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  1. 静岡市議会 2015-03-13
    平成27年 経済消防委員会 本文 2015-03-13


    取得元: 静岡市議会公式サイト
    最終取得日: 2023-05-18
    ↓ 最初のヒットへ(全 0 ヒット) 1                 午前10時開議 ◯水野委員長 ただいまから経済消防委員会を開きます。      ────────────────────────────── 2 ◯水野委員長 本委員会に付託されましたのは、議案第115号平成26年度静岡市一般会計補正予算中所管分、及び議案第27号平成27年度静岡市一般会計予算中所管分を初めとする新年度関係議案13件の全14件であります。また、本日は報告事項が1件あります。  審査に先立ち、委員の皆さんと説明員の皆さんにお願いしますが、委員会記録作成の関係から、発言の際は必ずマイクを意識して発言くださるようお願いします。  また、委員会の開催時間は、原則として午後5時までとされております。委員並びに説明員の皆さんにおかれましては、議案が盛りだくさんですので、円滑な委員会運営に御協力いただきますようあわせてお願いいたします。  それでは、審査に入りますが、お手元の審査順序にありますように、本日は、経済局及び農業委員会事務局所管分の議案13件の審査を行い、消防局の所管にかかわる審査は16日に行います。  なお、議案第27号の討論、採決は16日に行いますので、御承知おきください。      ────────────────────────────── 3 ◯水野委員長 それでは、議案審査に入ります。  議案第115号中所管分外12件を一括議題とします。  説明は、初めに補正関係の議案第115号中所管分について、次に、新年度関係の議案第27号中所管分外11件について聞くこととします。  議案説明は4回目となりますので、簡潔にお願いします。  それでは、順次当局の説明を願います。             〔当局説明〕 4 ◯水野委員長 ただいまの説明に対し、質疑に入りますが、先に補正関係議案の質疑を行い、補正関係議案の質疑が一通り終わったところで、新年度関係議案の質疑に入りたいと思いますので、委員の皆さんの御協力をお願いします。また、発言の際には、議案書の番号とページ数、項目を述べていただくようお願いします。  それでは、まず補正関係議案について質疑はありませんか。 5 ◯畑田委員 資料3の3ページ、補正予算の部分で、商業労政課にお聞きします。  免税環境整備事業費助成の予算に商店街振興組合等への助成とあります。外国からのお客さんが静岡空港等を利用してたくさん来ていると思いますので、一括免税カウンター整備の需要はかなりあると思うんですが、実際にヒアリング等を行われて、助成を受けたいというところがどのくらいあるのか。それから、中国を初めとして、いろんな国の方々が来られると思うんですけれども、その辺の需要につきまして、どのくらい調査されているのか、お尋ねします。 6 ◯松浦商業労政課長 まず、需要についてですが、市内で既に免税をやっていらっしゃる百貨店等にお伺いしておりますが、ここ1年で外国人の免税の手続が倍から3倍になっているということです。ただ、ほかの自治体にある同じグループの百貨店に比べると1桁違うというふうにお伺いしております。
     ただ、市内への外国人の宿泊者数も、一昨年に比べますと9,000人もふえておりますので、基本的に市内へお見えになっている外国人の数はふえているものと推定しております。  今回の一括免税カウンターの需要についてですが、呉服町名店街、新静岡セノバ、清水のエスパルスドリームプラザに、現在検討いただいております。ただ、この4月から税制が変わることになっておりますが、その内容がまだ示されておりませんで、本格的な検討は4月以降にされていくと聞いております。 7 ◯田形委員 済みません、それでは、教えてください。  同じく、資料3の4ページの一番上の(仮称)家康公四百年祭記念プレミアム付商品券について、先日、松谷議員がお聞きしたこととちょっとダブるところがあるかもしれませんが、教えてください。  そのときの答弁では、静岡市内には商店街が68カ所あるというお答えでした。それで、商店街をターゲットにしているとありますが、商店街に入っていない商店が申し込みたいと、これはいいですよね。一応それが1点と、これは申し込み順ではないというお答えだったんですが、実際にはどのようにやるのか、教えてください。 8 ◯松浦商業労政課長 まず、一般の商店についてですが、(仮称)家康公四百年祭記念プレミアム付商品券を取り扱っていただけるお店については、事前の登録制を予定しております。ですので、まずは市内で営業されているお店に対して、募集をかけさせていただきます。個人で御商売をされている方も、登録いただければ商品券を御利用いただけるお店になります。  それから、市民にお買い求めいただく方法ですが、事前に申し込みをしていただいて、抽せんさせていただくつもりでおります。理由としましては、先着順で販売した場合、お買い求めになる市民の方が殺到されることが想定されますので、あらかじめ抽せんさせていただいて、お買い求めいただける権利をお持ちいただき、ゆっくりとその場所に買いに来ていただければと思っています。 9 ◯田形委員 今、抽せんとおっしゃいました。1人当たり3口までということになっていますので、3口で申し込む人もいるでしょうし、1口で申し込む人もいる。申し込み口数は関係なしに抽せんをしてしまうということですか。それとも、例えば、申し込みが多い場合は、全員1口としてもらうというようなことがあるんですか。 10 ◯松浦商業労政課長 お申し込みいただいたデータをコンピューター上で一覧にしまして、その中で抽せんさせていただきますので、1人の方が重複して大量に申し込まれても、こちらで把握ができる予定でおります。(「意味が違うな」)違いますか。(「1人3口まで申し込める。例えば2人申し込んで、1人は3口で申し込んで、こちらの人は1口で申し込んだ場合に、それでも同じように抽せんするのかということ」)1つの申し込みごとに抽せんの対象にさせていただきますので、同じになります。(「口数は関係なしね」)そうです。1つの申し込みは1つの抽せんの対象になります。 11 ◯田形委員 いや、私は、もし申し込みが多い場合は、1人1口にしてもらって、なるたけ大勢の方に使っていただく方法がいいと思うのですよ。そのような方法にすることはまだ可能なんですか。それとも、もう決めてしまったからだめですか。 12 ◯松浦商業労政課長 制度の詳細につきましては、議決後、実行委員会を立ち上げさせていただく予定でおりまして、そこで詳細について決定していただきますので、現時点での原案としてお示しをさせていただいていますが、議会でこういう御意見があったということは持ち帰ります。 13 ◯亀澤委員 今の質問の関連で聞かせてください。  小鹿とか七間町等の商店街に補助を出すようですが、例えばお茶やお菓子、お酒やたばこなどの組合で、商店街に入っていない個店が申し込みをしたときに、商店街ではなくて、組合単位で団体としての補助を受ける対象になるのかならないのか、教えてください。 14 ◯松浦商業労政課長 現在の原案では、組合単位の想定はしておりません。ただ、商品券を使っていただけるお店については、ステッカーなりを配布させていただいて、商品券が使えるお店であると通りがかりの市民の方にもわかっていただけるような仕掛けと、チラシも配布させていただいて、個々のお店を周知できるような形にいたします。 15 ◯亀澤委員 もう1点、さっき田形委員が聞いたのと関連があるのですが、小さい子供さんでも、もし家族が5人いれば、そのうち誰が当たるのかどうかわからないけれども、5人全員の申し込みが可能なのか。それとも、申し込みは所得者というか、成人者しかできないのか。(「年齢制限とかね」)その辺はどうなるのですか。 16 ◯松浦商業労政課長 原案をつくるときに大変悩んだところでして、今回販売するに当たって、例えば役所が持っている住民基本台帳と照らし合わせるようなことはできませんので、事実上、その御家族の方がお申し込みになられることは認める予定でおります。(「そうすると、赤ちゃんでも」)赤ちゃんでも申し込みは可能です。(「もし5人家族がいれば、5口が」)お申込みいただけるようになります。 17 ◯亀澤委員 わかりました。 18 ◯池邨委員 今の質疑の関連ですけれども、詳細は実行委員会で決定されることは認識しておりますが、個人商店の小さな商店街と呉服町みたいな大きな商店街があったときに、どうしても人は大きな商店街に集まる感じがするんですね。だから、市内の比較的小さい商店街にお客さんを誘導させるような施策はあるのですか。 19 ◯松浦商業労政課長 今回の予算の中で想定させていただいている各商店街向けの10万円の助成ですが、各商店街で、ぜひ商品券事業にあわせて販促活動をしていただきたいと思っております。この機会に新しいお客様を開拓していただくという趣旨で、そこの商店街の情報発信への助成を想定しております。 20 ◯池邨委員 それから、今回(仮称)家康公四百年祭記念プレミアム付商品券ということなので、静岡市にちなんだ商品を市としてぜひ宣伝していただきたいと思うのですけれども、市で選定している葵プレミアムとか徳川家康公にちなんだ商品を、この事業の中で、市として優先して宣伝する考えはあるんですか。 21 ◯松浦商業労政課長 駿府天下泰平まつりの際に、今回、商品券の御購入のお申し込みをされた方々全員を対象に、地場産品が当たる抽せん会をさせていただこうと思っています。その抽せんの商品として、今我々が考えているのは、委員がおっしゃられたとおり、葵プレミアムであったり、あるいは伝統工芸品といった、静岡ならではのものを対象にしたいと考えています。 22 ◯平島委員 関連で、(仮称)家康公四百年祭記念プレミアム付商品券についてお伺いします。  松谷議員の本会議での質問に対する局長答弁の内容で、事業に占める事務費の割合がちょっと高いような気がしました。そのことについては、以前の同様の事業から算定したというような御答弁だったと記憶しておりますけれども、この商品券の、特に清算について、どのような事務を想定しているのか、教えてください。 23 ◯松浦商業労政課長 清算は、各商店さんに集まった商品券を現金化するという意味でよろしいですか。  各商店に集まった商品券を現金化するに当たって、現段階で事務レベルでは2つのルートを考えています。  1つは、金融機関の御協力を仰いで、金融機関に持ち込んでいただき、それを実行委員会が回収する。  もう1つは、大型店については相当の枚数が集まると想定されますので、それが金融機関の窓口に入るのでは相当の手間になりますので、大型店については実行委員会が直接回収し、実行委員会において券を確認した上で、各店へお振り込みさせていただくことを想定しています。 24 ◯平島委員 金融機関と提携というものを考えていらっしゃるということで、それは非常にいいと思います。  次に、免税環境整備事業費助成についてですけれども、カウンターを設置するということはまことにいいと思いますが、カウンターがあっても、カウンターがどこにあるかわからないと使えないわけで、案内看板とか周知の方法についてはどのようなことを考えられているのでしょうか。 25 ◯松浦商業労政課長 今回の免税カウンター等への助成ですが、内容としては、新しくカウンターをつくられる、あるいは従前のカウンターを拡充される。それに加えて、商店街なり、大型店の中でのサイン等も含めて、外国人のお買い物の環境に資する部分について補助させていただきたいと思っています。 26 ◯岩崎委員 資料3の4ページ、最下段、中山間地振興課で、7,852万円で南アルプスユネスコエコパーク井川ビジターセンター整備事業ガイド養成事業に2つの事業が含まれていると思います。国の交付金を活用した大変タイムリーな事業展開になろうかと期待しているわけです。展示スペース、展望デッキとかと記載がありますけれども、7,852万円のハード、ソフトの内訳を教えてください。 27 ◯草分中山間地振興課長 南アルプスユネスコエコパーク井川ビジターセンター整備事業ガイド養成事業の内訳ということでございます。  まず、施設整備に係ります井川ビジターセンターの整備が7,794万円でございます。それから、ガイド養成の予算が58万円となっております。  具体的な施設整備の内容は、7つほどございまして、1点目が、南アルプスユネスコエコパークを紹介する展示スペースの拡充をしていくということでございます。  2つ目は、実は井川湖は今の観光会館から見渡すことが可能ですけれども、周りに木が生えておりまして、少し見晴らしがよくないため、その辺を整理しながら、井川湖が展望できるようなデッキを整備することです。  3つ目は、エコパークとはどういうものかという情報を掲示する看板等を設置していきます。  4つ目は、井川ビジターセンターに至るまでの案内誘導看板が、今は観光会館という名称になっておりますので、そういった案内板の書きかえ等をしております。  5つ目は、最近皆さんの携帯電話がスマートフォンになってきておりますけれども、まちなかではスマートフォンで、無線LANを使ったインターネット接続ができるところがあります。井川ではそれができませんので、今回新たにインターネットへの接続が可能になるWi-Fiという無線LANをつけまして、ビジターセンターで使えるようにするものでございます。  6つ目は、今後来訪者がふえるであろうことや、井川駅からのマイクロバスでお客様を運送するバスの運行増も予定されておりまして、駐車場も手狭であるということで、もう少し駐車場を舗装したりして拡充しようというものでございます。  最後に、レストラン部門を昨年度ですか、11月補正で予算をつけていただいたわけですけれども、そういう中で、少し浄化槽の機能が足りないというようなことがわかりまして、基準に合うように浄化槽を改修していくというものでございます。 28 ◯岩崎委員 ありがとうございました。  ガイドの養成の関係ですが、ネーチャーガイドが10名、それから、地域ガイド20名の養成の経費として58万円が計上されているんですけれども、養成費用と養成された人の今後の活動費はどのように考えていますか。 29 ◯草分中山間地振興課長 今回は、ガイド養成にかかわる講師を招いて勉強会を開くための予算を計上させていただいています。この後、今回の研修を通して、ガイドとして実際に活動できるような方が育ってまいりましたら、それについての具体的な支援を検討してまいりたいと考えております。 30 ◯山本委員 それじゃ、免税環境整備事業費助成について、約1,350万円ですけれど、カウンター等と言われていますが、助成対象になる整備の内容を、カウンター以外でもありましたら、どういうものが対象になるのか、説明してください。 31 ◯松浦商業労政課長 今回の助成の対象と考えているのは、まずカウンターを新たに設置される、あるいは現在のカウンターを拡充される場合のイニシャルコストです。それから、そこへの告知用の看板、サイン類、免税事務を行う専用レジ、あるいはパスポートを読み取るスキャナーとそれにつなぐLANの整備、接客されるときの会話シート、銀聯対応のカード端末などを助成の対象と考えております。また、この全体の免税環境を高めるために、勉強会等の実施に対しても助成してまいりたいと思っております。 32 ◯山本委員 そうすると、かなりあるんですが、1,300万円を大まかにそういうハードの部分とソフトの部分に分ければ、大体助成額の内訳はどういうふうになるのか。また、整備する費用について、市の持ち出しは国の補助金により10分の10補填されるため発生しないということですが、組合や団体等が自分たちで負担する費用はどれぐらいになるのか、説明してください。 33 ◯松浦商業労政課長 1つの法人への助成については、上限300万円までを想定しております。今お伺いしている範囲でどの程度の経費がかかるのか。例えばカウンターの新設においては500万円ぐらいかかるだろうと。あるいはレジが1つが200万円ぐらいかかるだろうということで、やりようによっては非常に大きな額がかかるようです。また、どの範囲まで今回イニシャルコストとしてかけられるのかということも、今後の検討の中身によりますので、負担の割合の助成ではなく、上限を300万円までとし、それを超える分は法人の御負担を想定しております。  また、それで、上限300万円で4法人までを想定しておりますので、その分で1,200万円、それから、先ほど申し上げた勉強会、あるいはアドバイザーを派遣したいと思っており、そちらについてが150万円でございます。 34 ◯山本委員 かなり費用がかかるのですが、例えば名店街だと、加盟している個店に、上限を超える部分を自己負担してもらう可能性もあるということですね。 35 ◯松浦商業労政課長 一般論になりますが、商店街が街路灯を整備されるときに我々も助成させていただいていますが、日々積み立てされていらっしゃいまして、ハードの整備については、その積み立てで対応されるのが通例でございます。 36 ◯山本委員 自分で出して積み立てるということですよね。わかりました。  個店にそういう負担もかかってくるということから、今回、テナントに入っているところ、あるいは組合に加入している個店の方々にとっては、お客さんが来れば投資した分は回収できると思います。しかし、個店が免税店になった場合、デメリットの部分、例えば費用負担とか、仕入れには消費税がかかるけれども売価に転嫁できないというようなデメリットの部分があればやらないことになると思うのですが、助成する側として、そこら辺はどのように見ているのか、教えてください。 37 ◯松浦商業労政課長 今の御質問の点について、税務署に確認しております。通常の消費税は、小売が卸から買ったときに消費税込みで買われて、お客様に物を販売されたときの消費税で相殺しているため、小売の負担にはなっていないということです。免税店が、免税商品を扱った場合は、卸へ支払われた消費税分を必要経費として見ているため、所得税の申告のときに戻ってくるというスキームとなっていますので、丸々持ち出しになるようなことはないと御説明いただきました。 