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令和 3年第3回定例会(第3日 9月 8日)

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  1. 奥出雲町議会 2021-09-08
    令和 3年第3回定例会(第3日 9月 8日)


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    令和 3年第3回定例会(第3日 9月 8日)   ──────────────────────────────────── 令和3年 9月(定例)奥 出 雲 町 議 会 会 議 録(第3日)                          令和3年9月8日(水曜日) ────────────────────────────────────             議事日程(第3号)                    令和3年9月8日 午前9時30分開議  日程第1 一般質問    ───────────────────────────────            本日の会議に付した事件  日程第1 一般質問   ───────────────────────────────              出席議員(14名)     1番 高 橋 恵美子君     2番 北 村 千 寿君     3番 糸 原 文 昭君     4番 内 田 裕 紀君     5番 小田川 謙 一君     6番 田 食 道 弘君     7番 糸 原 壽 之君     8番 景 山 利 則君     9番 内 田 雅 人君     10番 石 原 武 志君     11番 川 西 明 徳君     12番 内 田 精 彦君     13番 大 垣 照 子君     14番 藤 原 充 博君
      ───────────────────────────────              欠席議員(なし)   ───────────────────────────────              欠  員(なし)   ───────────────────────────────             事務局出席職員職氏名 局長 ───── 石 原 重 夫君  企画員 ──── 石 原 達 也君   ───────────────────────────────           説明のため出席した者の職氏名 町長 ───── 勝 田 康 則君  副町長 ──── 藤 原   努君 教育長 ──── 松 田 武 彦君  総務課長 ─── 堀 谷 智 樹君 企画財政課長 ─ 江 角   啓君  町民課長 ─── 石 原 和 夫君 税務課長補佐 ─ 三 澤 芳 章君  商工観光課長 ─ 本 山 宏 人君 健康福祉課長 ─ 杠   康 彦君  農業振興課長 ─ 荒 川 佳 史君 水道課長 ─── 千 原 明 浩君 地域づくり推進課長 ───────────────── 高 尾 昭 浩君 福祉事務所長 ─ 森 田 近 子君  教育魅力課長 ─ 永 瀬 克 己君 農林土木課長 ─ 秋 田 和 浩君 結婚・子育て応援課長 ──────────────── 吉 川 明 広君 会計管理者 ── 田 中   修君  病院事務長 ── 中 西 修 一君 建設課長 ─── 松 原 三 美君   ───────────────────────────────             午前9時29分開議 ○議長(藤原 充博君) ただいまの出席議員数は14名であります。定足数に達しておりますので、これより本日の会議を開きます。  本日の議事日程は、あらかじめお手元に配付したとおりであります。  これより日程に入ります。   ─────────────・───・───────────── ◎ 日程第1 一般質問 ○議長(藤原 充博君) 日程第1、一般質問を行います。  12番、内田精彦議員。 ○議員(12番 内田 精彦君) 12番、内田精彦でございます。一般質問を行いたいと思います。  今回は、木次線存続トロッコ列車の運行関係について、また仁多斎場施設修繕について、この2つの項目について町長に伺いたいというふうに思っておりますので、よろしくお願いいたします。  木次線の存続とトロッコ列車の関係につきましては、これまでも何回となく質問させていただいておりますが、今回も引き続いて質問をさせていただきます。  これまでのトロッコ列車運行終了記事等について、ちょっと整理してみました。いずれも山陰中央新報からの記事の抜粋でございます。  まず最初が今年の2月19日の記事で「地方路線存廃 地方と協議」の見出しで、JR西日本社長、かなりの線区問題、18日の定例記者会見で低収益のローカル線について廃止も含めて今後の在り方を見直し、地元と議論を進めていく考えを明らかにしたという記事でございます。木次線は2019年度の旅客運輸収入が6,900万円で、新幹線を含む51路線で3番目に少ないという記事でございました。  引き続いて4月の14日の記事でございますが「木次線存続へ国関与を」の見出しで、鉄道事業法改正を求める木次線強化促進協議会国土交通省県選出国会議員鉄道事業法の改正を求めたということでございます。これは事業者の判断で路線を廃止できる現行の鉄道事業法、これたしか18条だと思いましたが、の改正を町長も行かれるというふうな記事でございました。  それから、4月の19日の記事はトロッコ列車が出発するということで「待っていたよ おろち号出発」の見出しで4月18日、今シーズンの運行を始めたというふうな記事でございます。  それから、5月の27日の記事は「JR西日本 おろち号23年終了」の見出しで木次線老朽化での方針であることが26日分かったということで、運行を終了すれば低迷する木次線の利用促進に影響を及ぼしそうだという記事でございました。  続いて6月4日の記事でございますが「JR西 おろち号23年度終了発表」の見出しで木次線存廃との関連を否定したという記事でございます。  続いて、6月8日の記事は「おろち号後継車両財政支援検討」の見出しで丸山島根県知事が7日、JR西に示した。当社からは具体的な返答はなかったというふうな記事が載っておりました。  続いて、6月9日の記事でございますが「6月8日 芸備線一部廃止を含め協議か」の見出しでJR西、自治体に申入れ。これは岡山県新見市と広島県庄原市の区間を議論の対象にした意向だということで記事が載っておりましたが、これは参考でございますが、これ輸送密度、いろいろ言い方があるようですが、平均通過人員、1日1キロ当たりの利用者数のことでございますが、芸備線の東城から備後落合間が11人で管内の最少であるということ、また備中神代から東城間が81人である。木次線については、190人であるということでございます。こういう記事がこれまで載っておりました。  そこで質問でございますが、令和3年8月4日に松江市内において第1回木次線観光列車運行検討会が開催されております。これには島根県、広島県、松江市、出雲市、雲南市、奥出雲町、庄原市の5市町とJR西で構成し、島根県が事務局と調整役を担う。島根県、存続を求め姿勢を鮮明にしたと沿線市町と一体での記事が載っておりましたが、具体的にはどのような話合いが行われたのかお答えください。 ○議長(藤原 充博君) 勝田町長。 ○町長(勝田 康則君) 御質問にお答えをいたします。  この御質問につきましては、昨日の内田雅人議員の質問に対しまして十分説明をしたつもりでございます。あえて答弁をお願いするということのようでございますので、私のほうから昨日の内田雅人議員にお答えしたとおりを再度お答えをさせていただきます。  なお、8月4日と8月24日、この2つの件につきましても内田議員さんから御質問をいただいておりますので、この2つを併せたものでよろしゅうございますか。  それでは、2つを併せまして8月4日そして8月24日に開催された木次線観光列車運行検討会の内容について、再度説明をさせていただきます。  トロッコ列車奥出雲おろち号については、平成10年の運行開始以来20年以上が経過し、JR西日本から車両の老朽化により2023年までの運行が示されたところでございます。これを受けて、沿線自治体では県主動の下、木次線観光列車運行検討会を立ち上げ、8月4日に第1回が開催をされました。当日は島根県から松尾副知事の出席の下、雲南市、奥出雲町をはじめとする関係自治体、松江市、出雲市、広島県庄原市の市長または副市長の参加により、JR西日本米子支社と活発な議論がなされたところでございます。  会議の概要についてでございますが、初めにJR西日本から現在のトロッコ列車の車両の編成内容とメンテナンス状況、今後の運行に関しての計画などが丁寧に説明をされました。かいつまんで申し上げますと、牽引する機関車については今年度の車検でありますが、来年度以降は工事用機関車も活用することにより運行継続に努力していく。また、トロッコ列車と控え車についても鋼体の各部の劣化が進んでおり、都度溶接や床板の修繕を行うということ、また車両に搭載してある発電用のエンジンも代替がない状況で修理不能となった場合には冷房装置が使えなくなるなど、現車両の状況につきまして事細かく説明がございました。  それに対して関係自治体からは、車両の部品の調達の件やJR西日本以外の会社からの車両提供の提案など、踏み込んだ議論がなされたところであります。私のほうからは、現在のトロッコ列車が運行不能になった場合の更新車両について提案をいたしました。具体的には、他の鉄道会社から同型の車両を購入され改造ができないものか。また、京都の嵯峨野鉄道トロッコ列車のように比較的簡易な車両の改造によりトロッコ列車として運行ができないものかなど議論を交わしましたが、残念ながら前向きな回答はございませんでした。  2回目の会議は、8月24日に開催されました。開催概要は第1回の検討会の内容確認から始まり、質疑に対するJR側の回答が示されましたが、現在のトロッコ列車の延命に対する前向きな回答は今のところ示されておりません。次回は10月に開催予定ですが、現在のトロッコ列車奥出雲おろち号の延命の議論も含めて新たな観光列車について検討することになっております。  いずれにしましても、参加した関係自治体から運行継続やそれに代わる車両についての質問、意見や提案などがあり、約2時間ばかりの検討会となりました。引き続き意見を交わし、強くJR側に要望していきたいと考えております。以上でございます。 ○議長(藤原 充博君) 内田議員。 ○議員(12番 内田 精彦君) 1と2と一緒に答弁していただきました。  なかなか前向きな答えは出なかったということでございますが、8月の24日が第2回ということでございますが、これはいつまで続くいいますかね、いつまで検討会があるのかいうことは何かありますでしょうか。もう何回で終わるとかいうのがあれば答えてください。 ○議長(藤原 充博君) 勝田町長。 ○町長(勝田 康則君) 御質問にお答えをいたします。  時期的なことについては全く未定でございますが、何回の会議を得るかどうか、これがトロッコ列車のみにとどまらずほかの木次線の存続問題にもなりかねませんので、しっかり要望はしてまいりたいというふうに思っております。以上です。 ○議長(藤原 充博君) 内田議員。 ○議員(12番 内田 精彦君) それでは次に行きますが、令和3年8月18日に斐伊川・神戸川流域の4市町でつくる出雲の國・斐伊川サミットの定例会が出雲市内で開催されております。新聞記事によりますと、JR木次線トロッコ列車の運行を支援する。奥出雲おろち号について、流域を巡る観光ツアーの実施検討など利用促進に取り組むことを決めたということでございますが、この内容を具体的にどういう話をされたのかお答えください。 ○議長(藤原 充博君) 勝田町長。 ○町長(勝田 康則君) 御質問にお答えをいたします。  出雲の國・斐伊川サミット定例会の内容についての御質問にお答えをいたします。  当日は構成する市長、町長全員が出席し、議題について審議を行いました。この構成する市町は、出雲市、雲南市、奥出雲町、飯南町でございます。  まず、議事内容は1件のみで、令和2年度の事業報告及び決算報告について審議をいたしました。全会一致で承認を得たところでございます。  事業が終わった後に、トロッコ列車の運行に係る支援内容について協議、確認を行ったところでございます。詳細は次のとおりでございますが、1つ、木次線利活用推進協議会が実施する通勤チャレンジデーに参加する。2つ目に、木次線を活用した広域観光ツアーの開催。3つ目として、広島市内での情報発信、イベントの開催ということを協議をいたしたところでございます。これらを実施することにより、斐伊川サミットとしてトロッコ列車を支援していくということを確認をいたしたところでございます。以上でございます。 ○議長(藤原 充博君) 内田議員。 ○議員(12番 内田 精彦君) 斐伊川サミットでも応援するということでございますので、ひとつよろしくお願いしたいというふうに思います。  次に、JR線利用促進事業補助金を活用しての木次線利活用推進協議会が実施主体で行っている木次線に乗ろうキャンペーンの実施中についての利用状況について伺います。  リーフレットがございますが、「みんなで乗って応援!木次線でGO!」の事業概要と現在の利用状況はどのようなものなのかお答えをお願いします。 ○議長(藤原 充博君) 高尾地域づくり推進課長。 ○地域づくり推進課長(高尾 昭浩君) 御質問のことは、この「木次線でGO!」というチラシの事業内容かと思います。こちらについて、概要を説明させていただきたいと思います。  本年度島根県の支援を受けまして、木次線利活用推進協議会で実施しております県民による木次線利用促進事業である「みんなで乗って応援!木次線でGO!」の内容につきましては、このチラシまたはホームページを御覧いただければ詳しく分かりますが、概要について御説明を申し上げます。  利用が低迷しております木次線の乗車率向上を図るため木次線に乗ろうキャンペーンとして実施しているもので、5人以上のグループで木次線を1区画以上乗車され島根県内を含む中国5県内への旅行者が対象で、木次線を含む旅程のJR運賃、これは島根県内の区間に限りますが、それ及び二次交通となる貸切りバス貸切りタクシーなどの経費の2分の1、上限が10万円を補助するものでございます。ただし、現在は広島県や岡山県が緊急事態宣言となるなどコロナ感染が拡大しておりますので、県内のみの御利用に当面の間制限をさせていただいております。  また、利用状況でございますが、申請ベースで8月末現在、木次線沿線全体でございますが、65件、1,169人となっております。奥出雲町内に限っては、10件の169人となっております。これにつきましては、奥出雲町木次線活性化促進議員連盟の皆様におかれましては積極的に御利用していただいておりまして、誠にありがとうございます。この場をお借りしまして、お礼を申し上げます。  さて、しかしながら今後のコロナ感染拡大の関係でキャンセルが多く発生するものと見込まれておりますので、感染拡大が改善されましたらより一層周知いたしまして、利用促進を図ってまいりたいと考えております。以上でございます。 ○議長(藤原 充博君) 内田議員。 ○議員(12番 内田 精彦君) これまで65件というふうな答弁でございましたが、これは実は当初7月末まででしたね。今は11月末になっておると思いますが、今後この65件がどれだけの事業費に対してか分かりませんが、これまた延びることがあるのかどうか、その辺のことについてもお答え願います。 ○議長(藤原 充博君) 高尾地域づくり推進課長。 ○地域づくり推進課長(高尾 昭浩君) 御質問の期間の延長につきましては、予算の関係を見ながらまだ予算的に余裕があるようでございましたら11月30日を延ばすことも検討してまいりたいと思っております。以上でございます。 ○議長(藤原 充博君) 内田議員。 ○議員(12番 内田 精彦君) 先ほど課長のほうからちょっとお話がございましたが、奥出雲町の木次線活性化促進議員連盟もこれに参加いいますか活用させていただいておりますので、ちょっと少し紹介させていただきます。  実は、木次線活性化促進議員連盟として何かしなければならないというふうなことも含めまして、8月の6日に伯備線・芸備線・木次線一気に乗り継ぎ体験の旅というものを実施しました。11名の参加でございましたが、これは伯備線の生山駅から乗りまして、備中神代駅で伯備線と芸備線が入っておりますのでここで乗り換えまして備後落合まで行って、そこからまた木次線に乗って横田の駅へ帰ろうとこういう計画で実施はしましたが、伯備線の生山駅では車両が2両でございましたが、7名の乗客でございました。私どもをはねて7名の乗客で、本当に少ない乗客の方でございました。それから備中神代で乗り換えて芸備線へ乗ったわけですが、これはまた反対に車両が1両だけでございましたが、36名の乗客の方が乗っておられました。何か変だなというふうに思っておったところでございますが、それで備後落合まで行きまして木次線に乗り換えたところで木次線の何か高温のために線路が危険だというふうなことで運休するということでございまして、急遽奥出雲交通の大型バスが迎えに来ましてそれに乗って帰ってきたというふうなことでございましたが、当初私どもがこれ計画したのはこの木次線一気に乗り継ぎ体験の旅ということでございましたが、東城と落合間が輸送密度が11人というふうなことになっておりますので、これの実態を把握しようということも入っておったわけでございますが、実際には36名。それに私どもが入っておりますので、それ以上の人が乗っておったというふうなことで、ちょっと当てが外れたというふうな状況でございます。  なぜこういうふうにたくさんおられたかというのがはっきりしたあれは分かりませんが、当日の乗客の多い原因としては青春18きっぷいうのがございます。これは春夏秋、3シーズン限定ではございますが、1万2,050円で5日間、全国のJRどこへ行ってもいいというふうなものでございまして、この鉄道ファンいいますかね、こういう方がたくさん乗っておられました。見ておりますと、窓の枠へデジカメとかスマホをやって外の風景をずっと撮影された方もたくさんおられました。こういうものがインターネットでユーチューブなんかでたくさん流れておりますが、そういうとこへ行くのかなというふうに思っておったところでございますが、鉄道ファンが多数おったということと、また木次線のトロッコ列車廃止の報道によるものと推測されるということで思っております。私のちょうど隣におられた方に聞きましたら、その人は京都から来たというふうなことを言っておられました。  そのほかに、木次線利用としては新人議員さんの研修が松江でございまして、これにもこれを利用させていただいたというふうなことでございまして、これからもこれを利用させていただきたいというふうに思っているところでございます。  次行きますが、今の事業計画実施しましたですが、この事業を利用するに当たりまず実施計画書を作成し提出して許可、内示書みたいなものを頂きまして、そして利用後に交付申請書県実施報告書の提出が必要であるということでございます。このような手続は一般の方、町民の方にはなかなか難儀であるというふうに思っております。そういうお話も多々聞いておりますので、したがってもう少し簡素化できないのか。助成金頂くいうことでございますので、ある程度のことは必要であるというふうには思いますが、簡素化ができないのか。あるいはこのような手続作成は木次線利活用推進協議会あるいは町の担当者での作成等、便宜が図れないのか伺いますのでお願いします。 ○議長(藤原 充博君) 高尾地域づくり推進課長。 ○地域づくり推進課長(高尾 昭浩君) 実施計画書の申請様式の簡素化という御質問でございますけども、申請書につきましてはこのようなA4、1枚で7項目のみ御記入いただくものでございます。まずA4サイズ1枚で抑えているということで、申請書の代表者の住所、氏名を御記入いただくこと、そして利用目的にチェックをいただく、そのほかJRの利用区間、利用人数、貸切りバス等がある場合にはその貸切りバスの会社名、そして補助申請額、そして協議会から交付決定通知受け取り方法として郵送がいいのかファクスがいいのかメールでいいのかということにチェックしていただくということで、実際に御記入いただくのは5項目に限っております。また印鑑も不要でございまして、郵送だけでなくファクスでも申請できる非常に簡素な方法と思っておりますので御理解いただければと思いますし、またそれでも困難であるということがございましたら、こちらの役場のほうに御連絡、協議会のほうに御連絡いただければ作成についてもお手伝いをしているという状況でございますので、よろしくお願いいたします。以上でございます。 ○議長(藤原 充博君) 内田議員。 ○議員(12番 内田 精彦君) それじゃまたそういうことで町民の方から相談があるかと思いますので、よろしく対応していただきたいというふうに思います。  次に、木次線でお試し通勤・通院定期券、回数券、定期利用モニター募集の事業概要と利用状況について伺いたいと思います。  町職員のダイヤに合わせたフレックスタイム制の施行状況、この前にもちょっと伺いましたが、その状況と、また民間事業者への働きかけ等はどのようになっておるのかお答えください。 ○議長(藤原 充博君) 高尾地域づくり推進課長。 ○地域づくり推進課長(高尾 昭浩君) 御質問の定期利用モニター事業につきましては、内田雅人議員の答弁でも少しお話をいたしましたけども、木次線を利用したお試し通勤や通院をされる方を対象に定期券または回数券により乗車していただく定期券利用モニターを募集することにより、新たな木次線利用の掘り起こしを目指して実施、計画しているものでございます。  概要につきましては、新たに定期券や回数券を購入して木次線を利用する方に対して、利用前、利用後にアンケートにお答えいただくことを条件に1か月定期または回数券の全額を補助するほか、最寄り駅の駐車場の借り上げ料金として上限3,000円も補助することにしております。そして調査協力の謝礼といたしまして、地元特産品である奥出雲和牛を3,000円相当でございますけどもお贈りしているということでございます。  このモニターからのアンケートの結果を踏まえて利用促進施策に生かすとともに、モニターの方には当初は全額補助や特産品につられて木次線を乗車されるのがきっかけになったかもしれませんが、木次線を利用されて通勤や通院もよいものだなと思っていただいて、継続的な利用促進へとつながればと考えております。  なお、利用実績でございますが、8月末現在木次線全体では19名のモニターに利用していただいております。また、奥出雲町内に限っては7名となっております。目標は50人としておりますので、皆様奮ってモニターとして御利用していただきたいと思っております。  また、町職員に対してのフレックスタイム制につきましては、運用して数名の方が御利用されております。また、昨日町長が申し上げましたように、9月10日を木次線応援の日ということで町職員に呼びかけておりまして、また新たな数名の方がこのモニター利用して乗ってみようということのお声がけは頂戴しているということでございます。
