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平成29年第 5回定例会(第3日12月 8日)

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  1. 大田市議会 2017-12-08
    平成29年第 5回定例会(第3日12月 8日)


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    平成29年第 5回定例会(第3日12月 8日)   平成29年12月定例会            大田市議会会議録            平成29年12月8日(金曜日)          ――――――――――――――――――――                議事日程(第3号) 平成29年12月8日(金)午前8時59分開議  第1 一般質問           ~~~~~~~~~~~~~~~~               会議に付した事件  日程第1           ~~~~~~~~~~~~~~~~ 出  席  議  員  (18名)     1番  木 村 幸 司       2番  森 山 幸 太     3番  胡摩田 弘 孝       4番  森 山 明 弘     5番  小 川 和 也       7番  石 田 洋 治     8番  松 村 信 之       9番  小 林   太    10番  松 葉 昌 修      11番  河 村 賢 治
       12番  林   茂 樹      13番  大 西   修    14番  月 森 和 弘      15番  塩 谷 裕 志    16番  有 光 孝 次      17番  福 田 佳代子    18番  石 橋 秀 利      19番  清 水   勝           ~~~~~~~~~~~~~~~~             欠  席  議  員  (1名)    20番  内 藤 芳 秀           ~~~~~~~~~~~~~~~~             地方自治法第121条による出席者 市長        楫 野 弘 和     副市長      清 水 克 典 政策企画部長    原 田   修     総務部長     岡 田   稔 健康福祉部長    大 谷   積     環境生活部長   水 田 雄 二 産業振興部長    尾 田 英 夫     建設部長     川 上 節 夫 上下水道部長    大 野 秀 穂     消防部長     幸 村 卓 己 温泉津支所長    有 馬 佳 規     仁摩支所長    嘉 田 志 信 財政課長      上 西   宏     政策企画課長   森   博 之 市立病院事務部長  近 藤 昌 克     教育長      大 國 晴 雄 教育部長      田 中 純 一     監査委員     富 田 正 治            ~~~~~~~~~~~~~~~~                事務局職員出席者 事務局長      川 﨑 健 司     事務局次長    川 上 浩 史 議事係長      藤 間 友 章     主任       石 原 亜紀子               午前8時59分 開議 ○副議長(木村幸司) おはようございます。  これより、本日の会議を開きます。  ただいまの御出席は18名であります。定足数に達しておりますので、議会は成立しております。  本日の議事日程は、お手元に配付のとおりといたします。 ◎日程第1 一般質問 ○副議長(木村幸司) 日程第1、昨日に引き続き、一般質問を行います。  順序に従い、発言を許します。  初めに、9番、小林 太議員。               [9番 小林 太 登壇] ○9番(小林 太) おはようございます。  本日、一般質問2日目の最初の議員として一般質問をさせていただきます。  さきに通告いたしておりますけれども、一般質問を一問一答方式にていたしますので、市長を初め執行部の方の適切な御答弁をよろしくお願いいたします。  季節は本当に目まぐるしく変わります。つい先日まで周囲の山々の鮮やかな紅葉の美しさや日本の四季、樹木の持つ神秘的な力に感動し、ドライブやウオーキング中に楽しんでおりましたが、あっという間に北風が吹く寒い時期となりました。紅葉がことしは特にきれいに感じたのは年のせいでしょうか。  少し地域の紹介をさせてください。私たち温泉津ヘルスツーリズム協議会は、毎週日曜日早朝、温泉津宿泊のお客様をウオーキングにお誘いしています。先日のお客様は、東京から親子3人連れのお客様でございました。昨年旅行した浜田で神楽を見て大変とりこになり、ことしは温泉津の夜神楽を見る目的でのお客様でありました。天気もよく、港からの日本海の眺望、そして仙ノ山近くから上る朝日に向かって深呼吸をし、その日の一日のスタートを切ったところであります。  沖泊の恵比寿神社に参拝し、温泉津温泉街へ帰る1時間弱のコースであります。夜神楽とともにこの早朝ウオーキングも大変喜んでいただいたのは、言うまでもありません。我が大田市には、自然と歴史、文化などすばらしい宝物が存在していることを実感いたしました。  さて、今回の一般質問は、人口減少が進み、問題山積のこの地域にあって、このようなちょっとした宝物に気づき、多くの方々と触れ合うことが地方創生のヒントにならないか、また、チャンスがぶら下がっているのではないかと私なりに考えてのことであります。少々おつき合いを願います。  2020年、第71回全国植樹祭が、循環型林業の推進をうたう中、その開催地として当市の国立公園三瓶山北の原に決定いたしました。天皇皇后両陛下を初め市内外の多くの御来賓をお迎えすることでの準備も、これから進めなくてはなりません。この決定については、御尽力いただいた関係者に感謝申し上げますとともに、大田市を知っていただく絶好の機会を得ることはまことに喜ばしい限りであります。  また、循環型林業の推進ということでは、当市においては大田市未来につなぐ森づくり構想により、森林資源の計画的な産出と流通、植林等による多面的な活用という施策を進めているところであります。あわせまして、三瓶山は日本の国立公園世界水準ナショナルパークとしてのブランド化を図ることを目的に、大山隠岐国立公園が全国8カ所の地域とともに国立公園満喫プロジェクトに選定されました。国立公園利用者数を現在の年間430万人から2020年には1,000万人にふやすことを目的とすることでありますから、来訪者の増加に対する受け入れ体制整備など、ソフト、ハード両面を期待するところであります。  以上のことを踏まえながら、森林の持つ多面的な機能が当市にとって重要な資源であるということを考えますと、これらの機会を総合的に捉え、連携することで、今後の大田市の産業、観光振興策として、あわせて市民の健康づくりの場所とすることが肝要であると考えます。  以下、関連事項も含め質問いたします。  最初に、2020年、当市三瓶山において全国植樹祭が開催されます。実質的には、開催まで2年という短い時間であると思います。全国から多くの御来賓を迎える当市にとって、どのような準備体制が必要で、どのようなメリットを期待したらよいのでしょうか。  続いて、国立公園満喫プロジェクトでは、大田市としてどのような施策を検討しているのでしょうか。ハード、ソフト両面があるとすれば、そのことでどのような成果を得るのでしょうか。  関連しまして、再生可能エネルギーである木質バイオマス発電環境循環型の全国植樹祭開催の機会、また国立公園満喫プロジェクトと関連した事業として捉え、市内外の当市の環境政策産業振興策として位置づけ、具体的な成果を出しPRすることは有効な手法だと考えますが、いかがでしょうか。  また、国においては森林環境税が検討されています。大田市議会も本年6月議会において、国へその導入への意見書を提出したところであります。また、先日の新聞報道にもありましたように、国は早期に荒廃する森林対策を進める必要があるため、19年度から森林整備費としての地方譲与税として数百億円が配分されるとのことです。森林環境税が制定され、交付された場合、どのような活用が考えられるのでしょうか。  最後に、三瓶山におきましては、その豊かな自然を活用したウオーキングや登山、クロスカントリーなど、さまざまな取り組みが行われております。国立公園三瓶山が持っている魅力は、世界水準・標準ではないかと実感いたします。このたびのように注目を浴びることで相乗効果も期待し、健康保養都市おおだの中心の大きな山として三瓶山を捉えるべきと考えますが、いかがでしょうか。  以上、登壇しての質問といたします。 ○副議長(木村幸司) 楫野市長。               [市長 楫野弘和 登壇] ○市長(楫野弘和) おはようございます。  小林議員の御質問にお答えいたします。  まず、全国植樹祭につきましては、開催に向け、島根県において第71回全国植樹祭島根実行委員会を設置され、開催理念や基本方針などを定めた基本構想が策定されました。当市におきましては、全国植樹祭庁内連絡会議を9月に設置し、大田市が担う行事や役割などについて情報収集や検討を始めたところでございます。今後、県や実行委員会において式典や催しなどの詳細が決まってくる中で、市が取り組むべき事柄や準備体制を本連絡会議で協議してまいります。  この植樹祭の基本構想開催理念として掲げられている新たな緑の循環、木を「伐って・使い」そして、伐った跡地に「植えて・育てる」という循環型林業が大田市三瓶の地において実践され、県内外にアピールされることは、大田市の森づくりにとっても大変意義深いものがあり、市民の森づくりに対する意識が高まるほか、林業、木材産業に対する理解が深まるなどの効果があるものと考えております。  また、大田市の魅力を全国に発信する絶好の好機でもあり、式典会場である国立公園三瓶山世界遺産石見銀山遺跡を初めとする歴史や文化、その中で育まれた雄大な自然、豊かな食などの魅力を積極的に全国に情報発信するとともに、参加された皆様には心に残るおもてなしを実現し、観光、交流人口の拡大につなげたいと考えております。  今後、県や他市町村、国土緑化推進機構等関係機関との連携、協力のもとで、市民や市内各種団体等の理解、支援を得ながら、大会成功に向け、大田市を挙げて準備に取り組んでまいります。  次に、国立公園満喫プロジェクトについてでございます。  三瓶山地域の事業実施につきましては、環境省、島根県、大田市、地域団体等により三瓶山地域部会を設置し、その中でそれぞれが役割を果たしながら来訪者の受け入れ態勢を整えるべく、ソフト、ハード両面にわたって協議を進めているところでございます。  その中で、ソフト面では地域団体等を含めた市全体の取り組みとして、西の原の火入れやクリーン三瓶などを初めとした環境や景観を保全する取り組みを継続するとともに、三瓶山広域ツーリズム振興協議会を中心に、三瓶地域の自然を活用した楽しんでもらい滞在を促すための体験プログラムの開発、各団体等が三瓶山で実施するイベントの効果的な情報発信などの検討を行っているところでございます。  一方、ハード面では、県事業により西の原、東の原、北の原の公衆便所を訪日外国人対応を踏まえて洋式化へ改修されたところでございます。東の原駐車場の改修についても予定されております。  しかし、市道の改修や市所有の施設の改修、老朽化等により景観を阻害する不要施設の撤去など、市が主体として取り組むべき事業は財政面において課題があると認識しており、課題解決に向けて国、県への支援を求めるなどの対応を検討してまいりたいと考えております。  いずれにいたしましても、これらの取り組みを総合的かつ継続的な取り組みにつなげることにより、国立公園三瓶山の環境を大切に守り、次世代へつなげるとともに、三瓶山地域を初めとした大田市内の資源を多くの人に知ってもらい、訪れて楽しんで過ごしてもらうことにつなげていくことが重要と考えております。  次に、森林環境税についてでございます。  市といたしましては、制度を早期に創設すること、並びに税収の配分方法や税の使途に関し、平成29年度秋の国の要望として島根県市長会へ提案いたしました。島根県に対しましても、国へ働きかけることについて本年度要望してまいりました。  国におきましては、本年4月、総務省に有識者から成る森林吸収源対策税制に関する検討会を設置し、税の必要性や仕組み等を議論され、11月21日に報告書としてまとめられ、公表されました。  この報告書においては税額や導入時期などは示されておりませんが、税の使途に関しましては市町村が行う森林整備に関する施策及びそれを担う人材の育成・確保に関する費用等に充てるべきとされております。  森林環境税の創設は、ことし4月に策定いたしました大田市未来につなぐ森づくり構想の実現に寄与するものとして期待しており、制度で定める税の使途の趣旨に沿って間伐や間伐に伴う作業道等の森林整備及び伐採や木材の搬出等の林業技術研修による人材育成など、森林の適正管理に向けた施策に有効に活用したいと考えております。  次に、健康保養都市おおだに関する質問についてでございます。  三瓶山の豊かな自然は、ヘルスツーリズム推進、市民の健康づくりの中心の一つとなる重要な資源と捉えております。  全国植樹祭の開催決定、国立公園満喫プロジェクトの選定といった三瓶山地域の追い風を健康保養都市おおだに向けた取り組みの推進と市内外へ発信する絶好の機会と捉え、ノルディックウオーク、登山、サイクリングなど三瓶山の自然を活用した健康プログラムの開発、磨き上げを行い、市民の健康増進と市内外からの観光客増加につなげていきたいと考えております。