甚だ簡単ではありますが、説明は以上でございます。
5 ◯鈴木(節)委員長 ただいま御説明をいただきましたが、質問、御意見はあるでしょうか。
6
◯丹沢委員 御説明をいただきまして大体理解しましたが、
事務分掌条例の改正案を11月の議会に提出されたいという、その方向性は現在のところ確実なものと考えてよろしいでしょうか。
7
◯池田行政管理課長 現時点では、確実だということを明言はできないです。申しわけないです。
8
◯丹沢委員 組織のことですから、いろいろ微妙な意思決定の流れがあると思います。繰り返しになりますけれども、この委員会としても昨年度からお願いしてありますように、観光局の設置については非常に有意義なものであると思いますので、ぜひ推し進めていただければと願います。これは要望です。
9
◯山本委員 今、3次総の10分野の1つの観光・交流にふさわしい組織としての検討ということを言われたんですが、つまり、観光局になるか、観光局以外のそれにふさわしい組織かという検討も恐らくされているということで、観光局以外のそれにかわる組織もあり得るというような理解でよろしいでしょうか。
10
◯池田行政管理課長 今の御質問もなかなか答えづらいところです。実際に10の分野が立ち上がってきていて、観光・交流がその10の分野の中の1つになっております。分野で立ち上がってきたところをすごく重くは受けとめています。ですけど、今のところ、局を立ち上げるか、あるいは今の体制でいくかを含めまして議論を重ねているところですから、お答えは先ほどと一緒になってしまいますが、調整中というところです。
11
◯安竹委員 十分理解しています。そもそも、観光局をつくるべきじゃないかということについては、いろいろその趣旨は分析していると思います。その内容は、御案内のとおり、これは経済局だけではないことですが、いわゆる
縦割り行政の弊害を取り除くという前提もあると思うのです。今の当局の説明を聞けば、そういったことも十分留意している内容が見えました。また、特に今、市長が言っている国際的にも観光、そして静岡市をPRしたいということ。また、地域内にあっては、農業団体あるいは商業団体、地域によっては山の中から海に至るまで、あるいは市街地、こういうところの観光の条件はみんな違うわけですよね。中山間地が抱えている、あるいはそれぞれの分野が抱えているものを上手に融合させないと観光というものが成り立たないという、この辺は十分承知だと思うのですよ。
先ほどの考えの中で、その辺も十分把握して、第3次
総合計画の中で生かしていきたいということのようですので、ぜひこの
特別委員会で出た、観光局をつくるべきじゃないかという、その趣旨をよくかみ砕いて対応していただければ十分だと思います。
12 ◯鈴木(節)委員長 今のは意見・要望でいいですね。
13
◯栗田委員 観光局ということで、委員からもいろいろな提案が今まで出されておりましたけれども、政令市の中でこういう組織、仕組みをつくってやっているところはどのぐらいあるか、わかりますか。参考に伺いたいと思いますけれども、観光局とか、専門に観光に対応しているところがもしわかれば。
14
◯池田行政管理課長 政令市の中で数が幾つというのは今資料がないのですが、観光を冠とした局が立ち上がっている政令市は幾つかあります。ただ、観光と、例えばほかの分野を一緒にした局もありますし、単独もたしかあったようには思います。
15
◯栗田委員 今まで先進的にやっている都市が、局を置いてやって、どれだけの効果があって、特にどんなふうにやっているかということを参考にしてやってほしいという思いがあります。その辺だけ要望しておきます。
16 ◯鈴木(節)委員長 意見・要望ということですね。
17
◯栗田委員 要望でいいですよ。
18 ◯鈴木(節)委員長 私からも一言申させていただきます。前回のこの
特別委員会の皆さんの総意が、観光・
交流事業の一体的な
推進体制の構築でした。提言書の大項目1の1)の(1)として、最初に取り上げたテーマです。3次総でも10分野の1つに立ち上げたというお答えですが、十分その趣旨は理解していると思います。局を立ち上げる
体制づくりは必要ですが、その中でどう
縦割り行政の弊害を乗り越えて、全組織が一体となって観光・交流に力を注ぐのか、その基本的な考え方を本当ならもうちょっとこの場でお示しいただくべきだったのです。なかなか言えない部分もありますので、今後また必要であればお聞きすることもあると思いますので、よろしくお願いします。
では、議題1については以上としてよろしいですか。
〔「はい」〕
──────────────────────────────
19 ◯鈴木(節)委員長 それでは、議題2の
三保松原における観光施策の推進についてです。
それでは、小項目3の資料館の設置について、当局の御説明をお願いします。
20
◯丸岡文化財課長 資料館の設置についてであります。
三保松原が
世界文化遺産富士山の構成資産に登録され、急増する来訪者をお迎えし、
三保松原の
本質的価値や
観光情報などを発信する施設としまして、平成25年12月に暫定的にはごろも
情報ひろば「
みほナビ」を設置いたしました。今後、来訪者の満足度を向上させるため、
三保松原の
本質的価値の展示、美しさを体感できる映像、
観光案内、
松原保全活動支援の4つの機能を備えた、仮称三
保松原ビジターセンターを
羽衣公園予定地内に整備いたします。この施設では、屋上を
津波避難ビルとして利用できるようにすることも現在検討しております。これまで
仮称羽衣資料館と呼んでおりましたが、
三保松原の魅力を
情報発信するだけではなく、来訪者をおもてなしする施設として
ビジターセンターのほうが適切であると判断いたしまして、名称を変更いたしました。
今後の
スケジュールといたしましては、本年度の12月までに
基本構想を策定いたします。10月14日に9月補正で
基本設計、
実施設計の予算を債務負担で議決していただいたところであります。その
基本設計、
実施設計を今後進めまして、平成27年度までに設計を完了いたしまして、平成28年度から建設工事に着手、そして平成29年度中の開館を目指してまいります。この施設では、
三保松原の魅力と価値を伝え、多くの人が集まり、交流し、未来へと引き継ぐことをコンセプトに、魅力と価値を伝える、人を集める、人をつなぐの3つの柱を基本理念といたしまして、
三保松原の自然及び文化的な価値の
情報発信とともに、
三保松原から市内各観光地へいざなう
観光情報を積極的に発信していきたいと考えております。
21 ◯鈴木(節)委員長 ただいまの当局の説明について、質問はございますか。
22
◯畑田委員 提言書の小項目3に、「
世界遺産に相応しい体制を整えるため」とございまして、そこにありますように海外から、特にアジア、中国、韓国の方々が多く来ていると思います。提言書に「案内内容の充実を図り」とありますので、さっき言いました
ビジターセンターでは、海外の皆さんにも、英語とか中国語、韓国語でしっかりと表示していくべきかと思っております。
どのくらいのお客さんが海外から来ているかの割合が、もし今わかるようでしたら、それも含めて教えていただきたい。意見・要望として、海外のお客さんがわかりやすいものにすべきと思っているので、その辺の御意見を聞かせていただきたい。あと、次のイコモスの見直しが平成28年で、
ビジターセンターはその後に完成するということですので、その影響がないようにすべきかと思っています。漠然とした意見ですが、お答えいただきたいと思います。
23
◯丸岡文化財課長 現在、仮称三
保松原ビジターセンターにつきましては
基本構想をことし12月までに策定する形で作業を進めています。当課だけではなくて、やはり
観光分野につきましては観光・
シティプロモーション課にも御協力をいただき、諸室の構成ということで建築部、また、施設を公園の中につくるということで
緑地政策課等々に来ていただきまして、この
基本構想を策定しているところでございます。
そうした中で、やはりこの施設につきましては、観光客をおもてなしするということで、子供から高齢者の方まで施設を理解していただける展示とか映像を考えていきたいと思います。また、委員御指摘のとおり、海外からの来訪者もかなり来ることを予想しております。そういう方々が展示を楽しむことができる
多言語表示につきましても、諸室に検討を加えているところであります。
済みません。今、
三保松原に来ている人の中で、「
みほナビ」に来ている人数は把握しているのですけれども、全体の中でどのぐらいの方々がここに立ち寄っていただけるかにつきましても、この
基本構想の中で詰めていきたいと思っております。ちなみに、150万人から200万人ぐらいが、昨年来、
三保松原に来ているという話も聞いているのですけれども、「
