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  1. 静岡市議会 2018-10-04
    平成30年 企業消防委員会 本文 2018-10-04


    取得元: 静岡市議会公式サイト
    最終取得日: 2023-05-18
    ↓ 最初のヒットへ(全 0 ヒット) 1                 午前9時56分開議 ◯後藤委員長 ただいまから企業消防委員会を開きます。  今期定例会で本委員会に付託されましたのは、決算認定4件、議案5件であります。  本日は、このうち上下水道局所管の決算3件、議案4件の審査を行い、あすは消防局所管の決算1件、議案1件の審査を行います。  また、本日は報告事項が3件あります。  審査に先立ち、委員、説明員の皆さんに申し上げます。  委員会記録作成の関係から、発言の際は必ずマイクを入れてから発言してくださるようお願いします。  また、要望・意見については、質疑終了後に述べていただくこととし、質疑の段階で要望・意見に及ぶことは避けていただくようにお願いいたします。      ────────────────────────────── 2 ◯後藤委員長 それでは、決算審査に入ります。  決算認定議案の認定第8号、第17号、第18号及び決算関係議案の議案第154号から第156号までの6件を一括議題とします。  審査順序としましては、全案件について当局からの説明を聞いた後、質疑に入ります。その後、討論とあわせて要望・意見を述べていただき、採決を行います。  あらかじめ説明員の方に申し上げますが、議案等の説明については、要点を絞り、簡潔に、かつ明瞭にお願いいたします。  それでは、当局の説明をお願いいたします。             〔当局説明〕 3 ◯後藤委員長 ただいまの説明に対し、質疑に入ります。  発言前にどの案件に対するものか、ページ数などを述べてから発言していただくようお願いします。  質疑はありませんか。 4 ◯さいとう委員 御説明ありがとうございました。  今の収支決算の内容で雑支出という欄があるんですけれども、水道管耐震化の80年計画を立てている最中かと思うのですが、それに伴い、いまだ鉛管の布設がえ工事も残っていると聞いているんですけれども、そのような鉛管の布設がえ、特に健康上の問題にもかかわるものですから、このような支出はどこの項目で出されているのか、また、その布設がえ工事の状況と今後の計画について教えてください。
    5 ◯杉本水道企画課長 今の質問では、鉛管が主な話かと思われますが、まず水道企画課からは、なぜ80年という数字が出たのかということを含めまして説明させていただきたいと思います。  本市の水道管耐震化対策につきましては、震災時等における給水の確保と破損により水が噴き出すことによる2次被害を防止する観点などから、市民に大きな影響を及ぼす重要な管である、取水場から浄水場までの導水管、浄水場から配水池までの送水管及び口径30センチを超える主要な配水管である基幹管路について、耐震化を優先的に整備しております。  平成29年度末の基幹管路耐震化率につきましては37.4%で、水道管全体の耐震化率は20.3%となっております。  また、本市の管路更新率につきましては、過去5年間の実績で約0.5%、距離でいいますと年間13キロになります。全国平均の0.76%を下回る状況にありまして、現在、年間13キロの更新ペースで、総延長は約2,600キロメートルの水道管を更新するには200年を要します。そのため、給水区域拡張事業渇水対策事業も間もなく一段落するため、現在作成中の新たな中長期更新計画では、安定した給水で市民生活を守るために水道管の更新を加速させ、老朽管の解消を早期に実現していくこととしました。  そこで、まず、一律40年としてきました水道管法定耐用年数についてアセットマネジメント手法を用いて、水道管周辺土壌の調査、診断とともに、腐食土壌マップを用いまして、具体的な水道管の寿命である想定使用年数というものを本市独自に設定しました。その想定使用年数というのが平均で83年ということで、80年という数字が出てきたかと思われますけど、これによりまして水道管の更新を必要とする想定使用年数が平均で83年となり、本市のすべての水道管の総延長2,600キロメートルを83年で更新するためには、毎年の管路更新率を1.2%、毎年の更新延長を31キロと目標設定いたしました。  なお、老朽管を更新するときには、地震に強い耐震管を用いるということは、管路更新率を上げるということと同義語でありまして、同時に水道管全体の耐震化率を加速していくということで計画を立てております。 6 ◯見城水道管路課長 私からは、鉛管の更新のお答えをさせていただきます。  水道部では、平成21年度に計画的に鉛製給水管ポリエチレン製給水管に更新するために、鉛製給水管更新計画を策定しております。  この計画は、市内にあります鉛製給水管6万4,596件を、平成22年から平成41年の20年間でポリエチレン製給水管に更新していくものでございます。  鉛製給水管更新方法といたしましては、水道管の布設がえ工事にあわせて交換する方法、それから、鉛製給水管が漏水しまして、漏水修繕にあわせて交換する方法、それから、水道組合更新工事を委託して計画的に交換する方法がございます。  平成29年度末で、事業を開始して8年になるわけでございますけれども、この間に2万3,211件の鉛製給水管を更新しておりまして、進捗率といたしましては、約36%でございます。低い数字ではございますけれども、先ほど、水道企画課長が答弁をさせていただきましたが、第4次中期経営計画で管路を31キロ、更新率1.2%にしていくような計画を今策定しております。そうしていけば、必然的に鉛管の更新も進むのではないかと考えております。 7 ◯川東水道総務課長 鉛管更新事業の支出の費目でございますが、決算書の5)の30ページ、3条の収益的収支の支出におきまして、第1款第2項営業外費用の中の第4目給水費で対応しております。 8 ◯さいとう委員 御説明ありがとうございました。  先ほど、どこの項目で鉛管の布設がえについての費用が捻出されているかという御説明がございましたけれども、聞いた話では、鉛管に限らず、水道管の布設がえ工事に伴って鉛管の更新、布設がえも進んでいくということでお聞きしております。  ですので、住宅の建築、新築などにあわせて、住民の皆様の理解を得ての更新になっていくかと思うのですが、そのような市民に対する告知や、鉛管をかえてくださいというような広報はどのようにしているか。また、先ほど、雑支出の話をいたしましたが、そのように計画が立てられない、つまり、市民の家とか私有財産が更新されるときに合わせた更新は予測ができないものですから、そのようなことでいわゆる雑支出に入っているのかなという予測を立てたものですから聞いたんですけれども、雑支出というのはどういう場合に使うのか、説明をお願いいたします。特に昨年度ですね。 