38 ◯山本委員 ありがとうございました。  次に、プレミアム付商品券ですが、この地域活性化・地域住民生活等緊急支援交付金は、今回の補正で市に来る負担金を使い切ったのかどうか。まだ何か展開できる余地があるのかどうか、教えてください。 39 ◯松浦商業労政課長 国のメニューのうち、地域消費喚起・生活支援型の部分については、5億4,000万円余、全てをプレミアム付商品券事業として使わせていただきます。 40 ◯山本委員 市民にとっては、20%のプレミアムですから、当然、制度を知っていれば手を挙げる人は多いと思うのです。市民へのプレミアム付商品券の周知は、この事務費に入っているのか。また、市としても何か展開するのか、市民への周知の取り組みや負担等について、説明してください。 41 ◯松浦商業労政課長 市民向けの周知ですが、まずは広報しずおか6月号への掲載を目指して準備を進めております。  そのほか、この事務費の中で見ていきますが、ホームページ、新聞の折り込みチラシ、各取扱店におけるポスター、チラシを10万枚作成して、各店舗や商店街等への配置、それから、先ほど申し上げた商店街の個々の御努力による周知、報道機関への投げ込みを想定しております。 42 ◯山本委員 金額からすれば、今回のプレミアム付商品券は、19万セットになるわけですよね。ほかの自治体の実例などから見ると、さばけていくという見通しですか。 43 ◯松浦商業労政課長 抽せん制度を導入する点も、十分さばけるだろうという見込みで事業を組み立てております。 44 ◯水野委員長 補正関係はいいですね。  次に新年度関係について、質疑があればお願いします。 45 ◯岩崎委員 初めに、資料2の60ページをお願いします。  大道芸ワールドカップの開催費助成の関係です。  この開催費助成が、前年度よりも1,000万円の増額となっておりますけれども、まずその理由について教えてください。 46 ◯大村イベント推進担当課長 この1,000万円の増額でございますけれども、大道芸実行委員会が企画運営いたします家康公四百年記念事業への助成でございます。今回の記念事業では、家康公が駿府に居住していた時代に国交がありましたオランダから大道芸カンパニーを招聘いたしまして、大がかりな仕掛けを使ったスペクタクルショーの公演を企画しております。この駿府の地が、かつて日本屈指の国際交流都市であったということを多くの市民の皆様に知っていただく機会を創出するものでございまして、現在、実行委員会側で調整がなされているところでございます。  市としても、一層のにぎわい創出を目指し、開催に向けて協力していきたいと考えております。 47 ◯岩崎委員 1,000万円の増額について、新たなスペクタクルショーといった企画もあるという御説明でしたけれども、新年度の大道芸ワールドカップについては、駿府城公園にステージが設けられるわけです。27年度は、3次総の重点プロジェクトで、駿府城公園の再整備事業、発掘調査等も同時に進行するわけですが、こういった大道芸のステージとの関係で影響はあるのかどうか。また、どのような形でメーンステージの確保を行っていくのか、計画を教えてください。 48 ◯大村イベント推進担当課長 影響については、平成28年度以降の大道芸ワールドカップから出てまいります。現在、平成28年度以降を見据えまして、実行委員会側で協議、調整が進められております。平成27年度につきましては、中央体育館を新たな演技ポイントとして試行的に取り組み、平成28年度以降は従来のステージが設営できなくなりますので、このステージ設営につきましては、中央体育館、市民文化会館などの公共施設を利用し、また、サテライトの会場として、東静岡の市有地で開催を検討していきたいと、実行委員会側から報告を受けているところでございます。 49 ◯岩崎委員 わかりました。  中央体育館をメーンに、またサテライト会場として東静岡駅の市有地を利用するということです。これまでも東静岡駅の市有地については、ガンダム等、人の集まる場所として活用してきたわけですから、支障のないように展開して、静岡市の一大イベントですので、よろしくお願いしたいと思います。  次の質問です。同じく資料2の61ページ、静岡まつり開催費助成についても、前年度より1,000万円近い額が増額されているわけですけれども、この理由について教えてください。 50 ◯大村イベント推進担当課長 この950万円につきましては、静岡まつり実行委員会が企画運営いたします、こちらも家康公四百年記念事業への助成でございます。内訳につきましては、家康公の功績であります天下泰平の礎とコラボいたしました、花を通した心の平和を願うということで、全国的にも知名度がございます假屋崎省吾氏を招聘いたしまして、駿府城公園の紅葉山庭園におきまして、静岡市産の花卉、花瓶等を用いまして、個展を開催するための助成費用として、450万円。そして、平成28年度の静岡まつりが第60回という記念の年になりますので、こちらの大御所花見行列におきまして、大御所家康公役のタレントが乗車いたします牛車の改装、そして衣装の新調で500万円を計上させていただいています。 51 ◯岩崎委員 内訳についてはわかりました。450万円と500万円、それぞれ、第60回に向けての準備ということで伺いました。よろしくお願いします。  次に、今度は同じ資料2の95ページになります。  3段目の中小企業海外展開支援事業で240万円余。この事業について、現地市場調査を含めた台湾等での商談会の実施とありますけれども、商談会の実施場所を台湾等とした理由についてお聞かせください。 52 ◯青木産業政策課長 なぜ中小企業海外展開支援事業の場所が台湾なのかということですけれども、平成24年度に実施しましたトップセールスによります台湾シティプロモーション事業を契機としまして、台湾とのビジネス交流を深めております。平成25年度は、台湾経済ミッションにて、バイヤー7社を招請し、静岡にて商談会を実施しました。この商談会には、静岡市内の食品関連企業を中心に37社が参加しましたが、海外販路を持たない企業が多く、貿易実務の経験がなかったり、現地の市場動向がわからないまま商談会に参加しているような状況であったということであります。  農林水産省の平成24年度の農林水産物輸出入統計によりますと、台湾への輸出入額は香港に次いで第2位となっておりまして、日本の農林水産物の輸出が盛んに行われております。そのため、台湾で行うことが非常に有利であるということで、今年度につきましても、台湾のスーパーやデパートなど、現地の市場を視察しまして、日本の食品がどのように市場に出回っているのかということを直接確かめまして、現地においてバイヤーとの商談会を実施することで、戦略的な商品取引につなげることが可能であると考えております。  親日的な台湾を経由しまして、テストマーケティングを行うことにより、例えば、将来的には中国へも進出しやすくなるという側面がありますので、来年度も台湾でやっていきたいと考えております。 53 ◯岩崎委員 ありがとうございました。  次に、98ページの5段目、中心市街地活性化協議会補助金の1,160万円です。  中心市街地活性化協議会補助金の外国語「マチナカお買い物マップ」製作配布事業について、目的と、何カ国語で作成されるのかというような、概要と配布の方法について教えてください。 54 ◯松浦商業労政課長 まず、「マチナカお買い物マップ」ということで、静岡と清水の都心の外国人の方にさらにお金を落としていただくために、都心部の外国人向けのマップの製作を予定しております。現在、5カ国語を想定しています。難しい漢字の中国語と中国大陸の漢字のもの、それから韓国語、英語、タイ語の5カ国語で合計5万部、言語ごとに1万部を想定しています。  掲載する内容ですが、先ほどの免税店の情報、それから両替ができる銀行、ATM、免税にとらわれず、お茶であったりシラスであったりといった市内の特産品を扱っていらっしゃる場所、及びWi-Fiスポットの場所であるとか、トイレの情報といったものを掲載します。  配布につきましては、観光案内所、観光施設、富士山静岡空港にもお願いして置かせていただきたいと思っています。それから、清水港に外国客船が入港されたときに岸壁でお配りをしたいと思っています。さらに、ホテル、旅館にも、各宿泊客向けに御協力いただきたいと思っています。あとは、市の庁舎関係にも配置を予定しています。 55 ◯岩崎委員 ありがとうございました。  各言語1万部ずつということで、配布方法をお聞かせいただきました。有効に活用されるように期待します。  次の質問ですけれども、ページを戻りまして、済みません、63ページになります。観光・シティプロモーション課になります。  一番上の観光施設等一般管理費の中で、事業内容の一番下に、新規事業として載っている清水三保海浜公園トイレ整備事業について、概要を教えてください。 56 ◯松永観光・シティプロモーション課長 今年度、観光バスの駐車場のところにトイレをつくりまして、三保半島の観光トイレは全部で8カ所になりました。今、三保灯台のところにあるトイレが大分古くなっておりますので、三保灯台と三保飛行場の間に位置する清水三保海浜公園の中にトイレを1つ、新規に設置しまして、三保灯台のところにある古い観光トイレを閉鎖して壊す予定でおります。来年度はそのようにさせていただきたいと思いますので、よろしくお願いいたします。 57 ◯岩崎委員 わかりました。説明ありがとうございました。  少し飛んで99ページの6段目をお願いします。  海づり公園代替施設再整備事業は調査事業になるわけですけれども、現在は、メガフロート、海釣り公園がないわけですが、その間の代替施設としての調査が続いてきているわけです。27年度も引き続き代替施設の調査費という形で予算が計上されていますが、これまでの進捗状況と今年度の事業内容について教えてください。 58 ◯村松清水港振興課長 まず、これまでの進捗状況といたしまして、平成24年度から清水港の海づり公園代替施設可能性調査業務を実施いたしました。このうち、候補地の11カ所の中から4地区を選定しました。  25年度につきましては、海づり公園代替施設基本計画策定業務を実施いたしまして、可能性調査業務で得た結果をベースといたしまして、市民検討会、あるいは庁内関係課で組織いたしました庁内検討会で、4地区のうちの最有力候補地を富士見地区としました。4地区の候補地というのは、富士見地区、新興津地区、江尻地区、日の出地区ですけれども、富士見地区を最有力候補地として基本計画の策定業務に取り組んできたところでございます。  26年度につきましては、課題の洗い出しと解決を図るということで、国、県、関係利用団体等と協議を進めてきたところでございます。もう1つは、将来、できたときの管理運営形態業務についても調査したところでございます。  27年度に行うものですけれども、これまでの取り組み状況から、富士見地区を最有力候補地として検討してきたわけでございますが、大きな課題が解消できないといった見通しもございます。これにつきましては、常時停泊している船舶の代替先がない。あるいは、地下の埋設物、これに多大な費用がかかるということで、民間の中ではなかなかこの費用が捻出できない。あるいは、近接する航路が非常に近いということで、桟橋形式等も考えたわけです。この桟橋形式というのは、船が係船しながら釣りができるということも考えたのですけれども、航路に非常に近いことから、そういった課題が解決できないと。  あわせて、県と市が協働して行っております県市地域政策会議の中にも海づり公園を議題として設けさせていただきまして、県と市が協力してやっていこうという事業の1つに加えまして、現在、県と富士見地区を除く残る3候補地で改めて協議をしたところでございます。  この中で、一番可能性があるのは新興津地区ではないかということで、新興津地区に向けて、27年度は、その調査をやりたいということで、イメージパースの作成だとか、あるいは今後、国、県と財源についての協議も並行していきますので、規模だとかそういったことを調査の中であらわしまして、国、あるいは県との協議をさらに進めていきたいと。こちらの調査の内容いかんによりましては、また、市民検討会、庁内検討会を開催していきたいと考えております。
    59 ◯岩崎委員 進捗状況についてはわかりました。いよいよ大詰めという感じがします。  議案集7)の287ページの議案第84号、駿府匠宿の条例改正についてです。  この条例改正は、先ほど使用料等の別表の改正との説明がありましたが、資料2にも、駿府匠宿運営事業があるわけですね。管理運営、維持修繕という形で2億4,500万円余。前年とほぼ同額の運営事業費が計上されているわけですけれども、駿府匠宿の条例改正の趣旨、それから、予算上どのような整合性があるのか、その点を教えてください。 60 ◯森地場産業担当課長 駿府匠宿条例の改正の趣旨ですけれども、駿府匠宿は、地場産業及び伝統工芸の振興拠点という施設に位置づけており、地場産業、伝統工芸の情報発信の中心に位置づけられております。ところが、その中の有料施設の展示施設、匠の間というところですけれども、そこと映像体験施設、通称たく丸劇場というところですが、ここにつきましては、平成11年の開設以来、映像のコンテンツが未公開であり、入場者も減少しまして、魅力が薄れてきてしまったという現状があります。また、この映像体験施設ですけれども、映像のメンテナンス及び券売機のメンテナンスに約700万円という多大な維持管理経費を必要としているんですが、入場者が減少していることから、入場者の使用料収入が約200万円ということで、採算がとれない施設になってしまいました。  このため、昨年の11月、映像体験施設の使用料の無料化と、映像施設の周りに地場産品の伝統工芸品を展示するなど、魅力ある展示方法への変更等の実証実験を1カ月間行わせていただきました。その結果、無料にしたものですから、利用者向上は当たり前ですが、工芸館、東海道ホールの情報発信力、魅力向上が図られました。それと、展示方法を変えたということで、創作体験施設の利用者も増加しました。あるいは、隣接します物販施設、鞠子楽市というところですけれども、ここの工芸品の売り上げも向上しました。  ということで、この実証実験によりまして、駿府匠宿全体の好影響、好循環に結びつくことが明らかになったものですから、今回の条例改正で、展示方法の変更と使用料の無料化が匠宿の運営に効果的であるということで、今回条例改正を行ったものです。  先ほど言いました資料2の経費の内訳ですけれども、今回の条例改正に伴いまして、運営経費が上がったとか下がったということはありません。  内訳につきましては、駿府匠宿運営事業費2億4,581万3,000円のうち、指定管理料が2億3,907万5,000円、その他老朽化が激しい施設の木造橋の修繕など、臨時的な修繕費が328万2,000円、その他、市で行うPRとか、経常的な修繕の経費が345万6,000円となっております。 61 ◯池邨委員 時間を見ながらやります。(「10分以内で」)30分以内で終わります。  まず、資料2の61ページです。  安倍川花火大会開催費助成についてですが、今回予算がちょっと上がっているんですけれども、昨年の事案がございました。それで、二度と起こしてはならないという思いはありますし、市としてやれることは当然あると思います。今回、実行委員会形式をとられていると思うのですけれども、実行委員会に対して、昨年の事案を防止するという意味で、どのような要請をしているのか、まずその点だけお伺いしたいと思います。 62 ◯大村イベント推進担当課長 市としましては、昨年の食中毒事案を受けまして、安全対策に係る5つの項目を実行委員会側に強く申し入れたところでございます。その5つの項目ですけれども、1つ目といたしましては、飲食物を提供している露天商の営業許可証を必ず確認し、出店食品などの情報を保健所に提供すること。2つ目としまして、火器を使用する露天商について、必ず消防署へ届け出を行うように要請していただくこと。3つ目といたしまして、花火大会の開催説明会へ保健所及び消防署の説明員の参加を求めるということ。4つ目として、道路使用、雑踏警備に関しまして、実行委員会側として警察署へ相談を必ず行うこと。5つ目として、露天商に対して、食中毒にも対応できる損害賠償保険に加入することを強く要請してくださいという、以上5項目を申し入れたところでございます。 63 ◯池邨委員 食中毒の事案でその5つの申し入れというのは理解できるのですけれども、ただ、この申し入れをして、あの事案が起こらなかったのかというと、原因を考えるとなかなか難しいところがあると思うんですね。そういう意味で、この5つの申し入れ以外に、当日なのか、それとも事前なのか、何かしらの対策が予定されているのか。そこら辺について、あったら教えていただけますか。 64 ◯大村イベント推進担当課長 安全対策につきましては、保健所、消防署と私どもの三者で連携いたしまして、実施の前に必ずお話し合いを持つということ。その中で、まずは昨年起こった問題は何なのかを検証するところから始めていきたいとも考えております。 65 ◯池邨委員 次の質問は答えられたらで結構ですが、この大きなイベントでの対策というのは当然必要ですけれども、一方で、心配なのは、比較的こじんまりとやっている各町内とかのイベントで、それだけ厳しくやるとなかなか楽しめないというのがあって、ある程度の振り分けは必要なのかと思うのですけれども、そこら辺の考えがあれば答えてください。 66 ◯大村イベント推進担当課長 各地域で開催されるバザー、夏祭りなどの地域イベントを行うことについては、私どもも地域コミュニティーの形成という点からも必要な事業と認識しております。しかし、イベントの開催に当たって、法令を遵守することは絶対欠かすことができないことだと考えております。一方、地域イベントの開催者の方々の消防署や保健所へのいろいろな申請手続については、非常に負担が増しているということは私も事実として受けております。  これらを踏まえまして、私どもでは本年5月を目途に、地域イベントを開催するに当たっての安全対策に係る申請、相談先が簡易にわかるようにホームページやチラシを作成いたしまして、それを周知して、地域イベントの開催者の負担をなるべく軽減したいと考えております。 67 ◯池邨委員 ぜひよろしくお願いいたします。  次に、ちょっと飛びまして、97ページの一番上の「ホビーのまち静岡」のPRですけれども、年2回の助成をされております。