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  1. 静岡市議会 2019-02-15
    平成31年 総務委員会 本文 2019-02-15


    取得元: 静岡市議会公式サイト
    最終取得日: 2023-05-18
    ↓ 最初のヒットへ(全 0 ヒット) 1                 午前9時59分開議 ◯福地委員長 それでは、ただいまから総務委員会を開きます。  初めに、傍聴者の増員について、お諮りします。  本日の委員会審査において、傍聴の希望者が定員の6名を超えておりますので、入室できる範囲で増員を許可したいと思いますが、よろしいでしょうか。             〔「異議なし」〕 2 ◯福地委員長 御異議ありませんので、増員することといたします。  今期定例会で、本委員会に付託されましたのは、議案第1号平成30年度静岡市一般会計補正予算(第6号)中所管分外3件及び請願1件であります。  審査に先立ち、委員の皆さんと説明員の皆さんにお願いしますが、委員会記録作成の関係から、発言の際は必ずマイクを使用してくださいますようお願いいたします。  また、特に反対の立場での討論がない場合は、簡易採決により決をとりますのでよろしくお願いします。      ────────────────────────────── 3 ◯福地委員長 初めに、請願審査を行います。  請願第2号清水庁舎等移転場所についての請願書を議題とします。  本請願については、請願者から趣旨説明の希望がありますので、これを許可したいと思いますが、よろしいでしょうか。             〔「異議なし」〕 4 ◯福地委員長 御異議もないようですので、請願者趣旨説明を許可します。             〔請願者演壇へ移動〕 5 ◯福地委員長 趣旨説明に先立ち、請願者の方にお願いいたします。  初めに、御住所とお名前を述べていただき、趣旨説明については、5分以内で簡潔に述べていただくようお願いします。  では、趣旨説明をお願いします。 6 ◯神戸請願者 私は、清水区の神戸と申します。よろしくお願いいたします。
     では、早速発言をさせていただきます。  まず、請願に至るまでの経緯などを少しお話しして御理解を賜りたいと思います。  市当局は、平成29年9月から庁舎の検討委員会を開催しながら、建設計画づくりを進めてきましたが、昨年初会合の翌日の新聞には、委員から場所ありきで検討することに疑問の声が相次いだと報じています。最初から現庁舎を解体、清水駅東口公園に移転という前提を持って、最終結論をそこに着地させるための検討委員会が開催されたと私たちは思っております。それでも、委員会に期待し、傍聴を重ねましたが、委員の意見が適正に反映された計画案づくりであったと断言することはできません。むしろそうでないとの思いが強くあります。市当局は、委員会の資料を公開しておりますが、記録につきましては議事要旨で、議事録の全文はありません。市の庁舎建設という重要案件を取り扱う委員会の記録に、議事録全文が存在しないということは、常識では考えられません。  傍聴を通しまして、防災、市民の安全に関する議論が不十分だと感じ、事務局に質問状を出させていただき何度か面談で意見交換をしました。  区民説明会の開催をお願いし、区民投票の提案もしましたが、検討委員会報告済みのとおり、さまざまな方法で意見聴取は行ってきているので、その予定はないとの文書回答をいただきました。最終決定は、住民の代表が集う市議会の議決という記載があり、市当局案を審議される議員の皆さんにお願いするしかないという結論に達して、請願署名運動を始めました。  今回行われました、パブリックコメントでは、異例の1,705件の意見が出されました。1月29日の委員会で結果報告されております。締め切りから公表までが、わずか8日。事務局も委員の皆さんも内容の検討、整理が十分できたのか、甚だ疑問に思っております。  翌日の新聞は、津波浸水想定区域への移転に不安の声も多かったと報じましたが、当日配布された資料で確認をしますと、建設移転についての質問項目が設定されていなかったにもかかわらず、不安、疑問、反対の意見は426と最大でした。市当局が、パブリックコメントの位置づけをどのように説明されようとも、この異例のことに、具体的な対応を一切示さないとすれば、市民意見重要性に対する認識が、極めて薄いと申し上げるしかありません。  私たちは、この建設計画について、さまざまな関心と期待を持って傍聴を続けてきましたが、疑問点は多く残されたままです。このまま進行しますと、後世に対する説明責任が果たせないのではないかと危惧をしています。新しい元号に移る時代の大きな節目に差しかかっておりますので、災害の不安とツケは後世に残してはいけないと、そんな思いで請願を行いました。つきましては、私たちが感じる主な疑問点を申し上げますので、この委員会で御審議いただき、結論をお出しいただきたいとお願いする次第です。  まず、情報公開についてですが、1月29日の最終の庁舎建設検討委員会では、各委員に渡されていた意見全文が、なぜ市民に公開されていないのか不思議に思っております。市民意見重要性に対する認識が薄いと思わざるを得ません。当局の姿勢について皆さんはどのように思われますでしょうか。  次は、パブリックコメントに記載された不安についてでございます。  今回のパブリックコメントの意見に記載された、先ほど申し上げました426件の不安について、市民が納得できるような十分な御審議をお願いしたいと思っております。  3つ目は、防災拠点についてであります。  私たちは、防災拠点津波浸水想定区域には、移転してはいけない施設ではないかと考えています。私の知人の防災士の方が、私に彼が提出した意見書を送ってくれました。これを見てその思いを強くしております。委員会を傍聴して議論を見守ってはきましたが、私たちの前提を覆すほどの対策を見出すことはできませんでした。  4つ目も防災対策に関連することです。  清水区に全戸配布されたパブコメのリーフレットは、建物等の安全性についての記載が中心でありまして、周辺のことには触れていません。地域防災の拠点について、十分な議論が説明されておりませんので、この点はどうでしょうか。  5つ目は、投資効果の問題。  人口減少社会高齢化、税収減が確実視される時代にありまして、85億円の投資に見合った計画であることが十分説明されていません。検討委員会では、税金を使う建設費に関する意見が少なかったことを懸念する発言もありました。  最後は、次世代に不安とツケを残さないかという疑問点です。  