9 ◯見城水道管路課長 市民の皆様への周知についてお答えさせていただきます。  私どもは鉛管の修繕を行うわけですけれども、更新は水道組合に委託して計画的に行っております。  工事を実施する2~3カ月前に各自治会の回覧板で周知をさせていただきまして、さらに、1~2週間前に各戸にチラシを投函する方法でお知らせさせていただいている状況でございます。 10 ◯白鳥給水装置課長 市民への周知でございますが、多くの場合は、先ほども議員からお話がありましたように、建築物の新築もしくは改築の申請時に給水装置課に提出されます。そのときに初めて調査の段階で鉛管であることを認識する建築主がほとんどでございます。  その場合に、その時点で我々も現状を説明いたしまして、鉛管の更新をPRして、更新をしていただくというような形でございます。 11 ◯川東水道総務課長 雑支出の内容でございますけれども、過年度、過去において収入を得た水道料金の還付金などが当たっております。 12 ◯服部下水道総務課長 下水道事業におきましても、雑支出が同じようにありまして、下水の場合にも下水道使用料の過年度の還付金は同じようにあります。  そして、下水道事業の場合はもう1つ、下水が通ってきたときに水洗化をしていただくためにお宅につなげるんですけれども、そのときの費用が数十万円かかるということで、各金融機関と連携した融資制度があります。融資制度の利子をあっせんして補給しているものですから、そういった費用もくくりとしては雑支出というところで支出しております。 13 ◯尾崎委員 私からは、大きな項目2つについて質問するんですけど、最初に市営15簡易水道の統合について、まず聞きたいと思います。  議案集の5)の静岡市公営企業会計決算書45ページの報告書の4行目、5行目に、昨年の4月1日付で市営15簡易水道水道事業に経営統合したとありますが、この統合した15の簡易水道収支状況はどうであったのか、教えてください。 14 ◯川東水道総務課長 平成29年4月に統合しました旧15簡易水道経営状況でございます。平成29年度の決算の内容としてお答えいたします。  29年度では、3条予算、収益的収支におきましては2億3,700万円余でございましたが、支出が2億7,800万円余ということで、収益的収支においては7,400万円ほどの赤字でございました。  また、4条の資本的収支におきましては、収入は690万円余、支出は9,300万円余ということで、2,400万円余の赤字でございました。いずれも水道事業会計の中で補填してございます。 15 ◯尾崎委員 わかりました。  それでは、もう1点の項目については、浸水対策についてお聞きします。  私からは、今度は議案集6)の静岡市公営企業会計決算審査意見書の56ページの結びのところで、本市でもハザードマップの作成、公表を順次進めているということですけど、ことしは7月の西日本豪雨、それから、たび重なる台風の上陸など、これまでに経験したことのない事象が多発しているところです。  マスコミから、甚大な被害が発生した地域では、ハザードマップを作成、そして公表しているのにもかかわらず、うまく活用されていなかったという声を聞いています。  そこで、このハザードマップ啓蒙活動が大切だと考えるんですけど、本市ではどのような取り組みを行っているのか、説明してください。 16 ◯森田下水道計画課長 ハザードマップ啓蒙活動についてお答えいたします。  本市の内水ハザードマップ市街化区域全体を作成することを目標としており、浸水実績の多い地区から順次作成しております。  これまでの実績としましては、市街化区域内の全9地区のうち6地区で作成、公表しており、対象エリア全戸に配布いたしました。  残りの地区についても、ことし、来年で完了する見込みとなっております。  本市が発行する浸水に関するハザードマップには2種類あります。降雨により低い土地に降った雨が低い土地にたまる浸水など、比較的発生頻度の高いときに使用します内水ハザードマップ下水道部で、安倍川や巴川など大きな河川の堤防決壊、氾濫など、大規模災害時に使用します洪水ハザードマップ防災部局で作成、配布しております。  このほかにも、本市ではさまざまなハザードマップを作成、公表していることから、その用途や活用方法を周知し利用していただくため、市ホームページへの掲載や上下水道フェアなどの各種イベント、小中学校の校長会におけるPR活動に加えまして、防災部局と合同で市政出前講座を実施するなど、お互いに情報提供や連携を図り、それぞれの重要性を周知することでハザードマップに対する理解の向上に努めてございます。  出前講座におきましては、自治会や学校、事業所、それから要配慮者施設等に対し開催しておりまして、平成27年度の実績は3回、28年度は2回、29年度は2回実施しており、今年度は周知の効果もありまして、上半期の時点で駿河総合高等学校を含む5回の実績がございます。現在も児童クラブを所管します子ども未来局へ講座を紹介するなど、活動をさらに広げております。今後も防災部局と協力しながら啓蒙活動に、より一層努めてまいります。 17 ◯尾崎委員 今、ハザードマップのことについてはお聞きしました。ありがとうございます。  続いて、同じく56ページの結びのところに雨水流出抑制対策についての記載がありまして、雨水貯留浸透施設設置について、さらに有効な対応策を検討されたいとあります。  これについて2点ほど具体的に説明していただきたいんですけど、まず1つは、雨水貯留浸透施設のこれまでの設置状況について、それから、もう1つは、これまでの普及促進取り組みと今後の対応策について、この2点をお聞かせください。 18 ◯石垣下水道維持課長 雨水貯留浸透施設設置については、この事業は住宅等の敷地へ雨水浸透ます貯留タンクを設置したり、下水道の整備により不要となった浄化槽を雨水貯留施設に転用する場合、その費用の一部を助成するもので、この施設設置により、雨水流出抑制による浸水被害の軽減や貯留した雨水を庭木へ散水することで健全な水循環の育成などが図られるものです。  これまでの設置状況については、平成19年度から実施しており、ことしで12年目を迎え、平成29年度末で合計875基となっております。  これまでの普及促進取り組みでは、上下水道フェア等イベントを利用した職員によるPR活動、静岡市広報紙「静岡気分」、市ホームページ、「くらしと水」への掲載、下水道工事地元説明会でのPR、各区役所窓口に設置してあります窓口番号案内表示システムでの放映などを行ってまいりました。  また、平成29年度は、実物の雨水タンク説明用パネルを各区役所1階フロアに展示しました。葵区、駿河区、清水区役所で、それぞれ約10日間を2回行っております。  今後の対応策については、これまでの取り組みを継続していくとともに、新たに防災訓練などで地域住民が集まっているところへ実物の雨水タンクを持ち込み、雨水タンクの活用等のPRを実施していこうと計画しているところであります。  今後も雨水貯留浸透施設設置に関するPR活動を積極的に進めてまいります。 