以上でございます。 ○副議長(木村幸司) 水田環境生活部長。             [環境生活部長 水田雄二 登壇] ○環境生活部長(水田雄二) おはようございます。  御質問の3点目、木質バイオマス発電についてお答えをいたします。  現在、大田市におきましては、まきストーブやペレットボイラーなど木質燃料を活用する機器の設置についての補助制度や、木質燃料を活用した暮らしの普及啓発活動に対しての補助制度などを設けているところでございます。これらを活用したまきストーブの設置や自然エネルギーの活用策としての木のある暮らしの提案など、普及啓発活動を行われているところでございます。  木質バイオマス発電につきましても、大田市の資源の一つである木材を再生可能エネルギーとして有効に活用することができ、森林保全や雇用の創出、地域内での経済循環を生み出すなど波及効果を見込めるものと考えますが、トータルコストの削減や売電収入などによる収支の面において、継続的に取り組むには課題があると認識をいたしております。以上でございます。 ○副議長(木村幸司) 9番、小林 太議員。 ○9番(小林 太) それでは、一問一答方式で再質問をさせていただきます。  まず、全国植樹祭についてのことでございますけれども、基本的にちょっと改めて復習したいと思いますが、三瓶山北の原が選定された理由の大きな一つとして、循環型林業ということがございます。この循環型林業というのはどういうことでございましょうか。 ○副議長(木村幸司) 尾田産業振興部長。 ○産業振興部長尾田英夫) 御質問の循環型林業につきましては、戦後植林されてまいりました杉あるいはヒノキがちょうど今、伐期、利用期を迎えております。まずこれらを伐採いたしまして加工するということでございます。建築用資材等に利用することで林業、あるいは木材産業の活性化を図るというところでございます。また、その跡地に植林、苗を植えて育てるという、こういう循環型ということで、切って、使って、植えて、育てる、これが循環型林業ということでございまして、県並びに市もこれを推進しているところでございます。以上でございます。 ○副議長(木村幸司) 9番、小林 太議員。 ○9番(小林 太) わかりました。そういうことでありましたら、昨今いろいろと森とか山に関する循環型林業とあわせて、国、地球の温暖化対策等でのそういうCO2削減についての役割も十分あるのかなというふうに思っておりますし、またそういうことを若い子供たちにも伝えていくということが重要ではないかなということで、大変そういう機会に全国植樹祭が活用されれば非常によいことではないかなというふうに思っておるところです。  それでは、来場客なんですけれども、4,000人ぐらいを想定されているということでありますが、この2年という短い時間の中でどのような、大まかなタイムスケジュールは決まっているというふうに、示されているとは思うんですけれども、現時点で考えられる範囲での受け入れ態勢をお伺いします。 ○副議長(木村幸司) 尾田産業振興部長。 ○産業振興部長尾田英夫) 大まかなタイムスケジュールなり受け入れ態勢についてでございます。本年8月に県において策定されました基本構想に沿いまして、式典や植樹計画、あるいは会場レイアウトなどを定める基本計画を次の段階として来年度策定いたします。その次の年度には、基本計画のさらに詳細な内容を定める実施計画が策定されることになっております。この基本計画実施計画の中で具体的な受け入れ態勢、あるいは植樹祭の開催の内容などが示されてくるということになっておりますので、現時点では具体的なものは示されておりませんけれども、基本構想におきましては、県はもちろんですけれども、市町村、関係団体、あるいはNPO、地元の団体など協力をいただかなければ開催できないというふうに思っておりますので、各団体にいろいろとお話を聞かせていただく中で連携を図りながら進めてまいりたいというふうに思っております。以上でございます。 ○副議長(木村幸司) 9番、小林 太議員。 ○9番(小林 太) わかりました。この植樹祭をこの際、大田市の産業振興策として捉えていくべきではないのかなというふうに私は思っております。そういうふうに考えたときに、どのような観点、視点で振興策としてとられるのか、これについて所見がございましたら教えていただきたいと思います。 ○副議長(木村幸司) 楫野市長。 ○市長(楫野弘和) 植樹祭は、一つ大田市の魅力を見詰め直す機会、改めて考える機会と捉えることができるのではないかというふうに考えています。その中で地域の住民の方、大田市の住民の方々が新たな交流が生まれて、その結果として新たなまちの魅力の発見や活用につなげるということが必要かなというふうに思っています。  そのために、行政や関係団体でなく、NPOとかボランティアなどですね、協力が不可欠になりますので、地域住民の力が試されるということにもなります。大会成功に向けまして、大田市の市民の方々が改めて大田の魅力を認識し、愛着を持ち、また誇りに思ってもらうようなきっかけにしたいなというふうに思っております。 ○副議長(木村幸司) 9番、小林 太議員。 ○9番(小林 太) そういう方向で、ぜひよろしくお願いしたいと思います。  あと、私一つ気になるのは、植樹祭が終わった後、それでは終わった終わったで終わるのではなくて、その後どういうふうに2020年に大田市で植樹祭が開催されましたよというふうなことを引き続き、できる範囲の中でいろいろな面で活用していくべきではないのかな。会場ももとよりでございますが、観光面での振興としての広報活動とか、また先ほども言いましたように、子供たちや市民全てが集えるような場所ということでの捉え方、このような観点はいかがお考えでしょうか。 ○副議長(木村幸司) 楫野市長
    ○市長(楫野弘和) やはり植樹祭はやることのイベントが全てではないというふうに私も認識しておりまして、植樹祭後の活用というのは非常に重要になるかなというふうに思っております。  現在、記念植樹の樹種ですね、何の種類の木を植えるのかという点について県実行委員会専門部会で検討がなされておりまして、針葉樹、あるいは広葉樹の数種類の樹種の決定がなされるようにお聞きしております。  記念植樹を行います箇所及び植樹祭後の管理についてですけれども、今後県と協議をし決めることになりますが、やはり気軽に森林や自然に触れ合い、学習体験などができる、市民の皆様や観光客の皆様に親しまれる場所として整備、活用できるように考えていきたいというふうに思います。 ○副議長(木村幸司) 9番、小林 太議員。 ○9番(小林 太) 本当にそのようにお願いをしたいなとは思いますけれども、あれはもう49年前ですか、前回の植樹祭が開催された、そのときに松を植樹されまして、その松が2020年東京オリンピックの施設の材料に使われるというニュースを先般ちょっと耳にしたところであります。そういうふうに植樹した木は毎年毎年大きくなっていきますので、それをやはりみんなが見守りながら、将来は循環型林業としてどこかで使っていくんだよというふうなことを示しながら、植樹祭が終わった後も引き続き大田市のシンボルとしてやっぱり守っていくべきではないのかというふうに思うところであります。  続きまして、国立公園満喫プロジェクトのほうに入りたいと思います。  先ほど市長の登壇しての御答弁がございましたように、三瓶部会としてハード、ソフト面でいろいろ今のところ検討しているところもあるということでございますが、新しくステップアッププログラム2020ということになるわけなんですけれども、そこの辺のところでの当初の計画から変更、変更といいますか、というふうになっていると思います。それは周辺地域との関連性を高めていく、大田市で三瓶山でいいましたら三瓶山広域ツーリズム振興協議会、または世界遺産石見銀山など、こういう周辺地域も含めてのステップアッププログラムというふうに改定されているはずなんですね。この辺のところを、周辺地域との関連という面ではどのように今お考えでしょうか。 ○副議長(木村幸司) 楫野市長。 ○市長(楫野弘和) 御質問がありました三瓶山広域ツーリズム振興協議会世界遺産石見銀山など周辺地域との連携でございますけれども、三瓶山広域ツーリズム振興協議会は、飯南町、美郷町及び当市の1市2町の行政、観光協会などを構成機関として、三瓶山周辺広域観光を目的に平成23年に設立されておりまして、私は当時、西部県民センターの所長をしておりまして、これにも私も参画をしております。  この中では、観光資源の磨き上げとか情報発信などを実際今行っているところでございます。今後満喫プロジェクトの三瓶地域部会と密に情報共有いたしまして、三瓶山地域プロジェクトソフト部分の受け皿として、ステップアッププログラムの推進に取り組むこととしております。  また、周辺地域との連携についてでございますが、世界遺産石見銀山遺跡を初め国天然記念物など、市内の観光拠点や飯南町、美郷町を初め近隣自治体とのさらなる連携を強めていかなければならないというふうに思っております。あわせまして、三瓶山とともに国引き神話や国譲りの舞台となりました県東部との連携も深めていきたいというふうに思っております。 ○副議長(木村幸司) 9番、小林 太議員。 ○9番(小林 太) 本当にそういう意味では関連性がある周辺地域との連携ということでございますので、ステップアッププログラムを拝見いたしますと、本当に非常にある意味広い範囲のいろいろな、文言は検討するということになっていますので、実施するということではありませんからこれから検討に入るわけなんですけれども、そういう中では、三瓶山の登山道や遊歩道などを活用したウオークプログラムの開発、それから健康食や健康講座、屋外アクティビティーなど連携した体験プログラムの開発というようなことも書いてあります。あと、非常に石見部に豊富に存在する鉱物資源に着目し、周辺の地質の形成に影響を与えた三瓶山を核として、周辺地域の地質的な特色のある小豆原埋没林や石見銀山、温泉津の珪砂、福光の福光石、久利、石こう、久手、仁摩の珪化木など、こういうことも明記されている実施方針ということになっておりますので、これ大田市、飯南町、美郷町、そして民間事業者等が実施主体というふうになっておりますが、こういうふうに非常に広い部分での取り組みということでありますので、広くて大変ではあると思うんですが、逆にいろいろな面をカバーしてくれているということでの非常に期待感というものが私は大きく持っておるところであります。  従来、国立公園といいますと、自然公園法というものでの規制というものがやはりあったわけなんですけれども、これについては、満喫プログラムにおいて、昨今、環境省の考え方も相当変わってきてはいるとはいうものの、やはり私はこれを契機に、開発という部分に重きを置くようなふうに視点が変わっていけばなというふうに思います。  浮布の池の展望台が整備されておりますけれども、あの折にも非常に環境省との木を伐採するということでのいろいろなやりとりがあって、しかしながら、地元議員さん初めいろいろな方の御努力で何とかああいうふうないい展望台ができているというふうに聞き及んでおります。こういうふうな部分を捉えますと、満喫プロジェクトを契機として、その辺がちょっと緩和されていくのかなということも期待するんですが、その点についていかがお考えでしょうか。 ○副議長(木村幸司) 楫野市長。 ○市長(楫野弘和) 自然を守るというのは、ほったらかしということとは違うと思うんですよね。やっぱり一度人間が関与した自然というのは、人間が関与し続ける必要があると私は思っております。そのためには適正な管理ですね、ほったらかしじゃなくて適正な管理が必要になります。それにはコストが伴いますので、その財源をどうするかという問題はありますが、やはり自然がしっかりと活用されて初めて景観というものが保全されていくんだろうというふうに思っております。そして、それにはいろんな規制がかかったり、いろんな人のいろんな思いがありまして、ですので、粘り強いいわゆる話し合いといいますか、協議、その上で合意を得て一つ一つ進めていく、そういうことが必要ではないかなというふうに思っております。 ○副議長(木村幸司) 9番、小林 太議員。 ○9番(小林 太) ぜひそういうような形でのいろいろな面での、国立公園の中であるから非常に窮屈な、住民が住む地域としていろんなことができないということでは困りますし、観光面、産業振興面においても開発ということについても、やはり理解を示していただけるような時期が来たのかなという気もしないでもないので、今後ともひとつ、その点の観点についてもよろしくお願いしたいなというふうに思います。  続きまして、木質バイオマス発電についてでございますが、大田市新エネルギービジョンというものが大田市にはございまして、その中には太陽光とバイオマス発電が再生可能エネルギーの柱となっております。先ほど環境政策部長御答弁では、売電のほうがなかなか厳しいというふうなお話もあって、本音のところを吐露されたかなとは思うんですけれども、確かにFITについてはこの地域、今枠がそんなに残っているわけではありません。これは理由としては太陽光発電、これが至るところで開発されているということでありますが、木質バイオマスは、あえて私が申し上げることはないと思いますけれども、いろいろな面で産業波及効果が非常に大きいというふうに捉えております。さきの行政視察でも気仙沼へ行っていろいろ勉強してまいりましたけれども、地域通貨というふうな使い方もありますし、地域経済を波及させる効果が大きいし、市民の何といっても山を守っていく、里山を守っていくという、そういう意識にもつながる施策ではないかなというふうに思いますので、この点も前向きに検討していただきたい。