奥出雲町議会 2018-12-11
平成30年第4回定例会(第3日12月11日)
平成30年第4回
定例会(第3日12月11日)
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平成30年 第4回(定例)奥 出 雲 町 議 会 会 議 録(第3日)
平成30年12月11日(火曜日)
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議事日程(第3号)
平成30年12月11日 午前9時30分開議
日程第1
一般質問
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本日の会議に付した事件
日程第1
一般質問
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出席議員(14名)
1番 田 食 道 弘君 2番 糸 原 壽 之君
3番 景 山 利 則君 4番 土 屋 武 雄君
5番 内 田 雅 人君 6番 石 原 武 志君
7番 藤 原 和 範君 8番 川 西 明 徳君
9番 内 田 勇君 10番 内 田 精 彦君
11番 藤 原 充 博君 12番 村 尾 明 利君
13番 大 垣 照 子君 14番 岩 田 明 人君
───────────────────────────────
欠席議員(なし)
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欠 員(なし)
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事務局出席職員職氏名
局長 ───── 森 山 正 人君
局長補佐 ─── 安 部 陽 子君
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説明のため出席した者の
職氏名
町長 ───── 勝 田 康 則君 副町長 ──── 奥 原 徹君
教育長 ──── 塔 村 俊 介君
総務課長 ─── 藤 原 努君
企画財政課長 ─ 江 角 啓君
教育魅力課長 ─ 堀 谷 智 樹君
税務課長 ─── 石 原 啓 子君
建設課長 ─── 舟 木 長君
病院事務長 ── 森 長 洋 二君
町民課長 ─── 若 月 勝 久君
商工観光課長 ─ 本 山 宏 人君
会計管理者 ── 和久利 民 男君
健康福祉課長 ─ 杠 康 彦君
農業振興課長 ─ 荒 川 佳 史君
地域づくり推進課長 ───────────────── 高 尾 昭 浩君
福祉事務所長 ─ 末 森 利江子君
結婚・
子育て応援課長 ──────────────── 永 瀬 克 己君
水道課長 ─── 千 原 明 浩君
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午前9時30分開議
○議長(岩田 明人君) ただいまの
出席議員数は14名であります。定足数に達しておりますので、これより本日の会議を開きます。
本日の
議事日程は、あらかじめお手元に配付したとおりであります。
これより日程に入ります。
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◎日程第1
一般質問
○議長(岩田 明人君) 日程第1、
一般質問。
2番、
糸原壽之議員。
○議員(2番 糸原 壽之君) おはようございます。2番、糸原でございます。
一般質問の機会をいただきましたので、質問をさせていただきます。
私の質問は、大きく2点についてお尋ねいたします。1点は、秋の
行楽シーズンにおける本町の状況について、2点目は、
トロッコ列車、
普通列車、
奥出雲交通定期路線の
町内交通機関の
観光対応ダイヤの検討についてであります。
地域の
活性化は、まず大勢の人に町に来ていただく。これをもとに質問をいたします。よろしくお願いいたします。
それでは、1問目、秋の
行楽シーズンにおける本町の状況についてであります。
さきの
行楽シーズンにおける本町への入り込み客については、晴天に恵まれ、例年にない大勢の
来訪者であったようです。これは単に晴天に恵まれただけの理由に限らず、町民挙げて本町へ入り込み客の増大を図り、地域の
活性化を図ろうとする多様な趣向や
創意工夫があり、その上に多年の
積み重ねの結果だと見受けます。こうしたことしの状況の検証、そして来年へとつながる町としての取り組み及び
官民協働の重要な点について、具体的にお尋ねいたします。
なお、お伺いする中で、期間が出ますけど、おおむね10月中旬、
たたらの灯の開催日から11月25日、
トロッコ列車最終日までとしてお聞きいたします。しかし、この期間を含む時期で行政のほうで統計をとられました期間があれば、それでもよろしかろうと思います。お願いいたします。
それでは、まず1問目でございます。ああして大勢の
お客様が
奥出雲町へ訪れられました。本町への入り込み客数、また、それにかかわります
経済効果についてお伺いしたいと思います。お金を落としていただくとか、外貨を稼ぐとかいうことがございますが、その
経済効果についてお伺いいたします。
○議長(岩田 明人君)
勝田町長。
○町長(勝田 康則君) 御質問に
お答えをいたします。
町が実施しております
観光動態調査が月単位で調査をいたしております。議員御質問の10月25日から11月25日までの期間とは少しずれますが、10月の状況で御説明をさせていただきます。
10月、11月は晴天に恵まれ、入り込み客も前年と比べますと増加はいたしております。本町を代表する
鬼の舌震を初め、船通山、
たたら関連の施設や
温泉施設などの
来訪者数を集計しますと約10万5,000人で、対前年度比120%となりました。
経済効果につきましては、
算出資料がありませんので、数値の説明はできませんが、先ほど述べましたように、
観光客が増加したことにより、お土産品とか
飲食関係、あるいは
そば関係、
小売店の
売り上げ増加など、あらゆる分野で
波及効果があったものと考えております。
なお、
玉峰山荘、
斐乃上荘、
サイクリングターミナル、そして坂根にございます
マイタケ販売所では、11月だけで対前年度を比較いたしますと、この施設だけで約1,000万円増の
売り上げがあったということを先般確認をとらせていただきました。このようなことで、こういう施設では大変な外貨が稼げたというふうに思っております。以上でございます。
○議長(岩田 明人君)
糸原壽之議員。
○議員(2番 糸原 壽之君) ありがとうございました。
延命水、
マイタケあたりでは、記録的な1,000万円以上という
経済効果もあったというふうなことでございます。また、2割増し、前年120%の入り込みがあったということは、本当に町民挙げて喜んで、これからも頑張ってもおもしろいなということが出てくると思います。
それでは、次にお伺いいたします。そのうち
亀嵩温泉、
斐乃上温泉、
佐白温泉のこの
奥出雲町を牽引する
温泉施設への入り込み客についてお尋ねいたしたいと思います。こうした温泉への誘客によりまして、町全体へその
波及効果があろうかと思いますので、
温泉施設の
利用者を承知なり把握することは大変これからの指標にもなります。重要なことだと思います。よろしくお願いいたします。
○議長(岩田 明人君)
本山商工観光課長。
○
商工観光課長(本山 宏人君) 先ほどの御質問に
お答えをいたします。
亀嵩温泉、
玉峰山荘につきましては約9,800人、
斐乃上温泉でございますが、
斐乃上荘と民宿たなべを合わせまして3,700人、
佐白温泉につきましては4,800人ということで、いずれも各施設とも1割から2割の入り込み客数の増加となっております。以上でございます。
○議長(岩田 明人君) 2番、
糸原議員。
○議員(2番 糸原 壽之君) ありがとうございました。1割ないし2割のアップの
利用者があったということで、本当にうれしく思うところでございます。このことをまた来年、再来年も続けていただければと思います。
次に、3点目についてお伺いいたします。
御承知のように、
たたらの
奥出雲町でございます。そうした
関連施設、多くございますし、また、先ほどありましたような
飲食店、
そば店、それから
マイタケ施設など、いろいろな施設もたくさんあります。こうした場所の
入館者数なり
利用者数についてお尋ねいたします。
○議長(岩田 明人君)
本山商工観光課長。
○
商工観光課長(本山 宏人君) 10月になりますが、
入館者の状況を
観光動態調査に基づきまして主な施設の上位を御説明いたします。
道の
駅おろちループ1万6,000人、
坂根延命水1万5,600人、
鬼の舌震1万4,600人、道の
駅酒蔵交流館1万3,800人、
玉峰山荘、先ほど申し上げました9,800人となっております。そのほか、
博物館等の可
部屋集成館、
絲原記念館、
多根自然博物館、
奥出雲たたらと
刀剣館を合計いたしますと7,100人という状況になっております。
○議長(岩田 明人君)
糸原壽之議員。
○議員(2番 糸原 壽之君) 当然昨年よりもはるかに多い数字というふうに思います。多くの方に来ていただいたと思います。そうしたことが、
たたらがまたお持ち帰りいただいて、お土産話になったりすれば、この町の名前のさらに広がりにつながると思います。
次に、近年にない大勢の入り込みがあった、その理由について、先ほど申し上げましたが、晴天もあったようでございますが、町の中の方は、ことしの7月の広島、
岡山あたりの大雨で、