ただ、ホビーのまち静岡と言ったときに、それじゃ、このイベントが2回だけでいいのかというと、1年を通してホビーのまち静岡をアピールすることが必要ではないかと考えるのです。  そういう意味で、「ホビーのまち静岡」推進事業の中に、1年を通して事業を宣伝していくとか、ホビーのまちにつくり上げていくという考え方があるのかどうか、お伺いしたいと思います。 68 ◯杉山産業振興課長 ホビーのまちというイメージが浸透しているのかということと、1年を通してそのような取り組みをしているのかという質問でございます。ホビーのまちのイメージが皆さんに伝わっているのかというところでございますが、このイベントを通して、アンケート等をとっています。その中では、やはり26年のクリスマスフェスタの際にアンケートをとった結果においては、市内在住者の89%が本市をホビーのまちであることを認識しています。一方、首都圏を中心として同様な調査をした場合には、認識がまだまだ不十分であるということがわかりました。これらのことから、今後首都圏を初めとした市外でのPR等を行っていきたいと考えております。  年間を通してどのようなことをやっているのかといいますと、やはりこのようなホビーショーを初めクリスマスフェスタ、その他、首都圏でのPR活動を実施しながらホビーのまちの推進に努めているところでございます。 69 ◯池邨委員 ありがとうございました。  その下の駿府匠宿事業です。  それで、ちょっとこれがよくわからない。2億4,500万円余をかけて、駿府匠宿はいつから事業を開始されているのかということと、それから今年度までに費用として、トータルでどれだけ投資、事業費を使っているのかを教えていただけますか。 70 ◯森地場産業担当課長 駿府匠宿のオープンは平成11年で、ことしの3月末で16年が経過しました。平成11年度から17年度までは管理の業務委託、18年度から指定管理者制度になっております。トータルの管理運営経費としましては、今年度までで約36億9,000万円となっております。 71 ◯池邨委員 それでは、36億円余をかけて、この体験施設そのものを利用された方は何人いらっしゃるんですか。 72 ◯森地場産業担当課長 体験施設の人数ですが、平成27年2月末までで、創作体験施設の累計が41万8,084人、過去9年間の平均ですけれども、入場者全体の約8%。それから、展示・映像施設の入館が、これも27年2月末で34万8,168人、これは入場者全体の約4%となっております。ちなみに、全体の入場者は434万2,670人となっております。 73 ◯池邨委員 ということは、合わせて12%ですよね。総入場者数の12%の人が体験施設を使われると。トータルは41万人で、年間で大体2万人ぐらいですか。約2万人が体験施設を利用したということですけれども、これでこの体験施設が成果を上げていると考えられているのですか。 74 ◯森地場産業担当課長 駿府匠宿の成果という御質問ですけれども、駿府匠宿では、伝統工芸品と地場産品の販売と後継者育成といった観点から伝統工芸の振興をしておりますが、駿府匠宿をきっかけに伝統工芸の道に進んだ方がこれまでに12人おります。それから、鞠子楽市という物販施設ですけれども、ここの地場産品の売り上げによる業界への貢献ということで、過去10年間の平均で、年間約7,200万円の売り上げがあります。あとは、駿府匠宿で行っている体験のキット、こちらは伝統工芸等の業界で制作されておりますので、このキットの仕入れにより業界振興にも貢献しているということであります。  それから、もう1つ、教育的な効果としまして、小学校4年生を対象にしました体験学習事業もやっていまして、これは体験学習のお金を助成しているということですけれども、3年間の平均で、年間約3,600人の小学生が体験しております。こういったことから、駿府匠宿の運営にかけましては成果があったというように考えております。 75 ◯池邨委員 申し上げたいのは、体験施設で何をアウトプットするのかという、伝統工芸の方を育てるという目的があって12人ならいいんですよ。その結果が12人だと言われても、静岡市の伝統が本当に引き継がれるのかどうか、そこがよくわからない点です。ここで伝統工芸の人を本当に育てようとされているのかどうか、その考え方を教えてください。 76 ◯森地場産業担当課長 人数的には伝統工芸に進んだ方は12人と少ないのですけれども、体験学習等の小学校の助成のアンケートから、伝統工芸が大変よく理解できたとか、社会科の勉強としてためになったとか、それから、一般来場者の方のアンケートによりましても、伝統工芸について深く理解できたというようなお答えをいただいております。  数字的にどれだけの成果が出たというのはなかなか難しいのですけれども、こういったことから、ある一定の成果を得ているのじゃないかと判断しております。 77 ◯池邨委員 済みません、人数が多いとか少ないとかではなくて、私が申し上げたいのは、静岡の伝統工芸、例えばこの駿府匠宿で5つの伝統工芸の体験をさせているというのであれば、その5つの伝統工芸がしっかりと引き継がれているのかどうか、その引き継がれるだけの人を育てているのかどうかが私は重要だと思うのです。そのためにこれまで36億円かけて12人を育て上げたというなら、それはそれで私は目的を達成していると思うのです。そこの考え方があるのかどうかを聞きたいということです。 78 ◯森地場産業担当課長 駿府匠宿の役割として、まず伝統工芸を知ってもらう、体験してもらうという形で、駿府匠宿はその入り口を担って、その後、当課で行っておりますクラフトマンサポート事業、後継者育成という事業とか、公益財団の産業振興協会でやっています技術を磨く伝統工芸保存講習会という形で、伝統工芸の職人を育成していくということを行っておりますので、入り口としての役割を果たしていると認識しております。 79 ◯池邨委員 もう質問はこれぐらいにしますけれども、何のために、入り口をつくるのか、そこは経済局で考えたほうがいいんじゃないですか。何のために入り口に入っていただくのか。最終目的、目指すところがどこなのか。そこがないのにやったとしても、というのは、36億円かけたとしたら、例えば1人に1億円ずつ渡して、36人をこの機会に育てるやり方のほうが静岡市にとってはいいことかもしれないです。本当に伝統工芸を育てるなら。伝統工芸をどうしたいのかという、その思いがない体験施設なんかはあり得ないんじゃないですか。これは要望で申し上げますけれども、そこをしっかり考えていただきたい。  私は、この駿府匠宿を人数が少ないとか多いとかと言っているわけじゃないですよ。あくまでも静岡市の伝統工芸をどうしたいかという、その考え方があって、その入り口にしっかりと人を集めて、その中から体験していただく人を探すという思いがあるならいいですけれども、それが今の御説明では、私には全然伝わってこないから申し上げているだけで、ぜひここの考え方を整理していただければと思います。  次の質問に行きます。  資料2の102ページの真ん中の全国お茶まつり開催事業ですけれども、今回、全国お茶まつりの中で、静岡のお茶をどうアピールされようとしているのかをお聞きさせていただければと思います。 80 ◯佐野お茶のまち推進担当課長 全国お茶まつりは実行委員会で実施する事業でございます。県ですとか茶業会議所ですとかと市が組織をつくって、全国の人たちをお呼びして開催する事業で、基本的には4つの事業、全国お茶まつりの式典、消費拡大イベント、全国のお茶の品評会、青年の集いという事業がありますが、その中で消費拡大イベントがお茶のまち静岡市を一番PRできる場所かと考えているところです。  全国お茶まつりでは、本会議の答弁でも御紹介させていただいたんですが、例えばワイングラスで高級なお茶を楽しむなどという新しいお茶のスタイルの提案ですとか、あるいは、消費者が農家を訪れて産地の空気を肌で味わうようなツーリズムなどの消費拡大のイベントをして、全国のお茶まつりをします。それと同時に、今回1,000万円の予算を計上させていただいているのですが、500万円は全国お茶まつりの負担金で、500万円が静岡市のお茶まつりの負担金になっています。全国から見えた方たちに静岡市のお茶を体験していただくために、ことしも静岡市の記念事業としてお茶の日のイベントを開催したところですが、中心街でお茶のまち静岡市を体験していただく。今想定しているのは、例えば手もみで、お茶の火入れの体験ですとか、お茶を使ったスイーツや料理の販売、あるいはステージイベントを通して静岡市をPRしたいと考えているところです。 81 ◯池邨委員 この間、青葉イベント広場で、清水区吉原でつくられた紅茶をいただいたときに、若い方が大変おいしい紅茶をつくられていたんですけれども、このお茶まつりには発酵茶とか紅茶も含まれていると考えてよろしいですか。 82 ◯佐野お茶のまち推進担当課長 含まれていると考えています。 83 ◯池邨委員 済みません、109ページに飛んでいただきまして、中山間地振興課の野生鳥獣被害対策事業です。これはぜひ進めていただきたいという思いでいますが、一方で、捕獲したものをジビエとして利用するなど、出口を整備したほうが、捕獲ももっと盛んになるのではないかという思いがあるのですが、そこら辺は、この事業の中の考え方としてはないのですか。 84 ◯草分中山間地振興課長 野生鳥獣のジビエとしての利用でございますけれども、この予算の中では、具体的な予算づけはございません。ただ、野生動物被害対策研究協議会という助成がございまして、ここはJA、それから国、県、いろんな人たちが入り込んで研究するところなんですけれども、そういう中でジビエのことについても検討を進めていくことができますので、ここで対応していきたいと考えております。 85 ◯池邨委員 済みません、ちょっと戻っていただきまして、108ページの「おらんとこのこれ一番事業」ですけれども、これは今まで国の助成を受けてやっていた事業を今、市でやられていると思います。この「おらんとこのこれ一番事業」を、中山間地域だけでやられているのですけれども、中山間地に似た地域は、静岡市の場合は幾つかあると思うのです。そういう地域へ、この事業を拡大する、あるいは海なら海、港なら港でも、「おらんとこのこれ一番事業」をやってもいいような気がするのですけれども、そういう考え方というのはどうでしょうか。 86 ◯草分中山間地振興課長 「おらんとこのこれ一番事業」につきましては、今、中山間地振興のための支援策として活用させていただいております。御存じのとおり中山間地域というのは、主力たる農林業の低迷があって、人口が都市部へ流出し、後継者不足、担い手不足という中で、集落そのものの存続が危ぶまれると、そういった危機的な課題を抱えている地域であります。そのような地域を何とかしていくために支援している制度でございまして、都市部に含まれます都市近郊の農業地域とか、海岸地帯につきましては、今のところ制度の適用を拡大するという考えには至っておりません。 87 ◯池邨委員 わかりました。また要望のところで言わせてください。  96ページに戻っていただきまして、産業振興課です。  戦略産業推進事業がございますが、本市の経済を牽引する戦略産業の推進となっていて、本市の経済を牽引する戦略産業として3つが挙がっているのですけれども、この3つを挙げられた理由についてお聞きしたいです。 88 ◯青木産業政策課長 ここには、産業振興課で行う3つの事業が載っておりまして、戦略産業につきましては、産業振興プランの中で5つの産業を選定していきたいと考えております。  産業としましては、海洋・エネルギー産業とか清水港・ロジスティクス産業、それから食品・ヘルスケア産業、観光・ブランド産業、それから文化・クリエイト産業の5つを戦略産業として選定しております。  その選定した理由をちょっと述べさせていただきますが、地域経済を牽引する力を秘めました静岡市の顔となるような戦略産業の選定に当たっては、世界的、全国的な広い視点から、社会的必要性、トレンドといいますか、それを踏まえる必要があります。トレンドの把握に当たりましては、国、県が掲げる成長戦略に位置づけられました戦略産業を参考にしております。その上で、静岡市の産業特性に合いました戦略産業として、お茶とかサクラエビなどの農林水産資源や、三保松原とか久能山東照宮、南アルプスといいました観光とか歴史資源などの地域資源の魅力やブランド価値、あるいは首都圏と中京圏の中間に位置しまして、陸海空の社会基盤を近隣に持つという静岡市の立地上のポテンシャル、静岡市の強みを生かせる産業であることを重視しました。これらを踏まえまして、世界的に市場拡大が見込まれる産業、社会的必要性が高まっている産業で、特徴的な地域資源を生かした本市のブランド力を高める産業、静岡市が持つ立地上のポテンシャルを生かせる産業ということで、先ほど言いました5つの産業を戦略産業として選定させていただきました。 89 ◯山本商工部長 済みません、実は戦略産業推進事業という今の御指摘の96ページの産業振興課の一番上のものと、もう2ページ戻っていただきまして、94ページに産業政策課に戦略産業推進事業と、所管で2つに分けさせていただいています。こういう中で、今申し上げました5つの戦略産業をそれぞれに進めていこうと。そのまま名前を使っている、例えば食品・ヘルスケア産業なんかはそのまま名前を使っておりますけれども、クリエーター活用推進事業は文化・クリエイティブ産業と。エネルギー産業創出事業は、海洋・エネルギー産業という部分になります。  それから、96ページは、ホビーが観光・ブランド産業の1つとしてこれを一生懸命やっていくよという意味合い。それから、物流関連産業というのは、清水港・ロジスティクス産業の具体的な事業として、こうやって挙げさせていただいているということでございまして、それは課をまたいで、いろんな課でそういう作業をやっていくよという意味合いで出させていただいています。 90 ◯池邨委員 いや、だから、静岡市の経済をどう牽引する、あるいはこれからどう牽引させようとしているかというところがよくわからないということなんですよね。経済にどう影響するのか。この間の質問でもGDP云々という話になりましたけれども、例えば製造業なんか見たときに、4万5,000人の方がこの静岡市で働いて、売り上げ総生産高が1.何兆円とある中で、そういう数値から引っ張ってきたのか、どこから引っ張ってきたのかがよくわからないということ。静岡市の経済をどう引っ張ろうとしているのかを知りたいということです。 91 ◯青木産業政策課長 静岡市の産業をどのように引っ張るのかということですけれども、現在、静岡市のGDPは3兆円ほどありまして、それを大きくしたいと思っております。そのために、先ほど言いました5つの戦略産業を選定させてもらって、そこに必要な事業を打っていって、それで戦略産業を引っ張り上げることで、全体を大きくしていきたいと思っております。  それともう1つ、地域産業振興プラットフォームという仕組みをつくりまして、中小企業を中心に、研究開発から販路開拓の部分までを産業支援施設とか市、工技研、学術関係、金融機関とか、様々な機関が一体となって選んだ、そこの部分の種といいますか、シーズを支援しまして、それでそういう中小企業を支援していこうというものもあります。  そのようなことで、GDP全体をアップしていきたいと思っております。 92 ◯池邨委員 最後に聞きますが、トータルで1,600万円ぐらいの費用で静岡の3兆円のGDPの経済をどう引っ張るのか、どういう事業を行うのか、教えていただけますか。 93 ◯青木産業政策課長 どのような戦略産業の振興で事業を行うのかということでありますが、海洋・エネルギー産業につきましては、地元の企業の技術や駿河湾という海洋資源、東海大学の知見などを組み合わせまして、新たな技術開発や産業の創出を図る海洋産業クラスター創造事業や、海洋エネルギーを活用しました市内企業の製品開発を支援する海洋エネルギー創出事業。  それから、主なものだけ述べさせていただきますが、清水港・ロジスティクス産業につきましては、新スマートインターチェンジ周辺、大谷・小鹿地区や現東名清水インターチェンジから新東名新清水インターチェンジ周辺等の企業立地に関する調査を行います企業誘致推進事業とか、あと、ロジスティクスソリューションフェアでの誘致活動などを行います物流関連産業立地促進事業。  食品・ヘルスケア産業につきましては、大谷・小鹿地区の第2エリア、交流エリアにヘルスケア産業の集積を図るため、関係者と研究会を立ち上げまして推進します食品ヘルスケア推進事業。それとか、フーズ・サイエンスヒルズプロジェクトや、地域結集型研究開発プログラムで生まれました成果などを、市内企業とのマッチング等を実施しまして新事業の創出を促進する健康食品産業クラスター形成事業。  観光・ブランド産業につきましては、海外からの人を呼び込む魅力向上に向けました外国語「マチナカお買い物マップ」の作成・配布、及び海外に向けました観光プロモーションなどによる外国人旅行客の誘客。ホビーの聖地化を目指しまして、情報発信の強化とか他産業のコラボレーションによりまして、ホビーファンの取り込み、新製品、新事業の創出を推進しますホビー産業育成事業。  文化・クリエイティブ産業につきましては、企業が商品化を進めるに当たりまして、クリエーターの持つ創造性を活用してもらうきっかけづくりのマッチングや、クリエーターの活躍の場をふやしますクリエーター活用推進事業。現在、青葉小学校の跡地にありますクリエーター支援センターが、七間町に建設中の上下水道局新庁舎の1階、2階に移転し、28年度に開館しますが、その機会を捉えまして、七間町周辺へのクリエーターの集積。クールジャパンにつながるコンテンツ産業の振興や、コスプレ文化の醸成とか、ミュージカル、演劇等のパフォーミングアーツの産業化というようなことに取り組んでいくと考えております。 94 ◯水野委員長 この際、暫時休憩とします。                 午後0時5分休憩      ──────────────────────────────                 午後1時再開 95 ◯水野委員長 それでは、休憩前に引き続き委員会を開きます。  質疑を続けます。 96 ◯亀澤委員 済みません、お聞きします。  