また、大田市も今後いろいろな施設整備等があります。その施設整備には電気も必要ですし、熱も必要。したがって、そういう意味ではバイオマス発電は大田市にとっての有効な私は再生可能エネルギーになるかなと思うんですけれども、その辺について何か所見がありましたら、お考えをお聞かせいただきたいと思います。 ○副議長(木村幸司) 水田環境生活部長。 ○環境生活部長(水田雄二) 市の施策の中で新エネルギーを導入して実施をしたらという御提案、あるいは経済波及効果があるというようなことの御質問でございますけれども、先ほど登壇して申し上げておるところでございまして、経済的な波及効果という部分については、私どもも十分あるというふうな認識をいたしておりますけれども、やはりトータルコストの削減、あるいは収支の面においてやはりなかなか難しいところがあるというところでございます。  また、市の施設等にそういったバイオマス発電等の導入をしての考えでございますけれども、やはりそこにはトータル的にいわゆる電力事業者から買った電力とそこから改めてバイオマス発電でできた電力、そこらあたりの収支のバランスということもあるでしょうし、当然初期投資にもそこには経費がかかるというふうな認識をいたしておりますので、さまざまなトータル的なことで検討を重ねていきたいというふうに思います。  また、先ほど冒頭、議員さん、大田市の新エネルギーの部分で太陽光発電とバイオマス発電と言われておりますけれども、大田市、現在木質バイオマスの活用ということで、発電に限った構想とはなっておりませんので、その点御了解いただきたいと思います。 ○副議長(木村幸司) 9番、小林 太議員。 ○9番(小林 太) 承知おきいたしました。  そういうことで、よくお話はわかるし、売電がない場合のバイオマス発電というのは非常にハードルが高いというのは重々承知しておりますが、昨今、技術の進歩も非常に著しいわけでありますから、やはりバイオマスというものを柱と捉えているのならば、バイオマス発電ということを今後も検討をお願いしたいなというふうに思います。  続きまして、森林環境税でございますけれども、1点、先般新聞報道にもありましたけれども、早期にスタートする地方譲与税ですか、これとあわせて森林バンク制度ということが書かれてありました。このことについて、わかる範囲で結構でございますので教えていただきたいと思います。 ○副議長(木村幸司) 尾田産業振興部長。 ○産業振興部長尾田英夫) 森林バンク制度についてでございます。新聞報道等によりますと森林バンクという表記がしてあったわけですけれども、実際には新たな森林管理システムということで、今国の中で検討されているところでございます。導入を2019年度、ほぼ2年後になりますけれども、それを目標に、現在検討をしておられるところでございます。  どういったシステムかと申しますと、林業の成長産業化と森林資源の適切な管理の両立、これを目的としておりまして、具体的には森林所有者みずからが森林管理を実行できない場合、こう言った場合に、それぞれ森林所有者が果たすべき責務を明確にした上でという前提はございますけれども、市町村が一旦所有者から引き受けて、それで委託を受け、意欲と能力のある林業経営者、大田市内でいえば森林組合ということになろうかと思いますけれども、そういった林業経営者につないで再委託する仕組みというのが一つあります。もう一つは、自然的条件などから要は経済ベース、採算がとりにくい、こういったところの管理が難しい部分ですね、こういった山林については市町村みずからが間伐などをして森林管理を行う仕組みと、こういう2つのシステムがございまして、これを現在、まだ決まってはおりませんけれども、こういうシステムで森林管理を適切にしていこうということでございます。  御質問にありました森林環境税、仮称ですけれども、この財源をこの取り組みに充当するということを今検討しておられるということでございます。以上でございます。 ○副議長(木村幸司) 9番、小林 太議員。 ○9番(小林 太) すばらしい制度ではないかなと私は思っております。今、所有者がはっきりしないとか境界がはっきりしないとか、これ案外非常に大きな問題になっていると聞いておりまして、それによってどれだけ森林の整備が進むかどうかがやはりキーポイントではないかなというふうに思いますので、ぜひこういう制度を積極的に活用して、2019年からということでございますが、森林組合等々の事業者とも連携しながら進めていっていただきたいというふうに切に願うところであります。  最後に、健康保養都市でございますが、やはりきょうの質問の中に全体に流れているというか、私が申し上げたいことの大きな柱でありますが、森林の多面的機能ということになるわけですね。そういう中で、三瓶山が持っているものは、気候療法的な観点からしても心身健康効果というものが望めるわけであります。健康保養都市おおだとしての、その中心として三瓶山を捉え、そしてスキルアップしていくべきではないのかなというふうに思います。  そういう中で、今少し開発がおくれているのは、浮布の池の周辺ではないかなというふうに思います。いろいろな課題、例えば水質の浄化のこととか、その周辺にウオーキングコースがないとかいうこと、人が訪れ、ある意味ゆっくりそこでくつろげるような状況ではないということでありますが、この浮布の池の周辺、それから西の原へつながる道とか、あの周辺一帯をやはり新しい三瓶の魅力にしていくべきではないかなというふうに思うわけですが、この点についてはいかがお考えでしょうか。 ○副議長(木村幸司) 楫野市長。 ○市長(楫野弘和) 三瓶山と健康保養都市おおだとの関係でございますけれども、市内では温泉とか、あるいは砂浜とか自然環境を活用した健康プログラムが開発されまして、そして三瓶山ではノルディックウオークなど草原、森林を活用したプログラムが実施されているところでございます。その心身健康効果というのが実証されつつあるというふうに認識しております。  今後、健康保養都市おおだの中心の一つとして三瓶山が活用されるべきだというふうに私も考えておりますけれども、現在行われております健康プログラムの磨き上げを促進いたしまして、市内外へ情報発信を行うことでプログラムの定着と三瓶山の魅力向上に努めてまいりたいと考えております。 ○副議長(木村幸司) 9番、小林 太議員。 ○9番(小林 太) あわせて市長さんの所見をお伺いしたいのですが、健康保養都市という言葉が先ほどから出てきております。市民の健康長寿への取り組みとか、健康志向のある観光客の増加、また健康企業という取り組む企業や団体の従業員のそういうことの実践の場とか、これからそういうフィールドを提供する大田市行政のあわせての健全性とか大田市役所職員さんの健康とか、非常に幅が広い大きな捉え方ということを考えますと、これはやっぱり行政施策の大きなバックボーン、基本となるべきではないかと思いますが、市長の所見はいかがでございましょうか。 ○副議長(木村幸司) 楫野市長。 ○市長(楫野弘和) 議員さんが御紹介いただきましたように、大田市では健康まちづくりの大きな目標の一つとして、健康保養都市おおだの実現を掲げております。この中で三瓶山、石見銀山などの地域資源を活用して、質の高いヘルスツーリズムを提供して、健康プログラムの造成や情報発信などを行っているというのが今の状況でございます。引き続きこれらの取り組みを進めながら健康保養都市を実現して、大田市のイメージを高めることによって健康をキーワードとした誘客を図っていく、そして観光振興や産業振興につなげていくと、こういう流れになるだろうと思っております。  また、この取り組みが市民の健康への機運醸成とか実際の健康づくりの実践に活用されるということもあろうかと思っておりますし、それから、御紹介ありましたようにこれからの企業、団体にとっては、健康経営という考え方で職員、従業員さんの健康管理をしていくことが企業にとってメリットになるということがこれからのトレンドになるだろうというふうに私も承知をいたしております。当然ながら、市役所についても同じことが言えるんであろうというふうに思っております。  したがいまして、この効果をしっかり実践できるように私も期待をしていますし、実践が強まるように取り組んでいきたいというふうに思います。今後も大田市の魅力と活力の向上に向けまして、健康保養都市おおだの実現を重要な施策の一つとして取り組んでまいります。 ○副議長(木村幸司) 9番、小林 太議員。 ○9番(小林 太) ありがとうございます。  最後になりますが、重ねて市長さんへお考えをといいますか、感想をお伺いしたいと思います。  2019年、天皇陛下の御退位、そして現皇太子の御即位という大きな、日本にとっては非常に大きな重要な行事が控えております。思い返しますと約30年前、平成が幕あけしたときはまさにバブル真っ最中でございまして、非常にそういう意味では現代のような状況とはちょっと違った感じではなかったかなというわけであります。  それから30年という時代が経過いたしまして、いろいろなことをこの日本という国もある意味乗り越えてきたかなというふうに思っております。大田市も同じではないかなと。そういう中で、本日私が一般質問しましたように、植樹祭、2020年にこの大田市で開催されるということは、私は非常に意義深いものがあるのではないかなというふうに思いますし、またそういう中での国、そしてその大きな流れの中に大田市もあわせて一緒に、方向性を同じにして取り組める絶好のチャンスではないかな。オリンピックというものもございますし、また2019年にはラグビーのワールドカップ、いろいろなものがここ数年間めじろ押しだと思いますし、その中に大田市も一緒に参加しているなという実感が感じられるわけですね。  こういうふうな時代的なことを考えたときに、まさに大田市にとって一番の大きな変化は楫野新市長が誕生されたことではないのかなというように思います。そういう意味においては、我々も一緒になって、まさに唱えておられる共創の時代を生き抜いていかなきゃいけないのかなというふうに思っておるところでございますが、市長さんのそういうところでの所見をお伺いして、私の一般質問を終わりにしたいと思います。 ○副議長(木村幸司) 楫野市長。 ○市長(楫野弘和) 議員さんがおっしゃったとおり、私は時代の節目を迎えているなと実はつくづく思っております。おっしゃいましたように、小林議員さんと私は同年代ということもありまして、多分同じような経験を積んできたんだと思っています。私たちが生まれた昭和30年代は、議員さんは28年ですけれども、ちょうど高度成長期に差しかかったところでした。貧しい時代から少しずつ所得も上がっていくという時代を経て、そしてそれがバブルという形である意味弾けて、その前にはオイルショックというような不況期もございましたけれども、ある意味、いいときも悪いときもさまざまなことがありながら今日があると私、実感をしておりまして、今の若い人たちにそういった浮き沈みのあるような、いいときも悪いときもあるような激動の時代というのはこれから来るのだろうかと、私はちょっと思いました。  ある意味、私たちはさまざまないい経験をさせていただいたと思っていますが、そして私たちが生き抜く中で頑張ればあすがある、元気になる、あるいは豊かになる、そういう希望もあったと思っています。ところが、今の時代、今の若い人たちに明るい未来というのが私たちが示せているのかどうかというところを私は非常に危惧をしています。それは私が幾ら頑張ろうとも、国を変えたり世界を変えるということはなかなか難しゅうございますけれども、少なくともこの地域を何とか若い人たちが明るい未来に感じてこの地域で頑張ろうと思ってもらうような地域にしたいというのが私の願いでございます。  これから2019年が、実は危惧しているのは、2020年の東京オリンピックに向かって今経済が順調にいっていると一見見えますが、ではその先というのが実は何を目指していくのかというのが見えない時代。ある意味、2019年がピークではないかというふうに世の中では言われつつあります。したがいまして、そのピークアウトをする2020年に植樹祭があるという、ある意味シンボル的な形になるのかなとも思っています。したがって、私たちはまずそこを目指しながら、今何ができるのか、それを考えて、一歩一歩やらないけないことをやっていかねばならないんだ、そういうふうに今つくづく思っているところでございます。  これから私も一つ一つ考えながらまた御提案をしてまいりますので、また議員の方々としっかり議論をさせていただいて、前向きな市政を取り組んでいきたいというふうに思いますので、よろしくお願い申し上げます。 ○副議長(木村幸司) 続いて、7番、石田洋治議員。               [7番 石田洋治 登壇] ○7番(石田洋治) 公明党の石田洋治でございます。私は、さきに通告しております大きく分けて2点、大田市中心市街地活性化についてと災害時における飲料メーカーとの災害協定の推進について、一問一答方式で質問をいたします。執行部の前向きな御答弁をよろしくお願いいたします。  初めに、大きな1点目、大田市中心市街地活性化について伺います。  大田市は、出雲地域と石見地域の文化の中継点として、また県央の中心都市として発展してきました。特に大田市駅周辺は、人、物流の拠点として商店や企業が繁栄してきました。毎年春と秋には彼岸市が行われ、私も小さいころ、お小遣いを握り締め、友達と大田に出かけたものです。また、JR大田市駅は、大田市の玄関口として多くの人を出迎え、また見送る大きな役割を果たしてきました。私も学生時代、寝台列車を利用し、何回となく東京と大田市を往復した懐かしい思い出があります。  その大田市駅周辺も、近年は大きくさま変わりしました。