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令和 4年第3回定例会(第3日10月20日)

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  1. 奥出雲町議会 2022-10-20
    令和 4年第3回定例会(第3日10月20日)


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    最終取得日: 2023-04-28
    令和 4年第3回定例会(第3日10月20日)   ──────────────────────────────────── 令和4年 9月(定例)奥 出 雲 町 議 会 会 議 録(第3日)                          令和4年10月20日(木曜日) ────────────────────────────────────             議事日程(第3号)                    令和4年10月20日 午前9時30分開議  日程第1 一般質問    ───────────────────────────────            本日の会議に付した事件  日程第1 一般質問   ───────────────────────────────              出席議員(14名)     1番 高 橋 恵美子君     2番 北 村 千 寿君     3番 糸 原 文 昭君     4番 内 田 裕 紀君     5番 小田川 謙 一君     6番 田 食 道 弘君     7番 糸 原 壽 之君     8番 景 山 利 則君     9番 内 田 雅 人君     10番 石 原 武 志君     11番 川 西 明 徳君     12番 内 田 精 彦君     13番 大 垣 照 子君     14番 藤 原 充 博君
      ───────────────────────────────              欠席議員(なし)   ───────────────────────────────              欠  員(なし)   ───────────────────────────────             事務局出席職員職氏名 局長 ───── 田 中   修君  主事 ───── 山 田 基 貴君   ───────────────────────────────           説明のため出席した者の職氏名 町長 ───── 糸 原   保君  副町長 ──── 藤 原   努君 教育長 ──── 松 田 武 彦君  総務課長 ─── 江 角   啓君 企画財政課長 ─ 杠   康 彦君  税務課長 ─── 秋 田 和 浩君 町民課長 ─── 永 瀬 克 己君  健康福祉課長 ─ 石 原 和 夫君 福祉事務所長 ─ 森 田 近 子君  水道課長 ─── 千 原 明 浩君 まちづくり産業課長 ───────────────── 石 原 耕 司君 農林振興課長 ─ 高 橋 千 昭君  学校再編推進課長 高 尾 昭 浩君 建設課長 ─── 松 原 三 美君  会計管理者 ── 森 山   昇君 教育魅力課長補佐 岸 本 義 弘君 こども家庭支援課長 ───────────────── 吉 川 明 広君 病院事務長 ── 中 西 修 一君   ───────────────────────────────             午前9時28分開議 ○議長(藤原 充博君) おはようございます。  ただいまの出席議員数は14名であります。定足数に達しておりますので、これより本日の会議を開きます。  本日の議事日程は、あらかじめお手元に配付したとおりであります。  これより日程に入ります。   ─────────────・───・─────────────  ◎日程第1 一般質問 ○議長(藤原 充博君) 日程第1、一般質問を行います。  初めに、3番、糸原文昭議員。 ○議員(3番 糸原 文昭君) 皆さん、おはようございます。議席番号3番、糸原文昭でございます。一般質問の機会を与えていただきまして、誠にありがとうございました。通告書に従いまして、一問一答で質問を行いたいと思います。よろしくどうぞお願いをいたします。  人口減少対策につきまして、関連がある2点についてお伺いをいたします。まず、1点目、移住対策についてです。2点目、子育て対策の充実について質問をいたします。  では、最初に、移住対策について質問をさせていただきます。  令和4年8月1日現在の奥出雲町の人口は1万1,733人となり、平成17年の奥出雲町合併時の人口は1万5,812人でした。この間の17年で人口が約4,000人減少したことになります。  また、昨年、計画された第2次奥出雲町総合計画では、第2期の人口ビジョン数値目標として2040年に約9,000人、さらに2070年には7,000人と、人口減少の歯止めをかけるとあります。  総務省が人口減少率などに基づき過疎地域に指定する自治体が2022年度に885市町村となり、全国1,718市町村の半数を超えたところでございます。一方、2021年過疎94市町村で転入が転出を上回る転入超過の集計も公表をしたところでございます。  現在、東京一極集中に陰りが見える中、人口の分散の流れをどう呼び込むかが鍵となっております。  それでは、最初の質問をいたします。ある調査では、東京都内在住の会社員に対しまして地方や郊外への移住に興味があるかと調査をしたところ、回答者の約46%が移住に興味があると回答いたしました。しかし、地方への興味があっても、64%が仕事面、56.7%が経済面の不安があると回答いたしております。この数字につきましては、複数回答可で調査をしたものでございます。  移住での人口を求めるのであれば、仕事や経済面での不安解消について考慮すべきだと思いますが、所見を伺います。 ○議長(藤原 充博君) 糸原町長。 ○町長(糸原 保君) それでは、一般質問の回答に先立ちまして、一言お時間をいただきます。  料理研究家の中村成子さんにおかれましては、17日午前に町内の病院にて亡くなられました。中村先生は、ひたすら奥出雲を愛し、奥出雲の仁多米のブランド化、食と農を通じて奥出雲の価値を全国に広めていただきました。心から尊敬と感謝、そして御冥福をお祈りしたいと思います。  それでは、糸原議員のまず最初の質問についてお答えをしたいと思います。  移住に当たって仕事や経済面での不安解消についてでございますが、本町のような中山間地域においては、都市部と比べて職種も限られ、給与面でも十分でないということは認識しております。  こうした地理的な条件で厳しい状況にはありますが、島根県、奥出雲のような地方は、やはり可処分所得、税や社会保険料を除いたものは少ないですけども、基礎支出、例えば食料、家賃、光熱費、そういったものや通勤時間など機会費用などを差し引くと首都圏よりは恵まれているというデータもございます。奥出雲の豊かな自然環境や人とつながり、子育てのバックアップ体制など、暮らしやすさといった点をさらに改善していきまして、移住促進につなげていきたいと考えております。  なお、新型コロナウイルス感染拡大により、テレワーク等による在宅勤務が広く推奨され、首都圏を中心に、就労場所にとらわれない選択肢が増えた就労者も少なくはありません。働き方の選択肢が増える中、転職なき移住も増えていることも事実であり、テレワークや遠隔勤務といった取組についても、起業・創業支援施設みらいと奥出雲を中心に支援してまいります。  また、移住を検討されている方、移住後のフォローアップについても、まち・ひと・しごとセンターにおいて、きめ細やかに対応してまいります。 ○議長(藤原 充博君) 糸原議員。 ○議員(3番 糸原 文昭君) 移住をされる方に対しまして定着するまでの期間、行政がしっかりと支援をやらなければならないと私は思っとります。それをしない限り移住については難しいと考えとります。  先ほど町長の答弁の中にございましたけども、今後コロナがなくなったとき、収まったとき果たしてどうなのかと思っとります。コロナ禍で考え方も変わりまして、時間や場所を選ばないテレワークなどの柔軟な働き方が可能となりました。そして移住も一つの選択となったわけです。コロナが心配がなくなったとき、果たしてこのテレワークや在宅勤務がどうなっていくかということは非常に危惧をしております。そういったところも含めて御検討いただきたいと思っとります。  次の質問に移らさせていただきます。最近、移住をテーマとしたテレビ番組は非常に多く取り上げられ、本町でも奥出雲町定住支援サイト「DEEP TOWN OKUIZUMO」で町の暮らし、住まい、仕事、子育て、お試し奥出雲などが紹介をされとります。  17日には横田高校へ大阪府箕面市からの留学生についての掲載がなされとりました。いろいろと幅広く工夫を凝らしたホームページとなってるところでございます。  しかし、全国のいろいろな自治体のホームページを閲覧をいたしますと、いろいろと地域の特徴を生かして移住対策に取り組んでおりますが、目を引くような発信が少ないような気がしとります。  今後、奥出雲町の魅力をどう発信をしていくのか、伺いたいと思います。 ○議長(藤原 充博君) 糸原町長。 ○町長(糸原 保君) 移住対策の情報発信については現在、奥出雲定住支援サイト「DEEP TOWN OKUIZUMO」において、奥出雲に住む人たちと全国の奥出雲のファンをつなげるウェブマガジンとして、本町の移住制度、イベント、セミナー情報、さらに、移住後のリアルな生活の様子や体験談など、移住関心層の方が興味を持っておられる内容を随時更新しているところです。また、魅力発信としては、3年前から奥出雲町公式インスタグラムにも取り組んでいるところでございます。  議員御指摘のとおり、奥出雲町に関心を持っていただけるよう、目を引くような、様々なメディアや情報誌を活用するとともに、テレビの取材等でありますとか、そういった部分のところもチャンスを逃さぬようアピールをして、観光も含めて奥出雲のよさを伝え、さらなる町のアピールに取り組んでいきたいと思っております。 ○議長(藤原 充博君) 糸原文昭議員。 ○議員(3番 糸原 文昭君) 私が思いますのは、ホームページだけの移住の発信については限界があるような気がしとります。何らかのきっかけとなる情報を発信をしなければ、奥出雲町の移住には到底難しいのではないかと思います。  例としては、島根県の県人会、それから東京仁多会、それから関西奥出雲会、日比谷しまね館、先ほど町長が答弁をされました雑誌などの投稿については、既に行っておられるとは思います。  その中で特に雑誌につきましてちょっとお話をさせていただきますと、週刊誌や雑誌、あるいは単行本についてですが、最近は持ち運びのできるようなガイドブックも発売をされとります。雑誌の記事の掲載については、重要だと思っております。待っていても人が来ないようであれば、こちらから迎えに行くといった、そういった行動も必要ではないかと思います。  それでは、次の質問に移らせていただきます。奥出雲町への移住を進めるためには、行政や町民が広報マンとして、移住を推進することも一つの手段と考えます。  奥出雲町への移住を推進するために、インターネットやSNSなどの情報の発信だけでなく、移住をどう捉え、移住の施策をどう推進していくのか、お考えを伺います。 ○議長(藤原 充博君) 糸原町長。 ○町長(糸原 保君) 奥出雲町は、住民の皆様が既に広報マンとなって、様々な活動や情報発信を行っていただいております。  現在、各地域の小さな拠点づくりの取組の中で、地域の特色を生かした活動が展開をされております。それらの活動の反響は大きく、まさにそのことが奥出雲の魅力発信、ひいては移住促進にもつながっていると考えております。  先月9月には、八川地区においてグルメマラソンが開催され、県内外から400名以上の参加があり、また亀嵩地区でも「砂の器記念展」が玉峰山荘で開催され、期間中、多くの来場があったと伺っております。  いずれも地域住民の皆様方の力の結集が成功につながっており、こうした特色を生かした活動が展開されるということで、町内にとどまらず県内外からも注目され、たくさんの方に足を運んでいただけると考えております。  こうした地域の魅力を地域の皆様自身が発信いただくことによって、奥出雲の魅力がより伝わり、奥出雲ファンとして関わりを持ってくださる関係人口の拡大につながっています。  そして何より、この町に住んでいる人が奥出雲の暮らしに魅力を感じ、愛着を持つことが大切であり、そこから町外の方が、この町に行ってみたい、関わってみたい、移住したいといった行動変容につながっていくものと考えております。  私自身も個人的にもSNS等の情報発信も、現在滞っておりますが、議員の御提案にもありますように、私自身も先頭に立って情報発信に努めてまいりたいと思いますし、今後も関係人口として、継続的に地域に関わっていただけるよう、情報発信や地域とつなぐ施策を推進し、移住者の増加につなげてまいります。 ○議長(藤原 充博君) 糸原文昭議員。 ○議員(3番 糸原 文昭君) 移住には、先ほど答弁ございましたとおり情報の発信は非常に大切なことと思っとります。片方では、移住ができるような環境も整えていくのが施策の一つであろうかと思います。  あるニュースがございまして、御紹介をさせていただきたいと思います。これは環境の整備についてのことなんですが、あるニュースの中では稲作はもうからないというようなことが載っとりました。その中で農業の新規参入者に対して行政から補助金は簡単に下りてしまうんですけども、補助金でげたを履かせても成功率は上がってこないというようなこと、とりわけ農業は施設と機械があれば誰でも米が作れるよというようなことが書いてございました。移住で稲作をやりたいという方に設備とか機械をどう導入をしていくのかということがこれからの施策。ですから環境を整えるということは、そういうところから、受ける側の立場から考えていただいて、しっかりとその移住ができるような、できて定着ができるような政策を今後とも考えていただきたいと思っとります。  冒頭にも言いましたように、東京一極集中に陰りが見える中、人口の流れをどう呼び込むかが鍵となっとります。人口の減少対策として、手をこまねいている暇はないと思います。さらに、都市部に住みながら奥出雲町との関係を継続していく関係人口を増やすことも一つの移住に関わる施策と考えます。  再質問させていただきます。関係人口についてどうお考えなのか、お聞きします。急な質問でございますが、答弁ができる限りで結構ですので、よろしくお願いいたします。 ○議長(藤原 充博君) 糸原町長。 ○町長(糸原 保君) 関係人口についてでございます。  関係人口、これまでいろいろな施策の中で関係人口という言葉が出てきて、関係人口増やそうと、交流の人口増やそうという言葉が出てまいります。これまでも様々な形で奥出雲町に関係を持ってくださってる方がおられます。もちろん出身者の方もおられますし、いろんな形で応援をしてくださる方、またこちらに来られなくてもふるさと納税等で協力をいただいてる、これも私は関係していただいて、本当に応援していただいてる方だと思います。こういった方、これから人口が減少していくという中で、やはりこれは歯止めをかけるということは政策としては一生懸命やってまいりますけれども、奥出雲をこのまま維持していくにはやはり関係人口の皆様の力を借りていかなければ、これはこちらを増やしていかなければ実質的に20年後、30年後の奥出雲はないかと思っております。  増やし方というのはいろいろあるかと思いますが、応援してくださる方は全てが関係人口であるという思いを込めて、関係人口増やすと、これは各課の、各担当課だけの話ではなくて、うちの職員一体となってどうしたら増やしていけるかということも考えていかなければならないと思っております。奥出雲のことを応援してくださったり、ネットで支えてくださるだけでも、これもまた関係人口なのかなと、最近はそういう関わり方もあるんだなというのを痛感しております。  答えにはならないかとは思いますが、そうしたものを今後増やして、そうした関係人口、応援してくださる人を増やしていく、こういう施策は本当に人口が減少し、商業のなりわいもやっぱりなかなか難しくなっていく中では大切なことだと思っております。頑張っていきたいと思います。よろしくお願いいたします。 ○議長(藤原 充博君) 糸原文昭議員。 ○議員(3番 糸原 文昭君) 町長には急な質問を申し上げまして、心からおわびを申し上げたいと思っておりますが、先ほど答弁がありましたとおり町長の熱意を感じたところでございます。  奥出雲町の第2次総合計画の中には、関係人口の創出、拡大について6つのパターンを分けて考えておられます。それぞれの特性に応じた取組も行うということでございます。関係人口につきましては、地域の担い手になる可能性を秘めておりますので、スピード感を持って取り組む必要があると思いますので、その点検討をよろしくお願いをいたします。  それでは、2つ目の子育て対策の充実についてお伺いをいたします。  令和4年10月1日より男性の取得可能な出生時育児休業制度が新設をされました。これによりまして、男性の育児に関わる機会も当然増えてくることとなります。私のほうから質問させていただきます。  町長は所信表明の中で、国が進める施策に併せ、保険料の全世帯無料化などで子育て世代の負担軽減に取り組むと表明をされました。  子育ての経費を削減、軽減することで、人口を増やしているところもあります。この例を紹介しながら質問をさせていただきます。  ある新聞記事では、千葉県流山市は、子育て世代に寄り添うまちづくりをスローガンに掲げ、全国790市でこの5年間の人口の増加率トップであると掲載をされておりました。  この流山市を調査をいたしますと、つくばエクスプレスが2005年に開業したことを機に、子育て世代に寄り添うまちづくりと市のイメージアップを図りまして、あわせてキャッチコピーとしてお母さんになるなら流山市と積極的にPR活動を行っています。流山市と奥出雲町と比較するのは、東京に近いなど立地も違えば、人口や人口密度、財政力も大きく違っております。しかし、子育てはどの地域でも同じであって、差があってはならないと思います。  そこで質問をいたします。子育ての負担軽減をするために保育料の無償化は、他の市町村は既に行っているところもあります。保育料の無償化につきましては早急に行う必要があります。子育ての負担軽減は、子供を育てやすいまちづくりとして、人口減少対策へつながっていくものと言えます。このことについて、どうお考えか、お伺いをいたします。 ○議長(藤原 充博君) 糸原町長。 ○町長(糸原 保君) 御質問にお答えをいたします。  保育料の無償化につきましては、県内では飯南町をはじめ6町村で実施されています。奥出雲町につきましては、これまで町独自の施策として、第2子を半額、第3子以降を無償としてきましたが、町内の出生数の減少は深刻な状況となっており、より一層の経済的な負担軽減が必要と考えております。所信表明では、総力戦のまちづくり、目指す4つのまちづくりの一つに子育て環境の充実を上げ、保育料の全世帯無料化について述べました。子育て世代の負担軽減につきましては、喫緊の課題であり、早急に実施したいと考えており、全世帯の保育料無料化につきましては、来年1月分からの実施に向けて準備を進めてまいりたいと思っております。 ○議長(藤原 充博君) 糸原文昭議員。 ○議員(3番 糸原 文昭君) 先ほど町長のほうから、1月1日、1月分から、来年の1月から全世帯無料にするということを表明をいただきました。  先ほど町長も話がございましたとおり、平成17年の出生率が100人を超えておりました。昨年の出生率が40人と、危機的な数字でございます。お金がないから出産を諦めるような理由ではあってならないということで私も思っとりますので、この件については以上で終わらせていただきます。  2つ目でございますが、令和3年3月から町立奥出雲病院では産婦人科診療のうち、分娩の取扱いが休止となりました。令和3年6月に雲南市立病院との地域医療連携法人が設立をされたところです。出生率も少なくなっておることから、今後も分娩につきましては雲南市立病院との連携が行われていくものと考えとります。
