• "歴史文化施設建設事業"(/)
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  1. 静岡市議会 2020-03-11
    令和2年 観光文化経済委員会 本文 2020-03-11


    取得元: 静岡市議会公式サイト
    最終取得日: 2023-05-18
    ↓ 最初のヒットへ(全 0 ヒット) 1                 午前10時開議 ◯佐藤委員長 ただいまから、観光文化経済委員会を開会いたします。  今期定例会で本委員会に付託されましたのは、議案第30号令和2年度静岡市一般会計予算中所管分ほか27件であります。  委員会の進め方でございますが、本日はお手元の審査順序に従いまして、観光交流文化局所管の議案17件の審査を行い、明日は経済局及び農業委員会事務局所管の議案12件の審査を行い、報告事項が1件あります。  このうち議案第30号一般会計予算中所管分につきましては、本日は観光交流文化局所管分の質疑、要望・意見までを行いまして、討議と採決は明日の経済局等所管分の審査と合わせて行わせていただきます。      ────────────────────────────── 2 ◯佐藤委員長 それでは、議案審査に入ります。  議案第30号中所管分ほか16件を一括議題といたします。  それでは、当局の説明をお願いいたしますが、議案説明に先立ちまして新年度事業にも大きく影響を及ぼしている新型コロナウイルス感染症による所管事務事業におけるイベント等への対応並びに公共施設での対策等について説明を伺い、その後、議案の説明をお願いします。  それでは、説明をお願いいたします。             〔当局説明〕 3 ◯佐藤委員長 それでは、ただいまの説明に対して質疑に入ります。  質疑に先立ち申し上げます。委員会記録作成の関係から、必ず発言の際にはマイクを使用して発言くださるようお願いいたします。  また、要望・意見については、質疑終了後に述べていただくこととし、質疑の段階で意見・要望に及ぶ発言は避けていただくようお願い申し上げます。  加えて説明員の皆様にもお願いでございます。答弁を簡潔、明瞭にお願いできればと思っております。  それでは質疑はありませんか。 4 ◯宮城委員 資料-2の64ページ、駿河湾フェリー支援事業についてお伺いします。  今年度は天候不順に悩まされて苦戦が続いていると伺っていますが、令和元年度の利用促進事業の実績と令和2年度の事業の概要はどうか、教えてください。 5 ◯岡山観光国際交流課長 本年度の実績、そして令和2年度の概要、取組概要ですが、まず実績につきましては、市内小学生を対象とした無料乗船キャンペーンを実施するとともに、伊豆の観光施設の優待特典を合わせて紹介することで、市民利用の促進を図ってまいりました。  具体的には、昨年の6月15日から開始いたしまして、この2月末日までの時点で小学生においては448名、保護者が635名に御乗船いただきまして、さらにその方々のうち、車両利用、車を一緒に乗せていただいたということですね、が258台となっております。
     令和2年度は利用促進をさらに図るため、割引の対象者を拡大し、小学生1人に対して同伴する大人1人の乗船も無料にすることで、インセンティブを高め、事業効果を上げることを今のところ予定しております。  また、加えて伊豆の観光施設の優待特典を今年度以上に充実させるとともに、新たにファミリー向けモデルコースも併せて紹介して利用促進を図ってまいりたいと考えております。 6 ◯宮城委員 フェリーを使う人たちがなかなか少ない中で、フェリーを使っていく便利さと、そのわくわく感と、今おっしゃったようにファミリー向けのいろんなものを用意して楽しみ方を作り出していると答弁がありました。それをこれからもやっていくということですが、いろいろな形で情報発信していくことが大切だと思います。その取組の実施状況や、今後の予定はどうなっているか、教えてください。 7 ◯岡山観光国際交流課長 フェリーに関する情報発信についてですが、利用促進につきましては、本市のほかフェリーを活用した周遊観光の促進を図る環駿河湾観光交流活性化協議会がありまして、運航主体である一般社団法人ふじさん駿河湾フェリーもございます。そしてその構成員である市はもとより、静岡県、伊豆の2市3町がいろんな形で役割分担の中で取り組んでいるところです。  そんな中で、本市が関わる部分で申しますと、さきに述べました市の単独事業である市民利用促進事業をPRしていることのほか、例えばインバウンド誘致を目的に、今年の2月にタイの女優さんを招請して、市の観光の情報をタイの皆さんに発信していただいたんです。その中で、その女優さんにフェリーに実際に乗船していただき、本市と伊豆の観光資源をインスタグラムで発信していただいたところです。  それによりまして、結果的には投稿に対するいわゆる「いいね」といういい評価が現在で100万件以上寄せられている状況でございます。  そのほか、先ほど申し上げた環駿河湾観光交流活性化協議会では、我々は主体で参加しているんですが、今年度中部横断自動車道の中央道までの開通を見据えて昨年10月に静岡県のテレビ放送を招請し、フェリーで結ばれる本市と伊豆の周遊コースを紹介いたしました。  ちなみに翌月に放映し、甲信越地方からのフェリーの乗船車両が前年同月比で25%増加しております。情報発信で一定の成果が上がってきていることから、来年度はそういった成果を踏まえ、乗船の楽しみ、乗船することだけではなくて、乗る前、それから降りた後の楽しみの一体的な情報発信をしてまいりたいと考えております。  今年成果が一定程度見られました海外向けの情報発信につきましても、タイに加えて東アジアも対象として、SNSやメディアを通じた情報発信に取り組むとともに、先ほども申し上げましたが国内に向け、中部横断自動車道の中央道までの開通を視野に入れ、山梨県や長野県といった方面に情報発信することで、フェリー利用者の増加に取り組んでまいりたいと考えております。 8 ◯宮城委員 次は、今川義元公生誕五百年祭推進事業についてお伺いします。まず、昨年の今川義元公生誕五百年祭の実績はどうでしたか。 9 ◯岡山観光国際交流課長 今川義元公生誕五百年祭の実績についてですが、義元公の生誕500年の節目となるこの令和元年に、本市の礎を築いた今川時代を振り返ることで、市民の皆さんが義元公の功績を正しく理解し、義元公を誇り高く語ることができるまちを目的として官民連携のもとに推進委員会をもって実施したものです。  幕開きとしまして、今川文化に触れ楽しむことをコンセプトに、今川復権まつりを昨年のゴールデンウィークに開催いたしました。来場者は15万人を超え、経済波及効果は7.8億円以上と推計させていただいております。  また、義元公に親しむだけではなく、その功績に対する認識を深めるため、市民文化会館大ホールが満席となったシンポジウムを開催したほか、市内小学校に通う4年生全児童5,800人を対象に、今川漫画を配布するなどを行いました。  さらには、今川さんを施した静鉄のラッピングトレインを、静岡鉄道さんの協力を得て走らせたほか、今川氏を冠事業とした市民弓道大会市民囲碁大会も開催したところです。  これら事業は、地元新聞紙面にいろんな形で紹介されたんですが、私どもが数えただけでも30回以上は紙面に扱っていただいている状況でございます。  そのほか、本市の玄関口であるJR静岡駅北口の葵タワーの窓に、葵の御紋が掲げられておりますが、3月19日に今川氏と徳川氏がコラボする形での掲示も予定をしております。  そのほか、全国で販売されている歴史雑誌にも今川氏の再評価というテーマで特集を組んでいただくほか、これから発行となるんですが、義元公の功績をまとめたムック本の年度末の発売を予定しております。県内はもとより、全国に向けた情報発信に努めているところでございます。 10 ◯宮城委員 静岡市は、今までは長い間、徳川家康公を前面に、観光的にも歴史的にも周知に努めていたと思います。今ここで今川義元の静岡市においての功績の理解が進み、この顕彰事業が進んだと伺いました。  改めて伺いますが、今の話にもあったように、これからは徳川と今川の2本というお話に聞こえましたけれども、静岡市の観光は徳川と今川の2本柱でこれから進めていくのでしょうか。 11 ◯岡山観光国際交流課長 今川氏と徳川氏の2本柱で進めていくか、ということですが、観光といたしましては、やはり観光客のニーズを常に念頭に置いてPRしております。常々、どういったニーズがあるのか。今川氏、徳川氏はPRできる資源という認識はしております。しかしながら、やはり今言ったようにニーズに対応する形での提供になりますので、それを機軸としておりますが、それを今だけという話になると、もっと幅広くいろんなものを取り扱いながらやっていく。その中で今川も徳川も売れるといった形で進めていきたいと考えております。 12 ◯宮城委員 分かりました。では新規事業今川歴史街道整備事業の内容を教えてください。 13 ◯岡山観光国際交流課長 来年度の取組です。これまでの取組のレガシーを次世代につなぐため、来年度も官民連携の推進委員会を基にシンポジウムの開催を予定しております。引き続き今川氏の功績を市内外に発信してまいりたいと思っております。  先ほど今川も観光ニーズの柱ですかというお求めがありましたけれども、今川氏を歴史観光資源の1つとして位置づけてやっていくために、アフターDCを来年度予定しておりますが、そのアフターDCに合わせた臨済寺の特別拝観はもう3年目になりますけども、これも継続的に実施しいているほか、臨済寺から静岡浅間神社までの道を新たに仮称今川歴史街道と打ち出し、今川氏に関連したデザインを施したマンホールや、あるいは路面シートなどを設置、観光客の周遊促進を図ってまいります。 14 ◯宮城委員 次は、資料-2の66ページ、多文化共生推進事業について。新規事業の「多文化共生サポーター養成講座と、外国人住民実態調査について、事業の概要を教えてください。 15 ◯宮城島MICE・国際担当課長 まず、多文化共生サポーター養成講座です。外国人住民の地域活動への参加を促し、支える人材を育てる講座として行う予定です。対象人数は、20名程度予定をしています。  次に、外国人実態調査です。市長がマニフェストに掲げています仮称多文化共生まち推進条例の検討に使うために必要な調査を行うものです。 16 ◯宮城委員 それをどこが実行していくんですか。  そこで養成されたサポーターの活動はどういうことを担って、どういうことで役立てるのでしょうか。そして、実態調査というのは、条例をつくるために活用していくんだということ。20名程度のサポーターの方にどういう活動を担ってもらうのか、そしてそのサポーター養成講座はどこが担うのか、教えてください。 17 ◯宮城島MICE・国際担当課長 両事業とも実施は、新しい国際交流課で実施いたします。  養成講座で養成したサポーターは、基本的には各地域に住まわれている外国人の方と地域の方が、自治会が開催する事業の中で、外国人の方も参加するといったところを取り持つ活動を想定しております。そのほかにも毎年行っておりますわくわくフェアといった国際交流の事業についても御協力をいただく予定です。 18 ◯宮城委員 次は、資料-2の67ページ。駿府城跡天守台発掘調査見える化事業についてお伺いします。  2月22日に行われた駿府城跡発掘イベントに行きました。多くの方々が早くから集まり、説明員の方々の説明に熱心に耳を傾けている様子を目の当たりにして、改めて、市民の駿府城の歴史に対する関心の高さを感じてきたところです。  そこでお伺いしますが、この見える化はいつまで行うのでしょうか。そして令和2年度は何をやるのか、教えてください。 19 ◯岩田歴史文化課長 見える化事業につきましては、平成31年の当初予算で「きゃっしる」の債務負担の延長をお願いしておりまして、今回の債務負担の延長も重ねてお願いをすることで、令和4年度まで見える化を継続するということで考えております。  発掘調査開始当初は、調査終了とともに見える化も終了するという計画でありましたけれども、大変多くの来場をいただいておりまして、見学会のときにも1日で1,600人の皆さんが雨の降る前にということで、大勢かけつけてくださいました。これまでに延べ43万人以上の方が全国、また海外の方もお出でいただいているという状況です。  今年度にも引き続きまして、「きゃっしる」での展示、それからタイムトラベルツアーといって、徳川家康公顕彰四百年祭で制作された、タブレットで当時の駿府城のイメージを見て回るという事業を駿府ウエイブの協力をいただいて継続するといった事業も進めてまいります。  これまで発掘調査の速報的な情報での発信になっておりましたので、これで発掘調査終了し、この後は少し丁寧にこの発掘調査の成果がどのようなものだったのかということを「きゃっしる」等を通して説明してまいりたいと考えております。  それ以外には、見える化と発掘調査現場が連携し、この発掘調査の成果についてのパネルディスカッション調査報告会といったイベントも行っていく計画でおります。 20 ◯宮城委員 同じく67ページの歴史文化施設建設事業についてお伺いします。開館までのスケジュールをもう一度教えていただきたいと思います。 21 ◯岩田歴史文化課長 歴史文化施設の建設につきましては、設計業務の繰越しをお願いしまして、今年の6月をめどに終了する予定です。工事につきましては、9月議会への上程を目指しておりまして、議会で御承認いただいければ11月に着工という計画でおります。  工期は3年度末を目指しまして、完成の後、建物の内部の展示に伴う工事等を行いまして、令和4年度にオープンを目指して進めていく計画です。 22 ◯宮城委員 そうしますと、今後、建設予定地で何か発掘があっても、開館予定の令和4年度秋というのは、ほぼ決定ですか。 