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  1. 静岡市議会 2014-09-30
    平成26年 経済消防委員会 本文 2014-09-30


    取得元: 静岡市議会公式サイト
    最終取得日: 2023-05-18
    ↓ 最初のヒットへ(全 0 ヒット) 1                 午前10時開議 ◯水野委員長 おはようございます。  昨日に引き続き経済消防委員会を開きます。  本日は消防局所管の審査を行います。  審査に先立ち、説明員の皆さんにお願いしますが、委員会記録作成の関係から、発言の際は必ずマイクを意識して発言くださるようお願いします。  次に、委員会の進め方ですが、本日はお手元の審査順序のとおり、消防局所管の決算1件を含む、議案4件の審査を行います。  なお、認定第1号の一般会計歳入歳出決算中所管分につきましては、昨日の経済局及び農業委員会事務局所管分とあわせて討論、採決を行います。      ────────────────────────────── 2 ◯水野委員長 それでは、決算審査に入ります。  認定第1号中所管分を議題とします。  本件に対し、当局の説明を願います。             〔当局説明〕 3 ◯水野委員長 ただいまの説明に対し、質疑に入ります。  なお、委員の皆さんに申し上げますが、発言の際には議案書の番号とページ数、項目を述べていただくようお願いします。  質疑はありませんか。 4 ◯岩崎委員 初めに、資料3)の349ページ、(1)管理運営費の1)職員研修について伺います。  職員の知識と技術の向上を目指す研修制度ですけれども、多様化する各種災害におきまして、大変重要な研修だと考えております。お聞きしたいのは、その他の研修区分救命士養成救急関係に62名の職員が研修を受けておりますけども、どのような機関がどのような場所で行っているのか、教えてください。 5 ◯杉浦救急課長 主な研修は、救急救命士資格取得資格取得後の病院研修医療知識の習得となっております。資格取得のための研修は、一般財団法人救急振興財団が八王子市の救急救命東京研修所で行っております。病院研修は市内の総合病院に御協力いただき、研修者を受け入れていただいております。  また、医療知識習得の研修は、全国規模の輪番で開催される救急隊員のシンポジウムなどに出席しています。 6 ◯岩崎委員 救急体制を充実していく上で、この救急救命士の養成が大変求められているわけです。4名の方が救急救命士養成研修所に派遣されたと資料にありますが、広域消防を担う新しい体制のもとでは、人数が少ないのではないかと思うわけです。救急救命士養成の今後の考え方について、お聞かせいただきたいと思います。
    7 ◯杉浦救急課長 現在、当局で策定した救急救命士養成計画に基づいて救急救命士を養成しており、現在93名おります。各救急隊に合わせて81名配置されており、救急隊以外にも救急救命士の知識や技術が必要な指令課、救急課、消防隊にも専門知識を生かして12名が勤務しております。養成計画に基づき、各救急隊、救急隊以外への配置、また救急救命士資格者の退職者、新職員の救急救命士資格保有者などを考慮して、計画的に毎年4名ずつ養成しております。 8 ◯岩崎委員 同じく職員の研修に関してですが、職員のメンタルサポート惨事ストレスへの対応についてお聞きしたいわけです。  職務を通して日常的にトラウマを引き起こすような出来事や、被災者に接することで生じるストレスの一種を惨事ストレスと言われておりますけれども、消防職員のほかに、警察官とか自衛官なども、この惨事ストレスを体験されると聞いております。そういったことから、本市の惨事ストレスへの対応策はどのように行われているのか、教えてください。 9 ◯青山消防総務課長 隊員の心のケアにつきまして、どんな研修が行われているかということでございますが、消防局といたしましては、総務省消防庁が主催しております消防職員惨事ストレスへの研修に、消防署の監督的立場にあります職員を派遣いたしまして、消防局内でそのフィードバック研修を行うことを実施しております。  また同じように、総務省消防庁が後援しまして、一般財団法人地方公務員安全衛生推進協会が主催します消防職員安全衛生研修会に、各消防署の衛生委員会の委員を派遣させていただいております。これには毎年2名ずつを派遣いたしまして、消防職員現場活動にかかわりますストレスについて研修をしてきていただいております。  これらの職員が中心となりまして、各消防署でフィードバック研修を行うとともに、ふだんのストレスケアや教育訓練、職場環境といたしまして、何でも話せる組織風土づくりの研修、実際の活動中の予防策といたしまして、安全管理研修、隊員に対します細かな情報の提供、現場でのリスク等の評価をしております。  また、現場から戻りましたら、デフュージングと言われます1次ミーティング、それからデブリーフィングと言われます2次ミーティング、さらにチェックリスト等を活用いたしまして、個人面談も行っております。この結果、異常が認められる職員につきましては、専門家によりますカウンセリング等を実施しているところでございます。  今回につきましても、悲惨な現場に派遣しておりますので、このような措置をとる予定でおります。 10 ◯岩崎委員 わかりました。  フィードバック研修や、組織で話せる環境づくりは大事だと思いますので、よろしくお願いします。  次に、350ページの3)救急活動について伺います。  25年中の救急隊の出場件数を見ますと、3万1,205件で17分に一度の割合で救急出動をしていると書かれております。年々増加傾向にあるわけですが、要因とか課題、対策について、どのように考えているのか、お聞かせください。 11 ◯杉浦救急課長 要因と課題ですが、救急需要の増加の原因としては、高齢者の人口の増加と考えております。