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  1. 静岡市議会 2021-12-07
    令和3年 市民環境教育委員会 本文 2021-12-07


    取得元: 静岡市議会公式サイト
    最終取得日: 2023-05-18
    ↓ 最初のヒットへ(全 0 ヒット) 1                 午前10時開議 ◯長島委員長 ただいまから市民環境教育委員会を開きます。  今期定例会で本委員会に付託されましたのは、議案第169号令和3年度静岡市一般会計補正予算(第4号)中所管分をはじめとする議案2件及び請願1件であります。  また、新型コロナウイルス感染症対策に関わる事業についての報告が、環境局及び教育委員会事務局からあります。  審査に先立ち、委員の皆さんと説明員の皆さんに申し上げます。  委員会記録作成の関係から、発言の際は必ずマイクを使用して発言されるようお願いいたします。  また、新型コロナウイルス感染症予防のため、マスク着用のまま発言していただくようお願いいたします。  なお、換気のため窓は開けておりますが、適宜開け閉めしていただくようお願いいたします。  次に、委員会での質疑の在り方についてです。  案件の決定に影響しない参考、確認のための質疑で、当局の対応に時間を要するものは、後日の報告、または資料提出を受けることとして、効率的な委員会運営に努めていただくようお願いいたします。  また、要望・意見については、質疑終了後に述べていただくこととし、質疑の段階で要望・意見に及ぶ発言は避けていただくようお願いいたします。      ────────────────────────────── 2 ◯長島委員長 それでは、初めに請願審査を行います。  請願第4号子どもたちにゆきとどいた教育を求める請願署名について中所管分を議題といたします。  本請願については、請願者から趣旨説明の希望がありますので、これを許可したいと思いますが、よろしいでしょうか。             〔「異議なし」〕 3 ◯長島委員長 御異議もないようですので、請願者趣旨説明を許可します。             〔請願者演壇へ移動〕 4 ◯長島委員長 趣旨説明に先立ち、請願者の方にお願いいたします。  初めに、御住所、区までで結構です、お名前を述べていただき、趣旨説明については5分以内で簡潔に述べていただくようお願いいたします。
     それでは、趣旨説明をお願いします。 5 ◯長澤請願者 おはようございます。  市内葵区在住の長澤 裕といいます。中学校の教員をしております。本日は、貴重なお時間をいただきありがとうございます。  今日は、私たちが提出しました請願のうち、少人数学級教員採用についてお話をします。  この図を御覧ください。  文科省が、新型コロナ感染を防ぐために必要なソーシャルディスタンスを1メートルと言いました。教室の標準サイズは、縦8メートル、横7メートルです。その面積に1メートル間隔で机を並べると20人分しか入りません。今の35人学級ではソーシャルディスタンスを保つことは不可能です。  現在、新型コロナ感染状況は落ち着いた状態にあります。しかし、世界ではまだまだ感染拡大が続いており、新しく変異したウイルスも現れています。また、たとえ新型コロナが収まったとしても、また新たな感染症が現れる可能性は十分にあります。そのときになって慌てても遅いです。今のうちに学級規模を20人以下に少しでも近づけておく必要があります。ただ、少人数学級を進めれば学級数が増えますから、教員の数も増やす必要があります。  これは、静岡市の教員採用試験志願者数合格者数の推移です。2019年まで志願者数が減り続けていましたが、2020年に増加に転じ、今年は小学校は減りましたが、中学校はさらに増えました。ところが合格者数はほとんど増えていません。  教員の志願者が減り続けている原因には、教員の長時間過密労働もありますが、もっと大きな原因は、試験を受けても合格しないからです。学生たちが合格する可能性の低い教員採用試験を避けて、民間企業に流れるのは当然です。このまま採用数を増やさなければ志願者はますます減っていき、いざ少人数学級に踏み出そうとしたときには、教員の成り手がいないということになってしまいます。  それでは、現場の教員は足りているのでしょうか。  これを見てください。  昨年の採用試験の合格者118人に対して、今年の定数内欠員は166人です。つまり、本来なら284人の教員を新規採用しなければならなかったのに、その半分より少ない人数しか採用していないことになります。定数内欠員は、臨時教員で補填されています。臨時教員には、この定数内欠員のほかに、出産、育児や病気で休む教員の代わりの臨時教員もいます。ところが、今、その臨時教員の成り手が不足しています。  昨年度から静岡市では、臨時教員の待遇を正規教員とほぼ同等まで引き上げました。私たちは、これで静岡市に人が集まるのではないかと期待しました。実際、先ほど御覧に入れたように、教員採用試験志願者は増えました。しかし、臨時教員の成り手は増えていません。その理由は、臨時教員として幾ら頑張っても正規教員になれる保証がないからです。  これは、今年4月から7月までに臨時教員が見つからずに欠員になってしまった件数です。ひどいときで3か月以上も欠員が続いています。こうした学校では、欠員の分をカバーするために、ほかの教員の負担が増え、その教員がまた過労で倒れるという、病休のドミノ倒しとも言える状況が生まれています。このままでは学校教育は持続不可能です。子供たちの教育を受ける権利も十分に保障できません。  せめて定数内の教員は全て正規で採用する。そして、臨時教員をやった人は、その実績を評価して正規教員にする。そうした思い切った対策を打っていただくよう、心からお願いします。  教員を増やすためには、国の定数改善が必要なのは分かっています。しかし、その歴史が示すように、これまでの少人数学級は、常に地方独自の努力が先にあって、それを国が追う形で進んできました。私は静岡市民として、静岡市が国を動かす地方の先頭に立ってほしいと願っています。  私は思うんですけれども、教員をもっと増やしたいのは教育委員会の皆さんも同じではないかと思っています。現場のことを少しでも知っていれば、学校で教員が足りないということは分かっているはずです。ですから、本音ではもっと教員を増やしたい。でも、静岡市の財政を考えると、そうも言えないというのが本当のところだと思います。  しかし、家族であれば、子供の幸せのためには親が欲しいものを我慢するというのは当たり前です。市政でも同じではないでしょうか。大人のための予算を削ってでも、子供のための予算を思い切って増やす。議員の皆さんには、ぜひ教育委員会の背中を押していただいて、教員をもっと増やしなさいと言っていただきたい。このことをお願いして私の趣旨説明を終わります。ありがとうございました。 6 ◯長島委員長 委員の皆さんから請願者に対しての質疑等はありますか。 7 ◯杉本委員 質問を1つ、2つさせていただきます。  今、趣旨説明の中で少人数学級が必要だとおっしゃっていました。今のパネルを見ますと、ソーシャルディスタンスをつくるのに1メートル以上広げなくてはいけないと書いてあるんですが、この請願を見ますと、コロナとは関係なしに、とにかく減らしてほしいとおっしゃっているわけなんですけれども、よく少人数だと、なかなか子供たちが切磋琢磨しない。一定の人数がいたほうが、子供たちはお互いに切磋琢磨して、そのほうが教育にとっても有用だという議論もあると思うんですよ。そういう中で、今、少人数を求めているわけなんですけれども、少人数のほうがいいという何か事例的なものがもしありましたら、お願いします。 8 ◯長澤請願者 現場にいる者として実際の感覚で話をさせていただきますが、コロナがなかったとしてもやっぱり35人学級というのは非常に多いなと感じます。私は昨年度までは葵区の藁科中学校にいました。全校生徒は40人で、1クラスの人数が大体15人ぐらいという学校でした。  そういうところで授業をやってみると、授業中はもう一目で生徒の顔が全部見えます。ですので、授業中も、ちょっとこの子は分かっていないなとか、何かちょっとこの子はほかのことを考えているんじゃないかなと思うのはすぐ分かるんです。ですから、すぐに声をかけて、どうなのというふうに支援することができます。それから、生徒がぼそっとつぶやいたような声でもすぐ聞こえますので、すぐそれに反応して授業の説明を変えたりすることができます。  今、私が勤めている学校は、1クラス35人でぎりぎりもういっぱいなんですが、なかなか声が通らないです。ですからもう授業中も大きな声でしゃべらなきゃいけないし、子供が後ろのほうでぼそぼそと何かつぶやいても、なかなかそれが聞き取れない、誰が言ったのか分からないというような状態です。それから、机と机の間隔も40センチぐらいしかないので、近くへ行ってあげようと思っても本当にかき分けて行かないといけないような状態です。  ですから、そういう意味では、授業も少人数のほうが非常にやりやすくなりますし、それから生徒同士もすごく距離が近いので、お互いに発言がしやすくなって活発に授業ができます。