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  1. 静岡市議会 2018-12-05
    平成30年 市民環境教育委員会 本文 2018-12-05


    取得元: 静岡市議会公式サイト
    最終取得日: 2023-05-18
    ↓ 最初のヒットへ(全 0 ヒット) 1                 午前10時開議 ◯尾崎委員長 ただいまから、市民環境教育委員会を開会します。  今期定例会で本委員会に付託されたのは、議案第174号平成30年度静岡市一般会計補正予算(第5号)中所管分を初めとする議案3件及び請願、陳情が各1件です。  審査に先立ち、委員の皆さんと説明員の皆さんにお願いします。  委員会記録作成の関係から、発言の際は必ずマイクを使用して発言くださるようお願いします。  次に、委員会での質疑のあり方についてです。案件の決定に影響しない参考、確認のための質疑で、当局の対応に時間を要するものは後日の報告または資料提出を受けることとして、効率的な委員会運営に御協力ください。  また、意見・要望については質疑終了後にお述べいただくこととし、質疑の段階で意見・要望に及ぶ発言は避けていただくようお願いいたします。  説明員の皆様には、簡潔、明瞭な答弁をお願いします。      ────────────────────────────── 2 ◯尾崎委員長 初めに、請願審査を行います。  請願第3号子どもたちにゆきとどいた教育を求める請願中所管分を議題とします。  本請願については、請願者から趣旨説明の申し出がありますので、これを許可したいと思いますがよろしいでしょうか。             〔「異議なし」〕 3 ◯尾崎委員長 御異議もないようですので、請願提出者趣旨説明を許可します。  趣旨説明に先立ち、請願者の方にお願い申し上げます。  初めに、御住所とお名前を述べていただき、趣旨説明については5分以内で簡潔に述べていただくようお願いします。  では、趣旨説明をお願いします。 4 ◯長澤請願者 おはようございます。  静岡市内葵区に在住しております長澤 裕と申します。よろしくお願いします。  本日は、貴重なお時間をいただきまして、ありがとうございます。いただいた時間は5分ということですので、請願項目のうち、1点に絞って説明をさせていただきたいと思います。
     請願項目1の6)、必要な教職員は、全て正規で雇ってくださいについてです。  委員の皆さんは、教育に穴があくというフレーズをお聞きになったことがありますか。今から10年前、2008年にNHKのクローズアップ現代という番組で使われたフレーズです。どういうことかと言いますと、正規教員が産・育休や病休などで休んだとき、かわりの教員、代替教員が見つからないという事態を指しています。かわりの教員が見つからず、何週間、何カ月、ひどいときには年度末まで、いろんな教員が入れかわり立ちかわり授業をしたり、プリント学習が続いたりということが起こっています。NHKがこの問題を取り上げてから10年がたちましたが、事態はますます深刻となっています。  先日、教育委員会に問い合わせたところ、今年度4月から9月末までで、1カ月以上代替教員が見つからなかった事例が、小学校で13件、中学校で10件ということでした。小学校では8校に1校、中学校では実に4校に1校の割合で、こうした事態が起こっています。子供たちの教育を受ける権利が保障されていないと言っていいと思います。  もう少し具体的に紹介します。  駿河区のある小学校では、4月末に学級担任が学校に来られなくなり、そのまま退職しました。代替教員が来なかったので、担任外だった教員が担任となり、その教員が専科で受け持っていた授業はそれぞれの学級担任が受け持つことになりました。  5月末、また別の担任が精神疾患で病休に入りました。この時点で1人、代替教員が見つかったのですが、喜んで来てくれたわけではなく、しぶしぶ週10時間までなら引き受けてもよいという人でした。それでは、とても学校が回らないので、頼み込んで16時間にふやしてもらいましたが、教頭や教務主任も毎日3~4時間の授業を持ち、高学年の担任は、毎日空き時間なしになりました。  これで終わるかと思いきや、今度はまた別の担任が突発性のめまいで、毎週のように休むようになってしまいました。かわりに入る教員が残っていないので、その日はいつも自習です。深刻なのは、代替教員が来ないために病休のドミノ倒しが起こっていることです。こんな状態で子供たちに十分な教育を保障できるでしょうか。  もう一度言いますが、これは教員の働き方改革ということではなく、子供の学ぶ権利を十分に保障できているかどうかの問題で、何をさておいても緊急に改善しなければならない問題です。  では、どうしてこのようなことが起こるのか。1つは、教職員の多忙です。教育委員会は、校務支援システムによって勤務時間を短縮できると言いますが、はっきり言って焼け石に水です。そんなことでは、月100時間以上の超過勤務は解消されません。そして、もう1つは臨時教員の多さです。市内で働いている臨時教員は、200人近く。その中には、定数外の臨時教員もいます。いわゆる定数法で定められた教員数の中にありながら、臨時的任用で賄われている教員です。  さらに、その臨時教員の待遇の低さです。正規教員と同じ仕事をしながら、給料は安く、休暇も少なく、退職金もありません。翌年の任用の保障もないので、不満があっても口には出さず、どんな過酷な状況でも一生懸命に働いています。  ある中学校の出退勤記録を見ましたら、長時間労働のトップ3は臨時教員でした。そんな状況ですから、早くにやめてしまう人も少なくありません。一方、教員志望者教員免許保有者は減少していますから、当然臨時教員を志望する人も減り、校長が昔のつてで退職者を探し出し、頼み込んで来てもらっているというのが現状です。  問題の解決策は1つしかありません。正規教員をふやすことです。正規教員をふやせない大きな要因が、国の施策であるということは重々承知しています。ですから、私たちも同じ請願を国にも行っていますし、ほかにもいろいろな方法で国に働きかけをしています。  しかし、文科省が40人学級を頑としてかえようとしなかった平成13年に、秋田県が独自予算を使って、少人数学級を始めたのを皮切りに、全国の自治体が少人数学級の取り組みを始めました。その結果、文科省も30年ぶりに学級定数を見直し、小1の35人学級が実現しました。  このように、地方自治体の具体的な努力が国を動かす大きな力になります。ぜひ、この静岡市から必要な教員は全て正規でという大きな波をつくっていただきたいということをお願いして、私の説明を終わらせていただきます。ありがとうございました。 5 ◯尾崎委員長 委員の皆さんから、請願者に対して質疑等はありますか。 6 ◯寺尾委員 1~2、質問させていただきます。  今、校務支援システムのお話、焼け石に水という話もあったんですけれど、実際、教育委員会のほうの説明によりますと今年度100時間、来年度150時間ぐらいの超勤時間短縮につながるというお話を聞いております。実際、学校の現場で、この校務支援システムは、今、どんな状況になっているのか、もし具体的な状況などがあれば教えていただけますか。 7 ◯長澤請願者 校務支援システムですけれども、今の150時間削減というのは、年間ですよね。焼け石に水というのは、今、月に120時間、130時間という超過勤務をしている状態です。そこから年間150時間と言っても月に直すと10時間ちょっと、20時間弱になりますので、それではとてもじゃないけれども、過労死ラインを下回ることはできないということです。校務支援システムにつきましては、私も現場にいて、いろいろ不都合を感じながらも、一応立場としては、より改善していってほしいというふうに思っています。決して悪いことが入ってきたというふうには捉えていません。  ただ、いろいろ改善すべき点はたくさんありまして、いろんな書類をつくるにしても、ソフトがそれにうまく合っていないとか、例えば、私は中学校ですので、いろんな入試関係の実務ですとか、そういったことに関して使い勝手が悪いよということや、それからもう1つは、端末がまだ十分に行き渡っていないんです。特に、非常勤で勤めている講師の先生とか、ALTとか、あるいは支援員さんとか、そういった方々もコンピューターで処理しなければいけないことがいろいろあるんですが、端末が行き渡っていないために非常に事務が滞るというようなことがありますので、もう少し予算をつけていただいて、全職員に端末が行き渡るようなことをしていただかないと、難しいかなと考えています。 8 ◯寺尾委員 教師の多忙化という、これは総合教育会議などでの議論もあるわけですけれども、今、この多忙化を解消していく、もちろん教員をふやしてほしいというお話、正規の職員をという話もあったわけですけれども、この多忙化解消という点で、教員をふやすことというのはわかるんですけれども、今、一番多忙化解消について要望されていることは何でしょうか。 9 ◯長澤請願者 一番の要望というと、やはり人をふやしてほしいというのが非常に大きなところでして、特に小学校などは、担任を持たない先生が中学校よりも少ないです。それで、もし学級の中に発達障害の児童などを抱えていて、どうしてもトラブルを起こすような子供もいる中で、りヘルプに入る教員が十分に行き渡らないために、やっぱり担任の負担がすごく大きくなっていて、そのために体調を崩してしまうという人は多いです。