令和 3年第2回定例会(第2日 6月10日)
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令和3年 6月(定例)奥 出 雲 町 議 会 会 議 録(第2日)
令和3年6月10日(木曜日)
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議事日程(第2号)
令和3年6月10日 午前9時30分開議
日程第1 一般質問
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本日の会議に付した事件
日程第1 一般質問
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出席議員(14名)
1番 高 橋 恵美子君 2番 北 村 千 寿君
3番 糸 原 文 昭君 4番 内 田 裕 紀君
5番 小田川 謙 一君 6番 田 食 道 弘君
7番 糸 原 壽 之君 8番 景 山 利 則君
9番 内 田 雅 人君 10番 石 原 武 志君
11番 川 西 明 徳君 12番 内 田 精 彦君
13番 大 垣 照 子君 14番 藤 原 充 博君
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欠席議員(なし)
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欠 員(なし)
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事務局出席職員職氏名
局長 ───── 石 原 重 夫君 企画員 ──── 石 原 達 也君
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説明のため出席した者の職氏名
町長 ───── 勝 田 康 則君 副町長 ──── 藤 原 努君
教育長 ──── 松 田 武 彦君 総務課長 ─── 堀 谷 智 樹君
企画財政課長 ─ 江 角 啓君 町民課長 ─── 石 原 和 夫君
税務課長 ─── 岡 田 光 弘君
商工観光課長 ─ 本 山 宏 人君
健康福祉課長 ─ 杠 康 彦君
農業振興課長 ─ 荒 川 佳 史君
水道課長 ─── 千 原 明 浩君
地域づくり推進課長 ───────────────── 高 尾 昭 浩君
福祉事務所長 ─ 森 田 近 子君
教育魅力課長 ─ 永 瀬 克 己君
農林土木課長 ─ 秋 田 和 浩君
結婚・
子育て応援課長 ──────────────── 吉 川 明 広君
会計管理者 ── 田 中 修君
病院事務長 ── 中 西 修 一君
建設課長 ─── 松 原 三 美君
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午前9時30分開議
○議長(藤原 充博君) おはようございます。
ただいまの
出席議員数は14名であります。定足数に達しておりますので、これより本日の会議を開きます。
本日の議事日程は、あらかじめお手元に配付したとおりであります。
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◎ 日程第1 一般質問
○議長(藤原 充博君) これより日程に入ります。
日程第1、一般質問を行います。
初めに、11番、
川西明徳議員。
○議員(11番 川西 明徳君) おはようございます。11番、
日本共産党、川西明徳でございます。冒頭、
新型コロナウイルス感染症がいまだに猛威を振るう中、町内の
医療従事者をはじめ、介護、福祉、保育、教育等の現場で働く人たちが献身的に奮闘されていることに敬意と感謝を申し上げます。
さて、
ウイルス感染症は生物由来の病原です。
感染症対策は太古から原理的には感染源をなくす、2つに感染経路を遮断する、3つに宿主、つまりウイルスが寄生、共生する相手の生物、宿主の免疫を高める、近代では抗体を強める
ワクチン開発です。
新型コロナウイルスは健康被害、
経済的被害を与えるので、災害の1つであります。感染症の程度は国ごとに違うし、国内でも均等に発生していません。日本の感染者は大都市部に集中し、明らかに地域的不均等性があります。よって、地域の問題を解決できる
感染症対策の主体は県であり町であります。そして何よりもコロナ禍の中で、公共の大事さや役割が国際的に再認識されている中、地域になくてはならないものが分かり、自治体には独自の防疫、医療、産業支援がなされ、新たな地域社会や自治の展望を示すことが求められています。住民の生活を支えるための産業、福祉政策も地域の個性、特性に合わせて
地方自治体が中心になって立案、実行すべきであります。
それでは、今期最初の一般質問を通告に従い、一問一答方式で質問いたします。
まず1点目、奥出雲町の
新型コロナ対策と財政についてであります。
感染拡大の第四波は東京、大阪だけでなく、全国に広がり、感染者も重症者も増え続けています。感染力が強く、重症化のリスクも大きいとされる変異株の広がり、都市では医療危機とその下で入院も治療も受けられない患者の急増、長引く
コロナ危機による暮らしと事業の疲弊と危機などが深刻になっています。今日、
緊急事態宣言が延長、拡大され、
まん延防止等重点措置も広がっていますが、問題はこれまでと同じ対策の延長線上ではコロナを封じ込めることはできないと言われております。
ワクチン接種が始まりましたが、感染防止の
社会的効果が得られるまでには一定の時間がかかると言われ、
ワクチン接種自体が日本は世界で128位と大きく立ち後れています。迅速な
ワクチン接種は極めて重要ですが、ほかの対策と一体に進めてこそ、感染を封じ込めることができます。政府は高齢者は2回接種を7月末完了として、自治体に計画の前倒しの号令をかけ、86%の自治体で完了するという政府の調査を発表しました。しかし、これは
医療従事者の確保等を前提とした回答も含まれるとしているように、体制が取れたら前倒しできるというものであります。予約は取れない、回線がパンクした、やっと取れた予約はずっと先、国直営の大規模接種の
システム混乱など、現場の実態、起きている困難や苦労を反映しているものではありません。今、国がやるべきことは、裏づけのない目標期日を宣伝し、自治体に上から押しつけるやり方ではなく、
ワクチン接種を進める上で現場の実態をリアルに把握し、ネックとなっている問題をつかみ、ワクチンの安定供給と自治体への
全面的支援という安全かつ迅速な
ワクチン接種への国の責任を果たすことであります。接種体制の整備、確立への国の全面的な支援、各自治体へのワクチンの供給量の通知を速やかに示させる必要があります。