23 ◯岩田歴史文化課長 建設に伴う発掘調査はこの1月で終了いたしまして、新たな遺構等の検出はございませんでしたので、今の計画にのっとって進めてまいります。開館につきましては、秋以降ということで公表させていただいておりまして、建物が建った後に、文化財の展示をするための環境を整えるということで、建設鋼材等から発生するアンモニア等の化学物質などを拡散させるという期間が必要になってくるものですから、それらの測定等で多少遅れることもあるかもしれませんが、目標は秋以降ということで進めてまいります。 24 ◯宮城委員 分かりました。いろいろな方とお話ししていると、多くの方が駿府城の楽しみにしているのだなというのを感じることがあって、いつ開館なのかと言われますので、お伺いしました。  昨年委員会視察で金沢市に行きました。兼六園公園と周辺整備事業を見てきました。その中ですばらしい活動をして、少しずつでも整備し、最後の整うところまで来たというところの魅力を感じてきました。  本市もこの歴史文化施設を核に、巽櫓、東御門、それから葵舟、そして広く言えば市民文化会館の姿も含めた形で駿府城公園周辺整備事業としていると思います。そこでお伺いします。それらを総合的にプロデュースする横断的なプロジェクトチームというのは存在しているのでしょうか。あるいは、そういうものが必要かどうか、それについての何か見解があったら教えてください。 25 ◯岩田歴史文化課長 駿府城公園周辺エリア歴史文化まちづくりの拠点にするというところは、3次総の中でうたわれ進めているものでございまして、これについては企画課が中心となって整理をしているところです。  このエリアは、その歴史文化のまちの拠点とすべきエリアであるというところで、個々の事業が効果を高めるために、長期的な視点に立ってエリア全体の価値を高めていこうというところで、漠然としたものではあるのですけれども、主にはお堀があって、石垣があって、水辺があって、駿府城の復元建物がある。また、新しいところですと県庁の本館も同じく市役所の本館が国の登録有形文化財です。こういった時代が江戸時代から、昭和、現代にまでも重なっていくというような歴史の重なりが残っているエリアであるところでございまして、その歴史的資源をベースに、その景観や環境を維持向上させるために、皆で協力して事業を進めておるものです。  歴史文化課が担当しております歴史文化施設は、そのエリアの核となる施設であるというところで進めさせていただいております。 26 ◯宮城委員 全体的にこういうふうになるのだと。私たちは建物や場所についていろいろお話しを頂いて、磨くことを皆さんがやってくださっているのを伺っています。その磨いたものが面になり、こうなるのだよという絵はありますか。リーダーシップをとるというか、プロジェクトチームなど、そういう考えはないんでしょうか。 27 ◯岩田歴史文化課長 恥ずかしながらそういった絵はまだ完成してはおりませんで、全体的なビジョンを持って進めないとばらばらになってしまうという危機感は当然それぞれの局が持っております。事業を進めるときには、個別の事業の横断的な会議というものは常に設けながら進めてはおりますが、全体の歴史文化のまちが、こういうまちを目指しているんだというきれいな絵にはまだなっていないというところです。 28 ◯石上委員 関連ですけど、宮城さんのおっしゃりたかったのは、駿府城公園を核とした巨大なテーマが出来上がるんじゃないですかということなんですよ。そこにお城の発掘現場があったり、歴博があったり、東御門、巽櫓があったり、坤櫓があったりしますけれども、そこの周りのお堀のところに屋形船まで動かしましょうと言ったら、どう考えたって、静岡のディズニーランドなんですよ。テーマパークになり得る。  我々は静岡の歴史、駿府の歴史という切り口を通して日本の歴史を知っていただく絶好の場所ではないですかという発想なんですね。それに対して、当局の皆さんは、それだけのもののプロジェクトを考えていますかということなんです。  来年度から、戦略広報監を入れようとしているんであれば、その戦略広報監とどうタイアップしてPRしていくのか。ここのセクションが発信するものって、戦略広報監とタッグを組むものは、物すごく多いと思うんですよ。  自分のセクションだけのもので捉えないで、もっと大きい、ワイドな視点でもって皆さんは取り組む姿勢を持っていらっしゃいますかということを聞きたかったんです。(「そうですね、はい」)物すごい通訳をしましたけど。 29 ◯佐藤委員長 石上委員の代弁は、すごくまとまっていて、とてもよく分かりましたけど、私たちが視察で金沢市を見てきたときに、そういうことを感じたということで、多分全体的な静岡市のグランドデザインとしての駿府城というのはどうなっているんですかということを聞きたいということだと思うんです。本委員会が所管する一つずつの事業を聞いているので、それがトータルでどうなっていくというのが見えないんじゃないかということを多分感じていると思うんですね。  それを今ここで聞いて、一つずつ予算の中で審議することとはまた別のことだとは思うので、そういうグランドデザイン的なものをどこかで示していただきたいということだと思うんですけど、どうなんでしょうか。 30 ◯大石観光交流文化局長 全体的なお話ということですので。  御承知のとおり、予算の中で5大構想という形で出ています。大きくはこの範囲、で、歴史文化の拠点づくりを進めていくということで、各局は今でも、具体的な絵はないんですけども、協力し合ってやっているというのは変わりないです。ただ、プロジェクトチームという言い方はしていないので、課長はちょっととまどったのではと思います。  今、我々の中で進めてもらっているのは、海洋では海洋文化都市のビジョンができました。それに合わせた形で歴史文化の拠点のビジョンと、東静岡、草薙の地区のビジョンを各局が作っているという意味でしっかりした絵はできてないということです。各局の取組としては、ちょっとテーマパークという感覚は余りなかったんですけど、5大構想の中で歴史文化の拠点としてしっかりPRしていく場所だということで、各局と連携して取り組んでおりますので、絵として示すのはもう少しお待ちいただきたいと思います。イメージ的にはこの5大構想に出ているものを中心に、中心になるのは、うちと都市局、まあ建設局等も絡んでいますが、そういったところで進めていきたいと思っております。 31 ◯宮城委員 次は資料-2の70ページです。静岡まつり開催費助成についてお伺いします。  今年度はコロナウイルス対策で開催が危ぶまれていると思っていたところ、今朝の新聞にもう中止ではないかと出ていましたけれども、正式に決定でそうなった場合は、この予算というのはどうなるんでしょうか。 32 ◯萩原まちは劇場推進課長 昨日、今日とメディアで報道されておりましたが、本日、実行委員会の会議を持ちまして、開催について決定すると聞いております。中止という決定が出たときの補助金の関係ですが、静岡まつりに限らず、市の補助金を出している各イベントにつきましては、国や県の方針ですとか、市の方針等を基に、各イベントの特性も見ながら情報収集し、中止や縮小、延期等も含めて検討しております。  中止になった場合の補助金ですが、基本的には要綱ですとか、それぞれの交付要領にのっとって取り扱うということになりますが、決定をしたタイミングなどによって準備に要した経費がどのぐらいあるかですとか、また収入の見込みであった、例えば出店料ですとか、協賛金や寄附も見込めなくなる場合が出てくるなど、それぞれ大きな影響が出てくると考えております。  ですので、準備状況、収支の状況を実行委員会と連絡を密にしまして、きちんと確認した上で、寄り添った対応をしていくよう関係部局と協議していきたいと考えております。 33 ◯宮城委員 お祭りのことをお伺いします。静岡の思い出といったら、小さいころからこの静岡まつりというのに親しんでいる市民が多いと思いますが、この静岡まつりを浅間神社の廿日会祭と日にちも重なり、それから趣向も目的も重なる部分が多くて同時開催で行われていますけれども、何となく別々感が漂っているような感じを受けます。  静岡市は海外、県外からの観光客をターゲットに全市挙げてそれぞれの場所を磨いていく、そしてお祭りも掘り起こしていく中で、この時期も、それから場所も重なるお祭りをもう少し統一感のあふれた形にすることがより魅力的になると思うんですが、見解を教えてください。 34 ◯萩原まちは劇場推進課長 静岡まつりと廿日会祭の連携、魅力を一緒に発信していったほうがいいのではという話は、おっしゃるとおりだと思っております。静岡まつりは昭和32年に廿日会祭に呼応して観光的な面を取り入れたイベントを作っていこうということで始まったと聞いておりまして、どちらも本市の歴史を踏まえたお祭りとイベントでありますので、一緒にやっていくということが大事かと思っております。  そのため、この関係性をきちんと市民の皆さんに説明し、実感していただけるような取組を進めていくことが大事であると考えております。  今行っていることは、静岡まつりのガイドブックで廿日会祭の稚児舞や、お踟りがどういうふうに祭りの中に入ってきたかということを、きちんとパンフレットで説明させていただくことや、静岡まつりの大御所花見行列が、浅間神社に花見に行ったという故事に倣っておりますので、それを再現しているということ。  廿日会祭のお踟りやお神輿が、市役所の前に集合する場面がありますけれども、そこにも一緒に入って、市街地も巡行していただくということを共に行っております。  今後、静岡まつりの事業の一部を浅間神社の周辺で実施することができないかを浅間神社さん側と、静岡まつりの実行委員会と協議を進めていき、両者の連携をアピールし、相乗効果が生まれるような取組をしていきたいと考えております。 35 ◯宮城委員 次、72ページです。静岡市民文化会館基本計画等策定事業についてお伺いします。  建設から40年、平成31年3月には現在の機能を継続する再整備をしていくと伺っておりますが、この事業の基本計画策定の今後のスケジュールを教えてください。 36 ◯草分文化振興課長 今後のスケジュールですけれども、来年度基本計画等の策定業務を行いまして、それとともに民間活力の導入可能性調査を実施いたします。その後、令和3年度以降に事業者の公募等を行いまして、最終的には令和7年度に供用開始を目指してやっていくスケジュールを考えております。  詳細につきましては、来年度の基本計画を策定する中で詰めてまいります。 37 ◯宮城委員 私はそれを楽しみにしているんですけど、これから調査すると。PPP導入の可能性はどのような見解か、教えてください。 38 ◯草分文化振興課長 本市は、大規模なものについては導入可能性を調査し、なるべく民間の活力を活用すると考えております。ただ、今回につきましては、新築ではなくて改修ということで、大規模な改修ですので、そのあたりがどのように判断されるかというところが、私どもも迷っているところですので、今すぐに御見解をお伝えできません。来年度の調査の中で明らかにしていきたいと思っております。 39 ◯牧田委員 資料-2の64ページの駿河湾フェリー支援事業についてですが、先ほども質問がありまして、その点は利用促進事業ということで市が担っているということです。このふじさん駿河湾フェリーという会社と市の関わり方はどうなっていますか。例えば経営的なところまで入っているのか、あるいは利用促進の部分だけなのか、その辺はどういう位置づけになっておりますでしょうか。 40 ◯岡山観光国際交流課長 一般社団法人ふじさん駿河湾フェリーと本市の関わりですが、まず人的な支援として職員が1名、昨年の4月から出向しております。加えて金銭的な面ですが、船舶が県の所有物で、それを保有するに当たり種々の経費がかかります。その経費を維持するために、県と本市を含む2市3町とで負担金を持ち寄っております。その額は、合計で6,000万円、その中身に県が3分の1の2,000万円、残りの3分の2を3市3町で負担し合い、本市の負担は1,730万円となっております。 41 ◯牧田委員 さっき経営的なことと言いましたけれども、利用促進の部分は市単独というか、ある程度指導的にやっていけるんでしょうが、本市的にフェリーの発着場所を、清水港と松崎港にしたらどうだろうかと思っているんですよ。そこだと下田も河津もすぐですからね。観光客がより周遊できるコースになるわけですよ。そんなこともまた考えてもらいたいと思いますが、その辺の可能性はどの程度ありますか。 42 ◯岡山観光国際交流課長 現行のフェリーの運航行路は御承知のとおり、土肥港と清水港を結んでいるものです。県で今、お話しありました松崎港も含めたその他の行き先を検討していただいているというところです。具体的なものは申し上げにくいですけれども、実質的にやはり土肥だけでは行き詰まっているというところが正直なところなので、その他のところについての就航も、県で検討していただいております。  もう1点、そういった議論をする場につきましては、当然理事会に本市副市長も参画しており、議論をできる場としてはあるということを付け加えておきます。 43 ◯牧田委員 ちょっとほっとしました。ぜひそういう議論を深めてもらいたいと思います。  それから、65ページの中部・志太榛原地域連携DMO推進事業についてです。前年に比べて減額されているんですが、今までの活動についての評価、課題を教えてもらいたいですけど。 44 ◯岡山観光国際交流課長 DMOが減額されているんですが、これまでの取組の実績と評価です。  DMOにつきましては、平成の29年に立ち上げの準備をしまして、実質的には平成30年、令和元年までの2年の実働の活動となっております。