部分、部分で違うんですけれども、特別支援学級は、例えば情緒障害の子でも今は8人学級のままです。ですから、情緒障害を抱えた子を8人で1クラスにして、そこに担任が1人しかいないといった場合に、情緒の子というのは、本当にいつパニックになるかわからないような状況があっても、担任は1人しかいないと。それで、その子を外に連れ出すと、今度は誰もいない教室の中で、そこに残った子ども同士の中で、また新たなトラブルが生じて、戻って来たら、もう教室の中がしっちゃかめっちゃかになっているというような、そういう現状の中で教員は働いています。やはりいろんなハードの面を整えていただいたり、それから中学校ですと、部活動のガイドラインとか、そういったこと自体は我々も決して否定はしていませんし、進めていただきたいと思っているんですけれども、教育というのは、本当にいつ何が起こるかわからないし、それから毎年、毎年、子供たちは変化していきます。子供たち自身も成長していく中で、いろんな変化を起こし、いろんな表現をしますので、何にでも対応できる人間がいないと、この仕事は十分成り立たないわけです。ですから、何とかそこを厚くしていただきたいというのが一番です。 10 ◯松谷委員 現場の大変さというのが十分伝わってくる発言で、考えなければいけないたくさんのことに気づかされたわけですけれども、必要な職員全てを正規ということになったときに、これは本会議で公明党の山梨議員も質問されているんですけれども、先ほどの文科省の国のラインのところで定数が決められていて、それが不足しているんだよという言い方のところと、それから4月までは教育委員会も何とか対応できているんだけれども、4月以降、そういう突発的な病気や産休にしても、何か起きたときに、それに対応する人材の確保が大変なんだと。4月以降の人たちの予測をして、そういう人の数まで正規化ということになると、これはこれでなかなか大変な要求になってしまうんですけれども、そのところが、全ての人を正規というときの幅、現場の感覚としての、そこを教えていただきたいんですけれども。 11 ◯長澤請願者 現実問題として、今、一足飛びに学校で働いている職員を全員正規というのは無理だろうと、そこら辺は私もそう思います。臨時的任用の教員にしても、本当に突発的な病休、休職者ですとか、産・育休は大体、年度の前半ぐらいまでは年度前に把握できているはずなんです。そのあたり、それ以上ということになると、どうしても臨時的任用が必要になるかなとは思いますし、そういうときのために、臨時的任用という制度が地公法の中にも残されているわけですけれども、そこまで全てというのが難しいというのは、そこまでカバーしようと思うと本当にある程度教員をプールしておいて、例えば普段は教育センターとか、そういったところに勤務しながら、もし何かあったときにはヘルプに回るというような、そういったような方法というのは考えられますけれども、それは理想として将来的には実現したいなということです。ですが、今の数は余りにも多過ぎるのではないかと思いますし、それから、本当に5月の時点でもう対応できない、産休に入るということはわかっていたのに、結局そのときになっても代替が見つからないという事態が、今、本当に生じていますので、ここを改善していくためには、かなり思い切った手を打たないと、ここまで深刻になっていると、本当にちょっとしたことでは無理ではないかなと感じています。 12 ◯尾崎委員長 ほかにございませんか。             〔「ありません」〕 13 ◯尾崎委員長 ほかにないようですので、質疑等を終わります。  請願者の方は傍聴席にお戻りください。  次に、本件に関し当局から説明をお願いします。 14 ◯高津教育局次長 それでは、請願につきまして御説明をいたします。  まず、請願の大項目1番、市の教育予算についてです。  項目ごとに説明させていただきます。  まず、大項目1番の市の教育予算についての小項目1)給食費についてです。学校給食法では学校給食の実施に必要な施設及び設備に要する経費などは、義務教育諸学校の設置者の負担、食材費である学校給食費保護者の負担とされており、本市では学校給食法の趣旨に沿って、食材費である学校給食費保護者の負担とさせていただいております。  次に、2)の静岡式35人学級における下限の撤廃についてですが、平成29年度は市内4校で少人数学級による効果検証を行いました。本年度は少人数指導による効果検証を市内2校で実施しております。今後、そういった制度の比較検証を進めた上で、本市独自の静岡市型35人以下学級編成に取り組んでまいります。  3)の給付型奨学金制度についてです。本市では既に本市独自の給付型奨学金として、入学一時金を高校生に5万円、短大・大学生に10万円給付しております。貸与型奨学金につきましては、一部返還免除制度が利用でき、また29年度からは、給付型奨学金貸与型奨学金の併給が可能となっております。  5)の就学援助についてです。就学援助の周知につきましては、就学時健康診断入学説明会保護者会等の機会を使って、全ての小中学生の保護者へ周知が行き届くよう対応しているところでございます。また、平成29年度には、入学準備金の増額や、前倒しを実施し、保護者の負担を軽減するよう対応しております。今後も、その実態や財政状況を踏まえ、対応してまいります。  続きまして、6)の教職員の正規雇用化についてですが、公立の小中学校教職員数教職員定数の標準に関する法律により、5月1日を基準とした児童生徒数及び標準学級数で決定されます。このため、前年の10月の新規採用者候補者決定の段階では、その後の児童生徒の転出入などの変動等を踏まえた、正確な学級数を把握することは困難な状況にあり、学級数がふえた場合には臨時的な任用教職員で対応せざるを得ない状況になっております。しかしながら、請願にもありましたけれども、少しでも適正な正規の教職員数の把握に努めていきたいと考えております。  続きまして、大項目2の教育環境・施設に関してです。小項目の1)、学校建物の耐震化と老朽化した施設の建てかえについてです。本市の学校施設における文部科学省耐震基準に基づく耐震化率は100%となっております。現在、老朽化の進んだ学校施設への対応につきましては、アセットマネジメント基本方針に基づき、計画的に大規模改修中規模改修等を行い、施設の長寿命化を実施しております。  次に、2)の学校施設バリアフリー化とトイレの洋式化についてです。先ほど説明しました大規模改修中規模改修工事の中で、避難所となる施設につきましては、出入り口のスロープの設置やトイレの洋式化を含めた多目的トイレの設置など、バリアフリー化も同時に実施しております。  3)の普通教室へのエアコン設置です。全ての小中学校普通教室に、3年間かけてエアコンを設置していく予定です。事業スケジュールにつきましては、ことしの秋に創設されました国の臨時特例交付金を活用し、来年年度末に小学校全校に設置し、中学校につきましては、再来年以降に設置する予定でございます。  次に、4)番のトイレの洋式化です。平成22年度から実施しています校舎トイレリフレッシュ事業により、便器の洋式化や床のドライ化トイレブースの更新など改修を実施しております。今後は、2020年度の校舎トイレ洋式化率50%を目標に、計画的に事業を推進してまいります。また、国の補正予算などの機会を捉え、事業の進捗を加速させていきたいと考えております。  5)校舎のトイレや手洗い場の蛇口の数についてです。トイレの洋式化に合わせて、蛇口の増設や流し台の形状の変更等を必要に応じ改善するように努めてまいります。  6)専任の学校司書の配置と図書の予算についてです。本市では学校全体の読書指導学校図書館の業務を補助するために、児童生徒数が60人以上の105校に学校司書を配置し、60人に満たない小規模学校には、学校図書館担当教諭を中心に、ボランティアなどの協力を仰ぎながら学校図書館の充実に努めているところでございます。  また、本市の学校図書館蔵書冊数は、全ての学校で学校規模に応じた学校図書館図書標準を達成しており、平成29年度末の標準冊数に対する保有率は、小学校で124.5%、中学校では132.5%となっています。児童生徒が快適に読書し、正しい情報に触れられるように、古くなった図書は毎年度計画的に更新できるよう、図書購入予算を確保しています。  続きまして、大項目3、特別な支援を必要とする全ての子供たちへの行き届いた教育の保障についてです。  1)の本市の特別支援学級編成基準についてです。8人の児童生徒に対して、教員1人の配置という国の学校編成の標準については、国に対し見直しを強く要望しているところでございます。  2)の特別支援学級の増設についてですが、今後も特別支援学級対象児童生徒数の増加に伴い、保護者や地域、そして学校のニーズを確認しながら、必要な特別支援学級の充実を進めてまいりたいと考えています。  次に、3)の中学校区ごと通級指導教室の設置についてです。本市の通級指導教室に在籍している児童生徒数は、平成30年4月現在、小学生が376人、中学生が77人です。現在小学校8校、中学校3校の計11校に通級指導教室を設けておりまして、今後も児童生徒のニーズに対応できるよう、現状把握を行ってまいります。  4)の静岡市立特別支援学校の設置についてです。本市には県立の特別支援学校が6校設置されています。さらに、ことしの2月には、県から2021年度までに市内への特別支援学校1校の新設に着手する計画が発表されました。