6 ◯島委員 ありがとうございます。
一次評価がBとなっており、その
評価理由の欄に
地権者との調整に不測の日数を要し、翌年度に繰り越したためとされておりますけれども、
地籍調査において
地権者との調整というのはどのようなことが行われているのか、教えていただけますか。
7
◯内野地籍担当課長 地籍調査の中では
土地所有者と市との
現地立ち会いによります
筆界確認が必要となります。しかしながら、登記簿上の住所地にその所有者様が居住していない場合もございます。こういった場合にはその所在の
追跡調査を行います。また、
相続登記がされていない場合もございます。こういった場合にも
相続権利者の
確認作業が生じまして、これらの
事務作業に多くの時間が必要となってまいります。
相続登記がされていない場合には、調査の仕組みの中では
関係相続人全員の
筆界確認が必要となっておりますが、代替わりが進んでいく中で、
地権者としての認識、意識が薄れてしまっている方ですとか、あるいは県外にお引っ越しされた方もいらっしゃって、現地での
立ち会いの協力がなかなかスムーズにいかないという場合がございます。
また、
地籍調査におきまして土地の筆界を確認するには、法務局に備えつけられております公図とか
地積測量図を基に行うわけですけれども、これらの図面に示されております土地の形状が現況、現場と一致しないケースがございます。このような場合の
地権者の合意を得るための作業といたしまして、公図などの図面の解析とか
法務局等の
関係機関との協議などが必要になってまいります。現況との不整合についての
原因究明や
対応方針の決定などに思いのほか時間を要することとなってまいります。こうしたことから、
委託業務が年度内に完了しないというケースもございます。
8 ◯島委員 ありがとうございました。
続きまして、4)
主要施策成果説明書387ページの
道路新設改良費について伺います。
令和元年度に
供用開始された主要な路線など、どこがあったのか、教えていただけますか。
9
◯塚田道路計画課長 委員の御質問の令和元年度に
供用開始した
主要路線のうち主立ったものを2点ほど御紹介させていただきます。まず、1点目ですけれども、これは
道路事業でやっているものですけれども、梅ヶ島
温泉昭和線の
大河内橋の
供用開始をさせていただきました。この
大河内橋というのは、もともとはすれ違いができないような狭隘な道路だったんですけれども、それを2車線にすることによって、交通の円滑性と
観光振興に寄与するというところがございます。もう1つは橋のピアが──橋脚のことですが、河川の中にいっぱいありまして、これが水が来ると、ピアが洗掘されて橋が落ちるという危険性がございましたので、今回はそのピアをなくして、一気に橋を架けるという工事でございますので、安全性も担保できたところでございます。
2点目は、
街路事業でございます。あさはた線の
部分供用ですけども、
供用開始させていただきました。こちらは市街地としては、いわゆる飛び市街地というところで東とか北の市街地があるんですけども、そこを結ぶ
都市計画道路でございます。北とか東の中の道路もあまりよろしくないというところもございますので、そちらの
道路整備を行わせていただいたところでございます。これによって、北とか東の市街地の中の円滑性も保たれましたし、市街地への連携でも円滑性が保たれたところでございます。
10 ◯島委員 ありがとうございます。
ちなみにそれらの事業の
整備効果というのはどれぐらいだったのか、教えていただけますか。
11
◯塚田道路計画課長 済みません。今、
整備効果のほうもちょっと発言させてもらったところだったんですけれども、
大河内橋については梅ヶ島温泉というところで、これからコロナの時代ではありますけれども、
観光振興を図っていきたいというところがございます。その中では孤立しない、安全な道路がいかにそこまでつながっているかというところが重要になってきますので、
観光振興にも大きく寄与するのではないか。
日常生活はもとより、
観光振興にも効果があるのではないかと考えております。
あさはた線については、飛び市街地と市街地を結ぶと申し上げましたけども、間に
県立こども病院がございまして、そこへの
アクセスということでは、バイパス、それから、
高速道路への
アクセス道路としても、今までちょっと細い道を通っていたんですけれども、そういった移動にも効果があり病院にも行きやすくなるという効果もあると認識しております。
12 ◯島委員 では、次に、4)
主要施策成果説明書の391ページ、上段の2行目、橋梁の
法定点検の関係ですが、指標名の欄に
健全化対策としての
補修工事完了率という記載があり、その達成度がB評価となっておりますけれども、その理由を教えていただけますか。
13
◯加藤道路保全課長 健全化対策としての
補修工事の完了率がB評価となった理由ですが、本市が管理する全ての
道路橋2,600橋は5年に一度の
法定点検を行っております。その点検の結果を反映した静岡市
道路構造物維持管理計画、
道路橋梁編の
アクションプランにおいて、令和4年度までに補修を必要とする
道路橋を126橋としまして、
補修工事の計画を進めております。この計画の中で、元年度の
工事完了目標を32橋と定めまして、
目標値としましては25.4%となっております。しかしながら、
完了実績が27橋しかなく、実績値としまして21.4%にとどまりまして、
目標値に対する実績値の達成度が84%という数値でした。
評価基準によって定められた達成度が70%から90%というのはB評価ということになっておりまして、今回B評価になりました。
14 ◯島委員 御説明ありがとうございます。
ちなみにこの
目標値と計画との乖離はどのように修正をして、今後どのような対策を実施していくのか、分かれば教えてください。
15
◯加藤道路保全課長 目標値の修正と今後の対策についてお答えします。
今回、
目標値と乖離した理由としましては、
道路橋の
補修工事は
河川区域内で施工しますので、
河川管理者等との協議に予想以上に時間を要したため着工が遅れまして、年度内の完了ができなかったことに起因しております。この未完了の5橋については、2年度
工事完了の目標に追加することで修正を図っていきたいと思います。
次に、今後の対策ですが、
法定点検、
補修設計を今後行うものについては前倒しを行っていきまして、それとともに速やかに
河川管理者との協議も行い、
万が一協議に時間を要しても、手持ちの
工事ストックを増やすことで柔軟に
発注体制を構築して、
目標どおりの
事業進捗を図ってまいりたいと考えております。
16 ◯島委員 ありがとうございます。
最後に、令和4年度までに126橋