その中で、Learn戦略、Tea戦略、それからSea戦略──海の戦略の3本柱を掲げまして、本市はもとより5市2町で持つ観光資源を商品化し、その商品をブランディング、要するに対外的にPRする中で本市の認知度を高めていく取組をしていただいております。  特に、今年度は実働の2年目となりますので、かなり商品開発が世に露出してきたと認識しています。  例えば、お茶の戦略で言いますと、「茶の間」というものを進めております。いわゆる茶畑にデッキを施した休憩所を作り、そこでお茶を飲みながら景色を楽しんでいただくというものを作っていただいているところです。これらもまだ始めたばかりですが、県域全体で言うと5カ所に設置しまして、320人の利用が既にあり約100万円の売上げになってきております。  そのほか、夏には茶氷という名称をつけた静岡のお茶を使ったかき氷も含めてブランディングしまして、昨年は県域内の30店舗で共同の商品を扱っていただき、5万杯以上の売上げにつながっております。  実質的に、こういった売上げはその事業所さんに還元されるわけなんですけど、私どもの狙いとすれば、そういったものをPRすることによって、静岡市の認知度を上げて、静岡に行って食べてみようとか、あるいは「茶の間」を利用してみようといったものにつなげていきたいとDMOが考えたもとに活動していただいて、一定の成果が現れてきていると認識しております。 45 ◯牧田委員 そういう中で、減額しているというのは、ちょっと気になるところですが、それは置いておきます。後からまた石上委員から話があるかもしれません。先ほど出ましたけれども、藤枝だとか焼津にもそういう今川に関わる史跡とかたくさんあるよというような新聞が出ていました。  今川公の顕彰事業は、静岡市の事業として進めているわけですが、DMOの広域的な範囲の中で歴史をプロモートするというような部分もあってもいいじゃないのかなというふうに思うわけです。お話しにあったような内容の取組について、それなりに僕は評価しているわけですけど。そういう切り口で幅広く周辺を取り組んでいくというのは考えられているのかどうか。 46 ◯岡山観光国際交流課長 歴史資源を活用して、5市2町で取組が行えないのかなという御質問ですが、実はですね、資料-2の64ページの東海道歴史街道まち歩き推進事業の概要の二重丸に5市2町連携「街道観光」推進事業というものがございまして、まさに、委員がお求めの事業を、本市とその他4市2町が連携して、昨年の2月に全国街道交流会議を本市で開催をいたしました。街道とは横につながっているものですから、単独で一生懸命やっていこうというよりも、横と連携してやっていったほうがよりPR性も高まるということで、県の中部、5市2町で連携して、来年度この事業を手がけて展開を予定しているところです。 47 ◯牧田委員 去年食輸入材についての調査でシンガポールに行ってきたんですよ。それで、インバウンドで言うとシンガポールとか東南アジアの人たちが日本へ行く場合には、観光ルートというと最初は東京や名古屋、大阪、京都に大体限られる。静岡は通り過ぎちゃうわけですよ。  静岡がどういうところか知らないんです。静岡という言葉も、富士山が見えるよと言えば分かるんですけど。あるいはちびまる子ちゃんだよと言ったら、やっぱり人気あるんです。こういうようなプロモーションがまだまだ足りないかなと思ったんですけどね。  そういう中で、静岡県の中部地域、県そのものも知らない中で、対外的なプロモートをするときに、この中部圏域だけではちょっと弱いんじゃないかと。  例えば、シンガポールでフードジャパンという催しをやっていて、県ごとに出展しているんですが、あちこちから出ているわけです。日本と言ったら、向こうの人たちはさっき言ったような都市しか思い浮かばない中で、静岡を対外的にプロモートしていくとき、例えば中部横断道路の話が出ましたけれども、もう少し広い圏域、ミドルジャパンのような静岡、山梨、長野、新潟という広域的な部分も含めて、対外的なプロモートをしていく必要をすごく感じたわけです。  そういう意味で、DMOの圏域がより幅広い観点で、よりバックエリアを抱えた地域だということの視点を持ってPRしてもらうことが必要と思って帰ってきたんですが、今の取組の中で、そのような考え方はどの程度考えられているのか。特に対外的な視点から見たときにいかがですか。 48 ◯岡山観光国際交流課長 やはり海外にアピールするという難しさは非常に感じているところです。分かりやすいところで言うと、まず伝えるものとして、先ほどお話があった富士山というシンボリックなものはないものですから、ビューポイントを紹介しているわけなんですが、それも静岡市単独で売り込むより、広域でやはり売り込んだほうがスケールメリットがあるという理解をしております。
     実は65ページの(「それは載っているの」)上段から2つ目の、外客誘致推進事業です。その内容欄の二重丸がついているインバウンド推進広域連携事業という記載があるのですが、広域で取り組むスケールメリットの重要性を感じておりまして、本市単体で売り込むのはやっぱり限界があります。  そこで、具体的なパートナーとして想定しているのが、広く言いますと、中部エリアの9県3市です。中部地区と言われる9県3市の中央日本総合観光機構というDMOがありますが、そちらと手を組む、あるいは県の静岡ツーリズムビューロー、通称TSJもDMOですが、そういった団体と手を組みながら、本市のアピールをしていきたいというのが、この事業でございます。  委員のお話のとおり、そこを課題認識しておりまして、新たな取組として来年度やっていきたいと考えております。 49 ◯牧田委員 ぜひそういう視点で外の人の目から見たときに、静岡にどういう魅力を感じているのかという観点でやってもらえるとありがたいと思います。  特に、シンガポールに行ったのは、お茶だけじゃなく食についていろいろ調査してきたものですから、それはまた別途、いろいろお話とか要望させてもらいたいと思います。  それから、66ページの静岡市国際交流協会法人化事業の目的はどういうものなのでしょうか。狙いといいますか。 50 ◯宮城島MICE・国際担当課長 静岡市国際交流協会の法人化の目的でございますけれども、現在、外国人の住民や外国人の観光客が急増する中、国際化の業務を強化していく必要があると考えております。  ただ、国際化の業務につきましては語学や法律といった高度な専門性と外国人の住民の方とか外国関係の諸団体との継続的なネットワークづくりが非常に必要とされています。どうしても行政の立場では異動もあって、そういったものがなかなか築きにくい中で、継続的に関われる民間のセクターに任せていくのがいいだろうと。そういった中で国際交流協会を法人化して、そういう組織や人といったものを強化し、国際化業務の一端を担っていただくという意図を持って今回、法人化に進もうということです。 51 ◯牧田委員 クルーズ船が増えてきて、海洋文化でも頑張ってやっていますし、海外の人たちが私たちの行政の事業に関わっていただくというのは、これからもすごく増えていってほしいとも思っています。今までの国際交流協会の活動もより強化していくということは、流れとしてはいい方向だと思います。ぜひ成果が出るような組織づくりをお願いしたいと思います。  68ページの三保松原ですけれども、みほナビの来館者数については、あっという間に目標達成したというのが新聞記事で見たことがありますが、その後、どうですか。評価について、どのように感じていますでしょうか、開館以来の状況を教えてください。 52 ◯岡村文化財課長 議員がおっしゃられたとおり、三保松原文化創造センター「みほしるべ」ですけれども、昨年の3月30日に開館いたしました。昨年私はこの場で、21万人を目標ということを言ってしまったわけなんですけども、早く達成できるようにしなさいねと、石上委員に言われました。それがですね、7月にその21万人というのを達成いたしまして、この2月末までの11カ月間で62万3,000人の来館がございました。  大分PRが効いてきて、もともとの予定でありました三保松原の価値を広める、そして観光で来た人たちが羽衣の松しか見るところがないということが解消されてきたということで、造って正解だったと評価しています。 53 ◯牧田委員 そういう中で、2階の研究所を見に行ったんですが、がらんとしたスペースなんですよね。パソコンの寄贈もあったようですが、そこの取組については、来年度具体的にどのように充実させていこうとしているのか、教えてください。 54 ◯岡村文化財課長 2階にございます三保松原保全研究所につきましては、昨年の6月3日に設立いたしました。もともとそこでやっていく予定である本市からの委託事業、それから研究開発事業、公益、松原のためにやる公益事業、そして収益事業をやろうということで進めてきたわけなんですけれども、1年目でなかなかその全てが思い通りにいっていないところがございます。  そして、地域と連携して三保松原の保全を行っていくところもあったんですけれども、実際やっている市からの受託事業がちょっと手いっぱいというところがありますので、来年度に向けては組織のあり方、委託のあり方など、そうしたところを改善して、もっと活躍できるところにしていこうということで、研究所といろいろ協議しているところでございます。 55 ◯牧田委員 全国レベルで松原の保全は注目されていると思いますので、ぜひリーダーシップを取るような組織体制を充実させてもらいたいと思います。  「みほしるべ」の中で、羽衣伝説を紹介してくれているのはすごいいいことだと思っているんですが、文化的な価値もそうですが、羽衣伝説の中で、伯梁と天女との衣のやりとりのシーンは、先に返したら帰っちゃうだろうということに対して、天女は疑うということはありませんでした。実際に舞を舞ってくれた。極端な話、今の世界平和に通じる。北朝鮮と例えばアメリカとのやりとりのような、そちらがやらなければ私は動かないというような世界に対して、訴えるものがあります。  昔から全国、あるいは世界中に羽衣伝説の精神性を盛り込んでいる羽衣伝説というのはここだけなんだそうですよ。そこの部分を、ぜひ全面的にアピールしてもらい、平和都市、朝鮮通信使だけでなく、文化的な面を発信する考え方に焦点を当てて、もっとそこの部分をPRしてもらったらいいかなと思いますが、お考えはいかがですか。 56 ◯岡村文化財課長 ありがとうございます。確かに1階の展示室の中で羽衣伝説についてきちんと展示しているところはあるんですが、今、委員のおっしゃった部分は、余り文章としてはたくさん書かれておらず、信用してということだけがパネルに少し書かれているわけです。  そして、その隣に県立大学の鈴木先生が作ったアニメーションがありまして、そうしたところを説明しているんですが、そこを一生懸命PRするという部分が確かに少ない。明確に書いてあるところはありませんので、人を信用するということの重要性、先に返さなければ舞は舞わないという、多くの日本人がそういった部分を当たり前に思ってしまっている部分があるかと思います。そういう精神性については、確かにおっしゃるとおり、もう少しアピールしていくことは大事かと思いますので、展示についてもそうしたところをやっていきたい。あるいは企画展示などでもそうしたところをもう少しアピールするようにしていきたいと思います。 57 ◯牧田委員 私が質問しているのは、大体要望していることなんで。 58 ◯佐藤委員長 要望は、後にしてほしいと思ったんですけど。質問は大丈夫です。 59 ◯牧田委員 ありがとうございます。  先ほども質問がありました、72ページの静岡市民文化会館基本計画等策定事業について、令和7年供用開始ということですけども、石上委員の言葉を借りればテーマパークのような形をといったときに、この文化会館も文化芸術的な拠点としてそこに含まれるわけですよ。  この前、新聞にも出てましたが、ここにふじのくにせかい演劇祭の開催も、この予算の中に入っていますが、SPACのホームシアターにしたらどうかと考えているんですけども、御意見は。構想の中で、そういう考え方はないのかなと、実は思っています。  別な質問をします。この取組をPPPでやるということなんですが、これをいろんなアイデアを募集するプロポーザル方式でやるという考えはありませんか。 60 ◯草分文化振興課長 今の質問は、これから建てるに当たってどんなものができるかというところのプロポーザルというようなものでお答えします。来年度、計画を策定するに当たっても、一応プロポーザル方式を考えております。委員がおっしゃったように、これからどんなものにしていくかということは、市民の皆さんからもいろいろな御意見があります。そのあたりを十分に聞きながら考えていかなければいけないと思っておりますので、なるべく幅広く御提案がいただけるように、事業を進めていけるように考えていきたいと思っております。 61 ◯牧田委員 県のSPACの件ですけれども、宮城さんの舞台芸術の世界も生かして、私たちの駿府城公園のテーマパークの中にぜひ取り入れてもらうということもアイデアの中に出てくるんじゃないかと思うわけです。外から企画提案を求めるという考え方にしていくと、またがらりと変わる世界になってくるので、そこを求めたいと思います。  最後に、いろんな事業が、コロナウイルスでストップしてしまったわけですけれども、まちは劇場の世界がこれから判断を求められると思いますが、先ほど大石局長からお話がありました数々のイベントというのは、市の主催や共催イベントということなんですが、そうでない世界も随分あるわけですね。  私は幾つか調べてきたんですけれども、この春のタイミングでスポーツ団体が主催して、独自に大会を開いたりしているところも結構あります。旅館もそれを春先の収入源として、夏まで転がして、それで夏にまた大会でとか収入を得て、冬まで操業している小さなところが結構多いんです。  ある旅館さんは、今回の春のスポーツ大会全てキャンセルで、400から500泊。