私は歯科医師会の会長にお会いしました。会長は、数年前に口腔外科の開設について陳情書を出していただいたようです。そして、ここの市議会で検討されたようですが、そのときに市立病院の増床計画があったけれども、それが中止になったと。ところが、中止になったから開設ができなかったと。で、医師会としては、小林さんうんと頑張って、市立病院に口腔外科ができるように熱望すると、こういうふうに何回も言ってました。熱望しますと、こういう返事を得たわけです。激励してもらいました。また、昨年の12月17日でしょうか、富士地域医療協議会、会長は岩間、富士健康福祉センターと今言うでしょうか、そこの所長ですね。それで、富士圏域の保健医療計画の見直しが検討されていたようです。もちろん市長も、それから病院長もそこに参加されたです。12月17日です。そこで、高度で特殊な技術を必要とする歯科口腔外科の公的病院への設置について前向きに取り組むことを最終案として決めましたと。で、現在の計画は平成7年度から16年までの10年間の計画ですね、10カ年計画。で、5年ごと見直すわけの5年たっているわけです。県内に口腔外科のある病院が16病院あるようです。人口の28万3,000人、清水市よりも大きな都市の圏域7カ所のうちないのは富士圏だけだそうです。富士川以東では沼津の市立病院しかないのですね。ほとんど中部から西部にいってしまっているということです。別紙資料でということで、私が皆さんに渡した資料があるわけですけれども、これをちょっと参考にしてもらいたいですが、富士宮の多くは入院患者から通院、外来も静岡の市立病院が非常に多いわけです。これの延べ人員というのはどういうことかといいますと、例えば富士宮市の静岡市立病院の362というのは、私が10日入院すれば10というカウントになります。そういう勘定です、全部。これは何人というよりも、入院の場合ね、そういうような勘定です。そうすると、このデータを見ますと、いわゆる静岡病院と、それから沼津病院に割合集中しているということです。それで、富士宮の場合はどちらかというと富士、富士宮、芝川、あるいは富士川、あるいは山梨の狭南というようなことを考えるわけですが、この私の資料でいうと、富士川を入れて入院患者の延べ数が大体1,300人ですね、1年間に。通院が3,200人というような感じになるわけです。その資料から目を離して、私は生死をさまよった実体験者なのです。命がけでした。その命がけで、さっき言った山梨の狭南地区を入れると約40万人というテリトリーになるわけですね、ここが。その40万人もあるところで、口腔外科がないというのは異常な現象だそうです、医学的にいうと。 質問の5、平成7年ごろから当病院に神経内科と口腔外科の診療科目の増設の計画があったようですけれども、あるいは増床計画があったそうですが、立ち消えになったと。その後の状況がどう変化しているかということが非常に心配になってくるわけであります。2月21日、つい最近ですね。県の医療審議会では圏域計画の見直しについての答申が県の方へと出されました。それでいうと平成16年度までの県内の必要な病床数というのは、一般病床が3,580床増しということですね、県下で3,580増しと。それで、富士宮市立病院においては350ですね、これが以前150床増やして500床にしようという流れが数年前にあったわけですけれども、平成7年1月当時の富士圏内の必要数が2,389床で、2,047床、不足が342となるわけです。佐野清明議員の許可を得ましたので、佐野清明議員が平成8年2月のこの議会で質問したときに当時の市立病院事務部長、遠藤勝巳さんと思いますが、今後のタイムスケジュールについて明快に答えているようです。「平成9年度に基本計画、実施計画をして10年、11年に建設工事をして、12年4月1日に増設、病棟の開院に向けて進んでいます」と、このように答えているわけですね、議事録を見ますと。あと1カ月で開院できるか、そこは無理でしょうということになるわけですけれども、予定では12年4月ということになっているのですね。 そこで質問、今現在の富士圏域の必要病床数、それから不足病床数、それから市立病院の不足病床の数。