高齢者施設、医療機関、
障害福祉施設の職員、入所者への頻回検査、頻回は
医療関係者が使う言葉ですが、意味は頻繁と同じです。最低でも週1回にするなど拡充し、保育所、学校などにも対象を拡大すべきです。無症状者に焦点を当てた幅広い
PCR検査、
モニタリング検査は大規模検査によって感染の封じ込めを図る取組に本腰を入れるべきであります。僅かでも症状のある人に短時間で結果が出る
抗原定性検査を実施し、陽性であれば同じ職場の人全体に
PCR検査を行うなどの手法も併用して、検査の規模と対象を思い切って拡大する取組の具体化を図るべきです。
感染拡大と
緊急事態宣言、
まん延防止等重点措置の
経済的影響は全国に及び、特定の業界、業種だけでなく、全ての中小企業、
個人事業主に深刻な打撃となっています。十分な保障は経済対策、
生活防衛策であるとともに、感染拡大を抑止する上でも必要不可欠であります。全国規模でコロナ禍による売上減少で苦しむ中小、
小規模事業者、
個人事業者への支援が必要であります。2回目の
持続化給付金、
家賃支援給付金の支給を国に強く求めるべきであります。地方が支援策として活用できる
地方創生臨時交付金も
緊急事態宣言などの地域に限定せず、奥出雲町でも協力金を事業規模に応じて拡充し、対象も拡大するなど、中小企業への支援が拡充できるように求めるべきであります。
新型コロナ危機の深刻化について、現在の時点はやるべきことをやらなかった政府の政治責任である人災と批判されています。
コロナ封じ込めという戦略目標を明確にするとともに、ワクチンの安全、迅速な接種に責任を負うこと、大規模検査を文字どおり実行し、感染を封じ込めること、十分な補償と生活支援を行うように政府が責任を果たすよう求めるべきであります。自治体は政府の
コロナウイルス対応・対策に翻弄されています。
ワクチン接種の現況と施策を支える財源、予算はどう編成するのか伺います。
○議長(藤原 充博君) 勝田町長。
○町長(勝田 康則君) 御質問にお答えをいたします。
本町におきましても、5月24日より65歳以上の高齢者に対する集団接種及び個別接種を開始いたしました。現在のところ、混乱もなく、順調に進んでおります。
さて、この
ワクチン接種に係る予算についてでございますが、
予約コールセンター及び
予約システム委託料、
集団接種会場の設営及び運営に関する人件費、物件費などにつきましては令和3年2月10日付専決処分いたしました令和2年度
一般会計補正予算第9号に、医療機関へお支払いする接種費につきましては令和3年度一般会計当初予算に計上し、令和3年3月定例会において、それぞれ承認、可決いただいたところでございます。
ワクチン接種に係る予算総額は合わせて1億1,100万円余りであり、補正9号につきましては、令和2年度内に執行すべきものを除き、令和3年度へ明許繰越しをいたしました。なお、この財源につきましては、全額が国の交付金及び負担金でございます。以上でございます。
○議長(藤原 充博君) 川西議員。
○議員(11番 川西 明徳君) 患者さん、利用者さんの元気になりたい気持ちを応援したい、毎日笑顔で接したい、生活援助を通じてその人らしさを支えたい、お金の心配をせずに医療、介護が受けれるようにいい看護、介護をしたいから夜勤・
交代制労働の改善をというのが医療、介護現場で働く皆さんの声であります。
次に、元気になりたい気持ちを応援したいから、看護、介護の夜勤・
交代制労働の改善について質問いたします。介護保険が施行されて20年です。
社会的入院の解消、介護の社会化、介護離職の解消などの目的は達成できているのでしょうか。権利としての社会保障になっているのか、町長に伺います。
令和2年度奥出雲町
介護老人保健施設事業特別会計は
歳入歳出予算総額のおよそ1割を減額し、専決処分されました。減額理由の1つは度重なる法改悪により、
介護保険料を値上げしておいて、利用要件の引上げで、利用しにくくなったからであります。もう一つは、施設の運営が、低い介護収入に合わせた劣悪な労働条件によって、介護離職が増加し、
定員受入れが困難になった結果です。介護の現場は慢性的な人手不足のため、働き続けることが困難な状況が続いています。厚労省は夜勤・
交代制労働の負担軽減など、
勤務環境整備を求める通知を発出し、職員の負担軽減や介護、福祉の質の確保のため、
体制づくりが重要としていますが、依然として16時間を超える長時間夜勤や休息もできない短い勤務間隔、1人勤務など、職員の健康だけでなく、利用者の安全と尊厳が脅かされる事態が改善されていません。
また、医療機関では夜勤・
交代制勤務は避けられませんが、長時間に及ぶ夜勤や短過ぎる勤務間隔についてはその改善や規制が強く求められ、ILO、看護職員の雇用、労働条件及び生活状態に関する勧告、第157号では1日の労働時間は8時間以内、時間外を含めても12時間以内、勤務と勤務の間に少なくとも連続12時間以上の休息期間を与えなければならないなど定めています。奥出雲町でも介護現場もしかりであります。保護措置を取り、職員が働き続けられる環境整備が必要であります。
人間の生体リズムに反した夜勤労働、特に長時間夜勤については心身に与える有害性が科学的にも明らかです。
健康リスクとしては短期的には慢性疲労や感情障害、中期的には
循環器疾患や糖尿病、長期的には発がん性が指摘され、安全面においても夜勤や長時間労働の作業は酒気帯び運転と同等以上のリスクがあると指摘されています。行政は
財政的裏づけも含む業務改善に取り組むべきです。具体的施策を伺います。
○議長(藤原 充博君) 勝田町長。
○町長(勝田 康則君) 御質問にお答えをいたします。
まず、
介護保険制度施行20年に当たり、制度が目指す目的は達成されているか、権利としての社会保障となっているかとの御質問でございますが、
介護保険制度は国民が平等に
介護サービスが享受できる制度として確立されており、現在、本町においても様々な
介護サービス事業所があり、介護をされる方、御家族は通所、訪問、入所系など、御家族の状況に応じて、それぞれのサービスを選択することが可能となっております。家庭で家族が介護することが当たり前であった時代と比べれば、御家族の負担は完全とは申しませんが、格段に軽減されていると考えます。
次に、
介護老人保健施設事業特別会計について、3月補正で
介護サービス収入などの減額補正をいたしたところでございますが、この減収の要因については、運営をする
仁多福祉会に問い合わせたところ、様々な要因がある中の一つとして、
入所申込みの減少が原因であるとのことでございました。その原因は利用要件の引上げや、人手不足による
