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  1. 浜松市議会 2017-07-19
    平成29年  7月 市民文教委員会-07月19日−01号


    取得元: 浜松市議会公式サイト
    最終取得日: 2019-07-08
    平成29年  7月 市民文教委員会 - 07月19日-01号 平成29年  7月 市民文教委員会 - 07月19日-01号 平成29年  7月 市民文教委員会           浜松市議会市民文教委員会会議録 1 開催日時  平成29年7月19日(水)午前9時58分開議 2 開催場所  第5委員会室 3 会議に付した案件  1 浜松市図書館ビジョン(仮称)の策定について  2 浜松市市民文化創造拠点施設基本構想について  3 浜松科学館のリニューアル及び運営について 4 出席状況  ◯出席委員(9人)   委員長   平間良明     副委員長  松本康夫   委員    渡邊眞弓     委員    北野谷富子   委員    田中照彦     委員    波多野 亘   委員    小倉 篤     委員    吉村哲志   委員    柳川樹一郎  ◯欠席委員(0人)
     ◯議長及び委員外議員(0人)  ◯説明者の職氏名   市民部長                        山下昭一   市民部文化振興担当部長                 寺田聖子   市民部次長(創造都市・文化振興課長)          中村公彦   創造都市・文化振興課創造都市推進担当課長        鈴木三男   創造都市・文化振興課生涯学習担当課長          藤田健次   中央図書館長                      鈴木正仁  ◯議会事務局職員の職氏名   調査法制課長補佐                    前嶋卓志   議事課(担当書記)                   池上哲史 ---------------------------------------                   会議                                    9:58 ○平間良明委員長 ただいまから、市民文教委員会を開会いたします。  市政記者の傍聴については、許可することでよろしいですか。      〔「はい」と呼ぶ者あり〕 ○平間良明委員長 それでは、市政記者の傍聴については、許可することといたします。  一般傍聴人の傍聴については、申し出があれば許可することでよろしいですか。      〔「はい」と呼ぶ者あり〕 ○平間良明委員長 それでは、一般傍聴人の傍聴については、申し出があれば許可することといたします。                                    10:00 △1 浜松市図書館ビジョン(仮称)の策定について ●結論  中央図書館長から、浜松市図書館ビジョン(仮称)の策定について説明があり、これを聞きおきました。 ●発言内容 ○平間良明委員長 それでは、協議事項1、浜松市図書館ビジョン(仮称)の策定について、当局から説明してください。 ◎中央図書館長 中央図書館では、平成20年度に浜松市立図書館のあり方を策定し、これに基づきさまざまな事業を推進してきたところです。しかし、約10年が経過し、インターネット等の普及により、図書館を取り巻く状況も変化していきました。このため、新たなビジョンの策定が必要であると考えています。  1、ビジョン策定の目的についてですが、市民の知の情報拠点となる図書館の役割について、サービスや資料提供のあり方及び管理運営体制の基本方針を改めて明確にし、ビジョンという形で市民にお示しすることで、図書館の中長期的な未来を創造し、市民にとってより価値の高い図書館を目指したいと考えています。  2の背景についてです。平成20年度に浜松市立図書館のあり方を策定し、これに基づき事業を推進してきたところです。今後将来にわたり、よりよい市民サービスを継続していくためには、窓口業務及び図書選定等のノウハウを継承するとともに、昨今の図書館を取り巻く動向を踏まえ、市民の要望に応えていく必要があることから、平成30年度を目途に新たなビジョンの策定を考えています。  3のビジョン策定手順についてです。市民を対象としたワークショップを開催し、市民の意見を直接お聞きするとともに広くアンケートを実施し、これからの図書館へのニーズも調査していきます。内容については、法に基づき設置され、図書館の運営に関して御意見を伺っている図書館協議会にお諮りし、協議いただいた上で、市民文教委員会に報告し、その後パブリックコメントを実施していきたいと思います。  4のスケジュールについてです。本年度7月から9月にかけて市民ワークショップを開催し、9月から10月にかけて市民へのアンケートを実施した上で、今年度3月末までに素案を作成し、平成30年5月にパブリックコメントを実施し、その後9月に図書館ビジョンの公表を考えています。 ○平間良明委員長 当局の説明は終わりました。質疑・意見はありませんか。 ◆小倉篤委員 平成20年度に浜松市立図書館のあり方を策定し、約10年が経過したので新たなビジョンを策定するということですが、他の政令市の状況なども交えて説明していただきたいと思います。 ◎中央図書館長 政令市でビジョンを策定しているのは、札幌市、さいたま市、新潟市等です。札幌市は、平成24年度に第2次札幌市図書館ビジョンを策定しており、電子図書の導入などを進めています。さいたま市は平成24年度に策定し、平成32年度までの8年間が計画実施年度であるとのことです。新潟市は平成22年3月に策定し、平成31年度までの10年間が計画実施年度であるとのことです。さいたま市、新潟市ともに市民協働を初めとした4つほどの柱を定めています。昨今のインターネットの普及等により、図書館の利用者は平成23年度をピークに全国的に減りつつあります。本市では都田図書館の開館や、開館時間の延長等により右肩上がりが続き、5年連続上昇を保っているものの、ほかではそうした傾向があることから、各市でビジョンを策定し、これからの図書館のあり方について検討しているようです。  なお、ビジョンの期間については、おおむね10年間を想定しています。本市の総合計画が30年後のビジョンを定めていますので、総合計画と合わせて30年後の未来も見据えながら、まずは10年後のビジョンを考え、そのための計画を毎年度事業として進めていきたいと考えています。 ◆吉村哲志委員 ビジョン策定の目的、背景、策定方法やスケジュールについてはいいと思います。関連して図書館運営業務について質問ですが、図書館の館長会議は行っていますか。 ◎中央図書館長 浜松市は17館に指定管理者制度を導入しており、各館での情報共有は重要であると考えていますので、毎月指定管理者を含めた館長会議を行っております。また、これとは別に直営館の7館については、毎年4月に館長会議を行っています。 ◆吉村哲志委員 各図書館のよさを出し合い、磨き合うことは必要だと思います。都田図書館をよく利用するのですが、展示コーナーは非常にすぐれていると思います。毎月展示物が交換されており、季節を感じることができます。館長会議を1カ所だけで行うのではなく、持ち回りで現場を確認しながら意見を出し合うことで、各図書館の磨き合いができると思います。