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◯早川委員長 それでは、ただいまの説明に対し質疑に入ります。
なお、委員の皆さんに申し上げますが、発言の際には議案書の番号と
ページ数、項目を述べていただくようお願いいたします。
それでは、質疑がありましたら、どうぞ。
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◯大村委員 資料1の3ページ。
徳川家康公顕彰四百年
記念事業についてお聞きします。
トータル3億円という非常に大きな
補正予算で、こういった
イベントを行うわけですね。27年1月には
オープニングイベント、27年4月には春の
シンボルイベント、9月には秋の
シンボルイベントという形で企画されておりますが、ぜひ大きい予算の中で成果を上げていただきたい。この際、
先ほど話があったように、国内はもとより世界にどうやってこの静岡を売っていくのか。絶好の機会でありますので、例えば3つに分けて、
静岡市内向けの企画、それと
国内向けの企画、世界に向けての企画、こういったように3つあるのかなと私は考えておりますが、その企画案について、どんなふうに考えているのか、お伺いします。
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◯吉井地域活性化事業推進本部次長 四百年
記念事業について、市内、それから国内、
海外向けの
プロモーション等をどういうふうに考えているかという御質問です。
1点目、市内に向けてということですけれども、これは市民の皆さんに深く理解をしていただくということで、
各種事業の実施を通してPRを考えております。さらに、まちの
雰囲気づくりも非常に大事だと考えておりまして、既にのぼり旗とかバナーを作成し、いろいろな機会で活用しております。さらに、まちの
雰囲気づくりとして欠かせないものとして、
ポスターでありますとか、あるいは
ステッカー等も作成しております。今後は、商店街のバナーなどについても非常に効果的ではないかというアドバイスもいただいているものですから、そういったPR物を総合的に活用していきたいと考えております。
それから、
国内向けにつきましては、主に首都圏になりますけれども、今回の
補正予算の中にも入れさせていただいておりますが、東京都の丸の内にありますKITTEという
商業ビルの中に
東京シティアイという
イベントスペースがあります。そこにおいてのPRですとか、あるいは9月に行われます
JATA旅博、今回の
補正予算にこれも同じく入っておりますが、東名高速道路で配布します
フリーペーパーの「N Drive」の配布。それから国内、
海外両方に向けての意味合いがありますが、
国内向けの
英字新聞ジャパンタイムス、日本での最大手の
英字新聞になりますけれども、ここでの
広告掲載を考えております。
海外向けにつきましては、昨年の12月に
イギリスでの
プロモーションを行いましたけれども、その後継の事業といたしまして、ちょっと趣向を変えまして、来月の7月下旬にロンドンで開催されますハイパージャパンという
イベントがありますが、ここで地元の工芸品とか、あるいは静岡市のPRを行っていきたいと考えております。
それから、昨年からの引き続きになりますけれども、台湾での
プロモーション、さらには
朝鮮通信使の関係がありますので、韓国の釜山との連携等も来月の打ち合わせの中で予定しております。さらには坤櫓のオープンに合わせて、既にオランダとの関係もできていると思いますので、次に洋時計のスペイン等々で関係をつくってPRをしていきたいと考えております。
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◯大村委員 ぜひいろいろな形でPRをしていただきたい。特に市内の関係ね。こんなこと言うと申しわけないんですが、合併して11年がたちました。旧静岡のエリア、葵区、駿河区でやる
イベント、これから安倍川の花火とかいろいろあるのだけれど、清水区の
人たちは余り興味がない。逆に清水区でやる
イベントには
静岡地区の人は余り興味ないというようなことがちょっとあって、我々としては静岡は1つなので、1つになってほしいんですよ。逆に清水区の
人たちも、
徳川家康というとなかなかなじみがないというのも実際あるので、そこら辺のPRをぜひしてほしいなと。清水区からどんどん来てもらう。1年
トータルでやるもので、人を多く持ってきたいと先ほどから言われておるからね。そういったものを、
徳川家康でなければこの
イベントに参加できないのではなくて、いろいろな形で参加できる、例えば清水
みなと祭りに
徳川家康が入ってくる。私としては、27年の1年間、いろいろな
イベント、例えば清水
みなと祭りに冠をつけちゃう。
家康公清水みなと祭りとかね。この1年間は全てに
家康公をつけちゃうというような、そんな形で静岡市は徹底的に
家康公を1年間売るんだと。そのぐらいの構えになると、清水区の
人たちも、ああ、これは俺たちのお祭りなんだなという意識が湧くと思いますので、そこら辺をぜひやってほしいし、また考えがあったら聞かせてください。
それとあと、国内、国外といいますと、我々議会では、これからいろいろなところへ
常任委員会で視察に行ったり、海外へも行ったり、今度我々も7月から自民党の何人かで台湾に行くんですけれどね。そういうときに、やっぱりこういった行政だけではできない、我々が行けばそういうものをPRできる。ですから、そういうときに、こういうものをPRしてもらいたい、こういうものを持っていってもらいたいということで、我々48人の議員が何らかの形で国内、国外へ行きますので、ぜひそういうものを活用してほしいなと。そんなことにもし考えがあれば、聞かせてください。
それともう1つ、さっきチラシとかということで、私も今ここに四百年
記念事業の
ポスターを持ってきました。ある議員も車のところへくっつけていますけどね。やっぱりこういったものを車に、
静岡市内の車、個人の人たちに配って、自治会などにも配って、静岡の
人たちの車はみんなこれがくっついているじゃないかという、それもみんなでお祭りを盛り上げる方法の1つかなと思いますけれども、もしそんなことがありましたら、お聞かせください。
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◯吉井地域活性化事業推進本部次長 まず、1点目の静岡・清水の一体感と、清水区を巻き込んだ形での
イベント推進というものの考え方ですけども、清水区におきましても、御承知のように
朝鮮通信使の関係で、清見寺でありますとか、
地元農産物であります
折戸ナス、それから清水の港等々、とりわけ清水の港については、駿府城との関係が深いわけでして、現在の行政区とは関係なく、当時の一体感を考えれば、当然清水区の中でも、
家康公を顕彰すべきものは多くあると考えております。さらには、
江戸時代ということを捉えれば、
広重美術館等々もありますので、そういった中で清水区を巻き込み、静岡の葵、駿河区だけではない一体感を出していきたいと考えております。
それから、
イベント全体でもう少し冠をつけていったらどうかという考え方ですけれども、基本的に
徳川家康公顕彰四百年
記念事業という形になっておりますので、学術的といいますか、真面目に勉強する部分も非常に大事だとは思いますが、そうすると、どうしても範囲が狭まってきます。大勢の人に関心を持ってもらって、特に若い
人たちに関心を持ってもらって、
家康公に興味を持ってもらうことを考えますと、委員がおっしゃるような形で、もう少し幅の広い
イベント等を仕掛けてというか企画して、そういう
人たちも巻き込んでいくことは非常に重要だと考えておりまして、秋の
イベント等にはそういうものを盛り込んでいこうと考えております。
それから、議員の皆さんが出張する際の、ある意味での
トップセールスについての協力ですけども、委員から先ほどお話しいただいた
ステッカー等につきましては、我々も用意してありますし、また昨年
イギリスに行ったときのPRの冊子等も用意してありますので、またその辺は協議させていただいて、ぜひ御協力をお願いしたいと考えております。
それから、今お話があった
ステッカーについても、これは市の一部の
外郭団体で公用車をたくさん持っているところについては、
マグネット式の
ステッカーを張ってもらおうと計画を進めておりますので、順次そういった形での露出がふえてくると考えております。
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◯大村委員 特にこの
ステッカーね、これ何だかはげちゃうみたいよ、光が当たると。何人かつけている議員の車を見ると、はげちゃって、特にグリーンのとこら辺が。なので、もうちょっと考えたほうがいいかもしれない。1年もたないかもしれない。
それと、この6月
補正予算の概要の中に、
シンボルオブジェの制作で予算がついていますね。これは、ねぶたのようなものをつくるということで、多分
インパクトがあるだろうとは思いますけどね。
徳川家康に
余り関係ないかもしれないけど、例えば清水の
みなと祭りでいうと、いわゆるねぶたというのは関係あるんですね。「かっぽれ侫武夛(ねぶた)」という曲が中にあるんです。青森県の