おいでになる方が少ないじゃないかというような予想もされておりましたですけども、うれしいことに大勢の
お客様に来ていただいたようでございますけども、また来年、再来年の
ステップアップの材料にもなろうかと思いますので、そこら辺のところの行政の認識なりをお伺いしたいと思います。
○議長(岩田 明人君)
勝田町長。
○町長(勝田 康則君) 御質問に
お答えをいたします。
これらの各
観光地、施設が対前年度に比べて入り込み客が多くなった要因としては、一番に考えられることとして、まずは天候に恵まれ、安定した日が続いたということが大きく影響していると考えられます。
また、今年8月に
広島市内のホテルにおいて
奥出雲町の
観光説明会を
観光協会の主催で初めて開催をいたしました。当日は
協会職員を初め、私や
商工観光課、
奥出雲町商工会、町内の
観光施設関係者などの参加のもと、広島の
旅行会社を初め、バス、
空港会社等の
運輸関係者が多数出席をしていただき、魅力ある
奥出雲町の
観光地、そして
観光施設、食などを大いにPRをいたしました。
そのほか、
山陽方面への
チラシの配布、広島市、福山市の
タウン誌などへの掲載も試みた結果ではないかと考えております。
今後もさらなる誘客を図っていく考えでございます。以上でございます。
○議長(岩田 明人君)
糸原壽之議員。
○議員(2番 糸原 壽之君) やはり大きな
ターゲットは
山陽方面、それも広島を中心にしてかなと思いますので、ぜひそうしたことは行政のほうで続けていただきたいし、どんどんお願いしたいと思います。
また、地元の方で、
フェイスブックとか、SNSとか、そういうふうなことで、
広島方面にわかるように載せていらっしゃった方もおるようでございました。官民挙げていらっしゃい、
いらっしゃいムードが出ればいいと思います。
続きまして、食についてのことでございますけども、ああしまして前回の
一般質問で、
奥出雲町の味、グルメ、料理というふうなことをどしどし宣伝していただきたいというふうに質問したところでございますが、早速新聞にも載っておりました。賞を受けられた調理人も
奥出雲町から出られたということで、いい機だったなと思っておりますけども、これにつきまして、食につきましての検証及び今後の展開へのお考え、認識をお伺いしたいと思います。よろしくお願いします。
○議長(岩田 明人君)
勝田町長。
○町長(勝田 康則君) 御質問に
お答えをいたします。
毎年10月から11月にかけては、
奥出雲の紅葉の人気はもちろんでございますが、農産物などの収穫期の時期でもございます。県内外から仁多米を初め、そば、キノコなどの食を求めての
来訪者が年々多くなっていると感じております。
議員御指摘のように、
観光誘客については、見るだけの観光ではなく、見て、体験し、食するということを
重点課題として、今後より一層取り組んでまいりたいというふうに思っております。以上でございます。
○議長(岩田 明人君)
糸原壽之議員。
○議員(2番 糸原 壽之君) ありがとうございました。町長さんのお言葉で、見る、体験する、食するというお考えを聞きましたので、これからそうしたことを中心に
奥出雲町の観光が発展すればと思います。
続きまして、2点目の質問に移らさせていただきます。2点目は、
トロッコ列車、
普通列車、
奥出雲交通定期路線の
町内交通機関の
観光対応ダイヤの検討についてでございます。
ああして多くの方が本町へ訪れていただきます。そこで、本町としてはさらに入り込み
客増大を目指した施策を展開していく必要があろうかと思います。それには、多様な資源を生かし、それに
創意工夫を凝らし、歴史の
積み重ねを尊重し、一層
奥出雲町の魅力を日本はもとより世界へも発信し、観光の
需要拡大、発掘と喚起を促して、今、中
山間地の
最大課題である少子高齢化問題へ対応し、
奥出雲町らしい福祉の向上に資さなければならないと思います。
そこで、今回提案として、今も、そして今後も長きにわたって
奥出雲町の観光を牽引する
トロッコ列車、その間隙を走る
普通列車と町を走る
奥出雲交通の
路線バス、この3本の
交通種類の
ダイヤを可能な限り連絡、接続を徹底させ、町内の移動を便利にし、新たな
町内観光の魅力を創造したらと提案します。いかがお考えでしょうか。
今のこの3本の
ダイヤは、現行の
ダイヤで、
トロッコ列車は出雲市、宍道駅で
やくも号と接続し、また、
芸備線で
備後落合、
芸備線と連絡し、町外からの
おいでの
お客様の利便を図っています。また、途中駅では
下車対応として運行をされています。
サイクリングへの
相乗効果、また、
観光バスとの連携した魅力ある
交通機関として設定されています。
一方、
普通列車は、宍道駅までつながりますけども、通勤、通学、通院や
買い物などの
生活列車として機能していますし、
奥出雲交通の
路線バスも通勤、通学、
横田高校の
休み期間の
部活対応、
買い物、通院などの
生活バスとしてしっかりと機能しています。温泉行きの利便を図った路線もあります。
地域住民の生活を支えている
交通機関であり、整理されたものであります。
町内向けには整っています。今後、いかなることがあっても減便するようなことはあってはならないと思います。
しかし、こうした背景へさらに
創意工夫を凝らし、町の新たな
観光開発や
地域住民密着の
ダイヤを編成し、
利用促進や
観光開発を推進したらいかがでしょうか。町丸ごと
観光地化です。町内の
観光地をめぐる旅が創造され、便利になれば、多くの
観光客の来訪が見込めます。したがって、当然
木次線利用者もふえます。ついては、次に述べます事例がございますので、紹介します。参考にしてください。これをきっかけに新しい
ダイヤ編成を検討していただいたらと思います。
事例として、1つ目でございます。今
シーズン、
トロッコ列車で
三井野原駅で下車し、国道314号線を観光しながら横田まで行きたいが、何か
交通手段はないかとの
問い合わせが2件、女性の連れであったようでございます。ありました。そしてそこから出雲市まで帰るとのことでした。また、もう一つは、
三井野原駅で下車し、紅葉の時期でした。道の駅で楽しんで帰りたいが、帰りはどうしたらいいかという
問い合わせがございました。調べられましたら、12時9分に
三井野原の駅に
トロッコ列車が着いて、帰りを
普通列車を待ちますと3時8分の
普通列車がございます。
三井野原駅から道の駅まで歩くと片道15分、往復30分、3時間から30分を引きますと2時間余りの時間があるということで、十分楽しむものがあればいいですけど、そこまでそろってないということで、2時間余りを使っていただくのは少し気の毒だなということでお返事をされたようでございますけど、それら辺に
路線バスも来れば、このことが口コミで広がり、
お客様もふえるではないかというふうな予想でございます。
それから、2番目になりますが、ことし、
観光協会でバスをチャーターされ、
トロッコ列車と
観光欲張りツアーと題してこのことを実施されています。来年5月の10連休も
実施予定と聞きます。こうしたことを
路線バス化して運行したら、
観光客の方にとっては町を楽しむのに便利なことになろうかと思います。
また、以前、役場では、「紅葉と
たたらの里
奥出雲町を訪ねて」のメニューで、一つは
三井野原駅下車で
町内バス観光へと、いま一つは
松江道高野インターチェンジから
町内観光バスの仕立てがあった実績があるようです。これを復活、再現されたらいかがでしょうか。
次に、
トロッコ列車で
備後落合折り返し三井野原下車のお客さんを受ける
奥出雲交通のバスの設定があるようですが、お客さんは今はないとのことですが、しかし、これからは利用するお客さんも出てくるかと思いますが、時間設定を検討していただければ、利用しやすい
交通機関になろうかと思います。
それから、以前、
トロッコ列車出雲駅下車で、駅からの
町内観光めぐり用として、
ボンネットバスというのが走っていたことがあります。これは県の補助金がなくなったもので3年で中止になっておりますが、近年は観光の機運は高くなっております。復活すれば
町内利用のバスは当時よりあると予想され、ふえると思います。
以上、バスとJRのことでございます。
次は、JRのことになりますが、事例として紹介いたします。
2017年11月25日、
木次チェリヴァホールで行われました
木次線利用促進の
歌謡祭で、
横田方面へ帰る汽車が
歌謡祭の終わる3分早く出るような設定でございました。こうしたことも検討していただければ、
木次線の
利活用に資するものと思います。
歌謡祭の終わりの時間を検討すればよかったですけども、そうはなっていなかったようでございます。
次に、おくいずもバルのことでございますが、ことしからバルのチケットに
木次線利用というすばらしいアイデアを組んでいただいて、喜んでおるところでございますけども、利用があったようでございます。しかし、さらに利用を促すという観点から、
ダイヤを検討してみていただいたら、出ると思いますし、
利用者がふえ、定着するのではないかと思います。
次に、役場その他の
会議等の移動で三成−横田間の
鉄道利用をしようとした場合、今の
ダイヤを少し変えたら利用できないでしょうか。これは以前、同僚の質問の中で、回答として、三成−横田間を役場の
会議等で利用した場合に、時間帯が合わないという
お答えがあった。それを踏まえてのこうしたことでございますので、一手に
木次線利用を役場の方にというわけではございません。
そして、最後になりますが、今、
夏休み期間中の
普通列車で
木次線スイッチバック体験と
鉄道マニアの方の利用は大変多うございます。これらを一層