受入れ制限ではなく、
新型コロナウイルス感染拡大による受診控えで、病院の入院数が減少したことに伴い、退院者も少なくなったことから、退院後の受皿となる老健の
入所申込みが少なくなったことが考えられるとの御回答でございました。
同じく
仁多福祉会が運営する
あいサンホームにおいて、議員御指摘のとおり、人手不足による
受入れ制限が減収の要因となっております。これは、令和元年度に退職した人員を補充できていないことが原因でありますが、これらの方が退職された理由は家族の事情、そして結婚などによるものでございました。また、両施設の夜勤の状況でございますが、夜勤は3名体制で、交代で休憩も取りながらの16時間勤務となっており、夜勤明けの日の翌日も休日とすることが基本となっており、十分に休憩が取れるように配慮がなされております。職員の勤務実態、労働環境については利用者に対して、質の高い
サービス提供をする観点から、県、
雲南広域連合が行う実地指導に際してもチェックをされております。
次に、病院の夜勤についてであります。
奥出雲病院は現在、基本的に2交代制で夜間勤務の状況は就業規則で午後3時45分から翌日午前9時30分までが勤務で、うち休憩時間が135分となっており、勤務時間は15時間30分の連続勤務となっております。また、次の勤務までは47時間と十分な間隔を取っております。これらに至った経過は、看護職員の皆さんの総意で、3交代制から現在の2交代制になっており、
日本看護協会の看護職の夜勤・
交代制勤務に関するガイドラインの基準を満たしているものでございます。しかし、昨年の病床再編により、病棟ごとに勤務の状況に変化が出てきていることや、より短時間夜勤を実施している病院もあることなどから、さらに働きやすい環境を整えるため、勤務体制の見直しを検討してまいります。
医療、福祉現場における労働環境の改善と人材確保、離職防止は一体のものと認識をしておりますので、
奥出雲病院、町内の
介護事業所の代表者、行政などで組織をいたします
医療介護ネットワークにおいて議論をし、実効性のある取組につなげてまいりたいと考えております。
また、これまでも介護離職ゼロを達成するための処遇改善については
全国町村会を通じて要望してまいりましたが、今後も引き続き取り組んでまいりたいと存じます。
長くなりましたが、以上でございます。
○議長(藤原 充博君) 川西議員。
○議員(11番 川西 明徳君) 町長、行政が福祉政策を出したり、事業を行うのは何のためですか。国の事業を
地方自治体がやるためですか。前段、私は申し述べました。コロナ禍だからこそ町がやるべき仕事は新しいもの、住民の福祉増進に邁進する政策を打ち出すこと、訴えました。全く他人ごとではありませんか。コロナだからこそ預けたい年寄りが預けられない、財政的な事情があって預けられないかもしれません。それが今、奥出雲町福祉事業に求められている政策であります。もっと真摯に回答も国会で答弁するような回答を求めません。奥出雲町の福祉政策をどう実践しているのか、できないのか、何が課題なのかいうことを真摯に立案されることを求めます。
それでは、
一般質問通告許可の出た5月19日に通告してから3週間、
高齢者医療費を2倍化する法案が今月4日、現在原則1割負担の75歳以上の医療費、窓口負担を2割負担にする
高齢者医療費2倍化法が成立しました。よって次に、受診抑制を心配しなくてもいい
医療保険制度にすることについて伺います。
2割への
窓口負担増は当面、単身世帯で年収200万円以上、夫婦世帯では合計年収320万円以上が対象、施行期日は来年2022年10月1日から23年3月1日までの間で政令で定める日としています。政府は2割負担導入による受診抑制で
医療給付費は年間1,050億円も減少すると試算しています。高齢者にとって通院や薬を減らすことは病状に即悪化し、直結します。必要な医療が受けれなくなることを前提にした負担増を強いるのは、高齢者の命を削り、尊厳を脅かすものです。許されるものではありません。
政府の
高齢者医療費2倍化法案は現役世代の負担の軽減のためと言いますが、
人生トータルで見れば、現役世代も負担は増えます。負担減は国、自治体が980億円、事業主は360億円、一方、現役世代の負担軽減は1人当たり年間350円、狙いは国と事業主の負担軽減にあることが明らかであります。法の真の狙いは公的な
社会保障費の削減にあります。この間、減らしてきた
高齢者医療の
国庫負担割合を元に戻すことのほうが先であります。コロナ禍の下で今やるべきことは、思い切った負担軽減、生活への手厚い支援です。75歳以上の高齢者の
医療費窓口2割負担は心細うてしようがない、年7万円の医療費が倍になれば、受診控えも考えにゃあいけん、ひどい仕打ちでないだあかなど、不安と怒りの声が寄せられています。
高齢者の所得の8割は公的年金であります。約7割の世帯は公的年金のみで生活しています。その年金も減らされ続けて、2020年には2013年比で
実質支給額は6.4%減っています。
窓口負担増が高齢者の受診抑制を引き起こすことは政府も認めています。2倍化によって高齢者が医療機関にかかることを控える影響について、3年間の
激変緩和措置を講じても、医療費は年約900億円減少すると試算しています。緩和期間が終われば減少は年1,050億円に上るとされています。高齢者は1割負担でも3割負担の現役世代よりも
医療費負担は重いのが実態であります。町長は多くの高齢者が
医療費負担に苦労しているとの認識はおありでしょうか。
○議長(藤原 充博君) 勝田町長。
○町長(勝田 康則君) 御質問にお答えをいたします。
高齢者の方の多くは、議員御質問のとおり、多くの方は年金収入のみでございます。所得の低い被保険者が多く、約6割の方が軽減措置を受けておられる状況でございます。多くの医療にかかられる方にとっては御負担は大きいものと認識をいたしております。以上でございます。
○議長(藤原 充博君) 川西議員。
○議員(11番 川西 明徳君) 政府試算で負担増は平均3.4万円、病気は多く、治療費は長引くほど負担増です。2割負担導入で年10万円以上負担が増える方は何人見込まれていますか。
○議長(藤原 充博君)
杠健康福祉課長。
○
健康福祉課長(杠 康彦君) 御質問にお答えいたします。
年10万円以上負担が増える方の人数について、県国保連、またシステムの開発者等に問い合わせてみましたが、計算することが大変難しく、見込みを出すことはできないとのことでした。医療に多くかかられる方は、もともと医療費が高額になる傾向がありまして、
