• "大内川"(/)
ツイート シェア
  1. 静岡市議会 2011-10-11
    平成23年 上下水道教育委員会 本文 2011-10-11


    取得元: 静岡市議会公式サイト
    最終取得日: 2023-05-18
    ↓ 最初のヒットへ(全 0 ヒット) 1                 午前9時58分開議 ◯水野委員長 ただいまから、上下水道教育委員会を開きます。  本日の委員会において、関公営企業管理者から特に発言を求められておりますので、審査に先立ちこれを許します。 2 ◯関公営企業管理者 今9月議会におきまして私ども上下水道局からは七間町地区に新庁舎を建設すべく関連の予算議案を提案させていただいているところでございます。当委員会でもこれから御審査いただくわけでございますが、これまでの経緯の中で私どもの説明等について至らぬところがございまして、委員各位を初め、多くの皆様方に御心配をおかけする結果となりましたことを、深く陳謝申し上げます。  今後は、かかることのないように万全を期してまいる所存でございますので、これまでと同様、御理解、御協力を賜りますようお願い申し上げますとともに、本日の委員会での御審査のほど、よろしくお願い申し上げます。 3 ◯水野委員長 それでは、公営企業管理者には退席していただいて結構です。             〔関公営企業管理者 退席〕 4 ◯水野委員長 今期定例会で本委員会に付託されましたのは、認定第1号平成22年度静岡市一般会計歳入歳出決算の認定についてのうち所管分外決算3件と議案第120号 平成23年度静岡市一般会計補正予算のうち所管分外議案2件であります。そのほか報告事項があります。  審査に先立ち、委員の皆さんと説明員の皆さんにお願いしますが、委員会記録作成の関係から、発言の際は必ずマイクを使用して発言してくださるようお願いします。  なお、参考、確認のための質疑で当局の対応に時間を要するものは後日の報告、または資料提出を受けることとして、効率的な委員会運営に御協力をお願いします。  それでは、審査に入りますが、審査順序としましては、本日は上下水道局所管の審査を行い、あすは教育委員会事務局所管の審査を行います。委員会の流れはそれぞれ当局からの説明を聞いた後、審査に入ります。その後、要望・意見、討論を述べていただき、採決を行います。      ────────────────────────────── 5 ◯水野委員長 それでは、認定第8号の平成22年度静岡市簡易水道事業会計、認定第18号の水道事業会計、認定第19号の下水道事業会計の決算3件を一括議題とします。  当局の説明を願います。             〔当局説明〕 6 ◯水野委員長 ただいまの説明に対し、質疑に入りますが、発言前に、どの決算に対するものか、ページ数も述べてから発言していただくようお願いします。  質疑はありませんか。 7 ◯早川委員 それでは、3つほどお伺いします。  静岡市公営企業会計決算書5)の決算書ですが、先ほど決算概要説明の中で、負債について前年度に比べて1億8,000万余の増となった理由は修繕引当金の増加が主な理由であるとの説明がありました。この修繕引当金に対する基準などがあるか、説明をお願いしたいと思います。 8 ◯川口水道総務課長 修繕引当金につきましては、静岡市水道事業修繕引当金取り扱い基準というものがございまして、この基準に基づいて引き当てを行っております。具体的には決算時において営業費用のうち原水費、浄水費、配水費、給水費、業務費及び総係費において修繕費に予算残額がある場合に、その残額の範囲内において引き当てることとしております。引き当ての限度額については前年度末の有形固定資産帳簿原価の5%以内としております。
    9 ◯早川委員 それではもう1つ、今、東日本大震災の後、福島県の原発の放射能の問題というのが大変取りざたされているわけなんですけれども、水道水の放射能に関する問い合わせの状況とか、測定等をしているようであれば、その対応について教えていただきたい。 10 ◯乾水質管理課長 福島第一原子力発電所の事故によります水道水への影響について市民からの問い合わせということでございますが、3月末までに約60件の問い合わせが寄せられました。このため上下水道局では市内の水道水の安全性を確認し、市民の皆様に安心して飲用いただけるように4月から5月までの2カ月間、計8回表流水及び伏流水を水源とする浄水場計5カ所におきまして放射能の測定を行いました。その結果、いずれの地点においても放射能は検出されておりません。  本市水道水の安全性の確認ができたこと。それから県内の環境放射線でございますが、これが事故前の平常値の範囲内であること。それから降下物の放射線の測定結果が4月中旬以降不検出であるということから、水道水の放射能測定は5月末をもって一たん休止をいたしました。  今後、福島第一原子力発電所におきまして再度大量の放射性物質が大気中へ放出される、こういう状況になった場合、速やかに測定を再開することとしております。  なお、6月30日、厚生労働省は、今後再び放射性物質の大量放出がない限り、水道水の摂取制限等の対応が必要となる可能性は低いという見解を示しております。 11 ◯早川委員 それではもう1つ、公営企業会計決算書5)の95ページ、上の平成22年度という文言から22行目ぐらいのところにありますけれども、下水道事業というものは維持管理に力を入れる必要があると考えます。95ページの事業報告書に下水道施設の長寿命化とありますが、今後も含めて現在の進捗状況を説明していただきたいと思います。 12 ◯鈴木下水道維持課長 下水道施設の長寿命化につきましては、大きく分けまして管渠とポンプ場、浄化センターの土木や構造物に分類されております。私のほうからは管渠の長寿命化について御説明をさせていただきます。  本市の高松処理区あるいは城北処理区は早期に事業着手したこともありまして、管渠の老朽化が進み、道路陥没事故等が発生するおそれもあることから、平成17年度に管渠再構築基本計画を策定いたしまして、目標耐用年数として設定した布設後80年以上を経過した管渠のうち、早急に再構築を必要とする下水道管等約14.1キロにつきまして平成18年度から布設がえや既設管の内面を補強する管更生工法を実施しております。平成22年度までに実施延長は3.2キロメーターでございます。 13 ◯青島下水道施設課長 現在、市が運転管理している施設は6浄化センター、15ポンプ場ございます。法定耐用年数の15年から20年を過ぎた設備がほとんどであり、本市で最も古い高松浄化センターは既に50年以上経過しております。その老朽化対策のため、平成20年度に国が創設した下水道長寿命化支援制度を活用した静岡市下水道長寿命化計画を策定して、平成22年度から事業を実施しております。この長寿命化計画の目的は、従来の対応は事後保全的な、故障したら直すという、壊れるまで使うということで行っていましたが、定期的な点検整備による機能の確保と延命化を図り、さらに今後設備更新の増加と集中が考えられ、機能停止事故の未然防止及びライフサイクルコストの最小化、事業の平準化を図ることを目的としております。この下水道長寿命化支援制度は、今まで市費で対応してきました修繕工事の一部も国からの交付金を受けて行うことができるような制度となっております。  平成22年度におきましては、城北浄化センターナンバー2、ナンバー4、放流ポンプの機能回復工事、それから清水北部浄化センターナンバー3、ナンバー4、返送汚泥ポンプ機能回復工事愛染ポンプ場ナンバー2沈砂かき揚げ機機能回復工事などをやっております。  今後につきましては、第2次総合計画に基づきまして、22年から26年までの計画で進めてまいりたいと思っております。 14 ◯遠藤委員 私のほうも数点質問いたします。  3)の成果説明書の簡易水道事業会計の中で、404ページになります。玉川南部の施設のほうで非常用自家発電設備の施行がありましたけれども、今回の施行は計画的なものであったのかということと、こういった自家発電機は何年で更新して耐用期間はどのくらいを見込んでいるのか、また、日常の管理などについてどんな形で管理されているのかをお聞かせください。 15 ◯小村簡易水道課長 玉川南部の非常用自家発電設備の整備事業ですけれども、こちらは簡易水道施設の整備方針、整備計画に基づきまして実施した事業でございます。それから日常の維持管理の方法ですけれども、専門業者に委託して、施設の点検等を行っておりまして、原則月1度、発電機を回しまして正常に動くかどうかの確認をしております。  更新の時期についてですけども、25年程度で更新が必要だと考えております。 16 ◯遠藤委員 ありがとうございました。  続いて5)になりますけども、先ほど89ページのところの下水道のほうで、部長から耐震化と長寿命化のお話がありました。長寿命化は先ほど早川委員が聞きましたので、耐震化についてですけども、今の管の耐震化について全体の計画に対してどのぐらい22年度で進んだのかというのをお聞かせください。 17 ◯鈴木下水道維持課長 管渠の耐震化ということで御質問をいただきましたので、回答させていただきます。  本市では、大規模な地震が発生したときにも下水を流す機能の確保と緊急車両などの通行機能の確保を目的といたしまして、防災上特に重要とされる管路施設につきまして、平成19年度に静岡市下水道地震対策緊急整備計画を策定いたしました。それに基づき緊急的に整備を必要とする緊急輸送路及び防災拠点と処理場の間にある管渠等、施設延長98.9キロメーターの耐震化を平成20年度から進めておりまして、平成22年度までに25キロの整備を実施しております。 18 ◯遠藤委員 ありがとうございました。  何かまだまだかかりそうな感じがしますけれども、東日本大震災で水道が早く通っても下水が使えなくて水が使えなかったというような話を聞いています。水道のほうについて、私が説明を聞き漏らしたかもしれませんけれども、水道管の耐震化というのは、現在どのぐらい進捗しているのか、進捗率を教えていただきたいと思います。 19 ◯大瀧水道管路課長 耐震化率につきましては、本市の管路の総延長2,495キロメートルございますけども、このうち耐震化につきましては22年度末で359キロメートル。耐震化率としては14.4%でございます。  なお、導水管とか送水管、配水本管などの主要管路といわれる部分につきましては耐震化率30.7%という形になっております。 20 ◯遠藤委員 ありがとうございました。  もう1点ですけども、22年度の水道料と下水道料の不納欠損が前年比どのぐらい、21年度に対してどのぐらいだったか教えていただけますか。 21 ◯糟屋営業課長 不納欠損関係につきましては、6)の資料をごらんいただきたいと思います。こちらの44ページに上水の関係、それから下水に関しては63ページに未収金並びに不納欠損の状況について記載がございます。不納欠損につきましては、水道につきましては、下段(イ)不納欠損処分の状況につきましては、21年度、22年度の件数等につきましては記載のとおりでございます。下水についても同じでございます。ただ、上水につきましては、きょうの最後の報告事項で債権放棄の関係とこの不納欠損処分の関係が密接でございますので、詳細についてはそちらのほうで報告をさせていただきます。 22 ◯小野委員 それでは、5)の43ページですけども、早川委員からもお話があったのですが、水道水の安全検査というのは、清水区の検査場でやっているのか、それともどこかへ委託してやったのか、その検査の方法はどういうふうにやっているのかというのが1つ。  それと、先ほども5月、6月という話の中で、今後の水の安全確保のため、市民に安心して飲んでいただける水道水、こういうことに対する考え方、この辺はどういうふうに思っているかということについてお聞きしたいと思います。 23 ◯乾水質管理課長 水質検査についてのお尋ねでございますが、かつて合併当初は、清水区側については興津川の流域にあります谷津浄水場で検査をしておりました。静岡地区におきましては南安倍の取水場で検査をしておりましたが、平成19年に一元化をいたしまして、全市、それから由比、蒲原の合併、それにも対応をしております。  それから、おいしい水ということですかね、水質につきまして、委員御承知のとおり、静岡市の水道につきましては安倍川の伏流水と地下水。それから興津川の表流水、これらを水源としておりまして、水質的には全国的にも恵まれているというふうに考えております。この良質な水道原水を使用していること、それから適切な浄水管理を行っていますので、給水栓水についてすべての配水系統で検査を実施しておりますが、すべて水質基準を満たしております。  それから、厚生労働省が蒸発残留物ですとか硬度とか臭気、こういうものについておいしい水の基準、要件というのを示しているのですが、こちらにつきましても満たしております。しかしながら、さらにおいしい快適な水をお届けするために水源涵養林の保護育成、それから水源の定期的な監視ということを行いまして、水源水質の保全、それから老朽管の布設がえ、それから施設の拡充更新、こういうものを総合的に施策を推進していくこととしております。  水道部におきましては、今後ともお客様に安全でおいしい快適な水を飲んでいただきたいということで取り組んでまいりたいと考えています。 24 ◯小野委員 今それぞれお話があったのですが、全国にいろんな自治体があって、それぞれの方々に供給しているわけですが、この静岡の水というのは全国からしてどういう位置にあるか、1番なのか何番なのかという、そこら辺がわかりましたら参考にお聞きしたいですが。 25 ◯乾水質管理課長 全国的な順位というものは把握しておりません。それで、先ほど申し上げましたように、厚生労働省のおいしい水の要件、これについては十分満たしております。