また、その対策といたしましては、増加する救急需要に対しての適正な利用の推進、患者と搬送事業者の指導と認定を行っております。  救急車を適正に利用していただくために積極的に広報を行って、市民の皆様へ御協力を呼びかけております。また、市民の皆様が民間の搬送事業者を安心・安全に利用していただくため、患者と搬送事業者の指導と認定を実施して、増加する救急出動に少しでも歯どめがかけられるように努力してまいります。 12 ◯岩崎委員 次に、352ページ、通信指令施設等管理運営経費についてです。  通信指令業務ですけれども、119番回線の受信状況を見ますと、受信件数が4万1,928件のうち、救急通報が2万9,328件と最も多い状況です。気になるのは、その他の1万1,638件が受信総数の約3分の1を占めているわけですけれども、この、その他とはどのような通報なのか、教えてください。 13 ◯松田指令課長 この119番通報のその他につきましては、火災通報、救助通報、その他災害通報救急通報以外の問い合わせや間違いなどの通報になります。さらに具体的な内訳といたしましては、火災救急等の災害についての問い合わせ、あるいは当番医等病院の紹介、あるいは119番の訓練通報、あと間違い、いたずら、相談、苦情などとなっております。 14 ◯岩崎委員 間違い、相談、もろもろあるわけですね。受信から出動指令まで、一連の迅速、的確な処理が求められている中で、迷惑とも言えるような通報を減らしていかなければならないわけです。市民への正しい取り扱いについての啓発活動や対策について教えてください。 15 ◯松田指令課長 119番通報の正しい取り扱いにつきましては、119番通報のかけ方や、現在発生している火災などの災害情報を知ることができる消防テレホンガイドについて、ホームページや広報紙に掲載し、周知しております。  また、実際に119番で問い合わせや相談があった際には、119番は緊急回線ですので、次からはテレホンガイド一般加入電話でお願いしますとお伝えするようにしております。  これまで事業所などの消防訓練時や小学生等指令センターの見学時におきまして、適正な119番通報についてお願いしているところでございますが、今後も市民の皆様も参加していただける消防関連のイベントや、あるいは消防訓練などの場を活用して、119番通報の適正利用等について、さらなる周知を図っていきたいと考えております。 16 ◯岩崎委員 適切な対応をお願いします。  最後の質問です。355ページの下段、庁舎施設整備費になります。(2)非常備消防庁舎施設整備費の耐震化についてお聞きします。  目標の耐震化率が計画を下回りました理由として、建設予定4庁舎の繰り越しとあります。繰り越した理由と、今後の計画について教えてください。 17 ◯青山消防総務課長 まず、繰り越しの4庁舎につきましては、静岡第7分団の音羽町、静岡第33分団の湯の森、清水第4分団の富士見町、清水第16分団の谷津町になります。  繰り越しの理由でございますが、静岡第7分団の音羽町につきましては、公園と隣接している関係上、近隣住民との協議に慎重を期したことから設計に日数を要してしまいました。  それから、静岡第33分団の湯の森につきましては、建設用地が土砂災害特別警戒区域に指定されまして、設計変更をしたために日数が若干かかってしまいました。  清水第4分団の富士見町につきましては、隣接する所有者との境界画定に時間を要してしまいました。  清水第16分団の谷津町につきましては、業者の方々と金額の折り合いがつかず、入札が不調に終わり、設計を変更させていただいたために日数を要しました。  次に、耐震計画でございますが、耐震化が劣ると言われています消防団庁舎につきましては、古い建物から優先的に建てかえをさせていただきたいと考えているところでございますが、年度ごとの計画につきましては、当局で策定しているところでございます。  しかしながら、総合計画搭載事業でございますので、今後計画ができ次第、できる限り努力をして建設に取り組んでいきたいと考えているところでございます。  また、公共事業等によりまして、順番が逆になったり、突発的な事案に対応するために、毎年度計画の修正等を図っておりますので、その辺につきましては御理解をいただきたいと思っております。 18 ◯畑田委員 2点質問させていただきます。  1つ目は、3)の350ページに火災発生状況の数値がありますが、24年と25年を比較しますと、火災による損害額と死者が大幅に減少しております。私も消防団の一員として活動している中で、非常にすばらしいことだと思っておりまして、消防局の皆さんの日ごろの尽力のたまものだと思っております。ここ10年では減少傾向が見られるのか、火災の状況について御説明いただきたいと思います。 19 ◯榎本予防課長 過去10年間の関係ですけれども、まず、損害額につきましては、平成25年が2億5,159万4,000円と、過去10年間で一番少ない損害額となっております。  また、死者数につきましては、平成25年が5人で、平成22年の3人に次いで2番目に少ない状況になっております。 20 ◯畑田委員 次に、3)の352ページにあります消防音楽隊活動経費につきまして、成果指標の今後の取り組み内容に、さらなる消防活動のアピールと火災予防の普及啓発を実施するとあります。私も時々拝見していますと、消防音楽隊は年代を超えて、市民の皆さんにも、市外の皆さんにも楽しんでいただいて、啓発に役立っていると思っておりますが、25年度の事業を踏まえての評価と、今後の活動についてお伺いします。 21 ◯青山消防総務課長 消防音楽隊の出演回数は、平成24年度の18件から平成25年度は32件と大幅に増加しているところです。特に市や県の消防関係以外の行事につきましても、非常に依頼がふえてきておりまして、一般市民からの要望が以前より増加していると感じています。