自己負担限度額で頭打ちになっている方も多く、2割負担導入により、これまでの実績をベースとして、年10万円以上負担が増える方は多くはおられないんではないかと推測をいたします。以上でございます。
○議長(藤原 充博君) 川西議員。
○議員(11番 川西 明徳君) 日本中を調査して、10万円が何人増えるか分からないのに、増えることがありませんという答弁、可能でしょうかね。
国の2割負担の対象は単身世帯で年収200万円以上からですが、町長は奥出雲町の高齢者の暮らしに余裕があると認識されていますでしょうか。
○議長(藤原 充博君) 勝田町長。
○町長(勝田 康則君) 御質問にお答えをいたします。
高齢者の方の収入には個人差があり、生活に必要な様々な支出もございますので、全ての方が余裕があるとは認識をいたしておりません。以上でございます。
○議長(藤原 充博君) 川西議員。
○議員(11番 川西 明徳君) これも極めて無責任な回答ではありませんか。
2割負担導入で受診抑制が起こる心配があります。国は75歳以上の窓口負担の2割導入で1,880億円の給付費減と推定しているようですが、窓口負担の増大が原因で受診を我慢することになれば、国民皆保険制度が空洞化するのではありませんか。
○議長(藤原 充博君) 勝田町長。
○町長(勝田 康則君) 御質問にお答えをいたします。
国の資料では75歳以上の窓口負担2割の導入対象となる方は、被保険者の約20%の方とのことでございます。その方の1か月当たりの
自己負担限度額は外来が1万8,000円、入院された方については5万7,600円となっており、これ以上の負担は発生いたしません。また、長期にわたって外来受診されている方に対して、施行後3年間は1か月分の負担増を最大でも3,000円に収まるよう配慮措置もなされることから、受診控えは限定的なものではないかと考えておるところでございます。
被保険者の皆様には、必要な医療はきちんと受けていただくよう啓発をしてまいりたいと考えております。以上でございます。
○議長(藤原 充博君) 川西議員。
○議員(11番 川西 明徳君) もう一つの問題は、
都道府県国民健康保険運営方針に県内の市町村の
保険料水準の平準化や、法定外繰入れ解消を求めている点であります。自治体が行う一般会計から国保会計への法定外繰入れをやめれば、国保料は値上げとなります。コロナ禍で国保加入の自営業者、フリーランス、非
正規雇用労働者は厳しい状況に置かれています。
国保料値上げ、国が圧力をかける法案になっています。
国保は健保組合、
協会けんぽと比べても保険料が高過ぎます。やるべきは、国の責任で公費を投入し、
協会けんぽ並みに引下げをすることが必要ではないでしょうか、町長に伺います。
○議長(藤原 充博君) 勝田町長。
○町長(勝田 康則君) 御質問にお答えをいたします。
国民健康保険と
協会けんぽ等、その他の健康保険はそれぞれ
保険料算出方法が異なるという構造的な相違があり、軽減措置の関係で、
国保保険税が下回る場合もありますが、議員御指摘のとおり、国保のほうが負担が大きくなる傾向にあると言われております。保険者といたしまして、これまでも被保険者の
保険税負担の軽減に努めてまいり、この議会にも
新型コロナウイルス感染拡大による被保険者への
経済的支援として、お一人につき1万5,000円を軽減する
条例改正案も提出させていただいとるところでございます。
今後も可能な限り、被保険者の
保険税負担軽減に努めてまいります。以上でございます。
○議長(藤原 充博君) 川西議員。
○議員(11番 川西 明徳君) 今回、未就学児の均等割を減額し、公費の支援制度が創設されます。しかし、なぜ未就学児までなのでしょうか。なぜ5割軽減なのでしょうか。18歳まで廃止すべきではないでしょうか。
○議長(藤原 充博君) 勝田町長。
○町長(勝田 康則君) 御質問にお答えをいたします。
これまで全国市長会や町村会等が国に対して子供の均等割減免について要望を行ってまいりました。こうした取組がこのたびの未就学児の均等割減免の制度創設につながったものであり、一歩前進を見たと感じております。このたびの制度創設を足がかりに、さらに対象年齢、軽減割合が拡充されるよう、県、町村会等を通じて国に要望してまいりたいと考えております。以上でございます。
○議長(藤原 充博君) 川西議員。
○議員(11番 川西 明徳君) 最後に、学校施設は国の教育政策誘導優先や、大人の価値観の押しつけをやめ、子供を大事にした計画を求めます。
また、世界農業遺産の認定に向けた申請準備を行いながら、日本農業遺産の町して認知度の向上を図るため、情報発信や周知啓発、農泊の取組と連動した農と食の体験や地域連携による観光推進、また、農業遺産ロゴマークを活用した農産物などのPRなど、様々な形で町の魅力を情報発信をしていくことが非常に大切であると考えております。なお、本年4月中旬から町のホームページで農業遺産を紹介する動画を配信をいたしております。また、新聞広告等により、農業遺産の紹介に併せ、就農希望者の募集も現在行っているところでございます。以上でございます。
○議長(藤原 充博君) 糸原議員。
○議員(7番 糸原 壽之君) 認定になるのを期待をしておりますけども、微に入り細に説明をいただきましたけども、ぶっちゃまけた話が、いろいろな要件の中で、ここんとこがちょっと弱くてというようなことがございますでしょうか。あればお話しいただきますと、我々もまたフォロー、カバーをできるかなと思っております。
○議長(藤原 充博君) できますか。
高尾
地域づくり推進課長。
○
地域づくり推進課長(高尾 昭浩君) 御質問の少し弱い部分ということでございますけども、特に御指摘を当初、専門者会から受けましたのは、世界との比較ということで少し思案したところがございました。なかなか鉱山跡地を農地開発をした事例が、世界的な類例が少し見当たらないということでございましたけども、ただ鉱山跡地ということではなくて、そのほかの資源循環型農業の位置づけの中で、奥出雲町が長い年月の中で鉱山跡地をうまく農地に変えていったという、その歴史的プロセスをつまびらかに資料に基づいて補足してきたということでございます。
そのほか、特にありましたのが、エビデンスという形で歴史資料をもう少し掘り下げたほうがいいということでございましたけども、それについても大分、先生方の御指導なんかをいただきまして補完ができたということであると思います。
最後に、総合的な概要のストーリーづくりというところで、先般、専門者会議の先生に御助言をいただいて、もう一度、ストーリーが一番重要になってきますので、その農業遺産システムの概要のストーリーづくりについて再度見直しを行って、夏ぐらいに予定しております専門者会議等と打合せの中で詳細の決定をしたいということでございます。以上でございます。