大田市の駅前開発も、西側は整備されたものの、東側はこれまで何回となく協議をされましたが、実現に至っていない状況です。大田駅前の大型商業施設も倒産後、手つかずのままシャッターがおろされています。駅通りの商店街も空き店舗が目立つようになり、生鮮食料品を売る店、食事をする飲食店がないため、以前の活気あふれる駅通りを望む市民の声が多く聞こえてきます。また、JR大田市駅の2番、3番ホームへ渡る跨線橋は高齢者にとっては大変苦痛となっており、エレベーターの設置等、改善が求められています。  先日、駅通りを大正から昭和初期の大正ロマンに満ちた町並み、大正浪漫通りに変える市民グループの代表の方とお話をいたしました。なじみの店先で話し込んだり、ゆったりと過ごせて、店番する高齢者を孤立化させないまちがあってもいいのではないか。誰も置き去りにしないまちに、元気の出るまちにしてみたい。また、駅通りに点在する大正から昭和初期の建物を中心に、外観を修理、整備することで町並みに統一感と魅力的な景観によみがえらせることができる。さらに、公道の路面段差をなくし、砕いた瓦の舗装、あるいはインターロッキングなどで歩道のイメージに一新すれば、路上空間を多目的な広場として楽しめる演出ができるのではないか。さらに、昼間の一方通行をやめて対面通行とすべきであるなど、夢のある思いをお聞きしました。  藤井聡京都大学大学院教授は、地域の活力を取り戻すためには車依存社会からの脱却が必要不可欠である。人が郊外のショッピングセンターではなく中心街の商店に出かけて買い物や食事をするようになればそれだけでまちは活性化する。また、人はにぎわいのある場所に集まってくる。典型的なのは祭り。祭りというにぎわいに参加するために人は集まり、集まることでにぎわいが拡大し、それが魅力となって多くの人を集めていくと、歩行者に優しい空間にするとそれだけで魅力的なまちになると言われています。  数百年続く年2回の彼岸市では、多くの市民、または周辺市町から来訪者を呼び寄せます。駅周辺や駅通りが魅力的なまちに変われば、再び大田市ににぎわいがよみがえってくると考えますが、市長の所見を伺います。  次に、大きな2点目、災害時における飲料メーカーとの災害協定の推進について伺います。  平成7年の阪神・淡路大震災や平成23年の東日本大震災、さらには一昨年の関東・東北豪雨など、我が国ではこれまでも地震、津波、さらには台風等による風水害などの多くの災害が発生しています。このような経験から、国を初め各自治体では防災・減災に対する意識が高まっており、先日、大田市においても、楫野市長を中心とした大田市総合防災訓練が行われたところであります。  そのような中、被災時にはその初期段階及び避難所において飲料を確保することが重要ですが、近年、飲料自動販売機の中には、災害時に被災者に対し無料で飲料を提供する災害支援型自動販売機があり、各自治体においては、災害時に被災者に飲料を提供することを目的に、飲料メーカーとの災害支援協定を進めている自治体があります。  中でも東日本大震災の経験から生まれた災害対応型紙カップ式自販機は、災害発生後、電気、水道が確保されれば、災害時にお湯、お水、特にお湯が無料で提供されるため、赤ちゃんの粉ミルクの調乳やアルファ米の調理等において大きなメリットがあると言われています。  これまでの主な実績としては、常総市での鬼怒川決壊による避難所では、9月10日の提供開始から10月10日の避難所閉鎖まで、延べ8,000杯が提供されています。また、昨年4月の熊本地震では、災害協定締結先の医療機関において1日最大500杯の提供がされ、各地から派遣されたDMATの方からも、お湯の提供は大変に助かったとの声が上がっています。  そこで、大田市においてもこのように災害時に避難所や病院等においてお湯等飲料を提供できる災害対応型紙カップ式自販機の設置及び災害協定の締結を検討すべきであると思いますが、見解をお伺いします。  以上、登壇しての質問を終わります。 ○副議長(木村幸司) 楫野市長。               [市長 楫野弘和 登壇] ○市長(楫野弘和) 石田議員の大田市中心市街地活性化について、お答えを申し上げます。  大田市の玄関口でございます駅前の重要性につきましては、私も十分認識いたしております。大田市駅前はまさに市の顔であり、来訪者が大田市駅におりた際、大田市に対する印象を最初に与える場所でございます。厳しい財政状況から、大田市駅周辺まちづくり事業につきましてはやむなく事業を延期し、その間、旧駅前共同店舗は倒産するなど、大田市駅周辺の衰退は厳しさを増しております。  私といたしましては、駅前通りを含めた大田市駅周辺を常に人が集まり、活気にあふれる場所にしたいと考えています。そのためにも、事業者の皆さんを初め関係者の皆さんの御意見を伺い、行政として必要な環境整備を図りつつ、民間の力を活用しながらにぎわいの創出を図っていきたいと考えています。  依然として厳しい財政状況ではありますが、市民の皆様との信頼関係を構築し、魅力ある大田市駅周辺のまちづくりに向け、一歩ずつ着実に取り組んでまいりたいと考えております。 ○副議長(木村幸司) 岡田総務部長。              [総務部長 岡田 稔 登壇] ○総務部長(岡田 稔) 御質問の2点目、災害時における飲料メーカーとの災害協定の推進についてお答えいたします。  現在、当市においては、指定避難所である大田市総合体育館に災害支援型自販機を、民間事業者2社と協定を締結し、上水道施設に被害が生じた場合に2台無料開放していただくこととなっております。  議員御質問の避難所への紙カップ式の災害対応型自販機は、災害時にはお湯、また水の提供が可能となり、アルファ米や粉ミルク、また薬の服用のための飲料水として使用できることから、有効であると考えております。  一方、その供給にはライフラインの確保が必要となることから、停電や断水時には使用できないといった課題もございます。しかしながら、災害時には飲料の確保は極めて重要であることから、現在一般的な自販機が設置されている指定避難所等につきましても、災害対応型への変更、あわせて議員御指摘の紙カップ式の災害対応型自販機の設置につきましても、協定締結に向け今後検討してまいりたいと考えております。 ○副議長(木村幸司) 7番、石田洋治議員。 ○7番(石田洋治) それでは、もう少し質問をさせていただきます。  まず、大田市中心市街地の活性化についてでございます。  大田の駅前におり立ちますと、西側は開発をされておりますが、東側につきましては開発がストップしたということもありまして、ちょっと感じが右と左では違ってくるというふうに感じております。大田におりられた方もそう感じておられるのではないかというふうに思っております。  世界遺産のまち大田市の玄関口である大田市駅でありますけれども、駅の構内には跨線橋の鋳鉄製の門柱、これは日本最古のものというふうに言われておりますけれども、大変歴史を感じるそういうものも残っております。しかしながら、私も地元のほうの高齢者の方から、大田に買い物は行きたいんだけれども、帰りに跨線橋を渡って2番、3番ホームへ渡って荷物を持って、それから帰るというのは大変苦痛だというような声はたくさん聞いております。そういうことから、やはり駅のバリアフリー化というのも大変重要なことであるというふうに思っております。  大田市駅でありますけれども、現状の開発、東側が特に残っておるわけでありますけれども、これはやはり大田らしい町並みも残しながら開発も進めていく必要もあろうかというふうに思っております。このことについて、少し所見をお伺いしたいと思います。 ○副議長(木村幸司) 楫野市長。 ○市長(楫野弘和) 大田市駅東側でございますけれども、街路整備に伴いまして、周辺の土地を有効に活用するため、土地区画整理事業を計画をしておるわけでございますが、先ほど申し上げましたように今一時中断をいたしております。  また、県道三瓶山公園線のバイパスとして島根県に整備を要望しております都市計画道路栄町高禅寺線の整備も計画をしております。  事業を進めるためには、地権者の方々や関係者の方々の協議を再開し、しっかり議論をさせていただいて合意形成を得る必要があると認識をいたしております。また、事業実施に向けましては多大な投資がやはり必要になります。事業期間が長期にわたる可能性もあります。したがいまして、財源の確保に取り組みますとともに、都市の魅力化を図るような民間施設の誘致など、関係者の方々と知恵を出し合いながら今後検討してまいりたいというふうに思っております。 ○副議長(木村幸司) 7番、石田洋治議員。 ○7番(石田洋治) やはり地元の、特に地権者の方としっかりとそのあたり話し合いを持っていただいて、先ほどおっしゃったように民間の活力をしっかりと活用しながら、財源確保も大変重要なことというふうに思いますので、ぜひお願いしたいというふうに思っております。  続いて、さらに駅前には旧パルがシャッターが閉まったままであるということで、この活用については大変重要なことであるというふうに思っております。今まではパルの中に生鮮食料品が買えるお店もあったわけでありますけれども、現在、開店をしましたドラッグストアありますけれども、これは生鮮食料品がないということで、交通手段持たない高齢者の方、大変不便に思っておられるというふうに思っておりますが、特にまた大田市産の農水産物を食事として提供する飲食店もないと。よく大田に来られた方はどこで食事をしたらいいですかというふうに言われますけれども、駅周辺には残念ながらそういって提供するお店もちょっと少ないということから、やはりこのあたりは早急にパルの活用というのは重要な課題であるというふうに思っております。  旧さんのあの跡地はスーパーに変わって、周辺の地元の方も大変喜ばれているということでありますけれども、旧パルの活用方法、これについてはどのようにお考えでしょうか。 ○副議長(木村幸司) 楫野市長。 ○市長(楫野弘和) おっしゃいますように、旧駅前共同店舗の跡利用というのは、大田市駅周辺の再生を図る上で本当に重要な核になるものだというふうに私も認識をいたしております。現在、民間の動きとして、商工会議所等が中心になりまして新たな小売店舗の誘致に精力的に取り組まれていると承知をいたしておりますけれども、まだまだ進出までに至っていないというのが現実だというふうに理解をしておりますし、私といたしましてもこの状況を注視はいたしますけれども、関係者の皆様の意見を伺って、何ができるのかを考えていきたいというふうに思っております。
    ○副議長(木村幸司) 7番、石田洋治議員。 ○7番(石田洋治) ぜひ地元商工会議所さんあたりと連携をされながら、パルの活用方法、ぜひ御検討いただきたいなというふうに思います。  続いて、駅通りの空き店舗の解消・活性策について、少しお伺いをいたします。  先般、民生委員会の行政視察で大分県の豊後高田市に伺いまして、定住対策、子育て支援、高齢者対策等について研修を行いました。その後、豊後高田市にある昭和の町というところを少し視察をさせていただきました。  ここは年間40万人もの人が訪れる、大変今注目をされているまちでありますけれども、豊後高田市というのは江戸時代、または明治、大正、昭和、国東半島で栄えたまちであったということで、江戸時代から海運業の要衝で、京阪神に向けた運搬船が多数停泊する、そういうまちであったと。また、道路は5本の幹線が集まって、半島の奥部、海岸部等の要衝になっていたということでありましたが、だんだんと時代に取り残されて商店街が閉まり、寂しいまちになっていったということで、その商店街がぜひ昭和30年代、私も昭和30年の生まれでありますけれども、昭和30年代の元気、活気をよみがえらせようということで、平成13年に昭和の町というのが立ち上がったそうであります。当初7店舗がそういったことで昭和の町の認定店ということでスタートしたのが現在は40店舗になったということで、全国で脚光も浴びているということであります。  今、大田駅通りを大正浪漫通りにしようということで立ち上がった市民グループがございます。先般、その代表の渡部孝幸さんと駅通りのやすらぎサロン、ここの建物についても3階建ての建物で、高齢者の現在憩いの場ともなっております。現在、大田高校、邇摩高校の高校生の町並みを撮った写真、これが展示をされているということで、大変懐かしい建物が飾ってあるということであります。  渡部さん、元駅前の西側の区画整理にも携わられた経験があるということで、全国どこにでもあるようなまち、金太郎あめのようにどこにでもあるようなまちではなくて、大田市駅ができた大正4年当時の大正から昭和初期の大正ロマンに満ちた町並みを現出するような提案、これもされておりまして、大変興味があったところでありますけれども、豊後高田市では、昭和の町は現代人が置き忘れている心の交流がありますというふうに紹介されていますが、大田市にも市民、来訪者と交流が深まるまちにできるといいというふうに考えております。この大正浪漫通りの構想について、市長として所見をお伺いいたします。 ○副議長(木村幸司) 楫野市長。 ○市長(楫野弘和) 実は、私も渡部さんから直接、大正浪漫通り構想についてはお聞きしたことがあります。非常に一軒一軒の家を訪ねられて建築年代の調査だったりと、大変労作だというふうに私も実は認識をしております。  そして、景観という面から、やはり町並みというのは一定の統一された景観があってやはり魅力が増すということも、私も同感だというふうに思っております。一方で、駅通りを含めました大田市駅周辺の活性化というのは、関係者の皆さんが主体となって、その協議の中から生まれてくるものだというふうに思っております。