また、現在県立の特別支援学校の先生方から専門的な助言を聞くシステムが整えられており、公立小中学校指導支援に生かされております。今後も県立特別支援学校の専門性を本市の小中学校の教育に生かしながら、子供たち障害特性に合わせた指導、支援体制及び連携を整えてまいります。  次に、大項目の4番、小中一貫教育のうち、1)の公立学校の統廃合についてです。学校の統廃合に当たりましては、行政が一方的に進めるのではなく、保護者の皆さんを初め、地域全体の御意見・御要望などをしっかりお聞きした上で、慎重に検討することとしております。  最後に、2)の小中一貫教育に係る保護者地域住民とのかかわりについてですが、現在、学校と保護者地域住民の皆さんからなる小中一貫教育準備委員会の設置を進め、小中学校グループごとに、そのグループでどのような小中一貫教育を進めるかといった話し合いを行い、共通の意識の醸成に努めながら準備をしております。  以上で当局から説明を終わります。 15 ◯尾崎委員長 ただいまの説明に対し、質疑等はありますか。             〔「ありません」〕 16 ◯尾崎委員長 特にないようですので、質疑等を終わります。  ただいま議題となっている請願はいかが取り計らいましょうか。御意見をお願いします。 17 ◯寺澤委員 自民党です。請願第3号は、不採択とさせていただきます。  この請願の中身、いろいろ書かれておりますが、お気持ちはわかるとしても、今、本当に限られた予算の中で市もこのエアコンの設置業務等もそうですが、しっかりと子供たちが安心して教育を受けられる環境を整備しているということで、我々も理解していますし、我々の会派でも要望しております。ぜひ、そういった取り組みについて、請願された皆さんも御理解いただいた上で、また、この紹介議員の方にもそういったことを御理解してもらって、請願団体に御説明していただければなと思っていますので、我々としては不採択でお願いしたいと思います。 18 ◯佐藤委員 志政会です。  請願第3号についてですけれども、志政会の中で話し合いをした結果、それぞれの項目の中で、このことは私たちが現実に要望している事項だとか、私どもの会派では毎年教育現場に視察に出かけて、現場の先生方から生の声を聞き、それを政策に結びつけていこうという活動をしております。この中で先生方の多忙化についてとか、あるいは特別支援学級の現状等については、十分把握しているつもりでおります。まさにこのことが皆さんの声として出ているというのは、十分理解できるところでありますが、この全ての項目について、じゃ賛成かということで議論した結果、この項目はどうも賛成しがたいねとか、これはぜひ進めたほうがいいねとかいろいろありまして、教育予算については、人にお金をかける予算使いにしても、ちょっとどうかなというのが、給付型奨学金などは賛成だよねということがあっても、給食費を無償にするということについては、その辺はいかがかというようなこととか、いろいろありました。  それから、教育環境の施設充実等についてですけれども、先生方の多忙化も含めてですが、エアコンのことはもう国の予算措置も含めて進んでいくということについて皆さんも承知だと思います。トイレリフレッシュ計画なども市の努力としては、どんどん進めていっているということもあるのではないかということとか、学校司書についても、全ての学校に配置すべきだというのは、以前から私どもも要望している項目であるということを御承知いただきたいと思っております。  3番目の特別支援学校のことに関してもそうですけれども、本当に8人の生徒を1人の先生が指導している、しかも学年の違う生徒たちに対応していることの大変さは実感してまいりましたので、これも私どものほうでは、要望として当局に出させていただいているところです。  こうして見ますと、いろいろな意味で賛成できる、できないということからしますと、私たち独自にも要望書を出させていただくということも含めて、もちろんたくさんの皆様方の思いを集約していただいて、請願していただいているということは承知しましたけれども、残念ながら志政会としては不採択という結論に至りましたので、よろしくお願いいたします。 19 ◯大石委員 公明党です。  公明党も国、県、市と教育に関しては、本当にもう何十年と熱心に取り組んでいることでありまして、幾つかの内容ですが同意できるところはあります。ですが、財源の部分だとかいろいろありますが、まず多忙というのは教職員だけではないと思います。例えば消防官や警察官、いろんな業種の公務員の方がおりますが、当然普通の事務職の方もそうですが、その中で、教員だけすごく多忙というふうに、世間も含めて言われておりますが、私も議員になる前は高速道路専門の事故救助するところの職員として働いていたんですが、一度事故が起きればもうどんなに大事な用事があっても、職場に戻れなくて、全ての処理が終わるまで人里離れたというか、一般のところではないところで人命救助をするということで、いろんなことで言いたいことはたくさんありましたが、長く勤めておりました。職場の中に、定時で帰れないというよう雰囲気を醸し出すようなところと、そういう上司もいるのは確かだなというふうに思います。市教委もそうですし、各学校の中でも定時退勤というのが即これは無理かもしれませんが、やっぱり早く帰るという雰囲気づくりも含めて、上司の方が率先していくというところから進めていただくのも大事じゃないかなと思います。  そういうことで、結論的には、本当に的を射ている請願だなと思いますが、幾つものところでコメント的には先行している部分もありますので、結論は不採択とさせていただきます。 20 ◯寺尾委員 教育をめぐる課題というのは、非常に多いわけです。最近もいじめの問題なども大きな課題になっております。そういう中で教員の皆さんが本当に毎日苦労しながら仕事をされていると、しかも大変忙しい中でやられているという状況があることは、この間もずっと報告されております。今、教育委員会当局のほうからもそれぞれの項目について、努力しているという表明もあったわけです。  私たち共産党としては、この請願については、もちろん採択したいというふうに思っています。それがまた大きな後押しにもなっていくと。当局の皆さんも努力されていることの後押しにもなっていくと思うんです。教育の問題はたくさんの課題を抱えております。そしてまた、先送りできない課題だと思っています。そういう点でこれからもみんな一丸となって努力をしていく、そういう立場からも、ぜひ請願を採択して、一層推進できるようにしていきたいと私は考えております。  以上です。 21 ◯松谷委員 緑の党ですけれども、基本的には採択すべきということで賛成です。教育委員会からの御答弁もあったんですけれども、これは結局、法の仕組みでできないよというところと、それから市は努力しているけれども、財政的な問題があるよというところと、それから全く請願者と変わらない中身のところもあって、大枠ではこれは、寺尾委員も言われましたけれど、教育委員会も前向きに努力しているというテーマのほうが多いと思うんですね。特に、例えば4番目の小中一貫教育については、これは全く請願者教育委員会の答弁は変わらないんですよね。強制的な統合はしないよということも言っているし、実際にいろんな委員会をつくってそういうことでやろうと言っていますから、これはもう問題ないんですよね。3番目の特別支援のところでは、4)の市立特別支援学校については、これは県を活用するということで否定的なところもあったんですけれども、趣旨はそんなに変わっていないし、2番目の教育環境・施設については、これも市も努力しているという答弁ですよね。老朽化が進んだ校舎や体育館の建てかえというのは、ここは長寿命化と建てかえ、簡単に建てかえというわけにはいかない面があるんですけれども、その辺の現状もありますけれども、後の項目でいうとほとんど問題なさそうな請願項目だと思います。  非常に身近な例で言うと、5)のトイレや水道の蛇口の数を児童生徒数に合うように改善してくださいというのがあるんですけれども、これなんかはすぐに改善できそうに思うんです。私、実際、豊田中学の件でちょっと親御さんからもお話しを聞いたことがあるんですけれども、結局これも予算との関係があるんですが、しかしこんなすぐにできることというのも入っているし、ですから2番目の項目についても、そんなに問題になるような項目ではないんですよね。  1番目のところで、定数の問題とか給食費の問題とか、静岡独自の35人学級の問題とか、奨学金は多分そんなに変わらないと思いますけれども、ですので、請願項目には、教育委員会の答弁と請願者の意見は調整できる部分が非常にたくさんあるわけで、そういうふうに考えたときに、私は給食については無償化という立場ですけれども、この請願をせっかくこういう形で現場の皆さんから声が出ているんですから、さっき不採択という御意見が出たけれど、私はぜひ採択する方向で努力していただきたいなという意味で賛成です。 22 ◯尾崎委員長 ほかによろしいですか。             〔「ありません」〕 23 ◯尾崎委員長 ほかにないようですので、それでは採決に入ります。  不採択との意見がありましたので、本件は挙手により採決します。  請願第3号中所管分は採択することに賛成の委員の挙手を願います。             〔賛成者挙手〕 24 ◯尾崎委員長 賛成少数でありますので、請願第3号中所管分は不採択と決定しました。      ────────────────────────────── 25 ◯尾崎委員長 次に、陳情審査を行います。  