予防広報をする機会も非常にふえて、消防局としましても大変期待しているところでございます。これからも、市民の方々により親しみを持っていただくことを目標に、さらに音楽隊が浸透するように努力をしていきたいと考えています。 22 ◯亀澤委員 それでは、私から3点ほどお伺いします。  同じく3)の349ページ、常備消防費消防用設備台帳マイクロフィルム化等経費です。マイクロフィルム化というのはどういうものなのか、それから事業の効果について、お答えを願いたいと思います。 23 ◯久保田査察課長 消防用設備台帳マイクロフィルム化事業効果と内容についてですけども、管理している防火対象物の中で、固定用の自動火災報知設備屋内消火栓、スプリンクラーのような消防用設備の設置当時の台帳です。  設置状況や用途変更とかテナントの変更により位置が変わるものが出てきますと、そのたびに届け出をし、我々が検査しています。従来は対象物ごとに、紙ベースで長期保存となっておりましたけれども、保管スペースの不足とか汚損とか破損が生じてしまいます。マイクロフィルム化することによりまして、省スペース、それから永年保存が可能となっている状況でございます。  このマイクロフィルム化したデータを電子ファイルに変えまして、消防用設備台帳検索システムを組んでおります。消防用設備等設置状況、それから変更の履歴が検索システムを組むことによりまして、迅速、的確に確認できますので、消防の同意事務、それから査察事務の効率化が図られてきております。それ以外に、災害現場で建物の状況の情報提供とか、いろんな形でデータを多用途に活用できる状況ができ上がっております。 24 ◯亀澤委員 次に、3)の353ページ、火災予防思想普及費防火指導等実施状況の表中の、個人住宅についてです。個人宅の防火指導を踏まえた高齢者の防火対策として、住宅用火災報知機設置推進をどのようにしているのか、説明をお願いします。 25 ◯榎本予防課長 個人住宅防火指導を踏まえました高齢者の防火対策としまして、現在、住宅用火災警報器設置推進を図っているところでございますが、具体的にお話しさせていただきます。  昨年度の春と秋の火災予防運動期間中に、ひとり暮らし後期高齢者を対象としました個人住宅防火訪問指導を実施した折に、あわせまして、住宅用火災警報器設置調査のアンケートを実施しております。また、高齢者の住宅用火災警報器の設置率が低いですとか、高齢者が亡くなる割合が高いといったようなことを踏まえまして、今月15日の敬老の日から、消防職員による住宅用の火災警報器設置推進事業を開始しているところでございます。設置推進の対象者でございますけれども、身体的理由でみずから取りつけることが困難な、65歳以上のひとり暮らしの方ですとか、身体障害者手帳の交付を受けている方です。  また、ひとり暮らしの方や身体障害者手帳を受けている方以外の方でも、消防署長が取りつけの支援をする必要性があると認める方につきましては、支援させていただいています。  また、支援の条件でございますけれども、住宅用の火災警報器を事前に用意していただくことをお願いしています。  また、支援の事務手続関係ですけれども、各署の月間業務計画の中で、取りつけ支援課の件数を公表させていただいておりますので、それを見ていただくなどして、本人または民生委員等の代理人の方に申請をお願いして、私どもが取り付けに参るという状況でございます。9月15日から開始いたしまして、現在、8件の申請が来ており、6件が取り付けを終了しております。 26 ◯亀澤委員 あした私の地元で敬老会があるのですが、パンフレットか何かあれば配りたいと思いますが、どうでしょうか。 27 ◯榎本予防課長 実はこの取りつけ支援事業につきましては、連合自治会ですとか、老人会など、あらゆるところにお伺いさせていただきまして、事前に説明会を開かせていただいております。また、パンフレット高齢者福祉課障害者福祉課地域包括支援センター地域リハビリティーション推進センターなどにお配りし、申込書も備えつけて、皆様方に広く応募していただく形にしております。  各消防署でも用意しておりますし、またインターネットでも入手することができますので、そのような形でお願いしたいと思っております。 28 ◯亀澤委員 ちょっと見させてもらったけれども、これじゃ年寄りには読めないと思うんだよね。もっと絵を描いたりして、見て簡単に理解できるようなものを考えてください。 29 ◯榎本予防課長 了解いたしました。 30 ◯亀澤委員 もう1つ、3)の357ページ、防火用貯水槽等整備費です。  平成25年度は前年対比29基増の35基を整備しましたが、増加理由は何か。  2つ目に、どのような理由で貯水槽2基を26年度に繰り越したのか。  3つ目に、その繰り越した貯水槽の2基の進捗状況はどうなのか、お願いします。 31 ◯村田警防課長 最初に、平成25年度において、防火用貯水槽整備で増基した理由についてお答えします。  静岡市消防水利整備計画により、貯水槽の整備をしているわけですけれども、その計画では、防火貯水槽5基及び防火用の井戸2基を当初予算で整備する予定でおりました。その後、国庫の補助金及び県の補助金などを活用することができたために、平成24年度からの繰り越し分を含めて、合計で35基整備することができました。  次に、貯水槽2基の繰り越しについてですが、これにつきましては、当初に設置を予定しておりました場所が、地質的に水が出てしまうとか、砂れきが多いことから、余り適していないことが判明いたしました。したがいまして、新たな適地を探し、変更、調整をするのに多少時間を要したため、年度内に完成ができませんでした。繰り越した2基とも工事は既に完了しております。 32 ◯平島委員 3点伺いたいと思います。  まずは、先ほど畑田委員も質問されていましたが、352ページの消防音楽隊活動経費の点です。今後もますます拡大していきたいという答弁がありましたけれども、実際20回の出演予定のところを32回も出て、練習72回の予定が86回と。