五所川原市に「ねぶた」じゃなく「ねぷた」というのがある。この「ねぷた」というのは、高さが20メートルあるんですよね。これは3年ごとにつくりかえていくんですよ。それで3体持っていて、毎年1体ずつローテーションしていくんだね。それで3年たつと、それをどうするかというと、壊しちゃうそうですよ。捨てちゃう。それで、去年視察で行ったときに、くれないかと聞いたんですよ。そうしたら、くれると言うんです。無料でくれるって。だけど、これは運ぶのに大変だなと。どうやって運ぶのかなと聞いたら、5メートルずつ4つに分かれるんだって。で、青森県から静岡市まで持ってきたら、どのぐらい費用がかかるかなといったら、4、5百万円ぐらい。だけどあとはもう好きに使ってくれと。捨てるなり何しても構わないと。例えばそれを持ってきて、僕は
みなと祭りでその「ねぷた」を立たせておけば、いわゆる
ガンダムみたいなもんだよ、これ。それだけで
インパクトが物すごくあると思う。だから、それをもらって来る。くれると言っているんだもの。ちょっと聞いてみようと思っている。本当にもしももらえて、広場に据えれば、
家康公とは
余り関係なくても、そんなのも一つの
客寄せパンダでいいんじゃないかと思ってね。そんな形で、それを
家康公に例えちゃっても構わないしね。そんなようなこともあるものだから、これは一つの参考でございますので、
五所川原の「ねぷた」と言うんだ、これ。「ねぶた」じゃなく「ねぷた」。高さが20メートル。そんなようことだけ報告しておきます。
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◯牧田委員 市税条例の改正について2点お聞きします。
1点目は、来年の4月からの新
税率適用ということで説明があったわけですけども、すべての
軽自動車が新しい税率に変わったときには、どのぐらいの税収になるのかということ。
それから、2点目に、
生活困窮者は減免しているということで、現状の件数と税額を教えてもらいたい。あわせて、今回の
条例改正で減免となる
対象件数及び税額を教えてください。
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◯永井市民税課長 まず1点目の、4月1日以降に最初の
新規検査を受ける者から新税率が全ての
軽自動車に適用になった場合ですが、新車についての
軽自動車税の税率の引き上げについては、平成28年度以降、毎年徐々に
市税収入に影響があらわれてくると見込んでおります。最終的に全てが新税率に置きかわりますと、平成26年度
予算ベースで約4億3,000万円の上昇になると見込んでおります。
2点目の
生活困窮者に関する御質問ですが、今年度における
生活困窮者の保有する
原動機付自転車の
減免件数は25件になりまして、その
減免税額は2万8,000円となっております。今回
減免対象を
軽自動車等に改めることによりまして、軽四輪車、軽三輪車、軽二輪車、二輪の
小型自動車と
小型特殊自動車が新たに
減免対象となります。このうち現時点で把握している
生活困窮者が保有していて、新たに減免となる
対象車両は軽四輪車のみでございまして、33件になります。来年度これが全て減免になった場合は、
減免税額は約20万円となります。
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◯牧田委員 生活困窮者についてはそれほど大きな件数、金額でもないようですね。
それから、次の質問ですが、いろいろ
カテゴリー区分があるんですけどね。排気量50cc、90cc、ミニカー、軽四輪、軽二輪、二輪とか。この分け方が、最近は
電動スクーターというんですか。それからEV車、
電動車椅子。また新しい
カテゴリーの
燃料自動車も出てきていると。これは燃料だけかもしれませんが。乗り物もいろんな種類が出てきているわけですよね。そういうものに、今回の
市税条例の
軽自動車税ということで考えていったときに、
カテゴリーが全て分類が明確になっているのか。どこまでが適用なのか、教えてください。
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◯永井市民税課長 新たな、例えば
電気自動車とかについて、どのように振り分けをされるかということでよろしいでしょうか。
例えば
電気自動車では、ワットの区分がされてきますので、それはそれぞれに税率を適用するような形になってくるということになります。
〔発言する者あり〕
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◯永井市民税課長 そうです、はい。そういうことになります。
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◯牧田委員 それは国からの指針か何か、出されているものがあるのでしょうか。
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◯永井市民税課長 原動機付自転車でいいますと、定格出力0.6キロワット以下が、今まで1,000円だったのが2,000円になる。0.6キロワットを超えて0.8キロワット以下のものについては、1,200円が2,000円になる。0.8キロワットを超えるものについては、1,600円が2,400円になるという形で決まっております。
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◯望月委員 初めに、四百年
記念事業についてお伺いしたいと思います。
平成19年度の大御所四百年祭の
公式ホームページを見ると、平成19年ですから7年前でありますけども、そのときもスタートするときに、いずれにしてもこの事業は一過性のもので終わりたくないというようなことを銘打って、これもまだ今も
ホームページに残ってはいるんです。そのときも3億円。今回の予算と同じぐらいの金額を使って、そして今回もまたやろうとしているわけですね。先ほど
大村委員に対して、いろんな
イベント等々の説明をされたんですけれども、まずは基本的な部分で、一過性という言葉が非常にひっかかってくるところがあるんです。今回も、当たり前のことですけれども、そうした中で、
大御所入城四百年祭の成果と課題をどう受けとめて、今回の四百年
記念事業にどこがどう生かされて、どういうふうにしているのか、まず基本的なことを聞きたいと思います。
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◯吉井地域活性化事業推進本部次長 前回の
イベントでも、一過性の
イベントにしないということで取り組んできたわけですけども、今回の
イベントと前回の
イベントの中で、相違点ということで申し上げれば、1つは御承知のように静岡市とのパートナーとして
静岡商工会議所が入っておりますので、経済界も私たちと同じような形での方向性で進んでいくということ。それから、今回は鎮座400年ということですので、
久能山東照宮もこの枠組みの中に入ってきている。さらには、同じ
徳川家康のつながりの中で、岡崎市、それから浜松市も入って、県も入っているという中で、枠組みとしてはかなり広い中で進んでいるということが1つ挙げられるかと思います。
それから、もう1点、前回の事業の中では、参加した人のお話を伺うと、どうしてもPRの不足と、
参加人数というか集客に若干の問題があったようなお話も伺っていますので、今回については、そういったところを十分に注意しながら進めていきたいと考えております。
一過性の
イベントにつきましては、具体的には前回と今回の大きな違いといいますのは、1つは
総合計画のちょうど節目の年に当たっていますので、来年から始まる第3次
総合計画の中で、具体的に申し上げれば、
歴史文化施設等々がその継続の一つの対象というかターゲットになろうかと思います。
もう1つは、これは一人一人の市民の人の意識にもかかわる話ですけれども、
市民活動がこの四百年
記念事業の中で拡大したりしてパワーアップするというのも、一つの継続性の担保になろうかと思います。
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◯望月委員 そうしたことをしていたよということですけどね。
前回の組織、
庁内組織とか全体組織とかですね。前回でいくと四百年
祭実行委員会があって、
庁内プロジェクトメンバーがあって、それから観光課の中に四百年
祭準備室というのを設けて対応してきたと。今回それに対して、
地域活性化事業推進本部の中に本部があって、
兼務職員がいてということだけれど、今後このままの組織でやり切れるのかな。じゃ、この
地域活性化事業推進本部がいつまで残るかというのも、こんな言い方をすると
大変失礼だけど、そういうことも含めて、やっぱり一過性でなくて継続性を求めていくときに、組織というものも非常に大事だということがあるんです。この組織をどういうようにこれから充実させていくというか、実行性があるものにしていくかという、その辺はどうなっていますか。
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◯吉井地域活性化事業推進本部次長 御承知のように、
地域活性化事業推進本部につきましては、設置当時から横の連携ということを一つの大きな命題として掲げて取り組んできております。ですので、今回の
家康公顕彰四百年
記念事業につきましても、我々が
補正予算案の中でお示ししている
オープニング、それから春、秋の
イベントはシンボル的なものですので、これと並行するような形で、各局でそれぞれ大きな事業を計画し、あるいは一部は既に
プレ事業として実施されているものもあります。具体的には
マラソン大会でありますとか、それから