陳情第8号静岡市生涯学習施設の利用方法一元化に関する陳情を議題とします。  本陳情については、陳情者から趣旨説明の申し出がありますので、これを許可したいと思いますがよろしいでしょうか。             〔「異議なし」〕 26 ◯尾崎委員長 御異議もないようですので、陳情者の趣旨説明を許可します。  趣旨説明に先立ち、陳情者の方にお願い申し上げます。  初めに、御住所とお名前を述べていただき、趣旨説明については5分以内で簡潔に述べていただくようお願いします。  では、趣旨説明をお願いします。 27 ◯岡村陳情者 私、岡村雄馬と言います。静岡市葵区に住んでおりまして、1948年生まれでございます。現在70を過ぎました。出生地は隣の藤枝市ですけど、50年前ぐらいから静岡市民になっています。  私は現在、無職で、年金生活者でございます。退職前は40年間、県の職員としても勤めさせていただきました。今回、生涯学習施設の利用方法の一元化に関して、次の3点について趣旨説明をさせていただきます。  まず、第1は、現在、生涯学習施設を借りる場合は、予約は3カ月前に申し込み、そして2カ月前に抽せんで決められております。例えば、3月に利用する場合は、12月末までに申し込みをして、1月の初めに抽せんで決定されるわけです。そのため、なかなか年間の予定が組めなくて、苦労しているのも現状でございます。  清水区の生涯学習施設は、年間で優先予約をしているということも聞いておりますので、1年前に予約ができれば、1年間の予定が組めて、安心して利用できるかなというふうに思っております。  第2は、静岡市生涯学習施設条例の第1条との関連で申し上げたいと思います。  委員の皆さんは、この条例は既に御承知だと思いますけれども、改めて申し上げますと、第1条として「静岡市は、市民の自発的な学習活動を支援することにより、学習活動を通じて地域の交流及び連携を図り、もって市民生活のまちづくりを推進するために、生涯学習施設を設置する。」としております。  私は現役のときは、ほとんど生涯学習センターというのは、利用したことがありませんでした。退職してから2つの歌の団体に入っておりまして、月5日程度利用させてもらっております。そして、歌を通じて介護施設への訪問演奏、アイセルを利用しているんですけれども、アイセルわいわい祭りなんかにも積極的に参加して、地域との交流を図って、まちづくりにも貢献しているんじゃないかなというふうに自負しているところでございます。  ところで、今回の改正で、自治会などが利用する場合は、1年前に優先予約とか、それからこの1条の設置目的からいって、自治会の利用がどうなのかなというふうに疑問も感じているところでありますけれども、今、どのぐらい自治会が生涯学習センターを利用しているのかなということもちょっとわからないんですけれども、お聞きしたいなということも感じております。自治会は、独自に施設を持っているところが多いんです。現在、会場の確保に私たち非常に困るときもあります。もし自治会が利用するとなれば、確保が一層困難になるんじゃないかなという感じもしております。そういうことも危惧するところでございます。  第3が、利用料についてです。今度は自治会が利用する場合、まちづくり活動を支援するために無料にするということも言われておりますけれども、むしろ現在利用している団体を無料にすることが、設置目的にかなっているんではないかなということも感じております。ぜひ公正な取り扱いをお願いしたいなということもあります。  そして最後に、現在、清水区の生涯学習交流館の9条団体は無料になっていますが、駿河区とかの交流館を利用する場合、9条認定団体であるならば無料になると思いますが、実態がどうなっているのかなということもお聞きしたいなということも感じております。  いずれにしましても、適用されている9条団体があるのかどうか、ぜひ委員の皆さんにはこの実態を正確に理解していただいて、よろしくお願いしたいと思いますし、市当局の皆さんの御回答もいただければありがたいなということを、私としては思っております。  どうも御清聴ありがとうございました。 28 ◯尾崎委員長 委員の皆さんから、陳情者に対して質疑等はありますか。
                〔「ありません」〕 29 ◯尾崎委員長 特にないようですので、質疑等を終わります。  陳情者の方は傍聴席にお戻りください。  次に、本件に関し当局から説明をお願いします。 30 ◯堀池生涯学習推進課長 生涯学習推進課でございます。よろしくお願いいたします。  陳情に対する考え方を説明させていただく前に、最初に9条認定団体について説明していきたいと思います。  生涯学習活動を目的とする団体として認定された団体のうち、前年度に5回以上生涯学習活動を行っている、もしくは認定を受ける前5年間以上にわたって毎年度1回以上の生涯学習活動を行っている団体を9条認定団体として認定しております。当該団体につきましては、生涯学習交流館でのみ各館で認定している団体であり、生涯学習センターでの認定制度はございません。また、生涯学習交流館での施設使用料については、無料となっている団体でございます。  考え方といたしまして、現在本市で検討しております生涯学習施設の利用方法の見直しにおいては、9条認定団体等の生涯学習活動を行うことを目的とする団体区分を廃止し、新たに(仮称)利用認定団体として認定し、使用料については一般料金の半額とすることで御理解をお願いしているところでございます。  次に、生涯学習施設の利用方法の見直しについて説明いたします。平成29年9月に策定いたしました生涯学習施設の配置適正化方針において、生涯学習施設を学びの場、プラス地域コミュニティによるまちづくりの活動の場として位置づけいたしました。持続可能な都市経営の実現のため、全庁的に公の施設の統廃合等を進めている中、生涯学習施設においては、老朽化対策として修繕や建てかえなどを行いながら、当面、現在の配置状況を維持するとともに、地域におけるまちづくり活動を支援することとしたところでございます。  そのような中、静岡市生涯学習推進審議会から生涯学習施設の利用方法の見直しについて答申を受けて、3点の生涯学習施設の見直し方策を考えたところです。  まず1点目として、利用方法の一元化です。これは、現在生涯学習施設の種類によって異なっている利用団体区分を見直し、新たな区分を設置し、区分ごとに利用申請開始日を統一していきます。  2点目は、運営に係る経費に加え、老朽化による修繕費等が増大する施設の維持をしていくための利用者負担の見直しです。市民の皆さんに安心、快適に御利用いただくため、利用者負担の考え方を基本に団体区分ごとに使用料の負担をお願いするものです。  3点目は、これまで以上に地域住民のシチズンシップに富んだまちづくり活動を支援、またはさらに発展させていくため、自治会、町内会等のまちづくり活動については、施設使用料を全市的に無料とするものでございます。少子高齢化や市の財政規模の縮小などにより、地域の課題は地域で解決していく活動が今後ますます必要となっていきます。自治会等の団体が交通安全、防犯など地域課題の解決に向けて活動する中で、地域やまちづくりを学ぶ人材が養成されていくことから、このような地域コミュニティによるまちづくりを、活動を通じた生涯学習活動を促進するため、(仮称)地区公益活動団体を無料とすることで考えております。  なお、先ほど申しましたとおり、今後も充実した生涯学習活動を継続していただけるよう、生涯学習活動を目的とする団体を(仮称)利用認定団体として認定し、使用料については、一般料金の半額とすることで御理解をお願いしております。  繰り返しになりますが、生涯学習活動を含む市民の皆さんの活動を進めていく上では、住民サービスとして施設の耐震補強や建てかえ、修繕を行い、持続可能な活動の場の提供が必要と考えております。その活動の場である施設を将来にわたり、維持管理していくためには、施設の利用に係る使用料など、これまで以上に財源が必要であると考えております。施設の維持管理、運営に対する経費については、利用する人と利用しない人との均衡を考慮し、応分の負担を求め、公平性、公正性を確保するため、今回の見直しが必要であると考えております。  なお、今後予定しておりますパブリックコメントによりまして、広く市民の皆さんの意見をお聞きしながら、引き続き施設を御利用いただき、生涯学習活動の推進につながるようにしていきたいと考えております。 31 ◯尾崎委員長 ただいまの説明に対し、質疑等はありますか。 32 ◯大村委員 今の説明を受けて、これから生涯学習交流館を維持管理するのが非常に大変だということがよくわかりました。  その中で、今、3つ述べられて、2つ目の老朽化の対応です。御存じのとおり、今の生涯学習交流館は昭和47年、48年、49年、そういったころの建物が非常に多くて、建てかえで多分苦労していると思うんですが、これから建てかえをする大規模な改修はどのぐらいあるんですか。 33 ◯織部生涯学習施設整備担当課長 ただいまの御質問にお答えいたします。  現在、老朽化または耐震性の不足の施設がまだございます。アセットマネジメントも市全体の中でも生涯学習施設で耐震性の不足した施設がまだございまして、現在は辻、船越、折戸、そして三保は9月に建て直しを完成しました。あと飯田、高部という施設はまだ耐震性が不足した施設となっております。 34 ◯寺尾委員 2点、質問したいと思います。  