19 ◯川東水道総務課長 先ほど、尾崎委員の質問に対して説明した数字がうっかり桁を間違えて読み間違えておりましたので、改めて訂正させていただきます。  15簡易水道の29年度の収支でございます。  3条予算を、収入のところを2億3,700万円余とお答えしましたが、2億300万円余の間違いでございました。2億300万円余の収入に対し支出は2億7,800万円余、収支は7,400万円ほどのマイナス。  それから、4条も間違えまして、資本的収入を690万円余とお伝えしましたが6,900万円余、それから資本的支出が9,300万円余、マイナスが2,400万円余ということです。  申しわけありませんでした。 20 ◯山根委員 1点教えていただきたいと思います。  5)静岡市公営企業会計決算書の69ページ上段の重要契約の要旨というところの委託料についてでございますが、内容が上下水道事業検針収納等業務とありますけれども、この業務内容と委託した効果について、まず教えていただきたいと思います。 21 ◯杉山営業課長 御質問の上下水道事業検針収納等業務でございますけれども、主に検針業務未納料金収納業務お客様サービスセンターを含む電話や窓口での各種受付業務といった営業課業務と、他課業務として給水装置課業務である給水装置工事に係る申し込みの受け付けや、給水装置工事工事検査及び工事査察業務を包括して委託した業務で、平成29年10月から3年の長期継続契約でございます。  本業務による効果ですけれども、お客様サービスセンター検針員、調査員との業務連携がスムーズに行えるとともに、水道、下水道使用開始や中止などの一般的な受付業務のみならず、調査に係る不在票や支払いの約束等の問い合わせに対しても時間外対応が可能となり、さらなるワンストップサービスが促進されております。  また、同一事業者に複数業務を委託することで、雑費や一般管理費などが削減され、加えて、職員が滞納整理業務に、より注力できる環境を構築できるなど、さまざまな効果が期待できます。  削減経費として、人員削減により3年間で約3,700万円余を見込んでおります。 22 ◯山根委員 効果ありという説明を受けまして、こういう方法で静岡市が今後やっていくと思いますが、その中で、検針員の扱いについてお伺いいたします。 23 ◯杉山営業課長 検針業務に関してでございますけれども、検針業務につきましては、今言いました包括的な委託の検針員と、もう一方で個人と契約している私人検針員というものがあります。まず、今言った個人との契約になる私人検針員と、包括委託の中の検針の割合なんですが、平成29年度の定例検針件数で、私人検針員が42万968件、一方、法人に委託している分が156万9,347件ということで、割合的には私人検針員が21.15%、法人委託が78.85%となっております。今は大部分が法人委託ということになります。  なお、私人検針員は平成29年度が17名で、法人の検針員は受託者の採用に任せておりますので、人数が流動的なため明確な人数を示すことはできないんですけれども、80名弱になります。  この委託内容の違いなんですけれども、先ほどから言っているとおり、私人検針員は各検針員個人と単年度契約単価契約を締結し、定例検針業務を委託しております。  一方、法人委託は、定例検針以外の業務も含めて3年の長期継続契約で総価契約を締結しておりますので、法人の委託に関しましては、各業務間で連携を図ることが可能という利点があります。 24 ◯山根委員 検針員は、私人の方と法人とやっていくということなんですが、静岡市としては私人との契約も継続していくのでしょうか。 25 ◯杉山営業課長 私人検針員は、大分古くから契約しております。旧静岡市でいうと昭和47年ぐらいだったと思うんですけど、それ以来ずっと個人の方と契約させていただいているものですから、いろいろなノウハウや経験値を持っており、継続してやっております。ただ、一応65歳で定年という約束事というか、委託契約なので定年というのはおかしいんですけれども、65歳で退職となり、退職後の私人検針員の持ち分につきましては、原則法人委託に回しているということになりますので、法人委託に大分シフトしているということになります。 26 ◯鈴木委員 簡潔に聞きます。  水道で言うと給水収益は年度によってばらばらではあっても減少傾向配水管の布設がえは、老朽化しているということで、これは年々増大しているわけだね。そうするとこのギャップを埋めるのに、もちろん今、民間委託の話も出ましたけど、その経営努力の中で埋めていくのと、それから、大事な命の水、あるいは下水道は環境問題があるので、最終的には市の税金を投入してでもこれを維持していかなければならない大事なことだと思うんです。  そういう中で、浜松市はコンセッション方式を導入して、完全に外国企業に民間委託しちゃったわけだね。こういうことについて水道局としてはどういう考えを持っていますか。 27 ◯森田下水道計画課長 まずは、下水道事業について御説明いたします。  下水道事業は、生活環境の改善を目的とした利用者に対するサービスだけではなく、海や河川などの公共用水域の水質保全、浸水被害の軽減を担う非常に公共性の高い事業でございます。  近年の人口減少、高齢化社会の到来、厳しさを増す財政状況を踏まえ、効率的な事業運営を目指すために、民間事業者が有する高度な技術や知見を活用することは大変重要なことと考えてございます。  一方で、公共性の保持と市民への安心・安全なサービスの提供は行政の責務であることから、民間事業者に業務運営を委ねることでこれらが保持できるのか、十分検討する必要があると考えております。  コンセッション方式におきましては、職員の技術継承の場が失われることで現場経験により得られる専門知識が不足し、業者を監視、監督できる職員育成や、地震、風水害など、有事の際に迅速な対応が図れるか等、多くの懸念事項があるとされております。  浜松市のコンセッション方式の導入は今年度からでありまして、今後浜松市でもモニタリングを実施しまして、業務の適正さを検証するとしております。結果が出るには時間がかかるとのことから、今後も浜松市や国、他の自治体の動向に注視し、情報収集に努めてまいりたいと考えております。 28 ◯杉本水道企画課長 本市の水道事業といたしましては、現時点におきまして、コンセッション方式の導入につきましては、考えておりません。  コンセッション方式を含めた官民の連携には多様な形態がありますが、水道事業で市の持つ能力や、技術力に応じた形で適切な連携形態の検討が必要と考えております。  コンセッション方式の導入に当たりまして、必要となるこの秋の臨時国会での成立が見込まれている水道法の改正案についてですが、国が導入を想定している水道事業体は、人員や技術力が確保できない事業規模が小さな市町村の水道事業体であると認識しております。  現在、本市では、2つの浄水場で第三者委託制度を実施しておりますが、幸いにして、一定程度の人員の確保とか、現場対応の技術力やノウハウなど、十分に有しているものと考えており、今後も各種研修などの実施により、将来にわたる技術水準やサービス水準の維持向上を図り、水道事業を持続、継続していくことが可能であると考えております。  