したがいまして、御紹介のありました大正浪漫通り構想につきましても、市民の皆さんからの協議の場で一つの提案として受けとめさせていただいて、それで皆さんが一緒に合意してやっていくのであればそういうふうな形になるものであるというふうに認識をいたしております。 ○副議長(木村幸司) 7番、石田洋治議員。 ○7番(石田洋治) もちろんやはりしっかりと地元の方と、特に駅通り商店街の皆さんと協議をしながら、どんな通りにしていくのか、かつてのにぎわいをどうやったら取り戻すことができるのか、しっかりとやはり考えていく必要があるというふうに思っております。また、こういった大正浪漫通りの構想を持った方々とも一緒になって、ぜひ話し合いの場を持っていただきたいなというふうに望むところでございます。  次に、空き店舗について少しお話をお聞きしたいと思います。  駅通りも、先ほど申しましたようにお店をもう閉められたところもぽつぽつと見受けられるところでございます。この空き店舗に新規参入で出てみたいという方も中にはいらっしゃるようでありまして、しかしながら、大田市が、または駅通り商店街、このまちをどういうふうにしようかというまだビジョンが見えてこないので、ちょっとそのあたりで立ちどまっておられる方もいらっしゃるようでございます。  そういう意味で、大田市の駅前、駅前開発も含めてしっかりと先ほどおっしゃったように議論をしながら、ビジョンを情報発信していくということも大切であろうかというふうに思っております。現在の空き店舗の店舗数も含めて、そのあたり少しお聞きしたいというふうに思います。 ○副議長(木村幸司) 楫野市長。 ○市長(楫野弘和) 駅通りにおける空き店舗につきましては、平成28年度に実施いたしました調査によりますと、約30店舗というふうに承知をいたしております。このような状況にありまして、やはり駅通りのにぎわいを創出するためには、やはり空き店舗の解消というのは必要不可欠だというふうに私も認識をいたしております。  今、中心市街地活性化基本計画を策定をしようということで動きをしておるわけでございますけれども、空き店舗への参入を促すためには駅周辺の将来の姿を示していく、それが先ほど言いました計画であろうというふうに思っておりまして、関係者の皆さんと一緒になって計画づくりに汗をかいていきたいというふうに思っております。 ○副議長(木村幸司) 7番、石田洋治議員。 ○7番(石田洋治) ぜひ多くの方が新規参入で駅通りにも入っていただけるような、そういったビジョン、しっかりとまた協議していただきたいなというふうに思います。  続いて、駅通りの段差、または一方通行について少しお聞きしたいと思います。  先ほどの渡部さんといろいろ話す中で、建物を大正から昭和初期の外観に修理、整備することで町並みに統一感と魅力的な景観によみがえらせることが可能であると。さらに、高齢化社会でありますので、路面の段差というのは大変危険であると。段差をなくせば路上空間を多目的広場に演出できるということで、段差の解消、または一方通行の解消というのは必要であろうというふうに御提案があったところであります。  高齢者の乗られる電動式の四輪自動車も、歩道には当然乗ることができずに車道側に出られるわけでありますけれども、そういったことで交通量があるとそういった乗り物に乗るのも大変厳しいということであります。ということで、駅通りの段差、または一方通行の解除、このあたりについての所見をお伺いします。 ○副議長(木村幸司) 楫野市長。 ○市長(楫野弘和) 現在の駅通りは、昭和40年代に車道部を掘り下げて歩道と車道の分離を図ったものでございます。当時は歩行者の安全を確保し、沿線商店の利便性の向上を図る目的で施工されたものでございますけれども、現在においては狭くて段差のある歩道はかえって高齢者や障がい者の方にとりまして歩きにくいというのは現実であろうというふうに思っております。したがいまして、駅通りのバリアフリー化を進めていくには、段差を解消するためにフラット化の検討は不可欠ではないかというふうに思っております。  一方、一方通行につきましては、これは賛否両論あるというふうに私は承知をいたしておりまして、したがいまして、フラット化をした場合の歩行者の安全確保と一方通行の解除につきましては、地元関係者としっかり議論を重ね、合意形成を図ってまいりたいというふうに思っております。 ○副議長(木村幸司) 7番、石田洋治議員。 ○7番(石田洋治) 駅通りの一方通行、または段差解消、いろいろこれまでも実証実験的なところも行われて、地元の方も賛否両論あるということは私も承知をしております。このあたりもしっかりと地元の方と話をしていただきながら、ただ、段差の解消を、これはやはりでこぼこ歩道はしておりますし、高齢者にとっては大変歩きにくいところである。特に障がい者、車椅子の方も大変歩行しにくいというか、押しにくいところになっているというふうに思いますので、ぜひこのあたりについては御検討いただきたいなというふうに思います。  続いて、民間活力の活用ということでお聞きしたいというふうに思います。  先ほど市長も、民間活力も活用しながら駅通り、駅前開発もしていきたいというようなお話でありました。  岩手県の紫波町という人口が3万3,000人の町でありますけれども、ここでオガールプロジェクトというのが行われたということで、現在これは大変成功をして、全国で注目をされているということでございます。  これは、紫波町は税収が好調なときに駅前の10ヘクタール、東京ドーム2個分ぐらいの土地を取得して、公共の施設を建てる予定だったんだけれども、いざ建てるときにはもうお金がなかったと。土地は放置せざるを得なくなって塩漬けになっていたということで、この町長さんも活用策というのは大変気にしておられたところで、民間の方と出会われて、ここを週末にはテントが張られてビールや食事を楽しむイベントが開催されるような芝生の広場をつくられたそうであります。また、両側にはオガールプラザという官民複合の施設を建設をされて、稼ぐインフラとして現在注目をされているというところでございます。  おっしゃるように、市単独ではなかなかこういったこともできないということでありますし、民間の活力、知恵をかりて、官民で協力をし合っていく、意識改革をしていく必要があろうというふうに思っております。この官民、公民とも言われますけれども、これの必要性、またはこのことについて、市長の所見をお伺いします。 ○副議長(木村幸司) 楫野市長。 ○市長(楫野弘和) 私の考えますまちづくりは、やはり基盤整備、インフラということを行政が担って、きちっとした町並みを整備をしていく。一方、魅力的な町並みになったところに民間企業が立地をされる。逆に言えば、民間企業さんが投資をしやすい、あるいは投資をしたくなるような環境整備をするのが行政の役割であろうというふうに思っております。そのためには、やはり地域の方とどういう魅力的なものにしたらいいのかということをしっかり御議論させていただき、合意形成させていただく。さらにはその中に民間の方々のアイデア、先ほどありました大正浪漫のことも含めまして、いろんなアイデアを出していただき、アイデアと、そして実行の段階を行政と民間がタイミングも含めて話をしながらやるというのが私の目指すまちづくりだと、こういう形で考えて進めていきたいというふうに思います。 ○副議長(木村幸司) 7番、石田洋治議員。 ○7番(石田洋治) ですね。先ほどの大正浪漫通りの構想を持っておられるグループも大変大きな協力をしていただけるグループになろうかというふうに思っておりますので、そういったこととアイデアを出しながら、またはそういった投資をしていただける企業も見つけていきながら、ぜひ駅前の開発についてはお願いしたいというふうに思っております。  最後に、世界遺産のまち大田市の玄関口、出迎えるまちとしてよみがえってほしいという、この市民の声は大変多いものがございます。市長の駅周辺を中心とした市街地活性化について、先ほどもるるお伺いしましたけれども、総合的に大田の駅前、どういうふうにしていくかという構想をぜひお伺いしたいというふうに思います。 ○副議長(木村幸司) 楫野市長。 ○市長(楫野弘和) 繰り返しになりますけれども、やはり大田市駅周辺というのは大田市の顔でございます。私どもが誇ります石見銀山、あるいは国立公園三瓶山、そして天然記念物になりました琴ヶ浜含めまして、さまざまな観光資源を有効に活用していくためにも、やはり顔である大田市駅周辺の活性化、整備は必要であろうというふうに認識をいたしております。そのために何ができるかということを必死に考えながら取り組んでいきたいと思っておりますが、やはり私は行政のトップとして、夢を語り続けるのが大事だというふうに思っています。  私が今、実際問題としていろんな経済界の方々に申しているのは、観光の面でいえばやはり宿泊施設が足らないんじゃないかということを申し上げています。それはこれまでですとお金のあった行政が三セクをつくってでもやるとか、そういう話になりますが、それは民間投資を促していく必要があります。そのための環境整備を我々がどうできるのか、そして石田議員さんが言われましたようにまずビジョンを描けとおっしゃいました。そういうビジョンを描いて、こういう形のまちづくりをしたいんだ、この中ではこういう機能が必要ですと、そこは民間でお願いできませんかと、そういう話をとにかく夢を語るという形で私はこれからも言い続けさせていただきたいと思っております。その中で、そこにビジネスチャンスを求めた民間企業の方が積極的に名乗りを上げていただくことを期待をしますし、場合によっては私が汗をかいて誘致もしたいと思っております。そういう形で何とか駅周辺のまちづくりを前に進めていきたいというのが私の思いであります。 ○副議長(木村幸司) 7番、石田洋治議員。 ○7番(石田洋治) 楫野市長に対する期待は大変大きいところがございますので、ぜひこのあたりについてはよろしくお願いしたいというふうに思っております。  続いて、災害時における飲料メーカーとの災害協定について、質問をさせていただきます。  大田市におきましても、いざ大規模災害が発生をしたときには、やはりライフラインとか庁舎、これが壊滅的な打撃を受けるということも可能性としてはあるというふうに思います。また、職員が負傷したり、被災した自治体というのは、災害対応能力は著しく低下をするということが考えられます。そういった意味で、被災自治体単独で応急復旧活動を満足に遂行できないというような事態も今後想定をされます。  私も熊本に行ってまいりましたけれども、大変な被害で、発生時には大変な御苦労があったんだろうなというふうに思っております。益城町に行ってまいりましたけれども、庁舎がひび割れて傾いたというようなところでございましたけれども、そういった中でも業務を行わなければいけないというような状況が想定をされるわけであります。  このような状態に対処する手段としては、やはり物流、物資の供給、または医療救護活動、または緊急の輸送活動、または各種の応急復旧活動について、被災自治体をサポートするという旨の協定ですね、これが自治体と民間の企業の間で締結をされているということがあります。民間事業者は自治体にない専門的な技術または知識、資機材などを有しておりまして、さまざまな分野において民間企業と協定を締結をすることで広く的確な応急復旧活動が期待できるというふうに思っております。  また、自治体間での相互応援協定も全国では締結をされておりまして、東日本大震災など大規模災害の教訓を踏まえたスムーズな応援を達成するための体制整備をとっていく必要があろうかというふうに思っております。  災害時の支援協定、民間または自治体間含めて、大田市の災害支援協定についてお伺いをいたします。 ○副議長(木村幸司) 岡田総務部長。 ○総務部長(岡田 稔) 大田市における災害時の支援協定についてでございますが、現在、全部で17件の協定を締結をいたしております。その内訳でございますけれども、まず自治体間の協定でございますが、食料や応急復旧に必要な資機材の提供など、相互支援にかかわる協定を島根県、また笠岡市等々4件結んでいるところでございます。次に、民間事業者との協定につきましては13件結んでいるところでございまして、その内訳といたしましては、食料や飲料にかかわる協定を3件、また福祉避難所などの設置運営にかかわる協定を3件、そして道路復旧、燃料、電気などライフラインにかかわる協定を7件締結している状況でございます。 ○副議長(木村幸司) 7番、石田洋治議員。 ○7番(石田洋治) 大田市も17件の災害時の支援協定があるということで認識をいたしました。ぜひ災害時には県の協力というのは大変大きなものがあろうかというふうに思いますので、そのあたりしっかりとさらに、民間企業も13件ということでありましたけれども、さらに支援協定については前向きに取り組んでいただきたいなというふうに思っております。  そうはいっても、やはり災害時の水の確保、または備蓄品というのは大変重要になってまいります。発災後、物流が入ってこないというようなことも想定をされますので、しっかり自立的に備蓄品も含めて対応していく必要があろうかというふうに思っております。そういう意味で、大田市の緊急物資の備蓄、または調達に対する計画の策定等、このあたりについて所見をお伺いいたします。 ○副議長(木村幸司) 岡田総務部長。 ○総務部長(岡田 稔) 災害時における飲料水の確保等の備蓄はどうなっているのかということであろうかと思いますが、まず飲料水の備蓄状況でございますけれども、現在、市内7カ所に備蓄倉庫を設けておりまして、避難者約4,000人の1日分ではありますけれども、1万6,000本、500ミリリットルのペットボトルでありますけれども、飲料水として備蓄をいたしているところでございます。