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  1. 静岡市議会 2019-03-12
    平成31年 観光文化経済委員会 本文 2019-03-12


    取得元: 静岡市議会公式サイト
    最終取得日: 2023-05-18
    ↓ 最初のヒットへ(全 0 ヒット) 1                 午前9時58分開議 ◯山梨委員長 それでは、ただいまから観光文化経済委員会を開会します。      ────────────────────────────── 2 ◯山梨委員長 今期定例会で本委員会に付託されましたのは、議案第23号平成31年度静岡市一般会計予算所管分外53件であります。  委員会の進め方ですが、本日はお手元の審査順序のとおり、観光交流文化局所管の議案25件の審査を行い、あすは、経済局及び農業委員会事務局所管の議案30件の審査を行います。このうち、議案第23号、一般会計予算中所管分につきましては、本日は観光交流文化局所管分の質疑、要望・意見までを行い、討論と採決は、あすの経済局等所管分の審査とあわせて行います。  なお、審査に先立ち、委員の皆さんと説明員の皆さんに申し上げます。委員会記録作成の関係から、発言の際は必ずマイクを使用して発言くださるようお願いします。  それでは、議案審査に入ります。  議案第23号中所管分外24件を一括議題とします。  それでは、当局の説明をお願いします。             〔当局説明〕 3 ◯山梨委員長 ただいまの説明に対し、質疑に入ります。  質疑に先立ち申し上げます。発言の際は議案書の番号やページ数、項目を述べていただくようお願いします。  また、案件の決定に影響しない参考、確認のための質疑で当局の対応に時間を要するものは、後日の報告または資料の提出を受けることとし、効率的な委員会運営に努めてくださるようお願いします。  それでは、質疑がありましたらお願いします。 4 ◯堀委員 まず、初めに、資料-2の62ページ、観光・国際交流課所管駿府城公園お堀の水辺活用事業について伺います。  平成31年度の実施内容について、葵舟運航の本格実施までのスケジュールについて詳しく教えてください。 5 ◯岡山観光国際交流課長 葵舟の運航内容及びスケジュールについてですが、平成31年度の実施内容につきましては、平成29年度から都市局が実施してきました計4回の社会実験と、平成30年度に実施した民間活力導入検討調査の結果により、大型イベントとの同時開催や、あるいは桜の開花時期、飲食や音楽といった附帯サービスを追加することにより有料運航の可能性は見えてきた一方で、いわゆる安定的な、継続的な運航をするための課題も見つかりました。その中には、舟のこぎ手が少ないのと、事業規模が小さいため、事業者の創意工夫による余地も少なく利益が見込みにくいことが課題として判明したところです。  そこで、本格的な運航に向けて、課題となっている舟のこぎ手の育成、それから、安定的な運営の確保を目指し、平成31年度は、キーマンとなる船頭の掘り起こしと育成、旅行商品への組み込みを狙った旅行事業者向けファムトリップを中心に事業を実施する予定でおります。  また、葵舟事業認知度向上を図るため、一般向けには夏と秋のイベントの開催に合わせて運航を行うほか、運航に使用する舟も平成31年に1そう購入を予定しております。  なお、舟の乗り場の整備につきましては、都市局で計上しているところでございます。
     運航実施スケジュールについては、平成31年度は今申し上げたとおり、こぎ手の育成や安定運営のための旅行商品造成を狙うなど運航環境を整備し、翌年度より、こぎ手の育成も並行しながら、まずは、今申し上げた舟1そうの購入により運航を開始する予定でおります。 6 ◯堀委員 それでは、同じく資料-2の62ページ、最下段の駿河湾フェリー運航支援事業について伺います。  新規で子供利用促進キャンペーンを始められるとのことですが、どのような形で実施するのか詳しく教えてください。 7 ◯岡山観光国際交流課長 この事業は、まず子供にフェリーの魅力を実際に体感していただきたいということで、同時期に船内のパネル展示を通じて、子供たちに駿河湾について学んでいただくことを趣旨に事業展開するものです。  市内の全小学生を対象に、小学校を通じて片道分のフェリー乗船無料券を配布する予定です。利用期間は、子供が乗船しやすい夏休み期間を含む6月から9月を想定し、保護者同伴によるフェリーの家族利用の促進、そして、認知度向上を図ることを目的として実施するものでございます。 8 ◯堀委員 お客さんの数は大体どれぐらいを見込んでいるのか教えてください。 9 ◯岡山観光国際交流課長 約4,000人を想定しております。4,000人という数字は、おおむね市内小学生の10%強の数字となります。なかなか前例がない中で、エスパルスが入場券を無料配布した実績などを考慮して算定したものです。 10 ◯堀委員 それでは、次に資料-2の63ページ、中段のデスティネーションキャンペーン推進事業について伺います。  文化体験ツーリズム促進事業費の助成による本市の取り組みはどのようなものがあるのか、まずは教えてください。 11 ◯岡山観光国際交流課長 事業内容に記載のとおり、本市の地域資源を生かした体験プログラムを商品化したいという事業でございます。  実は、これまでもデスティネーションキャンペーンで商品を造成したり、「おんぱく」で民間事業者の協力を得て事業化、商品化を行ったり、DMOが新たな商品を造成したり、市内で今、いろいろなセクションが観光にかかわる体験等を含めた商品造成が行われている。そういったところが今、散在しているものですから、それを名寄せしまして、利用者によく理解していただき、使っていただくものを束ねて情報を発信、PRする趣旨のものです。 12 ◯堀委員 今の質問に関連すると思うのですが、その下の観光宣伝・観光客の誘致事業について、デスティネーションキャンペーンで本市がどんなふうに取り組んでいるのか、取り組み内容について教えてください。 13 ◯岡山観光国際交流課長 本年4月から6月にかけまして、デスティネーションキャンペーン本番に向け、本市では全部で17の旅行商品を造成し、昨年の9月から東京、名古屋、大阪の各商談会に出向いて旅行商品の売り込みを行っているところであります。  その中でも歴史資源を活用した臨済寺、静岡浅間神社久能山東照宮の3つの特別拝観を目玉として、企画をしているところです。  また、JRと連携して静岡デスティネーションキャンペーン限定観光列車も企画しております。静岡市内を発着する列車は、3月31日の静岡デスティネーションキャンペーンオープニング号を初め、全部で4本の企画をしております。特に、4月6日の徳川×今川歴史めぐり号では、静岡駅に到着後、臨済寺特別拝観静岡まつり大御所花見行列特別観覧席で観賞し、翌日は浅間神社を拝観するようなツアーに我々も協力しているところです。  そのほか、本市オリジナルデスティネーションキャンペーンパンフレットでは静岡開運スポットめぐりと称して、これを契機に、訪れたお客様の周遊性を高めるために、オリジナルのパンフレットも作成しているところです。 14 ◯堀委員 デスティネーションキャンペーンについて、もう少し伺いますが、5市2町の中部・志太榛原地域連携DMOとの連携については、どんな現状になっているのか、教えてください。 15 ◯岡山観光国際交流課長 DMOの主体であるするが企画観光局が、中部地域の5市2町の事務局を担っていただいており、JR東海や静岡県観光協会との連絡調整をしております。  具体的な取り組みは、中部5市2町をエリアとした、するが5市2町ぐるっとスタンプラリーを企画し、静岡デスティネーションキャンペーン期間に合わせて、期間中の来訪者に対し、中部連携中枢都市圏の各市町2カ所、全部で14カ所を設定し、そのうち3カ所以上を回ると地場産品が抽選でいただける企画をしているところです。 16 ◯堀委員 デスティネーションキャンペーンの件についてはわかりました。  その下にあります久能山東照宮特別拝観交通支援事業について、これはどのような内容なのか教えてください。 17 ◯岡山観光国際交流課長 先ほど久能山東照宮特別拝観を企画していますと話をしたのですが、昨年もプレで行った天下泰平竹あかりと称して、こちらも昨年、非常に好評を博し、聞くところによると1万人以上の来場者があったと伺っております。  実質的に夜の開催になり、現在、静岡駅と日本平を結ぶバス路線は、土日は16時28分に静岡駅を発車するバスが最終となってしまい、夜の日本平の魅力を楽しむためには、どうしても自家用車やレンタカーに頼らざるを得ないという状況になっております。  そこで、天下泰平竹あかりが開催される4月27日から6月30日の土日、祝日に合わせ、天下泰平竹あかりのみならず日本平夢テラスを楽しんでいただくために、交通事業者と連携し、前日までの予約により土日、祝日の夜往復1便、有料バスを運行することに市が支援する事業です。 18 ◯堀委員 同じく資料-2の63ページ、最下段の外客誘致推進事業市内看板多言語化事業について、進捗状況と今後の見通しについて教えてください。 19 ◯岡山観光国際交流課長 平成30年度の整備状況と今後の計画についてですが、当該事業は増加する訪日外国人受入環境整備の一環として、外国人観光客本市観光地を自由に散策していただくために本年度からスタートしたものです。  整備概要は、JR静岡駅、清水駅及び清水港を起点として各エリアの観光地までストレスなく回遊できるコースをまず選定し、そのコース上の案内看板について現況調査を行い、改修、設置が必要と判断された箇所に多言語看板を整備するものです。  本年度の整備状況ですが、新設、改修を含め、清水港周辺エリアで13カ所、静岡駅周辺エリアで6カ所整備を行ったところです。  今後の整備につきましては、外国人旅行者に市内のより多くの観光スポットに足を運んでいただき、本市の目的地を自由に散策していただけるよう、平成31年度は三保エリアを対象に整備を行い、それ以降、順次市内の整備をしていきたいと考えております。 20 ◯堀委員 今後の見通しについて、大体いつぐらいまでに全部の多言語化が完了する見込みで計画を立てているのでしょうか。大体でいいので教えてください。 21 ◯岡山観光国際交流課長 大変申しわけないのですが、実は全容がつかめておりません。  今回も、静岡駅、清水駅の周辺を調査した上で、その必要箇所を整備したことになります。来年行う三保も、まずは調査、それから整備になります。当然、設置箇所としては外国客船を意識して、その方々が市内を回っていただける箇所を優先して行っていきたいと考えております。予算範囲の中でできるだけ良好な整備、環境を構築してまいります。 22 ◯堀委員 それでは、次の質問に移ります。  資料-2の64ページ、中段のナイトツーリズム推進事業について、先ほど説明のあった夜景サミット2019in静岡の実施内容を詳しく教えてください。 23 ◯岡山観光国際交流課長 そもそも夜景サミットは、夜景観光活性化に取り組む全国の行政あるいは民間事業者が年に1回、一堂に会して夜景の活性化方策あるいは成功事例など、あらゆる情報を共有し、夜景観光のさらなる推進のために開催される会議で、ことしで11回目を迎えます。主催者は夜景コンベンションビューローという一般社団法人で、日本平も認定されております日本夜景遺産などのブランディング事業夜景観賞士検定等の人材育成などの多岐にわたる業務を行っている団体です。  ことしの開催時期は、一応、毎年10月に行っているものですから、本市の開催も10月を予定しております。詳細な時期、場所については目下調整中でございますので、決まり次第発表してまいります。  