○議長(藤原 充博君) 糸原議員。
○議員(7番 糸原 壽之君) あまり問題はなく進んでいるということで聞きまして、安心をしておるところでございます。
しつこいようですが、もう一点、今のどういうストーリーで奥出雲町は世界認定を受けようとしておるでしょうか。
○議長(藤原 充博君) 高尾
地域づくり推進課長。
○
地域づくり推進課長(高尾 昭浩君) ストーリーの概要でございますけども、メインとしておりますのは、再三申し上げておりますように、鉱山跡地を先人の知恵によって、放置することなく次から次へと棚田に環境修復をしながら再造成していったというところが大きな売りであるということも専門者会議の先生もおっしゃっております。そこを中心に、そのほか、30年周期で循環利用してきた山林利用という、たたら製鉄の歩みとともに農業を拡充し、そして、現在では仁多米、またシイタケ等々の高品質な農産物を作ってるんだというのが持続可能的に長い歴史の中で行われているというところに、売りとしてメインのストーリーの中身の骨格としているところでございます。以上です。
○議長(藤原 充博君) 糸原議員。
○議員(7番 糸原 壽之君) 分かりました。奥出雲町の世界認定のストーリー、これが大事かと思いますのでよく覚えておきまして、いろいろなところでの活用をさせていただきたいと思います。
それでは、3点目でございます。奥出雲たたらと刀剣館の整備についてであります。御承知のように、この駅の上のところにたたら刀剣館があるわけでございますが、そのことでございます。
奥出雲たたらと刀剣館は、開館以来、奥出雲のたたら製鉄を目で見せる、手軽だが奥深い博物館的な施設として存在感を示してきました。設置以降およそ30年になりますが、その間、多くの観光者や子供たちの学習補助施設として、地域はもとより、世に役立ってきていることは誰もが承知のことと思います。関連する町内の民間のたたら関連施設との連携も見逃せなく、町ごとたたらの役目を果たしてきております。
また、たたら製鉄が生んだ奥出雲の資源循環型農業の世界遺産申請とは、30年前からの時空を超えた思いもしないマッチングであり、これからも町を支えていく重要なものと期待します。
しかし、上がってみますと、最近、施設が古くなったところもあり、その重要性を果たすのに不安を覚えるところでございます。この際、必要なところは修繕、修復を行い、その期待に応えるようにしたらいかがでしょうか。例えば、外周壁の汚れ、ひび割れ、建物の軒先、ひさし裏の老朽化による剥がれ、館内の照明の劣化、展示パネルの色あせ、モニュメントの壊れや、さび発生などが目につきます。そして、シアターのおろち退治の映像設備も近代的な器具にされたらと提案いたします。いかがでしょうか、お考えをお伺いいたします。
ちなみに、このおろちモニュメントは、筑波で科学万博がございましたときの日本の政府館のコーナーのモニュメントでございます。これを借り受けて帰って、今、あそこに展示といいますか、あるわけでございます。ぜひ整備し、きれいな姿で建てるようにしていただきたいと思います。お伺いいたします。
○議長(藤原 充博君) 勝田町長。
○町長(勝田 康則君) 御質問にお答えをいたします。
糸原議員の御質問にお答えできるような、ちょっと答弁書じゃないかもしれませんが、精いっぱい考えたところでございますので、御容赦いただきたいと存じます。
そうしますと、奥出雲たたらと刀剣館の整備についてお答えをいたします。奥出雲たたらと刀剣館は、たたら製鉄の炎が受け継がれる本町の象徴的施設として、鉄の道文化圏の事業展開に歩調を合わせ、平成5年に整備完成したと報告を受けております。ふだん目にすることのできないたたらの炉の地下構造や製錬された実物のけらなど、訪れた方が直接目にし、触れ、感じ取れるよう工夫を凝らされた展示がなされております。このため、観光客はもとより、子供から大人まで、たたらを学ぶ場としての役割を果たしてきたとこは言うまでもございません。
本館は、建設から約30年が経過をし、御指摘のとおり、施設の老朽化が進み、経年劣化のために修繕が必要な箇所が多数見受けられるようになっております。その一つが、本議会に上程、審議いただいております消防施設の修繕などであります。平成22年度には、老朽化した施設の一部の修繕と展示品やパネルの更新を行っておりますが、10年が経過し、再整備が必要となっている状況でございます。その中で、御期待に沿えるようなことではございませんが、本年は、館内のトイレについて、
地方創生臨時交付金でございますが、金額は少額でございますけれど、約300万円を活用して感染対策の一環として改修を予定しております。
他方、町が所有する施設は本館だけでなく、多岐にわたる施設を管理運営をしており、それぞれ老朽化が進み、都度、修繕、補修に当たっているところでございます。奥出雲たたらと刀剣館におきましても、点検を行い、今後、適切に対処してまいりたいと考えております。以上でございます。
○町長(勝田 康則君) 糸原議員。
○議員(7番 糸原 壽之君) 適切に対処してまいりたいという言葉でございますけども、消防法の設備改修は、これは建築基準法でやらなければいけないものだと思いますので、修繕云々ではないかと思いますので、ほかのところにつきましては、トイレなんか300万もかけて修繕されるということでございますけども、このコロナ禍の中、年次的に、計画的に整備をしていただければ、また、コロナ解けたときには大勢のお客様が来ていただいて喜んでいただけると。そのときには世界農業遺産にも認定になっとるというふうな思いを持ちますので、ぜひ、計画的に進めていただきたいと思います。
それでは、4点目に入らさせていただきます。今度は打って変わりまして、イノシシの話でございます。今年度のイノシシをはじめとした獣害対策方針をお聞きいたします。
今年度も田植を終えたばかりの時期ですが、既にイノシシの被害が続出しております。農地、農業施設はもとより、道路のり面や宅地ののり面まで荒らして餌を探し、崩れるなどの被害が各地で発生しています。時期的にまだ農産物に実が入っておりませんので、被害が少ないのが現在の救いの状況ですけども、そこで、行政においては各種施策を展開され、一生懸命取り組んでいただいておると感謝しておるわけでございますが、今年度の獣害対策の方針、方策、具体の予算についてお伺いいたします。あわせて、参考に令和2年度の駆除数なり被害額等、お答えいただければ参考になると思います。よろしくお願いいたします。
○議長(藤原 充博君) 荒川
農業振興課長。
○
農業振興課長(荒川 佳史君) ただいまの御質問にお答えをさせていただきます。
