ツイート シェア
  1. 静岡市議会 2015-10-06
    平成27年 観光文化経済委員会 本文 2015-10-06


    取得元: 静岡市議会公式サイト
    最終取得日: 2023-05-18
    ↓ 最初のヒットへ(全 0 ヒット) 1                 午前9時58分開議 ◯遠藤委員長 ただいまから観光文化経済委員会を開きます。  今定例会で本委員会に付託されましたのは、決算認定3件を含む議案20件であります。そのほか、報告事項が1件あります。  審査に先立ち、委員の皆さんと説明員の皆さんにお願いしますが、委員会記録作成の関係から発言の際は、必ずマイクを意識して発言くださるようお願いします。  また、特に反対の立場での討論がない場合は、簡易採決により決をとりますので、よろしくお願いいたします。  次に、委員会での質疑のあり方についてです。  案件の決定に影響しない参考、確認のための質疑で当局の対応に時間を要するものは、後日の報告または資料提出を受けることとして、効率的な委員会運営に努めていただきますようお願いします。  次に、委員会の進め方ですが、本日は、お手元の審査順序のとおり観光交流文化局所管の決算1件、その他の議案13件の審査を行い、明日は、経済局及び農業委員会事務局所管の決算3件、その他の議案5件の審査を行います。このうち、認定第1号の一般会計歳入歳出決算中所管分及び議案第148号の一般会計歳入歳出補正予算中所管分につきましては、本日は、観光交流文化局所管分の質疑・要望・意見までを行い、討論と採決は、明日の経済局及び農業委員会事務局所管分の審査とあわせて行います。      ────────────────────────────── 2 ◯遠藤委員長 それでは、決算審査に入ります。  認定第1号中所管分を議題とします。  認定第1号中所管分に対し、当局の説明をお願いします。             〔当局説明〕 3 ◯遠藤委員長 ただいまの説明に対し、質疑に入ります。  委員の皆さんに申し上げますが、発言の際は、議案書の番号とページ数、項目を述べていただくようお願いいたします。  質疑はありませんか。 4 ◯石上委員 幾つかの質問をさせていただきますが、最初に、主要施策成果説明書の87ページに第6回国際将棋フォーラムin静岡について載っておりますけれども、関連事業への市民の参加等、かなり大きな成果があったようですが、同フォーラム開催による具体的な成果を教えてください。  それとプラスして、この説明書には囲碁が入っていなかったわけですけれども、将棋の名人戦をやるということになれば、家康公が始められた囲碁の本因坊戦も絡んでくると思いますので、その囲碁についても今後どのような展開をされていくつもりなのか、教えていただきたいと思います。 5 ◯小泉文化振興課長 まず、国際将棋フォーラムの効果ですけれども、この国際将棋フォーラムにつきましては、将棋の世界への普及と振興、それから将棋を通じた文化交流、国際親善を目的に1999年に始まりまして、3年ごとに開催されています。  メーンの事業に国際将棋トーナメントがございまして、世界各国の代表選考会を勝ち抜いた選手によって行われます。
     静岡県内の開催は初めてでして、今回は38の参加国と地域数、46名の参加選手数、2,100名の来場者数の全てにおいて、史上最多の記録を塗りかえたところでございます。  今回、海外から多くの選手や関係者を迎えるに当たりまして、富士山が眺望できるグランシップ10階をメーンの会場といたしました。また、会場内に観光のPRブースだとか、お茶室などを設置するだとか、あるいは賞品や記念品に本市の伝統の工芸品を採用する、それから久能山東照宮三保松原駿府城公園観光ツアーの招待等のおもてなしをさせていただきました。  さらに、静岡市の公衆無線LAN事業協議会の協力によりまして、無料のWi-Fiカードを贈呈しまして、本市滞在中の出来事やおもしろかったことなどの積極的な投稿を呼びかけたところでございます。その結果、アジアやヨーロッパ等の多くの国の将棋関連のホームページなどに本市や徳川家康が話題に上がりまして、世界に向けてのシティプロモーションができたのではないかと考えております。  それから、フォーラムの特集番組が囲碁・将棋チャンネルというところで公開されまして、将棋を通じて本市の発信ができたのではないかと考えております。  また、一般来場者のうち約7割は市外からのお客様であったことから、MICEの推進が図られたと考えております。  次に、囲碁の関係ですけれども、平成27年度に将棋の名人戦と合わせて、ダブルで囲碁の本因坊戦駿府家康囲碁まつりを開催させていただいて、当然、家康が囲碁制度に関して非常に大きなかかわりがあったものですから、これをきっかけに来年度以降も囲碁の関係のものをやりまして、囲碁の底辺拡大、あるいは静岡市と囲碁との結びつきについての情報発信をしていきたいと考えております。 6 ◯石上委員 ありがとうございます。  囲碁について、実は、この前サンクトペテルブルクの動物園に行きましたときに、サンクトペテルブルクで来年、囲碁のコングレスを開くという話が出ていまして、ヨーロッパでも囲碁が非常に盛んに行われているということもあります。囲碁発祥の地の静岡としては、ぜひそういうものをこっちへ持ってくるような作業も必要になるのではないかという思いで申し上げた次第であります。  それと、もう1つ申し上げたいのが、今Wi-Fiの話が出ましたけれども、この前テレビを見ておりましたら、日本に来た中国人が、日本中で情報発信しているのですけれども、情報発信したところにはリピーターが必ず来るというわけです。  この前、まちづくり公社の皆さん、静鉄の酒井会長などがぜひWi-Fiを設置してほしいと要望に見えています。静岡市として、Wi-Fiへの取り組みをもっともっと積極的にやっていただきたいと思うのですが、設備投資やランニングコストについて、半分は地元で持ってほしいという話が出ているようなことを聞いております。初期投資にはかなり費用がかかりますので、行政が力を入れないと実現できないのではないかという思いがしています。その辺の考え方はありますか。ちょっと議案とずれているところがあろうかと思いますけれども、御容赦いただいて。答えが出せれば出してください。出なければ後日で結構です。 7 ◯笠井観光交流課長 Wi-Fiのお尋ねでございます。  現在、「Shizuoka Wi-Fi Paradise」という民間の活力を活用した普及促進を図っております。それにつきましては、情報管理課が所管しております。  そういった状況の中で、ことしの6月に民間の皆さんからインバウンド誘致推進に向けて、官民連携して取り組んでいこうという御要望が出されまして、商工会議所の会頭を会長とする官民連携のインバウンド誘致推進組織を立ち上げさせていただいております。  その事務局を観光交流課が担当しておりますので、その範囲でお答えさせていただきたいと思います。その中で受け入れ環境の整備が非常に重要であるということでございまして、その筆頭としてはWi-Fi環境であるとか、あるいは免税の仕組みであるとか、あるいは多言語化とか、そういったものに官民が連携して取り組んでいこうということで、明日、その推進に向けた会合を設ける予定でございます。  その席上で、先般出されましたWi-Fiについての要望も、I Love しずおか協議会の会長から正式に御説明していただいて、行政がやるべき範囲、民間にお願いするもの、官民が連携してやるものなどを区分けした中で、Wi-Fi環境の整備充実に努めてまいりたいと考えております。 8 ◯石上委員 とにかく情報発信をしないことにはお客様は外国から来ないわけですから、ここまでが行政の予算の範囲だとかという思いでやっていると前へ進みませんので、一歩前へ出る姿勢をぜひつくっていただきたいと思います。  続いてですが、日本平動物園集客増対策について、目標76万人に対して実績は61万人と、目標に対して15万人ぐらい低い感じですけれども、年間60万人以上が来るという集客力は、誇れるものだと思います。今後の集客増対策について、考えていることが何かあれば教えていただきたいのと、ロッシーの繁殖の可能性はどうなっているのか、教えてください。 9 ◯海野日本平動物園長 まず、集客対策についての御質問にお答えいたします。  今後の集客増の対策につきましては、動物園に来ていただく施策と来園された方に満足をしていただく企画の2つを中心に展開していきたいと思っておるところでございます。  最初の来ていただく施策としましては、アンケート結果から約8割の方が市内、県内からの来園者であることがわかっていますので、今後は、県内はもちろん、県外からの来園者を増加させることを目標に、大都市圏の旅行会社への平日ツアーの売り込み、有度山フレンドシップ協定に基づく共同事業の実施、環境教育の場としての高校生から未就学児までの学校等へのPRなどを実施してまいりたいと思っております。  次に、来園者の満足度をアップする企画といたしましては、動物との触れ合いや餌やり体験などの体験型の企画を主体に実施し、めり張りを持った対策を行い、入園者増に努めてまいりたいと思っておるところでございます。  なお、本年11月初旬には市民の皆様が首を長くしてお待ちいただいたキリンの雄、雌の2頭がアメリカから来園し、公開を予定しているところでございます。報道機関等の皆様にも御協力いただき、積極的にPRを行い、多くの皆様に来園していただくとともに、楽しんでいただけるイベントを今後、展開してまいりたいと思っておるところでございます。  2点目のホッキョクグマの繁殖についてでございますが、平成20年に雄のホッキョクグマロッシーがロシアのレニングラード動物園より来園いたしました。平成23年8月には雌のバニラが来園し、現在は猛獣館にて2頭で飼育しておるところでございます。  当園の雄と雌はまだ年齢が若く、相性はとてもいいと感じておるところでございます。全国の飼育下にあるホッキョクグマが高齢化している中で、石上委員がおっしゃられるように、繁殖が期待されているペアでございます。ことし3月に交尾行動が確認されましたが、現時点で妊娠しているのかどうか、熊の生態上、出産時期の判断ができないと、ホッキョクグマの場合は生まれて初めて出産がわかるといった状況でございます。子熊の誕生を期待しておりますが、全国の動物園、館でも成功例が少なく、非常に難しいものがございます。  ことしの3月に猛獣館の横に新ホッキョクグマ舎が完成し、繁殖環境は万全な体制を整えております。受精、妊娠、出産、育児、それぞれの段階で課題が多くございます。他園のアドバイス等を受け、また、レニングラード動物園からのアドバイスを受けて、獣医、飼育員が一丸となって、繁殖の条件を整えていきたいと思っております。  なお、ホッキョクグマの出産に関しましては、11月から1月が一番多いという報告を受けているところでございます。 10 ◯石上委員 ということは、ひょっとしたらすでに妊娠している可能性はあるのですか。 11 ◯海野日本平動物園長 推測になって申しわけございません。ちょっとおなかが大きいかなと(「本当ですか」)いうような気はいたしますが、先ほども申し上げましたように野生動物の場合は、生まれて初めてわかるといった状況でございますので、今後、出産時期を控えてビデオカメラ等でそこら辺を観察してまいりたいと思っております。 12 ◯石上委員 実は、望月副委員長も一緒に行ったのですが、この前レニングラード動物園に行きましたときに、イリーナ園長日本平動物園の職員の熱意に対して物すごく高い評価をしているのです。イリーナ園長のところへ動物園の職員が直接お尋ねして、誰かを通してということではなくて、熱心に自分たちはこうしたいんだと口説いて、ロッシーを貸していただくことが実現したんですよという話を聞いて、日本平動物園の職員はすごいんだなとそのときに初めて知ったわけです。聞けば、来年イリーナ園長日本平動物園を訪ねてくださるということも聞いておりますので、繁殖や子育てなどのたくさんのノウハウを吸収していただき、せっかく生まれたものが亡くなるようなことがないように、しっかりと保護策をとっていただきたいなと思います。  あわせて、ロッシーは10年間の無償のレンタルということでいいですねという確認と、もう1つは、子供が生まれた場合に、何て言うんですか、どこへ所属するのかは知っていますけれども、皆さんへのPRのために1匹目はこうなる、2匹目はこうなるということを教えていただければと思います。 13 ◯海野日本平動物園長 今回レニングラード動物園へ8月に行ってまいりました。その中で10年の無償貸与については、来年4月に合意書の締結をしましょうということで、先ほども委員からおっしゃられましたレニングラード動物園イリーナ園長からは快諾を得ておるところでございます。  したがいまして、2018年3月に10年目が終わりますので、そこから10年とお考えいただければと思っております。  それから、子熊の所属でございますが、子熊が生まれた場合、奇数頭については日本平動物園の所属、それから偶数頭についてはレニングラード動物園の所属となっておりますので、ホッキョクグマの場合は1頭もしくは2頭の出産になりますので、1頭目は日本平動物園の所属、2頭目はレニングラード動物園の所属という形に協定書で締結されているところでございます。 14 ◯石上委員 たくさん生まれることを期待していますので、よろしくお願いします。  次に、389ページ、歴史文化施設建設事業のうち、さきがけ博物館事業のところにさきがけ収蔵室「我が家の宝」調査隊と出ており、とてもおもしろそうだなと思います。今までのいろいろな調査の中で、こんな発見があったよとか、こういう成果が出ているよということがありましたら教えてください。 15 ◯丸岡歴史文化課長 歴史文化施設の建設を目指す中で、現在、さきがけ博物館事業を展開しております。その中で企画展とか、歴史文化講座という一般的なものもやっておりますけれども、今、委員が御指摘いただきました、ふだんお宅に眠っている文化財を私たちがお邪魔させていただきまして、それがどのくらい価値のあるものなのか。そして価値のあるものであれば、将来的に歴史文化施設に収蔵したいということでこの事業を昨年度から実施しているところであります。  