ですから当然、学力もつきますし、それから話し合ったりするとか、発表したりする力なんかも少人数学級のほうが非常に高まると思います。  藁科中にいたときに技術科の教員が赴任してきて、この学校に来て初めて決められた授業時間内に生徒全員の作品を完成させることができたと言っていました。一人一人丁寧に見られるからなんです。そういうことなんです。  それから、先ほど切磋琢磨みたいな、競争ということがありましたが、今言ったように少人数であれば、本当に丁寧な授業ができます。学力を高めていくのは競争ではなくて、やはり丁寧な授業だと私は思います。  先日、藁科中学校の卒業生と会う機会があって、ちょっといろいろこの話もしたんですけれども、大きな高校に行ってどうなのと聞いたら、中学校のときに僕たちはいっぱい発表もしたし話合いなんかもしてきたから、高校に行って授業中に手を挙げられないとかは全然ないよという話をしていました。実際に、高校に行って生徒会長になった子や部活のキャプテンになった子とか、そういった子もたくさん見ています。  ですから、自分は今、さっきも言いましたように人数の多いところに行って、本当に藁科中みたいに15~16人とか、そういう20人以下のクラスに、静岡市内の学校全部がなったら、もっと丁寧な教育ができるし、そうすれば静岡の子供たちはもっと伸びるんじゃないかなと実感しています。 9 ◯杉本委員 もう1つだけ教えてください。よく分からない言葉だったものですから。  先ほどの説明の中で定数内欠員という言い方をされたんですが、不足分を臨時採用して補っていますと説明されたんですけれども、この定数内欠員というのはどういうことを言っているんでしょうか。 10 ◯長澤請願者 すみません。定数内欠員というのは、ちょっと一般的には使わない言葉かなと思いました。  小中学校の教員の数というのは、ちょっと長い法律名なんですけど、一般には義務標準法と言われる法律に従って学級数を基に決められています。これを基礎定数と我々は言っていますけれども、そこからさらに国の施策を進めるためにいろんな目的を持って加えられる教員がいて、それは加配定数という言い方をして、その基礎定数加配定数の分については、国から給料の3分の1が出るという仕組みになっています。  定数内欠員といっているのは、その法律で定められた定員に、実際の正規で任用されている教員の数が足りていない。それを定数内欠員と言っています。  地公法というのは、基本的に常勤職員が、正規が当たり前という前提になっていますので、この定数の教員というのは本来、正規で任用しなければいけない人数なんですが、実際にはそれよりも少ない人数しか任用していないということになります。 11 ◯長島委員長 ほかによろしいですか。  ほかにないようですので、質疑等を終わります。  請願者の方は傍聴席へお戻りください。             〔請願者傍聴席へ移動〕 12 ◯長島委員長 次に、本件に対して当局から説明をお願いします。 13 ◯中村教育局次長 請願項目に関しまして御説明いたします。  まず、大項目1番、1)給食費についてですが、学校給食法では、学校給食の実施に必要な施設及び設備に要する経費並びに運営に要する経費は設置者の負担、それ以外に要する経費については保護者の負担とされており、本市では食材費である学校給食費は、学校給食を受ける児童生徒保護者の負担とさせていただいております。  学校給食費の無償化に関しましては、現在の本市の財政事情から非常に困難であり、学校給食費半額負担などの補助についても、現時点では実施が困難であると考えています。  なお、経済的な理由で学校給食費の負担が困難な家庭については、就学援助制度により補助しております。  次に、2)給付型奨学金制度についてですが、本市では、既に本市独自の給付型奨学金として、入学一時金を高校生に5万円、短大・大学生に10万円を給付しております。令和3年度については、コロナ禍の影響により奨学金に対する需要が高まる中、選考基準を満たしている学生または生徒全員に給付することとし、例年の2倍近い人数の60人に給付いたしました。令和4年度以降についても、選考基準を満たす学生または生徒全員に給付できるよう努めてまいります。  次に、3)就学援助についてですが、就学援助の周知については、就学児健康診断入学説明会保護者会などの機会を使って、全ての小中学生の保護者へ周知が行き届くよう対応しているところです。また、平成29年度から入学準備金の増額や前倒しを実施し、保護者の負担を軽減するよう努めております。  今後も、本市の実態や財政状況を踏まえ、対応してまいります。  次に、大項目2番、1)小中高等学校の20人学級の実現等についてですが、本市においては、小中学校ではこれまでの検証結果を踏まえ、平成21年度より35人以下学級編制を実施しており、この取組で着実な効果を出すことを目指しております。高等学校では、法に基づき1学級の生徒の数は40人を標準としておりますが、選択科目や実技等の授業で少人数指導を行い、学びの充実に努めております。  次に、2)教職員の正規雇用化についてですが、公立小中学校教職員数は、義務標準法により、5月1日を基準日とした児童生徒数及び標準学級数で決定されます。このため、前年10月の新規採用候補者決定の段階では、その後の児童生徒の転入出などの変動を踏まえた正確な学級数を把握することは困難な状況にあり、学級数が増えた場合には臨時的な任用の教職員等で対応せざるを得ない状況にあります。  次に、3)専任の学校司書の配置についてですが、本市では、学校全体の読書指導学校図書館の業務を補助するために、原則として全ての小中学校学校司書を配置しております。  なお、児童生徒数が少ない小規模校には、専任の学校司書は配置していないものの、教育センター所属学校司書2人が定期的に巡回訪問するとともに、オンラインによる資料収集の相談や依頼にも対応し、学校図書館の充実に努めているところです。  次に、大項目3番、1)学校施設バリアフリー化トイレ洋式化及びエアコン設置についてですが、現在進めている学校施設の大規模改修工事の中で、避難所となる施設については、出入口のスロープ設置トイレ洋式化を含めた多目的トイレの設置など、バリアフリー化も同時に実施しております。  今後も、施設の形状や構造などの制約がある中で、全ての学校施設の一層のバリアフリー化に向けて整備を進めてまいります。  エアコンの設置についてですが、夏季など気候の厳しい季節の避難時は、校舎内のエアコンが設置された教室を活用していただくため、現時点で設置の予定はありません。  次に、2)学校建物の耐震化と老朽化した施設の建て替えについてですが、本市の学校施設における文部科学省耐震基準に基づく耐震化率は100%となっております。現在、老朽化の進んだ学校施設への対応については、市のアセットマネジメント基本方針に基づき、計画的に大規模改修中規模改修工事を行い、施設の長寿命化を実施しております。  次に、3)特別教室へのエアコン設置についてですが、全小中学校学校図書館へのエアコン設置については令和2年度末で完了いたしました。学校図書館以外の特別教室については、現時点では設置の予定はなく、夏の暑い時期などの厳しい気候においては、エアコンが設置された普通教室を活用していく考えでおります。  次に、4)トイレ洋式化につきましては、平成22年度から実施している校舎トイレリフレッシュ事業により、便器の洋式化や床のドライ化トイレブースの更新などの改修を実施しております。  今後も、児童生徒に清潔で快適なトイレを提供できるよう事業を推進してまいります。また、国の補正予算などの機会を捉え、事業の進捗を加速させていきたいと考えております。  次に、5)学校図書館の予算についてですが、本市の学校図書館蔵書冊数は、全ての学校で学校規模に応じた学校図書館図書標準を達成しており、令和2年度末の標準冊数に対する保有率は、小学校で117.2%、中学校では123.5%となっております。児童生徒が快適に読書をし、正しい情報に触れられるように、古くなった図書は毎年度計画的に更新できるよう図書購入予算を確保しております。  次に、大項目4番、1)特別支援学級の増設についてですが、特別支援学級の対象となる児童生徒数は増加していることから、保護者や地域、そして学校のニーズ等を確認しながら、今後も必要な特別支援学級の充実を進めてまいりたいと考えております。  次に、2)本市の特別支援学級編制基準についてですが、8人の児童生徒に対し、教員1人の配置という国の学級編制の標準については、国に対し基準の緩和を要望しているところです。  次に、3)中学校区ごと通級指導教室設置についてですが、本市の通級指導教室に在籍している児童生徒数は、令和3年5月現在、小学生が349人、中学生が85人です。現在、小学校8校、中学校3校の計11校に通級指導教室を設けており、今後も児童生徒のニーズに対応できるよう現状把握を図ってまいります。  次に、4)特別支援教育支援員についてですが、勤務時間につきましては、必要な学校に広く配置するために1日4時間の勤務時間としております。特別支援教育支援員の人数は、昨年度219人から7人増やしまして、226人を配置しております。  今後も、学校の実情等を踏まえながら、個々のニーズに合わせたきめ細やかな指導を推し進め、引き続き特別支援教育体制整備を進めてまいります。  