     また、近隣の事業所につきましては、郵便局でありましたりしまね信用金庫様でありましたりそのほか森林組合さんとJAさん等々にお邪魔してチラシを配布してお願いをしたところでございます。以上でございます。 ○議長(藤原 充博君) 内田議員。 ○議員(12番 内田 精彦君) それでは次行きますが、木次線利用に伴う施設整備状況について質問をいたします。  このことは町民の方からも要望がございまして、非常に分かりにくいとかあるのかないのかというふうな質問がたくさん来ております。  木次線利用者がいつでも使える駐車場と駐輪場の各駅ごとの整備状況が分かればお答え願いたいと思います。私も先般、横田の駅へ参りました。私は横田ですけども、よく知っておるはずでしたが駐輪場、向かって右側のとこに立派な駐輪場がありました。ただ、あの中に合併前ですかね、横田町とか防犯協会とかいうことが書いてありますが、ここへ止めなさいとかいうふうなことは一切書いてございませんでした。三井野原から坂根、八川、横田、亀嵩、三成、八代、全部歩いてみましたが、そういう表示があるとこはございませんし、どこどこへ止めてもいいというのがはっきりと分からないという状況であったと思います。この辺のことについてお答え願います。 ○議長(藤原 充博君) 高尾地域づくり推進課長。 ○地域づくり推進課長(高尾 昭浩君) 御質問の駐車場、駐輪場等の整備状況につきましては、奥出雲町以外の駅舎、雲南市等の駅舎はちょっと把握しておりませんが、町内での木次線利用者が利用できる県または町が整備した駐車場としましては、兼用も含めると出雲三成駅、出雲横田駅、出雲坂根駅、三井野原駅にございます。また、出雲八代駅、亀嵩駅、八川駅は専用の駐車場は設けておりませんが、駅前周辺にJR西日本の敷地があり、そこに二、三台程度駐車できるものと思っております。  もう1点の駐輪場につきましては、出雲八代駅、出雲三成駅、亀嵩駅、出雲横田駅の4駅に町が整備した駐輪場がございます。また八川駅にもありますけども、JR西日本の敷地内に老朽化したものがございまして、使用が困難な駐輪場となっています。そのほか出雲坂根駅、三井野原駅には駐輪場はないということで、表示があるかと言われますと、しっかりとした公衆の公用の駅前駐輪場等は表示しておりませんけども、これにつきましては恐らく以前から町民の方は駐輪場と認識されて御利用されてるものと思います。ただ、しかしながら現在において各駐輪場、数か月に1回ぐらい私も回ってみるわけでございますけども、御利用されてる方が例えば八代駅ですと3人程度、三成駅に限っても5名もいないような状況で、非常に利用率が少ないのではないかなと思っています。横田駅につきましても、通常通勤通学等で利用される方も見ますと2台ぐらいしか止まってないような状況で、そのほか八川から三井野原にかけては1台も止められてない、利用も非常に少ないということでないという状況だと思います。  町民の皆様が本当にそこが駐輪場として止めていいものなのか悪いものかと分からないようであればそういう標識も検討はしてみたいと思いますけども、一般的には御理解いただいてるのではないかなと認識しているところでございます。以上でございます。 ○議長(藤原 充博君) 内田議員。 ○議員(12番 内田 精彦君) お答えいただきましたが、利用者が少ないということは私もよく分かります。だけどもそういう声が町民の方から出るいうことは、それに対応したことをしなければならないというふうに私は思いますので、その辺のことはまたよく考えていただきたいというふうに思います。  それから、次、汽車とバスの連絡調整についてというふうなことで質問をさせていただきます。  現在、横田高校生の常時汽車利用者が昨日も町長65名と言われましたが、私も横田高校へ行って調べました。65名のようでございます。そして、三成駅利用者が約37名と聞いております。全員ではありませんが多くの生徒が部活動をしており、帰宅時間が遅くなっております。横田駅発列車19時01分に乗れば、三成駅着が19時26分に着きます。そこで奥出雲交通の阿井方面のバスが19時30分発に接続をしております。これを利用されておるということでございます。  しかしながら、横田駅発最終列車の19時55分を利用いたしますと、三成駅着が20時15分であります。この時間にはもうバスがございません。現状は、保護者が三成の駅あるいは高校まで迎えに行っておる状況と聞き及んでおります。保護者たちからは、ぜひとも最終列車と接続するバスを願っておられるというふうに聞いております。現在、木次線の1日平均利用密度は先ほどもお話ししましたが190人となっておりますが、これは高校生の通学者が大半を占めております。高校生の通学、一般の利用者も含め便宜を図るのが当然であると考えますが、どのような認識なのか、そして改善する考えがあるのかお答えください。 ○議長(藤原 充博君) 勝田町長。 ○町長(勝田 康則君) 御質問にお答えをいたします。  木次線の各駅の到着時刻とバスの接続調整に関する御質問でございますが、これまでも申し述べておりますとおり奥出雲交通のバスの運行ダイヤは基本的に学校の通学を中心に調整して時刻を設定されております。このため、学校への到着時間などによりどうしても調整ができない路線もありますが、できる限り乗り継ぎできるよう、最寄りの駅の汽車の時刻に合わせるよう対応しているとの報告を奥出雲交通からは受けております。  また、夕刻につきましては、横田高校生を対象として横田高校入り口をおおむね18時30分前後に発車をいたしまして、鳥上、八川、馬木地区へ向け運行するとともに、出雲横田駅19時1分発の汽車に接続をさせております。そして出雲三成駅に19時21分に着きますので、阿井の内谷行きが待ち受けて生徒を2人ないし3人乗せて運行するのが最終便となります。ただ、これより遅い20時15分出雲三成駅着の汽車もございますが、これに接続する便につきましては利用者がほとんどなかったことから、平成29年度より運行を取りやめております。  また、同時に運転手の労働時間に関する国の基準は、運行計画における運転手の拘束時間を原則1日当たり13時間と定めており、労働局の指導を遵守いたしますと遅い時間帯の運行は困難となっております。以前は座席シートいっぱいの乗車でございましたが、どの路線も家族での送迎が増え、高校生のみならず中学生の利用も急速に減っているのが実情でございます。以上でございます。  それと、昨日内田雅人議員の御質問のときに、私も一つ告知放送で町民の皆様に周知をするということで、原稿がちょっとそのとき見当たらなかったのであえて今日この場をお借りして、議員の皆さん方にちょっとお知らせをさせていただきたいと思います。  ああして木次線利活用推進協議会からではございますが、先ほど高尾課長も申し上げましたように木次線応援の日の実施についてをお知らせをしますということで、JR木次線が全線開通した昭和12年12月12日にちなんで、本年9月より毎月12日を木次線応援の日として利用促進を図ります。今月の実施日は9月の12日で日曜日でございます。職場への通勤や今後お買物などのいつでもマイカー通勤をちょっとお休みしていただいて、この日は木次線に乗りましょうというふうなことを告知放送で町民の皆様方にも明日の朝から放送いたしまして、9日、9月の10日のお昼、9月の11日土曜日の夜、それから9月の12日朝というふうなことで4回告知放送をやりますので、ぜひともよろしくお願いを申し上げます。  そして、町内の各事業所のほうにも四十数事業所もございます。そこらにもこの木次線応援の日の設定の御案内を周知させていただきます。以上でございます。大変失礼いたしました。 ○議長(藤原 充博君) 内田議員。 ○議員(12番 内田 精彦君) 汽車とバスの連絡調整につきましては、今、町長答弁いただきましたが、そういう事情があるかも分かりませんが、私が今お話ししましたのは現実に今の段階で阿井方面の方からの要望でございますので、またその辺のことも調べていただきまして、できるものならしてあげていただきたいというふうに思いますのでよろしくお願いいたします。  それでは、次に行きます。仁多斎場の件になりますが、仁多斎場、施設の音響施設と玄関口の修繕等についてということで通告しておると思いますが、仁多斎場は平成9年に開設以来今日まで多くの町内、町外の皆様に利用されておりますが、使用料につきましては令和3年3月31日までは町内、町外を問わず同一料金でありました。令和3年4月1日より近隣市町との均衡を図るため、新たに町内・町外利用者の区分を設けられました。町外は町内の約3倍から4倍の使用料になっております。料金改定からまだ5か月ではありますが、これまでと比べどのような町外利用者の使用率なのかお答えください。 ○議長(藤原 充博君) 石原町民課長。 ○町民課長(石原 和夫君) 御質問にお答えいたします。  令和3年4月1日から、仁多斎場の使用料につきましては近隣市町との均衡を図るため、新たに町外使用料を設けて運営をいたしております。これまで町内、町外を問わず同一使用料としておりましたが、お亡くなりになられた方及び使用申込者ともに町内に住所を有しない場合に、町外使用料を納付いただくものでございます。  町内と町外者の利用率につきましては、令和2年度までの過去3年平均の町外者の占める割合は全体の約8.5%ほどでございました。令和3年度につきましては、7月末時点で約1.3%ほどとなっております。以上でございます。 ○議長(藤原 充博君) 内田議員。 ○議員(12番 内田 精彦君) 通常は8.5%。今のとこ1.3%というふうな答弁でございました。  先日、私も仁多斎場のほうへちょっと行かせていただいてお話は少し聞かせていただいたところでございますが、ほとんどないというふうなことでございます。3倍から4倍になっておるので、その辺のことが響いておるかなというふうに思っております。  次に、火葬中における家族、親族等の控室いうのがございます。控室いう名前かどうか分かりませんが控室がございますが、そこへの放送が聞きにくいことについてちょっと伺いたいと思いますが、このことについて、町長承知しておられるのかどうか。知っておられるのかおられないのか、まずその辺のことをちょっとお答えください。 ○議長(藤原 充博君) 勝田町長。 ○町長(勝田 康則君) 御質問にお答えをいたします。  承知はしておりませんでした。今回の一般質問で初めて知ったところでございます。以上です。 ○議長(藤原 充博君) 内田議員。 ○議員(12番 内田 精彦君) 放送が聞きにくいことについて、町長承知しておらないということで初めて聞いたというふうなことだったと思いますが、私もちょっとあんまり耳がいいほうじゃありませんが、何回かあそこへ行かせていただいて控室で待っておりましたときに、あと何分したら終わりますよとこういうような放送があると思います。準備してくださいとかいうふうなことがあると思いますが、私も行って何か放送したなというふうなことで、私もあんまり耳がいいほうじゃありませんので知り合いの方に今何言うたかいよ言うたら、いや、私も全然分かりませんでしたということでございました。先般も斎場のほうへ行ってあそこにおられた方に少しそういう話ししましたら、聞きにくいいうことは承知しておるというふうな言い方だったと思います。  それで、あと玄関口のとこもございますが、まず放送施設のことでいきますが、これまでこのことにつきまして予算委員会、あるいは常任委員会で担当課長さんに何回か言っております。もう退職された歴代の課長さんもおられますが、そういう話ししておりますので課長さんは承知はしておられると思います。それが上のほうへ上がっておらないということは、課長のとこでそういうものを直さんでもいいとかというふうな話でそういうことになっておるのか、あるいは町長のとこまで行くまでのとこで財政的にお金が今ないので、次の分も含めてになりますが査定で落とされたのかというふうなことも考えられますが、突然で申し訳ないですが、企画財政課長、こういう予算要求いうのが出てきたことがありますでしょうか。覚えがあれば、ちょっとお答え願いたいと思います。 ○議長(藤原 充博君) 企画財政課長。 ○企画財政課長(江角 啓君) 私のほうでは承知をしておりません。 ○議長(藤原 充博君) 内田議員。 ○議員(12番 内田 精彦君) 承知しておらないということでございますので、担当課長のとこで止まってしまったということであろうというふうに思っております。  次の玄関口の石の破損状況について質問いたしますが、多分これも同じではないかと思いますが一応質問してみます。  玄関口の石の破損状況、これは除雪で行ったものでこれははっきりしておりますが、このことについても町長承知しておられないですね。分かりました。  企画財政課長も、これも承知しておられないということでよろしゅうございますか。  町長も企画財政課長も承知しておらないということのようでございます。これを直すいうことは、私はなぜこんなことを言うかいうことは、聞こえないいうことは間違いありません。それから玄関口の石の破損、除雪で壊れた。この間また行ってみましたら、ずっと言っておったとこよりかもまた次のとこも破損しております。斎場でございますので、あそこでされるときにいろんな方が見えられると思います。親族の方、町内の方だけではないと思いますので、県内の方、県外の方も来られると思います。ああいうとこで営業言っちゃおかしいですが営業しておられますので、直せるものなら直していただきたいというふうに私は思っております。だけど一般質問で町長にそんなこと言っても、町長のとこまでそういう話が上がってきておらないと言われるところでございますのでどうしようもないかと思いますが、担当課長のとこで止めてあるというふうなことでございますので、私が今日お話ししたことは町長も少しは考えていただきたい。本当に現地を見て直さんでもいいものならそれでいいかも分かりませんが、そういうことが担当課長のとこで全部止まってしまうということであれば、また考えようによってはこれは大変なことだというふうに私は思っておりますので、その辺のことはひとつよろしくお願いしたいと思います。  以上で終わります。 ○議長(藤原 充博君) ちょっとお待ちください。  担当課長のほうから答弁がございますか。  石原町民課長。 ○町民課長(石原 和夫君) 控室等の放送内容、聞きづらいということの御質問につきましてお答えをさせていただきます。  仁多斎場の館内放送につきましては、控室、和室になりますけれども、そちらのほうに1部屋に1か所ずつ、待合ロビーに1か所、スピーカーのほうを設置をさせていただいております。  先般、担当者とともに放送機器、音量等の状況を確認いたしましたところ、機器の不具合は確認できませんでした。放送する際にゆっくり丁寧な言葉遣いをするように委託先に指導いたしましたので、聞きづらさは今後解消するものと思われます。  今後も火葬技術の向上はもとより御遺族への接遇マナーの向上に努めてまいりますので、御理解いただきますようお願いいたします。 ○議長(藤原 充博君) 玄関の縁の分は。  勝田町長。 ○町長(勝田 康則君) そうしますと玄関口の縁石の修繕についてというふうなことで、これについて私のほうから御質問にお答えをさせていただきます。  仁多斎場の玄関口の縁石の破損については、長年の除雪作業に伴い欠けてしまったものと考えられます。先般、町民課長から報告を受けたところでございます。  現在のところ、トラブル等の報告もなく支障がないものと考えておりますが、当面の応急修繕を早急に実施をいたします。本格的な修繕につきましては、大規模改修等を行う際に併せて実施したいと考えております。このことにつきまして管理不十分であり、今後このようなことがないよう管理するよう指示をいたしたところでございます。  私もあえて内田議員がこのようなことを議会の場で再三申されます。なぜこれを目にしたときに、聞きづらいとか玄関口、修繕が必要であれば即刻すぐ担当課のほうへ行って、奥出雲町は本当にあんな正面玄関の縁が欠けておるというふうなことが分かれば、なぜ早く報告をしていただけないか。議会の場で言って終わるというふうなことじゃないと思います。しっかりそこらは真剣に考えて、奥出雲町をよい町にするためにはやはりしっかり担当課のほうへ、それでも担当課が動かなければ私に言ってください。これもすぐ簡易な応急修繕はいたします。  私が反問権を使ってこういうことがいつ分かりましたかと、こういうことをお聞きしたいと思います。ただ、それは反問権も使えませんが、やはり本当に奥出雲町議員の皆さん方も執行部も、よくするためには都度御報告をいただければいいじゃないかなというふうに思いますので、今回はこのような貴重な御意見をいただきましたので、真摯に対応してまいりますのでどうかよろしくお願いを申し上げます。以上でございます。 ○議長(藤原 充博君) 内田議員。 ○議員(12番 内田 精彦君) 終わりますが、今町長から直接言ってくれということでございますので、今後は直接言うこともあろうかと思いますが、それはよろしくお願いしたいと思います。  私は、順序として、先ほどもお話ししましたように予算が要るもんですから予算委員会あるいは常任委員会で担当課長に何回も言っております、最初言ったように。そこで対応ができないようなものが、町長のとこへ言ってぱっとなるのかなというふうに今思ったところでございます。  それから、先ほど町民課長から説明いただきましたが、今の町民課長さんはまだ新しい町民課長さんでございますので、今のことは直接言ったことはございません。去年までの町民課長さんにお願いしておったということでございます。  以上で終わります。   ─────────────────────────────── ○議長(藤原 充博君) ここでしばらく休憩といたします。10時40分に再開いたします。            午前10時29分休憩   ───────────────────────────────            午前10時39分再開 ○議長(藤原 充博君) ただいまの出席議員数は14名であります。定足数に達しておりますので、休憩前に引き続きまして会議を開きます。  1番、高橋恵美子議員。 ○議員(1番 高橋恵美子君) 1番、公明党の高橋恵美子でございます。一般質問の機会をいただきましたので、一問一答によりまして質問をさせていただきます。  私は、大きく2項目にわたって質問をさせていただきます。通告書に従って進みたいと思います。  まず、1つ目は防災対策の推進について、2つ目は高田小学校の再利用についてでございます。  先般の奥出雲町の豪雨の被害、遡ると今年は西日本豪雨もあり、本当に全国でたくさんの被害がありました。これは地球温暖化の影響とされ、今後ますますこの気温が上昇することにより、これからは毎年のようにこのような状況が発生すると言われております。想像を超える災害は、これからも十分に起こり得ます。人命に関わる問題となり、そこからやはりこの社会においてもまずは一人一人がこれで大丈夫なのかとまずは自分で考えて、可能な限りの準備が大切になると思います。  災害に関しましては、昨日よりほかの議員の方々の御質問もあり多少重なる点もあるかと思いますけれども、私も質問をさせていただきます。  まず、災害時は自分自身の命は自分で守る自助があります。