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  1. 静岡市議会 2019-10-04
    令和元年 観光文化経済委員会 本文 2019-10-04


    取得元: 静岡市議会公式サイト
    最終取得日: 2023-05-18
    ↓ 最初のヒットへ(全 0 ヒット) 1                 午前10時開議 ◯佐藤委員長 ただいまから、観光文化経済委員会を開会いたします。  今期定例会で本委員会に付託されましたのは、決算認定議案が3件、補正、その他の議案が2件です。  次に、委員会の進め方ですが、本日はお手元の審査順序に従いまして、観光交流文化局所管の決算1件、議案1件の審査を行い、10月7日に経済局及び農業委員会事務局所管の決算3件、議案2件の審査を行います。このうち本日は、観光交流文化局所管分の質疑、要望・意見までを行い、討論と採決は10月7日の経済局等所管分の審査とあわせて行います。なお、案件の決定に影響しない参考、確認のための質疑で、当局の対応に時間を要するものは後日の報告、または資料の提出を受けることとして、効率的な委員会運営に努めてくださいますようお願い申し上げます。      ────────────────────────────── 2 ◯佐藤委員長 それでは、決算審査に入ります。  認定第1号中所管分を議題といたします。  当局の説明をお願いいたします。             〔当局説明〕 3 ◯佐藤委員長 それでは、ただいまの説明に対し質問に入ります。  質疑に先立ち申し上げます。  委員の皆さんは、質問の際には議案書の番号やページ数、項目を述べていただくようお願いいたします。なお、委員会記録作成の関係から、必ず発言の際にはマイクを使用して発言くださいますようお願い申し上げます。  それでは、質疑がありましたらお手をお挙げください。 4 ◯宮城委員 まず、議案集4)の92ページから97ページの文化振興費についてお聞きします。  文化振興事業の中の市民ギャラリーについて、市民に広く美術作品の展示の場を提供しているということで、さらなる芸術文化の向上を図ることを目的としていると思いますけれど、利用状況はどのようになっているのでしょうか。 5 ◯草分文化振興課長 市民ギャラリー利用状況についてお答えさせていただきます。  平成30年度の施設利用率が70.4%であり、29年度に比べては3ポイントの減少となりました。こちらにつきましては、主な利用者であります文化団体の構成員の高齢化が進んでおり、企画展の開催頻度が減少していることが考えられております。ただ、廊下を初め各展示室の床なども今回改修をさせていただき、今後利用団体にとって利用しやすい、展示しやすい空間づくりに努めるとともに、施設のPRをさせていただきまして、利用率の向上につなげていきたいと考えております。 6 ◯宮城委員 1階の市民ギャラリーは本当にとてもいい場所で、魅力がある場所だと思うのですが、もう少し使いやすく魅力ある空間にしたらどうかと思います。それと第5展示場の利用率が特に悪いのですが、そのあたりはどういうお考えでしょうか。 7 ◯草分文化振興課長 確かに第5展示場が、入り口の正面ホールからは一番遠い奥の位置にありますので、皆さんなかなか使いにくく、手前のほうでやられることが多いということで、利用が少ないです。現在、主に展示を中心に行っておりますが、今、検討しておりますのが、例えばワークショップなども一緒にできるような形でということで、利用の仕方などについても今後考えていかなければいけないと思っています。そういった意味で、ますます利用しやすい状態になるように考えていければと思っております。 8 ◯宮城委員 次は、まちは劇場プロジェクト推進事業の中から、まち劇スポット事業についてお伺いします。
     6月にスタートした「まちかどピアノ」の現在の様子はどうでしょうか。 9 ◯萩原まち劇場推進課長 昨年度からまち劇スポット新規事業として始まりまして、さらに分野を広げていきたいという考えのもと、今年度は「まちかどピアノ」もまち劇スポットの1つとして開始されました。これまで清水駅前銀座商店街しずチカ情報発信コーナーに、期間限定ではありますが、ピアノを設置し、稼動しております。しずチカは企業さんとの連携ということもありまして、1カ月程度で終了してしまいましたけれども、1カ月の間、多くの方にピアノを聞いていただき、弾いていただき、SNSなどでも大いに発信されたと考えております。  清水駅前銀座商店街のピアノも、週末には10人程度の方が来て弾いていたり、1カ月に換算しますと100人弱の方が来ていらっしゃるのではないかということで、清水駅前銀座商店街からは、そういった報告を受けております。 10 ◯宮城委員 「まちかどピアノ」は、今は1カ所だというお返事でしたけれども、ヨーロッパでは昔から、あちらこちらでの音楽や、自由に誰でも弾けるというコミュニケーションづくりが進んでいく中、これからもその場所をふやしていく考えがあるのか、それから、そのスポットで新しいパフォーマーなどの試みを始めていると思いますが、その様子はどうか教えてください。 11 ◯萩原まち劇場推進課長 ピアノの設置場所を今後ふやしていく考えはあるかということですけれども、大変好評で、私たちがやっているまちは劇場、まちの中で文化、芸術に気軽に触れていただける環境を静岡市につくっていくことを象徴する事業だと考えております。公共空間でピアノを設置することはやはり制限もございますけれども、周りの方に御理解をいただきながら広げていく考えで、今後は場所も検討していきたいと考えております。  まち劇スポットですが、今年度もパフォーマーの審査会を実施し、またスポットも今8カ所ございますけれども、あと2カ所ふやしていきたいと考えております。まちなかのストリートのほかに、ことしは観光客が来るような場所をスポットとして設定し、外から来る方にも、静岡がこういった取り組みをしていることをPRできるように努めていきたいと考えております。  パフォーマー大道芸系のストリートパフォーマンスのほかに、音楽ですとかいろいろな方が登録し、まち劇スポットを活用していただいております。まち劇スポットの運営はパフォーマーさんに責任を持って委ねているところがございますので、パフォーマーの皆さんには、静岡市のまちは劇場という政策の方針も理解していただきながら、まちを盛り上げる、自分が主役といいますか、そういった場をつくるという考えを持ち、楽しめるパフォーマンスをやっていただいていると認識しております。 12 ◯宮城委員 パフォーマーと訪れる人が一体感を持っていく、これからどんどんふやしていっていただきたいと思います。  清水港の客船からも、それから電車で訪れる外国人観光客の方たちが、団体旅行からまち歩きを目指してきていらっしゃる方が今、ふえていると思いますが、その方たちのまち歩きインバウンドに対応するまちかどスポットめぐりなどの仕組みは今後考えていくのか。そして、そのときにパフォーマーだけではなくて、地域の神楽とかお祭りというものを、日本古来のものもそういうところに取り入れていったらと思いますが、そういうお考えはどうでしょうか。 13 ◯萩原まち劇場推進課長 今、清水港には多くの大型客船が来港しておりまして、まち歩きに人がたくさん流れてきていると聞いております。清水の観光案内所さんとともに、清水のまち劇スポットが魅力の1つであることをその方たちにも、ぜひ、委員がおっしゃるように、知っていただきたいと思いますので、今後そういった取り組みも、ぜひ考えていきたいと思っております。  ほかの伝統芸能も披露する場としてはどうかということですけれども、今年度のまち劇スポットパフォーマーの審査会では、募集の中で、例えばちょっとした演劇や合唱でもいいですし、こんなこともまち劇スポットはできる場所なんですよというのを、例示して周知しているところです。ですので、そういった方たちが集まるところにもチラシを置かせていただいて、静岡市にあるいろいろな地域の文化、芸術等がそこで見られるという環境を今後つくっていきたいと考えております。 14 ◯宮城委員 次は議案集4)の352ページ、観光・国際交流課DMO推進事業負担金についてお伺いします。  この事業はするが企画観光局に負担金を出して何をしてもらう事業なのか、観光地づくりをしてもらう事業だと思いますけれども、どういう商品開発やプロモーションを実施したのでしょうか、教えてください。 15 ◯岡山観光国際交流課長 このDMOは、昨年から本格的な事業として取り組んでいるところでございます。昨年の事業としましては、情報流通、いろいろなメディアに情報を取り上げていただけるようなものが、全体で1.3億円の投資に対しておおむね広告換算で5.3億円の成果があったと聞いております。また、その他、茶氷、静岡ならではのお茶を使ったかき氷ですけれども、これも多くのメディアに取り上げられまして、売り上げも3万杯に達するなど、いわゆる静岡イコールお茶、こういった圏域のブランディングにも寄与し、参加者、売り上げに大きく貢献したと聞いております。  そのほか、茶畑の中でお茶を楽しんでいただける茶の間とか、あるいはお茶のエキスを抽出したアルコールを使う宵茶とか、新たな商品開発も進んでおり、その拡大に努めてまいります。  そういった状況の中で、今後の課題というか、今認識している課題とすれば、それぞれ戦略に基づいてやってはいるんですが、その戦略の中での格差が見えてきまして、順調に進むものもあれば、なかなか進まないものもあると。そういったもののでこぼこ感を見ながら、バランスよく進めていかないと、5市2町で広域という観光の進め方に配慮しながら、今後やっていかなきゃならないという認識でおります。 16 ◯宮城委員 より多くの人に来てもらい、そして、より大きな消費につながっているというお返事をいただきました。これは中部5市2町と連携してやっていくという観光だと思いますが、その5市2町とはどういう合意がなされていて、負担金などの仕組みや話し合いなどの合意はどういうふうになっているのか教えてください。 17 ◯岡山観光国際交流課長 5市2町で連携していることについての合意形成についてですが、DMO事業は静岡県中部5市2町を一体的な広域観光圏として、マーケティングに基づく戦略的な観光づくりを行っているところです。するが企画観光局を主体として、5市2町はDMO事業の費用を負担するとともに、それぞれの地域の関係者との協力関係を円滑に構築するための支援等を各自治体で行う役割になっております。  合意形成につきましては、平成29年12月にするが企画観光局と5市2町の首長が、この枠組みでDMO事業を推進していくことについて合意がなされているところでございます。 18 ◯宮城委員 そうしますと、この負担金は静岡市だけが今、出しているということでしょうか。 19 ◯岡山観光国際交流課長 負担金につきましては、平成30年度の決算で申し上げますと、5市2町の負担金の総額が1億5,100万円。その内訳として本市が1億3,000万円。島田市が500万円、焼津市が500万円、藤枝市が500万円、牧之原市が300万円、吉田町が150万円、本川根町が150万円となっております。 20 ◯宮城委員 次は議案集4)の477ページ、文化財課にお伺いいたします。  三保松原文化創造センター「みほしるべ」についてお伺いします。  3月にオープンして、これまでの来館者と、その後の様子を教えてください。 21 ◯岡村文化財課長 ことし3月にオープンしました通称「みほしるべ」の来館者数については、当初年間21万人を予定しており、これを7月28日に達成いたしまして、9月末現在で約35万人となっております。その後も順調に1カ月に4万人前後ずつ伸びている状況でございます。 22 ◯宮城委員 すごい勢いで来場者がふえています。