別の旅館さんでは、やっぱりスポーツ関係で全てキャンセルとなり80%から90%の減、従業員50人の雇用をどうするか。それから、また別の旅館さんは、600万円ぐらいの春先の収入の見込みが3万円。もうここは、畳まなきゃいけないということで、融資で関係先を回っていると。それから、別の旅館さんは800泊のキャンセル。もっとキャンセルはあるんじゃないかと思います。  ある旅館は、もう既に保証協会から目いっぱい借りているんで、これ以上借りられない。貸付条件の緩和を求めたり、固定資産税の払込みができないという中で、山形県では2年据え置いた融資をしてもらえるような制度が出ているとか、いろんな情報を聞いてくるんですけれども、そういう中で、もし畳んだり、この一過性のもので次に乗り越えられれば、融資を受けていれば転がせるかもしれないのですけども、これを乗り越えられないと、夏の大会もできなくなると影響してくるわけです。  明日の審査分である経済局の関係になってくると思いますが、最終的には経済市況や雇用、こういうイベントができなくなることについて、これから乗り越えないとならない世界があって、今後の事業に影響してしまう部分に対して、何かお考えがありますか。特に宿泊、飲食の、イベントができなくなるということに対しての考え方、支援の仕方とか、あるいはこの事業に対する取組姿勢といいますか、お考えはありますか。どなたか答えてくれるかな。 62 ◯岡山観光国際交流課長 コロナウイルスについては、非常に大きな打撃を受けているという認識でおります。情報収集につきましては、委員もいろいろと個別にお伺いしていただいているようですが、ホテル・旅館協同組合さんから協力いただいて、私どももまずは情報収集に努めているところです。  イベントについての打撃にどういうふうに対応していくかということですけども、観光からすれば、イベントに限らず、やはり終息したら外から観光客を引っ張ってこなければいけないという認識ではおります。  しかしながら、冒頭に当局長が説明したとおり、今は喫緊の課題として、雇用対策、あるいは融資制度の拡充、昨日も国が第2弾と称して無利子貸付あるいは無担保貸付の方向性を打ち出しているところです。国が事業継続を可能とするような施策をとっているので、それに追随する形で、県、そして市も勉強して、それに対して努めています。  次のステップとして、終息する時期が来るはずですので、そのときに、先ほど私が申し上げた外から引っ張って、静岡市に来ていただけるような策を講じていく準備をしていかなければならないと思っております。  先般、3月6日に静岡県の呼びかけで、第1回コロナウイルス感染症に係る経済対策会議が行われました。ここに県と市の経済と観光のセクションが参加しまして、浜松市、市長会と市町村会も合わせて出席し、まず今の対策の状況の情報共有をして、今後さらに、協力して取り組んでいくことを確認したところです。  市単独でやること、そして県と協調してやること、加えて今後国も施策を打ち出してくれるはずです。今は具体な説明はできないのですが、そういった情報を俊敏に察知しながら、今はとにかく次のステップでやるべきこと、そういったものの準備に向けて、情報共有し、作戦を練っていくという状況でございます。  イベントに限った話ではないんですけれども、そのようでございます。 63 ◯牧田委員 ありがとうございました。今まで経験したことのない状況なものですから、経験したことのないような対応をしていってもらいたいと思います。 64 ◯石上委員 思いは先程、ある程度伝えたところですから。  先ほど牧田委員がおっしゃった、昨日の静岡新聞の歴史文化施設展示を再考してくれという話です。この新聞に載っているのは、その展示内容を紹介するトーク会に出たが、どうしても徳川家康に持っていきたいらしいという中身と、展示の柱が浅間神社と久能山東照宮に展示されている甲冑のコピー。でも市はコピーとは言わない。これは市民や市外の識者から嘲笑を受けることに間違いはないという、かなり偏った考え方だと思うんです。これについて市は恐らく、そんなことはないという反論がおありだと思うものですから、その辺でおありになったらぜひ聞かせてください。 65 ◯岩田歴史文化課長 まずこのトーク会ですけれども、歴史文化施設の展示の内容について、市民の皆さんに具体的な話がなかなか伝わってないなというところがあったものですから、当課で企画し実施したものです。2時間ほどの時間を設けたのですが、この2時間で全部をお話しすることはできないので、特に徳川家康の話をさせていただきますと。その中で甲冑の話などをいたしましたので、徳川家康ばかりを取り上げようとしていると受け取られてしまったのかもしれませんが、また次回もありますという話の中での重きを置いた話だったということが前提にございます。  歴史文化施設については、まず合併前の静岡市で基本構想を立てていたときには、歴史を古代から現在までの流れに沿って扱うような博物館を計画していた時期もありました。合併後の静岡市において、特に全国に特徴づけられるような部分を特にテーマとして扱ったほうが特徴が出るのではないかということで、徳川家康と今川氏、そして東海道の歴史が庶民の中に浸透していくという部分を扱っていく3つの大きなテーマとしてやってきました。  その中で、家康についてはもう十分研究されていて、今さらという感が強い、ということをこの方はおっしゃっているんですが、そんなことは決してなくて、それができているというのであれば、今回駿府城で出てきた石垣が何なのかということはすぐに分かるわけなんです。まだまだ家康についても未知な部分はたくさんあると。特に、家康が最後に選んだ駿府というところで、特に家康と本市との関係を語っていく中で、静岡市全体の歴史につなげていきたいと考えております。  今川氏につきまして、今川氏の領国は遠江にも広がっていき、いろんな関連の史跡等もありますので、そういった資料もお借りしながらやっていくんですけれども、特に今川氏に関しては、本物の古文書や、義元、氏親の木像など、静岡市には資料が充実していますので、この方がおっしゃっているような展示は、まさにやろうとしているものです。  静岡市がチラシを作って全国というか、関連のところにお配りしているものでは、特徴としましては、1つ目は、徳川家康の75年にわたる人生が分かる全国初の博物館であると。江戸幕府であるとか、徳川御三家の美術館や博物館はありますが、徳川家康そのものの一生を扱っている博物館は全国にはなく、この博物館が全国初になるということでございます。  また、特徴の2つ目としましては、家康との関連で今川氏を取り上げ、今川氏の全てが分かる全国初の常設展示であるとうたっております。企画展等で今川氏が少し取り上げられるようなことはありますけれども、常に生の資料を見ることができる博物館としては、初めてということになり、この2つの初めてをこの博物館、展示の中で進めていきたいと考えているところです。  もう一つ、レプリカについてですけれども、これにつきましては、家康の一生をストーリーで見せて、75年の人生が分かるというところなんですが、このストーリーで、この甲冑2領がどうしても必要で、レプリカと言わない、コピーとは言わないというのは、復元模造と申しまして、型取りで作るレプリカ、いわゆる皆様がイメージされているようなレプリカではなく、甲冑師が一から材料の入手から始めて、革をなめして、糸を植物の染料で染めてというところからやっている。その中で、家康公着初の腹巻と言われている浅間神社のものにつきましては、家康が今川義元から拝領したときの姿を再現したい。そしてそのときの家康の気持ちを、博物館に来場された方にも感じていただきたい。武将に成長した、家康が自らあつらえた歯朶具足の400年後の姿をみんなで見ることになります。60年武将として頑張ってきて、これを作った家康の気持ちをみんなで考えたい、そういう博物館の資料として作るものだと考えておりますので、そのもの自体に価値があると考えております。 66 ◯石上委員 課長の熱い思いがよく伝わってきました。お約束の時間過ぎましたけれども、ほとんど答弁で使われたわけで、午後に5、6分やらせていただけたら助かります。 67 ◯佐藤委員長 それでは、暫時休憩いたします。                 午後0時3分休憩      ──────────────────────────────                 午後1時再開 68 ◯佐藤委員長 休憩前に引き続き会議を進めますが、委員会再開に先立ちまして、皆様に申し上げます。  東日本大震災から本日で9年目になりました。震災により犠牲となった多くの皆様の御冥福をお祈りするため、発災時間での午後2時46分に皆様の御協力をお願いしたいと思っています。黙想を捧げたいと思っていますので、皆様どうぞよろしくお願いします。  それでは、質疑を続けます。 69 ◯石上委員 それでは、手短に質問をさせてもらいます。  資料-2の64ページ、お堀の水辺(葵舟)活用事業の件ですけれども、これの進捗状況、それから今後の見通し、それから事業主体はどんなふうに決めていったのか、その辺をちょっと教えてください。 70 ◯岡山観光国際交流課長 お堀の水辺(葵舟)の活用事業についてですが、午前中にも話題が出ましたが、駿府城公園を核とした歴史文化まちづくりの1つのコンテンツとして、事業を進めているところです。  これまでの展開として、2017年から社会実験を6回行いまして、その6回の社会実験を踏まえて、令和2年度からは民間事業として事業展開を考えております。現在は、事業者公募に向け本市が運航経費の一部を補助することを前提に公募条件を調整しているところです。令和2年度の夏までには公募により事業者を決定し、10月からの本格運航を目指しています。 71 ◯石上委員 実はですね、松江市が取り組んでいますけども、松江市では屋形船に対するリクエストがすごく減ってきて、1回分お金を払ったら、2周目も乗っていいですよというのに切り換えたらしいんです。今回のコロナウイルスの関係もあるかもしれませんが、恐らく運航主体になる方というのは、いろんな御苦労が出てくると思うんですけれども、現在考えている支援内容はどんなものなのか。そして、運航主体の皆さんがフレキシブルに対応できるシステムを考えていらっしゃるのか、教えていただけますか。 72 ◯岡山観光国際交流課長 葵舟の支援内容とフレキシブルな対応の可能性ということですが、事業成立を高めるとともに、民間事業者が円滑に事業を開始し運航するために、先ほど申し上げたような必要な経費の一部を補助し、約700万円を当初予算に今計上させていただいているところです。  その補助対象経費として想定されているものですが、船頭及びその他スタッフの人件費。舟を動かすための燃料費、それから乗船券の印刷経費や広告宣伝費などが挙げられます。  今回、民間活力で進めていきたいと考えておりますので、例えば乗り放題券ですとか、ホテルとセットプランを組むなども含めて民間にお任せしたいと考えております。 73 ◯石上委員 それから、歴博の関係で徳川宗家に御協力いただけているのかどうか、教えてください。 74 ◯岩田歴史文化課長 歴史文化施設における徳川宗家の資料につきましては、徳川記念財団に全て宗家の資料は管理がされておりまして、その徳川記念財団とは歴史文化施設の展示の計画を立てる段階で協力をいただいております。徳川宗家、徳川記念財団の資料には、徳川家康の資料はもうほとんどなくて、幕末から明治、徳川慶喜公から家達公に引き継がれた、その宗家の資料が主になっています。静岡藩に係るもの、それから明治維新後の資料等となっています。  ですので、歴史文化施設における展示の場所は、近代、現代の部分になります。そちらへの記念財団の資料貸出し等につきましては、具体的に資料名等も挙げて協議に入っているところです。 75 ◯石上委員 参考までに、その中には、目玉になるようなもので、答えられるものはありますか。 76 ◯岩田歴史文化課長 初めて出てくるものとしましては、徳川宗家の倉庫で、先頃発見されました静岡藩の印、今でいう静岡市印のような大きくて四角い印といった資料等の発見もありますので、展示の中でそういったものが出てくることになろうかと思います。 77 ◯石上委員 次に、71ページの駿府城夏まつりについて、この中身を簡単でいいですから、ちょっと御説明をしていただけますか。 78 ◯萩原まちは劇場推進課長 現在、計画しております仮称駿府城夏祭り開催助成の内容ですが、駿府城公園を会場としまして、静岡の食や、静岡のエンタメやステージイベントなどといったコンテンツで若者をターゲットに実施したいと考えております。  夏にお盆や帰省の時期があると思いますので、そういったときに市の中心部でふるさと静岡を思い起こしていただく、また外からも静岡を知っていただけるようなイベントにしていきたいと考えております。  具体的な内容は、検討しているところですけれども、ステージでは「ON STAGE SHIZUOKA」ということで、まちは劇場を実現するようなステージをやりたいと考えております。若者もぜひ静岡に来ていただき、静岡の夏を楽しんでもらうというものにしたいと思っていますので、例えばミュージックフェスを開催するとか、若者を引きつける、またファミリーも引きつけるような静岡ならではのもの、また会場が駿府城公園ですので、歴史文化を感じていだだけるような、内容を官民で検討していきたいと考えております。 79 ◯石上委員 代表質問のときに、市民文化会館の基本計画について、答弁があったんですが、ワークショップをやって、できるだけ丁寧に利用団体の皆さんからの意見を聞いたというお話があったんですけれども、皆さんから選ばれるような施設にしていきたいんだというお答えをいただいたのですが、実は私の知っている利用団体の方からは、もうちょっと意見を聞いてもらいたかったという話があったんです。それは別に答えていただかなくていいんですが、利用している音楽関係の団体ですが、練習場がとにかくないと。