先ほど陳情者からも話があったんですが、自治会等がこの施設を使っている割合というのは、どのぐらいあるのかなということを1点伺います。  合わせて伺いますが、先ほども今後パブリックコメントなども含めて市民の意見を聞いていくというお話もありました。利用者団体等との話も、まだ議案提案というところまでは一定の期間があるというふうに思っているんですけれども、利用者団体、陳情者も含めてということになるかもしれませんが、今後とも誠意を持って合意を得られるように継続して話し合いを続けていくことについて、どんなふうに考えているのか、この2点をお願いしたいと思います。 35 ◯堀池生涯学習推進課長 1つ目の自治会等の数ということでございますが、現在の地区公益活動団体という形で登録されている方が1,600程度ございます。これには自治会、町内会等も入りますが、現在はそれ以外の団体も含まれております。  それから、今後も話し合いを継続的に行っていくのかということにつきましては、先ほども申しましたが、今後予定しておりますパブリックコメントを通じまして、より多くの市民の皆様の声をお聞きしていきたいと思っているところでございます。パブリックコメントの中でも、利用者団体の皆様にもまた御意見を出していただいて、やっていきたいと考えております。 36 ◯寺尾委員 2点質問したんですが、ちょっと不明確だったものですから再確認します。自治会等は1,600ほどの団体があるというお話ですが、実際これまでの使用、利用している状況を伺いたいということです。 37 ◯尾崎委員長 課長、利用の状況は後にしますので、もう1つの質問のほうに。  寺尾委員、質疑を続けてください。 38 ◯寺尾委員 パブリックコメントなどでというお話だったわけですが、多分これまでも利用者団体などとの話し合い、説明会等々はやってきていると思うんですけれども、引き続きこの点についてはどうなのかという点を確認しておきたいと思います。 39 ◯堀池生涯学習推進課長 パブリックコメント以外に利用団体の意見を聞く機会があるのかと、必要に応じて御希望があればまた検討してまいりたいと考えております。  それから、先ほど地区公益活動団体というふうに、ちょっと間違ってお答えしましたが、公共的団体ということで、その利用団体数につきましては、この制度を検討した段階の時点、26年度の数字になりますが、849団体が公共的団体として登録されている団体数でございます。この団体は、自治会・町内会、それからその他の団体も含まれていますが、公共的団体として登録されている団体が849団体でございます。  利用回数につきましては、公共的団体の利用回数が1万6,309回になっております。 40 ◯丹沢委員 状況を確認したいなと思っているんですけれども、今、清水区内を中心とした生涯学習交流館の使い方、また利用者の皆さんへの負担というか、そうしたところについて、当局のほうで一定の案を持って丁寧に説明してくださっている最中だと思うんです。これについては、もちろん利用者団体の関係の皆さんであるとか、また一般の市民の皆さんからもいろんなわからない点、納得のいかない点、もっとこうしたほうがいいというような御意見が出ているところであると思うんですが、これから2月に向けて条例案をつくりながら、パブリックコメントにもかけて、そこで公式にというか、御意見を集めていくという段階なんだろうと思うわけなんです。  委員会の決定、議会の決定というのは、やっぱり重いものでありまして、ここで決定すればそれは市民の意見ということになるわけですので、今ここで陳情者の方がこういう制度にしてください、この9条の適用をしてくださいということについて、正直なところこれに賛成である反対であるというのを、まだなかなか言いにくい段階なんだと思うんです。当局の皆さんからは、これから丁寧な説明をしてもらって、もっと市民の理解を広めていただきたいわけですし、2月につくっていこうとする条例、新制度というものはどういうものかというのをもっと詰めていく、今の案を押しつけるというようなことではなくて、柔軟にいろいろ検討していく段階にあるんだと思っているんだけれども、現状というのは、そういう理解でよろしいんでしょうか。これからパブリックコメントをかけて、それを尊重しながら制度をつくっていこうという考え方で、それでよろしいのかどうか、当局の御意見を伺っておきたいです。 41 ◯深澤市民局次長 今、委員のほうから御指摘いただきましたとおり、これまで非常に大きな、この利用方法の見直しというのは、大きな課題であるという認識のもとに、これまで以上に所管課においては丁寧な説明ということで、交流館全てにわたって説明会を開催するなど説明活動に尽力してきたところです。その中で、既に御報告をして、公表させていただいたとおり、さまざまな御意見をいただいておるところです。そのさまざまな御意見に対しても、市として今できる検討を加えて、それについても中間報告をさせていただいております。議員のほうから御指摘いただきましたとおり、今後さらにパブリックコメント等で広く市民の御意見をお聞きする場を設定して、その上で条例案を検討していくというような作業になりますので、当然、パブリックコメントは形式的にやるものではございませんので、しっかりとその意見を見ながら、さらに検討を加えることが必要であれば、それも検討を加えて、先ほど生涯学習推進課長が説明しましたとおり、生涯学習活動が停滞することなく、引き続き生涯学習施設を利用して推進していただけるような制度ということで、条例案を検討していきたいと考えております。 42 ◯松谷委員 今、いろんな方から意見が出されて、私たちも現状を理解しつつあるんですけれども、先ほど陳情者の方が言われていた、結局、静岡市においても生涯学習交流館があるということで、そこで、今、市が出しているプランでいった場合に、交流館が幾つあって、8条団体、9条団体がどれぐらいあって、それでもし9条団体の人たちがいた場合に、その人たちが負担として背負わなければいけない額の総額とか、そういうのを把握していれば、教えていただきたいです。 43 ◯堀池生涯学習推進課長 お答えいたします。  旧静岡市における生涯学習交流館は全部で8館ございます。清沢、大川、大河内、井川、玉川、梅ケ島、田代、中吉田でございます。そこのところで、現在9条認定団体という形で登録されている団体が31団体ございます。それから、8条認定団体で登録されている団体が5団体という形になっております。  それから、料金の負担額につきましては、現在、葵区の生涯学習交流館で使用料として徴収させていただいているのは8万円余という金額になっているところでございます。 44 ◯松谷委員 そうすると31団体が9条認定ということで、9条認定の人たちは無料なわけですね。それで8条団体、あるいはほかの利用で収入が8万円余ということは、31団体の方々が8条認定になった場合に負担の総額というのはわかるんですか。 45 ◯堀池生涯学習推進課長 お答えいたします。  現在、使用料をいただいておりませんので、その金額はわからない状況でございますけれども、ただ、これからいただくことになりますと、無料から半額という形になりますので、料金的にはその分だけふえるということになるかというところです。 46 ◯松谷委員 結局、利用料負担を統一した場合3,400万円の増ですか。そんな数字が出ていて、静岡側についても、これはやっぱり把握する必要があると思うんです。一応、皆さんが出した方針でいった場合として。それも、これから条例化とか何とか言うときにきちんと調べて、住民の方の意見を聞いていくということが必要だと思うんですけれども、このいただいている資料でいくと、清沢と何カ所かでやっていますよね。そういうところで意見も聞かれているんで、そういう声はなかったんですか。 47 ◯堀池生涯学習推進課長 お答えいたします。  静岡側の生涯学習交流館で説明したときの主な意見といたしまして、例えば使用料が幾らになるのかということとか、利用認定団体の条件は何かとか、そのような意見を伺ったところでありまして、例えば、友人が生涯学習センターを利用していて、そちらではどうも利用料金を払っているみたいだねと、私たちも負担することになるのかな、当然なのかなというような御意見など、さまざまな御意見をいただいたところでございます。  それから、もう1つ、これっていつから施行されるのかなというような御意見をいただいております。 48 ◯松谷委員 これちゃんと把握してほしいということ。  それから、一応1年延ばすと、それから午後の部分を2つに分けると、地区公益活動団体という新たな団体をつくるということですけれども、これについては、これからパブコメをやるということなんだけれども、皆さんの今の段階としては、これがどの程度に同意してくれるというか、賛成してくれるというか、その辺、実際に交流館でいろいろ説明会をやっているわけですから、どんなふうに状況を見ているのか、そこを教えてください。 49 ◯堀池生涯学習推進課長 今回の一部見直しに係る検討事項でございますけれども、今、委員からお話があったとおり、今回の説明会を通じていただいた御意見の中から、早期に対応可能なものではないかというところで検討を始めさせていただいたところであります。その1点目といたしまして、1年間の猶予というところでございますけれども、これは説明会の中で、団体の活動は1年単位のために、年度がかわるタイミングで実施してほしいという御意見をいただいたところです。