三保地区全体や地域への波及効果はあるのかということと、この間、高校生との意見交換会のときに、三保地区の高校生から話があったのは、「みほしるべ」ができてよかったけれども、とても渋滞していて、地域住民の交通が大変で生活が少し変わってきたという話を聞きましたが、その辺の対応はどうでしょうか、お伺いします。 23 ◯岡村文化財課長 全体への波及効果ですけれども、私たちは入館、入り込み数というところでしか判断できないわけですけれども、開館前後の昨年の4月から8月、それとことしの4月から8月で比較させていただきますと、昨年が25万7,563人、今年度が29万1,634人ということで、113%の増という状況でございます。  そして、渋滞につきましては、世界遺産に登録された平成25年当時のような渋滞ではないんですけれども、確かに神の道の入り口、神社の前あたりのところが、若干詰まる日がございます。ただ、それにつきましても臨時駐車場を設けたこともありまして、長いものにはなっていないんですけれども、やはり渋滞が発生しているのは事実です。 24 ◯宮城委員 やはりすごい波及効果があって、きっと三保地区全体に人が流れ、車も入っているということがわかり、高校生が感じたように、三保全体がよく言うと活気づいたのと、交通渋滞で大変だよという話になったと思います。  それは、いいほうに捉えたとして、もう1つ最後に、「みほしるべ」の2階を拠点としている三保松原保全研究所とはどういう研究所でしょうか。 25 ◯岡村文化財課長 2階にあります三保松原保全研究所につきましては、本市と県、それからはごろもフーズ、鈴与、清水銀行の5者がそれぞれ300万円を出資して、この6月に設立されました。組織としましては、理事会、評議会という形で職員が4名、そのうち2名は県市から派遣された技術職員という形で進めているところでございます。 26 ◯宮城委員 そこの研究所とパートナーシップはどういうふうにしていくのでしょうか。保全に限ってやっていくということですか。 27 ◯岡村文化財課長 「みほしるべ」で行っているものが、いわゆる展示、研究、そして観光案内と。そして、保全の部分をこの研究所にやっていただく形になっております。ですから、パートナーシップというようなお話であったわけですけれども、市がこの三保松原管理団体になっておりますので、その保全を担う専門的な組織としてこの財団がおりますので、その財団の運営が安定するまで、運営支援とか人的支援、こうしたものを行っていくという形で進めていきたいと思っています。 28 ◯牧田委員 まずは議案集4)主要施策成果説明書の94ページです。3)補助金交付事業文化振興助成事業補助金がゼロ円となっていますが、これはどういうことなんでしょうか。いろいろなイベント等に支援をしてもらって、盛り上げてもらいたいと思うんですが、どうしてゼロ円になったのかな。ちょっと教えてください。 29 ◯草分文化振興課長 文化振興助成事業補助金交付要綱におきまして、補助額が補助対象経費額から222万5,000円を控除した額の範囲において、市長が定める額で247万4,000円を限度とする定めをしております。平成30年度は15団体から総額385万1,000円の申請がございまして、そのうち審査の結果、5団体に交付し、確定した総額が190万円でした。この確定総額が補助金の交付要綱で定めている、財団が自己負担する222万5,000円よりも少なかったので、静岡市から出す分はゼロ円となります。けれども、財団ではその190万円を各団体に交付している状況でございます。 30 ◯牧田委員 私もいろいろな団体から話を聞くと、なかなかもらいにくいような話も聞いているものですから、振興財団の話になるのかもしれないですけれども、交付しやすいような環境づくりを進めてもらいたいなと思います。  続いて議案集4)の97ページ、まちは劇場プロジェクト推進事業ですが、先ほども質問がありましたけれども、まず6)から8)に載っている国際文化芸術発信拠点形成事業について狙いとか、内容について説明をしてください。 31 ◯萩原まち劇場推進課長 国際文化芸術発信拠点形成事業は、地域の文化芸術の力を活用した国際発信力のある拠点をつくり、インバウンドの強化、豊かな地域社会の実現を目的とし、文化庁が実施している事業です。本市としましてもまちは劇場推進事業を同じ目的でやっておりますので、5年間の事業採択を受け、国の補助金を30年度から受けている状況です。この事業を活用して6)から8)の事業を実施しております。  まず、6)のフェスティバルブランディング事業についてですが、これは市内で開催されるさまざまなイベントフェスティバルを発信していくためにブランド形成をしまして、国際発信力の強化を行っていくための事業です。30年度は「ON STAGE SHIZUOKA」というタグラインですとか、マークをつくりまして、これを一体としてフェスティバルの発信に使っていくような事業を行っています。  次のフェスティバル評価システム構築事業は、現在さまざまなイベントフェスティバルの集客人数で評価されることが多く、そこからの経済波及効果とかでイベントは評価されますが、もっとさまざまな価値があるのではないか、例えば、それがもたらすさまざまな社会的な影響や、市民の誇りがどれだけ醸成されたか、さまざまな角度からイベントの評価、価値づけができるのではないかということで、これを研究し、5年間をかけて評価システムを構築していく事業です。  次の(仮称)FMO設立準備会議は、市内で開催されるフェスティバル等を包括し、まち劇を推進していくための有識者等からなる会議を、昨年度は、仮称ということで、FMOフェスティバルマネジメントオーガニゼーションとしてつくり、上段のフェスティバルブランディング評価システム等にも御意見をいただくような、そういった組織をつくり実施しております。 32 ◯牧田委員 8)の(仮称)FMO設立準備会議の組織のあり方は、会議体ということでいいんですか。成果指標では、あり方の決定をしたと評価されていますが、どのような形で決定されたのでしょうか。 33 ◯萩原まち劇場推進課長 これで何かを決定する機関として設置しているわけではないんですけれども、まだ仮称なものですから、今年度それをどういうふうに運営していくかを昨年度話し合い、今後につなげていきたいと昨年度は実施しております。 34 ◯牧田委員 組織のあり方を決定してくれたんだよね。組織そのものはまだできていない。今つくろうとしている。その姿は、新しい事務局的なものを課の中に置くのか、あるいは先ほど説明があった会議体のような組織をつくって、この6)、7)の事業のような機能を果たしていこうとしているのか、その辺を教えてもらえますか。 35 ◯萩原まち劇場推進課長 昨年度のこの会議で検討した結果、今年度、まちは劇場推進会議という形で会議体を持つということを決定いたしました。会議は課の中ではなく、外に独立した会議体を持って、まちは劇場の推進に係るさまざまな専門家からの意見をいただく会議体として、今年度から運営していきます。 36 ◯中島まちは劇場推進監 FMOという名前を御紹介しましたけれど、先ほどDMOとありましたように、観光そのものはやらないけれども、観光をうまくいくように、いろいろな観光業者をマネジメントして、観光全体が盛り上がるようにという言葉を借りて、DMOではなくてフェスティバルのマネジメントオーガニゼーションとしたものです。本市はものすごくいっぱいイベントフェスティバルをやっておりますけれど、大きいものは大道芸や静岡まつりがあって、ばらばらでやるよりも、少し共通の概念を持って、外に向かって攻めたほうがうまくいくだろうということで、仮の名前をつけて昨年スタートしていると。  そして、今後いろいろなイベントが、まちは劇場という共通概念のもとに1つに向かって情報発信し、静岡に人が来てもらうにはどうしていったらいいかを考える組織を市の外につくっているということでございます。 37 ◯牧田委員 非常に新しい考え方で、その姿ができてくれば静岡市全体の盛り上がりにも計画的に、戦略的に仕掛けられると思うわけですけれども、その場合の組織というのは、先ほどの会議体が、例えばDMOのような法人組織の姿まで考えているのか、あるいは、課の中に一担当を置くという姿で考えているのか、その辺を知りたかったんです。 38 ◯中島まちは劇場推進監 通常アンブレラ組織とは、いろいろな組織を束ねる組織ですので、その意思をいろいろな祭りとかフェスティバルに反映するために、そこの代表の人にももちろん入っていただいて、同じような考え方を持つための会議体でもあるし、それから方向性を決定づけるような、そういう専門家も含めての構成を決めて、それを各イベントが共有する形のメンバー構成をしておりますので、そういう形で今後も進めていくと。がっちりしたものというよりも柔らかい組織を考えていて、市の人間ももちろんいますけれども、いわゆる有識者といわれるような人と、それから、各イベントの代表的な人が入ってきて、考え方を共有して一体的に進めていきましょう、1つの方向をつくっていきましょうという形の組織を目指しているところです。 39 ◯牧田委員 ぜひ、その姿を実現できるように、それぞれのイベントをやられている当事者の皆さんも含めたオール静岡でお互いに連携しながら盛り上げていく世界をつくっていこうじゃないかという場所があったらいいと思うので、ぜひ頑張ってもらいたいと思うわけです。ただ、今までそういう議論や、そういう姿を目指すよということ自体が、総合計画とかに余り表に出てきていないですよね。これを見て初めて、こういうことをやっているんだと思った次第ですから、前々からちょっとお願いさせてもらっていますように、これから目指す観光都市としての姿づくりみたいなものの中に位置づけられていると、みんなで応援しようという形になると思うので、そんなことを後でまた要望させてもらいたいと思います。  それと、議案集4)の97ページの9)、99ページにも載っていますけれども、パフォーマンス環境の整備を進めますという内容の事業だと思うんですが、指標を見るとライセンス保有者数、稼働回数が指標になっているんですけれど、環境づくりになると、例えばスポットの数を幾つにするとか、もう少し違う指標になるんじゃないかなという感じがするんですけれども、それはちょっと置いておいて、スポットでパフォーマンスをできる人はライセンスを持っている人じゃないとだめですか。 40 ◯萩原まち劇場推進課長 このまち劇スポットでパフォーマンスができるのは審査会を経て、市で認定しましたパフォーマーに限らせていただいております。 41 ◯牧田委員 例えば、先ほどの「まちかどピアノ」はフリーですよね。誰でも参加できるスポットというのは考えないのですか。 42 ◯萩原まち劇場推進課長 まち劇スポットは審査会の中で安全性や保険なども入っていただいていることを確認し、その演技等もどのような形で演技するか、周りの方たちをどのように巻き込んで楽しさを発信するかを見させていただいております。すごくきっちりした演技のレベルが必要という審査会ではありませんので、ぜひ、さまざまな方にパフォーマーになっていただきたいし、なっていただける仕組みだと考えております。自由にどなたでもここでできますというスポットは、まち劇スポットの違うジャンルとして、「まちかどピアノ」はそこで位置づけをしております。 43 ◯牧田委員 フリーでやってもいいという場所があってもいいと思うんです。例えば、駅地下でよくギターを弾いたりしていますよね。あれは許可をとってやっていると思うんですけれども、ライセンスは必要ないですよね。誰でも場所だけ借りて、もしかして許可をとらないでやっている人もいるかもしれないけれど、そういうコーナーみたいなものがあってもいいんじゃないかと思うんですが、いかがでしょうか。 44 ◯萩原まち劇場推進課長 現在、まち劇スポットとして設定しているところは公共空間でありますので、そういった場所の利用許可、使用許可、警察等の許可も市でやった上でそこの場所を開放しております。