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09月24日-05号

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  1. 富士宮市議会 1996-09-24
    09月24日-05号


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    平成 8年  9月 定例会(第3回)                   平 成 8 年                富士宮市議会9月定例会会議録                    第 5 号                平成8年9月24日(火曜日)       ────────────────────────────────1.議事日程(第5号)              平成8年9月24日(火)午前9時 開議  日程第1 一般質問(3人)       ────────────────────────────────2.本日の会議に付した事件  議事日程(第5号)に同じ       ────────────────────────────────3.出席議員(24名)      1番  佐 野 守 茂 君        2番  佐 野 清 明 君      3番  手 島 皓 二 君        4番  望 月 光 雄 君      5番  古 川 日出男 君        6番  笠 井 賢 一 君      7番  望 月 孝 一 君        8番  日 原 貞 二 君      9番  須 藤 秀 忠 君       10番  伊 藤 高 雄 君     11番  小 室 直 義 君       12番  土 谷 虎 雄 君     13番  渡 辺 利 光 君       14番  石 川 昭 夫 君     15番  佐 野 堯 春 君       16番  太 田 美 好 君     17番  青 嶋 大 路 君       18番  朝 日   昇 君     19番  塩 川 賢 継 君       20番  河原崎 澄 雄 君     21番  上 杉 義 正 君       22番  芝 田 静 雄 君     23番  遠 藤   正 君       24番  赤 池 賢 治 君       ────────────────────────────────4.事務局職員出席者(7名)  事務局長    石 川   弘 君    事務次長    勝 又   肇 君  主幹兼                  主幹兼     議事係長    鍋 田   昇 君    庶務調査係長  太 田 精 一 君  主任主査    望 月   斉 君    主    査  古 郡 和 明 君  書    記  佐 野 史 俊 君       ────────────────────────────────5.説明のための出席者(74名)  市    長  渡 辺   紀 君    助    役  赤 池 金 彦 君  助    役  中 島   孝 君    収入役     上 杉 六 郎 君  市立病院長   中 島 正 二 君    企画部長    中 村 伸 介 君  総務部長    遠 藤 伸一郎 君    市民部長    加 茂 恒 雄 君  福祉部長兼   福祉事務所長  塩 川   明 君    経済部長    松 浦   眞 君  建設部長    池 田   晃 君    都市開発部長  高 野 秀 久 君  工事監室技監               市立病院    兼工事監室長  山 田 幹 雄 君    事務部長    遠 藤 勝 己 君  水道部長    佐 野 文 紀 君    技術吏員    四 條 洋 成 君  秘書室参事兼               企画部参事兼  秘書室長    渡 辺 紀久男 君    企画課長    石 川   猛 君  総務部参事兼               総務部参事兼  行政課長    大 塚   輝 君    人事課長    佐 野 洪 二 君  総務部参事兼               保健センター  納税課長    秋 山 武 士 君    所    長  前 嶋 範 由 君                       都市開発部   建設部参事兼               参事兼     住宅営繕課長  高 野   喬 君    都市計画課長  遠 藤 岩 男 君  都市開発部                都市開発部   参事兼市街地               参事兼     整備課長    佐 藤   寛 君    下水道課長   稲 葉   豊 君  財政課長    遠 藤   晃 君    情報処理課長  後 藤 成 夫 君  管財課長    鈴 木 治 彦 君    市民税課長   戸 嶋 光 璋 君  資産税課長   井 出 政 久 君    市民生活課長  竹 川 康 夫 君  防災交通課長  佐 野 俊 一 君    市民課長    村 松 克 彦 君  環境衛生課長  中 塚 知加良 君    北山出張所長  石 川 武 光 君                       上井出     上野出張所長  望 月 初 巳 君    出張所長    井 出 一 男 君  白糸出張所長  佐 藤 俊 治 君    福祉課長    持 田   貢 君  児童課長    山 口 源 藏 君    保険年金課長  大久保 公 雄 君  長生園長    平 野 好 勝 君    農政畜産課長  若 林 英 雄 君  林政土地    改良課長    清   義 治 君    工業労政課長  市 瀬 征 英 君  商業観光課長  石 川   修 君    管理課長    望 月 三千夫 君  道路課長    有 賀 文 彦 君    河川課長    森 井   昇 君  水とみどりの               市立病院    課    長  太 田 和 雄 君    庶務課長    斉 藤 秀 実 君  市立病院    医事課長    石 川 俊 秋 君    出納室長    高 野 博 之 君  業務課長    佐 野 洋 二 君    工務課長    寺 田 佳 正 君  教育長     藤 井 國 利 君    教育次長    田 中   洋 君  庶務課長    山 田 好 一 君    学校教育課長  石 川 好 廣 君  学校教育課                参事兼     参    事  望 月 俊 男 君    生涯学習課長  塩 川 哲 章 君  勤労青少年   ホーム館長   兼児童館長   佐 野 忠 良 君    文化課長    富 士 眞一郎 君  市民文化    会館長     清 水 敏 靖 君    社会体育課長  佐 野 征 宏 君  市民体育館長  兼市民                  学校給食    プール所長   佐 野 紀 久 君    センター所長  土 井 英 利 君                       西富士     中央図書館長  丸 山 博 忠 君    図書館長    大 橋   謙 君                       選挙管理委員  中央公民館長  松 井 健 二 君    会事務局長   大 塚   輝 君  監査委員                 農業委員会   事務局長    野 村 静 夫 君    事務局長    植 松 陛 一 君       ────────────────────────────────                                     午前9時00分開議 ○議長(太田美好議員) おはようございます。 直ちに本日の会議を開きます。       ──────────────────────────────── △日程第1 一般質問 ○議長(太田美好議員) これより日程に基づき日程第1 一般質問に入ります。 発言通告順により、6番 笠井賢一君の質問を許します。6番。                〔6番 笠井賢一君 登壇〕 ◆6番(笠井賢一議員) おはようございます。発言通告順に基づき一般質問をいたします。 質問に入る前に、一昨日、台風17号の影響が大きく、特に今回は風台風ということで、各所で大きな木が転んだり、稲の倒伏をはじめ農作物にも大きな被害を及ぼしましたが、被害を受けた方々に心からお見舞いを申し上げるとともに、早急なる復旧被害対策等に努められますよう、特に当局におかれては22日、夕刻、暗くなっても舞々木公園墓地の大きな倒木の処理をされるなど、懸命な対処をされておりましたが、ぜひとも最善を尽くして、これからの対応をされますよう要望を申し上げます。 ここで、一般質問にかえさせていただきます。発言項目の第1は、第38回自然公園大会のしめくくりについてお尋ねするものでございます。私は、この件につきまして定例会ごとに質問をしてまいりましたが、それだけにその締めくくりともいうべきことについて、当局のお考えをただしておくべきであると考えるのであります。また、私は前にも申し上げましたが、今期この議会の最大の使命は、第三次富士宮市総合計画が決定している現段階では、議会としてその総合計画の推進をいかに図るか、いかにその成果を上げさせられるかということであると思うからであります。私は、子供のころから日本一の富士山、富士山は日本一と教えられ、そう思ってきたので、自然公園の全国大会は、富士山麓で行われても何も不思議なことはないではないかと、つい思いがちだと、このように思いますけれども、厳しい都市間競争の時代のことを考えますと、そのような考えは著しい思い上がりであると思うのであります。 9月21日の静岡新聞によれば、2004年の国際園芸博覧会が浜松市で開催されることが、国際園芸家協会の総会で正式に承認されたということであります。何か他人事のような感じを覚えるかもしれませんが、実はこの博覧会を富士宮市を会場として開催するようにと、いわゆる立候補をしたことを思い出してほしいと思うのであります。このことをあえて申し上げる意味は、この博覧会誘致に対する石川県知事、栗原浜松市長がいかに熱を入れていたかということ、なぜそのことに熱を入れたかということを申し上げたいのであります。いささか釈迦に説法の感がいたしますが、当市における自然公園大会開催も、これと同様の意味があると思うので、少しここに付け加えさせていただきました。そういう意味から、渡辺市長が自然公園大会を誘致したことは、高く評価されるべきであると思います。その自然公園大会も、何とか富士山は隠れておりましたけれども、天気も穏やかなうちに予定の行事も無事に行われ、会場市としての責任が果たされたと、先日の田貫湖貯水大倉川防災ダム管理組合議会において、市長のお話がありました。私は、大変よかったなと思っておりましたけれども、今議会冒頭、行政報告等があってもよいと思っておるのでございます。そこで、大事なことは、この事業の評価を行うということであると思うのであります。9月3日付日経新聞の経済教室の欄に書かれておりましたが、政策の立案、実行、評価を行って、付加価値を高めるような新たな政策自治体の創造が求められるとのことであります。多くの場合、立案、実行はあるのですが、最後の評価が不足していると、私は思うのであります。このような考えから、以下質問をいたします。 質問要旨の1は、自然公園大会の結果をどう考えるかであります。自然公園大会を行うためには、何年間という日時が必要であったし、そして多くの準備事項があったわけであります。もちろん労力や経費も必要であったのでありますが、目的とする大会は2日間、プレ自然公園大会シンポジウムまで入れて、わずか3日間ということでありましたが、これらのすべてが終了した時点で、その結果とは一体何であったのか、市当局としてのお考えをお尋ねするものであります。 質問要旨の2は、自然公園大会結果書はつくられるかであります。前回の第37回までの結果書がつくられていると思いますので、大会主幹者としては当然に結果書をつくると思いますので、いつごろだれがつくるのか、改めてお尋ねいたします。8月28日付にて、プレ自然公園大会シンポジウム会議録の送付を受けてありますが、これを見まして、私は実に素早い対応だなと、心から感心をいたしました。そこで、私は考えたのでありますが、これは自然公園大会の事業ではなくて、国立公園指定60周年記念事業としての成果であろうかと思ったのであります。以前、私は申し上げましたが、市の重要な事業等は、それが即市の歴史の一こまであるから、そのこと、その成果を市史の附属資料として、長く残すべきであると思っているのであります。そういう考えから、自然公園大会の公式の結果書は、県か市でつくると思いますが、市ではその公式の結果書とは別に、準備から始めて関係事項を網羅した形のものをつくっておくべきではないかと、このような思いから、結果書作成の考えをお尋ねする次第であります。市は、独自のものをつくるお考えがあるかをお尋ねするのでございます。 質問要旨の3、今後どう生かしていくかであります。このことが最も大事なことと思うのでありますが、それだけにまた最も難しいことであるとも思うのであります。こういうことを難しいことだと構えてしまっては、体がかたくなってしまって、よい考えが出てこないのではないかと思います。ああ、面倒な仕事がこれで終わって安心したと、用のない過去のことにしてしまっては困るのであります。この自然公園大会の全体を振り返って、普段に注意を払っていれば、思わねところにヒントが見つかるものだと思います。期待される大きなことは、国立公園特別地域内の集団施設地区の指定ということかもしれませんけれども、そのほかに自然公園のためにいろいろ整備された湖としての観光面での位置づけなどは、PRの仕方がかぎであろうと思います。 そこで、一つの小さな提案を申し上げるのでありますが、大会参加者に対し、富士宮市長として心のこもったお礼のはがきを差し上げる。田貫湖の全景写真に、ダイヤモンド富士を組み合わせた絵はがきに、自然公園大会に参加してくださってありがとう。田貫湖と日本一の富士山へもう一度おいでくださいと書き加えて、参加者全員4,000人に差し上げるということであります。担当課に伺いますと、お客様にはダイヤモンド富士テレホンカードを添えて、お礼を申し上げてあるとのことでありますが、1枚800円のテレホンカードでは、4,000人の参加者全員にはお送りできないでしょうから、もっと経費の少ない方法を考えていただきたいということを付け加えて、今後この自然公園大会の成果を、市政発展にどのように生かしていくかについてお尋ねをいたします。 ここで、ひとつ当局の御答弁をお願いをいたします。 ○議長(太田美好議員) 市長。 ◎市長(渡辺紀君) 自然公園大会のしめくくりについて、私の方から概要的に御答弁しますけれども、その前に台風被害についてのお話がございました。今朝来て、行政報告できないだろうかと、ちょっと数字的なものを当たったのですけれども、まだ数字的にまとまり切った段階ではございませんので、今調査中でございますので、まとまり次第、閉会日にでも報告できるような方向でもって考えたいと思っておりますが、今度の場合はまさに風台風でございまして、町の中の目に見えるものよりも、むしろ山の中の風倒木の被害が圧倒的に多いということのようでございます。それらについて、きのうあたりから現場に入っておりますので、その数字がまとまると思いますので、まとまり次第、報告をさせますけれども、関係職員が台風の当日から出まして、それぞれの対応はいたしてきたところでございます。いずれまたこれはまとまり次第、報告させていただきます。 自然公園大会につきまして、その前に国際園芸博の問題も触れられましたけれども、とにかくこれは一番先に立候補しながら、我が市、残念ながら朝霧高原は少しアクセスが悪いのではないか、静岡県として山梨県に近過ぎるのではないか、いろいろな議論がございまして、結果として音楽公園を予定していた浜松に誘致が決まったということで、市としては甚だ遺憾でございますけれども、県として決まったことについては一緒に喜びたいと思っております。そのおこぼれには、何らかの格好でもってあずかっていく必要あるだろうと思っております。 自然公園大会につきましては、一定の御評価をいただきまして、苦労した職員も喜んでいるのではないかと思うわけでございますけれども、この第38回の大会には御案内のとおり常陸宮、同妃殿下並びに環境庁長官等をはじめ、全国から4,000人の参加者を得られて、おっしゃっているように富士山こそ見えませんでしたけれども、無事に終了いたした。行政報告もなかったではないかという御指摘でございますが、各議員の皆さん方も御案内のとおりでございますので、ごらんいただいたとおりの結果で終わったわけでございます。 ただ、うれしいことに翌日沼津へ行かれた常陸宮妃殿下が、昼食会を副知事等と沼津でやっておりますけれども、そのときに副知事からの話によりますと、田貫湖は大変自然に恵まれたいいところで、地元の催し物等も大変おもしろかったと、よかったというようなお褒めの言葉をいただいたという話を副知事からございまして、うれしく思ったわけでございます。同時に、市外、県外から参加をいただいた議会をはじめ、市民の皆さん方の温かい歓迎のあらわれが伝わっていったということを含めて、この席をかりて感謝申し上げたいと思います。 この成果をどういうふうにまとめるのだということでございますけれども、プレ公園大会のシンポジウムの結果は、市が計画して主催したものでございますので、今御指摘のとおり関係機関に成果をまとめて報告をさせていただきまして、これは環境庁でも大変喜んでくれたわけでございます。