内容については、夜景サミットは大きく分けて3部構成になっております。  1部はサミットの部と称して、事例紹介や日本夜景遺産の新規の認定式などが行われます。  第2部は、夜景ツアーとしての視察です。本市の場合は、日本平夢テラスからの夜景を予定しております。  第3部は交流会で、情報共有の場とされております。  開催に向けては、主催者である夜景コンベンションビューローはもとより、静岡側では日本平観光組合と本市が連携して準備を進めているところです。 24 ◯堀委員 夜景サミットと連動すると思うのですが、ナイトツーリズムの充実のところで、日本平への路線バスの試験運行の概要を教えてください。 25 ◯岡山観光国際交流課長 現在、しずてつジャストラインの日本平線は土日、祝日で、日本平行きがおおむね16時半ぐらい、日本平発の静岡駅行きが17時半。先ほど申し上げたとおり、夜景を楽しむには非常に難しい路線となっております。  今回の夜景サミットを契機として、日本平山頂の夜の魅力の取り組みにつなげていきたいという思いのもとに、平成31年度においては、あくまでも試験的ということを前提にしたいと思います。夜景サミットの開催とその記念事業を通じて、現在の想定では、サミット開始と民間で月に1度行っている夜市開催時において、おおむね2往復程度のバスを試験運行し、利用者の声や利用状況をきちっと把握し、今後、アクセスの充実に向けた検討材料にしていきたいと考えております。 26 ◯堀委員 運行ルートについては、静岡駅から日本平山頂までを予定しているのか、清水駅からの運行ルートは予定しているのかを教えてください。 27 ◯岡山観光国際交流課長 まず、静岡側のルートですが、静岡駅を出発後、東静岡駅に寄って日本平山頂というルートを想定しております。  あと、清水側からは、市からバス事業者に対して運行の要望をしているところでして、現在、交通事業者が具現化に向けた検討をしていただいていると伺っております。 28 ◯堀委員 次に資料-2の65ページ中段、歴史文化課所管の駿府城跡天守台発掘調査見える化事業について伺います。  野外展示化の検討方法について教えてください。 29 ◯岩田歴史文化課長 まずは今、発掘調査で出てきております天守台の石垣の現況把握をしなくてはいけないと考えております。そちらは、都市局から委嘱されている発掘調査業務の経費の中で行う予定です。石垣全体の変形や、膨らんでしまってすぐに崩壊するような場所がないか、個々の石材の状況、破損状況、産地の同定などを行っていく予定です。  それと並行して、歴史文化課で予算をお願いしております野外展示化の検討経費では、野外展示の位置づけであるとか考え方の整理、それから、既存の静岡市駿府城公園基本計画や基本設計などの関連計画との整合性の整理などを行いつつ、天守台の遺構がどのようなものであるのかという文化財的な価値の評価、保護方法の検討などを行った上で、野外展示をどういうふうにするのかの計画も作成したいと考えております。 30 ◯堀委員 それでは、次の質問に移ります。  同じく資料-2の65ページ下段、文化財課所管一般文化財保護事業について、駿府九十六ヶ町町名碑設置について、現在の進捗状況と、今後どういうふうに進めていくのかについて教えてください。 31 ◯岡村文化財課長 駿府九十六ヶ町町名碑の設置は、家康公が整備した駿府のまちづくりを後世に伝え、静岡市の歴史に誇りを持ってもらうということで始めた事業です。  これまで、町名のとおり96カ町あるわけですが、例えば呉服町などのように一丁目から六丁目まである町名もございます。こうしたものは、町名碑を設置する場合には1つという形で設置しており、全部で49基の設置が必要になります。  そうした中で、本年度までに、34基を設置し、残り15基となっております。3次総終了までの4年間で全てを完了させる方向のもと、設置を行っていく予定です。来年度から1年に石碑は4基、そして、何丁目というところについては石碑が全体の中で1基しかないものですから、そうしたものを補助するために、足りない部分については新たに説明版を設置していこうと。説明板は12基ずつつけて、石碑があと15基なので、4年間で16基はできる計算です。そして、説明版も12基で、あと47基必要なので、どちらも4年間でやっていきたいと思っております。  なお、設置場所については、民有地や道路の用地を使わせていただいていますが、出入りの問題や地元の方たちの協力がないとできませんので、委員の皆様にも御協力をよろしくお願いしたいと思います。 32 ◯堀委員 次に資料-2の67ページ、三保松原保全活用事業に関連してお伺いします。  3月30日に三保松原文化創造センターがオープンしますが、以前愛称を募集していたと思うんですけれども、その愛称の募集ぐあいで皆さんの期待度がわかるかと思いますが、どのくらいの応募総数があったのかを教えてください。 33 ◯岡村文化財課長 名称が三保松原文化創造センターということで、少しかたいこともあり、少しでも国内外の多くの方々に親しまれ愛されるものをということで、昨年の12月19日からことしの1月18日までの1カ月間、公募を行いました。  その結果、10代から70代まで、全体で908件の応募がございました。年齢的には分散して応募していただきましたが、最も多かったのは10代です。 34 ◯堀委員 10代の方が多くて、一月で908件あったということは、期待が大きかったあらわれだと思うんですが、愛称についての発表はいつか、そして愛称名について、この場で教えていただけるなら教えてください。 35 ◯岡村文化財課長 愛称の発表につきましては、3月22日の市長の定例記者会見で発表させていただくため、この場ではお許しいただきたいと思います。  愛称の決定につきましては、先ほどの908件の中で、三保松原の保全や活用にいろいろ関係していただいております静岡農業高校や地元自治会、三保松原保全活用計画の推進専門委員などから御意見をいただいた上で、市で決定した経緯がございます。3月30日の開館式典において、その採用者についても表彰していきたいと考えております。 36 ◯堀委員 発表時期については、承知しました。  それでは、同じく資料-2の67ページの一番下、ナイトエンターテインメント「駿府灯り回廊」について、事業を行う目的、狙いを教えてください。 37 ◯田嶋まちは劇場推進課長 この事業は、夜の観光的なコンテンツとしてナイトエンターテインメントを開発し、来訪者や旅行者の方たちにとって新しい魅力をつくること、来訪者の滞在時間を延ばして、市内の宿泊者数をふやすこと、1人当たりの客単価を上げることによって消費拡大を図り地域経済の活性化につなげることを目的にした事業です。 38 ◯堀委員 同じく資料-2の69ページ最下段、清水みなと祭り開催費助成に関連して新曲振りつけとありますが、この新曲振りつけの概要を教えてください。 39 ◯田嶋まちは劇場推進課長 この新曲は、平成29年度に70回目のみなと祭りの記念事業を行い、その70回を記念して、宇崎竜童さんに「港かっぽれ」の6曲目の新曲ということで「かっぽれラララ」という曲を制作していただきました。この新曲に踊りの振りつけをする事業になります。  振りつけの依頼は、宇崎竜童さんに窓口になっていただき、専門の方にこれから振りつけをしてもらいますが、曲調や曲のコンセプトを考えながら振りつけ師を決め、平成31年度に実施します。  いつからみなと祭りで踊れるかは、平成31年度は振りつけを専門の人にやってもらい、その後、清水のインストラクターの方に教えていただく。その次の年ぐらいには、一般の方に講習会等を開催して踊りを練習してもらい、実際に踊れる見込みは数年かかってしまいそうだということで、実行委員会が計画をしているところです。 40 ◯堀委員 では、次の質問に移ります。  同じく資料-2の71ページの最上段、文化振興課所管の静岡市民文化会館再整備方針検討事業について、老朽化の状況把握などの基礎調査とありますけれども、今わかる範囲で、老朽化のぐあいについて教えてください。 41 ◯矢澤文化振興課長 市民文化会館は昭和53年11月に開館してから40年が経過しております。現在では給排水管の腐食によるさびや詰まり、空調機器の熱交換性能の低下、ダクトや非常用発電機の経年劣化と、ホール天井クロスの剥がれ、床タイル、内壁、外壁タイルの浮きなど衛生設備、消防設備、空調設備、建築設備等が老朽化しており、現在のふぐあい箇所を修繕しながら、何とか機能を維持している状態です。  また、40年前の施設であることから、トイレの数が不足していたり、段差が多くスロープ仕様になっていないなど、バリアフリー対応もできていない状況です。 42 ◯堀委員 築40年以上ということで、このことについては本会議等でもたびたび質問があったわけですが、いずれは更新していかなければならない中で、再整備の大体のスケジューリングについて、どんなふうに考えているのかを教えてください。 43 ◯矢澤文化振興課長 市民文化会館の再整備に関する今後の計画につきましては、来年度は、躯体や設備の現状の機能の状態や劣化の状況調査、市場のニーズや先進事例などの基礎調査、施設規模や施設構成、配置計画や施設計画の検討など、再整備に必要となるさまざまな検討を行い、改修や建てかえに要する事業費を試算してまいりたいと考えております。  また、今後、施設に求められる新たな機能など、建築や環境などの専門家の助言をいただきながら、意見交換会などを通じて市民団体や市民の皆様の御意見を伺い、整備方針を決定したいと考えております。整備方針を決定した後に、施設の基本構想、基本計画を策定していく予定です。 44 ◯堀委員 それでは、同じく71ページ、スポーツ振興課所管のキックバイクイベント開催事業助成について、これは昨年度も助成していると思いますが、事業評価等も踏まえて平成31年度の改善点について教えてください。 45 ◯稲葉スポーツ振興課長 キックバイクが、バランス感覚や脚力の面で子供の発達に有効であると言われており、本市としては、本年度初めて取り組んだイベントになります。  本年度の事業評価ですが、2日間で、当初に想定した以上の442人の子供さんの参加がありました。来場者数も3,500人以上で、大変盛況な大会になりました。また、都市局との連携のもと、市の自転車施策をPRするブースや広場の特性を生かしたスケートボードの体験会などを実施し、事業の目的は果たせたと考えております。  来年度に向けての改善点でございますが、実行委員会組織で実施しており、実行委員会の中にキックバイクレース競技団体に参加いただくことや、アーバンスポーツ体験ブースをさらに拡大、拡充していきたいと考えております。 46 ◯堀委員 次に資料-2の72ページ、スポーツ交流課所管の静岡市サッカー祭り負担金について、事業概要を詳しく教えてください。 47 ◯望月スポーツ交流課長 サッカー祭りは、静岡市サッカー協会と連携して、サッカーの普及啓発、地域のにぎわい創出などを目的に、フリースタイルフットボールのコンテストを中心に開催するイベントです。  フリースタイルフットボールは、サッカーの基本技術でありますボールリフティングを初めとしたボール扱いの技術を高め、誰もが気軽に始められ、自由な発想で楽しめるスポーツです。また、音楽に乗せてパフォーマンスやその他のさまざまな文化、芸術との交流により、やる側だけでなく見る側も楽しめるエンターテインメントでもあることが特徴の1つです。  本年度も開催しましたが、ことしと同じように来年度も行う予定ですけれど、会場をエスパルスドリームプラザに移し11月の第2週で開催することで、大道芸、清水コスプレとパッケージした秋フェスの一部として、まちは劇場の推進が図られることに期待しております。 