今後、民間のそういった場所をもし設定することができれば、もう少し自由に使える可能性は出てくるのではないかと考えております。 45 ◯牧田委員 また、ぜひそんなことも含めて、これからの検討課題にしてもらえればと思います。  それと、まち劇スポット事業については、監査委員から意見書が出されていて、予算が未執行という表現があるのですが、これはどういうことですか。 46 ◯萩原まち劇場推進課長 30年度のまち劇スポット事業の中で、委託費の予算をつけておりまして、事業を始めた後に認定パフォーマーの場所の予約と、あとはそのスポットの管理などを、当初は委託する考えで予算要求をしておりました。事業が始まったのが12月の半ばですけれども、そこから実施したところ、約3カ月半で43回の活用とともに、開始してわかったことが、どうしても予約が偏ってしまうといいますか、やはりパフォーマーの皆さんも見ていただきたいものですから、どうしても通行量が多いところでやりたいという状況が出てきています。  特に土日に使いたいとか、天候にも左右されるので、予約してもできなかったり、やってみていろいろわかってきていることがございます。開始してみて予約の受け付けとかは、市が直営でやっていることと、場所の管理はパフォーマーが自主的にやっている現状の中で、費用対効果の面で委託もすぐにやるべきものかどうかということをもう1回ちょっと考えようということで、昨年度の委託費が未執行になっているということで、監査から指摘されているところです。 47 ◯牧田委員 それから、議案集4)の353ページ、するが企画観光局にいろいろと補助金を交付してやってもらっているわけですが、まずコンベンション支援件数で176件の実績があったんですが、例えばどんなコンベンションを誘致したのでしょうか。  あわせて、その下の全国大会レベルの誘致、これを60件やられて補助金を交付したということですが、どういう誘致をされたのでしょうか。 48 ◯宮城島MICE・国際担当課長 まずコンベンションの誘致ですけれども、こちらのコンベンションの支援件数は、歓迎モニュメントの設置ですとか、観光インフォメーションデスクの設置、支援グッズの提供など、するが企画観光局を通じて行ったものが対象となっております。主な内訳は、例えば日本薬剤学会とか、全国語学教育学会の国際大会といった学会系が多数を占めてございます。  続いて全国大会等開催補助金の対象事業でございますけれども、こちらは60事業のうち大体65%がスポーツ大会、残りの35%が会議等になってございます。会議等についてはやはり学会が多数を占めておりまして、スポーツ大会は各地区の少年団とかが主催するようなものから、エスパルスが主催するようなサッカー大会、その他バスケットボール大会、そういったものが含まれています。 49 ◯牧田委員 この中に、例えばみずから招致してきたものはあるんでしょうか。DMOみずからという。それぞれの団体がやっているものに対して支援をしていったということですよね。 50 ◯宮城島MICE・国際担当課長 特に学会等につきましては、するが企画観光局で、全国の対象となる学会等のリストを持っておりまして、その中に営業をかけて引っ張ってきたものも含まれております。内訳については把握してございません。 51 ◯牧田委員 新しいDMOという組織が有効に活動してくれていることをふだんは余り目に映らないので、先ほども経済波及効果は5億円あるという話がありましたけれども、するが企画観光局にはこういう姿をつくってもらいたい、経済波及効果だったらどのぐらいを期待しているんだよと、目標値みたいなものがあるといいなと思っているものですから、その辺のことを聞かせてもらいました。  それから、議案集4)の357ページの観光案内板等多言語化整備事業。2カ所ずつやっていっても終わらないというか、もっともっとやらなきゃならないんじゃないかと思うんですけれど、これについては、いつまでにやろうとしているのか、教えてもらえますか。 52 ◯岡山観光国際交流課長 当課におきましては、多言語看板が2つございまして、1つは351ページの観光案内看板多言語化事業で、実は両輪でやっております。恐らく357ページだけを抽出すると、進んでいないような感じですが、昨今ふえ続けるクルーズ客船にやはり対応していかなきゃならないということを踏まえまして、昨年から事業を始めているんですが、清水港を玄関口に、特に外国人の方に配慮して各観光施設に迷わず快適にたどり着けて、周遊観光を楽しんでいただくことを目的としているものです。  357ページにつきましては、静岡駅周辺の2カ所だけでしたが、352ページでは記載のとおり全体で19カ所を整備しました。計画どおり清水駅、清水港周辺、静岡駅周辺の現地調査を行い整備計画を策定し、19カ所の修繕を行った。お尋ねの部分は確かに2カ所なんですが、そこは既存看板を改修するという形の中で、新たな設置につきましてはこの19カ所のうち11カ所です。  これは国、県のガイドラインとか、本市の公共サインマニュアルをまず考慮して、それに加えて地元商店街の御意見や、団体のお考えを聞きながら、奨励ルートを設定し、その奨励ルートに基づいて多言語でたどり着けるような形を施しているものでございます。今後、さらに清水駅、静岡駅、清水港周辺のみならず、ことしは三保でも事業展開を拡張させていただき、順次進めていきたいと考えております。 53 ◯牧田委員 議案集4)の493ページ、スポーツ施設建設基金とスポーツ振興基金の目的、何をしたいという期待があって積み立てているのかと思うんですけれども、その利用等について教えてください。 54 ◯長澤スポーツ振興課長 まず、スポーツ施設建設基金につきましては、スポーツ施設建設などのハード整備のために充てられる基金でございます。もう一方のスポーツ振興基金につきましては、生涯スポーツの普及や振興、それから技術力の向上及びスポーツ交流事業などのソフト事業のための基金でございます。  運用実績ですけれども、スポーツ施設建設基金につきましては平成11年度に清水ナショナルトレーニングセンター建設のために5,000万円を取り崩してございます。平成16年には庵原スポーツパークへの建設事業ということで500万円の取り崩しを行っております。スポーツ振興基金につきましては、ソフト事業ということで、全国大会出場補助金、それから静岡市高等学校大会補助金、これらの事業に充当しております。そのうちの240万円につきましては、全国少年少女スポーツチャンバラ選手権大会を開催するに当たりまして、平成28年度に地域活性化センターから受けた助成80万円掛ける5年分の400万円を積み立てし、運用しているものでございます。 55 ◯石上委員 最初に議案集4)の113ページ、オリンピック・パラリンピック合宿等誘致事業の中で、ここに実績値11件とありますけれども、どんな内容なのか教えてください。 56 ◯望月スポーツ交流課長 11件の内訳ですけれども、スペインバドミントン、台湾陸上のジュニアチームとナショナルチーム、サッカー女子日本代表なでしこジャパン、それからU-20、ウエートリフティングの男女日本代表、水球男子日本代表、車いすバスケット男女日本代表、そしてボッチャ日本代表、こちらが内訳です。 57 ◯石上委員 オリ・パラは来年ですけれども、今回のラグビーワールドカップでものすごい盛り上がりを見せているわけです。これを進めるについて、県がメーンでやっていますが、県の開催実行委員会と静岡市はどんな話し合いをして、どういうふうに盛り上げていこうと、機運醸成というんでしょうか、どんなことをしてきたか、教えてください。 58 ◯望月スポーツ交流課長 静岡県開催推進委員会と大会開催に向けた機運醸成の各種事業ということで、ワールドカップを迎えるに当たって100日前イベント、50日前イベント等も含まれますが、ワールドカップを皆さんに知ってもらうということで、さまざまなイベントやワールドカップをPRするということで、清水区、駿河区、葵区の区民体育大会ですとか、大道芸ワールドカップにもラグビーワールドカップのPRブースを出しまして、9月20日からワールドカップが始まることを周知するとともに、少しボールを蹴って体験できるようなこともやってまいりました。 59 ◯石上委員 夜タクシーに乗ると、運転手さんが言うのは、ラグビーはすごいねと必ず運転手さんから声をかけてくるんです。皆さんの御努力でPRをしてきたこともあると思うんですが、あれだけ日本が強くて、まして勝つという結果が出ると、もういやが応でもみんなテレビを見てラグビームードで盛り上がると思うんです。この盛り上がった雰囲気をそのまま来年のオリ・パラにつなげていけるような方策があったらいいなと。つまり、オリ・パラに対する期待感は、今までよりもはるかに、このラグビーを経験してから盛り上がると思うんです。決算報告ではあるけれど、それを考えたときに、スポーツ担当のセクションとしては、来年のオリ・パラに向かって方針を持ちつつあるんだとか、今、表明できるものがあれば教えてください。 60 ◯望月スポーツ交流課長 日本代表がアイルランドに勝って、ラグビーワールドカップが盛り上がり、ファンゾーンも非常に盛り上がっております。今夜もイタリア代表と南アフリカ代表が試合を行います。来年はオリンピック・パラリンピックを迎えるわけですけれども、本市としてはオリ・パラに向けて台湾の陸上、スペインのバドミントンの合宿を受け入れ、来年も直前合宿を受け入れる予定でいます。合宿の受け入れにとどまらず、交流事業ということで、小中学生に台湾の陸上選手やスペインのバドミントン選手たちとも交流していただこうと、学校訪問を行ったり、台湾陸上では小中学生の生徒が選手を取材してポスターをつくり、そのポスターを静岡市内、または台北へ持っていって披露するというようなこともやっています。  そういったところで国際感覚をつくっていただく。それから、テレビで見る選手たちと接する機会もこれからふえてまいりますので、単なる合宿にとどまらず、子供たちの育成という観点で、オリ・パラを活用していきたいと考えております。 61 ◯石上委員 今回のラグビーで感じたのは、日本が出る試合じゃなくて異国同士の戦いでもおもしろくて、興味を持って見る人がふえたと思うんです。だから、世界の一流の試合を楽しむことはとても楽しいんだということを、僕の経験で言うと初めて知った部分もあって、恐らく大勢の方がそうだと思うんですが、日本戦しか見ないんじゃなくて、世界の各国の皆さんが戦う場面を我々静岡人がしっかりと楽しむことを醸成していただきたいと思います。  次に、駿府城公園の横にあるラン・アンド・リフレッシュステーションを使っている人はどのぐらいいるのか、お伺いします。 62 ◯長澤スポーツ振興課長 ラン・アンド・リフレッシュステーションは、昨年5月にオープンしたということで、30年度の実績としては、目標値は9,500人ほどでしたが、実際は2万8,454人で、大変好評を得ている施設でございます。単なるランニングとかウォーキングだけではなくて、指定管理者の事業にはなりますが、あそこを起点として夜や昼間のジョギング教室、もしくはノルディックウォークとか、あとはスペースを使ってヨガをやったり、お堀のサップ事業と連携したり、あそこを起点としてスポーツだけではなく、周辺のにぎわい創出に資することで、今のところ大変好評を得ている状況です。 63 ◯石上委員 何かいい拠点ができ上がったという雰囲気で捉えさせていただきます。  次に、議案集4)の419ページ、日本平動物園の事業です。サンクトペテルブルグへ行って以来動物づいているものですから聞かせていただきますけれども、27年度から残念ながら来園者数が減少傾向にあると思うんですけれども、何かこれをふやす具体的な方策は考えていますか。 64 ◯柿島日本平動物園長 来園者増に向けての具体的な取り組みですが、動物園では毎年、春、夏、秋の各シーズンに、動物園まつりとして動物との触れ合い、餌やり体験など多彩なイベントを実施しております。