歴史文化施設に先駆けるような展示会とかも進められております。ですので、どこの局ということではなくて、全局一丸となって進んでいる中で、継続性というか今後に続いていくものは、我々の組織がどういう形になるかということは別に、そういった形での継続性は担保されていくと考えております。
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◯望月委員 連携プレーでということでしょうけれども、非常にそこがうまくかみ合えばいいんですが、果たして二足のわらじの中で、どこまでそれがしっかりできるかという懸念はあります。
もう1つは、たまたま今回四百年
記念事業の中で、浜松市の組織を見てみますと、ちゃんとアドバイザーを置いて、そこに実行
委員会と組織ができて、応援団ができたりしてきているわけですよね。浜松市は静岡文化芸術大学が結構バックアップしてくれているんですけれども、このアドバイザーそのものを置くとか置かないとかは、静岡市は考えているかどうか、ちょっと伺いたいんですが。
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◯吉井地域活性化事業推進本部次長 アドバイザーにつきましては、現在のところ設置を考えておりません。その理由の1つといたしましては、静岡市の場合、徳川みらい学会というものが商工会議所のほうで運営されておりますけれども、そこに名を連ねている先生方というのが、全国的にも有名な、歴史分野では非常に著名な方ですので、そういった中で具体的なアドバイスを受けられるということで、浜松市で置いているアドバイザーの磯田先生も、この徳川みらい学会のメンバーには名を連ねておりますので、私たちとしては、基本的にそうした方たちと連携をしていこうと考えております。
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◯望月委員 今回の部分は、岡崎、浜松、静岡の3市が連携する部分と、それぞれの市が独自の四百年
記念事業をやるという部分があるんですけれども、浜松市の出した基本方針では、出世ストーリーを中心とした事業を展開し、他都市との差別化を図る。連携でやる部分と、やっぱり浜松らしい、静岡らしい、岡崎らしいということを出すときに、今考えられる時点で、発信力があるということが非常に大事だというときに、静岡らしいというのは、どこに差別化の重点を置いているかを聞きたい。
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◯吉井地域活性化事業推進本部次長 浜松市と静岡市の取り組みの比較では、よく目につくのは家康くんというゆるキャラがあります。あれは非常に集客力もあって、目も引いて、アピール力もあるわけですけども、静岡市民の方たちにアンケート調査を行ったときに、静岡でゆるキャラというのは、やはり余り希望していないというアンケート結果も出ております。
そうした中で、静岡らしさって一体何なのかというときには、やはり我々の中で使っている「
家康公が愛したまち静岡市」というのが、1つは最終的に
家康公が選んだまちが静岡だったと、駿府だったということ。それから、一番長く住んだのも静岡、駿府であったということが、ほかの都市と決定的に違うことかと考えております。
そうした中で、当然長く住んで、最後にいたということの結果として、駿府城、浅間神社、臨済寺とかのゆかりの場所は、浜松、岡崎の両市に比べて圧倒的に多いということがあります。ただ、現実の問題として、そういったものがあるにはあるんですけれども、資源としてどういうふうに生かしていくかというところは、まだまだ課題が多いと考えておりますので、そういったゆかりの地、長く住んだ、愛してくれたというところを、ほかの都市との差別化のポイントにしていきたいと考えております。
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◯望月委員 具体的にちょっと聞きますが、いろいろな
イベントを資料としていただいていて、いわゆるメーン
イベントとかいろいろありますが、家康そのものが亡くなったのが1616年の4月17日。没日という言い方がいいかどうかわかりませんが、ここに大きな日にちとしての要素がある。4月17日という日をどういうふうに捉えるかというのもあるんですけれども、いわゆる四百年
記念事業をやるという部分でいくと、一つの期限があるんです。ここをどういうふうに市民に知らせたり、市民とともに参加してとか、そういうところを、特に差別化の中でいくと、4月17日に静岡の地で亡くなられたことを考えると、4月17日の使い方というのは非常に大きいと私は思うんです。これについて何か考えがあるのかどうか。
28 ◯吉井推進本部次長 委員御質問の4月については、1つは継続性という意味合いで、一つのメモリアルデーみたいなものを設定したらどうかという御提案かと思うんですけれども、現在、その4月17日については、東照宮において大祭ということで毎年行われておりまして、来年はちょうど400年の節目でありますので、5日間をかけてその大祭を行うと伺っております。
神事等の区別はもちろんですけれども、その4月17日についての意味合いというのは、我々も考えていかなければならないと思いますが、一方で
朝鮮通信使の中では、6月20日が
朝鮮通信使の使節が清見寺に宿泊して
家康公に謁見した日だということで、その日もまた一つのメモリアルな日ではないかという話がありますので、メモリアルデーを設定する、しない。いつにするのかということは、今後検討させていただきたいと思います。
29
◯望月委員 債務負担行為補正を今議会で上げてきたということで、早く上げるということと、内容が固まって、この3億円余のお金の債務負担行為の補正が必要だよというときに、やっぱり差別化を図る。静岡らしさを含めたときに、そのことを含めてこれだけの金額が必要で、それで債務負担行為の補正を図って、次年度にしっかり行事ができるよというのが、債務負担行為の一方の見方になってくると思うんですね。そのときに、債務負担行為の補正をなぜ今の段階で出さなければできないかという部分と、その補正の中身がしっかり裏づけできるようなことが進んでいるかどうかという逆の見方もあるんですけども、そういうタイミングとして債務負担行為の補正がなぜこの時期なのか、ちょっと説明してください。
30 ◯吉井推進本部次長 債務負担行為の補正をこの時期に上程した意味合いですけども、スケジュール的なことを考えますと、7月3日にもし議決をいただければ、その後8月にかけて実施要領の策定、事業者の説明会等々をこなしていって、最終的には10月下旬に審査結果を出したいというスケジュール的なことを考えると、10月末でちょうど1年後ということになろうかと思います。ただ、スケジュール的なことだけではなくて、その内容の詰まりぐあいも質問の中にあったかと思うんですけれども、それについては、きょうお示しした資料の中での幾つかの柱がありまして、その中で、現在、市民の方とか団体から取り組みの内容についての提案といいますか、発表の場が欲しいという御意見も多数いただいております。今後もう少しそうした御意見を伺いながら、この秋の
イベントに盛り込むのがいいのか、それとも単独でやるのがいいのか。それは時期を見ながらまた検討していく必要があるわけですけれども、そうした市民の人たち、一般の
人たちの団体の活動等々をこの秋の
イベントに盛り込むというようなことを考えていくと、スケジュールの逆算の中で、今回が一番適正な時期だと判断をいたしました。
31
◯望月委員 入城四百年祭のときに、大御所スタイル宣言をしたんですね。これは人間愛だとか、平和だとかという、いわゆる一つの基本コンセプトの部分があって、今回は4つの基本コンセプトがあって、私はぜひ今回の、例えばスタイル宣言がいいかどうかという問題はありますけれども、
オープニングイベントか何かのときに、
家康公が愛したまちの誇りの確立とか、どういう事業を今後第3次
総合計画とかでうたって、こういうまちにしたいという事業性のあるようなことをしっかりと、さっき言ったように歴史資料館をつくるというようなことを言っていましたよね。あるいは天守台の問題がある。あるいは駿府城公園の、この前短冊を飾ったような、ああいうこととか、いろんなことがあるのだけど、スタイルというのは極めて抽象的であるので、やっぱり
オープニングイベントとかで、そのときに宣言をするんだったら、家康ゆかりのまちだったらゆかりのまちにふさわしい事業をどう展開して、どういうようなことをするということが、一過性にならない、あるいは
イベントとかハードを含めて方向性を示すことができると私は思う。今までは人類愛だとか、平和だとか、そういうものをぼやっとして、そこで宣言して終わっちゃうということになったんですよね。ですから、いつまでに歴史博物館をつくりますよ、天守台にはいつまでに取りかかりますよ。最終的には天守閣だよというものまで、静岡のあるべき姿をそこで宣言するようなことをやるといいのではないかと思うんですけれども、ぜひやってくださいよ。答弁ください。
32
◯吉井地域活性化事業推進本部次長 過去の
イベントにおいてのスローガンという、情緒的な部分だけに終始しないように、今回もう少し具体的なものをという御質問だと思うんですけれども、御承知のように、
歴史文化施設については、所管局があります。その中で、我々としては四百年
記念事業の一つの結びというか、持って行き方のターゲットとしては
歴史文化施設、それからその後、それと並行するのか、駿府城公園の再整備等々もあります。
記念事業の中でそういった機運を盛り上げて、生活文化局と一緒になって最終的な目標になるものを、具体的に委員がおっしゃるような