資料2の94ページ、最上段にありますこどもクリエイティブタウン管理運営事業につきまして、この実施事業で特筆すべきものは何か、お聞きします。 97 ◯青木産業政策課長 こどもクリエイティブタウンの実施する事業で特筆すべきものは何かという御質問ですが、平成27年度の特筆すべき事業としまして、全国こどものまちサミットin静岡を実施します。これは、全国でこどものまちを主催します団体関係者、NPO等が集まりまして、事例報告とか情報交換を行う場であります。今後のこどものまち活動の参考とするための事業です。全国サミットを静岡市こどもクリエイティブタウン「ま・あ・る」で開催することで、当施設を全国的にPRできることはもとより、ふだん「ま・あ・る」を利用している子供たちにとりましても、今まで交流したことがない全国の子供たちと、バザールとかこども会議等で交流することができまして、広い視点で、通常とは違う次元の体験をさせることができると考えております。  また、全国唯一の常設のこどものまちであります、この「ま・あ・る」の魅力や日ごろの活動内容を全国にPRしまして、理想的なこどものまちの拠点として全国的に認知され、「ま・あ・る」ブランドを確立させる効果も期待しております。 98 ◯亀澤委員 次に、同じページの6段目、産学官連携推進事業435万円についてですが、静岡お茶漬けプロジェクト推進事業、これの実施の背景と目的をお聞きします。 99 ◯青木産業政策課長 静岡お茶漬けプロジェクト推進事業実施の背景と目的でありますが、静岡市は、お茶の生産地としまして、また、集積地としてのイメージが強い一方で、お茶の生産、消費は落ち込んでいます。かつて徳川家康公は静岡茶を愛飲したと言われておりまして、また、静岡市茶どころ日本一計画におきまして、お茶を介しました食習慣の提案などを掲げていることから、徳川家康公顕彰四百年記念事業を契機に、家康公の愛したお茶のまち静岡市として、静岡茶を新たなスタイルで楽しみ、本市でしか体験することのできない着地型の事業を実施していきます。  また、静岡市の持つさまざまな地域資源を活用してつくる静岡茶漬けの普及を通しまして、静岡茶及び静岡市の農水産品の消費の拡大とか、静岡市のブランド化を図っていきます。 100 ◯亀澤委員 この静岡茶漬けは、早い話が、伊藤園のお茶漬けみたいなものなのかな。永谷園か、ごめんなさい。伊藤園はお茶だっけ。(「伊藤園はお茶だよ」) 101 ◯青木産業政策課長 細かくは決まっていない部分がありますが、先ほども言いましたとおり、お茶の消費が落ち込む中で、飲料としてのお茶としてではなくて、お茶漬けという形態で茶葉の消費拡大を図ろうとするものです。静岡茶漬けにつきましては、飲食店とか茶商などで組織します協議会を発足させまして、その中で茶葉から入れたお茶を使うこととか、本市の特産品でもありますワサビを使うことを必須条件とするなど、そのほかにも検討していきますが、静岡茶漬けのレギュレーションといいますか、定義を決めていきます。その後、市内飲食店等でその定義、レギュレーションに基づくレシピを開発しまして、各店舗で提供していきたいと考えております。 102 ◯亀澤委員 永谷園が売っているような袋にパッケージしたのをつくるのではないんだね。 103 ◯青木産業政策課長 そういうふうにパッケージされたものじゃなくて、お茶漬け用として、お茶を使って、本物のお茶漬けという格好で、お店で提供することを考えております。あと、市民参加型で我が家のお茶漬けレシピコンクールというものも開催したいと思っております。 104 ◯亀澤委員 次に、96ページ、一番上にあります企業誘致推進事業費ですが、大谷・小鹿地区、清水区のインターチェンジ周辺の企業立地の調査とありますが、どのような内容の調査を行うのか、教えてください。 105 ◯杉山産業振興課長 企業誘致推進事業費の関係でございますが、この事業は、企業立地を進める上で最も課題となっています、市内における企業立地用地の確保に向けて調査・検討を行うものでございます。調査の対象としましては、大谷・小鹿地区、東名清水インターチェンジから新東名清水インターチェンジにかけての清水区の高速道路インターチェンジ周辺エリアの2つのエリアを予定しております。  まず、大谷・小鹿地区ですが、都市局において、現在125ヘクタール全体の土地利用開発方針の検討がなされています。このうち東名高速道路北側の約30ヘクタールが工業・物流エリアとされており、企業立地の可能性のニーズの把握に努めているところでございます。  調査の内容としましては、地権者の意向、都市局の開発方針、整備スケジュール等に基づき企業ニーズの精査を行うことや、戦略産業の立地推進に向けて産業集積のコンセプト案を策定すること。また、地区全体の開発方針を踏まえた上で、企業立地を進めるためのスケジュール等の計画案などの調査・検討を行っていきたいと考えております。  また、清水区インターチェンジ周辺については、従前の結果、状況の変化を踏まえた中で、大規模な造成工事等も視野に入れた用地の選定や開発を想定した概算事業費や土地利用規制等、諸条件の整理、それらを含めた事業性の調査検討を実施してまいります。 106 ◯亀澤委員 同じページの3段目、企業立地促進事業費助成、この制度の拡充の内容を教えてください。 107 ◯杉山産業振興課長 企業立地促進助成制度の拡充の内容についてお答えいたします。  企業立地促進助成制度につきましては、市内への企業進出及び市内における企業の定着を促進し、地域産業の高度化、活性化及び雇用機会の拡大を図ることを目的としております。そして、市内に工場等の設置や事務所等の賃借などを行った企業に対し、用地取得や家賃、設備投資に要する経費の一部を助成しております。  その制度においては、工場等の設置事業の助成や事務所等の賃借料の助成など、5つの制度を持っております。平成27年度につきましては、内陸フロンティアの推進における事業に対する助成の拡充及びBCP対策促進に向けた要件の緩和、戦略産業であります文化・クリエイティブ産業の集積促進に向けた助成内容の拡充等を行っていくこととしております。 108 ◯亀澤委員 先ほどまでの質問と少し重なるかもしれませんが、最近のNHKのテレビ番組だったかな、富士市の新しい企業の進出がすごく多いという番組があったんだけれども、その辺はわかっていますか。 109 ◯杉山産業振興課長 富士市においては、新東名新富士インターチェンジ周辺に富士山フロント工業団地の区画整理事業をやった後に、物流系の団地をつくっています。その中で、物流産業を中心に大規模な企業の進出があったと承知しております。 110 ◯亀澤委員 もう少し詳しく調べたほうがいいのではないかと思うのは、その解説者も、富士山から出てくる水、それから、東名と新東名の間に挟まって、すごく立地条件がいいと言うんだよね。食品関係の企業がすごく進出しているというような解説をしていました。  考えてみれば、静岡市も、やはり安倍川の伏流水もすごくいい水も出るし、東名、新東名のインターチェンジもあるから、市のいいところをもうちょっと詳しく研究して、そのとき、水はただでもらえるからすごくいいというようなことを、この市の人も言っていました。だから、その事業所も経費的にはすごく楽をしていると。今、食品業界は、すごく大きい市場ですので、また考えて、そういうところもターゲットにしたらどうかと思います。 111 ◯田形委員 それでは、何点か質問させてください。  まず、資料2の100ページの上から4つ目、ミラノ国際博覧会出展事業であります。これをいつやるのかと。内容が、「食」をテーマとしたミラノ国際博覧会への出展とありますが、ここで基幹農産物のお茶を中心としたとありますが、お茶以外に何を売り込む、PRしようとしているのですか。 112 ◯小林農業政策課長 今お尋ねのミラノ博ですけれども、「地球に食料を、生命にエネルギーを」という食をテーマにいたしまして、本年5月1日から10月31日の184日間という長期にわたりまして、イタリアのミラノで開催されます。また、その中で、静岡県と山梨県が合同で、静岡県・山梨県ウイークを8月23日から8月27日の5日間、日本館で開催されます。その静岡県・山梨県ウイークの中に、本市としまして出展していくということにしております。  それから、出展する内容としまして、お茶と書かれておりますけれども、それ以外にということで、今想定していますのはワサビ、それから、家康公の愛した一富士二鷹三茄子の折戸ナスですね。まだ調整中でありますけども、できれば日本酒等、そんなものも持っていけたらと思っております。
    113 ◯田形委員 8月23日から27日の5日間ということで、お茶以外にワサビ、ナスというと、何か少し寂しい気がするので、せっかく行くのですから、もう少し考えてみてください。今ここでお答えをいただけないとは思いますが、職員が行って、どんなやり方をするのか。お茶をそこでついで、飲んでくださいと言って飲ませるのか、ナスを焼いて食べるのか、煮て食べるのかわかりませんけれども。お茶以外にワサビとナスでは少し寂しいと思いますので、また研究してみてください。  次に、その下の100ページの下から3つ目、担い手育成支援事業費助成でありますが、どんなものなのか、内容を教えてください。 114 ◯小林農業政策課長 担い手育成支援事業費助成ですけれども、従来の認定農業者の支援事業で、事業費の3分の1、補助金額は上限80万円という事業がありましたが、それを拡大いたしまして、認定農業者だけではなくて、いわゆる新規の就農者にも適用を広げて、就農に際しての初期投資が非常に負担になっておりまして、そういった新規就農者に対して経営の支援を図っていきたいと考えております。 115 ◯田形委員 事業費の3分の1、上限が80万円というのは、新規就農者にとったら、ハウスなどをやった場合に、坪当たり幾らかかるのかわかりませんが、少な過ぎると思うのですよ。これでは上限で80万円しか出ないけれども、国の補助金なのか、制度資金なのか、何かほかの補助があるので、市の補助金と合わせてそちらをあっせんするということも考えているのですか。  それと、もう1つ、ここに、認定農業者というのはわかりますが、新規就農者等に対する助成とありますが、例えば、60歳で会社を定年になったとか、定年の1、2年前にやめて農業をやりたいと、そういう人たちにも適用されると考えていいんですか。 116 ◯小林農業政策課長 ただいま、80万円では少ないのではないかという御指摘ですけれども、財政的にも厳しいところがありまして、80万円以外の自己負担につきましては、いわゆる利子補給、お金を借りていただいたときの利子の補給ですね、そちらも適用になってこようかと思いますので、そういったところで対応していただければと思います。  それから、新規就農者の適用範囲につきまして、退職者等も対象になるのかという点につきましては、想定しておりますのは、65歳未満で就農してから5年以内の方、65歳というのは、退職されてもまだ余力があって、まだ十分できると考えており、そんな範囲で使っていただきたいと。65歳といいますと、農業者の平均年齢が65歳を超えているような状況ですので、もうちょっとやっていただきたいと思います。また、そういった方がしっかり就農しているのかどうか、JA等がそういったことを確認できる方ということで想定しております。 117 ◯田形委員 次に、101ページの下から3つ目、「(仮称)お茶の聖地」推進事業の内容を教えていただきたいのですが、そこに茶町周辺と書いてありますが、例えば東京の築地市場の場外市場といいますか、あんなふうにするのか、どのようなことを考えているのか、教えてください。 118 ◯佐野お茶のまち推進担当課長 葵区茶町周辺ですが、歴史とか産業ですとか文化、いずれの面からも「お茶のまち静岡」を代表する、ほかにはないお茶の地域資源を有する地域でございます。こういった地域資源を活用しまして、お茶の聖地として広く発信することで、「お茶のまち静岡」の認知度を向上させたり、あるいは交流人口の増加、そして、茶業者の所得向上に結びつけることを目的としている事業でございます。  どういった事業なのかですけれども、この地区は、人とか物とか事とか、ここにしかない地域資源がございますので、例えば伝統や技術を受け継ぐ人ですとか、あるいは訪問者を受け入れるお茶のお店ですとか、あるいはお茶市場といったもの、あるいは茶商が持つブレンド技術とか、新茶器に漂うお茶の香りといったこと、こういった人とか物とか事というものの的確な情報発信をしまして、訪問のきっかけづくりをしたいと。そして、ここに来られた方たちの欲求を満たすように、地域主体で地域資源を磨き上げて、受け入れ体制の整備をしていきたいと考えているところでございます。 119 ◯田形委員 そうしますと、来年度は、観光地になるのかどうかは別として、そのような資源があるのかないのかを調査していくということだと思うのですが、いつごろまでに結論を出す予定ですか。 120 ◯佐野お茶のまち推進担当課長 来年度の事業としますと、そこの地区のどこの誰がどういうことを求めているのかという市場調査、そして、そこの地区の住民の関係者の意向調査や地域資源の調査をすることを考えて、今回の予算要求をさせていただいています。その調査を見込んで翌年度以降の取り組み方針、あるいは方向性を設定させていただこうと思っていますが、秋ごろまでにまとめたいと考えているところです。 121 ◯田形委員 それでは、今年の秋ごろまでに結論が出て、28年度に向かって方向性がだんだん出てくるのではないかと思いますので、楽しみにしております。  次に、102ページの上から3段目、全国お茶まつり開催事業ですが、先ほど、ほかの委員からも質問がありましたが、主なことは消費拡大ということだと思います。この期間中、できるのかどうかは今ここで答えられないかもしれませんが、静岡駅をおりたらお茶の香りをさせていると。よくウナギ屋の近くへ行くとウナギのにおいがぷんぷんすると。一年中は無理でしょうが、この期間中ぐらい、そういうことはできるのですか。 122 ◯佐野お茶のまち推進担当課長 駅からの情報発信は大変重要な問題だと思っていまして、今そういった形で、JRといろいろな協議をしているところでございます。しかし、駅というのは、不特定多数の人がたくさんいらっしゃり、テロとかそういった障害などの問題がいろいろございますが、一応そういったことで協議させていただいているところでございます。 123 ◯田形委員 それでは、全国お茶まつりに向けて、研究といいますか、協議している中の1つに入っているということで、もちろんこれはJRとの協議も必要ですが、ぜひこの期間だけでも、静岡駅におりたらお茶のにおいがするようにしていただきたいです。そして、静岡市はお茶の産地だね、お茶どころだねということを皆さんに知っていただくことが非常に大事ではないかと思っております。  それで、入場者は何人ぐらいを予定しているのですか。 124 ◯佐野お茶のまち推進担当課長 2日間実施する予定ですが、8万人を見込んでいるところでございます。 125 ◯田形委員 ありがとうございました。  次に、その同じく102ページの、しずおか果樹百景プロジェクト推進事業ですが、どんなことをやるのですか。 126 ◯小林農業政策課長 しずおか果樹百景プロジェクトですけれども、本市は非常に温暖で、豊富で多種多様な果樹が栽培されているところです。それで、このプロジェクトとしまして、大きく3つの事業を進めていきたいと考えています。  1つ目としましては、果樹百景委員会という組織を立ち上げたいと思っています。そちらで生産の現状分析等もやっていきたいと思います。参加する団体としましては、独立行政法人の農研機構のカンキツ研究興津拠点、かんきつのいわゆる国の興津のかんきつ試験場ですね。それから、静岡県の農林研究技術、これも果樹センター。こちらは今、駒越にありますけれども、茂畑へ移転してくるという予定になっております。それから、JA静岡市、JAしみず、そして静岡市という5つの団体で、果樹百景委員会を立ち上げたいと思っています。そこで、現状とか、どういったものがみんなに受け入れられているのだろうかとか、そういうところを調べていきたいと思います。  2つ目としましては、シンポジウムを開催します。今考えているのはミカンで健康ということで、ミカンも非常に栄養価がありますので、そういったものでみんなに知っていただきたいということです。  3つ目としましては、先ほども申しました非常に多品種の作物が静岡市ではとれますので、そういったものをまずは地元の方に知っていただきたいということで、今考えておりますのは、長田地区の桃であるとか梨とかキウイフルーツ、そういったものを葵スクエアを利用いたしまして、そこで販売促進していきたいと思っております。 127 ◯田形委員 青葉シンボルロードでやるというのですが、果物はとれる時期がそれぞれ違いますから、例えば私の地元の桃ですと6月にとれたり、ミカンだと秋や冬とか、違うんですよね。そうすると、その時期ごとに、年に何回か開くということですか。例えば桃がとれる時期、ミカン、キウイフルーツがとれる時期とか。 128 ◯小林農業政策課長 委員がおっしゃるとおりで、ぜひ旬の時期を皆さんに知ってもらって、その旬のおいしいものをぜひ食べていただきたいと思っております。その品目ごとに旬がありますので、今考えておりますのは桃と梨、キウイフルーツ、ミカン等で、5回は開催するという形を考えております。 129 ◯田形委員 今の話に関連して、まことにつまらない質問ですが、何でしずおか果樹百景という名称をつけたのですか。 130 ◯小林農業政策課長 現在のところ想定はしておりませんけれども、そういったものが地元の皆さんに理解されて、地元のものを地元で消費する、いわゆる地産地消が定着してくるところを見て決めていきたいと思っております。(「そうじゃなく、百景という名前が」)百景というのは、静岡市は、お茶とミカンという印象があると思うのですけれども、それ以外にも、先ほど言いましたように桃やキウイフルーツなど、いろんな果物がありますということで、百景という言葉を使わせてもらいました。 131 ◯田形委員 そうしますと、例えば桃の産地とかビワの産地とか梨の産地とか、そういうところを写真で紹介するのか。この時期にはこの地域でこういうものがとれますよという、そういう何かをつくって、百景というのですから、そのように宣伝するわけですか。 