次に、大項目5番、小中一貫教育のうち1)各学校の自主性の尊重及び子供たちや教職員への負担についてですが、現在、令和4年4月の静岡型小中一貫教育一斉スタートに向けて、各学校や地域において、小中一貫教育準備委員会等で話し合って決めた独自の特色ある教育を実施するため準備を進めており、教育委員会としても各学校、地域の思いを尊重し、準備が円滑に進むよう支援しております。  また、オンライン等を活用して、児童生徒及び教職員間の交流を行ったり、作成した教材を校務支援システムで共有したりするなど、グループの実態に合わせた業務の効率化に取り組んでいるところです。  今後、実践研究校が発表した取組も参考にし、子供たちや教職員に過度な負担が生じないよう進めてまいります。  最後に、2)中山間地の小学校が存続できるための手だてについてですが、小中学校子供たちの能力を伸ばしつつ、社会的な自立の基礎や社会の一員としての基本的資質の育成を目的としており、ただ単に知識や技術を習得させるだけでなく、多様な考えに触れ、認め合い、協力し合い、切磋琢磨することで思考力や表現力、判断力、問題解決能力などを育み、社会性や規範意識を身につけさせることが大切です。このため、少な過ぎず、多過ぎない一定の児童生徒集団規模が各小中学校で確保されていることが望ましいと考えております。  そこで、中山間地では児童生徒数の減少が著しいことから、1中学校区に1小学校があるところについて、施設一体型小中一貫校化を図りました。また、両河内地区においても、地域からの要望に応え、令和4年4月に施設一体型小中一貫校を開校し、魅力と特色のある学校づくりを進めていきます。  今後も、多くの子供たちが通いたくなる学校づくりに取り組んでいくとともに、地域の御意見を尊重し、地域と願う子供の姿を共有しながら、たくましく、しなやかな子供たちの実現を目指していきます。 14 ◯長島委員長 ただいまの当局の説明に対し、質疑等はありますか。 15 ◯長沼委員 2点質問させていただきたいと思っております。  まず、請願項目の1つ目に給食費を無償にという項目がありますけれども、学校給食と関連して、本市の年間の給食費がどれくらいか、お答えください。 16 ◯朝比奈学校給食課長 令和2年度の状況ですが、総額で約22億8,400万円余となっております。 17 ◯長沼委員 もう1点、少人数学級の要望がありましたけれども、これに関連しまして、本市でも児童数が900人を超えてしまっている大規模小学校があるものと認識しております。現状についてと、あとその対応はどうなっているか、お聞かせいただきたいと思います。 18 ◯平尾教職員課長 まず、静岡市としての少人数学級の取組についてお話をさせてください。  現在、静岡市は35人学級ということで取り組んでおります。国の政策としまして、40人学級から35人学級へと、今、段階的に変更しているところでございます。今年度は小学校1~2年生が35人学級です。来年度は3年生まで、その次は4年生までと、1学年ずつ増やしていく形になっております。令和7年度には6年生までが35人学級になるということで国が動いております。  静岡市につきましては、現在、例えば3年生から4年生は35人学級の対象になりませんけども、下限を撤廃して全ての学校で35人学級を実施できるように取り組んでいます。  したがって、大規模校につきましても、全体数は多くなってしまうんですけれども、各学級については、35人学級が実施できるように取り組んでおります。 19 ◯長沼委員 ちょっとお答えいただけなかったので、もう一度お聞きします。  900人を超えている大規模小学校があるものと認識しております。具体的には葵区の服織小学校、駿河区の西豊田小学校と認識しています。あともう1つ、900人に迫っているのが、875人程度だったと思いますが、駿河区の長田東小学校です。  幾つかの学校が大規模校となっていると思いますが、そちらの現状とその対応についてお聞かせください。 20 ◯平尾教職員課長 委員、すみません、対応というのは具体的にどういうことをイメージすればよろしいでしょうか。 21 ◯長沼委員 対応というのは、例えば学区の見直しであるとか、適正な規模にするための何か対応があるのか。もし全くないのであれば、ないとお答えいただいても構いません。 22 ◯平尾教職員課長 分かりました。当課につきましては、今、御質問にあった部分についてはちょっと担当外なものですから、私たちが対応しているものは、大規模校については養護教諭を2人配置したりとか、事務職員を2人配置する等の対応はしております。今の委員の質問については別の課になりますので、すみません、お願いします。 23 ◯栗田児童生徒支援課長 今、学校名が上がりました服織小、それから長田東小につきましては、本年度が児童数のピークと考えております。これが来年度以降、減少していくと。それから西豊田小につきましては、来年度がピークとなって、それ以降、減少していきます。  その学校の教室の確保ができるかどうかを確認しながら、その人数に耐え得るといいますか、学校運営が保障できるかというのを確認して、それが可能であれば、今、例えば学習室としているところを教室化して対応していくと。  それが、もしどうしても、いろんな状況で、臨時の教室を配置することもできないようであれば、学区の見直しも最終的な手段の1つとして選択することはあるのかなと思いますけれども、ただ、学区を一旦編成してしまいますと、自治会でありますとか、地元住民の方々の生活も変わったりして、恒久的な措置になってしまうものですから、そこら辺については慎重に対応してまいりたいと思います。 24 ◯杉本委員 幾つか聞かせてください。  最初に、今、長沼委員が聞いた学校給食費の無償化の問題なんですが、この問題、実は私、本会議で取上げさせていただきまして、先ほどの当局の説明では、学校給食法の中で保護者負担としているというのが1つの理由として挙げられたんですが、本会議での質問の中で明らかになったことは、学校給食法そのものは、市が負担することを妨げているものではないということがはっきりしたと思っているんです。そういう点でいうと、できるかできないかという問題は、金銭的な問題、財政事情だけになっていると私は認識しているんですけれども、その辺はどういうふうに考えているんでしょうか。 25 ◯朝比奈学校給食課長 学校給食費の無償化についてですが、委員御指摘のとおり、本会議でも答弁させてもらいましたが、学校給食法におきましては、負担区分を規定しているということで、無償化について妨げているものではないと認識しております。  無償化について、市の姿勢になるんじゃないか、あるいはお金の問題という御指摘なんですが、確かにお金の問題も非常に大きなところではございます。ただ、本会議でも答弁させてもらいましたが、給食については、補助よりも給食の質の向上であるとか、学校給食施設、設備の老朽化の解消といったところに現時点では注力していきたいと思っております。 26 ◯杉本委員 今の説明で、結局財政的な事情で、設備のほうにお金を使う必要があるから、そこまでは手が回らないということで、市の考えとすれば、行く行くは財政的な許しがあれば、可能性があれば、その方向にしていきたいという考え方と考えていいんでしょうか。 27 ◯朝比奈学校給食課長 現時点ではそのように考えておりますが、委員のおっしゃるように将来的にどうなるかというところは、今の時点ではちょっと申し上げることができません。 28 ◯杉本委員 次に、別の点についてお聞きしたいと思います。  請願項目3の1)、避難所になる体育館のバリアフリー化云々のところなんですけども、エアコン設置等については、普通教室エアコンがつきましたから、そこで対応していきたいとお答えになったと思うんです。  トイレの問題なんですが、私、沓谷に住んでいまして、千代田小学校が学区になっているんです。私の子供3人ともそこを卒業しているんですが、そこの体育館の中にはトイレがなくて、外のトイレなんです。洋式はありますが段差があって、豪雨災害のときに車椅子の方が避難されてきて、その方のトイレを介助するのが非常に大変だったと報告を受けているんです。  恐らく、そういったバリアフリーになっていないトイレが避難所のトイレとして使われるところも、今、幾つかあるのではないかなと思っているんですけれども、そうした状況を今どのように把握していて、今後どうしようとしているのか、お願いします。 29 ◯大石教育施設課長 体育館は避難所としてほぼ指定されていますが、体育館のバリアフリー化につきましては、静岡市アセットマネジメント基本計画に基づいて施設の老朽化を防いでいくということで、長寿命化を目的に大規模改修工事を計画的に行っております。その中で、今、避難所施設への多目的トイレの設置を進めているわけなんですけど、体育館のトイレの前に、まずは校舎のトイレを進めようという考え方で、大規模改修工事のタイミングを図りながら体育館に多目的トイレを設置するという考えでございます。 30 ◯杉本委員 先ほど、夏場なんかは普通教室を避難所として活用するという話でしたが、請願項目3の2)として全ての学校建物の100%耐震化ということが要求されています。しかし、過去の委員会記録を見ますと、100%耐震化されていると御答弁されたこともあったと思うんです。