これをさらにふやしていくと、職員の皆さんに過度な負担がかかってしまうのではないかと思うのですが、その点はいかがでしょうか。 33 ◯青山消防総務課長 今のところまだ出演をする余力がございますので、その範囲内において、積極的に出演していきたいと考えております。  重要な広報媒体でございますので、有意義に活用していきたいと考えているところでございます。 34 ◯平島委員 自動販売機の設置で、収入が約600万円あったという話ですけれども、これはどこに置かれていて、どのような目的なのか。また、購入は誰がしているのかについてお願いいたします。 35 ◯青山消防総務課長 自動販売機の設置場所でございますが、現在、消防の出張所、消防本部、消防署、出先の航空課等に設置しています。使用者につきましては、職員が主に使用しています。  何分拘束される隊員が多いということで、福利厚生の一環として設置しているところです。 36 ◯平島委員 自動販売機を設置するのがよろしくないという趣旨で言っているわけではなくて、長時間にわたって勤務されて、ストレスもかかる、緊張も強いられる業務でありますので、わざわざ自動販売機で職員に買わせなくても、無料でコーヒーとかお茶を用意してあげてはどうかと思っているのですが、その点はいかがでしょうか。 37 ◯青山消防総務課長 ありがとうございます。  無料といいますのは、ちょっと大変なことかと思います。自動販売機も設置してございますが、当直がある日には、それぞれ飲み物を持ってきたり、ジュース、コーヒー等を共同で買って、飲んでいるような状況でございます。 38 ◯平島委員 349ページの職員研修に当たるかどうかわかりませんが、静岡市の消防士というと望月将悟さんが有名ですが、それ以外にも優秀な隊員の皆さんや職員の皆さんがいっぱいいると思います。表彰とか褒賞についてはどのようになっているのでしょうか。 39 ◯青山消防総務課長 職員の表彰につきましては、市全体の表彰もございます。消防につきましては、消防長表彰とか、署長表彰も用意してございまして、順次功労等ございましたら、消防長表彰を初め、署長表彰等を実施しているところです。  また、一般人への協力表彰なども実施し、随時新聞報道等でも皆さんにお知らせしているところでございます。 40 ◯池邨委員 それでは、349ページの職員研修の関係でお伺いします。  今回も職員の方に御嶽山の救助活動に行っていただいていますが、近年の災害状況といいますか、いろんな事案に対応しなければならないということで、ここには大学云々と書いてあるんですけれども、今回もガスの事案があるのですけれども、想定される範囲内の研修状況はどのようになっているのか、お伺いします。 41 ◯青山消防総務課長 新しい災害等、それから職員の研修につきましてお答えさせていただきますが、災害が起こりますと、消防局ではもちろんでございますが、消防大学校、消防学校に対応する研修を随時実施しているところです。  今回の事案、それから亜硫酸ガス等につきましても、年に何回か内部研修や外部におきましても、消防大学校、消防学校等の研修を受けています。 42 ◯山本委員 350ページの火災発生状況ですけれども、静岡市の火災は、ほかの都市と比べて特徴はあるのかというのが1つ。そして、近年火災状況が変わっているのかについて、お伺いします。 43 ◯榎本予防課長 まず、本誌の火災の特徴について、平成24年と平成25年を比較してお話をさせていただきたいと思います。  平成25年に比べて平成24年は火災件数が50件も多かったのですが、その特徴としましては放火が多かったこと。それと気象現象といった特異なものが発生していました。  1点目の放火による火災件数ですけれども、平成24年には葵区や清水区の一定の地域で集中的に建物、掲出物、ごみなどを放火する火災が発生しておりまして、平成24年の放火件数が32件にも上っておりました。平成25年につきましては、12件減少の20件という結果でありました。  2点目の気象現象についてですが、平成24年は御存じのとおり台風17号等が発生し、海岸に流木などが打ち上げられ、それに伴い流木等が燃える火災が多数発生していました。また台風17号等の影響で、塩水が巻き上げられ、電線にその塩水が付着するものですから、それによってスパーク放電が出るという火災。これは俗に沿面リーク火災と言われているのですが、そういった特異な火災も平成24年には複数発生する状況にありました。 44 ◯池邨委員 今の説明や先ほどの研修の関係で、ソフト面で大分苦労されていて、そういう意味で、ハード面の対策、あるいは人的対策が必要だと感じるのです。職員の数がどこにも載っていないのですけれど、そろそろ限界なのかと思うのですけれど、人をふやすことの考え方について。  それから、機器の増強が必要になってくると思うのですが、そこら辺はどういう状況なのか。 45 ◯青山消防総務課長 今後、定員の増等についても、綱領等を考えて検討していくことになるのではないかと思いますが、市の定員管理計画等の中で考えざるを得ないのかと考えています。  また、28年4月1日に予定しております消防の広域化により生み出された人員の中で、消防力の向上を図ってまいりたいと考えているところでございます。  組織の活性化、それから先ほど委員からお話がございました研修等を通じて、職員の資質の向上、機器の充実を図りながら、住民サービスの向上を目指してまいりたいと考えております。 46 ◯池邨委員 次に、355ページの庁舎施設整備ですが、常備消防庁舎施設整備費で、進捗率が100%となっているのですが、今後の取り組み内容を見ますと、既存の消防庁舎の保全工事については、計画的に実施していくとありまして、全体として何%ぐらい終わっているのか、お聞かせいただきたい。 47 ◯青山消防総務課長 保全計画につきましては、非常に金額もかかることでございますので、順次実施しておりまして、平成22年度から各出張所を計画的に整備しているところでございます。