昨年度は56件の調査をさせていただきました。近隣ですと、お宅に眠っている呉服町界隈の古文書とか、収蔵している鏡だとか、そういうものについてもどのぐらいの価値があるものかを鑑定させていただく。ただ、お金は幾らですかというような鑑定はしておりません。  そうした中で、昨年、三保地区で、三保松原と富士山をテーマにした鏡などが出てまいりました。これは昭和初期のものですけれども、これにつきましては、ことしの6月20日に三保松原の20年記念で、みほナビに企画展示させていただいて、市民の皆様にも見ていただいております。  このような形で、私たちが皆様のお宅にお邪魔させていただきまして、価値のあるものを見つけさせていただいて、展示させていただいて、市民の方々の歴史に関する関心を呼び起こしたいと考えておりますので、今後ともよろしくお願いいたします。 16 ◯望月委員 それじゃ、3)の395ページ、登呂博物館の関係を1つ、お聞きいたします。  26年度から、教育委員会から市長部局に担当が移って管理が一元化されているんですけれども、その一元化の効果というか、その辺の利点だとかについて、ちょっとお伺いしたいと思います。 17 ◯伊藤登呂遺跡担当課長 平成26年度ですけれども、まずは登呂博物館がそれまでの教育委員会から市長部局に移管されました。そして、遺跡及び北側ガイダンス施設等関連施設、それから駐車場も含めまして市長部局の文化財課登呂博物館が一元管理、活用を行うことになりました。  なお、文化財課は、本年度は歴史文化課になっております。  これによりまして、管理面におきましては、遺跡内復元遺構の小修繕を含む日常的管理を博物館が全面的に行うことになりました。史跡整備環境の維持、市民、見学者からの要望についても、現場の状況にあわせてきめ細やかで迅速な対応が可能になりました。  次に、活用面につきましては、見学者に対して博物館と遺跡をトータルで案内できるようになりました。博物館行事の中に、新規行事6件を含む14件の遺跡を使った体験学習行事を組み込みまして、年間を通して古代の生活復元体験を提供できるようになりました。  また、東名高速道路高架脇にあります体験サポート施設につきましては、復元水田関連事業屋外体験学習事業の準備、それから材料や機材道具の保管などでの利用を行っておりますけれども、体験学習講座の会場としても使用できることになりました。  また、北側にあります路線バス停留所横北側ガイダンス施設、これはトイレと一緒になった施設でございますけれども、こちらでは登呂遺跡、博物館、それから本市のシティプロモーションのための各種パンフレットを配備しまして、案内所を開設しました。遺跡来訪者への観光サービスの向上に努めたところでございます。  なお、今後としましては、登呂遺跡登呂博物館、それから近くの施設、例えば芹沢けい介美術館も含めまして、人を呼び込む魅力的なエリアとして位置づけを行い、久能山、日本平、それから三保松原など本市を代表する文化財を含むほかのエリアとも結びつけて、本市の観光文化の促進に貢献したいと考えております。 18 ◯望月委員 登呂遺跡と言えば、やっぱり日本を代表する弥生時代の遺跡として、私たちが子供のころからずっと教科書に出てくる、最近では余り目にはつかなくなってはいるのですけれども、何と言っても本市の大きな財産であります。  一元化による効果について説明していただいて、それだけの効果があるんだったらもっと早く、去年よりももう少し前からそういうことをやるとか、またほかの施設も含めて同じようなことができないのかと思ったんだけれども、すばらしい効果が出ていることは、すごくいいことだと思っているのです。  ですから、そういうことにもっと早くから気がつく。こうしてやったらいいじゃないかということは、市の職員が日ごろの業務の中でやっていくことが大事だと思いますので、これを一つのきっかけとして、ほかの施設はどうなのかも含めて、もう少し研究されるとありがたいなと感じます。  次に、400ページであります。  スポーツ振興課所管スポーツ推進計画の関係で、新たな取り組みでこの計画を、基本的な考え方をしているということでありますけれども、その辺を少し詳しく教えていただけますか。 19 ◯山田スポーツ振興課長 新たに策定しましたスポーツ推進計画の基本的な考え方について御説明させていただきます。  この計画は平成27年度から8年間の計画で策定しました。基本的な考え方ですが、市民の運動、スポーツに対するさまざまな興味や関心に対応するために、スポーツを見る、する、支えるという3つの視点で捉えているところが基本となっております。  まず、見るですけれども、トップレベルの競技大会やプロスポーツの観戦などに行っていただいて、スポーツを見ることでスポーツに関心を持っていただく。  それから、誰もが参加したくなるスポーツイベント、あるいは教室の開催により、実際にスポーツを体験してもらう、やってみる。  そして、ボランティアなど、大会運営に携わる、スポーツを支えるということで、そのスポーツの充実感を味わっていただく。  この見る、する、支えるという3つをうまく循環させることによって、市民の運動スポーツの実施率の向上を図っていきたいと考えております。 20 ◯望月委員 よくわかりました。ぜひこれからもお願いしたいと思います。  次に、91ページの東海道広重美術館についてお聞きいたします。  先ほど観光交流文化局次長から入館者数の落ち込みの理由の説明がありました。広重美術館は、広重という日本を代表する浮世絵師の美術館として、広重にこだわった美術館をつくりまして、皆さんの力をいただいて順調に推移しています。確かに入館者数が落ち込まないように、職員は努力されていますけれども、サクラエビが不作だったとか、桜えびまつりを開催しなかったからとか、そういうことを入館者数の落ち込みの理由にするのは、いかがなものかと感じているんです。  なぜ入館者数が落ち込んだのかをしっかりと分析する。それから指定管理者が、地域といろいろな協力をし合いながら何とかしてやっていこうと努力していただくことが大事です。その辺について、私もかなりの頻度で美術館に行かせていただいて、その状況を把握しているつもりですけれども、桜えびまつりを開催したとしても1日で500人も入ってもらわないと大変なものですよね。それが直接そういう落ち込みの理由とするのはいかがなものかと思ったものですから、この落ち込みの理由について、もう1度お伺いしたいと思います。 21 ◯笠井観光交流課長 桜えびまつりも一つの要因だと考えさせていただいております。それ以外にも天候不順が重なりまして、平成26年の秋は、毎週土日に雨が降る、台風が来る、10月6日の台風18号では、JR東海道線の崖崩れがありまして、2週間ぐらい交通が遮断されるという事態もあり、そういったものも要因の1つではないかと考えております。  ただ、根本的な問題について委員が御指摘されているのだと思います。それにつきましては、平成25年度に交流館と広重美術館について、もともとは所管が2つに分かれておったのですが、それを観光部局に一元化して一体的な活用を考えていく素地をつくりました。実際の管理はそれぞれの指定管理者が行っておりますが、所管は観光交流課に一元化させていただいております。  最近では、それぞれの指定管理者、地元の皆さんにもお入りいただいて連絡会議を開催して、より効率的に管理するとともに、いかに誘客に努めていくのかといった観点で取り組ませていただいております。  特に、今後、考えていきたいのがいわゆるユニークベニュー、例えば神社仏閣であるとか、道路とか、公園とか、本来違う目的の場所でレセプションをやるとか、交流会をやるとか、あるいは婚活をやるとかといった取り組みによって、新しいニーズを掘り起こして誘客に努めていく。そういった取り組みもいろいろな公共施設で取り組んでまいりたいと考えておりますし、その中で特にこの由比本陣公園は非常に可能性を持っていると考えております。そういった取り組みを通じて、何とか誘客の向上に努めてまいりたいと考えております。 22 ◯望月委員 余り時間をとることは避けたいと思いますので、この問題はこれで終わりますけれども、しっかりと所蔵品として置いてある広重の美術品を、うまく回転しながら多くの皆様に見てもらうこと、来てもらうことが主眼であります。もちろん観光の拠点としての一面もありますけれども、その辺を含めて指定管理者と十分に協議を重ねて、よりよい方向に進めていただきますことをお願いいたします。  次に、86ページの三保羽衣薪能について、お伺いいたします。  世界文化遺産の構成資産となった三保松原であります。非常に注目されていまして、やはり三保羽衣薪能も長い伝統の中で進めているわけであります。しかし、そういうものがわかる、わからないとか、趣味だとかいろんなものがあって、なかなか大勢の方に来てもらうことは大変だなと思っています。やっぱり富士山世界文化遺産の構成資産として登録された今の時点においても、目標が達成できないのは、私たち委員が薪能に対しての理解や、観賞に行くのか、行かないのかということも含めて、もう少し盛り立てていかないといけないかなと思って質問いたします。現状についてもう一度お願いいたします。 23 ◯小泉文化振興課長 三保羽衣薪能についてでございます。  平成26年度は三保羽衣松原薪能の来場者数の目標を650人と設定したわけですが、お客さんに来ていただくために、各種情報雑誌、ホームページへの記事の掲載、チラシ、ポスターなど、いろんな広報をさせていただくなどの努力をしましたが、最終的に525人ということで目標が達成できなかった状況でございます。  それは、三保羽衣薪能につきまして、出演者とか流派によって若干人気に偏りがありまして、来場者が変動する傾向があります。それ以外にも、最近のツアー会社の催行の減少も原因の1つであると考えております。  今年度は少しでも来場者の増加を目指しまして、32回目になって初めてとなる演目の「富士山」という、これは富士山が世界遺産に登録されたことを意識しているわけですが、「富士山」という演目を上演するほか、新規開拓をするツアーをやって、来場者の増加に努めていきたいと考えております。 24 ◯望月委員 わかりました。  ことしも10月10日にあるということで、私も行かせていただくつもりでおりますけれども、せっかく所管の委員でありますので、ぜひ大勢の方に行っていただきたいなということと、市民文化祭だとか、それから主要施策成果説明書を見ていますと竹下夢二展だとか、目標に達していないところが幾つもあると思うんです。結果は結果として、そういうところを分析して、次につながるように進めていただければと思います。後でまた、要望のときに申し上げます。 25 ◯佐藤委員 まず、今、望月委員が質問したことに関連してお伺いしたいと思います。  91ページの広重美術館です。目標の入場者数が5万人と出ているんですけれども、どういう裏づけ、根拠で目標数値が立てられているのか、教えていただきたいと思います。 26 ◯笠井観光交流課長 目標数値の立て方でございますが、この施設は指定管理者制度を導入しておりまして、指定管理者の選考の中で指定管理者に手を挙げているところから目標数値が示されまして、ぜひそういった目標に向けて具体的な事業を展開していただきたいということで、この目標を我々の目標とさせていただいた次第でございます。 27 ◯佐藤委員 指定管理者が数値目標として出しているからそれを受け入れるというのはわかりましたが、その根拠となっているものが何かを伺っているわけです。その5万人という数字は、どういう裏づけなのかを知りたいということです。 28 ◯笠井観光交流課長 過去の入館者数の実績を総合的に勘案した結果でございます。残念ながら最近は減少傾向に転じておりますが、平成22年度は3万9,567人と非常に高い数字でございまして、23年度も3万7,000人でございました。  ですから、その当時の入館者数に、さらに交流館との連携等の創意工夫をすることで、何とか5万人を目指していこうと設定させていただいた次第でございます。 29 ◯佐藤委員 3万9,000人、4万人ぐらいだからあと1万人ぐらい上乗せしていこうという目標の立て方はわかります。今出てきた結果が、天候のせいではない部分も欲しいという望月委員のお話で、由比本陣との連携とかをしっかりされていけば達成できたのかなと思うんですけれども、実績とかけ離れているような気がして、もう少ししっかりとした目標の出し方が必要ではないかと思いました。  この成果指標に入場者数というのが結構あるんです。目標としてその入場者を達成したからオーケーではないと思っておりまして、その入場者を達成した結果、効果として、例えば、望月委員がおっしゃったように広重を知る人がすごくふえていったとか、その文化が高まっていったというところまでつながっていくことが目標として必要だと思います。ですので、入場者数が成果目標になっていることに対して、どうなんだろうかなという疑問を抱いていた部分から、今伺ったわけです。  ですから、その裏づけの中に、本当であれば、そういうものがしっかり入っていてこそ、その数字も生きるし、その文化交流の高まりにつながっていくと思います。全般的にこの成果目標の立て方の、今いろんなところが入場者などの数字で立てていることに対して、後で意見・要望のときに言わせていただきますけれども、目標の立て方としてどうなんだろうかという感じがしています。 30 ◯笠井観光交流課長 御指摘ごもっともだと考えております。  今回、立てさせていただいた5万人という数値目標とともに、来館者の満足度についても80%という目標を設定させていただいております。それについてはアンケート調査の結果から84.5%ということで、来ていただいた皆さんには御満足いただいておるということで、一定の成果は出ているのかなと思っております。  ただ、残念ながら、やはりにぎわい創出という部分もございますので、さらに入館者数の向上に努めてまいりたいと。今回、3次総では東海道歴史街道ということで、各宿場の地域資源を生かして誘客に努めていこうという事業も位置づけでおりまして、まさにここが由比地区の拠点施設になってまいります。  