     ところが、今回、こういう形で100%をまた求めているという中で、学校の教室の耐震化という点でいうと、今どの程度の強度の耐震化が進んでいるのか、避難所として耐え得る状況になっているのか、お願いします。 31 ◯大石教育施設課長 学校の耐震化につきましては、基準として3段階ございます。1つは、建築基準法の基準、次に、文科省が定めた基準、さらに、静岡市が目指している、県が定めた上乗せ基準がございます。  文科省の基準につきましては、全ての学校において100%耐震化が済んでおります。県が定めた上乗せ基準で100%にするということで、今耐震化を進めておりますが、施設一体型小中一貫化等で廃校になる学校等も含めて、どの学校に投資していくかというところを考えながら耐震化を進めており、現在は90%を少し上回る状況でございます。廃校、耐震、解体、そういったところも含めながら、耐震化率を100%にすることを目指しております。 32 ◯杉本委員 避難所の安全という点で少し確認しておきたいんですけども、文科省の基準というのはどの程度の強度なのか。県の基準はどの程度なのか。その安心性をちょっと確認しておきたいものですから、文科省と県の基準で、地震が来た場合の被害の状況はどう違うのか、お願いします。 33 ◯大石教育施設課長 静岡市が定めています耐震対策推進計画の中では、文科省が定めた基準ですと、倒壊のおそれはない。ただし、相当の被害が考えられるということで、人命は助けられるが、その後、建物を使い続けることは困難な可能性があるという表現をしております。  県が定めた基準ですと、もちろん倒壊のおそれはないと。その後、建物については、多少の被害は受けるが補修等で使い続けられるだろうという表現をしております。 34 ◯杉本委員 あと2つだけお聞かせください。  請願項目4の2)、特別支援学級の定数の問題なんですが、これもこの団体の方々が、毎年のように8人から6人へと要求しているわけです。市も国に要望しているとお答えしているんですが、この間、国に要望して国はどんな対応をとっているのか。また、要するに1対6というふうに人を増やすことになるんですけども、これは市単独でやることはできないのか。また、財政的な事情でできていないのか、その辺をお願いします。 35 ◯大瀧特別支援教育センター担当課長 国への要望に対しては、まだ回答というか、要望に対しての変化はございません。  市として加配、人数を増やすことについては、今のところ考えてはおりません。ただ、自閉症・情緒障害学級に関しては、昨年度からずっとやっておりまして、市としてはそういった形での対応を今考えております。 36 ◯杉本委員 最後に、請願項目4の3)、通級指導教室についてですが、小中学校12校ぐらいに通級指導教室があって対応されていると聞いたんですけども、要するに、要求は、中学校区ごとに設けてほしいと。これは、やはり近くにそういった場所が欲しいという保護者からの要求なんかもあってのことだと思うんです。今の状況でいいますと、かなり広範囲から通っているということもあって、こういう状況ですと、本来は今日行きたかったんだけど、保護者のいろんな都合によって行けなかったとか、そういうことも発生するのかなとちょっと懸念しています。  現状、そうした広範囲によって、なかなか希望どおりに通うことができないような事情が発生しているのか。また、保護者からどういった要望が出ているのか、お聞かせください。 37 ◯大瀧特別支援教育センター担当課長 通級指導教室について、現在、市内に11校ございます。例えば葵区には、小学校、中学校に関しては1か所しかございません。非常に数は少ないという、今の委員の御指摘のとおりでございます。  そちらに関しては、通う時間に、それこそ30分以上かかる児童生徒も中にはいるということで、そこが非常に負担になるという声は確かにございます。そちらに対して何とか応えたいという思いはこちらにもございまして、検討を続けている最中でございます。そういった声も届いておりますし、私どももそこは非常に課題だということを強く感じております。 38 ◯安竹委員 請願者の説明の中で、一番強調されていたと思うんですが、学校の先生の数が少ないということ。その原因の1つに採用試験に合格しないということがありましたけれども、このことについてはどんなふうなお考えでいるのか、お聞かせください。 39 ◯平尾教職員課長 教員の定数、人数ですけども、退職者と、それから次年度の学級数によってどの程度必要かということを算定しながら採用者数を決めております。ただし、例えば100人必要な場合、100人全員を正規教員で採ってしまうと、次の年度、98人になった場合、2人過員になってしまうと。そういうことだと給料の出どころがなくなってしまうということから、100%正規教員にはできないという現状もある中で採用試験をしております。  確認したんですけれども、10年ほど前、小学校は43名の採用でした。今年度は約80名の採用を予定しております。先ほど長澤先生からお話がありましたとおり、ちょっと欠員が多いんじゃないかというお話があります。実際、私たちとしても、本来、正規の方が座るべきところに臨時の方が座っている状況は認識しております。少しでもその状況を改善しようということで、採用者数は増やしています。  ただし、採用後の育成という視点で考えたときに、例えば小学校でいうと、3学級あるところに1人新規採用者が来れば、3人の内1人は新採で2人の先生が指導していくという状況で育成ができると思います。それが現状では、2学級のところに1人が新採で、1人がベテランの先生というそんな状況。さらに進んでしまうと、もう単学級の中に新採を入れなきゃならないという点で、育成まで含めて考えたときに、ぎりぎりのところで今、採用数を確定している状況だということで御理解いただきたいと思います。  今後、定年延長等があって退職者が出ない年も出てきますので、その点も踏まえて、また今後、採用者数は考えていきたいと思っております。 40 ◯安竹委員 採用試験に合格しないということを私なりに理解したときに、頭が悪くていい点数が取れなかったからと思ったんだけど、今の説明だとそういう理由じゃないと解釈しなきゃいけないと思うんですが、いかがですか。 41 ◯平尾教職員課長 私たちの仕事は、最後は子供のためにということで仕事をしております。当然、採用についても、子供にとって適切な資質を持った人材であるかどうか、その点を一番大事にして採用しております。 42 ◯安竹委員 ちょっとその辺がまだ分からないんです。採用試験に合格したならば、合格、あなたは教員としての資格はありますよ。これはたくさんいるわけですか。静岡市が採用する、しないは別として。採用試験に合格した人はたくさんいるんですか。 43 ◯平尾教職員課長 採用試験に合格した者を次年度採用しております。今年度、小学校でいいますと198名が受験しました。最終的に80名を合格として、来年度採用する予定で準備を進めております。その過程では、筆記試験、面接試験等を行いまして、より教員としてふさわしい、優れた人材をということで選抜しております。             〔発言する者あり〕 44 ◯池谷委員 そちらで採用する人数が、先ほど言われた退職の職員さんもいるということで、需要と供給が変わるので人数は変わるよと。それによって毎年の合格者の平均点数が上がったり下がったりするのかと、そういうことなんですよ。 45 ◯平尾教職員課長 失礼しました。  その点、大きな変化はないと捉えております。 46 ◯杉本委員 私の理解として、こういうことでいいか確認したいと思います。  秋に採用を決めますよと。それは秋だから、実際に春のときの状況が分からないので、ぴったり合った人数にはならないよと。しかし、いろんなことを考えた上で、秋の採用人数は、先ほど定数内欠員が問題だと長澤先生がおっしゃったんですけども、本来は200人いるんだけど、採用した後の教育なんかも考えて、実際には100人しか募集しなくて、残りは臨時で賄っているというのが現状ということでいいでしょうか。 47 ◯平尾教職員課長 実際、秋に確定しまして、その後の必要数が後から出てきますけども、足りない分については任期付教職員、または臨時的任用教職員で対応しているというのが現状でございます。 48 ◯杉本委員 お聞きしたいのは、200人が本来必要な人数だけども、実際は100人しか募集しなくて、足りない分は初めから臨時で賄うことも考えていると僕は理解しているんだけど、違いますか。 49 ◯平尾教職員課長 結果的にはそういう状況になっている部分もあるかと思います。ただ、先ほど申し上げたとおり、キャパといいますか、採用後の育成も含めたときに、採用できる上限がどうしてもあるものですから、そのような状況になるということと、あと子供の数によって学級数が決まり、必要な教員の数が出ます。その後、国から加配といってプラスアフファ、英語を進めたりとか、特別支援を進めたりというプラスアフファの配置が出てきます。その部分については不安定な状態で、毎年度2月頃に分かるものですから、そこの部分がさらにプラス、臨時で対応しなければならない数が増えてしまうという状況になっております。 50 ◯安竹委員 数の足りないところは、昔は代用教員とよく言ったんだけど、臨時教員というのはどういう人たちを言うんですか。 