あすも開催されますが、毎年大変好評をいただいています夜の動物園ほか、地元企業とのコラボによる企画展などを開催いたしました。また、開園時間を早め、動物が寝室から出てきて朝御飯を食べる様子など、活発に動く姿が観察できる朝の動物園や、動物の出舎に合わせて獣医師が動物の生態や個々の性格を解説するフレックスタイム動物園など、さまざまなイベントを企画し実施してまいりました。また、動物園協会と共同で人気アニメキャラクター「けものフレンズ」とのコラボレーションにより新たなファン層を開拓し、入園者の増加につなげました。  また、先日報道にもありましたが、11月からはアニメ「ドラゴンボール」とのコラボレーションを行います。日本平超動物園ということで、超は超えるという字を書きますけれども、そういう形で開催する予定でおります。今、問い合わせも結構きていて、これから少しずつ詳細を報道発表していく段階になっております。  しかしながら、動物園にとって大敵なのは天候です。ここ数年、夏は猛暑日が続き、行楽シーズンである秋口には週末を含め連休に台風が通過するなど、天候も少なからず影響がありました。日本平動物園もことしで開園50周年を迎えましたが、来園者の増加に向けて、今後100年先も魅力ある動物園を目指し、動物園職員一丸となって努力してまいります。 65 ◯石上委員 僕が気になっているのは、ロッシーとバニラがその後はどうかという話を聞きたいのと、本会議でも質問がありましたけれども、象の件を心配しているんですよ。いろいろと民間で出過ぎる人がいると思うんですけれども、我々がやろうとしていることが、この前の大石局長の答弁でこうなったというのは聞きましたけれども、その後はどうしていくんだということで、何かお話できることがあったら、聞かせてください。 66 ◯柿島日本平動物園長 まずホッキョクグマのロッシーとバニラですけれど、昨年交尾をしました。おととし、その前あたりは交尾らしい交尾がなかったんですが、昨年は5年ぶりにしっかりと雌をつかまえての交尾が確認されましたので、ことしはとても期待しているところです。バニラに関しては9月25日から展示を休止して、周りも立入禁止というか、アザラシのイベントなども一時的に休止するような形で、準備万端に整えて、今はカメラでの監視になりますが、そういう状況で見守っているところです。結果がわかるのはまだ先になりますが、ホッキョクグマの出産時期は、着床遅延というのがありますので、交尾期から一定期間、何カ月後というような判定はできません。子供が産まれるまではわからない状況になっています。  通常、冬に交尾して春に出産しますけれども、場合によっては交尾から2カ月後に産まれたり、あるいは半年後に産まれたりという生体になっています。これはレッサーパンダなども同じですけが、全く出産時期が読めないので、出産が大変な動物です。国内でもこの5年間は出産がありませんし、繁殖率も12%程度の動物ですので、十分注意して見守っていきたいと思っております。  それと、象の件ですが、本議会で局長が答弁した以上の内容は、まだ進展がありませんので、今後も、タイフェスティバルとか長政まつり等のタイとの関係性がありますので、その点については情報収集しながら進めていきたいと思っております。 67 ◯石上委員 バニラとロッシーの愛の結晶を静かに待っていたいと思いますので、動物園の皆さんの仕事は大変でしょうが、ぜひ頑張っていただきたいと思います。  それから、議案集4)の467ページ。歴史文化課の駿府城跡天守台発掘調査見える化事業の30年度の取り組み内容と成果について、まずは教えてください。 68 ◯岩田歴史文化課長 昨年度の駿府城跡天守台発掘調査見える化事業の内容でございますが、昨年度は体験発掘を実施しました。今年度は安全に掘れる場所がないということで実施をしておりませんが、昨年度は一般向けの体験発掘、それから小中学生向けの体験発掘等も実施しております。昨年度は1,389人が体験発掘に参加しております。済みません。違います。一般の体験発掘の参加者が976人、一般の団体で4団体、89人が参加してくれています。それ以外にも駿府ウエイブさんに委託しておりますタブレットを使った駿府城めぐりですとか、発掘情報館「きゃっしる」で販売しております駿府城まるわかりというガイドブックを1冊500円で販売しました。  このガイドブックにつきましては大変好評でございまして、昨年度は746冊売れており、通算で3,000冊以上を販売しているところでございます。 69 ◯石上委員 金の瓦が見つかったとか、この前も新聞に出ていましたけれども、家康公が中村一氏か、その弟に送った書状を買い取ったという話が載っていましたけれども、発掘調査事業については、ずっとタイムリーに情報発信していくことが大事だと思うんです。浜松もそれに負けずと一生懸命やっているので、それに負けないように浜松には静岡に出し抜かれたぞという思いがあると思いますので、きちっと定期的に情報発信をしていくことをやったほうがいいと思います。  この前、浜松の人にこの前聞いたときに、家康公の本拠地というと、こちらになるのですから、負けるという思いを持っているわけです。ところが、おら、負けちゃなんねえと言って、一生懸命に磯田さんという歴史家を使っていろいろとやっていますけれども、ぜひ負けないように頑張ってください。何か答えられることがあったら、お話ししてください。 70 ◯岩田歴史文化課長 今回、一氏文書の購入についての公表も、時期を見てというか、購入してすぐということではなく、見学者が少し下火になってきたころで、皆さんに関心を持っていただくために、この時期に出そうというところで、大体いつごろ何を発信しようという年間計画を持ってやっている1つでございます。また、1つ宣伝をさせていただきますと、10月9日のNHK「歴史秘話ヒストリア」で、駿府城をテーマに50分間の内容でやっていただけるということで、夜の10時30分からです。そういったところも少しずつ戦略的に取り組んでおります。
     済みません。先ほどの体験発掘の数字について訂正させてください。一般向けの体験発掘976人は平成29年度の参加者でございまして、昨年度は516人でした。小中学生は前年度まで実施していたんですけれども、昨年度の実施校はございませんでしたので訂正させていただきます。 71 ◯石上委員 戦略的に情報を出していったほうがいいよなんていうことを言って恥ずかしいです。釈迦に説法であったということがよくわかりました。これからもそうやって頑張ってもらいたい。あわせて、道が見つかったことについて、あれも情報発信をやっていくといいと思うんですけれど、あれで設計内容が変わるというか、展示物の中身もかなり変わってくると思うんですけれども、その辺は、今どんな方向でいこうとしているのか、わかったら。(「補正予算の議案で入っている。」)はい。それでは、訂正します。これは補正で。  それでは、最後に、地元の人からどうしても聞いてくれと言われたやつです。  議案集4)の348ページ、安倍川花火大会が2回連続中止になったじゃないですか。市長が3回目をやるよと言っていますが、本当にやるのかという話と、もう1つは、やめた花火をどうしているかをみんなに聞かれるんです。どこかで打ち上げているんじゃないかという話をしたり、しけちゃってだめだよという話があったり、いろいろあるんですけれども、大変素朴な質問で申しわけないのですが、わかったら教えてください。 72 ◯萩原まち劇場推進課長 安倍川花火大会は、残念ながら2年連続の中止となってしまいました。次の第67回ですか、来年度の花火をどうするのか。オリンピック・パラリンピックの期間中に入ってしまうこともありますので、そういった状況も含めまして、現在、実行委員会で検討を進めていただいているところです。私どももどういう形でやれるのか、一緒に検討を進めていきたいと考えている状況です。  昨年度中止になってしまいました花火ですけれども、安倍川花火大会の大きなスターマイン、あれは分解して火薬に戻しております。あと、一般的な小さい花火、それ以外の小さな花火は、やはり分解に手間もかかりますし、数も多いということで、取っておいて、また次にというと爆発の危険性もあり、安全に管理するのも難しいということで、水没処理をしたと業者からは聞いております。 73 ◯石上委員 地元にうまく説明できるか、いろいろと工夫してみます。それと、希望ですけれども、花火は時期を変えてでも、警備員の方がそろうようなタイミングで、ぜひやってもらいたいと思いますので、3年連続やらないと人が来なくなってしまいますから、よろしくお願いします。 74 ◯稲葉委員 私はこの事務事業総点検表の資料を使わせていただきたいと思います。  事務事業総点検表その1)の67ページの一番上です。三保真崎広場管理運営ですけれども、目標2万人に対して来場者数が1万6,909人、1次評価Bという理由が、猛暑の影響を大きく受けたということで、炎天下が続いたりもするんでしょうけれども、そういった中で来場者が実際に炎天下から逃れられるような設備というか、施策は打たれているのかを、まずお聞かせいただきたいと思います。 75 ◯岡山観光国際交流課長 三保真崎広場、いわゆるグラウンドゴルフ場となりますが、ここにつきましては昨年、気象庁が命の危険に及ぶ暑さという表現をしたことを受け、かなり炎天下でダメージを受けたところでございます。そんな状況の中、木陰とか日陰が求められるところ、現地ではパーゴラが2基、テントが2張り、そのほか既存の松にあえて植樹をしたところで木陰をつくり、日陰をつくっている状況でございます。一応熱中症対策とすれば、現地に詰めている職員がプレーの方に休憩だとか水分の補給を促したり、あるいは芝に水をまいて気温を下げるというような効果も狙って、現地で対応しているところでございます。 76 ◯稲葉委員 やっぱり暑さ対策ですね、特に高齢の方がかなり使われるということになろうかと思いますので、今後ともお願いしたいと思います。そういう中で、また話題というか、切り口が違うんですけれども、今、議会でも海洋文化施設が議論されております。こういった形で清水が少しずつ変わろうとしていく中で、例えば、今、議論している海洋文化施設などが可決されていくということになると、この三保への来訪者にも影響が出てしまうのではないかなという懸念も持っていまして、そういった三保に対し、さらに影響が出ないような工夫も必要じゃないかと思っていますが、現時点におけるお考え等がありましたら、お聞かせいただきたいと思います。 77 ◯岡山観光国際交流課長 三保地区に向かわれる方が減ることについて、グラウンドゴルフ場も連動した利用者減の心配ということだと思うんですが、先般、7月に策定された清水みなとまちづくりグランドデザインが公表され、その中に6つのリーディングプロジェクトが掲げられております。その中に、三保海岸地区という位置づけもございまして、当然、今、委員御指摘のとおり今後の三保地区の盛り上げについては、今後粛々と対応していく中で、にぎわいは減ずることなく維持されていくものと期待をしております。  しかしながら、その計画に基づくものだけに依存するわけではなくて、当然各施設、現時点でもそうなんですけれど、施設間の連携を行って、周遊を高めていくことが非常に大事だと認識しております。ですから、三保の先端だけが潤うのではなくて、やはり日の出地区に海洋施設が移れば、そこで三保の宣伝もするし、三保の真崎では日の出の宣伝もするし、相互間の連携においてのPRを行って周遊性を高めていくことも視野に入れて取り組んでいきたいと考えております。 78 ◯稲葉委員 三保に限らず、こういった観光施設の周遊性、回遊性をぜひ今後とも進めていただきたいと思います。  