建物は一度建設してしまいますと、50年、60年は使うものです。次世代に不安やツケを押し付けるような計画であってはならないと思います。こんなに短期間で重要事項を決定する事例は少ないと私たちは感じていますけれども、いかがでしょうか。  主な疑問点は以上です。  7,634名の署名とともに提出させていただきました請願書請願項目並びに理由は、お手元の資料のとおりでございますので、読み上げは省略させていただきます。  よろしく御審議をお願いします。  これで陳述を終わります。 7 ◯福地委員長 それでは、委員の皆さんから請願者に対して質疑はございますか。 8 ◯内田委員 1点だけお聞きしたいんですけれども、先ほど情報公開の問題から次世代にツケを回すなという項目まで含めてお話がされたんですけれども、その中で1点お聞きしたいのは、先ほど知り合いの防災士の方から提出された意見書をもらったという話をされました。防災専門家でありますから、詳しいことが述べられていると思うんですけれども、差し支えなかったら参考までにお話しいただきたいと思いますけれども、よろしいでしょうか。 9 ◯神戸請願者 それでは、説明させていただきます。  先ほどちょっと触れました、意見書の全文が公開されてないということを申し上げましたけれども、本来は、そちらから説明していただくのが筋だとは思いますけれども、時間の関係もありますし、御指摘がありましたので、個人的にいただいたものですけれども、私の責任において読み上げさせていただきます。  基本方針清水区民行政サービスの拠点について、ということにはこういうことが書かれています。  清水駅近くということは、JRを利用する区民にとりましては、平常時には便利かと思います。ただ、区民のサービスとは何でしょう。安心してサービスを受けられることではないでしょうか。指摘されていますように、30年以内に、70から80%の確率で南海トラフ地震が予想されています。災害が発生したときにも、極力、区民がスムーズな形でサービスを受けられることを考えれば、海抜1から2メートルの現在の候補の場所は将来不安です。下田市は庁舎を現在の海抜2.5メートルから、また、牧之原市は現在の海抜5メートルから高台に移転するとされています。清水区では、行政サービスは一部の学習交流館でできる形になってきています。中核の区役所は安心してサービスを受けられる場所に置くこと。そして、平常時の学習交流館の活用により、工夫して、災害時にもスムーズに行政サービスに対応できる学習交流館をふやしていくべきだと思います。  2つ目の基本方針、清水区の防災拠点についてというところの御意見です。  現在、候補地は津波避難地域、また、石油コンビナート避難地域です。東日本大震災で気仙沼、そして、千葉県市原市でのオイルに引火した広域火災の点をどう考えているのでしょうか。津波により転覆したタンカー等、船舶も区役所に衝突することが考えられます。このような場所が災害拠点になってよいのでしょうか。1万2,800人もの人が避難できるのでしょうか。広報ではこの点を取り上げていません。  3つ目の清水のまちづくりの拠点について、というところですが、駅周辺の経済効果はある程度考えられます。しかし、まちづくりとは何でしょう。経済効果も大切ですが、その前にまず、人の命を大切にすることが出発点ではないでしょうか。公共の建物は、可能な限り高台に設置することを望みます。  その他の御意見の欄です。  まず、ウォーターフロントの結論ありきで事が進んでいる印象を受けます。過去の教訓に耳を傾けていただきたいと思います。  これが、知人が提出した意見書の全文です。 10 ◯福地委員長 内田委員。よろしいですか。 11 ◯内田委員 大丈夫です。 12 ◯福地委員長 では、質問を以上としまして、質疑を終わります。  請願者の方は傍聴席へお戻りください。             〔請願者傍聴席へ移動〕 13 ◯福地委員長 次に、本件に対し当局から説明をお願いします。 14 ◯向達アセットマネジメント推進課長 ただいまの請願項目に関しまして、本市の考え方を述べさせていただきます。  まず、現清水庁舎の現状についてでございますが、想定される大規模地震に対して、耐震性能に課題があり、かなりの被害を受けることが想定されること。津波により電気設備に被害を受け、業務継続に支障が生じるおそれがあることから、一刻も早い再整備が必要な状況であります。そこで、整備方法を大規模改修現地建てかえ、移転建てかえについて、コストやスケジュール等の観点で検討した上、有識者や公募市民からなる検討委員会での議論も尊重し、現庁舎を移転建てかえすることが一番有効であると結論づけました。  移転先についてですが、本市では、静岡市第3次総合計画を踏まえ、静岡市都市計画マスタープラン静岡市立地適正化計画及び静岡市中心市街地活性化基本計画などにおいて、人口の急激な減少と高齢化を背景として、誰もが安心できる健康で快適な生活環境を実現していくための手段として、まちの中心部などの拠点エリアへ必要な都市機能を集積し、さまざまなサービスを充実させるまちづくりを推進しております。そして、清水区では、かつての活気を取り戻すべく、海洋文化都市の実現を都市ビジョンに掲げ、新しい清水都心づくりに取り組んでいるところであります。  その1つが、清水都心生活機能を集積することでもあり、中でも江尻エリアは、公共交通が利用しやすく、商店街や公共施設などが集積しており、商業業務の中心地としてさらなる発展が望めるエリアであります。そのため、新たな庁舎をこの江尻エリアに建設し、清水区のまちづくりの拠点として、にぎわいの創出と地域経済活性化につながる起爆剤とするとともに、人々の命を守る防災の拠点として、災害に強い強靭なまちづくりの第一歩としていくことにいたしました。  なお、大規模な地震が発生し、津波警報が発表された場合の災害対応といたしましては、勤務時間内の場合、職員は清水庁舎にとどまり、清水区を管轄する区の災害対策本部を設置し、主に各地区支部からの被害状況や、避難所、救護所の運営状況等情報収集地区支部活動の指示や静岡庁舎に設置し市全体を統括する市本部への情報を伝達するなどの災害対応を行ってまいります。勤務時間外に発生し、かつ、津波警報が発表され、新清水庁舎に立ち入れない期間は、清水区の区本部職員は、津波浸水想定区域外清水消防署内の清水防災センターへ参集して、当センター内に区災害対策本部を設置し、ここで災害対応を行うこととしております。  また、庁舎整備とともに、JR清水駅の自由通路に接続するペデストリアンデッキ等を整備することで、災害発生時には最大で1万2,800人が緊急避難場所として活用することができ、今後、観光開発が期待される周辺エリア全体の防災力向上に寄与できると考えております。  