奥出雲町議会 > 2019-03-14 >
平成31年第1回定例会(第3日 3月14日)

  • 給食(/)
ツイート シェア
  1. 奥出雲町議会 2019-03-14
    平成31年第1回定例会(第3日 3月14日)


    取得元: 奥出雲町議会公式サイト
    最終取得日: 2023-04-28
    平成31年第1回定例会(第3日 3月14日)   ──────────────────────────────────── 平成31年 第1回(定例)奥 出 雲 町 議 会 会 議 録(第3日)                        平成31年3月14日(木曜日) ────────────────────────────────────             議事日程(第3号)                    平成31年3月14日 午前9時30分開議  日程第1 一般質問    ───────────────────────────────            本日の会議に付した事件  日程第1 一般質問   ───────────────────────────────              出席議員(14名)     1番 田 食 道 弘君     2番 糸 原 壽 之君     3番 景 山 利 則君     4番 土 屋 武 雄君     5番 内 田 雅 人君     6番 石 原 武 志君     7番 藤 原 和 範君     8番 川 西 明 徳君     9番 内 田   勇君     10番 内 田 精 彦君     11番 藤 原 充 博君     12番 村 尾 明 利君     13番 大 垣 照 子君     14番 岩 田 明 人君
      ───────────────────────────────              欠席議員(なし)   ───────────────────────────────              欠  員(なし)   ───────────────────────────────             事務局出席職員職氏名 局長 ───── 森 山 正 人君  局長補佐 ─── 安 部 陽 子君   ───────────────────────────────           説明のため出席した者の職氏名 町長 ───── 勝 田 康 則君  副町長 ──── 奥 原   徹君 教育長 ──── 塔 村 俊 介君  総務課長 ─── 藤 原   努君 企画財政課長 ─ 江 角   啓君  教育魅力課長 ─ 堀 谷 智 樹君 税務課長 ─── 石 原 啓 子君  建設課長 ─── 舟 木   長君 病院事務長 ── 森 長 洋 二君  町民課長 ─── 若 月 勝 久君 商工観光課長 ─ 本 山 宏 人君  会計管理者 ── 和久利 民 男君 健康福祉課長 ─ 杠   康 彦君  農業振興課長 ─ 荒 川 佳 史君 地域づくり推進課長 ───────────────── 高 尾 昭 浩君 福祉事務所長 ─ 末 森 利江子君 結婚・子育て応援課長 ──────────────── 永 瀬 克 己君 農林土木課長 ─ 秋 田 和 浩君  水道課長 ─── 千 原 明 浩君 農業委員会事務局長 ───────────────── 吉 川 明 広君   ───────────────────────────────             午前9時26分開議 ○議長(岩田 明人君) ただいまの出席議員数は14名であります。定足数に達しておりますので、これより本会議を開きます。  本日の議事日程は、あらかじめお手元に配付したとおりであります。  これより日程に入ります。   ─────────────・───・─────────────  ◎日程第1 一般質問 ○議長(岩田 明人君) 日程第1、一般質問。  6番、石原武志議員。 ○議員(6番 石原 武志君) 6番、石原でございます。2日目の最初を担当させていただきます。よろしくお願いいたします。  一般質問、通告書において、2つのことを今回質問させていただくように届けをしております。  まず最初は、消防団についてでございます。  平成最後の定例会となる今議会でございます。昨日から災害対策についていろいろと質問が出されております。また、東日本災害から8年が経過したということで、その後の状況等についても報道で盛んに行われておる昨今でございます。私は今回、地域防災のかなめである消防団について、その活動への期待と協力というテーマをいたし、何点か質問をさせていただきます。  昨年年末に団長から、消防団の合理化について答申がなされました。それに基づいて、団行事や組織等について検討がなされておるところでございます。一方では、報道のように相次ぐ地震、異常気象による大規模な災害発生、そうしたことに対する救難・救助活動に消防団の出動要請等、期待は非常に高まっているというように思うところでございます。団員や団組織の確保、存続のため、今、具体的な行動がやはり必要なんではないか、本町におきましてもそうした新しい消防団の体制の中でスタートする中で今考えておくべきことは何だろうかといったようなことから、団を後援する立場で考えたときに、以下の具体的な例を挙げて執行部のお考えを伺いたいと思います。  まず第1番に、団本部、分団と協調した施策の実施が必要ということ。これは分団幹部の負担軽減ということからであります。2番目に、担当課に専任職員の配置をしてはどうかと。団員募集等の業務について、推進を専門的にいただく。3つ目に、女性団員の募集の拡大。現在も本部に属して数名、女性団員が活躍しておりますけれども、枠をもっと広げて、各分団にもそうした体制をつくったらということでございます。4番目に、機能別消防団員の増員。これも既に各分団において採用をしておられるところもあります。さらに、この団員不足の中で拡大を図っていく必要があるじゃないか。5つ目に、学生等による機能別分団の新設。6つ目に、団員福利厚生、相互扶助いう面から独自の互助会の新設。もちろん既に弔慰等いろいろ中ではやっておられますが、やはりきちっとした形のものを本町独自のものも構築してはということでございます。7番目に、行政、消防団、自治会代表を交えた広範囲の審議会、消防ということに対しての審議会、意見交換会といったようなものの創設はどうか。これは以前にも申し上げました。  以上、7つのことについて、どのようにお考えか御意見を伺いたいと思います。 ○議長(岩田 明人君) 勝田町長。 ○町長(勝田 康則君) 御質問にお答えをいたします。  まず最初に、団本部、分団と協調した施策の実施が必要ということでお答えをさせていただきます。  団本部、分団とは、町が主催で開催する奥出雲町消防団本部会、役員会の中で各行事前や協議案件等が生じた場合には、その都度協議を行っております。昨年9月に奥出雲町消防団長より答申のありました奥出雲町消防団のあり方の中には、島根県消防操法大会の出場方法の改定や夏期総合訓練での部隊訓練の取りやめなど、団員負担軽減を目的とした各行事内容の見直しについて明記されております。今後も引き続き幹部を含む団員全体の負担軽減に向け、奥出雲町消防団本部会、役員会を通じて団本部、分団と協議しながら施策の実施に努めてまいりたいと考えております。  次に、2つ目の、担当課に専任職員の配置、嘱託員等、団員募集業務、他推進についてということでお答えをさせていただきます。  団員募集方法については、各分団によってさまざまでございます。自治会長を中心に団員募集を行っていらっしゃるところもあれば、消防協力員や消防委員を配置し、団員募集を行っている分団もございます。消防団員の活動は基本的にボランティア活動であり、消火活動のほかに災害時の救助活動や防火・防災啓発活動など、地域の安全を守るための活動を基本的に行っており、分団によっては後援会より支援を受けている分団もあると伺っております。役場の嘱託職員などの立場から団員候補を選出し募集業務を行うという御提案をいただきましたが、これまでどおり、町による団員確保の普及啓発にあわせ、自治会や消防団等による団員募集活動を行ってまいりたいと考えます。  続いて、3点目の女性団員の募集拡大についてお答えをさせていただきます。  女性消防団員は団本部に属しており、団本部女性部として活動をしていただいております。活動内容につきましては、春、秋の火災予防パレード広報紙もみじの作成、配布などの火災予防啓発活動を初め、消防出初め式夏期総合訓練時の鼓笛隊として消防団活動など精力的に行っております。女性部は定員9名に対し現在8名が在籍しており、定数を満たしていない状況でございます。こうしたことから、女性団員の募集拡大につきましては、団本部女性部の定数充足を進めてまいりたいと考えております。  次に、機能別消防団員の増員についてお答えをいたします。  機能別消防団員の定数及び任務は、奥出雲町消防団機能別消防団員の任務等に関する要綱で定められております。定数は消防団定数のうち30人までとされており、現在10名が在籍しております。また、任務は制度導入時に機能別団員検討委員会を設けて議論をし、初期消火活動等の協力業務を行うことと位置づけております。機能別消防団員の増員につきましては、町外勤務などにより昼間火災などに対応できる団員が少ないという現状を踏まえつつも、一般団員の定数と実員数の状況や活動内容を含め、一体的に検討する必要があると考えており、今後、団本部、分団と協議しながら検討してまいりたいと考えております。この機能別消防団員の要件の第3条の中には、元消防団員で5年以上の経験を有する者、また、年齢は70歳未満の者というふうなことも定義されているところでございます。  続いて、5つ目の学生等による機能別分団の新設でございます。  これにつきましては、島根県内において学生を機能別団員として入団いただいている市町村は1市あります。松江市がその該当になって導入をされております。松江市では機能別団員を2種類設けており、OB団員を災害応援団員、学生を学生団員として位置づけており、災害応援団員本町機能別団員と同様に初期消火活動などの協力業務を、学生団員は火災予防啓発活動応急手当ての普及活動を主な活動内容とされているようでございます。人口減少が進む中、消防団員確保本町消防団においても大きな課題であります。まずは他市町村や他県の学生団員の導入方法、活動内容などを研究してまいりたいと考えます。  続いて、6つ目の団員福利厚生相互扶助策として独自の互助会等の新設はどうかということでございます。お答えをさせていただきます。  団員の福利厚生につきましては、本町消防団は、公益財団法人日本消防協会が行う消防団員等福祉共済へ町負担にて全団員が加入をいたしております。この福祉共済は、年額掛金3,000円で加入者が死亡した際の遺族援護金や殉職の場合は弔慰金等の給付を行うほか、障害時、入院時にも共済金を給付いただけるものでございます。特に入院時の見舞金については、入院日数7日以上から給付を受け取ることが可能となっております。また、消防年金につきましては、福祉共済と同様に、公益財団法人日本消防協会が行う消防個人年金がございます。この年金は、消防団員退職後も継続加入することが可能であること、さらに、途中で脱退しても積立金を受け取ることが可能であります。本町消防団では、現在30名の方が加入されていらっしゃるようでございます。現時点で本町独自の福利厚生・相互扶助対策を新設する考えはございません。なお、現在、団員の皆様が任意で御加入されている消防個人年金については、奥出雲町消防団役員会等を通じて団員の加入促進を促してまいりたいと考えております。  次に、7つ目の、行政、消防団、自治会代表等を交えた審議会、意見交換会の発足についてお答えをさせていただきます。  現在、行政と消防団あるいは行政と自治会との意見交換会の場は、消防団役員会自治会長会連合会等の場を設けております。また、消防団と自治会との意見交換は、分団によって差異はありますが、年に数回、意見交換会の場を設けている分団もあると伺っております。近年、消防団員の確保などさまざまな課題が生じてきております。町として、行政、消防団、自治会の三者が消防団を取り巻くこれらの諸課題の解消に向けた議論を行うことは、非常に意義深く、必要なことと考えております。どのような意見交換会の場が設けられるのか、今後検討してまいりたいと思います。以上でございます。 ○議長(岩田 明人君) 石原武志議員。 ○議員(6番 石原 武志君) 町長により、大変詳しく各項目において御説明をいただきました。  今回のこうした質問を出すに当たりまして、実は、自治会の皆さん、自治会長さん、また消防団の幹部の何人かにも若干相談をしながら、7つの提案ということで出させていただいたわけであります。それぞれ御返事いただいたような状況の中ではありますけれども、やはり具体的にはいろいろそれぞれ思っておられることも多く、特に団員募集等については、現状は消防団任せというところが多いようであります。確かに後援会においてOBの方を再度入団させるとか、そうした手配をしていらっしゃる地域もあるようでございます。総じて、団員が次のステップをとる、そういうときには、やはり自分の後を誰か勧誘してそうしたことに備えるといったような伝統が以前からあることも事実でございますので、そうしたことが多いというのが実情であろうというように思っております。  今回この7つの中に、大きく分けて2つのことになろうかというようにも思っております。一つは団員の募集ということにつけて、またもう一つは、いわゆる組織そのもののあり方について、今後やはり検討なりメスを入れていただいて、以前は消防団となり得る人材が非常に多くおられたわけで、やはり消防団としてもその伝統を維持したり、また、そうした技術力といいますか、そうしたことの深さを深めていく上でも団においてされてきたというのが現状でもございますが、やはり非常に今回の議論の中にもありました人口減によるいろんなさまざまな影響、そうしたことに対してどう向き合っていくかということで悩み、そしていろんな会議も重ねられておるというのが現状だというふうに思っております。  消防団においても、やはり団員不足という大きな問題の中で、どのように解決をしていくかということが求められておるわけで、特に各分団の幹部、班長さんあるいは部長さんといった方々が、本当に団員不足に対応して、自分の仕事をする傍らそうした業務を行っていかなくてはいけないけども、なかなか理解が得られないというのが現状のところでございます。そうしたことに対して、自治会はもちろんのことですけれども、後援会組織を通じて応援をしていくということも必要です。ただ、もう一歩そうした募集相手に対して説得なりする上において、会社であったりする必要もあるかもしれません。そうしたときには、そうしたいわゆる部長、班長という立場ではなくて、やはり時によっては町長にかわる人、あるいは団長にかわる人、そうした方が必要になってくるということもあり得るということでございます。  そういうことで、1番に上げておりますこと、あるいは2番に上げておりますことについては、そうした人材をやはり中心に置いて、本部と連携をとりながら実行していただく。以前は危機管理監という方がいらっしゃいました。仕事は直接消防団どうこうではございませんでしたけれども、そうした地域防災に関して担当していらっしゃったところでございます。そういう前例もあるわけでありまして、何とかそういう新しいこれからの消防の組織というものを考えながら、あるいは団員というものを確保する上において、いろんな立場のことをリーダーしていく、あくまでも消防団は仕事を持ちながら片方で進めていく組織でございますので、やはり日常の中でそうした事務職も含めて進めていただくことというのは、ある意味大事なんではないのか。当然、町の担当課、危機管理グループの中にそうした職員の方はいらっしゃるわけですが、それはいわゆる公務と兼ね合いながらやっていかれるところであり、私の言うそうした専任職員というところとは若干意図が違うということでございます。  それから、女性団員の件につきましては、定員が9名ということでございます。これもやはり片方では男女共同参画といったような事柄もあります。防災でございますので、危険なところに行くということもあり得るわけで、そういう意味で消防団というものがあるわけでございますが、女性にはなかなか、そうしたいわゆる広報活動ばかりではなくて、場合によってはそうした場所にということもあり得るわけですから、やはり向かないのではというのが今までのお立場であったというように思います。やはりいろんな意味で考えたときに、女性の力というものを具体的に各場所において示していただく、そうした場所というものはたくさんまだあるのではないか、そういう意味で検討をいただきたいということでございます。  それから、5番目の学生の機能別消防団でございますけども、これはまず一番に私思うのは、若者に対するいわゆる消防団、消防組織というものの理解を深めていただくための一つの方策というふうな形で、学生の理解を、若者の参加をということでこうしたことを思ったところでございまして、現実に県内においては松江市があるということでございます。日本消防協会の中でもこうした学生による消防活動において積極的に進めてもおるわけでございまして、学生消防活動認証制度というのがあるようでございます。これはもちろん団にとっても自治体にとっても大変有望でありがたい存在でありますが、わけて本人にとりましても、やはりそうした活動をすることによって本人に対する社会的評価というものが非常に高くなるわけでありまして、就職後等において社会に出たときに大きな価値を持つというふうなことを考えるところでございます。リハビリ学校というのが本町にはあるわけでありまして、まずそうしたところへ働きかける、そうした行動をまずとってはいかがなものか。本町は、他に追随を許さぬ消防団ということで大きな評価をいただいておる消防団でございます。よそより早くそうした施策といいますか、そういうものを取り入れることも大事ではないかというように思うところでございます。 ○議長(岩田 明人君) ちょっと、石原議員さん、質問に対して答弁があったところでございますが、本題にちょっと進めていただきたいと思います。 ○議員(6番 石原 武志君) はい。  そうしたことで、私はもう一度町長の御返事をいただきたいんですけれども、今回のこの質問に対するそうした思いというものを御理解いただいて、もう一度御意見を頂戴したいというように思うところでございます。あわせて、今後の方針というものにつけて、変更というわけではありませんが、協議をしていくことができないのか、そういうことを改めてお伺いをしたいというように思うところでございます。質問の方法が若干悪かったかもしれませんが、こうした質問をした意図というものを説明しながら、先ほどいただいた御返答に対してもう一度御返答をいただきたいというように思うところでございますが、いかがでございましょうか。 ○議長(岩田 明人君) 勝田町長。 ○町長(勝田 康則君) 御質問にお答えをいたします。  先ほどは、石原武志議員から、消防団についてということで7項目要望をいただいて御回答をいたしたところでございますが、やはり本町消防団、なかなか団員不足ということで危機的状況でございます。これらについては、やはり先ほどお答えをいたしましたように、しっかりと自治会あるいは後援会等で団員確保をより以上に進めていきたいというふうに思っております。昨年度、団長のほうに諮問をいたしました消防団活動のあり方についても答申をいただいたところでございますが、やはりこれだけ消防団員が確保できないということになれば、幾分かの組織のあり方は早急に進めていかなければならないということは私も肝に銘じております。  