     地元の病院での分娩や里帰り分娩ができないということは、妊産婦の負担となります。そのため奥出雲町産前・産後サポート事業などの支援を行うその上に、もっと手厚い支援が必要となると思いますが、いかがお考えでしょうか。 ○議長(藤原 充博君) 糸原町長。 ○町長(糸原 保君) 産前・産後の支援につきましては、産前・産後サポート事業におきまして、妊娠届出時の保健師、栄養士による面談、妊娠中の保健師の家庭訪問を実施しております。医療機関における妊婦健診につきましても、町では14回の受診券を発行し、受診が可能となっておりますので、その際に困り事、不安なこと等の相談も可能とはなっておりますが、妊婦の皆様からは、妊娠期から気軽に行ける場所があればよいなど御意見も伺っております。  出産後は、保健師の赤ちゃん全戸訪問に加え、初産婦さんについては1か月以内に助産師の訪問を行い、不安定になりやすい産前・産後の相談に対応し、安心して出産、子育てができるようサポートしております。また、出産前後トラブルがあった産婦さんや新生児につきましては、分娩医療機関と連携を図り、セルフプランを作成し状態に応じたサポートを行っております。  他市町への里帰り出産へも町から里帰り先の市町村に依頼し、乳児訪問を行っていただき、その結果を連絡していただいて管理し、切れ目のない支援を行っております。  町立奥出雲病院が分娩を取り扱わないことになった現在、雲南市立病院における出産が約6割を占め、あとの4割が松江市、出雲市の病院や医院となっております。雲南市立病院においては、奥出雲町までの距離や受診時間などを配慮し、安全な出産への配慮を行っていただいていると聞いております。また、昨年度から妊産婦健康診査交通費助成事業によって、一律3万円の交通費助成を行い、通院への経済的負担の軽減を図っているところです。出産されるクリニック、病院においては、マタニティー教室など定期的に開催され、妊娠中並びに出産に向けての不安の解消と安心・安全な出産に臨んでいただけるよう取り組んでいただいています。また、奥出雲病院においては、妊婦健診のほか、毎週水曜日に助産師外来はぐくみを開設し、産後の授乳相談や育児相談に応じ、産後のお母さんのサポートを行っているところです。  県内の自治体では、妊娠中から同じ環境の方々同士の関わりを増やすため、御夫婦で参加できる食と離乳食体験などの集いの場や産前・産後の不安や思いが話せる場を開催されているとお聞きしておりますので、参考にしながら、今後は、助産師の確保も検討しまして、さらに支援体制を整え、子育て世代が安心して子供を産み育てていけるよう、相談体制の充実を図ってまいります。  また、こうした奥出雲町の充実されていく支援策が子育て世代に周知していくということも大事だと思っております。 ○議長(藤原 充博君) 糸原文昭議員。 ○議員(3番 糸原 文昭君) 出生率も非常に少ないことから、相談回数を増やすなど伴走型のきめ細かい保健指導、相談の必要があると考えております。  出産から退院まで、あるいは生まれまでの関係で雲南市立病院にかかるということでございますが、こういったカルテ、雲南市立病院で受けられたカルテにつきましてお伺いをしたいと思いますけども、奥出雲町病院あるいは奥出雲町の保健師にその情報というのが共有をされているか。先ほど町長の答弁の中に、セルフプランが計画されて、産後につきましてはやってるということが話がございました。そういった雲南市立病院の妊婦さん、それから生まれた子供の関係のカルテとか、そういった情報が奥出雲病院の先ほど申しました保健師さんなり助産師さんのほうに伝わってるかどうか、お伺いしたいと思います。 ○議長(藤原 充博君) 石原健康福祉課長。 ○健康福祉課長(石原 和夫君) 御質問にお答えをいたします。  妊娠されましてから、母子健康手帳のほうを交付をさせていただいております。その際から妊婦さんとは関わりを持って、保健師のほうが行わせていただいております。  また、町外の雲南病院並びにそれ以外のクリニックのほうで出産をされましても、各医療機関とは連携を常に取りながら、出産後のケアにつなげるために情報については連携のほうをさせていただいております。以上です。 ○議長(藤原 充博君) 糸原文昭議員。 ○議員(3番 糸原 文昭君) 分かりました。  正常分娩であれば非常に何もないということが多いんですけども、異常分娩の場合、例えば出産予定日よりかなり早い、未熟児が生まれたとか、それから帝王切開のこととか、いろんなことがカルテに載っておろうかと思います。そういった情報がカルテを通してなのか、先生から看護師さん、助産師さんということであって正確な情報が伝わってるということであればそれはそれで私はいいと思うんですけども、やっぱり常日頃から雲南市立病院の医師、ドクターと助産師さんとの連携を密にされないと奥出雲町の分娩がなくなったということのフォローができてないのでは、できてないと思っております。そういったところしっかりお願いをしたいと思います。  産後ケアにつきまして、その後の質問と重なりますので、次の質問に移らせていただきます。松江市では、市内2つの施設で、母親と乳児と共に受け入れて、産後間もない母親の夜間の軽減負担と育児不安の解消のために宿泊型の産後ケアを5月から開始をされとります。  本町でも、分娩がなくなったとはいえ、奥出雲病院の中に、施設の中に施設や整備を利用してこのような取組ができないものかと思っとります。その点どうでございましょうか、御質問いたします。 ○議長(藤原 充博君) 糸原町長。 ○町長(糸原 保君) 子育て世代包括支援センターを令和2年に開設したのと同時に、産後ケア事業を実施してきました。利用につきましては、年間延べ利用は件数が2から3件と多くはありませんが、利用者からは子育ての相談ができた、安心してゆっくり休め、育児ストレスの軽減になったなど好評を得ており、複数回利用された方もいらっしゃいます。  議員が提案された宿泊型の産後ケアにつきましても、私も大事だと考えております。母子がしっかり休んでいただくということは、産後のこうしたケアには非常に大事だと思っております。既に委託先である町立奥出雲病院とサービス体制などについて協議を始めておりまして、来年度の実施に向け検討してまいりたいと思います。 ○議長(藤原 充博君) 糸原文昭議員。 ○議員(3番 糸原 文昭君) 町長のほうから来年度から奥出雲病院でもそういった産後ケアにつきまして、宿泊型のですね、産後ケアもやっていくということでございますが、来年度といいましても3月まであるわけでございますので、こういった点、雲南市立病院との連携も併せながら、雲南市立病院でもできるようであれば一刻も早くやっていただきたいと考えております。  次に、保育士の就労についてお伺いをいたします。  流山市では、保育就労奨励金制度がありまして、新規の正規保育士に対しまして、初年度のみ30万円の支給制度がございます。  同様に奥出雲町でも保育士確保奨励金がございまして、Iターンの方につきましては50万、Uターンの方につきましては25万円を支給制度がございます。  さらに、流山市は、正規保育士に対しまして給料の上に月額4万3,000円の補助、非正規の保育士につきましては2万円の補助があるようでございます。また、さらに月々の家賃も補助をしてるということでございます。一回きりの補助ではなくて、長期にわたる支援を行い保育士の確保を行ってるところであるようです。  奥出雲町にも同様な補助ができないか、お伺いをしたいと思います。 ○議長(藤原 充博君) 糸原町長。 ○町長(糸原 保君) 保育士に関する奨励金につきましては、議員御指摘のとおり、奥出雲では、保育士確保のため、Iターンの方には50万円、Uターンの方には25万円を支給する制度があります。町内の幼児園に勤務し、町内での居住を条件としております。残念ながら、今年度は該当の保育士の採用はなかった、事業の利用はなかったということでございます。  現在、町内の保育所につきましては、国の制度を活用し、保育士等の処遇改善は行っております。町内の保育士の給料等につきましては、委託先である仁多福祉会で規定されており、他の職種とのバランス等もございますし、処遇改善は給与の面だけではないと推察もしております。子育て対策の充実につきましては、先ほど申しましたように子育て世帯へのまず経済的負担の軽減を進めたいと考えております。  処遇改善につきましては、またしっかり私のほうも中身を把握して、委託先の実態も把握したいと思っております。 ○議長(藤原 充博君) 糸原文昭議員。 ○議員(3番 糸原 文昭君) 先ほど町長のほうが答弁していただきましたが、やはり保育士だけでなくて、介護士、非常に不足をしているということでございます。また、町長の答弁のありました助産師につきましても不足をしてると。町にとっては欠かせない職種でございます。やはりIターン、Uターンだけではなくて、定住を目的としたことであれば、一時金だけでなくて、そういった給料の面の保障、あるいはそれができない場合では住宅等について保障をしていくと、補助をしていくというようなことも大切なことではないかと思っとります。  現在国会では、出産一時金の増額あるいは出産準備金のクーポンについて検討をされているところでございます。円安やウクライナでの戦争によりまして、ガソリン、食料品、様々なものが値段が高騰しているところでございます。総合的に出産、子育てに対しまして奥出雲町としてもさらなる支援ができるよう検討いただきたいと思っとります。  先ほど流山市の例を挙げましたが、人口の増加の高いのは、首都圏の周辺地に比べまして子育てがしやすい環境、そして子育て支援がきめ細やかなことであるということでございます。さらに、子育て世代に寄り添うまちづくり、市のイメージアップを図っておられ、あわせましてキャッチコピーとしてお母さんになるなら流山市と積極的に周辺地域にPR活動が行ってるようでございます。  最後に、私のほうから、移住するなら奥出雲町、暮らすなら奥出雲町、子育てをするなら奥出雲町と言っていただけるようなまちづくりを進めていただきまして、人口減少に歯止めをかける施策を早急に実施をお願いをしたいと思っとります。逆に、そこまでそういったときが迫っているのではないかと思っとります。  以上で私の一般質問を終わらせていただきます。   ─────────────────────────────── ○議長(藤原 充博君) ここでしばらく休憩といたします。10時20分に再開いたします。            午前10時11分休憩   ───────────────────────────────            午前10時19分再開 ○議長(藤原 充博君) ただいまの出席議員数は14名であります。定足数に達しておりますので、休憩前に引き続きまして一般質問を行います。  4番、内田裕紀議員。 ○議員(4番 内田 裕紀君) 4番、内田裕紀でございます。  初めに、先ほど冒頭で町長の挨拶にもありましたが、18日にお亡くなりになりました料理研究家、中村成子先生に対しまして一言申し述べます。  中村先生は、仁多米に縁があって、平成13年に阿井のふれあい交流館、命名され、一味同心塾の塾長として来町されました。事業が成功する上で、天の時、地の利、人の縁と、必要だとよく言われますが、まさに仁多米を愛し、また先生の縁を通して様々なメディアを活用され、食と農をテーマに全国に情報発信していただき、仁多米の価値の向上とブランド化を一層推進していただきました。改めてお礼を申し上げ、御冥福をお祈りいたします。ありがとうございました。  それでは、一般質問の機会をいただきましたので、この9月に奥出雲町の新町長に就任されました糸原町長の所信表明における3項目につきまして基本的な考えを一問一答方式で質問したいと思います。よろしくお願いいたします。  まず、1点目、教育環境の充実についてであります。  人口減少社会を見据えた教育方針を持って、教育環境の充実に取り組むとのことでありますが、本町の出生数は、令和3年度が40人、令和2年度が56人、令和元年度が50人、平成30年度が56人、平成29年度が62人であります。  先般、10月12日の島根県町村議会議員研修会でデータの利活用による地域の諸課題の解決というテーマで総務省統計局の統計利用推進研究官から有意義な講演を受けましたが、国勢調査によれば、2010年から2020年までの島根県の人口の増減は、全体で6.4%の減少。出雲市以外は全ての市町村が減少していて、本町は1万4,456人から1万1,849人と、この10年間で18%も減少しています。  これは本町の男女の人口ピラミッド、ちょっと小さくて、イメージだけで捉えてください。青と赤で女性と男性、5歳刻みの、すごく子供たちは少ない、典型的な少子高齢化のピラミッドになる。  本題に入ります。このような状況の中で、仁多地域と横田地域において小学校再編協議が進んでおります。特に三成と横田地域以外の地区の保護者や自治会の皆さんのほとんどが、生徒数が大幅に減少し、地元の小学校がなくなることについてはやむを得ないと切実な思いで了承されております。  以前に2つの地区の診療所がなくなったときに、医療と学校がなくなるとその地区は廃れると、厳しい意見を地元の方からいただいたことがあります。まして小さな拠点づくりが各地区で進んでおりますが、その拠点となる小学校もなくなるのです。  だからこそ、この人口減少の実態を踏まえ、まず1点目、将来に向かって夢のあるよりよい最適な教育環境の充実をどのように図るのか、基本的な考えを伺います。  なお、できれば、町長は理工系ですので、品質管理、すみません、人と、生徒と物を一緒に捉えてはいけませんが、偏差値的な要素の面からばらつきをなくす4つの項目、つまりマン、マシン、マテリアル、メソッド、人、施設・設備、そして方針、教育方針ですね、観点から考えをお願いいたします。 ○議長(藤原 充博君) 糸原町長。 ○町長(糸原 保君) 教育環境の充実については、小学校再編で目指す1学年20人程度の規模を確保するということで、学習活動や集団活動を通して、多様な考えに触れながら、子供が子供たちの中で育つことのできる学習環境が必要であると思っております。  小学校については、現在お願いしております再編統合校において、こうした環境を実現し、最適な学びの環境として施設・設備を整備したいと考えております。その一つとして、ICT教育への対応、安心・安全な校舎を実現したいと考えています。  中学校については、当面、20人程度の規模は維持できる見込みですが、しかし、中学校の特色の一つである部活動については、これまでも御指摘いただいているとおり、単独での部活動成立は難しい状況も想定されます。これについては、運動部、文化部ともに地域移行が検討されており、各種大会への複数校の生徒で構成するクラブチームでの参加も見込まれています。こうした動きも踏まえ、中学校の在り方については、将来的な検討も必要と考えております。  教育方針については、小学校の再編統合後は、町内2中学校、2小学校となり、小・中の連携は、より強固な形で実施することができます。その中で、たたら学習でありますとか、農業遺産に関わる学習、また地域のこと、送り出していただきました各地域のことでありますとか、そういった奥出雲の特色を生かした教育を、幼・小・中・高と言っておりましたが、これから専門学校との連携も視野に、より一層の教育魅力化を進めていくことと考えております。  今後のよりよい教育環境を目指すため、奥出雲まちづくりの指針となっています総合計画や奥出雲町の目指す子供像、現在作成を進めています教育大綱など各種計画を目標に、学校、地域と協働しながら様々な取組をしてまいります。  先ほどお話があったとこで、なかなか製品に例えるというのは非常に難しいことではありますが、やはりしかし、必ず施設、環境、これはもちろん大事であります。これはしっかり整備をして、そして人のこと、品質というのもありますが、私は、やはり学び、地域学習もですが、やはり学力というのを、これもしっかりとつけてやらなけりゃ、奥出雲の子にしっかりつけていかなければならない。そうしたとこも含めて、やはり子供と、そして先生、そうしたお互いの関係の中でよりパフォーマンスが発揮できるようなそうした環境整備をしていく。そして地域もそうした管理、地域もそうしてその教育に携わって、やはり私たちも評価していく、参加していく、そうしたところが大事かと思っております。  人的な環境、これにつきましては、県配置の教職員に加えまして、学びのサポーターでありますとか、特別支援員、その他必要な人的支援については、小・中問わず今後検討は必要だと考えております。以上でございます。 ○議長(藤原 充博君) 内田裕紀議員。 ○議員(4番 内田 裕紀君) ありがとうございます。  いろんな方面から言っていただきましたが、一つが、学力のこともおっしゃいました。先般公表された令和4年度全国学力・学習状況の調査の結果を見ますと、国語と理科と算数ですけれど、数学ですけれど、それぞれ県の平均点上回っていらっしゃる。これはやっぱりそれなりの指導のたまものじゃないかなと思うんですけども、ただ、町長もちょっと今、中学校について触れられましたが、いろいろの中で、人口減少という中で最適な教育環境を求める場合に、判断につきましては、この時間軸も含めて判断すべきではないかなと。先ほどの出生率がそれを物語っているんじゃないかなと思われます。  2点目に、そういう考えの中で質問させていただきますが、令和3年3月の文部科学省初等中等教育局教育課程によれば、2030年度、令和12年度ですからあと8年です、を見据え、ICTを最大限に活用した個別最適な学びと多様な個性を最大限に生かす協働的な学びの一体的な充実を図るとのことでございます。このことについてICTを活用する教員の育成や、また学校規模の適正化を図るとの観点から、小学校、中学校の在り方について伺います。  なお、先ほども言いましたけど、かみ砕いて言えば現在の生徒数の減少状況から将来性と、そして後で確認しますが、財政状況も考慮して、今となっては1つの奥出雲小学校、奥出雲中学校でよいのではいうことも思いますが、いかがでしょうか、併せて質問いたします。 ○議長(藤原 充博君) 糸原町長。 ○町長(糸原 保君) まず小学校の在り方につきましては、現在進めております学校再編協議の中で、地域に根差した学習など様々な御意見を頂戴しているところであり、今後さらに議論を重ねてまいります。  また、中学校につきましては、島根県においては複式学級といった制度がなく、学校兼務による教員配置がなされており、さきに答弁しましたとおり、当面20人程度の規模は維持できる見込みです。  しかしながら、先ほど議員からも話ありましたが、やがては生徒数がさらなる減少もあるということがもう見えてきているということから、当面中学校は部活動の地域移行なども見据えて、中学校の在り方については、小学校再編後に検討を進めたいと思っております。  小学校1つ、中学校1つという部分のことがございますが、これは地域に対してもこれはまた大きな影響を与えてくるというのもあります。町民の皆様のそういった御理解とか、またその時代がやってくる中でどうしていくのかというのは本当に大きな課題になると思います。実際、私もちょっと教育の専門ではないですが、やはり小学生となると、また移動時間、そしてまた体力がどうなのかとか、そういった部分のところ、そして本当にふるさと、自分たちの住んでいるとことの地域との関わり性というのがどうなっていくかというのも、小さな拠点を頑張っていただいてる中で、議員が前の質問でもしていただきましたけど、私もまず2校ずつと、小学校2校というところでも、これも今これからの本当に地域との関わりをどうまた進めていったらいいのかというのは非常に課題と思っておりますので、そこら辺も加味しながら、私は現在進めている再編の仕方で行かせていただければと思っております。 ○議長(藤原 充博君) 内田裕紀議員。 ○議員(4番 内田 裕紀君) 実は3番目の質問に多少先ほどのことについてはもう一回触れようと思いますので、今回次の質問に入らせていただきます。  2項目め、魅力ある地域資源を活用した産業振興についてでございます。  このことについて関連がありますので、私は、この3月の議会においても質問いたしましたふるさと納税の受入額の活用について改めて紹介、産業振興の具体的な施策として提案させていただきたいと思います。  このふるさと納税の制度は、15年が経過しました。前年比1.2倍、件数も4,447万件と、昨年の1.3倍と、すごい伸び率が続いております。また分かりにくい図で申し訳ないです。もうすごい伸びがあっております。  全国の市町村のトップは、令和3年度は北海道の紋別市、153億円。令和2年度は2位でした。134億円でした。19億円もアップしてる。2位が昨年度1位の宮崎県都城市で、146億円。10億円アップしても2位になりました。  島根県においては、令和3年度は1位が浜田市で12億円。昨年度も12億円です。奥出雲町は3億9,000万。常に上位しておりまして、このたびの補正でも計上されましたが、令和4年度は4億円を超える見込みであります。  その30%の、なる返礼品、特産品の調達に係る費用も4億からすると1億2,000万を超えます。何度も言いますが、すごく大きな市場であると思います。また、これは約30%がリピーターということ聞いております。だから2万人としますと、6,000人が関係人口に影響するのではと思っております。  まず、1点目、このことの評価について伺います。 ○議長(藤原 充博君) 糸原町長。 ○町長(糸原 保君) 本町のふるさと納税の実績は、令和2年度が1万4,592件、3億6,849万6,000円、令和3年度は1万7,026件、3億9,064万9,000円となっております。令和3年度の納税件数は島根県では3位、全国では508位で、納税金額は島根県では4位、全国では499位となっており、全国では上位30%以内に入っております。また、今定例会で提案させていただきました補正予算でも寄附金額の増額をお願いしたところでございます。  寄附者にとって、仁多米、奥出雲和牛、シイタケ、清酒など魅力的な返礼品を数多く品ぞろえしていることと、イベント参加や様々な媒体を使ったPRなどの取組が成果につながってると考えてるところでございます。 ○議長(藤原 充博君) 内田裕紀議員。 ○議員(4番 内田 裕紀君) 2点目に入ります。返礼品につきましては、ウニやイクラの海産物の強みを持つ北海道、牛肉や豚肉に強みを持つ九州、この自治体が常に上位にランクされています。  そのような中、先般、10月の鹿児島全共におきまして島根県が常連の宮崎や鹿児島に肉質において割って入って、上位入賞を果たしました。このことは今後のしまね和牛、ひいては奥出雲和牛のブランド化のイメージ向上につながると思います。  そして循環型農業を実践する本町の仁多米、菌床シイタケ雲太等と併せ奥出雲ブランド化を推進し、さらなる魅力ある返礼品としての産業振興を図れるものと思います。  そこで次に、返礼品となる特産品の開発、供給体制、特産品の量です、の強化と、併せて担当部署の体制強化の必要性について伺います。 ○議長(藤原 充博君) 糸原町長。 ○町長(糸原 保君) 現在、2022版のふるさと応援寄附の特産品カタログに掲載しているのは139品目でございます。仁多米、奥出雲和牛、キノコ、しょうゆ、お酒、お菓子、水などの食料品、飲食品のほか、包丁、アウトドア製品、町内の企業が開発した新素材を活用した製品、町内温泉等の宿泊券など多岐にわたる品目をそろえております。また、逐次、新しい品目、限定品などをふるさと納税サイトに追加し、寄附者の目に留まるように努めております。  返礼品については、既存の商品がほとんどであり、ふるさと納税のためだけに開発した特産品はありませんが、異なる事業者の商品をコラボレーションさせた品目がございます。例えば現在も仁多米と雲太シイタケのコラボ商品なども検討しており、近日中に返礼品の品目に追加してまいります。今後もそういった組合せ、コーディネート等の方法も検討しまして、そういうことで新商品という形の開発を進めていきたいと考えております。  また、ふるさと納税の返礼品に特化した新たな特産品を開発というのは、事業者、また町にしてもコスト的にもなかなか見合わなくなってくるということもございまして、今後も一般の商品として開発されたものを採用してまいるという考えでございます。大きな市場でございますので、これも議員御指摘のとおり大きな市場でございます。こういったのをやっていきたいと思っております。  供給体制の強化でございます。納入業者に対して、年間の返礼品の申込みの傾向を、これも共有しております。また、計画的な在庫管理、これもお願いして、またどのような返礼品が寄附者にとって魅力があるかといった部分も勉強会等の開催を検討、また新たな返礼品を掘り起こし、さらに返礼品の充実に努めてまいりたいと思います。  職員のほうは、やはりかなり負担があると聞いております。実際のところそういったものの管理でありますとか、そういったところは非常に大変かなというところは認識しております。こういったところが本当にそういった負担が過度に生じないように方法、どうしたらいいかなというのは検討していきたいと思っております。以上でございます。