今まで一定の準備期間という形で説明してまいりましたが、それを市では見直しに伴う団体の規約変更とか申し込み時期の変更など、団体の活動に支障がないように配慮するために、準備期間を1年間設ける必要があるのではないかというところで検討を始めたものでございます。  それから、2点目の区分の見直しにつきましても、これも同じように説明会の中で部屋の貸し出し時間の見直しによって、利用者の負担を減らしてほしいというような御意見をいただきまして、その意見を受けまして、皆様の利用実態を踏まえた上で利便性の確保のために午後の時間につきまして、区分の見直しが必要であると考えて検討を始めたところでございます。これは、31回やった説明会の中での集約という形、途中で中間報告という形もさせていただきましたが、この見直し案につきましては、利用者の皆様にはお手紙を差し上げると同時に、それから各生涯学習施設にこのような形で見直しを始めましたということを周知させていただきました。ただ、それは、利用者の皆さんがどう評価しているかというのは、これからパブリックコメント等も行いますので、それを通じて、また新たに利用者の皆様の声を聞いていきたいというふうに思っております。 50 ◯松谷委員 ですから、皆さんは一元化という方針を出したけど、利用者の皆さんの声を聞いて幾つかの見直し案を出しましたと。さっきの次長の答弁で、今後パブリックコメントをやって、さらにその上で必要な検討項目があれば改善していくということになっているわけですけれども、そうすると、問題は2月議会での条例提案にこだわるのかこだわらないのか、そこだけ確認させていただきたいんです。その話し合いというのが、もしきちっとパブリックコメントなどでもいろいろ出てきて、2月というスケジュールありきのところで提案するということを決めているのか、それともいや、状況によってはさらに説明で納得してくれる人たちが多数になっていくというふうに考えるのであれば、その時期の見合せとか、そういうことも柔軟に考えるのかどうか、そこだけ確認させてください。 51 ◯深澤市民局次長 お答えします。  現時点では、既に市民の皆様にも公表しているとおり、2月議会への上程を事務レベルとしては目標に作業を進めております。先ほども答弁させていただいたとおり、パブリックコメント等の手続もやりますので、それが2月議会に上程できるように鋭意努力して進めていきたいと考えております。ただ、これからパブリックコメントによってどのような御意見をいただくのか、それはまだこれからの話でございますので、現時点で2月議会への提案が必ずできるかどうかということをお答えすることは差し控えたいと考えております。 52 ◯寺尾委員 今、当局から答弁があったわけですけれども、この答弁を受けまして、改めて陳情者に確認させてもらいたいことがありまして、委員長、その辺をお願いしたいのですが、いかがでしょうか。  陳情者に確認をさせてもらいたいと思いますんで、陳情者に聞きたいと思います。 53 ◯尾崎委員長 わかりました。  陳情者の方にですね。許可します。 54 ◯寺尾委員 陳情者に伺います。  先ほど、当局のほうからはパブリックコメント等々でしっかり意見を聞くこと、必要に応じて利用者の皆さんとの話し合いも行うという答弁があったわけですけれども、ちょっと言いにくいんですけれども、陳情を取り下げるというような意思があるかどうか、そこの確認をしたいと思いますが、いかがでしょうか。 55 ◯岡村陳情者 岡村です。お答えします。  今、いろいろと委員の皆さんからも御質問いただいたりして、道半ばというか、2月議会を目指すということは、当局の姿勢はわかりましたけど、パブコメを初めとして、私も実は市当局に対しては、申し入れも出しているところなんです。まだ機会がなくて、話の機会がないんですけれど、ぜひそういう話の場も確保していただきまして、一層いいものにしていくためには、きょうここで性急に、先ほど委員の皆さんからもあったように判断も難しいところもあるというふうなお話もあったもんですから、この場で陳情を採択してくれということまでは、今の段階では答弁を聞いて感じましたので、取り下げをすることはやぶさかではございません。 56 ◯尾崎委員長 わかりました。  ただいま陳情者から、本陳情を取り下げる旨の申し出があったと受けとめました。  陳情の取り下げは、市議会の運営に関する規約52条3項の規定により、付託委員会で議題となった後は、付託委員会の承認を得ることになっております。  お諮りいたします。  陳情者からの申し出のとおり、陳情の取り下げを承認することに御異議ありませんか。             〔「異議なし」〕 57 ◯尾崎委員長 御異議もないようですので、陳情の取り下げを承認することに決定しました。  以上で陳情の審査を終了します。  次の議案審査に関係のない説明員の方は退席していただいて結構です。  お疲れさまでした。             〔説明員退席〕      ────────────────────────────── 58 ◯尾崎委員長 次に、議案審査に入ります。  議案第174号中所管分、議案第188号及び議案第189号の3件を一括議題とします。  当局の説明を願います。             〔当局説明〕 59 ◯尾崎委員長 ただいまの説明に対し質疑に入ります。  発言の際には議案番号、ページ数、項目等を述べていただくようお願いします。  質疑はありませんか。 60 ◯寺澤委員 議案第174号、資料2の7ページ、小中学校校舎エアコン設置事業について質問させていただきます。私、9月の委員会でも質問させていただきましたが、やはりいまだに私のところに、地元の小学校の保護者から、うちの学校はいつつくんですかねみたいな感じで、いわゆるスケジュールがどんなふうになっているのですかということを聞く方が結構多くいます。改めて現時点で、これからどのようなスケジューリングで、当初より早まったということですが、本当にこれはすばらしいことだと思うんですが、ちょっとお聞かせいただければと思います。 61 ◯村上教育施設課長 よろしくお願いいたします。  スケジュールとして、それと整備順序というのが絡んでいると思いますが、スケジュールとしては、今、実施設計をやっている最中でありまして、早ければ今年度末、今回11月補正で工事費を認めていただければ、今年度末ぐらいに発注していきたいということで考えております。そうすると、大体丸々1年間の工事期間をとれるということで、今回としては、第1弾、第2弾という感じで順次発注していくような形になってくると思います。多分、一気に発注することは不可能ですので、順次発注していく予定になっていくと考えております。  整備順序については、どこの学校が最初にというのが、今、設計の段階で未定でありますが、効率のよい整備順序で発注していきたいと考えております。 62 ◯寺尾委員 全校への設置ということになりますと、電気料の問題が出てくるんですが、この電気料金をどの程度に見込んでいるのか、あるいはこの電気料金に対する国の補助というのはあるのかないのか、その辺について。 63 ◯村上教育施設課長 電気料金のお話ですが、小中学校に整備されて稼働した場合、今、年間で総額約7,800万円の電気料金がかかるんではないかと想定しております。国の補助というのは、現在は予定されておりません。 64 ◯寺尾委員 中学校への設置の計画などについて、どんな見通しか、お願いします。 65 ◯村上教育施設課長 中学校の整備スケジュールについては、小学校を今年度と来年度いっぱいに終了するという予定ですので、2020年度から着手したいと考えております。 66 ◯寺尾委員 ついでで申しわけないですけれども、高等学校は現在どういうふうになっているのか、また計画はあるのか、教えてください。 67 ◯村上教育施設課長 教育施設課の所管ではありませんが、高校のエアコンの整備状況としては、桜が丘高校も市立高校も全てついております。 68 ◯寺尾委員 今回、主には普通教室ということになるんですが、まだ設置されていない教室、あるいは体育館などもまだだと思うんですけれども、設置されていないところがどんな状況になっているのか、計画はあるのか、その辺を含めて。 69 ◯村上教育施設課長 教室以外のいわゆる特別教室とか体育館というものの話ですが、現在、体育館についている学校はありません。  特別教室については、エアコンは194室に設置されております。今、図書室、音楽室とかコンピューター室、理科室とか美術科室、そういうものを特別教室として使っていまして、部屋数としては1,327室把握しているんですが、そのうちの194室に設置されております。  今後の特別教室とか体育館の予定というのは、現在は普通教室の整備に全力を投入させてもらっておりますので、特別教室とか体育館については、その後検討していきたいと考えとおります。 70 ◯大石委員 質問は2つです。  この補助金に関してですが、エアコンを設置してから、もし学校のクラス数がこれから減少したということで、空き教室とかになった場合、例えば返還とか、いろんなものが想定されるんですか。 71 ◯村上教育施設課長 クラス数減に伴う補助金の返還の話ですけど、個々の事例については、文部科学省への問い合わせが必要になるかと思いますが、一時的に教室を使用しなくなったというような場合は、現時点の考えとしては返還の必要はないのではないかと思っております。  なお、将来的に教室として使わなくなったというような部屋については、もしかしたら返還の必要性が生じる可能性も考えられます。 72 ◯大石委員 ちょっと先ですが、市長も本会議でお答えされていましたけれども、2022年に小中一貫ということで、今のところ施設分離というので変化はないかもしれませんが、もしかしたら施設一体というところが幾つか出てきた場合の考えというのはあるんですか。