指定管理者制度を導入している17館で、それぞれのよさを共有できるような運営をしていただきたいと思います。 ◆渡邊眞弓委員 住民の権利としての図書館利用に応えられる図書館づくりを大事にしてきたかと思います。図書館学では、利用者が最も重要な構成要素だと言われています。よりよい図書館づくりのためには、利用者の声を聞くことが重要だと思います。資料の3、ビジョンの策定方法のワークショップについて、既に7月2日に講師を呼んで開催したそうですが、内容や参加者の声も含め、様子を教えてください。 ◎中央図書館長 7月2日には、講演会とワークショップを実施しました。講演は横浜市在住で、富山市立図書館TOYAMAキラリや沖縄県の図書館のアドバイザーをされている岡本先生に依頼しました。この方はITにもたけていて、「YAHOO!知恵袋」を開発した方でもあります。図書館について造詣が深く、アドバイザーも引き受け、かつ、総務省の地域情報化アドバイザーという肩書もお持ちです。この方に今後のワークショップも依頼しています。ワークショップは全部で4回を計画しています。講演会は図書館の会議室で開催し、50名の満員となりました。ワークショップは30名の参加があり、高校生や大学生から高齢者まで多岐にわたる年代の方が、付箋を用いて自分の意見を出し合っていました。参加者の皆様からは静かな図書館というよりも、リラックスして会話ができるような楽しめる図書館を望んでいる声が多くありました。今までの図書館は、静かで、物音も立てられない雰囲気がありましたが、皆様が求めているのはリラックスできてかつ、知的な学びを受けられる図書館であるということがわかりました。次回の第2回は7月22日(日)に開催しますが、天竜区の図書館で開催し、1時間ほどまち歩きをしてまちを見ていただきながら、まちづくりの観点から図書館というものを考えていただくことを予定しています。第3回は浜松駅を中心にして中央図書館までのまち歩きを考えています。第4回はまとめとして、中央図書館で開催したいと考えています。このような形で、広く市民の皆様が求めるものを、図書館という観点だけでなく、創造都市のまちづくりの一環として声をお聞きしながら、ビジョン策定の参考にしていきたいと考えています。 ◆渡邊眞弓委員 講師は有名な方であるとのことですが、お話はどのような内容でしたか。 ◎中央図書館長 講師は、自治体図書館の半分を既に回っているほど、図書館について造詣の深い方ですが、浜松市の図書館は広大な地域の中で頑張っているとの評価をいただきました。また、先生は持論として、静かな図書館だけではいけないのではないかと考えているようです。静かな部屋は設けつつ、図書館というのは、図書の貸し出しを1階部分とすると、2階の部分でまちづくりやコミュニティーを醸成するようなことが、今後求められるのではないかというお話でした。 ◆渡邊眞弓委員 参加者から聞いた話ですが、ツタヤを指定管理者とする図書館の話もあり、本市がそれを取り込んでいくとなったときに、本当にそれでいいのかという疑問を感じたそうですので、参考にしていただきたいと思います。  アンケートの実施によるニーズ調査ですが、利用者懇談会があるのか。図書館協議会、ボランティア、さまざま意見を聞くところがあると思いますが、その内容はどうでしょうか。 ◎中央図書館長 佐賀県の武雄図書館について、講師のお話の中で少し触れられましたが、決して大賛成ということではなく、一定の距離を持ってお話をされていました。武雄市は平成25年にツタヤ系列を母体とする企業を指定管理者とし、喫茶を併設する図書館を運営しています。確かに図書館の先進的な取り組みとして来館者の増につながったり、全国的な話題にもなったりしていますので、人々が関心を持つきっかけとなった事例ではありますが、その運営については問題があったという報道も出ていたことから、模倣するのではなく、一定の距離を置いて注視しつつ、市民の声をワークショップやアンケートで聞きながら浜松市としての図書館をつくり上げていきたいと思っています。  アンケートの手法については、2種類あります。各図書館にアンケート用紙を置く利用者アンケートと、広聴広報課で広聴モニターによるアンケートを行っておりますので、そこに図書館の分も入れる2方式でのアンケートをやりたいと考えています。利用者アンケートは図書館の窓口だけでなく、インターネットホームページで回答していただくことも考えています。広聴モニターアンケートは住民基本台帳をもとに無作為抽出した方に郵送して行うものですが、日ごろ図書館を利用していない市民の声も聞きたいと思っています。設問については今後検討していきますが、現行の図書館サービスに対する意見、今後の図書館に希望するサービスといったものを考えています。 ◆渡邊眞弓委員 アンケート作成に当たっても、図書館協議会など、幅広い意見を聞いていただきながら作成していただきたいと思います。  最後になりますが、文部科学省告示で、図書館の設置及び運営上の望ましい基準というものがあります。平成24年12月19日に出されています。そしてもう一つ公立図書館の任務と目標というものもありますが、これらについてどのように反映させていく予定でしょうか。 ◎中央図書館長 文部科学省の考えや、全国的な図書館の流れについては、十分に研究し、加味した上でビジョン作成の参考にしていきます。 ◆柳川樹一郎委員 他の市町村にはない、視察し勉強したいと思わせるような浜松市独自の図書館運営に資するビジョンを策定してほしいと思います。そのためには、図書館の管理運営を指定管理者任せにするのではなく、ワークショップやアンケート、協議会での議論によって知恵を出し、独自の図書館運営を目指していくべきだと思います。 ◎中央図書館長 本市らしさというのは、非常に広い面積があり、全国の縮図と言われていところだと思っています。図書館の数は全部で24館あり、全国でも3位となっていますが、市民の皆様全てが同じように図書館サービスを受けられるかと言われれば、難しいところもあると思います。文部科学省が諮問している中央教育審議会から、平成16年に、いつでも、どこでも、誰でも学べる社会の実現を求めるという内容の答申が出ています。それをキーワードに、広いエリアの中で、なるべく平等に、いろいろな形で図書館を利用できることが、本市らしさの一つのポイントと思っています。委員御指摘のように、ワークショップやアンケート、図書館協議会の委員の皆様の意見をそれぞれ十分に聞きながら、ビジョンを策定していきます。 ◆柳川樹一郎委員 関連して要望ですが、幼児期から本の大切さをわかってもらうために、図書館で読み聞かせを実施していただきたいと思います。私自身、子供のころに、祖母が隣で本を読み、寝かしつけてくれた思い出は強く残っています。本の教えが伝わってくるような読み聞かせのためのコーナーをどの館にもつくってもらい、毎週土曜日、日曜日には、そういったコーナーを開いてもいいのではないかと思います。 ◆松本康夫副委員長 小・中学校の図書室との連携や支援について教えてください。 ◎中央図書館長 小・中学校の図書室の支援についてですが、市では学校図書支援センターというものを中央図書館の中に設置しています。政令市でも三、四市しか設置していません。こうした中、図書館ではさらに学校との連携、協力を行っていくとともに、人事交流という形で指導主事が図書館の職員として1名配属されています。