例年、出張所が1カ所か2カ所と消防の本部庁舎等を実施しています。 48 ◯池邨委員 この保全計画は、全体の計画があって、ことしはこれをやるという、年度別の計画があるという認識をしているのですが、そうではないのですか。例えば全体で50あるとして、50のうち、あと何基残っているのかがわかればいいのですが。 49 ◯青山消防総務課長 全体の保全計画につきましては、現在のところ、常備消防庁舎の26件を対象に実施しています。鉄筋コンクリート等につきましては、建物の状況等にもよりますが、25年程度をめどに庁舎の改築の計画を立てているところでございます。 50 ◯池邨委員 だから残りは幾つですか。保全計画というのは、傷んだから修理しているのか、あるいはこの庁舎はもう老朽化していて、整備しなければならないという全体の計画があるのか。 51 ◯青山消防総務課長 建物につきましては、5件実施しているところでございます。先ほど26件と申しましたが、25件の建物を現在所有しているところでございまして、残が20件となっております。現在のところ25年を超えたものにつきましては、順次状況を見ながら進めているところです。計画としては25年という基準を設けておりますが、その都度建物の状況等を確認しながら進めているところでございます。 52 ◯山本委員 351ページの消防救急広域化推進についてです。25年度は事務事業のすり合わせ等の準備を行ったとあります。25年度の11月にまとめられた協議会での検討状況を見ますと、3市2町共通してマンパワー不足で現場要員を確保するのが困難だということが議論になっているのです。先ほどの消防総務課長の説明にもあったのですが、広域化での内部捻出だけで、必要とされるマンパワーを確保できるのかどうか。 53 ◯赤堀消防部理事 私からは、消防の広域化によって、現場要員に実際に何名増員が図れるかというところをお答えさせていただきまして、マンパワーの充実については、消防総務課長から答弁させていただきます。  まず、3市2町の消防の広域化によって、どれほどの現場要員の増が図れるかということですけれども、全体では21名の現場要員の増が図れる予定になっておりまして、そのうち静岡市消防局としては5名の現場要員の増が図れるということでございます。これは3市2町、4つの消防がございますけれども、その消防が1つになることによって、消防本部の機能のうち、総務部門、それから指令部門の統合が図れることによって、21人の人員が生み出されると。それを現場に厚く充てることができるということでございます。 54 ◯青山消防総務課長 先ほどと同じような回答で申しわけございませんが、やはりマンパワーが非常に重要であるということでございます。市全体の定員管理計画等の中で、今後、増員等を考えていきたいと考えているところでございますが、何といいましても、広域化により生み出されました人員を効率よく配置させていただき、組織の活性化を図りながら、研修等を通じて職員のマンパワーを向上させ、装備の充実、機械器具の充実等を図り、住民サービスに対応していきたいと考えているところです。 55 ◯山本委員 21名を内部で捻出して、静岡市の場合は5名ふえる。静岡市には、消防署が6つあるわけですよね。この3市2町で10の消防署があるそうですが、6つの消防署で5人だと、1つの消防署当たり1人もふえない。それで消防需要、出動需要、救急出動需要に対応ができるのかという心配はあるんです。そこら辺は、恐らく今後の協議があるのかもしれませんが、どうでしょうか。 56 ◯赤堀消防部理事 消防の広域化によって、21名の現場要員の増員が図れるというところで、これを3市2町でどのように配置するかにつきましては、当然ながら優先順位を考えまして、静岡市も含めて、静岡地域で一番効率的な職員配置を考え、その結果として静岡市消防局としては5名の増員ということを今考えているところでございます。
     現時点では、この5名の増員につきましては、千代田消防署1名、それから清水消防署に4名、合わせて5名の増員を図ろうということで、千代田消防署につきましては、消防隊に1名増員、清水消防署につきましては、はしご隊に4名の増員を考えているところでございます。 57 ◯山本委員 協議会での議論もあるのですが、救急救助概要によると、救急で出動した6割は高齢者からの呼びかけによるもので、これから静岡市の人口がどんどん減っていく一方で、高齢者はふえていくと。人口増に伴い高齢者の救急出動の需要も高まってきた場合に、救急出動に対応できるのでしょうか。 58 ◯赤堀消防部理事 マンパワーの充実の関係ですけれども、広域化により3市2町全体では21名、静岡市においては5名の増員が図られますが、委員がおっしゃられるように高齢化に伴う救急需要の増等、今後、社会情勢の変化を的確に踏まえながら、消防としての職員の配置がどうあるべきかを、次の定員管理計画の中で考えていければと思っています。 59 ◯山本委員 要望でも言いますけれども、静岡市の定数が778名ぐらいでしたよね。消防庁の消防力の指針はかなり上を行っていることからすれば、ふやしていかないと需要に対応できないという点は、大いに市長部局にもアピールしていただきたいと思います。  次に、先ほども質問が出ましたが、355ページの消防分団建てかえの、翌年への繰り越しについてです。26年度に完成とのことですが、静岡第7分団の音羽町は、公園が隣接していて、協議に時間がかかったということですが、あそこは都市計画道路の拡幅が予定されています。今よりも公園内に大分ずれ込んで建てる計画になっているのでしょうか。実際に地域との協議で詰まっている中身があれば、示してもらえますか。 60 ◯青山消防総務課長 静岡第7分団の音羽町の庁舎についてですが、都市計画の道路の拡幅も建てかえの理由の1つではございますが、基本的には耐震が劣るというところです。