補修工事を完了させるということでしたが、最近大雨や地震なんかも不安視されておりますので、今後の
スケジュールを教えていただけますか。
17
◯加藤道路保全課長 補修工事の今後の
スケジュールですが、令和元年度、昨年は
完了実績として27橋ありました。126橋のうち27橋で、今後、令和2年度につきましては38橋、令和3年度については43橋、計画の
最終年度であります4年度には18橋を予定しております。ただ、
年度ごとに目標の橋梁数が違いますが、これは全体の事業費をなるべく均等にして、
国庫補助等を活用していますので、均等にした結果で
補修工事の規模とか、そういうものの違いによるものでございます。
18
◯宮城委員 初めに、4)の
主要施策成果説明書の中からお伺いします。
381ページ、
建設発生土対策についてお伺いします。
まず、この内容を教えてください。
19
◯朝比奈技術政策課長 建設発生土の内容についてですが、
建設発生土対策として、発生土の再利用をするための1つの手段として市内3か所、各区に1か所ずつですけど、
ストックヤードを設けております。こちらの
ストックヤードを利用していただくことで、発生土の処分費と土砂の購入費について、各工事で縮減していこうというものでございます。
成果指標の
目標値として処分費と購入費から算出した額を縮減額として設定しております。
20
◯宮城委員 そうしますと、この対策の事業というのは、その下にある3つのことで
有効利用して、手段として発生の抑制、再利用の促進、
適正処理の推進、要はリデュース、リユース、リサイクルというようなことをしながら、資源の
循環型社会の実現を図るということが目的で3つのことをやっていると思うんですけれども、その観点からいくと、この成果がCというのが私は、要は、先ほどの説明でも、今回は
有効利用をいっぱいしたと。そのために
ストックヤードにいく
残土がなかったんだという説明をされたと思うんですけれども、目的を達成しているけれどもCになったという、その理由を教えてください。
21
◯朝比奈技術政策課長 Cになった理由ですけども、先ほど次長が説明したとおり、県でやっています新
興津地区人工海浜・緑地及び小型船だまり
背後用地造成工事というのがありまして、そちらのほうで土を受け入れてくれるということで、当初こちらに予定していた土をそちらに持っていったということと、
あと現場内とか、受注者が自分の持っている土地を
ストックヤード代わりにして土を置いたというのが約1万立米ほど出まして、その分が
ストックヤードに回らなかったということで、
縮減額自体は減っております。この結果、当初より1万立米ほど減りましたので、
目標値に対して約10%の利用率になりまして、70%を下回るものでCとなりました。ただ、先ほど言った利用に関するものですけど、ほかの形で再利用されていますので、再
利用自体は先ほどの3つの
基本施策に書いてありますとおり、これを有効に使うことで約76.8%の再利用率になっております。
22
◯宮城委員 でも目的は達成しているのに、この
成果指標の組立ての仕方がどうなのかなと少し思うところがありますけれども、とりあえずCという評価の算出は分かりました。
次の質問は同じ4)の389ページ、
交通安全施設整備費についてお伺いします。
まず、下の方に
自転車走行空間ネットワークの整備とありますが、この事業の目的と内容はどのようなものか、教えてください。
23
◯加藤道路保全課長 自転車走行空間ネットワークの
整備内容と目的についてお答えします。
自転車走行空間とは、一般的に
自転車専用通行帯とか道路の
路肩部分において、青色の矢羽根といわれる
路面表示を設置し、
自転車等の
走行位置や走行の方向を明示することで、
自転車利用者の安全性や快適性とともに
自転車走行空間の連続性、
ネットワークを確保することを目的に整備を行っております。
24
◯宮城委員 ありがとうございました。
そうすると、今、整備率を見ると約半分が終わっていますが、これが全部完成するのはいつで、完成すると
自転車利用者にとってどんな利便性がもたらされるか、教えてください。
25
◯加藤道路保全課長 この
整備計画の状況、今後どういう目標でということですが、まずこの全体計画が354.8キロの
整備延長を計画しております。そのうち今、207.9キロが整備完了していまして、進捗率としましては58.6%になっております。それで、この
計画自体は、今、第3次静岡市
総合計画の施策の1つとして4年度末までに整備率を72%、延長にしまして約255キロ達成に向けて進めております。それで、この整備によって利用者にどういう効果があるのかということですが、この整備を始めたのが約10年ほど前からになります。その当時、
自転車関連の
交通事故件数が市内で約1,600件起こっていました。昨年、令和元年度で約1,000件まで減少していまして、この整備によって効果があったのではないかと考えております。
26
◯宮城委員 ありがとうございます。
では、その下の
歩行空間の整備についてですが、この
整備事業の目的と内容を教えてください。
27
◯加藤道路保全課長 通学路の
歩行空間の整備の内容と目的についてお答えします。
通学路の
歩行空間の整備は
教育委員会、PTA、警察及び
道路管理者である市などの関係者で組織する
通学路交通安全対策協議会というものがありまして、そこで定めた静岡市の
通学路の
交通安全プログラムに基づき、
通学路における
危険箇所について協議会で検討しています。それぞれの役割で
安全対策を行うということで連携して、
通学路を歩行する児童の
安全確保を目的としております。我々
道路管理者の
安全対策としましては歩道の設置、整備もありますし、防護柵の設置、区画線の設置、路側帯の
カラー化、これは俗に
グリーンベルトというものなんですけれど、これとか
路面表示による
注意喚起などで
通学路の
歩行空間の整備を実施しております。
28
◯宮城委員 今、
通学路のお話をお聞きしましたけれども、
通学路以外でも
歩行者の安全・安心の確保は非常に重要な事業と考えます。
通学路以外の
歩行者の安全の確保はどのような事業を実施しているんでしょうか、教えてください。
29
◯加藤道路保全課長 通学路以外の
歩行空間の整備にはどういうものがあるのかということですが、1つには歩道橋の整備があります。この歩道橋は
道路橋と同様に5年に一回の
法定点検を実施しておりまして、それを参考に補修をするのか撤去するのか、歩道橋の在り方を検討してまいりまして、この中で利用者が少ないとか近隣に代替えとなる歩道橋があることなどの一定の条件を満たした場合で、かつ地元、
地域住民の了解が得られた場合は撤去をします。撤去することによって歩道内にある橋脚とか設備、施設がなくなることで歩道上で歩行を阻害するものがなくなって