また、平成12年4月に開設のタイムスケジュールは、その後どうなってしまっているのでしょうか。さらに県医療審の答申を受けて県レベルとの連携によって増床計画がこれから市当局と県との間でできてくるでしょうか。いわゆるテリトリーと呼ばれている40万の圧倒的多数が切望して、歯科医師会も切望して、宮本先生というほかの総合病院の医師も応援してくれているということで、大勢の方々が市立病院に、3億円もさることながら口腔外科の開設を望んでいるところでありますので、院長のスカッとした、あるいは市長の明日のニュースに載るような御答弁があれば大変幸せに思いますが、よろしくお願いします。 ○議長(佐野堯春議員) 市長。 ◎市長(渡辺紀君) 増床の問題その他については、また事務部長の方から、その後の議会の経過も含めて御答弁いたしますけれども、今の口腔外科の開設の問題について、先に私の方から御答弁をさせていただきます。 スカッとしたというふうになるかどうかはあれでございますけれども、考え方について申し上げたいと思います。特に小林議員が自ら体験した上での御質問でございまして、大変切迫感がこもってまいりまして、深く聞き入った次第でございます。大変な難病を克服されて、お元気になられて本当によかったと思います。そういう意味では、心からお祝い申し上げる次第でございます。 そういう大変な御経験の上から市立病院にも口腔外科を置けという御主張でございます。御質問がありましたように、平成8年ごろ、口腔外科設置の要望が、今お話の歯科医師会や、あるいはこの陳情を受けた議会からもありまして、病院の特別委員会等でも大変な議論をいたしたのを記憶いたしております。しかし、その折、市立病院自身の特別会計が大変な赤字だったということ自身が、その特別委員会の大きな議題でもございまして、市財政の緊迫した状況の中での増床計画とともに先送りになってきたという経緯がございました。その当時の議論としては、口腔外科だけを置いても、その口腔外科自身が大変な赤字になるではないかという議論があったわけですけれども、病院として歯科医師会の方とも、口腔外科だけでなくて、市立病院に歯科も置くと、歯医者さんもやるという前提を含めていろんな話のやりとりもあったようでございますし、一般の歯科医師会の方も市立病院の歯科の設置の問題を含めた口腔外科の問題だというような前提で事務的な話も議論をしてきたようでございます。また、今お話しありましたように、この口腔外科の問題は、おっしゃるように富士地域の医療協議会でもしばしば今話にありましたように私も出ましたけれども、問題となってまいりましたけれども、議員御指摘のように去る12月17日に開かれた富士圏域の保健医療協議会で富士圏域の保健医療計画の見直しが検討される中でもって高度で特殊な技術を必要とする歯科、口腔外科の公的病院の設置については前向きに検討するということを決定したわけでございます。ここでいう公的病院ということになりますと、我が富士宮の市立病院か富士の市立病院ということを指すのは言うまでもございませんけれども、以来から我が市立病院でもこの件について、経営問題を含めて検討を進めてまいりました。たまたま今増床の問題と別にですね、別にというよりも、増床ではなくて、今の高度医療機器、今お話になった高度医療機器であるとか、あるいは診療スペースが狭いというような問題もありまして、増築をする必要があるのではないかという話を内部的に詰めております。そういうことを考えてみますと、口腔外科を市立病院に設置するという件につきましては、その増築の問題を視野に入れながら考えるのは一つのチャンスなのかなというふうにも思っております。経営の方も院長ほか病院の関係者の一丸となった努力でもって幸い好転をいたしておりますので、この口腔外科の経営の見通しを含めて前向きな検討を病院の方でも続けてみたらどうだろうかという話を現在しているところでございます。いずれ検討結果につきましては、また出ましたら改めて報告させていただきます。 ○議長(佐野堯春議員) 市立病院事務部長。 ◎市立病院事務部長(塩川哲章君) 私の方から平成12年現在の富士圏域の病床数等につきまして御答弁申し上げます。 