みほナビ」に来ている方はその10分の1という形になっております。そういう方々に少しでも立ち寄っていただいて、三保の本質的な価値だとか
観光情報が発信できる施設にしていきたいと考えているところであります。
もう1点、平成28年2月にもう一度イコモスに対しまして、これは静岡県と山梨県が共同で計画をつくり、見直して提出するという中に
三保松原も当然入っております。前回御説明させていただいたと思いますけれども、8月に
保全活用計画を策定いたしまして、進行管理することによって、静岡市は
三保松原についてしっかり対応しているんだという形になります。この
ビジターセンターもその中の
観光情報戦略という位置づけで入っておりますので、これをつくっているということがまた1つのステータスにもなるのかと考えております。
24
◯石井委員 まだ計画の段階ということなので、詳しいことは今後だと思うのですけれど、わかれば教えていただきたい。どういったものを展示していくのかということと、
ビジターセンターということで観光客の方が来られると思うのですけれど、資料館に入るための料金の設定は、何か計画として考えていらっしゃるでしょうか。
25
◯丸岡文化財課長 展示の関係につきましては、
基本構想の中で検討しておりますけれども、それこそ地元に今あるものを寄贈していただきまして展示するとか、また、市で預かっているものがございますので、そういうものを展示したいと。ただ、展示するものも数が限られているものですから、企画展で展示替えをするような形で来訪者の方をお迎えしたいと考えているところであります。
あと、施設の使用料金につきましても、まだ検討中でありまして、基本、これは文化施設というような、
博物館施設であると。なるべく無料にするとか、料金設定を抑えるという考え方もございますし、映像機能を充実させると、かなりの
メンテナンス費用がかかりますので、そうした場合については、料金を取ることも必要なのかというところで、今その辺を検討しているところであります。
26
◯栗田委員 ビジターセンターを今回計画されているということですけれども、
三保松原のあの場所に
ビジターセンターができると、観光客としてはこれを見たからと、そのままもう戻って帰ってしまうことが予想されるわけですよね。今回の
世界遺産というのは、三保半島全体を挙げて、その中での
ビジターセンターという、そういう思いでやってほしいと思っています。ですから、とんぼ返りでそのまま帰ってしまう人ばっかりで、それ以上半島のほうには人が誰も行かなかったということがないようにという心配も、私はちょっとしているのですけれどもね。
ビジターセンターの役割として、その辺の配慮や対応とか、全体を見てもらえるような、またそう感じてもらえるような
ビジターセンターとしての内容を十分に考えてほしいなと思っているのですけれど、その辺の考えはどうでしょうか。
27
◯丸岡文化財課長 今回のこの
ビジターセンターの機能は、4つの柱がありますけれども、その1つに
観光情報発信機能を捉えております。実際の方向性といたしましては、地域観光の回遊拠点となるということを方向性に位置づけまして、
三保松原周辺を中心に静岡市全域の魅力ある
観光スポットを紹介いたしまして、
三保松原とそれらの
観光スポットを関連づけるような
観光情報を提供していきたいとも考えております。
また、来訪者のさまざまなニーズに応えることによりまして満足度の向上を図り、人々を市内各所の
観光スポットにいざなうという形での回遊性を図るということ。それと三保地区にもいろいろな
観光スポットがございますので、そういう場所にもいざなうような
情報発信をしていきたいと考えております。
28
◯安竹委員 大体内容についてはわかりやすい説明で理解したのですが、規模的というか、立体的な大きさ云々についてまだイメージが湧かないのですが、教えていただけますか。
29
◯丸岡文化財課長 規模も今検討しておりまして、
基本構想の中では諸室の構成を検討しております。そして、例えば展示室や映像の展示室がどのぐらい必要なのか、また、この場所につきましては、
松原保全の
サポートセンター機能や地元の交流も含めた場も設けたいということで、今、諸室の一つ一つをどのぐらいの大きさにするか検討しております。
おおむね1,000平方メートルから1,500平方メートルの大きさで、高さは、環境との調和もありますので、2階建てですね。そして、津波避難もありますので、2階の屋上につきましては避難できる場所を確保するという形で検討を進めているところであります。
30
◯安竹委員 2回目に質問しようと思ったのを答弁してくれました。
僕は、この程度の規模だったらなぜ完成が29年なのかというのが不思議なんですよ。もっと前倒しできないかということです。その辺について、期限がこういう形になった理由というか、前提として、もっと前倒しすべきというのが僕の要望ですけど。
31
◯丸岡文化財課長 当初、8月に示しました
三保松原の
保全活用計画の中では、平成30年度に建設するという
スケジュールになっておりました。それを、やはり今これだけの来訪者が来られているという観点から、少しでも早くできないかといったところで、今回、9月の議会におきまして
基本設計、
実施設計を予算要求させていただきまして、そうすることによって1年前倒しにしたという形になります。
なぜこれだけ時間がかかるのかということですけれど、やはり
基本設計、
実施設計には1年の時間を要するという形になります。今、予算を要求したとしても、業者選定につきましては、外観とか考え方ということで、プロポーザルにより設計会社を選定するということで、その選定作業が3カ月から4カ月かかります。今回補正予算をいただいたのですけれども、契約できるのが2月か3月ではないかと考えております。それから設計をしまして、1年かけて27年度までは設計がかかるという形になります。
そして、その間ですけれども、あそこの土地が第一種低層住居地域になっておりまして、本来このような来訪者をおもてなしする施設は建てられない場所になっております。ですから、建築基準法第48条のただし書きで、建築審査会を通すだとか、地元の公聴会を行うという作業も必要になっております。それも並行しながら、平成28年度の予算をいただきまして工事に着手するのですけれども、やはり工事に着手するに当たっても、業者選定の作業が4月から6月ぐらいまでかかる。そしてまた、金額につきましては議決事項にもなりますので、議決をいただいてからでないと工事ができない形になります。そうすると、幾ら早く工事を始めても平成28年7月かと。それで、工期的にはこの大きさでは1年ぐらいかかるだろうということですから、29年度の8月か9月ぐらいまでに建物ができるのかと。今はあくまでも想定の中で最短のお話をさせていただいているところですが、そうした中で29年度中に完成させたいという形で御説明させていただいています。
32 ◯鈴木(節)委員長 時間の都合がありますので質疑は簡潔に。答弁も簡潔にお願いします。
33
◯栗田委員 この
ビジターセンターの現場の位置ですけれども、地域の、例えばお店とか、駐車場との流れは、非常にいい流れになるようにしてほしいと思うのですけれど、その辺の考え方はどうなのでしょう。
34
◯丸岡文化財課長 位置につきましては、今回の
ビジターセンターは羽衣公園の中につくります。羽衣公園につきましては、
緑地政策課でことし基本計画をつくると、全体の場所が決まってくる形になります。あそこの公園予定地につきましては、まだ民地がありまして、用地交渉を進めて、買える、買えないというところの打診をしております。そうしたところを総合的に捉えて場所が決まってくると。うちの課としましては、委員御指摘のとおり、回遊性が確保できる利便性のいい場所をお願いしているのですけれども、うちの希望に沿えない場合もあるということで、全庁的に検討させていただいているところでございます。
35
◯丹沢委員 ビジターセンターということで準備を進めていただいているわけですけれども、行政上で考えると、どこの所管の、何の施設ということになるのでしょうか。そこだけ確認したい。内容的に見ていくと、文化財としてのその地域のものを発信していく、学術的なというか博物館的な意味合い。経済的に観光をバックアップしていくという意味合い。そして
松原保全とか、そこに集まってくる地域の人たちの市民生活上の意味合い。もっと言えば、防災とか環境とかにもかかわってくるものというふうに聞こえてくるのですが。
36
◯丸岡文化財課長 文化財課が所管しておりますので、基本的には文化的な施設、博物館相当施設という位置づけにはなっております。当然、この建設に当たりましては文化庁からの補助金も半分いただく話をしております。ただ、その施設だけでは、やはりおもてなしというところが足りないということ、また、三保地区や、松原が持つ地域性を捉えながら、博物館相当施設でありながら、