由比地区のみならず、二峠六宿全体のにぎわい創出に向けて一層取り組んでまいりたいと考えております。 31 ◯佐藤委員 それでは、先ほどの関連で、三保羽衣薪能の件です。広報周知の件数をふやして集客に努めた結果、目標に達しなかったということですが、目標に達しなかった理由の1つにツアー会社等の積極的な誘導がなかったというところまで分析されていらっしゃいます。その結果、次のステップとして、そのツアー会社にどのような働きかけをしようとお考えになっているのか、もしくはなさったのかどうか、その辺もあわせてお伺いいたします。 32 ◯小泉文化振興課長 三保羽衣薪能の関係で、ツアーの開拓をしていきたいということで、実際にことし、今まで声をかけていなかったところにも声をかけまして、ツアー会社がふえました。数字はまだ出ていないのですが、ツアー会社がふえているような実績が結果として出ております。 33 ◯佐藤委員 それでは、3)の78ページの徳川家康公顕彰四百年記念事業について、お伺いいたします。  まず、79ページの2)の第2回家康公検定の実施について、お伺いいたします。  家康公を知ってもらいたいということで、より多くの方に意欲を持って検定に参加してもらって、合格証を手にしていただこうという検定だと思います。合格される皆さんは、きっと一生懸命勉強されていると思うんです。合格した方は家康公のことを結構知っていると思うのですが、その合格した人たちを、例えば、まちづくりをするときの人材に登用するだとか、合格者の登用について、何か考えていらっしゃいますでしょうか。 34 ◯吉井家康公四百年祭事業推進本部次長 家康公検定につきましては、平成25年度にスタートして、本年で第3回目を迎えております。もともとは岡崎市でスタートした事業で、ノウハウなど全ては、岡崎市が既に3回実施していた回数をクリアして、浜松市、静岡市とあわせて、第1回から再スタートした事業でございます。  当初、岡崎市からの提案では、本年の四百年祭まで3回の事業で実施しましょうというお誘いを受けて、浜松市、静岡市がこれに参加する形で実施してきております。  ですので、本年が第3回ということで、その話の中では今回が最終回になりますけれども、来年度以降の継続につきましては、また3市で集まる機会がございますので、岡崎市の意向を中心にしながら検討していきます。今、佐藤委員からお話がありました合格者を地元で活用していくということも考えていきたいとは思います。ここまで1回目、2回目の合格者が出ており、重なっている人もいますけれども、3市合わせて1,000人を超える方が合格しております。こういった方たちをいかに組織化するのか、束ねて活用していくのかということも岡崎市では持っていないノウハウになりますので、3市でまた検討させていただきたいと考えております。 35 ◯佐藤委員 引き続き徳川家康公顕彰四百年記念事業についてです。  ここでは、成果指標がホームページのアクセス件数になっていて、ホームページにアクセスしてもらうということですけれども、こちらからの情報発信として、例えば、SNSとか、そういうところに直接発信していくとか、逆の情報発信みたいなものはやっていらっしゃるんでしょうか。 36 ◯吉井家康公四百年祭事業推進本部次長 今お話しいただきましたホームページのアクセス件数につきましては、こちらからの受け身のような形になります。こちらからの情報発信は、今回1回限りの事業でありますが、その中で実施した事業の中で全国的な波及効果が期待できるチームラボとか、あるいはB1グランプリ、こういった組織の中から情報発信してもらっています。全体の事業自体は、駿府天下泰平まつりで実施しておりますけれども、B1グランプリ、あるいはチームラボの事業として、それぞれの組織みずから情報発信をしてもらっているという実績はございます。
    37 ◯佐藤委員 わかりました。市みずからというよりも、そういう発信力のあるところがみずから情報発信してくれていることがよくわかりました。  あと、今後の取り組み内容というところに、継続的な事業の展開を図ると書いてあって、多分これが400+という方向性になっていくんだと思います。四百年祭では、本当に数限りないイベントが行われていたと思うんですけれども、その中で駿府天下泰平まつりみたいなものが集まって実行された大きなイベントだったと思います。その四百年祭が一過性にならないように、家康公がここにありという歴史文化のまちづくりにつなげていくという意味では、継続性がとても大事だと考えているんですけれども、400+の具体的な内容は既に決まっていて、どれが、継続されるみたいなものはあるのでしょうか。 38 ◯吉井家康公四百年祭事業推進本部次長 佐藤委員からお話がありましたように、今回の1月から12月までの家康公四百年祭を一過性のイベントにしないということは、商工会議所と連携する中で常に掲げてきた目標でございます。  この四百年祭の中での400+というメッセージを、特に駿府天下泰平まつりの中で発信してきた思いは、まさに一過性のイベントにしない、400+、401年、2年と続けていきたいという思いを込めてございます。  この四百年祭でさまざまな事業を展開しておりますけれども、具体的にソフト事業であるとか、市民の活動であるとか、いろいろなものが今後の継続事業として期待されるわけです。しかし、何を400+に盛り込んで来年度以降も継続していくのかについては、当初予算の話の中で、関係局とか関係団体と協議しながら、具体的に明らかにしていきたいと考えております。 39 ◯佐藤委員 では、400+については、また後で要望いたしますけれども、ぜひお願いしたいと思います。  それでは、次に84ページになるんですが、3目の文化振興費の中で、5)のオーケストラ鑑賞事業参加者数の目標が2,000人だったのが、実績として2,993人だったということで、参加者数がすごくふえているということで大変いいことだとは思います。しかし、人数がふえればそれだけ予算が必要になっていくと思いますが、これだけ希望が多いということは、来年度に向けて、この事業を推進していくに当たっての予算の増額を要求する段階になっているのかどうか、お伺いします。 40 ◯小泉文化振興課長 オーケストラ鑑賞事業につきましては、目標を大幅に達成したということで評価させていただきました。それから、佐藤委員がおっしゃったオーケストラの鑑賞機会の増加の検討ですが、やはり市民に生のすばらしいオーケストラの音楽を聞いていただくことは必要だと思っておりますので、オーケストラ鑑賞事業という形とは限りませんけれども、今後、市民の皆様に少しでもよりよいオーケストラの音楽を聞いていただけるような施策について検討していきたいと考えております。 41 ◯佐藤委員 中学生などについて、特にお願いしたいというか、小さいころからそういう生の音楽に触れていく機会をより多くすることが大事だと思っています。一般の市民は働いている方も多いので、自分のお金で聞きにいけると思うのですが、中学生はなかなか大変です。現場の方にお伺いすると、中学生を、例えば、文化会館なり、そういうところに連れていくのにバスを使って連れていくと、経費が学校負担になりとても困るとか、向こうから来てもらい学校の体育館でやるとフルオーケストラができないとか、さまざまな課題があるということです。そういう意味で、経費というのはとても大きいものになるのではないかと思うので、しっかりと方向性を立てて考えてもらいたいと思っているので、中学生とか、学校に対しての施策はどのようにお考えになっているのか、お伺いします。 42 ◯小泉文化振興課長 このオーケストラ鑑賞事業につきましては、小中学生に文化会館に来てもらう事業です。いろんな事情で来られないことも考えられますので、今後は、オーケストラが学校に出向く、アウトリーチのような形の事業も含めた展開を考えていきたいと思っております。 43 ◯佐藤委員 次に、ページが変わりまして98ページになりますが、姉妹都市訪問親善使節団派遣への市民申込者数・受け入れ人数が成果目標になっています。40人の申込者と受け入れ人数が目標になっていて、40人が実績となっています。姉妹都市交流の成果というのは、先ほどもしつこく言ったのですが、この人数よりも一歩先のことではないかと思うんですけれども、この成果目標の立て方について、お伺いします。 44 ◯笠井観光交流課長 姉妹都市使節団申込者ということで40人を設定させていただきました。確かに御指摘のとおり、成果目標とは言いがたい目標かなとも思いますが、一応40人ということで今回は設定させていただいております。また、今後改善の余地があれば十分に検討してまいりたいと思います。 45 ◯佐藤委員 次に、その下にUCLG加盟国からの静岡市に関する問い合わせの件数があって、目標が5件で、実績が2件ありましたということですが、具体的な問い合わせ内容はどういったものなのでしょうか。 46 ◯笠井観光交流課長 この目標につきましても、なかなか適正なものかどうかということもありますが、UCLG ASPACの事務局はインドネシアにございまして、そこを事務局とした世界規模の都市連合でございます。そこから加盟都市にいろいろ照会があったり、情報発信の打診があります。  今回の2件のうち、1件は機関誌を発行されておりまして、これに載せませんかというお誘いでございまして、静岡市の情報をUCLGの機関誌に載せていただいて、世界に向けて情報発信したという実績を記させていただいているところでございます。 47 ◯佐藤委員 わかりました。  その下にあります11目の国内都市友好費についてですけれども、決算額と支出済額がともにゼロとなっているのですが、予算を立てた当初の状況はどういうことで、どうしてこれがゼロになったのかをお伺いします。 48 ◯笠井観光交流課長 友好都市との交流事業ということで、毎年度、その都市で効果的なイベントに相互に参加し合うという取り組みでございまして、平成26年7月に上越市で高田開府400年記念式典が開催されるということで、当初市長が出席する方向で予算を立てさせていただいたのですが、残念ながら他の公務と重なって欠席になってしまった関係上、決算額はゼロになったということでございます。 49 ◯佐藤委員 国内都市友好事業は、その相手の都市でイベントがあれば、毎年の予算建ても変わっていくということでいいのですか。 50 ◯笠井観光交流課長 御指摘のとおりでございまして、定例的に相互に行き来する交流ではなくて、その都市で、その年度の交流に資するような事業があった場合に、相互に参加し合うという事業を組み立てております。 51 ◯佐藤委員 最後に、100ページですけれども、文化芸術振興基金とあるのですが、どんなふうに、どんなときに使われる基金なのか、お伺いします。 52 ◯小泉文化振興課長 文化芸術振興基金の関係でございます。  文化及び芸術の振興を目的とする事業の推進に要する経費の財源に充てるため、文化芸術振興基金を平成15年度から設置しております。目的としましては、文化、芸術であれば、特にハードやソフトと限定しておりません。以前は、ハード事業を主とした文化施設建設基金というのがありまして、文化芸術振興基金をソフト事業に充てることになっていたのですけれども、平成24年度に清水駅の文化施設、マリナートの設備のため文化施設建設基金を全額取り崩しました。  その後、基金の取り崩しを事業に充当してはございません。  ただ、毎年発生する運用利子につきましては、文化活動を促進するための事業費の一部として充当、活用しております。 53 ◯馬居委員 主要施策成果説明書を読ませていただくと、どうしても皆さんと同じようにBの評価がついているものに目がいってしまうわけで、同じような質問もたくさん出ましたので、それは割愛させていただいて、2、3点、お伺いさせていただきます。  1つ目は、79ページの「シズカン」プロジェクトについてです。どうしてもことしは徳川家康公四百年祭がメーンで出てきたものですから、何となく「シズカン」プロジェクトがちょっと目立たなくなっちゃったかなという思いがありました。この「シズカン」プロジェクトの成果指標で、シズオカ×カンヌウィークの市民認知度が80%以上となっていて、実績が73%だけれども、Aの評価で皆さんにかなり知られたんじゃないかと評価しています。しかし、現実は一部でやっている事業としかどうも見えないという感じがします。  「シズカン」プロジェクトというのは、もちろんカンヌの国際映画祭が行われている時期に合わせて、静岡の人たちにもそのカンヌをイメージしてもらって、フランスにいるような雰囲気を味わっていただくとか、さまざまな事業が行われているわけです。こういう事業は、静岡とカンヌが姉妹都市だからということでやっているわけですけれども、静岡の人にもちろんカンヌのことを思っていただく、それと同時に、カンヌの人たちにも静岡を知っていただきたいという思いも非常にあるわけです。そのことに関して、カンヌの方が静岡に来ていただく働きかけみたいなものが、何か行われているのかどうか、お伺いします。 54 ◯笠井観光交流課長 観光交流課が姉妹都市を所管しておりますので、その関係で答弁させていただきます。  カンヌとの姉妹都市提携は歴史が非常に古く、来年25周年を迎えます。25周年の節目の年に向けて、ぜひ交流を拡大したいということで、それに向けて今、連絡を取り合って、活性化していこうと取り組んでいるところでございます。 55 ◯大村イベント推進担当課長 静岡市の特徴をカンヌにどう伝えて、また、相手の市を自分たちの土俵にどう取り入れていくのかがシズカンに求められていると思います。今後については、カンヌ、日本の日仏協会を通じて相手側の意向を確認しながら、シズカンの情報発信も含めて対応していきたいと考えております。 56 ◯馬居委員 わかりました。単なる片思いではないということで、ぜひ向こうからも静岡を知っていただきたいという思いが非常にあります。  そういう意味で、サンバカーニバルとか、地元の人たちがやっているイベントとは違って、市が力を入れてやろうとしている事業なので、もう少し市民の目線から見て、静岡とカンヌがもっと密接的になったという思いがするように、ぜひ来年からのいろんな事業に期待したいと思います。  