歩行者の空間を確保できるという、それで新たな
歩道整備を行っているというところは事業としてございます。
30
◯宮城委員 次にいきます。
同じ4)の397ページの
河川改修事業についてお伺いします。
そのページの
成果指標の中に、
広域河川改修事業による
浸水対策推進プラン完了地区数とありますが、平成28年度から1区画のままで、全体では3区画あるとなっています。この事業の
対象地域及び
進捗状況はどのようになっているか、教えてください。
31
◯伊藤河川課長 宮城委員御質問の
広域河川改修事業による
浸水対策推進プランの
完了地区3地区の
対象地区と
進捗状況はどのようになっているかという御質問にお答えさせていただきます。
広域河川改修事業による
浸水対策推進プランの実施3地区につきましては、1つ目が葵区の羽鳥、
建穂地区、2つ目が新伝馬三丁目地区、3つ目が駿河区の西島、
下島地区になります。実績値になりますけど、羽鳥、
建穂地区では一級
河川大門川の整備によって平成28年度に事業は完了しております。残る2地区につきましては、新伝馬三丁目地区では一級
河川秋山川で
都市計画道路水道町伊呂波町線の整備に併せて、今後事業を進めていきます。もう1つ、西島、
下島地区につきましては二級
河川浜川で市道の
浜街道線、旧国道150号になりますけど、そこに念仏橋という橋があります。その架け替えが完成することによって事業は完了になります。現在、事業化に向けて調整中でございます。
32
◯宮城委員 ありがとうございます。
成果指標下段の
河川改修事業による
浸水対策推進プラン完了地区数23地区を加えますと全体で26地区あって、現在22地区の事業が完了しているということです。この
完了地区での事業効果についてはどのような成果があったのか、お伺いします。
33
◯伊藤河川課長 御質問の26地区のうちの22地区で事業が完了していて、ここの事業効果についてということですけど、
河川改修事業が完了した地区におきましては、平成26年の台風18号で事業効果を検証しております。ちょっと遡った年度になりますけど、これにつきましては整備水準の雨量が66.8ミリという水準でありますけど、それに近い時間雨量61ミリの雨が降っております。それに対して被害が発生しておりませんので、
整備効果は出ていると考えております。
34
◯宮城委員 その下の今後の課題というところに、
浸水対策推進プランの進捗を図るため、下水道部局等と連携していくとありますが、どのように連携していくのか、具体的なことが分かったら教えてください。その事業を進めているかもお願いします。
35
◯伊藤河川課長 下水道部局等とどのような連携をとって進めていくかということですけど、
浸水対策推進プランを進めていく中で、推進部会という部会があります。それを行っております。また、その上位計画として静岡市雨水総合排水計画があります。その整備方針に基づきまして、令和12年度までに未完了の17地区の完成を目指して、下水道部局等と一体となって進捗管理を行ってまいります。
36
◯宮城委員 ありがとうございます。
最後ですが、今、話にあった西島の浜川についてです。昨年の台風でも被害があったところですが、この浜川について大雨のときの浸水、それから、地震のときの津波対策など、さまざまな対策が進められていると思います。浸水対策の状況、また、地震対策の状況、それぞれについて説明をお願いします。
37
◯伊藤河川課長 浜川の地震対策と浸水対策の状況について、丁寧に説明させていただきたいので、ちょっと長くなりますけど御了承ください。まず、地震対策の状況になります。地震対策の状況につきましては浜川水門の耐震と、それから、護岸のかさ上げの対策工事を行ってまいりました。現在、水門のかさ上げ工事、それから、左岸取付け擁壁工事、それから、水門本体の耐震補強工事を併せて行っております。対策工事につきましては全て発注済みでございまして、債務工事の関係もありますので、令和3年度、来年度の完成を予定しております。
次に浸水対策の状況について御説明をさせていただきます。
二級
河川浜川の改修計画につきましては、30年に一度の降雨に対応すべく、河口から河川改修を進めておりまして、昨年度までに、先ほど御説明させていただきましたけど、念仏橋の架け替えを除く本川の改修が完了しております。そのような中で浜川は高潮とか内水氾濫の影響を受けるというところで、本川改修だけでは限界がありまして、河口部や支川の合流部など複合的な対策が必要と考えております。まず、河口の閉塞対策になりますけど、以前から定期的に堆積土砂の撤去作業を実施しております。本年度も梅雨の前の6月に堆積土砂の撤去を行いました。2回目以降につきましては、今後の台風の状況によりまして現地を確認しながら、変化があり次第即時対応していきます。
それから、河口の閉塞の抜本的な対策になりますけど、昨年度に右岸の導流堤の撤去を行いまして、現在、航空測量を委託して経過を観察しているところでございます。今後、その状況によりまして有識者の意見を伺いながら、対策を進めてまいります。
次に、支川の合流部の検討になりますけど、まず排水ポンプの対策としまして、西島排水ポンプ、これは西島川との合流部になりますけど、ここの停電対策としまして自家発電機設置を今月の9月末に完了しております。
それから、豪雨時に仮設のポンプを迅速に設置できるように年間業務委託の契約を結んでいるんですけど、今、ポンプが2基あります。仮設を4基増設して、6基で対応する予定でございます。このポンプにつきましては1分間に16トンということで、かなり効果があると考えております。
最後に、来月、10月に発注を予定しております浜川流域の浸水対策検討業務の内容を説明させていただきます。1つ目としましては、学校や公園の流域貯留の検討が6か所、今、候補地として考えておりますのが中島小学校と大里東小学校で学校は2か所になります。それから、下島北公園、下島公園、浜川公園、浜敷地公園の4か所、合計6か所で貯留可能か検討していきます。それから、支川への樋門、排水ポンプの設置の検討になりますけど、これは浜川の合流点で中島浜水路との合流部になります。ここの樋門、排水ポンプ、まず合流するところの本川を考えながら、フラップゲート、ポンプという段階を経た検討をしていって、何が必要かというところで事業化していきたいと考えております。
もう1つは直接排水、放水路になります。これについて可能かどうかの検討を行っていきます。それから、本業務以外になりますけど、現在、見直しをしている雨水総合排水計画につきまして、下水道部局と一体になりまして流域変更の可能性、いわゆる1つの箇所に集中しないように流域変更が可能かどうかを雨水排水
総合計画の見直しの中で行っていきます。