48 ◯堀委員 それでは、最後に同じく72ページの日本平動物園所管の「見方が違う動物園」NEWデザインプロジェクトについて、どんな内容なのか、なかなかユニークな取り組みだと思うのですが、決まった経緯も含めて、何でこういうことに取り組もうとしたのかを教えてください。 49 ◯柿島日本平動物園長 まず、事業内容については、動物園マルシェと動物園キャンプは、秋ごろをめどに、当園で有効活用できていない展望広場に、ハンモックのように宙に浮いているフローティングベッドや家族等の大人数で一緒にくつろげるガーデンベンチなどを設置するなど、来園者が市内を見渡せる展望広場から美しい景色を見ながら、非日常的な時間をゆっくり過ごせる空間を演出します。  1つ目の動物園マルシェは、昼間に開催するイベントで、文字どおり市場のように多数の飲食、雑貨等のお店が出店します。また、子供たちが大きなキャンバスにみんなで動物を描くペイントアートのワークショップ、あるいは演奏を楽しむ音楽ステージなどを設けるなど、おしゃれな雰囲気の中で多彩なイベントを開催してまいります。  2つ目の動物園キャンプは、夜間に開催するイベントで、県内外のアウトドア愛好者や地元の家族連れなど、あらかじめお申し込みをいただいた宿泊希望者が展望広場にテントを張って、いつもとは違った動物園を2日間体験できる企画となっております。宿泊者限定のイベントとして、環境をテーマにした野外映画の鑑賞、あるいは静岡市内のすばらしい夜景を楽しみながら一夜を過ごしていただき、これまでの動物園とは異なる新たな楽しみ方を提供したいと思っております。  この事業に結びつく経緯については、動物園マルシェ、動物園キャンプは「見方がちがう動物園」NEWデザインプロジェクトの一環として、市民活動団体と協働で実施する企画です。イベント自体は集客対策としての主なツールになっていますが、毎年春、夏、秋の動物園まつり、あとは、夜の動物園等代表的なイベントの繰り返しが、ちょっと恒常化、固定化していることが課題でした。そこで、柔軟かつ新しい着眼点によるイベント等を導入することを目的に、平成29年度から「見方がちがう動物園」NEWデザインプロジェクトと題し、動物園をフィールドとした魅力向上、集客を効果的に実現できる事業を市民活動団体から募集しました。  平成29年度の主な事業としては、地元の池田地域の団体であるしろくまLaBO(ラボ)によるロッシー誕生祭を行ったり、しろくまクラフトや動物スタンプを用いたマイバッグの作成などのワークショップを行いました。また、NPO法人静岡県自然史博物館ネットワークは、静岡市内に生息する野生動物に焦点を当て、骨格標本や毛皮の展示、学芸員の講座等の企画展、静岡市まるごと動物園を開催しました。  そして、今年度は、29年度に評価が高かったしろくまLaBO(ラボ)によるワークショップを継続開催し、3月16、17日に開園50周年のプレイベントとして動物園マルシェと動物園キャンプをモニター開催します。  そして31年度には、展望広場の利活用を進めたい点、あるいはイベントの魅力、独立性、継続性の観点から、動物園マルシェと動物園キャンプの1事業に絞り、開園50周年記念事業として実施を予定しております。 50 ◯堀委員 平成29年度から、このプロジェクトがさまざまな取り組みを行っているということですが、こういった事業は今後も継続してやっていく予定はあるのか。また、平成31年度は9月、10月にこの企画を実施するということですが、例えば夜景やキャンプなどは、冬のほうがきれいに見えると思うのですが、そういう別な時期にやっていく計画もあるのか、わかる範囲で教えてください。 51 ◯柿島日本平動物園長 今後の事業の継続については、このプロジェクト自体は3年間で終わってしまいますが、プロジェクト事業終了後も、3年間に行った事業の費用対効果や独立性などの観点から検証し、動物園の新たな魅力として今後実施すべきと判断した事業については、継続的に開催していきたいと思っております。  そして、今回、モニターで開催します動物園マルシェは、今、山頂で日本平夜市として行っている団体が開催するものですが、大変好評であるということで、こちらに関しても定着させていきたいと考えております。  あと、動物園キャンプは、今回、モニター体験をしますけれども、そこでいろいろな課題が出てくると思うので、その課題を克服しながら、モニター体験ですけれどもアンケート調査も行い、よりよい方法で継続開催できるように検討していきたいと考えております。 52 ◯杉本委員 細かい一つ一つの事業を聞く前に、全体的にお聞きしたいことがあります。  市長がよく、あるもの磨きをすることで、静岡には自然や歴史的な建造物や文化財などがたくさんあるわけですが、そういう地域資源を生かした、あるいはインバウンドを意識した観光施策を幾つもやっていると思うんです。そういうことをしながら静岡市の経済の活性化につなげていくのが今、市全体の経済を牽引する観光としてやっていると考えています。
     そういう中で、たくさんの事業があるんですが、継続しているものも含めて、観光交流文化局としてこういったことが大きな目玉として、何か特記すべきものがあったら、全体的な考え方というか中心となるものを教えていただきたいです。 53 ◯中島観光交流文化局長 観光交流文化局という存在自体がそうだと思うのですが、今お話しいただいた、文化財や、あるものを使っていく、それも日本平の答弁にあったように、見立てを変えてユニークに使っていって観光につなげていく。あるものを観光につなげていって、最終的には経済に落とすということは、日本全体がそっちに向かっていますし、局内でもいろいろな課に分かれていますが、スポーツにしろ、歴史にしろ、観光はもちろん、全てそういう方向性で事業を立てていることが一番の特徴だと思います。何か1つというお話をいただきましたけれど、局全体で最終的には観光、それから地域経済につなげていくという意思で当初予算をつくりましたので、ぜひよろしくお願いしたいと思います。 54 ◯杉本委員 大まかな方向性は大変いいと思います。ぜひお願いしたいのは、そういった地域資源をしっかり生かしたさまざまな取り組みを今後、細かい点について一つ一つ、お聞きしていきたいと思います。  資料-2の62ページ、先ほど堀委員からも質問がありました駿府城公園お堀の水辺活用事業について、先ほど実証実験をしていきながら、採算性にちょっと問題があるので来年度は船頭さんをつくるなど取り組んでいくとのことですが、具体的に今後、民間に委託すると思いますが、現時点でこの事業の採算性はどのように見込んでいるか、教えてください。 55 ◯岡山観光国際交流課長 都市局の導入検討調査結果を踏まえながらの検討ですが、舟自体や乗り場の整備といったものの初期投資を除けば採算性はあるものと認識しております。しかし、今のままではいろいろな付加価値をのっけていかなければ難しい。例えば、環境整備も、見た目の整備や商品自体を旅行エージェントに買っていただくことによって、より生産性を高める仕掛けをするためにファムトリップを事業として考えております。 56 ◯杉本委員 初期投資は除いて、実際のランニングコストは何とか賄えるイメージだと思います。この事業をやりながら、経済を基本に考えると当然、交流人口をふやしていくのが目的だと思いますが、歴史文化施設に向かう途中で、観光客が舟にも乗れてプラスアルファの付加価値をつけていくことが観点だと思います。難しいかもしれませんが、この付加価値によってどの程度のプラスアルファというか、一個一個の事業に対して1つの目的意識が大事だと思っているので、どの程度を見込んでいるのか、考えがあれば教えてください。 57 ◯岡山観光国際交流課長 交流人口の増加については、実質的にこれから運航内容を検討してまいります。例えば、ウイークエンド、ウイークデーでも利用の状況が変わってくると思います。採算性も考慮しながら、どこの運航率がいいのか。それと、交流人口に関係してくるところでは、残念ながら、具体的な数字は持ち合わせておりません。今後、検証の中ではじいていきたいと思っております。 58 ◯杉本委員 ちょっと無理な質問をしたとは思っていますが、何をするにもそういう観点が非常に大事だと思いまして、採算性等もしっかり踏まえてやっていただきたいと思います。  次に、資料-2の64ページ、ナイトツーリズム推進事業について、光と音の演出と書いてありますが、もうこの時期ですから、そろそろイメージが固まっているのではないかと思いますが、どういった演出になっていくのかを具体的に伺います。 59 ◯岡山観光国際交流課長 実はまだ、具体的には決まっておりません。日本平夢テラスを核に光と音の演出をしたいことにつきましては、一般社団法人夜景観光コンベンション・ビューローと今後、協議を重ねていきながら、より楽しんでいただけるような催しを組み立てていきたいと考えております。 60 ◯杉本委員 夜のツアーの明かりの問題で、駐車場から上ってくるのに、足元が非常に暗いんです。ナイトツーリズム、夜の夢テラスを生かした演出をするわけだから、先ほどバス路線の問題もありましたけれども、バスを降りてからその場所に行くまでの明かりの対策について、答えられればどう考えているのか教えてください。 61 ◯岡山観光国際交流課長 観光客にとっての安全性の確保は極めて重要なものだと認識しております。それにつきましては、都市局が建設主体となって検討した上で、整備していただいております。 62 ◯杉本委員 ということは、認識はしていて検討していると理解します。  続いて、資料-2の65ページ、駿府城跡天守台発掘調査見える化事業です。この野外展示の関係で、先ほど天守台の石垣が安全かどうか言っていましたが、保存方法は今、確立しているのか教えてください。 63 ◯岩田歴史文化課長 石垣の石については、従来、樹脂をしみ込ませ、樹脂の含浸などによって表面の剥離を固めるというような方法で試みられている例はございますが、駿府城の石垣の石は、表面を固めれば済む程度の劣化ではなさそうです。そういった中で今、確立している方法はないのですが、熊本の震災や東北の震災の被害を受けたお城の石垣などで研究が進んでいるものですから、そういった研究の成果を聞き取ったりしているところです。 64 ◯杉本委員 私は、この天守台が2つ見えてきて、ひょっとしたら第3の城跡もと言われていますが、確立していない状況のもとでこの見える化事業は、当然、天守台が見えている状況を一般の方に見せるということですけれども、大事な天守台がきちっと保存できない場合は、この事業そのものはなかったことになるというか、先々の想定があれば教えてほしいです。 65 ◯岩田歴史文化課長 石自体の状態は悪いのですが、石垣としては安定を保っているというのが土木工学の先生方の見立てです。そういう中で、数年の間に何か起きてしまうのではないかというよりは、もう少し長い状況で観察をしていく必要があるのではないかという御指導というか御意見もいただいています。かといって危ないので埋め戻してしまえば、今の状態が次の時代に残るのかというと、一度安定を崩してしまって、土の中に埋まっていた圧力の関係を崩してしまっているので、土の中で崩壊が起き、次に堀ったときにはガラガラに崩れていることも想像できます。そういった中では、見ながら観察をしていくことが最もよいということで今、見える化の継続を考えております。 66 ◯杉本委員 そういった中で、長い目で見ながら、ぜひ検討していただきたいと思うのですが、もう1つの夢として、見える化事業の中で観察をしながら第3の城跡まで調査を続けるという検討はあるのか、お伺いします。 67 ◯岩田歴史文化課長 今後期待されるものとしましては、第1期の天正期の家康の駿府城、それから、その前にあります今川期の遺構などのケースが期待されるところです。平成31年度の調査の中で、今回の調査目的は一応、慶長の家康の駿府城天守台の規模であるとか、残存状況などを確認することが目的ではありましたけれども、最後の年度に遺構の残りがあるかを確認していくことになると思います。 