その指導主事の意見も聞きながら、授業で使う図書を選び、単元ごとに30冊から40冊をプラスチックの箱に入れ、学習支援パックとして学校に貸し出すサービスも行っています。また、都田図書館は小学校の隣に設置されていますので、教諭が都田図書館に来て、話をしてくれるような機会も設けております。そういったさまざまな形で学校との連携を行っていきます。 ◆松本康夫副委員長 子供たちの本離れなども言われていますが、せっかく学校の中に図書室がありますので、子供たちに利用してもらえるような観点をビジョンに加えていただきたいと思います。 ◆小倉篤委員 ビジョンについてです。武雄図書館は極端な例ですが、図書館の指定管理者制度の導入のあり方について、総括しなければならないと思います。また、はまゆう図書館や浜北図書館など、平成30年度末には多くの図書館の指定管理期間が終了します。計画期間は平成30年度からということなので、いままでの指定管理の評価もしていただきたいと思います。浜松市の場合、中央図書館と城北図書館の基幹図書館は直営で、全てに指定管理者制度を導入しているわけではありません。また、城北のレファレンス機能はトップレベルです。その点を浜松の特徴として出していただきたい。文化遺産デジタルアーカイブ整備事業の評価についても、MLA連携を取り入れ、市民全員がネットで全てを見ることができるのは浜松市の特徴で、取り組みとして最大に誇るべきものであり、こういう点もビジョンに生かしていただきたい。浜松市が取り組んでいた多文化共生や音楽文化という2つの大きな施策の積み上げや、先ほどの文化遺産デジタルアーカイブなどをビジョンに入れて、パブリックコメントなどを通じて、市民から意見を聞いていただきたいと思います。 ○平間良明委員長 質疑・意見を打ち切り、本件は聞きおくことといたします。                                    10:35 △2 浜松市市民文化創造拠点施設基本構想について ●結論  創造都市・文化振興課創造都市推進担当課長から、浜松市市民文化創造拠点施設基本構想について説明があり、これを聞きおきました。 ●発言内容 ○平間良明委員長 次に、協議事項2、浜松市市民文化創造拠点施設基本構想について、当局から説明してください。 ◎創造都市・文化振興課創造都市推進担当課長 平成28年12月から平成29年6月までの間で構想の策定作業を進めてきました。基本構想としてまとめたものについて御報告いたします。資料は、基本的には概要版を用いて、ところどころ基本構想もごらんいただきながら説明を進めていきます。構想策定の合間で関係団体や事業者へのヒアリングを実施するとともに、29年2月から3月にかけて、全国の音楽ホールや文化創造拠点の先進事例となる施設を視察し、調査してきています。  概要版をごらんください。創造都市実現に向けた現時点での課題については、詳しくは本編の17ページにも記載しています。主に視察等を通じて、本市の現状に鑑みると、創造活動を受け入れる場の不足、地域資源の魅力に気づき、それを生かす機会が不足している、創造都市実現に向けての推進体制の充実といった点です。要約すると、本市の場合は先進地に比べて市民の創造的活動や地域資源を交流・融合させていく仕組みがハード、ソフトともに課題となっていることがわかりました。このため、文化創造拠点施設は、複合的かつ多機能な施設機能を有し、市民の創造的活動や知恵を交流させ、新たな価値を生み出していくような仕組みがハード、ソフトともに必要であると考えるに至りました。  次に、概要版の2、新施設の役割・必要な機能についてですが、6点あります。創造活動の支援、多様な利用や交流を促進する機能の充実、地域資源の最大限の活用、はまホールの後継施設としての発表・鑑賞・練習機能の提供、多様な文化・価値観・知識の連携・交流、ワークショップやアウトリーチ活動への積極的な取り組み、創造活動を総合的・戦略的に推進する体制・仕組みの構築です。  3の施設整備の基本的な考え方についてですが、施設整備を創造都市実現に向けた戦略的投資としていくために6点掲げています。詳しくは基本構想本編の24ページに記載しています。1点目は創造都市拠点機能の導入です。2点目に施設複合化による付加価値の創出、3点目にはまホールの代替機能の継承、4点目に民間活力の積極的な導入、5点目に市民参加として、利用者の目線や市民の声を積極的に取り入れた計画を策定する必要があると思っています。それから6点目は、創造都市の観点から最も重要な点となりますが、都心まちづくりへの波及効果です。これは経済的な意味も含まれますが、こうした波及効果を生んでいくことがこの基本構想の大きな柱になるかと思います。  創造都市とまちづくりの観点でいうと、資料には記載していませんが、現在本市が参画しているユネスコ創造都市ネットワークでは、イタリアのボローニャにおいて、中心市街地の遺跡を発掘したところに強化ガラスを設置して、史跡を見ることができるようにして、さらにその上で文化施設も提供していく仕組みを施しています。また、イギリスのグラスゴーでは、銀行の建物を改装して現代アートの美術館を展開しています。また、来年度のユネスコの総会が決定しましたポーランドのカトヴィツェでは、2020カトヴィツェ、そして2030カトヴィツェという、戦略的な文化主導によるまちづくりの計画を進めています。カトヴィツェは炭鉱の都市であり、環境が悪化していた時期もありましたが、文化主導のまちづくりを進め、イメージを転換しつつあります。そうした取り組みのほか、日本国内におきましても、創造都市ネットワーク日本という国内の93の自治体、約30の関係団体を合わせて、およそ130団体が加盟して創造都市を推進していく枠組みがありますが、そちらと文化庁が主催で、文化財の活用を通じた創造都市というセミナーが8月に京都で開催されます。そこでは、文化財を活用して国民所得を倍増する、あるいはGDPの倍増を提唱している小西美術工藝社社長のデービッド・アトキンソン氏の講演があります。本市としても文化・歴史的な資産、あるいは文化財を活用した創造都市の政策についてのセミナーに参加するなどして、鋭意調査研究を進めていきたいと思っています。  続きまして、概要版の4、市民文化創造拠点施設の基本的な考え方です。こちらについては、本編の26、27ページに該当する内容ですが、この概要版では施設整備の候補エリア、基本コンセプト、考えられる機能の3点でまとめています。まず、(1)候補エリアについてですが、平成26年2月に策定した浜松城公園長期整備構想において、図にありますように、浜松城公園東側を「賑わいと交流ゾーン」として設定しています。基本構想では、ここを整備候補エリアとして想定しています。理由は①候補エリア選定の理由、②エリア計画の考え方にも記載してあるとおり、浜松城公園の歴史的シンボル性、あるいは美術館や松韻亭などの文化施設の集積などの相乗効果が期待できるということ、浜松城公園というシンボリックな場所で、まちづくりの手法の一つですが、シビックプライドという、市民が都市に対して開発を通じて愛着、共感、誇りを醸成していく取り組みを実現することが可能であるという点があります。②エリア計画の考え方についても、当該地域が持つ都市としてのルーツ、歴史的観光資源、市民交流とにぎわいの場、自然の潤い、文化施設など、この創造拠点を整備するにふさわしい周辺環境を有していると考えます。  次に、(2)基本コンセプトです。