防災対策の一環として整備する庁舎1階部分のピロティペデストリアンデッキは、それぞれの空間が災害時にはもちろん、平常時にはオープンカフェやマルシェなど地域に開放して、地域経済活性化にも寄与できるなど多様に活用し、機能の両立を図ることとしており、コストと効果のバランスにすぐれた新庁舎の建設を目指してまいりたいと考えております。 15 ◯福地委員長 それでは、ただいまの説明に対し質疑等はございますでしょうか。 16 ◯望月委員 請願文書表の中の請願理由の中の1、2です。早期復旧に向けて最も大切といわれる発災後約1週間、東口庁舎は機能しませんというような請願理由になっていますけども、議会等での道路啓開等々についての当局の答弁等では3日間で機能するとの話がされておりました。これらについての違いがありますけども、改めてこの3日間というものについての対応について、当局の考えをしっかり示してほしいと思いますので、答弁をお願いします。 17 ◯向達アセットマネジメント推進課長 道路啓開の目標としている期間につきましては、30年9月の総括質問内田議員からの質問ですが、その時に一度当局側から答弁をさせていただいております。その中で、一般的に道路啓開に要する期間は、3日から1週間程度とされているという答弁はさせていただいております。ただし、国や県は3日を目標としていると。そのため、市も当然それを踏まえて、そういう最短での道路啓開ができるように努力するということは、我々も伺っておるところでございます。 18 ◯内田委員 何点かお聞きしたいんですけども、今、課長から、今回の請願に対して市当局の考え方が示されたんですけども、庁舎自体がこの間何遍も答弁されているように、大きな壊れ方はしないけどかなり被害を受けたり、電気系統が被害を受けるということで、この間いろいろ検討してきたという説明がされました。ペデストリアンデッキピロティの問題等を議論してきたわけですけども、請願項目との関係で、私は毎回本会議でも質問しているんですけども、市は、防災の拠点としての役割を果たすんだということを説明しています。しかし、先ほどの陳述者請願項目1にあるわけですけども、この内容からすると、当局の説明に反するような内容の請願になっているんです。私もこの請願内容で心配するところは本当にこの間質問しているんですけども、請願に対して皆さんはどのような認識を今持たれているのか、初めてこういう請願が出されたわけで、改めてお伺いしたいと思います。 19 ◯向達アセットマネジメント推進課長 今回の請願を受けて当局としてどう受けとめているかという御質問についてですが、このたびの請願書が7,600名余の署名とともに提出されたことは、市民の皆さん移管場所に対する不安や懸念がいまだに残るものとして受けとめております。清水都心エリアは、津波などの災害リスクが避けられない土地でもあり、新庁舎の移転先江尻エリアも例外でないことは承知しておりますが、署名された方々の不安や懸念を払拭するためにも、人々の命を守る施設として、新たな庁舎をこの江尻エリアに建設し、災害に強い強靭なまちづくりの第一歩として、コンパクトなまちづくりと、災害に強いまちづくりの両立を図ってまいりたいと考えております。 20 ◯内田委員 この間ずっと説明されているのは、ピロティでやって災害対策もやっていく。十分安全性が確保できるよということが説明されてきたんです。請願者も私もそうですけども、わざわざ県の4次の被害想定で、1メートルから3メートル近い津波浸水想定区域と、当局も認めていると思うんですけども、ここは液状化の危険性があるということも指摘されているんですよ。そこにわざわざ建てるというのが問題視されている。そういう点で、アセットマネジメント推進課は、今まで述べたような説明をするんですけど、私は、危機管理の観点からこういう場所に移転をしていいのかどうか。そういう点で、危機管理課はこの間どういう議論をして、アセットマネジメント推進課等と調整してきたのか、その辺をお聞きしたいと思います。 21 ◯神長危機管理課長 庁舎の建設予定地が津波の浸水区域であることについて、危機管理の観点からどのように考えているかという御質問でありますが、本市では、東日本大震災後に見直しを行いました、静岡県の第4次被害想定を踏まえまして、静岡市津波防災地域づくり計画を策定いたしました。  この計画は、市民の安心・安全な暮らしと、活気、にぎわいが両立するまちづくり基本方針としております。この計画におきまして、清水都心におきましては、海洋文化都市としてにぎわいづくりを行う一方、JR清水駅から河岸の市、マリナートをつなぐペデストリアンデッキにぎわいを生むだけではなく、津波避難施設として安全な空間を確保することとしております。  この地域に建設を予定しております新清水庁舎は、市民の皆さんの生命と財産を守り、さまざまな災害に対応できる清水区災害対策本部を設置する清水区の防災拠点として、地震、津波に強い建物構造として整備をいたします。  このように、清水都心では、にぎわいづくりとともに津波避難施設として機能する建物や、震災後も機能する建物を整備することにより、地域の防災力の充実を図ってまいります。 22 ◯内田委員 皆さんは、防災の拠点にする。そして、庁舎を中心にこの江尻エリアにぎわい拠点づくりとして大きな役割を果たそうという発想でやっているんですよ。ただ、私も何回か建設検討委員会を傍聴させていただきましたけども、もう時代は変わってきていて、箱物を持ってきて、それを中心にまちづくりをしていくという時代ではもうないことを、検討委員会の専門の委員の皆さんなんかも指摘されているんですよ。だから、そうだとすれば、箱物を持ってきて、そこでまちづくりという考え方は、私は率直に受けとめて、防災の拠点というところだったら、もっともっと私は大事なことですから、合わせてその移転については慎重に検討すべきだったと思うんですよ。  そこで、お聞きしたいんですけれども、基本構想の時にもパブリックコメントをやって、多くの市民の皆さんが意見を出していただきました。それで、基本計画の段階では、それを上回るような意見が出されていると聞いたんですけども、この間実施したパブリックコメントで、それぞれ津波を懸念する、不安視する意見がどれくらい出されてきているのか、その数についてお聞きしたいと思います。 23 ◯向達アセットマネジメント推進課長 パブリックコメントにおいて、津波を懸念する意見数についてですが、主に津波については、災害リスクの高い場所への移転に懸念があるといった意見が、基本構想策定時のパブリックコメントにおいては134件。また、このたび実施した基本計画におけるパブリックコメントでは131件ございました。 