68 ◯杉本委員 最後の言葉尻がよくわからなかったのですが、要するに、平成31年度、今の調査が一旦終了しますけれど、その後、場合によっては第3の城跡まで調査が進む可能性もないことはないと捉えていいのでしょうか。 69 ◯岩田歴史文化課長 今回の発掘調査は4年で計画していて、最後の年度にやることは、その慶長期の家康の天守台の状況を確実に押さえるという中で、委員がおっしゃっていらっしゃる部分が見えてくるのかもしれないということですが、範囲を拡大して発掘調査の期間も延長してということは今現在、計画しておりません。 70 ◯杉本委員 次に、資料-2の67ページ、ナイトエンターテインメント「駿府灯り回廊」についてです。  先ほど、目的は宿泊客をふやすこととお聞きしたのですが、日本平の夜景サミットも、今年度の取り組みの中で、こういった夜の取り組みを結構ふやしている。そこには多分、滞在時間、宿泊客をふやすことが大きな目的だと思いますが、夜のイベントさえやれば宿泊客がふえるということではないと思うんです。この事業だけではなく、事業に絡めて宿泊客をふやすという取り組みについて、どう取り組んでいるのか、お伺いします。 71 ◯田嶋まちは劇場推進課長 夜やるということは、経済につなげるということで、宿泊者をふやそう、経済につなげようということが大きな目的です。今、国も各都市もとにかく夜の観光コンテンツをつくることによって、観光都市として想起され、そこの都市に行ってみたいという流れにつながります。昼のイベント、夜のイベント、それから観光地、いろいろなことを総合的に組み合わせながら、こういう事業に取り組んでふやしていきたい考えです。  今回の「駿府灯り回廊」は、8月16日から18日の3日間、駿府城公園の紅葉山庭園や、巽櫓、天守台で発掘現場等をライトアップするんですが、ライトアップの光だけじゃなくて、音楽やアート、大道芸のパフォーミングハウスのようなものを組み合わせて、特別な空間をつくっていこうというのが狙いになります。通常ライトアップも劇場で活躍されている舞台照明家や、舞台の美術家に演出をしてもらい、ちょっと特別感を出そうと考えています。  その期間中に、静岡新聞社主催で、駿府城夏まつり水祭という昼のイベントが同時開催されますので、そのイベントとこの夜のイベントで一体感を持たせて、相乗効果を高め、夜のにぎわいをつくっていきたいと考えています。 72 ◯杉本委員 次に、同じく67ページの下から2番目、まちは劇場推進事業について、ちょっと前の報道だと、5大構想の1つとして3年を経過する中で、まちは劇場自体が、市民がまだ認知していないという市民アンケートの結果があったと思います。まず、最初に、3年間取り組んできた中で、この認知度が低いことについては、当局はどのような評価をしているのか、お伺いします。 73 ◯田嶋まちは劇場推進課長 今年度の広報課の市民意識アンケート調査で、低い数字が出てしまっています。ただ、まちは劇場というと、イベントに限らずいろいろなまちづくりの観点で今、進めているものですから、全庁的にこれを進めていきたいと思っています。  その中で、これから市民に向けたまちは劇場は何か、どういうことをやっていくのか、それに加えて今年度、文化庁から補助金をいただき、これから5年間はインバウンドを呼び込むための世界に向けて情報発信する事業が採択されました。それに向けて、いいものをより磨いて、世界に向けて発信することにより静岡市が認知され、市に訪れてみたい人をふやす取り組みをやっていこうと考えています。  その中の1つが、まちは劇場推進事業のブランディング事業ということになります。ブランディング事業は、本市で開催されている大道芸などのイベント、例えば「シズオカ×カンヌウイーク」や、ストレンジシード、サンバカーニバルなど、5月の連休には大きなイベントがたくさんあります。そういうものを1つにパッケージして情報発信することにより、フェスティバルが都市のシンボルとなって、国内、世界に向けて認知される取り組み、ブランディングを展開し、フェスティバルシティー静岡のような都市のブランディングの力を入れてやっていきたいと考えております。 74 ◯杉本委員 ふとした疑問ですけれども、まちは劇場の推進というのは、いつでもどこでもわくわくドキドキを1つのキャッチフレーズにやっていますよね。365日、静岡市内のあちらこちらで非日常が体験できるということをよく言われていますが、例えば、大道芸ワールドカップみたいに、ある瞬間だけまちじゅうが非日常になって、何かまちがガラッと変わって、それが終わったら普通の日常に戻るという、また来年こういう時期を楽しみにという1つの盛り上がり方という考えもあると思うんです。  要するに、365日をそういうまちにしていくということは、どういう考えで5大構想の1つとして進めていこうとしているのか、根本的なところをお伺いします。 75 ◯田嶋まちは劇場推進課長 静岡市は、春、夏、秋、冬、それぞれいろいろなイベントがありまして、瞬間的なものですけれど、それをパッケージにして発信する。1年中フェスティバルをやっているまちというのが1つ。  それから、日常的にやっている事業としては、まちは劇場のスポット事業で、駅地下のコンコースや青葉シンボルロード、札の辻などの8カ所をスポットにして、大道芸人、音楽家、ダンスのパフォーマーに登録していただき、そこを自由に開放して、演技をしてもらうことをやっています。  今年度は、年2回募集をしまして、1回目で50人の方がパフォーマーになりました。次回は3月25日に審査会をやるんですが、全部で80人近いパフォーマーが登録されることになりそうです。そういう人が、初めは土日になると思いますけれど、日常的なまちは劇場の取り組みとして市民に見ていただく機会がふえていく。  さらに、先日の議会の答弁資料でお配りした、「ON STAGE SHIZUOKA」の新しいロゴを使って情報発信を行います。この新しいシンボルマークには、市民が舞台に上がるとか、出演するという意味がありまして、市民がこのまちの中で活躍する、そういう市を目指して市民の力でまちは劇場をつくっていきたいと考えています。 76 ◯杉本委員 こういうまちづくり、市民がこんなまちにしてほしいという発想でやっているのではなくて、市がそういうまちにするぞということで、上から下に向かっているようなまちづくりのような気がしてならない部分があるんです。本当に365日わくわくドキドキする静岡市にしようとお金をかけて臨んでいるのかという疑問があってお聞きしました。  今、静岡市がこういうまちづくりに向かっている、多分、インバウンドや観光交流という答えになるのかもしれませんが、ここに力を入れている最大の目的は何なのか、お伺いします。 77 ◯田嶋まちは劇場推進課長 まちは劇場の本来の意味ですが、市民が主役のまちづくりというのが本来の狙いであり、市民が舞台に上がって、市民がまちをつくっていくことを考えていますので、市民が活躍することにより自分たちが住んでいるまちを誇りに思うとか、あそこのまちはいいな、行ってみたいな、住んでみたいなという人が、日本国内や世界に広がっていくという概念のもと、まちは劇場を促進していきたいと考えております。 78 ◯杉本委員 市民感覚とは少し離れているような気がしてなりません。  まちは劇場というネーミングで頑張っていく中で、市民にいろいろな芸術に親しんでもらうと、自分も参加するし鑑賞もするということですが、そういったまちにするために、静岡市は高度な文化、芸術も安く鑑賞できるということが1つの大事な点だと思ったりするのですが、利用料金が高くて、見たくても見られない、例えばオペラも鑑賞料がすごく高いという話も聞いたりするんです。文化に触れ合うために利用料金を低料金にしていくということもまちは劇場の推進という枠の中で考えることはできないのかと思いますが、いかがでしょうか。  これは、意見・要望かな。 79 ◯山梨委員長 そうですね。質疑の内容は、議案と少しずれている部分があると思いますので、意見・要望で改めてお願いしたいと思います。 80 ◯杉本委員 そうですね。  次に、資料-2の68ページ、市民参加型舞台公演事業についてです。  これは、今後、パラリンピック、オリンピックの関係を目指して、障害者と健常者が一緒にやっていくと思うんですが、このミニ公演、プレ公演のそれぞれにどういった市民が参加していくのか、お伺いします。 81 ◯田嶋まちは劇場推進課長 2020年に東京オリパラが開催されますが、そのコンセプトに、多様性を尊重して共生社会を育むということがあります。これを受けて、本市もオリパラの文化プログラムにこの事業を位置づけて行っていこうとしています。  市民参加型舞台公演事業については、市内の健常者、障害者がともに同じ舞台に立って演劇公演をするという事業になり、今年度からスタートして2020年度オリパラの開催に合わせて、本番の公演を開催したいと考えています。あらゆる人々が、スポーツだけではなくて文化芸術にも参加できるような環境や取り組みを進めることによって国内外に発信し、本市のプレゼンスの向上や、市民が主役のまちづくりによるまちは劇場の推進をしていきたいと考えています。 82 ◯杉本委員 既に公演に参加する市民団体や障害者団体等の選定をし、練習も始めているかと思っているんですが、どんな形で応募して、どんな方々が今、参加しているのか、お伺いします。 83 ◯田嶋まちは劇場推進課長 今年度は、それこそ実際に演劇をやっていたり興味がある方、障害者の方については、これからやってみないかということでお声がけをさせていただき、参加者を募集しております。  演劇の基礎となるせりふのやりとりの講座や、台本を使った稽古形式のワークショップ等を36回ほど開催しております。その発表の場として、今月の3月23日、24日に市民文化会館で成果発表公演を開催する予定です。  来年度につきましては、そういう関係団体と、一般的に募集をかけて、さらなる参加者を募っていきたいと考えています。 84 ◯杉本委員 本番は、例えば障害者の方々を招待することは検討されているかどうかわかりませんが、何か考えていらっしゃれば、どういう方々に、どういう形で招くのか、参加してもらうのか、その辺のことがわかれば教えてください。 85 ◯田嶋まちは劇場推進課長 この事業は、市の文化振興財団に委託をして実施しております。これから文化振興財団と調整して、障害者団体等にお声がけをさせていただき招待するようなことも検討させていただきたいと思います。 86 ◯杉本委員 オリパラに向けて、健常者と障害者が一体となって演劇をしたり参加することは、日常的に健常者と障害者が共生する社会をつくっていく1つのツールだと思うんです。ですから、この一回で終わるのではなくて、この取り組みを今後の共生社会につなげていくという点で、オリンピックが終わった後、このイベントが終わった後に対する継続姿勢という点について、どのように考えているのか、お願いします。 87 ◯田嶋まちは劇場推進課長 この事業の継続性については、2020年以降も演劇に関するワークショップの開催を継続していくとともに、静岡オリジナルの舞台作品を継続的に創作、公演できるように市としても支援していきたいと考えています。  共生社会を育む事業というのは、参加する方が日ごろの生活の中に文化芸術や演劇を取り組むことによって、クオリティー・オブ・ライフと言われる質の高い生活だったり、生き生きとした暮らしが自分の中に生まれていくということで、市民主役のまちは劇場が推進されますし、人口活力の増進にもつながるものと考えております。 88 ◯杉本委員 資料-2の71ページ、市民文化会館の再整備についてです。  