もう1つ、84ページのちょっと細かいことですが、先ほどからいろいろな事業が出ていますけれども、文化振興費の中で、竹久夢二の展覧会の評価がBと、ちょっと不調だったということと、その下の静岡市民文化祭の来場者数もかなり目標を下回っているということです。この市民文化祭は、どうも中身がよくわからないのですけれども、具体的にどういう内容で、どういう方が来場しているのかを教えていただけますでしょうか。 57 ◯小泉文化振興課長 市民文化祭のお尋ねでございます。  26年度は5月14日から6月8日にかけまして、展示部門だとか、ホール部門だとか、大会部門とか、いろんな市民の方に参加していただいた文化祭でございます。  内容は、例えば展示部門では書道展だとか、花展のようなもの、あるいは、ホール部門では三曲の演奏会とか、親子の映画会などを実施しております。それから、大会部門につきましては、市民の川柳大会などを実施しております。  それから、どのような方々が来場しているかということですが、アンケートの結果では、女性の来場者が71%、7割以上を占めております。年齢別では70代が34%、60代が26%ということで、高齢者の方の参加が多い傾向になってございます。 58 ◯馬居委員 何が聞きたかったかと言うと、市民文化祭に若い人とかは出てきているのかなと思いました。実際にそこに出品した人とか、そういう方の家族とか、一部の身近な方だけが出てきてやっているのかなというイメージがあって、もしそういう事業であるのであれば、それをずっと続けていく意味は本当にあるのかなという気もあるのです。  そういう意味で、これから先、この市民文化祭の見直しを検討するとか、これから先どういうふうにしていきたいのかを考えておられるのかどうか、答弁をお願いできますか。 59 ◯小泉文化振興課長 馬居委員がおっしゃるように、関係者の方が多く来ているのは事実でございますが、やはり一般の方々、興味のある方が来ておりますので、それで市民に市民の文化を広げていかなきゃならないということで、この文化祭については引き続き続けていきたいと思っております。  ただ、馬居委員がおっしゃるように、目標に達していない部分もありますので、例えば人気のなかった催しの内容を見直しながら、やっぱり知らないということも困りますので、今までも一生懸命広報をやっているのですけれども、ポスターやチラシ以外にも、今まで関心のなかった方にも来ていただけるような広報の充実をさせていただいて、来場者増に努めながら、形も若干変えながら、内容を精査しながら続けていきたいと考えております。 60 ◯馬居委員 わかりました。確かに何か習い事をしている場合に、発表の場が必要だということは重々わかっていますし、そのために例えばここの下の市民ギャラリーだとかを開放してやっていただくことはすごく意味のあることだと思うのです。しかし、それならもっとできるだけたくさんの方に見ていただけるような方法をとったほうがいいのかなという気がしたものですから、そういう質問をさせていただきました。  そのことと関連するのですけれども、今言った竹久夢二の展覧会も、広報がよくなかったのかはよくわかりませんが、先ほどの広重美術館の件もそうです。例えば、広重美術館に関して言うと、少し前まで、静岡市美術館で「春信一番!写楽二番!」というすばらしい浮世絵展が開催されていましたよね。あれも見せていただいて、日本国内で展示された浮世絵の展示としては最高峰というか、あれ以上のことはできないのではないかというぐらいのすばらしい展示内容でした。  こういうことができるので、それこそあそこで広重美術館の宣伝でもすればいいのにとか、本当にもっとコラボするような形をとることもできたんじゃないかなという気もするので、芹沢けい介美術館についてもそうですけれども、静岡市美術館で何か展示があって、関連があるものについてはもっとコラボして、そちらにも足を運んでいただけるような仕掛けをつくっていくことも大事だと思います。そこら辺の静岡市美術館との連携はあるのでしょうか。 61 ◯笠井観光交流課長 広重美術館を所管しておりますが、これまでは指定管理者も違いますし、所管も違うのでなかなか連携を図ってこられませんでした。ただ、この4月に観光部門と文化部門が1つの観光交流文化局ということでスタートいたしました。今後の検討課題として、例えば周遊券を発行して回ってもらうとかについてもこれから考えていきませんと、観光は発地型から着地型にシフトする、補正でもDMOの話をさせていただいておりますが、そういったものはまさに地域で旅行商品をつくって、それを売って誘客に努めるということですので、そういう可能性を追求してまいりたいと思っています。 62 ◯小泉文化振興課長 静岡市美術館を所管しておりますので、お話しさせていただきます。  コラボは必要だと思っていまして、平成23年度に静岡市美術館で開催されました「没後150年 歌川国芳展」というのがございまして、そのときには、完全にコラボではないのですが、広重美術館との半券持参による相互割引をやらせていただいた実績がございます。  それから、平成27年度におきましては、芹沢けい介の生誕120周年を記念いたしまして、静岡市美術館と芹沢けい介美術館の共同企画で、12月5日から市美と芹沢けい介美術館がコラボしまして、芹沢けい介展を同時にやりたいと考えております。  それから、夢二の関係でも、今の計画ですが、平成28年度に夢二展をやらせていただきたいと考えています。それについても、私どもがやっている夢二のものとどこかコラボができないかと考えていきたいと思っておりますので、先ほど観光交流課長が言いましたけれども、やはり今後、連携が大事なものですから、美術館としましてはできる場所があれば、なるべく連携を生かして、それぞれの連携先と合わせて、全体的な入場者の増を図っていきたいと考えております。 63 ◯馬居委員 ありがとうございました。ちょっと安心しました。  あと1つだけ、269ページのまるちゃんの静岡音頭ですけれども、個人的に非常に気に入っていて、踊りもしっかり踊れるようになりました。これも一生懸命、周知していただいていますが、40%しか認知度がないのはちょっと寂しいと、非常にいいものじゃないかなと思っています。思ったよりも認知度が浸透しなかったのはなぜだと思っているのか。また、これからどのように広げていこうと考えておられるのか、お願いします。 64 ◯草分シティプロモーション課長 まるちゃんの静岡音頭につきましては、平成25年度からの新たな事業ということで曲をつくり、振りつけをつけて普及活動を始めました。  アンケート調査をやって60%ぐらいの人が知っていますという目標を立ててやったわけです。要は市民の半数以上の方が知っていれば、大分認知が広がったかなという思いで目標数値を立てたわけですけれども、実際にJRの静岡駅とか清水駅周辺の市街地で1,500人の方を対象にアンケート調査をした結果が、今回40.1%が「知っています」と答えていただいたという結果でございます。  その中身を分析してみますと、知らないと言われた方の中でも、2割ぐらいの方から興味はありますよというお答えをいただいておりますので、そういう方たちを何とか掘り起こして興味を持っていただく、知っていただくことに重点を置きたいと考えております。  最初は、幼稚園とか、保育園の子供さんがすごく興味を持ってくれるだろうということで、ファミリー層を狙って普及活動を始めました。その後、例えば自治会の皆さんの夏祭りで踊っていただける要素があるということで、そういう方たちのところにも指導員を出させていただいて、研修等を始めております。  そういう中でも、なかなか認知度が上がってこないという残念な結果ですけれども、今は自治会、町内会の夏祭りなどを中心に、さらに各種のイベントもありますので、そういうところのステージなどに出させていただくことも少しずつやってきております。  ただ、そこが十分ではないと感じておりますので、今後も大勢の人に見ていただけるような、わかっていただくような取り組みを進めてまいりたいと考えております。 65 ◯平島委員 それでは、何点か質問させてください。  事務事業総点検表の番号でお願いします。  まず、359番の地域スポーツクラブ活動補助金についてですけれども、この内容と、対象となる総合型地域スポーツクラブが幾つぐらいあるのか、教えてください。 66 ◯山田スポーツ振興課長 総合型地域スポーツクラブの内容とクラブ数ですけれども、総合型地域スポーツクラブというのは、営利を目的とせず、地域におけるスポーツ振興と社会の活性化及び青少年の健全化の育成を図るために、多世代、多種目のスポーツを実施するクラブになっております。  現在、静岡市内には14のクラブがあります。 67 ◯平島委員 わかりました。  次に、360番のスポーツチャンバラ全国大会補助金についてです。スポーツチャンバラは非常に面白い競技だと思っていますし、また、動員というか、実績もなかなかなものだと思っているのですが、地域活性化センターにより交付されている補助金がことしで終わりだと。来年以降は検討しているということですけれども、今の検討状況について教えてください。 68 ◯山田スポーツ振興課長 スポーツチャンバラについては、全国少年少女スポーツチャンバラ大会を由比で行っております。由比で行っているのは、スポーツチャンバラを編み出した人が由比で育ったというゆえんがあり、由比がスポーツチャンバラ発祥の地ということでやっております。  このチャンバラをやるに当たりましては、第32回大会から旧由比町で誘致をしていただきました。これにつきましては、スポーツ拠点づくり推進事業の助成金を利用してやっております。助成金につきましては10年となっておりまして、今年度が最後の年になります。  この効果ですけれども、礼儀を学ぶ、あるいは青少年の健全育成を図る。もう1つは、日本一のサクラエビのまちをPRすることで、地域活性化にもつながっているイベントと認識しております。  今後の大会につきましては、この補助金がなくなってしまうということから課題が幾つかあります。自主財源の確保、大会の規模や運営の方法について、日本スポーツチャンバラ協会と協議しておりまして、そのあり方について今、実行委員会と継続の可否について検討しているところであります。それに従って、市の実施についても決めていきたいと考えております。 69 ◯平島委員 ありがとうございました。大変すばらしい大会だと思っておりますので、ぜひ検討していただきますようお願いしたいと思います。  続きまして、334番のふれあい健康増進館ゆ・ら・ら管理運営事業です。来場者の数も満足度も、両方とも減っているわけですけれども、これは何が原因だとお考えですか。また、その対策はどのようにお考えでしょうか。 70 ◯山田スポーツ振興課長 ふれあい健康増進館ゆ・ら・らについてです。  まず、平成22年度の利用実績は25万人ありました。その目標を維持したいということで、25万人という目標を立てました。その後、レジオネラ菌とかの問題等により少し休館した年度もありまして、利用人数が少し減ってきたという経緯もあります。  また、利用料金の見直しも行いました。25年度に高齢者年齢の対象年齢を見直しまして、高齢者対象年齢が60歳であったところを70歳に変更したことが1点、さらに26年度には使用料の改定を行いまして、1日利用券の値下げも行いました。その結果、25年度の利用者が22万5,451人であったのですけども、26年度につきましては目標の25万人には達しませんでしたが、利用者が戻ってまいりまして22万9,959人ということで、前年を上回る結果となっています。  それから、利用者満足度につきましても95%という高い目標を設定させていただきましたが、結果的には90%になっています。  これにつきましては、ゆ・ら・らでは各種の自主事業、講座を開いております。その講座は毎年見直しを行っているのですけれども、26年度は43講座を実施して利用者の増加に努めました。その講座について、それぞれ利用者の満足度アンケート調査を行ったのですけれども、中には95%、あるいは90%に満たない講座もあったことから、95%を下回ったものと推測されています。  今後もこの満足度を上げていくために、指定管理者と講座等について相談しながら、利用者の増加に努めていきたいと考えております。 71 ◯平島委員 よくわかりました。  最後の質問ですけれども、223番の「静岡市はいいねぇ。キャンペーン事業」についてです。このまるちゃんを使ったキャンペーン自体は別に悪くなく、結構なことだと思っているのですが、静岡市をキャンペーンするという意味では、このまるちゃん以外にもありとあらゆる機会を通じて、キャンペーンとか、PRをしていく必要があると思っております。  この前の土日に行われた清水のフェスティバル、音楽イベントには2日間で1万2,000人が来場したそうです。このイベントは、静岡のテレビ局への出演をきっかけに世に出たお笑い芸人の方が、静岡市に恩返しをしたいということで、企画したイベントだと聞いています。このイベント関係者の方から静岡市に後援の申請が来たのに、静岡市がこの後援をお断りしたと聞いているのですが、この後援の基準についてはどのようになっているのかについて、教えていただきたいと思います。 72 ◯小泉文化振興課長 かつて、マグロックの後援名義で、文化振興課に御相談に見えられたことがあります。後援名義につきましては、団体等が本市において開催する文化活動等で、本市文化振興のために行われる事業について、市の応援を必要とする際にやりますよという目的がございます。その承認が文化振興にある程度寄与することが第一です。それから、入場料、参加料等の額が適当であるというような基準がございますので、話を伺いましたところ、ロックということで、ある程度対象が絞られるということと、入場料を伺いましたら若干高額だということで、その時点では、後援名義につきましては、お断りさせていただいた経緯がございます。 73 ◯平島委員 基準についてはわかりました。そもそものイベントの趣旨や動員の数を考えますと、静岡市のPRの場として、積極的に利用してもらう方法はないのかなと考えますので、また幅広い意味での検討をお願いしたいと思います。 74 ◯安竹委員 まず、287ページの人の集まるまちづくり事業です。  