132 ◯小林農業政策課長 皆さんに知らせる方法をもっと工夫したほうがいいのではないかということだと思いますが、実は、いわゆるそういった作物の地場産品の情報誌、「しずおか旬彩アラカルト」を作成しております。これはもうじきでき上がりますので、皆さんにもお分けすることができると思いますが、今言ったような地場の果物のほかにも、水産物なども含めて紹介するような情報誌になっております。また、それに合わせましてホームページもつくっている最中でありまして、これも本年度中にできますので、そのホームページの中でも、写真等をいっぱい入れた、そういった地場の情報発信ができるのではないかと思っております。(「産地の写真が入るんですね」)そうです。どこでこういったものが、購入できますというところまで(「そういうものを含めて」)そういうところまで宣伝していきたいと思います。 133 ◯田形委員 次に、105ページの上から4つ目、しずまえ鮮魚普及事業ですが、これについて内容を教えてください。 134 ◯佐野水産漁港課長 資料に事業の簡単な説明が書いてございますけれども、細かい内容について説明させていただきます。  拡充事業といたしましては、今年度第1回しずまえレシピコンクールを開催しました。来年度は、家康公顕彰四百年祭に合わせた家康公が好んだと言われるタイをテーマに、第2回しずまえレシピコンクールという形で、6月ごろに開催したいと考えております。  新規事業としましては、「しずまえ」の認知度を上げるために、しずまえレシピPRイベントとしまして、9月に開催します駿府天下泰平まつりや、11月に開催します全国お茶まつりにおいて、第1回と第2回のレシピコンクールの優勝作品をPRしていきたいと考えております。  それと、しずまえ料理教室ですけれども、魚離れが言われている中、昨今の和食ブームの中で、家庭で魚をさばける大人が少ないことが見受けられるものですから、魚のさばき方とか調理方法をプロの方に教えてもらうようなことを開催していきたいと考えております。  それと、4つ目はオクシズと「しずまえ」の連携イベントですけれども、これも11月に開催します全国お茶まつりなどで、山の幸と海の幸をコラボしまして、お互いに四季折々の静岡の魅力をPRしていきたいと考えております。  それで、しずまえ新聞ですけれども、静岡の駿河湾には豊富な魚が多いということで、静岡市の前浜でとれる知識を、小さい子供たちに知ってもらうために、小学生向けに年2回、しずまえ新聞という名前で発行していく予定です。 135 ◯田形委員 この前、第1回目のタチの料理で、タチはおいしい魚ですし、好評だったようですが、この料理教室を例えば年2回ぐらいやるということですが、誰でも応募できるのかな。どんな方法で料理教室をやろうとしているのかな。 136 ◯佐野水産漁港課長 今の考え方では、広報で募集する形を考えております。その中で、鮮魚として多くとれるアジとかサバを対象にやっていきたいと考えております。 137 ◯田形委員 そして、しずまえ新聞を年2回発行すると。これは小学生全員に1部ずついくんですよね。クラスに1部とかではないですよね。 138 ◯佐野水産漁港課長 対象は、静岡市全体で小学生が約3万5,000人いますので、3万5,000部を2回という形になります。 139 ◯田形委員 ありがとうございました。  この「しずまえ」の鮮魚普及事業の中でも、日本一おいしい、日本一とあえて言っておきますよ、用宗のシラスのPRも忘れずに。そして、サクラエビもよろしくお願いします。いや、余談ですが、本当に日本一おいしいですよ。用宗の生ジラスが、今月23日月曜日に解禁になりますので、皆さんぜひ用宗にお出かけください。常日ごろからこういうPRが必要なんですよ。  次へ行きます。(「まだ」)今からが本番なんです。  108ページの上から2つ目、中山間地移住促進事業の内容ですが、市外から市内の中山間地へ引っ越してくる移住者に対して奨励金とかとするようですが、その対象者はどういう人を考えているんですか。 140 ◯草分中山間地振興課長 中山間地移住促進事業の対象となる方はどういう方かということでございますけれども、まず、中山間地域に住んでいる方が中山間地域に移り住むのは、これは私どもも望んでおりませんので、基本的には中山間地域以外から移り住んでいただくことが前提になります。その中で、さらに静岡市の人口を維持していくということを考えますと、静岡市外からの方を主に募集していきたいと。なおかつ人口が減っている状況もございまして、なるべく子育て世帯、子供のいる世帯を招きたいという考え方でおります。できましたら、首都圏とか大勢人口がいるところからお呼びしていきたいと思っております。 141 ◯田形委員 子供がいるといいますと、定年になって隠居に来るんじゃないということになりますと、収入といいますか、何らかのお仕事といいますか、お仕事があって収入があってということでないとなかなか来ないと思いますし、たとえ来ても、こんなつもりじゃなかったと、また帰ってしまうのでしょうか。過去にはどんな例がありましたか。 142 ◯草分中山間地振興課長 移住事業を始めたのが平成22年でございます。このときは、市が空き家住宅を改修した住宅を御用意いたしまして、全国から募集をかけました。基本的には中学生以下のお子さんのいる世帯というものでございました。それから、お子さんがいなくても奥様が40歳未満の御夫婦世帯だったら可能というようなことで募集をかけました。そのときは、6組の世帯に来ていただいたというところでございます。  その中で、情報関係のお仕事をしていた方は、自宅でインターネットを使ってお仕事ができる方もおりました。その方は首都圏から来られた方でした。それから、静岡市の市街地から中山間地へ移り住んだ方がおり、その方は実際にはこの市内の都市部でお仕事を持っていて、住居だけを中山間地へ移した方が2件ほどおりました。それから、市外からお見えになった方ですけれども、静岡へ来れば何かお仕事があるでしょうという形で、見込みで来られた方もおられました。その方は、実は大変仕事がなかなか見つからなくて、大変な苦労をされたのを私どもも見ております。  そういう意味で、私どもが移住を勧める中では、生活をどのようにしていくのかということを丁寧に聞き取りし、それからお話をさせていただいています。実態としてはこうなってしまいますというような説明をした中で、納得していただいて、移住していただける方にはしていただくというようなことをしております。 143 ◯田形委員 事業自体はなかなかいい事業であっても、現実的には非常に難しいということです。今の答弁をお聞きしますと、静岡市内からでもいいんだね。私は市外の方だけが対象だと思っていましたので、誤解していました。  そして、後で野生鳥獣被害の質問をしますが、それにも絡んで、やはり生活するとなると一定の収入が必要になると思います。ですから、そういう技術指導とかそういうのを何かプラスアルファで、耕作放棄地じゃないけれども、土地の心配をしてやるとか、そういうこともあわせてやるのでしょうか。 144 ◯草分中山間地振興課長 移住に当たりまして、仕事として農業をやりたいという御要望があった場合につきましては、地域の自治会の皆さんにお聞きして、農地を貸してあげることができるのかどうかと、そういった中継ぎ等はする予定でございます。  それから、農業は、いきなり来て農業ができるわけではございません。農地を借りて実際に農業をやる場合につきましては、農家資格という、農業ができるんだという証明が要ることになっておりますので、もし資格がない場合は、例えば農業生産法人で実習ができる体制をつくるとか、そういうことも考えております。  今のところ、私どものところに実際に農家をやるという形で移住されてきた方はございません。(発言する者あり)残念ながら今、農業をやるという形で入ってきた方は1人もおりません。 145 ◯田形委員 次に、109ページ、上から2つ目、たびたび質問させてもらって、申しわけないですが、野生鳥獣被害対策事業であります。  なぜ毎回のようにしつこくこれについて聞くのかといいますと、やはり先ほどの質問もそうですが、農業をやろうと思って来て、一生懸命やって、さあ収穫の時期だ、お金になる時期だとなった時に、イノシシに食われてしまった、鹿に食われてしまったとか猿にやられてしまったとなってしまうようでは、就農意欲がなくなってしまうわけですよね。皆さんも1カ月間、一生懸命仕事をして、21日に給料日だと。さあ、給料日が来たら何を買おうかとか思っていたら、済みません、市の事情で今月の給料半分ですと。そういうことと同じなんですね。やっぱり生活ができるようにしてあげられなければ、中山間地への移住者はふえないと思うのですよ。  先ほど言いましたように、技術とかは本人が一生懸命学ぶにしても、やはり鳥獣被害対策というのは、個人でやれといってもなかなか難しいところがあるので、そういう意味で私はしつこくといいますか、質問しているわけであります。  この中にいろいろな方法があるかと思うのですが、まず柵をつくるということも一つの、近くに来ないように柵をつくる、ワナを仕掛けるとかがあると思うのですが、去年、鹿、猿、イノシシ等は何頭捕獲したのか。そして、ことしはまだ年度が終わっていませんが、今まででどのくらい捕獲したのか。教えてください。 146 ◯草分中山間地振興課長 鳥獣の捕獲状況でございますけれども、昨年度はイノシシが600頭、猿が151頭、ニホンジカが670頭、ハクビシンが72頭、アライグマが52頭でございます。それから、今年度でございますけれども、12月末までの現状で、イノシシが1,283頭、猿が98頭、ニホンジカが355頭、ハクビシンが71頭となってございます。(「アライグマは」)済みません、アライグマの数字が見当たりませんので、後ほど調べましてお伝えします。 147 ◯田形委員 今お聞きしました数字を見ていきますと、イノシシが非常に多いと。私の自宅近くの集落でも、民家のところまでイノシシが来ているということで、農業とは直接関係がないかもしれませんが、民家のところへ来ているということは、子供たちとか一般の方が襲われる可能性があるということで、非常に心配しています。来ないようにするために、先ほど言いましたように、柵とかわなの講習を受けるとかあるんですが、まず柵について、ここにいろいろ何か書いてありますが、個別型、団体型、地域一体型の違いはどういうものなのですか。 148 ◯草分中山間地振興課長 防護柵を設置する補助制度がございまして、その補助する内訳として3つのタイプがあるということでございます。  1つ目が個別型になります。これは、個人の農家の方が自分の畑だけを柵で囲うために必要な資材に対して補助するものでございます。これにつきましては、10万円が限度になりますけれども、かかった経費の半分までを補助いたします。  それから、2つ目の団体型でございます。これは、個人でやるのではなくて、2人以上の農家の方が共同で自分の畑と隣の方の、基本的には隣接する畑になると思いますけれども、そこを共同で囲っていただくと。そういうものに対して資材の補助をするというものでございます。これにつきましては、2人以上ですので、1人当たり10万円を限度に、2人ですと20万円まで出しますけれども、かかった経費の9割まで補助することになります。  3つ目が地域一体型というものでございまして、集落の全員が参加するような形で、集落にある畑全体を大きく囲っていこうと、防除するものでございます。この事業につきましては、100万円以上かける事業に対して、上限としては600万円までを補助するものと考えてございます。600万円を上限として、補助率は95%というものでございます。この場合は、人力で打って、全部をやるのは無理な部分がございますので、業者にお願いして設置していただくという経費まで含んでいいという制度にしてございます。これは県の制度にも応援をいただいて、県の制度にものっとりながらやらせていただいているものでございます。この場合も、人数的にいきますと2人以上の方でやっていただくものでございます。 149 ◯田形委員 昨年、地域一体型の申請は何件くらいあって、何メートルぐらいやったんですかね。そして、この1メートル当たりの単価は幾らぐらいするものですか。 150 ◯草分中山間地振興課長 25年度の地域一体型の事業は、7カ所で実施いたして、総延長が6,553メートルとなっております。平均いたしますと1メートル当たり3,200円ほどになります。 151 ◯田形委員 ありがとうございました。  まだまだ聞きたいですが、まだほかの人も待っておりますので、この辺にしておきますが、ぜひこの鳥獣被害…… 152 ◯水野委員長 ちょっと待ってください。補足がありますか。 153 ◯草分中山間地振興課長 済みません、先ほど柵の設置の3タイプの説明をさせていただきましたけれども、その中で、個別型設置のものにつきまして補助率50%という説明をさせていただきました。基本は50%なんですけれども、いわゆる旧安倍6村につきましては、9割補助ということで、特別に上乗せができるようにしてございます。申しわけありませんでした。(「90%」)はい、9割まで補助ができます。 154 ◯水野委員長 田形委員、ほかに何かありますか。 155 ◯田形委員 いろいろありがとうございました。  ただ、これからも野生鳥獣被害対策は、柵とかわなとかいろいろやっていくと思いますが、ぜひイノシシ等を、追い払うというか、とるといいますか、積極的に進めていただきたいと思います。  本当は、あと30分ぐらいお時間をいただいて、じっくり中山間地振興課とはやりたかったんですが、といいますのは、先ほどから言っていますように、中山間地域へ移住してくださいと言ったってね、行ってそこで農作物を一生懸命つくった、そうしたら、収穫前にぱくっとイノシシにやられてしまった、猿にやられてしまった。これでは人は来ないですよ。例えば、皆さんが1カ月間一生懸命働いていて、給料日になったら、市でお金がなくなったから今月は給料を半分にしてねなんて言われたら、やる気をなくしてしまうでしょう。それと同じですよ。やっぱりそこら辺をしっかり考えて、大いに野生鳥獣被害対策は力を入れてやっていただきたいと思います。またの機会にゆっくり質問させてもらいます。 156 ◯草分中山間地振興課長 先ほどアライグマの捕獲頭数のことがありませんでしたので、申しわけございません、73頭でございます。(「12月までに73」)そうでございます。また、鳥獣被害につきましてはまた御教授願いたいと思います。 157 ◯水野委員長 田形委員、いいですか。(「はい」) 158 ◯平島委員 では、何点か質問させてください。  まず、60ページのシティプロモーション推進事業、3の新規事業の都市ブランド確立検討事業ですけれども、この都市ブランドというのはどういったものを想定しているのかというか、どういった都市ブランドを目指すつもりなのでしょうか。 159 ◯松永観光・シティプロモーション課長 来年度から観光・シティプロモーション課は、シティプロモーション課と観光交流課に分かれますが、こちらの事業はシティプロモーション課で行う形になります。  現在、例えば三保松原ですとか日本平、豊富な水産資源とかオクシズのすばらしい自然など、それぞれ点在していた、そういった地域資源を組み合わせて、どのようにPRしていったら皆さんにもっと周知されて、どの市場が一番いいのか。また、どの方にターゲットを絞って、そういったものを売り込んでいったらいいのかというような、マーケティング手法をとりながら、このブランド産業というんですか、静岡市のイメージ構築の基本方針を全庁的にやっていきたいと考えています。  手法としましては、先ほど申し上げましたように、ある程度データ化して、見える化して、それぞれのブランドごとにマーケティング手法を使いまして、それぞれ皆さんにわかるようにシティセールスの方法をとっていきたいと考えております。 160 ◯平島委員 次に、61ページの安倍川花火大会開催費助成ですけれども、今年度が3,250万円、来年度が4,000万円の予算になっています。昨年に事故が起きましたけれども、来年度に増額するのはどういう理由からなのでしょうか。というのは、市が多額の助成をしているということで、事故の責任も追及されるような環境の中、さらに助成額を増額するということで、責任が重くなるのではないかと思います。この増額をする理由、また心持ちといいますかね、どういうつもりでふやしたのかというのを教えてください。 161 ◯大村イベント推進担当課長 まず、750万円の増額分につきましては、本年度実施されております家康公四百年記念事業の中で、実行委員会がやる記念事業の実施事業費で、大がかりな花火の仕掛けを用意するということで750万円、大きなクレーンも用意した仕掛け花火ということで、調整を進めているところでございます。  もう1つ、ふやした気持ち、心意気については、昨年11月3日になりますけれども、安倍川花火大会実行委員会の総会が行われまして、この中で、来年というか本年度ですね、戦後70年という節目の祈念という中で、みたまを送るということで、どうしても開きたいという思いがありまして、実行委員会側の議決がなされたところでございます。私どももその意見を尊重いたしまして対応していきたいというところでございます。 162 ◯平島委員 次に、94ページ、戦略産業推進事業の中にエネルギー産業創出事業があります。これは事前に伺ったところだと、海洋エネルギーのことだという説明をいただいています。エネルギーというと、私の地元、足久保では木質バイオマス発電所が建設されるという話が上がっているんですけれども、新産業、あるいは新エネルギーということだと、木質バイオマス発電というのは非常に可能性のあるものだと思っているのですが、その後、この木質バイオマス発電の情報収集とかはされているのでしょうか。 163 ◯青木産業政策課長 済みません、木質バイオマス発電につきまして、まだ検討していないというか、まだ勉強不足で、どういうものかよくわかっていませんので、今後研究していきたいと思います。 164 ◯平島委員 次に、96ページの地場産品販路拡張事業ですが、東京オリンピック・パラリンピックメダルケースの採用の見通しは、現在どのような状況になっているのでしょうか。 165 ◯森地場産業担当課長 販路拡張経費ですけれども、この中には、静岡駅の駿府楽市の展示コーナーの管理運営費と、それから東京でやる首都圏PRの事業と、それから東京オリンピック・パラリンピックのメダル提案事業の3つの事業が入っています。