    ○議長(藤原 充博君) 内田裕紀議員。 ○議員(4番 内田 裕紀君) 分かりました。  じゃ、続いて、3点目、先ほど町長の答弁ありましたが、新たな特産品、組合せも含めてですが、の開発や菌床シイタケ雲太等の品質管理の向上対策や研究開発の取組に対しまして、町長がおっしゃってる産官学連携の可能性について検討できないか伺います。  このことは非常に僕は大切なことだと思います。それをふるさと納税に限って言うわけではありませんが、やはり有利な補助事業等を活用する際、あるいはコロナによって冷え込んだ地元の企業のさらなる活性化、そして特に第三セクター等の経営改善に必ずつながるものだと思っております。御答弁お願いいたします。 ○議長(藤原 充博君) 糸原町長。 ○町長(糸原 保君) 議員から、特産品開発を産官学連携で取り組んではどうかという御提案でございます。現在、例えば島根大学とは包括的連携協定を締結して、大学から提案を言っていただいた、ジゲおこしプロジェクトの提案をいただいて、世界農業遺産の推進プロジェクトというのを取り組んでおります。島根大学は他の市町村とも様々な分野で連携した取組をされていますので、そういった事例も参考にしながら今後検討していきたいと思っております。  私も産学官連携は自ら本当に担当として取り組んで、企業訪問とか、研究室訪問してきた人間であります。実際奥出雲のように、なかなか研究開発母体、研究開発者を持たない企業さんとか事業者さんというのには、こういった学の力も借りて、また新たな競争資金なんかもチャレンジをしていただいてというのは非常に有効かなということで、私自身も取り組んでまいりました。  また、学校が入ってくるといいなと思うのは、そうしたとこのこうした地域をこうしていくんだということとか、商品開発みたいなことにやっぱり学生も入ってきてくれる、若い学生が入って一緒に考えてくれる。これもまた違った意味で大きな効果があると思っております。  また、今後、松江高専でありますとか、島根県立大学でありますとか、そういった学校とも、もちろん地元の専門学校もございますが、そういったとこと産学官連携という形で何とかコーディネートできないかということも考えておりますし、そうしたい、そうしていかなきゃならないと思っております。その中でも、特産品開発部門につきましても取組ができないか、こういったのを検討してまいりたいと思います。 ○議長(藤原 充博君) 内田裕紀議員。 ○議員(4番 内田 裕紀君) よろしくお願いいたします。このふるさと納税、4億の市場です。これを4億のままで終わらすんじゃなくて、私はやっぱり浜田が12億で、浜田市が。せいぜい12億は僕はオーバーしたいなと、していただきたいなと。逆に、そういう目標を持って取り組むとなると、体制的にもそれなりの体制が必要ですし、もしかすると第三セクターを利用して委託してでもこれを実施して実現するような形を考えていただけたらと思います。これは今後のことですので、どうぞ検討よろしくお願いいたします。  3項目めに入ります。最後に、この9月の定例会は、令和3年度の決算認定も兼ねておる。本町の公表すべき財政健全化指標のうち将来負担比率は昨年度よりも20%、20.5%改善しましたが、臨時財政対策債を除いた地方債残高は146億8,000万。  また、病院事業会計や水道事業会計等の特別会計における地方債残高は126億円、第三セクター等の債務負担行為の限度額の状況は36億4,000万円です。  このことに影響のある本町の職員の人件費、よくラスパイレス指数と言いますが、91.9%と、県内で最低でございます。当然、前にも質問させていただいたんですが、第三セクターの人件費もこれに併せて、コロナ禍でもありますので、経営不振の状況でもあって、同等の状況であります。  まず、1点目、このことをどのように捉えておられるのか伺います。 ○議長(藤原 充博君) 糸原町長。 ○町長(糸原 保君) まず議員の御質問にもありますように、一般会計における令和3年度末の地方債残高は臨時財政対策債を除くと約146億8,000万と、平成29年度末残高と比べますと30億円の減となっております。これは、財政健全化対策として実施してきた起債繰上償還と新たに発行する起債の抑制によるものでございます。これにより、後年度において財源が確保でき、また将来負担比率も毎年改善をしてきて、平成29年度決算時と比べますと46.8%減少したところでございます。また、債務負担行為の限度額は平成29年度末は約61億4,000万でありましたが、令和3年度末では約36億4,000万まで減少させております。このうち、債務保証または損失補償に係るものにつきましても、土地開発公社分については毎年度計画的に解消を図っているところでございます。  これらの結果は、これまで財政健全化に向けた不断の努力を積み重ねた結果だとは考えておりますが、県内の他の市町村と財政健全化指標を比較しますと、本町の実質公債費比率は県内第1位でありますし、将来負担比率も県内第2位と、依然として高い位置にありますので、次世代への負担が軽減できるよう、大規模事業のコスト縮減も図りながら今後も引き続き財政健全化に取り組んでいかなければならないと思っています。  そして先ほど議員からラスの話をいただきました。私も県下の中で奥出雲町の職員さんは低いラスの中でやっていただいてるというのは十分認識しております。これはもう少し私もちょっと検証してみないといけませんけれども、やはり合併時の調整等で職員給与を引き下げる方針もあったのかなと思っております。そうしたのがまだ合併時おられた職員等の給与もかなり低い状況にあるのかなというところも見据えて、そういったとこも見ながら、若年層なんか特にそういった差がないのかというのちょっと今検討してるとこなんですけども、そこら辺の全体の状況等を見て、と言いながらラスが低いからといっても一生懸命やっていただいてる。私まだ1か月たっておりませんけども、今見る中では職員には感謝をしているところでございます。  こうした状況も私もしっかり調査もしまして、今後また、ちょっとそれを給与だけのことでやるというのはなかなか、また財源が伴うということ、急遽の財源を伴うということもありますので、そういった職員のほかの環境のほうで不具合がないかというのも見ながら総合的に考えていきたい、時間もかかるかと思いますが、と思っております。以上でございます。 ○議長(藤原 充博君) 内田裕紀議員。 ○議員(4番 内田 裕紀君) すみません。ちょっと難しい質問をさせていただきました。  ただ、いずれにしても投資事業を行う際にやっぱり町長の方針だと思うんです。少しぐらいいい、言い方が悪いかもしれませんけれども、産業振興図るんだと、もっと投資事業実施するんだと。もちろん実質公債費比率が影響するかもしれませんが、そうするとやっぱり活性化に跳ね返ってくるものがかなりあろうかと思います。どうぞそういったことも含めて御検討お願いします。  2点目に、同じようなことを聞くようでございますが、町長おっしゃってます、今後は既存事業、各種補助金等の見直しについてとおっしゃってます。当然費用対効果が見られるもんであって、それに伴うアクションプランの実施等は考えていらっしゃると思いますが、そこの辺について伺います。 ○議長(藤原 充博君) いいですか。  糸原町長。 ○町長(糸原 保君) 今後の財政運営も踏まえてで回答します。  インフラ整備でありますとか、小学校建設及びこれに附帯するハード・ソフト事業、こういったものも財政負担としては大きいと認識をしております。また、耐震基準を満たさない施設の対応などもこれから取り組まなければならない課題もたくさんあるという状況であります。そうした中で、こうした投資事業でありますとか、維持補修でありますとか、こういった……。 ○議長(藤原 充博君) 町長、ちょっとすみません。今3番目のあれになってます。2番目の分で既存事業とか各補助金の見直しというやつを今やっています。 ○町長(糸原 保君) すみません。じゃ、訂正させてもらって。すみません。ちょっと。  既存事業や各種補助金の見直しについて、すみません、もう一度。道路整備等の生活インフラの整備につきましてでございます。町民の要望の声も多くあり、私もやはり緊急性とか費用対効果を勘案して、必要なものについては、これまで同様、計画的に実施していきたいと考えております。本当に忙しいものというのは私も認識しておりますので、そうしたところでまず急いでやりたいと思っております。  また、各種補助金につきましてはですけども、一般財源のうち、補助費等が占める割合と令和3年度決算において23.8%ということで、公債費の28.6%に次いで高くなっていると。この部分を見直すことによって、一般財源の確保は検討しなくてはならない課題と考えますが、見直しとなりますとまた補助金の対象となる団体でございますとか、個人等、また補助対象となる内容もちょっと様々であるということもあります。一定の基準で削減するということはなかなか難しいと考えております。とはいえやるべき事業も、私もちょっと約束してきた、例えば無償化の問題でありますとか、そういったほかのことも、保育料の無償化でありますとか、子育て等の事業等もやっていく中で、やはり予算の集中というのも必要であると考えております。来年度の当初予算の編成の中で、内容とか費用対効果などによって判断していきたいと思います。ちょっと間違えまして、申し訳ございませんでした。 ○議長(藤原 充博君) 内田裕紀議員。 ○議員(4番 内田 裕紀君) 町長がおっしゃるように、一定の基準で削減するというのはなかなか難しいと思います。  ただ、来年度の当初予算といいましてもあと2か月余りしかございませんので、どういった形で費用対効果されるのか、職員の方大変でしょうけども、ひとつ有意義な形でよろしくお願いいたします。あくまでも限られた財源と。  3点目に入ります。最後に、インフラ整備も含めまして、新たな小学校建設や旧耐震施設等の公共施設管理計画、また産業振興等の投資事業の将来負担を見据えた効果的な運営の基本的な考えについて伺いますが、なお、現在の財政状況を考慮して、例えば具体的に、あくまでも私の私案ですが、老人介護保健施設の建て替えの検討をいつまでにどうするのか。例えば高田小学校や八川小学校跡地利用どうするのか。エレベーターやスプリンクラーをつけまして、福祉施設として活用できないのか。  また、仁多地域の統合小学校、進んでおりますが、仮校舎として統合全体を亀嵩小学校の活用も検討できないのか。亀嵩小学校は、実はグラウンドが200メートルトラックがあり、校舎に並列して第2グラウンドがございます。そして屋内運動場が他の屋内運動場の1.6倍の800平米。また、その隣には25メートルのプールもあります。当面は統合小学校の仮校舎としても活用できるんではないかと考えております。これあくまでも私の私案でございますが、そういったことも含めまして効率的な運営の基本的な考え方についてお聞きします。 ○議長(藤原 充博君) 糸原町長。 ○町長(糸原 保君) インフラ整備、小学校建設及びこれに附帯するハード・ソフト事業の財政負担は、これは町としては非常に大きいものと認識しております。また、耐震基準を満たさない施設の対応などもこれから取り組まなければならない課題であります。これらの投資事業や維持補修の実施につきましては、中期財政計画、実施計画等で管理をしてまいりますけれども、学校建設など大規模な投資事業を実施する際は、他の、私はコストの縮減というのは、これはもちろんでございますし、その事業自体のコスト縮減はもちろんでございますし、他の投資事業の進捗を遅らせていくことも、これもやむを得ないかなと考えております。  例えば老人介護施設の話でございます。これも私も、ちょっと中は見せていただいておりませんけれども、外見とか、皆様の話を聞く中で、これ非常に何とかしなきゃいけない状況だというのはもう十分認識しております。それをどうしたらいいのかというのもこれまでもいろいろ在り方の検討等もされておられるようでありますが、これも委託先との話もございますので、そういったとこも詰めながら早急に方針を出していかなきゃいけない。規模もあります。将来的な規模をどうして決めていくのかということも含めて早く解決したいというところは私も就任当初から心の中では思っておりますが、いま少し回答できる状況にないのが実態でございます。  また、学校の仮設校舎の話です。これも私もこうやって町内を歩く中で、そういった案もお聞きしております。実際の移動のコストの話も含めていろいろ検討して、今このような形で提案があったとは聞いておりますけれども、しかし、やはりそういった既存の施設を活用することでコストが下げれるということであれば、それがやっぱり地域の方が受け入れていただく、町民の方が、いや、それはいいよということがあれば、そこは真摯に受けていく、意見を傾けていく。私もこうやって新たに町長にならせてもらったからには、そこの点も含めて見させていただきたいと思っております。  なかなかはっきりこうしますと今言えなくて申し訳ございませんが、そういった視点も持ってコスト縮減という視点でやっていきたい。これは町政全体がそういった財政というのは見据えていかなきゃいけないということで、必要な事業、必要な投資をしていく、産業の振興等にも十分やっていかなきゃいけない、ほかの事業もありますので、そういったとこも含めて考えていきたいと思います。以上です。 ○議長(藤原 充博君) 内田裕紀議員。 ○議員(4番 内田 裕紀君) ありがとうございました。なかなか大変なことであります。  ただ、やはり大切なのは、いつまでにということと、それから今、いわゆる時間軸を含めたやっぱり評価を常にしていただけたらと思っております。何度も言うようですが、財政は大変ですけれども、やっぱりみんなでやろうという姿勢を町長が出されれば、ある意味では僕は産業振興が優先してもいいんじゃないかな、併せて思います。これは答弁要りませんが、町長、ひとつよろしくお願いいたします。  以上で一般質問終わります。ありがとうございました。   ─────────────────────────────── ○議長(藤原 充博君) ここでしばらく休憩といたします。11時15分に再開いたします。            午前11時07分休憩   ───────────────────────────────            午前11時13分再開 ○議長(藤原 充博君) ただいまの出席議員数は14名であります。定足数に達しておりますので、休憩前に引き続きまして一般質問を行います。  12番、内田精彦議員。 ○議員(12番 内田 精彦君) 12番、内田精彦でございます。一般質問をさせていただきます。  まずは今回の奥出雲町の町長選挙におきまして無投票当選されました糸原保町長、お祝いを申し上げます。  無投票当選でございますので、奥出雲町の全町民が糸原保町長に期待をし、支持しての結果でございます。9月28日の令和4年度第3回奥出雲町議会定例会の所信表明でもお話しされましたが、その責任の重大さを痛感し、決意を持って、決意を新たにしたいと表明がございました。向こう4年間の任期中にこの言葉を忘れずに邁進していただきたいと思っております。  さて、所信表明では、数多くの直面する課題、そしてさらに深刻になっていく課題に対しては、行政だけでは到底対処していくことはできず、町民の全ての皆さんと協働し、総力戦で向かっていかなくてはならないと表明されました。  また、町長は、選挙において、総力戦のまちづくりとして、4つのまちづくりを掲げ、訴えてこられました。そしてその実現のためには自分自身が常に現場感覚を持って、職員と共に町民に寄り添い、また町民と一緒になって地域資源を最大限活用し、少ない財源に魂を込めて、使命感、情熱、全集中の政治姿勢を持って町政運営に邁進する所存であるとも表明されております。  そして施策について町民の皆様が総力戦のまちづくりとして、よし、一緒にやろうと真に思っていただく施策や事業をやりたいと申され、そのためには、議会と町行政はいつも車の両輪と例えられますが、未来に向け、町民を乗せ一緒になって、意見や知恵を出し合い進んでいきたいと考えているとも申されております。これまでもいろんなとこでいろんなお話を聞きますが、議会と町行政はいつも車の両輪という言葉はどこでも聞く言葉でございますが、その後に未来に向け、町民を乗せて一緒になって、意見や知恵を出していきたいということでございますので、町民の幸せを乗せて一緒に行っていただきたいというふうに思っておりますので、どうかよろしくお願いいたします。  そこで私の質問に入りますが、町長への手紙、提言箱について質問したいと思いますが、その前に、少し古いもので申し訳ございませんが、以前の町長への手紙についての質問をいたします。  当時の同僚議員の一般質問であったと記憶しておりますが、町民の皆様から御意見、御提案を募る考えについて質問され、町長への手紙制度が登場したものと思っております。これは平成22年9月から始められたと思っとりますが、現在はこの制度はどのようになっているのか、まずお答えをお願いします。 ○議長(藤原 充博君) いいですか。  糸原町長。 ○町長(糸原 保君) 町長への手紙は、平成22年広報10月号に当時の井上町長が、町民の皆様の生の声をできるだけ多く聴く機会を設けたいということで、また、町長個人に対する御意見をお聞きしたいとの考えから掲載されたもののようでございます。  その後、4回広報に掲載しておるということです。  お手紙を頂戴した件数については31通となっており、町長により町政運営の参考にされたというふうに考えております。 ○議長(藤原 充博君) 内田精彦議員。 ○議員(12番 内田 精彦君) 次、成果について伺いたいと思っております。  今、町長、お話し、答弁していただきましたが、これ平成23年5月の広報でございます。私もちょっとこれ取っておりますので、これずっとこの間調べてまいりました。これのところに、見られたかどうか分かりませんが、町長への手紙、町政に関する御意見、御提案をお寄せください、こういう封筒もつけて、裏のほうへ文章をつけて、この封筒に入れて出すというふうなものが出ております。これが今言われたときに出ておったと思います。  私が調べたとこでは、平成22年度には8件の御意見があったというふうなことがこの広報にも載っております。広報ナンバー74に記載されておるわけでございますが、手紙制度の成果について、ちょっと昔のことでございますので、申し訳ないですが、成果について、どのような成果があったのか、お答えを願いたいと思います。 ○議長(藤原 充博君) 糸原町長。 ○町長(糸原 保君) 私もちょっと調べていただいてお答えします。  頂戴したお手紙の内容は、提案だけにとどまらず、県外の方からの奥出雲町の感想などもお寄せいただいたということでございます。  一例を挙げますと、現在、ジョーホーの11チャンネルで放送しております歌詞つきの町歌は、この御提案により実現したものだということです。また、奥出雲町に旅行にお見えになった方から、自然豊かで、人情に厚く、のどかな町などの感想もお寄せいただいたということでございます。  個人的な御相談もあるようでして、全ての提案を御紹介できかねますが、事業的に、また規制等の制約から困難なものもございますが、町政を行っていく上での参考とさせていただいており、成果としては表れていると思っています。 ○議長(藤原 充博君) 内田精彦議員。 ○議員(12番 内田 精彦君) 次に、町長への手紙、提言箱についてちょっと質問させていただきたいと思います。  これまでいろいろお話ししていただきましたが、私、現在はこれがないと思っております。広報にも載っておりませんので、その場限りのものだったというふうに解釈しておりますが、提案でございますけども、町民の皆様の御意見、御提案を町政に反映させるために、町長への手紙、あるいは提案箱などにより町民の皆様からの貴重なアイデアや提案を募る考えがないのか。要するに町長への手紙、提言箱について、そういうものをつくる考えがないのかどうか伺いたいと思います。 ○議長(藤原 充博君) 糸原町長。 ○町長(糸原 保君) 私も選挙の際にお話ししてきたことは、今後の奥出雲町つくっていくには、役場の職員とかだけじゃなくて、町民の皆さんもはじめ企業・団体の皆様、また奥出雲町を応援してくださる皆様と一緒になって、総力戦で課題に立ち向かっていくというお話をさせていただいております。  したがって、町民の皆様から広く御意見を頂戴したいと、これは真に思っているところでございます。  具体には、町の総合計画であったり総合戦略の見直しをするとお話をさせていただいとりますが、そのときには、それの際も皆様からの御提言でありますとか、ホームページを活用した御提言でありますとか、またタウンミーティングでありますとか、小さな拠点づくりのメンバーの方々とか、そういったところと意見交換をさせてもらうとか、そういったとこで、もう手紙とかそういった部分、様々な方法があろうかと思います。できるだけ意見をいただきたいと思っております。当然手紙というもののよさもございますけども、どうしても一方通行になってしまう部分もございますので、できれば私もしくは職員も直接お会いする機会を持ちながら、町民の皆様の声や御提言に耳を傾けさせていただきたいというか、生の声を本当は聞きたいなというふうに思っているところです。御意見のほうも参考にさせていただきます。 ○議長(藤原 充博君) 内田精彦議員。 ○議員(12番 内田 精彦君) 町長、これまで県の職員さんでございました。ここに「フォトしまね」というのがございます。ここを見ますと、毎月これ出る、これは春、この間の分ですので、春、夏、秋、冬ですかね、4回出るとは思いますが、いつもは出ておらないと思いますけども、ここにちゃんと、ちょうど今と同じようなことで知事への提案箱、こういう欄というか、書いてありまして、これには知事への提案箱として、県の広報誌「フォトしまね」に県民の皆様へアイデアや御提案をファクス、あるいはeメール、郵送にてお寄せいただくよう記述してございます。  ぜひとも町民からの貴重なアイデア、貴重な御提案の制度を設け、町民の意見を取り入れた、奥出雲町のため、そして町民の幸せのための政策をしていただきたいと思います。ぜひとも実現を願うものでございます。町民の皆様からのアイデア、提案、要望については私ども議員もいろいろ聞くわけでございます。そして一般質問等で提案をいたしますが、なかなか実現に至らないのが現実で、実情でございます。直接町民からのアイデア、提案、要望などを聞き、町政に反映することが重要だと私は考えております。その辺のことでもう一度答弁いただけますか。 ○議長(藤原 充博君) 糸原町長。 ○町長(糸原 保君) 意見等ですね。先ほどちょっと「フォトしまね」の例もいただきました。実際そういう書き方もございましたし、町長への手紙という形で袋とじの形の印刷をしたものも、それもやっておりました。私も直接それでそういった意見が出たものに対して、こういうの意見が出てるぞということで、担当課におりましたときも実際にそれに対して当時知事がどう思ってるのかという話も含めて考えて回答してまいりました。  確かにいただいたものでも実現できないこともございます。いろんな意見がありまして、確かに私自身もすぐできないもの、しかし、やらなきゃいけないものと、これはまた町民の皆様からいただくということ。  しかし、大事なとこは、そこもできないとか、いついつまでやるとかいうところをやっぱりきちんと回答していくということも大事かと思っています。これがまた行政を担う者の責任かなと思っております。そういった形で、やはりいただいた意見というのは極力、個人的なちょっと公表できないものは別として、そういった意見については丁寧に回答したり、また皆様にもきちっと分かっていただけるように、こういう回答しましたということが分かっていただけるようにしていくのが大事かなということで、そういった意見をしっかり受け止めていく、また返していくということをしたいと思っています。もちろん全て書き物じゃなくて答える場合もあろう、これは直接対話のこともあろうかと思いますが、極力そういったものも丁寧に説明していく。  また、私も、これはまた皆様からも質問もあろうかと思いますけども、やはり職員が直接住民の方からお話をいただいたことに対して、なかなか上まで話が通ってないということもあります。そういったとこも改善しながら、私も職場で例えば町民の方がこんな話がありましたというのは極力報告していただくようにということは申してますし、これからもその姿勢で、ある意味そういった面での風通しのよい職場をつくっていきたいと思っております。  議会の皆様からも御意見をいただきますし、そういったものに対してもちゃんと返していけるようにというふうに思っておりますので、これからまたよろしくお願いしたいと思います。 ○議長(藤原 充博君) 内田精彦議員。 ○議員(12番 内田 精彦君) よろしくお願いしたいと思います。  ちょっと一般質問等で提案してもなかなか実現しないというふうなお話ししたんですが、ちょっと誠に言いにくいことなんですが、一つの例を言いますと、私ども住民の皆さんからいろいろ要望受けて、こういうことしてもらえんだろうかというふうな要望があるわけでございます。それを言ってもなかなかしていただけないのが実情でございます。いろいろございますが、一つ例を挙げますと、もうちょっと前なんですが、奥出雲交通のバスがございます。バスの車体の色が合併前からずっと一緒な色で来ておりまして、その色を何とか、いろいろ老人さんから見れば分かりにくいので、田んぼの色と同じ、稲の色と同じような色でございますので、分からないので、車体の色変えてもらえんだろうかという要望が直接ありました。そのことでまた質問いたしましたんですけども、なかなかいい返事がいただけないいうことでございましたが、ほかの同僚議員さんも同じようなこと言っておられました。  あるときに奥出雲交通のバスが新車が入ったときに、デザインが変わっておったんですね。どうしたんですか言ったら、いや、いろいろあって変えたということでしたが、その私に要望された方が、町長に直接言ったんだと、そのこと。私に要望した後で。どのぐらい後か分かりませんが、それでどうもやってもらったというふうなこと後で聞きまして、ああ、そうでしたか。それは実現できたからよかったですねとは言ったんですが、そういうこともありますので、やっぱり直接町長に提案箱とか提言箱とかいうことでもいいですので、直接やっぱり聞いていただきたいという意味からこういうもの発言しとりますので、その辺のことも含めてまたお考えをよろしくお願いしたいというふうに思っております。  じゃ、次、行きますが、道路の管理について伺います。  町道、農道、林道の管理でございますが、いろいろ道路がありますが、初めに、町が維持管理する町道、農道、林道の延長についてお答えをください。 ○議長(藤原 充博君) いいですか。  松原建設課長。 ○建設課長(松原 三美君) 御質問にお答えいたします。
     まず、町道につきましては、860路線、総延長は548キロでございます。  次に、農林道につきましては建設課が管理しているものの路線ということで御理解をいただきたいと思います。  農道が109路線、総延長77キロでございます。  林道のほうが9路線、総延長は24キロとなっております。以上でございます。(「20幾つ」と呼ぶ者あり)24キロ。あくまでも建設課管理分でございます。以上でございます。 ○議長(藤原 充博君) 内田精彦議員。 ○議員(12番 内田 精彦君) 今、町道、農道、林道、数量答弁いただきましたが、この前にも私ちょっとこの質問いたしまして、平成25年6月議会で質問いたしました。そのときには町道が538キロ、農道が75キロ、林道が45キロというふうな数字だったと思います。若干今違っておる数字がございましたけども、また確認をいただきたいと。別に今これがどけこげありませんので、よろしくお願いしたいと思います。  次に、昨年の暮れから、除雪の関係に入ります。暮れから今年の春までの雪が降ったための除雪しておられますが、除雪におけるガードレール、路肩、歩道ブロックその他損傷しておると思います。その被害箇所と概算被害額が分かれば教えていただきたいと思います。 ○議長(藤原 充博君) 松原建設課長。 ○建設課長(松原 三美君) 御質問にお答えをいたします。  道路の除雪作業につきましては、安全で円滑な冬期交通の確保を図り、大規模な通行止めが生じないよう、また、一定程度の旅行速度が保たれるように行われるものでございます。  通常何もないとこで行う作業とは違いまして、早朝の暗く降雪により視界の悪い中での作業でございます。また、オペレーターのほうでは少しでも道路幅を確保しようと思いまして拡幅の除雪を行っております。その際、まれに道路構造物を破損する場合がございます。道路管理者において、通行に支障があると判断いたしました場合には、都度、直営修繕も含めまして、緊急の修繕を行っております。したがいまして、正確な箇所数や被害額の把握はできていないのが現状でございます。  なお、参考数値となりますが、毎年年度末において除雪作業の受託業者のほうから年度内において作業した作業エリア内、こちらでの道路構造物などの破損状況について報告をしていただいとります。  本年3月末での報告件数をお知らせいたします。町道で37か所、農道で7か所、合わせて44か所の報告を受けております。  なお、林道につきましては破損報告はございませんでした。  そちらの被害額でございますが、報告箇所の修繕といたしまして町道で約250万円、農道で約30万円、合わせまして約280万円となったとこでございます。以上でございます。 ○議長(藤原 充博君) 内田精彦議員。 ○議員(12番 内田 精彦君) 報告いただきまして、なかなか難しいとは思いますが、これまで今年、令和4年度、現在までの復旧済み、発注済みも含めまして、どのぐらいあるのか分かればお答え願いたいと思います。 ○議長(藤原 充博君) 松原建設課長。 ○建設課長(松原 三美君) 御質問にお答えいたします。  先ほど報告いたしました箇所、全て修繕が完了いたしております。以上でございます。 ○議長(藤原 充博君) 内田精彦議員。 ○議員(12番 内田 精彦君) 全て完了しておるということでございますので、私は残っておるかと思って、残りの箇所も含めての年度内完了の見通しについて伺うつもりで伺いましたが、発注済み、完了済みということでございますので、それはこれで置きます。  全部除雪で損傷が出たというの把握いうのはなかなか難しいとは思いますが、私はちょうど横田に住んどりまして、昨日もちょっと野呂山のグラウンドゴルフ場がイノシシで被害を受けたというふうな話を聞きまして、急遽上がってみましたですが、あそこ上がる、町道野呂山線ですかね、あれ、野呂山線につきましては、課長、知っておられるかどうか分かりませんが、除雪のためにガードレールが大変な損傷しておる箇所が何か所ございます。これは昨年度じゃなくて、もう四、五年なりますかね、なっておりますので、いつもこういうとこ直していただきたいというふうな要望はしておりますが、なかなか直っておらん。お金がかかりますのではございますが、野呂山につきましてはグラウンドゴルフ場がございますので、町内の方もお見えになりますが、町外の方もお見えになります。町外の皆さん来られた方が毎年来てもやっぱり同じようなことになっとるなというふうなことは誠にちょっと残念に思うわけでございますので、その辺のことにつきまして特に気をつけて、どういいますかね、復旧いいますか、そういうことをやっていただきたいいうふうなことをちょっとここの場で述べさせていただいておきます。  次に行きます。道路の通行止めについてちょっと伺います。  町民に対しての道路の通行止めのお知らせは、どのようにされているのか。近年は、おろち湖周辺のイベント、自転車レース等だけがジョーホーテレビの文字放送と有線放送のお知らせで町民に周知されておると思いますが、他の通行止めについて、道路工事も含めて、放送なんかで町民に連絡いいますか、周知徹底することはしなくてもいいのかどうか、町の考えを伺います。 ○議長(藤原 充博君) 松原建設課長。 ○建設課長(松原 三美君) 御質問にお答えをいたします。  通行止めの情報につきましては、緊急の通行止めを除きまして、町のホームページ、防災情報サイト、くらしの安全、こちらのほうに掲載をいたしております。  また、緊急の通行止めを含めまして、工事などにより通行止めを行う場合はございます。その際には、関係いたします自治会長様を通じまして、自治会の皆様に周知をいただいているとこでございます。  なお、2車線以上の道路や緊急輸送道路の指定区域、こちらのほうにおいて、緊急事態により全面通行止めをする必要があった場合、こちらは道路管理者の判断によりまして有線放送などにより周知をすることといたしております。以上でございます。 ○議長(藤原 充博君) 内田精彦議員。 ○議員(12番 内田 精彦君) これ参考まででございますが、以前は、今、課長が申されましたが、そういうことにつきましても文字放送等で通行止め、図面いいますか、図面入りの、地図入りの通行止めの文字放送が出ておったというふうに思っておりますので、それが最近はないので、どうしてかなというふうなことから今質問させていただいたとこでございますが、ホームページいうにも載っておりますので、承知しております。  それじゃあ、次に行きますが、この道路の通行止めについて、一般的には行政が通行止めされてやるわけでございますが、私用でどうしても通行止めをさせてもらわなくてはいけないということがあると思います。そのときにはどのように知ればいいのかというのが1つと、これまでそういうことで私用での通行止めされた件数とか事案、どういうことで通行止めされたのか、あるいは無断で通行止めされておるのか、そういうことについて分かればお答え願いたいと思います。 ○議長(藤原 充博君) 松原建設課長。 ○建設課長(松原 三美君) 御質問にお答えをいたします。  まず、後段の質問のほうからお答えをしたいと思います。  無断での通行止めの件数と事案ということでございましたけども、現在把握している事案はございません。  次に、通行止めの手続、こちらについてでございますが、町道などにおいて通行の規制を行う場合には道路通行規制の申請が必要となります。書類の提出窓口でございます。奥出雲町内の国道、県道、こちらにつきましては、島根県雲南県土整備事務所仁多土木事業所、こちらに提出をいただくようになります。建設課所管の町道でありますとか農林道、こちらにつきましては提出窓口は建設課となっております。なお、こちらにつきましても、申請書の様式等、町のホームページ、こちらは「くらし・手続き」、「道路・交通」、こちらのほうに掲載しておりますので、そちらのほうから取得をいただきたいと思います。  また、道路上で工事で作業、また、工作物の設置など、これらを行うときには、道路交通法に基づきます道路使用許可の手続が併せて必要となります。こちらにつきましては、所轄の警察署長に申請する必要がございますので、通行規制の申請と同時に直接所轄の警察署に申請を行っていただきたいと思います。以上でございます。 ○議長(藤原 充博君) 内田精彦議員。 ○議員(12番 内田 精彦君) 要するに私用の通行止めをしたいときには、手続すればなると、こういう答弁でいいですか。分かりました。  ということで、次、本当は無断で通行止めされてる事案があると思うが、道路管理者としての対応はということを質問しようと思ったんだが、要するに、ないという考え方でいいですか、無断で通行止めされとる事案は今のとこ聞いておらないということでいいですかね。じゃあ、そういうことでいきたいと思います。  これも関係しますが、要するに通行止め、これ警察になるかも分かりませんが、無断で通行止めにしておって途中で通行止めになって引き返すというふうなことがあろうかと思いますが、そういうときの車両事故等の責任はどこにあるのかというふうなことをちょっとお聞きしたいと思ったんですが、それも分かれば教えていただきたいです。 ○議長(藤原 充博君) 大丈夫ですか。  松原建設課長。 ○建設課長(松原 三美君) 御質問にお答えいたします。  まず最初に、無断の通行止め、現在把握してるものはございませんが、仮にあった場合、そのとき道路管理者の対応ということでお答えをしたいと思います。  まず現場のほうへ臨場いたしまして、状況を確認した上で直ちに通行を開放していただきます。あわせまして、必要な手続についても指導するように行っております。これ、ちょっと近年の例でございますが、全面通行止めではございませんでしたが、バス路線のところでちょっと通行に支障を来したという事案があって、バスの運行会社のほうから連絡を受けてこのような対応をした事例がございます。なお、その場合、従わないときには道路交通法の119条の1項、こちらのほうの適用がございますので、3か月以下の懲役または5万以下の罰金、こちらのほうが適用になると考えます。  あわせまして、無断の通行止めがあったとき、引き返して事故があったら誰が責任かという質問だったかと思いますが、こちらは、通常の交通事故と同様と考えておりますので、その原因によって判断されるものと考えます。以上でございます。 ○議長(藤原 充博君) 内田精彦議員。 ○議員(12番 内田 精彦君) 無断の通行止めは把握してないし、いろいろございますが、実際には無断で通行止めされておるところがございます。そのために町民、住民が非常に迷惑受けておるというふうなとこもございます。それは、近所であればなかなか通告しにくいという面がございますので、この後、私、相談室の話もございますが、提言箱の話もございますが、それにも少しは関係があると思いますので、町長、またよろしくお願いしたいというふうに思っております。  次、通常の道路パトロールについて伺います。  道路のパトロールの必要性についてどのように考えておられるのかと。ちょっと時間がございませんので、このことと、道路のパトロールについて現在はどのようにされておるのか、この2つ一緒にお答え願いたいと思います。 ○議長(藤原 充博君) 松原建設課長。 ○建設課長(松原 三美君) 御質問にお答えいたします。  まず、パトロールの必要性についてお答えをいたします。  こちらにつきましては、道路法第42条第1項、こちらのほうに道路管理者は道路を常時良好な状態に保つように維持し、修繕し、もって一般交通に支障を及ぼさないように努めなければならないというふうに定められております。当然、道路管理者として道路パトロールは必要であるものと認識をいたしております。  続きまして、現在の状況でございますが、奥出雲町の状況ですが、道路維持員4名によりまして町内9か所、こちらを年間の巡回計画のほうを立てております。それに基づきまして、道路、河川のパトロールを行っている状況でございます。なお、台風や集中豪雨、地震など異常気象の直後、こちらにつきましては、全地区を対象に緊急の巡回を実施をいたしております。  人員体制や予算の制約がございますので、それぞれの自治体の道路パトロールの仕方は異なっております。例えば国のほうでは、道路の巡回業務全て、こちらを民間委託をなさっております。また、大きな自治体においては、直営で行ったり、一部を民間のほうに委託して行っているところもあるというふうに聞いております。  一方、奥出雲町のような小さな市町村では、職員が他の業務の合間に併せてパトロールを行うというのが現状でございます。道路管理者といたしましては、日々、道路交通の安全を確保するよう努めておりますが、なかなか全てが把握できていないのが実情でございます。議員の皆様をはじめ町民の皆様も、道路の損傷や変状、落下物などを発見されましたら建設課のほうにお知らせをいただきますよう、この場をお借りしまして改めてお願いをいたします。以上でございます。 ○議長(藤原 充博君) 内田精彦議員。 ○議員(12番 内田 精彦君) 道路関係であれば建設課のほうへ報告してくれということでございますが、なかなかならない場合もございますので、通常のパトロールに力を入れていただきたいと。予算的なこともあると思いますけれども、その辺のことをお願いをしておきたいというふうに思っております。  最後でございますが、相談窓口設置についてということで質問をいたします。  これは、ちょっとこないだいろいろ調べてみました。以前、各市町村において、町民の皆さんからの要望、苦情等について、すぐやる課等を設置され対応し、非常に好評である町村があると聞いております。この原点は、どうもはっきり分かりませんが、千葉県の松戸市じゃなかったかと思っております。この一番は、スズメバチですか、アカバチの巣に困っておるというふうなことで、千葉県の松戸市さんがすぐやる課というものを設置されたというふうに聞いております。  近年はそのような記事はあまりお目にかかりませんが、これを各市町村において何らかの対応をされていると思っております。私も議員として働かせていただいておりますが、町民の皆様から様々なお話、相談、苦情等をお聞きしておりますが、正直この案件は役場のどの課が該当、担当なのか、迷うことも時々あるわけでございます。町民の皆さんは、行政一般、心配事、困り事、要望など、役場の総合相談窓口があれば非常に喜ばれると考えますが、専門相談員の設置あるいは相談窓口の設置について町長のお考えを聞きたいというふうに思っております。 ○議長(藤原 充博君) 糸原町長。 ○町長(糸原 保君) 専門職員による相談窓口の設置との御提案でございます。  議員御質問の中でも触れられておりますとおり、町民の皆様からの御相談は、行政一般から個々のプライベートに係る内容、個人のいろんな給付等に係る内容と、そういったことまで様々でございます。