    73 ◯村上教育施設課長 先ほど申し上げましたように、個々の事例については、今後、文部科学省に問い合わせをして、考えていく必要があるかと思います。 74 ◯松谷委員 先ほどの答弁で、今年度中にも工事が始まるかもしれないという言い方をされたんですけれど、その設計というのは公共建築課でやられているのかどうかと、その場合には、繰越明許とかそういうのはどんどん変更されていくということで理解していいんですか。 75 ◯村上教育施設課長 現在行っている設計については、委託という形で発注しております。その委託業務が終わって、その年度内に終了する予定ではおりますが、委託を受けた後の設計書の発注までの準備というのが当然あります。今年度中にはまず第1弾を出したいと思っておりますが、順次、年を越した後に発注という手続になる物件もあると思います。  繰越明許はさせていただきます。 76 ◯松谷委員 委託費は別で市が単独で負担していると思うんだけれども、それを確認したいのと、それからさっき効率的に順番云々という議論があったんですけれども、そのグルーピングというか、市内のそれぞれ各区で、こうやっていくと思うんですが、恐らくは各区、どっかからは同時発注で、それであとグループ別というときの効率性というのは、何を意味しているのか、確認したいんですけど。 77 ◯村上教育施設課長 設計費については、市の単費で実施しております。  グルーピングの話ですが、先ほど私が言った効率性というのは、1つの地域ごとの学校を2~3校まとめるとか、4~5校まとめてそれを1本の工事として発注していくというのが効率的という言葉を使わせていただきました。 78 ◯松谷委員 わかりました。  次に、教育委員会の給与の関係ですけど、きのう寺尾委員から質疑があって、人事委員会勧告、昨年と今年度違いがあって、それが反映されていないんじゃないかということについて、反映されているというふうに答弁されたんですけれども、されていないという指摘をされているというのは、中身的にはどういうことを言いたかったのか、そこを詳しくお聞きしたいです。 79 ◯秋山厚生・給与担当課長 人事委員会勧告のことについてお答えをします。  まず、平成30年の勧告については、今回の改定に反映をしてございます。質疑で御指摘いただいたのは、29年の勧告の内容と30年の勧告の内容に違いがあるということかと思います。29年の勧告の時点では、小中学校教職員の権限移譲時の市の制度として、経過措置という対応でございましたので、その内容についての勧告があったと。30年につきましては、市の制度として条例を設けたものですから、それについて勧告をいただいたというような内容になってございます。 80 ◯松谷委員 だから反映したと言っているんだけど、反映していないという意見があるんだけれど、そうすると、それは反映していないという意見が間違いなんですね。 81 ◯秋山厚生・給与担当課長 今、お答えできますのは、平成30年の勧告については、本条例で反映しているということでございます。その点については間違いございません。 82 ◯松谷委員 反映していると、私も詳細を全部チェックしていないんですけど、その言葉どおりに受けとめるしかないんですけれど。  それで、今回の人事委員会勧告で給与あるいは一時金で引き上げがあるんですけれど、臨時職員とか非常勤講師とか、学校の中にはいろんな立場の人がいらっしゃるわけですけれど、そういう人にはどういう形の反映になるんですか。 83 ◯秋山厚生・給与担当課長 非常勤講師と臨時講師の2種類がございまして、臨時講師につきましては、給料表の改定がございます。非常勤講師につきましては、単価の任用でございますので、そちらについての反映はございません。 84 ◯松谷委員 そこの考え方の違いはどうなるんですか。同じ現場で同じ教育に携わっているんだけれど、その非常勤講師は反映しないということは、これはずっと反映しないんですか。単価の見直しとかというのはどうなっているのかという点と、退職金とかについては、非常勤、臨時はどういう扱いになっているのか、お伺いします。 85 ◯秋山厚生・給与担当課長 非常勤講師の単価につきましては、今後これらの改定状況を見据えて、改定していくということになります。  それから、退職金につきましても、当然給与の改定がございましたらその退職金についてははね返ります。現在、臨時的な任用のいわゆる臨時講師については退職金の支給はございませんので、これについてはございません。 86 ◯松谷委員 非常勤は、今回の改定を受けてその後改定していくと。退職金については、臨時の場合には、退職金がないんですね。非常勤はあるよということなんですけれども、その非常勤の退職金の仕組みと、それから公務員全体で会計年度任用職員ということで、いろんな改正とかの議論があるんですけれども、退職金の支給ということも給与支払いの職員については検討の対象ということも出ているんですが、それはどういう検討になっているんでしょうか。 87 ◯秋山厚生・給与担当課長 御指摘のとおり、地方公務員法が変わりまして、平成32年から会計年度任用職員の制度を現在、静岡市全体として構築をしてございます。それらの中で総合的に検討していくということになります。  そういったものを含めまして、全体的に検討しているということで御理解いただければと思います。 88 ◯佐藤委員 済みません。一気にエアコンがついていく方向性が見えてきたのは、とてもいいことだと思うんですけれども、前にもお話されていましたが、それに伴って設置業者がかなり問題になるということで、AランクとかBランクとかつけながら、何かいろいろ説明いただいた気がするんですけれども、その辺は今の段階ではどんな状況でしょうか。 89 ◯村上教育施設課長 エアコン設置業者のランクというものがありまして、今、委員がおっしゃるようにAランク、Bランクというのがあります。主に今回のエアコン設置事業は管工事という職種の業者さんと電気の業者さんに発注されることが予測されます。静岡市には、建設工事の請負契約に係る入札参加者の選定に関する基準というものがありまして、それだと1工事当たり1,500万円以上の工事というのがAランクという業者さんに発注されます。今回のエアコンの工事は、大体1教室当たり約300万円かかると言われておりますので、ほとんどがA等級への発注になるんですが、今回の1,289教室という膨大な量をこなすには、市内業者さんの協力を最大限仰がなければならないということがありますので、A等級に限らずB等級の業者さんにも工事を担っていただくような方法について検討してまいりたいと思っております。 90 ◯佐藤委員 わかりました。後で詳しく聞きたいと思います。  もう1つ、全然違うことなんですけれども、普通教室に全部つけていて、特別教室はまだちょっとという話を先ほどされていたんですが、やっぱり防災とかで使う体育館とかを含めていくと、その特別教室と言ってくくられているものも含めて、やはり普通教室の整備が終わった段階でそっちの対応をしていくようなことをするためには、今年度限りしか予算づけがないと国が言っていますけれど、それをそこまでやってほしいというような要望も出し続けていっていただきたいと思うんですが、その辺はどんなふうにお考えでしょうか。 91 ◯村上教育施設課長 今年度限りの交付金というのは、今回、新たにに設置された特例交付金であって、今までの学校環境改善交付金というのは存在しまして、その中にもエアコンの設置のメニューというのはございます。ですので、今後はそちらのほうの交付金の要望を上げていくことが考えられます。静岡市でも個別に文部科学省に、そういう交付金の採択をいただけるようにという要望は毎年行っております。 92 ◯大村委員 多分最後だと思います。時間がちょっとないもんですから。  エアコンの設置を、小学校全部やりますよね。その発表と言いますか、何校の順番、それはある時期に一遍に市民に公表するんですか。 93 ◯村上教育施設課長 市民向けの順番の発表というのは、今のところ考えてはおりません。順次工事を発注していくことによって、皆さんに知らしめることができるんではないかと思っております。 94 ◯大村委員 わかったような、わからないような。やっぱり、先ほどからも自民党の寺澤副委員長からも話があったように、うちはいつ来るのかなというのがあるもんで、その辺、住民がいらいらしないように、少なくともどこかのPTAぐらいとか、PTAだと全部になっちゃうね、何かの方法で伝えられないものかなという、早くやっているほうはどんどんいっちゃうんだけれども、待っているほうはとても耐えられない。それでまた繰り越しをしていくという、ちょっと2年ぐらいまたぐと思うんで、その辺の、よく市長が言う丁寧な説明をお願いします。 95 ◯村上教育施設課長 公表については、工事量などの関係で、グルーピングとか組んでからという話になります。その辺についてはまた検討させていただきたいと思います。 96 ◯大村委員 ぜひお願いします。  もう1つは、先ほどAランク、Bランクという事業者、ぜひ静岡市内の業者に何とか頑張っていただいて、きょうも新聞で浜松のことが書かれておりましたが、ぜひ静岡は静岡市内の業者で賄えると、そういう努力をしていただけるとありがたいと、要望になっちゃいますけれども、どうですか。 