24 ◯内田委員 それぞれ基本構想基本計画の段階でのパブコメの中で、130件余の不安視する意見が出されたということですから、パブコメを1カ月間やるわけですけども、関心を持つ人、持たない人いろいろある中で、全体では基本計画の中で1,700件ぐらいとか言っていましたけど、かなり関心が高まってきたという感じはしているんです。私はこういうたくさんの意見がパブコメに出されているわけで、率直にやっぱりこういう意見に耳を傾けて、不安の声に応えるような対応をすべきだと思います。請願者は、そういう内容を含めてやっているんですけども、その点について、現段階でアセットマネジメント推進課では、どうお考えになっているのか、伺いたいと思います。 25 ◯向達アセットマネジメント推進課長 このたびのパブリックコメントでいただいた一つ一つの意見には、多くの市民の皆さんからの清水区のまちづくりや、新たな庁舎に対する期待が込められた御意見が数多くあった反面、不安の声もあったことについては、真摯に受けとめておるところでございます。このような不安や懸念などの御意見に対しましては、今後も引き続き積極的な情報発信と、丁寧な説明に努めてまいる所存でございます。 26 ◯内田委員 この間もそういう説明をする、それから、理解を得るみたいなことを言っているんですけども、具体的にその中身が見えてこない。そういう点では、真摯に受けとめると言うんだったら、私は、そういう不安の声について、もうスケジュールありきで進めるのではなくて、一歩とまりながら、この問題の不安を本当に解消できるような、そういう行政運営をすべきだと私は思うんです。それで、先ほども意見が出ましたけども、請願理由の中にあります1番目の災害時の道路アクセスについて、復旧に相当な時間が3日から1週間と、3日間ぐらいで何とか復旧できるような対応をしていきたいという当局の話もありましたけども、それにしたって、新庁舎が無事であっても解除されるまでは随分な時間を要するということが指摘されています。具体的に3日を目標にと課長がお話をされましたけども、話だけでなく、どういう段取りが現時点でされているのか、具体的にお聞きしたいと思います。 27 ◯向達アセットマネジメント推進課長 道路啓開についてですが、災害時の道路の通行確保につきましては、あらかじめ定められた緊急通路を優先的に警戒していくこととなります。警戒に当たりましては、区の建設局職員や、協力業者が浸水区域外に設置する5つの災害対策支部に参集しまして、啓開作業を進めてまいる計画となっております。 28 ◯内田委員 もう1点伺いたいんですけども、担当の皆さんは、確かに津波浸水想定区域だけども、ペデストリアンデッキピロティ構造にする。それで、今言ったみたいな形で早期の回復を図るという説明をするわけですけども、私が最初に疑問に思ったのは、皆さんが示した移転先は、市有地があそこにあるからあそこに移転したいというもので、公共のものや、それから、民間、駐車場の整備を含めて、それを拠点としながら、江尻地域を活性化したいというまちづくり自体は、いろいろな手法がありますから、それを私は否定するわけじゃありませんけども、あえてあそこの市有地があるからあそこにする。それで、あと3つの予定地といいますか、案を出したではないですか。私が一番心配したのは、なぜ4つの予定地が、津波浸水想定区域だったのかということです。前回の議会でも私が質問しましたけども、陸前高田市に視察に行って、あそこは残念ながら大変な被害に遭いました。今庁舎を建設しているんですけども、あそこも津波浸水想定区域だけども、高台につくったらどうだと、いろいろ議論した結果やったんですけども、それでも高台を提案したんです。今度の提案は4つとも浸水域じゃないですか。なぜあんな浸水域ばかり予定地にして、高台移転は、3.11の教訓から全国的に流れは違ってきているんです。静岡市だけがなぜこうなのかなと思っているんですけど、その辺はどういう経過があったのか、なぜ想定区域だけで提案したのか。いまだにちょっと私にはよくわからないので、説明してください。 29 ◯向達アセットマネジメント推進課長 先ほどの請願に対するお答えの中でも触れましたけど、本市の静岡市第3次総合計画都市計画マスタープラン、立地適正化計画、そういったさまざまな本市の計画において、本市においては3つの都市核として、静岡都心地区、清水都心地区、東静岡都心地区の3つの都市核を設けております。その1つの清水都心地区にこれからコンパクトシティを目指す上で、生活利便施設たる都市機能といったものがそういう都心地区に集積し、求心力の高まる都心づくりをやはり進めていかなければならないということを、まちづくりの方向性として定めております。そういったことから、この清水都心地区で、一定の庁舎が建設できる土地の広さを持つところを候補地として4カ所掲げ、その清水都心地区の大半が津波浸水区域であったことから、今、委員御指摘の4カ所については、全てが津波浸水想定区域内の場所であったということであります。 30 ◯内田委員 3次総だとか立地計画なんかも話をされましたけども、そこで抜けているのは、何を優先的に考えるかなんですよ。確かにまちづくりだとか、まちの活性化を私は否定するわけじゃない。だけど、そこには人の命や財産があり、そこの検討を皆さんはやっているというんですけども、検討委員会でも地震防災も含めて十分ではなかった。ここが、この問題で大きくやっぱり抜け落ちているんですよ。真摯に受けとめて、いろいろな意見をパブコメも含めて、するというんだったら、私はここでもう一度立ちどまって検討し直すという立場に立つべきだと思います。それ以上答えないでしょうから、委員長終わります。 31 ◯望月委員 内田委員から今まちの活性化について、何を優先するということも極めて大事な事です。それはそれで考えますけども、では市民の中心街をどう活性化して、どう元気にさせるかについて、共産党の考えをちょっと教えてください。 32 ◯内田委員 確かに清水の歴史は、ずっと言われているように、清水市時代から港を中心に発展してきたことは否定しません。そうだと思います。ただ、2011年3月11日を迎えて、あの被害を見ると清水港というのは、国際海洋文化都市で、今外国船、客船なんかがずっと来て、今誘致活動もいろいろやっています。それはそれでやりながら、ただ、あの立地場所はなかなか問題点が多過ぎるという点があります。そういう点では、そこをどうするのかということで、いろいろ問題意識を持っているんですけども、同時に清水の港を、やっぱり国際海洋文化都市ですから、そこをどう発展すべきかということは、今、折戸湾の整備だとかということを含めて、ウォーターフロントの整備を私は否定するものではない。