そして、ああして女性消防団員につきましても、現在9名の定員に対して8名ということでございますが、幾分かは町職員の女性職員が女性消防団員というふうな立場でございますが、ここらについてはやはり地域の企業の方々に、余りお年を召された方はなかなか抵抗があろうと思いますが、そこらはまたしっかりPRもしてまいりたいというふうに思っております。  それと、学生の消防団員確保の件でございますけれど、ここからは、担当から報告を受けているところは、松江市であれだけ島根大学とかございますが、現状4名程度の学生が加入して消防団で入隊しておられるということでございます。本町には、先ほどお話がございましたように島根リハビリテーション学院がございますけれど、お話は、またそういうことで学生団員ということにすれば私もお願いには行くときもあろうと思いますが、そこらはまた消防団としっかり話し合いをして検討してみたいというふうに思っておりますので、御理解をいただきたいと思います。以上でございます。 ○議長(岩田 明人君) 6番、石原武志議員。 ○議員(6番 石原 武志君) ありがとうございます。  確かにそんなに簡単にできることでは、もちろんそれぞれの項目、ないというふうなことはわかっておるところでございます。でも、先ほど申しましたように、やっぱり各分団の担当者、本当に20年、25年と務めながら、まだ次のステップを踏むことができないということで大変に困っておるというのは事実でございますし、自治会長においてもなかなか困難であるというふうなことで、それぞれの立場というものももちろんあるわけでございますけれども、やはりそうした中に一石を何か投じていただく、行動をいただくということが必要ではないかというように思いますので、ぜひにこうしたことを、先ほど申し上げました項目を団においても検討いただいたり、執行部においてもぜひ検討をしていただきたいというように思っております。  次の質問でございますが、消防車両の更新計画ということについてお伺いをいたします。  町長所信表明にも述べられておりました。車両配備、防火用水等の充実、これは今後もしっかりやっていくということでございました。消防車両について、ポンプ車は近年続けて更新が図られておりますが、いわゆる積載車、軽自動車を含む積載車でございますが、これの更新計画はどのように進められるものですか、その内容について御説明をいただきたいというように思います。あわせて、現状のいわゆる配備、装備力というものは維持していくというお考えなのかということも含めてお伺いをしたいと思います。 ○議長(岩田 明人君) 勝田町長。 ○町長(勝田 康則君) 御質問にお答えをいたします。  消防車両の更新については、消防車両更新計画に基づき、耐用年数、修繕状況などを加味しながら鋭意進めております。今後の積載車の更新につきましては、昨年9月に奥出雲町消防団長より答申のありました奥出雲町消防団のあり方に示されたとおり、普通積載車を廃止をし、軽積載車に切りかえていく予定でございます。現在24年以上経過している積載車は4台ございますが、具体の更新に際しては、財政状況や部の統廃合の状況も含め、消防団と協議しながら進めてまいりたいと考えております。以上です。 ○議長(岩田 明人君) 石原議員。 ○議員(6番 石原 武志君) 計画どおり整備を進めていくということでございました。また、貯水槽につきましては、予算委員会の小委員会の中でいろいろと課長から御返事もいただき確認もしておりますので、承知をいたしました。どうか先ほど述べますように、消防力並びに人材等の募集、あるいは整備数ということについて、十分に御配慮をいただきますことをお願いするところでございます。こうした場所においてこうしたことを申し上げるということが、片方においては周知ができるというふうな面もあるというふうにも思いますので、今回あえて質問をさせていただいたところでございます。  次の質問に入らせていただきます。害獣駆除、この助成金に対して、地域間格差を撤廃して地域統一の推進をということで質問をしております。  自治体によって、このいわゆる害獣、イノシシとか鹿とか、そうしたものの駆除の費用が異なっております。その費用が違うという問題から起こっている問題も多々あるというふうに伺ってもおるところでございます。そうした問題を解決するために、あるいはもっともっと害獣を駆除していただくために、やはりこうした自治体によって異なる助成金の費用というものの統一というものを図っていけないものか。雲南地域はもちろんですけれども、出雲や松江地域にも働きかけをしていただくことはどうなのか。恐らく実際はやっていらっしゃるとは思いますけれども、さらに進めていただくように思うところでございます。動物には関所も境界もないわけでありまして、特に猟師のいろんな話を聞きますと、仁多から雲南のほうへ、あるいは横田から鳥上から鳥取のほうに、そうしたようなこともたびたびあるというようなことの中において、追いかけていけば、やはり当然成果を得るためにやるわけですので、そうしたことの差異というものがある意味障害になってくるということでは、なかなか片方でこうした害獣どんどんふえてるわけでありまして、本当に鹿等も近年は随分ふえてるというように聞いております。そうした状況を伺いながら、どのように進められているのかお伺いをいたします。 ○議長(岩田 明人君) 勝田町長。 ○町長(勝田 康則君) 御質問にお答えをいたします。  有害鳥獣の捕獲報償金の単価につきましては、現在、自治体ごとに異なっております。近隣の市町との比較をいたしますと、猿は雲南市が一番高い単価設定でございます。次いで出雲市、奥出雲町は飯南町と同額でございます。ニホンジカは、出雲市が一番高い単価設定でございます。次いで松江市、奥出雲町、飯南町、雲南市と安来市は同額でございます。イノシシは、雲南と奥出雲町が同額で一番高い単価設定でございます。次いで飯南町、出雲市、松江市、安来市という順でございます。このように、各市町における被害獣の捕獲の重要度が異なるというふうなことで単価の差が生じているのが現状ではないかと思います。今後、有害鳥獣被害の増加が懸念されており、農家が行う防護柵や電気牧柵の設置などの被害防止対策にあわせ、有害鳥獣捕獲を行うことが必要であると考えております。  議員御指摘のように、県全体もしくは東部、西部での捕獲報償金の単価の統一を図ることで広域連携による有害鳥獣対策も期待できますので、県や周辺市町、県の猟友会などと今後より以上に検討を進めてまいりたいと思っております。以上でございます。 ○議長(岩田 明人君) 石原武志議員。 ○議員(6番 石原 武志君) 町長、再質問しますけども、具体的にそうした連絡はなされておるんでしょうか、そうしたことについてはいかがですか。(「連動しちょうかどうか」と呼ぶ者あり)連動というか、話し合いがなされてるかどうかということで。 ○議長(岩田 明人君) 荒川農業振興課長。 ○農業振興課長(荒川 佳史君) ただいまの御質問にお答えをいたします。  県のほうで事務担当者会等がございまして、その際、各市町のほうから県に対して取りまとめを行っていただくようお話はさせていただいておるところでございますけども、なかなか現時点では、県のほうでは、それぞれ先ほど申しました被害獣のウエートが各市町で異なっておりまして、それに対しまして重点的に捕獲を行ってるという状況でございまして、なかなか現時点では統一的なところがすぐには図れていないのが現状ではございますけども、常にそういう会におきましてはお話をさせていただいてるという状況でございます。以上でございます。 ○議長(岩田 明人君) 石原武志議員。 ○議員(6番 石原 武志君) 課長さんの返答の中で、そうした会議が持たれてるということでございます。やはりおっしゃるように、当然その地域において被害状況も違えばその深度も違うわけでありますので、なかなか難しいことだろうとは思います。ただ、小動物はともかく、やはり大きなイノシシであるとか、あるいは鹿であるとか、そうしたものに対する費用というものは、ある程度統一を図るような方向をぜひお願いしたいというふうに思いますが、ことしは、ああして大変な暖冬であり積雪も少なかったわけであります。例年であれば、この積雪の中、猟師さんは、やっぱり追いやすいんだろうと思うんですけれども、各地からこの奥出雲に寄ってこられるという話も聞きました。また逆に、こうしたことしのように雪のないときには、いわゆる里のほうに猟に出かけるというような話も聞いております。そういう意味で、必ずしも大変大きな差があるというわけではないというふうに思いますので、今後さらに推進をいただきますことをお願いをしたいというように思っております。本当にイノシシは賢くて、私も自分ところの田んぼに収穫が近づくと必ず入ってくる。それなりの対策はしておりますけれども、やはり、何といいますか、うまく入ってきて荒らしてくれるという状況が続いております。何とか駆除を進めていただきますようにお願いをいたすところでございます。そうした駆除をする材料をふやしていただきたい、そういうようにも思っておるところでございます。  以上、2つのことについて質問をさせていただきました。どうか先ほど申しましたように、それぞれ今後御尽力いただきますことをお願いを申し上げて、質問を終わらせていただきます。 ○議長(岩田 明人君) 6番、石原武志議員の一般質問を終わります。   ─────────────────────────────── ○議長(岩田 明人君) 次に、2番、糸原壽之議員。 ○議員(2番 糸原 壽之君) おはようございます。糸原でございます。一般質問の機会をいただきましたので、質問をさせていただきます。  今回、私、5点について質問をいたします。1点目、横田高校について、2点目、タウンミーティングについて、3点目、限界集落について、4点目、高齢者生活ホームについて、5点目、奥出雲町の産業について、この5点について質問をさせていただきます。
     それでは、最初の横田高校についてでございます。  御承知のように、横田高校はことし創立100周年を迎えます。大正8年に仁多郡立農学校として開校されて以来、幾多の変遷を経て、昭和23年、仁多郡立農学校として開設され、昭和23年、島根県立横田高等学校となっております。卒業生は、昭和30年度までで1万3,350人を数えておるようでございます。皆様は、県内はもとより全国、そして世界へと羽ばたき、各方面で活躍されております。その教育水準の高さに、地元の高校として誇りに思うところでございます。片や、義務教育の小学校から中学校、そして高校へ進学しても家から通えることは、家庭にとって、あるいは地域にとって大変心強いものと思います。学校から帰って家の仕事や地域のことが手伝えるということは、大きな喜びではないかと思います。地域づくりは人づくり、人づくりは教育から。それを仁多郡において実現、具現された先人の知恵、努力、ふるさとを思う心に畏敬の念すら覚えます。  しかし、今日、地元の高校は昨今の少子化により生徒数は減り、何かと危ぶまれていることは多くの方が知るところであります。そこで、県内各地の高校は自校の魅力化を地域を挙げて推進し、生徒の減少を食いとめようとしている試みが取り組まれていることは、今では誰もが知るところであります。横田高校もこれからの100年以上にわたって、地域の大きな拠点、活力の源、人材育成の高度な教育機関として存在し続けなければなりません。これについて異議のある方はいらっしゃらないと思います。  そこで今回、次の点について伺いし、それをもとに町民誰もがその問題意識を共有し、町挙げて取り組むべきと考えます。  それでは、質問に入らさせていただきます。まず1点目でございますが、奥出雲町が考え、推し進める高校魅力化とはどういう概念か、お尋ねいたします。 ○議長(岩田 明人君) 勝田町長。 ○町長(勝田 康則君) 御質問にお答えをいたします。  昨日、景山議員にお答えしたこととまた重複いたすと思いますが、横田高校魅力化とは、地域を挙げて学校を支えようと、地域の方々、高校、町が協働し、より一層魅力ある教育を実現していこうとする取り組みであると捉えます。こうした中で奥出雲町における横田高校の魅力は、多様な志望や学力を持つ生徒一人一人にきめ細かい指導を行いながら、地域と連携したプログラムや少人数指導のもと、地域の教育力を生かしているところではないかと考えております。以上です。 ○議長(岩田 明人君) 糸原壽之議員。 ○議員(2番 糸原 壽之君) ありがとうございました。  協働し、地域を挙げて連携していくという、抽象的といいますか、どこの学校に当てはめても間違いのないような魅力だと思いますし、これからさらに質問の中で具体化をさせていただきたいと思います。1点目でございましたが、横田高校の魅力は何だとお考えでしょうかということでございます。  2点目、高校の魅力化の推進について、2011年から始まっております中山間地域の高校魅力化・活性化事業の趣旨、目標、成果等、その内容について伺います。そして、それについて奥出雲町がかかわり取り組まれました内容をお尋ねいたします。 ○議長(岩田 明人君) 堀谷教育魅力課長。 ○教育魅力課長(堀谷 智樹君) 御質問にお答えをいたします。  高校魅力化の取り組みにつきましては、第1期、平成23年、中山間地域の高校魅力化・活性化事業として、横田高校ほか4校で教員、自治体職員による検討会から始まりまして、第2期、平成26年にはコーディネーターを配置し、横田高校を含む8校が連携し、県全体の教育の魅力を県外に発信してまいりました。この6年間の成果を踏まえ、第3期、平成29年から、地域の拠点として学校を地域が協力して支える魅力化・活性化事業に取り組んでおります。  奥出雲町では、地域の方々、高校、町などの関係者で策定した四方よしのひとづくり、横田高校魅力化ビジョンのもと、横田高校の魅力化事業として、校外学習環境の整備、インターンシップ等の推進、小・中学校と連携した学習の推進、地域連携のプログラム型学習、国際交流活動の推進、しまね留学の推進、生徒自身のやりたいを実現するマイプロ、生徒が主体となる学校運営の推進、生徒募集と情報発信の強化などに取り組んでおり、ひいては地域の魅力にもつながっていくのではないかと考えております。以上でございます。 ○議長(岩田 明人君) 糸原壽之議員。 ○議員(2番 糸原 壽之君) 再質問させていただきたいと思いますが、先ほどの4校と8校という御回答がございましたが、その学校名をお伺いしたいと思いますが、よろしゅうございますでしょうか。 ○議長(岩田 明人君) 堀谷教育魅力課長。 ○教育魅力課長(堀谷 智樹君) 質問にお答えをいたします。  4校、8校、それぞれ手元のほうに資料を持ち合わせておりませんので、また後ほど御報告をさせていただきます。 ○議長(岩田 明人君) 町長、いいですか。  塔村教育長。 ○教育長(塔村 俊介君) 4校、8校については、先ほど課長が申し上げたとおり、どちらが4校、8校というのが今ちょっと曖昧になっておりますので後ほど説明させようと思いますが、基本的には、県の4校、8校というのは中山間地あるいは離島地域で始まっておりまして、例えば横田高校、飯南高校、矢上高校、島前高校、津和野高校、島根中央高校等が中山間地のところからスタートしたというのが経緯だというふうに承知をしております。 ○議長(岩田 明人君) 糸原壽之議員。 ○議員(2番 糸原 壽之君) ありがとうございました。またその学校の名前をはっきり教えていただければと思いますけど、いずれにいたしましても、離島、また島根の中でも中山間地ではなかろうかと思います。  それでは続きまして、3点目でございます。2018年から始まった、町長の施政方針にもございましたけども、奥出雲町教育魅力化協議会または横田高校における魅力化コンソーシアムで進める高校魅力化推進事業の趣旨、目標、その内容についてお伺いします。  そして、先ほど伺いました2011年から始まった中山間地域の高校魅力化・活性化事業と、2018年から始まりました高校魅力化推進事業のその違い、移り変わった経緯などについてお伺いいたします。 ○議長(岩田 明人君) 堀谷教育魅力課長。 ○教育魅力課長(堀谷 智樹君) 御質問にお答えいたします。  町における教育魅力化では、幼児園から高校までの一貫した保育・教育活動を軸とし、それを推進する過程で保護者、地域の関心を高め、園、学校と保護者、地域が一体となった活動の推進を目指していくというものでございます。そのことが地域の活性化、魅力づくりにつながり、定住者、移住者の増加に結びついていけたらと考えております。現在、18歳で目指す子供像についての草案を取りまとめているところでございます。  一方、高校魅力化コンソーシアムにつきましては、今後全ての高校において、地域と協働しながら目指す学校像、育てたい生徒像、特色ある教育課程及び求める生徒像の明確化など、魅力ある高校づくりに取り組むため、教職員、生徒、保護者、市町村、小・中学校、大学、社会教育機関、地元企業、地域住民、関係団体等の多様な主体が参画する協働体制としてイメージをされているようでございますが、その構築、展開などにつきましては、今後具体化されていくというふうに聞いております。  このように、高校の魅力化におきましては、中山間地域の高校魅力化・活性化事業から高校魅力化コンソーシアムへの展開へと構想されていることから、今後はこうした動きも踏まえながら、県立高校、公立小・中学校、幼児園などの校種を超えた町全体の教育の魅力化に取り組んでまいりたいと考えております。それで、今の各年次ごとのつながりというふうなこともございましたが、それぞれ3年程度の期間を区切って魅力化のほうに取り組んでおります。これを発展、拡大をしながら引き継いでいって、高校魅力化コンソーシアムというふうなことを構想されてるというふうに聞いておるところでございます。  失礼しました。先ほどの4校、8校の御質問でございますが、第1期が、横田高校、飯南高校、吉賀高校、津和野高校ということでございます、島前高校ですね。2期が、島根中央、矢上高校、隠岐高校ということでございます。以上でございます。 ○議長(岩田 明人君) 糸原壽之議員。 ○議員(2番 糸原 壽之君) ありがとうございました。  2011年からの中山間地域活性化事業、それから新しく18年から始まりました高校魅力化推進事業にかわってということですが、内容としては、やはり地域密着、地域挙げてという趣旨が大きく加わったように理解をいたしました。さらに地域と密接につながった地元高校へということも承知をしながら、高校の魅力化に邁進していくべきと思います。  それでは、4点目ではございますが、具体的にお伺いいたしますが、横田高校の現在の各学年の生徒数、クラス数、そして今後のその予測についてお尋ねいたします。同僚議員の質問の中でありましたように、出生数が町内でははっきり数字としてわかっておるようですが、それが何年か後には、高校入学ということになればそれ以上にふえるのは大体予測ができますけど、そこら辺のあたりのところを県、地元として、また高校も加わりながら地域の拠点として発展させていくにはというふうな私も気持ちがございまして、お伺いするものでございます。 ○議長(岩田 明人君) 堀谷教育魅力課長。 ○教育魅力課長(堀谷 智樹君) 御質問にお答えをいたします。  平成30年度の横田高校の1年生は78人、2年生は91人、3年生92人の合計261人でございます。現在の学級数は、3学年とも3学級ということでございます。  次に、今後の予測についてでございます。横田高校の生徒の大半を占めます仁多中、横田中学校の卒業生の合計を見ますと、今後数年は現状の90人台が見込まれるところでございまして、町内からの入学率に改善が今後見られたとしても、両中学校からの入学者数は60人台となる見込みでございます。