オープニングの中で入れるのかどうかはありますが、そういった明確なものにしていきたいということが我々の中であります。役所の中の優先順位等もありますけれど、それはまた調整させていただいて、我々としては四百年
記念事業の成果としては、そこにぜひ持っていきたいと考えています。
33
◯望月委員 あとは意見・要望で言います。
市税条例の改正、そこは1件だけ言っておきます。
法人関係と固定資産税、それから
軽自動車税の関係、
トータル的にいくと、一方では税率の引き下げと、一方では値上げというか、あわせると、税への影響というのはどうなのか。
ことしの10月から法人税の関係に絡んできて、新年度からはまたというのがあるんだけど、
トータル的に、静岡市の会計へどういう影響があるのか、教えてください。
34 ◯北沢税制課長
市税収入への影響につきましては、現段階での推定を御報告させていただきます。
まず、法人に関しましては、27年度から一部影響が出まして、この段階では9億2,000万円になりますけれど、平年度化というか、制度そのものが定着する段階では、約20億円の減収となります。
それとあと、
軽自動車の車体課税ですね。こちらにつきましては、先ほど市民税課長からも話がありましたように、軽四輪の増収が4億3,000万円ということ。あと、二輪の部分でほぼ1億円。こちらで5億3,000万円です。
条例の改正とは別の制度ですけれども、県税で自動車取得税という税がありまして、こちらは地方消費税が10%に引き上げられた段階で廃止ということで今話が進められております。自動車取得税につきましては、その7割が市町村に交付金として入ってきます。平成24年度の決算になりますけれども、こちらの影響額が約9億8,000万円の減収になります。ですから、法人の関係と車体課税の増減合わせますと、
トータルでは24億5,000万円くらいの減収になると考えております。
35 ◯井上(智)委員 24億円というお話があったので、ちょっとそこだけ確認しておきたいんですけれども、これは補填という部分で、さっきの法人税の場合は、地方交付税が多分増額される方向になってくるのではないかと思われる部分と、先ほどの消費税が10%に上がることによって、消費税の入る部分が増収に多分なってくると思います。それを含めた形での行って来いの部分を含めて、税収はどうなのかなと。
36 ◯遠藤財政課長 ただいまの税制度の改正等に伴う増減に対しての交付税の関係でございますけれども、まず、地方交付税のうち普通交付税につきましては、基準財政需要額と基準財政収入額の差であります財源不足に対して措置されることとなっております。
今回、例えば法人市民税の税率の引き下げによる影響額が、ただいま、平年と比べて20億円というお話がございましたけれども、このうち75%は基準財政収入額に反映されますので、基準財政収入額が減った分、財源不足が拡大いたしますので、この分に対しては、当該年度の普通交付税により措置されることになります。静岡市の場合、先ほど法人市民税の場合は20億円のマイナスですので、そのうちの75%、15億円につきましては、普通交付税によって措置されることになります。これは基本的に基準財政収入額に税収を算入する際、若干の例外はあるんですが、原則75%ということになっておりますので、増額する場合も75%が算入されます。ですから、増額になりますと、75%に見合う分、普通交付税が減少をする。減額された場合には、その分普通交付税が増加するといったことで、75%については交付税で措置されるという形と考えております。
ただ、今回の法人地方税の創設に伴います法人市民税の減については、この引き下げに相当する部分が国税の地方法人税という形で創設されまして、地方交付税の原資とされることとなっております。普通交付税につきましては、東京都を筆頭として、交付されない不交付団体がございます。ですので、全国で法人市民税が引き下げられまして、国税の地方法人税に移った分が交付団体、交付税を交付される団体で分け合う形になってまいりますので、これによって法人市民税の減収以上に普通交付税が増額となる可能性もあるということですが、今回の改正によって、最終的にどうなるのかがまだちょっとはっきりしておりませんので、今後の国の動きを注視しながら、収入状況を確認していきたいと考えています。
37 ◯井上(智)委員 ということは、大幅な収入減にはなるけども、それを何とか賄える方向で頑張りますよということでいいんでしょうかね。
今、税の話があったので、もう1件税のことでお伺いします。説明がなかった部分で、
条例改正の最初の部分で、外国法人のことが云々と書いてあるんですけど、この辺はどこがどう変わったのか、教えてください。
38 ◯北沢税制課長 現在行われています、法人に関係した、個人もそうですけれども、税のあり方としましては、その法人に係る所得に関しましては、本店、支店がありまして、全てを合算して申告する形になっていきますけども、今般、世界的には本店がある所属国ですね。あと外国にある場合。要するに内国法人と外国法人では、それぞれで収支決算をして申告をするというようになっています。これはタックスヘブンを回避するという、基本的には総合主義から帰属主義、要するに、どの国に所属しているのかということで、そこで課税をして申告して納めていただくという制度に変わっていくということですね。それが地方税法ですと28年の4月1日から、法人税法あるいは所得税法ですと27年度からの所得が適用されるということです。この改正に伴いまして、地方税法も整備される形になります。
39 ◯井上(智)委員 ということは、今まで税金が取れなかったところから取ることができるようになると理解するんですけど、本市としても、税収がプラスのほうへの動きは見えるんですか。
40 ◯北沢税制課長 今までは総合主義でしたので、例えば本店の部分だけでマイナスであったにもかかわらず、ほかの支店が黒字で、総合すると黒字になったとすれば、当然黒字として報告がされます。今回ですと、本店が赤字になっていて、ほかのところが黒字であれば、黒字があるその外国のところでは申告をする形になりますが、本店がある、帰属する部分ですね、そこの国においては所得がないということになりますので、そこではなくなる。逆のケースもあります。ですから、どちらとも言えない状況だと思います。
41 ◯井上(智)委員 次に、四百年
記念事業を少しお伺いします。
先ほど組織のお話がありましたけれど、基本的には実施本部が主体となって徳川四百年祭の事業を行っているということで、商工会議所等も入った中でやられていると思うんです。来年、債務負担行為の補正で3億円、それから今年度当初で3,000万円で、6,000万円だから約1億円。合計4億円ぐらい市で支出しているんですけれども、この四百年祭
記念事業全体として、どれぐらいの予算組みでやられているのか。多分ほかからも資金が入ってきていると思うんですけれども、その辺を教えていただければと思います。
42
◯吉井地域活性化事業推進本部次長 今回の
補正予算につきましては、静岡部会の事業実施本部への負担金ということで予算要求させていただいております。その
トータルですけども、現在までのところ、昨年度と今年度の債務負担行為の補正も含めて、来年度の予算もまだ財政課と協議は済んでおりませんけれども、6億円ぐらいの金額を考えております。ただ、これと相対するような形での商工会議所等々との負担金の割合については、これから商工会議所と詰めていくという形になります。
43 ◯井上(智)委員 ということは、まだ市以外からの入ってくるお金がどれぐらいあるのかは、見えていないということでいいんでしょうかね。
とにかくお金をかける事業なので、その成果という部分になってくるんですけれども、成果指標というか、例えば経済効果であるとか、交流人口であるとか、そういった数値にできるような成果指標は何かお持ちなのか、教えていただければと思います。
44 ◯吉井推進本部次長 成果指標につきましては、市民意識についてでありますとか、
家康公の認知度、それから事業の参加者数、観光交流客数、メディアの露出度というものが指標のポイントとしては考えられるわけですけども、それを具体的に数字としてどこに設定するのかは、今後検討していきたいと考えております。
45 ◯井上(智)委員 特に、ちょっと気になったのが、経済効果的な部分です。これだけお金を投入しているので、それ以上の活性化を望まなければいけないのかなという部分では、人の動きは当然必要ですし、認知度も必要ですけれども、実際に経済的な効果という部分までは掘り下げないというか、特に目標値も持たないというイメージでいいんですかね。
46
◯吉井地域活性化事業推進本部次長 今回の事業の目的の1つは交流人口の増加で、外から大勢のお客さんに来てもらいたいということで、その目的の1つとしては経済効果を期待している部分もあるのですが、具体的に経済波及効果という指標ではかればいいのかどうかというのは、なかなか悩ましいところもあるものですから、経済効果を期待していないわけではないのですけれども、その経済効果の指標の設定の仕方については、少し検討しなければならないと考えております。
47 ◯石井委員 それでは、
徳川家康公の
記念事業について質問させていただきます。
シンボルオブジェをつくられるということですが、常設展示はどこかで考えてはいないのでしょうか。
48
◯吉井地域活性化事業推進本部次長 今度の