利用者がふえるように、長く続きますようにというような呼びかけをされますことと、この列車と町内を走るバスとを連絡されコースをつくれば、また
利用者もふえるかと思います。世界の子供を
スイッチバック体験へというような目標を立てれば、10年、20年は走らせることができると思います。
いろいろと事例を紹介いたしましたけど、こうしたことなどを検討し、接続、連絡を工夫すれば、
町内観光への
利便向上、
観光開発、そして
木次線利用拡大へつながる余地は十分あると考えます。その上に
タクシー会社にも加わっていただければ、
町内移動の体制は万全なものになりはしないでしょうか。
町内観光の拡大へつながり、
来訪者の方の滞在時間も長くなると思います。
そこで、結びでございます。まず、町、
奥出雲交通、JR、
タクシー会社さんでこうした
ダイヤ編成について検討会を持っていただければと思います。どうしても町民だけでの
木次線利活用になると、人口の関係で上限があると思います。ぜひ日本中を巻き込んだ
利活用にと思います。
また、先ごろ行われました
タウンミーティングでは、
木次線のある生活というようなことも話されたようでございますので、そうしたことが話題提供してあれば、ぜひ再度このことについても検討していただけると希望するところでございます。
こうしたことへの町長の考えをお伺いいたします。積極的な答弁を期待いたします。以上でございます。
○議長(岩田 明人君)
勝田町長。
○町長(勝田 康則君) 御質問に
お答えをいたします。
さまざまな御提案、まことにありがとうございました。
まず初めに、
トロッコ列車についてであります。先ほどの事例について御紹介をいただきましたので、それに関連することを中心に
お答えをさせていただきます。
奥出雲町
観光協会では、
三井野原駅からの
トロッコ列車利用客を
ターゲットにして、本年秋に
事前申し込み制の
ツアーを9月から11月中旬までの期間で実施をいたしました。先ほど議員からの紹介でもあったとおり、2年前に試験的に実施したものを参考にして
ツアーコースを再度修正し、本年実施をいたしました。総勢80名の参加があり、今後も継続して実施していくことが大切であると考えております。
いずれにいたしましても、
来訪者のニーズに合った企画で、
関係施設と連携を図りながら、今後も実施をしてまいります。
また、御指摘のあった
ボンネットバスを利用した観光でございますが、3年前に
木次線利用促進のために復活できないかと雲南市、本町で検討をいたしました。しかし、以前実施していた平成12年当時は車両がありましたが、現在ではほとんどない状況であり、残念ながら復活は不可能であると考えております。
次に、
JR木次線について、もっと便利なJRにするため、今の
ダイヤが最善かどうか、もう少し変えたほうが利用しやすいのではないかとのお話でございますが、現在の
JR木次線の
ダイヤ編成は、朝夕の
横田高校生を初めとする生徒の通学や通勤を基本に、日中は
芸備線との接続を考慮して、約2時間の間隔で運行をされております。また、バスにつきましても、三成駅及び横田駅での汽車の接続を考慮に入れながら
ダイヤ編成を組んでおります。
しかしながら、議員御指摘のとおり、さらに接続などを工夫すれば、利便性の向上や
木次線の
利用拡大及び活用につながり、ひいては
町内観光にも生かせるものと考えますので、検討の余地はあると思います。
つきましては、まずは
奥出雲交通、そして
タクシー会社、
奥出雲観光協会などの意見を聞いて、JRに要望できることがございましたら、今後、対応してまいりたいと考えております。
また、本年度初めて実施しました
タウンミーティングにおきまして、
JR木次線の
利用促進もテーマにいたしましたが、さらにバスなどと連携した
普通列車の利用やおくいずもバルなど
地域活性化に資することについて、今後、話題にできればと思っておるところでございます。
このようなことで、
木次線存続に向けて、さらに町民の皆様に
利用促進を図る面で対策を強めてまいりたいというふうに思っております。
このようなことで、
木次線、あすからこのような
チラシを配布して、今、運動を展開しておりますけれど、あすは
木次線全線開通の日でございます。12月12日のようでございます。いつもの
マイカー通勤、この日は控えていただいて、鉄道を議員の
皆様方にも御利用をしていただきたいというふうに私は思っております。私もあすの朝はしっかり7時発の汽車で通勤をいたしますので、議員の
皆様方、そして御家族の方々に、何とか、一駅でもよろしゅうございますが、
利用促進を図っていただくよう、私から切にお願いをいたしまして、回答とさせていただきます。以上でございます。
○議長(岩田 明人君)
糸原壽之議員。
○議員(2番 糸原 壽之君) 大変積極的な御回答をいただきまして、ありがとうございました。こうした機運が
木次線利用へつながる大きな町民を牽引していただくお言葉になろうかと思います。観光へも当然つながると思います。これから
木次線沿線、
木次線存続が大きなこの地域の課題になろうかと思います。
奥出雲町、松江市、雲南市、広島県庄原市になろうかと思います。ぜひ
利活用の推進、観光の推進というふうに考えるところでございます。
ここに「がんばれ機関車」という絵本がございますけども、これは
木次線絵本化の会というところで先ほど出されたようでございまして、これは昭和38年の豪雪のときに機関車2台でラッセル車を押しながら木次を出発し、
備後落合まで行ったということが絵本になっておるわけでございますけども、こうしたことの機運も高まっております。
また、御承知の方もあろうかと思いますけども、小説でございますが、西村京太郎という作家の書かれましたテレビでおなじみの十津川警部長編トラベルミステリーということで、「出雲伝説と
木次線」という本も出ておりまして、全国からも注目があっておりますし、各駅を回ってみますと、なるほどなというそこの地域地域の味があります。こうしたことで、観光を初め、
木次線利用、存続につながればと願うところでございます。
奥出雲町のさらなる観光の発展をお願いして、このたびの質問を終わります。ありがとうございました。
○議長(岩田 明人君) 2番、
糸原壽之議員の質問を終わります。
───────────────────────────────
○議長(岩田 明人君) 続いて、5番、内田雅人議員。
○議員(5番 内田 雅人君) 内田雅人です。通告に従いまして、今回、大きく2つについて
一般質問をさせていただきます。
まち・ひと・しごと創生総合戦略の昨年度の評価が示されましたが、その中で、施策3、地産地消の推進に関して、評価は昨年と同じC評価のままです。総合戦略の評価表が、ホームページでも出せますけども、見れますけれども、地産地消の促進と、C評価ということになっております。この中で特に地元購買率のアップのためにお聞きいたします。
まず、学校給食における地産地消率ですが、総合戦略の目標35%に対して昨年25.8%ということです。これまでの3年間で20.5%、22.3%、25.8%と年々上昇しておりますが、目標にはまだ10%近くの開きがあります。策定時は26%だったということですから、変わっていないということになると思いますが、今のままだと35%には届かないのではないかと心配をいたします。この総合戦略の中で、課題として、費用面、そして食材の規格などの課題ということで上げられておりますが、総合戦略自体、あと1年ちょっとということですので、目標達成のための具体策はないでしょうか、お聞きします。
○議長(岩田 明人君)
勝田町長。
○町長(勝田 康則君) 御質問に
お答えをいたします。
9月定例議会において同様な御質問があり、繰り返しとなりますが、現状では、米、シイタケ、マイタケ、エリンギ、葉ネギ、トマトなどの限られた食材は地場産物で賄われておりますが、その他の野菜などは、生産者の生産量と学校給食側の需要量との関係で、期間、品質とも限定的な納入にとどまっている状況で、町の総合戦略では、毎年度の学校給食における地産地消率は、目標に向かって少しずつではございますが増加をしている状況でございます。
なお、学校給食などの地産地消率の向上を観点に、昨年度から2カ月に1回程度、地元生産者と給食関係者との連絡会を開催していると報告を受けているところでございます。
こうした中、生産者の高齢化や後継者不足などの課題もある中、直ちに地産地消率の向上に結びつくような手だてが見通せない状況でもございますが、まずは地道に地産地消率の向上に向けて、地元生産者による地元農産物の給食会への納入を臨機応変に対応していただく取り組みなど、JAや産直市への出荷農家の皆様へ引き続き要望をしてまいりたいと考えております。以上でございます。
○議長(岩田 明人君) 内田雅人議員。
○議員(5番 内田 雅人君) 一番の課題となるのは、課題といいますかネックとなるのは、どういうところなんでしょうかと思います。食材の規格というのも上げられてますが、町長の答弁をお聞きして、地元産の量、食材の量というところもあるのかなと思いますが、給食センターの運営補助金、町内産の農産物に係る部分を補助金として給食会に出されておりますけども、今年度の当初予算の事業費で8,638万円だと思いますが、この補助金をアップすることでは対応できないという、費用的な問題ではないということでよろしいでしょうか。それをちょっと確認させていただきたい。
○議長(岩田 明人君) 塔村
教育長。
○
教育長(塔村 俊介君) 御質問に
お答えいたします。