こちらについては、本編の28、29ページに該当する内容ですが、「継ぐ、磨く、創る」という3つの観点があり、まちづくりや創造都市の観点から、何が非常に重要で何を残すのか、何を磨き上げていくのか、そして何を新しくつくるのか、こうした3つの視点が、歴史的なものと革新的なものが相反することなく共存しながら創造性を発揮していく観点として必要であると考えるためです。  次に、(3)考えられる機能については、ホール機能、博物館機能、観光機能、創造拠点機能、交流促進機能、管理機能です。まだエリアを設定していないので、先進地視察等を通じた中で、必要と考えられるものを列記していますが、今後の検討の中でさらに詰めていく必要があると考えています。その下にそれらの各機能を代表するような各都市の施設名と写真がありますが、右上の、穂の国とよはし芸術劇場の創作活動スペースにつきましては、小ホールで、ロールバックして多目的スペースに変化させることができます。また、左下には創作室、右下の写真は山口市の例ですが、多様なアーティストやクリエイター、あるいは産業・文化界の方々が交流するスペースを創出するなどの仕組みがあります。こうした各市創造拠点の整備に関しては、さまざまな施設整備の工夫を施しています。  5、今後の事業推進に向けてですが、(1)エリア計画策定に向けた市民参画の促進、(2)民間活力を活用した整備・運営手法の検討、(3)整備スケジュール、(4)「(仮称)市民音楽ホール」の整備(暫定措置)の4点です。(1)につきましては、検討プロセスに市民の参加をしっかりと取り入れて時間をかけて議論の成熟化を図っていきます。(2)につきましては、要約しますと、民間資金やノウハウを活用すること、リスクマネジメントにより事業の安定化を図ること、施設の複合化により、施設価値の最大化を図ること、拙速を避けながらも早急な整備を目指すことに留意するという内容を記載しています。(3)につきましては、まず平成30年度に旧元城小学校の解体が行われます。その後、埋蔵文化財発掘調査を進めていきますが、この発掘調査の結果を踏まえ、賑わい交流ゾーンのエリア計画が初めて検討課題に入ってくると思われます。また、平成21年3月に策定した文化振興ビジョンにつきましても10年ほど経過していることから、再策定作業に取り組み、基本構想との整合性を図っていく予定です。最後に(4)ですが、候補エリアの計画につきましては、おおむね10年の長期的な取り組みとなり、時間がかかります。はまホール休館後現在、1000から1500席の利用区分で他施設への利用が集中しつつあり、予約がとりにくくなっているため、学校教育での音楽活動にも支障が出ています。特にコンベンションがアクトシティ浜松に入りにくくなっており、民間事業者による良質なコンサートや、学会、コンベンションが開催できず、広域施設としての使命を果たせなくなってきている状況が顕在化しつつあります。こうした音楽文化活動の停滞を防ぎ、アクトシティ浜松本来の機能回復のために、暫定的なホールを整備していくことを考えています。  この暫定ホールにつきましては、別紙資料をごらんください。1の暫定ホールが必要な理由としましては2点ありますが、アクトシティ浜松の大・中ホール、浜北文化センターの大ホールが1000席以上ですが、土日の使用率が90%を超え、学校同士で抽選となって落選してしまうところが出る事態が発生し、事業が実施できないという状況が顕在化し始めています。アクトシティ浜松の機能低下ということで先ほどお伝えした興行についても、平成23年度から26年度の年平均44.3日が平成27年度以降半分近くに減少しています。  このため、2の暫定ホールの整備方針として2点掲げました。1点目として、まずこの暫定ホールは、あくまでも市民団体の発表の場を確保するものであり、創造拠点として今後つくっていくものと目的を明確に分けています。それから、2点目が特に重要となりますが、学校を初めとする教育団体の利用です。はまホールでの利用実績が圧倒的に多かったのが、学校などの教育団体や吹奏楽などです。特に子供たちの音楽文化活動の促進は、創造都市浜松にとってのかなめであると考えています。本市が長年続けてきている子供音楽鑑賞教室では、全小学5年生を対象とした8000人近い子供たちに、良質な音楽を提供しています。そのほか、各種音楽的、文化的人材の育成に向けたプログラムは、ユネスコ創造都市の申請の中でも認められ、評価されています。こうしたことに鑑みると、この暫定ホールのメーンの目的としては音楽教育、団体活動を支援する場を早期に提供するということです。こうした学校教育における音楽活動の活性化は本市の特徴であり、今世界に多くの音楽家を輩出しているもとにもなっているものです。  3、暫定ホールの用地選定ですが、市民音楽ホールの整備に当たっては、スピードが重要視されると考えています。このため、用地選定に当たってさまざまな場所を調査してきましたが、特に土地の購入の必要がない市有地であること、既存建築物解体の必要がないこと、多くの団体バスを受け入れられる駐車場の整備が可能であること、以上3つの観点から、都心部や周辺郊外も含めて選定の調査を進めてきました。その中で、それらの条件を満たす最有力候補地として都田センター用地を選定しています。同地であれば3万平米近い面積を有しており、広い駐車場も確保できます。また、地勢的にも学校の全市的なバランスの中で、市の中心部にも近い上、将来的に想定される浜北文化センター大規模改修時の代替機能も期待できます。  4、都田センター用地についてです。所在地については、北区新都田三丁目です。面積は約3万平米、地目は宅地、用途地域は近隣商業地域となっていますので、音楽ホールの建設が可能です。資料の図面の中の枠で囲った部分が整備候補予定地です。  5、暫定ホールの事業手法と運営についてです。効率的な事業推進を図る上で、従来型の公共事業、あるいはPPPなどの手法を比較検討し、適切な事業手法を採用していきたいと考えています。  最後に参考として暫定ホール案に関する一部利用者からの反応についてですが、学校行事などで公共ホールを利用している学校等教育団体からは、子供たちは団体バスで移動し、観覧する保護者は自家用車で来場するので、駐車場の確保はありがたいという意見をいただいています。また、吹奏楽団体のとりまとめ役の方からも、吹奏楽の大会などを行う場合、団体バスをホール近くにとめられるのはありがたい、吹奏楽にとって使いやすい施設になることを期待しているとの意見をいただいています。 ○平間良明委員長 当局の説明は終わりました。質疑・意見はありませんか。 ◆田中照彦委員 新しい拠点施設については一定の理解をしているところです。暫定施設については、現状のはまホールはそのままになっておりますが、これを有効利用することはできないのかと単純に疑問に思うのですが、その点について教えてください。 ◎創造都市・文化振興課創造都市推進担当課長 はまホールにつきましては、暫定ホールの整備地として、先ほど3点挙げました、土地の上に建物があるという点に問題があります。また、現状のはまホールを改修して活用するとなると、5年程度の改修期間が必要となり、非常に時間がかかってしまいますし、耐震補強の壁や柱によって従来の形態から使いにくいものに変化するのではないかと危惧しています。