これに県外、町外からの入学者数を加えて横田高校の1学年の生徒数になるわけではございますが、現状、県外、町外からの入学者数に見込みを立てるのは非常に難しいことだと考えております。以上でございます。 ○議長(岩田 明人君) 2番、糸原壽之議員。 ○議員(2番 糸原 壽之君) 各学年とも3クラスということで承知いたしました。  それでは、5点目でございますが、ああしまして事業によりまして、これから進める具体的な魅力化事業はどのようなことをお考えでしょうか。そして、魅力化事業により生徒数が当然ふえると思いますが、難しいかなとは思いますが、行わない場合との差、どれほどお考えでしょうか。そして、それにより今後維持していきたい全生徒数、そして県外、町外からの生徒数の目標は何人にお考えでしょうか。維持していきたい生徒数を下回った場合には、クラス数でも下回った場合には、いろいろなまた地域としてのマイナス的なことが発生するかと思います。また、現状維持でいく場合には、ことしの予算にもありましたように寮を増設するとかいうこともあろうと思いますが、そうした場合のいろいろな問題もあわせてお伺いいたします。 ○議長(岩田 明人君) 勝田町長。 ○町長(勝田 康則君) 御質問にお答えをいたします。  来年度から開始する具体的な魅力化事業としては、昨日、景山議員の御質問でお答えしたように、町営寮の運営や、横田公民館と連携した寮生の食事会などがあります。  なお、魅力化事業を伴わない場合の生徒数は、町内の中学校から進学者数の60人台となることが予想されます。横田高校の3クラス維持に必要な80人に20人が不足が懸念をされております。横田高校で維持したい生徒数は、繰り返しになりますが、各学年で3クラス維持に必要な81人、3学年の合計で243人となりますから、県外、町外から生徒数は毎年20人、3学年で60人の募集につきまして支援をしてまいりたい、また募集増強にも頑張ってまいりたいというところでございます。以上でございます。 ○議長(岩田 明人君) 糸原壽之議員。 ○議員(2番 糸原 壽之君) 大まかに出生数と学校のクラスを維持いうことになりますと、人数は非常に厳しいものがあろうかと思いますけども、何とかして維持するようにと思うのが誰しもだと思います。  それで、先ほども申し上げましたが、例えば3クラスが2クラスになった場合に、いろいろな地元として、ああいうとこへも影響が出た、こういうとこへも影響が出たというようなことがあろうかと思いますが、大きな点に、そういうことはどういうことがございますでしょうか。 ○議長(岩田 明人君) 塔村教育長。 ○教育長(塔村 俊介君) 御質問にお答えいたします。  3クラスがもし2クラスになった場合の影響という御質問だったというふうに理解をしております。一番影響があるのは、学校の教員数が2クラス分に大幅に減るということがございます。教員が減るということは、具体的には、わかりやすいところでいうと部活動が維持がなかなか難しくなるとかという点もございますが、今の横田高校との違いということで考えますと、各専門の、例えば社会系であれば地理、歴史、公民であったり、あるいは理科系であれば物理、生物、化学といったさまざまな教科の教員が必要になりますが、その教員の確保が、配置がなかなか難しくなるという中で、今は国公立大学から短大、専門学校、就職、いろんな進路選択に応じておりますが、一部の科目が限定される、あるいは外部から呼ぶことによって、多様な進路指導が難しくなるという点が懸念されるというふうに考えております。  実際にも近隣、例えば飯南だったり津和野であったりも2クラスで中山間地維持しておる学校がございますが、現実を見ますと、かなり国公立を目指す上位層というのは、地元に高校があるとしても町外あるいは松江、出雲、浜田、益田といったところへ流出しているということが現状として起こっておりますので、奥出雲町においてもそのような傾向が出ることが懸念されるというふうに思っております。  一方で、今、島根県は2020年代の高校のビジョンというのをつくっておりますが、その中では、これまでと大きな違いは、2クラスになると合併する、あるいは統廃合の対象とするというのが2010年代、今の年代のビジョンでございましたが、2020年代においては、今、実際1クラスの高校等もございますが、基本的には各地域に必要なものということで維持をしていきたいということがございます。2020年代においては、すぐ統廃合ということはないというふうには考えておりますが、2030年代、あるいは先ほど申し上げました、今全ての進路を受け入れている横田高校とはまた違った形の高校にならざるを得ないということも出てくるのかなというふうに考えております。 ○議長(岩田 明人君) 糸原壽之議員。 ○議員(2番 糸原 壽之君) 3クラスを下回った場合の御回答をいただきましたが、私なりに思うところはつけ加えませんが、具体的にそういうふうに進まないようにというふうに、魅力化事業をしっかりと推進していく必要があろうかと思います。  それでは、5番目でございますが、ああしまして3クラスを維持していくには、県外、町外からの生徒さんもしっかりとたくさん受け入れる必要があろうかと思いますけども、今年度で実施されるそうしたことへの具体的な事業をお考えならばお伺いいたします。一つは、デザイン専門学校のセミナーハウスを使っての寮の拡充というふうに聞いておりますが、そのほかにもお考えがあればお伺いいたします。 ○議長(岩田 明人君) 堀谷教育魅力課長。 ○教育魅力課長(堀谷 智樹君) 御質問にお答えをいたします。  先ほど御指摘のありましたとおり、重複することもございますが、御説明申し上げたいと思います。県外、町外受け入れのための31年度の実施事業ということで、繰り返しとなって恐縮でございますが、町営寮の運営でありますとか、先ほど申し上げました横田公民館と連携をした寮生の食事会などを予定をしておるところでございます。さらには、県事業も活用いたしながら、魅力を県外へPRする取り組み、寮生にとっても魅力的な環境整備に努めてまいりたいと考えております。以上でございます。 ○議長(岩田 明人君) 糸原壽之議員。 ○議員(2番 糸原 壽之君) ことしの寮の拡充、それから公民館を利用しての食事会を通しての魅力化ということで、わかりました。ぜひそうしたことをしっかりと進めていただきまして、魅力化を推進していただきたいと思います。町民を挙げて横田高校の魅力づくりを議論し、地域の拠点を大事に守っていきたいと思います。多くの皆様も、町民の皆様、期待していらっしゃるところでございます。  それでは、2番目、タウンミーティングについてお伺いいたします。  昨年初めて行われましたタウンミーティングは、これまでの町政座談会にかわるものでしょうか。今後、町政座談会は行われないでしょうか、お伺いいたします。 ○議長(岩田 明人君) 勝田町長。 ○町長(勝田 康則君) 御質問にお答えをいたします。  町政座談会は合併以来実施してきたところでありますが、近年では各地区ごとに個別の案件に係る御要望をいただき、それについて町から回答するスタイルで実施してまいりました。また、町政座談会での意見、要望とは別に、自治会単位での町政要望についても御提出をいただき、回答を行っているところでございます。特に近年では、町政座談会での意見、要望が道路や施設の整備、改修など、自治会からの町政要望と重複する内容も多くございました。この状況を踏まえ、自治会からの御要望などにつきましては引き続き役場内で十分に検討し対応してまいりますが、一方で、今後は住民と行政が協働してまちづくりに取り組む機運をつくり上げることも大切と考えております。そこで、若者や女性、そして高齢者の方まで幅広い世代の方の御意見をお聞きし、町政へ反映できる仕組みづくりが重要であると考え、今年度からタウンミーティングという形に変えて行ったところでございます。今後のタウンミーティングでは、若者や女性の皆さんを含め約50名の方に参加いただき、来年度以降もタウンミーティングを継続して実施したいと考えております。以上です。 ○議長(岩田 明人君) 糸原壽之議員。 ○議員(2番 糸原 壽之君) わかりました。  2番目でございますが、タウンミーティングと町政座談会との違い、この時期、変える必要性、背景についてというふうに伺いしようと思っておりましたが、今お答えいただいた中にわかるとこがございましたので、ありがとうございました。  続きまして、3点目でございますが、町政座談会の開催案内が来まして、町民の皆様が出席されるわけでございますが、出席するかしないかは別として、これまで町長と全ての町民をつなぐチャンネルはその場に設けられ、担保されておりましたが、これがなくなれば町長と町民をつなぐ道が狭く細くなり、きめ細かな行政の推進と言いながらも、それはほど遠く、さらには、町長及び町執行部の皆さんと膝を交えてまちづくりについて論じていた貴重な機会がなくなってしまいます。町長の所感をお伺いいたします。 ○議長(岩田 明人君) 勝田町長。 ○町長(勝田 康則君) 御質問にお答えをいたします。  御指摘のとおり、各地区へ三役や課長職が出かけ、お話を伺う機会はなくなりますが、御要望があれば出前講座という形で出かけることもできますし、御意見や御要望は、役場へお越しいただいたり直接出向いてお話をお聞きすることで対応をさせていただきたいと思います。  先日でございますが、3月の8日でございます。平成30年度の鳥上地区振興会事業反省会が開催されました。私や副町長、そして教育長も出席をさせていただき、各部会の平成30年度の成果、課題の発表や、地域づくり委員会から小さな拠点づくりの取り組みについての報告などがありました。また、意見交換をさせていただいたところでございます。その後、交流会の場もございました。地域の方々ともしっかりと意見交換をさせていただき、大変有意義な会が地元主催で開催されたところでございます。  先ほど申し上げましたように、タウンミーティングは住民と行政が協働してまちづくりについて考えていくことを目的としており、個別テーマを設定し、いろいろな御意見を頂戴し、町政へ反映できる仕組みづくりを行っていくものであります。ぜひとも多くの方に御参加いただき、このタウンミーティングの中でさまざまな御意見をいただきたいと考えております。以上です。 ○議長(岩田 明人君) 糸原壽之議員。 ○議員(2番 糸原 壽之君) 町政座談会ということで、町のほうからの会を持つことはないけども、地元のほうで要望があれば、幾らでも出かけて膝を交えて話すというお気持ちでございます。よくわかりました。そうしたことで、やはり町長とも直接話す、その場で返事をいただくというようないい機会が、やはりここに住んでよかった町ということになる大きな事例かと思いますので、ぜひこうした機会を多く持っていただきますようにお願いをいたします。  それでは、3点目でございます。限界集落についてでございます。  済みません、1つ飛ばしました。昨年実施されましたタウンミーティングを受けて、ことし平成31年度の当初予算に計上し実施される事業がありますれば、お伺いいたします。 ○議長(岩田 明人君) いいですか。  勝田町長。 ○町長(勝田 康則君) 大変済みません、予算というところは飛ばされたかいね。 ○議員(2番 糸原 壽之君) 当初予算に計上し……。 ○町長(勝田 康則君) いや、さっきその……。 ○議長(岩田 明人君) およそ10万円の……(「4番」と呼ぶ者あり) ○町長(勝田 康則君) 4を飛ばされたわけですね。 ○議長(岩田 明人君) 4番、4番。 ○議員(2番 糸原 壽之君) 失礼しました。 ○議長(岩田 明人君) ちょっと何か。 ○町長(勝田 康則君) いや、4番が飛んで。 ○議長(岩田 明人君) 4番、4番ですか。 ○議員(2番 糸原 壽之君) 飛ばしませんので、お願いいたします。 ○議長(岩田 明人君) ちょっと、ほんなら町長、在席頼みます。  糸原壽之議員。 ○議員(2番 糸原 壽之君) 失礼いたしました。タウンミーティング、町政座談会、2つございますが、双方の昨年なりの大まかな予算は幾らでしょうか、お伺いしたいと思います。 ○議長(岩田 明人君) 4番。
     勝田町長。 ○町長(勝田 康則君) 御質問にお答えをいたします。  今回のタウンミーティングに御参加いただいた方からは、町の状況がわかったという感想が一番多く、参加してよかった、会の時間が短かった、回数をふやしてほしいなど、非常に前向きで次につながる感想を多くいただきました。これらの御意見を踏まえ、来年度のタウンミーティングの拡充を図ってまいりたいという考えでございます。  町政座談会はおよそ10万円、今年度のタウンミーティングは外部からファシリテーターをお願いしましたので、講師謝金、準備経費、振り返りの打ち合わせ費用など、おおよそ40万円かかっております。来年度はタウンミーティングを2回開催する予定でございますので、おおよそ80万円を予算計上をいたしております。以上です。 ○議長(岩田 明人君) 糸原壽之議員。 ○議員(2番 糸原 壽之君) タウンミーティングで31年度は2回で80万円、これまでの町政座談会は10万円かかったということでございますね、承知いたしました。  それと、先ほど申し上げましたが、昨年実施されましたタウンミーティングを受けて、ことし平成31年度の当初予算に計上し実施される事業があればお伺いいたします。 ○議長(岩田 明人君) 勝田町長。 ○町長(勝田 康則君) 御質問にお答えをいたします。  今年度のタウンミーティングにおいて、参加者の皆様から33の御提案をいただきました。御提案を受け、来年度以降、実施できるものについては取り組んでまいる考えでございます。具体的には、町民の皆様への町のイベント等の周知方法の徹底、会議等で必要に応じた育児スペースの確保、そして住民の皆さんが利用できる支援制度の情報提供の充実、農地バンク制度等農業関係の情報提供の充実、そして職員のJR利用促進などがあり、今月発行をいたします広報3月号においてお知らせをいたします。町の予算を伴わない事業や現在実施している事業を拡充するものなど、一概に事業費を計上することはできませんが、奥出雲町が住み続けたい町となるよう、そして一番大切なのは、住民みずからが自分のこととして町の課題の解決のために動く機運が図られたことだと思っております。以上です。 ○議長(岩田 明人君) 糸原壽之議員。 ○議員(2番 糸原 壽之君) 今お伺いいたしますと、イベントの広報とか育児スペース、情報の伝達とか、大変タイムリーな意見が出て、今すぐやれば大変な効果があるものと思いますので、せっかくタウンミーティングに切りかえられましたところで、皆様からの御要望はぜひ1年以内に実施していただきますと、またタウンミーティングもさらに盛り上がると思います。出てもただ言うだけだったよなんてやなことになると残念でございますので、ぜひ実施をするような方向でお願いをしておきたいと思います。  それでは、先ほどの3番目、限界集落についてでございます。  ことしの1月3日の新聞に、島根県の独自調査の速報値として、県内に限界集落が741カ所、危機的集落は119カ所あると載っていました。町のほうでもごらんになったかと思います。それは、4年前より限界集落は201カ所、危機的集落は47カ所ふえたとのことです。  まずお伺いしたいと思いますが、その限界集落、危機的集落の統計上の定義をまずお伺いしたいと思います。限界集落に住んでいらっしゃる方も、限界だなと思ってる方はいらっしゃらないと思います。まだまだ元気で何のそのと思っていらっしゃいますが、統計上そういうふうな言葉が使ってあればお伺いいたします。 ○議長(岩田 明人君) 高尾地域づくり推進課長。 ○地域づくり推進課長(高尾 昭浩君) 御質問の限界集落、危機的集落の定義でございますが、一般的に言います統計上の限界集落とは、65歳以上の人口比率が50%を超え、高齢化が進み、共同体での機能維持が限界に達してる状態を言います。また、危機的集落はさらに段階が進んだ状態で、集落の世帯数が9件以下となるとともに、65歳以上の人口比率が70%となり、共同体の機能維持が極限に達してる状態を言います。  なお、新聞紙面で限界集落741カ所という県の速報値がございましたけども、これは島根県が独自に定義した小規模高齢化集落での数値でございまして、世帯数が19戸以下であって65歳以上の人口が50%以上という集落の速報値でございます。以上でございます。 ○議長(岩田 明人君) 糸原壽之議員。 ○議員(2番 糸原 壽之君) ありがとうございました。  それで、町内にはそれぞれ何カ所存在していますでしょうか。4年後からこれだけふえたいうことになりますと、これから4年後ふえるとまたふえるなという予想はつきますけど、とりあえず町内には何カ所ございますでしょうか。 ○議長(岩田 明人君) 高尾地域づくり推進課長。 ○地域づくり推進課長(高尾 昭浩君) 御質問の町内での箇所数でございますけども、統計上で言う65歳以上の人口比率が50%を超え、いわゆる限界集落につきましては、町内では20集落、20自治会ございます。また、危機的集落につきましては現在ございませんが、恐らくそのような集落は既に集落合併をされていると思いますので、統計上には出てきてないということでございます。  また、県が示しました、先ほど説明しました世帯数が19戸以下であって65歳以上の人口が50%を超えております小規模高齢化集落での数値になりますと、7集落ということになります。以上でございます。 ○議長(岩田 明人君) 糸原壽之議員。 ○議員(2番 糸原 壽之君) ありがとうございます。  そこでお伺いしたいわけでございますが、このような中、人口の多い少ないにかかわらず、やはり心豊かで潤いのある町を標榜する奥出雲町、住んでよかったふるさと奥出雲、そして持続可能な地域づくりに向けた対策が急務と考えますが、商店が閉鎖され、買い物難民や空き家が次々と発生し、また、亡くなられた方が数日たって発見されるなど、残念な事態が見られるようになりました。限界集落や危機的集落も含めて、行政の対応、これからの公助のあり方についてお伺いいたします。  さらに、社会構造が大きく変わった今日、何も土砂災害とか災害ばかりとは限らない、安全、安心な地域づくりの行政の考え方をお伺いいたします。公助といいます、自助、互助、共助とあるわけでございますが、直接行政は手を下さない自助、互助あたりにしましても、やはりこうした助け合いのことをリードするといいますか、言い出しというか、そこらあたりはやはり行政、公助のほうからお話をいただけば、いろいろなことがスムーズにもいくと思います。お伺いいたします。 ○議長(岩田 明人君) 勝田町長。 ○町長(勝田 康則君) 御質問にお答えをいたします。  持続可能な地域づくりの対策における公助のあり方について、行政の考え方でございますが、限界集落の定義にもありますように、少子高齢化による人口減少は、地域の人々の行き来が疎遠になり、地域コミュニティーの衰退など集落の力が弱くなります。議員御指摘のとおり、買い物や移動手段など生活機能の維持に支障を来してまいります。  そこで、町が推進しております小さな拠点づくりは、集落単位でこれまでどおりの共同体機能を維持することだけではなく、住民みずから考え、話し合い、集落を超えた地区単位で地域力を高める地域共同体機能を維持していただくものでございます。そして、行政はさまざまな課題に対し、地域と対等な立場で相互に連携した取り組みや支援を行い、自助、互助、共助、公助のバランスのとれたまちづくりにより、人口の多い少ないにかかわらず、ここに暮らしていてよかったと思えるまちづくりを目指すものでございます。以上です。 ○議長(岩田 明人君) 糸原壽之議員。 ○議員(2番 糸原 壽之君) 人口減少は全国的な現象でございます。ことしから各県47都道府県が高齢化社会に入ったいう記事も見たところでございます。