その御相談の内容によって、各課において担当しております専門の担当者によって結局このことは対応していかなきゃならないという、それがベストではございますが、一方、どこに相談すればいいか分からないというところは、もちろんそういう町民の方がおられるということでございます。  現状、私も確認してみたところ、その際は、基本的には総合窓口は、仁多庁舎は町民課であり、横田庁舎は税務課で相談するということになっておるかと思います。専門の相談員というのが確かにおればいいという部分もあろうかと思いますが、役場に行ったら、まずどこへ行ったらいいかというところを、取りあえず総合案内の看板などもそこの窓口のとこへしっかり置いていくということをまずやってみたい。看板等を置いて、仁多庁舎、横田庁舎、ここへまず来てくださいというふうな形で置いたらどうかなと思っております。  あとは、電話等でどこがいいのかなというところもちょっとあろうかと思います。この前、私にも電話がかかってきたことがあって、一般の方から電話がかかってきたこともありまして、確かにそういうのもあるのかなというのは認識したとこでございます。まずは看板設置をしてみて、あと、お声を聞いてみながら、町民の方が困らないようなことを考えていかなきゃいけないのかなと思っております。 ○議長(藤原 充博君) 内田精彦議員。 ○議員(12番 内田 精彦君) 今、町長から答弁いただきましたが、先ほど、来ていただいて、受付は仁多庁舎は町民課、横田庁舎は税務課に受付があります。私は、以前に、前町長のときに、受付係はちゃんと設けなさいと、こういう質問をしたんですが、なかなかそれは、そこの今言われた仁多庁舎は町民課、横田庁舎は税務課の職員がやりますのでということで、聞いていただけませんでした。雲南市さんもちゃんと入ってすぐのとこに受付の人が、2人ですか、おられます。飯南町さんもいらっしゃいます。やっぱり町民の方は分からないとこがありますので、そういうとこをやっていただきたいというのが1つはあります。  この相談窓口いうのは、来てもいいんですが、電話で相談っちゅうだか、苦情を含めましていろいろありますが、ときに、要するに仁多庁舎なら町民課とか総務課か、どっか分かりませんが、電話したときに、なかなかそれから先が物が進まないというのがどうもあるようでございます。  一例を申しますと、電話でしたんだけども、いろいろ言われて、いろんなとこへ電話が回っていったみたいです。そこが対応されたような形になったんですが、実際はそこが対応されなくて、民間の人が出てきたというふうなこともあったようでございまして、それは本人からすれば、行政へ苦情っちゅうだか、お願いしたことが行政からの回答じゃなかったと、こういうことがございますんで、それは大変な問題だということで指摘はしておきましたので、関係のとこはよく分かっておられると思いますが、そういうことがあってはならないというのが1つありますし、それから封書なんか、私のとこにも相談がありまして、封書が私名義で来ました。その中の宛名は自分じゃなくて、ほかの人のが来たということで、私のとこへ相談に来られまして、こういうことは間違いだから、役場へ行って間違えですよと言えばそれで済むわけなんですが、役場はこういう仕事をしておりますよということを、あんたは議員だから、ちゃんとそういうことを知っちょりなさいというふうなことで私のとこへ来られたこともございますので、それはどういう形で間違いが発生したのか分かりませんが、要するに私がお願いしたいのは、相談窓口に誰か専門員がおって、そこへ一つ行けば、そこで相談すれば、そこから例えばこれはどこどこの課だとそこへ回していただいて、そこで処理していただいて、処理したものを相談員のとこへちゃんとまた返していただいて、ちゃんと処理ができたかどうかっちゅうのをしていただきたい。  結局、町民の皆さんからいろんな苦情が来ても、どこまでいったのか分からん、はっきりと回答がもらえなかったというふうなことがどうもあるようでございますので、そういうことがあってはならないので、責任をちゃんと明確にしてもらいたいということで、先ほど言った封書の中の間違いなんかはあるかと思います。どういう形で間違いがあったのか、それは分かりませんが、そういう間違いが例えばあれば、ほかの課でも同じような間違いをしてはいけないので、そういう相談員さん、相談室みたいなものを設けて、ちゃんと、課長会ですか、そういうことで、こういうことがあったので皆さん、気をつけましょうとか、そういうお話をしていただいて、今後の間違いがないようなやり方を取っていただきたい。そういう意味から、この相談員の窓口いうものを質問したんですが、その辺のことを町長、もう一度、何か考えがあればお答え願いたいと思います。 ○議長(藤原 充博君) 糸原町長。 ○町長(糸原 保君) 先ほど、行政の中で、町の中でそういった間違いがあったりとか、また、それが周りに情報が周知されなかったりということはあってはならないことだと思いますので、そのことが起きた際には、起きた際にはって起こしてはいけませんけども、それは内部でしっかり情報共有を図っていきたいと思います。  そこの総合的な対応をする部署というのは、今お答えはできませんが、飯南町とか雲南市のほうの受付がどこまでの役割を担ってるかという部分のところも、そこまで力を持ってる窓口なのかというのは、そこら辺も聞いてみて、本当に皆さんが不満がないような形でいけるように、ちょっと私も勉強させていただければと思います。はっきりお答えできなくて申し訳ございません。 ○議長(藤原 充博君) 内田精彦議員。 ○議員(12番 内田 精彦君) 以上で質問を終わりますが、今のことにつきましては、必ず相談員を設けるとか相談室を設けなさいとかという意味ではございませんので、そういう例がございますので、これからそういうことがないような行政にしていただきたいという意味で申し上げておりますので、ひとつよろしくお願いしたいと思います。  じゃあ、以上で終わります。   ─────────────────────────────── ○議長(藤原 充博君) ここでしばらく休憩といたします。13時00分、1時ちょうどに再開いたします。             午後0時04分休憩   ───────────────────────────────             午後0時59分再開 ○議長(藤原 充博君) ただいまの出席議員数は14名であります。定足数に達しておりますので、休憩前に引き続きまして一般質問を行います。  それでは、5番、小田川謙一議員。 ○議員(5番 小田川謙一君) 5番、小田川謙一でございます。私は、2項目、6点について、一問一答方式にて一般質問を行います。  まず1項目め、奥出雲創生を進めていくためにについてであります。  糸原町長は、奥出雲創生を進めていくために3つの項目を上げておられます。まず1番目に、常に現場感覚を持った町政の運営と内外の連携強化、2番目に、地域資源の有効活用と総力戦のまちづくり、そして3番目に、持続可能な財政運営と今後を見据えた町政の運営であります。第2次奥出雲町総合計画の実現に向けた取組とも共通する点が多々あろうと思います。住民ニーズの把握、近隣市町、県、さらには、議員、職員との連携を強化する、そして産学金官の総力戦で奥出雲町のよさを打ち出し、アピールしていく等の取組であります。スマートタウン構想への取組や、選択と集中による限られた財源の有効活用に迫られます。  そこで、このような取組を推進し、真に住民と向き合う時間を増やすためには、奥出雲町役場の行政組織と職員配置の変更を検討し、今以上に有効な組織運営と適材適所への職員配置により奥出雲創生を推進させるお考えがないか伺います。仮に行政組織を変更しようとすれば、骨子となる考え方について伺います。 ○議長(藤原 充博君) 糸原町長。 ○町長(糸原 保君) 奥出雲町が町の様々な課題から脱却し、奥出雲創生を成し遂げるためには、直面する課題に即応できる体制づくりと、職員一人一人が高度な知識、能力を備えていかなければならないと考えております。また、職員が結果を出していくということのためには、適正な業務量と配分、これも大事だと考えております。場合によっては、年度途中の組織改編も必要かと考えてはおります。  一方で、役場の職員だけでなく、町民の皆様のまちづくりへの参加も不可欠と私も訴えてまいりました。そういった意味におきまして、町民の皆様が町政へ参加しやすい組織づくり、そういった機構改革を行っていくことが必要ではないかと考えております。非常に難しいところでございますが、具体的には、総合計画、総合戦略の見直しも指示しておりますので、計画に合わせた組織の再編といったものを新年度に向けて検討してまいりたいと思っております。 ○議長(藤原 充博君) 小田川議員。 ○議員(5番 小田川謙一君) あくまで基本的な考え方をお伺いしておりますので、そのようなお答えであろうかと思います。  次に、奥出雲創生を進めるに当たり、目指す4つのまちづくりを示されておりますので、項目別に質問を行います。  まず1点目、子育て、教育の充実と奥出雲を担う人づくりの中の人づくりについてであります。  子育て、教育の充実については、既に同僚議員より質問されておりますので、省かせていただきます。
     全国の多くの市町村においても、子供を中心とした教育だけでなく、人づくりこそまちづくりという観点から、一般教養や資格取得のための多くの講座を開設しております。近隣の市町村では、まつえ市民大学があります。自分づくり、仲間づくり、地域づくりを基本理念に開校されており、毎年多くの受講生が学んでおられ、市民力を向上させ、活力ある松江市と市民生活の発展に寄与しておられます。意欲のある人は既に自身で種々選択して積極的に行動されている方もあろうかとは思いますが、町として、有料、無料を問わず機会の提供をすべきと考えますが、町長のお考えを伺います。 ○議長(藤原 充博君) 糸原町長。 ○町長(糸原 保君) 奥出雲町では、各公民館において、地域づくりを担う人づくりを重点目標として、文化、スポーツなど、スマホ教室や健康教室等の公民館講座を実施しております。町民の皆様を巻き込み、目的を共有し共に取り組む住民参画による事業を推進し、各種講座の開催や自主事業に取り組んでいるところでございます。  個人の資格取得については、かなり広い分野でもございますので難しいとこもございますが、地域の課題に関わるようなもの、防災士や除雪オペレーターなどは補助を実施してきたというとこです。  しかし、私もこのたび話もしておるところで、建設や介護でありますとか、そういったのを中心に協会や商工会、例えば事業所と真にこれから必要となってくるものというのは、これから協議をしながらやっていくっていうのも手かなと思っております。そういったことで、これから何かそういった人の確保というのもつながるようなものがあればいいかなと思っております。  なお、今後も、人づくり、まちづくりにつながるような農業遺産でありますとかたたら関連等の奥出雲の文化でありますとか歴史、あと、健康もそうでございます。町民の皆様の要望に応じた、ニーズに応じた講座であったり、福祉、介護、また、先ほどお話ししましたが、資格ではないかもしれませんが、起業等やまちづくりにつながる内容、そういった講座なんかも検討していきたいと思います。 ○議長(藤原 充博君) 小田川議員。 ○議員(5番 小田川謙一君) 今朝の中央新報の折り込みに入っておりましたが、商工会主催の事業計画策定セミナー、これも計画をされてるようでございます。商工会等もいろいろと検討されてるようでございますので、連携しながら、できるだけ多くの講座等を開設していただければなというふうに思っておりますので、よろしくお願いします。  人づくりの2番目、職員の人材育成についてであります。  町の職員が元気になれば、まちも元気になっていくという考えから、職員の人材育成に力を入れている市町村が多くあります。若手職員が集まってプロジェクトチームをつくり、テーマを定めて研究し市町村長に事業提案するとか、あるいは女性職員によるプロジェクトチームでは、女性の感性で検討を重ねて、業務改善や職場の環境改善に関する提言等、活発に行われているようであります。  行政全体を鳥瞰する力と、具体的な行政課題に向けた専門能力の両方を兼ね備え持つ人材の育成、また、新規採用職員に対して一般行政知識を早期に習得させるための具体的な育成方法等、奥出雲町ではどのように取り組まれたいのか伺います。 ○議長(藤原 充博君) 糸原町長。 ○町長(糸原 保君) 人材育成、特に若手職員の育成についてであります。  奥出雲町の若手職員に対する研修は、新規採用時の研修のほか、おおむね5年、10年、34歳時の計4回の研修、さらには、地方行政制度などの研修を行っており、これに加えて、税ですとか財務など実務の研修、専門的な研修を行っている。また、奥出雲町におきましても、若手職員によるプロジェクトチームを発足されて、これまで様々な事業提案が行われたということは聞いております。現在においても、SNSを活用して、奥出雲の魅力を発信するプロジェクトでありますとか、結婚・子育てコンシェルジュなどはこのプロジェクトから発生したとお伺いをしてるところです。  近年は、働き方改革などにより思うような活動ができかねているということでございますが、行政に携わる職員としては、様々な点においてやっぱり探求心を持っていただいて、行政課題に取り組んでいただきたいと考えております。そのためにも、事務の効率化、こういったことも図って職員が日々の業務だけに追われるということでなく、自らが政策課題を見つけていただいて解決に向けた取組ができる仕組み、また、町民の皆様と向き合う時間をつくり上げるということが必要だと思っております。  そのために、コミュニケーション能力とか、あとマネジメント能力とかプレゼン能力と、こういったものも、専門だけではなくて、職員が積極的に職に向かっていくようなスキルアップを図っていかなきゃいけないかなと。基本的に全て研修ということでなくて、OJTということで、新しく配置された職員に実践的な研修を働きながらでも行っていく必要があると思いますし、そこは管理職の皆さんに頑張っていただかなければいけないとこかと思います。  最近におきますと、人材育成も管理職の仕事だということでございますので、そこはやっていただきたい。議員の言われるように、私自身ちょっと、まだ1か月たっておりませんが、感じますのは、もう少し職員さんも元気出してほしいなというふうに考えております。公務員根性というか、モチベーションを上げるような、そういった研修も必要ではないかなというのを今感じているところでございます。以上でございます。 ○議長(藤原 充博君) 小田川議員。 ○議員(5番 小田川謙一君) 2番目に、活力ある産業の振興について、既に同僚議員からも質問ありましたが、特に第三セクターについて、平成31年1月に奥出雲町行政改革審議会より答申された内容もありますが、今後どのような方法で進められるのか、基本的な考え方を伺います。事業の見直しであるとか補助金、予算措置について、重なる部分があろうかと思いますが、よろしくお願いします。 ○議長(藤原 充博君) 糸原町長。 ○町長(糸原 保君) さきにも申し述べましたが、第三セクターの経営健全化は喫緊の課題であります。まず、現在、有限会社奥出雲椎茸については、先般の臨時議会において議員の皆様の御理解により、支援に係る予算を補正対応いただいたところでございますが、所信表明でも申し述べましたとおり、これに対しては早急に役場内に担当部署を設け、迅速に対応方針の検討を行わなければならないと考えております。  また、その他の第三セクターにおきましても、コロナ禍における地域経済が停滞する中、経営が悪化し赤字決算となっている会社がありますので、早急に経営改善に向けた方針を打ち出さなくてはならないと考えるところでございます。  第三セクターの経営状況、経営健全化を審議する機関としては、要綱等に定めがあるのは、奥出雲町第三セクター等経営検討委員会と奥出雲町行政改革審議会というものがございます。  奥出雲町第三セクター等経営検討委員会は、内部委員としては、副町長、総務課長、企画財政課長、外部委員としては、企業経営専門知識を有する公認会計士でありますとか学識経験者をもって組織されて、第三セクター等の経営の評価や経営改革プランの検討等を行うとされております。これまで平成21年度に開催されて、奥出雲町第三セクター等経営改革プランの策定に当たっての検討が行われました。  奥出雲町行政改革審議会は、これは第三セクターに特化したものではございませんけれども、町長の諮問により行政改革に関する事項を審議するものであります。審議会委員は、町長が任命する委員15名をもって組織されておりまして、議員の御質問にもありますとおり、平成30年度に開催されて町長の第三セクター等の経営健全化に関する諮問に対して答申がなされたところでございます。このときには、経営が悪化していた奥出雲振興の経営健全化ということで現状と課題が整理されて、今後の方向性と具体的な提言が答申に盛り込まれたということでございます。  これからどのような方法で実施するかというのは今後検討してまいりますが、いずれにしましても、第三セクターの経営健全化の検討には、役場外部の方の見識もお借りしなくてはならないと考えておりますし、また、議員の皆様のお力もお借りしないといけないかなと考えておりますので、どうか御協力のほどよろしくお願いしたいと思います。 ○議長(藤原 充博君) 小田川議員。 ○議員(5番 小田川謙一君) 3番目に、安心して暮らせる生活基盤の確保とまちづくりは、まずは防災・減災、国土強靱化対策等、糸原町長の専門分野でありますので大いに期待をしておりますが、スマートタウン構想とも絡みますけども、災害時における避難所となる施設を含め、公共施設等の総合的かつ計画的な管理の推進が急がれると思います。この件についても平成31年1月に奥出雲町行政改革審議会から答申されておりますが、今後の進め方について基本的な考え方をお伺いいたします。 ○議長(藤原 充博君) 糸原町長。 ○町長(糸原 保君) 公共施設につきましては、旧仁多町、横田町において様々な施設の整備がなされてまいりました。建築から長い年月がたち、老朽化した施設も見受けられるというところでございます。  特に、御質問の災害時の避難所となりますコミュニティー施設につきましては、地域づくりの拠点として活用するようにとの提言もいただいております。まさに、現在7地区において積極的に展開していただいております小さな拠点、また、災害時の避難所として重要な施設であると考えております。一方で、この答申時には議論されていなかった小学校の再編でありますとか、それに伴う小学校の活用、こういった新たに検討する必要が出てきたところでございます。いずれにいたしましても、現在の公共施設を全て維持していくと、これもまた非常に難しいことかと考えております。施設の管理運営の見直しを行っていく必要は、これはあると考えております。以上でございます。 ○議長(藤原 充博君) 小田川謙一議員。 ○議員(5番 小田川謙一君) 前段の質問も重なりますが、第三セクターの問題あるいは公共施設の問題については、しっかりと検討され、取捨選択をして、残すべきものは残す、発展させるものは発展させる、そういう考え方で取り組んでいただきたいなというふうに思います。  それから、若干細かい話になりますが、今朝ほどから話が出ております料理研究家の中村成子さんがお亡くなりになりました。御冥福をお祈りしたいというふうに思いますが、上阿井にある一味同心塾、中村成子さんに大変お世話になりました。現在の状況と今後の取組について、どういうふうな状況なのか、分かれば教えていただきたいなというふうに思います。 ○議長(藤原 充博君) 石原耕司まちづくり産業課長。 ○まちづくり産業課長(石原 耕司君) 御質問にお答えします。  まず初めに、ふれあい交流会一味同心塾の館長として、長年、仁多米の振興、それから奥出雲町の食文化の発信に御尽力いただきました中村成子先生の御冥福を心よりお祈りをしたいと思います。  さて、一味同心塾につきましては、中村先生が御不在になられましてから現在休館としております。これまで地域住民の方、また、大手の旅行会社などからも利活用についての声、また、御提案もいただいてるところでございます。現在コロナの状況でなかなか話が進んでないという状況でございますけども、いずれにしましても、この施設の有効な活用につきまして、地域住民の皆さんとも今後協議しながら進めてまいりたいと考えております。以上でございます。 ○議長(藤原 充博君) 小田川議員。 ○議員(5番 小田川謙一君) 地域の方々で一味同心塾、何とか活用したいなというふうに思っておられるグループ的なところもありますので、今後、地元としっかりお話合いをしていただける機会をつくっていただければというふうに思っておりますので、よろしくお願いいたします。  4番目、危機管理についてであります。  先般9月19日、国道432号の上阿井地内の倒木によって22時より全面通行止めが発生いたしました。同時に停電も発生しております。全力で復旧に取り組んでいただき、18時間程度で通行止めの解除及び停電の解消がなされました。尽力された皆様にお礼を申し上げます。  さて、このことにより5軒の方々が孤立状態となり、電気、水のない状態で過ごされました。前勝田町長の任期最終日でありましたが、藤原副町長と共に現地にて該当の方々とコンタクトを取っていただき、飲料水や非常食の手配を行っていただきました。また、真夜中に警察からも出動いただき、安否確認もいただきました。対応は非常に早く適切であったと思いますが、この倒木の原因についてしっかりと検証され、県とも連携して今後の対策に生かしていただきたいと思いますが、町長の見解をお伺いします。 ○議長(藤原 充博君) 糸原町長。 ○町長(糸原 保君) 台風の倒木により、一時、国道432号が遮断され、また、停電により御不便を強いられた皆様にはお見舞いを申し上げます。  