観光情報の発信だとか松原の保全ができるような施設という形で、総合的に全庁を挙げて検討しているところでございます。
37 ◯水野委員 1点だけお願いします。
ビジターセンターの計画ですが、それと関連して、これは答えられたら答えてもらいたいのですが。あの売店がやっぱり、コントラストというか、
ビジターセンターが完成したとき、あの売店の雰囲気と言っては悪いけれど、非常にマッチングが悪い。言い方は悪いのですが。あの辺は一体化するというか、お土産売り場は何とかならないでしょうか。答えられたら答えてください。
38
◯丸岡文化財課長 委員御指摘のとおり、その部分につきましては大変課題が大きいと認識しております。その辺につきましては、公園の全体計画の中で、あの場所をどういうするのかを検討しております。また、その売店の方々とも交渉させていただいて、できれば全体的にあの場所を購入できればということで、都市局で検討を進めているところでございます。
39 ◯鈴木(節)委員長 ほかにございませんか。大分時間が押しているのですけども。ありますか。
40 ◯大石委員 じゃあ、シンプルに。水野委員の質疑と関連しますが、上にも3つ売店があるじゃないですか。このごろ、赤い旗でおでんとかとしています。私は下も含めて全ての売店に行って飲食をしています。上は本当に老朽化してきていて、3店舗あるのですが、3つとも同じものを販売している。おでんとかとなっていて、入ってみましたら、こんにゃくおでんで、すごいがっかりしました。あれは景観上も、雰囲気も、何とかならないですか。
41
◯丸岡文化財課長 公園以外の場所につきましては、既得権とかそういう部分があります。委員御指摘のとおり、あそこの場所はやはり名勝にふさわしい場所にしていきたいというところもございますので、そこも検討させていただきたいと考えております。
42 ◯鈴木(節)委員長 それでは、時間の都合上、この質疑については……
〔発言する者あり〕
43 ◯鈴木(節)委員長 意見・要望ですか。質疑ですか。(「意見です。」)じゃあ、簡潔にお願いします。
44
◯安竹委員 富士宮市の白糸の滝に、僕は早速行ってきました。あそこで今、売店の問題がありますが、もう売店を移転する場所を確保していて、改築しようとかいうときには移転してくださいというような、内々の約束でやっているようですね。ですから、ある程度目に見えた施策をして理解させないと、なかなか触れにくい場所なんですよね、既得権の問題もありましたけれど。苦労なさると思いますが、頑張ってください。
45 ◯鈴木(節)委員長 時間の都合上、議題2の小項目3については以上にさせていただきます。
──────────────────────────────
46 ◯鈴木(節)委員長 それでは、次に、議題2の
三保松原における観光施策の推進についての小項目4のサポーター制度等について、当局の説明をお願いします。
47
◯丸岡文化財課長 松原サポーター制度の確立についてでありますけれども、現在、市民の皆さんが
松原保全に関して、松葉かきや清掃など自主的に活動していただいております。一方、活動範囲の重複など課題も多くあります。こうした現状を踏まえ、ボランティアを初めとした市民の活動を支援する仕組みの構築を目指し、仮称三
保松原ビジターセンターの中に、自主的な活動拠点とそれを支援する機能を入れることについて、
基本構想策定の中で検討しているところでございます。
なお、募金等についてでありますが、日常的な管理が難しい募金箱の設置については考えておりません。また、
世界文化遺産富士山の構成資産に登録された後、平成25年9月から市のホームページで「しぞ~か ふるさと応援寄附金」の受け入れ項目に
三保松原の保全のためにを設けて受け付けを行っております。昨年度は1件41万円、今年度は1件4万円、合計45万円の寄附を受けております。この寄附金は、松枯れ対策や環境整備など
三保松原保全事業の財源として活用させていただいております。喫緊の課題が多く、またスピード感が重要であるため、国庫補助を受けながら事業を推進しておりまして、現時点での基金の創設は考えておりません。
48 ◯鈴木(節)委員長 ただいまの説明に対して、質問はありますか。
49
◯畑田委員 資料にありますように、いろいろ検討された結果だと思いますので、その辺を踏まえてということですけれども、「しぞ~か ふるさと応援寄附金」は、ふるさと納税のことですね。ふるさと納税については、この前の議会でも出ていましたけれども、なかなか手続といいますか、時間がかかるといいますか、知られていなかったりする部分もあると思うのです。ここでの趣旨は、恐らく
三保松原に来た人が、せっかく来たのだから自然環境や保全のため、10円でも1円でもという気持ちを生かすためのものだと思う。
ただお金を集めたいとか、そういうことじゃなくて、熊本城や名古屋城でも、改築に当たって寄附金を集めて、結構集まったと思うのですね。熊本市では一口城主とかという募金をしているのですけれど、今度、駿府城もそういうことで寄附の受け付けをするということです。市民の皆さんや、来てもらった人の思いを少しでも三保の観光政策の推進や、観光だけじゃなくて自然環境にも生かしていくという、そういう全体的なものとしてということだと思います。ただ単に基金を導入するか否かだけではなくて、柔軟に今後の三保の保全に向けて、文化財課だけではなくて、全庁的にまさにそこは方向性をしっかりと見据えてやっていくべきだと思っております。もしコメントがあればお願いします。
50
◯丸岡文化財課長 基金につきましては、基本的には目的を持って集めて、それを特定のものについて使うという形になっております。例えば、今、委員御指摘のとおり、駿府城の築城のためにお金を集める、基金を集めるという方法は可能だと思います。けれども、今回、
三保松原につきましては、日ごろの維持管理、建物の建設、または松原の保全と多岐にわたっているものですから、それを募金という形で集めて、特定のものに使うのはちょっと難しいのではないかと。その制度設計につきましては、また今後検討はさせていただきたいと思いますけれども、ここで、できますという御回答はできないかと思います。
51
◯栗田委員 私は、このサポーター制度は本当に賛成です。今までもそれぞれの団体がやっていますけれども、その窓口が1つになって、うまく平均化し、あるいは効率的にやるというのは大変ありがたいことだと思います。ぜひこのサポーター制度の創設はやっていただきたいと思います。
52
◯安竹委員 サポーター制度で一番肝心なのは、何をしていただくかという課題を明示しないとだめだと思うんですよ。というのは、僕は三陸の被災地へボランティアで多少の応援に行った経験から、向こうで何をするかができているとすごくやりやすいんですよね。自分はこれでサポートに行くんだという気持ちがありますので、その辺をきめ細かく、例えば草取りであれ、松葉拾いであれ、掃除であれ、具体的なものを提示するとサポーターとして行きやすい、整理しやすいと思います。何か考えがあったら。
53
◯丸岡文化財課長 委員御指摘のとおり、
三保松原の現状を見ますと、松葉かきが必要な部分が多々あります。また、雑草が生い茂っているところがあります。地元で、年2回清掃していただいているのですけれども、それでは賄い切れないのを、各企業、学校、ボランティア等でやっていただいています。けれども、やはりコントロールタワーがないものですから、重複してしまったり、手の届かないところがある。また、民有地等で手の入らないところもあるので、それをこちらでコントロールできるような仕組みづくりを現在検討しています。
54 ◯大石委員 私は去年もこの委員会に入らせていただいて、栗田委員と大村委員、それから丹沢委員もそうですし、水野委員と安竹委員も2年目ですが、去年、市長に出した提言書の中で、私たちは、
三保松原のガイダンスブースに
三保松原保全募金を設置することを、強く明確に文書で出させていただいています。けれども、当局としては、お金がいろいろ煩雑になってしまうというのも含めて設置しないということです。私は、松葉かきのNPOの一員で、ついこの間も松葉かきをやって、それをそのまま県の工業試験場へ持っていって、初めて自分で拾ったものをペレットにしました。ほかにもボーイスカウトだとかの団体で海岸清掃とかいろいろとやっています。ボランティアですので、本当は水から何から全て自前でというのが基本かもしれませんが、例えば軍手1つでも帽子1つでも用意していただきたい。資料2の
事業実施状況欄に記載されていますが、私はお願いして、腕章をつくっていただきました。団体はしっかりした団体で、そんなに多くはないので、ばらまきにはならないので、ぜひ募金で集めたお金をそういうところに使っていくことを、前向きにやっていただきたいと思います。ですので、再検討していただけないかと思うのですが、どうでしょうか。