何が一番ネックになっているかということにつきましては、御指摘のとおり、例えば町外産のものと町内産と比べた場合に、町内産のほうが高いから、なかなか入れれないというようなこともあると思います。それに対しては、例えば今回の補助金において、例えば牛肉というのは大変高いものでございます。特に
奥出雲の和牛となると高いということもあり、その面については、価格等を補填することで活用するという事例はございます。ただ、一番ネックになっておりますのは、町長のほうからも説明しましたとおり、学校給食、今、仁多、横田の2カ所で処理をしておりますので、一つの量というのが大変多うございます。まとまった野菜があるものについては、例えばサツマイモがとれたよとか、キャベツがとれたよと、大量にとれる時期であれば、それを活用することができますが、どうしてもピークの収穫期以外のところは量も少なくなってきたり、あるいは規格が変わってきたりというところで、一番ネックになっているのはその需要と供給の量の違いというのが大きいのではないかなというふうに思っております。その中でも、少しずつではありますが、供給体制、あるいは配送、どのように給食センターに持っていくのかということも話し合いをしているのが2カ月に1回の連絡会ということになります。
繰り返しになりますが、一番ネックになっているのはやはり量と季節のバランスという中で、どのように対応していくかというのがネックになっているというふうに考えております。
あと、全般的にそもそもじゃあ2割と3割というのがどうなのかということがございますが、
奥出雲町内、牛肉は
奥出雲和牛ということでございますが、鶏肉、あるいは豚肉であったり、魚類というのはなかなか供給しづらい状況にございますし、毎日の牛乳につきましては、今現在は木次牛乳を全量入れておりますが、木次牛乳、雲南でつくっているものもあれば、
奥出雲でつくっているものもあるというふうに思いますが、今の県のカウント上のルールでは、基本的には木次牛乳というのは雲南市のものだから、
奥出雲町内のものではないというような判断をされており、なかなか全体の率が上がらないという課題も持っております。
○議長(岩田 明人君) 内田雅人議員。
○議員(5番 内田 雅人君) 現状がよくわかりました。なかなか町内だけの産物では、量的には対応、難しいところはあると思いますし、つくられてないものも、牛乳もそうでしょうし、あると思います。ただ、やはり総合戦略として35%という目標を立てられておりますので、それに向けて取り組んでいただきたい。当初、策定時、それをやろうということで掲げられたと思います。地元の食材を子供たちが食べると、
奥出雲でどんな食べ物がとれて、どんなおいしいものができるか、産業振興、安心・安全、そして食育の観点からもぜひ進めていただきたいと思います。
次に、プレミアム商品券についてです。
地元購買率を上げるための重要な施策でありますけども、ことしの実施状況は6割ちょっとですかね。6割しか交換されなかったというふうに聞いております。商品券も予算も余ったということですけど、これを今後どう考えるかということです。昨年は1日で、1日ちょっとですかね、早々に完売をしまして、それはそれで買えなかった方からの苦情もあったということですけども、ことしは同じ予算ですが、そういう苦情がないようにということだと思うんですけども、プレミアム率を20%から10%にして、およそ倍の方が買えるようにしたということだと思います。商工会と相談されてそういう形にされたということだと思いますが、結果4割余ったということで、地元でのやはり消費喚起、
活性化からすればもったいない状況になったと私は思っておりますが、今後、これについてどのような形で、また規模で行うのがベストなのか、この点についてお聞きします。
○議長(岩田 明人君)
勝田町長。
○町長(勝田 康則君) 御質問に
お答えをいたします。
本事業は、プレミアム商品券を発行することにより、地域内の消費喚起を促し、地元消費の拡大、地域経済の
活性化に資することを目的として、平成27年度から実施をいたしております。昨年度は20%の特典つき商品券として12月に販売をいたしました。しかし、わずか1日で完売し、年末年始の地元消費喚起に寄与したと考えております。
一方で、発行枚数の上限により、4割の住民にしか行き渡らず、購入意欲のある方が買うことができなかったことが課題となりました。
昨年度までの状況を鑑み、今年度はプレミアム商品券発行検討委員会を商工会と行政で立ち上げ、特典、時期、方法等について検討を重ねてまいりました。購入できなかった方を考慮し、貴重な財源を有効に活用すべく、多くの住民の皆様に購入していただくことを最優先とし、特典を10%として、発行枚数を2倍にふやすことといたしたところでございます。その結果、議員御指摘のとおり、
計画枚数に対して6割の引きかえ率となりました。これを住民全体の割合にしますと、昨年を上回る5割の方が利用されたことになります。町と商工会では、プレミアム商品券の購入意欲がある方全員に行き渡ったのではないかと考えております。
本事業は、消費が減退する中で、町内の経済
波及効果は大きく、
奥出雲町内の消費喚起を促していると考えますが、商工会との意見交換の中で、このたびの実績をさらに詳しく分析し、今後の事業展開にあわせ、地元消費の拡大についてさらなる検討をしていく考えでございます。以上でございます。
○議長(岩田 明人君) 5番、内田雅人議員。
○議員(5番 内田 雅人君)
奥出雲町の中小企業・小規模事業者振興基本条例も制定されて2年になりますが、浸透していない状況だと思っておりますし、相変わらず店は減り続けていると思います。地元購買率は56.4%ということで、策定時57%ということで、よくなってないわけですけども、やはり地元での消費喚起、もっと促さなければならないと思います。それの施策として重要だと思いますが、プレミアム商品券、まず、やはりプレミアム率、今回10パーということでしたけど、やはり2割、20パーはないと購買意欲につながらないのではないかということを感じました。そして、はっきり見えてきたこととして、プレミアム商品券を購入するのは引きかえ券を配られた対象者の大体6割であるということが見えてきたと、去年の枚数、ことしの枚数の違いから、それはもうはっきりしているかなと思います。地元で消費するという方はそれぐらいなのかなというとこです。
ここからわかるのは、苦情もなく、余りもしない状況にするということで、今年度の予算1,000万ちょっとですけども、その単にプラス200万円ではないかというふうに思っております。住民の6割が購入できる発行枚数で、プレミアム率20パーでできるようにということが一つの目安なのかなと私は思いました。商工会長ともそういった話をさせていただいて、見解一致したところですけども、そして来年は消費税率のアップにあわせての国の景気対策でプレミアム商品券の発行というのが上がっております。2万円で2万5,000円の商品券が買えるということで、25%のプレミアム率の案。ただ、しかし、対象者が限定的ということがその案では見れると思いますが、来年に関して、国の施策が恐らくあるのではないかと思いますが、これについてはどのように考えられますでしょうか。町長、大体のイメージがもしあればお聞きしたいと思います。
○議長(岩田 明人君)
勝田町長。
○町長(勝田 康則君) 御質問に
お答えをいたします。
このプレミアム商品券につきましては、あくまでも地元消費の拡大が最重要というふうに思っているところでございます。ああして2019年の10月に消費税率が10%引き上げに伴う消費の下支えとして、政府は
買い物がお得になるプレミアム商品券の発行というふうなことが今報道されているわけでございますが、ここらにつきましては、これは商工会ではなく、行政のほうに事務関係も全て多分委託をされるではないかなと。これはあくまでもある程度生活保護とか低所得者というふうなことが限定されると思います。まだはっきりしたことは通達がございませんが、仮に今回の所得制限等がついてくれば、行政、相当な事務負担がふえると思います。果たしてどのような額が本町に交付になるかはわかりませんが、そこらは今後しっかり検討して、今の段階では、私はこれが出るまでには、来年度も引き続いてこのプレミアム商品券の支援はするように担当課のほうにも指示はしておりました。以上でございます。
○議長(岩田 明人君) 内田雅人議員。
○議員(5番 内田 雅人君) 国の施策のプレミアム商品券に関しては、まだはっきりしないことも町長おっしゃいますようにあると思います。案として所得制限というのが、町長もおっしゃいましたが、それがある券、所得制限のある方だけがもらえる券ということになれば、また使いにくさも出てくるのではないかということが指摘もされていますので、行政のほうに委託されるのであれば、そういうのが、使いにくさがなくなるような形で、大きく拡充するような形で、同じ商品券の様式でいいと思いますので、実施をされるのがいいのではないかと。これを利用して、住民の先ほど申し上げましたように6割が購入できる発行枚数で、20%あるいは25%のプレミアム率でできるような形で実施をぜひ望みたいと思います。
それでは、次に移ります。産直市場への野菜や加工品の出荷は減少傾向にあるということで、総合戦略のほうに出ておりますが、地元の食材を生かした直売所の
活性化の課題と戦略についてお聞きします。
こういう直売所の直売所マップというものが出ております。表と裏あります。JAしまねさん、雲南地区本部と雲南市、
奥出雲町、飯南町の名前で出ております。
奥出雲町はこの直売所マップに5カ所掲載をされております。今後の取り組みとして、総合戦略にはこの直売所の