このおいしい水の要件を具体的に言いますと、例えば蒸発残留物というのがございますが、1リットル当たり30から200ミリグラムというふうにされているのですが、静岡地区においても清水地区においても100前後ということで、この要件に十分当てはまっております。軟水、硬水という硬度でございますが、これについても要件が1リットル当たり10から100という要件なんですが、これも静岡地区、清水地区とも50前後ということで、中程度の軟水ということで、これも要件を満たしております。このほか、これは多いと渋味があるとされている有機物量というのがあるのですが、それについても要件を備えている。不快な味のもとになります臭気度、こういうものについても要件を満たしているということで、順位については不明でございますが、全国的にもおいしい水の上のほうにあるんじゃないかと考えております。 26 ◯小野委員 ありがとうございました。  順番というのはどういう基準でというのは難しいと思いますけども、上位にいるという理解をさせていただきます。  次に、現在水道管のいろいろな整備が計画的に行われているわけですが、まだ市内に石綿管というか、こういうものが布設をされていて、そしてそれが破裂したり漏水するという、そういう原因になっているわけです。石綿管を鋳鉄管にかえていくとか、いろいろとされているとは思うのですけども、石綿管の布設状況と、その解消というのはいつされるのか、そこら辺を教えていただけますか。 27 ◯大瀧水道管路課長 今御質問の石綿管につきましては、22年度末で残延長として1,800メートルございます。これらの管の更新につきましては、他事業による道路整備等の進捗にあわせ布設がえ等を実施していくという一面もございます。現実的に街路事業等の工事箇所に石綿管が残っているという場所もございまして、そういった関係部署と調整を図りつつ更新を進めてまいります。  なお、23年度も街路事業関連でもって除却する予定の石綿管が150メートルほどございます。 28 ◯小野委員 そうしますと、これから道路を掘削していく、そういう二重手間とか、そういうものをなくしていく、そういう中で23年度は150メートル、1,800メートルありますから一遍にはいかないようですけども、なるべく早くできるといいなと思いますので、お願いしたいと思います。  それで次は、下水道の関係で95ページですけども、15年に合併しまして、そして17年に政令市になり、我々清水区に住んでいる人間としますと、下水道の管の整備というのは、葵区、駿河区2つの区を合わせて清水区と1対1ぐらい、こういう形で整備をされてきたと僕は理解しているんですけども、そういう中で現在下水道の管の整備状況というのが、それぞれ3区でどういうふうに進捗しているのか、そこら辺を教えていただけますか。 29 ◯薩川下水道計画課長 下水道管渠の普及率ということでお答えをさせていただきます。ただ、区ごとに集計はされておりませんので、いわゆる旧の静岡市、旧の清水市という形でお答えをさせていただきます。  平成14年度末、合併前にそれぞれの市の普及率といたしまして、旧の静岡市で72.9%、旧の清水市で54.5%という状況でございましたが、22年度末には静岡のほうで84.5%、清水で76%という普及率になっております。普及拡大のスピードですか、差を見ますと旧静岡の倍近くの普及向上を清水区のほうでは図っているという状況でございます。 30 ◯小野委員 大体そういうふうに進捗しているということがわかりました。  それでもう1点、せっかく多額のお金をかけて下水道管を整備したと、やっぱりそこにつないでもらわなければならない。要するに水洗化に向けての取り組みをされないと、整備するお金と維持管理、これは大体同じぐらいかかると僕は思っているのですけども、そうしますとやはり今回下水道、初めて黒字になったという、先ほど御報告がございましたが、やっぱり多額のお金をかけて整備したと。そういう中で水洗化に向けての取り組み、さまざまされていると思うんですが、どういう取り組みをされているのか、そこら辺を教えてください。 31 ◯鈴木下水道総務課長 水洗化率向上につきましての御質問ですけども、まず1点目がPRについて、2点目が接続しやすい環境整備について、3点目が接続指導についてと3本立てでやっております。  PRにつきましては、夜間の工事説明会あるいは受益者負担金の説明会等におきまして下水道の役割とか重要性について説明をしております。それから、その際に私ども共同管の補助制度あるいは融資あっせん利子補給制度の説明等をやっております。それから、上下水道フェアあるいは下水道の日のイベントで、今後つなぎ込みの必要な地区でイベントをやっております。  続いて、接続しやすい環境整備につきましては、22年度から共同管の補助率について90%から100%にしておりますし、平成17年、18年ころにつきましては、この補助金が大体5,000万くらいしかなかったんですが、平成23年度は1億5,000万と拡充をしております。また、この補助金につきましては、以前は1メーター以上なければだめだよとか、そういう制約もありましたけれども、ある程度制約を緩めて、工事ができればその補助金はよいということにもいたしました。それから、融資あっせん利子補給制度につきましては、供用開始後3年以降は融資あっせん制度について多少利子補給を下げるということがございましたが、3年以降も利子補給につきましては、すべて市が負担するような形にしております。  それから、3番目の接続指導につきましては、普及促進員が8人おりまして、昨年度は2万9,000件ほど戸別訪問をしましてPRあるいは接続指導をしております。また、3年経過をして接続していないお宅につきましては、昨年度3,300件ほど接続してくださいというような文書を郵送したところでございます。  このように総合的な形で接続してくださるよう努力をしております。 32 ◯小野委員 3つの柱で取り組んでいるという、今課長のお話がございました。  それで、もう1点聞きたいのは、今課長が言ったことはよくわかるし、一生懸命やってくれているという、普及の方も8名いるというお話がございましたが、もう1点力を入れてもらいたいと思っているのは、要するに下水道を整備したところに集合住宅があったり、マンションができたり、そうすると大家さんが接続をしてくれないと、例えばここに8戸あったよとか12戸あったよとか、こういうふうになってくるわけですね。市内にお住いの土地所有者というか、建物所有者というか、そういう方ばかりじゃないんだよね、実際はね。せっかく下水道を整備したんだけれども、地主が町内とか市内に住んでいると話もできるけれども、これが他市に住んでいたり他県にいると、例えば東京とか名古屋の人がオーナーだということになると難しいんだけども、そういう集合住宅というのもあると聞くわけですが、そういう取り組みというのはどういうふうにしているんですか。 33 ◯鈴木下水道総務課長 わかり次第、通知は出しております。ただ、市外の場合は地主さんがどこに住んでいるかというのはなかなか把握が難しいという事実がございますが、手紙を出しております。 34 ◯山根委員 2点、お伺いいたします。  5)の53ページ、拡張事業費のところで、由比第1浄水場についてお伺いいたします。  由比も蒲原も合併時、非常に老朽化しているということで直していただいているところですが、この第1浄水場は由比地区のどのくらいの世帯に配水しているのか。  それから、私は由比に関しましては最初11億の総工事費がかかるということを耳にしていたのですが、53ページ、54ページを足すと8億であると。最初から8億でやられる状況であったのか、その辺をお伺いいたします。  それから、24年度で完成となっておりますが、今の状況は何%くらい進んでいるのか、お伺いしたいと思います。 35 ◯古知水道施設課長 先に施設課から第1浄水場の進捗を説明させていただきます。  由比の浄水場につきましては、平成22年度までに取水口の改良工事が終了いたしまして、費用としましては1億円余を投入しております。23年度は、22年度に続きまして急速ろ過施設の本体の築造工事と、急速ろ過の機械の工事に着手いたしました。これは継続事業でございますので、契約額としては8億2,000万余という予定になっております。今後の進捗ということですけれども、工事は40%ぐらい進んでおるのですけど、いろんな残りの工事がありまして、23年度以降は、管理棟の築造工事とか電気設備工事であるとか、あとは遠方監視の装置であるとか、それから薬品の注入設備等の工事がまだ残っておりますので、今後それを引き続き実施していきたいということでございます。 36 ◯山根委員 第1浄水場は世帯の中ではどのくらいの割合で配水するのでしょうか。 37 ◯古知水道施設課長 私どものほうでは世帯数をきちっと把握していませんけれども、第1浄水場のテリトリーとしましては、大体日量3,000トンぐらいを配水していますので、全世帯の約6割を賄っているということになります。 38 ◯山根委員 由比地区における配水管布設状況はどうなっているのか、教えていただきたいと思います。 39 ◯大瀧水道管路課長 由比地区の配水管の状況についてでございますけれども、今年度も現在布設をされております既設管の布設がえ等について継続実施という形で、老朽管等の改修を行っているというのが現状でございまして、細かい数字は持ち合わせておりませんので、以上で終わらせていただきます。 40 ◯山根委員 2点目で、5)の91ページをお願いします。  真ん中くらいに、1、2、3で当年度純利益、約3億ということになっておりますが、3億の純利益の主な要因、そしてこの中に下水道につなげた戸数がかなりあったというのもちょっと耳にしているんですが、この3億の中の下水道につなげた利益の割合というものがわかりましたら教えていただきたいです。 41 ◯鈴木下水道総務課長 ここの当年度純利益の3億1,200万ということですけども、1点目は収入につきましては、先ほど委員おっしゃったとおり公共管への新規接続が約4,400件あったということ。それから、昨年度すごく暑かったという猛暑効果。それから震災以来ちょっと景気が落ちてしまいましたが、その前は少し上がってきたという要因がございまして、そのあたりでふえたということが1つ。  それから2つ目としまして、支出ですけども、まず公的資金補償金免除繰上償還を使った利息の軽減ということで、昨年度より6億6,000万ほど利息が減ったこと。それから人件費についても人勧の関係とか退職者の人数などによりまして、1億3,000万ぐらい減ったということ。それから、流域下水道維持管理費負担金の関係につきましても、県の指示により単価改正がありまして、特殊な要因ですけども、3億円ほど減ったということ。このような形が複合的に絡んでおりますので、その4,400件が新規接続したことで、その分が幾らというのはなかなか答えづらいというか、答えることができません。 42 ◯栗田委員 水道会計のほうをお願いしたいんですが、最初に、水道というものは、水道が引かれていない人についてはいろんな矛盾を抱えてやられておると思うんですよ。井戸水を使ったりいろんな形で水がないからということ。そうしますと、やっぱり水道事業の一番の根幹というものは、そういう困った方々に対して即刻、配水関係をしていくということが、一つの大きな使命であるような感じがするわけですけれども、今回こうやって22年度決算が出てきているわけですが、そういう対応は支障なくしてできておるのでしょうか。支障なくしてやられておるのでしょうかということです。 43 ◯大瀧水道管路課長 今、委員御質問の各住民が井戸水を使っていたりというふうな形で、水道の供給を受けられないということで、その対応をどういうふうに行っているのかということでございます。駿河区等で給水区域にはなっておりますけれども、以前から井戸の状況がよくて井戸水を使われていた方が、時代の変化とともに水質等の問題、水量等の問題で状況が悪化しているということで、地元要望等を受けまして配水管の布設とか、そういったところについては、そういう対応は極力早目にさせていただくという努力をしております。 44 ◯栗田委員 この決算の中で建設改良費等いろいろあるわけですけれども、今僕が言ったのは、井戸水を使ったりという言い方をしたわけですけれども、そのほかに漏水があったり、緊急にやらざるを得ないものが結構たくさんあるはずなんです。要望が出てきておると思うのですけれども、そういうものについては、課長の言い方はできるだけ早くという言い方をしたんですけれども、一刻を争ってやってもらいたいわけなんです。水の問題というのは特にそうであろうと私は感じているわけです。下水道とはちょっと違う。上水の場合については早急な形でやっていかなくてはならないという問題があるわけですけれども、その辺、設計関係を含めたりしながら、人材なんかは支障なくしてそういうことに対応できるんでしょうか。お金だけの問題ではなくして、設計関係や人材関係を含めて、そういうもの全体を含めていって早急に支障なくできるような体制がとられているのかなということを感じているわけです。22年度も建設改良だ、いろんなものに使われてきているわけですけれども、その内容というのはどうなんでしょうか。 45 ◯大瀧水道管路課長 今、委員御質問の資金の部分だけでなく人材等の関係についてもということでございます。やはり組織という形の中で定員管理という問題がございまして、その中で限られた人間の中でどう動いていくかということで、各地元御要望等に対しては先ほどもできる限りと発言させていただきましたけれども、そういう形で、実際の話、予算執行する場合に予算自体がその当該年度についていない場合については、次年度ということも当然ございます。ただ、緊急性があるということで判断をする場合も当然ございます。