55
◯丸岡文化財課長 ボランティアの方々、当然無償でやっていただく方々について、軍手とか何か記念品とかも含めまして、制度の構築につきまして検討はしていきたいと考えております。
56 ◯鈴木(節)委員長 それでは、議題2の小項目4のサポーター制度については以上にいたします。
──────────────────────────────
57 ◯鈴木(節)委員長 次に、議題3の
三保松原における道路整備等について、マイカー規制を行いという文言がありますが、これについての当局の御説明をお願いします。
58 ◯松永観光・
シティプロモーション課長 こちらですけれども、すぐには難しいかと思います。まず、
三保松原が
世界遺産になりまして、三保地区へのお客様が、62万人から156万人という数に大幅にふえました。その関係で交通渋滞を起こしてしまう。その緩和のために、まずバスの第2駐車場を設けまして、そちらに誘導するという話が初め持ち上がりました。けれども、その後、市民の中で、松あっての
三保松原じゃないかという声が聞こえるようになったのです。
それで
三保松原保全計画というものができて、
三保松原というもののよさを皆さんが感じるようになった。そして、現在、バスの駐車場を規制しておりますけれども、神の道を歩いていただいている方にアンケートをとりますと、94%の方から神の道を歩いてよかったという御感想をいただいています。こういった取り組みの中で神の道のよさ、これから
ビジターセンターができますけれども、伝説の
三保松原の本当のすばらしさというものを感じていただく。そして皆さんのお力の中でパーク・アンド・ライドができ上がっていくんだろうと思います。
もちろん行政主体でいろいろなものを考えていかなければならないのですけれども、皆さんと寄り添いながら、マイカー規制を一緒に考えていっていただければと思っております。
59
◯畑田委員 2点質問させてください。
1点目は、そのように10月1日から変えられて苦情等はありませんか。観光客、それから住民のどのような御意見が多いのでしょうか。
それから2点目、御穂神社をお勧めしているかと思うのですけれど、ここの参拝者がふえているのか。宮司さんの御意見とかをお聞かせください。
60 ◯松永観光・
シティプロモーション課長 バスの規制につきましては、半年以上かけまして準備してまいりました。旅行会社、バス会社、売店の方、いろいろな方とお話をしながら進めてまいりました。まず、半年前には片側だけで行いまして、先に神の道を歩いていただいて、バスが迎えに行くという形をとりました。10月1日から本格的にバスの規制を行いました。その結果ですが、台風の影響で正確な数字は出ておりません。ただし、旅行会社やバス会社に丹念に回った結果、とても理解してくださっています。そして、静岡の観光には
三保松原がなくてはならないという意見もいただいています。
三保松原のツアーが今後減るということはなく、時間の都合で、時間が10分から20分だったものを最低1時間から1時間半つくるようなツアー構成をしてくださっています。
ただし、結果は非常に厳しいものでして、台風の影響が出ましたので、今までのところ、平均で1日35台から40台だったものが、台風、台風と言ってはいけないのですけれども、現在は20台ですので、この15日間の結果では余りバスの方は来ておりません。
61 ◯鈴木(節)委員長 課長、御穂神社の参拝客の話は。
62 ◯松永観光・
シティプロモーション課長 済みません。御穂神社の宮司さんは、
三保松原のお客様について初めは少し戸惑っているところもありましたけれども、観光客の方に理解を示してくださいまして、案内をしたりしていただいています。この前ありました薪能などでは率先して、火の神様をやってくださり、三保の活性化に協力していただいております。(発言する者あり)済みません。神社への参拝の数字については、わかりません。申しわけありません。
63
◯安竹委員 先ほど、課長の説明の中にパーク・アンド・ライドという言葉が出ましたね。ぜひこれを推進してほしいと思うんですよ。というのは、今、三保の話をしていますが、清水全体の景気、あるいは産業の振興、もちろん水産業の振興もそうですが、観光としてのポテンシャルを上げるためには、どうしても三保一極というのは、僕は今の時点から精査するべきだと思うんですよ。そのためにはパーク・アンド・ライドでね、パークは、駅の近くと言ったら極端かもしれませんが、なるべく清水の市街地に近いほうに設ける。車をそこに置いて御穂神社、松原のほうへという形をとれば、その区間の問題は、バスとか、また新しい公共交通が考えられるかもしれません。そういう形で、ぜひとも清水全体の景気を上げる、観光の気運を上げるという形も一つの課題として、このパーク・アンド・ライドを進めていただきたいと思います。
64
◯山本委員 資料2のマイカー規制のところで、第3次
総合計画への反映の欄で、「羽衣公園の整備に合わせ、全庁的に検討していきます。」となっていることについてです。先ほど
ビジターセンターの議論もあったのですけれど、
ビジターセンターや公園のほうに行くために、住宅地を通って車を入れさせることも検討しているということなんですか。あの神の道のところを通さずに、そういうことではないのですか。
65
◯丸岡文化財課長 神の道のことですか、
ビジターセンターのことですか。
66
◯山本委員 神の道のほうへマイカーを通さずに、外側の住宅地を通って公園の中に入らせて、
ビジターセンターに直接行けるようにすることも検討されているのかどうかということです。
67
◯丸岡文化財課長 羽衣公園の駐車場に誘導する道につきましては、基本的には神の道の側道と考えております。というのは、地域住民の方々の生活環境の面もありまして、そこは難しいのではないかと考えております。
68
◯山本委員 1点、これは要望で、規制とは関係ないのですが。この前も言いましたが、今の新たなバスの駐車場へ観光客をおろして、神の道を歩いてまた戻ってくるというのは高齢者とかは大変です。迎えに行くために区画整理地内か、それに隣接するところに新たなバスの迎えに行ける駐車スペースを確保して、松原を見た人がすぐそこへ短距離で行けるように、ぜひ検討していただきたい。これは要望です。
69
◯石井委員 先ほど山本委員からもあった、バスの発着所からのアクセスですが、高齢者等の方たちや、どうしても足が悪いよという方たちに対しての、例えば電気自動車だとか、何かトロリー的な循環バスみたいなのは、今後考えていかれる予定はあるのでしょうか。
70 ◯松永観光・
シティプロモーション課長 現在、区画整理組合といろいろと話をしながら、近くに来られないかということも検討の中には入っております。あと、電気自動車の件ですけれども、こちらも市民の皆さんからもすてきなアイデアがたくさん出ていますので、そういったことも考慮に入れながら、
三保松原がどのように整備されたらいいかということを全体の会議の中で諮っていきたいと考えております。
71
◯石井委員 これは要望ですが、高齢者や障害者の方たちに必ず配慮してほしいということ。バスとかそういったものが無理であれば、
ビジターセンターが建設されるとともに、一帯の開発も含めて、例えば動く歩道なんかですね。スムーズに行けるような形でぜひとも検討していただきたいと思っています。
72
◯栗田委員 私は、
三保松原というのは松あっての
三保松原、名勝地だと思っていますから、お客さんが多少減ったからといって、それに合わせてお客さんを呼び込むようなことをすることは間違っていると思います。将来のためにも
三保松原を大事にしていくということであれば、車が道路にとって支障があれば、それは考えるべきだと思います。乗用車が通って、そのまま戻ればいいですけれど、ぐるっと回ると
三保松原のあそこをUターンして、結局神の道の側道は全部通るわけですよね。これが毎日これから何百台と通っていくと、神の道の松には決していいとは思っていないんです。
ですから、将来は、神の道をみんな通ってもらって、乗用車であってもあそこはもう通らないという、そのぐらいの厳しい姿勢であってもいいと思うんですよね。それでないとあの松の木を守れないと思っているんですよ。本当に松の木が1本でもこれから元気に育ってほしいので、車のことはその次ぐらいにして、優先的には松の木の保存を考えてほしいというのが私の気持ちですけれど、その辺の考え方はどうでしょうか。
73 ◯松永観光・
シティプロモーション課長 こちらの観光地は、今までずっと近くまで行くというバスのアクセスの方法をとってきて、突然こういった話が出てきましたが、ここに20年以上前から住んでいる方たちもいらっしゃいます。その方たちの中で松があっての松原、そして静岡市には松原がなければという気持ちがもっともっと出てきたところで、徐々にそういったものも実現できるかと思います。ですから、委員の皆様にもお願いですけれども、こういった意見に賛同でしたら、皆さんにどんどん声をかけていただいて、そういった雰囲気を全体の中でつくり上げながらやっていくということでぜひお願いしたいと思っております。よろしくお願いいたします。