そこで、一人一人の防災意識を高めるためにもぜひ各家庭における非常持ち出し袋を配布していただき、それぞれの家族が災害避難生活時のイメージと備えの中身を考えながら、家庭、家族、個人の行動を考えてみる今は必要性があると思いますが、町長のお考えはいかがなものでしょうか。 ○議長(藤原 充博君) 勝田町長。 ○町長(勝田 康則君) 御質問にお答えをいたします。  議員御指摘のとおり、災害から身を守るには自分の命、家族の命を自分で守るという心構えが非常に大切でございます。一人一人の防災意識を高めるために、現在各地区で小さな拠点づくり事業により様々な取組を進めていただいているところでございます。  議員御提案の非常用持ち出し袋の公費による配布でありますが、非常用持ち出し袋の重要性の周知、そして家庭ごとに異なる中身の選定、実際の備えにつきましては先ほど来の自助の取組の中でお願いをさせていただき、公助としてはハザードマップの作成、避難所の整備、そして備蓄品の確保、防災行政無線の整備など、まずは町で整備すべき事項に取り組んでまいりたいと考えております。以上でございます。 ○議長(藤原 充博君) 高橋議員。 ○議員(1番 高橋恵美子君) それでは、次の質問に移りたいと思います。  先ほども町長から御答弁がありました避難所開設にする公助とありますが、各避難所での備品についてお伺いいたします。  いろいろな家庭環境や状況がありますが、私はまず女性の視点で考えていきますと、子育ての方や子供用の紙おむつ、粉ミルク、そして使い捨て哺乳瓶、生理用品など考えます。また、避難所ではプライバシーの保護や授乳のしやすい環境は整っているかなどお聞きしたいと思います。  そして、やはり避難に関しまして情報をいち早く察知するには、携帯電話のSNSの活用が大事になってまいります。このモバイルバッテリーとか充電器等は準備ができておりますでしょうか、お尋ねいたします。 ○議長(藤原 充博君) 勝田町長。 ○町長(勝田 康則君) 御質問にお答えをいたします。  現在も町の備蓄装置に水、アルファ化米等の食糧、子供用のおむつ、さらには生理用品などの生活必需品は仁多、横田の防災倉庫及び公民館の防災倉庫に備えております。今後も引き続き携帯電話の充電器など、時代の要請に即した応急生活物資の備蓄を計画的に進めてまいりたいと思います。以上でございます。 ○議長(藤原 充博君) 高橋議員。 ○議員(1番 高橋恵美子君) 先ほど町長の答弁の中で、私が一つお聞きしたいプライバシー保護の問題についての避難所での対策等はどのようになっておりますでしょうか。 ○議長(藤原 充博君) 堀谷総務課長。 ○総務課長(堀谷 智樹君) 避難所におけるプライバシー保護の御質問を頂戴いたしております。  ちょうどコロナのこともございました。そういうふうなことで、密を防ぐというふうなこともございます。そういった中で、パーティションといいまして段ボールでございますが、簡易な目隠しというふうなことでそういうふうなものも設けております。  それから、着替えをするブースですか、そういうプライバシー保護を考えて設備のほうは備蓄をさせていただいております。  それから、今般の大雨の災害避難所設営におきましても、そういうふうなパーティションでありますとか着替え用のブース、そういうふうなものも設営をさせていただいております。  今後、状況に応じまして必要のあるものを精査してまいりたいと思っております。以上でございます。
    ○議長(藤原 充博君) 高橋議員。 ○議員(1番 高橋恵美子君) 避難所に対しましては、私のような女性目線の話を聞く場、大体小さな拠点事業の中での女性の発言のほうも取り上げていただいているかと思いますけど、どのような会議のシステムになっておりますでしょうか、お尋ねいたします。 ○議長(藤原 充博君) 堀谷総務課長。 ○総務課長(堀谷 智樹君) 女性の皆様方の意見を聞く機会はというふうな御質問であったかと存じます。  今、特定してこういう方に意見をというふうな場面は特には設けておりませんけれども、これまでの各地での災害時における避難所等の設営におきまして、様々な課題があったり御指摘も頂戴しております。そういうふうなものを共有しながら、進めているところでございます。特に機会はございませんけれども、何か御意見等ございましたら担当は総務課のほうでございますので、御意見お寄せいただければまた今後の参考にさせていただきまして、備えをしてまいりたいと思っております。よろしくお願いいたします。 ○議長(藤原 充博君) 高橋議員。 ○議員(1番 高橋恵美子君) 先ほど総務課長からお答えをいただきましたけれども、本当に災害はいつ何どき起こるか分からないという状況ですので、本当に皆で自助、公助、共助という力を合わせてこの災害に備えをしていきたいと思います。  続きまして、3番目の次に高齢者や避難困難者への取組ですが、それぞれの地域の役割は大切ですが、やはり行動計画、いつ誰がどう動くかあらかじめ決める、事象に合わせた動きの想定訓練が大事になっていくと思います。現在、実際これに対しての取組についてはどのような取組状況でございましょうか。そして個別の避難計画というのも行政へ国のほうから方針が出ておりますけれども、今現在どのような計画になっておりますでしょうか、お伺いいたします。 ○議長(藤原 充博君) 堀谷総務課長。 ○総務課長(堀谷 智樹君) 御質問にお答えをいたします。  これまで令和元年度には鳥上地区において土砂災害を想定した避難訓練を実施し、安否確認や要支援への対応、地震体験者による体験や避難所の炊き出し訓練などを行っておりますが、昨今コロナウイルス感染症蔓延防止の観点から、その後の避難訓練等は十分に実施できていない状況でございます。こうした状況が収束をすれば、自治会長様、公民館、拠点づくり委員会や地域の皆さん、防災士の方々、消防団等と連携した防災訓練を実施したいと考えております。  なお、現在各地区において地区振興会や小さな拠点づくり自治会の防災対策会議などを開催いただいており、こうした機会を捉え防災講演や災害想定訓練を実施し、身近な危険箇所の確認や緊急連絡網の整備などに取り組んでいただいております。  このコロナ禍において地域活動に何かと制約がある中であり、当面は自主防災活動への支援を中心に進めてまいりたいというふうに考えております。以上でございます。 ○議長(藤原 充博君) 高橋議員。 ○議員(1番 高橋恵美子君) 先ほど、避難状況の訓練等についてお話をいただきました。課長のお話の中に昨日も防災士についてのお話はあったかと思いますけれども、現在奥出雲町で防災士としての資格を持っている方が何人いらっしゃいますでしょうか、お尋ねいたします。 ○議長(藤原 充博君) 堀谷総務課長。 ○総務課長(堀谷 智樹君) 御質問にお答えをいたします。  今、手元のほうに資料がございませんので、何人ということはお答えができかねます。後ほど調べさせていただきまして、お知らせしたいと思います。以上でございます。 ○議長(藤原 充博君) 高橋議員。 ○議員(1番 高橋恵美子君) 防災士は年に1回試験があると聞いておりまして、私もこのたび防災士の資格を取得したいと考えておりますので、また勉強していきたいと思っております。  続きまして、次、第2項目め、高田小学校の再利用について質問をさせていただきます。  失礼いたしました。先ほどの訓練の話のちょっと足しをさせていただきます。  地域が高齢化が進む中で、地域力の減退も進んでいきます。補完する課題になるかと思いますので、やはりみんなが取り組む意識を高めていくことを願いたいと思います。すみません、足して答弁させていただきました。  次に、高田小学校の再利用についてお話をさせていただきます。  今、学校再編の中で統合へ向けての話も進む中、それぞれの地域で残された学校活用も視野に置かなければなりません。今、高田小学校は小さな拠点事業としての利用となっていく方向でございますが、せっかく大きい校舎ですので、地域も町も使える施設としての利用があるのではないかと感じております。  令和3年3月、第6期障がい福祉計画・第2期奥出雲町障がい児福祉計画の中で、基本的な考えの中で保護者の方の意思を尊重し、必要とされる障害福祉サービスやその他の支援を受けながら、住み慣れた地域で自分らしく生き生きと過ごすことができるように障害福祉サービスや相談支援の体制を図りますとありますが、今現在何らかの理由で学校へ行けない子供たちが奥出雲の中では学べる場所がありません。できれば温泉小学校のようなフリースクール的な場や、総合的に相談施設としての機能をまとめていけるいろいろな活動を展開していける場などが考えていけるのではないかと考えておりますが、町としてのお考えはいかがなものでしょうか。 ○議長(藤原 充博君) 勝田町長。 ○町長(勝田 康則君) 御質問にお答えをいたします。  旧高田小学校の活用については、閉校前の平成27年7月より庁内検討会を立ち上げ以来、活用策の提案、検討を行い、地元の皆さんとの協議を重ねてまいりましたが、令和2年3月の地元での管理運営の見送りを受けまして町の管理により今日を迎えておるところでございますが、その後も継続をして地元の皆様と御相談をさせていただいておりました。そうした協議により、今後の施設の活用については会議やイベントなど地元の利用を中心とした亀嵩小さな拠点づくり委員会を中心に、亀嵩地区の活性化につながる様々な活動に利用していただくことになり、施設管理も亀嵩小さな拠点づくり委員会で行っていただくことになったところでございます。  なお、議員御提案の雲南市のキャリア教育推進施設、温泉キャンパスでございますが、このような学校へ行くことが困難な児童生徒への学びの機会や安心できる居場所としての活用はできないかという点についてでございますが、温泉キャンパスは様々な事情で学校を長期にわたって欠席している児童生徒に対し個々の実態に合わせた支援を行い、社会性を身につけることを目的として学校、教育支援センターや関係機関との連携の下、体験活動を通じた人間関係づくりや学習活動など進級、進学に前向きになるよう常駐するスタッフが支援を行っており、隣接自治体も含めた現在は広域的な利用を目指し設置されております。本町からも利用される方がいらっしゃいます。こうしたことから、同様な施設を本町独自に設置し継続的に運営することは、人材の確保や利用の状況などから難しいと考えております。  しかしながら、一方で児童生徒が気軽に出かけられる自己学習などを行う居場所が欲しいとの声もあることから、地域と町が連携し地域の拠点施設を活用することは可能であると考えております。貴重な御意見、御提案いただきましてありがとうございます。以上です。 ○議長(藤原 充博君) 高橋議員。 ○議員(1番 高橋恵美子君) 先ほど町長より御答弁をいただきまして、高田小学校の再利用についてのいきさつ等を詳しくお話をいただきましたが、本当に奥出雲町の今の学校を考えると、たくさんの学校がいずれ空いていく形にはなっていくと思います。先ほど私が提案いたしました子供の居場所づくりとの兼ね合いも考えていただきまして、この奥出雲町で子供たちが一人一人の特性に応じた切れ目のない支援ができていけるように、どんどん対応していっていただきたいと思います。  また、高田小学校の活用につきましても、亀嵩の高田区域だけでなく他の利用もどんどん奥出雲町の中でも連携をして、みんなで活用していける場としての取組も大事になっていくと思いますので、前向きにいろいろな課が連携して取り組んでいけたらと思っております。  私、地元亀嵩には本当にたくさんの、高田にもまだ残っている施設もたくさんあります。これからどんどん同じような形で各地域に取り残されてしまいがちになっていくと思いますけれども、これからも地域の方と行政がしっかり連絡を密にしながら、奥出雲町の中で活性化していける取組が大事になっていくと思いますので、また前向きに取り組んでまいりたいと思っております。  私の質問はこれで終わらせていただきます。   ─────────────────────────────── ○議長(藤原 充博君) ここでしばらく休憩をいたします。11時10分から再開いたします。5分間の休憩です。換気をします。            午前11時04分休憩   ───────────────────────────────            午前11時08分再開 ○議長(藤原 充博君) ただいまの出席議員数は14名であります。定足数に達しておりますので、休憩前に引き続きまして一般質問を再開いたします。  2番、北村千寿議員。 ○議員(2番 北村 千寿君) 2番、北村千寿です。一般質問の機会をいただきましたので、私からは企業誘致について、障害福祉に対する町の取組について、たたら体験学習施設を利用した製鉄文化の普及啓発の3項目について一問一答方式で質問します。よろしくお願いします。  質問に入る前に、このたびの豪雨で被災された方に心よりお見舞いを申し上げます。  また、今回の奥出雲町の対応について、外部の方から早い対応だったと非常に高い評価をいただき、一町民として誇らしく思ったところです。今後も引き続き関係機関と連携を取りながら対応していただきたいと思っております。  それでは、まず第1点の企業誘致について伺います。  私が横田高校を卒業したのは昭和54年3月ですが、ちょうどその年にホシザキ電機横田工場の操業が開始され、多くの同級生が就職することができました。またその後、アキレスの操業が開始されたときは、横田高校でかつてないほどの人数が地元に残ったと言われています。企業誘致は働く場の確保につながり、人口減少対策に大きな効果をもたらすものと思っております。また、他の業種への相乗効果も期待できると思っております。  ちょうど今から32年前に、私は宮城県栗駒町に仕事で行くことがありました。栗駒町は宮城県北西部に位置した丘陵地帯で、仙台平野の裾野に位置した平たんな地が広がっている地域です。栗駒町へ伺ったときの1戸当たりの水田平均面積は約150アールでした。現在の奥出雲町の1戸当たりの水田平均面積は法人化等が進み92アールですが、その当時は70から80アールぐらいの面積だったと記憶しております。当時の栗駒町は1戸当たりの面積が奥出雲町の約2倍であり、2ヘクタール、3ヘクタール所有されている方もかなりいらっしゃったと思います。その頃、規模拡大を目的とした農地の流動化、今で言う農地集積を進めようとしても進まなかった中、栗駒町ではかなり進んでいたと記憶しています。その要因は、30分という通勤圏内に岩手県ではありますが一関市という大きなまちがあり、多くの方が一関市で勤めていたこと。さらにライスセンター、カントリーエレベーターが当時なかったことによるものと思っています。  先ほども述べましたが、個人で水田を3ヘクタール所有されてる方が多くいらっしゃり、案内をいただいた栗駒町役場の方も3ヘクタール所有されていましたが、週1日の休日でできる範囲は当時1ヘクタール程度で、残りは人に貸しておられたケースが多く見受けられました。そうした農地の流動化が進んだ要因に、一関という近くに勤め先があり経済的余裕もあったこと、週1日の休みでできる面積に限界があったからではないかと思っております。こうした働く場の確保につながる企業誘致は、農業をはじめとする他の業種への相乗効果も期待できると思っております。  今回策定された第2期奥出雲町まち・ひと・しごと総合戦略では、取組目標の1番目に稼ぐ地域をつくり奥出雲町で安心して働けるようにすることが掲げてあります。地域全体で稼ぐことは町の活性化につながり、ひいては人口減少対策にもつながります。  6月議会の関連した質問の中で、農業のことを尋ねました。私が期待していた答弁は、玄米から白米で売ることを多く、また白米から御飯で売ることを多く少しでも消費者に近いところで売り、奥出雲町全体の収入向上につなげることを期待をしておりました。答弁は消費者目線に沿った取組を行うということでしたので、方向性が思うところと一致しておりました。さらに今のことを含め、冒頭の町長の演説の中に米が1袋6,400円だと。玄米で売ればそうかもしれませんが、白米で売って高く、その利益をまた還元するような仕組みというのが必要ではないかなというふうに思っています。  元に戻りますが、企業誘致は農業を含めた他の業種へのよい影響もあると思っております。昨日も企業誘致に関する一般質問ありましたが、第2次総合計画にも記載されております。改めてこの企業誘致に関して町としての考えをお尋ねいたします。 ○議長(藤原 充博君) 勝田町長。 ○町長(勝田 康則君) 御質問にお答えをいたします。  昨日、景山利則議員の御質問において一部答弁させていただきましたが、企業誘致については地域における雇用の場の確保をはじめ地域経済に多くのメリットをもたらすものと認識をいたしております。このため、奥出雲町においても旧町時代において昭和50年代より積極的に製造業の企業誘致に取り組み、現在では本町に約8社の誘致企業が立地している状況でございます。  しかしながら、製造業においてはグローバル化に伴い安価な海外労働力を求めて海外進出が進むなど製造業を取り巻く環境は大きく変わり、特にリーマンショック以降においては製造業の国内企業立地件数は大きく減少している状況でございます。こうした国内環境から、製造業の誘致については現在非常に厳しい環境にさらされていると認識しておりますが、企業誘致は地域の雇用と経済への影響が大きいと考えております。  ちなみに、現在誘致企業で約560人余の雇用をしていただいております。非常に地域経済あるいは町民の雇用の場につながっているというふうに思っております。このようなことから、引き続き県の企業誘致部署との連携を取りながら、誘致案件の情報収集に努めてまいりたいというふうに考えております。  ちなみに、私ども奥出雲町は他の町村と比較をいたしまして第三セクターを多く抱えております。この三セクターでも約400人以上の雇用の場となっている状況でございます。このようにして三セクも非常に高齢化を迎えて人材難に非常に苦慮しているところでございますが、やはり本町も企業誘致にはしっかり力を注いでまいりたいというふうに思っております。以上でございます。 ○議長(藤原 充博君) 北村議員。 ○議員(2番 北村 千寿君) 他の市町村でも、企業誘致に積極的に取り組んでおられます。そうした中、奥出雲町が他の地域とは違う特色を出すことが企業誘致を有利に展開することにつながるのではないかと思っております。  そこで、奥出雲町では何に留意しどんな特色を持って誘致しているのかお尋ねいたします。 ○議長(藤原 充博君) 勝田町長。 ○町長(勝田 康則君) 御質問にお答えをいたします。  近年において、大きな設備投資を伴わず既存の空き施設やサテライトオフィスへの入居などで立地するIT企業の誘致も全国で進んでおり、本町においても平成28年よりITを中心とした誘致に取り組んでいるところでございます。おかげさまで現在2社のIT企業を誘致しておりますが、この2社は平成29年度に整備をいたしました企業創業支援施設、古民家オフィスみらいと奥出雲、これは三沢にございますけれど、へ入居をいただいております。この古民家オフィスみらいと奥出雲は、起業者支援として安価な家賃で提供するシェアオフィスを設けておりますが、IT企業のサテライトオフィスとしても利用いただいております。またコワーキングスペース、作業や会議もできる部屋も整備しております。  議員御指摘の特色といたしましては、このように古民家を活用したオフィスの整備ということになろうかというふうに考えております。様々他の町村からも注目を集めて、視察等にもお越しいただいている現状でございます。あまり従業員の多くの確保は難しいわけでございますが、今のこの御時世、少人数でもIT企業を誘致したいというふうに思っております。以上です。 ○議長(藤原 充博君) 北村議員。 ○議員(2番 北村 千寿君) 次の質問に先立って、もう既にそういった要望を今から言おうと思っとったんですけど、整備されてるということでしたけど、重複するかもしれませんけどちょっと質問させていただきたいと思います。  新型コロナウイルス感染拡大を契機にテレワークが進み、会社へ出勤しなくても仕事ができるような状況になりつつあります。  そうした中、地方でのテレワークを活用した移住滞在の取組等への支援が令和2年度、国の第3次補正予算で予算化されました。地方へ新しい人の流れを創出し地方分散型の地域社会に向けた取組で、事業内容は先ほどおっしゃいましたようにサテライトオフィスやコワーキング施設等の整備やビジネスマッチング等が主なものとなっています。  サテライトオフィスとは、最近横文字といいましょうか片仮名文字で非常に分かりにくいんですが、御存じだと思いますけど本社から離れた場所に設置されたオフィス、会社のことです。支店や営業所と異なる点としては、支店や営業所は会社にとって有利になる場所に設置されているものですけど、サテライトオフィスは働く人にとって働きやすい場所、また人が住んでみたい場所にあるオフィスのことです。コワーキング施設も同様に働く人にとって働きやすい場所、また働く人が住んでみたい場所にある共有型のオープンスペースで仕事をする施設で、個人または少人数で利用されるケースが多く、それぞれが情報交換をしながら新たな発想や人脈形成が行われ、大企業のイノベーション、言わば新技術を促進する場としても活用されています。いずれも高速回線のWi−Fiが整っていることが必須ですが、この事業は通信環境整備費も含まれています。どこまでが事業対象になるかは詳細に調査しておりません。