この倒木につきましては、台風により強い風を受けたことから耐えられなくなった樹木が倒れたものと伺っております。詳細なメカニズムというのは、この倒木とか落石、落石よりまた倒木は非常に難しいことがございまして、原因の追求というか、そういった詳しいメカニズムは、なかなかこれも大変なこともありますことでございます。  しかし、対策ということでございますが、対策としては、一般的な対応としましては、町道などにおきましては、道路パトロールの際に、通行の支障となります木々については伐採等を行うという対応ではないかなと思っております。今回のような自然災害に対する対応についてですが、非常に難しいところであり、基本的には、民有地、公有地とも所有者による適切な管理ということではございます。公有地の部分は予算もありますが、対応していくことは可能かなという部分のところはありますが、そういったところはパトロールなどでチェックしていくしかないかなと思っております。  また、防災行政無線が整備された際には、これまでお知らせすることができなかった停電地区への放送等、そういった情報提供なども可能となりますので、より細やかな情報提供、そういった孤立等や停電がないことがいいんですけども、そういった情報提供というのはやっていかなきゃいけないかなと思っております。 ○議長(藤原 充博君) 小田川議員。 ○議員(5番 小田川謙一君) 非常に難しい問題であります。通常の倒木等であれば、そういう今、町長のお答えのとおりだと思いますが、今回の場合は、森林、杉の立木がたくさん並んでた箇所を伐採をしたわけですね。大幅に伐採をして、その切って終わった隣のところが倒れたわけです。台風も来てることは承知はしておられるわけですから、そういう状況の中で、ここの場所で止めておいていいのか、もうちょっと切ったほうがいいのかとか、これに対する対応はどうなのか。仮に倒れたときに、電線に引っかかったり、国道に倒れたりという危険性はないのかというようなことが今後確認が取れるかどうか。  要するに、一般的な倒木等については、先ほどおっしゃったとおり対応はよろしいと思いますが、工事とか伐採とかした後の作業状況によって、そういう危険な場所が発生する可能性がないのかどうなのか、ここら辺を県なり国も含めてですか、どういうふうな形がいいのかということを検討されるようなお気持ちがあるのかないのか、そこら辺のところをちょっとお伺いしておきたいなと思います。 ○議長(藤原 充博君) 糸原町長。 ○町長(糸原 保君) 申し訳ないんですが、私が山林の伐採の規模等がちょっと確認できておりませんが、山林の樹木の伐採について、ある程度の規模のものであれば、原則、役場への申請というのが必要であるかなと思っております。しかしながら、ちょっとそこら辺のところ推量で申し訳ありませんが、役場としては恐らく申請を受理してというとこで、それ以上の可否という判断とか行われていないのが実情かと思います。とは言いつつも、道路管理者とそういった部分のところは、こうしたことがあっては結果いけないと思いますので、少しそこのとこは研究させていただいて、より安全なことがないのかというとこは調べさせていただいて、対応ができるものは指導ができる範囲で、指導になるかもしれませんが、検討してみたいと思っております。 ○議長(藤原 充博君) 小田川議員。 ○議員(5番 小田川謙一君) 冒頭言いましたように、今回のこの倒木の原因について、現地、現状をしっかり把握されて、こういうような同様の事故等が発生しないようにお願いをしたいという意味で申し上げましたので、よろしくお願いしたいというふうに思います。  最後に、奥出雲の暮らしが幸せだと実感できる生活環境づくりに期待をしておりますが、最近読んだ情報誌の中にぜひとも参考にしたい内容が掲載されておりましたので、紹介させていただきたいと思います。  「将来に希望が持てる幸せなまちへ」という表題でございます。糸原町長の思いに通ずるのではないでしょうか。4K施策とデジタル化について、市政の最大のミッションは、市民の幸せを守ることだと考えている。幸せの捉え方はそれぞれ違うと思うが、もし定義するならば身上安楽ではないかと思う。それを行政に当てはめると、健康で安心して暮らせること、さらに、自分の将来に希望を持てること、このミッションを実現するために取り組んでいるのが、市民の暮らしに直結する4K施策だ。4Kとは、健康、教育、環境、危機管理の頭文字を取ったもの、これからはこの4K施策でどうデジタル化を推進していくかが重要になる。ICTやデジタル技術等の先端技術のメリットを活用しながら、人と人、自然とつながり、健康、安全、そして希望を持てる幸せになるまちづくりを築いていきたい。そうした施策を進めていく上では、情報発信の在り方も重要になる。行政が市民のためになるよい施策を考え、実行されたとしても、市民がそれを知らなければ何もやっていないのと同じだ。市民がよかったと感じられなければ成功したとは言えないというものであります。  本年6月定例会にて私が一般質問した中の1つに、デジタルディバイド、情報格差の解消についての問題提起をしております。高知県の日高村では、スマホ普及100%を目指す取組が進められております。これを含めて、今後の糸原町長の実行力と指導力に大いに期待をしておりますが、町長の今後の町政運営に対する決意を伺いたいと思います。 ○議長(藤原 充博君) 糸原町長。 ○町長(糸原 保君) 初めの御質問でもお答えしておりますが、私の掲げます奥出雲創生は、役場の職員のみでは解決できるものではありません。町民の皆様お一人お一人をはじめ、議会の皆様にも協力していただかなければならないと考えております。限られた財源の中で今後を見据えた町政運営を行っていくためには、事務事業でありますとか施設の運営管理の見直し、これは必須であります。特に事務の効率化でありますとか様々なデータを活用し、奥出雲町の課題解決に取り組み、職員が活用することで町民の皆様へのサービスとなって還元できる仕組み、職員が町民の皆様と向き合う時間を増やすためにも、ICTを活用した、スマートタウン構想と言っておりますけども、これへの取組というのは重要であると考えております。  一方で、ICT活用のためには、先ほど議員からお話がありましたデジタルディバイドの解消、こういったのは必要でありますし、そういったスマートタウン構想の根幹、奥出雲で進めていく根幹としては、誰一人取り残すことなくということが、それが使いこなせるということでなくて、やっぱりそれで恩恵を受けるということが大事じゃないかと思っております。そのためには、例えば、取組で私どもこれから頑張らないといけないとこ、まずもってマイナンバーカードの普及でありますとか、全ての町民さんが取得していただく、そういったところをまず前段で頑張っていきたいと思っております。今議会の補正予算でもお願いさせていただいております地域活性化企業人派遣制度、こういったものも使いながら、そういった積極的な対策を行っていきたいと思っております。 ○議長(藤原 充博君) 小田川議員。 ○議員(5番 小田川謙一君) ありがとうございました。しっかりと取り組んでいただきますことをお願いします。抽象的な質問になってしまいましたこと、おわびを申し上げたいというふうに思いますが、もう目の前に12月定例会が迫っておりますので、このときには、また具体的な質問をさせていただきたいというふうに思っておりますので、しっかりした取組をよろしくお願いします。  以上で私の一般質問を終わります。ありがとうございました。   ─────────────────────────────── ○議長(藤原 充博君) ここでしばらく休憩といたします。13時40分に再開いたします。             午後1時31分休憩   ───────────────────────────────             午後1時38分再開 ○議長(藤原 充博君) ただいまの出席議員数は14名であります。定足数に達しておりますので、休憩前に引き続きまして一般質問を行います。  6番、田食道弘議員。 ○議員(6番 田食 道弘君) 6番、日本共産党の田食道弘です。私は、大きく分けて4つの項目について、一問一答方式により質問をいたします。1つ目は、住み続けたいまち、住みたいまちを実現することについて、2つ目には、農業の全ての分野に支援を行うことについて、3つ目に、町と旧統一協会との関わりについて、4つ目に、国葬における半旗掲揚についてであります。  まず第1に、住み続けたいまち、住みたいまちを実現するためについてであります。  島根県職員を依願退職され、奥出雲町の発展、町民の暮らし、福祉向上のために尽くすことを決意された糸原町長、町民の願いを実現する新しい町政に大いに期待をしております。私は、今議会冒頭で発言された町長所信表明について伺います。  これからの町政の目玉として、子育て環境の充実のために子育て世代の負担軽減を行うとし、今後より一層の経済的負担軽減や、ソフト・ハード面での支援が必要と表明されています。その中でも、実施項目としてはっきりと表明されている保育料の全世帯無料化実施について、町長の所見を伺います。 ○議長(藤原 充博君) 糸原町長。 ○町長(糸原 保君) 先ほど糸原文昭議員の一般質問への答弁で申しましたように、保育料の全世帯無料化につきましては、私の掲げました公約の1つであります。これにつきましては、来年1月からの実施に向けて準備をしてまいりたいと思っております。 ○議長(藤原 充博君) 田食議員。 ○議員(6番 田食 道弘君) 来年1月からの無料化を早速実施したいということでございますが、その中で、現在、主食費、御飯ですか、米のことですけども、月1,000円を徴収されております。これも無料化すべきではないかと思います。完全無料化という方向で考えておられるのか、重ねて質問をさせていただきます。 ○議長(藤原 充博君) 糸原町長。 ○町長(糸原 保君) 主食費1,000円でございます。実質保育料無償化しますと、負担はこの主食費だけになるのではないかと思います。そのことについては、私もちょっと今お答えする準備はできておりませんが、それ自体が今納めておられるのが、利用者の方がその委託先でありますところへ納めておられることになると思います。そこの支払いとか委託との関係がございますので、今時点でというのはちょっと控えさせていただきたいかなと思っております。今時点では、できるできないがちょっと言えない状況でございます。 ○議長(藤原 充博君) 田食議員。 ○議員(6番 田食 道弘君) 糸原町長、せっかくでありますので、糸原議員の質問にも御質問にもございましたけども、既に県内でも全国的にもかなり無料化は進んでおりますので、その中でも、さらに一歩といいますか、さらに進んだということで、完全無料化というのを目指していただきたいというふうに思います。  同じく町長の所信表明におきまして、子育て世代の負担軽減の具体策といたしまして、医療費等の負担軽減について早急な実施、これも検討を掲げられております。このことについて町長の所見を伺います。 ○議長(藤原 充博君) 糸原町長。 ○町長(糸原 保君) 御質問にお答えいたします。  子供の医療費負担につきましては、現在、乳幼児等医療費として、小学校就学前のお子様に対して、2割の窓口負担分を県と町で2分の1ずつ助成をしております。また、小学生、中学生については、児童生徒医療費として3割の窓口負担分を町独自で助成をしております。高校生の医療費無料化につきましては、既に実施している吉賀町のほか、10月から新たに2町が実施されるなど、取組が進んでいるということでございます。  高校生の医療費負担軽減につきましては、これまで田食議員やほかの議員の皆様からも御提案をいただいておりました。子育て世代の医療費の負担の軽減につきましては、保育料の全世帯無料化と同様、私もそれは必要ではないかと考えてきておりましたので、高校生以下の医療費の無料化につきましては、今後、実施に向けて検討していくというお答えをさせていただきたいと思います。 ○議長(藤原 充博君) 田食議員。 ○議員(6番 田食 道弘君) 18歳までの医療費無料化については、私以外にも何人もの議員もこれまで取り上げてまいりました。何としても実現に向けて進めていただくようにお願いをしたいと思います。  ちなみに、全国的にいろいろな取組やってるんですけども、子育て支援ということで、ちょうど私、兵庫県の明石市の泉市長さん、この方は別に我々の共産党の応援してる方というわけではないですけども、いろいろな面で有名な市長さんでありますけども、5つの無料化ということで、子育て支援ということで、医療費、保育料、おむつ、給食費、遊び場というような具体的に5つ上げてそれを実行されて、その中で、人口減少に歯止めもかかって人口が増えてる。都市と田舎で大分違いはあるとは思いますけども、やはり糸原町長も掲げられてるように、具体的にこれとこれをやるというような柱をまず打ち出していただくと、町民の皆さんも安心して応援をしようじゃないかということも出てくると思います。  町長の目指すまちづくりで4つ目に掲げられています奥出雲の暮らしが幸せだと実感できる生活環境づくりでは、地域包括ケア、文化振興、スポーツの推進、脱炭素、SDGsについての取組を示されています。もちろんいずれも重要な取組であります。しかしながら、ますます厳しさを増してくる暮らし、家計や零細な個人事業、農林業などの経営実態を直視した取組については、言及されているとは言えないかなと見ております。町長の所見を伺います。 ○議長(藤原 充博君) 糸原町長。 ○町長(糸原 保君) 御質問にお答えします。  個人事業、農林業などの経営実態を直視した取組につきましては、私の総力戦のまちづくりで奥出雲創生と4つのまちづくりという柱であります中で、活力ある産業の振興で触れさせていただいておると思います。その中で、奥出雲の強みである農業遺産の取組やスマート農業などを活用し、力強く持続可能な農林業、農村の振興、そして地元中小企業を支援するとともに、誘致企業の後押しをし、安定的な雇用の創出、奥出雲で新たに事業にチャレンジする方を積極的に支援するとしております。  なお、新型コロナウイルス感染症拡大の影響を受け、まずは経営の維持存続を最優先として、個人事業主については、減収率要件がございますが、国の事業復活支援給付金の給付対象とならない方への町独自の給付金の実施、町内では、新たな開業や販路拡大、新事業展開等の支援を行っております。  さらに、家計支援については、プレミアム商品券、食たび応援券の発行やバル事業など、商工会と連携しながら町内の消費喚起、消費の下支えを行っているところです。  次に、農林業については、ここ近年、米の価格下落、畜産物の価格低迷、あらゆる生産資材が高騰したということによって厳しい経営を強いられている現状であり、6月と8月の補正予算において水稲資材価格高騰支援、畜産経営緊急支援を行ったところです。  こうした中ではございますが、10月の6日から10日までの間、鹿児島県で開催されました第12回全国和牛能力共進会では、本町から7頭の奥出雲和牛を出品いただき、第6区の総合評価群において優等賞3席の好成績を収めました。この大会では、若い皆さんがワンチームで審査に挑み、これからの畜産を担う方々が一致協力して取り組んでいただいたということに大きな希望を感じたところでございます。こうした結果も子牛市場に大きく影響して、畜産農家の経営によい風が吹くことを期待してるところです。  また、IoT技術を活用したスマート農業の推進、そういったものも本年、水田センサーの実証圃を7か所設置して水管理について実証事業を行っております。水稲栽培に不可欠な水張りの水深状況と定点カメラの生育監視を遠隔で行う、こういったことで管理コストの低減を図るものと考えております。このような先端技術をうまく活用して、パソコンやスマートフォンを利用して圃場管理、作業記録、栽培管理記録や作業進捗状況の把握など、農業経営を見える化するクラウドシステムなどを利用を推進をして、消費者から求められる栽培履歴や栽培記録を蓄積、また、毎年の作業や栽培に活用したいと考えております。
     また、今議会に上程をしておりますが、森林資源の活用と資源循環を促す予算を計上、審議いただいております。森林を定期的に輪伐することで山の再生を図り、生育旺盛な萌芽再生を進めるということでCO2の吸収率を高め、地球環境に貢献する仕組みで好循環を図りたいと考えております。今後、国から示される経済対策や農業農村対策を注視しつつ、補助事業を積極的に活用しながら各施策に取り組んでいきたいと思っております。 ○議長(藤原 充博君) 田食議員。 ○議員(6番 田食 道弘君) 町長も今回の立候補前から精力的に歩かれておりましたし、当選されてから町長に就任されてからも町民の皆さんとのお話をする機会もあろうかと思いますが、耳に入ってると思いますが、自分らの家族なり農業なり家庭が、5年先、10年先一体どうなるのか、全く見えないというような方が非常に多いわけであります。その実態をよく住民の皆さんの声を聞きながら、それを政策に反映していくべきだというふうに思います。  特に、昨年の収入、所得、極めて少ない住民税の非課税世帯、これは、さきの本会議でもありましたけども、1,550世帯ということで、もう全世帯の3分の1にも上っています。生活困窮世帯が増えているということではないかと思います。これから冬を迎えて、日に日に寒さが増してくるわけです。昨年もございましたし、先般も議決をしておりますけども、非課税世帯への1世帯5万円の給付、こういったものが出てきておるわけですけども、まだまだ不十分であります。ああやってコロナなり、あるいは円安の影響での灯油代の引き続く高騰ということで、さらに思い切った支援が必要であります。この点で町長の所見がありましたらお願いしたいと思います。 ○議長(藤原 充博君) 糸原町長。 ○町長(糸原 保君) こうした生活困窮世帯といったところの、かなりの町民の方が困窮しているという実態もありますし、今、個別の国の支援策等、交付金等を活用しながら、そういった条件に見合ったものというところで対応はしておりますけれども、皆様の御意見も聞きながら本当に必要な支援とは何かというところもございますので、これから皆さんの意見を聞きながら必要なものというものを、そう大きなものができるかということはなかなかありませんが、検討していくということはしたいと思います。 ○議長(藤原 充博君) 田食議員。 ○議員(6番 田食 道弘君) 国保税、後期高齢者医療保険料の負担、そしてまた、窓口負担、後期高齢者200万以上の所得の方は倍額負担になったというようなことで、高齢者あるいは年金生活者、自営業者にとって極めて厳しい状況になっております。中でも、本町の国保加入世帯は、昨年度、年間平均で1,662世帯、町全体の34.9%、被保険者は2,524人、町全体の21%が加入されています。国保税の負担を軽減することは、町民生活の大きな課題の一つであります。本年度まで5年間にわたって町は国保税負担軽減に取り組んでいますが、残念ながら、まだまだ高い国保税支払いに家計を懸命にやりくりされている町民が少なくありません。この国保税、幾らぐらいなのかということについては、また町長も、まだ国保税ではございませんので、確認をしていただくとよく分かると思います。さらに、国保会計基金の取崩し、均等割の免除などを実施することなど、保険料、保険税の軽減が必要であります。町長の所見を伺います。 ○議長(藤原 充博君) 糸原町長。 ○町長(糸原 保君) 御質問にお答えいたします。  国民健康保険制度、後期高齢者医療制度は、もしもの病気やけがをしたときに安心して医療機関で治療を受けることができるよう、加入する皆さんである被保険者が保険税、保険料を出し合って助け合う相互扶助の制度であります。このため、制度を運用するために必要となる保険税や保険料を計算し、被保険者の皆様に御負担をいただいているということでございます。  均等割の軽減につきましては、令和4年度、制度改正により、子育て世代経済的負担軽減の観点から未就学児の均等割保険税の軽減がなされ、奥出雲町におきましても実施をいたしております。均等割軽減の拡充につきましては、国の施策として全国で統一的に実施されるべきものと考えており、町といたしましては、知事要望、また、町村会等を通じて、国に対して、対象年齢をさらに拡充するよう引き続き求めてまいります。  また、本町では、国保の保険者として、現下の新型コロナウイルス感染症の影響により被保険者の皆様の生活に大きな影響を及ぼしていることから、令和3年度は被保険者お一人につき保険税1万5,000円の特別減税を行ったところであり、令和4年度におきましても、令和3年度に引き続き被保険者お一人につき保険税1万円の特別減税を行っているところであります。これらの財源は基金を活用しており、令和3年度は約4,700万円、令和4年度は約3,200万円の取崩しをさせていただき取組を行っているところでありますので、御理解をいただきたいと考えております。 ○議長(藤原 充博君) 田食議員。 ○議員(6番 田食 道弘君) 国保税、市町村によっては保険料でございます、国民健康保険料でございますけども、もともと国民健康保険については、一般の会社勤めの健康保険の保険料負担よりも簡単に言うと倍以上あるということで、これを負担を同じようにするべきだという国の考え方もあって、国庫負担があったものが、国庫負担がどんどん減らされていって非常に国保が高くなってるという経過があります。したがって、なかなか市町村において健康保険と同じような額にまで行政が負担するということは大変な金額になるわけであります。ただ、奥出雲町におきましては、国保の基金がかなりたまっておる中で、その取崩しというのも当然必要ではないか、もっと必要ではないか、市町村によっては積立ての基金がほとんどゼロのところもございます、その点についてはさらに検討していくべきだと思います。  