同時に、全体の結果書につきましては、県と富士宮市で組織しています第38回自然公園大会静岡県実行委員会、これで記録書を作成することになっておりますので、10月中旬ごろにはでき上がる予定でございます。もちろん議員の皆さん方にも配付をしていくつもりですけれども、市独自のものはしたがって考えておりません。 この成果をどういうふうに考え、どういうふうに今後に生かしていくかという問題でございますけれども、この成果としては本来的な意味での自然の大切さ、自然との触れ合い、これを広く内外に知ってもらったという本来的な意味もございますけれども、市独自で考えてみますと、国立公園の60周年記念も兼ねたプレ自然公園大会、これは初めて第38回の歴史の中でもって富士宮市が行ったわけでございますけれども、アメリカ、韓国を含めて、全国の自然公園を持っている市町村の意見交換ができたということで、大きな意味があったと思いますし、環境庁でも大変喜んで評価をしてくれておりまして、来年からは環境庁独自でこういうたぐいの予算を持たなければいけないなというような話を、環境庁内部でも今しているようでございます。同時に、アメリカのマウントレニア国立公園富士箱根伊豆国立公園の中の、特にレニア山と富士山との提携がこれを機会に、さらに密になっていく可能性があると。場合によっては、国立公園相互間でもって、お互いに姉妹提携をやろうかという話まで出ているという話がございまして、できたら調印式は富士宮でやってくれないかというような話も、環境庁へしたのですけれども、いずれにしてもそんな動きも出てきたということでもございます。 田貫湖独自で考えてみますと、これに参加した人が多かったわけでございますけれども、参加者が来たというだけでなくて、全国的に随分報道されまして、またインターネットによる情報等も流しましたので、また開催中に衛星中継なども行われましたので、田貫湖の名前が随分知られたなというふうに思っております。同時に、これを契機にしまして、環境庁であるとか、あるいは県の関係の補助金、あるいは県独自の事業というようなものを入れまして、舞台であるとか、トイレであるとか、炊飯棟であるとか、芝生であるとか、さらに市道であるとか、橋などの整備ができたということでございますし、今お話のございました何よりも国立公園の地種区分もありまして、集団施設地区ということに指定されたと、このことは一番のこの大会のねらいでもございました国民休暇村の設置へ一段と弾みがついた、期待が一層高まったというふうに理解をいたしているところでございます。ある面では、環境庁を中心にした国民休暇村協会等のある程度のコンセンサスめいたものが得られたのではないかと思っております。 こういう成果は大きなものがあったというふうに思っておりますけれども、さらにこれを決定的なものにしていきたい。田貫湖の名前を高めると同時に、富士西麓、ひいては国民休暇村の位置づけの決定もしていきたいというような意味を含めて、来年も市制55周年ということにもなります。市制50周年のときの田貫湖まつりは、大変評判がよろしゅうございましたので、ことしの自然公園大会を引き継いだ形で、田貫湖畔での記念事業も考えていきたいものだというふうに思っております。いずれにしましても、田貫湖、あるいは朝霧高原を主体にした富士山麓の自然を全国的に引き続きアピールすることによって、観光事業にも役立てていきたいと思っております。 なお、御提案の参加者4,000人にお礼の手紙でも出したらという御意見でございますけれども、一応ああいう格好でもって、もう記念の逆さ富士の文鎮のような記念品も、市の名前で送らせていただいておりますけれども、御提案でもございますので、また環境庁と県等とも話をする中で、そういうこともできるかどうか考えてみたいとは思います。 以上です。 ◆6番(笠井賢一議員) 市長から直接のるる答弁で大変ありがとうございました。 ぜひこういう大会をやればいいのだというふうなことではなくて、その終わってから後の方が、その目的とするところが大きいと思うのでありますので、ぜひこの結果を大切にしながら、今市長が市制55周年の記念事業も田貫湖で行いたいというふうなお話でございますけれども、そういうことをぜひ考えていただいて、富士宮市も田貫湖を大切にしているなと、あるいはいいところだなと、こういうふうなイメージをどんどん広げていくということが、非常に大事なことだと思うのであります。 そういう中で、市独自の結果書はつくらないということでございますけれども、その前準備段階に県の方、あるいは主催者がつくる結果書に書かれないことが、富士宮市はその準備事項として特にたくさんあると思いますね。あの田貫橋なんかは、全く最大のものであろうと思いますし、そして湖面に張り出した舞台はいろいろ批判もありましたけれども、あれもこのときにつくったというふうなことでございまして、そういう記録を残しておくということは、私は大事なことだと思っております。ですから、本当に何というか、製本された立派な計画書というふうなものを市独自でつくれというふうなことでなくて、正式な結果書に添付する資料として、そういうものはまとめておくべきだと。後日、10年、20年たってから、あのときの自然公園大会はどうだったのだろう、市はどういうふうに関与したのだろうというようなことについて、もう10年保存の文書だからということで廃棄されてしまいます。そういうふうなことのないようにぜひまとめておいていただきたい、これは要望です。 御答弁をいただいてからというわけではございませんけれども、一つ指摘をしておきたいと、こういうふうに思うわけでございますけれども、当日、自然公園大会の記念品としていろいろなものが贈られました。大変苦労されたものだなと、こういうふうにも思いましたけれども、あのときに富士山の写真の小さな額が贈られました。何で田貫湖の自然公園大会のときに、こういう茶畑と富士山の写真かなと、こういうふうに思ったわけでございますけれども、あれは別に環境基本計画でしたかね、その表紙にあったもので、富士山を大切にしようという意味があったとは思いますけれども、田貫湖の自然公園大会でありまして、その田貫湖が富士箱根伊豆国立公園特別地域の中にある湖だというふうなことに、今回の大会は意味があろうと、こういうふうに思ったのでありますから、例えば額がすばらしい田貫湖の全景写真だというふうなものであればというふうに、私は思うのでございますけれども、よく見ますと、あの中に配られてありました静岡県観光ガイドブックと、こういうものがありまして、この観光ガイドブックの表紙には、田貫湖と富士山なのですね。しかし、その表紙の意味が、どこにもここは田貫湖ということが書いてないですね、その見開きを見ますと。そうすると今度は田貫湖と富士山というふうなことが、やっぱり大きな写真が載っておりました。ここには、田貫湖(富士宮市)と書いてありました。そういうふうに書いてありましたけれども、それ以上の説明がないと。でも、主催者としてはこれが田貫湖だよというふうなことの意味であったかどうなのか、その辺と配られた小さな額とのことについて、少し私も不可解な感じを抱いた次第でございます。 また、9月21日の新聞でございますが、富士山への手紙、絵コンクールに2,900点近くの作品が寄せられたと、こういうふうに報道されておりまして、まことによいことだと、こういうふうに思っておりますけれども、事によると、その中から市政発展への小さなといいますか、大きなといいますか、きっかけが見つかるのではないか。何事もそういう小さなことを積み上げていかないと、富士宮市の大きな目的が達せられないではないかと、こんなふうに思うのであります。 したがって、今後ぜひそういうことを積み重ねていただきたいと思いますが、もう一つ参考に私が得たものでございますけれども、浅間大社の前のここずらよの特産品売り場に行って伺いましたところが、自然公園大会での売り上げはまことに少なかったと、こういうふうなことでございました。もう一つ、全国中学校ソフトテニス大会の方では大変売れてしまって、品物の調達に非常に苦労したと、こういうふうなことを申されておりました。当局もぜひひとつ参考にしていただきたいと、このように思います。 次の質問に進みます。質問項目の2、都市景観条例施行1年間の活動と国道139号線バイパス沿線の景観保全についてお尋ねいたします。都市景観ということを行政に取り組むということは、なかなか難しいということであると思っていましたけれども、富士宮市は平成2年度より都市景観形成ガイドプランの策定ということで、具体的な取り組みを開始し、その後5年間も継続して取り組んできたことは、そこに渡辺市長のまちづくりに対する強い意欲が感じられるわけでありますけれども、平成7年2月定例会で条例を議決、同年3月15日、条例第10号として公布、施行規則も制定されて、まずその中の第1章、第2章、第9章、第10章を昨年4月1日から施行し、次いで第3章から第8章までの規定を昨年10月1日から施行されました。したがって、本月末日で条例の全文が施行されてから1年を経過するわけであります。 富士宮市は、富士山のあるまちを標榜していますけれども、時によその人から、富士宮では富士山を大事にしないということを言われることがありました。そう言われると、そんなことはないと即座に答えますけれども、内心じくじたるものを感ずることがあるのであります。そんなことが数十年続いてきた感じですが、ようやく都市景観ということに市が真剣に取り組むこととなって、非常に力強く思い、また期待も大きくしているわけであります。市街地にしても、かつては何か単純に都市計画道路を整備しなければとか、あるいは防災街区の建築で、よい町になるとかいうことでありましたけれども、市街地整備の国庫補助も割合に少なかったこともありまして、遅々として進まなかったわけでありますけれども、一つ一つ障害が取り除かれまして、地域の方々もまちづくりの意識を高めて、例えば神田通りに地区計画の都市計画が決定され、この地区計画という言葉を、私たちは慣れていかなければいけないと、こういうふうに思っておりますけれども、地区計画という都市計画が決定され、続いて、続いて中央商店街地区、また駅前通り商店街地区も、同様に地区計画の決定をしていこうというようなことで進んでいるということは、まことに喜ばしいことでありまして、まさに富士宮市の都市計画の革命であると言っても過言ではないと思うのであり、このことに対する都市景観条例の働きは極めて大きいものがあると評価されると思います。と申しましても、富士宮市の都市計画は、まだまだ緒についたと言えるかどうかでありますけれども、ここまで進めてきた関係者、市長をはじめ特に職員の労を多として、今後の努力をお願いする次第であります。 さて、そこでこの1年どう取り組んできたかについての説明を求めるものでありますが、条例が43カ条、規則が22カ条からなるこの条例は、対象が都市の景観ということである関係もあって、多分に理念条例的な感じがいたし、全体を理解するには相当大変だと思います。条例制定前に、都市景観ガイドプランなるものがつくられており、それに条例の内容、基本計画等が全部盛り込まれているとは思いますけれども、市民へのPRは十分行われているとは、私には思われません。広報「ふじのみや」では、平成7年5月と9月にそれぞれ2ページを使って説明されていますけれども、それが写真とごく要約した文言のみで理解しにくいと、私は思っています。当局では、説明会を行った、実際の指導も行っているということでありますけれども、この条例の趣旨の徹底は、今後まちづくりを進める上で、極めて重要なことであろうと思うのであります。 そこで、富士宮市都市景観形成基本計画が昨年8月22日、告示第75号により、条例に基づいて告示をされたということを踏まえまして、具体的に幾つか質問をいたしますので、お願いいたします。 質問要旨の1は、条例施行についての説明会は何回ぐらい行われたか、その対象はどういうものでありましたか。 質問要旨の2は、土地利用、開発行為、建築等に係る今日までの届け出件数、助言指導の件数はどれくらいありましたか。 質問要旨3、富士山等景観保全地域、眺望保全地域、都市景観形成地区、美しいまちづくり推進地区、地区景観モデル地区等のことが条例で定められておりますけれども、これらの指定はどのようなことになっておりますか。 質問要旨4、都市景観重要建造物の指定の方策は検討されましたか。 質問要旨5、すぐれた景観づくりの表彰、助成等はどのように行われておりましたか。 質問要旨6、条例の内容を、例えばフローチャート式にしたわかりやすいものをつくる考えはありませんか。また、説明会でありますけれども、行政書士は各種の許可申請書等を作成することを業としておりまして、開発行為の許可申請等をはじめまして、いろいろ都市景観に関する許可申請等もつくります。そういう関係で、直接条例に関係することも多くありますから、行政書士にPRしていくことは必要なことでもあり、効果もあることと思いますけれども、今後そういうふうなことを行うお考えがありますかどうか。 質問要旨7、これからの施策としてはどのようなことを重点に取り組んでいくお考えでありますか。 以上、条例の構成とは順不同でありますこと。また、新しい条例として施行後1年でありますから、手つかずのことは当然あると、私も思っておりますけれども、この際実情についての御答弁をお願いいたします。 引き続いて、国道139号バイパスの沿線、北山地区、上井出地区の森林景観保全のために、看板をつけない対策についてお尋ねいたしますので、答弁はまとめてお願いいたします。私が言わんとするところは、バイパス北山インターの北方で、堀久保地先の出入り口付近から北へ、まかいの牧場南の地点の、いわゆる沿線が森林と大沢川のところであります。かつて二十数年前貿易研修センター誘致と前後してバイパスも開通しましたが、そのころから特に貿易研修センター関係者から、今申し上げた区間の森林景観は、実にすばらしい景観だ。ここを通ると、心に安らぎを覚える。ぜひこの沿線に看板をつけないで、今の景観を保全すべきだという話を聞きまして、私も同感でありました。 しかし、その後格別の保全策もとられずにおりましたが、幸い看板もほとんどつけられない状態で、今日までに至っております。最近になってぼつぼつと看板が見られるようになって、このままではたちまち看板通りというようにもなりはしないかとの危惧を覚えるのは、私だけではないと思います。このことを、景観条例によって対応できないものかと、私も見てみましたが、条例も熟知していないし、即座にはよい方法も見当たらない感じであります。屋外広告物法の看板といっても、それは一定の大きさ以上のものが対象で、規格以下のものは規制対象外です。今、当市の道路沿線に立てられている看板のほとんどは、屋外広告物法の規制対象外であると思います。私が申し上げるところは、都市景観ガイドプランでは、山地景観の保全整備の地区、新規プロジェクト景観誘導ゾーンに当たるかと思いますが、何らかの方法によって、現在の景観が保全されるように対策を講ずるべきところであると思います。このことは、139号バイパス沿線のみではなくて、ガイドプランの中で、朝霧高原区間とか、富士登山道沿線とか、富士南麓道路沿線など、各所が同じことではありますけれども、一度に全部のところということはできないことであろうと思いますし、今北山地区、上井出地区は特に急を要する箇所として、何らかの対策を考えるべきであると思うのであります。このことに対する当局のお考えをお尋ねするものであります。 なお、6月補正で観光案内標識設置用地調査費が15カ所分計上されましたが、ただいま申し上げました北山地区から上井出地区までの間も、その15カ所のうちの何個かを設置するというような計画になっているかどうか、あわせてお伺いいたします。 以上、答弁をお願いいたします。 ○議長(太田美好議員) 都市開発部長。 ◎都市開発部長(高野秀久君) 都市景観条例の市民への周知と具体的な施策について、7項目ほど御質問をいただきました。御答弁申し上げます。 まず初めに、条例施行に伴う説明会の開催についてでございますが、平成7年9月18日、19日の2日間開催をしております。その対象者は、広報を通じまして、市民の皆様に説明会への参加を呼びかけるとともに、景観形成の業務に携わる建築、土木、造園関係者には、協会等を通じて参加を呼びかけました。また、届け出が必要となる大規模建築物等を所有している方々には、直接参加をお願いしたところでございます。説明会には、300人ほど参加をいただきました。 次に、土地利用、開発行為、建築等にかかる今日までの届け出件数、助言、指導の件数はどれくらいかについてであります。平成7年10月1日からの集計でございますが、大規模建築物等におけるものが50件、地区景観モデル地区、これは神田地区がございますが、11件、富士山等景観保全地域内の届け出が1件、そのほか届け出にはございませんが、事業計画に際しての事前相談も受け付けております。 次に、富士山景観保全地域、眺望保全地域、都市景観形成地区、美しいまちづくり、地区景観モデル地区等の指定はどのようなことになっているかについてでありますが、富士山等景観保全地域及び眺望保全地域の指定につきましては、平成7年7月27日の都市景観審議会において審議をいただき、指定をしております。地区景観モデル地区については、現在は神田地区景観形成モデル地区の指定のみですが、中央商店街及び駅前通りの商店街につきまして、美しいまちづくり協議会が設立され、まちづくり勉強会を進めております。今後も地区指定をしてまいりたいと思っております。 次に、都市景観重要構造物の指定でございますが、現在のところ、まだ指定はしてございません。今後所有者の同意を得ながら、富士宮の都市景観として大切にしていかなければならないものについては指定をし、保全していきたいと、このように考えております。