現在の富士地域2次医療圏の必要病床数は2,389床、既存の病床数が2,355床となっております。不足病床数が34床ということになります。なお、この不足病床数は富士地域2次医療圏全体でのことでございまして、市立病院の病床数が不足しているということではございません。 次に、平成12年4月の開院タイミングスケジュールでございますけれども、確かに議員おっしゃるとおり、平成8年の当時には具体的な増床計画のスケジュールを明言してまいったところでございます。しかし、その後、増築後の経営収支の試算やら、あるいは県立ガンセンターの建設、また医療法の改正などによる医療環境の変化が見込まれること、また市立病院の機能として急性期病院を整備していく方向性などを含めまして、議会の病院運営対策特別委員会での審議をいただく中で、当初の増床計画は見送りとなりましたので、御理解をいただきたいと思います。 次に、県医療審の答申、これは2月22日の新聞にも出ましたですけれども、受けまして、県との連携によっての増床であります。この答申を見てまいりますと、富士地域2次医療圏の必要病床数は現在の2,389床から2,559床となり、170床の増床が見込まれております。今後この増床部分の取り組みにつきましては、現在の急性期病床は充足されていると、関係者の話からも急性期病床としてでなくて、療養型、あるいは慢性期病床として埋められていくものだというふうに推測をいたしております。したがいまして、急性期病院としての整備を進めております当市立病院におきましては、当面増床はないものと考えているところでございます。 以上でございます。 ○議長(佐野堯春議員) 市立病院長。 ◎市立病院長(木村泰三君) ちょっと補足させていただきますが、富士医療圏の病床という場合に先ほど申し上げました急性期の医療に必要な病床と、それから慢性療養型、あるいは介護をするために必要な病床とを分けて考えていただかなくてはいけないのではないかと思います。先ほど申し上げましたように市立病院は非常に濃厚な看護体系、医師の体系、それから非常に高い器械を備えておりまして、その病床は本当に病気の方といったら変ですが、そういう器械を使って治す病気の方のために使われないことには経済的に非常にまずいことになります。ですから、腎臓が悪くて慢性腎不全だ、心筋梗塞を起こした、がんだと、こういう患者さんを収容するには現在のベッド数で十分だということであります。ただし、しばしばトラブルになりますのは、その後例えば痴呆が進んでいるだとか、脳梗塞を起こしてリハビリが必要だとか、そういう患者さんを半年、1年置いておくベッドがないわけでございます。だから、そういう意味で後方病院といいますか、そういう引き受け先の病院の充実は図っていただきたいというふうに思っている次第であります。 それから、先ほどの歯科、口腔外科の問題にいたしましても、私は増床しなくても、ただ外来スペースをつくる必要はありますが、増床しなくても歯科、口腔外科の受け入れは可能であろうと考えています。外来スペースの増築は必要でございます。 ◆3番(小林要議員) ありがとうございました。 口腔外科の手術だけでなくて、ほかのものでもそうですが、手術というのは複数の科が協力してチームを組んでやるわけでして、例えば私の場合は口腔外科ですが、口腔外科を中心に整形外科とか麻酔科、あるいは放射線科、レントゲン科、リハビリテーション科とか、それのチームでやるのですから、いずれにしましても富士か富士宮の総合病院に設置する必要があると、こう思うわけでして、静岡の場合は口腔外科の7階には内分泌科というのですか、糖尿病の系統でしょうかね、そういう人たちと一緒になった経営をしているというようなことで、口腔外科だけのもので採算がとれるかというと、とれないではないかと思いますので、公立の病院のよさを生かして今後ぜひ前向きに取り組んでもらいたいなと思います。医療の問題について、以上で打ち切って、私は教育問題は必ず言わなくてはならないという使命がありますので、あと残り18分ですが、教育の問題について触れさせてもらいます。 先ほど2番議員の若林さんからもありましたが、私の質問は、乗りおくれてはいけない教育行政ということであります。