51 ◯平尾教職員課長 同一労働、同一賃金という考えの中で、任期付教員というのは、最大3年間任用が保証され、正規教員と同じような給与、その他休暇等が保証されている方々です。 52 ◯安竹委員 学校の先生になる希望を持つというのは、子供の教育というか、子供が好きでとか、本当に日本の子供たちの教育を一生懸命やろうという、本当にすごく基本的で大事な精神で臨むと思うんです。教員の資格で学力試験とかいろいろあると思うんですが、それで採用されなかったということでほかのところに就職を求めるというのは、僕、すごくもったいないと思うんです。だから、学校の先生を希望するということにどの程度ウエートを置いているかということは、すごく僕、大事だと思うんです。代用教員を使うぐらいの状況にあるんだったら、僕はむしろ、ある程度ハードルを下げてでも採用して、そして、いろんな学校で基本的なことをベテランの先生が補助しながら育成するということは大事だと思うんですが、そういうお考えは今まであったか、なかったか、教えてください。 53 ◯平尾教職員課長 教員を目指している方は、本当に熱い思いを持って試験を受けております。できることなら資質さえあれば全ての方を採用してあげたい。私も、実は3回、採用試験を受けています。そんな中で、先ほど申し上げたとおり、採用後の育成まで含めたときに、どうしても育成できる人数的な限度がある。そんな中で、私たち教職員課としては、最大限、どこまで採用できるかということを考えながら、採用人数を考えております。 54 ◯長島委員長 ほかにないようですので、質疑等を終わります。  ただいま議題となっている請願はいかが取り計らいましょうか。  御意見がありましたらお願いします。 55 ◯島委員 自民党です。  子どもたちにゆきとどいた教育を求める請願署名についてでありますが、今年も多くの署名を集められ、例年同じような内容で請願していただいていると理解しております。新型コロナによる新しい生活様式など社会環境の変化に伴い、教育行政にも柔軟な対応が求められていると思います。子育てをする若い世代の保護者の負担を軽減し、教職員の拡充や学校施設の環境整備など、子供たちが充実した学校生活を送れるように教育環境を整備していくことは大変重要だと考えておりますので、引き続き我々議会も現場の声を聞きながら、チェック機能を果たしてまいりたいと思っております。  しかし、先ほど当局の説明にもありましたように、限られた市の財源の中で優先順位をつけて事業を進めており、いただいた要望の中には既に対応が進められている内容も含まれております。中には、なるほどと思うような内容も一部ございましたが、全体を通して考えますと、今の市の財政状況を鑑みると願意に沿い難いということから、不採択とさせていただきます。 56 ◯長沼委員 創生静岡です。  本請願につきましてですが、既に市としても力を入れて取り組んでいる項目も多くございます。あえて市当局に対して請願という形を取る必要もないのではないかという考えもあるかと思います。  もう1点、市としてかなり取り組んでいるものがある一方で、非常に実現のハードルが高い、例えば給食費の無償化ですとか少人数学級、20人学級の実現というところもございます。非常に難しいところもございますので、かなり丁寧にやっていかなければいけないのではないかなと考えております。  創生静岡としては、本請願については願意に沿い難いという結論でございます。  一方で、御意見も申し上げたいと思います。  まず、給食費の無償化でございますが、財政状況が厳しいというお話がございました。しかし、全国では既に、小さい市町村中心でございますが、無償化が行われている市町村は多くございます。静岡市は年間22億円という大変な金額ではございますけれども、本市のような規模の政令市がこれに取り組むことになったときは、大変なインパクトになると思います。人口減少などなかなか若者が増えないという現状もございますので、これは真剣に御検討いただければと思います。  義務教育の受益者負担というお話も時々、総括質問の答弁の中でもあったかと思うんですけれども、義務教育の受益者というのは、児童生徒保護者だけではなくて、この国の社会全体、この国の未来全体ということでもあると思いますので、受益者負担ということを簡単にはおっしゃらずに、何とか次の世代の子供たちを教育していくというところで、この給食費の、例えば今までほかの市町で行われています第2子、第3子以降の無償化ですとか、一部補助に取り組んでいる市町村もございますので、こういったことを前向きに御検討いただきたく思います。  少人数学級の実現について、20人というのは大変野心的な目標であるとは感じましたけれども、私、確認しましたところ、ヨーロッパ連合の加盟国、アメリカ合衆国などでは20人程度となっております。我が国の現状は、先進国の数字としては非常によくない数字、先進国の平均値には程遠いものとなっています。  本市では、大規模校が幾つかございます。かなりの人数、30学級を超える学校が既にございます。慢性的にその状態が続いております。今年や来年がピークというような御説明もございましたけれども、例えば長田東小の地域では、安倍川駅の西口ができて、新築のファミリー向けの物件が本当に増えてきています。西豊田小学校区では、東静岡駅のタワーマンションがどんどん新規着工されています。どんどん人口が、若い世代が増えていくという見通しもあるのではないかなと思いますので、速やかな対応を御検討いただきたいと思います。 57 ◯小山委員 志政会でございます。  この請願については、志政会としては不採択でよろしいんじゃないかなという考えを持っています。  私も教育界出身ですので、ここに書いてある内容が実現すれば、それは教育界にとって、子供たちにとって大変すてきな環境になるだろうなと。そして、静岡市が日本一の教育市になるだろうなと思います。  ですが、教育局の皆さんがこうした内容に向けて様々な努力をされていることも理解しておりますし、一遍にはいかない、財政のこともありますので、そこを鑑みたときに、ちょっとこの内容はハードルが高過ぎるという思いを持っております。  いずれにしても、少人数学級の推進を進めるにしても、そこには正規教員をどのくらい採るとか、先ほど答弁いただいたような内容が様々絡んできますので、総合的に考えながら一つずつ進めていく。よりよい、そのときの状況に合ったものを選択して進めていってほしいという思いを持っています。そうした理由で、今回は不採択ということでいかがでしょうか。 58 ◯杉本委員 共産党です。  この請願に対しては採択すべきと考えています。  この子どもたちにゆきとどいた教育を求める請願はここ数年、毎年出されているわけなんですが、この請願項目一つ一つについて今から述べることはしませんけども、その内容一つ一つは、どれもが至極真っ当な要求というか、子供たちにとって本当にすばらしい環境をつくるための要求だと思っています。  中には、ほかの委員の方々からもお話がありましたけども、実際に今進められている項目が幾つもあるということも認識していますが、しかし、進めてはいても現状のニーズから見て不十分なために、こうして出されているんだと理解しています。確かにこの請願項目全てを一気に実現しようと思いましたらば多額の予算が必要になりますから、大変厳しい状況だということは私も分かります。しかし、実際はほとんどが国が予算化すべきものではないかとも考えています。  日本の教育を見てみますと、初等教育から高等教育に対する公的支出の総額の比率は7.8%、これはOECD平均の10.8%よりも低くなっています。また、GDPによる教育費は、OECD平均は4.9ですが、最も高いところはノルウェーの6.7なんですけれども、それと比べて日本は4.0とこれまた平均以下ということで、教育に対する国の支出があまりにも低いというのが、日本の特徴ではないかなと思っています。  ですから、先ほど請願者からあったとおり、静岡市が35人学級を率先して始めていった。こうした地方の流れが、今、国がようやく35人学級を、国として40年来、制度を変えていくという動きをつくっていったわけですよね。そういう意味では、ぜひこの静岡市も国の流れを大きく変えていくような野心的な取組をしていただきたいと思います。  本市の限られた予算をどう使うかということが問われているわけなんですけども、子供たちは未来を担う宝だと私は思っていまして、そうした子供たちが、よりよい環境で教育を受けられて、すくすく元気に成長できる、そうした環境をつくるために、市も、市議会も一緒になって進めていく。こういう立場で採択するべきだと思っています。 59 ◯長島委員長 それでは、採決に入ります。  不採択との意見がありましたので、本件は挙手により採決いたします。  請願第4号中所管分は、採択することに賛成の方の挙手を願います。             〔賛成者挙手〕 60 ◯長島委員長 賛成少数。  よって、請願第4号中所管分は不採択とすべきものと決定いたしました。  以上で請願審査を終了します。  ここで、説明員の入替えを行いますので、委員の皆さんはしばらくお待ちください。             〔説明員入替え〕      ────────────────────────────── 61 ◯長島委員長 次に、新型コロナウイルス感染症対策に関わる事業について、当局の報告を聞くこととします。  