こうしたことへの配慮といいますか、大切なものではないかと思いますので、やはり行政のほうで目配り、気配りをしていただくことが町民はうれしいかと思います。  続きまして、4番目でございます。高齢者生活ホームについてお伺いいたします。  町内には、通称はらぐち荘でございますか、入居されている方は大変喜んでいらっしゃいます。こうした施設は、限界集落や危機的集落の持続可能な地域づくりと無縁ではないと考えます。今後こうした施設をさらに設置し、確保しておいたらと考えますが、今後の計画について行政の考えをお伺いいたします。 ○議長(岩田 明人君) 勝田町長。 ○町長(勝田 康則君) 御質問にお答えをいたします。  本町では、冬期間居宅において生活することに不安のある高齢者のひとり暮らしの方などに、高齢者生活ホーム、はらぐち荘に入居いただき、安心した生活を送っていただいております。はらぐち荘は、平成24年度に設置いたしました。平成28年度までは、場合によっては一人も入居なく、そして1人の入居でしたが、平成29年度には4名、今年度は満室の5名の方が入居していらっしゃいます。  はらぐち荘の例からも学びますように、住居の確保を必要とする高齢者は今後ふえていくと予想されます。小さな拠点づくりにおける地域課題を解決し、地域で支え合う仕組みづくりの取り組みとともに、施設入居や高齢者専用住宅の確保など、状況やニーズに合わせた住まいづくりを検討していくことも必要と考えております。以上です。 ○議長(岩田 明人君) 糸原壽之議員。 ○議員(2番 糸原 壽之君) ぜひ検討していただきますように、お願いをいたします。  それでは、最後の質問でございます。奥出雲町の産業についてでございます。  本町には、古くは畜産業、そして近年は、全国の8割を生産したそろばん産業がありました。それは人々の生活と文化を支え、町の暮らしを支えてきました。しかし、それらは今、低迷期にあり、今後の発展を期待する時期であろうかと思いますが、町の暮らしを支える、今現在本町にはどのような産業が息づいているとお考えでしょうか、お伺いいたします。 ○議長(岩田 明人君) 本山商工観光課長。 ○商工観光課長(本山 宏人君) 先ほどの御質問にお答えをいたします。  本町は、さまざまな産業がありますが、基幹産業であります仁多米生産を中心といたしました農業、畜産、また近年は木材価格が安価なことから従事者も減少しておりますが、林業も本町にとっては大切な産業であると考えております。さらに、誘致企業などの工業製品等を出荷する製造業、インフラ等の維持にかかわる建設業、運輸業、住民生活に直結いたします小売を中心といたしました商業、サービス業など、多くの産業が本町を支えております。最近では、IT分野について県外からの進出があり、起業につながっております。また、古くは、たたら製鉄に端を発します地場産業の雲州そろばんがあり、そろばん製造で培われた高度な技術職人により発展した木工芸の産業もございます。 ○議長(岩田 明人君) 糸原壽之議員。 ○議員(2番 糸原 壽之君) 町内には、伝統と歴史、古くの産業が息づいていると認識していらっしゃることがよくわかりました。  その中でですけども、観光が産業まで育ったかどうかはこれからでございますが、観光産業をさらに太くいうことから、かつてのそろばん製造技術を生かした木工芸品の製造、販売が盛んに行われ、多くの人が携わり、一大産業となっていました。今後、こうした木工芸品づくりを観光の一カテゴリーとして捉え、本町の観光産業をさらに太く幅広いものにと考えます。こうした木工芸品産業の育成について、林業振興も含めて何らかの振興計画をされたいと考えますが、それにつきまして、本町の捉え方についてお伺いいたします。 ○議長(岩田 明人君) 勝田町長。 ○町長(勝田 康則君) 御質問にお答えをいたします。  奥出雲町は雲州そろばんの産地として栄え、今もなお全国のそろばん塾や珠算を習う子供たちにそろばんを供給しております。そろばん製造技術を生かした産業の振興については、平成28年度に地方創生加速化交付金を活用し、雲州そろばん産業再生プロジェクトとして、島根リハビリテーション学院と島根大学の学生たちで、そろばんとリハビリテーションの要素を備えた新商品開発を行い、東京デザインウィーク世界学校作品展でグランプリを受賞しており、そろばん玉を使ったアクセサリーの試作品づくりにも取り組まれました。また、町内には、木工芸品以外にも木材をアウトドアで使う棚などに加工し、付加価値をつけ、全国に製造販売しておられる企業もございます。このように、さまざまな製品が商品化され販売されることが林業振興につながると考えております。議員御提案の木工芸産業と林業振興を含めた振興計画につきましては、現在のところ策定計画はありませんが、今後どのように連携すればそれぞれの産業が相乗効果により伸びていくことができるか、検討してまいりたいと考えております。以上です。 ○議長(岩田 明人君) 糸原壽之議員。 ○議員(2番 糸原 壽之君) ありがとうございました。  林業の町、奥出雲町でもございます。ぜひこれを生かすこともこれからのまちづくりに非常に大切かと思いますので、重ねて最後にお願いをしておきまして、私の……。 ○議長(岩田 明人君) ちょっと糸原壽之議員に申しますが、質問の申告で7番目の農畜産ということについて質問がなかったですが、これはいいですかいね。 ○議員(2番 糸原 壽之君) 御回答いただければお願いをしたいと存じます。 ○議長(岩田 明人君) 町長、回答はできますかいね。時間がちょっとあるもんですから、農畜産を新設というところの絡みで。(「聞いてないでしょ、質問してない。文章を読んじょらんだけん」と呼ぶ者あり)  いいですか、もうしていいですか、糸原議員、いいですか。(「質問がないと」と呼ぶ者あり)できますか、やりますか。 ○議員(2番 糸原 壽之君) それでは、最後になりましたですけども、横田高校の魅力化のことでございますが、例えばこれから農畜産科を新設するとか、部活としてそば打ちクラブを設けるとか、またはホッケーに次ぐ全日本級のスポーツを育成するとか、一層の魅力化を図ることについて、その感想を伺いますが、農畜産につきましても、仁多米、仁多牛をバックボーンといたしました歴史に基づいたものでもございます。また、そば打ちにつきましても、今、奥出雲町はそばの町でございます。そうした背景をもとにしての部活になろうかと思います。また、ホッケーは、私が語るまでもなく、世界へ羽ばたいておられる方もいらっしゃいます。そうした例えば魅力化というようなことはお考えでないでしょうか、感想をお伺いいたします。 ○議長(岩田 明人君) 勝田町長。 ○町長(勝田 康則君) 御質問にお答えをいたします。  貴重な御提言をいただきました。厚くお礼申し上げます。現状では、普通科の1クラスを農畜産科にかえると、農業畜産専門教員がふえ普通科教員が減る中で教員構成が大きく変わり、横田高校の特徴である多様な進路に対応することが困難になることが予想をされるため、当面は普通科3クラス維持を目指してまいりたいと思います。  なお、クラブ活動につきましては、生徒の自主性を尊重しながら必要な支援をしてまいりたいと考えております。また、小規模校において新たに全日本級のスポーツ活動を育成し、維持することは、顧問の確保、競技者の確保において難しい面がある一方、演劇、放送部の全国出場などの躍進もある中で、現在ある部活動の今後の活動を支えてまいりたいと考えております。  いずれにいたしましても、よりよい教育を通してよりよい地域社会をつくる、よりよい地域社会がよりよい教育をつくる。卵と鶏の関係のように、教育と地域社会との関係に好循環を生み出そうとする理念を共有することが奥出雲町の教育の魅力を高めることにつながりますので、関係各位のさらなるお力添えをお願い申し上げたいと思います。以上でございます。 ○議長(岩田 明人君) 糸原壽之議員。 ○議員(2番 糸原 壽之君) ありがとうございました。  以上で私の質問を終わります。 ○議長(岩田 明人君) 糸原壽之議員の一般質問を終わります。   ─────────────────────────────── ○議長(岩田 明人君) ここで休憩をいたします。再開は11時35分から再開をいたします。休憩。            午前11時26分休憩   ───────────────────────────────            午前11時39分再開 ○議長(岩田 明人君) それでは、再開をいたしたいと思います。  ただいまの出席議員数は14名であります。定足数に達しておりますので、休憩前に引き続きまして会議を開きます。  一般質問、藤原充博議員。 ○議員(11番 藤原 充博君) 11番、藤原充博でございます。久々に一般質問の時間をいただきましたので、お昼が近いですけども、空腹を我慢して一生懸命やりたいと思います。  今回、私の質問、7つありまして、川西議員、大垣議員さんと一般質問としてちょっとかぶってるというふうなとこがございますので、質問の順番を多少変更して質問をしたいと思います。答弁のほうも、質問してないことを先に答えたりしていただきたくないと思いますので、その辺御注意お願いいたします。  そうしますと、まず3番目の、木次線ですか、どこへ書いちょったかいな、私がわからんようになっちょうな。今回の町長の施政方針の中で、木次線を守るため利用促進を図るとありますが、具体的にはどういうふうなことをお考えですか、特に利用に関してどういうふうにお考えですか。 ○議長(岩田 明人君) 勝田町長。 ○町長(勝田 康則君) 御質問にお答えをいたします。  木次線の利用についてでございます。JR木次線の存続については、施政方針でも述べましたとおり、先般1月に、国土交通大臣、そしてJR西日本へ、維持、存続とトロッコ列車の継続運行などの要望活動を行いました。このほか、島根県知事にも要望活動を続けているところでございます。この中でお話がありましたが、これから重要なことは、JR西日本と沿線自治体、そして地域住民の皆さんが、相互に利用促進や観光振興、地域活性化等により連携して事業に取り組み、盛り上げていく必要があるというお話を聞いております。  本年度は、おくいずもバルでの木次線利用特典や、木次線が全線開通した12月12日を木次線応援の日と題し、役場職員40名余りが乗車したほか、おくいずも女子旅つくる!委員会と連携した木次線応援弁当、三井野原スキー場へ木次線で来場すればリフト券の割引など、利用促進と地域活性化を兼ね備えた取り組みを主眼に実施してまいったところでございます。また、昨年初め実施いたしましたタウンミーティングにおいても、テーマの一つとして木次線のある暮らしを取り上げ、議論していただきました。そこでは、観光客をふやし木次線を守る、木次線沿線を住民が集って行動を起こし、環境整備日を設定し行動することなど、前向きな御意見もいただいたところでございます。このような御意見を踏まえ、木次線利用促進協議会では、JR西日本と地域の皆さんが連携した駅フェスタ等のイベントの開催や、奥出雲の見どころ満載バスツアー&トロッコ列車など魅力ある企画を実施してまいりますので、積極的に木次線を利用していただくようお願いを申し上げる次第でございます。  また、ああして先般3月4日より、JRを利用しようというふうなことで、役場職員も、近場の木次とかあるいは松江市等に出張する場合も、できるだけ木次線を利用しようというふうなことで各課に通知をいたしたところでございます。このようなことで、場合によっては朝7時半ごろの三成発の列車で松江市まで公務で出かけることもあろうと思います。そのようなことで数名単位で乗る場合もございますが、町民の皆様に御理解をいただきたいということでございます。そして、やはりさまざまな促進ということで、乗って守ろう、買って守ろうというふうなことでさまざまなところで、仮に木次線には乗らなくて、生山からやくもで岡山へ行き、新幹線で東京へ行くなど、やはり切符を地元の駅で買うような働きかけも今行っているところでございます。以上でございます。 ○議長(岩田 明人君) 11番、藤原充博議員。 ○議員(11番 藤原 充博君) ちなみに、町長、この間、陳情に行かれたときは、やっぱりJRを御利用になりましたか。後でいいです。そういうとこからスタートだと思うんですけどね。  予算をやっぱりつけて利用促進を、利用した方へ向けての助成金とか補助とか、そういうことはお考えじゃないですか。例えば子供の遠足、修学旅行等も含めて、そういうことも一つの利用のあれだと思います。家族で電車に乗って出かける、木次線を利用して松江へ行ったらこれぐらいの家族割り当てがあるとか、何かそういうふうな工夫をしていかないと、声だけ利用しましょう利用しましょうでは、ちょっといけんじゃないかなと思います。ちょっとその今の陳情のことだけお答えください。 ○議長(岩田 明人君) 勝田町長。 ○町長(勝田 康則君) 御質問にお答えをいたします。  米子で要望活動を行った場合には、公用車で出かけたところでございます。これにつきましても、雲南市の速水市長も公用車で出かけたと。それから出雲、松江方面の部長方も、JRは利用せず公用車で出かけられたということをお聞きをいたしております。  そしてまた、会議の中で、いろいろ子供たちの近場のスキー教室に三井野原に行く場合には、木次線利用促進協議会から補助金が出ております。さまざまそのようなことで町民の皆様方がJRを利用した場合にも助成制度というふうなことで、協議はいたしておりませんが、今後やはり必要なことであろうというふうに考えております。再度そこらはしっかりと協議をしてまいりたいというふうに思っております。以上です。 ○議長(岩田 明人君) 藤原充博議員。 ○議員(11番 藤原 充博君) 三江線もなくなったわけですけども、やっぱりなくなるような話が出てから幾ら利用しましょうと言っても、それはもうだめなわけです。ですから、それになる前に、やっぱり利用促進のためのフォローをしないといけない。その辺のことをきちんと考えていただかないと、その二の舞になる可能性は十分あります。  これはおいときまして、では、次、奥出雲振興のことについてちょっとお話をしたいと思います。  今回、増資やら指定管理料についてありますけども、この前いただいた、平成31年の1月28日付で行政改革審議会より、本町における行政改革の答申がございました。私も資料をいただきました。その第三セクターの中に、行政の責任に対してこのような答申がありました。行政が主体性と責任感を持ち、関係する町内各種団体が緊密に連携し、相互補完を行いながら各事業部門の健全経営に努めると。そして、もう一つ、中長期的な経営計画の策定をしなさいと、こういう文言がございました。今回、非常にお金がないお金がないと町長も教育長もおっしゃいます。その中で多額の増資や指定管理料が投入されるわけですから、議会での決算報告を、今の関係各種団体の皆様も含め町民の皆様にテレビ放映をして、現状はどうかということをすべきじゃないでしょうか。情報公開をして、そして皆さんに、こういう状況ですからもっと利用してくださいということをやっぱり言わないと、どうでしょうかと言うべきじゃないでしょうか。そしてもう1点、今後の増資計画や指定管理料を含めた中長期的な経営計画を議会に提出されることを求めます。町長、どうですか。 ○議長(岩田 明人君) 勝田町長。 ○町長(勝田 康則君) 行革審でさまざまな御意見をいただきました。私も、第三セクター全ての社長を仰せつかっております。非常に厳しい経営を余儀なくしているところでございますが、今回、奥出雲振興につきましては、しっかりとした中長期計画を早急に立てて、議員の皆様方にお示しをする予定といたしておりますので、もういましばらくお待ちをいただきたいと存じます。以上です。 ○議長(岩田 明人君) 藤原充博議員。
    ○議員(11番 藤原 充博君) テレビ放映による情報公開はどうですか。 ○議長(岩田 明人君) 勝田町長。 ○町長(勝田 康則君) 御質問にお答えをいたします。  テレビ放映による情報公開ということも今急にお聞きをいたしましたので、前向きに検討をさせていただきたいと思います。以上でございます。 ○議長(岩田 明人君) 藤原充博議員。 ○議員(11番 藤原 充博君) わかりました。  接客業ですから、第三セクター、特に玉峰山荘、ヴィラ船通山、その辺ですね、それからサイクリングターミナル、接客業といえばお客様第一、三波春夫じゃありませんが、お客様は神様です、そういう気持ちでやらないと、お客様はこらえてごしないというのは、これは接客業では許されんことなんです。ですからその辺を、よく従業員の方、そういう方にお話をされたがいいと思います。本当に一部の方ではないかと思いますけども、マナーや接客態度が悪いという話も点々と聞きます。ですので、一人の人が全部の欠点になる、悪いことになってしまうと。みんなできちんとしたマナーを身につけて接客をしていただきたいと思います。  さて、じゃあ3番目いうか、5番目ですね、子育て日本一の状況はどうなのか、これ教育長ですけども。国を挙げて、今、幼児園の無料化とかいろいろ検討されてます。これはほぼ確定だと思いますけども、本町の状況はどうだというふうに思います。特に奥出雲病院でも、出生数もここ近年どんどん減ってきております。何か本町独自の対応策があるのか、秘策があるかお聞きしたい。 ○議長(岩田 明人君) 塔村教育長。 ○教育長(塔村 俊介君) 御質問にお答えいたします。  奥出雲町では、平成26年度に、学識経験者、教育者、保護者の代表等で構成される奥出雲町子ども・子育て会議を立ち上げ、国の新たな制度、子ども・子育て支援法が目的とする一人一人の子供が健やかに成長する社会の実現に向けて、奥出雲町子ども・子育て支援事業計画を平成26年度に策定いたしました。策定に当たっては、子育て世代の実態やニーズを伺うためのアンケート調査を実施し、奥出雲町子ども・子育て会議の意見をいただきながら計画に盛り込みました。その計画を踏まえ、これまで病児保育事業など新たな施策の実施や既存施策の拡充などを行ってまいりました。  現支援事業計画は平成31年度が最終年度となることから、2020年度からの第2期支援事業計画を平成31年度に策定する予定にしております。第2期支援事業計画においても、子ども・子育て会議の意見をいただきながら子育て世代の実態やニーズを計画に盛り込むこととし、先般、子育て世代を対象に、意見反映を目的としたアンケート調査を実施したところでございます。子育て日本一を目指す上で、子育て世代のニーズを的確に把握し、そのニーズに対応した施策を進めることは重要だと考えております。その中でも特に子育て世代の関心、ニーズが高い小学校の教育環境を将来においてどのようにつくっていくのかということは、大きく難しい課題ではございますが、子育て世代のための重要課題と捉え、重点的に取り組んでまいります。今後も子育て世代が求める施策を進め、子育て世代が奥出雲町で子育てしてよかったと思っていただけるような取り組みを行い、評価をいただくことが子育て日本一につながるものというふうに考えております。  今後行う施策についてはこういうことでございますが、私が教育長にならせていただいて約2年がたとうとしております。その中でのことを申し上げますと、一番の奥出雲町の子育て日本一を目指す上での障壁というか、もったいないなと思ってることは、奥出雲町のこれまで本当にきめ細かい、あるいは金銭面も含めて経済的な面も含めてかなりのメニューあるいは支援策を行っておりました。そのことが一体的にわかりにくい、あるいは松江市、出雲市、雲南市等々住んでる方になかなか伝わってないということが大きな課題だというふうに思っております。  