ここが閉まってしまったときに、練習場や発表する場所をどうするかというのでかなり御苦労をされているようなんです。そういう皆さんに対して、改修期間中は一切使用禁止になるのか、あるいは一部は利用できるのか。それから、それに至るまで、2階のレストラン駿河というのがありましたが、そこを練習場所に改修、開放していただくことが可能かどうか、それから、閉まっている間、ほかの公民館での練習の場所を確保できたらいいなという話があったんですが、そういうところとの連携は、担当セクションとしては可能なのかどうか。 80 ◯草分文化振興課長 確かに皆さんから様々な御意見を頂いている中で、休止期間をなるべく短くしてほしいというのも特にその中にありました。今、おっしゃっていただいたように、代替の施設をこちらで御用意するというのはなかなか難しいんですけれども、情報提供させていただくということは努めていきたいと思っております。  改修のやり方をどういうふうにするかというのは、今後具体的に決めていく中で、例えば大ホールを先にやって、中ホールを後でやるというやり方をしていたところもあると伺っております。ただ、それについては、全体としては工期が長くなってしまうとか、工事の音が片方のホールに響くというデメリットもあるということで、そのあたりも含めて検討していきたいと思っておりますが、実際にどういうやり方でできるかというところまではお答えができないんですが、検討はしていきます。  他の施設につきましては、私どももこういったところがあるというような情報は出させていただきますが、何せ静岡市内の施設は、かなり稼働率が高いものですから、少し御不便をかけたりすることもあろうかと思います。新しくなるまで少し御容赦いただきたいと思っております。 81 ◯石上委員 はい、分かりました。  実は、いろんな公民館あるんですけれども、公民館によって太鼓はだめだとか、金管楽器はだめとか、いろんな条件があるわけです。例えば金管もいいよ、太鼓もいいよというような情報を提供していただきたいのと、オーケーの場所は駐車場がないと、なかなかね、そういう音楽をやっている人たちのリクエストってバラエティに富んでいるものですから、担当セクションとしては御苦労されていることも多いと思うんですけれども、ぜひその辺の意向も踏まえ、よろしくお願いします。  答弁はいいですよ。 82 ◯草分文化振興課長 レストランのことをお伝えし忘れました。レストランも、改修のやり方によって使えるか、使えないかというところが今すぐにお答えできない状態で申し訳ありません。  太鼓につきましては、文化会館でも使用に当たっては、やはり音は防げるけれども、振動がなかなか防げないということがありまして、他の部屋への影響が大きいというところです。現在、いろいろな施設でも空き室があって、ここでしたら使えるというケースがあるんですが、太鼓についてはなかなか厳しいところが、実際問題としてございます。でも、こちらのほうもなるべく情報提供させていただきますので、よろしくお願いいたします。 83 ◯石上委員 できるだけ次のものを造るときには、いろんなものができるように、検討材料に入れてください。  最後に、日本平動物園です。5,000万円弱で中規模の改修をされる予定ですが、今回実施する理由と内容を簡単に説明していただきたい。それと、いつも聞いているロッシーとバニラの様子はどうかという話と、それから、象のことは総括質問でも答えてらっしゃいましたけれども、今後の戦略をどうするのか。園長の熱い思いを聞きたいと思います。 84 ◯柿島日本平動物園長 まず、熱帯鳥類館・夜行性動物館の中規模改修ですが、平成19年から25年にかけて再整備を実施しましたが、この工事が主に耐震性能の向上というところの改修が中心であったため、その当時、耐震基準を満たしている建物に関しては改修を実施しませんでした。今回、中規模改修の対象となりました熱帯鳥類館・夜行性動物館は昭和58年に建設した施設で、築37年が経過して老朽化が進行してきました。  このたびは、アセットマネジメント計画に基づいてこの先、築60年まで維持していくという計画となっています。現状、雨漏りや施設の老朽化がかなり進行していますので、来園者の安全確保や作業職員の安全確保、動物福祉のために実施するものでございます。  改修内容ですが、資料に記載のとおり、主に外壁の改修、屋上防水改修、あと給排水設備や防火排煙装置の改修です。  次にホッキョクグマですけども、去年の1月、2月ぐらいにはかなり交尾行動を確認して、例年に比べて、その前の年は全く交尾行動なかったので、かなり期待しておりましたが、残念ながら出産はありませんでした。9月末ぐらいにメスを産室に閉じ込めまして、一応11月まで2カ月余様子を見たんですが、その間ずっと暗視カメラで産室の様子をチェックしていましたけれども、残念ながらありませんでした。  ホッキョクグマは、偽妊娠というのがよくあるんですけど、お乳が張ってきて、ちょっとそわそわするような様子がちょっと見られたので、閉じ込め中も実はかなりぎりぎりまで期待はしていました。もう既に1月になってから、ロッシーと同居を始めていましたが、交尾行動は、残念ながら見られないです。昨年2月に見られたので、2月ぐらいに交尾行動が見られれば良かったんですが、残念です。  ただ、4月過ぎ、5月のゴールデンウィーク前までは同居する予定なので、それまでに交尾行動が見られればいいなと思っております。  あと象ですけども、局長が本議会でも答弁したように、タイの愛護団体の反対等ありまして、情勢が今、ちょっと厳しくて、1月にタイを訪問した際は、天然資源環境省の事務次官にまたお会いすることができましたが、かなり難しい状況だと、国内の状況は変わってないということでした。こちらはちょっと情報収集しながら継続していきたいと思っております。このままだとスケジュール感が全くつかめない状況なので、今後はほかの原産国もアジアにありますので、様子もちょっと探りながら進めていきたいと思っております。 85 ◯稲葉委員 資料-2です。資料-2の65ページ。ナイトツーリズム推進事業の予算規模で840万円から1,500万円ということで、ほぼ倍増ということになっておりまして、その理由についてまずお伺いいたします。 86 ◯岡山観光国際交流課長 ナイトツーリズム推進事業における事業費が予算ベースでほぼ倍増となっている訳ですが、令和元年度の840万円は、主に昨年10月に開催した夜景サミット2019in静岡や、そのサイドイベント開催に要する経費で、それで840万円となっております。  そのサミットを一過性に終わらせることなく、来年度以降も本市のナイトツーリズム推進につなげていこうという考えの下、令和2年度は現在1,500万円の予算計上をお願いしまして、その中身は本市の夜景のシンボルとも言える日本平の集客力の向上と、多くの視点場を生かした静岡夜景のブランディング、この2つの柱で取り組んでいきたいと考えております。  1つ目の日本平の集客力の向上についてですが、日本平観光組合等と連携して日本平夜市に合わせた野外上映会の開催やシャトルバス運行などで、山頂での夜のイベントの実施に取り組んでまいります。  2つ目の静岡夜景のブランディングでは、日本平山頂から見える夜景の魅力の向上に向けて、中長期的スパンで面的な整備も視野に入れた、いわゆる可能性調査を実施していきたいというものです。こういった調査、あるいは盛り上げていく集客力向上に向けた事業を展開する中で、予算的には倍増という形になっております。 87 ◯稲葉委員 夜景資源の調査分析という形で書かれているところなのかなとも思いますけれども、この調査分析というのは、具体的にどのように行っていかれるのでしょうか。 88 ◯岡山観光国際交流課長 本市の夜景のスポットにおきましては、一番シンボリックなのは皆様御承知のとおり、日本平山頂となります。しかしながら、多くの夜景の視点場がございます。市内に数ある夜景スポットに実際に足を運び、夜景そのものの評価に加えて、例えばアクセス、あるいはその周辺環境などの課題の洗い出し、そして専門のカメラマンによる夜景の写真ですね。やはり絵的にきれいに撮れて、それを売り込むことによって来ていただくことを想定しております。
    89 ◯稲葉委員 では、67ページです。駿府城跡天守台野外展示事業ですけれども、今後のスケジュール感を改めてお伺いいたします。 90 ◯岩田歴史文化課長 野外展示化の今後のスケジュールでございます。まず、令和元年度予算で、今現在野外展示化に向けた考え方の整理や、大まかな計画図の作成を大詰めでやっておるところでございます。  それを基に、令和2年度は基本設計に着手するというところでございますけれども、今年の1月の発掘調査成果報告会で、市民の皆様に、4年間の発掘調査の成果を報告したところでございます。やはり天守台、天守閣の整備について思いのある方が多いので、来年度からは、そういった成果の報告に重きを置いた上で、基本設計に着手するというような流れでございます。  野外展示につきましては、その整備範囲が広くなったということもありますし、遺跡を含む整備で、扱う相手が江戸時代の石垣ということもあって、そういった難易度を考えますと、設計は基本設計と実施設計の2年必要になるのではないかと思います。また、工事もおおむね2年程度かかるのではないかと思われまして、スケジュールについては現在、検討中でございます。 91 ◯稲葉委員 これから基本設計ということになると思いますけども、発掘された遺構のどんなところを見せていくのか、今の中で見せ方についてお考えがあればお聞きしたいです。 92 ◯岩田歴史文化課長 今回発掘調査で、慶長時代と天正時代の2つの天守台が建設当時の石垣として残っていることが想定外にいいほうで検出がされました。まさに、家康が見たかもしれない、秀吉も見たかもしれない、そういう石垣が残っているということと、1カ所に立つとそれらを同時に見ることができるというところで、専門家からの非常に高い評価とともに、もちろん一般の方も楽しんでくださっていますので、これが見せどころの一つになろうかと思います。  ですので、天守台を周囲からぐるっと回るような周遊路を今、設けておりますけれども、それに加えまして、もう少し中のほうにも入って、天正期の石垣も間近に見られるようなルートを設定したり、石垣を上から見下ろせたり、もう少し近くに寄って下から見ることができるような場所を設けることができればというようなところで検討しております。  また、「きゃっしる」と呼んでおります発掘情報館につきましても評判がいいので、現在はプレハブで仮設の建物ですけれども、ガイダンス室として設置を検討しております。加えて広場の整備等も併せてすることで、都市公園としての機能も確保していきたいと考えております。 93 ◯稲葉委員 ぜひ進めていただきたいと思います。  それから、同じページの歴史文化施設プレ事業で、先ほども御質問がありましたが、やっぱりこの施設に人をどれだけ呼び込めるかというところが重要かなと思います。魅力については、先ほども熱く御答弁いただきました。コロナの影響がありますけれども、清水港への客船の寄港がこれから増えていく、あるいは中部横断道も今年中には双葉ジャンクションまで開通といった中で、ここにもっと来てもらう、回遊性を高めるために、掘り起こしといいますか、想起させる取組があるのかをお聞きしたいです。 94 ◯岩田歴史文化課長 清水港周辺という窓口を中心に、入ってくる人をどうやって駿府城公園まで引っ張ってくるかということで、今、歴史文化施設駿府城公園エリアの歴史文化まちづくりの拠点になるように整備しています。その中で、清水港は歴史文化施設の展示の中でも語られる重要な部分であります。内外からの関心を持って頂くような展示の工夫もさることながら、今、清水ボランティアガイドの皆さんと、歴史文化施設をつないでいくためにどんなことができるかという協議も進めております。  清水ボランティアガイドの皆さんは、客船の寄港の際に、英語で御案内されたり、観光コースを御案内されたりと、既に活動されていて、そういったノウハウをお持ちだということで、協力的にいろいろな話をしてくださっています。  そういったソフト的な対応での引き込みを図りつつ、先ほど申し上げたような歴史文化施設での展示をきっかけに、またさらにそこから家康、今川、東海道なりの市内の歴史的な場所に足を延ばしていただく。まず来ていただいて、歴史文化施設で楽しんでいただいて、さらにそこから回遊を深めていただくところで展開したいと考えておりまして、歴史観光コースの案内、マップづくりといったところに今取りかかり始めたところでございます。 95 ◯稲葉委員 一体的な整備というところで、ぜひまたお願いいたします。  資料-2の68ページです。地域文化の担い手育成事業が、予算規模としてはかなり増えているんですけれども、新規事業の地域伝統芸能全国大会2020というところだと思います。この大会というのはどういったものでしょうか。 96 ◯岡村文化財課長 地域伝統芸能全国大会2020は、本会議の中で局長が若干説明いたしましたけれども、全国に多くの伝統芸能があるわけです。そうした地域の伝統芸能の知名度を上げる、それから観光消費の活性化につなげるという、地域活性化まで含めたものとして、県と市、そして一般財団法人の地域伝統芸能活用センターが共催をして行うというものでございます。  そして、金額につきましては、県と市が2対1で大体市が1,650万円、県が3,300万円、地域伝統芸能活用センターが3,000万円の計8,000万円で行うというものでございます。 97 ◯稲葉委員 8,000万円規模の大会ということで、会場も市民文化会館駿府城公園ということで、多くの方がみえることになるのかなと思います。お祭りの規模感としてはどれぐらいの集客を見込んでいらっしゃるでしょうか。 