その他、当然生活必需品等、必要なものについてはしっかりと備蓄目標を設けておりますし、それに向けて今、備蓄に取り組んでいるところでございます。 ○副議長(木村幸司) 7番、石田洋治議員。 ○7番(石田洋治) 自身でやはり飲料水については確保していくというのも、市民に対してしっかりとこれは周知徹底をしておくべきであるというふうに思います。1日に飲む水はペットボトル2本というふうに言われておりますので、やはり二、三日は水が来なくても自助努力でしっかりと飲料水の確保ができるように、市民の方にもぜひ訴えていただきたいなというふうに思っております。  それともう一点、水というのはやはり沸かすというのも災害時には必要になってまいります。先ほど紹介しましたように、赤ちゃんに粉ミルクを溶いてあげるとか、またはアルファ米ですね、そういった非常食をふやかして食べるためにも、お湯というものは大変重要であります。このためにやはり燃料というものが大変重要になってまいりますけれども、ガスなどの燃料の災害支援協定、またはガスこんろ等の備蓄についても少しお聞きしたいと思います。 ○副議長(木村幸司) 岡田総務部長。 ○総務部長(岡田 稔) 燃料等についてでございます。まず、ガスについてでございますけれども、現在、島根県LPガス協会の大田支部との間におきまして、緊急用のLPガスの調達に関する協定を結んでおります。また、ガソリン、灯油などにつきましては、島根県石油協同組合の大田支部との間におきまして、燃料の供給に関する協定を締結させていただいております。災害時には優先的に供給や運搬の協力を行っていただくこととなっているところでございます。 ○副議長(木村幸司) 7番、石田洋治議員。 ○7番(石田洋治) ぜひそういった市内の事業者さんと協定を結んでいただきながら、災害時には市民の皆さんが安心して避難生活ができるよう、ぜひ努めていただきたいというふうに思っております。  次に、飲料メーカーとの災害支援協定についての状況についてお伺いをいたします。  先ほど登壇して御紹介をさせていただきましたけれども、災害時の対応、紙カップ式の自販機メーカー、このメーカーとの災害支援協定もぜひ検討していただきたいなというふうに思っております。  もう一点は、最近さまざまなメーカーさんが出されておりますけれども、ウオーターサーバー、これはお湯と水が出てくるわけでありますけれども、電源さえこれは確保できれば、水も確保しとけば、それはお湯なり水が飲めるということになります。市内にもこの業者さんもいらっしゃいますけれども、災害時の支援協定に対してのお願いをしていくべきであろうかというふうに思いますけれども、このあたりについて所見をお伺いします。 ○副議長(木村幸司) 岡田総務部長。 ○総務部長(岡田 稔) 御質問のウオーターサーバーでございます。議員御指摘のとおり、市内にも販売業者がおられることは承知いたしております。また、先般、市内の自主防災会からも、一自主防災会からではございますけれども、災害時の協定方法について、ウオーターサーバーについての御相談も受けたところでもございます。したがいまして、先ほど議員さんからも御紹介いただきました紙カップ式の自販機と同様に、このウオーターサーバーにつきましても災害時には有効であると考えておりますので、協定に向け、検討を進めてまいりたいと考えております。以上です。 ○副議長(木村幸司) 7番、石田洋治議員。 ○7番(石田洋治) ぜひまた地元の企業でありますので、市のほうからまたお願いもしていただきたいなというふうに思っております。  その次は、設置場所についてでございます。この自販機、またはこういったウオーターサーバーですね、これを災害時の避難場所にも指定しておりますまちづくりセンター、または、市立病院は避難場所ではありませんが、こうした市立病院への設置等についても大変重要であろうかというふうに思っております。このウオーターサーバー、または紙カップ式の自販機の設置について、センターまたは市立病院にも設置すべきであるというふうに思いますが、このあたりぜひ検討していただきたいと思いますけれども、所見をお伺いします。 ○副議長(木村幸司) 原田政策企画部長。 ○政策企画部長(原田 修) まず、私のほうからは、まちづくりセンターへの災害対応紙カップ式自動販売機の設置についてということでお答えをさせていただきたいと思います。  災害時におけるまちづくりセンターでの飲料水の確保は重要だというふうに認識をしておりますが、まちづくりセンターの敷地が狭くて、設置スペースの確保が難しいまちづくりセンターがあるということ、それと、自動販売機の運営の問題にはなりますけれども、利用する人数ですとか、あるいはその後の管理の問題、そういうふうなものもあって、整理しなければならない点も幾つかあろうかというふうに思います。  災害時の飲料水の確保という観点で、先ほど提案があった災害紙カップ式自動販売機のみならず、ウオーターサーバーの設置など他の方法も含めて、どのような対策が可能で適切なのかということを庁内で協議してまいりたいと、このように思っております。 ○副議長(木村幸司) 近藤市立病院事務部長。 ○市立病院事務部長(近藤昌克) 市立病院につきましては、現在、自動販売機が4台設置されておりまして、うち1台がカップ式となっておりますが、いずれも災害対応とはなっておりません。  御提案のございました災害対応型自動販売機の設置につきましては、ウオーターサーバーも含めまして、新病院における自販機の取り扱いの中で調査、検討してまいりたいと考えております。 ○副議長(木村幸司) 7番、石田洋治議員。 ○7番(石田洋治) ぜひ災害時の市民のために、まちセン、または市立病院あたりについてもしっかりと御検討いただいて、設置について前向きに取り組んでいただきたいなというふうに思っております。  今後発生するさまざまな災害に対応すべく、災害時の支援協定を積極的に推進していただくことをお願いをいたしまして、私の質問を終わります。大変ありがとうございました。 ○副議長(木村幸司) ここで休憩をいたします。10時50分に再開いたします。               午前10時38分 休憩               午前10時49分 再開 ○副議長(木村幸司) 休憩前に引き続き会議を開きます。  一般質問を続行いたします。  続いて、19番、清水 勝議員。               [19番 清水 勝 登壇] ○19番(清水 勝) 19番議員でございます。本定例会の最後の一般質問者になります。執行部の皆さん方には、誠心誠意の御答弁をまず冒頭にお願いを申し上げておきます。  市長の所信表明を読みまして、大田市の総合計画も合致しなくてはいけないと思います。市民が安心・安全なまちで暮らしやすく住みよいまちづくりを求めまして、質問をいたします。  なお、質問席からは一問一答で質問いたします。  旧大田市、昭和29年に市制の発足以来、6人目の楫野市長でもあります。今日まで過般の11月20日の臨時市議会での所信表明、あるいは10月30日の記者会見等での会見の中で、島根県職員として37年間汗を流した行政経験を生かし、元気で魅力的で市民誰もが幸福感の持てるまちづくりに向けて、4年間全力を挙げ、さらに新しい汗を流す決意を表明されておられます。市民の方々の期待は大なるものがあると存じます。  今、本市は、平成30年度は大田市総合計画の後期計画改訂版のもとで市政運営が行われておりますが、新しい大田市総合計画を策定し、基本構想基本計画実施計画を示し、将来の市政運営に関する諸施策が具現化されようとしております。市長の所信表明等との整合性が強く求められてくると思います。今定例会での市長の総体的な御所見も伺い、以下4点は新大田市総合計画の策定や公共サービスの基本理念に熟慮されることも求めましてお尋ねをいたします。  まず、1点目であります。安心・安全なまちで誰もが暮らしやすく住みよい大田市づくりであります。  少子高齢化、これを全国に先駆けております。県下8市でも突出し、ここ近年は1年間に600名ぐらいの人口減少が続いております。3万4,000名余の総人口になっております。定住策等に生かす資産は豊富であります。有効活用が急がれていると思います。そして、多くの中山間地を抱えております。過疎化は深刻で、限界危機的集落は多く出現し、安心・安全と暮らしに欠かせない医療や福祉や買い物等に支障が生じているところもあります。移動手段も含めました支援等の対応策は急がれていると思います。  また、高齢化率は38%と全国にぬきんでており、来春からの第7期大田市介護保険計画はいまだに示されておらず、心配されます。きのうも質問がありましたですけれども、市民との対話、職員との協調、協議の立場からも、一刻も早く示されなくてはいけないと思います。市民所得の低い当市でもあります。負担増やサービスの切り下げのないような介護保険制度と切望して、所見等をお伺いいたします。  2点目であります。地場産業の活性化による産業振興について尋ねます。  第1次産業であります農林・畜産・水産業は、当市の基幹産業でもあります。これらの維持振興策は、暮らしを守り、環境、国土保全の上からも避けて通れません。後継者づくり、営農経営体の育成等については、特に力を注ぐことが大事だと思います。市長は、島根県の事務方のトップとか、しまね産業振興財団の要職につかれておりました。大きく期待をされております。これを生かされまして、中小企業の育成と振興、現在の誘致企業の拡充・活性化、有力企業の誘致に全力を傾注してほしいです。熱意等についてもお聞かせください。あわせまして、定住対策や地域経済の振興上からも、労働・雇用環境の整備と進展に取り組んでいただきたい。以上、御見解を含めて伺います。  3点目であります。県央地に適応した社会基盤づくりを求めてお聞きします。  東京圏一極集中からの解消が言われて久しゅうございます。島根県内でも、社会基盤の整備は東高西低、強く感じております。県央地でもあります当市の優位性、地の利が発揮されていないと思います。出雲道、山陰道出雲以西のおくれや、先ほどもありました大田市駅東側の整備の中断、都市計画道路栄町高禅寺線を初めといたします幹線たる市や県道の遅い進捗率など、課題は多いです。公共下水道など、汚水処理設備の整備率も極めて低いです。いずれも進捗度を高めるよう、経験をフルに生かしてほしいと思います。
     島根県下の東西格差の縮小策の一つといたしまして、県営の公共施設の老朽化も言われております。建てかえ等につきましては、積極的に県央地を活用する取り組みも促しておきます。お気づきの点がありましたらお聞かせください。  4点目であります。石見銀山遺跡、国立公園三瓶山、石東海岸など、歴史と文化に恵まれた当市であります。これを生かさなくてならないことについてであります。  世界遺産、国立公園、琴ヶ浜など石東海岸46キロメートルを有し、観光保養にも大変恵まれた当市であります。生かすべき資源はたくさんあります。世界遺産登録10周年行事も展開されておりますけれども、少々の来訪者はふえたようですけれども、引き続いての再来者等に向けた一層の利便性も高める施策も感じます。三瓶山での全国植樹祭、先ほども質問がありました。決まりました、2020年に。歴史、文化、観光保養面を生かした宿泊と滞在型の誘客策を考える必要を感じます。また、関連いたします他市との連携、相乗効果を上げる取り組みをさらに強めるべきではないかと感じています。お聞かせください。  5点目であります。平和で自由で平等で、共生感を持ち備えた共創・参画のまちづくりを目指してであります。  平和行政、市民主権、公平・公正で適正なる負担、社会的弱者に目線を置いた支え合う市民感覚の醸成に努めるまちづくりを強く求め訴えます。  市長選挙に出馬表明以来、記者会見も取り組まれております。所信表明も含めまして、市長は市民との対話、職員との協働による行政執行には強く示しておられまして、私も賛意を表します。市長選挙につきましては、無投票で当選をされました。いわゆる私はオール大田の気持ちを持って、市民的な立場でかじとりをするべきだと感じます。確実なる実行を示していただきたいと思います。  安全で良質な公共サービスが確実に効率的かつ適正に実施されることにより、集落機能の維持可能なまちづくりに結合してくると思います。また、地域コミュニティの充実が求められております。自治会の育成、結集対策等も急務となっております。  以上、所感等を含めまして伺いまして、登壇の質問とさせていただきます。終わります。 ○副議長(木村幸司) 楫野市長。               [市長 楫野弘和 登壇] ○市長(楫野弘和) 清水議員の御質問にお答えをしたいと思います。  まず、私がまちづくりについて今考えていることを最初にお話をさせていただきたいと思います。  私は、大田市をもっと元気でもっと魅力的で、市民の方々がもっと幸せ感を抱いていただけるようなまちにしたいと願って市長にさせていただきました。明るく元気な新しい大田を共創の理念に沿って、市民と市役所が一緒になって未来のあるべき大田の姿を共有しながら、夢のあるまちづくり、誰もが大田市を誇りに思い、自慢していけるようなまちづくりを進めていきたいと考えています。  そして、自然、歴史、文化といった大田市の持つすばらしい宝や特性を最大限に生かしながら大田市全体の魅力を高め、大田に住んでよかった、働いてよかった、訪れてよかったと多くの皆さんが実感できる、そんなまちにしたいと考えています。その実現のため、地域の活力を生み出すかなめとなる産業振興施策に力を注ぎたいと申し上げてきたところでございます。  まず、若い人に生き生きと働いてもらえる環境づくりでございます。