はまホールの土地には石垣の擁壁がありますが、この補強に当たっても耐震化まで含めるとさらに時間を要することと、一部隣接する民地への影響も懸念されますので、こうしたことを考慮しますと、現状を克服し、スピード感ある提供ということに反し、必要以上に時間を要してしまうということもあり、対象から外しました。 ◆田中照彦委員 暫定施設といっても、新しい施設ができて壊すわけではない、ある意味恒久的な施設になると思います。それなりのお金もかかるということも考えると、今あるものを生かしていくという考え方が重要になると思います。今の話で、例えば石垣の問題、東側の五社公園のほうにも同じような石垣があり、地元住民から危ないのではないかということで、補強に対する要望書が出ていますが、その点は承知していますか。 ◎創造都市・文化振興課創造都市推進担当課長 承知しています。 ◆田中照彦委員 その補強について、これから着手していくことになるかと思いますが、ではその西側とどう違うのか。上に建物があるから、耐震等の問題で補強の仕方が違うということなのか、その点について教えてください。 ◎創造都市・文化振興課創造都市推進担当課長 西側と東側とでは多少構造が異なると聞いています。また、はまホールがあるほうの擁壁につきましては、崩壊の状態について状況を危惧する声があり、10年単位で定期調査を実施していますので、アセットマネジメント推進課等、関係課を含めて状況把握に努めていきますが、耐震につきましては、建物を改修したり、取り壊したりしていく中での耐震となります。歩行者に対してがけ崩れを補強するというものと、民地が隣接する中で建物改修工事をどう進めるのかという点についていろいろな課題がありますので、時間がかかってしまうということで、西側と東側とでは状況が異なると解釈しています。 ◆田中照彦委員 ホールを閉鎖するに当たって、他の代替施設で賄うことができるということで閉鎖することとなりました。その中で、こういう状況になりました。現状は理解できます。そこでまた新しい施設をつくるということになりましたが、では新しい施設と暫定ホールとアクトシティ浜松との役割分担というのは、どのように考えていますか。 ◎創造都市・文化振興課創造都市推進担当課長 創造拠点のホールないしは創造機能を取り入れたものについては、創造都市を牽引する重要な施設になりますので、必ずしもホール機能だけということではありません。また、浜松城公園への整備を想定しているのは、まちづくりの観点から、その波及効果をにらんでいるからです。それから、暫定ホールについてですが、利用形態としては、先ほど御説明しましたとおり、特に学校教育の音楽活動が停滞してしまうことを防ぐということです。アクトシティ浜松については、広域施設として、本来の興行や質の高いコンサートや講演会、学会、コンベンションの開催等、本来の利用に即するように、その機能を毀損しない形で、アクトシティ浜松本来のポテンシャルを発揮することが必要であると考えています。それから、暫定音楽ホール都田に整備していきますが、全体の文化施設のホールの状況も含めた、トータルなマネジメントは当然必要であると思います。この5年、10年で変化していくものもあるかと思いますので、文化振興ビジョンを新しく策定していく中で、文化施設のトータルなマネジメントについても、きちんと考察を加えていきたいと考えております。 ◆田中照彦委員 今の説明のように、これから人口が減っていく中で、稼働率等を含めて考えますと、無駄な施設になってしまうのではないかと危惧していますので、その辺のマネジメントはしっかりとやっていく必要があると思いますし、それを見せていただかないと、理解することは難しいと私は思います。 ◆北野谷富子委員 場所の選定に関してですが、なぜ都田センター用地を選んだのかについてはもう少し詳しい説明が欲しいと思います。他のあいている市有地も検討した中で、都田となった理由を教えてください。選定の際に評価した資料等も可能であれば見せていただきたい。また、はまホール閉鎖の際の要望について、どのように反映させているかを教えてください。 ◎創造都市・文化振興課創造都市推進担当課長 場所の選定につきましては、市有地でも、都市計画法上の用途地域が居住地域であったり、規制がかかっている場合があります。あるいはあいている土地の後の利用が既に決まっている所もありました。いろいろと調査していく中で、なかなか適地が見つからなかったというのが実情で、規制もなく、建物もない望ましい状況であったのは、この都田センター用地のみでした。広さや市域における位置づけ、あるいは多施設のマネジメントを将来的に展開する場合に、この暫定ホールの整備候補地としてはベストではないかと判断しています。リストにつきましては、お示しできるものを整理していきます。  要望への対応については、その後はまホールの検証検討会も開催され、有識者も加わった議論が行われています。その中で本市の音楽活動の状況と、ホール座席数も含めた文化施設のあり方をトータルに見た場合に、1200席から1500席のホールが不足しているということが、有識者の中でも検証されました。あるいは、市民からもそうした要望は出されているところです。そういった点では、今回の措置につきましては、1000席以上のホールをどのレベルでマネジメントしていくかを問われていると思っていますので、その点について、不足していると言われている1500席の暫定ホールを早急に整備し、市民の皆様に提供していくということについては、要望に対してお答えしていると解釈しています。 ◆北野谷富子委員 議論の場において、都田へのアクセスについての問題提起はなかったのでしょうか。 ◎創造都市・文化振興課創造都市推進担当課長 ホールそのもののアクセスについては、駐車場が必要ということが本市の特徴の一つとして挙げられます。もう1点は公共交通で行けるところといったものがありました。 ◆北野谷富子委員 それは、バスということですか。 ◎創造都市・文化振興課創造都市推進担当課長 そうです。 ◆北野谷富子委員 施設候補エリアのホール建設には発掘作業など長期スパンで10年以上かかると思いますが、賑わい交流エリアに本当にホールが完成するかどうかもわからない中で、はまホールの跡地に再建するという可能性はないのですか。 ◎創造都市・文化振興課創造都市推進担当課長 長期整備構想につきましては、先ほども御説明したとおり文化財や歴史的文化的なポテンシャルを最大限に活用するということで、この浜松城公園エリアに整備していくという基本的な方針は、この中でも訴えていますので、基本的にははまホール跡地への整備は考えていません。 ◆波多野亘委員 浜松城公園の長期整備構想の中で、特にこのエリアを選んだという部分では、シビックプライドとして、市民が都市に対して持つ自負と愛着の醸成を図るということで候補地としているようですが、そもそもこのはまホールの老朽化という状況の中で、廃止して、現在に至っています。そういう中で、シビックプライドとして、この賑わいと交流ゾーンの中に整備したときの将来展望として、文化として根づいていくという観点で考えると、少なくとも100年は必要だとも言われています。そういう中で、都市機能を残しながら、ここに文化を根づかせていくという考えでしょうか。 ◎創造都市・文化振興課創造都市推進担当課長 この浜松城公園をシンボリックな場所として整備エリア候補地とした理由の一つに、シビックプライドを掲げています。これは今文化庁を含め国が取り組んでいる2020年東京オリンピック・パラリンピックの文化プログラムの中で、日本の伝統的な歴史、文化、地域の伝統芸能も含めたものを積極的に磨き上げて、国内外へ発信していくという取り組みが今後かなり顕著になっていきます。当然2020年文化プログラムに関しても、当課としても一定のビジョンを掲げて取り組んでいく戦略を練っているところですが、そうした取り組みを通じて残されるものが何かということについて、文化庁や日本政府はレガシーの形成ということを提唱しています。このレガシーとは、遺産ということですが、遺産以上に文化に取り組んでいく仕組み、あるいは誇りを取り戻していく市民そのものの活動の活性化も指していますので、私どももオリンピック・パラリンピックを契機として、この取り組みを活性化していくとともに促進していく一つの起爆剤にしていきたいと考えています。したがって、この浜松城公園をシンボリックなシビックプライド形成の場所として、軸をぶらすことなく、未来永劫、取り組んでいく内容であると考えております。