なお、報告については聞きおくのみとします。  それでは、お願いします。 62 ◯田嶋環境局次長 当局所管の新型コロナウイルス感染症対策の進捗状況について御報告いたします。  令和3年度予算の事業についてですが、資料の30ページをお願いいたします。  下段、ナンバー10、戸建住宅におけるZEH化支援事業費助成でございます。予算額は1,500万円、実績額は11月26日現在で900万円です。  事業概要ですが、新しい生活様式への対応や災害時の在宅避難推進による3密回避等にも資する静岡市版ZEHを建築、購入した個人、または、既存の戸建て住宅を静岡市版ZEHに改修した個人に対して、費用の一部を助成するものでございます。  実施状況につきましては、11月26日現在で30件の申請を受け、交付決定を行いまして、内1件に補助金を交付しております。  今後も、引き続き工務店や金融機関等を通じて制度の周知を図ってまいります。 63 ◯中村教育局次長 教育局所管の新型コロナウイルス感染症対策の進捗状況について御報告いたします。  まずは、令和2年度予算のうち主な事業を御説明します。  同じ資料の24ページをお願いいたします。  ナンバー37、ICT教育環境整備事業は、2月補正予算により実施しております。本事業では、市内各小中学校において安定したネットワーク環境の下でパソコン端末を活用するため、本年度中に学校からインターネットに直接つなぐ回線数を増やし、データを分散化することでネットワーク環境の強化を図っています。  続きまして、令和3年度予算の事業について御説明いたします。  同じ資料の52ページをお願いします。  上段、ナンバー53、スクール・サポート・スタッフ配置事業は、予算額4,707万円余に対し、実績額は、11月26日現在で2,272万円余となります。  新型コロナウイルス感染症対策に伴い、感染予防や消毒対策などの業務が増えてきたため、教員の業務を支援するスクール・サポート・スタッフを、本年4月から市内全ての小中学校へ配置しました。  次に、ナンバー54、スクールカウンセリング事業でございますけれども、予算額315万円に対し、実績額は、11月26日現在で182万円余となります。  本事業では、子供一人一人の状況に応じた別室登校、または教室復帰に向けた支援体制運営のため、教育相談員を学校に配置するものですけれども、これを中学校に加え、新たに小学校6校にも配置し、不登校の未然防止や不安等の軽減に向けて、子供たちへの相談や学習支援に当たっています。  次に、53ページ上段、ナンバー55、静岡型ICT教育推進事業は、予算額1億1,599万円に対し、実績額は7,013万円余となります。  事業概要と実施状況の1)ICT支援員の配置についてですけれども、GIGAスクール構想の推進に当たり、ICTを効果的に活用した授業を実施するためには、教員一人一人のICT活用指導力が欠かせないため、専門的な知見から学校をサポートするICT支援員を本年8月から配置しています。  2)の端末の配備については、令和2年度末までに、小学校4年生から中学校3年生分の学習用端末、また、令和3年度は小学校3年生の学習用端末と教員の指導者用端末を12月より配備しております。  最後に、令和3年度9月補正の事業については、53ページの下段、ナンバー56、学習用情報端末整備事業です。予算額7億2,577万円余に対し、これから契約等を進めてまいります。  先ほど御説明したように、端末について、今年度当初予算までで小学校3年生から中学校3年生分と学級担任分の端末がそろうことから、残っていた小学校1~2年生分及び学級担任以外の教員分の端末を配備するものです。 64 ◯長島委員長 新型コロナウイルス感染症対策に関わる事業についての報告は以上です。  次の議案審査に関係のない説明員の皆さんは退席していただいて結構です。             〔関係外説明員退席〕
         ────────────────────────────── 65 ◯長島委員長 次に、議案審査に入ります。  議案第169号中所管分及び第188号の2件を一括議題といたします。  議案審査の順序としましては、当局からの説明を聞いた後、質疑に入ります。  その後、討論と併せて要望・意見を述べていただき、採決を行います。  なお、特に反対の立場での討論がない場合の採決は、簡易採決で行いますのでよろしくお願いいたします。  それでは、順次、当局の説明をお願いいたします。             〔当局説明〕 66 ◯長島委員長 ただいまの説明に対し、質疑に入ります。  発言の際には、議案書の番号、ページ数、項目等を述べていただくようお願いいたします。  それでは、質疑がありましたらどうぞ。 67 ◯島委員 それでは、質問させていただきます。  議案集6)の5ページ、議案第188号学習用情報端末の購入についてでありますが、小中学校において既に配布されている端末も含めて、端末が壊れた際の修理や保証についてどのようになっているのか、教えていただけますか。 68 ◯北川教育センター所長 現在は、1年間のメーカー保証が効いております。あとは各学校の配当予算での対応となっております。 69 ◯島委員 今、メーカーの保証と学校の配当予算とお聞きしたんですけれども、メーカー保証というと、例えば子供が落として壊してしまったというときは、保証の対象にならなかったりとか、あと学校の配当予算というと、学校施設等の維持管理費と同じような形で使われるということで、学校の施設整備の優先順位などを考えると、修理という不測の事態で財源が不足してしまわないように、PCの持ち帰りを禁止しようという学校もあると聞いております。  やっぱり、校外や自宅でタブレットを利用することも大変重要な体験であると思っていますので、そういった学校側の思いも考えると、保険や修理などの予算を別枠で用意する必要があると思っているんですけれども、当局のお考えはいかがでしょうか。 70 ◯北川教育センター所長 修繕費につきましては、10月までの修理件数なんですが、教育センターで把握している分としまして123件。うち学校の支払いが生じたものは、液晶パネルの破損修理を行った8台ということで、あとはメーカー保証での対応となっております。  ただ、委員が心配されているように、今後、持ち帰り等をしたときに、端末の破損等の様々な危険性もあります。現在、余剰端末の活用も含めて、今後どのように対応していくかについて、改めて検討してまいりたいと思います。 71 ◯島委員 ちょっと関連して質問させてください。  先日、自民党市議団で、高部東小のプログラミング教育を視察させていただいたんですけれども、大変すばらしい授業で、全校でいろんな取組が進めばなと思っているんですが、学校の特色を生かした総合学習として、学校の自費で取り組まれているとお聞きしたんですけれども、学校独自で取り組まれている総合学習についての予算や補助というのはどのようになっているのか、教えてください。 72 ◯北川教育センター所長 総合的な学習の時間につきましては、学習指導要領では、各学校における教育目標を踏まえた課題、地域や学校の特色に応じた課題を設定し、探求的な学習を通して、資質、能力を育成することと示されており、課題等につきましては、学校ごとに様々な課題を設定して、その取組に向けて各学校、予算をつけて取り組んでいるという現状でございます。現状としては、学校ごとということで認識しております。 73 ◯島委員 今、学校ごとという御説明だったんですけれども、それは総合学習用に予算が学校で組まれているということなんでしょうか。それとも、その都度、例えば保護者からお金をもらって、そういった総合学習の授業に充てているということなんでしょうか。 74 ◯北川教育センター所長 説明が足りず、申し訳ございません。  特段、学校ごとに総合的な学習に特化した予算というのはついていないと思います。保護者からお金を徴収して行う場面も当然考えられますが、各学校、工夫して取り組んでいるのが現状だと認識しております。 75 ◯池谷委員 1点だけお願いします。  議案集6)の5ページ、学習用情報端末の購入についてなんですけど、前回も少し話したんですけど、予算が限られる中でやるという中で、契約金額が4億590万円余で約1万台となると、1台4万円ぐらいですよね。正直大丈夫なのかなとすごく思うんです。僕もパソコン好きなのでいっぱい持っているんですけども、この買われる1万269台のパソコンのスペックってどんなものか、今、言えますか。CPUとかメモリとか。 76 ◯北川教育センター所長 すみません、今、ちょっと手元にデータがなくて、スペックとかCPUなどの詳細については分からないんですが、現状としては学習活動を行う分におきましては、遜色ない学習活動が展開されております。 77 ◯杉本委員 今ちょうど学習用情報端末の話が出ていますから、それについてちょっとお聞きしたいと思います。  今回、入札をやってこうなっているわけなんですけども、パソコンとソフトとキャビネット、3つ合わせてこの金額なんですが、例えばそれぞれパソコン1台は幾らなのか、ソフトが1つ幾らなのか、キャビネットが1台幾らなのか、もし分かったら教えてください。 78 ◯北川教育センター所長 すみません、今、ちょっと手持ちの資料がございませんので、必要であればまたお答えさせていただきたいと思います。 