38 ◯望月委員 それでは、私から1件お伺いいたします。
4)
主要施策成果説明書の388ページ、中段でありますけれども、国直轄
道路事業負担金についてお伺いいたします。
順調に推移しているとのことでありますけれども、この中で特に直轄事業の要望活動について、国道1号の清水立体等直轄事業を含め、要望活動を毎年実施していると思っておりますが、大変なコロナ禍の中で要望活動というものは、非常に私も危惧しているわけであります。その状況の中で、今、どうしているのか。また、今後どのような予定があるのか、教えてください。
39
◯塚田道路計画課長 望月委員の現在の要望活動の状況と今後の見込みという御質問にお答えさせていただきます。
主要施策成果説明書にも記載させていただきましたけども、昨年度は5回の要望活動を実施できたということで、それなりの成果をいただいているところでございます。御心配のとおりコロナ禍の中で現在、要望活動はできていない状況でございます。ただ、GoToも徐々にスタートしているところでございまして、徐々に要望活動もしていいよという通知が国土交通省のほうから来ておりますので、今後は順次、要望活動をやっていこうと思っております。
その一端として、やっぱり事業元である静岡国道事務所にも秋に向けて1回要望活動をさせていただくんですけれども、中部地方整備局には、コロナということもありまして、インターネットで要望活動をさせていただくことを検討しております。ただ、国土交通省の本省のほうには、しっかりと要望させていただきたいということで、これも秋になるんですけれども、実際に東京に赴いて要望活動をさせていただきたいと考えております。
40 ◯望月委員 私も過去、こうした陳情というか要望活動を率先して実施してきた経験もあるんですけれども、実際にこうした要望活動の有無によって、やはり事業予算への影響とか、そういうことは私自身はあるものと思っているんですけれども、そうした活動、コロナ禍の中で、今、こうした形でとめられているところもあるわけでありますけれども、秋には本省に行ってみたいというようなことも言われていましたが、そうした活動について、要望活動と予算の関係について教えてください。
41
◯塚田道路計画課長 委員のほうからは要望活動が予算に影響があると言っていただいているんですけども、私も絶対に影響があると認識しておるところでございます。ただ、今年度はコロナということで、要望活動ができないというところもございますので、スタートラインは一緒なのかなという認識でいます。今後については皆さん要望活動を順次やっていくというところがございますので、そこは静岡市としてもしっかりと意思を伝えていくと。何より国土交通省のほうも要望活動で何を見るかというと、地域がどれほどこの事業を熱望しているかと、その1つのバロメーターが要望活動だという認識でおります。おっしゃるとおり、絶対に関係があると思っておりますので、しっかりと要望をしていきたいと考えております。
42 ◯望月委員 課長から説明があったわけでありますけれども、やはりこの事業に対して地域がどれだけ情熱を持っているかということ、その真剣度を表す意味においても、こうした陳情活動、要望活動というのは欠かすことができないものだと思っております。政治的ないろいろなことも言われる方もあるかと思いますけれども、やはりこうした形は続けてほしいし、静岡の国道事務所、中部地方整備局、また、本省にもできる限り足を運び、私たち議員も共にやっていく必要があるのではないかなと感じております。
その中で、表の中段に直轄事業費約63億円という形でありますけれども、この決算額が国道1号の清水立体の事業の進捗に対して妥当な額であるのかどうなのか、その辺についてお伺いしたいと思います。
43
◯塚田道路計画課長 63億円が妥当な金額かどうかということでございますけれども、国の事業も、事業の予算取りの段階から静岡市に、例えば来年度、もしくは今年度というところで、どのぐらいの事業計画でどのぐらいの予算を確保してください、市も直轄負担金を払うものですから、それをしっかり教えていただいているというところがございます。その中で国が示すのは、アッパーだとこの金額だよ、一番下でもこの金額だよという2つの数字が出されるわけなんですけれども、この63億円というのはその上限の金額になりますので、国が描いている事業計画の満額を確保できたという認識をしております。
ただ、これが妥当な金額かどうかと言いますと、やはり一日も早くこの事業を推進していただくことが必要ですので、少しでも多くの予算を確保していただくために、先ほど言っていただいた要望活動で私たちの熱意を示していくことが大事だと思っております。
44 ◯望月委員 私も毎日清水立体の横を通ってこちらへ来ているわけでありますけれども、一日も早く、やはりこの動線の確保、スムーズな動線ができますように地域の皆さんも祈っているわけであります。ぜひ、今後も努力を重ねていただき、スムーズにこれができますよう要望して終わります。
45 ◯池邨委員 それでは私から、同じく
主要施策成果説明書4)の384ページで、道路の維持管理についてお伺いいたします。
384ページの(3)のところで、各種道路パトロールの中で、災害を除く道路管理瑕疵事故件数が20件と報告されておりますけれども、この主な内容と、あと最近の傾向みたいなものがあるのかどうか、お伺いいたします。
46
◯加藤道路保全課長 道路管理瑕疵事故の主な要因とどんな傾向があるのかという御質問ですが、令和元年度における事故で多かった事例としましては、山間部におけるのり面からの落石が原因で起きた車両の損傷事故。その次に、道路側溝の蓋やグレーチングが不完全に設置されていたことを原因とする跳ね上げによる車両損傷事故です。それで、もう1つ多かったのが舗装の劣化などが原因だと思うんですけど、舗装穴への落輪。車輪が落ちて、それによるパンクやホイールの損傷事故です。この3つが大きな原因事例としてあります。
傾向ですが、直近の3年ですけれど、平成29年から昨年度までは、ほぼこの3つの事故が上位を占めておりまして、ここ3年は変わらない傾向であると分析しております。
47 ◯池邨委員 そうしたときに、事故をなくすためにいろいろな取組をされていると思うんですが、まずはパトロールの手段として、あるいはその内容について、どのようなことが行われているのか、お伺いをいたします。
48
◯加藤道路保全課長 道路パトロールとしてどのような取組を行っているのかという御質問ですが、まず主な道路パトロールには4つございまして、1つが通常パトロールになります。これはパトロール車が2台ございまして、この2台で決められたパトロールコースを走行して、車内及び異常があった場合は車外に降りて道路の異常を監視しています。これが一番多い頻度で行っているパトロールになります。2つ目が一斉パトロールになります。これはゴールデンウイークや年末年始、お盆などの大型連休の前に、市街地の対象エリアで管理道路を短期間でパトロールして、万が一異常が発生している箇所があった場合には速やかに補修などで対応しております。