なお、文化財との関連も、当然考慮していく必要があると、このようにも思います。 次に、表彰、助成制度ですが、これは富士宮市の都市景観形成に功績のあったものにつきまして表彰をし、都市景観に対する啓発を促していくものでございます。市内にも、都市景観に配慮した建物などが徐々にできてきておりますので、表彰についてこれから考えてまいりたいと、このように思います。助成につきましては、現在美しいまちづくり協議会の活動助成として3団体、これは神田商店街、中央商店街、駅前通りの商店街であります。また、モデル地区の助成としましては、神田商店街がございます。平成7年には5件補助しております。平成8年度では6件を予定をしております。 次に、条例の内容をフローチャート式にして、わかりやすいものをつくる考えはないか。また、説明会ですが、行政書士は各種の許認可申請を作成し、直接条例に関係することもあるので、行政書士会にPRの必要があると思うが、その考えはないかでございます。本条例の趣旨を、市民の皆様にわかりやすいものにするために努力はしてまいっておりますが、行政書士の皆さま方に対する条例のPRは、ぜひさせていただきたいと思いますので、その際にはまた御協力のほどをお願いしたいと、このように思います。 次に、これからの施策として、どのようなことを重点に取り組んでいくのかについてでございますが、都市景観を形成していくためには、行政の施策での取り組みと市民の皆様の取り組みが重要と考えております。行政は、都市景観ガイドプランに基づき、現在実施しております中心市街地の景観整備を推進するとともに、今後は富士山周辺の自然景観の保全につきましても、モデル地区の指定等、手法に取り組んでいきたいと、このように考えております。また、市民の皆様に都市景観の大切さを御理解していただくよう、広報等によりPRを行ってまいりたいと、このように考えております。 次に、国道139号沿線等の森林景観保全のために、看板をつけない対策についての御質問でございますが、現在看板等につきましては、議員さん先ほど御指摘のございましたように、静岡県屋外広告物条例により規制しているところであります。この条例は、富士宮市内の国道139号、県道富士宮富士公園線をはじめ、主要幹線道路沿いから800メーターについては、一定基準の許可を受けたもののみ設置できることになっております。現在設置されている看板には、この条例に基づき許可を得ているものと違法のものとが若干見られます。違法なものの撤去方法につきましては、県担当課と措置方法について協議を行っております。また、許可済みのものにつきましては、設置者の御理解と御協力が必要となりますので、今後設置者に対しても話をしていかなければならないと、このように思います。しかし、看板類の景観への影響につきましては、自然景観の保全の立場から重要であると、このように認識しておりますので、県屋外広告物条例を担当する県の担当課や他市町村の取り組み状況を調査研究し、対応してまいりたいと、このように考えております。 以上でございます。 ○議長(太田美好議員) 経済部長。 ◎経済部長(松浦眞君) 6月の補正でお願いしました観光案内標識の関係でございますが、これは静岡県下統一観光案内標識といたしまして、道路標識令に基づく道路標識規格でございます。15基の内訳は、139号線沿いが9基、その他県道、市道が6基でございます。139号線は、9基のうち北山インターから根原までの間に6基あります。そのうち、北山インターからまかいの牧場までのインター近辺に3基ありますが、周辺の森林景観を阻害するような場所には設置をせず、いずれもインター周辺に設置する考えでございます。 ◆6番(笠井賢一議員) 答弁ありがとうございました。 都市景観条例は、まだ施行して1年ということでございますので、実際の業務としてはなかなか大変なものだと思いますけれども、いろいろ田中青木線をはじめ街路の要望は非常に強いということでございますけれども、国・県の方ではただ道を開ければいいではないだというふうなことで、非常に苦しんだわけでございますけれども、そこに都市景観条例というものができて、そして街路をつくる、こういう美しいまちができると。そのこういう美しいまちができるということで、その街路の補助金も交付されるようになってくると、こういうふうなことであると思っております。ぜひこの都市景観条例というものを大切にしながら、また反面市民の経済活動も十分考えた上で、これを施行していっていただきたいと要望をしておきます。 また、今の経済部長の御答弁の観光案内標識でございますけれども、大変そういうふうにしてやっていただければ問題ないと思いますけれども、ぜひ北山インターの跡地が非常にというか、相当あいているというふうなことで、ああいうところで何か富士山麓に関する案内が、総合的に看板ができないかな。そのかわり、それから以北はつけないよ。それから、また上の方でこっちへ下ってくる、あるいは上るということについて、例えば上井出インター周辺とかいうふうな場所を選んで、そして看板をつける。そのかわりその中間へはつけないでほしいというふうなことを考えるなどのことを考えていっていただきたいと、このように思うわけでございます。 また、都市開発部長の看板についても、県条例で規制される看板というふうなもの以外のものが、非常に景観を害するというふうなこと、そういう感じを受けることが多いのではないかと思いますが、そういったことについて何らかの規制ということは、最近規制緩和時代でもって難しいわけでございますけれども、方策を考えて景観保全に努めるようにお願いしたいと思っております。 では、質問項目の3に移ります。次に、第三次富士宮市総合計画実施計画についてお尋ねいたします。最初の自然公園大会の中で申し上げたことで、くどいなという感じもするかもしれませんけれども、この質問をいたします私の意図するところは、第三次総合計画の推進をいかに図るかが当議会の最大の使命であるという、そういう考えから総合計画の実施計画及びその実施について、しっかりと取り組んでいただかないと困るという考えから質問をするわけでございます。 質問要旨1の第一次実施計画に対する実績書はつくるか。つくる場合、どのような内容となるかということについてお尋ねをいたします。さきの6月定例会において、このことについて企画部長の御答弁がありましたが、その答弁では基本計画に基づく事業の進捗状況、次に基本計画に掲げた各種の整備目標値、そして3番目に実施計画の対象となった主要事業の事業費、この3要素によって進行管理をしていくと説明をされておりましたけれども、その進行管理の結果は、一つのまとめたものとして印刷物にするお考えでありましょうか。また、その印刷物にする場合、その中身の様式というか、現在の実施計画というものがありますけれども、それと比べての見た目といいますか、それはかなり変わったものになるように思いますけれども、どのように考えておるのでしょうかということをお伺いするわけでございますが、私はその実績書は将来の総合計画の中間の見直しのときとか、あるいは第四次総合計画策定の際の第三次計画の成果はどういうものであったかということを考えるための根拠資料となるものでありますので、そのことを想定したものであるということと同時に、我々市民がその実績書を見ても、なるほどとわかりやすいような内容にしてほしいと考えているわけであります。その実施計画の実績書のつくり方についてのお考えをお尋ねいたします。 質問要旨の2の第二次実施計画策定要項の内容はどういうものか、特に重点事項についてをお尋ねいたします。御案内のとおり、現在つくられている実施計画は、第一次実施計画であります。ですから、第二次実施計画といいますと、来年度のものでございます。なぜこのような質問をいたすかという意味ですけれども、私は勝手に次のように考えているのであります。簡単に申し上げますが、総合計画第2年目には、どのような考えで、どのような事業に取り組むかの最も基本的な考えが示されるものであるという考えからであります。言いかえますと、平成9年度の市長の施政方針の中の施策の大綱というような部分の基本的事項が、実施計画策定要項の重点事項であろうという考えから、このような質問をいたす次第であります。 さらに申し上げますが、実施計画の策定とは、さように重要な事務であろうと思っている次第であります。ですから、来年度に取り組むべき市長の考えをキャッチするというか、確認をしていくというか、そういう意図でこのお尋ねをするわけであります。また、実施計画策定の担当者としては、実施計画の策定ということは、そういう性格の仕事であるということをよく認識しておられることでありましょうけれども、あえてこのようにお尋ねをする次第であります。 以上、この2件について御答弁をお願いいたします。 ○議長(太田美好議員) 企画部長。 ◎企画部長(中村伸介君) 第三次の富士宮市総合計画関連につきまして御答弁を申し上げます。 第三次の総合計画は、御案内のように策定の基本姿勢として、わかりやすく実行性の高い計画ということを掲げて策定をしてまいりました。そのためには、まず第1に事業の進行管理の徹底であるというふうに認識をいたしておるところでございます。その進行管理につきましては、毎年ローリング方式によりまして、予算編成の指針となる3カ年の実施計画を策定いたしまして、計画的な事業の執行に努めるとともに、各年度における執行状況は、年度終了の早い時点において掌握をしてまいります。その手法としては、6月の定例会において御答弁を申し上げましたように、基本計画に基づくすべての事業の進捗状況を掌握するための施策執行状況調書、それから基本計画に記述されている各種の整備目標達成状況調べ、また実施計画書登載事業については、その決算額を整備目標ごとの投資額によって主要事業事業費調べ、こういうことによって進行状況を把握するとともに、各施策の現状、それから課題等々を掌握して、各事業の計画的な執行を確保するとともに、議員の御指摘のように計画の見直し、あるいは将来計画策定の資料としてこれを使っていくと、こういうことでございます。 なお、年度中途における事業の進捗状況についてでございますが、次年度以降の実施計画策定時、現在第二次の実施計画を策定する作業中でございます。その時点におきまして、実施計画の事業執行状況については、ヒヤリング等によって掌握をしてまいります。また、毎年度の調査結果につきましては、市議会等に御報告を申し上げてまいります。様式につきましては、基本目標ごとに取りまとめをいたしまして、わかりやすい様式によって、調書の形式で作成してまいりたいと、こんなふうに考えております。 それから、次に第二次実施計画の内容、重点事項等についての御質問でございますが、これにつきましては平成9年度から平成11年度までの3カ年の第二次実施計画につきましては、先ほども申し上げましたように、現在各部の計画事業調書によりまして、策定作業に入っております。まず、策定の基本的な考え方でありますが、第二次実施計画の対象事業は、原則的には第一次実施計画で採択をしました平成9年度及び平成10年度事業と10カ年主要施策で採択されている平成11年度事業でありますので、平成9年、10年、それから11年と、この3カ年になるわけでございます。この事業に、特に社会経済変化の激しいこの時期におきまして、前倒しを必要とする事業、あるいは新たに都市像を実現するために、こういう新規事業を加えたらどうかと、こういう検討をいたす中で、これらの事業についても第二次の実施計画の中においては、見直し、あるいは付け加えてまいりたいと、こんなふうに実は考えております。 それから、事業の採択に当たりましては、これはやはり何といっても限られた財源を有効に活用するための事業費、実施方法、財源内訳、特に事業効果、こういうさまざまな角度から見直しをするとともに、特に計画事業については、その重要度、緊急度、合目的度、それから有効度、この四つの区分の評価を各部ごとに、この調書の中に記述をされております。それから、各部の優先順位も記述をされております。こういうものを総合的に判断をし、財政見通し、あるいは各分野のバランス、こういうものを調整を図りながら事業決定をし、第二次実施計画を策定してまいりたいと、こんなふうに考えております。 以上でございます。 ◆6番(笠井賢一議員) 実施計画というものは、基本構想があって基本計画がある、そして実施計画がある。その段階では、実施計画も相当なものだというような感じがいたしますけれども、実際につくられてみますと、何だ実施計画はこの程度のものかというような感もしないわけでもない。しかし、それが非常に大事だということを、もう一度考えて取り組んでいただきたいと思います。もう既に平成9年度の事業には、市長以下幹部、あるいは各部の幹部も取り組んでいるはずでございますので、そういったものに対する考えをお伺いしたわけでございます。市長においては、ぜひとにかく大きな箱物をつくって、自分の点数を稼ぐのだというようなことではなくて、あくまでも市民生活の向上、市民福祉の向上、それに重点を置いて当然つくられると思いますけれども、そういうことにひとつぜひともその努力を願いたいと思います。 以上、要望いたしまして、一般質問を終わります。 ○議長(太田美好議員) 通告順により、11番 小室直義君の質問を許します。11番。                〔11番 小室直義君 登壇〕 ◆11番(小室直義議員) 一般質問を行います。 最初の題が、クリーン都市をめざして、富士宮市のエネルギー対策についてであります。環境に関する問題は、私の議員活動のテーマの一つであり、今までにも一般質問で何回か取り上げてまいりました。今回は、クリーンエネルギーを取り上げてみたいと思います。 第三次総合計画では、市の将来都市像を「富士山の自然を守り、安らぎと活力に満ちた国際文化都市」と定め、それを実現させるために定めた五つの基本目標のうち、安全で快適な暮らしを守るまちづくりの施策の基本方針、資源エネルギーの項で市民生活に欠かせない電気、ガスなどの安定供給を促進する一方、これらは限りある資源であることから、省資源、省エネルギー意識の啓発に努めるとともに、太陽エネルギーなどの新しいクリーンエネルギーの利用を促進しますと述べておることは、周知のとおりでございます。このクリーンエネルギーの利用促進という方向づけの施策として、昨年から実施されました住宅用太陽光発電システム設置費助成事業があることも御案内のとおりであります。この事業は、市町村レベルでは全国に先駆けての補助金導入ということで、かなり注目を集めているとのことであり、環境施策について富士宮市から情報発信がなされたということで、大変喜ばしいことであります。 そこで、この施策をなお一層充実させ、さらに展開させて名実共に日本一のクリーンエネルギー利用の町をめざすことが、地球環境時代にふさわしい富士山のあるまち富士宮のありようだと思います。そんな観点から、以下、具体的な質問を行います。 一つ、住宅用太陽光発電システム設置費助成事業実施後の反応はどのようであるのかについてであります。具体的には問い合わせ件数、実績、利用者からの要望意見、他の自治体からの視察状況、メディアの取り上げ方、これらについてお尋ねしたいと思います。 大きく二つ、県はこの補助金制度を導入していないが、補助対象事業化の要請はどうなっているのか、このことはたしか検討事項であったと思います。 三つ目、太陽光発電以外の新エネルギーの導入事業は考えているのか。 とりあえずこの3点について答弁をお願いいたします。 ○議長(太田美好議員) 市長。 ◎市長(渡辺紀君) クリーンエネルギー問題につきまして御答弁申し上げます。 エネルギー問題というのは、基本的にはやはり石油問題等を含めて、国の基本的な施策でなくてはならないというふうに思っておりますけれども、地方でも地方の立場でできるものについては、一緒に考えていかなくてはならない問題でもあるというふうな認識を持っているところでございます。いずれにしましても、石油に限りがあると同時に、石油はたくさん使うことによって大変な環境汚染を来している。この両面からの節減と、それから環境という問題からのエネルギー問題として、クリーンエネルギーが特に浮上してきたというふうに考えていますけれども、特にクリーンエネルギーとして風の力、あるいは水の力、波の力、地熱、太陽関係の光と熱、こういうものに対する挑戦が各所で見られているところでございます。 一般的に一番使われているのは、太陽熱の温水器関係がかなり普及をしているということについては考えておりますけれども、太陽光による発電につきましては、まだ国側からのモニター制度で、それでもって決定したものについては、国の補助金が出るという程度の段階でございまして、まだまだ試作の段階だと。同時に、経済ベースにまだ乗り切れる状況にはなかなかなっていない。あるいは国・県・市の補助金を得て個々が負担しても、なおかつ採算が難しいというような状況であることも確かでございますが、このパネルを増やすことによって、そしてコストを安くしていくという方向でもって、通産省自身が踏み切ったものであるというふうに思っております。これにつきましては、今御指摘もいただきましたけれども、市としてはこれは議会からの河原崎議員だったですか、御提案もあり、それから既に富士宮市でもって全国で一番実用化しているところが、その当時3件もあったというようなこともあり、私も見せてもらいましたけれども、同時に富士宮市としては、太陽に一番近い3,776メートルという地点を持っているというようなイメージをアップという意味も含めて、市単独の上乗せ補助を考えたわけでございます。県についての要望も、出身議員等を中心にやっているようでございますが、県はまだこの段階まで踏み切れないというような状況でございます。 ただ、この市の単独補助の問題が、新聞やテレビの特集番組等で紹介されたり、あるいは「地域環境政策」という大手出版社の本に掲載されたというようなこともありまして、1年間に100件を超える問い合わせ、あるいは地方自治体の視察のことを含めて、予想外の反響に驚いているところでございます。平成7年の実績では、5キロワット規模のシステム2件に250万円程度の補助にとどまっておりますけれども、ことしは国のモニター制度に応募する市民も増えて、5件ぐらいのモニターの当選者が市内でも内定しているというふうに聞いておりますので、決定をすれば引き続いて上乗せ補助をしていく方針でございます。いずれにしましても、先ほど言いましたようないろいろなクリーンエネルギー源というような問題を含めて、今富士山5合目等でも、太陽電池等の問題も試行いたしておりますけれども、地方の立場で今後とも引き続き検討していきたいと思っております。