それはケース・バイ・ケースということで御理解をいただきたいと思います。 46 ◯栗田委員 そうすると、人材関係、設計とか委託するわけではなくして、役所の中でやられておると思うんですけれども、その辺、余り心配したようなことはないんですか、大体うまくやられておるんでしょうか。 47 ◯大瀧水道管路課長 今の御質問でございますけれども、設計につきましては業務委託という形で、基本的に建設工事という形で発注工事、入札執行するようなものについては設計を業者、コンサルタントに委託するような格好で進めております。実際職員そのものが調査から設計という形ではなくて、委託という形を使わせていただいております。 48 ◯栗田委員 いろいろおくれ云々という中においては、幾つかのものがあろうと感じておりますけれども、水というものについてはできるだけ早急な対応をできるような体制をとっていただきたいなと思っております。  この公営企業会計決算審査意見書で、この中にも載っておるわけですけれども、震災の問題について触れているわけなんです。水道の関係です。本市の水道関係は、「本市水道施設の耐震化率は未だ低い状況にあるので、老朽施設や老朽管の耐震化を計画的に推進されたい。」これは以前から老朽化しているのがたくさんあるわけで、こういう指摘も出されてきているわけなんです。  それで、この間の東日本大震災では、未曾有の地震ということで、想定外だということを言われておりましたけれども、ライフラインは壊滅的な被害が生じ、こういう言い方がこの決算の審査の意見書に出ているわけです。こういう形で具体的に出てきた中において、国の想定云々という問題ではなくして、国の被害想定が出てこないからということではなくして、決算でこういう意見があるという形の中では、どういう形で耐震化率を含めた対応がされてきて、方向づけが変更され、推進されようと考えておるのですか。 49 ◯大瀧水道管路課長 今委員御指摘の東北大震災の関係について、どういう見直しがなされたかということでございますけれども、監査の意見の中にもまだ耐震化率が低いと、先ほどもお答えいたしましたように、14.4%という形でもってかなり低い数字だという認識は持っております。布設がえなど、いろんな形の事業を進める中で、先ほどの末端管路の地元要望等、全体を進める中で、今後も計画的に進めていくというふうな状況で努力しておるということしか御答弁できないということでございます。 50 ◯栗田委員 ただ努力していくと、そういう単純な問題じゃないと思うんですがね。水道の計画ですか、17年度から26年度まで10カ年計画がつくられてきていたわけなんです。21年度で前期が終えて22年度、この決算のときから5年計画の後半、第2次に入ってきていたわけなんです。特に僕が感ずるのは、清水の場合は静岡とはちょっと違って、取水は興津川が中心で、あそこ1本です。そこから来る、例えば送水管なんかはもう何年も前の鋳鉄管でつくられていて、どういう現状になっているのか。それから谷津浄水場から、巴川の港橋のところ、そこまで行く管も同じような、これが清水区の水道にとっての一番の幹線なんです。その辺がじゃ何年ぐらいにつくられた、どういう管で、地震が来ても支障ないですよという格好で水道局は見ておるのかどうか。耐震の問題があるということくらいは知っているからこういう言い方をしているわけですけれども、第1次のときから計画に入っていた送水管なんかについても、余りはっきりした方向づけがされてこないで、割合延ばし延ばしにされてきているような感じがするわけです。  もう1つは、浄水場から配水池へ向けていく送水管についても、もう1つのルートをつくるという格好で計画がされて、こういう計画に全部載っていたわけなんですけれども、もう以前から手がついていたはずなんですが、どういう形でどうなっておるんでしょうか。 51 ◯大瀧水道管路課長 現在の水道事業基本計画に登載されている主要管路の位置づけといたしましては、全体で16事業、その内訳としましては導水管路の更新が4事業5路線、送水管路の新設が6事業6路線、送水管路の更新が6事業6路線、合計16事業でございます。今委員おっしゃった清水区の興津川の表流水をとって谷津の浄水場に結ぶ導水管路の部分につきましても含まれておりますけれども、現状、導水管路については、更新事業としまして由比の第1取水口から由比第1浄水場までの1事業はもう既に完成をしております。  それと、今言いました清水区の承元寺町から谷津浄水場の間につきましては、現在工事中でございます。残りの2事業についてはこれからの対応となっております。  次に、送水管路の新設事業でございますけれども、駿河区の高松取水場から国吉田中継ポンプ場を経まして、清水区の草薙配水池に至るいわゆる南部ルートの1事業についてはもう既に完成をしております。  次に、北部ルートであります葵区麻機配水場から清水区の柏尾に建設中の仮称中部配水池へ至ります1事業が現在工事中でございます。それと、清水区の庵原配水場から、同じくこの仮称中部配水池に至る1事業も工事中でございます。以上が北部ルートでございます。またこれ以外に葵区の門屋浄水場から葵区北地区への送水管路の1事業が現在工事を実施中でございます。  以上の3事業が現在工事を実施しておりまして、残りの送水管路の新設2事業につきましては今後の対応という形になります。  最後に、送水管路の更新事業といたしましては、葵区の門屋浄水場から葵区松富配水場への1事業が工事を実施中てございます。残りの送水管路の更新5事業につきましては今後の対応となります。  以上、総合いたしますと、全体16事業のうち2事業が完成をしております。5事業が現在工事を実施中でございます。6事業が次期の計画の中で対応するというふうな形になっております。 52 ◯栗田委員 僕はもうちょっと具体的な形で質問したと思っているんです。清水区の場合は興津川を水源としているわけですから、その中で大平、庵原の配水場、それからほかの配水場、こういうところへ行く送水管があるわけですけれども、こういう現状がどうなっているのですかと。それで何年につくられて、どういう鋳鉄管でやられておるのですかと。それと大平からですか、港橋まで行っている幹線の導水管があるわけですけれども、これについては同じような形でいつごろつくられて、どういう形になっているんだと。  それから、送水管に対しては別ルートをつくるということで、もう以前から計画がされていたわけですね。22年度もやられていたと思うのですけれども、それについては計画だけ出して全然手をつけていないでしょう。どういう形になっているのですか。今、僕が言ったところが一番の幹線なんですよ。それがもう80年ぐらい経過していて、鋳鉄管でも以前のもの、最近のものとは全然違った格好で耐震はされていない、管ももろい。そういう中で、地震の場合については一番の被害を受けるのがこの幹線だと、こういうことを言われているわけです。  これは一番の幹線で、もう計画をずっとしているものなんですよ。その辺をどういう形で認識されておるのか、僕はちょっとわからないんですよ。今回のこの中にも触れられているとおり、地震に対しての対応、老朽化という、末端の幹線の老朽化という問題とは違って、水を通す一番の幹線の水路なんですよ。だから、その辺がどういう形になっておるのですかと。  平成17年から26年まで10年間の基本計画をつくったわけでしょう。それで第1次から入っている格好になっているのですよ。第1次が終えたのは21年度、22年度からは2次に入っている。だけど、具体的にどうなっているのですか、僕が言うのはその大きな管のことです。 53 ◯大瀧水道管路課長 今委員御質問の中町浄水場から港橋までに至る管路につきましては、これは旧清水市の水道創設時代の管路という形で、80年ほど経過をしている管でございます。それと委員も御承知のように、継ぎ手部分についても特殊な継ぎ手という形ではなくて、昔の印ろう継ぎ手といわれるような麻と鉛を詰めたようなというふうな状況は把握してございます。それの対応といたしまして、この計画の中で実施というふうな形で、今年度この中町浄水場から港橋までの間については、一部更新事業という形を目指しまして、実施設計業務委託を発注する予定を持っております。それの完成を見ましたら、来年度工事に着手していきたいという考えを持っております。  それともう1点、谷津浄水場から庵原の配水池までの送水管のダブル化という形で御質問がございましたけれども、これにつきましては、26年度までの計画の中で、来年度以降はなるべく早目に委託業務を実施して、25年度以降あたりに工事にかかっていければという想定をしております。             〔発言する者あり〕 54 ◯大瀧水道管路課長(続) 考えていきたいということで御理解いただきたいと、よろしくお願いいたします。 55 ◯栗田委員 送水管の別ルートをつくるという案をつくったわけなんですね。それで、何年にこれは取り上げたんですか。それで見直しに入ったということで、もう以前から送水管のダブル化というんですか、もう1つの別のルートから送水管をつくるという計画を持っていたわけですけれども、これは途中でやめたわけでしょう。何でやめたんですか。それでまた新しいのをこれから業務委託を来年からやると、こういう言い方ですけれども、もうルートも一回つくってありましたよね。いろいろ計画の中に全部出てきている。             〔発言する者あり〕 56 ◯栗田委員(続) 全部22年度決算の中でやってきたことですよ。             〔発言する者あり〕 57 ◯水野委員長 答弁をお願いします。
    58 ◯大瀧水道管路課長 谷津浄水場から庵原の配水場への送水管の複線化という形につきましては計画を持っておりまして、来年度実施設計の業務委託を発注することを検討してみたいと。25年度以降の工事を目指していきたいと考えております。 59 ◯栗田委員 指摘した導水管というんですか、それらについてはそれこそもう80年ぐらい経過をして大変危ない。課長も言われたとおり、管のところへ麻で、それから鉛か何かをやって、それについては大きな地震が来たら耐えることができないということが言われているわけなんです。清水区における一番の幹線のところですから、できるだけ早く地震に対する対応、僕はこの監査報告でも言われているし、市のほうの報告の中でも言われているわけですから、そういう対応はできるだけ急いでお願いしたいなと思っております。  それから、下水です。今回決算がなされたわけなんですが、市のほうからも繰り入れがされているわけなんです。それで、どういう形でどうなっているかなということを感じるわけなんです。というのは、この分流方式でやっている場合と合流方式でやっている場合がありますし、分流方式でやっている場合は、表流水関係は含めていないというところがあると思うんですが、その辺が表流水関係の排水関係については一般会計からの金が繰り入れをされてくると思うんですけれども、あと現実の処理関係についても採算がうまくいくわけじゃないですから、入れているんじゃないかと思うんですが、その辺はどういう形になっておるんですか、一般会計の繰り入れ。 60 ◯鈴木下水道総務課長 まず、3条予算と4条予算に分かれて繰り入れをしておりますけども、平成22年度は両方で約90億ということでございます。  1つ目の3条予算の雨水処理負担金については、合流式下水道については汚水と一緒に雨が降ってくれば雨水も流れるものですから、それに係る排除する経費と、それから人件費等を理論計算して雨水処理負担金を一般会計からいただいております。これについては、国からの通知がございまして、それに基づいて雨水処理負担金を算出しております。  それから、営業外収益の他会計負担金ですが、これは分流式下水道に要する経費ということと、それから特定施設について指導、あるいは検査する職員の人件費等につきまして、この辺についても国の通知に基づいて算出して一般会計からいただいております。  それから、ここの損益計算書にはございませんが、出資金がございます。出資金については4条予算に入りますけれども、これについては過去に景気対策等を実施しておりますが、特別に国で措置するということで、その元金償還相当分を一般会計から負担するということで、それについても一般会計からいただいておりまして、全体で一般会計からの繰り入れは約90億となっております。 61 ◯栗田委員 今ではなくてもいいですけれども、雨水処理のための費用がどれくらい営業外費用の中に入っているのか、内訳を後で出してもらえますか。  それから、22年度のこの会計の中において、建設関係に入ったりする場合は、普通、都市計画税なんかはこれに当てはめをされてきているということがあるわけですけれども、都市計画税が払われていないところに対しても布設などをしてきたし、その維持管理もしているわけですけれども、その辺はどういう現状になっておるんですか。22年度の会計でいいです。 62 ◯鈴木下水道総務課長 まず90ページの損益計算書をごらんいただきますと、1の営業収益の中の(2)の雨水処理負担金50億1,000万、これが雨水の処理に係るものとして一般会計からいただいております。  それから、3の営業外収益の(2)他会計負担金、これが32億7,200万ほどございますが、この辺については先ほど申し上げたとおり、分流式下水道に要する経費が約27億円、それから5億円が先ほど言った、過去の景気浮揚対策で特別に起債をしたものの支払利息について、市に特別地方交付税が入るものですから、その支払い利息あるいは特定施設の人件費等に入るものが約5億円ということでございます。  それから、(3)の他会計補助金につきましては、今回はゼロということでございます。  それから、都市計画税がどのように入っているか云々につきましては、財政課のほうで繰り出しをしてくるということで、承知をしておりません。 