100万人交流事業ということで、人口減も大変危惧するところでありますけれども、都市間競争の中でイベントを打って人を集めていくことは、先ほどからいろいろな報告もありましたが、大事な事業だと思っています。  そういう中で、青葉シンボルロードが非常ににぎわうことは、我々も大変喜ばしいことだと思っているのですが、イベント広場の平成26年度の利用状況について、歳入金額等も含めて具体的に教えていただきたいと思います。 75 ◯大村イベント推進担当課長 イベント広場の26年度の利用状況につきましては、93件のイベントの開催がございまして、延べ日数で136日間の利用がございました。この数字につきましては過去5年間の平均値となっておりまして、非常に高い利用率を維持しております。  もう1つ、歳入金額につきましては447万700円でございます。 76 ◯安竹委員 年間の使用日数が多く非常に満足しているという内容ですので、いいんじゃないかなと思います。あの広場を我々も御飯を食べに出たりして歩くわけですが、何か最近、イベント広場に白いテープが張ってある箇所があるのですが、あれは何かを意味しているんですか。 77 ◯大村イベント推進担当課長 経年劣化によりまして、イベント広場のタイルが若干ずれたり、ほんの少し浮いている箇所を発見しましたので、事故を未然に防止する意味で今白いテープを張って、危険箇所を明示しているところでございます。 78 ◯安竹委員 常識的に考えますと、それはすぐに対応して補修するとか云々ということを考えるべきだと思うのですが、ある程度大がかりな補修、修繕をしようという意味で今の環境があるのかどうかを確認したいと思います。 79 ◯大村イベント推進担当課長 イベント広場はイベントのみならず、夏の時期には噴水が稼働しておりまして、子供たちの憩いの場となっております。しかしながら、噴水管についても老朽化が激しい状況でございまして、今後、維持するに当たっては相当な費用が見込まれます。  このため、まず、今白いテープを張ってある場所については、今年度中に早急に改善していきたいと思っております。ただ、抜本的な改修につきましては、将来構想があると思います。イベント広場は葵区の中心繁華街であることから、イベント広場だけでなく、青葉シンボルロード全体も見てやっていかなければならないことだと思っておりますので、関係局や近隣商店街の皆様と協議会を設けるなどして、抜本的な修繕については対応していきたいと考えております。 80 ◯安竹委員 今お言葉も出ましたけれども、やはりシンボルロードとの関係もありますので、ぜひ今のような考え方を前倒しするぐらいでやっていただければありがたいと思います。  もう1点、イベントには、みなと祭り、安倍川花火大会、おでんフェア、それから大道芸ワールドカップなどもあるわけです。この中で僕が気になっているのは、安倍川の花火大会でちょっと寂しい事件があったわけでありますが、この決算書の中に多くの市民が注目した、いわゆる見舞金の支払いについては含まれているのですか。 81 ◯大村イベント推進担当課長 見舞金の支給につきましては、3)の主要施策成果説明書の286ページ、事業所管課のシティプロモーション課の事業名2、人の集まるまちづくり事業費において、支出させていただいております。  先ほどお尋ねの見舞金の支給につきましては、対象者534名に対しまして525名の方から申請がありまして、1名につき1万円を支給させていただいたところでございます。  決算額につきましては、事業費を含めまして642万5,674円でございます。 82 ◯安竹委員 今の数字の中にも気になる部分がありますが、見舞金を払うべき対象者に支払いがなされていない部分がありますか。 83 ◯大村イベント推進担当課長 見舞金の対象者のうち9人の方については、支払いがなされていない状況でございます。 84 ◯安竹委員 被害者弁護団のお話もあるわけでありますが、いわゆる見舞金をまだ払われていない方と訴訟や裁判の関係は何かあるんですか。
    85 ◯大村イベント推進担当課長 裁判の関係と見舞金の関係は別と考えております。これはあくまでもお見舞いの気持ちをあらわした対応でございますので、私どもは適正に対応したと考えております。 86 ◯安竹委員 そうしますと、訴訟に係る市の対応は今後どのようになっていくのですか。 87 ◯大村イベント推進担当課長 本年7月24日、安倍川花火大会の前日だったわけですけれども、新聞報道でありますとおり、被害者救済弁護団が集団で約2,561万円の損害賠償を静岡地裁に提訴したという情報を得ております。  通常、提訴されますと2週間ほどで訴状が届くわけですけれども、2カ月を経過した現在も訴状は届いていない状況です。そういった意味で、相手の主張がまだわかりかねます。ということで、今後の対応についての方針のお答えは控えさせていただきたいと思います。  ただ、訴状が届いた折には適正に対応していきたいと考えております。 88 ◯安竹委員 もう1点、別件で。  2)の144ページの災害復旧費負担金について、スポーツ振興課から説明がありました。これは国庫補助の関係があると思うのですが、スポーツ広場での災害ということで、スポーツ振興課の皆さんも大変苦慮していると思います。この辺についてもう少し詳しく、スポーツ振興課の立場でどういう財政負担を抱えていたのか、その辺について説明していただきたいと思います。 89 ◯山田スポーツ振興課長 昨年の10月6日に発生しました台風18号により、静岡市で所管している安倍川河川敷のスポーツ広場について16カ所、それから西ヶ谷総合運動場の野球場が大きな被害を受けました。  そのうち、安倍川河川敷につきましては、そのグラウンドの状況によりまして、復旧の状況が大きく2つに分かれています。1つは、比較的軽易であった箇所につきましては、市の単独の災害復旧事業として予算をとっていただきまして、速やかに直す対応をしていきました。その箇所が13カ所です。  一方、被害がひどかったグラウンドにつきましては、市の単独では復旧ができませんので、災害の国庫補助申請をいたしまして、補助を受けたものです。具体的に言いますと、弥勒のスポーツ広場、ソフトボール場3面、それから辰起町のスポーツ広場、少年サッカー、一般サッカー、ソフトボール場2面、もう1つは、中原のソフトボール場の2面です。  災害認定になりますと、国の審査を受ける関係上、ある一定の期間を必要とするものですから、市の単独に比べて復旧のペースは遅くなりますけれども、その分国から補助が受けられるため、市の財政局については国の補助が受けられるものについては、なるべく補助を受けていくという姿勢で行っております。 90 ◯安竹委員 静岡市長が会長の安倍川改修促進期成同盟会というのがあることは御案内のことだと思いますが、先般もその会合がありましたときに、私もグラウンドゴルフの仲間がしょっちゅう軽易な災害を受けて、スポーツ振興課にも大変苦労をかけているようなお話もありましたので、せめて土のうぐらいなら、利用する人たちが自分たちでも積めるよという話をしました。しかし、土のうを積むことすらこの河川事務所ではノーと言っているということだったので、私がそのことについて質問しましたところ、後日、安倍川の河川事務所の所長からお話がありまして、話をしに行ったのですが、土のうという形でなくても、安竹議員、全体を見てください。いろんなところで被害に遭った土砂もある意味で片づけるような形の中で、軽微な水の流れが防がれているような環境があるでしょう。私たちはそういったことについてはとやかく言っていませんよと、こういう話だったものですから、グラウンドゴルフ協会でそんなことを話題にしましたところ、その程度のことだったら私たちもやるよと。なるたけスポーツ振興課に財政負担も含めて苦労をかけないように、そこを利用させてもらう我々の愛好という意味で、そういったことはできるんだよという話があるんです。どうもスポーツ振興課の職員は、国土交通省の河川事務所なんていうと、何かこう行きづらい、交渉しづらい部分があろうかと思うのです。そんなことは決してないと思うので、ぜひグラウンドゴルフ協会の考え方を十分に取り込んで、市民サイドでの国土交通省への動きは、逆に推進するべきだと思うんです。その辺について、何か考えているところはありますか。 91 ◯山田スポーツ振興課長 安倍川のグラウンドの保全ということです。まず、基本的に土手を含んだ河川敷は、地面が出ており一見スポーツ広場になっているんですけれども、取り扱い上は川底になっています。基本的に安倍川の土手を守るのが国土交通省の仕事になっていまして、市民の安全を守っていく、土手が崩れるようでは困るものですから基本的にはそこになります。  何度か土のうの御相談をいただいておりますけれども、外から土を入れると、川を埋めて全体の水量を制限してしまうことになりますので、市民の安全を守るために、基本的にはそういったことはやめてくださいという指導を受けております。  一方、安竹委員から今、御指摘があった、そうではなくてというところです。今、スポーツ振興課で取り組んでいるのは、もちろん国土交通省とも相談しながらやっていますけれども、災害復旧の場面で河川敷に土が乗ってしまった場合、それは川の土ですので、まずそれをしっかりよけていく作業をします。そのときに、処理するのにもある程度の時間と経費がかかるものですから、グラウンドの近くに置いて、多少の土手のような改善をするよう今取り組んでいますけれども、これもやはり国土交通省と相談の上で進めていかなきゃならないものですから、基本的には外から土を入れるということはできませんということで御理解をいただきたいと思います。 92 ◯安竹委員 了解。以上です。 93 ◯遠藤委員長 それでは、この際、暫時休憩とします。                 午後0時8分休憩      ──────────────────────────────                 午後1時8分再開 94 ◯遠藤委員長 休憩前に引き続き委員会を再開します。  質疑を続行します。  質疑はございませんか。よろしいですか。             〔「なし」〕 95 ◯遠藤委員長 ないようですので、質疑を終わります。  次に、要望・意見に移ります。  冒頭にも述べましたように、認定第1号中所管分は明日も審査がありますので、本日は要望・意見にとどめていただき、討論と採決は明日まとめて行いますので、よろしくお願いいたします。  要望・意見はありませんか。 96 ◯望月委員 自民党です。  時間の関係で質問ができなかったのですけれども、JR静岡駅北口の情報提供コーナーでありますが、これはJRを利用する方が大変多く通過する絶好の場所にあるので、うまく利用していただいて、おもてなしの精神を発揮して、積極的な情報発信の場として、効果的な活用方法をこれからも検討していただきたいと思います。  次に、教育旅行の誘致の関係も質問できなかったのですけれども、国際情勢に大きく左右される事業であると思っております。子供たちの国際理解の醸成や、将来、リピーターとして本市を訪れることにもつながるのではないかと感じられます。そんな重要な事業でありますので、ぜひ教育委員会、また私立学校とも連携していただいて、引き続き積極的に推進してくださいますようお願いいたします。  それから、石上委員からも質問がございました国際将棋フォーラムでありますが、県外からの来訪者が7割を占めたということであります。本市のPRに一定の効果はあったと私も理解しております。本市での将棋関連イベントを行うことが徐々に根づいていると感じておりますし、また、囲碁を初めとしてMICEの推進にもつながりますので、市民の芸能文化活動に対する満足度が高まるように、ぜひ取り組みを続けていただくようお願いしたいと思います。  それから、質問いたしました登呂博物館の一元化による新たな事業展開をということでありますが、一元化したことによる多くの事業効果を確認いたしました。登呂遺跡は、本市を代表する遺跡であり、また観光地でもあります。ほかの文化施設、日本平とか、三保松原もありますが、いろんなものを視野に入れて、本市の観光文化の魅力向上のために努めていただきたいということと、同様に、ほかにも広重美術館等、いろんな施設が抱える共通の課題の解決にもつながりますので、ぜひこれらも研究していただけるとありがたいと思っております。  それから、新たなスポーツ推進計画について質問させていただきましたけれども、これも市民の健康、体力づくりには、生涯にわたってスポーツに親しむ環境づくりが重要であります。この計画が、市民の健康増進はもとより、2020年の東京オリンピック・パラリンピックを絶好の機会として捉えて、合宿の誘致など、スポーツツーリズムの積極的な推進を希望しております。  最後になりますけれども、日本平動物園についてであります。  集客目標は76万人に対して、結果が61万人と目標は達成しておりませんが、ことし私の孫たちも行きましたけれども、夜の動物園などさまざまなイベントをしておりまして、大変いいなと感じております。来園者の満足度調査では、9割の方が満足されているということでありますので、これからもぜひ情報発信に力を入れていただきたいと思っております。  なお、石上委員からも言われましたけれども、私もレニングラード動物園に行かせていただいて、ロッシーへの期待が非常に大きいです。ロッシーの2世の誕生を心からお祈り申し上げて終わります。 97 ◯佐藤委員 新政会として意見・要望を述べさせていただきます。  家康公四百年祭の継続についてです。400+ということで、以前同じような名称で家康公四百年祭が行われたのですが、それと同じような轍を踏まないように、ぜひ継続事業をしっかりと抽出して、予算要求に組み込んでいただけるように、事業の継続をよろしくお願いします。  それから、成果指標についてです。確かに数字があることによって後で検証しやすい、PDCAサイクルが回しやすいことはわかりますけれども、しっかりとした裏づけがあっての成果指標の数値の立て方が必要でしょうし、最終的に何をどうしたいのかというアウトカムがわかった上で、その数値、指標を立てていくべきではないかと思います。何をどうしたいんだということがわかるような、成果指標の立て方をしていただきたいと思います。  