その面では、子育て情報誌等を含め、情報誌を発刊すること、あるいは今準備しておりますのは、この4月、来年度、町のホームページが更新される予定となっておりますが、その更新にあわせて、子育てあるいは教育の特設的なページをつくってしっかり発信していくことということが一つと、せっかくいろんなメニューあるいは施策を打っていても、実際に結婚して家を買う、あるいはどっかに住むという段階で、特に女性というか、奥様になられた方の御意見のもと、雲南市あるいは出雲市へ転出される例が多いということがわかってまいりましたので、今年度行いました分譲地の造成であったり、あるいは来年度新規に取り組みます子育て世代の家を建てる際の助成等つなげていきたいと、この2点が、この数年のところでは大きいところかなというふうに考えております。 ○議長(岩田 明人君) 藤原充博議員。 ○議員(11番 藤原 充博君) 私思いますに、前、若者向けの住宅を2部屋合わせて家族向けにリフォームして実験的にやってみたということがありますが、そこも入居が非常に順調にいったという話も聞いてますが、今後そういうような形で考えていかないといけないじゃないかなと思います。特に上阿井の町にある若者向けの住宅が、非常に若い人が来ても使いにくいというふうな形になってますので、ぜひ検討をしていただきたいと。  それともう一つは、やっぱりよそがあんまりやってないこと、これね、給食の無料化です。これ、ぜひ本気で考えてほしい。もちろん地元のものを使用して、僕思いますに、手づくりの給食、頭がよくなるような給食を開発。これはなぜこんなことをいいますとね、皆さん御承知ですかね、タニタ食堂、今非常にマスコミのほう取り上げてます。そこは体温計とか血圧計とか、そういうふうな健康を管理するようなものを開発してた会社なんですよ。それが一転して、社員食堂でみんなの健康にいいものを食べさせようということで、タニタ食堂ということで随分有名になった。ぜひそういうとこと提携していうか、話をされて、頭がよくなる給食いうものをつくられたらどうですか。それはインパクトありまっせ、人がしてないから。相談でもかけられたらどうですか。今、そのタニタ食堂いうのはね、各企業へ向いていろいろそういう発信をしてるんです。実際、全然違うとこでもそれを取り入れてタニタさんの食堂を云々したりしてますから、ぜひ、一つの考え方じゃないかと思いますよ。  給食の無料化っていう話をしますとね、お得意の、予算がない、お金がないということですけども、予算がなかったらやっぱり、きのうも景山議員がおっしゃったけども、何を絞って何に集中的に投資するか、今子供に投資しないと奥出雲町はだめになるでしょう、いろんな意味で。ですからそこへ思い切って投資をする、その分ほかのとこは削る、それぐらいの形でやらないとうまくいかないと思いますよ。お答えはいいです。お昼になりましたので、早くしないと叱られますので。  続いて、6、7はちょっと一緒にやります。これも先般ございました答申の中にあります。行政改革の答申の中にありますし、役場の庁舎とか公共ですけども、まず、町長も平成28年の3月議会において施政方針のほうで、公共施設の適正配置等の諸問題については行政改革審議会に諮問したいと考えてますというふうな形で、今回の形で多分答申があったと思います。その中でちょっと私が気になるのは、その中であるのが、早急に検討をすべき恒久施設、これが、耐震基準を満たさない公共施設から検討しなければならないと。その後まだいろいろありますけども、中にあるのが、公民館、コミュニティー施設。公民館は各地区の中心に位置し、町民になじみ深い施設である。これまでの社会教育施設としての機能に加え、地域づくりの拠点として活用されるよう検討したい。近隣自治体では、小さな拠点づくりの中核施設として地区の公民館機能を有した施設の指定管理を受け、運営している実例もあると。小さな拠点づくりということにもつながってくると思いますが、これに回答すると非常に、公民館の耐震化、こういうのはどうなってるのかというふうに思います。  特にこの間、企画財政課のほうから、31年度から35年度の中期財政見通しの報告がありました。この中でどういうふうに示されてるかお聞きしたいということと、もう1点は、耐用年数を大きく上回ってる施設をどうするか。昭和40年、50年代の建物ですね。これ今使用されてないと、使用頻度も非常に少ないというものです。これ壊すにも経費がかかるんですよ。そういうことも含めてちょっとその辺伺いたいです。 ○議長(岩田 明人君) 江角企画財政課長。 ○企画財政課長(江角 啓君) 御質問のありました中期財政計画に、公民館の施設改修等どのように書かれているのかということでございます。  先般、議員会のほうでお示しさせていただきました平成30年度以降、35年あたりまでの中期財政計画でございますけども、これにつきましては、それぞれの事業等を反映をさせていただいております。ちょっと手元に資料を持ち合わせておりませんけれども、公民館につきましては、学校の耐震化等が全て完了した後、またその次ということでございますので、35年までのところでの改修については掲載されていないというふうに考えております。以上でございます。 ○議長(岩田 明人君) 藤原充博議員。 ○議員(11番 藤原 充博君) 町を挙げていいますか、県を挙げて小さな拠点づくりということで取り組んでいらっしゃる中で、ここ昭和40年代にできた公民館、こういうのが、どこですかいね、布勢、阿井、横田のコミセン、これ50年代ですけど、そういうふうに点々と、もう耐震に対応してないとこがあるわけです。それをあと5年待てですか、小さな拠点づくりも5年待っていいですか。町長、どうですか、そこまでは何にもできなくていいですか。もう少しその辺の実際に今進んでる事業とこの計画とをリンクさせないと、絵に描いた餅みたいな中期見通しなんかだめですよ。検討をしてください。  次はどれだったかいな。次は、同じくこの答申の中にこういうのがあるんですよ。それは何かというと、役場庁舎に関しての文章です。平成18年2月には行政改革審議会より、分庁舎方式への今後の対応について、分庁舎方式には無駄な時間と経費が費やされており、合理的で効率・効果的な行政執行を行う上では、近い将来、本所機能を有する事務所とすることが望ましいという答申がなされてる。市町村合併から13年余りが経過し、合併に伴う国の財政上の優遇処置が終了したことにより、町財政はより一層厳しさを増している。公共施設の総合的見直しを行う中で、役場庁舎についても庁舎の統合と今後の利活用について検討を行い、2021年度までにはその方向性を町民に示すことを提言する。統合を検討する場合は、支所には役場の窓口業務を維持するとともに、空きスペースには公共性の高い各種団体の事務所を集約するなど、町民の利便性が向上するような利活用方法に特に留意する必要があると、こういう答申が出ておりますが、これの答申について、どうされますか。いつこの検討をせないかんということなの、誰がどういうふうな方法でやられますか、町長、どうですか。 ○議長(岩田 明人君) 勝田町長。 ○町長(勝田 康則君) 御質問にお答えをいたします。  私としては、本議会の初日の施政方針でも述べましたように、審議会からの答申に基づき、町民の皆様や議員各位からの御意見もいただきながら検討を進めてまいりたいというふうに思っております。以上でございます。 ○議員(11番 藤原 充博君) いつから。 ○町長(勝田 康則君) できるだけ……。 ○議員(11番 藤原 充博君) 次年度までに……。 ○町長(勝田 康則君) はい、それは……。 ○議員(11番 藤原 充博君) 出ておりますよ、提言が。 ○町長(勝田 康則君) できるだけ早急にやりたいと思っております。以上です。 ○議長(岩田 明人君) 藤原充博議員。 ○議員(11番 藤原 充博君) お昼が回りましたが、よろしいですか。ちょうどまだ半分ぐらいですけど、今かかったぐらいまたかかりますよ。 ○議長(岩田 明人君) 続けてください。 ○議員(11番 藤原 充博君) それじゃ、通告はしておりませんけども、ちょっと一たばこするために。町長、今回の予算は選挙後初めてですが、マニフェストにお書きになったり公約されたということに対しての予算のできぐあいはどうでしたか。私にも、こういう番号、今番号で答えてください。1番、全くだめだったと。2番、思ったよりだめだったと。3番、普通。4番、まあまあできた。5番、大変よくできた。何番ですか。 ○議長(岩田 明人君) 勝田町長。 ○町長(勝田 康則君) 御質問にお答えをいたします。  私としては、ある程度町民の皆様方の御要望にお応えできた、5番とは言いませんが、4、5ぐらいの評価と、真ん中ぐらいとさせていただきます。しっかりできたと思ってます。 ○議員(11番 藤原 充博君) ありがとうございました。  予算といいますか、お金がない中で、あれもこれもとやろうと思えばなかなか大変だと思いますが、頑張ってやってください。  続いて、これはきのう川西議員さんに対していろいろ説明があったと思いますが、地域包括ケアについて多少質問させていただきます。  この地域包括ケアシステムについては、平成27年ごろから非常に多くの議員の方が一般質問されております。10数回はされてるんじゃないでしょうかね。町長の施政方針の中でも、四、五回はこのことについて明言されております。ただ、それをずっと見ていってみました。ちょっと時間があるみたいですので、平成27年度の9月の議会の施政方針で、奥出雲病院のあり方、在宅医療を含めた地域包括ケアのシステムの構築等による適切な地域医療というふうな云々があります。それで28年の3月の施政方針でも、医療・介護連携による地域包括ケアシステムの構築と在宅医療を推進するため、医療機関の訪問診療を促進する訪問診療支援事業を新たに実施しますということで、またほかにも、役場の機構改革により、保健、健康づくりと福祉を一体的かつ確かな推進体制の構築に努める、奥出雲病院との連携により地域医療の提供の体制を図るというふうにあります。そして、ほかの議員さんの中にもいろいろありますが、共通して出てくる言葉が、これも一緒ですが、28年は構築構築です。地域包括ケアの構築、答弁もそうです。それに対しての答弁、構築構築というふうにおっしゃってます。その中でマップをつくったりということもありますけども。もうほとんどそういうふうな分でおっしゃってます。  それで、最後ちょっと変わってるのは、地域資源の調査をするとかいうのがあるんです。平成28年12月議会です。どんな地域包括ケアを目指してるかという質問があった分、現在町内における介護ニーズや介護に関する地域資源の調査を行ってると。この辺のとこがあります。その後、29年の3月には、また地域包括ケアの構築です。奥出雲病院はもとよりというふうに、病院と一緒になって進めていくというふうな話です。そして、そのときも推進とか構築というふうな形があったり、その中心は奥出雲病院であると認識してるとか、そういうふうなお答えがあります。29年にもそういうふうな形でずっとやってます。30年3月の町長の施政方針でも、地域包括ケアシステムの構築の推進、そして旧仁多病院の、老健の場合ですね、昭和42年建設した旧仁多病院の建物を利用しており、老築も進んでいるから今後の施設の改修について議論を進めてまいります。6月の分について、平成30年の6月議会には、一般質問の中で、いろいろと不手際があって予算が処理できなかって、減額したり点数が悪いということですけども、そこでも地域包括ケアシステムの構築というふうにおっしゃってるわけです。  大体に構築構築というふうな形でおっしゃってる割には、国保の担当者が参加してなくて減点いうか、点数がマイナスだったりというふうに、やってること自体はちょっと後ろ向きみたいな感じがする。後退してるような感じがする。構築しながら後退してるような感じを私には思われるんですよ。その辺のとこがどういうふうな形だったのか、今までの状況をどういうふうに把握してらっしゃるかお聞きしたい。 ○議長(岩田 明人君) 勝田町長。 ○町長(勝田 康則君) 御質問にお答えをいたします。  地域包括ケアシステムとは、地域の実情に応じ、高齢者が可能な限り住みなれた地域で、その有する能力に応じ自立した日常生活を営むことができるよう、医療、介護、介護予防、住まい及び自立した日常生活の支援が包括的に確保される体制でございます。  地域包括ケアシステムの構築に当たり、平成29年度において、町内の医療・介護関係者、社会福祉協議会、行政などの関係者で毎月定例で開催しております地域ケア多職種連携会議で意見交換を行い、地域診断シート、そして自己チェックシートを作成して、現状と課題抽出を行ったところでございます。そして、これをもとに地域包括ケアロードマップを作成したところでございます。そして今年度は、このロードマップを実行に移すための体制整備を行いました。  まず、地域ケア多職種連携会議や地域ケア会議、認知症対策関連の会議等で抽出された課題を議論し、調査検討を行うため、医療・介護関係者など外部関係機関、役場内の関係課で構成する奥出雲つながる安心プロジェクトの医療介護連携部会、生活支援部会、介護予防部会の3つの作業部会を設置をいたしたところでございます。さらに、ここで検討した内容を、奥出雲病院、医師会、介護事業者、社会福祉協議会、民生児童委員、町民など、それぞれの代表者と行政で構成する奥出雲地域包括ケアシステム推進協議会に諮り、具体的な施策に結びつけてまいりたいというふうなところで、一応今の段階、今月の23日でございますが、医療介護連携部会のキックオフ会議を今開催する予定といたしているところでございます。以上でございます。 ○議長(岩田 明人君) 藤原充博議員。 ○議員(11番 藤原 充博君) 今までいろんな、例えば訪問診察支援事業とか奥出雲地域包括支援センター運営協議会、介護ニーズや介護に関する調査、医療と介護の連携強化というふうな形でいろんなことを対応されてはいます。けど、実際それがまた、町長、今度の施政方針では、地域包括ケアシステムにつきましては、誰もが安心して自分らしい暮らしができるよう小さな拠点づくりと連携した取り組みを始めております。ここ公民館も絡みますよ、さらに県医師会、介護サービス事業者など、ともに地域包括ケアシステム推進協議会を設置し、医療、介護、予防、住まい、生活支援について課題、方策などの調査検討などを行うための体制整備を図ってまいりますと。体制、いや、今はどっちかいうと、今までの包括ケアシステムの構築をしていって、これからはもう実際に医療と介護と行政が本格的にそれに取り組んだり実施していくのが本来の形じゃないですか。今までの3年間ぐらいはもう準備運動だったような感じですが、準備運動が不十分だったから、またもう一回準備運動しますというふうに私は受けとめますけども、その辺はどうですか。  特に僕が思うのは、去年ぐらいから奥出雲病院の院長先生がおっしゃってます。議会のほうへもいろいろお話に来ていただきました。その中で、やっぱり地域包括ケアを進めないといけないということを強くおっしゃいます。そういうことも踏まえて、もう少し奥出雲病院と行政と、それから今の介護の現場とかそういうとこが実際にもう展開したり実施していくということをやらないと、会をつくってから相談して調査します何しますって、また二、三年たって、また新しい計画が出てきますよ。その辺どう思われますか。誰でもいいですよ、担当課長だろうが誰だろうが。 ○議長(岩田 明人君) 勝田町長。 ○町長(勝田 康則君) 先ほどキックオフ会議、23で申し上げたようですが、22日の訂正をさせていただきます。よろしくお願いします。 ○議長(岩田 明人君) 杠健康福祉課長。 ○健康福祉課長(杠 康彦君) 御質問にお答えいたします。  先ほども町長の答弁の中にもあったかと思いますけども、この地域包括ケアシステムというもの自体が、基本的には体制の整備を意味をするものでございます。そういったところで、現在、奥出雲町内にはさまざまな介護サービス、そして地域医療の中核となります奥出雲病院等ございます。これらを総称して我々は地域資源と申しております。そういった地域資源をいかに有機的に結びつけていくか、その橋渡しをするシステムを今後きちんと連携ができるように、その話し合いのする場を持つということで体制整備を今回行ったところでございます。以上でございます。 ○議長(岩田 明人君) 藤原充博議員。 ○議員(11番 藤原 充博君) 体制整備をして、きちんといいぐあいになっていけばいいですけども、今の町の状況を見ますと、奥出雲病院も非常に、財政的いいますか、経営的に困ってます。そういうことも踏まえたり、介護施設も老築化が進んでる、こういうことを踏まえていけば、体制づくり体制づくりの前に、実際に展開したり実施していくということが大事じゃないかと思いますよ。ぜひ、今まで視察に行かれた委員長さんの報告にもありますし、いろんな議員さんからも指摘があったことがあると思いますけども、近隣の市町村で非常に上手にやっていらっしゃる、あるいは日本でもかなり評価が高いとこがあります。ぜひそこへ町の方も、あるいは病院の方も含めて行かれて、ちょっと勉強されたらどうですか。そこらはやっぱり地域の病院を中核として非常にうまく運営されております。誰もがウイン・ウインとなるようなシステムを多分構築されてると思います。  名前を挙げますと、御調町、これは広島県ですね、お隣の日南町、これは最初にちょっと言いましたが、訪問医療ですね、そういうことをうまく導入してやられております。そして南部町、これは大阪のとこで聞きましたよ、ここのシステムはすばらしいということ。ぜひ、単に議員みたいに1日ほど行ってみるんじゃなくて、もう1週間でも10日ぐらいでも職員さんをそこへ投げ込んでください。そして徹底的にそのシステムを勉強して帰って、それが奥出雲町にどうつながるか、いわゆる奥出雲バージョンをつくってください。そうしないと、町長おっしゃるでしょ、地域に合ったケアシステムでないとだめだと。それおっしゃってるわけだから、そういうとこの先進地をちゃんと事例を習ってきて、それを奥出雲に当てはめてシステム化をしていくということが大事だと思いますよ。ぜひ、今までいろんな議員さんも提案されたりおっしゃってますけども、そういう視察を、視察じゃなくて研修、見習いに行ってください、そういういいことは。ぜひそれをお願いしたいと思います。終わります。(発言する者あり)何かあるかいね。2番、リハビリやるか、ほんなら。  リハビリ学院のは、どっか書いてたけども、これは大垣議員さんが質問されておりましてね、私が言うとよくないかなと思いますけども、きのうこの経過は十分にお話しされておりましたので、経過はよろしいです。  ただ、私が気になるのは、7,000万とその前の5,000万、それと建物ですね。それがあっちのほうへ譲渡いいますか、渡されております。7,000万については、たしか町のほうへ返されるんですが、5,000万については、同僚議員からそれはちょっとおかしいじゃないかという話があったけども、何となくに口を濁して、ぐじゃぐじゃぐじゃぐじゃ言って終わったような形ですけども、町長が学園の理事長であるだけに、こういう5,000万は用途別のことに使用したなんかしたらおかしいじゃないですか、議会のほうへ説明に上がったこと以外のことに。ですからこれは、お金がないとおっしゃるなら、一度町の財政のほうへ返していただくのが本当じゃないかと思いますが、どう思われますか。 ○議長(岩田 明人君) 勝田町長。 ○町長(勝田 康則君) 御質問にお答えをいたします。  島根リハビリテーション学院に対し、平成29年度に、大学標準経費を満たし、施設整備経費を支援するために5,000万円を寄附しておりますが、このうち1,500万円は空調整備、図書購入などに充てられており、3,500万円未執行でありました。また、平成30年度において、コンサル委託料、旅費、消耗品、学院教職員の時間外手当、教職員増員に伴う人件費など、申請事務経費分として5,500万円、施設整備分として1,500万円の計7,000万円を予算化をしております。  