だから、そういう点を含めて、危険物と言ったら失礼ですけども、危険な地域に、危険な地域と言ってもまた言いすぎかもしれませんけども、ああいうところにやっぱりこう集積させることがいいのかどうか。それで、計画でも十分民間の誘致や公共の誘致だって見えてこないということであれば、もう少し時間をかけながら移転問題を含めて検討すべきだと私は思っています。 33 ◯望月委員 今もう一つ、基本計画で海洋拠点施設が進んでいるわけです。あれも浸水想定区域なんですよ。これも公共物なんです。市庁舎も市民の大事な公共物なんです。その中でやっぱり活性化基本計画だとか、拠点施設の適正化配置計画等の基本計画策定をしてきているわけなんですよ。ですから、海洋拠点施設も、では公共物であるから反対だということでいいんですか。 34 ◯内田委員 共産党議員団としては、今、望月委員が言われたように、海洋をどうするかというのは最終的に結論を出していません。ただ、相当なお金がかかります。しかし、重要な施設だという議論もしています。ただ、反対という明確な態度もとっていないし、必要であれば、お金もかかるであろうけども、それは追随することもあります。ただ、今回の庁舎問題は、まだ40年も使ってないような施設であるわけですから、もう少し時間をかけてやるべきだと思います。これはもう検討委員会の中でも、そういう議論がされているわけですよ。まだまだ、議論をすべきではないかと。 35 ◯牧田委員 請願に書かれています、重要施設ということになると庁舎だけではなくて、今言われたような海洋文化施設とかいろいろあるではないですか。その議論になってくると、都市計画マスタープランだとか、立地適正化計画だとか、全体の話になるんで、そうすると、この総務委員会の議論ではなくなっちゃうんですよ。どっかでという話も、共産党はそういうところでそういう議論をしてこないで、この庁舎だけを取り上げてきているという矛盾を感じるのが1点。  それから、ちょっと話が違いますけども、日本平運動公園、大規模公園を反対しすぎているわけですけども、この間、夢テラスの完成式典のときには参加してくれて、喜んですごいすごいと言って、皆さんも褒めてくれたわけですよ。そういうようないいものをつくってくれれば、きっと賛成してくれる世界もあると思うんで、それ以上は言いませんが、御理解をいただいたほうがいいのではないかなと思います。 36 ◯内田委員 出されている請願というのは、庁舎の問題と桜ヶ丘病院の重要施設で、重要施設は2つだけではない。そのとおりだと思います。ただ、請願の中身は、この間清水地域で問題となっている庁舎問題や、病院をわざわざそういうところに持っていく内容です。重要施設なので、そういう議論がここに書かれていると私は思うんです。ただ、ほかの施設、さっきの日本平の問題もここで議論することはないですが、何でもかんでも私らはそれはうまくないよと言いはしません。ただ、今回出されている請願については、今一度考えたほうがいいのではないかというスタンスであり、みんなだめだとは言いません。 37 ◯福地委員長 ほかに質疑等はよろしいでしょうか。             〔「ありません」〕 38 ◯福地委員長 では、以上で質疑を打ち切ります。  それでは、順次意見を求めてまいります。御意見がありましたらお願いします。 39 ◯亀澤委員 それでは、自民党の会派として、今回の請願書に対して以下の理由で願意に沿うことはできません。  1つ目として、庁舎の建設場所については、既に昨年度の庁舎検討委員会で、多くの時間を割いて議論してきたところであります。パブコメにおいても828件という多くの意見が出され、これも含めて検討委員会で議論された結果、最終的に清水駅東口市有地と決定され、基本構想としてまとめられていたものであります。このような議論の経緯に対しては、議会として十分尊重すべきであります。  2つ目として、今回策定された基本計画には、新庁舎をウォーターフロントにおける防災拠点とすると位置づけられております。線路から海岸には、津波避難ビルや避難タワーが少なく、河岸の市や今後整備されることになっている江尻港フェリーターミナルなどの観光拠点施設でにぎわう観光客の避難施設としても、大いに意味ある施設となります。  3つ目として、清水駅を核とした都心エリアは、市の津波防災地域づくり推進計画において、災害リスクに向き合いながらも、都市機能の更新と集積に合わせて被災しても機能する建物をふやすことで、防災機能のさらなる充実を図る区域と位置づけられております。また、都市計画マスタープランなどのほかの各種計画においても、まちと港の融合、都市機能の誘導などと示されており、紹介議員が参加しております清水都心まちづくり特別委員会からも、駅周辺に公共機関施設や事業所の集積を促進するよう、先週2月5日に市長に提言されたところであります。  もし、重要施設は清水区域に認めないというのが請願の趣旨であるなら、それは、都心エリア全体の問題となり、各種プランや計画そのものを議論しなければならない案件であります。ここであえて庁舎に限って議論するのであるならば、清水駅東口への庁舎移転と、それを示した基本構想及びそれに基づく基本計画は、まさに市の各種プランや計画における都心づくりの方針に沿ったものであること、そして、共産党や志政会を含む主要会派で構成された清水都心まちづくり特別委員会の提言内容とも合致するものであることから、自民党会派として本請願書に賛同することはできません。  要望として、市の各種プランや計画に示された清水都心まちづくりを実現するためには、住民や来訪者に対する災害の備えが不可欠であり、清水都心まちづくり特別委員会からも提言された防潮堤の早期建設に向けて、県に対して粘り強い働きかけを行うよう強く要望いたします。 40 ◯望月委員 それでは、志政会ですけども、清水庁舎等の移転場所についての請願書については、願意に沿えないということを、まず、冒頭でお話ししておきます。  既に自民党議員からお話がありました。平成29年に基本構想で東口を位置として決め、今回基本計画に入っている中での請願であるということがまずあります。我々も人口が減少するこの清水区の中心部を何とかしたい。そんな中にあって、コンパクトなまちづくりを進める静岡市立地適正化計画や、中心市街地活性化基本計画に基づいて、まちの中心部などの拠点エリアに必要な機能を集積して、地域の経済活性化につなげる、また、中心部の元気を取り戻す起爆剤の1つとして考えているところであります。  そして、先ほど自民党議員からもありましたように、この2年前の議会から、国際海洋文化都市の実現や、あるいは、清水都心の元気を取り戻すために、清水都心まちづくり特別委員会をつくり、さまざまな活動をしてきました。  