したがって、本市としましては、現在導入を検討中と聞いております浜松市水道事業での実施状況については、注視するとともに情報収集に努めてまいりたいと考えております。 29 ◯鈴木委員 静岡市への導入は時期尚早というか、考えていないということで一安心しました。  やっぱり、安心・安全な水を供給する、下水道も同じですけど、やっぱりこれは責任を持って行政との連携の中で水道局がやっていくというのは本当に大事なことだと思いますので、そのようにお願いしたいと思います。  それと、もう1つは、工事請負の関係で、配水管の布設がえは、今、土木一式で発注をしていますので、土木業者がほとんど落札をしているというふうに思いますけど、地震があって、その復旧をするのは水道工事屋。これがやっぱり下請に回っていて、商売が大変だということでやめていく業者もかなりいます。  そういう中で、平成26年、品確法の改正がありました。それでずっと私も見守ってきましたけど、この品確法改正の中の一番主なことというのは、将来にわたる公共工事の品質確保とその担い手の中長期的な育成、確保が大きな目的なんですね。それで、地域にあってもその担い手の育成確保に十分な配慮をすると。そういう発注をしなさいよということが品確法の改正の趣旨なんですね。  前は配水管の布設がえは管工事で出ていたんですよね。それがやっぱり国のほうの関係もあったのか、土木一式工事の発注になっていて、どうも水道業者が仕事をとれないという中にある。このことを品確法との関連で上下水道局はどういうふうに考えていますかね。これは工事請負の関係なのでなかなか難しいところだとは思うんですけど。これは契約案件で契約課の指導に基づいてやっているということかな。(発言するものあり)そういうことだな。  それじゃいいよ、わかった。もう1度、角度をかえてやってみるよ。  2年前かな、この委員会に所属していて、そういうことがあるので、水道局を、今は企業会計が独立しているんだけど、もっと独立性を発揮して、人事権、組織をつくる組織権、採用権といったものをしっかり皆さんのもとに取り戻したらどうだということを言った。それが、契約も同じなんだよ。市の契約と上下水道局の契約と、もちろん同じでなければいけないところもあるんだけど、水道局の技術屋を育てていくという意味からいうと、それはまたちょっと違うところがあるんだよね。向こうの土木一式とここの土木一式は違うんだよ。あくまでも管が主体。それで何かあったらその管の皆さんに世話にならなければならないわけでしょう。ここにいる技術屋さんで復旧工事なんかはできないわけじゃん。  災害協定もしているというと、その水道業者を育てていくのもここでの工事の発注の仕方によって変わってくるわけだよ。それはどうしてきたかね。 30 ◯森下上下水道局長 たしか一昨年、そんなような御質問、というか御意見をいただいているということは承知しておりまして、結局、企業局である以上、独立採算でやっておりますので、企業局としての独自性を求めるべきだということで、我々もそれは認識しております。  そういった中で、最初に質問がありました工事の発注について、これについてはやはりその業者の方々の技術の継承という意味からしても、災害が発生したときに、上水道のみならず下水道についても特殊な工事等が当然ありますので、その技術を継承する意味で、その方々になるべく工事を発注して技術を継承してもらうということは重要であると考えております。そこについては、契約部門は市長部局に行きましたが、我々の担当部署と契約課と交渉を重ねる中で、そういったことを配慮できるように、鋭意交渉しております。  それから、もう1点の職員採用とか人材育成とかといった観点なんですが、これはまさしく、業者とは違う我々の職員の採用とか育成という観点は必要だと認識しておりまして、一昨年そういった御意見をいただく中で、我々も市長部局、人事当局等と交渉を重ねる中で、平成30年度、晴れて今年度から、土木とか機械とか電気の技術職以外に、水道技術というような職種を新たに設けていただきました。30年度から2名、高校を卒業した方を採用しております。ということで、少しずつ技術の継承は進んでいくのではないかなと。とはいっても高校を卒業したばかりの人ですので、即戦力にはなりません。そういったことで、数年前からバディ制度ということで、ベテランの職員と新しい職員が一緒になって行動しながら技術を継承していくということも並行してやっておりますので、徐々にそれは実を結んでいくものだろうと私としては期待をしております。  というところでよろしいでしょうか。             〔「あんまよろしくねえな」〕 31 ◯高木水道技術担当部長 済みません、私からは契約の関係について、多少補足させてもらいたいと思いますけれども、2年前から両水道組合と一緒になって明日への水道協議会というものを策定しまして、ずっと協議を進めている中、この件につきましてもテーマに上げて協議してきております。  今年度になりまして、先月、全組合員にこの発注に関するアンケート調査を行ったところでありまして、そのまた希望を集約して、どうしていこうかという協議を進めていくというようなことになっております。  ただ、残念ながら、発注の条件のほうが品確法の絡みもあるのですが、なかなか上下水道局独自という格好にいまだできていないものですから、できれば総合評価とか、そういった発注条件を水道組合が優先でとるような形でということは水道部としても毎回発言をさせてもらって、できるだけそういった方向にして、まさしく、委員の言われる技術を持った業者の育成ということは十分考えているつもりですので、今後ともよろしくお願いしたいと思います。 32 ◯鈴木委員 いや、俺が何で独立性と言うかというと、ことしの夏に上下水道フェアがあったでしょう。それで子供たちのポスターを管理者が表彰状を読み上げるのに、静岡市長田辺信宏なんだよ、これはおかしいんじゃない。  管理者賞をやるのに、公営企業管理者の名前で表彰状を渡すのならいいよ。静岡市長田辺信宏で渡すんだよ。だから、そんな認識しか上下水道局にないのかというのがもともとあった、ずっと。そうでしょう。  水道局フェアをやるのに、市長から独立しているわけでしょう。じゃ、公営企業管理者の名前で表彰状を渡さなければおかしいじゃないですか。