その一つとして、学級編制の基準の見直し及び弾力化の早期実現というような項目について今からお話しさせてもらいます。2年たちますから、当時92歳ですから、今94歳と思いますが、元の校長先生で老校長ですね、三上仙造先生という有名な先生がおります。その随想がローカル紙に載りまして、今とってあります。そのほんの一部だけ紹介しますと、その先生は、「小学生を持つ母親は、家の子のようなのが40人、それを毎日世話する教師は随分大変だろうなと感想を漏らす。日本では、このごろ精神神経症で休職、退職する教師があると聞く。何とか外国並みの25人学級にしなくては。それには母親、PTAが、25人学級にして日本の教育を救え、と立ち上がり、議員は議員で25人学級実現議員連盟をつくり、文部省、大蔵省に詰め寄るというようにして国を挙げて大声という、そういう方法が考えられると。私は今92歳。日本も25人学級になったという姿を見て死にたい」と、こういうのを一部紹介します。ほんの一部です。三上先生は、現役時代は資料にありますように60人学級であったわけです。私の資料の学級編制の歴史というところがありますが、60人の編制の当時の先生であります。その後、ここにありますように50人、私が先生になったときには50人でした。その後45人。昭和55年から20年間40人学級でずっときているわけです。その当時の先生が25人学級を見たいと、こう言っているわけですが、この先生は過日の蓬莱橋の開通式がありましたので、そのときの3世代の家族のということで代表として元気よく渡り初めを私どもと一緒にした先生であります。全国の市町村教育委員会の90%以上が40人学級をもっと少人数化すべきだと答えているというように日本教育学会の発表があります。ということは、どういう層でも、ここにいる皆さんも、各界の経済界においても、学級定員を少なくし、教職員数を増やして学校生活にゆとりを持たせて、そして教師と児童生徒の意思疎通、これを緊密にしなければ、今ある問題行動の沈静化とか治療、そういうものは困難だということを、これはみんなわかっているわけです。 私がここで問題にするのは、今40人を超えないとする法定基準、要するに40人学級ですね。で、教職員の配当数を国が決めているわけですが、この際学級編制の標準を見直し、教職員定数の算定基準という、そういうものを計画的に減らしていく、そういうものを国がしなければ、いつになっても解消できませんよと、こう思うわけですが、質問の7、大先輩の三上先生の随想の一部を読んで、市長、あるいは教育長、どちらでも構いません。教育長にお願いしましょうか、はどんな感想を持たれたでしょうか。また、あらゆる機会に学級編制の見直しを進めるように働きかけ、教育現場にゆとりを持たせることが急務と思いますが、いかがでしょうか。平成11年9月の全国小学校校長会の発表によりますと、学級適正規模は30人とか25人、これが約8割を占めます。小学校学校長の全国大会です。教育長は正直、何人ぐらいが適正とお考えでしょうか。 そして地方自治体や各学校では法律で定める学級編制の基準の人数で学級サイズを固定しているわけです。例えば40人だったら40人、さっきの30人以下だったら30人というようにサイズを決めてしまわないで、弾力的に運用するのがこれからの教育界の問題だと思います。例えば体育とか音楽というものは、二つの学級を合併して、TTですね、で、2人の先生が見るというようなこと、あるいは例えば5年生が学級崩壊でもう授業ができないというならば、その学校の5年生だけは20人の学級にして、では6年は35人でいいじゃんかというような、例えばそういうような工夫が必要ではないかと、こう思うわけです。 さらに私どもは総合学習と言っていましたけれども、文部省は総合的な学習と、こう言っているわけですけれども、98年度、今年2000年ですね、の全国教研、これは教育界の甲子園野球と同じことで、教育研究を富士、富士宮でやった、その選手が県へいって静岡の大会でやって、それがよければ全国へいくですね、これはとんでもない大きな集会であるわけです。ここで静岡で発表したのが富士宮市だったわけです。