また、この事業が昨年の第3次補正予算、事業が継続するかも分かりませんが、もしこの事業が継続されるとするならば、令和7年まで大容量通信可能スポットを2か所整備するとされている第2次総合計画の一環として整備されてはどうかと思います。  サテライトオフィスとは少し違いますが、これに近い例として東京オリンピック、バスケットボール男子日本代表の金丸選手は昨年シーホース三河に所属し、日本人トップの1試合平均得点をマークし、昨年のBリーグのMVPに選ばれた選手です。その金丸選手は、昨日の中央新報に載っておりましたけど、今年、島根スサノオマジックに移籍されました。一説によると、島根スサノオマジックというチームを選んだのではなく、金丸選手の大好きな釣りができるそうした環境が整った島根県にあるチームを選んだとも言われています。  奥出雲町は魅力ある地域と各方面の方から言っていただいています。働く人にとって充実した地域にあるサテライトオフィスやコワーキング施設等が整備されていれば、テレワークを活用した企業誘致やワーク・ライフ・バランスを望む若者の移住を推進する上で有利であると思います。  そこで、奥出雲町ではいわゆる高速大容量通信ができるサテライトオフィスやコワーキング施設を整備する考えはあるのでしょうか。  また、小学校が統合されれば、現小学校を利用してサテライトオフィスやコワーキング施設を整備することも有効と考えます。町の考えをお聞かせください。 ○議長(藤原 充博君) 勝田町長。 ○町長(勝田 康則君) 私のほうから御質問にお答えをいたします。  サテライトオフィスやコワーキングスペースなどの新たな施設整備についての御質問にお答えをいたします。  遊休施設などを活用することは施設利活用の一つの手段として考えられますが、既に古民家オフィスみらいと奥出雲での受入れが可能でありますので、早急に受入れ施設を整備する考えについては今のところございません。今後は、状況を見極めながら検討していきたいというふうに思っております。  また、議員御提案いただきました廃校利用については、小学校統合後の施設活用につきましては地域の拠点施設としての活用を校区別協議会の中で議論いただくことをお願いしているところでございます。例えば、町の政策的な活用の中で利用することも可能性の中では十分あるというふうに考えております。このようなことで、企業誘致を行う場合には可能性はあるというふうな考えでございます。以上でございます。 ○議長(藤原 充博君) 北村議員。 ○議員(2番 北村 千寿君) もう既にそういう施設があるということで新たなことは考えていないという内容だったと思いますが、再三情報通信の話は大容量がいわゆる処理できるように内容を各方面といいましょうか、こういったIT関連の方から聞いております。家庭でそういう大容量を必要とするところはほとんどない、現在の情報で十分だというふうには思っておりますが、そういった情報大容量が処理できるような施設というのが必要ではないかというふうに思っておりますので、そういった今の施設に例えば高速大容量を備えられるのか、あるいはいわゆる私の提案は新たな場所でそういった施設を造って、その施設というのはそういう大容量が処理できるような施設はどうでしょうかということの提案ですので、そこら辺について再度ちょっとお聞きしたいと思います。 ○議長(藤原 充博君) 勝田町長。 ○町長(勝田 康則君) 御質問にお答えをいたします。  現在、サテライトオフィスやコワーキング施設等で入居されておられる方も、一応期限というものが3年契約で結んであるというふうに思っております。そこを出られる方もあろうかとは存じますが、今後新たな施設を造る場合、あるいは大容量的なことが必要となれば、そこらはまた担当課と協議をして対応してまいりたいというふうに思っておりますので、御理解のほどよろしくお願いを申し上げます。以上でございます。 ○議長(藤原 充博君) 北村議員。 ○議員(2番 北村 千寿君) 大容量通信を望んでおられる方が、奥出雲に入られなかったというケースもあります。総合計画の中でも、令和7年までに2か所程度そういった施設といいましょうか、スポットをつくるという計画になっております。その計画に従って、ぜひ取り組んでいただきたいというふうに思っております。  次に、障害福祉に対する町の取組について伺います。  令和3年3月に、第6期奥出雲町障がい福祉計画・第2期奥出雲町障がい児福祉計画が策定されました。この計画では、1つに障害福祉サービス利用における意思の尊重、2つにそれぞれの障害のある方への制度の一元化、3つに地域生活への移行推進が基本的な考えとなっています。障害者の方にとって、必要とされる障害福祉サービスや支援を受けながら住み慣れた地域で自分らしく生き生きと過ごすことができるよう、障害福祉サービスや相談支援などの体制整備を図ることが計画に盛り込まれています。住み慣れた場所で誰もが同じように暮らせることは、とても大事なことだと思います。この計画が着実に実行されることを期待したいと思っています。  まずはこの計画策定に当たっての町の考え方をお聞きいたします。 ○議長(藤原 充博君) 勝田町長。 ○町長(勝田 康則君) 御質問にお答えをいたします。  令和3年3月に第6期奥出雲町障がい福祉計画・第2期奥出雲町障がい児福祉計画を策定をいたしました。平成19年3月に第1期奥出雲町障がい者福祉計画を策定して以来、国及び県の障害福祉施設との整合性を図りながら計画の見直しを行い、総合的かつ包括的な障害福祉施策の取組に努めております。  今回策定いたしました計画は、障害福祉サービスなどの質の向上、相談支援体制の充実、強化などを基本指針に加えて実施計画となるものであります。住民の方へのアンケート結果を基に、障害者の地域生活への移行や一般就労への移行、障害児支援体制の整備に関する成果の目標やサービスの見込み量とその確保の方策を定めております。  国において、共生社会の実現を目指して障害福祉に関する様々な法律が施行され社会における障壁は取り除かれてきましたが、全てが取り除かれたわけではなく、これからも真の共生社会の実現を目指して障害福祉施策を行っていかなければなりません。  本町において、今後の障害福祉施策の指針として……。 ○議長(藤原 充博君) 町長、ちょっとお待ちください。  この分は次の質問に絡んでくる回答だと思いますけど。障害福祉サービスの関係はまだ質問されておりませんが。一応そこまでで。 ○町長(勝田 康則君) はい。すみません。以上でございます。 ○議長(藤原 充博君) 北村議員。
    ○議員(2番 北村 千寿君) 障害福祉サービス制度を可能な限り一元化し、サービスの充実を図ると計画にあります。障害によってはサービスの一元化が困難な場合も想定をされますが、できるだけ計画にあるよう一元化を図ってもらいたいと考えております。  また、地域によって、例えば雲南市と奥出雲町でサービスに格差があってはならないと思っております。現在、雲南市で行われているサービスが本町で行われていないものがあります。具体的には、医療的ケアが必要な障害者の方の入浴サービスです。以前、奥出雲町ではこのサービスが行われていましたが、現在は行われていません。恐らくそういったサービスの対象の方がいらっしゃらなくなったことによるものと思いますが、対象の方がいらっしゃるならばサービスは行われるべきではないかと思います。他の地域で行われているサービスが本町でも同じように行われるべきと考えますが、町長の所見を伺います。 ○議長(藤原 充博君) 森田福祉事務所長。 ○福祉事務所長(森田 近子君) 御質問にお答えいたします。  本町において、今後の障害福祉施策の指針として障害のある方もない方も誰もがかけがえのない個人として尊重され、安心して日常生活や社会生活を営むことができるよう、障害福祉サービスの着実な推進と障害児福祉サービスの充実を図るため、地域住民の皆様、サービス提供事業者等、関係機関の方々と行政が連携してサービスについての推進に取り組んでまいりたいと考えております。  そして、入浴サービスについてでございます。先ほど北村議員もおっしゃいましたけれども、以前町内の事業所で寝たきりの高齢者の方を在宅で見ておられる家庭を訪問し、室内で組立て式の浴槽を設置して入浴介助を行う訪問入浴サービスが介護保険制度の下で平成25年度まで行われておりました。この事業を廃止された状況としましては、先ほどおっしゃいましたが訪問入浴の利用者が減少しデイサービスのニーズが高まったこと、また人員体制や利用する設備の老朽化等のためと伺っております。  現在、障害者の方が利用できる入浴サービスを行う事業所は町内にもございますが、医療的ケアが必要な場合は受入れが困難な事業所があります。このような方には、個別に町内での利用ができないか相談支援専門員と関係機関とで検討を重ねているところです。  次に……。 ○議長(藤原 充博君) ちょっと待ってください。そこで終わらないと、次の質問にまた関連が絡んできますので。ちょっとバランスが崩れておりまして、ちょっとその調整でございます。一応ここで終わってください。 ○福祉事務所長(森田 近子君) 以上でございます。 ○議長(藤原 充博君) 北村議員。 ○議員(2番 北村 千寿君) 私が聞きたかったのは、財政的な規模が違うかもしれませんけど、サービスがこの市町村ではしておって、この地域ではできないというのはやっぱりおかしいといいましょうか、同じでないといけないんじゃないでしょうかという話を今質問したわけでして、先ほど所長さんが言われたのは経過の話だったというふうに思ってまして、そういうことができるかどうか検討しますというとこまでお聞きしました。  単純にサービスに市町村ごとによって格差があってはならないんじゃないでしょうかというお尋ねでしたので、端的にそのことについて御回答いただけばと思います。 ○議長(藤原 充博君) 森田福祉事務所長。 ○福祉事務所長(森田 近子君) 御質問にお答えいたします。  議員御指摘のとおり、ほかの地域で行われているサービスが本町でも同じように行われるべきというお考えはごもっともだと思っております。しかしながら、現実に障害福祉サービスについては都市部と地方、また地方都市と町村とどこもひとしく同じようなサービスが現在行われている状況にはございません。  本町におきましても、障害者の自立した生活を支援するため障害福祉サービスの充実を図る必要があると承知はしております。町内事業所でも、人材面やまた財政面においての課題もあり、利用者の方が求められている全てのサービスを町内で対応することは困難であります。  なお、サービスの利用計画は利用者との相談により相談支援専門員が立てていますが、町内で利用できないサービスの利用が必要な場合は近隣の市、雲南市や松江市のほうでの事業所を利用されているところです。  そういった現状の中、雲南地域では雲南市、飯南町、奥出雲町で連携して雲南圏域障がい者総合支援協議会というのを立ち上げております。同じような状況にある1市2町の圏域で相談支援部会、就労支援専門部会、各市町で地域部会を設け、障害福祉に関係する方々で障害福祉施策に関する情報交換や共有を行って、障害福祉サービスの質の向上及び地域課題の発掘、解決への方策について協議を重ねております。障害者の方を取り巻く環境は様々でして、必要なサービスも障害の種別や障害の程度、また家庭環境等により異なります。この第6期奥出雲町障がい福祉計画にもあるとおり、相談事業所の確実な実施を図るために相談支援事業所及びサービス提供事業所と連携をして、可能な限りほかの地域で行われているものと同様のサービスが利用できるよう、継続して協議してまいりたいと考えております。以上でございます。 ○議長(藤原 充博君) 北村議員。 ○議員(2番 北村 千寿君) 先ほども言いましたように、財政規模によってはなかなか難しい面もあるかもしれません。その先ほどの計画というのを詳細にまで読んではおりませんから分かりませんが、今のような例えば雲南市、飯南町、奥出雲町と連携しながらやるということも記載されているんでしょうか。  その計画書の概要版ということで、1枚紙を見せていただきました。非常にいいことが書いてありました。障害者の方本人もそうなんですけど、御家族の方のことについても配慮されていました。いわゆる私も行政経験したことがありますけど、昨日来出てます計画というのは、いわゆる公的な仕事というのは基づくものがある、根拠がある。根拠となるものとは、一番大きいのはやっぱり法律であったりとかあるいは条例であったりとか、あるいは計画だというふうに思っています。計画はこうあるべきだから、それでそれに基づいてそういう施策をするんだというふうになってると思います。できないようだったら、計画を見直すべきじゃないでしょうか。そうじゃないでしょうか。非常にいい計画だというふうに私は理解しました。で、できないということになったら、そんな計画はつくらなければいいんですよ。見直してください。どうでしょうか。 ○議長(藤原 充博君) 執行部、どうされますか。  勝田町長。 ○町長(勝田 康則君) 御質問にお答えをいたします。  できないものについては計画を見直すべきだというふうな御提案もいただきましたので、担当課としっかりすり合わせをしてまた御検討させていただきたいと思います。以上です。 ○議長(藤原 充博君) 北村議員。 ○議員(2番 北村 千寿君) 計画というのは、非常に大事なもんだというふうに私は思っております。その計画に向かってそれぞれ、それこそ行政と議会一体となって向かうべきだというふうに思っております。  次の質問に入らせていただきます。次に、たたらの体験学習施設を利用した製鉄文化の普及啓発について伺います。  6月議会で、鳥上小学校校庭に隣接したたたらの体験学習施設を奥出雲町の製鉄文化や歴史を町内外に広く普及啓発するため、一般の方を対象にたたら体験研修の場をとして年数回程度利用してはどうかと質問しました。その際、研修後の波及効果を詳しく言ったためか観光目的で捉えられ、必ずしもかみ合った内容でなかったというふうに思っています。ただ、答弁の中で、操業に当たっては村下及び日刀保の協力が必要とありましたので、その後、日刀保に行き趣旨を説明したところ、他の地域、具体的には岡山県新見市と広島県備北丘陵公園でも同様な取組を行っており大変よいことであると言われて、村下の協力が得られることを確認しました。  改めて伺います。たたら体験学習施設を、一般の方を対象にたたら体験研修の場として年数回程度利用してはどうかと御提案いたします。 ○議長(藤原 充博君) 勝田町長。 ○町長(勝田 康則君) 御質問にお答えをいたします。  たたら体験学習工房は、たたら製鉄の体験を通じて文化伝承を目的に整備され、奥出雲町に古くから伝わるたたら製鉄の操業を体験する場としてふるさと教育に活用いたしております。  また、一般利用につきましては、昨年8月に愛媛大学の東アジア古代鉄文化研究センターが利用され、たたら製鉄実験が行われたと報告を受けております。このときはコロナ禍にあり、町民の皆さんに御参加いただいたり見ていただくことができなかったことは残念に思っております。  さて、議員御提案の一般の方を対象としたたたら体験研修の場としての年数回程度利用することにつきましては、町民の皆様はもとより大学での研究や修学旅行での体験学習など広く利用いただき、奥出雲町のたたら製鉄について学んでいただく場となればと考えております。このような活用は、北村議員が念頭に置いておられる地域活性化にもつながるものと考えております。  また、一般向けのたたら体験学習の実施については昨年3月に計画をいたしましたが、これもコロナウイルス感染拡大防止のため急遽中止といたしました。たたら製鉄をキーワードに日本遺産や日本農業遺産に認定されている奥出雲町でありますので、来年度には世界農業遺産に認定されることを前提に、認定記念シンポジウムなどに併せての企画も考えられるのではと思っております。  しかしながら、たたら体験の実施に当たっては一連の工程における実施体制の確保と費用負担が伴うため、回数については一定の制約があるものと思います。また、実施に当たっては岡山県新見市の備中国新見庄たたら伝承会や鳥取県日野町の伯耆国たたら顕彰会などのような地域活動団体の支援も必要と考えております。幸いにも本町では鉄穴流し体験や製炭体験を実施していただいている団体もありますので、さらにたたら製鉄文化を普及啓発する支援団体が広がることを期待をいたしているところでございます。  北村議員さんには、日刀保のほうへ直接行っていただいて趣旨を御説明し、協力が得られたというふうな確認をしていただきました。本当に重ねて厚くお礼を申し上げます。以上でございます。 ○議長(藤原 充博君) 北村議員。 ○議員(2番 北村 千寿君) 世界農業遺産認定を受けてそういったことも検討するということで、6月のときよりも前向きな回答だったというふうに理解をしています。  これまでそういった利活用といいましょうか、利用は奥出雲町の職員の方が中心になってやっておられたというふうに記憶しています。これを年数回程度というのは非常に厳しいことだというのは理解しています。先ほど町長さん言われましたように、いわゆるその受入れ団体といいましょうか、委託団体といいましょうか、そういったものも必要になってくるんじゃないかなというふうに思っております。そこら辺は最初の取っかかりは町で実施してもらうようになると思いますけど、その後、継続するならば当然といいましょうか、そういった受入れ団体を地元でやっぱりつくるべきだというふうに私は思っております。そこら辺はまた町の方と、あるいは地元との話合いの中で進めていけたらというふうに思っておりますので、そのことを念頭にまた今後の取組というのをやっていただきたいなというふうに思っております。  以上で私の一般質問を終わります。   ─────────────────────────────── ○議長(藤原 充博君) ここでしばらく休憩といたします。13時00分に再開いたします。            午前11時52分休憩   ───────────────────────────────            午後 0時58分再開 ○議長(藤原 充博君) ただいまの出席議員数は14名であります。定足数に達しておりますので、休憩前に引き続きまして一般質問を再開いたします。  13番、大垣照子議員。 ○議員(13番 大垣 照子君) 大垣照子です。  質問の前に、今夏の豪雨で被災をされました方々に心よりお見舞いを申し上げます。  それでは、9月定例議会において一般質問の機会をいただきましたので、新型コロナ感染症拡大時の対応、町職員の専門職採用と研修、狭隘な町道の陰切りの3項目について町長に質問いたします。  まず初めに、新型コロナウイルス感染症への対応について質問します。  この感染症は、ワクチン接種が進む中でも感染拡大に歯止めがかからず、東京五輪・パラリンピックが終わりましたが、都市圏では医療、病床数の逼迫から入院はおろか宿泊施設での治療も受けられず、仕方なく自宅待機の感染者が増加していると連日報道され、医療の逼迫はひどい状況です。  この感染症は様々な変異株が発生し、新しい株ごとにその威力はますます強力化しており、このような中で自宅待機者の中には急激に病状が悪化し、特に独り暮らしの人は病状が悪化しても自分で電話もかけられず、出ることもできず、連絡が取れないので自宅へ行ったら玄関口で倒れ命絶えていたとの報道もありました。  島根県内でも、このところ連日2桁台の感染が報道されています。本町においてはこれまで数人の感染者は耳にいたしましたが、現在感染者の発生は聞いておりません。今後に至っても感染拡大があってはなりませんが、県内の日ごとに増加する感染状況を見ていると、万が一の事態が発生すれば治療や救済への対応が必要になってきます。そうなると災害発生時相当の対応が必要ですが、間に合わないことがあってはなりません。このようなことがなきよう、対策と準備が必要と考えます。感染拡大時の対応策についてお答えをください。 ○議長(藤原 充博君) 勝田町長。 ○町長(勝田 康則君) 御質問にお答えをいたします。  新型コロナウイルス感染症の全国的な拡大は連日の報道のとおりであり、緊急事態宣言、まん延防止等重点措置の実施区域も広がりつつあります。また、島根県においても感染は収まりを見せず、連日2桁の感染者が発生しており、本町においても先般3例目、4例目の感染者が発生したところでございます。  現在の第五波の特徴として、ウイルスは従来株からデルタ株への置き換わりが進んでいると言われており、その感染力の強さにさらなる拡大が懸念されているところでございます。  こうした状況の下、現在島根県の指導により県と県下町村会が一体となってその対策を進めております。これまで県が全ての感染者への対応に当たってまいりましたが、このたびの感染拡大による入院・療養患者の増加は県が当初想定いたしました対応段階の一番上の第4段階を超えるまでになり急遽第5段階を設定されるなど、県だけでの対応が難しい状況となっております。このため、今後感染者などへの対応は島根県と市町村、医療機関等の関係機関が分担して対応することとなりました。これを受けて、本町でも非常事態であるとの認識の下、町内関係下で協議を重ね、本町に課せられた自宅療養の感染者及び自宅待機者の濃厚接触者の生活支援対策等への準備を現在行っているところでございます。以上でございます。 ○議長(藤原 充博君) 大垣議員。 ○議員(13番 大垣 照子君) 本当に県内でも毎日毎日2桁台で感染拡大が続いておりまして、この問題は県だけではなくて町長答弁にありましたように市町村と連携をした中で感染をどうして止めるのか、そして手早い治療をどうやっていくのか、感染された場合でも少しでも早く回復していく。そういう手だてが私は必要だと思っておりますので、県と連携して対応を進めていただきたいと思います。  都市部では医療の逼迫、崩壊が現実のものとなっておりまして、こういう状況の中で本町においては現在入院できる医療機関は存在をしておりません。誰もが多分一般的には奥出雲病院が診てくれるんだろうという感じを持っていらっしゃると思いますが、今現在のところはそういうことになっておりません。  現在指定されている医療機関が満杯になったとき、町民の皆さんの命を守る観点から治療体制についてはどのような対応をしていくのか、お答えをいただきたいと思います。 ○議長(藤原 充博君) 中西病院事務長。 ○病院事務長(中西 修一君) 議員の御質問にお答えをいたします。  本日現在、島根県内において直ちに新型コロナウイルス感染症患者の受入れ可能な即応病床は265床ございます。一定の準備期間が必要な病床を含めた確保病床は324床ございます。このところの新規患者が多数発生しておりまして、即応病床の使用率につきましては40から50%程度で推移をいたしており、入院医療の提供体制は厳しい状況となっております。  なお、島根県におきまして受入れ医療機関名につきましては公表をされておりませんので、現在奥出雲病院において入院治療ができる、あるいはできない、これにつきましては回答を控えさせていただきます。  これまでにつきましても議会のほうでも説明させていただいておりますけれども、新型コロナウイルス感染症患者の入院につきましては島根県が調整をされることとなっておりまして、県から入院患者の受入れ要請がございますれば、すぐに奥出雲病院で対応できるように準備を進めてまいる所存でございます。以上でございます。 ○議長(藤原 充博君) 大垣議員。 ○議員(13番 大垣 照子君) 島根県の場合は、今答弁を聞きますとまだ都市部に比べればいいかなというふうに思っておりますが、しかしながらどこであろうと感染を抑えていくことが一番大事だと思います。人口が多ければ多いほどやっぱり感染者も増えていくということもありますけれども、やはり国でも言われております、県でも言われておりますが、やっぱり人流を抑制するということと、それから一人一人が本当に用事があって、どうしても行かないといけないという場合を除いてはできるだけ自分自身の身も、そして周りの人の身も守るために自制をするということが必要じゃないかというふうに思います。  入院調整に関しては、県のほうから要請があれば奥出雲病院でも受入れ態勢を取らないといけないということでしたので、そういうふうにならないようにそれぞれが気をつけていきたいと思いますけど、万が一そうなったときにはまた奥出雲病院の医療従事者の皆様、先生方、関係者の皆様に随分今でも大変な思いさせてると思いますが大変な思いさせると思いますので、それぞれが注意をしていきたいと思っております。  それで都市部のように感染拡大が続いて感染者の入院治療が例えば困難になった場合、都市部ではたくさんありますけれども、このときの対応についてはどのようにお考えでしょうか。 ○議長(藤原 充博君) 勝田町長。 ○町長(勝田 康則君) 御質問にお答えをいたします。  既に本県ではコロナ療養病床数が少ない西部において病床使用率が上昇し、医療逼迫は現実のものとなっております。病床数が多い東部でも西部の患者の受入れを行っている状況であり、このまま感染が拡大した場合、その影響は全県に広がることが予想されます。このため、急遽県においては市町村連絡会議や保健所単位での圏域ごとの対策会議が開催され、今後の対応については医師会、薬剤師会、医療機関、県、保健所、市町などの関係機関の間で協議がなされたところでございます。この中で、県は医療逼迫に対する対応として65歳以上の方や基礎疾患を有する方、妊婦などの条件に該当せず指定医療機関でのメディカルチェックにより入院が不要と判断された方については、県の施設で宿泊療養または自宅療養で対応する方針を打ち出されたところでございます。以上でございます。 ○議長(藤原 充博君) 大垣議員。 ○議員(13番 大垣 照子君) 万が一感染した場合に、ひどくなった場合には医療機関で一応治療していただけるという状況に島根県下はあると思っておりますが、ただここが本当に都市部のような格好になってはいけませんけれども、万が一そういうことが起こった場合のことも対処を考えておかないといけないと思います。いざ発生しました、はい、やりましょうといってもなかなか追いつかないことがございますので、そこのところを私は心配をしておりまして、今回このような質問をさせていただいております。  そのような場合に、自宅待機、治療の状況が発生した場合に医療や生活支援への対応についてどのようになさるのか。自宅待機になりますと外出はもちろんできませんし、それから症状の把握や治療、それから訪問看護が多分必要になってくると思いますが、本町の現在の体制でこれらが可能なのか。県内状況もかなり厳しさを増してきているようですけれども、こうなった場合のマンパワーの確保や、それから感染症治療に必要となる資材のストックなどは十分対応できる状況になっているのかどうか、お伺いをいたします。 ○議長(藤原 充博君) 勝田町長。 ○町長(勝田 康則君) 私のほうから御質問にお答えをいたします。  軽症者などの自宅療養は、雲南圏域でも実施される段階となっております。自宅療養者に対する医療支援につきましては、訪問看護ステーションが1日2回、電話で健康観察を実施いたします。診療が必要となった場合には、医療機関がオンライン診療や訪問診療で対応いたします。なお、病状が悪化、急変した場合には直ちに入院、医療機関へ緊急搬送が行われます。  生活支援につきましては、県及び必要に応じて町が対応することとなっており、県から自宅療養のしおりが配布され、これに従って療養生活を行っていただくことになるわけでございます。  また、希望者には生活に必要な食糧、日用品、衛生用品が詰め合わせとなった自宅療養セットが県から配布されることとなっております。その他生活に必要なことでお困りの場合には、その都度県と連携をしてきめ細かく対応してまいるという御報告を受けております。以上でございます。 ○議長(藤原 充博君) 大垣議員。 ○議員(13番 大垣 照子君) 今、町長の答弁の中にありましたが、自宅療養の場合、外に出れないわけでございますので、生活用品、衛生用品等の詰め合わせセットを届けるということでございますが、この届けるという役割を果たすのはどなたがなさるのか。どういった職場の方がなさるのか、分かればお聞かせいただきたいと思います。 ○議長(藤原 充博君) 杠健康福祉課長。 ○健康福祉課長(杠 康彦君) 御質問にお答えいたします。  先ほど町長の答弁の中にありました自宅療養セット、これは県のほうが全て準備をされるんですけども、配布につきましては宅配業者を通じて配送されるというふうに現在のところ聞いております。宅配業者の方もふだんやっぱり配送がありますので、十分コロナ対策には気をつけられている。マニュアルもあるということですので、そういったところでお世話になるということになっておるようです。以上でございます。 ○議長(藤原 充博君) 大垣議員。 ○議員(13番 大垣 照子君) 宅配業者の方に届けていただくということでございますけれども、これは例えば独り暮らしの場合、家族がおられる場合はまだいいんですが、独り暮らしの場合で宅配業者の方が届けられたけど、その届けるのは例えばどっか家の前にボックスを置くとか玄関口にボックスを置くとか、何かそういうことをされるんでしょうけれども、そこまで取りに行けなかった場合ですよね。さっきあったように自宅待機者が連絡が取れなくて行ってみたら、訪問看護で先生が行かれたら玄関口で倒れて亡くなってた。そういうのって最悪だと思いますけれども、そこら辺りの宅配業者さんとの話合い、どのようなことを取決めをなさるようでございましょうか。 ○議長(藤原 充博君) 杠健康福祉課長。 ○健康福祉課長(杠 康彦君) 御質問にお答えいたします。  先ほど、自宅療養セットについては、宅配業者から配送されるというふうにお答えをさせていただいたところでございます。あくまでも配送については宅配業者ということになっております。  議員が御懸念になっておられます独り暮らし等の方への対応ということです。基本的には、まず生活支援に当たりましては、親類等の方をまず支援者として探してくださいということを県からも呼びかけがあっております。それでもなおかつ独り暮らしという方につきましては、高齢者でありましたら基本的には入院措置等に該当すると思いますので、医療機関等への入院が優先的になされるのではないかというふうに考えております。  あと、濃厚接触者等で独り暮らしの方が発生する可能性もあります。そういった場合については、ここの部分については町が関係課と話し合いながら、基本的にはその生活支援、生活に必要な食糧であったりとか物資の供給ということについては、例えば高齢者でありましたら配食サービスを使ってみたりとか、それとあと日常用品であったりとか衛生用品の供給に関してはやはり町がお世話をしてあげないといけないと思っておりますので、そういったことの分担も現在関係課で話し合っているところでございます。以上でございます。 ○議長(藤原 充博君) 大垣議員。 ○議員(13番 大垣 照子君) このようなきめ細やかな対応を考えておかないと、いざといったときに何にも決まってないわ、業者さんともちゃんと話合いができてないわということになって、やらないけんけんやりますわみたいなことになると逆に感染が広がったりする可能性がありますので、そこのところは本当にしっかり綿密に話合いをして協議をして、取決めをして実行していただきたいというふうに申し上げておきます。
     それで今県内でも小学校あるいは保育所、保育園などでも感染が拡大をしているようでございますが、今現在本町においてはどういうふうな対応を考えられているのかということと、今現在国の司令塔も不安定であやふやな状況になっておりますので、そういう意味においても今現在本当日本全国緊急事態だと思います。そんな中で、本町として絶対にいいかげんなことがあってはならないという思いがしておりますので、これらの対応についてはどのように協議をされやろうとなさっているのか、お聞かせをください。 ○議長(藤原 充博君) 松田教育長。 ○教育長(松田 武彦君) 失礼します。  議員に確認させていただきますが、学校の対応についてということでよろしいでしょうか。  学校につきましては、現在奥出雲町内において整備というか、学校間での対応についての統一を今進めているところでございます。この段階で非常に難しいなと思っておりますのが、家族が濃厚接触者になった場合、児童生徒、教員が濃厚接触者になった場合、あるいは感染した場合と幾つかの想定が必要だろうというふうに思っております。  それから、奥出雲町内小・中学校含めまして12の学校がございますが、規模的にもかなり差がございます。小さな学校については、給食等ランチルームでみんなが食べてるという場合については、うちの1人が濃厚接触者あるいは感染者になった場合については全ての学校閉鎖を想定しないといけないと思っております。また、大きなところにつきましては、授業等のこともあって1名がなったからといって全部する必要があるかということについては、それぞれの状況によって幾つかの想定が考えられるだろうと思っております。  現在進めておりますのが、まず保護者の方にPCR検査等をお受けになる場合については早めに学校に連絡をしていただくこと。それから感染あるいは濃厚接触者の判明等が分かった場合は、当然それなりの措置を取っていくということ等々、先ほどから議員がおっしゃっておりますように現在のところは奥出雲町内においてはまだちょっとはいいかなと思っておりますが、これから先何が起きるか分からないということで、どうすればいいかということを校長会等も含めまして教育委員会内で学校へ出すような文書、保護者様にお願いするような文書、県あるいは文科省のものを参考にしながら本町の状況に合ったものを作成している途中でございます。まだ素案の段階ですけども、今週のところで学校のほうへ発出するような形で現在進めているところでございます。以上であります。 ○議長(藤原 充博君) 大垣議員。 ○議員(13番 大垣 照子君) 学校、教育委員会、校長会等で協議をしながら文書作成をして皆さんに届けるということでございますので、その点については対応を考えていらっしゃるのでいいかなというふうに思っておりますが、要は本当に大切な子供たちです。保護者の皆さんと一緒になって、感染を抑えるということに学校の中でも努めていただきたいなというふうに思います。  この感染症の怖いところは、やっぱり目にも見えず臭いもしないし、どこにウイルスが拡散しているのか分からない。だけれども、感染は飛沫感染だというふうに言われております。そして、次々に変異していく。そのたびにますます強力な力をつけてきているということでございます。小学生以下の体力が弱い子供たちにも感染の可能性があるということで、一人一人が感染しない、させないためにこれまで言われている外出から帰ったら手洗い、うがい、マスクの着用とそして三密にならないことと窮屈な生活が続きますが、各自がそれぞれ自覚した行動を取ることが必要と考えます。  新たな治療薬も間もなく国産のものが出てくるようでございますけれども、一日も早く終息してくれることを願ってやみません。  続きまして、次の質問に参ります。町職員の採用と研修について質問をいたします。  町職員の採用については、国はデジタル庁を新設し、デジタル化に対応できる人材確保のために専門的知識を持った人材を民間から500人採用するとしております。国を挙げてのデジタル化が進む中で、当然本町においても国や県との連動も含めて行政事務の多くがデジタル化され、毎年何らかのシステム更新が行われております。その多くは外部委託され、これらの委託料だけでも相当な予算が費やされています。また、デジタル化によって個人情報の漏えいにも注意しなければなりません。  本町においても、これらに対応できる専門的な知識を持った人材の採用が必須と考えますが、町長はどのようにお考えかお聞きをいたします。 ○議長(藤原 充博君) 勝田町長。 ○町長(勝田 康則君) 御質問にお答えをいたします。  国においては、本年9月にデジタル庁を創設されました。デジタル庁では組織の縦割りを排し、国全体のデジタル化を主動されることとなっております。デジタル庁の取組の中で、行政におけるデジタル化として令和3年度から今後5年間で地方自治体のシステムの統一、標準化を進め、業務の効率化を推進されることとなっており、議員御指摘のシステムの外部委託に伴う自治体経費を削減することや、国においてセキュリティー対策を行うことで、個人情報の保護がより強固になることが示されております。  本町におきましても、国からの情報提供や指導助言を受け、積極的に進めてまいりたいと考えております。  また、デジタル人材の採用につきましては、今後の計画的な採用について検討してまいりたいと考えております。  なお、職員の中には、民間のシステム会社を経験した職員や、役場に採用後、電算業務を長く経験した職員もおり、かなり専門的な知識を現在有しております。日々技術革新が進んでおりますデジタル分野ですので、それぞれに遅れることのないよう、引き続き必要な知識技能が習得できる研修を受講させ、デジタル人材の育成に努めてまいりたい考えでございます。以上でございます。 ○議長(藤原 充博君) 大垣議員。 ○議員(13番 大垣 照子君) これから本当にデジタル化に向けて、この社会も世の中も高度化してくるようでございます。なかなか私たちの世代はついていけないなということも実感をいたしておりますが、町職員の中にもということでございますので、さらに研修を深めていただいて、こういう業界というのは刻々進化していってるように思いますので、後れを取らないような形で仕事をしていただきたいというふうに思いますが、今回私が質問に出したのはデジタル化に向けた専門知識を持った職員の採用というふうに通告をいたしました。  しかしながら、既に専門的知識を得た、そういう人でないとなかなか仕事が務まらないということも最近は増えてきております。私が知っているところでも専門的な資格を持った職員しか採用しないという自治体も出てきています。それはなぜかというと、住民が求めるサービスをより迅速に、より的確に即応でき、物事がスピーディーに解決できるということでございます。  私の知っている自治体では、こういう自治体では弁護士や臨床心理士等を自治体の採用試験をさらに受けさせて、合格した人について採用すると。その採用期間は、取りあえず5年間。しかしながら、その5年間がたって本人がまだここでやりたい、勤めたいと言った場合には、もう一度試験を受けさせて、それで合格した人はまた5年間採用するというふうな形でやっておられるようでございますけれども、私がなぜこういう質問をするかというと、町民の皆さんの中から役場に行っても間に合わんがねと言われることが結構あります。それはどういうことかいうと、私も一度経験したことがありますけれども、窓口に行って、私がこれをしてくださいと言ったときに、今もうおられませんけど、当時の課長が出てこられまして、今、今日はその職員が休んでおるので分かりませんと、こういう回答でした。何にもしてもらえなかった。私は、これではいけないと思うんですね。課長が全ての仕事を把握せえとは言いませんけれども、少なくとも部下の役割分担、任務、仕事、これは何をやってるかぐらいはちゃんとやっぱり把握していただいて、そして窓口に住民が来たときに対応ができないなんていうようなことがあってはならないと思っています。  今まさに本町は高齢社会です。お年寄りさんは、一回役場に手続行きます。役場行った。そしたら今のような形で、今日は職員休んでて分かりません。また出直してくださいみたいなことを言われた人もいるということでございますので、高齢者の皆さんは役場まで出るのは大変苦労されるわけですよ。我々は車でしゅしゅっと行けますけど、そういうことが私は自治体であってはならないと思っております。窓口へ来た住民を追い払い、そしてそのような失礼なことを言い、即刻窓口で普通ならできることがやってもらえない、こういうことでは私は町民生活のターミナルである役場としてはっきり言って失格だと思います。住民サービスの最たるものがこういうことがすっとできることが当たり前であるというふうに思っておりますので、こういうことがなきように、そのためには分かりませんで済まない専門職の人を配置して、住民が窓口来て困ったときにこういうことで困ってるんですけれどもと言ったときには、この今言ったような自治体のように例えば弁護士がおって、じゃあ、これこうこうこうですと相談に乗ってもらって、それ以上複雑なことになれば弁護士事務所を改めて紹介すると。そうするときちんとつないでいってもらえるわけですね。待たされたとか、何であんな行ったって何にもならせんがね、そういうことにはなりませんので、やっぱり住民サービスというのはこういうことだと思うんですね。そういうことをきちんとやっていただきたいと思いますが、今、町民の皆さんの中からはそういうふうに役場がはっきり言って信頼されていません。ただ、こういうことでは執行部の皆さん一生懸命になってどうしたらいい住民サービスができるかとやっておられるのに、それがちゃんと受け止めもらえないということでは全くこれはもったいない話なので、そこら辺りについてもう少し徹底していただきたいと思いますが、いかがでしょうか。 ○議長(藤原 充博君) あれがない問題ですが、よろしいですか。  勝田町長。 ○町長(勝田 康則君) 通告外の御質問をいただいたところだと思いますが、私から御質問にお答えをさせていただきます。  先ほどは大垣議員から大変厳しい御意見をいただいたところでございますが、まず弁護士を採用してというふうなことについては、まだ現在検討もしておりませんので、ここらについてはまた他の県内の市町村等のことを念頭に置きながら検討はしてまいりたいというふうに思っとります。  また、厳しい御意見の中で役場に行っても間に合わないとか、そして業務の把握を課長職がしてないというふうなこと、住民サービスがなってないというふうな厳しい御意見をいただいたところでございますが、私が今ここでお答えできるのは、しっかりとして、しっかりと業務の把握等は現在の課長はしっかり把握できているというふうに思っておりますし、住民サービスがおろそかだというふうなことも私は直接住民の方からは御意見がございません。こういうことを大垣議員さんから本日御質問いただきましたので、御意見をいただきましたので、また課内で協議はしてまいりたいというふうに思っとります。今は至って執行部、真面目な職員ばかりでございますので、しっかり対応しているということを私のほうから報告をさせていただきます。以上です。 ○議長(藤原 充博君) 大垣議員。 ○議員(13番 大垣 照子君) 町長は一家のおうちでいえばお父さんですから、職員は子供ですから、それはかわいい。かわいがらないといけませんよ、それは。