また、カンヌとの姉妹都市についてです。これから日仏協会といろいろな検討をしていくというお話ですけれども、私どもでもカンヌにお訪ねしたときに、お邪魔したホームビジットのお宅の方が、3組ほど御夫妻で、その後、静岡にも訪ねてきてくれています。  民間レベルの交流もあると思いますが、私たちの認識の中で、シズカンというと映画祭と認識されています。カンヌイコール映画祭というのが私たちの認識だと思いますけれども、フランスがカンヌという都市を使って、世界に映画情報を発信しているという一大イベントだと思います。そのシズカンでいろいろな検討をされていて、とてもいいイベントでもあるとは思います。  もう1つ、フランスとの関係の中でやっていただきたいという声を聞いているので、紹介させていただきたいと思います。清水のエレーヌ祭りと関係があると思いますが、フランスの舞姫のエレーヌ・ジュグラリスが静岡の地を踏まないで亡くなりました。その御主人が映画をつくる人でもあるという意味でも、映画とも関係はあるんですけれども、そこで行われている薪能の入場者数が少しずつ減っているという状況があります。外国の人が日本の能に対して非常に興味を持っているという事実もありますので、姉妹提携の中で日本の文化の一部を紹介するという意味でも、カンヌの中でその薪能を上映する企画だとか、そういった方向性を、25周年を期して、また30年と続く中で検討材料として考えていただけないだろうかということを意見として述べさせていただきたいと思います。  あと、文化芸術振興基金の使い道についてです。簡単に崩せるものではないことはわかります。予算で決められた範囲内の人数で中学生が文化鑑賞していることもわかりますが、中学生が生のものに触れる機会を少しでも多くするために一部を切り崩すことはできないだろうかと要望させていただきます。 98 ◯馬居委員 私からも幾つか意見・要望をします。  1つは、まるちゃんの静岡音頭の市民への浸透度が思ったより低かったということです。周知活動を175回もやったのに浸透しなかったと書かれていますけれども、そうではなくて、どうしたら本当に市民全員にこれを知ってもらえるかという観点でやっていただきたい。どうせやるのであれば、本当に徹底的に、例えば小学生たちに踊ってもらいたいと思えば、全ての小学校で一斉にやっていただくとか、そういうことを本気になって考えていただきたいと思います。  それから、広重美術館、竹久夢二展、それから芹沢けい介美術館でもそうですが、思ったような成果が出ていないということで、先ほどお答えいただいたように静岡市美術館とのコラボも本格的に考えて、ぜひ集客に努めていただきたいと思います。  それから、「シズカン」プロジェクトについては、今、佐藤委員がおっしゃっていただいたように、もっとフランスと日本との交流を考えて、やはり静岡からカンヌもそうですけれども、カンヌから静岡を見ていただく、知っていただく、ぜひ来ていただくような方向性で、人を呼び込む努力も本気でやっていただきたい。経済効果を狙ってしっかりと取り組んでいただきたいとお願いしておきたいと思います。 99 ◯平島委員 2点、要望・意見を申し上げます。  1点目は、先ほど質問にも取り上げさせていただきましたけれども、民間イベントを利用してのPRの強化を積極的に行っていただきたいと思います。何百万円も補助金を出してイベントをするのももちろんいいのですけれども、民間イベントは特にお金を出すわけでもありませんし、先ほど後援名義の使用について聞かせてもらいましたが、後援名義を使う、使わないとに限らず、民間イベントとはいろんな形で協働して、そこにPRブースを出すとか、うまくお金がかからない形で利用してもらえたらと思います。  もう1点は、先ほど佐藤委員から質問があったので、質問には取り上げませんでしたけれども、成果指標の中で適正なのかなという指標が全体的に散見されました。その内容については、打ち合わせのときに話してありますので、各課には伝わっていると思うのですけれども、もう1回、成果指標がこれでいいのか、見直していただければと考えております。 100 ◯安竹委員 イベント広場の関係です。先ほど質問の中で要望的な話もしましたけれども、ぜひなるべく早く青葉イベント広場の全体の構想をまとめていただいて、シンボリックな形を整えていただきたいと思います。  もう1点、河川敷の関係です。スポーツ振興課の立場は、河川敷の運動場は河川敷だと、利用させていただいているんだというスタンスは間違っていないと思いますが、やはり我々は市民の考えていることを代弁する立場もあります。ぜひ義務であると同時に権利でもあるんだと、河川を利用する権利もあるんだというスタンスもありますので、ぜひ遠慮することなく、国家公務員の60%以上は出先機関で働いているんです。だから、そういう人たちと上手にコミュニケーションを取って、中央に対して物事を理解していただくという意味からも、何も遠慮することもないので、必要であれば我々も使っていただいて、一々台風のたびにびくびくするようなことがないように、高度利用、水害対策も含めて防災に対応していかなければいけないと思います。その辺は自信を持ってやっていただきたいと要望しておきます。 101 ◯遠藤委員長 それでは、以上で決算審査を終了します。  残る議案審査に関係のない説明員の方は、退席していただいて結構です。  お疲れさまでした。             〔関係外説明員退席〕      ────────────────────────────── 102 ◯遠藤委員長 それでは、次に、議案審査に入ります。  議案第148号中所管分、議案第155号から議案第164号まで、議案第172号、及び議案第175号の13件を一括議題とします。  これら13件に対し、当局の説明をお願いします。             〔当局説明〕 103 ◯遠藤委員長 それでは、ただいまの説明に対し、質疑に入ります。  質疑はありませんか。 104 ◯石上委員 何点か質問させていただきますが、最初に資料-2の4ページ、観光交流課所管の静岡都市圏広域DMO推進事業についてDMOとは何なのかと、なぜ補正予算を組んでDMOを推進する必要があるのか、教えてください。 105 ◯笠井観光交流課長 DMOについて2点でございます。  まず、DMOは何かということでございますが、デスティネーション・マネジメント・オーガニゼーションの略だそうです。  現在、官公庁でDMOの先進地であります欧米での実例を調査されておりまして、今年中には日本型のDMOの指針を明らかにするとお伺いしております。現時点では、これを観光地域づくり推進法人、観光振興と地域づくりを一緒にやって、観光資源を磨き上げて地域の活性化、地方創生につなげていくための組織をつくろうといったことのようでございます。  具体的には、まずは、地域にある資源を掘り起こして新しいマーケティングに基づく視点から商品造成を行って、それを市場に向けてプロモーションして、誘客につなげて、地域の活性化につなげていくような、地域資源を活用したマネジメント組織でございます。  DMOの誕生する背景といいますか、DMOを進めていこうとする狙いでございます。観光につきましては、これまでは団体旅行が主流でありましたが、個人のニーズが多様化していく中で、その地域の個性を生かした地域発の旅行商品や、目指す目的地に対して個人の旅行者が訪れていくという大きな時代の変化を受けとめていくため、地域独自の観光開発や観光資源の掘り起こしが求められてきていることから、今、このDMOについて盛んに議論されております。  一方で、現政権でのまち・ひと・しごと創生、いわゆる地方創生の流れの中で地方に仕事をつくる。人口をふやしていく、あるいは人口減少を食いとめていくための大きな方策として、この6月30日に閣議決定されました「まち・ひと・しごと創生基本方針2015」で、典型的な地域産業の観光と農業をいかに振興して地方創生につなげていくか、そういった中でこのDMOが非常に大きなテーマとして掲げられております。  少し御紹介させていただきますと、日本版DMOは観光産業だけでなくて、農林水産業、伝統的工芸品、自然、文化、芸術、スポーツなどの地域資源を活用する多様な主体をまとめる役割も同時に果たすことで、地域資源、観光産業の付加価値の向上による地域経済全体の活性化を図ることが重要であると、6月30日に閣議決定されました「まち・ひと・しごと創生基本方針2015」でも示されております。  こういった中で、御質問の2点目に入ります。今、地方創生の新型交付金を国で検討されてきておりますが、その先行型ということで、昨年来、補正予算でその交付金を活用した事業を展開させていただいております。その中で今回の9月補正分につきましても先行型で、特に観光振興、DMOなどで、地方創生の戦略策定前の前倒しとして、できることはどんどんやろうという指針が示されまして、私どもも静岡型DMOの調査研究を着手していこうと補正予算でお願いをした次第でございます。 106 ◯石上委員 立て板に水という言葉がありますけれども、非常によく練習をされた御返事だと思いました。  1つ聞きたいのは、4ページのDMOの上に、仮称静岡シチズンカレッジ構想キックオフ事業とありますが、これを時計の大学をキックオフするのかと読む人もいるかもしれない。もちろんあなたに聞いているわけじゃないのだけれども、その下にDMOがあって、MICEがあって、隣のページの真ん中の福祉のところにはCCRCと書いてあるのです。そのページの一番下にエンジェルプロジェクトとあって、説明文にライフデザインとあって、7ページの最後に、ドラゴンハイパー・コマンドユニットとあります。これは、できるだけ一般の方に理解させないためにこういうネーミングをしているのではないかと邪推してしまうのです。  今おっしゃったディスティネーション・マネジメント・オーガナイゼーション。これは国がDMOという名称を使っているのもしれませんが、静岡市でやる場合はDMOという名称を使ってもいいのですけれども、その次に括弧書きで地域資源活用型何とかとか、わかりやすい言葉をつけなきゃ市民はわからないです。わからないようにしたいのかなと思っちゃいますけれども、笠井観光交流課長みたいに頭のいい人はそれでわかるのかもしれない。しかし、そうじゃない人もいるわけですから、もっと親切な心を持ってネーミングすべきじゃないかなと。返事が立て板に水で出てくるのかどうか知りませんけれども、返事はないと思いますが、その辺は気をつけて考えていただきたい。木村観光交流文化局長、頼みますね。  次に、資料-2の5ページに、同じく観光交流課の所管分で、観光トイレリフレッシュ事業とあります。トイレの印象の良しあしで、その地域の印象は全く変わりますから、これはいいことだと思いますけれども、改修の内容はどのようなものなのか、教えてください。 107 ◯笠井観光交流課長 観光交流課が所管しているいわゆる観光トイレは、市内に20カ所ございます。この中で、特に老朽化が著しいものについて、市長のマニフェストでも観光おもてなしについては、トイレをきれいにすることが大事だということもございまして、前倒しで事業の実施をお願いしようとするものでございます。  特に、観光トイレのリフレッシュにつきましては、最近のトイレ事情が大きく変わってきておりまして、洋式化であるとか、あるいはシャワートイレが必須になりつつあります。それから、フラットで手すりなどもついているようなユニバーサル化といったものもグレードとして求められてくる中で、今回、老朽化したトイレのリフレッシュに当たっては、そういった観点も加味して改修していこうとするものでございます。そういった観点でお願いするのが1)の三保真崎、三保鎌ケ崎、蒲原御殿山、それから丸子大鈩の4カ所のトイレでございます。  それから、新たに新設するトイレが清水区の港橋でございます。場所的には船宿の交差点を隔てた港側になりますけれども、従前は公衆トイレとして設置されまして非常に老朽化していく中で、先般も大勢の中国人に来ていただきましたけれども、清水港に多くのインバウンドが詰めかけていただいています。買い物に行く人もいれば、あの辺のウオーターフロントを歩いて散策していただく、そういった方々も数多く見受けられる中で、船宿と一体的な景観を持って、一般的な公衆トイレではなくて、少しグレードの高いおもてなしの心のこもった観光トイレを新設しようとお願いするのが、2)の観光トイレ新設のための設計でございます。  それから、3)の三保真崎グラウンドゴルフ場への簡易トイレでございます。ここではワールドカップなども開催していただいて、大勢の方が詰めかけていただいておりますが、トイレが少し離れたところにございます。なかなかそこまで行くのが大変だという方もいらっしゃいます。そういった中で、あそこは国有地でございますので、常設のトイレはなかなか設置できないのですが、関係機関と協議する中で、簡易なトイレであれば設置を認めていただけるということで調整が整いましたので、今回簡易トイレの設置をお願いするものでございます。 108 ◯石上委員 実は、昨年ストックトンへ行きまして、僕らがホームステイさせていただいた家庭の皆さんが、ことし中学生を連れて静岡へ10何人か見えました。そのときにその方たちとお話しして、何に一番驚きましたかと聞いたら日本のトイレだ。空港におりて、トイレに入ったらシャワートイレがあって、広くてすばらしいと。本当に心から感動している様子だったんです。ですから、ある意味で日本の文化の輸出というのか、生活用品の輸出になると思います。皆さんがつくっていただき、多くの皆さんに喜んでいただければ、その実験場ではないですけれども、そういう技術が外国へ輸出される機会にもなりますので、ぜひお願いします。  それから、もう1点、スポーツ振興課のオリンピック・パラリンピック等合宿誘致事業です。バドミントン台湾代表がリオデジャネイロオリンピックに向けて静岡市で合宿を行うとのことです。合宿が静岡市に決まった経緯と、今度は2020年の東京オリンピック・パラリンピックに向けての他の代表も含めた誘致に向かっていくと思いますが、その実績をどのように生かしていくのか、教えてもらいたいと思います。  市議会の中でも、静岡市と台湾の、静岡市議会日台友好議員連盟が発足して、今月には横浜から台北駐日経済文化代表処横浜分処長を招いて勉強会をやります。