シンボルオブジェにつきましては、先ほど説明させていただいたように、バルーン形式のものでございまして、中から空気を送り続けると膨らむものです。空気を抜いてしまうと、畳1畳分ぐらいに折り畳めて、持ち運びができるということで、ポータブルというか、移動が可能だということが1つの特徴になっているものですから、常設というよりも、いろいろなところへ持って行って、大きさも複数のものを用意しますので、その会場とか雰囲気に合わせた形での活用を考えております。
49 ◯石井委員 質問した理由は、これだけ大きな
イベント、年間を通してやる
イベントになるので、
イベントというか、日々何か
徳川家康のことについて、静岡に来られた方たちが見ていただけるようなことも企画するべきだと思うんです。
それぞれ秋の
シンボルイベントだとか、春の
シンボルイベントはもちろんですけれど、平日に来られた方たちが、静岡市で
徳川家康公の四百年
記念事業をやっているなと感じるものの1つとして、
シンボルオブジェみたいなものが、駅や駿府城公園なんかにあったときに、そこで写真を撮ろうとか、こういった
イベントをやっているんだというのがわかるようなことがあったらいいなとは思うんです。この
イベントを見ていると、年間を通して市内でやっているものはどういったものがあるのかなということで、平日に行けば、
徳川家康公に関する
イベントをやっているよというのは、何かあるんでしょうか。
50
◯吉井地域活性化事業推進本部次長 徳川家康公顕彰四百年
記念事業は、来年の1月から12月までという形で期間を設定させていただいております。今回の
補正予算の中では、
オープニングと、それから春、秋の大きな
イベントを御説明させていただいております。その間を埋めるというか、その間に入ってくるような事業といたしましては、1つは
マラソン大会でありますとか、将棋、囲碁の
イベントでありますとか、各局で行います博物館等の事業等もあります。ただ、平日まで通して、年間を通じて365日の
イベントが、次から次へと繰り返されるというようなイメージではないわけですけれども、いつ来ても楽しめるというのは、これから整備を進めていかなければいけないとは思います。先ほど申し上げた
徳川家康公の資源をつなぐような、まち歩きみたいなものについては、特に誰かが仕掛けたりとか、
イベント等を用意しなくても、いつ来ても楽しめるという形にはなろうかと思います。
51 ◯石井委員 わかりました。
次に、
国内向けの
プロモーションとして、NEXCO中日本で配る「N Drive」ですか。雑誌をつくられるということですが、済みません、私は「N Drive」という雑誌を初めて聞いて、見たこともないものですから、どういったものかがわからないんですが、今度「るるぶ」をつくられますよね。そういったものを逆に高速道路のサービスエリアに置くことは可能でしょうか。
52
◯吉井地域活性化事業推進本部次長 今回の
補正予算の中で要求させていただいておりますのは、この「N Drive」という1つの
フリーペーパーの冊子になっております。これにつきましては、中を見ていただくと、PR冊子というよりも読み物ふうなものになっておりまして、これはNEXCO中日本との契約の中で、それぞれのサービスエリア、パーキングエリアに置いてもらうことは可能になっております。
もう1つ、今、委員の質問のリーフレット等のスタンドの設置ですけども、NEXCO中日本と契約をすれば可能ではあるんですけれども、NEXCO中日本に伺うと、ワンポケット、リーフレットを入れるスペースを1つ借りた場合に、そのサービスエリアのランクにもよるんですけども、月に1万円から10万円かかるという話を伺っております。ちなみに、静岡サービスエリアについてはAクラスということですので、月6万円という設定になっております。1年間通すということになりますと、72万円。ほんの少しのスペースを借りることで、1カ所で年72万円ですので、場所をふやすと72万円掛ける場所の数。Aランクよりもっと上のランクが入ってくるとなると、金額がそれよりもふえるということですので、費用対効果を考えますと、今回は「N Drive」ということで考えております。
「N Drive」は、また契約をして、置かせてもらうという形になります。
53 ◯尾崎委員 それでは私からも何点か質問させていただきます。
まず、忘れないように、
市税条例ですけれども、先ほど市への影響という話で、そこの部分については理解したわけですけれども、これは問題だなと思うのが、静岡市の自主財源がなくなっちゃうということなんですよ。要は自立都市を目指している静岡市にとって、この貴重な自主財源を、ある意味国に持っていかれてしまうというふうに、僕には見えるわけなんだけれども、交付税の措置でどうこうというのはあるにせよ、ふえるかどうかはもうわからんというような話でしたよね、先ほど。そうしたことについて、静岡市としてどういうふうな考えを持っていらっしゃるのか。そこをちょっとお聞きしたいと思うんです。
54 ◯北沢税制課長 委員御質問のとおり、自主財源がなくなるということは、ゆゆしき状況でありますので、当然これを回復、あるいは代替税財源を措置されるよう、国に働きかけをしていく予定でおります。
55 ◯尾崎委員 もうちょっと言ってほしいのは、政令市だったのかわからないけれども、やっぱり国に対して、これは要望していきたいよというような話を、たしか事前の説明で聞いたような気がしたんだけれども、そこら辺の要望活動的な部分で何かあれば教えていただきたいと思います。
56 ◯北沢税制課長 まず、7月の下旬には市長に、与党・自民党に今後の国の施策と予算措置に向けた提言ということで、通常白本と言っているのですが、今年度につきましては、静岡市が前期幹事市となっておりますので、局長を初め部長も同行しまして、自民党には要望活動をしております。また、秋ですけれども、これは青本という、白本の中で特に税の部分、財の部分を抜き出した要望活動があるんですけれども、こちらも政令市の中でまとめたものを、それこそ各会派の議員の皆様にお願いしまして、昨年は前井上議長にもお願いをいたしまして、実際には今の償却資産が、特に設備投資の関係で危ない状況にあった部分を何とか食いとどめていただきました。ことしに関しましても、そういった要望活動をしていきますので、また会派の皆様にお願いいたしまして、国政の場でこの地方の状況を切々と述べていただけるように御尽力いただきたいと思います。よろしくお願いいたします。
57 ◯尾崎委員 はい、よくわかりました。
次に、四百年
記念事業へ行きたいと思うんですけれども、ちょっと細々したことから先にお聞きしますね、忘れないように。
先ほどの説明ですと、コンペを行っていきたいよという話が出たわけですけれども、この催しの概要案が8個ぐらい出ているわけですけれども、まず、コンペについて言いますと、いつからやるのかというスケジュール的な部分の話を教えていただければと思います。
一緒に聞いたほうがいいですね。この8つを、要はそのまままとめてコンペに出すのか。それとも部分的に分けてコンペを考えているのか。そこら辺のコンペの考え方についても、一緒にお聞きできればと思います。
58
◯吉井地域活性化事業推進本部次長 コンペの具体的なスケジュールとそのやり方についてですけれども、今回の議会、7月3日に議決がいただけた後、8月の上旬に実施要領等の公表を考えております。それから8月中旬から下旬にかけまして、事業者への説明、受け付け等を行いまして、企画書提案を9月下旬。それから業者のプレゼンテーションを10月上旬、結果発表を10月中旬というスケジュールで考えております。
コンペの具体的な方法として、ここに掲げた項目を全部出すのかという話ですけども、基本的には全ての項目についてまとめてコンペをかけたいと考えております。ただ、コンペにつきましては、この状態で出すわけではなくて、先ほど一部説明をさせていただきましたけれども、市民の方で既に積極的に活動している部分については、そういったものを具体的に織り込みながら、今回お示しした内容をもう少し
市民活動と結びつけられるものについては、結びつけた上でのコンペと考えております。
59 ◯尾崎委員 今の御説明ですと、市民の活動で盛り上がっている部分があるよと。だから、それを市がコンペに出す発注の仕様書みたいな部分にそうした活動も盛り込む形でコンペをやってもらうと、そういうことを今おっしゃってくれていたのかなと理解しましたけれど、違うんだったら、後でまた否定していただければいいです。
僕も市民の活動というのは、この
イベントで非常にやってほしいなと思っていて、前回の
大御所入城四百年祭でも市民参画事業があったわけですよね。いろいろお話を聞いていくと、さっきの説明でもありましたけれども、市民参画事業は、今後考えていらっしゃるわけですよね。それはまた別に予算として出てくると思うんだけれども、熱心な市民団体は、この
イベントに絡もう絡もうと頑張っている状況があると思うんですね。そうした中で、このコンペに自分たちの活動を盛り込んでもらえるように働きかけていけばいいのか、それとも9月に出てくるであろう市民参画事業としてやったほうがいいのか、迷っているというか、どんなものなのかというのがちょっと不明確な部分があるのです。何を聞きたいかというと、今後出てくるであろう市民参画事業について、その規模感というか、補助金の考え方とか、今の時点である程度方針ができていると思うんだけれども、そこら辺についてお聞きしたいんです。
60
◯吉井地域活性化事業推進本部次長 市民参画事業につきましては、今後も公募等、あるいは今、積極的に提案をいただいている中で、取り入れられるものは取り入れていきたいと考えております。
予算的な規模につきましては、今後の予算要求の中ではっきりさせていかなければならないわけですが、金額的なものをはっきりと今お話しできるものはないんですけれども、出てきた件数とか熟度に応じて、委員がおっしゃるように、秋の