98 ◯岡村文化財課長 メイン会場の市民文化会館と、サブ会場の駿府城公園で、11月28、29の2日間で約2万人の参加を予定しております。 99 ◯稲葉委員 同じページの三保松原保全活用事業、拡充事業として羽衣の松周辺の土壌改良、踏圧防止ということで丸がついておりますけども、まずはこの事業がどういったものかお伺いいたします。 100 ◯岡村文化財課長 拡充いたします土壌改良及び踏圧防止対策でございますが、羽衣の松周辺では、羽衣の松と海岸に出て富士山を見るという観光ルートが、ほぼそこに限定されてしまっております。そのため、その来訪者により踏圧が起こり、地中に固結層ができて、それによって透水性が悪くなり、通気性も悪くなることで松の樹勢の衰えが発生してまいりました。  対策として、平成28年度から土壌改良や立入禁止をして、踏圧の抑制を行ってきたわけですけれども、土壌改良、踏圧防止という事業が文化庁との打ち合わせの中で、令和2年度でほぼ完了ということになっておりますので、これまでやってきた残り部分の土壌改良ですとか、その再発防止をする踏圧の軽減対策を行うために、事業費を拡張するということでございます。 101 ◯稲葉委員 同じく68ページに三保松原保全活用事業の事業内容に松原保全事業とありますが、三保松原の松林保全技術会議の提言書に基づいて事業を行っており、科学的な見地からやり方を決めてやっていらっしゃるとお聞きしているんですけれども、この保全事業を進めてきた中での効果といいますか、思惑どおり着実に効果が現れているのか、そういった検証についてはいかがでしょうか。 102 ◯岡村文化財課長 提言書というのは、三保松原の世界文化遺産登録に伴い、当時、喫緊の課題でありました松枯れを防止するということで、専門者会議である三保松原の松林保全技術会議を作りました。これは県が主導して、市も参加するという形で作ったわけですけれども、平成26年12月に提言がまとめられたものでございます。  その提言書では、被害木を1ヘクタール当たり1本以下にしようということで、その目標に向け、適時適切な時期に薬剤散布をし、伐倒駆除を行い、予防剤の樹幹注入をするということで、必要性が示されました。  そして、薬剤を使うだけではなくて、将来的には科学的な知見に基づき、極力薬剤を使わない方向で松林の維持を行い、順応的な管理を行っていくと進められたわけでございます。  このうち、マツザイセンチュウ防除につきましては、当時、松枯れが800本で、そのうちマツザイセンチュウ病によるものが199本でした。それが平成29年には31本になり、1ヘクタール当たり1本以下の0.97本となり目標を達成いたしました。昨年度、30年度も22本ということで、早期無害化に成功しております。  また、松の生育に適した土壌環境や生育環境づくりにも提言されておりまして、こちらについても土壌改良や密度管理などを実施し、そのモニタリングの結果でも成果は上がっているという報告がされております。 103 ◯稲葉委員 資料-2の70ページ、「まちは劇場」推進事業は、5大構想にもなっていると思います。国内外プロモーション事業の表現ですけれども、街中のフェスティバル感の演出と書かれていまして、「ON STAGE SHIZUOKA」を活用していますが、具体的にどのようにこのフェスティバル感を演出していくのか、伺います。 104 ◯萩原まちは劇場推進課長 「ON STAGE SHIZUOKA」の統一タグラインを使ったまちなかのフェスティバル感の演出の具体策でございますが、「ON STAGE SHIZUOKA」のロゴデザインが昨年度末にできました。今年度もそのロゴデザインをあしらったプロモーションを市内、市外に行ってきておりますが、令和2年度もこのロゴデザインを使ったプロモーションには力を入れていきたいと考えております。  具体的には、商店街のバナー、フラッグなど、今年度も積極的に掲出してまいりましたけれども、また交通広告ですとか、市役所の御幸通り側の玄関前の大きな階段のところには、今年度春フェスの時期に、ロゴデザインを大きく階段に張らせていただき、静岡駅北口地下のイベント広場の柱にも現在ラッピングをしております。  市民の方、また、イベントに来てくれた方にも、まちは劇場をまちなかで認知する機会を増やすことで、このまちはフェスティバルシティでやっているんだなということを実感し分かっていただけるような掲出を、来年度も力を入れていきたいと考えております。 105 ◯稲葉委員 「ON STAGE SHIZUOKA」ということで、横文字にはなりますけれども、平成30年度の意識調査、市民の意識調査の中で、まちは劇場という言葉をどれだけの方が御存じかという設問がありましたが、そのときの認知度は16.1%ということで、かなり低いとい感じています。  5大構想の1つにもなっているとこともありますけども、5大構想の1つという部分から見て、フェスティバル感の演出として、今後このまちは劇場という言葉を浸透させていくために、どのように取り組んでいくのか、伺います。 106 ◯萩原まちは劇場推進課長 まちは劇場というものがどのようなものなのか、事業もそうですし、市としてどういった政策を行っているか、この言葉から分かりづらいという声も届いております。  ですので、まずは実感として分かっていただけるような大道芸などのストリートパフォーマンスや、音楽、演劇など身近な文化芸術活動がまちは劇場の政策事業であるという、基本的なことですけども、それをしっかり伝えていくことが大事だと考えております。  まちは劇場に寄与する事業、ソフト、ハード、様々ありますけれども、まだまだそれらと一体的なPRというものができていないのではないかと考えております。  ですが、民間のイベント事業者の方で、静岡は、まちは劇場をやっているんだよということで、すごく協力していただけるような方も増えてきておりますので、そういった方たちと一緒にイベントのチラシやパンフレットなど、細かいところからこれがまちは劇場「ON STAGE SHIZUOKA」だということを分かっていただけるように、ロゴを広く使っていただけるような取組も積極的に行っていきたいと考えております。「ON STAGE SHIZUOKA」のロゴを何度も目にするような機会を増やしていうよう、官民でPRしていきたいと考えておりますので、先ほどのまちなかのフラッグの掲出とともに、浸透を図っていきたいと考えております。 107 ◯稲葉委員 次、73ページの野球を活かしたまちづくり推進事業ということで、若干コロナの影響も受けている事業になりますけども、この市民交流事業というんですか、拡充されておりますし、こういった取組が非常にいいと思いますが、なぜ野球が選ばれているのかについて、お伺いをいたします。 108 ◯望月スポーツ交流課長 なぜ野球かという御質問ですけども、今年の正月、サッカーの全国高校選手権で、静岡学園が24年ぶりに県勢で優勝したということで、皆さんも御存じのとおり、本市はサッカーのまちでもあります。サッカーが盛んなところではありますが、サッカーと同様に野球も地域に根付いて、市民の皆様に親しまれているスポーツであると考えております。  静岡高等学校、静岡商業高等学校が甲子園に複数回出場し、優勝、準優勝を重ねてきていることから、野球王国とも呼ばれています。  また、草薙球場では、プロ野球の公式戦、それからオープン戦も開催されていて、実は今日がオープン戦最後の試合で、本日の静岡新聞にも静高出身の鈴木将平選手の記事が載っていました。多くの市民の皆さんが野球観戦をしています。  静岡市も大学野球のオータムフレッシュリーグですとか、軟式野球の中学生の全国大会など、大きな大会が開催されています。こういう状況を踏まえて、本市は野球を地域資源と考えて、サッカーだけでなく野球を生かしたまちづくりも推進しているところです。  御質問にありました楽天イーグルスとの市民交流事業をはじめ、様々な取組を実施して、地域のにぎわいの創出ですとか、児童の健全育成、コミュニティ機能の向上を図っていきたいと考えています。 109 ◯稲葉委員 野球も大事ですよね。  ということで、地元にサッカーとかバスケットもできてきて、プロチームを有しているという中で、ほかのスポーツで、プロ選手との交流事業というところで、どういった取組があるのか伺います。 110 ◯望月スポーツ交流課長 サッカーはJリーグの清水エスパルス、それから男子のバスケットボール、Bリーグのベルテックス静岡という2つのプロスポーツのホームタウンになっております。この2つのホームタウンチームと連携して、様々な市民交流事業を実施していきます。  まず、清水エスパルスとは、自治会単位でホームゲームの観戦バスツアー地域交流応援シートを行ったり、清水エスパルスのスクールコーチが市内のこども園を巡回する巡回スポーツ教室を行ったり、また選手やマスコットを地域のイベント等に派遣をさせたり、選手などが市内の小学校で特別授業するドリーム教室を実施しております。  それから、ベルテックス静岡ですけれども、昨年度創設されたばかりで、25年の歴史があるエスパルスさんのように多くの事業は実施できていませんが、今年度は地域のイベントなどへの選手、マスコット、チアリーダーの出席、それからパフォーマンスの披露や、庁舎にも飾ってありますけれども、大石選手がモデルとなった火災予防啓発ポスターなど、市と連携して8件の市民交流事業を実施しました。  また、昨年の7月には清水ナショナルトレーニングセンターで清水エスパルスと合同でスポーツクリニックを開催して、ベルテックスの選手、スタッフも一緒に子供たちと汗を流して交流を図ったところで、今後もエスパルス、ベルテックスをはじめ、地域資源であるホームタウンチームと連携し、多くの市民の皆さんと交流を図ることのできる事業を積極的に実施していきたいと考えております。 111 ◯稲葉委員 議案書の3)、条例改定で資料、使用料の悉皆見直しによる改正ということで、いろんな条例改正の中で料金が見直しになっているところですけれども、全体的に全部料金値上げというか、引き上げの方向で調整されているとお見受けしますが、どういった考えに基づいて、今回このような調整をされたのか、改めてお伺いをさせてください。 112 ◯長澤スポーツ振興課長 悉皆見直しの関係での考え方ということでございますが、その1.5倍にいく前に、まず今回の使用料の改定の基本的な考え方、それから改定の概要を簡単に説明させていただきます。  改定の内容ですけど、スポーツ施設の使用料は基本的には受益者負担の原則に基づいて、経費削減を行った上で、市民の皆様の理解を頂きながら、おおむね3年に1度見直しを行っております。  その見直しの際には、市で定めております公の施設に関する使用料の設定基準に基づいて受益者負担割合、例えば体育館は、その割合を50%、テニス場などは75%を目標とし、それとまた、近隣にあります同じような施設の使用料を参考にしながら算定しております。これが基本的な考え方です。  今回の条例改正のポイントは大きく分けて3つございます。1点目がスポーツの裾野を広げるという意味合いで、この施設をテニスコートや多目的室、それから相撲場など、高校生以下の生徒等の料金対象施設の拡充を行います。  2点目が、健康長寿のまちの実現のために、70歳以上の高齢者の方たちにより体育施設を利用していただいて、より元気になっていただくということを目標に、清水ナショナルトレーニングセンターの、例えばアリーナとか、天然芝のグラウンド、人工芝のグラウンド、もしくは各体育館等へ高齢者の利用料金の対象施設を拡充します。この生徒等料金と高齢者の料金につきましては、一般利用者に対しての占用利用の貸し切りで使う場合には約7割、個人利用の場合には約5割の減額という形で考えております。  3点目が、1.5倍の話でございます。これについては、今年度体育館について空調設備が整備されまして、利用者の利便性も向上したという、このタイミングで、また近傍の類似施設の値段等を参考にしながら、主に今回は個人利用を目的に1.5倍の引き上げをさせていただくものでございます。  その1.5倍の考え方ですが、冒頭、受益者負担割合、例えば体育館でいくと50%を目標にしているんですが、中央体育館でいくと現状15%となっており、残りの部分は施設を使わない市民の方の税金で賄っているという現状になります。なので、利用者の方には応分の負担をしていただきたいということで、今回1.5倍の値上げとなっております。  ただ、そうは言っても50%と15%の差を埋めるのには、かなりの金額の増をしないと追いつかないということで、そこは利用者の過度の負担にならないように、公の施設に関する使用料の設定基準の中で、上げ幅の上限は1.5倍までにとなっているものですから、今回はその上限であります1.5倍という形で値上げをお願いしたものでございます。 113 ◯稲葉委員 料金の改定について分かりました。  市民への周知は、既に行っていただいていると思うんですけども、どのように行っているのでしょうか。 114 ◯長澤スポーツ振興課長 市民の皆様への周知方法でございますが、まず昨年12月に「静岡気分」において、この令和2年4月から公共料金の使用料の変更を予定していますという告知をさせていただきました。  また、利用者の皆様に対しましては、4月から使用料の変更になるんですが、この4月からの施設の予約が、2カ月前の2月から始まってしまうためこのタイミングで、2月議会で詳細を決定しますという前置きをさせていただいた上で、各施設、スポーツ施設予約システム上、それから市ホームページで告知させていただきました。  また、同じ時期に、4月からの優先利用団体の方がいらっしゃいますので、その約200件の団体に対しても同じようにお知らせの通知を発送しております。さらに、「静岡気分」の3月号で、使用料改定予定施設として、幾つか具体的な施設の利用料金を掲載し広報を行っております。  