74 ◯鈴木(節)委員長 時間が詰まっていますので、端的にお願いします。
75
◯安竹委員 そのマイカーというのはね、地域にお住まいの人たちのマイカーと僕は思わないで、あくまでも観光として遠くからおいでになるのを、マイカーで来るのかバスで来るのかと思ってのマイカーなんですよ。
今の課長の答弁だと、地域の皆さんのマイカーも制御しろと我々が言っていると聞こえているんじゃないかと僕は思ったんですが、課長、その辺いかかがですか。
76 ◯松永観光・
シティプロモーション課長 生活している方はいいのだと、観光客はだめだと、そういった線引きをしていくのか。本当に松を保全するのであるならば、全面的に禁止するのがいいという意見もあるかと思います。そちらのほうを今後選択していかなければならない難しさがあるかと思います。今後、何が一番いいのかを検討しながら決めていくことが大事なのかと思います。観光・
シティプロモーション課としては、そこの部分は今のところ答えることはできませんので、よろしくお願いいたします。
77 ◯鈴木(節)委員長 今の課長のお答えが全てかなと思いますけども、いかがでしょうか。
78 ◯鈴木(直)委員 これは要望です。南アルプスユネスコエコパークも含めて、全てそうなると思います。テーマパーク的に人工物でつくったものに対しては、観光という面だけ捉えていけばいいと思うのですよね。ところが、南アルプスとか
三保松原とか、あと二峠六宿ですね、そういうところを含めますと、その文化的な部分や、環境を守っていかなきゃという部分で、必ず相反するところが存在してくると思うのですよね。観光と環境、文化財というのがうまくかみ合うようなものというのは、非常に今のお話で、難しいと思います。
ただ、私も栗田委員の発言に非常に賛成です。やはり松あっての
三保松原ですので、そこは観光・
シティプロモーション課だけがやるのではなく、全庁を挙げて、もっと言えば、私たち議員も含めて何をしたいかということですね。観光客を呼びたいのか、
三保松原を子供たちに残していくのかというところを、やはりいま一度どこかで議論していく。南アルプスエコパークもそうです。子供たちに残していくのか、観光客を呼ぶのか、この辺をしっかりと議論していきたいと思っていますので、これからもよろしくお願いします。
79 ◯鈴木(節)委員長 今の副委員長の要望もありましたけれども、やはりここだと思うのです。
特別委員会としても、この辺をどのように考えていくのかというのは、私たちも大いに議論しなきゃならないテーマだと思います。
議題3のマイカー規制、パーク・アンド・ライドについては質疑を打ち切りたいと思います。
では、議題3については以上にいたします。
──────────────────────────────
80 ◯鈴木(節)委員長 次に、議題4、徳川家康公関連及びその他の歴史的資源関連施策の推進についてのうち、小項目3の東海道二峠六宿のより強い連携ですけれども、当局の御説明をお願いいたします。
81 ◯松永観光・
シティプロモーション課長 二峠六宿と銘打ちまして事業を展開してまいりましたけれども、東海道の一部であるということで、こちらを全体的に面で見る、全部の歴史街道として世界にアピールしていきたいと、今後の交流人口の中では考えていかなければならないかと思っております。初めは二峠六宿ということで、そちらの宿場町でやってくださっている実行委員会の方たちの連携を考えて、スイーツですとか、そういった展開をしてきました。今後は、それぞれの宿場の魅力をその地元の方たちがアピールしていくのを私どもがサポートしながら、江戸時代に築き上げられました東海道を売っていきたいと考えております。
皆さんのお手元の「しずおか・まち歩き」をつくったところでございます。1枚目を開いていただきまして、丸子、江尻、興津、そして、めくっていただきますと由比、府中、蒲原と、それぞれの宿場の魅力を観光客の皆さんに、また市民の皆さんに楽しんでいただこうと企画してございます。こういった展開の中で、東海道全体を、今後は江戸時代に思いをはせていただけるような、そんな宿場町にしていきたいなと考えております。
82 ◯鈴木(節)委員長 ただいまの当局の説明について、質問、御意見はありますか。
83
◯丹沢委員 このまち歩きの冊子は、すごく充実した内容でいいなと思って見ていたのですけれども、これ自体はどのくらいの部数をつくって、どういうふうに頒布されているのか、教えてください。
84 ◯松永観光・
シティプロモーション課長 こちらは、5万部発行いたしました。主に各旅行会社に配布いたしまして、PRに努めているところでございます。
85
◯丹沢委員 内容はすごくいいし、コンセプトもすごくいいと思うけれども。方法として、5万部つくられたということですが、この参加者の上限を見ていくと、日も決まっていて20人とか25人とか。計算したら、全部に満員で入っても657人ですね。5万部刷って657人の参加ということだと、ちょっともったいないなと思うんです。これが常時、毎月毎月、この日はやりますよとか、向こう半年間の
スケジュールが載っているのなら、すごく有効だと思うけれども、その辺をどう考えられたのか、御説明を。
86 ◯松永観光・
シティプロモーション課長 これを1点だけ捉えますと、非常に費用対効果が悪い状態です。けれども、これに派生しまして、定番コースや、いろいろな旅行会社が続々と、自分たちのところでもつくれるのではないかということで、民間が動いてきてくれています。そういったことの一つの契機と捉えますと、ここの点で考えた費用対効果も、今後の投資と皆さんに考えていただければと思っております。
87
◯丹沢委員 今の御説明でよく理解できました。もともとこれは民間の事業者の皆さんが独自にやってくだされば、それにこしたことはない話で、そちらに水を向けていくためにも、最初のスタートの時点としては、行政でこういうプランを立ち上げてくださったことはすごく有意義だと思いますので、今後の展開に期待しています。お願いします。
88
◯安竹委員 この六宿それぞれの地元の皆さんの努力は今までも歴史的にあったと思うし、これからもそれを継続していくことに、この事業がつながっていくべきであります。現状で、その六宿の皆さんが努力なさっていることに対して、当局としてのサポートメニューは何かあるのですか。
89 ◯松永観光・
シティプロモーション課長 まず、補助金制度を設けています。そして、いろいろな協議会に職員が入り込みまして、皆さんの御意見とかそういったものをサポートしながら、当日も職員が陰ながら、表に出ないでサポートしております。
90
◯栗田委員 このまち歩きのパンフレットですけれど、非常に立派なもので、内容的にもくまなく載せてありますが、このまま日にちだけ過ぎてしまったらもう見なくなってしまうのですよね。ですから、これからこういったものをもしつくるとしたら、例えば、日にちだけ外したらまだこれがそのままずっと生かされるような、そういうパンフレットが工夫したらできるのではないかと思うのですよ。これから考えてほしいけれど、どうでしょうか。
91 ◯松永観光・
シティプロモーション課長 まず、こちらの案をいろいろな旅行会社に持ち込みましたけれども、初回は結局、2社しか手を挙げませんでした。それも採算ベースに合わなければいけませんので、まず1日ということで始めました。徐々に人が集まり定番化されましたら、今後は日がどんどんふえていくかと思います。
これとは別に、お金のかからない定番のまち歩きコースも今造成中ですので、そちらも皆さんに御紹介しながら、宿場町の魅力をアピールしていきたいと思っております。
92
◯栗田委員 この二峠六宿という響きですけど、これが我々一般市民から見るとかけ離れている感じがします。身近に、あっ、これがそうだよと理解して、十分わかっている人は意外と少ないじゃないかと思っているのですよね。言われてみると、あっ、そうかと思うのだけど。だから、もう少しなじむような、行ってみたいなとか、こういうのがあるよと、人に薦めることのできるぐらいの知識を、我々がもっと知らなきゃいけないけれど。そのためのPRとか、みんなにわからせるような、そういう啓蒙的な運動や活動みたいなことをやってほしいと思うけれど、それは無理ですか。
93 ◯松永観光・
シティプロモーション課長 この二峠六宿というのは、まず静岡市の中だけのことを私どもは考えていました。これでは観光客の気持ちはしっかりとつかめないだろうということで、例えば岡部の宿とか、そういったところとも連携がどんどん広がってきています。そうするとこの枠にはおさまりませんので、先ほど言いましたけれども、東海道というくくりで大きく面で捉えていくことが必要だろうと。今後は、東海道の江戸から京都までの一部分という宣伝をしていくと。その中で広重美術館も、大きな役割を今後果たしていくだろうと考えております。