続きまして、69ページ、海外プロモーション事業ということで、韓国、台湾等、多くの海外向けのプロモーション事業をされていて、この指標が宿泊者数というところで一つの指標になっておりますけれども、目標の6万2,000人に対して4万9,000人余となっております。1次評価Bということですけれども、この下回った原因の中では、富士山静岡空港の直行便の影響を受けているという記載がございまして、これが直行便のボリュームとしてどれぐらい変わっているのかをお聞かせいただきたいと思います。 79 ◯岡山観光国際交流課長 昨年度の富士山静岡空港の海外直行便の状況でございますが、まず韓国便につきましては平成29年度末、毎日就航しておりましたが、30年度末には週3便までに減便、加えて台湾便におきましては、平成30年5月に4便から2便に減便、一方中国便は平成30年度中、増便する路線、あるいは減便する路線がありまして、結果的には1便増便となっております。  なお、参考までに国際線の座席提供数の便だけに着目せず、機材の大きさがあるもんですから、いわゆるトータルの座席数で見ますと、昨年は約5万1,000席が減ったことになっております。 80 ◯稲葉委員 座席数で約5万席が減少したことになりますと、やはり少なからず来訪者の絶対数が減っているというところで、ある程度の影響があることが想定されますけれども、その上で、改めてこの来訪者、来静者といいますか、静岡にとどまっていただく方々をふやしていく、回復していく取り組みについてはどういうお考えかをお聞かせください。 81 ◯岡山観光国際交流課長 富士山静岡空港の直行便が減じる中での取り組みについてですが、市場別に申し上げますと、韓国市場については現在、御承知のとおり情勢が非常に不安定なものですから、外交関係の動向を注視しながら、本市も既存ブログを通じて継続的な情報発信程度にとどめているものでございます。  さらに台湾市場につきましては、先ほど申したとおり非常に直行便が減便していて、富士山静岡空港に依存しながら進めていくと、やはりお客様がとれないという状況でございます。それによって、今のところ羽田空港、あるいはセントレア、富士山静岡空港のみに依存するのではなく、そういったところからも、来静者を持ってこられないかを考えまして、特に広域的な取り組みとして、県や県内市町と連携したファムトリップを積極的に行い、台湾全土に広域での情報発信をしているところでございます。 82 ◯稲葉委員 海外からの来訪者や来静者、やっぱり少しでも多くの方に静岡にとどまっていただきたいなという思いでございまして、その関係のところで、73ページの上から2つ目です。ユーチューブを活用した英語圏への情報発信事業について、海外の方向けにこういったユーチューブを使った取り組みということで、私の子供も小学校の年中ですけれど、親のスマホを使ってずっとユーチューブを見ているぐらいなので、ユーチューブはかなり有効な手段ではないかなと思うんです。この事業から、またさらに、例えば国内のユーチューバーを使ったような同様の展開といったところのお考えはあるのでしょうか、お聞かせください。 83 ◯岡山観光国際交流課長 このユーチューバー事業につきましては、昨年実施したものなんですが、その時点ではラグビー、あるいは来年のオリンピック・パラリンピックを視野に入れまして、特に欧米系から人を引っ張ってくるには、どうしたら私どもの情報が届くかということを考えた折に、このユーチューバー事業を手がけたものです。その内容につきましては在日のカナダ人の人気ユーチューバーにお願いして、静岡市の特に清水港のマグロにフォーカスを当ててやったところ、所期の目標は30万回に対し、再生が58万回と、非常に見ていただけた。もちろんユーチューバーの方の人気にあやかったところもございます。  そういう状況の中で、海外においての一定の評価は、実績として見られたところなんですけれども、今のお話の国内向けにつきましては、今後ユーチューバーが国内においてのユーチューバーによる発信で本市に誘客ができるのかの期待値が、まだ今のところは掌握できておりません。今後仮に導入していくことになれば少し研究が必要なのかなという認識でおります。 84 ◯稲葉委員 海外プロモーション、あるいは広報活動、非常にこれからも大事になっていると思います。そういった中での研究、検証といいますか、そういったところも、ぜひ、またお願いいたしたいと思います。  続いて79ページ、今度は中段です。274番の登呂博物館について、こちらの入館者の目標1万8,000人に対して1万7,000人弱というような数字になっています。その前の年を見ていきますと、平成28年、平成27年あたりは18万人を超えていた。それが平成29年から、がくっと下がってきているといった推移の要因になるものはどのようなものか、解析されているようでしたらお考えをお聞かせいただきたいです。 85 ◯宮本登呂遺跡担当課長 平成27年度と28年度につきましては、平成28年3月に博物館で収蔵する出土品775点が重要文化財指定を受け注目を集めたことや、指定を記念したイベントを実施したことで、18万人を超える入館者数を達成いたしました。しかし、平成29年度と平成30年度につきましては、重要文化財指定の集客効果が薄れたことや、8月の猛暑の影響、それからシズオカ×カンヌウィークなどの大型イベントが雨天により来場者が減少したこと、それが入館者の減少につながった原因であると考えています。 86 ◯稲葉委員 天候等にもかなり左右されたということと、展示品の話題性なんかも関係してくるということでございますので、今後、そういった戦略的なところや、あるいは天候に左右されないような取り組みも必要ではないかなと思いますので、こちらのほうも今後の取り組みでお願いしたいと思います。  最後に95ページの中段、343番です。清水区連合体育会補助金ということで、こちらの指標では区民大会の参加者数が3,500人に対して3,300人ということです。目標が達成できなかったことに対する何か特段の原因があるのか、まずお聞かせいただきたいと思います。 87 ◯長澤スポーツ振興課長 区民体育大会の参加者数が目標値に届かなかったという原因でございますが、この目標値は、例えば区民体育大会でいえば12種目で21地区、これがフル参加していただくことが希望でありますので、その数値を設定してございます。実績値としては、区民体育大会は雨で中止の年もございましたが、過去3年を見るとほぼ横ばいのような状況です。原因としましては、やはり少子高齢化の要因が一番大きいと考えておりまして、小学生リレー、それから年齢別リレー、この辺がやむを得ず棄権をされるということがございます。その他の種目では、グラウンドゴルフとかシニア婦人バレーが棄権というか、減少していると、それが主な要因でございます。 88 ◯稲葉委員 やっぱり少子高齢化が非常にキーワードになってくると思うんですけれども、そういう中で私も体育会の役員を経験しました。やっぱり各地区、なり手を探すのにも大変苦労されていることもありますし、競技に関しても、本当に出てもらう人を探すのに駆けずり回っていたような状況が見てとれるんですけれども、そこには地域性もあるのかもしれません。そういった実態把握の部分で役員のなり手、あるいは競技種目、そういったところに対する現場の声の吸い上げは、どのように行っていらっしゃるのか、お聞かせください。 89 ◯長澤スポーツ振興課長 現状把握と現場の声の把握ということですが、我々も議員と一緒のように、現場から役員を探すのが苦労するとか、棄権が多いという声を多く聞いております。我々としましては、その地区連合体育会の事務局と連絡は密にとっておりますが、例えば種目や役員につきましても、事務局だけではなく体育会の会長、副会長と役員の方とも意見交換をするということで、12月にそういった場を設けております。また、そうした場を活用しながら意見を吸い上げていきたいと思っております。 90 ◯佐藤委員長 それでは、暫時休憩します。                 午後0時2分休憩      ──────────────────────────────                 午後1時再開 91 ◯佐藤委員長 それでは、休憩前に引き続き、委員会を再開します。  質疑はありませんか。 92 ◯山本委員 まず1つ目の質問です。  議案集4)主要施策成果説明書の97ページです。まず総括的なことで質問をさせていただきます。  平成30年度組織機構の改正がありました。その中では推進監の配置、課の新設がありました。他の部局や関係団体等とどういう連携を図りながら事業を推進してきたのか、教えていただきたいと思います。 93 ◯萩原まち劇場推進課長 新しくまちは劇場推進課ができまして、平成30年度よりまちは劇場推進監が新設されました。まちは劇場の推進には、他部局や文化関係団体、また、イベント関係者との連携が不可欠なものです。まちは劇場という課ができたということで、5大構想のまちは劇場事業ですけれども、これを強力に推進していくという理解を各方面にしていただくということに関して、課ができたことで理解が深まったという効果があったと思います。課ができたことで、文化イベントがまちづくりの大事なコンテンツであるという認識のもと、交流人口の拡大のため、本市の文化資源を市内外へ発信する機能が強化されたと考えております。  面として連携を広げていく中で、推進監がそれを俯瞰的にマネジメントし、まち劇関連事業を総合的にプロデュースすることで設置されたんですけれども、特にソフト事業とハード事業をつなぐ役割として、そこの連携のところで推進監が役割を果たしていただいているんではないかと思います。私たちもすごく仕事でいろいろなところの連携がとれているのではないかと思います。  例えば、都市局が今、公共空間を活用したにぎわい創出事業を行っておりますけれども、そういったところの連携によってまち劇スポットの事業が開始されたりですとか、その他都市局の北街道線ですとか追手町音羽町線等のにぎわい空間創出事業に、構想のころから私たちもかかわらせていただいて、まちの中にどうにぎわいをつくっていくかを推進監とともに参画し、進めているところです。 94 ◯山本委員 機能強化を図られたということだと思いますけれども、その中にあって課が新設された。具体的に交流人口の拡大という観点から、課が新設されたことによってどういう影響があったのか、その辺はどんな結果だったのか、教えていただきたいと思います。 95 ◯萩原まち劇場推進課長 30年度は新しい組織ということで、庁内、または市内のいろいろなイベントや文化活動を総括して発信していこうということに注力してまいりました。その1つに四季ごとのフェスのパッケージ化、昨年度は春フェス、秋の大道芸を中心としたイベント等を秋フェスということでパッケージングして、それをお互いにそれぞれ発信していこうという事業を行っています。連携の成果が出ているのではないかと思います。例えば、シズオカ×カンヌウィークのパンフレットやウェブでも、5月に行っているその他の事業と連携して発信をしたり、大道芸でもまとめて情報発信を行ってきました。例えば、春フェス全体で、29年度は42万人というイベントの集客数があったんですけれども、30年度は8万人増の50万人を春フェスで動員することができました。そういった経済的な価値、効果というものが上がっていると考えております。  また、秋の大道芸の期間中などにアンケートを実施しましたけれども、外から来た方には、静岡市は多様なイベントがあって、まちを歩くと楽しいというイメージを持ったとか、まちがいろいろな絵本のようにといいますか、いろいろな楽しみがいろいろなとこにあるんだというイメージを持っていただいたというアンケート結果も出ております。そういったまちの文化的な価値も上がっていくのではないかと思いますので、引き続き四季のパッケージで全体と連携して発信していくことを進めていきたいと考えています。 96 ◯山本委員 まち劇ができたことによって、各種イベントを開催されている中で、市民への理解という観点からどう浸透しているのかを教えていただきたいと思います。 