    ○議長(太田美好議員) 企画部長。 ◎企画部長(中村伸介君) 市長からただいま総体的な御答弁があったわけでございます。その中で、1~2御答弁を申し上げたいと思います。 問い合わせの件数につきましては、市長からも御答弁があったわけでございます。これにつきましては、北海道から九州まで全国的に問い合わせがありまして、100件くらい件数があったと、こういうことでございます。大部分が県とか市町村、市町村の議員、市民団体、企業、個人、こういうあらゆる分野からの問い合わせが参っております。実績については、市長の御答弁のとおりでございます。 それから、特に設置者からの意見、あるいは要望の件でございますが、画期的な制度だということで、大きな評価を得ております。特に設置費も大分安くなりまして、そういうことで設置希望も年々増加するということでございますが、この市の補助要綱も、市長のこれも答弁にございましたように、国のモニター制度の当選者を補助対象にしておるということで、国の当選枠を増やしてほしいというような、そういう意見も寄せられております。 それから、特に他の自治体からの視察の関係でございます。これにつきましては、市議会議員の皆さんが視察に来られております。それから、特に自治体からの問い合わせについては、市としてはファクスを利用して、市の一つのPRを兼ねながら、視察と同様の内容の情報の提供を行っておるというのが現状でございます。メディアの取り上げについては、これは新聞記事のほか、先ほども御答弁にありましたように、県内外のテレビ、それから特に大手出版社の書籍の中で、第一法規出版から「地域環境政策」と、こういう中で掲載をされておるわけでございまして、当市のクリーンエネルギーを使ってのイメージアップが大いに効果を発揮していると、こんなふうに理解をいたしております。 以上でございます。 ◆11番(小室直義議員) ありがとうございました。 実績は上がっている、問い合わせ件数も多い、つまり行政がそれなりに努力すれば、個人のレベルでも地球環境問題に取り組もうという市民がいてくれるということがわかった。それから、全国発信での富士宮市のPRができた。私は、これは市の行政のクリーンヒットだと、これが実証できたということで、これは評価したいと思います。 また、平成6年6月の議会で、太陽光発電の導入のきっかけをつくりました河原崎議員は、先ほど市長が言いました国のモニター制度に当選して、このほど設置の運びになっているようでございます。提案して、そして自らが実践する。このことに、ただ敬意を表するのみであります。こうした我が市の状況を踏まえて、なぜもっと県の方に強く要請していただくことはできないのかな。市から発信して、県を動かす一つのよい事例になってほしい、こんなふうなことを要望をしておきたいと思います。 新しい事業は何かということについては、具体的なお答えがありませんでした。次の具体的な展開がないということについては、ちょっと残念なような気がいたしますのですが、クリーン都市富士宮の事業として、私自身も幾つか考えておりますので、そんなようなことを少し披瀝させていただきたいと思います。私の考えたのは、私が以前提唱しました環境パトロール隊、このパトロール車に電気自動車とか天然ガス自動車を使ってみます。それから、ソーラー電池を公園の街灯に設置する。それから、太陽光発電の補助の対象を住宅以外にも広げてみる。それから、省エネ型の、いわゆる清涼飲料の自動販売機、これの設置を促進させる。こんなことは、何か市の方でその気になれば、すぐにでも働きかけができるのではないか。 また、大きくはこれからの公共施設に、夜間電力を利用した蓄熱式の空調システムだとか、床暖房システムの導入、またこの富士宮市に立地する国や県の公共施設に新エネルギー、省エネルギーの導入を要請していく。さしずめ県営ソフトボール球場なんかに、こうした新企画を導入すれば、これはそれなりのまたアピールができるのではないかなと。こうした行動自体が市民へのアピールでありますし、環境に対する市民への啓発になるのではないか、こんなふうに考えています。そういう視点から、では私は市民への助成措置をまず最初にやると。次の段階、河原崎議員も実践した、富士宮市自身も新エネルギー、省エネルギーをみずからが導入する。こうしたことができないだろうかと、こんなことを思います。 そこで、質問いたします。一つ、現在計画進行中の温泉センター、それから白尾の市営住宅、福祉会館、これらにクリーンで無尽蔵の太陽エネルギーの導入設置、これはいたすべきではないか、これについて市長のお考えをお聞きしたいと思います。その際、これらの公共施設に太陽光発電システムを設置した場合、事業費はどのくらいかかるのか。三つ目に、その事業に対する国の助成措置はあるのかないのか。この3点について御答弁をお願いしたいと思います。 ○議長(太田美好議員) 市長。 ◎市長(渡辺紀君) 市のいわゆる公共事業について、新しいエネルギーの導入の意図はないかと、こういう御質問だろうと思います。今や市といいますか、県を含めて公共関係でもってそういうエネルギーを使っているものというのは、聖苑は太陽熱利用の暖房、給湯のシステムをやっております。これは、太陽熱の方ですね。それから、西臼塚とか、あるいは富士山の5合目あたりのソーラーの街灯はありますし、浅間大社や根原の麓山の家などのあの時計は、ソーラーで針が動いているというようなことですし、交差点のセンターフラッシャーというようなものも使っているようでございます。いずれにしても、大変微々たるものだというふうに思います。しかし、新しい芽だというふうに思っております。今後とも引き続き検討していきますけれども、太陽光発電の場合、事業費は20キロワットのシステムで、おおむね5,000万円くらいというふうに言われて、最近若干安くなっているかもわかりませんけれども、言われておりました。採算面から見ると、とてもまだ合うものではないというふうに理解をいたしております。 補助事業はないかということですが、これはまだなかなか補助枠も少なくて、対象額も対象箇所も少なくて、とるのにどれくらい、まだ洗ってありませんけれども、公共施設等用太陽光発電フィールドテスト事業というふうな補助制度があるようでして、これを受けると実事業費、補助対象額というのは、またいつの場合も別ですけれども、実事業費の2分の1、防災施設は3分の2だと言われる施設は補助があるようでございますので、これをどのくらいの可能性があるのか、少し検討してみたいと思っております。 御提案の福祉会館、市営住宅、あるいは山宮の余熱利用、さらにまた県営のソフトボール球場等々の導入の考えがあるかということでございますけれども、山宮の余熱利用の場合、ちょっと中で検討したのですけれども、あれは余熱自身がかなりそういうことを含めた利用ですけれども、余熱だけでは間に合わないので、どうしてもボイラーを入れなければならない。休みの場合についての対応としてボイラーを入れなければならない。そこへさらに持ってきて、太陽熱利用ということになると、それだけで三重ぐらいの熱対策費というのが加算されてくるような問題も含めて、これはちょっと見送ろうではないかいう話はいたしました。福祉会館、あるいは県営住宅、あるいはソフト球場等についてはコストの問題等も含めて、今からの課題として考えたいと思います。施設の構造、あるいは利用目的、実用性等々から考えると同時に、先ほど言いましたようなクリーンなまち富士宮、富士山のある自然のまち富士宮というイメージアップのために、どのくらいの経費がかかると見た方がいいだろうかと、それの問題も含めて総合的な判断をしていきたいと思っております。 以上です。 ◆11番(小室直義議員) 公共施設に導入ということについては、既に導入済みの実例として、学校だとか保育園だとかというのは全国にある、これは事実です。ですから、別に新しい建物に導入しなければならないということではないわけなのですが、特に富士宮市がそうした施策をとって、その方向にいくという中で、私温泉センターは最適な場所だなと。いわゆるごみを燃やして余熱利用をする、そして太陽エネルギーを使って発電をする。こうしたことが、いわゆるクリーンエネルギー利用のモデルになるのではないかと、こんなふうに思っています。 市長の答弁の中でちょっと気になったこと、私の考え違いかわかりませんが、焼却場の余熱が足りないからボイラーを設置するということについては、少し私の認識が足りないのか、市長の認識が間違っているのか、その辺は後でよく御確認いただきたいと思いますのですけれども、余熱利用をして補助ボイラーをつけなければならないということの不自然さのことについては、以前全協で指摘しましたのですが、その辺については間違いがあるといけませんので、よく確認しておいていただきたいと思います。国の助成措置もあります。改めて県に働きかけてみるということもいいでしょう。周囲の状況からしたら、私はもうあとは市長の決断だけだと、こんなふうに思いますので、その推移を見守っていきたいと思います。 今日ここで話題にしているエネルギーは、電気に関することが主体であります。そこで、私はこの富士宮市で電力の使用料、必要とする量は一体どのくらいなのかなと、こんなことを思いました。東電に早速聞いてみました。平成7年度の市内の総需要量は9億2,292万5,280キロワットだそうです。内訳として、一般家庭が約2億1,000万キロワット、法人事業所が約7億1,000万キロワットだそうです。これを、わかりやすく一般家庭月平均で見ると、平均使用料が367キロワット、平均電気料金が約9,000円だそうであります。この電気は、ではどこでつくられているのか。柏崎の原子力発電所で約90%、長野県、山梨県の水力発電所で約10%、市内の芝川水系にある発電所の量はわずか0.4%、このようであります。 こんな状況を知って、すぐに思ったのが、先日原子力発電所の立地について住民投票が行われました巻町のことであります。その投票結果は、沖縄の基地移転問題と並んで、国策と地方自治の関係の難しさをまざまざと見せてくれたような気がします。大きな観点からすれば、エネルギーの確保は絶対に必要だと。しかし、それを富士宮市にと言われると、はてと考えてしまう。総論と各論のはざまの中に、本当に難しいことだなと。消費税問題もそうではないかなと、こんなふうに思うわけであります。したがって、ここで市長に地方自治と住民投票の是非についての考え方や姿勢を聞いておかなければならないと思うわけですが、これは発言通告に載せてなかったので、またの機会にお尋ねしたいと思います。 話を本題に戻しましょう。エネルギーに関する幾つかのことを聞きました。市が取り組んでいる、その事務分掌、企画部企画課で資源エネルギーに関すること、市民部市民生活課に省資源、省エネルギーに関することとあります。どこがどう違うのか、役所の立場では十分説明できると思います。市民にはわかりにくいのではないかなと。私自身は、企画課ではエネルギー問題は世界が見えてくるという言葉があるように、スイング・フローベルト、アクツ・ローカリーという大きな視点での施策の展開があろうかと思います。市民生活課では、市民のライフスタイルに沿った施策、例えば節電とか節水とかごみの減量化とかリサイクル、このように私は理解しております。資源エネルギーがこれほどクローズアップされている割には、そうした点で市の行政の体制と施策が少しちぐはぐではないかなと、私はこんなような気がいたします。通産省では、従来別々でありました新エネルギープランのサンシャイン計画と省エネルギープランのムーンライト計画を3年前に統合して、ニューサンシャイン計画を発足させております。そんなことも参考にしながら、統合というよりも融合を図って、資源エネルギー対策と省資源、省エネルギー対策を一体に推進していくことについて、当局はどのようにお考えになっているのか、その見解をお伺いしたいと思います。 答弁をお願いいたします。 ○議長(太田美好議員) 市長。 ◎市長(渡辺紀君) 環境問題が大きい課題になってくる折でもあるので、市としてはこれを含めてエネルギー問題を一本化したらどうかという御提案でございます。小室議員も十分御存じになっているので、重ねて言うことになってしまうのですが、今企画課でやっているエネルギー対策というのは、通産省がやっている新しいエネルギーの開発であるとか、今太陽光発電も企画課でやっておりますけれども、そういう通産省関係の技術開発とかエネルギー対策というようなことを、主に推進普及をさせていくというような事業分担。それから市民生活課の方は、個々の家庭でどうしたらエネルギーが節減できるだろうかというようなことを、市民展等も含めて、あるいはいろいろな省資源という問題を含めて行事をやるというようなことで、市民の省エネルギーに対する考え方を普及していくというようなことを、市民生活課の組織を通して行っていくというような、片方は節減、片方については新しいエネルギーの開発というようなものを分けて行っているということでございます。 ニューサンシャイン計画、通産省がやっていますこれについても、いろいろ議論はあるようでして、新エネルギーと省エネルギー、地球環境、3分野を統合されたニューサンシャイン計画をつくっていくということでございます。しかし通産省の思惑どおりいくだろうかという議論は、また別にあるわけで、通産省はそう思っても、それでは環境庁の問題であるとか、やはり林野庁の問題であるとか、あるいは自治省の問題だとか、各省庁へと、それぞれこの問題は分かれていかざるを得ない性格の問題でもあろうというふうに思っておりまして、環境問題を含めて、エネルギー問題が通産省へ一本化される、したがって、市の方もこれをすぐ受けていけばいいという格好には、なかなかなり切れないだろうというふうに、私は思っております。 富士山問題のときに、富士山課をつくったらどうだということになりましたが、富士山に関係する部課だけでも十幾つ出てくるというふうなことで、そういう問題からして相互の連絡調整は十分とっていかなければいけないと。それは、十分認識しておりますけれども、一つの部、あるいは課にこの問題を集積をしていくということについては、そこまで市の現状として増えない状況ではないだろうかというふうに思っております。 以上です。 ◆11番(小室直義議員) やるとかやらないということを、なかなか市長は具体的におっしゃらない。今日の質問も、割合具体的なことを聞いているつもりなのですけれども、そういう答えは返ってこないわけですけれども、肥大化、硬直化と言えば、今の国の官僚制度、ここでも時代の趨勢で、今度は次の選挙が終わったら、省庁を大幅に統合しようとか、これは政治家のポーズかもわかりませんけれども、そういうことがうたわれております。国よりは、融通性、柔軟性は市はあるはずです。もっと合理的で、そしてとにかく市民にわかりやすい行政運営を切にお願いしたいと思います。検討を深めていただくことを重ねてお願いいたします。 さて、9月13日の岳南朝日の「私の発言欄」に、貴船町の望月さんが水車で発電という意見を寄せていました。太陽光発電システムを御自分で開発した佐藤さんはじめ、我が市には地球環境市民が大勢いそうな気がします。行政が中心になって、こうしたネットワークづくり、こんなことも必要ではないかなと思います。そして、富士市では清掃工場で、御案内のようにごみ発電を、余熱利用で温水プール、我が市のエネルギー対策、隣り同士でよく相談して、例えばエネルギーまちづくり全国サミット、こんな企画も夢があるのではないかなと思います。以上のことは、提案しておきたいと思います。 話を、最初の太陽光発電に戻しますが、この事業は希望者の数、視察、取材の多さでもわかるように、高く評価されたわけです。そして、同時進行で国の施策も大きく進んでいます。平成9年度は、太陽光の補助金は前年度対比3倍増の124億円が見込まれております。これらの状況を踏まえて、地方から発信して国をも動かす、こうした自負心を持って、さらなるエネルギー対策の推進を図り、そしてそのことが富士山のあるまち、クリーンエコシティー富士宮の実現につながるように念じまして、この質問を終わりにしたいと思います。 次の質問項目、第二東名建設に伴う南部地域の道路整備であります。第二東名の構想がいつごろできたのかはともかく、その実現は21世紀のことであり、まだずっと先の話だと思っているうちに、もうあと3年余で21世紀を迎える今、構想は現実となり、2002年のワールドカップ、2003年の静岡国体までに第二東名は供用開始される見通しであることは、周知のとおりであります。そうなれば、今後10年、いや、6~7年で岳南地域の交通形態も大きく変わり、そのことによって地域社会もさま変わりをしていくことは、自明の理であります。問題は、好むと好まざるとにかかわらず、そのさま変わりを生活の中にどう取り入れて生かしていくかにあると思います。