公園との境について、境界の乗り越しとかはございません。消防の敷地内の中において建てかえを実施しているところでございます。 61 ◯山本委員 じゃ、あと1点です。  これも議論になりましたが、357ページの防火用貯水槽等整備費についてです。25年度の整備目標数と到達数を答えていただけますか。 62 ◯村田警防課長 耐震性貯水槽の整備につきましては、静岡市の消防水利施設整備計画に基づきまして、市内を1辺250メートル四方のメッシュに区画しております。山とか田畑だけ家が全然ないところを除き、整備を必要とするところが市内に2,060メッシュございまして、そこに耐震性の貯水槽を整備していく計画でございます。  平成26年4月1日現在で、1,467メッシュに地震対策用の水利を整備済みでございまして、その充足率は71.2%となっております。今年度、耐震性の防火用井戸を13基整備しまして、今後、1基を構築予定でありまして、できる限り整備を進め、少しでも充足率を上げていきたいと考えております。 63 ◯山本委員 貯水槽は発災以降、水利施設がとまったりした場合に大事な存在です。耐震性貯水槽は、飲料水兼用で整備されているのですか。 64 ◯村田警防課長 消防局で整備しております耐震性の貯水槽は、飲料水兼用ではございません。飲料水兼用は水道局が整備しています。 65 ◯山本委員 2,060メッシュというのは、消防局の貯水槽ということですね。 66 ◯村田警防課長 そういうことです。 67 ◯山本委員 整備率が71.2%ですが、設置場所の確保等で直面している課題がありましたら、主なもので結構ですので示していただけますか。 68 ◯村田警防課長 耐震性貯水槽の設置場所確保における課題ですけれども、原則、耐震性貯水槽を設置する場所は市有地に構築しております。未充足地域における構築の場所の確保は、非常に苦慮しているところでございまして、これからは既存の非耐震性の貯水槽が設置してある場所を何らかの補強工事をして、耐震性能を上げていくことを考えながら充足率を上げていく。また、設置場所を確保していくことを検討していかなければならないのではないかと思っています。 69 ◯村田警防課長 先ほどの飲料水兼用の関係でございますが、消防局が所管するものがございました。私間違いでございます。消防局としては、現在12基設置をしてございます。個数としては、葵区に7基、駿河区に5基、整備が済んでございます。申しわけございませんでした。 70 ◯水野委員長 ほかにないようですので、質疑を終わります。  次に、要望・意見、討論に移ります。  念のため申し上げますが、本件については昨日の審査内容も踏まえて討論を行っていただくようお願いします。  要望・意見、討論はありませんか。 71 ◯亀澤委員 自民党市議団として、認定第1号に賛成いたします。  要望ですが、今、御嶽山の事故の活動で非常に御苦労されていると思いますが、二次災害に巻き込まれないように、けさも大分ガスが発生していると言っていましたので、注意していただきたいと思います。  それから、警防活動ですけれども、件数も大分減ってきているし、お金のことを言ってはあれですけれども、損害額も減っています。より一層活動していただければと思います。昨年度の死者が5人ということでしたが、交通事故の場合に、南署管内では交通事故ゼロという啓蒙をしています。火事や死者が駿河区では今のところゼロであるという啓蒙も必要ではないかと思います。ぜひゼロに達するように要望したいと思います。  次に、消防用整備台帳のマイクロフィルム化ですけれども、ぜひ早目に取りかかっていただきたいと思います。  それから、高齢者の個人住宅の防火活動につきましては、先ほども言わせていただきましたが、申し込みの詳細は消防署のホームページをごらんいただくか、直接最寄りの消防署へお問い合わせくださいと書いてあります。高齢者の方は恐らくパソコンを持っている方もホームページを検索できる方も少ないだろうし、そうかといって、消防署へ行かれる方も少ない。パンフレットの書き方をちょっと工夫していただきたいと思います。  それから、4、5日前に近所の事業所の火災報知機が朝方に鳴って、飛び起きました。原因は火災でなくて、大雨で浸水して警報機が鳴ったそうですが、大分長く火災報知機が鳴っていました。自宅用の火災報知機は個人の住宅でもつける必要があると思いました。  それから、防火用貯水槽ですけれども、住民の方は、これがあると非常に安心・安全だと思いますので、早期の拡充をお願いします。 72 ◯池邨委員 新政会といたしまして、昨日の経済局所管分、そしてきょうの消防局の認定第1号中所管分について、賛成の立場で要望・意見を述べます。  消防局で所管する事業は、市民にとって安心・安全を得るために重要な業務だと認識しております。今後、火災をなくためにも、予防活動に重点を置くべきだというのが1つ。  それから、高齢化社会を迎えるに当たって、先ほど救急車の出動回数がふえているという話がありました。そういう意味で、静岡市の定員管理計画をしっかりと守った上で、新たな課題への対応として人員、そしてハード面を増強するという考え方を常に持ちながら、進めていただきたい。もうふやす時期に来ているようなイメージがありますので。 73 ◯岩崎委員 公明党市議団として、今回提案されております認定第1号中所管分について、認定することに賛成の立場で要望・意見を述べさせてもらいます。  消防救急の広域化についてです。人材育成とメンタルケアの実施についての要望ですけれども、地域の特性を生かした、常に変化に対応し、住民に応える消防を目指して準備作業に取り組まれていると思います。  広域化に向けての作業には、例規整備を初め、ソフト面の整備や施設・車両などハード面の整備が多岐にわたっているかと思います。中でも職員研修の実施や人事交流、それから合同訓練の実施など、広域化のメリットを生かした上で大変重要と思われます。