79 ◯杉本委員 じゃ、後でお願いします。  お聞きしたかったのは、こういう学校用品を買う場合に入札するわけなんですけども、当然、皆さんの税金を使って買うわけですから、大事にしなくちゃいけないという観点から一般競争入札でやっているわけなんですが、今回は何者ぐらいから入札があって、それぞれ見積りはどの程度だったのか。最終的にここに決めたのは、何を基に決めたかという点だけちょっと教えてください。 80 ◯北川教育センター所長 2者から入札がありました。決定金額につきましては、そこに上がっている金額で決定しております。もう1者につきましては、それよりも若干上乗せされていたということで、金額で入札が確定したということでございます。 81 ◯杉本委員 先ほど池谷委員からスペック、性能について少し質問があったものですから、どういった点を基準にして採用したのかなとお聞きしたいと思いました。  あと、資料-1の6ページの小中高等学校保健特別対策事業の関係なんですけども、幾つかお聞きしたいと思います。  ひょっとしたら、今までの委員会の中で既にお聞きし、当局から回答をもらっている中身とダブる質問になるかもしれませんが、お願いします。  最初に、この補助金というのは、感染対策に必要なものを買うための補助金として増額されているわけなんですけども、聞くところによると、各学校にリストがあって、そのリストの中で選んでというのか、買うものを決めたりとかしているらしいんですが、大変使いづらいということも聞いたことがあるんです。そういう意味で、どういうものが、幾つぐらいリストに上がっていて、こういったものというのは、実際に物品だけではなくて、例えば消毒するために人が必要だということで、そうした人についても使えるのか。その辺、お願いします。 82 ◯大石教育施設課長 物品購入については、基本的には校長の裁量に任せているところがございます。ただし、やはりコロナの感染対策が補助金の目的でございますので、もちろんそこに理由がつくものについては認めていくということです。リストそのものは、これというものはございません。ただし、質疑応答等でうちが情報を得たものについては、随時、学校に情報を流しております。  具体的に、感染対策として実際に認めなかったものとして、楽器については、吹く楽器やそれ以外の楽器、太鼓とか、そういったものは認めております。ただし、学校によってはそれを運ぶ台車も認めてもらえるかという質問が来ましたけれども、それについては認めなかった経緯がございます。ということで、理由がつくものについては、なるべく認める方向で予算を使い切っていただくようにお願いしております。  あと、人の配置について認めているかという点でございますが、基本的には物品の購入が目的でございます。  なお、コロナの関係で、教員の研修とかそういったものができなかった点について、教本の購入とかそういった教員の学習向上といったところは今回の補助金で認められている部分でございます。 83 ◯杉本委員 じゃ、物品だけということで、消毒するためのアルバイトみたいな人件費は駄目ということですね。分かりました。  次に、サーキュレーターだとか、CO2モニターなんかが例示としては載っているんですけれども、確かに教室の空気を循環させることだとか、あるいはCO2の濃度がどれだけ高いかというのは感染対策では必要だと思うんですが、これは現在、どの程度の学校にどの程度配備されているというか、使っているんでしょうか。考えると、モニターなんかは各教室に1個ないと、ある意味では意味がないような気もしたりするんですけども、各学校の判断だとは思いますが、どの程度、今、配備されていますでしょうか。 84 ◯大石教育施設課長 各学校の配備数につきましては、申し訳ありません、ちょっと把握できていない状況ですが、物品購入の伝票が来るものですから、それ相応の数は学校に配置できていると考えております。  CO2モニターにつきましては、当然、換気の目安になるものですから、当課でエアコンを設置したときに各学校のマニュアル的なものを作ってございます。そこにモニターの情報等を入れて、何時間に何分程度の換気をすれば、モニター上の数字がこのくらいになるというような、実践的な数値をつかんでいるものですから、そういったところも含めながら、学校に周知していきたいと考えております。 85 ◯杉本委員 ここの中で、小規模校、中規模校、大規模校、高等学校と4つに分けて補助金の上限も違っているわけなんですけども、実際にどこまでが小規模で、どこまでが中規模か、その区別を知りたいということと、同時に、この補助金は、今回、補正で出されているんですが、いつまでに買ったものを対象としてくれるのか、お願いします。 86 ◯大石教育施設課長 小学校も中学校も同じ人数でございますが、児童生徒数が1人から300人までが小規模校、301人から500人までが中規模校、501人以上が大規模校となっております。  物品の購入につきましては、一応3月末までにということが条件なんですが、もちろんいろいろ補助金の整備とかがございますので、当初は12月と考えていたんですけども、今、1月末を基準に学校には購入を終えるようにお願いしている状況でございます。 87 ◯杉本委員 最後の質問ですけども、今、規模を聞いたのは、そうした規模ごとの上限があって、既に様々購入していて、学校によっては、うちはもう十分対策していますから、来年、1月末まではもう必要なものはないというところもあったりするのかな。逆に、今まで十分整備されていなくて、もう少し補助が欲しいという学校もあったりするのかなと考えているんですが、こうした場合、学校ごとに金額が決まっていますが、必要な学校にシェアするような使い方はできるんでしょうか。 88 ◯大石教育施設課長 各学校の執行状況でございますが、現在、小学校で90.8%、中学校で91.1%となっております。もちろん積極的に取り組んでいただいている学校と、あとは小規模校、山間地の学校で物が余っているという学校も確かにある状況でございます。当然、その余った分をどこかの学校で使いたいという気持ちはあるんですが、これは学校ごとになるものですから、シェアとかはできない状況でございます。 89 ◯安竹委員 資料-1の7ページ、繰越明許費の教育費ですが、美和中学校の校舎等改修事業費です。ちょっとこの内容と目的を教えていただけますか。先ほど耐震と外壁工事等は伺いましたけれども、お願いしたいと思います。 90 ◯大石教育施設課長 足久保小学校は、来年の4月から美和中学校の校内に入ってくるということで、現在、それを迎えるための改修工事を行っている状況でございます。建物の改修から、プールについても中学校のプールを小学生が使うということで、そういった改修も行っている状況でございます。外壁改修工事につきましては、先ほども説明がありましたが、当初令和3年度で終わる予定で進めてきたわけなんですけど、コロナの影響で、どうしても子供がいるときに工事ができないという状況になりまして、繰越しとさせていただいているものでございます。 91 ◯安竹委員 足久保小の子供たちが美和中のほうにということですが、中学校の校舎ですので、小学校の子供たちがそこの教育環境にどういうふうになじめるかということも大事だと思うんですが、清水のほうでほかの案件もありましたけども、この美和中学校の改修におけるその辺の御配慮について、特にこの辺をということがあったら教えていただきたいと思います。 92 ◯大石教育施設課長 もちろん中学生が使う校舎と小学生が使う校舎の違いをなくすということが目的になるわけなんですが、1つは黒板の高さです。教室の高い位置の黒板を小学生が使いやすいように、高さを低くするような改修工事、あとは先ほども言ったプールの深さを改修する。あと、トイレの改修工事を現在やっていまして、それについても小学生が使いやすいような、手洗い器の高さですとか、そういったところの改修を進めている状況でございます。 93 ◯安竹委員 いろいろ配慮されていると思いますが、特に小学校1年生と中学生には6年間の差がありますので、特に階段だとか、そういうところで事故が起きないような配慮が必要だと思うんですが、そんなことについて何か、今、この工事の関係で配慮しているところがあったら、具体的に教えていただきたいと思います。 94 ◯大石教育施設課長 階段につきましては、建築基準法で、蹴上げといいますけど、高さ、あとは踏面といいますけれども、踏む幅、そこの基準が決まっております。通常、建築基準法は最低の基準ということで決められた数字ですので、美和中学校についての数字は、ちょっと今、把握しておりませんけど、建築基準法上の小学校の基準でも成り立つかどうかの確認は取れておりますので、法律上は小学生でも使えるということです。  なお、小学校と中学校は、校舎を整備するときにさほど差をつけておりません。ということで、小学生でも十分安全に昇降ができる高さだと考えております。 95 ◯長島委員長 ほかにないようですので、質疑を終了します。  次に、要望・意見、討論に移ります。  要望・意見、討論がありましたらどうぞ。 96 ◯島委員 自民党です。  議案第169号中所管分及び議案第188号について、いずれも賛成いたします。  意見・要望です。  