それはそうだと思います。  ただ、住民の皆さんとの意識の中の乖離、これが結構大きいものがあるなというふうに、私あちこちで言われるもんですから、本当はこういうことをこういう場で言いたくはなかったんですけれども、一回は仕方がない、言わないといけないかなと思って申し上げました。  結局専門職、専門職と私が言いました。弁護士を今ここに置くか置かんかというのは、別に弁護士でないといけんよということではなくて、よその市町村と比べなくてもいいと思うんです。うちの町の住民に対してどんなサービスをするかということは、やっぱりそこのまちがいいことをすればよそのまちもまねをするわけですので、住民のニーズに合った仕事の仕方というものも考えていただきたいというふうに思います。  私がこんなこと言ったらいけませんけれども、人事権も何にも私にもありませんから私が言うことではありませんけれども、本町の職員体制ですね、正職員、行政職の職員ですね、病院を除く行政職の職員が昨年の4月1日現在の数字でいくと正職員数が145人で、会計年度任用職員134人というふうになっております。正職と会計年度任用職員、約1対1の割合。ちょっとこれも何かひどいんじゃないかなというふうに思いますので、今後に至ってはもう少し考えたらどうかなというふうに思います。  それと最近こうやって見ていますと、管理職の異動というのがあんまりありません。退職した課長がおれば、その後にまた違う人持ってくるということはもちろんありますけれども、もう何年にも至って同じ課で課長をやっているという方が結構いらっしゃいます。これがこれでいいとするならば、本当にそれの専門職にすればいいと思うんです。そういうこともやっぱり考える必要があるんじゃないかなというふうに思います。  さっき私も大分きついことを言いましたけれども、町民の皆さんが役場や職員に対してどのように評価されているのかお聞きなられたことございますでしょうか。 ○議長(藤原 充博君) 大垣議員、できれば通告内の質問にしてください。大分通告より大きくずれておりますので。 ○議員(13番 大垣 照子君) いやいや。 ○議長(藤原 充博君) 軌道修正をお願いします。 ○議員(13番 大垣 照子君) ちょっと私もいろいろ思うことがありまして……。 ○議長(藤原 充博君) 興奮しないで。 ○議員(13番 大垣 照子君) 答弁ができるんだったらしてください。次の質問に行きますので。 ○議長(藤原 充博君) どうされますか。  勝田町長。(発言する者あり)次の。通告外。  そういうことですので、通告外なので答弁はできないということでございます。  大垣議員。 ○議員(13番 大垣 照子君) このぐらいの質問には答弁していただけると思いました。  それと続きますけれども、職員の研修についてはどのような研修をなさっているのか伺います。 ○議長(藤原 充博君) 堀谷総務課長。 ○総務課長(堀谷 智樹君) 御質問にお答えいたします。  職員の研修につきましては、職位ごとの階層別研修を中心に行うものを島根県自治研修所に、必要な知識技能を習得させるための行政実務研修や政策課題研修を中心に行うものを島根県市町村総合事務組合へ事務委託をしており、必要に応じ受講をさせております。  また、このほか町独自で、接遇研修やコンプライアンス研修、人事評価研修、メンタルヘルス研修や実務に係る研修等受講対象となる職員の数や重要度等を考慮して実施をしてるところでございます。以上でございます。 ○議長(藤原 充博君) 大垣議員。 ○議員(13番 大垣 照子君) 今、自治研修所での研修も受けさせてるということでございましたが、この自治研修所の研修にもいろいろ、様々あると思います。この研修の中で、例えば1人の職員に何時間ぐらいの研修を受けさせられているのでしょうか。 ○議長(藤原 充博君) 堀谷総務課長。 ○総務課長(堀谷 智樹君) 御質問にお答えをいたします。  自治研修所での研修時間数はどのくらいかという御質問でございます。  研修の時間数につきましては、それぞれその研修の内容によって異なりますので、そのように御理解いただければと思っております。例えば新規採用職員の研修でありますと、前期、後期、2回に分けて、4日から5日を前期、また同じ日数ぐらいを後期というふうなことで研修しておりますし、2日かかるものもありますし、1日の研修というふうなこともございます。これにつきましては階層別ということでございますので、新規採用の職員の研修でありましたり、一般職員であれば1課程、2課程というふうな区分もありますし、長じて中堅職員になれば行政職あるいは医療業務職、そういう業務に応じた研修というふうなこと、あるいは新たに管理職いうふうなことになりますと管理監督者研修というふうなことがあっております。必要に応じてそれぞれ役職における選択研修というふうなこともございます。日数につきましては、あるいは時数につきましては、一様ではございませんので、そのように御理解いただければと思っております。以上でございます。 ○議長(藤原 充博君) 大垣議員。 ○議員(13番 大垣 照子君) 私、前にも言ったことがありますけれども、自治体によっては1人1日1時間とか、5時間とか、新人だったら年2回で4日、5日というふうに今答弁されたと思いますけれども、こういう研修も人数をたくさん出して交代で行かせる場合にはこういうことも必要かとは思いますけれども、例えばこれからのまちづくりについて真剣に取り組むことができるような職員をつくるためには1年を通して同じ人をずっと研修に通わせると、そういうことをやっている自治体も実際にございます。こういうことを例えば1年に1人でもいいからそういうやり方をすれば、10年たてば10人のスペシャリストが生まれるわけですよ。これがやっぱりこれからのこの町のまちづくりの柱になってくれると、私はそういうふうに思いますので、集中的にでもそういうことが必要じゃないかと思うんです。やっぱり人材育成ができてないといざというときに対応ができないということになりますし、それから物事の展開が図れないということもありますし、さっきから言ってますが、住民が求めているサービスが的確に把握できてすることができないと、こういうことがあっては本当にもったいないと思いますので、今後に至っては本当にそのスペシャリスト的な人材育成のためにもそういうふうな研修の仕方も考えていただきたいと。これは町長に申し上げておきますので、聞いてないよということ言わないでください。  次に、狭隘な町道の陰切りについて質問をいたします。  7月、8月に襲った線状降水帯による豪雨と強風、そして県内各地をはじめ全国各地において大きな被害を巻き起こしました。本町においても土砂災害をはじめ道路や河川の路肩、のり面の崩壊、農地・農業用施設の損壊、町道・農道等の通行止め等々、甚大な被害が発生しました。今議会には7月、8月豪雨災害復旧費として専決処分分を含めて9億4,000万円が計上されております。これだけの被害があったということでございます。災害発生は、住民生活に大きな苦痛を与えます。特に住民生活の生命線としての役割がある道路については、通行止めや危険なことがあってはなりません。道路は、安心して通行できることが絶対条件です。これまでも議会でも取り上げてまいっておりますが、なかなか解決をできておりません。確かに個人所有の山から出ているものについては、なかなか手がつけにくいということもあろうかとは思いますけれども、これは地主との、地権者との話合いによって解決できるものもあるんじゃないかというふうに思っています。それで特に道路幅が狭い公道、町道ですね、こういうところは山がそばにありますので、山からもう本当に木が大きくなって、道路を覆うほどの大きな木になって、天空を覆うみたいな感じになっておりますので、そういうところは本当に一つ大雨が降ったり大風が吹いたりすると大変なことが起こりますので、そのところを誰かが通ってたり、車が走ってたりして、その上に落ちてきたなんてことになると本当に命の危険がございますので、これらの伐採について、一度に全部はもちろんできませんから、予算も伴うこと、人手も要ることですから、さっきも話ありましたように、これからまだまだ今年のような豪雨災害というのは地球温暖化によって今後も起こり得ると言われておりますので、地域住民の安全確保のために、年次計画を立ててひどいところから取り組んでいくというお考えがございませんでしょうか、お聞きをいたします。 ○議長(藤原 充博君) 町長ですか。  勝田町長。 ○町長(勝田 康則君) 御質問にお答えをいたします。  まず、先般の豪雨などによる通行規制の状況について御報告をいたします。初めに、7月の梅雨前線豪雨では町道で14路線、農道で2路線、また、8月の台風9号では町道で5路線、8月豪雨では町道で3路線、農道で1路線、林道で1路線について通行規制を行いましたが、一部路線を除いて、災害協定に基づき地元建設業者の迅速な対応により規制を解除することができました。対応いただきました皆様に対し、この場をお借りして改めて感謝を申し上げます。  また、通行に危険が及んでいる樹木の伐採についてでございますが、現状、道路交通に支障のある樹木については、職員によるパトロールや利用される皆様からの通報により現地調査を行い、建築限界を侵すなど道路交通への危険が迫った場合には、緊急措置として道路管理者において剪定または伐採をし、道路の交通安全を行っております。なお、町所有地に植生してる樹木については町の所有であり、交通に支障のないように管理を行っておりますけれど、隣接する私有地から張り出しております樹木は土地所有者や地上権の方に所有権がございますので、原則、町での伐採は行っておりません。また、樹木が道路に張り出していることが原因で事故が発生した場合には、過去の判例により、樹木所有者の方が責任を問われる場合がございますので、適正な管理をぜひともお願いしたいと存じます。以上でございます。 ○議長(藤原 充博君) 大垣議員。 ○議員(13番 大垣 照子君) 土地所有者の人に適正な管理をしていただきたいということでございますが、しかしながら、現実問題として道路からすぐ手が届くようなとこならいいですけれども、そうじゃないところはやっぱり高層車のような伸びていくようなそういうまず車がないといけないということと、それなりの道具ですね、そういうものがないとなかなかできないので、そうすると早い話がほったらかしみたいな状況になります。  事故があったら手をつけますわということでは私はいけないと思いますので、そこのところは土地所有者の方と話をすれば絶対これは構ってくれるなというところは構いませんけれども、そうじゃないところはやっぱり町のほうも幾ばくかの手入れをしていただいて、本当に安心・安全に道路が使えるように、町道造るために地権者の人は道路出してるわけですから、そういうことも含めて今後そういうことが壊れたらやります、倒れたらやりますというのは、もちろんよく分かりますけれども、そういうこともやっぱりこれからは考えていかないと、どんどんどんどん高齢化して、誰も手構えない。人口が減っていくということにまたこれもつながりかねないと思いますので、今後に至っては地権者、地権者ばかり言わないで考えていただきたいということを申し上げまして終わらせていただきます。   ─────────────────────────────── ○議長(藤原 充博君) ここでしばらく休憩といたします。14時5分に開催をします。2時5分。             午後1時55分休憩   ───────────────────────────────             午後2時04分再開 ○議長(藤原 充博君) ただいまの出席議員数は14名であります。定足数に達しておりますので、休憩前に引き続きまして一般質問を再開いたしますが、その前に、堀谷総務課長より防災士の件についての報告があります。  堀谷総務課長。 ○総務課長(堀谷 智樹君) 失礼いたします。先ほど高橋議員さんから宿題を頂戴いたしております防災士の人数についてでございます。町内では、36人の防災士の皆さんに御活躍をいただいております。そのうち昨年は、9人の方に資格を取得いただいております。今後もたくさんの方に資格の取得をしていただければと思っております。地域の自主防災活動に活発に取り組んでいただければと思っております。どうぞよろしくお願いいたします。以上でございます。   ─────────────────────────────── ○議長(藤原 充博君) それでは、一般質問を再開いたします。  7番、糸原壽之議員。  糸原議員、質問の前にちょっと一言申し上げます。 ○議員(7番 糸原 壽之君) どうぞ。 ○議長(藤原 充博君) 2項目めの質問の第三セクターの質問でございます。この問題については、公社、第三セクターは、行政と異なる団体であります。町が100%出資であったり、町長が社長の場合もありますが、第三セクター、公社の経営のやり方についてなどは質問ができないというふうになっております。  そしてただ、第三セクターあるいは公社の監督権限の行使及び出資、債務保証の適否等の質問はできます。それ以外の質問があっても町長が答弁する法律上の義務はないということです。  また、内容によっては議長が議事整理権に基づいてこれを制止することができると、このことだけは承知をしといてください。  それでは、答弁お願いします。答弁じゃない。(「質問」と呼ぶ者あり)質問お願いします。 ○議員(7番 糸原 壽之君) 7番、糸原でございます。一般質問の機会をいただきましたので、先ほど議長からの話もありましたが、質問をさせていただきます。  なお、その前に、7月、8月の豪雨によりまして被災されました全国の皆様、また町内の皆様、お亡くなりになられた方もいるようでございますが、お見舞い申し上げ、お悔やみ申し上げながら一日も早い復興を願うものでございます。  それでは、通告書に従いまして、大きく分けて2点質問いたします。1点目は、出産祝い金第1子目10万円、第2子目15万円、第3子目以降20万円に拡充をと、それから2点目、準備いたしましたのは、第三セクターへの町への寄附金を町は受け取るなと、それから第三セクター各社の借入金と有限会社奥出雲椎茸の借入金返済計画を示されたいと、この2点でございます。  それでは、通告書に従いまして、1点目から質問いたします。これも昨日、今日と少子化に係る同僚議員からの質問もあっておりますけども、私も1点、出産祝い金について質問いたします。少子対策について、これが全てで、これが最高というわけではございませんが、今考えられる最良の施策ではないかと思いますので、質問いたしますので、町長の考えをお伺いいたします。  町の子供の出生数が極端に少なくなり、全体の子供の数が減っている今、このため、一日一日と暗い影が押し寄せ、町の将来が危ぶまれる今日、まあ、いいかどっこものことだから仕方ないなとつい力や手を抜いてしまいそうな今日、私は、産むなら奥出雲町で、育てるなら奥出雲町で、教育を受けるなら奥出雲町で、遊ばせるなら奥出雲町で、体を鍛えるなら奥出雲町で、スポーツをするなら奥出雲町で、子供に苦労させるなら奥出雲町で、自然となじむなら奥出雲町で、その他子育て子供教育では人も羨む、全ての施策が子育て子供教育に直結した整備を進め、環境の整った町をまちづくりのビジョンとして、子供をとにかく増やしていく考えで今後、少子対策を進めたらいかがでしょう。  そしてこの町の将来を任せるにふさわしい後継者を育てることができ、町外からでも子育て子供教育のために移住さえ誘う町をつくっていくよう取り組むべきです。  そこで初めのその一環といたしまして、まずは出産についてお伺いいたします。  現在奥出雲町では、出産祝いとして、10万円分の商品券が支給されています。これも大変すばらしいことだと思っています。  そこで、出産に係る祝い金の拡充についてとして、6月の同僚議員の第1子目10万円、第2子目15万円、第3子目以降20万円の祝い金の段階的支給とする拡充についての一般質問の町長答弁で町長は、果たしてその金額で産んでいただけるだろうかという文言を入れての答弁があっていますが、私が思うに、子供を産むということは夫婦の話合いだったり、その家の子孫繁栄のためなどで、お金の多少で気持ちが変わるものではないと思います。少子化の昨今、役場から出すお金は、地域の後継者となるべき子供を産んでくださってありがとうという、町挙げての感謝の気持ちであろうと思います。金額の問題では決してないと思います。  今ここに少子化という大きな社会問題があります。これからは、同僚議員の質問にあるような2子目、3子目と多くなっていくような祝い金を交付し、余計にそうした配慮をすべきではなかろうかと考えます。  感謝の気持ちを表し、伝えたたえるべきで、そうすれば必ずや次の子へとつながっていくと確信いたします。  町長も気持ちを変えていただき、ぜひ実施していただきたい。提案し、お伺いします。
     なお、今月執行部のほうから提出されました決算資料の中で、8、町財政の今後の課題というところで、いみじくもトップにその少子対策が書いてございます。読んでみますと、本町の財政構造、財政状況につきましては、資料及び指標をもって明らかにしたところですが、少子高齢化、過疎化など対応が急がれる課題が山積する中、町民生活の向上を図るため道路をはじめとする生活基盤、環境整備、産業基盤整備及び教育、福祉施設整備、さらに地方創生を推進するため等々、少子化がトップに書いていただいとります。本当にせっぱ詰まった人口減少、少子化になったなと、これを読んで行政側も我々民間も気持ちが一つになったなと思っております。お考えをお伺いいたします。 ○議長(藤原 充博君) 勝田町長。 ○町長(勝田 康則君) 御質問にお答えをいたします。  出産祝い金について、第2子、第3子以降の拡充について、再び御提案をいただきました。出産祝い金につきましては、次代を担う子供の出産を祝福するものであり、感謝の気持ちは変わりはございません。6月定例議会で答弁をいたしましたように、他の子育て支援を含め、検討してまいりますので、ぜひとも御理解をいただきますようお願いを申し上げる次第でございます。  先ほど糸原議員さんのほうから町長も気持ちを変えて実施していただきたいということでございますが、先ほど申し上げましたように他の子育て支援を含めて検討してまいります。  景山議員の一般質問でもお答えをいたしましたように、今年度当初予算の概要として総合戦略の関連事業ということでトータルで約9億2,000万円余の予算を計上をいたしております。令和3年度新たな新規事業もございますけれど、今回の出産祝い金については現状のとおりでいかせていただきたいと思います。以上です。 ○議長(藤原 充博君) 糸原議員。 ○議員(7番 糸原 壽之君) 今考えるところでこのことが一番いいなと思って質問させていただきましたが、まだほかにもいろいろあろうかと思います。本当に町民挙げて知恵を絞って、少子対策には取り組むべきだと思います。検討するということでございますので、前向きな検討をお願いいたします。  それでは、先ほど議長からありました第三セクターの件についてでございますけども、通告書に入る前に、そのことについてお伺いもしてみたいと思いますけども、例えば平成19年10月17日の総務省、債務調整等に関する調査研究会、これ総務省の中にあるもんでございますけども、第三セクターの資金調達に関する損失補償のあり方について、報告書でございますけど、その2ページ目には、地方公共団体が自ら損失補償についての自己規制ルールを策定するよう要望することが適当である。  3ページ、下のほうには、事前に地方公共団体から補助、貸付け、出資等により措置することが適当であり、地方公共団体においては損失補償契約によらなければ目的が達成されない特別の理由が認められない限り第三セクター等への資金調達に関する債務保証は原則として行わないこととすべきである。  また、平成26年8月5日、自治財務局長通知、別紙の欄に、第三セク……。 ○議長(藤原 充博君) 糸原議員、通告の質問をしてください。 ○議員(7番 糸原 壽之君) 議長にお答えしておるとこでございますので、先ほどの議長の……。 ○議長(藤原 充博君) 今は一般質問のときで、執行部に質問をするときでございます。私に質問する場合は、別の機会がございますので……。 ○議員(7番 糸原 壽之君) このことを町長、御存じかということで結びたいと思って。 ○議長(藤原 充博君) それは通告をしてない件ですので、後で、通告どおりの質問を取りあえずしてください。 ○議員(7番 糸原 壽之君) さきのことは議会住民等に対して明らかにし、理解を得るべきであるという通知が出ております。(「休憩」と呼ぶ者あり)  それでは、2問目、第三セクターの町への寄附を受け取るな、各社の借入金と……。 ○議長(藤原 充博君) すみません。ちょっと休憩いたしましょう。先ほど休憩という声がありましたので、しばらく休憩いたします。             午後2時20分休憩   ───────────────────────────────             午後2時31分再開 ○議長(藤原 充博君) それでは、再開いたします。  糸原議員、よろしくお願いします。 ○議員(7番 糸原 壽之君) 2問目に入ります前に、一つ撤回をさせていただきます。先ほど私が議長に対しまして質問のような形で発言をいたしましたが、その点につきましては撤回をいたします。  