97 ◯萩原まち劇場推進課長 市民への理解ですけれども、外へ発信していくということももちろんですが、やはり市民の方たちがまちは劇場推進事業を推進していくことで、自分のまちが豊かな生活を送れるまちだと考えていただく、認識していただくことがとても大事だと思います。いろいろなフェスティバルイベント、文化的なものに「ON STAGE SHIZUOKA」やまちは劇場と、静岡のまちであなたの人生を劇場として自己実現していただきたいというメッセージを込めたロゴを共通して使うことで、市民の皆さんにも市の思いや生活の中に文化があるという喜びを感じていただけるように発信していきたいと考えております。 98 ◯山本委員 議案集4)の101ページ、文化振興課の科学館費です。この中の平成30年度は、その前年度でしたか、展示されている内容をリニューアルされて、平成30年度からその展示内容等々を見ているかと思いますが、実際のリニューアルされた効果とか、あわせて地域連携事業もかなり取り組まれているかと思いますが、その辺の実施状況を教えていただきたいと思います。 99 ◯草分文化振興課長 科学館「る・く・る」ですけれども、平成31年3月に開館15周年を迎えました。この15周年を迎えるに当たり、9階の光と音の原理を体験するエリア、いきいきゾーンの展示物6点を、29年度、30年度の2年間をかけてリニューアルをしたものでございます。29年度は音の仕組みを体験できるピュートパイプなど3点、30年度は音の波紋について体験できるドラムでドンドンなど3点を新たに設置をいたしました。それぞれの展示物は科学館のファンゾーン、参加体験型というコンセプトに基づきまして、音と光の基礎から最新技術までを学べるものとなっております。  来館者からは、新しい展示物がとてもよかったとか、リニューアルしてまた楽しめるようになったというような御意見が寄せられ、また、展示更新以降の来館者数を比較いたしますと、今年4月から8月の総来館者数が13万3,837人となりまして、前年の同月期よりも12.6%増加していることで、来館者の満足度の向上と、来館者数の増加という効果が得られたと考えております。  また、地域との連携、他機関との連携につきましては、市民に多様な文化に触れる機会を提供することで、中心市街地の活性化に貢献することを目的として、駅前三館と呼ばれます静岡音楽館、静岡市美術館との連携事業を行っております。  また、生涯学習センターでの出前講座とか、市民文化会館で恐竜をテーマにしたショーを行うなど、各施設の指定管理者が科学館と同じ文化振興財団であることのメリットを生かした事業展開を行っております。  このほか、県内や市内の中学校、高校、大学、市民団体との連携も行いまして、市民の方に科学工作や実験を体験していただきます「サイエンスフェスティバルinる・く・る2018青少年のための科学の祭典」の第22回静岡大会を開催するなど、地元の企業や研究機関とも連携して、地元産業や科学技術のワークショップについて「すごいぞ!静岡」、県内理系大学と連携して、大学の研究内容などを子供たちに伝える「る・く・るdeオープン・ラボ」などを実施しております。 100 ◯山本委員 リニューアルの効果もあって連携もされているということがよくわかりました。  次に、議案集4)の110ページ、観光・国際交流課の国際化推進事業です。隣の111ページの上段に公式訪問者受入実人数とありますが、この公式訪問者とはどういう人なんでしょうか。 101 ◯宮城島MICE・国際担当課長 公式訪問者なんですけれども、2つパターンがありまして、市が海外から招聘したケース、あと先方から訪問したいよということで、組織的に訪問があって、それに対して市が業務として対応したもの、これを全庁的に調査しまして、集計した数字がこちらの実人数でございます。 102 ◯山本委員 招聘する場合と、もう1つは、向こうからの依頼なんでしょうか。実質的には1,672人ということですけれども、この比率は大体の概略でいいんですけれども、教えていただきたいと思います。 103 ◯宮城島MICE・国際担当課長 申しわけございません。比率は集計してございません。 104 ◯山本委員 引き続き、ここにコメントで書いてあるんですが、市内視察を対応されているということで、所管が変わるかもしれないんですけれども、具体的にはどんなところを視察されているのか。また、来られた方はどんな感想を持ったのかを、わかれば教えていただきたいと思います。 105 ◯宮城島MICE・国際担当課長 視察先でございますけれども、どこを視察するかについても2つのパターンがございまして、先方からこういうところを見たいよというようなリクエストがあって対応した場合と、こちらから提案するような場合の2つのパターンがございます。先方からのリクエストを受けて御紹介した例としては、例えば浙江省からの訪問団は日本の高齢者施設を見たいということで御紹介したとか、姉妹都市のオマハ市の報道関係者の方から、姉妹都市交流をしていて、オマハ市ゆかりの場所が静岡市にあると聞いているということで、それを紹介した例等がございます。  一つ一つの声については承知してございませんけれども、いずれも先方から見れば非常に先進地でもあるということで、評判はいいということを間接的には聞いております。 106 ◯山本委員 次に、議案集4)の344ページの下の段になりますが、(4)東海道歴史街道まち歩き推進事業がありますけれども、まずはこの事業の成果や課題を教えていただきたいと思います。 107 ◯岡山観光国際交流課長 「駿河 東海道おんぱく」についての状況と成果、課題についてですが、そもそも「駿河 東海道おんぱく」とは、観光誘客の促進、あるいは地域活性化を図ろうとするもので、東海道周辺の地域資源を地元の事業者の皆さんがその価値を再認識し、体験プログラムとして商品化につなげていこうということで28年から開催しているものです。昨年度は3回目の開催となり、そこに記載のとおり58本のプログラムを造成して提供したということです。当然、3年開催しているものですから、いろいろと課題も見えてきたものがありまして、その中で、やはりどうしても参加率の低いもの、あるいはすごく人気のあるものが二極化してくるところは否めません。  そういうことを含めて、よりよい魅力的な商品造成を目指すために、特に今年度は、事前に参加者との意見交換会を用意しまして、一体何が悪かったのか、あるいはどうしたらいいんだろうか、そういったことを我々も含めて議論しながら商品の造成につなげていきたいという形で取り組んでおります。 108 ◯山本委員 「おんぱく」ということで御紹介があったんですけれども、具体的に地域経済という観点からすると、地域経済への波及効果というか、影響はどうだったのか、その辺はどうなんでしょうか。 109 ◯岡山観光国際交流課長 「駿河 東海道おんぱく」が地域経済に与える影響ですが、実績にこの「おんぱく」自体はイベント的に開催するものでございまして、昨年度でいえば51日間の開催でした。実質的な売り上げベースで申し上げますと、プログラム数が58あるものですから、おおむね平均で参加料が大体2,500円ぐらいと想定して、昨年で言うと1,000人ぐらいが御参加いただけましたので、250万円ぐらいの売り上げベースにはなります。目先の売り上げだけではなくて、「おんぱく」というのはテストマーケティングという意味合い、要する実商品化していくという思いを持ってやっておりますので、その中から実質的に商品に移行すれば、そこからまたさらに経済へのプラスの効果が期待できるというもので、数字的にははかりかねるんですが、そういうことを期待してやっている事業でございます。 110 ◯山本委員 もう1つ関連で、その下に全国街道交流会議の開催実績とか、同様に地域へもたらした影響、その辺を教えていただきたいと思います。 111 ◯岡山観光国際交流課長 全国街道交流会議の開催に当たって地域に与えた影響、特に経済的なことも含めてだと思うんですが、そもそもこの全国街道交流会議は東海道をテーマに全国から御参加いただきまして、ことしの2月15日、メーン会場をグランシップで行いました。その日はおおむね600人ぐらいにお集まりいただきまして、翌日エクスカーションも開催したところです。2日間にわたっての開催だったので、宿泊がおおむね50人ぐらい。実質的に、よく経済波及効果はどれぐらいなんだろうと問いかけがあるんですが、厳密に言いますと、経済波及効果とはその参加者に、どれぐらいお金を使いましたかということを聞かないと正確な数字が出ないんです。その作業はしていないものですから、この具体的な経済波及効果は算出してございません。  しかしながら、例えば観光庁が発表する消費動向調査における、いわゆる1泊2日で旅行に行くとおおむねどれぐらい使う、あるいは日帰りだとどれぐらい使うという数字が大体四半期に一度公表されます。それをこの事例に当ててみると、算出上おおむね700万円ぐらいの消費があったと算出されます。しかしながら、その700万円全部が静岡市に落ちたわけではなく、移動経費も入っているものですから、想定される額とすれば、その半分以上は地元に落ちたんだろうという推察をしております。 112 ◯山本委員 次に、議案集4)の348ページ、4のイベント開催助成費です。先ほどのまち劇に関連する幾つかのイベント開催助成ということですが、特に平成30年度と29年度はどういった違いがあるのか、何かしら目的を変えたのか、趣向を変えたのか、どんな違いで30年度は組み立てをされたのか、まずは教えていただきたいと思います。 113 ◯萩原まち劇場推進課長 前年度との助成の差ということですけれども、金額でいきますと、平成29年度は補助金3億2,500万円余でした。30年度は当課のイベント補助は3億1,700万円余となりまして、マイナス800万円で、ほぼ変わらずという金額です。主な増減理由ですけれども、清水みなと祭りが、前年は第70回の記念事業分がありました。それがもとに戻ったということで1,200万円減となっております。また、新規のイベントとしまして、しずおかフェアを開催いたしました。これは静岡の食や物産などをPRしていこうという食のイベントをゴールデンウィークにやりましたので、これが800万円の増額となっております。  また、富士山コスプレ世界大会が、経済局から所管がえとなりまして当課に来たということで、500万円の増額となっております。 114 ◯山本委員 しつこいようで申しわけないんですが、そのイベントを開催するに当たって、その関係団体もしくは主催団体があると思います。こうした場合に、協議を重ねると思いますけれども、市の主体性といいますか、市が目指しているものをどう伝えているのか。それとも、あくまでもそういった団体の独自性を生かして、それをメーンとしているのか、イベント内容についてはどんな協議をされて、どういうふうに進めているのかを教えていただきたいと思います。 115 ◯萩原まち劇場推進課長 各イベントで実行委員会がございますので、そちらが自主的、自立的に創意工夫をしまして、企画・運営を行っております。市はその下支えをしながら実施しているところですけれども、市の施策であるまちは劇場という精神を、地域の文化を世界に向けて発信するということを共通認識としてやっていくことで、さらなるまちの活性化のために一緒にやっていきましょうと、実行委員会との会話を重ねて実施しております。 116 ◯山本委員 次に、最後の質問にさせてもらいます。  先ほど、午前中にも牧田委員から質問がございましたスポーツ関係の基金で、ちょっと教えていただきたいと思います。牧田委員からは目的ということでお話がありました。議案集4)の493ページ、1点だけ確認といいますか、石上委員からもお話の出ましたラグビーのワールドカップ、来年にはオリ・パラがある。