それは何をといったら、静岡が総合学習のことについて、要するに富士宮で全市的に取り組んだ成果を非常に上げている富士山学習という学習がありますが、これがすごいということで、たしか毎日新聞だと思いますが、全国紙に紹介されました。新聞報道ですね。これは富士山の植物、水とか動物とかの自然、あるいは文化、歴史、伝説、産業、あらゆる角度から子供らが自由に総合的に研究していくわけです。この成果を各学校で発表、今年度もやったわけですが、これは文部省が将来的に考えている教育課程の先取りというような非常に価値のある実践であったということであります。この富士山の総合的な学習というのは、実は藤井教育長が富士宮の第二中学校の校長のときに取り組んだのがきっかけと私は理解していますが、言うならば全国的に評価されている富士宮市の総合的な学習、その生みの親が、実は誇るべき藤井教育長であると、こういうようになってくるわけであります。 そうなると、その総合的な学習というのは、僕は実際に子供を育て教育してませんが、図書館へ行くグループ、あるいは現地に行って調べる、富士山のふるさと展示室へ行って調べるとか、いろんなグループで分かれたりするわけですね。そういうことを考えたときに、学級サイズを固定しないで、とらわれないで、弾力的にできるというようなことが実にこれから必要ではないかと私は思うわけでございます。 また、その弾力的な運用と、もう一つは、どうしても聞きたいのは、現在教職員の給与というのは、半分は国で半分は県ということになるわけですね。今一挙に30人以下学級にバサンッとやってしまうと約6,000億円必要になってくるわけですね。そうすると、とても無理というならば、今からどんどん少子化が進んでいくので、空き部屋も増えるし、年次進行をしていけば、そんな6,000億円なんていう過大な負担がバサンッといかなくても徐々に解決する部分があるではないかと、こう考えているわけです。 そこで、質問の8、教育長にお願いしますが、今まで私が述べてきた弾力的な運用ということと、学級編制の基準は段階的に改善していくという考え方ですが、ぜひ教育長のお考えをお伺いしたいと思います。 ○議長(佐野堯春議員) 教育長。 ◎教育長(藤井國利君) 大きく3点御質問をいただいたと思います。お答えいたします。 まず、三上先生の随想への感想についてでございます。三上先生は、戦後の新教育、民主教育ですが、この新教育に主に社会科でユニークな取り組みをされた方だと認識しております。非常に斬新で教育の本質や原点を見詰めてこられた方で、そういう意味で25人学級ということも発想されてこられたのではないか。そのように三上先生の教育への熱意といいますか、そういうものが、そういう提案をされたのではないかと、そのように思います。その三上先生についてはそれくらいで、大先輩でございますので、終わりたいと思います。 二つ目に、学級編制は何人ぐらいがいいのかと、25人か30人かということですが、先ほどから申し上げているように30人程度がよいのではなかろうかと思っております。なぜかと申しますと、やはり急にクラスの数を減らしても、子供がなかなか対応し切れない。あるアンケートによりますと、これ以上数を減らされると私は先生によく見られて嫌だというような子供も、どういう子供かは別として、そういう声もあると。だから、この人数というのは、子供が一番学びやすい雰囲気といいますか、そういうものを大事にしていくことであって、機械的にやっていくと子供が対応し切れない、あるいは先生の指導法というのは、日本は一斉指導が中心でございます。この間も中国へ行かせていただきました、10月に。52~53人クラスにおります。それでも一生懸命やっているのですね。この中学生が感心したことは、中国の子供は一生懸命だと。この一生懸命さは理由を抜きに学ばなくてはという、こういう感動があるわけですね。これはやはり国の状況だと思います。アメリカの方では30人とか25人あるわけですが、これも時間がありませんけれども、私は小さいときから主体的に勉強する、そういう習慣がついている子供の特性もあろうかというようにも大まかには思っております。ですから、そのように日本では世界に義務教育が大きな成果を上げてきたという評価はされてきたわけですが、それは一斉指導の中で行われてきたと。