具体的には、若手経営者の育成、IT系企業の誘致など多様性に富んだ働く場づくりや、多くの若い人たちが大田で業を興したいと真剣に考えてもらえるような環境づくりをしたいと考えております。  観光振興におきましては、特に三瓶山を最大限に生かした三瓶山観光の再構築も必要でございます。  その他全力で取り組まなくてはならない社会福祉、医療の充実によります生活の場づくり、中心市街地を中心とした社会資本の整備、教育の振興、定住の促進など、私に課せられたなすべき取り組みはさまざまではありますが、一歩一歩着実に進めながら、明るく元気な新しい大田に近づけてまいりたいと考えております。  その取り組みの基本は、ふるさと大田を愛し、大田のために活躍できる人づくりでございます。市民誰もが大田市を誇りに思い、自信を持って大田を自慢できる文化をつくり上げたいと思っています。  これらの取り組みを具体化するため、来年12月をめどに、新しい大田市総合計画を策定いたします。策定するに当たりましては、これまでの総合計画をもとに、成果が出ている取り組み、課題のある取り組みなどを検証し、私の願う新しい大田を実現するため、さまざまな施策を立案したいと考えています。  特に若者が将来に夢を抱くまちづくりが必要なことから、若者とのワークショップなどを積極的に開催し、意見反映に努めたいと考えております。  議員御指摘いただきました私の県職員37年、財団2年での経験で得たものは、知識だけではなく、人的なネットワークでございます。その人的なネットワークもしっかりと私の市政運営の中に活用していきたいと思っております。そして、私がその経験の中で得たものは、やはり思いであります。ふるさとに対する思いをどう実現していくか、その情熱を大事にしていきたいと思っております。  今私がこの場で、あれをします、これもしますと具体的なことを申し上げないのは大変心苦しいですが、この点を御理解いただきたいと思っております。  また、オール大田と、無投票によって選出されたということでオール大田の気持ちでという御指摘がございました。そのつもりで邁進したいと思っておりますので、よろしくお願いを申し上げます。  なお、議員が御指摘いただきましたさまざまな取り組みにつきましては、事案ごとに質疑応答させていただきたいと思いますので、よろしくお願い申し上げます。以上でございます。 ○副議長(木村幸司) 19番、清水 勝議員。 ○19番(清水 勝) 御答弁いただきました。少し再質問をさせていただきます。  来年12月めどに、新しい総合計画を策定されるという答弁がありました。いっときも早い新市長の思いも含めました基本構想基本計画実施計画は、できることを強く望んでおります。  なお、来年度、平成30年度につきましては、現行の総合計画、改訂版での事業執行があると思います。私は少なくともこの実施計画については、毎年ローリングをしますよということをかねがね執行部の皆さん言っておられます。その思いをしっかり持つ中で、私は新市長の思いがしっかりローリングされた平成30年度の市政執行になることを強く求めるものでもあります。  あわせまして、新しい総合計画におきましては、私は今の国対地方の関係については、地方分権一括法が制定されましてから長い年月が経過しております。まさに私は、上意下達、主従の関係から、対等で平等で協働のまちづくり、国対地方の関係、これが分権法の根幹であると思います。この思いをしっかり私は持つ中で新総合計画を策定するのが正しいと思いますけれども、基本的な面ですから少し聞かせてやってください。 ○副議長(木村幸司) 楫野市長。 ○市長(楫野弘和) 議員御指摘のとおりだと思います。理論上は対等な関係になっておりますが、実質的なものというのは、現実論としましては、お金を持っているのが国であるということからどうしても我々が卑屈になりがちなものはございますが、基本的には対等な立場で物を申すというスタンスで市政に取り組んでまいりたいですし、総合計画の中でもそういう理念はつくっていきたいというふうに思います。 ○副議長(木村幸司) 19番、清水 勝議員。 ○19番(清水 勝) もう少しお聞かせいただきとうございます。  今、ややもしますと、ここ数年、三、四年と言ったほうがわかりやすいかもしれません。中期財政見通しの中でも話しましたように、トップランナー方式とかまち・ひと総合戦略の中でも、全国の自治体が競う中で財政支援に格差がつくような今の政治の流れに私はあると思います。ぜひ、ではそうではなくて、私は弱いところには一括的な方向も含めまして交付金の扱いがあるよというのが、これが財政調整機能等を持った基本的な財政の配分に関する根幹にあると思いますから、そういう取り組みを機会あるごとに私は強めてもいただきたいと思います。  次に、具体的に少し聞かせてください。当市につきましては、中山間地が非常に多うございます。申し上げましたように危機的な集落も、これまた県下でもトップクラスであると思います、集落数は。そういうところにつきまして、買い物もそうです。今では日常的な買い物のほかに燃料、石油類等の関係についても、中山間地の皆さん、店舗を閉じようかとか店を閉じようかという動きもあるようであります。私は、こういう面については行政のほうから最大限の支援もする中で、中山間地の皆さん、限界集落の皆さんに手を差し伸べてあげるのが行政の役目ではないかなと思うところであります。  移動手段も必要です。奥部の皆さんといえども一市民でありまして、移動権は保障されておると思います。きのうもありました。約8割はひもつきでの特交の扱いが路線バスを守る交付税措置もあるわけでありますけれども、有効に生かす中で、私は移動権の確保もしてあげるのが行政の大きな役目だと思いますから、少しそういう具体的な面について、所管の皆さん、聞かせてやってください。当然、総合計画にこういう面については明示をされると思いますけれども、そういう内容を含めまして聞かせてください。 ○副議長(木村幸司) 原田政策企画部長。 ○政策企画部長(原田 修) 議員が御指摘いただきましたように、大田市は高齢化が進展をして人口減少がしている、いわゆる限界集落の地域が多くなっているものでございます。このことによりまして、集落機能が低下をして生活が厳しくなってくると、生活機能が維持できないことからいろいろな不自由が発生してきていると、そういうふうな認識を持っております。  大田市では、従来から協働のまちづくりというものを推進してまいりました。今後その取り組みを生かしながら、地域でどうしたら生活できるのか、そこでどうして住み続けるまちができるのか、そういうことを市民の皆さん方と真剣に向き合いたいと、このように思っております。  その中では、地域の皆さん方、今一番何を困っているのか、あるいはどのような仕組みがあればそれが解決できるのか、10年後の地域はどうなっているのか、そういうふうな状況をお互いに確認をしながら、共有しながらこれからのまちづくりは進めていかなければならないというふうに思っております。  限界集落と言われる地域で支え合いそのものも困難な地域も出てまいりますが、そうした場合には支える担い手が不足している地域、こういうふうな地域にも、他の地域からの応援ができるような仕組みづくり、例えばNPO法人などの支援をいただきながら持続可能なまちづくりを進めていくというふうなことが必要であろうというふうに思っております。  行政がいろんな面で生活支援ができるような状況が、そういう方法もあろうかと思いますけれども、行政だけでは解決できない問題を地域の皆さん方と一緒に取り組んでいきたい、これが大田市の考え方であります。以上でございます。 ○副議長(木村幸司) 19番、清水 勝議員。 ○19番(清水 勝) せっかくですから、高齢者も大変多くおられる自治体であります。きのうもありましたけれども、第7期の大田市の介護保険計画、例年ですと10月か、遅くとも11月には国から具体的な施策は示されておったと思います。第7期に向けては大変国の具体的な指示がおくれておるようですけれども、いずれにいたしましても、私は住民との対話の関係、行政職員の協働の関係等々を考えますと、非常に時間的に余裕がいつもに比べてないなと思うわけですけれども、介護保険計画の取り組み、その中でも私は介護予防施策の一つとして高齢者の通いの場づくり、これもモデル事業として数カ所で取り組まれております。将来は27地区でやりますよという施策も示しておられました。こういう事業につきましては、当然継続して取り組まれるというぐあいに私は受けとめておるところですけれども、当面の第7期、向こう3年間ですけれども、計画にどう対応されようとしているのか、少し簡潔に聞かせてください。 ○副議長(木村幸司) 大谷健康福祉部長。 ○健康福祉部長(大谷 積) 介護保険事業計画、第7期の計画でございますが、この状況についてという御質問でございます。  現在のところの状況を申し上げますと、第7期の計画の策定につきましては、これまでも昨年度から今年度にかけまして、昨日も御説明をいたしましたが、学識経験者、あるいは関係の機関、団体等の代表者の方で構成をしております協議会で検討いただきながら、作成作業を進めているところでございます。  議員さんのほうからは、国の情報が例年、3年に1度見直しがございますけれども、通常だと10月から11月、年内のところで情報提供はあるはずだがという御指摘でございましたが、私が今確認をしておりますところでは、通常今年度と、今回と同じように年末、あるいは年明けのところでいろいろな報酬改定、あるいは保険料の算定に対する情報も国のほうから来ておるということでございますので、今回の第7期の策定作業についても、これまでと同じようなスケジュールで来ておるというふうに認識をいたしております。  今後の予定でございます。今回の策定作業につきましては、なかなか日程がタイトなところでございますけれども、年内には今月の21日に、それから年明けの2月には協議会を開催をする予定としておりまして、そこでサービス量の見込み、保険料の見込み等について御審議をいただきまして、議会の皆様、また市民の皆様に向けて一定程度の情報を提供できるのではないかというふうに思っております。  それから、通いの場につきましてでございます。これについては平成28年度から取り組んでおりまして、現在のところ、昨年度におきましては川合、波根、湯里、久利、井田、この5地区で事業を開始をしております。さらに今年度におきましては、福波、大国、池田の3地区が事業を開始しておりまして、合計で8地区の取り組みが進んでいるという状況でございます。  これにつきましては、当然それぞれまちセン単位での取り組みをということで考えておりますので、まだ立ち上がっていない地区につきましては行政としても支援をしながら立ち上がるように、引き続いて通いの場の活動については第7期計画の中でしっかり取り組んでいくという方向で盛り込んでいきたいというふうに思っております。以上でございます。 ○副議長(木村幸司) 19番、清水 勝議員。 ○19番(清水 勝) 健康福祉部長、いずれにいたしましてもね、当市におきましては8市の中で、県内、一番所得の少ない、低い自治体でもあります。そういうこと等も十分加味する中で、負担の増は避けるような方向で私は対応してほしいということを一言つけ加えておきます。  2点目でありますけれども、地場産業の関係。何といいましても、大田市は農林畜産業、水産業、これが基幹産業であります。減反政策もことし終わるんですね。減反政策も終わります。農業委員制度、これも農耕地の維持をしていく大役を持っておられます農業委員さんの制度についても、市長の選任、議会同意事項に来年の2月1日から変わります。要は、私は大田市においても、中山間地を含めまして大変農地等が休耕田になっている、休耕地になっている、そういう実態が多くあるわけであります。といいますのは、ちょっと申し上げましたように、後継者づくりとか、あるいは集団的な育成関係を私は最大限に考えてみる必要があるんではないかなと思うんです。その点について、所管の部長のほうから少し聞かせてやってください。 ○副議長(木村幸司) 尾田産業振興部長。 ○産業振興部長尾田英夫) 1次産業の振興についてでございます。本年3月に、農業の分野で申しますと大田市農業活性化プランというものを策定いたしております。その中でも、先ほどおっしゃいました視点を7つの基本方針を掲げておるわけですけれども、先ほどおっしゃったところの畜産基盤の構築、あるいは多様な担い手の育成確保、こういったところはきちっと位置づけをしておるところでございます。  御質問の中で農業委員会制度の改定などのお話もいただきましたけれども、本年、次の改選時期である来年1月末の任期をもって新しい制度に変わっていくというようなことでございます。こういった制度改正の中でも、地域の農地をどのように有効活用していくかという視点で、地元の方にもこれまでよりもより多く参加いただく形で、地域の農業を支えていくという視点を持っておりますので、これまで以上に担い手の確保、個人ももちろんですけれども、集落営農という組織の育成に向けても積極的に取り組んでまいりたいというふうに考えております。以上でございます。 ○副議長(木村幸司) 19番、清水 勝議員。 ○19番(清水 勝) もう一つ、企業の関係であります。朝山インターも間近に供用開始が迫っております。波根の工業団地もいまだに詰まっておりません。企業版のふるさと納税制度、これは大田市は特例的な方向で認定といいますか、指定を受けておると思います。この活用等を含めまして、私は大田市の企業の活性化、中小企業を含めてです、有効に取り組んでいく必要があるんではないかなと思います。  いずれにいたしましても、波根の工業団地、今なお空白地があるわけですから、朝山インターの供用開始も含めまして最大限の売り込みとともに、中小企業への今言った諸制度を活用する中で進展策を考えてほしいということを訴えます。