63 ◯栗田委員 調整区域のところで下水をやっているところがあるんですけれども、どういう現状になっておるんですか。22年度はその賦課の問題、いろいろなものがあると思うんですけれども、特に都市計画税を利用してというのは、わざわざ遠回しで言ったけど。 64 ◯福島下水道部長 22年度に市街化調整区域で下水道整備をやった記憶は持っていないですけれども、(「結構前に」)過去にですか……。過去にはやった経緯はあります。             〔「どういう形になっているんですか」〕 65 ◯鈴木下水道総務課長 申しわけありませんが、その過去の分の都市計画税が入ったかどうかという資料を持ち合わせておりません。 66 ◯栗田委員 私が言ったのは、今部長が答弁した点があったわけですけれども、本来調整区域と市街化区域というのは違いがあるのですね。市街化区域に土地を持っている皆さんは都市計画税も払っている。それで、調整区域の場合は都市計画税は払っていない。下水道の1つの財源として、都市計画税もあり、こういうところが財源になるんですよと。だから、調整区域には布設はしないんですよと、こういう格好で今までやられてきたと思うんです。静岡市になって、新しく合併した中で、その考え方が変わっていったかどうか知りませんけれども、調整区域もそのまま、都市計画税も賦課されていなくても、そのまま工事をやりますよということになっているのか。  それで前にも、そんな昔じゃない、やられてきているわけなんです。その経費はこの中に含まれているんですよ、もちろん処理するんですから。それがどういう形で調整区域は処理されているのかなということを僕は聞いているわけです。都市計画税が入った、入らないという問題じゃない。その市街化区域の中で下水道工事をやる皆さんは固定資産税の中で都市計画税を別個に払っているんですよ。調整区域は払っていない、そういう差をつけてあるんだけれども、その調整区域で下水道工事をやってあるところがあるんですが、その経費はこの中に入っているんですね、どのぐらい入っているか僕にはわかりませんけれども、だからその措置がどうされて、どう運用されてきているのかなと。 67 ◯鈴木下水道総務課長 先ほど申し上げましたとおり、22年度の決算につきましては、維持管理費については一般会計から赤字補てんの補助金をいただきませんので、汚水処理の経費についてはすべて下水道使用料から賄っているということで考えております。 68 ◯栗田委員 答弁になっていないじゃん、おれの聞いたことの。  僕が言っているのは、そんなことを聞いているわけじゃないじゃない。この下水道の費用の中に、調整区域のところの下水処理もされているんですよということを言っている。それはあなた方が知らないということはないじゃない。おれよりよほど詳しく知っているはずだよ、当局者だもの。 69 ◯福島下水道部長 基本的に4条、3条予算ありますけども、3条予算につきましては主な収入が下水道使用料です。それで、下水道使用料をもって下水道事業の維持管理面の費用を賄っている状況です。22年度決算で一般会計からの補助金がゼロになったということは独立採算がとれたということです。それは言ってみれば下水道使用料で維持管理経費は全部賄ったというようなとらえ方です。ですから、過去に確かに調整区域の下水道整備をやってきましたけれども、そこに住んでいる方々も当然下水道につないでいただいて、下水道使用料を払っていただいております。その中で大枠としては経費では賄えているというようなことですけども、そういう回答になります。 70 ◯栗田委員 受益者負担も取っていないですよ。受益者負担はとらないでしょう。 71 ◯鈴木下水道総務課長 区域外から流入したところにつきましては、受益者負担金を取る根拠がないため、区域外流入分担金条例を新たに制定しまして、分担金を徴収しております。 72 ◯栗田委員 そうしますと22年度は、その前やられたのは取っていなかったんですよ。22年度のこの会計の中にはそういう形での費用負担が入っているんですか。それで、前からやられていた人についても順次そういう格好で受益者負担に準ずるような形のものが取られておるんですか。 73 ◯鈴木下水道総務課長 区域外流入分担金につきましては、平成22年度から徴収しておりまして、取っていなかった過去数年につきましては、さかのぼって徴収をしております。また、それ以前のものについては受益者負担金相当額としていただいております。 74 ◯栗田委員 その以前の人たちについてももらっておるんですか。間違いないですね。  そうしますと、そうやって分担金を取っているということは、これから新しく管を布設する場合は、調整区域でも理由が立つ場合については、そういう分担金を一部含めた形の計算の根拠のもとに、調整区域でも布設をしてくれるという格好で考えていいんですか。 75 ◯薩川下水道計画課長 下水道計画につきましては、市街化区域とその周辺の調整区域、一部になりますが、下水道事業でやる区域というものを定めております。これまでは市街化区域を優先的に整備しているということで、調整区域はおくれた状態になっておりますが、今後市街化区域の整備が進んで、この進捗状況に応じて順次市外化調整区域のほうも、これはあくまでも下水道で整備をするという区域を定めておりますので、その中においては公共下水道を整備していくという予定になっております。  それと、現在全体計画の見直しを行っています。これにつきましては、人口減少ですとか節水機器の普及等で、下水道と浄化槽との比較の中で、浄化槽のほうが有利だという区域も出てきておりますので、今そういった区域の見直しをかけております。25年ぐらいには全体計画の見直しを完了していきたいと考えております。 76 ◯栗田委員 大きく編入する場合については、区域の変更という形で下水道区域を拡張した中でやっていかなくてはならないと思うんですけれども、今までやった中では、管の沿線関係もやったし、場所によってはずっと広くやったところもある。そういうこともあったわけですけれども、これからはその幹線が通る調整区域でも一部だったら、ある一定人家が集中しているところについては、この調整区域であっても下水道の布設関係はするという格好で考えていいんですね。区域を設定するのは結構広い区域を設定するわけですよ。そうじゃなくしても、一部そんな広い地域じゃなくして、必要性があったら入れてくれるという格好でいいんでしょうか。 77 ◯薩川下水道計画課長 下水道計画を策定するに当たりましては、公共下水道でやるほうが有利なのか、それとも合併処理浄化槽等その他の汚水処理施設で整備するほうがいいかという比較、特に費用比較になりますが、比較をして区域を設定しております。ですので、小さな区域、大きな区域という、そういうわけではなくて、その地域で集合処理をしたほうが有利なのか、それとも個別にそれぞれのお宅で汚水処理をしてもらったほうが有利なのかということが、第一条件として区域のすみ分けをしております。 78 ◯浅場委員 1つお願いがあるんです。先ほどの区域の普及率の話で、もう合併して7年たつのに、まだ旧の清水のデータとか、旧の静岡のデータと言っているものですから、その辺はもうちょっと考えていただきたいなと思っています。区なら区、7年たって旧というのはやめてほしいです。  それで1点気になっているのが、建設改良費の中で予算額として、工事費が193億あって、繰り越しが57億あるんですよね。特に下水道の場合には公営企業だものですから継続費を含めていないんですよ。そうするとこの工事がどんな形で繰り越しになっていくのかというのが全然見えていないんですよ。工事も管渠その1とか管渠その2になっているもんですから、その繰り越しの理由とか繰り越しの件数とかを知りたいんですけど、答弁をもらうとまた長くなりそうですので、資料の提出をお願いして、私の質問とさせていただきます。 79 ◯水野委員長 じゃ、資料の提供をよろしくお願いします。  質疑を終了します。  次に、要望・意見、討論に移ります。要望・意見、討論はありませんか。 80 ◯早川委員 それでは、要望・意見、討論に入ります。  自民党会派としましては、認定第8号、認定第18号、認定第19号の決算認定案件のすべてに賛成します。  意見・要望ですが、先ほど来から決算審査意見書6)ですけれども、これを読ませていただいても、当局の努力されている、あるいは苦労されているのが読み取れます。そんな中、下水道事業については経営努力により黒字となっておりますが、今後も一層の経営改善に努めていただきたい。  また、地震対策ですけども、これも先ほど来から本当に質問が多く出ました。上下水道事業ともに急務であります。管路、施設等の耐震化対策を早急に推進するよう要望します。 81 ◯遠藤委員 新政会です。新政会は今回上程されました認定第8号、18号、19号につきましては賛成いたします。  意見、要望としましては8号、簡易水道決算ですけども、今回非常用自家発電の設備の設置ということで、全部で19カ所あるわけですけども、いざというときにちゃんと使えるような日常の管理と計画的な更新を要望いたします。  また、18号と19号では、水道事業、下水道事業、それぞれの決算になりますけども、やはり先ほど早川委員がおっしゃったように、3.11の東日本大震災の教訓としまして、上水が生きていても下水がだめだと水が使えないというようなことがあったということを聞いております。下水処理場が海岸部に多いというところも一つの問題かなというふうに思いますけども、管の耐震化と長寿命化ということで、まだまだ普及といいますか、耐震化率が悪いというお話をお聞きしましたので、また22年度からそれぞれの水道事業の基本計画、また中期経営計画が示されておりますので、その中の見直しをしていただきまして、早急に耐震化をしていっていただきたいということと、やっぱり上水と下水をリンクした形での耐震化を再度検討して推進をいただきたいということを要望いたしまして、新政会としては賛成をいたします。 82 ◯小野委員 ただいま審査しています認定第8号、18号、19号、公明党として賛成をいたします。  意見、要望でございますが、先ほどもいろいろとお話がございましたように、市民の安心・安全のための水道水、そしてそういうものに対して震災が起きようが、やはり市民が安心して本当に水道水を飲めるという、そういうことについて万全の体制をとっていっていただきたいなと思います。  そして、1つは問題になっている石綿管の話もしましたが、そういうことについて、先ほどは街路事業とあわせてやっていくよということでございますが、まだ1,800メートル余が残っているということでございますので、ぜひそういう対策もしっかりとっていってほしいなと思います。  下水道の整備についてですが、先ほどいろいろと静岡地域の84%、清水地域の76%という形の中で一生懸命建設をしてきてくれていると、そういう姿で評価をいたしたいと思います。  そして、やはり先ほども言いましたが、この下水道の接続という問題は、即この経営にはね返ってまいりますので、ぜひ今年度初めて黒字になったということでございますけども、そういう面にも力を入れていただいて、ぜひとも健全経営に寄与していっていただきたいと思いますので、よろしくお願いいたします。 83 ◯山根委員 清庵クラブ、全議案に賛成いたします。  下水道事業会計におきましては黒字ということで、このまま黒字が続くことを期待しております。清水区におきましては公共下水道、当初54%くらいだったものが76%になって、一生懸命やっているなと感じております。由比、蒲原地域におきましてもどういう方法がいいのか、平成25年までに決定するというお話でございますので、期待して待っていたいと思います。 84 ◯栗田委員 3つの会計決算に私は賛成でいいです。  その中で私は特に感ずる点は、難しい工事かもわかりませんけれども、上水の場合については、先ほど僕が言ったように、一番の幹線のところが老朽化して、約80年経過しているわけなんです。その当時の鋳鉄管のつくり方は今と違う。現在のものは耐震化された鋳鉄管になっていて、その点から考えてみても、この清水区の中で一番の中心となっていく管でありますから、その辺は早急な格好で対応をしていっていただきたいなと。  何か僕はよくわからないんですけれども、第1期工事でいろんな検討したりした点があったりしたんだけども、それが伸び伸びになってまだされてきていない。それで、第2次に入ってもすぐには取りかからないで、割合おくれた格好でなされてきているわけなんです。そういう点で見ていくと、一番の中心は管の問題でいうと、やっぱり老朽管、幹線管を早急につけかえするという形は、至上命令としてやっていっていただきたいなと思っております。  この間の3,11の地震の状況の評価というのは、水道というライフラインが壊滅的な被害を受けたと、こういう言い方がされてきているわけなんです。そういう点から見ていくと、やっぱり教訓は教訓としてちゃんとした形での対応をお願いしたいと思っております。  下水の関係は、今も言われましたけれども、地理的な問題から見ていくと、全部海に近いところに処理場があるわけなんですね。静清の処理場、それから南部処理場、北部処理場、それから清開のポンプ場、3つぐらいのポンプ場がみんな海の近くにあって被害が想定されるわけなんです。特に私が感じるのは、この清水港という湾の中で、じゃ仙台市だ、あちらのほうと同じような格好での処理関係、簡易処理をしていった場合についてはある一定長くなったら、この湾が死んでしまうんじゃないのかなと、そんな感じを持つわけです。わかっている範囲の中でできるだけ耐震化できるような、津波に耐えることのできるような処理場、こういう関係の対応をお願いしたいなと思っております。  全体、いろんな形で限られた予算の中で頑張っていろんな事業をやってくれていることはわかりますけれども、そういう中でも一番の大きな問題に対しては、できるだけ津波の問題等を含めて対応をお願いしたいと思っております。 