3つ目が夜間パトロールになります。これは道路照明灯の不備とか、夜間反射板などの不足で危険な箇所等を、夜じゃないと発見できないような事象を確認するために行っているパトロールになります。4つ目が自転車パトロールになります。自転車道を中心に職員が自転車で走行して道路の異常を確認しております。この4つが主な道路パトロールとしての取組を行っています。
49 ◯池邨委員 市内の道路というと細いところや太いところなどいろいろあると思うんですけど、これを全て管理するというのはなかなか難しいと思うんですけれども、一方で老朽化する道路は増えるだろうということを懸念します。そういった意味で、現状行われているパトロールに加えて、今後どのような強化、対応をしていくのか、お考えがあればお伺いしたいと思います。
50
◯加藤道路保全課長 パトロールの強化やその他の取組についてお答えします。パトロールの強化というのはなかなか人員的な問題、予算的な問題もあって、飛躍的に強化するというのは難しいと考えております。ただ、パトロールの方法や効率化を図って、改善できる点がありましたら取り入れていきたいと思っています。
あと、その他の取組ですけど、1つには民間事業者との連携強化に取り組んでおります。1つの事例としましては、市内の郵便局と道路の損傷等の情報に関する協定書を平成29年に締結しております。市内全域で業務を行っている郵便局員が配達中などに発見した道路損傷などの情報を本市に提供していただけることになっております。ただ、この協定は結んではいるんですけど、情報の提供が少ない状況でありまして、運用方法などを郵便局と再度協議しまして、充実を図ってまいりたいと思っております。
51 ◯池邨委員 それでは次に、386ページの道路照明灯のLED化の関係です。水銀灯をLEDに変えられているということで、具体的には165灯ですか、LED化による電気代の削減の見込みといいますか、数字をお伺いしたいと思います。
52
◯加藤道路保全課長 165灯のLED化を見込みまして、その電気代の削減についてお答えします。
今、委員のほうからもありましたけど、水銀灯をLED灯に交換するという取組を進めております。ただ、この水銀灯からLED灯に変えるとき、どの程度の明るさですね、そういうものに交換することによって電力会社の契約ワット数というのがございまして、それが下がってきまして料金が軽減されることになります。水銀灯、LED灯の契約ワット数の違いは一概には言えないんですけど、1灯当たり一月で700円から1,500円程度、平均1,000円としますと、年間1万2,000円の縮減が図れます。165灯ですから、年間で約200万円程度の電気料金の削減を見込んでおります。
53 ◯池邨委員 もう1つ、この水銀灯の劣化等による事故というのはこれまでにはなかったという理解でよろしいですか。
54
◯加藤道路保全課長 委員のおっしゃるとおり、今まで水銀灯の劣化によって事故は発生しておりません。
55 ◯池邨委員 省エネ効果を算定するのは契約云々でなかなか難しいということですけど、明らかに電気の使用料は減っているという理解ですね。そういった意味で、この省エネ対策というのは早くやったほうが、静岡市にとっても固定費削減といいますか、一次削減ができるので、もっとどんどん進めればいいと思うんですけど、この更新工事を早める必要があると思うんですけど、そこら辺どのようなお考えか、お伺いをしたいと思います。
56
◯加藤道路保全課長 池邨委員のおっしゃるとおりLED灯は消費電力も少なく、また、耐用年数も長いものですから、環境負荷軽減とかコスト縮減に大きなメリットが期待できます。ですから、早期にLED灯に更新するというのは有効であると考えております。今後、水銀の電球自体が製造・販売が禁止になるために、今、計画的にLED灯に更新を進めております。ただ、財政的に厳しい状態がありますので、その中でも公共施設等適正管理推進事業債という起債事業があるんですけど、そういうものを活用して予算確保に努めまして事業を進めていきたいと考えております。
57 ◯池邨委員 次の質問です。先ほど浜川の説明を御丁寧に説明していただきましたが、1点だけお聞きしたいんですけど、4)の
主要施策成果説明書の397ページで、全体計画の距離が1,623メートルあって、去年の事業量は60メートルということです。浸水対策に寄与する工事だと理解しております。こうやって見ると計画では約1,600メーターあって、そのうち1年間に60メーターぐらいしかできないとなると、これ毎年、定期的に掘削をしていかないといけないだろうと思うんですけど、今後の話になってしまいますけど、今後はこの浜川の河床対策というのは定期的に掘削工事が行われるという理解でよろしいですかという確認を含めた質問です。
58
◯伊藤河川課長 今後も河床掘削をやっていくかどうかということについて御説明させていただきます。この事業は浜川の河床掘削工、今回60メートルということになっておりますけど、別途で護岸改修工事を行っております。この護岸改修工事については河川断面の拡幅工事でございまして、大浜橋から念仏橋の南側までの改修工事が平成27年度に完了しております。その翌年度の平成28年度から昨年度までの間に拡幅工事を完了した区間の河床掘削工を総延長で470メートル実施してきました。今の60メートルについてはその中の60メートルということになりますけど、この河床掘削が平均で80センチぐらいの掘削を行っております。この掘削を行うことによって流下能力の向上とか、それから、水位を低下させる、上昇を防ぐということで、浸水被害の軽減に効果があると考えております。
59 ◯池邨委員 定期的にやっていただけるという説明だったと理解をしながら、浸水対策にとっては大きな効果があるという理解をいたしました。
それでは、最後の質問をさせていただきます。
事務事業総点検表3)の321ページの事業ナンバー1338です。道路保全課の道路情報等提供システムの事業についてです。アンダーパスが全体で18か所あるということで、2か所のアンダーパスがまだ未整備ということなんですけど、まずアンダーパスの水位情報を、利用者はどのように確認できるのか、伺っておきたいと思います。
60