オリンピック・パラリンピックのメダル提案事業の経費は225万6,000円です。  現在の進捗状況ですが、今年度9月補正でお金をいただきまして、ただいま観光地で試作品を制作しております。来年度の予算につきましては、これに係るプロモーションということで、東京オリンピック・パラリンピック競技大会組織委員会、また、東京都に市長を交えたトップセールスをかけていくつもりです。  それと、東京オリンピック・パラリンピック以外にも、その前にラグビーワールドカップとかG8サミットがありますので、こういったところにも記念品等の提案をしていきたいということで、その記念品の開発等を行っていくことの経費となっております。 166 ◯平島委員 次に、99ページの清水港マグロまつり開催費助成について、650万円の助成ですけれども、お祭り開催の全体事業費は幾らになっているんでしょうか。 167 ◯村松清水港振興課長 お祭りの全体事業費を1,000万円ということでやらせていただいております。 168 ◯平島委員 1,000万円の事業費のうち650万円助成するということですけれども、先ほどの「しずまえ」のイベントは2回で400万幾らでしたか。ほかのお祭りの費用に対する助成に対して、こちらの助成は、事業費に占める割合が非常に高いような気がしているのです。どうしてこのマグロまつりだけこのように高い助成になっているのでしょうか、その理由を教えてください。 169 ◯村松清水港振興課長 650万円ですけれども、このお祭りは平成19年度から、静岡市がシティセールスの一環としてマグロを取り上げて、マグロまつりという形で実施したという経緯がございます。そのときに、マグロまつりの会場としまして、JR清水駅の東口イベント広場等を中心に開催したわけでございます。その中で、何もない広場ですから、会場にテントだとか、あるいは電源設備、冷房設備、机や椅子、それから案内表示板、あるいは臨港地区のため、非常に車の通りが多いということで、警備のスタッフ、アルバイトをたくさん用意したといったこと。それから、広告宣伝費で、それぞれの内訳が会場の設営に約430万円かかると。人件費が約150万円、広告宣伝費が約115万円かかると。基礎となる部分については市が持ちましょうということで始めたお祭りですので、その650万円をそのまま維持しているということでございます。 170 ◯平島委員 次に、103ページの(仮称)アグリチャレンジパーク蒲原の整備の現状はどうなっているんでしょうか。また、オープンの予定日などがわかっていれば教えてください。 171 ◯小林農業政策課長 整備の状況ですけれども、本年度、蒲原の東地区、西地区、両地区とも完成の予定ということで事業は進めておりましたが、台風等の影響もありまして、若干おくれているという状況です。当初の予定ではありますが、いわゆる研修等の開催につきましては9月ごろを予定しております。 172 ◯平島委員 整備は本年度中に終わる予定が若干おくれているという話だったのですけれども、実際にどのくらいおくれるのか。それと、この場所を借りてヒマワリを育てて、そのヒマワリを障害のあるお子さんとか入院中のお子さんに届けるというようなイベントをしたいという団体があると聞いているのですが、そういったところに貸し出すことは可能なのでしょうか。 173 ◯小林農業政策課長 最初に工事ですけれども、連休明けをめどに考えております。  それから、2つ目のヒマワリの関係ですけれども、今調整しておりまして、西地区には研修用の圃場のほかに市民向けの体験圃場、芝生広場、こういったものの整備をしております。その市民向け体験圃場に最初のイベント的な形でヒマワリを植えてみましょうかというようなところで、人に集まっていただきまして、にぎわいの創出にもなりますし、また、そういったものが今言われましたように障害者等にも非常にいい影響もあるようであれば、そういったところも採用していきたいと。今調整中でございます。
    174 ◯平島委員 110ページのオクシズ在来作物活用事業の中にカタログ作成が入っているのですが、このカタログの内容を詳しく教えてもらいたいと思います。というのは、葵区でも以前、オクシズの在来作物のパンフレットをつくっていたと思うので、同じようなものをつくってもしようがないと思うものですから、このカタログ作成について教えてください。 175 ◯草分中山間地振興課長 委員から御指摘がありましたように、今、葵区が葵区の在来野菜のカタログということでパンフレットをつくっております。  今回、中山間地振興課でつくるのは、清水区も同じ中山間地で在来作物を持っておりますので、範囲をそこまで広げていきます。それから、その作物のそのものの状況もありますけれども、それを使った料理、どういう料理に向くだとか、どういうふうに使っていくとよいだとか。そういう料理の実例のようなものも載せた形でカタログを整理していきたいと考えています。そういう意味で、もう少し詳しいものにしていきたいと考えております。 176 ◯平島委員 最後です。南アルプス周辺登山道整備事業ですが、4,500万円の予算が立てられています。この整備によって登山客がふえて、安全に登山してもらえるのは非常にいいことだと思っておりますけれども、現状の登山客はどのくらいいて、この整備によってどの程度増加すると見ておられるのでしょうか。 177 ◯草分中山間地振興課長 登山客につきましては、正確な数字はわかりかねる部分がございますけれども、山小屋に泊まったとか、それから入山届、下山届を出したとか、そういった方々の数字をまとめますと、おおよそ3万2,000人の方が南アルプスを訪れていると考えております。  今回、南アルプスユネスコエコパークになって、世界にも情報が伝わってくるという状況でありまして、私どもとしては、最終的には来訪客が10%くらいふえてくれればいいと思っております。  ただ、つり橋は1年で何とかできるのですけれども、今シーズンの登山には間に合わないということもございますので、その効果はその後に及んでくるということでございます。 178 ◯畑田委員 幾つか御質問させていただきます。  資料2の60ページ、観光・シティプロモーション課にお伺いします。  先ほど岩崎委員からも御質問が出ていたので、せっかくですので、清水みなと祭りについても1,300万円が増額されていますけれども、来年度、増額した理由をお聞かせください。 179 ◯大村イベント推進担当課長 1,300万円の増額でございます。増額の理由につきましては、こちらも家康公四百年記念事業の中で、家康公時代の清水港をイメージした舞台演出、これをオリジナル楽曲で、第7楽章まで交響曲という形でおつくりいただいておりまして、この交響曲を市民参加のもとで表現するということで、マリナートで7月12日に実施予定でございます。こちらを実施するための助成として700万円、そして、海上花火大会を、こちらも記念大会ということで実施させていただきます。この費用が300万円でございます。残りの300万円につきましては、海上で花火を打ち上げるものですから、どうしても海上花火大会で記念花火を打ち上げるための台船が必要になります。今回花火大会で実施する花火の量をふやしますので、毎回使うものですと、台船の積載量が不足しております。これを積載ができるものということで、その台船代として300万円の増額をさせていただいて、合計で1,300万円ということでございます。 180 ◯畑田委員 ありがとうございました。  続きまして、産業振興課、産業政策課にも先ほど来議論がありまして、94ページの戦略産業推進事業についてです。本会議でも本市の経済に関する厳しい状況を踏まえての御質問がいろいろありましたけれども、それから、先ほどの池邨委員からの非常に真摯な御議論を聞いておりまして、この戦略産業推進事業も、まさに既存の、今ある産業をどう育てていくのかという視点で、地場産業とか今あるさまざまな産業を成長させ、雇用創出につなげていくんだという視点が大事かと思っております。  5つの戦略産業について、先ほど説明があったように、清水港・ロジスティクス産業が観光・ブランド産業に大きく影響したり、文化・クリエイティブ産業が観光・ブランド産業に影響したりと、この分野ごとの連携が非常に大事だと思うのです。その観点で、文化・クリエイティブ産業の中で、家具など地場産業の振興が入るのかどうかをお聞きします。それで、入るとすれば、その意義について教えてください。 181 ◯青木産業政策課長 家具などが文化・クリエイティブ産業に入るのかということですけども、地場産業は文化・クリエイティブ産業の分類に入ると思っております。ですから、産業別GDPとか従業員数にも含めております。現在、クールジャパンと呼ばれます海外の日本ブームの中でも、伝統産業のたくみの技術とか繊細なデザインが脚光を浴びておりまして、クリエイティブ産業の柱の1つとして位置づけられると考えております。そのため、地場産業に受け継がれた技術とデザインが融合することで、海外など新たな市場の開拓の可能性がある産業であると捉えております。 182 ◯畑田委員 ありがとうございます。  続きまして、清水港振興課にお聞きいたします。  資料2の99ページにあります清水都心ウォーターフロント活性化関連事業に新規事業として、海洋文化拠点調査事業、あるいは日の出6号上屋活用検討調査事業がありますけれども、平成29年度に予定されている中部横断自動車道の開通等を踏まえて、もう再来年には開通するわけです。27年度に検討調査されるということですけれども、その後、実施については、28年度の1年間しかないわけで、それまでのスケジュールといいますか、その辺についてお尋ねしたいと思います。 183 ◯村松清水港振興課長 清水港海洋文化拠点調査事業と日の出6号上屋活用検討調査事業を中部横断道と絡めてということでございますが、最初に、清水港海洋文化拠点調査事業につきましては、3次総の6つの重点プロジェクトに示します文化都市に位置づけた事業でございます。今後、3次総の前期4年間、後期4年間の中で形をつくっていきたいということで、特に29年度の中部横断道と絡めている事業ではございません。  この調査事業で何をやるのかといいますと、清水港の地域資源であります地球深部探査船「ちきゅう」や、あるいは海洋学部を持つ東海大学、それから、水深3,000メートルという駿河湾、こういった海洋環境を最大限に活用しながら、次代を担う青少年たちに海洋への興味と知識を深めていただくということで、深海・海洋・水生生物などをテーマとした海洋文化を発信する学術教育施設を目指すということでございます。  今年度につきましては、国や県を初めとして港湾関係企業等の経済界や東海大学など、産学官の連携のもと、施設の位置、あるいは内容や規模、事業主体、財源などについて調査研究していくものでございます。  それから、もう1つの日の出6号上屋活用検討調査事業につきましては、港湾計画で位置づけられている、県が策定した駿河湾港整備基本計画によりますと、6号上屋といいますのは、駿河湾フェリーが着く客船ターミナルのことを言います。それから、南に行く順番に従って、5号上屋、4号上屋という木造の上屋がございますが、この上屋を29年度に解体すると。したがいまして、中部横断道の開通とは整合がとれませんけれども、29年度の解体に向けて、現在、県で港湾機能の再編ということで、ここの上屋機能を新興津に移すというような作業を進めております。  物流機能が移転することになりますと、6号上屋の物流機能もなくなってしまいますので、今後は、交流拠点という形で、日の出埠頭を客船ターミナル、あるいは日の出のにぎわいづくりということで進めていきたいものですから、どういう形がいいのかということで、6号上屋の所有者である静岡県の意見を聞きながら、国や県、あるいは港湾関係企業、観光や商業者とともに調査を行っていきたいと。行く行くは都市的利用に使用していきたいということで調査を始めたいと考えております。 184 ◯畑田委員 御答弁ありがとうございます。  議案書7)の161ページ、議案第52号の静岡市オクシズ地域おこし条例についてお聞きいたします。  仮に条例が可決されて通ったときに、計画を策定することになっておりますけれども、いつごろ策定されるのか。できるだけ速やかに策定すべきと思いますが、そのスケジュールと、この計画は何年間の計画を想定しているのか、お尋ねします。 185 ◯草分中山間地振興課長 オクシズ地域おこし計画を、27年度に策定していく予定になっております。これにつきましては27年度中に策定するわけでございますけれども、28年度の予算要求に間に合うくらいのスピード感でということも言われておりまして、なるべく早い時期にできるように心がけていきたいと思います。  計画期間につきましては、27年度を入れまして8年間、3次総の期間と合わせていきたいと考えております。 186 ◯山本委員 最初に、94ページのLNGの経済波及効果の調査に関連してお聞きします。  代表者会議でも言われましたが、経済局ですから、経済波及効果の調査をされるのは、それはそれでいいとは思うのですが、ただ、市全体としては、配布資料の市長意見にもありましたよね。南海トラフ地震の災害への対応をきっちり市長が求めたということもあるものですから、この経済局の調査で、経済波及効果は当然ですが、そういう災害被害、あるいは環境負荷等にかかわる経済へのマイナス効果なども調査に含まれてくるのかについて、言及しておいてください。 187 ◯青木産業政策課長 初めに、どういうふうな調査を行うのかということを簡単に説明させていただきます。今回、その事業者が計画するLNG発電事業は大規模な事業でありまして、市の経済とか経済界、それから地元の皆さんなどにも大きく影響するものと考えられます。そのため、この事業が実施された場合の影響とか効果、対策とか有効活用などにつきまして、市として正しく把握、確認、認識しておく必要があるため、実施する調査事業の1つです。  今回の調査は経済局が実施するものでありますので、事業者の事業実施により、本市のさまざまな産業に与える経済効果を図るものであります。特に、新規雇用者数とか付加価値額などがこの事業によってどのくらい影響するのかとか、増加するのか、波及はどの程度及ぶのかなどを調査するものです。  具体的には、発電事業の直接雇用、設備投資及びその他地域の建設業、物流業等、多方面での新たな雇用や設備投資への経済効果、それから、LNG発電事業を行うことで、そのLNGが気化するときに排出されます冷熱とか、発電時に発生する温熱の有効活用に対する調査、それから、類似施設での自然災害への対応とか、環境への対応、景観への対応などの調査、あと、国のエネルギー政策とか電力自由化に関する調査などを行います。  ですので、委員が言われている調査というのは、この中には含まれていないというふうに思います。 188 ◯山本委員 ということは、事業者にやってもらうのが市の立場ということですか。 189 ◯青木産業政策課長 委員が言われました経済的被害とかマイナス影響に関する調査は、環境アセスの中とか、企画局長がこの前の本会議で答弁しましたが、庁内で連携して、これから地域エネルギー政策統括会議というものを行っていきます。その中で検討していきたいと思っております。 190 ◯山本委員 そういうことだと思うのですが、多分、本会議の答弁の中にはちょっとなかったですけれども、あそこはレベル2で最大11メートルになっているんですね。7メートルだから大丈夫だという見解にも疑問があるし、中部電力も、一昨年、上越市に同じシステムの火力発電所をつくっていて、中部電力は、東海方面は地震でやられる場合があるから、リスク分散で日本海側につくるんだという立場を持っていますので、そこは企画局を含めて全体できっちり、本市にとってのリスクも調査研究する必要があると思います。  また、事業者は出力について、最大で200万キロワットと出しているのですけれども、その出力をどうするのかについては、需要や事業性を見きわめる中で検討していくと言っています。出力が大きくなるのか小さくなるのかで、経済波及効果が大分違ってくると思うのですが、そこら辺の調査は、市としてはやられないのですか。 191 ◯青木産業政策課長 出力をどういうふうにするのかというのは、民間企業が行う事業ですので、需要見込み等は事業者が調査して行うことになると思います。 192 ◯山本委員 東燃ゼネラル石油から、直接雇用は30人の規模だというような説明がありました。事業者は、平成33年4月までの3カ年の工期を予定しており、当然環境影響調査をやってからの話になるのですけれども、本調査を具体的にどのように活用されていくのかという点に触れておいてください。 193 ◯青木産業政策課長 この調査におきまして、正しく経済波及効果とか、どのような影響があるのかを市が正しく認識することによって、この事業に対して正しく対処していくことができるようになると思います。  それから、経済波及効果を地元企業とか関係者と情報共有することで、東燃ゼネラル石油の事業実施により本市の産業に与えるさまざまな経済効果を図るのですけれども、その新規雇用とか付加価値額の増加を具体的にすることにより、どのような業種にどのような波及効果があるのかということを見きわめることも目的にしております。そこら辺が明らかになって、関係者の皆様と情報を共有しまして、この計画が地元企業や静岡市により有益なものとなるように対処をしていきたいと考えます。 194 ◯山本委員 本調査は、恐らくコンサル委託という形になるのでしょうが、どういうところへ委託されて、成果品は27年度内に納品される見込みでよろしいのでしょうか。 195 ◯青木産業政策課長 委託先はまだ決まっておりませんが、市の規定にのっとり業者を選定します。それから、成果品については、年度内に納品していただく契約になると思います。 196 ◯山本委員 わかりました。  次は、先ほどから議論にもなっています戦略産業推進事業です。幾つかの課にまたがっておりますけれども、事業の中身は、産業育成支援、立地促進、創造事業支援と、各分野の産業集積等で恐らくその中身が違っているかと思うんです。戦略産業の5分野の事業の効果とか必要性をはかる上で、その戦略産業の5分野の現状というのは、GDPではかられればそうだし、集積がこうで、恐らくこの事業は10年ぐらいは続けると思うのですけれども、10年間でどういうところまで持っていくのか、見通しはあるのでしょうか。 