最近、それでは子供が対応し切れないということで、勉強ができない、嫌になる子もいるということで、いろんな指導法が工夫されてきているというのが流れでございます。そういう意味も含めて、とりあえずは30人程度の学級が自然ではなかろうかと、そんなことを教室へ入ってみて実感しているところでございます。 それから、2点目の指導法に関する弾力的な運用についての御提言でございますが、これは個に応じた教育をするためには、やはり必要な方向性だと思っております。時間もありませんからあれですが、文部省では今第5次教育改善計画の中で12年度まで指導法に応じた、いわゆる先ほどの加配を増やしていく方向で、一律に定数は40人でストップしておいて、今度は人数を増やす方法を指導法に応じたということでやっているわけでございます。それが要するに標準法による1学級の人数を40人としたまま文部省では指導法に応じた教職員を配置しているということで、本市の場合、その数が36名でございます。心の教室相談員16名を加えると合計で52名が配置されております。2番議員さんのところでも申し上げましたが、TT配置というのは19名しかおりません。そこで、そのたんびに私たちももっと欲しい、もっと欲しいということを盛んに言っているわけですが、なかなか段階的にしか増えないという状況でございます。繰り返しになりますけれども、いずれにしましても1時間の授業時間を内容によって20分にしたり40分にしたり、また学級を合併したり分割したりなど指導や学習に効果を上げるための改善にはもう少し研究や工夫も必要ではないか。施設や教員数のことなどにしても、教員の数だけだと、30にするととてもクラスが足りなくなります。ドーナツ化現象で、ある学校は一つでも増やすともう教室が足りないという現象があるわけです。空き教室は合計で多くてもなかなかそういうことでアンバランスがあるわけです。そういう意味で、いろんな課題にこれから取り組みながら、いろんな視点から改善を工夫しながら、どの学級も30人程度を土台にして、そして指導法や授業形態の改善に取り組むことが現在課せられた課題かと、そのように思っております。もう一度申し上げますと、弾力的な運用についての御提言は、これからの教育の充実のために必要な方向だということだけを申し上げて終わりにいたします。 ◆3番(小林要議員) ありがとうございました。 ただいま市内で52名の加配があるという話がありました。くどいようですが、今の教育を正常化させるためには教職員の定数を増やして教育現場にゆとりを持たせるということは、だれしも考えることであります。より一層制度理解を深める以外にはないということで、TTによる加配とか、あるいは生徒指導補正とか、いろんな手法によって対応していくというお話も今教育長からありました。基本的には、やはり教職員の定数の算定基準を徐々に下げていくということの方向性をもって、先ほど教育長会議のお話がありましたが、教育長は教育長会議とか、そういう場面でいろいろ提言してもらったり、提案してもらったりして、国に対しての意見書に対しても積極的に取り組んでもらいたいなと思います。あと1項目ありますが、次の機会にやらせてもらいます。 まとめとして、市長にお願いがあります。何か今シーズンオフで野球でも清原がホームラン打ったなんていってますが、さすがに市長も新聞、ニュースに載るようなヒットを打ってもらいたいなと思うわけで、何かの機会に富士宮市立病院にいよいよ口腔外科が開設とか、あるいは教員の定数を増やす、計画的に下げていくと、定数を増やして学級編制の基準を下げていくというものを国に対して市として陳情書を富士宮が出したよとか、そういう何かおもしろいニュースが新聞をにぎわすのを願いながら、私の一般質問を終わらせてもらいます。ありがとうございました。 ○議長(佐野堯春議員) 以上で本日の日程は全部終了いたしました。 明3月1日は午前9時から本会議を開き、一般質問を継続してまいりますので、よろしくお願いいたします。 本日はこれにて散会いたします。御苦労さまでした。                                     午後3時00分散会...