85 ◯水野委員長 要望、意見、討論を終了し、採決を行います。  特に反対の討論はありませんでしたので、認定第8号、認定第18号及び認定第19号の決算3件を一括して簡易採決にてお諮りします。  認定第8号ほか2件は、認定することに御異議ありませんか。             〔「異議なし」〕 86 ◯水野委員長 御異議なしと認め、認定第8号ほか2件は認定すべきものと決定しました。  ここで暫時休憩します。                 午後0時6分休憩      ──────────────────────────────                 午後1時8分再開 87 ◯水野委員長 休憩前に引き続き委員会を開きます。  次に、議案第124号の水道事業会計補正予算及び議案第125号の下水道事業会計補正予算の2件を一括議題とします。  当局の説明を願います。             〔当局説明〕 88 ◯水野委員長 ただいまの説明に対し、質疑に入りますが、発言前に、どの議案に対するものか、ページ数も述べてから発言していただくようお願いします。  質疑はありませんか。 89 ◯早川委員 1)議案第124号、上下水道局が取得するという形で議案になっていますけれども、土地の範囲とか面積とか、概要がどんなものか、説明していただきたいと思います。 90 ◯川口水道総務課長 土地の面積と概要とのお話でございますが、災害時における迅速な対応を確保するために、上下水道局庁舎及び駐車場等の建設に必要な用地として映画館オリオン座跡地を含む国道362号に面する4件の地権者からの土地取得を想定しております。当該土地は国道362号に面した角地で、東西約50メートル、南北約40メートルの約2,000平方メートルの土地でございます。 91 ◯早川委員 総括質問でも質問された方がいらっしゃって、先ほどもそうですけども、清水庁舎に対して市民サービスはなくさないというようなことをいただきました。ですから、現状の事業運営と比較した場合に、まだ局庁舎の建設まで行っていないのですけれども、土地取得ということですが、最大のメリットというか、どういうところがメリットになるか、説明していただきたいと思います。 92 ◯川口水道総務課長 庁舎建設によりまして、震災等の非常時における静岡県や静岡市とは別の上下水道局としての災害対策本部を設置するスペースや応援事業体の受け入れスペースが確保でき、応急給水活動や応急復旧活動など、迅速な対応が可能となります。さらに水運用センターを庁舎内に併設することによりまして、現在市内3区に分散しております水道施設の管理体制を一元化することができ、さらなる安定給水が図られるものと考えております。こうした点が局庁舎建設の最大のメリットであると考えております。 93 ◯早川委員 1)の議案第125号にかわります。  清水区の能島に雨水ポンプ場を建設するために用地を取得するということですけれども、先ほどは地図等をいただきました。この中においてもう一度建物等々のその内容、建設の計画等概要を説明していただきたいと思います。 94 ◯薩川下水道計画課長 能島雨水ポンプ場は清水区の高部地区にあります大内川沿線の浸水被害軽減を図るために設置するポンプ場でありまして、能力としましては毎秒10立方メートルの排水をする予定でございます。  建物等につきましては、大きさ等、これから詳細に入っていくという形になります。ここの土地ですが、今、能島遊水地として使われておりまして、全体が約1万9,400平方メートルで、遊水地の貯水量が約3万7,000立方メートルということになっております。その一部、約2,300平方メートルを下水道のポンプ場用地として購入をしていくのですが、遊水地につきましては、その一部、もう既に建設局のほうで取得をしてある用地がございます。平面図で見ていただきますと、平面図の黄色く囲ってある部分、ちょっと白抜きになっている部分が左側にあるかと思いますが、この部分については既に建設局で取得をしております。それからポンプ場の一部につきましても、昨年度、建設局で一部用地を取得しておりますので、それ以外の部分につきまして、今回うちのほうでも先行取得をお願いするということで、今回1,477平方メートルの先行取得の債務負担行為のお願いをするというものでございます。 95 ◯早川委員 巴川流域で浸水対策ということで、いろんなところでポンプ場なんかを建設する計画を聞いていますけれども、このほかにもまだやってくれるんですよね。やるかやらないかだけで結構です。 96 ◯薩川下水道計画課長 清水区のほうで5カ所ほど予定をしております。これはちょっと大きなお金がかかるものですから、年度はわかりませんけれども、順次やっていく予定になっております。 97 ◯遠藤委員 私のほうからは、1)の議案第124号の水道事業の補正について幾つかお聞きしたいと思います。  初めに、本会議といいますか、総括質問でもありまして重複しちゃいますけれども、この土地取得の補正予算について、なぜこのタイミングで土地取得が必要なのか、また来年度の当初予算ではなぜ間に合わないのかということと、ここの土地を最適地だというふうに結論づけた部分での検討、今まで幾つかの土地を検討してきたと思いますけれども、その辺の経緯を確認しておきたいと思います。 98 ◯川口水道総務課長 初めに、局庁舎の必要性といいますか、それにつきましてお答えさせていただきます。  公営企業であります上下水道局は、効率的な運営と多様化する市民ニーズへの的確な対応とともに、市民生活に直結するライフラインとしての水の安定供給や、震災時等に迅速に対応できる高い防災機能を有することが求められております。このような中、本市上下水道局は、震災等の非常時に日本水道協会静岡県支部の支部長都市として、県や市の災害対策本部とは別に、県内の各水道事業体を取りまとめ、応急給水や応急復旧活動を行うための災害対策本部を設置し、迅速に対応しなければならないため、局庁舎建設の必要性は高いものと考えております。さらに清流の都・静岡を掲げる本市の水道事業として、そのシンボルとなる局庁舎建設を検討するとともに、七間町の地元の町内会等から要望されております、まちのにぎわいづくりに柔軟に対応可能な公営企業の果たし得る役割は大きなものがあると考えております。  それから、なぜこの時期に補正で予算計上かというお話でございますが、水の安定供給を目的としまして平成16年度に策定した静岡市水道事業基本構想、基本計画において、上下水道局庁舎の建設計画が登載されておりまして、現在進行中の第2次静岡市水道事業基本計画には平成26年度完成予定として位置づけられているところでございます。また、本年3月の東日本大震災により、防災機能強化の必要性が再認識されまして、さらに東海地震の発生が今後30年以内に87%の確率と予測されていることなどから、局庁舎の建設は喫緊の課題として早急な対応が求められております。このため基本計画にのっとって平成23年度中の用地取得、平成24年度の設計、平成25、26年度の2カ年で建設すべく9月補正予算をお願いするものでございます。  それからもう1点は、場所の検討です。  庁舎の建設候補地といたしましては、駿河区南八幡の局所有地が駿河区役所の建設地となったことから、交換取得した同区内の宮竹の用地での建設を検討しましたが、交通機関等の利便性や医療団地に隣接することによる建設上の制約等を考慮しまして、同所での建設を断念いたしました。さらに平成21年度には葵区長沼に計画の保健福祉複合施設との合築なども検討いたしましたが、同保健福祉施設の建設計画との整合性を確保することが困難であったことなどから、これについても断念した経緯がございます。葵区七間町については、平成22年度の後半から検討を進めたところ、当該用地が県庁や静岡庁舎に近く、東海地震等の非常時における通信手段の確保が困難な場合でも、県や市の災害対策本部との情報共有が容易に行えることや、駿府公園、県庁、市役所、青葉公園等々が直線で結ばれておりまして、他都市からの応援車両の駐車、資機材の融通や一時保管など、危機管理面での優位性に加え交通の利便性にすぐれ、市民の来庁等日常業務の面からも局庁舎の建設用地に適しており、また映画館が撤退した後の七間町のにぎわいづくりに上下水道局として資することも可能であると考えたため、七間町が建設用地として最適であると判断をいたしました。 99 ◯遠藤委員 今、土地の場所の経緯をお聞きしましたけども、うちの議員の中では青葉小学校の跡地なんかも非常に県庁にも近くて、既に市有地になっている部分もあって、そういったところも水道庁舎としても適しているんじゃないかなという意見がありまして、その辺も検討はされたのかどうか、お聞きしたいと思います。 100 ◯川口水道総務課長 青葉小学校跡地を建設用地として検討したかという御質問でございますけれども、対象としては検討しておりませんでした。用地取得費がなくなるメリットもあるんじゃないかという声もございますが、市有地を水道事業用地として取得する場合には、そこの小学校跡地を購入するという方法をとることになるため、費用負担は現在の七間町と同様に生じることになります。 101 ◯遠藤委員 先ほどここの七間町のところを取得するに当たっては、にぎわいにも期することが可能ですよというようなお話がありましたけども、都市建設委員会のほうになるのかもしれませんが、6月に七間町のにぎわいづくりの検討会が立ち上がりまして、にぎわいづくりの議論がまだちょっと不十分じゃないのかなというふうに考えているんですけども、そういった中で、水道庁舎で本当ににぎわいづくりが可能なのかというような疑問があります。具体的にどのようなことに対して、水道庁舎が貢献できるのか、その辺の考えをお聞かせください。 102 ◯川口水道総務課長 公営企業であります上下水道局は、効率的な経営と多様化する市民ニーズへの的確な対応とともに、市民生活に直結するライフラインとしての水の安定供給や震災時等に迅速に対応できる高い防災機能を有することが求められております。にぎわいについては、地域の皆様が必要とするなら、上下水道局庁舎の用に供する以外の余剰スペースがあるならば、有効活用して収益を上げまして、局庁舎の建設費用を回収するためにも、今後地元関係の皆様とか関係部局等と検討していきたいと考えております。 103 ◯遠藤委員 ことし上下水道教育委員会でさいたま市の水道センターを見させてもらいましたけども、やっぱりああいうのを見てきますと、この地が非常に適地だなということであるんであれば、やっぱりちゃんとした災害対応の機能を有する施設にしていくべきだなと思っています。そんな中で、にぎわいという部分とちょっと相反する部分があるんですけども、そういった部分を水道庁舎の中で、にぎわいという部分を外して建設を進めていくような考えがあるかどうか、お聞きしたいと思います。 104 ◯川口水道総務課長 第1の目標は、再三にわたってお答えしていますように、危機管理機能、これを備えた局庁舎を建設していきたいと考えております。にぎわいという点を水道庁舎から外したらどうかというような考えはないかというお尋ねでございますけれども、先ほど申し上げましたように、公営企業でございますので、上下水道局の庁舎にもし余剰スペースが生じた場合には、テナントに貸して収益を上げたいということも考えております。そのような観点も含めて、今後地元関係者の方や関係部局等と内容についての検討をしていきたいと考えております。 105 ◯遠藤委員 最後にもう1点。今後地元関係者等々と検討していくというようなことでありますけども、8月26日に議長あてに七間町の皆さんから要望書が出されたということで、私も資料をいただきました。こういった要望の中を見ますと、いろいろまちづくりの中で庁舎のほうも協力してほしいよというようなことになっているのですが、いろいろ要望事項が骨子として1、2、3というふうに上げられておりますけども、総じてで構いませんので、市民のこうした要望について今度土地を取得した場合には、水道局が一地権者となりますので、そういった要望に対して、どのように要望をとらえて、今後どのように対応していこうと考えているのか、その辺の考え方をお聞かせください。 106 ◯川口水道総務課長 第1には、やはり上下水道事業の運営拠点という考え方でございまして、危機管理機能を備えた上下水道局庁舎の建設事業が予定どおり移転完了することと考えております。地域がそういった有効活用も充実した事業の一環と考えるのであれば、今後一地権者として地元関係者や関係部局の方と具体的な検討をしてまいりたいと考えております。 107 ◯小野委員 7)の70、71ページの件ですけども、今お2人の委員の方からもいろいろな質問がございました。それで今回この水の安定供給ということで、当局は災害等の非常時に対応できる危機管理機能と市全体の水運用を一元的に管理して、日常の業務を効率化する水運用センター機能を備えた上下水道局庁舎を建設したいと、今回こういうための用地を取得したいよと、こういうことでございます。  それで、七間町の約2,000平米の用地取得をすると。そして今回の補正の中身というのは土地購入費と補償金だということになっているわけでございます。そこで2つお聞きしたいんですけども、1つは、今回の予算の中には補償金1億3,000万が計上されているわけですけども、この補償金の内訳と根拠、これはどういうことなのかということ。2つ目は、現在の水運用というのはどうなっているのかと、この2点についてお聞きしたいと思います。