今までアリーナ構想のときには、アリーナと、客席を2,000席と800席という舞台でつくるという構想が、ある意味主流という考えでいた気がしますが、アリーナがなくなり、改めて再整備をするわけですが、今の時点で客席数など、どういうものをつくるのかということは、今までのアリーナ構想の議論とは離して、1からの検討に入るのかどうかを教えてください。 89 ◯矢澤文化振興課長 来年度の検討につきましては、アリーナと文化会館の並列での想定の中で、アリーナが5,000席ですとか、7,000席ですとか、それから文化会館のホールが2,000席、800席と幾つかの案が示されておりましたけれども、現状の文化会館の大ホールが2,000席、中ホールが1,200席というホールでございますので、まず、現在の機能を維持することを考えて、検討に入っていきたいと。その中で、整備手法が建てかえか改築になるのかというところが、来年検討することになるものですから、その中で、適切なホール客席数は検討されていくと考えております。 90 ◯杉本委員 調査の検討内容の中に、新たに必要となる公的機能に関する市民意見とありますが、ここで想定している新たに必要となる公的機能とは、どういったことを言っているのか、お伺いします。 91 ◯矢澤文化振興課長 現在の文化会館はホールが2つ、大会議室そのほかの会議室が幾つかと、ギャラリーということでございますが、市民の皆様が、文化活動や創造活動をするには、非常に諸室が不足しています。ですから、文化活動、文化創造の場のための諸室や、あるいは市民の方が交流できる交流ゾーン、教育や福祉部分の機能を付加した形での公的機能について、市民の要望、意見を伺いたいと考えています。 92 ◯岩田歴史文化課長 済みません。先ほどの石垣の保存状態がよくないという話の中で、保存が難しい場合には、野外展示化の前提が崩れるのではないかと御質問いただいたことについて、補足させてください。  一度掘り出してしまっているので、埋め戻しても安泰ではないということをお答えさせていただいた中で、絶対に埋め戻さないとというわけではなくて、来年度やることとしまして、石垣の石の調査をしますと申し上げました。石の状態によっては埋め戻しても大丈夫かもしれないとか、例えば、ネットを張った状態で養生しながら埋め戻すという方法もあるかもしれないので、それらの結果により、野外展示化の中では一部埋め戻しも可能性としてはあるということを補足させていただきます。 93 ◯山梨委員長 それでは、暫時休憩いたします。                 午前11時52分休憩      ──────────────────────────────                 午後0時58分再開 94 ◯山梨委員長 休憩前に引き続き委員会を再開いたします。  それでは、引き続き質疑がありましたらお願いします。 95 ◯白鳥委員 午後は創生静岡の質問をさせていただきたいと思います。よろしくお願いします。  私たち会派は2月に発足させていただき、初めての当初予算ということで、いろいろな政策に対しての議論が行われてきました。私たち会派がどういう構成でいるかを頭に浮かべていただければと思いますが、かなり議論しておりまして、既に見直しを求めなければいけないものやそれぞれが質問する内容については、そういった思いも込めていきますので、ぜひとも、きっちりとした答弁をいただきたいと思います。  初めに、資料-2の63ページについてお伺いします。  今川義元公生誕五百年祭推進事業負担金について、まずは復権まつりの準備状況がどうなっているのか、それから、PRについてはどのようなことを予定しているのかをお答えください。 96 ◯岡山観光国際交流課長 今川復権まつりを含めた五百年祭推進事業につきましては、官民連携による今川義元公生誕五百年祭推進委員会において、これまで内容を検討・協議し、準備を進めてきました。現在では、具体的な協議のため、関係者と毎週定例会を設け、ゴールデンウイークに向けた今川復権まつりの準備を進めているところでございます。  それから、今川復権まつりのPRについては、いわゆる今川復権と称して成功裏におさめるためには、やはりイベントに多くの人に足を運んでいただきたいという思いが多分にあります。そういった思いの中、昨年12月に、交流会in東京を活用し、メディア、旅行エージェント向けにプレゼンテーションを行ったり、今川さん製作委員会の協力を得て、今川さんのキャラクターを広報大使に任命し甲冑バージョンをお披露目するなど、パブリシティーを狙ったPRを行いました。そのほか、民間の協力を得てテレビの特番で5分ものを4本、30分ものを2本放映していただき、新聞紙上では今川検定を行い今川復権まつりのPRに努めているところです。さらに、2月に五百年祭の特別ウエブサイトを公開したところです。  今後は、まずは市民向けにチラシの配布やポスターの掲示はもとより、のぼり旗の増設、JR静岡駅ビジョンの放映、静岡鉄道のラッピング電車の催し、地下道の広告掲載、広報しずおか、タウン情報誌への掲載など、多様な媒体を通じてPRを予定しているほか、市内企業向けには商工会議所の媒体を活用し、中部5市2町に対しては、「GO TO」の掲載なども予定しております。本市が持ち合わせるあらゆる媒体の活用と、ターゲット別にきちっと情報が届くPRを意識して、今後も努めてまいります。 97 ◯白鳥委員 資料を見ますと、復権まつりではステージイベントやシンポジウムが行われると示されておりますけれども、具体的にはどんなステージイベント、シンポジウムなのか、内容や準備状況について説明をお願いします。 98 ◯岡山観光国際交流課長 まずは今川復権まつりの内容について御説明申し上げます。  今川復権まつりは、生誕500年という節目に合わせ、本市ゆかりの義元公が残した功績を市内外に発信するため、ことしのゴールデンウイーク中の5月3日から6日まで駿府城公園において開催を予定しております。具体的には、ステージにおける伝統芸能の披露、義元公が海道一の弓取りと評され、武芸に秀でたことにちなんだ、スポーツチャンバラ、剣道、吹き矢、スポーツ蹴鞠等のデモンストレーションや体験を、今川時代の産業から今につながる本市の伝統工芸、地場産業に関する展示、販売、体験、そのほか、地元の産物を用いた飲食の提供、今川家が駿府にもたらした京文化にちなんだ茶道、華道、和歌の伝統文化体験なども予定し、今川時代から続く多様な文化、伝統芸能を学べるイベントの催しを検討しております。  また、義元公の命日に当たる5月19日の午後、市民文化会館においてシンポジウムを予定しております。今川復権に向けた、本来の今川の姿を市民の皆さんに知っていただくことを念頭に、小和田先生に御講演を賜るほか、市内の幾つかの小学校の催しも今、検討している状況でございます。 99 ◯白鳥委員 官民連携をして推進委員会の中で進めていくという話がありましたけれども、以前から気になっている静岡駅前に建立予定の義元公の銅像についてですが、商工会議所が中心となって今、取り組んでくださっているということですが、現在どのような状況にあるのかを、説明できる範囲で結構ですから御説明いただけますか。商工会議所が中心的にやられることですが、市民の関心を高めていくという意味では必要なことでもありますし、これについては、やはり残るものであり、市民の関心もあるということで、答えられる範囲で教えてください。 100 ◯岡山観光国際交流課長 今川義元公の銅像の設置につきましては、推進委員会内部の役割分担の中で、商工会議所が主体となって設置に向けた準備をしているところです。今川から徳川へつながる歴史の連続性を念頭に、これまで義元公のイメージを払拭するようなことを意識した上で、2020年の5月に完成のお披露目を目指し、作成者と協議を進めていると伺っております。  設置場所は、JR静岡駅北口前広場を想定しているため、設置に向けた市の道路部局やJRとの協議を商工会議所が実施する際に、当課も立ち会いながら支援しているところです。現在は、順調に進捗していると認識しております。 101 ◯白鳥委員 市民の皆さんの関心も高いことから、大体いつごろ、イメージ的なものが発表されるのかが気になるところですが、その辺については商工会議所から何か話があるのか、説明があれば聞かせていただきたいです。 102 ◯岡山観光国際交流課長 具体的なめどにつきましては、私も伺ってはいないのですが、今回の制作者である堤先生に御相談に行ったときには、少しイメージを自分でも膨らませたいと、目下、制作者と商工会議所とで調整していまして、具体のイメージをつくっていると伺っております。詳細な時期につきましては、大変申しわけありませんが、把握しておりません。 103 ◯白鳥委員 わかりました。  次に、資料-2の64ページ、中部・志太榛原地域連携DMO推進事業は既に進められている事業でありますが、母体となっている公益財団するが企画観光局について、改めてどういう体制で事業に取り組んでいるのか、お聞かせいただきたいと思います。 104 ◯岡山観光国際交流課長 するが企画観光局の体制については、平成29年4月に就任した片桐氏が、企画事業本部長兼マーケティング責任者として企画開発部と企画営業部を統括しております。そのうち、企画開発部がDMO業務を担っており、静岡市から派遣職員が2名、民間からの派遣職員が4名の計6名です。片桐氏の戦略企画立案をもとに、地域観光資源のプロモーションや、民間事業者と商品コンテンツの協同開発を行っているところです。 105 ◯白鳥委員 平成29年度から進められているということですが、平成30年度はどのような事業を行ってきたのか、その成果についてはどういうふうに捉えているのか、その辺を踏まえて、平成31年度はどんな事業を予定しているのか、まとめて説明してください。 106 ◯岡山観光国際交流課長 DMOの最大の目的は、静岡市を含めた5市2町の観光目的地としての想起率を拡大し、まずは目的地として選ばれること、圏域内の宿泊者の拡大により観光経済の活性化を図ることとしています。そのための戦略として、ラーン、ティー、シーの3つを設定して取り組んでおります。  平成30年度の事業は、大きく2つの柱で実施しました。今申し上げたラーン・学ぶ、ティー・お茶、シー・海の3つの戦略に基づく商品を事業者と連携し、造成していくこと。もう1つは、ウエブ等を活用した観光資源の情報発信です。  例えばラーン戦略では、教育、学習ノウハウを持つ事業者と連携して、基軸となる4つの体験プログラムを協同開発しております。また、ティー戦略では新しいお茶の楽しみ方を旅行商品として造成し、圏域内の12店舗がお茶を使ったかき氷を茶氷と称して集中的なプロモーションを実施しました。7月1日から9月30日までテレビや新聞等に数多く取り上げられ、売り上げはおおむね2倍、来場者数は1.2倍という成果が上がっていると報告を受けております。  また、情報発信では、圏域内の観光資源を、例えばじゃらんのウエブサイトのようなオンライン宿泊サイトを活用して情報発信を行いました。特に、大道芸ワールドカップでは、プロモーション動画を作成し、66万回の再生記録を残し、11月の宿泊者数が前年度比で104%という成果も上がっております。  平成31年度の事業展開については、今申し上げたとおり、DMOが掲げる目標の想起率アップと宿泊者数の増加について、平成30年度に造成した旅行商品の拡大と販売体制をつくることを目的に進めてまいります。  ラーン戦略では、教育体験プログラムの拡大を行うため、本年度作成したガイドラインをもとに事業者の商品開発を促し、開発費用の支援を実施し、新たに10のプログラムの開発を目指します。さらに、ホームページでの予約、決済等のシステムを構築し、造成された教育体験プログラムの具体的な販売体制を構築していく予定です。  また、ティー戦略では、本年度好評だった茶氷プロジェクトを5市2町全域の24店舗に拡大し、首都圏でイベントを開催するなど、茶氷の認知度向上と誘客を推進してまいります。  情報発信事業では、ラーン、ティー、シーの3つの戦略への集中的なプロモーションを実施し、造成された旅行商品認知度向上と目的地想起率の拡大を目指してまいります。 107 ◯白鳥委員 このDMOの中で、やっぱり心配というか気になることとして、5市2町では、それぞれ規模も違うし観光資源も違います。今まで取り組んできた観光戦略にも違いがあると思っております。ある意味では一番規模の大きいといいますか、取り組んできた事業も大きい静岡市が、今までそれぞれの市町が取り組んできた事業に対して理解を示していくのかが大切なことではないかと思っているところです。今日までするが企画観光局の中で、いろいろな事業を決めていくときに、どんな経緯をもってその決定がなされていくのか、DMO事業の決定のプロセスについて、説明をお願いします。 108 ◯岡山観光国際交流課長 DMOの事業の決定等については、先ほど御説明したとおり、想起率のアップ、あるいは宿泊の増につながる事業展開を具体的に検討し、マーケティングの結果に基づいた取り組みを行っているところです。その事業の発案、実施に当たっては、それぞれの5市2町に丁寧な説明を行い、了解を得た上で、最終的には理事会の承認を得て、事業実施をしているところです。