そのことを市民に知らせ、誘導し、そして施策化していく市の行政の責任は、非常に大なるものがあると、今さらながらに思うものであります。 そこで、第二東名建設に伴う富士宮市関連の事業の展開を見たとき、南部地域に与える影響効果は、私は極めて少ない、このように思います。そういう見地と現状をとらえて、今後の南部地域における道路整備のありようについて取り上げたいと思います。すなわち南部地域の市の土地利用構想上の位置づけや富士市南西部との一体性、また庵原地域や峡南地域との接続性を考え、さらに市の最大の懸案事項である市街地整備の受け皿的要素を視野に入れれば、この地域の道路整備の重要性は、殊さら強調するまでもないと思いますが、あえて一般質問の機会をとらえ、当局の見解をただしていくものであります。 質問の本論に入ります。潤井川から南部地域を展望しますと、手のついていない都市計画道路、山本大中里線、事業実施中の県営南部農免道路、金谷橋以南は一応整備済みだという市道大宮富士線、この3本の幹線道路が存在しています。それそれがその行政目的が違いますから、したがって所管する部署も違います。しかし、市民の側から見れば、いずれも日常生活に係る道路機能は同じであると、このように受けとめています。そして、さらに大きな視点で見れば、これらの骨格道路の形成により、南部地域の良好かつ効果的な土地利用を促し、ひいては市域全体のバランスのとれた発展にも寄与するはずであります。だれしもがこう考えると思いますが、この重要な路線道路、この整備がなかなか進まない、これが現実であります。 そこで、これらを第二東名の開設に合わせて、有機的に構築すべきであるとの観点に立って、以下具体的な質問をいたします。この質問の大命題は、南部地域から富士市厚原に設置される第二東名、富士富士宮インターチェンジへの道筋、つまりルートの確立はどのように考えているのかをお聞きしたいわけであります。 個別問題として一つ、潤井川の河川改修に伴う山本橋のかけかえが予定されているが、これに関連して大宮富士線から山本橋を結び、潤井川護岸道路と第二東名の側道をルート化すべきである。 二つ、富士宮市の環状道路計画で、外周道路の形成に位置づけられている都市計画道路山本大中里線を南部幹線と正式に名称し、北部幹線とともに最重要骨格路線と位置づけすべきである。 三つ、その山本大中里線であるが、計画は一体どのようになっているのかであります。 四つ、南部農免道路の事業進捗状況と完成見通しはどのようになっているのか。 以上、個別に4点、大きく一つ答弁をお願いいたします。 ○議長(太田美好議員) 建設部長。 ◎建設部長(池田晃君) お答えいたします。 大宮富士線の高原山本地区から富士市の天間鷹岡方面への接続道路といたしましては、高原地先の土井石油の前、これ下河原下高原線でございます。越えて山本に下りまして、山本橋を渡りまして天間に至るルートと山本橋右岸を石の宮に連絡し、第二東名工事用橋りょうを市道の永久橋としてかけるルートが考えられます。山本橋につきましては、県事業の潤井川改修工事に合わせてかけかえる計画でございます。現在、県との打ち合わせ中でございます。また、取りつけ道路で影響する富士市側につきましても、富士市側の意向を打診中でございます。山本橋から下流の潤井川右岸道路についても、河川工事と並行して進める予定でございます。第二東名の工事が完了する時点で、石の宮側の橋りょうも市道として通行できるものと考えております。これらのルートとは別に農免道路も開通しておりますと、天間鷹岡方面への接続ルートは大変改善されるものと考えおります。第二東名の開通は、平成15年ごろと言われておりますので、各ルートの開通もこの時期に合わせるべく、今後とも努力してまいります。 以上でございます。 ○議長(太田美好議員) 都市開発部長。 ◎都市開発部長(高野秀久君) 都市計画道路山本大中里線は、議員御指摘のように岳南都市圏総合都市交通体系調査によりまして、(仮称)岳南南部幹線となっております。隣の富士市との連絡線として都市内主要幹線道路に位置づけられております。南部で連絡するこの富士市との調整が整い次第、4車線に都市計画変更することになっております。道路名等につきましては、都市計画変更する際、正式名を考えていきたいと、このように考えております。そこで、富士市とは2回ほど協議を持っておるわけですが、富士には富士のまだ考えが整っていないようにも見受けられますが、これからもそのように連絡をとっていきたいと、このように思っております。こういう状況ですので、まだ具体的な整備計画までには至っていないというところでございます。 以上でございます。 ○議長(太田美好議員) 経済部長。 ◎経済部長(松浦眞君) 南部農免道路につきましてお答えを申し上げます。 この道路は、県道富士宮芝川線、これは安居山地先でございますが、ここを基点といたしまして、沼久保、星山、黒田、貫戸、山本の各地域を経由いたしまして、富士市の市道滝戸旭町線を結ぶ延長9,320メートル、幅員7メートルの計画でございます。延長も大変長いことから、この区間を5地区に工区分けをいたしまして、事業を実施をしております。このうち、平成8年度までの完成箇所は、安居山地区延長1,592メートル、安居山第2地区は星山放水路から東側延長800メートル、山本地区は星陵高校から貫戸方面に延長1,800メートル、また山本二期地区は富士市の市道滝戸旭町線から富士宮市側へ延長1,230メートルの完成を見ております。現在実施中の3地区は、第二東名自動車道の影響区間を除きまして、平成9年度中には完了を予定しております。星山放水路から県道富士宮由比線、マルエ砂利のところまでの間、これは区間が約2,000メートルにつきましては、平成14年度の完成に向けて、県とともに現在努力をしているところでございます。 また、第二東名自動車道建設による農免農道への影響区間は、現在建設部を中心に検討中でございます。いずれにいたしましても、南部地区の重要幹線となりますので、鋭意早期完成に向けて努力をしているところでございます。 ◆11番(小室直義議員) 一通り答弁をいただきましたのですが、建設部長のお話を聞くと、大変期待の持てる第二東名の平成15年までには、何とか南の地域からもいろいろな現道、それから整備、そうしたものを済ませて、第二東名のインターチェンジまでルート化できると、こういうお答えだと思います。このことを取り上げのは、富士市側の方からの話で、いわゆる側道はできた。潤井川にかかる橋は仮橋から本橋になった。橋を渡って、富士宮の方は一体どのような計画になっているのだと、こんなようなことが富士市の議員やら富士市の住民から聞くことでありましたので、今日あえてお尋ねした、このような次第であります。潤井川の河川改修も同時にあります。大変建設部道路課で御努力して、石の宮からのいわゆる5メーター道路も、これも具体的になっています。どうかあの南部地域で、それから潤井川の護岸道路、高尾製紙を迂回して、いわゆる通称南坂、これも手をつければと、このように何とか大宮富士線を使ってインターチェンジまで行けるのではないか、このことを考えておりますので、ぜひよろしくお願いしたいと思います。 それから、山本大中里線を南部幹線と呼ぶべきだということについて、開発部長は具体的にはお答えになっていませんでしたが、呼ぶか呼ばないかですから、ぜひ呼ぶということを、また後で答えていただきたいと思うのですけれども、富士市との調整というのはもう再三指摘されておりますのですね。富士の方へ行ってしまったら消えてしまっている。この岳南広域交通体系の中で、富士へ行ったら点線になって幻になって消えてしまった。このことについて調整中だということですが、この山本大中里線が幻の路線と言われてきております。やれないのか、やる気があるけれども難しいのか、いずれにしても今まではそんなふうに受けとめてはいましたのですが、富士宮市の道路体系の外環状と位置づけられている、それから第二東名が建設されると、これはより重要になってきている。名称についても、インパクトを持ってアピールすべきだと思います。南部方面の状況についてはわかりましたが、やっぱりここであえて取り上げたのは、何といっても県営でやったとしても、一日も早くということがとにもかくにも市民の願望であると。平成14年、これも第二東名の開通に合わせているのかどうなのかですけれども、具体的な数値を聞いて、これをなおさらに強力に進める、一年でも早くする、この御努力をお願いするものであります。 それでは、今の答弁を受けて、さらに再質問をしてまいりたいと思いますのですが、南部幹線と呼ぶ呼ばないということについて、開発部長からぜひ答弁をいただきたいと思います。検討中なら検討中で結構です。 それにあわせて具体的な再質問ですが、この山本大中里線であります。今南部幹線と力説しておりますのですけれども、いわゆるこの路線計画の時点から相当の年月がたっている。第二東名の存在で、社会的要因も変わってきている。したがって、私はこの路線を南部幹線と力説しているわけですが、富士と調整中で、具体的な整備はまだそこまで至ってないということですが、逆に早急に実施可能性調査をここで行うべきだと、このことについて質問いたします。 それから、南部農免は、第二東名のあの星山のところで分断されるわけですね。したがいまして、それまでの投資効果、それから平成14年に向けて、沼久保から星山、星陵高校、貫戸、高原、こうしてつなげたものを、そこで切れてしまったということでなくて、やはり大宮富士線に接続させるルートを、私は整備させるべきだと思います。これは、経済部の方でなくて、道路課になるのかなと思いますのですけれども、要するにそうした調整ができているのかできていないのか。大宮富士線に接続するルートの整備を図るべきだと、こんなふうに思いますので、南部幹線ということを含めて3点再質問をいたします。 ○議長(太田美好議員) 都市開発部長。 ◎都市開発部長(高野秀久君) 南部幹線ということで、正式名につきましては先ほどもちょっと触れさせていただきましたのですが、都市計画変更をする際に、当然名称をはっきりしなければなりませんので、それまでには正式名称ということで位置づけをしていきたいと思いますが、現段階では南部幹線と呼ぶか呼ばないかということについては、今ところはまだ呼んでおりませんが、その命名、名前をつける段階では、議員御指摘のこの南部幹線ということにつきましても、検討する際の参考にさせていただきたいなと、このように思います。 次に、山本大中里線の位置づけ、早急に実施可能性ということでございますが、議員御承知のように市では現在都市計画道路の中で、内環状線に力を入れてやっております。現在3路線、6カ所、それから大岩淀師線、富士宮黒田線を含めますと、5路線を国・県の補助を受け、優先的に手をつけておるわけでございますが、この内環状線の見通しがつき次第、つぎの段階として富士市との調整がもちろんございます。その中で、岳南北部幹線、これはもう外環状線と、私たち言っておりますが、の実現性について調査を進めていきたいなと、このように思っております。 以上でございます。 ○議長(太田美好議員) 経済部長。 ◎経済部長(松浦眞君) 南部農免の大宮富士線までの接続につきましては、現在の計画では平成14年の全面開通をいたします時期には、第二東名の区間も開通し、全線の開通ができるものと、このように考えております。それまでの部分開通の期間は、高原ニュータウン進入路、これは2級市道高原下高原線でございますが、幅員6メートルを基本的には使用する考えでございます。また、一方それまでの間、鍛治ヶ久保地先、これは山本4町内から大宮富士線までの区間でございますが、これらにつきましても部分改修をするところはしながら、これは建設部になるわけでございますが、これは農免道路とは切り離して単独事業としてやっていただく中で、通行が促進できるようにしていきたいと、このように考えています。 ◆11番(小室直義議員) ありがとうございました。 山本大中里線の実施可能性調査については、平成9年度の当初予算に計上されると、そのようなことを期待しておきたいと思います。また、その時点で論議をしたいと思います。 農免のことも、第二東名手前の山本の鍛治ヶ久保で一たんとまる。それから、今言う市道高原下高原線ですか、土井石油のところへ出てくる。それで、先ほど言いましたように土井石油から南坂を降りて、高尾製紙、それから山本橋、こういうようなことで、いわゆる峡南地域からの第二東名へ行く、そうした迂回路にもなるのではないかと。安居山から沼久保を通りまして星山、こんなことも当然考えていかなくてはいけないのではないかと、こんなことで思います。先ほども言いました南部地域のこれらの道路計画は、第二東名の計画の以前にでき上がったものであります。そういう点で、取り巻く社会環境が変わっているということについて、私自身が南部地域だけのことを言っているのではないとおわかりいただけるのではないかなと思います。富士宮市全体、岳南地域全体の問題としての視点で取り上げていくよう、重ねて要請いたします。 最後になりますのですが、その富士宮市全体の一つの課題でもありますのですけれども、問題提起されていることが市道の県道移管のことであります。先週、佐野堯春議員が田中青木線の一部を県道にと、こういう問いかけに中島助役は、西環状線として重要な路線である。そういう方向で取り上げていきたいと、このように答弁しております。そこで、この項の最後の質問としまして、この市道大宮富士線を県道に移管すべきであるとの質問をいたしたいと思います。その理由は、駅南開発の受け皿として、県道由比線とともに位置づける。二つ、南部地域を横断する幹線に県道が一本もない。三つ、富士市、富士宮市、両市にこれはまたがっている。四つ、岳南広域交通体系の中でも考えられる路線ではないか、このように思います。 この項について答弁をお願いいたします。 ○議長(太田美好議員) 建設部長。 ◎建設部長(池田晃君) お答えいたします。 県道昇格になる答弁の前に、先ほど経済部長から答弁のありました南部農免がそこでとまってしまうと。それから先はどのような道路でつながるのか、この辺を少し建設部の立場でお答えをしていきたいなと、このように思います。農免道路の第二東名と交差する区間につきましては、農免道路の当初計画が第二東名により分断されることから、日本道路公団、静岡県富士農林事務所、富士土木事務所、市の関係で協議をいたしました。第二東名と接する区間約900メートルは、日本道路公団と機能回復として道路課で調整をし、実施する予定でございます。この区間につきましては、延長約160メートルの橋りょうも含まれておりますが、すべて幅員7メートルで、現在地元と打ち合わせ中でございます。今後地元の了解が得られれば、実施計画について道路公団と詳細な詰めの作業を行ってまいりたいと、このように考えております。 次に、大宮富士線の件でございますが、一般市道大宮富士線の県道昇格の要望は平成6年度にいたしましたが、選定外になった経緯がございます。市町村道の県道昇格は、従来から国道昇格、主要地方道の指定に続く作業の中で、一括対応していると伺っております。この路線は、県道とする必要が十分ありますから、今後も県に対しては県道昇格の要望をしてまいりたいと、このように考えておりますので、御理解いただきたいと思います。 以上です。 ◆11番(小室直義議員) わかりました。 道路整備についていろいろ取り上げましたのですが、地域整備の基本は道路整備と言うまでもないことで、そしてその地域整備といえば、その根っこは市の土地利用構想であるわけです。第三次総合計画においては、南部地域は市街地周辺環境整備ゾーンとして位置づけられております。その中の記述として、南部地域の特記事項として、岳南地域や庵原地域との広域的な連携のもとに云々と記述されております。これ以上の説明は不要かと思います。総合計画にのっとった施策の展開を期待して、この項の質問を終わりにいたします。 3番目の質問であります。規制緩和と発想の転換で行政サービスを拡大させる。高齢化、情報化、国際化、そして少子化の社会の中で、世の中は行動的変革を求められております。行政も、生産者優先から生活者優先へと転換してきております。したがって、今後の行政は今まで以上に既成概念から脱却し、新しい発想で市民生活を考えていかなければならないと思います。そして、何よりも求められていることは、いかに効率的なサービスを展開するかということであります。それが欠落していれば、納税者の理解は得られないと思います。これからの行政は、創意工夫で経費のかからないサービスを、いかに多く生み出すかによって評価されるのではないでしょうか。地方分権時代の先端行政を目指して、また富士宮市の行政サービスのあり方について、質問といささかの提案をさせていただきたいと思います。 具体的にお話ししたいと思います。その一つとして、渡辺市長は前の出雲市長の岩國哲人氏の言う行政は最大のサービス産業だと。この言葉についてどのような感想、いわゆる所感をお持ちなのか、お聞きかせ願いたいと思います。 二つとして、過去5年間、これは渡辺市政になってからでありますのですが、これで実施した新たな行政サービス、主なもので結構ですが、そしてそれの効果はどうなのか。二つとして、今後何か新しい行政サービスの展開の計画があるのかどうなのか。 三つ目、これも私の提案でありますのですが、先週青嶋議員が取り上げました住民票の自動交付機、この話を聞きまして、私も大変関心を持ちました。こうしたことも、行政サービスの一環であるはずです。私の提案を申し述べます。 一つは、以前アウトドアの公民館構想というようなことで、話したことがあるような気がいたします。都市公園である白尾山公園に、バーベキュー場を設置するのもどうかです。最近のアウトドア志向は、ますます増大していきます。こうした傾向を反映してか、火気厳禁が鉄則だった公立公園でバーベキュー場を設ける。