    ◆波多野亘委員 この基本コンセプトの中にも、互いの魅力が響き合うという部分では、歴史や今後新たに生まれてくるものを融合させながら、にぎわいなども含めてということかと思います。はまホールの移転から始まり、今後人口減少が進んでいくと思われる中、本市もコンパクトシティを目指しており、都市機能が老朽化したからいろいろなところに移していくとなると、まちの形も他に移行せざるを得ないということになりますし、文化も定着しなくなると思いますので、その辺は先ほどの言葉どおり、期待したいと思います。  暫定ホールについてですが、実際に学校教育団体の発表の場が足りていない、かつアクトシティ浜松での質の高い興行などが実施できていないことから、暫定ホールを整備するということですが、以前はまホールでは学校教育団体だけでなく、舞踊だとか、そういった発表の場でもあったと思います。この中で、低廉な価格で利用できるのは学校教育団体だけを考えているのか、それとも全利用者に対して考えているのか、現時点での見通しを教えてください。 ◎創造都市・文化振興課創造都市推進担当課長 学校教育団体の利用に関しては、低廉かつ安価な金額設定を検討していきたいと思います。その他市民の皆様の利用も妨げるものではありませんが、料金体系については今後調査分析して設定していきます。 ◆波多野亘委員 はまホールを残してほしいとの署名も多く集まる中、今回の現状を見据えた上で、発表の場が不足しているということから、このように暫定ホールをつくっていただくのはありがたいことだと思います。しかし、公共交通機関で浜松駅から行くと500円を超えるのではないかと思います。やむなしということで賛成ですが、期待しております。 ◆渡邊眞弓委員 暫定ホールについてですが、補正予算等のスケジュールはいつになるのかということと、もう少し詳しい内容について教えてください。 ◎創造都市・文化振興課創造都市推進担当課長 補正につきましては、現在整備手法を含めて検討中です。暫定ホール整備候補地である都田センター用地に関して言いますと、まず地積の測量やボーリング調査が必要となりますので、そうした予算を計上することになるかと思います。それ以降については、整備の手法によって基本設計を委託する場合もあれば、コンサルタント等とアドバイザー契約を結んで、性能発注のための仕様書づくりも必要になってくると思います。今そうした整備手法について検討段階ですので、はっきりし次第、補正の手続を進めていきます。ホールの内容について現在調査中ですが、参考としている札幌わくわくホリデーホールは鉄骨造で比較的安価なつくりであり、必要な部分を効率的に形成しています。音楽ホールそのものについては、ある一定の音響効果を持ったものにしていきたいと思います。そうしたものも含め、吹奏楽や学校教育団体の利用に関しては、一部リハーサル室や控室等、どういったものが必要なのかも含め、調査して必要な要件を固め、暫定ホールの内容を決定していきたいと考えています。 ◆渡邊眞弓委員 稼働開始時期は決まっていますか。 ◎創造都市・文化振興課創造都市推進担当課長 当初平成31年度中に建設工事が完了する予定でいましたが、諸要件や設計段階での時間も要するため、32年度に入るかもしれませんが、なるべく早期に完成して提供できるように、詳細を詰めているところです。整備手法をどう選択するかによっては完成時期がずれることもありますので、そうしたことに鑑みながら、なるべく早期の提供を目指していきます。 ◆渡邊眞弓委員 浜北文化センター大規模改修時の代替機能というお話もありましたが、浜北文化センターの現在の状況と改修の見込みを教えてください。 ◎創造都市・文化振興課創造都市推進担当課長 昭和56年建設ですので、結構な年数がたっています。大規模改修のタイミングについては手元に資料がないのでお答えできませんが、老朽化の状況を踏まえ、改修を含めた手入れが少しずつ必要となっており、その状況を踏まえてということになります。暫定ホールを含めてトータルにマネジメントしていく必要性もあることから10年から15年は必要だろうと考えています。 ◆小倉篤委員 先日の創造都市推進会議について、最後のほうを拝聴しましたが、余り意見が出なかった印象があります。アクトシティ浜松が整備されて平成31年で25年がたちます。浜松の中心の都市計画に創造都市というくさびを打ち込み、これは不変のものであると思っています。創造都市というものが浜松城公園というシンボライズされたものにきちんと打ち込まれていく。これはハード事業ではなくソフト事業であるということは理解しています。はまホールは代替施設も含めて理解しています。  私が懸念するのは、この創造都市の考えを10年、20年、30年と続けていくときに、市の職員の皆さんは、セクションをローテーションしていく中で、音楽と多文化共生の2つが施策として大きく積み上げられ、それに創造都市というのがかぶさってきます。浜松城公園については、セントラルパーク構想として、平成23年には安藤忠雄さんの提言もありましたが、今後数十年創造都市ということを掲げるとするならば、都市計画やデザイナーとか、そういう人たちがかかわるのかどうかというのは非常に懸念するところです。また、市長がかわればまた方針が変わるということでは困ってしまいますので、そのあたりの考え方は定まっているのですか。 ◎創造都市・文化振興課創造都市推進担当課長 創造拠点の整備に関するハード部分でのデザイナーや建築家をどうするかということについては、全くの未定です。ただ、文化的な創造都市を牽引するに当たっての仕組みの一つとして、例えば浜松型アーツカウンシルなどの導入を通じたエキスパートを外部から登用すべく、同時に準備を進めています。この準備に専門的な人材を充てることによって、役所人事のローテーションにより担当がかわることによって政策がとまってしまうことを回避するとともに、財団や専門的な機関も含めてある一定のノウハウが蓄積されていくような仕組みを検討しています。それについても文化プログラムとの関連性も含めて、これはソフト事業になりますが、伝統と革新が織りなす国際的な文化発信事業ということを戦略的に打ち出しながら、今後人的な面も配慮していくような形にしていきたいと思います。 ◆小倉篤委員 私はサウンドデザインシンポジウムを拝見して、非常に感銘を受けました。さまざまな映像も含めた、新しい大きな発信力になっていくと思います。  私はかつて議員になる前にグランシップにかかわっていたことがあります。