日本、台湾が今まで以上に緊密になっていくことになりますので、こういった機会を通して日台の友好が深く掘り下げられるようにぜひお願いしたいと思います。 109 ◯山田スポーツ振興課長 今回の台湾合宿が決まった経緯です。  まず、オリンピック・パラリンピックの合宿誘致につきましては、昨年度から静岡県と連携しながらこの誘致を進めております。その中で、まず、静岡県では、東京オリンピック・パラリンピックの合宿誘致に向けた先行事例を創出するために、台湾、モンゴルの競技団体に働きかけを行っておりました。  そうしたところ、昨年の秋ごろにバドミントン台湾代表の主な方が静岡にやって来られまして、下見をしたいということがありました。私どもでも県からお声かけをいただいたものですから、市内の施設を一緒に回りました。その結果、今年になりまして、ぜひ静岡で台湾合宿をしたいということが決まりまして、今回予算をお願いするものです。  具体的に言いますと、資料には11月24日となっていますが、現在、調整していまして、日がずれましたけれども、決まっているところでは11月28日から12月10日までの間になります。  参加する人数は大体50名を予定しています。  まず、リオデジャネイロの中心選手となる一般の選手と、それから東京オリンピック・パラリンピックを見据えた、これは台湾側の事情ですけれども、高校生の合同チームでやって来ることになっています。  そういった経緯で代表の合宿が決まりました。  せっかく台湾の方に来ていただきますので、この予算としましては、市の歓迎会を行う。それから市民交流もお願いしていまして、具体的に言いますと、今中学校のバドミントン部に声をかけさせていただいているんですが、台湾代表チーム、あるいは高校生と、市内の中学生のバドミントンを行っている方と一緒に練習する、あるいは模範試合を見るようなことで交流を図っていきたいと考えております。  続きまして、この合宿をどういうふうに生かしていくのかということです。  東京オリンピック・パラリンピックもそうですが、2019年にはラグビーワールドカップ、今、日本代表が頑張っていまして非常に盛り上がっているところですけれども、そういった大会。その翌年には東京オリンピック・パラリンピックがやって来るということで、今後も県、競技団体等と連携しながら、積極的にこういった事業を進めていきたいと思っております。  何分にも、今回、台湾の方が静岡市の合宿を経験することは、今後にもつながっていくのではないかと思っております。 110 ◯石上委員 練習場所はこのはなアリーナと静岡市中央体育館ですけれども、この人たちの宿泊場所はどんなところを想定しているのですか。 111 ◯山田スポーツ振興課長 合宿場所については幾つか提案させていただきました。清水ナショナルトレーニングセンターは体育館もあり、宿泊施設もある。それから、ウエイトトレーニング場、あるいはリラクゼーション、あるいはプールと非常に設備のそろった施設ですので、そこも紹介させていただきました。  あと、市内のホテルも幾つか紹介させていただいたところ、予算の関係等や、体育館との位置もありまして、結果的には曲金にあるホテルになりました。 112 ◯石上委員 大変失礼ですけれども、この160万円の予算はどんなところに使われるのですか。 113 ◯山田スポーツ振興課長 全体の予算はいろいろあるのですけれども、この160万円につきましては、まず、ホテルでのレセプション等を行う歓迎会が1点。それから先ほど言いました中学生とのバドミントン教室に係る道具とか消耗品等の合計で160万円余になります。
    114 ◯望月委員 それじゃ、私からはその他の議案について、さっき観光交流文化局と経済局から利用料金の併用制への移行や、限度額の改正について、るる説明があったからそれに尽きるのですけれども、その中の3つについて質問します。  まず、1)の49ページ、文化振興課所管の議案第157号の一部改正の内容をもう少し教えてください。  それから、57ページ、観光交流課所管の議案第158号の東海道広重美術館の関係です。  これも利用料金導入制に伴うんだけれども、先ほどもいろいろ広重美術館のことについて要望がありましたが、利用料金制を導入することによりまして運営にどのような影響が出てくるのかということと、利用料金制を導入することに伴ってどのようなメリットが考えられるのか、その2点を教えてください。  それから、もう1つ、59ページのスポーツ振興課所管の議案第159号の総合運動場条例の一部改正についてです。この改正の理由の主なもの、どのような理由で行うのかと、その目的の2点について教えてください。 115 ◯小泉文化振興課長 私からは音楽館条例の一部改正について、もう少し詳しくお答えさせていただきます。  音楽館条例の改正内容は大きく2つありまして、1つは、指定管理者による利用料金併用制の移行に伴う改正で、より効率的な施設の管理や市民サービスの向上を図るため、施設の利用にかかわる料金を指定管理者に収受させようというものでございます。  もう1点は、公の施設の使用料の見直しに伴いまして、利用料金の限度額を現行使用料の1.2倍に改正させていただくというものでございます。公の施設の使用料につきましては、平成24年10月に策定されました公の施設に関する使用料の設定基準において、定期的な検証を踏まえて使用料を見直しなさいとなってございます。  静岡音楽館につきましては、前回の平成24年度に見直しを行っておりません。24年度以降、いろいろとコスト削減等に努めてきたわけですけれども、受益者負担率がなかなか上がりませんので、使用料の見直し、受益者負担率の公平化、適正化を勘案しまして、今回の使用料の限度額の見直しとなりました。  公の施設に関する使用料の設定基準におきまして、受益者負担率は使用料の受益者負担率に基づき、使用料を改正するときには、現行使用料の1.5倍を超えない額を目安とするとなっています。  音楽館の場合には、普通に計算して利用料金を上げると、現行の1.5倍以上に上げなければならなくなります。もう1つ、先ほどの設定基準には、周辺自治体の類似施設より高額となり、利用率の低下を招くおそれがある場合や類似施設における設定金額と均衡がとれない場合には、改定額を調整することができるという項目がございます。当初、例えば、同じ音楽館との使途の機能を持っていますアクトシティ浜松の中ホール、あるいは規模が同じぐらいの静銀のユーフォニアを参考にして利用料を設定したという経緯がありまして、今回そこの類似施設を比較したところ、音楽館の場合には利用料金を1.5倍にしますと、その類似施設よりも非常に高くなってしまうということで、その1席当たりの使用料をその2つの類似施設とあわせまして、ほぼ同等の1.2倍の数字に抑えさせていただいて、改正させていただこうというものでございます。 116 ◯笠井観光交流課長 観光交流課は、議案第158号東海道広重美術館条例の一部改正について御説明させていただきます。  今回の改正につきましては、利用料金併用制の導入に伴うものでございます。なお、料金改定はございません。  今回の改正が運営にどのような影響があるのかと、メリットでございますが、特にこの利用料金併用制を導入することで、指定管理者が、例えば、団体、あるいは営業活動で料金を低く設定して利用促進を図るであるとか、民間の経営ノウハウが導入することができる、それによっていろいろ創意工夫も生まれて、課題であります利用者増につながってくるのでないかなというのが大きく期待している効果でございます。  特に、指定管理者にとっては、収入として予定していた分以上の収入を得ることが、指定管理者にそのままメリットとなってまいります。努力することによっていろいろ報われることが出てくると。それが導入を目指す目的でございますので、そういった効果が生まれるよう、私どもとしても指定管理者とともに、頑張ってまいりたいと思っております。 117 ◯山田スポーツ振興課長 議案第159号の静岡市総合運動場条例の改正について説明させていただきます。  この条例で改正いたしますのは、西ケ谷総合運動場と清水総合運動場になります。  内容としましては大きく2つありまして、1つ目は、前の2つの課と同じように利用料金併用制を導入するという点です。利点につきましては、先ほど2つの課からありましたけれども、利用料金併用制をすることによって指定管理者の民間ノウハウを導入することができるといったメリットがあると思います。  もう1つの点は、使用料の見直しがあります。西ケ谷総合運動場につきましてはテニスコート、それから清水総合運動場につきましては陸上競技場と体育館の2つの料金を見直すものです。  テニスコートにつきましては、その他の議案にもありますけれども、考え方としましては、ここにつきましては受益者負担の考えを導入しまして、施設を維持管理するために必要な部分について、利用者から応分の負担をいただくことで、具体的に言いますと、先ほどありました1時間当たりのテニスコートの利用料金を510円から600円にすることになります。これにつきましても、近隣の施設なども参考にさせていただきまして、例えば、草薙総合運動場のテニスコート、それから浜松市にありますテニスコートなども参考にいたしまして、この料金に設定させていただいております。  次に、清水総合運動場の陸上競技場ですけれども、こちらにつきましては、施設の老朽化等もありまして、現在スタンドの改築を行っております。改築といいましても全てを取り壊しまして新たにつくりますので、ほぼ新築に等しいと言えると思います。  それから、トラックの改修も行う予定でありまして、その改修が終わりますと、西ケ谷総合運動場にある陸上競技場とほぼ同等、あるいは新しくなった分だけよくなると思います。利用料金を見てみますと、現在、清水総合運動場の陸上競技場は1,540円をいただいております。一方、西ケ谷総合運動場につきましては、3,080円をいただいているということで、市内の同規模の施設の利用料金の均衡を図るという面もありますので、今回、西ケ谷総合運動場にあわせて3,080円をお願いするものです。  それから、清水総合運動場の中に体育館があります。ここにつきましても利用料金を見直すということでお願いしています。  これにつきましては、同じく葵区にあります北部体育館とほぼ同等の規模となりますので、利用料金を見直して、現在、清水総合運動場の体育館につきましては1時間当たり1,540円いただいておりますが、同規模の施設と均衡を図るため2,160円をお願いするものです。 118 ◯望月委員 あと、皆さんがこれだけ説明してくださると、このあと関連した質問をされると思いますけれども、やはり市民の立場からすると、いかなる理由があったとしても料金が上がることについては厳しい声が上がると思うんです。その辺については、市民向けにどういう形で説明しているのだとか、こういう形に至った経緯について、教えてください。 119 ◯豊後観光交流文化局次長 ただいまスポーツ振興課長から御説明させていただきましたように、公の施設の使用料等につきましては、行財政改革の部署において全庁的な検討をしているところであります。  さきに文化振興課長が説明した24年度に作成された公の施設の基準、つまり受益者負担率をどのぐらいにすべきかについて、施設の利用頻度等により受益者負担の割合は、市民の割合が高いもの、それから市民の割合が低いもの、それぞれの施設の特性に応じてその分類がいろいろ変わっております。今回、説明させていただいたものにつきましては、その基準にのっとって、現在の利用料金がいかがなものかとの全庁的な検討の中で決まったところであります。  それにつきまして、市民の皆様にこれから説明をさせていただきますが、それと同時に、成果指標にもありましたように、利用していただいた方の満足度が今後とも高まるような努力をそれぞれの施設において図っていきたいと思います。 120 ◯望月委員 要は利用する市民、受益者負担もすごく大事だし、もちろん行政のすることは正しいことだと思っているんですけれども、市民からいろんな声が上がったときには、それを謙虚に、情報をしっかりと握っていくことが大事であります。それから、議案第158号の東海道広重美術館の関係です。結局、指定管理者が料金を自分で安くするとか、いろいろなこともできるということで、また新たな集客方法というか、入館者をふやすことにもつながるのではないかというような説明がありました。ぜひそういう制度になったことだから、しっかりその辺を含めていろいろな研究をしながら、少しでも入館者、売り上げを上げられるように頑張ってほしいということを申し添えさせてください。 121 ◯佐藤委員 5ページの観光トイレリフレッシュ事業についてです。  港橋に新しく1カ所つくるという説明を受けましたけれども、この港橋のトイレは、清水みなと祭りのときにもかなり利用されているものだと認識しておりまして、今仮に補正で通ったとして、これから設計して、そして平成28年度着工というスケジュールがあると思うのですが、せっかく新しいものができるので、祭りの時期には間に合うものなのですか。 122 ◯笠井観光交流課長 港橋のトイレにつきましては、今年度、設計の予算を補正予算で計上させていただいております。今年度に設計して、来年度に工事に着手することになります。現時点のスケジュールですと、清水みなと祭りのときには工事中になりますので、主催者と相談の上、簡易トイレ等の対応。それからその道を隔てた反対側には船宿がありまして、小規模でございますけれども、一般に開放できるトイレもございます。それからNPOセンターもございます。そういったもので総合的に、緊急避難的に対応を考えていきたいと思っております。 123 ◯佐藤委員 わかりました。  大変恐縮ですけれども、基本的なことからお伺いしたいと思います。  指定管理者制度の中で利用料金併用制にするとなった場合に、指定管理料は下がるのですか。 124 ◯豊後観光交流文化局次長 指定管理料の積算において、利用料金併用制によって収入が指定管理者に入りますので、その部分を考慮して指定管理料の積算をすると、併用制を導入する前に比べて指定管理料自体は下がるのが基本的な考え方です。 