また、均等割の負担については、子供さんについては政策が打ち出されまして取り組んでいただいてるわけでございますけども、これも全国の町村会とか知事会とかから国、政府に対して要望も重ねて上げていらっしゃるとお聞きしておりますけども、当然の要求として取り上げていくように町村会の中でも発言をしていただくことが大事だと思います。  次に移りたいと思います。第2の質問であります農業の全ての分野に支援を行うことについてであります。  米、畜産は、本町農業の基幹となるものであり、甚だ不十分と言わざるを得ませんが、既に緊急支援は実施をされています。先ほどもございました。引き続き支援を行うことは必要なことであります。  野菜、ブドウ、花卉についても本町の農業を担っているものであります。コロナ禍と円安進行によって肥料費などの資材費や燃料費、電気料金等の生産費が高騰し、販売価格の低迷も続き、存続の危機にあります。農業の全ての分野、生産者に支援を行うべきであります。町長の所見を伺います。 ○議長(藤原 充博君) 糸原町長。 ○町長(糸原 保君) 御質問にお答えします。  議員御指摘のとおり、全ての生産者に影響を及ぼしている世界情勢は危機的状況にあると言えます。このため水稲及び畜産については緊急支援を講じております。また、肥料については、国によります価格高騰対策が10月より実施されることから、本制度の運用を優先して取り組んでいるところです。  この肥料高騰対策については、県より15%の上乗せ支援も先般の県議会において予算成立がされており、スムーズな申請受付並びに交付を地域農業再生協議会で進めることとしております。  なお、園芸に対する町独自の価格高騰支援につきましても、支援ができるように努めてまいりたいと考えており、今議会においてお示しさせていただきたいと存じますので、御理解と御協力をいただきますようお願い申し上げます。 ○議長(藤原 充博君) 田食議員。 ○議員(6番 田食 道弘君) 今議会中に示していただくということでございます。期待をしております。  県西部の邑南町、ここでは、水稲、米に限らず、野菜、穀物類、飼料作物の作付に対しても支援給付金を既に交付されています。野菜では10アール当たりで6,000円の交付をされています。水稲、米よりも肥料を多く使うことから、野菜には2倍の交付をされています。本町でも、野菜やブドウ、花の栽培農家を支援するよう支援金が必要であります。  農業経営収入保険、これは3年前、2019年からスタートした国の公的保険です。保険料には国庫負担があります。保険期間中に、生産、販売する米に限らず、野菜、果樹、花などの農作物の販売収入を対象とし、自然災害や販売価格低下、病気やけが、コロナによる販売収入減などのまさかの被害を補償するものであります。加入の前提条件として、青色申告の実績が1年以上必要であります。加入可能な農家、経営体は限定されますが、全ての農産物の販売金額を対象にしているので、収入減を少しでも補うことのできる、この収入保険を広範な農家に加入を奨励する必要があると思います。  9月末現在、NOSAI島根に聞きましたところ、奥出雲町内の加入経営体は法人、個人合わせて55経営体となっているそうであります。2020年の農業センサスによると、青色申告している町内の経営体は256、21.4%が収入保険に加入しているということで、非常に少ない低い状況であります。島根県平均は28.4%であります。町内の経営体は法人、個人合わせて全部で1,311、町全体でいいますと、収入保険には4.2%の加入ということで、非常に低いのが実態であります。  農水省は、昨年の2月、経営局長名で都道府県知事宛てに、「新型コロナウイルス感染症対応地方創生臨時交付金を活用した農業経営収入保険の保険料等補助について」と題する通知を出しています。そこでは、同交付金を活用し、収入保険の保険料等への補助の実施を呼びかけています。収入保険加入上の問題点の1つに、加入者負担保険料が高いことが上げられているからであります。  具体的にちょっと見ますと、農業収入が300万ぐらいの方ですと、加入者負担の最初の保険料、初年度の保険料は約10万ぐらいということのようであります。2年目からは下がります。にしても高いと。本年6月末時点、農水省の調査によりますと、全国で9県、300市町村が臨時交付金を活用し、国庫補助に上乗せした独自の補助を実施しています。農水省の通知が発令された昨年の2月時点では、国庫補助に上乗せ補助した地方自治体は86で、その後、3.6倍に増えております。  県内では、邑南町と海士町が上乗せ補助を実施しているだけであります。鳥取県では、日南町をはじめ17市町村、岡山県では県全体、県が直接補助という格好ですけども、全部実施しています。人口規模が近い邑南町では、収入保険の加入者負担保険料について15万円を限度に半分を補助しています。複式簿記が不要な簡易な方式による申告も紹介しながら、青色申告への移行を奨励しつつ、収入保険への加入を促すために町の補助金を交付すべきであります。町長の所見を伺います。 ○議長(藤原 充博君) 糸原町長。 ○町長(糸原 保君) 農業経営収入保険制度は、米の直接所得補償制度の終了とともに農家の収入を保障する制度として始まったもので、掛金の一部を国が補助する仕組みとなっております。  御指摘のとおり、加入には青色申告をしていることが前提となります。青色申告は、御存じのとおり、税制の優遇が受けられる申告方法であり、最大65万円の控除や赤字の繰越しなど、事業主にとって有利な申告制度であります。白色申告が大多数を占める中、個々の経営の規模や収入により申告方法は選択されるものであり、なるべく青色申告の手続を行い、優遇の措置を受けられるよう、中心的な担い手の皆様にはお知らせしているところでありますが、記帳の義務などがあり、個々の皆様の判断によりますので、青色申告への移行は鈍い状況でありますが、国より掛金の補助がなされる制度でありますので、収入保険制度の利用について推進してまいりたいと考えております。  今後、コロナ感染症などの緊急事態が発生した場合には、国の動きなどもございまして、慎重に対応していきたいと考えております。町の補助というのは、ちょっと今検討してはいないところでございます。また、その規模等、そこら辺のところ、実のところ私もちょっと今時点承知してないところでございますが、今後の動きなどを見て考えたいと思っておりますので、御理解いただきたいと思います。 ○議長(藤原 充博君) 田食議員。 ○議員(6番 田食 道弘君) 町長の答弁の中で、米、畜産以外のところの助成措置も検討しているという話もしていただいておりますが、収入保険の場合には、畜産については若干違うんですけども、畜産以外のいわゆる農産物については対象になるものでありますので、なかなか直接補助については難しい、資金的に限界があると思います。この収入保険の加入の補助をすることによって、皆さんがコロナによる減収あるいは円安による諸物価高騰の減収、あるいはそれだけでなく、一般的に何か不作だった場合、そういうものをカバーできるものですので、奨励することが必要だと思います。  その中で、先ほど言いました県全域で補助をやっている岡山県、これは、元年から3年までの間、2.77倍、約2.8倍加入経営体が増えてるそうであります。それから鳥取県は多くの市町村が補助してますけども、これは1.94倍、島根県ではたった2つしか補助をやってないので、1.67倍ということで、データ的に収入保険の加入割合が差が出ております。  それから、保険金の支払いについて見てみますと、島根県内で令和3年には43.9%の経営体、4割以上の経営体が支払いを受けています。ちなみに、元年は31.7、令和2年には40.4%ということで、どんどん支払い割合も急増しているということでありますので、ぜひともこれはすべきではないかというふうに思います。  第3の質問に移りたいと思います。町と旧統一協会との関わりについてであります。  初めに、少し説明をしておきますが、私たち日本共産党は、旧統一協会の「協会」の「協」という漢字、「協力」の「協」を一貫して用いています。発言通告書にもその字を、「協力」の「協」を使っております。統一協会の設立当初から団体自ら使用してきたものであります。キリスト教関係者などからの非難の声もあって、宗教にはふさわしくない、反社会的団体であると認識しているという理由によるものでありまして、この漢字を使っております。御理解ください。  現在、世界平和統一家庭連合と称している旧統一協会は、世界基督教統一神霊協会として韓国で68年前に設立されました。日本では63年前、1959年、昭和34年に設立され、その5年後には問題視されております宗教法人の認証を受けています。1978年に発表されたアメリカ合衆国下院のフレイザー委員会の報告では、1961年にクーデターで生まれた朴正煕軍事独裁政権の下で、謀略工作機関KCIA、韓国中央情報部が統一協会を組織して政治的用具として利用してきたという情報を記しています。  さらに、その報告では、開祖である文鮮明が理想とする国家を韓国につくるための資金集めを担ったのが日本の統一協会だとしています。統一協会は、日本の信者をマインドコントロールで違法な霊感商法や高額献金に駆り立ててきました。反社会的な活動を続け、マスコミ報道や国会審議にあるとおり、非常に多くの被害者を生み出しています。現在、団体のホームページによりますと、松江家庭教会に約400名が在籍し、出雲市にも拠点があり、島根県内でも活動しているようであります。この団体と関連団体の活動は極めて多様です。関連団体の名称も多種多様であります。例えば細田衆議院議長など関係が取り沙汰されている平和大使協議会、家庭教育アカデミー、また、世界平和女性連合、世界平和宗教人連合、ワールドカープ・ジャパン、真の家庭運動推進協議会、ハッピーワールド、国際ハイウェイ財団、ワシントンタイムズなど、およそ旧統一協会を連想することのない名前の団体がたくさんつくられ、活動しているようであります。  地方自治体との関わりについては、安倍元首相襲撃事件がきっかけとなり、今回初めて認識され、公表されている例が数多くあります。集会やイベントへの祝電、メッセージの送付、来賓としての市長などの出席、自治体等への寄附、関連するボランティア団体の登録などが上げられています。この関わりによって旧統一協会関連団体の活動にお墨つきを与えられた重大な問題点も指摘されています。ついに岸田首相も、17日、旧統一協会への調査に向けて宗教法人法に基づく質問権行使を表明しました。今盛んにマスコミで、あるいは国会で取り上げておるところであります。  島根県、松江市、出雲市など、県内でも旧統一協会と行政との関わりが議会の場でも明らかになってきています。奥出雲町は、反社会的な活動を続ける旧統一協会と一切関わりを持つべきではありません。町長の所見を伺います。 ○議長(藤原 充博君) 糸原町長。 ○町長(糸原 保君) 旧統一教会についてでございます。  この団体につきましては、現在開催されております臨時国会において、岸田首相が宗教法人法に基づく解散命令について、信教の自由を保障する観点から、判例も踏まえ慎重に判断する必要があると述べられ、宗教法人法に基づく調査を指示されたということでございます。私自身、マスコミで情報をお聞きする程度の認識しかございません。したがいまして、直接答弁ということでは控えさせていただけたらと思っております。 ○議長(藤原 充博君) 田食議員。 ○議員(6番 田食 道弘君) 岸田首相もほぼ認めておるように、旧統一協会と関連団体は反社会的団体であります。町の施策への参画、寄附など、これまでの関わりを調査、公表し、町長として、今後も一切関係を持たないよう、事前のチェック体制を明確にするべきであります。この点で町長の所見をお聞かせいただいたらと思います。 ○議長(藤原 充博君) 糸原町長。 ○町長(糸原 保君) 先ほどのお話になりますが、国のほうでも、こうやってこれから調査、指示等もあって、はっきりとした考えが示されるのかなと思っております。今のお話も十分理解しておりますが、公式な答弁ということでは、ちょっと控えさせてもらえたらなと思っております。今後の様子を見てということになろうかと思います。(「答弁の内容がここで聞き取れない」と呼ぶ者あり) ○議長(藤原 充博君) 糸原町長、大きな声で言ってください。堂々と。 ○町長(糸原 保君) すみません。大きな声で話して。国のほうでも、そうした今調査等の指示が出たということで、これからいろんな見解が出てこようかと思っております。議員の思いとか、そういったお話は十分聞きましたですけど、公式な答弁としては、ちょっとここでは、全容がはっきりしてからということで、控えさせてもらいたいと思っております。大体よろしいでしょうか。 ○議長(藤原 充博君) 田食議員。 ○議員(6番 田食 道弘君) 今ああやって国のほうで進んでおりますので、その動静も見ながらということだろうと思いますが、非常に先ほど言いましたとおり、分かりにくい、関連団体は特に分かりにくいものでありますので、これまでも、あるいはこれからもそういった団体との関わりがこれまであったかもしれません。あるいはこれからそういうのがまた来るかもしれません。その辺りの点検あるいは事前のチェックというものをしっかり取るように、これは何も統一協会あるいは関連団体だけに限ったことではありませんけども、その辺りについてはしっかりと取り組んでいただくべきものだと思います。  最後の質問であります。第4の質問は、国葬における半旗掲揚についてであります。  山陰両県で安倍元首相の国葬に弔意を示す半旗を掲げた市町村は、奥出雲町、飯南町、米子市、伯耆町、日野町の5つのみであり、町民は、その行動に意表をつかれ、戸惑っています。山陰中央新報の関係になりますけども、共同通信社の世論調査では、6割以上が今回の国葬に反対しており、住民の内心の自由を尊重して、掲揚すべきではなかったかと考えるところであります。町長の所見を伺います。 ○議長(藤原 充博君) 糸原町長。 ○町長(糸原 保君) 安倍元首相の国葬につきましては、賛否があったということは承知をしております。その上で、奥出雲町の半旗の掲揚につきましては、国葬であったということと、また、県の対応というのも見て、それに倣っているということでございます。あくまでも国として国葬として実施されたということで、弔意を示したということでございます。  また、ほかの町村の意向を見ながらということではなく、その点で国葬としてやられたことに対して弔意を示したということでございます。以上でございます。 ○議長(藤原 充博君) 田食議員。 ○議員(6番 田食 道弘君) 糸原町長は、9月21日に就任して、国葬は6日後でありました。大変早々の判断であったとは思いますが、住民感情への配慮がちょっと足りなかったかなというふうに私は指摘をしておきたいと思います。  ちなみに、隣の日南町議会では、国葬反対の意見書が自民党系議員を含めて全会一致で可決をされています。今後、同様な重大な判断が次々と求められると思います。こういったところでの町長の所見がありましたら伺いたいと思いますが、どうでしょうか。 ○議長(藤原 充博君) 糸原町長。 ○町長(糸原 保君) 町長の判断というものは重大なものがあると認識はしております。もちろん町民さんの感情ということも、これも大事かと思っております。そういったことも十分考えながらこれからも頑張っていきたいと思っております。以上でございます。 ○議長(藤原 充博君) 田食議員。 ○議員(6番 田食 道弘君) 以上をもちまして私の質問を終わりたいと思います。ありがとうございました。   ─────────────────────────────── ○議長(藤原 充博君) ここでしばらく休憩といたします。2時40分に再開したいと思います。14時40分に再開をいたします。             午後2時28分休憩   ───────────────────────────────             午後2時39分再開 ○議長(藤原 充博君) ただいまの出席議員数は14名であります。定足数に達しておりますので、休憩前に引き続きまして一般質問を行います。  9番、内田雅人議員。 ○議員(9番 内田 雅人君) 内田雅人でございます。通告に従いまして今回大きく3点について一般質問を行います。  まずは、糸原町長、改めて、町長、就任おめでとうございます。御自分の意思で退路を断って立たれたことに大いなる敬意と期待を感じるところでございます。これからやりたいことが山ほどあろうかと思いますが、初心を大切に取り組んでいただきたいと思っております。  質問の1点目は、総合戦略の見直しについてです。  さきの町長の所信表明で、現在の総合計画と総合戦略を選挙で掲げた政策との整合を図りながら見直し、修正を行い、より実効性のある奥出雲創生の基軸となる計画とすると町長は述べられました。現在の第2次総合計画、昨年度からスタートしまして10年間の町の最上位計画です。  これの基本構想は、まず、この表紙にもありますけれども、奥出雲町が目指すべき姿として、「つながりで築く幸せと笑顔あふれるまち奥出雲町」でございます。そしてまちづくりの姿勢として、様々な世代がチャレンジ、活躍できる協働・共創のまちづくりまちづくりの理念として3つ、産業と自然がつながるまちづくり、人と心がつながるまちづくり、安心と暮らしがつながるまちづくりとなっています。そしてこのまちづくりの3つの理念の下に7つの基本目標が掲げられており、その目標の下に具体的な施策分野が複数設けられていると、そういう構成でつくられております。  糸原町長は、政策との整合を図りながらこの総合計画、総合戦略を見直し、修正を行い、より実効性のある奥出雲創生の基軸となる計画をするということでございますが、私も、やはり計画の見直しというものは必要なことだと思っておりますし、ましてや町のトップが替わるということは、見直し、修正があってしかるべきだと思います。その修正を加える、見直しを加える、そこに町長の思いや力を入れたい部分が出るものと思っておりますので、ぜひ具体的に見直すポイントをお聞かせいただきたいと思います。 ○議長(藤原 充博君) 糸原町長。 ○町長(糸原 保君) 所信表明で総合計画、総合戦略の見直し、修正について述べさせていただきました。私の基本的な考えは、町の総合的な指針である総合計画、総合戦略と私が掲げた政策等と可能な限り整合性を図るということであります。  私が掲げる政策と総合計画をすり合わせたとき、政策や施策に当たる部分、町の総合計画でいえば、理念とか基本目標に当たる部分が不整合となるということで、町民からもこれは分かりにくいということになろうかと思います。具体に計画にのってない個別事業のほうもございます。子育て世代の経済的な負担の軽減でありますとか教育現場のデジタル活用やデータ活用型スマートタウンの構想、地域包括ケアシステムのデジタル技術導入など、こういったものは入っておりません。こういったものも盛り込むような検討もしていきたいと思っております。  また、計画が策定されてまだ約1年半でありますが、その間、菅政権から岸田政権への移行がなされ、国の政策の方向性も変わってきております。特に、成長戦略で上げられておりますデジタル田園都市国家構想に基づく自治体DXへの取組の強化は、これからの地方自治体の施策、運営に大きな影響を及ぼすものであります。  また、同じく成長戦略の一つであるカーボンニュートラルの実現でありますとかグリーントランスフォーメーションの実行につきましても、脱炭素への取組はCO2吸収源となる多くの森林を持つ本町にとっては追い風になると考えています。これらの時代の大きな潮流に私も乗り遅れてはならないといったことから、この分野を基本計画にきちんと反映させるという考えです。  また、それぞれ基本計画の取組の数値の目標でありますKPIにつきましても、現状から大きく乖離している数値もあるようですので、より施策の進捗が正しく見えるように、数値目標になるよう見直しを検討してまいりたいと思います。 ○議長(藤原 充博君) 内田雅人議員。 ○議員(9番 内田 雅人君) そうしますと、糸原町長おっしゃいましたが、この総合戦略、先ほど申し上げましたけども、基本目標に対して施策分野それぞれ複数ございます。このようにあるわけですけども、それ自体を見直すポイントが、この部分は見直すとか修正があるわけではなくて、加える部分が先ほどあるとおっしゃいましたが、そういった解釈でよろしいのでしょうか。先ほどおっしゃった教育、それから地域包括ケアシステムの構築、ICTを活用した最先端技術を活用したもの、DX、デジタルトランスフォーメーション、そういったものを活用していく、今の国の流れにやはり乗ったものにそれを加えていくというふうに今捉えました。  それから、見直すところとしては、KPIの数値を現実的なものにしていくというように捉えましたが、そこのところでよろしいでしょうか。 ○議長(藤原 充博君) 糸原町長。 ○町長(糸原 保君) 先ほどの説明に対する補足になります。  ちょっと私もこれを使わせてもらうんですけど、やはり私が言っております4つのまちづくりというふうなことで言ってる部分のところが、実はここのところと非常に分かりにくくなってくるということで、例えば人と心がつながるまちづくりって何だという話のとこと、じゃあ、4つのまちづくりとどうなるんだと、例えば奥出雲で暮らして幸せだというまちづくりとか、そういったところが本当にここはちょっと不整合になってまいります。どちらかというと、こちらの施策分野とか、それとか個別の状況、これにまた個別の事業がぶらさがってくるわけですけれど、そういったところはかなりこれは補足したり、例えばエネルギーの分野でありますとかCO2の部分、また、包括ケアの文言はここへ入ってくるかもしれませんが、実際のとこ、ここら辺のところもちょっと変えてこないと、やってることと理念とが違うじゃないかということになってこようかと思います。  ですから、ここのところもやっぱり手をつけさせていただいて、分かりやすく、これから皆さんとやっていくまちづくりをどういう観点でやっていくかということで、私は、どちらかというと、やってるその事業自体、継続していくものももちろんございますし、やっていくんですが、この理念と基本目標のここら辺のところをやっぱり少しちょっと整理させていただいて、そしてここのところで、続けていくもの、そしてもちろん新たに追加していく、どちらかというと、そういうイメージでございます。以上でございます。 ○議長(藤原 充博君) 内田雅人議員。 ○議員(9番 内田 雅人君) 理解をいたしました。町長と同じページで示させていただきますが、施策分野というよりも、先ほどお聞きしましたけど、その前の理念、3つの理念がありますけど、先ほど申し上げた、その下に基本目標、この言葉が、町長変えていく、整理をしていく、そういった見直しをしていくということで理解をいたしました。  もう一点お聞きしますけど、一番大きな基本構想、一番最初に出てきますけど、大本の大本といいますか、これは勝田前町長の言葉になるのかもしれませんが、表紙に書かれている、この「つながりで築く幸せと笑顔あふれるまち奥出雲町」、これがキャッチフレーズのようになっておりますけども、これは変える必要はないのか。私は、奥出雲創生という言葉もあってもいいのかなと思ったりもしておりますが、その点はいかがでしょう。 ○議長(藤原 充博君) 糸原町長。 ○町長(糸原 保君) この第2次奥出雲町総合計画も、もちろん町民の皆さんで議論いただいてここまで来たものだということも承知しておりまして、「つながりで築く幸せと笑顔あふれるまち奥出雲町」、この言葉自体もいい言葉だとは思っておりますが、私も可能であれば奥出雲創生ということを使って4つのまちづくりということを前面に出していかないと、なかなか私、それを強く推進、基軸となるという言葉も使ってきましたが、私たちの町政っていうものは、計画があって、それに基づいて予算も要求していく、進度を確認していくということから、やはりそういった言葉を議員御指摘のように入れたいというふうに思っております。この今の言葉をなくすかということは、ちょっとまだ私自身、今、検討中であるということでございます。以上でございます。