東京の話ですけれども、やはり暮らしの情報という中で、朝日新聞に大きく取り上げられております。 二つ目に、これは規制緩和の一つの事例だと思います。二つ目に、富士市と住民票の相互発行、これは静岡と清水で実施のものです。岳南圏は、生活、経済一体であります。 三つ目、来年から民間委託される公共施設の365日利用、365日というのは言葉のあやでありますのですが、沼津市で事例がございます。桜田市長は、休みなしで7分の1サービスアップできると、このように申しているそうであります。 四つ目、フレックスタイムの導入の検討、週休2日時代であります。そして、共稼ぎ家庭がほとんどであります。勤めの前、勤めの帰りに市役所に寄って用を足す。窓口の時間延長、これは職員に勤務を長くしろということでなくて、勤務形態を少し変えたらどうか。 こんなような四つが私の提案でありますのですが、これらについて二つの質問と、私の四つの提案について御答弁をお願いいたします。 ○議長(太田美好議員) 市長。 ◎市長(渡辺紀君) 残った時間もないようでございますので、端的にお答え申し上げます。 岩國前出雲市長の発言をどう思うか。岩國語録といいましょうか、中でも最も代表的な発言でございますけれども、基本的には市・県・国が国民の税金で支えられて、それへ奉仕することを主なといいますか、最大の任務としている以上、市の立場で言うと、市民にサービスをする、奉仕をする心構えがまず第一だということについては、そのとおりだというふうに思います。市政を、産業分類でサービス産業としての分類に入れたということではないと思いますけれども、その精神的な意味においてはそのとおりだというふうに思っております。 次に、過去5カ年間で実施した行政サービスとは何かという話でございますが、これも随分ありまして、ここに一覧表ございますけれども、詳細に言う時間がないと思いますけれども、ざっと見てみますと、基本的には福祉、健康という問題を中心に、まずやってきている。その次には、OA化が急速に新庁舎の開設と同時に進んでまいりましたので、このOA化に伴うものについてのいろいろな分野にわたって、これをやってきている。 3番目に、教育関係の問題を大分前に出してきたというふうに考えております。具体的に幾つか申し上げますと、まず平成4年度には市民部の福祉課等があったのを、あえて福祉部を設置をして、現在の部になってきたというようなことでございますし、平成7年には御案内のとおり保健センター・救急センター等々についての設置をしてきている。さらに、また市立病院のトータルオーダーリングシステムの導入であるとか、さらにまた今会計のところの電光掲示板、これは設置を検討しまして9月から始めますけれども、いずれにしても市立病院関係の事務について、かなり手を入れてきているというようなことでございます。行政サービスといえば、先ほど来議論のある道路自身も行政サービスの一環だというふうに受け取れば、また別でございますけれども、今おっしゃっている点は、窓口サービスを中心にのことだろうと思います。 教育については、教育委員会の所管事項であった支所等を含めて、公民館活動ができるような措置を講じてみるとか、あるいは小中学校へファクスを入れるとか、あるいはまた幾つかございますが、略させていただきますけれども、そういうふうなこと。教育関係文化課の問題だとか、西富士図書館の問題であるとか、そういうふうなことを含めて、この4~5年で整備をしたところでございます。同時に、また窓口関係については、これはコンピューター利用について、これだけの一覧表もございますので、これについてはまたごらんいただければわかりますので、そういう格好でもってコンピューター利用を促進をしてきたと。同時に、また出張所や公民館でも諸証明を取れるようにしたというようなことでございます。 今からの問題でございますけれども、ごらんのとおり機構上には建築確認事務の問題であるとか、総務、あるいは企画全般の見直しの問題であるとか、あるいは体育館、文化会館の移管の問題、さらに箱物という話さっき出ましたけれども、市立病院をやらなくてはいけませんし、上野会館、西公民館、あるいは総合福祉センター、余熱利用施設等々についても引き続き整備をして、市民サービスを図っていかなくてはならない。 また、窓口サービスとしては、先ほどの御提案のありました幾つかの問題も含めて、青嶋議員の提案の問題も含めて検討をいたしております。個々につきましては、担当の部長が答弁いたしますけれども、富士市との住民票の相互発行については、静岡、清水がやったときに、私もこれは富士へ1万2,000人も行っているので、どうかなというふうに考えてみました。西部地区でも浜松を中心に、数市町村が検討を始めているようでございますので、そんな雲行きも見ながら、これは住民票の自動交付機の問題等も絡んでくると思いますけれども、そんな問題を含めながら考えてみたいと思っております。その他、税関係の証明等についても、本庁以外に出せないだろうかというような問題を、現在検討をいたしている等々ございますけれども、詳細に言うと時間がなくなりますので、略させてもらいます。 所管の部長の方から御提案についての御答弁をさせてもらいます。 ○議長(太田美好議員) 都市開発部長。 ◎都市開発部長(高野秀久君) 都市公園にもバーベキュー場を設置したらどうかという御提案等、また現状アウトドア志向で、東京都、先ほど議員さんがお示しになりました朝日新聞ですか、それを見させていただきました。ということで、内容を見てみますと、やはり管理体制、そういうものも整備していかなければならないかないうように考えられます。当面、市内の都市公園でのバーベキューというものは非常に難しいなと、このように考えておりますので、ぜひ御理解いただきたいと思います。 ○議長(太田美好議員) 総務部長。 ◎総務部長(遠藤伸一郎君) フレックスタイムの導入でございます。これは、いわば勤務時間が決められております8時30分から5時15分以外のところで市民サービスをしたらいかがかという提案だろうというふうに受けとめさせていただきます。フレックスタイムというシステムではなかなか難しい問題がありますので、職員の勤務時間をいかに設定するかというようなことで、施行できるかできないか、検討させていただきたい。これは、職員組合とも深いかかわりがございますので、組合とも相談をしてみたいと、こんなふうに考えております。 ○議長(太田美好議員) 教育次長。 ◎教育次長(田中洋君) 公共施設の365日利用についてお答え申し上げます。 議員おっしゃるように、今回の委託の最も大きなメリットであるということで、弾力的な事業運営の中で、365日とは言いましても、12月29日から1月3日は除くことになろうかと思いますが、通年の運営を開館をするということで、現在公社の方との打ち合わせの中でお願いしてありまして、理解は得られております。 それから、沼津市の例でございますけれども、休館日が12月29日から1月3日、これ体育館ですけれども、それから正規の職員が月曜日から金曜日、公社の職員が火曜日から金曜日ということで、月曜日は公社の職員はおりません。といいますのは、公社が月曜日は休日ということでございます。土曜日と日曜日と祝祭日及び夜間につきましては、公社の職員が勤務するということで、夜は21時、9時まででございます。 以上です。 ◆11番(小室直義議員) 時間が超過いたしましたのですが、一言だけお願いしたいと思います。 市民サービスとは、市民本位の原点に立つことであると思います。お金をかけないということは、創意工夫で切り開くことだと思います。時代を先取りするということは、温故知新の心で改革していくことだと、このように思います。いずれにせよ、今までどおりという考えは通用しないということを肝に銘じて、知恵を生かした市民サービスをお願いして、一般質問を終わりにいたします。 ありがとうございました。 ○議長(太田美好議員) 10分間休憩いたします。                                     午前11時05分休憩       ────────────────────────────────                                     午前11時16分開議 ○議長(太田美好議員) 休憩前に引き続き会議を開きます。 一般質問を継続いたします。 通告順により、3番 手島皓二君の質問を許します。3番。                〔3番 手島皓二君 登壇〕 ◆3番(手島皓二議員) 最後の質問になりました。できるだけ早く終わりたいと思いますので、答弁の方も具体的に簡潔にお願いをしたいと思います。 今回は、当面する個別の案件について、幾つかの質問をしたいと思っております。まず、第1に国道139号線バイパスの4車線化についてお尋ねをいたします。4車線化の実現見通しにつきましては、今議会で既に同じ質問が行われて、市当局からは予算要求はしていると聞いている。あるいは、今後も引き続き働きかけていくなどといった趣旨の答弁がありましたので、重ねての質問はいたしません。ただし、平成10年夏開催予定の世界女子ソフトボール選手権大会までに、とりあえず鉄工団地から外神東町までの約1,500メートルの間を部分的に4車線に広げるためには、国の平成9年度予算、つまり来年度の予算にどうしても計上してもらわなければ、時間的に合わないということであります。 このためには、この国道の管理者である中部地建による予算要求が、建設省の道路局の方に上がって、省内で認められた上、来年度予算要求に計上されていることが必要であると思います。先日の質問に対する当局側答弁の中で、予算要望はしていると聞いている。要求ではなくて要望という答弁だったと思いますけれども、聞いているという答弁が多分この点を指しているものと理解をしております。バイパスの無料化の際に、関係者の間で微妙なやりとりがあった等の事情を聞いておりますので、これ以上の答弁は求めませんが、私の得ている情報でも、かなり実現性ありと聞いておりますので、この上は今後とも国、あるいは県に対して遺漏のないようにお願いをしたいと思います。ただし、バイパスの無料化に伴う影響並びにバイパス沿線の将来の開発について、幾つかお尋ねをしたいと思います。 質問の1、昨年9月の無料化以来、バイパスの交通量は飛躍的に増大をしてきているのではないでしょうか。そこで、お尋ねをいたしますが、無料化後の交通の状況を、市としてどのように把握をしているのか。例えば無料化後ちょうど1年になりますが、各種のデータもとれるようになってきていると思います。市は、具体的な交通量の調査を実施したのか、交通事故の増減はあったのか、通過者と地域住民の生活者との利用比率はどうなっているのか、あるいは地域社会への影響は具体的にどのようなものがあるのかなどについて、市当局としてはどのように分析し、受けとめておられるのか、まずお尋ねをいたします。 質問の2、無料化を地域社会の活性化という観点から考えてみますと、特に市北部地域及び朝霧高原地域への経済的な波及効果をどうお考えなのでしょうか。交通量の増加は、北部からと南部からとどちらの方向から交通量が増えているのでしょうか。特に県外からの車両については、産業用と観光用ではどちらが多いのか。また、観光用車両のバイパス周辺への経済的な波及効果についてはどのようなものが出てきているのか。私は、このバイパスは富士宮の基幹道路であるという認識をしていますので、単に観光面にとどまらず、周辺の産業開発、住環境の整備、北部地域の農林水産業や酪農の新たな視点からの開発ということからも、もっとバイパスの将来について見直すべきではないかと考えております。無料化と4車線化、地域おこしの絶好のチャンスではないでしょうか。 質問の3、またバイパス全体のスムーズな車の流れということを考えますと、現在取りつけられております交通信号、あるいはバイパス途中から生活道路への出口といった4車線化以降の取り扱いについて、市としては今から対応を考えておく必要があるのではないかと思いますが、どういうふうにお考えなのでしょうか。 続けて、次の質問に入ります。質問の4として、次に猪之頭人穴線の拡幅整備について質問をいたします。人穴地区と猪之頭地区の交通は、バイパスによって分断をされる形になっております。このたび人穴線がバイパスと交わる手前まで拡幅整備が進み、バイパスとの取りつけ部分は、残すところあとわずかとなっております。完成はいつごろになるのでしょうか。また、これら完成いたしますと、猪之頭人穴線がバイパスと直角に交差することになります。現在バイパスの無料化によって交通量が増大したために、朝夕のラッシュ時や観光シーズンになりますと、猪之頭からバイパスに車が出るのが、この地点に信号機が設置されていないために、非常に難しい状況になっております。信号機の設置については、人穴側の拡幅整備が終わった時点で、これが認められますようにぜひ市当局の方からも働きかけをしていただきたいと思いますが、いかがでしょうか。 質問の5、この猪之頭人穴線の拡幅整備に伴って、猪之頭線の一部、通称ブリッチ手前の市道の整備について改めてお尋ねをいたします。この問題につきましては、昨年7月の建設委員会でも取り上げられております。また、地域の方々からも舗装の整備が部分的であったり、冬の間路面が凍結して危険であるといった指摘が出ていたりして、当局もこの問題については、既に十分事情は御承知のことと思います。また、この地域は陣馬の滝や養鱒場への導入路ともなっておりますので、観光の振興といった立場からも、ぜひ早急な対応をすべきだと思いますが、当局の今後の対応方針をお伺いをいたします。 質問の6、次にミルクランド周辺の道路整備についてお尋ねをいたします。先々週の畜産まつりは、富士ミルクランドで開催されて、好天にも恵まれて大変に人出でにぎわい、結構なことでありました。このミルクランドを通る富士宮鳴沢線とバイパスとをつなぐ2級市道平山見返線の整備については、最近県議会でも取り上げられたやに聞いております。ミルクランドの完成を機会に、観光面からも一層その必要性が認識されるところとなっております。富士宮への観光客の大半は、バイパスを利用しているのではないかと思いますが、この観光客をミルクランド方向に引きつけるためには、現在車が1台やっと通れる状況の平山見返線を拡幅整備して、大型のバスが通行できるようにすることが、どうしても必要であると考えます。また、最近静岡県のトップがこの地を訪れた際に、バイパスと富士宮鳴沢線の間に流れる沢につり橋をかけて、歩いて渡れるようにしたらどうかといった発言、アイデアも出たやに聞いております。 このように、このミルクランドを含む朝霧高原プロジェクトとでも言うべき感覚で考えてみますと、この一帯を市民農園や健康野菜、健康食品の農園にするとか、生産者と消費者とを結ぶ拠点づくりにするとか、あるいはふるさと体験型観光スポットにするとか、また間伐材の有効利用のための施設づくりなど、いろいろなアイデアが市内の有識者の方から提供をされております。このように、朝霧高原一帯の開発をめざすということであれば、平山見返線の拡幅整備がどうしても必要と考えますが、この見通しはどうなっているのでしょうか。予算面で難しい点があれば、単に市道の整備という考え方にこだわらず、例えば酪農を含めた農林関係予算で何かよい知恵は出ないのか。あるいは、沢にかかる橋の部分については、国の直轄事業を取り込むことはできないのか。また、地域おこしや観光の振興といった他の政策を絡めて予算化ができないものなのでしょうか。どう対応したらよいのかといった観点から、またそこで質問のこのバイパスから平山見返線に至る整備の今後の見通しについて御説明をお願いしたいと思います。 最後に、質問の7として、道路問題の最後の質問で、政策的な道路予算の確保についてお尋ねをいたします。富士宮市の社会基盤の整備の中で、道路の建設、今回の議会でもたくさん取り上げられておりますけれども、最も重要な部分であると思いますが、特に町全体が第一次、第二次、第三次産業が混在している現状では、インフラの整備もなかなか大変であることは理解できます。そこで、限られた予算の中で、身近な市民の道路ニーズにどう対応したらよいかといった観点から、次の質問をいたします。 第1に、道路の建設、改修、整備はどのような政策判断、優先順位で現在行われているのでしょうか。第2に、地域から出ている要望や陳情の処理状況はどうなっているのか。第3に、予算面で道路維持費は増えているのか減っているのか。第4に、残事業はどのくらいになっているのか。この中で精査の結果、対応できないものを除いて、これまでのペースでやると、あと何年ぐらいかかるのか。第5は、道路維持補修の要求は、毎年毎年新たに出てくると思いますけれども、このうち一番要望の多いと思われます側溝の設置、改修、あるいは側溝のふたの設置等を一度に工事できるようにするためには、道路予算の一定額を政策的に別枠で取って、これに充てるといったことができないのかできるのかということについて、答弁をお願いをしたいと思います。 一たん御答弁をお願いします。 ○議長(太田美好議員) 市長。 ◎市長(渡辺紀君) 私の方からバイパス問題等について答弁いたしまして、細部につきましては所管の部長の方から答弁いたします。 まず、これは答弁要らないという話でございますけれども、最初の4車線化のとりあえず外神までの区間の問題につきましては、私も今年の予算が一つの大きな山だというふうに考えておりまして、県もさることながら、直接建設省の静岡工事事務所、あるいは名古屋の中部地建等にも幾つか話題を出しておりますけれども、その両者ともに平成10年7月の世界女子ソフトがあるということは、十分認識をしてくれておりますので、今後全体の建設省の道路予算枠、それから個々中部地建への配分枠等との段階で、具体的なお願いに行ってきたいと思っておりますので、よろしく今後とも御協力をお願いを申し上げる次第でございます。 