    108 ◯川口水道総務課長 今回補正をお願いしてございます局庁舎建設用地取得にかかわる物件移転補償金の内訳については、建物の再築に要する経費を補償します建物移転補償費1億200万円及び営業を営んでおります地権者の建物の移転期間に生じる損失を補償します営業補償費820万円などを算定しておりまして、合計1億3,000万円を計上しております。また、算出根拠につきましては、中部地区用地対策連絡協議会の損失補償算定標準に基づいております。  それから、2点目の水運用の現状についてというお尋ねですけれども、現在水の配水管理につきましては、葵区では与一取水場、駿河区では南安倍取水場、清水区では谷津浄水場の3カ所におきまして分散管理を行っております。 109 ◯小野委員 補償金の内訳と根拠ということでわかったわけですが、心配することはないよというかもわかりませんけども、心配になるので聞くわけです。ここの補償をしていこうとする地権者、この方々がこの水道庁舎建設に対して、当然要望書等が出てきたということですので、いろいろな団体、地権者ですね。それで御商売されている方がいるわけですが、この方々が間違いなくこの庁舎建設に対して賛成をしてくれるということが大丈夫なのかということが心配になるものですから、お聞きしたいと思います。 110 ◯川口水道総務課長 現在まだ進行中でございますけれども、4人の地権者がございまして、十分お話をさせていただいております。その中で映画館オリオン座跡地部分及びその西側の駐車場部分、このお2人の地権者についてはほぼ同意をいただいているような状況で、残り2地権者がおりますけれども、何度も会うような形で現在交渉を進めている途中でございます。 111 ◯浅場委員 この7)の64ページ、水道事業の仮勘定について教えてください。  実は建設仮勘定で既決額が76億、それで決算繰り越しによる修正額が19億7,000万で、結構この決算と繰り越しによる修正額というのが相当大きな金額になっているんですけど、これちょっと金額が大きくて、ただ決算で修正してくるような金額じゃないのかなと思って、その内訳を教えてもらえますか。補正予算ですね、7)です。この19億の内訳、もしわからなければ後で資料を出してくれればいいです。 112 ◯川口水道総務課長 今の御質問につきましては、後ほど内訳の資料を提出させていただきます。 113 ◯浅場委員 それから、下水の能島のものですけど、これ雨水対策ということになっています。ここの河川課の取得用地と下水の取得用地とあるんですけど、この雨水対策で役割分担というのはどうなっているんですかね、河川課と。この大きな資料で、こっちが河川課、こっちが下水、この辺はどういう役割分担でやっているのですか。 114 ◯薩川下水道計画課長 下水と河川の雨水対策の役割分担ということでございますが、内水排除、要するに地区にたまった水についての排水については下水の担当になります。それで、遊水地というのは川があふれる、河川のほうがあふれるということで、これを外水とうちのほうでは呼んでいるんですが、巴川の影響とかで、要するに川があふれてしまう、そういったものをここの遊水地でためるということで、外水と内水というようなもので役割分担をここの地区についてはしております。 115 ◯栗田委員 水道事業会計の土地取得の問題からですが、もう1回改めて聞きたいんですがね、8億6,000万と1億3,000万、補償金、営業補償とかいろいろと言われたけども、これは建物を廃止するという格好の中で、なぜこういう撤去関係、営業補償というのが出てくるんですか。土地というものは更地にして買うというのが普通じゃないんですか。どういう理由でこういう補償が出るのですか。 116 ◯川口水道総務課長 静活の映画館につきましては、更地渡しということで、先方のほうで解体を行って更地で売っていただけるということになっております。それから、駐車場とそのほか2人の地権者につきましては、建物があったりあるいは駐車場の機械がございます。そういったもので営業をされているものですから、そちらの営業補償等をしなければならないということで補償費を計上させていただいてございます。 117 ◯栗田委員 静活は更地にしてよこす、駐車場とあと2人の営業補償として1億3,000万がかかるんですよと、こういう説明ですね。じゃ、駐車場ともう2人の地権者って何をやられているんですか。駐車場がどれぐらいあって、どれぐらいの費用負担をしているんですか。それから、2人の人は何をやっているわけですか。 118 ◯川口水道総務課長 上物の建っておりますビルです。そういったものの移転補償費がございますし、それから駐車場については機械器具等々の移設がございます。そういった動産の移転補償も計上してございます。それから、移転雑費として借家人補償等、そういったものも見てございます。 119 ◯栗田委員 こうやって買収費用として補償金、土地購入費が出てきたわけですから、もうちょっと細かく言っていただけませんか。駐車場の機械器具、営業補償、ビルがありますからと。どこでこの移転の関係の人は820万じゃなかったのか、営業補償か。もうちょっと細かく言っていただけますか。 120 ◯川口水道総務課長 それでは、内訳を申し上げます。  建物移転補償費としまして1億200万円、工作物の移転補償費としまして1,400万円、それから、先ほど申し上げました営業補償費といたしまして820万円、それから動産移転補償費として135万円、借家人補償の移転雑費としまして445万円、合計で1億3,000万円計上させていただいてございます。 121 ◯栗田委員 建物移転というのはビルなんですか。工作物というのは、先ほどから言われている駐車場の機械なんですか。営業補償というのはどこへ払うんですか。どこのだれへ払うのかというのがあると思うんですよ。何々ということでなくして、先ほど言ったようにビルのところに2人いて、駐車場があってと、3人とかと言ったわけですから、どの部分に幾らどう払うのか。 122 ◯川口水道総務課長 内容につきましては、余り細かくということは今後の残った地権者との交渉に影響が出ると困るものですから、大まかに説明をさせていただきます。  建物補償費というのは、残り2件の地権者の方がお持ちのビルでございます。それから工作物補償費というのは、片方が歯科医院です。医療機器等とかパーキングの機器移設に要する費用でございます。それから営業補償でございますけれども、これは1件の歯科医院と、あとは税理士事務所がございまして、1階にテナントが入っております。そういった営業補償になります。そのほかは動産補償として、規定に定められた額を計上させていただいてございます。 123 ◯栗田委員 ここのところは4人の地権者がいて、2人の人とは話が済んでいるけれども、2人の地権者とは交渉中だというんですけれども、もうこうやって予算が出てきているんですよ。この4人の地権者のうち2人は了承して2人の地権者とは交渉中ということですか。金額までこうやって出してきてあるんだけども、どういうことなんでしょうか。だって数字を出してきたというのは、普通の場合だったら確定した数字を出すと思うんですけれども、確定しないで交渉中のものをこうやって議会に議案として出すんですか。土地取得でこんな交渉中のものを出しはしないって、道路か何かの問題でもあったとしても。 124 ◯藤岡水道部長 今回補正の金額につきましては、先ほども課長が説明いたしましたように、中部地区の用地対策連絡協議会の損失補償算定基準に基づいておりまして、今後につきましては議決をいただいた後に正式な交渉に入るということで、金額の提示もさせていただくことになっております。今まではごあいさつ程度で、今後上下水道局庁舎がこちらに移転をしたいということで、意向確認にとどまっておりますので、議決後金額提示等もさせていただきたいというふうに考えております。 125 ◯栗田委員 数字は出さないで、あいさつに行っただけということですか。 126 ◯藤岡水道部長 当然議決もいただいてございませんので、そういう話はできませんので、考え方を示してきたと、こういうことでございます。ですから、金額も当然提示はしていないということです。 127 ◯栗田委員 そうしますと、金額も変わるということが起こる可能性があるわけですね。  それともう1つは、鑑定評価は幾らなんですか。 128 ◯藤岡水道部長 金額につきましては、議決をいただいた後に交渉に入りますので、当然変わるということもあり得るというふうに考えております。鑑定評価につきましては、現在行っておりますので、結果が12月ですか、出てくる予定になっております。 129 ◯栗田委員 何ですか、この数字は。8億6,000万というのはどういう数字なんですか。2,000平米を8億6,000万、そのほか雑費を含めると9億9,000万、この数字は何ですか、鑑定評価も何もしないで、ただ適当に上げた数字なんですか。それとも相手の言い分の数字なんですか。 130 ◯藤岡水道部長 近隣の状況の金額で今回補正要求をさせていただいております。 131 ◯栗田委員 ちょっといいかげん過ぎやしない。鑑定評価か何かでなくて、何も数字が出てきていない。近隣の金額だよって、なぜこんな安易な格好で、急遽出てくるかなと僕は感じています。予算も何もない、そんな出し方って本来ないです。  それから、先日の質問等の中でも言われておりましたけれども、にぎわいづくりに寄与していくような言い方がされたわけです。先ほども質問がありましたけれども、経営会議ではそういう問題を含めて移転を決めてきたという言い方がされました。それで残された清水庁舎はどうするかということは当然のこととして、にぎわい云々というよりいろんな配分を含めた形の中で、上下水道局は清水庁舎のほうへ配置してあったわけですけれども、そのことについては具体的な相談が経営会議でなされて、移転というものが決められてきたんですか。 132 ◯藤岡水道部長 清水庁舎の利活用につきましては、今後庁内関係部局で検討をするということになってございますので、検討、協議を進めてまいります。 133 ◯栗田委員 何だかこれ移転だけやって、じゃその後の清水庁舎のほうの問題は、言い方の中では余剰の部屋については直して、ある一定の施設というより、下で津波等の問題に対して対応するより上へ上げたりして部屋はそういうことに使ったりするということを言っておりましたけれども、職員配置の関係のことなどはどうするかという検討はされていないんですか。職員配置や他の部局との経営会議でやったことですから。 134 ◯藤岡水道部長 清水庁舎の今後の部局の配置等につきましては、今後検討するということになってございますので、具体的には検討はなされていないというふうに思います。 135 ◯栗田委員 今回の七間町のほうについてはにぎわいを援助するためにと、そういう形も含めたことの中での移転を決めた。だけど、もともとの清水の庁舎のほうは200何人という人がいなくなるんだけども、それについてはどうするかという検討はしなくて、今後に残していく。そういう格好で私どもには聞こえているわけなんですけれども、現実には上下水道、教育、経済、そういう格好で配置されてきた中での清水庁舎の利活用がされてきていたわけなんですけれども、今回は一方通行で上下水道が外へ出て行く。だけど、その後については何らの検討もされていない。先があるからまだいいよと、こんな感じなんですけれども、そんな形で安易な気持ちで移ったんですか。 136 ◯藤岡水道部長 現在、清水庁舎には上下水道局職員は230名おりまして、先ほども申し上げましたように60人程度が残りますので、減員は170人程度というふうに考えております。  それから、清水庁舎につきましては、先ほども申し上げましたように、今後全庁的に検討していくということでございますので、御理解をいただきたいと思います。 137 ◯栗田委員 普通だったらこういう形で動くからこういう方向を検討するということをやってもいいはずなんですけれども、一方通行で行く行くで、単純に行くんだよと、それだけのように感じてしようがないわけです。  それと、先ほども言われたように、にぎわいづくりは何をやるんですか。前は産直か何か、地産地消で何かを利用してやるんだと、そんな言い方もされていたし、それから市の関係する公共の施設も一部入れるんだというようなことも言われているわけですけれども、どういうことが言われているんですか。 138 ◯藤岡水道部長 上下水道局庁舎の第一義の目的は、やはり災害に強い拠点づくりということでございますが、中心市街地に移りますので、地元のにぎわいに少しでも資することができればということで考えております。本会議の答弁でも地産地消のそういうセンターも例えばということでお話をさせていただきました。そういうものにつきましては、今後他都市の状況等を調査して検討していきたいと考えております。 139 ◯栗田委員 どこか言われている中で静岡市クリエイター支援センターの入居等も検討しているということも言われておりますけれども、どうなっているんですか。 140 ◯藤岡水道部長 クリエイター支援センターにつきましても当初考えておりましたけれども、今後さまざまな角度から検討をして、どういうものを入れるのか、入るのかということで検討していきたいというふうに思います。 141 ◯栗田委員 何をやるように考えているのかよくわかりませんね。上下水道の庁舎を建てるんだと思ったら、何、そういうよそのいろんな施設も入れる、みんなが使えるような格好と、これ何だかよくわからない。  それで、宮竹町と言いましたか、そこのところについてはもう土地も確保してあって、それで建設するばかりの1つの図面も出ていて、図面というんですか。それから、パブリックコメントもやったようですけれども、ある一定そこへ建てるんだよということで市民に周知をした。それはどうなっているんですか。人から聞くと、もうそこへ建つということは決めたんだよと、当然そうですね、パブリックコメントをやったということは、そこへ建つんだからといって市民の意見を聞くわけですから、そこまでやられてきていたわけなんですね。それは建てるということで決めてやったんじゃないんですか。 