まず最初に、令和2年度の捕獲の実績について申し上げます。イノシシの捕獲頭数につきましては、昨年度は1,213頭でございました。令和元年度の実績623頭と比べまして、590頭余り増加をいたしたところでございます。これは、昨年の11月から2月までの狩猟期間中に国のほうで緊急捕獲活動というものが実施をされたことによりまして、本町でもこれに取組をさせていただきました。結果的に、この狩猟期間中の捕獲頭数が成獣260頭、幼獣67頭、合計327頭が捕獲されたということが、この増加をした要因の一つと考えております。
また、被害額につきましての御質問をいただいておるところでございますけども、町で被害調査は行っておりません。農業共済組合のほうに共済金の支払い等、被害状況について問い合わせた結果についてお答えをさせていただきます。被害のございました発生水田は91筆、昨年度ですね。面積的には8.28ヘクタール、8町2反8畝でございます。支払われた共生金額につきましては、その他の災害、風水害でございますとか病害虫、それから干害、そういったものも含めました合計の支払い共済金となりますけども、約330万円、奥出雲町の方に支払われております。
続きまして、令和3年度の有害鳥獣の被害防止の取組方針ということでございまして、まず、狩猟期間中におけます有害鳥獣捕獲の再開でございます。通年の捕獲により個体数を減らすということが重要と考えておりますので、1市2町で現在協議を進めております狩猟期間中の有害鳥獣捕獲の再開を早急に進めてまいりたいと思っております。各ほかの市町のほうも大体同様の考えをしておりますので、なるべく早く、今年度中に進めたいと思っております。
このほか、引き続き、国の鳥獣被害防止総合対策交付金整備事業というもので防護柵の設置を進め、そして被害防止対策を講じるということとともに、捕獲班員として活動を行っていただける人員の確保と育成を図るために、狩猟免許取得事前講習会への受講料の支援を行っております。あわせまして、緊急捕獲活動支援事業を活用し、捕獲わななどの費用の支援を行ってまいります。
また、各地区や集落で実施されております多面的機能支払交付金、また、中山間地域等直接支払交付金を活用しました捕獲従事者への確保対策、そして防護柵の設置、山林と農地の緩衝地帯の整備など、そういった取組についても一層、集落、地区のほうで取り組んでいただきますよう、効果的な防護柵の設置の情報ですとか、そういったものの提供を行ってまいりたいというふうに思っておるところでございます。
ちなみに、金額的に申し上げますと、3年度の予算といたしましては、有害鳥獣捕獲報奨金は約2,000万円、それから、鳥獣被害防止総合対策の緊急捕獲活動支援事業、これは狩猟期間中のものでございますけども、約262万円、それから、各地区で取り組んでいただいております防護柵、それにつきまして、現在申請が出ておりますのが23か所で1,000万余り出ておりまして、先般、内示がございまして、ほぼ満額に近いものの内示はいただいておるという状況でございます。また、7月に狩猟免許の取得の講習会がございますけども、既に十数名の取得に向けた申込みの予約をいただいておりますので、なるべくそういうふうに地区内の推薦もいただきながら、捕獲班員の皆さんに狩猟免許取っていただいて捕獲活動に参加いただければというふうに思っておるところでございます。
状況と今年度の取組については以上でございます。
○議長(藤原 充博君) 糸原議員。
○議員(7番 糸原 壽之君) 詳細にわたり御説明ありがとうございました。
そういたしますと、最後の、5点目の質問でございます。奥出雲交通バスの病院行きのダイヤ再編の検討及びそのアンケートの実施についてでございます。
奥出雲交通のバスにつきましては、中山間地の交通手段として大変便利で喜んでいるところでございますけども、私はこのバスダイヤのことにつきまして、過去2回質問をいたしました。一つは、運転免許証返納者に対しての停留所の変更とかいうふうなこと。それから、もう一つは、同じ病院通いですけども、新しい路線なり路線変更というふうな、この2点をいたしましたけども、もうその折々につきまして、やはりバスダイヤは通学をほとんどとしたベースで、なかなか他へのバスダイヤ再編は難しいということでございますけども、今回3回目の質問でございますけども、その上にお願いしたいのは、やはりお年寄りの方で病院通いに大変困っておると、その状況は、家には若いもんもおるけども、勤めに出て昼は私だけだと、病院にも行けなければ、薬が切れたら必ず行かなければいけないと。それから、また、病院に行ってもかなり待ち時間が長いというような方が、大勢でもないですけども、町民1万人ですのでそんなに多くいるわけじゃございませんけども、やはりそこら辺で生活に困ってる、安全安心になっていないというような切なお話をされる方がございます。
そこでお願いは、はい、分かった、編成しましょうと言っていただければいいですけども、どんなことにおきましても市場調査、ニーズ調査というものは前段階で必要かと思いますので、そこら辺のところをやってみてはどうでしょうかという質問、要望でございます。以上です。
○議長(藤原 充博君) 勝田町長。
○町長(勝田 康則君) 御質問にお答えをいたします。
奥出雲交通のバスにつきましては、これまでも申し述べておりますとおり、通学時間を基本ベースとしてダイヤを編成しておりますが、必ず
奥出雲病院をはじめ、永生クリニックなど最寄りの医院にも通院できるような系統路線となっております。しかし、通学時間を基本としている関係で、病院での受診時間までしばらくの間お待ちになられることもあろうかと存じますが、ぜひ御理解をお願いしたいと思います。
議員御提案の高齢者の病院通いのダイヤを組み込むためのアンケートの実施につきましては、バスの台数や運転手の確保が困難な状況からバスの便数を増やすことはできませんが、利便性の向上に資する幅広い意見を参考にしたいと思いますので、バスに意見箱を設置するなど検討してみたいと思っております。これにつきましては、奥出雲交通の森山常務と協議もいたしたところでございます。以上でございます。
○議長(藤原 充博君) 糸原議員。
○議員(7番 糸原 壽之君) そうしたお客様のニーズ等も御理解をいただいておるようでございますので、ぜひ、それに沿ったような形を近づけていただきたいわけですが、意見箱等でも設置していただいて、そこから意見を酌んでいただくというようなことでもやっていただければ大変進歩ではないかと思いますし、私も期待をさせていただきます。どうかよろしくお願いいたします。
以上、私の質問をこれで終わります。ありがとうございました。