活性化、これからイベント開催や出荷助成を行って、各種研修会の開催などにより、店づくりと加工技術の向上を図るとされております。この直売所の品ぞろえの充実と
活性化についてお聞きします。
○議長(岩田 明人君)
勝田町長。
○町長(勝田 康則君) 御質問に
お答えをいたします。
総合戦略において、地産地消の促進は重要な施策と位置づけ取り組んでおり、その推進を図る上で、町内の直売所の存在は大きく、農家が丹精込めて栽培した野菜、花卉、果樹、季節の山菜、多種の加工品などは、地元の皆様だけではなく、町外から来客される皆様にも喜んでいただいております。
議員御指摘の産直市場への出荷が減少傾向にあることにつきましては、町内で産直事業を実施しています6店舗の直近の3カ年の販売額合計は、平成27年度は約1億3,600万円、平成28年度は約1億3,800万、平成29年度は1億3,200万円と、平成28年度は若干増加したものの、平成29年度は対前年比96%と減少をいたしております。これは、
奥出雲町のみならず、雲南管内全体で同様の傾向となっているというふうに伺っております。
主な要因としては、直売所への来客数の減少、そして農家の高齢化による規模の縮小、兼業化により若い世代の方が産直野菜などの栽培をされなくなったことなどが考えられます。
したがいまして、若い方に栽培、出荷に取り組んでいただくため、研修会や講習会など、さまざまな取り組みをJAが実施されております。例えば農業初心者を対象としました菜園講座では、栽培の基本となります肥料や農薬、生産履歴簿の記載の方法の研修を4月から11月にかけて実施をされております。また、季節ごとに春まき栽培や秋まき栽培といったよく売れる産直野菜の栽培講習会を開催されております。
これからも研修会や講習会を継続することで、少しでも多くの皆様に産直野菜に取り組んでいただけるよう、JAと協力して推進してまいりたいというふうに思っております。以上でございます。
○議長(岩田 明人君) 内田雅人議員。
○議員(5番 内田 雅人君) わかりました。
商品というか、産直野菜、農家の規模、高齢化というような要因、町長おっしゃいました。その品ぞろえとかが来客数の減につながっているのか、ちょっとどちらがどうなのかわかりませんけども、ぜひ直売所の品ぞろえの充実と
活性化をこれからも図っていただきたいと思います。まずやはり品ぞろえというところが大事なのかなと思っております。
この直売所のマップを見て思いましたが、
奥出雲町に道の駅2つありますけども、道の駅にもっとこの地元産の生鮮野菜や加工品の割合をふやすことはできないでしょうか。やっぱりその品数とかの問題でなかなか難しいのか。この直売所マップには
奥出雲町の道の駅は載っておりません。雲南市と飯南町の道の駅は全て載っているわけですけども、ちょっともったいないのではないかなと私は思いましたが、お隣の道の駅のたかのでも地元産品で品ぞろえを非常に徹底されて、差別化を図っておられますけども、たかのの上の責任者の方ともお話をさせていただいたことあるんですが、よそでつくられるような、よく見るようなお土産品は置かない。道の駅自体の
売り上げが上がっても、地元産品が売れなければ意味がないでしょうということをおっしゃってましたけども。
この道の駅の件については、町長、どう思われますでしょうか。もし何か意見がありましたらお願いします。
○議長(岩田 明人君)
勝田町長。
○町長(勝田 康則君) 御質問に
お答えをいたします。
道の駅の出店をいたしておりますさまざまな方から御意見もお聞きいたしますが、なかなか
売り上げも増加ができない。それで、今まで店のほうに品物を出していただいた方等が高齢化になっておさめることができないというふうなことで、やはり高齢化ということが一番大きな問題ではなかろうかなというところで、私も家庭菜園をやっておりますが、畑は確かに手間がかかって大変でございます。ここらをもっともっとある程度米づくり以外にも、高齢者の方々により以上に野菜等をつくっていただいて、このような出荷をしていただくようなことをもっともっとやっていかないけないかなというふうに思っております。
道の駅も一生懸命対応しておりますが、
売り上げもなかなか上昇できない。もうこの雲南地域一体となった産直大会もやって、1年に1回、遠方のほうへ出かけてさまざまな研修会等をやって、機運の醸成は今後も図ってまいりたいということで、御理解をいただきたいと存じます。以上です。
○議長(岩田 明人君) 内田雅人議員。
○議員(5番 内田 雅人君) 現状がよくわかりました。やはり農業に関しても後継者というところだと思います。品数があれば、やはり道の駅にも出していただきたいと、そちらも
活性化していただきたいと思います。
次に、地産地消とはちょっと離れて、地産他消ということになると思いますが、
奥出雲町は生産地、そして生産者、クオリティーは非常に高いと思うんですけども、付加価値はつけやすいと思いますが、それだけに地元消費だけでなく、他地域での
奥出雲町の食材の消費拡大は大きな戦略であり、課題であると思っております。特にやはり一番売れるのが首都圏、それを主とした大
都市圏なわけですけども、ネックとして大きいのは物流コストだと考えます。他の自治体や県と連携してこういった物流コストを削減する手だては何とかないもんだろうかと思っております。これについてお聞きします。
○議長(岩田 明人君)
勝田町長。
○町長(勝田 康則君) 御質問に
お答えをいたします。
議員御指摘のとおり、農産物の流通は、生産構造や品目の特性、消費者ニーズに対応するため、迅速な集荷、温度管理など、輸送業界に大きな負荷を与える要因となっております。
現在、運送業界では、長時間労働や低賃金など苛酷な労働環境から、深刻な人手不足であり、人材の確保や労働環境、収益性の改善のために、運送費が相当、今、値上がりをいたしております。
これらの要因により、JAにも運送会社からの運賃値上げ要請が来ております。野菜出荷農家の負担も限界に来ております。このため、雲南地域の農業を一体的に取り組む雲南農業振興協議会の幹事会、担当者会でございますが、品目、ロット、集荷方法、共同運送、農家支援などについて、現在も引き続き検討をしている状況でございます。
一方、国でも農産品物流対策関係省庁連絡会議が開催され、対策が検討されている状況でございます。また、県に対し物流対策の支援の検討をお願いいたしておりますが、まだ結論が出ておりません。
今後とも関係機関と協議し、連携を図ることで、なるべく早い対応が講じられるよう取り組んでまいりたいというふうに思っております。私どもの仁多米、そしてシイタケ会社も本当に、どういいますか、運送費が高騰して、非常に悲鳴を上げているところでございます。以上でございます。
○議長(岩田 明人君) 内田雅人議員。
○議員(5番 内田 雅人君) 雲南圏域、あるいは県、そして国、さまざまなところで検討されているということですので、ぜひ今後に期待したいと思います。島根県の立地、どこへ行くにも時間がかかるわけですので、やはり県を挙げて削減の方策に取り組んでいただきたいと思います。
それでは、大きな2問目に移ります。被災者支援システムの導入と活用についてです。
この件は、今回の
一般質問の中で既に町長から答弁をされておりまして、前向きに検討するということでございます。ぜひこれは導入していただいて、活用をしていただきたいと思っております。
視察について、初日の議会で村尾委員長より報告がありました。私が視察研修で感じたことは、システム導入だけでは全く役に立たないということです。有事を想定して本当にできるか見直し、必要なシステムだと各課が気づくことでスタートできると思いました。そして活用するために各課や人の連携が大事であるということを学びました。
そもそもこのシステムは、災害時の中で自治体職員が必要だと感じて生まれたものでございます。災害時のときにのみ発生する行政事務は複数課にまたがるわけですけども、これらの効率的な遂行を支援するのが被災者支援システムであると。今、更新をされて、バージョン9まで行っているそうですけども。研修のときに平群町の政策推進課と総務防災課の方がはっきりおっしゃいました。これは職員のためのシステムだと思っていますと、災害時はどのような状況となるのか、まず、職員全員がしっかり想定してほしいということをおっしゃいました。実際に災害のときに起こったことは、職員もみずから被災して、家族を亡くし、少ない人員の中で休めず、住民からはどなられ、心身ともにダメージが蓄積した極限状態。自治体の職員の多くに強いストレス症状が見られ、鬱病になったり、過労死や自殺まで起きている。現実に起きたことでございます。被災者へのサービスを維持するためにも、一線で働く職員を守る必要があるということが今までの多くの災害の経験の中で明確になっております。
私はこの
一般質問の中で、
奥出雲町の現状、備えができているのかお聞きしたいと思います。今、ここ
奥出雲町で大災害が起こった場合、職員も被災する中で、各課が連携して、災害時のみ発生する行政事務、さまざまあります。災害時要援護者の確認、避難所の管理、支援物資の管理、義援金の管理、被災者台帳の作成、被災家屋台帳の作成、仮設住宅の管理、罹災証明の発行などの業務が効率的に遂行できると思うかということをお聞きしたいと思います。そこまでの備えと点検ができているのかと。防災は総務課がやることだという感覚が職員にあるのなら、大きな間違いであり、防災担当が全て行えるわけもなく、各課がこれらの業務を連携して行わないといけないということです。町民課、税務課、福祉事務所などは直接かかわってくるでしょうし、それ以外の課もかかわることになるのではと思います。町長、またそういった業務にかかわるであろう担当各課の課長に、現状できるのか、そういった点をお聞きします。