簡単に所見等がありますれば聞かせてください。部長のほうですね、所管の。 ○副議長(木村幸司) 尾田産業振興部長。 ○産業振興部長尾田英夫) まず、企業誘致についてでございます。御指摘の波根地区工業団地につきましては、現在2団地があいているという状況でございまして、高速道路の山陰道のストック効果というところで、やはり私どもとしても企業誘致、積極的に進めてまいりたいというふうに思っております。  また、地元の中小企業の皆さん方への支援ということにもなりますけれども、企業版ふるさと納税制度を活用いたしまして昨年度認定を受け、地元企業の紹介冊子並びに地元企業への高校生の訪問、あるいは意見交換なども踏まえて、なるべくこれまで以上に保護者の方にも地元企業の情報が伝わるようにという取り組みをさせていただいたところでございます。この内容につきましては、引き続き優秀な、あるいは若い人材が地元に帰ってきていただけるように、あるいは定着していただけるようなことを目指して、この制度も活用しながら取り組んでまいりたいというふうに考えております。以上でございます。 ○副議長(木村幸司) 19番、清水 勝議員。 ○19番(清水 勝) 一つだけ私、感じておるのは、企業誘致的な方向も含めた企業アドバイザーですかいね、数名の方が大田出身の有力者がおられます。私、この皆さん、全国的な有名な方で、大変力を持った方です。余り機能を果たしておられないなという感じが私はしてなりません。十分成果等検証する中で、私は企業アドバイザー制度、これ考えてみてほしいなということを提言として申し上げておきます。  次に、3点目であります。特にこの関係につきましては、駅周辺のこと、先ほど質問がいろいろありました。私は一つだけ。今大田市の朝夕の通勤ラッシュ。商工会議所付近と栄町交差点に一番あるというぐあいに聞いております。この解消策として、私は栄町高禅寺線が長い長い、前々から指摘されて、なかなか進捗しないのが実態であります。ただ、栄町高禅寺線につきましては、大田市の重点要望事項で市長も存じておられますと思いますが、大沢陸橋のところから商工会議所のところまで、これは県道30号線、三瓶公園線、これをつけかえようという、かえようということで県のほうも受けとめてもらっておると思います。でありますから、私は大田市大正西線、この幹線道路も含めて、私は街路事業としてでもいっときも早くやるべきではないかなと強い思いをしておるところであります。先ほど言った通勤ラッシュも解消すると思います。  もう一つは、今の大沢陸橋から葬祭会館まで、専用的な道になっております。あの土地につきましても、長い間、地権者の皆さんが持っておきたいということをいろいろな点で取り組まれて、栄町高禅寺線、都市計画道路の執行をするということで、取り組むということで地権者から求められたことは、関係する皆さんもここにおられると思います。そういう初心が忘れられておりはしないかなという感じも私は前段の前任者の質問の中でも感じたところですけれども、出発点のときと私は思い起こしてみる中で、せめて街路事業だけでも先行的にやるべきだという強い思いがしておるところであります。当然、県道三瓶公園線の30号線のつけかえも含めての私の提言も含めた意見であります。何かありましたら聞かせてください。 ○副議長(木村幸司) 川上建設部長。 ○建設部長(川上節夫) 栄町高禅寺線でございますけれども、大田市駅周辺の整備事業、これとあわせて県のほうへ整備については要望しているところでございまして、先ほど来出ております駅周辺整備事業、これらと整合性を保ちながら、県のほうへ引き続き要望しながら早期の着手を目指していきたいというふうに思っております。以上です。 ○副議長(木村幸司) 19番、清水 勝議員。 ○19番(清水 勝) 建設部長も承知しておられると思いますけれども、今の大沢陸橋から葬祭会館、あの周辺の土地につきましては、なかなか土地取得に難航する中で道路整備の関係で取得したところですね。そのことをぜひ思い起こしてみてもらいたいと思います。いつまでも現状で置いておくことについて、地権者の皆さん、もう故人になっておられる状況もありますけれども、私は話が違うよということになっておる気がしてなりません。でありますから、ぜひ初心貫徹といいますか、その思いを思い起こして、街路事業でも先行して取り組んでほしいなという思いを再度申し上げておきます。  次に、4点目であります。申し上げましたように、当市におきましては、他市にないたくさんの貴重な財産を有しております。これを生かさなくてはいけないと思います。  温泉津の温泉街につきましても、触れておりませんですけれども、温泉地として、あるいは町並みの保存地区としても名を発しておる地域でもあります。そういうところも含めまして、私はしっかりと取り組んでいく必要があると思います。  なお、他市との連携の必要性も訴えました。この中で一つだけ、私は先般、一般新聞に掲載をされておりました。大田市観光協会、大田市が多額の支援をしておる団体であります。観光協会と松江の観光協会が連携協定を結びましたよという新聞に掲載されておりました。私は、今までに歴史博とかいうことも含めて、出雲市さんとの連携は、相互にバスの乗り入れ等も含めてね、連携が強かったと思うんですけれども、出雲市を通り越して松江市さんと協定を結んだということが新聞に出ておりましたですけれども、関係する皆さんはどういう思いでこのような協定を結ばれたのかなという、もう少し指導なり助言なり、取り組み方があったんではないかなと思うんです。出雲市さんの気持ちになってみますと、今まではあれだけ相互のバスの乗り入れ等もやっておったところですけれども、今回頭越しにといいますか、出雲市さんを通り越して松江市さんとの協定が結ばれておりました。こういう面について、私は行政がもう少し何とか指導、助言なかったかいなという強い気持ちがしておるところですけれども、経過を少し聞かせてください。簡単でいいです。 ○副議長(木村幸司) 尾田産業振興部長。 ○産業振興部長尾田英夫) 今議員おっしゃったような協議がなされたということでございますけれども、実際にはまだ正式な協定締結までには至っておりません。ですが、それぞれ持つ地域資源を活用して、お互い連携していきましょうということの第一歩だというふうに私どもとしては捉えておりまして、観光協会さんを中心に協議を進められておったということで、なかなか行政のほうからの指導というところまでは行き届かなかった面はございますけれども、引き続き、これで近隣の自治体の皆さんとさらに連携を深めていくということの一つでございますので、御指摘のありました隣の接する出雲市さん等とも引き続き連携を強めてまいりたいというふうには考えております。以上でございます。 ○副議長(木村幸司) 19番、清水 勝議員。 ○19番(清水 勝) 出雲市さんの気持ちになってみるとね、私は決して平常心ではないと思うんですよね。ですから、私は行政も関知しておったとすれば、私は間違いではないかなと思うんですよ。ぜひ軌道修正を強く求めておきます。意見があったら聞かせてください。  次に、国立公園三瓶山の関係です。過去に私は、登山者の方で、水田部長ですね、山頂にバイオマス的な環境的なトイレ設置をしてほしいということで登山者から聞いたことがあって、一時環境部でも置いても、そういうような動きがあったと思いますけれども、三瓶山頂への環境に優しいトイレといいますか、そういう動きがあったと思いますが、環境省等の連携もあってくると思いますけれども、この面についてもぜひ再考してほしいなという思いであります。何か状況があったら聞かせてやってください。 ○副議長(木村幸司) 水田環境生活部長。 ○環境生活部長(水田雄二) 山頂トイレの件についてでございます。先ほど小林議員の質問にもありましたように、国立公園ステップアッププログラムの2020策定、昨年行ったところでございますけれども、この部分について環境省と、あるいは島根県とも協議をしながら、山頂のトイレについての必要性という部分は十分認識はいたしておりますけれども、どういったトイレを設置するかという議論もあるんでしょうけれども、設置後の管理体制というものがさらなる課題だというふうに考えておりまして、必要性は十分認識をいたしておりまして、ステップアッププログラムの中での検討項目に上げながら、さまざま慎重に議論をしていきたいと思っております。以上です。 ○副議長(木村幸司) 19番、清水 勝議員。 ○19番(清水 勝) 一日も早く設置されることを望んで、提言も込めて強く訴えておきます。  最後に、5点目であります。当市におきましては、世界遺産登録、これはユネスコ憲章、平和と人権、これを尊重する基本精神であります。その思いをしっかり持つ中で、私は平和行政を進めてもらいたいと思います。  あるいは、平等という中で負担の話もさせてもらいました。基本、私は住民の負担につきましては、平等性をもって負担につきましては応能主義、きのうもありました、これが基本になくてはいけないと思います。国もそうですけれども、大田市においてもぜひ応能賛成、応能主義を重視する中で取り組んでほしいなと思います。現況についても十分認識を強めてほしいなと思います。残念ながら、市税の一部について、前市長さんとかなり私は詰めた話をしておったところですけれども、当分の間、先送りになっております市税の一つもあります。ぜひ、こういう面については、市長も交代されました。前市長が申した内容についても再考してほしいなと、再考、再び考えてみてほしいなという強い思いであります。そのことを強く訴えておきます。  なお、前段に申し上げましたように、共創・参画のまちづくりにつきましては、私は一つには公共サービスの理念を見てみますに、地方自治体の責務を明確に書いてあります。公共サービスについては、安全で良質な公共サービスが確実で効率的かつ適正に実施されることが明示されております。その実施するためには、11条に、地方公共団体は、安全かつ良質な公共サービスを適正かつ確実に実施するためには、公共サービスの実施に従事する者の適正な労働条件の確保、その他の労働環境の整備に必要な施策を講ずるように努めなさいと、努力義務ですけれども明確に書いてあります。努力義務にせよ、私は市長がおっしゃっておりますように、市民との対話、職員との協働、これが大前提であるからには、今申し上げました公共サービスについては当然遵守する中で、私は総合計画等についても明確に捉まえる中で実施されるのが本来の姿であると思うわけですけれども、そういう面について、関係執行部の皆さんの見解も含めて、少し聞かせていただきとうございます。 ○副議長(木村幸司) 楫野市長。 ○市長(楫野弘和) 全体的な話ですので、私のほうから答弁させていただきます。  おっしゃるとおり、公共サービスというのは適正で公平で平等になされるものだと承知しておりますし、その体制をしっかりと固めて市民に向き合っていくという姿勢が重要であるということは重々わかっております。  一方で、今、国、地方公共団体を取り巻く財政状況という別な側面が、行政を携わる者としては非常に大きな課題になっております。これとのバランスをどうとっていくのかということでどの自治体も悩んでいるのが実相だと思っております。そして、その中で自治体の職員も苦しんでいるのが私は実態だと思っています。私は県職員として長らく務めてまいりましたが、県職員としても、いつもサービスの量、質、そしてそれの負担、この問題で常にさまざまな議論を重ねてまいりましたし、悩んでまいりました。これからもそれは変わらないとは思います。我々、できる範囲内で、限られた財源ではございますが、それで市民のサービスがきちっと提供できるように、これも知恵と工夫をしながらやっていきたいと思いますし、大前提となります、私申し上げましたように市職員の健康を含めました労働環境、働きやすい職場づくりというのも私の仕事でありますので、そこもきちっとやりながらやっていきたいな、難しいことではありますが、それに前向きに取り組んでいきたいというふうに思っております。よろしくお願いいたします。 ○副議長(木村幸司) 19番、清水 勝議員。 ○19番(清水 勝) 決意のほど、わかりました。ぜひ今私が申し上げました内容、総合計画の中でも熟慮をしてほしいということを再度申し上げておきます。  なお、公共サービスの観点から、私は今、当市においても、公共施設の適正化計画を策定したり、使用料・手数料見直しなどに取り組んでおられると思います。当初、来年の春からということも言われておりましたですけれども、予定したいということを言われておりましたけれども、市長も交代されました。いろいろな面から総体的に精査する中で、私は住民サービスの観点からも、いま一度、市長交代を機に、私は精査する面もありゃあせんかなと思いますので、ぜひ目配り、気配りなりをやってほしいなと強い思いであります。  なお、今でも職員の皆さん、長期的な病気で休暇を、休まざるを得ない皆さんもかなりおられますですね。そういう面も私は十分に勘案する中で、職員との協働のまちづくり、考えてほしいなと思います。要は、市民誰もが健康で文化的な生活を営む、最低限の生活を営む、この点が保障されておるわけですから、ぜひそういう面についても十分加味される中で、私は総合計画の作成なりに取り組んでいただきたいということを強く強く申し上げまして、訴えまして質問を終わります。所感がありましたら出していただいても結構です。終わります。 ○副議長(木村幸司) 以上で通告のありました質問は全て終了しましたので、これをもって一般質問を終結いたします。  11日は定刻に会議を開きます。  本日はこれにて散会をいたします。               午前11時46分 散会...