磯崎新さんのアトリエが設計しましたが、県知事がかわったことによって否定されてきました。静岡出身の建築家の方々が東静岡においてさまざまなことを展開している。いわゆる世界的な建築家が入る入らないはともかくとして、何をコンセプトとしていくのかを市民の皆さんを含めて、総合的に今後のことを都市デザインとして考えていくことが必要なのではないかと思います。説明にもあったように、せっかく長期整備構想でやっていくわけですので、ソフトが先行して融合していくところも、もう少し市民の皆さんに理解してもらわなければならないと思います。はまホールがどこに移転するというだけの話ではありませんので、暫定的には学校教育団体の利用や、質の高い芸術との使い勝手の問題ということですが、アクトシティ浜松の役割と創造都市拠点の役割は違うことですので、市民の皆さんに理解していただけるようなものをこれから展開する必要があると思います。 ◎創造都市・文化振興課創造都市推進担当課長 創造都市に認定されてから、創造的な活動を支援する取り組みも進めていきました。このため、皆さんがそうした創造的なアイデアであるとか、デザインであるとかそうしたものに関する感性も高まっていくような都市になっていくということに取り組み始めています。みんなの浜松創造プロジェクトに関しますと、7年という期間がたっています。市民の皆様がこうしたハード整備や文化施設の整備に関して、創造的な観点を持ち得るような都市になっていくことが目標ですので、さらにその定着化を図りつつ、この拠点に関してもより文化的なクオリティーの高い観点で取り組めるように市民参加も促しながら議論も巻き起こしながら、機運を醸成していきたいと考えています。 ◆柳川樹一郎委員 文化創造拠点ということで、先ほどボローニャの話が出ました。私たちがボローニャを視察したときに宿泊したホテルのロビーでは、遺跡、歴史そのものがガラス張りになっていて見えるようになっています。浜松にそういうところはありませんが、元城町においては、歴史文化が埋まっているわけです。元城小学校跡地も、これから発掘調査をやっていくということで、二の丸もあるかもしれません。今皆さんの中では、暫定のはまホールがメーンになっているかもしれませんが、本来はこの浜松城公園の整備の一体化、文化の創造というものを主に置かなければならないと思います。静岡市の駿府城公園は、昔は駿府公園と言っていました。城がありませんでした。本丸の発掘調査もやって石垣も出てきて、一生懸命調査し、天守閣を建てようという動きも出てきています。名古屋城は二の丸御殿を復元する動きがあります。そういう中で、浜松城が置いてけぼりとなってはよくないと思います。歴史や文化遺産を、いかに浜松のものにしていくかということが主でなくてはならないとなると、美術館やはまホールや市役所本庁舎など、こういったものを絡めながら、浜松城をどういったものにしていくかということと同時に、どこにも引けをとらないような創造文化都市にしてくことを忘れてはならないと思います。これから進めるに当たっては、民間資金・ノウハウの活用や、事業の安定性・継続性、施設の複合化などの問題があるわけですが、設計についても公募していく中で、あくまでも市が主体であるということを忘れないでほしいと思います。公募して決まったものを民間業者がやるだけということではなく、あくまでも市から考えを提案していかなければならない。丸投げはするべきではないと思います。あくまで市が主体となってやっていくべきものだと提言しておきます。 ◆吉村哲志委員 2点質問があります。30年度から元城小学校跡地の発掘調査を開始するということですが、浜松城についてのきちんとした歴史的資料というのは、二の丸御殿の図面しかなかったと思います。二の丸御殿を復活させるということを主眼に置いて調査を進めていくということが第一ですが、それに伴い、鉄門をどうするのか、本庁舎北館に埋まっている榎門をどうするのかという問題も出てきます。旧元城小学校の取り壊し、そして二の丸御殿の発掘に並行して、今お話しした鉄門、榎門をどうするのか、あるいは3年前に石垣のところを発掘しましたが、その続きをどうするのか、西側の発掘を同時に並行してやっていく必要があるのではないかというところが1つです。  もう1つは、今後の事業推進に当たっての市民参画の推進についてです。シビックプライドの醸成ということですが、浜松城は旧浜松市の人にとっての一つのシンボルだと思います。合併して一緒になった旧引佐3町や、浜北、天竜の人たちの心を、シビックプライドを醸成していくには、どうしたらいいのか。その点にも心を砕きながら市民参画を推進していく必要があると思いますが、いかがですか。 ◎創造都市・文化振興課創造都市推進担当課長 この元城小学校跡地で発掘作業を開始した時点で、まさにそうした議論がこれから始まるところです。具体的なアイデアにつきましては、文化財課も含め、私どもに御指導いただきたいと思います。  浜松城については、確かに旧浜松市のシンボル的な位置づけですが、現在2020年の文化プログラムを前後とした創造都市の戦略的な文化、次の事業として想定しているのは、合併後の文化振興ビジョンにもうたわれていますが、合併によって本市が有する伝統的な芸能や文化財を全市域的な観点から、トータルに再生し、どう魅力を発信していけばいいのかということについても、今後戦略が必要になるかと思います。こうした戦略は、単にそれを再生するだけではなく、創造都市の観点から、付加価値をつけたり、本市の経済を活性化する、観光交流人口の拡大に資するようなインバウンド戦略といったものが必要となりますので、関係部署とともに効果的な連携をとり、全市的な取り組みを忘れずに進めていきます。 ◆吉村哲志委員 一体感を醸成していくには、今回の大河ドラマなどはとてもよい素材だと思っています。二俣城も同時に大事な城としてクローズアップされてきていますので、そういうつながりを意識して、今の市民にそれらを位置づけていくということを願いたいと思います。  もう1点、都田センター用地に暫定ホールを整備予定であるとのお話でしたが、公共交通機関として、バスの本数が幾つか御存じですか。公共交通としての用をなしているだけの本数が通っているかどうか疑問です。そういうこともあって、今ではヤマハ発動機が浜北区のほうから自主的に企業バスを出しています。ですので浜北からの公共交通機関も考えるといったことも同時に意識しながら進めていただくことを望んでおきます。 ○平間良明委員長 質疑・意見を打ち切り、本件は聞きおくことといたします。                                    11:46 △3 浜松科学館のリニューアル及び運営について ●結論  創造都市・文化振興課生涯学習担当課長から、浜松科学館のリニューアル及び運営について説明があり、これを聞きおきました。 ●発言内容 ○平間良明委員長 次に、協議事項3、浜松科学館のリニューアル及び運営について、当局から説明してください。 ◎創造都市・文化振興課生涯学習担当課長 現在浜松科学館の展示リニューアルとその後の運営を行う事業者を選定するための仕様書となる要求水準書を作成しており、今回はその案について報告いたします。  1の概要です。開館後30年が経過した科学館について、民活手法の導入と民間企業の協力により、リニューアルと管理運営を実施するものです。  2の経緯です。