そして、市長への過日の政策の提言、あるいは、県への防潮堤の早期整備についての要望をしてきたところでありますし、今後も我々は議会として、あるいは、防潮堤も含めた早期整備に向けてさらに積極的に取り組んでいきたいという思いであります。また、当局も庁舎のこれからの取り組みに当たっては、丁寧な説明をさらにお願いしながら、この請願書については願意に沿えないということで、志政会の考えを報告させていただきます。 41 ◯長島委員 公明党です。公明党といたしましても、不採択ということにさせていただきます。  理由といたしましては、自民党、志政会、それぞれ各委員からお話のあったとおりでございます。 42 ◯内田委員 今回の請願に対して、賛成の立場です。  請願項目は、清水庁舎や桜ヶ丘病院などの重要施設は、津波浸水想定区域への移転を認めないこととなっております。当然であります。  2011年3月11日の東日本大震災以降、病院や学校、公共施設などは、津波浸水想定区域への移転は危険だと指摘されている、大きな流れになっている中で、この計画が決められてきております。先ほどパブコメの件数が出されましたけども、多くの市民の皆さんが不安、心配、移転に反対という声を出している。  最大の問題はこのように多くの市民の皆さんが不安を抱えている中で、田辺市長が、一旦私が決めたことはもうその根幹は変えないという、こんな傲慢な市政で市民の皆さん説明責任を果たせないと思っています。先ほど課長が説明したように、市民の皆さんに丁寧な説明だということであれば、根幹であっても私は変えて、十分時間をかけてやるべきだと思います。  そういう点で今回の請願は賛成ですし、議会としてもやっぱりきちんと行政のチェック機能を果たすという観点からももう少し議論を深めたほうがいいと、私は常々感じております。  以上、今回の請願に対しての賛成討論とします。 43 ◯福地委員長 それでは、採決に入ります。  不採択との意見がありましたので、本件は挙手により採決します。  請願第2号は採択することに賛成の委員の挙手を願います。
                〔賛成者挙手〕 44 ◯福地委員長 賛成少数でありますので、請願第2号は不採択と決定しました。  以上で請願審査を終了します。      ────────────────────────────── 45 ◯福地委員長 引き続きまして、議案審査に入ります。  議案第1号中所管分、第2号、第5号及び第6号の4件を一括議題といたします。  順次当局の説明をお願いします。             〔当局説明〕 46 ◯福地委員長 ただいまの説明に対し、質疑に入ります。  委員の皆さんに申し上げますが、発言の際には、議案書の番号、ページ数、項目等を述べて、どの議案に対する質疑なのかがわかるように発言をお願いいたします。  それでは、質疑はありませんか。 47 ◯宮城委員 では、質問いたします。  資料-1の5ページ、危機管理課にお聞きします。  津波避難タワーですが、西島の19基目の津波避難タワーは、今年度1回目の入札不調で設計をやり直したと思います。2回目も不調だったと伺っていますが、その課題は何だったのでしょうか。見積もりに何か問題があったのか、教えてください。 48 ◯神長危機管理課長 今回の津波避難タワーの昨年の2回の不調の原因と言いますか、内容ということですけれども、この津波避難タワーにつきましては耐用年数が長くて、比較的維持管理経費が少ないというプレストレストコンクリート工法というものを採用しておりまして、特殊な工法なんですが、これを行う名古屋地域の中京地区の業者が撤退したということがありまして、この入札に応札してくる業者が辞退したということもありまして、2回の入札が不調となったものであります。 49 ◯宮城委員 そうしますと、1回目の設計では大変だということで、2回目は住民の説明会でその大変な部分をある意味我慢して、何とかつくってほしいという要望だったと思いますが、それでも不調に終わったということで、仕切り直しなんだと思っています。そうすると、この設計からし直すということですけれども、その問題を解決するために、どのように今度の設計はするのでしょうか。 50 ◯神長危機管理課長 次の発注でどのように対応するのかということでございますけれども、先ほどの一番近いところで、中京地区にあったプレストレストコンクリート工法の業者が撤退したということで、それよりさらに遠距離の業者を使わなければなりませんので、そうした輸送経費等も加味をしまして、もう一度設計をし直すこととしております。また、今回につきましては、設計委託業務を前倒しして補正予算要求をさせていただいておりますが、その中で、こうした材料メーカーとの調整も含めて設計を委託でやりまして、工事がスムーズにいくように、もう一度事業の組み立てを変えております。それから、先ほど津波避難タワーにおけるスロープということで、1回目の入札が不調であったことから、2回目につきましては、地元等の調整をした上で、スロープを半分程度にしまして設計を変えて出したところなんですけれども、これでも業者が辞退したということであります。来年度につきましては、やはり一応上までのスロープをつけた設計にして対応してまいりたいと考えております。 51 ◯宮城委員 そうすると、次の設計には調整も入っているということで大丈夫だろうというお答えだったと思いますが、プレストレストコンクリート工法は、このまま使うのでしょうか。 52 ◯神長危機管理課長 工法につきましては、このまま同じ工法で設計する予定でございます。 53 ◯望月委員 私は、資料-1の22ページにあります債務負担行為補正、新清水庁舎PFI等アドバイザリー業務経費についてでありますけれども、今、請願でもちょっといろいろ議論したわけであります。新清水庁舎検討委員会を経て、基本計画に取り組んできたわけでありますけども、その中では結構、庁舎そのものの地震対策とか、防災対策、あるいは、避難対策等については、検討委員会で議論されてきて、計画の中に入れ込んであるということは承知をしております。今回のアドバイザリー業務経費でいきますと、駐車場と民間施設等を含めた3つの棟から成り立って、それをPFIでアドバイザリーにかけていくということでありますけども、やっぱり全体の防災力をしっかり上げていくということになると、いわゆる庁舎の検討委員会等で示された部分と同じように、民間施設も駐車場も全体の防災力を向上させるために、これから進めていく要求水準書の中に、当然そのことを求めていくことが必要ではなかろうかと思いますけども、これについてどう考えているか、お伺いしたいと思います。 