     そういうことからずっとみると、今、独立性という話はあったんだけど、独立をして、契約の方法も、契約課をここに求めればいいんだよ、つくればいいんだよ。この法律改正で、独自にやればできるようになっている。地域で独自でやりなさいということになっているんだから。来年度に向かってどうですか。  いや、できないことはないんだよ。アンケートを幾らとったって、それも大事かもしれないけれど、やればできる。この衆がいなきゃできないんだよ、その地震対策でも何でもそうだけど、一旦ことがあったときにはそこにやってもらわなければならないんだから。  熊本が何であんな水道が早く復旧したかというと、水道組合の水道業者がきちっとしっかりしていたからだよ。資材もみんな持っている。今、水道局に資材なんかはろくにないでしょう。結局は水道組合の、資材を持っているところに頼らざるを得ないじゃないですか。だから、そういうことをしっかりやっていってもらいたいと思うんですけど、どうですか。 33 ◯高木水道技術担当部長 ありがとうございます。  委員の御指摘を十分肝に銘じて今後進めていきたいと思いますけれども、先ほどから説明しておりますように、今後、1.2%の更新率ということで、非常に工事量もふえます。それから、先ほどの鉛管の給水管の対策もそうですし、漏水対策等でも水道組合にお願いしなければならない量というのが非常に大きくなっておりますので、連携してぜひ今後ともうまい関係でいくように頑張っていきたいと思いますので、よろしくお願いします。 34 ◯池邨委員 それでは、私からは、議案書5)の45ページの水道事業報告書の中から質問をさせていただきます。  この中で、先ほど質問が出ましたが、市営15簡易水道水道事業に経営統合したとあります。このことによって、先ほど7,000万円ほど赤字というお話でしたけど、この金額というのはこの水道事業そのものへの影響をどのように考えればいいのかということと、もう1つ、課題があるのかどうかをお聞きしたいと思います。 35 ◯川東水道総務課長 15簡水を統合した結果、先ほど述べましたように、29年度は15簡水分としてはやはり、今までも赤字でしたが、29年度も赤字ということで、それを水道事業で飲み込んでいる状況です。  ただ、その中で、経営としましては、統合によるメリットなども出てきているところです。例えば、委託については、薬品などの発注を一体化することによりまして経費の削減などにつながっておりまして、この関係におきまして赤字分が前年度よりは若干縮小しているところもございます。  いずれにせよ、旧15簡水だけじゃなくて、もう既に水道事業と統合されておりますので、水道事業全体として経営の安定化、経費の削減などに努めていく必要があると認識しております。  それから、課題としましては、この赤字を水道事業全体の経営努力で賄っていく中で、どうしても一般会計からのこの15簡水に対する経費の支出、負担金の支出が必要ということで、こちらのほうについてもなるべく現状維持するところが課題と考えております。 36 ◯池邨委員 そうしたときに、当年度損益は16億8,316万円の純利益が生じた。先ほど、ほぼ計画どおりというお話だったんですけども、これは計画値と比べてこの利益が多いのか少ないのかという観点で見ると、これはどういうふうに考えればいいのですか。 37 ◯川東水道総務課長 純利益につきましては、もともと純利益の計画値というのは予算上も設定してございませんが、今年度が16億8,000万円余の純利益となっておりまして、先ほど言いましたように、15簡水の赤字を飲み込んだ上で、ほぼ前年同の純利益を出したような状況でございます。  また、この発生した純利益につきましては、今後、積立金として積み立てた後に、資本的収支の不足を補います補填財源となっていきます。施設改良に当たることから、当然ながらある程度の純利益の積み立てが必要となってくる中で、直近3カ年でいいますと、純利益が14億円から今年度の16億8,000万円の間で推移しております。また、補填財源のほうも61億円から79億円の間で推移しておりまして、赤字でない健全経営を維持しておるところから、バランスのとれたものではないかと考えております。 38 ◯池邨委員 そうしたときに、この第3次中期経営計画というのは平成29年度時点ではほぼ計画どおりに推移しているという理解でよろしいですか。 39 ◯杉本水道企画課長 第3次中期経営計画の進捗でございますが、全ての事務事業の平成29年度の実績は目標どおり、または、目標を上回る達成率となり、上下水道事業経営協議会による外部評価におきましても、計画どおりの成果が上がっているという評価を受けております。  また、第3次中期経営計画の計画期間4年間のうち、平成29年度までの3年間での政策評価につきましても、全ての政策でA評価となり、政策の目的が一定程度実現されていると自己評価をしております。  なお、同じく上下水道事業経営協議会による外部評価は、現在実施中でございますが、自己評価と同様の評価とする意見をいただいております。 40 ◯池邨委員 それでは、101ページの下水道事業報告書の中ですが、ここも計画とどうかということを確認したいと思いますが、前段のところで、水洗化率等が89.6%と出ていますけれども、前年度に比べてコンマ2%増ということなんですけど、これはこれでいいのかどうか判断しようとしたときに、計画どおりなのかどうかという点はどうなんですか。 41 ◯服部下水道総務課長 水洗化率のお尋ねですが、現在89.6%ということで、これは年々下水道の整備をし区域を拡大しまして、その整備がされた中でどれぐらいの方が水洗便所につないでいただいているかという数値でございまして、毎年、整備をすることによって実はその分母が変わってきます。ですので、整備だけしてつなぐ方が少ないと、逆にこの数値が下がってくるものですから、一概にこの90%がどうかということなんですけども、過去数年の中では、この数値がだんだん緩やかに上がってきています。  例えば、平成28年度は89.4%でしたが、27年度が87.9%、26年度も87.9%、ここは横ばいでした。25年度は87.7%、24年度が86.5%ということで、この5カ年で3%ちょっと上がっている計算で、整備をして区域が拡大した中で毎年3,000件から5,000件程度の水洗便所への切りかえといいますか、新規の接続を例年しているんですけども、そういう中では、この接続についてはかなり力を入れて頑張っているなという評価を私はしております。  ただ、この約9割という数字が高いか低いかということになりますと、なかなか難しくて、今、この残り1割はどんな方かといいますと、下水が通っても水洗化するのにやはり30万円、40万円とかかるものですから、そういったお金が出しづらいという高齢者の方、そういう方がどうしても残ってきてしまいます。そういう意味で、なかなかこれを100%に近づけるのは難しいんですけども、まだ1割、何ていいますか、使用料を回収する余地があるものですから、今後もこの水洗化の業務には力を入れていきたいと考えております。 42 ◯池邨委員 要はこれが市にとっていいのか悪いのかというところを、この事業報告書の中に水洗化率というものが出されているので、質問しただけなんですけど、多分その前段の3,989戸が下水道に接続していただいて、水環境というのはよくなっているという理解はしているわけなので、ここで水洗化率を出している理由がちょっとよくわからなかったので、あとは意見・要望の中で言わせていただきます。  それから、もう1つ、中段あたりに、浸水対策として高橋雨水ポンプ場を整備云々とあるんですけれども、平成29年度の工事をやったことによって、静岡市にとってどれだけ効果、成果があったのかを知りたいところです。