◯加藤道路保全課長 アンダーパスの水位情報を利用者はどのように確認できるのかというところなんですけれど、これは本市が運営していますウェブサイトの静岡市道路通行規制情報、通称しずみちinfoと呼ばれるものですけれど、この中で市内のアンダーパスにおける通行状況、通行できるのか、注意とかという、そういうところですね。あとは観測水位や排水ポンプの運転状況などの情報を提供しております。ですから、利用者の方々はパソコンやスマートフォンからしずみちinfoを検索していただいて情報を収集していただければと思います。
61 ◯池邨委員 未整備の箇所が2か所ということなんですけど、この2か所のアンダーパスというのはどこになるんですか。
62
◯加藤道路保全課長 未整備の2か所のアンダーパスは八坂東と庵原川東の2か所になります。これは清水区の国道1号バイパスの下を通過するアンダーパスになります。
63 ◯池邨委員 設置が進まなかった理由というのは、そのバイパスが影響しているという理解でよろしいんですか。
64
◯加藤道路保全課長 設置が進まなかった理由は、先ほども出ていましたが、今、国土交通省の静岡工事事務所が実施しています静清バイパスの清水立体事業が影響しています。この工事の影響により設置工事の着手を遅らせております。ですから、今後、
事業進捗に合わせて、適切な時期がきましたら設置を考えております。
65
◯後藤委員長 ほかに質疑はないようですので、質疑を終わります。
次に、要望・意見、討論に移ります。
念のために申し上げますが、認定第1号中所管分は、昨日の都市局所管分も合わせて討論をお願いします。
要望・意見、討論はありませんか。
66 ◯島委員 自民党です。
本日の
決算審査につきまして、昨日、審査を行った内容も含め、認定第1号中所管分について、いずれも賛成をいたします。
続きまして、意見・要望です。
まずは、
地籍調査事業についてであります。
地籍調査事業の説明を聞かせていただいて、大変な作業をしていただいているんだなということを理解しました。聞いているだけで時間のかかる仕事だと推察をいたしましたが、災害はいつ起こるか分かりません。迅速な復旧活動につながるように、一日も早く完了するよう御尽力いただきますよう、よろしくお願いいたします。
また、都市局の住宅耐震補強事業やブロック塀の耐震改修事業、そして、危機管理課の感震ブレーカー設置事業などとも情報を共有して、局間連携で防災につながるような取組にもつなげていただきたいと思います。
次に、建設土発生対策事業についてであります。
今後の取組内容の中に課をまたいだ土砂の利用ということが書かれておりました。養浜事業を行っている水産漁港課や都市局など、多くの局と情報共有できることもあると思いますので、よりよい利活用ができるように、局間連携で積極的に進めていただきたいと思います。
次に、交通安全施設
整備事業についてであります。
近年、子供、そして、高齢者などが被害に遭う車の事故が大変増加をしております。児童や
歩行者が安全、そして、安心して通行できるように整備を進めていただきたいと思います。また、今年度、防犯カメラの設置事業等も進められていると聞いておりますので、他局とも連携をしながら交通安全と併せて防犯の面でも安心した
道路整備を進めていただきたいと思います。
次に、
河川改修事業についてであります。
特に浜川対策でありますが、浜川は高潮や大雨による影響を受けやすく、去年は台風19号によって床上や床下浸水被害が発生いたしました。
浸水対策推進プランによる対策や定期的な土砂の撤去作業、また、排水ポンプの増設等も検討していただき、安全・安心な地域づくりをしていただくことを要望いたします。
次に、
道路新設改良費についてであります。
御説明をいただいた梅ヶ島
温泉昭和線、あさはた線の整備により効果が出ていると理解をいたしました。一昨年になりますけれども、新設された中島の150号の高架についても、渋滞緩和等に大変大きな効果が出ていると思っております。引き続き周辺の道路等の整備も進めていただき、渋滞緩和やより走りやすい道路環境を今後も作っていただきたいと思います。
次に、国直轄
道路事業に係る要望活動についてであります。
直轄事業に係る
道路整備は交流人口の増加、そして、流通の拡大など、静岡市にとって大変大きな
整備効果があると思っております。要望活動にもさらに力を入れていただき、予算の確保、そして増額につなげていただき、一日も早い完成を期待しております。
次に、
道路橋梁
整備事業についてであります。
令和4年度までに126橋の整備が完了するとのことでしたけれども、市民からは地震や災害等で橋が壊れないか不安だという声が大変多く寄せられます。せっかく整備をしていただいたのに市民に伝わっていないのは大変もったいないなと感じておりますので、ぜひ、公共施設等についている耐震補強完了のようなシールのように、点検整備が終了した橋については欄干等に整備完了のシールや
パネル等を取り付けていただくなど、市民が見て安心できるような対応を要望させていただきます。
全体を総括して言えることは、ウィズコロナ、アフターコロナの社会においてもまちづくりは待ったなしだと思います。道路、橋梁整備、そして、防災対策など、ポストコロナの時代にふさわしい静岡市となるよう、今後も職員の皆さんの英知を結集して進めていただきたいと思います。
67 ◯池邨委員 志政会といたしましては昨日議論させていただいた内容も含めて、賛成の立場で意見・要望を述べさせていただきます。
まず、道路の維持管理についてですけれども、老朽化が進んで管理がなかなか難しくなってくる中で、郵便局さんとの連携も進められているんですけれども、市民を巻き込んだパトロール、例えば道路の不具合情報システムというのがスマホで簡単に、アプリを利用して道路情報を市に提供できるというふうな仕組みづくりというのも、市民の方からすれば道路が危ないよというのをどんどん市に上げることができるので、情報の精査はしなければいけないと思いますけども、そういう仕組みづくりもぜひ御検討いただければと思います。
それから、道路付属施設の更新で、水銀灯のLED化についてです。明らかに経費は削減できるので、更新工事の加速をぜひ進めていただければと思います。
それから、質問はしなかったんですけども、資料4)の389ページの中に交通安全施設
整備事業費があります。この間、小鹿の町内で自転車と原付が衝突をして死亡事故が発生しております。ぜひ、二度と起こらないよう、そういう事故が発生した箇所の
安全対策、暫定処置でも結構でございますけれども、早期の
安全対策をぜひ検討していただいて進めていただければと思います。
そして、浜川につきましては丁寧な御説明をいただきまして、そして、掘削についても御説明いただきました。今後、この維持管理が重要になってくるだろうと、その地域の浸水対策については維持管理が必要だと思いますので、ぜひ、継続した管理をお願いしたいと思います。