54 ◯向達アセットマネジメント推進課長 御質問の庁舎と合わせて整備する予定の駐車場と民間施設についてですが、先ほどの請願の中でも答弁させていただきましたけど、清水都心につきましては、本市の津波防災地域づくり計画においても、津波避難施設として機能する建物をふやすことによって、防災機能のさらなる充実を図る区域として位置づけているということです。こうした計画を踏まえまして、民設民営で今整備する予定の立体駐車場であったり、民間施設においても、防災面においては、防災拠点の一助となるよう災害時の地域貢献にも供するようなことをしっかりと要求水準書に盛り込んでいく予定でおります。 55 ◯長島委員 私も幾つか質問させていただきます。  資料-1の5ページになります。  防災施設等整備事業について2つお伺いいたします。  津波避難タワーの整備に係る設計経費ということで、今回も計上されているわけですけども、19基目ということで、今回最後の整備と聞いておりますが、本当に19基で大丈夫なのかというところを、まず1つ伺ってまいりたいと思います。 56 ◯神長危機管理課長 津波避難タワーの建設が19基ということについての御質問であります。この津波避難タワーの計画につきましては、指定する津波避難ビルを確保するということで、避難場所を確保している地域がございますけれども、そうした津波避難ビルというのは、原則としては3階建て以上の建物を避難場所として指定しております。そうした3階建て以上のビルのない地区に津波避難タワーを整備するということで、当初計画をしまして、現在の計画が全部で19カ所、現在18カ所が既に建設されておりまして、19基目が今度の西島ということになります。  この津波避難施設でございますけれども、この津波避難タワーのほかに、先ほど説明しました津波避難ビルを147カ所現在指定しております。こうした津波避難タワー、それから、指定された津波避難ビルのほかにも、避難場所としまして、東名高速道路ののり面ですとか、あるいは、ある程度頑強な歩道橋などの場所も津波避難場所となります。現在それらを合わせまして、214カ所が津波から避難する場所として存在しているという形になります。今後も引き続き津波避難ビルの指定に取り組んでまいりまして、津波避難場所の確保に努めていきたいと考えております。 57 ◯長島委員 もう1つ伺います。  津波避難タワーには、さまざまな方が避難されることが想定されるわけでございますけど、特に高齢者や障害者などへの配慮が必要だと考えております。津波避難タワーの設計についてどういうふうになっているか、詳しく教えてください。 58 ◯神長危機管理課長 避難に関する要配慮者への津波避難ビルの対応が、どうなっているかということでありますけれども、限られた用地ということもありまして、全ての津波避難タワーに対応しているわけではないんですが、今度の西島もそうなんですけども、通常の階段に加えまして、スロープをつけるということをしておりまして、そのスロープを使って、例えば車椅子ですとか押して上に上がれるような形で、そうしたところでバリアフリーという考えから、そうしたスロープなどが可能な施設については、設置をしているという形で対応しております。 59 ◯長島委員 では、次の質問にいきます。  選挙管理委員会事務局に2つお伺いいたします。  資料-1の14ページになりますけども、統一地方選挙費の経費について計上されております。  まず1つ目は、投票率アップのための取り組みについて、1つお伺いしたいと思います。 60 ◯齊藤選挙管理委員会事務局次長 投票率の向上策ということでございまして、今回の統一地方選挙の臨時啓発事業についてお話しさせていただきます。  統一地方選挙における臨時啓発事業につきましては、平成29年度に実施しました選挙に係る市民意識調査の結果を踏まえ、今回の啓発事業を進めております。  調査結果から市民の皆様は、テレビを始めとするマスメディアなど、視覚を通じて選挙や候補者に関する情報を得ていることが多く、また、こうした方法での情報の取得を望んでいる傾向がうかがえました。  この結果を踏まえ今回の選挙では、テレビやラジオ、雑誌など、マスメディアを積極的に活用するほか、若者向けにSNSを利用し、選挙の周知、啓発を進めてまいります。具体的には、テレビやラジオでのCMや情報番組での呼びかけ、新聞やフリーペーパーへの広告の掲載、コンビニでのレジ広告、フェイスブックやインスタグラムなどへの広告の掲載などを行っております。  また、イメージキャラクターに静岡市出身の女優広瀬アリスさんを起用し、クリーンなイメージで選挙のイメージアップを図ってまいります。まだできたてでございますが、今回このようなポスターを作成し、3月の上旬から庁舎、公共施設を初め掲示してまいりたいと考えております。こうした啓発事業を通して投票率の向上を図ってまいりたいと考えております。 61 ◯長島委員 次で最後の質問とさせていただきます。  今回の統一地方選は久しぶりの選挙になると思うんですけども、前回の選挙、おととしの10月22日の衆議院選挙だったと記憶しておりますが、そのとき台風が近づいて、期日前投票される方が非常に多くいらっしゃったということで、報道されたとおりだと思うんですけども、ここで課題もいろいろ見えてきたと思います。私も29年11月の定例会で質問させていただきましたが、期日前投票が混んでいて、実際に投票しなかったという方の声も伺いました。その期日前投票所の改善について、どのように取り組みされてきたか、また、取り組もうとしているのか、最後に伺いたいと思います。 62 ◯齊藤選挙管理委員会事務局次長 期日前投票に対する質問についてお答えいたします。  期日前投票は、平成16年に制度化されて以来、利用者が増加しておりまして、一昨年の衆議院は、今長島委員がおっしゃるとおり、天候などの影響があったため9万1,000人を超える方が利用され、大変混雑し、御不便をおかけしました。この9万1,000人という数字なんですけれども、平成24年の衆議院議員の選挙では約5万4,000人、26年の衆議院選挙では5万5,000人という数字でございましたので、1.65倍といかに多かったかということがわかるかと思います。選挙管理委員会では利用しやすい期日前投票所のあり方、利便性の向上について検討を進めてまいりました。今回の統一選挙からは、各区役所の期日前投票所におけるスペースの確保やレイアウトの再構築などを行っております。具体的には、葵区役所では、葵区の投票ブースのスペースを前回の2倍程度確保してまいります。駿河区役所では、フロアを有効活用し、スペースにつきましては1割程度しか広げることはできませんが、その上でレイアウトの工夫を進め、市民の皆様にお待たせすることなく、スムーズに投票していただけるようなレイアウトを工夫してまいります。