スポーツという関係では、この日本自体が注目されているというか、スポーツ振興という観点からすると、機運が非常に高まっている。この中にあって、そのスポーツ振興基金が今、1億円あると思うんですけれども、これが平成30年度は何も使われないままでいると。このスポーツの機運が高まっている中にあって何も使われないという、この点はちょっと疑問に思いまして、そういった基金を使う、使わない議論が実際に平成30年度はされたのか。必要があったのか、どんなふうに考えているのか、教えていただきたいと思います。 117 ◯長澤スポーツ振興課長 基金と大規模なスポーツイベントとの話になるかと思いますが、このスポーツ振興基金は牧田委員に答弁したような目的で運用しておりまして、その活用方法についてはそのときの財政状況等を踏まえながら、財政課と協議して、使途については検討しております。委員がおっしゃる、例えばオリ・パラにつきましては、スポーツ交流課の答弁でありましたスペインとか台湾を、今、ホストタウンという形で国の登録制度を活用し、登録することによってその交流事業等は限られてきますが、特別交付税の対象となります。そういったものを活用することで、こちらのスポーツ振興基金については、まずはスポーツ振興課が所管しております全国大会出場補助金とか、高校野球のほうに充てさせていただき、大規模スポーツイベントについては、また国の助成という形を採用することで、機運情勢や誘致活動に使っているといったすみ分けをしながら進めていることになります。 118 ◯山本委員 よくわからないんですけれど、いわゆる国で決めた大会は、そこからお金がくるからあえて支出はないんですよというのはよくわかるんですけれども、機運の高まりということを受けて、市民に対してどうスポーツ意識というか、市民1スポーツという言葉もあるじゃないですか。そういった中での活用の仕方というか、そういったことは議論されなかったということですね。答えはいいです。 119 ◯佐藤委員長 ほかに質疑はございませんでしょうか。             〔「ありません」〕 120 ◯佐藤委員長 それでは、以上で質疑を終了いたします。  次に、要望・意見に移ります。  冒頭にも述べましたように、本日は要望・意見にとどめていただきまして、討論と採決につきましては10月7日にまとめて行います。  それでは、要望・意見がありましたらお願いいたします。 121 ◯宮城委員 自民党です。  まず、市民ギャラリーですけれど、この場所はある意味、静岡市の中心市街地で絶好の場所にあります。今、公園の中にもカフェができる時代になりましたので、例えば第5展示場をそのような使い方で、交流人口や居場所ということでの考え方も検討していただきたいなと思います。まち劇は誰でも参加できる「まちかどピアノ」やパフォーマー、そして日本の踊りや神楽などのスポットをふやしていただき、客船やまち歩きインバウンドに対応していただきたいと思います。  次に、DMOの実施主体でもあるするが企画観光局ですが、新しい観光のコトづくりや情報発信が、非常に大きい成果が出ているという報告がありましたけれども、連携する5市2町でしっかりとした合意形成の中で、収益モデルを確立していっていただきたいと思います。  「みほしるべ」は開館以来35万人以上という多くの人が訪れ、三保地域全体が活気づいて大変ありがたいことだと思っていますが、そこに住む人々の暮らしが、特に交通などで脅かされないように、これからも注視していただきたいと思いました。  最後に一番大きな要望ですが、安倍川花火大会は、令和2年度はぜひ、いろいろな工夫をしてでも開催していただきたいと思います。  私からは以上です。 122 ◯牧田委員 私からも追加で要望させてもらいます。  1つはまち劇スポットの整備についてですけれど、先ほどフリースペースみたいなものもどうだというようなことを言いました。まち劇スポットの整備とパフォーマーの育成という観点で、ピアノを置いてあるところもあるわけで、フリーでパフォーマンスできるスペース、ノーライセンスでできるスペース、そういうような位置づけのもの。それから、今行われているライセンスを持ったパフォーマーが行うスポット、プロが営業的にやってもいいというステージのようなスポット、幾つかのランクがあると思うんだけれど、そういうものを体系的に整備してもらいながら、パフォーマーが段階的にステップアップしていけるような育成みたいなものも考えていただけるといいかなと思います。そういう場所の整備やそれぞれのランクに応じたイベント企画、場所の利用管理みたいなものを一元的に見ていけるような、FMOがやるかどうかはわかりませんが、そういう体制づくりをこれから進めてもらうと非常にいい姿になると思います。  それから、2つ目にスポット数の整備とか、多言語化の標識も、昨年度の成果はわかったんですが、例えば4年間でこの辺に幾つという形で、到達目標みたいなものを設定してもらって、それを実現していくために計画的に毎年の事業に落とし込んでもらうと、より目指すところが見えてくると思うわけです。  先ほど、経済波及効果の話もありましたけれども、最終的にDMOでどのぐらいの成果を出してもらうのか、あるいは、FMOの活動でどのぐらいの波及効果が出てくるのか、観光入り込み数はどうだ、宿泊数はどうだという目指すものを積み上げられるような時期になってきたと思うんです。そういう設定をしていってもらうとありがたいなと思います。  もう前から何回も言っていますが、やはり観光戦略をそろそろしっかりとつくり上げてもらいたい。3次総の後期に入るわけで、4次総に向けて、3年間ぐらいでそういう整備をしてもらって、大きく静岡市が観光立市ということで4次総の中で打ち出してもらえるように進めてもらいたいというのが3つ目です。  それから、最後に文化やスポーツの分野におけるインストラクターというか、指導ができる人の育成政策を盛り込んでもらいたいなと思います。昨年度、部活のガイドラインが出て、文化にしてもスポーツにしても、外部の指導員に学校の中で活躍してもらいたいという指針が出たわけです。スポーツや文化のそれぞれの分野ごとに一生懸命、趣味の世界から、よりステップアップしていく世界があるので、文化振興財団だとか、あるいは体育協会とか、そういう団体の皆さんに力になってもらって、種目団体と密に指導者育成体制をつくっていってもらいたいなと思うわけです。  それぞれの文化振興、スポーツ振興という形の中で、やはり担い手をどうしていくかは、オール静岡市として考えなきゃいけないし、今まで学校スポーツ、企業スポーツという、スポーツであればそういう分野でそういう人たちが育ってきたわけですけれども、だんだん難しくなってきているので、逆に皆さんの世界の中で求められているものがありますので、2年前の委員会の中でも要望させてもらいましたが、改めて来年に向けて育成をどうしていくかという議論を重ねて、来年度の予算に結びつけてもらいたいと思います。 123 ◯稲葉委員 志政会です。  海外向け、外国人の方向け、あるいは近隣の市町、それから静岡市の市民の方々と、いろいろな事業で取り組んでいただいていると。これを点じゃなくて、やっぱり線にしていくような形で、何とか結びつけていけたらいいなという思いの中で、やはり情報発信だったり、あるいは回遊性だったりというところが1つのキーになってくるのではないかと考えます。情報発信については、若年層や中高年層とか、年代別にいろいろとアプローチの仕方も変わってくると考える中で、先ほど出てきたユーチューバーを使った海外の方向けの活動も、今後は非常に有効な手段ではないかと考えます。どこに向けてどういう発信の仕方をするのかというところも含めて、これからの情報発信についてもお考えいただきたいなと思っています。
     それから、回遊性につきましても、いろいろな施設が点在していると。これを結びつけて回遊していくところにインフラ整備もあります。動機づけといいますか、ここに来たらこういう情報があったから、ここも行ってみようという部分であったり、あるいは静岡にこういうのがあったよねと想起する、動機づけするといったきっかけになるような取り組み。先ほど看板の話もありましたけれども、そういった中で、いろいろな目につくものをふやしていきながら、インフラというとこではMaaS(Mobility as a Service)も出てくるかと思いますけれども、大きなテーマになる前に動機づけ、想起させることも含めて回遊性に対するアプローチや研究に、これからも取り組んでいただきたいと思います。 124 ◯山本委員 公明党です。意見・要望を幾つか申し上げます。  昨年度は3次総の前期実施計画の最終年度ということで、過去4年間の前期計画を踏まえて、今年度はもう既にスタートしているので、検証をしっかりされているかと思いますが、その中で昨年度は特に歴史文化が1つのキーワードとして取り組みが進められてきたと思います。その中で、ポイントとなっていたのが、地域が稼ぐという観点やまち劇で新たなにぎわいをということもあったと思います。  そういったことを含めまして、まず、まち劇の関係ですけれども、イベントがいろいろあり過ぎて正直わからない。わからないという言い方はおかしいですけれども、まち劇がやっているものと、そうでないイベントもあると思うんです。それらをどうするのかというすみ分け、分けるのがいいのか、一緒にするのがいいのかわかりませんけれども、その辺はもう少し議論をしていただきたいと思います。同様にそのお金のかけ方というか、費用対効果をどう見込んでいくのかも必要なのではないかと思います。  それと、国際化推進事業の関係ですけれども、先ほど公式訪問者について質問をさせていただきました。静岡を知っていただくいい機会なのかなと思います。これをもっと積極的にPRしながら進めていただきたいと思いますし、もう1つ、あえて言うならば、市民がそういったことを知っているのか、市民とのつながりという部分で、市民との接点という機会をもっと設けていただければ、この事業の外国人の方の見方や静岡に対する見方もまた変わってくるかと思います。そんなこともまた検討していただければなと思います。  それと、質問はしなかったのですが、DMOの5市2町。あと、経済局が所管の4市1町、駿河ブルーラインの広域連携が、いまいちぴんとこないというか、どちらがメーンでどういう連携をしているのかとか、何をターゲットにしているのかがいまひとつ見えてこない印象があります。本当に広域連携を推進するという意味合いに特化したほうがいいのではないかと、そんな気持ちもありますけれど、その辺も検討していただきたいと思います。  最後に、スポーツの基金の関係ですけれども、2つございます。1つが施設整備ということで、2つ持つ意味があるのかどうか。施設を整備する意味で、基金としての存在意義と言いますか、その必要性が果たしてあるのかどうなのか、あえて2つに分けておく必要はないのかなと。逆に言うと、1本にまとめてより使い勝手のいいといいますか、使えるような基金のあり方を検討してはどうかなと。もっと欲を言えば、振興基金であるならば、より開かれた形で市民に還元できるような基金の使い方をぜひ検討していただきたいと思います。 125 ◯佐藤委員長 ほかに要望・意見はないようですので、以上で本日の決算審査を終了いたします。      ────────────────────────────── 126 ◯佐藤委員長 続けて、議案審査に入ります。  議案第208号中所管分を議題とします。  当局の説明をお願いいたします。             〔当局説明〕 127 ◯佐藤委員長 ただいまの説明に対して質疑に入りたいと思います。  質疑がありましたらお願いします。 128 ◯宮城委員 歴史文化施設についてお伺いします。  発掘調査につき遺構を現状保存し、再設計を実施するとのことですが、その道を今後どのように利用していくかということも考えていかなければなりませんが、全体の事業費からいうと、再設計の分だけが増額されるという考えでいいんでしょうか。 