125 ◯佐藤委員 当然、下がる部分は指定管理者の努力次第で変わりますよという話だと思います。指定管理料収入が下がるから、その差額の分は指定管理者が努力することによって、いかにでもなりますよという制度になっていると判断しているのですけれども、その利用料金併用制になってすごく努力して、今までの管理料よりも物すごく上がる場合もあるし、逆にそうでない場合もあるのかなという懸念があります。  利用料金併用制は、指定管理者の努力にかかっていると。それにより、効率的にもなるし、市民サービスの向上も願っていると説明を受けていました。  ところが、仮に努力に努力を重ねたとしても、今まで管理料で賄っていたものに追いつかないことも考えられるのではないかとも思うわけです。もし、そうなった場合には、その指定管理者の急な変更はもちろんできないだろうし、単純に言うと、赤字が出た場合にはどうするのでしょうか。 126 ◯豊後観光交流文化局次長 まず、基本的には、積算をする際に収入見込みを考えてやっておりますが、万が一、何か著しい不測の事態等があって、その収入が極端に見込めないような場合には、静岡市と指定管理者の協議になると思います。ただ、これまでの静岡市の指定管理の中で、そういった事例は把握しておりません。 127 ◯佐藤委員 もし、何かがあったとしても、市民に負担がかかるようなことはないだろうとまず考えるわけです。指定管理者と市が話し合いをして何とかサービスも下がらないようにもするし、そのままの状態でいくようにすると認識しておけばいいですね。 128 ◯豊後観光交流文化局次長 指定管理者にお願いしている施設は公の施設であり、市民の皆様に対してサービスを提供する施設であることには間違いありませんので、市民の方に御迷惑がかからないような対応をしていくと考えております。 129 ◯佐藤委員 バドミントンの台湾の合宿のところで、中学校のバドミントン部との交流ということがありましたが、教育委員会などとの連携はどのようになっているのでしょうか。 130 ◯山田スポーツ振興課長 今回の台湾代表の合宿における教育委員会との連携ですが、こういった生徒を募集する際、あるいは事業をする際に、まずは教育委員会にお話しさせていただきまして、日程からいろいろな説明をさせていただきました。  その中で、今回は日曜日なので問題がないのですけれども、今後もこういった合宿を誘致することの中で協力していただくということで、話は進んでいます。 131 ◯馬居委員 済みません、1点だけお願いします。  先ほどから聞いていることですが、5ページの観光トイレリフレッシュ事業です。あしたの経済局の補正予算で、中山間地トイレ整備事業が出てきています。そもそも観光トイレというのは、その場所によってここで言っている観光トイレと、それから中山間地と表記のあるものはもっと山のほうにある中山間地トイレだと思うんですけれども、観光トイレを整備することはすごく大事なことだと思うんです。  観光地で今、まずトイレを整備しなきゃいけないということだと思うんですけれども、そもそも観光トイレはどのぐらいの数があって、今後どうやって整備をしていこうと計画しているのか、お願いします。 132 ◯笠井観光交流課長 観光トイレにつきましては、私どもが管理しているトイレが20カ所あると先ほど申し上げました。今回お願いしている港橋を含めますと、21カ所になるということでございます。  中山間地域のトイレにつきましては、委員御指摘のとおり、中山間地振興課が所管しています。したがいまして、所管が分かれているということでございます。これはやはり地形的な問題、あるいは公共施設の配置の問題、我々はまちなかでのまち歩き観光を推進しようと思っておりますが、オクシズにおいてはオクシズの観光振興のあり方があります。他の施設、あるいは地性状の問題といったものとの勘案の中で、オクシズにおける、中山間地域におけるトイレのあり方は専門部署である中山間地振興課で検討してもらう。  一方で、まちなかの観光トイレにつきましては、私どもで責任をもって所管させていただくといったすみ分けで、今後も整備を進めてまいりたいと考えております。  トイレのグレード、水準でございますが、先ほど申し上げましたとおり、今日的なトイレに対するニーズがございますので、そういった考え方は中山間地振興課と共有化しているつもりでおります。 133 ◯馬居委員 済みません、今21カ所ということでしたが、ほかのところの需要があるというか、早急にリフレッシュ計画の事業に入れてもらいたいというところはもうないということですか。これから先の計画はどうなっていますか。 134 ◯笠井観光交流課長 済みません、20カ所のうち1カ所、三保にあります清水第五中学校の裏側にある観光トイレが老朽化していますが、非常に敷地面積が狭いこと。それから三保松原の中でございますので、法規制があるという関係上、今回の整備には加えることができなかったと。引き続き関係機関と調整し、適地を検討しつつ、トイレリフレッシュに向けて検討を進めていきたいと考えています。 135 ◯馬居委員 わかりました。結構です。 136 ◯安竹委員 指定管理者制度についてですが、指定管理者制度を導入するときには市の職員がやっているとサービスが悪いとか、時間が早く終わっちゃうからとか、きめ細やかなサービスが行き届かないというようなことで、指定管理者にする、いわゆる民間でやれることは民間でするべきだと思っていました。それによって、サービスも向上するんだと我々も期待したし、今の流れがあるんですが、どうも地元も含めて、今のいろんな指定管理者を見ているんですが、マンネリ化してくるとそうでもない、むしろ公務員の立場でやっていたときのほうが市民の立場を理解して、サービスがよかったんじゃないかという意見も聞かれるし、僕もそう感じることが多いんです。  今回は指定管理者の関係の利用料金を上げるという話になってきているわけですが、この辺も民間に委託したいがために、ある意味では民間レベルで採算ベースをつくらなきゃいけないということで、議案として上がってきている意味合いもあるんじゃないかと思うんです。  その辺のことがまだ十分に理解できないのですが、この上げ率の問題とか云々の基本的なことは、我々は説明を受けていなくて、ある程度、数字的に落ちつくべき数字に落ちついているのかなとは理解します。しかし、どうも僕はその指定管理者に対して、行政レベルのある程度のチェック機能、本当にしっかりとしたサービスをやっているのかどうか。市民の満足度という話も出ましたけれども、その辺についてはしっかりとしなきゃいけないと思います。 137 ◯遠藤委員長 ほかに質疑はありますか。             〔「なし」〕 138 ◯遠藤委員長 ないようですので、質疑を終わります。  次に、要望・意見、討論に移ります。  議案第148号中所管分は明日も審査がありますので、本日は要望・意見までにとどめていただき、討論と採決は明日まとめて行います。  その他の議案は、本日採決まで行いますので、討論がありましたら、あわせてお願いします。 139 ◯望月委員 自民党です。  まず、議案第148号の補正予算中所管分の要望であります。最初に、静岡都市圏広域DMO推進事業です。観光振興、地域づくりというように解釈されるということで、地方創生の組織づくりだということ。それから地域資源の掘り起こしだとか、マネジメントだとか、そうしたもので大変重要な問題だと認識いたしました。ぜひ地域資源を掘り起こして、活発にこの事業を展開していって、国も、「まち・ひと・しごと創生基本方針2015」で観光と農業を重点的に進めようとしておりますので、ぜひ頑張っていただきたいと思います。  それから、観光トイレリフレッシュ事業は皆さんが言われたとおりであります。おもてなしの心を持って、ぜひお願いいたします。  それから、石上委員からも質問がありましたけれども、オリンピック・パラリンピック等合宿誘致事業であります。台湾代表のバドミントンの関係でありますけれども、来年のリオデジャネイロオリンピックということではなく、やはり東京オリンピックを見据えて、台湾に限らず、いろんな国の要望を集めながら進めていただけることを希望いたします。  次に、その他議案については、議案第155号外11議案の全てに賛成いたします。  それから、先ほどからずっと言っていますけれども、指定管理者の利用料金併用制、また、限度額の改定の関係でありますが、市民への周知をしっかりとお願いしたいと思っております。 140 ◯佐藤委員 新政会です。  まず、議案第148号の補正予算中所管分についてです。DMOについては、日本版DMOがこれから示されて、これから静岡型DMOをつくるという御説明もありました。しかし、何でも静岡型とつけると静岡らしさだととられることのないように、本当の他地域と区別化された静岡型にしていただきたいと希望します。  次に、観光トイレリフレッシュ事業についてです。来た方が公衆トイレとの違いがはっきりとわかるようなものにしていただきたい。外見が一番でしょうけれども、新型のトイレの器具がそこにあるということだけではなくて、またちょっと違う何かがあってもいいんじゃないかという感じがしています。物すごく変な話ですけれども、例えば、その地域のものがトイレの隣で売られていてどっちが主なんだみたいな感じで、売り場があって隣にトイレがあるというように、複合的な施設としてのトイレの位置づけも必要なのではないかと思います。改修には、お金がすごくかかるわけですよね。単なる公衆トイレとは違うお金のかけ方として、トイレは汚いものだというイメージを払拭するような観光トイレであってほしいと思います。そういう意味では、隣で物を売っていてもいいのではないかという感覚も持っているところです。  次に、そのほかの議案についてです。やはりサービスを受ける市民は公平化されたとか、標準化されたんだと言われても、料金が上がると、上がったという意識はどうしても払拭されないわけです。それをどう理解してもらうかということで、いつも説明に説明を重ねていただきたいと思うんです。  説明してくださいと言うと、説明しましたよと必ず言われるんです。だけど、足りないのだと思うんです。やっぱり、納得できない気持ちを持っているのは市民の側なので、ぜひ一人でも多くの方が納得するような説明をしていただきたいということです。効率的などという言葉で説明すると、こっち側サイド、上げる側の説明の仕方になると思うので、受ける側の、使用する側の人たちが納得できるような効率的という言葉の使い方で説明していただきたいなと思います。  さっき言いましたように、管理料と利用料金併用制において、市民サービス低下が万が一にも起きないように注意していただきたい。監視という言葉はおかしいと思いますが、指定管理者に対しての目をしっかり向けてチェックを働かせていただきたいと思います。  全ての議案に対して賛成いたします。 141 ◯馬居委員 公明党です。  議案第148号の補正予算中所管分についてです。  今、佐藤委員から言われたこととほぼ同じですが、DMOに関しては、国から日本型DMOが示されて、それをそのまま静岡型にするのではなくて、まだ具体的なことが出てこないので、一体何が静岡型なのかが全く目に見えていないんですけれども、ぜひ本当に静岡らしいものを具体的に示していただければと思っています。  次に、観光トイレリフレッシュ事業についてです。観光地に行って、何が一番大事なのかと言うとトイレで、気持ちのいいトイレがあったときに、本当にそこに行ってよかったという気持ちになるのは、誰でもそう思うことだと思いますので、まだ手つかずのところもあるということですので、しっかりと進めていただきたいと思います。  最後に、その他の議案についてです。これは皆さんおっしゃっていることと同じで、管理が指定管理者になったために、市が直接管理しているよりもよくなるのかなと思っていたら、割と融通がきかないんだなというのが、多分本音じゃないかなという気がするんです。今回の改正で、市の直接管理に戻してくれなんていう声が出ないように、指定管理者制度のメリットを生かせる形で、しっかりと指導していただきたいと思います。  そういうことを言わせていただいて、全ての議案に対して賛成です。 142 ◯平島委員 まず、議案第148号補正予算中所管分のスポーツ振興課のオリンピック・パラリンピック等合宿誘致事業についてです。今回バドミントンの台湾代表が来てくれることは大変ありがたいことだと思っています。今後も東京に向けて、いろんな合宿を誘致していただくように努力していただきたいと思っております。  次に、その他の12議案についてです。賛成ですが、やはり今の馬居委員、質疑で安竹委員がおっしゃったことと全く同感なので、その点を重ねてよろしくお願いいたします。 143 ◯安竹委員 先ほど石上委員からもお話しありましたけれども、やはりこのDMOの関係、内容は本当にあってしかるべきものなので、もうちょっとこのDMOという名称をやめちゃって、せっかくここにDMOという名称で出ていますが、それぞれの頭文字でも、文字って上手に発信したほうが現実味もあるし、田舎の方も、港の方も、あるいはおまちの方もわかると思います。その辺をなるたけ早く立案してください。  その他の議案については、全部賛成です。 144 ◯遠藤委員長 それでは、特に反対の討論はありませんでしたので、簡易採決にてお諮りします。  議案第155号外11件は、可決することに御異議ありませんか。             〔「異議なし」〕 145 ◯遠藤委員長 御異議なしと認め、議案第155号外11件は、可決すべきものと決定をいたしました。  以上で議案審査を終了します。  明日は経済局、農業委員会事務局所管分の審査を行いますので、よろしくお願いします。      ────────────────────────────── 146 ◯遠藤委員長 これをもちまして、本日の観光文化経済委員会を散会します。                 午後2時25分散会      ────────────────────────────── 観光文化経済委員長  遠藤 広樹 Copyright © Shizuoka City, All rights reserved. ↑ ページの先頭へ...