整備面積というのはわかるのですが、最近の豪雨とかいろいろな自然環境の中で、この地域がこれだけよくなったよというのがわかれば御説明いただきたいと思います。 43 ◯森田下水道計画課長 高橋雨水ポンプ場は、現在、沈砂池棟土木工事を進めているところでありまして、現在の状況としましては、沈砂池棟の土木工事ですけども、56.6%の進捗率となっております。  今後、建築、それから機械、電気の設備を予定しておりまして、事業としては平成33年秋ぐらいの完成を目指して頑張っております。  この工事が完成しますと、過去に起こした浸水の実績でいきますと、平成26年10月の台風18号の浸水の実績ですけども、床上浸水戸数85戸、床下浸水が119戸、合わせまして204戸の浸水戸数が発生いたしましたが、これらの浸水の軽減が図れるという効果を期待しています。 44 ◯池邨委員 工事が進んでいるんですが、これはもう計画どおり、予定どおり進んでいるという理解で、おくれることはなさそうという理解でよろしいですか。 45 ◯藤森下水道建設課長 当初の予定では31年度の予定でおりましたが、地元住民と、あと、現場が軟弱地盤で工事に支障が出たため、平成33年度の完成予定でおります。 46 ◯後藤委員長 ほかによろしいですか。             〔「ありません」〕 47 ◯後藤委員長 ほかにないようですので質疑を終了します。  次に、要望・意見、討論に移ります。  念のため申し上げますが、案件に対する賛否についても表明をお願いします。  要望・意見、討論のある方はお願いします。 48 ◯尾崎委員 それでは、まず、自民党としましては、今回の上下水道局所管分の決算3件、それから関係議案3件について全て賛成といたします。  続いて要望・意見を述べておきますけど、まず、質問の順番で言っていきますけど、さいとう委員からもお話がありましたように、水道管の布設、それから耐震化については、耐震化優先整備ということで、今後毎年31キロ、1.2%にボリュームがアップするという試算がなされましたけど、やはりこれは大事なことですので、安全な工事により進めていってもらいたいと思います。  それから、山根委員からも話がありました検針の業務委託ですけど、これらも法人委託へ順次進めていくということをお聞きしましたけど、やはり民間に委託するということが、時間外サービスとか、フレキシブルな対応ができるという効果があると思いますので、この辺の委託業務についても順次進めていっていただきたいと思います。  自分の質問の中では、ハザードマップ啓蒙活動は、残り3地区を今後進めていくということになっていますので、これらを早く、ことし、来年という話を聞きましたが、早目に、いつ大災害があるかわかりませんので、そういったところの啓蒙活動を進めていってもらいたいと思いますし、内水ハザードのほうも下水道部で所管しているので、これも進めてもらい、実際効果が上がっている出前講座等がことし5回も開催されていますし、こういったものをしっかりと市民に普及できるように進めていってもらいたいと思います。  それから、鈴木委員からお話が幾つかありましたが、まずは、この市の負担金ですけど、特に下水道の部分についての市の負担金をしっかりと財政と交渉して、もっと積極的に負担してもらえるように、私どもも応援しますので、お願いしたいと、やっていきたいと思います。  業者への発注についても、やっぱり特殊な工事、管工事、こういったところの品確法の改正のお話がありましたとおり、品質、担い手の確保、育成が静岡市の水道技術が向上していくための大きな要因だと思います。ことしから水道技術の職種が2名入られて、バディ制度で2人1組の行動がなされていくと聞きましたけど、ますます特殊スキルを持った水道の業者をしっかり育てていけるようなことについても、皆さんの局の努力をしていただきたいと思います。  水道協議会というものがあるということもお聞きしましたが、いろいろな発注の条件等におきましても、上下水道局がインセンティブをとれるような努力をしていってもらいたいと思っております。  そして、最後に大きな話で、やはり上下水道局の独立性という話を鈴木委員から出してもらいましたけど、人事についてもそうですが、これについては私どもができる限り応援していきたいと思いますので、ぜひ局の独立性については一日も早く発揮できるようにしていただきたいと思います。  以上が、自民党からの意見・要望でございます。 49 ◯池邨委員 志政会といたしまして、全議案賛成の立場で意見・要望を述べさせていただきます。  上下水道局で進められているアセットマネジメントをしっかりと進めていただいて、市民の安心・安全の確保、負担軽減を図っていただきたい。そのためには、先ほどお話がありましたように、人材育成、それから技術の伝承、確保、それから管理面の強化等が必要になってくると思います。  今回の事業報告書の中でも事実は述べていただいているんですけれども、やはり市の課題、あるいは市の環境がどれだけよくなったのかというところで、この報告書の中で概況を御説明、御報告いただけるように検討をお願いしたいと思います。  それから、もう1つ、細かい内容ですけれども、平成31年度の工事完了を予定していたものが事情によって平成33年度に延びたということですけれども、これはなるべく早く工事を完成させることによって、市民の安心・安全が確保できるので、一日も早い工事完成に向けてしっかりと努力をしていただきたいと思います。 50 ◯井上委員 公明党も全ての議案に賛成をいたします。  先ほどから、管の交換のスピードを速めていくよというお話がずっとありまして、ただそれに伴って、次期の経営戦略の中では水道料金を上げるよという話も出ていると思います。やむを得ないことではあると思いますけども、水道局としてもコスト低減などの企業努力をしっかりしていただいて、これだけ努力しているんだよということをしっかりと市民に示すことでぜひ理解を得るような形で進めていってもらいたいと思います。 51 ◯後藤委員長 特に反対の討論もありませんでしたので、簡易採決にてお諮りします。  まず、議案第154号から議案第156号までの3件は可決することに御異議ありませんか。             〔「異議なし」〕 52 ◯後藤委員長 御異議なしと認め、議案第154号外2件は可決すべきものと決定しました。  次に、認定第8号、認定第17号及び認定第18号は認定することに御異議ありませんか。             〔「異議なし」〕 53 ◯後藤委員長 御異議なしと認め、認定第8号外2件は認定すべきものと決定しました。  以上で決算及び決算関係議案審査を終了いたします。  残る議案審査、報告事項に関係のない説明員の皆さんは退席していただいて結構です。お疲れさまでした。             〔説明員退席〕      ────────────────────────────── 54 ◯後藤委員長 それでは、次に、議案審査に入ります。  議案第144号を議題とします。  当局の説明を願います。             