イベントの中に入ってもらうのか、それとも今までの事業をそのまま拡大するような形でやってもらうのか。一部いただいている提案では、お金は必要ないので、どうか発表する場を用意してほしいというような提案もあります。一口に
市民活動と言っても、かなりビジネスに近いものから、自分たちの発表の場を求めているものまで、いろいろあるものですから、そういったものについては、現在も
補正予算の要求と並行しながら、市民の
人たちとヒアリングといいますか、聞き取りを実施させていただいておりますので、その中ではっきりさせていきたいと考えております。
61 ◯尾崎委員 細々した話はこれで最後にしようと思うんだけれども、もう1回確認しますけど、債務負担行為の補正で3億円とっているのは、秋の
シンボルイベントのみですよね。だからこの9月の19日から27日の秋の
シンボルイベントだけに3億円かけることだと理解しているわけですけれども、この間にたくさんのお客さんに来てほしいという気持ちを持って、もちろんやっていただくんだと思うんだけれども、目標の入場者数というのか、観光客数とかというのか。言葉はいろいろあると思うんだけれども、そうした具体的な人数はどんな規模を考えていらっしゃるのか、お聞きしたいと思います。
62
◯吉井地域活性化事業推進本部次長 先ほど申し上げたように、入場者数とか参加者数というのは、成果の一つの指標になり得ると思いますけれども、具体的な人数につきましては、過去、旧静岡市時代に、平成元年に駿府博、それから平成12年に静岡「葵」博、そして平成19年には大御所四百年祭といろいろな
イベントを重ねてきております。その中での入場者数は、期間とかお金のかけ方がまちまちですので、一概に比較はできないわけですけども、駿府博については100万人を、「葵」博についても150万人、それから大御所四百年については60万人ぐらいという記録になっておりますので、そういったものが規模感とか指標の設定の参考になろうかと思います。
63 ◯尾崎委員 今回の四百年
記念事業は、僕だってロンドンにも行かせてもらって、応援したい気持ちですよ。それは、前回の
大御所入城四百年祭のときから僕は変わっていないですよ。当局からの説明も聞いていて、家康をキーにして、静岡のまちづくりをやっていくというようなことを言ってやってきたわけですよね。そこのコンセプトは、ある程度理解できる部分はあるんですよ。あるんだけれど、やっぱり金をかけてもうまくいかなかったというのが、前回の四百年祭だったと僕は思っていますよ。
20年の2月議会でも質問させてもらっているし、その後に一過性のもので終わらせるなって、先ほど望月委員もあったけれども、当時、始めるときから議員の皆さんは、一過性のもので終わらせるなよということを言っていたし、だけどそれが結局どうなのか。やっぱり一過性で終わっちゃったなと思ったから、21年にも本会議でやらせてもらっているという経緯があるんですよ。本会議で力んで、また
委員会で力むのも嫌なんだけれども、今みたく60万人というような話が出てくると、これはちょっとひどいなと思ってしまう。
さっきの望月委員も僕も、前回のそういう反省点なり課題を、どういうふうに今回のこの
イベントでは改善して生かしていくのかを一番聞きたいわけで、前回の反省点として先ほど示されたのは、PR不足だとか、集客に課題があったから、そこを注意していきたいよと、吉井次長は答弁されたじゃないですか。
何で僕がここまで強く言うかというと、前回の、いいですか、四百年祭の一番のシンボル事業は、大御所スタイルフェスタですよ。そうですよね。それの中でも特に「OH!GO!SHOW!」という、PIGIを使ったあの
イベントが一番だったんですよ。私は市民参画事業で、この四百年祭にもおでんの会で、「OH!GO!SHOW!」のときの3日間は、ずっと現場にいましたよ。ここにいる誰よりも、僕があの現場にいたんですよ、夜も含めて。市の職員に聞いてみればわかるよ。担当と一緒に僕も話をしていたんですよ。これは本当にとんでもない失敗だということを、ずっと話をしていたんですよ。
本会議でも、そうした反省を踏まえて、もうちょっとしっかりやっていくよというような答弁をもらうはずだったのが、結局経済局長のレベルにいくと、どんどんはぎ取られて、わけがわからない答弁になっていく。結果は出ているというような形で、今回この
委員会でしっかり反省している部分、反省しているという中で、前を向いて進んでいってほしいと僕は本当に思っているんで、そこはぜひお願いしたい。
その上で、前回の反省で、僕が1点指摘させていただきたいのは、やっぱり電通に丸投げしてしまったということですよ。いいですか。電通に丸投げしてしまったということだと思うんだけれども、今回こうやってまたコンペをやるよと。そこに丸投げするような形で、市はもうあとは知りませんよみたいな形になっては非常に困ると思うんだけれども、その部分について御答弁いただきたいと思います。
64
◯吉井地域活性化事業推進本部次長 前回の
イベントの総括的なものというよりも、先ほどちょっと触れさせていただきました、今回の
イベントと前回の
イベントの状況として異なっているところは、商工会議所とか経済団体が一つのパートナーとして一緒にやっていること、進んでいるということ。
それから、県内では浜松市、県外では岡崎市、さらには静岡県と連携をとってこの事業を進めていること。それから、
久能山東照宮も一緒にこの枠組みに入ってきている。それから、内部的なことではありますけども、
地域活性化事業推進本部がこの事業の担当をしているということは、どこかの局が、1つがやればいいという庁内的な意識ではなくて、それぞれの局が局なりに自分たちでこの四百年
記念事業に取り組んで、自分たちの事業をステップアップしたりとか、グレードアップしていきたいというような枠組みで取り組んでおります。
さらに、一過性の
イベントにしないということでは、先ほど申し上げた一つのターゲットになり得るという
歴史文化施設でありますとか、その先にあります駿府城公園の再整備とかにも今後の
イベントにつなげていけるという一つの道筋は立てられると。その具体的な担保としては、第3次
総合計画の中でそういったものが明確になってくれば、さらに一層それは確実なものになってくると考えております。
丸投げ云々の話ですけれども、そういう部分を注意しながら今回の答弁もさせていただいたつもりではあります。1つはそこの項目だけを見ると、非常に概念的な話で終わっているわけですけれども、そこの中に具体的に
市民活動で動いているものがあったりとか、いろいろ具体的な提案がありますので、そういったものが最終的にそのコンペの中に盛り込めるかどうか。どういう形で盛り込めるかということが今後の課題になりますが、丸投げというイメージからは脱却するつもりでおります。
65 ◯尾崎委員 わかりました。丸投げの話はこの後の質問にして、その前にもう1点だけちょっと先にやらせていただきます。
先ほど
大村委員からも、みんなで盛り上げるという部分が前回は欠けていたのではないのかという話がありましたよね、清水区のほうなんて。こんなこと言いたくもないけれども、一体感の醸成という、郷土愛の育成みたいなことが前回の四百年祭の目的の1つになっていたんだけれども、結局、
大村委員から、家康は静岡のほうだけでやっているんじゃないかというような指摘がされることからも、とても前回の四百年祭というのは、目的が達成されていないというような部分が僕はあると思うんです。そんなことを今言いたいんではなくて、やっぱり市民のほうから今回のこの
イベントについても、要は前回割とよかったなと僕が思っているのは、黒澤さんのおかげというのもあるのかもしれないけど、史跡だとか、静岡の家康絡みの材料というのを一生懸命探したんですよね。そうですよね。各地域にあると。僕も地元に、ああ、こういう家康とのつながりがあるところがあるんだということを、僕は議員だから割と関心を持ってこの事業を見ていたからそういうのはわかったけれども、そうじゃなくて、やっぱり市民のほうから、入城四百年祭のときに、家康とのつながりがわかったよと。今回没後400年だよという中で、ぜひもう1回そうした家康の
イベントをやりたいねというのを基本として、エネルギーがばっと出てきて、今回こうやって3億円の大きい
イベントもやりますよという流れだったらよかったなと、すごく僕は思うわけね。
家康の部分について、前回は育成と言っていて、今回は誇りの確立と言うけれど、市民の中に家康との関連性がわかった上で、それを誇りに思っているというのは、まあなかなか難しいのが現状だと僕は思いますよ。
そうした中で、前向きな答弁をもらえればと思うけれども、今回の四百年
記念事業を通して、市民が家康とのつながりをよく理解した中で、特にそうした地域にある資源ですよね、地域にある家康にゆかりのあるものとの関係なんかも、地域の
人たちにもしっかりわかる中で、誇りに思えるような、そうした形を僕はつくっていってほしいなと。それでその集大成的な
シンボルイベントが今回の予算に出てくるような形になればいいなと思うのだけれども、そうした地域的な資源に対しての働きかけというのが、全然説明の中に出てこなくて、ゆかりの地が云々との答弁もあったはずで、そこの部分で地域に対してもっと働きかけていって、頑張っていくよという話を聞ければなと思いますが、どうでしょうか。
66
◯吉井地域活性化事業推進本部次長 今回、四百年
記念事業の中で、市民の誇りを醸成するということを大きな目標の1つとして掲げて取り組んでおるわけですけれども、市民に限らず、静岡市にかかわりがある