97 ◯村上教育施設課長 委員のおっしゃることは、よく理解できます。  それで、発注については1つの基準がありますので、それにのっとってやっていきますけれど、当然、市内業者の最大限の協力を仰がなければならないと思いますので、うちのほうも業者さんが準備できるような情報発信に努めていきたいと思っております。 98 ◯尾崎委員長 ほかにないようですので、質疑を終わります。  次に、意見・要望、討論に移ります。  意見・要望、討論がありましたらどうぞ。 99 ◯寺澤委員 自民党です。自民党は、全ての議題に賛成をいたします。  意見・要望に入ります。まず、小中学校校舎エアコン設置事業につきましては、先ほどからいろんな意見、質問があったと思います。スケジュールについては、やはり効率よく、また公平に進めていただきたいのですが、ぜひそういった見通しがある程度はっきり決まったら、少しでもわかればなというところでありますので、そこら辺をまた明示をお願いしたいと思います。また、私の地元は有度ですから本当にマンモスな学校ですけれど、そういう大規模な児童数がいる学校とかから、あるいは例えば、学校によっても熱がすごくこもったり、あるいは去年、体調を崩した子が多かったとか、そういった実情にあった、ケーズ・バイ・ケースであると思うんです。そういった実情を踏まえた上で、設置を進めていただきたいなと思っています。  また、設置事業者についても、きょう新聞を見て、浜松が当初から計画が少し変わったとありますけれども、そういったことがないようにしっかりと市内の業者と連携をとりながら、計画通り設置を進めていただきたいと思います。  また、ブロック塀についても、安全上の問題でありますので、こちらもエアコンと同様、重点課題として早急に対策、工事を完了していただきたいと思っております。  また、教職員の給与等については、これはいわゆる人事委員会の勧告ということでありますが、現場の方が本当に理解できるような形で進めていただければ幸いでございます。  以上です。 100 ◯佐藤委員 志政会です。議案第174号、議案第188号、議案第198号、全て賛成です。意見・要望を述べさせていただきます。  ことしの夏に市民から、何とか学校にエアコンをつけてねという要望が一番多かったんですが、それが実現できる方向が見えてきて、来年は順番もあるかもしれませんが、子供たちに快適な教育環境が提供できるようになるんじゃないかということで、とても好ましいことだと思います。今、同じようなことですけれども、業者の選定ということもあると思いますが、やはり市内の業者の皆さんが少しでもそういう意味で潤っていくような方向性を考えていただければ、経済効果も出てくるのではないかと思いますので、その辺の選択をよろしくお願いしたいと思います。  あと、うちのほうに早くという要望がたくさんあるというのはわかりますけれども、それを考えていたら進まないと思いますので、やはり、教育委員会が考える方法で、それは、あちらを立てればこちらが立たずになるのは決まっていますので、それは頑とした方針を立てていただいて、進めていただくのが、一番公平、公正、効率的につながるんじゃないかと思いますので、その辺、よろしくお願いしたいと思います。余計な耳をかさないようにしていただきたいと私は思っています。ということで、よろしくお願いしたいと思います。  あとブロック塀のことですが、民間の方々が早急に対応されてブロック塀をフェンスに改修したところを通ると、本当に安心して通れるなと思います。学校も子供たちがそれを実感できるように、早急に対応をしていただければと思います。  先生方の多忙化ということからすると、この給与改定はもう当たり前だろうなと思うんですけれども、しかも若い先生方も含めてなんですが、昔は先生になりたいという方が多かったと思うんですけれど、何かこのごろそういう多忙化の話とかいろんな意味で、学校の教育環境とかいじめの問題とか父兄の問題とかも含めて、先生になりたがらないということも聞いたりしますので、それってとても残念だと思うんです。人を育てていくという職業はすばらしいものだと思いますので、やっぱりその費用対効果というとおかしいですけど、給料もしっかりしているということもわかってもらえるような対応をすることが必要だと思いますので、全てに賛成したいと思います。 101 ◯大石委員 公明党です。3件の議案に賛成です。  意見・要望としては、エアコン、それからブロック塀、両方とも教育環境を整えるということと、あと安心・安全ですので、特にエアコンもそうですが、ブロック塀にあっては、夏の暑いときですが、職員の方々に高部小学校の背の高いブロック塀のところを見させていただいて、これは何かあっては危険だということを認識させていただいて、スピード感を持って撤去していただきました。そんな感じで、子供たちのためにということで、日夜皆さん働いてくださっておりますので、先ほど多忙化の話もありましたけれど、頑張っていただきたいと思います。 102 ◯寺尾委員 議案につきましては、全て3議案に賛成をいたします。  意見・要望です。エアコンについては、まださまざま課題があるかと思います。質問でいたしました普通教室以外のところの設置、体育館を含めて、体育館は特に防災の関係では避難施設にもなるということもありますので、普通教室以外のところについても、今、それどころじゃないよと。まずは普通教室だということだと思いますけれども、これも検討してほしいと思います。  あと、設置をすればすぐ来年の夏から運転するような学校も出てくると。そうしますと、今度は運転する条件、例えば何度以上になったらつけるよと、あるいは温度は上がらなくても湿度がどのぐらいになったらつけるよとか、そういうのがあると思うんですよね。その辺も早急に検討していただいて、いずれにしても子供たちの健康が維持されるということが一番大事なことですので、そういうところを基準にして、運転の基準を決めていくということをぜひやっていってほしいなと。温度が高くなっても、まだ我慢できるからつけないぞというような昔風の精神論はやめてもらって、ぜひお願いしたいと思うんですね。  それから、あと教員の給与の関係、県費負担の教職員ということから権限移譲されているわけですね。これはなかなか複雑で難しいんですけれども、もともと県の給与制度と市の給与制度というのは、いろいろな点で異なっている、その均衡をとれと、こういうことですから、実はなかなか難しい条件があるんですよね。しかし、実際均衡をとるようにという人事委員会の勧告は、これはやっぱり差があるから均衡をとれと言っているわけで、ここにはさまざまな要素があるとは思いますけれども、差があるままで、市のほうに教職員の皆さんが名実ともに来たというわけで、これではぐあいが悪いわけで、差をしっかり埋めてもらうと、均衡をとってもらうということが必要なことなんですよね。ですから、いろいろ難しい点はあるとは思いますが、ぜひそこは最大の努力をして、早期に解決すべき問題だと思いますので、ここは強く要望しておきたいと思います。  以上です。 103 ◯松谷委員 3案に賛成です。  意見・要望です。これだけスピーディーにエアコンにしてもブロック塀にしても、教育委員会の皆さんが努力していただいたということで、これは感謝申し上げたいと思います。それで、先ほどから出ている体育館の問題は、前回の議会で教育委員会としては体育館のエアコンの設置については、なくてもやっていけるという御答弁をいただいて、これは危機管理上の問題なんで、危機管理の分野からそういう提案があって、それをつけたいということについては大賛成だよというふうに、前回確認されていると思うんです。さっきの学校環境改善交付金、特別教室は今後の課題だと言われたんですけれども、恐らくは音楽室か図書室が当然優先されていくと思うんですけれども、体育館については、皆さんも避難所として引き受ける側ですから、そういう危機管理に対しても強く要望をしていただきたいと思います。  それから、給与の改定の問題ですけれども、やはり会計年度任用制度というのが新しく始まって、もちろん人事分野のほうで市長部局もさまざまな議論しているんですが、皆さんの側からも、臨時職員の退職金制度、これ決めれば支給できるということになったわけですから、そこは強く主張をしていただいて、リードしていただきたい。それから正規、臨時、非常勤、これは賃金格差が非常にあるわけで、この格差是正ということも大きな課題となっておりますので、ぜひその点についても配慮していただきたいということを述べまして、討論を終わりたいと思います。 104 ◯尾崎委員長 ほかにないようですので、これより採決を行います。  特に反対の討論はありませんでしたので、全議案を一括して簡易採決にてお諮りします。  議案第174号中所管分、188号及び189号は可決することに御異議ありませんか。             〔「異議なし」〕 105 ◯尾崎委員長 御異議なしと認め、議案第174号中所管分外2件は可決すべきものと決定しました。  以上で、議案審査を終了します。      ────────────────────────────── 106 ◯尾崎委員長 以上で、本日の日程は全て終了いたしました。  これをもちまして、市民環境教育委員会を閉会いたします。                 午後0時6分散会 市民環境教育委員長  尾崎 剛司 Copyright © Shizuoka City, All rights reserved. ↑ ページの先頭へ...