〔当局説明〕 55 ◯後藤委員長 ただいまの説明に対し、質疑に入ります。  質疑はありませんか。 56 ◯さいとう委員 御説明ありがとうございました。  資料-2の16ページのところのブロック塀についてですが、特に市民の命にかかわる水道事業において、安全面の確保が大変重要になってきます。ブロック塀を撤去するに当たり、一方でブロック塀にかわる何かを取りつけなければいけないと思うんですが、そのような不適合ブロック塀の撤去を具体的にはどのように行っていくのか、水道施設の安全対策というのが、動物や人の進入を防ぐですとか、そのような事業の展望について教えてください。 57 ◯福地水道施設課長 調査基準としましては、5項目について確認しまして、まずは基礎の根入れが30センチ以上あるか、2番目に塀の高さは2メートル以下、3番目に控え壁は3.2メートル以下ごとに設置されているか、4番目に塀の傾き、ひび割れはないか、5番目に塀に鉄筋が入っているかなどについて調査を行いまして、以上の5項目によって現行の建築基準法を満たさないものを不適合コンクリートブロック塀、塀に傾きやひび割れなどがあり倒壊のおそれがあるものを危険コンクリートブロック塀と分類いたしました。  安全対策でございますが、ブロック塀の対応につきましては、3つの対応方針のもとに速やかに進めてまいります。  1つ目は、ブロック塀を撤去しフェンスなどに改修する。  2つ目としましては、構造上どうしても撤去できない場合には高さ80センチ以下、かつブロック3段以下にする。  それで、3つ目に、今後新たなブロック塀は原則設置しない。  この方針のもとに、危険あるいは不適合ブロック塀がある21施設、総延長約2,600メートルを、道路に隣接した設置されたブロック塀など改善の緊急性が高い箇所から順に、年度内をめどに改善する予定でございます。 58 ◯さいとう委員 ブロック塀の調査基準を教えていただきましてありがとうございました。  それに適合しないものについては、ブロック塀を設置しないだとか、撤去できないものは低くする、または改修するということでありましたけれども、ブロック塀がない場合というのは、例えば、動物や人の進入をどのように防ぐのか、貯水や各種施設がある重要な設備を持つ水道施設ですので、その安全面について具体的な対策があれば教えてください。 59 ◯福地水道施設課長 ブロック塀は、外部からの進入を汚染防止対策する必要があるため、ネットフェンスを大体1.8メートルの高さまで設置したいと考えております。 60 ◯さいとう委員 先ほどフェンスにかえるという対応と、構造上撤去できないものは低くする、また、構造上ブロック塀は設置しないという選択肢をおっしゃっていたと思うのですが、そのブロック塀を設置しないというのはフェンスにかえるという理解でよろしいですか。             〔「はい」〕 61 ◯さいとう委員(続) フェンスで安全性を確保すると。 62 ◯福地水道施設課長 おっしゃるとおり、基本的にブロック塀というのはもう設置しません。ネットフェンスに全て改修するものでございます。 63 ◯池邨委員 このブロック塀の工事完成時期はどのぐらいを見込めばよろしいですか。 64 ◯福地水道施設課長 完成時期でございますが、危険な改善の緊急性が高い箇所は、年内をめどに改修を実施しております。優先してやる予定でございます。最終的には年度内に全て改善を行う予定でございます。 65 ◯池邨委員 そうしたときに、要は小中学生が通る道にもあるように聞いているんですけど、わかればで結構ですが、そこの暫定的な対応というのはとられる予定なのかどうかを確認させてください。 66 ◯福地水道施設課長 現在、危険あるいは不適合ブロックの道路に面した箇所につきましては、看板を設置して注意喚起を行っております。  また、駿河区1施設、清水区6施設の計7施設の危険あるいは不適合ブロック塀が小学校の通路に面しているため、児童生徒支援課を通じて改修が完了するまでの間、児童生徒がブロック塀に近づかないよう注意喚起をお願いしております。 67 ◯後藤委員長 ほかによろしいですか。             〔「ありません」〕 68 ◯後藤委員長 ほかにないようですので、質疑を終了します。  次に、要望・意見、討論に移ります。  要望・意見、討論のある方はお願いします。 69 ◯尾崎委員 議案第144号について、自民党は賛成といたします。  要望・意見については、今、ブロック塀の撤去とフェンスへの取りかえといったところを安全に進めてもらいたい。子供の近くでは特に安全に作業を進めてもらいたいと思います。 70 ◯池邨委員 志政会として賛成の立場で、工事完了するまでの間、暫定処置として取り組んでいただけるということなので、工事完了までに事故の起きないように、ぜひお願いをしたいと思います。 71 ◯井上委員 公明党としましても賛成をいたします。  本当に生活に必要なインフラの設備の中で、これだけの不適合なブロック塀が現存していた、放置していたということにも考え得るわけで、これまでの危機管理の意識という部分が少し問われるかなという気がしています。  また、今回の台風で断水というのも、一部自家発電を持っていれば対応できたのかなというようなところもありますので、もう一度危機管理意識というのを見直す必要があるのかなということを申し添えて意見・要望とさせてもらいます。 72 ◯後藤委員長 特に反対の討論はありませんでしたので、簡易採決にてお諮りします。  議案第144号は原案のとおり可決することに御異議ありませんか。
                〔「異議なし」〕 73 ◯後藤委員長 御異議なしと認め、議案第144号は原案のとおり可決すべきものと決定しました。  以上で議案審査を終了します。  残る報告事項に関係のない説明員の皆さんは、退席していただいて結構です。御苦労さまでした。             〔説明員退席〕      ────────────────────────────── 74 ◯後藤委員長 それでは、次に、報告事項に移ります。  まず、債権の放棄に関する報告について、2件を一括して報告を聞くことといたします。 75 ◯杉山営業課長 債権の放棄に関する報告でございます。  債権の名称は水道料金でございます。平成29年度に放棄した水道料金は放棄理由別で3件となります。  その1としまして、平成29年度に放棄した債権は3人、39件で40万9,710円です。  放棄の理由としましては、静岡市債権の管理に関する条例第7条第1号、債務者が破産法の規定により債権について責任を免れ、債務が履行される見込みがないに該当するためでございます。  なお、免責の事実関係につきましては、免責許可決定通知書にて確認をしました。  その2としまして、平成29年度に放棄した債権は327人、1,551件で1,524万1,590円です。  放棄の理由としましては、静岡市債権の管理に関する条例第7条第4号に該当するもので、地方自治法施行令第171条の5の規定による徴収停止の措置をとった後、相当の期間を経過し、債務が履行される見込みがないためでございます。  