今般の専門職大学化については、開学申請を一旦延期し、今後の取り組み策を再構築されることになりましたが、30年度分のうち申請事務経費3,500万円以上は既に学院で執行されており、取り組みに要した経費については計画に基づいた執行がなされていること、また、所要額を全てリハビリテーション学院で負担すれば今後の学校運営に支障を来すおそれがあることから、町として支援をする必要があると私は考えております。  したがって、平成29年度分の寄附金の未執行分3,500万円と平成30年度分の執行額3,500万円を相殺をいたしまして、平成29年度分の寄附金を返還させず、平成30年度分の寄附額7,000万円の執行を見送ることといたしました。どうか本件につきましては、御理解のほどよろしくお願いを申し上げます。以上でございます。 ○議長(岩田 明人君) 藤原充博議員。 ○議員(11番 藤原 充博君) 先ほど予算の分で、どんなぐあいですかという話をしましたが、まあまあできたというふうなことですが、やっぱり大変よくできたということになっていかないといけないと思います。予算のそれは金額じゃなくて、いわゆるやる仕事がちゃんと時代のニーズに合った予算配分になってるかどうかということになりますので、ぜひその辺は守っていただきたいと。  それと、今言ったように、たしかリハビリ学院はかなり貯金を持ってらっしゃいます。理事長は御存じだと思います。奥出雲町にはお金がございません。返せるものは幾らでも返してもらってください。私はそう思います。  終わります。 ○議長(岩田 明人君) それでは、藤原充博議員の一般質問を終わります。   ─────────────────────────────── ○議長(岩田 明人君) ここで休憩をいたします。13時30分から再開いたします。休憩。             午後0時31分休憩   ───────────────────────────────             午後1時29分再開 ○議長(岩田 明人君) それでは再開をいたしたいと思います。  ただいまの出席議員数は14名であります。定足数に達しておりますので、休憩前に引き続きまして会議を開きます。  一般質問、田食道弘議員。 ○議員(1番 田食 道弘君) 1番、日本共産党の田食道弘でございます。私は、大きく分けて4つの項目について一問一答方式により質問いたします。真剣で誠意ある答弁を期待しております。  まず第1に、国保税のさらなる引き下げについてであります。  安倍首相も政府も認める構造的問題から、奥出雲町を始め全国どこでも国保税、国保料が協会けんぽなど他の健康保険に比べ著しく高くなっています。その根本には国庫負担の引き下げがあり、地方からも繰り返し政府に国庫支出金の増額を求めています。  全国で均等割、平等割として算定されている保険税はおよそ1兆円あります。公費を1兆円投入すれば、世帯ごとにかかる均等割、被保険者1人ごと、赤ちゃんまでかかる平等割をなくすことができ、協会けんぽ並みの保険税にできます。例えば年収400万円の夫婦、子供2人で試算してみると、奥出雲町の国保税は年間で42万1,000円余りとなっています。一方、協会けんぽでの保険料、本人負担分は20万2,000円余りで、国保加入の場合には実に倍以上もの重い負担になっています。年額で21万9,000円、ひと月で1万8,000円も高いのが実態であります。町長は、引き続き全国の地方自治体首長と連帯し、政府に国庫支出金の増額をさらに強く求めていくべきであります。町長の所見を伺います。 ○議長(岩田 明人君) 勝田町長。 ○町長(勝田 康則君) 御質問にお答えをいたします。  川西議員への答弁でも申し上げましたとおり、全国知事会から国保制度の見直しについて強く要請をされております。私といたしましても、今後も国において財政支援の継続とさらなる拡充が行われるとともに、国保財政基盤の強化により国保被保険者の保険料負担が軽減されるよう、全国町村会、県などとともに要望してまいりたいと考えております。以上です。 ○議長(岩田 明人君) 田食道弘議員。 ○議員(1番 田食 道弘君) 現在、奥出雲町内で国保税の平等割の減免を受けている世帯は950世帯、国保加入の1,670世帯の56%強、半分以上です。また、同じく均等割の減免を受けている被保険者は1,446人で、総被保険者2,611人の55%強と、これまた半分以上であります。いかに国保加入者の生活が厳しいかを読み取ることができます。  奥出雲町の均等割賦課額は県内でも高い水準にあります。本年度で見ると、医療給付費分は県下19市町村中6番目に高く、後期高齢者支援金分では同じく8番目に高く、合わせて県下で7番目の3万7,300円であります。隠岐島前の知夫村は、県下で最も低い2万6,000円であり、奥出雲町よりも被保険者1人で1万1,300円も少なく、約7割です。均等割は年齢に関係なく被保険者1人当たりにかかることから、所得に関係なく、子供の数が多いほど負担が多くかかります。  さて、最近、私、わかったことなんですが、浜田市では、平成21年度、10年も前から所得の極めて低い非課税世帯について23歳未満の被保険者の均等割を全額免除しています。島根県内で唯一の先駆的で非常に大切な取り組みです。非課税世帯については、奥出雲町では現在平等割、均等割ともに国保税7割の減免となっています。これを改めて浜田市に倣い、均等割、つまり被保険者1人当たりにかかる保険税を非課税世帯の子供について全額免除することを提案をいたします。それだけでも非課税世帯の子供1人当たり1万1,190円が国保税の減額になり、負担軽減になります。町長のお考えがありましたら聞かせていただきたいと思います。 ○議長(岩田 明人君) 勝田町長。 ○町長(勝田 康則君) 御質問にお答えをいたします。  今までも繰り返し本件のような全額免除というふうなことを申し述べられておるわけでございますが、今の段階、なかなかそこらはできないという判断でございます。 ○議長(岩田 明人君) 田食道弘議員。 ○議員(1番 田食 道弘君) 来年度の県への国保事業費納付金、1人当たり保険料収納必要額、これが公表されています。奥出雲町が来年度県に納付すべき金額は3億5,347万9,000円余りと本年度よりも若干減額になりますが、被保険者数が減り、逆に1人当たりの保険料収納必要額は若干ながら増額となります。昨年7月に決定した国保税本算定では、奥出雲町の基金保有ガイドラインや県の示した標準保険料率を意識しながら、平成32年度までの3カ年にガイドラインを超えた基金約1億円、毎年3,500万円程度を取り崩し、被保険者の負担を軽減することになりました。この結果、私どもの試算では、昨年度まで奥出雲町の国保税は島根県下で高いほうから5位以内に入るほどの高いものでありました。本年度は県下で中ごろ、高いほうから8番目の金額にまで下がってまいりました。
     決してそれが安いわけではありません。隣接する鳥取県の日南町では、先ほども例に挙げた年収400万円、この夫婦、そして子供2人で試算すると、1年間で34万2,580円の国保税、国保料となっています。奥出雲町と比べると日南町は年間で7万9,000円、ひと月で6,500円も安い国保税になっています。また、西城町、高野町、東城町を含む庄原市でも1年間で38万7,315円の国保税、年間で3万4,000円余り、ひと月で2,856円も安くなっています。たとえ県は違っても払うのは同じ国民であります。隣接の自治体に引けをとらないよう、奥出雲町民住民負担軽減のために引き続き国保税の引き下げに努力すべきです。来年度の国保税算定に向け、町長の所見を伺います。 ○議長(岩田 明人君) 勝田町長。 ○町長(勝田 康則君) 御質問にお答えをいたします。  国保税1人当たりの調定見込み額において、平成29年度において県内でも高い水準にありましたが、昨年7月の本算定において、国保税の税率、税額を引き下げた結果、雲南市、飯南町に近い水準となったところでございます。議員御質問にもありますとおり、先般、来年度の、島根県に納める国保事業費納付金が公表され、本町の納付金額は3億5,300万円余りと示され、前年度に比べ約390万円の減となりました。納付金算定ベースの被保険者1人当たりの保険料額では約11万8,000円となり、被保険者数の減少が影響し、前年度と比べ約1万5,000円の増となったところであります。  また、同じく県から示された標準保険料率につきましては、対前年度で医療分所得割率、均等割額、平等割額は上回りましたが、後期支援分、介護納付金分における率、額は下がったところでございます。来年度の本算定に際し、これらの状況と今年度の本算定の際にお示しした基金取り崩しの方針を踏まえながら、平成30年度決算の結果、基金残高の状況などを勘案し、引き続き被保険者の負担が軽減できるよう努力してまいりたいと考えております。以上でございます。 ○議長(岩田 明人君) 1番、田食道弘議員。 ○議員(1番 田食 道弘君) 先ほどの町長答弁に関連いたします若干再質問をさせていただきます。  29年度までは、国保の特別会計において収支残高が黒字となった場合には、その多くの部分を基金に上乗せし、積み立ててきております。その結果、昨年度末の基金残高は、執行部のガイドラインをはるか1億円も超える事態になり、基金をそのまま温存する30年度の国保税本算定の当初案は6月議会で否決となりました。そして3年間でそのガイドライン超過分を取り崩し、国保税を引き下げることになりました。国保加入世帯の負担軽減となる画期的な出来事でありました。  さて、30年度も終わりに近づいております。町長からもありましたけども、仮に本年度、30年度もこれまで同様に国保特別会計の収支残高が黒字となった際には、その部分も加えて来年度の国保税本算定を行うべきであります。決してガイドラインを引き上げることはあってはなりません。町長の再度所見を伺いたいと思います。 ○議長(岩田 明人君) できますか。  勝田町長。 ○町長(勝田 康則君) 御質問にお答えをいたします。  先ほども申し上げましたとおり、ここ3年間にわたりまして毎年3,500万程度基金を取り崩していくということは、常々前回の国保の否決をいただいたときにお答えしたとおり、向こう3年間はしっかりと3,500万円余は基金を取り崩していきたいというふうに考えております。以上です。 ○議長(岩田 明人君) 田食道弘議員。 ○議員(1番 田食 道弘君) 先ほどの町長さんの答弁でございますけども、私、言いましたのは、もし黒字に30年度がまたなって簡単に言うと余った場合には、基金に積み立てすることなく、3,500万を3年間でしたけども、もう少しガイドラインはそのままにしてさらに引き下げることができればお願いをしたいということでありますので、よろしくお願いしたいと思います。  さて、第2の質問に移りたいと思います。島根原発の防災計画と安定ヨウ素剤の確保、モニタリングポストについてであります。  東日本の大震災発生から先日ちょうど8年になりました。いまだに福島第一原発事故による避難者は、東日本大震災の全体の避難者の8割近くを占める約4万1,000人もおられます。戻りたくても戻れない、戻っても生活できない状況が続いています。しかし、いまだに福島第一原発事故は一向に収束できないままであります。廃炉作業も、30年から40年と言いながら実際の見通しは立っていません。原発からの汚染水も膨大な量がたまり続けています。日本で原発が稼働してから半世紀がたち、使用済み核燃料は1万8,000トンにもなっていますが、いまだに安全な処分方法は見つからず、放射線が安全なレベルに下がるまでには10万年も厳重保管が必要と言われています。  元総理大臣で、今や、原発ゼロ・自然エネルギー推進連盟の顧問であるあの小泉純一郎氏の講演が2月16日に県民会館で開催されました。2,200人もの参加者で、大ホールにはおさまり切らず、第3会場まで満杯になりました。私ばかりではなく、奥出雲町からの参加者も相当数おられたようであります。小泉氏は、総理大臣をやめてからあの東日本大震災が起き、福島原発の事故が起き、原発のでたらめな安全神話に翻弄されていた自分の考えを猛反省され、原発ゼロの運動の先頭に立ったことを改めて表明されました。  きのうの3月13日付の山陰中央新報の3面、ごらんになりましたでしょうか。ここに論説がございます。原発とエネルギー政策、世界の現実に目を向けよとのタイトルが出ております。脱原発、再生可能エネルギーへの国の政策の大転換を呼びかけています。安全な廃炉計画が定まらない島根原発1号機、原子力規制委員会の適合性審査待ちの島根原発2号機の再稼働、そして3号機の稼働開始に対して、多くの県民が生命と生活の危機を感じ、原発ゼロを望んでいます。町民の命と暮らしを守る立場からの町長の所見を伺います。 ○議長(岩田 明人君) 勝田町長。 ○町長(勝田 康則君) 御質問にお答えをいたします。  溝口知事は、平成30年11月県議会において、原発の取り扱いについてはいろいろな意見がありますが、県としましては、関係自治体などの意見をよくお聞きして判断する考えであると述べられております。私も同調する考えでございますが、県及び関係自治体等の動向を注視しつつ、必要があれば県に対し適切に対応していただきますよう努めてまいる考えでございます。以上でございます。 ○議長(岩田 明人君) 田食道弘議員。 ○議員(1番 田食 道弘君) ありがとうございます。町長におかれましては、ぜひとも町民の命と暮らしを守るという点で意見を述べていただいたらと思います。  島根県では、地域防災計画原子力災害対策編、これを定め、これに基づいてさまざまな安全対策が立てられています。私は、3月1日に島根県原子力安全対策課の主催で開催された原子力関連施設見学会に参加してまいりました。たくさんいると思いましたら、9名の参加でありました。国、県、中国電力が島根原発の安全対策に膨大な費用や労力を費やしていることを、いろいろな施設やたくさんの国、県の職員さん、中電さんの職員さんを見ましてこれを目の当たりにしました。本当にそこまでやるんだろうかというほど徹底しておりました。すごいと思いました。それだけに、逆に安全性が保障されていないのではないかとさらに強い疑念を持たざるを得ませんでした。  奥出雲町は原発から30キロ圏外にあり、基本的に国や県の避難対象地域には属しないことから、避難住民受け入れの体制整備とそのマニュアルの作成はあるものの、原子力災害についての防災対策については、その原子力災害の対策が必要な場合の想定すら全く明らかにされていません。今なお復旧の見込みが立たない福島原発事故を見ても、住民の命を守るために本町において原子力災害対策に係る防災計画策定が必要であります。町長の所見を伺います。 ○議長(岩田 明人君) 勝田町長。 ○町長(勝田 康則君) 御質問にお答えをいたします。  国の防災基本計画原子力災害対策編によれば、原子力災害指針で示されている原子力災害対策重点区域を目安として地域防災計画を策定すべきとされており、島根県地域防災計画では、同区域の範囲は松江市、出雲市、安来市及び雲南市の4つの市内に存在し、4市が地域防災計画の策定をいたしております。また、原子力規制委員会は、UPZ外においては、避難や屋内退避などの防護措置を実施するまでには必要な応急対策を用意する十分な時間的余裕があるという考え方を示しており、30キロ圏外の広域避難計画の策定を求めてはおりません。  島根県は、このような国の考えに沿って、UPZ外において、事態の進展を踏まえて状況に応じた対応をとることとし、また、原発に重大なトラブルが発生したときには、関係自治体に対し必要な情報提供を行うことといたしております。本町も、県と同様な姿勢のもと、緊密な連携を図りながら原子力災害対策を進めてまいりたいと考えておりますので、現時点では防災計画を策定する予定はございません。以上です。 ○議長(岩田 明人君) 田食道弘議員。 ○議員(1番 田食 道弘君) 安定ヨウ素剤の服用は、原子力災害発生時において、放射性被曝から生ずる甲状腺がんの発病などから生命、身体を保護することができるとされています。松江市、安来市、雲南市など原発から30キロ圏内の自治体では配布体制が整備されつつあります。全国的には、原発からの距離が当町と同程度あるいはそれ以上の自治体、例えば福井県の高浜原発から50キロ前後離れた兵庫県の篠山市、静岡県の浜岡原発から80キロ前後も離れた富士山の南の登山口、富士宮市などにおいて安定ヨウ素剤の配布体制が整備されつつあります。奥出雲町でも必要な施策であります。町長の所見を伺います。 ○議長(岩田 明人君) 勝田町長。 ○町長(勝田 康則君) 御質問にお答えをいたします。  国の事業として、UPZ外の住民への配布などに対応できるように、平成30年度までに丸剤を200万丸、平成31年度まで乳幼児の内服ゼリー剤15万包みを備蓄し、全国各地へ搬送できる体制整備が現在進められておるようでございます。町としましては、防護措置が必要となる事態に至るおそれがある場合には当該事業を活用し対応したいと考えております。しかしながら、町単独での、常設する考えは今のところございません。以上です。 ○議長(岩田 明人君) 田食道弘議員。 ○議員(1番 田食 道弘君) 関連で再質問いたします。  先ほど町長答弁のほうで、国の準備といいますか、国全体でこの奥出雲町も対象になるような形でされかけておるということでしたので、奥出雲町は島根原発の距離からいいますと、30キロ圏外のすぐ外側で、自治体としては島根県内では30キロ圏外で一番近いところになります。ぜひとも事前の備蓄についても検討をお願いしたいと思います。  さて、先ほど上げました兵庫県の篠山市でございますが、平成29年の7月にこうした原子力災害ハンドブックというのをつくっておられます。「原発災害にたくましく備えよう」という、こういう冊子ができております。これを平成29年の7月に全世帯に配布されています。これは24ページありまして、こういうふうに非常にイラストもたくさんありまして、後ほどお見せしますけども、表現もわかりやすく大変読みやすい内容でございます。  ちなみに、こちらの表紙の裏側のほうに、原子力防災の要点、篠山市の原子力防災の要点は3つとなっておりまして、その一番最初に上がってるのが、3つの中の一番最初の項目は、とっとと逃げるというふうに書いてあります。非常に奥出雲町と同じような距離ですのに衝撃的なところなんですけども、絶対にあってはならない原発の災害であります。こちらにも災害があってはならないわけですけども、それでももしもの原子力災害に備えて作成されたもののようでございます。奥出雲町においても、こういった先進事例を参考にしながら原子力災害対策を策定していただき、町民にこのような情報提供をすべきではないかと思います。町長の所見を伺います。 ○議長(岩田 明人君) 勝田町長。 ○町長(勝田 康則君) 御質問にお答えをいたします。  兵庫県の篠山市ですか、平成29年の7月にそのような立派なハンドブックを作成されたということで、原子力災害あってはならないことでございますが、ハンドブック等につきましては、また検討をしてまいりたいと思いますので、よろしくお願いします。以上です。 ○議長(岩田 明人君) 田食道弘議員。 ○議員(1番 田食 道弘君) 前向きの答弁ありがとうございます。よろしく御検討をお願いします。  島根原発周辺住民の安全の確保と環境保全を図るために、島根県当局は放射線量のモニタリングポストを30キロ圏内24カ所に設置し、一日中、年間休みなしで集中監視を行っておられます。さらに原子力災害が万一起こったときの緊急監視のためには、あらかじめ公民館やコミセンなど地域の拠点162カ所に可搬型モニタリングポストを配置されています。一番近くでは、大仁農道の上久野の十字路南側にあります久野の交流センター、こちらに設置されておりまして、先日実際に見学をさせていただきました。奥出雲町におきましてもモニタリングポストは設置が必要だと思います。