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○議長(藤原 充博君) ここでしばらく休憩といたします。1時50分に再開いたします。
午後1時43分休憩
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午後1時53分再開
○議長(藤原 充博君) ただいまの
出席議員数は14名であります。定足数に達しておりますので、休憩前に引き続きまして一般質問を行います。
3番、糸原文昭議員。
○議員(3番 糸原 文昭君) 議席番号3番、糸原文昭でございます。一般質問の機会を与えていただきまして、ありがとうございました。通告書に従いまして、3点について質問をいたします。一問一答方式で質問をいたしますので、よろしくお願いをいたします。
1点目は、
新型コロナウイルス感染症の予防接種について。2点目は、過疎地域における集落の対策について。3点目は、防災行政無線の機能拡充及び災害時における情報伝達手段について。以上の3点を質問をいたします。
それでは、まず1点目、
新型コロナウイルス感染症の予防接種について伺いをいたします。まずは、医師、
医療従事者の皆さんをはじめ、接種に従事をされている皆様方に感謝を申し上げます。
さて、今まさに猛威を振るっております
新型コロナウイルス感染症は、ここへ来て感染力の強い変異株が急速な勢いで広がりを見せております。このワクチンに対しまして、島根県でも各自治体の首長の対応が分かれております。接種について危機管理上、必要な対応として接種する、当日のキャンセル分を、廃棄を防ぐ目的で接種をする。また、住民と同じ手続で受けた、受けるつもりだとの首長もあります。自治体の先行接種に対しまして、住民から一定の理解を示す声もありますが、一方では、不公平などの意見もあります。また、住民の理解を得る丁寧な説明も必要と指摘もあるようでございます。
5月25日、奥出雲町
新型コロナウイルスワクチン接種対策室により、接種会場においてキャンセルが生じた場合、確保したワクチンが無駄にならないよう、会場にいる接種会場スタッフ、町三役に接種をすることを想定をするとホームページに掲載されたところですが、この見解について伺いをいたします。
○議長(藤原 充博君) 勝田町長。
○町長(勝田 康則君) 御質問にお答えをいたします。
キャンセル等により生じた余剰
ワクチン接種の対応につきまして、全国の自治体で首長と自治体幹部や職員への接種の事例に対し賛否両論の意見がありますことは、皆様御存じのとおりのことと存じます。ただ、多くの
医療従事者の接種枠で接種されたところが問題となった一因ではないかと考えます。
本町におきましては、高齢者接種枠の余剰ワクチンの接種対象者について検討を行ってまいりましたが、
集団接種会場で多くの接種者と接触する民間の方、そして役場職員等、従事者の感染リスクは高く、これを第一に対象とすべきと判断をいたしたところでございます。
また、一度、生理食塩水で希釈したワクチンは使用できる時間的制約があり、また、
医療従事者が確保できている接種会場の開場時間内に接種しなくてはなりません。ワクチンを無駄にしないためにも、迅速かつ確実に接種できる対象者に会場に来ていただく必要があることも理由の一つでございます。実際に接種を始めてみたところ、4名分の余剰ワクチンが生じた日もありましたが、接種会場の従事者、今後従事する予定の者に要請し、速やかに接種することができ、ワクチンが無駄になることはありませんでした。また、先般開催いたしました自治会長会連合会におきまして、町民生活のために町政をつかさどる、災害発生時等には先頭に立って陣頭指揮を執らなければならない町長は、町の危機管理として誰よりも優先してワクチンを接種すべきとの御意見もいただいたところでございます。また、一般の町民の方からも同様の御意見を頂戴いたしました。このことから、町三役も余剰ワクチンの接種対象としたところでございます。
先般、
全国町村会の荒木会長が河野大臣に対し、町村長のワクチン優先接種についての考えを聞かれたところ、その場に
医療従事者や高齢者がいない場合には、町村長や役場職員に接種をすることは全く問題がない。ワクチンが余ったため町村長や役場職員に接種したことを説明していただければよいとの回答がありましたので、議員の御質問にもございますとおり、町のホームページ及びジョーホー奥出雲の文字放送により、この方針をお示しさせていただいたところでございます。なお、私は、5月28日に
集団接種会場においてキャンセルが発生いたしましたので、他の町民の皆様と一緒に会場で接種をさせていただきました。私も高齢者でもございますので、枠を違えた接種ではございませんので、どうか御理解をいただきますようお願い申し上げます。以上でございます。
○議長(藤原 充博君) 糸原議員。
○議員(3番 糸原 文昭君) 危機管理上からすれば、自治体のトップ及び三役が
新型コロナウイルスの感染症にもしも感染をすれば、長期間の入院等を余儀なくされ、行政運営や
新型コロナ対策の停滞をすることを非常に危惧をしております。したがいまして、早期に町民の皆様の理解を得て、接種をする必要があったのではないかと思っております。
次に、今回の奥出雲町トップや接種会場のスタッフの先行接種のほかに、感染リスクの高い幼稚園、小学校、中学校等の学校関係者や役場職員など、
ワクチン接種を優先すべきではないでしょうか。所見を伺います。
○議長(藤原 充博君)
杠健康福祉課長。
○
健康福祉課長(杠 康彦君) 御質問にお答えいたします。
ほかの自治体において、保育所、幼稚園、学校関係者を余剰ワクチンの接種対象者にされているところもあり検討いたしましたが、余剰ワクチンの接種は時間的制約があり、要請した際に職場を離れてすぐに会場へお越しいただく必要があり、園での保育や学校での授業を離れてすぐに来ていただけるのかという接種の確実性、迅速性の面、また、接種後に発熱や倦怠感などの副反応の可能性があり、それが保育や授業に影響を及ぼすリスクがあることなどから、当初の余剰ワクチンの接種対象者としなかったものでございます。
なお、幼児園の職員につきましては、現在、運営をしております
仁多福祉会と協議中であり、条件面が折り合えば余剰ワクチンの接種対象者に追加したいと考えております。
また、役場職員につきましては、
集団接種会場に交代で従事する予定の職員が九十数名おりますので、役場に勤務する職員の半数近くが接種対象となっております。この従事者の接種が進んでまいりましたら、その他の職員を接種対象にすることも検討したいと考えております。
これら幼児園、小・中学校関係者、役場職員等につきましては、高齢者の