債権管理の経過としましては、資料の下段に記載のとおりです。  まず、地方自治法施行令第171条の5第1号に該当します1法人につきましては、債務者が事業を休止し、将来その事業を再開する見込みが全くなく、差し押さえる財産がないため、徴収停止の措置をとりました。事業休止等の実態については、静岡地方法務局発行の不動産登記簿、商業登記簿及び現地調査等により確認しました。  次に、地方自治法施行令第171条の5第2号に該当します305人につきましては、債務者の所在が不明であり折衝不能のため、または、債務者が死亡し相続人にあっては相続放棄もしくは死亡しているため、徴収停止の措置をとりました。債務者の所在及び関係人の死亡は戸籍住民課に公用照会し、相続放棄は家庭裁判所発出の公文書でその事実を確認しました。  次に、地方自治法施行令第171条の5第3号に該当します21人につきましては、債務者の所在が国外等遠隔地にあり、かつ、債権額が少額のため、取り立てに要する費用に満たないため、徴収停止の措置をとりました。債務者の所在は戸籍住民課に公用照会し、その事実を確認しました。  その3としまして、平成29年度に放棄した債権は650人、1,947件で713万3,226円でありました。  放棄の理由としましては、静岡市債権の管理に関する条例第7条第5号、消滅時効の期間2年が経過し、居所不明等により債権回収の見込みがないに該当するためでございます。  時効期間が経過した理由としましては、居所不明の437人については債務者が居所不明のためで、各区の戸籍住民課に公用請求を行いましたが、住民票の異動がない、または該当がなく、現地調査によりましても居所不明であったことによるものです。  また、213人について時効期間が経過した理由は、折衝不能のため等で、滞納整理事務を継続して行うも、折衝機会が得られず、時効援用の意思を確認することが困難であったことによるものです。 76 ◯望月葵北水道施設担当課長 引き続き、水道施設課所管の債権につきまして報告いたします。  お手元の報告資料、4件目をお願いします。  債権の名称は、給水使用料(簡易水道使用量)でございます。放棄しました債権の額は2万3,700円で、人数及び件数は1人、4件でございます。  放棄の理由といたしましては、債務者が破産法の規定により、債権について責任を免れ、債務が履行される見込みがないため、静岡市債権の管理に関する条例第7条第1号に基づき放棄したものでございます。  免責の事実確認は、免責許可決定通知書の写しにより確認いたしました。  続きまして、5件目をお願いいたします。  債権の名称は、同じく給水使用料(簡易水道使用量)でございます。放棄しました債権の額は、2万2,450円で、人数及び件数は1人、8件でございます。  放棄の理由といたしましては、消滅時効の期間2年が経過し、債務者が死亡、相続人の不存在により、債権回収の見込みがないため、静岡市債権の管理に関する条例第7条第5号に基づき放棄したものでございます。  相続人の不存在は、相続放棄申述受理証明書の写しにより確認をいたしました。 77 ◯福地水道施設課長 平成30年3月16日の静岡市債権管理委員会において提案をし、その後承認をいただき、放棄いたしました水道施設課所管の債権について報告いたします。  お手元の報告資料6枚目をお願いします。  債権の名称は、業務委託契約解除に伴う違約金でございます。放棄しました債権の額は10万6,920円で、人数及び件数は1法人、1件でございます。  放棄の理由といたしましては、当該法人は破産手続終結決定に至らず、清算手続が進展しないこと及び外形上明らかに事業を再開する見込みが全くないこと、かつ、差し押さえられる財産は全て競売済みであることから、地方自治法施行令第171条の5第1項に該当するものとして、徴収停止の措置をとり、その後相当な期間を経過し、債務が履行される見込みがないため、静岡市債権の管理に関する条例第7条第4号に基づき放棄したものでございます。 78 ◯後藤委員長 ただいまの報告に対し、質問等はありますか。             〔「ありません」〕 79 ◯後藤委員長 ないようですので、質問等を終了します。  次に、台風24号の影響による停電に伴う断水等の被害状況について、報告を聞くこととします。 80 ◯杉本水道企画課長 平成30年9月30日から10月1日にかけて発生しました水道部における台風24号の被害を報告させていただきます。  お手元にA4縦の資料で、静岡市の葵区北部にあります旧簡易水道施設の位置図を配布させていただいておりますので、それも参考にお目を通しながらお願いいたします。  今回の台風で静岡市内でも大規模な停電が発生したことで、ポンプを使用して送水している地区が断水をいたしました。また、断水解消に伴う濁り水が発生した地区もありました。  地区につきましては、市内13地区で、断水総戸数は最大で約2,500戸に及びました。  現在復旧作業を進めておりまして、進捗状況としましては、本日におきましても、10月4日、本日の8時45分に静岡市給水対策本部会議が開催され、その報告の中で、ほとんどの断水が解消されておりますが、葵北の2地区、この配布させていただいた位置図なんですけど、葵区の下渡と長熊という2地区で約140戸が断水中でございます。  この地区は静岡市葵区の山間部に位置し、電気の復旧が完了していないことから、給水車を配備しまして対応しております。  電気の復旧が完了次第、水道水を供給できる見込みとなっております。 81 ◯長島下水道施設課長 引き続き、下水道部における被害発生状況とその対応に、そして現在の状況を報告いたします。  台風24号の雨、風による直接的な被害はありませんでしたが、市内全域に大規模な停電が発生したことにより、市内81カ所のマンホールポンプのうち34カ所が稼働できなくなりました。  10月1日午後9時までに停電が解消され、全箇所で復旧しております。  そして、停電時の対応でございますが、職員及び維持管理業者並びに協力会社等の連携による現場確認を行い、水位の上昇が見られたマンホールについては、バキュームカーを手配しまして、マンホール内の汚水を吸い上げて、下流のマンホールへ移送することで、応急的に処置し、市民生活に影響することなく復旧作業を完了いたしました。 82 ◯後藤委員長 ただいまの報告に対し、質問等はありませんか。             〔「ありません」〕 83 ◯後藤委員長 ないようですので、質問を終了します。  報告事項は以上です。      ────────────────────────────── 84 ◯後藤委員長 以上で本日の日程は全て終了しました。  これをもちまして、企業消防委員会を散会します。                 午前11時56分散会      ────────────────────────────── 企業消防委員長  後藤 哲朗 Copyright © Shizuoka City, All rights reserved. ↑ ページの先頭へ...