それから、最後の道路保全課の道路情報等提供システム事業についてですけども、残り2か所のシステムがまだできていないということなんですが、バイパスの立体工事が終わるまでの間、暫定的に情報が提供できるような、あるいはその場所に行けば分かるような情報があったほうがいいと思いますので、ぜひ御検討いただければと思います。
68 ◯山本委員 私たち会派も昨日の都市局の部分を含めて、認定第1号に賛成です。
何点か意見・要望を申し上げます。
まず1点目が、質問させてもらえなかったんですが、急傾斜地崩壊事業というのがあると思います。事務事業総点検表の中でもBということで評価の記載があります。確かに県の事業ということで、さまざまやりにくかったり、進めていくのは大変な状況があると思うんですけれども、市としてこの急傾斜地、この事業をどう捉えて対応していくのかという、もう少し積極的な対応をお願いしたいなと。もっと言えば、そこに住んでいる方の居住誘導とか、考え方ももう少しいろいろな方向から探っていただきたいなと思います。
2点目が
浸水対策推進プラン。国の見直しが行われていて、66ミリから70.2ミリでしたか、ごめんなさい、ちょっと数字があれなんですけれども、そういった意味で考え方が変わってきていると。あと、治水対策という観点から、流域という観点もかなり変わってきているのかなということを踏まえれば、市の
浸水対策推進プランが今年度見直しをされていると思いますが、さまざまな観点から考慮していただいて、新しいプランの策定をお願いしたいというのがあります。
もう1つ、コロナの影響ということで、先日お聞きしたところ、特に建設局や事業者も含めて影響はないですよというようなお話があったかと思いますけれども、ただ、本当にないのかということが大変気になるんですけれども、やはりこれだけの社会現象になって、世界的なことなので、何らかの影響って必ずあると思うんです。そういったことをどこまで確認していくのかということもあるんでしょうけれども、もう1つ、予防として建設局独自といいますか、新しい業務というか、在り方、先ほど国への要望活動もオンラインでということもあったり、いろいろあるかと思いますが、事業者と発注業務もそうでしょうけれども、そういった新しい業務の在り方、仕組みうくり、そんなことも御検討していただければなと思います。
道路、橋梁、河川ということでインフラ整備が着実に進められているということでよく分かりましたので、また、さらに推進をしていただきたいと思います。
69
◯後藤委員長 ほかにないようですので、要望・意見、討論を終わり、採決を行います。
特に反対の討論はありませんでしたので、本件は簡易採決にてお諮りします。
認定第1号中所管分は認定することに御異議ありませんか。
〔「異議なし」〕
70
◯後藤委員長 御異議なしと認め、認定第1号中所管分は認定すべきものと決定しました。
以上で、
決算審査を終了します。
次の議案審査等に関係のない説明員の方は退席していただいて結構です。お疲れさまでした。
〔関係外説明員退席〕
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71
◯後藤委員長 それでは、議案審査に入らせていただきます。
ここで、昨日、都市局から条例に対する説明があったんですけども、その辺についてもう一度説明をお願いしたいということで本日来てもらっていますので、よろしくお願いいたします。
72 ◯梶山都市局次長 済みません。都市局でございます。
昨日、池邨委員から質問をいただきました議案集2)の37ページになりますけども、議案第157号静岡市あさはた緑地交流広場条例の制定につきまして、この交流広場条例の条文の持つ効力というところを確認しましたので、昨日回答した事項について、追加説明と一部修正をさせていただきたいと思います。よろしくお願いいたします。
このあさはた緑地交流広場条例では、1枚めくっていただいて39ページ、中段の第9条におきまして、指定管理者に対し公園管理者の権限を委譲するものでございまして、指定管理者は次の各号のいずれかに該当するときは、利用許可施設の利用を許可しないことができるとしております。(3)静岡市暴力団排除条例第2条第1号の暴力団の利益になると認められるときとしております。ここで言う暴力団とは、暴力団、暴力団員、団員でなくなっても5年を経過しない暴力団員等を意味しております。
続いて、池邨委員から収益がない場合は暴力団へも許可をするのかという御質問をいただきました。ここで、利益になると認められるときというところを確認いたしまして、暴力団の収益、これはお金のほう、収入があるということ及び便益になると認められると。この便益というのが何かしら得るものがある場合ということで、ほとんどのものがここに該当すると思いますけども、暴力団にこういった利益があるものについては許可しないという形になります。暴力団が公園等に露店などを出店することはもちろんでございますが、会議室などを利用して会合を開く、炊事場を親睦のために利用するなど、収益の有無に関わらず利用は許可しないということになります。また、暴力団が直接利用する場合のみならず、暴力団以外の者が暴力団の収益とか便益となると認められる公園等の利用の場合にも不許可ということになります。
昨日、回答の中で静岡市暴力団排除条例は暴力団の排除に関する事項を総括したものであるというお話をさせていただきましたが、これは説明したとおりでございます。静岡市暴力団排除条例が上位にあって、暴力団の利益となる暴力団以外の者に対し、あさはた緑地交流広場条例で補完するという説明を差し上げましたが、当条例では指定管理者に対して公園管理者と同等の権限を委譲するということを示したものでございましたので、昨日の説明を訂正させていただきます。この場合、交流広場条例の効力は暴力団に限らず、お金を取らない場合も含めて暴力団の利益となる公園の利用許可を認めないということでありますことを改めて報告をさせていただきます。ありがとうございます。
73
◯後藤委員長 それでは、続きまして議案第150号中所管分、議案第164号及び議案第166号から169号までの6件を一括議題とします。
それでは、順次当局の説明をお願いします。
〔
当局説明〕
74
◯後藤委員長 この際、暫時休憩とさせていただきます。
午前11時56分休憩
──────────────────────────────
午後1時再開
75
◯後藤委員長 休憩前に引き続き委員会を再開します。
午前中の説明に対し、質疑に入っていきます。
発言の際には、議案番号と
ページ数、項目等を述べていただくようお願いいたします。
質疑はありませんか。
76 ◯島委員 それでは質問させていただきます。
議案集2)、63ページの議案第166号静岡焼津線(石部海上橋)橋梁耐震補強
補修工事の請負契約についてでありますけれども、私の地元なので少し質問をさせていただきたいと思います。