    109 ◯白鳥委員 温度差がないのかを心配しているのですが、静岡市としては、どんなふうに感じているのかが1点と。  それから、他市の魅力をどのように反映していくのかについては、静岡市としての配慮と言いますか、事業の取り入れ方について、他市のことを尊重しつつお互いのいいところをいかに引き出していくかを活用して、DMOへと展開していく考え方が基本的に必要なのではないでしょうか。そういう意味で、静岡市としてのリーダーシップが求められてくるのではないかと思いますが、姿勢としてはどんなふうに現在、取り組んできているのか、考え方があれば、お聞かせください。 110 ◯岡山観光国際交流課長 5市2町それぞれ個性がございます。当然、予算規模も異なれば、観光振興の資源も異なります。そういった中で、大なり小なり、先ほど申し上げたDMOの目指すゴールとしての圏域内における目的地想起率のアップと宿泊客の増加については、共通の認識をしているところです。  それぞれに個性があるので、持ち合わせないところを磨き上げ、それを発信することによって、広域観光という名目のもとに、人に来ていただき圏域内を周遊することをイメージしています。  本市のリーダーシップというか、かかわり方については、昨年の夏ごろ、各市町村の観光担当者あるいは課長がどういう思いを持っているのか、私たちから声かけをして集まっていただき、意見交換の場をセッティングしたり取りまとめたものをDMOに伝え、より良好な関係を続けながらお互いの共通認識をしていく取り組みも本市が主導的にやっている状況です。 111 ◯白鳥委員 この広域連携については、静岡市の中でも幾つかの局がかかわっていると思います。企画局、経済局、観光交流文化局でもかかわっている事業がある中で、局間の取り組みが別々のものであってはいけないと思います。局間の連携をとって、それぞれの事業を進めていく、それがお互いにとって相乗効果というか、いい効果に結びつけていくことが必要だと感じていますが、その辺の局間連携については、静岡市ではどんなふうに行われているのか、説明をお願いします。 112 ◯岡山観光国際交流課長 中部都市圏の取り組みについては、静岡中部連携中枢都市圏ビジョンに基づいて主要な事業が庁内にはたくさんあり、その中で私どもが所管しているのが、地域連携DMO推進事業になります。  先ほど説明したように、お茶の取り組みをしておりますので、経済局とお茶の連携ということで情報発信や情報提供をしたり、事業者との仲立ちなどもやったりしています。 113 ◯白鳥委員 他局で取り組んでいる中部都市連携の取り組みについて、もう少し積極的に互いに関心を持ってやっていく必要があると思いますので、また後ほど、要望で言わせてもらいます。  今後、中部5市2町の事業展開は、静岡市にとっても大変重要なことであって、観光交流の1つの大きな母体として、5市2町を活用させていただきながら、また、お互いに活用していきながら、交流人口の拡大に努めていかなければいけない。また、外国客船から来る皆さんを吸収していく1つの大きな要素になっていくと考えておりますので、これからこの事業を進める上でも、特化した組織体制が必要になってくると思いますが、その辺についてどう考えていますか。 114 ◯岡山観光国際交流課長 現時点では、静岡中部連携中枢都市圏ビジョンは企画課で所管し、5市2町の連携の取りまとめを行っているところです。  例えば、その上のかかわりで言いますと、街道文化発信事業でも実は企画課が取りまとめ課なのですが、現場仕事とすれば、我々も主体的に動いておりまして、先般2月に開催された全国街道交流会は、まさに5市2町の連携で行っております。昨年度から勉強会やシンポジウムの開催を行ってまして、その都度、5市2町との連携を図っております。  こういう状況の中で、私が申し上げられるのは、全体のビジョンについての組織体制や進め方については、私からはコメントしづらい部分がありますので、お察しください。 115 ◯白鳥委員 これは間違いなく、議会からもそういった体制づくりが必要だという声が上がってきますので、その辺を頭に置いて取り組んでいただきたいと思います。また、意見・要望で言います。  それでは、次に、資料-2の65ページになりますが、朝鮮通信使ユネスコ「世界の記憶」発信事業についてです。  まず、今までもいろいろな形で文化交流が行われてきました。その中で、平成29年度に高校生の応援団が釜山へ行って、応援の演武を披露し非常に大きな反響を呼んだという話を伺っています。そういう意味では、これから国際交流の先駆けとしてしっかりと進めていかなければいけないと思っているところですが、今日まで、この文化交流事業については、どんなことが行われてきているのかの確認をさせていただきたいと思います。 116 ◯岩田歴史文化課長 釜山との交流に係る釜山朝鮮通信使まつりのこれまでの事業展開ですが、平成27年の大御所四百年祭を機に交流を拡大してまいりました。  先ほど委員が平成29年度とおっしゃいましたが、平成30年度に静岡県立静岡商業高校の応援団に行っていただきました。それより前は、静岡市から大道芸ワールドカップなどに参加されているパフォーマーを中心に、釜山市で5月3日から5日に行われる釜山朝鮮通信使まつりの平和の行列やパレードに参加していただき、それに合わせて静岡市からは、小長谷副市長が来賓として参加することを継続してまいりました。  昨年、ユネスコの世界の記憶登録を機に、平成30年度からは、次の世代の皆さんに交流を図っていただく必要があるということで、朝鮮通信使の理念を理解した上で交流を図るため、若者の交流が有意義なのではないかということで、今年度、静岡県立静岡商業高校の応援団とチアリーダーのチームに参加していただいたという流れです。 117 ◯白鳥委員 高校生の応援団の活動が、どんな反響を呼んだのか、どんな評価をされているのか、その辺についてのお話をいただけますか。 118 ◯岩田歴史文化課長 釜山文化財団からは、非常に好評だったと聞いております。高校生の一生懸命な演武と、礼儀正しい振る舞いが現地で非常に好評であったと。沿道の皆さんからの声援も人一倍だったと報告をいただいております。  静岡市でも、次世代を担う交流という意味で、学校からも、大変貴重な経験をさせていただきありがたかったというお話や、参加された高校生の興奮冷めやらぬ姿などを見るにつけ、静岡市の方針は方向として合っていると評価しております。 119 ◯白鳥委員 そういう成果がある中で、平成31年度はどんな交流事業を考えているのかについて、御説明いただきたいと思います。 120 ◯岩田歴史文化課長 平成31年度は、5月に城内一輪車クラブの中学生から大学生までの皆さんを、日韓の交流を図っていただくために派遣させていただく予定でおります。 121 ◯白鳥委員 それに関係して、資料-2の67ページ、まちは劇場推進事業について、今、説明していただいたのは朝鮮通信使に関係してということになりますが、国際文化交流事業ということで展開していくので、その辺についても、平成31年度はどんな事業を進めていこうとしているのか、お伺いします。 122 ◯田嶋まちは劇場推進課長 国際文化交流事業については、まちは劇場の世界に向けた発信の取り組みの1つとして、新規事業で行うものです。  主な事業は、海外都市とのフェスティバル交流として、アジアの都市をターゲットに、まずは朝鮮通信使などの交流実績のある韓国の釜山市と、それぞれの市で行っているフェスティバルに行き来して、相互に交流事業を実施しようということで、本市の国際的な存在感を高めていきたいと考えています。  具体的には、5月に開催されます釜山朝鮮通信使まつりに、大道芸のアーティストを3組ほど派遣しようと考えています。11月には静岡市の大道芸ワールドカップに釜山のアーティストを招聘し、演技をしてもらう交流事業を進める計画をしております。 123 ◯白鳥委員 今、ワールドカップにも参加を要請していくというお話をいただきましたけれど、例えば、2020年に高校生の応援団フェスティバルが全国大会として催される予定になっている中で、そういった文化交流の形で進めることを考えますと、やはり韓国からもイベントなどに参加を招聘していくことも検討していいのではないかと思います。要望だけで終わらせようと思っていたのですが、質問という形で、そういった詳細についての検討はできないのか、お伺います。 124 ◯田嶋まちは劇場推進課長 釜山市からも、大道芸をきっかけに文化交流的なものをやっていきたいと考えているものですから、フェスティバル間の交流だけじゃなくて、応援団フェスティバルとか、ほかのイベントもありますので、今後、実行委員会や釜山市と調整し、検討していきたいと考えております。 125 ◯白鳥委員 次に、資料-2の65ページ、駿府城跡天守台発掘調査見える化事業については、幾つかの質問がされておりますので、1点だけ。この検討というのは、検討組織を形としてつくって検討を進めていくのか。もし組織としての形をつくって検討を進めていくとするならば、どんな組織を考えているのか、説明をお願いします。 126 ◯岩田歴史文化課長 野外展示化の検討組織につきましては、外部の委員等を入れた検討組織は、今現在は考えてはいないのですが、出土遺構の価値の評価では、専門家の意見聴取をする予定でおります。  基本的には、専門家の意見を聞きながら、歴史文化課、文化財課の担当職員などが検討しつつ、委託業務で計画案をつくっていくという流れで考えております。今後、場合によっては検討組織が必要ではないかということに動いていく可能性はあるかもしれません。 127 ◯白鳥委員 次に、同じく65ページの歴史文化施設建設事業についてお伺いします。  3月5日に静岡市が博物館の計画を県へ説明に行かれたときに、県から11月にされた意見を再度されたという記事が出されております。その中で、こういった県、市の対立とも見えるような記事が出ることは、非常に静岡市にとってはよくないと思う一方で、県が心配することは一体何なのかも市としては考えていかなければいけないと、両方を感じているわけです。  まず、この内容について、記事しか出ていませんので、具体的な意見書の内容についての御説明をいただきたいことと、市としてはどんな受けとめ方をしているのか、現時点の受けとめ方をお話しいただけたらと思います。 128 ◯岩田歴史文化課長 県からは、歴史文化施設を整備すること自体を否定しているものではないけれども、旧青葉小学校跡地のアセットマネジメントの利活用のあり方も含め、拙速に施設の建設に着手すべきではないと。