これにより、各施設や当課にお問合せを頂くことはございますけれども、利用者の方に応分の負担をしていただきたいという説明をいたしまして、ほぼ御理解をいただいている現状でございます。 115 ◯山本委員 何点か教えていただきたいと思います。若干、前の質問とかぶるかもしれないんですが、よろしくお願いします。  まず、今回来年度組織機構の整理、改正があると思います。観光・国際交流課が観光・MICE推進課ということに移行する。その中で、男女参画・多文化共生課で実施していた内容が国際交流課に移行すると思うんですけれども、今回その改正といいますか、編成された目的を教えていただきたいと思います。 116 ◯宮城島MICE・国際担当課長 今回の組織機構の改正の目的は、急増する外国人住民への対応、あと諸外国の都市との交流に対する国際関係業務を強化して、国際化を総合的に推進するために、多文化共生業務を市民局から当局に移し、今、観光・国際交流課で行っております事業と1回整理をし直して、観光・MICE推進課と、あと国際交流課に再編した、国際交流課に一本化し対応することにいたしました。  これをすることの意義ですけれども、2つあると思っておりまして、1つは、大きな視点が持てるようになる。今、地域におられる外国人住民の対応は市民局、外国との交流は観光交流文化局とに分かれておりますけれども、多分私どもが外国との交流で得たいろんな考え方、それぞれの国の特性でありますとか、そういったものが外国人住民の対応に生かすことがなかなか難しい状況があります。それを1つの課でやることによって、大きな視点を持てるようになる。今後、多文化共生条例の策定や、2022年に今の総合計画が終わって、次の計画づくりが始まっていくと思うんですけれども、そういった計画づくりに反映できるのか。  もう1点は、リソースの問題です。リソースというのは、例えば、国際交流員という職員を市で3人雇っております。この国際交流員は何をやっているかといいますと、外国の方ですけれども、外国との交流をするときに、翻訳や通訳をしたりする。地域に出かけて行って、自分の国の文化を紹介して、国際理解を高めるといったことを主にやっています。私どもの課にフランスの方、市民局には中国語と英語の方がいらっしゃいます。今、別々にやっているので、それが1つの課になれば、有効的、効果的に使えるようになります。  また、先ほども話が出ていました国際交流協会もそうですけれども、例えば市民局の多文化共生事業に関する補助金も、こちらで予算を持って、まとめて助成しております。そちらが、どうも私どものチェックが弱くなってしまうといったことが、1つの課になることによって、トータルで見られるようになるところを背景にして、今回の改編を行うものでございます。 117 ◯山本委員 組織機構の改正ということで、答弁頂きました。もともと観光交流文化局の中で持っている目標が、交流人口の拡大ということと、地域経済の活性化という大きな2本柱だと思うんです。実際に、これがどういうふうに推移してきて、来年度どこまでを目標的なことと設定されているのか、その確認で教えていただきたいと思います。 118 ◯岡山観光国際交流課長 交流人口の推移と、あと来年度の目標値ですけれども、この言葉の定義を少し説明いたしますと、そもそも交流人口とは一般的に通勤・通学、買い物客を含む、その地域に訪れる人ということを指すのですが、本市の総合計画では観光交流客数と呼んでおり、いわゆる一般的な交流人口に代わるものとして用いております。  この観光交流客数の県内統一の算定基準は、通勤者とか通学者を除いたいわゆる観光施設、イベントへの訪問者数やスポーツ施設への利用者、それに宿泊者数を加えたものを定義づけしてございます。  この言葉の定義を前提に、改めて平成29年度から平成30年度にかけての観光交流客数の推移を説明いたしますと、平成29年度は2,652万人でした。そして平成30年度は2,593万2,000人で、58万8,000人、約2%の減少となっております。  この減少の主な要因といたしましては、実は大型イベントである安倍川花火大会の中止で対前年比で60万人の減、それから大道芸ワールドカップにおいて平日開催が2日あった影響を受け、対前年比で41万人の減、この大きな2つのイベントで約100万人の減少となっております。  しかしながら、一方で増加したエリアもございまして、平成30年11月3日に日本平夢テラスがオープン、これにより日本平周辺エリアは増加しまして、このエリアが58万人の増加となっております。その辺は相殺しまして、結果として先ほど申し上げた55万8,000人の減、2%の減少となっております。  次に、令和2年度の目標値でございますが、総合計画においては、観光交流客数の目標値、3次総の最終年である令和4年度に2,772万1,000人を目標としております。御質問の令和2年度の目標値となりますと、この3年度の最終目標値を基に算定し、2,721万5,000人となっております。  現在の進捗状況も加えて御説明申し上げますと、今年度は、この統計データは四半期に分けて集計しており、直近の一番新しいデータになります。12月末日現在で対前年度比7.7%増の2,211万6,000人となっております。ちなみに主な増加要因といたしましては、先ほど説明申し上げた平成30年に落ち込んだ大道芸ワールドカップが持ち返して29万人の増。そして、日本平エリアが昨年度に引き続き増加し83万人の増。さらに午前中に話がありました「みほしるべ」、昨年3月にオープンして集客効果が高まり、三保のエリアも多くの方に訪れていただけている状況になっております。  今後、第4四半期、この1月、2月、3月の数字が集計されるわけですが、コロナウイルスの件でかなり減少が危惧されているところでございます。いずれにしましても、年度末の集計が完了した後に、その結果を踏まえて分析し、今後の政策に役立てていきたいと考えております。 119 ◯山本委員 新型コロナの影響がかなり心配されるということで、はい、良く分かりました。  資料-2の65ページの一番下になりますけれども、全国大会等開催費助成は、単純に昨年度と同等の予算規模になっていますが、その理由を教えていただきたいと思います。 120 ◯宮城島MICE・国際担当課長 全国大会等開催補助金の予算額をどのように積算しているかにつきましては、申請があって交付するというスタイルをとっておりまして、毎回次の年にどれだけのものが出てくるかというのは、あらかじめ積み上げ方式では積算ができない格好になっております。  過去からの毎年の実績のトレンドを見ながら予算要求しておりまして、来年度につきましては、大体今年と同じぐらいの予算で納まるだろうということで、この金額にしてあります。今後ですね、ちょっとトレンド等をちゃんと実績をつかんで研究して、必要があればまた増額等考えていきたいと考えております。 121 ◯山本委員 ちょっとくどいようで申し訳ないんですが、先ほど目的で交流人口の拡大がありますという話の中で、申請方式で毎年度同じというような考え方からすると、交流人口の拡大という観点がどうなのかなと思ってしまう、そういう意味では、諸団体含めていろんなアプローチの仕方って必ずあると思うんですが、そこに対しては余り積極的にやらないスタンスなのか、その辺を教えていただきたいと思います。 122 ◯宮城島MICE・国際担当課長 新規の開拓等どうしていくか、対象となる事業は、毎年定例的にやられているものと、新規や単発でやられているものと2通りがございます。定例で行われているものが55%、単発が45%、これは今年度の見込みになりますけれども、まだ全部終わってないものですから、見込みということになります。大体そんな割合になっておりまして、まず定例のほうを確実に獲得していくという一つの戦術があります。  もう一方の単発のほうですけれども、定例のほうは割とスポーツ大会、毎年やられているスポーツ大会が多いんですが、まず確実にやっていただくように各団体に働きかけをします。なかなか申請が出てこない場合には、今年どうなっていますかと声かけをしたりしています。  単発は、どちらかというと会議が多いです。学会とか。そういったものが多いんですけれども、こちらは、するが観光企画局に営業の最前線を担っていただいており、例えば海洋関連など、ある程度本市に関係のあるような分野の学会等のデータベースがありまして、そういったところの事務局、あるいはキーマンの方、特に学会などは、県内の大学の先生などが主にやっていらっしゃいますので、営業をかけて、新規単発の会議を獲得していくといった取組をしてございます。 123 ◯山本委員 では、次にいきます。資料-2の67ページの歴史文化施設建設事業について教えていただきたいと思います。  2月末ですかね、新聞報道であったんですが、県がこの歴文の関係で3度目の意見書を出したという記事が載っていたんです。まあ、御承知だと思うんですけれども、この県から出された意見書に対して、市はどう対応されたのか、まず確認したいと思います。 124 ◯岩田歴史文化課長 意見書の提出は、私どもが歴史文化施設の建設に伴いまして、本市の条例である中高層建築物の建築に係る紛争の予防及び調整に関する条例で、高い建物を建てるときに、日影ができてしまったり、電波障害が起きてしまったりという問題を未然に解決するために、事前に建築計画を説明に行くというものがありまして、県庁の駐車場がその場所に該当するものですから、管財課のほうに説明に上がったというものでございます。  それに伴いまして、県から工事のときにこんな配慮が欲しいよというような意見交換がありまして、それらが終了した後に意見書ということで出されたものであります。  内容は、これまでの2回の意見書と同じでございまして、県は、駿府城跡地の遺構が博物館機能を有しているものであるので、歴史文化施設の建設は二重投資ではないかということ。それから、天守台や天守閣の再建についての方針を定めることが喫緊の課題であって、青葉小学校跡地の利活用のあり方についても再考すべきではないかと。それから、博物館や天守台などの整備のあり方については、市民や専門家を交えて広く議論を行い、決定していくべきだということ。それから、今回建設予定地で発見された遺構の適切な保存について検討協議願いたいというような意見でございました。  これらの意見につきましては、これまでも歴史文化施設に係る県との協議の場である県・市地域政策会議で、副知事と本市の美濃部副市長が出席して行う事務レベルの会議ですけれども、そちらで情報交換をして、内容については共有を図ってきていると。事務レベルでは、承知頂いていると認識をしております。ですので、今回の意見書は、まあ意見として承るということで、これについての回答はしない方針でございます。  また、埋蔵文化財に係る協議につきましては、市教育委員会が担っている文化財課を通し、適切な協議を図っております。これにつきまして文化財保護法に基づいた協議の手続は今後も行っていくことになります。 125 ◯山本委員 そうすると、意見書に対してはあえて回答しないという、それは良く分かりました。  先ほども5大構想の1つである歴史文化まちづくり、テーマパークというようなお話も出たと思うんです。もっと遡って言えば、歴博ということで、要望は、これまでも旧静岡市民や市民団体などいろんなとこからいろんな形で出ていたかと思うんですよ。そういうのを考え合わせていくと、もっと逆に言うと、県側にこちらの姿勢というか、アピールしてもいいのではないか。歴博も、これからできるといっても、それは何ていうんでしょう、歴史文化のまちの拠点、中枢拠点だよという明確な位置づけがあるじゃないですか。  そういった意味で、あえて意見書に対する回答はしないというのは良く分かりましたけど、何か、ちょっとどうなのか、まあ答えにくいですよね。やめます。  じゃ、次いきます。次、資料-2にあるまちは劇場推進課に教えていただきたいと思います。  局の予算では全体で7億7,000万円ということですが、イベント各種、先ほどからもコロナの関係でイベントが中止というお話もありましたけれども、イベントの全体像として持っている予算規模というのは、来年度どのぐらいあるのか、まず教えていただきたいと思います。