94 ◯水野委員 パンフレットの9番に「すんぷ町名の不思議を巡る」というのがありますよね。それから、説明文に城下町に由来する町名とありますよね。私は、この静岡の城下町の町名というのはすばらしいなと思うんですよね。清水に行ったってこんなのないんですよね。例えば鷹匠町、あるいは両替町、それから人宿町とかも、当時を物語るというか、この町名はすばらしいなと思うんです。僕が不思議に思うのは、こういうところに何かその名残が1つでもあれば、ぱんぱんぱんと完全に観光地になるじゃないかと思っているんですけど、そういうものは一切ないんですよね。町名だけになっちゃうんですかね。
95
◯丸岡文化財課長 駿府のまちに96カ町という名称がございまして、文化財課では平成に入ってからその96カ町の町名碑を設置させていただいております。まだ現在半分に満たない数字になっておりまして、地元の置く場所等の協力を得ながら、設置することによる啓蒙活動に努めているところでございます。
96 ◯鈴木(節)委員長 端的にお願いします。
97 ◯水野委員 端的に。そういう当時を思い浮かべるものが、何か1つでも2つでもあることによって観光地に確実になると思うんですよね。それは資料がないと思われますけれども、そういったことはちょっと惜しいなという感じがします。
もう1点、静岡まつり実行委員会の構成メンバーはどんな人たちですか。
98 ◯松永観光・
シティプロモーション課長 実行委員会の皆さんは、全て市民のボランティアの方で成り立っております。事務局は観光・
シティプロモーション課のイベント推進室で行っております。
99 ◯水野委員 我が会派でもこのことについて話題に上ったんですが、例えば行列で随分お金をかけているんですけれども、行列を行っても誰も見ている人がいない。町内を行列していても誰も見ている人がいないと、全く関心がないんですよね。そういう中で、どうも実行委員会の人たちの人脈というか、その会合というか、どうも外への働きかけがないんじゃないかと。例えば企業への協力であるとか。今までの行列もそうだったと思われますが、歩いている人はいる。それを見る人がほとんどいないと。ということは、実行委員会そのものの組織が、もっともっと市民に広めていく、参加してもらうような方策というのをとらないといけないんではないかと思います。その辺は、また同じですかね。
100 ◯鈴木(節)委員長 水野委員、今のテーマと外れた話になっています。
101 ◯鈴木観光・
シティプロモーション担当部長 御質問がイベント推進係に及びまして、担当課長を置いている部署ですので、私がかわりにお答えします。
委員御指摘のとおり、現在の大御所花見行列は、特に後半になりますとだらだらと歩いているところがございまして、それは実行委員会の中でも問題になっております。今年度、検証委員会を立ち上げまして、歴代の実行委員長、それから、市内でまつり振興会を設けておりますが、その中で自治会の代表の方、あるいは婦人会の代表の方、こういった方々にお集まりいただいて、どうしたらいいのかということを話し合っております。その中で、例えば駿府おねりとの融合ですとか、行列自体を、本物なんだと、これが静岡まつりの命なんだということで、もっとしっかり見せる行列にしようということで、今、改革を進めているところでございます。
102 ◯鈴木(節)委員長 では、今の議題、議題4の小項目3については以上にさせていただきます。よろしいですか。(発言する者あり)では、端的にお願いします。
103
◯石井委員 このパンフレットについて教えていただきたいので、質問だけします。
対象ですが、5万部刷られて、どういった方たちを対象にしているのか。市内なのか、県外なのか、国外なのかを教えていただきたいのと、つくっただけでは自己満足になってしまいますので、どういう切り口で旅行会社にこういうツアーがあるよというのを売っていただきたいのかを教えてください。
104 ◯松永観光・
シティプロモーション課長 こちらのほうは、まず、年齢層としましては50代、60代の方をターゲットにしたものです。そして、圏域につきましては東京から名古屋の旅行会社に置いていただくように進めてまいりました。今後、こういった静岡市に気軽に来ていただいて、楽しめるまちというのをしっかりと皆さんにPRできたらと考えております。戦略としましては、こちらは県外向けにつくって、旅行会社一つ一つにアプローチしていっているつもりでおります。
105 ◯鈴木(節)委員長 では、この件については以上にさせていただきます。
──────────────────────────────
106 ◯鈴木(節)委員長 最後に、議題4の小項目4、四百年記念事業を一過性とすることのない事業展開についてです。
では、当局の説明をお願いします。
107 ◯吉井地域活性化事業推進本部次長 今、委員長からお話ありました徳川家康公顕彰四百年記念事業を一過性のイベントに終わらせないようにという提言に対しまして、現状と今後の展開について御説明させていただきます。お配りしてあります資料2につきましては、文章で表現してあるものですから、お手元に別途資料をお配りしてあります。カラー刷りの左上に家康公四百年祭という記載がある資料に沿って、御説明させていただきます。
目的とコンセプトでありますけれども、コンセプトにつきましては、何度か御説明させていただいて、重複するかもしれません。1つ目といたしまして、「『家康公が愛したまち』としての誇りの確立」。2つ目といたしまして、「家康公を活かした地域ブランドの確立」。3つ目として、「歴史文化都市としての歴史的都市空間の創造」、4つ目として、「家康公にならった国際交流都市の創造」。これら4つのコンセプトを掲げ、最終的にそれが、真ん中にあります「求心力が強く、世界中から人が集まるまち」につなげていきたいというのが、今回の四百年事業のコンセプトになっております。
その下に、そのコンセプトに沿った、主立った事業を抜き書きしてあります。
プレ事業で既に実施しておるもの、それから、来年度本格的に実施するものが混在しております。1番目の、「家康公が愛したまちとしての誇りの確立」としましては、先ごろ終了しました9月補正の中で補正予算をお願いしました、市民参画事業への助成、あるいは家康公を学ぶ謎解き等がここのコンセプトの事業として該当してきます。2つ目の「家康公を活かした地域ブランドの確立」としましては、春、秋のシンボルイベント、それから、家康公ゆかりの地をめぐる静岡マラソンは本年度も既に実施が決定しております。3つ目としまして、「歴史文化都市としての歴史的都市空間の創造」につきましては、駿府城公園の魅力の向上でありますとか、先ほど話題になりました二峠六宿の関係、それから、歴史文化施設の建設関係の話がここの事業に該当してす。4つ目として、「家康公にならった国際交流都市の創造」につきましては、多文化共生、それから朝鮮通信使の関係、昨年度から引き続いておりますイギリスのプロモーションがここに該当しております。
一過性のイベントにしないというのが、今回の提言のポイントになろうかと思いますけれども、これは事業を終了した後の話につながってくると思います。現在、見通しとして我々が持っているものは、先日パブコメが終了しております3次総に織り込まれております
重点プロジェクトの1つとして、歴史都市という項目が挙げられております。この中の3つの項目の中で、歴史文化施設の話でありますとか駿府城の天守閣、天守台の話も3次総の中で具体化してきております。この徳川家康公顕彰四百年記念事業を契機としまして、そうした歴史文化施設、あるいは天守台、天守閣の話に向けて、ハード面だけではなくて、市民の意識の醸成にこの四百年記念事業がつながっていけば、一過性のイベントに終わらない意義の一つかと考えております。説明は以上です。
108 ◯鈴木(節)委員長 ただいまの当局の説明について、御質問、御意見はありますか。
109
◯安竹委員 僕は、地元に関係することで大変残念なことなんですが、お茶壺道中というものが非常に形骸化されているんですよ。今回も10月に大日峠で蔵出しの儀をやって、そしていきなり茶市場へ来ると。茶市場からにぎやかなところを道中して、久能山へ行くというんですね。全く史実から離れたことをやろうとしているんですよね。当初から我々はこれを本物にしてほしいということで、お茶壺屋敷からスタートすることをお願いしました。お茶蔵のないところからだったけども、第9回目から小嶋市政でお茶蔵をつくってもらいました。井川の人たちも海野家と朝倉家のことも踏まえて、史実に基づくように努力してきたわけですよ。ところが、だんだんそれが事務局もあちらこちらに任せるような形がとられてきて、現在そういう環境ができちゃったわけですよ。