197 ◯青木産業政策課長 各戦略産業5分野につきまして、現時点でどの程度の従業者がいるのかとか、GDPがどのくらいかということは把握しております。それを高めていくということで、(「している」)はい、(「していて、どこまで持っていくかというのは」)考えております。(「そのプラン、新プランの中に入っていますか」)新プランの中にも一部入れております。 198 ◯山本委員 ということは、この新プラン中の事業は、10年程度継続して同様の事業を展開するということでよろしいのですね。 199 ◯青木産業政策課長 今回つくります第2次静岡市産業振興プランの期間は8年間、3次総に合わせて行っていきます。 200 ◯山本委員 その期間、この事業は展開されるということで理解しておきます。  この事業の絡みがよくわからないので聞いておきます。この戦略産業推進事業の中にも、物流関連は立地促進事業という形で入っているのですが、上の企業誘致推進事業にも、企業誘致と留置のための用地確保に向けた調査・検討が入ってきています。当然この中にも物流産業が入っていると。そうなると、今回の戦略産業推進事業における立地促進と企業誘致の関連は、要するに、物流なんかはダブって事業が展開されることになっているのか。違いと関連について、整理して説明してください。 201 ◯杉山産業振興課長 物流関連産業の立地促進事業と企業誘致推進事業との関連ということでございます。戦略産業の物流関連産業立地促進事業については、戦略産業の1つである清水港・ロジスティクス産業の立地促進に向けた情報発信と、主にソフト的な対応となる事業をしております。内容としましては、海の貨物を利用する、清水港を利用する事業者と連携しての首都圏での物流関係の展示会へのブース出展や、静岡市の立地性をPRして企業誘致につなげるためのパンフレット作成等を行っていくものであります。また、企業誘致推進事業につきましては、清水港・ロジスティクス産業の立地を含めた企業立地推進の最大の課題である、用地確保に向けた調査・検討を行う事業ということでございます。  実際に物流関連立地促進ということでありますので、市内に物流関連産業の立地を目指すということで、戦略産業の中では主にソフト的なPRとか情報発信をしていきまして、企業誘致推進事業の中では、その受け皿である用地の確保に向けた調査・検討を行っていくということでございます。 202 ◯山本委員 ということは、企業誘致推進事業は、先ほどの話で開発手法等が出ましたけれども、新インターのところは開発行為、大谷・小鹿地区は土地区画整理で、工業団地を造成するための調査という理解でいいですか。 203 ◯杉山産業振興課長 工業団地の造成を必ずしも前提としたものではありません。大谷・小鹿地区については、土地区画整理事業による開発事業の検討が都市局で行われていますので、それに対して市の企業立地のニーズや開発と、その他インフラ整備に対する企業等の要望等を踏まえて、そういうインフラ整備の中に生かしていただくという考え方もあります。また、戦略産業を含めた産業集積をどのようにしていけばいいのかという部分も踏まえて調査していきたいと考えておりますし、清水地区のインターチェンジ周辺につきましては、まず開発可能性自体を探っていくという段階でございます。 204 ◯山本委員 これは今後も追いかけていきたいと思いますが、可能性があるのかないのかという調査をするのに税金が投入されるというのもあれですから、恐らくどうすればできるのかという立場からの調査かとは思います。  次に行きます。  97ページの「ホビーのまち静岡」推進事業で、これは一言だけ言わせて下さい。  私たち議員団と市民団体が、ホビーショーに戦争装備の戦車等が実物展示されるのは、子供とファミリーにとってはふさわしくないのではないかということで申し入れて、夏に翌年度の実行委員会で企画を検討すると言われていたものですから、ことし5月のホビーショーで、具体的に申し入れ等が反映された企画になっていきそうなのかどうか、補助を出す市の立場としてコメントしていただければと思います。 205 ◯杉山産業振興課長 静岡ホビーショーでの自衛隊の車両展示等の関係でございますけれど、これは主催者であります静岡模型教材協同組合におきまして、自衛隊車両等の題材としてつくられた参加メーカーのプラモデルの精巧さをPRするために行っています。自動車やバイクなどについても同様に実物の展示をしております。主催者としましては、世界中から訪れる関係者や模型ファンに対し、国産モデルの優秀さ、精巧さをアピールすることを目的としております。  ことしのホビーショーにつきまして、どのような企画をしていくのかということが決まっているのかというところもありますが、先日確認したところでは、より効果的にプラモデルの魅力を伝えるための仕掛け等については、まだ検討中ということで伺っております。 206 ◯山本委員 趣味の世界ですので、プラモデルは精巧であれば、当然私たちもいいとは思うのですが、実物そのものの展示については問題があると思います。  次に、98ページの若年者地域企業就職促進事業について、これも女性や若者を静岡市内に引きとめて、また来てもらう取り組みかと思うのですが、3次総の最大のミッションと言われるそこら辺の人口減少対策とも絡む分野なのに、残念ながら昨年に比べて、予算的には若干減少しています。新規にやった部分がありますから、恐らく従来部分で何かこう減らされているんじゃないのかと。だから、その減らされている部分があれば、なぜなのかということを明らかにしていただきたいと思います。 207 ◯加納雇用労働政策担当課長 お尋ねの予算の関係でございますが、26年度の括弧書きの775万4,000円の中には、右側に記載してございます「しずまっち」ホームページが若干見にくいとか検索しにくいということがございましたので、リニューアルの経費として、大体300万円を計上してございました。27年度につきましては、これを維持管理していく経費が50万円程度になっておりますので、その差で250万円ぐらい減っていると。その上で、二重丸の新規事業で、インターンシップの関係が185万4,000円、それから、女子大生キャリアセミナーが845万円と、差し引き、合計で270万円、ホームページの関係を除きますと270万円程度の増額という形になってございます。 208 ◯山本委員 ちょっと数字が合わないですね。 209 ◯加納雇用労働政策担当課長 済みません。女子大生キャリアセミナーの金額を1桁間違えました。84万5,000円でございます。済みません。 210 ◯山本委員 これまでも取り組んできた若年者地域企業就職促進の成果が具体的にどれぐらいあって、今度の新しい取り組みでどういう効果、成果を見込んでいるのか、説明してください。 211 ◯加納雇用労働政策担当課長 事業の成果でございますが、私どもの進めている事業の結果、何人が静岡市で就職したかということについての把握はできてございません。ただし、リクルートカフェを実施しておりますが、この参加学生のアンケートで、「地域企業への就職意識が高まった」というふうに答えていただいた方が90%以上となってございまして、若者の地域企業への就職意識の醸成につながったものと考えております。 212 ◯山本委員 現状をつかむという意味では、本市へのIターン、Uターンはどんな現状にあるのか、また、それをふやしていくに当たって、明確にここが課題だということがあれば示してください。 213 ◯加納雇用労働政策担当課長 これは静岡県の調査でございますが、県内で、平成14年度に50.8%のUターン就職率がございました。調査方法が個人情報の関係で変わっておりますが、平成25年度には45.4%という数字を私どもも聞いておりますので、全体として減少傾向にあると考えてございます。(「この課題として具体的に」)  申しわけございません。課題として、やはり地域の企業の情報がうまく発信できていないということと、それを学生側が受け取れる環境にない、情報を受けることがなかなかうまくいかない。もしくは、学生の方の興味が若干湧かない。こういったところが根底にあると考えております。 214 ◯山本委員 カフェを通して市内の企業への意識が高まったという点は、光かなと思います。  あと、これに関してもう1点、雇用のミスマッチの解消という点もこれでうたわれていますから、今のUIターンと重なるのかどうか、雇用のミスマッチの現状とそれらに対応する課題に触れていただきたいと思います。 215 ◯加納雇用労働政策担当課長 雇用のミスマッチの関係でございますが、リーマンショックにより景気が後退して以降、学生の就職難と企業の採用難が同居していたという言われ方をずっとしてきました。ことしあたりを見てみますと、大学生の就職環境というのは非常に好転していると。報道によりますと、売り手市場という言葉を使っているところもございます。ただし、企業はなかなか採用できないと、採用計画を充足できないということがございまして、採用難は継続していると考えてございます。  それから、課題でございますが、こちらは、先ほどのUターンの関係と根は同じかと考えています。企業の情報発信、それから学生の情報の受け取りを強化していく必要があろうと考えてございます。 216 ◯山本委員 わかりました。ありがとうございました。  続きまして、101ページの農業政策課の農地中間管理事業費助成ですが、3,700万円の県の財源とした事業が提案されていますが、この助成制度の内容と助成基準、3,700万円の内訳等も含めて、説明してください。 217 ◯小林農業政策課長 この事業は、国が進めております農業改革の1つでございまして、後継者不足、高齢化といった状況にある農業ですけれども、農地を有効利用して継続して使っていくと。また、農業経営の効率化を進めるということで、担い手、農地を集積、集約化しようという事業でございます。  各都道府県に農地中間管理機構、いわゆる農地集積バンクを設置いたしまして、この事業は、公的な機関である農地中間管理機構が出し手である農地の所有者から農地を借り受けまして、その規模を拡大する農業者とか法人に集約していくと。これは公募しまして、広く呼びかけるということです。  このいわゆる協力金の基準ですけれども、大きく3つ分かれておりまして、1つ目は地域集積協力金です。これは一定時期、10ヘクタール以上を想定していますが、その農地内で農地の中間管理機構へ貸し付ける割合に応じてその地域に交付されるもので、割合としましては2割から5割以下、それから5割から8割以下、8割超と、3段階になっておりまして、最初の2割から5割以下が10ヘクタール当たり2万円、5割から8割以下が2万8,000円、同じく8割超が3万6,000円となっています。これは26年度、27年度、2カ年で行っていく金額でありまして、30年度までの事業に決まっておりますが、28年、29年になりますと、それぞれ今言った金額の4分の3、30年度になりますと2分の1に減額されるという制度になっております。  2つ目が、経営転換協力金と申しまして、これはいわゆる農業から撤退するという場合に、こちらも面積が基準になっておりまして、0.5ヘクタール以下と、0.5から2ヘクタール以下、2ヘクタール超と3段階になっております。0.5ヘクタール以下につきましては1件当たり30万円、0.5から2ヘクタール以下は50万円、それから2ヘクタール超は70万円、これは減額がございません。  3つ目が、耕作者集積協力金になります。こちらにつきましては、いわゆる農地の出し手ですね。出す方がその面積に応じて協力金をもらえるというもので、貸付面積が10アール当たり2万円になります。これも最初の協力金と同じように、28年、29年になりますと、半分の1万円、30年度になりますと4分の3の5,000円に減額されております。  こちらは全て国庫補助事業で、県補助金で再認しまして、これを交付することになっております。  それから、3,700万円の内訳でございますが、今のところ、最初の地域集積協力金が11地区で120ヘクタール余を想定しています。それから経営転換協力金が25戸、いわゆるやめてしまう方を想定しています。それから、耕作者集積協力金は5ヘクタールを想定しています。それぞれの金額で言いますと、地域集積協力金が2,850万円、経営転換協力金が750万円、耕作者集積協力金が100万円を想定していまして、合計で3,700万円ということになります。 218 ◯山本委員 県の補助金にはなるので、予算づけの内訳は根拠があってのことだとは思いますけれども、全国的な流れや県内の流れを踏まえて、うまく進むのかどうかという点では、大体予算どおりいくという見通しなのでしょうか。何か厳しいような受けとめがされていると思うのですけれども、どうでしょうか。 219 ◯小林農業政策課長 委員がおっしゃるとおり、農地というのはなかなか出し手が出したがらないという状況もございまして、非常に難しいのですけれども、27年度に予定していますところは、いわゆる畑総事業を実施したところで、区画整理が進んでいまして、農地の条件としては非常によいところで、集積もしやすいところが主になっておりますので、ほぼこの予定どおりに進められるのではないかと予想しております。 220 ◯山本委員 あと2点お願いします。  106ページの静岡地域材活用促進事業です。これは非常にいい事業だということで、本会議でも静岡大学の先生が言われた経済波及効果が18倍というのが引用されて、拡充されているということです。非常にいい取り組みだと思いますということを前提に、この助成事業によって、今、円安もありますから、外国産材に比べて国内産材の需要が高まっているという、傾向としては国内の林業者にとってはいい傾向があると思います。実際、静岡市内の小規模林業者の生産に、この事業がこういうふうに結びついているというのがあれば示していただければと思います。 221 ◯草分中山間地振興課長 地域材活用促進事業が小規模な林業家にどのように効果が及んでいるかということでございます。  実は、林業家個々の出荷量だとか所得額とかというのは、申しわけありませんが、私どもとしては把握してございません。  ただ、その中で、平成15年から事業を始めてきたわけでございますけれども、非常に市産材をたくさん使っていただくという形でやりまして、県内中部地区の木材を取り扱う市場が藤枝市岡部にございまして、そこで取引されている市産材の価格が周辺の市町、例えば島田市だとか藤枝市だとか川根本町だとか、そういうところから出てくる同じ材に比べて1割ほど高く取り扱っていただいているという事例がございます。  そういう中で、林業家の規模による個々の状況はわかりませんけれども、木材をこういう市場に出荷していれば、その効果が及んでいると考えております。 222 ◯山本委員 市内の林業者の経営規模別、年収別みたいなものが、センサスのデータによるとは思うのですが、林業者の経営実態を説明してください。 223 ◯草分中山間地振興課長 林業者の実態、経営規模等でございますけれども、2010年の農林業センサスの数字によりますと、本市の林業家、山林を保有している方が3,274戸ございます。そのうち10ヘクタール未満の山林所有者につきましては2,500戸ございまして、全体の約76%を占めております。10ヘクタールといいますと、林業家の間では零細といいますか、小規模と言われておりますので、小規模な林業家が静岡市の場合は非常に多いということでございます。 224 ◯山本委員 主にその規模のところの年収が平均これぐらいだというデータがあれば教えてください。 225 ◯草分中山間地振興課長 年収等については、統計資料として公表されておりませんので、私どもとしてはつかんでおりません。 226 ◯山本委員 市内の8割がそういう貴重なところなので、林業経営が成り立つというのが、これから質問する地域おこし、オクシズの振興にもかかわってくると思うので、何らかの方法で調査していただければと思います。  最後に、議案第52号の静岡市オクシズ地域おこし条例ですが、私たちも島根県を視察して、県条例は非常にいい中身で、本市にもいわゆる中山間地振興条例を提案などはしていたのです。議案第52号の中身を見ますと、公益的機能にしっかり注目して、地域社会の存続が危ぶまれる中で、これを全市民の重要課題と位置づけたことは非常に大事で、環境を保全しつつ活性化していくという方向性が出されているという点で評価したいと思います。  その上で、1点お聞きしておきたいのは、島根県条例などでは、行政が「施策を実施する責務を有する」とか、公益的機能の「維持増進に努めなければならない」とか、行政にかなり強く縛りをかけてあるのですよ。定住環境の整備も「必要な施策を講ずるものとする」というような。というところから本市の条例案を見てみると、163ページから164ページにかけて、市の責務等にかかわる部分では、例えば第10条の公益的機能の維持については、「必要な措置を講ずるよう努めるものとする」と。第11条についても同様に、講ずるものとするではなくて、「講ずるよう努めるものとする」と。努めればいいという話になってしまっているんですよね。第13条の持続可能な社会づくりについても、「講ずるよう努めるものとする」と。第13条、第14条、第15条も同じように。議論として、「講ずるよう努める」と。努めなければいけないという規定にできなかったのかどうかという点なのですが、どういう議論をされたのか、示していただきたいと思います。 227 ◯草分中山間地振興課長 何々するよう努めるものとするという表現を、努めなければならないとか、そういう強い表現にはならないのかということだと思います。私どもは第3条の基本理念において、この条例が理念条例といいますか、基本的な方針を示す条例であるという考え方で整理してきました。そういう中で、第3条の基本理念においては、「基本理念として行わなければならない」ということで、そういう考え方でとにかく進むんですよということを強く表現しているところでございます。