○議長(岩田 明人君)
勝田町長。
○町長(勝田 康則君) 内田勇議員、村尾議員の答弁と重複する上で、また、御質問の1、2は関連いたしますので、あわせて
お答えをさせていただきます。
大規模災害時においては、まずは町全体で意思統一を図り、連携、協力して災害対策業務に取り組むことが重要であると考えており、このような場合でも適切な業務執行を行うことができるよう、
計画を定め、対応を現状はいたしております。
本町では、被災者支援業務のうち、災害時要支援業務がシステム化されておりますが、これ以外の業務についてはシステム化されていないことから、議員御指摘のとおり、このような大規模災害時には効率的な事務処理などに支障を来すことが考えられます。このようなことから、被災者への迅速かつ的確な支援業務や職員の事務負担の軽減を図るシステム化などについては、必要かつ重要な案件であることから、このたび改めて導入した市町の運用状況、そして関係各課の意見なども十分に踏まえ、調査研究を行った上で、他メーカーのシステム導入も含め、前向きに検討してまいります。以上でございます。
○議長(岩田 明人君) 内田雅人議員。
○議員(5番 内田 雅人君) 町民課ですとか、福祉事務所ですとか、税務課などに入る住民情報、日々変わってくると思うんですけども、やはりそれが集約される仕組み、そして日々更新される仕組み、情報抽出も一元的に行える。要は一元管理できる仕組みということになるんでしょうけども、やはりそういった仕組みをつくらないと職員自体が非常に苦労すると、それをぜひ想定していただきたいと思います。
ちょっと一つ細かく確認したいと思いますが、平群町では、避難行動要支援者の名簿情報を常に最新の状態にするために、把握した情報を毎日更新しておられます。ここのところですけども、
奥出雲町では、先ほど、町長、避難の要支援者のデータということはおっしゃいましたが、システムというのはおっしゃいましたけども、
奥出雲町では実際これどうなんだろうかと思います。例えばですけども、有事の際の救助となった場合に、レスキュー隊でありますとか自衛隊でありますとか、情報提供をするわけですけども、正確なものでないと大幅なタイムロスが出ることになります。もう既に空き家になっているのに情報が古くて、倒壊家屋の下敷きになっているとして捜索する例があったということです。最初からそこにいないというのがわかっていれば捜索も当然しないですし、ほかの人の捜索に回れるわけですし、その時間ロスで救えた命を失うことになれば、天災ではなく人災ではないかということになってまいります。この点、
奥出雲町、現状どうなんでしょうか。古い情報を渡すことにはなりませんでしょうか。
○議長(岩田 明人君) 誰が答える。
末森
福祉事務所長。
○
福祉事務所長(末森利江子君) 先ほど議員さんもおっしゃいましたように、
奥出雲町では
奥出雲町災害時要支援者制度によりまして、要支援者の登録者を、名簿を作成しているところです。これにつきましては、あくまでも本人さんが申請したいという方で、自分の登録と、それから地域支援者の登録ということで、個人の申請となっておりますので、必ずしも障害のある方、高齢者の方全員が登録されているわけではございません。先ほど議員のおっしゃいましたように、有事の際には新たなきちんとした名簿が必要ということで、それとは別に、町では避難行動要支援者名簿として、ひとり暮らし、それから高齢者、あるいは要介護者、障害者の方を本人の申請とは別に名簿を作成しております。視察をされた町では日々新しい情報ということになっておりますけれども、我が町ではなかなかそういうわけにはならなくて、月1回更新するように、関係課、例えば障害のある福祉事務所とか健康福祉課等、申請のあった方を随時、月1回更新するようにして、有事の際はその名簿を使うようにするようにしております。以上でございます。
○議長(岩田 明人君) 内田雅人議員。
○議員(5番 内田 雅人君) 月1回ということですので、やはりそこでちょっと違った情報になると問題が出てくると思います。町民課に入る情報であったり、それが福祉事務所と連携というか連動できるような仕組み、毎日更新できると一番、平常時にそういうことができていると、非常に起きたときの対応が素早く効率的にできるということでございます。ぜひそれも含めてお願いしたいと思います。
視察して思いましたですが、あちらの方はおっしゃってましたけども、全国からの視察が相次いでいるということですけど、平群町のこの被災者支援システムの活用について、中にはアリバイ的だなと思う自治体職員の視察もあったようで、どこまでやれば議員さん方納得されるんですかねというような質問もあったということで、いやいや、それは違うんですよ、あなた方に必要なものなんですよということで対応されたそうです。何のためのシステム導入かということで、そのぜひ出発点の考え方を間違えないでほしいということをもう何度も何度もおっしゃいました。議員さん、皆さんも間違えないでくださいということを念押しをされましたですけど、自治体によって災害対応への意識や備えの差があるのであれば、できてない自治体に住む人は不幸ということになりますし、その責任感のもと、もう一度本当にできるか見直して、必要な対策をとっていただきたいと思います。何か変えるということは非常にエネルギーが要ることですけども。
担当課が幾ら頑張っても、やはりトップの決断と明確な指示がないと担当課以外は職員は動かないのが実情ではないかというふうに思いますし、全国的にそういう例も多いようです。平群町も最初はそうだったそうですけど。やはり最終的には町長の決断と明確な指示、こうしていきたいという指示をしていただきたいと思います。町長、その辺、いかがでしょうか。どう考えられますでしょうか。
○議長(岩田 明人君)
勝田町長。
○町長(勝田 康則君) 御質問に
お答えをいたします。
今回さまざまな議員の方々からシステムの導入ということをお聞きをいたしましたので、再三申し上げましたように、しっかりとシステム対応に向けて検討してまいりたいと思いますので、よろしくお願いをいたします。
○議長(岩田 明人君) 内田雅人議員。
○議員(5番 内田 雅人君) ぜひ本気で、有事を想定して、本当にできるのかということで見直していただきたいと思います。
以上で私の
一般質問を終わります。
○議長(岩田 明人君) 内田雅人議員の質問を終わります。
───────────────────────────────
○議長(岩田 明人君) ここで休憩をいたします。11時15分から再開をいたします。休憩。
午前11時05分休憩
───────────────────────────────
午前11時17分再開
○議長(岩田 明人君) それでは、再開をいたします。
ただいまの
出席議員数は14名であります。定足数に達しておりますので、休憩前に引き続きまして会議を開きます。
一般質問、1番、田食道弘議員。
○議員(1番 田食 道弘君) 1番、日本共産党の田食道弘でございます。12月議会の
一般質問も10人目、町議会でことし最後の
一般質問であります。新年につながる前向きな答弁を期待しております。
私は、大きく分けて5つの項目に、一問一答方式により質問をいたします。
まず第1に、国保税算定の均等割の廃止についてであります。
政府の試算では、全国の国保加入者1人当たり平均保険料は、中小企業の労働者が加入している協会けんぽの1.3倍、大企業の労働者が加入する組合健保の1.7倍という水準になっています。高過ぎる国民健康保険税、国保税は、住民の暮らしを苦しめているだけではなく、国民健康保険制度の根幹を揺るがしています。
全国知事会、全国市長会、全国町村会などの地方団体は、加入者の所得が低い、国保が他の医療保険よりも保険料が高く、加入者の負担が限界になっていることを国保の構造問題だとし、国保を持続可能とするためには、被用者保険との格差を縮小するような抜本的な財政基盤の強化が必要と主張しています。
さらに、日本医師会などの医療関係者も、国民皆保険制度を守るために、低所得者の保険料、税を引き下げ、保険証の取り上げをやめるよう求めています。
この高過ぎる保険税を引き下げ、国保の構造的な問題を根本的に解決するためには、公費を投入することしかありません。全国知事会、全国市長会、全国町村会なども国保の定率国庫負担の増額を政府に要望し、4年前には公費を1兆円投入し、協会けんぽ並みの負担率にすることを政府・与党に求めています。
国保税が他の健康保険に比べ著しく高い大きな要因は、国保にしかない均等割と平等割、世帯割という保険税算定であります。全国で均等割、平等割として算定されている保険税あるいは保険料額はおよそ1兆円であります。国庫負担など公費を1兆円投入すれば、不公平な均等割と平等割を廃止することができ、協会けんぽ並みの保険税にすることができます。平等割は国保加入者世帯に収入のいかんを問わず一律に定額でかかる保険税であります。また、均等割は、被保険者の1人当たりにかかる保険税で、家族の中で国保の被保険者が多いほど、子供の数が多いほど高くなります。まるで人頭割とも批判されています。本町の重要施策である子育て支援、人口減少対策と逆行しています。人間の頭数に応じて課税する人頭税は、古代につくられた税制であります。人類史上で最も原始的で苛酷な税とされています。それが21世紀の公的医療制度に残っているわけです。この時代錯誤の仕組みをすぐに廃止し、逆進的な負担をなくして、所得に応じた保険税に改めるべきであります。