さまざまな災害への対応力が求められておりますが、まずは人であります。対応力に富んだ職員の育成をお願いしたいと思います。  また、惨事ストレス対策についてです。隊員の方からも、火災や事故等の救助活動では、救助者の大変痛ましい場面に遭遇するとお話を聞いております。職務とはいえ、メンタル面のサポートも大変重要なことと思いますので、メンタルケアにも配慮した管理運営について、しっかりと努めていただきたいと思います。  最後に、救急救命士資格取得であります。災害発生時の被災者への救急医療においては、いかに救命率を高めていくかが重要な課題です。そのためにも、一人でも多くの消防職員救急救命士の資格を取得できるよう、研修体制に配慮していただくことを要望します。 74 ◯平島委員 静翔会です。認定第1号中所管分について、賛成の立場で要望を述べさせていただきます。  先ほども申し上げましたけれども、職員の皆さん、特に現場に出られる隊員の皆様は、長時間の拘束、そして高い緊張の中で仕事をされております。今、公明党からもありましたけども、よりよい仕事をしていただくためには、福利厚生の充実を検討していただきたいと思います。 75 ◯山本委員 共産党です。消防局への要望としては、マンパワーの増員ですね。これからの静岡市のまちづくりの方向を考えた場合、本当に安心して住み続けられる、災害に強いまちづくりという点からすれば、消防局の皆さんは昼夜分かたず市民の命・財産・安全を守るために活動されている職員ですから、全体の定数を市長部局で言ってくるなら、はね返すぐらいの。基本的には消防力の指針に向かわせて充実させるように努力していただきたいのが1点。  それと、質疑でも取り上げた貯水槽の整備は、いざ発災となった場合、消火活動、飲料水の確保も含めてですが、大事な施設になると思いますので、ぜひ整備目標の前倒し達成を目指してやっていっていただきたいと思います。  認定第1号中所管分につきましては、経済局の清水港整備事業負担金1億7,000万円が県条例に基づくものですが、市が負担する必要がない支出として反対いたします。 76 ◯水野委員長 これより採決を行います。  反対の討論がありましたので、挙手により採決します。  認定第1号中所管分は、認定することに賛成の委員の挙手を願います。             〔賛成者挙手〕 77 ◯水野委員長 賛成者多数ですので、認定第1号中所管分は認定すべきものと決定いたしました。  以上で、決算審査を終了します。  残る議案審査に関係のない説明員の方は退席していただいて結構です。             〔関係外説明員退席〕      ────────────────────────────── 78 ◯水野委員長 次に議案審査に入ります。  議案第210号、議案第213号及び議案第214号の3件を一括議題とします。  これら3件に対し、当局の説明を願います。             〔当局説明〕 79 ◯水野委員長 ただいまの説明に対し、質疑に入ります。  質疑はありませんか。 80 ◯亀澤委員 1)の93ページの議案第214号について伺います。  工事請負契約の変更についてですが、内容については、賃金水準及び物価水準の変動に伴う契約の変更ですが、ほかの工事でもこのような契約変更があるのでしょうか。 81 ◯青山消防総務課長 今回の変更契約は、いわゆる全体スライドの対象工事でございますが、12カ月を超える工事で、残りが2カ月以上ある工事が対象となっております。残工事の基準日から相手方の請求日が始まります。対象の工事でございますが、今回の建築工事のほか、電気工事、衛生工事、空調工事、昇降機の工事といったものが可能性として考えられております。  現在のところ、今回の建設工事以外からは、相手方から市に請求が来ておりません。今後につきましても、残りの工期があと5カ月程度ということを考えますと、契約の変更については請求がないものと考えております。 82 ◯亀澤委員 次に、議案第210号をお願いします。  1)の85ページの静岡市消防団員等公務災害補償条例の一部改正がありましたが、現在、この条例に基づいて、消防団員の方に支払っている補償があるのか。また今回の条例改正によって、児童扶養手当の差額を支給する可能性があるのか、その2点をお願いします。 83 ◯村田警防課長 2点の質問につきましてお答えをいたします。  まず、条例の改正に伴いまして、現在団員に対して払っている補償はありますかという件ですけれども、これにつきましては、消防団活動で殉職された2名の方々に遺族補償年金を支払っております。  2点目の、今回の条例改正により児童扶養手当の差額を支給する可能性があるかという件ですが、現在、遺族補償年金を受給されている方々は、児童扶養手当の対象とはなっておりませんので、まず、この方々には支給する可能性はございません。  また、今後、そういった殉職等の場合においても、遺族補償年金の額のほうが、児童扶養手当の額よりも多い可能性がほとんどでございまして、ほぼその差額が発生することはないと判断しております。 84 ◯亀澤委員 最後ですけれども、議案第213号の工事請負契約の締結について伺います。  静岡地域消防総合情報システムの整備工事については、静岡地域消防救急広域化構成市町であります島田市、牧之原市、吉田町及び川根本町から消防指令の業務の委託を受けています静岡市が、契約手続等の事務を確実に行っていることだと思います。  今回の契約方法は、総合評価一般競争入札ということですが、入札参加者が何人あったのか、まずお聞きします。 85 ◯松田指令課長 この契約についての入札参加者数でございますけども、複数者の参加を見込んでおったのですけれども、結果といたしまして1社でございました。 86 ◯亀澤委員 昨年度の消防救急無線のデジタル化の事業においても、入札参加者がNECの1社だったようであります。