学習用情報端末の購入についてでありますが、端末の整備がゴールではなく、これからがスタートであると思っております。PC端末を使えば、文書作成や表計算だけではなくて、先ほど質問させていただいたプログラミングや、デザイン、音楽などをはじめ、コミュニケーションやプレゼンなど、多岐にわたるツールとして活用できるのは皆様も御存じのとおりであります。パソコンに限らず、学校ごとの特色を生かした総合学習で子供たちの可能性を広げていくことは、大変重要だと思っております。  しかし、専門知識が必要な案件や講師に依頼するような案件については、予算がなければできません。私も先日地元の学校で、会社体験とか農業体験、シヅクリプロジェクトの講演など、多くの取組がされているところを拝見させていただきましたけれども、やはり全て学校や保護者の負担では、なかなか進みづらいと思っております。総合学習の予算化等もぜひ検討していただきたいと思っております。  また、パソコンは精密機械であります。子供たちが持ち運びをしながら使っていれば、いつ故障してもおかしくありません。壊れないように取り扱うのはもちろんですけれども、壊さないために持ち運びを制限してはやはり意味がないと思っております。保険や修理費用についても、学校に負担をかけることがないようにしていただけるよう、今後、検討を行っていただきたいと思っております。  最後になりますけれども、端末が老朽化して、数年後には買換えの時期がやってまいります。また数十億円の費用がかかるときが来ると思いますので、修理や更新なども考えると、例えばリースなどで保守をお願いするといったことも考えられると思いますので、引き続き検討を行っていただいて、学校はもちろん、子供たちが学びやすい環境の整備を進めていただきたいと思います。 97 ◯長沼委員 創生静岡です。  創生静岡は、議案第169号中所管分及び議案第188号、いずれも賛成です。  意見・要望を申し上げます。  まず、小中高等学校保健特別対策事業のサーキュレーター等の購入費用なんですけれども、物品の購入に使用されるということですが、適正に支出されているかということについて、しっかりチェックされるよう要望したいと思います。  もう1点、議案第188号の学習用情報端末の購入についてでございますけれども、私たちも何度か小学校の視察をさせていただきました。そうした中で、このプログラミング教育であるとか、パソコンの活用というところは、非常に難しい部分、専門的な知識を持った教員、あるいはスタッフを確保するのがなかなか難しいのではないかと感じるところはございます。多額の費用をかけて端末の購入が行われておりますので、この中身の部分をどのように充実させていくか。ただ端末を買っただけで、箱になってしまっては、本当にもったいないですので、これをしっかりと活用していただけるようお願いしたいと思います。  もう1点、御質問がありましたけれども、今回1万台余りのパソコンを購入するのに4億円という費用でございますけれども、スペックです。ノートパソコン、タブレットの購入という言い方をしたときに、このタブレットというのは、2万円、3万円の本当にすぐ壊れてしまうようなものから、何十万円もするような、何年も使えるようなそういう非常にスペックの高いものがあります。  例えばメモリがどのぐらいのものであるか。プロセッサのコア数がどれぐらいとか、記憶の容量はSSDとか、HDDとか、そういった性能、スペックのところを、この一般競争入札のときに明らかにしていただきたい。そして、議会の中でも、どういったスペックを目安にしているかというところを明らかにしていただきたいと要望を申し上げます。 98 ◯小山委員 志政会でございます。  議案第169号中所管分及び議案第188号について、賛成でございます。  意見・要望でございますけれども、学校にこれから配られるコロナ対策用の予算については、速やかに配布できるようにお願いしたいと思っています。というのも、御承知のように変異株が出てきて、今朝の報道だったか、富士市内では学校内でクラスターが起こったという報道もありました。静岡市内でもいつそういった状況になるか分からないですし、それに対するものとして消毒液だとか、そういったものが学校に常備されていることが必要だと思っています。より速やかな配当をお願いしたいと思っています。  また、美和中学校の件に関しましては、子供たちの学習に影響が出ないように御配慮いただいているかと思いますけれども、子供たちにとっては新しい環境になるので、そこでスムーズなスタートが切れるように、工事の進捗を進めていただければと思っています。  また、学習用情報端末については、先ほどから御意見がたくさん出ていますけれども、子供たちにとって使いやすいものということで選定されていると理解しています。先日の本会議の中でも述べましたけども、これをこれから教員がどういうふうに創意工夫しながら使っていくかということがこれからの大きな課題になっていくので、そちらへの支援も含めて今後の検討を重ねていただければと思っています。  次に、債務負担行為補正の船越生涯学習交流館解体事業費ですけれども、船越地区は私の地元であります。今、解体工事を始めるということになりましたし、数年後には新しい交流館が完成するということで地元でも期待しております。より安全に工事が進むように御配慮いただけたらと思っています。 99 ◯杉本委員 日本共産党です。  付託された2つの議案に賛成いたします。  意見・要望ですが、まず、小中高等学校保健対策特別事業についてです。  先ほども幾つかお聞きしましたけども、感染対策といいますと、やっぱり様々な影響がいろんな場所にあるということで、校長先生の判断によって利用できるようにするというお答えでした。学校ごとにも特色があると思いますから、そういう意味では、先ほどもなるべく出す方向とおっしゃっていましたので、ぜひその方向で、この予算をしっかりと対策に使っていけるような形にしていっていただきたいというのが1つです。  もう1点は、学校用情報端末の購入についてですけれども、端末そのものを、今、小学校1年生から全ての子が持つわけなんですが、まずはその端末の使い方に慣れるということが最初の段階では必要になってきますから、そういう点でいいますと、単純なことにも使ってみるということはあり得ると思うんです。ただ、最終的には、パソコン、タブレットを使うことを目的にした授業ではなくて、やはり本来は対面授業が、私は基本だと思っていますから、補助的な道具として使うという点、あるいは、世界とつながるという点で使うとか、これでなければできないという点は大いに使ってほしいと思うんですけども、端末を使うための授業という形はなるべくやめていただきたいなというのが私の要望です。ぜひ、こういう文明の利器を上手に使いながら、子供たちの学習に活用していっていただきたいと思っています。  もう1点、言いたいのは、やはりこういったものを家庭に持ち帰った場合に様々な環境の問題があると思います。以前にも話しましたけども、全ての家庭にWi-Fiがあるわけではないという状況の中で、どうしていくのか。この辺は、ない子はしようがないから紙で我慢しなさいということではなくて、パソコン、タブレットを使うわけですから、全ての子が同じ環境でできるようなことを、その辺の家庭状況もしっかりと見ながら、義務教育として使うわけですから、考えていただきたいと思います。 100 ◯長島委員長 ほかにないようですので、要望・意見、討論を終了し、これより採決を行います。  特に反対の討論はありませんでしたので、全議案を一括して簡易採決にてお諮りします。  議案第169号中所管分外1件は原案のとおり可決することに御異議ありませんか。             〔「異議なし」〕 101 ◯長島委員長 御異議なしと認め、議案第169号中所管分外1件は原案のとおり可決すべきものと決定いたしました。  以上で議案審査を終了します。  説明員の皆さんはここで退席していただいて結構です。  お疲れさまでした。             〔説明員退席〕      ────────────────────────────── 102 ◯長島委員長 最後に、管外視察についてであります。  視察日程につきましては、事前に調整させていただきまして、来年1月17日月曜日から19日水曜日までの2泊3日とさせていただきました。視察先、調査項目等につきましては、お手元の資料のとおり調整しておりますので、御確認のほど、よろしくお願いいたします。  なお、委員会条例で規定している手続等は委員長に御一任いただいてよろしいでしょうか。             〔「異議なし」〕
    103 ◯長島委員長 それでは、そのようにさせていただきます。  視察の詳細につきましては、決定次第、改めて委員の皆さんにお知らせいたします。      ────────────────────────────── 104 ◯長島委員長 以上で本日の日程は全て終了いたしました。  これをもちまして市民環境教育委員会を散会します。                 午後0時4分散会      ────────────────────────────── 市民環境教育委員長  長島 強 Copyright © Shizuoka City, All rights reserved. ↑ ページの先頭へ...