142 ◯藤岡水道部長 基本構想、基本計画の中で、上下水道局庁舎につきましては、建設をしていきたいということで考えておりまして、当時宮竹の土地に庁舎、それから配水池の建設計画を登載してございます。先ほど総務課長も答弁をいたしましたように、宮竹の土地は、医療団地、また交通の便等を考え、ここへの建設を断念をしたということでございます。 143 ◯栗田委員 建設を断念した。パブリックコメントで市民のところへ建設費まで含めて場所も決めて5,000平米だかどれぐらいの土地のところへ建てますよということをやった。医療団地がその後にできただかどうだか、僕にはわからない。だけども、そこまでやってもうそこへ建設するんだよということを決めて、市民のところへ意見を求めたんじゃないですか。そうしたらそこへ医療団地があって交通の便が悪くて、それは違うんじゃない。交通の便なんか初めからわかっていたんじゃないですか。医療団地も同じです、区画整理の中ですから。話のつじつまが合わな過ぎる。市民へ周知して、意見も求めておいて、18億という金額まで提示して、それが急遽またやめるような格好になった理由がよくわからない。水道局の土地もあったわけでしょう。どういうことなんですか。 144 ◯佐野上下水道局次長 水道事業基本構想に関しましては、当時平成16年だったと思います。その中で宮竹地区に庁舎の建設という形で計画をいたしまして、先ほど栗田委員おっしゃったように、建てるばかりの図面という形ではなくて、ごく概略図でございます。要は基本計画という形ではパブリックコメントをとらせていただきました。それから詳細に入っていったところ、先ほど水道総務課長、水道部長のほうから説明がございましたように、同地区に関しましては隣接する医療団地、当然高さ制限的なものも地元から要望されますでしょうし、また地盤的にも余り芳しくないというようなことがございましたものですから、一応そちらに関しては、水道局庁舎を断念して、先ほど遠藤委員のお話にもありましたように、その後いろんな経緯を経て、いろんなところを調査して選定していった中で、今度七間町という形にさせていただいたところでございます。 145 ◯栗田委員 もう庁舎を建てるんですよと、16年くらいにやったんですか。それで、その建てるという基本計画については16年からの計画ですから、そのときはもうちゃんと明確に土地の問題だ、建物の大きさやいろんなものが出されてきた。それは細かい図面まではないとは思いますけれども、完成予想図というのを出してきておりましたね。そこまでやっておきながら、僕はどういうことで変わっていくのかなと思っているんです。  それで、今回の場合はなぜパブリックコメントをやらないんですか。 146 ◯佐野上下水道局次長 平成23年から上下水道局におきまして、経営懇話会という会議を開催させていただいております。この中で各地区の代表、自治会の代表等、一般公募市民とか、いろいろ多くの方にお参加いただいてございましたけれども、その中で説明をさせていただいてございます。 147 ◯栗田委員 そうしますと上下水道局でやることは、もうこれからは一般会計でやっているようなパブリックコメントなどは一切やらないということですね。おかしいやり方をするんだな。なぜこういう制度をつくって、皆市民に対して周知するような、意見を求めるような制度をつくっていたにもかかわらず、何でそれを取りやめたんですか、上下水道局だけなんですか、それを取りやめしたのは。 148 ◯佐野上下水道局次長 局庁舎の建設、今回に関しましてはパブリックコメントを行うことなく、先ほどお答えしたとおり上下水道の経営懇話会において説明させていただいています。今後必要に応じて、事例によりましてパブリックコメントが必要なものに関しましては、そのように対応をとらせていただきたいと考えております。 149 ◯栗田委員 市の条例等、いろんなことから考えていきますと、今回の場合は例えば18億でやったものが今度は30何億ですか、建物のほうは。そうしますと、当然のこととして市民の意見を聞かなくてはならない。経営懇話会があるからいいんですよと、そういう理屈にはならないような感じがするんですけれども、次長、その辺はどうなんですか。 150 ◯佐野上下水道局次長 先ほど来お答えしておりますように、市民の代表の方にも説明をいたしておりますし、なおかつ本日このように議会において市民から選ばれた委員の皆様に御審議いただいているところでございますので、御理解のほどよろしくお願いします。 151 ◯栗田委員 そうすると、次長の考え方というのは、もうパブリックコメントなんか一般会計でやっているんだから、あんなのばかばかしくてやる必要はないと。             〔「そんなことは言っていない」〕 152 ◯栗田委員(続) 今言ったじゃん、経営懇話会があるからいい、それから議会でもこうやってもらったからいいと。そういうことなんですか。ほかの一般会計はずっとこれをやったりしているわけですよ、いろんな変えたりするとき。次長、どうなんですか。普通だったら、やってから変更に入ると思うんですが。 153 ◯佐野上下水道局次長 先ほどお答えしたとおりでございます。 154 ◯栗田委員 私が言ったのは、一般会計でやっているけれども、企業会計である上下水道はやらなくていいという考え方を持っているんですか。経営懇話会を持っているからいいと。それは違うじゃないですか、どういうことなんですか。先ほど言ったとおりですと、何も答弁なんかええかげんにして、答弁もしないで。あなたのやり方はそういう感じでしようがないです。  上下水道局というのはもう少し市民のことを考えながらやってきているかと思っておりましたけれども、何でこう経営懇話会があるからいいです、料金値上げなんかしてもそういう代表が入っているから、それで全部いいです、そんな感じでしようがないって。そういう体質はやめていっていただきたいと、私はそう感じております。そんな不必要なものはおまえなんかに答弁する必要はないというようなその態度はよしなさいよ。(「そんなこと言っていないよ」)言っているじゃないか。 155 ◯水野委員長 いいですか、別の質問ですか。 156 ◯栗田委員 質問です。  下水道の関係ですけれども、今回能島遊水地のところの用地関係を土地開発公社で土地買収に入る。そういう格好になったんだけども、ここは当初から貯水量というんですか、遊水量が決まっていたと思うんです。そういう点からいくと、これだけポンプ場用地に確保するということから見ていきますと、この堤自身、遊水地自身を何かもう少し変更するんですか。そういうことをしないとできないんじゃないか。 157 ◯薩川下水道計画課長 遊水地については、今のり面になっております。その部分をポンプ場を建てるために削って、真っすぐに落として遊水地の足りなくなる部分については、そこで確保するということで河川課等とも調整をして、遊水地の量については確保をしております。 158 ◯栗田委員 下水のほうで今回ポンプ場をつくるという用地確保に入ったということから考えてみますとね、今まで大内川は河川課で措置してきたわけですね、土木事務所。そうしたらこれからはある一定のところまでは下水の関係で、浸水の常襲地帯の解消という格好で、ある一定のところまで今度は下水のほうで工事をやるような格好になるんですか。 159 ◯薩川下水道計画課長 現在、河川課のほうで進めております大内川の改修については、補助対象事業としてやれる部分については下水でやっていくということで引き継いでおります。 160 ◯栗田委員 河川と下水と事業分担をしたと思うんですよ、工事の分担をどこまでどのぐらいまでやるか。調整区域のほうは当然として下水は関係ないわけですから、だから市外化区域の中で、どこまでいつごろまでにやるという計画を持って下水の関係が入るんですか。 161 ◯福島下水道部長 まず、能島の雨水ポンプ場の件です。この図面を見てもらいたいんですけども、能島の遊水地のすぐ横に準用河川和田川というのがありまして、準用河川ですので、当然河川課のほうが所管しております。それでこの行き先が当然のごとく巴川なんですけども、巴川の排水を受けるとかということで、ここは遊水地が必要だと、それは準用河川を受けている巴川、その準用河川を所管している河川課でこの遊水地事業はやるということであります。  それで、基本的には従来からの準用河川、普通河川もそうですけれども、河川課が所管しているものは河川課でやってもらうと。ただ必然的に都市内に降った雨は内水排除といって、大きな目的としては下水道事業で対応します。しかしながら、下水道事業も私も下水道部の部長として部の職員には言っているんですけども、下水道事業会計自体は大きく言うと汚水と雨水をやっています。雨水事業をやっています。それで汚水事業もやっています。その総事業費はほとんど毎年同じぐらいの事業費でやっております。ですから、この単年度の雨水事業が多くなれば今度汚水事業が減るということになります。ということになると整備ができない。要は改築更新も既存の汚水処理の老朽化した設備機器の改築更新もできなくなるというような危機に陥ります。  ですので、要は下水道事業に位置づけることによって国から補助金がもらえると、そういったものについてはオール静岡として見ればプラスになることですので、それは下水道事業で認可をとってやっていきましょうというスタンスではおります。ただ、単年度の事業費をここもやれ、あそこもやれということには、やっぱりそれは下水道事業を運営していく上では、それはまかりならぬというような考え方は持っております。  ですから、基本的にはオール静岡的なことを考えれば、通常のボックスカルバートで1メーター50か、真っ四角の1メーター以上のものですかね。そのぐらいのボックスカルバートを入れる雨水池については大体補助になりますので、市街地内の雨水排除のために、そういったものを入れる場合には、公共下水道として認可をとって、それで補助金をもらいながらやっていくというようなスタンスでおります。 162 ◯栗田委員 そうしますと、市街化区域で今上のほうから整備されているところはそのままだけども、整備されていないあの道路を越したある一定のところまでこの下水のほうでやるという格好で考えていっていいわけですね。道路が通っていますね、竜南街道って、ちょっと上。新しい日の出町押切線ができて、その後若干は河川でやると思いますけれども、その後をこの下水の関係でやるという格好でいいわけですね。道路も全部下水の関係でやるんですかね。 163 ◯薩川下水道計画課長 最初に、お手元に配布しましたこの平面図、これの下のほうにプランの図面がついております。ちょっと場所が見にくいかもしれませんが、現状、河川課の後を引き継いで延長としては170メーターほど下水のほうで整備をしていく予定になっております。それより上流部については計算上、断面的には十分あるということで確認をしておりますので、一応この部分ということで御理解いただきたいと思います。 164 ◯水野委員長 質疑を終了します。  次に、要望・意見、討論に移ります。要望・意見、討論はありませんか。 165 ◯早川委員 自民党会派は議案第124号、議案第125号の2件の補正予算議案に賛成します。  意見・要望ですが、上下水道局庁舎については七間町のまちづくりに柔軟に貢献するものと期待できること、にぎわいづくりについては先ほど来答弁にもありましたが、上下水道局が地権者となったら、地元の意見をよく聞き、来庁者の利便性などに配慮した庁舎となるよう今後の事業を進めてもらいたい。  また、上下水道局が移転した後の清水庁舎において清水地区の市民サービスが低下しないように十分取り組んでもらいたいし、清水庁舎の空きスペースの活用に市役所全体が一丸となって取り組み、実のあるものにすることを要望し、賛成します。  また、下水道における能島ポンプ場用地取得に関しては、高部地区の浸水対策を推進する上からも重要であることから、賛成します。 166 ◯遠藤委員 新政会として意見、要望を述べます。  まず、庁舎建設の土地取得についてですけども、上下水道局として地域協力は余剰スペースがあるならば協力ができる程度というような答弁が課長のほうからもありました。地域が求めるにぎわいづくりという期待と大きな認識の差を感じます。本当に地域の皆さんが水道庁舎でにぎわいが創出できると思っているのか、また、地域が求めることは何か、しっかりとした調査と公共施設としての可能、不可能なこと等の説明が必要と考えます。立地場所としては、大規模災害発生時に全国からの支援の受け入れ対応等が迅速に行える場所として災害救援指定道路となっている国道362号に隣接していることなどを考えますと適地であり、早期の建設の必要性としては理解ができます。水道庁舎建設用土地の購入を認める条件としまして、にぎわい創出をあきらめずに議論すべきという声もありますけども、余剰スペースの配置等によってはにぎわいが災害緊急時の妨げになるものであれば、にぎわいを求めないというような決断をし、無駄となる余剰スペースを省くという判断も必要です。したがって、災害時の拠点としての機能を重視した水道庁舎建設を強く要望します。  また、今回の用地取得の議案に関して、公営企業管理者から陳謝がありましたが、まちづくりの協議が不十分にもかかわらず、水道庁舎として土地取得がされるという議案に対し計画性が感じられず、新政会として理解できるとは言いがたいとの見解ですが、庁舎建設の必要性は理解できる面もあり、今後の庁舎建設の動向について市民が納得できる事業としての説明ができるように進めると同時に、議会としても細かくチェックしていくことに対し、当局の適切な対応を強く要望をしておきます。  以上の意見・要望を申し述べ、議案第124号、125号には新政会は賛成いたします。 167 ◯小野委員 公明党として、議案第124号、125号に対し賛成をいたします。  