それでは、2問目でございます。第三セクターの町への寄附を受け取るな、各社の借入金と有限会社奥出雲町椎茸の借入金返済計画を示されたい。  第三セクターはかつての村おこし、地域おこし等の活性化の始まりの頃、地域の人的物的資源を活用し、民間ベースではなかなか収益性の厳しいものや事柄を、地域経済の活性化と雇用の拡大創出を狙いとして、地方公共団体、いわゆる第一セクターと民間、いわゆる第二セクターとが、公共団体の資金の確実性と民間の身軽なフットワークのよさ等、お互いの長所、短所、得手、不得手のところを補完し合い、出資・出捐かつ双方から人的配置もしながら新たな法人、いわゆる第三セクターを設立し、地域経済を展開し、住民の暮らしを支え重要な役割を担い、果たしてきています。  そこで、本町には地域資源の仁多米を活用した奥出雲仁多米株式会社、温泉を活用した株式会社奥出雲町振興、マイタケ栽培の株式会社奥出雲舞茸など第三セクター等を含めて10社があり、先人の知恵と力により効果的タイムリーに設立され、それこそ行政の補完を見事にこなし、地域住民の暮らしを支えてきたし、今も地域を支える重要な役割を担っています。1社たりとも欠けてはなりません。  しかし、第三セクターは、地域づくりの手法として、行政でまず生んで、いわゆるつくって、育てて、つまり軌道に乗せ、そして民間に渡す、独り立ちをさせる。  その投資額は法人税などの税金で回収、またその税金は新しい投機・投資に充てる、これが経済活動推進の仕組みであります。  しかし、その間、目まぐるしい社会経済の変化の中で自他ともに紆余曲折があり、なかなか思うになっていない状態なのが現実であります。  そこで、奥出雲町の第三セクターのさらなる発展と目標達成のため私は出資者である100%出資の町へ第三セクターの振る舞いについて質問させていただきます。  まず第1点目、決算ごとに利益の中から町へ寄附を行っていますが、今後町は寄附をもらわないようにすべきと考えるが、伺います。この際これまでなぜもらったのか理由を伺います。  なぜならば、会社は経済活動を行う上で、常に利潤収益を追求すべきで、寄附の前にその利益は次なる展開への研究開発、営業費用、宣伝広告費、人材育成費、従業員の福利厚生などに充てるべきだし、またいざというときの備えとして会社で蓄えておくのが必然であります。それが当たり前の経営、会社運営のスタイルであります。  奥出雲町の第三セクターといっても独立した一法人であり、町へ寄附してそれが基金となっている状態は、これからの町の第三セクターのいい関係、いわゆる対等の立場の維持には違和感があります。設立しての地域の活性化を図る意義でもあるからこそなおさら、独り立ちを阻害する要因の感があります。主従の関係ではないはずです。  また、せっかくの利益を会社名義から町名義にして、使う際には議会にかけるなど、時間との闘いの経済活動には不必要なことで、報告で済ませられる範囲であり、もっと自由闊達迅速な動きが取れるようにしたほうがよいと思います。いかがでしょうか。 ○議長(藤原 充博君) 勝田町長。 ○町長(勝田 康則君) 御質問にお答えをいたします。  各第三セクターからの寄附につきましては、議員御発言のとおり、奥出雲町の第三セクターといっても独立した一法人でございます。それぞれの会社において決定された、各会社のお考えの下、奥出雲町に対して御寄附を頂戴しているものと考えております。  なぜいただいたかとの御質問でございますが、申し出いただいた御寄附については、お断りをする理由もないためでございます。  また、使途については糸原議員の御質問では、会社の利益をあたかも町が会社に代わって管理を行っているような御発言をされておりますが、各会社から頂戴した御寄附は全てが一般寄附でございます。町の裁量により資金を決定することが可能でございます。  しかしながら、各会社から頂戴した大切な御寄附でありますので、町としては会社や関係者の方々の今後の事業継承、活動に対して還元することとし、それぞれに基金を設けて、他の一般財源と分けて管理しながら関係事業を行っているところでございます。御理解をいただくようお願いをいたします。以上でございます。 ○議長(藤原 充博君) 糸原議員。 ○議員(7番 糸原 壽之君) 寄附を拒む理由もなし、町としては預かるというような形でもらうということでございますけども、やはり私が言いたいのは、会社の社長がしっかりと持っておって、迅速にその対応に早く動くようにというふうな気持ちを持っておりますので……。 ○議長(藤原 充博君) 糸原議員、会社の経営内容についてはちょっと質問を控えてください。 ○議員(7番 糸原 壽之君) 分かりました。  それでは、3点目でございます。株式会社奥出雲振興、奥出雲仁多米株式会社、有限会社奥出雲椎茸、株式会社奥出雲舞茸、奥出雲酒造株式会社の各社の現在の借入金額が幾らか伺います。あわせて、年間の利息額を併せて伺います。町としては出資者として当然把握すべきことと思いますので、お伺いいたします。 ○議長(藤原 充博君) ちょっとあまり適しませんけども、勝田町長。 ○町長(勝田 康則君) 御質問にお答えをいたします。  令和2年度の決算時における各社の借入金の状況は、6月定例会の際に決算書をお示しをいたし、御説明をいたしたとおりでございます。  どのような趣旨での御質問か図りかねますが、町長の立場では第三セクターの細かい内容について回答することはこの場では差し控えさせていただきます。以上でございます。 ○議長(藤原 充博君) 糸原議員。 ○議員(7番 糸原 壽之君) 今申し上げた各社とも町が損失補償をしておりますけども、それでも把握していらっしゃらないということでございますか。 ○議長(藤原 充博君) 勝田町長。 ○町長(勝田 康則君) 御質問にお答えします。  把握もいたしておりますし、また議会のほうにも決算報告でお示しをいたしております。以上です。 ○議長(藤原 充博君) 糸原議員。 ○議員(7番 糸原 壽之君) また決算書を見ながら質問もさせていただきたいと思います。  続きまして、4点目でございます。中でも町が損失補償をし、それを議会が議決を行っている奥出雲椎茸の借入金の返済、これの計画がございますればお示し願いたいと思います。あわせて、それらは事業計画にもなろうかと思いますので、書類で提出いただきたいと思います。 ○議長(藤原 充博君) 勝田町長。 ○町長(勝田 康則君) 御質問にお答えをいたします。  先ほどの回答でも申し上げましたが、町長の立場では第三セクターの経営の細かい点について回答することは差し控えさせていただきますし、償還表についても、外部に提出するようなものではないと考えております。以上でございます。 ○議長(藤原 充博君) 糸原議員。 ○議員(7番 糸原 壽之君) 町長のお考えですけども、これも御承知のように町が8億9,000万円の損失補償し、それが議会議決を行っておりますので、それらの見通し、返済計画、その返済の確実性というのは把握して当然だと思います。またこれからもお伺いしたいと思います。  続きまして、再質問でございますが、6月におきまして有限会社奥出雲椎茸は、平成8年度から粉飾決算を続けており、同社はこのたび修正申告を行い、それを特別損失として計上し、今期赤字決算としたとの町長の説明でありましたが、それに間違いございませんか。あわせまして、粉飾決算とは帳簿操作により実際より過大にもうけを計上することであり、それにより会社として金融機関などに対し実際以上の信用を得、金融機関からの借入れを有利……。 ○議長(藤原 充博君) 糸原議員、通告外の質問であり、また奥出雲椎茸の経営内容に関する問題でございますので、別の機会に御質問ください。 ○議員(7番 糸原 壽之君) ここではお答えできないということでございます。 ○議長(藤原 充博君) 質問を阻止します。 ○議員(7番 糸原 壽之君) それでは、一番最初のところに返りますけども、町にお伺いしますけども、先ほど申し上げましたけども、債務調整等に関する調査研究会の第三セクター等の資金調達に関する損失補償のあり方についてということでございますけど、最後の質問になろうかと思いますが、損失補償というところの考え方について、平成26年に出た通知でございますんで、当然町としては御承知かと思いますので、お伺いしたいと思います。  読んでみます。地方公共団体が第三セクターの債務について行う損失補償は、将来的にはその一部または全部を負担する可能性を有するものである。特に多額の損失補償を行う第三セクター等が経営破綻した場合には、当該地方公共団体は巨額の債務を負うという特別なリスクが存在する。中がございまして、債務等について損失補償を行うべきではない。これは既に地方公共団体が損失補償を行っている債務の借り換えを行う場合や政府関係機関等が第三セクター等に対して貸付けを行う場合にも同様である。また、既存の損失補償債務についても地方公共団体は適切な把握及び管理を行うとともに、計画的に削減することが必要である。他の方策による公的支援では困難がある場合など真に必要性をやむを得ず損失補償を行う場合には、あらかじめ損失補償契約の内容、損失補償を行う適切な理由……。 ○議長(藤原 充博君) 糸原議員、もうちょっと明瞭に、的確に、ただ資料を棒読みするほどじゃなくて、質問内容が分かりませんし、また通告内容ではございませんので、その辺を承知しといてください。 ○議員(7番 糸原 壽之君) かいつまんで説明いたしますので。損失補償を行った場合には、返済の見通しとその確実性、健全化法の規定に基づき将来負担比率に算入される額の内容、損失補償を行っている債務、当該地方公共団体が行うことになった場合、影響等を考慮した調書を作成した上で議会、住民に対して明らかにし、理解を得るべきであるという通知が出ております。御承知と思いますので、これについての所感をお伺いいたします。 ○議長(藤原 充博君) 通告外の質問ですが、答弁できますか。  通告外ですので、答弁できないそうです。  糸原議員。 ○議員(7番 糸原 壽之君) 議会、住民等に対して明らかにし、理解を得るべきとございます。議会の利用、住民にも……。 ○議長(藤原 充博君) 糸原議員、やめてください。 ○議員(7番 糸原 壽之君) 公表をよろしくお願いします。  以上で私の質問を終わります。   ─────────────────────────────── ○議長(藤原 充博君) それでは、ここでしばらく休憩といたします。再開は3時ちょうど、15時00分に再開したいと思います。             午後2時50分休憩   ───────────────────────────────             午後2時59分再開 ○議長(藤原 充博君) ただいまの出席議員数は14名であります。定足数に達しておりますので、休憩前に引き続きまして一般質問を再開いたします。  6番、田食道弘議員。 ○議員(6番 田食 道弘君) 6番、日本共産党の田食道弘でございます。私は、大きく分けて4つの項目について一問一答方式により質問いたします。1つ目は避難所にふさわしい学校体育館の整備と福祉避難所の確保について、2つ目には小学校再編の進め方について、3つ目には放牧の奨励で荒廃地の解消と畜産振興を図ることについて、そして4つ目には下水道未接続解消のための助成事業の復活について取り上げてまいります。  それでは、まず第1に、避難所にふさわしい学校体育館整備と福祉避難所の確保についてであります。  このたびの7月、8月の豪雨で災害を受けられました皆さん、またその災害復旧に先頭に立っておられる皆さんの御奮闘と併せて災害についてお見舞いを申し上げます。  近年、自然災害が本当に多くなりました。三次市、川本町、江津市など江の川の流域、広島市、倉敷市、さらに今年は雲南市、飯南町まで、近隣まで大きな災害が続発しています。決してこれは人ごとではありません。  さて、国において本年5月20日より変更になりました新たな避難情報、先日も山陰中央新報でしたが、地方紙のほうにこういった大きな形で出ておりました。新聞に大きく載せてございましたが、この中で紫色、避難指示、警戒レベル4、必ず避難することを住民の皆さんに行政、市町村が指示するものであります。これまであった避難勧告は廃止になりました。より厳しい避難情報になりました。また、赤い印のついとりますこの警戒レベル3では高齢者等避難を指示し、高齢者や障害のある人、避難を支援する人に避難開始を行政、市町村が呼びかけるものであります。  この夏、この避難指示、高齢者等避難の指示が次々と発令されました。避難指示が発令されたら危険な場所から全員が避難すること、これを呼びかけています。有線放送でもテレビでも度々呼びかけがありました。土砂災害が予測される場合には、特に土砂災害警戒区域、レッドゾーンの住民全員が避難すべきというものであります。非常に厳しいものになりました。  避難の行動、行き先には幾つかあります。親戚、知人宅、ホテル、旅館、自宅住宅の2階など安全確保ができれば避難先となりますが、やはり行政が指定する避難場所への避難が基本であります。  町立小・中学校の屋内体育場、以下学校体育館と申し上げます、全てが本年2月に改定された奥出雲町地域防災計画の中で指定避難所と定められています。町民に配布されたチラシ、こういったチラシが町民全員に配られておりますね、このチラシの中でも明記されているとおり、この夏の度重なる避難所開設では高尾小学校を除いてほか11か所の学校体育館には避難所は開設されませんでした。  指定避難所であるこの学校体育館が、この夏に避難所として設置されなかったのは一体なぜでしょうか、説明をお願いします。 ○議長(藤原 充博君) 堀谷総務課長。 ○総務課長(堀谷 智樹君) 御質問にお答えをいたします。  これまでの避難者数の実績から、まず地区のコミセンや公民館を避難所として開設することとしました。コミセンには冷暖房があり、避難された方の生活のしやすさを確保できると判断したためでございます。  なお、小学校の屋内運動場での避難所開設は、コミセンでの避難者数の状況により行うことと想定しております。  また、高尾小学校の屋内運動場については、高尾地区からカルチャープラザまでの距離があることや、構造上、多目的に使えるスペースを屋内運動場に備えており、この部分を利用して避難所の運営が行えたため、今年度から避難所として活用することとし、このたびの大雨に当たっては、3名の避難者を受け入れております。以上でございます。
    ○議長(藤原 充博君) 田食議員。 ○議員(6番 田食 道弘君) 先ほど申し上げましたように、避難指示が出てきますと本来ですとたくさんの方の避難が必要になるわけですが、まだまだこの指示が浸透していない中で、あるいは今回の豪雨の状況を見ながら動かれたということございますが、避難所のほうに押しかけられるということも今後想定されます。  計画では指定避難所の収容人数で見ますと、全避難所は31か所ございますが、これが全部合わせますと収容人員が6,165人です。小・中学校の体育館12か所では2,860人、横田高校の体育館を加えると3,160人と、収容人員全体の半分を超えます。  1か所当たりの収容人員でいいますと、指定避難所としてこの夏に繰り返し放送などで周知されました先ほどの各地区の公民館、コミセンだとそれぞれ50人から100人程度です。学校体育館になりますと、それぞれ200人とか300人、一番大きな収容人員であります亀嵩小学校になりますと370人となっています。  全国で度々起こっている大規模災害、これが奥出雲町で起こるという想定をいたしますと、やはり学校体育館は重要な避難場所に違いありません。コロナ禍でのソーシャルディスタンスを考えると、なおさら広いこうした避難所が必要であります。旧高田小学校体育館が指定避難所となっているように、今後の学校統廃合のいかんにかかわらず各校区にある学校体育館は避難所として公的な施設には違いないと思います。  例えば文部科学省は、昨年の3月にこうした避難所となる学校施設の防災機能に関する事例集というのを作成しています。  避難所に求められる機能としては、立地環境、耐震性、耐火性など安全対策が最も重要であります。  また地域住民の受入れ、食事の提供、生活関連物資の配布などの活動を行うために必要な空間の確保、冷暖房、電気、ガス、水道、トイレ、ベッドなど機能保持ができるよう代替手段も含めた対策をあらかじめ講じておく必要があります。さらには障害者、高齢者等の特別な配慮が必要な方々のための専用のスペース、バリアフリー化をあらかじめ進めておく必要があります。  もちろん指定避難所全てでこの点検が必要でありますが、とりわけ学校体育館の施設点検と改善が早急に必要です。町長の所見を伺います。 ○議長(藤原 充博君) 勝田町長。 ○町長(勝田 康則君) 御質問にお答えをいたします。  繰り返しとなりますが、災害時、避難者の受入れに必要となる応急生活物資につきましては、仁多、横田の防災倉庫及び公民館の防災倉庫に蓄えており、今後も引き続き、時代の要請に即した生活必需品の備蓄を計画的に進めてまいります。議員の御指摘の避難所にふさわしい施設設備の修繕が必要であるということは十分理解しておりますが、高額な費用を要するため、今後防災体制全般の充実を検討する中で、指定避難所・福祉避難所の役割も念頭に置きながら、特別な配慮が必要な方々のため専用スペースの確保やバリアフリー化などについても点検・調査・検討してまいりたいと考えております。  なお、現在、町内の小学校屋内運動場の状況については、多目的トイレも含めた洋式トイレが整備されている施設が小学校で6校、中学校で2校、入り口部分が車椅子の利用に配慮したスロープが整備してある施設が小学校で4校、中学校2校という状況でございます。以上でございます。 ○議長(藤原 充博君) 田食議員。 ○議員(6番 田食 道弘君) たくさんの費用が必要ということで、なかなか進められないということでありましたけども、昨日来も出ております、非常に災害がどんどん発生するというこの温暖化の中、厳しい状況になっとりますので、優先してこういった避難所の整備というものを取り組んでいただきたいと思います。特にハード面大変だと思いますが、費用をかけて直していく必要があると思います。  さて、通告はしておりませんが、再質問ですが、高尾小学校、三沢小学校、これについての体育館ですね、これが町の地域防災計画資料編のとこ見ますと、見なくても分かるんですが、土砂災害の特別警戒区域、レッドゾーンに入っております。このレッドゾーンに入ってるということで、町の予算措置もされておると思います。建物構造見直す改修工事をするということで、既にその準備をされていると私は思っておるわけで、承知しとりますが、その進捗状況がどういった状況になっているか説明をお願いしたいと思います。 ○議長(藤原 充博君) 堀谷総務課長。 ○総務課長(堀谷 智樹君) 高尾小学校、三沢小学校のレッドゾーンに関しての御質問を頂戴いたしております。  まず高尾小学校につきましては、確かにレッドゾーンというのが迫ってるというところでございますけれども、県事業によりまして後ろの山ののり面につきましては対策工事を完了していただいておりますので、これによりまして危険な部分というのは排除されたというふうに理解をしております。  それから三沢小学校のほうは、御指摘のとおりでございます。レッドゾーンにかかってる部分は、体育館のステージ側の一角が僅かにかかってるという状況でございます。確かに危険性はありますけれども、国の考え方などによりますと、そのレッドゾーンには立ち入らないという制限をかけた中で避難所を設けるというふうな方法もあるというふうなことでありますし、避難所になっております三沢小学校の体育館は鉄筋コンクリート製の外壁が立ち上がっております。土砂災害というふうなこともありますけれども、僅かにかかってるということがまず一つあることと、そういうふうな堅牢な建物であると。それからその部分については窓もたしかなかったと思っておりますが、中で避難してる部分に関してはそのレッドゾーンにはかかってないというふうな判断をしております。以上でございます。 ○議長(藤原 充博君) 田食議員。 ○議員(6番 田食 道弘君) 高尾小学校のほうは大体整ってるところということでしたが、三沢小学校についても改めてまた点検を、たしか前側の部分もちょっと、地滑りですかね、おそれがあるというような場所だったと思いますので、御検討をお願いします。  それでは、移ります。福祉避難所についてです。  福祉避難所は、指定避難場所での共同生活が困難な方々、そしてその家族を受け入れる施設であります。この夏に避難が必要となった家庭の中で持病や要介護状態のために地区のコミセンに行けないので、やむを得ず自宅で過ごされた方がありました。これまでの一般質問の中で答弁の中で出ておりましたが、地元の自治会長さんや民生児童委員さんも声をかけるも、なかなか避難場所には移動できないというようなことだったと聞いております。まさに避難場所での共同生活が困難な方、町内にたくさんおられるのではないでしょうか。この方たちの避難場所の確保が必要です。現在の福祉避難所は、昨年3月に協定を締結された仁多福祉会の施設のみであります。横田地域には現在締結された施設はありません。より多く受入れが可能になるよう、町内の社会福祉施設との協定締結が早急に必要であります。町長の所見を伺います。 ○議長(藤原 充博君) 勝田町長。 ○町長(勝田 康則君) 御質問にお答えをいたします。  