徳川家康公とお茶壺道中、そして地域の振興、特に山間地の振興というのは、こういったことを継続することによってスポットがそちらに向く、大事なことなんですよ。それが全くないわけですよね。非常に残念に思っています。一言で結構ですので、今、当局の立場でお茶壺道中はどういう感覚で見ているかだけ、お答えください。
110 ◯吉井地域活性化事業推進本部次長 今、お手元にお配りしました資料の
スケジュールにつきましては、まだ主立ったものしか記載してございませんが、委員からお話がありましたお茶壺道中についても、庁内の連絡会議等で議題に上がっております。委員がおっしゃったとおり、今回の四百年記念事業は、さらにレベルアップするとか知名度を上げるとか、今までの見直しをするちょうどいい機会と捉えております。それぞれのところで今、なかなか前に進まないもの、あるいは知名度が上がらないものについて、四百年というステージというか、きっかけを使って、さらに活性化していくというのが四百年記念事業の意義の一つかと思っています。お茶壺道中について、今事業推進本部で具体的な見解はございませんけれども、農林水産部と話をして、そうしたものについて、来年度に向けて、四百年記念事業の効果が発揮できるような形で検討していきたいと考えております。
111
◯安竹委員 例えば、栃沢に聖一国師がお茶の種をまいたということももちろん大事なお話ですし、あちらこちらの菩提寺的なところに聖一国師の記念碑があって、安倍では茶産業との関係で非常にとうとばれてきたわけですよね。ぜひそういったこともしっかり、せっかくの家康公顕彰四百年記念事業でありますので、埋没させるんじゃなくて、しっかり掘り起こすということと、一過性に終わらないというね、その辺で位置づけしていただきたいなと思います。要望です。
112
◯畑田委員 1点お願いというか、質問させてください。大道芸ワールドカップ、それから静岡マラソンがこれから予定されております。文化スポーツ部の方も見えられていますので、お願いというか要望です。大道芸ワールドカップとかは、本当に市外や、海外からもお客さんが来る中で、この四百年祭をPRするいい機会であると思っております。ほかの城を見ますと、武将に扮した方々の何とか隊というのがいたり、キャラクターがあったりします。そういうのが今回ない中で、単なるパンフレットだけではなくて、そういう機会を通じてしっかりとこの四百年祭が来年あるんだということ、あるいはマラソンでしたら、ことしその年にあるんだということを市外の人にしっかりPRするいい機会だと思っております。どうも武将隊もあるようでありますけれども、そういうものの活用をぜひお願いしたいところであります。要望ですけれども、PRにぜひ、そういうものを活用していただければと思っております。
113 ◯吉井地域活性化事業推進本部次長 武将隊とか、あるいはゆるキャラを使ってPRされている自治体もあるわけですけれども、私どもの静岡市においては、そうした四百年用のゆるキャラとか、あるいは武将隊というのは準備をしていません。けれども、今、静岡に来るイベントに対してもそうですし、国内だけではなくて、海外についても、昨年のイギリスとの連携の中でPRしています。いろいろなネットワークを使いながら、パンフレットだけではなくて、映像、あるいは実際のものを持っていって見てもらったりしています。昨年のイギリスでは伝統工芸品、あるいはお茶を向こうでアピールして、ことしもそれは継続します。ことしについては事業の準備、プレ事業とあわせて、PRも非常に重要な事業と位置づけて推進しているところであります。
114 ◯西ヶ谷文化スポーツ部長 静岡マラソンでPRをということで、今、一生懸命検討しています。昨年も1万人以上の方が県内外から参加していただいています。マラソンのコースについては、例えばイチゴの久能街道を通ることで、地場産品のPRも兼ねながらやっています。静岡の
情報発信のイベントとして非常に重要なものと考えていますので、また頑張ってやっていきたいと思います。
115 ◯鈴木観光・
シティプロモーション担当部長 大道芸ワールドカップにつきましては、先ほど地域活性化事業推進本部次長からもありましたけれども、四百年祭を、むしろ大道芸の知名度アップに使いたいということもあります。お互いが両輪になって、四百年祭だけでなく、あるいは大道芸だけでなく、両方の知名度を上げるという形で、例えば首都圏へのプロモーションであるとか、大道芸側からするとそういったことに四百年祭を使わせていただくというスタンスで、現在準備しているところです。
116 ◯大石委員 昨年でしたか、サザエさんのオープニングで静岡が流れて、すごく好評だったと思います。そこの部分もぜひ使えるのだったら使っていただいて、サザエさんとちびまる子ちゃんというのはセットで。私は今回、本会議でこういう家庭が理想の家庭だという話も、質問でしましたけれど。あとはまるちゃんの番組の中で使える部分があるならPRで活用できないかと思います。
それと、これは委員の方々にですが、私はさっきの「しずおか・まち歩き」のパンフレットの17番を、旅行会社は違うと思いますが、ことしの2月に体験してきました。値段は半額ぐらいだったんですけど、物すごくよかったです。海から見る羽衣の松がすごかったものですから、いいなと思って。ぜひ委員の方々が幾つか体験をされて語れば、PRになるのかと思いますので、そこはここの委員の方々に提案いたします。
質問だけお答えいただけますか。
117 ◯松永観光・
シティプロモーション課長 本当にすてきなアイデアだなと思っておりますので、ありがとうございます。ただ、現実となりますと非常にハードルが高い部分がございます。1つのテレビ会社が放映権を持っているもの、あと、その権利を持っている会社があるということ、そちらのほうのジョイントというもの。あと経費の件。そういったいろいろなハードルを一つ一つ超えまして、皆さんの夢に沿っていけたらと思っております。
118
◯丹沢委員 徳川家康公四百年祭ですが、今いろいろな冠をつけた事業が始まりつつあって、いろいろな準備をされているところだと思います。けれども、静岡市が観光としてこれからやっていくべきことが、何か全部家康公のところに入ってきていて、地域のブランドづくりから国際交流まで家康公を冠にやっているような印象です。きっかけとしてはそれでいいと思うのですけれども、それだけに幅が広がり過ぎていて、家康公四百年祭って何なんだというところが、市民の皆さんにまだ姿のあるものとして実感ができていないのかなと。何かやっている、これからやるようだけれどもというような感じでいるのが、今の状況だと思うんですね。来年度の中核的な事業と、国際的に発信していくとか、市民の中での誇りを高めていくとかという、壮大なというか、すごく広過ぎてしまって、つかみどころがない印象があります。これは来年度の具体的な事業の中で、姿形が見えるものとなっていくでしょうけど、そこをどう考えておられるかお答えください。
119 ◯吉井地域活性化事業推進本部次長 今回の事業につきましては、今、委員からお話があったとおり、幅広く事業の設定をしております。1つ核となるものをという話ですと、過去に静岡市としてもイベントを幾つか経験しているわけですけども、博覧会形式の期間を限ったものが一般的なものとしてあります。市民の方たちのイメージとしましても、四百年祭を今回やりますと話しますと、どうしても過去にやった博覧会的なものをイメージされている方が多いように感じます。
そういうことから、核になるものは何をやるのかというところではっきりしない、わかりにくいということをお話しいただくわけです。けれども、今回のイベントにつきましては、過去のそうした一過性のイベントに終わらせないという、先ほどのお話の中で、幅広く市民の方も、それから庁内も全庁的にいろいろなかかわりが持てるような形で設定しています。ある意味、そこがわかりにくい、はっきりしないということの裏返しの中では、いろいろなものがここを契機にして広がっていくということが反面としてあろうかと思います。我々としては、そのわかりにくいところはできる限り努力して理解してもらえるように、今後
スケジュールを発表していくなどの努力はしていきます。けれども、核になるもの、博覧会形式のものを、来年度は特に予定していないこともあわせて説明をしていかなければいけないと考えております。
120
◯丹沢委員 そういうコンセプトでやっていくというやり方もあると思いますし、1カ所に大勢集めて2、3日わいわいやるのが趣旨ではないと思うものですから、このやり方でぜひ掘り下げてもらえたらと思います。御説明があったように、一連の事業だとか、向こう半年間とか1年間の