バイパスが無料化になって、どういうふうに情勢をとらえているか、こういう御質問でございますけれども、今まで有料の時代には鳴沢線を通ってきた、特に営業のトラック等がほとんど国道139号を利用するようになった。結果として、土日を中心に外神から北山インター周辺までの混乱、渋滞等もさらにひどくなってきた。交通事故の問題については、後でもって申し上げますけれども、いろいろな影響を与えていることは確かでございますし、こういう機会にじっくりとそのいろいろな面についての見直しをしていく必要があるという御指摘もそのとおりだというふうに思っております。 調査をしたかということでございますけれども、市としてはまだ交通量調査等については実施しておりませんけれども、建設省が今後の道路計画の基礎資料となる交差点や交通量、渋滞調査等を現在行っているというふうに聞いております。それらの結果も聞きながら、一緒になって今後の市としての対応も考えていきたいと思っております。 経済的効果については、経済部長の方から御答弁申し上げますけれども、もう今基幹道路という話でございますけれども、まさに基幹道路です。今おっしゃられるとおり、バイパスは正式に国道139号となった段階でバイパスではなくなって、今までの国道が朝霧富士宮線という格好で、県管理の一般県道になった、国道139号、いわゆる大月線という線が。それによってわかるように、バイパスがもはや山静両県を結ぶ基幹道路だと。同時に、それが地域振興のためにも基幹道路だということについては、御指摘のとおりでございまして、産業、生活面での比重をますます大きくしていくと思っております。もう既にまかいの牧場の下までは、用地を買収済みでもあります。外神までの見通しがついた段階で、次の段階では既に買収してあるところへ入るというお願いに行かねばいけない問題でもあるのかなというふうに考えております。 予算の問題でございますけれども、いろいろ今からの福祉の問題、健康の問題、重要課題たくさんある中で、道路というのはやはり古くして新しい常に変わらざる行政課題だと。そのことが、先ほど来再三の御質問にもあるように、大きな地域福祉の一つにもなっていくというふうにも思っております。国庫補助、県費補助、あるいはそれがだめならば市の単独事業も含めて、政策的に陳情を精力的にやって確保していきたいと思っております。市としても、なるべくゆとりがあるならばこっちへ振り向けていこうというようなことで、今回の議会でも議決をいただきました9月補正予算の9億6,900万円のうち、道路維持等の土木費関係が4億7,700万円になっているというのを見ても、道路関係がいかに要望が多いかということもおわかりいただけるのではないかと思います。 細部につきましては、所管の部長の方から答弁いたします。 ○議長(太田美好議員) 市民部長。 ◎市民部長(加茂恒雄君) 私の方から交通事故の状況についてお答えいたします。 先般富士宮警察署に問い合わせて確認いたしましたところ、年度ごとの統計はまだまとめてないようでございますけれども、昨年の平成7年1月から6月までと本年の1月から6月までの半年間の比較した事故件数で申し上げますと、西富士料金所から内野の交差点までの間の事故件数で申し上げますと、平成7年が58件、平成8年が53件ということで、事故件数はトータルとしますと、若干減っています。しかし、死者が1名のところが2名になっております。それから、負傷者が95名のところが80名というふうになっています。外神の押出の交差点から内野までの間を申し上げますと、交通事故件数は平成7年が6件、平成8年が10件、それから死者は先ほどと同じように、平成7年が1名の平成8年が2名、それから負傷者が平成7年が7名、平成8年が25名ということで、負傷者につきましては大分増えているというような状況になっております。半年間ではありますけれども、この数値で見る限り無料化された後における交通量の増加に比例いたしまして、交通事故が増えているというように認識しております。 以上であります。 ○議長(太田美好議員) 経済部長。 ◎経済部長(松浦眞君) バイパス周辺の経済的波及効果としての御質問でございますが、経済効果を示す明確な数字がまだつかめておりません。一つの判断材料といたしまして、無料化以前の昨年の7月、8月の北部の観光施設への入り込みと、この無料化後のことしの7月、8月の入り込み数を一つの判断として比較をしてみました。まず、田貫湖周辺でございますが、平成7年度では17万3,000人の入りでございましたが、平成8年度は18万2,000人で、ここが約5%増になっております。また、朝霧高原周辺では平成7年度が20万9,000人でございましたが、平成8年度は24万3,000人と、ここが16%増でございます。しかし、そういう中で白糸の滝の周辺では、平成7年が24万7,000人が平成8年は23万6,000人と、5%の減になっております。この3地域を合計いたしますと、平成7年が約63万人でございますが、平成8年度は約66万2,000人ということでございますので、平均して0.7%増加になっております。 しかし、この数字がイコール無料化による経済的効果を判断できる数字であるかどうかということは、なかなかそう言い切れない面もあるのではないかと、こんなぐあいに思います。と申しますのは、この数字の中には自然公園大会の開催の際の入り込み客も含まれておりますし、朝霧野外活動センターは平成7年度が建設中であったということで、人が来なかったわけでございまして、それらの個々のこの施設の状況が含まれておりますので、そこがはっきりまだしない点がございます。したがいまして、現時点では観光用車両が増加し、経済効果があったと、こうはっきり申し上げるわけにはいきません。また、最近若干上向いてきたというこの景気も、観光面にはまだまだ反映しているとも判断できない面がございます。今後は、魅力ある観光地をめざして、この増加した車両を北部観光、また北部の産業の発展につながるように努力していきたいと、こんなぐあいに考えているところでございます。先ほど0.7%と言いましたのは、平成7年度から平成8年度にかけては、全体では5.07%増加しております。 お願いいたします。 ○議長(太田美好議員) 建設部長。 ◎建設部長(池田晃君) 当面する道路行政についてお答えをいたします。 まず、そのうちの人穴猪之頭線と国道139号との交差点の信号機設置であります。この交差点は、平成9年度完成の予定であります。信号機設置の要望につきましては、平成6年10月に第六次交通管理基本計画5カ年計画作成の打ち合わせのときに、富士宮警察署に申し入れしてございますが、この工事が完了と同時に設置できるよう、再度要望してまいります。 次に、1級市道猪之頭線のブリッチ前の未整備区間についてでありますが、未整備区間の延長は約130メートルでございます。地権者は、法人を含め5人でございます。このうち、特に大口の地権者と移転補償等の伴う権利者とは、何回も交渉してまいりましたが、条件等に厳しいものがございまして、了解点に達していない状況でございます。昨年度においても、一部について了解が得られ、工事発注まで計画いたしましたが、その後権利者からの申し入れによりまして、工事の実施までは至りませんでした。このような状況でありますが、用地交渉は継続して行う考えでありますので、御理解くださいますようお願いいたします。しかし、現地の状況は路面の損傷もかなり進んでおりますので、冬期には水たまり等が凍るなど、交通安全上の問題もありますので、寒くなる前までに舗装補修と視線誘導標識の設置などを行ってまいりたいと、このように考えております。 次に、ミルクランド周辺の道路状況でございますが、この地域は高原景観活用ゾーンであり、「にっぽんリゾート・ふじの国」、朝霧パステラルゾーンの地域にもなっております。この地域の南北道路といたしましては、富士ミルクランド前の主要地方道富士宮鳴沢線、まかいの牧場前の国道139号、小田急ゴルフ場の西側の県道朝霧富士宮線の3路線がございます。これらの路線を東西に結ぶ道路は、県畜産試験場北側の1級市道猪之頭線と1級市道人穴猪之頭線のルートと、まかいの牧場南側の2級市道足形平山線と、2級市道平山見返線のルートがございます。このうち今年オープンした富士ミルクランドとまかいの牧場を結ぶ路線といたしましては、2級市道平山見返線が考えられます。平山見返線の現状は、延長約900メートルで、幅員3メートルないし4メートルの生コン舗装と簡易舗装でございます。中間部の猪之窪沢は河床路になっておりまして、このような状況からこの路線を改良整備するには、橋りょうの架設もあり、多額の事業費が必要であると考えます。しかし、付近にはミルクランド等の観光拠点の整備も進んでおりますので、この道路の利用度や重要度が今後ますます高くなってくると考えられますことから、御提案の拡幅整備の具体化について、関係機関とも協議しながら、計画を立ててまいりたいと考えております。 次に、政策的道路予算の確保でございますが、道路の建設整備改良はどのような政策判断で行われているかでございますが、各地区から要望、陳情の事業実施につきましては、地元役員と相談をし、また他の地区とのバランスを考えながら判断し、緊急度の高いもの、投資効果の高いものから、順次実施するようにしております。緊急度の高いものの考え方でございますが、第1に道路が損傷、または損壊のおそれがあり、早急に実施しないと、交通安全上、危険な箇所。2番目として、市の政策上、必要な補助事業路線。次に、1級、2級、一般市道の整備の順で考え、この中で費用の割に効果の高いものを、地元の役員の方々と協議を行い、決定していく考えで作業を進めております。 次に、陳情、要望の処理状況でございますが、各地域から要望の件数は、平成8年3月末現在で1,519件ございます。そのうち、855件は工事完了など、処理済みでありますが、事業継続中及び未処理は664件ございます。概算事業費は約128億円となります。毎年度の処理件数は、平均120件でありますが、用地取得の伴う拡幅工事等は、1件当たり平均5年くらいの事業年数が必要となります。さらに、新規の要望もこれらに累積されているのが現状でございます。 次に、道路維持費の増減の状況でございますが、平成3年度からの委託料、工事費、用地補償費の投資的経費の経過を説明いたしますと、平成3年度決算額で約4億3,000万円、平成4年度決算で約4億9,007万円です。平成5年度決算で5億600万円、平成6年度決算額で約5億9,800万円、平成7年度決算で約5億9,000万円、これ参考でございますが、平成8年度9月補正後を入れますと、約5億1,900万円でございます。 次に、道路維持工事の残件数と事業費でございますが、平成8年3月末現在で582件で、概算事業費は29億円でありまして、残事業のみを今までのペースで施工しますと、5年ないし6年が必要となります。しかし、毎年新規の要望が約200件ほどあり、新たに累積をされているのが現状でございます。 以上でございます。 ◆3番(手島皓二議員) ありがとうございました。 最初に申し上げたように、富士宮市の活性化のためには、まず基幹インフラである道路の整備がどうしても必要だと思いますので、引き続き重点的に行っていただきたいと思います。 次の質問に移ります。建設大学校の跡地利用に伴う道の駅の件についてお尋ねをいたします。建設大学校につきましては、今年3月で44年の歴史を閉じました。その後、5月には国の大蔵省東海財務局から跡地利用についての方針が発表されております。跡地は、次の四つの機能に分割されております。一つは、建設技術者のための教育訓練施設、二つ目、防災備蓄と環境材料の観測施設、三つ目、県の自然学習と体験のためのエリア、そして四つ目に道の駅ということになっております。跡地利用につきましては、建大用地が国の財産ということもありまして、市としても自主的に独自の跡地利用計画をつくるというより、むしろ国の出方待ちといったこれまでの経緯で、この4分割案になったのではないかと思っております。 そこで、質問いたしますけれども、他の三つの利用計画は、国や県の施設ということでさておきまして、道の駅につきましては市が予算の一部を負担し、今後の管理運営も市が担当するということになっていると思いますけれども、市としてどんな道の駅をつくっていくお考えなのか、お尋ねをいたします。関連して、まず国と市の経費の負担、利用形態はどのような形になっているのでしょうか。今年度の予算措置はどうなっているのでしょうか。完成と供用開始はいつごろになるのでしょうか。現在、設計も含めてどのような進捗状況になっているのでしょうか。 質問の9、市が現在考えている道の駅の中身はどのようなものになっているのでしょうか。単に高速道路のサービスステーションやドライブインのような駐車場や休憩所、トイレ、食堂、案内所といったたぐいのものなのか。建設省は、現在全国各地で道の駅の建設を積極的に進めております。その際、これまでの交通拠点としての道の駅のイメージから一歩抜け出しまして、多様な機能を合わせ持つ施設づくりが全国各地で始まっています。これまでのドライブインとしての道の駅ではなくて、町の交流センターのようなものをイメージして、今後ポスト道の駅として休憩施設、福祉施設、健康施設、農園や芸術文化機能を取り込んだ施設など、いわゆる複合型の施設づくりが望まれています。必ずしも道路沿いの駅だけではなくて、今後は川の駅、海の駅や山の駅といった地域連携型の駅がつくられようとして、こういった領域について専門家が集まって、シンポジウムが開かれていることもあります。 私は、参考のために先日お隣の鳴沢村の道の駅を見学に行ってまいりました。第1期工事は、従来型のサービスステーションとして既に完成して、稼働をしております。現在、第2期工事として、(仮称)富士山火山博物館と呼ばれる大型の建物が、同じ敷地の中に建設中でありまして、来春には完成というふうに聞いております。その後は、美術館の建設も計画されており、この施設全体を鳴沢クリエーションパークと名づけて、村おこしの拠点にしようということであります。 そこで、改めて提案と質問ですけれども、何もかも国任せ、国のお仕着せというのではなくて、富士宮市も市独自の建設案、運営案を持ったらいかがでしょうか。市長は、口を出すと、金も出さざるを得なくなるということを心配されている様子ですが、市としては完成はどちらにしても一定の費用を負担し、責任を負うことになるわけですから、現在進んでいる設計の段階から、積極的に参加をすべきと考えますが、いかがでしょうか。今年の春行われました市と県と国との打合会の中で、市としては委員会等を組織して、関係各方面の意見を聞いていくというふうに伺っておりますが、その後の動きはどうなっているのでしょうか、お答えをいただきたいと思います。 ○議長(太田美好議員) 市長。 ◎市長(渡辺紀君) 道の駅につきましてお答え申し上げます。 建設大学が閉鎖になるという知らせを受けた段階から、一昨年来、手島議員も御案内のとおり、建設省に対して直接、まず建設省自体で引き続いて所有をして、建大にかわるものを運営して、地方のためになるものを考えてくれないか。それがどうしてもだめならば、ひとつ県への払い下げ等について考えて、県とも協議していきたい。こんなお願いを文書化して陳情したわけでございますけれども、結果としてそのような方向になってきているというので、大変うれしく思っております。同時に、議会からも土谷議員だったですか、道の駅を朝霧に設置したらどうかという御提案もありまして、そして一緒に道の駅構想もいろいろ議論したわけでございますけれども、それもそういう方向へ動いてきたということで、まずまずだなと。去る5月22日に開かれた第87回の国有財産東海地方審議会、ここでこういう陳情内容にほぼ同意した方向でもって決定されたということでございますので、うれしく思っております。もちろん口を出すと、金を出さなければならないと、それを言ったかもわかりませんけれども、基本的には買うのは県で買ってもらいたいという意向があったからでございます。 結局は、結果としてこの50ヘクタールについて、ただいまお話にございましたけれども、約30ヘクタール、正確に言うと29.5ヘクタールについては県へ払い下げる。そこを自然観察ゾーン、自然体験ゾーン、自然ふれあいゾーン、緑地ゾーン等々にわけていこうと、一応こんな考え方を持っているようでございます。残りの約20.7ヘクタールについては、建設省並びに今お話のございました建設業振興基金教育訓練施設、これでもってそのまま20.7ヘクタールを所有して、そこに今言った教育訓練施設に約5ヘクタール、それから道の駅に3.8ヘクタール、防災備蓄基地に5.3ヘクタール、環境材料観測施設に5ヘクタール、道路用地に1.4ヘクタールというような配分を考えているようでございまして、その問題は道の駅をどうしていくかということでございます。これは、土地はさっき言ったように、建設省が所有をしてくれます。その建設省の敷地に、建設省自体では情報発信センター、それから駐車場、トイレはつくりますよという話でございます。 市の方は、地域振興施設、これは一般的に道の駅の構想の中にあるのですけれども、地域振興施設として約800平米で特産品の販売所だとか、食堂であるとか、観光案内所であるとか、展示コーナー、こういうふうなものを市がつくっていって、これを運営したらどうだろうかというような大筋は、ほぼ決まっておりますけれども、建設省の方はこういう大筋に従って、ことしの9月に考え方等についての整備方針、予備設計等をコンサルに委託をしたという報告がございまして、その設計段階から市にも入ってくれというお話でございまして、過日中島助役と一緒に国道工事事務所へ行ったときも、所長や副所長とそんな話をいたしましたし、名古屋の中部地建へ行ったときも、治山治水の陳情の折に、所長の方からそんな話題も出たところでもございます。