今回のこの庁舎建設問題でございますが、やはり私は3月11日の大震災が起きた、そのことによって市民の安心・安全、こういう機運というものは物すごく高まったと理解いたしております。活性化の問題とかいろいろな議論等もこれから出てくるとは思いますが、今回のこの庁舎建設に対しては、市民の安心・安全の確保を最優先すると、こういう観点から、この庁舎建設に対して賛成をしていくわけですが、その賛成の理由が3つあるわけです。  1つには、効率的な運営及び多様化する市民ニーズへの対応を図る必要があると。2つ目には、震災等の非常時に備えた機能強化や危機管理体制を確保する必要があると。それで最後に、先ほどからも議論がありますように、静岡市が支部長都市としての役割、また多くの方々の受け入れ態勢、こういうことを考えると、どうしてもこの七間町というものが対策本部に近く、またいろいろな形の中の連携をしていくのに一番適地だということを理解したわけでございます。ぜひこの地元の方々の要望に沿って、そして一日も早くこの新庁舎ができ、市民の安心・安全の確保のために推進をしていただきたい、こういうことで賛成をいたします。 168 ◯山根委員 静庵クラブです。全議案に賛成をいたします。  水の確保は命の問題でございまして、さいたま市に視察に行きましたときに、静岡市はどうだろうかと思ったとき、このような庁舎移転の問題で、危機管理上、防災機能の拠点としては最有力地だと私は思っておりました。速やかに土地の買収がうまくいきまして、防災の拠点、危機管理上の司令塔として私は期待したいと思っております。  同時に、清水区の上下水道のサービスの低下につながらないように、どうか御配慮をお願いしたいと思っております。 169 ◯栗田委員 2つの議案を見てみますと、割合僕は庁舎の問題が突発的に今の場所へ決まってきたなということを感じていたわけです。その中でも、やっぱり関係する皆さんとの関係、もう少しちゃんとした話し合いをされてきた中でやられていくことが一番よかったんじゃないのかなと。静岡庁舎、県庁に近いからここの場所が最適だと、こういう言い方をされてきておりますけれども、消防関係についても石田のほうにできておりますし、僕はそういうことばかりではないんだろうと。ただ、決められてきたことですから、いろんな問題点はこれから解消するということを含めた形の中でやっていってもらいたいなという感じを持っております。  以前から話をしていたんですけれども、清水庁舎の上下水道局の関係については、業者の皆さんに対しても市民に対しても一切負担をかけることのないような形でやりますからと、こういう言い方をされてきておりますから、その点は間違いなくお願いしたいと思っております。  それとあわせて、さいたま市のことを今言われましたけれども、僕はさいたま市へ行ってきた中で感じたのは、司令塔である庁舎の問題もある。それとあわせた形の中で備蓄関係や倉庫関係、そういう備蓄をしたりするような体制をちゃんとして、地震に対する、災害に対するときの対応というのはちゃんとされているわけなんです。庁舎だけの問題ではなくして、倉庫関係についてもちゃんとした対応をして、どういうところからどういうところまで備蓄をするか。それとあわせてもう1つには、前にも言いましたけれども、災害協定を業者と、業者って管工事の業者じゃなくしても結んでおりますから、資材をつくるところや、そういうメーカー関係との協定をしたり、政令市ではそういうやり方をしたりと、いろいろとあるわけなんです。そういうことの調査をした中において、全般的にこの危機管理という問題をやっていっていただきたいなと。庁舎だけの問題ではなくして、全体を通じた中での対応をお願いしたいと思っているわけなんです。  それから、下水の関係については初めてと言っては悪いんだけれども、こういう形で具体的に用地取得に入る。完成するまでにはもうちょっと時間がかかるということはありますけれども、新しい形で、ポンプアップして和田川へ放流することによって、学校の近くのところから全体が大内川の水位が下がれば全部の水が流れてくるわけなんです。そうしますと、相当広範囲なところが常襲地帯という名前が消えていくような感じがするわけです。それで、先ほど課長が言われたとおり、今までは河川でやっていたものが、補助をもらって下水で、河川関係の整備にも入るよ。残されたところは170メートルくらいだと。たったでもないと思いますけれども、余り予算がつくようなことを聞いていないんですけれども、ちゃんと予算を取りながら、ここまで来ているわけですから、河川を直すだけでも上の方が変わってくるということがあります。ポンプをつけるのが少しおくれたとしても、地域の安全のためにできるだけ早期な実施をお願いしたいと思っております。  そういうことで、2つの案件、いろんな問題を解消しながらやっていってもらうことをお願いして、賛成いたします。 170 ◯水野委員長 要望・意見、討論を終了し、採決を行います。  特に反対の討論はありませんでしたので、議案第124号及び議案第125号の2件を一括して簡易採決にてお諮りします。  議案第124号外1件は、原案のとおり可決することに御異議ありませんか。             〔「異議なし」〕 171 ◯水野委員長 御異議なしと認め、議案第124号外1件は原案のとおり可決すべきものと決定しました。  以上で議案審査を終了します。      ──────────────────────────────
    172 ◯水野委員長 次に、報告事項に移ります。  布沢川生活貯水池建設事業の検証に係る報告について説明を聞くこととします。 173 ◯川口水道総務課長 当部所管報告事項で布沢川生活貯水地建設事業の検証に係る報告についてご説明いたします。  お手元の報告書の1ページをごらんください。まず布沢川ダムの概要について御説明します。興津川の支流、2級河川布沢川に建設予定でございます布沢川ダムは、静岡県が事業主体になり平成5年度から進めている治水、利水、正常流量の確保を目的とした多目的ダムでございます。目的の具体的な内容でございますが、まず、治水に関しましては、布沢川流域は過去に幾度も洪水により大きな被害が発生しており、抜本的な治水対策が必要とされ、洪水時のピーク流量を抑えようとするものでございます。  次に利水でございますが、清水地区の水道は約8割が興津川の表流水を水源としており、天候の影響を受けやすく、これまで幾度かの渇水に見舞われました。現在、進めている水の相互運用事業により安倍川水系と興津川水系の効率的な水運用が可能となりますが、それでもなお異常渇水時における水道水の確保が懸念されますことから、布沢川ダムの貯水容量のうち11万トンを予備水源として確保する計画としております。また、布沢川の正常流量の確保でございますが、魚類などの生息、生育環境を保持すること等を目的にし、平常時においてもダムから水を放流し、流水の正常な機能の維持を図るものでございます。ダムの建設事業費でございますが総事業費は170億円で、平成22年度末における進捗率は事業費ベースで36.5パーセントと伺っております。内容といたしましては、ダム建設にかかわる調査及び工事用道路を建設中であり、ダム本体建設予定地の用地買収には至っておりません。静岡市水道部は利水目的での共同利用者として参画しており、事業費の負担割合は2.2パーセント、3.74億円となっております。これは特定多目的ダム法及び同施行令で規定された「分離費用身替り妥当支出法」に準じて行われたものであり、平成12年に静岡県と旧清水市の間で基本協定を締結しております。しかしながら、平成21年9月の政権交代による、できるだけダムに頼らない治水への政策転換により、ダム事業の見直しを行うこととされ、検証結果が出るまではダム建設の新たな段階には入らないとされております。  次に2ページをお願いします。検証の工程について御説明いたします。静岡県では平成22年9月28日に国土交通大臣の要請を受け、再評価実施要領細目に従い、事業の検証を行っており、同年10月26日には関係地方公共団体である静岡市と構成する布沢川生活貯水池建設事業の検討の場を設置し、第1回検討の場において、布沢川ダムの経緯と概要、ダム事業検証の進め方について話し合いが行われました。平成23年5月16日に開催された第2回検討の場につきましては、治水、利水、正常流量の確保という目的別の代替え案の立案及び戦略評価が行われ、同年8月9日の第3回検討の場では、目的別の具体的評価が提示されました。その評価結果につきましては、国の検証基準に従いますと、最も重視すべきコスト面におきまして2ページ下段の表に赤く示されておりますように、利水目的ではダム案が有利、治水目的及び正常流量確保の目的では代替え案が有利と評価されております。  次の3ページをお願いします。今後の予定でございますが、平成23年度秋に第4回検討の場が開催され、そこでは事業の総合評価と対応方針原案が示される予定であります。その後は静岡県河川審議会及び関係住民、関係地方公共団体の長であります静岡市長、また関係利水者であります静岡市公営企業管理者への意見聴取及び県事業評価監視委員会への諮問の結果を踏まえて対応方針が決定され、年度内をめどに国土交通省に報告を行う予定であると伺っております。最終的には国土交通省が県からの報告をもとに、今後の治水対策のあり方に関する有識者会議への諮問結果を踏まえた対応方針が決定されることとなっております。  以上で布沢川生活貯水池建設事業の検証に係る報告について説明を終了させていだだきます。 174 ◯水野委員長 ただいまの説明に対して質疑等はありませんか。 175 ◯栗田委員 道路はどの辺までできているのですか。黄色いところは全部できたということですか。 176 ◯川口水道総務課長 参考図面のやや右手ですが、左右に走る黄色の部分、黄色で色をつけた部分ができている道路でございます。 177 ◯栗田委員 そうしますと、これは布沢川から興津川へ下る道路とは接続して下がるということはできないのですか。これはずっと周遊できるようになっているんじゃないのですか。そこまでされていないんですか。 178 ◯川口水道総務課長 興津川の方へは結ばれないのかということですけれども、所管外なのですが、そちらについてはつながらないというふうに伺っております。 179 ◯栗田委員 いろいろな経過があってやられてきたわけですけれども、清水、静岡が合併した中で、静岡市としては南部ルート、北部ルートが水の問題でつくられてきているわけなんですね。この2つができれば水は余り要らないよという言い方もあるわけなんですけれども、その辺の考え方はどうなんですか。 180 ◯白鳥水道部理事 渇水対策の容量ということですが、この容量の出し方ですけれども、先ほど課長の答弁で11万トン欲しいよという数字ですけれども、これは昭和60年の異常渇水のときに興津川の流量がどうであったかということを、現在持っております認可に基づきまして、1日最大配水量で試算した結果、10万トン余あることにより渇水は起きないという数字を根拠にしたものでございます。 181 ◯水野委員長 ほかにないようですので、質疑を終了します。  次に債権の放棄の関する報告の2件について、順次説明をお願いします。 182 ◯糟屋営業課長 平成23年2月に制定施行されました静岡市債権の管理に関する条例により放棄いたしました債権について御報告を申し上げます。  まず上段でございます。平成22年度に不納欠損処分を行った水道料金でございます。放棄しました債権の額は174万1,980円で、参考として最高額、最低額を記載してございます。人数及び件数は374人、729件でございます。放棄の理由といたしましては、消滅時効の期間が経過した後、さらに3年を経過した債権で居所不明により回収が見込まれないと判断したものでございます。  次にその下段になりますが、これは平成21年度までに不納欠損処分を行ったものでございまして、放棄しました債権の総額は2億4,908万7,518円で、最高、最低額は参考として記載のとおりでございます。人数及び件数は1万4,926人、5万8,907件でございます。放棄の理由としたしましては、消滅時効の期間が経過した後、さらに3年の徴収努力にもかかわらず回収が見込まれないと判断したものでございます。なお、2つに分けて記載させていただきましたのは、本市の債権管理課におきまして不納欠損処分をするに当たり債権を放棄した後に行うとの方針が平成22年度中に示されたことによるもので、平成21年度以前に不納欠損処分をしたものと分けて審議をしたためでございます。 183 ◯小村簡易水道課長 こちらも平成23年2月施行の静岡市債権の管理に関する条例第7条第5号に基づき本年3月9日静岡市債権管理委員会において放棄が承認されました債権につきまして報告します。  引き続きお手元の資料をごらんください。債権の名称は給水使用料、簡易水道料金でございます。放棄しました債権の額は8万6,660円で、参考といたしまして1人当たりの最高額及び最低額を記載しております。人数及び件数は3人、16件でございます。放棄の理由といたしましては、消滅時効の期間が経過した後、さらに3年を経過した債権で債務者の居所が不明であり、回収が見込まれないと判断したものでございます。 184 ◯水野委員長 質疑等はありませんか。             〔「なし」〕 185 ◯水野委員長 特にないようなので、質疑等を終了します。      ────────────────────────────── 186 ◯水野委員長 本日の日程はすべて終了しました。  あすは教育委員会所管の審査を行います。  これをもちまして上下水道教育委員会を閉じます。                 午後2時49分散会      ────────────────────────────── 上下水道教育委員長  水野敏夫 Copyright © Shizuoka City, All rights reserved. ↑ ページの先頭へ...