    126 ◯萩原まちは劇場推進課長 当課所管のイベントについてですが、全体の総事業費としましては、7億7,200万円余でございます。助成金額としては約50%の3億8,200万円余を助成補助しており、12件となっております。これは前年比でいきますと4,600万円の増となっております。 127 ◯山本委員 昨年度より4,600万円の増と話がありましたけど、具体的にその4,600万円増になっているイベントなど、何か、来年度はこういうのがありますという意味でしょうか。それとも幅広く上乗せになっているという理解でよろしいかどうか、まず確認したいと思います。 128 ◯萩原まちは劇場推進課長 来年度のイベントの助成金の主な増加原因ですけれども、新規の事業として、先ほども少しお話しさせていただきました仮称駿府城夏祭りの実施がございます。  それともう一つ、「SHIZUOKA PICNIC GARDEN」ということで、これまでゴールデンウィークにやっておりましたしずおかフェアというイベントを拡充して、食のイベントということで、実際に同じ会場でやっていました今川復権まつりや、ストレンジシードといったイベントと合わせてやっておりました。この事業を単独で拡充いたしまして、春フェスの1つのイベントということで実施してまいりたいと考えております。 129 ◯山本委員 まち劇の関係で、春、夏、秋、冬と四季を通じてのイベント開催ということで、いわゆるパッケージ化されているかと思います。具体的にどんな狙いを持って、どんな効果を期待しているのか、その辺を御説明いただければと思います。 130 ◯萩原まちは劇場推進課長 イベントのパッケージ化の目的ですけれども、春、夏、秋、冬と一定期間のイベントを一体的に情報発信するということで、同時期に開催するイベントを連動させて、まちは劇場、まち全体がフェスティバル空間として感じていただけるようにすることです。  特に、狙いとしましては、本市が華やかでそういった生活の豊かさを実感できるようなまち、まちは劇場ということの認知度を高めるということで、個々のイベントにも集客、リピーター客を増やすということで、地域経済の活性化にもつなげていきたいと考えております。 131 ◯佐藤委員長 ないようですので、質疑を終了いたします。  次に、要望・意見、討論に移ります。  冒頭に述べましたように、議案第30号中所管分は明日も審査がありますので、本日は要望と意見にとどめていただき、討論と採決につきましては明日まとめて行っていただきます。  それでは、要望・意見及び議案第30号中所管分以外の討論はありませんか。 132 ◯宮城委員 自民党です。議案第30号所管分以外の議案に全て賛成です。  要望としましては、今、コロナウイルス対応で追われていますが、静岡市は今、世界に輝くまちづくりをして、観光都市のまちを目指しているところです。それには歴史文化施設やそれぞれの資源を核とした駿府城公園等周辺整備をしっかりすることが重要だと思われます。それぞれの核磨きに終わらず、公園全体を包括的に魅力ある歴史文化ゾーンに作り上げていただきたいと思います。  それからもう一つ、多文化共生推進事業についてです。新年度事業で多文化共生サポーターを20名程度養成するというお話でした。今後ますます増加が予想される外国人住民の生活を支えることが求められていますので、各地域で自治会や住民とのつなぎ役など、役割をしっかり果たして、多文化共生の社会の充実につながる事業になりますよう要望します。 133 ◯牧田委員 私のほうから補足でお願いします。  駿河湾フェリーについては、松崎への航路をふじさん駿河湾フェリー内での検討をぜひ土俵の上に乗せてもらって、十分な検討をしていただければと思います。下田のキンメダイとか、水産物の輸送にも活用できるんじゃないかと思います。  それから、DMOについては、先ほど質問させてもらいましたけれども、中央日本総合観光機構、あるいはTSAというところとの連携をぜひ強化していただいて、広域的な部分での対外発信、魅力を探してというようなことをやってもらえたらいいと思いますので、そういう部分での強化の活動をしてもらえるようにお願いさせてもらいたいと思います。  特に、ここの中部地域で、食の関係で外国人のインバウンドの目的の一番が日本食、日本酒があるようですので、そういうターゲットとなるような食の拠点の検討をして、そういうこともにらんでやってもらいたいなと思います。  3つ目に、三保松原ですけども、保全研究所の強化充実の継続した活動をお願いしたいのと、それから、世界都市としての静岡市の1つのシンボルにも位置づけてもらえるといいかと思います。  それから、文化会館につきましては、先ほども出ていますけれども、歴史文化の拠点ということで、先ほどはSPACのホームシアターという位置づけはどうだということを言わせてもらいましたけれども、まあ一つのコンセプトづくり、それからどういう機能が求められるのかとか、いろいろこれから基本構想だとか、基本計画をつくるという予算になっていると思うんですが、そういうこと自体もコンペ方式で提案してもらうということも思いっきりレベルアップする1つの手法じゃないかと思いますので、ぜひ検討をしてもらいたいと思います。  それから、コロナ対策については、観光、スポーツ、文化交流の担い手として、地道なところで頑張ってくれている中小のホテル、旅館、飲食店、そういうようなところにもぜひ目を配っていただいて、十分な手当てをして乗り切ってもらえるような算段をここ数カ月の間で目を配らせてもらって、手当てをしてもらいたいですね。  最後になりますけど、これは質問しなかったんですが、埋蔵文化財、登呂遺跡は予算化されているわけですけどね。どうも中世以降の今川以降に焦点が随分当たってきていると思うんですけども、ホームページでさきがけミュージアムをやっていますよね。そこを見るとね、中世、近世、近代しかないんですよ。古代がないんですよ。  何でかと思うのですが。登呂遺跡があり、片山廃寺があり、前方後円墳を何で発信しないのかと思っています。そういう発信する中でも、古来のすばらしい世界があるんで、こういうようなものを外に発信してもらいたいし、市民もこういうところだよということを学ぶ場にもなるはずで、ぜひそこを教育現場にも下ろしてってやってもらいたいと思います。  それから、いろいろ文化財で出てきたものの保管とか、発信する場所がすごく疎かになっています。そこの部分を改めてね、発信するたびにちゃんとした保管とか、ルールの流れみたいなものを作ってもらいたいと思いますんで、質問はしませんでしたけども、来年度1年間、これからどうしていくかというようなことを作り上げてもらいたいということを要望しておきます。 134 ◯石上委員 駿府城に関わる要望は、先ほど申し上げたのをもって要望とします。ここのセクションの皆さんが、コロナウイルスが落ち着いたら、どうやって景気を良くするかというのを今から温めておいてもらいたい。落ち着いたところで、よし、こういうのを打つぞという企画をいろいろ練ってもらいたいと思います。  コロナウイルスについては、恐らくリーマンショック以上の日本に最悪の景気をもたらすであろうと予想しておりますので、ぜひそれに対する対処策を考えておいてください。 135 ◯稲葉委員 志政会です。本日の議案に、全て賛成です。  観光交流文化局は、交流人口の維持拡大、あるいは経済の活性化というところに非常に重要な役割を持っていると認識をしておりますけれども、そういう中であっても、まちは劇場とか、MICEなど、こういう言葉が本当に浸透していない。この浸透の低さという現状の中で、局間連携のお話も少し出ていました。全市的な広報活動との連動性ですとか、ほかの局との取組の統一性も考える必要があるのかなと感じております。  あしたの審議にはなりますけども、経済局はプラモニュメントなどもやられるというのをお聞きしています。例えばそういったところが、まちは劇場の統一のタグラインと連動もできるのではないかと思ったりします。局間連携というか、シティプロモーションという観点でも取り組んでいただけたらと思っております。  それから、5大構想の1つであります歴史文化ですね。魅力をどう作っていくのか、そしてそれをどうやって市民に伝えていっていくのか、これが大切になるのかなとも思います。そういった意味でも、エリア一帯といいますか、施設を取り巻く周辺のものも含めての整備、先ほどテーマパークという言葉もありましたけども、そういったところでさらなる魅力を引き出していただきたいと思っています。  松林の保存、三保松原の保存です。これももちろん世界遺産の景観の維持というのが非常に重要ですが、地元の方からも、防風林としての役割もお聞きしています。そういった意味で、松林があるというのは、非常にありがたく重要だという話も聞いたことがありまして、引き続きこの効果を検証していただきながら、保全に取り組んでいただきたいと思っております。 136 ◯山本委員 議案第30号以外、全ての議案に賛成です。意見・要望を何点か申し上げさせていただきます。  まず1つ目が、歴史文化施設建設事業、先ほど県との意見書でということで話をさせてもらったんですが、やはりここはもう少し踏み込んで、市が県へ理解を求めていくというか、やっぱり丁寧に説明されたほうがいいのかなと個人的には思います。  2つ目が、質問はしなかったのですが、「みほしるべ」です。地域との連携もこれからよく考えていただきたいということと、もう一つ、できたばかりの施設で大変申し訳ないんですが、エントランスホールが冬場でもめちゃくちゃ暑いんですよね。これで本当にホールとしての意味合いがあるのかな。まあ62万人来られたということですが、ここはもう一度施設を改修というか、ぜひ検討していただきたいと思います。  もう一つ、まちは劇場の関係ですけれども、年間を通じてイベントが開催されているということで、一つ気になっているのが、職員の方の働き方、どうしても土日がイベント開催の時だと思うんです。実行委員会がやっている、委託してやっているのは確かなんでしょうけれども、そうは言いつつも職員の方が、やはり気になって出るケースも、多分にあるかと思うんです。  そういった意味では、ちょっとハードワーク的な感じですけど、少し働き方改革という観点から、ぜひ調整しながらやっていただきたいと思います。  そしてもう1点、イベントのあり方ですけれども、これまで静岡では割と歴史のある伝統的なイベントをやってきたと思うんです。併せて大道芸というのも、ここ30年ぐらいたつんですかね。  大道芸は、比較的新しいイベントだと思うんです。継続されてきた背景はいろいろあるとは思うんですけれども、市民ボランティアの活用とか、市民総出でという、市民というのが1つのキーワードかなというのと併せて、子供さんが参加し、見に来ている。いわゆる子供がわくわく、どきどきするようなイベントが、将来的に継続していくものなのかと、個人的には思っているんです。  そういった意味で、イベント自体もいろんな実行委員会が、いろんな協議をされていると思うんですが、ぜひ子供さん目線に立ったイベントもぜひ検討していただきたいと思います。  次に、新型コロナウイルスの対応について、先ほども話が出ていますけれども、今後観光施設、観光産業といったところへの影響が懸念されております。ぜひ現場の声に丁寧に耳を傾けていただいて、できれば寄り添い型、アウトリーチ型で伴走型の姿勢で対処していただきたいと思います。また、市民の皆さんには情報発信で安心感とか、スピード感を持って対応していただきたいと思います。  5大構想のうち2つですよね。歴史文化とまち劇ということで、大変重要な事業を抱えている局だと思いますので、ぜひ着実な推進をお願いしたい。SDGs、施政方針の中で様々出ています。特に5大構想の中では、政策、施策に計画を落とし込んでという表現もされています。ただ、いろんな資料を見させていただくと、SDGsの「S」の字も入ってきてないということからすると、担当課の中でSDGsに対する意識は、どう思っているのかなと。これはあくまでも企画が推進してやっていることなんで、関係ないよということなのか。いやいや、市全体でやっていきましょうということなんで、ぜひこの辺の意識づけというか、まず職員の方から一つ一つの事業をSDGsにどう絡めて取り組んでいくのか、こういった姿勢をぜひ打ち出していただきたいなといったことを要望させていただきます。 137 ◯佐藤委員長 意見・要望、討論をお願いいたしました。  審査の途中でございますが、ここで暫時休憩とさせていただきます。2時46分に黙祷を行いますので、大変恐縮でございますが、暫時休憩いたします。                 午後2時42分休憩      ──────────────────────────────                 午後2時46分再開 138 ◯佐藤委員長 休憩前に引き続きまして会議を再開いたします。  ただいまより、東日本大震災により犠牲となられた多くの皆様の御冥福をお祈りし、1分間の黙祷を行います。一同、御起立ください。             〔一同起立・黙祷〕 139 ◯佐藤委員長 お直りください。着席してください。  ありがとうございました。      ────────────────────────────── 140 ◯佐藤委員長 それでは、審査を続けます。  特に反対の討論はありませんでしたので、全議案を一括して簡易採決にてお諮りいたします。  議案第65号から76号、82号、84号、85号、94号の16件は可決することと御異議はありませんか。             〔「異議なし」〕 141 ◯佐藤委員長 御異議なしと認め、議案第65号ほか15件は可決すべきものと決定いたしました。  以上で議案審査を終了いたします。      ────────────────────────────── 142 ◯佐藤委員長 この際、本日出席の当局の皆様のうち、3月31日をもって退職を迎えられます説明員の方を御紹介させていただきます。  お名前をお呼びいたしますので、恐れ入りますが、前へお越しくださいますようお願いいたします。  参与兼日本平動物園園長、柿島安博様。  それでは、柿島様から一言御挨拶をいただけませんでしょうか。             〔柿島日本平動物園長挨拶〕 143 ◯佐藤委員長 ありがとうございました。(拍手)  一言、観光文化経済委員会を代表いたしまして、御挨拶させていただきます。  ただいま、本市の各部署におきまして、様々な御活躍を頂いたことをお伺いして、本当に大変であっただろうなと感謝申し上げます。心から厚く御礼申し上げます。  これまでいろいろ御活躍いただいたことに関しまして、本当に今、何も言わなくとも皆様から拍手が起きましたように、皆様の心は本当に感謝でいっぱいだと思います。これからの御活躍もまた心に込めまして、いま一度皆様、大きな拍手でお送りいただきたいと思います。本当にお疲れさまでございました。これからもまたよろしくお願いいたします。ありがとうございました。(拍手)  どうぞお席にお戻りください。      ────────────────────────────── 144 ◯佐藤委員長 本日の日程は全て終了いたしました。  これをもちまして、観光文化経済委員会を散会いたします。                 午後2時51分散会      ────────────────────────────── 観光文化経済委員長  佐藤 成子 Copyright © Shizuoka City, All rights reserved. ↑ ページの先頭へ...