議員御指摘のとおり、現在、横田福祉会との協定締結に向けて協議を進めております。受入れ施設の充実のためにできるだけ早急に対応する考えでございます。いましばらくお待ちをいただきたいと存じます。以上です。 ○議長(藤原 充博君) 田食議員。 ○議員(6番 田食 道弘君) 福祉避難所への避難の件でございますが、再質問です。一般的には避難所、指定避難所等を保健師が巡回して避難者の心身の状態を確認した上で受入れ施設と調整を行う、これが福祉避難所に移る手順のようです。心身の状態によって、もともと避難所に出かけることができないと想定される方を事前に把握して、高齢者等避難、避難指示発令の際には優先的に保健師等が該当家庭に連絡調整を開始する、そういった仕組みが必要であると思います。昨日の一般質問の中にもございましたけども、自治会長さん、民生児童委員さんが特定のリストを基にしてその確認をするということはありましたけども、それだけではなくて、やられているかどうか分かりませんが、保健師さん、行政が責任を持ってそういったことに取り組むべきだと思います。所見を伺います。 ○議長(藤原 充博君) どっちにしましょうか。誰。  堀谷総務課長。 ○総務課長(堀谷 智樹君) 御質問にお答えをいたします。  これまでの一般質問では、自主防災組織とか地域でのというふうな取組についての問いでございましたので、そういう活動に類する情報伝達についての御説明をしたかと存じます。  役場のほうの防災体制におきましてもそういうふうな被災段階に応じまして健康福祉課、福祉事務所もその防災体制の中に入ってございますので、それぞれのレベルに応じた避難体制の中で福祉避難所のほうの準備につきましても所定の連絡体制を取っていくというふうなことでございます。以上でございます。  それと福祉避難所の細かい点につきましては、また担当のほうからも必要に応じて御答弁させていただければと思います。よろしくお願いいたします。 ○議長(藤原 充博君) 田食議員。 ○議員(6番 田食 道弘君) 要支援者心身の状態確認ということで、その保健師さんが実際に動いておられるかどうかということについてはどうでしょうか、説明をお願いします。 ○議長(藤原 充博君) 誰ですか。  森田福祉事務所長。ちょっと大きな声でね。 ○福祉事務所長(森田 近子君) 御質問にお答えいたします。  福祉避難所のほうは、各地区の避難所開設と同時に福祉避難所も開設をお願いしますということは福祉事務所のほうから仁多、横田、横田のほうも横田福祉会のほうには、協定はまだ結ばれておりませんけれども、受入れのほうはお願いをしておりまして、引き受けていただくように承知してもらっとります。  そちらのほうに避難される方がありましたら受入れをお願いしますということで、あらかじめ福祉避難所に避難したいという方がおられると福祉事務所のほうにも連絡が来ます。こういった方が避難に向かわれますということはそれぞれの避難所のほうにお願いをしとりまして、あと支援というか、介助のほうが、介助のほうは大体家族の方とか、地域支援者の方がついていかれます。もしそれ以上に手伝いが必要でしたら、福祉事務所のほうに要請をいただきまして向かうように待機はしております。  保健師のほうも要請がありましたらすぐ向かえるように待機をしているところです。以上でございます。 ○議長(藤原 充博君) 田食議員。 ○議員(6番 田食 道弘君) 私が申し上げたいのは、保健師さんのほうがあらかじめ該当される方に連絡を取るという仕組みが必要ではないかという意味でございましたので、またその点については今後、検討課題としていただきたいと思います。  それでは、第2の質問に移ります。第2の質問は、小学校再編協議の進め方についてであります。  小学校の再編協議には町民の多くが町の考え、各校区の動向、会議でのやり取りに非常に高い関心を持っています。  情報公開が原則の時代です。町のホームページにはこれまで5月と7月に開催された2回の校区別協議会代表者会議の模様や協議内容など詳しく掲載されています。情報公開に取り組んでいる教育委員会の姿勢は評価するものであります。今月下旬には第3回の校区別協議会代表者会議の開催が予定されていますが、今後は代表者会議の傍聴を制度化し、ジョーホー奥出雲でのテレビ放映が必要です。町長の所見を伺います。 ○議長(藤原 充博君) 勝田町長。 ○町長(勝田 康則君) 御質問にお答えをいたします。  小学校再編に係る校区別協議会代表者会議は、各校区3名から5名の30名程度の会議でございます。特に議会のような傍聴規則等もつくっておりませんので、代表者会参加者の方に確認の上、当日の傍聴ができるよう進めているところでございます。ただし、新型コロナウイルス感染症対策として、人数は制限をさせていただきます。  なお、当日資料や要約した会議録をホームページで公開するなど情報共有を行っており、会議当日、参加者による忌憚のない活発な討論を担保するためにも、ケーブルテレビでの放送については現在考えておりません。御理解をいただきたいと存じます。以上です。 ○議長(藤原 充博君) 田食議員。 ○議員(6番 田食 道弘君) そうしますと、傍聴は基本的にはオーケーということだろうなというふうに聞こえましたが、何か事前に連絡をするとか、当日受付があるとか、そういったこと、具体的な事務的なことです、決まっておりましたら説明お願いします。 ○議長(藤原 充博君) 勝田町長。 ○町長(勝田 康則君) 御質問にお答えをいたします。  まだ傍聴ができるという、何人程度かというふうなことまで細かく協議はいたしておりませんが、傍聴ができるように進めていきたいということには変わりはございません。以上でございます。 ○議長(藤原 充博君) 田食議員。 ○議員(6番 田食 道弘君) 仁多地域については、統合小学校の建設場所について、10月中旬までに各校区での了解を求めています。また、町は、全10校区に対して来年3月までに4年後の統廃合実施への同意、賛否を求めています。いずれも時間がありません。  学力、生きる力など子供たちをどう育てるかは、最も大切な課題であります。また、地域の存続に関わる重大な選択でもあり、各校区では住民ぐるみで協議を進めるよう、校区ごとに編成された再編協議会を中心に、コロナ禍での厳しい制約を受けつつも懸命に取り組まれています。大切な議論が始まっています。  しかし、あまりにも時間がなく、このままでは中途半端な状態で住民の議論が強制終了されてしまいます。住民は、見切り発車や多数決による決定を決して望んではいません。例えば馬木地区では、もともと文部科学省が1時間以内の通学時間を認めたことを背景に広域的な学校再編が計画されるに至ったものの、低学年児童をはじめ学習面、健康面での問題が解決できるかなど、早計に結論は出ない課題が浮上しています。  布勢小学校校舎、三成小学校校舎の耐震化の課題解決が急がれることを理由の一つに上げられていましたが、現在では学校再編とは別問題であるとして、代替校舎、代わりの校舎の準備など、今回の9月定例議会で審議する補正予算案にも含まれていますが、具体的に進んでいます。重大な問題の結論を急ぐ必要はありません。  コロナ禍の収拾が見通せない下で、議論も十分できない下で、しっかりとじっくりと住民挙げて学校再編について考え、結論を出していけるように校区ごとの協議日程はさらに延長すべきであります。町長の所見を伺います。 ○議長(藤原 充博君) 勝田町長。 ○町長(勝田 康則君) 御質問にお答えをいたします。  校区での意向取りまとめ期限については、代表者会議の中でも延長すべきではないかとの御意見をいただいているところでございますが、現時点では延長をする考えはございません。昨日の石原武志議員の質問でお答えをいたしたとおりでございます。  各校区において、提示した期限に向けての協議を進めていただいている状況であります。期限を定めた中で各校区には取り組んでいただきたいと考えております。  町としては、あくまでも令和7年4月の統合することを目指し全校区の御理解を得るように取組を進めておりますが、今後各校区での意見取りまとめの最終段階に至る中で校区として、現状では意向を判断できないので延長したいという要望が高まり、それが全校区において同様な状況になる、または新型コロナウイルス感染症拡大により協議継続が困難など不測の事態となった場合には、期限の延長については検討したいと思いますが、昨日も石原武志議員の質問でもお答えしましたように、今の段階、あくまでも令和7年4月の統合することを目指して執行部のほうはおりますので、御理解をいただくよう切にお願いを申し上げます。以上でございます。 ○議長(藤原 充博君) 田食議員。 ○議員(6番 田食 道弘君) 再質問行います。統合小学校の立地する予定であります校区を除いて8校区において小学校廃校は子育て世代の転出、Iターン・Uターン先から除外されるなどが予想され、人口減少の大きな要因になってしまいます。だからこそ奥出雲町と同規模の隠岐の島町や邑南町は、学校統廃合をしない方針を明確にしています。  ほかの対策をあれこれ講じても容易に補完できるものではありません。小さな拠点づくりだけではなく、人口減少の加速化を食い止めることができる具体策を示すことが町政に求められます。町長の所見を伺います。 ○議長(藤原 充博君) 勝田町長。 ○町長(勝田 康則君) 御質問にお答えをいたします。  人口減少の加速化を食い止める起死回生の具体策を示せとのことでございますが、残念ながらそのような施策は現在、持ち合わせておりません。  田食議員におかれましては、小学校の再編が人口減少を誘発するかのような御発言でございますが、これまで長い間積み重ねの中で、人口が減少し、子供が減少したため、今後の子供たちの教育を考えた際に、再編を行うことが望ましいという考えに至ったところでございます。  したがいまして、ゼロとは申し上げませんが、小学校を再編することで、人口減少が加速化することは考えておりませんし、することがないよう施策を行っていくことが私に課せられた大変大きな使命であると考えております。  奥出雲町の人口につきましては、1955年から1970年までの高度成長とともに急激に人口が減少し、その後は減少率が10%以下となっております。2014年、日本創成会議が、人口減で全国896の自治体が消滅危機にあると提言したのを受け、国は地方創生に取り組むこととし、地域ごとの数値目標を検証し効果をはかるまち・ひと・しごと創生総合戦略を全国全ての地域に策定するよう促したところでございます。  これがきっかけとなり、人口減少問題がクローズアップされるようになったわけでございますが、ここに至るまでの実に50年もの間放置されていた人口減少に向けた課題が、10年足らずで解決することは困難でございます。まずは、町民の皆様が自分自身はもとより、仲間や地域が持つ可能性にチャレンジし、自分らしく生き生きとして暮らしていける町を目指し、町民の皆様にとって住み続けたいまち、町を出た人や町外の人にとって帰りたい・住んでみたいまち、気になるまち・関わってみたいまちになることが、未来の奥出雲町に必要なことではないかと考えております。そのような町を築いていくため、地道に諸課題に全力で取り組んでまいります。引き続き、議会の御理解と御協力を切にお願いを申し上げます。以上でございます。 ○議長(藤原 充博君) 田食議員。 ○議員(6番 田食 道弘君) 第3の質問に移ります。放牧の奨励で荒廃地の解消と畜産振興を図ることについてであります。  農水省は低コスト省力化、耕作放棄地の再生利用等を推進するため、肉用牛の放牧、放牧酪農の取組を推進しています。同様に県も水田放牧などを推進しています。  本年5月、農林水産省が策定いたしましたみどりの食料システム戦略においても環境負荷の低減や農地維持のために放牧を奨励しています。  農林水産省の示す試算例によると肉用牛繁殖経営の生産費では舎飼いに比べて放牧では、餌代、労働費の縮小により約3割のコスト減になるとしています。特に最近ではアメリカ産の飼料穀物価格が急騰しています。餌代の大半を占めている配合飼料価格急騰が続いている中で、放牧によるコスト削減効果はより大きくなっています。また放牧の導入によりまして、牛が運動することで足腰が強くなるなど健康になり、繁殖牛では分娩事故が少なくなります。  国営開発農地では5年前から作付休閑地が増加に転じ、昨年には50ヘクタールほどの要活用農地があります。また、水田でも荒廃地、耕作放棄地が増加しています。放牧によりこれを減少させることができます。放牧風景を含めて開発農地や水田の景観保全にもつながります。イノシシなどの鳥獣害を抑えます。牛がいるとイノシシが出てこないということは、体験的に実証済みであります。雑草や病害虫の発生源も縮小する効果もあります。  世界農業遺産認定を目指す取組、循環型の農業を守る取組の一環である本町畜産を振興するため、また畜産をはじめ本町の農業を守る後継者を確保するためにも町内で放牧を奨励する効果は非常に大きいものがあります。町長の所見を伺います。 ○議長(藤原 充博君) 勝田町長。 ○町長(勝田 康則君) 御質問にお答えをいたします。  議員御指摘のとおり、国・県ともに畜産・酪農の放牧が推進されております。  特に、島根県では、令和2年3月に策定されました島根県農林水産基本計画の重点推進項目の一つである肉用牛生産拡大の中で、放牧を活用した低コスト生産を推進するとされております。  現在、本町は転作地での水田放牧を推進し、国の産地交付金を活用をいたしております。  令和2年度の実績は、畜産農家が3戸、約2.3ヘクタールの水田放牧に取り組みました。  このほか、11農家が山林や田・畑での放牧を行っておられます。  御質問の国営農地開発畑は、既に2戸の畜産農家が1.74ヘクタールを放牧に活用しておるということを報告を受けております。  また、この取組は、開発畑の所有者にとりましても、農地の雑草が減少し遊休農地の解消も図られますし、イノシシなどの被害への対策効果もあると言われております。御協力をいただいております。  しかしながら、牧柵の設置や牛の移動、餌やり、見回りなど手間がかかるとの理由から放牧をされる方が少ないのが現状でございます。  このため、放牧利用による労力低減と生産コスト削減が図られるよう、引き続き、放牧希望者に対し、必要な資材の貸与や整備を検討してまいりたいと思っております。以上でございます。 ○議長(藤原 充博君) 田食議員。 ○議員(6番 田食 道弘君) 基本的には既に町内でもやっているので、さらに進めていきたいということだろうと思います。  実際の放牧では、放牧経験牛の役割が重要であります。  先ほども出ましたが、電気牧柵の学習、放牧地で草を食べるコツ、群れの行動など、放牧未経験、今まで放牧されたことない牛だけでは放牧開始にトラブルが多発するようであります。
     例えば繁殖センターなどの施設で放牧を経験、学習させて、その放牧経験牛を町内の畜産農家に提供する方式が有効だと考えられます。町長の所見を伺います。 ○議長(藤原 充博君) 勝田町長。 ○町長(勝田 康則君) 御質問にお答えをいたします。  議員御質問の放牧経験牛の提供でございますが、島根県において、水田を活用した畜産担い手育成強化事業が平成29年度から令和元年までの3年間実施をされたところでございます。  その中で町内の畜産農家3戸が放牧牛バンク登録推奨に9頭の繁殖雌牛を放牧経験牛として登録をさせていただき、新規に放牧される農家に対し、牛の貸出しを行っていただいておりました。現在は、事業が完了したため貸出しは行っておりません。  また、過去には、農業公社の繁殖育成センターの放牧場の一部を開放し畜産農家に御利用いただいておりますが、現在は放牧の受入れを行っておりません。  議員から繁殖育成センターの放牧はの活用の御提案をいただきましたので、畜産農家が新規放牧に手軽に取り組んでいただけるよう、放牧場の再整備に併せ放牧経験牛の育成など、農業公社の機能を有効に活用した支援を検討してまいりたいと考えます。以上でございます。 ○議長(藤原 充博君) 田食議員。 ○議員(6番 田食 道弘君) 第4の質問であります。下水道未接続解消のための助成事業復活についてであります。  2年前の3月、下水道使用料の見直しについて、こういった町長への答申が下水道使用料審議会から町のほうにありました。この中で下水道未接続世帯の解消に向けた柔軟かつ積極的な施策を展開する云々と述べられています。下水道使用料審議会の答申冒頭に述べられているとおり、そもそも下水道は、町民の快適な生活環境や良好な水環境を創出、保全するために欠くことのできない社会基盤であります。  ところが公共下水道への接続は85%弱、農業集落排水へは82%余りです。合併浄化槽の対応地域も含めると、今後まださらに町内の1割をはるかに超える相当数の世帯の接続が必要になっています。  本年3月に終了した住環境リフォーム助成制度は多くの町民が利用し、町内の建築業者にも好評でありました。この対象は、個人または集会所の排水設備を公共下水道、農業集落排水、合併処理浄化槽に新たに接続する町内業者の行う工事でありました。  しかし、本年度になって排水、下水処理設備を希望されたにもかかわらず、工事費用の助成金がなくなったために断念された方も聞いております。このままだと下水道未接続世帯の解消は進みません。  現在人気を博している住宅整備支援事業、この事業自体は非常に効果も高く、評価できるものでありますが、下水道への接続工事も対象にはなりますが、夫婦いずれかが40歳以下であることを大前提としています。これは事業の性格上、致し方ないことだと思っております。  しかしながら、年齢も結婚の有無を問わず、また集会施設でも対象となるような排水、下水処理設備、また生活環境改善と環境保全、町内の業者支援の三重の効果の上がる助成事業を改めて創設すべきではないでしょうか。町長の所見を伺います。 ○議長(藤原 充博君) 勝田町長。 ○町長(勝田 康則君) 御質問にお答えをいたします。  下水道接続を後押しするため2か年の臨時措置で奥出雲町住環境リフォーム助成金交付要綱を平成20年11月1日から施行し、地域経済の活性化と生活環境の改善及び水質保全を図るため、これまで数回にわたり実施期間を延長し令和3年3月31日で終了いたしました。  これまでの実績でございますが、平成21年度は97件で助成金額は970万円が最高でございました。その後、年間の助成件数は減少し令和2年度は19件で助成金額は155万円。全体で、691件で、トータルでございますが、金額は6,445万円の助成となったところでございます。  下水道接続率は、公共下水道・農業集落排水・合併処理浄化槽の3事業合わせて、平成19年度末で52.4%でございました。助成金の効果もあり、令和2年度末では82.7%になったところでございます。未接続世帯は、高齢者家庭が多く、若い方の同居があれば下水道接続を考えられますが、高齢者世帯では水洗トイレへの改修を見合わせる家庭が多いのが実情でございます。  この助成金は、冒頭で御説明しましたように、下水道接続率の向上を図る目的としておりますが、リーマンショックに伴う経済対策としての意味合いもあることから、令和元年度末で全額一般会計で支出をいたしておりました。  しかしながら、この助成金は本来下水道特別会計で負担すべきものであり、また、10年以上事業を継続してきており、一定の事業成果が達成されたと判断をいたし、最終年度の令和2年度は、水道課の下水道3特別会計の基金を取り崩して対応をいたしたところであります。  下水道特別会計の基金は、緊急対応時のために確保しておく必要がありますし、助成事業の終了につきましては広報・自治会回覧等でお知らせをしてまいりましたので、改めて助成事業を復活する考えは現在ございません。  なお、奥出雲町住環境リフォーム助成金はなくなりましたが、住宅改修の補助金等については、奥出雲町住宅整備支援事業などを御利用いただくようお願いを申し上げます。以上でございます。 ○議長(藤原 充博君) 田食議員。 ○議員(6番 田食 道弘君) 先ほど申し上げましたけども、下水道使用料審議会の答申の中には下水道未接続世帯の解消に向けた柔軟かつ積極的な施策を展開していくということが述べられておりますので、やはり何らかの未接続世帯、決して高齢者世帯でトイレの水洗化を希望しない方ばかりではないと思いますので、その辺りに希望また出た方たちに対応できるようなものを考えていただきたい。  また、住宅整備支援事業については、夫婦いずれかが40歳以下であるということがありまして、いわゆる少し年配になられてIターン、Uターンされた方に対して住宅整備対象になるものがないとか、やっぱりいろいろな問題が残っておると思いますので、その辺りもさらに検討を加えていく必要があるかと思います。  新型コロナ感染症の流行、さらに長期化しています。非常に厳しい情勢で、こういった問題をはじめとしまして様々な思いが町民に募っております。住民本位の町政を実現するためになお一層努力されることを強く求めまして、私の一般質問を終わりたいと思います。   ─────────────・───・───────────── ○議長(藤原 充博君) 以上をもちまして本日の会議日程は全て終了いたしました。  本日はこれにて散会といたします。御苦労さまでした。             午後3時56分散会   ───────────────────────────────...