一般県道静岡焼津線の石部海上橋の耐震補強
補修工事の概要と現在の状況について、教えていただければと思います。
77 ◯牧野駿河
道路整備課長 御質問の一般県道静岡焼津線の石部海上橋の耐震補強
補修工事の概要と現在の状況について御説明いたします。
まず、橋の概要になりますが、この橋は昭和47年に架設されたものです。橋長が360メートル、橋幅8.7メートルの9径間で形成され、1日当たり3,700台が通過する大崩海岸に架かる橋梁になっております。事業の概要になりますが、経年劣化によるコンクリートの剥離やひび割れなどが確認されたことから、損傷箇所の補修を行うとともに、地震に備え橋脚の補強や落橋防止装置の設置を行うもので、4期の工事に分割して実施いたします。
現在の状況になりますが、まず1期工事としまして、静岡市側の1径間目につきまして、昨年、令和元年度に発注した2か年債務工事を実施しておりまして、現在の進捗率が9月末で93%になっております。これに続き2期工事として、今回議案で上げさせていただきました工事になっておりまして、こちらは続きの2径間と2つの橋脚の耐震補強をしていく事業となっております。
78 ◯島委員 ありがとうございます。
ちなみに、この
補修工事の今後の
スケジュール等を教えていただければと思います。
79 ◯牧野駿河
道路整備課長 今後の
スケジュールについてですけれども、先ほど御説明したとおり、まず1期目としまして令和元年から2年、そして、2期目の令和2年から3年、それから、3期目としまして令和3年から5か年の3か年債務を予定し、4期目としまして令和4年から6年の3か年債務の4回の工事に分けて実施する予定で、完了は令和6年度末を予定しております。
80 ◯望月委員 それでは、1点質問させていただきます。
資料-2の21ページ、最下段の公共災害復旧事業費について伺います。
この7月の豪雨で大変な災害がありまして、私の地元も大変お世話になりまして、ありがたく御礼申し上げたいと思っております。そんなことで質問するということではないのですけれども、これによって大きな災害があったわけであります。ここに書かれている公共災害の復旧の関係でありますけれども、被災箇所、それから、被災の規模などについて、まずはお伺いしたいと思います。
81
◯加藤道路保全課長 まず、パネルを見ていただきながら、災害の被災箇所についてお答えします。
今回、公共災害復旧事業は5か所ありまして7月3日から10日までと、7月26日から27日の2回にわたりまして、梅雨前線の豪雨による道路災害であります。まず、7月3日から10日の災害では、葵区で主要地方道井川湖御幸線の中沢地区、2か所目が一般県道三ツ峰落合線の横沢地区、3か所目が市道三ツ野1号線の小布杉地区でありました。清水区では、主要地方道清水富士宮線の吉原地区の1か所で、合計4か所で災害がありました。7月26日、27日の災害では、清水区の市道山中線、由比の西倉沢地区になりますけど、1か所がありました。それぞれ被災内容としましては、のり面崩壊が3か所、あと路肩欠損が2か所ということで、災害を受けております。
82 ◯望月委員 ありがとうございました。
2回にわたり5か所で災害があったということであります。その中で、清水
道路整備課に具体的にお伺いしますけれども、市道山中線の関係は薩た峠に通ずる重要な市道でありますけれども、非常に災害の多い道路だと思っております。観光客も大勢来て、また、周辺で農業を営む方も非常に多いというような重要な路線でありますが、この災害について、状況と工事内容について教えていただきたいと思います。
83 ◯武田清水
道路整備課長 御質問の市道山中線災害復旧事業の被災状況、工事内容をパネルを使用してお答えいたします。
初めに被災箇所でございますが、清水区由比西倉沢地内、清水庁舎から北東へ約10キロ、由比駅から南へ約3キロ、興津東町とを結ぶ道路で、薩た峠展望台付近の赤く着色した箇所でございます。被災の原因及び状況でございますが、令和2年7月26日から翌27日にかけての豪雨により、谷形状となっている道路斜面の一部に雨水が集中し、斜面の表層が高さ50メートル、延長14メートルにわたり崩壊し、土砂及び流木が道路に流出し、通行が不能となったものでございます。なお現在は、そちらの下の写真でございますが、仮設防護柵の設置を完了し、通行止めを解除してございます。
続きまして工事の内容でございますが、こちらの参考事例の写真のように、崩壊したのり面にコンクリートによる吹きつけ枠等により復旧するものでございます。
84 ◯望月委員 ありがとうございます。
それで、今回予定として繰越しをするわけでありますけれども、その理由についてもお聞かせください。
85
◯加藤道路保全課長 今回、5箇所の公共災害復旧事業の繰越しの理由ですが、5か所は9月8日、9日と23日、24日の2回に分けて、国による災害査定を受けました。早期の復旧に向けて工事発注の準備を進めております。工事着手まで時間が必要でありまして、年度内の復旧工事完成が困難であると判断しまして、適正な工期を確保するために、今回、繰越しをお願いするものでございます。
86 ◯望月委員 ありがとうございました。
次に、もう1か所の被災箇所であります主要地方道の清水富士宮線も同じように被災状況と工事の内容についてお教え願いたいと思います。
87 ◯武田清水
道路整備課長 主要地方道清水富士宮線の災害復旧事業の被災状況と工事内容でございます。場所でございますが、清水区吉原地内、清水庁舎から北西約8キロ、新東名
高速道路清水ジャンクションの北に位置する道路でございます。被災の原因、状況でございますが、令和2年7月3日から10日にかけての豪雨により、7月7日、山側の斜面の一部に雨水が集中し、斜面の表層が高さ20メートル、延長28メートルにわたり崩壊し、土砂及び流木が道路に流出し、通行が不能となったものでございます。なお現在は、この箇所の土砂及び流木を撤去しておりますが、付近に迂回路がありますので、現地は工事完成まで引き続き通行止めの措置をとっております。
続きまして工事内容ですが、こちらも先ほどの山中線と同じくコンクリートの吹きつけ枠等で復旧する予定でございます。
88
◯後藤委員長 ほかに質疑はないようですので、質疑を終わります。
次に、要望・意見、討論に移ります。
念のため申し上げますが、議案第150号中所管分は昨日の都市局所管分と併せて討論をお願いします。
要望・意見、討論はありませんか。
89 ◯島委員 自民党です。
本日の議案審査につきまして、昨日審査を行った内容を含め、議案第150号中所管分及び議案第164号外4件について、いずれも賛成いたします。
続きまして、意見・要望です。
石部海上橋の耐震補強
補修工事についてであります。