人たちについては、団体であるとか、企業であるとか、それぞれの役割を持って、この四百年
記念事業に参画していただけるというのが非常に理想的な形だと思っております。
そうした中で、委員がおっしゃるように、市民への働きかけとか、市民からの接触が不足しているのではないかというのは、まさにおっしゃるとおりで、それは今度の市民参画の公募制度といいますか、公募のシステムをつくり上げる中で、できる限り広くそうした方たちとコンタクトをとって、それぞれの役割を我々から示すことができれば理想的ですし、また前回の入城四百年祭の中で花開いた事業を継続してやっていらっしゃる方たちもいらっしゃいますので、そうした方たちとも、その成果をさらに伸ばせるような形で進めていきたいと考えています。
もう1つは、27年の1月から12月までのいろいろな仕掛けの中で、市民の意識が劇的に変わって、28年度からは見違えるようになることは、それはちょっと難しい話だと思います。その中では、28年度以降に
歴史文化施設というものをよりどころの1つにしながら、27年でスタートしたものとか、あるいはグレードアップしたものが、そうした
歴史文化施設とか何かに、その後に継続していって、最終的には我々が目指しているものに到達できればと考えております。
67 ◯尾崎委員 気持ちは伝わりますし、僕が言っているのは、地域のそうした資源について、もっとしっかりその地域に対して周知できるような広報活動をやってほしい、そういうふうに捉えてもらえればいいかな。もう答弁は要らないので、ぜひそうした活動をやって、市民のほうからもっとこう、この
イベントに対して関心が持てるような、そうしたことをぜひやっていただきたいと思います。これはもう意見・要望です。
最後の質問。もうこれ以上やると、
委員会の持ち時間制の話になっちゃうから、最後にしますけれども、青臭いことをちょっと言わせていただきたいんだけどね。
イベントを成功させようと思ったら、僕はやっぱり本気になってその
イベントをやる人がいなければだめだと思うんです。私、おでんの関係もやらせてもらっている中で、B-1グランプリという
イベントに毎年行かせてもらっていたんですよね。あの
イベントは、運営する側も本気なんだけれども、出展している側も本気なんですよ。とにかくこの
イベントに来てもらった人にもよかったと思ってもらおうという形で、一生懸命やっている中で、B級グルメなんてどうせすぐ廃れるだろうなんてことを言われていたんだけれども、毎年規模がどんどん大きくなっていく、来場者数もふえてくるという
イベントに成長しているのかなと私は見ているんですね。
これは手前みそな話かもしれないけれども、静岡おでんについては、おでんフェスタをやったらどうだということを、本会議の場で質問させていただいて、それを受けて、当時300万円の予算がついて、おでんフェスタをやるようになったというわけですよね。当時、小嶋市長ですけれども、おでんフェスタを頼むよと言われれば、僕だってそれはプレッシャーですよ。おでんの会の皆さんと一緒に、一生懸命実行
委員会のほうで、この
イベントを成功させなければいけないというプレッシャーを感じながら頑張らせてもらって、1回目は4日間やりましたけれども、30万人ですよ。300万円で4日間で30万人。まあそれは多少サバを読んでいる部分はあるかもしれないけれど、かなりの人が来たのは事実だし、僕が一生懸命運営にかかわっていた3回目ぐらいまでは、天候がよかったこともあるかもしれないけど、大こけなんか絶対していなかったですよ。本当にもうこれは自分が責任を持って
イベントをやるんだと、そういう気持ちを持った人がいないと。僕だって、おでんフェスタの前の日なんて、本当に寝られなかったですから。不安もあったし、どうなんだろうというような気持ちでね。これがもしこけたら、議会であれだけ言っちゃっていて、もう何を言われるかわからないなと、本当に思っていましたよ。
だから、そのぐらいのしっかりとした責任感なりを持ってやっていただきたいと思っている中で、この
イベントは市民の貴重な税金を3億円かけてやるということですよね。誰が責任者なんだということをまず明確にしてほしいんです、僕としては。(「市長」)いや、市長ですけれど、やっぱりこの
イベントをやるトップというのは、僕は別にいるべきだと思うんですよ。この
イベントを絶対成功させるよという思いを、その責任者から聞きたいですね。もう磯部本部長の顔を見てしゃべっていますけれども、僕はその声を聞きたいんですよ。結局責任が不明確なんですよ。推進本部がやるとか言ったり、何とかという話になるとよくないと僕は思っていましてね。これは市が3億円の金をかけてやるんですよ。僕の
イベントは当時300万円。もう桁が違うんだよ。という意味で、ぜひ責任者をしっかり明確にして、絶対成功させるよというその思いをお聞きしたいと思います。
68 ◯磯部
地域活性化事業推進本部長 今の尾崎委員のお話、本当に私ども
地域活性化事業推進本部に対する叱咤激励だと受けとめております。
地域活性化事業推進本部の事業として、全体的な事業を統括するという役目を負って、この徳川四百年
記念事業をうちのほうで全庁的な事業の取りまとめ、統括という形で請け負っております。したがって、私、本部長の磯部が先頭に立ちまして、この事業につきましては、庁内連携をとる形でもって成功に導いていきたいと思っていますので、議員各位の皆さんにも御協力をよろしくお願いいたします。
69
◯早川委員長 ほかにないようですので、質疑を打ち切ります。
次に、要望・意見、討論に移ります。
要望・意見、討論はありませんか。
70
◯牧田委員 今回の議案、2つとも、自民党会派として賛成いたします。
要望の中で、今、尾崎委員が大変熱弁を奮って思いを伝えてくれましたが、全く皆さん同感していただいたと思います。ぜひよろしくお願いしたいと思いますが、そういう中で1点、費用対効果ということをやはり頭に入れながら、例えば今回の交流人口、あるいは入場者数、何人を目指そうとするのか。それから、経済波及効果をどのぐらい想定して目指そうとしているのか。あるいは雇用の増加、税収増と。そういう成果の指標をある程度明確にして、コンペに出す場合には、ここに8つ、細かなところまで催しを挙げてくれてありますけれども、個々のそういうことをオリエンテーションで業者に出すのではなくて、例えば100万人の入場者に来てもらう
イベントにしたいから、その中身を考えてくれと。
そういうような目標とする効果、成果をぶつけて、それを達成する内容をつくり上げてくれというような投げかけ方。それはその業者の力を試す、お互いに競い合うというような部分で中身を練ってもらうと。ただ、市民参加の部分はこうだよと。そういうコンセプトみたいなものは明確にしていると。オリエンテーションの中身の出し方を一回工夫してもらって、目標とする成果を明確にして、オリエンテーションの中でも、それを伝えるということをしっかりやってもらいたいとお願いしたいと思います。
71
◯望月委員 新政会です。
全議案賛成でありますけれども、四百年
記念事業に対して、やっぱり前回の入城四百年祭の課題と成果を含めて、それぞれの会派に思いがあったのかなと私も感じます。我が会派も同じでありますけれども、やっぱり反省したことがまた続かないことが第一だと思いますので、ぜひそういう意味では、2月議会のときも、石上委員から、差別化を図るときに浜松市に既に負けているぞと、浜松市のゆるキャラの話を出しながら話があった。今回も浜松市は、予算を計上するときに、差別化を図るんだと。浜松らしさを出すんだということを言っているときに、やっぱり静岡市らしさを出してほしいという思いも含めて、今、皆さんは議論をしてくれたと思うんですよね。
そんな意味では、やっぱり静岡市がゆかりの地であるとか、あるいはこの基本コンセプトを
オープニングのところで明らかにして、将来に向かった静岡市のまちづくりを、そこの部分でしっかり明らかにして、そこにみんなが向かっていくということが大事だと思いますので、そういうことを含めて、これからの検討を深めていただければと思います。
それから、尾崎委員が言ったところにも絡むのですけれども、組織について、実際に
地域活性化事業推進本部は何だと言ったら、横断性のある本部ですから大丈夫ですよと言っているけれども、具体的にじゃ宣言をしろと言ったら、各課にかかわるからできないというような感じに答弁が聞こえるんだよね。そうすると、本当にこれをやろうとするときに、じゃ、この組織で、あるいはさっき言ったリーダーがという話もありますけども、そういうことを含めて、実行性のある組織をどうするか。そこにどういうように配置するかと、もう1回考えるべきかと思います。それによって、差別化の部分にも絡んでくるし、一過性にならないというようなことにも絡んでくると思いますので、そんなことを含めて、ぜひお願いをしたいと思います。
また、市民参加の部分で、いろんなゆかりの地だということになると、各連合自治会あたりから参加チームを出して、皆さんが参加すれば、いろいろな展開ができる。あるいは各種団体から1チームは出て、またそれを奨励してあげる。それがやっぱり次への連続性に必ずつながってくるというように私は思いますので、そんなことを含めて、我々議会としても一生懸命応援はしたいと思いますけれども、そういう気持ちを持って、この
イベントに取り組んでいただきたいと思います。
市税条例の関係は、確かに厳しい状況下にあるなということがありますけれども、国政に向けてこれからの活動ということがありますが、特に第3次