奥出雲町の均等割の年間税額は、医療給付費分と後期高齢者支援金分を合わせて被保険者1人につき3万7,300円であります。仮に子供が3人いれば11万1,900円もの保険税がかかります。
奥出雲町の国保被保険者は、昨年度末、ことし3月31日現在で2,727人ですが、18歳未満の被保険者は125名と全体の5%弱であります。18歳未満の被保険者全員にかかる均等割税額は、単純に計算しても466万円余りと少額であります。その保険税収入を減少させた場合には、所得割や平等割を増額するのではなく、一般会計からの法定外繰り入れ、もしくは基金の取り崩しによって補填することができます。18歳未満の被保険者に対する均等割を廃止することについて、町長の所見を伺います。
○議長(岩田 明人君) ちょっと済みませんけど、金額で1人につき3万7,300円だと申請されておるんだけど、3,700円とおっしゃったと。いいですか。
○議員(1番 田食 道弘君) はい。3万7,300円ですが、その後の、仮に子供が3人いれば11万3,400円と通告ではしておりましたが、私の単純計算ミスでございまして、11万1,900円と先ほど口頭で申し上げました。よろしくお願いいたします。
○議長(岩田 明人君)
勝田町長。
○町長(勝田 康則君) 御質問に
お答えをいたします。
国民健康保険税の賦課方式につきましては、全国的には所得割、資産割、均等割、平等割の4方式、これから資産割を除いた3方式の2つの方式をとっている自治体がほとんどであり、近年は4方式から3方式に移行する自治体が多い傾向にあると伺っております。また、ごく少数ではございますが、3方式からさらに平等割を廃止して、所得割と均等割の2方式を採用されている自治体もございます。このような状況の中、現在、国で均等割を廃止している自治体はないものと認識しております。
子育て世帯の負担軽減を図るために、均等割の廃止ではありませんが、軽減を行っている自治体の例としては、石川県加賀市がございます。加賀市では、今年度から18歳未満の子供の均等割を2分の1に軽減しておりますが、軽減した分は所得割の負担増により補填する方法がとられており、保険税総額は変わっておりません。この例のとおり、歳出額が変わらない中で、均等割を軽減、廃止するということは、所得割や平等割の負担がふえることとなりますので、子育て世帯以外の被保険者の理解が不可欠となると思います。9月定例議会において川西明徳議員の
一般質問でも
お答えをいたしましたが、全国知事会が子供に係る均等割保険料の軽減措置を国に要望した背景もありますので、今後、国の動向を注視してまいりたいと思います。
また、今後、保険料の全県統一化に向けた議論の中で、子育て支援などが吟味された保険料の賦課方式について意思統一がなされれば、県や他の市町村とともに国に要望してまいりたいと考えております。以上でございます。
○議長(岩田 明人君) 1番、田食道弘議員。
○議員(1番 田食 道弘君) 均等割については、必ず徴収するということが国民健康保険施行令でも義務づけられておるようではありますので、なかなか困難なことではないかと思ってもおります。ただし、先ほど町長からありましたように、全国各地では、均等割の減免制度が創設され、実際に減免をなされたところがたくさんございます。
奥出雲町でも必要であります。さらに、ことしから国保運営が県に一本化された中、本年度から新たに取り組んでいる自治体もたくさんあるようでございます。
奥出雲町の均等割の賦課額は県内でも高い水準にあります。本年度で見ると、医療給付費分では、県下の19市町村中で6番目に高くなっています。後期高齢者支援金分では同じく8番目に高く、あわせて県下で7番目の3万7,300円となっております。隠岐島前の知夫村では、県下で最も低い2万6,000円であります。
奥出雲町よりも被保険者1人で1万1,300円も少なく、約7割の金額であります。少なくとも均等割の減免制度の創設を取り組んでいくべきであります。
あわせて、その財源として、先ほどありました所得割のほうをふやすのではなく、一般会計からの法定外繰り入れを提案いたします。既に法定外繰り入れについては、29年度には364万円余りあります。それは中学生までの子供の医療費無料化による国のいわばペナルティーに対抗したものであります。同様に、子育て支援を強化する均等割の減免制度を創設するために、一般会計からの国保特別会計への法定外繰り入れをぜひやるべきであります。町長の所見を伺います。
○議長(岩田 明人君)
勝田町長。
○町長(勝田 康則君) 御質問に
お答えをいたします。
先ほど私が
お答えしたとおりでございますが、法定外繰り入れにつきましては、なかなか厳しい面がございますので、そこらは御理解をいただきたいと存じます。以上です。
○議長(岩田 明人君) 田食道弘議員。
○議員(1番 田食 道弘君) 第2の質問に移ります。税金の障害者控除認定についてであります。
所得税、住民税の申告で認められております障害者控除は、精神障害者手帳や身体障害者手帳、戦傷病者手帳をお持ちの方だけではなく、障害をお持ちの方と同等と認められ、障害者手帳を持たない65歳以上の方などでも所定の認定申請などの手続により対象になることが税法で定められ、町長名で認定書が発行されているものです。
障害者控除金額は、例えば一般障害者、つまり身体障害3から6級に準ずると認定された方なら、所得税では所得控除27万円、住民税では所得控除26万円となっており、該当の方の税負担を軽減する大きな意味があります。町の行う確定申告相談の際の説明や確定申告をしない方への周知は徹底されているでしょうか。要介護状態にある方、その介護に当たる家族の生活は、精神的にも経済的にも非常に大変であります。節税を呼びかけることで支援することも行政の役割ではありませんか。
町長名により発行された障害者控除認定書の発行件数は、5年前、平成25年分に94件、翌年より90件、87件、72件、そして29年分には69件と、どんどん少なくなっております。一方、要介護認定者数は逆にふえてきています。介護認定された方でも同時に障害者手帳を所持されている方もありますので、単純には判定ができませんが、障害者控除認定を受けられるのに手続されていない方が少なくないのではないでしょうか。介護保険、福祉、税務の各部署が連携し、意識的に取り組む必要があります。町長の所見を伺います。
○議長(岩田 明人君)
勝田町長。
○町長(勝田 康則君) 御質問に
お答えをいたします。
身体障害者手帳をお持ちでない65歳以上の高齢者の方で障害をお持ちの方と同等と認められる場合は、障害者控除、特別障害者控除を受けることができます。町では、12月に町広報紙及びホームページで、対象となる基準、申請に必要な書類、申請窓口についてお知らせをしております。また、申告相談の際にも認定書などの確認や説明を十分行い、認定が必要な場合は申請窓口を御案内をいたしているところでございます。現在も関係課の連携を密に、きめ細やかな対応をしておりますが、これからも広く周知に努めてまいりたいと考えております。以上です。
○議長(岩田 明人君) 1番、田食道弘議員。
○議員(1番 田食 道弘君) 介護認定を受け、該当者であるのに、障害者控除を受けていない方があれば、こちらから、町側からお知らせしていくことが必要ではないでしょうか。その点で、先ほどありました現状の周知方法、説明方法では不十分ではないでしょうか。介護認定を受けている全員の皆さんへ、この障害者控除認定書交付の制度について、郵送文書で毎年案内文書を届けるべきではありませんか。町長の所見を伺います。
○議長(岩田 明人君)
勝田町長。
○町長(勝田 康則君) 御質問に
お答えをいたしますが、その点について、郵送で発送するか、私も何件あるかどうかもわかりませんが、担当者とまた検討してまいりたいというふうに思いますので、御理解をいただきたいと存じます。以上です。
○議長(岩田 明人君) 田食道弘議員。
○議員(1番 田食 道弘君) それでは、第3の質問に移ります。気象災害緊急対策創設についてであります。
7月、9月の大雨により土砂災害が町内各地で発生し、その復旧が急がれるところであります。国、県の補助対象になる災害については、補正予算の計上により逐次復旧工事が開始されるものの、この対象とならない災害も少なくありません。この復旧については、全額住民の個人負担や、いわゆる農地・水事業、中
山間地域直接支払い事業などでの対応を求められていますが、突発的に発生する自然災害に個人負担や事業の
計画外支出を行うことは好ましいものではありません。しかも関係機関により、今後は地球温暖化の進行などから、かつてない異常気象災害が続発すると予測され、報道発表もされているところであります。このままでは荒廃農地の増加や住民の町外転出、人口減少に拍車をかけることになりかねません。
日南町では、町単独事業により、簡易な手続により補助金交付を行う災害復旧の取り組みを実施されています。その事業は、台風や地震、豪雨などの自然災害により土砂崩壊、浸水等で生活に支障があり、または人命に危険があると想定される場合に、早急な現場復旧を行い、民生の安定を図ることを目的とするものであります。例えば宅地における土砂崩れについて、重機による危険土砂の緊急除去費用について、最大50万円の助成金交付を行っております。また、現行の補助制度で措置されない災害で、放置しておくと生活に支障があり、かつ緊急に整備が必要な農地、農業施設、林道、宅地などを対象に、1カ所につき最大20万円、最大5件の100万円までの助成金交付を行っております。