平成27年度に基本構想を策定、その後サウンディング型市場調査を実施し、現在はアドバイザリー契約の中で、要求水準書の策定を進めているところです。  3の要求水準書(案)についてです。(1)民活導入手法ですが、DBO方式を採用します。この方式は、計画から設計製作、運営までを一括して委託するものであり、事業期間の短縮やコスト縮減、積極的な事業運営が期待されます。(2)管理運営期間ですが、平成31年4月1日から平成41年3月31日までの10年間とします。これは、専門性や知識の蓄積が必要となる科学館において、ある程度長期の運営を任せるとともに、長期間における社会情勢の変化などの不確実性を極力避け、安定した施設運営を促すために、10年をベストとして設定したものです。(3)リニューアルオープン日ですが、平成31年7月1日を予定しています。市が施工する施設整備工事の完了後、平成30年12月以降に展示設置工事を行う必要があることから、必要な工期を確保して7月1日をオープン予定とします。(4)要求事項についてです。ここでは、要求事項に記載の一部を紹介いたします。展示についてですが、VR、ARなど最新の展示手法を用いて双方向性体験型展示を求めていきます。また、本市の主要7社の協力を得て、常設コーナーに取り込む形で構成したいと思っています。新たに設置する新技術紹介コーナーにおいては、地元や全国から公募した最先端の技術を展示していきます。サイエンスパークについてですが、科学及び科学館への入り口として、交流と憩いのスペースとするとともに、自然現象や動植物に関する学びができる場所にしていきたいと考えています。加えて、屋外イベントなどの実施による中心市街地への活性化を求めていきます。それから、天野教授を名誉館長とする科学館ですので、青色LEDの活用も求めていきます。次に、科学情報システムについてですが、新たな科学館独自のアプリやソフトウエアの開発、ICTやIoT、AIなどの最新の科学技術を体感できるシステムとしていきます。次にカフェやサイエンスライブラリー、ミュージアムショップですが、カフェにつきましてはサイエンスパークへの来訪者も利用できるものとし、サイエンスライブラリーには情報端末を設置したいと考えています。ミュージアムショップにおいては、科学館オリジナル商品を5種類以上置いてほしいと考えています。次に、その他要求事項ですが、浜松駅からの誘導や、科学館外壁を活用した情報発信、ファミリー、ビジネスマン、観光客など、さまざまな来館者のニーズを踏まえた休館日や開館日の設定など、利用の促進に資する提案を求めていきます。また、館長には総合能力にたけた人材の選任、館の愛称の募集、大学や企業等との協力、連携による事業展開を求めていきます。  4のその他です。既存施設・設備の改修は市が実施します。主な整備内容としては、空調やエレベーター改修のほか、外部のカラーパイプ塗装、プラネタリウムの改修などを行っていきます。整備スケジュールとしては本年度設計を実施して、平成30年6月から12月にかけて工事を実施していきます。  最後に5、今後のスケジュールですが、今月下旬に要求水準書・募集要項(案)を公表します。その後、民間事業者と対話を実施し、要求水準書に対する事業者の理解を深めて、よりよい提案に結びつけていきたいと考えています。9月議会においてリニューアル及び管理運営経費の債務負担行為を設定し、議決後の10月に要求水準書の確定版を公表し、プロポーザル方式による募集を開始します。12月には事業者を決定し、その後展示設計・製作・設置と進め、平成31年7月1日のリニューアルオープンを目指していきたいと考えています。 ○平間良明委員長 当局の説明は終わりました。質疑・意見はありませんか。 ◆柳川樹一郎委員 浜松駅からの誘導についてですが、新幹線の高架下南側の道路を東に歩いていくと、科学館にたどり着くと思います。アクトシティ浜松の郵便局から出てくると一方通行ですが、駅から行くと相互交通で、歩道部分がありません。歩いていると危険なので、一方通行で整備し、歩道を設置した方がいいと思います。また、車で行く人は、南側から入っても駅北駐車場にとめるように誘導することも必要ではないかと思います。 ◎創造都市・文化振興課生涯学習担当課長 まだ事業者提案が出てくる前の段階ではありますが、課題については他の機関とも調整し、最もよい形になるよう検討します。 ◆小倉篤委員 リニューアル後の科学館についてですが、どの辺のレベルを想定していますか。 ◎創造都市・文化振興課生涯学習担当課長 大きなところだと名古屋科学館や日本科学未来館などがありますが、そこまでのレベルだとかなり費用がかかってしまいます。それでも、そうした科学館が取り入れている家や学校に持ち帰って自分自身で考えさせるような、アクティブラーニングにつなげる手法は取り入れたいと考えています。 ◆小倉篤委員 概算の総工費はどのくらいですか。 ◎創造都市・文化振興課生涯学習担当課長 アドバイザリー契約の中で要求水準書を提示していきますので、そこから実際の見積もりをとることになりますが、ざっくりとした概算では、10億円から20億円までの間と考えています。 ◆小倉篤委員 せっかくリニューアルするのであれば、動線も整備するなどして目標を高めて、科学館を輝くようにしていただきたいです。適宜報告しながら、進めていただきたいと思います。 ◆渡邊眞弓委員 アドバイザリー業務委託費で、1836万円を平成28年12月27日から平成29年12月22日までという期間の中で予算化していますが、この要求水準書を策定して、公表は10月です。公表した後の2カ月間は何をするのですか。 ◎創造都市・文化振興課生涯学習担当課長 アドバイザリー契約は要求水準書、募集要項の策定のほかに、実際に事業者と契約するに当たって法律をチェックする業務を行いますので、契約期間は12月までとなっています。 ◆渡邊眞弓委員 民活導入手法にDBO方式を採用するということで、この方式で一括して委託したときに、直営と比べて予算的にどのくらいのメリット、あるいはデメリットや課題があるのか教えていただきたいのですが、これを教えてもらえるのはいつごろになりますか。 ◎創造都市・文化振興課生涯学習担当課長 DBO方式については、計画から設計製作、運営までを一括して委託することで、事業期間の短縮につながり、コスト縮減にもつながります。一般的に5%ほどと言われています。今後9月議会で債務負担行為を設定する際に説明したいと考えています。 ◆吉村哲志委員 今回の科学館のリニューアルについて、学校教育関係者は、期待と不安に満ちています。リニューアルについて、学校関係者の意見を聞く場を設けたかどうか教えてください ◎創造都市・文化振興課生涯学習担当課長 リニューアルの要求水準書については、リニューアル検討会で大学教授から専門的な立場で見ていただいたり、教育委員会にもメンバーに入っていただき、教育的な立場から確認していただいています。要求水準書の中でも、教育関係機関との連携を強く求めています。科学館は基本的に教育施設ですので、その点はぶれずに進めていきたいと考えています。 ◆吉村哲志委員 方向性についてのお話がありましたが、オープンして子供たちにとって、使い勝手の悪い施設と思われることがないようお願いします。 ○平間良明委員長 質疑・意見を打ち切り、本件は聞きおくことといたします。  以上で市民文教委員会を散会いたします。                                    12:04...