総合計画をつくろうとするときの財政フレームに対しても、それに対する非常に厳しい状況と、一方でまちづくりをしなければいけないという相反するところがありますので、ぜひこの減収に対する対応策を積極的に、また議会も役割を果たさなければいけませんけれども、ぜひ行政は行政としてしっかりその減収分に対する対応をしていただいて、まちづくりに支障がないようなものにしていただきたいと思いますので、よろしくお願いいたします。
72 ◯井上(智)委員 公明党です。全ての議案に賛成します。
もう言いたいことは皆さんに言っていただいているので、特にないですけれども、とにかく四百年祭をちゃんと成功できるように頑張っていただきたいと思います。
先ほど牧田委員からもありましたけども、特に目的とか目標の設定であるとか、成果指標というのを、かなり明確に持つ中で、しっかりと積み上げた形で成功に導いていただければなと感じています。
税の話もありましたけれども、厳しい中ですけれども、きちんと国へ行って、3次総がしっかりと動けるような形をとっていただければと思います。
73 ◯石井委員 静翔会を代表して、全ての案件に対して賛成をいたします。
意見・要望としては、やはり
徳川家康公の
イベントについてですが、私も先ほども申しましたように、これはそれぞれの
イベントだけではなくて、年間を通して、ぜひとも
徳川家康公が静岡にいるということを訴えていくべき
イベントであると思います。そのためには、尾崎委員も言われたように、市民がもっとかかわっていくことも必要だと思います。そのための仕組みを、ハードルの低いところは用意してあげて、市民の意識を醸成していくことも必要ではないのかなと思います。
例えば、
徳川家康公の検定を受けましたよと。受けて合格しました。はい、おめでとうというものではなくて、次はその
人たちに、
徳川家康公に関してのコンシェルジュになってもらって、市外からの
人たちに対しての何かのアプローチをしていただくとか、なぞ解きの
イベントをやるということで書いてありますので、そういったときにその検定を持った
人たちがヒントを与えて歩くだとか、町民の格好をしていても何でもいいんですけれど、そういったことで、次から次へとつながっていくことをやっていくことで、市民の意識は盛り上がっていくのではないかなと思います。この
イベントの成否は、やっぱりそういうところ、市民からのレベルのところにもかかっていると思いますので、ぜひとも御検討いただいて、成功するように、私たちも力を尽くしていきたいと思います。
また、
市税条例ですが、今後は交付税、いろんな形で財源が減っていく可能性があると思います。しっかりとその対策を立てていただくことをお願いいたします。
今回の
徳川家康公の
イベントも、税収が減っていく中で3億円をつけてやっていくということなので、しっかり結果を出していく。それが目に見えた形の指標で、後々にしっかりと評価していただくことをお願いして、賛成をいたします。
74 ◯尾崎委員 前回の入城四百年祭の教訓なり、そこで得た反省点をしっかりと生かしていただきたいというのは、先ほどもずっと申し上げましたので、そこをとにかく一番考えていただきたいと思っています。
前回の四百年祭の後に、市民の方からも、何をやっていたのというような、全然周知されていなかった現状を耳にするにつけ、僕は本当に真面目に、議会だって議決したんだということを考えまして、議決責任ということを考えるわけです。
今回、この
シンボルイベントに対して3億円という非常に大きいお金を債務負担行為の補正でとって、それは事業を積み上げて、しっかり固まった上での3億円という話ではなくて、もう信用して、それで3億円をつけるという話なんですよ。これを議決するという中で、やっぱり僕もその責任を、先に言っておきますと、全議案に賛成しますけれど、本当にその責任の一端を僕も担うし、だからこそ
イベントを成功させるためにも頑張っていきたいと思うわけなので、ぜひ当局の皆さん、特に磯部本部長、先ほどは答弁をありがとうございました。あの気持ちでぜひ頑張っていただきたいということを要望させていただきます。
75
◯早川委員長 それでは、要望・意見、討論を打ち切り、これより採決を行います。
反対討論がなかったため、
簡易採決にてお諮りします。
議案第165号中所管分及び議案第173号は原案のとおり可決することに御異議ありませんか。
〔「異議なし」〕
76
◯早川委員長 御異議なしと認め、議案第165号中
所管分外1件は原案のとおり可決することと決定いたしました。
残る
報告事項に関係のない説明員の皆さんは退席していただいて結構です。
〔
関係外説明員退席〕
──────────────────────────────
77
◯早川委員長 次に、
報告事項に移ります。
なお、質問等は2件まとめて行いますので、御承知おきください。
それでは、当局からの説明をお願いします。
初めに、低入札価格調査対象工事完成報告についてお願いします。
78 ◯佐田契約課長 それでは、低入札価格調査対象工事の完成報告をさせていただきます。
最初の
委員会ですので、簡単に低入札価格調査の制度につきまして説明をさせていただきます。
価格以外の要素も考慮して落札者を決定する総合評価一般競争入札に該当する案件につきましては、調査基準価格を設けまして、この価格を下回った場合でも、直ちに失格としないで、その金額により、契約内容に適合し履行できるかどうかを確認した上で契約を締結する制度をとっております。これが低入札価格制度でございます。
恐れ入ります。お配りさせていただいております資料、こちらの資料でございます。
上段の低入札価格調査対象工事完成一覧に記載がありますように、7件、平成22年度から25年度にかけて発生した案件でございます。これらの工事につきましては、工事担当課で施工状況につきまして、監督体制の強化を図るとともに、工事完成後、当該工事に従事した下請の業者に対しても、支払い状況、採算等のヒアリングを行ってまいりました。結果でございますけども、いずれの工事につきましても品質の問題はなく、下請に対する支払いも適正に行われたということを確認させていただきました。
参考までに、工事成績欄でございますが、右から2つ目の欄で、25年度の工種別工事成績の平均点との差が括弧書き、上段はこの工事の成績でございますが、ナンバー1の工事以外につきましては、平均点を上回っております。プラス5、プラス3というふうな表現をさせていただいてございます。
ナンバー1の工事につきまして、点数が低かったことを説明させていただきたいと思います。
この工事でございますが、土木一式工事ということで、平均点が75点でございますが、マイナス11点ということで64点となっております。これにつきましては、工事施行中に安全管理において、作業員のけがを伴う工事事故が2回発生したということで、大幅な減点をされたものでございます。
しかしながら、工事目的別品質については問題がなく、工事に取り組む姿勢、それから下請人に対する指導、対応につきましては問題がなく、地元対応につきましても適切に行っていたということで、減点前の工事成績につきましては77点をとっておりました。これによりまして、工事検査につきましても、合格判定をいただいておる次第でございます。
報告は以上でございます。
79
◯早川委員長 次に、市税滞納処分取消請求事件に関する報告についてお願いします。
80 ◯福地納税課長 まず、簡単に概略を説明させていただきます。
もともと法人Bが滞納していまして、これに納税義務がございました。この財産を同族会社の上告人Aに移したということで、こちらに第2次納税義務が生じたということで、この上告人Aから取り消し請求訴訟がございました。これが概要です。
これまでの経過につきましては、まず、本訴訟は平成23年7月29日に提出されました。昨年の9月13日、静岡地方裁判所において、原告の請求を棄却する第一審の判決がございました。原告はこれを不服としまして、東京高等裁判所に控訴しました。
それから、ことしの1月15日、東京高等裁判所において控訴人の請求を棄却する第二審判決がございました。控訴人はこれをまた不服としまして、最高裁場所に上告及び上告受理の申し立てを行いました。
結果ですけれども、先週の金曜日、6月20日ですが、最高裁判所において上告を棄却する。上告審として受理しない、上告費用及び申し立て費用は上告人の負担とするという決定がなされました。この決定をもちまして本件訴訟は完結しまして、本市の勝訴が確定しましたので、今回この結果を報告させていただくものです。
81
◯早川委員長 ただいまの2件の報告に対し質問等はありませんか。
〔「なし」〕
82
◯早川委員長 それでは、質疑を打ち切ります。
報告事項は以上ですので、当局の方は退席していただいて結構です。
〔当局退席〕
──────────────────────────────
83
◯早川委員長 最後に、管外視察についてですが、お手元の資料、
総務委員会視察行程(案)をごらんください。
まず日程については、7月28日月曜日から30日水曜日までとして、視察先、項目については、正副
委員長で協議し、記載のとおりとさせていただきたいと思いますが、いかがでしょうか。
〔「異議なし」〕
84
◯早川委員長 それでは、そのように決定します。
なお、詳細につきましては、正副
委員長に御一任いただけますでしょうか。
〔「はい」〕
85
◯早川委員長 それでは、そのようにさせていただきます。
そのほか、視察に関して
委員会条例で規定している手続等につきましても、
委員長に一任願いたいと思いますが、よろしいでしょうか。
〔「はい」〕
86
◯早川委員長 それでは、そのように決定します。
なお、委員の皆さんには、視察終了後、意見・感想を御提出いただき、これを
委員長が取りまとめた上で視察報告書を作成しますので、御協力をお願いします。