129 ◯岩田歴史文化課長 今回の補正予算でお願いしておりますもののほかに、設計の見直しというより、遺構が検出されたことに伴いまして、建設工事費、つまり建物の面積等もふえていくことが考えられます。ですので、建設工事費、展示工事費等の増額、それから遺構の保存につきまして、今年度、当面の保存処理経費をお願いしたところでございます。全体で見ますと1億円ぐらいかかるのではないかという見込みの中で、今、想定しておりますのは6億3,000万円ぐらいが全体で増額になるのではないかと試算しております。 130 ◯宮城委員 次の質問ですが、このことを踏まえて、テーマやゾーンの変更もあり得るということでしょうか。建物をつくる設計の基本的な考えは変わるんですか、それとも最初のテーマは変わらないで、それを基本の上に、遺構を見せるということで、そこだけ追加するんでしょうか。 131 ◯岩田歴史文化課長 まず、建物の建設コンセプト等につきましては、例えば、歴史文化の拠点をつなぐ、動線をまちからつないでいくということとか、歴史的景観への配慮、向かい側に巽櫓があるというようなところに配慮した建物の外観にするとか、そういったコンセプトについては変更するものではありません。また、展示内容につきましても、家康、それから今川氏、東海道を展示の主軸とした展示構成とすることについても変更はございません。出土した遺構が戦国末期の道と石垣ということで、展示の主たるテーマに合致していると考えております。 132 ◯牧田委員 主たるテーマは変えないということでしたけれども、そういう中で発掘された昔の道路、時期的には同じような時期のものですよね。そうすると、例えば登呂遺跡の弥生時代がありますと、それから、だんだん下ってきて古墳時代とか奈良時代とか平安時代とかあるけれど、それぞれの静岡市の生い立ちみたいなもの、直近で言えば港の歴史みたいなものも入ってくるかもしれないんだけれど、そういう時間軸を通した展示はこの中ではどのように扱われますか。 133 ◯岩田歴史文化課長 主に取り上げるテーマは家康と今川氏、そしてその後の江戸時代を通して明治、近代、現代というところで通していく考え方であります。それが基本展示として、いわゆる常設展示的な部分になります。今回の歴史文化施設につきましては、最初の基本構想等をつくりましたときに、まず静岡市の歴史の特徴をあらわしたいというところで、全国の歴史の中で静岡市が特に主張できる部分というのがそのあたりのテーマではないかと捉えられたものなんですけれども、静岡市の歴史につきましては、当然今川氏以前の歴史もありますし、もちろん登呂遺跡も全国にアピールできる部分ではありますので、登呂遺跡につきましては登呂遺跡や登呂博物館への誘導等を図っていくと。  それから、古墳等につきましても、例えば埋蔵文化財センターが既にありますので、そういった施設への誘導を図っていくことを考えております。  ただ、博物館の中で何かしらの誘導するストーリーがないと、そちらへも行ってみようということにはなりませんので、歴史文化施設の企画展示室、それから、今、地域学習展示室と呼んでおりますけれども、市内のおのおのの場所で、それぞれに特色ある歴史の物語等の企画展示で紹介していくことによって、それぞれの場所への誘導を図っていこうと考えております。 134 ◯牧田委員 資料-2の10ページで先ほど説明がありましたけれども、継続費の補正で廃止ということで出ていました。この項目が教育費ですね。基本的に教育施設。私たちが視察で鹿児島へ行ったり、金沢へ行ったり、いろいろなところに行って、博物館などを見ていても、先生が一生懸命に教えながら、大勢の子供さんたちが学んでいると。そういう世界を多く見受けるわけです。やはり観光交流でどれだけお金をもうけるかという発想の前に、私たち静岡市民がこの静岡市をより深く知って、愛着を持って子供さんたちへの教育というのはおこがましいかもしれないけれども、自分たちの生い立ちを知る場としてより重要だと思っています。  実は先日新聞で、市長が行革審に歴史文化施設を経済活性化のためにどうするかという諮問をしたというのを見てがっかりしているんです。教育にどう生かすか、静岡学を教育委員会で一生懸命構築しようとしているわけですよ。  そういう中に、ここの歴史文化博物館というものが重要な位置づけになるわけです。単なる一地区の歴史じゃなくて、オール静岡としての歴史を地元の人たちが知ると、その中でも合併した前のそれぞれの市の人たちは、お互いにお互いのことをまだ知らないんです。そういうことも含めて、旧静岡市の皆さんが清水を知る。それから、旧清水市の人たちが静岡を知る。そういうことも含めて、この静岡市を知る重要な施設ですから、今のこの姿が本当にいいのかということに対しては疑問を持っているわけです。  そういうことも含めて、基本構想はもうここまで来ているんで、それを覆すつもりはないですけれども、ぜひ、子供さんたちに訴えるものを。それから、静岡ってこういうところだったんだなと、静岡に来た人たちにも土地柄、人柄、歴史みたいなものを感じ取ってもらえるものを、今度の設計の見直しの中で、改めてそういう観点から肉づけをしてもらう形でやってもらいたいと思います。  後ほどの要望を先に前倒しで言ってしまいましたが、先ほど質問のときに要望を言うなと言われたんですけれど、今は要望として、ぜひお願いしたいと思います。 135 ◯佐藤委員長 ほかに質疑はありませんか。 136 ◯稲葉委員 遺構を生かしていく方向で施設の設計を見直すということでございますが、見せ方として何か構想はありますか。あるいは施設のコンセプトが戦国の徳川、今川というところですが、そこに合致しているということで、それも含めた中で、どのようにこれを見せていく構想なのか、お聞かせいただきたいです。 137 ◯岩田歴史文化課長 遺構の見せ方というところでございますけれども、これにつきましては、まず大前提になることとして、今まで土の中で眠っていた状態の遺構ですので、発掘された時点から傷んでしまうことがないように、まずは保存処理等を施していくのが大前提になるんです。その上でどういった見せ方ができるかというところを、これから検討していくことになるんですが、例えば、割とよくあるのが、ガラス板とかアクリル板等で透明な状態で遺構を覆って上から見せるような、大阪の歴史博物館などが難波宮跡などをそういった形で見せております。それから、福井県の一乗谷朝倉氏遺跡などのように、当時の姿を復元してまち全体を見せているような、非常に壮大な例もございます。  この遺構につきましては、どのように効果的に展示、活用していくかについて、奈良の国立文化財研究所などの専門家のアドバイスももらいながら検討していきますが、先ほどの教育という部分にかかわるかもしれないんですが、この施設を訪れて遺構を見た人たちが何かを体で感じることができるようなものにしていきたいというのは念頭にございます。 138 ◯山本委員 1つだけ教えていただきたいと思います。  社会資本整備総合交付金ということで、国庫補助の減額ということになりますけれども、国とどんな協議をしたのか、何かペナルティー的なことはあるのか、そういったことをちょっと教えていただきたいと思います。 139 ◯岩田歴史文化課長 歴史文化施設につきましては、国交省の交付金でございます社会資本整備総合交付金を活用させていただいております。今回の遺構の発見により建設工事が延期ということで、補助金の減額になっておりますけれども、歴史文化施設の建設は社会資本総合整備計画という基幹事業に位置づけられておりまして、引き続きこの交付金を活用できるように、国交省にも説明し相談させていただいているところでございます。この社会資本総合整備計画を1年間延長していただいて、それに対して交付金をいただけるように国との協議を行っておりまして、これについては了承をいただいております。今後も歴史文化施設の建設につきましては、この交付金を活用できるように、国との協議は今後も継続していくことになります。 140 ◯山本委員 今の説明の中で1年間延長ということで、国から了解をいただいたということですが、そうしますと計画上延長して、その期間内にできなかった場合は、補助の対象にならないということか、もっと言うと、その1年以内にちゃんとできるのかどうかということですけれども、いかがでしょうか。 141 ◯岩田歴史文化課長 今のところ再延長は話に上がっておりませんけれども、補助対象となる事業計画の期間を延長するような繰り越しについては了解をいただいております。計画期間の最終年度中に、次年度への11カ月間の繰り越しが認められております。ですから、当初計画の最終年度である令和2年度から3年度への計画期間の1年延長がまず認められており、令和3年度中に建設工事が終了できない場合は、さらに令和4年4月から11カ月の繰り越しが可能ということになります。 142 ◯佐藤委員長 ほかにないようですので、これで質疑を終了いたします。  次に、要望・意見に移ります。  本日は要望・意見にとどめていただきまして、討論と採決は10月7日にまとめて行いますので、よろしくお願いいたします。  それでは、要望・意見をお願いします。 143 ◯宮城委員 自民党です。  せっかく見つかった道や石垣の遺構を有効的な見せ方で取り入れて、しっかりしたテーマのもと、先ほども牧田委員が言いましたが、教育的にも価値のある歴史文化施設にしていただきたいと思います。そして、そこから登呂遺跡、登呂博物館、それに連なる芹沢美術館や駿府匠宿など、静岡市の各施設へつなぐ役割も果たしていただくような施設になることを希望いたします。 144 ◯牧田委員 先ほどの発言を今回ここでの要望とさせてください。  それから、プラスして、やはり教育委員会の社会教育係が5人しかいませんけれども、本来やっぱり教育委員会が、こういう社会教育について企画し、旗振りをしながら皆さんと連携していくような姿が本来の姿だと思うので、やはり教育委員会との意見交換を十分しながら、これからのことは進めてもらいたいと思うんです。教育委員会でそれだけの備えがないとすれば、教育局次長の甲さんと、1人でも彼は社会教育専門家ですから、御意見を聞きながら進めてもらえればありがたいと思いますので、お願いします。 145 ◯稲葉委員 志政会です。私も牧田委員の教育とは本当に同じ思いです。やっぱりこういう施設が何で必要なのか、何で建てられたのかというストーリーがしっかりしていると、こういう建物が本当に生きてくると思います。そういう中に教育という観点が物すごく重要な存在価値に変わってくると思っています。今回の設計の見直しというタイミングでもございますので、改めて教育の観点ということのコンセプトをしっかりと含めていただいてつくり上げていく。やっぱり多くの方を巻き込んでいただく中で、そういったところのアプローチをぜひやっていただきたいと思います。 146 ◯山本委員 公明党です。1年プラス11カ月ということでありましたけれども、できるだけ市民に早く見ていただければと思いますので、早くできてほしいという思いがありますから、その辺は引き続き努力をお願いしたいと思います。 147 ◯佐藤委員長 ほかに要望・意見はないようですので、本日の議案審査をこれで終了いたします。      ────────────────────────────── 148 ◯佐藤委員長 本日の日程は全て終了いたしました。  10月7日は経済局、農業委員会事務局所管分の審査を行いますので、よろしくお願いいたします。  これをもちまして、観光文化経済委員会を散会いたします。                 午後2時11分散会      ────────────────────────────── 観光文化経済委員長  佐藤 成子 Copyright © Shizuoka City, All rights reserved. ↑ ページの先頭へ...