    ○議長(藤原 充博君) 内田雅人議員。 ○議員(9番 内田 雅人君) 奥出雲創生と4つのまちづくり、町長が掲げられたその言葉をやはりベースにしたいという思いだと思います。私もそれは盛り込んでいただきたいというか、そこは見直していただきたいかなと思いますし、総力戦のまちづくりということで、町全体をそういった機運を高めていく、引っ張っていくためには、町長の掲げられた奥出雲創生というような言葉がまずはやっぱり旗振りの言葉っていいますか、大事になってくるのではないかと私は思っておりますので、ぜひそこら辺は思うように見直していただいたらと思います。分かりました。  それでは、2つ目の質問に移ります。  糸原町長が選挙で掲げられたスローガン、総力戦のまちづくり、奥出雲創生、人口減少にみんなの力で立ち向かうという理念は、賛同するところでございます。地域と一体感を持った協働のまちづくりは、やはり人口減少に立ち向かうために必須だと思っております。  それで、この総力戦のまちづくりを進めていくために、私は、町職員の奥出雲創生に向けた意識、そういった意識の醸成も当然必要だと考えます。まずこれがとても大事ではないかなと思っています。一般的に民間企業でもそうなんですけども、組織の一体感ある雰囲気ですとか信頼関係をつくっていくためには、コミュニケーションや意思の疎通、上下であったり横であったり、そういった関係の中でもコミュニケーション、意思の疎通が必要であろうと。また、やりがいを感じる仕事内容、上司の公正な評価と能力育成、待遇改善、そういったところが必要ではないか、大切だと考えております。  私は、今の奥出雲町行政組織の現状として、職員の退職の多さや休職の多さ、また、医療職も含めて県下最低のラスパイレス指数などは、私は、総力戦のまちづくりのために必要な職員の意識醸成からは真逆と言えるようなマイナス要素だと思っています。町長がこの点をどう思われているか、組織の一体感ある雰囲気、信頼関係づくりをどうしていくのか、三セクについても同様のことが言えるのではないかと思っておりますけども、町長のこれについてのお考え、先ほど職員に対しての答弁の中で、少し元気を出してほしいなという、中に入られての感想、肌で感じるところだと思いますけども、そういったこともおっしゃいましたけども、率直な今どう思われてるかと、こういったことの改善についてお聞きしたいと思います。 ○議長(藤原 充博君) 糸原町長。 ○町長(糸原 保君) 議員のお話にありますように、私の考えます総力戦のまちづくりを行っていく上で、職員の協力はまず必要不可欠であります。就任以来、多くの職員ともお話をする機会がございました。しかし、まだまだたくさんおられまして、できるだけ早いうちに全ての職員とまず対話の時間を持ちたいと思っております。私自身、今まで県におったときも、部下がたくさんおったときでも130名程度でしたですけども、一人一人と面談をして、一緒な思いで頑張っていこうよと言っておりました。そういった思いで、それは変わりませんし、これから少しでも時間を見つけて、期間はかかろうと全ての職員と対話をしていきたいと思っております。  町の行政組織の現状で、ラスパイレスの話、そして退職職員の多さについて、これは私も課題であるなと思っております。私といいますか、町民にとって大事な職員であります。大事な職員を預かっておりますので、こういったところもきちんと目を配って、調査、そして検討していきたいと思います。三セク会社も同様でございますが、待遇面ももちろんそうでございますが、組織による一体感の醸成や信頼関係、これは一足飛びでは成り立つものではございませんが、多少時間がかかる場面もあろうかと思いますが、風通しのよい、やりがいのある職場をつくっていかないと、やはり町民の期待にも応えていけないと思っております。この点は、私はそう思っておりますし、これから心をそのように思って進めていきたいと思っております。 ○議長(藤原 充博君) 内田雅人議員。 ○議員(9番 内田 雅人君) 就任されてまだ1か月ぐらいでございますので、やはり全ての職員と対話というのは時間的に無理なことだと思いますが、それは時間を設けていきたいということでございますし、やはり職員の協力がないとこれは成り立たないと、総力戦のまちづくりを進めていくためにはという言葉、不可欠だという言葉がございました。  今現状、なぜ職員の退職が多いのか。特に若手であったり、そしてなぜ休職になってしまうのかっていうところ、フォローアップが必要だとは思うんですけども、今やってらっしゃるそれぞれの仕事内容に対しての、どういいますか、不満っていうのか、先ほど町長ありましたけど、事務的な時間をできるだけ効率よく削って、やはり町民の町の課題解決にされる時間をつくれるようにしたいと。それもスマートタウン構想の一つに入ってくると思うんですけども、そういった時間が今現状なかなか取れないのかもしれませんし、今やってる仕事をこれ以上、これからずっと自分は続けていくことに対しての、自分の生き方に対しての疑問っていいますか、そういうのがもしかしたら出てくるのかもしれませんし、またあるいは上司、公正な評価がしっかり行われているのか、そして人材育成、能力開発、能力育成が行われているのか。  また、今、人材不足によって仕事量、職員が足りてないことによってキャパオーバーになってる、本当にやりたいことまで手がつかないのかもしれません。一人一人対話をしたいということですけども、直属の上司の方、やはり悩みとかがあれば表情や態度に出ると思いますし、何らかの私はシグナルっていうのは察知できるんじゃないかなという気がしておりますし、そういったコミュニケーションが大事だと思いますし、そこは、やはりタイムリーなところも必要かなと思っております。  1点再質問させていただきますけど、待遇改善についてちょっと再質問させていただきたいと思います。  これもちょっと職員のモチベーションアップというところには大事な要素になるのではないかと思いますが、待遇改善については、まず給与体系ですね。以前、飯南町さんが行われたように、県の給与体系に合わせたほうがいいのではないかと私は思っておりますし、それは前々から勝田町長にも提案をさせていただいたんですけども、現状として、期末手当については国より低い県の基準に合わせております。給与体系は独自でありまして、県の給与体系よりも低くなってると。結果、県内のどこの市町村よりも低くなってしまってると。ラスパイレス指数91%ということになってますけども、この点は、やはり職員の不満は非常に大きいのではないかと、医療職も含めてですね。  そして残業についても、1点、細かいことになるかもしれませんが、課長補佐級が管理職に位置づけられている、奥出雲町は。管理職手当が出るわけですが、それについても、明らかに残業のほうが多い形になってしまってる。イコールサービス残業という形にならざるを得ないのかなと思っておりますし、その課長補佐級が管理職に位置づけされてるのが、県も管理職に位置づけはされておりませんし、他の市町村でもなっていないということで課長職級は時間外手当が支払われている中で、奥出雲町は、給与、期末手当、時間外もちょっと低いほうに合わせてるのではないかなと私は思っています。  なぜそうしているのかと。財政を理由に、私は、今の状態をそれを理由に続けていくのであれば、やはり人は不足していくし、職員のやっぱり元気のなさっていうのも出てくるのかなと思っております。町長が替わった今こそ改めるタイミング、すぐすぐはいかないとは思いますけども、一つのきっかけになる機会だと思います。その点について、待遇改善についてお考えをお聞きします。 ○議長(藤原 充博君) 糸原町長。 ○町長(糸原 保君) 職員の待遇改善についてでございます。  ラスのほうがこれだけ低いというのは、私も県の前職におったときから、奥出雲町さんは頑張ってるなというところで、そこのところは気にはしておりました。実際、町に入ってみて、こんなこと言っちゃいけないんですけど、私もちょっと遅くになったりとかして見るんですけど、遅くまで残ってる職員がおられます。また、補佐クラスもかなりの負担の仕事をしておられます。こういった中で、働き方等はどうかということも含めて今後考えていかなきゃいけないかなと思っております。  もちろん給与ということになりますと、やはり財源がかなり必要になってくるということで、一足飛びにラスを変えるということが非常に難しいかなとは思いますが、こういった中の実態、例えば町民の皆様の理解も必要でしょうし、そういったとこも含めて今の給与体系の現状もちゃんと調査して、また、職員が本当に給与も含めて、ほかの待遇とかやりがいとか超勤の多さとか、そういったものも全体的な部分を見て、私も業務そのものの見直しも含めて今後ちょっと考えていきたいなと。これは職員からも本当に業務の削減とか意見等も聞きながら、少しでも改善していけたらなと思っております。また、やりがいのある職場であるようにと思っております。ラスをいつ上げるかというのは、ちょっとお答えがすぐできませんけど、そういった思いでおります。以上です。 ○議長(藤原 充博君) 内田雅人議員。 ○議員(9番 内田 雅人君) ぜひ効率化を進めていただいて、仕事のやりがいでありますとか職員の意識醸成、総力戦のまちづくり、私も賛同いたしますし、本当できる限りの協力はしたいと思っておりますが、まず役場全体がやっていきましょうという、そういった機運にならないと、なかなか民間に音頭を取っても、職員が横向いてたり、後ろに一歩引いてるようではやっぱりがっかりしてしまう、そういった機運がしぼんでしまうということになっていきますので、ぜひ提案をさせていただきたいと思いますし、改善できるところからしていただきたいと思っております。  それでは、3番目、最後の質問に移ります。スマートタウン構想についてです。  町長は、所信表明で社会課題解決や魅力向上に必要なデータ活用型スマートタウン構想を進めると述べられました。スマートタウン構想とは、簡単に申し上げますと、ICTなど、そういった最先端技術を用いて社会課題を解決し、持続可能なまちづくりを目指すことです。新技術を活用しながら計画、整備、管理、運営などを高度化、効率化し、地域の抱える諸課題の解決を行い、新たな価値をつくり続け、持続可能な都市や地域にしていくこと、そのように理解しております。私が今回お聞きしたいのは、町長の考えられるこのスマートタウン構想の理想とする状態についてです。奥出雲町がこれを活用することで、どういう状態になれば一番いいと、その考えられる理想の状態について。  このスマートタウン構想について、内閣府の資料を見ますと、日本の戦略と言えるソリューションが多様に示されております。9つありますけど、申し上げますと、世界最高レベルの安心・安全な社会の実現、防犯、防災、交通事故減少など、交通・物流インフラの最大限能力発揮、自動運転でありますとかカーシェアとか、今MaaSとか言われてますけど、モビリティー・アズ・ア・サービスという問題解決、ニーズに対応した地域課題に資する移動手段ということです。それからエネルギーの効率的活用、そして循環型社会の実現、公衆衛生、感染症対策、教育へのアクセス拡大、質の向上、観光資源の活用、インフラの管理運用、長寿命化、安全で高品質な農業生産、流通基盤というものが上げられております。  既に交通支援でありますとかスマート農業、そしてエネルギー地産地消、そういった事例が日本各地でも出ております。これを進めることによってやはり住民のメリットも多いわけですが、行政側のメリットも大きい、それは間違いないと思っております。先ほどおっしゃいましたが、職員の事務の軽減であるのは、もう如実に出てくるのではないかと思っております。奥出雲町でこのスマートタウン構想を進めると述べられた町長の描く理想の状態というのをお聞きいたします。 ○議長(藤原 充博君) 糸原町長。 ○町長(糸原 保君) 私は、ICTを活用したスマートタウン構想につきましては、これまで話してきておりますが、町としては、事務の効率化を図って職員が町民の皆様と向き合う時間を増やすためのツール、これは1つとして考えております。  また、それでそのような職員が増えて、時間が増えて職員が町民の皆様と連携したまちづくりができること、そしてそういった分野のデータを活用して、要するにデータ活用型という話がございます。以前でいきますと、こういったデジタル系の支援と行政型の整備、どちらかというとハードであったんでしょうが、これからは、そういったデータを活用して町民の皆様へのサービス、これが例えば教育、分野が先ほどのお話もありましたが、非常に広うございますが、ですが、そのデータを活用することによって、例えば町がそういったデータも信用して預けてもらうことによって、行政サービスがもっとよくなる、移動時間がかかる町内において、やはりそういった部分を活用して充実したサービスがこれからの新しい技術で期待できるように、そういった基盤、データ活用型の社会を目指していきたいと思っております。  また、奥出雲の目指すスマートタウン構想は、やはり私の理想は、皆さんが恩恵を受けられるというのが一番かと考えております。マイナンバーカードの普及も、皆様にも御質問をいただいておりますが、どうしても奥出雲町、今までのところでいくと県下でもやっぱり普及は最下位だという話もいただいて、そこは今頑張ってるとこですけど、そういったものを、どこよりも早く皆さんがマイナンバーカードを持っていただいて、これからの事業を展開する上でも本当にサービスが届けられるように、そういったところで今は考えております。  各分野、いろんな技術も出てきておりますし、また、使えるものもかなり出てきておるようでございます。そういったところに向けて、どの分野も取り組みたいんですけれども、それはちょっと必要性というところと、また財政のところも見ながら、国事業などをしっかり活用して、町負担でできるところも見ながら進めていきたいなと思っております。以上でございます。 ○議長(藤原 充博君) 内田雅人議員。 ○議員(9番 内田 雅人君) 分かりました。住民、私たちにとってのメリットが非常に大きいということでおっしゃいました。データを活用した社会、奥出雲町でも、やはり移動時間、待ち時間など無駄な時間が削減されていくということは大きいかと思いますし、あと、何ていいますか、経験で今まで判断していたものが正確なデータ分析による根拠がある中で行われて、それでの施策を提案した場合に、住民の、何ていいますか、納得度合い、合意形成というのも円滑になるのではないかなということで、そういったデータ活用というのは非常に大事だと思います。先ほどからありますが、町長の思いとしてすごく今回感じたのは、職員の事務作業の時間を本当に削って、やはり町民とその分、向き合う時間が増えていくと、それによって官民協働でできる施策、総力戦のまちづくりの形になってくると、そういった思いを感じたところでございます。  もう一点お聞きしますが、再質問になりますけど、今おっしゃった理想の状態に向けて、今の時点で町長が考えられる課題、例えば財政面も出てくるとは思いますが、あと、住民の合意形成、先ほどありましたけど、データ分析でありますとか、いろいろ変わってくるところも出てくると思います。なかなか今までやってたことを変えていくことに抵抗がある方もやっぱりいらっしゃいますので、そういった住民の合意形成なども課題にあるのかなと思ったりもします。町長が考えられる課題として、スマートタウン構想を進める中で課題が大きいと思うことがあればお聞かせいただきたいと思います。 ○議長(藤原 充博君) 糸原町長。 ○町長(糸原 保君) 課題でございますが、1つは、まずこれを進めていく、また、こういった新しい社会に向かっていくための実は人材というのがやはり必要であるかなと思っております。これはなかなか私たち、私自身もそうでございますが、いろんな方、これから町全般のスマートタウン構想を進めていくに当たって、絵にはそういう絵とあっても、実際にそこへ届くまでのところはかなりハードルはいろんなところであろうかと思っております。そういった人材の確保ということ、これは委託も含めてあるのかもしれませんが、そういったとこは1つ課題かなと思っております。  もう一つは、やはり町民の皆様の合意形成、または本当にそんな役に立つんかなとかというところからの、そういった皆さんへの合意形成を図る前の段階のところの情報の提供だったり、知らせ方だったり、そういったものをこれからしていかなければいけないなと。町長、何言っとるかいなというふうな、スマートタウン構想って一体何だいやというのが大半の今の状況であるかと思います。しかし、放置しておけば、なかなか乗り遅れていきますので、これも何とか少しでも分かりやすく、そしてできるところからやっていきたいと思っています。  1つは、こういった様々な年代もありますけど、学校というものもありますので、そういったところからの普及と、こういったこともしていくっていうのが、これは早いかなというふうに思っています。課題はたくさんありつつも、これは取り組まなければいけないということでございますので、まずメリットを感じられるところを至急探して取り組んでいきたいと思っています。役所の手続でありますとか、そういったものからでもいけるものがないのかなと今思っておるところでございます。以上でございます。 ○議長(藤原 充博君) 内田雅人議員。 ○議員(9番 内田 雅人君) 町長のお答えを聞いて、課題としてお聞きしましたけど、最初に出てきたのが人材ということで、なるほどなと思って納得したところでございました。やはりちょっと専門的なことができる人材っていうこともあろうかと思いますし、ICTに精通したとか、いろいろあろうかと思います。たまたま昨日テレビでそういったのの放送があって見ましたけども、ほかの自治体でしたけど、その自治体で観光の発信をSNSを使ったりして発信をするわけですけど、その採用した方が非常に戦略になってると。その方は海外の方で、言語もそうですけども、海外の方を採用してその国の方々に発信をされておりまして、そういった国からインバウンドが非常に増えているという事例がございました。  そういった海外人材というのも一つ私は手だなと思って見ておりましたけど、人材確保というのは確かに本当に大きいかと思いますし、住民の合意形成というのもやはり説明っていいますか、時間がかかるところだと思いますけど、最初申し上げましたが、初志貫徹、そこは非常に大切に取り組んでいただいたらと思います。  今回、糸原町長に最初の一般質問でございましたので、大枠の考えをお聞きいたしました。私は、奥出雲町ならではの、ほかにはないとがった部分、注目される政策っていうのが非常に大切だと思っております。選択と集中ということになろうかと思いますけども、それが町の特色になります。これから、ぜひできるだけ早く糸原カラーを町政に出していただきたいと思います。  以上で一般質問を終わります。   ─────────────・───・───────────── ○議長(藤原 充博君) ここでお諮りをいたします。本日の会議はこれにて延会としたいと思います。これに御異議ございませんか。           〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(藤原 充博君) 御異議なしと認めます。よって、本日は延会とすることに決しました。  なお、10月21日、明日の会議は午前9時30分からの開会といたします。  本日は御苦労さまでした。             午後3時26分延会   ───────────────────────────────...