     また、第6条の市の責務では、オクシズの振興に関する施策を実施するものとすると、やるんですということはきちっと位置づけてございます。一方、第8条から第15条までは、個別の施策の方向性みたいなところを整理しているのですけれども、その中で、私どもとしては特に第9条の市民等の自発的な活動の促進等ということで、市民みずからが進んで取り組んでいこうというものについては、講ずるものと、そういうことで対応していくんだと、市として対応していきますという、市民の活動を支援していくんだということは強くしております。それから、第12条の広報等の第1項におきましては、「積極的に広報活動を行うものとする」ということで、市の姿勢を示しております。  他方、その他の施策のところにつきましては、いろんな事情もあって、全てが行えない場合もあるということもございまして、市の政策、法制執務の方針を整理する中で、原則的に努めるものとするという整理をするということで、現在の表現になっております。 228 ◯山本委員 政策、法制執務の意見でということのようですけど、第18条の財源の確保も、「確保に努めるものとする」という、全てができるわけじゃないということからこうなっているとは思うのですけれども、中山間地域の計画とこの条例は、本市にとって非常に重要な位置を占めるので、少なくとも財源の確保についてはしっかり講ずるものとするというような、最低限、他の県条例にあるような規定にしてほしかったとは思います。  ということで、意見を言っておいて、あえて聞きません。 229 ◯水野委員長 重複しないで質問してくれまして、ありがとうございます。  ほかにないようですので、質疑を終了します。  次に、要望・意見、討論に入ります。  冒頭に述べましたように、議案第27号中所管分は2日目も審査がありますので、本日は要望・意見にとどめていただき、討論と採決は16日にまとめて行います。  要望・意見、討論はありませんか。 230 ◯亀澤委員 自民党ですけれども、議案第115号、それから、第35号から第112号までの全ての議案に賛成します。  補正の家康公四百年祭記念プレミアム付商品券事業ですが、やはりお金のかかる話ですので、トラブルのないよう、市民にとって気持ちのいい記念事業になるように、購入や販売の方法など、実行委員会との連絡を密にしていただいて、事業を遂行してほしいと思います。  それから、免税店環境整備事業と臨時免税店出店促進事業についても、外国人をおもてなしする意味からも、早目の整備、促進を願って、また、静岡市の産業・経済の向上につなげていただければと思います。  それから、先ほど来出ていました安倍川花火大会の件もありますが、大きな大道芸ワールドカップ、静岡まつり、それから安倍川花火大会、清水のみなと祭り、マグロまつり、きのうからやられていますおでんフェアですか。それから、地域のそれぞれのイベントですが、先ほど答弁があったように、5つの申し入れ、安倍川花火大会実行委員会に申し入れしたことをどこの催事にも周知していただいて、二度とこのようなことのないようにしていただきたいと思います。  それから、野生鳥獣被害対策事業ですけれども、私は市街地にいるものだから余り感じないのですが、最近、日本平とか、向敷地の徳願寺の辺までイノシシが出たよという話や、一般の方がつくった耕作物を、朝に行ってみたら全部食べられてしまったなんていう話も聞きますけれども、ぜひこれは力を入れて、中山間地への移住促進事業にも関連してきますので、本腰を入れて行ってほしいと思います。  それから、お茶の関連事業ですが、ミラノ国際博覧会出展事業、「お茶のまち静岡」推進事業、「(仮称)お茶の聖地」推進事業、「静岡茶漬け」の普及事業、特産茶の戦略的輸出支援事業、全国お茶まつり開催事業、茶園地再編対策事業、茶文化振興事業など、いろんなお茶の関係の事業がありますけれども、これらを通してお茶の生産力を向上してもらって、消費の拡大、それが売り上げの向上にもつながりますので、ぜひ努力していただきたいと思います。  それから、清水都心ウォーターフロント活性化関連事業ですけれども、産学官の連携を密にしていただいて、中部横断道の関連も見込んでの事業の遂行を行っていただきたいと思います。 231 ◯池邨委員 新政会としまして、議案第27号を除いた全ての議案に賛成の立場で、要望を4点述べます。  1つ目は、安倍川花火大会の安全対策です。実行委員会に対して、やはり市民が安心して参加できるように、実行委員会の中で安心推進チームみたいなものを編成するなどして、事故が起きないようにしっかりと要請、指導をお願いしたいと思います。  それから、2つ目と3つ目は、戦略産業と駿府匠宿の件です。これは合わせて要望させていただきます。  この戦略産業は5つということですが、選択と集中は必要だろうということと、もう1つは、今年度は徳川家康公四百年祭ということで、これにちなんだホビーのまち静岡ということと食品、その2つに絞ってもいいのかなと思います。そういう意味で、駿府匠宿の運営は、ホビーのまちということであれば、ホビーウイークであるとかクリスマスフェスタが開催されるサテライトとして活用して、1年を通してホビーのまちを宣伝する。  また、食品という意味では、今ある食堂を見直して、マルシェであるとか徳川家康公にちなんだ食を提供するなど、やり方があるだろうと。そういう意味では、駿府匠宿については、やはり検討委員会などの体制をしっかりと整えるなど、検討する場を設けていただければと思います。  それから、4つ目は、農産物ですけれども、静岡茶漬けであるとか静岡のお茶であるとか、いろんなものがあるのですが、静岡茶とか静岡茶漬けといったときに、本当に静岡市がイメージされるかというのがすごく心配なんですね。そういう意味では、今年度予算についていないかもしれませんが、静岡のブランドを統一するように、しっかり予算をつけて検討していただいて、今後そのブランド名を言ったら、静岡の農産物だとわかるような、ブランドの統一が必要ではないかということをお願いしておきたいと思います。  最後に5つ目として「おらんとこのこれ一番事業」、これは中山間地で行われている事業で、大変いいと思います。これから地域創生とか、いろんな話が出てくる中で、活躍されている地域というのはありますので、ぜひこの事業を中山間地だけでなくて、ほかの地域にも広められるような事業として検討いただければと思います。 232 ◯岩崎委員 公明党です。  同じく、議案第27号を除く全ての議案に対して賛成の立場で要望・意見いたします。  まず、補正予算の関係ですけれども、今回の予算は国の交付金を活用した事業であります。特に、議論がありました地域消費喚起・生活支援型の施策であるプレミアム付商品券の発行ですけれども、大きな経済効果が見込まれるものと公明党は期待しているところであります。  しかしながら、既に同様の商品券を発行して、地域の消費拡大に成果を上げている他の都市の事例も聞いております。今回、静岡市においては、(仮称)家康公四百年祭記念プレミアム付商品券と、家康公の記念とした銘を打った以上、この地域経済の活性化について独自で展開している他都市の事例も踏まえまして、今回実施する商品券発行事業は第二弾として静岡市独自でやれるような、そういうところにも照準を当てた形で事業を進めていただきたいと思います。  それから、当初予算についてですけれども、新年度はさまざま新規事業、さらには拡充事業がすごく目立つ予算編成だと感じております。第3次総合計画のスタートとなる大事な年度であるということで、今後、本市の人口減少対策の道筋を示す地方版総合戦略の策定に向けての調査予算もついており、大変大事な1年になると考えられます。  そういった上で、雇用の創出、若者の就労支援などの大変重要な課題があるわけですけれども、いずれにせよ、産業・経済の振興なくしてはこの人口減少への適応はできないと考えます。数々の新規事業が計画されておりますけれども、経済局職員一丸となって、新たな3次総に向けて、「世界に輝く静岡」の実現に向けた取り組みを加速していただけることをお願いして、経済局への要望とさせていただきます。 233 ◯平島委員 静翔会です。  同じく、議案第27号を除く全ての議案に賛成の立場で意見・要望を述べさせていただきます。  個別の事業について特に意見・要望はありませんが、特に今回、公明党がおっしゃられたように、中山間地振興課、農業政策課を初めとして、中山間地域の振興に大変手厚い予算編成というか、新規事業等をしていただいて、大変ありがたく評価しております。  それから、先ほどの質疑で、新エネルギーの木質バイオマス発電等の話をさせていただいたのですけれども、この情報収集をしていない理由は、多分まだ事業者からの相談がないからだとは思うのですが、こういった新しい試みがあるという情報をキャッチした場合は、ぜひ相談がないうちから積極的な情報収集をしていってもらいたいと思います。 234 ◯山本委員 共産党です。  要望としましては、特に若者等が市内で安心して働き、暮らしていけるという環境づくりという点から見て、それを妨げているのではないかという非正規雇用の実態や低賃金の実態があるとするならば、調査をして、企業にもしっかりと要請するなりしていく取り組みを経済局にはやっていただきたいということです。  それから、経済波及効果が非常に高い、先ほど述べました地場産材の活用をさらに拡大しながら、県がやっていた住宅リフォームが今回、政府のポイントからなくなってしまうということは残念ですけれども、だとしたら、市で木材も使いながらも、水回りも含めてリフォーム全体を進められるようなリフォーム助成制度を、経済波及効果を高めるものとして導入していっていただきたいと思います。住宅リフォームは裾野が広いものですから、経済波及効果が、木産材は18倍だったのですけれども、全国的には20倍、25倍の効果が出ていますので、ぜひお願いしたいと思います。  それと、最後の点は、雇用の受け皿、地域経済の担い手として、地域循環型経済振興を進めるかなめとして、中小企業、小規模事業者の支援策を抜本的に強めていただくとともに、これから人口減少社会で雇用が拡大する分野として、やっぱり林業、農業、第1産業というのが重要になってきますので、しっかり予算もとりながら、抜本的な支援を強めていただきたいと要望しておきます。 235 ◯池邨委員 済みません、1点だけ言い忘れました。  先ほどの戦略産業と駿府匠宿のところですけれども、今、静岡市の課題は人口減少ということで、いろんな取り組みがなされています。そうしたときに、やっぱり経済局としては、この人口減少を1つのチャンスとして捉えていただいて、ぜひ静岡市以外、県外へ出ていく方に静岡市をアピールしていただく施策を戦略産業とか駿府匠宿の事業運営の中で、静岡市を好きになっていただいて、出ていったらアピールしてもらうということにつなげていっていただきたいということだけ要望しておきます。 236 ◯水野委員長 先ほどの案件については、山本委員は反対はないですね。 237 ◯山本委員 きょうの分野では反対はありません。 238 ◯水野委員長 わかりました。  ほかにないようですので、これより採決を行います。  初めに、補正関係の議案第115号中所管分について採決を行います。  特に反対討論はありませんでしたので、簡易採決にてお諮りします。  議案第115号中所管分は、原案のとおり可決することに御異議ありませんか。             〔「異議なし」〕 239 ◯水野委員長 御異議なしと認め、議案第115号中所管分は原案のとおり可決すべきものと決定しました。  次に、新年度関係の議案第35号外10件について採決を行います。  特に反対討論はありませんでしたので、議案第35号、第40号、第52号、第84号、第106号から第112号までの11件を一括して簡易採決にてお諮りします。  議案第35号外10件は原案のとおり可決することに御異議ありませんか。             〔「異議なし」〕 240 ◯水野委員長 御異議なしと認め、議案第35号外10件は原案のとおり可決すべきものと決定いたしました。      ────────────────────────────── 241 ◯水野委員長 次に、報告事項に移ります。  静岡市農業振興計画の策定についてを聞くことといたします。  当局から説明をお願いします。 242 ◯小林農業政策課長 静岡市農業振興計画につきまして報告させていただきます。  お手元に、こちらの冊子がございますでしょうか。  この計画につきましては、これまでも何回か御説明等をさせていただいておりますので、簡潔に説明させていただきたいと思います。  御存じのように、この計画につきましては、平成25年、26年の2カ年をかけて策定してまいりました。策定に当たりましては、行政、農業者だけでなく、消費者等の市民にも当初から参画していただいて、また、パブリックコメント、意見聴取、アンケート等、さまざまな方の意見も伺いながら、官民一体となって作成してきたところでございます。そして、この計画の策定に当たりましては、静岡市の総合計画、静岡市産業振興プランとの整合性をとりながら、また、国、県、市、市内農業団体等との計画とも連携を図って策定を進めてまいりました。  それでは、お手元の資料の表紙ですけれども、この表紙のイラストは清水農協の職員に描いていただいたものです。みんなでつくってきたというところです。  まず、開いていただきまして、左側のページがいわゆる現状、非常に厳しい現状になります。右側のページが、そうはいってもこういった強みがあるものを記載させていただきました。  まず、現状につきましては、やはり農業就業者の減少と高齢化、また、先ほどもありましたが、有害鳥獣の深刻な問題、中山間地域の過疎化等、こういったものになります。  強みに当たりましては、静岡というのは非常に温暖なところで、多様な農産物が生産できる。それで、何といっても71万人の人口を有するということで、消費者が近くにいるということです。また、交通機関等も、中部横断道の開通も間近になっておりますが、こういったところは非常に強みになるのではないかということです。  それでは、また開いていただきますと、観音開きのようになりますが、「みんなでつながるしずおか農業」、いわゆるこれが将来像ということになります。そして、それを達成するに当たって、大切な視点としまして、「自立志向あっての連携効果」、また、「消費者あってのものづくり」、いわゆる生産者目線から消費者目線への、いわゆる生産の視点の転換が重要であるということです。  それから、基本方針には、3つの柱がございます。  1つ目として、「消費者の食生活を楽しく豊かにする仕組みづくり」、2つ目として、「農業者が生き生きと輝く産地づくり」、3つ目が「地域資源を活かした農山村づくり」、この3つの大きな柱をもとにいたしまして、右側のほうに移っていきまして、ここに8つの施策の方向を示させていただきました。  そして、そのまた右側には、その8つの施策の方向をもとにいたしました23の具体的な施策を記載させていただきました。こちらが基本計画ということで、8年間の計画ということで、これも3次総と同様の期間になっております。  このような形で計画をつくらせていただきましたが、何といってもこれを実行するのが大事だということで、ちょうど中央あたりに総括成果指標を示させていただきました。1つは、農業者の所得、やはり所得が上がらなければ、どうしようもないということで、年間農業所得目標を達成した認定農業者の割合を、年間所得500万円となっておりますが、25年の約30%から、34年には50%に引き上げよう、そういったものです。それから、もう1つの指標としましては、地元の農産物を意識して買っていただく市民の割合。今の数字はございませんが、8年後には30%まで引き上げようと、こういったものです。また、施策の方向が8つございますが、それぞれに記載はございませんが、こういった成果指標を設けさせてもらいました。  そして、また畳んでいただいて、申しわけないのですが、最終ページです。ここに計画の推進ということで載せさせていただきました。  こちらにつきましても、いわゆる農業者だけではなくて、有識者も含めました農業振興計画の推進委員会というものを設けまして、官民一体となってプラン・ドゥー・チェック・アクション、PDCAサイクルというものを回しながら検証していこうと。具体的には、先ほどありました23の具体的な施策ごとに進行管理表をつくりまして、その中に市、JA、それから県、中部農林事務所それぞれの施策に関連する事業を上げまして、それぞれに目標値、指標等も定めまして、官民一体となって進行管理していこうと。そういうふうな形でこの検証をして、進捗状況を管理しながら、この計画を実りあるもの、実効性のあるものにしていこうというものです。 243 ◯水野委員長 ただいまの質問に対し、質問等ありませんか。             〔「なし」〕 244 ◯水野委員長 ないようですので、質問等を打ち切ります。  月曜日は、お手元の審査順序の2枚目にあります消防局所管の議案審査等が午前10時から開かれますので、よろしくお願いします。      ────────────────────────────── 245 ◯水野委員長 以上で本日の議案審査は終了しましたが、ここで本日出席の当局説明員の皆さんのうち、3月31日をもって退職を迎えられる方を御紹介いたします。  お名前をお呼びしますので、恐れ入りますが、自席にて御起立願います。  経済局長、斎藤 誠様、経済局理事、村松正美様、農林水産部中山間地振興担当部長、杉山貴男様。  以上3名の方々です。  斎藤経済局長におかれましては、本市の産業振興プランの制定や台湾経済ミッションの招聘や市内企業の販路拡大推進などに御尽力されまして、大変ありがとうございました。  村松正美さんは、ユネスコエコパーク、リニア新幹線などにかかわり、林道条例制定等に貢献してくれました。  また、杉山貴男さんは、オクシズ振興のオクシズ地域おこし条例の制定等に尽力されました。  これらの功績に対し、経済消防委員会一同、心から厚くお礼を申し上げます。今までの御活躍に対し、感謝の意を込めまして、皆さんで拍手を贈りたいと思います。  長い間ありがとうございました。             〔「拍手」〕 246 ◯水野委員長 それでは、御着席願います。      ────────────────────────────── 247 ◯水野委員長 これをもちまして経済消防委員会を散会します。                 午後3時39分散会      ────────────────────────────── 経済消防委員長  水野 敏夫 Copyright © Shizuoka City, All rights reserved. ↑ ページの先頭へ...