スケジュール、こういうものが今、静岡市で行われているのがわかるように。紙媒体でもいいですしホームページでもいいのですけれども、今どこそこでこれをやっているんだよというのを、市民が共有できるような仕組みづくりをぜひ進めていただきたいと思います。答弁があれば。なければいいです。
121 ◯吉井地域活性化事業推進本部次長 通常、役所のルールで言いますと、来年4月以降のものにつきましては、来年度の当初予算で認められたものについて、その後に発表するという手続をとらなければならないわけです。けれども、来年度事業につきましては、1月から12月という中で、1月から3月のものについてはほぼ予算は確定しているわけですけども、4月以降のものについては発表が3月末なのかということにもなってしまいます。ですから、少しそこは内部的な調整をさせていただいて、至急全体の
スケジュールを、1月から12月までの重立ったものだけでも発表するように調整を今進めているところでございます。
122
◯栗田委員 この四百年祭の事業がたくさんありまして、全部で24ですか、これだけでもね。でも、これは抜粋ということで、それ以上まだあるということで、非常に盛りだくさんにやってもらえるということで、来年度は非常に盛り上がる感じもいたします。
それで、私が提案したいと思っていたのは、5、6年前に私は岡崎城へ何人かで行ったのですよね。そうしたら、家康公を中心に、さっき話が出たチームをつくって、非常におもしろく、さすが家康公だという、そういうおもしろい演出でやっていました。見ていて非常に楽しかったのですけれども、誰がやっているのかと聞きましたら、売れないタレントというか、若い俳優養成所のような人たちのアルバイトで、安いのでもう毎年定期的にずっと続けているということでした。こういう四百年祭とかがあるからやるのではなくて、以前から毎月、例えば土曜日とか日曜日にやるということで、ああ、ふだんからこういうのをやるのかと私は見ていて、観光客がいっぱい集まってきて本当に盛り上がっていました。
私は今回の、四百年祭はとてもいい企画だと思っていますが、できることであれば、もう過ぎたことでしようがないですけれども、2、3年前から何かそういう家康公が注目されるイベントのようなものを、ところどころでやっていれば、もっと27年が生かされたかなという感じがします。そういう以前からの準備みたいなものもやっていくべきだったかという感じがする。
それと、この27年の事業が終わった後に、私はやっぱり一過性で終わってはいけないということで、特にこれを見ていますと、正直、私の気持ちでいくと、1)、2)、3)はどうしても内々の事業という感じがして、これが終わればそのまま終わってしまうイメージが少しあるかなという感じがします。4)の外交的な国際交流推進事業は、相手もあることですから、こういったものはやっぱり生かされるかという感じがします。内々で事業を1つ消化していくような、そういうことになってはいけないと思いますので、できるだけ国単位といいますかね、県単位というか、世界的にも通用するようなイベントの中身で勝負してほしい感じがするものですから、特に4)は力を入れていっていただきたいと思っています。その辺の企画に対しての考え方はどうでしょうか。
123 ◯吉井地域活性化事業推進本部次長 今回の四百年記念事業につきましては、大きく2つの側面があると認識しております。1つは、委員御指摘のように、外向けに
情報発信して外から人を呼んで交流人口をふやしていくというのが大きな柱の1つとしてございます。けれども、一方で、市民の方たちのふだんの活動とか、いろいろな動きでありますとか考え方がここで具現化され、さらにグレードアップするというのも重要なことの1つと考えております。
ですので、この2本をバランスよく進めていかなければならないわけです。とりわけ国際交流につきましては、昨年から継続しておりますイギリスの話ですとか、もう既に過去のイベントから継続しております朝鮮通信使の関連で、韓国の中でも特に釜山市の関係でありますとか、それからスペイン、オランダ等々のネットワーク等もいろいろな部局でできつつあります。そうしたネットワークを生かしながら、地に足のついた交流といいますか、友好関係で事業を進めていければと考えております。
124
◯栗田委員 ぜひそういったことでやっていただきたいと思っております。私は提案として、今からではもう間に合いませんけれども、例えば姉妹都市がありますね、4都市ですかね。例えばそういったところの市長を呼んで、静岡はこういうところなんですよというPRをする、そんなアイデアもできたら欲しかった感じがしております。それはそれとして、静岡をPRする非常にいい機会なので、期待しておりますから、ぜひよろしくお願いいたします。
125 ◯鈴木(直)委員 2つお願いです。
まず、1点目です。先ほど大石委員からお話がありました、サザエさんとちびまる子ちゃんの話です。これは先ほど課長がおっしゃったように、版権の問題とか非常に難しい部分があると思います。ただ、サザエさんの場合、あれはテレビ静岡の35周年記念でテレビ静岡がフジテレビにお願いして入れているのですね。そうしたアンテナを高く持っていただきたい。というのは、静岡まつりも多分民放4社がいろいろな形でかかわってきていると思います。そういう中で、情報をいち早く取り入れていただいて、行政側からテレビ局にこういうのはどうだというアイデアを出すというのも1つの手だと思います。アンテナをちょっと高くしていただきたいというお願いです。
そして、もう1点は家康公の話です。これも今、徳川家康公の関係で言いますと、いろいろな武将隊とかの話が出ましたが、やはり戦国時代に居た城じゃないものですから、どうしても隠居後ということで、商工会議所なんかも出しているところで言いますと、やはり平和と外交というところ、ここを静岡市はもっとメッセージを強く出していってもらいたいなと。やはり浜松市、岡崎市、江戸ですね、そういうところと比べて、どうしても戦国武将としては弱い部分を持っていますので、その辺はぜひ平和と外交という面をもっともっと静岡はメッセージを出して、来年の事業を盛り上げていただきたいなと思っておりますので、よろしくお願いします。
126 ◯鈴木(節)委員長 私からも一言申し上げさせていただきます。四百年祭ということで、かなりいろいろな分野で企画したり、イメージを膨らませたりしていただいているのはよくわります。けれども、先ほど丹沢委員も意見を述べられたように、余りに幅が広過ぎて、何を中心にしているのかがわかりにくい。顕彰四百年記念と言っていますが、顕彰四百年とは一体何だろうと、静岡市民にとってまだ位置づけられていないように思うのです。
前回の委員会で、委員の皆さんが提言した中身は、四百年記念事業もありますけれども、それを踏まえて、一過性の事業とすることなくと言っているのは、将来にわたっての話なのですね。将来にわたって地域の魅力向上と活性化につながると。このことを指して一過性としないでほしいと言っているのですね。なので、今、副委員長の鈴木直明委員もおっしゃいましたけれども、やはり家康公のコンセプトが平和と外交であれば、そこを例えば主にする。どういうふうにして静岡市を交流・観光化させていくのかという意味では、確かに委員の中からは武将隊だとか、ゆるキャラの話もありましたが、この静岡市にもともとある大変貴重な文化財が静岡の誇れる財産なんです。そこをもっと押し出すことで、将来的にもっと全国というか、海外にも発信できる財産を持っていると思うのです。そこにしっかり力を入れていくべきではないかと思うのです。これは意見・要望ですので、一言申し添えさせていただきます。
以上でこの件についての御質問、御意見を打ち切らせていただきます。
本日の提言に関する4つの議題については以上です。
この場で委員の皆さんから出された意見を当局の皆さんはぜひ参考にして、提言書の実現に向けて努めていただくように、この委員会として要望をいたします。
では、説明員の当局の皆さんはお疲れさまでした。御退室いただいて結構です。
〔当局退席〕
──────────────────────────────
127 ◯鈴木(節)委員長 次に、
会議順序の2、次回、第5回委員会の日程についてです。
候補日は11月定例会の初日、11月20日火曜日の午後1時半からとします。よろしいでしょうか。
〔「はい」〕
128 ◯鈴木(節)委員長 それでは、そのようにさせていただきます。
──────────────────────────────
129 ◯鈴木(節)委員長 以上で本日の日程は全て終了いたしました。
これをもちまして第4回観光・
交流事業調査特別委員会を散会いたします。
午前11時53分散会
──────────────────────────────
観光・
交流事業調査特別委員長 鈴木 節子
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