町長の所見を伺います。 ○議長(岩田 明人君) 勝田町長。 ○町長(勝田 康則君) 御質問にお答えをいたします。  緊急時モニタリングは、原発から著しく異常な水準で放射性物質が放出された場合は、重点区域外においても広域で実施することが必要となります。本町のように原子力災害対策重点区域外での緊急時モニタリングについては、国が環境放射能水準調査用に設置したモニタリングポストの測定値を用いるほか、国が走行サーベイや航空機モニタリング等の手法を用い実施することとされているようでございます。町といたしましては、国、県と密接な連携を図りながら、今後対策を進めてまいりたいと考えております。以上です。 ○議長(岩田 明人君) 田食道弘議員。 ○議員(1番 田食 道弘君) 検討をよろしくお願いします。  第3の質問に移ります。18歳までの医療費無料化についてであります。  奥出雲町では、子育て支援策の重要な柱として、中学生までの医療費無料化を行い、大変好評であります。私は、29年9月議会の一般質問におきまして、医療費無料化をさらに18歳まで引き上げるよう要請いたしました。その後、1年半を経た現在、全国的にはさらにこの動きが進んでおります。特に静岡県では、30年度当初予算、これに計上され、昨年10月から子供医療費助成制度の対象を中学生までから18歳の年度末まで、これに引き上げています。県を挙げて人口減少対策、子供支援の一環として取り組んでいます。  子供たちは奥出雲町にとって大切な宝であります。奥出雲町の子育て支援をさらに強化する取り組みが必要です。いよいよ吉賀町に次いで県内2番目に18歳までの医療費無料化を実現すべきです。町長の所見を伺います。 ○議長(岩田 明人君) 勝田町長。 ○町長(勝田 康則君) 御質問にお答えをいたします。  これまでも都度御質問をいただいております子供の医療費の助成については、子供を産み育てやすい環境整備のための子育て支援策として重要性は十分認識をいたしております。本町においては、平成27年度から町単独事業で中学校3年生までに対象年齢を拡充し、医療費の無償化を実施しているところでございます。平成29年度の医療費助成の負担額は、乳幼児医療が約1,900万円、児童生徒が約2,200万円となっており、議員御指摘の16歳から18歳までを対象に医療費の助成を行った場合、おおよそ約1,000万円程度の財政負担が新たに生ずることになります。このことは今までも再三申し上げているところでございます。今後、地方交付税の縮減などにより、限られた財源の中で長期的な見通しを持って有効な子育て支援策の選択と制度の安定的な実施に努めていくことが必要であり、十分な検討が必要と考えております。  なお、子供が18歳までのひとり親の家庭については、所得制限はありますが、福祉医療制度において親子とも医療費は1割負担、薬は自己負担なし、さらに負担上限額を設定し、支援をいたしているところでございます。  また、一方で、子育て世帯の経済的な負担を軽減するために、医療費のような基本的なサービスについて、地域によって自己負担が大きく異ならないよう国において軽減に向けた制度の拡充を図るべきであり、島根県では国に対して重点要望を行っておられます。また、先ほどお話がございました静岡県と同様に、島根県での支援について町からも継続して今後も働きかけていきたいと考えております。以上でございます。 ○議長(岩田 明人君) 田食道弘議員。 ○議員(1番 田食 道弘君) ぜひとも国、県に対する要望についても、さらに力を入れて町長のほうから取り組みもやっていただきたいと思います。よろしくお願いいたします。  第4の質問に移ります。農業への支援強化についてであります。  国連は、ことしから2028年までの10年間を家族農業の10年と決定し、家族農業、小規模農業への支援を呼びかけています。奥出雲町の農業も多様な担い手で支えられています。法人経営、集落営農組織だけでなく、高齢者が支える零細な家族農業、山に囲まれた農地を守り続ける家族農業、1頭飼いなど少頭数の和牛繁殖農家など、むしろ本町農業の主役と言えるかもしれません。その大切な担い手である家族農業、小規模農業を農政の柱に位置づけ、その再生、発展に向けてさらに積極的な応援策、施策展開を講じる必要があります。本町の農業、農家へのさらなる支援強化策について町長の所見を伺います。 ○議長(岩田 明人君) 勝田町長。 ○町長(勝田 康則君) 御質問にお答えをいたします。  本町には、現在、農業の担い手として、個別経営体と農事組合法人、会社法人などの合計69経営体の認定農業者がおられ、水稲や肉用牛、露地野菜、施設野菜、菌床シイタケなど、さまざまな営農類型がございます。このほか集落営農組織では、任意組織の営農組合、農事実行組合等などが約50組織と把握しております。個人では、機械共同利用、作業受託型、協業経営といったさまざまな運営形態で農業経営が多い状況でございます。国は、政策目標として、農事法人などの担い手に農地を集約し、経営規模拡大、そして農地集約・集積を農政の柱に、担い手の支援策が講じられております。  議員御質問の家族農業、小規模農業への積極的な施策につきましては、日本型直接支払制度の中山間地域等直接支払い交付金事業や、多面的機能支払い交付金事業などの活用により農業者の支援を行っております。  また、一方で、担い手の育成、確保に向けて、集落営農法人の推進、担い手への農地集積を進めておりますが、中山間地域と平地との地形的な条件の違い、地域、集落の実情もあり、一律には進めにくいと考えております。農業の担い手が育たないことには農村の農業、農地は守れないことから、水田農業、畜産、園芸、特用林産物など農林畜産業の振興が重要であると認識しております。今後、中山間地域農業の維持、活性化に向け、国、県に対して、中山間地域農業への支援と予算確保についても引き続き要望を行ってまいります。以上でございます。 ○議長(岩田 明人君) 1番、田食道弘議員。 ○議員(1番 田食 道弘君) 町内には、頑張って高齢の御夫婦でも農業を続けておられる方、また、一生懸命農地以上の草刈りに励まれる方、いろいろな方がおられます。何としてもそういったいろいろな農家の皆さん、奥出雲町にとって大切な方々ですので、支援策を強めていただきますようよろしくお願いしたいと思います。  アメリカ・モンサント社の開発した除草剤ラウンドアップの主成分はグリホサートというものでございます。WHO、世界保健機関のがん研究機関では、このグリホサートに発がん性があることを4年前に表明しています。また、自己免疫疾患や自閉症の症状の一因とも指摘されています。アメリカでは、昨年、学校の用務員さんが校庭管理でグリホサートの散布作業をして、悪性リンパ腫、がんになったとして損害賠償請求が行われました。サンフランシスコの地裁は、約3億ドル、日本円で換算しますと約330億円賠償金を支払うことをモンサント社に命ずる判決を下しております。しかし、このことは日本ではほとんど報道されていません。世界では33カ国がグリホサートを即禁止もしくは近年中に禁止を決めています。  しかし、日本では、2年前に残留基準値を最大で400倍に緩和するなど、世界の流れに逆行しております。農業分野では、水田の畦畔や畑の雑草対策に大量に使用され、また、一般市民向けにはホームセンターでも販売され、公園や空き地、校庭、道路脇などで大量に散布されるなど、使用中はなお拡大中であり、農家を初め多くの住民の健康が知らず知らずに脅かされています。グリホサートを含む除草剤について、公園や校庭など奥出雲町管理の施設周辺の除草作業での使用中止、農家など住民への注意喚起が必要ではありませんか、町長の所見を伺います。 ○議長(岩田 明人君) 勝田町長。 ○町長(勝田 康則君) 御質問にお答えをいたします。  ラウンドアップは、日本では農薬登録制度において安全性が確認された農薬であり、その安全使用基準を遵守して使用することが重要となります。しかし、議員御指摘のとおり、アメリカの裁判で賠償金を支払う判決が下されたことは驚きましたが、これに対しモンサント社は上訴する意向を明らかにしております。このたびの訴訟は、2015年に国連の世界保健機関の下部組織である国際がん研究機関が、ラウンドアップの有効成分であるグリホサートを人に対して恐らく発がん性があるに分類したことに基づき起こされたものと思われます。  グリホサートの安全性については、国際がん研究機関と同じ国連の合同残留農薬専門家会議が、食を通じてグリホサートが人に対して発がん性のリスクとなるとは考えにくいと発表し、日本では内閣府食品安全委員会が、また、欧州では欧州食品安全機関が同様の評価書や見解を発表をいたしております。農薬に関しては、日本を含む各国の規制当局が発がん性を含むさまざまな項目についての適正なガイドラインに沿った多数の試験をもとに継続的かつ厳正に審査した上で使用が許可されており、全国農業協同組合連合会も、議員御指摘の農薬につきましては、農薬登録制度において安全性が確認された農薬であり、その安全基準を遵守して使用することが重要であると見解がされております。今後の除草剤の使用の中止については、国や専門機関の判断となります。  なお、御質問の町が管理します公園や施設周辺での除草剤使用に関しましては、主に三成公園、横田公園の野球場、陸上競技場、多目的広場など芝の管理に使用をいたしております。ただし、使用する薬剤は、クローバー系の雑草に効果のある芝専用の除草剤で、グリホサート系の除草剤は使用をしておりません。  また、三成遊園地内の芝生広場は除草剤を使用していません。ただし、他の公園ののり面と同様に、植栽部の葛の繁茂を抑えるため株元へ薬剤塗布を行っておりますが、これについても主成分にグリホサートは含まれておりません。今後も使用薬剤に関しては、安全基準を遵守して使用してまいりたいと考えております。以上でございます。 ○議長(岩田 明人君) 田食道弘議員。 ○議員(1番 田食 道弘君) ありがとうございます。先ほどのグリホサートの問題あるいは原発、再生可能エネルギー、一緒ですけども、こういったもののほうがいいではないか、あるいはこういったものは危険ではないかということについては、敏感といいますか、特にチェックを入れていただきながら行政のほうを厳重にといいますか、冷静に厳粛に進めていただきたいと思います。そのことをお願いをして私の一般質問を終わりたいと思います。ありがとうございました。 ○議長(岩田 明人君) 1番、田食道弘議員の一般質問を終わります。   ─────────────────────────────── ○議長(岩田 明人君) 続いて、10番、内田精彦議員。 ○議員(10番 内田 精彦君) それでは、一般質問をさせていただきます。  まず、奥出雲町の危機管理についてということでございますが、防災行政デジタル無線システムの稼働についてということで伺います。  奥出雲町防災行政デジタル無線システムは、平成23年度、消防防災通信基盤整備事業、補助対象名は防災行政デジタル同報無線施設として約1億4,000万円で平成23年度に交付決定され、繰り越し事業により実質平成24年度に完了しております。施設の概要は、奥出雲町情報通信協会へ親局設備、全国瞬時警報システムJ−ALERT装置、城山へ中継局の設備、町内15カ所へ屋外拡声子局、仁多・横田庁舎に遠隔制御装置にて構成されていると思います。  私は、これまでに防災行政デジタル無線システムに関する事項について、平成26年9月議会、27年9月議会、28年の3月議会において一般質問をさせていただいております。その内容は、このデジタル無線を有線放送の火災放送とつなぐことができないのか、昼のサイレンの施設への代用等についてできないのか、停電時における設備の稼働について、また、危機管理体制についてということで、平成28年1月23日の三成の送電線作業事故による大規模な停電対応について質問をしております。今回は、平成28年4月1日付、規則第8号の奥出雲町防災行政無線局管理運用規則について、まず質問をいたします。  第1条に、この規則は、奥出雲町の防災及び危機管理体制の確立を図り、通信連絡の確保と情報の伝達事項を円滑に行うため設置する、奥出雲町防災行政無線通信施設の管理及び運用について、電波法、その他関係法令に定めるもののほか必要な事項を定めるものとするとあります。第2条に、無線従事者、無線設備の操作を行う者であって、総務大臣の免許を受けた者をいうと。奥出雲町の職員でこの免許を受けた職員は何名おられるのか、また、その職員はどこの課に属しているのか、お答えをお願いします。 ○議長(岩田 明人君) 勝田町長。 ○町長(勝田 康則君) 私のほうから御質問にお答えをいたします。後で再質問等があれば、総務課長、ちょっと聞きづらい声でやるかもしれませんが、よろしくお願いをいたします。  まず、奥出雲町防災行政デジタル無線システムは、親局設備、中継局設備、町内15カ所へ設置した屋外拡声子局、仁多・横田両庁舎に設置した遠隔制御装置で構成をされております。このシステムを操作できる第三級以上の陸上特殊無線技士免許を持った無線従事者は、総務課を含む11課に17名の職員がおります。以上でございます。 ○議長(岩田 明人君) 内田精彦議員。 ○議員(10番 内田 精彦君) 17名の職員がおるということでございますが、この関係する課は総務課だと思いますが、現在、総務課の職員でこの免許を持っておられる方は何名おられますか。 ○議長(岩田 明人君) 藤原総務課長。 ○総務課長(藤原 努君) 少し声がお聞き苦しいと思いますが、御容赦をいただきたいと思います。  総務課におきましては、4名の職員が免許を取得しております。以上です。 ○議長(岩田 明人君) 内田精彦議員。 ○議員(10番 内田 精彦君) 次に、第4条のとこに、管理責任者は、総務課長をもって充てるとあるが、実際そうなのかどうか、伺います。 ○議長(岩田 明人君) 勝田町長。 ○町長(勝田 康則君) 御質問にお答えをいたします。
     総務課長が無線局の管理責任者となっております。以上でございます。 ○議長(岩田 明人君) 内田精彦議員。 ○議員(10番 内田 精彦君) 次に、第11条に、管理責任者は、災害の発生に備え、通信機能の確保及び通信技術の習熟を図るため、次により定期的な通信訓練を行うものとするとなっております。その中の1として、総合通信訓練、これは毎年1回以上、2つ目として、定期通信訓練、四半期に1回ということで規則に書いてございます。この訓練を行っているのかどうか、行っておれば、いつ実施したのか、内容はどのような内容なのか、お答えください。 ○議長(岩田 明人君) 勝田町長。 ○町長(勝田 康則君) 御質問にお答えをいたします。  平成30年4月9日に発生した島根県西部地震の際には、消防庁から発信される緊急地震速報がJ−ALERT装置を経由して屋外拡声子局で緊急一括放送をされました。また、本システムの定期的な動作確認を実施するため、毎日午後5時に音楽を鳴らす試験放送を行っているか、国において年4回実施されます全国一斉情報伝達訓練の参加や毎月1回機器操作確認を行うなど、トラブル防止に現在努めております。今後も、住民の皆様に対し確実かつ迅速な情報伝達が行われるよう万全を期して対応してまいります。以上です。 ○議長(岩田 明人君) 内田精彦議員。 ○議員(10番 内田 精彦君) 今、町長から答弁いただきましたが、ちょっとわからないとこがございましたので、もう一度伺いますが、要するに、全国J−ALERTはわかります。それと、毎日5時ですか、夕方、音楽が鳴ります。それはわかりますが、町独自としてこれはしなければならないというふうな規則だと思いますが、その辺のことについてもう一遍お願いします。 ○議長(岩田 明人君) 藤原総務課長。 ○総務課長(藤原 努君) ただいまの御質問にお答えをいたします。  この管理運用規則において、定期的に通信訓練を行うものということにつきましては、町独自ということばかりではなくて、国の試験を活用したものも含めて行うというふうに考えております。 ○議長(岩田 明人君) 内田精彦議員。 ○議員(10番 内田 精彦君) 町独自にしなければならないというふうなどうも考えではないというふうな答弁だったと思いますが、私は規則にのっとるということであれば、町独自で、この規則は町の規則でございますので、町の規則どおりに実施しなければならないじゃないかというふうに思っております。その辺のことは、また町長、よく御検討願いたいと思います。  次に、第12条のとこに管理責任者は、毎年1回以上、通信取扱者に対し、電波法その他関係法令、無線機の取り扱い要領等の研修を行うものとしてございます。先ほどと同じようなことでございますが、これも実施しておられるのかどうか、伺います。 ○議長(岩田 明人君) 藤原総務課長。 ○総務課長(藤原 努君) この免許取得に関しましては、講習等で2時間あるいは4時間程度の座学なり法令の勉強をして取得も可能でございます。その技術を保つ上で、さらに独自のそういう技術的な、あるいは法令の研修というものは特に必要とは考えておりません。先ほど町長が申し上げましたように、国においての操作訓練であるとか、あるいは機器操作訓練の業者とともに操作の確認をするということをもって訓練として実施をしてるということでございます。 ○議長(岩田 明人君) 内田精彦議員。 ○議員(10番 内田 精彦君) 先ほどの第11条のとこに町独自ではやっておらないというふうなことでございましたが、ちゃんと規則には、訓練は通信統制訓練及び住民への警報通信等の伝達訓練を重点として行うものとする、ちゃんと書いてございますので、今後は奥出雲町単独でちゃんとやっていただきたいというふうに思います。町長、どうでしょうか。 ○議長(岩田 明人君) 勝田町長。 ○町長(勝田 康則君) 御質問にお答えをいたします。  検討してまいりたいと考えております。 ○議長(岩田 明人君) 内田精彦議員。 ○議員(10番 内田 精彦君) 町長、検討すると言われましたので、前向きな検討をお願いしたいというふうに思います。  それでは、ちょっと本題に入らせていただきます。  これまでの防災行政デジタル無線システムの稼働状況はどんな実績であるのかということ等を伺いたいわけでございますが、先ほどの答弁で、全国J−ALERTと5時の音楽という答弁がございましたので、それだけだというふうにちょっと解釈をさせていただきます。  それでは、次に行きますが、ことし平成31年1月1日に上阿井、下阿井等で発生した中国電力の停電の状況について、町が承知している概要をまず説明いただきたいと思います。 ○議長(岩田 明人君) 勝田町長。 ○町長(勝田 康則君) 御質問にお答えをいたします。  先般と申しますか、新年早々1月1日午後2時8分ごろに、雪による倒木で阿井、三沢地区の全域と三成地区の一部、約1,300戸で停電が発生したということでございます。復旧については、遠方制御により順次送電が行われ、37分後に上阿井地区の100戸に停電範囲は縮小され、同日午後4時48分に町内全域復旧をいたしました。以上でございます。 ○議長(岩田 明人君) 内田精彦議員。 ○議員(10番 内田 精彦君) この今、町長が申されましたが、1日の停電のことにつきまして、奥出雲町住民の方への対応について何かされましたでしょうか、何もされなかったのか、その辺のことを伺います。 ○議長(岩田 明人君) 勝田町長。 ○町長(勝田 康則君) 御質問にお答えをいたします。  この停電におきまして、中国電力出雲営業所において、復旧作業にあわせて広報車による停電地域へのお知らせ、おわびの周知が行われましたので、町による告知放送は行っておりません。以上です。 ○議長(岩田 明人君) 内田精彦議員。 ○議員(10番 内田 精彦君) 町は告知放送しなかったということでございます。停電でございますので、告知放送ができなかったということだと思います。  