本町においても同様な制度創設が緊急に必要ではありませんか。町長の所見を伺います。
○議長(岩田 明人君)
勝田町長。
○町長(勝田 康則君) 御質問に
お答えをいたします。
自然災害による災害復旧支援制度は、国の被災者生活再建支援法による被災者生活再建支援金と、その自然災害の規模が国の法に定める規模に達しないため国の支援を受けられない方に対して支援する県単独の島根県被災者生活再建支援事業が制度化されております。国、県いずれの制度も住宅が全壊、大規模半壊の被害を受けた世帯が対象となる制度であります。
しかし、今年4月に発生した島根県西部地震において、国、県の支援の対象とならない半壊、一部破損という規模の被害が多数発生をいたしました。島根県においては、大田市からの被害対象規模拡充の支援要請を受け、島根県西部を震源とする地震に係る被災者生活再建支援制度補助金を緊急措置的に制度化されたところでございます。
また、平成30年7月豪雨及び平成30年台風第24号による被害についても同様な被災者生活支援制度を創設し、対応されております。
現在、島根県では、半壊、一部破損の規模まで対象規模範囲を拡充した島根県被災者生活再建支援制度の恒久制度化に向け、検討を進められているところでございます。本町としましては、恒久化予定の被災者生活再建支援制度を有効に活用してまいりたいと考えております。
国の災害復旧支援制度を補完する日南町のような町単独事業の制度化については、現在、財政面からも現時点での導入は困難でありますが、他市町の状況等を調査研究してまいりたいと考えております。以上でございます。
○議長(岩田 明人君) 田食道弘議員。
○議員(1番 田食 道弘君) 先ほどありましたとおり、7月の西日本豪雨災害、9月の台風24号災害と、本町でもことし立て続けに災害が多発しました。いずれも国、県の災害復旧事業の要件には該当しないものの、今後の住民生活や営農継続にかかわる災害も少なくありません。現在、県により調査中ではありますが、来年度には町内の各地で土砂災害特別警戒区域が指定されることになると考えておるところであります。ぜひとも今後の災害に備えて、日南町に倣い、町単独の災害対策事業を創設すべきであります。重ねて強く要望をしておきます。
第4の質問は、文化財調査資料の保存についてであります。
奥出雲町の古来からの遺跡や文化遺産を守り、歴史を解明することは、本町のあり方を考える上で大変な意義があると思います。しかし、その作業が余りにも地味で、大変な作業であるために、なかなか手がつけられていない実態があります。高橋一郎先生、杉原清一先生など、既に御逝去された方々の貴重な研究資料が集約されていません。
高橋一郎先生は、横田大市地区に在住され、教職を退職後、郷土史研究や文化運動に専心された方であります。特に古代中世の
奥出雲の歴史、
たたら製鉄の歴史や雲州そろばんの歴史について深く研究された方であります。現在お住まいは空き家となっており、先生の研究資料など、住宅には貴重な書類が残っているようであります。
また、杉原清一先生は、小馬木本谷地区に在住され、町内の古墳、
たたら遺跡など、くまなく現地調査され、さらに町内にとどまらず、広く県内の埋蔵文化財の調査、保護活動に取り組まれた方であります。同じくお住まいは実質的には空き家となっており、先生の研究資料など、住宅には貴重な書類が残っています。
奥出雲町にとって偉大な研究活動をライフワークとして取り組まれたお二人であり、その膨大な研究資料を町の貴重な資源、宝として、まず一元的に集約し、大切に保管していくことが急がれます。町長の所見を伺います。
○議長(岩田 明人君)
勝田町長。
○町長(勝田 康則君) 御質問に
お答えをいたします。
議員御指摘のとおり、本町の古来からの遺跡や遺産を守り、歴史を解明することは、大変重要なことであると認識をいたしております。町民の誇りであり、また、観光の目玉でもある日本遺産や国選定重要文化的景観のほか、現在認定を目指しております世界あるいは日本農業遺産などは、全て
たたら製鉄を中心とした本町の歴史に根差したものでございます。これらはこれまで丁寧に、そして熱意を持って研究を
積み重ねられたお二方の先生方の研究の蓄積という土台の上にあり、その結晶とも言えるものでございます。
これまで研究された先生方の資料を保存することは、町のさらなる魅力発見や町の歴史を後世に伝えるためにも大変重要なことであると認識しておりますが、一元的に集約するためには、資料の現所有者の方の意向も重要であるため、まずは資料の保管状況の確認、そして現所有者の方の意向などの状況について調べてまいりたいと考えております。大変貴重な御提案、ありがとうございました。
○議長(岩田 明人君) 田食道弘議員。
○議員(1番 田食 道弘君) お二人の研究された大切な書類、資料は、
奥出雲町にとっても本当に大変な貴重な財産になるものではないかと思います。よろしくお願いいたします。
第5の質問、しまね留学の高校生対応についてであります。
島根県が募集するしまね留学により、県下の学校には多くの県外出身の子供たちが在学中であります。ここ数年は横ばいでありますが、本年度は県全体で179名が入学し、10年前の50人から3.6倍にふえております。地元
横田高校においても多くの県外出身生徒が在学中であります。隣の日南町、中国地方はもとより、遠くは栃木県、東京都、神奈川県、岐阜県、大阪府、兵庫県から合わせて20名が親元を離れ、
横田高校に通っています。
高校に併設されている寮には、さらに安来市広瀬町の出身者も加え、現在23名が入寮中であります。昨年度までは寮の食事支給がない日がありましたが、今年度には改善されているようであります。その支給されなかった日には、地元ボランティアの皆さんによって夕食会を実施されていましたが、寮生の毎月の楽しみなイベントとなっており、夕食会は今年度も継続開催されています。今年度より卒業生組織の稲陵会よりその食材費補助も行われているようであります。来年度には寮が満杯となる見込みから、現在、下宿先の募集が行われています。
環境の違うところで生まれ育ち、考え方や生活の仕方が異なる同年代の若者同士が集団生活を送り、自立心や思いやり、忍耐力、コミュニケーション能力、協働力など、社会で必要な多くの力を身につけることができ、人間形成の上で大変大きな意義があります。そして地域にとっても、若者が町にふえ、活気が生まれています。さらに、3年間にわたって多感な青春時代を過ごした卒業生たちは、再び巣立ち、もう一つのふるさととして
奥出雲町の熱烈なサポーターやファンとなり、全国から応援してくれるようになるはずであります。そのまま町内にとどまり、定住してくれる可能性も十分にあります。
県外からやってきた大切な若者への支援を強めることは、
横田高校の魅力化、本町の
活性化にとって重要な課題であります。町当局のさらなる取り組みについて、町長の所見を伺います。
○議長(岩田 明人君)
勝田町長。
○町長(勝田 康則君) 御質問に
お答えをいたします。
しまね留学で親元を離れ、
横田高校へ来てくれる高校生は、現在、紫雲寮に入寮しているところでございますが、定員32名の紫雲寮では、現在23名が寮生活をしながらしまね留学に取り組んでおります。この23名のうち、今年度末に3年生が4人卒業しますので、来年の2年生、3年生は合計で19名となります。来春の紫雲寮の空き定員は32からこの19人を引いて13名となる見込みでございます。一方、来年度、入寮が見込められる新1年生は現時点で、不確定ではございますが、10名程度を今想定をしておるという報告を受けております。
横田高校の推薦入試の願書締め切りは来年の1月の中旬でございます。一般入試の願書締め切りは2月上旬で、3月下旬の入学予定者説明会時には入寮者が確定をする模様であります。
なお、
横田高校魅力化の観点から、県において寮を整備していただくよう、今年度も県知事、県
教育長へ重点要望を行いました。これは紫雲寮の増築の要望を行ったものでございます。なかなか厳しい御回答をして、県のほうではもう寮の増築はできないというふうなことも直接承っております。
また、議員御指摘のとおり、下宿募集も現在しておりますので、町民挙げて支援に努めてまいりたいと考えております。
今後、願書締め切りまで引き続き
横田高校と情報共有を図りながら、しまね留学の高校生対応に努めてまいりたいというふうに考えております。以上です。
○議長(岩田 明人君) 田食道弘議員。
○議員(1番 田食 道弘君) 県外からたくさんの方に、今、
横田高校に来ていただいております。当然ではありますが、
横田高校だけでなく、島根県下どこの高校も同様な問題を抱えておりますが、やはり県外からそうやってきていただいた皆さんも含めて、
横田高校の今後の存続なり、あるいは
奥出雲町の若者がふえること、それぞれ重要な課題でありますので、町を挙げて、町民も一緒に取り組むべき課題だと思います。このことを改めて確認をしたいと思います。
以上をもちまして私の
一般質問を終わらせていただきます。ありがとうございました。
○議長(岩田 明人君)
一般質問を終わります。
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○議長(岩田 明人君) 以上をもちまして本日の会議日程は全て完了をいたしました。
本日はこれにて散会といたします。御苦労さまでございました。
午後0時01分散会
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