ワクチン接種後に始まります一般接種の中での優先接種ということも議論してまいりたいと考えております。以上でございます。
○議長(藤原 充博君) 糸原議員。
○議員(3番 糸原 文昭君) それでは、関連質問させていただきます。
間もなく夏休みに入りますが、中学校では中国中学校選手権大会、また、高校では高校総体が行われます。これに引率をされる教員職員の方、また、この大会に参加をされる生徒の方、非常に家族の方、御心配をされておりますが、その点、どう考えているのか。また、全国では既に12歳以上の生徒の皆さんにも接種が開始をされたところであるようです。この接種についてお考え等がございましたら、お話をいただければと思っております。分かる範囲で結構ですので、よろしくお願いをいたします。
○議長(藤原 充博君)
杠健康福祉課長。
○
健康福祉課長(杠 康彦君) 御質問にお答えいたします。
中学校等、これから総体等、スポーツ大会等もございます。そこに参加される教職員の皆様、そして応援に行かれる保護者の皆様、その当事者の皆様からそういったふうに優先をという声が上がるということは当然のことであろうというふうに考えておりますけども、それ以外の方でも優先をしなければならないというような事由がたくさんございます。それにつきましては、今後、様々な御意見もいただきながら、一般接種の中の優先順位ということで考えてまいりたいと思っております。
また、次に、子供さんです。特に高校生、中学生、また、12歳の方につきましては、今年度12歳になった方、小学校6年生の中でも12歳になった方が接種の対象となるわけでございますけども、そういった生徒、児童の接種につきましては、今後ちょっと教育委員会のほうとも相談をしながら、接種の方法、どういった接種のやり方をするのか、そして接種の順位につきましてもきちんと協議をして詰めてまいりたいと思いますので、また、決まり次第、町民の皆様にはお知らせさせていただきたいと思います。以上でございます。
○議長(藤原 充博君) 糸原議員。
○議員(3番 糸原 文昭君) どうもありがとうございました。なるべく感染リスクの高いところから接種を行うことは非常に大切なことだと思っております。このことについては自治体の判断でできるところですので、検討をお願いをいたしたいと思います。
続きまして、雲南市役所ではクラスターが発生をいたしまして、業務に大きな影響を与えたところでございます。国の指針や県の指導を踏まえて、今後危機管理上から、予防接種のみならず、感染症に対する少々重いですが条例等、ルールとでもいいましょうか、をつくることを考慮すべきではないでしょうか。所見をお伺いいたします。
○議長(藤原 充博君) 勝田町長。
○町長(勝田 康則君) 私のほうから御質問にお答えをさせていただきます。
本町では、新型インフルエンザ等対策特別措置法第8条の規定に基づき、奥出雲町新型インフルエンザ等対策行動計画を平成27年に策定をいたしております。議員御指摘の感染症に対するルールにつきましては、この計画に定めた新型インフルエンザ等対策の実施に関する基本的な方針、各段階における対策、また、令和3年3月に策定した
新型コロナウイルス感染症対策に係る業務継続計画、BCPと申しますが、に定める町民の生命と健康を守るための感染拡大防止施策の徹底、町民生活に不可欠な行政サービスの維持、町の業務を継続するために必要な体制整備の方針などによるとともに、国の指針、県の指導を踏まえながら危機管理に取り組んでまいりたいと考えております。以上でございます。
○議長(藤原 充博君) 糸原議員。
○議員(3番 糸原 文昭君) 雲南市役所での感染では庁舎が閉庁いたしました。また、2階のフロアの閉鎖など、市民生活に大きな影響が出ております。私がお願いをしたいルールとは、奥出雲町の三役や職員、幼稚園、小学校の職員の接種についてだけではなく、庁舎内等の感染予防の対策についてのルールでございます。先ほど町長から御説明がありました。大事なところについては押さえてあると思いますが、私がこれから述べることについても、ちょっとお考えを検討していただけないかと思っております。特に、仁多庁舎3階は本町の中枢機関が置かれたフロアでございます。まず、町長室、その隣には副町長室、さらに総務課でございます。総務課は危機管理や防災機関を担っている場所でございます。さらに財産管理室と続きまして、向かいは企画財政、観光推進課でございます。このフロアで感染者が発生をすれば、町の行政運営がストップしてしまいます。各課の分散、あるいはほかのフロアへの移動など考える必要があるのではないでしょうか。
また、ワクチンを接種すれば
新型コロナウイルスを100%予防できるものでもありませんし、抗体がどれだけ持続するかは不明です。再接種が必要と言われてもおります。新型コロナの感染に対しては、しっかりとした対応をするルールこそ、危機管理上では必要ではないでしょうか。
このような状況から、先ほど私が述べましたような検討についても考えていただきたいと思っております。答弁のほどはよろしいでございますので。
続きまして、第2点目、過疎地域における集落の対策についてお伺いをいたします。令和2年3月、総務省過疎対策室から出されました過疎地域における集落の状況に関する現状把握調査では、全国で過疎地域の集落数は6万3,237集落あり、そのうち10年以内に消滅する可能性のある集落は454集落であり、いずれ消滅すると予想される集落は2,744集落と記載をされております。また、中国地方では、今後10年以内に消滅する可能性のある集落は60集落、いずれ消滅すると予想されている集落は380集落となっております。
奥出雲町でも山間の集落のみならず、町の中心部でも非常に空き家が多く目立っております。このような現況把握の調査が行われているかどうか確認をいたします。お願いいたします。
○議長(藤原 充博君) 高尾
地域づくり推進課長。
○
地域づくり推進課長(高尾 昭浩君) 御質問の集落の現状調査につきましては、全く同様な調査はしておりませんが、限界集落の状況につきましては2年ほど前に実施しておりますので、お答えしたいと思います。一般的にいいます統計上の限界集落とは、65歳以上の人口比率が50%を超え、高齢化が進み共同体での機能維持が限界に達している状態をいいます。また、危機的集落とはさらに段階が進んだ状態で、集落の世帯が9軒以下となるとともに、65歳以上の人口比率が70%以上となり、共同体の機能維持が極限に達している状況をいいます。
本町では、統計上でいう65歳以上の人口比率が50%を超えている、いわゆる限界集落につきましては、町内には約20自治会ございます。なお、危機的集落はございません。