私が今こういう話をしとるのは、地元の住民の方からということがあって、いろいろ調べさせていただいたりしております。住民の方に対して、先ほどから話しておりますが、デジタル無線等で放送をなぜしないのかと、こういうことでございます、要するに。そういうことで質問させていただいておりますが、私も、この1日に停電になったいうのをずっと後で地元から聞かせていただきました。インターネット等で調べてみましたが、この1日の上阿井、下阿井につきましての停電のことについては、もう消されておったのかどうかわかりませんが、一切出ておりませんでした。仕方がないので中電のほうへ電話しました。広島のほうの営業所ですか、出ました。ちょっといけませんでしたので、向こうさんのほうから折り返し電話するということで電話を待っておったんですが、すぐ電話がありました。それは出雲の営業所から来たところでございます。  ちょっとお話を聞かせていただきましたら、停電は1月1日、元日でございます。区域には、今、町長言われましたが、雲南市の吉田の一部、上阿井、下阿井、高尾、三沢、三成の一部であったということでございます。停電時間は、先ほど町長言われましたが、14時08分から16時48分、2時間40分の停電であったというふうなことで、中電の対応はどうされたんですか言ったら、16時35分に広報車で対応っていいますか、流したと。停電が復帰する少し前のことでございます。町のほうへ連絡されたんですかと、こう言いましたら、通報したが、停電によりできないと返答があったということでございまして、仕方がないなと、こういうことでそのままにしておられるというふうに思っておるわけですが、私が聞きたいのは、このデジタル無線、これでいけば停電時でも放送ができるはずです。たしか停電でも72時間電池か何かがありまして、それで利用できるというふうにこれにも書いてございます。これは総務課でいただいたものでございますが、書いてございます。  なぜできないのか、そのためにこの無線が1億4,000万もかけて設置したものではないかというふうに思いますが、中電のほうからいえば、町のほうへ連絡したということでございますが、町のほうへ本当に連絡が、本当いいますか、どこへ連絡されたのかわかりませんが、元日でございますので、当直のほうへ連絡されたじゃないかと思います。当直さんがそう言われたのかどうかわかりませんが、もしそうであれば、この連絡体制というのはどうなってるんですか。あそこで停電ですからもうどうにもなりませんよと、こういうことで物が済めば、この奥出雲町の危機管理、大きく言えば危機管理について本当に不安になるというふうに思うわけですが、その辺のことは一切わかりませんでしょうか。中電のほうから役場へ通報があったと。それから後のことについてわかれば答弁をしていただきたいと思います。 ○議長(岩田 明人君) 藤原総務課長。 ○総務課長(藤原 努君) ただいまの御質問にお答えをいたします。  まず、この1月のものにつきましては、休日でございますので、警備員のほうでまず対応をしてるということでございます。基本的には、夜間、休日における非常時の連絡体制としましては、庁舎の警備員が窓口となって定められた連絡体制によって関係機関各職員、私のほうなり担当の職員のほうに連絡をするようになっております。議員お話にございましたように、私の自宅も該当でございましたので、実態としては把握をいたしておりますし、担当課の担当職員のほうに連絡があったということでございます。  まず、そもそもこの停電に関しましては、中国電力の出雲営業所と災害時における連絡体制及び協力体制に関する取り扱いの確認を行っております。文書を交わしておりますけど、停電に際しては、町は出雲営業所の要請に対して適宜協力するということで、協力の内容として、広報車による周知であるとか有線放送、自治会を通じた住民への周知というようなことがうたってございます。これが複数自治にわたるような話であれば当然そういう対応も必要になりますし、先ほど御説明いたしましたように、出雲からの対応ということもございますので、リアルタイムという話、即座という話ではないですが、基本的には即座に出雲から広報車を上げて対応されたということでございます。そういうことで、基本的には平日昼間等であれば職員のほうが対応いたしますし、祝祭日につきましては先ほど申し上げたような対応となっております。以上です。 ○議長(岩田 明人君) 内田精彦議員。 ○議員(10番 内田 精彦君) 祭日だったということもございますが、先ほどもお話ししましたように、平成28年の2月の23日に三成の作業事故で停電、あのときはたしか1時間だったと思いますが、そのときにも一般質問させていただきました。そのときにも前総務課長は、中国電力との連絡体制がちょっと不備であったと、今後は気をつけて行いたいというふうに申されております。そのことが生かされていないじゃないかというふうに思います。  先ほども言いましたが、下阿井、私に通報があったのは下阿井の方からでしたが、老人家庭が多い中でございます。若い者がおれば若い者が何とかスマホ等で調べて、今、停電だからちゃなことをやると思いますが、老人家庭については本当に不安だと思います。私にこういうお話をされたのは地元の民生委員、また、自治会長等でございます。その辺からいたしますと、これで今ここのあたりが停電ですよということを15カ所のとこで放送されれば、例えば阿井で阿井の親戚さんが横田のほうにおれば、老人2人がおるけん心配だけん行ってみるというふうなことも可能じゃないかというふうに思います。この1億4,000万かけて有効に使ういったら、そういうことで使ってもあんまりあれですけれども、やっぱり危機管理としてはちゃんとその機能が発揮できるようにしていただきたいと。今までの答弁でいきますと、何かどういうことかわかりませんが、使っておられないということでございますし、訓練も住民を含めた訓練もしておらないというふうなことだろうというふうに今聞いたわけですが、町長、この辺、詰めとして本当にどうされるんですか。大丈夫ですか。今後どういう形でされるのか、答弁をいただきたいと思います。 ○議長(岩田 明人君) 勝田町長。 ○町長(勝田 康則君) 御質問にお答えをいたしますが、危機管理がなっていないじゃないかというふうな厳しい御意見もいただいたところでございますが、私は、担当部署、総務課としてしっかり現在管理はされているというふうに思っておりますが、デジタル無線で1億4,000万程度かけてつくったものを活用したらというふうなこともございますが、またしっかり検討をしてまいりたいと思います。以上です。 ○議長(岩田 明人君) 内田精彦議員。 ○議員(10番 内田 精彦君) しっかりと検討していただきたいというふうに思います。町民の皆さんがよく見ておられますので、今後は気をつけてやっていただきたいというふうに思います。  次に入らせていただきます。サンライズ出雲について伺います。  寝台特急サンライズ出雲は、個室を基本とした6タイプの寝台座席があり、木質感あふれる室内で、特に若い女性に人気のある列車であります。これは出雲市を18時55分に発車し、東京に明くる朝の7時08分に到着いたします。また、東京を夜22時に発車し、出雲市に明くる朝の9時58分の寝台列車でございます。東京に朝着き、その日の夜、また東京発とすれば滞在期間が約15時間となり、大変便利な寝台列車と認識しております。また、運賃も、ノビノビ座席では出雲市−東京間の往復が2万8,300円と安く人気があり、早く予約しないとなかなか席の確保ができない状況と聞いております。  さて、この寝台特急サンライズ出雲を奥出雲町民が利用するとすれば、生山駅には現在停車しておりませんので不便ではありますが、米子駅か、隣の新見駅となると思います。生山駅が利用できれば、大体生山駅が20時30分ごろ、明くる朝が8時30分ごろに通過しておりますので、利用客には大変喜ばれると思うわけでございます。町として、サンライズ出雲の生山駅停車についてどのような考えがあるのか、必要ないか、あるいは必要なのか、その辺のことについて町長の答弁をお願いします。 ○議長(岩田 明人君) 勝田町長。 ○町長(勝田 康則君) 御質問にお答えをいたします。  サンライズ出雲の生山駅に停車すれば利便性が増しますので、私といたしましては大変好ましいことだというふうに思っております。以上でございます。 ○議長(岩田 明人君) 内田精彦議員。 ○議員(10番 内田 精彦君) 実は、ちょっと古い話ですが、平成25年の12月議会の一般質問でこのサンライズ出雲の生山駅停車について、私、一般質問させていただきました。その当時は井上町長だったと思いますが、当時の答弁では、生山駅は、大阪、東京方面への重要な出発点、帰着点であると十分認識しているが、県道の印賀奥出雲線の改良が進み、大型バスが通るような環境になればJRも検討してくれる可能性があると思うと、こう答弁があっております。一般県道印賀奥出雲線については、島根県により平成2年から29年まで28年間にかけて全体延長7,090メートル、総事業費が42億1,000万円で全線改良され、昨年の平成30年2月15日に鳥上自治会長会により全線改良達成記念式典が挙行されたところでございます。  また、先般、奥出雲町の念願でありました日本農業遺産たたら製鉄に由来する奥出雲の資源循環型農業が中国地方で初の認定となり、4月19日に農水省で認定証授与式があると聞き及んでおります。また、由緒ある稲田神社におかれましては、長年の念願でありました改修事業が終了したところでございます。この改修事業は15年の年月を経て行われ、昨年の11月9日に遷座祭がとり行われたところでございます。  このようなことから、奥出雲町へ観光に来られる皆様の利便性を図る必要があります。それには、まずサンライズ出雲号の生山駅での乗りおりができるよう、生山駅沿線町との連携をとりJRへの陳情等を行い、停車させる考えはあるのかどうか、御答弁願います。 ○議長(岩田 明人君) 勝田町長。 ○町長(勝田 康則君) 御質問にお答えをいたします。  サンライズ出雲の生山駅停車の要望について以前お願いしたことがございますが、利用者数の観点から難しいとのことでございました。一般的に列車の運行に当たって1つの停車駅をふやすと、全ての列車の時間やすれ違いによる停車などさまざまな変更が生じ、なかなか容易ではないとのお話をいただいておるようでございます。このことを踏まえますと、サンライズ出雲の生山駅の停車の陳情等につきましては、要望により対応していただいたのはよいが、結果的に利用者が少ないなどということがあってはいけませんので、日南町等を含め近隣の町と周辺自治体の考え方や利用者ニーズの有無など、慎重に調査することがまずは必要ではないかなというふうに思っております。御提案をいただいて、しっかり対応してまいりたいというふうに思っております。以上です。 ○議長(岩田 明人君) 内田精彦議員。 ○議員(10番 内田 精彦君) 答弁の中で、利用者数が少ないというふうなことを言われたと思いますが、私もその幾ら利用者がおるかいうのはわかりませんが、町民の方でサンライズ出雲を生山駅で何とかとめてもらえんだろうかという陳情いいますか、私のほうへの要望はあっておりますので、そのことも含めて、町長、また検討いただきたいというふうに思います。  次に、掲示板の告示・公告書類についてということでございますが、仁多庁舎、横田庁舎前に設置してございます掲示板に掲示公告、告示書類がありますが、これはどのような書類で、どのような意味があるのかということと、仁多、横田とも同じ書類があそこにぶら下げてあるというのか、張ってあるのかということ、そして管轄はいずれなのか、仁多庁舎と横田庁舎同じものがあるかもわかりませんが、教育委員会関係、教育委員会は横田庁舎にございますが、教育委員会はどこの管轄がその掲示板に掲示される管轄なのか、伺います。 ○議長(岩田 明人君) 勝田町長。 ○町長(勝田 康則君) 御質問にお答えをいたします。  庁舎掲示板の管理は、総務課で所管をいたしております。仁多・横田庁舎に設置してある掲示板に掲示する文書は、法令、条例等によって告示または公告が義務づけられているもののほか、広く住民周知が必要となるものを対象といたしております。  具体的には、町長部局、教育委員会、議会事務局などが行う告示、また、公告文のほか、島根県、そして雲南広域連合等からの掲示依頼があった文書などを掲示しておるところでございます。以上です。 ○議長(岩田 明人君) 内田精彦議員。 ○議員(10番 内田 精彦君) 一般の住民の方に情報公開というだかするためにあそこに張ってあるということであろうかと思いますが、実際には一般の町民の皆様は、あの掲示板の中身、掲示してある書類を見ることはほとんどないと思います。  そこで、いろいろ考え方もあろうかと思いますが、この告示してあるものを奥出雲の文字放送いいますか、ちょっとわかりませんが、ここに載せて情報発信することはしてはいいものか、してはいけないものか、その辺のこともわかりませんが、情報発信することについてはどうお考えなのか、伺います。 ○議長(岩田 明人君) 勝田町長。 ○町長(勝田 康則君) 御質問にお答えをします。  告示・公告をした文書は、仁多・横田庁舎に設置してある掲示板に掲示をいたしておりますが、補助制度など新たに設置したものなどについては、広く住民や事業者の皆さんにお知らせするために、ジョーホー奥出雲のほか町の広報や有線放送等を利用しております。ジョーホー奥出雲や町広報などで周知する場合は、そのまま載せるのではなく、図画等を交えて制度等の説明を住民の皆さんにわかりやすく配慮し、放送または掲載しております。今後も住民の皆さんにわかりやすい周知に心がけてまいりますので、御理解をいただきたいと思います。 ○議長(岩田 明人君) 内田精彦議員。 ○議員(10番 内田 精彦君) 私も、あのジョーホー奥出雲をよく見させていただきまして情報を入れておりますが、ジョーホー奥出雲のデータ放送には、在宅当番、お医者さんの当番とかお悔やみ、ごみ収集日お知らせとか番組案内、気象ロボットデータとか道路カメラ、最近、今、冬で大変除雪の関係がわかりますので、道路カメラ情報、また、安心・安全、雨量一覧とか水位一覧、土砂災害危険度情報、消防・防災情報、みこぴーメール、各種お知らせ、行政、学校等がございます。消防・防災情報なんかにつきましても、地震とか、いついつ火災がありましたよと、こういう情報が流れておりまして、皆さん大変、喜ぶ言うちゃいけませんが、これを見ておられると思います。そのほかにJRとかバス時刻表も入っておるわけでございます。  また、奥出雲町のピンポイント天気、週間予報なども入っておりますのでこれを見させていただいておりますが、各種お知らせいうとこがございまして、町長、ちょっとわからんかと思いますが、各種お知らせに、行政・学校というのがございます。これについてはもうずっと利用がございません。先日もジョーホー奥出雲に行きましてこの話をしましたら、使ったことがない、そこが入れるのか、行政が入れたり、学校が入れたりするのかわかりませんが、ないというふうなことを言っておられました。何とかこういうものを利用して、ちょっとここでなくてもいいんですが、先ほどの掲示板の件でございますが、これを利用して町民に広く周知できるといいじゃないかというふうに考えるわけでございますので、先ほど町長答弁いただきましたので、ちょっと前向きな答弁だったというふうに思っておりますので、御検討をしていただきたいというふうに思います。  それから、ちょっと番組表の配布を町広報と一緒に配布できないかという件でございますが、これは、情報・テレビを見れば番組表いうとこがございますので、それを見ればわかると言われればそのとおりなんですが、一般の方はやっぱりなかなか見られないということでございまして、この番組表を町広報と一緒に配布してくださいよという町民の方がたくさんおられます。このことについて何とかならないかと、仁多・横田庁舎とか各公民館のありますので必要な方はそこでとってくださいよと、こういう言い方がしてあるわけでございますが、その辺のことについてはどのように考えておられるのか、答弁をお願いしたいと思います。 ○議長(岩田 明人君) 勝田町長。 ○町長(勝田 康則君) 御質問にお答えをいたします。  次に、ジョーホー奥出雲の番組表の全戸配布につきましてお答えをいたします。  ジョーホー奥出雲の番組表につきましては、平成19年8月まで町広報とともに全戸配布をしておりましたが、テレビの文字放送やホームページからごらんいただけるようになったため、現在は全戸配布を取りやめております。加えて、現在はテレビ電子番組表でも御確認いただけます。また、番組表は、先ほど議員おっしゃられました役場庁舎及び公民館、奥出雲病院、玉峰山荘などの施設にも数枚配布をしているところでございます。各家庭への紙ベースの配布を極力減らしてほしいという要望もあることから、全戸配布を再開することは現時点では考えておりませんので、御理解をいただきたいと存じます。以上です。 ○議長(岩田 明人君) 内田精彦議員。 ○議員(10番 内田 精彦君) ちょっと前後するかもわかりませんが、さっきの掲示板の話でございますが、実はこないだ掲示板、私も見させていただきました。その中で、農業委員会さんの関係で空き家関連で取得面積が1アールですか、こういうのがありますね。それは私は仁多庁舎でちょっと見たときに書いてございました。こんなことになったのか、昨年の12月の農業委員会でだったと思いますが、あったということで私もははあと思っておりましたら、実はこないだうちのほうの住民の方が、することになったが本当かちゃな話から、あなた何でそんなことを知っちょうかねって言ったら、いや、何か広報で見たと、こういうお話でございまして、ちょっと私、広報まだうちへ来てきておりませんでしたので、2月号ですか、広報を見させていただきましたら本当に載っておりました。農業委員会の局長さんに聞きましたら、何か年2回ぐらいですか、農業委員会コーナーいうことを設けてもらって、そこで紹介したということで、これは非常にいいなというふうに思っております。  もう一つ、なぜ町民の皆様に情報公開というだか、周知するいうことであればですが、横田庁舎で、稲田神社の奥出雲町の文化財指定ですかいね、ちょっと間違えちょるかもわかりませんが、それの解除いうのが載っておりました。あそこにぶら下げてありました。これ何のことかいなと思って担当者に聞きましたら、稲田神社が遷宮がございまして、私、はっきりわかりませんが、3つ建物がありまして、それを文化財に指定してあったのを、真ん中をやめて2つ改修いいますか、遷宮をされるいうふうなことで、そのために文化財から外してもらったと、黙って落とすわけにいかないのでいうふうなことが載って、担当者に聞いたらそういう説明でございました。  そういうことは、やっぱり町民の皆様は、稲田神社が奥出雲町の文化財であるというふうな承知はしておられます。それがいつそういうことで文化財でなくなったのかというふうなこともやっぱりお知らせする方法には、あそこに掲示板だけで物が済むというお話ではないと思いますので、そういう意味からしても、ぜひ、ジョーホーでもなくてもいいんですが、何らかの形であそこへ行って見なくても、一般の住民の皆様に情報公開するような形をとっていただきたいということをちょっとお願いしておきたいと思います。  じゃあ、以上で終わります。 ○議長(岩田 明人君) 10番、内田精彦議員の一般質問を終わります。   ─────────────・───・───────────── ○議長(岩田 明人君) 以上をもちまして本日の会議日程は全て終了いたしました。  本日はこれにて散会をいたします。御苦労さまでございました。             午後3時09分散会   ───────────────────────────────...