天守台や天守閣再建などの方針決定等がなされる前に、本物の遺構と近距離にある旧青葉小学校跡地への博物館の建設は二重投資となるリスクがあるのではないか。そのため、市民の理解、合意を得ながら、旧青葉小学校跡地の利活用のあり方を改めて検討すべきであろうという意見をいただいております。  市としましては、歴史文化の拠点づくりとして、歴史文化施設は単体で考えてはいないんだと、東御門、巽櫓、坤櫓と、発掘調査中の天守台の遺構を1つの博物館と見立てて、フィールドミュージアムとした形のものを目指しております。家康公の一生について、もしくは駿府城について詳しく知ることができる博物館と、家康がつくった城、その本物を見ることができる天守台とは役割が異なりますけれども、それらを一体として整備していくことが、より深い理解につながると考えますし、回遊性の向上による経済効果も生まれるのではないかと考えております。  かける経費にもめり張りがありますし、二重投資になるとは考えてはいないので、歴史文化施設の整備はぜひ進めさせていただきたいと考えております。 129 ◯白鳥委員 昨年の11月に同じような意見が示されて以降、また3月にも再度こういう話が出てくることについては、市としての説明不足、対応不足というのか、県が何をしてくれるというものでもないと言えば、ただ聞きおくだけですということで、横に置いてあったという話なのか、その辺の対応がどうだったのかが心配になるんです。  単に、県から言われたことで、市との方針が違いますということで、それをそのままにしておいたが故に、また再度、こんなことを言われちゃったという話になると、結果的には県、市の対立構造みたいに捉えられてしまうことの難しさがあると思うんです。11月以降の対応については、市として反省すべきところはないのでしょうか。感じていることがあれば、お聞かせください。 130 ◯岩田歴史文化課長 県とは、知事戦略課を通し協議は重ねてきております。また、県市地域政策会議でもワーキンググループを1つ設けていただいて、状況の報告などは常にしているところで、話がなかなかかみ合ってないように外からは見えてしまいますが、県市の事務方同士では話を進めております。  県知事の意見も、駿府城をもっと生かすべきではないか、市では駿府城の天守台に博物館を建てるのは適切ではないという考えが、うまくかみ合っていないところです。 131 ◯白鳥委員 今の課長のお話によると、県が案じているようなことについての説明は、職員同士では議論をしてきて、一定の理解は図られている認識ということで理解していいんですか。 132 ◯岩田歴史文化課長 はい。そのように理解しております。 133 ◯白鳥委員 歴史文化施設の必要性は、今日まで議会でも皆さんからいろいろな議論があって、費用対効果も含めて議論が重ねられてきた中で、やはり政令市として、静岡の歴史をきちっと、来訪者あるいは市民の皆さんに伝えていく意味では、この施設の必要性を感じており、進めていくべきだと強い気持ちをもっています。何かこういった話が出てくると、箱物という扱いにされてしまうところが一番怖いと思っております。  これからまだ発掘が進んでいく中で、新たな遺構が出てくる可能性もあり、見える化事業と合わせて、いかに展示につなげていくのかという、整合性のとり方については常に柔軟な検討を続けていかなければいけないと思っております。今の発掘調査と新たに発見された豊臣の遺構も含めて、どんなふうな施設への反映を考えていくのか、その辺の進め方、整合性のとり方について、今、説明できることがあれば、お伺いできますか。 134 ◯岩田歴史文化課長 発掘調査の成果と歴史文化施設での展示の整合性ということでよろしいでしょうか。  駿府城の天守台の発掘調査は、家康が戦略的に築きました駿府城のリアルな状況がわかってくるということで、駿府城のことは博物館で出てまいりますので、そういったところに発掘調査の成果は生かしていきたいと考えております。  加えまして、豊臣の天守が出てきたことについては、我々も想像していなかったことですが、駿府の役割、この土地の持つ意味ということで非常に珍しく、言うべきことがたくさんある内容になりますので、当然、展示に反映させていきたいと考えております。 135 ◯白鳥委員 これは本当に、価値のあるフィールドミュージアムだと思っています。全国でも珍しいことだと思います。そういう意味では、やはり県に対してもきちっとした説明が必要だとつくづく思うのと、できればやっぱり、市長が県知事室に行ってちゃんと説明するぐらいの意欲が必要なんですよね。こういうことを通して連携していくというか、理解を求めていくことが大事だと思いますので、その辺、課長から市長によろしく言っておいてください。お願いします。  次は、資料-2の67ページ、三保松原文化創造センターについてです。最初に堀副委員長から愛称のお話も出ましたので、私からは、3月30日に式典も行われますが、初年度の入場来館者数の目標値について確認させてください。 136 ◯岡村文化財課長 初年度の来館者数については、まず、入り込みの前提となる現在の状況をお話しした後、人数を説明させていただきたいと思います。  昨年度の三保松原への来訪者数は、平成25年度の登録時が150万人、次の年に100万人になりまして、昨年度は73万人という状況でございます。また、暫定的なガイダンス施設としてつくりましたみほナビは、毎年この来訪者数の約10%が立ち寄っていると。ですから、昨年度は約7万2,000人が立ち寄りました。  センターの開館に向け現在、広報等を積極的に行っておりますので、来訪者を20%アップの87万人に増加させたいと考えております。センターへの入館率についても、みほナビの2.5倍である25%にアップすることで、約21万人の入館を目指すことで御報告させていただきます。 137 ◯白鳥委員 半年後には達成することを願っています。  あと、もう1つ。三保松原保全研究機構が、新たに施設内にできるということでありますけれども、改めてこの機構に対して何を求めるのか、説明をいただきたいと思います。 138 ◯岡村文化財課長 三保松原の保全については行政が主体となり、保全団体等の協力を得ながら実施してまいりました。しかし、行政主体では、人事異動等もございまして、せっかく得た専門的技術や知識を蓄積し、継承していくことが難しいということで、新たに市、県、民間企業が協力して、松原の保全に特化した技術的組織を設立することになりました。  機構には、企業や保全団体と連携し、保全活動の支援や松原の日常的、専門的管理に力を発揮し、今以上の健全な松原にしていくことで、見る人に感動を与えてきた白砂青松の風景を守って、未来に継承していくために持続可能な組織となり、その成果をもとに全国に誇れる松原保全のモデル、私たちは三保モデルと言っておりますが、そういうモデルになってほしいと考えております。 139 ◯白鳥委員 この機構には、市の職員はどのようにかかわっていくのか、いろいろな技術的なことも含めて、吸収していく、学んでいくことはいっぱいあると思いますので、どんな形で取り組んでいくのか、その辺について説明いただけますか。 140 ◯岡村文化財課長 静岡市としましては、まず、技術職員1名を派遣することを考えています。また、こうした専門的な技術を持ったところで一緒に勉強していくことは、市の職員全体にも広がっていき、職員あるいは市の知識のレベルアップにもつながると考えております。 141 ◯白鳥委員 最後に資料-2の71ページ、市民文化会館の再整備についてです。  まず、この老朽化の状況把握は、既にアセットマネジメント推進課でかなりの基礎的な調査が行われてきたと思いますが、基礎調査の結果を受けて、改めて老朽化の基礎調査を行うことになりますと、二重ではないかというイメージも出てくるのですが、どういう点が違うのかについての説明をいただけますか。 142 ◯矢澤文化振興課長 文化会館の現在の老朽化の状況につきましては、文化振興課が施設を所管していることから、修繕業務等を通じて、当課においておおむね把握をしてございます。  来年度は、建物躯体の劣化状況や耐震性能の調査、空調設備を初めとした機器、設備機器の劣化状況など、建築の専門家等による詳細な調査を実施して、実態把握に努めていきたいと考えているところです。  基礎調査につきましては、アセットマネジメント推進課が特別に調査したということではなくて、文化振興課で調査した結果を上げているという状況でございます。 143 ◯白鳥委員 そうしますと、今度は外部の建築関係の方々に老朽化の実態調査をしていただくのが、基礎調査の違いですということになりますか。 144 ◯矢澤文化振興課長 その通りでございます。 145 ◯白鳥委員 最後に、文化会館の再整備については、アリーナ化という話があり、これが凍結されて、今度また、新たに方針を模索していくということでありますけれども、平成31年度中にその方針を決定する形で、内容については示されているのですが、検討事業は、平成31年度の方針決定ということでよろしいのですか。そのことについて確認をお願いします。 146 ◯矢澤文化振興課長 文化会館の再整備の方針につきましては、来年度、静岡市民文化会館再整備方針検討事業の中で、建てかえなのか改築なのかの方針を決定していく予定です。 147 ◯山梨委員長 ほかに質疑はありませんか。             〔ありません〕 148 ◯山梨委員長 よろしいでしょうか。  それでは、ほかにはないようですので、質疑を終了をします。  次に、要望・意見、討論に移ります。  冒頭に述べましたように、議案第23号中所管分は、あすも審査がありますので、本日は要望・意見にとどめていただき、討論と採決はあす、まとめて行います。  それでは、要望・意見及び議案第23号中所管分以外の討論はありませんか。 149 ◯堀委員 自由民主党静岡市議会議員団です。議案第23号中所管分以外の全ての議案について賛成いたします。  意見・要望です。  まず、駿府城公園お堀の水辺活用事業につきまして、現在もお堀で活動を続けております、民間の駿府城中堀めぐり舟実行委員会や駒越丸保全活用実行委員会などのグループとうまく連動して、2020年の葵舟の本格運用に向けて準備を着々と進めていただくよう要望いたします。  次に、駿河湾フェリー運航支援事業について、子供利用促進キャンペーンは本市独自の取り組みということで評価すべきものであると考えます。今後も引き続きさまざまな企画を実施して、利用者の掘り起こしに努めていただくようにお願いいたします。  次に、デスティネーションキャンペーン推進事業につきましては、4月からいよいよ本番を迎えるわけですが、期間中は本市においても静岡まつりや今川復権まつりなど、さまざまな大型イベントも開催されますので、市外からの観光客が例年以上に来訪されることが予想されており、万全の準備と心のこもったおもてなしをしてくださいますよう、よろしくお願いします。  次に、外客誘致推進事業の市内看板の多言語化については、スピード感を持って実施していただくために、例えば、神戸市が導入した、QRコードを既存の看板にシールで張りつける方法が一つの有効な手法であると思いますので、ぜひ検討をお願いいたします。  次に、ナイトツーリズム推進事業に関連しまして、日本平への路線バス運行ルートのJR清水駅ルートを実現するために、引き続き本市からの働きかけを強くお願いいたします。  そして、駿府城跡天守台発掘調査見える化事業につきましては、今川館の発掘状況を今後加味しつつ、駿府城公園全体、周辺エリア全体をフィールドミュージアムと捉えて、ぜひ野外展示化の検討をお願いいたします。  