また、清水区役所におきましては、1階のフロアで行ってまいりましたが、スペースに限界があることから、3階の会議室を利用し、これまでの2倍以上のスペースを確保してまいります。市民の皆様に3階ということで御不便をおかけするようなことがないように、確実に御案内等をしてまいりたいと考えております。このほか、期日前投票では、投票所で宣誓書というものを記載していただいているわけでございますが、今回の選挙から、投票所の入場券の裏面に宣誓書をあらかじめ印刷することで、御自宅等でこの宣誓書に記載をしてきていただくことで、お待ちいただく時間を少しでも短くしようということで進めてまいりたいと思います。いずれにいたしましても、選挙の場合はテストとかシミュレーションができませんので、なかなか大変な面はございますが、十分な準備を進めてまいりたいと考えております。 63 ◯内田委員 資料-1の22ページですけども、PFIのアドバイザリー契約がされていますけども、30年度に契約して、32年度一括支払いとなっていますけども、それぞれ契約があると思うんですけども、要求水準書の問題だとか、事業者の選定等がこれから出てくると思うんですけども、30年度に契約して、31年、32年、それぞれどういう検討に入っていくのか、教えていただきたいと思います。 64 ◯向達アセットマネジメント推進課長 アドバイザリー業務の30年度から32年度の業務内容についてですが、まず、平成30年度は年度末までに受託業者と委託契約を締結し、準備業務として業務全体のスケジュール調整を行ってまいります。来年度、平成31年度は事業所選定委員会を立ち上げ、公募実施手続といたしまして、実施方法等の策定、公表、特定事業の選定、入札公告などを経て落札者の決定までを行う予定のため、それらの支援業務が主なものとなります。また、平成32年度は、落札者との本契約締結に向けた業務といたしまして、基本協定の作成とか仮契約に向けた手続き等といったものを行い、業務完了時期を平成32年7月末と予定しているところであります。 65 ◯内田委員 事業者の選定、落札者の決定等を31年にやりながら、32年はもういよいよ契約に入るという話です。事業者の選定ですけども、いろいろ選定のやり方があると思うんですけど、プロポーザル方式をとったりだとか、いろいろ選定方式があると思うんですけど、今回の場合、どういう形で進めようとしているんですか。 66 ◯向達アセットマネジメント推進課長 今回のアドバイザリー業務の業者選定につきましては、公募型プロポーザル方式を予定しておるところでございます。 67 ◯内田委員 プロポーザル公募、いろいろ検討されているということですけども、こういう特殊な事業者、専門業者というのはたくさんあるのかどうか。専門業者は身近にあるのか。そういうところにどういう依頼をするのか、ちょっと教えてください。 68 ◯向達アセットマネジメント推進課長 どういう業者を想定しているかという御質問ですが、PFI法による手続きを進めるに当たりましては、金融、法務、建築や設備などの技術、そういった多様で高度な専門知識とノウハウを必要とするため、PFI事業に精通したコンサルタント会社を、アドバイザーとして委託する予定であります。 69 ◯福地委員長 よろしいですか。ほかに質疑はありますでしょうか。             〔「ありません」〕 70 ◯福地委員長 それでは、質疑を終了します。  次に、要望・意見、討論に移ります。  要望・意見、討論はありますか。 71 ◯宮城委員 自民党です。全ての議案に賛成します。  要望は19基目の西島の津波避難タワーですが、地域の住民の方が遅れた分期待していますので、上のところまでスロープのあるタワーがスムーズに建設されるようお願いいたします。 72 ◯望月委員 志政会も付託された議案は賛成であります。  要望としては、先ほどちょっと質問させていただきましたけども、新清水庁舎PFI等アドバイザリー業務経費の債務負担行為補正についてでありますけども、まずは、清水庁舎を災害に強い建物にしていくこと。2つ目には、駐車場、あるいは、民間収益施設も災害発生時には行政に協力するよう、要求水準書の中にしっかりと求めていくこと。また、万が一の災害発生時には、官民が協力し合うことで、周辺エリア全体の防災力を向上させるよう取り組んでいただきたいということを要望いたします。 73 ◯長島委員 公明党でございます。今回付託された全議案に賛成いたします。  意見・要望でございますが、1つだけあります。期日前投票の件について、レイアウトの変更や、場所の変更をされるということで、前回の課題について改善を図っていただいたという話がありました。それとまた、投票入場券のことについて、裏面に宣誓書を今回印刷するということで、かねてからこういう御要望もありましたので、今回初めてということでございますが、また、その結果を見てよりよい、投票しやすいものをつくっていただきたい、また、運営していただきたいと思います。 74 ◯内田委員 議案第1号は反対です。  新清水庁舎のアドバイザリーの業務委託経費が出されておりますけども、これから、要求水準書をつくったり、契約業務が進むわけでありますけども、この予算はもう庁舎をつくること前提に進めている予算でありますし、まだこの問題は、市民の理解や納得を得た問題ではないし、災害対策等にも十分対応し切れていないという点でありますから、この予算について共産党は反対であります。  あとの議案については賛成です。 75 ◯福地委員長 それでは、先に反対の討論があった議案から採決します。  議案第1号中所管分は可決することに賛成の委員の挙手を願います。             〔賛成者挙手〕 76 ◯福地委員長 賛成多数ですので、議案第1号中所管分は可決すべきものと決定いたしました。  次に、残る議案を採決します。  議案第2号、議案第5号及び議案第6号は可決することに御異議ありませんか。             〔「異議なし」〕 77 ◯福地委員長 御異議なしと認め、議案第2号外2件は可決すべきものと決定しました。  以上で議案審査を終了します。      ────────────────────────────── 78 ◯福地委員長 以上で本日の日程は全て終了しました。  これをもちまして総務委員会を散会いたします。                 午前11時37分散会      ────────────────────────────── 総務委員長  福地 健 Copyright © Shizuoka City, All rights reserved. ↑ ページの先頭へ...