いろいろ具体的に、県では一応観光レクリエーション課が所管するということになっているようでございますけれども、動き出しつつありますので、市としても企画、総務、建設、経済、こういうような各部とそれぞれ関係してきますので、中島助役を中心に連絡会をつくって、県・国に対する対応、市の考え方、この取りまとめを図っていくような段取りを組んでおります。 ただ、県とも国とも話したのですけれども、県でもあそこへと、隣にある35ヘクタールの県有地も含めて、オートキャンブ場的な発想は、もう大分あきらめてきたと思いますけれども、考えたらどうかという話は率直にいたしております。やはりこれは私の個人的な考えですけれども、鳴沢の話も出ましたですけれども、鳴沢はそこを中核施設にしようという話でございますが、うちの方は下がりましてミルクランドもある、田貫湖もある、朝霧もある、今度粟倉の苗圃の跡もある、オーミケンシの跡もある。いろいろな拠点が、地区に分散をしてしまう心配もありますので、それぞれの拠点を性格づけて、さらにその整備をするにはどうするか。こんなふうな構想の中で、これを見ていく必要があるというふうに思っております。 それで、ちょっと雑談でこの前国道工事事務所の所長とも話したのですけれども、やっぱりあそこは国内で数少ない朝霧高原という、富士山のふもとの高原というあの自然の雄大さとその高原のよさ、これを十分生かせるような名所にし、そこを拠点に道の駅を考えるべきだろう。同時に、山梨県から静岡県への入り口でございますので、その静岡県への向こうから来る人については入り口として、こちらから出ていく人については静岡県とさよならをする場所として、これを有効に使っていく必要があるのではないだろうかと、こんな話をしたところでございまして、内容につきましては県で考えていかなければならないこの自然学習ゾーンとか、体験ゾーンとかというようなものを含めて、道の駅がその拠点として、そちらについても有効利用をしていくというような考え方も、県とも詰めていく必要がある。 だから、この前言ったのですけれども、田貫湖で一番よく出ているのは貸し自転車です。するとあそこに貸し自転車の基地をつくれば、あの一帯のサイクリングが楽しめる。あるいは、歩道等を整備すれば、そこで全国のウォーカーが歩くには一番いいところになりはしないか。そんなものを含めて、いわゆる朝霧高原らしい道の駅、そんなものがいいのではないかなというように、個人的には考えておりますけれども、いずれにしても関係者の意見も集約して、県・国と協議に入りたいと思っております。 以上です。 ◆3番(手島皓二議員) ありがとうございました。 ぜひせっかくつくるわけですから、関心を持っている方もたくさんいらっしゃるし、国からのお仕着せということではなくて、市がもう少し前に出た、あるいは市民が何らかの形で参画できる施設にしていただきたいと思います。これは、個人的な要望ですけれども、例えば身障者の方が働けるとか、授産所の方々がつくったものを売れるとか、そういった方面まで気配りができるものが何かできればいいなというふうに考えております。これは、もう私の提案です。 次の質問に移ります。質問の10、当面する交通行政についてお尋ねをいたします。最初におことわりしておきますが、私は市が直接交通サービスの分野に乗り出す、あるいは助成をすべきだといった立場から質問をするわけではありません。さて、市長は長年懸案となっておりました焼却場の余熱利用センターと総合福祉会館の建設を相次いで決断、発表されております。市長は、特に総合福祉会館の建設予定地につきましては、第1の候補地として駅南の大規模工場跡地を挙げて、その理由としては交通の便がよいということを指摘されておりました。確かに富士宮駅周辺は、鉄道にしてもバスにしても、市内で最も交通の便がよい地点ではあります。 そこで、質問ですけれども、今回決定された余熱利用センターにしても総合福祉会館にしても、利用者を市全域から見込んでいるということであれば、現地への足の確保、アクセスをどうするお考えなのか、改めてお伺いをしたいと思います。この両施設の利用者は、年齢層でいいますと、多分お年寄りの方が最も多くなるのではないかと予想をいたします。先般、余熱利用センター建設プランが提示された際、早速お年寄りの方の入浴料を有料にすべきか、あるいは無料にするかといった議論がありました。この議論をする前に、お年寄りの方が現地にたどり着くまでの交通の便について検討することの方が先決問題ではないでしょうか。余熱利用センターへのバスの便はありません。自家用車かタクシーということになるかと思います。 総合福祉会館の方は、バスの路線はあっても、例えば市南部地域の星山や貫戸からは、行きのバス便はあっても、帰りは実質的にはないといった状況や、あるいは北部の猪之頭から出かけようとすると、往復のバスの便はあります。しかし、バス代は往復で1,500円にもなります。入浴料を無料にすること云々といった議論とは、まことにバランスを欠いた実情にあると、私は思っております。私は、ひょっとすると市立病院がお年寄りの方のサロンになっているという問題と、根は一緒なのではないかというふうに受けとめております。つまり病院までは、高いバス代を払うか、あるいは家族の方に車で送ってもらってたどり着くとしましても、帰りは自分の思うようにいかないで、ついつい夕方まで病院で過ごさざるを得ないということもあるのかもしれません。ひょっとすると、このあたりが実態なのかもしれないというふうに、私は思っております。要は市民のための施設をつくるのはよいとして、つくった後どのように足を確保するかまで考えないと、片手落ちではないかということであります。足の便がない人、遠くの人は実質的に利用できない。ごく限られた近隣の人たちだけのための施設ということになりかねないのでないかと、私は心配をしております。 私は、この市民の交通問題がどうなっているかを知るために、先日町営バスを運行している芝川町に行って話を聞いてきました。平成3年4月から開始した芝川町の町営バスは、平成7年度の決算では、収入が支出の約半分、逆に言いますと、支出が収入の約倍、差し引き年間約1,000万円の営業赤字になっております。町民の足の便確保のためといった大義名分はあったにせよ、町営バスの経営の赤字は毎年膨らみ、町財政の圧迫要因として、今後大きな問題になろうとしています。 他方、富士宮市内のバス問題につきましても、先日私は富士急静岡バスを訪問して、話を聞いてまいりました。御承知のとおり富士急静岡バスは、主として富士宮市内の路線バスの赤字を解消するために、平成5年9月に富士急本体から分離、独立をしております。以来、合理化の真っ最中ということでありまして、不採算部門はできるだけ便数を減らしたい、あるいは廃止をしたいというのが本音で、公益事業だからといって、とてもこれ以上のおつき合いは難しいという状況でありました。市当局は、先日の一般質問に対する答えの中で、巡回バスを考え、路線会社にも新設を要請するという発言をされたやに、私は聞いておりますけれども、市当局はこのような答弁をする前に、バス会社の営業実態はどうなっているのか、あるいはバス便の新設が可能か否か、あらかじめバス会社の方と相談をされた上での答弁をされたのかどうか、お答えをいただきたいと思います。 もしバス便の新設、あるいは増便が難しいということであれば、巡回バスという方法をとろうとすると、巡回バスの運営主体は一体だれになるのか、改めてバス会社に相談するおつもりなのか。それとも自前でやるつもりなのか、補助金を負担するという考えをとるのか。いずれにしても、何らかの形で市の負担に係る問題になるのであれば、ここで実態をはっきりさせていただきたいと思います。これまで、いろいろな施設の建設計画については、議会に対して土地、建物及び施設の運営管理までの説明はありましたけれども、それ以外の利用者の輸送、あるいは足の便の確保という問題については、何らの説明も提案もありませんでした。万一こんなことはないと思いますけれども、市の財政負担につながるようなことをお考えなのであれば、きちんと関係方面と相談した上で、改めて問題提起、あるいは提案をしていただきたいと思います。 次の質問もついでに続けておきます。質問の11、先日拠点都市整備促進特別委員会が開かれた際、民活研究会議の設置が報告されて、あわせてメンバーの紹介がありました。メンバーの選定については、担当部長よりオフィス・アルカディア計画参加企業の中から、自主的に参加したいとの申し出のあった企業19社を選んだとの説明がありました。19社のうち、地元企業は1社も入っておりません。地元に関係する企業として、2社が参加をしているだけであります。市当局は、駅周辺開発問題についての質疑の際、必ず民活という言葉に言及されていますが、これはよしとして、この研究会にはなぜ地元企業が1社も参加していないのか。今後大手企業も、19社以外に参加したいという希望をしてきた場合には、どういうふうに取り扱うのか。総額400億円にもなるという大事業の事前の情報が、実質的に19社だけに独占されるようなことをさせていいのかどうか。民間の意見を聞くというのであれば、中央の大手民間企業だけではなく、地元の民間企業の意見を聞く、知恵を借りるというのでなければ不公平、片手落ちということになるのではないか。 以上の点についてお答えをいただきたいと思います。 ○議長(太田美好議員) 市長。 ◎市長(渡辺紀君) 私の方から公共施設へのコースの問題だけ、概念的な話だけいたしまして、細部につきましては部長の方から答弁いたします。 山宮の温泉施設も福祉会館も確かにおっしゃるように、交通の便の問題というのは、福祉会館と山宮とは、また若干違いますけれども、地価が安いというだけにそういう問題が出ます。今どこまでその足の問題を市が負担をして、どこまで利用者に負担をしてもらうか、公共の負担の限界といいますか、行政改革の問題でもいろいろ議論になるところでございますけれども、まだ詰めてございません。ざっと検討を指示しているのは、どこまでバス会社の方が営業としてやれる可能性があるのか。営業としてやれない場合、それでは市がバス会社へ補助金を出して乗り入れてもらうという方式があるとすれば、どれくらいの額になるのか。さらに、今度市のこの施設自身が自分たちでマイクロバス等を持って、その輸送に耐え切れるのか等々の問題があると思いますけれども、それらの内容について総合的に検討をして、最低限の輸送機関は市でもって確保しなければいけないのかなと。その最低限というのは、団体で今度行くから頼むよとか、そういう問題については処理できるけれども、適当に行きたいけれども、どうだという問題にまではなかなか応じ切れない。そういう個々の利用と負担の問題については、今からもう少し詰めてございませんので、個々に討議をしたいと思います。決まりましたら、またそうなればバスを買わなければならないということになれば、当然また支出も要ることでございます。議会の方へも御報告させていただきます。 以上です。 ○議長(太田美好議員) 市民部長。 ◎市民部長(加茂恒雄君) 私の方から(仮称)清掃センター余熱利用施設の交通アクセスについてお答えします。 この施設は、清掃センターの余熱を利用しての施設でございますので、場所的にはどうしても清掃センターの隣接地になりますので、御案内のとおり遠隔地ということで、非常にバスの便から考えますと、不便なところになろうかと思います。しかし、この施設につきましては、特定の年代層を対象としているものではありませんで、市民の多くの皆さんに入浴していただきたいと、このように考えています。 そこで、今の基本計画の中では、マイカーの駐車場とそういう団体利用者のバスの駐車場等を考えているわけですけれども、御指摘の利用者のことを考えますと、確かにバス会社としては非常に厳しい状況がありますので、その内容は熟知しておりますけれども、現在のその余熱利用施設の市民の多くの方の利用者、またあそこには天母山と奇石博物館等がございますので、そういう施設を多くの方が利用していただくことになりますれば、バスのその乗り入れといいますか、そんなことが可能ではないのかなというようなことも考えまして、今後その乗り入れか、または篠坂方面から上井出方面を結ぶ巡回、今の現在の県道でございますけれども、ここにそういうバスの運行が可能かどうか、こんなことを協議してみたいと、こんなように考えております。いずれにいたしましても、この施設を多くの市民の方に利用していただくことが大事でありますので、そのような方向で考えていきたいと、このように思っています。 以上であります。 ○議長(太田美好議員) 都市開発部長。 ◎都市開発部長(高野秀久君) 富士宮駅周辺拠点まちづくりに、民間の意見を聞くのであれば、中央からの企業だけでなく、地元企業の意見も聞いたらばいかがなものかとの御質問でございます。議員御指摘のとおりだと思います。議員からも御指摘ありましたのですが、現在はオフィス・アルカディア富士宮地区小委員会の希望者のお集りをいただいてやっているというところでございますが、この特別委員会の際にも私御答弁させていただいたわけでございますが、当然ながら市民や市内の企業者の意見についてもお伺いをしていきたいと、このような考えを持っているところであります。特に市内の企業者につきましては、富士宮商工会議所を通じまして、民間開発のノウハウやアイデアの提案などを伺っていくと、こんな考えでおります。 以上でございます。 ○議長(太田美好議員) 福祉部長。 ◎福祉部長兼福祉事務所長(塩川明君) 総合福祉会館の交通アクセスの問題でございます。場所的にどこにつくるかということが、当初オーミケンシのところで、非常に交通の便もよいだろうと思いましたのですが、今回のところも交通の便そのものは、そんなに悪いというふうには考えておりません。といいますのは、旧国道139号線の西高入り口のバス停から徒歩で約3分ぐらいの位置にありまして、この路線のバスを見てみますと、上下88本ございます。土日祭日の場合は46本でございますが、本数があります。したがって、かなりの点ではこのバス路線が利用できるだろうと思っております。また、バス会社とも協議をしてまいりますが、巡回バスも現在考えておりまして、そういう点で交通アクセスは確保していきたいと思っています。特にバス会社の方との関係でございますが、他市の施設関係で乗り入れているところがございます。調べてみましたところ、やはり余り利用者がないようでございますね。したがって、なぜ利用者がないのか、バス会社がせっかく乗り入れているにもかかわらず利用者がないというのは何なのかということは、もう少し調べてみたいと思いますが、いずれにしましても当然バスの乗り入れ等についても協議してまいりたいと思っておりますが、私どもの方では交通アクセスそのものは、十分従来のオーミケンシのところと変わらなく確保できているというふうに考えております。 ◆3番(手島皓二議員) ありがとうございました。 新総合計画の中に、当局の方は御自分でお書きになっていますけれども、平成2年から6年までバスの利用客は、14万5,000人から11万人台に落ちているわけですね。5年間で25%、毎年利用客が減っているわけです。バスの便数だけは、ここ2年間は横ばいです。新設のバス便についても伺ってきましたけれども、外神のスポーツ公園に便数を増やしたということが最近あるだけで、それ以外はありませんということなので、よほどしっかりした考えでもって相談に行かないと、今お答えになられたように、市としてとにかく足の便を確保したいといっても、そう簡単にできないのではないかと、私は思っております。これが第1の問題点。 それから、順番が逆になりますけれども、よく新しい施設をつくる場合、箱物をつくってという問題提起が出されますけれども、箱物をつくって市が運営管理の責任をとってということは、これは費用がかかるわけですから、その上今度は利用客の足の便まで考えないと、この箱物をつくった意味がないということになれば、市の負担が非常に大きくなる。それまでして施設をつくるかどうかということは、最初の段階からぜひ利用者である市民に問題提起をしていただきたいということは、我々議会に対しても物をつくる場合には、最後のサービスを完結させるためには、どこまで市が関与するのか、行政の負担に頼るのかということを、きちんと説明をしてやっていただきたいというふうに考えております。これは、問題提起というように受けとっていただいて結構ですので、これからも機会があれば、また議論をさせていただきたいと思っております。 これで、私の質問を終わります。ありがとうございました。 ○議長(太田美好議員) 以上で、今期定例会における一般質問を終結いたします。 これをもちまして本日の日程は全部終了いたしました。 お諮りいたします。別紙お手元に配付済みの日程のとおり、明9月25日及び9月26日の2日間は各常任委員会開催のため休会、9月27日は委員長報告作成のため休会、9月28日及び9月29日の2日間は市の休日及び休日のため休会、9月30日は委員長報告作成のため休会いたしたいと思います。これに御異議ございませんか。                〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(太田美好議員) 御異議なしと認めます。よって、明9月25日から9月30日までの6日間は休会することに決しました。 来る10月1日は午前9時から本会議を開き、常任委員会の委員長報告を行ってまいりますので、よろしくお願いいたします。 本日はこれにて散会いたします。 御苦労さまでした。                                     午後0時17分散会...