次に、一般文化財保護事業における駿府九十六ヶ町町名碑の設置については、市民の皆様に愛郷心を抱いていただくよい取り組みであると思っておりますので、計画どおり粛々と進めていただくように要望します。  次に、ナイトエンターテインメント「駿府灯り回廊」については、夜の観光コンテンツとして本市の宿泊客数の増加が期待できるわけです。また、会場が駿府城公園ということで、例えば、他都市で実施しているような、櫓といった壁にプロジェクションマッピングを投影するなどの手法も取り入れるなど、さらなる歴史文化のまちの醸成につながるようにお願いします。  そして、清水みなと祭り開催費助成に関連する新曲の振りつけについては、老若男女問わず踊れて、市民に幅広く愛されるものとなるように要望します。  次に、キックバイクイベント開催事業助成につきましては、自民党からも要望し、実現していただいたわけですが、キックバイクを通じて、子供に自転車を好きになってもらい、自転車を生かしたまちづくりを進める本市の推進力となるようにぜひお願いしたいと思います。  次に、静岡市サッカー祭り負担金については、フリースタイルフットボールは小スペースでもプレーができるため、まちは劇場スポット運営事業との親和性が高いと思います。今後は、まちは劇場推進課との連携も視野に入れてイベントを実施してくださいますよう要望します。  最後に、「見方が違う動物園」NEWデザインプロジェクトにつきましては、田辺市長が日ごろ標榜する、ないものねだりより、あるもの探しを体現した取り組みであると思います。このようなイベントを継続していただき、幅広い市民に愛される動物園運営に努めてくださいますようお願いします。 150 ◯杉本委員 今回は、消費税の増税にまつわる使用料や手数料等の料金の値上げを踏まえる議案については、全て反対します。そういうものが含まれないものは、賛成です。  理由は、私たちは今の経済情勢や市民の暮らしから見て、消費税は増税すべきではないという立場です。当然、必要な財源はありますけれども、大もうけをしている大企業や富裕層から適正な税金を取ればいいと思っています。今回の増税に伴う料金の値上げについては、それが前提としていることで反対します。  意見・要望です。  先ほど質問の中でも、イメージを話しましたが、本市は歴史観光に力を入れて、インバウンドをしていくと、そういった中で経済の好循環をつくっていく、国全体がそういう方向になっていますから、それに伴って本市も経済対策の一環として観光文化をやってきていると理解しています。私も間違いではないと思っています。  ただ、心配しているのは、こういう歴史観光を推進していく上で、市長は以前、今ある資源をきちっと生かしていくということを非常に強調されていたのですが、最近はいろいろな箱物をつくっていくイメージがあります。一個一個を見れば、あったらいいなと思うものばかりです。しかし、市全体として考えたときに、本当に静岡市民にとって、これだけの箱物をつくって、それが経済効果として採算性が合うのかどうか、やっぱりしっかりと見ていく必要があるのではないかと思っています。  市の財政も、今後は毎年70億円ぐらいの赤字を見通している状況です。その点をもう少ししっかりと、採算性というか費用対効果といったものをしっかりと見きわめた形で、観光文化の取り組みも行ってほしいと思っています。  観光行政についてですが、この間、全国街道交流会議で、デービッド・アトキンソンさんの講演を聞きました。特別真新しいという話ではなかったのですが、改めて、静岡市は本当に、自然、気候、文化、食事という観光のキーワードをしっかりと持っている土地柄だと思いました。その磨き上げが今、しっかりと磨いているのか、中途半端ではないかという気がしています。例えば二条城を1時間見て、次々とお寺を見て回るというのではなくて、二条城を三時間、じっくりと日本の文化を味わってもらう。そういった中で客単価も上げていきながら集客をして宿泊につなげていくと。  ですから、ことしの施策の中でも、夜にいろいろなことをやっていく方向で宿泊をふやし、客単価を上げるという観光もわかりますが、もう少し、地場で持っているものを見きわめて磨き上げていくことを、もっと研ぎ澄ませてほしいと思っています。抽象的な言い方で申しわけないのですが、そんな感じがしています。  次に、天守台の発掘調査の関係ですが、私たちは、やはり本物が出たからには、きちっと本物を大切にしてほしいと思っています。市長は当然、天守閣をつくりたいという市民の要望から発掘調査を始めて、そして歴史的な発見をした流れがありますから、天守閣という構想そのものはまだおろしてはいないと聞いています。
     しかし、天守閣そのものをつくるにはもう100億円近いお金がかかると言われていますし、市の財政からいっても、本物をしっかりと活用する方向に方向転換をしたほうがいいのではないかといった点も今後、検討していただきたいと思います。  それと、秀吉の陣羽織が、宇津ノ谷峠の手前の集落に置いてあって、通行人が陣羽織を自分の手でさわれた。しかもそこにいるおばあちゃんが一生懸命に説明をしてくれたんですね。そのおばあちゃんも、年をとって今、できなくなっているんです。あのおばあちゃんの語り部があの街道を歩く中では、非常に癒やされた感じがしていたんです。歴史街道を歩くときには、そういった癒やし的なものが非常に必要じゃないかと思うんです。  そういった語り部をつなげていくことも、歴史文化をやっていく上では、地場のものをしっかりと活用し伝えていく。そして皆さんが行きたがるような雰囲気をつくっていく。にぎわいだけではなくて、静かなところに味わうものがあると思うんです。そういった点をもう少ししっかりと、一つ一つをしっかりと見ていただいてほしいと思っています。  最後に文化会館の再整備の関係です。先ほど、基本的には2,000席と1,200席の方向でいくとお聞きしましたが、舞台の大きさも、本当に演劇で来る人たちからは、静岡の文化会館は非常に使いやすいと大変評判のつくりなんですね。そういう舞台の広さも多くの専門家や演劇をやっている方々の意見もしっかりと聞いて、静岡にみんなが来たくなる文化会館に、再整備してほしいと思っていますから、その辺を十分に配慮して今後はやっていただきたいと思っています。 151 ◯山梨委員長 杉本委員、確認ですけれども、本日採決の対象になっています条例改正議案、これが24件反対ということでよろしいですね。 152 ◯杉本委員 消費税に関連していなければ。 153 ◯山梨委員長 はい。 154 ◯白鳥委員 創生静岡です。本日採決する全ての議案に賛成します。  その上で、意見・要望です。新年度に行われる予定の今川義元公生誕五百年祭は、静岡の歴史をしっかりと静岡市民にも伝える、あるいは市外の来訪者に伝えていくという意味でとても大切な事業だと思っております。今川時代の駿府、徳川時代の駿府、そして現代ということで、連続性を持った形のPRは大事だと思っておりますので、見える化事業なども行われていますけれども、連続性のあるPRにぜひ力を注いでいただきたいと思います。  それから、こだわりますけれども、銅像については、市民は非常に関心がありますので、発表時期、どんなイメージのものができるのか、期待が大きいと思いますので、商工会議所とよく打ち合わせをして、タイミングよく発信をしていただきたいと思います。  それから、中部・志太榛原の連携DMOについてですが、この地域に海外からの来訪者が多く訪れてくるということを考えると、静岡エリアの観光資源でも十分だと思いますが、エリアを広げたDMOでも観光資源を広げていく、その中でこの事業自体がきっかけで、地域全体の資源を発掘していくという意味では、とても重要な事業になっていくと思います。いずれ静岡市の組織の中にも、これを特別に特化した形で担当していく部ないしは課が必要になってくると思いますので、その辺の検討も含めて新年度は取り組んでいただけたらと思います。  次に、釜山の朝鮮通信使については、年代のある、歴史的な事業であることを前提に考えると、地域にある歴史的な文化芸能みたいなものの交流も大切であるわけですが、やはり若い人たちの交流、若い人たちが持っている文化交流が必要になってくるだろうと思います。  せっかく今、始めていただいた高校生の応援団の派遣は、1つのインパクトとしてあったと思いますので、ぜひ2020年の静岡で行われる応援団フェスティバルの全国大会に、釜山からもアーティストや芸能関係の方が、若い人たちの交流として来ていただければいいなと思いますので、新年度はぜひ検討し、何らかの成果を上げていくような方向で取り組んでいただきたいと思います。  それから、歴史文化施設の関係ですけれども、これは静岡市として責任を持って、建設をしていくべきものなので、一方では県にいろいろな形で意見が述べられることについては、ある意味では越権だと思っております。  市としてきっちりと県にも説明をしていくことと、文化的に関心の高い県知事がいますので、きっちりと静岡市の考え方を伝えていくことについて、何らかの取り組みをしていかないと、また批判の材料になってしまって、いいものをつくろうとすることに対して、変な亀裂が生まれてくることについて、私はとても危惧しておりますので、決して横に置くことなく、きちっとした対応をしていただきたいと思っております。  次に、三保文化創造センターにつきましては、21万人という来場者目標が示されましたので、ぜひ年度途中での達成を目指して頑張っていただきたいと思います。  それから、文化会館の再整備につきましても、やはり今、利用されている皆さん、そしてこれからいろいろな文化活動をしていく上で、身近な施設としての文化会館という姿を大切にしながら、再整備の方針を決めていただきたいと思います。  また、私たちの会派からも途中でいろいろな意見を伝えさせていただけたらと思っていますので、よろしくお願いします。 155 ◯山梨委員長 それでは、ほかにないようですので、これより採決を行います。  反対の討論がありましたので、挙手により採決します。  議案第57号から61号、63号から74号、100号、106号、116号、117号、127号、130号、131号は可決することに賛成の方の挙手をお願いします。             〔賛成者挙手〕 156 ◯山梨委員長 賛成多数ですので、議案第57号外23件は可決すべきものと決定しました。      ────────────────────────────── 157 ◯山梨委員長 以上で議案審査を終了します。この際、本日出席の当局の皆様のうち、3月31日をもって退職を迎えられます説明員の方を御紹介したいと思います。  お名前をお呼びしますので、恐れ入りますが、前のほうまでお越しください。  観光交流文化局長、中島一彦様。  参与兼文化振興課長、矢澤嘉章様。  皆様からはあす、懇親会の場で御挨拶をいただきますので、観光文化経済委員会を代表して、私からお礼の言葉を申し上げたいと思います。  中島様、矢澤様におかれましては、長きにわたり本市の各種行政に携わり、まことにお疲れ様でございました。観光文化経済委員会一同、心から厚く御礼を申し上げます。これまでの御活躍に対しまして、感謝の意を込めて、拍手を送りたいと思います。             〔拍手〕 158 ◯山梨委員長 ありがとうございました。  お席へお戻りください。      ────────────────────────────── 159 ◯山梨委員長 本日の日程は全て終了しました。  これをもちまして観光文化経済委員会を散会します。                 午後2時18分散会      ────────────────────────────── 観光文化経済委員長  山梨 渉 Copyright © Shizuoka City, All rights reserved. ↑ ページの先頭へ...