今回の消防総合システム整備工事も、デジタル無線の整備工事と同様に特殊な工事だと思いますが、入札参加者が1社だけという結果になったのはどのような理由が考えられますか、お答え願います。 87 ◯松田指令課長 この消防総合情報システムを製造できるメーカーは、全国に6社ございます。全てのメーカーが入札に参加できる要件を満たしていましたが、結果として1社だったということでございます。入札参加者が1社であったことについては、消防総合情報システムを製造できるメーカーは、消防救急デジタル無線の製造メーカーとほぼ同じメーカーでございます。消防救急無線のデジタル化や消防救急広域化に伴いまして、全国的に本年度から来年度にかけて、消防総合情報システムの改修、あるいは変更の工事が集中していることが背景にあるのではないかと考えております。 88 ◯山本委員 議案第213号の消防総合情報システムですが、119番等のシステムという説明だったのですが、全体の役割について説明してください。 89 ◯松田指令課長 火災救急救助等の119番通報の受け付けや、消防部隊に対する正確・迅速な出動指令、それと効率的な部隊運用を行うとともに、部隊への活動支援情報の提供、あるいは警察とか病院、中部電力、静岡ガス等の関係機関との連絡調整、情報収集を行うことが役割だと思っております。 90 ◯山本委員 そうすると、システムは、広域化する3市2町の10の消防署を基本的につないで、ほかの消防署にもシステム関連の機器が設置されるということでしょうか。それを含めての19億円という理解でいいのでしょうか。 91 ◯松田指令課長 主な設備は、119番通報の受け付けから出動指令を出して災害事案を管理する、いわゆる指令通信系の設備。それと消防水利や防火対象物などの情報を管理する情報処理系の設備が現在、駿河区の南八幡町に建設中である新消防庁舎の4階の指令センターに設備されますけれども、広域化の構成市町である3市2町全ての消防署、具体的には10消防署1分署、そして17出張所5分遣署。全ての消防署等、そして全ての消防車両等へ端末装置が設置されるということでございます。  19億円余につきましては、その全ての整備費用になります。 92 ◯山本委員 3市2町の19億円の負担割合は、どのようになっているのでしょうか。 93 ◯松田指令課長 静岡市が必要とする機能の整備分につきましては静岡市が負担すると。広域化に伴いまして、機能を拡張する部分については、残りの3署5本部の均等割としております。  予算額は約19億8,000万円でございますけれども、負担金額は、静岡市が約16億円、2市2町が約3億8,000万円です。本契約後、落札率を踏まえまして、負担金額の調整を図っていくということになります。 94 ◯山本委員 この消防総合情報システムの整備は、これで完了ですか。まだこれから機器設置等はあるのでしょうか。 95 ◯松田指令課長 静岡地域の消防総合情報システムの整備については、静岡地域消防救急広域化に対応するためのものでございますので、その広域化に対応するための消防総合情報システムの整備についてはこれで完了になると思います。 96 ◯水野委員長 ほかにないようですので、質疑を終わります。  次に、要望・意見、討論に移ります。  念のために申し上げますが、発言の際は議案番号もあわせて述べていただけるようお願いします。  要望・意見、討論ありませんか。 97 ◯亀澤委員 自民党は全議案に賛成いたします。  議案第210号の静岡市消防団員等公務災害補償条例の一部改正ですけれども、ここにも消防団員の方がおられますが、本当によく頑張ってくれていますので、ぜひこの補償については、家族もあることですので、しっかりと対応していただきたいと思います。  それから、第213号の工事請負契約の締結ですけれども、高度な技術のシステムだと思いますのでいた仕方ないとも思いますが、本来は複数の会社で競争してもらったほうがいいかと思います。  それから、第214号ですけれども、賃金の水準及び物価水準の変動に伴い、契約を変更するということで、働いている方々の生活もあるのでいた仕方ないかと思いますけれども、早くつくように努力してください。 98 ◯池邨委員 新政会としまして、議案3件を賛成の立場で要望させていただきます。  第214号の工事請負契約の変更についてです。これにつきまして、金額変更によって、工事の完了期間がおくれることのないよう、適切に進めていただきたいと思います。 99 ◯岩崎委員 公明党市議団です。  議案第210号、第213号、第214号の3件に賛成いたします。 100 ◯平島委員 静翔会です。3件とも賛成いたします。意見は特にありません。 101 ◯山本委員 共産党です。3件とも賛成します。  広域化に当たっては、広大な地域に素早く対応することが求められますので、このシステム等が本当に広域化のメリットが明確になるよう、ぜひ対応していただきたい。 102 ◯水野委員長 ほかにないようですので、これより採決を行います。  特に反対の討論はありませんでしたので、全議案を一括して簡易採決にてお諮りします。  議案第210号、議案第213号及び議案第214号の3件は、可決することに御異議ありませんか。
                〔「異議なし」〕 103 ◯水野委員長 御異議なしと認め、議案第210号外2件は可決すべきものと決定いたしました。  以上で消防局所管分の審査を終了いたします。      ────────────────────────────── 104 ◯水野委員長 本日の日程は全て終了いたしました。  これをもちまして、経済消防委員会を散会します。                 正午散会      ────────────────────────────── 経済消防委員長  水野 敏夫 Copyright © Shizuoka City, All rights reserved. ↑ ページの先頭へ...